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平成20年 8月21日 農林水産業振興対策特別委員会-08月21日−01号

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  1. 福井市議会 2008-08-21
    平成20年 8月21日 農林水産業振興対策特別委員会-08月21日−01号


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    DiscussNetPremium 平成20年 8月21日 農林水産業振興対策特別委員会 - 08月21日-01号 平成20年 8月21日 農林水産業振興対策特別委員会 - 08月21日-01号 平成20年 8月21日 農林水産業振興対策特別委員会             農林水産業振興対策特別委員会 顛末書                              平成20年8月21日(木)                                   第2委員会室                                午後2時02分 開会 ○近藤委員長 農林水産業振興対策特別委員会を始めさせていただきます。  なお、浜田委員におかれましては、欠席との連絡を受けていますので、よろしくお願いしたいと思います。それでは本委員会に付託されております農林水産業振興に対する諸問題について調査研究を行います。それでは、お手元にございます調査案件表に沿って調査に入ります。  まず、耕作放棄地対策についてを議題といたします。理事者の報告を求めます。 ◎松井農政企画課長 (報告) ○近藤委員長 ただいまの報告に対して御質疑ございませんでしょうか。 ◆見谷委員 この耕作放棄の課題ということで、ここにまとめてありますが、これらは以前からわかっているのではないか。それを今ここに課題として上げて、対応策としていろいろ上がっておりますけれども、今までの対応策というんですか、制度上のパンフレットに書いてあるようなことが羅列してあるだけですが、具体的にどう取り組んでいくのかというのは何もお示しされておりません。私は限界集落のことも2年ほど前からいろいろ質問しておりますが、そのときから高齢化になるのもわかっているし、中山間地域に関する問題もいろいろあると思うんですけれども、具体的に福井市の農政をどうしていくのか。この資料を見ていても何か希望が持てるような取り組みがなく、独自性もないように思うんですが、その辺の認識をお示しいただきたい。 ◎松井農政企画課長 具体的な取り組みということでございますが、こちらの対応策の項目で上げました耕作放棄地解消の方策の中の、特に6番目の新規需要米の作付けにつきましては、中山間地域においても米ならつくりやすいというようなこともありますし、さらに交付金につきましては国が、来年度は産地づくり交付金とは別枠でさらに交付金を考えたいというような話もありますし、飼料用米とか発酵粗飼料というのはまだ始まったばかりですので一気にはふえておりませんけれども、これから市としてもこの部分については推進していきたいと考えております。また、その上の⑤の米以外のもので、何か付加価値の高い農産物ができないかということで、例えば本郷地区以外に清水地区のほうでは山内町でも今47アールほどイチジク栽培を始めておりますし、清水畑町のブルーベリーも徐々に本数をふやしていまして、将来的には4ヘクタールほどイチジクとブルーベリーを扱っていきたいという動きもあります。  また、殿下地区のほうでは今、通常の在来のそばを栽培しておりますが、美山地区の南宮地そばを殿下地区で栽培していく。殿下地区は中山間地域ですので、ほかのそばとの交雑ということが避けられますから、ある意味、南宮地そばをそのまま育てて普及していく地域としては適しているのかなと思いますが、そういう形でのそばの推進、そこで加工して販売までするという一環した流れまで行う取り組みがほかでもできないかと考えております。  あと、山合いの、既に所有者でも自分の農地がよくわからない部分について、資料1ページのほうに書かれている耕作放棄地の全体調査の中で、多分赤(森林・原野化している等、農地に復元して利用することが不可能な土地)に分類されていくと考えております。そういうものにつきましては林地化していく形になるわけですが、赤に区分された農地についてはさらに利用できる農地と利用できない農地を明確に区分していきたいと考えております。  また、大きな面積ということで考えますと、肉用牛の水田放牧が今はまだ殿下地区のほうで1.2ヘクタールほど実施しているだけですが、これらについてはかなりの規模の部分を放牧地として利用することができます。ただ、今、畜産農家が飼料価格の高騰でかなり疲弊しておりますから、頭数が伸びていないということもあります。しかし、これはまだ意向だけですが、畜産もやってみたいというようにおっしゃっている認定農業者もございます。ですから、認定農業者にそういう農地の利用を促進していくということも図りながら、そういう方向性も考えていきたい。  一気に何か進むということはないと思いますが、今ある方策を十分利用していきながらこの耕作放棄地の全体調査の結果に基づいて利用の計画を練っていきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 ◆見谷委員 今、耕作放棄地の解消計画をまとめるとか、先ほど付加価値の高い農産物の生産調整作物としての米粉用米とか飼料用米に政府が補助金を出すとか、先ほど言った現地調査はことし国から指示が出されてきたものだと思うんですが、いつも皆さん方がおっしゃるのは、農政というのは国からおりてくるものだから、どうしても国の考えに追随するということが多いと言います。でも日本じゅう探せば福井の地域性とか、また中山間地性、いろいろとあると思うので、先ほど私が尋ねたかったのはやっぱりそういう地域性をもっと生かした、先ほどイチジクの話もありましたが、きょうの新聞にも出ていますけれども、71アールしか栽培されていない。それが果たして特産品になるのか。また、今そばのこともおっしゃったけれども、それなら福井市のそこらじゅうでそばを育てているけれども、また南宮地そばを普及したいとかいろいろ言っておられるけれども、果たしてこの近辺でつくっているそばはどういう品種のそばかというのを聞かれた場合には何もわからないと思う。やっぱり本当に美山地区の南宮地そばがうまいと思って福井の特産にしようと思うんだったらそれなりの気構えでしないことには、その辺の雑種をまいているのが福井のそばだとか、美山そばというのでは話にならないのではないか。
     中山間地域を利用してもっと皆さんが、農政に取り組む気になれば、高齢者の方が多いんですけれども、小さな地面でも集約していけば大きな面積になっていく。そういう中で高齢者の方に希望の持てる農業ができるんじゃないか。そういうようなものを打ち出していかない限り、いつも農政は国の政策であり、上からおりてきて追随していくという考え方しかできないのではないか。それではおかしいと思うんです。  例えば、説明資料に団塊の世代の就農とか若い世代の就農とかと書いてある。この人たちに対する対策を何か考えているんですか。例えば、農政塾や農業塾というんですか、そういうのを一遍、5年なり10年先を見据えて考えてみるとか、または今こういう耕作放棄地があり、こういう団塊の世代で農業に取り組みたい方に対する情報の発信などをしているのかどうか。こういう具体策が何も見えてこないと思うんです。そこら辺は日々仕事はされているんだと思うんですけれども、そういう政策が出てこない。こういう場に考え方が出てこないことを私は非常に不満に思うんですけれども、その辺はどうお考えですか。 ◎松井農政企画課長 全国的にいろんな取り組みがされている事例はあります。そういう意味では今委員が御指摘されましたことは確かにそのとおりでありますので、我々としても今後、一歩一歩そういうものに近づくように努力してまいりたいと考えております。  新規就農者につきましては、今、確かに県にかなり比重が多くなっておりますし、また、本当に頑張っている認定農業者のところへ新規就農者が住み込みで入って技術を習っていることも市内の認定農業者の中では行われているわけですけれども、それらにつきましても市としてどう積極的にかかわっていけるかということも今後考えていきたいと思います。 ◆見谷委員 いつもそういうお答えですが、これ以上は申しません。次の委員会等にはどう取り組んでいくのかということを、もう少し明確に出していただきたい。我々も個別に意見があれば、また申し上げたいと思いますけれども、何か希望が見えないです。 ◆加藤委員 前後してしまうかもしれませんけれども、最初に聞けばよかったのかと思うんですが、まずこの耕作放棄地はいろいろ考え方はあるかと思うんですが、まず定義といいますか、どういったものを指すのか。それと農業振興地域の農地や、また市街化区域の中の農地などいろいろあると思うんですけれども、その辺はどうとらえているのかお答えいただきたい。 ◎松井農政企画課長 農林業センサスの調査の中で耕作放棄地といいますのは、過去1年以上何も作付けがされていなくて、かつ今後も耕作する予定がないものとなっております。ただ、この農地の面積の前提といたしまして、既にもう原野化してしまっている、林地化してしまっているものは除くとなっており、ここでいう耕作放棄地は、先ほど全体調査の中で御説明しました赤の部類の部分になりますが、回答する農家の主観が入りますが、大部分は入っていないと考えられます。例えば2000年農林業センサスと2005年農林業センサスの経営耕地面積の差は803ヘクタールあります。ただ、実際農地の転用ということで宅地化になったものは、年間大体30ヘクタールぐらいずつですので、5年間で150ヘクタールぐらいだと思います。残りの650ヘクタールにつきましてはいわゆる原野化というか、調査に回答する人が耕作放棄地ではない、もう原野化したと考えている農地があるわけです。ただ、それだけでもないんですが、例えば、土地は持っていても農家ではなく、全部貸していたりという、いわゆる土地持ち非農家というところもあるんですが、土地持ち非農家でも1反ぐらいは自分のところの食べる分として残しておく場合もありまして、そういう農地はここに反映されてきません。ですから今の803ヘクタールの中にはその部分も含まれるとは思いますけれども、原野化された部分がかなり多く含まれているわけです。これにつきましては、市街化農地も全部含んだ面積ですので、市街化農地がこの時点でどれだけかというと多分200ヘクタールぐらいだと思います。前後はするかもしれませんがその程度だと思いますけれども、それらも全部含んだ農地です。  ですから、この農林業センサスであらわれる経営耕地あるいは耕作放棄地の面積というのはまさしく現況で経営耕地面積、そして耕作放棄地という感じでとらえていただきたいと思います。 ◆加藤委員 ちょっとよく知らないので、資料に耕作放棄地を緑、黄色、赤と区分して色分けしてありますけれども、赤は本当に原野化していると、ある程度イメージはわきますけれども、特に黄色で色分けする部分の土地については大体どのような状況になっているものを指すのですか。 ◎松井農政企画課長 これらにつきましては国からマニュアルが出ておりまして、そのマニュアルの中で黄色は、例えば区画が狭小なことから区画整理や農道の整備が必要である。そういう整備をしないと耕作が続行できない。あるいは排水条件が悪く、客土や暗渠排水の整備が必要である。特に集団的なまとまりがある農地の中でその部分だけが耕作放棄地になっているところは、何らかの手だてをして復元することが望ましいという国のマニュアルとなっております。ですから、通常の農機具で耕地すれば何とかなるというものが緑でして、大きな土木機械を入れないと耕作できないというものが黄色になると思います。赤はまさしく開墾と同じくらいの能力をかけないとだめなところ、あるいは完全に林地化しているところとか、いわゆる費用対効果を考えても全くむだである。あるいは、よしんば再開してもまた周辺の状況を見るとすぐまた林地化してしまうだろうと思われるようなものは赤色になるというようなことです。 ◆加藤委員 それで今、福井市で緑、黄色、赤というものをこれから調査をかけて、これから出すんだろうと思います。ただ、今、資料のこの下に書いてある耕作放棄地解消の方策というところで、実態は調査しないとわからないと思うんですが、例えば、新規就農者がやりたいと思っても、この前、この委員会で市内視察もしましたが、特に清水地区だったか、山間部のほうにちょっと入ったところでしたが、黄色になるか赤になるかわかりませんが、そういった状況では、ここでやってくれといってもなかなかやりにくいと思うし、どういったところを新規就農者に提供するのか。それと、企業も参入できるんですか。 ◎松井農政企画課長 企業参入につきましては、国もある意味推進していくという方向性ですけれども、今のところまだ企業のいわゆる農業の部分が何%必要とか、役員のうちの1人以上が農業に常時従事していなければいけないという規制はあるんですが、基本的には企業の参入によって耕作放棄地が解消できるという方向性であれば、それは推進していくというような国の考え方でございます。ただ、今、福井の場合、企業側から、そういう要望をほとんど聞いておりませんので、余り期待はできないとは考えております。  また、耕作につきましてはやはり最終的には所有者の考えもありますし、集落の考えもありますので、調査に基づいて、特に赤色につきましては農業委員会のほうで農業委員が再度現地を回りまして確認して、その後、これを農地にするか非農地にするかということは振り分けを農業委員会にかけて決定していくことになりますので、十分そういう注意を払いながら進めていく形になると思います。 ◆加藤委員 それと、畜産農家による利用というのも一つの方策として上がっていますが、特に肉用牛の水田放牧と書いてありますが、現実的には福井に畜産農家はそんなにいないんでしょう。それと、こういうことに土地利用をするには農地転用か何かしなくていいんですか。 ◎松井農政企画課長 まず、転用につきましては、まさしく転作として認められている中身ですので、水田の農地のまま放牧するということです。  それから、今、畜産農家が5戸ありまして、ただ、そのうちの1戸はもう既に5頭ぐらい飼育しかしていなくて、多分もう来年度はやめたいという意向を聞いているんです。あとほかに主に肉用牛だけを扱っているのは、来年度やめる意向を示している方を含めて4戸です。要するに殿下地区に2カ所、麻生津地区で1カ所、それから甑谷町で1カ所、社北地区で1カ所あるんですけれども、ここは乳用牛が主で、ただ肉用牛も扱っていると。そこは11頭だけ肉用牛も扱っているというところです。全部で265頭の肉用牛を今のところ飼育しております。ただ、場所によってはかなり遠くまで運搬をしなければいけないとかそういう問題もありますので、できれば耕作放棄地に近いところでまた新たな畜産農家が出てきていただければ、それにこしたことはないんですが、この放牧が一番面積的にはかなりカバーできますので、そういう可能性も探っていきたいということです。 ◆谷口委員 耕作放棄地の問題だけれども、実は今ほど農業委員会にお任せしてという話があったけれども、その前に休耕田の話をしたい。一つの例として、美山地区で、例えば500町歩田んぼがあったと。減反に300町歩、3割、30%になったので150町歩減ったということになりますと350町歩か。そうすると、その150町歩という数字の中に50町歩がここに書いてあります耕作放棄地として入っているというんです。それをずっと逆算して計算していくと、実際、30%というのは450町歩に対しての30%というのが正確な数字ではないかと思う。これを含めて現在やっているんだということで、これに対して今さら農業委員会に見てこいと言っても、そんなものは行けない、そんなことはできないというような話になってきているが、その辺まで正確に状況を把握しているかどうか。これはきのう出た話で、農業委員としてきている人が会合の席上で正確に話をしている。これは極端な悪い取り方をすると、だまして金を取っているのと一緒になってしまう。休耕田の補償をもらっているんだろうが、この辺はどういう解釈をするのか。 ◎松井農政企画課長 転作に関する交付金は作付けしないと交付されませんので、例えば水だけ張っている調整水田あるいは草刈りだけやっている自己保全田等はもちろん、耕作放棄地は当然のことですが、交付金は支払われてはおりません。  ただ、面積換算をどうするという問題は確かにあります。自己保全田にするのか、あるいはもう完全に林地化していて自己保全田としては見られないのか、いわゆる転作の面積、面積カウントの問題ですね。交付金は出ないんですけれども、面積カウントの問題はありますので、これらも調査を通して農業委員会とも調整をしながら図っていきたいと思いますが、確かに全国的にそういう問い合わせが国のほうにもあるようです。それらについては農業委員会とよく調整してやっていただきたいというのが国の考え方です。  ただ、今は米につきましては確かに転作率ということもあるんですけれども、国としましては、福井県は何千トンというふうに、米の生産量を割り当てているわけです。それは過去の実績に基づいて割り振っていくわけですので、今、この転作カウントの面積が多少ずれるようなことがあっても、それと全く同率で割当数量が変わってしまうという極端なところまではいかないと考えているんですが、ぜひともそういう生産割当数量が落ちないようなことも一方では考えながら実施してまいりたいと考えております。 ◆谷口委員 耕作放棄地を正確に調べることはお断りしますと言っています。何でかと聞いたら、そういう結論になったんだと。耕作放棄地を休耕田として今まで申請をしていたために、正確に調べることはできませんという。そんなことをやっているんなら、今さらやろうと言っても、そんなことができるのか。農業委員にやらせてもできないのではないのか。もっと第三者を入れてやるとか、何か方法を考えないといけないのではないのか。 ◎松井農政企画課長 この調査につきましては、国のマニュアルでは、例えば県職員あるいは国の農政事務所の職員等々も参加しながらやっていくというようなことも記載されているんですが、福井県の場合は自治体に任せるというようなことですので、農業委員会と農政企画課の職員で第1次的な調査をいたします。ただ、農業委員と農業委員会の職員が再度この赤の部分につきましては確認いたしまして、そして農業委員会の中で審議いたしますので、その中ではできるだけそごのない形をとっていくように努力してまいりたいと考えております。 ◆谷口委員 できるだけ頑張ってほしい、自分でもできるだけやれと言うのはわかるけれども、後日一遍改めて明確に話をしてください。本来ならば書面に書いてもらって、農業委員のみなさんに渡してもらうのが本来の筋だと思うので、できればそうしてほしい。 ◆今村委員 合併前の旧福井市にも該当する地域があると思いますが、特に合併3町村においては山が多いということで、現在、刈り入れ前の田にイノシシがかなり出没して、サツマイモを初めとした耕作物を食い荒らして畑などを荒らしているということなんです。ここに書いてありますように防止対策として有害鳥獣の捕獲とか電気さくの設置があるんですが、それぞれ捕獲する場合とか設置する場合、これはどこへどのようにしていいのか、またそれを地域住民にはどのように周知しているのか、その方法を教えてください。 ◎松井農政企画課長 集落ごとに申請してもらいますので、まずは農協の普及員の方に御相談していただければ申し込み方法については説明していただけますし、農政企画課のほうへ御相談いただいても申請の方法については御説明も申し上げますので、農協か農政企画課のほうへまず要望を言っていただければ結構かと思います。そんなに難しい申請書ではありませんし、作成につきましては職員もお手伝いいたしますので、よろしくお願いいたします。 ◆今村委員 有害鳥獣の場合は猟友会を通じて電気さくの設置もしていただけるらしいんですが、こういうのはそういう費用の負担はどういう形になるのですか。それと、電気さくの設置の補助金の割合とか、そういうものはどういうような割合ですか。 ◎松井農政企画課長 電気さくにつきましては、事業主体は2分の1の負担になります。補助は県市合わせて2分の1の助成になります。それから、おりにつきましても2分の1の補助でございます。 ◆今村委員 市と県が合わせて2分の1とは、どういうことですか。半分は設置地係の個人の負担ということですか。 ◎松井農政企画課長 そうです。これは基本的にはそこの集落や農家組合が設置するものに助成するというものです。農協にお話ししてもらえば説明してもらえると思います。 ◆鈴木委員 この耕作放棄地の対策の問題なんですが、何度か議会でも出てきたとおり、やっぱりどんどん広がっているということです。福井市だけに広がっているのかというとそうではなくて、やっぱり日本全国で広がっているわけです。そうなると、やっぱりいろんな対策を、各都道府県で頑張ってやっている。そして、市町村でも頑張っているというのはわかるんですけれども、やっぱり根本的な問題としては農業でどうやって食べていけるのか、この問題を解決していかないことには耕作放棄地の拡大の問題というのは解決できないと思うんですね。その中で今度国が進めている改革、品目横断的経営安定対策(水田・畑作経営所得安定対策)は名前が少し変わりましたけれども、制度内容としては価格がどんどん下がっていくということには歯どめはかけない、そういう内容になっています。今、やっぱりそういう中で日本の食料自給率もどんどん下がっていることを考えれば、自給率向上とあわせて国に農業政策の転換を求めることが大切じゃないかと思うんですけれども、その辺の考え方というのは福井市としてはどうなのでしょうか。 ◎松井農政企画課長 国の農政の大きな一つの課題は、農業生産コストの低下があります。そのためにはやはり大規模農業に変えていく。農業構造を転換していかなければならないということが一つ大きな課題としてあります。今回、WTOの農業交渉は決裂という形で終わりましたけれども、課題がなくなったわけではございませんので、必ずまた関税率の引き下げの課題は出てくるわけであります。その中で重要品目につきましては今回6%あるいは4%というような数値も合意寸前までいったわけですから、そういう意味では安心していられないわけです。また、14品目の関税率につきましても青天井では当然ありませんから、関税率の上限という問題も発生してきますので、米の価格ということについてはできるだけ国際水準に近づけるという努力は、これはどこの産業界でも同じでありまして、農業のベースアップというわけにはいかないのかとも思っております。ただ、食料自給率という課題も当然あります。ほかのものはなくても食料がなくてはもういかんともしがたいというようなこともありまして、食料自給率の向上という観点の中でいかに生産力を低下させないかという課題も当然ありますので、そういう中では現在の農業者への助成は当然必要ですので、その辺が極端に進むような風潮が見受けられれば、福井県あるいは福井市の農業が大きく傾いてしまう制度にいくようであれば、それは一課長が言うのもなんですけど、福井市として国へ意見をというようなことも考えられるわけですけれども、現段階の中ではそこまでは至っていないと考えております。 ◆鈴木委員 この耕作放棄地の問題を話すに当たって、先ほど見谷委員からもなかなか展望が見出せないというような話がありました。総農家数を見ても1995年から比べると約2,000軒近く減っている。現在の販売農家などの売り上げを時給に換算すると256円ぐらいになる。最低賃金の半分以下だと。ほかの産業ではまず考えられない状態になっている。こういうことを見れば、農業の基盤が傾いていくようであれば、市からも声を上げる必要があるとおっしゃいますけれども、もう既に傾いてしまっているという状況だと私は思うんです。やっぱり一つ大切なのは、例えば公共事業を発注するに当たっても最低制限価格というのは決まっていますよね。普通の労働者にしてみれば最低賃金というのがあって、何とかその産業で頑張る人たちの最低保障、最低の生活を保障する法的な枠組みというのが大体どの産業にもある。ところが、この第一次産業だけは輸入の自由化を許すような流れとともに、それをどんどん突き崩してきた。それが今、農業の根本的な問題になると思うんです。国に対してやはり農家の生活をきちんと守ってこそ食料自給率も向上するし、福井市の農業を守れるんだという立場で物を申していただきたいということを要望しておきます。  それと、この中に入っている耕作放棄地解消の方策の中の一つに市町村特認制度というのがありますが、福井市ではこの水田・畑作経営所得安定対策の規模要件の緩和、制度の利用として何か具体的に定めているのかどうかということと、この特認制度を利用した農家や集団が福井市では幾つぐらいあるのかを教えてください。 ◎松井農政企画課長 この特認制度を今回平成20年産米で活用を申請されたのは1農家でございます。水稲で3ヘクタールちょっとだと思いますけれども、基準は4ヘクタールですので3ヘクタールでは基準を満たさないわけですけれども、市町村特認制度を利用して還元しております。  市町村特認制度の基準ですけれども、規模的なことは上げておりませんが、福井市地域水田農業推進協議会というのがいわゆる転作について福井市の制度をどうしていくかを協議する組織の中でリストアップをいたします。各農協を通じてこの方は意欲を持っているので、面積は足りないが、ぜひ加入者リストに上げていただいて、そのリストの中に上がった人は希望要件が満たなくてもこの市町村特認制度で上げていきましょうという形をとっております。 ◆鈴木委員 福井市地域水田農業推進協議会はどういう方々が協議員として入っているのかだけ最後にお聞きしておきます。 ◎松井農政企画課長 福井市は当然入っております。それから、各4農協からの選出委員、各地区の農業者の代表者、土地改良区の関係者、消費者グループ連絡会の代表者、それから米穀販売商業組合の代表者、それから福井農林総合事務所からも部長に会員として出ていただいております。それから、福井市農業委員会の事務局、農業共済組合からも委員を出していただいております。そして、北陸農政局福井農政事務所の所長にオブザーバーをお願いしております。 ○石丸副委員長 きのう東京駅の八重洲口の地下へ行きましたら、スイカが1個4万2,000円の値段がついておりましたが、ああいう特殊品だからつくのかなと思いました。おいしいのかおいしくないのかはわからない。また、マンゴーが2個で1万2,000円という正札がついておりました。こういうふうな品種改良したいろんな果物が福井には少ないような気がするんですが、気候風土もありますけれども、そういう研究等はされているのでしょうか。その辺ちょっと教えてください。 ◎大久保園芸センター所長 ただいまのスイカの件でございますけれども、福井市でも金福すいかというのはつくりましたけれども、これも現在、少しずつでございますが栽培面積もふえてきております。福井における新しい品種の研究開発でございますけれども、新しいスイカということで銀福すいかというようなものも今、農林水産省のほうへ品種登録の申請をいたしまして、今年度調査を受けております。来年度の後半あたりには申請が通るのではないかというような見込みをしております。試験的にちょっと金銀のセットをつくりましたけれども、贈答用に使われた方からネーミングが非常にいいというようなことで喜ばれたという話を聞いております。  それと、これにつきましても来年度から少しずつでございますが、カブの生産農家にお願いいたしまして、少しずつ進めてまいりたいと思っておりますし、またほかの研究開発につきましては越前水仙等の栽培試験等、それからイチジクの品種に小さくて甘くておいしいものがあるわけですけれども、それをさらに大きく改良するような試験研究も現在進めております。 ○近藤委員長 ほかにございませんか。  (「なし」の声あり) ○近藤委員長 それでは、ほかにないようですので、質疑を終結いたします。  次に、養殖業における現状と対策についてを議題といたします。理事者の報告を求めます。 ◎堀川林業水産課長 (報告) ○近藤委員長 ただいまの報告に対し、御質疑を許可します。 ◆谷口委員 ちょっと一言だけ言わせてもらいます。ここに書いてある文章をすべて読ませてもらうと、現状維持でやる気が全然見えない。去年書いてあるものもおととし書いてあるものもほとんど変わらない。何か打開してやっていくというやる気があるのか。  例えば、ここに書いてある「ポンプの故障等により、養殖魚の全滅等の損害を受けるリスクがある」とか書いてあるけれども、故障は機械を設置したらあることだ。それから、選定のポイントとして単価が高いとか書いてあるけれども、そんなことばかり言っていたら何もできない。だからやる気があるのかと。陸上で養殖するなら、電気をどうするんだといったらこれから太陽光発電を使ってやるとか、それで節約して経費を安くするとかいろいろ方法はあると思う。そういうようなことをここに書いてくるのならわかるけれども、現状維持のままで何もやる気がないみたいな文章をつくってきて、はい、どうぞと持ってきたって、そんなものはどうにもならない。 ◎堀川林業水産課長 今、嶺北地区ではこういう養殖をやっておりませんでした。ただ、今回につきましては私どもとしましても、やはり今後の福井市の漁業を考える上で、やはり漁船漁業に頼るばかりでは将来的に難しいと考えまして、現状の中間育成施設を使わせていただきながら、どういうものが一番福井市に合うのか、また福井市でどういうものを養殖したほうが福井地区として活性化につながっていくのか、これらを考えながら少しさせていただきたいと思いまして、今回出させていただいた次第でございます。 ◆谷口委員 今、何でそんな厳しいことを言うたかというと、漁業資源の低下や、ここに書いてあるように最近の燃料高騰もあるだろう。こういうことがあった場合には、5年後、10年後を見ながら計画をつくっていくというのが行政の仕事ではないのか。そうなってくれば、5年先を見て小さくてもこういうことをしたい、そして大学なら大学と提携して研究してやっていきたいということをここへ出してくるのなら、我々もそれに対して真剣に話をしていきたいんだけれども、何か、とまっている感じがする。もう少し前向きに、何か手を加えて進んでいきたいということを出してきてほしい。 ◎多田農林水産部長 中間育成施設の活用につきまして、今回これから検討しようということで考え始めたのが正直なところでございます。いろいろ御意見などを賜りながら、皆さんのアドバイスもいただきながら今後、検討を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆加藤委員 関連ですが、今の谷口委員の話で、予算的にはこういった養殖業の事業に対して福井市はどれぐらい予算を使ってきたのですか。 ◎堀川林業水産課長 養殖につきましては、今まで予算を持っておりません。ただ、中間育成につきましては今年度も200万円という予算をいただいております。 ◆加藤委員 今、谷口委員も言ったように少しずつ何かこういった検討、魚種などいろいろ選定しながらしていって、また予算づけも少しずつしていくという方向性でとらえればいいのですね。 ◎堀川林業水産課長 これは予算に関係してまいりますので、私どもとしても来年度の予算要求の中でこの養殖の研究という部分については予算要求させていただきたいと考えております。 ◆鈴木委員 検討魚種が3つあるんですけれども、3つのうちトラフグとサクラマスは施設で成魚までの養殖が困難と書いてあり、アワビだけが施設で成貝まで養殖可能と書いてあるんですけれども、資料を見る限りでは、比較的手間がかからないだとか、高級感、単価が高いとか書いてあるんですけれども、もし予算がついた場合はアワビを養殖していく可能性が高いということですか。 ◎堀川林業水産課長 現在、全国のそういうところを調べますと、やはり漁港内も使えて、また陸上でも養殖できるという部分につきましてはアワビが一番多く、最終的に収益性という部分を考えますと単価的にアワビが合うのではないかなと考えておりますが、やはり今の段階ではアワビ一つだけとは考えておりません。一応、ここに3つ上げさせていただいている中をどうやっていくかというふうなことを考えたいと思っております。 ◆加藤委員 今度はアワビの話が出たので関連ですけれども、この前、網走市へ会派で視察に行きましたが、あそこは何か地場産品利用・ブランド化プロジェクトで7種か8種、ちょっときょうは資料を持ってこなかったですけど、魚種を決めています。これは養殖ばかりではないんですが、その中でホタテがあって網走市の海岸から稚内市の海岸あたりまで200キロメートルぐらいあるのかな。ずっとたくさんホタテはとれる。魚はどこかへ行ってしまうが、貝ならどこにも逃げていかないだろう。これは知らないなら聞くんやけど、ウニとかサザエというのを養殖したらどうですか。 ◎堀川林業水産課長 今、ウニ、サザエという話もありましたが、ウニにつきましては養殖は難しいということで、県水産試験場のほうからもお聞きしております。ただ、サザエにつきましては一応放流という形で現在もやらせていただいておりますが、これを養殖ということになりますと、やはりコスト的にはサザエの価格ではなかなか採算性がとれないという部分がございますので、やはりサザエにつきましてはこれまでどおり、福井の海から逃げていくものではございませんので、放流事業という部分でバックアップしていきたいと考えております。 ◆谷口委員 今、貝類の養殖の話が出たからだが、私も福井工業大学の先生と福井で一番いいのは何かという話をしたら、大衆魚だったら福井は、今は焼きサバがはやっているでしょう。焼きサバに対抗して、谷口さん、雑食だからメバルをやったらどうですか。何でも食べるんでね。そういうものは簡単に育てられるので、メバルは焼くとか煮るとか刺身とかみんなできる。余り高いものばっかりねらわずに、こういうサバと一緒で、普及しやすいもの、そういう感じでメバルをやったらどうかという話が出てきていました。 ○石丸副委員長 あんまり副委員長の立場で発言するのもおかしいんですけれども。今はどうか知りませんけれども、昔、キジハタは高級品で値段も高いということで、福井で育成して放流していたということです。今言うように釣ってきた魚にえさをやっているんですが、なかなか大きくなりませんけれども、ただ自分のところの商売でそういう価値のあるものは使えれば利益になるというような、私の商いの手法でやっているわけです。今からアオリイカがとれます。アオリイカを刺身にして、そして生きたままお客さんに出したいと、そういうことで一生懸命自己で頑張っているわけですけれども、そういういわゆる野菜と一緒で、魚とりでもたくさんとれると中央卸売市場の値段がとんと下がるわけですね。だから、それまでのいわゆる生産調整というんですか、そういうこともやっぱりそういうものに利用できると思いますよね。そういうものをつくることによって。養殖の設備をつくることによってそういうこともできるんじゃないか。そういうことの役に立てるためにも養殖のほうをもう少し力を入れていただきたいなと思っておりますし、茨城県にも私たちの会派はおかの上でやっているアワビの養殖にも視察に行ってまいりました。一口アワビといって1個750円で料理屋さんに出している。それほどもうからないけれども損はしていないというようなこともおっしゃっておりましたので、そこら辺は漁業者をふやすためにもお願いしたいと思います。 ◆加藤委員 やはりもっと研究してもらって、福井産の越前ガニだけではなくて水産物のブランドを高めてもらうといいなと思う。 ○近藤委員長 私も一つ提案しておるのは、今、エチゼンクラゲを羽二重もちにしているんです。知らないでしょう。小浜水産高校の生徒がこれを商品化して販売しております。ちょっと海のにおいがするんです。何かいい味らしい。私も、一遍食べてこないといけないと思っているんですけれども、やっぱり東村市長、うで組みばかりしないで。たまにくだけた話もいいかなと思って、羽二重もちやさかいにね。やっぱり福井のエチゼンクラゲを羽二重もちに使っているらしいです。福井市でも宣伝してくれないかと言われているもんで、ちょっとここで皆さんに宣伝だけはしておくと言ってまいりましたので。 ◆見谷委員 現物を持ってこないといけない。 ○近藤委員長 京福商事株式会社が販売しています。今度現物を持ってまいります。 ◆加藤委員 それとあわせてですけれども、何度でも悪いけれども、やはり先ほど谷口委員もちょっと言ったけれども、大学ならば、この間網走市に行ったとき、網走に湖が2つほどあって、たくさんとれる水産物があり、その研究に大学の先生の助言を受けたりしてやっているらしいので、やっぱりここもそういった産学官の連携をとりながらやれる研究を進めてもらったほうがいい。これは要望というか意見として申し上げておきます。 ◎東村市長 先ほどの農業問題、それから漁業問題ともに第一次産業の問題というのは、どうしても生産調整の問題が出てくる場合があります。そういうことに対応するために、今、第六次産業化という話も出ておりまして、そういう方向性を何とか模索していかなければならないと思っているわけですけれども、特に漁業の場合の問題、農林業の場合も同じかもしれませんが、やはり設備投資の話になりますと、これは行政がすべてやっていくものかどうかという課題も当然にありますので、行政だけが先行して行っていくというわけにはいかない問題が内在しております。したがいまして、今既にある施設等をどのように活用していくかという意味合いから、今回、中間育成施設が福井にもあるということですから、これをいかに活用できるかという視点において今後大学の先生等ともいろいろと話をしながら実現していくようにできればと思っております。 ○近藤委員長 ほかにございませんか。  (「なし」の声あり) ○近藤委員長 ほかにないようですので、質疑を終結いたします。  以上で、本日の調査はすべて終了いたしました。なお、本委員会は今後とも農林水産業振興対策に関する諸問題について、閉会中も継続審査したいと思います。議長にその旨を申し出たいと思いますが、これに御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) ○近藤委員長 御異議ないようですので、そのように決定いたしました。  また、本会議での委員長報告につきましては、私に御一任を願います。  なお、引き続き協議会を行いますので委員の皆さんはお残りください。理事者の皆さん、どうもありがとうございました。                                午後3時30分 閉会...