福井県議会 2022-10-19
令和4年予算決算特別委員会土木警察分科会 本文 2022-10-19
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◯佐藤委員 令和2年度から公営企業会計を適用されたという説明だった。それ以前と比べて、経営状況、発注の仕方などを変えて改善をしたなどという点があるのか。
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◯河川課長 令和2年度から公営企業会計を適用したが、その前に経営戦略を令和2年度に策定した。その計画に基づいて、コスト縮減、施設の長寿命化等々、更新していくのに当たって各年の更新を平準化するものを策定して、今の公営企業会計に移っている。
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◯佐藤委員 確かに、資料の入札の状況を見ると、それなりの競争性が発揮されているのかとは思う。変な言い方だが、コスト縮減といっても、さらにどういう点を進めるのか。
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◯河川課長 例えば、水質調査を流域下水道を利用する県と3市町の施設では個別に水質調査をしているが、そういったものを合同で行うことや、そういう資材、薬品類等々も共同で買ってロットを多くして安くすることも含めて検討している。
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◯佐藤委員 分かった。そういうことでコスト縮減できて合理化できるところは合理化していただき、費用負担が自治体に転嫁することがないように要望するのでよろしくお願いしたい。
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◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
10
◯山本建分科会長 ないようであるから、以上で第76号議案の審査は終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
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◯山本建分科会長 それでは、昨日に引き続き第75号議案、令和3年度福井県歳入歳出決算の認定について、うち土木警察分科会所管分を議題とする。
これより土木部関係の審査に入る。
初めに、総括説明の聴取に入る。理事者より説明を求める。
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◯土木部長 主要施策の成果に関する報告書の113ページを御覧願う。
令和3年度の決算を審議いただくに当たり、土木部の主な取組について説明する。
中部縦貫自動車道については、大野油坂道路で最長のトンネルになる荒島第二トンネルが今月の10月3日に貫通していて、着実に工事が進められている状況である。引き続き、令和8年春の県内全線開通を強く国に働きかけていく。
舞鶴若狭自動車道については、本年度は新たに小浜西・小浜間の約7.6キロで4車線化の事業化がなされた。引き続き事業化区間の早期工事着手と未事業化区間を含めた早期の全線4車化を国、高速道路会社のほうにも強く求めていく。
3点目は、国土強靭化の関係であるが、こちらについては8月大雨によって堤防、道路の損壊などの大きな被害が生じている。これを含めて防災減災、国土強靭化のための5箇年加速化対策による交付金等を活用して、これらの災害のところについては、道路防災対策や河川改修、砂防堰堤などの整備を一層進めていく。
最後の項目になるが、福井駅西口の市街地再開発事業については、福井駅前通り北地区のA街区において、昨年10月より建設工事を着手している。ホテル棟については、全体が27階建ての計画をしているが、その約半分になる14階床高に相当する地上約56メートル付近まで鉄骨が組み上がっている状況である。
また、B街区については、7月より本格的な解体作業に着手している。これらを含め、引き続き再開発事業が円滑に進むよう福井市とともに支援していく。
それでは、決算資料を説明する。
主要施策の成果に関する報告書114ページを御覧願う。
令和3年度課別決算額調べである。まず、一般会計である。そのうち1の歳入決算額については、収入済額の一番下の合計を御覧いただくと、257億8,541万1,000円である。
それから、歳出の決算額については、支出済額の一番下の合計の欄になるが、760億1,920万2,000円になっている。
115ページをお願いする。
次に、用地先行取得事業特別会計である。こちらについては、歳入決算額、歳出決算額とも同額で13億943万9,000円となっている。
次の駐車場整備事業特別会計であるが、こちらについても歳入決算額、歳出決算額とも同額になっていて、1億6,875万8,000円である。
次の港湾整備事業特別会計である。こちらについても歳入決算額、歳出決算額とも同額で22億8,789万8,000円である。
全土木部所管については決算概要は以上である。
厳しい財政事情の中であるので、コスト縮減を図りながらハード、ソフト両面から
選択と集中を図って、必要な事業の推進に引き続き努めていきたい。
なお、令和3年度の決算の詳細については、それぞれ各課長から後ほど説明をさせていただくので、事業の詳細については各課の決算審査のほうで審議いただくようよろしくお願いする。
説明は以上である。
13
◯山本建分科会長 説明が終わった。
これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
14
◯佐藤委員 昨日、近畿地方治水大会で、国土交通省の治水課長がスライドで説明されたが、いただいた資料の途中で説明が終わった。多分時間の関係だと思うが、その資料の続きのところに、主要建設資材の価格推移という、物によっては、去年と今年を比べて、相当何割も高騰しているとの記載がある。それで、議会でこれまで聞いてきたが、例えば、足羽川ダム、市街地再開発事業などは資材高騰の影響を受けないかという質問に対して、今のところその影響で事業費が上がることはないという答弁だった。そうすると、これだけの急激な資材高騰の費用をどこで吸収しているのかということだが、これはどうなっているのか。
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◯土木部長 これまでも再開発事業等については、資材が高騰している状況は我々も把握しているので、事業費等は大丈夫かという確認をさせていただいている。そうした中では、資材が高騰しているところはあるが、現在、全体の事業のやりくりの中で対応しようと考えていると聞いている。
ただ、資材の高騰がずっと続いているので、引き続き継続的に資材の高騰については関心を持ちながら、事業者に対しても確認をしていきたいと思っている。
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◯佐藤委員 全体のやりくりというのは、具体的に言うとどのようなことをやっているのか。
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◯土木部長 全体のいろいろなコスト縮減をそれぞれの事業で常にやっているので、そうした中で吸収できるかできないかということを多分検討されていると理解している。
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◯佐藤委員 要望にもなるが、北陸新幹線の事業でも増額になった。しかし、土木部ではないが、コストを縮減しないといけないということで、要するに金沢までの新幹線と福井の新幹線はレベルを変えて、ある意味では下げて建設を進めているわけである。コスト縮減のため、例えば、耐震基準は当然クリアしているだろうが、建物の強靭性のレベルを少し下げるとか、あるいは働いている下請け労働者、下請け企業にしわ寄せが行くとか、そういうことになるのが一番困る。そういう点は大丈夫なのか。
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◯土木部長 例えば、人件費だが、それについて通常の土木部の発注工事であれば、それぞれ毎年労働の単価を調べて、その費用を基に積算をして発注しているので、そこは適切な支払いをしている。そういったこともあるので、民間事業であるから、十分そこら辺のところについては民間事業の中でやられていると思うので、我々としてもそういったところも関心を払いながら、全体として必要なコストなり、コスト縮減も含めてコスト改良していただけるよう、注意をしながら関心を持って確認をしていきたい。
20
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
21
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで総括説明に対する質疑は終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
22
◯山本建分科会長 次に、土木部政策推進グループの審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔土木部副
部長、資料に基づき説明〕
23
◯山本建分科会長 説明は終わった。これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
24
◯佐藤委員 決算審査資料13ページ、事務事業委託状況調べで、土木職員採用PR動画の制作に870万円となっている。副
部長も議会局におられた。議会から見ると垂涎のよだれが垂れるような予算がついているが、これだけお金をかけて職員採用の動画を作成するというのは、ここ数年採用状況がかなり悪くなっているということもあるかと思う。その辺の状況をまず教えてほしい。
25
◯渡邊副
部長 採用状況については、委員が言われるとおり、採用試験の倍率も低いという状況が続いている。確保ができないということはないが、もっとたくさんの方に応募していただき採用したい。業界全体としても人材不足ということがあるので、土木業界に対するイメージアップを進めるということで、一つアイデアとしてこういう動画を作って、より皆さんに親しんでいただこうという趣旨で作っている。
ユーチューブで公表していて、再生回数も3万件以上ということで、これが多いか少ないかというのはあるのだが、広くそういう方に興味を持っていただいているのかと思っている。
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◯佐藤委員 最後は要望だが、前から土木部の職員、例えば10人か15人か採用の募集をかけてそれなりに来ても、質が伴わないということも聞いたことがある。だから来た人を採用すればいいというわけでもないと思うので、そこが県庁も悩ましいし、先日、建設業界の方とも懇談したがそこが悩ましいということである。これはどうしても都会のほうが給料がいいということなどで取られるのかと思うので、その辺はPR動画でPRするのも一つの手だろうが、もう少し待遇の改善などを含めて、考えていただきたいということは要望しておく。
27
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
28
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで政策推進グループの審査を終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
29
◯山本建分科会長 次に、土木管理課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔土木管理課長、資料に基づき説明〕
30
◯山本建分科会長 説明は終わった。これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
31
◯佐藤委員 主要施策の成果に関する報告書、121ページを読むと、建設産業担い手確保・育成事業で、事業目的に、建設産業のイメージアップ、就業環境改善による入職者確保、離職の防止を図る云々とある。先ほども紹介したが、先日、当委員会の県政調査チームで、建設業界の若手経営者の団体の方々と懇談したときにも、これが大きなテーマだった。そのときにいろいろな意見が出たのだが、その一つに、動画作成などで建設業もいいイメージだということだけでやっても、現実は例えば、8月の南越前町の災害みたいになれば、土日は休みなしでフルに頑張らないといけないという現実もあり、合同内定式をして入社した4人の方のうち2人はやめてしまったという話を聞いた。だからイメージアップなどだけをPRするのではなく、社会に必要なのだということも含めてやっていかないと、途中で離職してしまうということになってしまう。
だから報告書の指標でも週休2日制の実施率としていて、週休2日制の実施は僕らの立場から言えば当然だし、知事も懇談のときにこれを強調していたらしいのだが、これだけ強調して結局休みが少ないではないかという話になっても、なかなか現場は厳しいという話を社長や経営者の方は話をされていた。そこは県庁の施策と現場の会社の気持ちとミスマッチがあるのではないかと思うが、その辺はどうか。
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◯土木管理課長 委員おっしゃるとおりで、先日実施された福井県建設業協会建設青年委員会と土木警察常任委員会の県政調査チームとの意見交換会の話の内容を伺っている。いいイメージばかり強調しても駄目だという趣旨かと思っている。
私どもの政策を簡単に説明させていただくと、この事業をしようと思ったきっかけが、建設業の有効求人倍率は令和3年度で8倍以上と他産業に比べて高く、担い手の確保は喫緊の課題である。それで3本立てで考えていて、1本目は入職の促進で、入ってくる方を増やす。2本目は離職の防止で、辞める方を減らす。3本目は新たな人材の活用で、外国人であるとか、例えば移住者を呼び込んでくる。こういう施策でやっている。
私も青年委員会の方と話をしている。そういった中で、週休2日と言っておきながら、災害になると毎日仕事に出てくれとなるということで、経営者自身が言っていることとやっていることのジレンマに陥るという話も重々聞いている。こういう中で、入職促進については、令和元年度から県がいろいろな取組をやっていたのだが、令和4年度から、県の委託事業から補助という形にして、青年委員会自身が自ら行う事業にした。今年度は、幼児向けの重機の展覧会ということで、「働く車ジュラシックパーク」を5月に開催した。あるいは小中学校向けの出前講座、また高校生を対象とした専門工事業の講座、あるいは女性技術者の感動、刺激を持てるための女性技術者の集まりといったものを自ら実施するという意気込みを見せていただいている。そういった姿勢が非常に大事だということで、補助という形で今年はやっている。
また、離職防止についてだが、ここは大事なところだと思っていて、働く環境をよくするということが一番大事だと思っている。例えば、女子トイレの設置や空調服等の整備等についてといった就業の環境の改善を行うのに補助を出している。技術者が不足しているので、今年度から新たに、1級土木施工管理技士等の資格を取得するのにも資格取得に要する経費を支援している。もちろんそれは就業規則にその方々に給料を上積みすることを入れることを条件で行うものである。
また、完全週休2日は、やはり県の姿勢として、他産業と同様に行っていく。事務も効率化を図るということで、ペーパーレス化を目指したソフト購入費への支援をする。現場ではICT機器への支援をする。新たな人材の活用としては、今、外国人労働者が大きな担い手になっているので、そういった人の悩みを聞くための建設産業外国人労働者相談センターの設置、あるいは建設産業カレッジで、移住者に教え込むことをしている。
言われたことは本当に分かっている。その上で、やはり企業としては、入りたい企業、働き続けたい企業、魅力ある企業になるということを主眼にして行っているので、その辺、理解をお願いする。災害になったら仕方がないと思うので、災害の部分以外の分については、週休2日ということで皆さんに、理解をいただいているので、そういった形で施策を展開させていただいている。
33
◯佐藤委員 決算審査資料19ページ、不用額調べで、ふくい建設産業カレッジ開設事業が丸ごと執行割合ゼロ%となっている。これは先日の県政調査チームと建設青年委員会との懇談会のときにも聞いたが、マッチしないという意見だった。これはマッチするようにするには、今後どう改善するのか。
34
◯土木管理課長 建設産業カレッジは、県外からの移住者等を当県に呼び込むということで、園芸カレッジ、林業カレッジ、水産カレッジ等々あるが、そういったものを参考にしながら、事業化したものである。事業の仕組みとしては、県外から人を呼び込んで、1年間の間で左官、塗装などのいろいろ専門事業を3か月ごとに4業種経験していただいて、そのうち自分が最も適していると思うものを
選択して、就職していただくという目的で、令和3年度から事業を実施している。
しかし、福井県に移住し建設業に就職してもらうにはなかなかハードルが高いため、例えば、園芸カレッジのように、お試しのプチ体験という形で、1か月の短期間体験していただく仕組みを来年度に向けて予算化を考えている。令和3年度と4年度で相談件数が23件ほどあり、いろいろな県で取り合いにもなっているため、1年以内に決めたいという方もそのうち十数件ある。そこらへんをターゲットとして考えている。あるいは今年はお試しでやってみようという方が現れた場合は、短期間建設業を体験した上で、本来の1年間のカレッジの入校につなげて担い手確保につなげていきたいと考えている。
35
◯佐藤委員 正確には覚えていないが、たしか農業だと新規就農者に5年間ぐらい年間100万円ぐらいずつ支援するという仕組みがあったと思う。この建設産業カレッジのほうはそういう仕組みではなくて、勉強しているときに月20万円支給し、もし就職しなかったり途中でやめたりしたら全額返す仕組みになっているので、ハードルがそもそも高過ぎる。もし建設業界へ行かなかったら、毎月支給した20万円は、もう腹の中へ入ってしまったものを吐き出して返せよという話なので、趣旨は分かるが、あまりハードルが高過ぎても若い人が入りにくいかと思う。その辺、いろいろな意味で改善されたらどうか。
36
◯土木管理課長 100万円を一時的に払うのはどうかというのは農林の話なので、私は存じ上げていないが、月々に支払う金額については、農林と合わせた形で20万円プラス諸手当という形でやっている。ここはいろいろ悩んだところだが、税金を使うという趣旨からいくとすぐ逃げられても困るので、1年間は働いていただかないと返還という形で今はやっている。まずはそんな中でも来ていただく取組を今後もやっていきたいと思っている。
37
◯山本芳男委員 決算審査資料23ページ、補助金調べ2番目で、建設産業外国人労働者受入環境整備事業補助金、清水組ほか4件と書いてあるが、その4件を示してほしい。この4件はどこか書くべきだと思う。
それと、この補助金は、令和2年から4年までの補助金と書いてあるが、来年からどうするのか。その点も含めてお願いする。
38
◯土木管理課長 まず1点目、ほか4件であるが、1件目が有限会社上山、2件目が株式会社エム・ティー産業、3件目が株式会社清水組、4件目が株式会社ヘリオスフィア、5件目が敦賀断熱工業株式会社で、合わせて5件である。
令和4年度以降の補助金の話だが、この事業は、技能実習生が福井県に来られたときに、家賃を支払っていただく。そういった場合、通常の場合だと、自分で持ち出す2万円分は技能実習生の方にも払っていただく。例えば、5万円だと2万円を除いて3万円は企業負担になっているが、この3万円のうちの3分の1を県で払うという仕組みで、少しでも企業の負担を減らして、そういった浮いたお金を技能実習生の方に用いてもらえないかという趣旨である。
事業としては、令和2年度、3年度の2か年させていただいた。令和4年度については、そういったことが根付いたということで、事業をスライドさせた。現在、建設業に携わる外国人800名弱いるが、そういった方はいろいろ文化の違いや建設業は古い体質等があり、そういった悩みがあるということで、外国人労働者相談センターを今年6月に立ち上げた。電話で聞いてくれれば、同時通訳等を挟みながら、同時通訳と福井県職員と管理団体と労働者の4者で話をして、悩みを打ちあけて悩みを解決した上で、今、技能実習から特定技能への移行期間でもあり、技能実習は5年だが、特定技能になれば10年になり、永住もできるので、福井県に根付いていただきたいということで、福井のよさもアピールしながらやっていくようにスライドさせている。令和4年度以降はそういった形で事業をやっている。
39
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
40
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで土木管理課の審査を終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
41
◯山本建分科会長 次に、道路建設課の審査に入る。なお、道路建設課、道路企画担当参事、山田君より欠席届が提出されているので報告する。
理事者より説明を求める。
〔道路建設課長、資料に基づき説明〕
42
◯山本建分科会長 説明は終わった。これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
43
◯佐藤委員 決算審査資料18ページの債権調べの道路公社への約22億円の債権放棄について、今でもいろいろな道路を作っているわけだが、こうなった要因や反省はどのように分析されるのか。
44 ◯道路建設課長 この債権放棄については、さきの議会等で報告させていただいた。道路公社の解散ということで、法恩寺山有料道路とレインボーラインの三方五湖有料道路と、2路線の有料道路が残っていたが、法恩寺山有料道路の償還が今年9月末をもって終了ということで、その中で道路公社の解散という形になった。レインボーラインも法恩寺山も有料道路事業として運営してきたが、時代の流れもあって、有料道路の交通量が目標達成するまでの台数を見込めなかったことと、災害もあって、償還の見通しが非常に厳しくなったということがあって、今回、債権放棄をさせていただくという形になっている。
45
◯佐藤委員 道路公社の職員が5人ぐらいおられたが、この方々はどうなるのか。
46 ◯道路建設課長 道路公社は解散という形になったが、今の業務としては清算団体の業務がまだ一部残っているため、年度末まで道路公社の場所で清算手続の作業等を行っている。全ての方がそこで業務を行っているわけではないが。具体な就職先はここでは差し控えさせていただくが、また次の場所で、続いてやっていただく形になると思う。
47
◯佐藤委員 道路公社の解散ということで、こういうことになったが、職員の人の人生設計、生活設計に迷惑がかからないようにだけは配慮をお願いする。
48 ◯道路建設課長 委員言われるように、それについては職員は一生懸命頑張っていただいたので、今公社は解散しているが、そういったフォローといったものはしっかりと見守って、ちゃんとしていかなくてはいけないと思っている。
49
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
50
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで道路建設課の審査を終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
51
◯山本建分科会長 次に、高規格道路課の審査に入る。理事者より説明を求める。
〔高規格道路課長、資料に基づき説明〕
52
◯山本建分科会長 説明は終わった。これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
53
◯佐藤委員 決算審査資料2ページ、配当替え、令達による自所属以外での執行状況に書いてある、福井港丸岡インター連絡道路での生涯学習・文化財課の調査だが、何か所ぐらい遺跡があるのか。
54 ◯高規格道路課主任 福井港丸岡インター連絡道路の1期区間について、遺跡は7か所ある。その中で、本調査が必要である遺跡については5か所あって、その調査を行っている。
55
◯佐藤委員 あの辺は、有名な舟寄遺跡などがあるエリアに該当すると思うが、調査期間はいつからいつまでか。
56 ◯高規格道路課長 令和元年度から調査を行っていて、当年度令和4年度も調査を行っている。
57
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
58
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで高規格道路課の審査を終える。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
59
◯山本建分科会長 次に、道路保全課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔道路保全課長、資料に基づき説明〕
60
◯山本建分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
61
◯佐藤委員 主要施策の成果に関する報告書123ページ、除雪オペレーター育成支援事業だが、除雪オペレータ数が目標1,600人で実績1,535人なのでそこそこかと思う。
以前議会で質問したが、市役所や町役場などでは、行政職員も土木の職員も免許を取るなどして民間と協力して除雪をしているが、福井県庁は、20年ぐらい前までは、県庁職員も民間と協力してやっていたけれど、行政改革の影響もあるだろうが、除雪オペレーターとして直接県庁の土木部の職員が出張ることはしないとお聞きした。民間の除雪オペレーターも高齢化していて、前の豪雪のときには除雪の機械の中で亡くなる高齢者の作業員がおられたというぐらい厳しい状況があるのだから、県庁の20代、30代の若手職員も、少し民間と協力して除雪オペレーターとして出動するということがなぜできないのか。
62 ◯道路保全課長 県の職員も土木事務所で除雪業務がたくさんあるし、大雪になると24時間体制で待機をしないといけないという状況もあって、待機する職員ですら、既にかなりオーバーワークで、かなり厳しい状況でやっているという実情もある。委員言われるとおり、担い手の確保が大事なので、業界の方と相談して、業界の若い方をオペレーターで育成することを県としても取り組んでいて、そういう免許を取ることに対して補助するという財政的な支援や実際にどうするとうまく除雪できるかという技術講習会も別途、国と協力してノウハウの伝承をする取組もしている。
どうしても大雪になると、オペレーターもかなり大変になるので、県外や県内のほかのエリアからの応援を頼む場合もあるので、そういった場合に初めての道路でも除雪がスムーズにできるように、タブレットを除雪機械に置いて、ストリートビューのような形で道路の状況をリアルタイムで分かる装置なども試験導入して、スムーズな除雪体制が取れる取組をしている状況である。
63
◯佐藤委員 もちろん県も高齢化の対応や、あるいはほかの地区から作業員を導入するなどいろいろな施策をしているのは分かるが、そうは言っても、全体としてこれから人口減少で高齢化が進む中で、雪の量が減る見込みはあまりないわけで、大雨、大雪が続くという予報だから、それに備えた役所の体制も考えてほしいということは再度要望しておく。
もう一点、主要施策の成果に関する報告書127ページ、福井駅西口地下駐車場管理運営事業について伺う。活動指標として1日平均の駐車台数の目標を600台としているが、実績が361台となっており、目標の6割とかなり少なくなっている。コロナの影響などもあるのかと思うが、決算審査資料32ページで、まちづくり福井駐車場管理センターに2億3,000万円ぐらいで指定管理をしている。要するに、まちづくり福井にしてみると、駐車台数が目標から4割ぐらい減ったので、駐車場そのものの収入はどんと減っただろう。当然、指定管理料の枠内で管理しろということだが、まちづくり福井駐車場管理センターは、3割、4割お客さんが減っても大丈夫ということになっているのか。
64 ◯道路保全課長 指定管理料は決まった額で支払っていて、利用者の数の増減で委託料は変わらないので、問題なく管理していただける。
65
◯佐藤委員 それは分かるのだが、要するに新型コロナウイルス感染症や駅前で無茶苦茶工事をやっている影響でお客さんが減るのは当たり前ではないか。
66 ◯道路保全課長 工事をやっているが、利用者数の現状でいうと、去年より2割ちょっと増えている。コロナ前を100とすると、2か年間は60ぐらいまで落ちて、今年は七十二、三%まで回復しているので、工事の影響はないと思っている。あと、委託料は4,500万円ぐらいでやっているので、特段、指定管理者が困るようなことはないと思っている。
67
◯佐藤委員 最後に要望だが、あれだけ工事をやっていると、普通ならお客さんは減る。店もなくなるのだし、工事でうるさいし、なかなか歩きにくいし、町の中心部で買物するお客さんが減る。だから、例えば、工事関係者の駐車場としても使ってもらって、少しはお金も回してもらうなど工夫して、まちづくり福井駐車場管理センターにあまり迷惑がかからないように配慮をお願いしたい。
68
◯山本芳男委員 主要施策の成果に関する報告書122ページ、雪寒道路整備事業の事業目的に、消雪パイプ等の整備と書いてあるが、最近、雪の多い日が続いていて、除雪に物すごく力を入れていただいている。これはありがたいことだが、消雪の整備はかなり要望が多いのではないかと思うが、件数がどれぐらいあるのか。また、気持ちとして、県単でやる心構えについてお聞きしたい。
69 ◯道路保全課長 消雪施設の要望を箇所でいうと、県としてやりたいと思っているところを含めて、70か所ぐらいはある。年間で取り組める額は大体距離でいうと、どうしても4キロ、5キロというところで、委員言われるように、県単予算も投入して一生懸命整備しているので、できるだけ地域の方の要望に応えられるように引き続き頑張っていきたいと思っている。
70
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
71
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで道路保全課の審査を終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
72
◯山本建分科会長 次に、河川課の審査に入る。理事者より説明を求める。
〔河川課長、資料に基づき説明〕
73
◯山本建分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
74
◯佐藤委員 決算審査資料23ページ、一連番号1の地域をつなぐ河川環境づくり推進事業補助金について、これは最近も足羽川の堤防の草刈り要望があってお願いしたことがあるが、今年度1回やっているので2回はできないという回答だったので、この事業を使ってやってくれという説明だったのだろうと思う。この事業の金額は分かるが、17市町のうち、実際にこの事業にどの程度の市町の住民が参加して、これをされているのか。
75
◯河川課長 おおい町を除く16市町の252団体で、令和3年度については3万6,000人に参加していただいている。
76
◯佐藤委員 このように地域の住民の方と一緒にすることは非常に大事なことだと思う。そうはいっても、要望したのは、足羽川の花月橋から光陽中学校まで辺りのことだが、なかなかあれだけ距離が長いと、地域住民でやれといっても難しい。地域住民にすると、例えば、年に三、四回草刈りなどで、福井市の美化運動に協力して出ている上に、堤防の草刈りもかという気持ちになったりする。その辺を今、高齢化している課題や町の自治会の担い手もだんだん少なくなっているという課題などいろいろある中で、行政で業者に頼んで機械でできる部分はフォローして、さらに加えて、ごみ拾いなどを地域の住民にしてもらうなど、この事業の趣旨はいいと思うが、実情も踏まえて改善も要望しておきたい。
話は変わるが、足羽川ダムの工事で、以前、導水トンネルの工事で水が濁って、ちょうど鮎の時期も近かったときで地元の人から懸念が出たと聞いているが、その後、改善されたのか。
77
◯河川課長 春に、足羽川の水海川導水トンネルのところで掘削の影響で少し濁ったと地元から報告があり、その後、足羽川ダム工事事務所が、きちんと対応していて、その後、濁っているという報告は受けていない。
78
◯佐藤委員 足羽川水源地域対策基金について伺う。この基金が作られて、地元の地域振興に使われていると思う。そもそも基金が最初幾ら積まれて、今幾ら残っているのか。
79 ◯参事(ダム建設管理・足羽川ダム対策) 基金は下流の市町から約50億円積み上げていて、令和3年度末現在で約13億使っている。
80
◯佐藤委員 昨日、公安委員会の決算審査分科会ときと同じような質疑にはなるが、公益財団法人足羽川水源地域対策基金の令和3年度事業報告書を見ると、債権で運用していて、それが東京、兵庫、大阪、福岡の公債となっていて、福井の債権はない。そして、定期預金は福井銀行、福泉信用金庫でそれぞれ約1億円である。40数億円のほとんどは県外の債権で運用している。だから昨日の公安委員会でも利率がいいからそうしているという一言で、それはそうなのだろうが、40数億円の巨額のお金を県外の債権で運用するのか、福井県の債権で運用するのか、あるいは福井銀行をはじめ、県内の市中金融機関で運用して、県内の地域経済にお金を回すようにするのかは、やはり大きなことだと思う。その辺はどうお考えか。
81 ◯参事(ダム建設管理・足羽川ダム対策) これまではできるだけ基金を有効に使いたいということで、先ほど公安委員会の話もあったが、利率の高いところを中心に公募のような形で証券会社から提案をいただき、その中で、当然元本割れがなく一番利率が高いところで運用してきたのが実情のところである。
82
◯佐藤委員 質問の趣旨は、土木部にはふさわしくないかもしれないが、要するに、せっかく何十億も積んでいるなら、なるべくお金は福井県内で回るようにしてほしいという要望である。それが質問の趣旨なので、検討をお願いする。
83
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
84
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで河川課の審査を終わる。
理事者には退席願う。
~休 憩~
85
◯山本建分科会長 休憩前に引き続き委員会を開く。
砂防防災課の審査に入る。
なお、砂防防災課主任より欠席届が提出されているので報告する。
理事者より説明を求める。
〔砂防防災課長、資料に基づき説明〕
86
◯山本建分科会長 説明は終わった。これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
87
◯佐藤委員 南越前町の災害でも土石災害で、砂防工事を集落の直前までしていたが、自分の家のところがまだだったので土砂が入り込んだなど、いろいろな要望をお聞きした。今回の災害を踏まえて、工事を進めてほしいところだが、予算を見ると、新たに工事をするところと老朽化して施設本来の機能が損なわれているので改修工事をするところとあるが、割合はどうなっているのか。
88 ◯砂防防災課主任 年間約55か所の事業を実施しているが、そのうち老朽化対策の事業をしているのが9か所になっている。
89
◯佐藤委員 老朽化対策の事業をしているのが約2割弱とのことが、今後、老朽化対策もどんどん箇所数は増えると思う。加えて、先ほど南越前町の例を話したが、新規でも要望箇所が出てくると思う。その辺、予算を増やせばそれでもちろんいいということになるが、そう単純でもないと思うので、今後、どのような考え方で臨まれるのか。
90 ◯砂防防災課長 老朽化対策としては、長寿命化計画のために点検をしていて、それによって修繕が必要な箇所を把握して、それについては適宜補修していくというところで、そこの箇所数と、各市町からも新規の要望がかなりあるので、新規箇所についても順次進むように整備をしていきたいと考えている。
91
◯佐藤委員 いろいろ大変だろうが、こういう災害が続くだろうから、よろしくお願いする。要望である。
92
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
93
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで砂防防災課の審査は終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
94
◯山本建分科会長 次に、港湾空港課の審査に入る。理事者より説明を求める。
〔港湾空港課長、資料に基づき説明〕
95
◯山本建分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
96
◯佐藤委員 決算審査資料30ページの2番目、小型ジェット機による福井空港利活用促進事業について伺う。この事業は令和3年度から行っているが、実績と今後の見通しを伺う。
97 ◯港湾空港課長 令和3年度は1件である。この事業はビジネス関係のジェットの利用だが、これはコロナ禍で、企業のビジネス利用が少なかった。今年度は6件を想定している。現状ではコロナ禍のリモートへの移行等によりなかなか実績は生まれていないが、今後、下半期に向けて利用を募っていきたい。
98 ◯渡辺委員 関連で、小型ジェットについて伺う。小型ジェットはビジネスの利活用のほか、婚活もあったと思うがどうか。
99 ◯港湾空港課長補佐 婚活での利用もある。婚活については委託事業でやっているので補助金調べでの記載はない。
100 ◯渡辺委員 婚活は何件ぐらいあったのか。
101 ◯港湾空港課長補佐 婚活は15組利用している。
102
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
103
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで港湾空港課の審査は終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
104
◯山本建分科会長 次に、都市計画課の審査に入る。理事者より説明を求める。
〔都市計画課長、資料に基づき説明〕
105
◯山本建分科会長 説明は終わった。これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
106
◯佐藤委員 説明していただいた、前年度の指摘・要望事項の屋外広告物条例の改正に基づく屋外広告物の改修等について伺う。これは国体に向けて改修への補助金をつけて取り組んだが、国体が終わったので補助もなくなったのだろうと思う。まだ2割ぐらい残っているということで、本気でやる必要があるのか、本気でやる必要があるなら金がかかることなので何らかの支援をすることなども必要ではないかと思うが、その辺はこのまま多少見逃していいというか、場所もないしという発想か。
107 ◯都市計画課長 屋外広告物条例の不適格広告物については、現時点ではまだ280件ばかり残っている。これについては今年度9月で条例の特例期間が終わったので、引き続き個々に是正を働きかけていくということで、市町と話をしている。
108
◯佐藤委員 働きかけてはいくが、かかった費用の補助をするつもりもないし、ぼちぼちやっていこうかという感じか。
109 ◯都市計画課長 撤去に関する補助はないが、経過措置期間の今年度9月は過ぎたので、速やかに是正するように積極的に働きかけていきたい。
110
◯佐藤委員 気持ちは分かるが、助成措置があるときにやらなかった物件なので、助成措置がなくなったら余計厳しいと思うのは普通だろうと思うので、そこは工夫が必要ではないかと思う。
次に、決算審査資料21ページ、事務事業委託状況調べの公園について伺う。これらは県が作って、大野市、あわら市、小浜市に管理を委託して、年間3億円ぐらいで随契で管理をお願いしている。ただ、大きなものやいろいろな取り換えは県がお金を出すだろうが、実際、3市は、このお金でやりくりが全てできているのか、それとも市の持ち出しがあるのか、あるいは市は少し儲かっているのか、その辺はどうなのか。
111 ◯都市計画課長 県が管理する都市公園については、管理する地元市町に指定管理料を払って、奥越ふれあい公園、トリムパークかなづ、若狭総合公園について、指定管理料で管理していただいている。
それ以外に、老朽化に伴う更新であったり、施設そのものを変える更新ということは県で行っている。
112
◯佐藤委員 公園が作られて以降、指定管理料としての委託契約金額は変更されず、ずっとこの金額で契約しているのか。つまり、今いろいろなものが値上がりしていて、管理にどういうものが要るのか分からないが、例えば、除草剤も上がっているなど、そういう費用を見るということはされないのか。
113 ◯都市計画課主任 指定管理料については、指定管理制度が始まってから消費税の変更などといった場合には見直しをしているが、お話があったように、物価の変動によって上げたり、下げたりということはしていない。
114
◯佐藤委員 分かったが、市の要望があったからだろうが、県が作って市にお任せしているわけなので、あまり過度な持ち出しなどになっていなければいいが、その辺は一度市の実情を聞いていただいて、きちんとうまくいうよう要望しておく。
115
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
116
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで都市計画課の審査は終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
117
◯山本建分科会長 次に、建築住宅課の審査に入る。理事者より説明を求める。
〔副
部長(建築)、資料に基づき説明〕
118
◯山本建分科会長 説明は終わった。これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
119
◯佐藤委員 今日の朝や昼のNHKを見ていたら、県の耐震事業のニュースをやっていた。ああいうのは県から仕掛けているのか。
120 ◯副
部長(建築) 実は、決算の指摘にもあったが、なかなか実績が上がっていかない中で、実態をいろいろ調査すると、木造住宅の耐震改修に当たっては、かなり費用が高額になるというところもあって、なかなかそこに至らないというところがあった。今回、低コスト工法を導入して、今後耐震化を進めていくため、今、講習会等を進めている。そうした中で、大体費用としては、従来の工法に比べて3割から5割程度低く抑えられる。今後こういった工法を用いながら、耐震化を進めていかなければならないということが1点あった。
それと、昨年度は住宅宅地マスタープランを改定したが、県民の皆さんに我々が行っている住宅政策をもっとよりよく知っていただくということで、最近はユーチューブ等を活用して、いろいろな情報発信をされているという事例があったので、我々もそういった手法を取り入れて、これは職員が自前で作っているが、そういった手段も用いて、県民の皆さんに様々周知していくということで今回、そういうことを制作させていただいた。
121
◯佐藤委員 ユーチューブの活用やNHKのテレビの活用があるが、高齢者の方はユーチューブを見ることができない方が多いと思うので、テレビも積極的に活用したPRが有効かと思う。
質問だが、主要施策の成果に関する報告書126ページ、ブロック塀等の安全対策事業で、撤去及び塀の再設置に対する補助率3分の2とあるが、塀の再設置の補助は何件なのか。実績の64件がそうなのか。
122 ◯副
部長(建築) 64件のうち、4件が県産材での再設置である。
123
◯佐藤委員 県産材にこだわるのも大事かと思うが、県産材でなくても安全なブロック塀を作るということであれば、補助対象を拡充するということも考えていただきたいということは要望しておく。
それと、主要施策の成果に関する報告書127ページ、大規模
民間建築物耐震化促進事業について伺う。繊協ビルの耐震化で、もう建っているが、総事業費が幾らで、結局県としては幾ら補助したのか。
124 ◯副
部長(建築) 令和3年度から補助金を交付していて、補助対象の限度額事業費が8億9,728万円となって、補助額が4億198万1,000円になっている。
125
◯佐藤委員 そうすると、県として4億198万円の補助を完了したということか。
126 ◯副
部長(建築) これは、国と県と市が補助をしている。その中で、補助割合としては、国が33.3%、県が5.75%、市が5.75%であって、繊協ビルに関して、県としては、5,159万3,000円の交付予定という形になっている。
127
◯佐藤委員 この大規模
民間建築物耐震化促進事業だが、繊協ビルは耐震化のため、既存の建物は全部壊して新築されたので、新築だが耐震化ということで補助をしたという仕掛けになっている。大規模というのは3階以上や面積などいろいろ要件があるが、これはほかの建物にも今後全て適用されるということでいいのか。
128 ◯副
部長(建築) これまで該当したのは、福井市が3件、あわら市の温泉旅館が1件、越前市の病院だが、越前市の病院は別の補助金で対応したので、県市が対応した案件としては福井市が繊協ビルも含めて3件とあわら市の温泉旅館が1件である。これは3階かつ5,000平米以上で、なおかつ耐震性がないものという形で民間建築物に関しては限定されている。こうした建物を対象にこれまで支援を行ってきた。
129 ◯山本(芳)委員 決算審査資料14ページ、一連番号4番、住み続ける福井支援事業補助金について伺う。いい事業だと思っている。交付先が福井市ほか15市町と書いてあるが、全体で何件ぐらいあったのか。
130 ◯副
部長(建築) 住み続ける福井支援事業については、令和3年度の実績で150件応援させていただいている。
131 ◯渡辺委員 決算審査資料2ページ、空き家対策事業の空き家管理代行サービス利用戸数が計画50戸に対して実績5戸となかなか進んでいない状況が見えてくるのだが、その理由を教えてほしい。
132 ◯副
部長(建築) 空き家管理の代行サービスに関しては、令和3年度から事業を始めたところで、これは市町が事業主体になって県が国のお金も利用して応援するという仕組みにしている。令和3年度は制度を当初予算で立ち上げたが、市町が当初予算でなかなか制度化していただくようお願いはしたが、なかなかしていただけなかったというところで、制度化していただいた市町が少なかったということと、制度立ち上げの初年度であって、周知が進んでいなかったという点もあって、なかなか活用が進まなかったという反省点がある。
133 ◯渡辺委員 今年度は進んでいるという理解でいいか。
134 ◯副
部長(建築) 切り返しの質問が非常に厳しかったのだが、実際に今年度は昨年度より実績は伸びる予定ではいるし、かなりの市町が取組を予算化していただいたが、所有者の方に広報を使った案内など様々な周知はしているが、やはりお金を払って業者に管理するというところまでは、なかなか厳しいということで、予算はかなり積ませていただいたが、実績としては厳しい状況にある。
135 ◯渡辺委員 私の町内でも東京に息子さんごと行ってしまって、高齢者は施設に入って、でも将来戻るため管理はしていかないといけないという方々がいる。だから周知不足かと思う。そういう補助があればやりたいと言っている方もおられるので、ぜひ力強くしていただきたい。
あと一点、主要施策の成果に関する報告書126ページ、先ほど佐藤委員から質問のあった、ブロック塀等の安全対策事業で、危険なブロック塀等の撤去は、令和3年度目標100件に対して実績64件だが、これは進んだのか、進まないのか、どういう認識か。
136 ◯副
部長(建築) この件に関しては、かなり広報等も努めたし、実際には市町の教育委員会等とも連携して、所有者の方に周知も図った結果として、ここまで理解が得られてきたということで、引き続き今年度も市町の教育委員会と協力して、通学路は年によって変わることもあるが、再度通学路の主だったものに対しては案内をさせていただきながら、着実に進めていきたいと考えている。
137 ◯渡辺委員 令和4年度は、残りに加えてトータルで125件ということなので、全体的に言うと、把握は無理かもしれないが、何%ぐらい進んでいるか教えてほしい。
138 ◯副
部長(建築) 令和3年度末の見込みだが、補助を使っていない事例もあるので、把握している状況では約800件に対して210件程度の改善で、26%程度まで改善したということで、今年度もう少しその率を上げられるように努めていきたい。
139
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
ここで、分科会長を交代させていただく。
〔分科会長、副分科会長と交代〕
140 ◯山本建委員 主要施策の成果に関する報告書120ページ、空き家対策支援事業について伺う。この事業は、目的が空き家の流通や除却で、活動の指標が新規登録戸数と撤去した数ということで、新規登録戸数は実績としては目標を超えているが、新規登録数ではなくて累計の登録数はどのような感じなのか。
141 ◯副
部長(建築) 空き家バンクの登録状況だが、新規で毎年200数十件登録されている。これまで平成18年度から運用されてきていて、累計の登録数は延べの登録数としては2,700件弱程度で、このうち成約に至った件数は1,800件余りという状況になっている。
142 ◯山本建委員 ということは、登録してどんどん流通しているのか、毎年200件前後の新規登録数が増えて、登録数がどんどん蓄積されているのか、どういう状態か。
143 ◯副
部長(建築) 実際は、成約に至らなくて、取下げをしている件数も当然ある。改めて登録し直すとこともあるし、状況によってずっと積み上がっていくというものではなくて、二、三年程度すると取下げして、そのまま登録しないでおくというケースもあるし、また登録していくというケースもある。そういうものもひっくるめて新規に登録していく件数として大体200数十件程度を登録していただいている状況である。
144 ◯山本建委員 最後にするが、なぜ聞いたかというと、活動指標として新規の登録数を目的と実績にしているが、新しく空き家バンクにこれだけ登録されたということは大事だが、流通することが目的なので、どれだけ空き家が解消されたかということをある程度目標にして指標であらわさないと、除却戸数は明確になっているが、空き家が本当に流通しているか分からない。流通の指標を新規登録数とすると、目的と指標がずれていると思うが、その辺の意見を伺う。
145 ◯副
部長(建築) 指標の取り方として、どこを見るのかというのは非常に難しい面がある。ただ、成約率の話を先ほどさせていただいたが、新規に空き家の掘り起こしをして、どんどん登録していただいて、6割から7割が成約に至っているということをもって、ある程度空き家の流通が進んでいるという考え方を取っていた。取りあえずは毎年掘り起こしをして、新しく登録をしていただくということに主眼を置いて、こういった取組の指標としている。掘り起こしをして、とにかくマーケットに乗せていくということを活動の指標としてこういう形を取らせていただいた。
なおかつ、成約が全然成立しないのであれば、それはそのものが意味がないのではないかということになるのかもしれないが、大体6割から7割の成約率に至っているということをもって、それは一定の成果があるだろうという形で考え方としては取らせていただいている。
146 ◯山本建委員 今の話だと、ある程度成約率が出せるのであれば、目標に成約率も入れても、ある程度流通しているという現状が把握できると思ったので、意見をさせていただいた。
最後に、決算審査資料6ページ、収入未済額調べの県営住宅の滞納について伺う。結構大きい収入未済額がある。収入未済理由に誓約書に基づき分納と書いてあるところもある。今入居している人が分納したら、収入未済額がどんどんたまっていく気がするが、現状がどうなのかを教えてもらいたい。
147 ◯副
部長(建築) 指摘のとおり、確かに現在の毎月の家賃はどうなっているのだということは当然ある。毎月の家賃については、多少遅れたとしても、入居者の方には支払っていただいているが、過去にためた分は一括返済できないということで、分納誓約という形で過去の分を毎月5,000円なり1万円という形で返納していただいていて、現在のところ現年度は99.5%程度徴収できているので、これがどんどん雪だるま式に膨らむということは現状としてはない。
148 ◯山本建委員 コロナ禍の影響でいろいろ経済状況は厳しいと思うが、対応していると思うが、しっかりそういう厳しい環境の方にはしっかり相談に乗っていただいて、厳しいところは厳しくしないといけないが、無理のない範囲でしっかりと運用していっていただければと思うので、よろしくお願いする。
149 ◯島田副分科会長 分科会長を交代する。
〔副分科会長、分科会長と交代〕
150
◯山本建分科会長 ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
151
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで建築住宅課の審査は終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
152
◯山本建分科会長 次に、公共建築課の審査に入る。理事者より説明を求める。
〔公共建築課長、資料に基づき説明〕
153
◯山本建分科会長 説明は終わった。これより質疑に入る。各委員より
発言願う。
154
◯佐藤委員 直接事業のことではないが、これだけ大きな工事を差配されて、いろいろ大変だと思うが、新聞に載る場合、載らない場合いろいろあるが、令和3年、令和4年の談合情報はどのような状況か。
155 ◯公共建築課長 談合情報は1件もない。
156
◯山本建分科会長 ほかにないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
157
◯山本建分科会長 ないようであるから、これで公共建築科の審査は終わる。
以上で、土木関係の審査を終了する。理事者には退席願う。
〔理事者退席〕
指摘・要望事項案の項目についての協議
158
◯山本建分科会長 それでは、指摘・要望事項案の項目について協議願う。
なお、昨日の審査で選定された項目は会議の機能の確保についてである。
それでは、本日の審査において指摘・要望事項案として適当と考えられる項目はあっただろうか。
159
◯佐藤委員 前年度の指摘・要望事項に続いてだが、先ほどの屋外広告物条例の改正に基づく屋外広告物の未改修について対応をだらだらとやっていくのがいいのかという気はする。ただ、特に県として新たな補助金をつくって解決する気もないみたいだし、声をかけてお願いするだけの話なので、指摘してもあまりメリットはないかと思うが。
地域の人のいろいろな声を聞いていても、例えば、老人クラブの連合会や連合婦人会などから話を聞いても、会員が減りっ放しらしい。地域力が落ちているという中で、先ほど言った草刈りなどで金を多少出すから地域でしろというのもだんだん無理が出てくるので、せめて何もないところはいいけど、人家連坦のところの堤防の草刈りぐらいは何十万もかかるわけではないだろうから、年に1回と言わず、せめて2回するとか、地域住民の人は掃除しようと思ったときに、草が1メートルも伸びていて、とても入れないというのでは寂しい話だとは思うので、小さい話かもしれないけど、地域の自治会などの要望はそういうのが多い。
160
◯山本建分科会長 所管事務になってしまうので、佐藤委員の
発言にあった、土木管理課のふくい建設産業カレッジについて、カレッジ開設の予算も取ったが、募集生徒がゼロで、執行率ゼロで実質開校されなかったというのは、令和3年度の指摘事項としてはどうかと思うが、いかがかだろうか。
もしよければ、最後に言った主要施策の成果に関する報告書の空き家の流通について、流通と除却が目的で、除却はなくなった数を明確にしていているのに、流通は新規登録数としていて流通しているかどうかを計る指標としてはおかしいと思ったので、この指標を目的に合わせて、きちんと流通ができているかどうか、目的が達成しているかどうかという指標に改めるということを入れさせていただきたい。
ほかに
発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
161
◯山本建分科会長 それでは、本日の分科会における指摘・要望事項の項目については、今ほどお答えしたふくい建設産業カレッジの件と、空き家の流通の指標の件とさせていただく。
以上を踏まえて、本分科会における指摘・要望事項案の項目については、昨日提案いただいた予定された会議の開催について、今ほど提案したふくい建設産業カレッジと空き家対策の3件としてよろしいか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
162
◯山本建分科会長 特に異議もないようなので、そのように決定する。
ただいまの項目の決定をいただいたので、この項目に基づいて、指摘・要望事項案を私のほうで作成し、11月7日の当分科会において協議願い、委員会に報告する指摘・要望事項案の取りまとめを行うので、了承願う。
これで、本日の日程は全て終了した。
なお、11月7日は午前10時より分科会を開催する。
以上で、
予算決算特別委員会土木警察分科会を散会する。
~以 上~
予算決算特別委員会土木警察分科会 分科会長
山本 建
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