昭和37年 6月定例会 本会議昭和37年7月3日(火曜日) 議事日程 第1号 午後1時 開議 第1 会議録署名議員の選任 第2 永年在職議員の表彰 第3 第105号議案から第187号議案まで 第4 請願第64号から第109号まで 第5 陳情第35号から第93号まで ―――――――――――――――――本日の会議に付した案件 柏原正雄君の故議員水倉新作君に対する追悼演説 日程第1 会議録署名議員の選任 日程第2 永年在職議員の表彰 日程第3 第105号議案 昭和37年度新潟県
歳入歳出更正追加予算 第106号議案 昭和37年度新潟県
母子福祉資金貸付金歳入歳出追加予算 第107号議案 昭和37年度新潟県
営港湾特定施設整備事業費歳入歳出追加予算 第108号議案 昭和37年度新潟県
中小企業振興資金等助成事業費歳入歳出追加予算 第109号議案 昭和37年度新潟県
中小工業設備近代化促進事業費歳出更正追加予算 第110号議案 昭和37年度
新潟県営地方競馬事業費歳入歳出更正追加予算 第111号議案 昭和37年度新潟県
有林事業費歳出更正追加予算 第112号議案 昭和37年度新潟県
実業高等学校作業資金歳入歳出更正追加予算 第113号議案 昭和37年度新潟県
営電気事業会計更正追加予算 第114号議案 昭和37年度
新潟県営工業用水道事業会計更正追加予算 第115号議案 新潟県土地造成事業に地方公営企業法を適用する条例の制定について 第116号議案 昭和37年度
新潟県営土地造成事業会計予算 第117号議案 新潟県
土地造成事業基本計画について 第118号議案 新潟県財政再建計画の変更について 第119号議案 契約の締結について(
地盤沈下対策港湾工事外1件) 第120号議案 契約の締結について(
地盤沈下対策港湾工事用資材購入外6件) 第121号議案 契約の締結について(岩船港改修工事外2件) 第122号議案 契約の締結について(
柏崎高等学校体育館建築工事) 第123号議案 契約の締結について(警察官制服購入) 第124号議案 契約の締結について(
国府川左岸用水改良事業外2件) 第125号議案 契約の締結について(
笠堀発電所主要機器製作工事) 第126号議案 契約の締結について(
笠堀ダム笠堀発電所機械基礎・大谷水路建設工事) 第127号議案 契約の締結について(電力受給契約) 第128号議案 契約の締結及び財産の処分について(胎内第一発電所送電線売却) 第129号議案 契約の締結及び予算外義務負担について(
警察職員住宅土地建物賃借) 第130号議案 契約の方法及び締結について(
地盤沈下対策港湾工事) 第131号議案 契約の方法及び締結について(
林道入川線開設工事) 第132号議案 契約の方法及び締結について(
工業奨励館設備機械購入) 第133号議案 契約の方法及び締結について(
工業奨励館設備機械購入) 第134号議案 契約の方法及び締結について(
坂井川右岸用排水改良事業用資材購入外1件) 第135号議案 契約の方法について(
新津工業高校校舎建築工事外9件) 第136号議案 契約の方法について(
地盤沈下対策港湾工事) 第137号議案 契約の方法について(
新潟工業港試験突堤建設工事) 第138号議案 契約の方法について(曳船購入外1件) 第139号議案 契約の方法について(
新川地区用排水改良事業外1件) 第140号議案 契約の方法について(
新潟地域特殊排水事業用資材購入外15件) 第141号議案 契約の方法について(農地開発建設工事) 第142号議案 契約の方法について(大瀁村外二ケ村
用排水改良事業用資材購入) 第143号議案 契約の方法について(
農業用ホイールトラクター作業機購入外1件) 第144号議案 契約の変更について(
漁業取締船用船契約) 第145号議案 予算外義務負担について(安田橋架換工事外3件) 第146号議案 予算外義務負担について(曳船購入) 第147号議案 予算外義務負担について(県行造林分収) 第148号議案 財産の取得について(
三条工業高校用地外1件) 第149号議案 財産の取得について(
県営長岡水泳競技場) 第150号議案 営造物の設置について(新潟女子短期大学) 第151号議案 営造物の設置について(胎内第一発電所) 第152号議案 新潟県農業改良普及所の位置、名称及び所管区域を定める条例の一部改正について 第153号議案 新潟県地方競馬実施条例の一部改正について 第154号議案 新潟県企業局設置条例等の一部改正について 第155号議案 新潟県企業局企業職員の給与に関する条例の制定について 第156号議案 新潟県附属機関設置条例の一部改正について 第157号議案 新潟県警察署の名称、位置及び管轄区域に関する条例の一部改正について 第158号議案 警察官の職務に協力援助した者の災害給付に関する条例の一部改正について 第159号議案 新潟県公安委員会の行う許可等手数料条例の一部改正について 第160号議案 県道路線認定及び廃止について 第161号議案 知事専決処分について(新潟県歳入歳出追加予算) 第162号議案 知事専決処分について(県税条例の一部改正) 第163号議案 知事専決処分について(
警察署管轄区域条例の一部改正) 第164号議案 知事専決処分について(
警察署管轄区域条例の一部改正) 第165号議案 知事専決処分について(越山丸用船契約の締結) 第166号議案 知事専決処分について(訴訟の応訴) 第167号議案 知事専決処分について(
競馬場土地建物賃借契約の締結) 第168号議案 知事専決処分について(
新潟職業訓練所等用地取得) 第169号議案 知事専決処分について(
新潟職業訓練所等用地負担付寄附契約の締結) 第170号議案 知事専決処分について(
樋曾山隧道工事請負契約の締結) 第171号議案 新潟
県営長岡水泳競技場の管理運営に関する事務の委託について(長岡市) 第172号議案 公平委員会の事務の受託について(出雲崎町) 第173号議案 公平委員会の事務の受託について(松之山町) 第174号議案 公平委員会の事務の受託について(北蒲原郡水原郷病院組合) 第175号議案 公平委員会の事務の受託について(高田市外三ケ村伝染病院組合) 第176号議案 公平委員会の事務の受託について(村上市外二ケ村伝染病院組合) 第177号議案 公平委員会の事務の受託について(
西頸城結核予防組合) 第178号議案 公平委員会の事務の受託について(刈羽郡高柳町、中魚沼郡川西町、東頸城郡松代町学校組 合) 第179号議案 公平委員会の事務の受託について(柿崎町外二ケ町
伝染病隔離病舎組合) 第181号議案 公平委員会の事務の受託について(中蒲原郡市町村養老院組合) 第181号議案 新潟県財政調整基金の処分について 第182号議案 起債変更について(一般会計) 第183号議案 起債変更について(公営企業会計) 第184号議案 起債変更について(母子福祉資金) 第185号議案 市村の境界変更について(三条市・栄村) 第186号議案 市町の境界変更について(五泉市・村松町) 第187号議案 市の境界変更について(白根市・加茂市) 日程第4 請願 第64号 原之町上下浜線県道認定に関する請願 第65号 県内医療施設の医療内容改善と看護婦増員に関する請願 第66号
淡水漁業被害損失補償等に関する請願 第67号
農業総合センター建設に関する請願 第68号
農業総合センター建設に関する請願 第69号
葉たばこ耕作試験地設置に対し補助金交付に関する請願 第70号 小
古津橋架換工事施行に関する請願 第71号 委託事務費の継続交付に関する請願 第72号 海員会館設置に関する請願 第73号 委託事務費の継続交付に関する請願 第74号
新大橋架換工事施行に関する請願 第75号
果樹冷温障害被災救済対策に関する請願 第76号
農業総合センター建設に関する請願 第77号
錦袋橋架換事業県費補助に関する請願 第78号
県道新潟庄瀬新飯田線舗装工事施行に関する請願 第79号
県道城内焼野線改修工事施行に関する請願 第80号
県繊維工業試験場栃尾分室並びに同五泉分室の払下げに関する請願 第81号
魚野川災害助成工事施行に関する請願 第82号
県道水原出湯線延長認定に関する請願 第83号
県立農業高等学校建設に関する請願 第84号
県立工業高等学校建設に関する請願 第85号 県立六日
町高等学校生徒急増対策としての校舎増改築に関する請願 第86号 新工業港計画に関する請願 第87号 万代橋東詰環境整理に関する請願 第88号
県立塩沢工業高等学校建設に関する請願 第89号
西川農業用水不足解消対策に関する請願 第90号 県道坂町
停車場金屋線舗装工事施行に関する請願 第91号
中津川筋堤防県費支弁区域編入に関する請願 第92号 新穂川準用河川編入に関する請願 第93号 天王川準用河川編入に関する請願 第94号
上越精神薄弱児施設組合立にしき学園の県立移管に関する請願 第95号 県立小出高等学校の教室増築等に関する請願 第96号 事務委託費の継続交付に関する請願 第97号 県立養護学校設置に関する請願 第98号
阿賀野川護岸工事施行に関する請願 第99号
小竹橋架換工事施行に関する請願 第100号 田上村
内県道改修工事施行等に関する請願 第101号 車輛の速度制限に関する請願 第102号
県道長岡出雲崎線舗装工事施行に関する請願 第103号
荒谷橋永久橋架換工事補助金交付に関する請願 第104号
県立長岡ろう学校屋外運動場買収に関する請願 第105号
柏崎市立大洲小学校柏崎市立第三中学校分校新療学園校舎新築に関する請願 第106号 高校全員入学、
義務教育費父母負担全廃、すしづめ学級解消、定員増に関する請願 第107号 給与支払事務に関する請願 第108号
県道両津赤泊小木線改修工事施行に関する請願 第109号 海岸護岸対策に関する請願 日程第5 陳情 第35号 縁風園勤務職員の労働条件改善に関する陳情 第36号
宇賀地橋架換工事施行に関する陳情 第37号
水源涵養林造成適地山林を保安林予定地編入に関する陳情 第38号
出雲崎漁港修築計画拡充整備促進に関する陳情 第39号 県立養護学校設置に関する陳情 第40号
県道長岡出雲崎線災害復旧工事施行促進に関する陳情 第41号 災害復旧工事促進に関する陳情 第42号 災害復旧工事促進に関する陳情 第43号 災害復旧工事促進に関する陳情 第44号
農業総合センター建設に関する陳情 第45号
農業総合センター建設に関する陳情 第46号
農業総合センター建設に関する陳情 第47号 水害復旧工事促進に関する陳情 第48号 仔牛の再貸付に関する陳情 第49号
県立津川病院一般病床増設に関する陳情 第50号
農業総合センター建設に関する陳情 第51号
農業総合センター建設に関する陳情 第52号
農業総合センター建設に関する陳情 第53号
農業総合センター建設に関する陳情 第54号 楢沢川準用河川編入及び改修工事施行に関する陳情 第55号
県立西越高等学校グランドの排水、土止擁壁工事及び災害防止工事に関する陳情 第56号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第57号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第58号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第59号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第60号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第61号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第62号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第63号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第64号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第65号
在日朝鮮人帰国協定更新に関する陳情 第66号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第67号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第68号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第69号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第70号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第71号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第72号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第73号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第74号 看護職員に対する修学資金貸与等に関する陳情 第75号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第76号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第77号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第78号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第79号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第80号 公有林野造林に関する陳情 第81号
農業総合センター建設に関する陳情 第82号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第83号
県道新津村松加茂線舗装工事施行に関する陳情 第84号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第85号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第86号 昭和37年産米価に関する陳情 第87号
農業教育センター建設に関する陳情 第88号
農業教育センター建設に関する陳情 第89号 事務委託費の継続交付に関する陳情 第90号 県立養護学校設置に関する陳情 第91号 東北電力株式会社の電力料金値上反対等に関する陳情 第92号 在日朝鮮人の帰国に関する協定の期限更新に関する陳情 第93号 水道事業に関する一部事務組合設立反対に関する陳情 ――
――――――☆――――――――出席議員(62名) 雲尾 東岳 君 鈴木吉治郎 君 志田 保 君 丸山金太郎 君 中村 孟 君 後藤 清一 君 瀨水 淳英 君 三宅 進午 君 川崎 重吉 君 若槻 勉 君 二瓶田之助 君 小林 藤吉 君 吉岡喜三郎 君 小林 寅次 君 鶴巻辰次郎 君 横内權之助 君 川室 道隆 君 中澤 芳郎 君 遠山 作助 君 田邊 武次 君 市橋 長助 君 長谷川吉雄 君 相場 一清 君 外山勘兵衛 君 鈴木 精一 君 高鳥 修 君 山崎 和雄 君 高橋平治郎 君 高橋 正治 君 塚野 清一 君 丸山直一郎 君 阿部 榮吉 君 平田 早苗 君 中川 よう 君 富樫又太郎 君 佐藤熊太郎 君 小野 清一 君 岩村時次郎 君 角屋 久次 君 旗野 進一 君 飯塚 宗久 君 氏田万三郎 君 小林 源一 君 高橋 重雄 君 岡田 幸平 君 渡邊 常世 君 佐伯 利作 君 鈴木 太吉 君 高山 富三 君 長谷川多喜男君 岩間徳太郎 君 柏原 正雄 君 渡邊 喜八 君 後明五郎作 君 山岸 義司 君 吉田 吉平 君 高橋 虎夫 君 近藤 禄郎 君 金子 政治 君 小田長四郎 君 武江 一則 君 松井 源内 君議会用務のため旅行中の議員 戸田 文司 君 ――
―――――――――――――――議員以外の出席者 知事 塚田十一郎 君 副知事 吉浦 浄眞 君 出納長 西垣 二郎 君 総務部長 君 健男 君 民生部長 山添 一郎 君 衛生部長 村中 俊明 君 商工労働部長 長谷川 操 君 農林部長 野原 正 君 農地部長 今井 信二 君 土木部長 田所 文男 君 企業局長 野々山重治 君 病院局長 井村 繁樹 君 教育長 松原 義一 君 警察本部長 松本 良祐 君
地方労働委員会事務局長 田中 則明 君 監査委員 折笠 正義 君 ――
――――――☆――――――――
△午後2時2分開会
○議長(佐伯利作君) これより昭和37年6月定例会を開会いたします。 ――
――――――☆――――――――
△午後2時3分開議
○議長(佐伯利作君) 直ちに本日の会議を開きます。
△柏原正雄君の故議員水倉新作君に対する追悼演説
○議長(佐伯利作君) 御報告いたすことがあります。 議員水倉新作君は、去る6月16日逝去せられました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。 この際、弔意を表するため、柏原正雄君から発言を求められておりますので、これを許します。柏原正雄君。 〔柏原正雄君登壇〕(拍手)
◆柏原正雄君 はなはだ僣越ではございますが、議会を代表させていただきまして、私からなくなられた水倉新作氏に対し追悼のお言葉を申し上げたいと思います。 故水倉新作君は、西蒲原郡巻町水倉庄六氏の長男にお生まれなされまして、幼くしてすでに神童の誉れ高く、県立巻中学校を御卒業されまして、しかも優秀な御成績でございました。卒業後氏は、土木事業に身をささげんとして
日本大学専門部工科土木科に籍を置き、学業に専念いたし、同校を優秀な成績をもつて御卒業されておるのでございます。以来、郷土において、父君の事業である土木請負業を引き継がれまして、地方開発のために献身的な努力を払われましたと同時に、一面地方自治発展のために、若くして巻町の町会議員をお勤めになられまして、その後巻の町長をお勤めになっておられるのでございます。あるいは西蒲原郡の町村長会長として郷土発展のために全精力を傾けて努力せられたのでございます。また、その間、新川疏水普通組合あるいは
西川北部普通水利組合の議員等も兼ねられまして、穀倉蒲原平野の水資源確保のために氏は専門的な知識を生かされ、同時にまた、困難なる水に対する農民の人間関係の調整、あるいは権利と義務の関係を明確にして今日に至ったことは、一に君の先天的なその持っておられる円満なる性格によるものとはいえ、君の誠意と努力のたまものと深くわれわれは敬意を表するものでございます。 昭和26年、氏は、郷土の先輩、友人、後輩の推薦を受け、新潟県議会議員に立候補せられますや、郷党一致その当選を期して活躍、めでたく高位をもって当選せられたのでございますが、これまた氏の終始変わらざる郷土への貢献のしからしめる結果であると言わざるを得ないのでございます。ここに至って、氏は、水を得た魚のごとく生き生きとして西蒲原郡土地改良区理事として、あるいは新潟県
信用農業組合連合会副会長、
県生命共済連常務理事、あるいはまた、県議会議員として連続3回当選の栄を得られておるのでございます。氏の本格的な公的生活がいよいよこれから始まり、各方面から氏の誠意と円満なる人格とその若さと手腕に対して非常に期待するところが大きいものがあると言わざるを得ないのでございます。 しかるに君は、去る6月16日午後零時30分、新潟県信連において会議中に突然病魔の侵すところとなり、こつ然としてゆく、まことにこつ然としてゆったのであります。しかし、信ずることのできない事実であった君の死は、殉職という君らしい最後ではあったが、君の肉身縁者はもちろん、君とともに県議会議員として議政壇上において甲論乙駁県政のために議論を交え来たった私どもは、今や永遠になき君の席をながめ、断腸の思いがするのでありまして、うたた今昔の感にたえないものがあるのであります。今や君を幽明境を異にするとはいえ、君の遺志を体して、若くして去った君のなさんとしてなし得ざりし遺志の万分の一でも千分の一でも果たして、君の霊にこたえんことを誓うものであります。 水倉新作君、君の霊あらば来たり受けて下さい。私どもの君への限りなき慕情と悲しみの心をここにいささか蕪辞を述べて、追悼の言葉にいたします。 昭和37年7月3日、
新潟県議会議員柏原正雄。(
拍手) ――――――――☆――――――――
△副知事、監査委員、総務部長、民生部長、衛生部長、教育長、病院局長、企業局長、及び前
人事委員会事務局長挨拶
○議長(佐伯利作君) 諸般の報告に先だち、4月1日付をもって新たに就任された、副知事吉浦浄眞君、監査委員折笠正義君、総務部長君 健男君、民生部長山添一郎君、衛生部長村中俊明君、教育長松原義一君、病院局長井村繁樹君、5月1日付をもって企業局長に就任された野々山重治君、及び4月1日付をもって
人事委員会事務局長に就任され、6月30日をもって退職された田中若一君を順次御紹介いたします。 まず、副知事吉浦浄眞君を御紹介いたします。 〔副知事吉浦浄眞君登壇〕(拍手)
◎副知事(吉浦浄眞君) 去る4月1日付をもちまして副知事に任命されました吉浦でございます。 塚田知事のよき補佐役といたしまして誠心誠意県政の伸展に当たりたいと存じますので、議員各位の絶大なる御指導を心からお願いいたします。御挨拶といたします。(拍手)
○議長(佐伯利作君) 次に、監査委員折笠正義君を御紹介いたします。 〔監査委員折笠正義君登壇〕(拍手)
◎監査委員(折笠正義君) 去る2月県会におきまして、皆様方の御同意を賜わり、4月1日付をもちまして監査委員を命ぜられました折笠でございます。まことに感激にたえません。 もとより経験の浅い未熟ものでございますが、職責の重要さを考えまして、今後一そう努力して参りたいと思いますので、今まで以上に御指導、御鞭撻を賜わりますようお願いいたします。(拍手)
○議長(佐伯利作君) 次に、総務部長君 健男君を御紹介いたします。 〔総務部長君 健男君登壇〕(拍手)
◎総務部長(君健男君) 同じく4月1日付をもちまして総務部長に任命されました君でございます。 従前以上に一つ御指導、御鞭撻のほどをお願いいたします。よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(佐伯利作君) 次に、民生部長山添一郎君を御紹介いたします。 〔民生部長山添一郎君登壇〕(拍手)
◎民生部長(山添一郎君) 4月1日付をもちまして民生部長を拝命いたしました山添でございます。 もとより非才の者でございますが、民生事業の伸展のために誠心誠意努力いたす所存でございますので、皆様方から絶大なる御支援、御鞭撻を賜わりますよう心からお願い申し上げる次第でございます。(拍手)
○議長(佐伯利作君) 次に、衛生部長村中俊明君を御紹介いたします。 〔衛生部長村中俊明君登壇〕(拍手)
◎衛生部長(村中俊明君) 4月1日付で発令されました衛生部長の村中でございます。 本県にはきわめてなじみが少なく、極力勉強いたしまして、早く県の実情になれまして、衛生行政に努めたいと存じております。今後ともよろしく御指導いただきたいと思います。簡単でございますが、一言御挨拶を申し上げます。(拍手)
○議長(佐伯利作君) 次に、教育長松原義一君を御紹介いたします。 〔教育長松原義一君登壇〕(拍手)
◎教育長(松原義一君) 4月1日付をもちまして教育長を拝命いたしました松原でございます。 きわめて微力短才の者でございまして、皆様方の絶大な御鞭撻と御叱正を賜わりたいと心からお願いを申し上げる次第であります。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(佐伯利作君) 次に、病院局長井村繁樹君を御紹介いたします。 〔病院局長井村繁樹君登壇〕(拍手)
◎病院局長(井村繁樹君) 4月1日付で病院局長を命ぜられました井村でございます。 自分の力の足らないところを誠意と努力でもって一生懸命やっていきたいと思いますので、よろしく御指導をお願いいたします。(拍手)
○議長(佐伯利作君) 次に、企業局長野々山重治君を御紹介いたします。 〔企業局長野々山重治君登壇〕(拍手)
◎企業局長(野々山重治君) 5月1日付をもちまして企業局長を拝命いたしました野々山でございます。 改組拡充されて、仕事の多くなる企業局をお預かりいたすことになりまして、浅学非才その任にたえるかどうか非常に心配いたすものでございますが、皆様方の絶大なる御指導、御援助によりまして、誠意を持って仕事をやってきたいと思う次第でございます。よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(佐伯利作君) 最後に、田中若一君を御紹介いたします。 〔前
人事委員会事務局長田中若一君登壇〕(拍手)
◎前
人事委員会事務局長(田中若一君) ただいま御紹介にあずかりました田中でございます。このたび、議会の皆様方の特別のお取り計らいによりまして、この議場で皆様に御挨拶させていただきますことは、光栄に存じ、感激申し上げておるものでございます。 私、4月1日付で
人事委員会事務局長を命ぜられまして、県には34年有余の長い間いろいろとお世話になったわけでございますが、このたび6月30日付でやめさせていただいたわけであります。その間、いろいろと公私ともに御支援をいただきましてありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。 なお、7月1日付で知事さん初め上司の方々のごあっせんをいただきまして、村上市の助役に選任されたわけでありますが、今後ともなお一そうの御支援をいただきたいと思うのであります。私は、こういった人間でございますが、田中よく来たな、たまに来たのだからよく話も聞いてやろうという工合に今後とも御支援をいただきますように何とぞよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。(
拍手) ――――――――☆――――――――
△諸般の報告
○議長(佐伯利作君) これより諸般の報告をいたします。 まず、雪害対策特別委員会において、当該委員会の委員 長高橋重雄君の辞職を5月28日付にて許可し、同日その後任に角屋久次君を互選した旨、当該委員会の副委員長から報告がありました。御了承願います。 次に、統計課外9カ所に関する監査結果報告書外21件について監査委員より報告がありました。 次に、地方公営企業法第26条第1項の規定により、昭和36年度病院事業会計予算及び同電気事業会計予算、同継続費、同工業用水道事業会計継続費を繰り越した旨、同条第3項の規定に基づき、知事からそれぞれ報告がありました。 次に、2月定例会において採択し、知事、教育委員会及び公安委委員会に送付いたしました請願、陳情の処理の経過及び結果について報告がありました。 次に、地方自治法第180条第1項の規定により、次年度以降にわたる賃貸借契約の締結について専決処分した旨、同条第2項の規定に基づき、知事から報告がありました。 以上の報告については、それぞれその写しを諸君のお手元に配付いたしておきました。御了承願います。 〔報告書は附録に掲載〕 ――
――――――☆――――――――
△日程第1 会議録署名議員の選任
○議長(佐伯利作君) 日程第1、会議録署名議員の選任を行ないます。先例によりまして5人と定め、議長の指名により決したいと思います。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐伯利作君) 御異議なしと認めます。よって、議長は 鈴 木 吉治郎 君 平 田 早 苗 君 中 川 よ う 君 富 樫 又太郎 君 吉 田 吉 平 君を指名いたします。 ――
――――――☆――――――――
△日程第2 永年在職議員の表彰
○議長(佐伯利作君) 日程第2、永年在職議員の表彰についてを議題といたします。 本県議会議員として在職15年に達せられた雪尾東岳君、小林寅次君、山崎和雄君、丸山直一郎君、佐伯利作君、吉田吉平君、小田長四郎君に対し、先例により本議会の決議をもってその多年の功労を表彰し、表彰状とともに記念品を贈呈いたしたいと思います。なお、表彰状及び記念品につきましては、議長に御一任願います。特に敬意を表するため、起立により御賛成を願いたいと思います。賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕(拍手)
○議長(佐伯利作君) 起立総員。よって さよう決定いたしました。 引き続いて表彰を行ないます。 ―――――――――――――――――
◎事務局長(佐藤修吾君) 雲尾東岳 殿。 〔雲尾東岳君登壇〕(拍手)
○議長(佐伯利作君) 表 彰 状 新潟県議会議員 雲 尾 東 岳 殿 君は本県議会議員に当選すること4回在職15年に及び常に県政のために尽し民意の伸張に努む本県議会は君が永年の功労を多とし特に決議をもつてこれを表彰す 昭和37年7月3日 新 潟 県 議 会 〔表彰状、記念品贈呈〕(拍手)
◎事務局長(佐藤修吾君) 小林寅次殿。 〔小林寅次君登壇〕(拍手)
○議長(佐伯利作君) 表 彰 状 新潟県議会議員 小 林 寅 次 殿 君は本県議会議員に当選すること4回在職15年に及び常に県政のために尽し民意の伸張に努む本県議会は君が永年の功労を多とし特に決議をもってこれを表彰す 昭和37年7月3日 新 潟 県 議 会 〔表彰状、記念品贈呈〕(拍手)
◎事務局長(佐藤修吾君) 山崎和雄 殿。 〔山崎和雄君登壇〕(拍手)
○議長(佐伯利作君) 表 彰 状 新潟県議会議員 山 崎 和 雄 殿 君は本県議会議員に当選すること4回在職15年に及び常に県政のために尽し民意の伸張に努む本県議会は君が永年の功労を多とし特に決議をもってこれを表彰す 昭和37年7月3日 新 潟 県 議 会 〔表彰状、記念品贈呈〕(拍手)
◎事務局長(佐藤修吾君) 丸山直一郎 殿。 〔丸山直一郎君登壇〕(拍手)
○議長(佐伯利作君) 表 彰 状 新潟県議会議員 丸 山 直一郎 殿 君は本県議会議員に当選すること4回在職15年に及び常に県政のために尽し民意の伸張に努む本県議会は君が永年の功労を多とし特に決議をもってこれを表彰す 昭和37年7月3日 新 潟 県 議 会 〔表彰状、記念品贈呈〕(拍手)
◎事務局長(佐藤修吾君) 吉田吉平 殿。 〔吉田吉平君登壇〕 (拍手)
○議長(佐伯利作君) 表 彰 状 新潟県議会議員 吉 田 吉 平 殿 君は本県議会議員に当選すること4回在職15年に及び常に県政のために尽し民意の伸張に努む本県議会は君が永年の功労を多とし特に決議をもってこれを表彰す 昭和37年7月3日 新 潟 県 議 会 〔表彰状、記念品贈呈〕(拍手)
◎事務局長(佐藤修吾君) 小田長四郎 殿。 〔小田長四郎君登壇〕(拍手)
○議長(佐伯利作君) 表 彰 状 新潟県議会議員 小 田 長四郎 殿 君は本県議会議員に当選すること4回在職15年に及び常に県政のために尽し民意の伸張に努む本県議会は君が永年の功労を多とし特に決議をもってこれを表彰す 昭和37年7月3日 新 潟 県 議 会 〔表彰状、記念品贈呈〕(拍手) 〔議長退席、副議長着席〕
◎事務局長(佐藤修吾君) 佐伯利作 殿。 〔佐伯利作君登壇〕(拍手)
○副議長(戸田文司君) 表 彰 状 新潟県議会議員 佐 伯 利 作 殿 君は本県議会議員に当選すること4回在職15年に及び常に県政のために尽し民意の伸張に努む本県議会は君が永年の功労を多とし特に決議をもってこれを表彰す 昭和37年7月3日 新 潟 県 議 会 〔表彰状、記念品贈呈〕(拍手) 〔副議長退席、議長着席〕 ―――――――――――――――――
○議長(佐伯利作君) ただいま表彰されました7君を代表し、雲尾東岳君から発言を求められております。この際、これを許します。雲尾東岳君。 〔雲尾東岳君登壇〕(拍手)
◆雲尾東岳君 はなはだ僣越恐縮の至りでありますが、被表彰者を代表いたしまして 謝辞を述べる機会を得ましたことは、心から感謝と感激にたえないところであります。 顧みますと、第2次欧州大戦は、全く予想を裏切りまして、あの敗戦という苦を深刻になめさせられたのであります。この敗戦苦の中にありまして、全くわれわれ今思い起こすだに戦慄を覚えるのでありますが、この苦難の中にさらに悲惨のどん底までたたきのめされまして、全くぼう然自失といたしまして、なすところを知らなかったのであります。経済の破綻は極端でありまして、着るに衣なく、食らうに食なく、住むに住がない、主要な都市は焼土と化しまして、さらにこれに加うるに思想はなおさらはなはだしく混乱の状態に陥ったのであります。まさに修羅地獄の絵巻をそのままに露呈いたしたのでありました。国民全般がぼう然自失、なすところを知らない苦難の状態に打ちのめされたのでありましたが、これに伴いまして、国体の変革、さらに政治、経済、教育を初めといたしまして、万般にわたるところの新たなる立場に立って復興の途に邁進しなければならない立場に立たされたのであります。 われわれ今回表彰を受けましたところの皆さんは、この苦難の中に県民の負託を受けまして、ここに満15年、先輩各位の御指導によりまして大過なく過させていただきましたことは、全く感謝にたえないところであります。今回、永年勤続という立場からいたしまして、議会の表彰を受ける光栄は、全く恐懼感激にたえないところであります。私どもは、この上はさらにさらに駑馬にむち打ちまして、県政伸展のために一段の精進を誓うものであります。どうか議員の各位、あるいは県の執行部の方々を初めといたしまして、恩情ある御指導、御鞭撻を賜わりまして、最終の美を飾らせていただきたいと、ここにお願い申す次第でございます。 蕪辞ではありますが、これをもって謝辞といたします。(
拍手) ――――――――☆――――――――
△日程第3 第105号議案から第187号議案まで
○議長(佐伯利作君) 日程第3、第105号議案から第187号議案までを一括議題といたします。 ―――――――――――――――――
○議長(佐伯利作君) 提出者の説明を求めます。塚田知事。 〔知事塚田十一郎君登壇〕(拍手)
◎知事(塚田十一郎君) ただいま上程になりました議案83件について、その要旨を御説明申し上げます。 まず、第105号議案は、一般会計更正追加予算でありまして、追加更正差引34億857万7,000円の予算追加についてお諮り申し上げました。 さきに成立を見ました本年度当初予算は、本県が再建団体の適用を受けた昭和31年度以降初めての通年性を持った本格的当初予算であったのでありまして、これを受けた本6月補正はその編成の焦点を1、国の内示決定による公共事業の完全消化。2、道路、学校整備を主体とする緊急単独事業の増額。3、当初予算編成時において懸案となっていた事業の実行の3点に集約して行なったものであります。 すなわち、まず第1に、公共事業につきましては、工事の早期着工を意図いたしまして、当初にありましては、前年度同額計上を行なったものでありますが、今回、ほぼ総体の内示を得ましたので、これによる過不足を補正するものであります。この補正後の姿は、前年度最終予算に比較して、指定公共事業にありましては16.8%の増、その他公共事業におきましては8.9%の増と相なり、災害復旧事業を除く公共事業総額は116億円余の巨額に達するものであります。 第2は、経済の伸展に比例し、最重点に整備を急がねばならない県内道路の整備と、明年度において生徒の増加収容を必要とする県立学校の新設及び増改築の2つの柱を主体とした緊急単独事業の計上であります。道路につきましては、砂利道の維持を中心として3億5,700万円、学校整備につきましては3億8,300万円と、それぞれ今回追加を行なうことといたしたのであります。なお、このほか降雨期を目前にいたしまして河川堤防の維持修繕、砂防地すべり対策、小規模荒廃地復旧等の治山、治水事業につきましても意を用いた次第であります。 第3は、当初予算編成時において懸案となっておりました農林漁業関係事業の充実、中小企業金融対策の強化と職業訓練所の整備、国民体育大会開催の諸準備の強化、交通安全確保への努力と敬老事業、養護学校の建設などいわゆる、あたたかい施策の前進、女子短期大学、農業教育センターの建設などの関係予算の計上であります。 農林漁業関係事業の充実につきましては、小規模農地事業を主体といたします農業基盤整備事業の追加、農業近代化資金の単独県費による特別利子補給の決定、トラクターの導入、うまい米作り運動のための産米改善対策費の増額、県有雌牛の貸付事業の新規計上、沖合漁場の開発、製炭共済事業の創設などが主要なものとなっております。 中小企業の金融対策につきましては、柏崎における鉄工業の団地造成を主体といたします設備近代化資金の増強、労働者に対する福利厚生施設の整備を目的とする貸付、観光旅館整備の貸付ワクの増加をそれぞれ行なうものであり、また県内産業の技能労務者確保のための職業訓練所の整備の増強については一段と力を注いだ次第であります。 国民体育大会開催の諸準備につきましては、去る6月22日、国体委員会総会において正式に新潟国体が決定され、昭和39年6月6日より11日まで開催されることと相なりました。この際一段の努力を必要とするのでありますが今回は、選手の強化、競技施設の整備を主体として補正を行なった次第であります。 次に、交通安全確保への努力につきましては、さきに本議会におかれまして、満場一致御決議のありました交通安全県民運動に関する決議を体しまして、この方策について検討を進めて参りましたが、来たる10日、交通安全県宣言を行ない、県民総ぐるみの交通安全運動を展開いたすことといたした次第であります。この運動のための学校児童生徒、一般人に対する交通安全教育の強化、交通信号機の増設、道路標識、防護柵など諸施設の整備等、それぞれ所要予算について計上を行なったのであります。 次に、公約の一つでありますあたたかみのある県政への努力であります。今回は、敬老事業、子供を水から守る運動、保育所関係経費の増額、養護学校の建設、夜間定時制高校生徒に対する給食の実施、小中学校プール建設補助など、その前進をはかった次第であります。 最後に、女子短期大学、農業教育センターの建設につきましては、前者は婦人の地位向上の見地から今日まで諸準備を進めて参りましたが、今回、明春開校を期して建設費を計上することといたしたのであります。また、後者は、今後におけるわが国農業の変貌に対処し、新たな農業経営の指導者を育成するため、この設立を決意いたした次第であります。 以上これらを取りまとめました歳出予算の構成大要は、公共事業18億1,167万2,000円道路、学校整備を中心とする単独事業12億5,427万3,000円、日雇い労働者雇用奨励金などの補助奨励費8,841万2,000円、貸付、預託、他会計繰り出し等の投融資1億1,940万円、その他、各般の行政的経費1億7,943万9,000円、合計34億5,319万6,000円となり、このほか、昭和36年度事業の繰り越し確定による減4,461万9,000円を差し引き、34億857万7,000円の追加更正と相なるのであります。今回補正後の単年度の財政規模は、昭和36年度最終歳出予算を6億円余上回る427億3,900万円余の巨額に達するのであります。 このたび補正の裏づけとなる財源につきましては、歳出に対応する国庫支出金等の特定財源19億6,038万8,000円を控除して、14億4,818万9,000円の一般財源の調達を必要とするのであります。経済の一般的動向は、3月期決算法人に見られますように、なお前期に比較して伸張が見られますが、内容的には、売り上げ利益率、資本金利益率はいずれも低下し、長期間はわたって伸張を続けたいわゆる上昇景気中でも最も苦しい内容であり、しかも本県産業構成上最有力の石油及び化学工業が悪く、また機械工業については、新規受注の激減によって前途に暗いものが予想されるのであります。このようにして国際収支改善のための金融引き締めの影響は、ようやく景気の停滞となって現われてきており、今年度における税収は過去において見られますような毎年10億円程度の伸張はとうてい期し得ないきびしい情勢にあるのであります。この際、税制度の改正による見通しもあわせ整理することとし、64億7,400万円の年間収入見込みを立て、今回は、当初計上との差額3億3,700万円を計上することといたした次第であります。 次に、その他の一般財源について申し上げます。地方交付税につきましては、自治省当局とも協議し、現段階において見込み得る3億5,500万円を、繰越金につきましては、後に述べます昭和36年度決算見込みによる剰余金の2分の1の3億3,600万円を、地方債につきましては適債事業について国の起債方針に基づき、1億9,600万円をそれぞれ計上することといたしたのであります。このほか、明年4月の高等学校生徒急増対策としての高等学校整備費に充当するため、財政調整基金を1億5,000万円取りくずすこととし、さらに雑件収入7,418万9,000円を計上することといたした次第であります。 この際、去る5月末出納閉鎖をいたしました36年度決算見込みの概略について御報告申し上げます。 歳入決算額は、前年度よりの事業繰り越し引き当て分の繰越金を合算して416億3,600万円、歳出決算額は390億9,900万円、歳入、歳出差引残は25億3,700万円となりますが、昭和37年度へ事業を繰り越しあるいは支払いを繰り延べました事業等に充当しなければならない財源18億6,600万円を差引した6億7,100万円が実質決算剰余と相なるのであります。すでに御承知のように、昨年末におきましては、事業量の増大、災害の頻発などにより、昭和36年度決算は大幅な単年度赤字が予想されていたのでありますが、今年に入り、特別交付税、起債等の確保増大を主体とする収支両面にわたる財政運営の努力により、昭和35年度剰余7億3,600万円に比較してわずか6,500万円を下回る程度の単年度赤字に阻止することができ得た次第であります。 なお、同年度におきましては、財政再建期間を1カ年短縮するため起債の繰り上げ償還、財政調整基金の新規積み立てなど、いわゆる財政調整措置を3億9,000万円実施いたしたのでありまして、本県財政の健全、安定化については十分なる配意と運営に努めた次第であります。 次に、その他の案件について御説明申し上げます。 第106号議案から第114号議案までは、特別会計、企業会計にかかる更正追加予算でありまして、一般会計予算に関連いたしますもの及びそれぞれの事業計画遂行上必要といたしますものについて補正を行なわんとするものであります。 第115号議案から第117号議案の3件は、新工業港建設に関連し、土地造成事業を企業会計で実施するため、地方公営企業企業法の適用、予算及び事業の基本計画についてお諮りいたしました。本県産業の飛躍的発展を期する基盤としての新工業港の建設につきましては、明年度公共事業をもって着手する方向で運動を進めておりますが、これと表裏をなします背後地の土地造成につきまして並行的に事業を進めようとするものであります。 次に、第118号議案は、今回の普通会計予算に関連いたしまして再建計画の一部変更について提案いたしました。 第119号議案から第149号議案までの31件は、いずれも事業遂行上必要といたします契約の締結、方法、財産取得及び予算外義務負担等について、それぞれ関係法令の定めるところにより御議決を得たく提案いたしました。 第150号議案及び第151号議案は、新潟女子短期大学、胎内第一発電所の営造物を設置しようとするものであります。 第152号議案から第159号議案までは、条例の改正及び制定であります。すなわち、第152号議案は、町村の合併等により、農業改良普及所の管轄区域を変更するため、第153号議案は、競馬法の一部改正により馬主、馬登録及び騎手免許等を全国的に統一するなどのため、第154号議案、第155号議案は、企業局において、土地造成事業を実施するための組識、職員定数、職員給与などについて規定するため、第156号議案は、総合開発審議会の設置に伴い、その設置の目的が達成される付属機関を廃止するとともに、新たに、国の行なう農業構造改善事業についての対策などを審議する付属機関を設置するため、第157号議案は、新潟市における警察署を再編成し、中央、東及び西の3警察署とするため及び柏崎、柿崎署の管轄区域を変更するため、第158号議案、第159号議案は、いずれも関係法令の改正により協力援助者の災害給付金の改正並びに許可等手数料の改正を行なうため、それぞれ関係条例の一部改正及び制定について提案いたしました。 第160号議案は、県道路線の認定及び廃止についてお諮りいたしました。 次に、第161号議案から第170号議案までは、緊急を要します予算の追加、法律等の改正に伴う関係条例の一部改正、契約の締結などにつきまして、それぞれ急施の必要を生じました案件について、やむを得ず専決処分をいたしましたものについて御承認を賜わりたく提案いたしました。 第171号議案は、
県営長岡水泳競技場の管理運営を長岡市に委託するため、第172号議案から第180号議案までは、いずれも公平委員会の事務を出雲崎町外、8地方公共団体から受託するため、それぞれお諮りいたしました。 次に、第181号議案は、県立高等学校生徒急増対策経費に充当するため財政調整基金1億5,000万円を取りくずそうとするものであります。 第182号議案から第184号議案までは、今回提案いたしました普通会計、企業会計更正追加予算に附帯して起債額を変更するものであります。 第185号議案から第187号議案までは、いずれも市町村の境界変更について、それぞれ所要の手続を経て申請いたして参りましたので、御提案申し上げた次第であります。 以上、提案の要旨のみについて御説明申し上げましたが、何とぞ慎重御審議の上、各議案それぞれに適当なる御議決を賜わりますようお願い申し上げます。(拍手) ―――――――――――――――――
○議長(佐伯利作君) お諮りいたします。第105号議案から第187号議案までは、審査のため、諸君のお手元に配付の議案付託表の通り各部門の常任委員会に付託いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐伯利作君) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。 ――
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△日程第4 請願第64号から第109号まで
△日程第5 陳情第35号から第93号まで
○議長(佐伯利作君) 日程第4、請願第64号から第109号まで、及び日程第5、陳情第35号から第93号までを一括して議題といたします。 お諮りいたします。請願第64号から第109号まで、及び陳情第35号から第93号までは、審査のため、諸君のお手元に配付の請願、陳情文書表の通り各部門の常任委員会に付託いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐伯利作君) 御異議なしと認めます。よってさよう決定いたしました。 〔請願文書表、陳情文書表は別冊に掲載〕 ――
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○議長(佐伯利作君) お諮りいたします。議案調査のため、明7月4日は本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(佐伯利作君) 御異議なしと認めます。よって明7月4日は本会議を休会することに決しました。 ――
――――――☆――――――――
○議長(佐伯利作君) 本日の議事日程は終了いたしました。次会は、明後7月5日午後1時から開くことといたします。 本日は、これにて散会いたします。
△午後2時53分散会...