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平成23年 9月第384回定例会−08月31日-01号

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  1. 鯖江市議会 2011-08-31
    平成23年 9月第384回定例会−08月31日-01号


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    平成23年 9月第384回定例会−08月31日-01号平成23年 9月第384回定例会            第384回鯖江市議会定例会会期日程           会期 平成23年 8月31日(水)開会                    9月22日(木)閉会 23日間  ┌──────┬─┬────┬───────────────────────┐  │ 月  日 │曜│  時  │       内       容       │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │ 8月31日│水│ 10時 │本会議提案理由説明)            │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │ 9月 1日│木│    │休 会                    │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │    2日│金│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │    3日│土│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │    4日│日│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │    5日│月│ 12時 │休 会 一般質問〆切             │
     ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │    6日│火│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │    7日│水│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │    8日│木│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │    9日│金│ 10時 │決算特別委員会                │  │      │ ├────┼───────────────────────┤  │      │ │13時30分│議会等改革特別委員会             │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   10日│土│    │休 会                    │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   11日│日│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   12日│月│ 10時 │本会議(質疑、一般質問)           │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   13日│火│ 10時 │本会議一般質問)              │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   14日│水│ 10時 │本会議(予備)                │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   15日│木│ 9時 │常任委員会                  │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   16日│金│ 9時 │常任委員会                  │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   17日│土│    │休 会                    │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   18日│日│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   19日│月│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   20日│火│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   21日│水│    │ 〃                     │  ├──────┼─┼────┼───────────────────────┤  │   22日│木│    │会議委員長報告、採決)          │  └──────┴─┴────┴───────────────────────┘               議 案 審 議 結 果 一 覧                            市長提出 (9月22日議決) ┌─────┬───────────────────────┬─────┬────┐ │ 議案番号 │       件       名       │付託委員会│ 結 果 │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第38号 │平成23年度一般会計補正予算(第4号)    │総務・産建│可 決 │ │     │                       │教民   │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第39号 │平成23年度鯖江国民健康保険事業特別会計補正│ 教育民生 │  〃  │ │     │予算(第1号)                │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第40号 │平成23年度鯖江介護保険事業特別会計補正予算│  〃  │  〃  │ │     │(第1号)                  │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第41号 │平成22年度鯖江一般会計歳入歳出決算の認定に│ 決算特別 │継続審査│ │     │ついて                    │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第42号 │平成22年度鯖江国民健康保険事業特別会計歳入│  〃  │  〃  │ │     │歳出決算の認定について            │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第43号 │平成22年度鯖江老人保健特別会計歳入歳出決算│  〃  │  〃  │ │     │の認定について                │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第44号 │平成22年度鯖江後期高齢者医療特別会計歳入歳│  〃  │  〃  │ │     │出決算の認定について             │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第45号 │平成22年度鯖江介護保険事業特別会計歳入歳出│  〃  │  〃  │ │     │決算の認定について              │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第46号 │平成22年度鯖江農業集落排水事業特別会計歳入│  〃  │  〃  │ │     │歳出決算の認定について            │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第47号 │平成22年度鯖江総合開発事業特別会計歳入歳出│  〃  │  〃  │ │     │決算の認定について              │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第48号 │平成22年度鯖江土地区画整理事業特別会計歳入│  〃  │  〃  │ │     │歳出決算の認定について            │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第49号 │平成22年度鯖江下水道事業特別会計歳入歳出決│  〃  │  〃  │ │     │算の認定について               │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第50号 │平成22年度鯖江水道事業会計決算の認定につい│  〃  │  〃  │ │     │て                      │     │    │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第51号 │鯖江暴力団排除条例の制定について      │ 総  務 │ 可 決 │ ├─────┼───────────────────────┼─────┼────┤ │ 第52号 │鯖江税条例の一部改正について        │  〃  │  〃  │ └─────┴───────────────────────┴─────┴────┘             第384回鯖江市議会定例会会議録    …………………………………………………………………………………………          平成23年8月31日(水曜日)午前10時00分開会    …………………………………………………………………………………………    〇出席議員(20人)              1番  福 原 敏 弘                           2番  佐々木 一 弥                           3番  山 本 敏 雄                           4番  佐々木 勝 久
                              5番  帰 山 明 朗                           6番  林   太 樹                           7番  小 竹 法 夫                           8番  遠 藤   隆                           9番  石 川   修                           10番  奥 村 義 則                           11番  高 田 義 紀                           12番  丹 尾 廣 樹                           13番  木 村 愛 子                           14番  平 岡 忠 昭                           15番  末 本 幸 夫                           16番  山 崎 文 男                           17番  水 津 達 夫                           18番  蓑 輪   昇                           19番  玉 邑 哲 雄                           20番  菅 原 義 信    …………………………………………………………………………………………    〇欠席議員(0人)    …………………………………………………………………………………………    〇説明のため出席したもの  市長           牧 野 百 男                  副市長          池 田 達 昭                  教育長          藤 原 宣 章                  総務部長         千 秋 冨 秀                  政策経営部長       宇 野 徳 行                  健康福祉部長       藤 井 勇 二                  産業環境部長       辻 本   正                  都市整備部長       田 中 憲 男                  会計管理者        加 藤 政十司                  教育委員会事務部長    酒 井   誠    …………………………………………………………………………………………    〇説明補助者として出席したもの                  総務部危機管理監     佐々木 繁 樹                  総務部次長        青 柳 敬 子                  総務課長         伊 部 雅 俊                  秘書広報課長       斉 藤 幸 治                  企画財政課長       加 藤 泰 雄                  健康福祉部次長      友 兼 由紀子                  社会福祉課長       東 井 忠 義                  産業環境部次長      水 島 秀 夫                  商工政策課長       中 村 修 一                  都市整備部次長      杉 森 惣 市                  道路河川課長       三 谷   清                  教育政策課長       辻 川 哲 也                  監査委員事務局長     窪 田 育 男    …………………………………………………………………………………………    〇職務のため出席したもの  議会事務局長       有 澤 一 之                  議会事務局次長      五十嵐   彰                  議会事務局参事      山 口 達 哉                  議会事務局次長補佐    笠 嶋 忠 輝    …………………………………………………………………………………………                開会 午前10時00分 ○議長平岡忠昭君) ただいまから第384回鯖江市議会定例会を開会いたします。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりと定め、直ちに議事に入ります。    ………………………………………………………………………………………… △日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長平岡忠昭君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議規則第79条の規定により、本定例会会議録署名議員に、4番 佐々木勝久君、5番 帰山明朗君、6番 林 太樹君、以上3名を指名いたします。    ………………………………………………………………………………………… △日程第2.会期の決定 ○議長平岡忠昭君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。  議会運営委員会が開かれておりますので、その結果について委員長報告を求めます。  議会運営委員長 小竹法夫君。            〇議会運営委員長小竹法夫君)登壇 ◎議会運営委員長小竹法夫君) 皆さん、おはようございます。  第384回定例会の運営につきまして、去る8月1日および24日に開催をいたしました議会運営委員会における審議の結果につきまして御報告を申し上げます。  今期定例会に付議されます案件は、議案として補正予算3件、各会計決算10件、そのほか、条例の制定や一部改正など2件、計15件、そして報告2件であります。  この中で、特に決算につきましては、従来どおり決算特別委員会を設置し、審査することといたし、会期中においては正副委員長の互選および審議日程を決めることとし、内容審査については、その日程により、閉会中の継続審査とすることといたします。  また、市民にわかりやすく開かれた議会運営を目指す目的で特別委員会を設置する必要があるとのことから、委員会条例第6条の規定により、8人の委員から成る議会等改革特別委員会を設置することで意見の一致を見たところであります。  さて、これら案件の審査に要する日程でありますが、本日は、決算特別委員会および議会等改革特別委員会を設置し、委員選任行い、次に市長の施政所信表明ならびに各議案等に対する提案理由の説明を行い、散会といたします。  明9月1日から10日までは休会といたし、12日、13日の両日に本会議を開き、各議案等に対する質疑の後、一般質問を行います。  これらの質問に対する発言通告書提出期限は、明日の9時から5日月曜日の正午までといたします。  各常任委員会審査日程につきましては、15日および16日の両日といたします。また、決算特別委員会および議会等改革特別委員会は9日に行うことといたします。  そして、22日を最終日とし、本会議を開き、委員会における審査の結果の報告を行い、質疑、討論の上、採決を行う運びであります。  以上のとおりの議会日程でもって、本定例会会期は、本日から9月22日までの23日間とすることで意見の一致を見た次第であります。  本委員会決定どおり議員各位の御賛同と御協力をお願い申し上げまして、御報告といたします。 ○議長平岡忠昭君) お諮りいたします。  今期定例会会期は、議会運営委員長報告のとおり、本日から9月22日までの23日間といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長平岡忠昭君) 御異議なしと認めます。  よって、会期は、本日から9月22日までの23日間と決しました。    ………………………………………………………………………………………… △日程第3.諸般の報告議長平岡忠昭君) 日程第3、諸般の報告を行います。  お手元に配付してあります議会報告(第3号)をもって報告といたします。    ………………………………………………………………………………………… △日程第4.決算特別委員会の設置 ○議長平岡忠昭君) 日程第4、決算特別委員会の設置を議題といたします。  お諮りいたします。  議案第41号 平成22年度鯖江一般会計歳入歳出決算の認定についてから、議案第50号 平成22年度鯖江水道事業会計決算の認定についてまで、以上10議案については、決算特別委員会を設置し、付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長平岡忠昭君) 御異議なしと認めます。  よって、決算関係10議案については、決算特別委員会を設置し、付託の上、閉会中の継続審査とすることに決しました。  ただいま設置されました決算特別委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長会議に諮って指名することになっております。  お諮りいたします。
     決算特別委員会委員の選任については、議長において指名したいと思います。  これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長平岡忠昭君) 御異議なしと認めます。  よって、本委員会委員の選任は、議長において指名することに決しました。  決算特別委員会委員には、議長を除く全議員を指名したいと思います。  これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長平岡忠昭君) 御異議なしと認めます。  よって、議長を除く全議員を決算特別委員会委員に選任することに決しました。    ………………………………………………………………………………………… △日程第5.議会等改革特別委員会の設置 ○議長平岡忠昭君) 日程第5、議会等改革特別委員会の設置についてを議題といたします。  お諮りいたします。  去る8月24日の議会運営委員会において協議の結果、市民にわかりやすく開かれた議会運営を目指す目的で特別委員会を設置する必要があるとのことから、委員会条例第6条の規定により、議会等改革特別委員会を設置したいと思いますが、これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長平岡忠昭君) 御異議なしと認めます。  よって、設置することに決定をいたしました。  なお、委員の定数は、8人の委員をもって構成することとし、閉会中も継続して調査および審査することにしたいと思います。  これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長平岡忠昭君) 御異議なしと認めます。  よって、本件については、8人の委員で構成する議会等改革特別委員会を設置し、閉会中も継続して調査および審査することに決しました。  ただいま設置されました議会等改革特別委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長会議に諮って指名することになっております。  お諮りいたします。  議会等改革特別委員会委員の選任については、議長において指名したいと思います。  これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長平岡忠昭君) 御異議なしと認めます。  よって、議会等改革特別委員会委員の選任を議長において指名することに決しました。  それでは、委員を発表いたします。  議会等改革特別委員会委員8名、18番 蓑輪 昇君、16番 山崎文男君、15番 末本幸夫君、13番 木村愛子君、9番 石川 修君、8番 遠藤 隆君、7番 小竹法夫君、4番 佐々木勝久君。  以上、ただいま発表いたしましたとおり指名いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長平岡忠昭君) 御異議なしと認めます。  よって、ただいま指名した諸君を議会等改革特別委員会委員に選任することに決しました。    ………………………………………………………………………………………… △日程第6.議案第38号 平成23年度鯖江一般会計補正予算(第4号)から日程第22.報告第10号 平成22年度資金不足比率報告についてまで ○議長平岡忠昭君) 日程第6、議案第38号 平成23年度鯖江一般会計補正予算(第4号)から、日程第22、報告第10号 平成22年度資金不足比率報告についてまで、以上17件を一括議題といたします。  理事者の提案理由の説明を求めます。  牧野市長。              〇市長(牧野百男君)登壇 ◎市長(牧野百男君) 第384回鯖江市議会定例会の開会に当たり、平成23年度補正予算案をはじめ各議案の御審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要を御説明申し上げます。  はじめに、昨日、民主党政権において第3代目となります野田新総理が誕生いたしました。厳しい経済状況や国難とも言うべき東日本大震災からの復興、社会保障と税の一体改革など、大きな課題を抱える中での新体制のスタートとなりますが、真の国民のための政策実現ならびに地域主権改革の実行に全力を尽くされることを期待いたしております。  さて、先月27日から30日にかけて新潟・福島地方を襲った集中豪雨では、死者・行方不明者6名、全壊を含めた家屋損壊が232棟、浸水家屋約9,200棟と甚大な被害が発生いたしました。被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げます。本市とともに水害サミットに加盟する新潟県三条市および見附市に見舞金を送るとともに、三条市からの派遣要請を受け、健康相談業務に当たる保健師2名を派遣いたしました。これから台風シーズンを迎えるに当たり、改めて災害への備えの確認を徹底してまいりたいと考えております。  次に、東日本大震災に係るボランティア活動団体等への支援状況についてでありますが、これまでに福井県と協力し、宮城県石巻市へ2回に分けて総勢38名の市民の方をボランティア派遣いたしました。また、鯖江市災害ボランティア活動支援準備金を活用し、きょう現在、14団体109名の方が被災地でのボランティア活動に参加されております。引き続き、鯖江市社会福祉協議会と連携し、東日本大震災に係るボランティア活動団体への支援を継続してまいります。  次に、ことしの夏も最高気温が35度を超える猛暑日が続きました。特に今年は、北陸電力からの節電要請を受け、「クールライフプロジェクトさばえ」に取り組んでおります。  市庁舎では、エアコンやエレベーターの使用自粛、電灯の間引きなどの省エネ活動に取り組んだ結果、7月の電力使用料が対前年比14.7%の削減となりました。今月20日には、ごみ減量化や地球温暖化防止、省エネなどの環境問題に対する市民の意識高揚に向けた環境フェアを開催したところでありますが、市民の皆様にはこれまでのライフスタイルの見直しも含め、さまざまな知恵と工夫で節電やごみの減量化等、環境問題への御協力をお願いいたします。  次に、先月28日から青森、秋田、岩手の各県を中心に開催されました全国高校総合体育大会北東北大会の体操競技におきまして、鯖江高校が男子団体総合で、昨年の初優勝に続き3位に、個人総合でも、けがを克服した岡 準平選手が3位に入りました。また、新体操男子団体も、ことし、北信越大会で10連覇の偉業を達成した東陽中学校男子新体操部の先輩6人をメンバーとする科学技術高校が見事6位に入賞し、今月18日には、両チームによる凱旋報告会を開催いたしました。  続いて、今月15日から開催されました全日本ジュニア体操選手権においても、鯖江体操スクールが男子団体一部で5位、二部では、同スクールが他の強豪チームを押しのけ、初優勝を遂げました。また、24日まで大阪市で開催されていた全国中学校体育大会でも、中央中学校大会男子体操部が団体で初優勝、個人総合でも、岩佐 亮君が規定2位から逆転で初優勝に輝きました。  さらに、昨年まで鯖江高校のエースとして活躍した順天堂大学の石川大貴選手が、中国で開催されたユニバーシアード大会の団体4連覇に貢献するとともに、個人でも鉄棒で3位に入るなど、今後のさらなる飛躍が期待できる結果となりました。  いずれも、大舞台に臆することなく、伝統の力をいかんなく発揮したすばらしい成績であり、「体操のまち鯖江」を全国に発信してくれました。  来年の全国高校総合体育大会ならびに平成30年に開催される福井国体の本市での第1次開催種目は体操と新体操競技であります。今日までの伝統を築き上げていただいた本市の体操競技関係者の御努力に対しまして心からの賛辞を贈るとともに、「体操のまち鯖江」の名がさらに全国に響きわたるよう、選手・指導者の皆様のますますの鍛錬と今後の活躍に期待をいたしております。  一方、県知事杯学童野球大会では、鳥羽小学校が熱戦を勝ち抜き、初優勝いたしました。また、全日本少年少女武道練成大会において、鯖江なぎなたクラブの4選手が演技中学生の部でブロック2位の好成績をおさめました。  さらに合唱では、県合唱コンクールにおいて、鯖江中学校と中央中学校合唱部が金賞を受賞し、特に全部門を通じて最も優秀な団体に贈られる日本合唱連盟理事長賞に鯖江中学校が輝き、9月に開催される中部大会への出場が決定しました。また、吹奏楽でも、福井県代表として北陸大会に出場した鯖江中学校と東陽中学校吹奏楽部が金賞、中央中学校と小学校の部に出場した惜陰小学校が銀賞に輝きました。  これら子供たちの活躍は、鯖江市民の大きな誇りであり、自慢であります。  さて、鯖江の暑い夏の風物詩となりました学生諸君によるまちづくりへの取り組みがことしも佳境を迎えております。  河和田アートキャンプも7年目を迎え、ことしも京都精華大学生を中心に、県内外の8つの大学から130人、延べ2,100人を超える学生たちが8月の1カ月間をかけて河和田町の古民家で共同生活しながら、伝統・産業・農業・林業・学育・食育・健康を切り口とした7つのプロジェクトとイベントなどに取り組んでおります。  ことしは、まちづくりテーマ賞に続きまして、まちづくり達成大賞を受賞した河和田町中道通り、大門通り、昭和通り周辺を会場として、「うるしの里中道アート〜昭和の思い出探し〜」事業が今月27日から9月4日まで開催されております。福井豪雨からの復興のシンボルとして整備された通りを舞台に、学生たちが制作した造形作品や絵画などのアート作品、デザイン工学の視点で制作されたベンチなど約40点が民家の軒下や空き地などに展示されております。特に、9月3日、4日の2日間は、河和田町280の全世帯が東日本大震災の被災地の一日も早い復興を願い、越前漆器の技術でつくられたあんどんで「復興のともしび」を点灯いたします。整備された中道通りや大門通りで、町並みと漆器産業などの地域資源を活用し、住民と産業界、そして学生が一体となってにぎわいのある町並みづくりを目指す姿勢は、まさに市民主役のまちづくりの実践であります。アートキャンプの発表会とあわせて、ぜひ1人でも多くの皆様にお越しいただきますようお願い申し上げます。  次に、ことしで4回目となります鯖江市地域活性化プランコンテストでありますが、ことしも東京大学や京都大学、慶応義塾大学、早稲田大学などから多くの学生の皆さんがエントリーし、その中から選抜された24名の皆さんが8チームに分かれて、9月10日から12日までの3日間のコンテストに挑戦します。事前調査や現地での聞き取りを行い、鯖江のまちの課題を見出し、学生の想像力豊かな感性と発想力で活性化プランを作成し、最終日の12日に本山誠照寺で公開発表していただきます。  このほか、金沢大学の市民主役をテーマにしたまちづくりインターンシップや、明治大学の鯖江ブランド創造に関するフィールドワーク型キャリア支援プログラム、さらにスポーツ合宿などが加わり、8月から9月にかけて、延べ約3,000人の学生の皆様が市内各地で活動され、まちづくりの調査や研究等に取り組んでおります。  次に、8月9日は平岡市議会議長、野村鯖江商工会議所会頭、園鯖江公共交通振興会鉄道部会長とともに、三浦JR西日本金沢支社長に対し、特急列車の停車便数の拡充をはじめ、JR鯖江駅のバリアフリー化、五郎丸踏切の改良などを要請いたしました。ことしの春のダイヤ改正では、鯖江駅は、北陸管内で唯一、特急列車の停車便数が上下各1便ずつふえるなど、関西方面への利便性が向上したところであり、多年にわたる関係各位の御尽力に対し、深く感謝を申し上げます。  また、毎年継続して実施しております鯖江市民号は、8月21日に大阪方面への旅を企画しましたところ、ことしもほぼ募集人数いっぱいの117名の市民の方に御参加をいただきました。引き続き、JR鯖江駅の利便性向上に努力をしてまいります。  さて、国におきましては、例年であれば、7月末には次年度の予算編成に向けた概算要求組みかえ基準が閣議決定され、この時期は概算要求締め切りを前に、各省庁での最終的な作業が進められているところでありますが、本年は、東日本大震災の本格的な復興に向けた第三次補正予算案の編成作業ならびに復興財源の議論などを優先するため、平成24年度予算の各省からの概算要求の締め切りが1カ月程度おくれ、9月末になる見込みと聞いております。  本市の平成24年度当初予算の編成作業は、国の方向性も見きわめながら、これから準備を進めることになりますが、現在の国の情勢などから判断しますと、地方交付税やひもつき補助金の一括交付金化など、国から地方への財源対応については、いまだ先行き不透明であります。増税や円高による直接の負担増が懸念される中、引き続き、国の方向性や市民生活の実態を見きわめながら、的確な対応に努めてまいります。  次に、平成22年度の決算状況について申し上げます。  一般会計の決算につきましては、歳入総額250億6,927万円余、歳出総額243億2,729万円余となり、実質収支は7億404万円余の黒字決算となりました。  次に、平成22年度決算における主な財政指標について申し上げます。  まず、実質赤字比率ですが、これは一般会計の赤字の程度を指標化し、財政運営の状況を示すものですが、実質赤字額は生じておらず、黒字の5.08%となっております。また、特別会計を合わせたすべての会計の赤字や黒字を合算して、自治体全体としての赤字の程度を指標化し財政状況を示す連結実質赤字比率につきましても、黒字の17.78%となっており、いずれも早期健全化基準を大きく下回っており、良好な状況にあります。  次に、特別会計や一部事務組合を含めた地方自治体全体の実質的な借入金の元利償還額の大きさを指標化し、資金繰りの危険度を示す指標である実質公債費比率は、市税の減少などから、昨年度より0.5ポイント悪化し、13.4%となっております。この実質公債費比率が18%を超えますと、地方債の発行は知事の許可が必要となり、25%を超えますと早期健全化段階となり、財政健全化計画の策定が必要となってまいりますが、当面、そのような水準に達するものではございません。  また、土地開発公社を含めた鯖江市全体の借入金や退職手当、債務負担行為のうち、将来にわたって一般会計で負担すべき額を財政規模と比較して指標化した将来負担比率は、昨年度より7.9ポイント改善し、38.7%となり、早期健全化比率の350%を大きく下回っております。  次に、上水道事業や下水道事業などの公営企業の経営状況を公営企業の料金収入の規模と比較して指標化した資金不足比率につきましては、農業集落排水事業特別会計、総合開発事業特別会計、土地区画整理事業特別会計、下水道事業特別会計および水道事業会計のいずれにおきましても資金不足は生じておらず、おおむね良好な経営状況であります。  また、市の借金である市債の残高につきましては、平成22年度末の一般会計では、前年度より5,049万円減少し、285億1,577万円となりました。これに特別会計を含めた鯖江市全体の市債残高は、前年度より4億1,829万円減少し、総額で598億2,152万円となり、市民1人当たりに換算しますと、約87万1,000円となりました。  次に、基金の残高でございますが、財政調整基金の平成22年度末の残高は21億170万円となり、行財政構造改革プログラムの目標残高より約14億円を上回る額を確保することができました。これにより、突発的な災害や緊急の行政課題に加え、一定の政策的経費や臨時的経費にも、ある程度柔軟に対応できるものと考えております。また、減債基金につきましても9,500万円積み増しし、減債基金の平成22年度末の残高は4億8,760万円となりました。  今後も公債費や社会保障費が増加する一方で、景気浮揚による税収等の増加が見込めないことなどから、本市の財政運営は厳しい状況が続くものと予想されますので、鯖江市の財政状況を分析し、基金運用による効率的で効果的な財政運営に努めてまいります。  次に、創始者の1人が本市出身の矢代 操先生である明治大学との連携協定の締結に向けて、現在、準備を進めております。明治大学は、今年創立130年という伝統ある大学であり、卒業生約50万人、在校生約3万3,000人、そして受験者数が日本一を誇る総合大学であります。明治大学との包括連携協定を締結することにより、大学の持つ知的財産や人材を活用し、地域産業の振興やまちづくり、文化、学術の研究・交流等に資するものと大きな期待をしております。  それでは、次に、主要な事業について申し上げます。  まず、産業振興についてでありますが、ことしで14回目となります丹南産業フェア2011が9月17日から19日までの3日間、「越前・鯖江ブランドの発信と創造」をテーマにサンドーム福井で開催されます。本年は、各社の出展ブースやミニステージで開催される出展企業のプレゼンテーションなどをユーストリーム配信することで、丹南地域の産業のすばらしさをより効果的に紹介する予定でございます。  次に、ことしもめがねまつりが10月5日から10日まで開催されます。めがねミュージアムでの特別セールやJR鯖江駅2階でのお買い得めがねの販売が予定されております。特に9日には、めがね会館でのめがね供養や本町通りでの無料洗浄、グッズ販売、そして、めがねっ娘アイドルライブ等が予定されるなど、「めがねのまち鯖江」が大いにアピールされるものと期待しております。  一方、最近の急激な円高がもたらす市内企業への影響が懸念されているわけでありますが、市内の金融機関に聞き取りしましたところ、中国への生産シフトや国内での生産縮小を検討するという声や、東日本大震災の影響がやっと落ちついたところに新たな懸念材料が加わった、市場需要の低下等で、これから影響が出るのではないかといった先行きを危惧するような声も数多く聞かれ、予断を許さない状況が続くものと思われます。引き続き、金融機関や各業界団体、商工会議所等との連絡を密にし、資金融資など、適切に対応してまいります。  次に、米およびオオムギの作柄についてでありますが、ことしは五月半ばの適期田植えを推進して2年目となります。4月中旬以降の低温傾向や7月、8月の渇水など、不順な天候に悩まされましたが、平成23年度産米の水稲作況指数は101で、平年並みと見込まれております。しかし、既に収穫を終えていますオオムギにつきましては、播種期の長雨やことし春先の低温等が影響し、昨年と比較して約2割減収の10アール当たり151キログラムの収量となりました。また、転作田の周年作として推進しております大豆やソバにつきましては、ことしも昨年並みの大豆66ヘクタール、ソバ154ヘクタールの作付を予定しております。農業者戸別所得補償制度や地域営農推進事業を活用しながら、農家の健全経営を支援してまいります。  次に、福島原発事故に伴う県産米への放射性物質の影響についてでありますが、福井県は本調査に先立ち、参考調査として、ハナエチゼンを作付している本市を含む16市町の生玄米および玄米について、福井県原子力環境監視センター福井分析管理室で放射性セシウムの検査をしたところ、すべてにおいてセシウムは不検出でありました。また、本調査につきましては、ハナエチゼンやコシヒカリなど、主要6品種で、収穫時期に応じて順次検査が行われる予定となっておりますが、福井県産米の安全性が確認され、消費者の皆様に安心して購入していただけるものと考えております。  次に、本年3月に策定いたしました「鯖江市農業・林業・農村ビジョン」および「元気さばえ食育推進プラン」につきましては、計画の点検や評価、進捗状況の把握等を行うため、8月8日には鯖江市農業・林業・農村ビジョン推進会議を、8月25日には元気さばえ食育推進会議を開催し、関連する事業や市の取り組み等について御意見をいただきました。今後は、各計画の数値目標に対する進捗状況の把握や事業のあり方などにも御提言をいただき、よりよい事業展開に努めてまいります。  次に、農作物のブランド化および農業の6次産業化に関して、食と農「さばえブランド化プロジェクト」の進捗状況について御報告申し上げます。  テレビなどのメディアを使ったPRや産業関係の皆様による都会での働きかけもあり、鯖江メロン「さばえ夢てまり」の贈答品としての需要増加や、伝統野菜、吉川ナスの東京の一流レストランでの使用という目に見える効果が出てきております。また、地域ブランド化の一環として、「さばえ菜花米」のロゴ募集を行ったところ、全国から112名、156点の応募があり、19日に選考委員会を開き、ロゴマークを決定いたしました。  また、吉川ナスについてもロゴを募集したところ、現在、多くの応募が寄せられております。今後、選定されたロゴマークにつきましては商標登録を行い、本市固有の農産物としてのブランド化を進めてまいります。  また、都市住民との交流事業につきましては、9月3日に日本調理師連合会の森口会長をはじめ、調理師連合会の一流の料理人約20名が本市を訪れ、越前漆器で新米の御飯と吉川ナスなど、鯖江野菜を使った田舎料理を味わっていただくことになっており、関西方面での新たな販路展開が期待されております。同じく4日には、東京の若者たちを招くモニターツアーを行い、早稲田大学のエコツアーを企画するNPOの皆さんをはじめ、東京の大学生約15名が参加する予定となっており、都会の学生さんから見た鯖江の魅力や、地域課題の一つである空き家の利用等についても意見交換することで、ツーリズム産業の創出や地域活性化について検討してまいります。  そのほか、河和田アートキャンプも7年目となり、OBやOGが全国で活躍しております。彼ら、彼女らを本市のスポークスパーソンとして、特産品をPRするおいしい応援団事業も現在展開中であり、販路拡大とPRの一助を担っていただいております。  今後も、農家、JA、商工会議所、市民団体、ゆかりのある若者たちなど、さまざまな皆様とのネットワークを活用して、食と農「さばえブランド化プロジェクト」を継続的に展開し、鯖江特産農産物の販売力の強化と本市の農業農村の活性化を目指してまいります。  次に、近年の坑内調査で管壁破損や地下水の流入が確認されていたラポーゼかわだの源泉井戸の改修工事が終了し、7月10日から温泉供給を再開いたしました。今回の改修工事では、腐食した井戸の補強と地下水の流入防止を図るため、腐食に強い繊維強化プラスチック製の内管を地下412メートル付近まで設置するとともに、深層部まで浚渫を行い、埋没物を取り除きました。5月から7月にかけての工事期間中は利用客の皆様に大変御迷惑をおかけいたしましたが、おかげさまで、開湯時のすばらしい泉質の温泉がよみがえり、最近はお客様も増加し、大変喜ばれております。  次に、教育の推進についてでありますが、小・中学校の校舎・体育館の耐震化につきましては、危険度の高い校舎等から順次耐震補強工事を進めてきており、平成22年度末の耐震化率は71.7%となっております。現在は、豊小学校の改築工事に取り組んでいるところでありますが、豊小学校以外の小・中学校には、まだ耐震診断の結果、C判定の校舎や体育館が14棟残っております。これらの学校を国の公立学校耐震化の方針を踏まえ、平成27年度までに計画的に耐震化を図るため、昨年度から鯖江東、立待、北中山の各小学校の耐震補強基本計画に取り組んでおり、このたび、その基本的な方針がまとまりました。今後は、この基本計画に基づき、平成24年度以降の耐震補強工事に備えていくため、今議会の補正予算で3小学校の耐震補強工事の実施設計の費用を計上したところでございます。  鯖江市では、次世代を担う子供たちが安全に安心して学べる環境を整備し、また、地域の避難施設としての利用に備えるため、平成27年度耐震化完了を目標に、国の財政支援を活用しながら、計画的に小・中学校の耐震化に努めてまいります。  次に、公民館合宿通学事業についてでありますが、この事業は、平成21年度に学校、家庭、地域住民が連携し、地域の教育力の向上を図ることを目的として始めたものであり、本年度、初めて市内全地区で取り組んでいただいております。企画から運営までを地域の皆様の協力を得ながら、実行委員会形式で実施しており、9月に開催予定の鯖江・河和田の2地区を除く8地区で、これまでに440名の小学4年生の児童の参加と894名の地域ボランティアの御協力をいただくことができました。この事業を通して、子供たちは、地域や家庭への感謝の気持ちを感じるとともに、地域住民の皆様には、地域の子供は地域で育てるという意識が醸成され、全市的にさらなる地域教育力の向上が図られるものと考えております。  次に、安全・安心のまちづくりについてでありますが、8月28日に開催いたしました防災総合訓練には、神明地区の皆様や陸上自衛隊鯖江駐屯地をはじめ、多くの関係者の皆様に御参加をいただき、心からお礼を申し上げます。今回の訓練では、震度6強の地震発生を想定し、各町内単位での避難訓練や被災状況把握訓練の後、神明小学校において、災害対処型訓練をはじめ、防災リーダーよる救出救護訓練など、市民参加型訓練に取り組んでいただきました。  今後の地域防災のあり方としては、自主防災組織による自助および共助による防災活動の強化が重要と考えております。町内単位による避難所設営や地区基地、市の災害対策本部との連携などを来年度以降の訓練に反映してまいりたいと考えております。  また、災害時の緊急情報の伝達には、確実性を高めるため、複数の手段が必要であります。市では、昨年度に開発・整備した防災ラジオの一部にふぐあいがあるとの報告がありましたので、改良した防災ラジオに交換するとともに、再度、電波の届く範囲や家屋内の設置場所などのモニタリング調査を行い、防災ラジオシステムの機能強化を図ってまいります。しかし、雑音など、受信状態が悪いことも想定し、電波の届きにくいところでは、丹南ケーブルのライフラインメールやNTTドコモの緊急速報エリアメール、あるいは電話連絡など、他の情報伝達手段を活用して、確実に緊急情報を伝達できるようにしてまいりたいと考えております。  現在作成しております「鯖江市災害時サポートガイドブック」には、市民みずからが積極的に災害情報が入手できるよう、各種災害情報伝達手段の紹介や使い方、登録の方法などをわかりやすく解説した「災害情報入手ツールの使用解説」を掲載し、各戸に常備していただく予定となっております。  次に、健康長寿のまちづくりについてでありますが、9月に入りますと、米寿の方々および100歳以上の高齢者の方々を対象とする慶祝訪問を行います。  本市の65歳以上の人口は、4月1日現在で1万5,108人、高齢化率は22%、介護認定率では県内9市の中で最も低く、元気な高齢者が多いまちであります。今年度中に到達される方を含めた100歳以上の方は42人となっており、ことしも直接、御自宅を訪問させていただき、皆様のお元気なお顔を拝見し、お祝いを申し上げてまいります。
     一方で、近年、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯が急増しており、親族間や地域社会等との交流が希薄になる、いわゆる無縁社会が広がりつつあり、住みなれた地域で生活を続けることが困難な方がふえてきております。今後は、さらに高齢化が進み、高齢者のみ世帯や認知症高齢者の方々の増加が予測され、地域の見守り、支え合いの体制づくりが急務であります。  地域のつながりの希薄化による高齢者等の孤独や日常生活の不便、不安を少しでもなくすため、地域に残るつながりの力を生かした要支援者情報の把握や、地域住民による見守りネットワークの構築、地域住民の交流の場であるふれあいサロン等に対する支援費用として、県事業を活用して3,500万円の補正予算を計上、高齢者を地域で支え合う体制づくりを推進してまいりたいと考えております。また、昨年、全国的に話題となりました高齢者の所在確認につきまして、ことしも75歳以上の高齢者の所在調査を実施し、安全・安心な暮らしの確保に努めてまいります。  次に、台風シーズンを前に、河川改修の進捗についてでありますが、浅水川下流部と市内の鞍谷川につきましては、全面的に改修工事が進められ、所定の治水安全度が確保されてまいりました。河和田川につきましても、平成19年度よりボトルネック解消事業に取り組み、5つの狭隘箇所の橋や堰の改築を進め、残されていた片山町と上河内町の堰についても、おおむね本工事が完成いたしました。  また、昨年から検証作業が行われていた吉野瀬川ダムにつきましては、6月20日にダム事業を現行計画どおり継続するとの県の対応方針が国に報告されたところでありますが、国は有識者会議の意見を聴取し、対応方針の決定を行う予定となっております。引き続き、事業継続と早期完成を国に要望するとともに、現在施工中の放水路や現堤防のかさ上げもあわせて国・県に要望してまいります。  今後も、きめ細やかなパトロールや水門管理、住民の皆様への適切な情報提供に努め、万全な体制を整えてまいります。  次に、県道整備事業についてでありますが、県道鯖江美山線の長泉寺町から上河端町地係の第一新出踏切の除却事業につきましては、県が平成17年度からJR線路の下を地下道で通り抜ける工事を進めてまいりました。工事も終盤となり、東側の交差点の取りつけ工事のために6月13日から車両全面通行止めとなっておりましたが、8月27日から解除となり、工事用迂回路の進行が可能となりました。長く市民の皆様に御不便をかけてきましたが、残る舗装工事や電気設備工事など、最終的な仕上げの工事を行い、10月には開通予定となっております。  また、県道福井今立線の(仮称)新戸口トンネル工事につきましては、ことし3月にトンネル本体工事が発注され、ことしの秋には現地着工される予定となっております。早期開通に向け、引き続き、国・県に対し要望してまいります。  次に、西山公園・日本の歴史公園選定5周年記念事業として実施しております「つつじ5万株構想・チャレンジ4000」についてでありますが、昨年度中に1,000株、今年度に入ってこれまでに、約1,500株を市民の方々をはじめ、西山公園の来場者の皆様に植え込んでいただいております。残り約1,500株で目標の5万株を達成いたしますので、今年度中にはぜひともこの目標を達成したいと考えております。  また、同じく記念事業としての「もみじ1600本構想」につきましては、商工会議所会員の皆さんの御協力を得まして、これまでに360万円余の御寄附をいただきました。もみじまつりまでには、植樹予定地の土地所有者の御同意をいただきながら、雑木を伐採し、約300本のもみじの植栽を完了したいと考えております。  いずれの事業も、開園の祖と言われる間部詮勝公の御遺志を十分受け継いだ、市民と協働でのさらなる西山公園を磨き輝かせる事業であり、御厚志を賜りました多くの皆様にこの場をおかりしてお礼を申し上げます。  次に、世界的な植物学者である宮脇 昭氏の指導・助言のもと、市内12の全小学校で取り組んでおります「どんぐりからの森づくり」活動についてですが、この活動は、小学校3年生がタブ、カシ、シイなどのどんぐりを拾い、4年生でポット苗をつくり、そして6年生になったときに植樹するという環境保全活動であります。3年前に最初に取り組んだ子供たちがことし6年生となり、いよいよ植樹が可能となりましたので、来る11月10日に、実のなる公園として整備してきた大谷公園で、市内全小学校6年生が参加して「実のなる公園植樹祭」を開催いたします。  特に本年は、国連が定めた国際森林年であり、森づくりの重要性が子供たちの心に深く刻み込まれ、高められた環境保全に対する意識や行動が将来にわたって揺るぎないものとなることを期待しております。  現在、まちづくり交付金事業で、大谷公園の進入路となります自衛隊東側の市道改良・舗装工事に取り組んでおります。植樹祭には15台のバスで6年生760名の子供たちが参加、植樹をする予定となっております。  次に、市民主役のまちづくりについてでありますが、本市では、日野川を中心に、「さばえ菜花まつり」や河川一斉清掃の実施など、市民総ぐるみの川守活動により、雑草の抑制や不法投棄の防止など、美しい景観の創出と良好な河川環境の維持に努めてまいりました。さきに、堤防へのさばえ菜花の植栽について、堤防のり面への影響が懸念されるとの県からの指導があり、これまで、堤防へのさばえ菜花の植栽と管理に関して、県と協議を行ってまいりました。このことについて、去る8月10日に県からの通知を受け、堤防管理に関する情報の共有化を前提に、河川管理者の県と市、市民、NPO等が共動で事業を実施することとし、適正な堤防の維持管理と河川環境の美化活動して、さばえ菜花の植栽の継続を了承するとの回答を得たところでございます。  ことしも9月24日のさばえ菜花一斉種まきデーには、日野川堤防の菜花植栽エリアをはじめ、市内全域で一斉に種まきを実施しますので、河川管理と河川美化のモデル地区となるよう、適正管理に御支援と御協力をお願い申し上げます。  次に、市民主役条例の推進に向けた提案型市民主役事業の実施状況についてでありますが、先月30日には「まちかど歴史浪漫コンサート」が本山誠照寺で開催され、250名を超す観客で満席となり、市民の企画による歴史講演とコンサートを十分に堪能いただきました。また、夏休み期間中には、市内の小学校3年生の児童が家族とつつじバスに乗って市内をめぐる「家族あいのりの旅」が行われました。ことしは、これまでの「さばえ百景めぐり」のほか、市民提案による「会社見学・ものづくり体験」も新たなコースとして組み込まれ、子供たちには、思い出に残る楽しい夏休みの1日となったようでございます。  このように、本年度の事業実施につきましては、いずれも順調に企画運営されており、今後も担当課において十分なサポートを行いながら、市民の皆様に満足いただけるような事業を推進してまいります。  なお、平成24年度の事業実施につきましては、市民主役条例推進委員会の御意見もいただきながら、その候補となる88事業をリストアップしたところでございます。今後、これらの候補事業を対象として、市民提案を募集する作業を進めてまいりますので、昨年にも増して市民の皆様からの積極的な御提案を期待しております。  次に、市民主役のまちづくりを進めるには、市民の皆様との情報の共有化が重要であるとの観点から、イントラネットテレビ放送の活用を進めてまいります。これは、Ustream(ユーストリーム)放送とYouTube(ユーチューブ)の映像をインターネットのホームページ上に番組表を作成して紹介するものであり、あらかじめ、いつどんな番組がどこのアドレスで放送されるかを表示し、リンクによりその映像を見ることができるものであります。  既に昨年から、議会や定例記者会見、部課長会議、イベント等の情報をユーストリーム配信しておりますが、このほかにも公民館活動や研修会、NPO活動、保育所・幼稚園・小学校での発表会などの映像を配信することで情報の共有化を進め、まちづくり活動に生かしていきたいと考えております。  今後、市民の皆様よる身近な情報も気軽に放送し、視聴できるよう、関係者の皆様と御相談しながら、よりよいインターネットテレビ放送の構築を目指してまいります。  それでは、本日御提案いたしました主な議案について申し上げます。  はじめに、議案第38号 一般会計補正予算について、主なものを申し上げます。  まず、総務費では、県の6月補正を受け、新しい公共の場づくりモデル事業費として200万円を、インターネットテレビ放送局のシステム企画費に61万円を、つつじバスの次年度に向けた時刻表等の修正費に380万円を計上いたしました。  次に、民生費では、認知症対応型共同生活介護事業所のスプリンクラー整備に対する補助金を計上いたしました。また、さきにも申し上げましたが、県の6月補正を受け、高齢者を地域で支える体制づくり事業に3,500万円を計上いたしました。  次に、衛生費におきましては、がん検診の受診率向上のために、がん検診事業費として460万円余を、住宅用太陽光発電設備設置補助の申請が増加したことに伴い、125万円を補正計上いたしました。  次に、農林水産業費におきましては、県単小規模土地改良事業費として2,000万円を計上。また、農地・水保全管理支払交付金が直接事業者に交付されることになったことに伴い、1,437万円余の減額補正を行いました。  次に、土木費におきましては、西山公園の「もみじ1600本構想」に伴い、市民の皆様から360万円余の御寄附をいただきましたので、植栽に要する費用として970万円を計上いたしました。  次に、教育費につきましては、鯖江東、立待、北中山の各小学校の耐震化施工に向けた実施設計費用に1,150万円を、そのほか、小・中学校の理科教材や次年度に向けた備品の購入費などを計上いたしました。  次に、災害費では、農業用施設災害復旧事業費として、大野町のため池復旧工事費に2,800万円余を計上いたしました。  次に、公債費では、将来の公債費負担の軽減と市債残高を減少するため、減債基金から1億5,000万円を取り崩し、縁故債の一部、4億6,514万円余を繰上償還いたします。この償還により、3,270万円の財政効果が見込まれます。  これらの結果、一般会計の補正額は6億4,690万円となりました。また、補正後の予算総額は239億3,720万円となり、昨年の9月補正後と比べ、2%の増加となっております。  また、特別会計におきましては、国民健康保険事業特別会計および介護保険事業特別会計において所要の補正を計上いたしました。これにより、特別会計を含めた平成23年度の鯖江市の予算総額は410億6,720万円となり、昨年の9月補正後と比較して2.6%の増加となりました。  次に、議案第41号から議案第50号は、平成22年度の各会計の決算の認定を求めるものでございます。  次に、議案第51号 鯖江暴力団排除条例の制定については、暴力団の排除に関する基本理念を定め、市や市民の責務、市の事務事業や公共施設からの排除、市民の暴力団に対する利益供与の禁止などを明らかにし、市民の安全で平穏な生活を確保することなどを目的とするものであります。  その他の議案等につきましては、それぞれの理由に基づき御提案申し上げました。  以上、私の市政に対する所信の一端と、今回御提案いたしました議案につきまして申し上げました。  何とぞ慎重に御審議の上、妥当な御決議を賜りますようにお願いを申し上げます。 ○議長平岡忠昭君) 以上で、本日の議事日程はすべて終了いたしました。  次の本会議は9月12日午前10時から開議することとし、これをもって散会をいたします。  御苦労さまでございました。                散会 午前10時57分...