敦賀市議会 2023-12-07
令和5年第5回定例会(第3号) 本文 2023-12-07
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◯都市整備部長(小川明君) 26 ◯14番(中野史生君) 27 ◯市長(米澤光治君) 28 ◯14番(中野史生君) 29
◯都市整備部長(小川明君) 30 ◯14番(中野史生君) 31
◯都市整備部長(小川明君) 32 ◯14番(中野史生君) 33
◯都市整備部長(小川明君) 34 ◯14番(中野史生君) 35
◯都市整備部長(小川明君) 36 ◯14番(中野史生君) 37
◯都市整備部長(小川明君) 38 ◯14番(中野史生君) 39
◯都市整備部長(小川明君) 40 ◯14番(中野史生君) 41
◯都市整備部長(小川明君) 42 ◯14番(中野史生君) 43
◯都市整備部長(小川明君) 44 ◯14番(中野史生君) 45 ◯観光部長(織田一宏君) 46 ◯14番(中野史生君) 47 ◯観光部長(織田一宏君) 48 ◯14番(中野史生君) 49 ◯観光部長(織田一宏君) 50 ◯14番(中野史生君) 51 ◯観光部長(織田一宏君) 52 ◯14番(中野史生君) 53 ◯観光部長(織田一宏君) 54 ◯14番(中野史生君) 55 ◯市長(米澤光治君) 56 ◯14番(中野史生君) 57 ◯議長(馬渕清和君) 58 ◯議長(馬渕清和君) 59 ◯1番(河瀬太治君) 60 ◯市長(米澤光治君) 61 ◯1番(河瀬太治君) 62 ◯市長(米澤光治君) 63 ◯1番(河瀬太治君) 64 ◯観光部長(織田一宏君) 65 ◯1番(河瀬太治君) 66 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 67 ◯1番(河瀬太治君) 68 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 69 ◯1番(河瀬太治君) 70 ◯観光部長(織田一宏君) 71 ◯1番(河瀬太治君) 72 ◯副市長(池澤俊之君) 73 ◯1番(河瀬太治君) 74 ◯副市長(池澤俊之君) 75 ◯1番(河瀬太治君) 76 ◯市民生活部長(中野義夫君) 77 ◯1番(河瀬太治君) 78 ◯市民生活部長(中野義夫君) 79 ◯1番(河瀬太治君) 80 ◯産業経済部長(増田一条君) 81 ◯1番(河瀬太治君) 82 ◯教育委員会事務局長(山本麻喜君) 83 ◯1番(河瀬太治君) 84 ◯議長(馬渕清和君) 85 ◯副議長(中道恭子君) 86 ◯19番(大塚佳弘君) 87
◯都市整備部長(小川明君) 88 ◯19番(大塚佳弘君) 89
◯都市整備部長(小川明君) 90 ◯19番(大塚佳弘君) 91 ◯観光部長(織田一宏君) 92 ◯19番(大塚佳弘君) 93
◯都市整備部長(小川明君) 94 ◯19番(大塚佳弘君) 95
◯都市整備部長(小川明君) 96 ◯19番(大塚佳弘君) 97 ◯観光部長(織田一宏君) 98 ◯19番(大塚佳弘君) 99 ◯産業経済部長(増田一条君) 100 ◯19番(大塚佳弘君) 101 ◯副市長(堤宗和君) 102 ◯19番(大塚佳弘君) 103 ◯副市長(堤宗和君) 104 ◯19番(大塚佳弘君) 105 ◯副市長(堤宗和君) 106 ◯19番(大塚佳弘君) 107 ◯観光部長(織田一宏君) 108 ◯19番(大塚佳弘君) 109 ◯観光部長(織田一宏君) 110 ◯19番(大塚佳弘君) 111 ◯観光部長(織田一宏君) 112 ◯19番(大塚佳弘君) 113 ◯市長(米澤光治君) 114 ◯19番(大塚佳弘君) 115 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 116 ◯19番(大塚佳弘君) 117 ◯病院事業管理者職務代理者(新井良和君) 118 ◯19番(大塚佳弘君) 119 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 120 ◯19番(大塚佳弘君) 121 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 122 ◯19番(大塚佳弘君) 123 ◯病院事業管理者職務代理者(新井良和君) 124 ◯19番(大塚佳弘君) 125 ◯病院事業管理者職務代理者(新井良和君) 126 ◯19番(大塚佳弘君) 127 ◯病院事業管理者職務代理者(新井良和君) 128 ◯19番(大塚佳弘君) 129 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 130 ◯19番(大塚佳弘君) 131 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 132 ◯19番(大塚佳弘君) 133 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 134 ◯19番(大塚佳弘君) 135 ◯総務部長(芝井一朗君) 136 ◯19番(大塚佳弘君) 137 ◯市長(米澤光治君) 138 ◯19番(大塚佳弘君) 139 ◯副議長(中道恭子君) 140 ◯副議長(中道恭子君) 141 ◯5番(縄手博和君) 142 ◯市民生活部長(中野義夫君) 143 ◯5番(縄手博和君) 144 ◯市民生活部長(中野義夫君) 145 ◯5番(縄手博和君) 146 ◯市民生活部長(中野義夫君) 147 ◯5番(縄手博和君) 148 ◯市民生活部長(中野義夫君) 149 ◯5番(縄手博和君) 150 ◯市民生活部長(中野義夫君) 151 ◯5番(縄手博和君) 152 ◯市民生活部長(中野義夫君) 153 ◯5番(縄手博和君) 154 ◯市民生活部長(中野義夫君) 155 ◯5番(縄手博和君) 156 ◯市民生活部長(中野義夫君) 157 ◯5番(縄手博和君) 158 ◯市民生活部長(中野義夫君) 159 ◯産業経済部長(増田一条君) 160 ◯5番(縄手博和君) 161 ◯産業経済部長(増田一条君) 162 ◯5番(縄手博和君) 163 ◯市民生活部長(中野義夫君) 164 ◯5番(縄手博和君) 165 ◯市長(米澤光治君) 166 ◯5番(縄手博和君) 167 ◯副議長(中道恭子君) 168 ◯副議長(中道恭子君) 169 ◯10番(橋本彬穂君) 170 ◯観光部長(織田一宏君) 171 ◯10番(橋本彬穂君) 172 ◯観光部長(織田一宏君) 173 ◯10番(橋本彬穂君) 174 ◯観光部長(織田一宏君) 175 ◯10番(橋本彬穂君) 176 ◯観光部長(織田一宏君) 177 ◯10番(橋本彬穂君) 178 ◯観光部長(織田一宏君) 179 ◯10番(橋本彬穂君) 180 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 181 ◯10番(橋本彬穂君) 182 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 183 ◯10番(橋本彬穂君) 184 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 185 ◯10番(橋本彬穂君) 186 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 187 ◯10番(橋本彬穂君) 188 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 189 ◯10番(橋本彬穂君) 190 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 191 ◯10番(橋本彬穂君) 192 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 193 ◯10番(橋本彬穂君) 194 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 195 ◯10番(橋本彬穂君) 196 ◯市民生活部長(中野義夫君) 197 ◯10番(橋本彬穂君) 198 ◯市民生活部長(中野義夫君) 199 ◯10番(橋本彬穂君) 200 ◯市民生活部長(中野義夫君) 201 ◯10番(橋本彬穂君) 202 ◯市民生活部長(中野義夫君) 203 ◯10番(橋本彬穂君) 204 ◯市民生活部長(中野義夫君) 205 ◯10番(橋本彬穂君) 206
◯都市整備部長(小川明君) 207 ◯10番(橋本彬穂君) 208
◯都市整備部長(小川明君) 209 ◯10番(橋本彬穂君) 210
◯都市整備部長(小川明君) 211 ◯10番(橋本彬穂君) 212 ◯副議長(中道恭子君) 213 ◯副議長(中道恭子君) 214 ◯7番(浅野好一君) 215 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 216 ◯7番(浅野好一君) 217 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 218 ◯7番(浅野好一君) 219 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 220 ◯7番(浅野好一君) 221 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 222 ◯7番(浅野好一君) 223 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 224 ◯7番(浅野好一君) 225 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 226 ◯7番(浅野好一君) 227 ◯総務部長(芝井一朗君) 228 ◯7番(浅野好一君) 229 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 230 ◯7番(浅野好一君) 231 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 232 ◯7番(浅野好一君) 233 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 234 ◯7番(浅野好一君) 235 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 236 ◯7番(浅野好一君) 237 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 238 ◯7番(浅野好一君) 239 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 240 ◯7番(浅野好一君) 241 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 242 ◯7番(浅野好一君) 243 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 244 ◯7番(浅野好一君) 245 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 246 ◯7番(浅野好一君) 247 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 248 ◯7番(浅野好一君) 249 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 250 ◯7番(浅野好一君) 251 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 252 ◯7番(浅野好一君) 253 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 254 ◯7番(浅野好一君) 255 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 256 ◯7番(浅野好一君) 257 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 258 ◯7番(浅野好一君) 259 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 260 ◯7番(浅野好一君) 261 ◯市長(米澤光治君) 262 ◯7番(浅野好一君) 263 ◯副議長(中道恭子君) 264 ◯副議長(中道恭子君) 265 ◯13番(山本貴美子君) 266 ◯市長(米澤光治君) 267 ◯13番(山本貴美子君) 268 ◯市長(米澤光治君) 269 ◯13番(山本貴美子君) 270 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 271 ◯13番(山本貴美子君) 272 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 273 ◯13番(山本貴美子君) 274 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 275 ◯13番(山本貴美子君) 276 ◯市長(米澤光治君) 277 ◯13番(山本貴美子君) 278 ◯総務部長(芝井一朗君) 279 ◯13番(山本貴美子君) 280 ◯総務部長(芝井一朗君) 281 ◯13番(山本貴美子君) 282 ◯総務部長(芝井一朗君) 283 ◯13番(山本貴美子君) 284 ◯総務部長(芝井一朗君) 285 ◯13番(山本貴美子君) 286 ◯総務部長(芝井一朗君) 287 ◯13番(山本貴美子君) 288 ◯総務部長(芝井一朗君) 289 ◯13番(山本貴美子君) 290 ◯総務部長(芝井一朗君) 291 ◯13番(山本貴美子君) 292 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 293 ◯13番(山本貴美子君) 294 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 295 ◯13番(山本貴美子君) 296 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 297 ◯13番(山本貴美子君) 298 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 299 ◯13番(山本貴美子君) 300 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 301 ◯13番(山本貴美子君) 302 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 303 ◯13番(山本貴美子君) 304 ◯総務部長(芝井一朗君) 305 ◯13番(山本貴美子君) 306 ◯総務部長(芝井一朗君) 307 ◯13番(山本貴美子君) 308 ◯副市長(池澤俊之君) 309 ◯13番(山本貴美子君) 310 ◯副市長(池澤俊之君) 311 ◯13番(山本貴美子君) 312 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 313 ◯13番(山本貴美子君) 314 ◯市長(米澤光治君) 315 ◯建設部長(清水久伸君) 316 ◯13番(山本貴美子君) 317 ◯建設部長(清水久伸君) 318 ◯13番(山本貴美子君) 319 ◯建設部長(清水久伸君) 320 ◯13番(山本貴美子君) 321 ◯建設部長(清水久伸君) 322 ◯13番(山本貴美子君) 323 ◯建設部長(清水久伸君) 324 ◯13番(山本貴美子君) 325 ◯建設部長(清水久伸君) 326 ◯13番(山本貴美子君) 327 ◯建設部長(清水久伸君) 328 ◯13番(山本貴美子君) 329 ◯建設部長(清水久伸君) 330 ◯13番(山本貴美子君) 331 ◯建設部長(清水久伸君) 332 ◯13番(山本貴美子君) 333 ◯建設部長(清水久伸君) 334 ◯13番(山本貴美子君) 335 ◯建設部長(清水久伸君) 336 ◯13番(山本貴美子君) 337 ◯建設部長(清水久伸君) 338 ◯13番(山本貴美子君) 339 ◯建設部長(清水久伸君) 340 ◯13番(山本貴美子君) 341 ◯市長(米澤光治君) 342 ◯13番(山本貴美子君) 343 ◯建設部長(清水久伸君) 344 ◯13番(山本貴美子君) 345 ◯総務部長(芝井一朗君) 346 ◯13番(山本貴美子君) 347 ◯市長(米澤光治君) 348 ◯13番(山本貴美子君) 349 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 350 ◯13番(山本貴美子君) 351 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 352 ◯13番(山本貴美子君) 353 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 354 ◯13番(山本貴美子君) 355 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 356 ◯13番(山本貴美子君) 357 ◯副議長(中道恭子君) 358 ◯副議長(中道恭子君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 6.議 事
午前10時00分開議
◯議長(馬渕清和君) ただいまから本日の会議を開きます。
諸般の報告
2 ◯議長(馬渕清和君) この際、諸般の報告をいたします。
まず、地方自治法第121条の規定により、本日の会議に出席を求めた者を報告いたします。
病院事業管理者職務代理者
市立敦賀病院院長 新 井 良 和 君
以上であります。
次に、本日の会議の欠席者について報告いたします。本日の会議に、田中和義議員は所用のため欠席する旨、届出がありました。
以上で報告を終わります。
日程第1 一般質問
3 ◯議長(馬渕清和君) 日程第1、これより前日に引き続き一般質問を行います。
まず、中野史生君。
〔14番 中野史生君登壇〕
4 ◯14番(中野史生君) 改めまして、おはようございます。本日、トップバッターを務めさせていただくことになりました市政会の中野史生でございます。よろしくお願いいたします。
今回は、100年に一度あるかないかの敦賀市の発展のチャンスと言われております北陸新幹線の金沢から敦賀までの延伸によってもたらされる様々な利点とその活用方法、また現状の駅または周辺の施設の課題を洗い出し、市民の皆さんに使い勝手のよい、親しみのある駅に向けて、また、さらには観光客を誘致するためにさらなるこれからの在り方と整備方針について伺ってまいります。
さて、ようやく敦賀駅の全貌も立派にその姿を現し、来る2024年3月16日を迎えるまであと100日を切りまして、99回朝を迎えたその日からW7系が敦賀駅にやってくることになります。
しかし、この立派な威容を現したビッグステーションではございますけれども、全く私ども市民にはとても残念な構造と使い勝手が悪く、ふだん使いの親しみのある駅とはならないのではないかという懸念が日一日と強く脳裏を覆ってきておりますので、本日はその懸念を払拭していただくために回答を御期待して質問させていただきますので、納得のできる答弁をお願いしたいというふうに思います。
久しぶりにトップバッターで緊張しております。
そこで、以前、新幹線対策特別委員会の中でも伺ったことはありますし、どなたかの一般質問でもたしか御回答いただいたことがあったと思いますが、改めまして現在の想定で敦賀駅の利用者、新幹線から在来線特急、小浜線、ハピラインに乗換えする人数と、敦賀駅で乗降する人数の想定数をお伺いいたします。
5
◯都市整備部長(小川明君) おはようございます。よろしくお願いいたします。
それでは最初に、敦賀駅における新幹線と在来線を乗換えする旅客人数についてお答えいたします。新型コロナウイルス発生前の試算ではございますが、1日約2万7000人と試算されているところでございます。
次に、敦賀駅を乗降する人数については、北陸新幹線敦賀開業後は約1.2倍に増えると試算されており、これもまた新型コロナウイルス発生前の試算では1日当たり9000人を見込んでいるところでございますが、この試算に対し、新幹線の利用者は新型コロナウイルス発生前の約9割程度との報道がございますので、これをさっきの試算に当てはめますと、新幹線開業後の敦賀駅の乗降客数は約8000人程度と見込んでいるところでございます。
以上です。
6 ◯14番(中野史生君) 数多くの利用が見込まれるということで大変結構なことと思います。しかし、それだけ多くの人々が一斉に動くとなると、問題は50人に対して1個の便器が必要と。トイレの関係ですけれども。必要とされているという計算方法らしいんですが、その範囲内には配置されているのかどうか、伺っていきます。
駅西側には現在、オルパークにトイレがありますし、改札を入ったところにも1か所トイレがございます。
では東側のトイレ設備を、敦賀市は今、東口の整備を行っているところでございますが、男女別の便器の数はどれだけでしょうか。また、コンコースには何か所あって、それぞれ男女別の便器は幾つあるのでしょうか。また、その数で十分足りているというふうに考えておられるのか伺います。
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◯都市整備部長(小川明君) 最初に、新幹線駅前広場、東口広場に接続する敦賀市が設置するトイレの数についてお答えいたします。
東口駅前広場にできるトイレについては、合計で便器数は8個でございます。8個の内訳でございますが、多機能トイレが1か所、そして男性用の大便器が2つ、小便器が2つ、女性用大便器が3つの合計、東口の便器の数は8個ということになっております。
次に、新幹線駅舎改札内、ラチ内のトイレについては、在来側、新幹線側それぞれございまして、両方合わせますと38個便器数がございます。内訳を申し上げます。多機能トイレが1つ、男性用の大便器が6つ、小便器が5つ、女性用の大便器が7つ、これを合計しますと19になりまして、それがそれぞれ在来側、新幹線側同じ数ございますので、19掛ける2で38というところがコンコース内のトイレの便器数ということになっております。
最後の質問で、それで十分足りているのか、1個50人という計算じゃないのかというような御質問については、新幹線駅舎内の便器の個数については、新幹線開業後の旅客流動を考慮し、鉄道・運輸機構の設置基準及びJR西日本との協議により決定したと聞いているところでございます。
ちなみに、その38個に中野議員御紹介の50人という数を掛けますと38掛ける50で1900人という格好になろうかと思うんですけれども、参考までに、かがやきの12両編成が930人ぐらいがマックスの席数かなと思いますし、サンダーバードの12両編成のマックスが750席程度だと思いますので、かがやきとサンダーバードが両方一気に乗り換えるときの人数としては1700人弱になるかと思いますので、中野議員御紹介の1個当たり50人という中には収まっているのかなと感じているところでございます。
以上です。
8 ◯14番(中野史生君) 分かりました。結構な数字になったというふうに思います。充足できているというふうに考えますので、問題ないんじゃないかというふうに考えます。
では、さらに懸念される事柄についてお伺いをいたします。
それは、10月の初め、東京へ行くためにJRの切符を買いに駅のみどりの窓口を訪ねたとき、駅員から聞いたことでびっくりしたことがありまして、ほんまかいなと耳を疑うことがあったので、その話を申し上げます。
その話を申し上げますと、新幹線延伸で、現在整備している東口にJRが出札及び改札──出札というのは窓口で切符を売るところなんですが、改札というのは通ってもいいですよという部分ですが──出改札が東口にJRのほうができるということで、今後は西口でJRの切符を買うことはできないというふうにその駅員がおっしゃっておりました。
そうなると、現在、頻繁に送迎や列車の乗り込みに使っていた西口は、京都や大阪などの関西方面あるいは九州や四国、中国地方、またほかに米原を経由して名古屋、東京に向かう人は必然的に東口へ行かなければならないということになるのでないかなというふうに思うんです。そこら辺りを御教示いただきたいと思います。
そのことについて御教示いただきたいのと、また、現在の敦賀駅の出入り口となっておりますけれども、みどりの窓口と対面に設置されている仮設の箱状のものですね。恐らくハピライン用の券売機になるようなものだと私は理解しておるんですが、この施設はどうなるのかも教えていただきたいというふうに思います。
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◯都市整備部長(小川明君) まず最初のJRの切符の買い方、購入の仕方についてお答えいたします。
西口でJRの切符は買えなくなるんじゃないのかというふうな御質問であったかと存じますが、結論から申し上げますと、駅西口、駅東口、両方でJRの切符は買えます。ただ、現在人がいるみどりの窓口は東口に移設することになります。
したがいまして、西口には、みどりの券売機と、今のブルーの近距離の、あの券売機、これはハピラインと兼用になるんですけれども、そちらが残るようになります。そして、新たにハピラインのお客様センターという人がいるところが西口にできるようになります。
西口には、JRに関しては、みどりの券売機と近距離の切符を買えるのと、ハピラインのお客様センター、そしてJRの駅員さんがそのまま改札には残るという格好になります。
そして、最後の追加の御質問の今の仮設の券売機、あれはどうなるのか。あれがハピラインのカウンターになるのかというような御質問であったかと存じます。
そちらについては、おおむね新幹線開業が3月16日ですので、3月16日にみどりの窓口が東口に移設するので、それから仮設工事を元に戻す撤去工事が始まります。7月ぐらいまであの仮設の券売機は残りますが、7月以降についてはあの券売機はなくなりまして、みどりの券売機が今のみどりの窓口にできまして、その左側といいますか駅前側にはハピラインのお客様カウンターができると。その工事が完了するのが3・16以降で、7月ぐらいにおおむね今の西口の駅工事が完了すると、そういうふうに伺っているところでございます。
以上です。
10 ◯14番(中野史生君) なるほど、よく分かりました。そうなると、西口から乗って東口のJRのほうにも行けるということで、通用口、東西の自由通路というのはないんですが、それは行き来できるということになるわけですね。確認させていただきます。
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◯都市整備部長(小川明君) 西口、東口、どちらからも切符を持っていれば自由に西も東も出たり入ったり。ただ、一旦入ったのは出たりというのはできませんけれども、JR切符は西口で買って、そのまま東口のほうの新幹線、特急にも乗れますし、東口に来て、そこでハピラインの切符を券売機で買って、新しい新幹線駅舎を抜けて元の北陸本線のほうのところのハピラインにも乗れると。切符を持っていれば西口からでも東口からでも入って自由に行き来はできると。そういうふうな駅舎の形になろうかなと思います。
以上です。
12 ◯14番(中野史生君) 分かりました。そうすると、途中下車できる切符を持っていればそれは可能なんですよね。
例えば、福井から敦賀に──敦賀というのはあれですけれども、例えば新疋田まで乗ったとします。100キロありませんので、1日限りの乗車券ということですので、途中下車はできないということで敦賀では降りることはできませんが、西から東のほうに向かうぐらいはできますけれども改札は通れないということで了解しました。
それができるとなれば、例えば2日以上の乗車券を持っていれば、今の話が途中下車できますので、例えば芦原温泉から敦賀まで来て、芦原温泉から小浜までの乗車券を持っていたとすると敦賀で降りるということができますので、途中下車。そうなると、その時分にはハピラインで来るのか。
芦原温泉から敦賀まで新幹線で来たとします。敦賀市でそばでも食べたいなと思ったときに、2日あれば途中下車できますから、そうなると敦賀で降りて、東口から西口のほうに降りて、そこでそばを食べて一服するというようなこともできるということでよろしいですか。
13
◯都市整備部長(小川明君) 途中下車というのは、ある程度の距離のところで普通乗車券で途中下車できると思っておりますので、長い旅路の中で敦賀で降りていただいて、例えばottaに降りていただいてお茶でも飲んでいこうかとか、駅そばを食っていこうかとか、そういう流れができればいいかなと考えているところでございまして、ottaのテナント会辺りでは、途中下車割引なんかできないかなと。途中下車の切符を持っていたら割引制度をつくるような、そんな制度ができないかというふうなところをテナント会で話し合ったりしていると聞いているところでございます。
以上です。
14 ◯14番(中野史生君) 確かに2日間以上有効という場合は101キロを超えて初めて途中下車できるという切符の構造になっておりますので、これからJRはそうなんですが、もしかするとハピラインもその適用をされるのかどうか、御存じでしたら教えていただきたいというふうに思います。101キロ以上は2日で途中下車できるというようなあれなんですけれども。
当然、ハピラインふくいの中では101キロを超える場所はないんですよね。大聖寺から敦賀まででも101キロないと思うんです。そうなってくると1日限りという形になるわけなんですが、例えば乗り継いで金沢のほうに行くといった場合に101キロを超えるわけですから2日になるのか。そこら辺、もし御存じでしたら教えていただきたいと思います。
15
◯都市整備部長(小川明君) ハピラインとIRいしかわ等々の長い並在会社を乗り継ぐ場合に、今までの101キロ以上ですか。途中下車できるかという点については、恐らく今知り得る範囲では難しいのかなと思っているんですけれども、昨日、乗り継ぎ割引等々について報道発表等もございましたので、その辺り、今議会の新幹線対策特別委員会ではハピラインの乗り継ぎ割引等々でもその辺を詳しくお伝えできればなと考えているところでございますので、今回の新幹線対策特別委員会でその辺りを説明できたらなと考えておりますので、御理解のほうをお願いいたします。
以上です。
16 ◯14番(中野史生君) 2日以上の切符を持っている場合は敦賀で降りられるということでございますので、私が懸念していました、例えば新幹線で来て、敦賀で降りて、東口のほうに降りなければならない場合もありますが、西口のほうに来れば、そば屋さんとかお土産物屋さんとかいろいろあるわけですから、そちらのほうの利用ができないとなると非常に敦賀には困ったことになるので、その辺り、経済効果が上がるんじゃなくて、例えば途中の敦賀駅で降りて、そばでも食べようか、あるいは土産物を買っていこうかというようなことにならないような気がしていたんです。それは私の誤解というふうでよろしいですか。
17
◯都市整備部長(小川明君) 途中下車の切符を持っていれば西口でも東口でも。東口はショップとかお土産屋さんはないので、途中下車をしてくれるときは、ぜひ西口に降りていただいて、西口でたくさんの方にお金を使っていただいて敦賀の経済効果が上がればなと、そう考えているところでございます。
以上です。
18 ◯14番(中野史生君) それでは駐車場の関係なんですが、ハピラインに乗るのに、西口の駐車場も白銀のほうの駐車場も空いていない場合、東口の駐車場に置いてもハピラインの出札口あるいは券売機が東口にないとなると、東口に車を置いて、124台置けるところになるんですよね。そこに置いて、西口に回って切符を買って、東口でハピラインに乗らなければいけないということが出てくるのかどうか。
そこら辺、今の改札、出札のことで、ちょっと私、頭の中がぐちゃぐちゃになっているので、整理したいので教えていただきたいというふうに思います。
19
◯都市整備部長(小川明君) 東口に止めて、それから改札という件につきましては、東口駐車場、今回124台用意させていただきまして、そこから東口改札を通って改札内に入れば、新幹線も乗れますし、その下に降りればサンダーバード、しらさぎの特急、そして跨線橋を渡ればハピライン、小浜線、新快速といった列車に乗り継げますので、東口に乗っても駅舎内は自由に移動できるというふうに考えてよろしいかなと思います。
20 ◯14番(中野史生君) ごめんなさい。もう一度お伺いしたいんですけれども、例えば東口に車を置かなければならない。立駐もいっぱい、白銀の駐車場もいっぱい。東口へ行ったら置けた。そうなったときに、ハピラインに乗りたいということになった場合に、新幹線口から入ってくるわけですから入れないでしょう、切符を持ってないから。西口に行って買わなきゃいけないんでしょう。──じゃ教えていただけますか。すみません。
21
◯都市整備部長(小川明君) 東口の新幹線口につきましても、ハピラインのお客様センターはありませんが、ハピラインの券売機がありますので、今のJRの近距離切符と兼用したような格好でハピラインの切符を買っていただいて東口から御利用いただけると、そういうふうなところでございます。
以上です。
22 ◯14番(中野史生君) よく分かりました。
そうなると、シャトルバスを使って、またこうやった形で計画しているシャトルバスですね。敦賀の駅東と西口を結ぶシャトルバスなんですが、これはじゃどのような運行計画というか、何の目的を持ってシャトルバスをされるのか、お伺いいたします。
23
◯都市整備部長(小川明君) 駅西と駅東をつなぐシャトルバスの運行計画についてでございます。
このシャトルバスの試験運行につきましては、令和6年3月16日、開業日から令和6年8月31日までの期間で、3月は全日、毎日ですね。3月は毎日、4月から8月は土、日、祝日と、4月30日から5月6日までのゴールデンウイーク期間及び8月13日から8月16日までのお盆の期間を運行する計画をしております。
また、西口と東口を15分間隔で運行する予定で、運行時間は午前7時から午後7時までの予定としております。
こちらの目的については、新幹線開業当初は駅を見にくる人がかなり多いというふうなお話もございまして、そうなると駅東側も見たい、駅西側も見たいという、そういうふうなニーズにこのシャトルバスで対応しようと考えているところでございます。
そしてまた、基本的に今までなかった東口が新たにできるようになりましたので、西と東の人と物というか、人と車などがどのように動くのか、西、東の流動はどれくらいなのかというところを今後の推測する検討課題としてそちらの数値的なデータも整理したいと、そういうふうに考えているところでございます。
以上です。
24 ◯14番(中野史生君) そうなると、駅を見学される方を主にというふうな考え方と、駅東に降りられた方を駅西に誘導させるための2つの手法で、目的でということでよろしかったですか。──承知しました。
それでは、これまで私も新幹線対策特別委員会というものが設置されておりまして、その一員として建設までにいろいろ意見を申し述べてまいりました。都市整備部の皆さんには、度重なる会議で大変だったということかと存じます。
これまでその特別委員会のメンバーが口をそろえて強く理事者に迫ったのは、新幹線側の東口と在来線の西口との自由連絡通路です。どれだけ申し上げても、この懸案事項については最後の最後まで一貫して変わらなかった。敦賀の未来への繁栄と発展を望むなら、東と西を自由に行き来できる通路が必要不可欠だというふうに思います。そのように思いませんか。
そこで、お伺いいたします。なぜ駅構想の設計図にそれを組み込めなかったのか、経緯を聞かせてください。
25
◯都市整備部長(小川明君) 自由通路につきましては、過去、必要性から通路の形態について幾度となく議論が繰り返され、駅周辺整備計画策定業務の中でも検討してきたところでございます。
その中で、いろいろな案を検討してきたわけですが、駅構内が広く、通路の延長としては直線だけでも150メートルが必要となり、その規模で先行事例を参考とした場合、少なくとも50億円以上の事業費が必要となります。
駅東側は現在、工業専用地域であり、東西を日常的に行き来する人も少ないことから、また、費用対効果の面からも実現は難しいと判断されてきたと理解しているところでございます。
その後、ソフト対策として、例えば入場券や交通系ICカードで東西を行き来していくなど、往来の可能性はないかとJR西日本と協議をしてきているところでございます。
自由通路につきましては、過去のそういった議論を経て現在に至ったと、そういうふうに理解しているところでございます。
以上です。
26 ◯14番(中野史生君) 50億円の費用と見込まれておった。それに対する費用対効果が薄いというような考えからそうなったのかと思いますが、将来の展望を考えたときに、ずっと西口だけで敦賀は発展していこうと。確かに西口のほうが、まちなみ口のほうが広いですし、繁栄しているのは間違いないんです。ただ、やはり今後の、これから先の未来を考えたときに、少子化のこともありますからなかなかその辺りは一概には言えないんですけれども、やっぱり東のほうにも伸びていってほしいなという、私本人、多分市民の皆さんもそう思っているんじゃないかと。東側には8号のバイパスもありますので、交通の便も非常にいいので、繁栄していくには最高の場所だというふうには考えています。
ただ、中池見の湿地ですね。あの辺りがやっぱりちょっとネックにはなるのかな、大分土地も盛り上げないと何もしようがないのかなという気もしますけれども、やはり今後の敦賀市を見据えたときに、発展させていくためには、東口に東西、通路を通って自由に行き来できるようなことは必要じゃないかなというふうに思いますが、市長、その辺り、もしお考えがあったらお聞かせいただくことはできますか。
27 ◯市長(米澤光治君) 東西を結ぶ通路があったらよかったのになという話は、私も本当によく聞きます。
ただ、いざ事情を聞いてみますと、先ほどの話のとおりで、これまでも議会、それから新幹線対策特別委員会でもあったかと思うんですけれども、かなりの経費がかかるということでハード面では初期の段階での整備は難しかった。そしてまた再整備も、追加でつけるというのも今後難しいんだろうなというのが現状です。
ということで、今、ソフト面というか、何らかの形で中を通っていけないかということを要望しているところではあるんですが、なかなかこれも聞いてみますと、JRでもほとんど例がないということで。ただ、何とかならないかということで、おっしゃるとおり、今後、東側のほうがどうなっていくかという話はありますけれども、そういうニーズというのも出てくる可能性がありますので、JRのほうにはそういうソフト面の対応ができないかと。
ハードルが高いので、なかなか皆さんにそれを期待してもらうのもちょっとまだ何とも言えないところはあるんですけれども、そういう要望はこれからも続けていこうと思っています。
28 ◯14番(中野史生君) ありがとうございます。
何としても通路を実現させて、将来の敦賀市の永続的繁栄のために実現させていただきたいと切に要望するところでございます。なかなか難しい部分もあると思いますが、将来に向けて何とか永続的繁栄のためにと思いますので、よろしくお願いします。
次に、駐車場の問題です。
現在、駅西側の立体駐車場がフル稼働で、土日、祝日などはもちろん、平日でもかなりの台数が利用されていて、満車の状況も多々見られます。この状態で新幹線開業迎えたらとんでもないことになりはしないか、とても心配しているところでございます。
現在、月ぎめでの定期券で利用されている数と、在来線福井方面または小浜線への通勤通学客数が分かれば御教示ください。
29
◯都市整備部長(小川明君) 定期券の利用数とそれの在来線福井方面の通勤通学数が分かればというところでございます。
定期券の利用者数については、直近半年間における平均の利用者数で御報告いたします。
立体駐車場につきましては100枚を上限とし100枚、白銀駐車場につきましては110枚を上限とし103枚ということで、立駐については100枚、白銀は103枚というふうなのが平均売上げ数となっているところでございます。
その利用者の内訳については、定期をお買い上げいただいたお客様がどちらの方面に利用されている方かというところまでは把握し切れておりませんので、申し訳ございません。
以上です。
30 ◯14番(中野史生君) 通勤通学客というのは小浜線のほうで分かりませんか。利用されている数。
通学で小浜線のほうに向かうのは高校生でしょうから、あまり車に乗る方はいらっしゃらないのかなとは思うんですが、福井方面へ通われている社会人の方がいらっしゃると思うんですが、それがこの100枚の中に入っていると考えてよろしいですか。
31
◯都市整備部長(小川明君) 正確な福井方面への通勤者あるいは通学、小浜方面への通学等々の数値は現在持ち合わせておりませんが、当然、立駐及び白銀の定期券の利用者はほとんどビジネスあるいは通勤通学のお客さんであると考えておりますし、白銀については、駅利用者ではなくて、白銀駐車場周辺の商店街であったり、あるいは市営住宅がございますので、白銀については定期券利用者の幅としてはもう少し広いのかなというふうに現在見込んでいるところでございます。
以上です。
32 ◯14番(中野史生君) それでは、ちょっと話を先に進めますが、駐車場の数ですね。東口は先ほども私が申し上げましたように124台ということが新しくできます。立駐は今何台置けるような状況だったか教えてください。
33
◯都市整備部長(小川明君) 立体駐車場については321台でございます。東口が124台、立体駐車場が321台となっております。
以上です。
34 ◯14番(中野史生君) なかなかお客さんの行き先は分かりませんから、立駐が321台のうちの100枚が定期券ということですので、220台は少なくとも東口に回せることになりますね。そのうちの124台ですけれども。
そうなってくると両方、東口の駐車場124台、立駐321台、これで本当に大丈夫なんでしょうかね。予想するところのお客さんが新幹線に乗る。例えば敦賀のお客さんだけじゃなくて、敦賀から乗るのは美浜、三方、若狭地方、嶺南のほうもそうですし、もしかすると滋賀県の一部の方もこっちに来られて、敦賀から新幹線に乗っていくというようなことも考えられます。また、南越前町の辺りも敦賀に来る場合もあるかもしれませんし。
そうなってくると足りるでしょうか。今現在、立駐もああいう状況ですので、124台で足りるのかどうかというところなんです。そこをどんなふうに考えていらっしゃるか、教えてください。
35
◯都市整備部長(小川明君) 現在、平成28年度に実施した新幹線開業に伴う駐車場需要予測調査において、それで440台という数字を出しまして、西が320台、東が120台、合計440台というふうな数字の割り振りで今回整備をしてきたわけなんですけれども、現在、敦賀駅西地区、ottaが供用開始をいたしまして、そして東口駐車場がまだ整備できていないというふうな、供用開始前ということもあり、多くの方に立体駐車場を利用していただいているという状況でございます。
東口の駐車場が供用開始することにより、先ほど議員御説明いただいたように出張や旅行等による1日以上の利用客は東口にある程度流れると予想しているところでございまして、混雑は今よりは緩和傾向に向かうのかなというふうに考えております。
また、今の立駐の利用者が分散されるように、東口駐車場に合わせて今度、白銀駐車場に満空混の表示を設けまして、なるべく東口立駐、白銀へ分散するように、そういった満空混の駐車場案内でもって分散させようかなと考えているところでございまして。
また、白銀駐車場につきましては、さきの9月議会で議決いただきまして、上限を700円まで下げて、プリペイドカードを使えばさらに100円安くなって1日600円という格好で、白銀の稼働率を上げることによって立駐の混雑緩和もできないかなと計画しているところでございます。
新幹線開業後、民間駐車場も含めて駅周辺で足りるのかという点については、不確定なところもあってちょっと読み切れないところもあるんですけれども、少しでも多くの皆様に快適に利便性高く駅周辺を御利用いただけるよう、今後も必要な施策はないか模索してまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
36 ◯14番(中野史生君) それでは、バスなんですが、バスの待機場を東口に移動させるという話もちらっと伺ったんですが、これもさきの9月定例会で報告していただいた数は、乗降場が2台、待機場9台の合わせて11台バスがあそこで止まって待てるというふうにおっしゃっておりました。
このバスというのはどういったバスを指しているのか伺います。
例えば、福鉄の路線バスであるとか、観光バス以外に各会社関係のバスも今の西口の待機場にはバスが止まっておりまして、あそこに普通車がたくさん置けるのにな、コーンを置いてあるばっかりでずっとバス専用という形になっていて、大混雑しているんです。この間もマナーの悪い人がいて、私、待っているのにその脇から入ってしまったりとかで、怒るに怒れず、どうしようもない状況が続いております。そういったことはいっぱいあると思うんですよ。
だから、あのバスを当然東口に回していただけるというのはうれしいんですが、そういった関係のバスも含まれているのか。もし会社関係のバスが向こうの東口に移動された場合、会社関係の方々は、そうすると東口へ回らなければいけない。今まで駅西から乗っていたバスの関係が東口に回っていかなければならないことになりますが、その対応策というのは考えておられるのかもお伺いしたいというふうに思います。
37
◯都市整備部長(小川明君) 現在、立駐に加えて西側の市民交通ゾーンの混雑については、我々も大変苦慮しているところでございます。
今おっしゃいました大型バスに加えて、一般車の利用も非常に増えてきていることから、市民交通ゾーンが非常に混雑しているというところでは我々も認識しているところでございます。
そして、その次に東口の駅前広場に設置します乗降場2台、待機場9台については、想定としては貸切りの団体旅行のバスや乗合の広域観光バスなどを想定しているところでございます。東口については。
現在のコミュニティバス、ぐるっと周遊バス、路線バスは、従来どおり西側で発着する予定となっております。
そして、通勤用の送迎用バスについても、引き続き西側を利用することも可能ですし、場合によっては東側のバス乗降場を利用していただいてもよろしいかと考えているところでございます。
東側をバスが利用するときの形態については、鉄道を利用して会社用のバスに乗るお客さんについては、ハピライン、小浜線に乗ってきて、そのまま西口に出ないで東口に出て会社のバスに乗っていっていただければなと考えているところでございますが、ただ、鉄道利用でない方もその会社のバスに乗る方もいらっしゃいますので、そういう会社であったり学校のバスがうまく東口に移動してくれるかなというのは、開業してみないと不確定なところがあるというところでございます。
以上です。
38 ◯14番(中野史生君) そうなると、私、もう一つ、7番目にコミュニティバスのことについて質問しておりましたけれども、これは解決できましたので。東西自由に切符で乗り降りできるということですので、名古屋や大阪方面から来られた方はコミュニティバスに乗れないんじゃないかという、私、危惧を持っておりましたけれども、それはちゃんと西口に出られるということで、コミュニティバスに乗れるということで理解しました。
次なんですが、現在、駅前ゆめさき通り、駅前のアル・プラザまでの交差点のところの両側を現在工事されておりますが、商店街の皆さんは荷さばきもままならなくて、大変迷惑をおかけしているというふうに思いますが、この工事はどういった工事で、完成後はどのような形になるのか、教えていただきたいと思います。
39
◯都市整備部長(小川明君) 県道敦賀駅停車場線、通称駅前通りは、北陸新幹線敦賀開業による交流人口の増加を見据え、道路管理者であります福井県において、開業をめどに全線リニューアル工事が現在進められているところでございます。
その主な整備内容でございますが、これまで車道と並行して設置されてきた駐車帯を撤去し、その分、歩道を拡幅し、今より多くの歩行者に御利用いただけたり、イベント等が実施できる空間を新たに整備するものでございます。
また、大型バスや荷物の搬入等を発着できるように対応するため、専用のバスレーン──バスに限ったわけじゃないんですけれども、専用のレーンが白銀交差点、平和堂アル・プラザから駅前交差点までの間に新たに3区画、大型バスが止められるところが3区画整備されるようになります。それが主な今回のリニューアル工事の内容となっているところでございます。
以上です。
40 ◯14番(中野史生君) よく分かりました。楽しみにしております。
では次に、新幹線から特急乗換えに使用される2階部分のコンコース、このコンコース内におきまして物販や飲食ができる箇所は今後つくられるのかどうか。また、つくられるとすると何店舗入れるのか。それがまた地元の物販店や飲食店が入れるのかどうか。その公募はどうなるのか教えてください。
41
◯都市整備部長(小川明君) 新幹線駅舎の在来線コンコース側に設置される店舗につきましては、ちょうど昨日6日の2時にJR西日本グループ会社である株式会社ジェイアールサービスネット金沢から、北陸新幹線金沢・敦賀間各駅「駅ナカ店舗」開業についてということで昨日公表されているところでございまして、本日、一部新聞でも報道があったかと存じております。
その報道によりますと、敦賀駅には店舗が1店舗コンコース内に出店されまして、店舗名はおみやげ処敦賀となっているところでございます。業種については、お土産屋さんとコンビニエンスストアとなっているところでございます。
同店舗の運営については、ジェイアールサービスネット金沢が行い、出店場所は新幹線駅舎2階の在来線改札内というところになっておりまして、地元の物販店、飲食店の出店については現時点においては計画はないというところでございます。
以上です。
42 ◯14番(中野史生君) コンコース内のスペースはそれだけなのでしょうか。例えば、もう二、三店舗入れますよというような状況はないのか。今後はそういう整備計画はないのか。
また、例えば警察が駅の西側に、マンテンホテル側に一つ建っておりますが、あそこから東口まで相当の距離がありますので、その中に警察が入るようなことというのはないのか。そこら辺も教えてください。
43
◯都市整備部長(小川明君) 今現在、駅前交番と鉄道警察隊がちょうどマンテンホテルの前に一つ構えているかと思うんですけれども、鉄道警察隊については、新幹線駅舎内に新たに鉄警隊の詰所ができると、そういうふうに聞いております。
そして、駅前交番については、今の駅前ロータリーの中に新築工事をしているところでございまして、鉄警隊と駅前交番が開業後は分かれた位置に、西口と東の駅舎の中にそれぞれ配置されるというところでございます。
そして2階のコンコース内のスペース、かなり広いんですけれども、その中にジェイアールサービスネット以外の店舗が今後入ってくるのかという点につきましては、現在、かなり大きめのところにサービスネットがコンビニとお土産店を設けるというふうなスタイルになろうかと思いますので、3・16以降さらに拡張というところは現在のところないのかなと。そういうふうに考えているところでございます。
以上です。
44 ◯14番(中野史生君) 次に、敦賀駅からの二次交通に関してお伺いしたいと思います。
現在、タクシー、ぐるっと周遊バスの観光ルートの設定と、一部コミュニティバス、レンタサイクル、レンタカーが考えられますが、広域となると、敦賀から美浜、若狭町の一部を回る三方五湖を観光して敦賀に戻る福鉄バスが9月30日から11月26日まで、土日、祝日のみを運行していましたゴコイチバス、これも試験的に運行を始めた。秋の行楽シーズンに合わせてやったというふうなことも、新聞にはそういうふうに出ていたのかなと思いますが、これについての実績や効果、あるいは日数と利用者数ですね。主にどちらの方面からのお客さんが多かったとかいうことが分かって、経済効果や費用対効果などをつかんでおりましたら教えていただきたいと思います。
45 ◯観光部長(織田一宏君) ゴコイチバスは、福井県や美浜町、若狭町などが実施主体となりまして令和3年度から運行されております観光バスでございます。
その実績につきまして福井県に確認したところ、令和3年度は18日間の運行日数で利用者数は延べ530名、令和4年度は31日間で延べ737名、令和5年度は44日間で延べ1737名でございまして、順調に利用者が拡大しているとのことでございます。
利用者の内訳につきまして確認したところ、今年度の利用者アンケートによりますと、利用者の9割が県外客でございまして、うち関西からの利用者が4割、関東からの利用者が3割とのことでございます。
また、今後のことでございますが、北陸新幹線敦賀開業後も運行したいということはお聞きをしております。
小浜以西の市町との連携につきましては、小浜、おおい町、高浜町が進める嶺南西部地域への直行バスをはじめ、福井県観光連盟等が進める着地型観光バスツアーはぴバスや、県と嶺南市町が進める若狭湾サイクリングルートなど、広域観光の取組は既に進んでおりますが、引き続き各市町や若狭湾観光連盟などとさらに連携を密にして取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
46 ◯14番(中野史生君) ゴコイチバスと申しますのは、予約制なのか、あるいは一般の乗合なのか。また、費用対効果については先ほどおっしゃっていなかったんですが、それが分かれば改めてお伺いします。
47 ◯観光部長(織田一宏君) ゴコイチバスにつきましては、今年度につきましては9月30日から11月26日まで、土日、祝日限定で運行されております。
1日7便出ておりますけれども、敦賀の発着、敦賀を出まして敦賀に戻るという便については3便となっております。ほかは、例えば敦賀駅から出まして美浜町とか若狭町を回って美浜駅に戻るとか、あるいは美浜駅から出発しまして美浜、若狭、敦賀を回って敦賀駅に戻るというようなものもございまして、全てで7便という形となっております。
これは予約制ではございませんで、そのときにお乗りいただければ構わないということで、ゴコイチバスにつきましては乗り放題の乗車券が大人の方が2000円、お子様が1000円という形のものが基本的な金額の設定でございます。
費用対効果については、申し訳ございませんがお聞きはしておりません。
48 ◯14番(中野史生君) 今ちょっと聞き取りできなかったので、予約制ではないんですね。乗合か。
49 ◯観光部長(織田一宏君) 予約制ではございません。
50 ◯14番(中野史生君) そうなると、福鉄さんが広報して、一般客に乗り入れていただいているという形でよろしいんですね。
そうしますと、次は北陸3県で現在展開されておりましたデスティネーションキャンペーンのプレキャンペーンということで、10月7日、21日、11月4日、18日の4回、敦賀駅から城崎温泉に向けまして、またさらに10月8日と22日、11月5日と19日の4往復8列車を城崎温泉まで直通列車ということで運行させて、団体専用で走らせたということでしたが、この実績と効果、評判など、知り得ておりましたら御教示ください。
51 ◯観光部長(織田一宏君) 今年の10月から11月に小浜線等の路線を活用し敦賀城崎温泉間で運行されました列車は、JR西日本が企画しましたキハ189系団体臨時列車でございまして、来年秋の北陸デスティネーションキャンペーンでデビュー予定の観光列車に先駆けて運行されました。
運行に当たりましては、沿線の地元自治体も連携し、各駅のホームや車内等でノベルティー配布や物販を行いました。
敦賀としましては、出発駅になることから、敦賀市公認キャラクターであるツヌガ君や観光敦賀キャンペーン隊、おもてなし隊も参加しまして、北陸新幹線開業記念のノベルティ配布やJR職員と一緒に発車時のお見送りを行いまして、乗客の皆様も記念写真を撮られるなど大変喜んでいただきました。
集客実績としましては、8列車全体で500名ほどとJRから伺っております。
観光列車につきましては、今回多くの報道機関にも取り上げていただいておりますとおり走る広告塔としての効果が大きいですが、地元も一緒に盛り上げ、各市町の観光や物産PRを行うことで今後の観光誘客にもつながると考えておりますので、引き続き関係機関で連携して来年度に向けまして取り組んでまいりたいと考えております。
52 ◯14番(中野史生君) このキャンペーンですが、これはプレキャンペーンということで、その後、本格的にキャンペーンが始まると考えられるんですけれども、そのキャンペーンが始まったときもこの直通列車は走らせるのか、それともこれはあくまで違った方向でプレでやったということなのか。
また、北陸3県のデスティネーションキャンペーンというのは母体がどこで、計画をされているのはどういった方々が計画されているのか聞きたいんですけれども。
それというのは、これは団体の貸切り列車ですので、ふだん使いができるような急行列車にしていただいて、例えば敦賀を出ますと主要な市町、例えば美浜、三方、上中、小浜、おおい、高浜というような形で、急行列車のような扱いにしてはどうかというふうに私は思うんです。貸切りだけでなくて。貸切りももちろんあってもいいんですよ。でも、それを通常そういった形で走らせるということによって誘客が見込まれるんじゃないかという気がするので、その母体に進言していただきたいんです。そのまず母体はどこにあるのか、これはいつプレキャンペーンを外していつからやるのか、そこら辺を教えてください。
53 ◯観光部長(織田一宏君) まず、本格的な列車の運行の時期でございますが、来年の10月から12月まで北陸デスティネーションキャンペーンというものが行われますので、今回運行しました車両のキハ189系の形の列車を大きく改装しまして、新型観光列車「はなあかり」というような名前にしまして運行予定でございまして、敦賀駅から若狭、丹後地方を通りまして城崎温泉までのルートということが現時点で公表されております。
また、デスティネーションキャンペーンというものにつきましては、JRグループ6社と地元の自治体、観光事業者等が協働で実施する大型観光キャンペーンでございまして、福井、石川、富山の3県が関わる北陸デスティネーションキャンペーンは、北陸新幹線開業後の先ほども申しました令和6年10月から12月までの期間開催される予定でございます。
通常、こういった観光列車につきましては、旅行代理店等がパックといいますか、いろんな予約を取りまして、その中での旅行商品ということで売り出す形になります。よく以前敦賀にも入ってきましたくろまつ号とかそういったものについては、中で何種類か食事ができて、風景を楽しみながら食事を取っていただく。その中で止まる駅で地元の方々がPRとかおもてなしをさせていただくというような形のものですので、そういったものをJR様のほうで企画をいただいているというような形でございます。
以上でございます。
54 ◯14番(中野史生君) よく分かりました。
杉本知事も一生懸命、関西からの誘客に頑張って努力しておるところでございます。関空からのはるか号についても敦賀まで延伸させようというようなことで、この間も記事に載っておりましたけれども、それと併せて、城崎温泉行きも通常列車として常に1週間に二、三回、1回でもいいです。城崎に直通で行けるというのが、一般の客も乗れるというところも一つ必要だというふうに思いますので、どうか併せて知事に進言していただいて、これも両方実現させていただきたいというふうに切に願うところでございますので、敦賀市、自治体もぜひバックアップして、知事に協力をお願いしたいというふうに思います。よろしくお願いします。
これまで厄介なことをいろいろと申し上げてきましたが、敦賀の将来発展のためを考えての質問でございます。どうか最も重要と考える東西自由通路の建設の有無、これもなかなか50億円となれば賛否両論、税金を使ってのことでありますので両論ございますが、よくよく検討していただいて、先ほど市長も申していただいたとおり一部の通路を使ってというような形でも結構ですので、何らかの自由に行き来できるような駅を目指して頑張っていただきたいと思います。
市長、最後にお言葉がございましたら、改めてお伺いいたします。
55 ◯市長(米澤光治君) 新幹線もいよいよ100日ということで、期待も大きいんですが、だんだん近づいてくるといろんな課題も見えてきたりとか、あるいは気づいていないこともあるんじゃないかという心配で、いろんな意味で、期待とそっちとでどきどきしているんですけれども、本当にそういう意味では、まだ課題があるというのは自分らでも自覚しているところです。
今日もお話がありましたとおり、駅の西のほうの駐車場の問題。otta、おかげさまで想定を上回るぐらいの来客にも来ていただいているということで、駐車場。しかもそこでイベントを打ったときなんかは本当に駐車場がなくて、駐車場がないから帰ったんだみたいな話もよく聞きます。
それから、イベントがないときでも日常的に今日も話があった市民交通ゾーン、これは私もよく利用していましたので重々分かっているんですけれども、何で日常的にこんなに混んでいるのというぐらい混んでいますので、これも何とかしなければいけないということで、スペースの使い方については庁内で相談をしているところです。できるだけ早くいい方向にならないかなということでやっています。
連絡通路、自由通路については先ほど申し上げたとおりで、ハード面での対応が難しいならソフト面でということで、先ほども言いましたけれどもハードルは高いと正直思っていますが、JRには引き続き要望していきたいというふうに思っていますし、あと、はるかのことについては、これは福井県だけではなくて北陸3県の取組ということで、JRに対して敦賀まではるかを持ってきてくれ、延伸してくれということで要望しているところですので、これも県と連携しながら推進していきたいというふうに思っています。
あともう一つ申し上げますと、広域観光で嶺南市町との協力ということなんですけれども、私も観光物産フェアとかで関東方面へ行ったときに、敦賀の観光を紹介するんですけれども、ここに併せて嶺南のことも紹介していいんじゃないかなとかいうふうな話を嶺南の首長さんとすると、自分らもそういうことをするときに同じように思っているという話があって、その中で、福井県と嶺南6市町で青々吉日というタイトルでキャンペーンをこれからやっていくことになっておりますので、そういうところも含めて、それから二次交通とかの取組も含めて嶺南全体で誘客していくというほうが、敦賀だけでお客さん来てくださいというよりも、三方五湖もありますよ、それから若狭のほう熊川もありますよ、小浜にはという形で進めていったほうが関東のほうのお客さんも来てくれるかなということを嶺南の首長さんと話をしておりますので、そういった取組もやっていきたいと思います。
最後に、やっぱり市民の使い勝手というか満足度というのが大事だと思っていますので、それについてもしっかり、一番の基本に置いて考えていきたいと思っています。
以上です。
56 ◯14番(中野史生君) よろしくお願いいたします。
青々吉日は今日も何か上がっていました。瓜割の滝でしたかね、今日上がっていました。確かにきれいな嶺南の姿を見せていただくことができて、関東の方々にも喜んでもらえると思いますので、どうか併せてよろしくお願いいたします。
以上で、中野史生の一般質問を終わります。
57 ◯議長(馬渕清和君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午前11時15分といたします。
午前11時05分休憩
午前11時15分開議
58 ◯議長(馬渕清和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
次に、河瀬太治君。
〔1番 河瀬太治君登壇〕
59 ◯1番(河瀬太治君) お疲れさまです。市政会の河瀬太治です。
2番目ということで、通告に従って質問させていただきますので、誠意ある回答をお願いいたします。
まず、大項目の1番として放射性廃棄物についてお聞きしたいと思います。
その前段として、小項目1番、中間貯蔵施設について、まずお聞きしたいと思います。
10月に関西電力さんから使用済燃料の貯蔵方法として発電所敷地内の乾式貯蔵を検討したいという発表がありました。米澤市長におかれましても、福井県・中村副知事と立地4市町の長との会議で、このことについては注視していきたいというコメントをされていました。
乾式貯蔵の検討については、現実的に考えると非常に妥当な方法かなと思いますし、今まで中間貯蔵施設を持っていなかった関電さんのほうでは進歩があったかなと思っております。ただ、根本的な原因としては、関電さんに中間貯蔵施設がなくて、その候補地を選定しているのですけれども、それが非常に難航しているというところもありますし、やはり乾式貯蔵といっても蓄える数には限界があると思いますので、将来的に考えてやはり中間貯蔵施設は必要だと思います。
関西電力さんのサイトになりますと、敦賀市のほうには電気が来ていませんのであまり関係ないんじゃないかと思われる方もいると思うんですけれども、美浜発電所で働いている敦賀市民の方はたくさんいらっしゃいますし、関西電力さんのサイト、大飯、高浜さんに来られる方は、敦賀で宿を取ってレンタカーを借りたり飲食してくれたりと、敦賀の経済的な面にも関わりがあります。
また、私の個人的な思いとしましては、後に挙げる最終処分場もそうなんですけれども、こういった施設は立地地域じゃないと難しいんじゃないかという考えがありまして、米澤市長におかれましては、全国原子力発電所所在市町村協議会、通称全原協さんの会長も務められておりますので、こうした現状についてお考えをお聞きしたいと思います。
60 ◯市長(米澤光治君) それでは、河瀬議員の質問に答えさせていただきます。
関西電力は、10月10日に使用済燃料対策ロードマップを策定し、使用済燃料に関するより具体的な取組を示しました。そのロードマップの中で、中間貯蔵施設については2030年頃に操業開始できるように引き続き取り組むとしておりまして、関西電力として責任を持って取り組んでいただきたいと思っています。
また、このロードマップの中では、中間貯蔵施設へのより円滑な搬出や搬出までの安全性の高い方式での保管のため、構内に乾式貯蔵施設の設置を検討するということも示されております。総量は変わらないということですね。
乾式貯蔵ということについて言いますと、より安全性の高い保管手段として原子力規制委員会としても乾式貯蔵を推奨しているというふうに私どもも承知しておりますし、使用済燃料を搬出するまでの保管手段の一つとして理解するところです。
今後、この乾式貯蔵施設の設置について検討を進めていくということでありますので、スケジュール等を含めて検討の動向を見守りたいと考えています。
いずれにしましても、この関西電力の件に関しましては、関西電力が自ら示した使用済燃料対策ロードマップを確実に履行していただくことが、我々立地地域の理解と、それから信頼につながるということを、これは関西電力さんにも肝に銘じていただいて、真摯に取り組んでいただきたいと考えています。
61 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。なかなか難しい問題だとは思うんですけれども、厳しくも温かい目で見守っていただければと思います。
続きまして、小項目2番の最終処分場についてお聞きしたいと思います。
こちらも非常に、日本国内で候補地として北海道の寿都町と神恵内町が候補として手を挙げていただいたんですけれども、それに続くと思われた対馬市では、受入れはしませんということで市長が意思表示されました。
ただ現実問題として、最終処理を施したガラス固化体というものは国内に存在しておりますし、排出者責任からもやはり国内で処分を行うのが妥当だと思います。また、政府のほうとしましても、条件つきの運転期間延長やリプレースで原子力発電所を今後も利用していくという考えを示しておりますので、やはり使った以上は廃棄物が出てきますので、これを日本国内で処分する必要があると考えております。
方法としては、地層処分がフィンランドでは2020年代の後半から操業が予定されておりますし、スウェーデンやフランス、アメリカ等でも検討が進んでいる。国際的にエビデンスが取れた方法だと思います。
こちらのほうも、なかなか住民の理解というような観点から立地地域でないと難しいかなと私は個人的に考えているんですけれども、こちらについても米澤市長のお考えをお聞きしたいと思います。
62 ◯市長(米澤光治君) おっしゃるとおりバックエンドに係る課題ということで、今後、原子力発電所を最大限に活用していくということになりますと、これはもう避けては通れない課題と考えています。
先ほど全原協の会長としてということもありましたけれども、福島の復興、それから原子力防災対策の充実強化、これもずっと訴えてきているところでありますが、それとともに、このバックエンドの課題は必ず解決していかなければならないというふうに考えておりますし、これまでもそう申し上げてきました。
先ほど中間貯蔵施設、それから今のお話で高レベル放射性廃棄物の最終処分の話があるんですけれども、基本的にはバックエンド側の話については電力の供給を受けてきた国民全体で共有しなければいけない課題だということで、先ほど立地というお話がありましたが、この問題については立地、それから立地以外の区別なく、多くの地域で建設的な議論が進められることが重要だというふうに感じています。
立地市町村としても議論を深めていかなければならないというふうには考えておりますけれども、国のほうでも特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針、ここの中で政府の責任で最終処分に向けて取り組むという方針が示されておりますので、国においては覚悟を持って取り組んでいただかなければなりませんし、我々は国に対してそのように申し上げてきています。
これまでも全原協、立地協、そういう組織というところの立場もあって、原子力発電所の立地、それから立地以外の区別なく、国民的議論ができる環境整備を強く求めてきたところでありますけれども、引き続いて国の主体的な取組を強く求めていきたいというふうに思っています。
63 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。
私が以前参加した地層処分の説明会というか講演会でも、例えばフィンランドなどではいわゆる慎重派の方々でも地層処分は必要だと考えて推進しているというお話をお聞きしましたので、またそういう従来の発電とは分けて考えていく必要があると思います。ありがとうございました。
続きまして、大項目2番の敦賀市民の新幹線の利用促進についてお聞きしたいと思います。
来年3月16日の開業を控えて、ほかの方も質問しているとおり機運が高まっていると感じますけれども、施策としてはどうしても観光客の誘致のほうに注力されていて、敦賀市民の新幹線利用についてはあまり施策が見られないのかなと感じております。
ただ、今朝の日刊県民福井の1面を見ますと、アンケートで新幹線を利用してみたいという方が70%いらっしゃったということなので、潜在的にはそういう新幹線が来たらぜひ乗ってみたいという方も多くいらっしゃるのかなと思います。
ただ、やはり東京まで行く場合というのを考えますと、東海道新幹線経由ですと割引切符があるけれども、今のところ北陸新幹線ではないということですとか、時間的にあまり変わらないということであって、東京まで行くとなると今までのほうがいいかなという方が多いのかなとも思います。
ただ、東京以外の、例えば長野県の軽井沢ですとか群馬県の高崎市に行くことを考えれば、今よりは利便性がよくなることは確実なので、そういう今まで従来敦賀から行きにくかった地域に敦賀の市民の皆さんに行っていただいて、その利便性を実感していただくということも重要ではないかと思います。
もちろん観光客の方に来ていただいて楽しんで、満足して帰っていただいて、敦賀にお金を落としていただくというのは経済効果から考えても非常に重要だと思うんですけれども、例えば群馬県の前橋市なんかに敦賀市民の方が結構な数出かけていって、敦賀から新幹線で来ましたというと、前橋の人からすると、そうか、敦賀まで新幹線でつながっているんだということを実感していただいて、逆に敦賀にも興味を持っていただいて、それが敦賀のアピールになるのではないかとも考えています。
そういう観点からも、市民の方への開業PRも必要と考えていますが、市としてはそういう政策を実行しているのか。実施しているのであれば、その実施状況をお伺いしたいと思います。
64 ◯観光部長(織田一宏君) 市民の方々にも開業をPRしていくことは大変必要だと考えております。新幹線開業後には、市民の方々が新幹線を利用して沿線に旅行に出ていただくことで、沿線地域との交流が生まれ、本市への誘客にもつながっていくものと考えております。これは議員さんのおっしゃるとおりだと思っております。
今年度実施しております北陸新幹線敦賀開業プロモーション事業では、市民の方々を主役に据えた事業を展開しておりまして、ちょうど本日が新幹線開業まで100日前となる日であることから、本日を皮切りにカウントダウンなど目に見える形でPRが加速していくこととなります。
具体的には、「北陸新幹線敦賀開業みんなで応援プロジェクト」と題しまして、市民みんなで開業に向けて盛り上げていく事業が本格的にスタートし、市民の方々から開業に向けたメッセージを集めた動画がCMとして放送されるとともに、市内高校生と協力して進めてきた事業としまして、敦賀高校による開業カウントダウンボードの設置、これは今現在、市役所の正面玄関に設置しております。敦賀気比高校により作成されたポスターの掲出、敦賀工業高校生が作成しましたイルミネーションが点灯されたりというような予定となっております。
また、首都圏及び沿線に向けたプロモーションの一環としまして、本日の福井新聞朝刊に市民の笑顔を乗せました広告を掲出したほか、来年2月には実際に市民の方々と長野県や埼玉県に赴きましてPRを実施する予定でございます。
これまでは準備として水面下で進めてきておりましたが、本日の100日前をきっかけに市民の顔や活動が目に見える形で露出されていく予定でございます。これまで以上に市民の方々にも開業を知っていただけると考えております。
議員御提案のとおり、開業後に沿線自治体へ行きたくなるような交流のきっかけづくりにもなっていくものと考えております。
以上でございます。
65 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。いろいろな施策、PRを実施しているということで、今日から始まるということで楽しみであります。
ただ、私の個人的な考えなんですけれども、やはり市民の方に旅行に行っていただくというと、一番効果があるのが、かつて国が実施したような金銭的な負担を軽減するような支援が一番効果的だと思っております。ただ、事前にヒアリングさせていただいた際に、国の事業はコロナで困窮した旅行業界の支援が主目的であり、現在のコロナ明け──まだコロナは続いてはいますけれども、利用制限などがなくなった現在の状況下において、旅行業界の支援をするのは難しいとお聞きしました。
そこで、ちょっと提案になるんですけれども、市が現在提供している敦とんあるこというアプリがあると思うのですが、これはQRコードを読み取るとポイントを付与するという効果があるということですので、例えば北陸新幹線の沿線市町にも協力いただいて、現地で新幹線を利用したことが分かる領収書か何かみたいなものを提示すると、コードがあって読み取ってポイントを付与するという形で還元というような施策を実施することは可能でしょうか。
66 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市の健康アプリ敦とんあるこは、市民の皆様が健康づくりに取り組むきっかけをつくるとともに、歩くことを中心とした健康づくり活動を継続的に取り組んでいただくことを目的としたアプリでございます。
そのため、議員御提案の新幹線の利用促進のためにポイントを付与するということは現時点では考えておりませんが、歩いた歩数に応じてバーチャルツアーが行えるアプリのツアー一覧に北陸新幹線沿線巡りのルートを追加することで利用促進につなげることができないかなど、発展性も含め研究してまいります。
市民の皆様には、ぜひ新幹線を利用していただき、旅行先でたくさん歩いていただければと考えております。
以上です。
67 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。直接的な方法は難しいということですけれども、そういったいろいろな活用法を考えていただければと思います。
それで、敦とんあるこは健康増進用のアプリということで、直接的には難しいということなんですけれども、昨日、大石議員が一般質問の中で取り扱っておられたはぴコインでしたら、そういった前述のような活用ができるのではないかと思ったのですけれども、そちらはいかがでしょうか。
68 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 敦とんあるこのポイントをはぴコインで付与できないかということでございますが、これは県の制度でございますので、それを確認するなど調査研究をしてまいりたいと考えております。
以上です。
69 ◯1番(河瀬太治君) 新幹線の利用促進ということであれば、敦賀だけでなくて福井にも当然福井駅、越前たけふ駅、芦原温泉駅と来ておりますので、その沿線の人たちにも使ってもらうということで、結構前向きに考えていただけるのではないかと思いますので、ぜひ御検討をよろしくお願いいたします。
最後に、これから100日間の間、新幹線開業前にPRをするということなんですけれども、新幹線開業後にも何かそういった促進をするような施策があればお聞きしたいと思います。
70 ◯観光部長(織田一宏君) 北陸新幹線を利用するのみで特典があるような施策はなかなか難しいとは思いますけれども、さきの答弁でも申し上げましたとおり、市民の方々が沿線自治体へ行って交流を深めていただくようなことを促すような条件設定ができれば、逆に訪れた沿線市町からも本市へ訪れていただけるような相乗効果、またPR効果になるのではないかと考えております。
新幹線が開業した後にどういった施策を打っていくかということにつきましては、次年度の予算編成においても現在議論しているところでございますので、市民の方々に新幹線を使ってもらえるような施策、また沿線市町との相互交流が盛んに行えるような観点というところから、しっかりとよいアイデアを出しながら次年度の予算編成に臨んでまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
71 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございます。ぜひ新幹線を利用して、市民の皆様が北陸新幹線が来てよかったと思えるような施策等を実施していただきたいと思います。
続きまして、自動運転について質問させていただきたいと思います。
働き方改革で残業に上限がかかる2024年問題や、これは物流、流通には限りませんけれども人口減少等で働き手が減っているというのが全国的に発生しております。
敦賀市でも、タクシーの運転手がコロナ禍で一時期タクシーの利用が減ったときに廃業された方が明けても戻ってこられないという事情などもあり、タクシー運転手が不足しており、電話してもなかなかすぐには来られませんというような状況が多発しているとお聞きしております。
それも含めて、自動運転技術というのは将来の日本、特に地方の都市にとっては必要な技術であると私は考えておりますが、米澤市長に何かお考えがあればお聞きしたいと思います。
72 ◯副市長(池澤俊之君) 議員さんのほうからお話もありました2024年問題とか、そういった全国的に高齢化や交通、物流業界における人手不足といった課題を抱える中、自動運転技術を公共交通や地域物流に取り入れることは、人口減少による道路インフラ機能の維持等が危ぶまれる過疎地域において、人手をかけないでおくことができるという省力化ですね。省力化、省人化に伴う交通、物流のコスト低減とともに、その維持に貢献するものというふうに考えております。
一方で、自動運転のような先駆的なこうした技術を社会へ実装していくためには、高い規制の壁とか、あるいは住民や周辺環境における社会受容性、どのように受け入れるか。またさらには有事の際、これは事故とかそういったものでございますけれども、こういった責任の所在等の多くの課題が幾つかというか若干多く、ちょっと難しいような、そういった課題があるものと認識しております。
そのため、現時点での自動運転の導入に関しましては慎重な検討が必要であるというふうに考えております。
73 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。
続いての質問で、自動運転の実証試験を永平寺町で行っておりますので、敦賀でも。国のほうが2025年までに全国で50か所を目指したいというふうに目標にしていますので、敦賀もそちらのほうに手を挙げて参加されてはどうかと質問しようと思ったんですけれども、今の御回答ですと、慎重というか、なかなか難しいということでしょうか。
74 ◯副市長(池澤俊之君) 議員さん御提案のとおり、全国で自動運転技術の実証を先駆的に取り組まれている自治体がありまして、本県におきましては議員さんおっしゃいましたとおり、永平寺町のほうで本年5月から全国初となりますレベル4運転、全部でレベル5までありますけれども、5に準じる特定条件下における完全自動運転、こういう実証実験を実施しております。
敦賀市を実証フィールドとして先駆的な技術を活用していくことは、市民の利便性向上や新たな産業、またサービス、こういったものの創出につながる可能性があるものと考えております。
一方で、先行者利益、先行することによって得られるようなそういった利益でございますけれども、先行者利益があるのかといった課題をはじめ、今ほど申し上げました規制とか社会受容性、こういったものの課題があるため、まずは永平寺町をはじめ先進自治体の取組を注視してまいりたいというふうに考えております。
75 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございます。永平寺町さんにおかれましても、事故が残念ながら発生してしまったということで、今ちょっと止まっている状況であります。
ただ、いいニュースではないんですけれども、永平寺町さんが全国的に物すごい注目されたということで、やはり物すごい注目の技術だと思いますので、そういったところも含めて、敦賀のさらなるPR等にもなると思いますので、御検討いただければと思います。ありがとうございます。
続きまして、防災公園について質問させていただきます。
防災公園というと聞き慣れない言葉で、どういったものだろうと思われる方もいると思うんですけれども、今、国土交通省のほうが都市の防災機能を向上させるために、主に大都市圏や南海トラフなど将来的な地震が危惧されている地域で整備を進めている防災時の活動になるような拠点ということです。
敦賀でも松島中央公園に備蓄倉庫や貯水槽を備えられているんですけれども、ここで私が提案させていただくのは、それより一歩進んだ、そこで活動の拠点になるような公園のことになります。
国のほうの施設の状況を見ますと、例えば備蓄倉庫や貯水槽に併せて、放送施設や情報通信施設、ヘリポートや散水施設などが整備されている公園になります。
そこまで行かなくても、例えば私、産経建設常任委員会の視察でソレーネ周南という道の駅に行ったんですけれども、こちらは公園でなく道の駅なんですけれども、こちらのソレーネ周南さんでは、マンホールトイレやかまどベンチなどを自分で整備しておりまして、それが国に認められて防災道の駅にも認定されたというお話をお聞きしました。
マンホールトイレですと、敦賀市の避難所になっている各小学校などに全て整備していただいておりますので、それは大変すばらしいことだと思うんですけれども、それに併せて今言ったようなかまどベンチやソーラーパネルなどを各公園にも配備しまして、どうしても避難場所としての学校が遠いという方なども近くの公園に行って避難して、しばらく避難場所として活動拠点にしていただけるということで、防災の備えというのは基本的にここまでやればいいというのがないものだと思っておりますので、敦賀の防災力の強化の手段の一つとして検討いただけないでしょうか。
76 ◯市民生活部長(中野義夫君) 防災公園につきましては、ただいま議員のほうから御紹介いただきましたとおり、平時は近隣の人々の集いの場、レクリエーションの場として親しまれている公園ですが、災害発生時には人々の命を守るための防災拠点としての役割を担い、地域の防災構造を強化するために整備された公園をいいます。
敦賀市では、松島中央公園を防災公園として整備しており、防災備蓄倉庫や耐震性貯水槽などを設置し、あわせて災害時には危険が切迫した場合の一時的な避難を目的とした指定緊急避難場所として指定を行っております。
近年、都市部では防災設備を充実させた滞在型の防災公園も整備されていますが、敦賀市では屋外施設である公園に長時間滞在することは想定しておらず、危険が去った後も一定期間の避難が必要な場合には指定避難所へ移動することとしています。
このことから、敦賀市としては、まずは市民の皆様が安心して避難していただけるよう生活の場となる指定避難所の整備を中心に進めており、マンホールトイレの設置やWi-Fiの導入、また防災資機材の充実を図っているところです。
現在のところ、直ちに防災公園を整備する計画はありませんが、今後とも市民の皆様が安全に避難できるよう防災体制の強化、充実に努めてまいります。
以上です。
77 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございます。
まずは指定の避難所の強化ということで、そちらのほうも導入する設備はまだまだあると思いますので、そちらのほうをしっかりと進めていただいて、その先に防災公園のほうも整備していただければと思います。ありがとうございました。
続きまして、大項目5番で自転車のヘルメット補助金についてお聞きしたいと思います。
2023年4月1日から自転車の運転時のヘルメット着用が努力義務となっております。調べましたら、愛知県の豊田市ですとか一宮市では購入に市民の方を対象に補助金を出しているという制度がございましたので、敦賀市のほうでも上記のような補助金を導入できないか、お聞きしたいと思います。
78 ◯市民生活部長(中野義夫君) 自転車用ヘルメットの着用努力義務につきましては、令和4年7月に福井県の条例において努力義務化がなされており、その後、令和5年4月に道路交通法が改正され、全ての自転車の利用者を対象に自転車用ヘルメットの着用努力義務が課されております。
これまでの道路交通法では、保護者の方は13歳未満の子供にヘルメットを着用させる努力義務が定められておりましたが、この改正において自転車利用時のヘルメットの着用義務の対象者が拡大されたところです。
こうした法整備が進む中、ヘルメット着用につきましては、まずは周知活動を行うことが大切だと考えており、本市においても広報つるがやチラシの配布のほか、小中学校にて開催している交通安全教室や高齢者を対象とした交通安全講座にて自転車利用時のヘルメット着用を呼びかけるなど、周知に努めております。
今後は、さらにヘルメット着用率を高めるためにも、特に小中学校や高校の児童生徒をはじめとした若年層に対する啓蒙活動に注力してまいります。
本市独自の自転車用ヘルメット購入の補助事業の創設につきましては、補助事業の導入効果がどれぐらいあるのか先進事例を参考に研究してまいりたいと考えています。
以上です。
79 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございます。導入されればヘルメットの着用率の上昇に寄与すると思いますので、また検討のほうをお願いいたします。
続きまして、大項目の6番、敦賀の味の保全についてお聞きしたいと思います。
これは完全に提案になるんですけれども、最近、コロナ禍であったということもあって、敦賀で長年親しまれた味のお店が閉店しているというのがあります。私の近所ですと味はちばんさんですとか、ゆのくにさんもお店を閉められて、ラーメンとギョーザですとか豚カツチャーハンが食べられないという非常に悲しい状況になっております。
11月でも、本町2丁目にあるお食事処富士さんや、おそば屋さんの孫兵衛さんが閉店されまして、12月にはパンのパナショーさんも閉店するということになっております。
私のほうですと、あとは商店街だと大竹の大判焼き屋さんとか、あと神楽商店街にあった森本さんの水ようかんが本当に好きだったんですけれども、それがなくなって本当に悲しいというか。
このままでいくと敦賀の味自体がなくなってしまうのではないかというのを考えまして、そこでちょっと提案なんですけれども、例えば、これらの料理で市が商売をして利益をとなるといろいろ問題があると思うんですけれども、レシピだけでも何とか閉店するお店の店主さんと交渉して了解が得られれば、そのレシピを市のほうで保管しまして、希望者の方が、私この味を受け継ぎたいですという人がいたら、ちゃんとお店のこの料理はどこどこで出されていたやつですみたいなやつを、元のリスペクトを入れて開示できるというようなシステムがつくれないかというふうな質問になります。
80 ◯産業経済部長(増田一条君) 廃業された飲食店のレシピは、集客に直接影響する重要な企業情報であり、そのレシピを希望者に開示することに関しましては、議員さんのほうからもございましたが、レシピの考案者の意向が最も尊重されなければならないものであり、開示に当たっては有償での開示など様々な要件があるものと思われます。
また、対象となるレシピの選定については何を選ぶのかなど、公平性の観点から、行政としてシステムの構築を行うことは難しいと考えています。
しかしながら、北陸新幹線敦賀開業を契機として、本市が誇る食文化の継承や観光客等への情報発信は重要だと考えておりまして、名店の味や店の歴史、創業者の思いを観光客や次世代に伝える観点からも、敦賀商工会議所や福井県事業承継・引継ぎセンターなどの関係機関と連携を図り、今後も事業承継に取り組みつつ、議員御提案の味の保全についても何かできることがないかを考えてまいります。
以上でございます。
81 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございます。
御当地グルメというものがすっかり定着しまして、御当地グルメを食べにわざわざ観光目的でいらっしゃる方も大勢います。
一例で紹介してもらいまして、私、これが御当地グルメの究極形じゃないかなと思っているのがあるんですけれども、滋賀県の甲賀市にスヤキという行列ができるお店があるんですけれども、そこの料理は味つけをしていなくて、焼いただけの麺を提供するというメニューがあります。それに自分でしょうゆや酢をかけて好きな味つけで食べるというものなんですけれども、こちらもすごく行列ができて人気があるということで、そのまちでずっと愛されていた味というのは今となっては貴重な文化であると思いますし、文化財とかでしたら市のほうで美術館や博物館で保全しているものもありますので、そういうレシピについてもそういったものだと捉えていただいて、ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思います。ありがとうございました。
最後に、旧常宮小学校の整理状況についてお聞きしたいと思います。
しゅうとめみたいな質問で申し訳ないんですけれども。
先日、所用がありまして旧常宮小学校に入ったところ、9割方、大体きれいにはなっていたんですけれども、一部、校長室や職員室で一部片づけが終わっていないところがありまして、張り紙を見ると令和2年で全て止まっているような状況でした。
体育館のほうだと利用できるんですけれども、こちらの片づけが終われば体育館以外のほうも活用できるようになって、より利活用が進むと思いますので、片づけの状況等をお聞きしたいと思います。
82 ◯教育委員会事務局長(山本麻喜君) 旧常宮小学校につきましては、災害時の指定避難所になっているほか、施設の貸出しも行っておりますので、必要最小限の管理を行っております。
施設内物品につきましては、避難所機能や施設利用に支障がないよう整理を行いましたが、今ほどおっしゃいますように、職員室や校長室などあまり貸出しのない部屋につきましては、一部の物品が整理されず残っている状況です。
これらの物品につきましては、今後の施設貸出しの状況や使用者の安全性等を踏まえて整理していきたいと考えております。
83 ◯1番(河瀬太治君) ありがとうございました。
校長室に入った際に、卒業生の方が寄贈された立派な絵なども飾っておりまして、保存する場所としてはよくないように感じましたので、美術的な価値は置いておいて、そういった絵画などもちゃんと保全していただければなと思います。
それでは、これをもちまして私の質問を終わらせていただきたいと思います。
ありがとうございました。
84 ◯議長(馬渕清和君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午後1時といたします。
午前11時52分休憩
午後1時00分開議
85 ◯副議長(中道恭子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
次に、大塚佳弘君。
〔19番 大塚佳弘君登壇〕
86 ◯19番(大塚佳弘君) それでは皆さん、こんにちは。公明党の大塚佳弘でございます。
発言通告書に基づき質問させていただきますので、分かりやすい答弁をお願い申します。
質問の大項目は2点ですので、よろしくお願いいたします。
さて、本題に入る前に、全国ワースト3、皆さんも御存じのとおり、信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしているときの停止率が福井県内では26.7%と不名誉な報告があったばかりの12月4日の朝、通学中の中学生が信号のない横断歩道を渡ろうとして、はねられる事故がありました。個人的には悔しい思いでいっぱいでございます。
運転手の方は、歩行者優先を必ず守ってください。また、事故に遭われた中学生の早い回復を願っております。
それでは、気持ちを入れ換えて、最初に大項目の1項目めの北陸新幹線敦賀開業が迫る現状認識と展望について質問してまいります。
明年の3月16日、本日で100日後に北陸新幹線敦賀開業が迫る中、現在、多くの方に御苦労いただきながら官民一体による取組が展開されています。
その中で、11月22日には金ケ崎エリアと気比神宮エリアを中心に金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画が公表されました。
そこで、当デザインの計画の目的と各エリアへの誘客の対応、開業以降の対応計画、各エリアへの回遊性、飲食等の受入れの現状認識と、さらには今後の取組について質問をしてまいります。
昨日も北條議員、有馬議員からの同様の質問がありましたが、私なりの確認をさせていただきます。
それでは、小項目の金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画の取り組みと課題から、最初に、デザイン計画の目的と従来計画でもある金ヶ崎周辺施設整備基本計画との違いについて伺います。
87
◯都市整備部長(小川明君) 金ケ崎周辺エリアについては、令和3年5月27日に前田建設工業株式会社、株式会社アクアイグニス及び福井県との間で、福井県内におけるオーベルジュ整備事業に関する開発協定書が締結されたことを受け、本市においても金ケ崎エリアへの投資を検討している民間企業と議論を重ねた結果、前田建設工業株式会社と株式会社アクアイグニスとの間でオーベルジュ等のにぎわい創出施設の整備に向けた、敦賀市における賑わい施設整備協定を令和4年3月22日に締結いたしました。
これを受けて、福井県、敦賀市及び敦賀商工会議所が一体となって、金ヶ崎周辺魅力づくり協議会を設立し、金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画を策定したところでございます。
この計画は、金ケ崎エリアの既存施設や金ヶ崎周辺施設整備基本計画等を踏まえた上で当該計画を具現化すべく、来訪者や市民の満足度、快適性、滞在時間等を向上させることを目的として策定したところであります。
平成30年に策定しました金ヶ崎周辺施設整備基本計画からの違いという御質問については、大まかな方針は踏襲しているところでございます。金ケ崎緑地にマルシェ、ホテル、スイーツなどにぎわい施設を配置した点や、ムゼウム裏のJR貨物用地に公園と駐車場を、そしてエリア全体に点在する観光ポイントを結ぶ遊歩道を配置している点が主な違いかと認識しているところでございます。
次に、今後の進め方につきましては、現在、民間事業者において資金計画など事業の枠組みや入居テナントの選定などを検討され、その結果を踏まえて基本設計の策定に進むかを判断していくものと認識しております。その中で概算事業費を算定するとともに、スケジュール等も決定していくものではないかと考えているところでございます。
次に、当該事業の課題についてでございますが、金ケ崎エリアは港湾区域を含んでおりますので、関係法令の規制なども慎重に確認しながら進めていく必要があると考えているところでございます。
現況については以上でございます。
88 ◯19番(大塚佳弘君) 部長のほうから一気にお話しいただきましたので、ちょっと混乱していますが。
まず、今回の目的ということにつきましては、令和4年の約1年半前に民間、また福井県、敦賀市と協定を結ぶ中で、このエリアに対してどう投資をしていくかということになるのかなということでございます。
また、このエリアについては、今後の既存施設に対して、来訪者であったり、特に市民も含めて満足度であったり快適性、滞在時間の向上を目指すということになるのかなということでございます。
進め方については、資金計画の問題もありますし、特に昨日のお話にもありましたが、周辺地域の法令的な工場群でもありますので、そういうところをしっかりと見ていかなければいけないのかなというお話だったと思います。
次に、昨日、このデザイン計画に対しては心配する重要な質問もあったかと思います。私は、最初にこのデザイン計画のイメージを見たときに、基本コンセプトとしてある、従来ある各施設がバリアフリー、今スロープとか言われているかと思うんですが、スロープデッキの回遊とつながる構成の提示をいただいたのではないかなと思います。
そこで、基本的なコンセプトになりますから、バリアフリーということに対して、通告はしてないんですが、このイメージは当然、バリアフリーが含まれた、考えてあると私は思いますが、お答えいただけるのであればお願いしたいと思います。
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◯都市整備部長(小川明君) 今回のデザイン計画を発表して、基本的な、構想的な意味合いかと認識しているところでございますが、そこについて、バリアフリーについてどう感じているのか、それについては加味されているのかという質問であったかと存じます。
今回、赤レンガ、ムゼウム、そして金崎宮、それらをつなぐような形で回遊性を向上する意味で遊歩道でつなぐというふうな基本構想でございます。
そうした中で、誰もがストレスなくそこを行き来できるというのを目指したところではございますが、バリアフリーの基準に基づいて、細かな勾配であったり、あるいは横幅のエレベーターのスペースであったり、そういった細かなところまで検証するに至ってはおりませんので、これから基本計画、基本設計、そして実施設計へ進む中で、そういうところに配慮されているのかというところも検証してまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
90 ◯19番(大塚佳弘君) 部長、すみません。本当に急なあれで申し訳なかったです。
一応私もいろんな課題はあると思います。ただ、バリアフリーということに対する遊歩道の考え方というのを、今後、基本計画とかいろいろ進んでいく中で、必ずそれは取り込んでいただきたいなということで、お話をさせていただきました。
次に、金ケ崎エリアについては、過去時間をかけて構築してきた施設、敦賀ムゼウム、赤レンガ倉庫、ランプ小屋、また保管している転車台の歴史的、人道的遺産の活用の状況ということで、その対応から、まずは各施設の現状認識、特にコロナ禍明けの集客の確認と、以前から着目と必要性について申し上げています各施設の連携対応について伺いたいと思います。
2019年6月議会質問で、当時のエリアマネジメントの観点で、各施設の連携の進め方をしていただいているとの認識でございます。同時に、このことが金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画に今後盛り込まれるとは思いますが、そこで、2019年から2023年で取り組まれた連携についても確認をさせてください。
91 ◯観光部長(織田一宏君) まず、施設の入館者数でございます。
人道の港敦賀ムゼウムの入館者数につきましては、目標値を年間7万人と設定しておりまして、令和4年度の入館者数は2万2054人でございまして、約32%の目標達成率となっております。
令和5年度の入館者数は、11月末現在で約1万8500人となっておりまして、令和4年度の同じ時期と比較いたしますと約110%の伸びとなっております。
赤レンガ倉庫につきましては、ジオラマ館の数値となります。目標値は年間8万人と設定しておりまして、令和4年度の入館者数は5万9137人で約74%でございます。
令和5年度の入館者数は、11月末現在で約3万4100人となっておりまして、令和4年度の同じ時期と比較いたしますと約81%となっております。
ランプ小屋につきましては、目標値は設定しておりませんが、令和4年度の入館者数は8300人、令和5年度の入館者数は8月末現在で約3200人となっておりまして、令和4年度の同じ時期と比較いたしますと約95%となっているような状況でございます。
それから、施設の連携につきましては、人道の港敦賀ムゼウムと赤レンガ倉庫との間におきましては、令和3年9月より相互入館割引を実施しております。
また、各施設につきましては、イベント開催時期間の情報共有、また同時期の開催、また旅行会社を対象とした商談会に合同で参加するなどの取組を現在行っているような状況でございます。
以上でございます。
92 ◯19番(大塚佳弘君) 回答ありがとうございました。
思ったより、まだまだコロナ明けから伸びていないのかなと。これから開業を含めて、これをいかに元の計画に戻していくかというのが一つの課題でもあり、ポイントかなという感じがいたします。
また、連携対応については、以前から申し上げているとおり情報共有であったり、きちっと各施設の連携というのを主体的に、今後も引き続き取り組んでいただきたいなということを感じております。
それでは次に、鉄道遺産の、特に昨日もお話がございましたが転車台の活用と今後の管理対応の確認をしてまいります。
転車台の活用については、私も2017年3月から申し上げてきているところでございます。改めて説明の必要はないかもしれませんが、機関車などの方向転換に用いたJR敦賀駅構内の転車台が北陸新幹線の整備に伴い解体撤去される予定でしたが、鉄道ファンの間で貴重な鉄道遺産として知られており、県は観光資源として活用できると判断され、敦賀市と連携して鉄道と港のまちを象徴する名所にする考えで、現在、県がJR西日本から無償で譲り受け、移設保存で県有地の金ケ崎緑地交流拠点用地で一時保管されているところでございます。
私も、移設後からテントをかぶせている状況は幾度となく確認もさせていただいているところでございます。現状は県の所有でありますが、鉄道のまち敦賀としてこの貴重な鉄道遺産について、改めて転車台の活用と今後の管理対応について伺います。
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◯都市整備部長(小川明君) 転車台につきましては、鉄道と港のまち敦賀を象徴する鉄道遺産であり、金ケ崎周辺には非常に多くの鉄道遺産が現存しているところでございます。
転車台移転の際に、県において利用可能性について調査を行い、一部はそのまま使用できると結果が出たところでございまして、議員御指摘のとおり、転車台は老朽化が進んでおりますので、回転させるなど本来の形での利用は難しいと考えているところでございます。
しかしながら、本市に残されている貴重な鉄道遺産であることは間違いないところでございますので、多くの鉄道遺産と併せて活用していく必要があると考え、デザイン計画の策定に当たっては、県及び市から策定業務受託者に対し、転車台の一部をモニュメントのような形でも活用できないかというふうな要望をしていたところでございます。
いずれにいたしましても、今後の基本計画、基本設計と進めていく中で、転車台の取扱いについて調査検討を行うほか、転車台の保管については、所有者である福井県に対して適切に行っていただくようお伝えしていきたいと考えているところでございます。
以上です。
94 ◯19番(大塚佳弘君) 転車台の活用については、昨日もお話がございましたが、本来の活用は困難だということは私も理解を示すところでございます。
同時に、しっかりモニュメントしかり、また路線も含めて、そういうことの活用を目指していただきたいなと思います。
それと、管理についても、これは福井県のものでございますので言及いただいたのかなと思いますが、まずは管理状態について県にしっかりと申入れをしていただきたい。それと、多分、活用には時間がかかるのかなという感じもしておりますので、場所も含めて、屋根つきで保管できることを強く要望したいと思います。
それでは次に、ホテルマウンドのイメージについて伺います。
まず、ホテルマウンドのイメージと今後の具体的計画について伺いたいと思います。
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◯都市整備部長(小川明君) ホテルマウンドのイメージと具体的な計画についてという点でございます。
ホテルウイングについて御説明させていただきますと、この場所には一流のシェフが料理を提供するレストランとホテルと、その屋上に緑化空間を整備し、遊歩道から登ることができるホテルマウンド、そして遊歩道から敦賀港を眺めることができる展望デッキを整備するというイメージパースとなっております。
なお、レストラン兼ホテルの部分につきましては、オーベルジュ機能を有する施設で、これまでにないアッパー層をターゲットにした魅力あるホテルを整備する計画がなされております。
また、具体的な計画、整備スケジュールにつきましては、昨日からの繰り返しの答弁になりますが、現在、民間事業者にて事業収支、テナントの選定、資金計画等を検討されており、その結果も踏まえて基本設計の策定に進むのかを判断していくものと認識しており、その中で概算工事費及びスケジュール等が順次決定していくものと理解しているところでございます。
以上です。
96 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございました。ホテルマウンドということですよね。
ということで、最初イメージが正直言って私も分かりづらかったのですが、基本はレストランに対してオーベルジュということで、ホテル機能を設けて、アッパー層というのがいまいちあれですけれども、そういう方も含めて来ていただこうという施設になるのかな。
当然、レストランの部分については、相当数いろんなシェフであったり、そういうことも含めて、今後、計画が進められるのかなという感じがいたしました。
話は変わりますが、先ほど中野議員のほうから新幹線の駅舎を中心に、お客さんの誘客に対する取組のお話がございましたが、私のほうからは、敦賀駅から各エリア、ここもそうでございますが、誘客のための確認をこれからしてまいりたいと思います。
中心市街地及びエリアと言ったらよろしいでしょうか。回遊性の向上と課題というところから回遊性の対応について伺ってまいります。
まずは周遊バス等による移動とレンタサイクルの利用状況の確認と、あわせて課題についても伺いたいと思います。
97 ◯観光部長(織田一宏君) ぐるっと敦賀周遊バスにつきましては、観光客の需要に応じた目的地への便数や各路線ルートの見直しなどを予定しております。さらに、開業後の利用客の急増に対応するため、土日祝日限定の臨時便として5便追加運行を行う予定でございます。
また、コミュニティバスにつきましては、金ケ崎方面への需要に対応するため、東浦線、松原線の一部でルートを変更し、平日2便、土日祝日6便を金ケ崎経由とする予定でございます。
開業後の公共交通の充実につきましては、まずはこうした増便での対応を図ることとしておりますが、新幹線開業後の二次交通の在り方については、現在、地域公共交通計画を策定中でございまして、その中で総合的な検討を進めているところでございます。
次に、シェアサイクルにつきましては、今年度、サイクルポート数を3か所増設して15か所にするとともに、自転車の台数も15台増やし81台としております。
また、開業後の利用客の利便性向上を図るため、ぐるっと周遊バス等とシェアサイクル共通で使える1日フリーパスを発行する予定でございます。
以上のような対策を行いながら新幹線開業に備えていきますが、開業後の状況に応じまして、その都度必要性を判断し、改善を図ってまいりたいと考えております。
98 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございました。
降りていただいてから、次に向かうというような重要な視点でもございますので、部長が申されたとおり、今ある周遊バスであったりレンタサイクルであったり、それをフル活用しながら、それとまた当然、開業以降いろんな課題も出るかとは思いますので、それに対して迅速な対応をお願いしたいと思います。
以降のお話で、つけ加えるのを忘れていたんですけれども、この項目というのは、新幹線から降りていただいて、その誘客に対して各エリアに対していろんな項目がございます。これから申し上げますが、そのキャパが足りているのかという観点で今回質問をさせていただいていますので、つけ加えさせていただきます。
次に、先ほど河瀬議員のほうから敦賀の味を守っていただきたいというお話もございました。残念ながら廃業される方も多くなっているのかなという気はいたしますが、次に、飲食、それの関連店数と利用状況の確認と、またこれも課題。先ほど言いましたようにキャパが足りているかという観点でございますので、よろしくお願いいたします。
99 ◯産業経済部長(増田一条君) 市内の6つの商店街における店舗数については、港都つるが株式会社の調査によりますと、直近の令和4年11月時点で小売業が86件、飲食業が48件となっております。
各店舗の売上げや利用客数など個別店舗の利用状況については把握しておりませんが、新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが引き下げられてからは、中心市街地を中心に民間主導で各種イベントが多数開催されており、にぎわいの創出や人流の回復に寄与しているものと考えております。
一方、市のほうでも課題としましては空き店舗の解消だと考えておりまして、稼ぐ観光を推進する上でも魅力的な店舗の創出は必要だと認識しております。
この課題に対しまして、本市では、北陸新幹線敦賀開業を控え、観光客等の受皿となる店舗の魅力向上に取り組む事業者を支援するため、県と連携し、市として令和4年度から8年度までの5年間で5億円を用意し、店舗の改装や設備導入、リノベーション等に係る費用の一部を補助する敦賀まちづくり魅力UP応援補助金を制度化しており、空き店舗解消の一助になっているものと認識しております。
今後も関係機関と連携し、市民の方や観光客が足を運びやすくなるような商店街づくりに対して支援を行ってまいります。
そして、議員さんのほうからありましたキャパに関しましては、今現在、先ほど申し上げましたとおり魅力アップの補助金等でいろんな施策を行っておりますので、新幹線開業を踏まえまして、そのキャパについても動向を注視してまいりたいと考えております。
以上でございます。
100 ◯19番(大塚佳弘君) 具体的な詳しいお話、ありがとうございました。これも非常に難しい視点かなと、ケースかなと思います。商店街というか飲食業で約48店、これが足りているのかという乱暴な言い方をしたなという反省はしておるんですが、我々の心配は、降りてきた方が少なくても入っていただける店が、味というのは別にしまして、そういうお店がないということ自体が非常に困る状況にあると思いましたので、あえてこういう質問をさせていただきました。
先ほど部長からありましたように、実際は開業後にもありますし、その状況により、民間さんですから、それに基づいてまたしっかりと取り組んでいただけるのかなと。それに対してしっかりと行政が、先ほど魅力づくりの補助金もございますので、そういうことにつなげていっていただきたい。連携を持って取り組んでいただきたいなと思います。
それでは次に、まちづくりで、私、トイレの重要性については何度も申し上げてきたところでございます。
この表現も非常に難しいんですが、敦賀駅から金ケ崎エリアまでの──金ケ崎エリアということにさせていただきました。公共トイレの対応についてということで、最初に各エリアの公共トイレ、エリアというのはいろんなことがございますので、そこでの完結もございますが、公共トイレ及び民間トイレ──民間トイレという言い方をしましたが、商店街さんに使わせていただけるかどうかということも含めての話でございます。その実態確認と、また敦賀市の認識について伺いたいと思います。
101 ◯副市長(堤宗和君) それでは、私のほうから主要なエリアにおけます公共トイレの整備状況等について答弁させていただきます。
まず、観光客の方が敦賀駅に降り立たれると思いますので、敦賀駅エリアにつきましては、オルパーク、駅前立体駐車場、ottaの低層棟、複合棟、ちえなみき内にトイレを設置しております。
気比神宮エリアにつきましても、武道館横の神宮前トイレがございまして、同じ交差点のカグール内のほうでもトイレを用意してございます。
また、気比神宮東側にもトイレがありますけれども、こちらにつきましては、今年度、新幹線開業後の観光客の受入れ環境整備の観点でトイレの洋式化を行ってまいります。
それから、気比神宮エリアからさらに足を伸ばして金ケ崎エリアにつきましては、金ケ崎緑地休憩所のトイレを開放しておりますし、ミライエなどのイベントがある際には需要に応じて夜間等の開放も行っております。ほかにもムゼウムでありますとか赤レンガ倉庫、鉄道資料館といった周辺施設、それから蓬莱公園のほうにもトイレがありますので、御利用いただけるような状況になっております。
それから、議員のほうから民間トイレというお言葉もあったかと思うんですけれども、最近では本町商店街のげんでん敦賀地区本部のふれあいギャラリーのほうを休憩スペースとして開放していただいておりまして、トイレの御利用もいただけるような形となっております。
引き続き、民間の事業者の皆様の御協力もいただきながら新幹線開業に備えていくつもりでございますし、また、開業後の状況もよく見て、必要があれば対応を取っていきたいというふうに考えております。
以上です。
102 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございました。
各エリアについては私も同じ認識なんですけれども、公共の部分についてはそこそこ──そこそこという言い方はごめんなさい。できているのかなという感じはいたします。
民間トイレという表現が正しいかどうかは別にして、分かりやすいということで今回こういう言葉の表現にさせていただきました。これから少しずつですけれども、皆さんにお願いすることも含めて、これは絶対必要な部分でございますので、今後も取組を進めていただきたいなという思いでございます。
次に、同じトイレではございますが、車椅子。私はこれは基本と考えておりますが、多目的トイレの実態確認と、また敦賀市の認識について伺いたいと思います。
103 ◯副市長(堤宗和君) それでは、多目的公共トイレの整備状況についてお答えさせていただきます。
まず、敦賀駅エリアにつきましては、オルパーク、それから駅前立体駐車場、ottaの低層棟、複合棟の施設内に多目的トイレを整備しておりまして、計4か所ございます。
それから気比神宮エリアにつきましては、先ほどもトイレの中で説明いたしましたが、神宮前トイレ、こちらのほうに車椅子対応の多目的トイレを備えてございます。現状、当該エリアにつきましてはこちら1か所でございますが、気比神宮の大鳥居付近でちょうど大きな交差点に近いところに整備されておりますので、ここを起点に周辺への観光のほうを楽しんでいただければというふうに思ってございます。
それから、金ケ崎エリアにつきましては、金ケ崎緑地休憩所、それからムゼウム、赤レンガ倉庫、市民文化センター、それから隣の蓬莱公園のほうの計6か所に多目的トイレを備えてございます。金ケ崎休憩所につきましては、職員が駐在している時間、あるいはミライエなどの夜間イベントがあれば、そういったときの需要に応じて追加での開放も行わせていただいているところでございます。
やはり観光業に携わる方に聞くと、観光地としての第一印象として、トイレがあって、しかもそれがきちんと管理されてきれいなトイレであるということがまず印象として大事だということも伺っておりますので、そういったところをきちんと引き続き対応を取っていきたいというふうに考えております。
以上です。
104 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございました。多目的も先ほどの一般トイレと比べて、公共のところについてはある一定の管理というか設置はされているなという認識は受けているところでございます。
まだまだ少ないということは申し上げておきたいんですが、先ほど堤副市長がトイレの管理であるとかいうことでちょっとお言葉があったので、紹介をさせていただきたいんですが、今、東京都が進めているTHE TOKYO TOILETというのがございます。これを簡単に紹介したいと思うんです。
これは日本財団が進めるプロジェクトで、トイレは日本が世界に誇るおもてなしの文化の象徴として、しかしながら先ほどありましたように多くの公共トイレは暗い、汚い、臭い、怖いといった理由で利用者が限られている状態にあると。本プロジェクトは、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に利用できる公共トイレ、これは渋谷区で17か所設置されたそうです。これも最終的には渋谷区が管理するということに至るようです。
これには著名な建築家の方が参加していただいて、その優れたデザイン性であったり、クリエーティブなものがあって、基本はインクルーシブな社会の在り方を広く提案、発信。加えて、訪れた人々に気持ちよく利用していただける。
その次なんですけれども、従来に比べて清掃をはじめとしたトイレの維持管理を強化します。今後は東京都の渋谷区が管理されるということでございます。
利用者自身が次に使う人のために、おもてなしの心の醸成も目指していきますということでございますので、一度また確認をしていただきながら、参考にしていただけたらありがたいと思います。
では次に、Wi-Fi等の通信環境の対応について伺います。
各エリアの通信環境普及の確認と、今後対応があればお願いしたいと思います。
105 ◯副市長(堤宗和君) Wi-Fi環境の整備状況についてお答えさせていただきます。
まず、敦賀駅につきましては、オルパーク内、ottaについては、駅前広場公園内、それから、ちえなみき内にWi-Fiを設置しておりますので、エリア周辺の屋内外、こちらのほうで御利用いただくことができます。
それから、気比神宮エリアにつきましては、観光協会も移転するカグール内におきましてWi-Fiが利用できる状況となってございます。
それから、金ケ崎エリアにつきましては、鉄道資料館、金ケ崎緑地休憩所、ムゼウム、赤レンガ倉庫においてWi-Fiを設置しておりますので、金ケ崎緑地につきましては屋外においてもWi-Fiが利用可能な状況となってございます。
Wi-Fi環境、観光客、それからこれからインバウンド等も伸びてくるとなると、特に海外の方はWi-Fi環境があるというのは一つメリットとしてあるというふうにもお聞きしておりますので、市民の方、それから観光客の方が特に長時間滞在する場所でありますとか、そこを起点に動いていかれるようなポイント、こういったところに開業の状況も見ながら必要性についてまた判断をしていきたいというふうに思っております。
以上です。
106 ◯19番(大塚佳弘君) 具体的なお話、ありがとうございました。これも各公共的なエリアについては、しっかり確保できているなと。
それと、先ほどありましたようにインバウンドに関して、彼らにとってはそれが命綱のようなものになる。同じような状況でございますので、しっかりとまた開業後の対応も含めてお願いしたいと思います。
このことは利便性もそうですけれども、市民の利便性にもつながりますので、寄与すると思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
次に、以前にも確認はしたんですが、新幹線敦賀開業まちづくり推進会議の活動と期待の中から、まずは、まちづくり推進会議の活動の実績について伺います。
107 ◯観光部長(織田一宏君) 新幹線敦賀開業まちづくり推進会議につきましては、オール敦賀で機運醸成を図っていくための組織として設立されまして、現在は市内の民間団体を中心に敦賀市や敦賀商工会議所を含む29の団体が参画し、イベント、おもてなし、情報発信の3つの部会を設けまして様々な取組を進めております。
これまでの取組としましては、おもてなしパスポートや旨いもんマップの作成、口コミ情報サイトクチコミつるがの開設による情報発信や業種別のおもてなし強化研修会を実施するなど、おもてなし意識の向上にも取り組んでおります。
また、「つるが、発見!」のロゴマーク作成による市内の機運醸成や、長野県や埼玉県の大型ショッピングモールにおきまして敦賀物産フェアを開催し、新幹線沿線の方々に対して敦賀の魅力や特産物などを発信し、県外に向けて開業に向けたPRを行うなどの取組を行っております。
以上でございます。
108 ◯19番(大塚佳弘君) 具体的な詳しいお話、ありがとうございました。
私自身も、この会、発足してから2年ぐらいですかね。大きな成果を上げていただいているなということを感じております。
次に、今回補正予算に上程されました議案で、新幹線敦賀開業まちづくり推進会議負担金について伺いたいと思います。
昨日、籠議員のほうに詳しい答弁をいただいたところでございますが、この事業の取組、概要で結構でございますので、お願いいたします。
109 ◯観光部長(織田一宏君) 本会議で債務負担行為の承認を提案しました敦賀フェスにつきましては、新幹線敦賀開業まちづくり推進会議の下部組織でございますイベント部会におきまして発案がございまして、同部会が実現可能性の調査を進めてまいりました。
この事業に関して重要なことは、単年度で終わらせることなく、開業をきっかけに生まれたイベントとして長く続けていけるものとすることでございまして、これが本市の方針とも合致したことから、推進会議から音楽フェス開催に関する提案を受け、市としても協力して実施することといたしました。
音楽フェスの内容につきましては、金ケ崎エリアを会場に使い、来年9月の2日間で開催し、金ケ崎緑地では飲食出店やグッズ販売に加え、イベント部会メンバーなどによる独自企画も行う予定でございます。
2日間で県外からを含む約7000人の来場を目標とし、新幹線開業後の誘客策として敦賀来訪を目的とした新たな観光資源を創出すること、官民連携による市民の自慢、誇りとなるイベントにすること、近隣商店街への誘導、売上げ向上を図ることの3つを目指してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
110 ◯19番(大塚佳弘君) 今説明をいただいたわけでございます。明年の9月、音楽フェスでよろしいんでしょうか。で調整されているということでございます。
先ほどお話もありましたように、市民を巻き込みながら、これから継続できる。一番大事なのは、市民が誇りを持ってやっていける。3項目の中にもございましたが、それが非常に大事なことだなと思います。
次に、新幹線敦賀開業まちづくり推進会議の今後の活動に期待することについて伺いたいと思います。
111 ◯観光部長(織田一宏君) 新幹線敦賀開業まちづくり推進会議では、来年3月16日の開業に向けまして、市内の機運醸成や県外での敦賀のPRなど様々な取組を行ってまいりました。
これまでつながりの薄かった組織や事業者が新幹線開業を契機としまして同じ方向を向き、オール敦賀体制でおもてなし活動やにぎわいをつくるための活動を行っております。
新幹線敦賀開業まちづくり推進会議は、自らまちづくり事業を実施する団体が集まりまして、民間主導の柔軟なアイデアや取組を様々な角度から議論し、支援できる組織となっております。
今後は、新幹線のあるまちとして、そのアイデアをさらに大きく発展させ、敦賀独自の魅力あるまちづくりを継続、加速していくための場としてまいりたいというふうに考えております。
112 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございました。私も大いに期待をしたいと思いますし、言葉がありましたオール敦賀、私の好きな言葉でワンチームというのがございますが、私も大いに期待をするところでございます。
この項目の最後に、北陸新幹線開業が迫る現状認識と展望について、市長のほうからの御所見をいただきたいと思います。
113 ◯市長(米澤光治君) 新幹線開業に向けましては、新幹線敦賀開業まちづくり推進会議を中心に機運醸成及び受入体制の整備に取り組んでおりまして、開業日の決定以降は、これは皆さんも御覧になっているかと思いますが、テレビでも取り上げられる、全国レベルのメディアで敦賀が取り上げられる機会も増加していまして、まち全体でも、いろんな方とお話ししていても開業への期待が高まっているなというのを感じているところです。
施設などの整備につきましては、新幹線の敦賀駅の整備が進んできました。近年でいいますと、ottaの完成もありました。それから国道8号の歩行空間の整備などもあって、まちの姿自体、大分変わってきたなというふうに思っております。
それから、今日、飲食のキャパの話がありましたけれども、本当にどきどき心配していることの一つでもあります。
その中で、新幹線開業効果を期待して、商店街に新たに出店したい、新規出店したいというようなことも話を大分聞くようになりまして、民間の投資意欲も高まっているというのを感じているところです。そうなってくると、また人手不足とかそういう問題もあるんですが、それにしてもいい兆候かなというふうに思っています。全国に誇れる新しい姿で、新幹線でいらっしゃるお客様をお迎えしたいなと思っています。
ちょうど今日が12月7日ということで、開業100日前となることを御紹介もいただきましたが、これまでいろいろ水面下でと言ったらなんですけれども準備を進めてきたこともあります。これからは、今度はラストスパートということで、市民の皆様に出演していただいたコマーシャルの県内放送や、市内高校生と連携して新しくカウントダウンボードも設置するとか、そうやって市民の皆様に開業に向けてのにぎわい、それから機運の高まりを直接感じていただいて、官民一体、オール敦賀、ワンチームの体制で敦賀開業を迎えたいと思っております。
そのためにも、なるべく早く開業時までのイベントの開催について、主催者、それから場所、内容などを整理しまして、市民の皆様にも、それから議会の皆様にもお知らせできるように調整をしていきたいと思います。
あともう一つつけ加えますと、新幹線開業あと100日なんですけれども、新幹線開業日がゴールでは、最終目標ではないということも庁内で意識として共有するようにしています。3月16日以降も今のオール敦賀、ワンチームの体制を持続しまして、開業のにぎわいをさらに大きく持続するために、今後も全力でまちづくりに取り組んでいきたいと思っております。
114 ◯19番(大塚佳弘君) 100日前に当たって、市長の決意表明かなという私は印象を受けました。私自身もしっかりと皆さんの意見を聞きながら、しっかり取り組んでいく所存でございます。
それでは次に、大項目2つ目の市民の健康と物価高騰から生活を守る取組について伺ってまいります。
本年5月から新型コロナウイルス感染症は2類から5類に変更され、季節性インフルエンザと同様に個人の判断に委ねられることになりました。
新型コロナワクチン接種については、私も約2年間は質問について要望も含めて状況確認をする中で、健康推進課を中心に迅速な対応をしていただいていることに感謝を申し上げる次第でございます。
再度となりますが、新型コロナワクチン接種の敦賀市の対応を確認します。また、市民の健康を守る主要なワクチンの接種推進のため公明会派として取り組んできましたHPVワクチン等の接種推進と、並びに関心度の高い帯状疱疹と子供に対するインフルエンザワクチン助成制度の創設提案、さらにはコロナ禍、ウクライナ危機から続くエネルギー、食料品の物価高騰から市民の生活を守る取組について伺います。
それでは、小項目の敦賀市の主要ワクチンの接種の現状と今後の展開から、新型コロナワクチン接種の状況と今後の進め方について確認いたします。
まずは、令和5年度のコロナワクチン接種対応の概要確認と接種状況について伺います。
115 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 令和5年度新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、新型コロナウイルス感染症の重症化予防を目的として、5月8日より主に初回接種を完了した重症化リスクの高い65歳以上の方を対象に春開始接種を実施しております。11月28日時点において、接種対象者1万7964名のうち接種完了者は1万212名であり、接種率は57%となっております。
また、初回接種を完了した追加接種可能な方を対象に9月20日より秋開始接種を実施しております。接種状況につきましては、11月28日時点での65歳以上、12歳以上64歳以下、5歳以上11歳以下、6か月以上4歳以下の区分でお答えいたします。
まず、65歳以上の方につきましては、接種対象者1万7965名のうち接種完了者は8617名であり、接種率は48%でございます。
12歳以上64歳以下の方につきましては、接種対象者3万3516名のうち接種完了者は3821名であり、接種率は11%でございます。
5歳以上11歳以下の方につきましては、接種対象者1047名のうち接種完了者は73名であり、接種率は7%でございます。
最後に、6か月以上4歳以下の方につきましては、接種対象者69名のうち接種完了者は13名であり、接種率は19%でございます。
以上でございます。
116 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございました。
今回のワクチンについては、春と秋ということで、今るる述べられていたわけで、春で65歳ということを含めたら6割近くの方がされて、秋については65歳以上の方は5割近くまで行っている。どうしても低年齢の方については10%前後かなという感じがしています。
ちょっとお話がなかったんですが、これは来年の3月31日まで継続されるということでされております。
先ほど申しましたように、春、秋を含めて65歳以上の方は6割近くになっているということ。まだ秋に関しては5割程度でございますが過去には8割を超えていた。これは当時は感染予防がメインでございましたので、これからは高齢者の方の重症化、それにならないためにも高齢者の方は、基礎疾患をお持ちの方もそうですが、関心を持っていただきたいなということを感じている次第でございます。
次に、同時に全部いただきましたので。
先ほど申しましたように、重症化防止というのが今回の主体的な取組であるということと、今後、来年春以降になりますけれども、また国の動向を見ないと分かりませんが、接種対応を進めて準備の必要性も今後出てくるのかなと思いますので、私自身もしっかりと今後も注視していきたいと思います。
今、コロナワクチンの話をさせてもらって、この必要性ということに対して、今日も新井病院事業管理者職務代理者に来ていただいておりますので、その所見をお伺いしたいと思います。また、注意事項等があればお話をいただきたいと思います。よろしくお願いします。
117 ◯病院事業管理者職務代理者(新井良和君) それでは、私から新型コロナウイルスワクチンの接種の必要性についてお答えします。
現在、引き続きオミクロン株の流行が続いていて、流行の主流はBA.5からXBB系統に移り変わっているというふうに言われています。
このオミクロン株流行下では、先ほど大塚議員も言われましたが、感染予防、発症予防効果の持続期間などは大体二、三か月程度でありますが、重症化予防効果は1年以上、一定程度持続するとされています。また、流行株に合わせたワクチン接種を定期的に行うことで追加的な重症化予防効果が得られると報告されています。
接種するかどうか、最終的には個人の判断に委ねられますが、定期的な接種を行っていくことが重要と考えています。
また、ワクチン接種の有無に関わらず、市民の皆様には、やはり手洗い、うがいなど基本的な感染予防対策に引き続き御協力いただきたいと思います。
以上です。
118 ◯19番(大塚佳弘君) 新井職務代理者については、本当にありがとうございました。我々の観点より、お医者さんの立場でお話しいただいたということで、大変ありがたいと思います。
すみません。1点抜けていたんですが、令和5年度以降のワクチン接種対応についてお願いしたいと思います。
119 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 今後の新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、国における検討に基づき、新型コロナウイルス感染症の蔓延予防上、緊急の必要があると認められる状況にはないと考えられるため、令和5年度末をもって特例臨時接種は終了となります。
令和6年度以降につきましては、個人の重症化予防により重症者を減らすことを目的とし、新型コロナウイルス感染症を予防接種法のB類疾病に位置づけた上で、定期接種として実施されます。
接種対象者は、予防接種法上B類疾病に位置づけられる季節性インフルエンザワクチン等と同様とし、65歳以上の高齢者や60歳から65歳未満の心臓、腎臓や呼吸器機能に障害を持つ方などになり、年1回、秋から冬にかけて実施されます。
また、使用されるワクチンのウイルス株は、流行主流のウイルスやワクチンの有効性に関する科学的知見を踏まえて毎年選択されることとなります。
さらなる具体的な内容につきましては、今後、国において検討され、決定次第通知される見込みでございます。
以上でございます。
120 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございます。私のほうで順番を間違えまして失礼いたしました。
そういうことで、令和5年以降、来年でございますが、65歳以上を中心にワクチン接種が、基礎疾患のある方もそういうことになりますので、重症化を防ぐという意味で、受けられる方はぜひとも受けていただくような。これもまた国のほうでしっかりとお話があるかなという感じがしております。
次に、公明会派として取り上げてきました子宮頸がんの発生予防を目的とするHPVワクチン等の接種推進と今後の展開について確認します。
まずは、積極的勧奨以降の敦賀市のワクチン接種状況の確認(周知)と課題について伺います。
121 ◯福祉保健部長(池田啓子君) HPVワクチン、いわゆるヒトパピローマウイルスワクチンにつきましては、令和4年度から積極的勧奨を再開しており、中学1年生から高校1年生相当年齢の女子を対象とした定期接種と、積極的勧奨の中止により接種の機会を逃した平成9年度から18年度生まれの方を対象としたキャッチアップ接種を実施しております。
HPVワクチンの接種状況を令和5年10月末時点で申し上げますと、1回目接種を受けた方の接種状況は、定期接種につきましては接種者数310名、接種率25.8%、キャッチアップ接種につきましては接種者数1110名、接種率39.3%となっております。
令和5年3月末以降、定期接種では143名増加、キャッチアップ接種では118名増加しております。
HPVワクチンの周知、啓発につきましては、令和5年度は中学2年生から高校1年生相当年齢の女子及び平成9年度から18年度生まれのキャッチアップ接種対象者の未完了者に対し、9価HPVワクチンが公費で接種可能である旨の案内を送付しております。また、新たに定期接種の対象となる中学1年生の女子に対しても個別に案内を送付しております。
そのほかにも、ホームページ、広報つるが、行政チャンネルを活用し、接種の呼びかけを行っております。
令和5年4月に9価HPVワクチンが定期接種に追加されて以降、接種者数は増加しておりますが、接種率としてはまだ低い状況でございます。今後は、中学3年生に対する再接種勧奨、20歳のつどいの際にチラシを配布するなどの周知を行い、引き続きHPVワクチン接種に関する理解を促進し、接種していただけるよう啓発に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
122 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございました。キャッチアップと定期接種ということでお話をいただきました。
以前、令和4年度以前だったと思いますが、当時は10%を超えるかどうかという、両方とも定期接種もキャッチアップもそうでしたが、今回、キャッチアップで4割近く、定期接種でも26%近く上がってきているなという認識でございます。これについては、周知も含めて皆さんの御努力によるものと感謝申し上げます。
ワクチン接種としては、先ほどもお話がありましたが2価、4価、9価がございます。この4月から9価ワクチンも追加され、選択肢がより増えたということでございますので、引き続きの推進及び啓発をお願いいたします。
次に、このHPVワクチン接種に対する新井病院事業管理者職務代理者の所見をお願いしたいと思います。
123 ◯病院事業管理者職務代理者(新井良和君) それでは、ヒトパピローマウイルスワクチン接種の必要性について、私の考えを述べさせていただきます。
日本では年間に約1万1000人が子宮頸がんにかかり、約2900人が亡くなっています。20歳代から罹患患者数が増え始め、30歳までに年間約1000人の女性が治療で子宮を失い、妊娠ができなくなってしまっています。
子宮頸がんは、発生原因が分かっている数少ないがんの一つで、その原因は皮膚や粘膜に存在するヒトパピローマウイルスへの感染です。ヒトパピローマウイルスは決して珍しいウイルスではなくて、性交渉の経験のある女性なら一生に一度はヒトパピローマウイルスに感染すると言われています。
子宮頸がんの原因となるのは特定のタイプのヒトパピローマウイルスの持続感染で、ワクチン接種で防ぐことができます。世界的に見てもワクチン接種率が低い日本において、より多くの人に子宮頸がんの現状を理解してもらうことが急務だと私は考えています。
また、ワクチン接種に対する副反応などの不安感に寄り添いつつ、ヒトパピローマウイルスワクチンのリスクや安全性についても必要な情報をしっかり提供していくべきだと考えています。
以上です。
124 ◯19番(大塚佳弘君) 大変ありがとうございました。このワクチンの必要性について語っていただきました。
先ほどありましたように、子宮頸がんについては1万1000人の方が罹患して、2900人の方が亡くなられるということで、これは打つことよって防ぐことができるということでございますので、また積極的な勧奨のほうをお願いしたいと思います。
次に、帯状疱疹及び子供に対するインフルエンザワクチン予防接種ワクチン助成制度の創設について伺います。
最初に、帯状疱疹、インフルエンザ罹患後の治療方法と治療期間等の対応について、新井病院事業管理者職務代理者に伺いたいと思います。
125 ◯病院事業管理者職務代理者(新井良和君) 帯状疱疹について説明いたします。
帯状疱疹は、体に痛みが生じる場合が多く、皮膚症状が現れるとぴりぴりと刺すような痛みになり、続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。
原因は、子供の頃に感染する水ぼうそうと同じウイルスで、水ぼうそうが治った後もウイルスは体内に潜伏しており、ストレスや疲労で免疫力が低下すると発症しやすい傾向があります。
治療方法は症状によって様々でありますが、一般的な治療法は、原因となっているウイルスを抑える抗ウイルス薬と痛みに対する鎮痛剤の投与となります。
治療期間につきましては、重症度によって様々でありますが、1週間で収まる場合や少し痛みがなくなるまで数か月かかる場合など様々であります。
以上です。
126 ◯19番(大塚佳弘君) 引き続き、子供のインフルエンザについても御所見をいただければお願いいたします。
127 ◯病院事業管理者職務代理者(新井良和君) では、インフルエンザについて説明いたします。特に小児のインフルエンザについて説明させていただきます。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こります。インフルエンザウイルスは、咳やくしゃみをしたときに出る飛沫に潜んでおり、その飛沫を吸い込んだり、飛沫が飛んだものを触った後に口や鼻などの粘膜を触ってしまって感染します。
症状としては、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、それから全身倦怠などの症状がインフルエンザの場合は比較的急速に現れるのが特徴です。あわせて、普通の風邪と同じように喉の痛み、鼻水、咳などの症状も見られます。
小児では、まれに急性脳症を引き起し、重症となることがあります。
小児の治療法は主に投薬になりますが、特に小さなお子さんの場合、カプセルや錠剤の服用が難しいことから、顆粒や吸入薬、点滴で対応する場合があります。
治療期間については、1週間から10日程度の静養で症状が収まることがほとんどでありますが、まれに重篤な合併症を引き起こした場合には長期間を要する場合もあります。
以上です。
128 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございました。帯状疱疹並びに子供のインフルエンザの症状であったり治療法についてお話をいただきました。
私も帯状疱疹では大変な思いをした経験もございます。そのとき初めてこの病気を知ったわけでございます。ましてやワクチンがあることは知るよしもございませんでした。
次に、1年前に帯状疱疹については山本貴美子議員からの質問もありましたが、福井県他市町の助成の状況確認と、改めて助成制度の創設に対する敦賀市の見解を伺います。
129 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 帯状疱疹ワクチンと子供に対するインフルエンザワクチンにつきましては、現時点では任意接種となっており、被接種者と医師との相談により接種の判断がなされ、接種に必要な費用は原則個人負担となっております。
なお、一部の自治体ではその費用を一部または全額負担しているところもあり、福井県内の状況は、帯状疱疹ワクチンでは県内17市町中1市が助成、子供に対するインフルエンザワクチンでは4市5町が助成を行っている状況でございます。
本市といたしましては、両ワクチンの費用助成について現時点では実施を考えておりませんが、いずれのワクチンも重症化予防の観点から必要な方に接種していただきたい大切なワクチンであると認識しておりますので、今後、国の動向や県内の状況等を注視してまいりたいと考えております。
以上です。
130 ◯19番(大塚佳弘君) 帯状疱疹、また子供のインフルエンザの助成については、残念ながらまだ敦賀市からの回答はいただけませんでしたが、事実、帯状疱疹については勝山市もこの4月からしておりますし、先ほど4市5町ということで進んでおりますので、今後も市民の健康を守るために前向きな検討をお願いしたいと思います。
次に、物価高騰からの市民の生活を守る支援策の推進から、非課税世帯物価高騰支援給付金の今後の対応状況について伺います。
このことは、今定例会で11月28日に議案審議がされ、全会一致で可決されたことは承知のとおりでございます。今回審議中の予算でもありましたが、理事者、議会の迅速な対応に感謝する一人でもあります。
そこで、12月中にお届けするために確認させていただきます。
まずは、非課税世帯等物価高騰支援給付金の目的と対応について伺います。
131 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 非課税世帯等物価高騰支援給付金の目的でございますが、物価高騰の負担感が大きい低所得世帯への負担の軽減を図ることを目的とし、住民税非課税世帯1世帯当たり7万円を給付するものでございます。
本市におきましては、一日も早く給付するため、直ちに補正予算を編成し、本議会初日に追加議案として提案させていただき、同日付で議決をいただいたところでございます。
以上です。
132 ◯19番(大塚佳弘君) 内容については今述べられたとおりでございます。
この給付金を進めるに当たってのスケジュールの確認をお願いしたいと思います。
133 ◯福祉保健部長(池田啓子君) スケジュールといたしましては、12月中旬を目途に本市から対象者へ確認書を郵送し、確認書の提出があった方から一日も早い給付を目指してまいりたいと考えております。
以上です。
134 ◯19番(大塚佳弘君) 確認書の発送と、それを返していただかないといけないという課題もございますので、また周知のほうをよろしくお願いいたします。
次に、重点支援地方交付金、推奨事業メニューについて伺いたいと思います。この内容と、敦賀市の今後の対応とスケジュールについて伺います。
135 ◯総務部長(芝井一朗君) 重点支援地方交付金の推奨事業メニューにつきましては、エネルギー、食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対し、地方公共団体が地域の実情に応じて必要な事業を実施する取組を支援するために措置されております。
本市におきましては、これまでの補正予算で生活者の支援として学校や保育園、幼稚園の給食における食材費の高騰分に対して支援を行い、子育て世帯の経済的負担軽減等に活用しております。
また、事業者支援といたしましては、中小企業者が行う省エネのための設備投資に係る経費の一部を支援する中小企業活性化支援事業等に活用しているところでございます。
加えて、生活者及び事業者への支援として、電子クーポンつるが割を発行し、消費拡大を図る消費拡大推進事業に活用しているところでございます。
あと、今後の対応とスケジュールでございます。今議会に提案いたしました事業につきましては、議決をいただきましたら早急に実施したいと考えております。
また、重点支援地方交付金につきましては、まだ予算化されていない部分もございますので、交付金の今後の活用につきましては、情勢を鑑みつつ必要な事業を精査し、検討してまいりたいと考えております。
以上です。
136 ◯19番(大塚佳弘君) メニューについては、るる説明いただきました。
今期中の対応となりますが、市独自の活用も可能ですので、有効な活用とスピード感を持ってお願いしたいと思います。
最後に、市民の健康と物価高騰から生活を守る取組について、米澤市長の御所見をお願いいたします。
137 ◯市長(米澤光治君) 市民の皆様が日常生活を送る中で、今お話のありました健康面、例えば感染症、それから物価高騰対策など、依然として状況としては注視しなければいけない状況が続いているというふうに認識をしています。
敦賀市では、市民の皆様一人一人の健康ということで言えば、健康を守ることや感染症の社会全体への蔓延防止を主な目的としまして、先ほどからお話のあります予防接種法に基づいて、新型コロナワクチン接種、それからHPVワクチン接種などのほか様々な予防接種を行っているところです。
今後といいましても、まだ新たな感染症ということも蔓延する可能性というのはありますので、新型コロナウイルス感染症との闘いの中で得られた経験、それから培った知見を基に、市民の皆様の健康を守れるように、体制面も含めてしっかりと整備していきたいというふうに思っています。
それから物価高騰対策なんですけれども、デフレだと言っていたのが去年、急に消費者物価指数とかを見ているとがっと上がって、今年に入って少し落ち着いてきたというか、上げ止まった感はあるんですが、一応日銀の予測とかを見ていると、来年はこれまでずっと目指してきた2%台ぐらいになるんじゃないのという話はあるんですけれども、それまでのずっとデフレだった時期、消費者物価指数がマイナスで行っていた時期から、いきなりこうやって4%ぐらいまで上がってしまうとか、それにまだ賃金が追いついていないという状況ですので、しっかりとそういう状況も見ながら物価高騰対策をやっていかなければいけないんですけれども、その中で必要な事業を精査しまして検討を行うとともに、特に低所得者に対して迅速に支援を行うために今回の議会でも初日に追加補正予算の議決をいただいたということで、現在は給付のための手続を進めており、一日も早く給付ができるように頑張っているところです。
今後も、先ほども申しました状況を見ながら、国、県及び関係機関と連携しまして、健康面ではワクチン接種等の推進、それから経済面では物価高騰対策に取り組んでいきまして、市民の健康と生活の安定を図ってまいりたいと思います。
138 ◯19番(大塚佳弘君) ありがとうございました。もう時間がございませんので。
今回は、100日を迎える新幹線の現状の状況と、また物価高騰を含めて市民の健康を守るためのワクチンについてお話をさせていただきました。
今後とも私たち公明党は皆さんの生活を守る闘いをしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上で終わります。
139 ◯副議長(中道恭子君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午後2時30分といたします。
午後2時19分休憩
午後2時30分開議
140 ◯副議長(中道恭子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
次に、縄手博和君。
〔5番 縄手博和君登壇〕
141 ◯5番(縄手博和君) 市政会の縄手です。通告書に従い質問させていただきます。
ちょっと喉の調子が本調子ではないので、いつもの美声がお聞かせできなくて申し訳ないんですが、質問させていただきます。
来年3月16日の新幹線開業に向けて、市民の機運もますます上昇しています。コロナも5類になり、観光客も敦賀にたくさん戻ってまいりました。夏には松原海岸も開放され、多くの海水浴客が訪れました。大イベントである花火大会は残念ながら台風によって中止となりましたが、とうろう流しにも多くの市民が参加されていました。
9月には、4年ぶりとなる敦賀まつりも開催され、前回、2019年の14万3000人を大きく上回る16万2000人が祭りに来場されたと聞いております。私も何度か敦賀まつりを見に行きましたけれども、以前よりも人が多かったと感じました。
前回の9月定例会で河瀬議員が質問していましたが、商店街には多くのごみが排出されて、大変大きな問題になったと思います。私はこれを予想して、令和3年12月議会で最新のごみ箱──SmaGOというやつですね──を提案させていただきましたが、残念ながら不採用となっていました。前議会でも河瀬議員は再度ごみ箱の提案をしてくれていましたが、不採用でした。
しつこいようですが、私もまたこの話をさせていただきます。
今、商店街の皆さんやTHAPの皆さん、NPOのTHAPさんですね。あと高校生の皆さんのボランティアが定期的に商店街などの清掃活動を行ってくれています。最近は、ある一部の若い方がボランティアで、朝早く本町や金ケ崎の辺りを、たばこの吸い殻やらごみを拾ってくれているというのをインスタでお見かけしています。
通常時でも、やはりポイ捨てのごみ問題というのは発生していて、切れることがないと思います。
3月に新幹線が開業されれば、観光客は絶対に増えていきます。今の敦賀市には残念ながらごみのポイ捨て条例もありません。イコールごみのポイ捨ては絶対に増えていくだろうと予想できます。
さて、ここで質問なんですけれども、敦賀市は3月の新幹線開業に向けて、ごみのポイ捨て問題に対して、公共のごみ箱をやはり設置したほうがいいのではないかと考えますが、どうお考えかお聞きします。
142 ◯市民生活部長(中野義夫君) 屋外のごみ箱の設置につきましては、ポイ捨ての対策として有効な施策の一つであるものと考えております。
一方で、屋外にごみ箱を設置した場合、正しく分別されないごみや不審物が投函されるといった懸念があり、衛生面、安全面での課題、また設置や管理にかかる費用など多くの課題もございます。
屋外で発生したごみについては、その原因者が持ち帰ることが原則であり、現在のところ敦賀市において公共のごみ箱を設置することは考えておりません。
以上です。
143 ◯5番(縄手博和君) 分かりました。
では、もちろんごみの問題というのは人々のモラルの問題なんですよね。それは僕も理解しています。かといって、絶対に持って帰るかといったら、やっぱり捨てる人がいるんですよね。僕、車で道を走っていると思うんですけれども、コンビニの袋をそのまま、昼御飯を食べたか何だか知らないんですけれども、そのままぽいと道に捨ててあることとかもしょっちゅうあるんですよ。誰が捨てたか知らないですけど。僕の子供には絶対そんなことをするなよと教えていますけれども、やはりする方というのはなくならないと思います。じゃどうするのか、考えていかないと駄目なんじゃないかなと思います。
では、ここで質問ですけれども、今やってくれているボランティア団体の方々が、高齢化とかの問題もあると思うんですけれども、もういい、ごみ拾いもうしないとなって、やりませんとなります。敦賀市、何とかしてくれよ、敦賀市のごみなんだから。商店街のごみとか金ケ崎のごみとか、どうするの。やってよと言ってきたら、どうしますか。
144 ◯市民生活部長(中野義夫君) ボランティアによる清掃活動につきましては、議員のほうからも御紹介いただいたように、NPO法人THAP、商店街、学生、各種団体等の有志の方々が観光客をお迎えするため、気比神宮周辺や商店街のアーケードなどを定期的に清掃していただいており、大変感謝しております。
本市といたしましては、こうしたボランティア活動を側面的に支援するため、必要に応じ、社会奉仕活動用のごみ袋の配布や清掃センターに直接ごみを持ち込まれる場合の処理手数料の減免対応をさせていただいております。
ボランティア活動は自発的な善意によって行っていただいているものであり、今後の活動がどのようになっていくかということについて本市が決定できるものではありません。人々の社会奉仕活動に対する関心度は、最近の災害ボランティア活動の活性化からも深まりが見受けられます。人々の心に根づくこうした奉仕精神が尽きることなく醸成するよう、行政としても側面支援することで清掃活動は引き続き行っていただけるものと期待をしているところです。
本市の環境美化について、行政だけでの対応は達成が困難であり、今後とも市民の皆様や事業者など全ての方々の御協力をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
145 ◯5番(縄手博和君) 分かりました。
ボランティアというのは本当に大事で、僕もいろんなボランティアをやっていますけれども、行政だけではできないことはたくさんあると思います。それは理解しております。
なので、僕の提案ですけれども、ぜひ部長、副市長、市長、皆さん、時間があればぜひボランティア団体にお手伝いに1回でいいから参加していただいて、一緒にまちを歩いてごみを拾っていただけたらなと思います。
前回、私の質問に対する答弁で、当時の観光部長、清水部長が「火災の危険性やテロ対策等の観点から、本市では危険物を入れられないよう、ごみ箱をできる限り減らすということもしているところでございます」という答弁もされています。
今、中野部長からもあったように、危険物が入れられたら困るとかそういう話はあるので、それも理解はできます。
この先、新幹線が開業すれば、ごみのポイ捨ては、さっきからしつこく言いますけれども絶対増えると思います。敦賀市全部に置いてくださいとは言わないんで、せめて観光客が通る場所、駅前、各商店街に1つ、交差点のところでもいいんですけれども。あとは今開発しようとしている緑地公園、ここも結構なごみの量があるらしいので、そこだけでも設置しておくべきだと思いますが、どう思われますか。
146 ◯市民生活部長(中野義夫君) 先ほども申し上げましたとおり、屋外へのごみ箱の設置につきましては、課題もあることから、本市において屋外に公共のごみ箱を設置することは現在のところは考えておりません。
屋外で発生したごみについては、その原因者が持ち帰ることが原則であり、こうしたマナーを守っていただけるよう周知啓発に努めていきたいと考えております。
以上です。
147 ◯5番(縄手博和君) 分かりました。ぜひ啓発をお願いしたいなと思います。ごみゼロのまち敦賀とか、そういうのを掲げるだけでも、多分観光客の人はそれを見て、ごみを捨てたら駄目だよね、このまちはと思ってくれるんじゃないかと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいなと思います。
ちなみになんですけれども、大阪メトロの中にあるごみ箱は、中が見えるようにくり抜いてあります。透明に。だから何が入っているかというのが一目瞭然に見えるようになっています。そのごみ箱は、必ず監視カメラで見える位置に配置する。そういうふうにテロ対策などもしているみたいなんです。
大阪は万博が控えていますので、観光客が増加することを見込んで、道頓堀にこの間提案したSmaGO、スマートごみ箱の実証実験を行ったそうです。その結果、ごみのポイ捨てが減ったという結果が出たので設置準備に入りました。置くんですね、道頓堀に。旅行か何かで行くと、多分道頓堀にはごみ箱が設置されていると思います。
私が視察に行ったのが表参道なんですけれども、2年前なんですけれども、そのときにちょうどほかの市町村が話を今からするんですとメーカーさんが言っていて、それが神戸市、京都市、亀岡市だったんですけれども、そのときは言わないでくださいと言われていたので言えなかったんですけれども、この3市はもう設置しました。三宮とか、あと京都市内、亀岡市内というところには入れたそうです。
結局、観光客が多いところにはどうしてもごみがある。やっぱりこっちでやらなきゃ駄目だということで、続々と決まっていきました。
人口も観光客の入り数も大きく違いますので、敦賀と比較することはできないんですけれども、着実にごみ箱を設置する自治体というのは増えているということです。ぜひ前向きに検討していただいて、また考えていただけるといいなと思います。
以上で1つ目の質問を終わります。
続いて、路上喫煙禁止条例についてお聞きします。
これもまた2年前にさせていただいているんですけれども、しつこくもう一回やらせていただきます。
これも令和3年12月議会で提案させていただきました。でも不採用だったんですけれども、その後すぐに福井市が路上喫煙禁止条例の制定に向けて検討するということで新聞発表をされています。どれだけ悔しかったことか。敦賀市が先にやりますよと言ったら、新聞に敦賀市が福井県で最初に路上喫煙禁止条例の制定に向けて動きましたと出たんですけれども、先を越されてしまいました。非常に残念な思いをしました。
新幹線開業まであと100日ということで、昨日から僕も高熱でうなされながら、テレビを意識もうろうしとしながら見ていたんですけれども、金ケ崎の話がすごくたくさんみんな質問されて、敦賀が大きく変わろうとしているのをすごくわくわくしながら見させていただきました。
でも、せっかくきれいな施設を造っても、歩きたばこ、先ほど言ったごみのポイ捨てというのをやはり目撃することになるんじゃないかなと思います。
僕は小心者なので、たばこの吸い殻をぽいと捨てても、ごみをぽいと捨てるをの見ても、多分、駄目だよと注意することはできないと思います。多くの人が注意できないと思うんですけれども。
今回、敦賀まつりでも、たばこの吸い殻のポイ捨てが非常にあったそうです。本町の人に聞いたんですけれども、アーケードの排水口の溝の隙間にぽいぽい入れるだとか、あとは駐車場の見えないところでたばこを吸って、そのところでぐりぐりとしてそのままにしていくとか。それを全部ボランティアの方が掃除してくれているんですよね。ありがたい話だと思います。
私も20年たばこを吸っていたので、たばこを吸う方の気持ちは物すごく分かります。どこでも吸いたいんです。暇があれば火をつけていましたから。だから吸う場所を制限するのは非常に申し訳ないなという気持ちでいっぱいなんですけれども、敦賀市がきれいなまちでいてくれるために、いま一度考えていただきたいんです。敦賀市が路上喫煙禁止条例というのを制定していただけないでしょうか。
148 ◯市民生活部長(中野義夫君) 路上喫煙禁止条例につきましては、人口の多い首都圏など都市部で条例化されている事例が多く、県内自治体では、福井市が既存条例を改正し、令和6年3月から施行することとしております。
条例による路上喫煙の禁止は、受動喫煙の防止やほかの通行者の安全向上に資する一方で、個人の自由を制限することにもなるため、条例の制定については慎重に検討を行う必要があるものと考えております。
こうした点を踏まえ、路上喫煙禁止条例の制定については、本市の新幹線開業後の状況や福井市など先進自治体の取組状況を注視しながら検討してまいりたいと考えております。
また、喫煙者のマナー向上に向けた取組の必要性は認識しており、今後も市民の皆様への啓発に努めてまいります。
以上です。
149 ◯5番(縄手博和君) 分かりました。検討していただけるということなので、また2年後にこの質問をしようかなと思いますけれども。
先日ある市民の方から市長に直接陳情書をお持ちしたというのを聞いています。その方はボランティアで、吸い殻とかを拾っている方だというのもお聞きしています。
先ほども聞いたんですけれども、ボランティアの方が辞めたらどうするんですかという質問は割愛させていただきます。答えは一緒だと思うので。
この項目の最後の質問なんですけれども、ポイ捨て条例ができないのならば、喫煙所をつくってあげるのが一番いいと思うんですよ。ここで吸ってくださいねといって。JTさんからも補助金が出るというのを聞いているので、せっかく8号2車線にしてきれいに整備したんですけれども、場所的にはできると思うんですよ。喫煙所自体は。神楽商店街の角っこと白銀商店街のところに1か所ぐらい喫煙所をつくってあげれば、みんなそこで吸うんじゃないかなと思いますけれども。あと駅前もそうですけれども。
駅のところにはottaのところに1つあるので。でも野ざらしというか、ちゃんとした喫煙ブースという感じではないので。今都会でやられている喫煙ブースがありますから、ああいうのを導入されてはどうかなと思いますが、いかがでしょうか。
150 ◯市民生活部長(中野義夫君) 多くの観光客が訪れるotta、敦賀赤レンガ倉庫、金ケ崎緑地などには喫煙所が既に設置されており、ポイ捨て対応のため新たな喫煙所の設置につきましては、現在のところ考えておりません。
また、先ほども申し上げましたとおり、喫煙者のマナー向上に向けた取組の必要性は認識しており、本市としてポイ捨て防止などの広報、啓発に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
151 ◯5番(縄手博和君) ありがとうございます。
新幹線が開業して様子を見ていただいて、やはり目立つようならば喫煙条例も考えないと駄目だと思いますし、喫煙所も考えていただいたほうがいいんじゃないかなと思います。
さっきも言ったけれども、2年後にまたしつこくこの質問をさせていただきますので、2年間様子を見ていただきたいなと思います。
では、最後の質問に入ります。
最後、敦賀市環境保全条例の一部改正について質問させていただきます。
今定例会に上程された議案の中に、敦賀市環境保全条例の一部改正というのがありました。なぜこのタイミングでこの条例が改正されるのかをお聞きしたいと思います。一番最初の質問が目的が何なのかを説明お願いします。
152 ◯市民生活部長(中野義夫君) それでは、敦賀市環境保全条例の目的についてお答えをいたします。
敦賀市環境保全条例は、環境保全に関し必要な事項を定めることにより、市民の健康で安全かつ快適な生活環境を保全することを目的として、昭和47年7月1日に施行されたものです。
この条例は、敦賀市が総合的に環境保全を図るための基本的な条例であり、事業者、市及び市民の責務を明らかにするとともに、公害防止に係る規制などを定めております。
以上です。
153 ◯5番(縄手博和君) そうですね。目的は、市民の健康で安全かつ快適な生活環境を保全することが目的だと思います。条文に書いてあるんですけどね。
では、この条例において、公害とは、事業活動その他人の活動に伴って生じる大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭等により人の健康または自然環境及び生活環境に被害が生ずることと定義されています。
今回の条例改正はどのようなものか、条例改正の内容を御説明ください。開会日に私、質問しているので、説明もいただいているんですけれども、一般質問を見ていらっしゃる方もいらっしゃると思うので、御面倒ですけれども説明をお願いします。
154 ◯市民生活部長(中野義夫君) 今回の環境保全条例の改正については、北陸新幹線敦賀開業やデジタル社会への変化などにより敦賀市に様々な事業者の参入が見込まれる中、生活環境へ影響を及ぼすおそれのある事業者に対し、地域住民等と良好な関係を築いていくための対応を努力規定として設けたものです。
具体的には、事業者は、環境に影響を及ぼすおそれのある事業などを行う場合は、地域住民等へ事業等の説明を十分に行うとともに、事業活動に伴って生活環境への被害に係る苦情が寄せられたときは迅速かつ適切に処理するなど、地域住民等と常に良好な関係を築くよう努めなければならないことを事業者の基本的責務として示させていただいたところです。
以上です。
155 ◯5番(縄手博和君) 分かりました。
では、今までは、改正前はそれがなかったということで、市民にデメリットが生じることがあったと、そういうことですよね。
では、次の質問に入っていきます。
2022年春に、ある企業が敦賀に進出してきました。実際に稼働が始まると、周辺に騒音が発生し、近所の方々とトラブルになったとお聞きしました。周辺の高齢者の方は、騒音のせいで幻聴や不眠に悩まされたとお聞きしております。
それでは、この事態に対して今はもう約1年たってしまっていますが、現在の状況はどういうふうなのかお聞きします。
156 ◯市民生活部長(中野義夫君) 議員のおっしゃる事案につきましては、事業所の設備により発生した騒音により近隣住民とのトラブルが生じたものです。
この事案につきましては、騒音規制法の規制対象となる事業所に該当しなかったため、市としましても事業者に働きかける法的根拠がなく、解決が難しいものでした。
市では、最初の通報を受けてから何度も現地に足を運び、騒音レベルの測定を実施したり、当事者である住民の方、事業者、地元の区長さんなどと対応について協議を行い、事業者には騒音対策を促すなどの対応を行ってまいりましたが、円滑な解決には至りませんでした。
その後、事業者が撤退し騒音の発生がなくなったため、現在は騒音問題については収束している状況です。
以上です。
157 ◯5番(縄手博和君) 分かりました。
1個質問を飛ばしちゃうんですけれども、今なお近所の高齢者は病気が治らずに苦しんでいらっしゃるとお聞きしています。近所の方から抗議もあったというのもお聞きしています。
市としては、もう収束した問題だと捉えていらっしゃるかもしれないんですが、当事者たちはまだ終わっていないと思っている市民がいることを忘れないでいただきたいなと思います。今後もまだ何かあれば、ぜひ誠意ある対応をお願いしたいなと思います。
一つ前の質問に戻るんですけれども、また同じような事例が発生した場合、今後、敦賀市はどう対応していくのかをお聞きします。
158 ◯市民生活部長(中野義夫君) 近年は、市民がより快適な環境を求める時代的な背景もあり、事業所が法的に規制基準を満たしていても生活環境上のトラブルとなるなど、規制の強化だけでは対応し切れない案件が全国的にも発生しています。
こうした社会情勢の変化もあり、これまでの公害防止体制に加え、地域における情報共有とコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことが公害防止やよりよい環境づくりを進めるために重要な取組であると考えております。
そこで、敦賀市環境保全条例の改正案を提出させていただいたとおり、事業者が地域住民と良好な関係を築いていくことを責務として明記し、生活環境上の問題に対する自主的な取組を促すことといたしました。
また、市におきましても、この規定を根拠に事業者と住民の間に入りやすくなるため、今後、新幹線開業等により様々な事業者の参入が見込まれる中、これまで以上に市民に寄り添った対応を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
159 ◯産業経済部長(増田一条君) 私からは、事業者の進出に対する補助金という観点からお答えいたします。
本市の産業振興のためには、新たに進出された事業者が周囲の方々の理解を得ながら安定して事業を継続していただく必要があります。そのためには、事業者と住民の皆様、そして行政とがしっかりとコミュニケーションを図っていくことが重要であると今回の事案で市としても再認識いたしました。
コミュニケーションを促す一つの方策として、本年4月1日付で補助金交付要綱の改正を行い、本市の補助金を受けることを想定して進出される事業者に対しては、隣接する住民の皆様に対して事業計画の説明を行い、意見を聞いて協議すること。また、事業説明の結果を市に報告することを求めることといたしました。
加えまして、市が窓口等で地元住民の皆様から事業者に対しての御意見をいただいた際には、丁寧にしっかりとその思いを受け止め、地元の方とお約束した内容については確実に実行し、その都度報告を行うなど、継続的な信頼関係を築いてまいりたいと考えております。
以上でございます。
160 ◯5番(縄手博和君) 丁寧な答弁、ありがとうございました。
部長2人にお答えいただいたんですけれども、さっき中野部長も言われたんですけれども、基準値がここだから問題ないだろうというのではなくて、その基準値が近隣の方にとって迷惑になることもあるし、人間の取り方はいっぱいあると思いますので、臭いだったり振動だったりというのもそうなんですけれども、ここまでは大丈夫ですよと分かって企業も進出してきてくれていても、近所の人から見れば問題、トラブルになるということが今回の事例でよく分かったと思いますので、御答弁いただいて、敦賀市も改正までして対応しようとしている姿が見えましたので、私的には非常にいい勉強をしたのではないかなと思います。
ぜひこれから進出してくる企業には、もちろん進出してきてほしいんですけれども、近所とのトラブルが起きないようにしてほしいなと思います。
次なんですけれども、敦賀に進出してきた企業というのはほかにもあるんですけれども、稼働後に補助金を出していると思います。
その後すぐに、入ってきて、進出してきてすぐに1年ぐらいで撤退していった企業もあったと思うんですけれども、出した補助金というのはその後返金されているのかどうか、お聞きします。
161 ◯産業経済部長(増田一条君) 事業者の進出に対する補助金の交付要綱の中で、事業継続を求める期間についての規定を設けております。
期間満了前に撤退した事業者に対しては、その年数に応じて補助金の返還を命じておりまして、事業者からの返金を受けております。
補助金の内容に関しまして、種類に関しまして、いろいろ年数は違うんですけれども、進出する補助金に関しましては全てに設けております。
以上でございます。
162 ◯5番(縄手博和君) 敦賀にせっかく進出してきてくれた企業さんが次々と撤退していくということが非常に残念なことだなと思います。
そういうのが一つでも、1社でもなくなって、敦賀でずっと営業していただけるのが一番いいと思いますので、これからもいろんなことがあると思いますけれども、よろしくお願いしたいなと思います。
最後に質問ですけれども、今後、企業の進出に当たり、この条例改正によって市民との問題が発生しなくなると思われますか。
163 ◯市民生活部長(中野義夫君) 事業者と市民の間の環境問題といたしましては、先ほど議員のほうからも御紹介いただいたように、例えば騒音に関し、事業者が公害防止対策を講じ、法令の規制基準を満たす場合であっても、住民の方が大きな騒音だと感じることもありますので、苦情の発生自体をゼロにするということは難しいものと考えております。
しかしながら、今回の条例改正により、まずは事業者の協力の下、住民に寄り添った対応の強化を図ることで、問題発生の未然防止や早期の解決につながるものと考えております。
敦賀市におきましても、事業者と地域住民が良好な関係を築いていくためのサポートに努めてまいります。
以上です。
164 ◯5番(縄手博和君) 分かりました。
何回も言いますけれども、住民第一でやっていただければいいのではないかなと思います。
多分、今このテレビを見ていらっしゃると思うんですけれども、もし市長、何かあればお願いします。
165 ◯市長(米澤光治君) 今回、敦賀市環境保全条例を改正したわけなんですけれども、経緯については先ほども答弁をしたとおりになります。私も直接、今回のことに関わった方からお話を聞いています。
そのときに思ったことは、こちらとして何かをしたいという中で、できるだけのことはしなきゃいけないんだなということ。そしてもう一つは、とはいえ、できることとできないことがやはりあるんだなというのもよく分かりました。
今回そういう意味で、先ほど言われたように、じゃこれからこういうことを起こさないようにするためにどうしたらいいのかと。市民のことを第一にと考えたときに、まず何ができるのかということで、この条例の一部改正ということをやろうということでやらせていただきました。
これでじゃ十分かというと、そうじゃないのかもしれませんし、そういうことについては今後もずっと研究していくことになると思うんですけれども、気持ちとしては、先ほど議員がおっしゃられたとおり市民の生活が第一だということを思いながら、先ほど言った研究だったりとか、それから今後ひょっとしたら起こるかもしれないようなことへの対応ということをやっていきたいなというふうに思っています。
166 ◯5番(縄手博和君) 最後に市長のお言葉が聞けましたので、ありがとうございました。
これで私の質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
167 ◯副議長(中道恭子君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午後3時15分といたします。
午後3時03分休憩
午後3時15分開議
168 ◯副議長(中道恭子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
次に、橋本彬穂君。
〔10番 橋本彬穂君登壇〕
169 ◯10番(橋本彬穂君) 橋本彬穂です。よろしくお願いします。
通告書に従い、29歳最後の一般質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。
まず初めに、大項目1、観光振興についてです。
来年3月16日に北陸新幹線開業と迫ってきており、私の周りでも機運が非常に高まってきていると感じています。
市民の方や業者の方とお話しする中で、質問が多かったこと、また私自身も考えていたことなのですが、敦賀市の玄関口にもなる敦賀駅に新幹線かがやきを題材にした敦賀市の商品がどれだけあるのかということです。現状どれだけつくられているのか調べた結果、駅弁の会社1社様のみでした。過去には、かまぼこの会社様がパッケージに新幹線をあしらった商品をつくられていたそうです。
私の想像ではありますが、敦賀の素材を使ったかがやきの商品がたくさん並ぶのだと思っていたので、とても残念な気持ちと同時に、現実はそううまくいかないのかなと感じました。
同じように、かがやきに乗ってこられる方々が敦賀で降りて、記念にかがやきのものを買おうと思っても、普通のお土産や既に開通している金沢市と同じようなお土産しかなかったら悲しくなると思います。
敦賀市の会社に新幹線の商品をとお願いしましたが、開業まで約4か月となり、新しく商品開発を考え、つくり上げるのは厳しいとのことでした。
そこで質問になりますが、現時点で、かがやきを題材にした商品を含んだものはどれだけのあるのか伺います。
170 ◯観光部長(織田一宏君) かがやきを含みますW7系の車両デザインを使用している商品に関しましてJR西日本に聞き取りした情報によりますと、JR西日本が使用許諾をしている件数は約300件ございまして、そのうち市内事業者からの件数は2件ということでございます。
171 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
その2件というものは詳しく教えていただきたいです。
172 ◯観光部長(織田一宏君) JR西日本からは、許諾の内容の部分については教えていただくことはできませんでした。
173 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
提案にはなってしまうのですが、国体のときのようなシールを作って既存の商品に添付したり、KIRITRIPのようにパッケージを提供し、既存の商品を入れてもらうなどはいかがかなと思って、現段階でどのような施策があるのか伺います。
174 ◯観光部長(織田一宏君) かがやきに限定した施策ではありませんが、本市では以前から産業経済部におきまして、地域資源を活用した敦賀名物となる新商品開発やパッケージ開発など販路開拓などにつながる取組を支援しまして、北陸新幹線敦賀開業を見据えた受皿づくりを進め、本市の認知度向上に努めてまいりました。
また今年度は、新幹線敦賀開業まちづくり推進会議におきまして、主に「つるが、発見!」のロゴマーク利用促進を目的としまして、市内を中心とした民間事業者の商品化につながるような施策を検討、立案していくための業務委託を予定しております。
新幹線開業に向けては、かがやきを題材とするような分かりやすい商品も効果的と考えますが、新幹線開業時だけの一過性のものとせず、開業をきっかけとして長く残っていく敦賀らしい商品が生まれてくる仕組みが構築できるように取り組んでまいりたいと考えております。
また、商店街においては、敦賀にゆかりのあるものをキャラクター化し、お土産品などを開発したいという意向も聞いております。民間事業者が主体となって作っていただくもので、売れることが前提になりますが、かがやきも含め、「つるが、発見!」のロゴマークなどで敦賀らしさを感じられるような付加価値などをつけていただくなど、どういった施策が効果的かを今後検討してまいりたいと考えております。
175 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
今後も考えていただけるということで、開発してから、商品開発される方がいた場合も、これまでもされてきたとお聞きしましたが、サポートをしっかりとこれからも続けていきたいと思います。
次の質問に入ります。
続きまして、つるがシェアサイクルについて2点お聞きします。
敦賀市のPRのため、交流都市のイベントにお伺いした際、子連れでどこがお勧めか聞かれることがあります。子連れとなると、今までは敦賀駅や恐竜博物館などをお勧めしておりましたが、つるがシェアサイクルができてからは、自転車に乗って観光地を巡ったり、おいしいものを食べたり、アクアトム、松原のほかに、ガラス工房やタイ釣りなどの体験ツアーをお勧めしています。
しかし、シェアサイクルは身長150センチ以上の人しか乗れないとホームページに記載しており、家族で来られる方も新幹線開通後増えると思いますので、そのことを想定して1つ目の質問です。
今後、つるがシェアサイクルに子供用の自転車を追加する考えはないのかお伺いします。
176 ◯観光部長(織田一宏君) 電動アシスト自転車を利用したシェアサイクルにつきましては、幅広い年代の方に御利用いただけるよう現在の規格を採用していますが、全国的にも小さなお子さんに対応するものはないと運営事業者から伺っております。なお、事業者としては、事故のリスクもあるため、基本的には現在の規格で乗れる方に御利用いただきたいとのことでございます。
このことから、子供用の自転車を整備するということになりますと、シェアサイクルではなくて、市販の子供用自転車を個別にレンタルサイクルという形で貸し出す対応になろうかと考えております。
本市としましては、北陸新幹線敦賀開業後はお子様連れのファミリー層の方にも多数お越しいただきたいと考えておりますが、子供用自転車の導入につきましては、今後の観光客のニーズ等を踏まえながら必要に応じて検討してまいりたいというふうに考えております。
177 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
レンタルサイクルで検討していただけるということで、可能な限り、実現をできる限りしていただいて、お子さんも家族と一緒に敦賀のまちを観光できるように今後していっていただけたらなと思います。
2点目の質問ですが、六、七年前の話になりますが、富山県に遊びに行った際、自転車があり、そのときに利用したことを思い出し、富山県を参考とさせていただいたのですが、サイクリングコースがあり、敦賀で例えるなら山コースや海コースのようなものが富山県では紹介されています。コースを選ぶ楽しみはもちろんですが、次は違うコースをと思い、また敦賀に遊びに来てもらえるきっかけにもなると思いますし、敦賀市では観光地で線を結び、観光地を巡れるような、そういったコースを今後つくる予定はないのか、お伺いします。
178 ◯観光部長(織田一宏君) 現在、敦賀観光協会ホームページでは、車やバス、徒歩での移動を想定したモデルコースを紹介しておりますが、自転車を利用して回っていただくこともできますし、敦賀市の観光パンフレット「つるがきらめき旅日和」にはシェアサイクルを利用したコースも紹介しております。
また、自転車をメインとしました観光ルートにつきましては、現在、福井県と敦賀市を含む嶺南6市町が連携して、敦賀駅から若狭高浜駅を結び主要観光地を巡るサイクリングルート「わかさいくる」のナショナルサイクルルート認定を目指しております。敦賀市内におきましては、敦賀駅を出発し、気比神宮、敦賀ムゼウム、赤レンガ倉庫、気比の松原を経由し、西浦地区から美浜町に抜けるルートとなっております。
今後、豊かな自然や観光を楽しむ誘客の一つの柱としまして、市内観光地を自転車で巡るようなコースを新たにつくりまして、モデルコースの充実を図ってまいりたいと考えております。
179 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
今後、モデルコースをつくっていただけるということで、もしつくられた際は、それをしっかりとほかの県の方に周知をさせていただいて、敦賀市で楽しんでもらえるように私も紹介していけたらなと思います。
つるがシェアサイクルという観光地を見て回るのに最適な交通手段を使用してもらえるように、前向きにこれからも考えていただきたいと思って、次の大項目2の健康診断についての質問に入ります。
健康診断やがん検診、人間ドックは、病気の早期発見や早期治療を可能にするとても重要なものだと考えます。近年では会社が従業員への健康診断が義務化され、より身近に自分の健康を知る機会が増えました。しかし、会社に勤めているときは健康診断をしていても、定年を越えると面倒くさい、高いといった理由でなかなか行動に移せない等の声を聞きます。
中でも人間ドックは、義務化されていないこともあり、私の周りでも費用が高いと思って、受けている方はほとんどいませんでした。しかし、敦賀市では約8割を負担してもらえることを伝えると、それなら受けてみたいという方が何人もいらっしゃいました。
敦賀市の人間ドック受診者の定員が1日ドックは96人、1日ドックと脳ドックが47人、2日ドックが21人、2日ドックと脳ドックが28人、脳ドック単独で20人で計221人受けられるのですが、応募数はどれぐらいあったのか伺います。
180 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 令和4年度の実績で申し上げますと、応募者数は236名でございました。
以上でございます。
181 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
236名ということで応募定員数よりも上回っているのですが、質問が前後しますが、応募数が多いことを受けて今後定員数を増やさないのか、お伺いします。
182 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 募集定員の増加につきましては、今年度の状況を踏まえて委託医療機関の受入れ可能数などを確認の上、定員増加に向けて調整してまいりたいと考えております。
以上です。
183 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
次の質問で、応募多数の場合、前年度受診されていない方を優先した抽せんとありますが、その抽せん方法をお伺いします。
184 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市の抽せんは2段階に分けて実施しております。
まず、新規申込者など前年度当選していない応募者の抽せんを行い、その次に前年度当選者を対象に抽せんを行っております。これにより2年連続して当選する方を抑え、多くの方の受診機会の増加を図っているところでございます。
以上です。
185 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
新規の方が優先で、その次に前年度の方ということなんですけれども、それは、くじ引きか何かで決められるということなのでしょうか。
186 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 対象者も多いですので、くじ引きではなくて、国保年金課のほうで複数職員が立会いの下、パソコンによって抽せんを行っています。
以上です。
187 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
受診した日に出ない結果などがありますが、その日に出ない受診結果はどのように伝えられて、いつ分かるのか、伺います。
188 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 受診結果につきましては、まず、すぐに結果が出る項目については受診当日に医師から説明があります。その他の項目につきましては、約1か月後に全ての項目を含めた最終結果が医療機関から御自宅のほうへ郵送されます。
以上でございます。
189 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
私ごとになるのですが、数年前に体を壊したことがあり、そのとき人間ドックを受けようと思って調べたんですが、すごい費用がかかるということを知り、敦賀市が行っているものを受けようと思ったんですが、受診者対象年齢が30歳以上となっており、私はそのときまだ30歳になっていなかったので、そのときは受けられなかったのですが、なぜ30歳以上なのかを伺います。
190 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 人間ドックは20歳以上の方が受診することができますが、一般的にライフスタイルや仕事のステージに変化の起こりやすい30歳以上の方の受診が推奨されております。
本市におきましても、病気が発症しやすい年代の方を重点的に受診をしていただくため、受診対象年齢を30歳からとさせていただいております。
191 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
健康診断の質問で最後になるんですが、人間ドックの受診者募集をどのように周知しているのか伺います。
192 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 例年4月に広報つるが、行政チャンネル及び敦賀市ホームページにて広報をしております。また、市役所内にポスターを掲示するほか、国保年金課窓口にチラシを設置し、周知を図っているところでございます。
以上です。
193 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
分かる範囲で大丈夫なんですけれども、今後それ以外の周知方法は何か考えていないか、お願いします。
194 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 今申し上げました周知方法を考えておりますが、またほかにもいい方法があれば、もっと広く市民に周知できるような方法があれば取り入れていきたいと考えています。
以上です。
195 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
来年の2月に私はその対象年齢の30歳になるので、そのときになりましたら応募させていただいて、当選した際はしっかり受けさせていただきたいと思います。ありがとうございます。
次に、大項目3、ペットの環境対策についてです。
近年、ペットを飼う方が増えている中、災害時、飼い主がペットを連れて避難をするとなった場合、ペットとの同行避難や同伴避難所の確保が必要になってきます。
ちなみに、同行避難はペットと飼い主が安全な場所に避難できるということで、同伴避難は同じ場所で避難生活を、同室とは限らないんですが、同じ場所で避難生活を送れるということです。
そのことで、他県ではペット同行避難について、ペット同行避難マニュアルなどが作成されているところもあるのですが、敦賀市でも同行避難マニュアルを作成するなど、ペット同行避難への現状の取組は何かあるのか伺います。
196 ◯市民生活部長(中野義夫君) 飼い主とペットが同行し避難所まで避難をする同行避難についてお答えをいたします。
敦賀市では、指定避難所を開設する際、ペット専用のスペースを設けることを可能としておりますが、避難される方の中には動物が苦手であったりアレルギーを持っている場合もあるなど、避難所では様々な方への配慮が必要となることから、人とペットは別スペースでの滞在となります。
また、大型動物及び危険動物の場合は避難所への同行を断ることとしております。
また、飼い主の心構えとして、万が一の場合に備え、ふだんから避難所での迷惑とならないしつけを行うことや、ケージ、食べ物、水などの必要な物資を備蓄していただくようお願いしています。
こうしたことは、市のホームページや広報でも周知していますが、今後も機会を捉え、呼びかけを行ってまいりたいと考えております。
また、敦賀市では同行避難のマニュアルというものはございませんが、避難所運営マニュアルにおきましてペット対策に関する項目を設けております。しかしながら、その内容はペットの受入れのための簡単な内容を記載したものであるため、今後、平常時の避難準備や災害時の対応について分かりやすく解説する避難同行マニュアルを作成したいと考えております。
以上です。
197 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
やっぱりトラブルとかアレルギー問題とかもあると思うので、難しいこともあるかもしれません。大型犬などは断るというのがあったのですが、その場合、車の中で一緒に避難をするということになると思うんですが、車の受入れは、今指定されている避難所で受け入れてくれるということなのでしょうか。
198 ◯市民生活部長(中野義夫君) 避難所におきまして、車両による避難ということも想定されますので、こうしたことも受入れをさせていただきたいと考えております。
また、この場合は、車の中にずっと生活していらっしゃいますと様々な健康障害ということもありますので、飼い主の方は避難所のほうにも足を運んでいただきまして、そちらの避難ということも行っていただきたいと思います。
また、ペットにつきましては、避難所だけでの避難ということではなく、例えば、避難所へ避難することができないといった場合には預けられる方を探していただくなど、事前の準備を心がけていただきたいと考えております。
以上でございます。
199 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
今の敦賀市の現状で、同伴避難できる場所が何か所あるのか、お伺いします。
200 ◯市民生活部長(中野義夫君) ペットとの同伴避難とは、ペットとともに避難をされた飼い主の方が避難所でペットを飼養管理できる状態のことを指しますが、最近はその中でも特にペットと同じ室内に避難することを指す場合も増えております。
こうしたペットと同室での避難ということで考えますと、先ほど申し上げましたとおり、避難所へは動物の苦手な方や動物アレルギーをお持ちの方が避難されることも想定されますので、現在のところ、こうした指定避難所は設けておりません。
以上でございます。
201 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
同室での受入れはしていないということだったのですが、同室ではなくて同じ施設の中で避難生活を送れるところはあるのか、伺います。
202 ◯市民生活部長(中野義夫君) ペットは飼い主にとりまして家族の一員でありまして、心の支えとも言える大切な存在だと考えております。
大規模な災害が発生した場合には、飼い主とともに避難所に避難をしてくるということは自然なことと考えておりますので、開設する避難所において受け入れることとしております。
しかしながら、施設によりましてはスペースの確保が困難な場合もあり、一部の施設では現状対応を検討しているところでございます。
また、避難所におけるペットの飼育場所のレイアウトは作成しておりますけれども、避難当日の状況、天候であるとか避難者の数であるとかこうした状況もありますので、その飼育場所につきましては、施設管理者と協議をし決定することとしております。
以上でございます。
203 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
現在の同伴避難場所じゃなくても、ペットと一緒に避難できる場所の周知方法、先ほどちょっと言われていたと思うんですけれども、それ以外に何かあれば教えてください。
204 ◯市民生活部長(中野義夫君) 現在、同行避難マニュアルの作成を検討しておりまして、この同行避難マニュアルの作成につきまして、完成した暁には市民の皆様にもしっかりと周知をしてまいりたいと考えております。
また、ペットとの同行避難につきましては、市のホームページ等でも広報しておりますが、今後もこうした広報につきまして強化をしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
205 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
災害はいつ起きるか予測できないので、災害が起きたときに備えて、飼い主がしっかりと準備していくことが必要です。
避難場所でトラブルが起きないようにするためにも、避難場所やルールを知らせることも大事だと考え、次の質問をします。
敦賀にも北陸新幹線開業後はペットと一緒に新幹線で来られる方も少なからずいらっしゃると思います。新幹線の中では、ペットは常に狭いケージに入れておかなければならず、ペットには相当なストレスになります。
そこで、子供を公園で伸び伸びと遊ばせたいと思うのと同様、ペットは周りを気にせずに思い切り走らせたいと考えます。また、私自身もですが、私の周りからも敦賀市にドッグランがあればと多くの声をいただいております。
ドッグランは、思い切り走らせてあげることができるのはもちろん、飼い主同士やペット同士のコミュニケーションの場にもなり、ペットの放し飼いやノーリードなども少なからず減ると思います。ドッグランに限らずペットが入れる公園があれば、リードを装着しながら飼い主と走ることもできます。
人間がストレス発散するように、思い切り走らせてあげられる場所をつくり、ペットにもストレス発散させてあげたいと思い、新たなドッグランの設置は考えていないのか伺います。
206
◯都市整備部長(小川明君) 新たなドッグランの設置については、現在、市内全域における様々な再開発プロジェクトの中で、各施設の規模や場所、また、どこにどのような機能を持たせるのかなど議論を進めているところでございます。
ドッグランの機能についても、そうした中で併せて議論してまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
207 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
議論していただいているということで、今後、ドッグランができることを楽しみにしております。
敦賀市内の既存している公園の一部をドッグランにするということはできないのか、伺います。
208
◯都市整備部長(小川明君) 既存の公園内にドッグランを整備することはできないのかという質問であったかと存じます。
公園は、お子様連れや散策など様々な目的を持った方が利用されており、利用者の中には動物が好きな方だけでなく苦手な方もいらっしゃいますし、また設置スペース等々様々な課題がございますので、地域にある小規模な公園内にドッグランを設けるといったことは現在は考えておりません。
以上です。
209 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
最後に、敦賀市内の公園でペットが入れるというか散歩とかができる場所があるのか、伺います。
また、その数はどれぐらいあるのかも分かれば一緒にお願いします。
210
◯都市整備部長(小川明君) 現在、駅西広場ottaの中の公園であったり、一部の公園においてペットの入場制限を協力依頼しているところがございますが、市内各所にあります地域の公園につきましては、ペットの入場自体を禁止しているものではございません。
リードをつないでの散歩、ふん尿処理といったマナーを十分守っていただき、一般の公園利用者に配慮いただいた上で御利用いただければと考えているところでございます。
数については、それぞれの公園で利用できるということで、現在その数を把握しているわけではございません。
以上です。
211 ◯10番(橋本彬穂君) ありがとうございます。
ドッグランを求める声は本当に多くて、新設できなくても思い切り走らせてあげられる場所が敦賀市にもできることを期待して、29歳最後の一般質問を終わります。
ありがとうございました。
212 ◯副議長(中道恭子君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午後4時15分といたします。
午後3時48分休憩
午後4時15分開議
213 ◯副議長(中道恭子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
あらかじめ会議時間を延長いたします。
一般質問を続けます。
次に、浅野好一君。
〔7番 浅野好一君登壇〕
214 ◯7番(浅野好一君) 皆さん、お疲れさまです。市政会の浅野好一です。
12月定例会一般質問2日目の後半です。昨日に続き本日も時間の延長となり、お疲れのところですが、職員の働き方改革に逆行するような感じになりますが、申し訳ございませんが、誠意ある答弁、よろしくお願いします。
今回は、敦賀市の障がい児者福祉計画の第6期敦賀市障がい福祉計画と第2期敦賀市障がい児福祉計画が本年度、令和5年度で終了するため、次期福祉計画に向けて敦賀市の考えを質問します。
まずは、第6期敦賀市障がい福祉計画の進捗状況について。
国の福祉政策では、障害者福祉施設から入所者を地域生活への移行を進めていますが、現実として敦賀市では第6期の計画中に地域移行は進んでいるのか伺いたいと思います。
215 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 福祉施設に入所していた障害者の方のうち、第6期計画中に地域生活に移行された方は1名で、共同生活援助、いわゆるグループホームを利用されています。
以上です。
216 ◯7番(浅野好一君) 分かりました。1名。なかなか簡単には地域移行、グループホームへの移行は進んでいかないとは思います。
そのため、障害者の高齢化を受けて、昨年度から本年度にかけて幾つかの予算で、やまびこ園の改修工事が行われることになっていることと思います。
やまびこ園の開設当時は、入所された障害者は、やまびこ園で自立訓練、就労訓練を行い、地域社会への移行を促す施設として運営する予定でしたが、入所者の地域移行がなかなか進まず、高齢化などによりバリアフリー化が必要となったと聞いています。
敦賀市に一つしかない障害者入所支援事業を行っている施設です。施設内の充実は必要と思いますので、改修は必要と考えています。
次に、精神障害者の場合は退所ではなくて病院からの退院後の居場所、受入れ場所のグループホーム等の確保計画は進んでいるのでしょうか。伺いたいと思います。
217 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市独自の取組ではありませんが、県が主催する二州地域の精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る協議会において、医療機関や相談支援事業所等の関係機関とともに協議を行っております。
また、市内の社会福祉法人から精神障害者のためのグループホームの建設に関する相談を受けており、本市としてもできる限りの支援を行いたいと考えております。
以上です。
218 ◯7番(浅野好一君) ありがとうございます。
精神障害者といいますと、地域社会への適応性が難しくて、グループホームなどでの生活はかなり困難であり、自分の家での生活においても、家族の介護であっても困難と言っています。
今後どのような地域包括ケアシステムを考えていくのか、伺いたいと思います。
219 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 精神障害の程度にかかわらず、誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう、精神障害のある方を支える地域包括ケアシステムの構築が必要だと考えております。
システムの構築に当たっては、障害福祉、医療、介護、住まい等を包括的に提供することや、精神障害者の家族に対する支援の充実を図ることが必要であると考えており、その協議の場として地域自立支援協議会を活用し、検討を進めてまいります。
以上です。
220 ◯7番(浅野好一君) 自立支援協議会、幾度か協議していただいていると思いますが、今後もまたお願いしたいと思います。
まずは精神障害者の支援をできる、そのスキルを持った支援員を育成することが第一と考えます。なかなか精神障害者を支援する人がいないとよく聞いております。引き続き推進体制整備をお願いしたいと思います。
次に、障害者の地域移行を進めていくための地域生活支援拠点についてですが、これについてはこれまで数名の議員から一般質問で、令和3年4月に施設の設置整備ができたという答弁がありました。なので、どこかにこの支援拠点が建設されているのかとその当時は思っていましたが、実際は面的な整備で、敦賀市内10か所の障害者福祉サービス事業所がその機能を担っているということと分かりました。
そこで、この地域生活支援拠点の運用状況と、計画で上がっている検証と検討ができているのか伺いたいと思います。
221 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市の地域生活支援拠点等の整備体制は、既存の社会資源や制度を活用し、地域における複数の機関が分担して機能を担い、支援機関の間においてネットワークを構築することによる面的整備型としております。
令和5年9月末現在の登録事業所数は12事業所でございます。
検証、検討につきましては、令和4年度の地域自立支援協議会の相談支援部会において、本市独自で行っているグループホームの体験利用の周知や実績の報告等の協議を行いました。
以上でございます。
222 ◯7番(浅野好一君) 10事業所と聞いていたのが2事業所増えて12事業所となったということですね。
事業所が増えたということは選択肢が増えたということで、いいとは思います。けれども、地域支援の拠点が面的というところがちょっと引っかかるところなんですけれども、面的に整備されてまだ2年ですので、これから本格的な運用になると思います。
昨年の第4回定例会で、大塚議員の地域生活支援拠点の核となる場所の設置についてというような質問がありました。その核となる──今12事業所ありますが、核となる生活支援拠点の検討はされたのでしょうか。敦賀市として面的な整備で今後も対応していくのか、伺いたいと思います。
223 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市におきましては、市内のサービス事業所の現状を鑑み、一つの事業所を核として地域生活支援拠点を整備するのではなく、それぞれの事業所から拠点の登録を受け、面的な整備を行っておりました。
今後も引き続き、各事業所の協力を得ながら面的整備を進めてまいりたいと考えております。
224 ◯7番(浅野好一君) よく分かりました。
県外の地域生活支援拠点では、緊急時の受入れ、相談、短期入所などの対応で、核となる拠点整備は必要と言っているところもあります。やはり分散してしまうと、どこにというところでそれぞれが譲り合いとかが起きることもあるということなので、今後はまた検討のほうも考えていってもらいたいと思います。
次に、計画の中の福祉施設から一般就労への移行はどれくらい進んでいるのか伺いたいと思います。
225 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 福祉施設からの一般就労として、令和3年度には12名の方が移行されております。
就労先までは把握しておりませんが、利用していた事業内容の内訳といたしましては、就労移行支援事業利用者が7名、就労継続支援A型事業利用者が3名、就労継続支援B型事業利用者が2名でございました。
以上です。
226 ◯7番(浅野好一君) 12名移行されたということで、たくさんの方が仕事に就いている。それだけ訓練していただいたということですね。今後も就労支援、就労の訓練の充実をお願いしたいと思います。
また、その一般就労の中に、敦賀市の職員または会計年度任用職員へと敦賀市障がい者活躍推進計画に乗って就労した人もいるのでしょうか。伺いたいと思います。
227 ◯総務部長(芝井一朗君) 令和3年度から5年度までの第6期敦賀市障がい福祉計画期間中で障害者雇用として採用した職員の中では、福祉施設からの移行はございません。
ただ、第6期の計画期間ではございますが、現在、障害を持っている職員23名のうち2名の方は福祉施設から移行してきているところでございます。
以上です。
228 ◯7番(浅野好一君) ありがとうございました。
市の職員となって頑張っていただいているということで、今後も市役所がこのような新庁舎となって、ユニバーサルデザインも一新され、障害者の雇用受入れがしやすくなりました。敦賀市の障害者雇用率アップに向けて積極的な受入れ体制の整備をお願いしたいと思います。
次に、相談支援体制の充実強化が計画されておりますが、過去にその機能を持った基幹相談支援センターといったものが平成27年頃まであったのですが、その後なくなったと言っておりますので、なくなった理由と現在の状況を伺いたいと思います。
229 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 基幹相談支援センターにつきましては、平成24年度から平成29年度まで敦賀市社会福祉協議会に委託し運営をお願いしておりました。詳細な理由は分かりませんが、平成30年度以降は委託できていない状況でございます。
基幹相談支援センターの設置につきましては、第6期の計画において令和5年度末までの設置を目標としておりました。令和3年度に市内の相談支援事業所に対してアンケート調査を行い、受託の可能性があると回答いただいた社会福祉法人と協議を続けておりましたが、現在まで設置はできておりません。
本市でもセンターの必要性は認識しており、引き続き関係機関と協議してまいります。
以上でございます。
230 ◯7番(浅野好一君) 残念ながら、まだ基幹相談支援センターのほうの進捗はなかったようですね。今後も続けて交渉をお願いしたいと思います。
障害者の種別や各種のニーズに対応できる総合的、専門的な相談支援の充実強化はまだまだこれからです。となると、次の計画の障害福祉サービスの質の向上が計画されていますが、この質の向上とは何を向上させることなのか伺いたいと思います。
231 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 利用者が真に必要とする障害福祉サービス等の提供を行うためには、都道府県及び市町村の職員は事業所が障害者総合支援法の具体的内容を理解するための取組を行い、障害福祉サービス等の利用状況を把握し、障害者等が真に必要とする障害福祉サービス等が提供できているのか検証を行っていくことが望ましいとされております。
そのため、国の関係法令等に基づき、自立支援給付対象サービスの質の確保及び自立支援給付等の適正化を図るため、本市が指定する特定相談支援事業者等に対し、おおむね3年に1回実地指導を行うこととなっております。
本市では、令和4年度が実地指導を行う3年に1回に当たる年でございましたが、新型コロナウイルスの影響で延期をしております。今年度は実地指導を行う予定でございますので、事業者への実地指導を通し、自立支援給付等の適正化を図り、サービスの質の向上を図りたいと考えております。
以上です。
232 ◯7番(浅野好一君) 今後も、実地指導できなかったということで、続けていってもらいたいと思います。
なかなか障害者福祉サービスといっても多種多様で、障害の種類、身体、知的、精神、発達など障害の程度も違い、また家族、家庭の状況など、その支援体制のスキルが多過ぎると思います。ただでさえ人材不足の分野です。サービス提供体制が前進するように、これからも推進のほうをお願いしたいと思います。
第6期敦賀市障がい福祉計画では、達成できたものと、まだ推進中、検討中、途中なのが幾つかあることが今の答弁でよく分かりました。そこで、現在の敦賀市の障害者の状況について伺っていきたいと思います。
冒頭、やまびこ園の改修工事の目的の一つに入所している障害者の高齢化が挙げられていましたが、そこで、現在、敦賀市での障害者の状況を伺いたいと思います。
1つ目、やまびこ園の入所の30名の年齢構成を教えていただきたいと思いますし、2つ目、敦賀市外の入所施設に入っている障害者の数、3つ目、障害者支援区分4、5、6の障害者の状況、4つ目、強度行動障害を有する重度の障害者の状況、5つ目、若い障害者、19歳以上の若い障害者の人も増加しているのか、分かる範囲で教えていただきたいと思います。
233 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 令和5年3月末時点のやまびこ園入所者の平均年齢は、男性が50歳、女性が62歳、全体では54歳でございました。
市外の施設を利用しておられる障害者の方の人数といたしましては、令和5年3月時点で施設入所、支援施設利用者が63名、療養介護利用者が5名ございました。
障害者支援区分が4から6の障害者の状況といたしましては、施設入所支援等の利用者が129名、共同生活援助、いわゆるグループホームの利用者が5名、それ以外の在宅等でお暮らしの方が84名でございました。
強度行動障害を有する障害者の状況といたしまして、本市が把握しております重度障害者支援加算の対象者数は令和5年9月時点で43名でございました。
若い障害者の人数といたしましては、令和5年3月末現在、18歳以上65歳未満で合計1605名の方が障害者手帳をお持ちでございます。
それぞれの手帳所持者数の推移を見ますと、身体障害者手帳は年々減少しており、療育手帳と精神障害者保健福祉手帳は年々増加しております。それに伴いまして全体の推移も年々増加している状況でございます。
以上です。
234 ◯7番(浅野好一君) よく分かりました。
やまびこ園の入所者、平均年齢54歳、やはり高くなっていると思いますし、施設入所ができる支援区分4、5、6の障害者が129名施設でいる。グループホームで5名、住宅で84名。非常にたくさんの施設入所可能な方がいるということがよく分かりました。ありがとうございます。
年とともに増える高齢者対策と障害者数の増加が、次の対応を考えていかないと待ったなしの状況でないかと思います。
また、国の基本指針のとおりに、先ほども質問したのですが、福祉施設からグループホームへの地域移行は全国的に進んでいるのでしょうか。重度障害者のグループホームでの生活は困難で、その受入れ事業所も少ない、または一つもないという現状で、敦賀市のように施設入所定員が30名だと、現在の入所者が地域移行していくか、または介護施設へ入所していくとかがないと、若い障害者が入所できないような地域も全国の中では多いのではないでしょうか。都市部と地方の違いとかはないのか、伺いたいと思います。
235 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 市内で共同生活援助(グループホーム)を行う事業所は4事業所しかなく、都市部と比較して少ないため、現状では地域移行が進むことは難しい状況にあると考えております。
以上です。
236 ◯7番(浅野好一君) そのとおりで、やはり地域移行していこうと思うとグループホームの受入れ事業所がなければ施設からは難しいと思います。
都会のほうでは、結構こういったグループホームが幾つもあるというふうに聞いておりますので、地域移行が国の施策どおりに進んでいるところもあるとは聞いておりますが、国の言っているように全国一律にというのは難しいかと思います。こういった状況を国も考えてもらわなければいけないと思います。
そこで、グループホームなどへの地域移行において、グループホームでの生活が始まった障害者が、そこで環境が変わって問題等は起きていないのか教えていただきたいと思います。
237 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市におきましては、グループホームでの虐待事案等、重大な事案は発生しておりません。
以上でございます。
238 ◯7番(浅野好一君) ありがとうございます。スムーズにグループホーム等への移行が進んでいるというふうに分かります。一安心しました。
障害者が自分で生活できる、生きていくことは非常に大切なことで、軽度の障害で介護の世話が少なくて生活できる人は、地域生活への移行はその人の人生を自分でつくり上げる大切なことだと思います。親亡き後のことも考えると、自立対応できる人は上手に育てていってもらいたいと思います。
先ほど伺った障害者の高齢化とともに、介護するその家族の高齢化も進んでいるのが現状かと思います。よく言う老障介護ですが、高齢者の方が障害者を介護する現状は現在どうなっているのか伺いたいと思います。
239 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 障害のあるお子様を介護する親自身の高齢化に伴い、自宅での介護力の低下や親亡き後の子の生活を不安視する相談は本市にも寄せられております。
お子様の障害の程度により異なりますが、入所施設やグループホーム、在宅におけるサービスの充実が必要であると認識しております。
以上でございます。
240 ◯7番(浅野好一君) 答弁していただいたとおり、深刻な状況だということがよく分かります。今後ますますこういった老障介護は増えてくると考えられます。
そこで次に、次期障がい福祉計画の策定に当たり質問します。
令和4年第2回定例会と本年度の第1回定例会で市政会の和泉議員が一般質問されていましたので、それも参考にして質問します。
その質問の中で、障害者の施設入所意向調査アンケートの結果が話されていました。昨年の11月24日から12月16日までの間で、施設に入所していない支援区分、先ほどから言っています4と5と6の方と、支援区分が3であっても50歳以上になると4と同等の支援区分になるということで、その方も含めた101名に施設入所の考えを聞いたものでした。アンケートを取ったものでした。
結果、回収が87名で、そのうち49名が入所したいという希望、3年以内に入所を希望の方が35名という答弁がありました。敦賀市としても施設整備の必要性があると認識しているのかという再確認と、このアンケート結果をもって県の障がい福祉課と協議をして、どうしてもグループホームでの生活ができないのかといった個別の確認性があると御意見をいただき、追加の個別調査、相談支援員さんの調査について、その後いつ調査をして、どのような結果だったのか、教えていただきたいと思います。
241 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 施設入所に関する意向調査アンケートにつきましては、入所施設新設を計画している社会福祉法人とともに本市が県と協議をしている中で、県からの指摘があり、本市の施設入所に関するニーズを把握するため、昨年11月24日から12月16日にかけて施設入所の対象となる方に意向調査を実施したものでございます。
101名の対象者のうち87名から回答をいただき、49名の方が現時点で施設への入所希望があると回答されました。そのうち今すぐに入所したいとの回答が17名、来年か再来年までに入所したいとの回答が18名となり、3年以内に入所を希望する方が合計で35名いるという結果でございました。
追加の調査につきましては、令和5年3月から5月にかけて、3年以内に入所したいという回答があった方を担当する相談支援専門員に対して、障害者本人の現在の状況や入所の必要性等について聞き取り調査を行い、施設入所以外の生活ができないかなど各ケースについて個別の確認を行いました。
調査の結果、入所の時期は異なりますが、対象の方全員について入所の必要性を確認したところでございます。
以上です。
242 ◯7番(浅野好一君) ありがとうございます。
相談支援員さんにも確認したところ、希望者全て入所の必要性があるということで、希望者の意向どおり、相談支援員さんの考えも一緒ということですね。
それでは、令和3年に障害者支援施設新設の要望書が出されていますが、その後の入所施設建設の要望等について、障害者家族や事業者からは出ていないのか伺いたいと思いますし、と同時に、国は障害者入所施設については、建設どころか入所者数を施設外の地域移行、グループホーム等へ移行を進めて、入所者数を次期計画では令和4年度末時点の入所者数から5%以上削減することを基本指針に載せていますが、国は必ずしも入所施設を建設してはいけないわけではないとも言っています。
県は、ふくい共生社会実現プラン~第7次福井県障がい者福祉計画~令和5年から令和9年度までの間で、「障がい特性に応じて適切に支え合うための環境づくり」で、「施設職員の人材育成や受入事業所の拡大、専門チーム派遣による強度行動障がい児者支援の強化」と題して、受入れ事業所の拡大を計画に入れています。
また、昨年、令和4年12月県議会定例会で北川議員の質問に対し、和泉議員のほうも少し触れておりましたが、県会の会議録を見てみますと、嶺南圏域の障害者施設入所定員数は150名で、そのうち120名が小浜市、30名が敦賀市の現状から、県内圏域では定員が整備されていても必ずしも入所定員数の地域バランスが十分取れているとは言い難い状況となっているというふうな県の答弁がありました。
そのほかに、施設整備の国の補助基準を見ますと、グループホームでの対応が困難な重度障害の施設待機者が多い場合など真に必要な場合には、地域の実情に応じて入所施設の設置も可能であると考えることができると思うと県のほうが答弁されています。
杉本知事も、今ある入所施設の数を定員の数を増やす形がいいのか、新設なのか、そういったことも含めて検討、敦賀市とお話しさせていただいていると話されていました。
このことについて、現在の国、県の状況を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
243 ◯福祉保健部長(池田啓子君) まず、令和3年度以降、要望書の提出というものはございません。
続きまして、本年9月5日に入所施設新設を計画している社会福祉法人と面談を行い、法人における計画の現状と今後の進め方について協議を行いました。
また、国、県の状況は引き続き入所施設の削減を前提としておりますが、本市といたしましては、令和6年度から始まる第7期敦賀市障がい福祉計画に入所施設建設に伴う入所者数を反映させることができれば新たな入所施設の認可も不可能ではないと認識しており、本年7月14日に県の障がい福祉課と協議を行っております。
以上でございます。
244 ◯7番(浅野好一君) ありがとうございます。協議のほうを今後も続けていただきたいと思います。
要望書は出ていないということですが、地域自立支援協議会などで何度か話が出ているのが現状かと思います。また、国、県においても敦賀市の障害者の状況をよく把握していただいていることが分かります。
そこで、次期、第7期敦賀市障がい福祉計画での福祉施設の入所者数の令和8年度末での数値目標ですが、先月開かれた敦賀市地域自立支援協議会で提示された計画案では、現在の実績を勘案して89名で計画してありますが、これは現在の入所者実績であり、アンケートの結果から再来年までに入所したいと希望のある30名を追加してありません。実績の89名に30名を追加して119名に増やしてもらいたいのですが、現在は年度末でもあり、もうあまり時間のないところですが、このことについて所見を伺います。
245 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 現在、令和6年度以降のサービス量の見込み等を記載した第7期敦賀市障がい福祉計画を策定しており、11月14日に敦賀市地域自立支援協議会全体会に原案をお示ししたところでございます。
その時点では、入所施設新設を計画しておられる社会福祉法人から事業計画が提出されていなかったため、施設入所に係る数値については令和4年度実績と同数の見込みとしておりましたが、委員の皆様には、今後社会福祉法人から建設計画が提出されれば、施設入所に関する数値を変更する旨を御説明いたしました。
その後、11月21日に建設計画が提出されたため、建設に伴う入所数の増加を反映した計画の修正案を委員の皆様に郵送でお送りしたところでございます。
来年1月には、再度、自立支援協議会全体会を開催し御意見を伺うこととしており、3月末までに次期計画を策定する予定でございます。
以上です。
246 ◯7番(浅野好一君) ありがとうございます。
今後また県への働きかけとか必要なことが幾つか出てくると思います。また、建設規模、また予算なんかもいろいろと考えていかなければならないと思いますが、職員業務多忙の中、大変かと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。
もう一つ、次期障がい福祉計画で、やはり基幹相談支援センターの設置は必須だと考えます。障害者本人や障害者を抱えた家族などのいろいろな支援サービスのニーズ把握、自立支援計画、将来にわたっての生活支援計画等、必要な相談支援がここへ行ったら総合的に話を聞いてもらえ、相談に乗ってもらえる拠点が必要と思います。
欲を言えば、この基幹相談支援センターに地域生活支援拠点を備えてもらえれば、多種多様な障害福祉の相談を受けることのできる機関として、敦賀市の福祉の要、中央基幹として役立つと思いますが、市としての考えを伺いたいと思います。
247 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 基幹相談支援センターにつきましては、地域における相談支援の中核的な役割を担う機関とされており、各種ニーズに対応する相談支援のほか、入所施設や精神科病院からの地域移行、権利擁護、虐待防止など様々な役割が求められております。
また、令和6年4月からは、地域の相談支援従事者に対する助言等の支援者支援や、自立支援協議会の運営への関与を通じた地域づくりの業務など、新たな業務が追加される予定となっております。
基幹相談支援センターの必要性は十分認識しており、次期計画においても引き続き設置に向けて努力してまいります。
以上でございます。
248 ◯7番(浅野好一君) ありがとうございます。次期、第7期敦賀市障がい福祉計画で基幹相談支援センターの計画、よろしくお願いしたいと思います。
次に、第3期敦賀市障がい児福祉計画について質問します。
まず、第2期敦賀市障がい児福祉計画において、現在計画どおりの実績になったものとならなかったものがあるのか伺いたいと思います。
249 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 第2期障がい児福祉計画につきましては、全ての成果目標を達成しております。
医療的ケア児等に関するコーディネーターにつきましては、目標に掲げておりました今年の11月に本市にコーディネーター3名を配置しております。
以上でございます。
250 ◯7番(浅野好一君) 計画どおり進んでいるということで、ありがとうございます。
医療的ケア児については、障害福祉の部門だけでなくて、医療、看護、保育、教育、全ての現場での連携が必要となりますので、コーディネーターの重要性は理解できます。今後もコーディネーターとともに、ケア児に対しての指導もよろしくお願いしたいと思います。
次に、敦賀市障害児の現状について、発達障害の児童生徒も含めて、増加しているのか減ってきているのか、障害の種類によって変化があるのか伺いたいと思います。
251 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市では、発達障害の児童生徒の数については把握しておりません。
本市の18歳未満の障害児の現状について、各種障害者手帳の所持者数から御説明いたします。
令和5年3月末現在、187名の方が障害者手帳を所持されています。そのうち身体障害者手帳を所持されている方は45名、療育手帳を所持されている方は132名、精神障害者保健福祉手帳を所持されている方は10名でございます。
それぞれの手帳所持者数の推移を見ますと、どの手帳もあまり増減が見られませんので、全体の推移もほとんど変化はないという状況でございます。
以上です。
252 ◯7番(浅野好一君) 分かりました。推移は平行ということで、そう変わっていないということですね。
障害児の家庭介護の少しでも支援をと幾つもの支援サービスの提供がされていますが、その受入れ事業所の増加が図られているのか、その現状を教えていただきたいと思います。
253 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市におけるサービス提供事業者の数は年々増加しております。計画期間である令和3年度以降、市内における障害児通所支援事業所は5事業所増えております。
以上でございます。
254 ◯7番(浅野好一君) 5事業所増加しているということで、ありがとうございます。今後もお願いしたいと思います。
少しずつでも事業所が増えていけば、放課後等デイサービスや児童発達支援の選択肢が増えて、また利用回数も増加していくと思われます。ただ、事業者からは採算が取れないとか、いつまで続くか分からないとかの話も出ていて、現在は障害児を思うハートでぎりぎり、心でぎりぎり事業参入しているということです。市として経営の援助、支援の相談も受けてもらいたいと思います。
そこで、次期、第3期敦賀市障がい児福祉計画の策定に当たり、これまで数名の議員から放課後等デイサービスの受入れ回数、人数の増加ができないかという質問が出されていましたが、第3期障がい児福祉計画での増の計画がされるのか伺いたいと思います。
255 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市におきます放課後等デイサービス事業所の数も年々増えており、令和3年度以降も5事業所増加しております。これに伴い放課後等デイサービスの利用者数も年々増加しており、この実績を踏まえた伸び率にて次期計画の利用者数を見込む予定でございます。
また、新たに増加した事業所のうち2事業所につきましては、待機者の多いパラレルでの勤務経験やその技術を持つ職員が事業を実施しております。
本市といたしましては、これまでも民間事業者との協議を通して受入れ体制の拡大に努めてまいりましたが、引き続き敦賀市地域自立支援協議会における研修等を行い、市内の療育体制の充実と連携強化などの支援を行いたいと考えております。
以上でございます。
256 ◯7番(浅野好一君) ありがとうございます。
やはり利用している方に聞いてみますと、パラレルの支援員のスキルは高くて非常にすばらしい。そのスキルを他の事業所の方に教えていくような仕組みも欲しいなと言っておりました。
スキルが高いところに入りたいという障害児も多いというふうに聞いています。少しでもこういった形で、前進する方向で組み立てていってもらいたいと思います。
また、次期計画案の中に障害児の地域社会への参加、包容の推進体制の構築というふうに書いてありますが、これは何を意味することなのか伺いたいと思います。
257 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 国の指針では、障害児の健やかな育成のための発達支援の一つといたしまして、障害児が地域の保育、教育等の支援を受けることができるよう、障害児支援を利用することにより、障害の有無にかかわらず全ての児童が共に成長できる地域社会への参加や包容の推進が挙げられております。
年少期からの地域社会への参加、包容を推進し、障害の有無にかかわらず様々な遊び等を通じて共に過ごし、それぞれの子供が互いに学び合う経験を持てるようにしていくことが必要とされております。
本市といたしましては、敦賀市地域自立支援協議会等の場を活用し、障害児の地域社会への参加、包容の推進について、関係機関とともに協議してまいりたいと考えております。
以上です。
258 ◯7番(浅野好一君) 分かりました。子供たち同士、障害のある子もない子も共に過ごすということで、つまり障害児も健常者もそれぞれお互いの個性を認め合って、特別扱いしないで多様性を理解して生活する社会の構築を推進するということかと思います。
障害児は、これから長い人生を生きていく上で、自分を理解して地域社会へ出ていくこと、抵抗なく毎日を過ごせるよう保育、教育が必要と思われます。障害児を受入れする機関、事業所の支援員のスキルアップが先ほども言いましたが重要な鍵を握っていると思われます。
人材不足の福祉分野で、今日の朝の新聞ですね。昨日の県会でも、高齢者福祉介護の将来は介護者の人材が不足するというふうに言っておりました。これは障害者福祉の分野でも同じだと思います。人材がかなり不足しております。
こういったことも考えると、今後そういった支援員のスキルアップ、技術を向上させるための研修の場所、体験場所などが必要と思いますが、さらなる福祉サービスの質の向上に向けて、計画の一つとして考えていないのか、支援員を育てるというところを考えていないのか伺いたいと思います。
259 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 敦賀市地域自立支援協議会の専門部会の一つである療育部会におきましては、障害児通所支援事業所、相談支援事業所、児童相談所や教育事務所などの障害児と関わる機関を構成機関とし、市内の療育体制の充実と連携強化につながる協議や取組を実施しております。
毎年研修会も開催しており、今年度開催した研修会では、当日参加できない関係機関や市内の小中学校に対して、研修会の動画を限定配信しております。
研修会の内容につきましては、今後も支援者の希望を確認する等、より充実した研修場所の提供となるよう努めてまいります。
以上でございます。
260 ◯7番(浅野好一君) ありがとうございます。
これから障がい児者福祉計画においては、入所施設の問題、地域移行の問題、一般就労の問題、医療技術の進歩からなる医療的ケア児や発達障害児の増加が重要な福祉サービスのキーワードとなってくると思われます。より幅広い福祉サービスのニーズが数多く出てくると思われます。
市として、今後も福祉事業のイニシアチブを取って、いろいろな障害者のいる現在、その障害の程度に合った入所支援や地域移行支援、多種多様な福祉サービス事業所の育成、それの運営支援も大事なSDGs、持続可能な開発目標、福祉の場の誰一人取り残さないにつながると考えられます。
最後に、市長、この障がい児者福祉計画について一言見解をお願いします。
261 ◯市長(米澤光治君) 第7期の障がい福祉計画につきましては、入所施設の新設についての課題があります。県との協議の中で、市の計画に位置づけることが必要と言われておりますが、計画策定における国の基本指針では、議員おっしゃったように令和4年度末の入所者数から5%以上削減することになっています。
このような厳しい状況ではありますが、重度の障害のある子供の親亡き後については切実な問題であると認識しておりまして、市外に入所されている方が多い敦賀市の現状があることから、本市の定員数を増やすことができるよう努力してまいりたいと考えています。
また、第3期の障がい児福祉計画では、新たに年少期からの地域社会への参加、包容を推進するということで、障害の有無にかかわらず様々な遊び等を通じて共に過ごし、それぞれの子供が互いに学び合う経験が持てるようにしていくことが必要とされております。
障害者政策ということで言いますと、私、前も申し上げたかもしれませんが、基本的に自分自身もいつ、私自身もいつ障害者になるのか分からないと思っておりますし、例えば、誰でもそうですけれども、自分の子供、自分の孫がいつ障害者として生まれてくるかも分からないというのがこの障害者政策を考えることの基本じゃないかなというふうに思っています。
こうした思いを踏まえまして、これからの障害児や障害者の福祉計画の目標に取り組んでいきまして、本市の障害児者を取り巻く環境が少しでもよくなるように努力していきたいと考えています。
262 ◯7番(浅野好一君) 市長、ありがとうございます。
市長も覚えていると思いますが、市長が市議会議員のとき、第5期敦賀市障がい福祉計画の前にこの障害者福祉施設の整備についての質問をされていました。そのときに、私のそれまで一般質問で使っていたワンフレーズを使っていただきました。今回もその言葉を申し上げて終わりたいと思います。
ここ敦賀市は、ポーランド孤児とユダヤ難民を温かく受入れした人道の港と古くから言われていますように、優しい日本人のいたまち敦賀ですが、今も優しい日本人のいるまち敦賀と言われるようなまちにするための市の政策をお願いしまして、私の一般質問を終わります。
ありがとうございました。
263 ◯副議長(中道恭子君) 暫時休憩いたします。
なお、再開は午後5時15分といたします。
午後5時05分休憩
午後5時15分開議
264 ◯副議長(中道恭子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
次に、山本貴美子君。
〔13番 山本貴美子君登壇〕
265 ◯13番(山本貴美子君) 日本共産党敦賀市会議員団の山本貴美子です。多分今日、私が最後になるかなと思いますけれども、皆さん、お疲れだとは思いますけれども、どうかよろしくお願いいたします。
発言通告書に従いまして、順次質問いたしますので、誠意ある御回答をよろしくお願いいたします。
まず最初に、放課後児童クラブについてです。
核家族化が進み、共働き家庭や独り親家庭が増える中で、多くの子供たちが鍵っ子──今はあまり言わないんですけれども、鍵っ子になる中、子供たちが放課後、安心して過ごせる場所として全国で学童保育がつくられてきました。
敦賀市では、松原児童館や敦賀児童館で留守家庭児童対策として実施されていたような記録が議事録を見ますと1990年ということでありました。当時は保育園のような最低基準もなくて、国からの補助金もない状況でした。1991年、指導員の人件費が補助されるようになり、全国で整備が進んできました。
敦賀市でも1995年、粟野保育園に粟野児童クラブを開所しまして、その後、翌年、東郷保育園、つくしんぼ保育園に児童クラブが整備され、しばらく松原児童館も合わせて4か所の放課後児童クラブということで行われてきました。
私は1999年に当選させていただきまして、その年からずっと議会で何度も学童保育の増設を求めて質問をしてきております。そして今では東浦小学校を除く全ての小学校区に順次整備されてきました。
そこで、まず放課後児童クラブについて、保護者や子供たちにとってどうあるべきと考えているのか市長の見解を伺います。
266 ◯市長(米澤光治君) 山本議員の質問に答えさせていただきます。
私も子供2人おりまして、多分、足かけ6年か7年、放課後児童クラブにはお世話になりました。迎えに行ったりしたこともありますし、本当にうちも共働きなので助かった覚えがあります。先生方にもいろいろよくしていただいて感謝しているというところで。
放課後児童クラブは、私自身がそうだったんですけれども、保護者が働いている、就労や病気によって放課後の家庭での養育が困難であるという児童に対しまして、保護者に代わって適切な遊びや生活の場を提供し、児童の健全な育成を図るとともに、保護者にとっては安心して預けられる場所であるべきだというふうに考えています。
267 ◯13番(山本貴美子君) おっしゃるとおりだと思うんですね。
放課後児童クラブは、放課後、家に帰ってもおうちの方が仕事でいない家庭、こういった家庭の子供たちが、ただいまと言って帰る場所なんですね。もう一つのおうちと言ってもいいかなと思うんです。学童の保育所だと私は思います。
子供たちにとって、学校での緊張を解いてほっとできる居場所でもあるし、学年が違う、学校では同じクラスは皆さん同じ学年の子供たちで過ごしていますけれども、放課後児童クラブに行くと学年が違う子供たちとの集団の中で学び合い、育ち合う場でもあります。
保護者にとって安心して仕事を続けられるし、子育ての悩みを相談できる場だと思うんですけれども、そういうほっとできる居場所であるべきだというふうに思うんですけれども、親にとっても子供たちにとっても。そのことについてはどう思われますか。
268 ◯市長(米澤光治君) うちの子供の例ばかり言ってもあれなんですけれども、ただいまということを言いながら児童クラブに入っていったのも知っていますし、本当に第二の。放課後児童クラブ、いろんな考え方の人がいるのも分かっているんですけれども、例えばプライベートで私のところでいうと第二の家庭のようにして過ごさせていただいたということです。
利用したいという人にとっては、そういう場所があるというのは本当にありがたいことだなというふうに思っています。
269 ◯13番(山本貴美子君) いろんな考えの方がおられるというのも私も存じているんですけれども。
敦賀市が放課後児童クラブをぼほ公設公営でこれまで整備してきたこと、待機児童をつくらずに希望すれば6年生まできちんと断らずに受け入れてきていること、障害のある子供さんについても受け入れていること、本当にすばらしいことだと思っていますし、今後ともぜひ民営化せずに続けていっていただきたいなというふうに思います。
さて、先日、市内の児童クラブを訪問いたしまして、ほかの施設と併設されていたり、あと部屋数が足りなかったり、限られたスペースでやっている。こういったハード面の課題。あと職員が十分に足りていないというソフト面の課題。それぞれある中で、子供たちの豊かな放課後を保障するため指導員の皆さんが頑張ってくださっている姿を拝見して、本当に頭が下がる思いがしました。
放課後児童クラブがあって、指導員がしっかり子供たちを見てくださっているからこそ、保護者は安心して働き続けることができるということで、本当にありがたいと思いました。
施設のハード面の課題についてはいずれ質問するとしまして、今回、市民の皆様から寄せられている開所時間の延長について質問をいたします。
まず、敦賀市の放課後児童クラブの実施状況について伺います。
270 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 放課後児童クラブの実施状況について、11月1日現在の児童クラブ数、クラブごとの定員及び登録人数、開所時間についてお答えいたします。
市内の児童クラブ数は14施設でございます。
それぞれの児童クラブの定員及び登録数は、角鹿児童クラブ、定員120名、登録名数68名。南児童クラブ、定員80名、登録名数34名。西児童クラブ、定員40名、登録名数34名。松原児童クラブ、定員130名、登録名数80名。沓見児童クラブ、定員38名、登録名数20名。中郷児童クラブ、定員70名、登録名数72名。第2中郷児童クラブ、定員50名、登録名数32名。中央児童クラブ、定員210名、登録名数167名。粟野児童クラブ、定員80名、登録名数60名。第2粟野児童クラブ、定員80名、登録名数61名。第3粟野児童クラブ、定員20名、登録名数19名。黒河児童クラブ、定員50名、登録名数25名。粟野南児童クラブ、定員40名、登録名数34名。第2粟野南児童クラブ、定員90名、登録名数81名。合計いたしますと、定員1098名、登録名数は787名でございます。
開所時間につきましては、平日は下校時から18時まで、土曜日は中央児童クラブにおいて8時から18時まで開所しております。また、夏季休業等の学校休業日は各児童クラブにおいて8時から18時まで開所しております。
以上でございます。
271 ◯13番(山本貴美子君) 保育園の開所時間が朝7時半から夕方6時半までだったんですね。さらに延長もありました。
ところが放課後児童クラブになりますと、朝8時から夕方6時までということで延長がありません。
ここで小1の壁というのがありまして、子供が小学校に上がると、それまで共働きされていたお母さん、お父さんたちにとって、仕事と子育ての両立が難しくなるというのがあります。6時までに子供を迎えに行けないがために、お母さんが仕事を辞めたり、正規だったのをパートに替えたりという方もたくさんおられます。仕事を続けても、お父さんとお母さんで、どっちがお迎えに行くかということで朝から家庭でもめてストレスということも時々お聞きします。
あと、子供を迎えに行けないがために、放課後児童クラブにも預けず、子供を鍵っ子にさせてしまっているという家庭もあるわけなんですね。そのため、児童クラブの時間延長というのは子育て家庭への大事な支援だと考えます。
昨年の12月議会でもこの問題を取り上げたところ、部長は、現状の確認や県内9市の状況の調査、指導員との意見交換など検討を行っているというふうにされていましたけれども、その後どのように検討されているのか伺います。
272 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 県内他市の状況を調査するとともに、放課後児童クラブの代表と継続して意見交換を行っているところでございます。
その中で、放課後児童クラブの代表からは主に指導員が不足しているとの意見があり、指導員の確保が最重要課題であると認識し、職員の募集を継続して行っているところでございます。
以上です。
273 ◯13番(山本貴美子君) そうしますと、時間延長のために具体的に募集を行っているというふうに考えていいんですか。
274 ◯福祉保健部長(池田啓子君) そうですね。指導員の募集については随時行っているんですけれども、現状としては8時開所18時までということで募集を行っていますが、募集の面談の中では、将来的に延長ということも視野に入れておりますので、勤務時間についてそういったことは可能かということはお話をしながら募集を行っているといった状況でございます。
以上です。
275 ◯13番(山本貴美子君) ぜひ募集を行っていただきたいと思うんですけれども、保護者が安心して働き続けられるように児童クラブの開所時間の延長をすべきと思いますけれども、市長、どう思いますか。
276 ◯市長(米澤光治君) 今も福祉保健部長から答弁させていただきましたとおり、そちらの方向で考えたいなとは思っているんですが、答弁でもあったように、なかなか人をそろえるのが大変だというところが課題かなというふうに思っています。
277 ◯13番(山本貴美子君) 課題がたくさんあるとは思うんですけれども、ぜひお願いしたいということと、どうしても指導員の拡充が求められているわけなんですけれども、今の現状、児童クラブの職員数、有資格者数、研修の修了者数を伺います。
また、あわせて指導員について、年代別についての人数、そしてあわせて離職率についても伺います。主な離職理由についてもお願いします。
278 ◯総務部長(芝井一朗君) 私からお答えさせていただきます。
児童クラブのまず職員数についてお答えいたします。
12月1日現在で、フルタイム会計年度任用職員が48名、パートタイム会計年度任用職員が37名の計85名でございます。
次に、有資格者でございますが、保育士免許の保有者が20名、教員免許保有者が18名おりまして、このほかに両方の資格を保有している方が2名ございます。
また、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準に定められております放課後児童支援員認定資格研修の修了者は、現在56名でございます。
あと、この85名の12月1日時点での年代別の人数を申し上げます。20代が7名、30代が8名、40代が10名、50代が22名、60代が37名、70代が1名でございます。
次に、離職率でございます。会計年度任用職員制度が始まった令和2年度から3年間のフルタイム会計年度任用職員の離職率について、毎年4月1日の職員数に対してその年度中に退職した人数の割合でお答えさせていただきます。令和2年度が9.1%、令和3年度が11.1%、令和4年度が19.2%でございます。
その退職理由でございますが、年度途中の退職者の辞職願につきましては、本人が自己都合等により退職したい旨を記載して承認を求めるものでございまして、具体的な退職理由については把握しておりません。
また、年度末の退職者につきましては、辞職願の提出も求めておらず、こちらも具体的な退職理由は把握していないところでございます。
以上です。
279 ◯13番(山本貴美子君) 70代の方が頑張ってくださっているということで、おじいちゃんかおばあちゃんか分からないですけれども、子供たちにとってはそういった年代の方も働いてくださっているということと、あわせて結構若い世代、現役世代の方が多いことにも驚いたところですけれども、離職率がどんどん増えているということ、このことについて分析をどのようにされているのかお願いします。
280 ◯総務部長(芝井一朗君) お答えいたします。
離職率につきましては、令和2年度、3年度につきましては実際の退職者数はほぼほぼ同じ。ただ、令和4年度がちょっと増えているということでございます。
これはあくまで年度間、たまたまということも考えられますので、今後このような状況が続くのであれば退職事由等の確認を検討したいと考えております。
以上です。
281 ◯13番(山本貴美子君) ぜひ皆さんに辞めていただかずに、子供たちのためにも、ぜひ長く働いて、経験を積んで、専門性を生かして働いていただきたいなというふうに思います。
そのためにも処遇改善が求められているわけなんですけれども、放課後児童クラブの職員は全員非正規である会計年度任用職員です。
そこで、会計年度任用職員の処遇改善について敦賀市の見解を伺います。
282 ◯総務部長(芝井一朗君) お答えいたします。
会計年度任用職員の処遇改善でございますが、今議会で提案させていただいております条例改正案のとおり、給料表の引上げ及びその遡及改定や新たに来年度からの勤勉手当の支給を実施する方針ですので、県内他市町と比べても本市会計年度任用職員の処遇は見劣りするものではないと認識しているところでございます。
また、児童クラブで勤務されている方につきましては、令和4年2月に国の施策に合わせて処遇改善を行っておりまして、同じ会計年度の事務職員と比べると給料の水準も一段高くなっている状況でございます。
したがいまして、現時点では本市独自で会計年度任用職員の処遇を引き上げるということは考えておりませんが、政府におきましても賃上げの方針が続いているということですので、そういった流れと人員確保の面等を見極め、必要と判断した場合には国等の人勧等に従いまして処遇改善を実施していきたいと考えているところでございます。
283 ◯13番(山本貴美子君) なかなか自治体ではできることは精いっぱいやっているというような答弁なのかなというふうには思うんですけれども、放課後児童クラブに限らず、子育て支援センターや図書館、公民館、運動公園など出先機関の職員のほとんどが会計年度任用職員です。保育園や市役所の庁舎内でも半分近くが会計年度任用職員ということで、会計年度任用職員がいないと行政の仕事は回らないし、市民サービスができないというのが今の状況かと思います。
市役所を定年退職して会計年度任用職員になられた方については、一定給与が高い水準といいますか保証されているんですけれども、もともと非正規だった方や初めて会計年度任用職員になられて働かれている方については、年収200万円前後のいわゆるワーキングプアの状況です。
会計年度任用職員の処遇改善は急務と考えるんですけれども、こうした中で私の提案なんですけれども、敦賀市は民間アパートの家賃がとても高いんです。正規職員と同じように会計年度任用職員にも住居手当を支給すべきと考えますが、いかがでしょうか。
284 ◯総務部長(芝井一朗君) フルタイム会計年度任用職員への住居手当の支給につきましては、これは総務省の事務処理マニュアルというものがございまして、通勤手当等支給することを基本とする手当を挙げた上で、「上記以外の手当については、支給しないことを基本とします」と示されております。
本市では、この事務処理マニュアルに従って会計年度任用職員等の処遇等を定めておりますので、現時点におきましては住居手当を支給することは考えておりません。
ただ、今後マニュアル等の改定があれば、その旨、準じて改定したいと考えております。
以上です。
285 ◯13番(山本貴美子君) 会計年度任用職員の方が一人で働きながら暮らしていくには、とてもアパートも高いし給与も安いという状況の中で、長く続けて働いてもらおうと思うと住居手当というのは本当に必要だと思うんです。
私がホームページで見たところ、支給、手当が出せますよというふうに読んだんですけれども、もう一回確認していただいて、そうでないのなら総務省に掛け合って、ぜひ会計年度任用職員の住居手当を確保するようにまた求めていただけたらと思います。よろしくお願いします。
あと、パートタイムの方の時給についても上げるべきだと思うんですけれども、いかがですか。
286 ◯総務部長(芝井一朗君) お答えいたします。
パートタイムの会計年度任用職員の報酬につきましても、先ほど御答弁させていただきましたとおり、フルタイム会計年度任用職員の給料の改定に合わせて単価を引き上げる仕組みとなっております。そのため、今回の給与の遡及、あと勤勉手当の支給も含めて、フルタイム会計年度任用職員と同じように給与改定等による調整は行われるということでございます。
そのため、先ほども答弁しましたが、パートタイム会計年度任用職員につきましても、他市町と比べて本市の処遇は劣るといったことはなく、現時点で時給を見直すことは考えていない。
今後、フルタイム会計年度任用職員と同じく、国の人勧等が引き上がれば、同じく合わせて処遇改善を実施したいと考えております。
以上です。
287 ◯13番(山本貴美子君) ちなみに、放課後児童クラブの方の時給は幾らですか。
288 ◯総務部長(芝井一朗君) お答えいたします。
現時点、今回の条例改正前でございます。パートタイム、資格のない方が1001円、資格のある方が1092円でございます。
以上です。
289 ◯13番(山本貴美子君) 実は美浜は1107円なんですよ。美浜のほうが高いので、保育資格のある方が美浜で働いておられるという方もおられます。ぜひ美浜より高くしていただけたらと思うんですけれども、いかがですか。
290 ◯総務部長(芝井一朗君) 今回御質問いただいて美浜町の単価等も確認させていただいたんですが、1107円というのはあくまで保育園の保育士のパートの単価と聞いております。
児童クラブにつきましては、本市より低い設定となっておると聞いております。
以上です。
291 ◯13番(山本貴美子君) そういうことだったらそうなのかなとも思うんですけれども、十分な時給を確保するということはすごく大事だと思うんです。それで年間また数千円、数万円と変わってきますので、ぜひ敦賀で働くほうが魅力だと感じてもらえるような時給単価にしていただきたいというふうに思いますし、放課後児童クラブで働いている方が保育所で働いているということは敦賀市でもよくあることですので、それに見合ったパートの時給をお願いしたいと思います。
次、給与の面だけでなくて、休憩時間の確保ができているのか。また、有給休暇が取れているのかについても伺います。
292 ◯福祉保健部長(池田啓子君) フルタイムの児童クラブ指導員は、午前中に保育園に勤務した後、各児童クラブに戻り、1時間の昼休憩を確保しています。また、夏休み等の長期休暇につきましても交代で1時間の昼休憩を確保しております。
年次有給休暇の取得率を見ますと、令和4年度では46%の取得率であることから、付与日数の約半分の休暇を取得しておられます。
以上でございます。
293 ◯13番(山本貴美子君) それは一般職と同じで、変わらないということなんですか。
294 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 一般職も50%を目指して取得するということになっておりますので、ほぼ同じような数字で取得できていると考えております。
以上です。
295 ◯13番(山本貴美子君) 保育園で働いて掛け持ちされている方なんかでも、学校が早く帰ってきたりするときとかも慌てて帰ってきたり、なかなか休みが取れないときもあるというふうなこともあるそうですけれども、疲れを取ったりエネルギーを蓄えるためにもしっかり休みを取る必要があります。ぜひ休みを取れるよう管理するとともに、指導員の拡充をすべきだと思いますけれども、いかがですか。拡充をすべき。
296 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 指導員の拡充につきましては、指導員体制の確保という観点からも随時、パート職員ではございますが児童家庭課のほうで募集を行っておりまして、引き続き募集を続けて拡充を図っていきたいと考えています。
以上です。
297 ◯13番(山本貴美子君) そうやって募集をずっとやる中で、なかなか集まってこないというのが現実なのかなと思うんですけれども、ゆとりが必要かなというふうに思います。そして働きがい。これも大事かなと思います。
国の基準では、一つの支援の単位についておおむね40人以下というふうになっていますけれども、全国学童保育連絡会の提言では、支援の単位を30人までにというふうに言われています。支援単位をもし30人までにするとすると、敦賀市では指導員はあと何人必要か伺います。
298 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 支援の単位とは、児童の集団の規模であり、国の放課後児童クラブ運営指針では、1支援単位につきおおむね児童40人以下、指導員を2人以上配置する必要があると定められております。
国の基準によりますと、指導員が現在50名必要なところ85人配置をしておりますが、この人員配置につきましては、休暇取得や児童の状況を考慮すると決して余裕がある状況ではございません。
仮に1支援単位を児童30人とした場合に、国の基準に基づき配置すると、単純に計算すると指導員は80人必要となりますが、先ほども申し上げましたとおり職員の休暇取得や児童の状況等を考慮すると、さらなる配置が必要であると考えております。
以上です。
299 ◯13番(山本貴美子君) 人数的には30人は可能だけれども、実際にはゆとりがないという状況というのは分かりました。
ただ、小学校でも少人数学級に改善されてきています。少人数だと、子供にも指導員にとってもゆとりある環境になります。子供たち一人一人に目が届き、寄り添うことができるようになります。ぜひ支援員の単位を30人までとすべきと考えますが、いかがですか。
300 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 児童にとりまして、ゆとりのある環境は大事であるというふうに認識しておりますが、児童の数だけではなく受け入れる施設の問題も関わってきますので、今後も児童の健全育成を図るため、よりよい環境づくりに努めてまいりたいと考えております。
以上です。
301 ◯13番(山本貴美子君) なかなか本当に厳しい問題ですけれども、40人を超えているところも実際にはありますよね。おおむね40人ということなので、40人を超えたから駄目ということではないという中で、指導員の皆さんもすごく頑張ってされているんですけれども、せめて40人を超えているところについては、指導員を増やしたり支援単位を増やすべきではないかと思うんですけれども、いかがですか。
302 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 例えばですけれども、1支援単位40人を超えているところに3名配置している児童クラブもございますし、また足りないところもあるということも御指摘いただきましたので、引き続き支援員の確保に努めてまいりたいと考えています。
以上です。
303 ◯13番(山本貴美子君) 例えば部屋を分けるとか、いろんなやり方をする中で、たくさんの子供たちが一堂にいるのではなくて、それを区切って指導する。部屋を区切るとかパーティションをする。いろんなやり方があると思うんですけれども、そういった形で工夫していって、職員をとにかく増やして、ぜひそういったことができるようにお願いしたいと思います。
フルタイムが先ほど48人ということでしたけれども、保育園や子育て支援センターとの掛け持ちで働いている方が多いと伺っています。
そこで、児童クラブの専任で働いている方は何人おられるのか伺います。
304 ◯総務部長(芝井一朗君) 12月1日現在、放課後児童クラブ専任のフルタイム会計年度任用職員につきましては14名となっております。
以上です。
305 ◯13番(山本貴美子君) そうしますと、14ある児童クラブのうち1人ずつが専任で働いているということですか。
306 ◯総務部長(芝井一朗君) 平均すると1人にはなります。ただ、代表とあと事務の方がお2人ございます。代表が12名、あと事務を担当している方が2名ということでございます。
以上です。
307 ◯13番(山本貴美子君) 指導員の仕事というのは、学校から帰ってきた子供たちを保護者がお迎えにくるまで宿題をさせて見守っているだけではないんですね。
国の運営指針を見ますと、子供一人一人の放課後児童クラブでの生活状況を把握しながら子供の情緒や子供同士の関係にも配慮し、子供の意見を尊重する。子供が指導員に悩みや相談事を話せるような信頼関係を築く。行事などの活動では企画の段階から子供の意見を反映させる機会を設けるなど、様々な発達の過程にある子供たちがそれぞれに主体的に運営に関わることができるように工夫するとかいろいろ書いてありまして、そのためにも保育時間の前後に必要な準備を行うことができる勤務時間を保証すること。そして指導員が安定して働き続けることができるよう保証する。こういったことが必要不可欠だと思うんですね。
全ての児童クラブに専任の指導員を複数配置すべきだと考えます。ぜひ増員すべきだと思いますけれども、いかがですか。
308 ◯副市長(池澤俊之君) 一つの児童クラブに対しまして1人の正規職員を配置するのが一番望ましい形ではないかと思います。
ただ、児童クラブに正規職員を配置する場合、保育士や教諭といった専門的な資格あるいは知識を有する職員を配置することが望ましいとは思います。ところが実際、現状、正規の保育士の人員に余裕はありません。見守りの必要性がより高いという意味から、保育園に優先的に充てているというのが現状ですので、正規職員の配置は難しいと考えております。
また、新規採用──保育士ですけれども──につきましても、先日まで正規の保育士の追加募集を行っておりましたが、残念ながら応募者はなく、当面の間は現在のように定年後に再任用された保育士の方などのお力、こういったものを借りながら児童クラブを運営していくことになると思います。
以上でございます。
309 ◯13番(山本貴美子君) 放課後児童クラブの正規は難しいというお話でしたけれども、現在、会計年度任用職員の皆さんに働いていただいていますけれども、基本1年契約なんですよ。会計年度なので1年契約ですということですよ。
そうしますと、長く働き続けるということはある意味前提ではないという中で、でも実際には長く働いてもらわなければならないということでは、少なくとも各児童クラブに1人は正規の職員を配置すべきだというふうに考えますけれども、その点ではいかがですか。
長く働き続けてもらわなければならないけれども1年契約ですよね。でもやっぱり長く働き続けてもらわなければいけない。でも1年ごとに契約しなければならない。そこら辺、働いている人にとってもしんどいことだし、正規の職員として、きちっと正規職員として新規採用をしていく。放課後児童クラブの職員を新規採用していく。正規職員として。こういったことにも踏み出していかなければならないんじゃないかなというふうに思っているんですけれども、専門性、こういったこともあります。持続性、専門性。
会計年度任用職員の児童クラブの職員だけではなく、少しずつですけれども正規の職員も新規で採用しながら増やしていくということを考えるべきだと思うんですけれども、いかがですか。
310 ◯副市長(池澤俊之君) 若干繰り返しにはなるかと思います。
保育現場といいますか、保育園というのは、どちらかといいますと昔から、議員さんも御存じかと思いますが3Kとか6Kとか言われていまして、きつい、汚い、危険、厳しい、給料安い、帰れない、この6つなんですよね。最近ではコロナも入って7Kというふうにも言われております。
そういったこともありまして、保育現場といいますのは保育園を中心にして非常に厳しい労働環境、また処遇というのもありました。
徐々に改善しつつある中で、最近、私も面談といいますか採用に際しまして面談する機会が多々ありまして、保育士の方と面談しますと、3Kとか6K、そういった話というのは全く出てこなくなってまいりまして、そういった面ではある程度、処遇改善とか職場環境の改善というのは進んでいるのではないかというふうに思います。
ただ、やはり現場の声を聞きますと、保育園というのは特に厳しいといいますか、昔に比べてほかの面で厳しいというのが非常に多くなってきております。
そういったことで、逆に言うならば、児童クラブにいらっしゃる方は、こういった保育現場を十分に経験された高い経験値といったものを有しておりますので、この経験値を生かしていただいて続けていただきたいというのが本旨でございます。
311 ◯13番(山本貴美子君) 保育士さんに経験を生かして続けていただきたいと。放課後児童クラブでも続けていただきたいと。その気持ちは物すごくよく分かりますし、それを否定することは全然していないんですよ。
ただ、1人、2人と正規で働く職員さん、そして長く、新卒から定年退職までずっと放課後児童クラブを回るというか子供たちを見てくれるような、そういった人たちも何人か必要ではないですかということです。
保育士については、私も多分、次か次の次ぐらいにまた質問しますけれども、今は放課後児童クラブということで質問しているところです。ぜひよろしくお願いします。
次、利用料の減免ですけれども、3歳以上児の保育料は今無償になっています。3歳未満児についても非課税世帯については保育料が無料です。ですけれども、放課後児童クラブの利用料、平日ですと月額4000円ということで、ぱっと見高くないのかなとは思うんですけれども、でも低所得の方、また多子世帯の方、こういった方にとっては物すごく負担にもなっている。
保育料は無料なのに学童保育は有料。ここら辺にも小1の壁というのが横たわっているわけなんですね。
せめて低所得者や多子世帯への減免制度を設けるべきと考えますが、いかがですか。
312 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市では、従来から保護者負担金について値上げをしておらず、県内他市と比較しても高い水準ではございませんので、低所得者や多子世帯などへの減免については現在のところ考えておりません。
対象者は異なりますが、本市では児童扶養手当を受給されておられる方やひとり親家庭医療費助成を受けておられる方に対し、放課後児童クラブ利用料の一部を補助しております。
また、生活保護を受けている方や災害により利用料の納入が困難となる場合につきましては、利用料の免除制度を設けているところでございます。
以上です。
313 ◯13番(山本貴美子君) 考えはないということですけれども、いろんな自治体で放課後児童クラブ、学童保育の保育料についても無料にしたり、多子世帯への減免、低所得者世帯への減免をやっているところが増えてきています。こうした中で、ぜひ敦賀市でも今後考えていただきたいと思います。
新つるがいきいき子ども未来プランというのがありますよね。子供は社会の希望、未来をつくる力です。児童の権利に関する条約に定められている子供の最善の利益が実現される社会を目指す取組を進めますというふうに敦賀市は書いていますけれども、そういった立場に立って開所時間の延長、利用料金の減免、指導員の拡充、そして処遇改善に努めていただきたいと思います。
次に、市営住宅です。
公営住宅というのは、憲法第25条の生存権を保障するものです。公営住宅法には、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、これを住宅に困窮する低額所得者に安い家賃で貸すことで、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的とするというふうに書かれていますし、住宅政策、市営住宅については福祉政策そのものです。
公営住宅の必要性と課題について、市長の見解を伺います。
314 ◯市長(米澤光治君) 公営住宅は、憲法第25条生存権の保障の趣旨にのっとりまして、公営住宅法に基づいて、民間の住宅への入居が困難な住宅困窮者に対し、低廉な家賃で住居を供給する住宅です。
居住面における、先ほども議員おっしゃられたようにセーフティネットの役割を果たしているということで、市民生活の安定と社会福祉の増進に不可欠なものであると考えています。
敦賀市における課題ということでございましたけれども、それにつきましては部長のほうから答弁させていただきます。
315 ◯建設部長(清水久伸君) 本市における公営住宅の課題といたしましては、ハード面につきましては、建設から年数を経過した建物が多く、今後の維持管理に関して考えていく必要があるという点でございます。こちらは敦賀市公営住宅等長寿命化計画に基づき、計画的に市営住宅の施設維持及び施設改修を進めてまいりたいと考えているところでございます。
ソフト面につきましては、入居者の高齢化が進んでいる点が課題であると考えております。
現在、公営住宅に入居する862世帯のうち272世帯が70歳以上の単身入居者で、31.5%となってございます。また、全入居者数1519人のうち70歳以上の高齢者は588人で、38.48%となってございます。
施設の改修に当たり、高齢者にとって住みやすい住宅にしていくことや、子育て世帯等の若い世帯の入居を促進していくことなどが今後取り組むべきことと考えているところでございます。
以上でございます。
316 ◯13番(山本貴美子君) 課題、本当にもっともだというふうに思いますし、そういった中で市長が、民間のアパートに入れない人にとって必要な市営住宅ですよと。民間のアパートに入れない方に入っていただく大事な市営住宅というふうに言われていましたけれども、実際には市営住宅に入りたくても入れないから民間に入っているという方もたくさんおられるのが現状だというふうに思います。
こういった中で、資格要件によって入居したくても入居できない方がおられる。こういった課題を解決していくことが求められていると思いますけれども、まず今の市営住宅の現状、管理戸数、入居戸数、入居率、そしてまた空き家数、家族用、単身用、汎用の戸数、それぞれの入居可能な空き家戸数を伺います。
317 ◯建設部長(清水久伸君) 現在、市営住宅は管理戸数が1496戸ございます。そのうち入居者がいる戸数は862戸、入居率は57.6%でございます。
あと、入居可能、政策的空き家について伺うということで、現在、市営住宅の空き家数、これは634戸でありまして、そのうち入居可能な数は263戸、政策空き家は371戸となっているところでございます。
あと、家族用、単身用、汎用の戸数、それぞれの入居可能な空き家戸数を申し上げます。
市営住宅の住戸は、先ほど申し上げました1496戸ございます。そのうち家族用住戸の戸数は1411戸、単身用住戸の戸数は75戸、単身での入居も可能な汎用住戸は10戸となっているところでございます。
家族用住戸の1411戸のうち空き家は618戸となっており、入居可能な空き家数は247戸となっています。
単身者専用の住宅75戸のうち空き家は11戸となっており、全てが入居可能な空き家となっています。
汎用住戸数の10戸のうち空き家は5戸となっており、全てが入居可能な空き家となっています。
なお、入居可能な空き家につきましては、順次修繕を行い、入居者を募集していく予定でございます。
以上でございます。
318 ◯13番(山本貴美子君) 空き家が物すごく多いということ。政策的空き家、汎用戸数、こういった話がありましたけれども、ちょっと聞き慣れない言葉の方も多いと思うんですけれども、その辺り説明をいただけたらと思います。
319 ◯建設部長(清水久伸君) まず、政策空き家と申しますのは、これから廃止していくものにつきましては募集はしないというところ。あと、大きな改修をしていきたいというものも政策空き家に入ります。
それと汎用というのは、単身でも入居はできますし、家族でも入居ができるというものが汎用という言葉を使っているというところでございます。
320 ◯13番(山本貴美子君) 今、随時募集が行われていると思うんですけれども、こういった随時募集とか定期募集の戸数、それの応募状況について伺います。
321 ◯建設部長(清水久伸君) 令和5年度の公募状況ということで申し上げます。
第1回定期募集が世帯用、いわゆる家族用ですね。世帯用が公募数10戸に対して応募数が8、倍率が0.8倍。単身用、これは60歳以上のものを単身用と呼びます。単身用が公募数が1戸に対して応募数が10、倍率が10倍。
第2回の定期募集、これに関しましては、世帯用、公募数が7戸、応募数が5、倍率が0.7倍。単身用、公募数が1戸、応募数が5、倍率が5倍。
随時募集でございますが、募集住戸が74戸あったものが申込み数が7戸あった。74戸のうち7戸あったという状況でございます。
以上でございます。
322 ◯13番(山本貴美子君) 単身用が物すごく人気といいますか応募が殺到している状況なんですけれども、そういった意味では単身用を増やしていくことが求められているのかなというふうに思います。
空き家対策として、募集しても応募が少なく空き家が増えている状況が先ほど空き家戸数を聞いた中であったんですけれども、敦賀市が現在行っている市営住宅の空き家対策を伺います。
323 ◯建設部長(清水久伸君) 市営住宅の空き家対策といたしましては、まず、ハード面についてですが、令和3年3月に改定いたしました、先ほど申し上げました敦賀市公営住宅等長寿命化計画において、外壁ですとか屋上防水の改修といった安全性を確保するものや耐久性を高めるもの、そしてまた居住性を向上させるものなどの改善を費用の平準化を図りつつ優先順位をつけて計画をしており、これに基づき市営住宅の改修を進めているところでございます。
エレベーターの設置ですとか、浴槽、給湯器の設置など、入居者が使いやすくなるような整備を順次行っており、今年度は新津内5号棟にエレベーターを設置する工事を現在行っております。また、新たに9戸の住宅に浴槽、給湯器の設置工事を行っているところでございます。
また、ソフト面につきましては、従来の抽選会により入居を決定する定期募集に加えまして、ホームページなどを通して随時入居の募集を実施することですとか、家族でも単身でも入居可能な汎用住宅を敦賀市独自で設置することで、空き家が減少するよう努めているところでございます。
以上でございます。
324 ◯13番(山本貴美子君) こうしたいろんな対策を講じながらも、条件が合わずに入れない方も実際には多くおられるというところですけれども、空き部屋を減らすためにも入居資格の要件を緩和すべきだと思います。
平成21年に公営住宅法が改定されて、貧困世帯が増えたことを理由に、入居基準の収入分位25%を月収20万円としていたものを、これを15万8000円に下げてしまいました。
こうした中で、今まで月16万円収入のあった人が入れなくなったり、入っていた方については超過収入、そして5年たつと高額所得ということで家賃が物すごく10万円になったり、出ていかなければならない、こういった状況があるわけなんですけれども、市独自で新婚世帯、子育て世帯の入居基準を収入分位50%である月収25万9000円と設定している自治体もあります。
ぜひ敦賀市でも若い世帯が入居できるように新婚世帯、子育て世帯の入居基準を緩和すべきと考えますが、いかがですか。
325 ◯建設部長(清水久伸君) 市営住宅の入居者資格における収入要件は、公営住宅法第23条にて定められておりまして、「入居者の心身の状況又は世帯構成、区域内の住宅事情その他の事情を勘案し、特に居住の安定を図る必要がある場合として条例で定める場合」が裁量階層世帯として緩和されています。
本市においては、子育て世帯として小学校就学前の子供がいる世帯ですとか18歳未満の者が3人以上ある世帯については裁量階層世帯としています。本来、月額所得が15万8000円以下であることを入居の収入要件としておりますが、裁量階層世帯の場合は、本市の場合、この収入要件が21万4000円以下まで引き下げられます。
自治体によっては、先ほど議員おっしゃられたところでございますが、この裁量階層世帯の収入要件を25万9000円以下としているところもあるということは把握をしております。
しかし、市営住宅では月額所得が31万3000円を超えると退去しなければならないという高額所得者という制度があり、裁量階層世帯の収入要件を引き上げると、少額の所得増加により市営住宅を退去する必要が生じるなどのリスクが発生するというふうに考えているところでございます。
また、本市においては、現行の裁量階層世帯の収入要件である21万4000円以下というところで、市営住宅の目的であります民間住宅への入居が困難な住宅困窮者を網羅できると考えておりますので、裁量階層世帯の要件は現行の21万4000円以下を継続したいと考えているところでございます。
以上でございます。
326 ◯13番(山本貴美子君) でも先ほども言いましたように、月収21万4000円を超えてしまって、5年たって家賃が10万円という方も実際におられるわけなんですよね。そして出ていかなければならなくなった。そして出てしまった後に、じゃ誰か入るのかといったら入れないというのが起こっているわけなんです。
新和町1丁目は6割が市営住宅です。和久野団地なんですけれども。区長さんのお話ですと、団地の高齢化が進み、子供会、体協の活動はもちろんのこと、役員や組長、民生委員の成り手がいない。このままでは町内会活動ができくなり、数年後には解散せざるを得なくなる。まちづくりの観点から、市営住宅に若者、壮年層が入居できるよう収入基準を見直してほしい。こういったことを言われています。
桜ケ丘団地や松葉町の三楽園団地など大きな団地を抱える地区も同じ悩みを抱えておられます。
まちづくりの観点から、そして若い世帯の暮らしを応援するために、裁量世帯を収入分位の月収21万4000円から25万9000円、そして18歳未満の子供が3人いる世帯というふうに言わずに、3人に限定せずに、ぜひそういった方々も入居できるように。これは法律の範囲内だと思うんですね。ぜひ法律の範囲内でできる限りの手を打って、入っていただける方を増やすべきだと思うんですけれども、いかがですか。
327 ◯建設部長(清水久伸君) 現時点では今申し上げたとおり21万4000円、これを変える予定はございません。ただ、今後の周りの状況が変わっていくというような状況になれば、当然それは考えていかなければいけないというふうに考えているところでございますが、現状21万4000円ということで御理解をいただきたいと思います。
328 ◯13番(山本貴美子君) ぜひその状況を変えていただいて、前向きに裁量世帯を緩和していただけたらと思います。
これまで高齢の方や障害のある方しか単身入居が認められなかったんですけれども、平成23年に公営住宅法が改正されて、同居親族の要件というのが廃止されたんです。今までは同居している方がいない場合は、高齢者とか障害のある方以外は同居人がいないと入れなかったんですけれども、今は単身でも入れるようになったんですよ。でも敦賀市ではそれを変えていないというところで、敦賀市でも若い単身者が入居できるように同居親族の要件をなくすべきだと考えますが、いかがですか。
329 ◯建設部長(清水久伸君) 本市では、市営住宅への入居申込み要件として同居親族がいることを条例に規定しており、いない場合には申込書をお渡しできないことや申込書の受付ができないことがございます。
令和2年度から家族用住戸を先ほども申し上げました汎用住戸として、若い単身者も入居することができる住宅として募集することを開始しており、若い単身者が入居を希望した際には汎用住宅への入居を勧めているというところでございます。
330 ◯13番(山本貴美子君) それでも、先ほどお聞きしましたけれども汎用住戸は10戸ですよね。もっともっと増やすべきじゃないんですかね。いかがですか。
331 ◯建設部長(清水久伸君) 単身による入居希望が増加する中、募集可能な単身用住戸が慢性的に不足していたことから、令和3年1月に敦賀市営住宅単身入居事務取扱要領の改正を行って、単身用住戸を59戸から75戸に増加、新たに単身での入居も可能な汎用住戸を10戸と見直しをしたところでございます。
汎用住戸は、家族用住戸を単身者でも入居可能な住戸として設定したものでありまして、家族用住戸への入居を必要とする世帯の入居が阻害されない範囲で、今後も住戸数の拡大を行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。
332 ◯13番(山本貴美子君) 阻害しない範囲でと言われましたけれども、家族用の市営住宅の空きについてもかなりの数がある中で、やはり汎用を増やすべきだし、また、そのことをもっともっと宣伝して、必要としている方にこの情報が届くようにしていただけたらというふうにも思いますし、高齢者や障害のある方など体が不自由な方が住みやすい団地の1階とか、2階建ての市営住宅、和久野団地とか桜ケ丘にもあるんですけれども、こうした2階建ての市営住宅を汎用住戸として募集すべきと考えますが、いかがですか。
333 ◯建設部長(清水久伸君) そういった提案も真摯に受け止めながら、住戸の拡大というところで、いろいろな状況とか条件とかございますので、それはこれから考えていきたいというふうに考えてございます。
334 ◯13番(山本貴美子君) ぜひ前向きに考えていただくように、よろしくお願いいたします。
あと、大阪の自治体なんかで見ていますと、市営住宅の目的外使用ということで、学生向けのシェアハウスをしているということもありました。
ぜひ敦賀市でも福井大学、今、大学生に家賃補助していますけれども、こうした福井大学の学生、また看護大学の学生に貸出ししてはいかがかと思いますが、いかがですか。
335 ◯建設部長(清水久伸君) おっしゃるとおり、例えば名古屋市など一定数以上の学生が流入する一部の政令指定都市ですとか中核市では、各大学と連携をし、協定を結び、市営住宅の単身入居の年齢要件を引き下げることで大学生を積極的に受け入れるケースがあることは把握しているところでございます。
敦賀市にも市立看護大学などがありますが、専科大学のため人数が少ないことに加えて県内や市内出身者が半数近くに上ることから、需要を確保し続けることは難しいというふうに考えてございます。
また、本市では若い単身者が入居可能な汎用住宅を整えております。現時点でも、市立看護大学の最寄りにあります三楽園団地で2件の汎用住宅を随時募集しているというところでございます。
以上でございます。
336 ◯13番(山本貴美子君) そういった方も大学生も入ってもいいということでしたら、そういう情報を大学や高校、そういったところにも流していただけたらというふうに思います。
市営住宅なんですけれども、住民税や国保税などを滞納していると市営住宅には入居できません。公営住宅法にも施行令にも、こうした入居資格に税の完納の条件はありません。公営住宅管理標準条例も、前は入居資格がない事例として国税や地方税を滞納しているということ、こういった人は入居資格がありませんよということにしていましたけれども、これも平成30年になくなっているんです。
敦賀市でも市税の完納要件をなくすべきと考えますが、いかがですか。
337 ◯建設部長(清水久伸君) 本市では、市営住宅への入居申込み要件として市税を滞納していないことを条例に規定しておりまして、滞納があることが判明した場合には、申込書をお渡しできないことや、申込書の受付ができないことがございます。
市営住宅は、民間の賃貸住宅に比べ低廉な家賃であることはもとより、住宅の維持管理や修繕においても多額の税金が使われることに鑑みますと、本市におけるほかの行政サービスと同様に、税金を原資とした行政サービスの提供を受けるために守っていただくべき要件であると考えます。
市税の納付誓約を提出し、分納されている方もいらっしゃるかとは存じますけれども、これも他の行政サービスと同様、不公平のないように完納要件を維持することは必要であると考えているところでございます。
以上でございます。
338 ◯13番(山本貴美子君) 条例を、ぜひそれを変えていただきたいわけです。
国も入居希望者の事情は様々で、税を滞納している場合でも配慮すべき場合もあるんだということで、かつて税金を滞納している人は入居資格はないと言っていたのをやめているわけなんですね。
ぜひここを改善していただきたいのと、あとは保証人についても、令和2年2月に国土交通省住宅局は、入居希望者の努力にもかかわらず保証人が見つからない場合には保証人の免除を行うということを通知を出しています。保証人がいなくても申し込めるようにすべきと考えますが、いかがですか。
339 ◯建設部長(清水久伸君) 先ほどの市税の完納要件というのは、繰り返しになりますけれども、この完納要件を維持することは必要であるというふうに考えてございます。
それと、保証人の関係ですね。市営住宅入居要件の連帯保証人につきましては、国としては保証人ありきの運営方針から転換すべき旨が示されておりますが、地域の実情に応じて運営自治体が適切な対応を取ることとなっております。
現時点において、連帯保証人要件を撤廃した県内の市町はなく、永平寺町が県内で唯一、家賃債務保証業者による保証があれば保証人に代わるものとして認めているところでございます。
保証人を確保していただく意義といたしましては、家賃の滞納への対応のほかにも、入居者の方が孤独死された場合や事故で意識不明となった場合など、万一の際に関係者への連絡や入居者を代理しての手続、遺品の片づけなどの対応をしていただくことがあります。
県内他市では、やむを得ない事情が認められる場合の免除規定を設けて、入居希望者ごとの状況に合わせた運用がなされているところでございまして、本市においても、現行の条例及び施行規則にある免除規定に基づき、柔軟に対応していきたいと考えているところでございます。
340 ◯13番(山本貴美子君) 国のほうも緊急連絡先の登録をもって入居を認めればいいというふうなことを通知にも書いてあります。
そういった面で、保証人がいなくて市営住宅に入れないんだという方がおられるこういった御時世の中で、そういった方々が市営住宅に入って安心して暮らせるように敦賀市としてすべきだと思うんです。
先ほども言いましたけれども、これは福祉なんですよ。その立場でぜひお願いしたいと思います。
住まいは人権、憲法第25条を保障する生存権の土台です。その観点で考えることができないのか。
私、本当にこれ、いつも何回もやっている質問なんですけれども、なかなか進まないのが残念で仕方がないんですけれども、でもやっぱり大事だと思いますので、これからも求めていきたいと思いますし、入居者が増えると住宅も長持ちします。空き状態が続くとやっぱり傷みますね。家賃収入も増えるし、まちも活性化します。ぜひ入居の資格要件の改善を前向きにこれから検討していっていただきたいと思います。
市長も替わったことですし、いかがですか。
341 ◯市長(米澤光治君) 議員がこの件についてずっと取り組んでこられた、議会でも何度も質問されていることは承知しています。
その中で、先ほども話がありましたけれども、いろんな社会的な情勢とかも見ながら、いろいろ検討していくところはあるんだというふうに思っていますし、そのように答弁もさせていただいていたかと思います。
いろんなところで今現在は、どちらかというと議員がおっしゃられていることに対して、そこはまだ変えるつもりはありませんという答弁をさせていただいておりますけれども、一方で、また条件が変わってきたらとか環境が変わってきたらということも申し上げさせていただいておりますので、今後、引き続きこちらとしても、先ほど言われたように生存権の一番大事なところでもありますから、引き続き検討していきたいというふうに思っています。
342 ◯13番(山本貴美子君) ぜひよろしくお願いいたします。
次に、特定公共賃貸住宅の空き状況について伺います。
建築されて20年以上たつのに家賃が高過ぎるということで、3LDKで8万円、2LDKで6万7000円ということで、これに駐車場や共益費がプラスされるんですね。
こうした特定公共賃貸住宅の空き状況、そして今後、用途変更して市営住宅として入居者を募集すべきと考えますが、いかがですか。
343 ◯建設部長(清水久伸君) 特定公共賃貸住宅、特公賃ですね。これが市営和久野団地1号棟に4戸、市営和久野団地2号棟に4戸で計8戸を現在管理しております。このうち空き戸数が5戸となっております。
空き部屋の期間については、最短で2年、最長で13年となっているところでございます。
それと、特定公共賃貸住宅は中堅所得者に対し優良な住宅を供給する目的で建設したものでございます。特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律に基づき、国の補助を受け建設しておりまして、公営住宅法に基づく低額所得者に対する賃貸を目的とした公営住宅とは建設目的が異なります。
したがって、特定公共賃貸住宅を公営住宅に転用はすることができないとされておりまして、用途変更についてはできないものと認識しております。
本市では現在、特定公共賃貸住宅の入居について、他市町からの移住者であるとか、かつ子育て世帯に該当する場合、または新婚世帯に該当する場合に、最長2年間にわたり家賃補助を行う移住者・新婚世帯家賃支援事業を令和3年度より開始しており、該当者については実質家賃を下げた形で入居者を募集しているところでございます。
以上でございます。
344 ◯13番(山本貴美子君) 募集しているけれども入ってきていないという現状ですね。これを何とか変えていかなければならないと思います。ぜひ検討をお願いします。
団地の空き地対策ですけれども、和久野団地、桜ケ丘団地の空き地の活用について、市長の見解を伺います。
345 ◯総務部長(芝井一朗君) 私から、和久野住宅の跡地につきましてお答えさせていただきます。
和久野住宅跡地につきましては、庁内関係部局での行政施設移転等の協議のほか、不動産業会、金融機関を交えた市有財産利活用研究会において有効な活用策を検討しているところでございます。
実際、土地が広いということで、活用方法の決定に時間を要しているところでございますが、周辺環境もよい場所でありまして、それを生かした活用ができればと考えているところでございます。
いずれにしても様々な活用が想定される土地ですので、今後も各種計画との整合性に配慮しながら幅広く議論を重ね、有効に利活用できるよう検討してまいりたいと考えております。
346 ◯13番(山本貴美子君) ぜひ地区の皆さんとも相談して進めていっていただきたいと思います。
最後に、困窮者への食料支援です。
コロナ禍による失業、廃業、そして年金が十分でない方、物価高騰で生活が困っている、こうした市民が増えていると思います。
市長の現状認識と、敦賀市としての今後の対策について伺います。
347 ◯市長(米澤光治君) 本市の現状ということでございます。
新型コロナウイルス感染症に対する特例的な制度が令和4年度に終了したということで、その後、敦賀市の自立促進支援センターに寄せられております生活困窮者の相談数が増えているということについては承知をしております。
生活困窮者への支援は、御承知のように生活困窮者自立支援制度において継続的に行っているところです。この制度と、それから生活保護の制度と合わせてセーフティネットとしての役割を担っているというふうに認識をしておりまして、引き続き取り組んでいきたいと思っております。
348 ◯13番(山本貴美子君) 現在、敦賀市内で食料支援が行われているんですけれども、どのように把握されていますか。
349 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市が関わっている事業や敦賀市自立促進支援センターが行っているものについては把握をしております。
また、令和5年4月から新たに敦賀市自立促進支援センターにおいて、福井県の事業である生活困窮者あんしんサポート事業を実施しており、お米、レトルト食品などの食料品やラップ、トイレットペーパーなどの生活用品を生活困窮している相談者の方に配布しているところでございます。
以上です。
350 ◯13番(山本貴美子君) 自立支援センターでという話がありましたけれども、ぜひ市役所や公民館で常設のフードドライブの窓口を設置してはいかがですか。伺います。
351 ◯福祉保健部長(池田啓子君) フードドライブとは、家庭で余った食品などを集め、必要とする団体へ寄附する活動であると認識しております。
常設のフードドライブの窓口を設置するということは今のところ考えておりませんが、本市においては、去る11月25日につるが環境フェアを共催し、昨年に引き続き、そのイベントの中でフードドライブを実施しているところでございます。
以上です。
352 ◯13番(山本貴美子君) ぜひこれを常設していただけたらなというふうに思います。
食品企業の規格外を広く提供してもらったり、様々な団体、グループで集めた食料を保管する場所、食料を管理する人が必要です。
敦賀市でもフードバンクが必要と考えますが、敦賀市の見解を伺います。
353 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 本市におきましては、行政主体でのフードバンクの活動は実施しておりませんが、2022年9月に設立された福井県フードバンク連絡会から敦賀市自立促進支援センターが食品の提供を受け、食料支援を求める方に配布をしております。
また、自立促進支援センターでは、先ほど申し上げました生活困窮者あんしんサポート事業、これは県の事業ですけれども、これを活用して生活困窮者への食料支援に取り組んでおり、これがフードバンクの役割を担っていると考えております。
以上です。
354 ◯13番(山本貴美子君) こども食堂のネットワークや、また嶺南社保協でも食料支援をやっている中で、集めた食料品を置く場所がない、そういったことで困っています。こういったもので行政が手助けしていただきたいと思っているんですけれども、そのことについての考えを伺います。
355 ◯福祉保健部長(池田啓子君) 市役所や公民館などの公共施設にフードドライブの窓口を常設することは、食料品を取り扱う観点から管理や衛生面での問題もあり、安全に提供できるかどうかが課題となっておりますので、今のところ考えておりません。
以上でございます。
356 ◯13番(山本貴美子君) ぜひ考えていただきたいというふうに思います。
国連で採択された持続可能な開発目標、SDGsの原則は、誰一人取り残さないというものです。目標の1番は貧困をなくそう、2番は飢餓をゼロにということです。ぜひ地方自治法、自治体の仕事として取り組んでいただきたいというふうに思います。
以上で終わります。
357 ◯副議長(中道恭子君) 以上で本日の一般質問を終わります。
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358 ◯副議長(中道恭子君) 次の本会議は、明日午前10時から再開いたします。
本日はこれをもって散会いたします。
午後6時37分散会
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