黒部市議会 > 2023-09-14 >
令和 5年第4回定例会(第3号 9月14日)

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  1. 黒部市議会 2023-09-14
    令和 5年第4回定例会(第3号 9月14日)


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    最終取得日: 2024-09-14
    令和 5年第4回定例会(第3号 9月14日)   令和5年第4回黒部市議会9月定例会会議録 令和5年9月14日(木曜日)                 議事日程(第3号)                              令和5年9月14日(木)                               午前10時00分開議 第1 提出諸案件に対する質疑並びに市政一般に対する質問(個人)    議案第54号 令和5年度黒部市一般会計補正予算(第3号)    議案第55号 令和5年度黒部市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)    議案第56号 令和5年度黒部市病院事業会計補正予算(第1号)    議案第57号 黒部市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の制定について    議案第58号 黒部市長及び副市長の給与の特例に関する条例の制定について    議案第59号 黒部市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について    議案第60号 黒部市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例           の一部改正について    議案第61号 黒部市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する           基準を定める条例の一部改正について
       議案第62号 黒部市民会館条例の廃止について    議案第63号 黒部市働く婦人の家条例の廃止について    認定第1号  令和4年度黒部市一般会計歳入歳出決算の認定について    認定第2号  令和4年度黒部市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定に           ついて    認定第3号  令和4年度黒部市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定           について    認定第4号  令和4年度黒部市発電事業特別会計歳入歳出決算の認定について    認定第5号  令和4年度黒部市地域開発事業特別会計歳入歳出決算の認定につい           て    認定第6号  令和4年度黒部市牧場事業特別会計歳入歳出決算の認定について    認定第7号  令和4年度黒部市フィッシャリーナ事業特別会計歳入歳出決算の認           定について    認定第8号  令和4年度黒部市病院事業会計決算の認定について    認定第9号  令和4年度黒部市水道事業会計決算の認定について    認定第10号 令和4年度黒部市簡易水道事業会計決算の認定について    認定第11号 令和4年度黒部市下水道事業会計決算の認定について 第2 議案第54号 令和5年度黒部市一般会計補正予算(第3号)    議案第55号 令和5年度黒部市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)    議案第56号 令和5年度黒部市病院事業会計補正予算(第1号)    議案第57号 黒部市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の制定について    議案第58号 黒部市長及び副市長の給与の特例に関する条例の制定について    議案第59号 黒部市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について    議案第60号 黒部市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例           の一部改正について    議案第61号 黒部市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する           基準を定める条例の一部改正について    議案第62号 黒部市民会館条例の廃止について    議案第63号 黒部市働く婦人の家条例の廃止について                  (委員会付託) 第3 認定第1号  令和4年度黒部市一般会計歳入歳出決算の認定について    認定第2号  令和4年度黒部市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定に           ついて    認定第3号  令和4年度黒部市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定           について    認定第4号  令和4年度黒部市発電事業特別会計歳入歳出決算の認定について    認定第5号  令和4年度黒部市地域開発事業特別会計歳入歳出決算の認定につい           て    認定第6号  令和4年度黒部市牧場事業特別会計歳入歳出決算の認定について    認定第7号  令和4年度黒部市フィッシャリーナ事業特別会計歳入歳出決算の認           定について    認定第8号  令和4年度黒部市病院事業会計決算の認定について    認定第9号  令和4年度黒部市水道事業会計決算の認定について    認定第10号 令和4年度黒部市簡易水道事業会計決算の認定について    認定第11号 令和4年度黒部市下水道事業会計決算の認定について                 ( 委員会付託 ) ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の出席議員   16人     1番 橋 詰 真知子 君         2番 野 村 康 幸 君     3番 松 倉 孝 暁 君         4番 長谷川 恵 二 君     5番 家 敷 誠 貴 君         6番 古 川 和 幸 君     8番 中 野 得 雄 君         9番 大 辻 菊 美 君    10番 柳 田   守 君        11番 柴 沢 太 郎 君    12番 成 川 正 幸 君        13番 高 野 早 苗 君    14番 中 村 裕 一 君        15番 木 島 信 秋 君    16番 辻   泰 久 君        17番 新 村 文 幸 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の欠席議員    なし ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 説明のため出席した者  市長部局   市長                武 隈 義 一 君   副市長               上 坂 展 弘 君   総務管理部長            魚 谷 八寿裕 君   市民福祉部長            島 田 恭 宏 君   産業振興部長            高 野   晋 君   都市創造部長            山 本 浩 司 君   防災危機管理統括監総務課長     林   茂 行 君   市民福祉部次長健康増進課長     福 澤 祐 子 君   産業振興部次長農業水産課長     平 野 孝 英 君   都市創造部次長道路河川課長     小 森 克 之 君   会計管理者             高 本   誠 君   企画情報課長            能 登 隆 浩 君   総務管理部次長地域協働課長     中 湊 栄 治 君   総務管理部理事財政課長       川 添 礼 子 君   総務課主幹行政係長         宮 崎 香 織 君  市民病院   市民病院事務局長          長 田   等 君   市民病院事務局次長総務課長     池 田 秀 之 君  教育委員会   教育長               中   義 文 君   教育部長              藤 田 信 幸 君   教育委員会事務局次長学校教育課長  小 倉 信 宏 君  監査委員               松 野   優 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 職務のため議場に出席した事務局職員   議会事務局長            霜 野 好 真 君   議会事務局次長議事調査課長     佐々木 隆 一 君   議事調査課係長           徳 本 しのぶ 君   主事                南 保 真 也 君 ――――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――                  開     議   午前10時00分 ○副議長(柴沢太郎君) おはようございます。どなた様もご苦労さまでございます。  議長の都合により、副議長が議事を進めさせていただきます。  定足数に達しましたので、会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりでございます。
    ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○副議長(柴沢太郎君) 日程第1、昨日に引き続き、各議員による提出諸案件に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  なお、昨日の本会議におきまして、許可のない発言が多数ございました。発言をなされる際は、誰が見ても分かるような挙手をしていただきまして、しっかり名前を呼ばれて許可を得てから、質疑並びに答弁を行いますようお願い申し上げます。  それでは、8番、中野得雄君。              〔8番 中野得雄君質問席へ移動〕 ○8番(中野得雄君) どちら様もご苦労さまです。トップバッターということで、少々緊張しておりますけども、よろしくお願いいたします。  議会も2日目となりますと初日とかぶった質問もありますので、当局におかれましては、もう遠慮せずに割愛してもらって結構なんで、議事の進行を優先してください。  それでは、通告に従いまして質問させていただきます。まず初めに、防災についてであります。  今年はご存じのとおり記録的な猛暑に見舞われたかと思いますと、線状降水帯が発生して、豪雨により県内でも激甚災害に指定されるほどの被害が発生しております。当市においても、先週5日から6日にかけての大雨により、一部中山間地域でのり面の崩壊や、農業用水の溢水などの報告を受け、黒部市の担当職員の方と現場を見に行ったという経緯がございます。地球温暖化等による異常気象によるものと思われますが、今後も想定を超えた事態が発生し、いつ、どこで発生しても不思議ではない状態かなと思っております。そのような中、今年も当市では8月20日に、令和5年度黒部市総合防災訓練が旧宇奈月中学校跡地で行われ、猛暑の中でありましたけども、新川消防署隊員の方においては、きびきびとした動きで、まさに実践さながらの訓練が行われておりました。模擬訓練については、本当に頼もしく思えたところであります。この防災訓練の会場について、黒部市内は大体一巡したと伺っております。これらを踏まえて、質問3点を行いたいと思います。  まず、最初の質問であります。この質問なんですけども、これについては以前よりほかの議員の方が何回も質問されておりますが、今回、私も参加しておりまして、改めてそうだなと思った点がありましたので、あえて質問させていただきます。  最初に1番として、防災訓練においては、全ての市民を対象として行うことが重要であると考えておる中、大人から子供、老若男女、また家族の一員でもあるペットなどの参加も交えて訓練を行うべきではないかと考えますが、これについてお伺いいたします。              〔8番 中野得雄君質問席に着席〕            〔防災危機管理統括監 林 茂行君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 林防災危機管理統括監。            〔防災危機管理統括監 林 茂行君起立〕 ○防災危機管理統括監(林 茂行君) お答えいたします。  市の総合防災訓練の参加対象者については、発災時には誰もが被災者となる可能性があることから、老若男女を問わず多くの方が参加し、避難行動や避難所の運営を経験することは、地域を知り、地域の絆を深める意味からも重要であると考えております。今後の開催においては、このような考え方を開催地区の自治振興会や自主防災会の方々と共有し、訓練のメニューや内容も様々な年齢の方々がより参加しやすい実践的な訓練となるよう工夫してまいります。また、ペット同行避難訓練については、緊急避難時はペットの避難行動も重要である一方、指定避難所ではペットも家族の一員との考え方もあれば、周囲には動物との生活を好まれない方も想定される中での共同生活となりますので、実践的な訓練を実施するためには、どのように行うべきか慎重な検討が必要と考えております。市総合防災訓練については、より多くの様々な年齢の方々に参加いただけるよう、今後も実施内容を適宜見直しながら実施してまいります。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) はい、前向きな答弁ありがとうございました。ペットですよね、やっぱり問題は。ここでどうのこうのと考えるよりも、まずペットを連れて参加していただいて、そこで改めて問題点を見つけるというのも手だと思います。相手が動物なので、こちらが想定しているような行動を行ってくれるという保証はないものですから、ペットの参加というのもぜひ検討に入れていただいて、うちなんか私よりもペットのほうが優遇されてますから、ペットが大事という方もたくさんおられますので、ぜひこのペットの参加も検討に入れていただきたいと思います。  それでは、次の質問に入ります。さきにも申しましたけども、これで黒部市を大体一巡したというわけでありますけども、この訓練場所については、設営また準備、また実践的な訓練を想定するために機材を用意したりしなくてはなりません。そのために場所を固定してはどうかなと常々思っておりました。場所を固定すれば、こういう準備も事前にできますし、永遠的に設置というわけにはいきませんけども、片づけんでもそのままにしとけばいいと。また、消防入っておられる方なら、いつも毎年やっておられる県の代表を目指して練習しておられる消防の操法大会の練習場などにも活用の場所として利用していただけるのではないかと思い、次の質問をいたします。  2番目として、既設施設の跡地を活用することにより、今回のように旧宇奈月中学校の跡地利用であそこで行ったということです。防災拠点の位置づけとなる、仮称なんですけども、名前はどうでもいいんですけど、黒部市防災センター的な施設を整備して、現在、輪番としている防災訓練のこの場所を、このような施設で固定化してはいかがかという質問なんですけども、これについてお尋ねいたします。            〔防災危機管理統括監 林 茂行君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 林防災危機管理統括監。            〔防災危機管理統括監 林 茂行君起立〕 ○防災危機管理統括監(林 茂行君) お答えいたします。  現在の、市総合防災訓練は、市民の皆様にお住まいの地域から、実際の指定緊急避難場所に避難する住民避難訓練等の内容で、各地区の協力を得ながら順番に実施しております。防災訓練については、何を訓練するかが課題となりますが、今の訓練で十分かどうかは別としましても、避難をして自分の命を守る訓練が一番重要であると考えています。また、発災時には地区内の避難場所に避難する機会が多いと考えております。そのため、地元で行う訓練に意味があると考えており、地区輪番の是非は別としましても、今後もまずは各地区の実際の避難場所を会場として、避難を中心に訓練を実施していきたいと考えております。  市の防災センター的なものの整備につきましては、防災支援の拠点や装備品を集約する機能、より専門的な避難所運営の訓練場所等としまして有用であるとは考えられますが、今後、必要性や有効性について慎重に検討していくべきものと考えております。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) やらないということですね、はい、分かりました。  次の質問に入ります。当市においては、平成22年に設置されております、今、答弁いただいた林統括監なんですけども、防災危機管理統括監防災危機管理班が総務課所管で設置されております。林統括監については、以前の人事異動の前は総務課、教育委員会、その前は生涯学習課だとお聞きしております。また、林さんの右腕の係長は、スポーツ健康課だったかなと思っておりますが、この市の職員であれば、このような人事異動は、もう当然当たり前のことであります。現在、防災担当課は、林統括監を含め4名でおられるかなと思っているところでありますが、この4名の職員の方は、以前は今言いましたように当然違う課で業務をされており、今後もほかの部署への人事異動が必ず待っているものであります。  何を言いたいかと申しますと、防災、災害というのはもう言うまでもなしに、市民の命に直結するものであります。今言ったように担当職員が人事異動でも、これは活性化のために仕方がないんですけど、人事異動で代わるというのはいかがなものかなというふうに思うところであります。これについては何回も言いますけども、市の職員であれば宿命といいますか、仕方がないことなんですが、このような異常気象、また10年前だったら考えられんような雨の量とかを考えますと、今後この異常気象による災害、また地震、大雨等が必ず近いうちに起こる事案と想定できるものであります。できることならば、専門的な知識を有している職員を異動なしに配置して、常に備えていていただきたいのが本心であります。そのためには何がいいかなと、ちょっと考えたんでありますけれども、職員の方は必ず代わります、これはもう仕方がありません。全部、全員4名がそのままずっといろとは言いませんが、例えば、災害現場とか緊急の現場を、防災知識を有している消防職員のOBとか、また今、危機管理統括監おられるとこで災害の対応をやってきたOBの方、せめて1名程度の専門職といいますかの方を再任用して、もう固定化を図ってはどうかなということであります。  そしてもう一つが、さきに言いましたけども、この部署交代が起こるわけですので、いつ誰が赴任しても、着任しても、迅速に対応できる防災教育を受けた防災のスペシャリストを全職員にできれば受講していただければ、すんなりと防災危機、この林さんのおられる担当課にすんなりと即戦力となって業務ができるのではないかと思い、次の質問を行います。  3番目として、防災・災害対応を強化するために当市に専門的な知見を有した防災、土木、河川、消防等の知識を有した多様な人材を配置してはいかがかというものです。例えば、災害防災課などのような課を設置してはいかがかというものであります。名前はどうでもいいんですけども、危機管理施設のとこにそのまま入れてもいいんですけども、例えばの話です。また、職員の防災意識を図る目的として、この防災のスペシャリストの教育を全職員に行うような、こういう計画を立ててはいかがか伺います。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 武隈市長。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) ちょっと質問とずれるところもあるかもしれませんが、最初に、今の本市の体制について説明させていただきます。  本市においては、防災危機管理に対する担当部署等の体制整備として、議員からもお話ありましたが、平成22年度に防災危機管理統括監を配置し、その下で防災危機管理班を設置しました。班の実務は、総務課の職員が担当しますが、防災とか災害対応というのは、1つの部署で対応できるものではなくて、全部局が対応に当たる必要もありますことから、組織横断的な対応が必要であることから、各部局には防災危機管理担当課長を兼務として1名ずつ配置しております。その後も災害時等における指揮命令系統を整理し、機動性を高めるための見直し等を図っております。また、新川地域消防組合発足後は、消防長、黒部消防署長、宇奈月消防署長、両署の課長職に対し併任辞令を発令するとともに、黒部消防署長を防災危機管理班、消防担当に引き続き任命し、消防との連携体制を構築しております。  防災等に関する業務は災害発生時における情報収集や復旧作業、災害に備えた対応としての各種研修や総合防災訓練等の施設管理から、住民の福祉までを含む幅広い内容であり、また通常の業務とも関連が深い部分があることから、各部局の関係者と横断的に組織する現在の班体制としております。  ちょっと議員の質問とずれるかもしれませんが、また再質問していただければと思います。それで、現在、実務を担っている総務課の職員を災害防災課として、例えば分離させることについてなんですけれども、担当職員には災害のときにはいろいろな部署、全庁的に対応が必要と考えられる、そういう連携が求められる中、比較的当市においては災害が、これから多くなると思いますが、現状少ない現状において、防災専門家として独立させた場合には、日頃の他課との接点というのが、総務課に配置しているよりも小さくなると考えられまして、そうした場合に、災害があったときに、日頃あんまり接点がないときに災害が起きたとき、いざというときに連携が困難となるおそれがあるのではないかと考えてます。そのため、総務課に今のところは配置して、防災以外の業務でも、ほかの部局と人間関係築いて、いざというときにさっと動けるように、庁内各課と緊密な関係を築いていたほうが、いざというときの緊急事態にも機能する、連携がうまくいくのではないかということで、防災専門家の新設よりは、現行の体制がいいのではないかなというふうに考えております。  それから、続きまして防災スペシャリストの育成については、今、全職員を訓練という意味では、スペシャリストかどうかは別としても、全職員、防災の知識を植えつけていくような取組は必要かと思います。  それから、組織としてということなんですが、今、議員からは紙で頂いているものとちょっと我々の理解は違ってたんですけど、全職員をスペシャリストとするというか、常に4人とか4人が、ずっとその防災課にいるということであれば、さっきのほかの部署との連携とか問題もあるので、どうかなと思いますし、一方で、短い期間であんまり専門性も身につけなく、どんどこどんどこ人事異動があるというと、本当にいざというときに困ると思ってます。ですので、極めて短い期間での異動は避けるべきかとは思いますけども、防災部署を一定程度経験した職員が、いろいろな部署に散らばって配置しているということは、防災の担当部署だけでなくて全庁的な観点から考えると、いろいろ理解がある人が各部署にいると、いざというときに連携体制がとりやすいかなというふうに考えております。  ただ、防災に詳しい人を1人か2人、そうやって専門的に配置してはどうかというところについては、全ての人がそうじゃなくて、一部の人であれば、それは検討する余地というか、検討していきたいなというふうに今、話を聞いてて思っておりました。専門性の確保と特定の職員に依存しない、全庁的な防災力の向上という観点から、いただいたご提言については検討課題とさせていただきたいと思います。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) どうもありがとうございました。ちょっと、何というか、私の通告の仕方もちょっとまずかったので、何か話がちょっと食い違うところがありますけども、要は防災のスペシャリストの、市長に言うのもちょっとおこがましいんで、釈迦に説法になるんですけども、要は4人全部スペシャリストにする必要はないんで、林さん、ちょっと難しい顔してさっきから聞いておられるけど、別に全部代えるなということは言っていないので、それは優秀な人はどんどんほかの部署に行ってやってもらわなんけど、例えばですよ、消防署長が定年になられたときに、例えば2年か3年残って指導してもらえないかとか、そういう人が1名、せめて1名そういうとこに配属して、そういう助言なりやれば、もっとスムーズに対応できるんじゃないかなと思いまして、ちょっと質問したところなんですけども、これについてはいかがでしょうか。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 武隈市長。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) その1名とかということについては、少し現実的に考えていきたいと思います。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) よろしくお願いいたします。それでは、次の項目に移ります。  地域おこし協力隊です。これも何人もの方が質問されていますので、よろしくお願いいたします。ご存じのとおり、この地域おこし協力隊は都市地域から過疎地区に移住し、文字どおり地域のPRや住民支援などを行いながら、その地域への定着、定住を図るものであります。当市では、現在1名の隊員の方が活動されております。全国では、令和4年の数字ではありますけども、6,447名の方が全国で活動されております。最終的に国としては1万人を目標とするという計画を立てており、その任期はおおむね1年から3年となっております。黒部市では、目的の大前提である地域への定住、定着というところを見ますと、任期を終えられた4名の隊員の方は全て黒部市に定住されており、大変うれしく思っているところであります。しかし、さきに申し上げたとおり、8月31日をもって1名任期を終えられたので、現在1名となっている状況であります。これについては、やはりいかがかなと思うところがあるわけでございます。やはり、同僚がいて、同じ考えの若者がいて、そこで活動でき、意見を交換したりしていくのがよいことだと感じております。また、今後さらに業務の引継ぎとなると、今現在残っている1名の方で複数名の方に対応しなければならなくなりますので、本来の業務よりもそのことに対する負担が増えてくるのではないかという懸念があります。したがって、今後は早期の新規隊員募集を行うことが大切ではないかと思っております。これを踏まえ、地域おこし協力隊について以下の質問を総務部長にお伺いいたします。  1番目に、2名おられた隊員のうち、8月31日付で隊員が任期を終えられました。6代目となる隊員を募ることとなりますが、早期の募集と黒部市の啓蒙活動や多くの情報発信を行っていくため、思い切ったこの人数の募集を計画してはいかがかと思います。これらを踏まえ、総務管理部長にお伺いいたします。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 魚谷総務管理部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕 ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。  今ほど2名のうち1名が辞められたということをご説明いただいておりますが、まず募集する人数について、これまでの考え方を少しお話しさせていただきたいと思います。これまでは隊員の任期が3年であることから、任期の異なる隊員を3名採用することで、隊員3名体制を維持していくということを目標にしておりました。その上でこのような、今この状況になっておるわけでありますが、今後につきましては、市として外部人材を活用して推し進めたい事業や必要とする業務などを精査しながら、地域おこし協力隊の任務をフリーミッションからプロジェクト型への変更を実施していく中で、まずはこれまで計画している隊員2名の確保、定着を図りまして、その後に必要に応じた人数を増やしていきたいというふうに考えております。また、全国的には黒部のまちづくりに共感していただける方はたくさんいると考えておりまして、隊員一人一人が最大限のパフォーマンスを発揮していただき、地域で活躍していただきたいというふうに考えております。  以上です。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) ありがとうございます。  次に入ります。今の質問にも重複するところもあるかなと思いますけども、この4名ですが、この地域おこし協力隊が総務省の指針で実施されて、今年で15年となるわけなんですけども、当市でこの15年間あって、見えてきた課題とか今後の方針について、総務部長にお伺いいたします。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 魚谷総務管理部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕 ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。  これまで本市におきまして、現役を含め5名の方が地域おこし協力隊として任命されておりまして、任期中の活躍はもとより、退任後も全隊員が本市に定住し、地域活性化の大きな力となっていただいております。なお、全国的に見ますと、任期途中でお辞めになるケース、あるいは退任後に定住されないケースも散見されるところでございます。また、課題といたしましては、令和4年度には、全国で約1,100の市町村で、議員もおっしゃられたように約6,400名の隊員がおりますが、地域おこし協力隊のまさに取り合いの様相となっているところが挙げられます。  総務省は、令和8年度までに現役隊員数を1万人とする目標を掲げて、受入自治体、また隊員双方へのサポートを拡充し、点と線から面的な広がりにつながるよう、募集数の増加、またPR活動による応募者の裾野の拡大を図っております。本市におきましても、募集受入時には隊員の業務の明確化によるミスマッチの防止、任期中のきめ細やかなサポート体制の確立、また任期終了後には隊員が定住に向けて早期から起業等の準備に着手できるようにすることなど、トータルでのサポートの体制を整えてまいりたいと、このように考えております。  なお、昨日の成川議員のご質問、答弁でもお答えしておりますが、現在、地域おこし協力隊の業務につきましては、本市独自のプロジェクト型とすることを検討しております。具体的には、地域コーディネーター業務や移住定住促進業務など、あらかじめ活動する業務をミッションとして明確にして、地域おこしの活動をスムーズに行っていただくとともに、併せて地域活動につきましても、活動当初から地域とのつながりを持ちやすいように、例えば市内三、四地区を担当エリアに設定する形といたします。決してこれはその地域しか行けないということではなく、あらかじめ設定したほうが、地域との接点を持ちやすいのではないかとの考えからでございます。このように、業務と担当エリアを掛け合わせることで、相乗効果を生み出してまいりたいと考えております。  以上です。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) はい、ありがとうございます。今、部長が言われたふうに、黒部では5人、任期を終えられておりますが、5人とも黒部市に移住されていると。よっぽど黒部の職員の方が手厚い体制で指導なされて、黒部っていいとこだなということで、多分、残っておられることだと思います。今後も今までのような対応で、聞いたら黒部は結構いいんですよね、この地域おこし協力隊の皆さんに対する対応が、ほかの市町村よりは。これ、富山県でもトップレベルの、今ちょっと時間がないので中身のほうは紹介できませんけども、本当に黒部市は手厚い体制でやっているので、これは本当に自慢できるものと思いますので、ぜひまたよろしくお願いします。  3番目として、市長にお伺いするものでありますけども、初代隊員より継承されているこの事業の中で、今回、武隈市政となって初めての募集となるわけなんですけども、市長としての思いは、一体どういう思いがあるのかをお聞かせ願いたいと思います。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 武隈市長。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 私が考える地域おこし協力隊の思いを述べさせていただきます。総務省によれば、地域おこし協力隊は都市地域から住民票を異動し、地域ブランドや地場産業の開発、販売、PR等の地域おこし支援や、住民支援などの地域協力活動を行いながら、その地域への定住定着を図る取組であります。加えて、私自身もこれまでの仕事の関係とかもありまして、多くの地域おこし協力隊の取組を見て、お話を聞いてきた中では、協力隊、地域、そして市の3者それぞれがメリットを享受できる三方よしが成功の鍵だと考えております。地域おこし協力隊は、自身の才能、能力を生かした活動で自己肯定感を高め、地域は外部からの刺激をもらって主体性ややる気を高め、市は行政ではできなかった柔軟な地域活性化策に取り組むことで、さらなる関係人口を引きつけることが可能となると考えております。  本市におきましては、これまでの隊員自らが活動内容を見いだすフリーミッション型では、隊員自身の才能、能力を生かした活動に入るまで少しひょっとして時間がかかるのではないかなということもありまして、先ほど来の部長からの説明がありましたように、プロジェクト型として今後募集をやっていきたいなというふうに考えております。黒部市のまちづくりのビジョンに共感し、熱意と行動力がある隊員の受入れを検討していきたいというふうに考えております。  また、将来の理想的な姿でいいますと、この地域おこし協力隊と市や地域の間に入って、いろいろ相談に乗るとか支援を行う中間支援の組織があるとよいのではないかというふうなことも考えております。そうした中間支援の組織が入って、協力隊の方々をサポートする、それから地域との間に入る、そうした体制がとれれば、さらに地域のより活発な活動になるのではないかということで、市内各地で地域活性化が図れることを期待しております。  以上です。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) はい、ありがとうございます。この地域おこし協力隊とかこういう人を呼び込むというのは、市長の代名詞にもなっていますので、ぜひ今後、部長からもありましたけども、切れ目のない方法でしっかりと行っていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に入ります。地域連携による除雪についてであります。  9月に入っても蒸し暑い日々が続いています。今日も30度を超えておりますけども、質問ぐらいはちょっと涼しくなっていただきたくて、雪の話をさせていただきます。一部報道によりますと、大雪の目安になるのがラニーニャ現象ですが、今年はこの気象情報が確認されておらず、エルニーニョ現象が続く可能性が高いと言われております。つまり、暖冬という予想でありますが、雪に関しては必ず降るものだというふうに私たちは思っております。もうあと3か月もすれば雪が降ってくるわけでありまして、当然、除雪を行うということになります。黒部市ではこの後、黒部市道路除雪計画を協議されると思いますが、この中身、大局については12月の定例会なり全協でまた質問させていただくことにして、ここでまず3つ質問させていただきたいと思います。  まず、以前よりこれ何回も私も質問してるんですけども、何か協議いたします、鋭意検討しますの返答をいただいて、あれからちょっと後、どうなったのかちょっと分からないのでここでお聞きしますけども、思いやり除雪についての答弁をもらってるんですけども、その後の地域民生委員、自治振興会との協議の成果についてお伺いいたします。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
    ○副議長(柴沢太郎君) 山本都市創造部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。  一部の自治振興会において、高齢者住宅等への除雪の取組や、その準備を進めていると伺っており、今年度も黒部市道路除雪会議で、各自治振興会に対し、大雪時における自治振興会を軸とした各町内会単位での、より積極的な除雪の協力をお願いしてまいりたいと考えております。引き続き思いやりの除雪体制につきましては、高齢化が進む積雪寒冷地の住民福祉の在り方など、幅広い観点から市民福祉部など関係部局と協議し、研究してまいります。  以上です。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) はい、ありがとうございます。  2番目として、ボランティアで行っているこの事業、幾らかサポートできないかなというものであります。お金でやればいいっていうものではないんですけども、モデル地区のようなものを検討して、この料金、出たら気持ちでもなんですけども、料金これだけ出すよというふうな、そういうのを全部やれとは言いませんけども、今、部長言われたように地区でモデル的なそういうとこを見て、そういうことができないのかをちょっとお伺いいたします。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) お答えします。  降雪時においては、道路除雪後に住宅前に雪の塊が残ることがよくあります。この雪の処理については、通常、住民の皆様にご協力をお願いしておりますが、独り暮らしの方や高齢者世帯などは対応が難しい場合があると認識しております。道路除雪の一環として対応することは難しいと考えておりますが、地域によっては、地域住民が協力し合っている事例もあり、こうしたことが他の地域にも広がるよう、黒部市道路除雪会議を通し、協力をお願いしてまいります。  また、現在の支援制度として、市民福祉部において、自宅周辺の除雪や屋根雪下ろしでお困りの高齢者や障害者がお住まいの世帯に対して、除雪費用の一部を助成する制度もあり、制度の利用促進を図るため、引き続き市ホームページや市公式LINE、市報などを通じて周知を図ってまいります。  以上です。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) はい、ぜひお願いします。高齢者の方が雪の大谷のようにされて、うちの前に置かれたら、これ春まで出られないじゃないかとなってしまいます。ぜひ、そういう手厚い方法で、少しでも問題を解決していただきたいと思います。  次に入ります。先ほども申しましたが、大変な猛暑であります。今年は空調のない公共施設は、もう蒸し風呂状態です。できたFUROBAKKAに行かんでも、体育館へ行けば、サウナ状態であります。市民の方からちょっと相談を受けて聞いたんですけど、黒部市で管理している練成館ありますよね。練成館でコンセントに扇風機やらいろいろつけたらブレーカーが落ちてきたと。電気屋さんが行って修理したという経緯があります。練成館についてはクーラーつけてくれという意見は結構聞いておるんですけども、試算したら2,000万円から3,000万円かかるというようなのも伺っております。3,000万円かかってもやればいいんですけども、全部の体育館につけるということはもう大変なことになりますので、新潟県でよくやっている雪の熱を利用するという、このやり方ですよね。これもいきなり何十億円もかけてそういうものをやれというのではなく、今後の実用化に向けた可能性を検証するためにモデル的な地区を設定して、必要なコストを調べる目的で実施してはいかがかなと思いますけども、これについてお伺いいたします。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。  昭和60年に富山県総合雪対策条例が制定され、県を含む各研究機関などにより、克雪、利雪、親雪の取組について様々な調査研究が行われてきました。雪を貯蔵し利用する雪室についても研究されておりますが、富山県内において広く実用化されている状況にはないと考えております。県外においては、環境意識の高まりなども背景に、未利用エネルギーを活用する観点などから、試験的・実験的に実施されている例も見受けられますので、まずはこうした事例を収集し、よく調査してまいりたいと考えております。  以上です。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) 大がかりなことをせんでもいいので、雪ためて、保護シートみたいなのをかぶせて、いつまでもつかぐらいの程度でもいいんですよ。まずそれもやらんということですか。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) そのような雪の利用の実証実験ということで、富山県が昭和61年に、雪の利用の調査研究として、雪を地下タンクに蓄え、夏場における冷房などに活用できる蓄熱システムの開発を目指した実証実験を行っておりまして、まずはその実験の結果や検証結果を収集して、よく勉強してみたいと考えています。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) 分かりました。  次の質問に入ります。時間がないので、これゆっくりまた12月に、山本さん、またよろしくお願いします。  中山間地区では、野生動物が生息する山間部と、人間生活が営まれる境に接しているために、様々な鳥獣被害に悩まされております。地域住民や猟友会の方々、また市も連携して対応を講じているところでありますが、特に農作物に甚大な被害を与えるイノシシの捕獲数が最も多く、被害軽減と捕獲意欲を高めるため、この肉を利用するということで、平成30年に黒部と魚津で獣害対策関係者により、新川地区獣肉生産組合が設置されました。今回、9月補正にも獣肉加工施設のこの問題で補正予算が計上されていますが、この施設について3点お伺いします。  初めに、当市において捕獲したイノシシの有効利用については、鳥獣対策の延長線上にあると理解しております。新川地区獣肉生産組合を支援してきましたが、改めて組織設立の経緯について伺います。              〔産業振興部長 高野 晋君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 高野産業振興部長。              〔産業振興部長 高野 晋君起立〕 ○産業振興部長(高野 晋君) はい、お答えいたします。  イノシシによる農作物被害は、平成20年代後半にかけ年々増加し、その対策としてイノシシの捕獲促進が図られ、捕獲頭数も増加していきましたが、その一方で、その捕獲したイノシシを捕獲者が自ら地表に影響がない深さに埋設するか、焼却施設まで運搬し処分費を支払い焼却処分する必要があり、その処理数の増加が捕獲者にとって大きな負担となっておりました。このような中、鳥獣対策の一環として、イノシシのジビエとしての有効活用がクローズアップされ、国や県においても獣肉加工施設整備のための補助制度の充実が図られたところであります。  市内においても農作物被害防止を目的としたイノシシ捕獲を促進するため、イノシシを解体する専用施設を整備する必要があり、また当時、未利用施設となっていた市有施設の再利用を結びつけ、施設整備をすることとなったところであります。さらに、捕獲頭数が増えていくイノシシの処分について、捕獲者の負担を軽減するため、獣肉加工施設でのイノシシの解体や処分を担う組織として組合を設立する契機となったところであります。  新川地区獣肉生産組合の設立に当たりましては、安定的な経営のため、より多くの獣肉を取り扱えるよう、魚津市にも賛同いただき、両市の連携事業と位置づけ、以来、新川地区で捕獲されたイノシシを加工・販売、埋設業務を担っていただいております。  以上です。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) はい、ありがとうございます。このことについては、今答弁いただきましたけども、さきの私の一般質問でも行ったところであります。それで、2番目として、この新川地区獣肉生産組合が令和元年から設立して5年目をもう迎えるわけなんですけども、問題なのはこの組合の経営状況なのでありますけども、さっきも言いましたけども、補正予算が上がっておりました。この経営状態についてお伺いいたします。              〔産業振興部長 高野 晋君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 高野部長。              〔産業振興部長 高野 晋君起立〕 ○産業振興部長(高野 晋君) はい、お答えいたします。  施設が本格稼働した令和元年度は、200頭余りを加工販売し、採算ベースを確保いたしました。しかし、翌年の令和2年度は豚熱の発生に伴い、イノシシの食肉加工が1年間禁止される事態になり、加えて新型コロナの影響により、飲食店からの需要が激減するなど、この間、前年収入や黒部・魚津両市の支援により窮状をしのぐこととなったところであります。  令和3年度から国の規制緩和により業務を再開しましたが、本格稼働した令和元年と比べ、イノシシの捕獲頭数が減少しており、これに伴い搬入されるイノシシも減少しております。搬入実績につきましては、令和3年度が15頭、令和4年度は30頭と少なく、令和5年度においても搬入量が極めて少ない状況であり、経営的に厳しい状況が続いております。  以上です。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) そのとおりなんですよね。この施設の設立の目的、大前提は、有害鳥獣被害の軽減であります。想定外だったのは、今言われた、部長言われた豚熱や新型コロナウイルス感染症の影響で、予想していたよりも消費がなかったとか、豚熱のために出荷できなかったとかと、想定外の不運が続いてきたわけなのであります。そこであります。本来ならば、もっと全面的に稼働すべき施設ではありますけども、こういうことでできなかったと。これに対して、3番目として、鳥獣被害軽減に向け、行政が必要な支援を継続して、今後についても持続可能な経営を維持すべきと考えますが、これについて市のほうではどのように考えておられるのかお伺いいたします。              〔産業振興部長 高野 晋君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 高野部長。              〔産業振興部長 高野 晋君起立〕 ○産業振興部長(高野 晋君) はい、お答えいたします。  新川地区獣肉生産組合の存続が、鳥獣による農作物被害防止対策を進めていく上で有効であるとの共通認識の下、組合設立時から魚津市との連携を維持しております。今回の9月補正予算として、新川地区獣肉加工施設を維持する上での電気代や、イノシシ等の引取り、解体作業に係る人件費など、必要最低限の経費として提案させていただいております。市としても、鳥獣対策の視点から支援をすることとし、おおむね3年以内をめどに新川地区獣肉生産組合の自立を目指し、現在、魚津市も交えて獣肉生産組合と協議を進めているところでございます。協議に当たりましては、獣肉生産組合が主体性を持って、持続可能な経営策について考えていただくことがまずは肝要であり、市としましては引き続き伴走支援をしてまいりたいと考えております。                〔8番 中野得雄君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。                〔8番 中野得雄君起立〕 ○8番(中野得雄君) はい、力強いお言葉、どうもありがとうございます。さきにも申しましたが、生産者、また近隣住民にとって、有害鳥獣の問題は生活に影響を及ぼす大問題であります。当時この施設ができたときに住民の皆さんは、これでイノシシの捕獲に弾みがつくと、これはいいことだと思って大喜びしてたんですけれども、現在、今、部長も言われました、豚熱の発生、新型コロナウイルス感染症の発生などにより消費が衰退したりして、計画していた量がほとんどできておりません。  あと、永遠に10年も20年も黒部市と魚津市でバックアップしていけというのは言ってません。こういう状況が続いたから、できなかったという状況があります。宇奈月のスキー場でも暖冬で3年をめどにというのがありました、結局暖冬だったので時期を逃しております。昨日、長谷川議員から質問のあった麦酒館もそうです。コロナウイルスで人が出なかったので、また様子を見るというのもあります。ぜひ、この施設も3年間しっかりと魚津市、黒部市両市が一緒になって伴走していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたしますということで、私の質問を終えさせていただきます。どうもありがとうございました。              〔8番 中野得雄君自席に着席〕 ○副議長(柴沢太郎君) 次に、15番、木島信秋君。             〔15番 木島信秋君質問席へ移動〕 ○15番(木島信秋君) おはようございます。暑い中、ご苦労さまでございます。  昨年11月からワールドカップサッカー、そしてWBC、野球、先般行われた陸上、バスケット、そして今行われているラグビー、ワールドカップフランス大会、そしてバレーボール、どの競技を見ても我をテレビにくぎづけにして、感動、勇気、興奮、時には涙まで出てきます。すばらしい活躍だと私は思っております。また大相撲の朝乃山、2連勝して2連敗したわけですけども、ぜひ富山の代表として、八村 塁君もいますけども、頑張ってほしいなというふうに思います。そして、改めてスポーツはいいよなと思います。スポーツ選手のように、もう燃える年齢ではないので、あまり燃えないように、また沸騰しないように、冷静に大きく分けて4項目、12点について一括方式にて質問をさせていただきます。  初めに、通学路の整備及び今後の学校の統合についてであります。  まず、通学路整備の1か所目は、南線と一般県道本野三日市線の交差点であります。過去に何人の議員さんも信号機設置を要望してきましたが、いまだにその動きがありません。この交差点は、園児、小学生、中学生、高校生と多くの児童生徒さんが利用され、さらに悲しい死亡事故も起こっているように、今現在もヒヤリハットの発生が多いと聞いています。そこで、1番目として、信号機の設置の可能性はあるのかを伺います。  次に、2か所目は、市道生地中新線の歩道、通学路整備であります。中新公民館から丸田工業さんへ向かう約700メートルの未整備区間、これも約250メートルであります。YKK黒部石油側は整備されていますが、多くの生徒が利用するので両側の整備が強く要望されております。早期整備を願うものであります。そこで、まずこれまでも毎年少しずつ進捗してきてるわけですが、完了はいつなのか伺います。また、課題は事業所、民家との合意だと思いますが、交渉が進んでいるのかを伺います。  次に、3か所目は、今申し上げた先のあいの風とやま鉄道の生地第一踏切の拡幅であります。この件についても、過去に先輩議員が幾度も要望されましたが、進捗していません。そこで、初めに拡幅事業が実施できるのか、また何が課題なのかをお伺いします。そして、あいの風とやま鉄道への要望は行っているのかも伺います。  次、4番目でありますが、その上で今後の小学校の統合についてであります。これまで統合した小学校を除く石田、生地、村椿、荻生、若栗、5校がめでたく創立150周年を迎えました。これまで各小学校を支えてこられた行政はじめ地域の方々、諸先生方の多くの先人の方々に感謝とお礼を申し上げたいと思います。私は、教育こそ人生の基本であると思います。基本があり、成し遂げることがあってこそ、次のステップ、向上心が生まれると思っています。小学校は地域の活性化、元気、にぎわいなどなど、なくてはならない公共施設であるとも思っています。しかしながら、時代の流れに勝てなく、まさに少子化時代であります。統合を考えなければと思いますが、何点かについて、中教育長にお伺いいたします。初めに、これも令和4年の12月議会で柳田議員からもあったんですが、統合の計画はあるのか、まず伺います。  それから、2番目とすれば、あるのならばどことどこがあるのかも伺います。これは私的ですが、自分の中では、宇奈月と若栗、あくまでも私的です、荻生と中央、そして生地、村椿に私は石田も加えて、新たに清明中学校の付近に新校舎建設がよいと自分なりに提案いたしたいと思います。  次に、2項目め、ゲリラ豪雨に耐え得る排水路の改修についてであります。  この問題は、日本全国で今議論されています。県内でも先週5日から6日にかけて、前線の影響で大気の状態が不安定になり、局地的に激しい雨が降ったわけであります。この夏の気象状況を見れば分かると思いますが、地球規模で豪雨、間伐、森林火災等に、今までに見たことのない大災害が報道されています。そこで、本市を見ると、幾つかの箇所が懸念されますが、今回は生地地区の大野川分水路と西背戸川について質問いたします。  まず初めに、大野川分水路についてでありますが、生地神明町では新築家屋がたくさん建てられ、17年前の新市合併時の世帯数469戸が、本年8月末では521戸となっており、環境ががらりと変わりました。田畑が宅地や公共施設、道路となり、そのことによって上流で豪雨になると浸透せずに大野川分水路であふれます。平成26年度からかさ上げ対策を開始し9年経過する中、いまだ完了せず、幾度か溢水被害も起こっています。  そこで、1番目として、かさ上げ工事の完成はいつなのか伺います。また、かさ上げ工事を実施すれば、道路橋も上げるべきではと思います。11の道路橋があるわけですが、まだ5つがその対象になると思います。そうしないと意味がないと思いますが、当局の考えを伺います。  2つ目に、次に西背戸川改修事業についてであります。この質問はどちらも柴沢副議長からも質問されている課題でありますが、あえて年数が経ってますので、この状況ですので、早く工事をということで質問させていただいております。まず、西背戸川の歴史をたどると、以前は暴風雨のたびに川の水が逆流するなど、多くの水害に見舞われていましたが、椎名道三のアドバイスを基に工事を行った結果、川の淀みや浸水がなくなったとのことであります。古い話ですけども、1818年、絵図を見ると、西背戸川と東背戸川が現在の黒部漁港付近で合流し、海へ流れ込んでいってたわけであります。海沿いは砂の急流地帯となっており、地盤の低い所を背戸川が流れ、現在の高橋川付近や吉田川付近など数か所から海に流れ込んでいたということであります。背戸川より山側は沼地が広がっていたと記されています。このように先人の努力によって今があるわけですが、長い歴史を重ね、改修から33年以上がたち、今回の工事に至ったのであります。  この事業は町内要望事項として以前から提出されていました。住民の方々は、きれいな川を守りたいという思いであります。これまで若いときから川に入り、棒の先端に草刈鎌を取りつけ、水草刈りを行ってきたということであります。そして、改修に当たっては、水草が生えるのを阻止、または清掃しやすいようになるような整備を望む声があると伺っております。そこで、3点について伺います。  まず、なぜ両側の矢板工事だけになったのか、土間の川底の整備は無理なのかを伺います。  2つ目として、こういったことは説明会で納得してもらえるのか。  3点目に、大野川分水路との合流地点の排水機場について、新規整備できないのかを伺います。  次に、3項目め、高橋川への架橋についてであります。  総合公園、芝生広場と湯屋FUROBAKKAを結ぶ橋を早期に要望するものであります。昨日、武隈市長からも、ちらっとこの話も出ていたわけですけれども、今回、もう一度質問させていただきたいというふうに思います。総合体育館、市民プールなど、年間を通して多くのイベント事業やスポーツ大会があります。また、公園で親子連れの遊ぶ様子をたくさん見ることがあり、市民からの要望も多くあります。ぜひ車ではなくて、人が渡る橋をお願いするものであります。そこで実施計画はあるのかをお伺いいたします。  最後に4項目め、黒部市の漁業展望についてであります。  まず、本市の漁業を取り巻く環境は、漁獲量の減少、魚価の低迷、燃料費及び漁業資材高騰による経営圧迫、高齢化や後継者不足による漁業従事者の減少など、大変厳しい状況であります。そこで先進的かつ実践的な取組を展開している、よく今回も出てきますが、石巻市を参考に漁業者、漁協、行政が協力して、水産業の未来を見据えた戦略をつくり上げていく必要があると思います。武隈市長肝煎りの事業の1つでもあります。令和4年度から漁業経営安定対策事業、漁業担い手確保育成事業が本格的にスタートいたしました。令和4年度は講演会の開催や事業検討に係る事前調査を行ったものであります。そして、引き続き今年度、令和5年度も黒部市の漁業が抱える課題である、新たな担い手を確保・育成するため、現状の課題を把握し、これからの戦略をつくり上げていくための事業であります。また、先月、コロナ禍で中断していた長野県松本市への販路拡大に向けた活動にも、成川議員と共に参加させていただきました。ぜひ軌道に乗せていただきたいものであります。
     そこで、まずこれまで半年間の事業内容及びその成果と評価について伺います。  また、2つ目として、今後、松本市との連携はどうなるのかをお伺いいたします。  以上であります。             〔15番 木島信秋君質問席に着席〕 ○副議長(柴沢太郎君) 山本都市創造部長。              〔都市創造部長 山本浩司君登壇〕 ○都市創造部長(山本浩司君) 木島議員の個人質問にお答えいたします。  まず、1つ目の項目、通学路の整備及び今後の学校統合についての1点目、市道南線と一般県道本野三日市線の交差点の信号機設置についてでありますが、市道南線と一般県道本野三日市線の交差点では、平成29年3月に死亡事故が発生しており、黒部警察署に信号機設置を要望したところ、当該交差点は信号機設置指針の設置要件のうち交通量が基準に達しておらず、また隣接する信号機との距離が近いため設置は困難であると説明を受けております。これを受け、市ではこれまでも交差点付近の視認性を高める路面標示の設置や街路樹の剪定など、交差点の安全対策を行ってきたところであります。市といたしましては、当該交差点が桜井小学校や桜井高校等の多くの児童生徒の通学に利用されている現状に鑑み、引き続き信号機の設置について要望してまいりたいと考えております。  次に、2点目の市道生地中新線の歩道整備の完了時期と課題についてであります。市道生地中新線は、生地地内と中心市街地を結ぶ交通量の多い幹線道路で、清明中学校や中央小学校の通学路にもなっていることから、歩行者の安全確保が重要であると考えております。道路南側の歩道については、歩道が整備されていない約600メートル区間のうち、三日市側の約400メートル区間においては、平成29年度に着手し、今年度末に完了する見込みであります。引き続き踏切の東側約200メートル区間について、来年度から実施設計を行うなど事業着手を考えております。事業の完了につきましては、移転が必要な物件が多々あることから、今のところ明確に示すことはできませんが、今後、地元と協力しながら事業を進めてまいりたいと考えております。  次に、3点目のあいの風とやま鉄道第一生地踏切の拡幅の実施と課題についてでありますが、第一生地踏切内は歩行者通路の幅が狭く、歩行者の安全が十分に確保されているとは言い難い状況であり、踏切道の拡幅整備が必要であると認識しております。踏切整備を行うには、市と鉄道事業者において、踏切整備における合意形成を図る必要がありますが、踏切前後の歩道の整備が完了しておらず、踏切整備の条件を満たしていない状況であります。今後、踏切の東側約200メートル区間の整備を着実に進めることで、鉄道事業者との合意形成に努め、事業の進捗を図ってまいりたいと考えております。            〔都市創造部長 山本浩司君自席に着席〕 ○副議長(柴沢太郎君) 中教育長。               〔教育長 中 義文君登壇〕 ○教育長(中 義文君) 次に、4点目、今後の小学校の統合についてお答えいたします。  まず、統合の計画はあるのかについてですが、学校再編計画につきましては、平成20年2月に策定した黒部市学校基本計画及び平成24年10月に策定した、黒部市小中学校再編計画があり、これまでこれらの計画に沿って関係者の皆様のご理解とご協力をいただきながら学校再編に取り組んできたところであります。  次に、計画があるのならば、どことどこなのかについてお答えいたします。  小中学校再編計画では、令和9年度までの構想として、生地小学校と村椿小学校、また荻生小学校と若栗小学校を統合の対象として挙げており、時期や統合校の位置など、具体的な事項については今後の児童数の推移を勘案しながら明らかにしていくこととされております。市といたしましては、令和2年度には学校教育基本計画及び小学校再編計画の基礎調査並びに学校統廃合による地域に与えた影響分析などを行いながら、再編計画の見直し、検討を進めてきたところであります。小学校の再編は、子供たちが切磋琢磨しながら個性を伸ばすことができる教育環境の確保と充実を図る観点に加え、小学校は1つの地域を校区として、地域と共に歩んできた歴史的な背景等があり、地域と共にある学校であることが大変重要であり、地域活力の創造につながる取組でなければならないと考えているところであります。黒部市総合振興計画後期基本計画におきましても、学校再編については、市民の皆様の意見をお聞きしながら、実施の有無も含めて検討しますと位置づけているところです。検討に当たっては、将来的な児童数の傾向を把握する必要があり、今後、国立社会保障・人口問題研究所の市町村ごとの将来人口推計が公表されましたら、全庁的な検討委員会を設置し、議員ご提案の内容も含め検討してまいりたいと考えております。              〔教育長 中 義文君自席に着席〕 ○副議長(柴沢太郎君) 高野産業振興部長。              〔産業振興部長 高野 晋君登壇〕 ○産業振興部長(高野 晋君) 次に、2つ目の項目、ゲリラ豪雨に耐え得る排水路の改修についての1点目、大野川分水路のかさ上げ工事の完成はいつなのか、道路橋も上げるべきではについてお答えいたします。  大野川分水路は、生地地区の南部を横断し、末端は高橋川に合流する全長約1キロメートルの農業用排水路であり、水田に雨水がたまるといった冠水被害を防ぐ目的で、排水機場とともに昭和61年から平成2年にかけて整備されたものでございます。それ以降、農業施設としての役割を果たしてきましたが、周辺の宅地化が進み、水田の持つ貯水能力や浸透機能の低下、井戸水の流入量の増加などの影響により、大野川分水路に流れ混む流量は年々増加しており、特に豪雨と海面の満潮が重なる場合には、周辺道路への冠水が発生している状況であります。この対策として、市としましては過去の冠水状況、周辺の地盤高等を考慮し、約670メートルの区間について、大野川分水路の通水能力の増大を図るため、水路側壁のかさ上げを実施してきております。また、実施においては、地盤高の低い宅地側を優先し、現在の進捗率は約55%となっております。今後も引き続き地元と協議し、緊急性の高い箇所から順に整備してまいりたいと考えております。  一方、この大野川分水路には、橋梁下面の高さが大野川分水路の天端より低い橋梁も多々あり、通水断面を確保するには橋梁の改修が必要となりますが、道路は隣接する家屋等の出入り口となっているため改修が難しい面もございます。今後、水路側壁のかさ上げを進めるとともに、橋梁部の対応についても検討してまいりたいと考えております。            〔産業振興部長 高野 晋君自席に着席〕 ○副議長(柴沢太郎君) 山本都市創造部長。              〔都市創造部長 山本浩司君登壇〕 ○都市創造部長(山本浩司君) 次に、2点目の、西背戸川改修事業の水草が生えるのを防ぐ整備をすることを望む声があるが、なぜ両側の矢板工事になったのか。土間コンクリートは無理なのかについてでありますが、生地西背戸川は黒部漁港から高橋川までの区間の延長約1.2キロメートルの準用河川であり、上流側約0.9キロメートルの区間につきましては、矢板工法等により昭和54年までに改修したものであります。残る下流側約0.3キロメートルの区間につきましては、護岸のコンクリート板が老朽化によって破損し、土地の陥没が発生している箇所もあり、改修を計画しているところであります。改修の工法については、河川両岸に家屋や県道が迫り、地下水位が高く軟弱な地盤であること。また、浮力の影響や施工のしやすさ、背後の土地利用の観点などから矢板工法が採用されたところであります。また、河川内の水草除去については、市で毎年行っているところであり、今後も適正な維持管理に努めてまいります。  次に、説明会で矢板工事は納得してもらえるのかについてでありますが、こうした現地の状況について丁寧に説明し、地元の理解を得られるように努めてまいります。  次に、排水機場を新規整備できないかについてでありますが、現在、大野川分水路との合流地点にある第一排水機場は、平成元年度に県により小規模湛水防除事業黒部地区で整備されたものであります。この施設は、水田にたまる雨水を強制的に高橋川へ排出するための農業用施設であり、溢水対策としての排水能力を有しておりません。洪水時にこの排水施設を活用することは、排水先である高橋川の水位や潮位の影響を考慮する必要があることや、近年の宅地化に伴う掘抜き井戸水及び不明な地下水の流入増加など、溢水の原因には不明確な点も多く、現段階では溢水対策として排水施設の効果は定かではありません。市といたしましては、幅広い観点から溢水の状況や原因についてよく調査し、引き続き排水機場の新規整備の可能性も含め、対策について検討してまいりたいと考えております。            〔都市創造部長 山本浩司君自席に着席〕 ○副議長(柴沢太郎君) 武隈市長。                〔市長 武隈義一君登壇〕 ○市長(武隈義一君) 次に、高橋川に架かる橋梁の新設の実施計画はあるのかについてお答えいたします。  昨年4月22日に開業しました道の駅には、市内外から多くの方々にご来場いただいております。道の駅だけにとどまらず、総合公園、体育センター、美術館などの周辺施設にも足を運んでいただき、さらなるにぎわいの創出を図る必要があると考えております。総合公園や体育センターには、ウオーキングやジョギング、散策などのためにご来場いただく方も多く、途中で道の駅を利用し休憩していただくほか、スポーツ大会やトレーニングの合間に飲食等のために道の駅を利用していただくなど、施設相互が連携し合うことにより、一層にぎわいや魅力のある公園、道の駅になるものと考えております。  このような中で歩道橋につきましては、以前から多くの方々から設置を望む声をお聞きしており、私自らも先週も含め、何度も道の駅周辺を歩いて確認しており、施設相互の連携を図っていく上で、一体的利用には一定の効果があると考えております。一方で、両施設を結ぶ橋が既に2橋整備されており、現行の道路でも大きな不都合はないとも感じております。湯屋FUROBAKKAも本年7月14日に開業したところであり、総合公園、体育センター、美術館などの周辺施設一帯との周遊性や具体的な人の流れなどをよく観察、想定し、事業化についてさらに検討してまいりたいと考えております。  次に、4点目の項目、本市の漁業展望についての1点目、これまで半年間の事業内容及びその成果と評価についてお答えします。  今年度に予算計上しております黒部市漁業担い手確保育成事業費は、持続可能な水産業としていくため、新規漁業就業者や若手漁業者の育成という、漁業が抱える根本的かつ産業維持に係る長期的な課題について、宮城県石巻市における取組を参考とし、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンの伴走支援を得ながら取り組んでいこうとするものであります。そして、まず今年度におきましては、本市漁業が抱える課題を抽出、整理し、その後、それらを踏まえて漁業者、漁協、行政など、漁業を取り巻く関係者が、今後の担い手確保育成に向けた具体的な取組について一緒に考えていこうとするものであります。本年度の上半期の進捗としましては、6月26日から30日までの5日間において、本市漁業の実態把握のため、漁業者や仲買人11人の方々にヒアリングを実施し、それぞれの立場から現状や今後に対する考えなどの聞き取りを行っておるところであります。また、2つの経営体における人材募集についても、雇用条件を調整しながら、求人サイトへの掲載準備を進めているところであります。今後の予定としましては、ヒアリングの内容を整理しながら、理想と現実のギャップを明らかにし、本市水産業の維持・発展に向けた実現可能な具体的施策を検討していくこととしております。  次に、その評価と成果についてでありますが、現段階では本市漁業を取り巻く現状の把握と課題整理に努めているところであり、具体的な成果はありませんが、これまでこのように直接関係者から話を聞き、課題解決に向けて関係者が集まって検討する場がなかったことから、よりよい未来に向けて関係者が話し合い、考え、フィッシャーマン・ジャパンという外部の団体が入り、小さな試みの成功による機運の高まりと議論が活発になることを期待しているところであります。  次に、2点目の今後における松本市との連携についてお答えします。黒部漁業協同組合によりますと、現在、木島議員、成川議員のご縁とご協力もあり、一旦、コロナ禍のため中断しておりました長野県松本市への販路拡大計画が進んでいると伺っております。先月8月中旬、黒部漁協の組合長と職員の方が両議員に同行していただき、松本市をはじめ長野県内でスーパーを展開している会社と、鮮魚の取引について協議を開始されたと伺っております。具体的には、運送業者と連携して、効率よく鮮魚の直送便を運行していく計画とのことですが、昨今の社会変容や消費者ニーズを反映した取組であり、市としましても黒部漁協が力を入れておられる県外への販路開拓という経営戦略が着実に実施、実践されていくことは、黒部の魚の付加価値が高まり、本市水産業の発展につながることから、大変喜ばしいことであると考えております。また、こうしたことが、新たな担い手確保、育成にもつながっていくものと考えておりますので、市としましても関係者と共に水産業の維持・発展に努めてまいりたいと考えております。  以上です。              〔市長 武隈義一君自席に着席〕               〔15番 木島信秋君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 木島信秋君。               〔15番 木島信秋君起立〕 ○15番(木島信秋君) 答弁いただきまして、ありがとうございます。ここに立つと毎回思うんですが、毎年我々議員はいろんなことを要望いたします。そして幾つも事業化、あるいは達成させていただいているということには感謝しております。だから、一方通行にはなってないということだけは分かっていただきたいというふうに思います。それは、我々の後ろには市民がついておりますので、皆さんの後ろにも市民はおられるんですが、やはり我々は選挙をして上がってきている以上、市民との関わりがやっぱり強くございます。したがって、こういうような質問になっていくわけですが、そこで、まず最初の通学路の整備というのは、これ内輪の話をしたらあれなんですが、市長にしても、議長にしても、部長にしても、国へ要望に行くときは、やっぱり通学路という1つの弾を持っているんですよね。国はこれに弱いんです、確かに。そういうことを分かってて、自分たちが今度、我々に要望すると、ああでもない、こうでもない、いや、こうだから、あこがしてからここをするとか、そうじゃなくて、やはり自分たちも分かっているんですよね、やらなきゃいけないというのは。危険なとこだっていうのも分かってるんですよ。だから、年数かけてこうだから、ああだからじゃなくて、また第2の何かが起きたら、誰が責任とるんですかという話になるんですよ。僕らだってそうなんですよ。それだけ言われているのに全然進んでないじゃないか、言うとらかよ。ちょっと厳しい言い方かもしれませんが、やはり交通量が少ないから駄目なんだとか、交通量が少なくても死亡事故とかヒヤリハットが多い、そういう箇所というのは永久にできないんですか。そういうことなんですよ。  だから、先日8月の22日だったですか、通学路の危険箇所を回るあれがあったわけですよね。その長は部長じゃないですか。だから、そういうのを全部分かってるわけですし、あれ見させてもらうと17か所ありました。横断歩道のペンキがはげてるとかね。ここは危険やとかあったんです。でも、通り越してしまってて、過去やから、もうそこはいいんだっていうような、ちょっとそういうふうに聞こえたんです。だから、もう一度、部長、やっぱりね、やるときはやりましょう、やる気の問題ですよ、こんなの。やる気がないから、ああでもない、こうでもないというだけであって、じゃあ何で10億も残したんですか。それと一緒なんですよ。部長、お願いします。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) 我々も今、一生懸命やっておるわけでございますけれども、厳しいご意見ということで私も頑張ります。               〔15番 木島信秋君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 木島信秋君。               〔15番 木島信秋君起立〕 ○15番(木島信秋君) 部長、僕は厳しい意見を言ってるんじゃないんですよ。これ、市民の皆さんから考えたら当たり前のことなんですよ。1万円の事業も1億の事業も、危険だからこうだ、危険じゃないからこうだじゃなくてね、ぜひそういうことも分かっていると思うんですけども、お願いしたいというように思います。  あいの風とやま鉄道のことに関しては、これも分かってて話してるんですけども、両歩道側を整備しないと鉄道業者はうんと言わないよというのは分かってるんですが、だから早くしてくださいということを言ってるわけで。ぜひお願いいたします。卒業する前にお願いします。  それから、学校再編については、何でこういう話になったかいうたら、どこも一緒なんですけども、150年が過ぎたと。そういう中で、やはりこれだけ変わってきてるじゃないかと。生徒数を見ても、小学校全部で20年前は2,318人、10年前は2,226人、これあんまり変わんないんですよね、ここは。ところが、令和5年になっての今は1,874人。かなり少なくなってきてるなというのがあります。だから、自分の中では、やっぱり単独校がいいなとは思うんですけども、でも本当に子供たちのことを考えたらどうなのかな。競争する、そういうことというのは、やっぱり大事なことだと思うんです。競争は駄目だとか言う人もいますけど、私はやっぱりライバルとかいろんなそういう厳しさを持つというのが、競争原理の中で生まれてくるのではないかなというふうに思います。そこでそういう話をしたので、いずれにしてもそんな遠くない話だとは思います。機運がまた持ち上がってくればお願いしたいなというように思います。  大野川分水路と西背戸川については、これはやっぱり形態ががらっと変わってきてますので、自然には勝てないと。だから、大野川分水路にしても2度、3度溢水してるわけですし、やっぱり年数かけてやってますという、それは分かるんですよ、分かるけども、やっぱり完璧になって初めて安心するわけですから、そういうのも十分考慮の上、一日も早い完成をお願いしたいというふうに思います。  あと、水草については、これはその工事の上に、なおかつその水草をという意見だったというふうに聞いてますし、その辺は住民の方々と納得いくように、またその管理については市のほうでやるということでありますので、しっかりお願いしたいというふうに思います。  市長、高橋川に橋を架けるというのは、またさらに検討するんですか。検討に次ぐ検討っていうのは、市長らしくないなと私は思うんですけれども。要するに、今が要らないのではなくて、今あそこで、ちょうど真ん中ぐらいですよね、公園の。あの川の流れからいっても真ん中ぐらいだと思うんですが、人が通るだけの橋っていうのは、そんなに金はかかんないでしょう。金の問題じゃないのですか。相手は県でして、二級河川ですから、富山県との協議はもちろん必要だと思うんですが、想像してるだけでも、僕もあそこへよく行くんですよ。で、見るんですよね。あそこはこうこうじゃなくて一体として見るべきじゃないかなと。そういう意味では、マラソンにしろ、いろんな事業があるわけですし、その人たちを取り巻くという、やっぱりそういうもんじゃないかなと思うんですよね。もう一度市長にお願いしたいと思います。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 武隈市長。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 橋の問題、あそこ少し川もきれいになっておりますので、橋ができるといいだろうなという思いもある一方で、あそこに橋を架けて渡った先がグラウンドというか、駐車場になる所も多いですけども、その先のことも考えてどう整備するかという、よいものになるにはどうしたらいいかというのも一方で考えなければいけないと思いますし、最近思ったのは、あそこを橋じゃなくて、今も一部なってるみたいですけど、飛び石みたいなのを整備して、ぽん、ぽん、ぽんと歩いていけるというところもあったりするといいのかなと思いつつも、庁内で今日の質問の関係で議論してたんですけど、そうすると、多分、安全管理上の問題とかもあったりするので、県さんのほうではなかなか認め難いだろうなということもあったり、今の状況で架けるのもいいとは思いますけど、架かった先のグラウンドとかの関係において、より何か周遊性高まるにはどうしたらいいかということを考えたら、単にそれだったら今の2つ、両側に橋ありますので、もうちょっとよく考えたほうがいいかなという思いでおります。               〔15番 木島信秋君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 木島信秋君。               〔15番 木島信秋君起立〕 ○15番(木島信秋君) 私の質問は、こうせえ、ああせえばっかり言っているような感じもしますけども、でも、ないよりあったほうがいいというふうに考えていただいて、あっちから来るばっかりじゃなくて、こっちからも行くというのも考えていただければというように思います。  もうほとんど時間ありませんが、最後に漁業の問題ですけども、漁業は魚がいるけどとらないのか、魚がいないからとらないのか、とっても売れないからとらないのか。こういろんなつながりの言い方あるんですよね。ただ、魚価の安定というのと、後継者不足、この2点が一番大事ではないかなというように思いました。本当言うとね、わざわざ松本へ行って魚をさばかなきゃいけない、そういう相手を持たなきゃいけないというのは、地元で売れれば大丈夫なんです。でも、聞いていたら、小売の今まで軽トラの冷凍庫にいっぱい積んでいっとった人たちが、今、両手でこうやって持って買っていかれる状況であると。それが魚、要するになかなか売れないというような言い方もされる。だから、どうすればいいかということを、やっぱりこれから考えなきゃいけないというふうに思いますが、最後に部長、何かいい策ないですか。              〔産業振興部長 高野 晋君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 高野部長。              〔産業振興部長 高野 晋君起立〕 ○産業振興部長(高野 晋君) 一般的なことになると思うんですけども、やはり産業として持続できる条件とすれば、やはりそこに関わる人がいないと、まず産業としては成り立たないというふうに思っております。ほかの産業と収入面でも遜色ないような産業形態、形にしていくというのが、やっぱり必要なのかなと。そのための努力をしていく必要があるというふうに思っております。               〔15番 木島信秋君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 木島信秋君。               〔15番 木島信秋君起立〕 ○15番(木島信秋君) いずれにしても正露丸飲んでるような顔しながら仕事するよりも、やっぱり明るい顔をして、そうしないと黒部市自体も明るくならないと思うんですよね。また、お互いに努力して、市のために頑張っていきたいと、そのように思います。よろしくお願いします。終わります。              〔15番 木島信秋君自席に着席〕 ○副議長(柴沢太郎君) 次に、2番 野村康幸君。              〔2番 野村康幸君質問席へ移動〕 ○2番(野村康幸君) 皆様、お疲れさまです。まさに酷暑と言っても過言ではない夏ではなかったかなと思います。黒部市においても、35度を超えた日が7月では7日、8月では18日と記録されています。8月に至っては、毎日30度を超える日が続きました。熱中症により搬送された方も多数いると聞いています。そのような中、市内各地では3年ぶりや4年ぶりの言葉が流行語にノミネートされるのではないかというぐらいに、久しぶりの夏を感じさせる行事が制限なしで開催されました。コロナにより活動自粛が続き、同時にリモートなどの対面しない形のツールの普及により、世の中の生活の主流が変わりつつある中、感じたことは人に会うことの大切さでありました。コロナ禍において得た新しい発見や気づきは大変重要であり、今後の生活の主流になっていくのかもしれませんが、人に会い、雑談や近況報告、情報共有などから得られる発見や気づきに勝るものはないと改めて感じたところであります。  また、宇奈月温泉においては、開湯100周年や夏休みということもあってか、連日、にぎわいを見せるとともに、外国人観光客が多く見受けられたことは、観光需要の回復を思わせると同時に、次なる100年に向け、さらなる観光需要の取り込みに、官民一体となって取り組んでいかなければならないと強く感じたところであります。  さらには、8月5日に開催された伝統芸能創生黒部踊り街流しについては、本年が2回目の開催ということで、昨年よりも6団体多い23団体、502名が参加されたということで、当日は伝統芸能の創生とともににぎわいも創出したイベントになったのではないかと感じる一方で、市長が掲げる、「みんなでつくろう黒部の未来」のスローガンのとおり、みんなでつくり上げるイベントとして盛り上げていくためにも、市長を含め市幹部職員の皆様方にも踊っていただきたかったなというのが心残りであり、次年度以降の課題ではないかなというふうに思いました。  それでは、通告に従いまして質問に移りたいと思います。今回は大項目2つ、14の質問をさせていただきたいと思います。  まず1点目は、地区要望会についてであります。  地域コミュニティを取り巻く状況や、地域と行政をつなぐ環境が背景にある中、本年、黒部市では地域協働課を設置し、地区要望会の段階的な見直しを進めるとしています。見直しについて、地域協働課から各地区に出向き、地区要望会の在り方を説明し、理解を図っているところだと思います。しかし、この時期、各地区が次年度に向けての要望検討をされている中で、各地区の担当者の方々から、分かりづらいとか、ハードとソフト両方要望せんなんがいととか、今までの要望を絞って数を減らしていかんなんがいとなど、ハードとソフト及び要望を減らすというキーワードが独り歩きをし、本来の見直し概要がいまひとつ浸透されていないと感じます。新しいことを始めるときは、批判や混乱がつきものであることは承知の上ですが、新しい手法を導入するための概要の浸透、いわゆるスタートラインは、各地区で要望検討する際に、ある程度、同程度にしておかないと、理解度の違いによる地域間格差が生じることが懸念されます。そこで、総務管理部長に何点か質問をいたします。  4月より、市内16地区を訪問し、地区要望会の在り方について説明をされていますが、改めてどのような説明をされ、各地区にどのような理解を図ってこられたのかお尋ねいたします。また、市側の説明を受けて、地区側から出た疑問点にはどのようなものがあったのかお尋ねをいたします。  地区要望会の段階的な見直しをする背景の1つに、これまで以上に地域及び市民の皆様のまちづくりに寄り添うとありますが、疑問点が出た後、どのように寄り添い、どのような伴走支援をされているのかをお伺いいたします。  今回の地区要望会で大きく変わるところが、直接対話形式で、実務者による対応方針説明と、(仮称)地区懇談会の2段階方式になったことだと思います。この件について何点か市長にお伺いをいたします。  改めて今回、このように2段階方式に分けられた意図についてお聞かせください。  今回見直された形式の最終形が、直接対話形式では、説明会の内容について市長へ報告、(仮称)地区懇談会は全地区版の報告書、会議録の配付となっています。両者とも記録としては残すものの、地区から出た切実な要望を具現化していくための方策が見えてきません。併せて、武隈市長が就任をされてから、未来会議などのまちづくり会議を開催されておられますが、これらの会議を受けて、どのように具現化し、市政に反映していくのかお聞きいたします。  今回の見直しの中で、寄り添う、相互理解というキーワードが出てきます。各地区では、自治振興会役員を中心に、各地区の課題解決に向けて真剣に今を見詰め、未来を考えています。もちろん市側も真剣に考えているからこそ、協働を促進する窓口を設置されたのだと思いますが、直接対話及び(仮称)地区懇談会ともに、平日の日中に開催する提案を市側からしているとお聞きしています。参加される方の中には、当然、お勤めの方も多数おられることが予想され、仕事を休んで参加をされるか、欠席せざるを得ない状態ではないかと思います。情報発信や情報共有、課題解決の観点からも、限られた人数の中で最大人数に参加していただくことが望ましいというふうに考えますが、平日、日中開催案だけではなくて、平日夜間、もしくは休日夜間など、フレキシブルに対応できるよう日程調整できないのかお伺いをいたします。  次に、大項目の2点目、宇奈月温泉活性化についてであります。  先日、八尾で開催された、おわら風の盆を観賞してまいりました。9月1日から3日の3日間で19万人が来町される、大変大きな伝統行事であることは言うまでもありませんが、感銘を受けたのは、地元住民のおわらにかける情熱であります。もともとは地区の伝統行事であったものが、いつしか見物客が入るようになり、今では19万人もの人を呼び込むまでの行事になったということでありますが、地元の方々がこの3日間のために、日夜練習を繰り返し、自分の住むまちの伝統を守るべく汗を流しておられる姿や、全住民がおわらという1つの目的のために、心を1つにしておられる姿は、風情も相まって感動そのものでありました。私が3月議会で、宮城県大崎市を訪れた際の一体感にも触れましたが、八尾についても一体感をひしひしと感じるすてきな行事でありました。開湯100周年を迎える宇奈月温泉では、4月から宇奈月温泉開湯100周年記念事業の冠の下、様々な事業を展開されてきています。間もなく下半期に差しかかり、100周年という1年が終わりを迎えることになりますが、私が再三言っております、この100周年というのはあくまでも一過性にすぎず、これらを契機として、さらなる黒部市宇奈月温泉のネームバリュー向上に努めていかなければならないと感じるところであります。そのためには、黒部市民全体で機運を高め、一体感を醸成していくべきと考え、質問に入りたいと思います。  4月から実施してきております宇奈月温泉開湯100周年記念事業ですが、どうも冠だけが先行し、宇奈月温泉のイベントになっているように感じます。先月25日に開催された大相撲黒部場所においても、冠がついた事業であり、市長のご挨拶の中で、宇奈月温泉開湯100周年をPRされておられましたが、一体感の醸成はまだまだだと私自身感じました。市長は、この一体感についてどのように感じておられるか、所見をお伺いいたします。  併せて、本年も下半期に差しかかるのと、来年には黒部宇奈月キャニオンルートが開通することを鑑みると、さらに機運の醸成を図っていかなければならないと思うのですが、併せて市長の所見をお伺いいたします。  2023年、本年1月から7月までの累計で、宇奈月温泉にご宿泊をされた人数は、約15万530人でありました。うち外国人は431人で、昨年対比約27%増。コロナ前の2019年同月累計と比較をすると、約8割まで戻ってきている状況まで来ました。トロッコ電車の乗降者数でいうと、本年7月までの累計で19万5,000人であり、うち外国人は3万3,000人で、昨年対比約46%増、コロナ前の2019年同月と比較をすると約7割まで回復してきたことになります。数字だけを見ると、復調の兆しを感じるものの、大型連休やトロッコ電車部分開通を含めた大型イベント時などに一時的に観光客が増えるだけで、平常時は閑散としていることが多いと聞いています。市長は、人が人を呼び込むまちを掲げておられますが、非常に大切なことだというふうに思いますし、非常に大事なキーワードだというふうに思っています。しかし、時には物が人を呼び込む、事が人を呼び込むことも大切だというふうに感じています。私自身、宇奈月温泉の次なる100年には、物、事が必要不可欠であると考え、何点か質問をいたします。  平成29年9月議会において、当時の新樹会を代表し、伊東景治元議員が、宇奈月スキー場上下山リフトの老朽化に伴い、黒部峡谷前から平和の像までをつなぐゴンドラリフトを整備すべきとの質問に対し、当時の市長は、巨額の整備費と維持管理費、有資格者の確保、整備後の採算性及び運営形態の検討などの課題があるが、夢を持ってまちづくりを進めることは非常に大切であり、様々な視点から事業化の可能性について研究をすると述べておられます。当時の宇奈月温泉観光協会にも計画概要や積算記録、計画図が残されています。次なる100年を見据えたときに、新たな観光コンテンツの1つとして、黒部川扇状地や能登半島を見渡すことができる魅力的な景観を生かすべく、ゴンドラリフト計画を複数年かけてでも具現化すべきと考えますが、市長の所見をお伺いいたします。  さらには、世界一美しいスターバックスが富山市にあるのであれば、世界一絶景なスターバックスとして、老若男女問わず好むコーヒーショップなどの誘致に本腰を入れて行動を起こすべきだと考えますが、併せて市長の所見をお伺いいたします。  復調の兆しを見せる宿泊客ではありますが、コロナ以前の数字にまずは戻すことが、宇奈月温泉の活性化につながると考えるのですが、黒部市独自の宿泊補助制度を創設し、県内外にPRすることで人を呼び込む取組をしてはいかがかと考えるのですが、産業振興部長の見解をお伺いいたします。  また、外国人観光客が宇奈月温泉に宿泊することでお得になる仕組み、例えば、アルペンルートのチケット無料化など、そういったものを構築できないか、併せて見解をお聞かせください。
     最後に、武隈市長は、宇奈月温泉活性化に必要なことは何だと考えるか。また、次なる100年に向けて、今を生きる我々が何をしなければならないと考えるかお聞きをし、私の質問を終えたいと思います。よろしくお願いいたします。              〔2番 野村康幸君質問席に着席〕 ○副議長(柴沢太郎君) 質疑並びに質問の途中ですが、昼食のため午後1時まで休憩いたします。   休  憩  午前11時59分   再  開  午後 1時00分 ○議長(中村裕一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに質問を続けます。  魚谷総務管理部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君登壇) ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) それでは、野村議員の個人質問にお答えをしてまいります。  まず、1つ目の項目、地区要望会についての1点目、各地区自治振興会への説明経過についてでありますが、本年4月から7月にかけて意見交換を重ねております。まず、4月は令和5年度当初予算における地区要望の箇所づけの説明に併せまして、地域協働課の設置目的、所掌事務、地区要望会の在り方について、また続く6月は、地域コミュニティを取り巻く状況の変化や本市のまちづくりの方向性、地区要望会の段階的な見直しの考え方、さらには見直しの概要について説明をしておるところでございます。その上で、さらに7月には、みんなでつくろう黒部の未来を目指し、令和5年度に実施する(仮称)地区懇談会の開催について、基本的な方向性を共有してきたところでございます。  次に、お尋ねの2点目の、各地区からの意見についてお答えをいたします。  見直しの方向性は、令和5年度からの協働のまちづくりの推進に合わせ、各自治振興会及び町内会からの要望について提案及び情報提供と位置づける考え方の共有を図りつつ、提出方法や回答などの仕組みを段階的に見直していくこととしております。その上で、地区からの提案及び情報提供への対応は、持続発展可能なまちづくりという観点におきましては、地域と市の共通の課題でありまして、広く市民の皆さんと情報を共有し、一緒になって課題解決に取り組むこととしております。ここで各地区からは、この方向性についてはご理解いただいているところでありますが、一方、懸念事項として、初開催となる懇談会に対する不安や、懇談テーマの設定や参加者の調整が難しいとのご意見をお聞きかせいただいているところでございます。  次に、3点目の各地区からの意見への対応ということについてお答えをいたします。  今回の見直しにつきましては、あくまで段階的な見直しであり、統一的に1つの枠にはめ込むのではなく、地区の意向に沿ったテーマや進め方で実施することとしております。ご意見としていただいております懇談会に対する不安につきましては、懇談会テーマの事例や当日の流れのイメージ資料を作成するなど、丁寧な対応に努めているところでございます。また、懇談会の開催までには、再度、各地区に伺いまして、どのようなキャッチボールができるのか調整、準備を進め、地区の不安が解消できるように努めてまいります。引き続き、地区の声に耳を傾け、それぞれの地区に寄り添い、地区の意向に沿った地区懇談会となるよう伴走支援に努めてまいります。            〔総務管理部長 魚谷八寿裕君自席に着席) ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君登壇〕 ○市長(武隈義一君) 次に、4点目の直接対話形式と(仮称)地区懇談会の2段階方式に分けた意図についてお答えいたします。  これまで社会資本整備事業、いわゆるハード事業については、要望書などを通じて優先度を把握する流れが構築されておりましたが、それ以外の分野の課題についても、地区と情報を共有し、取り組んでいくことが必要と考えております。また、ハード事業実施の優先度などについて、地区との率直な意見交換も必要であると考えております。とりわけハード事業については、地区の中には市長の前で込み入った議論はしづらく、担当レベルでしっかりとした意見交換をしたいという地区もあれば、市長に直接要望を聞いてもらいたいと考えている地区もあると伺っております。このため、地区の方々と実務者でディスカッションする直接対話形式による説明会を各地区公民館で行うとともに、再度、市長との(仮称)地区懇談会で議論したい場合には、その場でも議論できるように2段階としたところであります。その上で、(仮称)地区懇談会ではこれまでのハード事業に加えて、それ以外の分野についても議論できる場にしたいと考えています。  次に、5点目の、地区から出た要望を具現化し、どう市政に反映させるのかについてお答えいたします。  今回の見直しでは、従来の要望部分は直接対話形式による説明により、事業実施の優先度などについて相互理解を深めてまいります。一方、新たに開催する(仮称)地区懇談会では、地域と行政が一体となって、地域の課題を考え、解決策を見いだし、自ら実行することの一助となることに加え、行政に対する理解を深めることや、地域住民の皆さんの意見、提案を行政施策に反映させることを目的としております。これまでも黒部市未来会議やスクールミーティングなどで参加の皆さんからいただいたご意見、ご提案を踏まえ、様々な事業を実施したり、改善等を行っております。例えば、公募提案型協働事業の対象事業の拡充、未来会議ではあらゆる人をつなぐ仕組みが必要ではないかという意見も受けたこともありまして、あらゆる人や活動をつなぐ仕組みとする、移住・人つなぎ支援センターの設置、それから、これは既に市でも方針ある程度決まっていたところでありますが、子育て支援センターの休みの日も開いてほしいという声もありましたところから、今度、「あおーよ」で設置していく、ほがらか子育て支援センターについては、土曜開館を行っております。それから、暮らしの足の充実ということもありましたので、バスについては、東布施のほうのバスについては福平地区まで延伸する池尻線バス路線運行、それからスクールバスを活用すべきではないかということで、音沢、内山地区への暮らしのサポート便運行、それから、市内で活躍されている、格好いい大人の背中を見せるべきではないかというご意見もありましたので、市内で活躍されている格好いい大人を小中学校の講師に招く、ふるさとキャリア教育推進事業などを具現化してます。  このように、(仮称)地区懇談会につきましても、緊急に運用レベルで対応すべきものにつきましては対応することとし、予算に関係するものについては、予算を経た上で、次年度以降における予算計上が必要なものについて区分して対応していくことになるというふうに考えております。  さらに、「みんなでつくろう黒部の未来」の理念の下、こうした意見交換の場をよい機会として、地域課題を他人ごとではなく、我がこととして捉え、自ら考え、行動していくきっかけとし、自分たちの手で解決するための1つの手段として、市民の参画と協働のまちづくりにつなげていくこととしたいと考えております。繰り返しになりますが、私としましては、ハード事業について議論を深めたい地区があれば、それはそれで歓迎いたします。これまでハード事業のことしか議論してはいけないというわけではなかったと考えておりますが、ハード事業もそれ以外の分野も議論する場になればよいと考えているところです。  次に、6点目の開催日時の調整についてお答えいたします。  今年度の開催に当たりましては、これまでの地区要望会の見直しをスタートラインとし、従前の地区要望会のフレームを基本とした開催日時、場所とさせていただいたところです。段階的な見直しであり、地区の意向に沿った内容で開催することとしており、本年度の実績を踏まえ、来年度以降において必要な軌道修正を加えながら、よりよい制度設計に努め、例えば開催時期や時間も含め、柔軟に対応するなどして、協働のまちづくりの推進につなげていきたいと考えております。以上であります。  それから、続きまして2つ目の項目、宇奈月温泉活性化についての1点目、一体感の醸成についてお答えいたします。  一体感の醸成についてでありますが、宇奈月温泉開湯100周年記念事業は、4月1日のSPAマラソンを皮切りにスタートいたしました。スタート直後は100周年の事業にちなんで100の事業実施を目指しておりましたが、現在は予定検討事業も含め、200を超える事業を実施するとの報告を実行委員会より受けております。宇奈月温泉開湯100周年記念事業は、当初は宇奈月温泉地区で開催される事業がほとんどでしたが、最近では徐々に宇奈月温泉以外のイベントでも、冠をつけた記念事業を実施いただいております。私は、これまで市の一体感の醸成を達成するために、庁内の部署を横断的に組織する庁内観光プロジェクトチームを設置し、情報共有と全庁横断的に協力するよう指示を出して取り組んでまいりました。  私の現在の一体感の醸成についての所感を申し上げますと、確かに事業実施当初は議員ご指摘のとおり、宇奈月温泉のみのイベントになっている側面が強いと感じておりましたが、市内全域からの協賛金が目標金額、当初350万円でしたが、その4倍程度と大きく集まり、これによりイベント数が200を超える数となったこと、さらには記念式典に参加された方々の顔ぶれを拝見いたしますと、市内はもとより県内の皆様による開湯100周年への祝賀ムードが高まり、ある程度一体感の醸成につながってきているのではないかと考えております。しかしながら、議員ご指摘されたように、まだまだ課題はあるのではないかというふうに考えております。  宇奈月温泉の大きな課題としましては、昨年9月定例会において、柳田議員からご質問いただきました黒部峡谷というキラーコンテンツがある中、一泊二日の滞在をどうやって二泊三日以上にしていくかだと考えており、この解決策としては、黒部の特色である山、川、丘、海を巡ってもらう近隣市町を巡っていただくことだと考えております。また、ホテル・旅館、生産者双方の付加価値を高めるため、料理のお品書きに産地を書いてもらう、そういう取組も、宇奈月温泉地区、それから生産者、農家、それから漁業者の皆さんのウィンウィンの関係になる取組と考えております。市の役割としましては、黒部市報や100周年イベントの挨拶で私が申し上げたように、地域全体に恩恵を受ける形での観光政策を進めていく必要があると考えております。観光産業は裾野が広い産業であり、地域全体に恩恵を受けられるようにすることが、一体感の醸成にもつながり、結果として宇奈月温泉のさらなる付加価値向上にも結びつくと考えております。こうした考えを、地域問わず粘り強く訴えてまいりたいと考えております。  次に、2点目の、下半期、来年に向けたさらなる機運の醸成につきましては、さきの古川議員の質問で答弁しておりますので、割愛させていただきます。  次に、3つ目のゴンドラリフト計画の具体化についてお答えいたします。  宇奈月温泉スキー場においては、本格的なグリーンシーズンの活用に向けて、本年6月定例会にて補正予算の議決を受けて、第1ペアリフトの改修設計に着手したところであります。このため、第1ペアリフトの利用を前提に、ゲレンデ内での活用方法及び整備内容について検討しているところであります。ゴンドラリフトの設置は、これまで多くの議員にご質問いただいている非常に魅力的なご提案であり、観光客の誘客を図る上で、スキー場の通年利用化や、平和の像までのアクセスの向上等による宇奈月温泉のリゾート化を図るには有益な施設と考えております。しかしながら整備においては巨額の整備費と多大な維持管理費を要する施設であること、関西電力の送電線がゲレンデ内を横切り、また平和の像周辺は僧ヶ岳県立自然公園や保安林に指定されているため、工作物の設置に規制があること、ゴンドラを運行するための有資格者や人員の確保や事業自身の採算性など、実現に向けては様々な課題を克服する必要があると考えておりますので、引き続き民間活力の導入も含めて、その実現の可能性等について研究してまいりたいと考えております。  次に、4つ目のコーヒーショップなどの誘致についてお答えいたします。  世界一美しいスターバックスとして言われる富岩運河環水公園の店舗が、遠方からも含めて多くのお客様にご利用されており、来場客数の増加や公園のイメージアップにつながっていると考えております。大自然に抱かれた宇奈月温泉において、例えばやまびこ展望台などの、とりわけ景観や眺望に優れた場所へ、全国的なブランド力のある店舗を誘致することは、宇奈月温泉のイメージアップにつながるほか、店舗の利用を目的とする観光も期待でき、宇奈月温泉エリア内での周遊性の向上とにぎわい創出として、さらには非日常体験の提供に大いに寄与されるものと考えておりますが、まずは候補地の選定と併せて、冬の期間を含めた年間を通じて営んでもらうこと、地元の理解が不可欠と考えますので、誘致に向けての課題整理も含めて、どのような取組が必要かを調査研究してまいりたいと考えております。  私のほうからは以上です。              〔市長 武隈義一君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 産業振興部長、高野 晋君。              〔産業振興部長 高野 晋君登壇〕 ○産業振興部長(高野 晋君) 次に、5点目の黒部市独自の宿泊補助制度の創設についてでありますが、本年8月までの宇奈月温泉の宿泊者数は17万674人で、コロナ前の令和元年の宿泊者数19万7,986人と比較して86.2%と回復の基調が見えつつあります。ご質問の市独自の宿泊補助制度は、短期的に見れば宿泊者数の改善が図られる有効な手段であるとも考えられますが、宿泊補助制度により一時的に宿泊者数が持ち直したとしても、制度終了後に急激に下降傾向に転じる可能性も否めないことから、まずは現在、各ホテル・旅館において取り組んでいただいている高付加価値化等による質の高いサービスを提供いただくことが基本と考えております。加えて、黒部市あるいは新川地域の観光資源の磨き上げを行い、さらには金沢を含めた県境をまたぐ広域観光戦略の推進により、宇奈月温泉がその核となるような環境整備に努めていくことが重要であり、それらによりリピーター客の定着と、滞在日数の増加、新規顧客獲得につなげることができると考えております。  外国人を対象に考えると、そもそも広域的に観光することが想定され、一方で、市といたしましては今後のコロナの動向などの外部環境の変化によるホテル・旅館への影響を注視しつつ、新たな国の支援策や、まずは富山県の担当課とも相談し、JRの周遊割引チケットなどの既存の優遇策では手が届いていない分野があるのかといった調査や、本市と同様の温泉街の様々な施策を調査研究し、ホテル・旅館に対する有効な手だてと支援策の必要があれば、時期を逸することなく必要な支援策を講じていきたいと考えております。  次に6点目の、外国人観光客向けのサービス構築についてでありますが、今年8月までの外国人観光客の宿泊者数は4,338人で、コロナ前の令和元年度の外国人観光客の宿泊者数1万242人と比較して42.4%となっておりますが、インバウンド旅行者は全国的に見て回復基調であり、今後もインバウンド旅行者が増加してくるものと期待しております。インバウンド旅行者向けのサービスとしては、ガイドつきツアーや日本ならではの体験サービスなどが考えられます。このため、インバウンド旅行者向けのサービス構築は、全国各地で繰り広げられているインバウンド旅行者獲得競争に打ち勝つための大変重要な取組と認識しております。インバウンド旅行客がどんなサービスを求め、どのように外国人に黒部の魅力を伝え、どうしたら黒部に訪れてくれるのかをしっかりと動向分析することが肝要であり、黒部宇奈月温泉観光局とも対応を協議しております。また、今年度は県においてはインバウンドの本格的な回復を図るため、観光庁の観光再始動事業の採択を受け、宇奈月温泉を指定地として様々な取組が開始されており、本市としても今後の旅行商品の開発にもつながるよう、一緒になって取り組んでまいります。            〔産業振興部長 高野 晋君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君登壇〕 ○市長(武隈義一君) 次に、7点目の宇奈月温泉活性化に必要なことはについてでありますが、2つに分けてお答えします。  第1点は、人に会うための観光によるリピーター客の増加についてであります。黒部市を離れ日本国内数か所、中国にも住んだ経験があり、東日本大震災の業務にも携わったことがある私の視点から、少し意見を述べさせていただきますと、地域を活性化するためには、地域で活躍する人が自分たちのまちをどうしていくかを自分たちで議論し、行動することが必要ではないかと考えております。その持論を表したものが、みんなでつくろう黒部の未来であり、様々な社会課題の解決等に一生懸命取り組むようなすてきな人が多く、その人たちの魅力によって人が引き寄せられること、すなわち「住む人が輝き、人が人を呼ぶまち」にしていきたいと考えております。観光面で言えば、広く観光に従事する方々が、明るく生き生きと観光客を迎える仕事や生活をすること、それに加えまして、繰り返しにもなりますが、黒部で様々な分野で社会をよくしようと活躍している人にも会ってもらって、その人の魅力によって、またあの人に会いたいと思う人がリピーターとなり何度も黒部にやってくる、これを私は、人に会うための観光と言っておりますが、地道ですがこうした取組も必要ではないかと考えております。  第2点目は、市全体や新川地域全体を巡ってもらって、先ほど来言っておりますが、一泊二日から二泊三日にもっていくこと、それから広域観光についても必要であると考えております。その詳細につきましては、成川議員及び古川議員の質問で答弁したとおりでございますので、ここでは割愛させていただきます。  次に、8点目の、次なる100年に向けて何をすべきかについてでありますが、6月18日の宇奈月温泉開湯100周年の集いが開催され、多くの参加者と共に、これまでの100年にご尽力いただいた先人への顕彰を行い、次の100年に向けての宇奈月宣言も行われたところであります。今後、宇奈月宣言のアクションプランを作成するに当たり、宇奈月宣言は主として宇奈月温泉地区にお住まいの方、一部はそうではない方もいらっしゃいましたが、宇奈月温泉にお住まいの方中心に作成されたものであり、今後、黒部市未来会議で宇奈月温泉街の方々だけではなく、市全体の方々からいろんな意見を出して議論してもらう予定であるというふうに、私としてはそうしたほうがいいんではないかということで、実行委員長にもお話ししているところです。繰り返しですが、宇奈月宣言自体は、市として宇奈月温泉エリアの方々中心に議論がなされたものであり、広く市民全体に意見を聞くことはよいことだと考えておりまして、そして黒部市未来会議で出た意見につきましては、昨日もお答えしましたが、取り入れるべきものは今年度策定予定の黒部市観光振興計画にもしっかりと盛り込んでまいりたいと考えております。  ご質問の、今生きる我々が何をすべきかということですが、こうした議論の中で、宇奈月温泉が抱える課題、例えば少子高齢化、後継者不足、観光産業の人材不足なども話し合ってもらい、課題解決に向けた取組につなげ、しっかりと発展していくことを期待するとともに、市としましても次の100年に向け、より広域的な観光ルートの発信、人に出会うための観光を進めるほか、本市の雄大な自然や培ってきた歴史文化を次世代につなぎ、持続可能でオール黒部市、そして地域全体が恩恵を受ける形での観光政策を進めてまいりたいと考えております。まだまだ黒部の山、川、海、丘がある黒部の資源を、もっと有効に生かしていく必要もあると考えております。  そして、より本質的なこととしましては、宇奈月温泉が先人の方々の大変な努力と犠牲を払いながら電源開発とともに開発され、100年の時を刻んでまいっておりますが、この間、昭和21年5月の大火などの困難に直面しながら乗り越えてきた歴史、他の温泉の歴史より短い分、100年という歴史は長いですが、他の温泉に比べれば歴史が短い、その中でテニス場やプール、スキー場、花火といった新しい物事をどんどん取り入れてきた歴史を踏まえるとともに、今日では地球温暖化に伴う脱炭素が求められ、人類の持続可能性自体も課題となっている世の中であります。私としましては、黒部が水といった恵まれた自然、新しいものを取り入れてきたという文化を生かした温泉地として、環境や健康、新しいものを受け入れる文化があるという、そういう特色を打ち出していくことが重要であると考えております。これは個人的な意見でありますので、この点について議論を深めていって、次の100年どうあるべきかということについて、また議論を深めていく必要があると考えております。  以上です。              〔市長 武隈義一君自席に着席〕                〔2番 野村康幸君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 野村康幸君。                〔2番 野村康幸君起立〕 ○2番(野村康幸君) それぞれご答弁をいただきましてありがとうございました。幾つか気になった点がございますので、先ほどの質問の中では質問を終わりますというふうにお伝えしたんですが、残り7分ありますので、少し再質問をしてみたいかなというふうに思います。  地区要望会についてでありますけれども、小項目1から3については、非常に丁寧に対応されているということがよく分かりました。しかしながら、各地区では、やはり温度差というものがあるというふうに思っています。そういった中で、先ほど私申しましたけれども、地域間格差が生まれないように、より丁寧なご対応をいただければ非常にありがたいなというふうに思います。来月からいよいよ始まってまいりますけれども、いろんな課題が出てくるというふうに思います。それを本年が初年度という形で捉えていただくとともに、次年度以降、どのような形がより地域にとっていいのかということを、また調査いただければありがたいなという思いの中で、現段階で6番、先ほど答弁が少し分かりづらかったなというふうに思うんですけれども、総務管理部長にお伺いしますが、開催の日程案についてはフレキシブルに対応いただけるというご理解でよろしいでしょうか。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手) ○議長(中村裕一君) 魚谷部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立) ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。  実際の懇談会等の開催日時について、もっと出やすい時間帯にできないかということだと思います。これにつきましては、今回、ここまでいろいろ見直しすることに半年かかりまして、その上で、主にハード関係を議論とさせていただきます地区要望の部分についてと、併せてこの懇談会の分、2階層、分けてやることになりましたので、かなり日程的に厳しい部分がございました。そういった点も含めて、今回はこのような日程になっておりますが、来年度以降はこの地区懇談会の部分については、決してこの時期に集中する必要性はないと考えております。1年間を通じて様々な事情に応じて話をしていくことができると思いますので、そういう意味では、今年と違った環境で相談をさせていただきたいと、このように思っております。                〔2番 野村康幸君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 野村康幸君。                〔2番 野村康幸君起立〕 ○2番(野村康幸君) はい、ありがとうございます。それともう1つ気になったのは、5番の中で公募提案型云々という話があって、予算に関係するものとしないものというようなお話があって、予算に関係するものについては実行することも含めて検討していくんだというようなお話もありましたが、予算というのはどれぐらいの金額を想定しておけばよろしいものでしょうか。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手) ○議長(中村裕一君) 魚谷部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立) ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えします。例えば、公募提案型についても幾つかの事業がありまして、それぞれに固まった金額がございますが、そういったものも含めて、さらに違う事業のものについても、例えば補正予算ですとかいろんなこともございますし、そもそも当初予算の中で枠として持っておるものの活用もございますので、一概に幾らということではないと思っております。いろいろな相談をさせていただきたいと思っています。                〔2番 野村康幸君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 野村康幸君。                〔2番 野村康幸君起立〕 ○2番(野村康幸君) はい、ありがとうございます。こちらについてもフレキシブルに対応いただければなというふうに思ったりもします。  次に、宇奈月温泉活性化について再質問をいたしたいというふうに思います。こちらについても、1、2番ですね、非常にいいお答えをいただいたかなというふうにも思っているんですが、今現在200ぐらいの事業が計画をされていて、この下半期で残りを事業実施に向けて進んでいくというお話でありまして、市長は全庁横断的に、この庁内全てがこの宇奈月温泉開湯100周年に向けた機運の醸成に努めておられるというようなお話があった中で、協賛金についても目標以上になったということでありました。協賛金の目標金額をソフトという部分で捉えるならば、じゃあハードはどうなのか。要は、気持ちの部分だけではなくて、あとは庁内の職員さんを含めた皆さんで行動を起こしていくべきなのかというふうにも思っているんですが、例えば、4月当初、缶バッジみたいなものを配られたかなというふうに思うんですが、そういったものを全庁的につけて行動することも1つなのかなというふうに思うんですが、その点についてはどうお考えでしょう。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 缶バッジは、それはそれで賛同いただける方は賛同すればいいんじゃないかなと思っております。そういうことを半ば強制的にやって、かえってそんなこと面倒くさいなって思われても困るので、つけたい方がつければいいかなと私は思います。                〔2番 野村康幸君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 野村康幸君。                〔2番 野村康幸君起立〕 ○2番(野村康幸君) ありがとうございます。そうですね、面倒くさいかどうかはさておいてでも、やっぱり機運の醸成という意味では、こういった私の中ではそれはハードというふうに捉えてるんですが、何か一体的にできるものがあればいいなということも考える次第であります。  それと、ゴンドラについてでありまして、先ほど私が質問の中で、平成27年9月の議会で質問があった後の答弁と同じ答弁だったなということで、非常にちょっと残念だなというふうにも思っているんですが、グリーンシーズンの活用方法ということで、今、ペアリフトの修繕を予算化されたということでありまして、1つ進歩かなというふうに思っているんですが、このゴンドラリフトについては、グリーンシーズンの活用だけではなくて、当然、スキー場オープン時の活用も見越した上での発言だというふうに私は思って発言をいたしました。確かにグリーンシーズンも大事なわけですけれども、やっぱり観光コンテンツの1つとして、何か必要ではないかという意味で質問をいたしたわけなんですけども、そういった観光コンテンツという観点から市長はどのように思われるか、再度お聞かせいただければなと思います。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) リフトにつきましては、冬季も使えることも考えて、年間でどれぐらいご利用されるかとも考える必要は当然あると。それも踏まえての高額の費用だということでないかと考えております。                〔2番 野村康幸君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 野村康幸君。                〔2番 野村康幸君起立〕 ○2番(野村康幸君) はい、ありがとうございます。先ほども発言しましたが、そういった積算記録みたいなものも残っていますので、確かに金額はかかるわけですけれども、決してできない金額ではないのかなというふうにも思いますので、ぜひともまたそういった資料にも目を通していただくだけでもありがたいかなというふうにも思っています。  最後に、スターバックスのお話をさせていただきました。これについては先ほど市長が言われた答弁のとおりだなというふうに思うわけですけれども、地元の方の中では何人か既に調査研究をされていることも聞いています。そういった中で、どこに造るかというのは確かに議論の余地があるんでしょうけれども、そういった話題性というのは、やっぱり先ほど言ったように、これから人が人を呼び込むだけではなくて、事であったり、物が人を呼び込む1つのコンテンツではないかなというふうにも考えていますので、先ほどのゴンドラの話とかぶるんですが、できないを基軸に考えるのではなくて、できるを基軸にいろんなことを考えていけば、平成27年9月に答弁された夢を持った観光になっていくのではないかなというふうにも思ったりもします。そういった意味で、ぜひともできるを前提に議論をいただきたいというふうに思うんですが、その辺、市長、いかがでしょうか。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) できない理屈を研究するのではなくて、やる方向で考えるということにはしていきたいと考えております。やる方向で検討できないかという方向で考えてまいりたいと思います。
                   〔2番 野村康幸君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 野村康幸君。                〔2番 野村康幸君起立〕 ○2番(野村康幸君) 貴重なご答弁ありがとうございます。ぜひこれからも、今言われたように、やれるを前提に議論をいただいて、明るい黒部市になることを期待して、私の質問を終わりたいというふうに思います。ありがとうございました。              〔2番 野村康幸君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 次に、9番、大辻菊美君。             〔9番 大辻菊美君質問席へ移動〕 ○9番(大辻菊美君) どなた様もお疲れさまです。それでは、通告に基づき3つの項目、計11点を一問一答方式で質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  近年の夏は猛暑が続く日が多く見受けられ、地球温暖化による異常気象も1つの理由です、と挙げられております。今年の8月は、県内において記録的な暑さで、平均気温が初めて30度を超えたとのことです。最高気温を超える猛暑日になった日数も統計開始以来最多とのことで、県内では5月から8月末で熱中症にかかり、搬送された方が708人もおられたとのことです。園児、児童生徒を熱中症から守るための対策が必要と思います。  それでは1項目め、保育所、認定こども園、幼稚園の環境整備についてです。  1点目、子供は地域の宝です。子供たちが過ごす保育施設は、安全・安心を確保し、子供たちの明るい声が飛び交い、伸び伸びと元気で過ごしてほしいものです。グラウンドには子供たちが喜ぶ雲梯やブランコ、鉄棒などの遊具が設置されています。遊具点検判定基準にはAからE判定があり、危険遊具と判定され、使用できない遊具があります。保育所等の危険遊具の現状について伺います。             〔9番 大辻菊美君質問席に着席〕              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、島田恭宏君。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。現在、公立保育所、認定こども園、幼稚園は9施設あり、そこには全部で106基遊具を設置しております。遊具は毎年、専門業者が点検し、その報告を受けております。判定は5段階で評価されており、新設後間もないため修理が不要のものをA判定、良好で修理が不要なものをB判定、修理や塗装などが必要なものをC判定、至急修理を要するものをD判定、緊急に撤去、修理、使用禁止にする必要があるものをE判定といたしております。現時点で修理不要とされているA及びB判定の遊具は、全体の約65%に当たる68基になりまして、何らかの修理が必要とされるC判定の遊具は33基で、約30%に当たります。安全確保のために至急対応が必要とされるD及びE判定の遊具は5基ありまして、このうち4基は使用を現在中止いたしております。残る1基は雲梯でありますが、古い規格のもので近年設置されたものと比べ、踏み台のバーが1本上のほうに多い状態になっておりまして、園児等が上部に上る危険性があるため、D判定となっておりますが、誤った使い方をしないよう、保育士が必ず横に付き添い、安全を確認しながら使用いたしております。今年度中に危険遊具2基を撤去し、新たに2基設置するほか、残る危険遊具、先ほどの5から2を引いた残る3基も修理し、園児等の安全確保に努めてまいりたいと考えております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) D、E判定は今年中に何らかの修理、撤去がされるとのことですけれども、E判定は今年度中になったわけでもないと思うんですよ。資料を見てましたら、もう何年も前からDとかE判定がついとります。それをなぜ今まで放置してられたのか伺いたいと思います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 予算との兼ね合いですとか、一旦使用中止にして、立ち止まって、撤去も含めて考えておったというのが実情であります。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 今、予算の兼ね合いって言われましたけれども、基本、保育園児はグラウンドで遊ぶときは先生が付き添っておられて、注意を払っておりますけども、万が一あったときのことを考えますと、そういうふうに何年も放置するべきではないかと思います。とにかく修理、撤去等と判断されたら、すぐに対処していただきたいと思います。  それでは、次2点目、遊具が使用できるけれども、遊具点検判定のC判定は、修理または塗装が必要な場合となっていますが、修理がされないまま5年以上経過している遊具が多く見受けられます。今先ほどC判定33基あるって言われました。子供たちには、やはり気持ちよく伸び伸びと遊んでほしいものです。修理について伺います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。  本市では、担当職員が業者の点検結果を踏まえつつ、独自に目視点検も行いまして、予算の範囲内で優先順位をつけながら、適正な維持管理に努めているところでございます。5年以上にわたってC判定となっている遊具につきましては、安全上の問題はないものの、塗装を施すなど、長く安全に使い続けるためには、塗装したほうがよいと評価されたものでありまして、必然的に修理の優先順位が低くなっておりました。そういったものでございます。今後も引き続き、園児等が安全で気持ちよく、元気に遊具で遊んでいただけるよう、適正な管理に努めてまいります。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 私の目から見たら、C判定だったから、使用できるからということで修理をしなくて放置しているように正直見えました。やはり、このC判定は、修理または塗装が必要っていう形になっておりますので、修理、塗装することによって、先ほど、今、部長も言われましたけども、遊具が長く使えるようになると思います。やはり、C判定になったから放置しているのではなく、このC判定も速やかに対処して、子供たちに元気に伸び伸びと遊んでいただきたいと思います。  それでは、次の質問です。先ほども申し上げましたが、今年の夏は異常気象による影響で、猛暑が続き、厳しい状況の中、子供たちが毎日元気に保育所に通ってきています。その中で、保育室は空調、冷房整備されているため温度が調整されておりますけれども、遊戯室は設置されていないため、窓を開けたり、大型の扇風機を使用したりして、子供たちを熱中症から守るために、先生方も注意を払っておられます。しかしながら、あまりにも暑く、遊戯室を使用できない日もあったと伺いました。この暑さは今年だけでしょうか。地球温暖化による異常気象は年々予期しない現象が生じております。今後、遊戯室も空調冷房設備が必要と思われます。設置について伺います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。  現在、公立保育所等の遊戯室に、議員ご指摘のように空調整備は設置されておりません。夏季には天井扇を稼働させているほか、これもおっしゃられましたけども、隣接する保育室等から冷気を送るなど、今年は異常な暑さの中でありましたけれども、熱中症に配慮した活動を実施してまいりました。これまでは保育室の空調化を優先してまいりましたが全て完了したことや、市内の民間保育施設における遊戯室の空調化も進んでまいったことから、公立保育施設等の環境改善の一環として、今後、予定されております施設の大規模修繕に併せて、遊戯室への空調設備の導入について検討してまいりたいと考えております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 今、部長、民営化されている施設では、空調整備が進められているっていう今お話でしたけれども、民営化されている所で遊戯室に空調、冷房設備が整っている施設は何か所あるんでしょうか。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。  民間で現在3施設ありまして、現在、整備中の石田こども園が今まさに整備中ですけれども、そちらのほうも整備されるということですので、今年度中には4施設になる予定でございます。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 石田は新しくなったら冷房設備が整備されるということですけれども、今現在ある3か所は、新しく建て替えられて冷房設備が整備されたのか、それとも既存の遊戯室を改築して整備されたのか、分かれば教えてください。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) ここ数年、民間保育施設の改築が進んでおったと思います。今年の石田、その前は大布施、田家、三日市、愛児さんも、そういった改修に併せて整備されたというのがほとんどであります。ちょっと、ちびっこきららさんは今年度から認定こども園として市が関与することになった施設については、ちょっと詳細は把握しておりません。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) はい、ありがとうございます。今後は、やはり異常気象による気温の変化に対処していかなければならないと考えます。子供たちには広い所で遊具を使ったり、駆けっこしたりして、思い切り伸び伸びと遊んで過ごしてもらいたいと思います。残念ながら遊戯室の空調整備の設置が難しいことですので、それに代わる機器を設置して対処をお願いしてもらいたいものです。  それでは、2項目めです。小学校・中学校の環境整備及び災害時避難所としての備えについてです。  グラウンドには様々な遊具が設置されていますが、遊具点検で危険遊具と判定され、使用できない状態の遊具や修理が必要な遊具があります。点検状況について、また今後の修理等について伺います。               〔教育部長 藤田信幸君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 教育部長、藤田信幸君。               〔教育部長 藤田信幸君起立〕 ○教育部長(藤田信幸君) お答えします。  学校遊具につきましては、さきの市民福祉部長の答弁にもありましたが、学校においても同様に毎年、専門業者に委託をして点検を実施しており、劣化の程度や安全基準を満たすか否か等を調査しております。その中で、危険と判定されたものについては、学習指導要領に基づいて授業で使用すべき鉄棒を優先的に修繕や更新を行っております。その他の遊具については、学校側と協議しながら、修繕、更新、撤去等を判断して年次的に取り組んでいるところであります。当面の危険を避けるため、一部の遊具については使用禁止としているものがありますが、児童生徒の安全を最優先に遊具の更新、修繕等を計画的に進めてまいります。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 今、学校側と相談してっていうお話でしたけれども、この使用不可と判定された遊具はいつ頃から使用不可となってるんでしょうか。               〔教育部長 藤田信幸君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 藤田部長。               〔教育部長 藤田信幸君起立〕 ○教育部長(藤田信幸君) お答えします。  古いものでは平成30年から使用不可となっているものがございます。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 平成30年と言えば、今から何年前でしょうか。結構、使用不可となって、この平成30年から学校側と相談して、そのまま現状維持のまま放置されているんですけれども、放置されているのであれば、撤去して新しいのに切り替えればいいんじゃないかなと私、思うんですけれども、いかがですか。               〔教育部長 藤田信幸君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 藤田部長。               〔教育部長 藤田信幸君起立〕 ○教育部長(藤田信幸君) お答えします。  まず、学校における遊具といいますのは、学習指導要領に基づき設置しているものであります。中にはそうじゃないものもございますけれども、学習指導要領の1学年から6学年まで、指導すべきとされているものに鉄棒がございます。その他のものについては、児童が楽しむためのものということであります。鉄棒を優先して修繕等をしているわけでございますが、そうじゃないものについては、学校にはたくさんの修繕箇所がございまして、学校のほうからそういったものを合わせて、どこを修繕すべきかということを、その優先度に応じて学校から要望を受けまして、それに基づいてやっているわけでありますけれども、撤去することについても、それ相当の費用がかかるものですから、優先度、緊急度に応じてその撤去、または修繕等を判断しているところでございます。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) この遊具の中を見ますとジャングルジムが2か所、平成30年辺りから使用不可という形になっております。保育所と違って小学校のジャングルジムはとても大きいです。撤去するのにもかなりの予算が必要かと思われますけども、学校側と相談して、今後、検討していっていただきたいと思います。  それでは2点目です。異常気象によって年々予期もしない現象が発生しています。本市は児童生徒の熱中症対策として普通教室やランチルーム、特別教室の空調冷房が設備されています。児童生徒の熱中症事故発生時の活動を見てみますと、体育授業や運動部活動の活動をしているときが最も多くなっています。異常気象により平均気温は年々上昇しております。午前中に中野議員は、体育館は蒸し風呂という言葉を言われました。体育館内の気温、湿度は1度上がると下がりにくいと言われています。体育館は熱中症になるリスクがとても高い場所にもかかわらず、空調冷房整備がされておりません。児童生徒の日常の安全・安心を守るためとともに、体育館は災害発生時では地域の指定避難場所として指定されています。体育館の空調冷房整備について伺います。                〔市長 武隈義一君挙手〕
    ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 小中学校の体育館については、現在のところ空調整備は行っておりません。その理由は、体育の授業、集会及び式典等に使用されており、教室と比較して使用の頻度が高くないこと。それから、現在の体育館は、私も調べて確認しておりますが、断熱構造とはなっていないことから、単に空調の機械だけつけても効率が悪く冷えない、つけるとなれば断熱工事も含めて大がかりな工事が必要であり、その多額の費用、その後の維持管理にも多額の費用を要することなどであります。しかしながら、近年の温暖化の影響による夏場の利用の熱中症対策として、また災害時に避難所として利用される可能性もあることから、既存の体育館については、スポットクーラーやウインドクーラー等の既存の備品や冷暖房機器のレンタルにより対応してまいりたいと考えております。今後、新築する場合には、空調の設置も検討していきたいと考えております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 令和2年の6月議会において、当時、議員だった橋本さんが体育館のエアコンの整備が必要という質問をされています。答弁が、やはり体育館につきましては、通常体育の授業に使用することからエアコンの整備は考えておりませんが、緊急時においては冷風装置のレンタル等による一時使用も考察したいと思いますと答弁なさっておられます。今回も、大体同じ答弁ではございますが、前回と違うのは、新しく建て替える場合には検討しますとのことですけれども、まだ体育館を建て替えてあまり年月がたっていない明峰、清明中学校や宇奈月、中央、桜井小学校の冷房設備の設置がこれ断熱材を入れて大がかりな工事になると言われましたけれども、こういう、まだそんなに年数たってない所も不可能なのでしょうか。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 見ていただければ分かりますが、体育館、大体裸の、裸といいますか、鉄がむき出しのままで、そのスレートと言うんですかね、そのままになってますんで、そこに設置しても効率は悪いと思います。私も体育館を見る機会があれば、いつも確認はしております。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 今言った明峰、清明中学校ですけれども、新しくなってそんなに年月が経ってません。ですから、せめてこの中学校辺りでも断熱構造で、そういうふうな何か対処して、お金はかかるかもしれませんけれども、今度、新しく新築した場合には検討しますよとなったら、この学校たちは永遠にクーラーが入らない状態になるのではないかと思います。市長、どう思われますか。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 現時点ではそういう考えでありまして、財政状況とかが許せば、また考えたいと思います。ちなみに、体育館1つ直すとすれば、大体、お金の話かお子さんたちの健康かということにもなりますけれども、5,000万円以上、8,000万円とかそのぐらいかかるのではないかというようなことを事務方として伺っておりますので、そういうことも含めて検討していく必要があると考えております。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 年々、来年になればまた分かると思いますけども、毎年毎年気温が上昇しております。5,000万円、1億円かかるからできませんよって言っているような場合じゃなくなってくるかもしれません。  それで、もう1点ですけども、再質問ですけれども、災害発生時にウインドクーラーや、それこそスポットクーラー等でレンタル対応するとのことですけれども、その災害発生時にすぐにレンタル対応することができるのでしょうか。本市である程度、ウインドクーラーとかスポットクーラーは確保されてないのか伺いたいと思います。            〔防災危機管理統括監 林 茂行君挙手〕 ○副議長(柴沢太郎君) 林防災危機管理統括監。            〔防災危機管理統括監 林 茂行君起立〕 ○防災危機管理統括監(林 茂行君) 学校での避難所開設に関してのそういう熱中症対策でございますが、空調のある普通教室を避難所としての使用をまず第一に考えています。次に、体育館を使用する場合は、特別教室など等で使用しておるスポットクーラー等の活用を想定します。他校の転用も含めてそういうものを融通できないかということを考えます。そういった対応もできない場合には、今、議員おっしゃったようなスポットクーラー等のリース対応を考えております。リース対応ができる、できない、調達までの期間は時期や必要台数により様々と思われますので、避難所開設の判断時に早急に対応対処できるように努めてまいりたいと思っております。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) まずは普通教室を利用するということと、話を聞いておりましたら、スポットクーラーも何台かあるようです。今後、やはり気温の変化がどのようになっていくか、今年みたいに、先ほど言いましたように、毎年毎年1度、2度ずつ気温が上がって、もう熱中症になる状態かもしれません。その災害発生時がこの夏場になったら、本当に大変だと思います。すぐに対処できるように当局に万全な準備を整えていただきたいものです。  それでは、次の質問に参ります。3項目め、ごみの減量化とリサイクル活動の推進についてです。  本市は、バイオマスタウンを推進することの1つとして、平成23年より黒部市下水道バイオマスエネルギー利活用施設整備運営事業を展開しておられます。その中で、ディスポーザーで処理された生ごみは、下水道汚泥とバイオガス発生のポテンシャルが高いコーヒーかすなどと混合処理され、バイオマス資源として有効利活用を図られております。ディスポーザーは家庭から出される生ごみを一、二ミリに粉砕して水と一緒に下水道に流し込む排水設備で、利便性や循環型社会への貢献などの観点から社会的関心が高まっています。  1点目です。一般家庭から排出される生ごみのディスポーザーによる処理について、利用される一般家庭と、本市それぞれのメリットについて伺います。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 都市創造部長、山本浩司君。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。  ディスポーザーを利用される一般家庭のメリットにつきましては、生ごみの減量化によるごみ出し労力の軽減や、生ごみから発生する悪臭や害虫の予防、台所を衛生的に保てることによるクリーンな住環境の確保などが挙げられます。一方で、本市のメリットにつきましては、処理された生ごみがバイオマス資源として有効利用されることが挙げられます。ディスポーザーで処理された生ごみは、市浄化センター内の下水道バイオマスエネルギー利活用施設にて、下水道汚泥と混合され、発電燃料として利用されるほか、乾燥処理された汚泥は肥料として再資源化されております。さらに、ごみの減量化によるごみ処理費用の軽減やCO2削減にもつながるものであります。本市は、下水道バイオマスエネルギー利活用施設を設け、排出される汚泥を有効利用できる全国的に見ても数少ない先進的な取組を実施していることから、ディスポーザーを利用でき、クリーンな住環境で、より快適に生活できるものであると思っております。先ほど申し上げましたごみの減量化によるごみ処理費用の減は、税負担の減にもつながり、CO2の削減は地球的な課題への対応として、市や市民を問わず大きな役割を果たすものと考えております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 今、部長が言われましたように、ディスポーザーを設置することで、ごみの減量化や生ごみを燃やさないのでCO2の削減にもつながっていきます。  そこで次の質問です。2点目、公共施設でのディスポーザー設置状況及び一般家庭でのディスポーザー設置目標、設置状況について伺います。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。  公共施設での設置状況につきましては、市庁舎、地区公民館、給食センター、国際文化センターコラーレ、くろべ市民交流センター「あおーよ」など、計22施設に設置されております。また、一般家庭及び事業所等を合わせた市全体での設置状況は令和5年8月末現在で1,328基であります。設置目標としては、令和10年までに2,000基の設置を目指しておりますが、近年、設置件数は伸び悩んでおり、目標達成に向け、より一層普及促進を図ってまいりたいと考えております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 公共施設で設置されておりますけれども、やはりこの設置されている場所は、やはりごみを出す、例えば調理する場合が多い場所に設置されているのでしょうか。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) 特にそういう用途でということではなく、できるだけ普及促進をしたいということで、できる限り公共施設につけるように取り組んでおります。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 先ほどから部長の答弁の中で、道の駅KOKOくろべのことが名前が挙がってきませんでしたけれども、なぜKOKOくろべにはついてないんですか。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) KOKOくろべにつきましては、基本的な施設は市で整備をして、そういう中での台所とか、そういうものについては指定管理のほうで一応、整備、あるいはテナント事業者のほうで設置という、そういう考えでおります。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 指定管理ということは、公共施設だと思うんですけれども、なぜ新しい所についていないのか不思議で、その中に入るテナント、事業者に対しても、こういう今やはりCO2の削減とか叫ばれている中、やはり促すのが当たり前だと思うんですけれども、そういうのって言われなかったんですか。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) 今ほど言われたことは、確かにごもっともでございますが、まずテナント事業者の入居や指定管理者の意向ということがございまして、今後、できればそういうものも整備していくように促していきたいと思っております。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) はい、分かりました。それで、先ほど累計の設置数は言われたんですけれども、単年で見た令和3年とか4年の設置数が分かれば教えていただきたいと思います。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) 単年度の設置ということで、令和3年度では44基、令和4年度では37基でございます。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 毎年予算が300万円ほどついております。300万円ということは、大体100基分ほどなのですけれども、見たら5割にも到達していないということで、令和10年、2,000基の設置を目標にしているって言われましたけれども、2,000基本当にできるんでしょうか。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 山本部長。              〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) 令和10年まで2,000基ということは、今の状況からいいますと、大体1年に100基ほどつけたいということで一応予算計上はしておりまして、令和3年度、4年度というのは伸び悩んでいる理由につきましては、ちょっと検証してみますと、ディスポーザーというのは住宅の新築やリフォームの際に設置されるケースが多いです。そういう中で、令和2年から4年というのはコロナ禍やウッドショックによって、住宅関係の工事件数がかなり減少しているという中で、ディスポーザーも伸び悩んでいるというように検証しておりますので、実際、令和5年度の途中経過といたしましては、今の中間の件数がもう令和4年度全体の件数に迫っているような状況でございますので、コロナ禍やそういうウッドショックも冷めたというか、回避したというふうに判断しておりまして、今後、伸びていくと思っておりますし、伸ばしていきたいと思っております。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) はい、分かりました。  それでは、3点目に入ります。本市ではディスポーザーを設置した場合、一般家庭に1基当たり設置費用の2分の1、上限3万円の補助金があり、ディスポーザーの設置後の下水道使用料による追加負担金はありません。普及に当たっての啓発活動について伺います。              〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 山本部長。
                 〔都市創造部長 山本浩司君起立〕 ○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。  ディスポーザー普及に当たっての啓発活動につきましては、市広報やみらーれテレビ、市ホームページでのPR、アクアパークフェスティバルでの実演展示のほか、確定申告時期には申告会場待合室にてPR動画の放映や、ディスポーザー本体の展示を行い、より多くの方の目に留まるよう取り組んでおります。また、新築やリフォームに併せてディスポーザーを設置される方が多いことから、住宅メーカー等へのPRも実施しているところであります。今年度におきましては、住宅用ディスポーザー設置補助金交付要綱を改正し、二世帯住宅における2基目の補助や、建て売りまたは賃貸住宅への設置補助など、補助対象を拡充したところであります。引き続き補助制度のさらなる周知とディスポーザーの認知度向上を図るとともに、本市は下水道処理施設に負荷をかけることなく、ディスポーザーを使用できるといった点で、全国的に見ても先進自治体であることもPRし、より一層、普及促進に努めてまいりたいと考えております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 2基目の補助対象の拡充もされたとのことで、このディスポーザーを設置することによって、ごみの減量化にもつながりますので、このよさをもっとアピールして、設置数を増やしていってほしいものです。  それでは、次の質問です。本市では、黒部市常設資源回収所が新川リサイクルセンター前、前沢シルバー人材センター前、浦山常設資源回収所の3か所と、月2回の資源物回収日があります。ごみ排出量、再生利用量及びリサイクル率の本市の状況について、また近隣の市町と比較した場合の現状について伺います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。  令和5年3月に県が発行いたしました「富山県の廃棄物令和4年度版」における、令和2年度に本市から排出された廃棄物の総量のうち、市が設置する常設資源回収所やPTA等の集団回収によって出された資源物の割合を示すリサイクル率は19.2%でありました。また、新川広域圏内の各市町のリサイクル率につきましては、魚津市が23.0%、入善町が20.4%、朝日町が21.4%であります。排出量というご質問につきましては、年間1万5,252トンということになっております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 何か黒部市は一生懸命取り組んでおられたのかなと思ったのですけれども、近隣の市町に比べたら一番悪い19.2%ですね。それで、そしたら富山県内で比べたら、この20%に達していない市町村は何か所あるのか、分かったら教えてください。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 県内15市町村のうち、20%未満の自治体は、本市を含めて4自治体となっております。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 今お話聞いただけでも、15市町村のうち20%に達していないのが4市町村ということで、その中の1つが黒部市ということですね。本当にとてもリサイクル率が悪いです。本市としてリサイクル率を伸ばすためには、何らかの対策を講じなければいけないと私は思っております。やはり、常設回収所が少ないせいなのか、それとも資源の回収回数を多くするのが1つの方法かなとも思ったりもするのですけれども、どっちにしても、やはり常設所に持っていくにしても、資源回収を多くするにしても、市民の皆さんに出しやすい環境づくりが必要と思います。  そこで次の質問をいたします。5点目、リサイクル率が高いところは、常設資源回収所での回収品目数も多いです。本市では、新川リサイクルセンター前は品目数が多いですけれども、浦山常設資源回収所及び前沢シルバー人材センター前は品目数が少なく、その上、前沢シルバー人材センター前は受入れ日が3日間だけです。リサイクル率を伸ばすためには、常設資源回収所の増設、設置場所の受入れ日数、品目数等を増やすのが必要と思われますが、本市の見解を伺います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。  本市におきましては、これまでも常設資源回収所の増設や改修品目の増加に向けた検討を行ってまいりましたが、不法投棄や管理者の不足、放火などの懸念のほか、回収に係る十分な敷地面積の確保といった課題があり、令和3年4月に浦山リサイクル広場で新聞紙を追加するにとどまっております。一方で、近年はSDGsの取組機運の高まりから、企業のリサイクル活動の一環として、常設資源回収所を併設するショッピングセンターやドラッグストア等が増加しております。日頃の買い物に併せて気軽に、例えば少し私も見てまいりましたけども、牛乳パックやトレーなど、細かな品目に分けて資源物をリサイクルに出すことができる、そういった施設もありまして、その利便性は高いものと認識しており、市が設置する常設資源回収所に加え、これらの民間事業者の方々が設置する資源回収所と連携することで、市民の皆さんにとって相対的に回収所の増設や受入れ日数等、品目も含めてですけれども、そういったものの増加につながっていくものと考えております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 民間事業者が回収を行う場合には、どうしても回収品目数に制約、限られています。この品目数を増やすための行政からの支援を行う考えはないのでしょうか。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 先ほどちょっと防災の備蓄の話もありましたけれども、市内のショッピングセンターさん、ホームセンターさん、いろんな所は非常に行政の取組に協力的で、協定なんかも結んでいただいたりしております。一度、どういった支援、どういった協力ができるのか、例えばそういうショッピングセンターの方、あるいは、ちょっとちらちらと思ったんですけど、PLANTさんとか、コメリさん、私、防災の担当のとき協定も結んだりしておりましたので、そういったところとも少しお話をしてみたいというふうに考えております。どういったところがお困り、あるいは品目を増やすにはどうしたらいいのか、そういったことについて話し合ってみたいと思います。よろしくお願いします。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) リサイクル率を伸ばす、それこそ1つの方法として、どういう支援ができるのか検討していただいて、リサイクル率を上げていっていただきたいと思います。  それでは6点目です。リサイクル活動の推進を図っていくための啓発活動について伺います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 議長、すみません。先ほどの補足をさせてもらってもよろしいですか。  先ほどのリサイクル率の統計には、大辻議員おっしゃられてご存じのようですけれども、市の常設回収所とPTA等の、そういう回収の分がリサイクルとしてリサイクル率に反映されるということですので、私が申し上げました民間さんの量はリサイクル率に入っておりません。そういったことも少し聞いておられる方は分からなかったと思いますので、補足させてください。  それでは、6点目にお答えさせていただきます。リサイクル活動のさらなる推進には、まずは私たちが家庭から出すごみの量を減らすという意識の下、正しく分別し、資源に回せる物は資源に回すといった生活のサイクルの定着が重要であると考えております。本市のごみ減量化の取組といたしましては、家庭ごみ、資源物の収集カレンダーに分別方法を明記するほか、ごみガイドブックや市公式LINEにて具体的な品目別の分別ルール、持込み先を分かりやすくお知らせするなど、周知に努めております。また、各種団体を対象とした出前講座の開催や、小学校PTAをはじめとした各種団体が行う資源回収活動並びに各地区環境衛生協議会が行うリサイクル施設等への視察支援など、様々な機会を捉え、意識啓発を行っているところであります。今後は、各種団体に加え、資源回収の一翼を担っていただいている民間事業者の皆様とも連携したリサイクル啓発活動を行うことができないかなどを検討し、市全体のリサイクル意識のさらなる向上に努めてまいりたいと考えております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 今、部長も言われましたように、まずはごみの量を減らすことが大事です。市民の皆さんは、やはりごみを減らすことができるのであれば、減らしたいと思っていらっしゃると思います。減らす方法として、具体的に、もっと具体的にどのようなことが考えられますか。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) まず、可燃物で申し上げますと、やはり生ごみがまだ減らせる余地があるのかということですね。先ほど、議員が何度もおっしゃっておりますディスポーザーの設置の普及促進ですとか。不燃物で申し上げますと、宮沢清掃センターのほうでは、ラベル包装、私もよく職場でペットボトルを飲むんですけれども、キャップとペットボトルはしっかり分別して出すんですけれども、包装についてはリサイクルできるということを知らない方もたくさんおられると思います。そういった部分、リサイクル包装のそういったものについて、まだまだ啓発周知の余地があるのではないかというふうに感じております。  以上です。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) 部長、今言われましたように、ペットボトルの回りのラベル、それリサイクルに出せるって思ってらっしゃらない方、実際におられます。それこそあめが入っている個包装とか、チョコレートを包んである個包装とか、あれもみんなリサイクルです。本当に自分の自慢するわけじゃないですけれども、我が家はプラごみの時は、1か月に1回ほどしか出しません。反対に資源回収のときに、もう8割方、リサイクルとして出している状況です。だから、本当、皆さんにきちっと分かってもらうのが1つの方法かと思います。それこそ私自身、アクアパークフェスティバルでパネル展示も見に行ったこともありますし、地区で、やはり当局から出前講座に来られて受講したこともあります。本当に資料に沿ってとても分かりやすく、そのとき改めてリサイクルの普及に努めなければと私自身感じたものです。本当に担当者も頑張って啓発活動に取り組んでいらっしゃいますけれども、私が地区で講座を受講したときは、やはり町内会長さんが中心だったため、ほとんど男性でした。その中には、男性でも熱心な方もいらっしゃいました。でも、やはり出前講座をもっと積極的に幅広く、対象者を広げたらよいと思うのですが、いかがでしょう、先ほどもちらっと言われましたけれども。部長、いかがでしょうか。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) ご質問いただいた啓発について、出前講座についても課内、担当部局と少し話をしています。どうやったらごみを出す方にそういった周知が届くのかということで、例えばということで、まだできるかどうか分かりませんけれども、カレンダーに、年度初めにお配りしますけども、出前講座やってまして、ここにお問い合わせくださいとか、そういったもう少し出前講座を必要な方に、そういった制度を届けるような案内の周知、こういったものについて少し内部で考えていこうという話をしております。もう少し検討する時間をいただければと思います。よろしくお願いします。               〔9番 大辻菊美君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。               〔9番 大辻菊美君起立〕 ○9番(大辻菊美君) はい、ありがとうございます。質問はこれで終わりにしたいのですけれども、私のほうから3つほど提案したいと思います。1つ目は、出前講座を黒部女性団体連絡協議会や黒部市食生活改善推進協議会等で開催したら、何か効果があると思うんですけれども、協議会の女性の皆さんに、なぜリサイクルを推し進めなければいけないのかと理解してもらうことで、プラスチック容器包装等のリサイクル率が伸びるのではないかと思います。その相手からの出前講座の申込みを待っているのではなく、自ら、当局のほうから、出前講座を開催したいのでと相手側に申し込むことで、リサイクル活動が広がっていくのではないかと思います。  2つ目は、他市の庁舎を訪れたとき、庁舎内にプラスチック容器包装等のリサイクルボックスが設置されていました。本市では庁舎内には設置されていないと思いますが、職員自らリサイクル活動の推進に取り組むことで、市民のお手本となるのではないでしょうか。ぜひ庁舎内にリサイクルボックスを設置して、推進を図っていただきたいと思います。  3つ目は、ルールを守ってごみを出しましょうという、黒部市ごみガイドブックがありますが、本市に転入された方に保存版の冊子が在庫切れなのかコピー対応されています。しかしながら、転入されて、これから黒部市に税金を支払っていかれるにもかかわらず、白黒のコピーを渡されたとのことです。白黒はとても見にくいとのことで、今後、カラーでのコピー対応をお願いしたいと思います。  最後に、多くの市民の皆さんがリサイクル活動に意識を持って取り組んでいただけることを願って、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。              〔9番 大辻菊美君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 質疑並びに質問の途中ですが、2時45分まで休憩いたします。   休  憩  午後 2時30分   再  開  午後 2時45分 ○議長(中村裕一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに質問を続けます。  13番、高野早苗君。             〔13番 高野早苗君質問席へ移動〕 ○13番(高野早苗君) どなた様もお疲れさまでございます。9月に入り、少しは涼しさを見せておりますが、8月は異常な高温が続きました。富山県の8月の平均気温は30.6度と、観測史上初めて30度を超え、平年より3度以上も上回りました。経験のない高温の中、とりわけ農林水産業への影響が心配されます。一方、高温の原因ははっきりされておりませんが、SDGsの重要性を改めて認識いたしております。来月10日、第11回女性議会本会議が開催されます。昨日、本日と女性議員による議会の傍聴もされておりますが、どんな提言がなされるか、私も楽しみにしている1人であります。  さて、私たちのコミュニケーションの基本は、相手の声を聞く、そしてそれに答えることでありますが、音が聞こえない、または聞こえにくい状態を聴覚障害と言います。これは生まれつきの場合、病気、事故などで生じる場合、加齢による場合などがあります。特に加齢の場合、日本老年医学会によると、65歳から74歳は3人に1人、75歳以上は半数以上が難聴に悩んでいるとされ、聴覚障害は身近な問題であります。日本補聴器工業会の調査でも、聴覚障害者率は11.3%、全国に1,400万人以上おられるとされております。一方、聴覚障害者のうち、身体障害者手帳をお持ちとなると、厚生労働省の調査によりますと約34万人で、聴覚障害者数に対する保持率は2.4%しかありません。実態にマッチングしていないのではないかと危惧されているところであります。  今定例会の1項目として、聴覚障害について質問をいたします。聴覚障害者の中でも全く聞こえず、しゃべれない方を聾唖者とされておりますが、手話がコミュニケーションの最も大切な手段となります。宇奈月のぷらっとにおいて、週に1度、手話サークルが行われておりますが、聴覚に障害がある方、健聴の方が混ざってのそこは学習の場というよりも、楽しい居場所づくりのような感じです。私も何回か仲間に入れていただいております。そして、そこでの情報交換や集まる機会は、皆さんに元気と笑顔を提供しているのだと感じます。その一方で、聴覚の障害がある方は、コミュニケーションがうまくとれないために大変なご苦労をしておられるとも知りました。聴覚障害には全く聞こえない方から、聞こえにくい方まで程度は様々ですが、質問の1点目として、聴覚に障害がある方からの本市の現状及びその支援策について伺います。             〔13番 高野早苗君質問席に着席〕              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、島田恭宏君。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。  本市において聴覚障害による身体障害者手帳1級、2級をお持ちの重度の方は47名、3級から6級をお持ちの中軽度の方は168名おられます。その支援策としては聴覚障害者の外出の際にコミュニケーションを円滑に行うため、手話通訳者等の派遣や補聴器の補助を行っているほか、聴覚障害者用の火災報知器や呼び鈴など、日常生活における便宜を図るための日常生活用具の費用の一部を補助しております。また、市の窓口には筆談ボードを設置して、コミュニケーションがとれるよう対応しているところでございます。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
                  〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 日常生活用具の費用の一部補助とかされているということでした。それで、ボードでの対応とかもありました。ですが、ほとんど費用の一部補助となってくると、障害者手帳をお持ちの方なのでしょうか。特に補聴器についてお聞きしたいと思います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) いずれも補助の要件といたしましては、障害者手帳をお持ちの方という要件としております。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) できましたら、補聴器についてちょっと詳しく教えていただけませんか。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えいたします。  障害者手帳をお持ちの方の自己負担1割、非課税の場合、すみません細かく言いますと、課税の場合は1割、非課税の場合は10割ということなんですけれども、その課税の方の1割を市が補助しておりますので、実質は基準額以内であれば全額補助されるという補助制度に、補聴器についてはなっております。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) もう一度確認いたします。そうすると、1割負担とかあってでも、最終的にはその基準内であれば、障害者手帳をお持ちの方は補聴器を買うときには全額助成されているということでいいんですか。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) はい、そのとおりであります。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 分かりました。それらを頭に置きながら質問していきたいと思います。手話は手や指、顔の動きを使って表現する視覚言語、目で見る言葉と言われております。現在、本市では黒部市コミュニケーション支援委託事業として、手話通訳者及び要約筆記者の派遣を全額市の負担で行っております。富山市にある富山県聴覚障害者協会に委託して、そこには手話通訳者が登録されております。いろいろな窓口対応、特に医療機関を受診する際など必要とされておりますが、事前申込みにより手話通訳者が派遣されております。しかしながら、派遣には用途や時間に制限がある、申込みにも土日を除いて1週間前と緊急時には間に合いません。また、県内の市町村でほとんど手話通訳者が設置されていないというのが現状であります。そこで、質問の2点目として、手話通訳者の派遣実績及び手話通訳者を本市独自、あるいは広域圏で設置する考えについて伺います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。  令和4年度の手話通訳者の派遣実績につきましては、実利用者数は12名、延べ利用回数は126回となっております。手話通訳者の本市独自の設置につきましては、市役所窓口への手話通訳者の派遣状況や、他のサービスの利用状況、手話通訳者設置時の課題等を確認しながら判断してまいりたいと考えております。また、手話通訳者の広域圏での設置につきましても、課題やニーズ等を確認しながら、関係自治体と協議、検討してまいりたいと考えております。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 多分、検討していきたいって、そういうお答えになるだろうなとは思っていました。障害者の皆様は、手話通訳者が頼りであります。もちろん事前申請により派遣はしていただいており、助かっているとお聞きしております。しかし、身近に通訳者がおられると、緊急を要する場合にすぐ対応していただいたり、1週間前以上の事前申込みの縛りが緩くなったりと、日頃から言われている、誰一人取り残さない安心・安全につながるのではないでしょうか。実際、滑川市へ行ってお話をちょっとお聞きしてきましたら、市独自の手話通訳対応もあり、聴覚障害者の日頃の生活も把握しており、喜ばれているとお聞きしました。手話通訳者になるのは難しく、ハードルも高いのですが、先進地事例も学び、検討していただけないか再度お聞きいたします。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 先ほど少し分かりにくい答弁だったかなと思いますけれども、市役所窓口への派遣状況といいますと、先ほど数字言いませんでしたけれども、昨年度の状況では3件、市役所の手続にそういう手話通訳者を派遣してほしいという、そういった人数であります。そういった数字の動向も見ながら判断していきたいという思いだったんですけども、議員さん今、滑川市ということもご紹介いただきましたので、少し議員さんは聞いておられたようですけども、私も一度、また滑川市のほうへ行ってお話、課題等も含めて、確認した上で、また検討してまいりたいと思っております。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 一遍には何でもかんでもうまくいくとは思っておりませんが、またよろしくお願いいたします。先日、手話の普及を目指す県の会議において、スマホやタブレットを使っての遠隔手話通訳サービスを今年度中に行うと報道されておりました。これまで厚生センターや医療機関での窓口の利用に限定されていたものを、スマートフォンやタブレットからでも使えるように利用範囲を広げるもので、外出先などでの利便性向上が図られていると期待を寄せているところであります。本市の窓口においても、先ほど件数は少なかったのではありますが、導入できないかと思います。質問の3点目として、遠隔手話通訳サービスの導入の考えについて伺います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。  議員さんご紹介いただきました県が実施する遠隔手話通訳サービスにつきましては、医療機関での受診時など、場所を限定して実施されてこられましたけれども、今年度より利用範囲の拡充を予定しておられます。本市におきましては、まずは今般、拡充される県の遠隔手話通訳サービスを活用してまいりたいというふうに考えております。そのほか、調べましたところ、一般社団法人日本財団電話リレーサービスが行う聴覚障害者の方と聴覚障害者等以外の方を通訳オペレーターが手話等で通訳いたしまして、電話で即時、双方向につなぐ、そういったサービスも展開しておられます。聴覚障害をお持ちの皆さんにとって有益なサービスの周知に努めるとともに、窓口での手続が円滑に行えるよう、ICT機器の活用などについても検討してまいりたいと考えております。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) ありがとうございます。導入に前向きとの答弁でありますが、本人のスマホに頼ることなく、またタブレットをお持ちでない方のために、できましたら1台くらいは少しでも大きな画面を備え付けるなど、使い勝手や工夫もお願いしたいと要望しておきます。ありがとうございます。  現在、手話講習会が庁舎においても開催されております。聴覚障害者の方々にとって、日常生活を送る上でも社会参加を進めていく上でも、手話のできる方を増やしていくことは、とても重要だと考えます。そして、職員の方には、手話で挨拶ぐらいはできるようになればと願います。質問の4点目として、手話講習会の普及策について伺います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) お答えをいたします。  本市では、毎年、手話奉仕員養成講座を実施しております。定員を15名と定めており、令和4年度は職員4名を含む11名、本年度は職員2名を含む9名が受講中であります。そのほか、本年度においては、先進地である石狩市から職員を招き、手話や手話施策に関する講習会を開催したところであります。また、職員1名が県の手話講習会に参加し、手話の習得に努めております。今後も各種研修等を通じて、職員の手話奉仕員の養成を図るなど、手話の普及に努めてまいります。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) いろいろお勉強にも行っておられるということがよく分かりました。それで、職員新人研修には手話講習って入ってますか。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 職員の新人研修では、障害者福祉に各課ごとに分かれて新採職員に事業を説明する中で、福祉課のほうでは障害者福祉に関する施策等を説明しておりますけれども、その中には手話は現在入っていないということです。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) ぜひ部長さんのほうから働きかけていただいて、職員新人研修など、機会を多く捉えて、視覚言語である手話での挨拶も飛び交えば、優しい黒部市になるのではないかなと思います。部長、どうでしょうか。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 市民福祉部に与えられた時間で、そういったことを行うのか、また全体の中で行うか、隣におられます総務管理部長とも相談しながら進めてまいりたいというふうに考えております。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) はい、よろしくお願いします。  加齢とともに聞こえの悪さを感じる人が急激に増えますが、高齢者の方は全く聞こえないわけではない難聴であり、補聴器が有効な補助手段となります。しかしながら、補聴器は高額で、日本補聴器工業会の調査でも、難聴を感じている人の補聴器所有率は14.4%と低い状況です。また、補助機能、補助制度がありますが、対象者は1点目の質問で答弁をいただきましたが、身体障害者手帳をお持ちの方に限られております。その保持率は、先ほど申し上げたように大変低いです。難聴によってコミュニケーションが困難になると家族や社会から孤立し、生活の質や生きる意欲まで低下します。認知症の約8割は難聴の放置が背景にあるとも言われており、とても深刻な問題であります。身体障害者手帳を持つことに抵抗のある方もおられるでしょうが、聴力検診の充実とともに、補助制度のPRも必要と思われます。質問の5点目として、高齢者の聴力検診及び補聴器補助制度のPRの考えについて伺います。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 申し訳ありません。ちょっと勉強不足で、聴覚検診が正確なのか、議員、今おっしゃられた聴力検診が正確なのか、ちょっと確認せずに参りまして申し訳ありません。本市では、現在、高齢者の聴覚検診は実施いたしておりません。また、障害者に対する補聴器の補助制度につきましては、身体障害者手帳交付時に直接お伝えしておりますほか、ホームページ、あるいは福祉ガイドなどでPRを行っております。障害者の方に対する補聴器の補助制度の周知につきましては、引き続き漏れのないように対応してまいりたいと考えております。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 市では聴覚検査は含まれていないということでした。それで、障害者の実態はなかなかつかめないものかなと思っております。障害者手帳をお持ちでなくても困っておられる方がたくさんおられるのではないかなと推測され、外出をためらったり、コミュニケーションをためらったりすることが増えるのではと危惧されます。市としても実態を把握したり、検査をする大切さや聴覚に障害があったときの弊害などをPRして、聞こえない、聞きづらいということにもっと向き合う必要があると感じております。年を取ったから仕方ないと言えば、この問題は終わってしまうと思います。部長、健康に対する市民の大切な問題だと思うのですが、もう一度お考えをお聞きいたします。              〔市民福祉部長 島田恭宏君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 島田部長。              〔市民福祉部長 島田恭宏君起立〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 先ほど答弁させていただいたのは、議員おっしゃるように手帳をお持ちの方への支援制度であります。手帳を持っておられない難聴の方もおられると思いますので、検査を促したり、今現在は医療機関ですとか、補聴器、そういったところの方々とは補助制度について、しっかり情報連携はとれとると思っておるんですけど、まず入り口の分、取っかかりの部分で聴覚検査、ちょっとおかしいなと思ったら検査を受けるような、そういったPRなんかも今後は必要だと思いますので、進めてまいりたいと思っております。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
                  〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) よろしくお願いします。別に手帳を持てばいいってもんではないんですけども、やっぱりしっかりと手続して、もし手帳を持つ身であれば、持たれれば、補聴器を買うのも、さっき言われたように全額が出るということでもありますので、本当に困っている方がおられるかもしれませんので、またPRのほう、よろしくお願いしたいと思います。  富山県では、手話が言語であるとの認識に基づき、基本理念、県の責務、県民と事業者の役割などを定め、手話の普及等に関する施策を進めることを目的に、平成30年4月に富山県手話言語条例を制定しております。また、市町村でも滑川市などが手話言語条例を制定しております。全ての市民が障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら、共生する社会づくりを進めるため、手話言語条例の制定が私は必要だと思います。質問の6点目として、手話言語条例の制定の考え方について伺います。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 手話を言語として認め、意思疎通のための言語として利用することや、手話をあらゆる場面で使える社会の実現を目指すことは、障がいの有無で分け隔てられることなく理解し合い、お互い一人一人の人格と個性を尊重し合う共生社会の構築につながる、大変重要な取組であると認識しております。また、条例の制定は、市としての手話に関する取組姿勢、理念や責務、施策の推進について示すものであり、単に理念条例となることなく、制定した意義が長く継続され、その理念に沿った地域づくりに努めていく必要があると考えております。  本市におきましては、遠隔手話通訳サービスの活用や、手話奉仕員の養成など、具体的な取組を行うことで、手話の普及や活用が図られる機運を高めることが重要であると考えております。その上で、条例の制定について検討してまいりたいと考えております。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 障がいには、聞こえない、見えない、歩けないなど身体的なものをはじめ多岐にわたると思います。今回、私は聴覚障がいを取り上げました。誰一人取り残さないという観点に立てば、確かに手話を必要とする皆さんの数は少ないかもしれませんが、表情豊かな手話での会話を見てください。しっかりとコミュニケーションがとられております。どうぞよろしくお願いいたします。  次に、2項目として、結婚支援事業について質問いたします。  富山県の2022年の婚姻件数は3,497件で、過去最少であったと報じられておりました。国立社会保障人口問題研究所の人口統計資料集2022によりますと、2020年の50歳時の未婚率は男性が28.25%、女性は17.81%でした。前回の5年前と比較すると、男性は3.5ポイント、女性は2.9ポイント上昇しております。富山県におきましては、男女とも全国平均より下がるものの、晩婚化や非婚化の増加は現在日本が抱えている少子化問題の直接な原因ともなり、地域が衰退の一途をたどる一因となるため、各自治体で結婚支援事業が行われております。本市でも結婚を希望する人が結婚できるようにと、これまで婚活相談や結婚支援希望者登録などの支援が行われております。質問の1点目として、結婚を希望する人が結婚できるように支援していくべきと私は考えておりますが、本市が結婚支援事業を推し進めている目的について、改めて伺います。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手) ○議長(中村裕一君) 総務管理部長、魚谷八寿裕君。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立) ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。  本市では、平成23年度より、少子化対策の一環といたしまして、独身男女の出会いの場を創出するイベント等を開催する団体に対しまして支援を行ってまいりました。その後、平成29年度からは、支援事業を本格化し、行政、地域や各種団体が連携しながら推進をしてまいりました。  その目的についてでございますが、結婚を望んでおられる方々同士を結びつけ、結婚していただき、そして黒部に住み、子供を産み育てることの喜びを分かち合うとともに、結婚のよさを伝え、市全体を結婚を契機にポジティブな機運にするというところでございます。  加えまして、仮に結婚まで結びつかなくとも、結婚支援事業で実施するイベント等で、様々な人と出会うことで、仲間づくりの場、自分磨きの場にもなり、関係する人たちの人生を豊かなものにする一助になると考えてございます。人と人との結びつきが、地域のさらなる活性化につながるよう、今後も結婚支援事業を推進してまいりたいと考えております。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 今年2月に三重県桑名市長のお話を聞く機会がありました。恋愛や結婚を目的とした会員同士をオンラインで結ぶマッチングアプリ大手と連携協定を結び、今や桑名市も結婚されたきっかけは、このアプリが半分以上担っているというお話を聞いて、支援にもいろいろ方法があるんだと感じました。また、最近、アプリで知り合い、県外の方と結婚をしたと、我が家に挨拶に来てくれたカップルがおられました。それぞれの考えを何回もインターネットで交換して、県外だったけれど、毎日デートしているみたいだったというお話でした。手紙による文通の現代版だと思い、私は時代も変わったんだなと感じました。市でも先ほど部長が言われましたように平成23年、そして平成29年度から結婚支援事業に取り組み、婚活イベントの企画実施や婚活支援に登録している会員のブラッシュアップ事業など、取組を強化してこられました。会員同士の成婚とまではなかなか結びつかないものの、様々な支援のおかげでパートナーを見つけておられるという方もお聞きしております。質問の2点目として、これまで市が取り組んできた結婚支援事業について、目的の妥当性、有効性、効率性についてどのように評価されているのか伺います。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手) ○議長(中村裕一君) 魚谷部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立) ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。  平成29年度より市が取り組んでまいりました結婚支援事業につきましては、市民で構成されます黒部市結婚支援プロジェクト委員会、くろべ結婚応援サポーター、こいサポの皆さんをはじめ、商工会議所青年部、男女共同参画推進員黒部市連絡会など、様々な団体の皆様のご協力をいただきながら進めてきたところでございます。また、県内近隣自治体とも連携し、結婚支援相談窓口の開設や男女の出会いの場づくりとして、様々な婚活イベントを開催してまいりました。これまでイベント参加人数やカップル成立件数などの成果指標による評価は行っておりませんが、結婚支援希望者、くろこんの会員の皆様からは、市が一緒になって婚活を応援してくれているという安心感があり、サポートの方々が親身になって寄り添ってくれ、大変心強いとの声を大きく聞いておりますことから、市が結婚支援事業を継続する意義や成果は多分にあると認識をしてございます。  しかしながら、時代の趨勢とともに結婚支援事業を取り巻く状況も、議員おっしゃられたように年々変化をしてきてございます。この事業が本格的に活動を始めて5年が経過し、いま一度立ち止まりまして、これまでの取組の効果の検証や、時代の流れに即した事業の進め方についての検討が必要な時期になっているのではないかと考えております。そのため、後ほどではございますが、申し述べますが、複業人材の活用を図りたいということも考えているところでございます。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) お母さんたちから、うちの息子、頼むちゃって、どうすりゃええもんやらという悩みを本当に多くお聞きしました。そして、1人でもパートナーを見つけてあげたいという気持ちで、私たちもお手伝いをしてきました。本当に答弁にもありましたが難しかったです。そういうのは率直な実感であります。  黒部市はそういうのを踏まえて、今年8月ベンチャー企業アナザーワークスと連携協定を締結し、市の業務に複業人材を活用する実証実験を開始するとの報道がありました。結婚支援事業においても、結婚支援アドバイザーを募集するとのことであります。質問の3点目として、この結婚支援アドバイザーが担う具体的な業務内容と、その募集状況について伺います。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手) ○議長(中村裕一君) 魚谷部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立) ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。  働き方改革の流れに加えまして、新型コロナウイルスの影響によるテレワークの急速な進行によりまして、首都圏にいながら複業を通して地方の企業や地域の課題解決に貢献する事例が増加をしております。本市におきましても、市内企業がこのような外部人材を積極的に活用することにより、自社にはない技術、知見を活用し、経営課題の解決につなげることを推進しており、今回、アナザーワークスと連携し、市役所内の業務において、複業人材を活用したプロジェクトを実証実験として実施し、活用事例を市内企業へ共有して複業人材の活用を促進していきたいと、このように考えてございます。  今回、市が複業人材を活用するプロジェクトの1つとして、本市の今後の結婚支援事業の進め方を再検討するため、結婚支援アドバイザーを募集することといたしました。具体的な業務につきましては、今まで市が結婚支援専門員や市民の皆さんと組織するくろべ結婚応援サポーターの方々と一緒に取り組んできたマッチング事業や、婚活イベントの効果についての検証を行っていただきたいと考えております。また、それを踏まえまして、今までの取組をさらに効果的なものにするため、会員登録数やマッチング件数を増やす方策や婚活イベントのブラッシュアップ方法についてのアドバイスをいただくこととしております。このプロジェクトに取り組んでいただく複業人材につきましては、8月末日を応募期限として募集をしてございました。多くの方にお問合せをいただき、最終的には日本全国各地から9名のエントリーをいただいたところでございます。現在、この選考を進めておりまして、最終的には2名程度を採用することとしており、今月末からオンラインで週1回程度の打合せを行いながら、プロジェクトを進めていただく予定としております。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 今、部長のほうから、サポーターとかとも全部連携しながらと言われたんですけど、4点目として、本当に先ほども申しましたが、諸条件のマッチングを有することから、結婚支援事業は難しく、本市でこれまで所期の結果が出ていない状況にあると、本当に認識いたしました。質問の4点目として、これまで市が取り組んできた結婚支援事業や結婚支援専門員による相談窓口、そして市民による婚活サポーターの活動などと、新たな結婚支援アドバイザーとのと関わりをもう少し詳しく教えていただけないでしょうか。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手) ○議長(中村裕一君) 魚谷部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立) ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。  市民による婚活サポーターの皆様と、今ほど申し上げております結婚支援アドバイザーとの関わりでございますが、誰よりも市の婚活に関する現状をご存じなのは、これまで長きにわたって事業を力強く展開推進していただいておりますサポーターの皆様でございまして、市としましても今後ともこの事業の推進役としての役割をお願いするところには変わりはございません。  今回、複業人材として採用する結婚支援アドバイザーには、さきのご質問にもお答えいたしましたとおり、これまでの経歴に裏づけられた知見に基づくアイデアや提案をいただきたいと、このように思っております。これまでの取組の検証と展開にあっては、サポーターの皆様の実際の経験に裏打ちされた知識やノウハウ、それから黒部の地域性など、新たなアイデアとのすり合わせ、これも必要不可欠というふうに考えてございます。今後もサポーターの方々に今までどおりのお力添えをいただきながら、市、結婚支援アドバイザー、サポーターが一丸となって事業を進めてまいりたいと、このように考えております。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 婚活サポーターと一丸となってということは、本当に理解できました。それで、春から相談窓口がしばらく休んでいるわけですが、これはどうなりますか。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手) ○議長(中村裕一君) 魚谷部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立) ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。  先ほど結婚アドバイザーにつきまして、採用は今月末からということを説明いたしました。これに合わせて再開をするよう、今、準備を進めておるところでございます。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) はい、分かりました。相談員は今ちょっといないので、また新しくなるのか、また市のほうと相談しながらになると思います。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手) ○議長(中村裕一君) 魚谷部長。             〔総務管理部長 魚谷八寿裕君起立) ○総務管理部長(魚谷八寿裕君) 加えてご説明いたします。今、相談につきましては、市の職員、担当職員が1名おりますので、そこのところでご相談いただいたものについては対応させていただいている、これに加えて、このアドバイザーが入ってきたら、さらに体制を増強して行っていくのが今月末というふうにご理解をいただければと思います。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 分かりました。第2次黒部市総合振興計画後期基本計画の策定に当たり、人口減少社会への対応を掲げられており、その中で市外等から人を呼び込む取組や地域定着の取組に加えて、子供を産み育てやすいまちづくりを推進すると記載されております。質問の5点目として、子供を産み育てやすいまちづくりの前段とも言える結婚を望む男女を応援する結婚支援事業について、後期基本計画の中でどのように位置づけられ、取り組んでいくのか伺います。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 第2次総合振興計画後期基本計画では、「結婚、出産、子育ての希望がかなう地域をつくる」を基本目標に掲げ、若い世代の結婚を促進するとともに、安心して子育てができるよう、地域と多様な機関による重層的な支援体制の充実を図ると位置づけております。今年度より、これまでの取組に加えて、新たに家庭を持つ若い世代の経済的負担の軽減を図るため、結婚新生活支援補助金を創設し、婚姻に伴う住宅取得費用やリフォーム費用、引っ越し費用等、新生活のスタートアップにかかる費用を支援することとしております。今後とも移住・定住、関係人口の拡大の観点から、本市での人と人との出会いが結婚に結びつき、黒部で子供を産み育て、地域の活性化につながるよう様々な支援の充実を図ってまいりたいと考えております。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) はい、分かりました。黒部市も本当によくよく調べてみると、結婚支援に対する、今言われましたように、新婚さんへの助成であるとか、本当に充実しているんです、実は、本当に。ですので、やっぱりもっとPRして、黒部市って何ていいとこって言ってもらえるようにしていければいいなと思います。  恋人つなぎも人つなぎであります。質問の6点目として、10月6日にオープンする「あおーよ」内に新設される新たなつながりの場を創造する、移住・人つなぎ支援センターが担う役割の全体像と個別事業についてどう展開していくのか伺います。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 移住・人つなぎ支援センターにつきましては、これまで移住業務につきましてと、どちらかというと企業の外部人材とのマッチングの部署というのが別のところにありまして、それからこれまでの答弁で答えているとおりですけれども、それが庁舎内にあると少し敷居が高いという声もお聞きしましたので、今回、「あおーよ」ができる関係上、そこに外出しして、一元的に外からの人材の受入れを強化するということで、かつ外に出して相談しやすいことで、つくることとしております。そうした総合的に取組を強化するとともに、まず個別の事業としては、今、移住につきましては、今現在も行っておりますが、これから3月末からインターンシップということで、大学生を1か月間、黒部にやってきてもらって、企業の皆さんと一緒にプロジェクトに取り組むという取組を行っておりまして、それはどちらかというと移住というよりは関係人口の強化の取組の中の一環かと思いますが、今、インターンシップにつきましては、春と夏、2回行われており、大分職員も少し慣れてきてると思っています。  そうした中で、こういう取組は、企業の皆さんに、外部の人材を受け入れませんかという働きかけが必要でありまして、そういうことにつきましては、今、職員が企業を訪問して、どうですかと聞いております。そういった中では、別にインターンシップだけではなくて、今後につきましてですが、複業人材を受け入れてみてはどうかとか、例えば昨日の答弁でありましたが、17歳の挑戦とか、14歳の挑戦とかということも、企業さんに受け入れてもらうことがありますので、そういうことを総合的に企業さんと話し合う、そういうような取組をやっていけばいいのではないかというふうに考えております。そうしたことによって外部からの人材を受け入れて、黒部の企業の成長につながればいいかなと考えております。  その一環の中で、外部から人材が来て、今、言われましたように人つなぎということですので、あまりあそこの恋愛の関係の人つなぎというのを全面に出し過ぎると、移住とかの関係の人とか、企業の人つなぎの関係でいくと、ちょっと二の足を踏まれることもありますでしょうから、結果として人つなぎ、いろいろな中の人つなぎの中で、恋愛の関係の人つなぎにも結びつけばいいかなという思いではおります。  以上です。               〔13番 高野早苗君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 高野早苗君。               〔13番 高野早苗君起立〕 ○13番(高野早苗君) 市長のお話を聞いて、よく分かりました。私、以前から不思議に思っていたのは、今まで担当者の業務表示のところに、肩書のところですよね、婚活、点、ポツってあったんですよ。それがいつの間にか取れていまして、あれって思っとったら、業務内容を肩書ではなくて、業務内容をこの方はこういう仕事っていう業務内容のところに初めて婚活という言葉が出てくるようになったんですね。それで、市民の皆さんは、婚活って、今どこへ相談に行ったらいいがっていう言葉をよくお聞きしておりました。ですが、今、市長のお話を聞いて、ああそういうことかと思って分かったんですが、「あおーよ」でももっとわくわくするように、やっぱり飾り方とか、そういうのを婚活っていうのを、一緒にとは言われますが、ああすごいなと思うように分かるように、わくわくするように表示していただきたいなと思います。本当に先ほどからも言っておりますが、片手間では本当に成婚までには結びつきません。それで、人つなぎには、移住・定住・関係人口って言われておりますが、それもありますが、結婚を望めば真剣に向き合ってくれる黒部市と言われるくらい、本気度を出していただきたいと思います。  昨日の辻議員も、若い女性のふるさと回帰を問題に取り上げられておりました。パートナーを求めるという支援も、黒部市にとっては大きな魅力ではないかなと私は思っております。よろしくお願いいたします。  手話で失礼いたします。ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
                 〔13番 高野早苗君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 次に、1番、橋詰真知子君。             〔1番 橋詰真知子君質問席へ移動〕 ○1番(橋詰真知子君) 橋詰真知子でございます。一般質問順の抽せんの結果、議員経験1年に満たない新人の私ですが、今回の大トリをさせていただくことになりました。よろしくお願いいたします。  黒部市女性議会の本会議が10月に予定されています。私は、前回、令和3年度開催の女性議会を経て、今ここにおります。あのとき初めて議場で質問した緊張感と、身が引き締まる思いは今も変わりません。  それでは、一括方式にて質問させていただきます。地域おこし協力隊について質問します。  8月31日に1名が任期を終えて退任しました。今後も黒部へ住み続けるとのことで喜ばしく感じております。この退任に伴い、現在隊員は1名となりました。6月議会において地域おこし協力隊の今後の構想について質問した際にいただいたご答弁では、今後については当面、これまでの本市の移住・定住の促進はもとより、企業の課題解決に資するための出会い、人つなぎの機能を設け、課題解決型の関係人口に重点を置いたプロジェクト型の採用を行いたいと考えております。引き続き地域おこし協力隊を活用し、関係人口の拡大や地域活性化を図りたいと考えております。具体的には、10月6日にオープンする、くろべ市民交流センター「あおーよ」内の移住・人つなぎ支援センターを活動拠点に、この業務に特化した形での地域おこし協力隊員2名の配置を計画しております。1名は地域コーディネーターを主とする業務とし、市内外の人材を結びつけるために企業などを訪問し、課題などについてヒアリングを行うほか、実践型インターンシップやワーケーションの実施などを担当します。もう1名は、移住・定住促進業務を主とし、移住相談や各支援策の紹介、現地案内などを担当するものであります、とのことでした。今日現在、募集は開始されておりません。今から募集をしている状況では、10月6日のオープンに間に合わないと思いますが、このことについて見解を伺います。  6月議会の答弁を聞いて、オープンに間に合うように進める予定だと私は認識しておりましたが、募集開始が遅れた説明と見解を伺います。募集と選考が遅れた影響があると考えますが、交流センターの運営と組織体制に問題はないのか伺います。  地域おこし協力隊については、もともとは3月議会の時点でほかの議員からの質問に対する答弁で、募集することは決まっていたと認識しております。6月議会の答弁でも、募集することも業務内容も明確にご答弁いただきました。6月の時点でも、今から募集を開始して10月に間に合うのかなという思いを持ちましたが、具体的なご答弁でしたから、お考えがあるものと思っておりました。しかし、今現在も募集していない状況です。今回の9月議会でもほかの議員の方々からの質問に対して、業務内容と2名配置する予定とのご答弁でありますが、なぜ募集を開始しないのか、その理由が私には分からないので質問します。  続いて、黒部市の防災について質問します。  富山県は災害が少ない県と言われています。実際に県外から来た私の感覚も、黒部市は安全と感じています。黒部に移住するまでに幾つもの土地に暮らしてきましたが、地震は年中、昼夜問わず頻繁に大なり小なり感じる環境で、いつ来てもおかしくないという不安を感じていました。雨が降ればゲリラ豪雨による道路冠水、河川の増水を心配し、実際に道路冠水で帰宅困難になったこともあります。当時、私は夫の転勤に伴い、新たに引っ越した場所で暮らしていました。核家族で目の前の双子の赤ちゃんのお世話に毎日必死で、時間や曜日の感覚はなく、ニュースや天気予報をチェックする余裕もありませんでした。そういった中で、いつもどおり赤ちゃん2人を連れて車で買い物に出た先で、買い物中に天気が急変。店内放送を聞いて事態を知り、立体駐車場に止めた自分の車の所へ行って下を見ると、道路が冠水していて既に水につかっている車がありました。今動くのは危険と判断し、店内に数時間とどまり、道路から水が引くのを待ちました。もし事前に天気予報を確認していたら、買い物に行くのをやめたと思われ、事前に情報を入手することで防げることがあるということを再認識した出来事でした。  黒部市の防災情報は屋外拡声子局、戸別受信機、市のホームページ、防災メール、公式LINE、みらーれテレビなど、様々な方法で情報発信されていることは認識しております。これらの情報発信の手順や運用についてお伺いします。  例えば、防災メールと市公式LINEの防災情報はそれぞれ届く時間に差があります。市の防災メールについては現在は消防職員による手入力配信であることと、市は改善を検討している、しっかり議論して対応するとのことは、先日の新聞報道でも明らかになっているところであります。この件に関して様々なお声を聞いております。命を守るために情報を入手しているので、情報を早く受け取りたいと思うのは当然のことだと思います。1分、1秒が生死を分けることもあります。この件に関する市の見解と現在の状況を伺います。  富山県内で7月12日に線状降水帯が初めて観測されたことは記憶に新しいところです。地球環境の変化により、今まではなかった災害が今後起こる可能性は否定できません。県外で育った私は、災害はいつ起きてもおかしくない身近なことという感覚を持っています。今、黒部で暮らして、子供たちを育てている中でも感じるのは、安全な黒部で育つ子供たちには災害は身近な感覚ではないということです。保育所、幼稚園、学校などで避難訓練をしていることは認識しております。しかし、災害発生時、平日、昼間とは限りません。1人でいるときかもしれませんし、旅行先かもしれません。黒部で育つ子供たちは、進学、就職のタイミングで市外・県外へ出ることが多いということなので、黒部では体験したことがない災害に遭遇するかもしれません。いざというとき自分の命を自分で守るには、危険を予測し、適切な判断に基づいて行動することが必要です。そのためには知ることが必要であり、疑似体験が有効です。富山県にある四季防災館では地震体験のほか、流水、風雨なども体験できます。地震のときの地面が揺れる感覚や、水に足を取られると思うように歩けなくなる状態などを疑似体験できます。黒部市の防災教育の一環として、小学生から中学生のいずれかの学年での校外学習の行き先、内容として、四季防災館での体験を提案します。むやみに怖がらせる必要はありませんが、体験して体で覚えているのといないのとでは、いざというときに危険を予測し、適切な判断ができるかどうか、命を守るための適切な行動ができるかどうかが変わってくると思っています。ご家庭などでこの施設へ行ったことがある方もいると思います。我が家もそうです。この提案について所見を伺います。  続いて、黒部市の子育て環境の現状と今後について質問します。  子育て中の保護者と話していると、様々なことに対して知らなかったという声を聞きます。パパママサポートセンターたんぽぽ、病児・病後児保育室「くるみ」を知らなかったという言う人も多く、いざというときにその存在を知らないから利用できなかったという声を聞きます。市側としては情報を発信している。受ける側には情報が伝わっていない。これは子育て情報に限ったことではありませんし、黒部市に限ったことでもありません。私自身、かつてほかの市の職員として働いていた当時も課題に感じておりました。広報、ホームページ、フェイスブック、公式LINE、年々情報発信方法は増えているのになぜ伝わらないのか。それについて私なりの見解は、当事者意識がないとその情報に気づかないのではないか。例えば、先ほどのパパママサポートセンターたんぽぽや病児・病後児保育室「くるみ」は、ふだん利用する施設ではないので、ふだんは意識していないから自分には関係ない情報として気づかないのではないか。つまり、情報が届いていないのではなく、伝わっていないということだと感じています。今、子育て中の保護者の方々の情報収集の方法について、広報くろべ、ホームページ、フェイスブック、公式LINE、子育てアプリなど、何を利用しているのか市として把握しているのかお伺いします。  黒部市では、昨年9月1日から、子育てアプリ「すこやかくろべっ子アプリby母子モ」がサービス開始となりました。開始から1年たった今の登録者数を伺います。このアプリは、黒部市から子育て情報やお出かけ情報を配信していますので、ぜひ毎日の子育てにお役立てください。妊娠から出産、子育てまでをフルサポートと紹介されており、サービス開始時に私もこのアプリに登録しました。市は、広報くろべや市のホームページ、フェイスブックなどでアプリのサービス開始時に紹介し、その後も定期的にこのアプリの紹介記事を発信していることは目にしております。このアプリでは、地域の子育て情報をクリックすると、すこやかくろべっ子子育て応援サイトにつながるようになっています。すこやかくろべっ子子育て応援サイトは市が発信していることから、情報源として信用できるものであり、情報も豊富に掲載されていることは認識しております。すこやかくろべっ子子育て応援サイトとアプリ母子モを比較すると、子育て施設の検索をした場合、サイトは各施設の詳細内容が紹介されているホームページへつながります。アプリは、各施設の所在地の地図が表示されます。そのほかの部分においても、すこやかくろべっ子子育て応援サイトと母子モがそれぞれ違う印象を受けます。このアプリは、母子健康手帳を補完するものとのことですが、市がこのアプリに期待することや、今後の活用についてお伺いします。  続いて、パパママサポートセンターたんぽぽについて伺います。数年前までは平日、夜間や休日などに子供を預けたいときに利用できるのはよさそうだけど、知らない人には預けづらいので利用したことがないという声を多く聞いていました。最近では、親も仕事や介護をしていて忙しそうだから預けにくい、義理の親に気を遣うのはもちろん、自分の親でも気を遣うから第三者のほうが預けやすい、市内や近居、同居だからといって親との関係が良好なわけではない、市内や近くに親がいるけれど預けにくいという声を聞くようになりました。人間関係、状況は一人一人違いますし、感覚や考え方は人それぞれ違い、世代によっても違います。現代は結婚する年齢も子供を出産する年齢も幅があります。家族の形も働き方も多様化しています。今後、子育てを支援する環境への要望はますます多様化、複雑化し、行政だけで対応するのは難しいケースもあり、パパママサポートセンターたんぽぽへの子供預かりのニーズも増えるのではないかと予想されますが、現在の依頼会員、協力会員、両方会員の数、託児利用者数や利用状況、課題、施設の現状と今後についてお伺いします。  近所の方やママ友など、第三者との間で預かってくれる関係性を築いている人もいることは見聞きしています。一方で、もし事故やけががあった場合のことを考えると、預かれないという声も聞いています。パパママサポートセンターたんぽぽでは、利用会員、協力会員としておのおの登録し、この組み合わせのみで専属という形で、何かあった場合は保険適用となる関係として託児を行えるようにしているケースもあるとのことなので、今後も地域における育児の相互援助活動を推進し、早朝、夜間などの緊急時の預かりや、ひとり親家庭などの支援など、多様なニーズへの対応の要となっていかれることを期待しております。  黒部市は、8月21日に黒部市こどもまんなか応援サポーター宣言をしました。宣言をしたその日に、まずは今既にある仕組みやサービスへ目を向けていただきたいと思います。なぜなら、その仕組みや施設は、その当時、ニーズがあったからつくられたものであり、当時の人たちの思いや願い、そして工夫が込められています。今も利用している人がいるということは、ニーズがあるからです。しかし、時の流れとともに子供、そしてその周りの大人たちを取り巻く環境は変化し、考え方も価値観も多様性が認められるようになってきています。そのため、既存のままのやり方では今と合わない部分が出てきます。今利用している人たちのニーズに合わせて見直し、更新、改善などしていくことで、黒部市の子育て環境が、こどもまんなかになっていくと私は考えます。子供の心身の健康には、その子供の周りの大人たちの心身の健康が必要不可欠。それは、いつの時代も変わらないと思います。子育ては一緒に取り組んでくれる人が多いほど、関わる人が多いほど、親にとっても子にとってもプラスであると私は思います。  私は、平成31年11月21日のタウン・ミーティングで次の発言をしました。黒部に限ったことではありませんが、子育て、イコール、母親の仕事のような見方が依然としてあり、それが第三者に助けを求めにくい状況をつくり出しており、子供は家庭をはじめ地域、そして社会全体で育てていくという意識の広がり及び見方の変化の必要性を切に感じております。この発言から3年半が経過した今、子育てを取り巻く環境はどうなったでしょうか。家事、子育て、孫育て、関わる男性が増えていることは見聞きしていますし、感じています。活躍する女性が増えていることも感じ、周りの理解が広がっていることを感じています。一方で、新たな葛藤や苦労を感じる人が、男性にも女性にもいることを見聞きしていますし感じています。今回、黒部市こどもまんなか応援サポーター宣言をしたことで、今後、具体的にどのようなことを考えているのか、どのような未来をイメージしているのか、市長に伺います。  こども家庭庁によるこどもまんなか応援サポーターの説明には、全ての子供や若者たちが幸せに暮らせるように何ができるのか、答えは様々、正解はありません。それぞれにできるこどもまんなかに向けたアクションを、ぜひお願いしますとありました。黒部市が宣言した中に、活動内容として次のことが掲げられています。市民の皆様や民間企業、団体など、幅広い方々へ、こどもまんなかの取組や参加の呼びかけを行います。私は、この取組に参加する人が増えることで、自分ごととして考える人が増えることにつながり、社会は変わっていくものと思っております。黒部の子育て環境は今のままでいい部分もあるし、改善を期待する部分もある。私にできることは、現在、子育て中の一保護者だから見える景色、聞こえる声を届けることであり、黒部市こどもまんなか応援サポーター宣言をした黒部市に期待を込めて質問いたしました。  以上、よろしくお願いいたします。             〔1番 橋詰真知子君質問席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君登壇〕 ○市長(武隈義一君) 橋詰議員の個人質問にお答えいたします。  まず、1つ目の項目、地域おこし協力隊についての1点目、今から募集を開始しても間に合わないことの見解及び2点目の、なぜ募集が遅れたかの説明と見解につきまして、答弁の内容が同じですので一括してお答えさせていただきます。  募集が遅れておりまして、10月6日には間に合わないことは確かであります。市長就任前には、私は各地の地域おこし協力隊の活動状況を知る機会があったり、市長就任直後にも当市の地域おこし協力隊にヒアリングを行ったりしましたが、これまでのフリーミッション型として、隊員自らが定住に向けた活動を見いだすことは自由度が高くよい面もありますが、人間関係をつくったり、活動の意義や特定の地域の課題を見つけ、寄り添うまでに時間を要する場合もあると考えております。こうしたことから、成川議員、中野議員の質問でもお答えしておりますが、地域おこし協力隊の業務の在り方については、本市独自のプロジェクト型とすることを検討しております。  具体的には、3月、6月の答弁に答えました、「あおーよ」移住・人つなぎ支援センターでの地域コーディネーター業務や移住・定住促進業務など、あらかじめ活動するミッションを明確にして、地域おこしの活動をスムーズに行ってもらうとともに、今から言うところが検討状況というか、職員と検討してきているところでありますが、地域活動についても、地域での人材不足や地域のその振興会等の地域活動の人材不足等も言われておりますので、協力隊の方に活動当初から地域とのつながりを持ちやすいように、例えば、市内の3から4の地区を担当エリアに設定していたほうが、必然的にその地域の人と出会うことによって人間関係ができて、地域と接点を持ちやすいのではないかと。このようなことと、橋詰議員が先ほどおっしゃった3月、6月に説明したプロジェクト、ミッションと併せてのプロジェクト型として募集をしようと思っておりまして、このプロジェクト型の要件についてつくり上げているところに時間を要しているというところであります。  また、これまでには言っておりませんでしたが、3月頃に県が主催するオンラインでの移住セミナーで、移住・人つなぎ支援センターでの業務に従事してもらう地域おこし協力隊の募集内容を、プロジェクトに特化した形で説明したところ、参加者の反応及び当時の担当者の報告を聞いて、さらに業務を明確にする必要があると感じていたところでありまして、この辺につきましての詰めを現在行っているところであります。最終的に地域おこし支援としての担当業務と、地域協力活動としての担当地区を、そこを合わせることで、地域おこし協力隊の活動の効果を最大化したいと考えておりまして、こうした検討を踏まえて、募集受入れに向けた準備を行うこととしております。  次に、3点目の運営と組織体制に問題はないのか、「あおーよ」の移住・人つなぎ支援センターに関してですけれども、移住・人つなぎ支援センターの運営においては、当初から事業の中核である関係人口の拡大に向けた施策は、市職員が担うものとしておりまして、地域おこし協力隊が2名いないことで、今年度の予算事業が滞ることは想定しておりません。その上で、今後、移住・人つなぎ支援センターで新たな事業に着手していく段階では、外部人材として地域おこし協力隊の活用は必要不可欠になると考えております。  以上であります。              〔市長 武隈義一君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 防災危機管理統括監、林 茂行君。            〔防災危機管理統括監 林 茂行君登壇〕 ○防災危機管理統括監(林 茂行君) 次に、2つ目の項目、防災についての1点目、防災情報配信の手順や運用についてお答えいたします。  緊急時の情報配信に関する媒体としては、防災行政無線、市ホームページ、市公式LINE、黒部市緊急情報メール、みらーれテレビL字放送などがあります。また、配信対象の情報として、黒部市から発信しているものは、熊の出没情報や避難指示や避難所開設といった避難情報などであり、新川地域消防組合からは火災、気象警報の発令及び解除、震度2及び震度3の地震時に情報配信を行っております。  以上です。           〔防災危機管理統括監 林 茂行君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君登壇〕 ○市長(武隈義一君) 次に、2点目の防災メール配信方法に関する見解と現在の状況についてお答えいたします。  気象情報はテレビの速報や気象庁ホームページなどインターネットでも確認はできるものの、携帯メールへの情報発信は必要であると考えております。現在、黒部市の緊急情報メールは、約7,500件を超えるメールアドレスを登録いただいており、気象情報の発令と解除に関して、新川地域消防組合職員の手入力による配信を行っております。他の自治体では気象情報をメールで自動配信されている現状を踏まえ、本市においても、気象情報の自動配信の導入に向け、現行の防災行政無線システムによる改修の可否や新たな気象情報システムを活用した運用等について検討を行っているところであります。今後も新川地域消防組合や関係機関との調整を図り、正確で迅速な情報配信に努めてまいりたいと考えております。  少し詳しく言いますと、現在のシステムですと、手入力で配信すると音声の情報も含めてたくさん流れてしまう。メールだけ分けて遅れないという状況になっておりまして、今現在それを改修するのがよいのか、それはそれとして置いといて、別にメールだけをあまり煩雑になり過ぎないような、うるさくなり過ぎない感じでのそういう配信について別に設ける必要があるのか、その辺も含めて検討しているところであります。  以上です。              〔市長 武隈義一君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 教育長、中 義文君。               〔教育長 中 義文君登壇〕 ○教育長(中 義文君) 次に、3点目の四季防災館での体験についてお答えいたします。  本市では、多くの小学校が3、4年生時の校外学習として、富山県広域消防防災センターの四季防災館を訪問しております。そこでは、地震の揺れ、消火器を使った初期消火、煙の中での避難活動、暴風雨、豪雨等を体験し、防災に対する知識の習得のみならず、災害の恐ろしさ等を実際に学習しております。児童にとっては、学校では体験できない貴重な学びとなることから、四季防災館の活用を引き続き推進してまいります。  以上です。              〔教育長 中 義文君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、島田恭宏君。              〔市民福祉部長 島田恭宏君登壇〕 ○市民福祉部長(島田恭宏君) 次に、3つ目の項目、子育て環境についての1点目、子育て中の保護者の方々の情報収集方法の把握についてでありますが、現在までのところ、子育て中の方々の情報収集手段について、アンケート調査などは実施しておらず、実態は把握できておりません。子育て世代は妊産婦から高校生の保護者など、幅広く、さらには祖父母等のご家族も子育てに参加されることから、引き続き子育てに関わる幅広い世代に情報が届くよう、広報くろべや市ホームページ、子育て支援アプリ、市公式LINE等で、必要な情報について広く周知してまいりたいと考えております。  次に、2点目の子育て支援アプリの登録者数についてでありますが、本年9月1日現在の登録者数は484人であります。  次に、3点目の子育て支援アプリに期待することや今後の活用についてでありますが、身近な存在、身近な持ち物であるスマートフォンで、妊娠中の記録や乳幼児健診等の成長の記録ができるほか、予防接種のお知らせの配信など利便性の高い機能を有することから、少しでも多くの方に利用していただき、子育てへの負担、不安を軽減し、安心して出産、子育てができることを期待いたしております。また、今後の活用につきましては、子育て教室、検診等、妊娠週数や子供の年齢に応じた情報の配信、子育て中の方だけでなく離れた地域に住む祖父母などの家族との、子供の成長に関する情報共有に活用いただくなど、幅広い活用方法について検討、あるいは提案してまいりたいと考えております。  次に、4点目のパパママサポートセンターたんぽぽの登録者数、利用状況、施設の現状・課題と今後についてお答えをいたします。この事業は、地域で子育てを支える活動として、一時預かりなどの子育ての援助を受けたい人と、援助を行いたい人をマッチングする事業であります。本市では特定非営利活動法人コミュニティーサポート黒部に委託をしており、自由空間かって屋内に設置されております。会員の登録数は一時預かりなどを依頼する依頼会員208人、協力する協力会員91人、依頼と協力を兼ねる両方会員が17人の計316人であります。利用状況といたしましては、令和4年度では、保育所の開始前、終了後、学校の放課後や買い物等、外出の際の一時預かり等、延べ117件。子育てに関する相談は延べ123件でありました。一時預かり等の活動の場所は依頼会員や協力会員の自宅で行うほか、かって屋内の託児室など、お互いに適した場所で行っております。現在、協力会員が不足しており、十分な体制が整っていないことが課題であり、今年度は養成セミナーを開催したほか、LINEやインスタグラム等のSNSを開設し、広く協力会員の募集を呼びかけているところであります。また、施設につきましては、現在、かって屋を使用しておりますが、引き続き利用者のニーズやご意見を伺いながら、サポート体制や環境を整えてまいりたいと考えております。  以上です。            〔市民福祉部長 島田恭宏君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君登壇〕 ○市長(武隈義一君) 次に、5点目の黒部市こどもまんなか応援サポーター宣言後の今後についてお答えします。  本市では、これまでも安心して子供を産み育て、子供が健やかに伸び伸びと育つまちの実現のため、すこやかくろべっ子誕生お祝い事業やこども医療費の無償化など、多岐にわたる子育て施策を推進してまいりました。こうしたことから、国が推進する、子供にとっての最善を第1に考える、こどもまんなかの趣旨に賛同し、黒部市こどもまんなか応援サポーター宣言をしたところです。市では、子供たちのために何が最もよいことかを常に考え、子供たちが健やかで幸せに成長できるような社会、こどもまんなかを目指すこととし、子ども・子育てに優しい社会づくりのための取組を進めてまいりたいと考えております。  今後、こどもまんなかに資する新たな取組につきましては、市ホームページや子育てアプリ、SNS等で積極的に発信してまいります。また、社会全体で子供の成長や子育てを応援する機運の醸成を図るため、市民の皆様や民間企業、団体など、幅広い方々へこどもまんなかの取組や参加の呼びかけを行ってまいりたいと考えております。今週開かれました経済連絡会議の場をお借りして、経済団体、金融機関、行政団体にも呼びかけを行ってもおります。  以上でございます。              〔市長 武隈義一君自席に着席〕               〔1番 橋詰真知子君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 橋詰真知子君。               〔1番 橋詰真知子君起立〕 ○1番(橋詰真知子君) ご答弁いただきましてありがとうございました。私のほうで少し再質問という形でお伺いしたいことがございます。  地域おこし協力隊についてお伺いしたく、市長へお伺いします。今現在、募集はしていないけれども、今後、募集する予定であるということと、各検討事項があったために遅れているという状況は把握いたしました。ただ、私がなぜこんなにも何回も聞いているかというと、それはこの移住・人つなぎ支援センター、そして地域おこしの方に、地域コーディネーター業務だったりとか、人つなぎといった、そういったことをお願いするということで、これは市長が力を入れて進めているものだという、私はそういう認識でおりましたので、10月6日のオープンに合わせて、今後、力を入れて進めていきたいんだろうなというふうに思っていたものですから、そういう形でありながら、なかなか募集がされていない状況について、その理由が分からなかったのでお伺いしていたところであります。市長にお尋ねしますが、この地域おこしを募集するということは、もう決まっていまして、近日中には募集を開始されるということでよろしいでしょうか。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) はい、できるだけ早く募集したいと思っております。それから、力を入れております。ですから、このために「あおーよ」の中にこのセンターをつくったわけでもありますが、橋詰議員が時々言われますが、この今、「あおーよ」の開館自体に向けて、大変職員は忙しい状況であって、その中でこの地域おこし協力隊のことも新しくやる、それから、結婚の新しい外部複業人材のこともやっている、インターンシップもあると、大変厳しい状況の中で業務を行っておりまして、そういう事情も酌み取っていただければ幸いです。               〔1番 橋詰真知子君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 橋詰真知子君。               〔1番 橋詰真知子君起立〕 ○1番(橋詰真知子君) そうなんです。今、市長がおっしゃったように、今度、「あおーよ」をオープンするということで、職員の方々が非常に今大変な思いをしているというのは、私も見ていてものすごく感じているものですから、それでこの3番の質問の、運営と組織体制に問題はないのかとお伺いをしたところであります。地域おこしの方が入らないということは、そのところに職員の方が仕事を行うということになるので、今、「あおーよ」の人つなぎ支援センターの中は忙しいというのは市長も把握していらっしゃる。そこに加えて地域おこしの方が見つかるまでの間、その業務も職員の方がするということになるものと私も思っているんですけれども、市長もそういうことになると想定されているということでしょうか。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 確かにそういう中で業務を行っていく。その中で別の対策も行って、今回の補正の中にも入っておりますし、それから業務の中には能動的な業務と受動的な業務がありまして、確かにその能動的なところについては、活動量が相対して落ちる可能性はありますが、受動的な業務については、今の体制で行ってできると考えております。               〔1番 橋詰真知子君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 橋詰真知子君。               〔1番 橋詰真知子君起立〕 ○1番(橋詰真知子君) はい、分かりました。今の体制でできるというふうにお考えであるということを認識いたしました。私は、決してこの予算のことで心配をして聞いたわけではないということも併せて申し添えておきます。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。                〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 予算のことで言いますと、人が足りない関係で、ある種の人材を補充するための予算を活用しているということで、全くこの体制が足りてない中で何もしてないというわけではなくて、そういう対応も行っていくということでお伝えしたということでご理解願います。               〔1番 橋詰真知子君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 橋詰真知子君。               〔1番 橋詰真知子君起立〕 ○1番(橋詰真知子君) はい、承知いたしました。  それでは、もう1点質問なんですけれども、現在の隊員1名の方の任期は来年の6月末とのことです。それまで地域おこし協力隊は切れ目のない形で採用して、仕事をなさってきたというのは、先ほどのご答弁の中でもお聞きをしているわけですが、地域おこし協力隊のノウハウの中には、隊員同士が一緒に活動することで引き継がれていくものもあるというふうに私は考えておりますので、1日でも早く隊員の方が誕生するといいかなというふうに思っているんですけれども、このままいくと、もしかすると一度途切れてしまうかもしれないというふうにも思うのですが、そこについての市長のお考えをお聞かせください。                〔市長 武隈義一君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
                   〔市長 武隈義一君起立〕 ○市長(武隈義一君) 一度途切れないように努めてまいります。ただ、仮に途切れたとしても、私自身もつながり持っておりますが、過去に協力隊のOBの方、何人かいらっしゃいます。その中には絶対協力隊はこういうもんだよというのを説明してくれるような方が今、黒部に移住していただいているので、そこの引継ぎは、確かに現役の隊員から現役の隊員に引き継がれたほうがいいかと思いますが、そういう元隊員の方もいらっしゃるので、そこはそういう場合になったとしたら、そういうことでお願いしていきたいと思います。               〔1番 橋詰真知子君挙手〕 ○議長(中村裕一君) 橋詰真知子君。               〔1番 橋詰真知子君起立〕 ○1番(橋詰真知子君) それでは、じゃあ今、既に卒業された隊員の方々も皆さん黒部にお住まいということでありますし、市長とのつながりもありますし、市の職員の方ともつながりがあることから、地域おこし協力隊の新しい方が今の現隊員との任期が、例えばとても少ないとかということになってしまったとしても、その辺り、フォローできる体制があるということだというふうに考えているものと認識いたしました。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。              〔1番 橋詰真知子君自席に着席〕 ○議長(中村裕一君) 以上で、通告による提出諸案件に対する質疑並びに市政一般に対する質問は終わりました。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(中村裕一君) 日程第2、議案第54号から議案第63号まで、以上10件を一括議題といたします。  これより議案の委員会付託を行います。  ただいま議題となっております議案第54号から議案第63号まで、以上10件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(中村裕一君) 日程第3、認定第1号から認定第11号まで、以上11件を一括議題といたします。  お諮りいたします。  認定第1号から認定第11号まで令和4年度各会計決算11件については、委員会条例第6条の規定により、監査委員を除く15人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中村裕一君) ご異議なしと認めます。  よって、令和4年度各会計決算11件については、監査委員を除く15人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。  以上で本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、9月15日及び9月19日から22日まで、並びに25日から27日までの8日間は本会議を休会といたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中村裕一君) ご異議なしと認めます。  よって、9月15日及び19日から22日まで、並びに25日から27日までの8日間は本会議を休会とすることに決しました。なお9月16日から18日まで、並びに23日及び24日の5日間は市の休日でありますので休会です。  休会中、9月15日午前10時から産業建設委員会、同日午後1時30分から総務文教委員会、19日午前10時から生活環境委員会、同日午後1時30分から観光都市活性化振興特別委員会、20日午前10時からデジタル化推進特別委員会、21日、22日、25日及び26日の4日間は、午前9時から決算特別委員会、26日決算特別委員会終了後に議会改革特別委員会がそれぞれ開かれます。  各委員会において審査する議案等は既に付託してあるとおりであります。  この際、執行機関に申し上げます。  各委員会への出席を求めます。  9月28日は午前10時開議、委員長報告、質疑、討論、表決を予定しております。  本日はこれをもって散会いたします。  お知らせいたします。  4時30分から決算特別委員会を開催しますので、ご関係の方は第1委員会室へお集まり願います。   散会 午後 4時17分...