令和 5年度 定例会 11月第2回
会議議事日程(第2号) 令和5年12月5日(火曜日)午前10時開議 日程第1
市長提出議案第30号ないし第48号並びに報告第17号及び第18号並びに市政一般(質疑・質問)本日の会議に付した事件 議事日程のとおり出席議員(18名) 1番 木戸奈諸美君 2番 和田内和美君 3番 木下美也子君 4番 江曽ゆかり君 5番 原田一則君 6番 山花 剛君 7番 瀬戸三代君 8番 西川英伸君 9番 徳田正則君 10番 高橋正浩君 11番 山崎智之君 12番 山添和良君 13番 佐藤喜典君 14番 木下敬夫君 15番 垣内武司君 16番 永崎 陽君 17番 中西庸介君 18番 今田勇雄君欠席議員(なし)説明のための出席者 市長 茶谷義隆君 副市長 脇田明義君 教育長 八崎和美君 総務部長 橘 茂樹君
企画振興部長 楠 利勝君 市民生活部長 奥村義彦君
健康福祉部長 谷一勝信君 産業部長 松崎 健君 建設部長 三野助樹君
総務部総務課長兼
選挙管理委員会事務局長 高瀬秀一君
総務部監理課長 板坂 繁君
企画振興部企画政策課長兼
ふるさと納税推進室長 山本昌文君
市民生活部環境課長兼
健康福祉部子育て支援課長 ななか
中央埋立場所長 谷内 仁君 原田 樹君
健康福祉部健康推進課長 産業部農林水産課長兼 高瀬裕美君
鳥獣被害対策室長兼
農業委員会事務局長 竿漕正人君
産業部産業振興課長 中村吉成君
産業部交流推進課長 立川 淳君 建設部次長 横川俊充君
建設部土木課長 赤坂利勝君
建設部都市建築課長 平山孝一君 教育部長 松村和浩君
教育委員会教育総務課長 教育委員会学校教育課長 観音和繁君 奥原真弥君
教育委員会スポーツ・文化課長兼 消防長 水口 守君
七尾城跡保存活用推進室長兼 図書館長兼
国民文化祭推進室長 善端 直君
七尾鹿島消防本部次長兼指令課長
七尾鹿島消防本部消防課長 石垣和明君 赤坂憲一君
公立能登総合病院経営本部長兼
公立能登総合病院経営本部 経営管理部長 宮崎弘美君
経営管理部総務課長 一瀬昌之君
公立能登総合病院経営本部 総務部秘書人事課長 亀山哲也君
経営管理部経営管理課長 守本吉昭君 総務部次長兼財政課長 松田直樹君
総務部財政課課長補佐 川原峰明君欠席者 12月5日欠席者
病院事業管理者 吉村光弘君
事務局職員出席者 事務局長 上谷正人 主幹 堀内寛文 主幹 西崎亜希子 主幹 谷口隆博
△開議 午前10時00分
△開議
○議長(木下敬夫君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。
△議事日程の報告
○議長(木下敬夫君) それでは、本日の会議の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりであります。
△質疑・質問
○議長(木下敬夫君) これより日程第1に入り、
市長提出議案第30号ないし第48号並びに報告第17号及び第18号に対する質疑並びに市政一般に対する質問を併せて行います。 この際に、議事の進行について協力方を要請いたします。 質問者は、重複質問及び通告外の発言は避けるようにお願いをいたします。また、答弁者は質問の要旨を的確に捉え、内容の重複や質問以外の答弁を避けて、要点のみ簡潔に答弁を願います。 それでは、質疑並びに一般質問に入ります。 3番、木下美也子さん。 〔3番(木下美也子君)登壇〕
◆3番(木下美也子君) おはようございます。木下美也子です。 通告書に基づき、質問させていただきます。 茶谷市長が就任後、自ら様々なイベントに参加されたり、誘致が行われています。「君は
放課後インソムニア」関連や
アジアテレビドラマカンファレンスなど、これまでの七尾市にはなかった取組、ターゲットを見つけ出し、交流人口の拡大につなげよう、七尾市ににぎわいをつくり出そうという取組は心から応援したいと思います。 そんな中でも、イベントはあくまでも目的を達成するための手段です。様々なイベントを通じて、七尾市に何を残すのか。そのイベントの効果を目に見える形で、七尾市の皆さんに伝えていくことこそ大切なのではないでしょうか。いかに市民の皆さんにそのイベントが目指すもの、目的を理解してもらうかが、持続可能な
にぎわいづくりに欠かせない考え方だと思います。 そうした観点からお聞きいたします。 まず1点目として、市長就任以来、様々なアイデアの下でいろいろなイベントが行われてきました。こうしたイベントを総括して、市長御自身としての評価をお聞かせください。 2点目として、一つ一つのイベントがまちに残すものについてです。 例えば「君は
放課後インソムニア」関連のイベント、それから先日から行われております
アジアテレビドラマカンファレンスの開催において、市民の皆さんに何を伝えたいのか。市民の皆さんに共感を与え、ひいては七尾に誇りを持ってもらう手段として、市長として何を伝えていきたいのか。一過性のイベントに終わらせないためにも、市長御自身の言葉で市民の皆さんに丁寧に伝えていく必要があります。一つ一つのイベントについて、市長のお考えを伺います。 3点目として、様々なイベントを誘致し、にぎわいをつくる。このことに異論はありません。ただ、イベントを一過性のものにしないためにも、先ほど申し上げた市民の皆さんの共感をいただくとともに、大切なのは形として何を残すかです。 国際会議を積極的に誘致する姿勢であれば、音声や看板など多言語案内機能を充実させていく
デジタル観光マップなど作成や活用を通じて、分かりやすさを訪れていただいた皆さんに伝えていくことなど、イベントの開催をまちの進歩、進化として残していくことが大切だと考えますが、具体的にどのような取組や施策に反映されてきたのか、または反映しようとしているのか、市長のお考えを伺います。 次に、近年増加傾向にある
外国人児童生徒への対応についてお伺いいたします。 国においては、
外国人労働者数が過去最高を記録し、国内における労働力不足を背景に、今後さらに増加することが見込まれています。文化庁の調査によると、日本語指導の必要な外国人児童・生徒は、ここ10年間で約倍増しているとされています。七尾市においても年々
外国人労働者の増加とともに、御家族で来日され、生活拠点を七尾市に置くというケースが増えています。 ここでお聞きしたいのは、そうした御家族の子供たちを小・中学校で受け入れるに当たっての配慮です。 そもそも日本語になじみがない。けれども、学校生活を送っていくに当たり、一日も早く学校生活に慣れたい。友達もつくっていきたいという御家族や児童・生徒の希望にどう応えていくかが課題となります。 そこで、お聞きいたします。 現在、
市内小・中学校において、日本語指導が必要な児童・生徒のケースはどの程度あり、どのような対応を行っているのか。さらに今後増加が予想される同様のケースに対して、どのような方針で対応していくのか。教育委員会としてのお考えを伺います。 次に、
中学校部活動の地域移行についてお伺いいたします。 この課題については、これまでも何度となく質問させていただきました。指導者の確保、受皿となる団体、保護者負担の増加など、課題は山積しています。引き続き課題克服に向けて努力していただいて、一日も早く新たな部活動の形を子供たちはもちろん、保護者の皆さん、そして指導者や各種団体の皆さんにお示しをいただきたいと思います。 新聞報道などでは、全国の自治体において地域移行がなかなか前に進まない、児童・生徒や保護者の不安が取り除かれていないとされています。先般、県において開催された
スポーツ推進審議会において、指導者の確保や受皿があれば地域移行は可能とする一方で、学校活動から切り離されることへの保護者の不安などが指摘されています。 こうした状況の中で、今回は教育委員会として、改めて児童・生徒や保護者の意向を調査するおつもりはないかについてお伺いします。 市のPTA連合会では、11月19日に行われた研究大会において、部活動の地域移行における現状と課題をテーマとして、教育委員会の現状報告と併せて有識者による対談を行いました。こうした中で、以前から気になっていたのは、子供たちはもちろん保護者の皆さんは現状どこまで理解されているかについてです。 以前の議会において、実際に部活動に取り組むこととなる児童・生徒の意向について、調査、アンケートを行うつもりはないのかをお聞きしたところ、教育委員会からはアンケートなど行うことは考えていないとの答弁でした。その当時と比較すれば、克服すべき課題の掘り起こし、各中学校における部活動の現状分析、今後の展望など、児童・生徒や保護者の皆さんにお示しできる材料は増えていると感じますが、今後の地域移行をよりスムーズに進めていくためにも、主役である子供たち、そして保護者の皆さんの声を聞いていただきたいと強く申し上げ、質問を終わります。
○議長(木下敬夫君) 茶谷市長。 〔市長(茶谷義隆君)登壇〕
◎市長(茶谷義隆君) 皆さん、おはようございます。 早速ですけれども、
木下美也子議員の御質問にお答えいたします。 昨日、一昨日と、
アジアテレビドラマカンファレンスが和倉のあえの風で開催されました。今日は様々な地域へ視察に行っている状況かと思います。昨日と今朝と主催者の方から連絡がありまして、本当に盛況のうちに終わったということで、今回参加されました9か国、約200名の海外の方から、この能登、七尾の魅力を発信してくれるものと確信しております。 質問の内容についての御答弁でございますけれども、まず、市長就任以来の
各種イベントを総括しての評価という御質問でございます。 議員の発言のとおり、
各種イベントの目的というのは、目的を達成するための手段であると考えております。その大きな目的の一つは、交流人口、関係人口の拡大であります。共通の目的や価値観を持った人が集まり、共感を得ることでそのイベントの継続につながると考えています。 私が市長に就任した当時は、
新型コロナウイルスの感染症が世界的な流行となり、多くのイベントやお祭りが中止となっておりましたけれども、感染防止対策を行いながら行事を再開していく中で、そのイベント、行事の魅力を様々な広報媒体を使って周知、発信をしてきたところでございます。 その結果もありまして、感染法上の分類が5類に引き下げられました今年度においては、青柏祭の曳山行事や「君は
放課後インソムニア」とコラボしました七尾港まつりなどで、多くの方がこの七尾市に訪れていただきました。七尾市からの発信も含め、SNS等の情報発信等の効果が表れていると感じております。 続きまして、一つ一つのイベントがまちに残すもの、レガシー、遺産でございますけれども、「君は
放課後インソムニア」の事業や今回のATDCの開催が一過性のイベントで終わらせないためにはどうしたらいいかという御質問についてでございます。 当市を舞台としました「君は
放課後インソムニア」のテレビアニメが、この4月から放映されました。また、6月からは実写映画が上映され、現在は君ソムに登場した施設や店舗などを巡礼する全国の君ソムファンが当市へ訪れている、そのような状況でございます。 また、今年の2月に続きまして、韓国、中国、アジア各国をはじめヨーロッパの国々のドラマ、映画関係者や脚本家が集まります
アジアテレビドラマカンファレンスが2回続けて当市で開催される、これ本当にありがたいことだと思っております。 今回のATDCでは、多くの市民も参加できるイベントとしまして、君ソムの実写映画を上映し、海外のメディアの方にもこの君ソムを知っていただく絶好の機会だと考えております。このように、回数や機会を重ねることにより、規模や内容が充実していっている状況でございます。 今後も君ソムのアニメや映画を通じて、国内外の多くの方に七尾市を知ってもらう機会となるよう取り組んでまいります。 また、ATDCにおきましても、3月までに今回の会議や七尾のロケ地候補の映像を編集し、4月以降に動画配信する予定となっております。七尾市の魅力を世界に発信する絶好の機会と考えております。このようなことをまた市民のほうにもしっかりと伝えていきたいと、そう考えております。 続きまして、国際会議の誘致に向けた多言語案内等の機能についてでございます。 このような国際会議の開催は、国内外に七尾市を知っていただく機会でもあり、ひいてはインバウンドの拡大にもつながる可能性があると考えております。議員がお尋ねの音声や看板などの多言語機能案内の充実につきましては、これは必要であると考えておりますけれども、これからのインバウンドの動向を見据えて、有効的な方法をしっかりと考えていきたいと考えております。 また、外国人向けの対応としまして、
フリーWi-Fi、これのスポット整備が必要になってくると思います。観光施設における
フリーWi-Fiの整備を行い、観光客の利便性の向上にもしっかりと取り組んでいきたい、そう考えております。 私からは以上です。
○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。 〔教育長(八崎和美君)登壇〕
◎教育長(八崎和美君) おはようございます。木下議員の質問にお答えします。 まず、外国人児童・生徒への対応についてということで、日本語指導が必要な児童・生徒のケースはどの程度あり、どのような対応を行っているのか。今後、増加が予想される同様のケースに対して、どのような方針で対応していくのかという御質問にお答えします。 現在、
市内小・中学校において、日本語指導が必要な児童・生徒は6名在籍しております。授業では
特別教育支援員やほかの教諭等が1人1台端末の翻訳機能を用いて、通訳しながら支援を行っております。 また、日本語の習得状況が不十分な段階では、七尾市教育研究所の職員、そして
市国際交流協会の方が週に一、二回、児童・生徒の在籍校を訪問し、通常学級の授業とは別に日本語指導を行っております。 今後、該当する児童・生徒数の増加に対応すべく、石川県
国際交流協会からの
初期日本語指導者の派遣や七尾市
国際交流協会等からの
指導者派遣等に関する予算を今会議でお願いしているところです。 また、オンラインを活用した日本語指導など、その方法についても工夫していきたいと考えております。 次に、部活動に関してです。児童・生徒や保護者の意向を調査するつもりはないかということですが、この質問にお答えします。
中学校部活動の地域移行については、これまで指導者や受皿の確保に向けた課題の掘り起こしを行ってまいりました。その中でも実際に活動する児童・生徒や保護者の意向を把握することや意向調査を通じて、部活動の地域移行に関する理解を深めることは、極めて重要であると考えております。 11月30日に開催しました七尾市部活動の
あり方検討委員会でも意見をいただいており、児童・生徒と保護者に対してのアンケートを内容や対象者を検討の上、早急に実施したいと考えております。 私からは以上です。
○議長(木下敬夫君) 4番、江曽ゆかりさん。 〔4番(江曽ゆかり君)登壇〕
◆4番(江曽ゆかり君) 公明党の江曽ゆかりです。通告に基づき、質問に入ります。 まず初めに、
AED自動体外式除細動器への三角巾配備について質問いたします。 AEDは倒れている傷病者に電気ショックを与え、拍動を回復させる小型の機械です。救急車が到着する前の処置として効果が高いことで知られ、各団体や学校などで使用方法の講習会が開催されています。私も防災士として講習を受けましたし、また、地元地域の防災フェスタなどでもAEDの講習が行われ、市民にとっても関心度の高いものです。 こうした救命処置に必要なAEDですが、いざというときに使われなかった事案があると知り、大変残念に思いました。それはある市のマラソン大会で倒れた参加者が女性であるということで、AEDが使用されなかったというものです。AEDの使用は、胸をはだけて電極であるパッドを直接体に貼る作業が必要です。女性への装着がもしかしたらためらわれたのかもしれません。 国内の研究者が学校で心停止をした子供の救命措置について調べた論文が報告されています。小学生と中学生では男女差はありませんでしたが、高校や高等専門学校の生徒では、AEDのパッドが貼られたのは男性83%、女性56%だったというものです。調査からは、男性よりも女性に使われにくい傾向にあることが読み取れます。 また、職場でAEDの講習を受けた方からは、いざというときにどうやって女性のプライバシーを守るのか課題があると御相談を受けました。講習ではできたことが、実際の救命現場においてちゅうちょしてしまう場面があるかもしれません。 そのようなときでも上半身をほぼ覆うことができる三角巾を配備することによって、女性であってももちろん男性であっても、プライバシーに配慮した救命処置が可能になると考えます。加えて三角巾は、止血やけがをした場合の固定にも使用することができます。プライバシーに配慮しつつ迅速な救命処置のために、市内公共施設や学校のAEDに三角巾の配備をすべきと思いますが、お考えをお伺いします。 次に、生理用品の小・中学校への配備についてお伺いします。 令和3年度3月会議において、生理の貧困問題を通し、生理用品の小・中学校への配備について質問させていただきました。当時の教育長からは、今後、中学校のトイレに配備していくかは、学校現場の声も聞きながら検討してまいりたいと御答弁いただきました。そして、私の元には多くの方から、ぜひ生理用品を学校のトイレに配備してほしいとお声をいただきました。 さらに、保健室へ申し出るのは恥ずかしい、また、申し出ることによって家庭の事情を知られたくないなど、子供たちにとって相当な心理的負担があります。 内閣府が実施した調査では、生理の貧困について何らかの取組をしているのは、令和4年7月時点で715自治体、令和3年7月時点の581自治体から大幅に増えているのが現状です。県内では野々市市、内灘町で予算措置を行い、市内中学校のトイレに生理用品を配備しています。小松市、白山市においても、学校のトイレへの配備がされています。 そこで、お伺いします。 1点目として、生理用品のトイレ配備について、学校現場でいつどのような意見収集をされたのかお伺いします。 2点目として、生理の貧困に対応している市町では、思春期にある子供たちが心理的な負担を感じることなく安心して学校生活が送れるようにと、管理職や養護教諭との連携を図り、まずは中学校への
生理用品配備の実証実験を行っているところも少なくありません。本市においても実証実験は大変意義のあることと考えますが、見解をお伺いします。 最後に、
子宮頸がん予防のための
HPVワクチンの再勧奨と男性への
接種費用助成についてお伺いします。 子宮頸がんは、25歳から40歳の女性のがんによる死亡の第2位となっている病気です。令和4年度には
子宮頸がん予防のための
HPVワクチンの積極的勧奨が再開され、併せて
積極的勧奨差し控えの影響を受けた世代に対しても、
キャッチアップ接種が開始されました。 私はこれまでにも、
HPVワクチンに関する質問をしてまいりました。それは子宮頸がんは検診とワクチンで予防できる病気であることを多くの方に知っていただき、本市の女性の健康を守りたいと願っているからです。 厚生労働省は、
接種対象者本人やその保護者における理解の傾向などについて調査を行い、本年8月に
HPVワクチンに関する調査の結果を公表しています。その結果、
HPVワクチンについては、対象者本人の28%、保護者の9%が「知らない」、「聞いたことがない」と回答、また、
HPVワクチンの接種方法、必要な手続、政府が
HPVワクチンの接種をお勧めする取組、積極的勧奨を再開したことについては、いずれも対象者本人の53%、保護者の23%が「知らない」、「聞いたことがない」と回答しています。残念ながら国の調査によって、この制度自体を全く知らない対象者が非常に多い現状が示されました。 そこで、お伺いします。 1点目として、本市の
キャッチアップ接種対象者のうち、3回の接種が完了している人数と割合をお伺いします。 2点目として、A類疾病の定期接種は、未接種者に対し再勧奨することが
定期接種実施要領に定められています。令和6年度は、
キャッチアップ接種対象者と定期接種の高校1年生も接種期限を迎える年です。接種期限を迎える対象者が令和7年3月までに3回の接種を終えるためには、令和6年9月には1回目の接種を終える必要があります。改めて
キャッチアップ接種対象者と高校1年生の未接種者全員に対し、ワクチンの接種と最終期限を伝える個別通知をすべきと考えますが、本市はいつどのような対応をされるのかお伺いします。 3点目として、2022年11月、
HPVワクチンについて男性も定期接種として無料で受けられるようにしてほしいと、男子大学生らがおよそ1万5,000人の署名を厚生労働省に提出いたしました。男性への接種は任意のため、接種費用が4万円から5万円ほどかかってしまうのが現状です。令和4年度には青森県平川市が始め、令和5年度からは独自に助成制度を開始する自治体が増えてきています。 そこで、お伺いします。 1点目として、HPV・ヒトパピローマウイルスが関係する男性の疾病はどのようなものがあるのかお伺いします。 2点目として、男性が
HPVワクチンを接種することにより、どのようなことが期待されるのかお伺いします。 3点目として、本市においても市民の健康を守り、将来の子育て世帯への支援策ともなる男性の
HPVワクチンの接種費用を助成すべきと思います。見解をお伺いします。 以上で質問を終わります。
○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。 〔教育長(八崎和美君)登壇〕
◎教育長(八崎和美君) 江曽議員の御質問にお答えします。 生理用品の小・中学校への配備について、いつどのような意見収集をされたのか。そして、
生理用品配備の実証実験についてということです。 まず、1つ目の生理用品の配備に関する意見収集については、昨年2月に市内4中学校の養護教諭等に対し、管理職を通じて聞き取りを行いました。各学校からは、生理用品が保健室にあるということが生徒に周知されており、必要な生徒は来室している。原則、保健室に配備し、個別対応している。忘れたと申し出た生徒には、理由を聞かずに渡しているなど、必要なときには養護教諭が個別に対応しており、健康管理に対する意識の醸成など教育的見地からも、従来どおりの対応が適当と判断します。 しかし、議員御指摘の中学校への
生理用品配備の実証実験については、各学校における状況の把握を続けながら、今後、必要に応じて検討していきたいなと考えております。 私からは以上です。
○議長(木下敬夫君) 橘総務部長。 〔総務部長(橘 茂樹君)登壇〕
◎総務部長(橘茂樹君) それでは、私のほうから江曽議員からのAEDへの三角巾配備についての御質問についてお答えしたいと思います。 議員御指摘のとおり、AEDを使用するためとはいえ、衣服を脱がされるということに対しては、やはり誰もが不快に感じると思われ、プライバシーに配慮することは重要であるというふうに考えております。その対応につきましては、議員御提案の三角巾の配備も含めて、少し検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 なお、消防本部のほうで行う救急講習会におきましては、女性に対するAEDの使用については、たくさんの人がいる場合などに服を脱がせない使用方法や、また、救助者で人垣をつくるなどの指導も行っているというふうには聞いております。 以上であります。
○議長(木下敬夫君) 谷一
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長(谷一勝信君)登壇〕
◎
健康福祉部長(谷一勝信君) 私からは、
子宮頸がん予防のための
HPVワクチン再接種と男性への接種費用の助成につきまして、1点目、
キャッチアップ接種対象者の3回目接種の完了者割合についてお答えいたします。 まず、
キャッチアップ接種という制度についての御説明になりますが、国での積極的勧奨を差し控えていた期間に定期接種年齢を過ぎてしまった方、これらの方に対しまして再度接種機会を設けている、こういった制度のことでございます。 HPV・ヒトパピローマウイルスワクチンの令和5年度における
キャッチアップ接種の対象者ですが、令和5年10月末現在で1,809人いらっしゃいます。そのうち、3回目接種の完了者は136人になっております。この3回目の接種が完了している人の割合につきましては、7.5%となっております。 続きまして、2点目です。接種期限を迎える未接種者に対しまして、個別通知をいつどのように対応するのかという点にお答えいたします。 議員から御指摘がありました
キャッチアップ接種対象者及び来年度に高校1年生相当になります平成20年度生まれの対象者の接種期限は、令和7年3月31日となっております。令和7年3月31日までに3回目の接種を完了するためには、令和6年9月までに1回目の接種を終える必要がございます。この際の対象者の接種費用については、無料となっております。 これまで令和4年度にキャッチアップが再開されてから、令和4年4月、このときに
キャッチアップ接種対象者の案内を1度行っております。今年4月にも、
キャッチアップ接種対象者に9価のワクチンについての案内を行っております。 今後、市では
キャッチアップ接種対象者及び来年度高校1年生相当となります平成20年度生まれの接種者につきまして、9月よりも早めに余裕を持って開始ができるよう、個別の通知のほか広報やホームページにて、ワクチンの効果、副反応などの必要な情報と最終期限を通知してまいりたいというふうに考えております。 続きまして、3点目です。男性へのワクチン接種につきましてお答えいたします。 HPVが関係する男性の疾患についてでございますが、ウイルス性の性感染症、肛門がん、口腔咽頭がんなどが報告されております。 次に、男性が接種することで、どのようなことが期待されるのかということについてでございますが、国では女性の子宮頸がんに対する有効性は有意に認められているところでございますが、男性がかかる先ほど申しました疾患に対しても効果はあるとの報告がございます。 また、男性への接種費用の助成についてでございますが、接種費用はとても高額になるということは承知しております。接種の助成につきましては、予防接種法に男性への接種が規定されておりませんことから、今後、国の動向を注視してまいりたい、このように考えております。 私からは以上でございます。
○議長(木下敬夫君) 江曽ゆかりさん。 〔4番(江曽ゆかり君)登壇〕
◆4番(江曽ゆかり君) それでは、再質問させていただきます。 AEDの三角巾配備についてでございます。 今後、検討していただけるという御答弁だったと思いますけれども、AEDは人命に関わる重要な機器です。そのため、対応にはスピード感が大切だと思います。いつまでにどのような対応をされるのかお伺いします。
○議長(木下敬夫君) 橘総務部長。 〔総務部長(橘 茂樹君)登壇〕
◎総務部長(橘茂樹君) 江曽議員から再質問をいただきました。いつまでにどのようなということでございます。 いつまでにということは少し限定はできませんけれども、おっしゃるとおり非常に命に関わるような問題でございますので、消防本部さんのほうからも意見も聞きながら、速やかに対応はしていきたいというふうに思っておりますので、お願いいたします。
○議長(木下敬夫君) 1番、木戸奈諸美さん。 〔1番(木戸奈諸美君)登壇〕
◆1番(木戸奈諸美君) 木戸奈諸美です。よろしくお願いいたします。 まず、この場をお借りしまして、一言お礼を述べさせていただきたいと思います。 9月30日、七尾市のこどもの未来を考える教育シンポジウムの開催に当たり、七尾市、七尾市教育委員会の後援をいただきました。全国的に活動されている長野県山ノ内町教育長の竹内延彦氏、幼児教育のアドバイザーの室井周一氏をお迎えし、100名以上の参加者とともに、七尾市の子供の未来を考える貴重な時間を持つことができました。シンポジウムについてはケーブルテレビでも放送され、予約視聴者への動画配信も始まりました。 同じテーマで市長、教育長、議長が登壇するシンポジウム自体が例を見ないということで、七尾市の今後の子ども教育、子育て支援の施策にも注目がされているところでもあります。教育シンポジウム開催に当たり、七尾市、七尾市教育委員会の後援をいただいたこと、そしてお忙しい中、パネリストとして御登壇いただいた市長、教育長、そして議長、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。 それでは、発言通告書に基づき質問させていただきます。 まず1つ目、子ども教育・子育ての課題、不登校児童・生徒への支援について。 6月会議、9月会議での質問から、不登校児童の低年齢化、長期化といった七尾市の子育て、子ども教育の現状を受け、教育支援センターわかたけの機能強化が必要であり、小学生の受入れについて前向きに検討するとの答弁をいただきましたが、来年度の予算編成に向けた市長の見解を伺います。
○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。 〔教育長(八崎和美君)登壇〕
◎教育長(八崎和美君) 木戸議員の御質問にお答えします。 教育センターわかたけへの小学生の受入れについてということですが、教育支援センターわかたけにおける小学生を受け入れに当たり、相談員の確保、学習スペースの整備、指導内容といった課題解決に向け、現在、具体的な検討を進めているところです。七尾市における不登校児童数も増加傾向にあり、不登校児童への支援は喫緊の課題であるため、できるだけ早い段階で小学生を受け入れる態勢を整えられるように努めてまいりたいと考えております。 私からは以上です。
○議長(木下敬夫君) 木戸奈諸美さん。
◆1番(木戸奈諸美君) わかたけの機能強化について話合いを進め、計画を立てていただいているということでしたが、いつになったら現実化するのでしょうかというのが私の思いです。実際にはわかたけにも行けずに、学校にも行けずに、おうちでひきこもっている子供たちがたくさんいます。 提案としてですが、今現在、子供たちの居場所を確保して、学びの場を提供してくれているフリースクールやひなたぼっこ、居ばしょ食堂さんといったそういう団体に対して、わかたけの整備が整うまで業務委託という形で支援しながら子供たちを見守り、わかたけが整備が整ったらそちらのほうに移っていただくという考えはいかがでしょうか、お伺いします。
○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。 〔教育長(八崎和美君)登壇〕
◎教育長(八崎和美君) 再質問にお答えします。 本当に子供たちの居場所をつくるということは、大変大事なことだと思います。ただ、フリースクールや居ばしょ食堂さんにも子供たちが行って、安心して生活している現実も聞いております。 ただ、支援センターわかたけとは方向性というか趣旨が違うので、まず私たち教育委員会が今するところは、繰り返しになりますが、具体的な検討を進めて財源を確保して、本当に早急な受入れ態勢の整備に向けて努めてまいりたいということです。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 木戸奈諸美さん。
◆1番(木戸奈諸美君) そういうことであれば、その間、子供たちはどのように過ごしていけばよいのでしょうか。学校に行けない、わかたけにも行けない、居ばしょ食堂やこども食堂のひなたぼっこさん、フリースクールに行かれている子供さんはいますが、そこにも行けない子供たちはおうちでひきこもって我慢をしているということで、親御さんたちも大変心を痛ませているんですが、どのようにその間、学校としては支援を進めていかれるのでしょうか、お伺いします。
○議長(木下敬夫君) 八崎教育長。 〔教育長(八崎和美君)登壇〕
◎教育長(八崎和美君) 木戸議員の再々質問ということで、どこにも行けない子供たちをどうするかということだと思うんですけれども、今とにかく学校と少しでもつながるということで、学校のほうから、たとえ来られなくても学校が見えるようにするために、定期的に電話連絡をしたり家庭訪問をしたり、本当に放課後ちょっとでも学校に来たり、朝、玄関登校で担任とお話をして帰るというような方向、それからオンラインで授業を配信するという様々な方法で、とにかくまず学校とつながっている。もちろんフリースクール等の紹介、支援センターへの電話相談、直接の見学といったあらゆる手段を今できることをお伝えして、その子に合ったような対応を今はしております。 とにかく学校と切れないように、友達が、先生が見えるように家庭訪問、玄関登校、放課後登校もやりながら、その時間でちょっと担任とお話をする、ゲームをするというような、少しでも外に出る機会をつくっているところです。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 木戸奈諸美さん。
◆1番(木戸奈諸美君) 早急にわかたけの機能強化に結びつけていっていただきたいと思いますし、今現在、活動されているひなたぼっこさん、あと居ばしょ食堂さんもできるだけわかたけのほうとか学校の復帰に向けてつなげられるように、親御さんたちの悩み相談、それからいろんなカウンセラーの資格を持った方、あとは勉強を教える方の人材確保にも努めていますので、またその点も考慮して、一緒に歩んでいっていただけたらなと思います。 質問は以上になって、次の質問に移りたいと思います。 次の質問に移ります。 2番目として、ICT教育を進める中での課題と解決策について。 GIGAスクール構想の実現に向けて、小・中学校で1人1台端末が展開されている中、教育現場からパソコンの動きが遅い、検索するだけでもかなりの時間がかかるといった不具合の声が聞かれています。ICT教育を進める中で、子供たちにも教職員にも大きな支障となっていると私は考えます。その原因は何か把握しているのでしょうか。また、その解決策についてどのようにお考えなのか伺います。
○議長(木下敬夫君) 松村教育部長。 〔教育部長(松村和浩君)登壇〕
◎教育部長(松村和浩君) 木戸議員から、ICT教育を進める中での課題と解決策についてお尋ねをいただきました。教育現場におけるパソコン動作の状況についてということです。 まず、小・中学校では児童・生徒が使うタブレット端末、併せて教職員が授業で使うタブレット端末、それから教職員が職員室で使用する校務用パソコンが使われております。この中で教職員が学校事務を行ったり、校務支援システムを利用したりする校務用パソコンの動きが遅いということは、小・中学校での実際の動作の確認もしておりまして、承知をしております。 その原因といたしましては、機器の導入から約4年程度経過しておりまして、経年劣化など、現在普及しているパソコンよりも性能が低いということが考えられます。このことにつきましては、この校務用パソコンについて更新時期が近づいております。次回の更新に当たって、現状を踏まえた機器選定の対応を行いたいと考えております。 また、児童・生徒のタブレット端末、教職員が授業で使うタブレット端末について、授業での使い方によって少し反応が遅くなるというようなことは承知しておりまして、今後どう改善するかということについての原因調査を行います。その上で、不具合の改善に努めていきたいと考えております。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 木戸奈諸美さん。
◆1番(木戸奈諸美君) 原因についてしっかり把握していただいているということなので、改善に努めていただきたいと思いますし、タブレットのほうはリース契約だと思われるので、また、リース更新時にはしっかりとそのときに使いやすい、性能のよいものに切り替えていただきたいと思います。 あとは、学校のネットワークの環境の整備についてもしっかりと調査して、同時にたくさんの生徒が回線を使うので多分遅くなっているという状況もあると思うので、しっかりと整備のほうを努めて、せっかくの教育ですので支障がないように、あと、または教職員の方々の働き方にも影響しますので、しっかりと整えていただきたいと思います。 この質問は以上になります。 それでは、次の質問に移ります。 七尾市のDX推進・拡大に向けた取り組みについて。 まず、1つ目の質問として、七尾市のデジタル化が県内でもかなり遅れていると市民の方や企業の方から指摘を受けています。七尾市デジタル化推進計画に沿って進められているものと思われますが、計画にある「市民サービスの利便向上」、「行政事務の効率化」、「市民の恩恵享受」の視点での進捗状況と現段階での評価について伺います。
○議長(木下敬夫君) 木戸議員、続けてもう一問お願いします。
◆1番(木戸奈諸美君) 2つ目の質問として、観光庁では観光分野におけるDXの推進により、旅行者の利便性向上や観光産業における生産性向上等に取り組むとともに、地域間、観光事業者間の連携を通じた地域活性化や持続可能な経済社会の実現を目指した取組を推進しています。 観光DXは業務のデジタル化による効率化を図るためだけではなく、デジタル化によって収集されるデータ分析の利活用によるビジネス戦略の再検討や新たなビジネスモデルの創出、地域経済の向上にもつなげることができます。 現在では、多くの人がスマートフォンやPCを使って情報収集を行います。外国人観光客の場合はなおのことです。デジタル化による利便性として、動向をデータ化し、分析することで、顧客が求めているものを効率的に把握し、よりよいおもてなしができるようになります。 また、アプリなどを通して多言語での案内が受けられ、困り事など24時間対応できることにより、顧客度満足度アップにもつながります。観光地や宿泊先においても利用状況などをデータ化することで、混雑を未然に防ぐ対応を取ることもできます。 今後、観光客やインバウンド誘致に力を入れる七尾市として、早急な観光DXが必要不可欠となると考えますが、先ほど市長から少しお話もありましたが、観光地のWi-Fi環境の整備、宿泊先、民泊の予約システム、観光地の多言語案内などのアプリ導入など、どのように展開していく計画なのか伺います。
○議長(木下敬夫君) 楠
企画振興部長。 〔
企画振興部長(楠 利勝君)登壇〕
◎
企画振興部長(楠利勝君) 木戸議員からいただきましたDXの推進と拡大に向けた取組の御質問のうち、七尾市デジタル化推進計画の進捗状況等について、少し長くなりますがお答えをさせていただきます。 令和4年2月に策定いたしましたデジタル化推進計画は、令和7年度、2025年度を目標年度とし、市民サービスの利便性の向上、行政事務の効率化、市民の恩恵享受の3本の柱立てにより取組を進めているところでございます。 市民サービスの利便性の向上の項では、七尾市電子申請サービスや国のマイナポータルを活用した各種手続のオンライン化のほか、窓口における手数料や施設使用料、市税や介護保険料などの納付のキャッシュレス化を行っているところでございます。 また、12月からはミナ.クル、パトリアにおいて、新たに「書かなくて済む窓口」といたしまして、申請に必要な情報を職員が聞き取りをし、タブレットで申請書を作成するサービスを始めたところでございます。 行政事務の効率化の項では、住民情報システムについて、令和7年度までに国が進める全国共通の標準化システムへの移行を目指し、作業を進めているところでございます。 このほか、AIを利用した議事録の作成支援システムの運用やRPAを利用した事務作業の省力化にも取り組んでいるところであり、この10月にはChatGPTなどの生成AIの活用についてのガイドラインを策定し、生成AIツールの積極活用を促すなど、事務の効率化を図っているところであります。 また、ペーパーレス化の手始めといたしまして、本庁とパトリアの会議室に無線LANを整備し、タブレット型のノートパソコンによるペーパーレス会議を行う環境を整えまして、先頃、運用を開始したところであります。今後は文書管理や電子決済のシステムの導入により、さらなるペーパーレス化を進めてまいります。 テレワークについては、専用端末を課ごとに1台配備し、コロナ禍において試験的に行った在宅勤務などを通じて、その実効性などについて検証をしているところでございます。 3つ目の市民の恩恵享受の項では、市民の皆さんがデジタル化されたサービスを利活用できるよう、デジタルデバイドの解消に努めているところでございます。令和4年度から高齢者向けのスマホ教室を各地区コミュニティセンターで開催させていただいており、昨年度は述べ433名、本年度は述べ294名の方々に受講していただいております。 また、各地域におけるデジタルサポート体制づくりのため、簡単なスマホ操作を人に教えられるようになる講座も開催しておりまして、昨年度は地域づくり協議会の職員19名、本年度は民生委員・児童委員21名に受講していただいております。 計画に掲げる各施策は順調に推移しているものと評価しており、引き続き国や県の動向も踏まえながら、市民にとってより利便性の高い行政サービスの提供を目指して、着実に取り組んでまいります。 私からは以上です。
○議長(木下敬夫君) 松崎産業部長。 〔産業部長(松崎 健君)登壇〕
◎産業部長(松崎健君) 私のほうからは、木戸議員から御質問のありました、今後、七尾市として観光客、インバウンド対策としての早急な観光DXが必要不可欠、どのような計画、展開ですかというお尋ねについて、御答弁をさせていただきます。 観光DX、観光デジタルトランスフォーメーションは、今ほど木戸議員が申し上げたように、デジタル技術を活用することで観光客の利便性を向上させ、人手不足やインバウンド対応などの課題を解決することを目的とした取組でございます。予約システム及び公共データのデジタル化による効率化、データ分析による顧客個人のそれぞれの好みに合わせた体験の提供、バーチャルツアーやARの活用による観光地の魅力向上などが挙げられてございます。 観光DXに取り組む際には、
フリーWi-Fiスポットの整備が必要になります。市の観光施設では、一部でしか整備されていないのが現状であります。今後は多言語案内アプリ導入も含め、計画的に観光施設の
フリーWi-Fiを整備し、観光客の利便性向上に取り組んでまいりたい、そのように考えてございます。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 木戸奈諸美さん。
◆1番(木戸奈諸美君) 七尾市デジタル化推進計画並びに観光DXについて、丁寧に説明していただきありがとうございました。どちらも計画に沿って進んでいるというのが、説明を聞いて分かりました。 先日の能登演劇堂でのチケットがスマホで購入できるようになったとか、とても利用者からは好評でした。そのような感じで、七尾市内のいろいろな施設も使えるようになればいいなという提案もありましたので、ぜひそういうふうな検討もしていただきたいと思いますし、あとは七尾市のデジタル化推進計画、それから観光DXについてですが、DXアドバイザーがいらっしゃいますので、しっかりとノウハウを活用していただき、進めていくことで、ゼロから始めるのではなく、低コスト、時間の短縮にもつなげて、七尾市の観光DX、それからデジタル化推進計画のほうも加速的に進むのではないかと思いますので、その点については、今後DXアドバイザーとの関係とか、あとは一緒にしていくという考え方とかはどういうものなのでしょうか。お伺いしてもよろしいですか。
○議長(木下敬夫君) 楠
企画振興部長。 〔
企画振興部長(楠 利勝君)登壇〕
◎
企画振興部長(楠利勝君) デジタル化推進計画につきましては、先ほど御答弁させていただいたとおり、令和4年2月に策定したものでございます。DXアドバイザーにつきましては、本年7月だったかと思うんですが、から着任していただいているということで、もともとデジタル化推進計画の具体的な取組について、DXアドバイザーから指導や助言をいただくといったような想定にはなっておりません。 しかしながら、DXアドバイザーからは、職員の効率化DXですとか、市民の暮らし等が便利になるDXといったような意見や御提案もいただいておりますので、そういったことも今後参考にさせていただきたいというふうに思っております。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 松崎産業部長。 〔産業部長(松崎 健君)登壇〕
◎産業部長(松崎健君) 観光方面、施策についてのDXの捉え方と、そしてDXアドバイザーにおける助言についてでございますが、もちろん職員においては、観光DXに関して深い知識などまだまだ不足してございます。今後、観光方面におけるそういったDXの取組についてしっかりと助言をいただきながら、アドバイザーのみならず、多方面の方々から助言をいただきながら、その着実な推進に努めてまいります。よろしくお願いします。
○議長(木下敬夫君) 木戸奈諸美さん。
◆1番(木戸奈諸美君) 今ほどありましたが、DXアドバイザーの助言も聞きながら、あと若い職員の方々も、デジタル化というものに私たちよりも若い分たけていると思いますので、若い職員の方々の意見も取り入れながら、どんどん加速的に進めていっていただきたいなと思います。 質問のほうは以上で終わります。 それでは、次の質問に移ります。 4番目として、業務委託入札制度について質問させていただきます。 今回の質問はななか斎場管理業務委託の入札結果を例に挙げ、入札制度の規約に基づいた決定事項であることを認識した上で質問させていただきます。 ななか斎場管理業務委託は指名競争入札、発注機関が特定の企業を指名し、その中から発注機関に一番有利な条件を出した入札者と契約する方式だと理解しています。今回の入札結果の場合、落札価格が安く、一見、大幅なコスト削減につながるようにも思えますが、県外の企業に委託することで、地元企業への圧迫、成長や拡充の妨げになるのではないかと懸念する声もあります。 様々な物価上昇や電気、原油等のエネルギーの高騰、人件費のほうも上がり、コロナの影響もまだ回復していない現状の中、入札価格が安いことで、地元企業ではなく県外、市外の企業に業務委託される。そのことについて、市長の見解をお伺いいたします。
○議長(木下敬夫君) 橘総務部長。 〔総務部長(橘 茂樹君)登壇〕
◎総務部長(橘茂樹君) 木戸議員から業務委託入札制度についてということで、県外の企業に委託することで、地元企業への圧迫や成長や拡充の妨げになるのではないかというような懸念があるということに対する見解をというお尋ねであるというふうに理解しております。 業務委託の入札につきましては、七尾市の建設工事指名競争入札参加者等選定要綱という、そういった定めがあるんですけれども、そちらに基づいて指名競争入札を実施しているというものでございます。 指名業者の選定につきましては、競争入札参加者名簿に登録された有資格者からその業務が履行可能な業者につきまして、予定価格が1,000万円未満の業務委託であれば6社以上、そして1,000万円以上5,000万円未満のものであれば8社以上、そして5,000万円以上であれば10社以上の業者と、発注する金額に応じてその一定数の選定を行って、競争性を確保しているというものとなっております。 今回のななかの斎場管理業務委託につきましては、予定価格が5,000万円以上ということでありましたので、指名の基準でいきますと、10社以上の指名業者が必要となるところでございます。しかしながら、市の競争入札参加者名簿には、この斎場業務を履行可能な業者が市内で1社と、あと県外業者6社、合計7社の登録しかなかったということもあります。それで、これら全て7社での指名競争入札というものを実施したところでございます。 県外業者が入るということで、地元業者への圧迫になるのではないかという御指摘でございますけれども、地元業者への配慮というものは必要ではありますけれども、まず入札におきましては、コストの低減や品質の向上を図りつつ、競争性や公平性を確保すべきものというふうな認識をしております。 以上であります。
○議長(木下敬夫君) 木戸奈諸美さん。
◆1番(木戸奈諸美君) 入札制度については、公平性を重んじて行われているということは重々承知の上ですが、七尾市民の税金を使っての業務委託ということで、やっぱり将来の七尾市の経済がうまく循環するのかとか、そういう不安視される方の声もあります。地元企業を優遇してほしいということではないのですが、安さだけで決めているわけではないんですが、それだけで、今後もその方向性でいくのかお尋ねしたいと思いますが、お願いします。
○議長(木下敬夫君) 橘総務部長。 〔総務部長(橘 茂樹君)登壇〕
◎総務部長(橘茂樹君) 基本的には、その入札に応じて予定価格内であって、なおかつ最低制限価格以上の中の一番安い額で入札された方というような形になろうかとは思います。ただ、今、入札の中ではいわゆる総合評価と言われまして、入札の価格だけではなくて、その他の面の評価もするというようなやり方の入札制度もあります。 市でいけば、本年4月から本稼働いたしましたごみ処理施設等につきましては、そういった総合評価というようなやり方で、価格だけではなくて、それ以外の部分も含めた評価というような制度を取っているところもあるんですけれども、それについてはそういったものが必要かどうか、工事内容とか業務内容に応じて、どの方法を取るかということが選択されるかなというふうには思っておるんですけれども、一般的にはやはり金額で勝負するということになるというふうには理解しております。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 木戸奈諸美さん。
◆1番(木戸奈諸美君) 説明を受けて理解できました。今後の七尾市のあとは地元企業を守るためにも、あとは七尾市で就職先がきちんと確保できるように、仕事がなくならないように、企業を潰さないように、今後も金額もそうですが、あとは仕事内容も評価しながら決めていただければなと思います。
○議長(木下敬夫君) 橘総務部長。 〔総務部長(橘 茂樹君)登壇〕
◎総務部長(橘茂樹君) 一言ちょっと言い忘れておりましたけれども、先ほど入札参加者の名簿に登載された業者から選んでいるという中で、その中で区分として、市内1、市内2、県内、県外という4つの区分がございます。市内1というのは、市内に本店や主たる営業所がある事業者、市内2というのが市内に営業所がある事業者という形になっております。 業務委託につきましても、その業務が可能な事業者が市内1におれば、そちらのほうをまず優先して指名をしていくということになりますので、そんなところでいけばしっかり市内業者を考えてやっているという形になります。 今の斎場につきましては、先ほど言いました市内業者でできる業者が1社であって、それ以外には県外で6社しかうちの名簿には登録されていなかったという事情もあって、こういうような結果になったということで、市内業者でできるような業務につきましては、基本的に市内業者を指名業者として入れているというようなことでありますので、先ほどちょっと言い忘れましたので申し上げたいと思います。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 木戸奈諸美さん。
◆1番(木戸奈諸美君) ありがとうございました。 そうしましたら、市民の方もやっぱり税金がどういうふうな流れで業務委託の業者に入って、その後、法人税などいろいろな税金として七尾市に返ってくるのか見ていると思いますので、また今後もしっかりと評価しながら進めていっていただければと思います。 以上で質問を終わります。
○議長(木下敬夫君) これより暫時休憩をいたします。 なお、会議は午前11時25分より再開をいたします。
△休憩 午前11時19分
△再開 午前11時25分出席議員(17名) 1番 木戸奈諸美君 2番 和田内和美君 3番 木下美也子君 4番 江曽ゆかり君 5番 原田一則君 6番 山花 剛君 7番 瀬戸三代君 8番 西川英伸君 9番 徳田正則君 10番 高橋正浩君 11番 山崎智之君 12番 山添和良君 13番 佐藤喜典君 15番 垣内武司君 16番 永崎 陽君 17番 中西庸介君 18番 今田勇雄君欠席議員(1名) 14番 木下敬夫君
△再開
○副議長(山添和良君) これより会議を再開し、休憩前の議事を続けます。 2番、和田内和美さん。 〔2番(和田内和美君)登壇〕
◆2番(和田内和美君) 2番、和田内和美です。 皆様、テレビや新聞報道で御存じかと思いますが、先日の12月3日の日曜日、第72回天皇杯日本相撲選手権が東京両国国技館で行われ、当市石崎町出身で金沢学院大学4年生の池田俊君が見事優勝を飾り、アマチュア横綱の称号を手にするという明るいニュースが飛び込んでまいりました。全国にまさに相撲王国七尾の本領を発揮したところであり、七尾市民の1人として、私も大変誇らしい気持ちであります。今後は市民の皆様と一緒に、さらなる活躍を応援してまいりたいと思います。 それでは、通告書に従い、4項目について質問をさせていただきます。 まず初めに、「いしかわ百万石文化祭2023」についてお伺いいたします。 県内全市町で、44日間にわたって各市町の豊かな文化の魅力を発信したいしかわ百万石文化祭2023が、11月26日をもってその幕を閉じました。その間、115にも及ぶ事業が県内各地で開催され、来年春の北陸新幹線敦賀延伸に向けて、石川の文化芸術の力を国内外に広くアピールできたのではないかと感じております。七尾市におきましても、歴史・文化・芸術を発信する各種事業や応援事業が開催され、たくさんの市民の皆様が様々な形で参加し、同文化祭を盛り上げていただいたところであります。 平成27年の北陸新幹線金沢開業により、我が七尾市においても大幅な交流人口の拡大につながり、本市の文化の発信力も大いに高まったものと思っているところであります。七尾市では北陸新幹線敦賀延伸を控え、今回の文化祭が観光誘客の面から本市の文化の厚み、魅力を県内外にいかに発信できたのか、その手応えなど成果をどのように評価しているのか、まずお伺いいたします。 次に、先ほども申し上げましたように、今回の文化祭にはたくさんの市民の皆様が様々な形で参加をいただき、盛り上げていただいたところであります。この盛り上がりを一過性で終わらせることなく、本市のさらなる文化振興や地域の活性化につなげていく、そのような努力もまた必要なものと考えますが、市長の御見解をお聞きいたします。 次に、ポスト国民文化祭として位置づけられる東アジア文化都市についてお伺いいたします。 この事業は日本、中国、韓国の3か国が毎年文化都市を選定し、文化交流を通じた文化芸術の振興や東アジア域内の相互理解と連帯感の形成を目指し、2014年から実施しているとのことであります。その日本の文化都市に石川県が内定をし、「アニメ・マンガ」、「音楽」、「美術」、「食文化」の4つを柱として、古来から日本海を望む海の玄関口として発展してきた我が七尾市を中心に、県内全域にわたり多彩な文化芸術事業が展開されようとしております。 まさに本市の文化の厚み、魅力を県内外、国内外に発信する絶好のチャンスであり、本市で展開される事業に大いに期待を寄せるところでありますが、七尾市としてどのような事業展開を考えているのかお伺いいたします。 次に、公立能登総合病院についてお聞きをいたします。 公立能登総合病院の医療現場においては、近年の高齢化社会の進展により医療ニーズが年々増加しており、特に
新型コロナウイルス感染症の感染拡大時においての対応は、医療従事者の皆様には一方ならぬ御苦労があったものと思っており、その御苦労、御尽力には頭が下がる思いであります。 また、医療業界にも、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり超高齢化社会が到来するという、2025年問題と呼ばれる課題があります。若年層の人口が減少し、少子高齢化が進む一方で、後期高齢者が急増し、さらなる医療ニーズの増大が見込まれ、これにより医療業界における需要と供給のバランスが崩れ、現状でも人手不足が顕著であるにもかかわらず、深刻な医療人材不足といった問題が生じる可能性があります。 医師の働き方改革も進められてはおりますが、これにより医師の過重労働は避けられたとしても、今度は増える需要に対応できず、必要な医療が受けられない患者さんが出てくることも想定されるところであります。 そこでまず、現在の公立能登総合病院の診療科ごとの医師の数はどのようかお伺いいたします。 また、医師の配置が少なく、安定的な医療確保に苦労している診療科もあるものと推察しているところでありますが、診療の質や患者さんの信頼を確保するためにどのような方策を取られているのか、併せてお伺いいたします。 次に、来春からは医師の方々が健康で働き続けることができる環境整備のため、働き方改革の対応が求められております。もう既に着手はしているものと思いますが、同病院の働き方改革への今後の取組についてお伺いいたします。 また同時に、先ほども申し上げましたが、今後さらに高まる医療ニーズに対応する必要が生じることから、病院での医師の適正な配置に支障が生じないよう、医療の安定的・継続的な確保のために、今後どのように対処、対応するお考えなのかお伺いいたします。 次に、同病院のWi-Fi環境についてお伺いいたします。 同病院のWi-Fi環境につきましては、外来の特定のエリアで利用が可能になっているものと承知をいたしております。病院のWi-Fi環境を整備する際には、医療情報の漏えいや不正アクセスの防止などセキュリティー対策、安定したWi-Fi環境の提供の実現、診療・医療機器と電波干渉しないかの調査などが重要とのことであり、2014年に医療機器における携帯電話等の使用に関する指針、ガイドラインが発表され、医療機器への影響の懸念から原則として禁止されていた病院内での携帯電話の利用が大幅に緩和されたところであり、このところの流れとしては、病院のWi-Fi環境の整備が大いに進んでいるとのことであります。 診療・医療機器やセキュリティー対策に支障がないのであれば、医療業務の効率化や入院患者さんが外部との通信手段を確保して孤独を軽減できたり、通院者の待ち時間の辛さの緩和ができるなど、様々なメリットがあることから、病室を含む館内全域でWi-Fi環境を整備すべきと考えますが、御見解をお伺いいたします。 公立能登総合病院は、何といっても能登における高度専門医療や救急医療などを担っている地域の中核病院であります。これからも安定した信頼できる地域医療になっていただくことを切にお願い申し上げまして、次の質問に移りたいと思います。 次に、七尾の「賑わい創出」についてお聞きをいたします。 私はこれまで定例会におきまして、中心市街地の活性化、七尾駅前のにぎわい創出の質問をさせていただきました。今回はそのフォローアップとして、事業の進捗状況など数点質問をさせていただきます。 まず、パトリア再生の取組の進捗状況についてお伺いいたします。 本年の1月には、創生ななおの吉田社長からパトリアの未来像と創生ななお事業計画の説明があったところでありますが、パトリアは何といっても中心市街地にとりましてにぎわいの核となるべき大変重要な施設であり、何としても再生、復活することを心から期待しているところであります。説明から1年近くが経過し、施設の管理を委託している行政として、その後の事業の進捗状況をどのように把握しているのかお聞かせ願います。 また、6月の定例会議では、にぎわい館に設置予定の大型ビジョン、七尾駅の空きスペースの活用についてお聞きをしたところでありますが、その後の検討状況など進捗をお伺いいたします。 私は、市長はパトリアの再生のみならず、七尾港を含めた中心市街地の活性化、にぎわい創出に強い意欲をお持ちのことと思っております。以前、令和3年11月定例会において、七尾港の振興についての質問の中でマリーナの整備の議論がなされ、市長からは七尾港を考える勉強会を立ち上げ、その中でマリーナ構想の検討も行う旨の答弁があったと承知をいたしております。同様の議論は谷本県政時代に、また、現在の馳知事になってからも、石川県議会で議論が交わされたところであります。 そこでお聞きをいたしますが、それ以来、国や県、市、地域経済界からなる七尾港整備・振興促進協議会において、マリーナ構想の勉強会が行われているものと思いますが、その検討の進捗状況はどのようかお聞きをいたします。 また、併せて市長の七尾港のにぎわい創出に対する御見解をお伺いいたします。 最後に、子どもの遊び場(屋内)の整備についてお尋ねいたします。 私はこれまで子供の遊び場に関して、親子で運動や遊ぶことができる屋内施設の充実を図るという観点から、3度にわたり質問させていただきました。この間、七尾市では昨年の10月にニーズをしっかりと把握するためのアンケート調査を実施し、その結果を受けて、まずは既存の屋外施設の整備に着手したところと理解をいたしております。 今回、11月の市議会全員協議会におきまして、市長からいよいよ屋内施設の整備に着手する方針が示されたところであります。私が市議会議員に当選して初めての議場の質問の中で、子供の遊び場に関して質問をさせていただいてから2年、屋内施設の充実の着手にこぎつけたことは大変うれしく思うと同時に、市当局の迅速な対応に心から敬意を表したいと思います。これも茶谷市政が子育て支援に力を入れている表れであると感じているところであります。あとは、肝腎なその整備の中身の議論を注視していかなければならないものと思っております。 この件につきましては、11月の市議会全員協議会における説明の中で、来年1月から2月にかけて、児童福祉分科会におきまして基本設計の諸条件の整理を行うとのことであります。一般的には子供の遊び場を検討する際のメンバーとして考えられるのは、児童福祉に関する専門家、教育に関する専門家、建築、設計に関する専門家、地域住民、そして施設を使う側の保護者や子供たちが考えられるところであります。私は同分科会のメンバーを拝見する限り、子供自身の視点もさることながら、子育て世代の意見が十分に反映できないのではと危惧を抱いているところであります。 今回の整備については、子育て世代にアンケートを取るなどして、広く意見を酌み上げた結果の事業と理解をいたしているところでありますが、その具現化に向けても例えば地区ごとの説明会、意見交換会の開催、アンケートの実施やパブリックコメントの活用など、子育て世代の意見をしっかり反映できるように、より丁寧な事業の進め方を望むところであります。それについて、市長に御見解をお伺いいたします。 私は子供の遊び場を整備するには、子供たちが安全に遊べるように、遊具の設置場所や形状、素材などへ配慮する安全性の確保、幅広い年齢層の子供たちも楽しめるよう多様性の確保、障害を持つ子供たちも遊べるようバリアフリーへの配慮、環境に配慮した遊具や自然素材を使った遊具、緑化など環境への配慮、地域の特色や歴史文化に合わせた遊具など地域性への配慮などなど、子育て世代の意見や目線のみならず、これからも多くの方からのニーズ、意見を酌み上げなければ、よりよいものが整備できないものと考えております。 七尾市には子育て世代や子供たちはもちろんのこと、地域住民、市民の皆様にも喜んでもらえるすばらしい施設整備をお願い申し上げまして、以上で私の質問を終わります。
○副議長(山添和良君) 茶谷市長。 〔市長(茶谷義隆君)登壇〕
◎市長(茶谷義隆君) 和田内議員の御質問にお答えさせていただきます。 まず、いしかわ百万石文化祭2023について、本市の文化の厚みや魅力を県内外に発信された手応えとその成果についての御質問でございます。 七尾市ではいしかわ百万石文化祭2023の開催について、当市が持つ価値の高い文化、観光資源を知っていただき、誘客促進につなげる好機と捉え、市民の皆様とともに様々な事業を実施してきたところでございます。無名塾・市民合同公演であります「等伯-反骨の画聖-」では6,447名の来場者、そのうち北海道から沖縄までの全国各地から2,000名を超える方々にお越しいただき、また、俳句や川柳の大会においても、540名を超える方々に参加いただけたところでございます。 こうした全国からお越しの方々は、文化祭事業に併せて市内の文化観光施設も訪れ、和倉温泉に宿泊された方も多かったと聞いております。当市独自の演劇文化、史跡七尾城跡や長谷川等伯など、様々な魅力の発信が誘客につながる有効な素材となる手応えを再認識したところでございます。 続きまして、さらなる文化振興や地域の活性化につなげる努力も必要ではないかという御質問でございます。 本市の事業として取り組みました「等伯-反骨の画聖-」での市民キャストをはじめ、等伯茶会や花嫁のれんものがたり展、香りの記念日イベント、地元高校生によるお菓子の創作、配布など、様々な団体や年齢層の市民に多数参加していただいたもので、地域の活性化につながったと考えております。事業の実施に当たりましては、七尾市文化協会、七尾商工会議所や能登鹿北商工会をはじめ、地元の高校生も含め11団体、延べ1,800名以上の皆様に御協力をいただきました。 こうした実績を一過性とすることなく、来年、当市を主会場として開催されます東アジア文化都市2024石川県につなげ、幅広い市民、団体の参画を促すことで、一層の文化振興に努めていきたい、そう考えております。 続きまして、東アジア文化都市の選定を受けて、七尾市としてどのような事業展開を考えているかという御質問についてでございます。 その東アジア文化都市2024につきましては、11月24日に第1回石川県実行委員会が県庁で開催され、「東アジア文化都市2024石川県」の名称や「伝統と創造の文化都市いしかわ」のキャッチフレーズ、令和5年度の事業計画が示されたところでございます。 本市としましても、県の事業計画に示されました4つの柱であります「アニメ・マンガ」、そして「音楽」、「美術」、「食文化」という4つの柱に基づいた事業を県と連携しながら実施し、国内外に発信していくことを目指しております。今月中には本事業に係る七尾市実行委員会を組織し、幅広い団体、市民の参画を得たいと考えております。 続きまして、七尾市のにぎわい創出の関係で、パトリア再生の取組について、パトリアの未来像と創生ななおの事業計画の進捗状況、そして空きスペースのテナントの誘致状況についての御質問についてでございます。 創生ななおが独自事業として1月に発表した事業計画は、引き続きそれぞれの方面の方と協議、調整を図っているものと聞いております。しかしながら、現時点ではその状況について示す状況には至っていないと報告を受けております。 一方で、1階の空きスペースを活用した農家マルシェ、いわゆるのうまーとの定着やテレビアニメ「君は
放課後インソムニア」を活用した事業を行うなど、町なかのにぎわい創出に積極的に取り組んでいるところでございます。このことは御承知のことかと思います。 また、館のにぎわい創出のためのテナント誘致にも取り組んでおり、しばらく休業状態だったテナントに代わり、今月から新たな飲食店が入居し、オープンしている状況でございます。さらに昨年退店した1階スペースには、具体的な出店交渉の詰めの段階であると聞いております。 このように、パトリアに関しましては紆余曲折がありましたが、着実に進捗している状況だと認識しております。 続きまして、大型ビジョン、そして七尾駅前の空きスペースの活用についての御質問でございます。 大型ビジョンにつきましては、10月上旬に工事事業者と契約を終え、本体の制作に入っており、来年2月には取付工事に着手する予定になっております。このビジョンによる放映内容ですけれども、様々な素材を基に七尾市の魅力や情報をしっかりと流すこととしており、各方面からの素材の収集ができ次第、編集作業などを行い、運用開始に備えたい、そう考えております。 七尾駅の空きスペースの活用についてでございますけれども、七尾駅の空きスペースにつきましては、パンフレットを置く場所にしたいという回答をしましたが、JR西日本において机、椅子、コンセントなどを整備して、高校生の学習スペースとする計画であるというふうに今聞いております。 私からの回答は以上でございます。 失礼しました。もう一つ、七尾港のマリーナ構想の進捗状況やにぎわい創出に関する意見についてでございます。 七尾港の振興策につきましては、国、県、市、地元経済界からなる七尾港整備・振興促進協議会において、従来から貨物量の拡大に向けた木材などの輸送トライアル支援やクルーズの誘致に加え、令和3年度からマリーナに関する調査研究に取り組んでいるところでございます。 令和4年度におきましては、マリーナの専門家を招聘し、七尾港を視察、調査していただき、協議会会員などと勉強会を実施いたしました。勉強会ではまちづくりと一体となった複合型マリーナ、これは横須賀市ですけれども、そういうつくりの勉強であったりとか、全長24メートル以上のスーパーヨットのマーケットの動向などについて、現在の状況と今後の取組の方向性について助言をいただいたところでございます。 今年度、スーパーヨットなどを念頭に関東、関西などのマリーナや船舶の販売代理店に対しまして、船舶規模別のマリーナの充実の状況であったり、七尾港の認知度、関心度、そして七尾港への誘致の可能性などについて、アンケートやヒアリング調査を行う予定にしております。 七尾港のにぎわい創出につきましては、客船や貨物船のポートセールスを官民一体となって継続するほか、関係機関に協力いただき、自衛官や海上保安庁の巡視船などの見学体験を開催し、人が港に集まる機会を創出していきたい、そう考えております。 また、七尾港まつりなどの主体的な事業につきましても、多くの人出でにぎわうような準備をし、市民団体等が行う事業についても、にぎわい創出につながるよう必要な支援をしていきたい、そう考えております。 以上でございます。
○副議長(山添和良君) 谷一
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長(谷一勝信君)登壇〕
◎
健康福祉部長(谷一勝信君) 私からは、子供の遊び場、屋内の遊び場について、子育て世代の意見を反映できるよう丁寧な事業の進め方を望むと、市の御見解はどうかという御質問にお答えさせていただきます。 児童福祉分科会におきまして、屋内の遊び場の必要性を審議していただきました結果、新たな屋内の遊び場整備が必要であるとの提案書が市に提出されたところでございます。この提案書の内容を基に、市で整備可能な場所を選定し、11月の市議会全員協議会におきまして、旧御祓中学校の体育館と武道館を改修し、子供の遊び場を整備する旨の御説明を行い、御理解をいただいたところでございます。 これから基本設計の諸条件に向けまして、施設整備や環境整備の整理を進めてまいりますとともに、子供や子育て世代の意見をしっかりと反映できるように取り組んでいく所存でございます。 私からは以上です。
○副議長(山添和良君) 宮崎経営本部長。 〔
公立能登総合病院経営本部長(宮崎弘美君)登壇〕
◎
公立能登総合病院経営本部長(宮崎弘美君) 私からは、公立能登総合病院について3点の御質問を受けておりますので、それについてお答えをさせていただきます。 まず、1点目の各診療科ごとの医師の数と医師の少ない診療科における診療の質の確保の方策についての御質問でございます。 当院の診療科ごとの医師数でございますが、内科8名、循環器内科4名、精神科5名、脳神経内科1名、小児科5名、外科5名、整形外科4名、形成・美容外科2名、脳神経外科3名、皮膚科2名、泌尿器科3名、産婦人科1名、眼科2名、耳鼻咽喉科1名、放射線科3名、麻酔科2名、病理診断科1名、歯科・口腔外科3名で、研修医5名を合わせて60名の常勤医師がおります。常勤医が1名の脳神経内科、産婦人科及び耳鼻咽喉科はもちろんのこと、そのほかの診療科におきましても、金沢大学や金沢医科大学から非常勤医を派遣いただきまして、医師の確保、診療の質の確保に努めているところでございます。 今後も両大学に御相談しながら、引き続き医師の複数配置等についてお願いしてまいりたいと考えております。 あわせて、当院におきましては、国が進めるかかりつけ医との機能分化を図ることとしており、引き続き地域の開業医、医療機関との連携強化に努めてまいります。 また、ダビンチなどの最新医療機器の更新を今後も進め、手術等の精度を向上させることにより、高齢患者等の負荷軽減や診療の質を高め、患者に信頼される医療に努めてまいります。 次に、2点目の医師の働き方改革への取組と医療の安定的、継続的な確保に向けた対応についての御質問でございます。 議員も御承知のように、働き方改革関連法の成立により、様々な業種で時間外労働の上限規制が導入されております。令和6年4月からは、医師にも時間外労働の上限規制が適用されることになります。病院に勤務する医師の時間外労働時間の上限は、原則960時間、月100時間未満となります。当院では医師の時間外労働が長くならないよう、診療科ごとの労働時間の目標を設定し、その進捗管理を行うとともに、年次有給休暇の年5日以上の取得や宿直翌日からの午後からの休暇取得を推進するなどの対応を行い、働きやすい環境づくりを進めております。 また、医師の事務作業を補助する医師事務作業補助者の配置や、医師の指示を待たずに手順書により褥瘡処置や点滴確保を行う特定行為看護師の養成により、タスクシフト、タスクシェアをすることにより、医師の業務負担の軽減を図っているところでございます。 さらに、先ほども御答弁させていただいたように、金沢大学、金沢医科大学に御相談、調整いただき、医師の確保にも努めているところでございます。 引き続きこれらの取組を推進し、医師の健康確保、地域の医療提供体制の確保に努めてまいります。 最後に、3点目の病室等の院内全域でのWi-Fi環境整備についての当院の見解についての御質問です。 議員がおっしゃるとおり、Wi-Fi環境を整備することは、患者様や外部の来訪者に対してよりよいサービスの提供になるというふうには考えております。しかしながら、現時点におきましては、全館でインターネットを利用できるWi-Fi環境を整備することは考えておりませんが、今後、病棟の共有スペースなど、利用できるエリアは拡大していくということにしております。 以上でございます。
○副議長(山添和良君) これより暫時休憩いたします。 なお、会議は午後1時から再開いたします。
△休憩 午後0時01分
△再開 午後1時00分出席議員(17名) 1番 木戸奈諸美君 2番 和田内和美君 3番 木下美也子君 4番 江曽ゆかり君 5番 原田一則君 6番 山花 剛君 7番 瀬戸三代君 8番 西川英伸君 9番 徳田正則君 10番 高橋正浩君 11番 山崎智之君 12番 山添和良君 13番 佐藤喜典君 15番 垣内武司君 16番 永崎 陽君 17番 中西庸介君 18番 今田勇雄君欠席議員(1名) 14番 木下敬夫君
△再開
○副議長(山添和良君) これより会議を再開し、休憩前の議事を続けます。 6番、山花剛君。 〔6番(山花 剛君)登壇〕
◆6番(山花剛君) 6番、山花剛。 発言通告書に基づき質問させていただきます。 今回、七尾市議会議員をさせていただいて丸2年、9回目の質問になりますが、9回全て中島中学校跡地について質問させていただきます。しつこいように思われますけれども、何とか一歩一歩進めていければと思います。 では、まず前回、旧中島中学校跡地の調査・設計費が計上され、雨水排水、調整池などの調査を行うという内容をお伺いいたしました。 現在、市民からは何をしているのかよく分からない、今どうなっているのかという声を多くお聞きいたします。市民に分かりやすい具体的な進捗状況をお伺いいたします。 2つ目に、七尾の里山・里海についてお伺いいたします。 海と山は密接な関係にあります。海を育てるには山を整える必要があり、その動きは全国的に広がっております。 今年は、猛暑の影響や、最近新聞・テレビで取り上げられているように、クロダイによる食害や特産品の能登かきをはじめ様々な水産品にも被害が及んでいるとお聞きいたします。特に、特産品である能登かきも、海に入れた稚貝が全滅するなど被害が多く出ているというふうにして報道されていますし、お聞きしております。 山に関しても、人口の減少や高齢化で山の管理も行き届いてはいないし、多くそういった山が見受けられます。 昔は、山の所有者が頻繁に山に入り、下草を刈ったり、枝打ちをしたり、つる草を撤去したり、また山菜やキノコなどを取ったりしておりましたが、高齢化により山に入ることが少なくなり、そういった山は荒れてきております。そうしますと、野生動物の隠れる場所となったり、あるいは人里の近くに簡単に寄ってくることもあります。特に、最近はイノシシの被害がよくお聞きします。山に点在する堤の安全性の調査や、必要に応じての清掃などを通して、山と海を、ひいては人の生活を守ることにもなります。 山というのは個人の持ち物であり、そこには行政が入ることは難しいことかと思いますが、だからといってそのままでよいとは思いません。海を育てるには山、森を見直すことが重要であります。針葉樹ばかりではなく落葉樹、広葉樹を植林することも、難しいかと思いますけれども、今後必要になってくるのではありませんでしょうか。 多くの山の栄養が川を通して海に流れ、栄養が多い豊かな海になってくると思います。来年、再来年の話ではなく、一度壊れてしまった自然を再生するには長い時間がかかる作業になります。調査や未来を見据えた行動は、早ければ早いほど効果が出ます。能登の里山里海は、世界農業遺産にも認定されております。七尾市のホームページにも、農林、漁業とそれに関連した人々の営みの全て、いわば能登の里山里海で育まれる暮らしそのものが世界農業遺産と認められたと明記がございます。今後も、継続して七尾市の里山・里海を守っていかなければなりません。 そこで、現在の状況について、七尾市としての取組をお伺いいたします。 まず1番目に、今年の能登かきの被害状況に関しての調査方法、内容をお伺いいたします。 2つ目の、現在の山林に関しての実態調査をどのように行っているかお伺いいたします。 3番目に、七尾市の里山・里海の営みに関して行政として今後どのように指針していくかお伺いいたします。 3番目のいしかわ百万石文化祭については、午前中の和田内議員の質問と重複いたしますので、割愛させていただきます。 以上、よろしくお願いいたします。
○副議長(山添和良君) 茶谷市長。 〔市長(茶谷義隆君)登壇〕
◎市長(茶谷義隆君) 早速ですけれども、山花議員の御質問にお答えいたします。 私のほうからは、旧中島中学校の跡地の進捗状況について御説明のほうをさせていただきます。 旧中島中学校の跡地の整備につきましては、昨年10月に地元から頂いた要望書に沿って進めているところでございます。 大枠としましては、駐車場をはじめとするアスファルト舗装部分が約1万平米、すぐには対応できない宅地造成と企業誘致に相当する残りの部分につきましては、当面の管理を軽減するために芝生を植栽することとしておりまして、詳細につきましては今後また地元の方々と調整をしていくこととしております。 今回の雨水排水計画は、こうした想定に基づいて今後、地元との協議が調い次第、設計費を確保して、令和6年度中には工事に着手してまいりたい、そう考えております。 私からは以上です。
○副議長(山添和良君) 松崎産業部長。 〔産業部長(松崎 健君)登壇〕
◎産業部長(松崎健君) 私のほうからは、山花議員さんからいただきました七尾の里山・里海に関して、まず初めに今年の能登かきの被害状況、調査方法、内容に関することということでございます。 養殖ガキの被害状況については、石川県漁業協同組合ななか支所七尾西湾出張所を通じて、カキ
養殖業者にカキの死滅原因の調査をアンケート方式により11月に実施をさせていただきました。 調査内容につきましては、養殖している海域、場所です。死滅の割合、死滅の影響が予想されるもの、その3項目について調査を実施いたしました。38経営体のうち22経営体より回答がありました。 死滅の原因については、高水温、クロダイの食害によるものとの回答結果がございました。そのうち、高水温が17経営体、クロダイの食害と見られるものが15経営体という回答結果でございました。 死滅割合については、調査時点では回答結果を平均すると47%程度が死滅しているとの回答結果でございました。 次に、2つ目でございますが、山林に関してのお尋ね、漁業と密接に関係しているということで、現在の状況、実態調査などどのようなものかということでございます。 現在、七尾市内には森林は約2万ヘクタールございます。そのうち、杉、アテなど人が植林した人工林、人工林は1万平米、人によらず自生した天然林が9,000ヘクタール、すみません、1万ヘクタールと9,000ヘクタールになります。残りが岩とか木が自生していない部分もございます。 森林環境譲与税というものを活用して、人工林の管理等の意向調査は順次行っております。天然林に関する現状把握、実態調査は行っていないのが現状でございます。 七尾市では、個人所有の人工林であっても、七尾市での管理を希望された場合など、先ほど申し上げた森林環境譲与税を活用して間伐などを実施しております。 天然林の管理や活用、植林などについては、これまで一部で企業や地域住民などによる活動が行われております。その活動が広がっていくことを期待しております。 企業や団体で山林を管理するボランティア活動、そういった活動をする場合には、国や県の支援制度がございます。最大3年の補助金が受けられます。漁業関連事業者さんの皆さんで山林などを管理する場合においても該当する場合がございますので、そのような活動をする場合においてはぜひ農林水産課まで御相談いただきたい、そのように思ってございます。 3つ目に、里山・里海の営みに関してどのような指針を示していくか、どのように考えているかということでございます。 平成23年6月、当市を含む能登の里山里海が世界農業遺産に認定されたことに伴い、翌年24年の2月に七尾市として世界農業遺産七尾市行動指針を策定しました。 この指針では、里山・里海の保全や持続、活用を図ることで里山・里海をかけがえのない宝として未来へと引き継ぐことを目指すこととしています。これまでも、この指針に基づいて小学生による生き物調査や地域住民による保全や活用の取組への助成を行っているところであります。 今後も、引き続き子供たちに里山・里海の大切さを理解してもらう活動、また地域の文化が継承、活動の継続がされるよう、指針に基づいて支援をしてまいりたい、市として支援をしてまいりたいと思っています。 令和8年度に予定される能登地域でのトキ放鳥に向け、市政講座や小中学校でのふるさと教育をはじめ様々な機会を通じて、改めて里山・里海の保全・活用への取組を広く市民の皆様に周知してまいりたい、そのように思っております。 以上です。
○副議長(山添和良君) 山花剛君。 〔6番(山花 剛君)登壇〕
◆6番(山花剛君) 山花剛。 先ほどの市長からの中島中学校跡地について、令和6年度中に演劇堂や体育館の利用者が待ちに待った駐車場ができるというふうなお話をいただいて、誠に皆様喜ばれると思います。 そしてまた、調整池もやはり必要ということでありますし、また今現在、早急に使われないところは芝生広場ということで、いよいよ今現在荒れ地になっているあの中学校の跡地がようやくきれいに整備されるということでありますので、感謝いたします。 しかしながら、今後この芝生広場について次さらなる計画もいち早くまたお願いしたいと思います。 中学校跡地については以上でございます。 次に、里海・里山について、この七尾、特に七尾西湾でのカキはじめいろんな水産業、今現在大変な危機になっております。以前は、七尾西湾にはノリの養殖もあったというふうにしてお聞きしておりますが、これも海水の関係でノリは採れなくなっております。そしてまた石崎地区、あるいは中島の西岸地区ではナマコ漁も盛んではございましたが、今年はほとんどいないというふうにしてお聞きしております。その原因には、海底を見れば海藻もほとんどいなくなっているというふうな状況でございますので、このノリの養殖がなくなったというふうに、またもしもナマコ、あるいはこの能登かきが何年後かに採れなくなるようなことになっては、これは大変でございますので、今後、先ほど部長さんの答弁のとおり、いろいろな面で山、そして海を守るように、この七尾市の里海・里山がずっと続きますように、ひとつまたよろしくお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(山添和良君) 山花議員。質問の論点をはっきりさせてください。どなたに質問ですか。
◆6番(山花剛君) 意見だけ述べさせていただきました。
○副議長(山添和良君) これは再質問の場ですので、今後はそのようによろしくお願いします。 9番、徳田正則君。 〔9番(徳田正則君)登壇〕
◆9番(徳田正則君) 9番、徳田正則でございます。 年末に来てビッグニュースが飛び込んできました。午前中に和田内議員もおっしゃっていましたが、金沢学院大学の学生で池田俊君が第72回天皇杯全日本相撲選手権において優勝しました。第72回天皇杯全日本相撲選手権は、12月3日、東京両国国技館で行われ、池田俊君がアマチュア相撲日本一に輝きました。金沢学院大学後援会会長として、この上ない喜びであります。七尾市出身でもあり、今後のますますの活躍をお祈りしまして、本当におめでとうございました。 それでは、発言通告により質問をさせていただきます。 旧七尾農業高等学校跡地の利活用についてでございます。 10月の終わりに、七尾東雲高校設立20周年式典がありました。私は、2年前の議会質問でも旧農業高等学校跡地の問題について質問しましたが、いまだ解決がされず年月がたつばかりと感じておりますが、跡地の利活用についてお伺いいたします。 相変わらず旧七尾農業高等学校の農地と演習林は、七尾東雲高等学校になってから何の耕作も利活用もされていない状態で、荒廃している状況であります。七尾東雲高等学校の農業コースの生徒は減少傾向であり、石川県は旧農業高等学校の農場や演習林などをどのように利用しようと考えているのか、石川県の考えや意向を確認していただきたい。 以前から申し上げていますが、石川県立農業短大や農業専門学校の誘致によって新規就農者の育成を考え、利活用すればどうかと考えます。 何もせずこのまま年月がたつばかりで、荒廃が進む一方であります。明治41年に徳田村から石川県に寄附したときの約束どおり、旧地主に無償で返還すべきと考えます。元地主から土地の返還請求の要求をするべきとの声も聞かれる状況です。七尾市が石川県に対してどのような協議、交渉を行っているのか、進捗状況及び市長の見解をお伺いいたします。 2つ目の質問になりますが、市道の整備状況、進捗状況についてお伺いいたします。 現在、御祓川沿いの市道徳田4号線が、市教育委員会によって七尾中学校の通学路に指定されています。しかし、大雨のときには御祓川があふれ大変危険な道路であります。去年の9月に大雨で路肩が約30メートルにわたり崩落しました。復旧したのが今年の6月でした。 市道徳田131号線は、JR七尾線に並行して走っています。この市道徳田131号線に地元や町会、保護者から歩道を設置してもらいたいと要望があります。歩道を早急に設置して、安全・安心な通学路の整備をすべきと考えます。市長の見解をお伺いします。 また、この徳田131号線は、市街地へ行き来する車も多く、七尾高校や東雲高校の生徒、そして近隣に働いている外国人も利用しています。また、市道徳田18号線とリンクしてスーパーへの買物や学校への通学などに安全な生活道路の整備を早急にすべきと考えるが、市道徳田18号線の道路整備の進捗状況を踏まえ、市長の見解をお伺いいたします。 3問目になります。より公平・公正な入札制度への改善についてでございます。 午前中に木戸議員からもこういう質問がございました。私なりのことを言わさせていただきます。 志賀町や中能登町では、不公平が生じないよう、年度を待たずに入札制度を変更したとニュースや新聞などで記載されていましたが、今後、七尾市の入札制度をどのように行っていくのかお伺いします。 令和5年度の初めから、入札物件1件当たれば、その後の物件は辞退すると取り決められたが、その前の3月の入札では1社が1億円を超える金額の物件を2本も当たっています。中能登町のように、年度途中でも早急に制度を改変することが必要だと考えます。 各業者が使用している積算ソフトは高額であり、また積算ソフトを使用して金額を算出しても、1,000円違いで何社も同額で失格となっている物件も数多くあります。1年間一度も入札物件が当たらないというクレームもあります。入札条件には、冬季の除雪契約もあります。今の状態では、当たる会社と全く当たらない会社が隔たり過ぎるのではないでしょうか。より公平・公正な入札制度に改善が必要と思いますが、市長の見解をお伺いいたします。 4番目の項目になります。外来生物の撲滅についてでございます。 先ほども少し山花議員からもございましたが、空き地や荒れ地に今頃になると黄色の花がつけた植物が群生しています。これが生態系被害防止外来種に指定されているセイタカアワダチソウです。根や地下茎から他の植物の生態系に被害を及ぼすおそれがあると言われています。 また、同様に外来生物としてブタクサも指定されています。ブタクサは秋の花粉症の代表的な原因植物でもあり、喘息を発症する原因でもあるとされています。 このように、七尾市全域に群生している外来生物の拡大防止するために、補助金を出したり機械を提供するなど、町会及び生産組合などが協力し、年2回生態系被害防止外来種の刈り取り作業を行えばどうかと考えます。 また、これからトキの放鳥に向けて、民地での荒れ地及び休耕地などの整備も必要と考えます。 特に、基盤整備のされていない地域や国道、県道、遊休地などがとても見苦しい状況であります。また、農地でも青地と白地があり、多面的と中山間地の補助で管理をしていると思われますが、白地の農地は全く補助がないということが問題であると考えます。このことに関して力を入れていただきたい。 先日、山王小学校の議会見学会でも、外来生物の意見が子供たちから聞かれました。七尾市は世界農業遺産に指定されているからには、きれいな環境を七尾市から発信すればと考えます。 県道、市道、里山・里海の景観を守るために行政としてどのように取り組み、具体的な政策を行っていくのか、市長の見解をお伺いいたします。 5番目に、市制20周年事業についてお伺いいたします。 七尾市は平成16年10月に、旧七尾市、旧田鶴浜町、旧中島町、旧能登島町、1市3町が合併し、市制20周年を迎えます。来年度、20周年記念事業を行うに当たり、各機関及び企業と連携、何よりも市民と共に祝う事業にすべきと考えます。市民も参加したプロジェクトチームを確立し、20周年を記念したキャンペーン及びPR広告など必須と考えます。また、テーマを掲げスポーツ、写真の募集など世代・年代を問わず市民の意見を反映した20周年事業の開催にしていただきたいと思います。 今までの七尾市の歩みを振り返り、未来に向けて羽ばたく節目の年である20周年事業を、行政と市民が協力して有意義な記念事業にすべきと考えます。20周年事業の準備、予算、計画などどのように進めていくのか、市長の見解をお伺いいたします。 以上で私の質問を終わります。
○副議長(山添和良君) 茶谷市長。 〔市長(茶谷義隆君)登壇〕
◎市長(茶谷義隆君) それでは、徳田議員の質問にお答えさせていただきます。 まず、より公平・公正な入札制度の改善について、今後の七尾市の入札制度をどのように行っていくかという御質問についてでございます。 議員御指摘のとおり、志賀町や中能登町では変動型最低制限価格制度を導入すると聞いております。 当市におきましては、12月1日より最低制限価格の決定におきまして、県内他市町を参考に市長、副市長が関与しない仕組みに改めたところでございます。 最低制限価格は、国の基準に従ってダンピング防止による品質の確保を図るために設定されているものであり、業者は努力して積算しているものでありますから、本来変動させるべきものではないと考えております。 変動型最低制限価格制度につきましては、これまでも検討を重ねてきましたが、当市においては導入に至っていない、そういう状況でございます。 今般の事件を踏まえて、引き続き県内他の市町の状況を注視しながら検討していきたい、そう考えております。 続きまして、市制20周年事業につきましてですけれども、行政と市民が協力して有意義な記念事業にすべきという御意見でございます。 市制20周年記念事業につきましては、広く職員全般から自由な提案を募り、これを一つのアイデアとしてそれぞれの担当部署において予算化の検討を行っているところでございます。現時点でお話しできるところにつきましては、記念式典の開催やまちづくり基本条例の見直し、新たな市歌、旧七尾市歌はあったんですけれども、今現在七尾市の歌がない状況ですけれども、市歌の制定、自衛艦の招聘のほか、
各種イベントに冠をつけることなどを予定しております。 現時点で企画立案に市民の参画をということは考えておりませんけれども、議員御提案のとおり20周年に関する作品募集であったり、市民参加型の記念イベントなどは検討していきたいと考えております。また、日頃から活動していただいている各種市民団体等にも働きかけ、記念の年を一緒に盛り上げてまいりたい、そう考えております。 いずれにしても、様々な取組により市民がこの市に愛着を持ち、将来に向けて希望を持つことができるような、そのような1年にしたいと考えております。 私からは以上です。
○副議長(山添和良君) 橘総務部長。 〔総務部長(橘 茂樹君)登壇〕
◎総務部長(橘茂樹君) それでは、私のほうからは、徳田議員から御質問いただきました、まず旧七尾農業高校跡地の利活用についてということでお答えをしていきたいと思います。 今回、また石川県の教育委員会に確認をいたしましたところ、旧の七尾工業高校の農地と演習林につきましては、これまでもお伝えしているとおり、七尾東雲高校の学校用地であり、今後も農業系学科の演習林等として利用するというような意向でございました。七尾市として活用方法があるのであれば、石川県として相談に乗ることは可能であるというふうには以前から聞いておりますので、そういった活用方法があればまた協議を検討していくこととしているということでございます。 また、議員のほうから農業短期大学や農業専門学校を誘致すればどうかという御提案がございました。現状では著しく新規就農者が増える状況にもないというようなことから、活用方法としては適していないのではないかと考えているところでございます。 続きまして、3点目のより公平・公正な入札制度への改善についてということで、現在の状況では落札業者と落札がない業者が偏り過ぎてはいないかというような御質問でございました。 当市におきましては、本年4月から同日に開札する同一の参加資格要件において落札件数を制限する、七尾市建設工事同日落札数制限方式という制度を試行的に導入したところでございます。この方式を導入した結果、4月から11月の入札実績におきまして、昨年度同時期の工種別の落札業者数を比較したところ、土木一式で4者、管で3者、そして電気で2者落札業者が増加となっております。このことから、同方式が地元業者の受注機会の確保につながっているというふうに考えているところでございます。 以上であります。 申し訳ありません、訂正をお願いします。先ほど旧七尾農業高校と申すべきところを、旧七尾工業高校と申しました。訂正させていただきます。
○副議長(山添和良君) 奥村市民生活部長。 〔市民生活部長(奥村義彦君)登壇〕
◎市民生活部長(奥村義彦君) 私からは、外来生物(植物)の撲滅についてのうち、七尾市全域に群生している外来生物の拡大を防ぐため補助金を出すことや、機械を提供することができないかについてお答えいたします。 セイタカアワダチソウやオオブタクサは、生態系に係る潜在的な影響や被害が特に甚大であること等により、環境省が作成した生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種に指定されています。ほかの場所への拡大を防ぐためには、芽生えの時期に抜き取りする必要があるが、年に2回以上刈り取りを行えば成長や開花、種子飛散を抑えることができるようであります。 議員御提案の、町内にある空き地で町会がセイタカアワダチソウなどの刈り取り作業を行う場合の補助金の交付や機械の提供については、土地所有者が自らの土地を適正に管理することが原則であることから、難しいと考えております。 市民の皆様には、所有地に繁茂しているセイタカアワダチソウなどをできるだけ駆除をしてくださるよう、御協力をお願いいたします。 以上であります。
○副議長(山添和良君) 松崎産業部長。 〔産業部長(松崎 健君)登壇〕
◎産業部長(松崎健君) 私のほうからは、4番の外来生物の撲滅のうち、民地での荒れ地、休耕地の整備が必要。特に基盤整備されていない地域について、行政としてどのような取組、具体的な政策を行っていくかという御質問について、産業部として御答弁をさせていただきます。 農地保全の補助事業としては、青地農地を対象とする多面的機能支払交付金と中山間地域等直接支払交付金の2つの事業、議員さんもおっしゃっていますけれども、2つの事業がございます。これらは、集落内の組織が主体となって、集落が一丸となった農地保全の取組が要件となっております。市内では、現在120以上の組織がその事業に取り組んでいらっしゃいます。 農地は、その所有者が管理していくものであり、白地農地での補助制度の創設については現時点では考えておりませんが、個人での維持管理が難しくなっていることも重々承知しておる状況でございます。 まずは、地域での取組を検討していただき、これら交付金事業の積極的な活用をお願いしたい、そのように考えております。 また、白地を青地にすることについても、年間数件そういった申出もございます。青地農地への編入を検討される場合には農林水産課へ御相談いただきたい、そのように思ってございます。 以上です。
○副議長(山添和良君) 三野建設部長。 〔建設部長(三野助樹君)登壇〕
◎建設部長(三野助樹君) 私からは、2番目の市道の整備及び進捗状況について、徳田議員から2点質問をいただきましたので、お答えをさせていただきたいと思います。 1点目は徳田131号線と並行する徳田4号線は、ふだんは交通量が少ないんですけれども、大雨の際には危険なため徳田131号線の整備が必要であるという御質問だったかと思います。 市道徳田131号線は、七尾中学校、朝日小学校の通学路に指定されており、令和3年3月に供用した七尾中学校から藤橋バイパスの間の市道徳田303号線と、現在整備を進めております徳田駅付近からみやけ食品の新工場の間の市道徳田18号線の間にありまして、歩道などの連続性を確保するために整備は必要であるというふうに考えております。しかし、まずは現在事業中の市道徳田18号線の整備を推進していきたいと思っております。 また、今年度から御祓川の国分橋より上流へ河川改修事業区間の延長に向けた調査が進められております。河川の線形がこの市道徳田131号線にも影響を及ぼすことから、その状況などを見ながら今後の整備区間、また着手時期を見定めてまいりたい、そのように考えております。 次に、2点目ですけれども、徳田18号線の整備進捗を踏まえて徳田131号線の整備についての見解を伺うということでございます。 先ほども紹介しましたが、市道徳田18号線については、現在用地が確保できた終点側の八幡町の葬祭会館いずみ付近で現道を拡幅する工事を進めております。約240メーター区間で拡幅が完了しているところです。引き続き、八幡町から下町にかけて用地の取得が完了した箇所から順次工事を実施しているところでございます。 今後も、用地買収や建物補償に係る交渉を進め、できる限り早期の完成に向けて着実に取り組んでまいりますので、地元の皆様の御協力をお願いいたします。 市道131号線の整備方針につきましては、先ほど答弁したとおりでございます。 私からは以上でございます。
○副議長(山添和良君) 徳田正則君。 〔9番(徳田正則君)登壇〕
◆9番(徳田正則君) 再質問をさせていただきます。 旧七尾農業高校跡地の利活用について、先ほども話があったそうですが、県の教育委員会がまだまだ東雲高校として使っていきたいということをおっしゃっていますが、20年来私も地元におって見ていますが、本当に県の人たちが現場へ、現地へ見て来ておるのか、ちょっと私も不安でなりません。というのも、鍵をかけたまま全然中は入れないという状況もありますし、屋根は飛んでしまって野ざらしになっている校舎もあります。 それと、明治時代のことでございますが、権利書にいらなくなった場合に、使わなくなった場合には地元に返すという文言が入っています。これは今でも有効だろうと私は考えております。ですから、もし今後とも使う方法があるのなら検討して頑張っていただきたいなと思いますが、ただ東雲高校も職員数がだんだん減らされているという状況で、草刈りするのがやっとやっとであって、地元の人たちに迷惑をかけているところも多々あると思います。 だから、もう一度やっぱり県に対して現場を見ているのか、見ていないのか、やっぱりそこを確認していただきたい。 もう一つ、入札の件でございますが、私の言わんことは、七尾市に除雪対策ということがありますが、要するに除雪に入っていないと入札に参加できない条件がございますね。だから、私は全員この地域にこの各企業が根づいて頑張っていただきたいという思いが一つにあります。そうしないと、市民生活が大雪降った場合には全く機能しなくなります。その辺をよく考えて、今の現状は機械で入札はしていますというけれども、偏り過ぎておるのは事実です。機械は、やっぱり機械やね。同じところばかり行くんです。私はそう思います。 だから、ゲーム方式じゃなくて、やっぱり企業とすれば社長自身が本当に身をもって会社を育成する、存続していくというような意気込みでやっぱりやっておると思うので、その辺を酌んでいただいて、やはり見積もり合わせでよければそれでやってもらうような方法も一つあるかと思いますが、その辺はどうでしょうか。 それと、先ほどいろいろと入札の管理に関して、何というか、年度末、年度初めからしかできないということを七尾市はやっているんです。中能登町や志賀町は途中でも切り替えております。本当にこの前のアスロンの件なんですが、やはり決まっている中において4月1日からの移行でありますから2件取っても結構なんですよとちょっと聞いたんですが、ちょっと残念ですなと思いました。 以上、その辺をちょっとお願いいたします。
○副議長(山添和良君) 橘総務部長。 〔総務部長(橘 茂樹君)登壇〕
◎総務部長(橘茂樹君) それでは、徳田議員からの再質問にお答えしていきたいと思います。 まず、第1点目として、旧の七尾農業高等学校の跡地の件でいろいろ今、質問をいただきました。 議員からの今申し上げられたことにつきましては、議員からの御意見として私どもも承っていきたいというふうには思っております。 あと2点目、入札制度の件で御質問があったと思います。 私ども、その工事においては除雪要件というものも付加して要件としているところもございます。そんな中で、見積もり合わせをすればどうかというような今、議員からもありましたけれども、基本的には一般競争入札という形を原則としてやっておりますので、そこは御理解をいただきたいというふうに思っております。 あと、年度途中においても必要な改正はすればどうかというようなことでございます。それにつきましては、確かに年度途中であってもすぐすべきことについては、今後はやっていく必要もあろうかと思いますので、その辺についても承っておきたいというふうに思っております。 以上です。
○副議長(山添和良君) これより暫時休憩いたします。 なお、会議は午後2時から再開いたします。
△休憩 午後1時52分
△再開 午後2時00分出席議員(18名) 1番 木戸奈諸美君 2番 和田内和美君 3番 木下美也子君 4番 江曽ゆかり君 5番 原田一則君 6番 山花 剛君 7番 瀬戸三代君 8番 西川英伸君 9番 徳田正則君 10番 高橋正浩君 11番 山崎智之君 12番 山添和良君 13番 佐藤喜典君 14番 木下敬夫君 15番 垣内武司君 16番 永崎 陽君 17番 中西庸介君 18番 今田勇雄君欠席議員(なし)
△再開
○議長(木下敬夫君) これより会議を再開し、休憩前の議事を続けます。 7番、瀬戸三代君。 〔7番(瀬戸三代君)登壇〕
◆7番(瀬戸三代君) 7番、瀬戸三代でございます。 まず冒頭に、和田内議員、徳田議員も詳しく触れましたが、石崎町出身の元関脇栃乃洋関のおいっ子、池田俊君が日本一になったことに、とても誇りに思います。陰にはすごい努力があったんでしょう。敬意を表します。私は、石崎町出身の第54代横綱輪島大士関を敬愛する者でありまして、私にとってはビッグニュースであり、元気をいただきました。 その勢いで、今回、発言通告書に基づき、1つ、防災教育について、2つ、空き家の活用について、3つ、宿泊税の導入で和倉温泉を活性化することについて、4つ、有機農業で七尾の付加価値を上げ、魅力的な産業にすることについて、5つ、七尾市公設地方卸売市場の活性化について、6つ、「コンパクトシティ」について、以上6項目について発言、質問をさせていただきます。 1つ、防災教育について。 近年、異常気象が示すように、地震、大雨、土砂崩れなど大災害がいつ我々を襲うかも分かりません。そこで、心構えとして、七尾鹿島消防本部七尾消防署に併設されています防災学習センターに行って学んでまいりました。阪神淡路大震災などの大地震の揺れをリアルに体験し、正しい恐怖心を体感し、大切な人、大事なものを守るために何か対策を講じなければと強い思いに駆られました。防災教育上、有効活用するため、そこで伺います。 1つ、防災学習センターの現在の利用・活用状況を伺います。 2つ、防災学習センターを今後どのように活用していこうとしているのか見解を伺います。 防災小説について。 現在、大震災が起きたことを想定し、自分を主人公にし、最後に自分は希望を持って生き抜く、そういう物語を書くことで防災意識と自助・共助・公助の防災3助の特に共助を育む防災小説が全国に広まっております。この防災小説を書くことによって、学び、悩んで考え、物語を書き、発表することによって防災意識が強く育まれているということであります。 そこで、伺います。 防災教育として、中学生、この中学生に意味があるんです。中学生に防災小説コンテストを開催してはいかがでしょうか。伺います。
○議長(木下敬夫君) 水口消防長。 〔消防長(水口 守君)登壇〕
◎消防長(水口守君) 瀬戸議員からの防災教育についての防災学習センターの現在の利用・活用状況と今後どのように利用していくかについてお答えいたします。 防災学習センターは、防火と防災について学ぶことを目的に平成17年、七尾鹿島消防本部庁舎建設に伴い庁舎内及び併設する訓練棟内に設けられております。関東大震災など過去に発生した地震が体験できる地震体験室をはじめ、119番の通報を受ける高機能指令センターの見学、煙の中での避難行動を学ぶ煙中体験室が備えられております。 防災学習センターは、過去5年間で1,600名以上の方に利用され、年間約300名の方が防災について学んでおります。利用されている方は、主に小学生の社会科見学、各町会の防災教育の研修先として来庁されております。 今後の防災センターの活用については、引き続き防災教育の拠点として多くの方に利用していただくため、現在行っているホームページの掲載に加え、SNSを活用した情報発信により広く市民に普及していきたい、そういうふうに考えております。 次に、防災教育として中学生に防災小説コンテストを開催してはどうかということについてですが、災害については今年5月に珠洲市に発生した震度6強の地震、また、かほく市を中心とした集中豪雨、こういったものが記憶に新しく、七尾市でもいつ何時こういった災害が発生するか分かりません。子供たちが災害に遭遇したとき適切に行動するために重要なことは、日頃からの防災教育だと考えております。 現在、消防本部では、防災教育の一環として年間を通し防災学習センターの受入れを行っているほか、11月には小学生を対象に防火ポスターコンクールを開催しております。 今後も、議員御提案の防災小説コンテストを含め、引き続き防災意識向上のための方策を検討していきたい、そういうふうに考えております。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) もうすばらしい回答ありがとうございます。感動しました。 ところで、今、和倉温泉でも外国人の方がよくおられるんです。就業についておられます。その外国人の防災教育、これについてはどういう対策を、どういうことをやっておられるでしょうか。それを質問させてください。
○議長(木下敬夫君) 水口消防長。 〔消防長(水口 守君)登壇〕
◎消防長(水口守君) 外国語を話される方の119番の通報につきましては、21か国語のガイダンスがあります。それとはまた別に、通報者と司令官、そしてまたコールセンターというのがありまして、そちらの方との三者通話による災害対応を行っております。そういった契約を行っております。 また、救急隊員につきましては、スマートフォンに翻訳アプリというものを入れまして、現場対応に当たってもらっています。 また、七尾市で働かれております外国人の方につきましては、事業所からの申出によりまして119番の通報体験、心肺蘇生法、また消火器の取扱いなどの防災に関する教育について行っているのが現状です。 以上であります。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) ありがとうございます。 そして、1つここで強調しておきたいのは、防災小説、これをこの中学生という年代で、この防災小説を書く前、書いた後、この防災に対する意識というか人間としての人格というのかな、意識というのかな、それがガラッと変わると、そういう報告があります。そしてまた防災訓練、我々ももう安全の下で防災訓練を行いますので、ちょっと心の油断もありますよね。この防災小説を書いた後、そういう防災訓練に参加しようとすると、やはり意識が全然変わった取組になるというんです。 だから、この防災小説のやはりこの書く力とか、そして表現する力、そして体にしみ込ませるという、この中学生の年代が一番しっかりと身につき、将来の人間形成の一環として役に立つ防災教育だと思いますので、これをぜひ教育委員会と相談するなりして推し進めていっていただきたいと思います。 そして、よくイベントで出張を、消防官が出張して、消防署から出張なされて、地震体験車グラグラ号、この震度6とか5とかを、それを実際に出張して体験させて、この地震の怖さ、こういうものを教育しておるというのを聞きましたので、ぜひそれもぜひやっていただきたいと思います。 以上でこの質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) 2つ目、空き家の活用について。 都市建築課の皆様には、空き家、空き家問題で私いろいろ危険家屋の取壊し、これで相談に乗っていただきまして、非常に苦労しているところを非常に体感、見させていただきました。日頃からのそういうお仕事ぶりに本当に感謝と敬意を表します。本当に御苦労さまでございます。これを一言付け加えておいて、本題に入っていきます。 この日本列島の太平洋側、これが首都直下型地震、また南海トラフ地震、これなどがもう大規模な壊滅的な地震の発生が高い確率で起こると予測されております。 そこで、七尾市の日本海側の我々、七尾市の空き家の有効活用のためにも、七尾市の空き家をセカンドハウスとして想定されている地域の方々に利活用していただく提案をしてはいかがでしょうか、伺います。
○議長(木下敬夫君) 三野建設部長。 〔建設部長(三野助樹君)登壇〕
◎建設部長(三野助樹君) 瀬戸議員からの質問にお答えしていきたいと思っています。 太平洋側で大規模な地震災害が予想されるため、空き家を事前にセカンドハウスとして有料で活用してもらうことは考えられないか、そういう御質問でございます。 空き家の実態につきましては、平成28年度、令和3年度において町会協力の下、状況提供をいただいているほか、定期に職員が市内を巡回し把握調査しているところでございます。 そして、セカンドハウスとして利用を目指しているものではございませんけれども、空き家の有効活用を通じて移住定住を推進するため、平成25年度に空き家バンクを創設しており、これは所有者が物件を登録し、買い手、借り手に御利用いただき、市内不動産業者が仲介を行うものでございます。 また、物件の掘り起こしと地域の活性化を図るために、町会から紹介で登録された物件の成約があれば町会に対して奨励金、10万円ですけれども、交付しているところでございます。 物件の情報につきましては、10月にリニューアルしたホームページ「七尾暮らし」にも掲載しておりますし、新着物件の更新はLINE公式アカウント七尾ファンクラブでも随時お知らせしているところです。 太平洋側にお住まいの方に限らず、全国の方々に御利用いただきたい、そんなふうに考えておる、そういう制度でございます。 私からは以上でございます。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) ありがとうございます。 こういう案を政策に落とし込んで、この平和なときに関係人口を増やすという、そういう関係人口のきっかけになって、そして移住定住に、いいところだねと、もう壊滅的な状態で、もし起こった場合ですよ、壊滅的な状態で、疎開するところというか避難する土地はこの七尾だと、能登だと。そうしたら、ある協力者がいるんです。庭もある、畑もあるよ、畑も貸すよ、ただで貸すよというんです。そういうふうにしてセカンドハウスとして万が一のために、また心の余裕のあるときにそういう契約して、そして平和なときでも訪れて、年に1回か2回でも訪れて、そういう癒やしの空間みたいなものになればいいかなと。 僕の目的は、関係人口を築くきっかけになればいいかなと思ってこの案を提案させていただいたところであります。また検討のほどよろしくお願いいたします。 以上でこの質問も終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) 3つ目、宿泊税の導入で和倉温泉の活性化、これについて。 私は、七尾の発展には和倉温泉の活性化がとても大切であると確信しております。七尾市を持続可能な地域にするために、和倉温泉の魅力を磨き、つくり上げていく必要が、努力が常に必要であると思います。 1つ目、文化立国石川県、国民文化祭も終わりましたけれども、石川県は前田藩から文化立国と言われております。文化立国石川県において、文化観光、文化都市七尾の創生のために、西湾地区、中島、田鶴浜、和倉、石崎、能登島、このそれに囲まれた西湾地区のきれいな海を舞台にして、日本の代表的な文化である短歌、俳句、川柳などの世界に通じる持続可能な一大イベントを開催するようにしてはいかがでしょうか。 よく福井の、福井県の坂井市の一筆啓上日本一短い手紙、これで一世を風靡しました。そういうようにして、ソフト面でそういう金もかけない、そこそこかかるんでしょうけれども、労力もかかるんでしょうけれども、その文化で地域を活性化すると、こういうことをもくろんでおります。 2つ目、特に食ですね、食材、ほんの一部でもいいんですよ。和倉温泉で地元生産の地産地消の、地産のオーガニックな食材、これを取り上げて、それを使っておいしい食事でおもてなし、前から常々これを言うておるんですけれども、一部の分野で高級料亭部門で使ってもいいよと言ってくれる、そういう経営者もおられるんですけれども、やっぱり調理場はなかなか原価優先ですので、なかなかそこまで行っていないと。そして、またそういうふうに、こういう材料でお出ししていますというふうな一言添えるという、そういうソフト面でもおもてなししますと、接客しますとまた違った印象になって、また来るよ、ありがとうねというふうな言葉をいただけるときがあります。そのようなソフト面な企画も考えて、和倉温泉の活性化につなげてはいかがでしょうか。 3つ目は、その財源は、あくまでも1番と2番は私の提案でして、みんなでこの和倉温泉を活性化することを考えればいいんですよ。知恵を出し合えばいいんです。その財源を宿泊税の導入、前も繰り返し繰り返し言っているんですけれども、やはりなかなか何が困難なのか分かりませんけれども、実現しません。そのために、仮に述べさせていただきますと、宿泊税導入検討委員会、これを早急に設置して検討をなされてはいかがでしょうか。この3番目が一番の財源確保の、安定的、持続的可能な財源確保の提案であります。伺います。よろしくお願いいたします。
○議長(木下敬夫君) 松崎産業部長。 〔産業部長(松崎 健君)登壇〕
◎産業部長(松崎健君) 私のほうからは、今、御質問いただきました3点について御答弁をさせていただきます。 和倉温泉の活性化という大きな項目の中で3つございました。1つは手段のお話でございまして、短歌、俳句、川柳など世界に通じる一大イベント、これは開催してはいかがかというお尋ねでございます。 いしかわ百万石文化祭2023において、七尾俳句の祭典、川柳の祭典が開催され、500名以上参加いただきました。豊かな自然や歴史・文化に触れながら俳句や川柳を楽しみ、当市の魅力を感じてもらうことで交流人口の拡大、和倉温泉における宿泊の増加も期待できます。まさしく文化観光でございます。 短歌、俳句、川柳などの大会の開催については、主体となって取り組む団体がぜひございますれば、検討を進めていきたいなというふうには考えてございます。 次に、2つ目にも御提案がございました。食での提案でございます。オーガニックという点ではございませんが、現在というところで少し御紹介をさせていただきたいと思います。 現在、ななお・なかのとDMOでは、観光庁の支援を受けて能登の里山里海から生まれた和食をテーマとして、でか山の車や綱をイメージした手綱ずしの商品化に取り組んでおります。また、和倉温泉観光協会では、これも観光庁の支援を受けて、海の上で食を提供するということで、能登の里山里海ヨットセーリングや、一方石川県の支援を受けまして、和倉温泉から漁船で行く能登島半浦ごっつぉ漁師丼昼飯ツアー、ちょっと長いですけれども、そういった取組も始めております。 今年度は、このような食を取り込んだ観光商品づくりを行っており、開発した商品を定着させていきたい、そのように考えてございます。 そして3つ目、宿泊税は、主に観光地としての景観保全、観光施設の維持のための財源の確保として有効であるというふうに認識はしてございます。 一方、導入による旅館、ホテルなど宿泊施設の入り込み数減少の懸念であったり、納税者、宿泊者の税を徴収するという理解など、導入に当たっての問題、課題も指摘されてございます。 宿泊税導入委員会、宿泊税導入検討委員会の設置の御提案もありますが、現在、当市では観光客をコロナ禍前の入り込み数を戻すことを最優先課題として環境整備や様々な需要喚起策を講じているところであり、まずはそのことに全力を尽くしていきたい、そのように考えてございます。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) ありがとうございます。希望が持てる答弁でありました。 地元に帰りまして、みんなで知恵を絞りまして、部長にいい回答がもらえるように努力したいと思いますので、またひとつよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 この質問はこれで終わらさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) 4つ目、有機農業で七尾の付加価値を上げ、有機農業を魅力的な産業にすることについて。 能登半島の世界農業遺産に認定されている里山里海、天然記念物のトキが舞う地域を目指すこの能登半島において、私は農業、漁業、林業の一次産業とその六次化、さらに観光業との連携でこの地域を活性化することがとても大事だと確信しております。 全国に目を向けますと、千葉県いすみ市では、オーガニック・有機学校給食を通して有機農業による持続可能な地域づくりを行い、環境負荷の軽減、農業振興、市のブランド化に成功しております。さらに、木更津市、佐倉市ではオーガニックビレッジ宣言を行い、国の援助を受け、農業者だけでなく地域ぐるみで地域総力戦で有機農業の生産から消費まで一貫して取り組む地域としております。 国は、みどりの食糧システム戦略で、有機農地を現在の0.5%から、0.5%から2050年までに25%にしようとしております。50倍であります。 私は、現在の99.5%を占める農薬に頼る一般に普及している慣行農業を否定するものではありませんが、時代は転換点に来ているのではないでしょうか。時代は有機農業を求めているのではないでしょうか。 我が国は、単位面積当たりの農薬使用量、世界第1位ということです。韓国は第2位で、これが問題なんです、自閉症の発生率が日本は世界第1位で韓国は第2位とのことです。農業と自閉症には関係があると警鐘を鳴らしている学者がおられます。農薬は心して使っていただきたいと強く思いますが、この農薬に頼る、さらに一般に普及している慣行農業をやっておられる方から、お前百姓やってみろよ、農薬がなかったらできないとこっぴどく叱られます。でも、七尾市でも天然記念物であるトキと共生する地域として、有機農業で地域を活性化することが求められています。 前回、未来を担う大切な子供たちの給食には、安全・安心な有機米などを地元の生産者から買い上げ、地元の生産者を育成し、有機農業を産業化することを提案いたしましたが、前回の会議で消極的な回答でありました。 ここで、ここらあたりで七尾市の持続可能な政策はこれだと強いビジョンを打ち出し、市長が専任の、専任の職員を任命し、有機農業を七尾の付加価値を上げる産業にすると宣言し、将来七尾の有力な産業にしてはいかがでしょうか、回答を伺います。
○議長(木下敬夫君) 松崎産業部長。 〔産業部長(松崎 健君)登壇〕
◎産業部長(松崎健君) 瀬戸議員からいただきました有機農業での七尾市の産業に、魅力的な産業についてというところでございます。 七尾市では、耕地農地の約90%が水田であります。そして、畑はその約10%であります。市内で有機農業に取り組む農業者はいるものの、その多くが畑でございます。農業者に有機農業の推奨もしておりますが、有機農業は収穫量が減り、害虫駆除、除草作業など作業負担が大きいこと、農業者の高齢化、担い手不足から取り組む農業者や面積を拡大することは容易でない状況にあります。 一方で、トキ放鳥推進モデル地区では、地域の皆さんの御協力により農薬を低減した耕作に取り組んでおられます。 また、議員御指摘のように、国はみどりの食糧システム戦略を掲げ、有機農業産地づくりを推進しています。当市では、化学農薬や化学肥料を5割以上削減する環境保全型農業直接支払交付金事業の取組面積は、少しずつではありますが毎年増加しているところでございます。 高齢化や担い手不足により、労力が必要な有機農業の推進はなかなか進まないのが現状でございますが、今後も農業者や県、JAと連携し、有機農業の推進に積極的に取り組んでまいりたいというふうに思います。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) ありがとうございます。方針が分かりました。 でも、ちょっと認識がずれているんです。我々、友人とか、僕の友人がこの有機農業をやっておられまして、ちょっとやっぱり農薬をちょっと使うらしいんです。でも有機JAS、それを取得して有機を思い切って生産して売りに出したいと。 つまり、前回も言いましたけれども、主流は前回は学校給食で、有機給食ということで全面に訴えておったんですけれども、やはり生産者を育成するときには買い上げてやる、それがあれば、確実に販路があれば作ると言ってくれておるんです。ですから、育てるということも大切だと思います。その育てるためにはどうしたらいいかなという考えついたのは、僕じゃないんですよ、日本中見渡しましたら、やはり有機給食でその有機米とか有機野菜を使うから作ってと言ったら広がっていったんです。確実に買い上げてくれる、生計が成り立つ、じゃ作りましょうと、そういう論理なんです。 これもまた、時間が来ればまたしっかり、部長、説得しまして、瀬戸君一緒にやろうぜというような流れに持っていきたいと思っておりますので、これはこつこつとしつこく、七尾のためだと思って私これを主張していきますので、また今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) 5つ目、七尾市公設地方卸売市場の活性化について。 前回の議会で、西川議員が質問しておられました。この地方公設市場をどう活性化していいか分からないという、そういう内容でありました。 そこで、我々はちょっとそれを問題にしまして、私は車であそこら辺の地域を結構走り回ったんです。それでこういう結論にたどり着きました。 私は、地域のにぎわい拠点として和倉温泉、食祭市場、七尾市公設地方卸売市場、公設市場、この3点を拠点として、これからインバウンドが来ます、県外からも来ます、交流人口、関係人口の拡大を想定しておりまして、この公設市場ではイメージとして都会の人との感想なんですけれども、新鮮なものが食べられて新鮮なものが購入できると、そういう期待させられる市場なんだと、公設市場というのはそういうところなんだと。この公設市場の活性化が七尾市のまちづくりのために必要だと強く確信しております。現在確信しております。 また、このバスの駐車場も整備できる、駐車場が非常に大事です。この可能性のある場所と考えております。 そこで、提案であります。 まず1つ目、地元ではおいしいイワシがたくさん採れます。これ安いんですね。飼料に、氷のブロックにして飼料に安く取引されているんです。しかし、我々がそれを食べるとおいしいんです。塩焼きにしても、もう本当に刺身にしても本当においしくいただけます。しかし、安いものでお客様には出せないという、そういう判断で取り上げられないんですけれども。そういう地元のおいしい魚を、災害の常備食の需要もあり、取替えの需要もあり、七尾のおいしい缶詰のブランドとしてつくり上げる缶詰工場、これをまず提案したいと思います。 そして、魚の下処理工場、この魚を下処理して和倉温泉とか飲食屋さんにこれを提供すると、そういう下処理工場。さらに、保管する冷凍庫を設置して、それを実現可能なものにしてはいかがでしょうかという提案であります。 七尾は魚、もう都会の方は魚がおいしいところだねと言ってくれるんです。この魚のイメージを悪くしてはいけないと思いまして、この魚に非常に今回は特化いたしました。 そして、2つ目、インバウンドなどを想定して、体験型の魚のさばき方教室、すしの握り方教室、すし飯の合わせ方、巻ずしの作り方、さらに一歩進んで飾りずし、切っても切っても美しい模様が出てくる飾りずし、そういう作り方などすしアカデミーをつくり職人を養成する、今は職人がいないというんです。そこをアカデミーで職人を養成する、そういうアカデミーをつくり、学んで作って食べるまちづくり、これで再生を図ってはいかがでしょうか。これ、我々の提案であります。伺います。
○議長(木下敬夫君) 松崎産業部長。 〔産業部長(松崎 健君)登壇〕
◎産業部長(松崎健君) 瀬戸議員から御質問いただきました、七尾公設地方卸売市場の活性化について、具体的にその取組の御提案いただきましたので、御答弁をさせていただきます。 本件につきましては、議員おっしゃったように以前にも西川議員などから市場の今後の活用について、または方策についていろんな御質問を頂戴しております。 七尾市公設地方卸売市場の利活用策については、具体的な御提案をいただきありがとうございます。 七尾市では昨年度、5か年の市場事業の経営戦略なるものを策定してございます。今年度から5か年度分ということです。その中では、七尾市公設地方卸売市場は、七尾港大田埠頭、そして能越自動車道を生かせる優位性があるということから、物流基地、物流拠点としての活用ができないかや、加工場や冷凍施設の整備として、設備として利活用できないかを検討することというふうに項目に上げてございます。御存じですかね。 今年の8月には、卸売業者や仲卸業者など市場を使用する関係者に対して、市場の活性化に関する調査を実施しました。しかし、空きスペースの有効活用策など具体的な提案は残念ながらあまりございませんでした。 今後、市場を使用する関係者以外の方々にも意見を伺いたいと思っており、例えばですが、利活用検討委員会のようなものを設置することができないか、関係者などと相談し、市場の利活用策について広い視野で官民一体となって協議していきたい。そのような中で、御提案いただいた缶詰工場、もしくはすしアカデミーのようなものについても具体化できるものかどうか、話合いの場が持てればいいなというふうに考えてございます。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) ありがとうございます。 私は、選挙公約でこの企画提案実行型の議員として皆様に清き一票をくださいということで上がってきました。それで、こういう諸問題があるときには何か知恵を出して、みんなと話し込んで、何か昇華できるものを導き出して、そして提案しているんです。ただ思いつきで言っておるわけじゃないんです。ある程度、それは素人ですから、いろんな考えがあっていいと思うんです。そこからアイデアを引き上げて、事務方がしっかりこれを政策にしていくという、そういう作業も大事だと思います。多くの方の意見を聞きながら、何しろこの公設市場、しっかりと部長、よろしく活性化していただきたいと思います。 やっぱりリーダーシップですよ、リーダーシップ。先ほども専任の職員を任命して有機農業を頑張れよと、専任してやれよというところで言い逃したんですけれども、やはり方針の転換とか予算編成権とか人事権、市長が持っておられますので、そのうまく活用しまして、あるところの自治体を見てみますと、人事権というのは2年に1回とか1年に1回、それは1か月に2回とかすごい人事権を発効して、発令して、自分の政策推し進めている自治体がありました。びっくりしました。 それで、特命を受けて、今までは年功序列で50歳前後には課長、定年間際には部長、こういう人事制度を、人事権を行使することなく、それが前例でそういう手法を取っておられるんでしょうけれども、思い切って30代のやる気のある、この問題をやってみろとテーマを与えて2年で成し遂げろという、そういう成果主義で抜てきしていくというか、またそれが駄目ならば市内、市役所の中で誰かおらんか、この政策を実現、2年で実現できるやつ、めどを立てるやつおらんかと公募して、私がやりますと名乗りを上げさせて、やったからにはちゃんと人事なり給料なり面倒見てあげる、そういう人事制度のほうが政策が思い切り前へ進んでいくと僕は民間におってそう思うんです。自信があるやつは手を挙げればいいんです、そしてその政策を実行すればいいんです。強くこの政策遂行の一つの、瀬戸のたわ言か分かりませんけれども、市役所には通用しないか分かりませんけれども、これを一つ述べておいて次の質問に入らせていただきます。ありがとうございました。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) 6つ目、「コンパクトシティ」について。 1つ目、現在、人口減少、少子高齢化の影響で将来市の地方交付税が減り、扶養費が増え、福祉に係る費用は削れません。さらに、公共施設、学校などの修繕とか建て替えとか更新費用、道路、橋、上下水道などのインフラ資産の更新費用が発生し、七尾市の財政が逼迫するときが簡単に予想されます。歳入が減り、歳出が増え、あと何年でこの危機的状況になるのか予測しておられると思います。 必要性の高いのもの、しなければならないもの、優先度の高いものからしっかり吟味し予算をつけ、実行していくことが求められております。経常収支比率を眺めていますと、何もできないのではないでしょうか。そういう財政状態ではないでしょうか。知恵を出すということがお金を生み、政策が実行できるという感想を得ました。 その危機的状況を踏まえ、今何をしなければならないのか、何をしておかなければならないのかを考え、市民の皆様と共有するために、そのシミュレーションの結果を伺います。 2つ目、そういう結果を受けて、世間ではコンパクトシティということがよく議論されております。この危機的状況を踏まえ、我々の将来の心構えとして、市はどのようなコンパクトシティ構想を考えておられるのか伺います。
○議長(木下敬夫君) 茶谷市長。 〔市長(茶谷義隆君)登壇〕
◎市長(茶谷義隆君) 瀬戸議員のコンパクトシティについて、人口減少や高齢化の影響で市の財政が逼迫するときがくると想定されるというお話でございます。あと、どのようなコンパクトシティを構想を考えているかというような御質問についてでございます。 財政が逼迫するかどうかということですけれども、当市の予算編成に当たっては、その年度の市税や交付税をはじめとする一般財源の収入額を試算し、加えて国庫補助金や市債などの特定財源を確保した上で、新規事業含め必要な事業を計上しております。当市の財政が逼迫することがないように各年度の収入に応じた事業を展開し、身の丈に合った財政運営をしているところでございます。 人口減少や高齢化は全国的にも大きな問題となっており、当市においても現に直面している課題と捉え、引き続き健全財政に努める中で、今後も子育て環境の充実や移住施策などを積極的に取り組んでいきたい、そう考えております。 コンパクトシティにつきましては、私としましては、議員が想定しているコンパクトシティによるまちづくりというのはどういうものかというふうなところも思うんですけれども、各地域でコミュニティーがあり、市民生活、福祉や生活サービス、各種行事などを行っているコミュニティーがあります。その各地域を公共交通や情報ネットワークでつなぐまちづくりを目指していきたい、そう考えております。 以上です。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) 将来の架空な話ですので、いろんな思いがあって、僕は僕なりの、市長は市長なりの思いがあるというか想定しているものが違うと思うんですけれども、僕もこのコンパクトシティ、いろんな先進地のことを調べておるんです。そうすると、今言われたように公共交通機関を中心としてコンパクトなまちづくりから始まって、このインフラの更新費用がどうしても将来の財政を圧迫しますので、入ってくる、収入が少なくなる、支出が大きくなる、これはもう誰が見たってその趨勢というものは、30年後か分かりません、20年後か分かりません、趨勢を私が感じておるんですけれども、そこは認識の違いか分かりませんけれども、それぞれの思いが、想像しているものが架空の世界なので、またこれもしっかり私、勉強しまして、七尾市の将来のためにどうあるべきかというふうなまちづくりに対していろんな提案をして、いろいろ質問をしていきたいと思いますので、またひとつ御指導よろしくお願いいたします。よろしくお願いします。 この質問は終わらせていただきます。
○議長(木下敬夫君) 瀬戸三代君。
◆7番(瀬戸三代君) 6項目について発言・質問を終わらせていただきますが、今後七尾市のためによきことと確信していることを、繰り返し繰り返しでもこつこつと言い続け、市民の皆様の声を聞き、議員活動に励んでいきたいと思います。 年4回しかない議場での発言・質問の機会を与えてくださった市民の皆様に感謝を申し上げ、瀬戸三代、発言・質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
○議長(木下敬夫君) これにて本日の質疑並びに質問を終わります。
△散会
○議長(木下敬夫君) 明日、6日は午前10時より会議を開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 お疲れさまでした。
△散会 午後2時54分...