昭和２３年 １０月定例会 本
会議出席議員 １番
須貝綱太郎 君 ２番 雲尾 東岳 君 ３番 田村 高作 君 ４番
塚田淸一郎 君 ５番
吉岡喜三郎 君 ６番
揖斐仙次郎 君 ７番
鈴木吉治郎 君 ８番 瀧澤 一治 君 １１番 小林 寅次 君 １２番 池田 榮松 君 １３番 木原 正雄 君 １４番 山田 正雄 君 １５番 若月 文雄 君 １６番 橋本 辰次 君 １７番 布施 津三 君 １８番 瀧澤 正直 君 １９番 酒井 登 君 ２０番 外川 藤藏 君 ２１番 上野 周吾 君 ２３番 佐藤 兵部 君 ２４番 高野六太郎 君 ２５番 大瀧 正義 君 ２６番 川上 昌司 君 ２７番
村田種次郎 君 ２８番 野水 吉治 君 ２９番 小黑 岩人 君 ３０番
兒玉龍太郎 君 ３１番 西川彌平治 君 ３２番 松木 明 君 ３３番 藤原 熊男 君 ３４番 内山 大三 君 ３５番 土田 杢平 君 ３６番 石黑 武久 君 ３７番 石塚 善治 君 ３８番
岩野定市郎 君 ３９番 大島 憲吾 君 ４０番
高澤三樹太郎君 ４１番 小笠原九一 君 ４４番 山崎 和雄 君 ４５番 岡田 幸平 君 ４７番 塚野 淸一 君 ４８番 島田 久吉 君 ４９番 飯塚 信太 君 ５１番 桑名 義廣 君 ５２番 田卷 恒彦 君 ５３番
丸山直一郎 君 ５４番 佐伯 利作 君 ５５番
森山善治郎 君 ５６番 阿部 隆治 君 ５８番
小田長四郎 君 ５９番
佐藤久次郎 君 ６０番 木村 新一 君 ６１番 吉田 吉平 君 ６２番 中川 光男 君 ６３番
高橋淸一郎 君 ６４番 寺尾 愛 君不參議員 １０番 北村 基 君 ２２番
貝瀨高重郎 君 ４２番
加藤長三郎 君 ４３番 松井 源内 君 ４６番 皆川 正藏 君 ５０番
村山吉五郎 君 ５７番 澤口 久藏 君
提出議案第１号議案 昭和23年度
一般会計更正追加予算第２号議案
新潟縣々税賦課徴收條例中改正第３号議案
新潟縣々税臨時增徴條例設定第４号議案 起債変更（
土木施設費）第５号議案 同 （
佐渡汽船株式会社出資金）第６号議案 起債について（
戰災学校復旧費）第７号議案 昭和23年度
特別会計災害救助基金更正追加予算第８号議案 昭和23年度
特別会計勧業費作業資金追加予算第９号議案
特別会計設定第10号議案 昭和23年度
特別会計地方競馬事業費予算第11号議案
新潟縣地方競馬実
施條例設定第12号議案 同
登録條例設定第13号議案 同
騎手免許手数料條例設定第14号議案
新潟縣三條競馬土地建物貸付條例第15号議案
新潟縣種付料條例中改正第16号議案
新潟縣農事試驗場分析手数料條例中改正第17号議案
新潟縣指定農業資材販賣業者等の
登録証等交付手数料條例設定第18号議案
新潟縣水産物取扱機関登録証票交付手数料條例設定第19号議案
新潟縣漁業鑑札交付手数料條例設定第20号議案
縣立各学校の授業料、
入学料及入学考査料條例中改正第21号議案 賣いん等処罰に関する
條例設定第22号議案 議会の議決又は住民の一般投票に付すべき財産、営造物又は議会の議決に付すべき契約に関する條 例設定第23号議案
市村境界変更について第24号議案 第三回宝籤発行について第25号議案 佐渡汽船株式会社增資応募について第26号議案
予算外義務負担（
縣営農業水利改良事業）第27号議案 同 （
万代丸修繕工事）諮問第１号
河川法準用河川について報告第１号 專決処分について（
起債変更） ――――――――――――――――― 10月19（火曜日）
△午後３時19分開會 ――
―――――――――――――――
○議長（
兒玉龍太郎君） これより
新潟縣議会10月定例会を開きます。知事から招集の挨拶があります。 ――
―――――――――――――――
△知事挨拶 ――
――――――――――――――― 〔知事岡田正平君登壇〕〔拍手〕
◎知事（岡田正平君） 定例会議とは申しながら、しばしば御参集を煩わすこと、まことに御苦労樣に存じます。これから日程の順序に從いまして、議事を進めていただきたいと思います。 ――
――――――――――――――― 10月19日（火曜日）
△午後３時20分開議 ――
―――――――――――――――
○議長（
兒玉龍太郎君） これより本日の会議を開きます。 本日の出席は議長ほか55名、不参７名――10番、22番、42番、43番、46番、50番、57番。 報告がありますので、朗読いたさせます。 ――
―――――――――――――――
△一般報告 ――
――――――――――――――― 〔書 記 朗 読〕財第254号 昭和23年10月16日
新潟縣知事 岡 田 正 平
新潟縣議会議長 兒玉龍太郎殿 敎育委員の選挙について
敎育委員会法第７條第３項の規定により
新潟縣敎育委員会委員１名を選挙せられたく通知致します。
――――――――――――――――― 報 告 書１、昭和23年度昭和23年８月分
新潟縣歳入歳出出納２、昭和23年度昭和23年８月分
新潟縣自作奬勵金歳入歳出出納３、昭和23年度昭和23年８月分
新潟縣信濃川
魚族補殖資金歳入歳出出納４、昭和23年度昭和23年８月
分新潟縣勧業費作業資金歳入歳出出納５、昭和23年度昭和23年８月分
新潟縣敎育資金歳入歳出出納６、昭和23年度昭和23年８月分
新潟縣山口奬学資金歳入歳出出納７、昭和23年度昭和23年８月分
新潟縣実業学校作業資金歳入歳出出納８、昭和23年度昭和23年８月分
新潟縣災害救助基金歳入歳出出納９、昭和23年度昭和23年８月分
新潟縣轉貸資金歳入歳出出納 右に掲げた事項について、昭和23年９月16日、これを檢査したが、違法不当の事項を認めない。
右地方自治法第240條により報告する。 昭和23年９月16日
監査委員 池 田 榮 松 同 塚 野 俊 郎 同 岡 田 幸 平
新潟縣議会議長 兒玉龍太郎殿 ――
――――――――――――――― 請 願 陳 情 36件総 務 １、
豪雪地帶減税方陳情 ２、
自治体警察費の町村負担について陳情敎 育 １、
村松高等学校に24年度から
男女共学制実施方請願 ２、中
頸城郡谷浜村大字長浜地内に
新制中学校々舍設立に関する陳情 ３、
学校衞生課の設立に関する請願農 林 １、
縣立農事試驗場佐渡分場に
蚕室建設並に
技術官設置方請願農 地 １、
雪害復旧耕地事業の
重点的施行方請願 ２、耕地事業の
災害未然防止方請願 ３、魚沼地方に
縣営農業水利事業施行方請願 ４、
農業土木技術者の
拡充方請願土 木 １、
保倉川筋河川法準用及び
縣費支弁区域延長請願 ２、
能代川上流準用河川認定延長請願 ３、
前川準用河川区域の指定陳情 ４、
胎内川改修工事施行請願 ５、
東頸城郡地内越道川災害復旧工事施行請願 ６、大橋並に
五十嵐橋補修について陳情 ７、
水害復旧請願（松之山） ８、
板山新発田線改良方陳情 ９、
小出十日町線改修陳情 10、
藏王橋改修方陳情 11、岡野町
十日町線道路改修請願 12、松之山大
割野線改良陳情 13、
縣道与板黑島、
黑島長岡線改修請願 14、国道10号線中一部
急速改修方請願 15、
松浜橋応急工事施工方請願 16、
旭橋補強工事に関する請願 17、昭和橋の架換請願 18、府懸
道打越白根線改修請願 19、
縣道橫畑谷浜停車場線改修請願 20、府懸
道石打停車場上田線改修工事促進請願 21、懸道十日町直江津港線外五線
道路橋梁補修請願 22、
新潟縣交通網整備に関する請願 23、
善願橋復旧工事促進について請願 24、
大正橋架換工事について請願 25、中魚沼郡倉俣村
水害復旧方につき請願経 済 １、
新潟縣自轉車競技場指定設置方請願 ――
―――――――――――――――
△會期の決定 ――
―――――――――――――――
○議長（
兒玉龍太郎君） 私より申し上げますが、このたびの会期は５日間といたしまして、本日の日程は
会議録署名議員の選挙及び
提出議案全部といたします。 ――
―――――――――――――――
△監査報告 ――
―――――――――――――――
○議長（
兒玉龍太郎君） 先ほど朗読いたしました報告書は、
監査委員から議長にあててまいつたもので、８月月例監査の報告でございます。いずれも違法不当の事項を認めない旨の報告でございますので、御了承願います。 ――
―――――――――――――――
△
會議録署名議員の
選擧 ―――――――――――――――――
○議長（
兒玉龍太郎君） これより日程にはいりまして
会議録署名議員の選挙を行います。先例によりまして議長から指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（
兒玉龍太郎君） 御異議がございませんので、私から指名いたします。 ６番 揖 斐 仙次郎 君 26番 川 上 昌 司 君 37番 石 塚 善 治 君 51番 桑 名 義 廣 君 以上４名の方々を御指名申し上げましたが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長（
兒玉龍太郎君） 御異議がありませんので、さよう決定いたしました。 ――
―――――――――――――――
△議案全部上程（第一
讀會） ―――――――――――――――――
○議長（
兒玉龍太郎君） 次に
定例会議案第１号議案ないし第27号議案、諮問第１号、報告第１号、請願、陳情36件を一括上程いたしまして第一読会を開きます。朗読は例によつて省略いたします。議案に対する知事の説明を求めます。 ――
―――――――――――――――
△
知事議案説明 ――
――――――――――――――― 〔知事岡田正平君登壇〕
◎知事（岡田正平君） このたび提案いたしました昭和23年度
一般会計歳入歳出更正追加予算案についてその大綱を申し上げます。 このたびの
追加予算の編成にあたりましては、去る８月縣会におきまして御説明申し上げました通り、手持財源のすべてが手拂の現状と相なりましたことに鑑みまして、歳出につきましては、
公共事業費その他眞に緊急やむを得ざるもの及び義務支出に属するものに重点を集中することといたしました。純縣費負担は極力これを抑制しながら
受益者負担の原則を徹底して、
手数料財源の拡充に努めまして、その必要経費の計上に意を注いだ次第であります。 この意味におきまして編成いたしました
追加予算の内容を類別に申し上げますと、
農業土木振興に要する経費が6,225万2,975円、治山治水に要する経費が3,087万172円 農地改革に要する経費が7,474万4,582円、
農林水産業振興に要する経費が1,606万7,733円、
商工業振興に要する経費が311万2,734円、民生安定に要する経費が666万2,230円、保健衞生及び体位向上に要する経費が461万4,306円、敎育振興に要する経費が6,327万6,534円、
労働行政拡充に要する経費が84万6,780円、道路、橋梁、港湾に要する経費が4,442万6,320円、諸調査に要する経費が118万5,799円、渉外関係に要する経費が91万4,302円、縣有建物に要する経費が1,496万8,000円、その他が534万1,716円、これを合計いたしますると３億2,928万4,183円と相なります次第でありまして、
既決予算額との累計額は、実に35億920万9,287円となるのであります。 歳入におきましては、歳出に附隨する特定財源として
国庫支出金及び寄附金その他２億3,733万546円を充当いたしました。残額9,195万3,637円はこれを一般財源に求めざるを得ない次第であるのであります。数次にわたりまして中央と折衝をいたしまして認承を得ました縣債の增加額は6,406万円をこの部面に充当いたしましても、なお2,789万3,637円の不足と相なるのでございます。 これが措置といたしましては、
地方財政法の規定によりまして、縣債を起す場合の條件となつておりまする收益税の
超過課税を実施すべきではありまするが、
国民生活窮乏の今日、極力これを回避すべくさらに
受益者負担の原則を徹底することによりまして、財源の拡充に努めまして、税の
超過課税は、事業税は一応これを据置きまして、縣民税、地租及び家屋税の３税につきまして２割の
超過課税を見込むことといたした次第であります。
アイオン台風による
災害復旧事業につきましては、
目下関係各省並びに金融機関と折衝、
国庫補助金の大幅獲得並びに資金の調達に努めまして、
早急予算化をはかりたいと存じますが、これが財源といたしまして相当多額の縣費を必要といたしますので、他府縣の現況から推算いたしましても事業税の２割
超過課税のほか、縣民税、地租、家屋税について、さらに若干の再增税は不可避のように考えられるので、まことにこの点を憂慮しておる次第であります。 以上をもちまして
一般会計歳入歳出更正追加予算案の概要を申し上げました次第であります。 なお詳細の点につきましては、議事の御進行に伴いまして御説明を申し上げたいと存じます。どうぞ
愼重御審議の上適当なる御決議あらんことをお願い申し上げる次第でございます。（
拍手） ―――――――――――――――――