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平成 8年 9月第 3回定例会−09月24日-01号
平成 8年 9月第 3回定例会−09月24日-目次

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  1. 石川県議会 1996-09-24
    平成 8年 9月第 3回定例会−09月24日-01号


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    平成 8年 9月第 3回定例会−09月24日-01号平成 8年 9月第 3回定例会 平成八年九月二十四日(火曜日) 午前十一時三十六分開会          出席議員(四十七名)            一  番   下   沢   佳   充            二  番   藤   井   義   弘            三  番   杉   本   栄   蔵            四  番   木   本   利   夫            五  番   紐   野   義   昭            六  番   山   田   憲   昭            七  番   山   田   省   悟            八  番   北   村   繁   盛            九  番   石   坂   修   一            十  番   吉   崎   吉   規            十一 番   北   野       進            十二 番   小   倉   宏   眷            十三 番   米   田   義   三            十四 番   石   田   忠   夫            十五 番   吉   田   歳   嗣
               十六 番   向   出       勉            十七 番   石   林   爾   郎            十八 番   菊   知   龍   雄            十九 番   和 田 内   幸   三            二十 番   一   川   保   夫            二十一番   稲   本   孝   志            二十二番   宮   下   登 詩 子            二十三番   八 十 出   泰   成            二十四番   善   田   晋   作            二十五番   上   田   幸   雄            二十六番   稲   村   建   男            二十七番   長       憲   二            二十八番   角       光   雄            二十九番   長   井   賢   誓            三十 番   岡   部   雅   夫            三十一番   矢   田   富   郎            三十二番   宇   野   邦   夫            三十三番   桑   原       豊            三十四番   庄   源       一            三十五番   川   上   賢   二            三十六番   北   村   茂   男            三十七番   大   幸       甚            三十八番   福   村       章            三十九番   中   川   石   雄            四十 番   宮   下   正   一            四十一番   米   沢   外   秋            四十二番   櫻   井   廣   明            四十三番   宮   地   義   雄            四十四番   米   沢   利   久            四十五番   金   原       博            四十六番   池   田       健            四十七番   河   口   健   吾       ────────────── △開会・開議 ○議長(河口健吾君) ただいまより平成八年第三回石川県議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。       ─────・──・───── △会議録署名議員の指名 ○議長(河口健吾君) 日程に入り、会議録署名議員を指名いたします。  本署名議員に角光雄君、北村繁盛君、米沢利久君を指名いたします。       ─────・──・───── △会期の決定 ○議長(河口健吾君) 次に、会期の決定を行います。  お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から十月九日までの十六日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(河口健吾君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、十六日間とすることに決しました。  〔副議長(上田幸雄君)退場〕       ─────・──・───── △副議長辞職許可 ○議長(河口健吾君) 次に、本日、副議長上田幸雄君から副議長の職を辞したい旨、願い出がありましたので、本件を議題といたします。  辞職願を朗読させます。  〔書記朗読〕       ──────────────     辞  職  願  今般、一身上の都合により副議長を辞職したいので、許可されるよう願い出ます      平成八年九月二十四日     石川県議会議長  殿            石川県議会副議長 上田 幸雄       ────────────── ○議長(河口健吾君) お諮りいたします。辞職を許可することに賛成の諸君の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(河口健吾君) 起立多数。よって、辞職を許可することに決しました。  〔上田幸雄君入場〕       ─────・──・───── △前副議長退任あいさつ ○議長(河口健吾君) 前副議長上田幸雄君の退任のあいさつがございます。  〔上田幸雄君登壇、拍手〕 ◆(上田幸雄君) 退任に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。  昨年の五月二日の組織議会に議員各位の御推挙をいただきまして、八十四人目の副議長に就任をさせていただきました。この間、未熟でございましたけれども一生懸命にその職務の遂行に努力を続けてまいりました。大過なくと言いたいところでありますが、私自身は至って至らぬ点が多い私でありますので、時には大過、小過もあったように思います。しかし、その都度議員各位並びに執行部各位の御指導、御鞭撻をいただいたおかげで今日までこの職務を遂行できたものと心から感謝をいたしておるところであります。  今後は、この経験を生かして、さらに県勢発展のために、その県勢の発展が県民の幸せにつながるように努力を傾注していきたい、このように思っているところであります。今後とも格段の御指導、御鞭撻を賜りますようにお願いを申し上げる次第であります。  なお、この際、もう一言だけお礼を申し上げたいと思います。先般、第十六回豊かな海づくり大会、好天にも恵まれたわけでありますが、大変大成功でこの大会を終えることができましたことを心からお喜びを申し上げる次第であります。この大会の成功に向けて、谷本知事を初め関係各位、長年御努力をいただいたわけであります。その御苦労、御努力に対しても心から敬意と感謝を申し上げる次第であります。開催地の地元の一員として、生涯忘れることのできない大きな喜びであり、感激でございました。改めて厚くお礼申し上げる次第であります。  今後とも変わらぬ御指導、御鞭撻をいただきますように、そして大変大きな御支援、御協力を賜りましたことに重ねて厚くお礼を申し上げて、ごあいさつにかえる次第であります。  ありがとうございました。(拍手)       ─────・──・───── △副議長選挙 ○議長(河口健吾君) 以上の結果、副議長が欠員となりましたので、これより直ちに副議長の選挙を行います。  選挙は投票により行います。  議場を閉鎖いたします。  〔議場閉鎖〕 ○議長(河口健吾君) ただいまの出席議員数は四十七人であります。  立会人に小倉宏眷君、長井賢誓君、北野進君を指名いたします。  投票用紙を配付いたします。  念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。  〔投票用紙配付〕 ○議長(河口健吾君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。  〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(河口健吾君) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を点検いたします。  〔投票箱点検〕 ○議長(河口健吾君) 異状なしと認めます。  これより投票に移ります。職員の点呼に応じ、順次投票願います。点呼いたします。  〔書記点呼、投票執行〕       ──────────────  一番下沢議員 二番藤井議員 三番杉本議員 四番木本議員 五番紐野議員 六番山田憲昭議員 七番山田省悟議員 八番北村繁盛議員 九番石坂議員 十番吉崎議員 十一番北野議員 十二番小倉議員 十三番米田議員 十四番石田議員 十五番吉田議員 十六番向出議員 十七番石林議員 十八番菊知議員 十九番和田内議員 二十番一川議員 二十一番稲本議員 二十二番宮下登詩子議員 二十三番八十出議員 二十四番善田議員 二十五番上田議員 二十六番稲村議員 二十七番長議員 二十八番角議員 二十九番長井議員 三十番岡部議員 三十一番矢田議員 三十二番宇野議員 三十三番桑原議員 三十四番庄源議員 三十五番川上議員 三十六番北村茂男議員 三十七番大幸議員 三十八番福村議員 三十九番中川議員 四十番宮下正一議員 四十一番米沢外秋議員 四十二番櫻井議員 四十三番宮地議員 四十四番米沢利久議員 四十五番金原議員 四十六番池田議員 四十七番河口議員       ────────────── ○議長(河口健吾君) 投票漏れはありませんか。  〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(河口健吾君) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  これより開票を行います。立会人の立ち会いを願います。  〔開   票〕
    ○議長(河口健吾君) 選挙の結果を御報告いたします。  投票総数四十七票、うち有効投票四十七票、無効投票ゼロ。有効投票中、    善田 晋作君  二十七票       〔拍   手〕    和田内幸三君   十九票    川上 賢二君    一票   以上のとおりであります。よって、善田晋作君が副議長に当選されました。  議場の閉鎖を解きます。  〔議場開鎖〕 ○議長(河口健吾君) これをもって副議長の選挙を終わります。       ─────・──・───── △新副議長就任あいさつ ○議長(河口健吾君) 善田晋作君の副議長就任のあいさつがございます。  〔副議長(善田晋作君)登壇、拍手〕 ○副議長(善田晋作君) ただいま皆様方の多数の御推挙によりまして副議長に就任させていただきました。まさに身に余る光栄であります。と同時に、心から感謝を申し上げます。  議長のもとに議会の円滑な運営とともに、県勢発展のために誠心誠意努力をいたす覚悟でございます。議員各位におかれましては、そしてまた知事初め執行部の皆さん方にも、従来どおりの御支援、御指導、そしてまた御叱正を賜りますよう心からお願い申し上げまして、就任のあいさつにかえさせていただきます。  ありがとうございました。(拍手)       ─────・──・───── △知事議案説明 ○議長(河口健吾君) 次に、本日、知事から提出のあった議案第一号ないし第十六号、報告第一号及び第二号並びに平成七年度石川県立中央病院事業決算外四事業決算に対する説明を求めます。谷本知事。  〔知事(谷本正憲君)登壇〕 ◎知事(谷本正憲君) 本日、ここに、平成八年第三回県議会定例会が開かれるに当たり、最近の県政の状況と提案いたしました一般会計補正予算及び特別会計補正予算、並びにその他の諸議案につきまして、その大要を御説明申し上げます。  初めに、県民、珠洲市民挙げて準備を進めてまいりました第十六回全国豊かな海づくり大会につきましては、去る九月十六日に天皇・皇后両陛下の御臨席のもと、国内外から多数の参加を得て開催をいたしました。大会では、広く全国に本県水産業をアピールするとともに、資源の保護や海洋環境の保全に対する本県の取り組みについて御理解をいただき、天候にも恵まれ、成功裏に終えることができました。これも県議会初め関係市町村、団体並びに県民各位の御尽力のたまものと心から感謝申し上げるものであります。  併催いたしました海洋牧場国際シンポジウム石川一九九六の成果も踏まえ、今後、つくり育てる漁業の一層の推進に努めるとともに、国際貢献についても積極的に取り組んでまいる所存であります。  さて、今年度当初予算におきましては、最大の緊急課題である景気対策を初め、安全・安心が実感できる県土の構築、地域の個性を伸ばし交流を促進するための諸施策などを柱に据え、できる限り積極的な予算編成を行い、今日まで鋭意その執行に取り組んできたところであります。その効果は徐々にあらわれており、本県経済は全体としては回復基調に移行いたしておりますが、鉱工業生産、消費動向、設備投資等個別の指標を見ますと、足取りは必ずしも順調とは言えず、また業種間、企業間において依然として格差が見られます。  このため、今回の補正予算におきましても、中小企業の経営安定と産業構造の変革への対策を講じるほか、県単独事業についても積極的な対応を行うこととしており、地域経済の本格的な回復を一日も早く実現させたいと考えております。  一方、県民の安全・安心の確保の観点では病原性大腸菌O157による食中毒の全国的な流行、交通死亡事故の多発など、行政として緊急に対策を講じるべき課題が生じているほか、地域防災計画の見直しや県有施設の耐震診断の結果を踏まえ、地震防災対策の新たな展開が必要となっており、これらの対策に早急に取り組むことといたしております。  さらに、現下の厳しい財政状況にかんがみ、将来の財政負担を軽減し、財政基盤の強化を図るため、高金利県債の大幅な繰上償還を実施することといたしました。  今回の九月補正予算は、これらの対策を中心に現段階において必要不可欠な諸施策の展開を図るため編成いたしました。以下、主要施策及び関連施策につきまして、その概要を御説明申し上げます。  第一は、安全・安心が実感できるふるさとづくりであります。  阪神・淡路大震災を教訓として修正された石川県地域防災計画に基づき、各般にわたる防災対策の充実に努めてまいりましたが、昨年から行いました県有施設の耐震診断の結果も踏まえ、新たに三十億円を積み立てて地震災害対策緊急整備基金を創設し、災害対策活動の拠点施設並びに避難・救護活動に供する施設など緊急性の高い施設から計画的に耐震補強に取り組むことといたしました。  また、本年二月に発生した北海道豊浜トンネル岩盤崩落事故を受け、本県においても直ちにトンネル坑口部等の緊急点検を実施してきたところでありますが、この結果に基づき必要な対策工事に着手することといたしております。  消防防災ヘリコプターの取得につきましては、導入検討委員会の御意見を踏まえ、本県に最もふさわしい機種としてアメリカ製のベル四一二EP型機を選定し、先般、仮契約の締結を終えたところであり、本議会において当該財産の取得についてお諮りするものであります。  なお、航空消防防災体制でありますが、活動基地となります小松空港内に格納庫を整備することとしており、所要の経費を計上いたしました。航空隊の編成につきましては、新たに航空消防防災準備室を設置し、市町村から航空隊員として八名の派遣をいただき、来年度早々の運航開始を目指して研修、訓練を行うことといたしております。  今後とも、安心して暮らせる安全な県土づくりを目指し、防災対策の推進に全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。  病原性大腸菌O157による食中毒は、本県を含め全国で数多くの患者が発生し、早急な感染源の究明と的確な感染防止対策が求められております。本県では七月に石川県病原性大腸菌対策会議を設置し、関係機関との連携を図りながら関連部局一丸となり対策を講じているところであります。特に学校給食における衛生管理と食中毒の予防策といたしまして、夏休み期間中にすべての学校給食の実施校等において衛生管理の緊急点検を実施したほか、手引書を作成、配付し、日常の衛生管理の励行を指導するなど、その徹底を図るとともに、国の整備指針に基づき給食等施設、設備の改善整備を行うことといたしております。  今後とも各種相談の受け付け、調理従事者等の検便の実施、菌の検査体制や医療体制の整備など、万全の対策を講じてまいる所存であります。  次に、交通死亡事故防止対策についてであります。  交通事故の発生状況は、全国的には減少傾向であるにもかかわらず、本県では昨年に比べて著しく増加しており、憂慮すべき事態が続いております。こうした厳しい状況を踏まえ、今回の補正では特に高齢者の事故や交差点事故、さらに夜間の事故の防止に重点を置いた交通安全施設の整備を初め、交通安全思想の普及対策として高齢者向けに参加、体験、実践型の交通安全指導を行うとともに、若者に対しましては若年運転者セーフティシンポジウムを実施し、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣づけるための運動を展開することといたしております。  なお、現在、秋の全国交通安全運動期間中であり、市町村、関係機関と連携し、広く県民の交通安全意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。  第二は、地域経済活性化対策であります。  まず、経営安定対策といたしましては、上向きつつある中小企業の設備投資意欲を支援するため、設備貸与制度等にかかる利子補給措置を継続することとしたほか、昨年に引き続き制度融資の既往債務について償還猶予措置を講じることといたしました。さらに、事業拡大等に伴って一時的な資金不足が生じた企業に対する新たな運転資金融資制度を設けることといたしたところであります。  産業高度化の推進につきましては、研究開発事業への支援といたしまして、産学官共同研究の拠点として整備する新分野創造開発支援センター研究機器等の充実を図るとともに、新製品、新技術の研究開発助成のための基金を増額することといたしました。また、ベンチャー企業の経営をサポートする人材情報バンク構築のための経費を計上いたしております。  次に、本県産業の国際化のための海外経済交流の促進についてであります。  さきのヨーロッパ訪問を契機に、イタリア・コモ市の繊維業界との交流、ドイツのデザイン関係者などとの交流が実現する運びとなりました。今後とも双方がそれぞれ成果を得られるような意義のある経済交流の推進に鋭意取り組んでまいる所存であります。  また、経済企画庁との連携により、発展途上国開発担当責任者を本県に招いて経済協力シンポジウムを開催することといたしており、企業の海外進出等について検討する好機にしたいと考えております。  かねてより整備を進めてまいりました山中漆器産業技術センターにつきましては、十二月に完成の見込みであり、所要の開設準備経費を計上いたしました。また、後継者の不足、需要の低迷などに悩む稀少伝統的工芸品産業の今後の振興方策の確立に向け、基礎的な調査を実施することといたしております。  第三は、ともに生きるやさしい福祉社会づくりであります。  本年四月に福祉機器の開発研究に取り組むため、バリアフリー推進工房県リハビリテーションセンター内に設置をしたところでありますが、新たに工房内にバリアフリー機器開発研究調査会を組織し、産学官及び福祉医療関係者の連携強化を図るとともに、福祉先進国であるスウェーデン、デンマークから技術指導のために専門家を招聘することとしており、バリアフリー社会構築のため、工房の活動を一層実効性のあるものにしてまいりたいと考えております。  また、高齢者や身体に障害を持つ方々が安心して利用できるよう、県営住宅や県立学校の改修に着手することとしており、今後、公共施設のバリアフリー化もさらに推進する考えであります。  障害者福祉の充実につきましては、精神障害者社会復帰支援方策として、同じ悩み、体験を持った方が相談に応じるピア・カウンセリングの手法を全国の自治体で初めて導入することとしており、所要の経費を計上いたしました。  高齢者福祉施策といたしましては、本年度開始いたしました巡回介護型のホームヘルプサービス事業の実施地域を拡大することとしたほか、新たに退院直後の高齢者の家庭における不安解消を目的として、ヘルパーの集中的な派遣を試みることとしております。今後は、導入が検討されている介護保険制度を見据えながら、利用者の視点に立った各種サービスの一層の充実に努めてまいりたいと考えております。  また、かねてより設立準備を進めてまいりましたいしかわ子育て支援財団は、十月に設立の運びとなりました。広範かつきめ細かな子育て支援事業を行い、健やかに子供を産み育てる環境づくりを一層推進してまいる所存であります。  なお、県立中央病院における骨髄移植施設の整備がこのほど完了し、十月から診療を開始することといたしております。  第四は、個性と交流を重視した環日本海時代拠点づくりであります。  まず、文化の振興についてであります。  コンサートホール及び邦楽会館の建設につきましては、金沢駅東地区において両施設を併設することとし、洋と和の融合の妙を特色とした石川らしい音楽施設を目指し、鋭意基本構想の策定を進めているところでありますが、今般、基本設計費を計上し、事業の着実な進展を図ることといたしております。  なお、この地区は金沢市が整備する金沢駅東口広場と一体的なエリアであり、地域間交流の拠点として両施設の整備を含めて、国のリーディングプロジェクト事業に指定をされたところであり、手厚い財源措置が受けられる見通しが立ったほか、事業実施に当たっての地元金沢市の協力についても合意が得られたところであります。今後、金沢市と共同で地下空間や新しい交通システムを含めた金沢駅周辺の整備構想を描く中でさらにコンセプトを煮詰め、二十一世紀における本県文化の発信拠点にふさわしい施設の整備を図ってまいる所存であります。  次に、美術工芸品修復保存工房でありますが、明年春の開設に向け整備を行うことといたしました。伝統工芸王国石川を大いにアピールできる事業であり、関係者と協力して個性的で魅力ある文化施設となるよう工夫を凝らしてまいりたいと考えております。  能登島ガラス美術館につきましては、来館者などからの強い要望もあり、企画展の充実を図るため、増築の実施設計に着手することといたしました。  次に、国際交流、国際協力の推進についてでありますが、十一月の開所に向けて準備を進めております石川県国際交流センターにつきましては、広く県民の皆様に国際交流拠点として親しんでいただきたく、国際芸能祭や各種の記念行事を開催することといたしております。また、国際連合大学と連携して国際協力を推進するため、同大学との間に協定を締結した上、十一月中にも石川国際協力センターを開設する予定であります。両センターのオープンを契機として、世界に開かれた地域づくり、世界に貢献する石川県の創造に一層弾みをつけたいと考えております。  高度情報化の推進についてであります。  情報化社会の構築には、県民一人一人の生活レベルにまで情報化を推し進めることが重要であります。このため、住宅供給公社が津幡町で建設中のニュータウン井上の荘を全国で初めてのマルチメディア住宅団地と位置づけ、各戸にマルチメディア機器を配置し、インターネットを活用した住まい、まちづくりのあり方を検討する石川ふぁみねっとプロジェクトを実施することといたしております。  なお、石川らしさの発信や情報通信産業の育成、創造を図るべく開催いたしました日本海マルチメディア祭は、子供からお年寄りまで県内外から多数の来場者を迎え、盛況裏に終えることができました。これを契機に新たなマルチメディア関連産業の育成に努めるとともに、地域の情報通信の格差を是正するため、いしかわマルチメディアスーパーハイウェイ構想や、いしかわサイエンスパークを初めとする県内の情報通信基盤の整備を進めてまいりたいと考えております。  次に、観光立県の推進であります。  八月に千里浜海岸において開催いたしましたソーラーカーラリーイン能登96につきましては、国内外の六十九チームの参加のもと、太陽の光に恵まれた能登の明るいイメージを全国に発信するという所期の目的を達することができ、この種のイベントとして高い評価が得られたものと受けとめております。今後ともこのような特色あるイベントの創出を通じて、本県観光の魅力アップに努めてまいりたいと考えております。  また、今年度後半においては、十月に東京で集中的なキャンペーンを実施するほか、能登きりこ祭りを観光資源として活用した新しい旅行企画の検討を行うなど、本県への観光誘客の促進を図るための取り組みをさらに展開してまいる所存であります。  交通等インフラ整備の促進であります。  能登空港につきましては、運輸省の来年度予算概算要求に実施設計調査費が盛り込まれ、実現に向けての大きな一歩を踏み出したところであります。これまで御支援をいただきました関係各位に厚くお礼を申し上げます。今後は、本年十一月に決定される第七次空港整備五カ年計画への組み入れと、平成九年度政府予算への盛り込みに向け、さらに気持ちを引き締め、これまで以上に関係団体と一体となって国及び航空会社に対し働きかけを行ってまいる所存であります。  地元地権者や地域の皆様方の御理解を得ながら、用地取得等の諸準備を進めるとともに、空港を活用した地域振興策について具体的に検討してまいりたいと考えておりますので、関係各位のより一層の御理解、御支援をお願いいたします。  なお、能越自動車道穴水−輪島三井町間約六キロメートルの新規事業化が建設省の来年度予算概算要求に盛り込まれたところであります。このことは、能登空港建設の大きな支えとなり、また空港へのアクセス強化を図る上でも極めて重要でありますので、今後、空港建設とあわせ、事業採択に向け精力的に取り組んでまいることといたしております。  小松空港につきましては、去る九月一日から岡山便が新たに就航し、鹿児島便が増便されたほか、十一月一日からは新潟便にかわり、より多くの利用が見込まれる出雲便が開設される予定となっており、着実に路線の充実が図られております。  香港との定期便開設につきましては、引き続き新規乗り入れ地点を協議する航空交渉の早期開催について運輸省並びに香港側に要請しているところであります。今後ともこの交渉が早期になされるよう、運輸省、防衛庁の理解と協力を得るべく、さらに努力してまいりたいと考えております。  また、ソウル便の利用促進につきましては、八月に韓国の報道機関や旅行代理店を招聘し、韓国でのPR強化を図るなど、利用促進に努めているところであります。今後とも小松空港の国際化等、空港機能の拡充に努めてまいる所存でありますので、議員各位のさらなる御支援をお願いいたします。  北陸新幹線につきましては、金沢−石動間においてトンネル工事を中心に順調に工事が進められており、本年度からはトンネル以外の区間について本格的な用地取得の業務を進めているところであります。  また、未着工区間の取り扱いにつきましては、本年中に新しい基本スキームが策定されることとなっておりますが、八月の連立与党整備新幹線検討委員会において整備区間、着工優先順位、財源問題などの重要課題について引き続き検討を行い、本年末までに必ずその結論を得ることとされたところであります。今後とも早期全線整備に向け、県議会並びに関係各位の御支援をいただきながら最大限の努力をしてまいる所存であります。  道路網の整備でありますが、国道二百四十九号七尾田鶴浜バイパスや珠洲道路の太田原トンネルが先般完成を見たところであります。このほか、加賀地域におきまして南加賀道路や小松インター八里線など、金沢地域におきましては本年度末の完成を目指す松任宇ノ気線の拡幅を初め、東部環状道路や国道三百四号月浦バイパスなど、能登地域におきましては能越自動車道の田鶴浜道路や珠洲道路、輪島道路、七尾道路、能登有料道路のゆずりレーンなどについて引き続き事業の進捗を図ることといたしております。  なお、川北大橋有料道路の四車線化は順調に工事が進捗しており、当初計画の本年度末の完成を繰り上げ、本年十二月に供用開始できる見込みであります。  地域高規格道路につきましては、金沢外環状道路の海側幹線、山側幹線、月浦白尾インターチェンジ連絡道路の県道七塚宇ノ気線の三区間、約七キロメートルが整備区間に指定されたところであり、早期事業化を強く要望してまいりたいと考えております。  新県庁舎の建設でありますが、先般、基本設計の委託契約を締結したところであります。この設計作業に当たりましては、今後も県議会での御議論や県民の皆様からの御意見等を踏まえながら遺憾なきよう進めてまいる所存であります。なお、中期的な財政の健全性を維持しつつ、将来の建設に備えるため、今回の補正予算において県庁舎整備基金に三十億円を積み増しすることといたしました。  電源立地につきましては、基本的には地域振興に有効な政策の一つであると理解しておりますが、原子力発電所の立地につきましては引き続き住民の合意を最大限に尊重し、慎重に対応してまいりたいと考えております。  港湾の振興についてでありますが、新たに設置する港湾活性化アドバイザーの御意見をいただきながら、貨物需要の開拓を含めたポートセールス等を積極的に展開するとともに、国内外の航路の充実に一層力を注ぐ考えであります。  なお、七尾港のLPガス国家備蓄基地の誘致につきましては、今後とも七尾市と連携を図りながら早期立地決定に向けてさらに努力してまいる所存であります。  第五は、環境と調和のとれた生活空間づくりであります。  まず、環境基本計画でありますが、石川県環境審議会の審議内容を中間的に取りまとめ、現在、石川県環境基本計画の中間報告として公表し、県民各界各層から御意見をいただいているところであります。これらの御意見を踏まえ、本県の特性を生かした独自性のある計画を策定したいと考えております。  環境分野での国際協力の一環として進めてまいりました環境保全技術シンポジウムは、水質保全を主なテーマとして本年十一月に江蘇中日友好会館で開催することとなり、現在具体的な協議を進めているところであります。  また、閉鎖性水域の水質保全対策といたしましては、河北潟の浄化に向け、底泥の量を把握するための調査や底泥を除去した場合に予想される塩水化の予測調査方法の検討を行うことといたしております。  来年四月の容器包装リサイクル法の本格実施を控え、各市町村においては分別収集するごみの種類や収集体制等について検討を進めているところであります。県といたしましては、当面の課題であるペットボトルのリサイクルを円滑に進めるため、分別収集の重要な担い手である県民の意識啓発を図るとともに、ノウハウのある企業や団体との検討会に参加する形でリサイクル工場の立地検討を行うこととしており、環境への負荷の少ないリサイクル型社会の構築に向けて引き続き意を用いてまいる所存であります。  自然環境の保全につきましては、白山を共有の財産とする隣接県との広域的かつ効果的な施策の展開を図る新たな取り組みとして、白山における生態系多様性地域調査を岐阜県と共同で実施することといたしました。  第六は、農林水産業の活力向上と中山間地域対策の推進であります。  本年産の水稲につきましては、年度初めの低温により生育状況が懸念されましたが、農家の適切な栽培管理によりほぼ平年並みの作柄となっております。今回の補正では、現在取り組んでおります石川米品質向上七・八・九運動をさらに推進するため、コメの成分を分析する機器の導入を進めることといたしております。  第五次農業振興ビジョンにつきましては、二十一世紀の農業を見通すとともにやる気のある農業者が意欲を持って取り組める農業を確立するため、新長期構想との整合性を図りつつ、関係団体等の御意見を賜りながら来月には策定したいと考えております。  中山間地域対策といたしましては、積極的な活性化策を総合的、効果的に進めるため、基本方針を策定するとともに、中山間地域が持つ公益的機能を県民にわかりやすく理解していただけるよう、計量化調査に着手することといたしました。  第七は、ゆとり社会の人づくりであります。  金沢二水高等学校につきましては、校舎建てかえのため、金沢城跡の旧金沢大学教養部の仮校舎へ二学期から移転しており、新校舎の完成する平成十年八月末までの二年間の仮校舎使用となります。私も先日仮校舎を視察してまいりましたが、緑も多く良好な教育環境であり、新たな気分で学業に励んでいただきたいと考えております。  高等学校の再編整備につきましては、生徒の減少期における高等学校のあり方について御審議をいただいている高等学校再編整備検討委員会から先日これまでの検討結果を取りまとめた中間報告が公表されたところであり、今後、最終答申に向けて県議会や県民の皆様方の御意見をいただきながら、さらに議論を深めていただくこととしております。  また、深刻化しているいじめ、不登校問題に対応するため、いじめや不登校のない教育・社会環境づくりを進める県民会議を中心に、地区別シンポジウムを開催するなど取り組みを強化しているところであります。このたび新たに九月を推進キャンペーン月間と定め、街頭キャンペーンの実施や県民フォーラムの開催など、県民の機運の醸成に努めているところであり、今後とも学校、家庭、地域社会が一体となって積極的に問題解決に取り組んでまいることといたしております。  金沢市中戸町で整備を進めております埋蔵文化財センターは、平成十年度のオープンを目指しておりますが、広く県民に発掘調査の成果を公開し、郷土の歴史や文化財への理解を深めていただくための展示室を本館内に設けることとし、その実施設計を行うことといたしております。  子供たちに夢を与える施設づくりといたしまして、先般、辰口丘陵公園第二園地において、新いしかわ動物園及びいしかわこども科学館の敷地造成起工式を行ったところでありますが、今回、造成にあわせ設備関係の工事に着手することといたしました。  健民運動の推進についてでありますが、新たな試みとして、だれもが気軽に参加できるニュースポーツなどの紹介や体験を通して、県民の健康体力づくりと地域住民の交流を促進させたいと考えており、所要の経費を計上いたしました。
     金沢城址公園の整備につきましては、現在、兼六園テニスコートとなっております宮守堀を史実に基づき復元することとし、テニスコートを西部緑地公園北塚園地に移転することで関係団体等との大筋の合意が得られましたので、今回、移転準備に取りかかることといたしております。今後とも西暦二〇〇一年の全国都市緑化フェアの開催を念頭に置き、金沢城址公園の整備を鋭意進めてまいる所存であります。  第八は、財政基盤の強化であります。  国、地方を通じ、財政の健全化、構造改革が喫緊の課題となっております。本県の各種財政指標は相対的に良好な状態にありますが、将来の財政負担をできるだけ軽減し、財政の健全性の維持を図る観点から、今回、金融機関の御協力を得て、高金利県債五十二億円余を繰上償還することといたしました。今後とも効率的な財政運営に努めるとともに、地方税財源の充実強化について国に強く求めてまいりたいと考えております。  以上が今回の補正予算の大要でありまして、一般会計補正総額は二百五十八億二千三百万円余、現計予算と合わせて五千八百七十六億三千五百万円余となったものであります。これらの財源といたしましては、地方交付税八十九億円、国庫支出金二十七億五千五百万円余、県債四十六億三千三百万円、繰入金五十二億一千五百万円、諸収入二十七億五千四百万円余などを充てております。また、今回計上いたしました債務負担行為の主なものは、辰口丘陵公園第二園地整備費、新動物園整備費、財務会計オンラインシステム整備費などにかかるものであり、新たに行う債務負担の限度額は四十九億百万円であります。  特別会計につきましては、証紙特別会計において四億五千三百万円余を補正しております。  次に、その他の諸議案のうち主なものについて御説明申し上げます。  議案第三号のほか四件の請負契約の締結は、北陸新幹線金沢駅高架下施設整備工事、ふれあい昆虫館建設工事などにかかる請負契約の締結に関するものであります。  議案第十六号は、平成十一年二月に本県で開催される第三十六回全国中学校スキー大会に向け、尾口村で建設を進めておりますスキージャンプ場の名称等を定めようとするものであります。  さて、地方行政をめぐる最重要課題の一つである地方分権につきましては、年末にも予定されている地方分権推進委員会の指針勧告に向けて大事な時期に差しかかっているものと認識いたしております。地方分権を実現していくためには、国と地方公共団体の間の議論にとどまらず、国民、県民にわかりやすい分権論議を進め、地方分権を真に国民的な要望として盛り上げることが重要であるという観点から、七月には本県など十県が地方分権の意義・役割の研究や全国に向けた情報発信を展開する地方分権で生活を変える自治体連合を発足させたところであり、他県と連携して分権の推進が全国民的なうねりとなっていくよう運動を展開してまいることといたしております。今回の補正予算におきましても、本県独自の事業として女性による地方分権の研究を積極的に支援することといたしました。今後とも市町村や各県と連携して国に対する働きかけや県民にもわかりやすい地方分権の推進に取り組んでまいるとともに、新たな分権型社会の役割を担う地方公共団体にふさわしい行政体制の整備に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  最後に、新長期構想につきましては、先般、県議会懇話会の御了承をいただき、また提言一〇〇人委員会から最終の報告を受け、個性、交流、安心のふるさとづくりを基本目標とする二〇一〇年を目標年次とした世界に開かれた文化のくにづくり構想として策定したところであります。平成六年八月に地域活性化知事懇談会を開催して以来、二年余の長きにわたり御尽力を賜りました関係各位に対し、深く感謝を申し上げる次第であります。また、ファックス提案に貴重な御意見をお寄せくださった皆様、県民意識調査に御協力いただきました県民の皆様にも心からお礼申し上げたいと思います。  二十一世紀を間近に控え、また戦後五十年の節目を終えたこの時期に県民の総意を結集する形で策定いたしました新長期構想は、本県の輝かしい歴史と伝統を踏まえつつ新しい時代に向けて、福祉、産業、学術、文化等、あらゆる分野における県勢のさらなる発展を指向する石川県民の熱い思いを結実させることができたものと認識いたしております。今後、具体的な達成目標や地域別の発展方向をお示ししながら、県民の県政への積極的な参加を得て、県民とともに新しい構想の実現に邁進してまいりたいと考えております。議員各位の一層の御指導と御協力をお願いいたします。  以上をもちまして私の説明を終わりますが、何とぞ慎重御審議の上、適切なる御決議あらんことをお願いいたします。 ○議長(河口健吾君) 説明を終わります。       ─────・──・───── △休会 ○議長(河口健吾君) 次に、休会の件についてお諮りいたします。  議案調査のため明二十五日は休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(河口健吾君) 御異議なしと認めます。よって、以上のとおり休会することに決しました。       ─────・──・───── △閉議 ○議長(河口健吾君) これをもって本日の議事は終了いたしました。  次会は、九月二十六日午前十時より会議を開きます。  これにて散会いたします。   午後零時二十九分散会       ─────・──・─────...