当委員会に付託されました案件は、議案第1号から議案第14号、議案第18号から議案第23号及び議案第25号の以上21件についてであります。
これらの案件につきましては、まず3月11日に会議を開き、総括質疑を行うとともに、引き続き12日に各分科会を開催し、詳細な審査を行いました。これを受け、委員会は18日に会議を開き、各分科会委員長の報告を聴取しました。
分科会委員長報告の主な内容を申し上げます。
初めに、議案第1号 平成31年度小松市一般会計予算についてであります。
(仮称)2040年
ビジョン策定費については、ビジョン策定に係る事前調査、データ分析のための委託等に要する経費とのことであります。2040年には人口減少や少子化、超高齢化が一層進むことが予想されることから、議会と行政が一体となり真剣に取り組んでいくことが大切であるとの意見が出されました。
職員人件費については、職員の退職により他の職員への負担とならないよう適正な人員確保を行うことや、専門性の高い人材の採用で質の向上に努めるよう、また国などの外部機関との積極的な人事交流を求める意見が出されました。
防災体制強化費のうち、
避難所要配慮者向け用品の整備について、高齢者など配慮を要する方が過ごしやすいよう
避難所用ソフトマット、段ボールベッドなどを追加するとのことであります。
一部の委員より、ストーマ(人工肛門、人工膀胱)をお持ちの方々の装具への配慮も検討するなど、今後もさらにやさしい避難所づくりに取り組むようにとの意見が出されました。
老人クラブ活動費補助金については、生きがいや健康づくり、ボランティアを目的とした事業に対する活動費の助成のほか、平成31年度より地域のつながり強化や健康寿命の延伸を目的とし、65歳から74歳までの老人クラブへの加入率や歯科健診受診率、80歳で20本以上の健康な歯を持つ方の受賞者数に応じた
インセンティブ制度を創設し、対前年度比で500万円増額したものであります。
一部の委員より、老人クラブのイメージアップや市民の意識改革につなげていくためにも、老人クラブという名称を小松市独自で変更するよう求める意見が出されました。
シルバー人材センター移転整備費については、
公益社団法人シルバー人材センターの事務所が現在入居している
高齢者生産活動センターの建物が新耐震基準を満たしていないことや、施設への進入路の傾斜が強く、高齢者にとって利用しづらい環境にあることなどにより廃止とするため、事務所の移転先として予定されている旧中海保育所を改修するための経費であります。
シルバー人材センターの事務所については、公益社団法人としての性質上、小松市が移転先を提供するものでありますが、一部の委員より、
シルバー人材センターの理事会において移転場所についての承認がされていないことから、現時点では本予算案に賛成しかねるとの意見が出されました。
図書館管理運営費については、本館の光熱水費や修繕費等の維持管理に要する経費でありますが、一部の委員より、昭和56年の建設から37年余りが経過し、施設や設備の老朽化やスペース不足が指摘されているところでもあるため、市内外にアピールできる新しい図書館の建設について前向きに検討するよう求める意見が出されました。
虐待防止対策費については、小松市
くらし安心ネットワーク協議会の委員報酬や
DVシェルター利用代等に要する経費とのことでありますが、特に社会問題化している虐待やDV対策のさらなる推進のためにも、協議会における各専門部会の活動や関係機関相互の連携を強化していくよう求めました。
彰化市交流費については、
友好交流都市台湾・彰化市への代表訪問団の派遣及び現地での日本庭園建設に要する経費とのことでありますが、日本庭園の存在を一つの軸とし、小松市、彰化市、両市の市民相互の交流が活発に行われる仕組みをつくり、本市の国際交流の進展を図るよう求める意見が出されました。
こまつ
五彩ブランド推進費については、小松の九谷焼の振興と人材育成、ブランドの確立のため、九谷焼工芸祭やCERABO KUTANIを拠点とした魅力発信を行う事業とのことであります。地元には若杉窯や蓮代寺窯など再興九谷焼の名品が数多く存在することから、地元の貴重な美術工芸品を保護し、活用していく活動を求める意見が出されました。
こまつ
曳山交流館管理運営費については、こまつ曳山交流館みよっさの管理費や運営業務委託料とのことであります。現状では全入館者に占める外国人の割合は多くはないものの、今後、海外からの誘客を見込める施設であると考えられます。外国人向けの
和文化体験メニューの充実を図る等の工夫をしているとのことですが、建設当時とは変化している社会背景を考え、新たな戦略を立てるなどさらなる魅力向上に努めるよう求める意見が出されました。
安宅の関整備費及び
安宅公園リニューアル整備費については、安宅の関整備費において、
勧進帳ものがたり館の大画面シアターの導入など大規模な整備を予定しているとのことでありますが、費用対効果のある充実した施設整備を求める意見が出されました。また、安宅の関全体を一つの景観スポットとして捉え、一体感のある空間となるよう求めました。
産業競争力強化費については、
経営モデルチェンジ支援事業や
産学官共同研究促進事業などに要する費用であります。
経営モデルチェンジ支援事業のうち経営革新等については、補助率区分を業種別から投資額へとわかりやすく変更するとのことでありますが、対象となる投資額が400万円からと設定されており、金額の制約があることから、必要に応じて柔軟な対応を求める意見が出されました。
プレミアム付商品券発行費については、本年10月に予定されている消費税増税における景気対策の一環として発行される
プレミアム付商品券の印刷やPR活動等に要する費用であります。このほか国における消費税増税の対応としては、小売店への複数税率に対応したレジ導入支援や決済端末の導入補助などの事業が行われるとのことでありますが、
消費税増税対策と
キャッシュレス化対策の導入時期が一緒になっていることから、各制度の理解が進むよう、どういう店が対象なのか地元へわかりやすい説明を求める意見が出されました。
未
活用住宅等対策費については、
老朽危険空き家の解体補助金等に係る費用とのことであります。少子・高齢化の進展により想像以上の空き家予備軍の存在が想定され、
老朽危険空き家問題の解決がさらに厳しい局面を迎える中、制度的な改正が要るのではないかとの意見が出されました。
老朽危険空き家については、いち早く小松市空き家等の適正管理に関する条例を制定し対応されており、先般12月定例会においても危険回避のための応急措置を追加するなどの改正がなされているところであり、国の法整備とあわせた今後の対応に期待するものであります。
北陸新幹線建設推進費については、一部の委員より、地元負担が発生するため、新幹線の負担金支出については反対であるとの意見が出されました。
次に、議案第2号 平成31年度
国民健康保険事業特別会計予算についてであります。
保険給付費については、高額療養費の伸び等により1人当たり医療費が増大してきていることから、生活習慣病対策や保健事業のさらなる推進により、保険給付費の抑制に努めていくよう求めました。
次に、議案第20号 ひとと
ものづくり科学館条例の一部を改正する条例についてであります。
年間パスポートについては、平成31年4月1日より料金設定を改め、大人1人3,000円、高校生以下1,500円のほか、新たにファミリー(大人1人プラス高校生以下1人)4,000円とカップル(大人1人プラス大人1人)5,000円を設定するとのことであります。カップルについては、異性のみならず大人同士でさまざまな組み合わせが可能であるとのことから、よりわかりやすい表現に努めるよう求めました。
次に、議案第21号 消費税率及び地方消費税率の改定に伴う関係条例の整備に関する条例についてであります。
一部の委員より、消費税増税により市民負担が増加するため反対であるとの意見が出されました。
なお、採決の結果、議案第2号から議案第14号、議案第18号から議案第20号、議案第22号及び議案第23号、議案第25号の以上19件は全会一致をもって、議案第1号及び議案第21号の2件は賛成多数をもって、いずれも原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以上、
予算決算常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
5 ◯議長(宮川吉男君)
総務企画常任委員長、新田寛之君。
〔
総務企画常任委員長 新田寛之君登壇〕
6
◯総務企画常任委員長(新田寛之君)
総務企画常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案第26号 小松市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についてを初めとする議案4件及び請願1件であります。
これらの案件につきまして、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査を行いました結果、全会一致をもっていずれも原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以下、審査の過程におきまして、さまざまな意見や要望が出されましたので、その一端について御報告申し上げます。
初めに、議案第26号 小松市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についてであります。
小松市特別職の給与については、平成8年10月より条例で市長は105万円、副市長86万円、教育長74万円と定められておりましたが、小松市
特別職報酬等審議会において、市長、副市長、教育長それぞれの給料月額を10%削減した額を給料月額とする答申が出されたことから、平成23年1月より現在の市長94万5,000円、副市長77万4,000円、教育長66万6,000円の給料月額となっております。今回の条例の一部改正については、条例の本来給料月額から本人の申し出により市長はさらに15%、副市長、教育長は10%の減額をしようとするものであります。
一部の委員より、条例で毎年申し出により減額をするのではなく本来給料月額を減額してはどうかとの意見、並びに、これまでも議会では議会改革推進のため議員定数削減などに努めてきたことを考慮の上、
議員報酬引き上げに関し報酬等審議会での審議を求める意見が出されました。
最後に、請願第1号 国に対し「消費税率の引き上げの中止を求める意見書」の提出を求める請願についてであります。
消費税は平成元年の導入以来、持続可能な
社会保障制度確立のため、国の基幹税としての役割を果たしております。消費税率10%への引き上げについては、国において
消費税率引き上げにあわせて軽減税率を導入するとしており、また、あらゆる施策を総動員し、経済に影響を及ぼさないよう全力で対応するとのことから、全会一致で不採択と決したものであります。
以上、
総務企画常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
7 ◯議長(宮川吉男君)
福祉文教常任委員長、吉本慎太郎君。
〔
福祉文教常任委員長 吉本慎太郎君登
壇〕
8
◯福祉文教常任委員長(吉本慎太郎君)
福祉文教常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第16号 小松市教育に関する事務の職務権限の特例を定める条例の一部を改正する条例についてを初めとする議案5件、請願1件であります。
これらの案件につきまして、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査を行いました結果、全会一致をもっていずれも原案どおり可決すべきものと決しました。
以下、審査の過程において、さまざまな意見や要望が出されましたので、その一端を御報告申し上げます。
初めに、議案第16号 小松市教育に関する事務の職務権限の特例を定める条例の一部を改正する条例についてであります。
過疎化、少子・高齢化などを背景に地域における文化財の計画的な保存、活用の推進や
地方文化財保護行政の推進力の強化を図ることを目的とした文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が平成31年4月1日から施行されることに伴い、文化財保護に関する事務を市長部局へ移管することに伴う改正であります。今回の改正に伴い、小松市における文化財保護に関する事務の内容が今後変化していくことが予想されるものでありますが、これまで教育委員会が長年培ってきたノウハウを生かしていくためにも市長部局との連携を継続していくよう求めました。
次に、産前産後期間に係る
国民年金保険料免除制度の施行についてであります。
次世代育成支援の観点から、国民年金第1号被保険者について届け出により平成31年4月1日以降の産前産後期間の保険料を免除し、免除期間の保険料は全額支払ったものとして取り扱うとのことであります。本制度は、国において医療機関等で広く周知を図っていくとのことでありますが、制度の詳細や手続方法については市としてもわかりやすい説明に努めていくよう求めました。
次に、いきいきシニアこまつ推進プランについてであります。
いきいきシニアこまつ推進プラン第7期における1年目の状況報告がありました。介護施設の就労環境の改善等による職員の負担軽減を図る目的で介護ロボットやセンサー機器等の最新機器の購入費を助成する
福祉イノベーション推進事業については、補助件数が想定よりも少なく、事業所側が導入に慎重であることが報告されました。
一部の委員より、今後、
介護ロボット等が現場でいかに効果的に活用できるのかも含めて介護現場におけるニーズを把握するよう求める意見が出されました。
次に、小松市
小学校跡地活用検討委員会の中間報告についてであります。
旧西尾小学校の跡地活用について、地元の資源を生かした交流人口の拡大と地域の活性化に際し、里山地域を一体的に捉え有機的につなげることにより、地域のポテンシャルを十分に発揮できるよう具体的な検討を行っているとのことでありました。旧西尾小学校に限らず松東地区3小学校の合併に伴い閉校となった旧金野小学校、旧波佐谷小学校にも共通することではありますが、今後の活用策の検討においては、全国の活用事例を参考にしながら多角的視点から調査研究を行い、地域住民が愛着を持てる地域活性化策につなげていくよう求めました。
最後に、請願第2号 国に国保への国庫負担増を求める請願についてであります。
本請願は、高過ぎる
国民健康保険料(税)を引き下げ、他の医療保険制度との格差を解消することは、住民の暮らしと健康を守り、国保の持続可能性と医療保険制度全体の安定を図るための重要な課題であることから、国において、暮らし、福祉最優先に税財政を見直し、国民健康保険への国庫負担を抜本的に引き上げることを要望するものであります。
国保の低所得者層に対する負担軽減策や財政基盤の拡充、強化等については、国の責任と負担をもって実効性のある措置を講じるべき問題でありますが、これまでも国と地方の協議の場における議論や地方六団体における提言、要望が継続的に行われてきていることから、全会一致で不採択と決した次第であります。
以上、本委員会の報告といたします。何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
9 ◯議長(宮川吉男君)
経済建設常任委員長、高野哲郎君。
〔
経済建設常任委員長 高野哲郎君登壇〕
10
◯経済建設常任委員長(高野哲郎君)
経済建設常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第15号 小松市
伝統的建造物群保存地区保存条例についてを初めとする議案5件であります。
これらの案件につきまして、活発な質疑応答を行い、慎重なる審査を行いました結果、全会一致をもっていずれも原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以下、審査の過程におきまして、さまざまな意見や要望が出されましたので、その一端について御報告申し上げます。
初めに、議案第15号 小松市
伝統的建造物群保存地区保存条例についてであります。
大文字町が
伝統的建造物群保存地区にふさわしい価値を備えているとの評価を受け、国の
重要伝統的建造物群保存地区の選定を進める上での手続を条例において定めるものであります。条例には建築物等の現状変更の規制や罰則なども規定されており、住民の生活に大きく影響する内容もあるため住民の同意の上での適用が必要であり、その手続も段階的に行っているとのことです。今後、保存審議会において審議し、大文字町の保存計画を具体的に策定するとのことでありますので、住民の多くの方に理解していただきながら丁寧な対応に努めるよう求める意見が出されました。
次に、こまつくらし・し
ごとサポートアプリについてであります。
先日行われた本アプリのデモンストレーションについての報告があり、今後も関係機関と連携し、アプリ登録者2,000人、参加企業120社という目標に向け力を入れていきたいとのことでした。人材不足が続く中、幅広い世代に活用されるアプリとなるよう、引き続き普及拡大に努めるよう求める意見が出されました。
次に、
小松市立地適正化計画についてであります。
人口減少、少子・長寿社会に対応したまちづくりを進める中、
都市機能誘導区域を策定しておりましたが、今回、住宅と居住にかかわる医療、福祉、商業施設等の生活便利施設がまとまって立地するよう緩やかに誘導を図り、公共交通と連携したまちづくりを推進するため、
立地適正化計画の中に新たな居住誘導区域を策定するということであります。行政コスト面からも適正なエリアでのまちづくりの推進は当然のことではありますが、人口動態や各地域のさまざまな動向に常に注視し、適宜、計画を見直していくようにとの意見が出されました。
最後に、小松市
都市計画マスタープランを初めとするさまざまなプランについてであります。
小松市
都市計画マスタープランは、上位計画であるNEXT10年ビジョンと整合性を図るため新駅構想が計画に反映されており、小松市緑の基本計画や小松市
住宅マスタープランにも同様に新駅についての構想が描かれております。新駅はあくまで構想段階であるとの説明は受けましたが、影響が大きい事柄であることからしっかりと議会に説明するように求めたものであります。
以上、
経済建設常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
11 ◯議長(宮川吉男君) 小松基地・
空港対策特別委員長、浅野清利君。
〔小松基地・
空港対策特別委員長 浅野清
利君登壇〕
12 ◯小松基地・
空港対策特別委員長(浅野清利君) さきの定例会で継続調査の議決をいただきました飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査について、閉会中も調査を続けてまいりましたので、本委員会での意見及び議論について御報告申し上げます。
初めに、在日米軍再編に係る訓練移転についてであります。
現時点では、小松基地における訓練計画はないとのことであります。今後とも、訓練実施の際には、市民の安全・安心を図るため、これまで以上に安全対策、騒音対策を徹底し、飛行の安全や協定の遵守を求めるものであります。
訓練の実施については、小松市民にとって関心の高いことであることから、今後とも速やかな情報提供に努めるよう求めました。
次に、平成31年度空港関係事業の概要のうち、
小松空港国際線の運航及び小松空港の活性化についてであります。
小松-香港便について、
キャセイパシフィック航空において4月3日から10月26日までの間、新たに香港から小松への定期便を週2往復運航するとの報告がありました。今回の国際定期路線の就航を大いに歓迎し、さらなる路線増加に期待を寄せるところであります。
また、小松空港のビジネス利用の促進を図るため、福井県においても
小松-羽田便ビジネス利用サポートキャンペーンを実施、展開しているとの報告がありました。小松空港が立地する地元小松市においても、石川県や
小松空港協議会など関係機関と連携し、さらなる活性化に努めるよう求めました。
最後に、航空プラザについてであります。
航空プラザの平成30年度入館者数が4月から2月末までで24万5,284人であり、年度末には昨年度並みの27万人の入館者数となる見込みとのことであります。
また、平成27年から4年連続でトリップアドバイザーのエクセレンス認証を受賞したとのことであります。トリップアドバイザーとは、世界最大の旅行口コミウエブサイトであり、世界中の旅行者からの口コミが年間を通して5段階で4以上の評価を受けていることが認定の条件です。受賞は日本国内の観光施設のわずか1割未満であり、大変名誉なことであります。遠方客からも高い評価を受けていることは大変喜ばしいことであり、今後ともより一層航空プラザの施設の充実、イベントの周知に努めるよう求めました。
以上、本委員会の飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査は、重要かつ長期にわたるものであり、閉会中も引き続き調査研究すべきと決した次第であります。何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、御報告といたします。
13 ◯議長(宮川吉男君) 以上で委員長報告は終わりました。
これより委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
14 ◯議長(宮川吉男君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
通告がありますので、これを許します。
橋本米子君。
〔17番 橋本米子君登壇〕
15 ◯17番(橋本米子君) 私は、平成31年3月定例会に提出されました市長提出議案のうち、議案第1号 平成31年度小松市一般会計予算及び議案第21号 消費税率及び地方消費税率の改定に伴う関係条例の整備に関する条例については反対であり、また新規の請願第1号 国に対し「
消費税率引き上げの中止を求める意見書」の提出を求める請願及び第2号 国に国保への国庫負担増を求める請願について、委員会の不採択に反対であります。その他の議案については賛成であります。
以下、理由を述べます。
初めに、議案第1号 平成31年度小松市一般会計予算及び議案第21号 消費税率及び地方消費税率の改定に伴う関係条例の整備に関する条例に一括して討論したいと思います。
小松市は平成31年度の当初予算に一般会計で前年度比1.8%減の445億8,000万円の予算を提出されました。
国が予定する10月からの消費税10%増税は市民の暮らしにかかわる重大問題です。経済の6割を占める家計消費は落ち込み、働く人の実質賃金もマイナスという深刻な経済状況の中で増税すれば市民生活は大きな打撃を受け、経済に深刻な影響を与えることになりかねません。
今回の当初予算の中には消費税率改定に伴って公共施設使用料金も一部にとどまっているとされていますが、スキー場の1日券では3,600円が3,700円になり、文化施設のうらら大ホールに至っては全日で8万7,400円が8万9,000円となり大きく引き上げが見込まれております。
私は消費税増税によって市民負担がふえることには反対であります。
この間、小松市政では2010年ビジョン、NEXT10年ビジョンと小松のよさのテーマとして「歌舞伎のまち」「科学とひとづくり」「乗りもののまち」「環境王国こまつ」の4テーマに層別し、まちづくりをわかりやすく進められ、最近では日本遺産に認定された石の文化や北前船を初めとして地域資源に磨きをかけるまちづくりについては私は斬新な努力がされていると評価をしてきました。
しかし、来年度の一般会計の中には北陸新幹線建設にかかわる市の負担金として
北陸新幹線建設推進費1億5,000万円余を初め、マイナンバーカード関連では住民基本台帳システム運営費として2,850万円及び戸籍、住民票等の郵送請求事務の民間委託費529万7,000円があり、また住民情報システム運営費1億6,000万円のうち番号管理連携、コンビニ交付システム維持管理費については反対であります。
また、この間続けられてきた公立保育所統廃合・民営化政策ではとうとうこの4月から公立犬丸保育所が民営化され、さらに生活保護基準の見直しについては社会保障をよくするといって消費税が増税されてきていますが、昨年10月から見直しが行われ、来年度では全世帯のうち高齢単身世帯など約7割の世帯が減額されようとしております。
教育委員会では平成31年度より中学校道徳に関する予算として日本教科書の教材が使われることになり、その教師用教科書及び指導書等のセット分費用143万5,696円が計上されております。私は中学生に日本教科書の道徳教材を使うことには反対であります。
私は、この1月から市民の皆さんの市政に対する思いや御要望、御意見をお聞きする市民アンケートを実施してきました。その中には子供の貧困対策の強化を求める声、災害時の避難所の充実、また高齢化対策として買い物支援を求める声がとても多くありました。
市民の暮らし、福祉最優先の市政を願って、討論といたします。
次に、請願第1号 国に対し「
消費税率引き上げの中止を求める意見書」の提出を求める請願についてであります。
政府は2019年10月から消費税率を10%に引き上げようとしています。このまま税率引き上げが実施されれば、地域経済をさらに疲弊させ雇用不安を招くなど、国民生活への影響ははかり知れません。軽減と宣伝されている複数税率による混乱も心配されております。
今、消費税を上げるときなのかといった声が大きく広がっている中、請願事項にある消費税10%への引き上げを中止することを求める意見書を政府に提出することは緊急に必要なことであり、私は委員会の不採択には賛成できません。
次に、請願第2号 国に国保への国庫負担増を求める請願についてであります。
今、国保は無職者、年金生活者、非正規雇用の労働者が多く加入し、医療保険の中で所得が最も低い反面、1人当たりの保険税は中小企業の労働者が加入する協会けんぽの1.3倍、大企業の労働者が加入する組合健保の1.7倍に上ります。
また、国保税は家族の数に応じて負担がふえる均等割があるため、子育て世帯などでは国保と協会けんぽの保険税の格差は2倍にも広がります。
このため全国知事会、全国市長会、全国町村会などの地方団体は、こうした問題を解決するために1兆円の公費投入増など、国の財政投入により国保税を協会けんぽの保険料並みに引き下げることを求めております。
私は、3月議会の一般質問でも求めてきましたが、全国知事会など地方団体が求めている要求項目は国保税を引き下げてほしいという市民の切実な声に応えるものであり、一刻も早く意見書を国に届けることが必要と思いますので、委員会の不採択には反対であります。
以上であります。
16 ◯議長(宮川吉男君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
17 ◯議長(宮川吉男君) 討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議案第1号、議案第21号の以上2件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の2件は、いずれも委員長報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
18 ◯議長(宮川吉男君) 起立多数。
よって、以上の2件は、いずれも委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第2号から議案第20号まで、議案第22号から議案第35号までの以上33件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の33件は、いずれも委員長報告のとおり可決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
19 ◯議長(宮川吉男君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の33件は、いずれも委員長報告のとおり決しました。
次に、請願第1号及び請願第2号の以上2件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の2件は、委員長報告のとおりいずれも不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
20 ◯議長(宮川吉男君) 起立多数。
よって、以上の2件は、いずれも委員長報告のとおり決しました。
次に、継続調査中の小松基地・
空港対策特別委員会の調査を採決いたします。
お諮りいたします。
本件は、委員長の報告のとおり閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
21 ◯議長(宮川吉男君) 御異議なしと認めます。
よって、本件は、委員長報告のとおり決しました。
───────── ◇ ─────────
◎市長提出議案第36号及び議案第37
号の上程、説明、質疑・委員会付託・
討論省略、採決
22 ◯議長(宮川吉男君) 日程第2、市長提出議案第36号 公平委員会委員の選任について外1件を一括して議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、和田愼司君。
〔市長 和田愼司君登壇〕
23 ◯市長(和田愼司君) ただいま追加提出いたしました議案2件について御説明申し上げます。
まず、議案第36号 公平委員会委員の選任についてであります。
平成23年から8年間にわたり公平委員会委員を務めていただいております平林外美代氏の任期は3月31日をもって満了となります。平林氏におかれましては、長年にわたり公平委員会委員として御尽力、御活躍いただき、心から感謝申し上げます。
その後任者といたしまして、新たに西軽海町・藤中早苗氏を選任しようとするものであります。同氏は、昭和47年に小松市に奉職され、医療、教育、市民相談など幅広く行政事務に携わってこられました。同氏は、人格高潔で、地方自治及び人事行政に識見を有しておられ、公平委員会委員として最適任であると存じますので、選任しようとするものでございます。
次に、議案第37号 固定資産評価審査委員会委員の選任についてであります。
固定資産評価審査委員会委員、島田裕美子氏の任期は3月28日をもって満了となりますが、同氏は地方行政全般について豊かな知識経験を有しておられ、かつ固定資産評価審査委員会委員として実績も高く評価されており、最適任であると存じますので、引き続き選任しようとするものであります。
以上2件につきまして御審議の上、御賛同いただきますようよろしくお願いいたします。
24 ◯議長(宮川吉男君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第36号及び議案第37号の以上2件については、質疑の省略及び会議規則第37条第3項の規定による委員会への付託の省略並びに討論を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
25 ◯議長(宮川吉男君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の2件は、質疑及び委員会への付託並びに討論を省略することに決しました。
これより採決に入ります。
議案第36号 公平委員会委員の選任についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
26 ◯議長(宮川吉男君) 起立総員。
よって、本案は、原案に同意することに決しました。
次に、議案第37号 固定資産評価審査委員会委員の選任についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
27 ◯議長(宮川吉男君) 起立総員。
よって、本案は、原案に同意することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎議員提出議案第1号及び議案第3号の
上程、説明、質疑、委員会付託省略、
討論、採決
28 ◯議長(宮川吉男君) 日程第3、議員提出議案第1号 文喜相韓国国会議長の天皇陛下に関する発言に抗議する決議、議員提出議案第3号 小松空港の二本目滑走路の建設についての意見書、以上2件を一括して議題といたします。
提出者より提案理由の説明を求めておりますので、これを許します。
新田寛之君。
〔5番 新田寛之君登壇〕
29 ◯5番(新田寛之君) 今議会に提出いたしました議員提出議案第1号 文喜相韓国国会議長の天皇陛下に関する発言に抗議する決議について御説明いたします。
我が国と韓国は昭和40年に日韓基本条約並びに関連協定を結び、我が国が韓国に経済協力すると同時に請求権に関しては完全かつ最終的に解決されており、かつ人道上の措置も講じている。また、平成27年には日韓外相会談が開催され、いわゆる従軍慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決すると確認された。
それにもかかわらず韓国大法院は、昨年10月に新日鉄住金に、11月には三菱重工に対し、元徴用工への賠償を命じる判決を行い、我が国が適切な措置をとるよう韓国に求めているにもかかわらず、いまだ解決が図られないまま、下級審を含め同種の判決が続いている。
さらに昨年12月、自衛隊機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受ける事案が発生した。こうした不測の事態を招きかねない危険な行為に対し我が国は厳重に抗議し再発防止を求めたが、韓国側はこの事実を否定している。
このように日韓の信頼を損なう事案が立て続けに起こる中、先般、文喜相韓国国会議長が慰安婦問題をめぐって、天皇陛下が謝罪すれば問題は解決するという趣旨の発言を行った。これは甚だしく不適切な内容を含む極めて無礼な発言であり、小松市議会は国会議長としての資質が問われるような文議長の発言を看過することはできない。
日韓両国は、国交正常化以来、緊密な友好協力関係を発展させ、平成10年には日韓パートナーシップ宣言において両首脳が未来志向の日韓関係構築に向けた決意を宣言し、その実現に努めてきたところであるが、現在の韓国の対応は長年の努力を踏みにじるものである。
よって、本市議会は、文喜相韓国国会議長の発言に抗議するとともに、韓国に対し発言の撤回と謝罪、日韓関係の改善に向けた適切な対応をとることを強く求める。
以上、小松市議会の意思として、決議するものであります。
何とぞ議員各位の御賛同をお願いいたしまして説明といたします。
30 ◯議長(宮川吉男君) 高野哲郎君。
〔10番 高野哲郎君登壇〕
31 ◯10番(高野哲郎君) 今議会に提出いたしました議員提出議案第3号 小松空港の二本目滑走路の建設についての意見書について御説明いたします。
小松空港は、1961年の開港以来58年目を迎え、日本海側の拠点空港、北陸の空の玄関口として航空輸送の発展の一翼を担い、国内外の人、もの、情報の交流に大きく貢献してきました。
地域一丸となって需要の拡大に向けた取り組みを進めていることもあり、現在は札幌、仙台、羽田、成田、福岡、那覇の国内線6路線、ソウル、上海、台北の国際線3路線が定期便として就航しており、またハワイ、マカオ、台湾、中国、韓国、タイなど世界各地へ国際チャーター便も運航しています。さらに、ルクセンブルクやアゼルバイジャンとの国際貨物定期便も就航しており、国際化が着実に進展しております。
加えて小松空港は、2017年7月、国土交通省より訪日誘客支援空港に認定されたところであり、ことし4月には香港最大手のキャセイパシフィック航空の定期便が就航することとなり、今後、訪日外国人旅行客の増加を図る上で一層大きな役割が期待されております。
一方で、小松空港は航空自衛隊小松基地と民間空港が滑走路を利用する共用空港としての側面をあわせ持ち、地域住民から国防や災害派遣等の安全保障に対する理解と協力を得ながら共存共栄が進められております。
こうした中で、小松空港は民航機、自衛隊機、LCCや貨物便により利用されていますが、滑走路が1本であることから、現在でも大きな制約を受けている上に今後の利用拡大に向けては大きな支障となりかねません。
よって、国におかれましては、我が国の日本海側の拠点空港として、国防のみならず国際線の円滑な受け入れに向けた体制、機能の一層の強化を求めるとともに、国内外の人、もの、情報の交流にさらなる貢献をしていくため、小松空港の2本目滑走路の建設に着手されるよう要望するものであります。
何とぞ議員各位の御賛同をお願いいたしまして、説明を終わります。
32 ◯議長(宮川吉男君) これより、提出者からの提案理由に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
33 ◯議長(宮川吉男君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第1号及び議案第3号については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会への付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
34 ◯議長(宮川吉男君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の2件は、委員会への付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
通告がありますので、これを許します。
川崎順次君。
〔16番 川崎順次君登壇〕
35 ◯16番(川崎順次君) 今3月定例会に会派自民などから提出されました議員提出議案第3号について、小松空港の二本目滑走路の建設についてでありますけれども、この意見書に対して反対の立場から討論をいたします。
以下、理由を説明いたします。
意見書を見ますと、国内線6路線、国際線3路線、国際貨物定期便が2路線となっており、今後、訪日外国人旅行客が増加が期待されると言っております。
一方で、小松空港は航空自衛隊小松基地と民間空港が滑走路を利用する共用空港であり、地域住民から国防や災害派遣等に対する理解と協力を得ながら共存共栄が進められているとも書かれております。
また、滑走路が1本であることから、現在でも大きな制約を受けている上に今後の利用拡大に向けて大きな支障となりかねないから2本目の滑走路が必要と言っておられます。
もっと具体的に何が大きな制約なのか、大きな支障とは何なのか。2本目の滑走路をまずどこで計画をしようとしているのか。2本目の滑走路が現在の滑走路からどのぐらいの距離、幅を持たなければならないのか知って言われているのか疑問であります。
小松市民は、今まで民航や基地の騒音に悩まされてきました。今、防衛省からいろいろと手厚い保障をいただき、今日があるわけであります。空港、基地周辺105町も結成されております。国防に対し理解と御協力の上に今があります。でも、いまだ残念ながら解決には至っていないというのが現状であります。
この意見書を今提出されれば、空港、基地周辺の方々は、どこにできるのかといった不安が脳裏を横切るのではないでしょうか。
今までにも何町かが集団移転をされております。議員の中にも多数のこの105町地域にお住まいされている方もおられるわけでございます。小松市民の皆さんに騒音問題をどう説明し、理解を得ようとしているのか。特に105町の皆さんに対しては十分な説明が必要だというふうに思っております。2本目の滑走路となれば騒音は増していきます。
今、小松空港に求められている大事なことは、外国人客がふえる対応ではないでしょうか。
先日、県議会で自民党の藤井義弘県議会議員がターミナルビル改築を含め訪日外国人客の受け入れ強化を求め質問をいたしました。これに対して谷本知事は、今後も国際線利用客の増加が見込まれ、関係機関と連携協力を進めていかなければならないというふうには言っております。でも、滑走路の2本の必要性については一切触れてはおりません。
また藤井県議は、ターミナルビルを改築する場合、近隣の市民が買い物や食事に訪れ、外国からの旅行者と交流ができる施設の設置を提案したものであります。
市長も議会で答弁されていますが、国内外の貨物のターミナル、ストックヤードの建設が今後は大事になっていくとも言われております。私はそのとおりだと思っております。中国で猛威を振るっているアフリカ豚コレラなどの輸入畜産物の検疫も今後は必要になっていく施設というふうに思っております。小松空港に今一番求められている出入国管理の混雑の緩和、検疫などであります。
滑走路が2本ある空港は日本で4空港、建設中が2空港、いずれも1日の着陸回数は200回から600回の空港であります。小松空港は1日、国内20便、国際3便、計23便であります。第2滑走路の建設を要望する前提には、その必要方法や費用対効果の検証も必要ではないでしょうか。その議論もないうちに意見書を提出するのはいかがなものでしょうか。
防衛省も、今、何の支障もないというふうに言っておりますし、この前の県の委員会でも部長はこの必要性はないというふうにも断言しておられます。
基地の委員会、我々は2本目の滑走路の話を防衛省、基地に出しましたが、逆に何で要るのか、必要性があるのか、何の支障もない今の現状で滑走路の2本は要らないというふうにはっきりと自衛隊は言っております。
この話については、会派自民の方々も基地対策特別委員会で一緒にいて聞いていたというふうに思いますがいかがでしょうか。
したがって、小松空港の2本目の滑走路の建設についての意見書については時期尚早であり、ターミナルビルの拡充を図ること、機能強化をしっかりしていくこと、そこを何も書かれていないこの意見書に対しては賛同はできません。
以上であります。(拍手)
36 ◯議長(宮川吉男君) 吉本慎太郎君。
〔9番 吉本慎太郎君登壇〕
37 ◯9番(吉本慎太郎君) 私は、議員提出議案第3号 小松空港の二本目滑走路の建設についての意見書に、会派自民を代表して賛成の立場で討論をいたします。
小松空港が開港して、およそ60年であります。開港当初の2万人から今では180万人を超える年間利用者へと拡大成長をとげております。
現在、国内線では、羽田便を含めて6つの空港へ1日19便。国際線では、ソウル、上海、台北便に加え、4月から香港便が就航し合わせて週16便。加えて、国際貨物便として、ルクセンブルクからカーゴルックス航空が週3便、アゼルバイジャンからシルクウェイ・ウエスト航空が週2便、定期便として就航しています。さらに、タイ、ベトナム、インドネシアなどからの国際チャーター便も飛び、国内、国際の定期便を合わせると1日の発着回数は約50回を数える、まさに日本海側随一の拠点空港であります。
国は2020年4,000万人、2030年6,000万人の訪日外国人を受け入れ目標としていますが、当小松空港は訪日外国人受け入れ促進空港に指定されており、この優位性を生かしながら、今後、まさに国際都市こまつの礎、そして石川県全体の地方創生のキーとなるのがこの小松空港なのであります。
一方、小松空港は基地との共用空港でもあります。日本海側で一番大きいG訓練空域での実戦訓練が行われており、平成28年6月、宮崎県の新田原基地から飛行教導群が移設され、現在では合わせて60機を使っての訓練が行われています。このほかにも日米共同訓練が行われ、加えて最近の近隣諸国の国際的緊張から史上最多のスクランブル発進が行われるなど、日本海側の国防の拠点基地の位置づけは年々高まる一方であります。
しかも、小松基地は騒音対策として努めて市街地上空を飛ばないようにするために特殊な飛行経路、いわゆる中島方式を選定しており、これもまた滑走路の運用に当っての制約条件になっています。基地側としては、やむを得ず民航側に対して時間帯、曜日、チャーター枠の制限や制約を加えていますが、民航側としては一般の空港に比べ余りにも制約が多いのではないかとの声があることも事実であります。
このように今現在、大変多くの民航機が発着し、また基地の訓練に多くの機が飛行するという中で、1本の滑走路を共用して使用する状況に今後どう対応していくのか、これからさまざまな関係機関の中でしっかりと検討していく必要があります。
これを打破する一つの策が第2滑走路の建設整備なのであります。もちろん騒音対策に万全を期さなければならないことが大前提なのは言うまでもありません。
小松空港の第2滑走路は、地方創生のキーとなる民航と国防を担う基地、双方にとって来る新時代に必要不可欠な施設であります。今このときが小松市議会として建設着手要望の意見書を提出する最良のときであると確信いたします。まずは意思をはっきりと示すことが大事なのであります。
何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、賛成討論といたします。
よろしくお願いいたします。(拍手)
38 ◯議長(宮川吉男君) 橋本米子君。
〔17番 橋本米子君登壇〕
39 ◯17番(橋本米子君) 私は、ただいま上程されました議員提出議案第3号 小松空港の二本目滑走路の建設についての意見書について、反対の立場で討論を行います。
以下、理由を述べます。
議案第3号 小松空港の二本目滑走路の建設についての意見書の中には「小松空港は、1961年の開港以来58年目を迎え、日本海側の拠点空港「北陸の空の玄関口」として航空輸送の発展の一翼を担い、国内外の人・もの・情報の交流に大きく貢献してきた」と述べられております。
そして次に「こうした中で、小松空港は民航機、自衛隊機、LCCや貨物便により利用されているが、滑走路が1本であることから、現在でも大きな制約を受けている上に、今後の利用拡大に向けては大きな支障となりかねない」として、小松空港の2本目滑走路の建設に着手されるよう要望されております。
そこで私は、現空港における滑走路増設について述べている国土交通省の資料を見てみますと、滑走路間隔についてこう述べております。滑走路間隔は、現在の管制方式基準による最少間隔300メーターでは、滑走路間に大型機が一時待機でき他の離着陸機への影響が出なく、一方、国際民間航空機関基準によると、最少間隔210メーターでは、滑走路間での大型機の一時待機が他の離着陸機に影響が出るなど制約が大きくなると述べられております。
このように滑走路の間隔については最低でも210メーター、独立して運用するためには300メーターを確保する必要があるとしております。
私は、この意見書が求めている2本目の滑走路の建設については、そもそも空港のあり方からの議論となり、現段階では賛成できません。
以上であります。
40 ◯議長(宮川吉男君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
41 ◯議長(宮川吉男君) 討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議員提出議案第1号 文喜相韓国国会議長の天皇陛下に関する発言に抗議する決議を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案どおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
42 ◯議長(宮川吉男君) 起立総員。
よって、本案は、原案どおり決しました。
次に、議員提出議案第3号 小松空港の二本目滑走路の建設についての意見書を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案どおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
43 ◯議長(宮川吉男君) 起立多数。
よって、本案は、原案どおり決しました。
───────── ◇ ─────────
◎議員提出議案第2号の上程、説明省略、
質疑、委員会付託省略、討論、採決
44 ◯議長(宮川吉男君) 日程第4、議員提出議案第2号 加齢性難聴者に対する補聴器購入を支援する制度の創設を求める意見書を議題といたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第2号については、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
45 ◯議長(宮川吉男君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は、提案理由の説明を省略することに決しました。