4 ◯議長(
梅田利和君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎
会議録署名議員の指名
5 ◯議長(
梅田利和君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において
表 靖 二 君
浅 野 清 利 君
を指名いたします。
───────── ◇ ─────────
◎会期の決定
6 ◯議長(
梅田利和君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から9月30日までの26日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
7 ◯議長(
梅田利和君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は26日間と決定いたしました。
───────── ◇ ─────────
◎
市長提出議案第67号~議案第79号、
報告第13号及び報告第14号の上程、
説明
8 ◯議長(
梅田利和君) 日程第3、
市長提出議案第67号 平成28年度小松市
一般会計補正予算(第2号)外12件及び報告第13号外1件を一括して議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、
和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
9 ◯市長(
和田愼司君) おはようございます。
平成28年第4回
市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました議案の概要と今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。
リオデジャネイロオリンピックにおいて、小松短期大学の指導者のもとで小松市内で
トレーニングを積んでこられ、男子50キロメートル競歩において
見事日本初のメダルを獲得された荒井広宙選手に大きな拍手を送りたいと存じます。
日本選手団は史上最多となる41個のメダルを獲得し、私たちは感動と勇気、希望をいただき、日本人としてのきずなやチームワークの大切さを実感いたしました。今月7日から開催の
パラリンピックにおいても、全ての選手の大活躍を期待しております。
国内での夏の
スポーツ大会では、
全国小学生ハンドボール大会準優勝、
全国少年少女カヌー大会での
女子フラットスラローム準優勝、小学生・
中学生全国空手道選手権大会での中学1年生女子形の部優勝、
全国中学校ハンドボール大会での女子の部準優勝、男子の部3位、
全国中学生カヌー大会での
男子スラロームK1優勝、
全国中学生少林寺拳法大会での
男子組演武優勝、
全国高等学校総合体育大会での
水泳男子飛び板飛び込み優勝、
内閣総理大臣杯全国空手道選手権大会での
高校生女子の部形3位など、将来、国際舞台で活躍が期待される
アスリートが数多く育っております。
今後とも本市の多彩な
スポーツ施設を全国にアピールし、各種大会や
スポーツ合宿など
スポーツ交流の積極的な招致を推進するとともに、中高校生が心身を鍛え、わざを磨き、
ふるさとこまつを代表する選手として成長できるよう、
医科学トレーニングを継続実施するとともに、
保育所年長組を対象とした
子ども体育大学に今年度から小学校2年、3年生のコースを加えた運動能力の
養成トレーニングなど、指導者、支援者の皆様とともに、2020年の
東京オリンピック・
パラリンピックや世界、全国の舞台で活躍できる
アスリートを本市から数多く輩出できるよう努めていきます。
近代オリンピックの父、ピエール・ド・
クーベルタン男爵が提唱した「The Olympics is the wedding of sport and art(
オリンピックは
スポーツと芸術の結婚です)」の精神のとおり、
オリンピックは
スポーツと文化の祭典であります。
文化庁は2020年
東京オリンピック・
パラリンピック競技大会及び
ラグビーワールドカップ2019の機会を生かす
文化プログラム・
プロジェクトを全国津々浦々で展開する予定です。
本市では、これまでも「歌舞伎のまち こまつ」の魅力向上と全国発信に努めてきたところでありますが、7月にはKOMATSU・
JAPAN未来会議を発足させ、豊かな観光資源をブラッシュアップさせ、広く国内外への発信や
交流人口拡大を図る
小松版文化プログラムを策定し、世界から評価されるよう
小松文化の魅力を高めてまいります。
次に、最近の主な市政の執行状況と今後の市政運営についてです。
人口動態への関心が高まっておりますが、本市の4月から8月までの社会動態がプラス420人の転入超過となっております。九州を初め県内他市町からの転入が増加しており、暮らす方々やその家族が幸せを感じられるよう、
日本トップレベルの住みよさをさらに高めてまいります。
予防先進のまち実現に向けて、がん検診に要する
自己負担額を3割程度から1割程度に引き下げ、
受診率向上に取り組んでいるところです。8月末現在で
申し込み者数が2万5,327人と前年度比13.3%増加しており、医療機関や地域の
けんこう推進委員等と連携し、早期発見、早期治療により健康寿命の延伸を目指します。
住みなれた地域ではつらつと暮らしていけるよう、地域でのシニアの
居場所づくり、
ミニデイ開設を推進しています。地域ごとの課題を協議し、解決する地域運営の拠点、はつらつ協議会の設立とあわせて、触れ合い、交流、学びなど地域が主体となり支え合う
仕組みづくりを支援していきます。また、
小松市民センター、
芦城センター、第一
地区コミュニティセンターを初めせせらぎの郷などの施設活用をさらに充実させていきたいと考えます。
(仮称)
公立小松大学の平成30年4月開学に向けて、
文部科学省と事前協議を重ねながら、現在、10月提出の
大学設置認可申請書を作成しております。こまつ創生総合戦略を具現化する新しい
高等教育機関として、若者の人口流出を抑制し、地元に必要な人材の確保、育成、さらに社会人、シニアの学び直しや女性の活躍支援など、市民の生涯学習拠点の形成を目指すものです。
また、(仮称)
公立小松大学は、
グローカル人材育成による地域貢献を第一義としておりますが、特に進展する
グローバル化を取り込むため、海外の大学、団体と相互留学、インターンシップを拡大しております。10月には
アンコール遺跡群で有名な
カンボジア王国・シェムリアップ州との交流開始に向けて調整を進めております。
6月30日、民間活力を生かした
PPP方式による(仮称)
小松駅南ブロック複合施設の新築工事が来年秋完成を目指し着工しました。まちの新しい形づくりとイメージアップを図るチャンスと捉え、駅東地区では「科学と
ひとづくり」の
拠点施設として
サイエンスヒルズこまつ。町衆文化、
伝統文化が集積する駅西地区では「歌舞伎のまち」の
拠点施設として曳山交流館みよっさを整備してまいりました。
JR小松駅の東西は新旧のコントラストによってまちの表情が豊かになってきています。その東西のかけ橋となる(仮称)
小松駅南ブロック複合施設の完成により、
JR小松駅周辺が夢を育む学びのエリアとして、まちの
ブランド力を一層高め、にぎわいを創出する拠点となることを確信しています。
北陸新幹線金沢-敦賀間は、地権者の御理解と御協力をいただきながら用地協議が進んでおり、石川県及び
独立行政法人鉄道建設・
運輸施設整備支援機構による用地取得の進捗率は8月末時点で80.5%です。本市を5工区に分け、今月より梯川橋梁及び高堂町地内の農地部での
高架橋工事が始まります。
また、
公益財団法人石川県
埋蔵文化財センターによる
JR小松駅東口周辺の
埋蔵文化財調査についても順調に推移し、来年2月の調査完了を予定しています。
発掘調査現場では、
日本遺産に認定された「珠玉と歩む物語」のPR板を設置しており、2300年前からの歴史が続く
八日市地方遺跡の発掘調査の様子をじかに見ることができ、
JR小松駅を利用される皆様に関心を持っていただいているところです。
南部エリアの予防、子育ての拠点として南部いきいきオアシスが先月オープンいたしました。
粟津診療所の医療機能とあわせ、心と体の健康や福祉など身近な悩み、相談の場として、赤ちゃんから若者、シニアまで幅広い世代に活用され、地域の方々の安心した
暮らしづくりを進めます。
日本遺産に認定された「珠玉と歩む物語」の事業主体であるこまつ
観光物産ネットワークに対して、国から
文化芸術振興費補助金(
日本遺産魅力発信推進事業)の内示をいただきました。小松市の頭文字Kを取り入れ、鉱物の結晶を宇宙に見立て、限りなく広がる未来をイメージしたエンブレムのバナーフラッグ、ポスター、チラシなどへの活用や
地元写真家による写真集の作成など、ふるさとの美を全国へ発信していきます。また、先人が磨き上げ、築き上げた石文化の企画展、
常設展示コーナー、
日本遺産認定フォーラムの開催や
学校教育用教材の作成など、貴重な資源、先人のわざと心を未来へつないでいきます。
曳山250年記念事業の一つとして、10月完成をめどに安宅「勧進帳」の物語を広く伝える「
まんが勧進帳」の作成に取りかかっています。執筆は本市出身の漫画家、中祥人氏にお願いいたしました。本書は「勧進帳」の物語や智・仁・勇の精神を広く知っていただくことを目的に作成するもので、広く教育の場で活用されるとともに、
ふるさとこまつの歴史、文化を学ぶきっかけとなることを期待しています。
大
規模自然災害に対して、市民の生命を守り、地域・経済社会が致命的な被害を受けず、迅速な復旧が可能な
地域づくりに向けて、県内各市町に先駆け小松市
強靱化地域計画を7月に策定しました。大
規模自然災害による最悪の事態を想定し、推進方針を定めており、本計画を
リスクマネジメントとして
PDCAサイクルによる進捗管理を行い推進していきます。
小松市消防本部では、石川県内の消防で初めて
小型無人機ドローンを取り入れた
水難救助訓練を木場潟で実施しております。ドローンからリアルタイムに送られる鮮明な
画像データにより現場状況を素早く把握することができるため、熊本地震でも活用されており、人命救助や地震、土砂崩れなどの災害発生直後の情報収集、
被害拡大防止などに生かせるようさまざまな訓練で使用し、より有効な活用範囲、方法を検証していきます。
8月11日、新たな16番目の国民の祝日、山の日が誕生しました。
大倉岳登山、
鞍掛山登山などを関係団体の主催あるいは協力を得て開催し、
登山愛好者や市民の皆様が山の恵みに感謝し、山歩きを楽しまれました。霊峰白山の開山1300年を迎える来年は、ことし以上に
健康づくり、
山岳スポーツ、そして歴史、文化、環境を考える祝日となるよう、
山岳協会等と企画していきます。
10月より
可燃ごみ排出量減量及び
リサイクル率向上に向け、
指定袋制ごみダイエット袋を導入いたします。先月末より販売店での引きかえが始まっています。市民の皆様一人一人が排出するごみに関心を持ち、
リサイクルと可燃ごみの減量化に取り組んでいただくことが大きなごみ減量につながります。市民の皆様の御理解と本市が誇る共創の力に期待しております。
国は、低
所得者向けの
給付金支給など一億総活躍社会の実現加速に向けた施策、観光やTPPを見据えた
農林水産物の輸出促進に向けた
インフラ整備、イギリスの
EU離脱決定を受けた中小企業の
資金繰り支援などを盛り込んだ
一般会計に、
東日本大震災の復興などにかかわる
特別会計を加えた4.5兆円規模の第2次
補正予算案を閣議決定しております。
本市においては、国の動きに素早く呼応できるよう臨時国会での審議の経過などを注視ながら、
国庫補助金など特定財源の確保に努め、NEXT10年ビジョン、こまつ創生総合戦略に政策と予算をリンクさせ、積極的な施策の展開を図れるよう努めていきます。
それでは、今議会に提出いたしました議案の概要について御説明いたします。
提出しました議案は、予算案4件、条例案4件、その他の議案5件、合計13件であります。
初めに、
補正予算案の概要についてです。
子供の学びの充実や交流施設の企画、整備に関する施策の予算計上のほか、国、県の制度改正に伴う所要額を計上しております。
各会計の補正額は、
一般会計1億7,068万円、
特別会計8,065万1,000円、
企業会計減額1億3,400万円、合計1億1,733万1,000円であり、ほかに
債務負担行為額として9,000万円を計上しています。補正後の
予算累計額は
一般会計で426億4,708万6,000円、全会計の合計では978億9,073万7,000円となります。
次に、
補正予算案に計上しました主な施策について御説明いたします。
子供たちが夢を持ち、ビジョンを描き、健やかに成長することはみんなの願いです。その実現に向けてさまざまな取り組みを展開しているところですが、今回、「子どもの学びと成長を育むまち」を目指して、ソフト、
ハード両面での
子育て環境の充実と、楽しみながら学ぶ子供のチャレンジを応援します。
第1は、「
あんしん子育て支援」です。
保育所のICT化を推進し、保育士の
業務負担軽減を図り、本来の保育、教育に専念できる環境を整えるとともに、保護者との情報の共有化など双方向の
コミュニケーション関係を構築します。
これまでも出産、子育てしやすいまちのレベルアップを目指し、
子育て世帯の経済的な負担軽減に努め、各施策の充実、拡大を図っています。第2子の保育料については年収360万円未満の世帯に対して本年4月より半額としているところですが、石川県と連携し、11月より無料とします。また、
安心こども基金を活用して
認定こども園に来年度移行予定の幼稚園の
保育環境整備及び
認定こども園の改修に所要額を助成いたします。
B型肝炎ウイルスの
ワクチン接種が10月より
定期予防接種となります。一人でも多くの赤ちゃんが
ワクチン接種を行い、将来、肝硬変や肝臓がんを引き起こす原因となるB型肝炎への感染が予防できるよう接種率の向上に努めます。
第2は、「みんなで学び、夢を描く」です。
イングリッシュ・テーブルを9月23日、
市立高等学校にオープンいたします。
義務教育課程においては
国際都市こまつの推進に向け留学生などによる母国文化・言語等を紹介する
グローバルゼミナールを推進しているところですが、
グローバル化が進展する中、特に2020年
東京オリンピック・
パラリンピックには全国各地に多くの外国人が訪れることが予想され、国際語である英語を
コミュニケーション手段として使いこなす人材を育成します。
今般、各中学校においても全国に先駆けて空き教室を活用した
イングリッシュ・テーブルを設置し、生徒たちが英会話になれ親しむとともに、生徒の興味を高めるため
英会話ロボットも導入し、学校の
ICT活用レベルの向上を図ります。今回、4校をモデル校として予算計上しており、残り6校についても計画的に開設していきます。
「科学と
ひとづくり」の
拠点施設、
サイエンスヒルズこまつでは、理科、
科学大好き青少年の育成の場として、
日本宇宙少年団小松分団の活動拠点になるなど宇宙に関連した教育を展開しています。7月7日には、JAXAから提供を受け、
大西卓哉宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船打ち上げのパブリックビューイングの開催、先月30日には北陸3県で初めて
国際宇宙ステーションとの交信会場に選ばれ、小松の
子供たちが滞在中の
大西宇宙飛行士との
交信イベントを実施いたしました。
また、夏休みの
特別企画展「チームラボアイランド-学ぶ!未来の
遊園地-」が人気を博しました。特にお盆休みの13日から16日は連日2,000人を超える盛況となりました。理科、科学を学ぶ施設として、市内はもとより市外、県外から多くの人に足を運んでもらえるよう、来年の春休み、ゴールデンウイーク、夏休みに向けた特別企画の所要額を平成29年度の
債務負担行為額とあわせて計上しております。
これまでもわくわく
サイエンス、
サイエンスワールドや
グローバルゼミナールなど理科、科学、英語教育に力を注いでいますが、児童生徒が主体的に学ぶアクティブラーニングを理科、科学、英語教育に活用する取り組みを積極的に応援していきます。
子供たちがはつらつと学び、世界で、ふるさとで活躍する
グローカルな人材の輩出を目指します。
「ひとびとが集うおもしろいまち」を目指して、高い
アクセス力を生かし、国内外から人が集まり、住む人、訪れる人、誰にでもおもしろい、笑顔あふれる
まちづくりを進めます。
第1は、「自然、文化・芸術を未来へつなぐ」です。
本市が誇る
伝統工芸九谷焼は地元で産出される花坂陶石を主原料に、土づくり、
素地づくり、絵つけに至るまで熟練した職人たちの手によってつくられ、守り伝えられてきました。昔ながらの技法による陶石加工の製土場は全国でもわずかであり、歴史的にも貴重な施設です。今般、老朽化した施設を石川県
九谷窯元工業協同組合が主体となり、魅力を発信する新たな施設としてリニューアルする
プロジェクトに支援します。
日本遺産に認定された「珠玉と歩む物語」の拠点の一つとして、九谷焼の交流拠点として、
若手クリエイターの育成と交流人口の拡大を実現し、世界的にも評価の高いジャパンクタニを活用した観光振興や産地の
魅力づくりにつながることを期待しております。
なお、この事業の趣旨に賛同いただき、
企業版ふるさと納税を活用して御寄附いただける
小松精練株式会社様に厚く御礼申し上げます。
先人が守り引き継いできた豊かな自然を生かし、市民共創で花と緑あふれる美しい
まちづくりを推進する
フローラルこまつは、
木場潟公園を主会場として開催された第66回
全国植樹祭において、本市の市民力の高さを全国にアピールすることができました。
東京オリンピック・
パラリンピックに向けて、国内外のお客様を花と緑、そしてやさしい心でおもてなしするため、北陸で一番の
フローラルな小松を目指し、第2期
推進プランを策定いたします。
第2は、「
南部エリアの交通拠点を整備」です。
JR粟津駅は、那谷寺、粟津温泉など歴史、観光、
ものづくりビジネス、木場潟を初めとする環境王国、
高等教育機関への
アクセス拠点として、これからも
南部エリアの発展をリードします。
国の
社会資本整備総合交付金を活用して、粟津駅の西側については財務省、
日本貨物鉄道株式会社、
(株)コマツとの用地協議が合意に至りましたので、市道粟津駅西側線の延伸を、東側については建築25年経過した
粟津駅前駐輪場の改修を行い、屋根に
採光用アクリル板の設置や照明灯のLED化により防犯上も配慮した駐輪場として再整備します。
「ひとが躍動するはつらつとしたまち」を目指して、小松の強みを生かし、産業、
伝統文化、
スポーツなど多様な分野で人材育成を展開し、はつらつとした
まちづくりを進めます。
北陸新幹線建設に係る
北陸新幹線梯川橋梁の工事に伴い、共同艇庫の移設が必要になりました。共同艇庫の
移設予定地である前川逆水門横の用地は、前川、梯川双方へ入水できる好立地であり、木場潟との連携により、親水空間の拠点として機能強化を図ることで、中学、高校、大学と一貫した
競技力向上が可能です。ボート、カヌーなど水上競技の拡大、トップ
アスリートの輩出や合宿誘致などを視野に
基本プランを企画していきます。
そのほか、関係団体や企業から御厚志を多数いただいております。御意思に沿い、有効に活用させていただくとともに、改めて厚く御礼申し上げます。
以上の財源として、国・県支出金、市債などの特定財源のほか、
普通交付税と
臨時財政対策債を合わせた
実質交付税4,000万円、前年度繰越金444万7,000円などを充てております。
条例案では、
小松市議会議員及び小松市長の選挙における
選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例等の一部を改正する条例についてなど4件、その他の議案では平成27年度小松市
歳入歳出決算の認定についてなど5件を提出いたしております。
本日からの日程に従い、
担当部課長より説明いたしますので、私からの説明は省略させていただきます。
最後に、平成27年度
一般会計決算の概要について御報告いたします。
平成27年度の我が国の景況は、中国を初めとする新興国経済の景気減速や国際紛争の複雑化、長期化など
マイナス要因があったものの、雇用、所得環境の完全や原油価格の低下等による交易条件の改善により、緩やかな回復基調が続きました。
本市の市税収入は、景気の回復基調を受けた
給与所得増により
個人市民税が増収となるものの、中国経済の
景気減速等の影響による
法人市民税の減収により、総額で前年度に対して約3億4,000万円の減収となりました。
実質地方交付税についても前年度に対して約8億2,000万円の減収となる厳しい財政運営を強いられる中、
地方消費税交付金の増収、国・県補助金の有効活用や効率的な予算執行、固定費の削減などに努めた結果、5億9,000万円余の黒字決算となりました。
市債残高については、特定財源の確保による市債発行の抑制や約1億円の繰り上げ償還などを行った結果、全会計で約1,265億円と前年度に対し約40億円、平成21年度から6年間累計で約168億円を改善できました。これからも未来につなぐたくましい財政を目指し、利子負担の軽減も含めて将来負担の軽減を積極的に図っていきます。
さらに、
財政調整基金など主要3基金については、
リーマンショックにより大きく落ち込んだ平成21年度末残高約16億円以来、緩やかに回復しており、平成27年度末残高は対前年度約2億円増の27億円余となりました。
なお、財政健全化法に基づく健全化判断比率についても、市債残高の減、主要3基金の増などを反映して、市債の償還金など負債に関するフロー指標である実質公債費比率は昨年度の16.1%から15.7%と0.4ポイント、市債残高や債務など負債に関するストック指標である将来負担比率は昨年度の186.2%から168.8%と17.4ポイントと着実に改善し、特に将来負担比率については平成19年度から決算に基づく将来負担比率が義務化されて以来56ポイント改善され、最良の数値であります。引き続き、中長期的な財政の健全化を確保するため、将来世代の負担軽減に努めてまいります。
昨年より10年ビジョンの
まちづくりのコンセプト、「おもしろい」「たくましい」「ここちよい」に「はつらつ」を加え、
まちづくりの方向性とまちの新しい形をイメージしたNEXT10年ビジョン、地方創生に向けた人口減少社会の課題克服の
まちづくり戦略であるこまつ創生総合戦略を策定し、共創と
ひとづくりを原動力に、政策と予算をリンクさせ、取り組んできました。
特にハード面においては2023年北陸新幹線小松開業や
グローバル化の進展、周辺エリアを含めた小松空港の価値向上など、まちの新しい形づくりとイメージアップ、さらに
ブランド力向上が急務であり、これまでもビジョンを設定して進めてまいりました。また、ソフト面においても少子化、高齢化という社会の中で、AI(人工知能)、ICTなど新技術の活用を初め、市民の皆様の共創力を高めてまいりました。さらに、これまでの想定を超えた地球温暖化の影響を受け、予測以上の気候変動が生じており、一人一人がスマートシティ実現に向けた活動を主体的に行うとともに、住民の安全・安心を高めていかなければなりません。
これからも市民の皆様、市議会、企業、そしてオール小松で人口減、高齢化や
グローバル化への対応など本市が抱える諸課題の克服に向け取り組みを強化してまいりましょう。
「未来へつなぐ」「未来を拓く」「PASS THE BATON」を合い言葉に、まちも人もはつらつと、市民の活力にあふれる
まちづくりをさらに高めてまいりましょう。
以上で提案理由の説明といたしますが、御審議の上、全議案について原案どおり可決いただきますようよろしくお願いいたします。