平成15年 12月
定例会--------------------------------------- 平成15年松本市議会12月
定例会会議録 第1
号--------------------------------------- 平成15年松本市議会12月定例会が12月1日午前10時 松本市議事堂に招集された。
--------------------------------------- 平成15年12月1日 (月曜日
)--------------------------------------- 議事日程(第1号) 平成15年12月1日 午前10時開議 第1
会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 議案第1号 松本市特別職の職員等の給与並びに費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 第2号 松本市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 第3号 松本市
駅前会館条例の一部を改正する条例 第4号 松本市
浅間温泉文化センター条例の一部を改正する条例 第5号
まつもと情報創造館条例の一部を改正する条例 第6号 松本市
本郷婦人会館条例の一部を改正する条例 第7号 行政財産の目的外使用に関する条例の一部を改正する条例 第8号 松本市葬祭条例の一部を改正する条例 第9号 松本市霊園条例の一部を改正する条例 第10号 松本市
地区福祉ひろば条例の一部を改正する条例 第11号 松本市
総合社会福祉センター条例の一部を改正する条例 第12号 松本市
障害者等共同作業訓練施設条例の一部を改正する条例 第13号 松本市保育所条例の一部を改正する条例 第14号 松本市児童館条例の一部を改正する条例 第15号 松本市診療所条例の一部を改正する条例 第16号 松本市
在宅介護支援センター条例の一部を改正する条例 第17号 松本市
介護老人保健施設条例の一部を改正する条例 第18号 松本市
老人デイサービスセンター条例の一部を改正する条例 第19号 松本市
老人福祉センター条例の一部を改正する条例 第20号 松本市
精神障害者授産施設条例の一部を改正する条例 第21号 松本市
多目的研修センター条例の一部を改正する条例 第22号 松本市
花き研修センター条例の一部を改正する条例 第23号 松本市
農村広場条例の一部を改正する条例 第24号 松本市
農村公園条例の一部を改正する条例 第25号 松本市
農林漁業体験実習館条例の一部を改正する条例 第26号 松本市
農村環境改善センター条例の一部を改正する条例 第27号 松本市
林業センター条例の一部を改正する条例 第28号 松本市美鈴湖もりの国条例の一部を改正する条例 第29号 松本市
公設地方卸売市場条例の一部を改正する条例 第30号
松本市営市街地駐車場条例の一部を改正する条例 第31号 松本市
大久保工場公園団地管理会館条例の一部を改正する条例 第32号 松本市
浅間温泉会館条例の一部を改正する条例 第33号 松本市
浅間温泉広場条例の一部を改正する条例 第34号
松本市営美ケ原温泉駐車場条例の一部を改正する条例 第35号 松本市
美ケ原温泉テニスコート条例の一部を改正する条例 第36号 松本市
美ケ原温泉センター条例の一部を改正する条例 第37号 松本市ふれあい山辺館条例の一部を改正する条例 第38号 松本市三城いこいの広場条例 第39号 松本市
勤労会館条例の一部を改正する条例 第40号 松本市松本駅
西駐車場条例の一部を改正する等の条例 第41号 松本市
下町会館条例の一部を改正する条例 第42号 松本市中町蔵の会館条例の一部を改正する条例 第43号 松本市
河川防災ステーション条例の一部を改正する条例 第44号 松本市
都市公園条例の一部を改正する条例 第45号 松本市
アルプスドリームコースター条例の一部を改正する条例 第46号 松本市
特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例 第47号 松本市
駅前広場条例の一部を改正する条例 第48号 松本市
西部運動広場条例の一部を改正する条例 第49号 松本市
教育文化センター条例の一部を改正する条例 第50号
松本市立小学校、中学校条例の一部を改正する条例 第51号 松本市あがたの
森文化会館条例の一部を改正する条例 第52号
旧制高等学校記念館条例の一部を改正する条例 第53号 松本市公民館条例の一部を改正する条例 第54号 松本市
Mウイング文化センター条例の一部を改正する条例 第55号 松本市
音楽文化ホール条例の一部を改正する条例 第56号
鈴木鎮一記念館条例の一部を改正する条例 第57号 池上百竹亭条例の一部を改正する条例 第58号
松本城管理条例の一部を改正する条例 第59号
松本市営駐車場条例の一部を改正する条例 第60号 松本市美術館条例の一部を改正する条例 第61号 松本市
時計博物館条例の一部を改正する条例 第62号
松本民芸館条例の一部を改正する条例 第63号
松本市立考古博物館条例の一部を改正する条例 第64号 松本市はかり資料館条例の一部を改正する条例 第65号
窪田空穂記念館条例の一部を改正する条例 第66号 松本市歴史の里条例の一部を改正する条例 第67号 重要文化財旧
開智学校校舎条例の一部を改正する条例 第68号 松本市旧司祭館条例の一部を改正する条例 第69号
重要文化財馬場家住宅条例の一部を改正する条例 第70号 松本市体育施設の設置管理等に関する条例の一部を改正する条例 第71号 松本市
アルプス山岳館条例を廃止する条例 第72号 平成15年度松本市
一般会計補正予算(第3号) 第73号 平成15年度松本市
城山保健医療施設事業特別会計補正予算(第1号) 第74号
工事請負契約の締結について(松本市
市民会館改築給排水衛生設備工事)の議決更正について 第75号 市有財産の取得について(
まつもと市民芸術館舞台大道具) 第76号 市有財産の取得について(
まつもと市民芸術館音響機器) 第77号 市有財産の譲渡について(幸町保育園敷地の一部) 第78号 市有財産の取得について((仮称)庄内・
出川統合保育園、(仮称) 庄内公民館、(仮称)
庄内体育館建設事業用地)の議決更正について 第79号 市道の認定について 第80号 公の施設の指定管理者の指定について(
まつもと市民芸術館) 報 第1号
工事請負契約の締結について(
松本市立寿小学校校舎増築主体工事) 第4 議案に対する質疑(議案第1号及び第2号) 第5
委員長審査報告(議案第1号及び第2号)
------------------------ 議長 上條洋幹 副議長
赤羽正弘出席議員(34名) 1番 柿澤 潔 2番 芝山 稔 3番 澤田佐久子 5番 熊井靖夫 6番 吉江健太朗 7番 宮下正夫 8番 福島昭子 9番 青木豊子 10番 南山国彦 11番 白川延子 12番 草間錦也 13番 近藤晴彦 14番 芦田勝弘 15番 太田更三 16番 犬飼明美 17番 上條徳治 18番 牛山輝雄 19番 増田博志 20番 黒田輝彦 21番 小林繁男 22番 大久保真一 23番 赤羽正弘 24番 平林軍次 25番 倉橋芳和 26番 早川史郎 27番 塩原 浩 28番 高山芳美 29番 上條洋幹 30番 渡辺 聰 31番 池田国昭 32番 中田善雄 33番 田口悦久 34番 小原 仁 35番 百瀬常雄
------------------------説明のため出席した者 市長 有賀 正 助役 萩原寿郎 収入役 坪田明男 総務部長 大澤一男
合併推進部長 高橋慈夫 財政部長 山内 肇
市民環境部長 山田隆造
健康福祉部長 赤穂 優 経済部長 上條兼一 建設部長 一條 功 上下水道 林 丘弘
上下水道部長 島村昌代 事業管理者 教育委員長 柳原俊幸 教育長 竹淵公章 教育部長 伊藤 隆 用地本部長 村山正彦
行政管理課長 高山 潔 企画課長 宮坂典男 男女共生課長 柳澤良子 財政課長 松倉伸次
------------------------事務局職員出席者 事務局長 百瀬文男 事務局次長 松原一雄 次長補佐兼 宮之原雅珠 次長補佐兼 林 純一 庶務係長 調査係長 次長補佐兼 渡辺 明 主査 麻原恒太郎 議事係長 主査 上條博文 主査 百瀬 智 主査 藤森 誠
------------------------ 本日の会議に付した
事件議事日程(第1号)記載事件のとおり
------------------------ 午前10時05分開会
○議長(上條洋幹) これより、平成15年松本市議会12月定例会を開会いたします。 現在までの出席議員は32名でありますので、定足数を超えております。よって、直ちに本日の会議を開きます。 最初に、報告事項を申し上げます。市長より議案が81件提出されております。 また、地方自治法第 180条第2項の規定に基づき、市長の
専決処分事項の指定にかかわる報告が4件提出されております。 あらかじめ皆さんのお手元にご配付申し上げてあるとおりであります。 次に、陳情書が8件提出されております。皆さんのお手元に陳情文書表第1号としてご配付申し上げてあるとおりであります。これは、それぞれ記載の常任委員会に回付しておきます。 なお、市外からの郵送陳情が2件提出されておりますので、その写しをお手元に配付しておきました。 本日の議事は、日程第1号をもって進めます。
------------------------
△日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(上條洋幹) 日程第1
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第 122条の規定により、議長において20番
黒田輝彦議員、21番
小林繁男議員、22番
大久保真一議員を指名いたします。
------------------------
△日程第2 会期の決定
○議長(上條洋幹) 日程第2 会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、本日から12月17日までの17日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上條洋幹) ご異議なしと認めます。 よって、会期は17日間と決定いたしました。
------------------------
△日程第3 議案第1号から第80号まで及び報第1号
○議長(上條洋幹) 日程第3 議案第1号から第80号まで及び報第1号の以上81件を一括上程いたします。 当局から提案理由の説明を求めます。 有賀市長。
◎市長(有賀正) 〔登壇〕 おはようございます。 本日ここに、平成15年松本市議会12月定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様にはおそろいでご出席をいただき、厚く御礼を申し上げます。 さて、冒頭、さきに行われました衆議院議員総選挙に関連して一言申し上げたいと存じます。 去る11月9日に行われました21世紀初めての衆議院議員総選挙は、自由民主党と民主党が初めてそれぞれの政策をマニフェストとして掲げ、国民に二大政党制の是非を問う、大変重要な選挙でございました。 県内最激戦区となりました2区におきましては、下條みつさんが前回に引き続き2回目の挑戦で見事小選挙区において初当選を果たされましたし、村井議員さんも比例代表において見事当選を果たされ、2区とりわけ松本市在住のお二人が二大政党を代表する代議士として誕生をしたわけでございまして、まことにもって喜びにたえない次第でございます。本当におめでとうございました。 今回の選挙により、いよいよ我が国の政局も二大政党への道筋が見えてきたわけであり、お二人がそろって国政に参加するということは、大変意義深いものがございます。どうか村井議員には、前職としてこれまでに培われてこられた豊富な経験と裏打ちされた実績により、また下條議員には、新人としての若さと行動力により、今後それぞれ国政の場において活躍されることをご祈念申し上げるとともに、本市の発展のためより一層のご尽力を賜りますようお願いを申し上げます。 さて、いよいよ来年3月には市長選を迎えるわけでございまして、私の市長3期目の任期もあとわずかとなってまいりました。平成12年3月に、多くの市民の皆様の負託をいただき、3期目の市政を担わせていただいて以来、今日まで21世紀における本市の都市目標である基本構想2010により策定された第7次基本計画に従い、文化薫るアルプスの城下まちの創造を目指し、市民の負託にこたえるべく、
市職員ともども誠心誠意市政運営に当たってまいりました。その間、おかげさまで市民の皆様の長年の夢であった美術館を開館することができましたし、多くの市民の皆様のご理解、ご協力をいただき取り組んでまいりました市民会館の改築事業も順調に進んでまいりました。 昨年は、市制施行95周年を迎え、18年の歳月をかけ、とりわけ私が市長となって11年間、重点的に予算を投入した
中央西土地区画整理事業を初め、大型事業が相次いで完成したことから、これらを記念して「輝く街・
ステップアップ松本」と銘打ち、新装なった中心市街地を中心に、地元の皆様とともに各種の記念事業に取り組んでまいりました。 また、今年は
地区福祉ひろばの市内全地区への完成を記念し、福祉イヤーと位置づけ、いま一度福祉の原点に立ち戻って、福祉日本一を目指しての取り組みを市民の皆様とともに進めているところでございます。 さらに、市政の重要課題であります市町村合併につきましても、四賀村や
松本西部広域の4町村の皆様とともに、精力的に合併協議を進めておりますし、平成19年度に迎える記念すべき市制施行 100周年に向けましても、いよいよ具体的な取り組みを始めたところでございます。私といたしましては、残されたわずかな任期ではありますが、私に課せられた諸課題に対し、全力を挙げて取り組み、市民の皆様からの負託にこたえてまいる覚悟でございますので、よろしくお願いを申し上げます。 さて、それでは議案の提案説明に先立ちまして、本市が抱えております懸案事項等について若干申し上げたいと存じます。 まず初めに、市町村合併への取り組みについてでございますが、去る11月13日、国の第27次
地方制度調査会が小泉首相に対し、今後の
地方自治制度のあり方に関する答申を提出いたしました。その主な内容は、現在の合併特例法の期限後も新法による合併推進を継続するが、合併特例債などの財政上の支援措置はとらないこと、都道府県がおおむね1万人未満の市町村を対象として市町村合併に関する構想を策定し、合併に関するあっせん、勧告を実施すること、合併に伴う住民自治の強化や行政と住民との協働の推進を目的とする組織を必要と考える市町村には、
地域自治組織を設置することができることなどとなっており、今後はこの答申をもとに国において新たな法制化が図られるわけでございます。 本市におきましては、四賀村との間にこれまでに
任意合併協議会を10回、法定協議会を4回開催する中で、順調に協議を進めておりますし、さきには「輝かしい新市を共に築こう」をスローガンとする松本市・四賀村新市将来構想についての答申を新市将来
構想策定委員会からいただきましたので、今後はこの答申を骨子として新市建設計画の策定を進めてまいることとしております。 また、
松本西部広域の4町村との間では、
任意合併研究会を3回、
任意合併協議会を5回にわたり開催する中で、現在調査項目の調整中でございますし、来る12月4日には
議会議員特別検討専門委員会を設置し、合併の基本項目であります議会議員の特例の取り扱いについて検討をしてまいることとしております。なお、第27次
地方制度調査会からの答申に盛られております
地域自治組織につきましては、
松本西部任意合併協議会における合意事項であります分権型の編入合併に関係することから、今後の法制化の動きを見ながら、協議会において慎重に検討をしてまいりたいと考えております。 また、合併の推進に当たりましては、何といってもその主人公である市民の皆様のご理解を賜ることが重要でありますことから、去る10月2日に里山辺地区での市政懇談会と共催の形で開催いたしました
市町村合併説明会を皮切りに、今日まで多くの市民の皆様のご参加をいただく中で、13地区において説明会を終了しております。 今後は、残りの全地区におきまして早急に説明会を開催し、市民の皆様のご理解をいただきながら、お互いの歴史文化に対する敬意の念と相互の信頼のもと、また地域特性についてお互いに十分尊重し合い、団体規模にとらわれず、対等の立場に立って合併への取り組みを進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 次に、
まつもと市民芸術館についてでございますが、先の第4回臨時会におきまして、新市民会館を
まつもと市民芸術館とする
まつもと市民芸術館条例が、これまで反対をされてきた共産党の皆様にご賛同をいただき、無事可決されました。一時事業を中止せよという幾多の意見をクリアし、終始ご賛成いただいた議員を初め、それを支えていただいた市民の皆様に対し、ここに改めて感謝とお礼を申し上げる次第でございます。今後は、いかにこの市民芸術館に松本市民の息吹を吹き込み、市民の皆様のための施設として活用していくか、市民の皆様のお力をおかりしながら、ともに考えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 現在は、建物部分がほぼ完成し、現在内部の
床仕上げ工事と設備機器の設置が行われており、年内にはこれらの工事と設備のシンボルとなる桂の木の植栽、水辺の躯体・土間工事が完了する予定でございますし、年明けからは家具、いす等の取りつけ、音響、照明等の設備機器の試験、調整等を行いながら、3月15日の竣工、引き渡しを迎える予定となっております。そして、来る3月21日には、新装なった市民芸術館を市民の皆様へお披露目するため、竣工式と地元を主体とした出演者による謡、長唄等、日本の伝統芸能を柱とした舞台開きを行うこととしておりますし、来年8月下旬にはこけら落としとして、
サイトウ・キネン・フェスティバルによる公演をしていただけるよう、演目を含め現在
サイトウ・キネン・フェスティバル松本実行委員会に検討をいただいているところでございます。 また、現在開館への期待と機運を盛り上げ、市民芸術館の事業について、市民の皆様に理解を深めていただくため、市民芸術館に関する
ニューズレターを作成し、全戸配布しておりますし、特色ある
プレイベントを開催しているところでございます。特に、
プレイベントといたしましては、去る11月3日に女優の渡辺えりこさんらをお迎えしての串田館長との演劇対談に始まり、11月22日には設計者の伊東豊雄さんと日本大学の本杉省三さんをお迎えし、串田館長とともに建築的にも特徴のある市民芸術館と、そこを核として地域に広がる文化についての対談を行うなど、多くの市民の皆様にご参加をいただいたところでございます。 今後とも、来年3月の舞台開き、そして来年秋のこけら落としに向け、多くの
プレイベントを開催し、市民の皆様のご理解を得ながら、開館に向けての準備を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 次に、市制施行 100周年事業に向けての取り組み状況について申し上げます。 本市が明治40年に市制を施行して以来、いよいよ平成19年には 100周年を迎えるわけでございまして、市制施行以来の多くの先人の偉業をたたえ、本市の歴史、文化をしのび、平成5年の国宝松本城 400年まつりを初め、11年の太鼓門復元記念まつり、昨年の95周年記念「輝く街・
ステップアップ松本」、さらには今年の福祉イヤーなど、その節目ごとに記念事業を行うなどの取り組みをしてまいりました。 そして、これらの経験を踏まえ、平成17年には松本城昭和の大修理以来50年目を迎えますことから、お城についての再認識を図るためにも記念事業をしてまいりたいと考えておりますし、平成19年にはいよいよ記念すべき市制施行 100周年を迎えますので、これを記念して「花と緑と環境の祭典」と銘打ち、
アルプス公園を主会場として盛大にお祝いをしてまいる予定でございます。なお、この祭典につきましては、従来の
観光型イベントではなく、市民がお互いに松本市の誕生 100周年を祝うとともに、本市の恵まれた自然環境を後世に伝え、次代を担う子どもたちに夢と希望を与えるものとしてまいりたいと考えております。 また、 100周年に向けて整備を進めております
アルプス公園の造成工事も、自然と環境に配慮しながら順調に進んでおりますし、去る10月には市民の皆様からのご意見をお伺いするための市民懇話会を立ち上げるなど、市民主体のイベント開催に向けての具体的な取り組みを始めておりますので、市民並びに議会におかれましても、ご理解、ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。 次に、
ノーマイカー推進市民運動について申し上げます。 環境の世紀といわれる今世紀、我が国では京都議定書に定められた6%の温暖化ガスの排出規制を遵守するべく取り組んでいるわけでございまして、今後環境への負荷をいかに抑えた生活様式を確立するかが重要課題となっております。自動車を否定するのではなく、いかに自動車とうまくつき合うかを考える
マイカー自粛運動は、まさに象徴的な運動となっております。 市役所におきましても、全庁挙げて
ノーマイカー運動に取り組んでおり、平成13年6月からは月1回、14年8月からは月2回のノーマイカーデーを設け、私も一緒になって全職員とともに取り組んできております。これらの実績を踏まえながら、この運動を市民運動としていくため、ことし4月24日に松本市ノーマイカー推進市民会議を立ち上げ、街中散歩体験隊や自転車あそび隊などの各種イベントを開催し、市民の皆様への啓発活動に取り組んでおります。 また、自動車の自粛に合わせ、自転車の普及を図るため、9月23日を「自転車でー・松本」と定め、自転車や歩行者優先のまちづくりに取り組んでいるところであり、中央東地区のくらしのみちゾーンやあがたの森、美術館、市民芸術館などを自転車で回遊することにより、環境が保全され、また中心市街地の活性化にもつながっていくものと確信しております。自転車利用に関連して、来年4月から市民団体の皆様が「ベロ・タクシー」の運行開始を目標に準備を進めており、さきに行われましたチャリフェスタにおきまして、本市初のお披露目がなされ、私も試乗をさせていただきました。 このように、自転車の利用も含め、環境に対する市民意識の高まりの中で、この市民運動が単なる自家用車の自粛運動にとどまることなく、広い意味での環境と人にやさしいまちづくりのため包括的な市民運動に発展していくことを期待し、今後とも市として積極的な支援をしてまいりたいと考えております。 次に、福祉イヤーへの取り組み状況について申し上げます。 市内全地区への
地区福祉ひろば完成を記念し、福祉の原点に立ち返り、新たな視点から福祉のあり方を考えていくため、今年度を福祉イヤーと位置づけ、市民と行政の協働により、各種事業に取り組んできております。 今日まで、各
地区福祉ひろば事業推進協議会や福祉関係団体の皆様により、講演会、映画会、作文コンクール等の福祉を考える集い、世代間交流や障害者との交流事業、参加者拡大のためのひろばまつりの充実等々、 131事業が計画され、昨日まで全体の約75%が実施されたところでございます。特に、去る10月29日、30日には、内閣府・厚生労働省のご後援をいただき、地域福祉の先進5市町の皆様とともに、多くの皆様のご参加のもと、福祉ひろばサミットを開催いたしましたし、11月20日、21日には、市内29
地区福祉ひろばが一堂に会しての福祉ひろば事業研究集会が本市初めての試みとして開催されました。この研究集会では、多くの皆様のご参加のもと、事例発表や事例研究などが行われ、そのフィナーレには、信州大学医学部と利用者の皆様の協同により創作された「福祉ひろば体操」が披露されました。私も皆さんと一緒に体操をしてきましたが、県民に慕われております「信濃の国」に合わせて無理なくできる体操でございますので、福祉ひろばの顔となりますよう、ぜひとも多くの皆様に覚えていただきたいと考えております。 福祉イヤーも残すところ4カ月となり、予定されている事業を市民の皆様とともに進めてまいるわけでございますが、これらの事業を通し、いま一度福祉のあり方についての検証をしながら、福祉イヤーが今年だけのものでなく、福祉日本一を目指す本市の福祉行政に引き継がれるものとなりますよう努めてまいりたいと考えております。 また、福祉イヤーに関連して、現在70歳以上の高齢者の皆様を対象として実施しております福祉 100円バスについて申し上げます。 この福祉 100円バスは、高齢者の皆様の交通の利便性を図るため、平成11年11月にスタートしたものでございまして、多くの高齢者の皆様にご利用いただき、好評のうちに去る9月3日に開始以来の利用者が 150万人を突破したところでございます。先ほども申し上げましたように、本年度を福祉イヤーと位置づけておりますことから、外出時における自力交通手段の確保が難しく、公共交通機関に頼ることの多い障害者の皆様の交通利便性を図るため、障害者皆様にも来年1月からこの福祉 100円バスをご利用いただけるようにしてまいりたいと考えております。 また、やはり福祉イヤーを契機として、来年1月から実施する予定でおります個人住宅のバリアフリー化支援事業について申し上げます。 高齢化社会を迎える今日、快適な住環境の整備を図るため、住宅のバリアフリー化が求められておりますことから、福祉対策の一環として、個人住宅のバリアフリー化を行うための改修工事費に対し、他の補助制度の対象とならないものや補助限度額を超えた部分について、支援をすることとしております。この支援事業は、福祉施策の一環ではありますが、この厳しい不況下にあって、中小企業の皆様からの切実な声や、とりわけ松本建設労働組合の皆様から切実な陳情をいただきましたことなどから、景気対策の一環としても取り組むこととしたものでございます。 この支援事業により、地元中小企業の皆様に小規模の住宅工事が発注される機会がふえ、それが住宅関連産業の需要の拡大につながり、ひいては景気回復につながることを期待して、来年1月から19年3月31日までの時限措置として実施してまいることとしております。 次に、市の施設における喫煙対策についてでございますが、今年4月に健康増進法が施行され、地方自治体としても管理する施設内での喫煙対策が急務となりました。 本市におきましては、平成9年4月から市の施設においては来庁者も含め、喫煙コーナー以外では終日禁煙としてまいりましたが、喫煙コーナーでは受動喫煙対策が不十分であることや、地方公共団体に受動喫煙対策を講ずる努力義務が課せられましたことなどから、その対策について検討を進めてまいりました。その検討に際し実施をいたしました市民の皆様や市職員に対するアンケート調査において、非喫煙者であっても4割以上の方が喫煙室における一部喫煙に賛成であったことを踏まえ、市の施設においては分煙とすることとし、受動喫煙防止のための喫煙室を整備することといたしました。この分煙方式により、たばこを吸われない皆様の受動喫煙が防止されるわけでございまして、議会におかれましても、ぜひともご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 また、喫煙室の整備につきましては、今議会に補正予算をお願いし、今年度8施設15カ所での工事を行い、残りにつきましても、来年度の早い時期までに整備を完了してまいりたいと考えております。なお、小中学校、幼稚園、保育園など子どものいる施設は、建物内を教育委員会のご理解を得て全面禁煙とすることとしておりますので、よろしくお願いをいたします。 次に、開館2年目を迎えた美術館について申し上げます。 昨年4月21日に開館して以来、市民の皆様を初め、多くの皆様にご利用をいただいてまいりました美術館も、去る11月29日に開館以来の入館者が30万人を突破いたしました。これも、ひとえに美術館利用団体の皆様を初め、多くの市民の皆様方が美術館を本当に自分たちの施設として愛し、ご利用をいただいたたまものと、心から感謝申し上げる次第でございます。また、美術館の建物につきましては、去る5月に社団法人照明学会から優秀施設賞という名誉ある賞を受賞するとともに、11月18日には国内でも有数な建築物に贈られる第44回建築業協会賞(BCS賞)を受賞いたしました。 特に、この建築業協会賞は、設計、施工のよさはもとより、施設の管理、運営をも評価の対象とするものであり、このような名誉ある賞を本市の建築物としては初めて受賞できましたことは、本市にとりましても大変光栄なことであり、市民の皆様とともにこの喜びを分かち合いたいと存じます。現在は、モネと印象派展を12月14日まで、また高円宮殿下追悼根付展を12月21日まで開催中でございますし、全国規模で公募をしております70歳以上を対象とした「老いるほど若くなる」も注目を集めているところでございます。 今後とも、市民の皆様に開かれた美術館として、その事業内容をより一層充実しながら、間もなくオープンを迎える
まつもと市民芸術館とともに、本市の文化芸術の発信の拠点として、また受信の拠点としてその役割を果たしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、消費税法の改正等に関連しての観覧料等の見直し等について申し上げます。 消費税法の改正に伴い、来年4月1日からこれまで消費税抜きの金額、いわゆる外税方式により金額を表示していたものにつきましては、消費税込みの総額表示とすることが義務づけられましたことから、本市におきましても外税方式で表示しております観覧料や使用料については、内税方式にすることといたしました。また、この総額表示による改正に合わせ、現在の各施設の観覧料や入館料につきましても、市民の皆様にとってわかりやすく、かつ利用しやすいものとするため、その施設の規模、内容等を精査し、長野市、塩尻市を初め松本広域連合内、県内他市、そして県外の類似都市を参考として、全面的な見直しを行うことといたしました。 その結果、大人の料金を下げた施設といたしましては、時計博物館、歴史の里など3施設、料金を上げた施設としては、松本城、民芸館、アルプスドリームコースターなど4施設となっております。また、子供の料金につきましては、松本城や美術館など13の博物館施設につきまして、従来から全施設を無料開放しておりましたが、そのうちの考古博物館、教育文化センター、民芸館、旧制高等学校記念館などの教育的要素の高い7施設につきましては、県外や市外からの家族連れの皆様が利用しやすくするため、すべての小中学生を無料とすることといたしました。なお、観光的要素の高い松本城など3施設につきましては、従来どおり市内の子どもに限り無料としてまいりますし、子供の利用が多いアルプスドリームコースターにつきましては、子供料金を下げることといたしました。 また、団体扱いにつきましても、松本城を初め、11施設について30人以上となっていましたものを20人以上とし、団体利用をしやすくするとともに、現在既に内税となっている観覧料も 310円、 520円などと10円単位の端数金額があるものにつきましても、今回の見直しに合わせて端数金額を切り捨て、原則として 100円単位に統一し、観覧者の皆様の利便性を図ることとしております。 このほか、貸し館施設等の使用料につきましても、総額表示により10円単位等の端数金額が生じた場合、それぞれ使用料金額に応じて、原則として端数金額を切り捨て、 100円単位、50円単位とするなど、利用者の皆様の利便性に配慮しておりますので、よろしくお願い申し上げます。 さて、それではただいま上程されました条例の改正、廃止71件、予算2件、契約1件、財産4件、道路1件、その他1件、専決処分報告1件の計81件について一括説明申し上げます。 まず、条例の改正等についてでございますが、これは地方自治法の改正に伴い、公の施設の管理方法を管理委託制度から指定管理者制度に移行するための条例改正と、先ほども申し上げましたが、消費税法の改正に伴い、外税方式を内税方式に変更するための条例改正、観覧料等の見直しによる条例改正などのほか、庄内、
出川統合保育園の名称を松本市さくら保育園とするための条例改正等をお願いするものでございます。 次に、補正予算につきまして申し上げます。 今回の補正予算は、3月15日に引き渡しを受ける予定の
まつもと市民芸術館の今年度分の16日間の管理費のほか、来年度分の管理費について債務負担行為をお願いしておりますし、緊急を要するもので予算措置の必要な政策的経費として、先ほどご説明申し上げました市の施設の喫煙室の整備にかかる経費、福祉 100円バスの対象者拡大に伴う経費、住宅バリアフリー化支援事業に要する経費を計上したほか、里山辺公民館の整備にかかわる関連経費を、それぞれ計上しております。 これらによる補正規模は、一般会計の補正額で 3,737万円となっておりまして、城山保健医療施設事業特別会計の補正と合わせ、今回補正のない企業会計を含めた補正後の予算規模は、 1,332億 5,185万円で、前年同期と比べますと1%の減となっております。 このほか、契約案件として市民会館の改築事業に関連し、施設内のトイレのグレードアップを図るため、
市民会館改築給排水衛生設備工事について増額するための議決更正を、また財産関係として、
まつもと市民芸術館の舞台の大道具、音響機器を購入するための議案等、さらに市民芸術館の指定管理者を定めるための指定議案等をお願いしております。 また、専決処分報告としては、35人学級対策として、校舎の増築をするための寿小学校校舎増築主体工事について、工期等の関係から専決処分をさせていただきましたので、報告を申し上げるものでございます。 これら議案のほか、市長の
専決処分事項の指定にかかわる報告として、自動車事故にかかわるもの1件、道路事故にかかわるもの3件をそれぞれ報告しておりますし、今会期中に特別職報酬等審議会の答申をもとに、特別職の職員等の給与を引き下げるための関係条例の改正2件、東御市の誕生に伴う議案1件のほか、人事案件として固定資産評価審査委員会委員の選任についてを追加提案する予定でございます。 以上、本日提案申し上げました議案等につきましてご説明を申し上げましたので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 以上でございます。
○議長(上條洋幹) ただいま理事者から上程議案に対する説明がありました。 この際、ただいま議題となっております議案のうち、議案第1号 松本市特別職の職員等の給与並びに費用弁償に関する条例の一部を改正する条例及び議案第2号 松本市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の2件につきましては、都合により他の議案に先行して審議することにいたします。 議案第1号及び第2号の2件について、議案調査のため暫時休憩いたします。 午前10時46分休憩 ---------- 午前10時47分再開
○議長(上條洋幹) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△日程第4 議案に対する質疑
○議長(上條洋幹) 日程第4 これより議案第1号及び第2号の2件に対する質疑を行います。 質疑のある方の発言を求めます。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上條洋幹) ないようでありますので、質疑は終結いたします。 次に、議案の委員会付託を行います。 ただいま議題となっております議案第1号及び第2号の2件につきましては、一層慎重審議を期するため、所管の総務委員会に付託いたします。 委員会審査のため休憩いたします。 午前10時48分休憩 ---------- 午後1時02分再開
○議長(上條洋幹) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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△日程第5
委員長審査報告
○議長(上條洋幹) 日程第5 議案第1号及び第2号の2件を議題として委員長の報告を求めます。 総務委員長 平林軍次議員。
◆総務委員長(平林軍次) 〔登壇〕 総務委員会の報告を申し上げます。 委員会は、付託されました議案第1号 松本市特別職の職員等の給与並びに費用弁償に関する条例の一部を改正する条例、議案第2号 松本市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、以上2件について、慎重に審査を終了いたしましたので、その経過と結果についてご報告申し上げます。 改正の内容は、人事院勧告に基づき、特別職及び一般職の期末手当の減率と、一般職の給料及び諸手当の引き下げ等を図り、本日及び16年4月1日から施行するものでありますので、原案どおり可決すべきものと決しました。 なお、人件費の引き下げは、ますます不況に拍車をかけ、民間の給与にも影響を及ぼしかねないが、厳しい社会情勢等を考慮すると、改定はやむを得ないとする意見がありましたことを申し添えます。 以上、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、総務委員会の報告といたします。
○議長(上條洋幹) 以上をもって委員長の報告は終わりました。 委員長の報告に対し、質疑のある方の発言を求めます。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上條洋幹) ないようでありますので、質疑は終結いたします。 次に、議案第1号及び第2号の2件について、意見のある方の発言を求めます。 意見はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上條洋幹) ないようでありますので、これより採決いたします。 議案第1号 松本市特別職の職員等の給与並びに費用弁償に関する条例の一部を改正する条例及び議案第2号 松本市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の2件につきましては、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(上條洋幹) ご異議なしと認めます。 よって、以上の案件は委員長の報告のとおり可決されました。 以上をもって本日の日程は終了いたしました。 本会議は、明2日から7日まで議案調査等のため休会し、8日午前10時再開の上、市政一般に対する質問を行います。 なお、発言される方は、所定の通告書に記載の上、質疑、質問とも明日正午までに提出願います。発言の順序は、くじによって決定いたします。 なお、質疑に限り、当日の追加通告を認めることになっております。その場合は通告順といたしますのでご了承願います。 本日の会議はこれをもって散会いたします。 大変ご苦労さまでございました。 午後1時06分散会...