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03月18日-一般質問、委員長報告、採決、閉会-07号

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  1. 新潟県議会 1950-03-18
    03月18日-一般質問、委員長報告、採決、閉会-07号


    取得元: 新潟県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-14
    昭和25年  2月定例会 本会議昭和25年3月18日(土曜日)  議事日程 第7号     午後1時開議  日程第1、第1号議案ないし第21号、第30号ないし第35号、第40号ないし第45号、第47号、第51号ないし第       55号、発議第5号  日程第2、請願第1号ないし第45号、陳情第1号ないし第6号   ―――――――――――――――――本日の會議に付した事件  発議第10号 国道10号線改修工事施行に関する意見書  質  問  日程第1 第1号議案ないし第21号、第30号ないし第35号、第40号ないし第45号、第47号、第51号ないし第       55号、発議第5号  日程第2 請願第1号ないし第45号、陳情第1号ないし第6号出席議員  1番 須貝綱太郎 君  2番 雲尾 東岳 君  3番 田村 高作 君  4番 塚田淸一郎 君  5番 吉岡喜三郎 君  6番 揖斐仙次郎 君  7番 鈴木吉治郎 君 10番 北村  基 君 11番 小林 寅次 君 12番 池田 栄松 君 13番 木原 正雄 君 14番 山田 正雄 君 15番 若月 文雄 君 16番 橋本 辰次 君 17番 布施 津三 君 18番 滝沢 正直 君 19番 酒井  登 君 20番 外川 藤藏 君 21番 上野 周吾 君 23番 佐藤 兵部 君 24番 高野六太郎 君 25番 大滝 正義 君 27番 村田種次郎 君 28番 野水 吉治 君 29番 小黑 岩人 君 30番 石月 省吾 君 31番 西川彌平治 君 32番 松木  明 君 33番 藤原 熊男 君 34番 内山 大三 君 35番 石黑 武久 君 36番 土田 杢平 君 37番 石塚 善治 君 38番 岩野定市郎 君 39番 大島 憲吾 君 40番 高沢三樹太郎君 41番 小笠原九一 君 42番 加藤長三郎 君 44番 山崎 和雄 君 45番 岡田 幸平 君 46番 兒玉龍太郎 君 47番 塚野 淸一 君 48番 島田 久吉 君 50番 村山吉五郎 君 51番 桑名 義廣 君 52番 田卷 恒彦 君 53番 丸山直一郎 君 54番 佐伯 利作 君 56番 阿部 隆治 君 57番 沢口 久藏 君 58番 小田長四郎 君 59番 佐藤久次郎 君 61番 吉田 吉平 君 62番 中川 光男 君 63番 高橋淸一郎 君 64番 寺尾  愛 君欠席議員  8番 滝沢 一治 君 22番 貝瀨高重郎 君 26番 川上 昌司 君 43番 松井 源内 君 49番 飯塚 信太 君 55番 森山善治郎 君 60番 木村 新一 君   ――――――――――――――――― 3月18日(土曜日) △午後3時22分開議    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) これより本日の会議を開きます。 本日の出席は議長のほか51名、欠席11名――3番、8番、16番、22番、26番、43番、44番、49番、55番、58番、60番であります。   ――――――――――――――――― △諸般報告    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 諸般の報告をいたさせます。   〔書 記 朗 読〕発議第10号    国道10号線改修工事施行に関する意見書 右地方自治法第112條の規定により提出する。  昭和25年3月18日    提 出 者       松井 源内  酒井  登  上野 周吾       高野六太郎  村田種次郎  石月 省吾       藤原 熊男  佐泊 利作  雲尾 東岳       塚田淸一郎  須貝綱太郎  木原 正雄       布施 津三  山崎 和雄  塚野 淸一       島田 久吉  飯塚 信太  丸山直一郎       小田長四郎  佐藤久次郎  吉田 吉平       中川 光男    賛 成 者       田村 高作  外40名 新潟縣議会議長 兒玉龍太郎殿    国道10号線改修工事施行に関する意見書 国道10号線中北蒲原郡中條町より同郡黑川村に通ずる区間は両町村を結ぶ紐帶にして更にこれより南部新発田市及び新潟市方面に連なり、北方岩船郡を経て隣縣山形地方に通ずる幹線をなし土沢、平木田停車場線及び築地中條停車場線の両府縣道をはじめ幾多の町村道路はこれを基線とし接続交叉し当地方縱橫の道路網を形成しておるのであります。しかるに黑川村大字黑川部落入口に於ける屈曲急坂の惡路は当地随一の難所として知られ延長約300米に及ぶ急坂なるのみならず屈曲甚しいため前後の見透し困難にして且つ勾配下部には深さ約4米の急流が橫過しておるため地理不案内の車馬は勿論附近住民と雖もやゝもすれば不測の事故に遭遇し特に夜間及雪路の昇降等に在りてはその難澁と危險は言語に絶するものがあります。 昭和20年終戰直後進駐軍通過に際しこの実情を察知され屈曲の突出部の一部削減をなされたが通過に際しての緊急作業のため其の効尠く僅かに巾員の一部拡張をなされたに過ぎない実情であります。 道路特に国道が地方並に国家の盛衰を左右する根幹で文化産業の発展も一つにかゝつてこれが良否に存してゐることは贅言を要しません。終戰以來漸次地方産業も常軌に復し当地方に於ても米穀及薪炭をはじめ日本産業の原動力たる原油、亞炭等の開発はめざましく農鉱共栄郷土の將來は国道の改修に期待するところ極めて多く又近年かつての定期バス、定期貨物自動車等の交通量も增加の一途にありますことは本路線の重要性を如実に立証しておるに外なりません。右実情を御賢察の上一日も速かにこの改修工事を施行されることを要望いたします。 右地方自治法第99條第2項により意見書を提出します  昭和25年3月18日          新潟縣議会議長 兒玉龍太郎 内閣総理大臣      吉田  茂殿 大 藏 大 臣     池田 勇人殿 経済安定本部総務長官  靑木 孝義殿 建 設 大 臣     益谷 秀次殿   ―――――――――――――――――監査第17号 昭和25年3月16日          監査委員  池 田 栄 松 印          同     川 上 昌 司 印          同     塚 野 俊 郎 印          同     橫 田 昌 男 印 新潟縣議会議長 兒玉竜太郎殿    監査結果報告について 地方自治法第199條によりさきに執行した北蒲原地方事務所外8ケ所及び経済部各課の監査の結果を別紙の通り報告いたします。1、北蒲原地方事務所 監査月日 1月16日            監査委員  池 田 栄 松            同     塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 本年度における縣税の賦課徴收状況は、12月末日現在において、特別徴收分を除き北蒲原郡は、賦課額 94,143,421円、徴收額54,588,879円、滯納額39,554,542円にして徴收歩合は58%であり、新発田市は、賦課額 25,636,551円、徴收額11,949,288円、滯納額13,687,263円にして、徴收歩合は47%にして、他郡市に比し徴收 成績良好ならざるものと認められ、なお右徴收額中には1月16日現在において市町村より縣金庫へ拂込末済額 11,786,144円の多額あり関係市町村に対し拂込の促進を図ると共に税務職員を充実して、極力滯納整理に努め 徴收成績の向上を図られたい。2. 当所管内の海岸線は30,000米にして日本海特有の季節風と戰時中の無謀な開拓の結果、特に南浜村、亀代 村の海岸14,000米は荒廃甚しきものあり、昭和25年度より6ケ年計画をもつて海岸砂地造林事業を実施の計画 であるが、徹底的に工事を施行して、荒廃地の復旧を図る必要ありと認めらる。3. 当所廳舍は事務所として不便な点も見受けられるが、特に税務関係においては來廳者の便利を図るため、 適当に模樣替する必要ありと認めらる、なお廳舍の維持管理並びに整理整頓には一段と留意せられたい。4. 会計経理については、概ね正常なるも次の点については取扱に遺憾なきよう留意せられたい。 イ、昭和24年10月分証憑中勧業費において、3,720円椅子張替修繕費を消耗品費より支出してあつたが、備品  費より支出することが適当と認めらる。 ロ、昭和24年度使用料及び手数料中、狩猟用火藥許可手数料、238名分47,600円は收入科目未決定のため現金  として保管してあつたが、これは雜收入として納入し、正常科目決定したる際、科目更正の手続をとること  が適当と認めらる。2、新発田保健所 監査月日 1月17日            監査委員  池 田 栄 松            同     塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 当所の管轄区域は、1市3町29ケ村、人口、251,700人にして縣下1位であるが、現在の施設並びに職員 をもつては地方衞生行政の中核機関として業務の遂行に支障ありと認められ、昭和25年度において当所を下越 地区のモデル保健所とする予定で目下着々準備中であるが、地元の協力を得て速にこれが実現を図り名実共に 充実せる機能を発揮せられたい。2. 当所の防疫予防業務は特にその成績見るべきものあり、管内における、赤痢の集團発生は全国的に有名で あつたが、昭和23年度において根本的に防疫対策を講じ患者の早期発見に努め初発患者の防疫を撤低的に実施 した結果昭和21年は947名昭和22年は556名の患者を出したが、昭和23年には156名に減少し昭和24年には一部 集團発生を見たるも323名に止めることが出來たのは、適宜の防疫対策を実施した結果と認められ、その努力 を多とするものである。3. 当所は管轄区域も廣く、傳染病発生に際しての緊急措置その他、直接指導対策を講ずるためには、自動車 を配置する必要ありと認めらる。4. 会計経理については、次の点に留意し今後取扱は遺憾なきを期せられたい。 イ、昭和24年度税外諸收入收納簿は、一部記帖整理されてあるが、その後記帖なく單に調定兼通知書により取  扱つてあるので直に合規の取扱に改められたい。 ロ、備品台帖は物品購入の都度登載整理すべきであるが、この措置なく整理不充分につき、速に現品と照合整  理せられたい。なお消粍品受拂簿もその取扱に一段と注意し特に医藥品の受拂については充分留意せられた  い。 ハ、昭和24年度支拂証憑中、備品の修繕を消粍品費より支出経理してあつたが、備品費より支出することが適  当と認めらる。 ニ、本年度使用料及び手数料の未收入額は、昭和24年12月末日現在において216,330円あり、その多くは町村  の集團檢診に対する未納であるが、督促を嚴にし年度内に收納するよう努められたい。3、新発田土木出張所 監査月日 1月17日            監査委員  塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 管内国道10号線の泰平橋は、腐朽損傷甚しく、毎年度多額の補強修理費を投じ、辛うじて維持しつゝある が、昭和25年度には、建設省において本橋建設調査費が予算に計上されるとのことであり、この際縣当局の努 力と地元の熱意により、永久橋として架替を促進せられるよう要望する。なお管内道路の改良についても特に 留意し、その実績を挙げるよう努められたい。2. 本年度より失業対策事業が実施されており、土工を主とする道路改良工事は、雨季において適切なる効果 を挙げているがこれが工事費予算には、用地買收費、地上物件移轉費等なく事業実施に困難を伴う事情あり関 係課において、適切なる予算措置を図られたい。3. 会計経理については、概ね正常と認められたが、次の点に留意せられたい。 イ、昭和23年度においては221,614円59銭が未收入となり、昭和24年度へ繰越され本年度においては12月末日  現在で右の繰越金を加い未收入額は1,064,981円54銭ありその主なものは道路損傷負担金にして昭和23年度  の賦課については技術的に欠けた点もあり徴收上種々困難ありと思れるが、收納については遺憾なきを期せ  られたい。4、新発田高等学校 監査月日 1月18日            監査委員  橫 田 昌 男1. 本校々舍は前回指摘の如く破損甚しく殊に第二校舍は明治34年の建築にして危險を感ぜられる状態であり 速に改築の必要ありと認められ、又本年度においては、寄附金負担金534,000円の予算をもつて図書館の整備 を図つているが工作室の建物等を利用して図書閲覽室を拡充する計画は適切なることゝ思われる、なお第二校 舍の生徒用便所は校庭の一隅にあり渡り廊下もなく甚だ不便と認られるから適当に改築の措置を講ぜられたい。2. 会計経理事務については、概ね良好なるものと認めらる。5、新発田女子高等学校 監査月日 1月18日            監査委員  塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 本校々舍は淸掃が行届き維持管理は良好と認められた。2. 会計経理については、概ね良好であつたが、支拂証憑書類を單に控として扱つていたので、請求書には請 求者の捺印漏等があつたが、爾今取扱に注意せられたい。6、新発田商工高等学校 監査月日 1月19日            監査委員  塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 本校工業課程の実習設備は甚だ貧弱であり近くモーターを設置するとのことであるが、速かに土木建築專 用の材料試験設備並びに実習用機械器具、標本等を整備して施設の充実を図られたい。2. 会計経理事務は概ね良好なるものと認められたが、支拂証憑中請求書に請求者の捺印漏のものあり、これ が取扱に注意せられたい。7、新発田農業高等学校 監査月日 1月19日            監査委員  塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 本校特別会計作業收入は昭和23年度において、153,825円の余剩を生じているが、これらは本校設備の充 実にあて得るよう予算措置を講ずることが適当なりと思れる。2. 会計経理事務については概ね良好なるものと認められた。8、農事試験場中條試験地 監査月日 2月11日            監査委員  池 田 栄 松            同     塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 当試験地は、主として地域別による稻熱病耐病性品種育成を重点的事業として試験研究に当り昭和21年に 水稻新6号、昭和23年には水稻新8号が縣奬励品種に編入されその成果を挙げているが、現在は作業について 地元農業高校生徒の援助も不可能となり、作業費予算僅少のため困難している状態であり臨時人夫賃等の予算 については增額の要ありと認めらる。2. 当試験地の利用面積は、約9反歩にして本年度に至り圃場は北部耕地整理区域に編入され毎年水利組合負 担金1万円を支出しているが、これらは地元において負担することが適当なりと思れる。9、中條高等学校 監査月日 2月11日            監査委員  池 田 栄 松            同     塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 本校は昨年8月地元町村により本校振興後援会が設置され3ケ年計画をもつて350万円の資金を集め施設 の充実を図ることに決定したが現在の屋内運動場は僅かに60坪でありこれを160坪に拡充し、又グランドも 1,500坪を3,000坪程度に拡張する計画であるが、振興後援会等の協力を得て速かにその実現を図られたい。2. 本校は実習地として水田5反2畝、畑8反6畝、外果樹園、桑園等があるが実習林がないので、これが設 置を図る必要ありと認めらる。3. 本校の維持管理は概ね良好と認められた。4. 会計経理については概ね正常なるものと認めらる。1、商 工 課 監査月日 1月10日            監査委員  池 田 栄 松            同     川 上 昌 司            同     塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 当課は本年1月7日観光課及染織課の新設により、分掌事務の内、観光に関する事務及び染織工業に関す る事務は、主管課に移管し又賠償課の廃止により賠償指定施設の保全管理に関する事務を分掌することになつ た。 貿易の振興並びに物産の販路拡充を図るため、全国各地に開催の博覽会に参加し実績の向上に努めているが出 品に当つてはその地方の実情を充分調査の上、適切なる種類の物産を展示してその効果を挙げるよう努められ たい。なお経費も冗費なきを期せられたい。2. 水産リンク用配給物資を始めその他の配給物資の残品については出來るだけ配給の実を挙げることに努め ると共に、一面これが処置適正を期し常に帖簿と現物を対照して全般的にその処置を明瞭ならしめおく要あり。3. 昨年11月蒲原鉄道外4社保管特殊物件管理に要する経費として281,413円79銭を予備費より予算令達を受 け一時貸与のかたちにて支出してあるが、適当ならざる措置と認めらる。4  会計経理事務は概ね適正なるものと認められるが、次の点については充分留意し遺憾なきを期せられたい。 イ、昭和24年度歳入予算額は、15,282,844円であつて昭和24年12月末日までに收入せるも(国庫支出金を含む)  3,880,457円10銭にして未收入額は11,402,386円90銭の多額に上つているが年度も既に4分の3を経過せる  今日この多額の未納あることは甚だ遺憾とするところである。  国庫支出金にして、既に打切りとなりたるもの、又は減額を余儀なくせられたるもの外は、当初の計画に基  き收入に努力せられたい。2、資 源 課 監査月日 1月11日            監査委員  池 田 栄 松            同     川 上 昌 司            同     塚 野 俊 郎            同     橫 田 昌 男1. 当課は昭和23年4月創設され地下資源の調査開発とこれが利用振興事業を中核とし、これに関連する保安 行政並びに電力需給調整関係業務を担当しているが、特に天然ガスの調査開発事業は、各種工場並びに運輸交 通機関の熱給源として或は家庭燃料対策の一環として当課の重点施策であり昭和23年においては埋藏地域の精 密調査を実施の結果確定面積1,300平方粁、推定埋藏量280億立方米と発表した。 昭和24年度には縣直営事業として新発田、葛塚、卷、五泉の4地区における深層ガス層の試掘を実施しこれが 開発利用を図つているが積極的な指導育成に努められたい。2. 会計経理事務は概ね適正なるものと認められたが、昭和24年度の使用料及び手数料中火藥類生産許可及び 使用許可手数料の科目設定並びに收入予算の令達が地方事務所へ通知されてなかつたが、年度切迫の折柄直に 通知するよう措置せられたい。   ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) ただいま44番議員が出席されました。 お手元に配付いたしておきました報告書は、北蒲原地方事務所ほか8箇所及び経済部各課の監査の結果報告書であります。御了承願います。   ――――――――――――――――― △日程追加の動議    ――――――――――――――――― ◆33番(藤原熊男君) 議事日程追加の動議を提出いたします。すなわちこの際、発議第10号を議題とせられ、その審議を進められんことを望みます。 ○議長(兒玉龍太郎君) 33番の動議に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。   ――――――――――――――――― △発議第10号上程(第一読会)  発議第10号 国道10号線改修工事施行に関する意見書   ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 発議第10号を議題といたして第一読会を開きます。 発議第10号、これは提出者のほか全員賛成でありますので、委員会及び読会を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 御異議なしと認めます。よつて委員会及び読会を省略するに決しました。   ――――――――――――――――― △採決    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 採決いたします。発議第10号は原案の通り決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 御異議なしと認めます。よつて原案の通り可決いたしました。 ただいま58番議員が出席されました。   ――――――――――――――――― △日程追加の動議    ――――――――――――――――― ◆33番(藤原熊男君) 議事日程追加の動議を提出いたします。すなわちこの際、一般質問を許可せられんことを望みます。 ○議長(兒玉龍太郎君) 33番の動議に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 御異議なしと認めます。よつて一般質問に入ります。 通告順に從つて質問を許します。25番大瀧正義君   ―――――――――――――――――
    △質問    ―――――――――――――――――   〔25番大瀧正義君登壇〕〔拍手〕 ◆25番(大瀧正義君) 短期生産計画と人口問題について知事の所信をたださんとするものであります。 岡田縣政が常に場当り的であるという非難を聞くのであります。これは要するに短期生産計画のごとき縣の重大な施策の中に、人口問題のごとき重大なる案件を考慮に入れていないというようなことが、非難の対象になるのではないかと思うのでありますし、われわれもまたさように考えるのであります。知事は短期生産計画におきまして、あれだけ厖大な費用を使い、あるいは印刷物を出されましたが、まだその仕事が緖につかないうちに、この計画に一大変更を來さなければならぬというような始末なのであります。これは要するに縣政の根本的な案件につきまして、知事が常に定見のないことの証左でありまして、知事はこの点どういうふうに縣民に御説明なされるつもりであるか承りたいと思うのであります。 私は人口問題につきまして、昨年の縣議会におきましても知事に所信をただしたのでありまするが、知事は、人口問題はあなたの最も得意とするところである。あなたの御意見を拜聽して、よろしく縣政に織り込むでありましよう。これまた場当り的な御答弁であつたのであります。しかるにその後人口問題に対しまして、いかなるところの施策が部課長において御計画なされたのか、私はまだ聞いておらないのであります。この重大問題に対しまして、縣に何ら積極的な施策がないうちに、人口はどうでありましようか、どんどんふえておるのであります。23年は新潟縣におきまして5万人人口が多くなつておるのであります。もし1箇年に5万人づつ人口が多くなつたとしますならば、今後30年そこそこにおいて、本縣は米穀の生産縣から消費縣に轉落するのであります。もし本縣のごとき、全国におきましても最も重大なるところの米穀生産縣が、消費縣に轉落しましたとき、日本の食糧問題は一体どうなるでありましようか。私は人口問題に対しましては、どうしても積極的に知事の施策の行われることを要望し、知事の所信をたださんとするものであります。 その次は総合大学問題につきましてお伺いせんとするものであります。先日佐藤議員から、縣営病院になつたけれども、看板の塗りかえができていないというおしかりがありましたが、私は大学問題は、看板は塗りかえたけれども、内容がこれに伴わない、こういうことを申し上げたい。これも私は誘致当時からたびたび委員会その他におきまして苦言を申し上げてあるはずであります。過去3箇年の岡田縣政を通じまして、議会運営の面におきましては、私は小林君の問題を取上げたことが、議会の最も不手ぎわなものであると思います。岡田縣政におきましては、無計画に総合大学を誘致したことは、私は岡田縣政の3箇年を通じて最も責任をとらなければならぬ問題であると思うのであります。失礼ながら知事の御年輩、あるいは議長の御年輦、その他から総合いたしまして、大学のことにつきましては十分御意見がなかつたかもしれませんが、これに配するところの関係部課長、副知事などはりつぱな大学敎育を受けられておりますから、大学敎育がどういうものであるかということを、なぜもう少し御認識を深めて、この問題に対して善処せられなかつたか。ただ看板さえさげれば、塗りかえさえすれば、それで大学敎育ができると思つたら、240万縣民をあざむくも、これほどはなはだしいものはないのであります。当時われわれ240万縣民は農学部を誘致するだけの力がない、それだけの熱意がないではないか、もしあるならば、私は知事さんも交際費の中から30万円くらい出しまして、われわれ縣会議員も1万円くらいづつ醵金をしまして、そうして総合大学を誘致する。それならば話はわかりますけれども、自分たちは金を出さないで、一般に寄付金を集める。ところが一般の寄付金もなかなか集りにくい。結局1年か2年たたないうちに、大学の学校長がここに來て、縣会に弁解しなければならぬというようなこういうような大学をつくつておるのであります。私はかつて知事が農業会長時代に計画されましたところの農業実踐大学とやらと見合せまして、いかにこの大学敎育というものが重要であるか、学の権威のために、軽々しくあまり下手な芸当はしていただきたくない、こう思いまして、たびたび警告を発したのでありますが、現在はどうでありましようか。われわれの指摘したごとく、まことに萎靡振わず、縣廳の高官の御子弟ですら、私は本縣の大学に学ばせることを快しとなさらない方々が、多々あることを聞いております。こういうような大学をおつくりになりましたことは、私は知事の重大な失政であると思うのでありまするが、知事はどういうふうにお考えになつておられるか、御意見を承りたいと思うのであります。 それから競馬の益金の問題につきまして、知事の御答弁を願いたいと思うのであります。これを質問せんとする趣旨は、僅々1,000万円足らずの競馬益金の問題だけではなく、これが思想的、社会政策的あるいは社会敎化に及ぼす影響力がはなはだしいものであることを考えて、なさんとするものなのであります。昨年の縣議会におきまして條例制定の際に、この縣営競馬益金の処分につきましては、しつかりとひもがついているはずであります。それはばくち場のてら銭的な競馬益金を、一般縣費に繰入れてこれを使うことは嚴に愼まなければならぬ。これは政治的あるいは道義的な理念のしからしむるところから発生したところの、縣議会多数の強い要望であつたのであります。しかるに聞くところによれば、この金をもちまして自動車を買つている。これを追究いたしましたところが、いやそれは競馬場の自動車である。これもわれわれ縣議会の趣旨には反するものであります。しかしながらこれが競馬場だけに使われる自動車ならば、あるいはわれわれも了承するでありましようが、聞くところによると、農林部長さんがこれに乘つている。もし間違いであるならば、私はまことに幸いに存ずるのでありますが、間違いがないと思う。農林部長にてら銭的なその競馬益金で、自動車をあてがつている。これは部長に対してずいぶん無礼だと思います。お氣の毒であります。どうかこういうような自動車に部長は乘らないで、もう少し明朗な金の出どころによつて、自動車を買つて乘つてもらいたいと思うのであります。そのほかまだ金が残つているはずであります。この金の使途につきましては、慈善事業あるいは引揚者の問題、一般社会政策的な方面に使つてもらいたいというひもがついておるのでありまするが、このわれわれ縣議会の決議に対しまして、いかがでございましようか。その決議通りになさつていないのであります。知事さんはどういうふうに考えておられるか。所信をたださんとするものであります。 最後に談合の問題であります。たびたび談合問題で恐縮いたしまするが、まことに恐縮しながら簡單に申します。ボス政治の擡頭と、官僚政治の復活を意味し、政治の民主化を妨害する土木談合事件は、年額およそ七、八千万円の損害を縣民にかけていたということだけではなく、思想的にも、自由主義と機会均等主義を尊ぶ民主主義的な国民には、絶対許せない案件であります。この問題に関し、私は昨年の10月縣議会で、初めて事の重大なるを指摘したのでありまするが、私の質問を一笑に付し、当局は12月縣議会でも、相かわらず誠意のない答弁をなされるから、それは詭弁ではないかと言つたところが、知事は憤然色をなして、詭弁ではないと言われたのであります。むしろ談合はけつこうなものだ、私もかつて土木業者をやつておつたころ、談合をやつたものだと申されました。ところがこのたび地方檢察廳で、再び談合をしては相ならぬと、きついおしかりを受けたり、あるいは犯罪の証拠歴然として起訴処分になつた不正談合に対して――これが主として本縣の縣営工事でなされたものだけに、知事は無関心ではおられないと思うのであります。この点いかがでありまするか。いくら何でも、これほど縣民疑惑の対象になつた談合事件を、これもけつこうなものだとはおつしやいますまいと思いますが、感想はいかがでありますか。初めからこの問題を取上げて私はけんか腰になつたのではないのであります。問題が問題だけにおだやかに話をして、注意を促したのでありまするが、一片の誠意も認めらないところの答弁をして、火の手が縣の執行部近くまでも燃え廣がり――――――――――――――――――――――――――各派とも当局に対する追究ははなはだ手ぬるいが、もしそんなことがなければ、岡田縣政総退陣の瀨戸ぎわまで持つて行けた案件であると思うのであります。ゆえに追究の手が不十分であるからといつて、この問題を軽視してはならないと思う。失礼ながら私一人でも知事の心胆を寒からしめるほどの時限爆彈をしかける方法は知つております。(拍手)知事はこの問題に対して監督の責任は別としまして、直接関係がないから、私もよほど遠慮しながら質問をしていることを御了承願いたい。なお知事は、部下にかりに談合幇助の惡意がないにしても、われわれ総務委員会の小委員会で調査したところによりますれば、25年度50万円以上の縣営工事について、これだけでも5,000万円ないし七、八千万円の利益を縣は喪失するのであります。これは予算執行上の重大な怠慢であると思うが、これに対して知事は240万縣民にどういう方法で陳謝するか承りたいと思う。なお所管副知事、関係部課長の責任を、いつどんな方法でやるつもりであるか、お聞かせ願いたい。またこれほど不都合なことをやつた土建協会に対して、縣は今まで通り土木工事施行の対象として考えておるかどうか、承りたい。昨日もちようど第二部小委員会で土木部長の所信をただしましたが、私の満足する答弁を得なかつたのであります。 次に所管副知事及び関係部課長の処分ができなかつたり、非常に遺憾であつた土木協会を今まで通り請負契約の対象として、あるいは寄付金をしてもらう相手方としているようであれば、知事に対して縣民の疑惑は晴れがたいが、それでは知事の性格をよく知つているわれわれから見ると、はなはだお氣の毒でもあり、残された知事の任期1年余りのために、縣民の一人としてまことに遺憾に思うが、それでも知事は、多数縣民が釈然とするような御答弁が願えるかどうか。この点をしつかり御答弁願いたいと思うのであります。 以上であります。(拍手)   ――――――――――――――――― △答弁    ―――――――――――――――――   〔知事岡田正平君登壇〕 ◎知事(岡田正平君) 大瀧君のお尋ねにお答え申し上げます。 岡田知事は一貫性がない、定見がない、これは私は見ようだと思いますので、御批判におまかせ申し上げます。短期生産計画を変更せねばならぬというところにまだ至つていない、かように私は思つております。人口問題は、いろいろあなた方のお氣に召さぬ点があるかもしれませんが、ガスの問題であるとか、あるいは電氣の問題というような面において、一方は産業を振興し、一方はまた人口の吸收、さらに今後農協の組合員の活動によつて、ほんとうに文化国家として世界の水準にまで行く道程におきましてすら、農業人口というものは、私は余り得る、かように思つておるのであります。それらを私としては総合して考えてやつているつもりであります。それもいかぬということになりますれば、これは先ほども申し上げました通りに、縣議会の総意ということになるのでありますが、一応私はそういうふうに考えております。数字をあげて23年の人口が5万人くらいになつたことは事実であります。最近は御承知の通り、合法的な堕胎が大体月に1,000くらいあるというようになつている。しかしこれは目下調査中でありまして、衞生部面と労働部面をよく動員いたしまして、これもにらみ合せて研究しなければならぬ、かように思つております。しかしこの人口問題は、新潟は――私は現在でよろしいという意味ではありませんから、これは誤解をいただかぬように願いたいと思いまするが、これは全国的な問題で、いわゆる戰爭で帰つて來られたところの関係が非常にあるのでありますから、かりに極度に強制的に、でき得るならば、條例か何かでもつて人口の抑制をやり得たとしても――私はむしろこれは国家として大いに指示を与え、これが施設をなすべきものではなかろうか、かように考えております。これを放つておくという意味でないことを、どうぞ御了承願います。 それから大学についてもえらい失敗だということを御指摘になりましたが、私はそう思つておりません。その結果として相当の人でも新潟の大学に入ることを好まぬじやないかというようなことをおつしやつたように思いますが、これはいわゆる日本人の習性と申しましようか、やはり東京に出た方がよい。高等学校のあるときには、やはり一高でなければいかぬというような考えを持つている人が非常にあつたのであります。やはりそういう風潮があるのではないかと思うのであります。大学の寄付金については皆樣方の御尽力によつて、今新潟市が若干残つているかもしれませんが、あとは全部これの調達ができております。さらに縣議会の御決議を得ておりまして、これが增築あるいは新築等も順調に進んでおりまして、これを比較して、それをもつて他よりよろしいからという意味ではありませんが、おそらく大学を新設することにおいては、他府縣に比べて新潟縣が第一等だ、かように私は思つておるのであります。 それから競馬の益金について御質疑がございましたが、競馬のことについてはもう少し金をためておいて――自動車を買つたのが惡いとおつしやるならば、これは別でありますが、今度その自動車に農林部長として乘ることのないように、私もなるべく話したいと思いますけれども、競馬場を私はもう少し整備したい。あの金はいま少しあのままにして積立ですか、予備金としておきたい。そのあとで畜産の奬励とか何とかいう方に向けて行きたい、かような考えを持つております。 最後に談合の問題でございますが、これについて感想はどうであるかということは、私は昨年御答弁申し上げた心境と別にかわりません。これについてあなたの方で何か事実をお握りになつているということでありますが、私はまだそれまで調べておりませんし、また副知事は土木とか何とか特にわけてはおりませんが、前に土木部長の関係で野坂氏をその方の相談になるようにしておりますが、いわゆる談合という問題につきまして私のいろいろ聞き調べるところによりますと、この副知事、部長におきましては、進退を迫るような問題はない、かように私は思つておるのであります。それで談合で起訴された人々について今後どうするかということは、きわめてデリケートな問題であると私は思うのであります。起訴されたからといつて、いわゆる第1審から第2審、最高裁判所まである。それの決定しないうちに、すぐにそれに決定的な方針をとるということも、私はどうかと思います。といつてこれを從來の何でもないようにするということもどうかと思うので、要は社会情勢に照しまして、できるだけ縣民の納得の行く方法をとつて行きたい。そのために審議会というものを設けまして、それに私は一々相談をし、意見を聞いて、適正なことになるべく進んで行きたい、かようにやつておる次等でありますから、御了承願います。   〔農林部長岡村淑一君登壇) ◎農林部長(岡村淑一君) 競馬益金で自動車を購入して、その自動車に農林部長が乘つておる、まことに氣の毒であるという御同情を得たのでありますが、少し誤解があるようですから、知事さんの御説明に補足して一言申し上げたいと存じます。 競馬の運営には、ごらんの方はよく御存じのように、競馬期間には農林部の現在持つておりまするジープ、それから私の預かつておりまする自動車、これを総動員いたしまして運営をやつておつたのでありまするが、その他に借入れ等を必要とするということで、昨年の競馬のごとき特別会計の歳入歳出予算に自動車購入費の予算を組みまして、これを前議会で御承認を得ておるのであります。その中で購入いたしたのでありまするが、その際に農林部の自動車は1台で非常に酷使し過ぎるという考え方もあり、ほかの部に迷惑をかけている点があるので、もら一台買いたい、こういう希望もありましたが、それは聞き入れられなくて、結局今まで私が乘つておりました8号、これが非常に老体になつており、特に私が地方をかけめぐるという関係で、ごく心臟の強い自動車を買い、それを競馬にも使い、お前も乘つたらよかろうこういうことで現在その新しい車を私が預かつているわけであります。昨日の島田議員御説のように、新潟縣におきましては、39年型の最新であり、乘り心地も非常によく、ガソリンも少く、おそらく修繕費もほとんどかからないと思います。その御趣旨に沿つており、私も喜んで乘つておりますので、御同情をいただきましたが、そういう事情でありますから、御了承願いたいと存じます。 なお競馬につきましては、また本議場に競馬問題が取上げられただけ、4月の競馬が私どもは非常に心配になりまするが、この席をお借りしまして、何分特段の御指導、御援助を願いたいと存ずる次第であります。(拍手) ◆25番(大瀧正義君) ただいまの知事の答弁中に、人口問題につきまして、人口吸收の面において最善を尽しているから、あとはどうでもよい、合法的な堕胎が十分これを調節するというようなふうに解されるのでありまするが、いわゆる優生法によつて1箇年に1万人近くの処分する者があつても、なおかつ5万人近くの、4万9,000なんぼという自然增加があるのであります。これはもちろん引揚者も入つているでありましよう。また避妊藥の使用、これは私の宣傳する藥の使用もありまするが、藥もきいている。きいておつても、なおかつ人口は5万人ふえておるのであります。この事実であります。人口問題はそう簡單に、あつさり一ぺんに解決できるものではないと思います。知事さんは專門家ではありませんが、相当專門の部課長さんがいらつしやいますから、もう少しこれをよく檢討して、また中央でこれを云々すべきだとおつしやいますが、中央としては、これは国策としてきまつている。厚生省は避妊藥の普及宣傳をやらしておる。ところが本縣においてはさつぱりやつていない。それで私どもは非常に不都合に考えますから、知事さんはもう少し積極的に、優秀な避妊藥を縣でつくつて、無料配布ではなくても、貧乏人にはもつと低廉な費用で頒布していただくような方法を考えたらどうか。買いたくも買えない――金なんかたいしてかかりません。10万か20万出すお考えならば、みな非常に低廉で使えるようになる。そうしますことによつて、本縣の過剩人口が相当調節され、そうして希望せざる妊娠、分娩がなくなる。これはたびたび申しておる通り、希望的妊娠は別として、意思に反して妊娠をする、分娩をするということは、ほとんど非文明的であり、罪惡であります。こういうことをなくするために積極的に縣においても何か政策をお立て願いたいと思うのでありますが、これは御答弁をいただかなくても、その線でもし御同意をいただければ、非常にけつこうであります。 それから土木談合問題について一言申し上げますが、私は知事さんの苦哀はよくわかります。私が少しばかり言い過ぎているということは、私も認めないでもないのであります。ないのでありますけれども、知事さんはよくおれは潔白だから――この間も朝のラジオの時間に新潟日報の松井さんが言われたのであります。私はその中でまことに至言だと思つたことがある。知事はあの人柄において、不都合はないだろう、また涜職はないだろうが、その先が少し怪しい。あなたの部下あるいはそれを取卷く連中がややもすれば、あなたの意思に反して不心得なことをやつたことは今までたくさんある。だからといつて、私は決して土木屋と談合するとか、コミツシヨンをもらうとかいうことは、かりそめにも考えておりません。私はいつも陳弁するのです。知事は臭いというが、そんなにけちな人じやない。100万円や200万円のはした金をもつて何するような人じやない。ただ放漫政策はやるけれども、そういうことはしないと私はいつも陳弁しているのです。この責任は副知事が持つている。さつき言つたように、私はいわば時限爆彈を持つているが、しかけない。そういう意味においてどうかわれわれの意見を、ここで知事さんもおくみとりになつて、この談合問題を糺明して、私がさつき言つた――三面川の電線工事700万円くらいの工事が500万円そこそこで落ちておるのであります。しかも1つの会社が入札をしている。縣の業者がほんとうに縣の工事に対して誠意を示した証左であります。それを見て、私が土木談合問題について糺明したことが妥当であつたか、240万縣民に対して、いかに御奉公を全うしたかということで、満足して帰つて來たのであります。こういうことを思いまして、関係部課長、2人の副知事さん、ことに1人の副知事さんは土木部長上りのその道のオーソリテイーであります。この人の10月縣議会あるいは12月縣議会のあの態度われわれには何としても釈然たらざるものがあるのであります。これは土建業者に一連の関連性はないにしても、何か同情的な態度ではないかということは、私は見のがすことはできないのであります。これを知事さんは十分注意していただかなければならぬ。私は―――――――――――――――――――――――――――――――――――いろいろ問題がある。私はよく知つている。こういうようなことは、知事さん、あなたの言う潔白かどうかは知らないが、これは――あなたは知つているかもしれないが、私は釈然としない。檢察廳でも執行部に対して全部了解しておりません。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――私はそうだと思います。ですから、縣民の輿論がどこにあるか、この談合問題に対して私のところに來たところの激励の手紙やはがきだけでも大したものであります。これは縣民が非常に関心を持つているわけでありますから、また20億近くのこの土木費を使うのでありまして、5分違えば1億であります。たいへんであります。私どもの調査によれば、24年度は五、六千万円は損しております。ですから知事さんはどうか御立腹なさらずに、私の言うことを十分にお聞きくださいまして、こういうことのないようにひとつ監督をしていただきたい。同時にこの行政上の責任、たとえば岡村農林部長を課長に格下げをした、あるいはそのほかにまだ安達事件の問題にしても、罰俸、轉任あるいは解職ということがあつたと同じように、こういう問題に対して、ほんとうに執行官としての責任を、作爲的の他意はないにしても、過失から來るところの責任というものは――昔中国の政治家はどうであつたでありましようか。氣候の変化あるいは災害、こういうものに対しても政治家は責任をとつたのであります。とることが正しいと敎えられたのであります。しかるに当然とるべき責任を怠つて、そうしてここに1箇年数千万円の損失を縣民に与えたならば、これは執行官として私は十分責任をとらなければならぬと思いますし、知事は部下に対して十分戒告しなければならぬ。これをあなたに対して所信をたださんとするものでありますが、多少食い違いがありまして、どこまで行つても釈然としませんから、談合問題は私はこれでやめますが、どうかわれわれの意のあるところをよくおくみとりくださいまして、知事さんからもう一言ちよつと色よい返事を承りたいと思います。 ○議長(兒玉龍太郎君) ただいま16番議員、3番議員が出席されました。 ◎知事(岡田正平君) 大瀧さんの最後の今のお話ですと、まことによくわかるです。私の聞き違いじやないと思いますけれども、今の人口問題については、あなたは、どうでもよい、こういうことを知事は答弁していると言つたが、私はどうでもよいということは言いません。今数字は出ないけれども、調べてこうなるということを申し上げたのです。これは私はお互いに、どうの、こうのということを言つても始まらない話でありますが、御趣旨は私は大いに傾聽いたします。ただその1点において、これまた、そうすると、議論になるかもしれませんけれども、幾ら幾らの損とか何とかいうことについては、話の持つて行きようでは、あるいはそういうふうになるかもしれませんけれども、その点はさておきまして、あなたが御親切に縣のためにおつしやつた最後の点には――私は割合にずぼらでありますから、そういう点をよく監督をして、実際に即して行け、この点は私は愼んで承りまして、十分服膺して行きたい、かう思います。 ◆25番(大瀧正義君) 了承いたしました。   ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 通告順に從いまして11番小林寅次君の発言を許します。   ――――――――――――――――― △質問    ―――――――――――――――――   〔11番小林寅次君登壇〕〔拍手〕 ◆11番(小林寅次君) 時間を切られておりますので、25年度の予算につきまして簡單にお尋ねいたします。予算は当局が出すのでありますから、その予算が行政の施策の面に現われなければ何にもならないと思います。23年度の決算を見ますると、行政の面に現われているという42億何がしのうち、消耗品費、役務費、備品費、それから特殊旅費、こういうようなもので約半分は消費されておる。事業を行いますから、いろいろ消費の面も必要でありましようけれども、その消耗品費であり、旅費であり、備品費である、そういうようなものがあのような厖大な事務のとり方で帖面につけられておるだけでは、おそらく新潟縣の現在の監査委員の機構では、完全な監査はとうてい不可能であるということが私は言えると思います。從つてそこに改良課におけるところの100万円の橫領問題が起きるというふうになりますので、知事は飛んで歩きましてやつておるというのはよいのでありますけれども、その予算を組むと同時に、その予算によつて、縣民のために最もよき施策を行うという行政運営が必要なのであります。ところがこの縣廳の中におきまして、どこの課に行きましてもまるで紙屑の中にもぐつて、何かごそごそしておるというような事務のとり方です。これでは予算というものが計上されまして、それをとり行いますときに、私は見ておるのでありまするが、農村の郷土振興費810万何がしとある。そのうちの400万円というのは消耗品費、備品費でなくなつてしまつて、あとの400万円が市町村に割当てられる。そういうように郷士振興費800万円の予算が計上されると同時に半分は消えてなくなる。こういう施策であつては50億予算を組みましても、その半分の25億しかほんとうの行政面の施策には使われないということであると思います。 それから縣有財産におきましてもそうであります。縣有財産におきましても、知事は責任を持つて縣有財産を保管しなければならない立場にあります。ところがその縣有財産たるや、あるいは縣の手数料をとる事態にしましても、銀行に入れるもの、銀行に入れないものというようにまちまちで一貫性がない、こういうことは、先ほど大滝君が一貫性がないじやないかと言つたところ、知事さん、あなたは意見の相違だと言つておりますが、事務の整理、行政の運営から見て、一貫性がないということが現実に現われている。またせんだつて縣有財産について私が決算委員会において言いましたように、ああいう一貫性のないものが出て來ておる。こういうふうになりまして、事務というものは、どこの課に行きましても、昔の明治時代からそのままのことを忠実に縣廳の役人が行つている。それだから躍進もなければ進歩もない。そのところで岡田知事さんがどんなに計画性を持つておやりになつて、七顛八倒飛んで歩きましても、これはでき得ないことであると思う。この廳内のあなたの足元から根本的に直さなければならぬということです。こう申し上げてははなはだ惡いのでありまするが、3年間縣に來て見ているところによりますと、まず部長さんは仕事はおありでありましようが、お茶を飮んで、判こをつくのが大体の商賣のように思われる。ところが課長になると、縣廳のそういういすの上にすわつて、橫なりに課員をにらんでいるから、少しも事務が進捗しない。そうして課員と課長と一連結託して事務を運営しようという熱意がこの縣廳内において欠けておる。今まで知事に計画性がないと言つて、せんだつても私はやじつたのでありますが、計画性がありますれば、たとえば課の係員が土曜日などに1時間なら1時間、30分なら30分、全部が集まつて、事務の運営について課長を初め部長もみずからそこに出席して、そうして職員の意見を聞いて、どういうふうにしたらこの事務の運営というものがうまく行くであろうか。村人が來たならば、地元の人が來たならば、すぐわかるような方法がとり得られるであろうかということ自体を協議しないのか。從つて遠いところから高い旅費をかけて來まして、この書類がどうですかと聞きましても、どこに行つたか、ないとかあるとかでわからない。そのために1晩600円の宿銭でとまるということが村の負担になつている。これがただ一つの例ではない。全部の新潟縣の実がそうです。縣廳の行政事務が、あなたがこれだけの予算を組んで、これだけの施策を行うということが、この縣廳内においてはゼロだということになる。あれだけ書類を積みまして、お前見ろということになつておる。まるで明治時代からの書類をずうと積み上げて、お前見ろということは、あなたがわからなければだれもわからない。そこにそろばんをはじきましても、あれだけのものを、全部そろばんをはじいてすぐ出せるという人は、この縣廳内にはおそらく一人もいない。世界有数の者でなければできません。あれだけの帖面を見てごらんなさい。帖面に鉛筆で消したり、書いたり、赤く塗つたり(「まさかそんなものは塗りませんよ」と呼ぶ者あり)ありますよ。赤鉛筆でやつているんですよ。われわれから言うとそういうようなことがこの事務の運営の中において行われているということです。だから、あなたの足元の縣廳内における事務の行政のそういう方法を民主的におやりなさいと言うのです。それをまずやる意思があるかどうか聞いているのです。おやりなさいと言つた方がよいと思う。それは職員の方々と皆で納得の行くようにするには、どうしてやつたらよいかということを協議すればよいので1週間特に一ぺんきめておいて――道義の高揚ということを張つておきますけれども、そうでもしなければ、道義の高揚なんかできませんよ。絶対にできません。あなた各課に行つてごらんなさい。全部さつき言いましたように、紙屑の中にもぐつて仕事をやつておる。こういうことでは、新潟縣のこれだけの五十何億という予算をこれで行つて参りましても、これでは非常に遺憾に思うと同時に、また情ないと思う。今も申しましたように、部長は、天照大神じやあるまいし、部長室に入つてしまつて、もう出やしない。お茶を飮んで、ぱんぱんと判こをつく。課長はこんな顔をしてにらんでおる。能率が上らないことは事実です。このことをまずあなたがおやりになるということが一番大事だと思います。 それから只見川の問題につきまして、去る11日、監理課長に、私は只見川の経費がどういうふうになつておるか見せてもらいませんでしようか、こういうように懇切な願いをした。やあ小林君見て行きたまえ、私は何んではないから見て行きたまえということで、台帖を出された。私はそこで台帖を調べた。ところがあまりたくさんありましたので、事務局の女事務員の方に書いてもらおうと思つて、それを書いた。ところが監理課長がよろしいと言つて、その承諾を得てやつたものを、知事さんの方からその書いたものをとつて行つてしまつた。その只見川のいろいろの経費の使われたものの書いたものを、取上げて行つてしまつた。議員には見せないという法律が六法全書にあるのかもしれないが監理課長がよろしいと言つて、承諾を得て、それを見て書いたものを取上げるという法律は、断じてないと思うのであります。取上げてしまうということは何事ですか。私はあなたが只見川は何ともないと言うのならば、きれいさつぱり小林寅次が監理課長から許されたものを、書類を取上げる必要はない。私が一番怒りましたのは、人が賴んで課長が許したものを取上げるとは何だ。そういう権能が知事にあるのかどうか。一体第何條にあるのか。只見川の問題につきまして私が知事になぜこういうことを言うかと申しますと、先日知事さんは、この只見川の問題についてこう答弁している。500万円の金というものは、私がほしいのじやない、これは見せ金なんだということを知事さんは言われている。いやしくも日本の最大の電力を開発するのに、新潟の500万円の金は見せ金だ。これで福島に勝つのだとか、向うさまとか、日本の国だとか、日本最大の電力を起す只見川の電力開発を、500万円のお金を見せ金にしなければ開発できないというようなことであるならば、これは上野のパンパンガールじやあるまいし、金を見せなければやらないというような、ばかなことを考えて開発をおやりになるとするならば、知事はこれで落第ですよ。500万円の金は日本最大のダムの建設をやる見せ金である。そのために、また4月縣議会へ出しましようなどと、知事さんは公舍で新潟日報の記者に発表しておられる。500万円の見せ金でやらなければならぬという情ないことではなく、日本のために開発するのだ、どうかひとつ縣民こぞつてこれくらいの予算を出してくれと、あなたの力を持つた予算の要求がなければならないはずです。そこにいろいろ風聞がある。そのために私がその予算を見せてくれと言えば、女事務員の書いたものをはなはだしい強奪のようにして取上げてしまう。あなたも知事であるかもしれないが、私も縣会議員だ。あなたのどこにそういう権能があるのか。しかも只見川の予算をまた4月に出すということで、ある党の議員をあなたのところにお呼びになつて、こういうものだからこうだと策謀をこそこそとやつておる。こんなことでは只見川の開発は断じてできない。それだから上野君のごときああいうような問題が出てくる。何もあなたのところに特殊の議員だけを呼んで、只見川の納得を得るという――いやしくも選ばれた議員を丸め込もうというようなお心がけでありますならば、只見川の開発の予算をまた4月縣会に出されましても、これはあなたの失敗です。そういうことをおやりにならないで、知事は正々堂々と縣議会に諮りまして、この予算はこういうふうにして必要なんだという、納得の行く予算を組まなければならぬと思う。從つてあなたのやることには、一貫性があると言われるかもしれないが、それはあなたがあるのであつて、この現実に現われたこの縣廳の行政事務の乱脈、只見川の問題、このへんてこりんなことをあなた方自体がこのようなことをやつておる。東京の読賣新聞社の天城という記者は、私に対して議会に行つたら小林君、こういうことを言つてくれと言つておる。知事は只見川の問題について東京に來ると、携行されたところの自動車に乘つて歩いて、いかがでしようか、いかがでしようかと聞いて歩く、あれじやだめだと言つておる。これは天城記者の言つていることだけれども、東京事務所の問題であなたには言わないと天城記者は現在言つておる。しかもあなたがやつたことは――だから私はあの500万円の予算のときに、小林寅次に25万円の予算をくれたら、あなたよりも大きな運動をやつてみせると言つたが、あなたはくれなかつた。私にやらせてごらんなさい。15トン貨車10車くらいの署名運動をやつて、今ごろ議会の中に持ち込むくらいの意氣揚々とした民主的の開発の運動をやつてみせる。(拍手)天城記者の言によれば、追放者のところに行つて、どうでございましようか、どうでございましようかと言つて、500万円の金を、上野のパンパンガールじやあるまいし、見せ金にしなければならぬということは、これはどこをたたいても、あなたのやることは落第ですよ。 これだけで終ります。(拍手)   ――――――――――――――――― △答弁    ―――――――――――――――――   〔知事岡田正平君登壇〕 ◎知事(岡田正平君) 小林君の御質問にお答えいたします。 行政及びわれわれを初めとして働きようが足りないということについては、私はあえて反馭はいたしません。私も満足には思つておりません。ただ私はそれを効率的に行くということに苦心をしていることだけは、御了承を願いたいと思つております。実際いろいろの面について眞劍に縣廳員の全部が、もしくは地方事務所の人々が、ほんとうに縣民の公僕であるという精神に徹して仕事をしたならば、私はもつと能率が上り、眞劍になり得ると思うのであります。それのところに行かなかつたのは、私の不德のいたすところでありまするが、しかし一面に、なかなか一ぺんにそれが直り得ない、それにはやはり時間というものもありましようが、長過ぎるとおつしやれば、これも見解の相違だと思います。私はいろいろのほかの方の知事の話を聞いてみまして、本縣ではまずできるだけやつているつもりである。また行政機構の簡素化というところが、そこに当ると思います。いろいろのことが起きて非常に忙しいということも、私はお認めを願いたいと思う。現に小林さんもいろいろのことでもつてお話においでになり、それはやはり時間の関係が――そこにただ書類のみの仕事だということができないと同じことになるのであります。   〔「縣廳職員は惡くはありません」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 靜かに願います。 ◎知事(岡田正平君) 続) 見解の相違であります。――陳情についていろいろむだがあるとかいうことについても、それが決してないとは言われない。そういう面が大分あるだろうと私は思うのであります。そういうことにつきまして、できるだけ私は今後注意をし、また、ちつともやらないということで、研究しないというようにお思いになるかもしれないが、よかれ、あしかれ、とにかく部長並びに課長会議を開いて、どういうふうにすべきかということは、私はまだ不満足だとは思いますが、そういうことに專念しているつもりであります。これは各課について――その後中絶しておりましたが、縣議会でも終えましたならば、また事務員みなそれぞれの意見を聞いてなるべく善処したい。能率を上げるようにしたい。こういうように自分は考えております。 それから決算についてのものは、明治時代からのそんなものが出たか出ないか、ちよつとわかりませんが――そうじやないと思いますが、これは廣汎なものであり、常にそういうものに私が目を通せばよろしいでありましようけれども、それは私とうてい通し得ないのであります。それはそれぞれの機関によつていたしますが、私は常に申し上げる通りに、そのために私は責任を轉嫁するようなことはいたしません。 それから只見川について見せ金であるというようなことを、私がいつ申しましたか、記憶がありませんが、(「速記録で見ました」と呼ぶ者あり)そういう記憶は私はございません。それからこの間公社においてということは、私が正式に縣議会の議長さんを通じて――私が急にあすこで撤回したことは、いささか誤解を受け、軽率の感を受けるような氣持があるから、各党の方々に私は自分の意思を率直に申し上げたいというので、おいでを願つたのであります。 それからいま一つは、監理課長がよろしいと言つたものを知事が取上げたということは、私は記憶にございません。 もう一つは天城記者の話で、私が自動車に乘つて追放者のところをどうこうと言つて伺つて歩いている。これもどのことを言うのか。ここで言いましたら片ことでありますから、何らかの機会に天城さんと私と並べておつしやつた方がいい、かように私は思います。 ○議長(兒玉龍太郎君) 先ほど25番大瀧議員の質問のうちに、私の耳がもしも不確か、でなかつたならば、こういう言葉があつたかと思うのであります。―――――――――――――――――――――――――――――そういう意味のお言葉があつたと思いますが、もしもそういうお話があつたとすれば、これは事実と違つている。縣議会から少しもそういうけが人は出ていないのでありまして、これは縣会の名誉のために、はなはだ遺憾であると思いますから、大瀧議員がもしそういう御発言をなさつた覚えがあると思われたならば、取消しをなさつたらいかがかと思います。   〔25番大瀧正義君登壇〕 ◆25番(大瀧正義君) 縣政を思うあまり、岡田縣政を思うあまり、縣民の幸福を思うあまり。私の一般質問中に、あるいは用語の不適当なことがあつたやうに私も考えます。それでただいま議長から注意もありましたし、率直に取消しをいたします。御了承を願います。(拍手) ◆11番(小林寅次君) 知事さんは私に取上げたことは覚えはないと言われる。それではだれかということになります。わからなければ、監理課長がおいでになりましたら、聞きたいと思います。 もう一つ知事さんの申す各課長、部長だけの会合でなく、全職員を半ドンぐらいに1時間か30分――全職員全部と部課長あたりが出て、どういうことをしたならば、一番事務がうまく運営されて行くかということの会合をお開きになつたらどうかということであります。 ◎知事(岡田正平君) 先ほど私はそれを申したはずであります。私は各課を関係部課長と一緖にまわつているのであります。 ◆11番(小林寅次君) わかりました。 ◎土木部長(五十嵐眞作君) ここからお答え申し上げたいと思います。先ほど小林さんからお話のございました帖簿云々の件につきましては、知事は御存じないことですから、私からお答え申し上げたいと思います。実は監理課長が私のところに参りまして、小林縣会議員から、只見川の旅費関係の帖簿を借りたいと言つて來られました。それで一向さしつかえないものだから、お見せしてもよいと思つて、さあどうぞごらんくださいと申しました。そうしたら縣議会の事務局の方を連れて來られて、写されるからということで、借りに來られた。こういう報告があつたのであります。それに対しまして、私はそれはお見せすることは一向さしつかえない。しかし今監査委員会でお調べ中である。從つて監査委員会に何もお断りしないで帖簿をお貸しすることは、あとで軽率のそしりを免れないということになつても困るじやないか。縣会の方で帖簿をお調べになる権能は十分お持ちなのですから、もし必要があるならば、こういう際でもあるから正式に議長さんを通じて申し入れていただきたい。そうすれば、監査委員会の御意向を伺つてお見せするようにしたらどうだろうか。そういう意味で実は正式にお貸しすることお断りしたい。そうしてそれで写すノートするというふうなことは当分見合せていただいて、監査委員会のお調べがすんでから見ていただいたらどうだろうか、そういう処置を講ずることが適当であろうと思う。そういうふうにとりはからつて参りたいと私から監理課長に申したのであります。その点知事云々という言葉がございましたが、知事は何も御存じないのであります。そういうふうに御了承願いたいと思うのであります。 ◆11番(小林寅次君) それはこういうことだと思う。私は帖簿を貸してくれとは申しません。この部屋があいている。監理課長が、あいているから、ここで見ておれというので、私はやつた。その後の処置がどういうことをされたか、私はわかりませんけれども、帖簿を貸してくれということは申しません。それから監理課長の申すのは、こういう答弁なのであります。議員がこれについて関連してとやかくのことがあると惡いから、この帖簿はお見せすることはできない。こういう答弁なのであります。だからできません。議員がこの問題に関連してとやかくのことがあると惡いから帖簿を貸せないということでお断りを食つた。それで六法全書を持つて來て、あの法律のことを言うたわけです。以上終り。 ○議長(兒玉龍太郎君) これで通告順に從つての質問は終りました。質問を終つてよろしゆうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 質問を終ります。   ――――――――――――――――― △議案全部、発議、請願、陳情上程(第二読会の続)    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 日程第1、議案第1号ないし第21号、第30号ないし第35号、第40号ないし第45号、第47号、第51号ないし第55号、発議第5号、日程第2、請願第1号ないし第45号、陳情第1号ないし第6号、これを一括して議題といたし、第二読会を続行いたします。第二部議柔調査特別委員長の報告を求めます。若月文雄君   ――――――――――――――――― △第二部議案調査特別委員長報告    ―――――――――――――――――   〔15番 若月文雄君登壇〕〔拍手〕 ◆15番(若月文雄君) 第二部議案調査特別委員会の経過並びにその結果について報告いたします。 本日御報告いたしますのは、第二部議案調査特別委員会に付託になりました議案中、先般報告を申し上げました以外の議案、すなわち第1号議案中の歳出並びに第51号議案ないし第53号議案についてであります。 25年度の歳出総額は、56億余円という本縣当初予算としては空然の厖大なる内容を持つものでありまして、その議案の審議にあたりましては、委員会において終始眞摯適切なる質疑応答がありました。その内容は予算執行にあたり、当局が縣民の福祉增進のため善処せられる好指針の提供であつたと信じて疑いません。しこうして委員会の各委員の審議の背景には、25年度は歳入減を強く予想される憂慮から、当局の予算執行にあたりましては、常に徹底的節約の要望があつたのであります。以下審議の順序とは違いますが、款を追うて御報告申し上げます。 第1款及び第2款は、交際費を最も有効的に活用されたいとの強い要望があつた以外、原案を承認いたしました。 第3款警察費に対しましては、別段の意見もなく原案を承認いたしております。 第4款土木費については、縣下の惡道路解消のため修路工夫の增員、機械化施設の充実並びに地方道路改良の徹底、市町村道路補助の增額等の希望がありました以外、原案を承認いたしました。特に請負制度の公正化について強調されたのであります。 第5款敎育費、第6款民生費並びに第7款労働行政費につきましては、農山漁村の失業対策、国民健康保險指導の徹底、有資格敎員の均霑充実等を中心として、活溌なる意見の開陳がありまして、原案を承認いたしました。 第8款保健衞生費につきましては、保健所の人事の刷新が要望されました。そのほか母子衞生院の建設、看護婦養成所の設置等につきまして議論が集中されました。看護婦養成所はその必要性は認めるが、提案理由の説明に遺憾の点がありました結果、さらに当局の愼重なる計画にまつことといたしまして、看護婦養成所費は削減することに修正いたし、その他は原案を承認いたしました。 第9款の産業経済費については、農林、経済、農地の各部について議案審議を行いましたが、農業手形、共同施設の助成、開拓者の救済等について重要性を強調されたのであります。これに対し当局においても、今後より以上の研究と努力をいたす旨の答弁を了とし、原案を承認いたしました。 第10款財産費については、信用保証協会出資金について、保証制度の本質的使命にかんがみ、中小商工業者に公正円滑なる融資ができるよう、関係者の努力を要望いたしまして、原案を承認いたしました。 第11款統計調査費については別段の意見もなく、原案を承認いたしております。 第12款地方振興費中、郷土振興事業費の800万円について種々論議が尽されましたが、各地方事務所においてその特殊事情に即応したる企画により、郷土振興の実をあげるよう要望がありまして、原案を承認いたしました。 第14款縣債費については別段の意見もなく、原案を承認いたしました。 第15款諸支出金第5項第1目の縣廣報発行費980万5,520円を削除修正したほか、他は原案を承認いたしました。 第16款予備費についても、別段の意見もなく原案を承認いたしました。 次に追加付託になりました第51号議案ないし第53号議案は、いずれも原案を承認いたしました。以上が去る14、15、16、17、18日の5日間にわたつての議案審議の経過並びに結果であります。これに伴う数字の移動、計数整理は議長に一任いたします。 なお縣民の経済不況の深刻にかんがみ、旅費3億余万円、交際費457万円、消耗品費1億三千余万円、食糧費一千三百余万円、右を1割づつ節約して、これを縣内道路改良費、失業対策費、土地改良費等の産業振興に振り向けられたいとの強い発言がありました。また観光費についても、單に宣傳費のみ計上され、施設面に何らの施策なきことにつきまして、第二部多数の意見がありましたが、当局はこれに対しては、会社あるいは協会に対して金融の措置を講じて、誘致設備を完成し、公共性を持つた特殊の施設をなす必要のものには、適当の補助も考えている。このことについてはさらに研究調査の上、適切なる方法を講ずべしとの要望がありました。 以上をもつて第二部議案調査特別委員会の報告といたします。(拍手)   ――――――――――――――――― △採決    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 採決いたします。第二部議案調査特別委員会付託議案は、委員長の報告の通り決定するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 御異議なしと認めます。よつて第二部議案調査特別委員会付託議案は第二読会において可決されました。 次に第三部議案調査特別委員長の報告を求めます。村田種次郎君。   ――――――――――――――――― △第三部議案調査特別委員長報告    ―――――――――――――――――   〔27番 村田種次郎君登壇〕〔拍手〕 ◆27番(村田種次郎君) 第三部議案調査特別委員会の経過並びに結果を御報告いたします。 第三部議案調査特別委員会に付託になりました議案は、第21号議案決算の認定、第30号議案ないし第35号議案、第40号議案ないし第45号議案、第47号議案、第54号議案ないし第55号議案で、縣條例の設定改廃に関する條例15件と、発議第5号縣議会議員の給与條例中一部改正案、請願第1号ないし第45号、陳情第1号ないし第6号であります。以上につきまして第三部議案調査特別委員会の経過並びに結果を報告いたします。 委員会は会議を開くこと前後8回、愼重審議の結果、次のような結果を得たのであります。 すなわち第31号議案及び第32号議案について、連日にわたり審議が進められたのでありまするが、容易に結論を見出し得ず、特に知事の出席を求めまして確かめた結果、縣條例で定める各種委員会の委員の報酬及び費用弁償の額については、その職責、分量等を勘案し、適正妥当なる支給條例を次期議会に提案する用意ある旨確約したので、その際これと同時に処理するため保留といたしました。なお何ら内容に異議あるものでないことも、特につけ加えておきます。 第45号議案、新潟縣工業施設使用料並びに手数料條例については、現在の物價指数に比例して改正すべきとの希望意見がありました。 第47号議案、新潟縣地方競馬実施條例の一部改正でありますが、入場料については競輪と同額を妥当と認め、次の通り、すなわち第47号議案、第91條中「入場料の金額は、1人につき50円以内において知事が定める。」に全会一致で修正することにいたしましたので、報告いたします。 なお第21号議案を除くその他の議案は、いずれも妥当と認め原案をとることにいたしました。 次に請願第1号ないし第5号、第7号ないし第33号、第35号ないし第41号、第43号ないし第45号、陳情第1号ないし第6号は、願意妥当と認めまして、原案を採択することに全会一致決定いたしました。請願第6号、同第34号、第42号は、さらに所管常任委員会において調査研究をしていただくため、保留といたしました。なお請願、陳情中予算措置を伴うものについては、当局において愼重を期せられたい。 次に昭和23年度決算の認定につきましては、証憑書類の提出を求めまして、愼重なる審議を重ねたのであります。委員各位よりのおもなる意見は次の通りであります。 一般会計歳入のうち、第1款縣税については、收入未済額を24年度中に整理せられたい。また收入未済額を極力少額ならしめるため、税賦課の調定は年度末にはやらないようにということであります。第2款財産收入中、第1項家屋貸付料は、現在の物價に比すると低額過ぎるので、時宜に即した價格にせられたい。第3款分担金及び負担金中、道路損傷負担金については、各土木出張所ごとに非常に不均衡があるので、すみやかに是正せられたい。第4款使用料及び手数料中、河川使用料及び占用料については、当局の調査は杜撰である。特に河川占用料については、民主的なる委員会等を設置し、ボスによる中間搾取を排し、縣の收入の增すよう適正化せられたい。また使用料及び手数料全般については、所管部課の均衡をとり、適正なる料金を徴收せられたい。歳出におきましては、第2款縣職員費中、旅費については、用務の事情を考慮して旅費の支給を適切妥当ならしめたい。以上のごとく委員会は希望意見を付して原案通り承認いたしました。 以上報告申し上げて、全員の御賛成を得たいと存じます。(拍手)   ――――――――――――――――― △採決    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 第三部議案調査特別委員会に付託された議案、請願、陳情のうち、まず議案についての採決をいたします。 議案についての委員長の報告に御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 小林君、異議がありますか。 ◆11番(小林寅次君) あります。 ○議長(兒玉龍太郎君) それでは採決いたします。委員長の報告に反対の方は御起立を願います。   〔反対者起立〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 賛成の方は御起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 起立多数。多数をもつて委員長の報告通り可決いたしました。 次に請願第1号ないし第45号、陳情第1号ないし第6号を採決いたします。委員長の報告通り御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 御異議なしと認めます。よつて委員長の報告通り可決いたしました。 第一部議案調査特別委員長の報告を求めます。岡田幸平君。   ――――――――――――――――― △第一部議案調査特別委員長報告    ―――――――――――――――――   〔45番 岡田幸平君登壇〕〔拍手〕 ◆45番(岡田幸平君) 第一部議案調査特別委員会に付託されましたところの議案のうち、さきに御報告決定を見ましたる以外の議案、すなわち第1号議案のうち歳入、第2号議案ないし第11号議案及び第12号議案、第13号議案ないし第19号議案及び第20号議案の審議経過並びに結果について御報告いたします。 委員会は去る9日より本日までの間に数次開会いたしまして、愼重審議いたしました。第1号議案の歳入については、林産物檢査手数料あるいは屋外廣告物許可手数料、または新潟大学の寄付金等につきまして、相当深刻な質問がありましたが、当局の誠意ある答弁を了として、原案を認めることにいたしました。ただ税收入全般にわたつて、当局は25年度は地方税法の改正や地方財政平衡交付金法の制定等が予想されまするがために、前年度歳入予算をそのままに計上した、いわゆる暫定的な予算であるとの説明があつたのでありまするが、これがために委員会は、この審議にあたつては、まことに不安定な感を抱かざるを得なかつたのであります。当局は法律の改正を見た後に、すみやかにこれに基く歳入計画を立て、議会の承認を求めることを言明しておるのでありまするが、この不安定な財源を基礎としまするところの歳出においても、いわば暫定的性格を脱し得ないことは当然でありまするがゆえに、当局はこの執行にあたつては十分戒心せられんことを、委員会は強く要望いたす次第であります。 委員会の審議経過は以上の通りでありまするが、ただいま第二部の委員長報告によつて廣報発行費980万5,520円及び看護婦養成所費600万円が削除修正されましたので、本委員会においても、これに応じて歳入第1款第1項第1目の独立税12億7,222万1,378円より980万5,520円を減じて、12億6,241万5,858円と修正し、第9款第1項第1目の縣債4億8,200万円を600万円減じまして、4億7,600万円に修正いたしました。これに関連するところの增減その他の計数整理は、議長に一任することにいたした次第であります。その他は原案をとることに決定いたしました。 次に第2号議案ないし第11号議案であります。これは特別会計予算でありまするが、これはいずれも原案を妥当と認めまして、そのままとることにいたした次第であります。 次に第12号議案でありまするが、これは轉貸資金特別会計廃止の件でありまして、これまた原案をとることに決定いたした次第であります。 次に第12号議案から第19号議案までの起債の件でありまするが、このうち第16号議案の保健衞生費に関する起債については、先に申し述べました通り、看護婦養成所費600万円の削除修正に伴いまして、起債金額4,000万円を3,400万円に修正することにいたしました。その償還方法は元利均等(年利9分2厘の半年賦金391万2,812円64銭)とあるのを332万5,890円74銭と修正することにいたしました。なおこれに関連するところの目的別起債金額の内訳中、看護婦養成所建築費600万円を削除し、計4,000万円とあるのを、3,400万円に修正した次第であります。その他は原案をとることに決定をいたしました。 なお第20号議案は、一時借入の件でありまするが、これに原案通り認めることにいたしました。 以上委員会の経過並びに結果を御報告いたします。(拍手)   ――――――――――――――――― △採決    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 採決いたします。第一部議案調査特別委員会付託議案は、委員長の報告通り決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 御異議なしと認めます。よつて第一部議案調査特別委員会付託議案は、委員長の報告の通り第二読会において可決されました。   ――――――――――――――――― △議案全部、発議、請願、陳情上程(第三読会)    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) これより第三読会に入ります。   ――――――――――――――――― △採決    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 第三読会におきましては、第二読会において可決の通り決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(兒玉龍太郎君) 御異議なしと認めます。よつて第三読会においては、第二読会において決定いたしました通り可決確定いたしました。 これにて散会いたします。 △午後4時58分散会    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 知事の挨拶があります。   ――――――――――――――――― △知事挨拶    ―――――――――――――――――   〔知事岡田正平君登壇〕〔拍手〕 ◎知事(岡田正平君) このたびは25年度の当初予算御審議のためとは言いながら、連日にわたつて御勉強をいただきまして、まことに感謝にたえません。 委員会並びに本会議におきましての皆樣方の御意見は、それぞれ拜聽いたしております。御決議をいただいたことはまことに感謝にたえませんが、この執行につきましては、御趣旨を十分に体して、誤りなきを期したいと思つております。またいろいろお話中にありましたことで、まことに私どもの氣づかぬところもございます。また自分が氣づいておりながら、非常に金玉のお心持もわかりますから、それに沿うて私は万全を期すべく努力をいたしたいと思つております。ただ御決議の中で、あるいは趣旨の説明が足りなかつたために、削除されたのがあるように思いますが、よく委員会並びに委員長の御報告、御質問等の御趣旨をくみまして、さらに研究をいたしまして、なおこれが縣のためになるというような場合におきましては、再提出というようなことがないとも限りませんけれども、その点はどうぞ虚心坦懷にお受取り願いまして、おおらかなお氣持で、さらに御檢討を煩わしたいと思うのであります。これから十分に研究をさせていただきたいと思います。 長らくの間まことに御苦労さまでございました。春とは言いながら、まだ時候不順の折柄、十分に御自愛くださらんことを心からお願い申し上げまして、御挨拶といたします。(拍手)   ――――――――――――――――― △議長挨拶    ――――――――――――――――― ○議長(兒玉龍太郎君) 私より一言御挨拶をいたします。 本縣議会で審議しましたのは、御存じの通り25年度の総経費のほとんど大部分を計上されました予算案であります。從つて從來の予算と違いまして、今後追加予算の計上される額が、はなはだ縮小されて來るものということを承知しているのであります。そうなりますと、この予算が新潟縣民の今後1年間になすべき仕事、縣民のために行ういろいろの施設その他については、最も重大なる関係を有する予算であるということになるのであります。この経済危機の際に、ことに敗戰後、ようやく社会生活の不安が一方において除かれ始めていると同時に、また思想攻勢等のいろいろな險惡の情勢も見られるのであります。こういう時期におきまして、本縣議会が、最も大切な時期における最も大切なる予算を、われわれが愼重審議して、縣民のために貢献することを得ましたことは、欣快の至りにたえないところであります。今後われわれ縣議会の権威あるところの審議が、各方面に実績を現わして來るということを確信して、皆さんにおいてもそれぞれ選挙区または縣民のために、その実行の効果のあがるように、御監視あらんことをお願いいたします。 なお本縣議会は明日まで会期があるのでありまするが、本日をもつてすべて議案を議了しましたので、閉会することにいたします。つけ加えて申し上げますが、特に重要なる意見書が議決されました。これはとりあえず、それぞれの処置を急速に講じたいと思いますから、御了承を願います。 これで閉会いたします。 △午後5時5分閉会...