担当課長 審査課長
有賀都市施設 石橋施設営繕
整備課長 担当課長
西野まちなか政策 韮澤まちなか整備
担当課長 担当課長
松尾ミライエ長岡整備 松木土木政策
担当課長 調整課長
吉野用地課長 石黒道路管理課長
水澤道路建設課長 岩崎河川港湾課長
高橋下水道課長 清田地域建設課長
大野水道局長 高野水道局次長
上村業務課長 船見浄水課長
────────※────────
〇職務のため出席した
事務局職員
小池事務局長 青柳課長
宮島課長補佐 木村議事係長
────────※────────
○
荒木法子 委員長 これより会議を開きます。
────────※────────
○
荒木法子 委員長 なお、
報道関係者から写真撮影の申出がありましたため、
委員会傍聴規則に基づいて委員長においてこれを許可いたしましたので、御了承願います。
今定例会においては、
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、
委員外議員の傍聴は自粛し、控室で
インターネット中継を視聴していただいております。
また、換気のため、おおむね1時間ごとに休憩を取りますので、御了承をお願いいたします。
────────※────────
〇所管事項に関する質問
○
荒木法子 委員長 最初に、所管事項に関する質問を行います。
◆
諏佐武史 委員 私からは、寒波が及ぼす水道への影響について質問いたします。
昨年12月の大雪で、大規模な
交通渋滞と倒木による広範囲な停電が発生しました。
交通渋滞は、通勤・通学に支障を及ぼすほか、物流の停滞により企業活動に混乱を引き起こし、また停電により照明や暖房が使えなくなるなど、
市民生活に甚大な影響を及ぼしました。また、一部地域では水道の断水が発生したとの新聞報道もありました。水道は、市民の命を守り、衛生的な生活環境を維持していく上で最も重要なライフラインであると考えております。
まず、断水の
発生状況についてお聞きいたします。
◎船見
浄水課長 昨年12月の寒波による断水の
発生状況についてお答えします。
大積高鳥町地区で12月19日午後7時から23日午後2時30分まで3戸、山本地区の水穴団地で19日午後10時30分から20日午後5時30分まで120戸、
山古志地域の虫亀地区で21日午後4時30分から23日午前11時30分まで35戸が断水対象となりました。断水した地域では10リットル入りの給水袋を配布したほか、山本地区の
高齢者施設に対し、給水車2台による
応急給水支援などの対応を行っております。
◆
諏佐武史 委員 一部の地域では断水が長期にわたって、非常に不便を強いられたということが分かったのですが、その原因と今後の対策について伺います。
◎船見
浄水課長 主な原因ですけれども、停電により
ポンプ場が停止したことです。
ポンプ場には停電に備え、非
常用発電機が設置してありますが、
青葉台ポンプ場など今回停電した地域に立地する
ポンプ場の大部分が正常に稼働しましたが、規模が小さく燃料の少ない
ポンプ場では、停電が長期にわたったことと、積雪による交通麻痺で燃料の補充ができなかったことで発電機が燃料切れとなり、停電や断水となりました。
今後の対応は、災害時における燃料補充の手段を構築するとともに、応急給水の体制を強化し、災害時の給水を維持していきたいと考えております。
◆
諏佐武史 委員 分かりました。
そして、年明けの1月の寒波では、新潟市は
計画断水を予定しているという報道がありました。
計画断水の目的と、そのときの長岡市の状況はどうであったかについて、最後にお聞きします。
◎船見
浄水課長 計画断水とは、水道の使用量が浄水場の供給能力を上回る見込みになったとき、一部の地域を断水し、給水量を確保するものです。新潟市では、水道管の破裂による漏水や凍結防止のための放水で水道の使用量が通常の3倍に跳ね上がり、
供給能力を上回るおそれが生じたため、2万5,600戸に対し
計画断水を予定しました。結果的には、破裂した水道管の修繕や市民の節水により使用量が低下したため、
計画断水は回避されております。
長岡市では、日頃から寒波襲来時における水道管の凍結破裂に対する注意喚起や節水の呼びかけを行うとともに、漏水が発生した際には
管工事業者と連携しながら、より迅速な修繕を行っております。今回の寒波では、使用量の増加はありましたが、最大で通常の2割増し程度で収まりましたので、浄水場の能力にまだ余裕がある状態でした。また、規模の小さな簡易水道では、1件の漏水でも使用量の増加に大きく影響し、浄水場の能力を上回るおそれがありましたが、空き家を中心に職員による漏水調査を実施し、早期の発見と閉栓を行ったことで、断水には至らずに済んでおります。いずれにしましても、寒波の際には凍結に対する注意喚起を行うとともに、使用量の監視を強化し、水の安定供給に努めていきたいと考えております。
◆
山田省吾 委員 私のほうからは、建設業に携わる担い手の確保についてお聞きいたします。
担い手といいますと、本当に各産業全てにおいて少子化が問題になっているわけです。建設業につきましては、昨今の災害等により、
寺泊地域も暮れに土砂災害がありまして、そうなるとどうしても地元業者に応急処置をお願いすることになるわけです。そういう中で業者の話を聞きますと、今若い人たちが建設業に携わるというか、就職する方が非常に少ないということで、今後の地域のインフラあるいはいろんな部分の維持管理等々で、
市民生活の安全・安心の中でも非常に重要な位置を占めるのが建設業に携わる人ではないかなという感じがするわけです。そういう中において、どうしたら魅力ある産業として捉えてもらえるのかとなると、業者だけではなくて、やっぱり市の行政の中においても捉えてもらえることによって、少しアピールできるんじゃないかなという観点から質問します。
現場でスコップを持つ人たちの
労働環境を見ていますと、非常に大変そうだなというふうに捉えるわけです。そうすると、今の若い人たちがそういう姿を見ると、私たちの時代と違って経験がないものですから、やっぱり避けやすいのかなと思います。それ以上にプラスアルファの魅力ある職業としてアピールするにはどういうことをしたらいいのかなという感じがするものですから、
労働環境に関する市の取組についてまずお聞かせください。
◎松木
土木政策調整課長 建設業の
担い手不足につきましては全国的な課題となっておりまして、当市も重要な課題であると認識しているところでございます。市では、建設業が魅力ある産業となるように、週休2日を広く浸透させる取組として、週休2日
取得モデル工事の試行を令和4年3月から実施しております。また、工事を受注した業者が仕事の平準化が可能となるよう、施工する時期を選択できる施工時期
選択工事の発注にも取り組んでおります。引き続きこのような取組を行い、
担い手確保につながるようにしっかりと進めていきたいと考えております。
◆
山田省吾 委員 取組については、本当にすばらしいことだなと思いますけれども、実際に働いている人たちにそのことが伝わっているのかなという気がするわけです。その伝わり方については、こういう取組をやっていますだけで終わっているのか、それとも従業員の方々にも周知されているのか、その辺をお聞かせください。
◎松木
土木政策調整課長 ただいま申し上げました、例えば週休2日
取得モデル工事は今年度から試行しております。それで、業者の皆様方への周知とか、捉え方のところでございますけれども、実際は今年度の土木部の実績でいきますと、対象1,000万円以上の工事で受注者が希望した場合に行う工事で、率として42%が実施されているところです。現場で、
工事完了検査の際にちょっとお話を伺った際には、やはり好意的な反応を頂いているところです。これは、今年度からの取組でございますので、徐々に浸透して、進んでいっていただくようにと捉えております。
施工時期
選択工事について、土木部の例で申し上げますと、今年度は9件実施しています。そのうち6件が例えば60日の工事を3か月といった広い対象期間で発注して、その中で選べるというもので、後半のほうに持っていった業者が6業者いたので、有効に利用していただいているのかなというように捉えております。こういったように、徐々に業者のほうにも浸透しておりますので、実際に活用していただきたいと思っております。
◆
山田省吾 委員 今言われたように、本当にゆとりを持って取り組めるような
体制づくりをこれからも進めていってもらいたいと思いますし、広げていくことによって
労働環境の改善になるのかなという思いもしますので、よろしくお願いいたします。
それから、今説明がありましたけれども、今の状態についてある程度理解しましたが、将来的に非常に深刻な部分があると思うんです。大体今の若い人たちを見ると、やはり高校生がすぐに現場に入るというよりも、専門学校とかで資格を取ってから入るという方もいるとよく聞くんです。そういう中で、人材育成に対してどのような取組があるのかについてお聞かせください。
◎松木
土木政策調整課長 現在、国と県が中心となり、
担い手確保・
育成推進協議会が設置され、
建設業協会などと教育機関が連携し、様々な
担い手育成の取組が行われております。
取組の一例でございますが、昨年9月に
長岡工業高等専門学校生が国道289号八十里越の工事現場を見学したことや、令和3年には
長岡技術科学大学生が
国営越後丘陵公園内でICTによる舗装工事やドローンの操作体験を行っております。それ以外に、長岡市のほうでも
市政出前講座など
市内小・中学生に上・下水道の仕組みを知ってもらうため、浄水場や
下水処理場、
雨水ポンプ場の見学会などを実施しております。また、毎年10月には土木を身近に感じてもらえるよう、国・県・市などが合同で
土木フェスティバルを開催しております。測量の体験や
建設機械の試乗体験など、多くの親子連れが来場され、好評を頂いております。市としましても、引き続き将来の建設業の担い手となる人材への
きっかけづくりに
関係機関と連携して取り組んでいきたいと考えております。
◆
山田省吾 委員 やはり本当に小さいうちから土木について興味を持ってもらうことは非常に大事なことだと思います。うちの孫も二、三歳ぐらいになると、プラモデルの重機やダンプなどを使って遊んだりして、男の子はそういうものに非常に興味があるなという感じがするわけです。やはりそういう部分を途絶えることなく、小・中・高校と関連した中で、授業とまでは言いませんけど、そういう体験をさせるとか、興味を持ってもらうことは非常に重要かなと思いますので、時間のかかることだと思いますけれども、地道にそういう活動をしていってもらいたいなと思います。
それから、今冬の除雪についてです。雪が降らないと言われている
寺泊地域でも相当の量が降りまして、
除雪関係業者が非常に難儀したという話を聞いております。また、先ほど担い手がいないという部分で、
除雪オペレーターの人が非常に少ないと。それと併せながら、勤務体制が深夜1時から7時ぐらいまで作業という話を聞くわけです。そして、終わってからまた通常の仕事に就くんだということで、非常にハードな仕事をしながら住民の交通の安全などを確保しているわけです。そうしていきますと、だんだん
オペレーターがいなくなってくると、除雪が維持できるのかなという不安を持っているわけです。
除雪オペレーターの確保と、それから
オペレーターの技術的な部分の伝承がなかなかスムーズにいっていないということを聞くわけですけれども、その辺の担い手に対する取組について、どういうことをやっているのかちょっとお聞かせください。
◎石黒
道路管理課長 除雪オペレーター確保への取組について説明させていただきます。
まず、新潟県が令和3年度に立ち上げました
除雪オペレータ担い手確保協議会に当市も参加しておりまして、会の活動といたしましては、建設業以外の団体などに
除雪作業への新規参入を呼びかけたり、
除雪PR活動の動画を作成するなどの取組を今行っているところであります。また、市独自の取組といたしましては、毎年11月に
道路除雪技術者講習会を開催いたしまして、
ベテランオペレーターによる
技術講習会や、
除雪作業の運転支援となる
ガイダンス装置を体験してもらうなど、
除雪オペレーターの
早期育成に取り組んでいるところでございます。市といたしましては、先ほど申し上げました県の協議会において効果が得られた取組などを参考にするとともに、除雪車への
ガイダンス装置の増設や、
技術講習会も新しいメニューを加えるなどの工夫を行い、経験の浅い
オペレーターの参加を増やしてまいりたいと考えております。引き続き
除雪オペレーターの
早期育成と
若手技術者の建設業への定着に努めてまいりたいと思っております。
◆
山田省吾 委員 本当に除雪については生活に密着する部分ですし、またある程度出勤時間に合わせなきゃ駄目だという中で、非常にハードな部分があるのかなと思います。また、あの地区に行くと除雪は上手だけど、こっちは下手だねという話もよく聞くものですから、その辺の平準化を図るようにしていってもらいたいです。それから、これから
オペレーター等々が減ってくると、やはりどうしても除雪に時間がかかったりする話も聞くんです。
寺泊地域とか、平場であれば積雪量は少ないものですから、そういう部分であれば、やっぱり住民の共助といいますか、重機を貸与しながら作業を任せることも今後考えていってもいいのではないかなという感じはするんです。時間がかかると思いますけれども、そういうことも検討していってもらいたいなと思うのですが、その辺の意識についてちょっと最後に聞かせてください。
◎石黒
道路管理課長 今ほど委員のほうから機械の貸与というお話がありましたけれども、市では
小型除雪機の貸与という制度もやっております。この
小型除雪機の貸与というのは、除雪車が入れない狭い道路などをやっていただくということで、希望のある町内に貸与しております。そういったことをどんどんアピールしていきながら、地元の力を借りる共助にも一緒に取り組むことで、
担い手不足の解消にも取り組めるのかなというふうに考えております。
◆桑原望 委員 私からも今冬の集中豪雪に関して、大きく2つの項目についてお聞きしたいと思います。
今ほど
山田委員のほうから、
除雪オペレーターの話がありましたけれども、今冬の集中豪雪の中で、
除雪業者も担当課も一生懸命されたと思います。しかしながら、あまりにも雪の量が多かったために、市民の皆さんに御不便をおかけした部分も否定できないかと思います。既存の
除雪方法は、御存じのとおり
機械除雪と消
雪パイプが大きな2つの柱となっていると思いますけれども、当然それぞれ
メリットと
デメリット、課題等いろいろあろうかと思います。
まず、市として
機械除雪、消
雪パイプの
メリット、
デメリットに対しての認識についてお聞きいたします。
◎石黒
道路管理課長 まず最初に、
機械除雪の
メリット、
デメリットについてお答えいたします。
メリットといたしましては、地下水を取水することができずに消
雪パイプが整備できない地域、また大雪や気温低下が著しいときなど、消
雪パイプの融雪効果が得られない場合に大変有効であるというふうに考えております。
デメリットといたしましては、早朝除雪を行ったにもかかわらず、その後も降雪があったときに渋滞事故を招くことがありますので、そういったときに
除雪対応が難しいということが挙げられます。
次に、消
雪パイプの
メリットといたしましては、道幅が狭く、除雪車が入れない道路には大変有効だというふうに考えております。
デメリットといたしましては、地下水の
過剰くみ上げによる地盤沈下などが懸念され、取水抑制に努める必要があるということが挙げられるかと考えております。
当市では、
機械除雪を基本としており、それぞれの
メリット、
デメリットのバランスを取りながら通行確保を行っている現在の
除雪方法が最も有効であるというふうな認識を持っております。
◆桑原望 委員 現状として
機械除雪、消
雪パイプという中で、それぞれ課題もあって、先ほどの
山田委員の質問でも、
オペレーターというものに対していろんな取組をしているということでございました。ただ、将来に向けて、
機械除雪と消
雪パイプを柱としながらも、将来的にはそれぞれの
デメリットをなくす方法、新たな
除雪方法の検討だとか新技術の導入も必要と考えますが、市の考え方についてお聞かせください。
◎石黒
道路管理課長 市では、先ほど述べた
除雪方法のほかに
ロードヒーティングによる融雪を一部の歩道で現在行っております。しかしながら、この
ロードヒーティングというものは、消
雪パイプに比べますと
ランニングコストが非常に高額になるため、現在普及に至っていないという状況であります。また、民間企業では地熱を利用した無
散水融雪施設など、様々な技術開発が進められていることは認識しております。市といたしましては、現在の
除雪方法のさらなる効率化を図るとともに、どのような新技術が長岡の克雪に適しているのかの情報収集に努めまして、除雪のイノベーションを図ってまいりたいと考えております。
◆桑原望 委員 コストの視点というのは、非常に大事だと思います。それ抜きには語れないと思うのですが、私は今の段階でこういう技術を導入しろとかということを主張するつもりはないんですけれども、例えば長岡市だとやはり技大があるということは非常に大きな存在だというふうに思っています。ちょっと大きな話になりますけれども、例えば技大と連携して、新しい除雪、消雪の技術を開発して、それをまずは長岡市で普及させてみる。それがうまくいけば、今度は長岡市外、新潟県外、日本全国、また世界にその技術を売るということが可能かと思います。雪という困難なものを、まず長岡市が雪を克服するだけではなくて、そこで起業するといいますか、新しい技術を使って長岡市の大きな産業の柱に育てていくということも将来的には可能ではないかなというふうに思っております。これは意見なので、次の質問に行きます。
続いて、街路樹の枝折れについて質問させていただきます。今冬の大変な大雪で、特に年末の雪で街路樹の枝折れが非常に多かったように感じます。今まで大雪が降ったときは、ここまで枝折れがあったことはなかったんじゃないかなというふうに感じているんですけれども、まず枝折れの内容や箇所数がどのようであったかお聞かせください。
◎有賀
都市施設整備課長 年末の雪、特に12月19日の雪は枝にまとわりつくような重い雪で、街路樹の枝折れが多数発生いたしました。委員御指摘のように、近年こういった枝折れはあまりないというふうに造園業者からも聞いております。特殊な雪であったなという感じです。街路樹は185路線、1万本ほどございます。ほぼ全ての路線で大なり小なり枝折れが発生しておりまして、量でいうと150立米、2トンダンプで換算すると70台程度でございます。
◆桑原望 委員 2トンダンプで換算すると70台というのは、すごい量だなという感じがいたします。もう雪が降ることは少なくなってきて、これから春に向かうわけですけれども、対応状況についてお聞かせください。
◎有賀
都市施設整備課長 特に街路樹は道路上に植えられている樹木でございますので、折れた枝が落下することで歩行者に危害があったり、交通の支障になったりということもございますので、委託の業者、それから市の直営の管理員、職員で緊急的なパトロールを行いまして、危険なものから順次作業をしているところでございます。現在、危険を伴っている大きなものは撤去を完了しておりますが、今雪が消えましていろんなところが見えてきておりますので、現在も引き続き作業しておりまして、3月中には何とか終わる見込みでございます。
◆関貴志 委員 今ほど
桑原委員からも御質問がありましたけれども、昨年12月の豪雪による大渋滞に関連して質問させていただきます。
本会議でも何名かの議員が一般質問されておりましたけれども、私はまたちょっと違った観点でお聞きします。2016年に中越大渋滞と言われる渋滞が発生しまして、このときも大変な大渋滞だったわけですけれども、その渋滞を受けて、国・県、長岡市を含む当時の関連した市と、それから
ネクスコ東日本と県警で対応策がつくられました。今日は、この対応策が今回どの程度機能していたのかについてお聞きしたいわけであります。というのは、昨年12月の豪雪による大渋滞についての対応策が今協議中であるとお聞きしていますので、何らかの対応策が出てくると思うのですが、それが果たしてまた今後にしっかりと機能して生かせるのかという観点から、まずは2016年時点での対応策について、今回の12月の渋滞における状況を幾つかお聞きしたいと思います。
まずは、2016年の渋滞に対する対応策が示されましたけれども、これは当然降雪時期の前に
関係機関で確認がされているとは思うのですが、今冬の前の確認状況はどうであったのかお聞かせください。
◎松木
土木政策調整課長 平成28年の中越大渋滞、その後に令和2年の
関越自動車道で発生した車両滞留後の検証で確認した対応策につきましては、各
道路管理者や警察などで構成する冬期
道路交通確保連携会議を年2回開催しまして、連携体制、役割分担、対応方法などを確認しております。また、例年本格的な冬の到来を前に、
関係機関と共に大雪による
高速道路や国道の通行止めを想定した
情報伝達訓練、
あとインターチェンジランプ部における除雪の相互支援の訓練などを行うなど、事前の準備を進めてきたところでございます。
◆関貴志 委員 その辺の準備はしっかりと抜かりなかったということを今お聞きしました。
そして、2016年当時の対応策というのは大きく4項目ありまして、1つは市街地での
除雪体制や
除雪方法というのがありました。当時非常に画期的だなと思って聞いていたのは、今後は除雪の連携をしていくんだという対応策が出されまして、
インターチェンジのところや交差点の部分では、従来の国・県・市、ネクスコというような管轄を割ってやるということじゃなくて、連携してやるんですよと。それから、
スタック車の処理についても、相互支援でやっていきましょうというような幾つかの点で、画期的だなという感想を持った記憶があります。2つ目は、住民、ドライバー、企業への
降雪状況等の情報提供と、不要不急の外出は控える呼びかけをしっかり連携してやっていきましょうということ。3つ目は、並行する
高速道路の
早期交通開放。4つ目は、長時間渋滞が発生した際のドライバー支援という、大きく4項目があったわけであります。少し具体的に幾つかの点についてお聞きしたいと思うんですけれども、まずは今の答弁でもありましたが、中越大渋滞の後の関越道の渋滞も受けて、異常降雪の場合には
高速道路と国道を同時通行止めにして、集中除雪をするという方針になったかと思います。今回もそれがなかなかうまく機能しなかったというふうにお聞きしていますけれども、今回同時通行止めできなかった背景というのはどのようなところにあるとお考えでしょうか。
◎松木
土木政策調整課長 今回、同時通行止めが行われなかった理由ですが、12月18日の夕方に
高速道路が事故により通行止めを開始した際には国道の路面状況がまだ悪くなかったので、国はその時点で通行止めの判断を行わなかったということでした。その後、
高速道路では同時多発的に事故が発生し、通行止めが長期化したことにより、国道には
高速道路からの交通が流入してきたことに加え、短期間の集中降雪で路面状況が急激に悪化したにもかかわらず通行止めの判断がなされず、通勤時間帯とも重なり、車両の滞留が発生したものと認識しております。
◆関貴志 委員 今の御説明をお聞きすると、最初の
高速道路の通行止めの原因が事故であったと。そのときの降雪の状況はそんなに悪い状況じゃなかったということだと思うのですが、いずれにしろ原因は事故なのか降雪なのかは別にして、
高速道路が止まると当然一般道に車両が大量に流入してくる状況で降雪が強まると、普通に考えれば非常に渋滞が起きやすくなるということは想像ができるわけであります。この辺は、市が判断することじゃないのはよく分かっているんですけれども、もう少し想像力というのでしょうか、慎重に状況を見極めていれば、事故によって通行止めにしたけど、その後に降雪が強まってきたのでということの判断はできたんじゃないかと私は思うんです。国がそういう判断ができたかどうかということを長岡市がジャッジできるかどうかは分かりませんが、市としてはどのような感想を持っていますか。持っておられるのだったら、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
◎松木
土木政策調整課長 ただいまの関貴志委員の御指摘のように、
高速道路が止まれば国道のほうに流入するということは、容易に予測がつくところでございます。加えて、集中的な降雪もあったという中で、ある程度のタイミングのところで通行止めの判断が必要ではなかったのかなと認識しております。
◆関貴志 委員 私も同感ですが、これは検証も含めて今協議中だということですので、今後しっかりとまた検証していただきたいと思います。
それから、先ほど私が申し上げましたように、
スタック車の処理を国・県・市で相互的に協力して行うという項目が2016年時点での対応策として出ていたわけですけれども、この
スタック車の処理の相互支援は、今回どのような状況だったかお聞かせください。
◎松木
土木政策調整課長 平成28年の中越大渋滞の経験を踏まえた対策として、
スタック車を救出するため
関係機関が相互に支援する仕組みを構築しております。例えば国道で
スタック車が発生した際には、他機関に支援を要請し、最も近い位置にいる除雪車を急行させ、
スタック車を救出するというものでございます。このたびの12月の大雪の際は、国の除雪車や自衛隊からの協力などにより救出作業の対応をしたということで、市と県も含めて支援要請には至らなかったという状況でございます。
◆関貴志 委員 当時多数の
スタック車両があったということは本会議でも答弁があって、正確な数はまだ分かっていないんじゃないかと思うんですけれども、相当数の
スタック車両があったということです。これは早い段階で速やかに処理できれば、場合によっては渋滞を避ける、もしくは緩和することは可能だったのかもしれないと思っているんですけど、もし当時市は国から要請があれば対処に向かえた体制だったのかどうか、お聞かせください。
◎松木
土木政策調整課長 先ほど当時要請はなかったと申し上げたところでございますが、要請があった場合については、例えば同じタイミングで市が除雪している際に、ちょっと回り切れないタイミングもあろうかと思いますが、空いた時間とかであれば、その辺はそのときの状況に応じて対応は可能であったかなというふうに考えております。
◆関貴志 委員 分かりました。国からの要請がなかったというのはちょっと残念というか、疑問が残る点でありますが、これについても協議中なので、また協議の中でよく検証していただきたいと思います。
次は、住民、ドライバー、企業への
降雪状況等の情報提供と不要不急の外出を控える呼びかけについてであります。これは、迂回路の選定ということもこの中に入ってくるんじゃないかと思うんですけれども、この項目は当時の対応策が細かく出ていて、ちょっと1つずつお聞きするわけにはいかないので、全般的に情報提供について質問します。国・県・市及び
ネクスコ東日本それぞれが情報提供する情報や場所があるわけですけれども、12月の大雪ではしっかりと2016年のときの対応策に従って情報提供ができていたのかどうかお聞かせください。
◎松木
土木政策調整課長 12月のときの情報提供でございますが、まず市からの情報発信としまして、最新の気象状況や外出時の備えなどについて、事前にホームページやSNSなどを通じて注意喚起を繰り返し行いました。また、道路情報については、信濃川橋りょう部での通行止めなど
関係機関から共有された情報に加え、出控えや迂回のお願いなどの情報発信を行っていたところでございます。
国道の滞留状況に関する情報発信については、長岡国道事務所から情報共有がされず、市から職員をリエゾンとして派遣もしましたけれども、市民やドライバーに対し効果的な情報発信が不足していたということは、大きな課題であったと認識しております。これ以降でございますけれども、年末の寒波以降は危機管理防災本部や広報課とも連携しまして、早い段階で車両の総量抑制への協力依頼を行ったほか、
高速道路や国道の予防的通行止めに関する情報発信をきめ細かく行ってきたところです。なお、現在実施している検討会の中でも、事前の広報や発災時の情報提供の在り方は課題として捉えており、引き続き
関係機関としっかりと検証し、リアルタイムかつ分かりやすい情報発信を目指していきたいと考えております。
◆関貴志 委員 12月以降はしっかり情報提供ができていたということなんですけれども、本来であれば12月の降雪シーズン当初からしっかりとできていなければならなかったんじゃないかなというふうに思います。
今一連について、いろいろ細かい点も含めてお聞きしましたけれども、私の感想としては、どうも今回の国の対応にやはり問題があったのではないかと思います。今日お聞きした中でも同時通行止めの判断、
スタック車両の支援要請、それから情報提供というところで、どうも国のほうに課題が多くあったというふうに私は考えます。したがって、今検討会の中で12月の渋滞を受けてまた新たな対応策が出てくると思うんですけれども、今後はしっかりとそれが機能するように、実効性が担保できるように、長岡市も検討会にオブザーバーとして参加されているということですので、そういった意識づけだとか仕組みづくりも含めて、しっかりとやっていただきたいと思います。検討会には、そういうつもりで参加していただいていると思いますが、その点の考え方について最後にお聞きして、質問を終わりたいと思います。
◎松木
土木政策調整課長 現在国が進めている検討会には、本市もオブザーバーとして参加しているところです。市としての意見をしっかりと伝えて、12月の車両滞留の原因や課題を
関係機関と共に検証していきたいと考えております。先月、国道への消
雪パイプの設置や退避所の整備、
除雪体制の強化などにできるだけ早く取り組んでいただけるように、市長が国に対して緊急要望を行ったところですが、引き続き国や
ネクスコ東日本が中心となり、ハードとソフトの両面から実効性のある対策を講じていただけるよう働きかけていきたいと考えております。
◆多田光輝 委員 私からは、公園に関する事柄についてお聞かせいただきたいと思います。
昨年の秋に
建設委員会で、Park─PFIを活用した東京都池袋にあるイケ・サンパークを行政視察してまいりました。この公園は、全国2例目の公募設置管理制度を活用し、飲食店等の施設から生ずる利益を活用して、公園施設の整備や改修を一体的に行うことにより、公的資金を削減できる
メリットがあり、新しい都市公園の在り方の参考となりました。一方で、私どもの地域は冬期間は雪で閉ざされるということで、雪国では運営が難しいのではとも感じたわけですけれども、行財政改革を推進している長岡市にこの考え方は魅力であり、検討してもいいのではないかとも考えております。そこで、民間の活力を生かした都市公園の運営について、市ではどのようにお考えになっているのかお聞かせください。
◎有賀
都市施設整備課長 これからの公園運営は、民間の活力を誘導し、民間のノウハウをうまく取り入れながら運営を行っていくことが重要で、求められていると考えております。公園管理者の財政の負担を軽減しつつ、公園の魅力アップを図り、使われている方の利便性が向上する、民間、行政、利用者のそれぞれがよくなる三方よしというような方向を目指していきたいと考えております。民間活力の手法には、委員から御紹介いただいたPark─PFIをはじめ、指定管理者制度だったり包括委託など様々ございます。規模が大きく、利用者の多い千秋が原ふるさとの森などでは指定管理者制度を導入しておりますし、小規模な地元の公園では地元の方にお願いしながら、維持管理しているところでございます。公園の性質や規模、ニーズも様々でございますので、その公園に合った手法を取り入れながら、またPark─PFIでは採算性とか継続性といったところがポイントになりますので、他市の事例も参考にしながら、雪国の長岡に合った可能性を研究してまいりたいと思います。
◆多田光輝 委員 施設の形態は違いますけれども、栃尾の道の駅等では天気等の状況にもよりますが、自然発生的にフリーマーケットを出店していただいて、誘客を促進しておるわけですけれども、新型感染症によりキッチンカーなどが普及しておりまして、設置が容易になっているという状況も考えると、以前とは違う状況になっているのかなとも思っております。公園の魅力向上など、さらに研究を深めていっていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
次に、公園の遊具に関する事柄をお聞かせいただきたいと思います。今年1月7日の新聞報道で、大阪府の小学1年生の女子児童が公園遊具のターザンロープというもので、人さし指を切断する事故がございました。子どもたちが安心・安全に遊べる公園の遊具で、あってはならないことだと思っております。
そこで、本市の遊具の安全点検についてお伺いさせていただきたいと思います。まず、市内の都市公園における遊具の数と遊具点検の状況をお聞かせください。
◎有賀
都市施設整備課長 遊具は、362か所の都市公園で約1,070基ございます。安全点検は、国が示している都市公園における遊具の安全確保に関する指針や点検基準に基づきまして、専門業者から1年置きに点検していただいております。また、小規模な公園では町内会に維持管理をお願いしながら、不具合などがあれば通報を頂いておりますし、直営管理員の日常点検も行っております。点検によって不具合があった場合には、まずは使用を中止いたします。その上で、その後修繕や入替えといった対応を進めているところでございます。
◆多田光輝 委員 大変多くの遊具を管理されているのだなと改めて感じております。
次に、事故の原因となったターザンロープという遊具の市内の設置数と、事故を受けた後の現在の使用状況などをお聞かせください。
◎有賀
都市施設整備課長 ターザンロープは、水道公園や栃尾地域の中央公園など市内4か所に設置されております。そのうち水道公園のものは、少し老朽化していて危ないものですから現在使用中止になっております。ただ、水道公園は大変人気な公園ですので、これから入替えを検討しております。そのほかの3か所については、問題なく御利用いただいております。
◆多田光輝 委員 承知いたしました。この項の最後に、遊具の安全利用に関して、市のお考えなどがありましたらお聞かせいただきたいと思います。
◎有賀
都市施設整備課長 日常点検、それから定期点検をしっかり行いながら、不具合や危険箇所を早期に発見することが最も重要だと考えております。今後も引き続き町内からも御協力いただきながら、日常的な点検と定期点検を併せて安全・安心な公園利用に努めてまいりたいと思います。例えば御紹介いただきましたターザンロープはとても人気なんですけれども、やっぱりスピードを出し過ぎたり、上によじ登ったりという使い方をすると危険性が出てまいります。こういった遊具はちょっと使用のルールも明示したり、PRということも検討してまいりたいと思います。
◆多田光輝 委員 安全が第一ですので、ぜひ管理をよろしくお願いしたいと思います。
次に、今回行政視察で伺ったイケ・サンパークの隣には、インクルーシブ公園のとしまキッズパークというものが設置されておりました。人気のため1時間ごとの入替え制ですが、なかなか予約が取れない状況であったらしいです。インクルーシブ遊具というのは障害のある子どもも、ない子どもも、みんなが一緒に遊べる遊具だそうですが、市内におけるインクルーシブ遊具の設置事例についてお聞かせください。
◎有賀
都市施設整備課長 現在、本市の公園に設置事例はございません。ただ、
国営越後丘陵公園では、昨年の春に2基設置されております。
◆多田光輝 委員 誰もが安全に遊べるということで、これから導入したほうがいいと思っておるんですけれども、市の認識と今後の予定などがありましたらお聞かせいただければと思います。
◎有賀
都市施設整備課長 委員が御紹介のとおり、インクルーシブ遊具はみんな一緒に、仲間外れにしないといった意味がございます。みんなが楽しく遊べる遊具でございます。国もユニバーサルデザイン化の観点から設置を推奨しておりまして、最近は遊具メーカーからもいろんな種類が出てまいりました。本市も現在検討はしておりまして、今後比較的利用者の多い大きな公園でインクルーシブという意味もPRしながら設置していきたいと考えております。
◆多田光輝 委員 インクルーシブ公園は、欧米では20年以上前から広がっておるようですけれども、日本では2020年に東京で誕生し、まだ新しい形態の公園のようです。冬期間は雪に覆われる雪国の公園にとって、雪のない地域と状況は違いますけれども、多くの子どもたちが安全に遊べるような環境を引き続き研究、検討していただきたいと思います。
○
荒木法子 委員長 所管事項に関する質問は、この程度にとどめます。
────────※────────
午前10時52分休憩
─────────────────
午前11時開議
────────※────────
1 議案第37号 市道路線の認定、変更及び廃止について
○
荒木法子 委員長 議案第37号を議題といたします。
〇
中川土木部長 〔議案書及び図面にて説明〕
○
荒木法子 委員長 まず、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
荒木法子 委員長 それでは、意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
荒木法子 委員長 議案第37号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
荒木法子 委員長 御異議なしと認めます。よって、本件は原案のとおり決しました。
・議決事由 原案のとおり可決
────────※────────
2 議案第38号 財産の取得について(大手通坂之上町地区市街地再開発事業C街区)
3 議案第39号 財産の処分について(大手通坂之上町地区市街地再開発事業C街区)
○
荒木法子 委員長 議案第38号及び第39号を一括議題といたします。
〇
谷畑中心市街地整備室長 〔議案書及び資料にて説明〕
○
荒木法子 委員長 まず、質疑はありませんか。
◆加藤尚登 委員 1点お伺いします。
議案第38号の財産の取得、資料の数量の欄に車庫部分の一部の持分割合が0.937304とあります。100じゃない、その残りの部分というものはどこに所属するのですか。
◎韮澤 まちなか整備
担当課長 この中には長岡市だけではなくて、商工会議所が持っている土地がありまして、その部分を外して比率が書いてあります。
○
荒木法子 委員長 それでは、意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
荒木法子 委員長 議案第38号及び第39号は、いずれも原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
荒木法子 委員長 御異議なしと認めます。よって、本件はいずれも原案のとおり決しました。
・議決事由 いずれも原案のとおり可決
────────※────────
4 議案第17号 令和4年度長岡市一般会計補正予算
(1) 第1条 歳入歳出予算の補正中当委員会付託分
(2) 第2条 繰越明許費中当委員会付託分
○
荒木法子 委員長 議案第17号を議題といたします。
〇
谷畑中心市街地整備室長、
中川土木部長、
若月都市整備部長 〔予算書・説明書にて説明〕
○
荒木法子 委員長 まず、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
荒木法子 委員長 それでは、意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
荒木法子 委員長 議案第17号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
荒木法子 委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決しました。
・議決事由 原案のとおり可決
────────※────────
午前11時11分休憩
─────────────────
午前11時12分開議
────────※────────
5 議案第4号 令和5年度長岡市一般会計予算
○
荒木法子 委員長 議案第4号を議題といたします。
─────────────────
(1) 第1条 歳入歳出予算中
〔歳出2〜6款〕
〇
若月都市整備部長、
中川土木部長、
大野水道局長 〔予算書及び説明書にて説明〕
○
荒木法子 委員長 質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
─────────────────
〔8款1〜4項〕
〇
中川土木部長、
若月都市整備部長 〔予算書及び説明書にて説明〕
○
荒木法子 委員長 質疑はありませんか。
◆加藤尚登 委員 2点お願いします。
まず、説明書の305ページ、例年盛ってある項目なのかどうかはちょっと分かりませんが、長岡東西道路整備推進事業費の内容をお聞かせください。
◎松木
土木政策調整課長 長岡東西道路整備推進事業費につきましては、令和4年3月に上条区間が開通したことにより、国道17号とフェニックス大橋が結ばれました。今後4車線化に向けた検討とか、そういった
関係機関との協議、期成同盟会などの開催に向けた費用などを計上しているものでございます。
◆加藤尚登 委員 分かりました。
続きまして、321ページの道路新設改良事業費の中の大積スマート
インターチェンジ(仮称)整備事業費について、令和5年度の内容をもう少し詳しくお教えいただけませんか。
◎水澤 道路建設課長 大積スマート
インターチェンジ(仮称)整備事業費の令和5年度の内容ですけれども、用地取得を予定し、その後速やかに工事に着手したいということで、工事費を計上しております。
◆加藤尚登 委員 令和5年度が終わると、全体の事業費の進捗割合というのは、始まったばっかりという感じなのでしょうか。どの程度の進捗までいくのか、イメージを教えていただければと思います。
◎水澤 道路建設課長 事業費ベースでの進捗率につきましては、令和5年度に予定する事業を終了しますと、59%終了する予定です。
◆
山田省吾 委員 説明書の301ページ、包括的土木施設等管理業務事業費ですけれども、今年度までは道路維持費の中に含まれていたと思うんです。新年度は土木総務費ということですけど、その理由等がありましたらお聞かせください。
それと、今年度まで1億2,900万円程度だったのが、新年度は3億3,200万円と載っているわけですけれども、その点についてちょっとお聞かせください。
◎石黒
道路管理課長 まず、1点目の御質問につきましては、来年度から川口地域におきまして、市道のみの管理業務委託だったものから新たに河川や水路、公園といった市道以外の維持管理業務についても、企業体に管理業務を委託するというものであります。川口地域につきましては、包括的な市道の管理委託を最初に導入した地域でありまして、今年度で5年が経過する中で、側溝修繕、舗装の剥がれ補修など、委託された企業体が円滑に行っており、市民からの要望に対しても迅速な対応ができていることを踏まえまして、委託施設を増やすことにより、より効率的で効果的な維持管理が図れるといった体制に拡充するというものであります。このように市道以外の維持管理を行うことになったため、予算を道路維持費から土木総務費へ移行し、それに合わせて名称も市道から土木施設というものに変更したものであります。
続きまして、予算の増額につきましてですけれども、先ほどの土木部長の説明でありましたように、今年度までは川口、小国、三島、和島の4地域だったものが、来年度は新たに寺泊、中之島、越路、与板の4地域においても包括的土木施設等管理業務委託を導入し、また
山古志地域におきましても包括的土木施設等パトロール業務委託を導入します。それに合わせまして、災害時のパトロール強化を図るために、各地域の災害パトロール費用を増額したことによるものであります。
なお、改めて説明させていただきますけれども、来年度に河川や水路、公園の維持管理を新規で追加するものは川口地域のみでありまして、他のこれまでやっていた地域と、来年度から新規で導入する地域については、まず市道の管理業務委託ということになります。
◆
山田省吾 委員 管理業務委託する地域が増えたということですけれども、今後支所地域を事務拠点化していく中で、今までですと支所のほうに電話して、ここが傷んでいるとか、あれが傷んでいるという話をして市が動いて、軽微なことであれば市の職員が応急処置してくれました。その点について、今後は委託業者がそういう部分をすることになるのか、その辺をちょっとお聞かせください。
◎石黒
道路管理課長 市民等の要望、また苦情につきましては、これまでどおり支所のほうでも受付いたします。ただ、包括的管理業務委託では企業体がパトロールを行いますので、そういったところで簡易な舗装の陥没、例えば路面に多少ひびが入っているといった簡易なものについては、パトロールの中でも修繕を行っていくような体制になっております。
◆
山田省吾 委員 そうしますと、事務拠点化において支所の産業建設課の職員が減るという中で、市民の方が産業建設課に相談すると、その話が委託の事業所のほうに連絡されて、その部分を見てもらうということでよろしいのでしょうか。
◎石黒
道路管理課長 それについては、今と同じような形になります。
◆
諏佐武史 委員 説明書の301ページ、建設現場等遠隔臨場事業費の61万3,000円について、先ほど土木部長から内容を御説明いただいたのですが、改めてその目的あるいは見込まれる効果などについて、もう少し詳しい説明をお願いいたします。
◎松木
土木政策調整課長 建設現場等遠隔臨場事業費について説明いたします。
市の発注する公共工事の施工管理における段階確認、使用する材料の確認などは、現在市の監督職員が現場に出向いて立会いの下実施しているのですが、情報通信技術を活用し、遠隔で市の監督職員が市役所にいながらにして実施できるように、必要な機材などを導入するための経費でございます。具体的な内容は、ヘルメットに装着して使えるカメラのウェアラブルカメラと、通信用のWi─Fiルーター各2台の2セットを購入する費用とデータ通信料を計上しているものです。カメラとルーターを施工業者へ貸し出し、施工業者がカメラを装着して、撮影した現場の映像を見て、仕様どおりの材料がそろっているかなどを確認するものでございます。
期待される効果でございますが、移動時間の削減がございます。これまでのように市の監督職員が現場に出向く必要がなくなることで、他の業務に時間を割くことが可能。また、施工業者においても、立会い時間を柔軟に設定できるということがございますので、待ち時間などの時間的損失の軽減が図れます。また、接触回数の削減がございます。現場での不特定多数との接触を削減することで、新型コロナウイルス感染症の予防対策にもなるというところでございます。
─────────────────
〔8款5・6項〕
〇
若月都市整備部長、
谷畑中心市街地整備室長、
中川土木部長 〔予算書及び説明書にて説明〕
午前11時49分休憩
─────────────────
午後1時開議
○
荒木法子 委員長 質疑はありませんか。
◆
諏佐武史 委員 説明書の341ページ、街なみ環境整備事業費の街なみ環境整備費についてです。摂田屋地区と寺泊旧北国街道周辺地区の2つがあるのですが、まずそれぞれの内容について伺います。
◎有賀
都市施設整備課長 それでは、まず摂田屋地区のほうから御説明いたします。
主屋修復工事は、既存の建物の柱を補強する工事でございます。建物は、老朽化が刻々と進んでおりますので、原状を保全するための柱の補強工事を行います。
庭園改修工事につきましては、池ができておりまして、池のろ過用の設備工事、それから樹木の伐採や整理等を行うものでございます。
建物修繕工事は、離れ座敷の雨どいの修繕工事を予定しております。
鏝絵蔵保存修復調査業務委託は、令和4年度に実施した3D解析結果を基に修復作業をし、その後にそれをデータ保存する業務を行います。
重兵衛小路は、みそ、しょうゆなどの醸造蔵を周遊する道路があるんですけれども、歴史の風情を感じられるように改修するもので、側溝と舗装の改修をいたします。
光福寺区域道路は、道路の美装化に先立ちまして、平面現況を測量するものでございます。
続きまして、寺泊の街なみ環境整備事業でございます。魚の市場通りの1本山手側に旧北国街道がございます。その北国街道の側溝改修、それから路肩を歴史の風情が感じられるような石ふうの舗装に改修するものでございます。
物件移転補償は、道路が狭いものですから、電柱をなるべく民地側に出して道路を広く使うために、電柱の移転をするものでございます。
◆
諏佐武史 委員 よく分かりました。
次に、同じページの街なみ整備助成事業補助金の摂田屋地区については、令和2年度が750万円、令和3年度が1,000万円、令和4年度が2,200万円で、新年度が1,074万4,000円となっています。4年度の2,200万円というのが特別高いように感じるのですが、4年度が特異な値だったのでしょうか。
◎高頭 都市政策課長 こちらの事業は、市等が行う事業に合わせて、まちの修景を行う地域の皆さんに補助金を交付するものです。前年度、予算編成の前に地域の協定締結者に修景工事の意向を確認して、翌年度予算を要求しているということで、令和4年度が高かったのは、予算要求をする際に11名の方から修景したいというようなお話があったので、200万円の11名分の最高額2,200万円を要求したものです。新年度につきましては、同じ条件で6名ということで、あと過去に使った方もいらっしゃるので、このたびの要求額になっています。過去にもう1つ多かった年もあるんですけど、毎年変動があるのはそういった理由によるものでございます。
◆
諏佐武史 委員 よく分かりました。
最後に、357ページの克雪住宅整備事業費、命綱固定アンカー設置補助金の330万円についてです。この補助金の内容と対象者、そして上限額などについてお願いいたします。
◎高頭 都市政策課長 こちらの事業は、市内全域を対象といたしまして、雪下ろしの際に転落事故を防ぐための命綱を屋根や建物に固定するためのアンカーを設置する補助制度となっております。補助対象の内容は、一般家庭の方につきましては工事費の2分の1以内で利用上限5万円、要援護世帯の方につきましては工事費3分の2で利用上限8万円、さらに要援護世帯の中でも非課税世帯の方につきましては、上限10万円で10分の9の補助となっております。要件といたしましては、設備を設置することになりますので、特に細かい要件は設けておりません。
◆加藤尚登 委員 それでは最初に、悠久山公園についてです。
説明書の351ページの公園整備事業費、悠久山公園の工事費の事業概要が載っております。前のページには大型滑り台関連の予算もありますが、新年度の悠久山公園の整備事業の概要をお伺いします。
◎有賀
都市施設整備課長 悠久山公園の整備事業は、令和2年度から再整備に取り組んでいるものでございます。令和5年度は今年度に引き続きまして、歴史を学ぶ環境整備に力を入れて取り組んでまいります。
案内看板整備工事は、公園内の全域を見れるような看板が3か所ございまして、その大きな看板を改修いたします。
歴史環境整備業務委託は、昨年の秋に歩きながらスマホで見れる、または石碑をAR表示で見れるような実証実験をいたしました。それで、いろんな御意見を頂きましたので、その意見を反映しながら来年度に本格導入を目指してまいります。
それから、間伐業務委託は、悠久山公園の自然も大切にするため、松山や桜山などの散策路から池を見たりという眺望がだいぶ雑木で阻害されておりますので、間伐作業をするものでございます。
◆加藤尚登 委員 概要は分かりました。今年度は、子育て世帯向けに、悠久山公園に対するアンケートを取っていただいたかと思うんですけれども、どのような声があったのか、そして新年度の予算に反映されている部分があれば御説明いただきたいと思います。
◎有賀
都市施設整備課長 再整備の大きな柱である憩いの場の創出ということで、大型滑り台、それから昔三色亭があった広場を子育てエリアとして整備してまいります。昨年市のほうで計画案をつくりまして、アンケートを取りました。そんな中でいろんな意見を400件ほど頂きまして、日陰がいっぱい欲しい、それから先ほど所管事項に関する質問で頂いたインクルーシブ遊具みたいなものがあったらいいんじゃないかなどがありました。そういったことを反映しながら、今計画案の修正をしておりまして、5月頃には皆さんにお知らせしたいと思っております。令和5年度の事業に上がっていないんですけれども、令和4年度の経済対策補正予算のほうで事業をしてまいります。
◆加藤尚登 委員 400件程度のアンケートの回答があったということで、市民の関心も非常に高いことを伺いました。また、そもそも悠久山公園というのは市民の手作り公園ということで、悠久山公園に関わる市民団体も活発に活動しております。市民と共に悠久山公園の整備を引き続きよろしくお願いします。
それでは、先ほど諏佐委員からもありましたが、357ページの克雪住宅整備事業費の命綱固定アンカー設置補助金についてです。事業者が業として雪下ろしを請け負う場合は、命綱固定アンカーは必須な条件になっているのでしょうか、その辺をお伺いしたいと思います。
◎高頭 都市政策課長 業として行う場合には、転落防止のための設備が必須となっておりますが、その形態が必ずしもアンカーというふうにはなっておりません。別の場所に固定する手段があれば、有効だというふうに解釈しております。
◆加藤尚登 委員 業者から今やっている制度は使いづらいというか、あんまりうまくいっていないような声も聞くのですけれども、命綱固定アンカーに係る課題といいますか、何か見えてきたものはあるのでしょうか。
◎高頭 都市政策課長 これを2か年進めてきた中での課題は、施工業者といいますか、雪下ろしをする業者ということかと思うのですが、実際設置した事業者の中では、やっぱり付け方がいま一つ分かりにくいといいますか、施工がなかなか分からないから事例を知りたいというふうなお声はあります。ただ、今年度あたりから、標準的な形というわけではないですが、アンカー用の製品みたいなものを作る事業者も出てきておりますので、今後そういったより使いやすいものも増えてくるんじゃないかと考えております。そんなこともありますので、市といたしましてもアンカーの普及啓発という意味では、つけていただく家主に対する啓発と併せまして、施工事例等もたまってきていますので、そういったものをまたできるだけ公表するような形で啓発に努めていきたいと考えております。
◆高野正義 委員 説明書の341ページの街なみ環境整備事業費についてです。ちょっと細かいお話ですけれども、先ほどの説明の中で池のろ過装置と伐採という話がありました。それは池の周りだけの伐採なのか、それともほかの木々の伐採も含めた伐採なのかをちょっとお聞きしたいと思います。何で私がこれを聞くかといいますと、道路沿いに塀と一緒になった植え込みがありますよね。あそこに結構高い木が何本かあって、今年みたいに雪が一気に降っちゃうと上にたまったり、雪が歩行者や車とかに落ちてきたり、近くの人も風が吹くと怖いという意見もあるもので、その辺を含めてどんな伐採をするのかお聞きしたいと思います。
◎有賀
都市施設整備課長 庭園全体を見ながら、木の間隔ですとか、密になっているところは間引いたり、大きくなっているものは剪定したり、それから一時期サギがすみ着いたりして、ちょっと枯れている木もございます。あと、地元の方から落ち葉の問題も聞いておりますので、そういったものも考えながら、枯れている木は切ったり間引いたり、それから枝葉が周辺の迷惑にならないように剪定したり総合的に庭園全体を整理していきたいと思っております。
◆高野正義 委員 今ほど申し上げましたような道路沿いのところをしっかりと見ていただきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。
それと、新年度予算でいろいろと整備されますが、これが終わりますと、全体の進捗率はどの程度のところまで達成されるのか、分かりましたらお聞かせください。
◎有賀
都市施設整備課長 建物や蔵が10個ほどありまして、先日の一般質問等でもお答えしておりますが、建築費の高騰など、それから周辺に飲食店や新たな団体ができてきたりしておりますので、あの地区全体の観光振興を考える中で、旧機那サフラン酒本舗の建物が持つ機能を再検討していくことになっております。全体の進捗はと言われると、これからまたそういうのを練り直していくところでございます。
◆高野正義 委員 進捗率がまだはっきりとはという部分がありますが、例えばもう二、三年かかるとか、四、五年かかるとかという1つの目安というのは今ここで答えられますか。
◎有賀
都市施設整備課長 サフラン酒の建物群の取扱いについては、なかなか申し上げられないのですけれども、街なみ環境整備事業として公園や道路を造ったりしているわけですが、その辺の公園や道路等の整備は今半分ぐらい終わっております。あと2つの道路がありまして、まだ予算もありますので、1つの道路が大体3年から4年ぐらいかなと考えております。あと2つありますから、6年ぐらいの目安で考えております。
◆高野正義 委員 次に、345ページの中心市街地整備推進事業費、「イノベーション地区」創設関連事業リーフレット作成について、内容と活用方法を教えていただきたいなと思います。
◎西野 まちなか政策
担当課長 昨年3月に内閣府と東京大学の研究機関と共に研究連携協定を結びました。令和7年3月までの3か年におきまして、様々なデータを基に長岡の場の力によるイノベーションの創発を研究し、日本初のイノベーション地区の創設を目指しています。これまでの事業内容は、歩行者通行量とか起業・創業とか、NaDeC BASEの利用状況など、様々なデータの取得や分析を今現在行っているところでございます。令和5年度は、令和4年度の取組を継続するとともに、これまでの取組ですとか、イノベーション地区を分かりやすく知ってもらうためのリーフレットを作成しまして、内閣府と東京大学と共に広く周知を図っていきたいと考えております。
◆高野正義 委員 分かりました。
次に、347ページの米百俵プレイスミライエ長岡整備事業費の中に、情報化基盤施設とありますが、まちなか公共サイン整備工事実施設計委託の内容と今後の予定をお聞かせください。
◎西野 まちなか政策
担当課長 まちなかを訪れる人の回遊性、アクセス性などを高めるために、まちなかの建物を案内するサインの再整備に取り組んでいくものでございます。これまでのアナログ型からデジタル型サインへの切替えを行いたいと考えておりまして、デジタルサイネージを用いて、案内だけではなく、豊富な情報盤としての機能も併せ持たせたいと考えております。この予算は、国の交付金を活用しまして、公共サイン整備に先立ちまして設計業務を委託したいと考えております。まちなかの各施設の案内誘導をはじめ、ニュースや天気予報など様々な情報を発信する機器の実施設計と配信システムの設計、構築などに係る委託の経費でございます。
今後の計画ですけれども、令和7年度のミライエのフルオープンに合わせまして整備を行っていきたいと考えております。
◆高野正義 委員 次に、353ページの駐車場管理運営費に駐車場設備修繕計画策定委託料等とあります。これは大手通り地下駐車場のことだと思いますが、具体的な補修の内容等が分かりましたらお聞かせください。
◎石黒
道路管理課長 この委託については、大手口駐車場の事務所内に火災報知機とか防火シャッターといった火災関連機器を操作するための制御盤があるんですけれども、それが昭和58年に設置して既に39年たっております。修繕するにしても部品がないということで、それを修繕するための設計委託を行うものであります。
◆多田光輝 委員 説明書の345ページ、公共交通環境改善支援事業費に関してです。こちらは、今年度より大幅拡充ということで、まず内容をお聞かせいただければと思います。
◎近藤 交通政策
担当課長 公共交通環境改善支援事業費の中の委託料のバス位置情報配信システム更新委託と、補助金のモバイル乗車券システム開発事業が新規事業となっております。内容については、初めに申し上げたバス位置情報配信システム更新委託につきましては、いわゆる路線バスの接近情報を提供しておりますながおかバスiというシステムがございます。こちらのシステムの通信回線を更新しまして高速化するとともに、グーグル検索などにも対応できるようにマップデータを整備したり、ダイヤ検索とも連携するなど、これまで対応していなかった部分の改善を図るものでございます。例えばこれまで検索する際にはバス停の名前を入れないと検索できないといったこともございましたので、そういった部分を改善して、機能向上を図るという内容になっております。
もう一方のモバイル乗車券システム開発事業補助金につきましては、バス事業者のほうで今まで定期券とか乗車券が紙ベースのものなので、それをスマホで購入かつスマホで使えるようにするようなシステムを導入するという計画がございまして、それに対して100万円を上限に支援を行うものであります。
◆多田光輝 委員 ちょっと追加で質問ですが、モバイル乗車券システム開発事業については、新年度で終わりなのか今後も続くのか、今後の見通しみたいなものを教えていただければと思います。
◎近藤 交通政策
担当課長 こちらにつきましては、令和5年度に事業者のほうで導入しまして、その後継続的に利用者が使えるようなシステムを導入するという導入の部分に関しての支援ということで、システム自体は継続して使えるものになるということでございます。
◆多田光輝 委員 承知いたしました。
続いて、357ページの空家対策事業関連事業費の行政代執行経費に関して、今年度に初めて長岡市で行政代執行をしたわけですけれども、新年度の件数など教えていただければと思います。
◎高頭 都市政策課長 令和5年度の代執行の件数でございますが、現在周辺への影響度の大きい特定空家の中から2軒分を想定しております。
◆関貴志 委員 説明書343ページの国土利用計画(長岡市計画)等関係事業費、低未利用地流通促進事業(仮称)補助金は新規事業だと思うのですが、内容を御説明願います。
◎高頭 都市政策課長 低未利用地流通促進事業(仮称)補助金は、長岡市の立地適正化計画で定めますまちなか居住区域ですとか、郊外居住区域にある遊休地の流通を促進することで、都市のスポンジ化対策や、将来の管理不全土地の発生を防ぐために、狭小な宅地を分合筆等により整理する事業者に対して補助金を交付する補助制度を創設するものでございます。
◆関貴志 委員 補助の内容についてお聞かせください。
◎高頭 都市政策課長 補助の内容につきましては、まず最近は新たな市街地形成の際に住宅地で要求している200平方メートル以上の宅地を分合筆等により整備する事業者に対しまして、その整備費とか調査費の一部を補助するものでございます。そこに加えまして、例えば従前地に空き家があった場合には、その除却費の一部を補助、あるいは整備後の土地が幅員6メートル以上の道路に接道する場合は、さらに少し上乗せするというような形で、優良な住宅の整備に合わせまして、管理不全な空き家等の発生も防いでいきたいという制度でございます。
◆関貴志 委員 これからの時代に大変必要な事業ではないかと思っております。恐らく不動産関連の業者への補助金ということだと思うんですけれども、周知については今どのようにお考えになっていますか。
◎高頭 都市政策課長 周知につきましては、これから予算等が決まった後に関連団体等を通じまして、しっかりと中身について御説明していきたいと思っております。
◆関貴志 委員 次に、345ページの公共交通環境改善支援事業費、先ほども質問がありましたバス位置情報配信システム更新委託についてです。より便利になるんだろうなと思って期待しているのですが、私も今現在使わせてもらっていまして、全くこのシステムがなかったときよりは非常に快適にバスが利用できるなと感じているのですけれども、例えばあるバス停の時刻表を見るときに、路線別でしか今見られなくなっていて、それがもう少しバス停にある時刻表みたいに一覧で次のバスが何時に来るというのが分かると、一々路線を全部上から見ていって次のバスが何時にあるかを調べるのは難儀だなと思っていたわけです。それも含めて、せっかくシステムの更新なので、今まで集まってきたユーザーの意見や声みたいなものがあるのか。それから、意見があったとすると、そういうものに相当対応して更新ができるのかについてお伺いします。
◎近藤 交通政策
担当課長 今ほど委員からもお話がありましたように、現在のながおかバスiのシステムは、確かに検索する際にバス停の名前を入れなきゃならないということで、ふだんバスをよく使っていらっしゃる方にとってはなんてことはないと思うのですが、やっぱり外から来られた方や、ふだんあまりバスを使わない方にとっては使い勝手が悪いということで、マップと連携してマップからバス停を指定して選べたりといった機能も付加していければというふうに考えております。また、今ほどお話しになりましたバス停につきましても、直近のバスの位置情報が出てきたりだとか、確かに時刻表も路線ごとに選ぶという、普通に利用されている方でもいろんな路線の名前を言われてもちょっと分かりにくいところもありますので、こういったシステムもやはり利用される方の利便性が上がらないことには使っていただけない、また使い勝手が悪いとなかなか広まらないというところもありますので、当然そこは念頭に置きながら、今後また詳細の内容につきましては詰めてまいりたいと考えております。
◆関貴志 委員 ぜひよろしくお願いします。
次に、345ページの中心市街地整備推進事業費、「イノベーション地区」創設関連事業リーフレット作成業務委託に関してです。事前の説明や先ほどの答弁でも、日本初のイノベーション地区の創設という説明があったので、今現在はイノベーション地区というのは創設されていないということだろうと思うんです。そもそもこのイノベーション地区の創設に関しては、どういうところが認定なりをするのかとか、認定要件はどういうものなのかについて少し説明いただきたいと思います。
◎西野 まちなか政策
担当課長 イノベーション地区とは、諸外国の研究機関において、イノベーションを創出するイノベーション地区が出現したことで地域が発展していることを指摘しています。研究機関、企業、団体などが効果的に連携・集積している地域で、交通の便やネット環境が整っており、住宅やオフィス、小売店などが混在している地区となっていまして、国外ではアメリカのピッツバーグ市オークランド地区など、少なくとも全世界で約70か所を超えるイノベーション地区があるとされております。このような中で、イノベーションと場の力の関係性を検証したい東京大学の研究機関と新しい地域活性化モデルの構築を目指しておりました内閣府が、以前から長岡版イノベーションの取組を行っていた本市に対しまして注目いただき、このたび日本初のイノベーション地区の創設を目指すとなったものです。
◆関貴志 委員 イノベーション地区というのは、今世界で70か所程度あるという御説明だったと思うんですけど、何か世界的なイノベーション地区の認証機関みたいなものがあるということなのでしょうか。
◎西野 まちなか政策
担当課長 認証機関ですけれども、インターネット上ですと、諸外国の研究機関でそれぞれイノベーション地区というものを決めておりまして、このたびの3者協定の中でも、イノベーション地区というものは先ほど御説明したとおりのものを定めまして、3者で連携してイノベーション地区を創設したいというふうに考えております。
◆関貴志 委員 そうすると、イノベーション地区というのは今世界中に広がっているんだけど、これは日本版のイノベーション地区であって国際認定とかではなくて、さっきの説明だと東京大学と内閣府と一緒にやっておられるということですけど、あくまでも内閣府あたりが日本において認定していくことになるような想定なのでしょうか。
◎西野 まちなか政策
担当課長 認定については、東京大学と内閣府で併せて認定いただけるものというふうに思っております。
─────────────────
〔9款〕
〇
中川土木部長 〔予算書及び説明書にて説明〕
○
荒木法子 委員長 質疑はありませんか。
◆加藤尚登 委員 説明書371ページの道路除雪費、消雪施設整備補助事業は町内会等へということであります。予算が今年度よりほぼ倍になっております。補助率が4割補助から6割補助に充実されたためかなと思いますが、増額の背景をお聞かせください。
◎石黒
道路管理課長 増額の理由ですけれども、今ほど委員がおっしゃったとおり、今年度から補助率が4割から6割に上がったので、申請件数が令和3年度は64件だったのに対して令和4年度は92件と、28件増えている状況です。その主な要因といたしましては、令和3年度が大雪だったことを受けまして、消
雪パイプの効果が感じられたということで、令和4年度の申請件数が増えたと。あわせて、令和3年度が大雪だったので、施設の不具合もその分多く発生したため、更新の件数も増えております。あわせて、補助率が6割になったということで、組合なり団体が更新を計画的に進めているものなのだろうなと、そういう背景もあるのではないかと考えております。
◆加藤尚登 委員 消雪組合の方のお声を伺うと、補助を充実していただいて喜んでいらっしゃる方もいますし、また点検や維持管理に四苦八苦しているような状況、それから空き家が増えて組合の人が減っているというような状況の中で、せっかく整備された消
雪パイプが今後も有効に活用できるよう、また道路管理課、土木部のほうでバックアップをよろしくお願いしたいと思います。
◆多田光輝 委員 重点施策に入っていると思うんですけれども、説明書371ページの道路除雪費、除雪稼働管理システム構築経費に関して、内容と期待される効果についてお聞かせいただければと思います。
◎石黒
道路管理課長 このシステムについては、今長岡市全域で約400台以上の除雪車が稼働しておりまして、これら除雪車の稼働記録、運行情報などの管理を効率的に行うことをずっと課題にしておりました。それを解消するために、除雪車に通信機能つきの稼働装置を搭載しまして、稼働記録と運行情報を一元管理できるようなシステムを行うと。具体的に言いますと、これまで
除雪業者が作業を終えるとICカードなりを除雪本部に持ってきて、それを職員が処理していたんですけれども、今後はそれを持ってこなくていい、作業が終わると自動的に本部のほうに稼働の状況が入ってくるというようなシステムになります。
効果といたしましては、各除雪車の運行情報が除雪本部のほうで確認できるということで、市民からの問合せに対して素早く対応ができるのかなと思っております。あと、今後になるんですけれども、今回っている除雪ルートがより効率的に除雪できるようにならないかという検討資料にもなるかと思います。先ほどもちょっと言いましたけれども、除雪本部の職員並びに
除雪業者のそれぞれの負担軽減が図られることによって、市民からの要望・苦情への対応、また大雪時の
除雪体制の確認など、市民サービスの向上にもつながるのかなと思っております。
◆関貴志 委員 今のところをもう少し聞かせていただきたいです。すぐに運行情報や稼働状況が分かるということで、恐らく長岡市職員と業者が楽になるということだと思うんですけれども、それぞれどの程度負担が軽減されるのか試算がありましたらちょっとお聞かせください。
◎石黒
道路管理課長 職員については、これまで400台近い稼働状況を処理するに当たって、31時間ぐらいかかっていました。このシステムを入れることによって、稼働状況の処理が約7時間になると。時間的には77%の削減効果があるというふうに私どもは試算しております。
業者におかれましては、
除雪作業が終わって、ICカードなりデータを除雪本部に持っていく行き帰りの時間が今後なくなりますので、除雪が終わって次の除雪に入るまでの休憩時間が増えるというような効果もあるかと思います。
◆関貴志 委員 分かりました。
もう1つ、説明書369ページの道路高架活用緊急避難施設検討事業費は、過去2か年も検討事業費で盛られていたと思いますが、これまでの検討状況と新年度の検討内容を聞かせてください。
◎松木
土木政策調整課長 道路高架活用緊急避難施設検討事業費についてでございます。この事業は、
高速道路などの盛土区間の法面を洪水時の緊急避難場所として活用することを検討するものでございます。令和3年度から、周辺が広く農地に囲まれ、高い建物などがない中之島地域や川東北部地域への設置に向け検討を進め、現在
道路管理者である
ネクスコ東日本と整備に向けて調整を進めております。令和4年度につきましては、市内の先行地区、今申し上げました中之島地域、川東北部地域以外での設置の可能性を検討するための基礎調査として、
高速道路やそれ以外、国道なども含めて道路高と洪水時の予想浸水深を比較し、道路高が高い区間を抽出する業務を実施しております。令和5年度につきましては、引き続き設置の可能性を検討するための基礎調査を信濃川左岸の川西地区でも実施するための経費を計上しているものでございます。
◆関貴志 委員 着々と進んで、エリアも広げていただいているようでありまして、この事業そのものが今までにない発想でやっていただいているので、いざというときに本当に期待しているところです。今ネクスコと協議している場所もあるという答弁だったんですけれども、候補地が決まった後の整備はどういう形になるのでしょうか。
◎松木
土木政策調整課長 先行して取り組んでおります中之島地域や川東北部地域でございますが、地元の町内会に避難施設の整備の目的等をお話ししました。本来であれば建物等のしっかりとした避難所に避難していただくのが本来でございますが、例えば逃げ遅れた場合の緊急避難場所として整備するものでございます。町内会の皆様から頂いている話として、こういった施設を造ることで町内または家庭の中でも有事の際の行動確認ができるということで、そういった避難意識の醸成といった効果もあるという前向きな捉えを頂いております。そういったニーズを確認しているところでございまして、今後進めるほかの地域の可能性も検討した上で、ニーズの掘り起こしとかを進めて広げていければと考えております。
避難施設の設置に係る費用の負担につきましては、令和3年10月に国土交通省から通知がございました。その通知の中では、法面階段や本線路肩外の避難スペース、
高速道路区域内につきましては
高速道路会社が、今回であれば
ネクスコ東日本の負担、それ以外に避難誘導とか一般道路への案内看板や標識とかの設置につきましては地方公共団体、すなわち長岡市が負担するものと確認した上で今協議を進めている状況でございます。
◆関貴志 委員 法面のところの工事はネクスコの負担でやっていただけるということで、長岡市というか、地方自治体としては大変有利な事業なので、ぜひ積極的に進めていただきたいと思います。取付道路を新しく造らなくてもいいような場所が選定される、取付道路がもし必要になれば市の負担だと思うんですけど、市の負担がなるべく少なくて活用できそうなところの選定になっているという理解でよろしいでしょうか。
◎松木
土木政策調整課長 ただいま検討している場所につきましては、新たな取付道路とかは必要がないところを選定しております。
─────────────────
〔歳入〕
(2) 第2条 継続費中当委員会付託分
〇
中川土木部長、
若月都市整備部長、
谷畑中心市街地整備室長 〔予算書及び説明書にて説明〕
○
荒木法子 委員長 質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
─────────────────
○
荒木法子 委員長 それでは、本案に対する意見はありませんか。
◆加藤尚登 委員 議案第4号令和5年長岡市一般会計予算の当委員会付託分について、市民クラブの意見を申し上げます。
市民生活を支える公共事業普通建設事業費を4.1%増の152億円余りを確保し、そのうち除雪や災害対応なども担っていただき、
市民生活にとって必要不可欠なエッセンシャルワーカーとも言える地元建設業者から特に要望を多く頂いている単独事業費を1.7%増の67億7,000万円余り確保されており、大変評価するものです。
また、中心市街地再開発事業は、いよいよ7月22日にミライエ長岡西館がオープンするなど、これまで未来への人材育成に向けた投資がいよいよ姿を現す年です。
豪雪時の道路交通の確保など、まだまだ課題はありますが、選ばれるまち長岡へ踏み出す予算であると評価いたします。よって、市民クラブは本予算案の当委員会付託分に対して賛成いたします。
○
荒木法子 委員長 議案第4号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕