小松市議会 2018-12-21
平成30年第4回定例会(第5日目) 本文 開催日: 2018-12-21
ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 開議 午後 3時00分
◎開議の宣告
◯議長(
宮川吉男君) 開会時間をおくれましたことに対しましておわび申し上げたいというふうに思います。
これより本日の会議を開きます。
───────── ◇ ─────────
◎諸般の報告
2 ◯議長(
宮川吉男君) なお、説明員の欠席届がお手元に配付のとおり参っておりますので、御報告いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎会議時間の延長
3 ◯議長(
宮川吉男君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。
〔「動議」と言う人あり〕
4 ◯14番(
宮西健吉君) (自席より)
議長不信任で動議いたします。
〔「賛成」と言う人あり〕
5 ◯議長(
宮川吉男君) ただいま
宮西健吉君から
議長不信任の動議が提出されました。所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
利君登壇〕
18
◯小松基地・
空港対策特別委員長(
浅野清利君) さきの定例会で
継続調査の議決をいただきました飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査について、閉会中も調査を続けてまいりましたので、本委員会での意見及び議論について御報告申し上げます。
初めに、在日米軍再編に係る訓練移転についてであります。
現時点では、
小松基地における訓練計画はないとのことであります。今後とも、訓練実施の際には、市民の安全・安心を図るため、これまで以上に
安全対策、騒音対策を徹底し、飛行の安全や協定の遵守を求めるものであります。
訓練の実施については、小松市民にとって関心の高いことであることから、今後とも速やかな情報提供に努めるよう求めました。
次に、平成30年度上半期の緊急発進実施状況についてであります。
10月12日に統合幕僚監部から発表された資料によりますと、平成30年度上半期の緊急発進回数は561回であり、前年度同時期と同数とのことであります。昨年の過去最高とほぼ同水準の状況となっております。
小松基地が所属する中部航空方面隊は30回、昨年比4回減でありました。
平成30年度上半期の特徴ですが、中国機に対する緊急発進回数は345回であり、前年度同期に比べ58回増加し、ロシア機に対する緊急発進回数は211回であり、前年度と比べ56回減少したとのことであります。また、推定も含め中国機では戦闘機、ロシア機では情報収集機に対しての緊急発進が多く実施されているとの報告を受けました。
最後に、
小松-香港便の
定期便化についてであります。
来年4月に
小松空港に香港との定期便が就航することとなり、香港最大手の航空会社、
キャセイパシフィック航空が平成31年3月31日から10月26日までの夏ダイヤで
小松-香港便を水曜日、土曜日の週2往復体制で運航するとのことであります。
小松空港ではソウル、上海、台北に続く4番目の
国際定期便となります。同社が本年運航した季節チャーター便は搭乗率も高い水準で推移し、機材はチャーター便と同じ約300人乗りの大型機が使われる予定とのことであり、今後の継続的な運航のため関係機関とより一層連携協力し、利用者の誘致促進について積極的に取り組むよう求めました。
以上、本委員会の飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査は、重要かつ長期にわたるものであり、閉会中も引き続き調査研究すべきものと決した次第であります。何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、報告といたします。
19 ◯議長(
宮川吉男君) 以上で
委員長報告は終わりました。
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。
通告がありますので、これを許します。
井田秀喜君。
〔3番 井田秀喜君登壇〕
20 ◯3番(井田秀喜君) 今定例会に上程されました議案第83号 小松市はつらつとした地域と
ひとづくりの推進に関する条例について質疑させていただきます。
まず、今後、
地域協議会の必要性や役割についての理解が深まるよう地域への説明を繰り返すと報告されています。地域への説明を繰り返すと申されていますが、制定前の現時点でも各校下、地区に対し、説明が不十分であるとの指摘もございますが、
福祉文教常任委員会ではこの件につきましてどのように審議されたのか教えてください。
次に、平成31年度当初予算に反映していきたいとのことであれば、平成31年第1回定例会まで、理解を深めるために十分に議論し、上程すべきではないでしょうか。
確認をさせていただきたいのですが、先月の常任委員会ではつらつ協働課より、はつらつ協議会の設立推進についての説明の中で第4回定例会で条例として上程すると報告があり、今定例会の常任委員会だけで審議を終結され、
原案どおり可決すべきと決したとのことでありますが、制度内容、財源等、未確定な要素が多い状況にもかかわらず可決した理由を教えてください。
人口減少社会の中で地域と
ひとづくりの推進はとても大切なことであります。
地域運営組織も活動しやすいように、それぞれの地域が自主自立の精神で取り組める環境を整えるために条例が必要という認識はよくわかりません。
条例制定により、目的や方針、方向性を明確化し、地域と共有していくとのことでありますが、まち・ひと・しごと創生本部が掲げる地方創生事業に対する交付金申請の条件を見ても条例化を求めているわけではございません。
KPIの設定に当たっても、これまで10年ビジョンや幸せへの「道しるべ」で十分指標として対応できるのではないのかと私は思います。
常任委員会でそこまで審議されていたのかどうかも含め、以上のことを質疑させていただきます。
21 ◯議長(
宮川吉男君)
福祉文教常任委員長、
吉本慎太郎君。
〔
福祉文教常任委員長 吉本慎太郎君登
壇〕
22
◯福祉文教常任委員長(
吉本慎太郎君) 井田議員の御質問に
福祉文教常任委員長の立場からお答えをさせていただきます。
委員会として十分な審査を行ったのかという御質問でありました。
地域協議会の
設置推進については、本年9月議会以降、毎月の常任委員会で、その目的や必要性、組織のあり方、活動等の基本的な考え方や地域との協議状況について報告を受け、委員会協議を行ってまいりました。その上で、議案第83号の条例案提出を受けての今回の委員会審査でありました。
このテーマだけで議論に2時間近くを費やしました。その審査過程は、先ほどの
委員長報告にあったとおりであります。各校下、地区に対しての協議が不十分であるとか、制度内容、財源等、未確定な要素が多いとの課題も抽出されました。それも
委員長報告の中に記載してございます。
ただ、押さえておかなければいけないのは、これらの議論の根底にあるのは、この条例案の趣旨や
地域協議会の重要性や必要性については全ての委員が賛同しているということであります。だからこそ、当委員会として条例案が可決された後も引き続き事業の進捗状況を注視していく。今後も期間を区切ることなく地域への十分な説明と理解に努めていくよう求めていく。これも
委員長報告に記載いたしました。
今回は、委員全てから御意見を伺い、全ての御意見を
委員長報告に網羅いたしました。立場の違いこそあれ、各委員の校下に対する、地域に対する、そして小松に対する熱い思いに委員長として大変感銘を受けました。
現時点ででき得る限りの審査を行い、議論を交わし、提出したのが今回の
委員長報告であります。その内容に
福祉文教常任委員長として責任を持ちます。
以上です。
23 ◯議長(
宮川吉男君) 井田秀喜君。
24 ◯3番(井田秀喜君)
委員長報告に対する質疑でありますので、
委員長報告に全て網羅されていると言われても、それについて質疑させていただいておりますので、ましてや事前に同じ内容のものを誤解のないようにお渡しもしてありますので、もうちょっと詳細に確認させていただきたかったんです。僕は委員会のメンバーじゃないので、その辺の誤解のないようにお願いします。
再質問させていただきます。
先ほど
委員長報告の中にもありました全25校下中、現時点で23校下のみということでありますけれども、残り2校下に関してはモデル校下としてありましたので未実施であったというふうに委員会のメンバーから聞いております。
ここで少し確認をしたいんですけれども、私の住む第一校下、僕も体育協会の会長という立場で説明聞きに来てほしいということで参加しました。そのときは、はつらつ協議会の説明という形で担当の課長から説明受けております。
全く別の日に都市計画マスタープランの説明会もありました。ただ、他の校下のことを聞くと、この説明、要ははつらつ協議会の説明と都市計画マスタープランの説明が一緒になって、わずか1時間程度で終わらされている地域があるともお聞きしておりますし、安宅校下におきましては稚松校下との兼ね合いから牧地区と一緒に聞くには支障があるとの御判断をされ、説明会を改めるよう求められており、いまだ説明は受けてないとのことなんです。
にもかかわらず、先ほどの
委員長報告の中にもありました全25校下中、現時点、今学校は統廃合されている関係もありますけれども23校下が終了している。終了してないんですよ。そういったことをしっかり議論されましたかということを確認したかったんです。実際にされてない事実があるんです。間違いなく、各校下のほうに、終わってない校下においては確認とってますので、そういったことをしっかり審議されたのかということのまず質問であります。
今条例に関しましては、基本、この理念条例とか推進条例というものでありますので、罰則規定というのは基本的にないと思います。それで、その条例がどれだけ効果が発揮できるのか、期待できるのかというところをもう少ししっかり議論すべきじゃないかと。先ほども申しましたけれども、10年ビジョンや幸せへの「道しるべ」としてこれまでもしっかりと取り組んでこられているんです。
先ほど、はつらつ協議会として9月の議会以降、あちらこちらで説明して話ししていますとおっしゃいましたけれども、ここがみそなんですよ。これまでは、はつらつ協議会として話をされてきたにもかかわらず、ある日突然、これが条例化という形で議論がすりかわっているんですよ。その件に関しまして委員会としてしっかり審議されたのかということの確認なんですね。実質、11月の協議会の中で、来月、条例化として上げますよという形で、今月の一日の委員会、先ほど2時間と言いましたけれども、2時間の議論だけで条例を可決されているんですよ。もっともっと審議するべきじゃないのかということの確認なんですね。余りにも議論する時間がやっぱり少な過ぎる。
今後、財政上支援についても、国からいつまでお金が来るか、そういった話も全く不明確なんです。その辺も含めて、いざルール化して、財源決まって、各校下の事務局にお金を例えば振り分けする。とんでもない額になったときに、今後どう対応していくのか。そこまで真剣に議論されたかどうかの確認をしたいんです。
その件につきまして、私はまだ、賛同はします。先ほどおっしゃってくれたように賛同はいたしますが、時期尚早ではないのかということで継続審査が適当な判断であったのではないかという立場から、もう一度先ほどの件、全校下しっかりと網羅されているとおっしゃっていますが、それを御理解されているのか。本当に条例化というのがこの2時間だけの審議でよかったのかどうか含めて、委員長として答弁お願いいたします。
以上です。
25 ◯議長(
宮川吉男君)
福祉文教常任委員長、
吉本慎太郎君。
26
◯福祉文教常任委員長(
吉本慎太郎君) 井田議員の再質問にお答えいたします。
委員長報告が全てであるということでありますので、その
委員長報告に対する質疑ということでありましたからということでありますが、この
委員長報告に私はあえて全て網羅したということを先ほどの説明で言いました。それは、この
委員長報告で全ての委員がこの件に関してそれぞれの立場で、それぞれの尺度で、それぞれのスタンスで物を申した意見を全て尊重し、これは立場の違いこそあれと先ほど申しましたが、これを全て網羅することによる、これが今回の条例可決までの全ての審議であると私は確信したから、これはこの意見を全て網羅したという文言になりました。
23校下中21校下がこの説明会が行われたという、これも説明受けております。だからこそ、今この説明の濃度をもっと上げていく、もっとさらに濃いものにしていく。だから、繰り返し繰り返し、これを各校下に何度も説明してくださいね。これは条例案に賛成しようが反対しようが、全ての委員がおっしゃった御意見であるので、それも
委員長報告の中に伝えてあります。
これを時期尚早として3月に持ち込むべきではないかという御意見も確かにあります。それも
委員長報告に網羅いたしましたが、賛成案の一つとして、しっかりとした旗頭、これを条例案を制定することでもって、それを校下の皆さんに伝えていく。そして、我々もその説明役を担っていく。これは期限を区切ることなくということを申しました。この旗頭をしっかり、条例を可決することによって取り決め、そして繰り返し説明を行うことを求め、そして校下で理解を深めていくことも求めたのであります。
私は今回の委員会の審議において、各委員が持ち寄った意見というものを十分に反映したものでありますし、条例可決については、先ほども何遍も申しておるように委員会として、委員長として責任ある立場でこの可決を推進し、さらにさらなる説明を今後とも委員会として求めていく所存でございます。
よろしくお願いいたします。
27 ◯議長(
宮川吉男君) 井田秀喜君。
28 ◯3番(井田秀喜君) 再々質問でこれで最後になるわけなんですが、先ほどのわざわざ安宅校下と地域まで示してお話ししているわけなんです。こういった形で漏れが生じているんですよ。でも、委員会としてしっかり審議したとおっしゃるけれども、なってない。だから、その件に関してどうなのかということをお尋ねしているんです。
今後、財源の話、もう一回しますけれども、本当に単独で小松市の財源で、この先未来永劫、それが対応できるのか。例えば事務員を雇うのにお金出しますよ、交付金、補助出しますよという形でうちの校下でも説明されてましたけれども、年間どれだけかかるのか。それが何校下あるのか、何地区あるのか。そういった制度が全く決まってない。条例を決めるから、その条例についてこい、ついてこい。
もう一回言いますけれども、この条例、あくまで理念条例ですよ。あってもなくても正直余り意味がないんですよ。そういったものに、もう少し慎重に審議すべきじゃないかということです。決して否定的な意見で言っているわけじゃないですよ。しっかりと審議を重ねたのか。疑惑があるから確認させてもらっているだけなんです。そこだけ誤解のないように、もう一回最後にここだけ質疑させていただきます。
お願いいたします。
29 ◯議長(
宮川吉男君)
福祉文教常任委員長、
吉本慎太郎君。
30
◯福祉文教常任委員長(
吉本慎太郎君) 井田議員の再々質問にお答えさせていただきます。
今ほど井田議員のほうから、この条例は理念条例である、推進条例である。言葉はあれですが、あってもなくてもいいものではないかという御発言もありました。
私は全く逆だと思います。理念条例であるからこそ、推進条例であるからこそ、この議会で可決する必要がある。それをいかに骨と肉をつけ合わせていくか。今言う財源の確保であるとか、事務員の問題であるとか、そういったものをしっかりとした肉づけをしていくか。それをやってくださいというお願いを委員会の場で、
委員長報告の場で申しております。これは当然可決したから全て終わりということでは当然なくて、これは委員会、そして議会の場でしっかりと注視していかなければならないし、しっかりと物申していかなければならない。この条例をしっかりと理念、推進から、きっちりと校下の皆さんが、このはつらつ条例をもってしっかりと生活の礎ができるような、そんな条例まで昇華できる、それが委員会の役割であり、議会の役割であると思っております。
条例可決は、我々もしっかりとした審査、しっかりとした議論の上で行いました。これにいかに血肉をつけていくのは、これからの作業であると信じております。
以上です。
31 ◯議長(
宮川吉男君) ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
32 ◯議長(
宮川吉男君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
通告がありますので、これを許します。
川崎順次君。
〔16番 川崎順次君登壇〕
33 ◯16番(川崎順次君) 議案第83号 小松市はつらつとした地域と
ひとづくりの推進に関する条例について、継続審査とすべき観点から討論いたします。
今ほどの井田議員の質疑でも議論されておりましたが、国は人口減少時代を見据え新たなまちづくりについて進めていかなくてはならないと言っておりますが、制度調査会を立ち上げ、これから具体的な法改正の検討に入っていくとのことであります。
しかし本市では、
地域協議会の必要性や役割について理解が深まるよう説明を繰り返し行い、主体的な設置に向けて協議を重ねるとともに、
財政的支援や
シンクタンク機能との連携強化による各地域の
施策支援について平成31年度当初予算に反映させていきたいとのことでありました。
しかし、いまだに先ほども井田議員の質疑にもありましたように、答弁で説明会が開かれているとは言っておりますが、実際に開かれていない校下もあるわけでございまして、また説明会があったが、この条例の説明はなかったなど、まだまだ全地域に対し初期の説明すら終わってはいません。
私の校下でも、財政上の支援についても1校下当たりのおおよその交付額が未定であり、
財源確保についても不安だけが残るなど制度設計がしっかりできていないことから、平成31年度当初予算とあわせて上程すべきではないか。地域への説明、財源の確保など課題解決をしっかり図るべき。現時点での
条例制定は時期尚早と言わざるを得ません。
よって、議案第83号については、継続審査を求めるものであり、賛成はできません。
何とぞ議員各位の御賛同を賜りますよう心よりよろしくお願い申し上げて、討論といたします。
34 ◯議長(
宮川吉男君)
高野哲郎君。
〔10番
高野哲郎君登壇〕
35 ◯10番(
高野哲郎君) 会派自民を代表して、今定例会に上程されております議案第83号 小松市はつらつとした地域と
ひとづくりの推進に関する条例について、賛成の立場で討論いたします。
地域社会は、人口減少や超高齢化の進展による地域活動の担い手不足や高齢者の社会的孤立、災害時における地域防災力の低下など多様な課題を抱えております。
また、人生100年時代と言われる昨今、地域みずからが新たな時代に対応していく地域力を強化することは非常に重要であると考えます。
こうした中、国においては地方創生のもとで各省庁挙げて人口減少時代の新しい地域づくりに向けた推進策を既に打ち出しているところであります。
総務省では、
地域課題解決のための持続的な
取り組み体制の確立に向け、地域の人々が中心となった
地域運営組織の形成が重要であるとの方針を示しており、既に全国の675市町村に約4,200の組織が設置されています。総務省がまとめた報告書によりますと、行政は地域づくりに対する姿勢や地域住民との協働に関するビジョンを示し、当該ビジョンに基づき、
地域運営組織の形成及び運営に係る支援措置等を明確に示すことが必要としており、今回の条例案はまさにその方向性を明確にするものであると考えます。
厚生労働省、また文部科学省からも同様な方針が打ち出されているところであります。
全国的に見ても都市部や過疎地域を問わず、多くの自治体で地域コミュニティのつながりの希薄化や人口減少を危機と捉え、住民自治の基本となる条例の制定や
地域協議会の組織化が進んでいます。県内の各市においても7市で関係する条例が制定されており、
地域協議会も名称はそれぞれではございますが3市で既に組織化されている状況にあります。
本市においてもこれまで10年ビジョン、NEXT10年ビジョンのもと、市民共創のまちづくりを進めているところであります。
国を挙げて
地域課題解決のための持続的な体制の構築が推進され、他自治体での
取り組みも進む中、小松市はつらつとした地域と
ひとづくりの推進に関する条例は、市民力と地域のきずなを基調としてまちづくりをさらに高い舞台に上げ、ふるさとを未来につないでいくための指針となるものであり、機は熟していると思います。
市内各地域の皆様からも
地域協議会の位置づけや役割、市の役割などを明確に示してほしいという意見も多く出されているところでございます。
議会としても
委員長報告のとおり、期間を区切ることなく地域への十分な説明と理解に努めていくよう求めており、引き続き進捗状況を注視していくとのことであります。
地域が主体的で効率的な活動を行う
体制づくりは待ったなしであります。地域づくりの方向性を明確に示し、市民の皆様と議論を深めていくために、
条例制定は今がそのタイミングであり、
条例制定に賛成するものであります。
何とぞ皆様の御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
36 ◯議長(
宮川吉男君) 橋本米子君。
〔17番 橋本米子君登壇〕
37 ◯17番(橋本米子君) 私は、12月議会に提出されました
市長提出議案のうち、議案第77号 平成30年度小松市
一般会計補正予算(第4号)を初め議案第83号、第84号及び第88号、第89号に反対であります。その他の議案には賛成であります。
以下、理由を述べます。
初めに、議案第77号 平成30年度小松市
一般会計補正予算(第4号)及び議案第84号 小松市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例について、一括して討論いたします。
小松市はこの12月定例会の補正予算に一般会計で6億512万7,000円計上されました。この補正予算の中には人事院勧告に準じた市職員の月例給と期末・勤勉手当分及び特別職、議員の期末手当0.05カ月増額分が含まれております。この間、人事院勧告制度は公務員の労働基本権制約の代償措置として始まったという経過があり、私は特別職及び議員の特別給には反対してまいりました。
あわせて、現在の市民生活の実態はどうでしょうか。厚生労働省が発表した10月の毎月勤労統計調査でも、実質賃金が前年同月比0.1%減となり、3カ月連続マイナスと報道されております。市民生活の実態から見ても、特別職及び議員の特別給の改定には賛成できません。
次に、議案第83号 小松市はつらつとした地域と
ひとづくりの推進に関する条例についてであります。
この条例の前段では「地域社会は、人口減少や急速な高齢化の進展による地域活動の担い手不足や社会的孤立の拡大をはじめ、災害時における地域防災など多様な課題に直面しております」と述べ、また「住み慣れた地域での暮らしを守るため、主体的かつ効率的に地域活動を行う新しい
体制づくりが重要」とし、目的として「持続可能な共生社会を未来へ受け継いでいく」ため条例が必要としております。要は地域社会では今、さまざまな課題を抱えているから、その課題を地域が主体的になって活動していくことを求めております。
しかし考えてみれば、ひとり暮らし見守り運動も、買い物支援や自主避難所運営も、まず行政が主体になって考え、住民の暮らしや安全・安心を守る地方自治体が対策を講じ、それを地域の皆さんや団体の方に協力をお願いするのが筋ではないでしょうか。
そこで私は、モデルケースで頑張っていらっしゃる5地域の連合町内会長さんはどうお考えなのか知りたくて訪問しお話を聞くと、前向きに意欲的に取り組まれているところもありましたが、他の方は「非常に難しい課題だ。今でさえ町内会の仕事でいっぱいいっぱいなのにこれ以上できん。負担を減らしてほしい」という声でした。
国の総務省は早く5,000の組織を達成したいとのことですが、私はこの条例はまだまだ市民合意を得ているとは思えません。
国が目指す「我が事・丸ごと」地域共生社会は一億総活躍社会の具体化として位置づけられております。国会で目本共産党の堀内衆議院議員は、この「我が事・丸ごと」施策は地域共生社会の名目のもとに、地域住民等の支え合いを求め、高齢者や障害者への福祉サービスを公的財源の保障もなく、地域の支え合いや
社会福祉法人による事業に肩がわりを求めることは福祉の後退として討論を行っておりました。
私は、この条例をつくることによって地域の皆さんにこれまで以上に負担をかけることになりはしないか危惧を持ちますので、条例化には反対であります。
次に、議案第88号 小松市立保育所条例の一部を改正する条例及び第89号 財産の譲渡についてであります。
この議案第88号 小松市立保育所条例の一部を改正する条例は、小松市立保育所条例から小松市立犬丸保育所の項を削り、平成31年4月1日から施行するものです。また、第89号の財産の譲渡については、この小松市立犬丸保育所の建物を
社会福祉法人こばと福祉会に無償で譲渡するものです。これで小松市の進める公立保育所の統廃合・民営化事業は後期計画である犬丸保育所の民営化で最後となりました。私は従来から一貫して公立保育者の統廃合・民営化計画には反対をしてきました。今回も同じであります。
以上で反対討論といたします。
38 ◯議長(
宮川吉男君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
39 ◯議長(
宮川吉男君) 討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議案第77号、議案第84号、議案第88号、議案第89号の以上4件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の4件は、いずれも
委員長報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
40 ◯議長(
宮川吉男君) 起立多数。
よって、以上の4件は、
委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第78号から議案第82号、議案第85号から議案第87号、議案第90号、議案第91号の以上10件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の10件は、いずれも
委員長報告のとおり可決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
41 ◯議長(
宮川吉男君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の10件は、いずれも
委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第83号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、
委員長報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
42 ◯議長(
宮川吉男君) 起立多数。
よって、本案は、
委員長報告のとおり決しました。
次に、
継続調査中の
小松基地・
空港対策特別委員会の調査を採決いたします。
お諮りいたします。
本件は、
委員長報告のとおり閉会中の
継続調査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
43 ◯議長(
宮川吉男君) 御異議なしと認めます。
よって、本件は、
委員長報告のとおり決しました。
───────── ◇ ─────────
◎
市長提出議案第92号、諮問第1号の
上程、説明、質疑・委員会付託・討論
省略、採決
44 ◯議長(
宮川吉男君) 日程第2、
市長提出議案第92号
教育委員会委員の任命について及び諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについての以上2件を一括して議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、和田愼司君。
〔市長 和田愼司君登壇〕
45 ◯市長(和田愼司君) 追加提出いたしました議案2件について御説明申し上げます。
まず、議案第92号
教育委員会委員の任命についてであります。
教育委員会委員、蘆邉千鶴子氏の任期は12月24日をもって満了となります。同氏は豊かな感性や創造力、おもてなしの精神、先人のわざと心を守りつないでいくことの大切さなど、文化、芸術の専門家の視点から多くの御助言をいただきました。また、積極的に学校を訪問され、熱心に御指導いただくなど、平成22年から8年間にわたり
教育委員会委員として御尽力を賜り、心から感謝申し上げます。
このたび、後任者といたしまして、殿町・勝木克子氏を任命しようとするものです。同氏はこれまで、学校、家庭、地域の連携によるまち全体での児童健全育成を推進する活動を実践されており、豊かな経験と高い識見を生かし、教育大綱の推進や次代を担う子供たちの健全育成に真摯に取り組んでいただけると期待しており、
教育委員会委員として新たに任命しようとするものです。
次に、諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについてであります。
人権擁護委員、吉田茂氏、鴻渡幸子氏、山崎まち氏の委員任期は平成31年3月31日をもって満了となります。吉田氏、鴻渡氏については引き続き、そして串町・尾野寺多美子氏を新たに法務大臣に推薦しようとするものです。
山崎氏におかれましては、差別やいじめ、言葉の暴力、虐待など人権に関する問題が多様化、複雑化する中、人権擁護委員として多岐にわたり御尽力、御活躍を賜り、心から感謝申し上げます。
吉田氏、鴻渡氏、尾野寺氏におかれましては、広く社会の実情に通じ、人権擁護にも深い御理解をお持ちであり、一人一人の人権が守られ、思いやりのある豊かな地域社会づくりを進める上で最適任であると考えるものです。
以上2件につきまして御審議の上、御賛同いただきますようよろしくお願いいたします。
46 ◯議長(
宮川吉男君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
市長提出議案第92号及び諮問第1号の以上2件については、質疑の省略及び会議規則第37条第3項の規定による委員会への付託の省略並びに討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
47 ◯議長(
宮川吉男君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の2件は、質疑及び委員会への付託並びに討論を省略することに決しました。
これより採決に入ります。
議案第92号
教育委員会委員の任命についてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
48 ◯議長(
宮川吉男君) 起立総員。
よって、本案は、原案に同意することに決しました。
次に、諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについてを採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
49 ◯議長(
宮川吉男君) 起立総員。
よって、本案は、原案に同意することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎各常任委員会の閉会中の
継続調査につ
いて
50 ◯議長(
宮川吉男君) 日程第3、各常任委員会所管事務の閉会中の
継続調査についてを議題といたします。
予算決算常任委員会を初めとします4常任委員会の委員長から、お手元に配付のとおりそれぞれ閉会中の
継続調査の申出書が参っております。
お諮りいたします。
各常任委員長からの申し出のとおり閉会中の
継続調査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
51 ◯議長(
宮川吉男君) 御異議なしと認めます。
よって、本件は各常任委員長からの申し出のとおり閉会中の
継続調査とすることに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎閉会の宣告
52 ◯議長(
宮川吉男君) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。
これをもって平成30年第4回小松市議会定例会を閉会いたします。
閉会 午後 5時00分
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