───────── ◇ ─────────
◎諸般の
報告
49
◯議長(
梅田利和君)
地方自治法第121条の
規定による
今期定例会における
説明員の氏名は、お手元に配付のとおりでありますので、御
報告いたします。
その他の
報告は省略いたします。
───────── ◇ ─────────
◎
会議時間の延長
50
◯議長(
梅田利和君) あらかじめ
会議時間を延長いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎
会議録署名議員の
指名
51
◯議長(
梅田利和君)
日程第1、
会議録署名議員の
指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第81条の
規定により、
議長において
井 田 秀 喜 君
木 下 裕 介 君
を
指名いたします。
───────── ◇ ─────────
◎
会期の
決定
52
◯議長(
梅田利和君)
日程第2、
会期の
決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の
会期は、本日から6月27日までの23日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
53
◯議長(
梅田利和君) 御異議なしと認めます。
よって、
会期は23日間と
決定いたしました。
───────── ◇ ─────────
◎
市長提出議案第33号~議案第49号、
報告第2号~
報告第11号の上程、説
明
54
◯議長(
梅田利和君)
日程第3、
市長提出議案第33号
平成29年度
小松市一般会計補正予算(第1号)外16件及び
報告第2号外9件を一括して議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、
和田愼司君。
〔
市長 和田愼司君登壇〕
55
◯市長(
和田愼司君) おはようございます。
平成29年第2回
市議会定例会の
開会に当たり、提出いたしました議案の概要と今後の
市政運営に対する所信の一端を申し上げます。
3月の
市長選挙におきまして、
市民の皆様から御支援をいただき、引き続き
市政を担わせていただくこととなりました。これまでの行政改革や将来負担の軽減を初めとする財政再建への取り組み、まちの新しい形づくりとイメージアップ、そして家族みんなの夢と幸せを全力で追い求めた2期8年間の成果に対する皆様からの評価に、心より
感謝申し上げます。
まちづくり、人づくりに対する
市民の御期待を受け、次のステージ「躍動!
小松」に向け、「みんなの笑顔いっぱいのまち」をともにつくり上げ、未来へつなげるよう、スピード感を持ってさまざまな課題に果敢に立ち向かい、
市政運営に取り組んでまいります。
子供たちの笑い声あふれるまちを目指してさまざまな施策を講じた結果、合計特殊出生率は
平成27年では1.81へ上昇するなど、出産・子育てしやすいまちとして
全国トップクラスの高い評価をいただくとともに、住みよさランキングにおいても
全国29位までランクアップしております。本年1月から4月までの転出入も98人の転入超過で推移しており、
平成29年4月末日現在の人口は昨年同月比282人増の10万8,628人となっています。
本市の人口流出に大きな影響を与えている大学等への進学による転出は、
平成30年4月の公立
小松大学の開学によって都会への若い世代の人口流出に歯どめをかけ、本市への新しい人の流れをつくり、地域の成長を支える人材を地域で育て、青少年の夢を実現できるふるさとこまつへと変化してまいります。先月24日より、まず高校関係者への大学概要などの事前説明会を始めたところです。なお、
小松短期大学、こまつ看護学校とも、本年4月の入学生が最後となり、3年後をめどに閉校することになります。
2020年夏の
東京オリンピック・パラリンピック、2023年春の北陸新幹線
小松開業など大交流時代を迎え、JR
小松駅周辺は大きく進化しています。これまで、駅東エリアでは産業技術や科学をテーマとした「科学とひとづくり」の拠点、こまつの杜やサイエンスヒルズ、駅西エリアでは町衆文化と伝統を学ぶ芸術劇場うららや曳山交流館みよっさを中心に和文化にあふれた歌舞伎のまちづくりを進めてきました。この東西コントラストの中央に(仮称)
小松駅南ブロック複合施設が民間デベロッパーの経営により今秋完成します。JR
小松駅周辺は、学びに関する施設が集積する北陸の際立ったエリアとして、まちのブランド力を一層高め、JR
小松駅についても人々と文化が行き交う南加賀のターミナルとして機能を高める再整備を実施しております。
小松空港の2016年度の国際線利用者数は過去最多を更新し、国際貨物便が新たに就航したことにより総取扱量も大幅に増加しました。また、本年度に入り、これまでに台北、香港、ベトナム、グアムやマカオとのチャーター便が運航され、一層国際化が進んでいます。さらに、羽田乗り継ぎ割引の導入区間も国内最多となり、乗り継ぎ利用者も拡大しています。大交流時代を迎え、ビジネスや教育、文化、スポーツ、観光などで、国内はもとより世界とつながる北陸の国際ゲートウェイとして、その利便性、機動性をこれからも向上していきます。
製造品出荷額は石川県内トップであり、ものづくりクラスターの集積は大きな強みになっております。本市は、1次・2次・3次産業、そして6次産業がバランスのとれた産業構造を目指しており、また女性を初め多くの人々に魅力ある産業団地となるよう、正蓮寺エリアではことし12月竣工を目指して造成しているところです。花坂エリアの北陸新幹線建設発生土処理地についても、4年後には産業団地としての活用を視野に入れております。安宅新エリアも含めて新しい産業の創出、育成により北陸ダントツのたくましいものづくりのまちを目指します。
これまで、本市の強みを「歌舞伎のまち」「科学とひとづくり」「乗りもののまち」「環境王国」「珠玉と石の文化」の5つのテーマに大別し、特色あるコンセプトでまちづくりを進めてきた結果、日本遺産に認定された「珠玉と石の文化」、いしかわ歴史遺産の第1弾に認定された「歌舞伎のまち」「環境王国」のシンボル木場潟を主会場に開催された第66回
全国植樹祭など、国内外から高い評価をいただいております。
里山エリアにおいては、都会からの若者が移住し、地元農産物を東京で販売し、TAKIGAHARA CAFEの営業など新しい風を吹かしてくれています。また、外国人アーティストが里山の自然の中で芸術家のコラボレーションにより新たな挑戦を行ってくれています。
こういった新しい息吹の一方、ことしは裏千家ゆかりの茶室仙叟屋敷並びに玄庵の開庵20周年を前お家元、千玄室様をお迎えしての祝賀行事に始まり、那谷寺開創1300年、
小松天満宮創建360年と記念が続き、そして来年は粟津温泉開湯1300年へと歴史への
感謝の節目が続きます。2023年春には北陸新幹線
小松開業を控え、皆様との共創はもとより、企業、大学とも一層連携を深め、ポテンシャルの高い地域資源を磨き上げ、
小松のブランド力向上に努めていきましょう。
さて、眞子内親王殿下の御婚約内定が報道されました。
平成27年11月2日に、日用町、苔の里を訪ねられ、
平成28年歌会始の儀において「広がりし 苔の緑のやはらかく 人々のこめし 思ひ伝はる」と、コケ庭と日用杉を守り育ててこられた住民への優しい思いやりをこの歌にお詠みになられ、眞子内親王殿下のお心に感激いたしております。末永いお幸せをお祈り申し上げます。
次に、最近の主な
市政の執行状況についてであります。
4月29日、里山健康学校せせらぎの郷がリニューアルしました。地元食材を使用した料理をビュッフェスタイルで提供する食育レストラン、趣味や体験を通じた学びの場であるはつらつルームと体験ルーム、木質バイオマスボイラーを導入し地球温暖化にも寄与する天然温泉、グラウンド・パークゴルフやニュースポーツが楽しめる人工芝グラウンドなど、食、健康、環境をテーマに、訪れる人が里山の魅力を楽しめる環境王国こまつや健康長寿の拠点施設として活用してまいります。また、公益社団法人
小松市シルバー人材センターが管理運営しており、いきいきシニア世代が
活躍し、生きがいを高める施設になっております。
さらに、ICTの進展やライフスタイルに対応し、せせらぎの郷やひととものづくり科学館の入館料等について、従来の現金払いに加えてカード決済端末によるキャッシュレス化を試験導入しました。今後、検証を行った上で、ほかの公共施設や民間の商業にも拡大することで、ICTがまちに広がり、
市民の暮らしや商業者などの便利、安心、楽しいスマートライフを高めます。
北陸鉄道株式会社様よりボンネットバスの寄贈を受けました。那谷寺開創1300年、粟津温泉開湯1300年のラッピングを施した記念号として、4月20日にお披露目会を行い、粟津温泉と那谷寺を初め周辺の名所旧跡を結び、5月の連休の運行時には多くの
市民や観光客に利用されました。交流広場整備が進む粟津温泉、紅葉や石の文化の那谷寺を初め、四季折々の豊かな南部エリアの魅力を堪能していただくことで「乗りもののまち」をアピールできると考えます。
小松市民センターは、赤ちゃんからシニアまで全ての利用者と環境にやさしい施設をコンセプトに、昨年9月からの改修工事を終え今月1日にリニューアルしました。スロープの新設や小児にもやさしいトイレ、空調改修やLED照明、太陽光発電による環境負荷の低減、子供が木と触れ合う木育の推進、シニアの健康づくり、趣味、教養の向上など、はつらつと活動できる施設として利用者増につなげていきます。
第19回
全国子供歌舞伎フェスティバルin
小松では、本市の「勧進帳」を初め浅草こども歌舞伎会、三重県東員町松の会こども歌舞伎の子供役者が華麗な演技で満場の客席を湧かせるとともに、市川海老蔵さん、中村雀右衛門さん、松本幸四郎さんからのビデオメッセージが届けられ花を添えていただきました。貴重な伝統文化の曳山250年祭はエピローグの年にふさわしく、中町、龍助町のけんらん豪華な曳山八基曳揃えでの昼夜2回の上演では多くの観客を魅了し、千秋楽まで子供歌舞伎は大盛況でした。さらに、お旅まつり期間中まで、花の彩り曳山華舞台、歌舞伎役者なりきり体験、みよっさ口上大会、歌舞伎市、こまつ町家回廊など
小松の和文化でおもてなし、「歌舞伎のまち」を盛り上げてきました。共創のチカラで「和文化の華咲くまち
小松」へステップアップするため、人づくり、機会づくりを今後とも進めてまいります。2020年まで、
東京オリンピック・パラリンピックの機会を生かす文化のプログラムの序章と捉え、KOMATSU JAPAN2020に向けて、「こまつまなび」を五感で感じる
小松の文化に触れていただけるよう魅力を高めてまいります。
北陸新幹線金沢-敦賀間につきましては、石川県及び独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構による用地取得は先月末で98%です。先月2日で梯川橋梁鋼管ぐい打設工事が完了し、先月11日には場所打ち基礎ぐい作業がJR
小松駅部で始まっています。2023年北陸新幹線
小松開業に向けて、石川県及び独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構と連携し、沿線の
市民や企業の
方々の御理解を得ながら円滑な事業の進捗に努めます。
小松市国際友好顕彰を創設し、本市と海外の姉妹都市等との友好交流の促進により、国際都市こまつの進展に顕著な
功績がありました英国・ゲイツヘッド
市議会の前リーダー、ミック・ヘンリー議員と日台文化交流サポーターで歌手の寒雲氏のお二方に、九谷焼のメダルを贈呈し顕彰いたしました。
ミック・ヘンリー氏におかれましては、青少年の相互派遣事業の友好の翼交流事業を通じてグローバル社会を担う青少年の人材育成に大きく御貢献していただきました。寒雲氏におかれては、音楽活動の傍ら、本市での台湾文化の紹介や理解促進に努められるとともに、本市の伝統芸能の台湾での発信にも御助力いただきました。お二方のこれまでの御尽力に対し、改めて
感謝を申し上げます。
石の文化財群を構成する建築物や碧玉等の地質鉱物を
市民共有の財産として保護し、未来へ継承していくため、
小松市「珠玉と歩む物語」保護条例を制定し、先月1日から施行されています。地域に眠る新たな石の文化をレガシーとして認定し、未来の
小松に誇れる財産として魅力を高め、守り、活用し、次の世代へ残していきます。
また、JR
小松駅東地区で県が埋蔵文化財発掘調査を行っており、これにあわせ市所有地においても八日市地方遺跡の継続調査を行います。
平成27年よりやさしいまちづくり推進
会議を発足し、委員の皆様に活発な論議をしていただき、
平成32年度までのおおむねの5カ年を目標年次とするこまつやさしいまち推進プランを策定しました。7つのやさしい視点で示した方向性により施策を展開しており、施設整備の際に具現化しております。暮らす人、訪れる人が快適に楽しめる、やさしいまちをつくり上げましょう。
次に、
平成28年度の決算見通しです。
日本経済は、雇用・所得環境が堅調に推移し、緩やかな回復基調が続いており、北陸地方でも個人消費は緩やかに回復、生産は拡大しつつあり、ハローワーク
小松管内の有効求人倍率は昨年12月時点で1.61へと上昇しています。市税収入は当初予算に比して約3億円の増収を見込んでいます。
私立認定こども園の児童運営費やこども医療費窓口無料化の通年化など扶助費の伸びを初め、
市民生活に直結する(仮称)エコロジーパークこまつ・クリーンセンター建設着手や環境王国こまつの交流拠点、里山健康学校せせらぎの郷リニューアルの建設事業など歳出が増加しましたが、効率的な予算執行と固定費の節減に努めた結果、5億5,000万円程度の黒字決算となる見通しです。さらに、当初予算での財政調整基金の取り崩し予定額5億円を3億円に圧縮、地域経済活性化対策基金の取り崩し予定額1億円を取りやめ、さらに市債の繰り上げ償還財源として1億円を減債基金へ積み立てた結果、主要3基金の
平成28年度末残高は、昨年度末より2億円増加し、29億円余となる見込みです。また、長年の課題であります財政の健全化については、全会計市債残高のピークであった
平成21年度末の1,434億円に対して、10年間で200億円減少を目標に掲げ、計画的な市債発行や繰り上げ償還を実施することにより、
平成28年度末までの7年間で190億円減少し、臨時財政対策債等を除く実質市債残高では292億円の改善見込みです。今後とも、行財政改革継続を重要課題として、
市民から厚く信頼される市役所を目指し取り組んでいきます。
平成29年度の予算執行においても健全な財政を目指し、利子負担の軽減とあわせて引き続き将来負担の軽減に努めるとともに、NEXT10年ビジョンの着実な実現に向けて、医療、福祉、教育のさらなる充実、人づくりの拠点となる公立
小松大学の開学に伴う教育関連産業の育成、新産業団地を核としたバランスのとれた産業構造の構築など、次のステージ「躍動!
小松」の実現を目指して、着実に取り組みを進めてまいります。
それでは、今議会に提出いたしました議案の概要について御説明申し上げます。
提出いたしました議案は、予算案6件、条例案10件、その他議案1件、合計17件であります。
初めに、補正予算案の概要についてです。
補正額は一般会計32億9,665万5,000円、特別会計1億1,000万円、企業会計3億8,770万円、合計37億9,435万5,000円であり、骨格予算の
平成29年度当初予算と6月補正予算案を合わせ
平成29年度の通年予算になります。予算規模は一般会計で前年度当初予算比11.2%増の471億665万5,000円、全会計の合計では1,031億3,725万5,000円となり、前年度当初予算に対して5.6%の伸びとなります。このほか債務負担行為額として23億8,851万円を計上しています。
それでは、補正予算案における主な施策の概要について、テーマ別に説明します。
第1のテーマは、「世界で、ふるさとで
活躍するひとづくり」です。
まちづくりは人づくりからです。「はつらつとしたひとづくりで、まちの活力と未来を創生」し、幼児教育からはつらつ学習まで一貫した人づくりを展開してきました。
平成30年4月の公立
小松大学の開学により、ものづくりのまちを
発展させる人材、福祉・医療ニーズに即応できる人材、グローバル交流の第一線で
活躍する人材など、世界とふるさとで
活躍する人づくりを進めていきます。あわせて、シニアの学び直しや女性の
活躍支援など、
市民が学習できる人づくりの場を提供します。
公立
小松大学については、今月1日には文部科学省による実地審査を終えており、8月末に認可を得られる見通しです。末広キャンパスの用地取得、造成と必要備品の購入など、来年4月の開学に向けて準備を進めていきます。
21世紀に
活躍する人材には、コミュニケーション能力と英語力、科学技術の習得と利活用、そして自然環境への貢献やふるさと、日本文化の習得等を重要と考えており、これまでもこれらを具現化できるよう10年ビジョンの施策を展開してきたところです。
金野小学校、西尾小学校、波佐谷小学校の3校については、
平成30年4月より新校名のもと波佐谷小学校に集約し、松東中学校との小中一貫教育を開始します。さらに、
平成33年度には小中9年間を一体化した義務教育学校をスタートさせることとし、地域の活性化にもつながる新しい学校づくりを地域や保護者の皆様と連携して進めているところです。補正予算案においては、波佐谷小学校の改修を含めた必要経費を計上しています。
第2のテーマは、「北陸のダントツなまちへ」です。
JR
小松駅周辺は、みんなの夢を育む学びのエリアとして北陸のダントツのまちへと大きく躍動し続けています。北陸新幹線
小松開業時代を控え、町なかのにぎわいや駅利用者、施設利用者、観光客、ビジネス客などが滞留できる空間を創出するため、JR
小松駅周辺のインフラを「やさしい」をキーワードに整備しています。
アクセスの快適性、駅周辺施設との一体感を目指し、屋根つき通路を設置します。また、高架下の空きスペースを電車、バス等の公共交通機関利用者の待ち時間にも活用できる(仮称)
市民交流ラウンジを整備します。北陸最大級の商業施設イオンモール新
小松のオープン以来、市外、県外の来店者が
小松市内一円にも足を運ばれています。ことし12月からは、(仮称)
小松駅南ブロック複合施設内のホテル、ブックカフェ、英会話スクール等のオープン、来年4月からの公立
小松大学の開学、そして2023年には北陸新幹線
小松開業など、今後、JR
小松駅周辺の滞留人口の増加に伴う駐車スペース不足が予測されることから、
小松駅周辺駐車場構想に基づき
小松駅南エリアに新たに駐車スペースを整備し、南加賀のターミナルとしてアクセスの確保と駅周辺施設利用時の利便性を図ります。
駅西エリアでは、地元住民と公立
小松大学の学生が交流する拠点施設として(仮称)学生まちなか文化・交流館を整備します。「歌舞伎のまち」の歴史と文化を生かしながら、学生を初めとする若者の町なかへの回遊性を高め、学生と地域住民の共創による文化交流を展開できるよう、昭和初期の3階建て木造住宅を地方創生拠点整備交付金を活用して改修し、新しいまちづくりを創出する場を提供します。
第3のテーマは、「子どもたちの笑い声があふれ、家族みんなの安全安心」です。
子供たちがはつらつと育ち、元気で明るい声が響き渡るよう、本市においては子育てや食育、発達など、子供の成長に応じた相談・サポート体制を他自治体以上に構築してきており、認定こども園、保育所、幼稚園、すこやかセンター、南部すくすくルーム、児童センターなど、子ども・子育てあんしんネットとして市内どこでも身近な場所で子育て世帯を応援しています。
今般、さらに子ども・子育てあんしんネットの充実を図るため、
小松市教育・保育協議会等と合同で(仮称)子育てスマイルステーションを(仮称)
小松駅南ブロック複合施設1階に設置します。土曜日、日曜日にも育児に関する初期相談や専門相談を行い、保育士、保健師、栄養士を配置し、育児に関する悩みや不安を解消し、孤立を防ぐためのネットワークづくりに取り組んでまいります。
また、子育て支援と学びの空間、(仮称)子どもと
市民の学びゾーンは名称をカブッキーランドとし、親子で一緒に遊び、学習する体験型の多世代交流施設を整備していきます。本施設整備の趣旨に賛同いただき、教育的遊具の購入のため御寄附される(株)トーケン様に厚く御礼申し上げます。
カブッキーランドは、
全国的に展開し幅広い親子から支持を集める民間企業からノウハウの提供を受けて整備、運営する北陸では初めての施設であり、市内外の親子の交流拡大を期待しています。
子育て世帯の経済的な負担軽減については、昨年度の第2子の保育料無料化など各施策の充実、拡大を図っているところです。さらに、4月より、所得による制限がありますが第2子、第3子以降の病児保育・病後児保育利用料及びファミリー・サポート・センターの病児・病後児預かり利用料を1回につき2,000円を限度に助成します。子育て世代の経済的支援に加え、出産、子育て環境のさらなるレベルアップに努め、女性が安心してはつらつと働ける環境づくりを推進していきます。
市民の皆様の生命、財産を守る防災体制の強化、充実は最優先の課題です。国際社会が強く自制を求める中、北朝鮮は過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しています。弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合のJ-ALERTを使用した緊急情報の
伝達、そして自然災害時の正確な情報の
伝達は極めて重要であり、
平成25年度より各家庭への防災行政無線の整備を進め、本年9月で全ての町内への整備が完了します。さらに、市庁舎が万一災害対策本部として全機能を維持できない場合、地域防災計画では消防本部に災害対策本部を設置することとしています。正確な情報
伝達の手段である防災行政無線の電波発信機能を消防本部にも整備することで、平時はもちろん二次的な災害対策本部としての機能を確保し、いざというときにも災害に強い安全・安心なまちづくりに努めます。
第4のテーマは、「スポーツ施設の充実、機会の創造」です。
世界や
全国の大会で躍動するアスリートが心身を鍛え、わざを磨けるよう科学的トレーニングの指導や施設の機能向上、また学校体育の充実、
市民のライフステージに応じたスポーツライフ、健康づくりを推進するため、スポーツ施設のリニューアルを計画的に進めており、市内外からの大会開催など施設の利用価値を高めているところです。
能美小学校、荒屋小学校の屋外運動場や月津小学校、丸内中学校の体育館を改修し、児童生徒の健康増進や体力向上を図ります。
また、国府台テニスコートの人工芝改修、
小松屋外プールの電光掲示板取りかえ工事など、生涯スポーツ活動の環境づくり、機能充実を図ります。
平成2年度に建設された桜木体育館については、防衛省の助成により
平成30年度の大規模改修に向けた実施設計に要する経費を計上しています。
大杉みどりの里については、環境王国こまつの財産である豊かな自然、環境を生かした体験活動の場として、児童生徒から青年、シニア、アスリートなど幅広く利用されています。このたび、クロスカントリーコースを整備し、冬期間の利用者増を図るとともに雪のない季節でもノルディックウオーキングなどに供用できるコースとして、青少年を初めいきいきシニアや女性の健康づくりの拠点として年間を通じた利用の拡大を図ります。
第5のテーマは、「大交流時代へ 世界から評価されるまちへ」です。
日本遺産認定の「珠玉と石の文化」は、2300年前から現在に至るまで、ものづくりの技術と人づくりの精神を引き継いでいます。その構成遺産の一つであります遊泉寺銅山跡は本市の産業
発展の礎にもなっています。先人の偉業をたたえるため遊泉寺銅山跡に残る真吹炉、精錬所跡の巨大煙突など往時の遺構をモニュメントとし、これまで
市民団体が実施してきました桜山、梅林苑、シャガの原など自然豊かな空間をめぐる遊歩道整備などを行う関連企業や住民などで構成される遊泉寺銅山跡活用プロジェクトを支援します。なお、この趣旨に賛同いただく企業からの企業版ふるさと納税も活用します。
2020年夏の
東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、松下桃太郎選手を初めカヌー日本代表候補選手ら26人、パラカヌー日本代表の瀬立モニカ選手、リオデジャネイロオリンピック銅メダルの競歩日本代表の荒井広宙選手が相次いで強化合宿に当市を訪れています。木場潟カヌー競技場はカヌースプリントのNTC競技別強化拠点施設に再認定され、パラカヌーのNTC競技別強化拠点施設として新たに認定を受けました。国内のトップアスリートが心身を鍛え、わざを磨く新たなトレーニングセンターの機能強化等に文部科学省からの補助金とあわせ所要額を計上しています。
また、ニュージーランド、カヌー選手団は、本年より4年間にわたり事前キャンプを
決定いただいておりますが、さらに世界に誇れるカヌーのメッカ、木場潟への事前キャンプ誘致に必要なPR費などを計上しています。
環境王国の西尾地区において、地元で生産される酒米を使用する酒造設備が整備されます。持続可能な地域農業の確立と日本酒の製造、販売により農業者と民間事業者がコラボレーションする取り組みに対し、国からの農山漁村
振興交付金を交付します。里山の生産農家の所得向上と雇用の場の拡大を図るとともに、日本酒と九谷焼の器など異業種間の組み合わせで世界へ輸出など新たな産業になることを期待しています。
第6のテーマは、「みんなの暮らしを支える地域の絆とやさしさ」です。
まちに、ひとに、地球にやさしい環境を未来の子供たちに引き継ぐことは私たちの大切な役割です。昨年10月からのごみの減量化と資源化への取り組み、ごみダイエット袋制度により、
平成28年度1年間の家庭系可燃ごみ排出量では
平成20年度比12.6%削減ですが、制度導入前の上半期は1.8%減、導入後の下半期は24.6%減となっています。リサイクル比率については20.2%と順調に上昇しています。
ごみダイエット袋制度に移行してから8カ月の間、
市民の皆様には家庭系可燃ごみの減量、分別に取り組んでいただきましたことに重ねてお礼申し上げます。町内会からは、集積所の美化、収集業者からは収集作業の時間短縮など、従来方式における問題点をクリアできたとの意見もいただいております。
今回、
平成29年度下半期分の所要額を計上しており、
市民のごみダイエット袋引きかえ方法改善や、製造、在庫、配送の流通形態見直しにより、取扱店の利便性の向上、取り扱い事務及びトータルコストの低減を図っていきます。今後も食品ロスの削減運動やごみ出しマナーアップ講習会などを町内会や民間事業者との共創により取り組み、可燃ごみの減量化、リサイクル率向上に向け、引き続き、ごみダイエット袋制度を展開していきます。
先人から守り引き継いできた豊かな自然を生かし、花と緑のあふれる美しいまちづくりを
市民総参加で推進するフローラルこまつは、先月末現在で564推進団体、745個人会員の登録をいただいており、今年度より第2期推進プランに着手しています。先月12日から15日までのこまつオープンガーデン2017では、公共の公園のほか22の個人庭園の参加をいただきました。
小松運動公園の
小松・ビルボールド友好のバラ園など、北陸でダントツの花と緑の美しいまちで国内外のお客様を歓迎できるよう、花と緑のおもてなし空間を創造してまいります。また、
平成28年度入園者73万人余と2年連続70万人超の高水準を維持する木場潟公園については、秋のコスモス、春の菜の花による四季折々の花の彩りのおもてなしをしています。また、木場潟が美しく見える花みちづくりとして、北陸新幹線から望める木場潟6.4キロメートルの桜リングプロジェクト、また水郷ならではのハスの花など木場潟の魅力を
全国に発信し、木場潟100万人構想の実現に向け、取り組んでまいりましょう。
さて、在日米軍の戦闘機訓練を受け入れた自治体に交付される再編交付金は、
平成29年度より再編関連訓練移転等交付金として新設されました。今回、
小松飛行場周辺地区定住促進基金条例を一部改正し、再編関連訓練移転等交付金の一部を基金に積み立てることとしています。この基金を活用して飛行場周辺地区居住環境整備助成金制度を継続実施し、騒音緩和に配慮した住宅建設の一部を助成します。
平成28年度申し込み件数は101件と増加傾向にあり、航空機騒音区域での定住を応援します。
小松市営木曽町住宅については、住宅の建てかえを機会に居住者にやさしいまちづくりを目指します。第1期として、防火、避難、バリアフリーなどシニアに配慮した低層2階建て住宅や環境に配慮したCLT工法等の木材を生かした新技術を導入するなど、一般世帯、高齢者世帯居住ゾーン60戸の建てかえ工事に要する経費を債務負担行為も含めて計上しています。
第一地区コミュニティセンターについては、本市の学びあい支えあう共創・共生の拠点として、防衛省の助成により10月よりリニューアル改修をします。子供からシニアまでの多世代交流の場となるよう、オープンカフェや大学、福祉のボランティアなど、まちづくり団体の学び合い、支え合う場としてはつらつルームを提供するなど、全ての来場者に優しい施設として整備します。あわせて社会福祉法人
小松市社会福祉協議会と一体となった管理運営を行うことで、本市福祉活動の活性化並びに利用者増と稼働率向上を目指します。
第7のテーマは、「ICTが夢を広げるスマートライフ」です。
平成23年度より、ICTを活用して誰もが暮らしやすく訪れやすいまちを目指してWi-Fiスポットを整備しており、屋外型、屋内型合わせて30カ所に拡大しています。さらに、多くの訪日外国人等に利用され、一度だけの登録により日本国内15万カ所のWi-Fiスポットに接続でき、どこでも安心、手軽に利用できるJapan Connected-free Wi-Fi接続アプリを屋外型12カ所に取り入れます。
また、施設利用・参加型ポイント(カブッキーポイント)制度を導入し、公共施設の利用、ボランティア活動、イベント等への参加、健康診断の受診などにポイントを付与し、ためられたポイントをぶっさんやや空の駅での買い物時や公共施設の利用時に利用できる新しい仕組みを構築します。
平成27年にICカード型プレミアム商品券として発行した
小松カブッキーWAONを初めとするICカードを用いて、地元産品の消費拡大、施設利用やさまざまな活動への参加を促進するとともに、次のステップとして商店街や民間施設等と一体となり相互に利用可能なコミュニティポイントへの展開を目指したいと考えています。
以上が補正予算案の主な施策の概要であります。
財源としましては、国・県支出金などの特定財源のほか、市税として1億5,000万円、再編関連訓練移転等交付金3億300万円、財政調整基金からの繰入金4億円、地域経済活性化対策基金からの繰入金5,000万円、減債基金からの市債繰り上げ償還の財源として繰入金1億円、前年度繰越金1億4,432万3,000円を充てております。
条例案としましては、
小松市特別職の給与に関する条例の一部を改正する条例についてなど10件、そのほかの議案としましては専決処分の承認を求めることについて1件を提出しております。
条例案のうち、
小松市墓地条例の一部を改正する条例については、向本折町地内の
小松市市営墓地は新規の使用許可は行っていませんが、このたび返還を受けた墓地の一部について計画的に区画を整備することにより使用を許可できることになりましたので、使用料を含めた必要事項を
規定するものです。
その他の条例案等につきましては、本日からの
日程に従い、担当部課長より説明いたしますので、私からの説明は省略させていただきます。
さて、来年4月の公立
小松大学の開学、2020年夏の
東京オリンピック・パラリンピックの開催、2023年春には北陸新幹線
小松開業など、本市への新しい人の流れをつくる大交流時代が到来します。このチャンスを生かすため、従来にも増して
市議会を初め
市民の皆様と力を合わせて、日本一「おもしろい・たくましい・ここちよい」まち、「はつらつ」と躍動するひととまちづくりをさらに高める政策を着実に実行していきます。これまで以上に
市民お一人お一人の医療、福祉、教育の充実を追及し、また農林水産業の高度化、6次産業化を初め新たな産業力の創出、育成に邁進します。
小松市が北陸のダントツのまちへ大きく躍動するとともに、財政の健全化や市役所改革を引き続き実行し、
市民から信頼される職員育成と安心の財政基盤づくりを進めます。
ふるさとこまつに住む人、訪れる人、全ての人が優しさに包まれる「みんなの笑顔いっぱいのまち」をともにつくり上げ、PASS THE BATONで未来へつないでいきましょう。
最後に、近年、地震や台風、豪雨などの自然災害のみならず、テロ事件やたび重なる弾道ミサイルの発射、あるいは不審者の子供への声かけや感染症など多岐に及ぶ危機事象が国内外において相次いでいます。
国は、手取川並びに梯川水系において想定し得る最大規模の降雨を100分の1から1,000分の1以上の確率とした浸水想定区域図を公表しました。本市においても増水時の円滑かつ迅速な避難の基本情報となる洪水ハザードマップ、タイムライン等を国、県とともに見直してまいります。
4月には、インドからの帰国者が麻疹(はしか)に感染し県内で4名が発症しましたが、先月22日をもって終息しています。
先月15日には、JR粟津駅周辺で熊が目撃され、防災行政無線での注意喚起、第一報後の現地対策本部を設置し、夜間・登下校パトロールや小中学校の集団登下校、地域見守りなどを実施しました。
先般、大杉みどりの里を訪れた児童が体調を崩しましたが、25日には全員回復し登校しています。ノロウイルスが検出されましたが、大杉みどりの里で提供された食事が原因でないことが確認され、全館の消毒を行い、研修受け入れを再開しています。
本市では、
平成26年に
小松市危機管理基本マニュアルを制定し、自然災害やそれ以外の想定危機に対しても平常時、緊急時、危機収束時の各段階で対策を講じることとしており、いま一度、私を含め職員一人一人が危機を未然に防止し、万が一発生した場合に被害を最小限に食いとめる強い危機管理意識を持って職務に臨みます。
また、家庭、地域、企業、学校などの共助が地域の防災力を高め、地域を支えます。本市の強みである地域のきずなとやさしさで、
市議会とともに家族と地域の皆様の安全・安心を守りましょう。
以上で提案理由の説明を終わりますが、御審議の上、全議案について原案どおり可決いただきますようよろしく
お願いいたします。
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◎議会運営委員の選任
56
◯議長(
梅田利和君)
日程第4、議会運営委員の選任を行います。
お諮りいたします。
議会運営委員の選任については、委員会条例第5条第1項の
規定により
井 田 秀 喜 君 出 戸 清 克 君
宮 西 健 吉 君 宮 川 吉 男 君
表 靖 二 君 浅 野 清 利 君
灰 田 昌 典 君
以上7名を議会運営委員に
指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
57
◯議長(
梅田利和君) 御異議なしと認めます。
よって、ただいま
指名いたしました以上の諸君を議会運営委員に選任することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎常任委員の選任
58
◯議長(
梅田利和君)
日程第5、常任委員の選任を行います。
お諮りいたします。
常任委員の選任については、委員会条例第5条第1項の
規定により
全議員21名を予算決算常任委員に、
木 下 裕 介 君 新 田 寛 之 君
梅 田 利 和 川 崎 順 次 君
北 出 隆 一 君 杉 林 憲 治 君
灰 田 昌 典 君
以上7名を総務企画常任委員に、
南 藤 陽 一 君 吉 村 範 明 君
吉 本 慎太郎 君 片 山 瞬次郎 君
出 戸 清 克 君 宮 西 健 吉 君
宮 川 吉 男 君
以上7名を福祉文教常任委員に、
井 田 秀 喜 君 浅 村 起 嘉 君
高 野 哲 郎 君 二 木 攻 君
橋 本 米 子 君 表 靖 二 君
浅 野 清 利 君
以上7名を経済建設常任委員にそれぞれ
指名したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
59
◯議長(
梅田利和君) 御異議なしと認めます。
よって、ただいま
指名いたしました以上の諸君をそれぞれの常任委員に選任することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎諸般の
報告
60
◯議長(
梅田利和君) この際、御
報告申し上げます。
本日、
小松基地・空港対策特別委員7名からの辞任願の提出がありました。よって、委員会条例第9条の2の
規定により許可いたしましたので、御
報告いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎
日程の追加
61
◯議長(
梅田利和君) お諮りいたします。
ただいま欠員となりました
小松基地・空港対策特別委員7名の選任を
日程に追加したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
62
◯議長(
梅田利和君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、本件を
日程に追加することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎
小松基地・空港対策特別委員の選任
63
◯議長(
梅田利和君)
小松基地・空港対策特別委員の選任を議題といたします。
お諮りいたします。
小松基地・空港対策特別委員の選任については、委員会条例第5条第1項の
規定により、
議長において
新 田 寛 之 君 片 山 瞬次郎 君
二 木 攻 君 宮 川 吉 男 君
川 崎 順 次 君 浅 野 清 利 君
灰 田 昌 典 君
以上7名を
指名したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
64
◯議長(
梅田利和君) 御異議なしと認めます。
よって、ただいま
指名いたしました以上の諸君を
小松基地・空港対策特別委員に選任することに決しました。
この際、各委員会の正副委員長互選のため、午後1時15分まで休憩いたします。