小 林 善 雄 君 斎 藤 博 君
横 山 益 郎 君 小 林 成 治 君
早 川 甚 松 君
櫻 井 議 長
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〇説明のため出席した者
森市長 二澤助役
竹日収入役
奥倉市長公室長
間島企画部長 小野塚財務部長
本田市長公室次長 今井工事検査監
山崎秘書課長 磯田行政管理課長
神林広報広聴課長
五十嵐庶務課長
和田企画課長 鈴木国際文化課長
久須美防災課長 和田財政課長
木曽契約検査課長 石橋用地管財課長
坂詰情報システム課長 中村市民税課長
小林資産税課長 加藤収納課長
五十嵐会計課長
水科消防長
田井消防本部次長
杉本消防総務課長 川上予防課長
矢尾板選管委事務局長 高橋監査委事務局長
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〇職務のため出席した事務局職員
佐藤事務局長 布川次長
美濃次長補佐 宮島主任
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○小熊正志 委員長 これより会議を開きます。
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〇所管事項に関する質問
○小熊正志 委員長 最初に、所管事項に関する質問を行います。
◆田中誠一郎 委員 最初に、企画部関連でお尋ねをしたいと思っております。
さきの3月の本委員会で、
地域情報化事業、この取り組みについてお尋ねしてきたところであります。日進月歩の技術進歩でIT関連が進んでいるわけですが、その後本市としてどのような動きになっているか、まずお尋ねをしてみたいと思っております。
◎企画部長 地域情報化のお尋ねでございますけれども、ただいま御指摘もございましたように、新聞を読みましても毎日IT関連の記事が出ているというようなことで、我々を取り巻く情報環境が物すごいスピートで進化をしているわけでございます。こういった中で地域情報化の取り組みについての御質問だと思っておりますけれども、この問題は非常に重要な問題でございまして、先般も市長から非常に強い指示が出ております。これに対応していくべく庁内組織を早急に立ち上げれという指示が出ておりまして、庁内の部署にとらわれず横断的な組織で、若い30代の職員を集めまして政策立案をしていこうという組織を今月中に立ち上げるつもりでございます。それで、今ようやく人選が終わった段階でございまして、7名ほどでこれから研究をしていこうということでございます。来月から具体的に研究会の活動を始めていきたいというふうに考えております。郵政省、建設省でいろいろな制度が出ておりますけれども、それらに対応するということもございますし、もともと
地域政策プランをつくっておりましたけれども、目に見える形でなかなか進んでいないという御指摘もあるわけでございますが、こういったところに観点を置きまして、行政の情報化、あるいは地域産業の情報化、あるいは市民生活での情報化の観点から大容量の
高速ネットワーク化の検討ですとか、あるいは今お話がございましたIT革命で非常にこの先どうなるのかということもございますので、その辺を見きわめた上で政策立案をやっていく研究会を立ち上げたいというようなことを考えておりまして、この中でちょっと研究をしながら政策提言もやっていきたいというふうに考えております。
◆田中誠一郎 委員 大変早い対応を高く評価しております。私は今後も議論の展開に加わっていきたいと思いますが、市長において熱い胸の内でも一言ございますれば、ひとつお願いしたいと思います。
◎市長 今国の動きを見ておりますと、森首相がIT関係の予算については、来年度予算で別枠で考えたいという発言もされております。ということになりますと、おそらく9月以降の新年度予算で幾つかまた新たな国の施策、これはもちろん
地方公共団体と組んでいろんなことをモデル的にやっていく事業でありますとか、あるいは
行政サービスの向上のための情報革命をどう利用するかとか、そういったいろんな施策が出てまいる可能性があると思いますので、これをいち早く取り入れまして、長岡市において素早い対応をしたいというふうに考えているわけでございます。ただ、何分にも、正直に申し上げまして、この分野というのはどちらかというと若い人の方が非常に知識も豊富ですし、熱意もあるものでありますから、庁内の研究会においては若手中心にということで立ち上げまして、私も余り市長の方が最初からああでもない、こうでもないという指示をしますと、若い創造力と自由な発想をかえって疎外する面もあるかと思っておりますので、その研究会でいろんな先進事例等も研究して、どんどん新しい提言が出てくることを大いに期待をしているところでございます。
◆田中誠一郎 委員 大変夢のある、近年にない希望の持てる市長の決意が述べられまして、今後大いに期待していきたい、このように思っております。
続いて、西部丘陵地の関連で2、3お尋ねをしたいと思っております。
最初に、第2ゾーンの
佐藤工業株式会社の寄附、本年で2回目を迎えていると思うんですが、状況がどうなっているか、お尋ねします。
◎企画部長 寄附の関係につきましては、予定どおり第2回目は4月にちょうだいをいたしまして、登記も完了しているところでございます。第1回目が2.4ヘクタール、今回も2.4ヘクタールでございますので、長岡市の所有になっておりますのは現段階では4.8ヘクタールということになっておりまして、今のところ計画どおり進めております。
◆田中誠一郎 委員 続いて、この都市計画法に基づく諸手続の変更が環境アセスだとか、あるいは地区計画の変更、あるいはまた開発行為の変更というふうに順次追って完了していると伺っているところですが、今後この
株式会社スペースネオトピア、すなわち会社側がどのように土地利用についての取り組みをやるのか、この辺ちょっと触れてみたいと思っております。
◎企画部長 今後の土地利用につきましては、本会議でも議論をさせていただいたところでございますけれども、今お話しのように、11年度に
都市計画手続がすべて完了いたしました。10年度にいわゆる計画づくりを行っておりまして、それをもとに
都市計画変更を11年度にかけたという順序になっております。一応この3月いっぱいで手続が完了したということで、これからその土地を基本構想にできるだけ準じる形で土地利用を進めていきたいということで、会社側としてはこれから企業誘致に入るわけでございますし、また市の方も基本計画を持っておりますので、それに沿った形で活動を始めていきたいということでございます。
特に会社側の用地につきましては、50ヘクタールぐらいございますので、相当大規模な用地でございます。したがいまして、本格的な誘致体制を組んでやらないと、なかなか進んでいかないというふうなことで、先般
スペースネオトピア社、それから佐藤工業、それから佐藤工業の関連会社の不動産部門の担当会社が中心になりまして、
企業誘致委員会を起こしまして、本格的にこれから活動していこうということでございますが、覚書によりまして、県、市もそれに支援をしていくということになっております。長岡市といたしましては、都市計画上非常に重要な場所でございますし、また50ヘクタールも1団の土地としてとれるところというのは、あとほかにないもんでございますので、また地元の関係もございまして、ぜひこの整備については側面的な支援をしていきたいということで、そのほか地域公団からも協力をいただくことになっておりまして、また近いうちに第2回目の誘致委員会を開きまして、具体的に優遇制度ですとか、どういうパンフレットをつくるかですとか、そういったことを考えながら具体的な戦略会議をやっていきたいというふうに考えております。
◆田中誠一郎 委員 お隣に笠井委員がおられますが、本会議でも
大型開発反対の立場で議論が展開されておりますけれども、地元の皆さんがどれぐらい期待をしているか、我々は大いに支援の立場で今後推移を見守っていきたいと考えておりますので、御尽力を賜りたいと要望いたしておきます。
関連でございますが、さきの定例会でも触れました今年度予定しているアーティファクツの見学会のことなんですけれども、どんな形で実施を考えていらっしゃるか、あるいはまた宇宙飛行士にも触れたわけですけれども、この辺の招聘についてどんな予定をしておられるのか、お尋ねをいたします。
◎企画課長
宇宙関連製品の見学会でございますけれども、今のところ7月、8月及び9月に各2日間ほど、午前、午後に分けて都合12回ほど計画をしております。来月の市政だよりに載せまして、それから各小学校あるいはPTA会長さんに御案内をして実施したいというふうに考えております。
それから、宇宙飛行士の招聘につきましては、宇宙開発事業団の方にお尋ねしたんですけれども、宇宙飛行士は5人ほどいらっしゃって、今アメリカで訓練中ということで、しばらくの間、講演会の方には取り組めませんとのことでしたので、今回はちょっとできませんというような状況です。
◆田中誠一郎 委員 飛行士が来ていただけると思って期待をしていたんですが、残念でありますが、ぜひこの見学会を夢のある見学会にしたいなと考えておりますので、御尽力ください。
続いて、さきの報道でありますが、
リリックホールの関連で長岡市
芸術文化振興財団、市長が理事長をお務めでありますが、新しい展開を報道で知ることができました。そこで、まず支援制度についての内容をもう一度確認をいたしたいと思っております。
◎企画部長
リリックホールにつきましては、それこそ新聞報道もございましたように、昨年度は
リリックホールの運営に関しまして、特に市民参加という観点からいろいろ御注文が出ておりまして、それに対する議論もかなりやったわけでございます。そういった市民提案も含めまして、年度末の芸文財団の評議員会、理事会ではその辺を大いに議論をさせていただいたところでございまして、その検討結果を踏まえまして、今回財団で市民の
芸術文化活動に対する支援をやっていこうという制度を2本起こしております。たまたま芸文財団は来年の4月で5周年を迎えるということもございまして、1つの節目の時期でもございますので、市民の文化活動に対する支援をこれから積極的にやっていこうというふうなことで、第1弾として新聞に発表させていただきましたような2本の制度をつくっております。
まず第1点目が、
市民企画公募型自主事業、こういう制度名でございますが、これは市民みずからが企画した事業で非常に質の高い
芸術文化事業、こういうものについて財団の一定の審査を経てパスしたものについては、財団の自主事業として実施をしていこう、こういう制度でございます。自主事業でやるということは、財団が全部経費を持つということでございまして、事業の運営に当たっては、提案をした市民あるいは団体、こういった方々と財団と共同作業で演出をしていこう、こういう企画でございます。こんなことで、市民提案の企画をできるだけ採用していきたいという制度でございまして、13年度、新年度から事業が始まりますけれども、13年度は今のところ2~3事業ぐらいかなと、こういう見込みを立てて発表したところでございます。
それから、もう1点が
市民芸術文化活動助成事業ということで、これはもろに金銭で助成をするという制度でございますが、これは市民あるいは個人の方々が自分で企画し、自分が実施主体になるという事業がいっぱいあるわけでございますが、そういうものについて一定の審査をパスしたものにつきましては、1件20万円を限度にいたしまして、お金の方で助成をしていこうという制度でございます。これは、先ほどの提案型のものと違いまして、舞台芸術のほかに美術とか文化講演会とか文芸と言われる文化一般を対象にしております。そこがちょっと違う点だと思うんですが、そんなことですばらしい講演会を企画して実施していただければ、それはそれで助成が出るというような感じの助成制度でございますが、これについては平成13年度は10事業ぐらいを予定しております。
そんなことで、これから募集をかけていくわけでございますが、詳細の募集要項がまだできておりませんので、財団の方の計画によりますと、来月ぐらいには具体的な要項が発表できるのではないかということで今事務を進めているようでございますが、よろしくお願いいたします。
◆田中誠一郎 委員 報道によれば、9月上旬を目鼻に受け付けを開始していきたい、そしてこれを審査する委員会を立ち上げて、関係者と市民で構成したい、こういうことでありますが、その辺委員会のまだ具体は出ておらないでしょうか、お尋ねします。
◎企画部長 審査を経てということで簡単に申し上げましたんですけど、財団の組織体制も若干いじっておりまして、これまで企画委員会という委員会がございまして、そこにも市民の方々が入っておられたんですが、これがなかなかうまく機能しなかったというのが今回のトラブルの原因の1つでもあったわけなんで、この企画委員会をもうちょっと開かれた委員会にしたいということで、今改組をしております。今まで5、6人の企画委員会でございましたが、15人程度のものにしたいというようなことで、ベースになる専門家の方をまず入れまして、それで市民の方々とか利用者団体の方々、こういった方々から参画をしていただきまして、新たな企画委員会を発足させていきたいと。そこが先ほど申しました審査機関になる予定でございます。そんな関係になっておりますので、よろしくお願いいたします。
◆笠井則雄 委員 それでは、幾つか御質問したいと思っています。
私の方から最初に財政問題でお聞きしたいと思います。5月で
会計出納閉鎖期が終わったわけでありますので、11年度の決算見込みと、まだ出ておらないかわかりませんけれども、それに伴います起債の制限比率、見込みが出ましたらあわせて聞かせていただきたいと思っています。
◎財務部長 11年度の決算見込みでございますが、100万円単位で申し上げます。歳入が748億3,600万円、歳出が735億1,500万円、形式収支で13億2,100万円、ここから翌年度の繰越財源を引きますと、実質収支では12億9,600万円程度の決算になるというふうに見込んでおります。
それから、もう1点御質問のございました
起債許可制限比率でございますが、10年度は14.4で県内で一番悪いということで新聞報道されておりましたけれども、11年度は14.5になる見込みでございます。これはまだ自治省の
地方財政状況調査が確定しておりませんので、あくまでも見込みということで現在見込んでおります。
◆笠井則雄 委員 黒字額12億9,600万円ぐらいということだそうでありますけど、そこで私が注目したのは、この
起債制限比率が全県的には、10年度決算などの全県の資料を見せていただきますと、ほぼ横ばいか若干上向き程度でありますけど、残念ながら長岡の
起債制限比率は0.2ポイント上がりまして、県内112市町村の中で残念なことですけど、ワーストワンになってしまったということであります。
それで、9年度でいきますと、幾つか長岡市より悪いというんでしょうか、その立場で考えますと、そういうところも幾つかあったわけでありますけど、15%を超えると黄色信号と言われている中で、そうなった場合は県と相談して適正化計画を作成しなければならないという相当な枠がはめられるという厳しい事実もあるわけでありますから、大変皆さん御努力なさっておったと思いますけど、他の市に比べて上がってきておる
財政運営全般についての皆さん方の評価について、とりあえず11年度は見込みでありますけど、10年度は確定で
県下ワーストワンでありますから、その辺の評価についてお聞きをしたいと思います。
◎財務部長 10年度の14.4%、結果としてそれが出ておるわけですが、この状況につきましては、平成4年度から大型のプロジェクトが次々と重複してまいりました。千秋が原のふるさとの森の整備、それから
リリックホールの整備、造形大学の整備、それから学校の改築、そういうものがメジロ押しに重なってきたわけです。加えて平成4年以降、国の総合経済対策が次から次へと補正予算がされまして、長岡市もこれには相当対応してまいりました。平成4年から平成10年までの間に起債を発行した額は292億6,000万円という300億円近い起債を実は、減税に伴う
減収補てん債も含めてですが、残高が増加しておりまして、これらが結果として
許可制限比率を押し上げるという形になっております。
さらには、この
許可制限比率を計算する根拠となります
標準財政規模というのがございまして、これは標準的にその
地方公共団体で収入が必要とされる額なんですが、これが景気の動向によって非常に伸び悩んだと。国も地方も景気が低迷しまして、
標準財政規模が、市税、交付税等を含めて言うわけですが、これが伸び悩んだ結果として分母が伸びなくて分子だけが伸びる結果になって、ピークを迎える結果になりました。そういうことで、財政状況の問題もありますが、今までいろんな社会資本の整備を一生懸命やってきた結果として残った数字だというふうに考えております。
◆笠井則雄 委員 今お話がありました。ただ、社会資本の整備そのものを否定するものではないわけでありますけど、その時点から財政もなかなか大変だと言われた中で、あるいは全県的には横すべり状態の中で、長岡だけ見込みでも11年度ももう少し上がりそうでありますから、そういう面では今後も財政運営について十分なチェックをしながらやっていただくことが、また肝要だというふうに思っているところであります。
そこで、将来の健全財政などを考えますと、再三私が質問をさせてもらっていますけど、縁故債の繰り上げ償還、3月議会では金融機関との関係で難しいけど、糸口を見つけなきゃならんというふうな、私からすると前向きな話もいただいたような気がしておるところであります。数カ月たったわけでありますから、この辺の話し合いの経過はいかがかということであります。お願いいたします。
◎財務部長 3月議会に御質問がございましたけれども、まだ現在金融機関と具体的に実は詰めてございません。平成11年度債を5月末に発行したわけですが、この発行方法等について金融機関とのいろんな折衝等もございまして、新たな借りかえの措置については、まだ具体的に動きはしておりません。ただ、3月議会でも申し上げましたように、長岡市が縁故債を発行しているのは、大半が
公社債登録法に基づく登録債です。それなもんですから、発行要領に基づいて発行したものについて、
証書借り入れをしているものは証書の利率の書きかえとかいろいろお願いできるんですが、登録台帳に登載された条件を変えるというわけになかなかいきませんので、結果的には買い入れ消却をすることになろうかなと。一般的に言えば、今政府資金等によれば繰り上げ償還に該当するわけでございますが、それしかないのかなというふうに今考えております。中には、
証書借り入れの部分もロットの小さい部分がありますので、そこら辺は交渉の余地があるのかどうか、これから具体的に詰めていきたいなというふうに考えております。
◆笠井則雄 委員 昨年の6月議会で私一般質問をさせてもらいまして、当局の皆さんの大変な御努力で9月に政府資金でありましたけど、繰り上げ償還していただいたわけであります。そこで、11年度の決算見込みも出ましたけど、この繰り上げ償還の影響が出てくると思われます12年度あるいは13年度の制限比率の見込みなどをどのようにお考えか、お聞かせ願いたいと思います。
◎財務部長 繰り上げ償還を11年度に実施いたしましたが、これは12年度以降の地方債の償還について該当したわけでございますので、残念ながら11年度の指数は下がるに至っておりません。12年度以降は、行財政改善の取り組み、地方債の発行制限等ももう既にしておりますので、そういうことも含んで12年度には14%、13年度には13%台、14年度ごろには12%台になるのかなという見込みでございます。あくまでも発行額をある程度抑えた、平成12年度当初予算ベースに抑えた場合の条件での推計でございます。
◆笠井則雄 委員 大変難儀をしていただいたこの繰り上げ償還が、今の話ですと平成12年度決算から幾らかずついい方向で動くようであります。そこで、最後にお願いでありますけど、再三話をしましたように、縁故債についても、大変難しいと思いますけど、現在の金利状況を考えますと、ぜひとも早急に金融機関とお話を進めていただきたい。要望であります。
次に、お許しをいただければということなんですけれども、実は
町内会長会議が4月の下旬にありまして、そのことであります。所管はこちらではないと思いますけど、内容について職員の仕事の勤務ぶりというんでしょうか、これらに触れられた市長のお話がありますので、発言をお許し願いたいと思います。
4月26日に厚生会館の大ホールで
町内会長会議が開催をされました。私は知り合いの会長さんからもいろいろお話を聞いたところであります。そこで、市長がその時点で職員の仕事に対する認識を述べられているわけであります。話のくだりとして、「市民のために頑張っている者も多いが」、こういう前段がありますから、それは私も話さないでお話をさせてもらいたいと思います。ただ、その後に、「その一方で10分の1も働かない」とか、「足を引っ張っているのも事実だ」と。で、いろいろ話がずっとあるんですけど、後段にいきまして、「どうしようもない職員もいます」と。「窓口に置いておきたくない職員もいます」ということで、断定するような、人の話ですから、漏れ伝わった話ですから、このような話がされたのかどうかわかりませんけど、大変職員に対する認識として厳しい内容になっているところで、町内会長さんも驚いた人もいたわけでありますけど、このような発言があったか、そのことについて事実かどうか、まず確認をしたいと思います。市長、お願いします。
◎市長 私の発言自体は、はっきり今覚えているわけじゃありませんが、そういう一生懸命働く職員と働きの悪い職員で差があるということは常々認識していることでありますし、そのたぐいのことを発言したであろうというふうに思います。
◆笠井則雄 委員 市長のところにはいろんな情報が入って、そういうふうな格好になっているのかなという思いもします。ただ、仮にそういうお話のあったような事実があるとすれば、まず担当課長から注意、あるいは職員研修での職員の資質の向上等々が図られて、私も努力したんだけどというふうな話であればわかりますけど、その辺が私にはわからないわけであります。これでは聞く方によっては、一方的に後段だけ強く出て、市の職員は本当にもうどうしようもないんだと、こんなことで市民の皆さんから、あるいは町内会長さんから職員の執務について誤解を生むようなことでは困るわけであります。新市長のもとで多分1,800人の職員が一丸となって市民サービスのために頑張る、こういうことを考えておられると思いますから、こういうふうな言葉が町内会長さんのところで、公のところで出るということについて、職員も心配しているのではないかなというふうに思いますので、この辺について市長の見解を承りたい、こういうふうに思います。
◎市長 私は、ありのままに申し上げているつもりなんです。市長になりましたときに、非常にびっくりしたんですが、市の職員から匿名の手紙なんかもいただきまして、かなり具体的な名指しで、忙しくなるとすぐ休暇をとるとか、もろもろのものをいただいて、それは匿名の手紙ですから事実かどうかということはわかりませんけれども、それは逐一事実かどうかということは私なりに確認をしました。
笠井さんも年齢がお若いですから、理想主義になられる気持ちもわかりますけれども、しかしやっぱり人間というのは非常に向き、不向きとか、性格もいろいろあるわけで、それこそ本当に与えられた仕事以上に一生懸命やる人もいれば、また人生観いろいろですから、そこそここなして家族と仲よくしていればいいという人もいるでしょうし、あるいは先頭に立ってリーダーとして部下を引っ張って、そういうのに向いている人もいれば、そうではない、こつこつと事務をこなすことが向いているという人も、いろんな人がいるわけですから、それはその働きぶりに差が出てくるというのは、これは私は当然のことだと思っているんです。そのことをありのままに申し上げる方が、むしろ士気が向上するというふうに私は思っています。それは、ふだん着になって腹を割って職員と話をすれば、そういう話はぞろぞろ出てくるわけです。やはり職場の中で職責を十二分に果たしているのもいれば、そうでないのもいるというのが事実だと思いますね。これはもうどこに出しても全く恥ずかしくないといいますか、どういう言い方をしても事実なものはしようがないというふうに私は思っております。
例えば先ほどの、それほど強い口調で言ったかどうか覚えておりませんが、窓口の問題でも、私が市長になりましてからトラブルを起こした職員が何人かいるわけですね。それを子細に調べますと、必ずしもその職員が悪いとは言えないものもあるかもしれないですけど、やはり不用意に、市民本位の市政をということからすると、ちょっと問題な対応があったんではないかなというのもあるわけですね。それが私は現実だと思うんです。
で、
町内会長会議で言いますと、ある町内会長さんが「市の職員は今の半分で十分だ」という発言をされたんです。「市の職員は今の半分にしろ」という発言を町内会長さんがされたんです。それに対する答えとして、「私はそうは思わない」と言ったんです。「一生懸命働く人もいっぱいいるし、またそうでない人もいるけれども、私は職員を信じたい。すぐに半分にしなきゃいけないような状態だとは思っていない」と、そういう答えをしたのでありまして、そのことを十分御理解いただきたいというふうに思うんです。
◆笠井則雄 委員 私は必ずしも理想主義者ではなくて、現実に長岡市役所に長い間勤務させてもらいまして、民間企業と違って住民サービスに徹する、こういう角度で職員は頑張っていたというふうに私は認識をしているわけです。ですから、今市長の話を聞きますと、一生懸命しない人がぞろぞろいるようなお言葉も出ましたけど、決して私はそうではないと。
例えば、こんな光景を私は見たんです。きのうペットボトルの日ですから、私はそれを持ってステーションへ行ったわけです。7時前でしたけど、仕事とはいえ、指示されていることですけど、市の環境部の職員が出て、新しい制度のスタートですから、町内会長あるいは役員さんといろいろ話をしながら、そのステーションをどういうふうにきれいにしようかと、そういう話を7時前に職員が出てやって、町内会長さんはじめ、その方々は本当にびっくりなさっていた。好感を持てる仕事ぶりだと。こういうふうな話もあるわけです。
あるいは、細かいことはわかりませんけど、例えば小学校、中学校ですと、なかなか難しいこともあります。で、その子供が先生やクラスメートにはなかなか口を開かないというか、心を開かない生徒がいたと。それが何年か不登校にもならないで学校に行く中で、だれと一番最初に話をしたかというと、学校の調理員さんだったんですね。そういう話も聞いているわけですから、市長の認識はどこからどういうふうな話になっているのか、ちょっと私はわかりませんけど、市の職員の基本的な執務態度については、私は一生懸命やっていると思っています。
ただ、足りないところがあれば、さっき言ったように研修ですとか、大いにまた強化をしてもらうことも必要ではないかなというふうな感じをしておりますので、この辺はまた基本的な職員に対する思いが違うのかわかりませんけど、私はそういうふうに思いますので、時間になりましたので、要望といたします。
◎市長 今の発言であえて申し上げますけれども、私はすばらしい職員がいっぱいいるというふうに申し上げているわけでありますから、前段に笠井さんがおっしゃったことと何ら違うところはないわけです。それをまず。
それから、私は職員を本当に心から愛しております。で、愛する前提として、人間というのはいろんな人がいますから、それは仕事ぶりに差が出てくるのは当然だ、それが人間だというふうに思っている。それをありのままに私は受け入れようと思っています。ぞろぞろと言った覚えありませんけど、中にはやはり問題を起こす人もいるわけですね。これはもう事実なんです。それをありのままに私は受け入れて、人事とか給与の面をそういうことを前提にしたいと言っているわけです。ですから、笠井さんのおっしゃるように、笠井さんの物の言い方に多少ひっかかるところがあるんですが、差があるというのは事実なんです。その差を前提にした制度にしなきゃいけない。それがもし笠井さんが差がないというふうにおっしゃるんであれば、それはあまりにも現実を知らないんじゃないかということを申し上げたいということでございます。
◆笠井則雄 委員 一言だけ。市長にそこまで言われましたので。私は、職員で、市長もそうですけど、市民の皆さんも、私らもそうですけど、能力というのはいろんな能力があるわけです。先ほど来私が話していますように、市の仕事というのは比較的、例えば介護保険を立ち上げるにも1年半チームワークよくここまで立ち上げたわけですよ。そういうことが大前提だということが私の認識ですから、そういう面では一緒なんだろうと思いますけど、最後に発言させてもらいました。
◆細山隆朋 委員 2、3お伺いをいたします。
最初に、火災報知機についてちょっとお尋ねをいたします。消防署本部はもちろんのこと、宮内、新町、それから関原にそれぞれ出先機関がございますけれども、火災報知機が消防本部なり今申し上げた幾つかの出先機関の施設にどういう形で接続をしているのか、まずその辺をお聞かせいただきたいと思います。
◎予防課長 火災報知機につきましては、消防本部の出先にはそれぞれ事業所の火災報知機については接続されておりません。
◆細山隆朋 委員 接続されておりませんではちょっと困るんです。学校だとか、この市役所の本庁はもちろんのことでしょうけれども、こういったのはついているんだろうと思うんですが、じゃあどういったところが接続しているんですか、まずその辺お聞かせください。
◎予防課長 火災報知機につきましては、消防機関への通報をする設備はあります。それにつきましては、消防署の通信指令室の方に通報される施設があります。学校についても、当然通信指令室の方に入ります。
◆細山隆朋 委員 そうしますと、具体的に学校だとか、それから市役所だとか幾つかあると思うんですが、そういった幾つかを挙げてください。
◎消防長 学校になりますと、夜間とか休日等になりますと無人になるわけですから、自動切りかえにして自動的に私どもの方に入ってきます。それから、病院関係もございます。それから、旅館・ホテル、これらも入っております。ただ、一般事業所等については、直接つながっておりません。現在のところ、大体夜間無人になるところにつきましては、ガードマンの方に入るようになっております。ガードマンの方から、私どもの方に連絡が来る。あるいは、入っていないものにつきましては、その工場が無人になるという施設につきましては、屋外にベルをつけていただいて、そしてそこの地域住民あるいは通りがかりの方から、どこどこでベルが鳴っているという通報をいただいた中で私どもは出動しているというのが現状でございます。
◆細山隆朋 委員 その辺、そういうふうに答えていただくとわかりがいいんです。
ところで、言うなれば市でもちろんお金を出してつくった公の公民館、この辺についてはどうなんですか。
◎消防長 残念ながら入っておりません。これは、特別にホテル等については法令の義務も一部ありますので、ついているんですけれども、今申し上げました市の公民館関係、そういったものについては経費等もかかるので、今のところ入っていないというのが現状でございます。
◆細山隆朋 委員 そこが大事なんです。公の施設は少しぐらい金がかかっても、公ですから、やはり私は、もちろん夜間は無人になります。夜間になればだれもいないわけでありますから、当然これは消防署の接続をさせていただいて、火災がなければ問題がないわけですけれども、万が一のことを考えた場合、やはり公の公民館は接続すべきと私は考えるんですが、その辺いかがですか。
◎消防長 実態はよく把握しておりませんけれども、おそらくガードマン方式の方へ電話回線でつながっているんではないかと思っております。また、逆に市内の企業等が全部長岡消防の方に入りますと、正直なところ、年間の119番通報が1万2,000件ほどございます。そういった中では、業務にも今の体制ではちょっと支障を来すんではないだろうかなと。
ただ、私どもはガードマンの方から、例えばある企業でベルが鳴っているので、ガードマンの方は出動します。消防さんの方も一応出てくださいとは言われませんけれども、ベルが鳴っているので、ガードマンとしては出動しますという電話をいただければ、私どもの方も同時に出動はいたしますけれども、これを全長岡の公の機関あるいは大きな工場等をすべて私どもの方に一括受けるということについては、若干業務に支障があろうかというふうに考えております。
そこで、できれば一時的にガードマンで対応していただきたいというのが本当のところでございますし、もう1点は私ども市民の皆さんあるいは近所の方からそういったことでよく出動するんですけれども、全部かぎがかかっているわけです。そうすると、緊急時であれば窓でも何でも破って入りますけれども、周囲を見渡しても火災の様相がないというような中で、実はガードマンが来るのを待っているとか、あるいは私どものところには全部の市内の企業の対象物の図面から電話番号まで控えてございます。そういったところに電話をかけて、その居住者、所有者等から来ていただいて、少しでも建物に被害を加えることなく待機しているというようなのが現状でございます。
◆細山隆朋 委員 私の工場だとかそういったのは、ガードマンの方にお頼みすればいいわけ、お金を出して頼めば。しかし、公の公民館だとかこういったのは、私はガードマンというよりも、やはり企業に頼まないで消防署または出張所のそういうところに接続をして、もちろんだれがかぎを持っているかわかりませんが、責任者はおられるんでしょうけど、夜間なんていうのはみんな寝ているわけですから、そういったときには誤作動で火災報知機が鳴る場合もあるわけです。したがって、そういったのは今連携をとっておられるようですけれども、やはり私は消防署に、言うなればお忙しいでしょうけれども、接続をしておやりになるのが普通ではないかと思うんでございますが、いかがですか。
◎助役 私もその辺の専門的な知識を有するわけじゃございませんけれども、今消防長の言ういわゆる受け入れ態勢の側の問題が1つございます。それと、御指摘のように、直接消防に通報した方がより安全といいますでしょうか、火災が小さいうちに認知できて消火に効率的じゃないかというのはおっしゃるとおりだろうというふうに思いますが、今申し上げました両方の兼ね合いの問題がございますので、具体的に少し検討させていただいた上で、今ここでやりますとかやりませんと言うわけにまいりませんし、また具体的な事務量の問題も出てまいりますので、少しお時間をいただきまして結論を出したいというふうに思います。
◆細山隆朋 委員 検討してください。やはり万が一のことがあった場合は大変ですから、ひとつお願いをしておきたいと思います。
○小熊正志 委員長 請願第10号を議題といたします。
質疑、意見はありませんか。
◆笠井則雄 委員 日本共産党議員団の意見を申し上げたいと思います。
政府や日本軍は、中国や東南アジア各国で多大な被害を与え、今日なお深い傷跡を残しています。このことは酷使された労働者や女性によって、現在多くの訴訟が日本政府等を相手に起こっております。新潟でも、戦時中強制連行された中国人の戦後補償訴訟が起こされています。このような問題は、日本と周辺アジア諸国の間の真の理解と相互信頼を確立する上で大きな障害になっています。また、当市も1945年8月1日の長岡空襲により、1,400余名の尊い命を失いました。このことを考えるとき、国立図書館内に歴史的事実確定のための恒久平和調査局が設置されることを望むものであります。請願趣旨に賛同し、採択に賛成します。
◆五井文雄 委員 市民クラブは、この請願は継続とさせていただきたいと思います。
◆伊部昌一 委員 民成クラブとしては、紹介議員が当会派でございますから、この間この意義について申し上げてきたとおりでありますが、ぜひ採択していただきますようお願いを申し上げさせていただきたいと思います。
○小熊正志 委員長 請願第10号は、閉会中の継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○小熊正志 委員長 挙手多数。よって、本請願は閉会中の継続審査とすることに決しました。
・議決事由 継続審査
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○小熊正志 委員長 これにて散会いたします。
午後2時3分散会
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