○
議長(
兒玉龍太郎君) 御
異議ないものと認めます。可決確定いたしました。 50番
議員が御
出席になりました。 ――
―――――――――――――――
△
議案全部
上程(第一
讀會) ―――――――――――――――――
○
議長(
兒玉龍太郎君) 次に
定例會議案、第1
號議案ないし第22
號議案、諮問第1
號及び第2
號並びに報告第1
號及び第2號を一括
上程いたしまして、第一
讀會を開きます。
朗讀は例によ
つて省略いたします。
議案に對する
知事の
説明を求めます。 ――
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△
知事議案説明 ――
――――――――――――――― 〔知事岡田正平君登壇〕(
拍手)
◎
知事(
岡田正平君) たびたびまことに御
苦勞樣でございます。本日少しからだを痛めておりましたので、御同情いただいてまことにありがとうございます。言葉の徹底しないところがあるかもしれませんが、お許しをお願い申し上げたいと思います。 23年度の
豫算案につきましてその骨子を申し上げたいと存じます。 まず本縣の
財政の全般について申し上げますと、從來の本縣の
財政は、きわめて
堅實に行われ來つたことを信ずるのでありますが、
終戰後におきましては、
一般地方財政の窮乏を反映いたしまして、
財政經理はきわめて多難、豫斷を許さぬ状況と
なつたのであります。すなわち
昭和20年度におきまして防空、疎開、
空地事業費に對する
國庫補助の肩替りといたしまして交付せられました
特殊國庫債劵を、
災害準備積立金として處理しなければならぬはめに至りましたため、918萬三千
餘圓の
赤宇と
なつたのであります。
昭和21年度におきましては、
歳入總計が4億九千八百
餘萬圓、
歳出の
總計が4億九千
餘萬圓、
歳入歳出の差引が786
萬餘圓となりますが、
事業の
繰越財源を控除いたしますと、478萬八千
餘圓という
赤字となるのであります。しかし
昭和21年度の
赤字は、
昭和20年度に
災害準備積立金として處理いたしました分を充當いたしますと、結局は439
萬餘圓の
黑字計算となります。また
昭和22年度におきまして著しい
インフレ高進の結果は、
各種施設の遂行に大なる支障を來しまして、1,500
萬圓の
赤宇欠陷を生ずることとなりましたことは、やむを得ないこととは申しまするが、一面まことに遺憾至極に存ずる次第でございます。 さて
昭和23年度の
當初豫算はかようの考えをもちまして組んだのでございます。すなわち
インフレはこれでどうしても止まるようにお互いが努力せなければならぬことは申すまでもございませんが、まず今日以上はなはだしき
高進があるものとは見られないという
建前から編成いたしたのであります。 第1には
縣民の負擔を全國の水準からして重く
なつてはいけないという
建前をとりましたのであります。 第2には
縣土振興に
經費を集中積極化することに努めたのでございます。 これらの
總合調和に努力いたしまして、かつ
縣民輿論の代表である
縣會の御意向を事前になるべく
伺つて、十分にこれを反映するように努めたつもりであるのであります。 まず
歳入におきましては、
税收入の5億2,726
萬餘圓、
税外の收入6億7,233
萬餘圓、
合計11億9,960
萬圓を計上いたしました。このうち獨立税として2億7,990
萬餘圓を見込んで、一
應歳入歳出のバランスをつけたのであります。これが
縣民1人當りの負擔額は115圓74銭と相なりまして、
納税者の苦痛は十分に察知できるのでありますが、あげて
再建途上にある今日、いわゆる忍びがたきを忍び、ここに以上の
豫算を編成いたしましたのでございます。 これを
縣下各方面の
再建の
施設に活用せんといたしますには、深甚なる
調査と用意のもとにこれが使途を定めなければならぬと存じますので、現在の衆知を傾けて次の
施設に振り向けることといたしましたのでございます。 第1に本縣はその
行政施策の大宗を
農業に置きまして、土地の
改良施設、
用排水等の
農業土木事業及びこれに伴う
治山治水の
事業、すなわち
農業合理化の企畫のもとに、
將來の
農村恐慌と
農地改革の
本旨に基くところの農民各自の
生活文化に資さんとするものでございます。すなわち
農業土木振興に要する
經費を1億770
萬餘圓、
治山治水に要する
經費を9,500
萬餘圓、
農地改革に要する
經費を4,057萬九千
餘圓、
主要食糧の對策に要する
經費を1,136
萬餘圓、
農林水産業振興に要する
經費を8,062萬一千
餘圓、
合計いたしまして3億3,531萬一千
餘圓を計上いたしました。 第2にはこれと併行いたしまして
商工業の
進展に積概的な性格を加えまして、これが
向上進展を期するとともに、さらに
農村と
商工業の連繋を基礎としての
中小商工業の
積極的振興並びに
縣勢伸長の
資源となるべきところの
地下資源の
開發に強力なる
施策を施したいと存じまして、
商工業の
振興に要する
經費1,321萬四千
餘圓、
地下資源開發に要する
經費を727萬5,000圓、
合計いたしまして2,048萬9,494圓を計上いたしました。 第3には
厚生及び衞生
施設につきまして、
生活の
保護、
乳幼兒の
保護及び戰災者並びに引揚者に對する
應急施設及び國民保險の
助成等、民生の安定と
縣民の
體位向上と關連いたしまして、
社會敎育における
文化面とともに、その
厚生施設に資するために、民生安定に要する
經費を9,737
萬餘圓、
體位向上に要する
經費を6,896
萬餘圓、
合計いたしまして1億6,634萬1,951圓を計上いたしました。 第4には
敎育の面におきまして、いわゆる百年の大計を定
むるの重要案件といたしまして、
敎員の充足に要する
經費を7,713萬三千
餘圓、
敎員の再
敎育に要する
經費を100
萬圓、
社會敎育に要する
經費を200
萬圓、その他
敎育の
振興に要する
經費を4億1,582萬五千
餘圓、
合計いたしまして、4億9,595萬9,784圓を計上いたしました。 第5には今日最も各
方面に重大なる
關係を有する
勞働問題につきまして、
産業復興の
進展にその
本旨をおきかえまして、
勞働敎育に要する
經費40
萬圓、
勞働情報蒐集に要する
經費117萬3,000圓、その他
勞働行政充實に要する
經費といたしまして493萬三千
餘圓、
合計650萬6,284圓を計上いたしました。 しこうして以上を關連いたしたる觀點におきまして、第6には
道路、橋梁の
整備、
港灣の
浚渫、
修築等の
土木事業を起工いたしまして、農、工、商の一貫せる發展を企圖いたしまして、
道路修繕費におきまして1,923
萬餘圓、
道路改良の
整備費におきまして1,993萬8,000圓、新潟港の
浚渫維持費を1,591萬三千
餘圓、その他
土木振興に要する
經費3,728萬六千
餘圓、
合計いたしまして9,237萬2,380圓を計上いたしました。 以上申し上げました各
施設に對する計上の額は、これをも
つて必ずしも十分とはもとより存じませんが、現在見込み得るところの最大の
經費と、重大なる決意のもとに、これが
施策の
實効を期するために、各
方面の御協力を求めてこれが完遂に努めんとするものであります。 これを要するに
縣民が要望いたしておる縣下永遠なる
振興の基盤を實現するために、大
土木事業を計畫いたしまして、勞力と智力をその
方面に傾注いたしまして、も
つて祖國再建に邁進せんとするものでありまするが、この
着手施策の順序は順を逐うて、さきに設けていただきました
審議室におきまして、各部の
意見を總合
整備し、その上に
縣會の
方々の御
意見を
伺つて、これが
圓滿なる施行に
當らんとするものでございます。 第7には
縣土振興企畫費でざごいます。これに315萬7,388圓を計上いたしましたが、さらに
水力電氣資源の
開發、なかんずく早急に
縣下進展の
資源ともなるべき
天然ガスの
活用整備については、特に一課を設けまして、これが
進展を期さんとする氣構えであるのでございます。 以上申し述べましたもののほか、諸
調査に要する
經費が399萬五千
餘圓、賠償及び
渉外關係に要する
經費が216萬一干
餘圓、
縣有建物に要する
經費が427萬八千
餘圓、その他が6,902萬5,969圓、
合計いたしまして7,946萬1,716圓をそれぞれ計上することにいたしましたのでございます。 次に
職員費について一言いたしまするが、累次にわたる
官公職員の
給與制度の改訂に伴いまして、
給與豫算の
總豫算に對しまして占める割合は著しく高率と
なつてまいりましたので、
新規增員は、國の指示に基く眞にやむを得ざるものにつきましても、純
縣費支辨職員を振りかえる等の
措置を講じまして、原則としてこの
增員を取止めることにいたしたのであります。これが
給與豫算につきましては、前に申し述べました
政策別の
經費中にそれぞれ包含せしめてありまするが、
昭和22年12
月縣會で御協賛をいただきました
現行の1,960
圓ベースによりまして、現員現給をも
つて計上いたしました結果、
一般職員が1億3,538
萬餘圓、
學校職員が4億6,457
萬餘圓、
合計5億9,996萬430圓となりましたのであります。實に
總豫算に對して50%と相なるのでありまするが、しかしその
職員の
實情について見ますと、まことに同情すべき點があるのであります。 なお
行政整理につきましては、
欠員淘汰及び
配置轉換を強力に實施いたしまして、なお
將來は努めて
自然減にまつことといたしたいと存じておる次第でございます。 最後に
特別會計について申し上げます。
特別會計は
自作奬勵金等9
會計を存しておつたのでありまするが、
うち模範林費會計を一般
會計に組み入れまして、これを廢止することといたしましたために、8
會計となるのであります。この
昭和23年度
豫算合計は1,031萬1,822圓となりまして、前年度に比しまして699萬8,870圓の增加であるのでありまするが、そのおもなるものは
作業資金會計における
物價の値上りに伴うものでありまして、
勸業費作業資金において507萬六千
餘圓、
實業學校の
作業資金において112萬七千
餘圓をそれぞれ增加しておるのであります。 これをもちまして今回提出いたしました
豫算の概要を御
説明申し上げた次第でございます。なお詳細につきましては、議事の進行に伴いましてそれぞれ御
説明を申し上げることといたしたいと存じます。 どうぞ
愼重御審議の上、
適當なる御決議あらんことをお願いしてやまない次第でございます。 以上をもちまして簡單ではございまするが、本年度の
豫算の御
説明を終らしていただきます。(
拍手) ―――――――――――――――――
△散
會及び休會の
動議 ――
―――――――――――――――
◆31番(
西川彌
平治君) 本日はこの
程度にて散會し明10日は
議案調査のため
休會し、
明後11日は
全員協議會とし、12日午後3時より本
會議を開かれんことを希望いたします。 なお
日程は
提出議案全部といたしたいことを併せて希望いたします。
○
議長(
兒玉龍太郎君) 先刻3番
議員、5番
議員、26番
議員、27番
議員、40番
議員が御
出席になりました。 ただいま31番
議員から散會の
動議がございましたが御
異議ありませんか。 〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
兒玉龍太郎君) 御
異議ないものと認めます。 本日はこの
程度にて散會いたし、明10日は
議案調査のため
休會、11日は
全員協議會とし、12日午後3時から本
會議を開きます。
日程は
提出議案全部といたします。これにて散會いたします。 なお
明後11日午前10時より當議場で第8
軍司令官アイケルバーカー中將の
供米完納感謝の辭の
傳達式がありますから、午前9時50分までに
全員の御參集を願います。
△午後2時35
分散會...