黒部市議会 2011-09-21
平成23年第5回定例会(第4号 9月21日)
平成23年第5回定例会(第4号 9月21日)
平成23年第5回
黒部市議会9月
定例会会議録
平成23年 9月21日(水曜日)
議事日程(第4号)
平成23年 9月21日(水)
午前10時開議
第1 議案第43号 平成23年度黒部市
一般会計補正予算(第2号)
議案第44号 平成23年度黒部市
下水道事業会計補正予算(第1号)
議案第45号 黒部市
学校建設基金条例の制定について
議案第46号
黒部市役所の位置を定める条例の一部改正について
議案第47号 黒部市職員の給与に関する条例の一部改正について
議案第48号 黒部市
税条例等の一部改正について
議案第49号 黒部市
都市公園条例の一部改正について
議案第50号 市道の路線の認定、変更及び廃止について
議案第51号 土地の処分について
( 9件
委員長報告、質疑、討論、表決 )
○議長(
森岡英一君) 日程第1、「議案第43号から議案第51号まで」、以上9件を一括議題といたします。
本件を付託した各委員会の審査の結果について、委員長からの報告及び
少数意見者の報告を求めます。
まず、
総務文教委員長の報告を求めます。
総務文教委員長、
橋本文一君。
〔
総務文教委員長 橋本文一君登壇〕
○
総務文教委員長(
橋本文一君) 委員会に付託されております「議案第43号中の
所管部分」、「議案第45号から議案第48号まで」、及び議案第51号の以上6件について審査の結果をご報告申し上げます。
「議案第43号 平成23年度黒部市
一般会計補正予算(第2号)」中の
所管部分については、原案を可とすることに決定。
「議案第45号 黒部市
学校建設基金条例の制定について」は原案を可とすることに決定。
「議案第46号
黒部市役所の位置を定める条例の一部改正について」は原案を可とすることに決定。
なお、この件について
少数意見の留保がありました。この件について議長に申し入れます。
「議案第47号 黒部市職員の給料に関する条例の一部改正について」は原案を可とすることに決定。
「議案第48号 黒部市
税条例等の一部改正について」は原案を可とすることに決定。
「議案第51号 土地の処分について」は原案を可とすることに決定。
なお、動議により、「議案第45号 黒部市
学校建設基金条例の制定について」に対する
附帯決議案が提出され、原案を可とすることに決定。
附帯決議の朗読をもって説明にかえさせていただきます。
「黒部市
学校建設基金条例の制定」に対する
附帯決議
当局は、本条例の制定に当たり、次の条項についてその実現に努力すること。
1.老朽化した
桜井中学校の改築は急務の課題であり、速やかに
事業進捗を図ること。
2.
学校教育基本計画の
学校施設整備方針は約20年後頃までを想定しているが、
東日本大震災から学んだ教訓と児童生徒数変化に対応するために、事業の前倒実施を図ること。
以上決議する。
平成23年9月12日
総務文教委員会
以上、審査の結果をご報告申し上げましたが、よろしくご審議下さいまして適切なご決定を願う次第であります。
以上であります。
〔
総務文教委員長 橋本文一君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) 次に、
少数意見者の報告を求めます。
17番、川上浩君。
〔17番 川上 浩君登壇〕
○17番(川上 浩君) 議案第46号
黒部市役所の位置を定める条例の一部改正について、私川上浩と
中村裕一委員が
少数意見の留保を行いましたので、その意見の要旨を述べさせていただきます。
新庁舎の基本構想は、
合併特例債期限内での新
庁舎建設を大前提に現在の候補地を限定し、検討が重ねられてきました。
しかし、
アプローチ道路の用地確保や、周辺混雑への対応のための道路付け替えなど、将来的に
周辺整備の大規模な事業が必要となることが懸念されます。
また候補地は、現在進められている三日
市中心街地区における
土地区画整理事業との連携が見られないばかりか、
都市計画マスタープランにある
中心街地区の整備の中で、今後どのように位置付けていくのか釈然としません。
総合振興計画における
重点プロジェクトとして、大規模な事業を抱える中で、
候補地周辺整備について将来的な負担を増大することは、
総合振興計画の実現も危うくするばかりでなく、市内各地区から多くの要望が寄せられている既存の社会資本への補修・更新もままならない状況を招くことになりかねません。
また、
東日本大震災後、
合併特例債の期限延長が現実味を帯びてきています。
ここで総合的な
事業展開における
候補地周辺整備をどのように位置付けるのか検討することが、次の世代への
まちづくりのメッセージとして、
基本コンセプトである将来
的財政負担の観点においても重要であります。
よって「
黒部市役所の位置を決める条例の一部改正について」は検討をさらに深めることが必要であり、今議会での採択には反対するものであります。
以上、
少数意見の報告といたします。
〔17番 川上 浩君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) 次に、
生活環境委員長の報告を求めます。
生活環境委員長、
小柳勇人君。
〔
生活環境委員長 小柳勇人君登壇〕
○
生活環境委員長(
小柳勇人君) 本委員会に付託されております「議案第43号中の
所管部分」及び「議案第44号」以上、2件について審査の結果をご報告申し上げます。
「議案第43号 平成23年度黒部市
一般会計補正予算(第2号)中、歳出第3款民生費及び第4款衛生費」は、原案を可とすることに決定。
「議案第44号 平成23年度黒部市
水道事業会計補正予算(第1号)」は原案を可とすることに決定。
以上、審査の結果をご報告申し上げましたが、よろしくご審議下さいまして、適切なご決定を願う次第であります。
〔
生活環境委員長 小柳勇人君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) 次に、
産業建設委員長の報告を求めます。
産業建設委員長、
寺田仁嗣君。
〔
産業建設委員長 寺田仁嗣君登壇〕
○
産業建設委員長(
寺田仁嗣君) 本委員会に付託されております、「議案第43号中の
所管部分」、「議案第49号」及び「議案第50号」について審査の結果をご報告申し上げます。
「議案第43号 平成23年度黒部市
一般会計補正予算(第2号)中、歳出第5款労働費、歳出第6
款農林水産業費、歳出第7款商工費及び、歳出第8款土木費」は原案を可とすることに決定。
「議案第49号 黒部市
都市公園条例の一部改正について」は原案を可とすることに決定。
「議案第50号 市道の路線の認定、変更及び廃止について」は原案を可とすることに決定。
以上、審査の結果をご報告申し上げましたが、よろしくご審議くださいまして、適切なご決定を願う次第であります。
〔
産業建設委員長 寺田仁嗣君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) ただいまの委員長の報告及び、
少数意見者の報告に対する質疑を行います。
質疑はありませんか。
〔11番
橋本文一君挙手〕
○議長(
森岡英一君) 11番、
橋本文一君。
〔11番
橋本文一君登壇〕
○11番(
橋本文一君) 私は、
少数意見者の報告について質疑を行いたいと思います。
市長は昨年の3月議会の初日に、黒部市の新庁舎を三日
市小学校跡地に建てると、いわゆる建設すると述べられてから1年半を経過してきました。そしていろんなことを審議してきたわけであります。
今議会中、
総務文教委員会において
少数意見の提出者であります
川上議員から、土地の問題あるいは道路の問題についてまだまだ審議未了である、そしてそういった部分を含めた予算化については、ままならないということで
少数意見の留保が出たわけであります。その賛同者は
中村議員、そして
川上議員この2人であったわけであります。
中村議員においては、位置を決めることについては反対であります。そして
補正予算のプロポーザル、いわゆる決めていくものについては賛成である。そういった納得のいかない一致しない意見、
少数意見者の賛同でありました。
私はこの点について、
川上議員に、賛同された
中村議員とどのようなことがなされたのか私は疑問であります。それについてお答えください。
〔17番 川上 浩君挙手〕
○議長(
森岡英一君) 17番、川上浩君。
〔17番 川上浩君起立〕
○17番(川上 浩君) 議長にお伺いします。
今回、議案第46号についての
少数意見を私は今述べさせていただきました。
この事と、今質問を受けました
橋本委員からのご意見は、議案第43号に触れた内容の話だったかと思います。これについてどのように答えればいいのか、立場がはっきりしませんのでその点ご整理願いたいと思います。
○議長(
森岡英一君) 答弁は、46号についてのみご答弁でよろしいと思います。
〔11番
橋本文一君挙手〕
○議長(
森岡英一君) 11番、
橋本文一君。
〔11番
橋本文一君起立〕
○11番(
橋本文一君) 委員会では、位置を決める条例と
補正予算の条例がリンクしているので通常の採決の方々と違って、土地の位置を定める条例について先に採決を私は採りました。その後、
補正予算の採決に入ったわけであります。全く言われたことと相反する賛同者に
中村議員がなられたわけであります。これはリンクしているわけですから、質疑をしても当然よろしいと思いますが、どうですか。
〔17番 川上 浩君挙手〕
○議長(
森岡英一君) 17番、川上浩君。
〔17番 川上浩君起立〕
○17番(川上浩君) 先ほど議長に申し上げたとおり、議案43号にかかわる件でありますので、私の
少数意見は46号についてで、その範囲を超えないようにという議長の指摘でもありますので、私の答弁の仕方については議長に委ねます。
〔11番
橋本文一君挙手〕
○議長(
森岡英一君) 11番、
橋本文一君。
〔11番
橋本文一君起立〕
○11番(
橋本文一君) 先ほど申しましたけども、これは
補正予算と土地を決める条例について全くリンクしているのだからと、
川上議員はそう述べられました。ならば、これに触れてもよろしいと思いますが、どうでしょうか。
〔17番 川上 浩君挙手〕
○議長(
森岡英一君) 17番、川上浩君。
〔17番 川上浩君起立〕
○17番(川上浩君) 今、本会議場で議長の方からの指示で、
委員長報告の範囲を超えないようにという議場の整理権で議長がおっしゃってますので、私はそれに従いたいと思います。
○議長(
森岡英一君) では、あらためまして17番、川上浩君。
〔17番 川上 浩君挙手〕
○議長(
森岡英一君) 17番、川上浩君。
〔17番 川上浩君起立〕
○17番(川上浩君) 議長からの整理権でお願いしたいと思います。
○議長(
森岡英一君) ですから、あらためまして川上浩君。
〔17番 川上 浩君挙手〕
○議長(
森岡英一君) 17番、川上浩君。
〔17番 川上浩君起立〕
○17番(川上浩君) 今の質問に対して答弁してよろしいということですか。
はい、その件につきましてはその範囲を超えないように話しますけども、リンクしているという言葉は46号と43号は関係が深いという意味で申し上げたところであります。以上であります。
○議長(
森岡英一君) ほかに質疑ありますか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) 質疑なしと認めます。
これより、討論を行います。
討論の通告がありますので、発言を許可いたします。
5番、
小柳勇人君。
〔5番
小柳勇人君登壇〕
○5番(
小柳勇人君) どなた様もおはようございます。
この場に登壇させていただく機会を与えていただきました議場の皆様そして市民の皆様に感謝申し上げ、討論に入りたいと思います。
本議案に対して反対の立場で討論を行います。
新
庁舎建設は1日も早く実現し、安全防災の砦、
行政効率化、職員の皆様の
職場環境改善などの推進は強力に進めるべきです。しかし同時に、将来の市民の皆様に対しても責任ある新
庁舎建設が求められます。新
庁舎建設に伴い、位置変更や将来想定される道路景観、
新規土地取得など諸問題について、公式な議論、熟議を重ねたとは言いがたい環境であります。特に新
庁舎計画は、
中心市街地の活性化を目指すには、現在の都市計画との調整など不十分な議論があるとは言わざるを得ません。今後想定される社会に向けて、将来市民へのツケを先送りすることは決して許されるべきものではありません。現計画を進めるに当たり諸問題を将来に先送りするのではなく、新
庁舎建設に伴い解決するべきです。
行政の
チェック機関として議会の役割を果たすには、今議会に関して現段階で議会での審議が不十分であると私は考え、反対の討論を行います。
委員の皆さま一人一人、何とぞ慎重審議を重ねて反対の意見をお1人でも賛同いただきますよう、もう少し深い議論を深めるようお願いを申し上げ討論を終わります。
〔5番
小柳勇人君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) 次に、8番、辻靖雄君。
〔8番 辻 靖雄君登壇〕
○8番(辻 靖雄君) 私は、新樹会・み里の会を代表しまして、今
定例会上程の第46号議案に対して賛成討論を行います。
早いもので、平成18年3月31日に旧黒部市と旧宇奈月町は市長の力強い推進により合併を果たしました。早速、新しい
まちづくりの指針、第1次黒部市
総合振興計画の策定に着手。その内容の目玉として、また最重要課題として、
1、
新幹線新駅及び
周辺整備。
2、新
庁舎建設等、を掲げました。
特に新
庁舎建設に関しては、新
庁舎建設庁内研究会、新
庁舎建設検討委員会等々で、この4年間随分詳細に活発に時間をかけて議論してまいりました。また、新庁舎の
建設位置については3つの候補地に絞り、
タウンミーティングを開催したり、市民の幅広い意見を聞く努力がなされました。
市長は昨年3月定例会の冒頭、「本市の将来にとって最適な候補地は旧三日
市小学校跡地周辺」と新
庁舎建設の位置を表明されました。そして、翌4月の市長選に出馬され当選されました。それゆえ、この時の市長選の勝利は、市民に一定の理解を得られたものと確信しております。
従いまして、新樹会・み里の会も、その重みを大いに認めるものであります。
そこで議会としては平成22年3月、新
庁舎建設検討委員会を立ち上げ、山内、小柳、両氏を正・副委員長に選出。そして昨年10月の市議選後には改めて、山内、中村、正・副委員長を選任し、同
検討委員会を再度設置しました。合計16回議論を重ねて、本年7月末に市長に報告書を提出したのであります。ともあれ、私たちは議論は十分尽くされたと判断し、今定例会の
条例案提出はまことにグットタイミングであると確信いたします。
思えば先輩議員のご努力や、市民の皆様のさまざまなご意見ご議論を乗り越えて、今日この日を迎えました。万感の思いを込めて本市における
歴史的条例案、すなわち「黒部市三日市725番地」を「黒部市三日市1301番地」に改める「
黒部市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例(案)」に賛成いたします。
以上でございます。
〔8番 辻 靖雄君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) ほかに、討論はありませんか。
これをもって討論を終結いたします。
これより、採決を行います。
議題のうち、まず「議案第45号 黒部市
学校建設基金条例の制定について」を起立により採決をいたします。
本件に対する委員長の報告は、原案を可とするものであります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
森岡英一君) 起立多数であります。
よって「議案第45号」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第46号
黒部市役所の位置を定める条例の一部改正について」を起立により採決をいたします。
念のため申し上げます。
本件については、地方自治法第4条第3項の規定により、出席議員数の3分の2以上の同意を必要といたします。
ただいまの出席議員は全員であり、その3分の2が14名であります。
本件に対する委員長の報告は、原案を可とするものであります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
森岡英一君) お座りください、着席願います。
ただいまの起立者は17名であり、出席議員数の3分の2以上で所定数以上であります。
よって、「議案第46号」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第47号 黒部市職員の給与に関する条例の一部改正について」を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案を可とするものであります。
委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、「議案第47号」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第48号 黒部市
税条例等の一部改正について」を起立により採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案を可とするものであります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
森岡英一君) 起立全員であります。
よって、「議案第48号」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第49号 黒部市
都市公園条例の一部改正について」を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案を可とするものであります。
委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、「議案第49号」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第43号 平成23年度黒部市
一般会計補正予算(第2号)」を起立により採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案を可とするものであります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
森岡英一君) 起立多数であります。
よって、「議案第43号」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第44号 平成23年度黒部市
下水道事業会計補正予算(第1号)」を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案を可とするものであります。
委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、「議案第44号」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第50号 市道の路線の認定、変更及び廃止について」を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案を可とするものであります。
委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、「議案第50号」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第51号 土地の処分について」を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案を可とするものであります。
委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、「議案第51号」は、原案のとおり可決されました。
――
――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――
○議長(
森岡英一君) 日程第2、「認定第1号から認定第12号まで」、平成22年度各会計決算12件を一括議題といたします。
本12件を付託した決算特別委員会の審査結果について、委員長からの報告を求めます。
決算特別委員長、川上浩君。
〔決算特別委員長 川上 浩君登壇〕
○決算特別委員長(川上 浩君) 本委員会に付託されております「認定第1号から認定第12号まで」以上12件についての審査の結果をご報告申し上げます。
9月7日、本特別委員会を開催し、正副委員長の互選を行った結果、委員長に不肖私が、副委員長に村井洋子君が選任されたのであります。その後、本特別委員会の運営方法について協議したのであります。
次に、本特別委員会を9月13日から16日まで4日間にわたり開催し、付託された平成22年度一般会計決算ほか、特別会計8件、企業会計3件の計12件の各会計決算の内容等について当局から、主要施策とその成果等の説明を受け、健全な行財政運営の維持と事業に係る費用対効果、さらには市勢発展と市民福祉の向上のために的確に執行されたか等を慎重かつ詳細に審査を行ったのであります。
さて、平成22年度予算については、厳しい財政状況の中にあって、財政の健全化を堅持するため、自主財源の確保を図るとともに、すべての事務事業について徹底した見直しを行い、あらゆる角度から経費の節減・合理化に努めるとともに、
合併特例債など交付税措置のある有利な起債の活用に努めつつ、新規発行債を抑制するなど、計画的な財政運営による財政基盤の強化に積極的に取り組まれた予算編成でありました。
また、市勢の進展と市民福祉の一層の向上のため、「
総合振興計画」や「地区要望」等につき中・長期的な視点のもと、事業の優先度・重要度・財源負担度を総合的に判断し、着実に計画達成できるよう留意され編成されておりました。
このような中、本市の平成22年度決算状況は、一般会計決算で、歳入215億6,783万6,000円、歳出203億3,633万9,000円となり、形式的収支で12億3,149万7,000円、翌年度に繰り越すべき財源1億710万8,000円を差し引いた実質収支で11億2,438万9,000円の黒字決算となり、厳しい財政状況において、前年度に比べて黒字が増大しましたが、補正をしたにもかかわらず不用額を生ずるなど、
補正予算の適切な運営が行われたとは必ずしも言いがたい面があります。
それでは、各会計決算の認定について審査の結果をご報告申し上げますが、その前に審査において、次年度以降予算編成及びその執行について、当局に留意していただきたい主な内容をご報告申し上げます。
その内容といたしまして第1に、市税等の滞納防止と公平の確保についてであります。
本市の市税収入については77億6,121万4,000円で、前年に比べ1億4,197万2,000円、率にして1.8%の減となったところであります。また翌年度に繰り越される滞納額が、現年度課税分と滞納繰越分を合わせて2億6,484万6,000円、不納欠損額が1,989万7,000円となっております。さらには、各特別会計・企業会計においても多額な滞納額・不納欠損額が生じております。
こうした中で、市当局では毎年、滞納者に対する訪問や各部・課内での連携をとりながら、収納率向上に向けて努力されておりますが、引き続き滞納者の状況などを十分に把握しながら、適切な滞納処理対策を講じ、貴重な自主財源を確保するとともに、市民に不公平感が生じないように努められ、引き続き早期回収に万全を尽くされることを要望するものであります。
第2に、簡素で効率的な行財政運営と
総合振興計画の実現についてであります。
新たな
まちづくりの総合指針である
総合振興計画の前期計画の折り返し点を迎えましたが、計画の実現と財源対策が大きな課題となってまいります。また、市民参画による協働の
まちづくりへの取り組みもスタートラインに着いたところです。
本市にあっては、地方公共団体の健全化判断比率の1つである実質公債費比率は21.2%と依然高い水準にあります。
今後、市の最重点事業である
北陸新幹線関連事業や新
庁舎建設等の大型プロジェクトを推進していく中で、その財政運営が懸念されるところであり、今後は費用対効果に基づいた簡素で効率的な財政運営に努め、選択と集中による諸施策を図る必要があります。
これには、実質公債費比率の推移を的確に把握し、
総合振興計画の実現のため、前期計画の目標実現性を確認し、後期計画策定に向けて確実性を明確に市民に示すため、大型事業計画の検証も含めた検討を要望するものであります。
第3に、予算の不用額と流用についてであります。
本年度の予算執行については、当初予算に対し執行額が少なかったものや、年度途中に増額補正をしたにもかかわらず、決算時に多くの不用額を計上しているものが見受けられるほか、予算流用も数多く見受けられます。予算執行については、不用額と流用の減少に引き続き努められるよう要望するとともに、状況等の変化を的確につかみ、積算の見直し、不用額の発生などを予見し、その予算の有効効率的利用により既存社会資本の補修・更新や防犯灯設置に象徴される生活に密着した地区要望への対応について、さらに配慮することを要望するものであります。
第4に、黒部市民病院の更なる経営の効率化についてであります。
その内容といたしましては、平成22年度の病院経営の状況は、総収益97億1,891万5,000円に対して、総費用が96億3,684万8,000円で、純利益が8,206万円と黒字決算となりました。これまで取り組まれてきた、医師、看護師の確保、院外処方箋の定着化、医療連携の充実、高度医療機器の充実をはじめとする医療供給体制の充実強化、利用者の資質の向上と経営努力には、一定の評価をするものであります。
しかしながら、近年の公的病院を取り巻く環境は年々厳しさを増しており、全国自治体病院の多くが経営損失を計上するなど、大変厳しいものがあります。平成28年度竣工に向けた外来病棟等増改築基本設計が完成し、今後事業が本格化していきます。
大変厳しい状況でありますが、引き続き経営改善を最重要課題ととらえ、医療事故の防止対策、患者サービスの向上充実などに努められ、県東部の基幹病院としての責務を立派に担われることを要望するものであります。
第5に、安心安全な水の安定供給についてであります。
その内容としましては、水道水の給水にかかわる有収率は、公共下水道事業に伴う老朽管の敷設替えや漏水防止対策、防災対策によりライフラインの機能強化を継続的に実施されるとともに、防災危機管理班と連携し、災害用給水タンクおよび給水タンク運搬用トラックを導入し、災害時における応急給水の対応強化を図られました。
有収率の向上は、水の安定供給はもちろんのこと給水原価の安定及び名水の里黒部の資源保全にも大いに寄与するものであります。
当局におかれましては、有収率の向上にも努力されておりますが、引き続き、既存施設の漏水対策の推進に万全のご尽力をいただくとともに、市内全域の一元化促進に努力をいただき、安心安全な水の安定供給を基本に健全な経営基盤の確立を図るよう要望するものであります。
第6に、下水道事業における合併処理浄化槽の設置等についてであります。
合併処理場浄化槽については、近年の飛躍的な性能向上と管理技術の確立により、十分下水道の代替施設として機能するとされております。本市においては、合併処理浄化槽の設置に補助金を交付しておりますが、それと併せて費用対効果を含めまして、下水道管の延伸にも考慮され対応に努められるよう要望するものであります。
それでは、審査の結果を申し上げます。
「認定第1号 平成22年度黒部市一般会計歳入歳出の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第2号 平成22年度黒部市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第3号 平成22年度黒部市
老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第4号 平成22年度黒部市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第5号 平成22年度黒部市
簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第6号 平成22年度黒部市
地域開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第7号 平成22年度黒部市
診療所事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第8号 平成22年度黒部市
新川広域圏老人保養センター事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第9号 平成22年度黒部市
発電事業特別会計歳入歳出決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第10号 平成22年度黒部市
病院事業会計決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第11号 平成22年度黒部市
水道事業会計決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
「認定第12号 平成22年度黒部市
下水道事業会計決算の認定について」は、認定すべきものと決定。
以上、「認定第1号から認定第12号まで」の各会計決算12件について、審査の結果をご報告申し上げましたが、よろしくご審議いただきまして適切なご決定を願うものであります。
なお、当局におかれましては、引き続き、早期発注、早期支払いに努められるとともに、決算審査における意見・要望等を平成24年度予算編成に反映いただくため、9月定例会会期中の4日間において審査を行ったことを真摯に受けとめていただき、
総合振興計画の着実な推進と、さらなる市民福祉の向上のため、市民ニーズをあらゆる角度から把握され、最小限の経費で最大の効果が得られる平成24年度予算を編成いただくよう改めてお願い申し上げます。以上であります。
〔決算特別委員長 川上 浩君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) ただいまの
委員長報告に対する質疑を行います。
質疑ありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) 質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論の通告がありますので、発言を許可いたします。
6番、谷口弘義君。
〔6番 谷口弘義君登壇〕
○6番(谷口弘義君) 私は、日本共産党を代表して「認定第1号 平成22年度黒部市
一般会計歳入歳出決算」、「認定第2号 平成22年度黒部市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」、「認定第4号 平成22年度黒部市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算」この3件の決算認定について意見を述べます。
国の構造改革の政治のもとで、黒部市は公立保育所運営費、児童手当給付金など、住民生活に関わりの深い社会保障費、各種補助金、交付金も削られ、毎年4億6,000万円も財源が削減され続けています。自民・公明の三位一体の構造改革の政治が民主党政権に引き継がれ、このまま続けば本市は今後毎年ほぼ同額の影響を受け続けることになります。
黒部市はこれまで、市民生活に直結する各種補助金など、10%カットの予算編成を行ってきました。私たちがこれまで繰り返し述べてきたように、市は住民と共に減らされた財源を回復するようにこれまで以上に強く国に求めるべきであります。
平成22年度黒部市
一般会計歳入歳出決算についてであります。
平成22年度の実質収支は11億2,400万円の黒字決算となっています。一方で不用額が8億5,700万円となっています。8億円以上の不用額が5年間も続いています。
新黒部市になってから黒字決算が続いていることは、多額の不用額によるものと考えることもできます。予算を組みながら事業に取り組まない、予算が足りないからと多額の補正を組んだのにそれ以上の不用額がでる。このような事業が何件もあります。
予算の執行率が92.7%であります。執行されなかったのが7.3%でした。7.3%のうち、不用額が3.9%を占めています。このことだけを見ても、住民が本当に必要としてる予算を組んだのか、真剣に予算編成に取り組んだのか疑問であります。
先ほど委員長も報告の中で触れられましたが流用においても同じことが言えます。
あまりにも流用が多過ぎます。流用を受けながら事業そのものをやめてしまう。流用を受けてもそれ以上の不用額が出るなど、何カ所もあり考えられないことであります。流用は議会にかける必要がないから安易に行われるのではないかと思いたくもなります。当局から見れば柔軟に効率よく執行できる予算措置と言われるかもしれませんが、そのことにどれだけの労力がかかっているのか、このことを監査委員が指摘しています。
このような決算の内容を見ますと、一体当初予算はどのような観点から組まれたのか疑問であります。予算は一つ一つの事業を積み上げて作るものと考えます。来年度予算編成においては、厳密な予算編成を行うべきであります。
「認定第2号 平成22年度黒部市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」についてであります。
国民健康保険税の収入未済額が1億2,500万円、不納欠損額が1,600万円となっています。この中で、生活が苦しいなどの理由から保険税を払えない世帯が平成21年度から見ますと40世帯ほど増えています。こうした中で、国民健康保険事業特別会計の実質収支は、平成21年度1億1,800万円、平成22年度2億700万円の黒字となっています。平成21年度に25.6%の保険税を引き上げ、平成22年度に国保税の最高限度額を4万円引き上げた後の結果であります。
私たちはこれまで、一般会計から繰り入れをしてでも国保税の引き下げを求めてきました。国保税は引き下げるべきであります。国には今まで減らしてきた国保への国の負担割合を元の48%に戻すよう求めるべきであります。
「認定第4号 平成22年度黒部市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算」についてであります。
人は年をとっていくのは当たり前のことであります。年をとったからといって、75歳を境にして医療保険制度で受けるべき医療内容を悪くすることは許されないものであります。後期高齢者医療制度の特定入院基本料は入院して3か月過ぎると診療報酬が極端に下がり、病院のたらい回しにつながる制度と言われています。国はこの制度をすべての人に適用しようとしています。
このように、国の医療費を削るための制度、高齢者いじめの制度、住民にも不安を与える後期高齢者医療制度はやめるべきものであります。
以上のことから、「認定第1号 平成22年度黒部市
一般会計歳入歳出決算」、「認定第2号 平成22年度黒部市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」、「認定第4号 平成22年度黒部市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算」の3件は認定できません。
また、各決算に出された意見や要望を平成24年度予算に反映していただくことを期待しまして、平成22年度の「認定1号から認定11号」に対する私の意見とします。以上であります。
〔6番 谷口弘義君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) ほかに討論はありませんか。
これをもって討論を終結いたします。
これより、「認定第1号 平成22年度黒部市
一般会計歳入歳出決算の認定について」ほか、11件を採決いたします。
議題のうち、まず、「認定第1号 平成22年度黒部市
一般会計歳入歳出決算の認定について」を起立により採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、認定すべきものであります。
委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
森岡英一君) 起立多数であります。
よって、「認定第1号」は認定することに決しました。
次に、「認定第2号 平成22年度黒部市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について」を起立により採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、認定すべきものであります。
委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
森岡英一君) 起立多数であります。
よって、「認定第2号」は認定することに決しました。
次に、「認定第3号 平成22年度黒部市
老人保健医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について」を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、認定すべきものであります。
委員長の報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、「認定第3号」は認定することに決しました。
次に、「認定第4号 平成22年度黒部市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認定について」を起立により採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、認定すべきものであります。
委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
森岡英一君) 起立多数であります。
よって、「認定第4号」は認定することに決しました。
次に、「認定第5号 平成22年度黒部市
簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」、「認定第6号 平成22年度黒部市
地域開発事業特別会計歳入歳出決算の認定について」、「認定第7号 平成22年度黒部市
診療所事業特別会計歳入歳出決算の認定について」、「認定第8号 平成22年度黒部市
新川広域圏老人保養センター事業特別会計歳入歳出決算の認定について」及び、「認定第9号 平成22年度黒部市
発電事業特別会計歳入歳出決算の認定について」の以上5件を一括して採決いたします。
本5件に対する委員長の報告は、認定すべきものであります。
委員長の報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、「認定第5号から認定第9号まで」以上5件は、認定することに決しました。
次に、「認定第10号 平成22年度黒部市
病院事業会計決算の認定について」、「認定第11号 平成22年度黒部市
水道事業会計決算の認定について」及び、「認定第12号 平成22年度黒部市
下水道事業会計決算の認定について」以上3件を一括して採決いたします。
本3件に対する委員長の報告は、認定すべきものであります。
委員長の報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、「認定第10号から認定第12号まで」以上3件は、認定することに決しました。
――
――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――
○議長(
森岡英一君) 日程第3、「議案第52号」を議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君登壇〕
○市長(堀内康男君) どちら様も大変ご苦労さまでございます。
議員各位には連日市政上の重要諸案件につきましてご審議賜っておりますことに対し深甚なる敬意を表するものであります。
それでは、ただいま追加提出いたしました議案につきましてご説明申し上げます。
「議案第52号」は、
人権擁護委員の候補者の推薦についてであります。平成23年12月31日をもって任期満了となります大橋朋子さん、黒部市宇奈月町浦山1681番地を再任いたしたく議会の意見を求めるものであります。
以上、提出いたしました議案につきましてご説明申し上げましたが、何とぞ慎重ご審議のうえ、適切なるご決定を賜りますようお願い申し上げて提案理由とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
〔市長 堀内康男君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) これより、「議案第52号」の質疑を行います。
質疑はありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております「議案第52号」につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって「議案第52号」は委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論を行います。
討論はありませんか。
〔「討論なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) 討論と認めます。
これより「議案第52号
人権擁護委員の候補者の推薦について」を採決いたします。
本件は、これを適任と認めることに賛成の諸君の起立を求めます。。
〔
賛成者起立〕
○議長(
森岡英一君) 起立全員であります。
よって、「議案第52号」はこれを適任と認めることに決しました。
――
――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――
○議長(
森岡英一君) 日程第4、「
議員提出議案第2号」を議題といたします。
まず、「
議員提出議案第2号」について提出者を代表して提案理由の説明を求めます。
議会運営委員長、川上浩君。
〔議会運営委員長 川上 浩君登壇〕
○議会運営委員長(川上 浩君) 「
議員提出議案第2号」について提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。
「
議員提出議案第2号」は、北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を求める意見書についてであります。
意見書の朗読をもって提案理由の説明にかえさせていただきます。
北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を求める意見書
平成14年9月の日朝首脳会談において、北朝鮮が日本人の拉致を認め、初めて謝罪してから9年の歳月が流れた。
この間、5人の拉致被害者とその家族の帰国は実現し、政府においては拉致問題対策本部を設け、政府一体となって問題対策を推進されてはいるものの、いまだ政府認定の拉致被害者や拉致の可能性がある方々の消息がつかめず、拉致問題の解決に向けた進展が見られない状況であり、再会を持ち続ける拉致被害者並びに家族の方々の心情たるや筆舌に尽くしがたいものがある。
拉致問題は、我が国に対する主権侵害かつ重大な人権侵害であり、国の責任において解決すべき喫緊の課題であることは揺るがない。自公政権下においては圧力に軸を置いた取り組みがなされてきたが、平成21年9月に発足した鳩山政権では、それまで路線を踏襲しないことを表明し、10月に開催された拉致問題対策本部の初会合においても、早期解決に向け取り組みを強化する姿勢を示したものの、何ら具体策は示されなかった。また、平成22年6月に発足した菅政権は、拉致問題対策本部の会合の中では、すべての拉致被害者の一刻も早い帰国を実現するために、政府一体となって推進することを確認してはいるが、全く解決への進展は見られていない。
さらに、菅前総理は退任間際になって朝鮮学校無償化の再審査を指示するという暴挙に出た。
こうした中、野田新内閣が発足したが、この2年間で実に5人もの拉致問題担当大臣が就任することとなった。
現在、北朝鮮は核開発を継続する姿勢を誇示するなど、国際社会の脅威であることや、拉致事件の発生から既に30年以上が経過し、拉致被害者並びにご家族の高齢化が進んでおり、拉致問題の解決のためには一刻の猶予もないことを認識すべきである。
よって、国会及び政府におかれては、全ての拉致被害者の安否確認と早期帰国の実現のため、北朝鮮による人権の侵害を世界に広く訴え国際連携を図るとともに、北朝鮮への制裁措置や圧力を強化して北朝鮮政府に拉致被害者の再調査を強く求めるなどして、拉致問題の解決に向け全力で取り組むよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
以上、提案理由のご説明を申し上げましたが、どうかよろしくご審議くださいまして、適切なご決定を願う次第であります。以上であります。
〔議会運営委員長 川上浩君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) これより「
議員提出議案第2号」の質疑を行います。
質疑ありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) 質疑なしと認めます。
ただいま議題となっております「
議員提出議案第2号」につきましては、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託はいたしません。
これより、討論を行います。
討論は、ありませんか。
〔「討論なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) 討論なしと認めます。
これより、「
議員提出議案第2号 北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を求める意見書」を採決いたします。
本件については、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、「
議員提出議案第2号」は原案のとおり可決されました。
――
――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――
○議長(
森岡英一君) 日程第5、各
常任委員会の議会閉会中の継続審査についてを議題といたします。
各常任委員長から会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしました申出一覧表のとおり、所管事務の審査について議会閉会中の継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。
各常任委員長からの申し出のとおり継続審査に付することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって各常任委員長からの申し出のとおり、議会閉会中の継続審査に付することに決しました。
――
――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――
○議長(
森岡英一君) 日程第6、「
北陸新幹線の整備促進及び
公共交通対策について」及び「
自然環境の保全と観光振興について」、以上2件を一括議題といたします。
本2件を付託した各特別委員会の審査の結果について、委員長から報告を求めます。
まず、新幹線及び
公共交通対策特別委員長の報告を求めます。
新幹線及び
公共交通対策特別委員長、辻泰久君。
〔新幹線及び
公共交通対策特別委員長 辻 泰久君登壇〕
○新幹線及び
公共交通対策特別委員長(辻 泰久君) 本特別委員会に付託され、継続審査に付されております
北陸新幹線の整備促進及び
公共交通対策についてご報告申し上げます。
まず、8月4日、本特別委員会を開催し、富山県庁において、土木部、総合交通政策室、経営管理部等に要望活動を実施し、翌5日には国土交通省において、道路局、鉄道局、都市局、総合政策局等及び県選出の国会議員に対し、
北陸新幹線の整備促進や並行在来線への支援等について要望活動を行ったのであります。
次に、9月12日、本特別委員会を開催し、6月定例会以後の経過について報告を受けたのであります。
その概要を申し上げますと、6月28日、第5回公共交通戦略推進協議会が開催され、平成22年度事業報告、収支決算及び平成23年度事業計画、収支予算について審議され承認されたこと。
7月1日、愛本コミュニティータクシー出発式が開催され、本格運行を実施したこと。
7月11日、第3回
まちづくり戦略推進会議が開催され、仮称、地域観光ギャラリー設置に関する今年度の日程の確認と駅利用者利便ゾーン、民間企業等の誘致エリアの活用方法について意見交換を行ったこと。
8月18日、若埜ふれあいセンターにおいて、平成23年度
北陸新幹線若栗地区対策協議会が開催され、平成22年度事業報告、収支決算等について審議し、承認され、市から
北陸新幹線新黒部駅、仮称、
周辺整備計画の概要と平成23年度の工事概要について説明したこと等の報告を受けたのであります。
続いて、当局を交えて、今後の事業促進の方向等について意見交換をしたのであります。
北陸新幹線は、地球環境にやさしく、日本海国土軸の形成と国土の均衡ある発展に不可欠な国家プロジェクトであります。また、新川地域の飛躍的な発展と本市の
まちづくりの要として欠かすことのできない公共高速交通機関であり、早期開通は黒部市民の悲願であります。
このため本特別委員会では、
北陸新幹線の早期全線整備が図られるよう、市民や沿線自治体と連携して、国・県などに強く働きかけていくものであります。さらには、駅
周辺整備が円滑に進捗するとともに、経営分離後の並行在来線への地鉄電車の相互乗り入れやコミュニティバス等、本市における公共交通網の方向性等を引き続き調査・研究する必要があることから、今後とも付託事件の審査が終了するまで、継続審査すべきものと決定した次第であります。以上であります。
〔新幹線及び
公共交通対策特別委員長 辻 泰久君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) 次に、自然・観光振興特別委員長の報告を求めます。
自然・観光振興特別委員長、松原勇君。
〔自然・観光振興特別委員長 松原 勇君登壇〕
○自然・観光振興特別委員長(松原 勇君) 自然・観光振興特別委員会
委員長報告を申し上げます。
本特別委員会に付託され継続審査に付されております、
自然環境の保全・整備と観光振興について審査の結果をご報告申し上げます。
9月13日、本特別委員会を開催し、市当局から6月定例会以降の本特別委員会にかかる経過について報告を受けたのでありました。
まず、その概要を申し上げますと、
自然環境関係では、6月3日から11月までカウベルト普及定着事業が阿古屋野台地整備区域内ほか3地区で景観保全や野生動物の棲み分けを目的として実施されたこと。
7月19日、水博物館、仮称、構想推進協議会が開催され、平成22年度事業報告及び平成23年度事業計画案・収支予算案が原案どおり可決されたこと。
8月4日、新エネルギー導入促進協議会に対して申請していた宮野用水発電所建設に係る補助金が採択されたこと。
9月8日、魚津・黒部両市にまたがる僧ケ岳一帯が、僧ケ岳県立自然公園として指定されたこと。
次に、観光振興関係では、6月27日、一般社団法人富山湾・黒部峡谷・越中にいかわ観光圏協議会定時社員総会が、宇奈月国際会館セレネで開催され、役員の変更、平成22年度決算が承認されたこと。
6月30日、黒部・宇奈月温泉観光局が第2種旅行業を取得し、旅行契約を取り扱える旅行業者となったこと。
8月25日から31日にかけて、宇奈月温泉街において越中おわら宇奈月 峡谷の響き 郷の舞が開催され、輪踊り、町流しが行われたこと。
9月17日から19日にかけて、湯の町ふれあい音楽祭モーツァルト@宇奈月が開催され、温泉街の至るところでモーツァルトの名曲が聴こえてくる空間を創造し、本年オーストラリア大使館からの参加が予定されていること等、であります。
そして報告の後、当局を交えて
自然環境の保全や観光振興策などについて意見交換を行ったのであります。
以上、本委員会といたしましては、今後とも本市が全国に誇りうる山・川・海の恵み、これら豊かな観光資源を有効に活用する観光振興と
自然環境の保全、水資源の保全・有効活用、さらには、立山・黒部地域の世界文化遺産登録に向けての対策などについて今後さらに調査する必要があると認め、付託されました事件の審査が終了するまで継続審査にすべきものと決定した次第であります。
〔自然・観光振興特別委員長 松原 勇君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) ただいまの各
委員長報告に対する質疑を行います。
質疑ありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本2件に対する委員長の報告は、いずれも付託事件の審査が終了するまでの継続審査であります。
委員長の報告のとおり、継続審査に付することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、本2件は付託事件の審査が終了するまでの継続審査に付することに決しました。
――
――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――
○議長(
森岡英一君) 日程第7、議会運営に関する調査についてを議題といたします。
本件を付託した議会運営委員会の調査の結果について、委員長から報告を求めます。
議会運営委員長、川上浩君。
〔議会運営委員長 川上 浩君登壇〕
○議会運営委員長(川上 浩君) 本委員会に付託され、議会閉会中の継続審査に付されております議会運営に関する調査について、その結果をご報告申し上げます。
本委員会は、7月21日に開催し、9月定例会の会期及び会議日程について協議をいたしました。
次に8月25日に、9月定例会の市長提出議案9件及び平成22年度各会計決算の認定について12件、報告3件の説明を受け、その付託委員会を協議した後、陳情2件の取り扱いについて協議いたしました。
次に、本日、本会議前に市長追加提出議案1件の説明と
議員提出議案1件についての取り扱いを協議したのであります。
以上の審査事項を含め、本委員会では議会運営の効率化等について、引き続き調査する必要があると認め、議会閉会中も継続して審査すべきと決定した次第であります。
以上であります。
〔議会運営委員長 川上 浩君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) ただいまの
委員長報告に対する質疑を行います。
質疑ありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件に対する委員長の報告は、議会閉会中の継続審査であります。
委員長の報告のとおり、継続審査に付することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
森岡英一君) ご異議なしと認めます。
よって、本件は議会閉会中の継続審査に付することに決しました。
以上で本日の日程はすべて終了し、本定例会に付議されました議案はすべて議了いたしました。
――
――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――
○議長(
森岡英一君) 市長からごあいさつがあります。
市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君登壇〕
○市長(堀内康男君) 市議会9月定例会の閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
議員各位には、9月1日から21日間にわたり開会されました今議会におきまして、提出いたしました議案や本市の重要諸課題について真摯にご議論を賜り、条例その他の案件を議了されご承認いただきましたことに対し、深く感謝を申し上げます。
特に新庁舎の
建設位置として、旧三日
市小学校跡地をご承認いただきましたことは議員各位のご高察によるものと心から敬意を表するものであります。誠にありがとうございました。これにより、具体的な設計業務に着手することが可能となり、事業推進に向けた大きな一歩を踏み出すことになります。議論の過程で賜りましたご指摘は真摯に受けとめ、責任と覚悟を持って取り組んでまいりますので、引き続き、ご指導、ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
今議会におきましても、新
庁舎建設を含む各種の大型事業が、将来の財政や住民に身近な行政サービスに及ぼす影響を心配されるご意見がありました。
黒部市を愛し、市民の福祉を第一に考え、議員としての職責を全うしようとされる懸命な姿には、共感させられるものがありました。他方で、近年の自治体には企業に近い経営が求められております。健全で安定した運営を基本としつつも、チャンスを生かし積極的に投資することで、将来の住民満足度を高める努力は欠かせないと考えるものであります。地域間競争に各自治体がしのぎを削る中、本市は千載一遇のチャンスを生かさなければならないと思うものであります。
財源は、市税や地方交付税など住民の皆様が直接あるいは間接的に納めていただいている大切な血税であり、その使い方には、慎重に熟慮を重ねた上で、ご理解をいただくことが大前提であります。そのため、行政の無駄を徹底して排除することはもちろんでありますが、中長期的な財政見通しと行政需要を的確に踏まえ、事業の内容や課題とともに丁寧にわかりやすく説明することにつきましては、今後一層努力してまいりたいと考えております。さらには、サービスの水準を低下させることなく、市民の皆様や地域のご要望には、公平かつ適正を旨とし、引き続き適切に対応してまいりたいと考えているところであります。
去る9月17日から3日間、湯の街ふれあい音楽祭モーツァルト@宇奈月が開催され、プロとアマチュアによるコンサートが温泉街の各所で開かれ、観光客や市民の方々を魅了いたしました。オーストリア大使館のペーター・シュトーラー文化担当参事官らとのトークセッションでは、気軽にどこでもモーツァルトが楽しめる斬新さ、ザルツブルクと景観を共有するとしたアイデアの奇抜さなどが評価され、また、外国人にも十分魅力的な観光地として宇奈月温泉が広域観光の拠点となり得るとのご意見に市民スタッフや観光関係者は勇気づけられたのであります。今回の成功をさらなる糧として、草の根のアイデアと手づくりの良さを生かしながら、市民の皆様と一緒になって、国際観光と広域観光に自信を持って取り組んでまいりたいと考えております。
熱い残暑から1転、朝夕は涼しさを通り越して、寒ささえ感じるようになってまいりました。議員各位及び市民の皆様方におかれましては、急激な気温の変化には十分ご留意され、体調管理のうえ、ますますご活躍されることをご祈念申し上げ、閉会のご挨拶といたします。
なお、本日は台風15号が接近しております。当局といたしましては、警戒を怠らないように万全の体制をとってまいりますが、住民の皆さん方におかれましても十分ご留意をいただきたいと思います。
ありがとうございました。
〔市長 堀内康男君自席に着席〕
○議長(
森岡英一君) これをもって、平成23年第5回
黒部市議会9月定例会を閉会いたします。
お知らせいたします。
11時30分から全員協議会を再開しますので、301会議室へお集まり願います。
ご苦労さまでした。
閉 会 午前11時22分
――
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上記会議の次第等を記録し、その正確なることを証するために、次に署名する。
黒部市議会議長 森 岡 英 一
黒部市議会副議長 木 島 信 秋
署名議員 吉 田 重 治
署名議員 川 上 浩...