福井県議会 2004-03-09
平成16年総合交通対策特別委員会 本文 2004-03-09
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総合交通対策特別委員会 本文 2004-03-09 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ
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◯山本(文)
委員長 2
◯県民生活部長 3
◯土木部長 4
◯山本(文)
委員長 5
◯石橋委員 6
◯山本(文)
委員長 7
◯山本(文)
委員長 8
◯山本(文)
委員長 9
◯山田委員 10 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 11
◯山田委員 12
◯石橋委員 13 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 14
◯石橋委員 15 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 16
◯石橋委員 17 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 18
◯石橋委員 19 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 20
◯石橋委員 21 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 22
◯中川委員 23 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 24
◯中川委員 25 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 26
◯中川委員 27 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 28
◯県民生活部長 29
◯松崎委員 30
◯総合交通課長 31
◯松崎委員 32
◯総合交通課長 33
◯松崎委員 34
◯総合交通課長 35
◯松崎委員 36
◯仲倉委員 37
◯総合交通課長 38
◯仲倉委員 39
◯総合交通課長 40
◯小泉委員 41
◯県民生活部長 42
◯小泉委員 43 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 44 ◯田村委員 45
◯総合交通課長 46 ◯田村委員 47
◯中川委員 48
◯総合交通課長 49
◯中川委員 50
◯総合交通課長 51
◯中川委員 52
◯総合交通課長 53
◯中川委員 54
◯総合交通課長 55
◯中川委員 56
◯石橋委員 57 ◯政策推進課長 58
◯石橋委員 59 ◯政策推進課長 60
◯石橋委員 61 ◯政策推進課長 62
◯石橋委員 63 ◯政策推進課長 64
◯石橋委員 65 ◯政策推進課長 66
◯石橋委員 67 ◯政策推進課長 68
◯石橋委員 69 ◯政策推進課長 70
◯石橋委員 71 ◯政策推進課長 72
◯石橋委員 73 ◯政策推進課長 74
◯仲倉委員 75 ◯高規格道路推進課長 76
◯仲倉委員 77 ◯高規格道路推進課長 78
◯仲倉委員 79
◯松崎委員 80 ◯高規格道路推進課長 81
◯松崎委員 82 ◯高規格道路推進課長 83
◯松崎委員 84 ◯高規格道路推進課長 85
◯松崎委員 86 ◯高規格道路推進課長 87
◯松崎委員 88
◯小泉委員 89 ◯道路建設課長 90
◯小泉委員 91 ◯道路建設課長 92
◯松崎委員 93
◯総合交通課長 94
◯松崎委員 95
◯総合交通課長 96
◯松崎委員 97
◯総合交通課長 98
◯松崎委員 99
◯総合交通課長 100
◯中川委員 101
◯総合交通課長 102
◯中川委員 103
◯県民生活部長 104
◯中川委員 105 ◯鈴木委員 106 ◯都市計画課長 107 ◯鈴木委員 108 ◯都市計画課長 109 ◯鈴木委員 110 ◯都市計画課長 111 ◯鈴木委員 112
◯山本(文)
委員長 113 ◯鈴木委員 114
◯土木部長 115
◯山本(文)委員 116 ◯政策推進課長 117
◯山本(文)委員 118 ◯政策推進課長 119
◯山本(文)委員 120 ◯政策推進課長 121
◯山本(文)委員 122 ◯政策推進課長 123
◯山本(文)委員 124 ◯政策推進課長 125
◯山本(文)委員 126 ◯政策推進課長 127
◯山本(文)委員 128 ◯政策推進課長 129
◯山本(文)委員 130
◯小泉委員 131
◯山本(文)委員 132
◯県民生活部長 133
◯山田委員 134 ◯高規格道路推進課長 135
◯山田委員 136
◯山本(文)
委員長 137
◯山本(文)
委員長 ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0
ヒット) 1 県民生活部・土木部関係
◯山本(文)
委員長 ただいまから、
総合交通対策特別委員会を開会する。
ここで、各位に申し上げる。
委員会室での携帯電話等の使用は遠慮願う。
また、本日の傍聴人はない。
これより、審査に入る。
本委員会に対する付議事件である「新幹線、空港、高速道路、高規格道路等、交通体系の整備充実に関すること」を議題とする。
理事者より、特に報告すべき事項があれば、報告願う。
2
◯県民生活部長 それでは、県民生活部関係の報告事項について申し上げる。
初めに、北陸新幹線の整備促進についてであるが、昨年12月17日、今後の整備新幹線の取り扱いについて、与党整備新幹線建設促進プロジェクトチームの取りまとめが行われた。またこれを踏まえ、22日には政府・与党合意がなされた。
これによると、「与党整備新幹線プロジェクトチームにおいて整備新幹線整備に必要な財源、既着工区間の前倒し、未着工区間の着工について結論を得た上で、政府・与党からなる検討委員会において、平成17年度予算編成過程で安定的な財源の確保、既着工区間の前倒し、未着工区間の着工のあり方について検討を行い、新しい区間の着工について、その基本条件の確認をした上で認可する」との方針が示されたところである。
これを受けて、平成16年度政府予算案の中では、新幹線鉄道整備事業として前年度と同額が、また、整備新幹線建設推進高度化等事業費については、前年度を4億円上回る35億円が計上された。このため、年明けから引き続き、国及び関係機関に対して積極的に要請活動を行っている。
特に、先月18日に開催された自民党整備新幹線建設促進特別委員会では、西川知事が
沿線知事の一人として意見を求められ、北陸新幹線の優位性や必要性、及び国のエネルギー政策に大きく貢献している本県の実情などを強調するとともに、南越までのフル規格による一括工事認可と早期整備、及び北陸3県での同時期の開業の実現を強く要請したところである。その際、富山、石川両県も、本県と同様に南越までの一括工事認可と早期整備の実現を強く要請しており、北陸地域の一致した要望であることを主張したところである。
それから、昨日夕方連絡があったが、明10日には与党のプロジェクトチームが開催されるという連絡が入っており、今後、新幹線整備に必要な財源の確保策や、新しい区間の着工などについて検討が進められていくが、本県の要望の実現はいまだ厳しい状況にあると考えている。
こうした中、先月8日及び22日には、県選出国会議員を初め県議会、経済界、沿線同盟会等の皆様とともに、南越までの一括工事認可と早期整備の実現に向けて、県内各界各層が一致して中央に強力に要請することを改めて確認したところである。
今後、5月中に予定されるスキーム見直しに携わる政府関係者や自民党特別委員会、与党プロジェクトチームのメンバーに対して、県選出国会議員並びに県議会議員の皆様と一体となって、効果的な要請活動を行っていきたいと考えている。
県としては、県民の長年の悲願が何としても実現されるよう、最大限の努力をしていきたいと考えているので、何とぞよろしくお願い申し上げる。
次に、えちぜん鉄道について申し上げる。
えちぜん鉄道の福井駅への乗り入れ方策については、昨年12月26日に沿線市町村長と協議を行い、福井―福井口間を高架化し、福井駅へ直接乗り入れることについて最終合意をした。この合意において、鉄道事業の長期的な継続について沿線市町村が責任を持つことなどを確認したところである。県としても、今後とも沿線市町村等と十分連携を図りながら、さらに利用促進に努めていきたいと考えている。なお、今冬の積雪及び降雨等による倒木、土砂崩壊等のため、勝山永平寺線において全面運休あるいは区間運休を余儀なくされた。このため、今後、倒木対策については、鉄道事業者が関係者と連携し、山林所有者に電車運行の支障となる立木の伐採を要請していくこととしている。また、土砂崩壊については、鉄道事業者において対応が必要な箇所については早急に対策を講じていくとともに、パトロールの強化等を図ることとしている。
県としては、えちぜん鉄道に対し、被害の原因を十分調べることとあわせて、公共交通機関としての役割と責任を自覚し、今後、より一層安全対策を強化するよう要請したところであり、安全で安心して乗れる電車という県民の期待にこたえられるよう、安全確保のための設備投資等を積極的に支援していきたいと考えている。
また、えちぜん鉄道と福井鉄道福武線との相互乗り入れについては、新たな乗客の開拓や利便性の向上による利用促進を目的として、平成16年度に実施する実証実験や検討会での協議結果を踏まえ、実現に向けて取り組んでいきたいと考えている。
次に、嶺南地域鉄道の整備について申し上げる。
敦賀までのJR直流化については、平成16年度は電柱の建てかえや変電所の造成を行うほか、既電線や変電設備の新設等にも取りかかる予定である。平成18年秋の開業に向け、着実に工事が進んでいる。
また、福井までの直流化については、JR西日本に対し、調査、研究についての協力を要請し、事業効果や課題等について、JR西日本とともに調査、検討を進めているところである。
次に、今津・上中間新線建設については、一昨年に取りまとめた需要予測や事業費等の調査結果を踏まえ、嶺南地域鉄道事業化検討協議会にワーキンググループを設置して、地元市町村とともに検討を進めているところである。
次に、鉄道・バス等の生活交通の活性化について申し上げる。
昨年度策定した「新世紀ふくい生活交通ビジョン」に基づき、住民、交通事業者、行政からなる地域生活交通活性化協議会を設置して、それぞれの地域で生活交通の現状やニーズを踏まえた施策を積極的に展開しているところである。平成16年度には市町村を初め、関係機関と連携、協力体制の強化を図るため、全県レベルの生活交通活性化会議を設置して、より一層の生活交通の充実に努めていきたいと考えている。
また、フレンドリーバス試行事業については、利用者の声を反映してバス停の新設や低床バス導入を行うなど、運行の充実に努めている。利用状況としては、運行開始直後の9月には1日平均122人、1便平均3.0人であったが、半年後のことし2月には1日平均242人、1便平均6.0人と増加傾向にある。
今後も引き続き、関係機関と協力してアンケートを含めた調査研究を進め、本年秋以降の本格運行につなげていきたいと考えている。
報告事項は以上であるので、よろしくお願い申し上げる。
3
◯土木部長 土木部関係の報告事項について申し上げる。
まず、道路の整備について申し上げる。
初めに、高規格幹線道路を取り巻く状況については、昨年12月22日に開催された政府・与党協議会において、道路関係4公団民営化に関する基本的枠組みが決定されている。これを踏まえ、平成17年度中に道路関係4公団は民営化されることとなるが、高速道路の建設、管理、料金徴収などを行う六つの新会社に関する関係法案については、本日、閣議決定が行われ、今の通常国会に提出される予定となっている。
また、昨年12月25日に開催された第1回国土開発幹線自動車道建設会議において、舞鶴若狭自動車道は、有料道路事業として継続する区間に選定されており、今後、平成17年度の民営化後に、本路線の整備方針が新会社と国土交通省との協議により、正式に決定される見通しである。
県としては、沿線地域の国家的な重要性、貢献度などを踏まえ、県議会、関係市町村及び経済界と一体となり、引き続き、本路線の新会社による早期整備を強く訴えてまいりたいと考えている。
それでは、高規格幹線道路の整備状況について申し上げる。
まず、舞鶴若狭自動車道の小浜西―小浜間については、設計協議の合意がおおむね得られたことから、順次用地交渉を進めており、新たに1月26日に小浜市木崎地区、また2月29日に野代地区において用地買収契約が行われるとともに、東勢地区、谷田部地区では建設工事が鋭意進められているところである。
また、小浜―敦賀間については、すべての関係地区において設計協議の合意が得られており、現在、敦賀市の山地区において、年度内に用地買収契約が行われるよう、鋭意交渉を行っている。
今後とも、沿線の市・町と一体となり、事業の促進に全力を挙げて取り組むとともに、日本道路公団に対しては、敦賀からの着工を強く働きかけてまいりたいと考えている。
次に、中部縦貫自動車道について申し上げる。
福井―大野間については、永平寺町、上志比村及び勝山市でトンネル工事や高架橋下部工事などが鋭意進められており、諏訪間高架橋の上部工及び鹿谷高架橋の下部工については、近く着工する予定である。
また、大野市における設計協議については順調に進んでおり、本年度内に用地の幅ぐいの設置を完了する予定である。
この区間の早期完成のためには、用地買収が課題であり、今後とも事業に対する理解が得られるよう関係地区の用地交渉に重点的に取り組むとともに、平成18年度までに福井―勝山間の一部区間で開通できるよう、工事の促進についても国に対して強く要請してまいりたいと考えている。
また、大野―油坂間については、これまでに得られた調査結果を踏まえ、ルート案の決定に向けて絞り込みが行われている。
今後とも国に対し、速やかにルートを決定し、整備計画への組み入れが行われるよう、沿線市町村などと一体となり、強く要望してまいりたいと考えている。
次に、福井空港については、滑走路などの著しい劣化により、航空機の安全な離発着に支障を来すおそれがあることから、平成16年度から滑走路などの補修を行い、今後の福井空港のより一層の利活用につなげてまいりたいと考えている。
次に、福井駅付近連続立体交差事業については、JR線の高架区間約3.3キロメートルのうち、福井駅部を含む約2.7キロメートルの高架部の工事がおおむね完了し、また、新しい駅舎についても、昨年11月から工事に着手している。
今後とも、平成17年春の高架切りかえに向け、残る高架区間や駅舎の建設など、事業の促進に取り組んでまいりたいと考えている。
また、えちぜん鉄道の高架化については、現在の計画では、JR線の高架切りかえ後、速やかに取りかかる必要があると考えている。
なお、撤去した日之出跨線橋については、本年8月には片側2車線による通行を可能にし、引き続き、残る豊島跨線橋について撤去する予定である。
今後とも、県民の皆様に対しては迂回路など、交通処理対策に対する情報の提供などを行うことにより、円滑な交通の確保に努めてまいりたいと考えている。
報告事項は以上であるので、どうかよろしくお願いする。
4
◯山本(文)
委員長 報告は終わった。
ここで、委員の皆さん方に一つだけお諮りをしたいと思うが、去る1日に小松―上海便の定期便を就航するということで、私ども議会も参加して、石川県と合同の促進同盟会が発足をしたが、それらについての質問があるようであれば、政策推進課の方の出席要請をしたいと思うが、質問がなければ要請はしない。今のところ、まだ要請はしていない。だから、その質問があるようならば、発言いただきたいと思うが。
5
◯石橋委員 来ていただいて、状況等を報告してもらった方がいいかと思う。
6
◯山本(文)
委員長 では、要請することとしてよろしいか。
申し上げるまでもなく、これは議長を通じて要請するということになるが、要請するということで異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
7
◯山本(文)
委員長 それでは、出席を要請する。
〔議長に説明員の出席要求通知書を提出。了解後、議長から政策推進課
長に出席要求通知〕
8
◯山本(文)
委員長 それでは、各委員の発言を求めたいと思う。
9
◯山田委員 えちぜん鉄道についてお伺いするが、ことしも倒木、土砂崩れ等があり、表現は悪いが、会社の運営に関しての整備面ではないかとは思うが、先ほど説明があったように、倒木等について、山林所有者等といろいろ打ち合わせすると言っておられたが、倒木とか土砂崩壊の調査をされて、何件ぐらい予想箇所を持っているのか。
10 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 こちらの方で今進めているのは、沿線市町村と話をして、沿線市町村の方で持ち主の方を特定していただき、危ないという箇所について、地元の農林事務所とも相談しながら伐採を要請していくという手続を進めている。雪解けになり次第、着手したいというふうに考えている。
それから、倒木の箇所数であるが、2回、雪害があり、まず1月の下旬であるが、これは本数にして64本倒れている。それから、2回目、これは2月の初めだったが、約31本という会社の調べである。
それから、石積みの崩落があったが、現在石積の箇所は、三国線もあるが、合わせて約50ヵ所あり、応急対策ですぐやったものもあるが、その中で要注意箇所について、順次3カ年程度で手当をしていくという計画になっている。
11
◯山田委員 これだけの箇所があるという報告をいただいたが、とにかく予期せぬ現場での事故であるから、十分注意して、農林部ばかりではなしに土木の担当者も当然入れて、山腹面の対策について十分対応していただきたいと、要望だけして終わる。
12
◯石橋委員 えちぜん鉄道の支援については、当初、計画的に設備投資等は10年間でこれぐらいするというふうな計画、見通しを持っていた。今回のいろんな土砂崩れ等の対策について、安全確保のために設備投資等を積極的に支援するという部長の話があったが、こういったもののこれからの対応。今までの見通しの中に、さらに加えてこういうものが必要になってくるというふうになるのか。また、そうであるならば、その辺の規模をどういうふうに今の時点でしているのか伺う。
13 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 設備投資の中身というのはまさに委員が言われたように、新しく必要な箇所というものも運行している間に出てくる。全体の39億円という枠をいただいているので、それを年次計画の中で、あるいはことし予定していたのを先送りして、逆にことし予定をしていなくて、早急にやらなければならない分をことしやるというぐあいに順番を入れかえたり、あるいは事業量の調整をしたりして、緊急的なものを優先して柔軟に対応していくという形で執行している。
14
◯石橋委員 それで、こういった安全対策。土砂崩れなどの部分については、その39億円の中に含めて当初から見越していたのか、それとも、こういったものは予期していなかったから、そういう意味では、新たな出費が必要になってくるのかというような部分はどうか。
15 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 細かい箇所について、今、一つ一つ申し上げるのは困難だが、石積みの箇所については、要工事箇所というような、当初の計画の中で何箇所か予定をしていた。今回のように、少し時期が遅くてもよかろうと見ていたものが崩落したという、今回、たまたまそういう形になってたわけで、大雨等の影響があったわけだが、そういう箇所が出てきたので、これはまた追加してやっていくという形で、これからも年次ごとに計画を更新していく中で対応していきたいと思っている。
16
◯石橋委員 それは金額的に言うと、どのぐらいの規模になりそうだというふうにみているか。
17 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 規模にもよるわけだが、数百万円単位だと思う。
18
◯石橋委員 関連するが、福井鉄道福武線との乗り入れ、来年度、いろいろ試験をしてみると、また検討してみるということだが、その概要を教えてほしい。
19 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 来年度の予算で1,100万円予算化をお願いしており、来年度、予定している中身としては、相互乗り入れ、御存じのとおり、幾つか形が考えられている。物理的に田原町のところで、線路をつないで、もちろん関連の保安設備とか信号設備、電気設備、すべてそれに伴う対処が必要になってくるわけだが、そういう形でやる場合。その場合、どこまで相互に入るかというパターンが幾つか考えられる。例えば福鉄から一方的にえちぜん鉄道に入る場合。あるいは、えちぜん鉄道から一方的に福鉄の方に入る場合。あるいは相互に乗り入れる場合。いろいろパターンがある。それから、極端な話、ダイヤと料金の調整だけをして、物理的な接続ではないけれども、非常に利用者にとっては料金的、ダイヤ的にほとんど相互乗り入れに近いような形の利便性が図れないかという、そういうようなパターンも考えられている。いろんなパターンが考えられると思うので、まず検討組織を民間の方、それからもちろん両鉄道事業者、それから沿線の方にももちろん入っていただいて検討組織をつくり、その中で最適な乗り入れのパターンというものを、いろいろ検討していただきたい。それから、経費が伴うものであれば、経費負担のあり方についても検討していただきたい。
それから、検討のための材料として、調査をしたいというふうに言っており、専門の会社に委託をして、実際の旅客流動の実態調査。それから、現に電車を利用されている方、沿線にお住まいの方にアンケートという形で需要予測の調査をしたい。それから、いろいろダイヤを組む場合には、どういうふうなダイヤの組み方があるかというような、技術的な側面からの分析もしてもらうということで、こういった調査を、まずそのための材料としてやっていただく。その調査の一環として、今、一つ考えているのは、実験というと大げさだが、相互乗り入れの一つの疑似形というか、物理的にはつながらないが、運賃を、例えば、今福鉄から田原町でおりてえち鉄に乗りかえるとすると、初乗りの運賃をえち鉄に払うことになるが、それを乗り継ぎ運賃という形で、初乗りではなくて、もっと安い運賃で共通の切符を出しているというような試行を一定期間、区切ってやってみてはどうか。それで、実際の利用者の数がどのぐらいふえるかというようなことを、一遍実証してみたいと考えている。そこでデータも見てみる。これが大体の概要である。
20
◯石橋委員 その辺の実証実験をやり、検討会で検討して、大体その結論の取りまとめというのは、いつぐらいになる予定か。
21 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 年度いっぱいを予定している。
22
◯中川委員 えちぜん鉄道について、ちょっと発言をさせていただくが、京福線を存続するかどうかというときに、初期投資を県が全部持つ。そのかわり、運営については市町村に任せるという結論を出したのはどういうことかというと、要するに、県が経営に参画すると、県に経営自体がおんぶに抱っこになって、非常に無責任な経営がなされる可能性があるということで、県は一切経営にタッチしないという方針を出した。
ところが、安全確保のためとはいえ、今回のこの県の設備投資に積極的に支援していきたいという態度で、安全確保という面からも、非常に立派なことなのであるが、やはり経営の責任というのは、あくまでも経営者にあるわけであり、県は経営にタッチしていないわけだから、制限なしにこの県のお金をどんどん出していくということについて、どうかという感じがする。全く今の状態を見ていると、最初に我々が危惧したとおり、県がまさにあたかも経営者のような感じでどんどん支援していく。県の持っている県民の税金がどんどんえちぜん鉄道という一営利法人に投入される。これは全くおかしいのではないかという感じもしないわけではない。その点について、県はどういうふうに思っているのか。
23 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 今お尋ねの、どんどん投資されているということは、設備投資の毎年の投資額を言われているのだと思うが、御存じのとおり、初期投資を県からするということで、39億円という10年間のスキームを、当初承認いただいて、その中で年間の計画を会社が組みながら、もちろん県の財政事情もあるので、県の財政事情を勘案しながら毎年県の予算として予算化をして、議会でも認めていただいている。そういう形の上限の中で、毎年やり繰りをして会社と県の方で協議をしながら最適な設備投資ということを執行している。こういう形である。
もちろん、県民こぞってというか、沿線の非常な熱意で残した鉄道であるので、利用促進については、県も挙げていろいろと設備投資とは別に、また努力しなければならないことがあるというふうに考えている。
24
◯中川委員 そうすると、安全確保のための設備投資を積極的に支援するということは、当初、初期投資として予定した範囲の中での支援だということか。
25 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 現在そういうことでやっている。ただ、毎年の会社としてやりたいということは、逐次ヒアリングをしながら、例えば、ここ二、三年で集中的にやりたいというようなことについては、こちらも、いろいろと相談に応じられる部分について相談していくという感じである。
26
◯中川委員 だから、その初期投資を全部県が持ったということは、無制限に県がこの経営にかかわることはよくないという観点から、こういうシステムにしたわけだから、その点を十分に考慮されて、無制限に支援するというようなことはないようにしていただかないと、県民の税金だから、その辺はきちんとラインを引いてやっていただきたいと思う。
27 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 スキームについては、そういう従来のスキームの中で、やっていきたいと思う。
28
◯県民生活部長 今課長が言ったが、そういう枠組が決まっているので、その中で、より安全を追求していくかということだと思う。
29
◯松崎委員 新幹線についてだが、あしたあるというのは何だったか、教えてほしい。
30
◯総合交通課長 3月10日の午後3時からプロジェクトチームの……
31
◯松崎委員 その内容は、財源だったか。
32
◯総合交通課長 財源の見通しについて会合を持つということである。
33
◯松崎委員 これから、そういう会議がたびたび開かれていって、5月にスキームの見直しに係る委員会等が開かれるということだが、それまでに効果的な運動をしていかなければいけないというふうに思う。私ども一体となってやっていかなければいけないというのは、12月議会であれだけ頑張ってやったわけであるので、それを結実させなければいけないというふうに思うわけである。今後、その5月に向けて、効果的な運動ということであるが、どのような形で運動していかれるということを考えておられるのか、伺う。
34
◯総合交通課長 先月の8日、あるいは22日に、一生懸命運動を展開していくということを全組織で確認させていただいた。これを受けて、5月中に予定されるスキームの見直しに向けて、まず今申し上げたプロジェクトチームのメンバーを初め、建設促進団体の国の方々、あるいは政府に対して効果的な要請活動を行っていこうということで、そのときにも決めたが、まず今の段階であるが、地域の実情を、それぞれの地域の方が自発的に行動していただこうということで、現在2月26日からは福井市議会あるいは金津町、27日には、同じくまた福井市が行っている。それから8日は「あわら市」と芦原温泉のおもてなし委員会、9日には小松-武生間の商工会議所や商工会の方が行っていただいているし、11日には武生市を中心として今立町、あるいは商工会議所の方々が行っていただき、さらにあわら市議会の方も行っていただく。大体13日の鹿児島ルートの開業までは、こういう地域の実情を直接訴えていく。これは
委員長からも指示があったことだが、このことを展開していこうということでしており、その後、県の方で、また北陸3県、あるいは福井県独自で陳情・要請をしていくこととしている。
それと、一般的な広報を、この期間に、3月中には強化したいというふうに考えている。
35
◯松崎委員 そういうふうに計画的に効果が上がるような、その効果をまたある程度評価しながら進めていかなければいけないというふうに思うし、また私どもについても、こういうことをしなければいけないということがあれば、議連等も通じて、また頑張ってやっていかなければいけないと思うので、よろしくお願いしたい。
また上京等もしなければいけないこともあろうと思うので、いろいろと連絡を密にしながら、とにかく一歩でも前進するように頑張ってやっていきたいと思うし、やはり私どもとは情報交換もぜひお願いしたいと思う。よろしくお願いする。
36
◯仲倉委員 今、説明をお伺いしたが、部長の最初の説明の中でもいわゆる効果的な要請活動という抽象的な説明を受けた。今、課長の方からも、地域の実情を訴えるという、そういう活動も、今からまたさらに続けていくということだが、結局、現状を見ていると、これは財源の問題1点だと思う。この平成25年から平成29年までの1兆円、これを前倒しする、その財源しか今のところまだ出てきていない。この1兆円の財源から飛び抜けていかないと、この南越までの延伸ということは不可能である。
今この財源を、やはり私どもからある程度訴えていかないと、なかなか、今特に国土交通省の中も党内の議論も、そしてJRまでもなかなか―この間の社長の発言を聞いてみると、結局福井から先の方向性が見られれば、もうある程度、松任まで行って仕方ないだろうというような、そういう妥協した発言―今までJRは福井県の味方だと思っていたのに、JRの社長までがそんな発言をされているという。段階整備論を容認しているような、そんな現状もある。ある程度、こちらの方で財源的なものを訴えていかないと、なかなかその枠からは飛び越えてこないというふうに思っているし、財投という考え方も出てきているようだが、これに対してはどのような認識を持っているか。
37
◯総合交通課長 建設財源に関する提案については、これまでも何度も、審議をしていただいている先生方に強く要請してきた。未着工区間に関する既設新幹線の譲渡収入のさらなる組み入れを延ばしてほしいということ。
あるいは、これまで一番言ってきたのは、公共事業の関係に占める予算のシェアを拡大してほしいということ。これは少しずつ実現をしているし、キャパをふやすだけではなしに、逆に、道路公団の問題でも出てきた事業費の精査、あるいは事業の整備手法の工夫ということを、真剣にやっていただきたい。このことについては、主に鉄道支援機構がやる話になるかと思うが、こういうことについては、非常に有効なことではないか。
それから、今言われた財投あるいは予備費の関係についても、これはどちらかというと景気浮揚策、あるいは経済対策として、そのときの実情に絡めて展開されるものだと認識しているが、今後、どういうふうに経済が推移していくかということをかんがみると、有効な手段ではないかと思っている。事実、予備費については、過去の内閣においても大胆に導入した経緯もあるし、ただ、安定的な財源を確保するという視点からは、ちょっと外れるかもしれない。
38
◯仲倉委員 財投も、郵政の民営化の中で非常に厳しい状況にもあるし、過去に借金してまで新幹線の整備には充てないというふうな取り決めもあるようでもある。なかなか財源的には厳しい状況であるということは間違いないが、ただ財投に関しては、過去に東京オリンピックの整備のときに、財投から回した経緯もあるというふうにも聞いているし、過去にやったことをやれないことはないという、そういうこともある。
今、例えば商工会議所などが財源のことで要請したり、今、石油特別会計といったところからの環境という観点からの捻出はできないものかというふうな提案もしているようだが、そういった、財源ということに絞って福井県独自でこういうふうな捻出をしたらどうかということを、5月までにもう本当に間がないが、何か一つ、形を要請するようなことは考えているのか。
39
◯総合交通課長 これまで巷間いろいろ議論されていることについては、私どもとしては、再三再四要望にあたり、知事あるいは議会を通じて提案をさせていただいた。自分としては、そういうことが浸透してきた結果、積極的な議論がなされていると、認識している。特に財投のお話については、北陸3県でもいろいろ勉強させていただいたが、北陸新幹線が非常に有意義な、収支採算性も高い事業であるし、事実、今委員が言われた長野までの北陸新幹線の整備については、現在、きちんと借りたお金を返しているという有利な新幹線であるので、この議論を非常に注目していきたいと思っているが、ただ先ほども申し上げたとおり、経済対策、あるいは景気浮揚策と絡んでの、我々としては安定的な財源を何としても確保してほしいと、重ねて要望していかなければいけないと思う。
40
◯小泉委員 2点、お尋ねをしたい。
第1点は、新幹線を先にお尋ねしたい。
今、年末から議会も理事者も一体的に活動した経緯は、私どももその熱意のほどは、今も感じている。ただ、終わってみると、前回、前々回のスキームの見直しのときと、全くと言っていいほど同パターンのような気がする。というのは、行き着くところは財源についての見通しが立たないということで、先送りにされた。前回もそうだった。前々回もそうだった。今回もあわよくばと思い、一生懸命やったが、結果としてはそうなっているような気配である。これが今、課長も言われたが、財源の見通しが立たないということが最終的に至るところであるならば、最初からの戦略に1つ問題があったと、私は反省せざるを得ないと思う。そういうことからすると、同じパターンで、同じ手法で、今後南越までの一括認可を訴えていったところで、私はそんなに5月までにいい結果が出るとは、とても考えられない。ましてや国会議員の先生方が、それぞれ国の中枢においででありながら、財源の見通しが私らと同じレベルでわからないというようなことであっては、もう不安この上ない状況だと思う。一生懸命やっていることはよくわかる。理事者もやっている、我々も議会も一生懸命やっている。やっているけれども打開できないところの情報の短さ、あるいは、きょうまで運動してきたことが、本当に芯をついていた運動であったのかということを、もっと厳しく、自己満足型ではなしに厳しく一遍総括をして、さらなる決意のもとに、もう5月まで何もできないが、どうやったらいいかということを真剣に一遍お考えいただきたい。そしてそれを議会にも相談をいただきたいというのが一つである。
これは、なぜそう言うかというと、実は別件だが、この間小松―上海の定期便就航の議員連盟が、石川県と福井県と両方で総会があり、石川県に私どもは行ってきた。あのときに立ち上がった予算だが、たしか1億数千万円あったと思う。あのルート1本に1億数千万円の予算、予算だけで見るのではないが、その熱意というものは、言葉で言うのと、それをしっかり裏づけをしたというところに力強さがあったと、私は思って帰ってきた。
新幹線も、商工会議所やみんな、一生懸命やっているとは言いながら、お題目は福井県全県一致して総合的な力だと言っているが、嶺南と嶺北との地域差がある。それはもう歴然としてある。そういうようなことからしても、我々の体制の取り組み方に対する厳しい反省もしなければならない。同時に今、この中央に対してのほこ先をしっかりしなければならないということで、私も全く不安だらけである。
それでは、5月までに何ができるのか。今仲倉委員が言われたが、国の予算の要求をどうしていくか。だれもそれはわからない。その証拠には、この間、何日の新聞だったか、福井までというのが出ていた。福井までをどうのこうのという案が出ていた。あれは久間さんだったか小里さんだったかちょっと忘れたが。
あれが出る県の、行っていろいろな交渉をした結果それを言われたが、それの約1週間前に武生の市議会が行ったときにも、そのことを聞いて帰ってきている。ああいう情報はどこから出たのか。国会議員の先生方から私どもに説明があったのとは全く違う。これは、我々もうまさに操られているような状況であると言っても過言ではないほど、私ども非常に憤りを感じた。こういうようなことを一つ一つ見ても、とても5月までにいい案が出てくるというような期待はできない。したがって、基本的にどうしたらいいかということを、しっかりもう一遍原点に立ち返って組みかえをしていただいて、そして連絡を密にしていただいて、そして議会にも相談をいただいて、どうしたらいいかということをひとつ考えていただきたいと思うが、この件については、ひとつ部長の方からお考えをお聞かせいただきたい。
41
◯県民生活部長 委員言われるとおり、昨年、一生懸命県民挙げてやってきた。知事も提案理由でも言ったが、そういうことをやってきたおかげで、一応福井県の考えていることとか要望というのは相当伝わったと思っているが、これも委員言われたが、財源ということが結局大きいネックになっており、そういう意味で厳しい状況であるということである。運動というのは、やっていることをずっと続けていくのはおかしいと。常にその時期、時期で、そのやり方でいいのかどうか。次、何を訴えなければならないかということをやっていかなければならない。
これまでは、福井はこうしてほしいのだということを中心に、南越は何でかという理由も含めながらきちんと発言してきたが、その後半の方からやっぱり財源という問題が非常に課題になってきているので、知事の要請のときにも、こういう方法とか、こういう方向でも考えてほしいとか、さっき課長から言ったが、商工会議所などもしているが、私ども北陸3県でも検討の場を設けて、こんなことがある、あんなこともあると項目を相当出して、それはお互いに自分のところの国会議員であったり、あるいはPTの委員に、そういうことがあるということ伝えていこうということで、今取り組んでいる。そういう意味で熱意を訴えるというところから、こういう金の捻出の仕方もあるのではないか、あるいは、こうした策もあるのではないかということの方に、シフトしながら、今要請活動をやっているというのが現状である。
せめて、今委員が言ったように、常に、段階段階で、今何をするかということを反省とか総括しながら、また皆さんと相談をしながら一生懸命取り組んでいくということである。
42
◯小泉委員 今ほど部長が言われたことは、本当にそのとおりだと思うが、言うなれば、ずっとそのような活動をしてきた結果の答弁だと思う。
私は、西川知事も今度新しく就任されて、熱意のあるところを精いっぱい示され、行動も起こされた。このことはだれしも認める。しかし結果として、こういう財源の問題に行き当たったときに、それでは、それだけを評価して県民は納得するかというと、そうではないと思う。これは国家プロジェクトの仕事である。国会議員の先生方が、あるいは我々が、行政が、理事者が、議会がというようなことのパターンは、もうずっと同じことでやってきた。それでもなお、今回5月にこうなるという確証は何もとれない。また、時が過ぎていってしまう。本当に財源がどうなっているのかという核心をだれも知らない。そのことに対してのいら立ちを感じるので、これは要望にさせていただくが、我々議会も当然のことながら、真剣なのはよくわかるが、もっと真剣に、本当に核心を突いた真剣さというものに対して検討いただきたいというふうに思う。それは要望しておきたいと思う。
それから、えちぜん鉄道で1点だけお聞かせいただきたいが、実は私、この間えちぜん鉄道を福井から勝山まで1往復乗せていただいた。沿線を走ると、事故の足跡なども見せていただいてなるほどと思ったが、経営に口出すことは、私どもも正しいと思わない。出すつもりもないが、これもサービスをしようという気持ちはわかるが、実際に乗ってみると、いささか時間がかかり過ぎる。駅が多過ぎるとか、それから、快速というのは1日にたしか1便だと思う。快速に対するところの対応が、もう少しあってはどうかとか、あるいは土日の1日サービス券という制度がある。なるほど、利用してみると、乗客にしてみれば確かに大変なメリットがあるけれども、あのことをもう少し細かくしていただけるようなサービス体制ができないかとか、いろいろ意見があると思う。そういう意見を聞くのは、会社としてやっておいでになるのかもしれないが、やはりもう少しアピールをしていただいた上で意見を聞いていただいて、そして適正な予算執行をするということにしていただくべきだと思うのだが、その点についての所見があれば、お聞かせいただきたい。
43 ◯えち
ぜん鉄道支援課長 言われるとおり、会社もいろんなアイデアを、いろいろ定期的な会合をこの間やっている。ありがたいことに、サポート団体が沿線市町村でできており、先日もその会合で、全部集まっていただいて、いろんな御要望を聞いた。例えば団体利用について何か優遇を考えてほしいとか、あるいは、今お尋ねのフリー切符をもっと細かくしてとか、一つアイデアが出たのは、例えば芦原で言うと、芦原の町営の温泉施設がある。そことの共通の割引券を出すといったこと。そういったものを幾つか企画しており、きめ細かいサービスを考えている。
それから、最初言われた快速の本数をふやすというのは、実は鉄道事業者に聞くと、単線部分がほとんどであり、運営的に非常に難しいというような課題も聞いている。複線のすれ違い駅が多くなれば、そういった本数がふやせるのだけれども、現状ではなかなか難しいというようなことを聞いているが、いろんなそういうダイヤ編成、JRとのつなぎを、今回4月のダイヤ改正でかなり改正したので、そういった利便性の向上といったことでは、いろいろまた努力はしたいというふうに思っている。
44 ◯田村委員 フレンドリーバスだが、9月から始めて半年、倍になっている。大変いいことだと思う。その中で、倍になったといっても1日平均6人ということは、非常にまだまだ少ない。秋の本格運行に向けて、どのぐらいを想定、気持ちがあるのかという人数的なものと、あと、まだまだ少ない人数でルートと時間帯で空のときもあるだろうし、そういう状況把握がなされているのかということ。あとPR。これ1回乗った方がいいなということで、口伝えで広がったような人数だと思う。まだまだ認知度が低いのかというふうに思うので、その辺をお聞かせいただきたい。
45
◯総合交通課長 フレンドリーバス、今6人という数字が出ている。実は、これまでの制度で、過疎バスというのは、大体5人乗れば十分残さないといけないという一つの基準になっており、自分たちはまず5人は目指さないといけないということでやっており、それを超えてきたということは、一つの弾みになっているという認識でいるので、お許しいただきたいと思う。
それから、ルートとか時間帯の問題については、これまでもいろんな議論をいただいた。ただ許可とか、交通安全上の問題でなかなか難しい問題が出ている。今のところ、一番我々が検討しなければいけないと思っているのは、時間帯である。我々が思っていた数字と、かなり偏った数字が出ているのも事実であるが、これを今半年調査しているが、実は言われるとおり、最初のころは十分に行き渡っていなかったということもありなかなか乗っていただけなかったのだが、最近、今言ったような一つのめどを超えてきて、今後、大きな相乗効果が期待される段階に入ってきたので、広報の方をしっかりやって、その上でまた、時間帯の調査も加味して、本格運行につなげたいと思っている。
広報については、既にいろんな週刊誌で取り上げていただいたり、県立図書館の方から取り上げていただいたり、フレンドリーバスの方から独自でお願いしたり、あるいは新しい工夫をしたよということを、県の広報媒体を通じてやっている。今後は、各駅に広報をお願いしているので、このことを踏まえて展開させていただき、非常にいい感じでいけるのではないかなと思っている。もちろん、えちぜん鉄道にもこのことをお願いしているので、今後一生懸命やっていく。
46 ◯田村委員 今後とも努力していただきたいと思うが、平均5人で過疎路線だという、この下の方に、5人超えているので、これでよしとせずに、1日平均242人の利用客があるが、もっと平均7名、8名、9名、10名となるような形で、目標をどうか上に置いて、秋の本格運行に向けて努力をいただきたい。要望だけ。
47
◯中川委員 フレンドリーバスも、西川知事が県民に対して非常にインパクトを与えたユニークなものだと思うが、年間予算は幾らなのか。年間幾らかかるのか。
48
◯総合交通課長 今回の予算では1,974万円を要望している。半分ずつ運行しているので、実際は、昨年が1,700万円使っており、今回1,900万円要望しているので、三千数百万円かかる。
49
◯中川委員 それは、運転手の人件費とか全部含めた額なのか。
50
◯総合交通課長 委託運行費になっているので、全部含んでおり、これだけ運行していただいて幾らという形である。
51
◯中川委員 そうすると、年間の利用者は、大体予測的に何人ぐらいか。1人当たり幾らぐらいになるか。1回当たり幾らぐらいになるのか。
52
◯総合交通課長 まだデータをきちんとしていないので今は……
53
◯中川委員 これも、本当に県民福祉のためという面から言えばいいことだが、しかし、基本的に無料ということはよくないのではないかという気がする。やはりこれはすべて県民の税金だし、税金を特定の人に与えるわけだから、いつまで続けるつもりかわからないが、根本的に考え直す必要があるというふうに思う。
これは、一応何年間ぐらい続けるのか、永久に続けるつもりか。
54
◯総合交通課長 一応、昨年予算をいただくときに、1年間試行させていただき、その上で検討してどういう方向でいくかということでいただいている。
55
◯中川委員 1年間ということならいいが、基本的に100円とか200円を負担させて続けるという方向が、やはり正しいというふうに思う。1年間のことだからあれだが、ぜひ、そういう方向で検討していただきたいということを要望する。
56
◯石橋委員 小松空港と上海便の件だが、山本
委員長が福井県の実現のための同盟会長になっていただき、石川県の強い要請もあり、これから石川県と福井県もやっていくということだが、その認識を深めるために、現在の小松から上海方面の需要予測、そういったものをどういうふうに今……。福井県と石川県とあるが、その辺の見通し。もし実現をということになれば、週何便になるのか、どういう姿を描いているのか教えていただきたい。
57 ◯政策推進課長 現在、チャーター便については3月17日から7月31日まで、週約2便の35便、運行の予定をしている。先ほどその同盟会の予算の話もちょっと出ていたが、定期便の就航になった場合の経費と同じような経費で飛ばさないと、なかなか難しいだろうというようなことで、チャーター便をチャーターすると、当然金額的にはそれ以上に膨らむので、その差額分を、石川県の方では補てんをしながらチャーター便を運行しようという形で同盟会をつくっているわけだが、今の35便のほぼ8割方と言っていいのか、席が埋まっているような状況になっているかと思う。したがって、今のその結果が、週何便の定期便就航につながるかということは、まだはっきりわからないが、そういう意味では需要はあるものというふうに考えている。
58
◯石橋委員 これは実現の可能性だが、定期便週1回でもいい。実現の可能性として、この中国側の事情もあるだろうし、航空会社等の事情もあるだろうし、その辺の状況については、可能性ということで、どのように考えられるのか。
59 ◯政策推進課長 先日、3月1日に小松空港上海定期航空路線開設促進期成同盟会というものが、福井県議会の議員連盟の代表の方も入っていただいてでき上がったわけであるが、そこの総会での説明等を聞くと、先ほど申したように7月31日まで、これは8月の上旬まで―帰る便が8月の上旬になるわけだが、そのチャーター便の運行実績を見て判断をするというようなことが言われている。秋口には、何とかその方向性が出るのではないかというふうに、総会の中では説明を受けている。
60
◯石橋委員 私の認識不足だが、これには香港便はあるのか。
61 ◯政策推進課長 今、小松から香港への便はなかったと思っている。
62
◯石橋委員 これは、石川県と福井県の需要の割合というのは、どんな割合になっているか。福井県も上海を中心に浙江省の河東地域にいろいろ企業が進出している。石川県もそれなりに企業が進出している。利用ということになると、石川県と福井県と、どのような割合で利用されるようになるのか。そんなことを分析されているか。
63 ◯政策推進課長 たしか、平成11年か12年の中国への各県の渡航状況の比較では、北陸3県の中では福井県などから中国の方へ渡航される方が一番多かったというようなことだが、ほぼその3県の数が、物すごく差があるというふうな状況ではなかったと思っているが、今申し上げたように、推測値だが、本県が一番多いというふうに出ている。
64
◯石橋委員 定期便実現への一つの段取りとして、これからどういうふうにこれをクリアするとか、いろいろある。一つは、中国側の上海の方の空港の受け入れができるのかということがあると思うし、その辺の交渉もあると思うし、それから、航空会社の問題もあるのではないかというふうに思う。今後の実現を受けての段取りというのはどういうふうになってくるのか。
65 ◯政策推進課長 まず、定期便航空路の開設については、現在相手方の航空会社が、中国上海の東方航空というところと話をしているということであるので、今委員が言われたとおり、需要があるかないかということが、まず第一の課題になろうかと思う。
その課題を見るために、今チャーター便の実績でどのぐらいの人が動くかというようなところを、今見ようというのが、一つの見方になっている。
一方、小松空港の場合には、自衛隊の飛行場も併設されているので、石川県を中心として、防衛庁に対する働きかけというようなものが、今並行して行われることになるかと思う。
66
◯石橋委員 中国政府としての許可というのか、その辺の感触というか、そういうものは、航空会社が就航したいということになれば、すんなりといくものなのか。
67 ◯政策推進課長 中国の政治情勢の中で、その問題がどの辺まで的確に反映されるものかということになると、ちょっと不透明な部分もあるが、これまでの話の経緯からすると、先ほど申し上げたように需要があれば飛べるというふうな形で説明を受けている。
68
◯石橋委員 もう一つは富山空港との関係。北陸と上海の便ということで、富山にも配慮をしながら。富山と小松の優劣。ともに富山も何割かは飛ぶというような部分が、微妙な問題かもしれないが、優劣とか富山との関係。この辺はどういうふうに考えているか。
69 ◯政策推進課長 今委員が言われるように、上海定期航路開設に向けては小松空港の方も名乗りを上げているし、富山空港の方も名乗りを上げている。その相手方としているのが、先ほど申し上げた上海の東方航空ということで、同じ会社に対してアプローチをしているという状況である。
ただ、本県の立場から申し上げると、それはやはり福井県の住民が使いやすい、福井県に空港がないものだから、そういう意味で使いやすい空港はということになれば、やはり近距離にある小松空港を使うということにほかならないというふうに考えているので、小松空港に定期便が就航してもらえるというのが、一番本県にとってはメリットの大きいことだろうと思う。
ただ、今委員が言われるように、結果的に富山の方にも何便がつくとかというふうな結果論はまだわからないので、とりあえず今は小松にそういう定期航路開設に向けて、チャーター便ができるだけ人を多く乗せて、需要を持ちながら飛ぶということに対して、本県としても支援をしてまいりたいというふうに考えている。
70
◯石橋委員 中国側から見て、上海側から見て小松の方がいいのか、富山の方がいいのか。ただ、利用状況だけではなくて政治的な観点もあるかもしれない。中国から見て富山か石川・小松かというふうに見た場合、どんな見方をするのか。
71 ◯政策推進課長 余りその問題について、今、詳細に検討している状況ではないが、従来から富山は河川敷にある空港ということで、河面―河の表面が反射をするというふうなこともあって、非常に乗りおりは難しい空港の一つというふうには聞いている。
また一方、小松の方は先ほど申し上げたように、自衛隊が使っている空港ということでも課題もあるということで、それぞれ一長一短あるのかとは思っているが、先ほど申し上げたように、本県としては地理的な条件等から小松の方に定期便の就航が行われるようにしてもらえればというふうに考えている。
72
◯石橋委員 最後に、福井県も会長を中心に石川県と打ち合わせをやっているわけだが、福井県としてこれからどのようにこの実現に向けて取り組んでいったらいいのか、有効な策、こういうものを既にされているとは思うが、どういうものがあるのか。
73 ◯政策推進課長 本県に定期便就航の空港がないということで、小松空港を本県の空の玄関口というふうに位置づけて、国内便、国際便合わせて両方とも活用をしていこうということについて、まず本県としての考え方を持っているということかと思う。
そうなったときに、本県としてはできるだけ小松空港を本県の人も使いやすいようなものとして、空港の名称を福井のイメージもあるような名称に、できたら変えてもらえないかというふうなこと。あるいは、ターミナル内での福井の物産をもっと多く置いてもらうようにというような働きかけ。さらに、小松空港を活用した福井・石川の広域観光の推進、あるいは小松空港へのアクセス道路の改善、こういうふうなものを今後とも石川県と話をしながら、利用を盛んに行えるようにしていく環境整備も行いながら、需要喚起をしていかなければならない。
特に今、その中でも上海定期航路開設に向けては、平成16年度の当初予算に500万円の負担金も計上させていただいているが、これは今のチャーター便の4月以降の利用に対する広報。あるいは、その後、チャーター便が一応終わり、定期航空路に向けて、いろいろと運動が行われるときの県内でのPRというようなものに充てて、十分に県民に理解を求めながら需要喚起をしていきたいというふうに考えている。
74
◯仲倉委員 土木の方に質問させていただく。
今、高速道路のサービスエリアの乗り入れが、緩和されたというようなことも聞く。例えば、ETCを設置する要件をクリアできれば認めるとかというようなことも聞いているが、今どうなっているのか。
75 ◯高規格道路推進課長 今ほど委員が言われたように、ETCを活用したインターチェンジということが今言われており、平成16年度より社会実験的にやるというふうな話も聞いている。
従来だと、インターチェンジを設ける前に、一定量の交通量がなくてはなかなか設置できないということで、2,800台ぐらいの利用が必要だという話もあったわけだが、今仮にETCを活用したインターチェンジを、あの場所だと安宅パーキングエリアあたりへ設置することも可能かと思うが、安宅パーキングの場合だと、現道へのアクセスが非常に悪い。それで時間短縮のメリットは余りないかというふうに思っている。
76
◯仲倉委員 福井県で唯一、私の地元だが、南条にサービスエリアがある。あそこにはかなりの車がいつもとまっている。しかしながら、中へ入ってみると、地域とサービスエリアの接点というのがない。あれだけいろんなところから人が行き来していながら、あそこから、福井というものが発信できないことに、何かもどかしさを感じる。これから近敦線も恐らく数年後には開通する。そうすると、ますます交通量がふえていく。全国からいろいろな方があそこへ、駐車をして中に入って、いろんなものを全国に持って帰っていただきたい。今特に、知事も、新しい事業でブランドを発信するというような、「ふるさと大使」とか、何か事業を、ことしの新規で予算を持っているが、そういったことも高速道路と地域の、いろんなものを取り入れることによって発信していくことが必要ではないかと思う。
特に南条のサービスエリアで言えば、ホノケ山トンネル、国道305号が合併の重点事業としてやっていただく予定になっているが、そうすると、河野村から南条町まで国道が通ってくる。ルートを見ると、ちょうどサービスエリアにぶち当たる、そうすると、地域の道路と高速道路が、またそこで一つの交差する現象の中で、一体的に道路の交通政策がとれるという、非常にいろんな意味でまた可能性が出てくると思う。交通量、今ほど課長も言われたが、南条のサービスエリア、過去にはちょっと検討した経緯もあるが、今の民営化に伴えば、もっと規制も緩和できてくると思うし、そういったところでETCというようなものも使って、南条のサービスエリアで乗りおりができるように、これから県としても検討していくようなことに取り組んでいただくようにはできないかどうか。
77 ◯高規格道路推進課長 委員が言われるように、地域の活性化という視点から言えば、非常にいいことだと思う。
ただ、高速道路を利用するだけの視点から言えば、今庄インターチェンジも非常に近いということで、それほどメリットはないと思うが、言われたように地域の活性化ということで、このサービスエリアを活用して、いろんな福井県のPRとかという視点に立てば非常に有効かと思う。
ただ、我々も県内のパーキングエリアとかサービスエリアの、例えばETCを活用して、そういうことが可能かどうかということを調べたが、たしか南条サービスエリアというのは、非常に道路の状況もよく、ETCのゲートを一つ設けるだけで利用が可能な面もあるので、これからの検討課題ということで考えていきたいと思っている。
78
◯仲倉委員 私もまた地元の皆さんといろいろ相談して検討していくので、ぜひともまた土木の方でも、福井を発信するという意味で、前向きに検討していただきたい。要望だけしておく。
79
◯松崎委員 土木の関連で、舞鶴若狭自動車道についてだが、これも民営化の方向が、この前決まったということで概要も見たが、最終的にこの整備方針というのが、新会社と国土交通省との協議で大体決まるだろうということ。まだ、「だろう」の段階としか言えないかもしれないが。そうなった場合に、私もたびたび行かせていただくと、舞鶴若狭自動車道については、雰囲気的にはかなりランクもいいということで、悪い雰囲気ではないとは思うが、民営化された場合に採算を余りにも重視されると、これはまた、いろいろと問題も出てくるのかという心配もあるが、そのあたりについて、まだ見通しというのは立たないかもしれないが、どのような見通しをお持ちか、お聞かせいただきたい。
80 ◯高規格道路推進課長 実は、昨年12月25日に国土開発幹線自動車道の建設会議があり、舞鶴若狭自動車道については引き続き有料道路事業で進めるというふうに決まったわけである。
それで、そのときに同時に新直轄ということで、全体の残事業の16兆円のうち3兆円は新直轄の事業で埋めるというのが決まったわけだが、その中の残区間70区間あるうち27区間が新直轄ということで、699キロが新直轄で決まったわけである。それが、残事業の約2兆4,000億円が既に決まったということで、3兆円から言えば、残事業の6,000億円分がこれから決まるような話になったと思う。それを今、残っている有料道路事業全体の中でも、ランクづけで考えると舞鶴若狭自動車道は非常に優秀な路線ということで、その意味では安心しているわけであるが、ただ、舞鶴若狭自動車道も採算性からいえば、建設費の4%金利で想定しても、12%しか償還できないという点はある。そういう意味では厳しく採算性だけを追求されれば、非常に厳しいところもあるので、油断することなく頑張っていきたいというふうに思っている。
81
◯松崎委員 この道路、いろんな観点から見て非常に重要な路線であるし、嶺南地域にとっては、いわばこれがあるかないか、死活問題であり、1日も早く待たれるということであるので、私どもも頑張らなければいけないし、頑張っていきたいというふうに思うわけである。現在、本当に用地買収等も割と順調に進んでいっており、敦賀の方でも契約が行われるように、今努力しておられるということである。そうすると、民営化までに、やはりどれだけ進捗をしておくかというのも、非常に重要だと思う。その場合に、例えば、小浜でこの部分とこの部分が用地買収できたという場合に、もう工事にかかってしまうということができるのか。ちょっと飛んででも、もう用地買収できたところは早くやるんだというふうな方針なのかどうか、お聞きしたい。
82 ◯高規格道路推進課長 現在小浜地区で言えば、木崎が1月の末に用地買収になり、野代も2月で、さらに生守も3月の中旬に用地買収ができるというふうに聞いているが、ただ工事をやる場合には、山を切ったり、またトンネルを掘ったりする場合に、その土をどこかへ持っていかないといけないので、そのバランスが成り立つような単位で工事を発注するということが大事だというふうに聞いているので、ただ小浜で言えば和久里地区とか府中地区でかなりの盛土も出てくるので、この一連の用地買収がなった段階で発注になるかと思う。
83
◯松崎委員 全部ができたら。
84 ◯高規格道路推進課長 全部でなくても、一連の。それから、敦賀地区についても、今、山地区で一生懸命用地買収をしているわけだが、山地区も切り土区間が非常に多いということで、もう1ヵ所は長谷なり野坂の、その辺の用地買収ができないことには、なかなか難しいというふうに聞いている。ただ、平成16年度までに1区間何とかつながるように、着工したいというふうに考えている。
85
◯松崎委員 できるだけ、用地買収が済んだところをできるような方向で、何とか公団とも話をしてほしいというふうに思う。
それともう一つ心配しているのは、民営化になったときに、ここまでの方針はまだ決まっていないと思うが、地元負担が従来地方協力のメニューでいろいろとあった。そういうものがどうなるのかということ。
それから、道路の予算がぐんと減ってくるような中で、例えば取りつけの道路等というものにしわ寄せが来ないかどうかということも心配だが、そのあたりも一度お聞かせいただきたい。
86 ◯高規格道路推進課長 現在は地方協力ということで、工事用道路として使う市町村道や農道・林道については、県も市町村に対して補助を行って、積極的に整備をやっているところである。
ただ、今非常に財政的に厳しいとは言うが、やはり有料道路というのは、いかに早く供用開始して、料金の収入を上げないといけないから、基本的にはインター間の早急な整備、完成というのは行われるべきというふうに思っている。
87
◯松崎委員 道路予算の厳しい中であるが、できるだけこういう幹線道路の取りつけとか、そういうものについては優先的に進めていっていただければというように思う。これも要望しておきたいと思うし、今後とも、少しでも早く……。本当は、全体で、あとどれぐらいかかるかと聞きたいところだが、それは予想が立たないと思うので、一刻も早くできるように、ぜひ努力いただきたいと思うし、私どもも一生懸命協力をしていきたいと思うので、どうかよろしくお願いする。
88
◯小泉委員 直接建設とかいうことではないが、実は今、議会の総務教育常任委員会でも要望があり、議論されたが、国道及び主要な交通体系の中で、国道でありながら携帯電話等が通じない箇所が、県内に随所に見られる。これは、もう今の時代、生活上欠かすことのできないような状況になっているので、そういうものの整備だけは早急にやるべきだということを提言したところ、これはあくまでも業者が設置するべきもので、補助制度だとか、そういうのは県もそれ相当に考えていって整備をしているというふうなことだったが、それでもなお、今非常に不備なところがあるものだから、早急にという要望をした。それらの対象は、大体、高速交通網体系の中に限ったことではないが、岐阜から大野の方へ入っていく和泉村などでは携帯電話は不可能なようである。この間のように、遭難事故であるとか、あるいは交通事故であるとか、緊急を要するときに、携帯電話等が通用しないようなところというのは、やはり不便なだけではなしにおくれを感じる。イメージ的にもそういうふうに感じる。
当然、この道路を管理する、あるいは道路の交通体系の中でも、そういうところだけはハンディを解消するという意味で、これからはこういう委員会からも、積極的にそういうものに対する協調体制をとっていただいて、取り組みをしていただきたいというふうに思うが、その点、どんなものだろうか。
89 ◯道路建設課長 携帯電話等の通じないところということで、道路の整備としては対処していないのが実情である。民間会社等でやっていただくということで、協議はしているつもりであるが、現実として、道路の管理の面という指摘もあった。今後、そういうふうなことも可能かどうかの検討はしてまいりたいと思うが、現実は今やっていない。
90
◯小泉委員 そのとおりである。だから、総務教育常任委員会でも論議になったのは、全庁的に、今はきちんと縦割りにしているから、私のところはそういう担当ではないということになるから、そうではなしに、全庁的に横の連絡を密にしていただいて、こういうことでは道路の管理上からも必要なのだと。だから、これを福井県内で携帯電話が通用しないところはゼロにしようではないかという意味での協調体制をとってもらえないかということである。
91 ◯道路建設課長 たしかに道路の管理の面からということでは必要なこともある。今後、検討してまいりたいと考えている。
92
◯松崎委員 嶺南地域鉄道の整備について、伺いたい。
敦賀までのJRの直流化については、今鋭意進めていらっしゃるということで、これは順調に進んでいるのではないか。平成18年秋の開業ということで、着々と進められていると思うが、あとのもう一点、今津・上中間新線について、今ワーキンググループが設置されたというふうに聞いているが、これは検討協議会の中でということは、福井県内で県内の地元の市町村だけでつくられたということなのか、確認をする。
93
◯総合交通課長 協議会の中の幹事会を通してつくっている。
94
◯松崎委員 滋賀県側が、今恐らく直流化の問題で手いっぱいということではないかと思うが、新線については、滋賀県側の意向はどんなものか。
95
◯総合交通課長 新線については、方向性は変わっていない。やはり滋賀県、それぞれプラン・ドゥーをつけてやっているので、その順番というものは、やはり新線は少し後ろにある。ただ、我々としては、直流化の協議の中で、非常にひざを付き合わせて協議をやっているし、人脈もできてきた。この新線についても直流化、あるいは電化の利用状況を非常に注目しているわけであるが、その中で考えていく必要があるのではないかということで、検討の中身についてはステップアップしたのではないかとは思っている。ただその方向で、真摯に研究をしていかなければいけないと思っている。
96
◯松崎委員 今、滋賀県側はいろいろ課題がたくさんあって、その順位をつけているところある。まずこの新線に対して、滋賀県側が一番課題としているところというのはどういうところか。
97
◯総合交通課長 新線の建設に当たって、今津周辺の方の興味は非常に高い。特に小浜との交流というのがもともとあったので、マキノ町は非常に興味を持っているが、何度も申し上げるが、まず琵琶湖環状線がどのようになるかということを待っているというのが、やはり正直なところだと思う。
98
◯松崎委員 今度、市町村合併で、たしか今津もあのあたり、高島郡全部が合併するようにも聞いているので、そこらが進めば、そこのところとの話し合いになってくると思う。また状況が変わってくるかと思うので、鋭意努力を続けていただきたいと思う。
99
◯総合交通課長 粘り強く、できるように頑張っていきたいと思う。
100
◯中川委員 予算説明書を見ると、嶺南地域鉄道整備事業に65億円の積み立てをされているわけだが、今まで幾らたまっているのか。
101
◯総合交通課長 直流化と新線建設の基金については、平成15年度までの累計で市町村で14億9,100万円、それに対して県は28億円を積み立てている。
102
◯中川委員 そういう予算がついているということは、要するに知事が、今までの栗田前知事の方針を引き継いでやるということだと思うが、西川知事が正式な場所で、私がいろんな話を聞いているだけでは、この今津・上中新線についてやるということのアピールを聞いたことがないような気がする。
それで、例えば知事の提案理由説明、栗田知事のときには3行ぐらい、「一生懸命やります」という文言があった。ところが、今回どうなのか。
とにかく予算がついている中で、もちろんその方針で西川知事もやっていただけると思っているが、もっと積極的な姿勢をいろんな場所で示していただきたいというふうに思うので、ぜひ知事によろしく言ってほしい。
103
◯県民生活部長 きょう、こういう話題があったということはお伝えする。
104
◯中川委員 予算がついているということは、やる気があるからついているんだろう。だから、もっと積極的に何らかの発言をしてほしいということである。
105 ◯鈴木委員 福井市内の日之出と豊島の跨線橋の関係だが、工事前の段階と工事後の段階のことについては、もちろんいろいろ検討されていると思うが、工事中の現在、8月に、一応日之出の方は完成するということで、それまでの間、私も実はあの辺、いろいろ通勤してくるが、結構渋滞もしている。その辺のことについては迂回路というようなことで、こういうふうに迂回してくれというような資料なども見せていただいたことはあるが、予測されたものと比べて、現在どういう状況になっているかということを報告いただきたいと思う。
106 ◯都市計画課長 日之出跨線橋の渋滞状況というものの指摘であるが、私ども、一時撤去ということで工事を始めてから、周辺の迂回路へ迂回をしてほしいということで、大分PRしており、相当に効果が上がっているというふうには考えている。例えば日之出跨線橋そのものであるが、現在のところ、従来の水準からいくと、約6割のところまで車が減少しており、十分に減少しているというふうに見ている。
それから、その他の道路であるが、私どもの予想外のところでは大町の跨線橋、外側、外側へ県民の方が迂回をしていただいており、おおむね想定のとおりの状況だというふうに考えているところである。
107 ◯鈴木委員 そうすると、8月が終わると今度は豊島をおろすということで、あそこはまたちょっと難しくて、一たん豊島の交差点になるのだろうか、あそこへ南へ曲がってもらってというようなことで聞いているが、今回の状況、それなりにうまくいっているということだが、この豊島の方をおろすときの見込みというか、今おっしゃった何割減少してとか、どこがどうふえているとかというような見通しについてお尋ねしたいと思う。
108 ◯都市計画課長 豊島跨線橋の件であるが、当然、引き続き、日之出と重ならない形で豊島跨線橋の撤去に入りたいと考えているが、豊島については現時点の仮撤去が大変困難な状況であるので、足羽川に仮の迂回路を設けるという形で交通処理したいというふうに考えている。
この交通量のシミュレーションについては、現在の日之出のデータをもとにして、改めて推測をしているところであり、現在、どのぐらいかということは明確に申し上げられないが、日之出の経験も生かしながら県民の方々に御理解をいただき、都心部への流入はある程度覚悟しつつ、通過交通量をなるべく外へ回っていただくということで、交通処理したいというふうに考えている。
109 ◯鈴木委員 もう少し確認だが、今は明確にどうなるということは申し上げられないということを、言われていたが、大体日之出が6割ぐらいまで減ったとすれば、大まかで結構だが、どれぐらいのその交通量を、外に逃がすような形になれば、それなりにスムーズにいくということを思っておられるのか。もう少し詳しくお願いする。
110 ◯都市計画課長 現在、手持ちのところでは細かい数字のところはないが、足羽川迂回路と含めて迂回をしていただきたいというふうに考えている。
111 ◯鈴木委員 もう一点だが、この委員会でいいのかどうか、道路の関係で除雪のことを少し伺いたいと思うが、構わないか。
112
◯山本(文)
委員長 わかる範囲内で答えてほしい。
113 ◯鈴木委員 簡単にだけ伺う。
ことし、結構雪も降ったので、私は福井に帰ってきてから、これで2回冬を越したということになる。去年は議員ではなかったということもあるかもしれないが、ことしはメールなどで、非常に除雪について不満というものをいただくのだが、もちろん、こんなものはどこまできちんとやっても不満というのは当然出てくると思うし、また一方で、うまくやっているよというような声も聞いているが、もしその総括というのか、ことしどれぐらいうまくやれたのかどうかというようなことを、おわかりなっていたら。
114
◯土木部長 今の御意見であるが、除雪に関して、ことしは、苦情が多かったということも事実である。というのは、昼間中の除雪を、かなりことしは補強してやったという実績の中から、早朝やりながら、また昼もやっているというふうなことで、逆に苦情が多かったということも事実である。そういったことを含めて、今度の17日には公安委員会、市町村、あるいは公団等も交えた中での総括を今準備しており、その中でこれからの雪対策についての、また改めた方針、あるいは、より向上する内容を検討していきたいというふうに考えている。
〔
委員長交代〕
115
◯山本(文)委員 小松空港の上海定期便の就航のことで、二、三お尋ねしたいと思うが、これは画期的な一つの試みというか、取り組みだと思う。私どももこれについては理事者の皆さんともどもに、これは将来に向かってぜひともなすべきことだということで、議員連盟も発足させて、本格的に取り組んでいきたいということで、皆さんすべての方々がこれに参画していただく、こういう経緯がある。そうすると、求めるべきものが何かということを、やはり常に大きくとらえていかなくてはならないと思う。ただ単に、上海便が就航するようになったから、便利だからということだけでは、余りにも寂しいと思うので、福井県が将来的にそれに何を求めるかということが、理事者の皆さん方に何か考えがあるのなら、それだけ一遍お聞きしたいと思う。
116 ◯政策推進課長 先ほども説明の中で触れさせていただいたかと思うが、本県には、残念なことに定期就航する空港がないという中で、昨年経済社会活性化戦略会議の提言の中でも、小松空港を本県の空の玄関口として位置づけてということが言われている。そういうことで、国内便あるいは国際便、両方とも含めて小松空港というものを本県の空の玄関口として位置づけて、そして、いろいろな交流を盛んにしていこうということが、まずもって大きな目標と思っている。
今、
委員長が言われるように、上海便の就航というものは、その中の一つの部分であり、当然それもうまくいってもらうということが、小松を活用していく機会をふやすという意味からも、本県にとってもメリットがあるものだというふうに認識をしている。
117
◯山本(文)委員 それで、今臨時便をずっと計画をしている。このうちに福井県からの団体あるいは企業、経済活動、その他観光も含めて、およそ全体のうちの何パーセントを占めているのか。
118 ◯政策推進課長 先ほどおおむね8割程度は、今チャーター便が埋まってきているというふうにお答えしたが、その内訳が、本県の人か、石川県の人か、場合によっては富山の人かというようなところになると、ちょっとまだ内訳ははっきりしていない。ただ、いずれにしても、そういうチャーター便のあいている部分がある部分については、今後とも本県においても周知しながら埋めるように努力していきたいというふうに考えている。
119
◯山本(文)委員 それで、今非常に大事なことは、福井県がただ名前だけ参画したということではなく、中身がないとだめだと思う。中身はどういうことかというと、今のチャーター便に対して、どこまで積極的にやっていくかということについて、福井県の発言権も、また小松空港というものも、先ほど課長が言ったように、名称も福井県のものを入れるか、あるいは福井県とのアクセスをどうするか、いろんなことも考えると、これはやはり、取り組んで予算化して、そこへ参画した以上は、事を起こしていかなければならないと思う。そうすると、それに対して福井県がどのような姿勢と、とりあえずどんな計画を持っているかということが、私も見えてこないので、その取り組みをこういうふうにするという計画があるのなら、今のチャーター便だけでも。
120 ◯政策推進課長 現在、チャーター便が35便あるわけだが、そのうち3月下旬のあたりや4月下旬あたりにまだあきのスペースが意外とあり、ただ7月のあたりが、逆に言うと、もうある程度いっぱいというような状況になっている。これは私どもが今同盟会に参画する以前から、石川県の方でもいろいろとこのチャーター便を借り上げる方策、あるいはそのチャーター便の収支の問題というようなものを詰めてきており、石川県としては、石川県の交通関係の機関、いわゆるJTBであるとか、近畿日本ツーリスト、東急観光という石川県の観光業者とタイアップをしながら、そこが窓口になって旅行関係の募集をかけているというような形でやっている。本県においても経済界の方では商工会議所の冊子、会報誌等の中で、こういう取り組みをしているというような案内を出してもらったり、また我々も、県庁の中等を含めて、そういうあきの部分の周知を図っていこうというところである。本県の、いわゆる近畿日本ツーリストとか京福という旅行代理店も、申し込みをすれば、その石川県の支社の方と連絡をとって、申し込みができるような手配にはなっているので、そういう点では本県の旅行業者を活用していただいて、少しでもあき席のないチャーター便の方ができればというふうに考えている。
121
◯山本(文)委員 話はわかるが、行政みずからが風を起こすといことを私は今求めている。なぜそう言うかというと、やはり今後、我々が利用して中国に行くということではなくして、中国の方からどんどん来てもらうための道筋をつけるということが、最終的には大きな意義があると思う。そうすると、今チャーター便のあいたところを埋めるために、補足的に少しお手伝いするとかというのではなく、みずからがどうするかということで、我々チャーター便が、いつごろの何便が何名ぐらいあいているというのは、この範囲ではわかる。だが、県民すべての人が福井県も参画して、今積極的にそれを進めているのだと、こういう便利なものをつくるんだということの意識を持ってもらうためには、やはり予算化した中でテレビにも参画してやるとか、チラシといったものをまくとか、あのいは何かの機会を通じてPRをするとか。もう一つは、福井県は予算を持たないのなら、多少、500万円か600万円支出した。そうすると、あそこに千数百万円の予算化をしている。その予算の中で福井県の方でもちょっとPRしてくれと。参画するのだから、福井県の方でもテレビに流してくれとかというふうなことは、やはり事を起こしていかないと。行動も何も出てこないのでは、今参画しただけでも、福井県は名前だけそれにつけて、何もないではないかと。満席になっているので、何月何日になってでもとるというふうなことぐらいは、広くPRするということが、県民の意識も非常に高まるし、我々が参加した意義があるということでないかと思うが、今の説明では、その辺の考え方に物足りなさを感じるが、どうか。
122 ◯政策推進課長 確かに言われたとおりであり、新年度予算ということで持たせていただいているので、3月17日からのチャーター便運航ということで、まず我々が今やれることということで、先ほど説明したようなことをやりながら、今委員が言われたような、テレビや新聞などの広告媒体を使って、新年度に向かって準備を進めたいとのことだ。
123
◯山本(文)委員 ぜひとも、それは大変大事なことだと思うので、取り組む以上はそれだけの実が上がるようなことをするのが本当だと思うし、今中国から、ビジネスも含めてだが、12月には相当数の観光客が日本へ来るという話がある。10年後にどれぐらい日本へ来るのかという数字はわからないか。
124 ◯政策推進課長 今、正確な数字はわからないが、中国近郊の方での市場開放のあり方、それから、いわゆる中国の方の収入の問題、こういうものが今以上に好転すれば、非常に急激な伸びを持って日本への観光客がふえるということで、今国の方でも中国も視野に入れた観光のあり方というものが進められているというところかと思っている。
125
◯山本(文)委員 本当に気が遠くなるような膨大な人がビジネスと観光で来るという話は伺っている。だから、その辺の数字をきちんとつかんで、そしてその中で県がどういうふうな対応をするかというと、ビジネスもそうであるし、観光ルートをどうするかということもやはり計画の中に入ってこないとだめだと思う。小松へおりたら福井県へどういうふうにして来てもらおうかという、福井県に対する観光客の入り込み数をふやすにはどうするか。何かそれらについての基本的な考え方というのは、大ざっぱでも政策の中にあるのか。
126 ◯政策推進課長 先ほども申し上げたように、12月7日にいただいた戦略会議の提言、並びに12月26日に出したチャレンジ福井というふうな中においても、その空港のPR拠点の開設であるとか、あるいは、「ビジット福井」というふうなことでの観光の領域というものを位置づけているので、そういうふうな中で今言われたような国外からの、特に中国、東アジアを中心としたところの観光というものにも、きちんと対応していかなければならないというふうに認識している。
127
◯山本(文)委員 先ほど課長が言われた、小松空港で福井県の物産を売るコーナーを設けてもらうとかというのは、もう小さい話なので、そんなことよりも、その人たちをどうやって福井県へ来てもらうか。福井県で味わってもらい、買い物してもらうかというぐらいまでの計画的なシステムづくりというか、そういうものを体系整備してほしいと私は思う。その場合には、先ほど言ったように、アクセスなら小松にインターチェンジをつくって、小松空港からこっちに来てもらう。そうすると、どこへ来てもらうか、そういう計画も、やはり5カ年計画なりを立てて、そして多くの方々が、すべての方々が取り組んでいくような、やはり行政だけに、戦略会議だけに任せておくのではなく、行政も大筋での道筋というのはつくってもらわないと、それは行政が言葉をかけるのと、戦略会議だから民間の人に任す、偏った形にならないように、総合的には行政がやらないとだめだと思う。その辺のところをやってほしいと思う。これについて、今、県独自で浙江省との上海-小松便の定期便就航に対して、打ち合わせとか要請はしたことはあるのか。ないのなら、ないでいい。
128 ◯政策推進課長 これまでの話の中で、小松空港を間に入れた話を浙江省としたというふうには聞いていない。
129
◯山本(文)委員 小泉委員もいるが、この議会レベルで1月6日に行ったときには、そこまでの話をしている。議会レベルではそこまで。これはたまたま小泉委員がよく精通しているから、中国との話はできるが、これはそこまで浙江省に将来的に非常に有望だし、ぜひともやってほしいという、非常に熱のこもった取り組みをしているのだから、県も行政として、それだけはひとつやってほしいと思う。ぜひともそういう点は、一遍浙江省へ当たってもらって、浙江省も前向きに取り組むような姿勢をしていただくように、石川県に対しても、福井県は浙江省へこれだけの話はしてあるのだ、浙江省も前向きに福井県との関係でやっているんだということで、石川県に対しても、それだけの発言権を持たないとだめだと思う。
130
◯小泉委員 今
委員長が言われたことは、私も同感である。直感的に思ったのは、今回35便ある。本県は500万円しか出していないからと、出す予定がないからといったらそれまでだが、私は、石川県も、少なくとも35便のうちの、例えば5便なり7便は、福井県でひとつ頼むと言ってくると思った。全然言ってこない。そして、向こうで大体七、八割埋まったということである。私も聞いてみた。私は5人ぐらいで行こうかと言ったら、もうその日はいっぱいだからだめだと断られた。それは仕方がないとしても、今
委員長が言われるように、名前を貸すだけでは意味はない。少なくとも5便や10便ぐらいは福井県で担当して、それをエージェントなり、行政も直接指導参加をして、よし、福井県で10人分は負担してやろうではないかということを確認して、PRをするという手法ぐらいは、当然とってしかるべきだったと、私は思う。8月までに35便だが、今から、そのことができるか、できないかわからないが、ワンサイドゲーム的なニュアンスがあったことは事実。
それからもう一つは、この間参加させていただいたときにメニューが出ていた。湖南、湖北だとかコースが幾つか出ていた。あのコースの中に広州、うちは浙江省だが、浙江省の中のそういうルートというのはなかった。これも我々の意見を聞いてこなかったから言わなかったと言えばそれまでだが、今
委員長が言うように、当然組み入れるべきだったと、私は思う。
それと同時に、浙江省には政府の筋として領有局というのがある。県庁にもそういうような監督官庁的なものがある。観光関係。当然福井県には旅行業協会を初め、それに類するような組織もある。そういうところとの、せっかく友交省県だから、情報の交換とあわせてルートの設定だとか、観光資源の交換だとかというのは当然やるべきだと思う。これは、これから時間を縮めてやっていただけると思うから、検討会を持っていただければいいと思うが、今
委員長の言われるのは、そういう姿勢があるかないかというところに問題があると思う。活性化会議などで十分そういうものは提案をしていただいて、そして行政サイドが投げかけていただいて、その反応を見ながら積極的に取り組むということだけは、行政として意思表示をするべきだと思う。ただ単に観光行政とはというのではなく、私はそういう意味で9月の議会だったか、観光行政についての取り組みを知事にただした経緯がある。中国市場が、これからこちら側に来る場合、来やすいような環境もつくってやらなければだめである。そのためには、いろんなルートというものを徹底して研究しなければだめである。
今、魯迅展をやっている。私もきのう行ったが、その関係者が非常に多い。それらの団体、私どもから行く団体であるとか、勉強のための研修であるとかというのは、幾らでもふえる。そういう意味で、
委員長の言われることを裏づけとして、行政がよしやろうという意思表示はやるべきだというふうに思う。
131
◯山本(文)委員 その延長になるが、やはり私どもは、大きくは福井県の県益をどこに求めていくかということで、もうちょっと長期的な取り組みの中に、これは論外ではないと思う。そういう中で、何年度は何をする、どういうことをするということぐらいの大筋での一つの基本計画は立てるべきである。これは大きな事業になると思う。だから、それは国の政策の中に入れていただいて、将来の道筋をつけるということだけは、ぜひともお願いしたい。それだけは希望として申し上げておきたいと思うので、これ以上いろいろお聞きしても、まだ始めたばかりであるから、どうかと思うので、お願いしたいと思う。
それから、ひとつ新幹線のことで聞きたいが、私どもも正直言って、PTの方々の考え、あるいは自民党の特別委員会がどんな考えでいるかわからない。しかしその中に、PTの久間さんあたりの発言の中で、福井県から何人かの方々が陳情で要請したときに、その言葉の中に、福井だという話は、いろんな形でニュアンスは多少は違っても出てきた。では、それをどういうふうな解釈をすべきかということ。福井でとまるという意味か、あるいは、福井までまず足を踏み入れるということでの、次のステップにするということで解釈した方がいいのか。私もかねがねそのことについて、いろいろ迷って、どういうふうな見方をしたらいいのかと思うが、部長はそれに対してどんな解釈をしているのか。これも今後、私どもが取り組むのには非常に大事なポイントになるのではないかと思う。どう思うか。
132
◯県民生活部長 いろんな団体が要請に行っており、発言が、やはり一回一回違うし、同じ人でも言っていることが必ずしも一緒ではないということがあって、そういうことで、あるとき言ったこと、もちろんそのことの評価もする必要があると思うが、今の時点では、申し訳ないが、そういう評価というよりも、とにかくこれまで強く主張し、しかも2月のときには、自民党特別委員会で3県足並みそろえて主張したそういうことでいきたいと思っているので、ちょっと途中の段階での評価は差し控える。
〔
委員長交代〕
133
◯山田委員 中部縦貫の件だが、私も県会の仲間入りをさせていただいて、一番気になって、一番初めの質問でも中部縦貫自動車道のことについて伺ったし、それから、この委員会でもいろいろと質問させていただいたが、一番最初に知事が建設省に対して積極的に協力していきたいという回答をいただいた。きょうの部長の説明にも、沿線市町村と一体となって強く要望したい。ほとんど回答は一緒である。そういうふうな中で、実は昨年12月に新幹線の要請活動の中で、ある人とお会いして、いろいろ話をしていた中で、気になるのは、いろいろ意見があってという表現をされたわけである。その意味というのは、大野―油坂が必要か否かという意見が出ているのかどうか。また、予算づけが難しいのか。ルート案でいろいろと意見がわかれているのか。いろいろな解釈ができるわけだが、最初から一貫しているのは、その猛禽類の調査の結果によってということだけしか当局からは言っていないが、自分も少しは鳥に関しては勉強してきたつもりだし、こうも何年も鳥の調査がかかるというのは、私も実は不可解な点がある。それ以外に何か問題、いろいろと行政の中で気づいた点等あれば、どういう点が難しいとか、そういうような報告、おくれているのはこんなんだとか、報告はすぐ出そうだとかという、簡単でいいから答弁していただきたい。
134 ◯高規格道路推進課長 まず今、大野―油坂とルートの絞り込みということが言われているわけだが、その点についても、昨年の11月の末、猛禽類の調査も、かれこれ5年近くやっているわけである。11月の委員会において、国土交通省の福井事務所の方から絞り込みの作業に入るという話を聞いており、この議会の前にも、事務所の方へ確認した。
確認したところによると、最終の絞り込みの作業をやっているということで、もう少し待ってくれという話を聞いている。
それから、いろいろ雑音というか、やはり大野から油坂峠までの一括して事業をやるとなると、60キロ近くある。そして、福井―大野間がまだ用地買収を一生懸命やっているが、事業が進捗していない状況もあるので、これ一発ではなかなか難しいという意味で、福井―大野間が終わってから大野―油坂間というような話ではないかというふうに思っている。
135
◯山田委員 期待を持って報告を待つ。
136
◯山本(文)
委員長 ほかにないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
137
◯山本(文)
委員長 それでは、ないようなので、以上で付議事件に対する審査を終了する。
これで、本日の委員会審議は全部終了した。
委員長報告については私に一任願うとともに、委員会記録の調整についても委員会条例第27条の規定により私に一任を願う。
以上で、
総合交通対策特別委員会を閉会する。
~ 以 上 ~
総合交通対策特別委員会
委員長 山 本 文 雄
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