◎会議時間の延長
4 ◯議長(
宮西健吉君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎会期の決定
5 ◯議長(
宮西健吉君) 日程第1、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から9月19日までの19日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
6 ◯議長(
宮西健吉君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は19日間と決定いたしました。
───────── ◇ ─────────
◎
市長提出議案第52号~議案第58号
及び報告第10号の上程、説明
7 ◯議長(
宮西健吉君) 日程第2、
市長提出議案第52号 平成26年度小松市
一般会計補正予算(第2号)外6件及び報告第10号を一括して議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、
和田愼司君。
〔市長
和田愼司君登壇〕
8 ◯市長(
和田愼司君) おはようございます。
平成26年第3回
市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました議案の概要と最近の主な市政の状況について並びに今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。
石川県で32年
ぶり開催となる第66回
全国植樹祭いしかわ2015は、平成27年5月17日に決定されました。先月から、
全国植樹祭の
シンボル、
木製地球儀の県内各市町への巡回展示が始まり、
開催機運が高まっています。開催市として、全
小学校下に緑の少年団を結成し、地域の特色を生かした
花壇づくりや植栽活動に取り組んでおります。また、市民の皆さんとの共創で品格ある花と緑あふれる
まちづくりを進める
フローラルこまつでは、昨年10月から始まった
市民活動が7月末現在で500以上の団体・個人会員が、各町内、事業所、学校、保育所、そして家庭などで四季を感じる花木の植栽を展開していただいております。さらに、
市民総がかりで、
おもてなし力の向上、
交通マナーアップ、美しい
まちづくりを3本柱とする
グッドマナーこまつを推進し、人・まちのイメージアップを図り、市民の皆様、小松市を訪れる人々にとって心地よいまちを目指しましょう。
道路整備については、木場潟までアクセスする
木場潟公園線、
今江三谷バイパス線、木場島線、
山代橋川線などの道路を中心に
年度内完成に向け、スピードを持って進めており、多くの方々を全国からお迎えできるよう万全を期してまいります。
開催日の決定を受け、
全国植樹祭の開催の成功はもちろん、美しいまちを次世代に引き継ぐために、
オール小松市で一層推進してまいりますので、市議会並びに
市民皆様の御協力をお願いいたします。
ことしは全国的に不安定な気候となり、記録的な猛暑はもとより、局地的な大雨により全国各地で浸水被害が相次いでいます。特に、広島市を初め
局地的豪雨による土砂災害にて多大な人命が奪われたことに対し、御冥福とお見舞いを申し上げます。
本市においても本格的な台風到来時期を控え、今後とも防災体制を備えてまいります。
昨年7月29日の大雨の教訓から、
避難所運営には
地域住民の皆様の協力が必要不可欠なこと、市民の防災に対する意識が高まっていることなどから、災害時における避難所の円滑な
管理運営に主体的に携わっていただけるよう、全
小学校下に
避難所運営協議会の設立を目指しております。ことし2月の第一校下に続き、7月25日に
国府校下において協議会が設立され、先月には
中海校下及び
能美校下で
協議会設立に向けた説明会を開催しております。今後、
自主防災組織、
町内会連合会、防災士の会などと連携し、避難所の
環境整備に努めます。
国際都市こまつに向けた
国際交流関係では、平成24年度から市議会により始まりました台湾・彰化市との交流では、7月8日から11日にかけて、市議会、市の代表団が訪問し、両市の友好のきずなを深めるとともに、
友好交流都市の具体策について協議を行うことになりました。今後、観光、ビジネス、教育、文化を初め大学連携など、各分野で交流が進むと考えます。
この一環として、本日、彰化市に立地する
建國科技大学と小松短期大学との間で
大学交流に関する
協定書締結が台湾にて行われます。さらに、
トマトカレー関連商品の台湾輸出に向け、最終調整を行っております。
また、日用町の苔の園が縁で進めてきた
スウェーデンとの交流については、7月28日から31日にかけて、市、議会、
(株)コマツ、
九谷焼作家のメンバーにて訪問してまいりました。デザインに関して欧州で歴史ある団体でストックホルムに立地するスヴェンスクフォルムとは、九谷焼と
スウェーデンデザインとの文化、
芸術交流などに向け相互協力することを確認しました。
スウェーデン北部に位置するウメオ市は、2014年の
欧州文化首都に選定され、年間を通じて
文化行事を展開しています。今回、
日本文化の発信として、両市友好の苔庭を開園する運びとなり、ウメオ市の市民の方々に親しまれることを願っております。また、ウメオ市は、
(株)コマツが立地するという共通点だけでなく、
まちづくりにおいても本市と同様にCo-Creation、つまり共創を重要方針として掲げています。今後、
(株)コマツの林業機械を担うコマツフォレストが
ものづくり人材育成の支援をしている
ドラゴンスクールの本市へのインターンシップを初め、ビジネスや文化、教育など
友好交流を検討してまいります。
続いて、8月1日から5日にかけて、
姉妹都市提携40周年を記念してベルギー・
ビルボールド市に、市、議会、
(株)コマツ、
造園業組合から成る代表団で訪問しました。現地において、さきに派遣した
青少年訪問団と合流し、
日本庭園オープニング式典に参加するなど、友好をさらに深めてきました。ベルギー・
ビルボールド市から40周年を記念して寄贈されたローズガーデン、本市からの日本庭園が両市の末永い友好の
シンボルとなることを願っております。青少年の
相互交流については、次年度以降も継続することで合意しております。
また、
海外文化や生活の理解を深めるため、市内在住の留学生や
外国駐在経験者による
グローバルゼミナールは、児童生徒からキッズ、シニアへと展開されつつあります。さらに、留学生のホストファミリーも増加しており、小松市の
国際都市としての基盤をさらに高めてまいります。
さて、女性が一層活躍できる社会への変革は日本の大きなテーマとなっております。本市では、少子・超高齢化の進展や大
交流時代において、医療、福祉を初め観光や食など女性が活躍できる分野は拡大すると考えており、平成21年度より
女性起業チャレンジ塾をスタートし、これまでに延べ154人受講されています。今年度新たにこまつウーマンマネジメントスクールを開講し、経営者やリーダーの育成を進めているところです。
一方、
南加賀経済圏における育児をしている女性の就業率は、平成24年
就業構造基本調査で全国平均の52%を大きく上回る73%となっています。また、
全国経済誌の調査で、
小松市役所における
女性管理職比率は10万人以上の市の中で
全国トップに位置づけされました。今後ともワークライフバランスを推進するとともに、出産、
子育て環境のさらなるレベルアップに努め、女性が活躍できる
まちづくりに取り組んでまいります。
串工業団地では、4月の
設備工事業北陸電気工事(株)の進出に続き、7月には
建設機械製造業大京(株)が各工程に分かれている製造部門を集約し、
製造ラインの最適化を図るため新工場を建設することになり、約50人の新規雇用を行う計画です。今後、新工場の
建設操業により、さらなる業績の飛躍を期待しています。
なお、今回の分譲により
分譲予定面積16万4,000平米に対し、分譲率は90%となりました。また、既存の企業の生産工場及び研究部門の拡大投資が増加しており、
経営体質向上や
雇用拡大に効果が出ております。
農林水産業の6次産業化や消費拡大を推進するため、小松産
農林水産物を使用した加工食品をこまつもんブランドとして認定する制度を新たに設けました。第1弾としてマイルド
トマトカレーを初め53品目を、また世界的に活躍されている
辻口パティシエが小松産大麦を使用した
大麦バウムを直営店や「空の駅こまつ」で販売され大変好評です。この商品も
霊峰白山の恵みを受けた
環境王国こまつが育む
イチオシ小松産こまつもんとして積極的にアピールしています。
また、昨年より始まった
(株)コマツ、
JA小松市と連携したこまつ・アグリウエイプロジェクトでは、
大麦ピューレを使用した
トマトカレー、スープ、シチューを
JA小松市より販売します。
小松トマトの
ハウス栽培の
ICT化では、最適状況の
マニュアル化、
環境データの収集、分析をしているところであり、生産効率及び品質向上により、
農業就業者の所得拡大を目指します。
大正から昭和にかけて、「こどもの心にふれる絵」と独自の画風で童画会をリードした「武井武雄の世界展」が、生誕120年を記念し、故郷、長野県岡谷市以外では初めての巡回展が3月の東京を皮切りに横浜、京都、大阪に続き、先月23日より約1カ月間の会期で
宮本三郎美術館を中心に開催しています。今後も、小松市において国内外の
トップレベルの作品に触れられる機会を創出していきます。
北陸新幹線金沢開業日が来年3月14日に決定され、
速達タイプ「かがやき」は1日10往復、
停車タイプ「はくたか」は14往復する
運行計画概要が発表されました。
詳細時刻表や料金などは今後決定されることになりますが、
石川エリアにとってはおおむね評価できる内容と考えます。一方、関西、中京方面の
在来線特急列車は
JR金沢駅発着になりますが、現状より多い運行本数が見込まれ、本市や南加賀にとって
JR金沢駅乗り継ぎなどプラスになると考えます。今後、住民の皆様にとり重要な普通列車の運行についても要望してまいります。
北陸新幹線金沢-敦賀間については、平成24年6月に
工事実施計画が認可され、平成37年末予定の開業を、
与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームが3年前倒しの
工期短縮を政府に申し入れております。
工期短縮の実現に向け、石川県及び
沿線自治体と連携して取り組んでまいります。
なお、
独立行政法人鉄道建設・
運輸施設整備支援機構では、
中心線測量の完了に続き、道水路つけかえ調整を進めており、その後、沿線各町内会及び住民の皆様との協議を行っていく予定であり、本市における
北陸新幹線整備工事も逐次本格化してまいります。
北陸新幹線金沢開業の相乗効果を
加賀地域全体で享受できるよう
加賀地域6市町による
オール加賀会議の
地域プロモーション事業の第1弾として、加賀の國の
地域スローガンと
霊峰白山を
シンボルとしたポスター、
歴史文化や自然景観、食文化、温泉群などの魅力あふれる
観光ガイドの制作を進めているところであり、今後、首都圏を初め関西圏、中京圏や国内外への効率的、効果的なPR活動により誘客促進に取り組みます。
また、九谷焼の魅力を特に首都圏にPRするため、
九谷焼開窯360周年を記念する(仮称)「
加賀九谷焼展」を来年夏、能美市、加賀市と合同で開催いたします。7月には、3市の美術館、
博物館スタッフで
開催準備会を設置し、JR東京駅
ステーションギャラリーでの合同開催に向け、3市所蔵のえりすぐった名品を展示し、九谷焼と文化をアピールしてまいります。
最後に、
JR小松駅
南ブロックの活用策について、最終的に民間2グループよりプロポーザルを受けました。今後、選考される
優先交渉グループと詳細を詰め、市民の皆様、議会の意見をお聞きし、早ければ年度内に基本概要を固めていければと考えております。
それでは、今議会に提出いたしました議案の概要について説明いたします。
提出いたしました議案は、予算案2件、条例案1件、その他の議案4件、合計7件であります。
初めに、
補正予算案の概要についてであります。
今回の
補正予算案は、国・
県補助事業の
補助内示に伴う
予算調製のほか、
予防接種の制度改正に伴う
予算追加、林道や
農業用施設の
基盤整備に関する
市単独事業の追加などを中心に所要額を計上いたしております。
各会計の補正額は、
一般会計6億161万3,000円、
特別会計2,160万1,000円、合計6億2,321万4,000円であり、補正後の
予算累計額は、
一般会計で408億2,941万6,000円、全会計の合計では935億4,676万4,000円となります。
次に、
補正予算案に計上しました主な施策について、テーマ別に説明いたします。
第1のテーマは、「子どものすこやかな成長と
福祉長寿のまちへ」です。
子供の成長を第一に、多様な
保育ニーズに的確に対応すべく、民間活力を導入し保育所の適正な配置及び規模を推進するため、保育所の統廃合、民営化を計画的に進めております。本年4月から民営化した
苗代保育園については、県の
安心こども基金を活用し、
新園舎建設に助成し、
施設環境の充実に努めます。
予防接種については、これまでも充実に努めてきましたが、小児の
水痘ワクチンと高齢者の
肺炎球菌ワクチンが国の
予防接種施行令の一部改正により、10月1日より任意から
定期予防接種に追加されることとなり所要額を追加計上しています。
要
介護高齢者の増加、介護の長期化などの課題の一方、
介護従事者の
身体的負荷などが指摘されております。高齢者の自立支援、
認知症ケアや
介護従事者の
業務負担軽減、人材確保、働きやすい
職場環境を図るため、県内で初めて
市内介護サービス事業者の
ロボット介護機器購入、レンタルに対して助成します。
社会福祉施設の
管理運営を行ってきた
社会福祉法人小松市
社会福祉事業団については、昨年度末をもって全ての事業を他の
社会福祉法人、
公益財団法人小松市
施設管理公社、小松市などに移管し、先月末日をもって解散いたしました。
残余財産については同
事業団定款第22条の規定により小松市に帰属することから、
残余財産1億8,850万円を小松市の財産収入とし、
社会福祉基金、
子ども福祉基金及び
スポーツ振興基金に積み立て、今後、子供からお年寄りまで
福祉施策の充実のために活用させていただきます。
特に
障害者スポーツについては
公益社団法人小松市体育協会に障がい
者スポーツ専門委員会を新たに設置し、
障害者スポーツの普及及び振興に取り組んでまいります。
さらに、5年前より開始しました
スポーツ医科学トレーニングサポートにて、
アスリート育成強化を図っております。トランポリン、飛び込み、ハンドボール、テニスを初め多くの若者が国内で頭角をあらわしてきており、世界で活躍するトップアスリートの輩出に各
競技関係者とともに努めてまいります。
第2のテーマは、「科学と交流の
拠点づくり」です。
サイエンスヒルズこまつの
入館者数が先月12日に10万人を超え、その後も
夏休み期間中は県外、市外を初め多くが来館されました。特にお盆休みの13日から17日にかけて4,004人をピークに、連日2,000人を超え、盛況でした。8月24日現在、入館者は13万3,000人(
うち直営有料入館者6万4,000人)となりました。理科、
科学大好き青少年の育成の場として、「未来を創る
ひとづくり、
ものづくり」をモットーに来館者が成長できる施設を目指します。
先月28日には
防衛省技術研究本部より
球形飛行体の実演、今月14日には県内学校の参加で
からくりコンテストが
開催予定、23日には
紙飛行機大会、28日には
宇宙飛行士の講演会、10月には
国立天文台講演会など、9月12日、宇宙の日前後に多くの催し物が行われます。
これまで、
グランドオープン、
ゴールデンウイーク、夏休みと
特別企画を実施してきましたが、来年3月の
北陸新幹線金沢開業以降、県外からさらに多くの皆様に足を運んでもらえるよう、来年の春休み、
ゴールデンウイーク、夏休みに向け
特別企画の所要額を平成27年度の
債務負担行為額とあわせ計上しております。
第3のテーマは、「世界に誇る文化と自然を国内外に」です。
水郷木場潟は来年5月17日に開催される第66回
全国植樹祭の主会場であり、
環境王国こまつの
シンボルです。
霊峰白山を望む豊かな自然に恵まれ、木場潟を周遊する6.4キロの園路は多くの
ウオーキング愛好家などに親しまれています。
全国植樹祭の式典、
植樹会場である木場潟から同じく
植樹会場となる憩いの森まで約10キロメートルの周回区間を、自然を満喫し、季節を感じながら爽やかに
筋力アップを図れるよう、
小松ウオーキング協会と
小松ノルディックウオーク協会監修のもと、
トレッキングコースを新たに整備します。
また、憩いの森において、国のがんばる
地域交付金を活用して、遊歩道の
カラー舗装、
案内サインの設置、あずまやの整備を行います。
なお、
スマートシティこまつに向けた調査及び
事業化検討については6月定例会にて提案したところですが、今般、国の
交付額決定に伴い事業費の増額を行います。
第4のテーマは、「北陸をリードする
農林水産業づくり」です。
農業基盤整備の一環として、下牧地区ほか13地区の老朽化した用排水路、
用水ポンプなどの整備に所要額を計上しています。
卒業や入学を祝う花として使われる花、石川県オリジナルのフリージア、エアリーフローラを安定的に供給できるよう、
JA小松市に対して
パイプハウスと
低温貯蔵庫の整備の一部助成をします。
第5のテーマは、「くらしの安全・充実」です。
豪雨に備え、市内24カ所、58基の排水機場の
機能診断点検と
山代橋川堤防かさ
上げ工事などを実施します。一方、7月20日午前4時ごろ、打木、赤瀬ダム、
尾小屋観測所で時間雨量30ミリ以上の局地的な雨が観測され、路面洗掘、路肩崩壊など、林道30路線44カ所の修繕、改修を要しますので所要額を計上しています。
学校施設のうち小中学校の建物本体の耐震化は既に100%達成しておりますが、今回、体育館のつり天井に関する国の基準改正に伴い、小学校8校、中学校5校の設計費を計上し、来年度の
工事実施に向け、準備を進めます。
空き家に関しては、小松市空き家等の
適正管理に関する条例や
空き家バンクなど諸制度を整備してまいりました。また今月より、
老朽危険空き家対策として、所有者からの寄附を受け解体し、土地の
有効活用を目的に売却または
地域住民と協力し、活用、
維持管理を行う
跡地活用事業と
老朽危険空き家を解体撤去する所有者に対して一部助成する
解体補助事業により、市民の皆様と地域の安全・安心の確保と
生活環境の向上を図ります。
なお、このたび市営住宅において利用しない建屋のうち、安宅町第2住宅、木曽町集会場、本江町住宅の一部建屋解体に要する経費を計上しています。
以上の財源として、国・
県支出金、市債などの特定財源のほか、市税1億円、
普通交付税と
臨時財政対策債を合わせた
実質交付税7,890万円、がんばる
地域交付金3,000万円、前年度繰越金310万8,000円などを充てております。
条例案では、小松市
スポーツ振興基金条例について、その他の議案では平成25年度小松市
歳入歳出決算の認定など4件を提出いたしております。
小松市
スポーツ振興基金条例については、基金の設置目的がこれまで
競技者スポーツに特定したものでありましたが、今回、全ての市民がさまざまな
スポーツ活動を通じ、豊かな
スポーツライフの実現を達成するために基金を活用できるよう定めるものです。
最後に、平成25年度
一般会計決算の概要について報告いたします。
平成25年に入り、平成24年秋以降の円安、株価上昇、消費回復など、また国の
経済政策の効果があらわれてくる中で、景気は着実に上向き、緩やかな回復基調が続きました。
これを受け、平成25年度の
市税収入では、
個人市民税及び
固定資産税は前年度に対してほぼ横ばいの収入となりましたが、
法人市民税は20%以上伸び、市税全体では前年度に対し約4億6,000万円の増収となりました。また、
臨時財政対策債を含めた
実質交付税についても約3億2,000万円、国の
経済対策に伴う特別措置として創設された地域の
元気臨時交付金による
国庫支出金は約8億2,000万円増など、歳入全体では前年度に対し約16億2,000万円の増収となりました。
一方、歳出では、少子・高齢化の進展などにより扶助費は毎年度伸び続けています。そのような中にあって、
こども医療費の対象年齢を15歳までから18歳までに拡大させるなど、出産・子育てしやすいまちの
ランクアップを目指し、
子育て家庭の
負担軽減を推進しました。
また、本年度末の
北陸新幹線金沢開業を見据え、
JR小松駅周辺における「科学と交流」「歌舞伎のまち」をテーマとした
サイエンスヒルズこまつやこまつ曳山交流館みよっさの
拠点施設の整備、第66回
全国植樹祭に向けた
道路整備などを実施しました。
国・
県補助金などの
有効活用や効率的な
予算執行に努め、予定していました
財政調整基金の取り崩しを1億5,000万円に圧縮するとともに、
地域経済活性化対策基金へ2億円積み立てることができました。
以上の結果、平成26年度への
繰越事業の財源を差し引いた
実質収支額は6億1,000万円余の黒字決算となりました。
特に、課題となっている
市債残高については、市債発行総額の抑制や約9億8,000万円の繰り上げ償還などを行った結果、全会計で約1,352億円と、前年度に対し約15億円、平成21年度からの4年間累計で約82億円を改善しました。
なお、財政健全化法に基づく健全化判断比率については、市債の償還金など負債に関するフロー指標である実質公債費比率は、昨年度の18.3%から17.2%と1.1ポイント改善し、市債を発行する際、県の許可が必要となる18%を下回りました。
また、
市債残高や債務など負債に関するストック指標である将来負担比率は、昨年度の196.9%から190.3%と6.6ポイント改善しております。
いずれの指標も法律が定める早期健全化基準を下回っていますが、他都市との比較では依然として高い水準にあります。健全な財政は市民の皆様の共通した願いであり、今後とも
市債残高を10年間で200億円改善するという目標を達成すべく、利子負担の軽減とあわせて、将来世代の
負担軽減に努めてまいります。
その他の議案については、本日からの日程に従い、担当部課長より説明いたしますので、私からの説明は省略させていただきます。
以上で提案理由の説明といたしますが、御審議の上、全議案について原案どおり可決いただきますようよろしくお願いいたします。
───────── ◇ ─────────
◎次会日程報告
9 ◯議長(
宮西健吉君) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。