二宮町議会 2022-09-11
令和4年第3回(9月)定例会(第11日目) 本文
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発言者一覧 選択 1 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 2 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 3 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 4 : ◯9番【渡辺訓任君】 選択 5 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 6 : ◯町長【村田邦子君】 選択 7 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 8 : ◯9番【渡辺訓任君】 選択 9 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 10 : ◯町長【村田邦子君】 選択 11 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 12 : ◯9番【渡辺訓任君】 選択 13 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 14 : ◯町長【村田邦子君】 選択 15 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 16 : ◯9番【渡辺訓任君】 選択 17 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 18 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 19 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 20 : ◯3番【松崎 健君】 選択 21 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 22 : ◯町長【村田邦子君】 選択 23 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 24 : ◯3番【松崎 健君】 選択 25 : ◯町長【村田邦子君】 選択 26 : ◯3番【松崎 健君】 選択 27 : ◯町長【村田邦子君】 選択 28 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 29 : ◯3番【松崎 健君】 選択 30 : ◯町長【村田邦子君】 選択 31 : ◯3番【松崎 健君】 選択 32 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 33 : ◯3番【松崎 健君】 選択 34 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 35 : ◯3番【松崎 健君】 選択 36 : ◯町長【村田邦子君】 選択 37 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 38 : ◯3番【松崎 健君】 選択 39 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 40 : ◯3番【松崎 健君】 選択 41 : ◯町長【村田邦子君】 選択 42 : ◯3番【松崎 健君】 選択 43 : ◯町長【村田邦子君】 選択 44 : ◯3番【松崎 健君】 選択 45 : ◯町長【村田邦子君】 選択 46 : ◯3番【松崎 健君】 選択 47 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 48 : ◯町長【村田邦子君】 選択 49 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 50 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 51 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 52 : ◯3番【松崎 健君】 選択 53 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 54 : ◯3番【松崎 健君】 選択 55 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 56 : ◯3番【松崎 健君】 選択 57 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 58 : ◯3番【松崎 健君】 選択 59 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 60 : ◯3番【松崎 健君】 選択 61 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 62 : ◯3番【松崎 健君】 選択 63 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 64 : ◯3番【松崎 健君】 選択 65 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 66 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 67 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 68 : ◯3番【松崎 健君】 選択 69 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 70 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 71 : ◯町長【村田邦子君】 選択 72 : ◯3番【松崎 健君】 選択 73 : ◯町長【村田邦子君】 選択 74 : ◯3番【松崎 健君】 選択 75 : ◯町長【村田邦子君】 選択 76 : ◯3番【松崎 健君】 選択 77 : ◯町長【村田邦子君】 選択 78 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 79 : ◯3番【松崎 健君】 選択 80 : ◯町長【村田邦子君】 選択 81 : ◯3番【松崎 健君】 選択 82 : ◯町長【村田邦子君】 選択 83 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 84 : ◯町長【村田邦子君】 選択 85 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 86 : ◯町長【村田邦子君】 選択 87 : ◯3番【松崎 健君】 選択 88 : ◯町長【村田邦子君】 選択 89 : ◯3番【松崎 健君】 選択 90 : ◯町長【村田邦子君】 選択 91 : ◯3番【松崎 健君】 選択 92 : ◯町長【村田邦子君】 選択 93 : ◯議長【善波宣雄君】 選択 94 : ◯3番【松崎 健君】 選択 95 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 96 : ◯町長【村田邦子君】 選択 97 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 98 : ◯3番【松崎 健君】 選択 99 : ◯町長【村田邦子君】 選択 100 : ◯3番【松崎 健君】 選択 101 : ◯町長【村田邦子君】 選択 102 : ◯3番【松崎 健君】 選択 103 : ◯町長【村田邦子君】 選択 104 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 105 : ◯3番【松崎 健君】 選択 106 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 107 : ◯町長【村田邦子君】 選択 108 : ◯3番【松崎 健君】 選択 109 : ◯町長【村田邦子君】 選択 110 : ◯3番【松崎 健君】 選択 111 : ◯町長【村田邦子君】 選択 112 : ◯3番【松崎 健君】 選択 113 : ◯町長【村田邦子君】 選択 114 : ◯3番【松崎 健君】 選択 115 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 116 : ◯町長【村田邦子君】 選択 117 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 118 : ◯3番【松崎 健君】 選択 119 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 120 : ◯町長【村田邦子君】 選択 121 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 122 : ◯3番【松崎 健君】 選択 123 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 124 : ◯町長【村田邦子君】 選択 125 : ◯3番【松崎 健君】 選択 126 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 127 : ◯町長【村田邦子君】 選択 128 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 129 : ◯町長【村田邦子君】 選択 130 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 131 : ◯3番【松崎 健君】 選択 132 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 133 : ◯3番【松崎 健君】 選択 134 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 135 : ◯3番【松崎 健君】 選択 136 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 137 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 138 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 139 : ◯13番【一石洋子君】 選択 140 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 141 : ◯町長【村田邦子君】 選択 142 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 143 : ◯13番【一石洋子君】 選択 144 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 145 : ◯町長【村田邦子君】 選択 146 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 147 : ◯13番【一石洋子君】 選択 148 : ◯3番【松崎 健君】 選択 149 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 150 : ◯3番【松崎 健君】 選択 151 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 152 : ◯13番【一石洋子君】 選択 153 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 154 : ◯町長【村田邦子君】 選択 155 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 156 : ◯13番【一石洋子君】 選択 157 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 158 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 159 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 160 : ◯6番【坂本孝也君】 選択 161 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 162 : ◯町長【村田邦子君】 選択 163 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 164 : ◯6番【坂本孝也君】 選択 165 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 166 : ◯町長【村田邦子君】 選択 167 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 168 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 169 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 170 : ◯町長【村田邦子君】 選択 171 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 172 : ◯町長【村田邦子君】 選択 173 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 174 : ◯6番【坂本孝也君】 選択 175 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 176 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 177 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 178 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 179 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 180 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 181 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 182 : ◯1番・決算審査特別委員長【二宮節子君】 選択 183 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 184 : ◯議長【
善波宣雄君】 選択 185 : ◯議長【
善波宣雄君】 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 会議の状況 午前9時30分 開議
◯議長【
善波宣雄君】 皆様、おはようございます。
ただいまの出席議員は13名でございます。定足数に達しておりますので、直ちに会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
議会だより掲載のため、写真撮影をいたしますので、ご了承ください。
────────────────────────────────────────────
日程第1 令和3年度決算総括質疑
2: ◯議長【
善波宣雄君】 日程第1「令和3年度決算総括質疑」を行います。
令和3年度決算関係議案、第44号、第45号、第46号、第47号、第48号を一括議題といたします。
3: ◯議長【
善波宣雄君】 渡辺議員。
〔9番(渡辺訓任君)登壇〕
4: ◯9番【渡辺訓任君】 おはようございます。日本共産党の渡辺訓任です。通告に従いまして、総括質疑を行います。
2021年度、令和3年度は、前年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症に対する対策として、感染防止、経済対策を引き続いて実施することになりました。
ことわらない相談窓口の設置、地域集会所の耐震設計の実施など、暮らしを支える施策は一定の前進をしたと考えています。一方、財政面では、実質単年度収支が約2億4,000万円と前年より大きく増加、一般会計関連の基金残高は合計23億円に迫っています。
この使い道も含めまして、私は後期基本計画にうたわれている4つのまちづくりの方向性に沿って取組がどのようになされてきたか、また、今後の方策について伺います。
第1は、生活の質の向上と定住人口の確保に関連して、約53万円が支出されている小中一貫教育推進事業についてです。
2020年、令和2年の2月に8回の説明会が開かれ、一貫教育校を2校にするものと3校にするもの、1校にするものの9案が示されています。その後、新型コロナウイルスの蔓延で、地域での説明会も開かれていないと思います。案の絞り込みや出されていた問題点への対応が、次に話し合われると期待をしておりましたが、この新型コロナで人が集まれなくなってしまいました。
ところが、今年6月には、来年度から町の小中学校を、5校を1つの小中一貫教育校として分離型でスタートすることが、保護者のほうにプリントで配られました。さらに、30年先とされていた施設一体型の小中一貫教育校の設置が、「20年よりできるだけ早く」と早められています。
令和3年度にこの方針が大きく変わった背景、町長はどのように認識をされているでしょうか。
2つ目は、環境と風景が息づくまちづくりに関連して、災害と山林の植生管理などの環境保全の関連についてです。
里山再生育成事業24万円、有害鳥獣対策に約123万、遊休荒廃地農地対策に68万、それぞれが計上されていますが、7月の大雨で吾妻山公園の一部が崩落し、復旧に約1,500万円を要しました。町道10号線の一部が2日間にわたって通行不能になりました。斜面が大雨で崩れ、被害を与える可能性、これを現実に示すものになったと感じています。
特にレッドゾーンと指定されたところでの可能性が高いと感じていますが、町として、土砂災害と植生、木々の管理についての認識はいかがでしょうか。
3つ目は、交通環境と防災対策の向上に関連して、新庁舎整備の進捗についてです。
当初、防災拠点の役割も有する新庁舎整備へ向けての動きが進むことを期待いたしましたが、駅・ラディアン周辺まちづくり計画を799万円使って策定をいたしました。同時に、公共施設の長寿命化のため、調査を実施することは評価しています。新庁舎の建設予定地を果樹公園としたことで、新たな土地購入の交渉や負担が生まれています。さらに、購入したホテル跡地については、議会が設計予算を認めなかったため、多目的施設の計画も現在止まっている状況です。
駅前からラディアンの施設整備について、今後の見通しはいかがでしょうか。
4つ目は、戦略的行政運営に関連して、町財政の見通しについてです。
経常収支比率は、依然、高いレベルにあります。駅・ラディアン周辺まちづくり計画、各施設の補修・管理・長寿命化、子育て支援・高齢者支援の拡充の要望、災害への備え・対応、さらに、教育については、GIGAスクール運営や学校教育の施設を今後どうするかなど、財政に対する圧力はさらに高まると考えます。
町財政について、現状の認識と今後の運営についての考えを伺います。
以上、4つについてご答弁をよろしくお願いいたします。
5: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
6: ◯町長【村田邦子君】 皆様、おはようございます。
それでは、渡辺議員の総括質疑について、要旨に沿ってお答えいたします。
初めに、要旨の1、1つ目、町の小中学校5校をできるだけ早く施設一体型小中一貫教育校としていく方針を打ち出したことについてです。
まず、少人数学級についてお伝えしますと、昨今の報道等でも知られるように、教員不足は全国的に深刻な問題です。
教育委員会としては、町単独で少人数学級を先行実施する以前に、やはり教員定数や待遇などの制度面を国が抜本的に見直していかないと、少人数学級の推進はおろか、教育環境の向上も難しいと感じております。
町としても、県の町村会などを通じて、少人数学級の早期実現とともに、教員定数の見直しを国へ強く要望しているところです。
次に、令和3年度に小中一貫教育の方針が急激に変わったということですが、今年の4月に教育委員会が示した小中一貫教育推進計画は、これまでの経過を踏まえ、教育長と教育委員を中心に、再三の議論を経て策定されたものです。
その経過や教育委員の思いは、総合教育会議などを通じて私も把握していますし、町として、子供たちのよりよい教育環境を一緒に考えてきました。
計画には、令和5年度から分離型小中一貫教育を始めることと児童生徒数の将来予測に基づき、適切な規模の施設一体型小中一貫教育を設置していくことが示されています。
教育委員会としては、早期の施設一体型小中一貫教育を目指したいという目標を示した一方で、保護者や地域の皆様にも様々な思いがあり、合意に至るまでには時間をかけて丁寧な説明が必要であると認識しています。
その課題解決を模索する中で、学校施設の長寿命化計画の策定や児童生徒数の将来推計の見直しなど、日々状況も変わってきています。今お示ししている小中一貫教育の方向性は、こうした様々な思いや状況の変化を踏まえた上で、多くの方々が納得でき、かつ早期に実現するための着地点を探した結果であると思います。
令和5年度からは分離型小中一貫教育が始まりますが、先生方だけでなく、児童生徒や保護者に過度な負担が生じないように進めるというふうに聞いております。
また、今年の6月には、施設一体型小中一貫教育校の設置に向けた研究会がスタートし、保護者、地域の方、学校など様々な方面から多くの方々にご参画いただいております。
少子化が進む中でも子供たちの多様性を受け止め、学校が魅力的で安心できる場所でありますよう、町としても教育委員会と連携して、よりよい教育環境の創出に努めてまいります。
次に、要旨2、2つ目の災害と山林の植生管理などの環境保全の関連についてです。
土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域等が、令和3年5月に神奈川県で制定された直後の7月、大雨により吾妻山で土砂災害が発生したことで、町民の皆様は不安を感じたことと思います。
災害と山林管理の関連についてのご質問ですが、もちろん関連が深く、日頃の植生管理、環境保全が予防につながるものと認識しています。
国や県では、土砂災害特別警戒区域、いわゆるレッドゾーンの周知、避難体制の整備、住宅建設の規制などを推進しているところですが、これらは災害対策として有効な施策であると思います。
一方で、山林の管理面を考えると、レッドゾーンの土地所有者だけが整備や管理を考えさせられる状況になってはいけないと思います。
昨今の吾妻山の土砂災害も、検証の結果、地滑りした箇所はレッドゾーンの隣接地ですが、区域指定がされていない箇所でした。しかし、崩れた土砂がレッドゾーンの急傾斜地を流れたことで勢いが増し、麓まで土砂が流出してしまいました。
昨年の災害が証明しているように、レッドゾーンやイエローゾーンにかかわらず、やはり山林全体の適切な維持管理は必要だと改めて認識したとともに、災害の予防につながるものと考えています。
しかしながら、吾妻山をはじめとする山林は、複数の方が所有している民有地ですので、各所有者の方々に適切な管理について、これまで以上に積極的な啓発を図っていきたいと考えています。
具体的には、固定資産税の納税通知書を発送するときに、通知書の一部スペースなどを活用していくことを検討しています。
また、町広報やホームページなどについても、今まで以上に活用を図っていく予定ですが、やはり山林所有者の高齢化や相続により所有者が遠方にいることで、現状の把握が困難な場合などが懸念されて、啓発だけでは難しい面も予想されます。
これらの対策として、町内で里山や山林整備を実践している団体と山林所有者をつなげる仕組みを検討していきたいと考えています。
現在、町内には、過去より活動している里山推進協議会をはじめ、近年では、町の
町民活動推進補助金を交付している団体の中に、山林整備を活動内容の1つとしている団体があります。
各団体では、山林整備や沢の整備に興味のある方を募ってワークショップ形式で整備するなど、所有者の了解が得られた一定の区域ではありますが、山林整備を進めていただいています。
また、本年6月25日には、5月に開催したエコフェスタにのみやの関連イベントとして、環境団体と山林整備団体の協力により、里山や山林の再生に関連する映画の上映会が実施され、多くの町民が参加されました。
山林所有者にもこういった活動やイベントに参加していただくことや興味を持ってもらうことで、各団体に所有者の保全を任せていただくきっかけになるのではないかと思います。
まずは、里山や山林整備のノウハウを持った団体と山林所有者をつなげていくことで、将来にわたって山林全体が適切な管理状態を保ち、災害発生の予防に寄与できるものと考えています。
次に、要旨の3つ目、駅前からラディアンの施設整備の見通しについてです。
多目的施設の整備については、令和4年度当初予算としてご提案させていただいたものの、整備の目的や計画を明確に示されたいという予算審査意見をいただき、工事予算をお認めいただくことができませんでした。
新庁舎・駅周辺公共施設再編計画にお示ししていますとおり、多目的施設は新庁舎と一体的に活用するとともに、直近では、様々な施設改修に伴う一時的な活用に際し、弾力的に対応できる施設として提案したものです。
将来的には、新庁舎と一体的な活用をすることでラディアン周辺に行政機能を集約し、町民の方々の利便性が向上すると考えておりますので、当初ご提案した社会福祉協議会の移転を含め、ラディアン周辺にどのように行政機能を配置していくのか、今後、整備の目的や計画を明らかにしていく必要があると考えています。
詳細については、次年度予定しております新庁舎の基本設計の一環として、具体的な姿を検討したいと考えております。
新庁舎の基本設計は、新庁舎だけではなく、特に3つのポイントでラディアン周辺の姿をより具体的に検討する考えです。
1つ目は、主である新庁舎のレイアウトや機能配置、コンセプトの検討、2つ目は、ラディアンや図書館の大規模改修と併せた庁舎と関連する機能の整備や、ラディアン自身の時代変化を踏まえた魅力の向上の検討です。
3つ目は、ラディアン周辺全体で、先ほどの旧ホテル跡地、三位一体での快適な将来の機能配置の検討、そして、町の中心的な場所として、ラディアン周辺一帯の機能が高まった将来の姿を具体的に町民の皆様にお示ししたいと考えています。
なお、旧二宮水道営業所建屋を社会福祉協議会に引き続き利用することに関しましては、県企業庁に確認をいたしましたが、町で将来計画を持っているので、当面、令和6年度末までは利用することが可能であるということは確認できております。
最後に、町財政の現状の認識と今後の運営についてですが、経常的経費と投資的経費に分けてお答えいたします。
まず、経常的経費とは、毎年経常的に支出される経費で、一般的には、人件費、扶助費、公債費と経常的に支出される物件費、維持補修費及び補助費等がこれに該当します。
この経常的経費の財源として、町税、地方交付税、地方譲与税などの経常的な収入がどの程度充当されているかを比率で示しているのが経常収支比率で、町の財政構造の弾力性を示すもので、二宮町では、ここ10年間の平均は94%で、県内町村の平均より2%程度高くなっています。
なお、二宮町の財政規模では、経常収支比率1%は、およそ5,000万円に相当いたします。
次に、投資的経費とは、臨時的に発生する大きな物品の購入や公共施設等の整備等に要する経費です。その財源としては、臨時的な収入である個別の事業に対する国庫補助金や県補助金のほか、貯金や借金に相当する基金や町債を活用し、経常的収入の一部も活用することになります。
先ほど答弁したとおり、二宮町の財政は経常収支比率が高いため、この町の喫緊の課題である新庁舎をはじめとした公共施設等の整備、更新、長寿命化などの投資的事業を行うために、これまで計画的に基金の積立てを行い、起債についても極力抑制してまいりました。
その結果、令和3年度末現在の財政調整基金約9億4,000万円のうちの庁舎整備に活用予定としている5億円、庁舎整備基金として約4億9,000万円、公共施設整備基金として約6億6,000万円など、今後の投資的事業を行うための準備が整いつつあります。
また、建設事業に関する起債の残高についても、平成22年度の約37億円から、令和3年度は8億円を減らし、約29億円としました。
本定例会に提出させていただいた令和3年度歳入歳出決算書の説明書の26、27ページには、令和14年度までに想定される投資的事業を踏まえた、今後の財政見通しをお示ししておりますが、これまで積み立ててきた基金や後年度に交付税に算入される有利な起債、国、県などの補助金を活用することによって確実に整備することが可能であるというふうに考えております。
このように、将来のまちづくりのための臨時的な支出に備え、計画的に準備を進める一方で、経常的な経費である小児医療費助成の所得制限撤廃、シルバー緊急通報システムの改良など、町民の皆様が安心して暮らしていける施策についても着実に展開してまいりました。
今後、さらに進行する少子高齢化に伴う社会保障費の増加やGIGAスクール構想などによる学習環境の整備、更新など、経常経費の増大が見込まれる中で、今後、経常的な経費となり得る新たな施策の導入については、その効果を見極めた上で真に町民サービスの向上につながるよう、持続可能な制度設計が求められています。
今後も、将来の投資的需要を的確に備えつつ、デジタルトランスフォーメーションなど町民の利便性向上、行政の効率化、向上に取り組み、経常収支比率を注視しながら、経費全体の見直しを進めるとともに、町民ニーズを的確に捉え、バランスの取れた財政運営を行っていきたいと考えております。以上です。
7: ◯議長【善波宣雄君】 渡辺議員。
8: ◯9番【渡辺訓任君】 それでは、再度伺います。
小中一貫教育校の設置については、もともと2つの小中一貫教育校、これを軸にして話が進んでいたと思うんですね。それで、なかなかコロナの関係もあって地域への説明が難しかったと、そういう事情は理解するんですけれども。
1つは、ここで出てくるのは、公共施設再配置、それから学校の統廃合、これ優先に進められていたのではないかという心配もあるわけで、そこについて、この令和3年度にどういうふうな話が実際に進んだかと。
それと、もう一つありますのは、先ほど多くの方が納得する、そういうふうなお話だったんですが、第6次総合計画策定に向けてのアンケートで、これで小中一貫教育についてほとんど知らない、それから全く知らないという方が約半数いらしたわけですね。ですから、私は、なかなかこの多くの方が納得している状況かなという、そこは1つ疑問があります。
それで、もう一つ、町長のお立場では、教育行政の中身にあまり深く突っ込むというのは難しいと思うんですけれども、町長部局で高齢介護課ですとか、それから、あと地域政策課とか、それぞれやはり地域をベースにしていろいろ進められていますよね。
その辺での考え方というか受け止めというか、小中一貫校に集中していくと、そういう中で、それぞれの福祉の関係、防災の関係、これが地域のほうで今進められていると。どういう受け止めをされているのかなということをお伺いしたいと思います。
それと、もう一つ、先ほど研究会の話も出ました。それで、この研究会、実は、教育委員会の教育委員会議ですよね、教育委員会議のメンバーが全員入られている構成です。あくまでも研究ということを目的とされているんですけれども、教育委員会議で、逆に今度、ここ、この研究会で決まったことを誰がチェックするのかという、そういうことが1つ心配なんですが、この辺についてどうお考えでしょうか。
それと、もう一つ、この研究会のメンバーについては、先生の代表がやはり、一般質問でも前に取り上げたんですけれども、研究会に顔を出していない、その辺についてのお考えもいただければと思います。
それから、あと、土砂災害についてなんです。
危険度の見直しも進められているという理解をしていますが、これ、一般質問でも取り上げてきたテーマなんですけれども、里山再生、それから、あと遊休荒廃農地の対策、それから有害鳥獣対策、これはやっぱりそれぞれ結びついているテーマじゃないかと。
それで、先ほどワークショップ形式でいろいろな団体がやって活動されているというところでも、その辺結びつけてやられているという印象を持っています。それぞれの予算が立っていますけれども、その効果についてどういうふうに評価をされているのか。
それと、もう一つ、とっても心配な部分で、民有地に発生した土砂が町道とかに入ってくる、実際にそこで交通上の支障が生まれた、そういう場合は基本的にどういうふうな費用負担になるかとか、その辺もとても気になりますので、ちょっと細かいことになってしまいますが、教えていただきたいと思います。
それから、新庁舎についてです。
駅前、それからラディアンの周辺の整備計画の中で、果樹公園の買収ということが1つ出てきていたと思います。これについて進捗状況どうなっているのか。
それと、あと、駅前複合施設ですね。
駅前複合施設について、基本的には町民センターとか、それから武道館、二宮小学校体育館の施設の機能を引き継いでいくというふうな理解をしていますが、その後、新庁舎・駅前複合施設を整備した後、現在の町民センターとか武道館とか、こういった庁舎についてはどういうふうなことを考えられているのか。
それと、あと、この計画の中で施設の概要というのはあるんですが、全体の規模、面積、参考は出ているんですけれども具体的に触れられていないと。その辺についてもどういうお考えなのかを教えてください。
それから、町財政についてなんです。
やはり率直に伺いますと、この子ども医療費助成の所得制限撤廃とか、シルバー通報システムの改善とか、これは実際には令和4年度の予算で盛り込まれたかなと思うんです。じゃ、何で令和3年度でこういういいことをやらなかったのかなという、そういうこともちょっと教えていただきたいのと。
それと、あと、新庁舎整備がある、それから、学校の整備を含めた教育環境を整備してほしい、移動支援を含めた公共施設の福祉を充実してほしい、こういうふうな声もたくさんいただきます。
それで、町民ニーズを捉えてというお話があったんですけれども、そういうところについて、非常に一般論としては、経常的経費を組み立てていく上で町民ニーズに基づいていくというのは分かるんですけれども、本当に暮らしに回す財源、どうやって確保していくのか、そこについてもちょっとお聞かせ願いたいと思います。
というのは、先ほど町長も決算説明書のお話をなさいまして、それで、様々な前提はあると思うんですよ、だけど、令和10年度の建設事業債の残高41億円でピークになるというデータだったと思うんです。
ただ、公債費もそうですし、積立金も現在と大体同じレベルで推移していると私はあれを読んでいるんですけれども、そうなると、暮らしに回す財源というのは全然増えないんじゃないかなという、そういう心配をしているんですが、それがちょっと質問の趣旨であります。以上です。
9: ◯議長【善波宣雄君】 町長。
10: ◯町長【村田邦子君】 それでは、渡辺議員の再質問に順番にお答えしていきたいと思います。漏れていたら、ちょっとまた順番がちょっと逆になるかもしれませんが。
まず最初、小中一貫教育についてですね。
小中一貫教育については、議員のおっしゃるとおり、次年度から、二宮町の小学校3つ、中学校、5つを2つのグループに分けまして、二宮中学校と二宮小学校、そして西中と山西小と一色小、この2つのグループに分けて、施設分離型で進めてまいりますが、全体としては(仮称)にのみや学園ということで、学校の目標、教育目標なども統一して進めていくというふうに、これはもう二宮町小中一貫教育グランドデザインの中でもお示しして、皆さんに、今、先ほど言ったように、その周知を図っているところです。そういった中で、分離型ではありますけれども、先ほどお話ししたように、まずはその一歩として進めていきます。
その中で、様々なことをこの間準備して逆に来ました。カリキュラムの統一というか、見直しを行ったというのは、これは分離型ですから、同じ場所で小学校、中学校、小学生、中学生が学んでいくってのはもう少し先にはなるんですけれども、離れていても、やはり例えばですけど、算数が中学校で数学になっていくという中で、一緒に小中学校の先生が、この間、忙しい中、時間を取って、一つ一つの科目について見直して、中学校にしてみると、小学校のはどこでつまずくんだろうとか、小学校にしてみると、単科、このカリキュラムが中学校でどう生かされるんだろうとか、そういったことを相互に研究して、それが本当に両者一緒に話し合いながらいい成果が出たというふうに聞いております。そういった準備をしながらのところで、今ようやく次年度からというところに来ました。
その中で、確かに総合計画でしたっけ、あのアンケートを見ますと、よく分からない、あと、ほとんど分からないという方を含めると、まだまだ理解が進んでいないのはよーく分かっております。理由としては、言い訳になるかもしれませんけど、ちょっとコロナ禍でほとんどもう1年間、説明会などが行われてこなかったという、その前年、前々年度になりますけど、それが大きかったと思っております。
しかし、ここで分離型で始まりますけど、それで、さあ、始まったで終わりではなくて、次年度も含め、今年度はまだ半分残っていますし、次年度も含めて、地域の方、保護者の方、そして当事者である子供たちにはいろいろな媒体、いろいろな機会を捉えて、それこそ現場のほうに出向きながら、教育委員会としても丁寧に説明をしていくと思いますし、それは続けていかなくてはならないと思っています。それプラス、いろいろなことをやりながら、その具体が見えてくるということも相乗効果として上がってくるのではないかと考えております。
ご理解いただける、そういった方策は今後もいろいろ続けていきたいと思いますので、また、ああいうやり方がいいんじゃないかとか、こういうところに行ったら分かりやすいのではないかというご意見をほかの議員の皆さんからもいただけたら、ぜひそういった形で実現したいと思います。
そして、あと、高齢介護とか、先ほど地域政策と防災とか、町にはいろんな部署があって、その連携と学校の関係みたいな形ですよね。
多分それぞれ関係が深い部分がありますし、防災などはやはり学校現場として訓練なども行ったり現実にしていますし、そういった中では、いろいろな意味でまた、それぞれの課題の中で課題を拾い上げながら、連携は今後もしっかりと深めていきたいと思いますし、新たな課題が出てくれば、またそのグループの中でしっかりそれを共有化していきたいと思います。
それもしっかり担当のほうも含めて、小中一貫教育分離型でスタート、それは学校の問題よではなくて、全科、5年度からそういう体制で学校が変わり始めていくということもしっかり周知徹底して、共有化していきたいと思います。
あと、小中一貫教育の研究会が始まっております。
ちょっとこれも、やはり2回目とも思いましたら、ちょっと2回目、コロナがちょっと大分また数が上がってきたのでちょっと延期になったりしておりますけれども、今年度の予定はしっかりと行っていきたいと思っております。
そこで、誰々が出席していないってさっきおっしゃったのは誰でした。(「あれは……」との声あり)ごめんなさい。(「先生の代表がね」との声あり)何の代表。(「先生」との声あり)先生、あっ、すみません。(「教員」との声あり)ごめんなさいね。すみません、聞き直しちゃって。
校長先生は……。(「もうそういう答弁はいただいています」との声あり)出ているんですけど、そうです、各学校から複数の先生はまだ出ていませんが、場所はどうしてもちょっと今あんまり密になるとというのはあるんですけど、まあ、場所は考えたり、あと、Zoomでも参加もできると思いますので、今後は、よりいろいろな立場の先生なんかも私は参加をしていっていただきたいと、私は思っているんですけど、学校現場がその時間があるのかとか、それはちょっとまた別問題ですけど、先生の参加。
あと、今は地域の方とかPTA関係からの保護者やのほうからも出ていただいているんですけど、そのほかにも、やはり小中一貫教育ということ、あと、これからの二宮の未来の教育についてやはりいろいろと関心を持っていらっしゃったり、いろいろ研究をされている皆さんも、町民の方もいらっしゃるので、そういう方なども何かのそういう立場を膨らましながら参加して、一緒に考えていっていただけるならばお力を貸していただきたいと思いますし、そういったことも今後考えて、私は思っているんですけど、私が、すみません、研究会を仕切っているわけではないので、その辺も意見交換、提案しながら進めていきたいと思います。
どのように最後は、そこから出てきたことをチェックしていくのかってことを何かおっしゃっていましたね。
それを、ここ1年でちょっと結論が出る問題ではもちろんないので、今年度は大体このテーマってことを決めてやると思いますし、次年度はまたさらにそれを深めてということがあると思います。
その過程の中でその研究結果をどう受け止め、生かしていくのかということは、もちろん教育委員会も、そしてこの執行者側も受け止めなくてはならないと思いますので、そういうふうに、ちょっとそのやり方というのは別に諮問答申しているわけじゃないのであれなんですけど、もちろんしっかり受け止めたいと思いますし、教育委員会も入っていますし、私もできる限り、時間の許す限りは研究会にオブザーバーとして出席させていただいておりますので、その辺はしっかり受け止めていきたいと思っています。
それから、あとは、環境と風景の里山再生、有害鳥獣、遊休荒廃農地対策、それぞれ町もやっているわけですけど、どのようにその辺が、それぞれのやっていることを評価しているのかということですね。
一つ一つちょっと具体的にちょっといろいろやっておりますのでお答えしたいと思いますが、里山づくりのほうでは、先ほどお話しした里山づくり推進協議会において、毎年、コロナでやはりちょっと中断したり少なくなったりしたときもありましたが、町内幼稚園の方に田植の体験、また秋には稲刈りの体験というのをやっていただいていますし、あと、間伐した木材を使ったシイタケの植菌の教室なども実施しています、この間。そういったところから、二宮の山、里山、そういったものに関心を持っていただければという形での啓発活動になっていると思います。
あと、せせらぎ公園のほうでは、1つ、近くの森林の所有者の了解を得て、やっぱり竹やいろいろな木を伐採した中で、伐採は伐採でそこは管理していただいて、60本のコナラを植樹したということも聞いております。
そういった形で、その協議会の団体は独自での収益事業の実施とか、そういったものを中心に、国などの補助金も活用しながら、自己資金で活動していただいておりますので、大変ありがたく思っております。
そして、また、近年では山林整備にまた意欲的に取り組んでいただいている新しい団体も出てきているということで、またそういったところとも本当に連携しながら、里山再生、有害鳥獣対策、耕作放棄地対策、そういったことを進めていきたいと思いますし、実際、そういった活動が展開されております。
有害鳥獣のほうの対策につきましては、これ、本当にゼロにもちろんなっていない状況で、年々捕まっている件数も本当に大きくなっております。以前からやっている電気柵、この補助で電気柵の防除というのも、大変、28件ですか、実施していますし、あと、複数のちょっと農地を大きく捉えて、フェンスをそこに広く張って農地を害から守るということも実施して、これは結構効果が上がっているということで、一色地区では延長1,399メートルのフェンスで14戸の農家の方の農地というのを防除することはできました。これはまた今後も、幾つかの農地、農家の方をつなげながら行っていきたいと思います。
令和3年度のイノシシの捕獲数そのものは、イノシシが48頭、鹿が1頭という実績でした。この増減は多少ありますけれども、今、檻なり、そういったものを仕掛ければ捕まっていくという状況で、まだまだ害は減っていない状況だと認識しています。継続的な取組が必要だと思っております。
あと、耕作放棄地、遊休荒廃農地の対策ですけれども、これも高齢化とともに荒れてしまう農地というのも増加しているのも聞いております。
その中で、町は農地を使っていただきたいということで、農地の中間管理事業、いわゆる農地バンクの周知をしっかり図りながら、農地の貸し借りを行政が間に入って促進して、集約化を図っていく、そういったことを現在行って、それに対する遊休荒廃農地の再整備、また、今まですごく荒れてしまったところを、じゃ、使おうという方に対する再整備の費用の補助なども始めて、少しずつですけれども、その実績というのも出ております。そういった形で、町としては取り組んでまいりました。
あと、先ほどの災害のレッドゾーンであったり、そういった災害において、民有地に、結局、民有地がほとんどで、いざというとき、そこが土砂災害になったりした場合の費用負担のご質問がちょっとありました。
崩れたところは民有地であっても、その下に町道であったり、そういった町が管理する部分がある場合がほとんどです。
実際にそういった崩れた土砂が道を塞いでしまったというような場合についてですけれども、それはもうやはり危ないですし、通れない、交通止めという事態を急ぎで解決したいということで、町が緊急的に撤去作業を行っております。通行に支障のない状態に、まずは戻しています。
この場合の撤去費用の費用負担については、公共的な町道であるということ、そこを守るということで、町の、町民の皆さんのライフラインを守っていく、復旧していくという観点から、町の費用でそれは実施しております。
しかし、そこは撤去したものの、横の法面であったり、その上の山林であったりってことがまだ問題があるという場合には、民有地の所有者の方にお話をして、そこの部分の安全確保であったり、復旧をしていく部分はその民有地の所有者の負担でお願いをしているという現状はあります。
あと、果樹公園ですね。新庁舎整備の今後に向けてということで。ラディアンの周辺の果樹公園に新庁舎を建設していくということを決めまして、今後に向けてということです。
果樹公園は今、県から無償でお借りして、果樹公園として町が整備、管理をしている状況であります。その中で、もう既に県の担当課のほうの方にも、払下げについてもお話は相談をしております。その部分では、県もそういう県有地の処分を進めていくという方向性を持っていますので、払下げは可能であるというふうには伺っております。
今年度は、またいろいろ駅周辺の計画がまた新たにできましたということの報告とともに、県の担当者のほうにも今年度も町の計画も説明をして、また県のほうの意向も変わりないことを確認したりして、今現在、そういった形のお話はしているという状況にあります。
今後におきましては、やはりあそこは今もちろん県有地ですから、県のほうとしてはやはり払下げの価格といったものも交渉して決めていかなきゃいけない状況がありますから、多分県のほうで用地の不動産鑑定なども今後は実施していくのではないかと思います。
そういった中では、その辺の経過を踏まえて、ところどころ動きがある結果として、今どういう状況であるということを議員の皆様、議会のほうにも、また途中途中でご報告のほうは適宜していきたいと考えております。
あとは、駅前の、あとは複合施設の整備状況のお話ですね。
駅前のほうは、先ほども言ったように、駅前複合施設のほうは、公共施設再配置・町有地有効活用実施計画の中でもお示ししていますように、駅前のほうですね、違う、駅前の前に、この庁舎の跡地とか、正泉寺跡地とかを含めて、どういう活用をするのかというご質問が、すみません、その前にありましたね。
今後、そういった形でこの庁舎の移転というのももちろん進めていかなくてはならないんですが、それとともに、庁舎の跡地、あと昔から長く課題として残っている正泉寺跡地、あと武道館などもございますので、その辺は、まだこれにする、あれにする、こういう活用するというような具体には、まだもちろんこれからでありますけれども、一つ一つではなくやはり一体的に、この場所を一体的にということで活用のほうを検討していくのが一番ではないかなというふうに感じております。
それぞれにいろいろな建設であったり、そういう規制もありますので、そういったことも調べながら、どういう可能性があるかというのを今後しっかり検討しながら、また、その都度、皆様のほうにもお示ししていきたいと思っております。
あと、駅前、駅前の複合施設のほう。
確かに、庁舎のほうは、そういうラディアン周辺で、既にあるラディアンなんかも活用しながら複合的に考えていくというお話させていただきましたけれども、駅前のほうは、どちらかといいますと、まだ計画でいうと基本構想が出来上がって、今後、基本計画に移るというような段階ではないかと思っております。
大体こういう機能、こういう活用をする場所が必要であるということは、構想段階、それこそ構想の段階をお示ししておりますので、それがどう具体のものか、まだ皆さんには本当に何が、どういう機能が、どういうぐらいの面積でできるんだろうというのは分からないと思いますが、今後、その辺具体的に分かりやすく示しながら、議会の皆さんと一緒に決めていくという段階になっていくと思いますが、近隣自治体の具体的な例示の事例などもお示ししながら、この規模で、こういう高さで、面積も限りがありますので、そういった機能であれば面積はこんなもので、そこで財政的な部分のこともだんだん具体的にお示しできるようになってくると思いますし、先ほど言ったように、必要な機能を最小限、コンパクトにしっかり使いやすくまとめていくというのがコンセプトではないかと思っております。
あとは、財政ですね。何か……。いいんですね。最後、財政です。
確かにこういう大変大きなインフラ整備といいますか、公共施設の再編、再配置建設というのがある中で、様々な高齢者福祉であったり、学校教育費の関連であったり、様々な部分の施策がどのように進むのか、ハードの部分はいろいろ整ったとしても、ソフトの部分、生活に必要な町民ニーズをどう受け止め、それを実現していくのかというご質問だと受け止めていますけど。
確かに小児医療費の助成であったり、それを進めるに当たって、1つは、それがなぜシルバー緊急通報にしてもすぐできなかったのかって、時間がかかり過ぎじゃないかってお話がありました。
やはりそういう経常的に、さっきも言った扶助費であったり、そういう制度を変えるとなると、それはもう毎年同じ、多少人数の増減はもちろんありますけれども、出ていくというところでは、その財源の確保がやはり可能であるかというのは全体の中で見極めなきゃいけませんので、確かにニーズはあるということは分かっていながら、どの時点で、どの財源を調整しながら、それが1年、2年で終わってしまっては意味がないので、やはり恒常的に続けられるのかというのは、しっかりこちらも検討しながらというのはどうしてもあります。
いろいろ議員の皆さんからもご要望いただいたり、いろいろな町民の皆さんからもご要望いただくことはありますけど、含めてそれは研究をして、逆に継続してしっかり行われるような時間がかかるということです。
シルバー緊急通報も、この間、ちょっとやはり使いにくい、もっといい機能はないのかというのは、複数年にわたって担当がやっぱり研究してまいりました。そこでようやく今回、こういうより使いやすいものができる、できたということで、実現に至ったというふうに考えていただければと思います。
いただいた様々なご質問からなどの要望も含めて、あと議会からの決算予算委員会の要望などもこちらも受け止めながら、それがどう実現できるのか、それを本当に一つ一つ研究しながら、財政的なことも計算しながらこちらも受け止めておりますので、多少の時間かかるところはお許しいただきたいと思います。
その中で、全てにより生活が楽になるようにというところに、税金をそこにつぎ込んでいくってのはやはり限界がもちろん、パイが決まっている中ではありますので、やはり1つの施策を進めるに当たっては、どの財源から、どの施策との複合的なそういう整合性を図って、より効果的に、今のやっぱり社会の今すごく変わってきているのは、もう皆さんと同じように私も感じておりますので、その中で、より必要な施策をどの財源で、それも継続的に、恒常的に続けていけるのかということを研究する、そして実現に向かっていくということをこれからも行っていきたいと思います。
できれば、その途中途中でそういった意見交換なども議会の皆さんとできればと思っております。以上です。
11: ◯議長【善波宣雄君】 渡辺議員。
12: ◯9番【渡辺訓任君】 それで、まず、学校、小中学校の件なんですけれども、カリキュラムの統一の件も、これも8月の研修会のときにカリキュラムも例示されたと思いますね。
それで、いろいろ話を伺っていますと、実際に小学校の先生と中学校の先生が一緒にカリキュラムについて議論をしたということ自体が大きな前進だと、私もそれはちょっとびっくりしたんです、正直言って。そういうことというのは平生からやられているのかなと思ったら、そうではないんだと、そういうことも伺いました。
ただ、やはり町民、一般的にやっぱり私伺いますのは、コロナで一旦、説明会とかが途切れてしまった。そこで、その後、いろんな変更があって、とても大きく感じているということなんですね。
ですから、1つは、やはりもう一度、学区ごとの説明会も含めて、合意形成を図っていく場所をつくっていくということが必要なんじゃないかと思っているんです。
それと、あと、もう一つは、来年4月からやはりにのみや学園を発足させて、施設分離型で一貫校を始めると。ただ、この間、かなり一般質問でも、根岸議員もそうでしたし、私もそうなんですけれども、いろいろ伺っていく中では、結局、その肝とすべき教科担任制とか、それから、あと共通行事の実施などは教員の負担にならないように研究していくんだと。
研究していくんだということであれば、もう少しきちんと研究もしていただくし、それから、町民との合意形成ももう一歩進んだ段階で踏み出されてもいいんじゃないかと思うんです。ですから、4月に拙速に始めることではなくて、差し当たって延期をすると、こういう点で、1つは説明会の実施、それから、あと差し当たってのスタートの延期ですよね。その辺についてどういうお考えか伺いたいと思います。
それから、あと、環境整備の問題なんです。
結局、私のほうが非常にやはり、先ほど里山再生、有害鳥獣対策、遊休荒廃農地の対策、それぞれに前進しているということなんですけどね。やっぱり取組がそれぞれつながり合って、大きいところで進んでいないという印象を持っているんですよ。
アンケートのほうも、これがやっぱり同じアンケートになりますけど、6割の方が、町の魅力として自然環境がよいということを挙げておられますでしょう。それから、あと同時期に、環境計画のアンケートも取っておられますよね。その中では、やはり吾妻山と二宮海岸の保全、それから環境保全による安全なまちづくりがやっぱり多いとされていますよね。ですから、そういう中で、やはりもう少し目に見える形で人材の派遣とか、それから体制整備が必要じゃないかと思うんです。
それで、先ほど里山再生、荒廃農地、鳥獣害対策、鳥獣害対策のほうは随分その捕獲頭数とかで決算額が変わりますよね。だけど、基本的に見たところ、増額はされていないと思うんです、令和元年から3年間見た時点で。
ですから、その辺も、やはり人、金、物がきちんとくっついてこないと、もう少しスケールの大きい取組というのかな、その辺についてお考えはどうかと思います。せっかく町民の方が、こういうアンケートなんかでも率直に自然環境のよさというのを出されているわけで、その辺のスケールの大きな取組はどうなんでしょうかということをお伺いしたいです。
それから、新庁舎整備についてなんです。
結局、私たちもそうですけど、村田町長も現在の構成では、もうこの議会が最後になると思います。それで、町長は3期目に挑戦されるということを、前にも、この議会でも明言をされているわけなんですけれども、やはり新庁舎を含む、この駅前からラディアン周辺の整備ですよね、これは、やはり今回の選挙では町民に信を問うていくというか、そういうお考えかということをお尋ねしたい。
もう一つ、お伺いしたいのは、平成30年度に町民アンケートも実施されていますし、それから、この年度に新庁舎・駅周辺公共施設再編計画についてワークショップも実施されていますよね。
それで、そういう形で町民参画がある程度できてきたと思うんですけれども、今回、新庁舎・駅周辺公共施設再編計画ですよね、これに盛り込まれたということで、これでもう町民参画は終わってしまうのか、また引き続き、何らかの形で町民の意見を取り上げていくのか、その辺についても確認をさせてください。
それから、町財政の問題なんです。
やはり経常経費の割合が、先ほどのご答弁ですと94%という非常に硬直的、普通に考えると硬直的だなという印象は誰も持たれると思います。
ただ、今、基金ですよね、基金が大体合わせて23億円ぐらいになるんですか。そういうふうに基金が積み立てて、これ、こられたということは、ある意味、意思を持って政策を進めようと思ったら、それはやっぱりできることなんじゃないかなと。じゃ、町民の受け止めはどうかというと、やはり、いや、新庁舎整備するからお金がないんでしょうと。それから、学校整備が遅れるのはやっぱり新庁舎整備があるからで、やっぱり町は貧乏なんだみたいな、そういうふうな意見がやっぱり多いわけなんですよ。
でも、やはり先ほども町長もおっしゃっておられるけれども、やはり二宮に住んでみたい、住み続けようという中では、やっぱり1つ柱というか、二宮町はこういうことで住みやすくしますよというところが明確に見えてこないと、やはり多くの方が、特にこれから来ようという方にとってのまちの魅力というか、そういうのがなかなか伝わりにくいと思うので、その辺についてもちょっと最後にお考えをいただきたいと思います。
13: ◯議長【善波宣雄君】 町長。
14: ◯町長【村田邦子君】 それでは、再度お答えいたします。
最初は、小中一貫教育ですね。
次年度からにのみや学園ということで、2つのグループが始まってまいります。にのみや学園って、例えばこれが広報にとか何か出て、どこにそんな新しい学校が、何か私立でできるのかしらみたいな感じで、多分町民の方本当によく分からないし、受け止められてしまう方もいらっしゃると思います。
本当にそのとおりだと思いますので、これから、先ほど今後の説明会というお話でしたけど、その説明会ってどの規模がいいのか、さっきも言ったようにありますので、それはできる中で、教育委員会としても今後もそれはやっていくと思いますので、私はそれはもちろんそういうふうにやっていったほうがいいと思いますので。別に、教育長にまだ詳しいことをまだそんなにお話ししている状況じゃ実はないんですけれども、それは必要だと思います。
例を言えば、コミュニティ・スクールも、最初、コミュニティ・スクールって何って感じで、また横文字ですし、幾らこういう何かコミュニティ・スクールとはというパンフレットを作ったり、もう何度もこういう議会答弁したとしても、よく最初は分かっていただけなかった部分もあると思いますけど。
実際に活動が始まったり、それぞれの学校でそのコミュニティ・スクールの姿も違いますけど、やっていくと、あっ、こんな形のことを地域と学校が手を組んでやっていくのがコミュニティ・スクールなのかなと、だんだんご理解していただけている状況なのではないのかなと、完璧ではまだないと思いますけど、そういうふうに受け止めておりますので、小中一貫教育分離型にしても、施設一体型にしても本当に初めてのことですし、モデルがあるようで、全国的でも県内でもそんなにまだありませんから、それを見に行きましょう、示しましょうということもなかなか難しい中では、これもやはり時間をかけながら、前に進みながらご理解いただくというのがベストだと思いますので、今後もその辺は続けていかねばならないと考えております。
だから、合意形成、みんなの合意をしっかり取って、みんなが理解した、よし、分かったという100%になってから始めるということではなく、100%とはまだ言えないのは分かっておりますが、一つ一つコミュニティ・スクールも進めてまいりましたし、そういった中のコミュニティ・スクールと小中一貫教育は全然別物ではないので、その中で進めてきた方針でありますから、その辺も含めて、さらにご理解いただけるような努力は今後もしっかり続けていきたいと考えております。
あと、もう一つ、自然環境の…。(「発言する者あり)あっ、だから、説明会は、今後いろんな形があると思いますけどやっていく。スタートは別に延期しないで、分離型は次年度から始まっていくというふうにご理解いただきたいと思います。
あと、自然環境の部分では、アンケートにも出ていますし、私も移住定住されてきた方に聞けば、やっぱり吾妻山があったり海も近いし、緑もまだ多いしという、そういう魅力を二宮に感じてきて、そういう方がいらっしゃるというのは本当によく感じております。
その中で、ダイナミックというか、スケールが大きい取組っていろいろおっしゃって、それが有害鳥獣対策しかり、様々な防災対策しかり、耕作放棄地対策しかり、共通してということだと思うんですけれども。
国のそういった補助金を取ってダイナミックなというやり方も1つだと思いますし、もしそういう活用できる補助金があれば、それは担当のほう含めて、ある意味使えるものは何でもという状況ですから探していると思いますので、もしそういった施策があれば、そういう補助金を活用しながら、国、県と連携しながらの対策というのも、逆に進めていきたいと思います。そういう形も研究していきたいと思いますし。
あと、ダイナミックということが、これはこちらから言うと、活動していらっしゃる団体の皆さんは、自分たち頑張って、何か町はそれをいいようにというふうに取られると困るんですけれども、そこは本当に皆さんの、町民の様々な団体の皆さんのお力も借りながら、町もそこにいろいろな連携補助を出しながらというところで、一緒にこの二宮の3キロ、3キロの中での里山であったり緑であったり、そういった自然の部分も含めて、一緒に見ていこうということを今、未来に向けて、安全・安心につながるようにってことを続けてきておりますので、その中でどうしても必要な部分ということがあれば、こちらも具体的な施策としてそれは出しながら、まずは、安全・安心が重要だと思いますので、進めていきたいと思います。
今日、今のここの部分ではちょっと研究しながら、ぜひ大きな取組がもしできるようであれば、そういったことも補助金を活用しながら進めていきたいというふうな答弁です。よろしくお願いします。
あと、新庁舎整備のほうは、駅前とラディアン周辺、新庁舎もそこに移って、ラディアン周辺のほうは、ラディアン自身の中ももうやはり20年以上たっている中では、図書館、ホール含めて、時代に合った使いやすいものにもしていかなきゃいけないと思いますので、大規模改修も入ると思います。
あと、様々な、1つの例を言えば保健センターもそうですけど、分散して使いにくい、そういう行政施設を集約化しながら使いやすいものにしていく複合的な部分も考えていかなくてはいけないと思いますので、そういった部分が庁舎の建設、そして、あとホテル跡地のところを有効に使いながら、やはりいずれは庁舎の周りから町民センターなどももう古くなっていますし、そういった部分も考えれば、町民の皆さんにも利用しやすいような、そういったラディアンの中のいろいろなお部屋もありますけど、そういった町民の方が利用する施設としての機能というのも入れながら、あそこに集約をしながら考えていかなくてはならないと思いますので、より具体な設計の段階に入っていくと思います。
その部分では、また議会なり、あと町民の皆さんなり、ところどころ、その部分でお示ししながら進めていくといったスタンスには変わりありませんので、そういうふうに考えていただければと思います。
そして、最後が財政の部分ですね。
財政の部分は、二宮の町、はっきり言って大きな企業がどんとあるわけでもありませんし、昔からですけど、ある意味、町税の中でも住民税主体で成り立っている二宮町の財政の部分があります。
そういった部分では、あまり大きい景気のそういった部分の影響を受けない代わりに、やはり少子高齢化が進んでいく今の現実においては、厳しい部分というのは、先ほど、最初にお話ししたようにあります。
その中で、今後、じゃ、どうしていくんだとなります。やはりこの小さい町の中で、先ほど言ったように、今後いろいろな、今まで庁舎含めて基金を積んで、大型な、ある意味、そういうインフラ整備に取り組まなきゃいけません。庁舎だけでなく、町道の整備であったり、下水道の整備であったり、大きいインフラ整備というのは、まだまだ今後も計画的に必要な部分には投資をしていかなくてはならないと思っております。
その部分、庁舎があり、駅前の複合施設もあります。そういった中で、一遍には無理です、どちらも同時期にというのは。やはり順番だと思っておりますので、やはりその順番を、逆に町民の皆様、議会のほうにもお示ししながら、必要な機能をしっかり必要なインフラ整備は計画的に行っていくということは、今後もしっかりやっていきたいと思いますし、その部分で、今後、やはり町が力を入れていくという部分では、よく学校が後回しという言い方をされる方いらっしゃいますけれども、私は後回しということではなく、もちろんハードの部分でも、いずれかの時点で小中一緒になって、教育がそこで進められるような校舎というのを建築しなくてはならないと思っていますので、その部分はまた今後も計画的に施設の、そこに投資する分を準備しながら進めていきたいと思います。
ただ、えてして何か新しい、どこにどのくらいの建物がって話になりやすいんですけど、私はそれも重要なんですけど、おのずとそれは規模が決まってくれば、その時点で一番の最新のいろいろ設備も入れながらってことは決まってくると思うんですが、むしろ今決まっていなくて、まだ本当に分からないのが教育の中身なんですね。
やはりもうこれから5年後、10年後、今のままの学校教育というのが本当に成り立っていくのかというのは、専門家の方からもこの間何度もご指摘いただいて、ただ、はっきり言って、文科省も国のほうも、何かこうあるべきだって別にモデルはまだ出していないんですよ。やっぱり国ですら今後の教育がどうなるんだろうと、私やっぱり今研究しているところだと思っているんですね、こども家庭庁とか、今後考えていますけど。
やはり児童からの部分と、学校教育はまた別に文科省がある中で、やっぱりこれからの本当に教育がどうあるべきか、義務教育がどうあるべきかというのはまだまだみんなモデルがない中、一方では、不登校といって、やはりなかなか学校に来られないお子さんもいたり、学校の中でもいろいろな特色、いろいろな特徴を持ったお子さんがいて、授業もいろいろ工夫しなくてはならないって、もうすごいいろいろ課題が今出ている中で答えがない、まだ見つかっていい状況だと思います。
今、研究会も含めて、私は二宮のらしい教育、二宮の子供たちにとってベストの教育というのが何であるかというのを、今後、研究会を通じたり様々な場面を通じて、しっかり学び、研究しながらそれを示していくというのが大きな宿題だと思っております。以上です。
15: ◯議長【善波宣雄君】 渡辺議員。
16: ◯9番【渡辺訓任君】 それでは、最後に、要望をさせていただきます。
新型コロナ対策については、効果の広がりについては若干問題も指摘されていますけど、国予算を活用して一定の対応ができていたと思います。それから、8050問題対応で窓口設置をするとか、学校教育施設の修繕の実施だとか、地域集会施設の改修計画を進めるとか、生活を支える諸施策については大いに評価したいと思います。
当初予算案については、新型コロナ対策業務委託や公共施設再配置計画の推進など、行政改革路線の継続、GIGAスクールや小中一貫教育校設置の拙速な推進、こういったところを問題点として私は指摘しています。
今日の質疑でも、基本的な姿勢はこの令和3年度では変わってこなかったのではないか。環境問題、防災でも、実質的な進展というのはなかなかなかったのではないか。それから、新庁舎整備そのものがやはり遅れているということは問題ではないかと考えています。
再度申し上げますが、学校統廃合ありきかのような、小中一貫教育校設置の拙速な推進というのは見直していただきたいと思います。環境保全と災害対策をセットにして、必要なリソースを確保することが必要だと思います。
新庁舎整備については、段階に応じて町長もおっしゃっているように、町民の要望を反映する方法を進めていただきたい。それから、あと、教育・子育て支援、高齢者支援、自然環境の保全については、それぞれ小出しにするのではなくて、国施策を待つことなく、大きな柱を考え方として打ち出していただきたい、このことを求めて、質疑を終わらせていただきます。以上です。
17: ◯議長【善波宣雄君】 これをもちまして、渡辺議員の総括質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。休憩後の会議は午前11時5分から始めます。
午前10時46分 休憩
────────────────────────────────────────────
午前11時05分 再開
18: ◯議長【善波宣雄君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
次の方、お願いします。
19: ◯議長【善波宣雄君】 松崎議員。
〔3番(松崎 健君)登壇〕
20: ◯3番【松崎 健君】 皆さん、こんにちは。松崎健です。
それでは、令和3年度町長施政方針にのっとって総括質疑を行います。
議員として、第1期目最後の定例会での質疑になります。これまでの議員活動の総括としての質問になります。
まず、生活の質の向上と定住人口の確保。
交通弱者対策をめぐっては、これまでにも一般質問等でこの町の在り方を問い、あるいは持論を展開してまいりました。令和3年度施政方針に示されている一部地域の買物や、通院を支援する組織や、福祉有償運送等運転者講習には、実質的に交通弱者対策にどのような効果があったのか。
次、小中一貫教育をめぐる問題。
令和3年12月定例会において、5校全ての学校を長寿命化し、20年後には1校にする旨の発言が教育委員会事務局からあり、令和4年2月には、分離型小中一貫教育校を加速化するとの発表がありました。
20年後の関係者の年齢を考えると、既に責任の存在しない未来であり、また分離型小中一貫教育校の内容が明らかになるにつれ、中身の薄いものと言わざるを得ません。役場新庁舎建設に巨費を投じる意欲が感じられる一方で、教育にはお金をかけたくないということでしょうか。
県は、神奈川県における自主的な市町村の合併の推進に関する構想の下、市町村の合併を推進しています。合併により、役場庁舎は不要になる可能性がある一方、教育は、変わることなくその時代、時代における最適な環境を町民に提供し続けなければなりません。役場庁舎と小中学校に対するお金のかけ方が逆ではないでしょうか。町長の見解を改めて問います。
次、交通環境と防災対策の向上。
まず1点目が、役場新庁舎計画をめぐる問題といたしまして、現庁舎は、耐震脆弱でいつ地震が来てもおかしくない状況下、スピード感を持って対応するために公共施設再配置計画から切り離すとしていました。しかしながら、いまだ建設のめどが立っていません。職員や来庁者の安全性に鑑み、なぜ、少なくとも現庁舎1階部分は閉鎖し、仮庁舎に移転しないのでしょうか。
2点目。
なぜ2回に及ぶ議会否決に応じないのか。その一方で、否決を受けてワークショップを開催しています。正当な選挙により選ばれた議員により構成されている議会の議決を覆すために、公正であることが担保されていない一部町民の意見を取り上げ、町民の理解を得たように見せかけているような印象を受けます。これは、甚だしい議会軽視ではないでしょうか。
次、戦略的行政運営。
とりわけ行政のチェック機能としての役割に鑑み、二宮町議会は適正に機能しているのか。
次のような答弁がかつてありました。我々職員は、日頃、町長からの議員のご質問に対して、その場のやり取りに終始するのでなく、その後ろにいらっしゃる町民の方々にも分かりやすく答弁するよう指導されています。これ、令和元年9月定例会での答弁です。
このような指導は、具体的に、いつどのような形で行われたのか。また、指導が徹底されていることを、どのような形で確認しているのかを問います。
次です。
女性職員が、男性職員からハラスメント行為を受けたとして、町を相手に起こした訴訟をめぐり、町は第2回定例会での関連議案可決を受け、国家賠償法に基づく求償権を行使、賠償金を求め男性職員を横浜地裁小田原支部に提訴しました。
これら一連の訴訟をめぐり、村田町長が裁判沙汰を避けるために行った努力をご説明ください。以上です。
21: ◯議長【善波宣雄君】 町長。
22: ◯町長【村田邦子君】 それでは、松崎議員の総括質疑について、要旨に沿ってお答えいたします。
初めに、要旨1の1点目、交通弱者対策についてです。
令和3年度施政方針の中で、一部地域で高齢者などの移動困難者の買物や通院を支援する組織ができてきていると紹介させていただいた富士見が丘一丁目の「ほほえみの会」は、地域の5人の方が発起人となり、あるときは誰かに支えられ、あるときは誰かを支える側にという気持ちで、住民同士の支え合いを地域の仕組みとすることを目標に発足し、自治会に団体登録をして、住み慣れた地域で、元気に安心して暮らせる地域づくりのために、買物や通院の移動、ごみ出し、居場所づくりや、移動販売車を呼ぶなどちょっとしたお手伝いを行う助け合い活動をされています。
町としては、こうした身近な助け合い活動を広めていきたいと考えており、活動に参加していただけるボランティアや担い手の育成にもつながるよう、令和3年度に、福祉有償運送等運転者講習会を開催しました。
講習会では、移送サービスの運転に必要な知識や車椅子の扱い方、乗り降りの介助などの技術を学んでいただき、移動支援を行う上での自動車運転の安全確保に役立つ内容となっています。参加者は11人で、ほほえみの会の方の参加もありました。
また、講習会に参加された方のお一人が、送迎ボランティアを行うおーるうぇいずというグループを立ち上げました。おーるうぇいずは、できる人ができるときにできることをやる。シンプルに、困った人がいたら助けるという考えの下、買物や通院、その他どこかに外出する際に、移動が困難でお困りの方の送迎をされています。
今年度の講習会は、12月に予定しており、技術の習得だけでなく、グループワークを通じて、つながりづくりや、参加者への活動の場の情報提供なども行い、助け合いによる移動支援の活動がさらに広がっていくよう取り組んでまいります。
次に、2点目の小中一貫教育校についてです。
渡辺議員への答弁と重複しますが、教育委員会では、これまでの様々な議論を経て、今年4月の小中一貫推進計画の策定に至っており、まずは、令和5年度から施設分離型小中一貫教育が始まります。
私も分離型の先進地である三鷹市を視察してきましたが、学校施設の配置はそのままでも、小中学校の先生方が一緒にカリキュラムを研究し、相互の指導内容を共有した上で指導に当たることは、児童生徒の安心にもつながることで、それがいかに大切なことかを肌で感じてきました。
二宮町では、小中5校の先生全員がカリキュラム研究に参加されていて、これは、コンパクトな二宮町だからこそできることで、ほかには例のないことだと聞いております。その成果を生かして、先生方や教育委員会には、自信を持って分離型小中一貫教育を進めていただきたいと思います。
また、計画に沿って6月には、施設一体型小中一貫教育校の設置に向けた研究会も発足しています。
小中一貫教育については、保護者や地域の方々にも様々な思いがありますし、学校規模などの条件もあると思いますが、研究会を通じて皆様の共通理解が進み、魅力ある施設一体型小中一貫教育校は、20年先と言わず、より早期に設置できることを町としても進めてまいります。
また、それまでの期間についても、現況調査の結果を踏まえた学校施設の長寿命化計画に基づき、二宮小学校や一色小学校の体育館、二宮中学校の特別棟など、既存の学校施設も大規模改修を順次実施しているところです。
来年度以降にも、山西小学校や二宮西中学校の改修を予定しており、町として、児童生徒の安全・安心な教育環境を継続して守るための投資をしっかり行いながら、教育委員会と共に、小中一貫という新しい教育環境を創出していきたいと思います。
一方で、耐震性能が不足する役場新庁舎の整備についても喫緊の課題です。
今年度見直す公共施設再配置・町有地有効活用実施計画の中へ昨年度策定の新庁舎・駅周辺公共施設再編計画の内容を反映し、ラディアン周辺への役場や保健センターなどの行政機能の集約と、社会福祉協議会も併せて、町民の方々の利便性が向上するよう位置づけます。
さらに、来年度、これらの機能の整理と配置について、ラディアン周辺の一体的な基本設計により検討し、着実に次のステップに進んでまいりたいと思います。
次に、要旨の2つ目、役場新庁舎計画についてです。
役場庁舎の耐震性と早期移転の可能性については、令和元年第2回定例会で、渡辺議員、露木議員の一般質問にお答えしており、当時の答弁の繰り返しになりますが、ご容赦ください。
役場庁舎の移転まで、この庁舎でどのような危機管理を行っていくのかということについては、重要な課題だと認識しています。
松崎議員からは、大きな地震があった場合の安全確保についてのご質問をいただきましたが、この庁舎は、震度6から7の規模の地震に見舞われた場合、1階、2階部分で倒壊または崩壊する危険性があるという評価であり、瞬時に崩れるようなことはないというふうに理解しております。しかし、いつどのような地震に見舞われるかということは予測することはできませんし、揺れの方向によっては、被害の度合いは異なってまいります。
新庁舎建設に向けた説明会でも、今すぐにプレハブでもいいから移転しないのかといったご質問もいただきましたが、確かに最大限のリスクを考慮すべきだというお考えがある一方で、現実的な対応策を模索する必要があると思っております。
プレハブを建設するといっても、適当な町有地はなく、また数億円規模の投資と一定の期間を要しますので、今すぐにということは不可能です。また、二重投資にもなります。
また、今すぐに役場機能全てを移転可能とする施設はありませんので、いずれにしても、現実的な選択肢になり得るとは考えておりません。しかしながら、庁舎は被災時には使えなくなるということが想定されております。したがって、将来に向けた投資という部分では、新庁舎建設を着実に進める一方で、現実的な対応として、シェイクアウトをはじめとした避難訓練や、棚や書庫などの什器類を固定するなど、今できる取組を着実に進めております。
次に、議会否決に応じないのかというご質問についてです。
松崎議員のおっしゃる議会否決に応じるということが、最終的にどのようなことを求めているかは計りかねますが、2回における議会否決と表現されておりますので、役場新庁舎の基本設計についての予算をご承認いただけなかった平成31年第1回、第2回定例会と、その後の対応についてお答えいたします。
平成31年第1回定例会では、当初予算に対し、特別委員会から「役場新庁舎基本構想・基本計画(案)は早期に修正し、多くの町民の意見を聴取、反映した上で策定されたい」という審査意見をいただき、本会議では、役場新庁舎の基本設計費を除いた修正動議が提案され可決しております。時期を同じくして、二宮町議会では、二宮町役場新庁舎建設特別委員会を設置し、審査意見を踏まえた上での基本設計に向けた基本構想・基本計画(案)の修正についての議論を始めていただいたので、執行者側も出席させていただいた上で、勉強会や閉会中の継続審査の中で、各委員から示された様々な課題について、一つ一つ丁寧に対応し、対案を検討してまいりました。
詳しい経過については、改めて議事録などでご確認いただきたいと思いますが、町としては有利な地方債の活用期限も迫っていたことから、当初から2か月程度で、基本構想・基本計画(案)を修正し、改めて議会に提案したいということをご説明させていただいておりました。
そして、議会からいただいた意見を踏まえ、免震構造から耐震構造への変更、事業費の縮減、その後の3回にわたる住民説明会の開催などの手順を踏んで、令和元年第2回定例会に改めて基本設計費を計上いたしましたが、残念ながらお認めいただけませんでした。
第2回定例会では、補正予算としての提案であり、議会としての審査意見はなく、賛成反対の討論の中にある様々なご意見、お考えについて、総合的に勘案して町としてその後の対応について判断いたしました。討論の内容は様々でしたが、今の庁舎のままでよいとは思わないが、まだまだ町民の理解は得られていないという点については共通しているご意見であると受け止め、その後、全20地区を回り、膝を突き合わせての地区との意見交換を開催し、それぞれの地区からいただいた様々なご意見に対し、一つ一つ丁寧に町の見解を付してご説明いたしました。
令和2年度には、さらに町民との議論を高めるための町民ワークショップを開催するための予算を認めていただきましたが、これは、地区との意見交換などの町の取組を認めつつ、さらなる議論が必要であるという議会の1つの判断だと思っております。
ワークショップの開催に当たっては、改めて年代を平準化した町民1,000名の方を無作為に抽出し、アンケートを実施するとともに、参加者を募り、約50名の方々のお申込みをいただきました。そして、ワークショップの総括として開催したシンポジウムを通じて、新庁舎だけでなく、ラディアン周辺一帯の公共施設を併せて考え、魅力を高めるべきとの結論に至りました。
このような経緯を経て、令和3年度に、新庁舎・駅周辺公共施設再編計画を策定するための予算を上程し、議会の承認をいただいて計画の策定を行ったというのがこれまでの経緯であると承知しております。
町民の方々が、様々なご意見をお持ちになっているのと同様に、議員の方々もそれぞれのお立場で、様々なご意見をお持ちであるというふうに思っております。
町長である私の役割は、そのような様々なご意見を伺った上で施策として取りまとめ、議会にご提案することであり、議会の役割は、そのことを承認または不承認という形で決定していただくということだと認識しております。役場新庁舎整備についてのこれまでの経緯については、議会からいただいた厳しいご意見を真摯に受け止めながら、よりよい方向性を見いだすための予算を提案させていただき、議会の承認を受けて、検討を続けてきておりますので、どの部分が議会軽視に当たるのかというのはよく分かりません。
最後に、要旨、3つ目、3の答弁の在り方についての、職員への指導についてという部分での要旨です。
議会定例会の前には、私のほか、副町長、教育長、各部長、各課長が出席する議会前打合せを行っております。その場では、必ず私から、答弁をする際には、目の前の議員だけでなくその後ろにはより多くの町民の皆様がいらっしゃるということを意識して、分かりやすく、またしっかりと事実が伝わるように行うようにと指示を出させていただいております。
また、委員会では、経験の浅い班長級の職員が答弁する場面もございますが、説明が不足していたり、ニュアンスが違う場合には、各部長、課長が補足説明をするようにという指示も出しております。
当然、私は、本会議や委員会に出席し、各部長、課長、班長の答弁を聞いておりますので、分かりにくいと感じたり、答弁がかみ合っていないなどと感じたりした場合は、アドバイスや指導をしております。
次の件に移ります。
次に、最後、訴訟に関することについてです。
この件は、平成30年のハラスメント事案に関連するもので、過去からの経過は、様々なものがあります。
ご質問の町が提訴した訴訟を避けるための努力をしたのかとのことですが、様々な経過を踏まえた中で今回の提訴に至っており、また懲戒処分に対する審査請求や被害者が訴えた損害賠償請求の裁判、町の求償金請求などに対して、相手方が弁護士を代理人として争ってきていることや、損害賠償請求の裁判において、裁判所が和解勧告をしたにもかかわらず受け入れられなかったことなど、既に直接的に話をする場面ではなく、またその余地はないと判断しているものです。以上です。
23: ◯議長【善波宣雄君】 松崎議員。
24: ◯3番【松崎 健君】 それでは、再質問させていただきます。
まず1点目の、生活の質の向上と定住人口確保ということで、これ、実は、令和3年11月なんですけれども、コミバスのルート再編の説明会というのがありました。
私は、百合が丘1丁目の説明会に参加したんですけれども、その際に、結果的には実現しなかったんですけれども、バスが撤退した場合に、バスが撤退しても大丈夫だよという補完する組立てとして、地域の支え合い、今説明のありました富士見が丘一丁目の有志による取組、そんなものがあると。
それから、福祉有償運送にも言及しまして、こういったものがあるからコミバスを撤退しても大丈夫というか、補完するものとしてこういったものがありますよという説明があったんですけれども、こういった、確かに、富士見が丘一丁目の取組というは、私も詳細いろいろ伺って、本当にすばらしい取組だなと思うんですけれども、コミバスルートを撤回した部分を補完するだけの持続可能な仕組みとして機能し得ると考えているのかと。私は、それはあり得ないと思って聞いていたんですけれども、本当にこれが、こういった取組があるから、コミバスなくなってもいいよと。コミバスなくなっても、こういった取組があるから大丈夫だよという説明は、非常に不適切なんじゃないかなと思ったんですけど、ちょっとそのお考えをお聞きしたいというのが1点目です。
(発言する者あり)
はい、まとめます。
次が、小中一貫教育校をめぐる問題、まず分離型小中一貫教育といっても、私、実は最初に期待していて、教育部の方とも、ああ、なかなかいいんじゃないかということで話をしていたんですけれども、中身を見るに従って、にのみや学園という言葉が出てきましたけれども、本当に中身がないなということでがっかりしています。
この質問って渡辺議員とも重なるんですけど、ちょっと私は立場が逆なので、改めて質問したいんですけれども、まず、1点目として、一色小学校の卒業生というのは、二宮中学校と西中に分かれて進学するわけです。そうした中で、一色小学校児童は、全員、西中学校生徒と交流させる。それは、ちょっと一貫性がなくて一貫教育とは言えないというふうに私は思うんです。それが質問です。
次、今、三鷹市の話がありました。
町長、視察に行かれたということで、この三鷹市のような取組は、今のお話、聞いていると、二宮だからできる、進めたいというお話もございましたけれども、三鷹市では、小中学校間の教員の交換授業を実施しているわけですけれども、そのようなことを二宮では実施しないんでしょうか。私はしないというふうに聞いているんですけれども、何でしないのかなと。
それと、もう少し具体的に言うと、こういった交換授業、教師間の交換授業をやるとなると、小学校の先生が中学校に教員派遣、これ、現状では、非常に非現実的な話だと思います。これを実施するためには、三鷹市のように、町のお金で非常勤職員を採用する必要があります。非常勤は、小学校の教員が中学に行っているときに児童の授業を受け持つことになります。これをやるとしたら、町に、当然お金もかかりますし覚悟が求められると思うんですけれども、本当にやるんだったらそこまでやるべきだというふうに私は思うんですけれども、その覚悟はあるのか。今聞いている範囲では、ないというふうに聞こえるんです。要するに、教師の交流がないわけですから。だけど、私は分離型をやるんだったら、そこまでやらないと中身がないという意味で、お考えを聞きたいというのがここでの質問です。
さらにその一方で、今の話というのは小学校の先生が中学に行く話です。逆のパターンもあります。中学校の先生が小学校に派遣されると。この場合、中学校から小学校への一部派遣、これは、私は可能だと思っています。可能なのに何でやらないのかというのが質問です。
具体的に、音楽、美術、技術家庭の先生というのは、私は派遣すること可能だと思っています。現場の先生ともいろいろ話して、状況を聞いたんですけれども。何で可能なのにもかかわらず、それをやらないのか。こういうことを目の当たりにすると、先ほど言いましたように中身がない。にのみや学園というのは、名前だけで本当に中身がないなと。やるんだったら中身のあることを、できることを精いっぱいやるべきだと。何でやらないんですかというのが質問です。
小中一貫の最後になるんですけれども、年数回とはいえ、人の交流、先生の交流がない代わりに、オンライン授業の実施ということを計画されているようですけれども、この実施は、現状、各校の授業計画の妨げとなり、特色ある教育活動の画一化にもつながりかねないと、それでなくても新しい児童生徒、教員のゆとりを奪うとの声が私のほうには届いていますが、町長は、こういったことも現場の先生と話し合いながら決めたのかということをちょっと伺いたいと思います。
次に、交通環境と防災対策の向上。
先ほど、町長の答弁で、特別委員会との議論を踏まえて、勉強会をしたりして対応したという話がありましたけれども、私といたしましては、やはり議決で可決しなかったのに、とにかく可決をしなきゃ通らないわけですよ、議会で。可決をするためには、反対した議員の反対討論の内容に耳を傾ける必要があると思うんですけれども、そうすると、先に上がってくるのが、ハザードエリアにどうして造るんだということで、あと空き校舎の有効活用をどうしてもっと積極的に考えないのか、そういったことがあるんですけれども、そういったことには全然向き合っていない。ラディアン周辺に固執しているということがあると思います。ですから、先ほどの町長の答弁というのは、ちょっと筋違いなんじゃないかなと思いながら私は聞いておりました。
そうした上で、これは今年の8月1日になるんですけれども、自民党県議団政務調査会主催の市町村からの予算要望ヒアリング、これ平塚の合同庁舎で開催されて、私もその場にいたんですけれども、ここで、村田町長のほうから、市町村役場機能緊急保全事業の再創設についてと題する要望に対して、県議からは、私もちょっとその場にいてびっくりするぐらい非常に強い調子で……。
25: ◯町長【村田邦子君】 予算の関係になった。決算には関係ないですよね。
26: ◯3番【松崎 健君】 町長、いかがですか。
27: ◯町長【村田邦子君】 いや、今聞けませんよ。全部質問していませんので。
28: ◯議長【善波宣雄君】 もう少し、松崎議員、整理して簡潔に質問。
29: ◯3番【松崎 健君】 ただ、ここの主張というのは、要するに、令和3年中も否決がされているわけじゃないですか、議会で。
30: ◯町長【村田邦子君】 今は関係ありませんよ。
31: ◯3番【松崎 健君】 同じ。
32: ◯議長【善波宣雄君】 質問を続けて。
33: ◯3番【松崎 健君】 いいです。否決、否決の理由です。
県議からは、議会として足並みがそろっていない、かなり厳しいと。要するに、これは令和3年中の否決のことですよ。
34: ◯議長【善波宣雄君】 松崎議員、決算総括質疑の通告趣旨から逸脱しておりますので、決算質疑総括ということで質問を整理してください。
35: ◯3番【松崎 健君】 逸脱していますか。
36: ◯町長【村田邦子君】 はい。
37: ◯議長【善波宣雄君】 質問内容を変えてください。
38: ◯3番【松崎 健君】 逸脱しているということでよろしいんですか、議長。
39: ◯議長【善波宣雄君】 そうです。
40: ◯3番【松崎 健君】 ああ、そうですか。
じゃ、議長がそう言うので、残念ながらこれはやめさせていただきます。
戦略的行政運営。
この先ほどの質問の根底にあるのは、今、私たちがいる二宮町議会は機能しているのかと、行政のチェック機能として議会は機能しているのかということなんですけれども、これは議会の問題だと言われれば、確かにそのとおりなんですけれども、町長は、議員のご質問に対し、その場のやり取りに終始するのでなく、その後、その後ろにいらっしゃる町民の方々にも分かりやすく答弁せよということを指導している一方で、現実には、真逆のことが起こっているということがあります。町長の指導に反するようなことがです。
議員になって、これまでに、前述の町長の指導に反するような一部職員の振る舞いにより、執拗に質問を妨害されてまいりました。町長の指導が徹底されていれば、そのようなことは起こり得ないはずです。私には、町長は、裏側では、議員に質問させないように職員に指示を出しているんじゃないかというふうに疑っております。もし、そうだとしたら、前述の指導に関する答弁というのは、虚偽になるんじゃないかと思うんですけれども。
41: ◯町長【村田邦子君】 決算に関係ありますか。
(「事実が示されていないから分からないけど」との声あり)
42: ◯3番【松崎 健君】 事実を後ほど示します。
43: ◯町長【村田邦子君】 推測しているんだから。根拠があるのか分からない。
44: ◯3番【松崎 健君】 ということを、町長に問いたいです。
また、その指示の手法というのがなかなか狡猾化しているというふうに私は考えております。
当初は、職員が私に向かって、質問を取り下げるようどなりつけてくるような一幕もあったわけですけれども。
45: ◯町長【村田邦子君】 議長、決算とかに関係ありますか。(「あります」との声あり)あります。
46: ◯3番【松崎 健君】 (削除)
47: ◯議長【善波宣雄君】 町長。
48: ◯町長【村田邦子君】 順次、お答えしたいと思うんですが、ちょっと確認しないと私も答えられないことがあるので、ちょっと休憩にして、担当に確認してもいいですか。
この事実があったのかどうかというのを私はちょっと、ここで、それがあるので、ちょっと休憩したいんですけど、いいですか。
49: ◯議長【善波宣雄君】 暫時休憩いたします。
午前11時43分 休憩
────────────────────────────────────────────
午前11時46分 再開
50: ◯議長【善波宣雄君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
町長、その前に、先ほどの渡辺議員から指摘のあったハラスメントについての発言に関して、松崎議員のほうから訂正を求めるというあれがありましたので。
51: ◯議長【善波宣雄君】 松崎議員。
52: ◯3番【松崎 健君】 私のメモをそのまま読ませていただきますと、多くの男女が集まる職場では、どうしてもこういったハラスメントが発生するということを、私申し上げましたけれども、どうしても発生するというのはちょっと言い過ぎでありまして、どうしたらいいのかな。
53: ◯議長【善波宣雄君】 その発言。
54: ◯3番【松崎 健君】 ことが多いと、危険性が高まると。残念ながらそういった傾向が。
55: ◯議長【善波宣雄君】 発言の訂正ですね。
56: ◯3番【松崎 健君】 残念ながら、現実問題として、そういった問題はなかなかゼロにすることはできないというふうに訂正したいと思います。
それで問題ないですか、ゼロにすることは難しいと。
57: ◯議長【善波宣雄君】 発言の訂正ですから、そこの部分は削除するのかどうかということで、はっきりちょっと明確に、そこを。
(「必ず起こるという言葉は削除して」との声あり)
58: ◯3番【松崎 健君】 じゃ、削除してください。
59: ◯議長【善波宣雄君】 もう一度読み上げて、その部分は削除ということで。
60: ◯3番【松崎 健君】 そういうことを暫時休憩中にきちんと話し合えばよかったんじゃないですか。
61: ◯議長【善波宣雄君】 そういうの話したじゃないですか、そういうふうに。
62: ◯3番【松崎 健君】 だから、話を詰めればよかったんじゃないですか。
(「会話じゃないですから、しっかり」との声あり)
63: ◯議長【善波宣雄君】 だから、削除してください、もう一度訂正の発言をしてくださいということで。
64: ◯3番【松崎 健君】 じゃ、また休憩にしてもらえませんか。
(「休憩を求めますと言ってください」との声あり)
休憩を求めます。
65: ◯議長【善波宣雄君】 暫時休憩いたします。
午前11時49分 休憩
────────────────────────────────────────────
午後1時00分 再開
66: ◯議長【善波宣雄君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
67: ◯議長【善波宣雄君】 松崎議員。
68: ◯3番【松崎 健君】 先ほど職員間のセクハラ事案に関する2回目の質問で、不適切な表現があったということで、訂正させていただきたいと思います。
問題となる部分を削除した新たなものを読み上げさせていただきます。
誤解を避けるために申し上げますが、私は、加害者である男性職員を擁護するつもりは毛頭ございません。そして、このような事案は絶対にあってはならないことと、改めて申し上げます。そうした中で、両者の話をとことん聞いた上で、両者が納得の上で、傷が少しでもつかない形で解決する努力が必要だと考えます。新聞沙汰は町にとっても不名誉なことです。新聞沙汰にしない努力は必要だと考えますが、町長はいかがでしょうか。以上です。
69: ◯議長【善波宣雄君】 松崎議員の発言のとおり、議事録を訂正させていただきます。
70: ◯議長【善波宣雄君】 町長。
71: ◯町長【村田邦子君】 それでは、順次、お答えいたします。
最初の交通弱者対策の部分の質問に、まずはお答えいたします。
コミュニティバスのご質問では、令和3年11月のコミュニティバスの説明会があったということで、そこで、峠公園のほうのルートのことだと思うんですけれども、百合が丘1丁目、釜野から百合が丘1丁目の部分に対象であったときに、コミュニティバスが撤退しても、何かそういうご質問をされたのが松崎議員なのか、地域の方なのかちょっと分からないんですけど、ご質問に対して、福祉有償運送の先ほどのいろいろな活動事例を紹介したみたいな。
72: ◯3番【松崎 健君】 質問に対してじゃなくて、町側からの説明が。
73: ◯町長【村田邦子君】 説明ですか。
74: ◯3番【松崎 健君】 説明資料と書いてあります。
75: ◯町長【村田邦子君】 説明資料に書いてあるんですか。そうですか。
そういういろんな事例を行っているというのが書いてあったということなんですけど、多分それはコミュニティバスに代替をするということではなくて、確かに、今、先ほどの質問の中でもお答えしたように、実際、福祉有償運送の運転者講習はやっておりますので、そういうことを含めて総合的に、多分、これは、福祉の観点からの事業の一部だと思うんですけど、福祉有償運送の講習はね。ですけど、そういうことも行っているといった事例の1つとしてその説明資料にあった。ちょっと、私、今、説明資料手元にないから分からないんですけれども、そういった説明の1つとしてそれを出したということだと思います。
別に代替で、そこのコミュニティバスの代わりに、全てが福祉有償運送のいろいろなボランティアグループでやれるとは町も思っていませんので、そこのところは誤解なきようご理解いただきたいと思いますし、福祉の部分では、ちょっと私、その資料がないからあれなんですけど、足の悪い方とかちょっとやっぱりお体のいろいろ障がいがある方にとっては、タクシー券の配布なども、町は、実際、福祉的な観点から行っていますので、そういったこともあるという事例の1つとして、そこはご紹介したというふうにご理解いただきたいと思います。
あと、次、小中一貫教育についてです。
小中一貫教育分離型で始まって、1つは、一色と西中の交流があって、1つのグループが、二宮西中学校と一色小と山西小のグループが1つ、5年からは分離型の小中一貫教育校としてできるわけなんですけど、そこの中で、教員の乗り入れ授業の実施であったり、いろいろ、今後どう進んでいくのかということで、1つは小学校の先生が中学校に乗り入れていく、そういう場合もあると思います。あと、中学校の先生が小学校に乗り入れていく事例もあるというふうにご紹介いただいたと思うんですけど、どちらも、今後やっていくというふうに聞いております。
その中で、やはり、先生が、小学校の先生が中学校へ行くにしても、その場を離れてしまうわけだから離れてしまうし、逆に言えば、中学校の先生が小学校へ行く場合だって、その時間、中学校の部分では、先生がいなくなってしまうわけですから、代替というかそこの部分を補う教員の部分なども、それも私も聞いておりますから、そういう形でもやっていかない、そういう代替というのかな、そこの部分を補う先生のところを予算措置しないのかということで指示はしています。それを今検討しながら、来年度、どの程度まで、どういう乗り入れ授業が行われるのかということを、現場のほうでは、検討しているというふうに聞いております。
事例として、音楽や美術、そういう特別授業、理科、算数、国語、算数だけじゃない、そういったものも、なぜすぐにやらないのかというご質問があったと思いますけど、それなども順次、そのほかの教科も含めて、現場の先生のほうで、現場の学校のほうで話して、できるところから、順次様々な交換、乗り入れ授業というのは行われていくというふうに聞いております。まずは、どの科目からどの程度の規模でというのは、ちょっと現場のほうに任せないと無理だと思いますので、その辺は、次年度、どういったところから始まるのか、また分かり次第、確認していただきたいと思います。
そういった意味では、私のほうでも、予算措置含めて覚悟を持って、もちろん、この小中一貫教育のほうを進めていくということでお話ししておりますので、そうご理解いただければと思います。
あと、オンライン授業のこともお話がありましたけど、やっぱりそれも現場の先生の初めてのことなので、5年度からはどの程度できるかというのは、今、何しろ先生はお忙しいというふうに聞いておりますから、どの程度、どこの教科から何時間ぐらいというのは、もう現場のほうの調整がまずは大事だと思いますので、その辺も含めて、最初の答弁の中でも言いましたように無理のない中で、ぜひやっていっていただきたいと思っております。
あと、新庁舎についてです。
議会のいろいろな否決を受けてということで、1つはハザードエリアなのになぜ建設するのかというご質問がありました。
もちろん、1000年に1度の確率というのが新たに出て、その危険性というのも承知しております。それも、その1000年に1度の割合に対する、どの程度の1000年に1度の被害が起こるのかというのもシミュレーション、国のほうでもされていますので、それなども町民の方に分かりやすく説明しながら、この間、来ていますし、そういったことを受けて、建設の場所も一段高くなっている果樹公園のほうに移動したということをご理解いただければと思います。
あと、それでもう一つは、その空き校舎の有効活用をなぜしないのかというご質問がありましたけれども、ここ数年で空き校舎ができるという状況ではありませんので、それも現実的ではないかなと思っております。本当に空いている学校があるならば、その有効活用というのは、庁舎に限らず、有効活用ということを検討しなきゃいけないと思いますが、空いていないのに、わざわざ子供たちをそこからどかして空かせるというのはいかがなものかと思っております。
そして、あと、質問。
一部職員の質問があってということで、取下げ云々というお話がありましたが、それを指導したのかというお話でしたが、一切そういうことを指導したという事実はございません。
これは、最初の答弁でも言いましたように、やはり議員の皆さんの質問は、丁寧に答えようと思って、それも全職員で共有化しています。なぜかというと、議員の質問というのはやはり周りにいらっしゃる町民の方の声だと私は思っておりますので、やはりそれには、ここを、例えば何か答弁して、その議員さんが納得したとしても、今の答弁じゃ、ちょっとそれを聞いている町民がよく分からないんじゃないかと思う場面もあると思うんですよね。だから、そういう意味では、その議員さんが納得する納得しないだけでなくて、聞いている町民の方もご理解いただけるように、いろんな何とか計画とか何とかという、やっぱり分からない言葉がいっぱい出てくると、町民の方も、例えば今日のやり取りを聞いているだけでは分からない部分があると、何を言っているんだろう議会ではとなってしまいますので、やっぱり分かりやすくご理解いただけるようには、限られた時間ではありますけれども、答弁のほうを心がけるように言っておりますし、私もなるべくそうしていきたいと考えております。
あとは、最後の裁判のことですかね。
この間、何か当事者と話して云々というお話がありましたけれども、まずは、一連の流れの中で、両者から、役場としては弁護士にも入ってもらった中で、被害者及び当該職員の双方からの事情なり、事実を丁寧に、まずは事実確認を行っております。
その中で、考査、人事委員会のほうも開いて、そこの中にも専門的な弁護士2名にも、さらに増やして2名に参加してもらいながら、今回の処分なども行っております。
その後、その処分に対する審査請求があったり、損害賠償請求があったり、それに対する和解に基づかない中で求償金請求の裁判が今起こっているという事実になっております。以上です。
76: ◯3番【松崎 健君】 漏れているところがある。ただいまの答弁。
77: ◯町長【村田邦子君】 そう、ごめんなさい。漏れている。
もし漏れているのなら、ちょっと休憩にして、何が漏れているのか。
78: ◯議長【
善波宣雄君】 松崎議員。
79: ◯3番【松崎 健君】 漏れているところがある。まず、最初のやつですね。
80: ◯町長【村田邦子君】 コミュニティバスのね。
81: ◯3番【松崎 健君】 最初の生活の質の向上で移動支援の話ですけど、移動困難者の買物や通院を支援する組織の話が出ましたよね。要するに富士見が丘一丁目の取組です。
それと、福祉有償運転者講習、これは、ほとんど結びつかない別の話だと思うんですけど、どう理解しているんですかということをちょっとお尋ねしたと思いますけど。
(「今、休憩じゃないですよ」との声あり)
82: ◯町長【村田邦子君】 休憩じゃなく、休憩なんだよね。聞き直しているんでしょう。聞き直しているんだよね、今。
(「休憩じゃありません」との声あり)
83: ◯議長【
善波宣雄君】 休憩じゃありません。
84: ◯町長【村田邦子君】 休憩じゃないんですか、すみません。
85: ◯議長【
善波宣雄君】 漏れているところを確認しています。
86: ◯町長【村田邦子君】 さっきの質問。
87: ◯3番【松崎 健君】 要するに、これ、結びつかない話なんですよ。私の理解だと。
(「松崎さん、漏れているところだけ言ったら」との声あり)
88: ◯町長【村田邦子君】 漏れているところだけ、ごめんなさい。その議会が云々というのは、また次にしていただいて。
89: ◯3番【松崎 健君】 それがまず1点目。
それから。
(「さっき質問入っていないんじゃない」との声あり)
90: ◯町長【村田邦子君】 さっきの質問には、それは入っていなかったから、次に質問してください。じゃ、それは。
91: ◯3番【松崎 健君】 入っていませんでした。すみません。
一色小学校の卒業生は、二宮中と二宮西中に分かれて進学しますよね。それで、一色小学校は、児童は、全員西中生徒と交流させるということかと、一貫性をなくすことになりますし、一貫教育ではないということをお尋ねしました。それでですね。
92: ◯町長【村田邦子君】 メモが、それは漏れていた。
じゃ、一色小と西中の話をお答えするで、いいかな。じゃ、ちょっと追加でそれだけ。
93: ◯議長【
善波宣雄君】 ただいまの2件だけですか。
94: ◯3番【松崎 健君】 はい。
95: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
96: ◯町長【村田邦子君】 すみません、1つ、小中一貫教育で漏れていましたので。
確かに西中、一色、山西のグループなんだけれども、一色小の生徒は卒業時になると、エリアで二中に行くグループと西中に通学する児童と、今現在あります。
確かにそこの部分があって、小中一貫教育の中では、一色小は西中と交流していくという中では、二中はどうするんだという、矛盾があるんじゃないかというご質問だと思います。
その部分で、確かにそういう部分、あるかもしれませんけれども、一応小中一貫の中で、小学校の間ではそのグループの中で交流していって、卒業のときに、実際、今回分離型に行く手前、来年度から始まる手前で、通学区、その中学校に行くのを選択制で、今、二中に行く学区の子供たちも、引き続き交流してきた西中に通学するという、もし希望があればそういうことも認めましょうかということで検討はしていたんです。ただ、やはり検討がなかなかちょっと短い時間ということもあって、次年度からは、それがちょっとまだ間に合っていない状況は確かにあります。
ただ、この一部の一色、緑が丘なのかな、の生徒が二宮中学校に行くのではなく、引き続きやっぱり西中に交流してきたんだから、このまま、そこで小中一貫の教育を受けていきたいということで、今後はそういう希望者が出てくる場合がもちろんあると思いますので、引き続き、これは検討課題として受け止めて、教育委員会としてはいるというふうに聞いていますので、また、次年度以降も、その辺は、保護者のほうとお話合いをしながら決めていくと思います、混乱がないように。まずは、やっぱり子供たちの希望をしっかり受け止めていきたいと思っています。私はそう思っています。これがさっき抜けた部分です。
97: ◯議長【
善波宣雄君】 松崎議員。
98: ◯3番【松崎 健君】 それでは、再度質問をさせていただきます。
生活の質の向上と定住人口の確保、移動支援絡みの話なんですけれども、私自身も、百合が丘で移動支援の実施、移動支援を企画してやったんですけれども、やはり結果的にボランティア頼みの脆弱性、すなわち、やっぱりボランティアでは、持続可能な仕組みを構築するのは非常に難しいということが痛感しまして、結果的に続けることはできないで現在に至っております。
そうした中で、富士見が丘一丁目有志による移動支援、これはすばらしい取組というふうに思います。
しかしながら、それでも持続可能な仕組みの構築には、やはり町は丸投げじゃなくて、町のサポートが必要で、これ令和3年度施政方針には、次の記載があります。
一方で、今後ますます進む高齢化を見据え、一部地域では高齢者などの移動困難者の買物や通院を支援する組織ができています。このような取組や事業所を支援するために、福祉有償運送等運転者講習を実施し、地域の介護人材の掘り出しや地域の移動支援組織の活動をサポートしますと、サポートしますと言っているんですよね。
まず、先ほど本来は最初に質問しようと思ったんですけれども、この移動支援者の買物や通院を支援する組織、これ、富士見が丘一丁目名の組織です、ほほえみの会のやっている。それと福祉有償運転等運転者講習というのは、これは全くほとんど結びつかない別の話だと私は理解しているんですけれども、その辺の町長の理解を教えてください。
それと、それが1点目。
2点目が、活動をサポートしますと言うからには、その活動を、例えば広報にのみやで宣伝するとかすべきだと思うんですけれども、私の知る範囲ではそういったことはされていないと。
広報にのみやでアナウンスするからには、もはや丸投げじゃなくて、町も責任の一端を担って、残念ながら富士見が丘一丁目の試みというのは非常に頑張っているんですけれども、やはり、コロナのときにはコロナだからということで中止しています。本来、移動支援というのは、コロナでも電車もバスも動いています。これは、ボランティアじゃありません。そういった持続可能な仕組みを目指すべきだというふうに私は考えるので、ですから富士見が丘の取組も、きちんと広報にのみやでアナウンスするとともに、町も1枚かんで、町も責任を負うという形を取って初めて、地元の人から、地域の人から信頼のある仕組みというふうになるんだと私は思っております。それが、この移動関係は以上でございます。
次が、小中一貫校に関する部分なんですけれども、先ほど答弁漏れということで指摘させていただいた件で、次年度から無理ということで検討するということなんですけれども、これ、やっぱり早急に、実際に困っているお子さんがいるわけですから、これはもう早急に当事者の不安をなくすように、どうするという町の方針、選べる、どっちに行くか選べるというなら、選べるということで、きちんと打ち出さないと、該当者というのはすごく不安になるんです。1人も取り残しちゃいけないわけですから、そこで嫌な思いをすることのないように、きちんと選べるようにするということをきちんとアナウンスすべきだと私は思いますが、町長いかがでしょうか。
それから、そもそも二宮町小中一貫教育校設置計画、当初、この頃には、二宮町の教育、どこが問題かという点で真っ先に上がっていたのが、中1ギャップということがありました。
中1ギャップ、それが問題だから何とかしなきゃいけない。それと、中1ギャップというのは、一貫教育導入の背景にあるものなんですけれども、それと併せて一色小学校単級化、これが課題だということも書いてあります。中1ギャップのほうはともかく、一色小学校単級化のほうは、私のところにもその弊害に関する窮状がたくさん届いておりまして、そのことを置き去りにしてにのみや学園をつくっていくというのは、私は本末転倒だと思っております。これから進めようとしている分離型小中一貫教育は、この2つの課題の解決につながるとは私には思えません。
教育委員会が、当初予定していた統廃合計画をそもそもなぜ取りやめたのかということをお尋ねしたいと思います。
同じく、この小中一貫の話ですけれども、今まで申し上げたとおり、やはりにのみや学園構想というものは、いろいろな面で本当に中身がないことだと思います。先ほど、先生の入替えの話もどちらもやっていきたいんだと、順次やっていくんだと、先生の入替え、小学校、中学校、逆に中学校、小学校と。順次やっていくということですけれども、それがもう真っ先に明確に示されないということ自体がもうおかしいのであって、これからやっていく話じゃないと思うんですよね。そういう状態なら、にのみや学園構想というのは、これはもうやめるべきだと私は考えていますが、町長いかがでしょうか。
それから、次なんですけれども、コロナ禍におきましても、令和3年度も役場新庁舎をめぐるワークショップ、これはコロナにもめげず一生懸命実施されておりました。
なぜ、学校再配置の説明会というのは、コロナだからということでいとも簡単にやめてしまったのか。
これ、町長がやらないでいいよというふうに教育長に指示をしたんですか、コロナを理由に。ワークショップがあれだけコロナにもめげず、一生懸命やっていたことに比べると、どうして学校再配置の説明会というのはもういとも簡単にやめたという感じで、なってしまったのかというのをちょっと説明してください。
それから、あと公共施設再配置・町有地活用計画の短期10年以内に位置づけられている学校数の縮減というのは、これでもうやめてしまうのかと。やめてしまうのかと縮減、学校数の縮減、やめてしまうんじゃないかというような、見ていると感じもするんですけれども、町長の考えをお聞かせください。
それから、3月議会で町長は、施設一体型小中一貫教育校を研究したいというふうにおっしゃっていました。
そのときに、教育長のほうからは、私に言わせると、一歩踏み込んだ施設一体型小中一貫教育校の青写真、青写真を手弁当で研究したいというちょっとイメージの違うことをおっしゃっていたんですけれども、6月補正予算で研究費もついております。そういった中で、ちょっと教育長と町長のニュアンスが違うんですけれども、一体何を研究したいのかということを改めてお示しいただきたいと思います。小中一貫は以上です。
次に、役場新庁舎です。
役場新庁舎、先ほど途中で質問するなというふうに言われたんですけど、また、「途中で質問するな」が入るのかもしれませんけれども、自民党県議団政務調査会主催の市町村からの予算要望ヒアリングに出席されていました。
このときに、県議のほうから、非常に厳しい調子で否定的な見解で応じられないといったことがあったんですけれども、町長はそれについて、どのように受け取られましたか。どうして、こんなに厳しい調子で否定されちゃったのか。
それと、今回の令和3年度もワークショップ、シンポジウム、繰り返されたんですけれども、これらについて、ワークショップ、シンポジウムというのは、その議決を覆すような効果があるというふうにお考えなんでしょうか。それが質問です。
私には、時間とお金の無駄のように思えて仕方がありません。それと加えて、議決を覆そうとしているんだったら、それは議会軽視じゃないのかということにもつながってくるので、3点、この件については、議決を覆す何らかの効果があるとお考えなのか、それと時間とお金の無駄じゃないのか、それと議会軽視ではないのかと、このワークショップ、シンポジウムを通じてを質問したいと思います。
それから、戦略的行政運営で、先ほど町長のほうから、丁寧に議員の質問には答えようとしているというお話がございました。先ほど来、私の質問に対して、町長からは、職員に対して、議員の質問を妨害するような指示はしていないというようなことでしたけれども、もしかしたら職員は町長に忖度しているのかもしれません。
これまでに、不適切と思われる答弁が幾つかありました。
これからちょっと申し上げるのは、目の前で町長もご覧になっていた話でございます。町長の見えないところで起こったことではございません。
その詳細につきましては、ここで説明するとすごく時間がかかっちゃうので、事前にお渡ししているので読んでいただいていると思うんですけれども、ご理解いただいていると思いますが、そのやり取り、答弁を通じて、これ、読んでみると非常に不適切な答弁ということで、私はそのコピーをお渡しているんですけれども、実際にこれ目の当たりにして、町長は、その職員に対してどのような指導をしたのかということをお聞きしたいと思います。お渡ししていますよね。
99: ◯町長【村田邦子君】 何件か、全部あったんですかね。
100: ◯3番【松崎 健君】 はい。既に政策部長のほうにお渡しして、政策部長から町長のほうに渡していただいていると聞いているんですけど。
101: ◯町長【村田邦子君】 3件ぐらいありますね。どういう資料かというのが話に出てきていても分からないよね。何月何日のということを言ったほうが、聞いている人が、それこそ町民の方は何のことか分かりませんよね。
102: ◯3番【松崎 健君】 反訳です。それは申し上げます。
まず1点目です。
令和3年第4回定例会の10日目に、私の質問に対して、ちょっとそのことについてはお答えは差し控えますと、答えられないという答弁がありました。
それ、本当にやむを得ない事情があって、そのようなことを言ったんだったら、その後で私のほうに赴いて、これこれ、こういう事情で答えられなかったんだという説明があってしかりなんですけど、今のところ全く何もそのようなことがないと、その質問には答えられないと言ってそれっきりと。これは、非常に不適切な職員の対応だと思うんですけれども、町長は、このような答弁に対してその後どのような指導を職員にしたのかというのを教えてください。
2点目、これは、令和3年第4回の定例会、峠公園でのイノシシ出現をめぐり、私が生活環境課へ注意喚起のための街宣車出動を要請したところ、生活環境からではなく議長から連絡が入り、事を荒立てるなという形で叱責を受けた件でございます。
当然、生活環境課と議長の間でどういう話合いが持たれてこのようなことになったのかということを質問したんですけれども、まともに答えてもらっていません。そうした中、先日、議長に問いただしたところ、本件をめぐり担当部署とのやり取りがあったことを議長は認めました。そうすると、これは虚偽答弁ではないかというふうに思うんです。だとしたら、町長は、今後、事実確認の上、職員を指導することになると考えてよろしいでしょうかというのが2点目です。
それと3点目。
これは令和3年の第1回定例会、予算委員会のときに、畜産推進事業をめぐり、私が畜産経営を維持強化するためとの記載がありますが、維持強化する目的を教えてくれという質問もしたんですけれども、結局答えになっていない答弁が繰り返され、3回で時間切れということで終わってしまっております。
これも、町長、目の前で目の当たりにされておりまして、その後、職員にどういった指導をしたのかということを教えてください。これも、資料が行っていますよね。
最後ですけれども、職員に対して、答弁の仕方を指導する立場の町長自身が、残念ながら非常に分かりにくい答弁をしております。
これは、私の活動報告になりますが、この中で、私の質問です。新型コロナ禍終息後も、新たな新型感染症が頻繁に起こるであろうことを前提に。
103: ◯町長【村田邦子君】 議長、決算に関係ありますか。ご自分のあれを。
104: ◯議長【
善波宣雄君】 松崎議員、松崎議員の発言は、総括質疑の範囲を超えていますので。
105: ◯3番【松崎 健君】 じゃ、今のは取り下げます。議長がそのようにおっしゃるんでしたら。
じゃ、最初の3つはお答えください。
それから、最後になりますが、ハラスメント事案です。
ハラスメント事案で、先ほどの町長の答弁では、弁護士も入り事実確認を十分やったということですけれども、私がこれを申し上げたいのは、弁護士が入るということ自体、もう司法に委ねようとしている感じがするんですよね。ですから、その前に、膝突き合わせて、日頃から職員とのコミュニケーションがどうなのかなということでお尋ねしたんですけれども、問題解決に向けて、ちょっと町長はコミュケーションを職員とあまり図っていないんじゃないかという印象があります。もっとコミュニケーションを図っていれば新聞沙汰にもならないで、他の市町で見ると、私が聞くところでは、このような事案というのは残念ながら起こっていると、起こっているけれども、新聞沙汰になる前に、これは口封じとかそういうことじゃなくて、きちんとコミュニケーションを図って、そうならないように対処しているということなので、町長にはもっとコミュニケーションを図っていただきたいなと思って、このようなことにならないようにしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。以上です。
106: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
107: ◯町長【村田邦子君】 順次、お答えいたします。
ごめんなさい、コミュニティバスのところからだっけ、これはさっき答えたんですよね。コミュニティバスのところは、いいんだよね。(「移動支援の仕組み」との声あり)移動支援、はい、すみません。
そこで、その説明会のことはお答えして、そして、今、町が進めている福祉有償運送の講習会と現在行われているほほえみの会とかいう形の地域のボランティアで行っていただいているところは、なかなか相入れないというとあれですけれども、ちょっと活動が違うのではないかというお話が1つあったと思います。
まずは、そういうほほえみの会とか、おーるうぇいずとか、やはり講習は受けていただいてはいるんですけど、基本的にボランティアの性質が強いお互いさまの考え方の中で、それも地域ある程度ちょっと限定した中でやっていただいている活動を広報しないのかというお話が。
108: ◯3番【松崎 健君】 町がもっと深く関わって。
109: ◯町長【村田邦子君】 町が関わってですけど、それは、これからまた広報なり紹介はしていきたいと思いますし、ただそれは一定のエリアで、例えば、全町的にそれを使いたいと言っても、例えばほほえみの会の方は富士見が丘の一丁目に限ってのボランティア移動サービスだと思っておりますので、そういったことのご紹介も含めて、それが各地区に緩やかにできていけば、やはりちょっとどこかに行きたいというときの1つの移動の手段となり得るのではないかということで、ご紹介をしていきたいと思います。
もう一つ、福祉有償運送の講習会のほうは、今後もこれから、今年もやりますし、今後もまたやってまいります。これで、実際に講習に来ていただいている講師のグループの方とかは、やはりボランティアではなく、もう一歩進んだNPOを取ったりしながら、本当にタクシーではないんだけれども、そういう制度を使って、有償で移動支援サービスを行っている団体を育成したりしている場合の事例もお話、聞いていますので、そういったことにまでさらに結びつけばいいと思っているんですけど、まだそこまで一足飛びにもちろんいきませんから、こういうことを何度か繰り返して、そういった動きに結びつけられればと思っております。そういう意味では、繰り返し支援はしていきたいと考えております。
実際に、これ秦野のほうとか県央の中の幾つかの自治体では、これを繰り返している中で、そういう動きが生まれてきたというのを聞いておりますので、これ、1回、2回やったからと、なかなか難しい部分があるのは存じ上げていますけれども、繰り返し、まだ継続して支援をしながらやっていきたいと思っております。
あと小中一貫教育ですね。
一色小と西中のお話は、これ、確かに急いでやったほうがいいとそう思っています。
本当は、本当はというとあれなんですが、今年度、説明会を開こうとしていたんです。実際、一色小の卒業生たちに、二中に行くか西中に行くかというお話をし始めましたところ、私が報告を聞いている範囲では、やはり現場のお母さん方なりからちょっとやはりよく分からない、混乱というのかな、急にそう分けられても、みんな緑が丘、一色の方が二中に行こうと思っていたのに、お友達が、いや、やっぱり西中のままがいいわとか言うと、引きずられてみんなそっち行ったりしないかしらとか、現場のちょっと保護者の方には混乱があったということで、5年度からの選択制はやめたというふうに聞いていますので、これはやっぱり短期間でなく、引き続き、ちゃんと丁寧にご説明して、選択制というのかな、そういうのも取り入れていく必要があると思いますので、これはやらないということではなく、逆に言うと、もう少し丁寧に、引き続きやっていく懸案だと思っています。
それと、あとは中1ギャップと、確かに中1ギャップの問題があって、その小中一貫の中で、それを解決していきたいというのはありますし、あと一色小の単級化、統廃合計画をやめたのかというお話でしたが、単級化の問題はやはりまだもちろん残っていますし、いずれは山西小も、何年後、ちょっと今ここにデータないですけど、何年後かにはやはりだんだん単級になってくるクラスが、学年が増えてくるというふうにも聞いておりますので、その問題は、引き続き教育委員会のほうでも課題として受け止めているというふうに聞いております。
その中で、一方では、単級化というか小規模校、小規模校のよさもあるというような保護者の、実際にそういうご意見もまた教育委員会のほうもいただいているようで、そういった中で、よりよい子供たちの教育がその中で進められるようにということで、今、いろいろと意見交換であったり、学校運営協議会の中であったり、コミュニティ・スクールの中でその課題を受け止めて、いろいろな活動が実際に一色小の中でも行われているというふうに聞いております。そういったことを総合的に考えながら、単級化の問題も考えていかなくてはならないと思っております。
あと乗り入れ授業のほうは、これも先ほどの答弁、重なりますけど、一遍に全科目一斉にというのは無理だと思いますけど、やはりやれる科目、やれる単元、ちょっと詳しいことは、それこそ現場の先生方の中のいろいろあると思いますので、その辺に期待を込めて、乗り入れ授業のほうも始まっていくと思われますので、ぜひ温かく見守っていただきたいと思います。
あと、学校の説明会です。
このワークショップ、新庁舎のワークショップはちょっとコロナの前だったと思うんですけれども、もちろんコロナだからといって、やれることもあったと思います。今、思えばZoomもあるわけですし、何かいろいろな形での説明会というのはできたのかもしれません。
何も一切説明会をするなとか、小中一貫に関してという指示をした覚えはなく、逆にもう分離型で、まずはスタートするというのは、教育委員会の中で決まってきていましたから、ならば分離型でどう変わっていくのかということは、やはり保護者、児童に向けて、分かりやすく、先ほども言ったように、説明しなきゃいけないんじゃないですかというふうな問いかけは常々させていただいておりました。
その中で、教育委員会のほうの方針として、今年度になってしまいましたけど、教育長自ら説明をしたり、各学校のPTAの場であったりとかそういうところを使いながら、あと子供たちにも直接、教育長から何か説明をしているというふうに聞いておりますので、そういった場合のことを知っておりましたので、今後も、これは、さっきも答弁、渡辺議員も含めてですけど、1回、何回かやれば、みんな分かったというものじゃないと思いますので、進めながら、丁寧に説明のほうは繰り返ししていきたいと思っています。
あと、学校施設の縮減。
学校施設の縮減のほうは、今後、やはり、それは児童生徒数の移り変わりにもよるのに、今、もういっぱいになっているところが、急にどこかに何か強制的に移して、平均化するとかどこかを割き、庁舎の代わりに空けるとか、そんなようなことはするつもりは全くありませんが、適正な規模の中での縮減なり、配置というのは、今後しっかり考えて、小中一貫教育を進めながらも、施設のその部分も考えていきたいと思っています。
あと、小中一貫教育の研究会の位置づけですか、何か、教育長と私で考え方が違うのではないか。
何も考え方というか、違っていないと思うんですけれども、この研究会のほうは、どちらかといいますと、施設一体型、今は分離型で取りあえず2つグループで始まるんですけど、いずれは施設を1つに造って、そこで本当に、その中で小中が一緒の教育を行っていくというのが目的、目標なので、それに向けての教育の中身と、あとはその施設、そのものに対する研究のほうも行っていくという研究会です。それは何ら変わっていない。
110: ◯3番【松崎 健君】 何か青写真を手弁当でというふうに。
111: ◯町長【村田邦子君】 青写真を手弁当と言ったの。
112: ◯3番【松崎 健君】 というふうにおっしゃっていると思うんですけど。
113: ◯町長【村田邦子君】 手弁当という意味が、ごめんなさい、よく。
114: ◯3番【松崎 健君】 手弁当というのは、ボランティアというか。
115: ◯議長【
善波宣雄君】 松崎議員、勝手に発言しないで、挙手をして。
116: ◯町長【村田邦子君】 ごめんなさい、勝手に言っちゃって。
ごめんなさい、ちょっとその言葉を1つとって質問されても、ごめんなさい、私も、今、どこの場で、どういうシチュエーションのどういう意味合いの中で手弁当と出たのかが分からないと、全部の発言を、ごめんなさい、覚えているわけではないので、もう少しその背景とか、どういう意味でそれを言ったシチュエーションなのかをちょっとご説明いただかないと、何かそういう、分からないんですけど。
117: ◯議長【
善波宣雄君】 松崎議員。
118: ◯3番【松崎 健君】 じゃ、ちょっと私の記憶になってしまうんですけれども、これ3月議会で教育長のほうからは、施設一体型小中一貫教育校の青写真を手弁当で研究したいというふうにおっしゃっていたと思います。
町長のほうはもっと単純に、しかもこの時点では予算も何もないわけですから、いいですか。
119: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
120: ◯町長【村田邦子君】 何か本人から聞かないと、その真意は分からないんですけど、手弁当というのも、研究会はもちろん予算をつけて、今始まっていますので、やっているんです。そこにも多くの方に参加していただいてやっております。
手弁当というのは、だから、教育長自らいろいろな研究を、足を運んでしていきたいということだと思います。別に、自ら動いてという意味だと思いますので。
教育研究会そのものは、必要な人には必要なものを払って、それで、専門家にも今、何回かいらしていただいていますから、その予算もありますし、これから視察も何かするというふうにちょっと私も聞いて、詳細は分からないんですけど聞いていますし、そういった部分はもちろん予算は必要だと思っていますから、全部ボランティアじゃないと思いますので、研究会のほうはそういった形で、できる中でしっかりとやっていきたいと思っております。
それと、まだ、ちょっとまだ全部答えていないんですけど、すみません。
はい、あともう次が、市町村役場緊急保全事業でした、ちょっとすみません、正式、保全債ですね。
それは、県議会の政党要望というのがあるんです。自民党の会派の皆さんに要望するときにいらしていたので、そのときのお話だと思います。
緊急保全債のほう、これ、もうご存じのように、後年に借金が交付税で戻ってくるという何か大変有利な事業債なんですけど、それがもうご存じのように終わってしまっています。ですが、全国的に見れば、まだ役場が耐震化されていない役場もまだまだ全国的には山のように残っているので、ぜひこの事業債を復活して、自治体のほうにも有利にその保全債が使えるように、また復活させていただきたい。それを県を通じて、国のほうに働きかけていただきたいという要望だったんです。要望をしたんです。そうしましたところ、去年もやったんですけど、県議のほうからは、議会の否決が云々というよりも、国の動向として大変厳しい状況だということは、その後も、私もちょっとその場を離れてお話、伺いましたけど、そういうのは聞いております。だから、そう簡単に国もまた、はい、はいと言って復活するもんじゃないということなので要望はされたけど、なかなか厳しいよということは言われました。そういう意味では、こちらもそう簡単にまた復活するんだなというふうに思っておりません。厳しい状況だというふうに理解しております。
あとは、ワークショップ。
ワークショップ、シンポジウムは、先ほども言いましたけど、反対をしていらっしゃる議員さんのことをまるっきり無視する質問のことをこちらも持っているわけではなくて、一方ではこのままの状況で、このまま役場の中で、職員204人以上が仕事をしている状況が安全かというとそうではないし、いざ、もし何かあれば、その次の日から町全体、町民の生活全体が大混乱を来しますので、そういう意味では、1日も逆に放っておけない、後回しにできない事業だと思っております。そういう意味では、行政の責任として、一定の方向性を出して、進めなくてはならない事業だと責任を痛感しておりますので、その中でのワークショップであったり、説明会であったりそういう手法を使わせていただいたということであります。
あとは、不適切答弁。
議事録は、令和3年の4回目のということで、コピーを頂きました。
何か質問を1つは止められたとか、何か要望する行動を止められたということと、何度も同じ質問を議員がされているのに適切に答えなかったと、その辺の3点だと思うんですけど、別にその一つ一つの発言を何か止めたとか、議員の行動を私が指示してどうのこうのというような、そんなことを松崎議員に限らずどなたにも行うつもりはないですし、これまでも行っていませんし、基本的に、先ほども言ったように、議員はいろんな主義主張を持たれている議員さんがおられて、個性もあられる議員さんがたくさんいらっしゃいますけど、全てやはりそこから出ているいろいろな要望であったり、意見は町民の方からなり、地域課題からというふうに思っておりますので、それは真摯にこちらも一つ一つ受け止めながら、職員も含めて仕事をしていると思います。そういうふうに受け止めていただきたいと思います。
その畜産事業の強化、それは私も読ませていただいているんですけど、何個目かの中で、維持強化についてはと答えているんですよね、別に、課長かな、班長かな、これは答えています。でも、多分その答えが、松崎議員が描いている質問に対する答弁と擦れ違っているんだと思うんです。でも、なかなか、これも何の強化について教えてくださいとぽんと言われて、強化についてはこういう目的で、これこれ、こうしていますと答えて、それで満足しないということなんですけど、このやり取りだけだとなかなか難しい部分もあるのかと思って、それは、1つはこの短い時間の中でのコミュニケーションの取り方の1つだと思うんですが、職員もその辺は、議員さんが何を言わんとしているのかというのを一生懸命読み取ろうとしているんです。この質問だけでなく、委員会だけでなく、様々なところで何かいろいろ要望があったり、意見がどんどん来ますから、それは何を言わんとしているんだろうと一生懸命読み取ろうとするんですけど、よく背景が分からなかったり、そういうのは多々もちろんあります。そこのところは、職員が、松崎議員は、優秀でいらっしゃるから職員の能力が足りないとおっしゃっているのかもしれないけれども、それは能力だけの問題でなく、やはり双方がコミュニケーションを取りながら、何をご指摘いただいて、どうしたいのかということをもう少し言っていただけると、こちらとしても、それが町の今の施策の中でできるのか、できないのか、それは県の政策なのか、国から来ていることなのかも含めてご説明したりもできると思いますし、こちらも何も遮ろうとか、そんなつもりはなく、逆に言えば、真摯に分かりやすく、一生懸命答えようと職員もしていますので、ちょっと質問の角度を変えていただいたり、言い方を変えていただければ、すごく、逆に聞いているほうも分かりやすくなるし、こちらもいろいろ調べてお答えしやすくなるのかなと思います。
質問されても、全部、私もさっきもちょっと休憩にして、そのときのことを聞いたんですけど、やっぱり全部を記憶しているとか、全部を分かっているわけじゃない部分もあるので、やっぱり確認をしたり、いろいろそういうちょっと手間もどうしても必要な部分もありますから、そういうふうにご理解いただければ、町民のためになる本当にいい議会になると思いますし、そのために職員も働いておりますので、そうご理解いただければと思います。あと何だっけ、まだあったな。
最後が、ハラスメントの事案です。
先ほどコミュニケーションという言葉が出ましたが、そもそも、今回のちょっとこのご質問とコミュニケーションは、基本的に相入れないのではないかと思っております。
コミュニケーションというのは、現場に出向けとか、回数を多く意見交換しろとか、そういうことだと思いますし、今、私も議員と職員のコミュニケーションをぜひ円滑にしていきたいというふうに答弁しましたので、その辺は、今後もやっていきたいと思いますし、議員と職員、私と議員、そして私と職員、いろいろな中で、もちろん、やはりコミュニケーションというのは、これからの時代、情報が様々に行き交う中で、逆に情報を正しくつかみ、それにしっかり判断をしていく上では本当に重要だと思います。それには努めていきたいと思いますが、今回の事案は裁判になっております。やはりそれは被害者がいるという事の重大さをやはり考慮しますと、そこに安易にコミュニケーションを取って、それでやり取りで解決するという問題ではないというふうにご理解いただきたいと思います。今回の一連の事案については、もう様々な手続を慎重に人権に配慮した中で、慎重に、慎重に行っております。そして、その中で審議の場で、審議の場といいますか、それがもう既に双方弁護士を立てて裁判所のほうに移っておりますので、双方が代理人弁護士を通じてのもうやり取りになっておりますから、その手前で云々という話でもないし、その最中に云々という話でもない状況であるというふうにご理解いただければと思います。
121: ◯議長【
善波宣雄君】 松崎議員。
122: ◯3番【松崎 健君】 ちょっと答弁漏れが。
不適切な対応の中で、幾つか漏れていたと思うんですけれども、その中で一番分かりやすいのが、町長、今誤解されているとかいう話もありましたけれども、意思の疎通がうまくいかないとか、質問に対してその質問はしませんと、それが、もうごまかしようがない話であって、日頃から議員の質問に対して、こういうことを町長がおっしゃっているというのに、これはあまりにも、そもそもその質問には答えられないというのは、それを町長が容認してしまっていいんですかということです。
(発言する者あり)
123: ◯議長【
善波宣雄君】 質問したよね。
(発言する者あり)
124: ◯町長【村田邦子君】 答弁漏れだけ答えていいですか。
125: ◯3番【松崎 健君】 それ、答弁漏れですから、はい。
126: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
127: ◯町長【村田邦子君】 答弁漏れということですみません。
議事録はありますから、あれなんですが。
128: ◯議長【
善波宣雄君】 町長、簡潔に。
129: ◯町長【村田邦子君】 すみません、差し控えていただきますという、その一言でご不満だったというのが今よく分かりましたけれども、先ほども、この今日のやり取りの中でも、休憩に入ったりして、先ほども発言の訂正もありましたように、やはりいろいろな固有名詞が出てきたりする中では、差し控えるという、ちょっと答弁もどうしても出てきてしまう部分があると思います。
それは、松崎議員の質問を否定するというよりも、その質問によって、また二次被害であったりそういう部分が起こり得るとか、そういういろんな波及する部分があるところでは、やはりちょっと差し控えさせていただきますという言い方であるそういう答弁もどうしても出てきてしまうというふうにご理解いただければと思います。
それで、何で差し控えるのかというのが分からなかったから、その後、説明に来なかったじゃないかとおっしゃっているので、その部分は、なぜかというのは、多分ちょっと説明をしたんだと思うんですけど、なかなかご理解いただけなかったようですので、また、今後も、その辺は追って説明を丁寧にしていきたいと思います。
130: ◯議長【
善波宣雄君】 松崎議員。
131: ◯3番【松崎 健君】 それでは要望させていただきます。
まず、生活の質の向上と定住人口の確保で、移動困難者の話が出てきました。
この移動困難者の話というのは、私も、これまで一般質問等で、この町の在り方を問い、あるいは持論を展開してきたところですけれども、やはり、私も身内の話で恐縮なんですけれども、本当にこの問題、大問題として、じかに向き合わなきゃいけない局面を迎えて、改めて本当に重大な課題だなということを突きつけられたことがありました。
もうちょっと町長、それなりに裕福なのかもしれませんけれども、本当に困っている方がいるということを身にしみて感じていらっしゃらないような気がするんです。
ちょっと目を向けると、東海大学大磯病院にたまたま行く機会があって、そこにはやっぱり困っている人がたくさんいるわけで。そういったことを踏まえて、今後、町長もしっかり向き合っていただきたいと思います。
132: ◯議長【
善波宣雄君】 松崎議員、要望ですので簡潔に。
133: ◯3番【松崎 健君】 それから、分離型小中一貫教育の話で、いろいろな部分で早くやっていくと、これから早くやっていくということがあったんですけれども、それは、例えば、教員の相互乗換えとか、これから早くやっていくと、あと一色小学校の二中と西中に分かれる話も、早くこれからと検討して、そういったことは、真っ先にやらなきゃいけない話であって、真っ先に解決した上で、にのみや学園というのを打ち出すべきであって、そういったことを解決しないまま打ち出すというのは、私は順番が違うと思います。したがって、そういったことは早く解決していただきたいと思います。
134: ◯議長【
善波宣雄君】 よろしいですか。
135: ◯3番【松崎 健君】 以上で結構です。
136: ◯議長【
善波宣雄君】 これをもちまして、松崎議員の総括質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。休憩後の会議は午後2時15分から始めます。
午後2時01分 休憩
────────────────────────────────────────────
午後2時15分 再開
137: ◯議長【
善波宣雄君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
次の方、お願いいたします。
138: ◯議長【
善波宣雄君】 一石議員。
〔13番(一石洋子君)登壇〕
139: ◯13番【一石洋子君】 神奈川ネットワーク運動の一石洋子です。ただいまより総括質疑を始めさせていただきます。
令和3年度は、引き続きコロナ感染症に翻弄されながらも、ウィズコロナの生活回復を見据えながら、行政は各施策に取り組まれてきました。さらに、現在の世界状況から、日本が今後の生活環境を守るために未来に向けた地域づくりは、より長期的な視野で行政と住民が知恵と力を合わせる変革が必要です。
特に、福祉分野のニーズの増大と、環境、防災施策の強化は喫緊の課題であり、決算において行政の尽力の内容を共有し、今後を考えたいと思います。
なお、内容につきましては、今までの私の議会での質問とかぶるところがありますが、任期最後の質問ですので、重要なところを確認させていただきたいと思います。
まずは、生活の質の向上と定住人口の確保。
1、令和3年度、一般質問で、重層的支援体制整備事業の法整備の一環から、複合的な困難を抱えられる方々への相談支援事業として、ことわらない相談窓口を要望いたしました。
設置により、重層的な様々な困難を持つ方々が、相談しやすい窓口ができたことを評価いたします。しかしながら、このコロナ禍、最もケアが遅れているのが若年層の困難者への施策と思います。
質問時の回答のとおり、町はひとり親世帯への支援を筆頭に、子育て世代包括支援センターにのはぐ及び児童相談窓口等で、県の施策と協働してセーフティネットの構築に努めてきたと理解しています。
福祉は今後もさらに最も重要な分野で、社会状況からさらなる困難者の増加は必至です。また、介護保険制度等で進展するも、コロナの影響を受けた高齢者福祉施策についての状況はどうであったか、まずは、令和3年度の相談支援の成果を伺いたいと思います。
2、教育は二宮町に最も研さんを積んでほしい分野で、住民、人が資産である町にふさわしいチャレンジが求められます。また、社会状況と不登校児童生徒の増大から、今を生きる子供たちの成長環境には、なお一層の注力が必要と考えます。
小中一貫教育、コミュニティ・スクール運営促進事業の成果及び今後の可能性を確認させてください。
環境と風景が息づくまちづくり。
吾妻山を、展望を売り物に観光施策の中心に据えるのみならず、観光さえもSDGsに引きつけて、未来の子供たちの生きる町に資する政策としたいと思います。
二宮町と環境団体が協働する環境づくりフォーラム、エコフェスタにのみやは、令和3年度、大きな進展を遂げました。そもそも、町長が議員時代に関わってできた、行政と住民団体との協働のプラットフォームです。二宮町の環境に係るホームページの充実に、職員の情熱を感じます。公民連携がこのような情熱を生む形こそ、21世紀の一縷の望みと考えます。
令和3年度、環境保全推進事業の成果と展望を問います。
2、シンボル事業とした東大果樹園跡地は、二宮らしいオリジナルな子育て世代の創造力の発露を促し、SDGsに多様な成果が期待できる複合事業への可能性が見えたと評価しております。いかにこれを評価し、展開をサポートするのか、伺いたいです。
交通環境、防災対策の向上。
二宮町は、相模湾沿いでも小山郡の多い特色ある風土を持ちます。全国的に放置されている森林になりますが、マキヤマとして使われなくなって手の入らない山林に、いかにSDGsの観点から多元的に関わり、結果として森林の持続可能性、土壌環境の価値を生み出す体系をつくっていけるのか、令和3年7月の吾妻山崩落は強く私たちに訴えたと考えます。
復旧工事の全容、令和3年度の決算の内容と調査の進捗について確認したいです。さらに、崩落危険区域の住民の安全を守るための施策を問います。
戦略的行政運営です。
職員育成推進事業の内容と、第6次総合計画など町民とのコミュニケーション、合意形成に係る方法、まちづくりに関わる子供から大人までの幅広い参画に向けたビジョンを伺います。以上です。
140: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
141: ◯町長【村田邦子君】 それでは、一石議員の総括質疑について要旨に沿ってお答えいたします。
初めに、要旨1の1つ目、高齢者福祉施策についての状況とことわらない相談窓口の成果についてです。
高齢者福祉施策におけるコロナ禍の影響が大きいものとして、地域の通いの場の休止が挙げられます。令和3年度は18会場で、547回の開催を予定しておりましたが、緊急事態宣言等もあって、実際は223回で4割程度の開催となりました。
このような中ですが、各地域の通いの場とも、コロナ禍だからこそ人とのつながりや顔の見える関係が大切であると、手指消毒や三密を回避し、短時間開催や屋外での活動なども取り入れながら、ウィズコロナで感染対策に努めながら開催していただいております。
また、コロナがきっかけとなり、デジタル化が進められる中で、スマホを持っていない高齢者に体験していただき、利便性を伝え、視野を広めるため、町でシニア向けスマホ教室を開催しました。参加者からは好評をいただき、今年度は10月までに計画した6回の教室は全て定員に達しております。
次に、ことわらない相談窓口の成果についてです。
令和3年4月より、地域共生社会に向けた包括的な支援体制の整備として、本人や家族の属性にかかわらず、福祉に関する相談を受け止めることわらない相談窓口を設置しました。
1年間の相談件数は761件で、相談者は、本人や家族をはじめ民生委員や近所の方、医療機関や警察、銀行などの関係機関からも相談を寄せていただき、社会福祉士や保健師などの専門職が多角的な視点で確認し、相談者の主訴を受け止め、解決に向けた提案や専門機関へつなげるよう心がけております。また、解決に至らないような場合でも、まずは受け止め、つながり続けられますよう、伴走型の支援を行っています。
また、若年層に関する相談は10件となっており、子供、若者に関する相談窓口は、学校や子育て部門のほか県などの専門相談窓口もあることから、ことわらない相談窓口に直接入る相談は多くはありませんが、他の部署に入った相談の内容によっては情報共有し、連携しながら解決に向け対応しております。
次に、要旨1の2つ目、不登校対策、小中一貫教育、コミュニティ・スクールについて、それぞれの成果と今後の方向性についてお答えします。
まず、不登校の児童生徒への支援についてです。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、不登校児童生徒は年々増加傾向にあり、その理由も様々なものがあると承知しております。
小中学校では別室登校や放課後登校、オンラインでの授業参加など個々の思いに柔軟に寄り添いながら、教育機会や居場所の確保に努めています。ICT環境の充実に伴い、これまでにない多様な学び方、学びの場が学校で実現できるようになったことは、1つの成果であると考えます。
今後も児童生徒一人一人に合った多様な学び方、学びの場の創出に向け、学校内外の支援体制や相談機能の充実に加え、教育支援室やフリースクールなど様々な教育機関や地域人材との連携を深め、子供たちの育ちを町全体で支えるためのネットワークづくりに努めてまいります。
次に、小中一貫教育です。
教育委員会では、施設分離型、一体型、それぞれの小中一貫教育の準備を進めながら、主体的、対話的で深い学びを目指し、話合い活動を重視した全員参加の授業づくりに、小中5校が共通して取り組んでいます。
低学年の段階から、相互指名により話合いの授業が進められるようになってきていることは成果であり、今後も9年間を見通し、一貫性を持って継続して取り組んでいただきたいと思います。
また、三鷹市への視察を通じ、9年間を見通したカリキュラム研究こそ小中一貫教育の大きな柱であり、これまで二宮町でも先生方が継続して研究に取り組まれてきた成果に自信を深めております。
今後も、各教科でつまずきやすい部分の指導法を研究するなど、小中学校の先生方が協働的に授業づくりを行うことで、中1ギャップの解消に努めていただくことを期待しております。
さらに、7月に実施した小学校5、6年生と中学校1年生へのアンケート結果に基づき、特別活動を中心に小学校高学年と中学生の交流活動を充実させていくと聞いています。今後も町として子供の多様性を大切にしながら、こうした小中一貫教育の取組を支援してまいります。
最後にコミュニティ・スクールです。
コミュニティ・スクールについては立ち上げから数年が経過し、小中学校5校においてそれぞれ特色のある運営がなされるまでに至っています。
他校に先駆けてコミュニティ・スクールとなった一色小学校では、地域の方がボランティアとして学校にいることが当たり前となり、教職員と共に子供たちの育ちを日々支えているほか、保護者も含め、授業になじめない児童を見守る取組も行われていると聞いております。
今後もこのような取組を各校で情報共有しながら、子供と学校が抱える課題の解決を図り、未来を担う子供たちの豊かな成長のために、地域と共にある学校づくりを推進していただきたいと思います。
次に、要旨2の1つ目、環境保全推進事業の成果と展望についてです。
地球規模で深刻化する温暖化や海洋汚染、あるいは廃棄物や生物多様性などといった様々な環境問題について、自分ごととして捉えてもらえるよう町民の皆様に啓発していくことが重要です。令和3年度は、今まで行ってきた啓発活動にとらわれることなく、効率や効果を意識しながら、コロナ禍においても新たな啓発について考え、チャレンジしてきました。
まず、日頃から環境問題を意識していただくため、町広報紙に「未来づくりガイド」と称した環境関連の記事を連載させていただきました。また、未来を担う子供たちが環境問題を自分ごととして捉え、行動することが重要と考え、小学生向けの環境啓発冊子を作成し、町立小学校の4年生に出前授業を行い、配布させていただきました。
このほか、保育園児を対象にした環境に関する絵本の読み聞かせや、中学校3年生の社会科での出前授業などといった環境教育に力を入れ、事業を推進しました。
一方で、2年ぶりに開催することができたエコフェスタにのみやでは、環境づくりフォーラムをはじめ、各関係団体の皆さんと連携し、未来を担う子供たちを真ん中に据えた「ぼくたちわたしたちの地球会議」というホールイベントを実施し、大変盛況であるとともに子供たちからの力強いメッセージをいただくことができました。さらに、年に1度の催しにとどめることなく、町民皆様の環境づくりに取り組むきっかけとなるよう、町ホームページ上にネット版エコフェスタを立ち上げています。
今後の展望とのことですが、技術の進展をはじめ、刻々と社会情勢が変化していく中、様々な環境問題の解決に向け、行政として柔軟かつより積極的に対応していかなければなりません。
現在、次期環境基本計画の策定に向けて検討を進めている中で、「あらゆる世代による環境づくりの輪が広がる「にのみや」の実現」という基本目標を新たに掲げさせていただいています。これを念頭に、豊かな環境を保全し、しっかりと未来へ引き継いでいけるよう、町民、地域、事業者、行政が、より力強いパートナーシップの下で、よりよい環境づくりにつながる事業展開を進めてまいります。
次に、要旨2の2つ目、東大果樹園跡地事業の評価と展開のサポートについてです。
令和3年度は、企業版ふるさと納税を活用して整備したC地区のドッグランや芝生広場、トレーラーハウスを活用したみらいはらっぱ事業がスタートしました。
二宮町では、プロポーザル方式により東京大学果樹園跡地活用のコンセプトである、「子どもと共に大人も楽しみ学べる場」の意義を尊重した事業提案を募集し、協議会と連携を図りながら事業展開が期待できる事業者を決定し、現在は事業者による活用が進んでいるところです。
具体的には、他の町民活動団体の方々などとの連携も進み、様々な個性を持った子供たちの居場所づくりや、たくさんの町民の方々に楽しんでいただけるようなマルシェ、キャンプの開催など、多彩な活用がされているところです。
町も多様な活用が図られ、たくさんの町民の方々にこの土地を知っていただくことができるよう、引き続き広報活動や東大跡地活用協議会との連携に協力してまいります。
次に要旨3、吾妻山崩落の復旧工事の内容と、調査の進捗及び崩落危険区域の住民の安全を守る施策についてです。
渡辺議員の総括質疑の答弁と重複いたしますが、令和3年7月の吾妻山で起きた土砂災害は、山林全体の適切な維持管理が必要だと改めて認識したとともに、維持管理が災害の予防につながるものと考えさせられました。
この災害の復旧工事についてですが、流出した土砂の撤去は二宮建設協力会をはじめ関係機関のご協力により、流出後2日間で完了させ、通行止めの町道を通行に支障のない状態に戻しました。その後、およそ1か月程度で崩落箇所の仮復旧工事や、壊れた道路の修繕、配水管内の土砂の除去を実施いたしました。
また、本格的な復旧工事を行うためには、災害復旧の専門的な知識を要するため、令和3年9月議会において調査設計業務の委託費を計上させていただきました。この調査設計業務につきましては、測量、地盤調査、複数の復旧方法の検討及び設計業務を行い、令和4年3月に完了しております。
令和4年度になり、この業務報告を基に担当部署において、現地や吾妻山公園の利用状況、工事車両が通過する周辺住宅地の状況などを検討し、具体的な工法を決定しましたので、今回、本定例議会に本復旧工事の補正予算を上程させていただきました。
今後、実施していく本復旧工事の具体的な内容についてですが、吾妻山公園敷地内は安全性を確保するため緩い角度で斜面をつくり、園路までを復旧する形としました。また、園路より南部分については、土を詰めた円筒形のかごを階段状に積み上げることで、復旧した傾斜地の崩落を防ぐ構造としています。
そのほか、復旧した園路に手すりをつけるなど細かい工事もありますが、全体を通して今回の工事では、コンクリート構造物ではなく、土を使い、安全な角度を保ち、斜面地を復旧することで、工事完了後に草木が生える自然環境に配慮した構造とすることを前提として考えております。
これらが本復旧工事の全容になりますが、工事完成後は日々の点検や維持管理に一層配慮し、再び災害が起こることのないよう、安全な公園運営に努めてまいります。
次に、住民の安全を守るための施策についてですが、こちらも渡辺議員の総括質疑での答弁と重複しますが、国や県では土砂災害特別警戒区域、いわゆるレッドゾーンの周知、避難体制の整備、住宅建設の規制などを推進しているところです。
必要な対策ですので、二宮町でもできる範囲で施策を推進する必要があると思いますが、これらは災害が起こる前提での命を守る対策だと感じています。災害を未然に防ぐ土砂災害が発生しにくい安全な地域づくりには、やはり日頃の適正な山林整備、環境保全が必要だと考えています。
今後は、山林所有者に対する適正管理の啓発や、里山や山林整備のノウハウを持った団体と山林所有者をつなげていく仕組みづくりなどに取り組んでいきたいと考えております。
最後に、要旨4、職員育成推進事業についてです。
職員育成については、二宮町人材育成基本方針に基づき、研修や人事制度の運用により実施しているものです。
人材育成基本方針では、求められる職員像の1つとして、町民がまちづくりの主役であると認識を持った職員との目標があり、町民参画によるまちづくりを進めるため各種研修を実施しています。
近年の研修においては、町独自研修として、一般職を対象に折衝交渉力向上研修をし、管理職にはマネジメント研修を実施したほか、神奈川県市町村研修センターの研修においては、住民対応研修や住民との協働研修など、町民とのコミュニケーションや合意形成の手法などの能力向上を図るための研修を実施しており、今後もまちづくりの主役は町民であるとの意識を醸成するための職員育成に努めてまいります。
続いて、まちづくりにおける幅広い町民参画について、第6次総合計画の策定を例にお答えします。
総合計画は地方自治体の全ての計画の基本、まちづくりの最上位に位置づけられる計画であり、中長期的な展望により、まちの将来像を描くとともに、その実現に向けた総合的かつ計画的なまちづくりの在り方を示したものです。
第6次総合計画の策定に当たっては、幅広い町民参画を念頭に置き、様々な手法により町民の皆様の声を広く聞くということを意識して行ってまいりました。
具体的には、町民1,000人に対する満足度調査、小学校6年生と中学校3年生を対象としたアンケート、団体事業者に対するアンケート、町民ワークショップ、中学生ワークショップ、これらのワークショップやアンケートの結果と基本構想案などをパネル展示し、来場者からご意見をいただいたオープンハウス、基本構想に対するパブリックコメントなどで、小学生から高齢者まで幅広く意見をお伺いすることができ、基本構想に反映させていただきました。
この中でも、今回、初めての試みとして行ったオープンハウスですが、参加者の方から、展示内容が町の現状についてまとまっており分かりやすかった、よい取組なのでいろいろな場所で開催したほうがよいというご意見をいただきました。
最終的には、町が策定した基本構想案に対してパブリックコメントをいただき、計画として決定したわけですが、幅広い世代の参画には限界があります。これからはデジタル化が進む中で、様々な双方向の意見交換手法が可能になってくるかもしれません。今後も多様な意見をまちづくりに反映できるよう、研究を進めてまいります。以上です。
142: ◯議長【
善波宣雄君】 一石議員。
143: ◯13番【一石洋子君】 それでは、再質問させていただきます。
まず、生活の質の向上と定住人口の確保について、特に子供の福祉、それから、相談について伺います。
若年層の重層的相談支援がどのように持たれるべきか、私は議会で子供たちの重層的な相談支援体制を学校に持つべきと要望いたしました。公の教育機関として多くの子供たちが集まる場である学校が、子供版のことわらない相談窓口の適地だという考えです。
ヤングケアラーに係る学習会が、この夏、ラディアンホール開催の町の教育講演会としてもされました。そもそもこのテーマが社会問題として取り上げられたきっかけは、学校の先生へのアンケートでした。そういえばという事案がたくさん眠っていたのです。
学校の先生やスクールカウンセラーの気づきが鍵です。あるいは、発達支援の教養のある地域の方々の温かいまなざしが学校にあったらと思います。近所の方々、民生児童委員などもあるいは可能性がありますが、個々の家庭独自の文化もあり、また、プライバシーの観点からも困難があるところです。
さらに、事実が分かったとして、具体のケアのプランが確立されているわけではありません。だからこそ、子供の権利に引きつけて広く啓発し、社会全体で子供のSOSに応えようとするものでした。
高齢者施策では、認知症カフェや一層、また、小学校区の福祉の協議体もつくり、当事者の声を聞き、支え合う体制づくりに、町の福祉部局が尽力してまいりました。しかしながら、高齢者のケアラーと子供のケアラーは違います。
学習会では、ライフチャンスを平等に持ち、潜在力を最大限開花できるという子供の権利が守られる視点が重要と訴えるものでした。子供たちは、家庭にいる時間と変わらないぐらい、毎日の多くの時間を学校で過ごします。学校にいる間、自分の情緒が解放されて自己肯定感が持てるならば、その子は自らの生きる力を育むことができる、そういうセーフティネットになるのではないかと考えます。
町長は、子育て世代包括支援センターを近隣自治体に先駆けて導入、妊娠期から幼児期に係る切れ目のない支援の実現、リスクの早期発見、予防的な関わり、産後児童福祉法による乳児全戸家庭訪問事業、保健センターの様々な発達支援教室の運営、また、幼稚園、保育園、小学校と継続した相談支援も進めてまいりました。実際、相談支援を受けて、子供への対応が専門家の指摘によって変わったなどの成果は、保護者の方々から聞いています。
子育ては家庭や地域の日々の暮らしの中で行われるものであり、良好な成育環境の実現、維持を図るためには、多くの関係機関が分断されず連携する体制づくりが重要です。
全国的に、現在、児童相談所が過重な受援者を抱える状況で、様々な課題が浮き彫りになっていますが、それは乳幼児期の課題が持ち越されていることを暗示します。また、義務教育は終了後に子供たちのケアが一段と薄くなる現実から、SOSを待つのではなく先回りして手当てをする、そういう施策が重要です。現行の学校教育体制に、福祉的要素がさらに必要なのは当然と言えるでしょう。
今後、社会状況からさらに増えるリスクの高い子供たちを支えるために、子育て包括支援センターの令和3年度の成果と課題、さらに、小学校に引き続いて福祉の視点で子供たちを一本で支える体制について、伺います。
小中一貫教育です。
子育て世代包括支援センターが、包括支援の考えが日本に導入されましたのは、フィンランドのネウボラの仕組みに学んだものです。生まれる前から幼児期までを包括的に支える。義務教育についても、フィンランドは日本と同じ6・3制でありましたが、やはり9年間を通した一貫教育に変えてきています。
包括的、長期的に支えるとは、生き物としての人間の自然を思えば当然のことでありますし、当時の時点でこの中地区教育地域でできる最大のチャレンジであったと思っています。何もしないで済まされる時代ではありません。
7月のラディアンで開催されました教育講演会では、京都大学の特任教授である小松郁夫様、郁夫教授である方が、この20年間を教育の革命の時代と呼んで、地域で共創する、共につくる学校教育への機運の重要性が説明されました。
川崎市で不登校ゼロを実現した経験ある教育支援コーディネーターの招聘も含め、二宮全体で連携して9年間の教科研究をされたこと、かつてない努力であり、また、中堅の層が抜けていると言われる若い世代の先生方が連携して教材研究をされることや、ラディアンホールでの教員も保護者も地域の方々も一緒に教育の今を学ぶ教育講演会の開催も、新しい流れだと評価するところです。
小松先生は、学校教育が革命というべき地点を迎えていること、そして、現在、進められているOECDの理念の、協働し切り開く人材育成にかじを切っていますが、むしろユネスコの教育理念である「秘められた宝」というビジョンをもっと注力し、バランスを取るべきと言われました。私は、膝を打つ思いがいたしました。
現在、恐らく100人超えるであろう不登校児童生徒と、また、その傾向を持つ子供たちは、「秘められた宝」を頼りに、でも、ほとんどが小さな繭の中で毎日を過ごしています。ぜひとも子供たちのその子ごとにふさわしいリアルな社会参加、新鮮な新しい風と学び、発見、そして人と出会う機会である彼らの学校を何としてもつくりたいと思います。
今、目の前の子供たちを幸せにする学校がその子供たちにとってないのであれば、つくらなければと思うのです。多様性を訴えながら、私たちは1つの型をまるで宗教のように子供たちに強制してきたのではないでしょうか。町長は、連携して支援体制をつくると言われました。しかし、一定の支援体制を今までも持ってきたが、増え続ける状況は変わりません。
私は、議会の教育常任委員会の調査と並行して、文科省も既に通知を出していて国内でも事例がある、学校内の子供が自分らしくいられる居場所づくりについて提案を持っている保護者有志の団体と共に、各校の校長と話合いの場を持ってきました。学校側の立場でこの提案がどのように感じるのか聞いて、コミュニケーションを進めたいと思いました。
先生方は怒涛の毎日です。ましてや、リスク管理の責任を負う立場は全体の学校運営に手いっぱいです。リスクの低い家庭が安心な状態で、家で学習しているであろう不登校児童生徒の一人一人を支える手だても見守るという範囲で、むしろ丸ごと人1人を支える福祉の領域、あるいは、生涯学習の視点で考えていくことも必要でしょう。今の学校には、そのくらいの幅広い器が求められているのではないでしょうか。学校に行きづらい子供たちを様々に支える仕組みが必要です。
まずは、令和3年度の実績も踏まえて、各学校にコミュニティ・スクールの一環で居場所がつくれるような仕組みづくりについて、伺いたいと思います。
コミュニティ・スクールです。
令和3年度、施政方針にありました、二宮町のコミュニティ・スクール推進の先鋒である一色小学校コミュニティ・スクールは、町長の回答にありましたとおり、現在、非常に興味深い内発的な発展を見せています。
ユネスコの教育理念、「秘められた宝」に引きつけて、一色小学校が今の教育の最大の課題である不登校児童生徒の学ぶ権利の回復のために、どんな可能性があるのか伺いたいと思います。
次に、環境と風景が息づくまちづくりです。
環境保全推進事業の内容を伺いました。ぜひ、町民の皆様に二宮町のホームページや未来づくりガイドのページにアクセスいただきたいと思います。子育て中の職員が、将来の子供たちと保護者の方々と一緒に考えて未来をつくりたいという、人間らしい情熱が伝わります。
6月議会でもご紹介した環境づくりフォーラム、エコフェスタにのみやの山水郷、山と水のふるさとと書きます。「循環するわたしたち」に引き続いて、7月、8月に行われた葛川のイベントも詳しく紹介されています。
星槎学園の方々、エコフェスタメンバー、若者団体の力を集め、生活環境課職員総出で子供たちのいかだ体験を支えました。町内の暴れる竹林整備で出た60本の約10メートル近い竹を活用したものです。
コロナでイベントが撤退する中、令和3年度から4年度にかけてエコフェスタに引きつけた子供たちの野外イベントは、20回に上ります。自然と子供、まさにコロナ禍の中、くっきりと足跡を残した大切なテーマです。SDGs、子供の権利条約、そして、ユネスコの「秘められた宝」、さらに最新のユネスコの報告書の3つの問い、私たちは何を継続し、何をやめ、何をつくるのかにつながるアクションでした。
子供たちはここ3年の感染症対策で様々な発達における機会を逸し、デメリットをこうむりました。保健室が対応した子供たちの数を、把握されておられますでしょうか。多様な野外の体験活動を推進すること、環境と教育の連動、二宮の風土をがっつりと教育のフィールドに生かす施策、これは、コロナ禍の1つの二宮町の答えであったと思いますが、いかがお考えでしょうか。
それから気候非常事態宣言、これを町は発出の予定をしております。これをした自治体は全国で50程度、聖心女子大学の調査結果として以下を結論づけています。
国際的に、教育が気候変動への対応と緩和の双方にとって重大な鍵を握るであると認識、地球規模の問題解決に中長期的に取り組むに当たり不可欠な見解であるのに、国内の宣言作成過程に教育を重視する動きが少なかったとのことです。実際に、教育を検討した約2割の内訳が全て町村レベルであったこと、これも注目されています。小さいほど行き届く、これは自然の摂理であります。そして、細部が非常に重要です。
また、教育現場で生かされるべき宣言を、地元の学校や大学に知らせているところはまれで、さらに作成段階で意見が反映されたのは、住民よりも専門家であったとのことです。自然災害の当事者や未来世代の若者の声を反映されることが、喫緊の課題だと明言されています。
面白いことに、最終的なこの提言は、教室で学ぶことを学校、町全体で実現するホールスクール、ホールシティーアプローチが必要とされています。また、知識伝達型でなく、社会情動的な学びや参加型の学びなど、柔軟なスタイルで気候変動教育に取り組むことを訴えています。
まさに、二宮町はここに向かって動きつつあると思います。二宮町が発する気候非常事態宣言が生まれるまでのダイナミックな動きを、いかにつくれるでしょうか。
東大果樹園跡地をこの町のシンボル事業として位置づけたことを、村田町政の大きな成果と考えています。もちろん、多様な方々が集まる協議は難航することが常識ですし、政策の実行には泥臭い様々な尽力が必須です。
しかしながら、子供と大人が学ぶ遊び場というスローガンを生み、二宮にはなかったプレーパークを実現、そして、二宮の風土を生かしたまちづくりの先駆者である団体からは、エコミュージアムという提案が出されるなど、二宮のオリジナルな価値を生む宝箱となってきました。
さらに出色なのは、町長もおっしゃられましたが、みらいはらっぱ、子育て世代の1社法人と、町内に縁を持つ企業がつながる場となり、月1回のマルシェは、二宮らしい人々の遊び場として、奇跡的に子育て世代のまちづくりの感性を見事に引き出しました。二宮らしい公民連携の絵を描くことができたと思います。
公民連携の何がすばらしいかというと、やはり生活の現場から立ち上がる想像力やエネルギーがあるということだと思います。特に私は、様々な子供たちが集まる居場所が運営されていますが、この可能性に注目しています。
これ、平日のお昼間です。学校に行きづらい子供たちに、おいでよと言っています。
みらいはらっぱの不登校児童生徒を支える公民連携の居場所は、子育て包括支援センターや地域包括支援センターが届きにくいグレーゾーンの子供、若者がアクセスする福祉のプラットフォーム、例えば川崎市の子ども権利条例の体験室である子ども夢パークに匹敵するような可能性を持つと思います。
以前にも聞いた質問ですが、また新しい地点でぜひ伺いたいと思います。
交通環境と防災対策の向上です。
激甚化する風水害の中、山林の崩落が立て続けに起きました。日本全国で皆伐、これは全部伐採するという意味ですが、皆伐が行われたところの周辺で森林の崩落が起きていることも、調査で解明されています。
また、ナラ枯れが神奈川県では非常に問題になっておりますが、これもちゃんと木が樹液を出せるような健康な状態であれば、虫を殺す力があるんです。だけれども、その力がないほど土壌環境が悪くなっている。真っ暗な森で地面に光が入らない、このような森が問題であるところです。
また、吾妻山のリスクは崩落の上では自明です。頂上部分は皆伐されて農地になっていたところを、公園として現在に至っている。地主が細分化し、コミュニケーションが進みません。
逗子市で崩落事故があり、女子高生が亡くなるという被害が起こりました。法律相談で、私、ちょっと神奈川ネットの弁護士に相談したところ、確認したんですね。逗子の事案では崩落が起きた土地の地主、また、借主であるマンションの持ち主、管理者、さらにマンションに住んでいる人までが、賠償責任があったとのことです。
危機を訴える声があったにもかかわらず不作為を続けた、このようなことは残念ながら社会のありとあらゆる場面に見られると思いますが、まさに崩落についてはフェーズが変わってきたと言えるでしょう。
6月の私の一般質問、町はホームページで啓発するページを持ちましたが、山林の持ち主の責任について法律的に明確な位置づけを示しながら、社会的な意識を高める必要があると思います。いかがでしょうか。
戦略的行政運営です。
職員研修で、町民と協働できるコミュニケーション、まちづくりの主役は町民であるという意識を醸成するための研修も進めてこられた。交渉、あるいはいろんなマネジメント、大いに評価します。
国の財政は今後さらに厳しくなります。社会情勢は課題が積み上がったまま、抜本的な解決ができず、最悪なフェーズを迎えています。自治体が生き残りではなく、住民の命と生活、未来を守るために、町の戦略的行政運営は方針を変えるときが来ているのではないでしょうか。水、食料、エネルギー、これらの自給率を上げるという究極の生き残り戦略が、これから自治体の重要な仕事だと思います。
今まで、何度も述べていますが、吾妻山の崩落を防ぐことと、水を確保することは非常につながります。山にたまっている水を出さなければならない、谷戸はできる限り棚田に回復するべきでしょう。水を出すことと食料自給、農土復活の文化、教育的意義も大きいです。
子供たちには、バケツでなく棚田で稲を育てることを学んでもらいましょう。野外で自由に前向きである時間が長いと、いじめは減ります。森の幼稚園出身者に、不登校はほとんどいないと聞きます。人間らしいコミュニケーションの力、人間のレジリエンスを高めるために、子供たちを野外で育てなくてはならないと思います。
子供たちも森も回復しなければなりません。太陽の光を浴びる、そして新鮮な森の空気を吸って、ビタミンBとかビタミンD3という免疫をつくる可能性がある物質も注目されておりますし、また、視力の回復のためにもよいことは、世界的にも知られています。
自然と風土の力を生かす協働について、さらに職員の知見を高めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。以上です。
144: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
145: ◯町長【村田邦子君】 それでは、順次、再質問にお答えをしたいと思います。
最初、若年層の様々な相談支援体制の部分で、ご質問、再質問いただきました。
その中で、具体的に言いますと、子育て世代包括支援センターの1つ具体的に令和3年度の成果と課題というご質問もいただいて、そこから、やはり小学校に引き継ぐ、つないでいく、それこそ一本の相談体制、どういった形についてなされているかということだと思います。
子育て世代包括支援センターにのはぐ、そこの中では令和3年度ということに関して言いますと、これは令和3年度にもちろん限ったことではありませんけど、妊娠出産から、その後、子育てに関しての一本の本当に専門家による相談窓口となっております。
保健師、助産師の専門職によって相談に応じ、今コロナ禍におきましてもオンラインであったり、なるべくそういった部分も使いながらアドバイス、相談を受けておりますし、予約において、実際、顔を合わせてということでは、複数大きなグループでというのは、今ちょっとなかなかできないんですが、個別に育児の不安であったり、様々な不安解消に予約の相談をつなげながら解消しているということです。その中でやはり気になるご家庭、お子さん、お母さんに対しては手厚くやって、いろいろなその後の部分についてもアドバイス、相談というのをつなげているというところです。
にのはぐの中では、端的に言えば、母子手帳の交付から始まって、その後にずーっとマタニティ教室であったり、生まれてから赤ちゃん体操であったり、栄養の相談であったり、遊びの相談であったり、そういうことを相談というよりも、そういう中でコミュニケーションを取りながら、やはりちょっともう少しここはサポートしたほうがいいなと思うような家庭であったり、児童に対しては専門職がやっぱりその目で的確につかみながら、いち早く手当てをしているというふうに報告を受けております。
そこから、今度は小学校に、幼稚園、保育園が終わると入学していきますから、そこに対しては、やはり支援手帳のような形のそういった手帳を作っておりますので、すくすくはぐくみノートというものを作っていて、それは家庭と専門職の中でいろいろ記入をして、それをやはり小学校入学時には、気になる場合はそこの学校にも保護者のほうで見せていただいて、学校のほうとも共有化していくということをしっかりつなげています。普通は大体、就学前相談というのがあって、その時点で個別心配のある方などについては丁寧に引き継ぐような形で、学校につなげているということです。
その中で小学校に入学しただけでは、やはりスクールカウンセラーであったり、また専門職がおりますので、先生だけではなくそういった専門職も中に入りながら、様々に支援体制を今つくっているというところになっています。その中では、幼児から小学校に引き継ぐ福祉の一本の支える体制としては、そういった形が、今現在、行われているというふうにご理解いただきたいと思います。
あと、小中一貫教育についてです。
その中で、居場所ということを、今お話しいただきました。今、分離型があって、施設一体型も研究が始まっているという中で、そうはいうもののやはり今、学校になかなか登校できなかったり、お休みがちな生徒も、コロナ禍ということもありたくさん増えているというのが、現状、本当にそういう状況があると思っています。
その中で、居場所づくりというご提案をいただきました。1つは、コミュニティ・スクールの一環の中で学校の中に居場所をつくっていくということ、先ほどの1回目の答弁の中でもありましたけど、特に、今、一色小学校においては、保護者なり保護者の先輩、保護者の先輩というと変ですけど、小学校じゃなく中学校に行かれた方なども含めて、そういった方々、地域の方々が学校に入ってきていただいて、やっぱり学校の中での居場所づくりというものを、今実際に始めているところです。
先ほどの1回目の答弁でもお話ししたように、教職員と共に地域の方がボランティアとして学校の中で支えて、授業になかなか、クラスの中の授業、教室に行けない子供たち、そういったところを別の場所、別の教室などで支えているということを、具体的に場所づくりを含めて、今、展開されているというふうに聞いております。
先日、放課後子ども教室というのも今やっているんですけれども、それは学校があるときは放課後なんですけど、名前のとおり。この間、今回の夏休みは、夏休みに特別、放課後じゃないです、夏休み子ども教室みたいな形で様々に、二小、山西小、一色小で展開されました。
二小のところでも、夏、暑いですからラディアンを使ったり、ラディアンの図書館を使ったり、いろいろと場所を移動して、様々ボランティアの方と一緒に工夫してやっていただきましたし、一色小などでは一色の防災コミュニティセンターを使って先日も行われていました。
私もちょっと見に行ったんですけど、地域のお囃子の団体の方が教えてくださって、みんなで太鼓をたたいたり、その後、いろいろ工作をするお部屋も防災コミセンの中でやっているお部屋と、もう一つ大広間では大縄跳びを中でやったり、ふわふわボールみたいなのでドッジボールみたいのをやったり、そこに参加しているボランティアの方が一色小を卒業した大学生の方が、男性、女性、先輩が来てくれて一緒に遊んでくれていました。本当に地域と共に支えていただいているんだなというふうに実感しました。
そういった形での地域のお力を借りて、なかなか普通の授業、普通のクラスに行きづらい子供たちもいろいろな形で支えられながら、学校の中での授業にもう一度戻ったり、別の場所へ行って学習したりということを支えていただいているというふうに感じております。これが1つの可能性ではないかなと思っております。
そしてもう一つ、次の環境と風景の部分の中でエコフェスタ、これはもう、議員もそうですし、多くの町民や町民グループの方々に支えられまして、毎年毎年、もう本当に多彩な活動、そして、そこには本当に毎年子供たちが多く関わっていただけるようになりました。
前は本当に各団体の発表の場みたいな形の環境展だったんですけど、そこがだんだん子供が中心になって子供を真ん中に置いて、町の環境をそもそも考えていこうみたいなところから始めて、その形の課題を大人と一緒に発表していただけるような形になってきています。
その中で、また、こういった中に職員も一緒に入りながら、今、環境ってなかなかすぐには答えが出るものじゃないんですけど、こういった地道な活動が次につながるのではないかと思います。
そして、この中で非常事態宣言、これは神奈川県も出していますし、各自治体、今、出しています。気候が大変異常に変わっている中で、防災の面でももうしっかりと向き合わなければ手後れになるということで、全国でも本当にさっきお話のように、50程度ですが、二宮町も宣言を目指そうと思っていますが、別につくるのは簡単と言うと変ですけど、つくることはできるんですが、やはりその中にどういう理念を盛り込んで、一緒にどう活動していくかということが重要だと思いますので、もう今年度から始める予定なんですけど、生活環境課のほうでもワールド・カフェといって、子供を含めて大人の地域の方と、やはり今の気候の異常な状態であったり、地球温暖化の問題など話をいろいろ意見交換をしながら、それを踏まえて来年のエコフェスタで非常事態宣言を、二宮気候非常事態宣言というのを子供たちとつくって出していこうというプログラムを今つくり始めていますので、実際に動き始めると思います。
ぜひ多くの子供たちに参加してもらって、一緒に二宮の気候の異常の状況、そして温暖化対策などについて考えていただきたいと思います。
あと、東大果樹園の部分ですね。
ここも多くの町民の方々、そして事業者の方のご協力によって、新しい二宮の本当にシンボル的な場所になっていると思います。
もう本当に貴重な自然、まだあふれる場所がこれからどう展開されていくのかなと数年前は思っていたんですが、今は本当に今までにない、ラディアンの周辺という二宮のある意味、文化、教養の中心があったわけですけど、また別の意味で二宮の新しい自然であり、二宮の力を感じられる場所になってきていると思います。
みらいはらっぱには今お話のように、不登校児童を受け止めるような活動もされています。ぜひ、そういうトレーラーハウスを使ったそういうのもあれば、そこの自然を生かして自然塾といってプレーパーク、泥んこ遊びをしたりということもやっていただいているグループの方もいらっしゃいます。あと、少年野球の練習なども引き続きやっていただいたりしています。
有効に活用していただいて、東大果樹園跡地が子供たちの第3の居場所となるような、ぜひそういった支援をしていきたいと思いますし、そこは子供だけでなくお年寄りも、もういろいろファミリーで使っていただく新しい場所になると思います。ぜひそういったふうに育てていきたいと考えております。
あと、防災の中では吾妻山の崩落のお話を受けました。
渡辺議員のときもお答えしましたが、やはり今ああいう山の崩落、斜面の山林の崩落もありますし、そうでない普通ののり面、町道に向かっての横の斜面が民有地であったりして、そこの崩落、逗子なんかは本当にそういう感じですけど、そういう崩落も続いておりますので、そこの部分の適正管理というのは、働きかけなくてはいけないと思っています。
それは、先ほどの最初の答弁でもお話ししたように、責任を持って町が民有地所有者の方に啓発活動を続けながら、そして、それが、持ち主さん、頑張ってそのお金でやってくださいだけでなくて、やはり大きな問題ですのでどういった方策があるのか、それも含めて一緒に啓発をしながら考えていくということを、今後、地道に取り組んでいきたいと思います。
責任問題はもちろん何かあれば大変な状況ですけど、今も現実に斜面が崩れて町道を塞ぐ、斜面の木が倒れて町道を塞ぐなんていうのも、台風のたびに実際に大なり小なり起こっております。その部分を町が後始末はするんですが、民有地そのものは持ち主の方に適正管理を促していく、これが基本ですけど、大きい山林などに対しては今後もしっかりと啓発活動、町民グループと一緒に続けていきたいと思っております。
あと、最後に、様々な社会情勢、こういったいろいろある中で、今後、総合計画の中でもある中で、自然を生かした大きい問題としてやはり食料自給率であったり、農の復活であったり、そういったことも含めて、二宮の自然を生かした未来につながるまちづくりというのを、どう提案していくのかという投げかけだと思っております。
その部分、様々な中では教育の部分も入りますし、環境であったり、都市部の問題も課題というのもあるので、連携しながらもちろん取り組んでいくというお答えになるとは思いますけれども、その中で二宮の残された自然を生かした施策を進めていくというのは、非常に重要なことだと思います。
今、他市町、周りから二宮に移住、定住されている方のほとんどが、やはり二宮の自然、海があり、里山があり、まだまだ緑が本当に多く残されている、これを魅力と感じて、そしてそんなに都心から遠くない、この地域にこんなに豊かな自然があり、かつ生活しやすいまちがあるなんてということで移住されてきているというのを聞いておりますので、残されたこの自然を守りながら、それをさらに未来の財産として、宝として本当つなげられるような施策を進めていきたいと思います。
その1つとして、農業を中心とした教育だったり、子供との提案をされています。既に里山協議会のほうで、幼稚園児に対して田植と稲刈りというのもやっていますけれども、また、別の団体がそういった機会を与えていただけるのであれば、また子供たちがそういう恩恵を受ける機会にもなると思います。
学校の現場だけでそれをやれと言ってもなかなか先生も多忙なので、授業の中だけでは無理がありますので、ぜひ様々な町民の皆さんのお力、町民団体のお力も借りながら、そういう部分、機会があれば進めていきたいと思います。以上です。
146: ◯議長【
善波宣雄君】 一石議員。
147: ◯13番【一石洋子君】 放課後子ども教室とか夏休みにも各地域で取り組まれたなど、やはり子供の居場所についてはかなり意識が高くなっているのかなと思いました。
しかしながら、子供は毎日毎日が勝負で、やはり学校が福祉と連携する場であるというこれからのニーズ、これについてはやっぱり行政がかなり介入しなければならないのではないかなと思います。
特に一色小学校、非常に小さくて、小さいところだからこそ行き届くとか、コミュニケーションが進んだりとかありますが、例えば二宮小学校のような、二宮では、大きな規模の学校ではやっぱりかなり神経質に子供の安心・安全ということがあって、新しいチャレンジができにくいというところがある。そうなると、やっぱり制度として校内に居場所がある子供が、自分の内発的な力をちゃんと出せるような場を持つ、そして、グレーゾーンの子供たちも支える、そういう場が必要だと思います。
本当に私よりも上の世代の方には想像がかないかもしれませんが、私はよくみらいはらっぱで子供たちに関わる方々とお話しすると、その中には、例えば4歳になった子供がいるのに、里親になるという方もいるんです。やっぱりもう時代が変わってきています。私たちも子育てしていたときにはなかったようなことが、若い人たちがそういう福祉的なこと、多くの子供たちを支えたいという意思を持ってきています。
そういうことを、やはり教育の関わる方々がことも共有しながら福祉的な効果も出せる、そして、幅広い子供たちの懐を深く支えるような居場所をやっぱり持っていく、そして、それがスクールソーシャルワーカーもありだし、いろんな立場の方々があり得ますけれども、例えば町は発達支援の学びを進める町民活動を支援している、そういう社会的な教養のある方々が学校の居場所に参画できるような仕組み、そういうものをやっぱりぜひつくっていただきたいと思います。
教育講演会の小松先生もおっしゃっていましたが、やはり学校というのは、先生たちは学校しか知らないわけです。ところが、町民の方々は様々な世界に関わっていて、やっぱりそれの色彩豊かな人間らしいよさがある。そういうものを学校に持ち寄ってくるというところが、地域と共にある学校というところで、そういう意味の居場所づくりを知恵を合わせてつくっていくようなことを考える、それが本当に、福祉では手の届かない様々な子供たちにアクセスできるのではないかなと思っています。そういうことについてもちょっとご意見いただきたいと思います。
最後の質問は、各項目から教育と風土のレジリエンスに絞って質問いたします。
先ほども申しましたが、自治体の役割は自治体そのものの持続可能ではなくて、主権者に最も近い政府として、住民の生命、自由、幸福追求の権利を守ることにあります。未来を考え、つくる力が、高齢化社会に難しいとしたら、例えば逃げ切ることが公の創造力になっているとしたら、それは絶対に改めなければならないと思います。
子供たちの育成及び教育も、風土、大地のレジリエンスも、私たちはもうその場しのぎの対処法では済まされない時点に来ているという意味で、驚くほど似ています。要は、自然、生き物なのだというところです。よく見て感じて、問題の根っこを引き抜くエネルギーが必要です。従来の思い込みや考えを改めていくことなのだと思います。
6月に、子育て世代の保護者がつながった団体が、町内の名跡であるお寺で日本初の世界で注目される長野県のイエナプラン教育校の初代コーチをお招きして、教頭先生や教諭、コミュニティ・スクール、PTA、教育行政、団体、保護者など、子供たちに関わるつくる立場の方々に個別にお声かけして、お集まりいただいたような学習会を持たれました。
そもそも日本は、学校制度が敷かれる前に日本中の郷土の寺子屋があって、庶民の学問も進んでいた。学校は本来、郷土の自然風土、人々の文化から立ち上がるエネルギーの下にありました。もっともっと人と人でコミュニケーションを進めたいと、皆さん考えたわけですね。まさに面白い寺子屋のような学習会となりました。
講師役の前大日向小学校の校長は、学校づくりはまちづくりであると明言されました。今、まさに戦争の時代に直面する危機があるのではないかと言われるような状況がありますが、以前、戦争ジャーナリストの方が、紛争の後、人が瓦礫の中で最初にするのは学校をつくることだと言われました。
社会がまさに混迷する中、私たちがしなければならないことも学校をつくることだと思います。子供たちの数が減って未来を考えるエネルギーが少なくなっているとしたら、本当にゆゆしいことだと思います。先生も子供もやはりもっと自由になって、多様な学びの広場をつくれたらよいと思います。
9月30日と10月1日に、同団体が主催する映画上映会が開催されます。「夢みる小学校」文部科学省の選定映画です。
まず、子供たちに幸せになってもらう、そして、全てはその後に続くとの教育ビジョンで、日本中で注目される長野県、南アルプスきのくにの村小学校、それから、30年前から総合の教科の基となった、ダイナミックな体験型学習と子供をランクづけする成績をつけない伝統ある長野県の伊那小学校、そして、世田谷区立桜丘中学校の、成績をつけずに画期的な生徒1人1票の信頼を基に、例えば生徒総会の要望は全て聞くというような社会契約というか、そういうことを担保する学校、子供たちの創発を生かす夢見る中学校のような、子供たちの学びの様子を取材したドキュメンタリー映画です。
ラディアンホールで2日間の上映で、二宮だけにとどまらず、近隣市町の先生方や子供たち、保護者、地域の方々、子供たちに関わる多くの方々との議論を喚起することになります。
このような動きと、ここ20年を教育の革命のときとご説明いただいた、京都大学の小松郁夫先生と始められた二宮町施設一体型小中一貫教育校の設置研究会、これが協働で議論を進められたら、さらに共につくる輪が広がると思います。このような、ボトムアップとタッグを組んだ二宮型創造のプラットフォーム、二宮型義務教育の創造のプラットフォームをつくるべきだと思います。
つくる力があふれる、二宮独自の子育て世代のネットワークを生かせます。そうすることで、例えばイエナプランの教育協会の主催の研修制度などとも交流が生まれ、二宮型へのコミュニケーションの可能性が広がると思います。
二宮で働きたいというような先生が出てくるような、そして、二宮に引っ越したいと思う保護者がたくさん出てくるような、そんな学校を夢見ます。
148: ◯3番【松崎 健君】 議長、いいですか。
149: ◯議長【
善波宣雄君】 はい。
150: ◯3番【松崎 健君】 私の質問のときに、令和3年度決算から逸脱していること、非常に厳しく発言を制止される場面があったんですけれども、今回だけじゃありません、今までもそうです。
私、別に一石議員の質問を遮るつもりは全然ないんですけれども、ちょっとあまりにもアンフェアじゃないかなと思いましたので、ちょっとお答えいただけますか。
151: ◯議長【
善波宣雄君】 分かりました。
一石議員は、意見は述べてちゃんと質問にはなっています。別に、要旨から逸脱しているとは思いませんので、そのまま続けてください。
152: ◯13番【一石洋子君】 コミュニティ・スクールに可能性があるのは、おっしゃるとおりと思います。
公が教育支援室やまびこを準備していますが、それはどうしても学校復帰を前提とした施設で、子供たちにビジョンが伝わりません。多様性をしっかりと、公の学校が認める環境を準備するべきだと思います。
実践事例は幾つもあります。ぜひ子供たちと一緒に、そして学校全体の議論も巻き起こしながら、一人一人が大切に尊重される場づくり、民主主義の言葉で言う社会契約を行っていただきたいと思います。先生と子供たち自身が自ら参画して、ルールをつくるということです。
世界的に民主主義の危機の時代に遭遇する中、悲観に暮れることなく、日本の未来をつくる子供たちと一緒に、危機に立ち向かう力を学ばなければならないフェーズに来ています。恐れることなく、対話をしています。このような、考えてつくる、この最も大切な仕事を子供たちと分かち合いたいと思います。民主主義で民主主義の学校をつくること、これを進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
環境について。
吾妻山は二宮町のシンボルです。6月に、町内NPOの主催する、大地の中の空気と水の流れに係る映画上映会がラディアンホールで開催されました。400名の来場者、熱気に包まれた会場で、目に見えない大地の中の植生の根と空気と水、微生物が、豊かに展開する土壌の本質を学びました。
吾妻山の絶景は、海に迫った地形からの360度の地球を俯瞰するパノラマです。行政の役割は、平凡な観光に落とし込むのではなく、人間の施策、まさに未来に向けてSDGsを俯瞰する視点を、この町に引きつけていただきたいと思います。
一昨年のドングリ育苗イベントなどもやったんですね、エコフェスタ。今年のエコフェスタにのみやで山林整備で竹を使ったイベントまで、延べ1,000人の住民の参加で、ひしひしと人々が地球規模の大地と命の再生につながる時代を感じました。
山林所有者との適正管理の啓発、減災型の、つまり災害を未然に防ぐための風土管理について、里山保全の団体との連携を後押しするとの答弁がありましたが、全ての施策の根幹にある常識を変えていく必要があると思いました。それは、自然を管理するのではなく、自然の力を生かすということにシフトすること。自然をよく見て分かる学びを進めるということです。
本9月議会では、エコミュージアム構想が陳情で出されました。町内の新規農業者とか新旧里山保全団体、東大果樹園跡地、また、一色小にも農を取り入れたコミュニティ・スクールの取組があります。このような盛り上がりは、この町の風土に根差す根本理念を深掘りして、人間と人との関わりについてこれからのビジョンを明らかにしてきたと強く感じます。本当に風土の再生は、地球規模につながる日本が打ち出すべきビジョンだと思います。
行政が、総合計画基本構想に数十年前の町民憲章を選んだことは、実に象徴的だったと思います。条例を越えた憲章レベルの通底する理念の深掘りが必要です。最初の渡辺議員がもっとダイナミックなことと申しましたが、こういう大きなダイナミックな理念の深掘りも必要だと思います。
コロナ禍、身を削って行政の方々は駆けずり回られました。本当に大変だったと思います。ここで何を学んだか、何を選んで世界とつながるのか、事の本質を見極め、戦略を持って町民との学びに真剣に取り組み、基本計画に盛り込むべきと思いますが、いかがでしょうか。以上です。
153: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
154: ◯町長【村田邦子君】 それでは、再々質問にお答えいたします。
最初は、子供たちの様々な、今、社会状況、変わっていく中での居場所づくりというお話だと思います。
先ほどお話ししたように、コミュニティ・スクールが始まって一色小学校ではもう地域の方が学校の中に入りながら、ある意味、ちょっと居場所づくり的なことがもう始まっていると思います。小規模校だからこそできる部分なのかなとも、実際、思っておりますし、あと、二小などはなかなかちょっと難しい部分もというお話があったと思いますけれども、ちょっと各学校の規模であったり状況によって違う部分があるかもしれません。
そういったところ、一斉にということではなく、私はやはりできる学校から、やはりそこに意思を持った地域の方が出て来ていただいている状況の中で、ぜひそういったお力をしっかりと学校現場も受け止めながら、そこにしっかり行政が入りながら連携して、やはり関わる大人が地域の方がいるからこそ、今の居場所づくりというのはできてくると思いますので、行政が何か制度をつくったからできるということではなく、逆にそこをバックアップしていく、さっきの協働ですけれども、やはり行政がやることをそういったことをしっかりバックアップし支えていくということが、これから求められるのではないかなと思います。
多分、一色小の居場所づくりともしかしたら山小とは違うかもしれないし、二小ともまた違うのかなとも思いますし、そういったところを柔軟に、子供たちのためにという目的のために、柔軟に居場所づくりといった課題も、教育委員会と受け止めながら支えていきたいと今後も思っています。ぜひそれは次の課題だと思っています。
そして、イエナプランの研究会ができた、私も参加してお話も聞きましたし、これは本当に次の課題としてやはり研究し、学んでいかなきゃいけないテーマかなと思います。
そういったところでは、今、町では小中一貫の研究会も立ち上がっていますから、そういったところにもご参加いただきながら、多くの方と理念なり、二宮で一体何からまずはできていくのか、そういったことも研究しながら進めていきたいと思います。
やはり今、社会が相当先の読めない社会と言われていて、やはりよく解のない時代に入った、答えのない時代というんですけど、今までの常識やら今までの制度では通用しないもう状況の中で、大人も本当に子供がそれを感じても大人も答えがないような状況の、今、社会状況があると思いますけれども、諦めることなく、そこを様々に英知を持っていらっしゃる方と一緒に今の時代を乗り越えられるように、次の未来に向かって研究を進めていく、それを学校の場でも地域の場でも積極的に応援し、一緒に私も進めていきたいと考えております。
あと、環境の部分、先ほどの吾妻山を含めての環境であったり、二宮の自然のところの部分であったり、その中で最終的には総合計画の中で理念の深掘りが必要ではないか、本当、そのとおりだと思っております。
これはこれからどういった戦略でどういった理念を、しっかりと町民の皆さんに示すというよりも、共につくってそれを示すことができるか、共につくるというところが私は重要だと思っていますので、先ほど、これは重なるかもしれませんけど、専門家の方もいらっしゃる、町内ではない専門の方もたくさんいらっしゃいますので、そういった英知をご紹介いただきながら、それを一緒に子供たちも含めて学びながら吸収しながら、次のやはりまちづくりの理念となる計画であったり、そういった目標をつくっていきたいと思います。
これから先の読めない本当に社会においてどう示していくのかというのは、今までと同じことをやっていても本当駄目だと思いますので、新しいモデルであったり新しい実験的な動きも、国内に見るだけでもいろいろな地域で行われていますから、そういったことも皆さんからご紹介いただきながら、ぜひしっかり受け止め吸収しながら、次の二宮の一歩というのをしっかり照らせるように示していきたいと思います。
全体的な流れとしてはそういう形で、やっぱり、今、二宮は本当に多くの方がいろいろな英知を持って動いていらっしゃるというのを本当受け止めておりますので、その専門その専門の方の声を大きい小さいにかかわらずしっかりと受け止めて、二宮のまちづくりにしっかり生かして動かしていきたいと思います。以上となります。
155: ◯議長【
善波宣雄君】 一石議員。
156: ◯13番【一石洋子君】 それでは、要望させていただきます。
予測困難な時代をどう生きるか、文科省が何年も繰り返してきた言葉です。先見の明がありながら、効果的な変革ができなかった。日本の子供たちと今と未来を憂う中で、二宮町は文科省の用意したメニューから小中一貫教育を選び、各学校、地域とコミュニケーションを取りながら、二宮型小中一貫教育のソフトを新しくつくりつつあることは分かりました。さらに深掘りして、不登校の子供たちの本質的な問いに全身全霊で答えてもらいたいと思います。
彼ら、そして家族は真剣に悩んで闘っています。これは大きなアラートでありながら、貴重な変革への種です。「秘められた宝」を生かし、幅広い子供たちのセーフティネットになります。必ずあらゆる世代の方々に恩恵が伝わると思います。子供は社会の連帯の鍵であります。
そして、既存の思い込みのレールを自然の力で剥がして、本質的な政策を打ち出してきた女性政治家が二宮町の首長になっている。フロントランナーの1人として、村田町政で住民が主役であるまちづくりの集大成に到達していただきたいと思います。
何よりも教育です。大人も子供も対話してつくる。子供の人権を守る民主主義の新しい二宮型の学校のソフトとハードを、子供たち、住民、教育、行政、福祉、生涯学習、連携してつくっていただきたいと思います。
二宮町内の山林の植生と土壌の回復に係る学び、これは海にもつながりますが、これとともに新たな自然、命への力の本質的な理解を進める二宮町町民憲章の進化、そして子ども権利条例、気候非常事態宣言の確固とした理念をつくることと、結果として同時進行となると思います。
これは、私たちが町レベルの規模で存続する価値の証明でありまして、懸案の新庁舎建設、学校建設、公共施設建設に係る重要なソフトの構築になることを確信しております。以上です。
157: ◯議長【
善波宣雄君】 これをもちまして、一石議員の総括質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。休憩後の会議は3時50分から始めます。
午後3時36分 休憩
────────────────────────────────────────────
午後3時50分 再開
158: ◯議長【
善波宣雄君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
次の方、お願いします。
159: ◯議長【
善波宣雄君】 坂本議員。
〔6番(坂本孝也君)登壇〕
160: ◯6番【坂本孝也君】 それでは、最後の4番目です。
令和3年度町長施政方針に沿って総括質疑を行います。
村田町政はまちづくりに対して町民の満足が得られ、充実した成果が上がったと思われますか。やり残したことがありますか。行政には終わりがありません。町が存続している限り、永遠に続くのです。歴代の町長はその歴史の中で、今日まで二宮町を支えてきたわけです。
そこで、村田町長はどのような町を目指して取り組んできたのでしょうか。
初めに、生活の質と向上、定住人口の確保の中の小中一貫校の導入について。また、移住定住相談について。
次に、環境と風景が息づくまちづくりについて。東京大学果樹園跡地について。産業の振興について。
3番目は、交通環境と防災対策の向上。新庁舎問題、ラディアン周辺にこだわる理由は何か。葛川溢水問題、国、県へのアプローチ。
3番目は、地域集会施設の問題。
最後に、戦略的行政運営について。庁内の一体感、役場庁内の一体感、チームワークについて。以上です。
161: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
162: ◯町長【村田邦子君】 それでは、坂本議員の総括質疑について要旨に沿ってお答えいたします。
初めに要旨の1の1つ目、小中一貫教育校の導入についてです。
今年の4月に小中一貫教育推進計画が策定されるまでの経過や考え方は、ほかの議員への答弁でもお伝えしたとおりです。
現在は、令和5年度からの施設分離型の準備と施設一体型の研究を進めながら、主体的対話的で深い学びを目指し、話合い活動を重視した誰一人取り残されない授業づくりに小中5校が共通して取り組んでいます。
繰り返しになりますが、私は、三鷹市への視察などを通じて、9年間を見通したカリキュラム研究と小中学校の先生が共通性と一貫性を持って指導に当たることこそ、小中一貫教育の大きな柱であり、これまでの二宮町の先生方が継続して研究に取り組まれてきた成果に自信を感じています。
それと同時に、小中一貫教育の基盤となるコミュニティ・スクールにおいても、二宮町は地域の皆様の大変ご熱心な活動により、それぞれの学校で特色ある取組が進められています。
教育長が先日の陳情審査の中でも申し上げたように、小中一貫教育とは、小中学校のつながり、地域と学校のつながりにより、子供たちが義務教育9年間を安心して歩んでいける学校にすることが大切な視点だと思います。
そういった意味では、来年度から分離型小中一貫教育を進めていくに当たり、先生方や地域の皆様が取り組まれてきた成果とつながりを生かし、子供たちの学びの場をより豊かなものにしていけると確かな手応えを感じています。
一方で、将来的な施設一体型小中一貫教育校の研究においては、多くの町民が多様な考え方を持ち寄り、ソフト、ハードの両面から魅力ある学校の共通理解をさらに広げていく必要があると感じております。
初回の研究会には、私もオブザーバーとして参加しましたが、やはり、皆さんの思いは様々で、結論が出るまでには時間がかかると感じた一方で、たとえ時間はかかっても皆で新しい教育環境を考えていくことも大切だと考えております。
研究会の会長も、町民が主体性を持って魅力ある学校について考えていけるような研究会にしたいとされていますので、地域とともにやはり将来にわたって地域から愛される、そんな学校づくりについても町も一緒に考えてまいります。
次に、要旨1の2つ目、移住定住相談についてです。
二宮町でも全国的に進む少子高齢化や人口減少に対応するために、二宮町総合戦略に、にのみやLifeプロモーション事業を位置づけて、移住定住施策に取り組んでいます。
コロナ禍においても町オンライン移住相談会を毎月第3土曜日に開催するとともに、県移住セミナーや、ふるさと回帰フェアなどに参加し、この町に実際に移住定住された方々の生の声を届けてまいりました。
令和3年度の実績では、町移住相談会に、神奈川県内在住の方をはじめ、東京、千葉、埼玉、大阪、遠くは海外在住の方から合計で28組のご相談をお受けしました。
以前からご説明させていただいているとおり、実際に移住定住された方々からこの町のよいところ、ちょっと不便なところなどの生の声をお伝えするスタイルは大変好評で、ご協力をいただいている町民の方々には大変感謝をしているところです。
おかげさまで二宮町の人口の社会移動については、平成29年度から、転入者数が転出者数を上回る転入超過の傾向が続いており、令和2年度は119人の社会増、令和3年度も49人の社会増となり、今年度におきましても、8月末現在で52人の社会増となっております。
人口全体としては、少子高齢化が進む中、増に転じることは難しいのが現状ですが、人口減少を可能な限り緩やかにするため、今後も実際に二宮町へ移住定住された方々からの生の声をお伝えするという二宮町独自のスタイルをしっかりと続け、全ての世代から選ばれる、住んでよかったまちを目指し、引き続き転入促進施策に取り組んでまいります。
次に、要旨2の1つ目、東京大学果樹園跡地の活用についてです。
先ほどの一石議員のご質問に対する答弁と重複いたしますので、簡単にお答えいたしますが、令和3年度は、C地区でみらいはらっぱ事業がスタートし、民間事業者が事業を展開しております。
先ほど紹介した様々な個性を持った子供たちの居場所づくりや、たくさんの町民の方々に楽しんでいただけるようなマルシェ、キャンプには私もできるだけ顔を出すようにしておりますが、そこではこの町に新たに移住してこられた方々からお声をかけていただくことが多くあります。子供と共に大人も楽しみ学べる場という東京大学果樹園跡地活用のコンセプトが、この町に新しく住んでいただいている町民の方々をはじめ、共感していただいている方が多くいらっしゃるのだなということを実感するとともに、ご年輩の方からは、まだまだあの場所で何をやっているのかよく分からないという声もいただいております。
引き続き、町としても広報活動や東大跡地活用協議会との連携に協力し、より多様な活用が図られ、たくさんの町民の方々にこの土地を知っていただくことができますよう、しっかりと進めてまいります。
次に要旨2の2つ目、産業の振興についてです。
農業や商工業、観光など多岐にわたりますので、各分野の主な取組についてお答えいたします。
まず、農業ですが、農業者の高齢化や担い手の減少、有害鳥獣被害などにより、耕作放棄地が増加しております。
町では農地の貸し借りを促進することや、遊休農地の再整備に対する費用の補助を実施し、遊休農地の解消に努めています。
また、有害鳥獣対策として、農業者が行う電気柵等の設置補助を実施したほか、広範囲に防護柵の設置を行うなどの防除に取り組みました。
次に、特産物として取り組んできた落花生とオリーブについてですが、湘南オリーブは、栽培本数、収穫量が少しずつ増加していますので、引き続き苗木の購入補助を行ったほか、支柱などの資材の購入補助を実施しました。
一方、落花生は自家消費や直売所での販売が多くなり、加工業者への納入が減少しています。そのため、農業者が町内の加工業者へ納入した場合の普及奨励補助を実施したほか、町内に発足した落花生栽培の普及を目的とした団体と情報共有を図り、栽培の拡大に向けた取組を継続して行っています。
続いて、商工業の振興についてです。
町では、起業者への創業支援や融資・利子補助などの金融支援を行うとともに、商工会などと創業塾を開催して、まちのにぎわいを創出する起業者の発掘にも努めています。
また、商工会との共同で行っている二宮ブランド事業については、「湘南オリーブオイル」を地域ブランドとして商品の信用、信頼、ブランド力の強化が図れるよう、地域団体商標登録の申請を特許庁に行いました。
続いて、観光振興についてです。
町の観光イベント事業については、コロナ禍によって中止や規模縮小の状況が続いています。全国的にも同じような状況がある中で、自宅から一、二時間程度の地元で観光する近距離旅行の形態、マイクロツーリズムなど新しい観光のスタイルが検討されています。
このような流れの中、二宮町観光協会では検討委員会を設け、今後の観光協会の組織運営について、話合いを行っていると伺っています。
一方、町では、近年の社会情勢を考慮した町が目指す観光まちづくりを示すとともに、施策の推進に関連する観光協会をはじめ、町民や商工会、民間事業者などの役割を示した二宮町観光まちづくり戦略の策定に着手しています。
最後に、コロナ対策交付金を活用した経済支援対策についてですが、令和2年度では、中小企業等の家賃補助や二宮エールプレミアム商品券、飲食店応援クーポンの発行など、令和3年度には、売上げが減少した事業者に対する中小企業等事業継続支援金やプレミアム付商品券の発行、各事業者が実施する感染対策などへの補助を行うなどをして町内の経済活動を支えてきました。
また、令和4年度についても、売上げが減少した事業者への支援や物価高騰による影響を受ける事業者、町民の方々を支援するためのプレミアム付商品券の発行を行っています。今後につきましても、町と商工会、金融機関が連携協力し、積極的な支援に努めてまいります。
次に、要旨3の1つ目、新庁舎建設についてです。
渡辺議員、松崎議員のご質問にもお答えしてまいりましたが、新庁舎に関しては様々な経緯を踏まえた上で、令和3年度に新庁舎・駅周辺公共施設再編計画として取りまとめることができました。
これまでの経緯の中、役場新庁舎の位置については、一貫してラディアン周辺ということを申し上げております。
これまでにも何度かご説明してまいりましたが、平成29年12月に策定した二宮町役場庁舎整備手法調査報告書において、現役場庁舎の耐震補強、現在の位置での建て替え案、町有地を活用した新庁舎建設という3つの選択肢について検討し、ラディアン周辺への移転が最善であると判断し、平成30年2月に議会全員協議会でご説明をさせていただきました。
繰り返しになりますが、コンパクトな町の中心部であり、周辺や駅からの道のりもバリアフリーになっており、道路、駐車場も整い、公共交通も充実してアクセスがよく、誰もが便利なラディアン周辺に行政機能を集約することで、町民の利便性が向上するという考えは今も変わっておりません。
令和2年度のシンポジウムでも、これから人口減少が進むことが明らかになっている中、二宮町を次の世代につなげていくために、ラディアン周辺がもっと魅力ある楽しい、訪れたくなるような空間になり、多世代で交流が生まれ、思い出が共有できる場所になると、町への愛着が増して持続性が高まるベースになるのではないでしょうかというご意見をいただいており、新庁舎整備をきっかけにラディアン周辺の潜在的な魅力をさらに引き出し、高めることで、将来のよりよいまちづくりにつながっていくことを確信しております。
次に要旨3の2つ目、葛川溢水対策です。
葛川対策については、町では、過去より神奈川県に対して、豪雨による葛川周辺の溢水などが懸念されていることから、葛川の改修整備が推進されるよう、3市3町広域行政推進協議会、また、県町村会において要望書を継続して提出してきました。
さらに町では、平成28年度から、葛川の改修、整備促進を政党要望にも位置づけて取組を強化しました。また、町議会からも、全員賛成で可決した葛川水系河川整備計画の早期実現を求める意見書を令和2年1月24日付で黒岩県知事に提出していただき、整備計画推進の後押しをいただいたところです。
これらの要望活動を続けてきた結果、神奈川県は平成30年度末に葛川水系河川整備計画を策定し、今後の河川の整備方針を定めました。
この計画による目標の達成期間はおおむね30年間と長期間を要することとなりますが、神奈川県は、令和元年度から整備のスタートとなる測量調査に着手し、令和3年度までに基本設計を完了したので、今後、実施設計を進めていくと伺っております。
また、整備とは別に、河川溢水の予防対策となる日頃の維持管理においても、様々な機会を捉え、要望していることから、神奈川県では護岸の補修工事や樹木伐採、草刈りをはじめ、豪雨により増水があった場合に溢水等が発生しないよう、流下能力を確保するため、川底に土砂が堆積している箇所については、取り除くことや平らにならすことなどの作業を毎年実施するなどの適正な維持管理に努めていただいております。今後も、葛川水系河川整備計画における整備目標が早期に達成されますよう、神奈川県に対し、継続して要望活動を行ってまいります。
また、近年はコロナ禍でもあり、国や県へ直接伺う機会も限定されていることから、出向くことは多くはありませんが、機会を捉え、積極的なアプローチを心がけていきたいと考えております。
次に、要旨3の3つ目、地域集会施設の耐震改修の促進についてです。
二宮町では、現在、1地区1施設を原則として地域集会施設の耐震性確保と統廃合を進めておりまして、(仮称)富士見が丘公会堂の建設もこの取組の一環です。
現在富士見が丘二丁目地区の地域集会施設としては、富士見が丘老人憩の家がありますが、令和2年度に行った耐震診断の結果、構造耐震指標であるIs値が0.3未満であり、震度6強から7程度の地震で倒壊または崩壊する危険性が高いことが判明いたしました。
二宮町では、直ちに利用を停止するとともに、富士見が丘二丁目地区の方々には、富士見が丘児童館、富士見が丘防災コミュニティセンターなどでの自治会活動をお願いしており、大変ご不便をおかけしているところです。
富士見が丘老人憩の家の利用停止と併せて、今後の施設整備について富士見が丘二丁目地域の方々との協議を続けてまいりました。候補地の選定に当たっては、現在の位置で建て替える、また、富士見が丘二丁目地区内の町有地に建設する、また、地区内の新たな土地を取得して建設するの3つについて検討し、富士見が丘田代公園に決定をいたしました。
富士見が丘二丁目地区との協議も整い、地区としては早期に集会施設を建ててほしいとの要望もありましたので、令和4年3月議会に予算を提案し、ご承認をいただきました。
建設に先立ち、予定する整備工事内容について、近隣の富士見が丘一丁目、富士見が丘二丁目、妙見の一部にお住まいの方々を対象に、5月26日と28日の2日間にわたり計4回の説明会を開催いたしました。
現在、建設の再検討を求める陳情も提出されておりますが、地域集会施設は地区活動を行うための重要な施設であると考えております。富士見が丘二丁目の方々にもご不便をおかけになっている現状があるというふうに考えております。
最後に要旨4、役場内の一体感醸成についてです。
職員とのコミュニケーションについては、様々な場面において行っております。まず、人事異動に係る意向調査や人事評価制度を活用した能力評価シート、さらには、職員提案制度を活用した職員からの様々な事業提案などにより、日頃から職員がどのようなことを考えているのかということを意識しております。
そして、年度当初に実施する各部の重点施策事業等に係るヒアリングや、新年度予算を編成する前に実施する施策・事業のヒアリングでは、私の考えや思いを各部長、課長に直接伝達し、事業展開の方向性などの意見交換をしており、必要に応じて班長級までその対象を広げて行っております。
今お話ししたのは大きな方向性の確認の部分でございますが、町政運営においては、町民に一番身近な職員の意見は大変重要であり、現場が最も大切だと考えていますので、できるだけ各種事業に顔を出し、現場での雰囲気や職員の対応等なども含めて確認をしております。
そのほかにも、日常的に実施している各種施策や事業に関する個別の打合せや、各種庁内の会議がありますので、町民サービスの向上につながりますよう、職員との意思疎通を図りながら、効率的かつ効果的な行政運営を推進しているところです。以上です。
163: ◯議長【
善波宣雄君】 坂本議員。
164: ◯6番【坂本孝也君】 小中一貫校分離型ということで、先ほど来、いろいろ議論というか、報告というか、されておりますので、その辺は割愛したいと思いますが、今年の一色小の新入児童29人と言われています。去年は21人でした。山西小は46人、二小は128人。こういうような今、3校の子供たちの動きがあります。
何を言おうとしているかというと、非常にアンバランスなんですね。それで、今度はグラウンドの広さというと、二宮小学校は子供たちがすごくいるのに、狭いんですよ。だから、あふれているという感じになるわけです。そういう教育環境のまま、分離型をこれから進めていくということが、果たしていいのかなと単純に考えるわけです。
当事者である子供たちは、そういうふうに決められればそのとおりにやるわけですけれども、何か不平等というか、この時代に小学校に上がった子供たちは、行政のそういう仕組みの中でやらざるを得ないので、そういうことになると思うんですが、私は前々からそういうことを一遍に打破するために、大きな1つの小学校をつくって、一色小の子も山西も二小もみんながそこへ通えるというものを提案しているわけですよ。
今の生徒数1,180人なんですけれども、そういうような大きさの収容できる小学校をつくるというのは東大跡地がぎりぎりできそうだと。約1,000人クラスの3階建ての校舎。
たまたま、松田町が同じような大きさの予算31億という木造の3階建ての小学校を今稼働していますね、今年の4月からオープンしていますけれども。寄の子たちも通うという、集中させたんですね、松田町に。そういうような事例がちょうどあって。これがまた、どういうわけか15億の補助金がついた。
そういうようなことが、たまたまタイミングが合って、発表されたというのをつかんでね。同じように二宮が30億でやって、半分出るとは思っていませんけれども、今の子供たちの環境がこれでいいのか。小中一貫校だから先生が異動して、こうだああだという以前に、すごくいびつなというかバランスが悪すぎると私は思っています。
その前に、一色小と山西小が一緒になるとか、何かという手だてが打ってあるなら、こういうことの議論にはならないんですけど、このままいくと言っている。それは、私としては異論を唱える。子供たちの平等性ということからそういう案を提案しています。
それには、今度は、遠くなっちゃうという距離の問題が発生するわけですけれども、そういうことは、スクールバスを使うなり、いろいろ工夫すれば、子供たちに、またその子供たちの家庭に迷惑がかからないようにはできるというふうに考えております。
これが、今の村田町長の提案である、今のままで先生方が異動することで小中一貫校をやるんだという提案です。
来年度からやるんだから、選挙が終われば、そのままこれを踏襲しようという今の話ですけれども、果たしてそういうことでいいのかなと思うわけです。
広いグラウンドにちょこっとしかいない学校と、狭いグラウンドでたくさんの子供たちがその中にいるという、そういうようなこと、環境を1つとってもおかしいなと思っているわけですけれども、後でそのご見解を伺いたい。
あと、移住定住という問題ですけれども、今、流入、社会増が増えていますよという報告でした。確かに、海岸沿いの開発された、すごく、KDDIの跡とか、私も仕事していますから配達に行くんですけど、本当に若い世帯がたくさん海岸というか、海に憧れて、海岸沿いの開発がここのところ一挙に進んだもんですから、そういうところに越してこられているというのは分かっていますけれども。
ところが、この間不動産屋へちょっと実態を聞きに行ったんですよ。そうしたら二宮の海沿いの物件が何もない。もう何もないんだよと、こう言うんです。みんな売れちゃった、開発したところが。
当然、その頃は移住者がたくさん増えて、二宮にお住まいになってくれたということの実績がここにありますけれども、これから越してきたくてもないんです。アパートすら、2か月か何か待たないと入れないというのが実態なんですよ。
当然北のほうに向かって、二宮がいいと思った人は、私の店にも、若いご夫婦が茅ヶ崎から来ましたよ。どこかない、いいところ。
いいところといったって、いっぱいあるんだね、北のほうに行くと。そういうような、またそれもこれからどうするのかなと。海あり山あり川あり、あずまやもあり、自然を売り物にして、ぜひ二宮にいらっしゃいと言って、この土地は、この町は、すごく気候温暖で住んでいる人も和やかでいい町ですよってアピールしているはずなんです。しだって、じゃ、行ってみようって。
今まで移住してきた人は恵まれているわけで、そういうことがない頃に来たんですから、いいところに来たって思っていらっしゃるかもしれませんけど、これから二宮に移住者をたくさん呼び込むということになるには、何か起爆剤、魅力が、そういう自然環境以外にないとなかなか効果が出てこないんじゃないかというふうに思って、私が教育のまち二宮ということをスローガンに、教育を、税金を投入してふんだんに子供たちのために、それも、一人一人の子供たちのために個性を生かした教育をするんだというのを町の活性化の源にしようと。
ほかに、これから出てくる農業も漁業もいろんなことを考えましたけれども、なかなかこの町の魅力というのは出てこないんですよ。限界があって。
だから、そういうものの先駆けとして東大跡地にまずは小学校をつくって、そこに子供たち一人一人に個性を発揮できるような教育をしていくんだということを提案しています。
村田町長の、私はそうは思わないというのかどうか、後で、ちょっとご返事をいただきたいんです。自分はそう思っているんです。
だから、東大ということが出てくるんですけど、協議会の活動も、本当にネットで見たり、いろんなうわさも出て今すばらしく人気があるんですよ。夜も始まっちゃって、夏はすごくいいということで。
ただ、これいつまでできるんですかという話は誰も聞かない。ずっとできると思っている人が多い。ところが期限、令和9年で終わりますね。この辺のアピールは町も絶対しませんよ。令和9年までが使えるんですよというのは言っていないはずなんですけど、でもそれは期限が実際にはあると。
じゃ、その期限の後はどうするんですかという、すごく人気があるから9年の後もやっちゃおう。続けてやっちゃおうという方針なのか。約束どおり令和9年までに新たな政策が出てきて、あの1万坪を有効に活用するということが起きるというふうにしたら、今の遊び場というか、あれも1つの公園なんだよね。だから、それがなくなるというその辺の見解はどうですかね。
あわせて、あの1万坪を今自由に使っていますけれども、それは、みらいはらっぱとか名前は違うふうになっていますけど、二宮の公園が増えたという感じになっているわけですよ。それと、その以前に、公園の統廃合というのがテーマにあったんですよね。ボール遊びができる公園が新しくできましたよとか。ところが、1万坪も公園が増えちゃった。じゃ、今までの公園のなくなる部分ってあるのかなと。その辺もちょっとおかしいなと思っているから見解を聞きたい。
産業の振興について。農業、漁業、商工業、観光というふうに分けましたけれども、農業は、先ほど一石議員の言ったいろいろな提案もありますけど、実際今までに農業だけで暮らしてきた二宮の町民の友達もいますから、本当に大変なんですよ。しかも高齢化してきちゃったんです。だから、後継ぎがいないとなると、もう山が荒れ始めているというのが一色の人の言い方。これをどうすんのよと。
今、鳥獣対策って、特にイノシシなんだけど、イノシシがすごく捕れるんだそうですよ。ところが捕れたイノシシを解体して肉を持っていってなんていうことはしないで、そのまま地面に埋めるんだそうです。ところが、農家は自分の畑に埋めてほしくないんだ。そうすると今埋める場所がなくて困っているというような話も聞いております。
どこかそういうまとまった圃場、町が持っている圃場の隅でもそういうような場所にしたら、捕れたものはみんなそこへ運んで、穴掘って埋めればいいんだということになるんですけど。そういう新たな問題も出てきているんです。農道ももちろん整備しなきゃいけない。
テーマとしては、農業というのは、本当にこれからなくちゃいけないし、生産力というものは大事なんだけれども、これをいかに町が助けながら助長していくというか、その辺はどういうふうに政策として出していくのかな。
商工業なんかは、特に商業も、二、三日前に、9月でお店をやめるんだという話が二宮の老舗のお店から出てきました。いろんな条件があるんですよ。だから、それぞれ違うんですけど、昔ながらの、最近はみんな、私も含めてだけど細々とやっているんですよ。その人たちがやめていくんです。
商店街の活性化なんてとても考えられない。どんどん衰退していきます。何でそうなっているのかな。売れればやめないんですよ。パートを入れても忙しければもうかる。売れないからやめていっちゃう。そういうような、特に商業のほうは、新しいお店は確かに出てくるんですよ。開店のときすごいんですよ、3日間ぐらい。あとは本当に鳴かず飛ばずなんです。今度は家賃と人件費がついて回るようになると、なかなか難しくなっちゃう。
これは、なぜそうなるのかという根本の原因は人口なんですよ、支える力なんです。それを増やすという方向に何とか持っていかないと、二宮の活性化はなかなかできない。要するに購買量が大型店で間に合っちゃうから、それ以上の余った購買量がないんです。
そういうようなことで、移住定住もすごく大切なことで、挑戦はしているのは分かっていますけれども、村田町政、さらにそれを増やしていくという方向に増えたというんじゃなくてこれから増やすんだと。人口を増やすんだという方向に切り替えてもらえないかどうか、ご質問いたします。
漁業も、観光も同じようなことですけど、基本は何の業種でも、何の活性化にしても、人が少なくどんどんなっていっちゃうというくらいそれを防げない、活性化になっていかないということになって、それは難しいことですよ。日本中が、日本人が減っちゃっているんですから。でも、それをどうかして増やしていくという方法を考えていってほしいなと思うんですけどいかがでしょうか。
新庁舎の問題は、今、県から果樹公園を購入しようという交渉に入っているということで、その後の情報は全く入ってきませんけれども、幾らぐらいになったのか、どのぐらいで買えそうなのか、分かりませんけれども。
そこから商店街を通って駅の前まで持っていく、それをにぎやかにするんだというような提案が冊子として我々に示されましたけれども、とてもじゃないけど、そんなことだけでは商店街はもうやろうとしたときにはいなくなっちゃった。がらがらになっているはずなんですよ。
だから、私は、役場はつくらないという宣言していますけど、中古の学校の跡とか中古のところでいいんだよと言っていますけど、村田さんの考え方と私は違うということで、いやそうじゃないんだという町長の持論を、なぜあの計画がいいんだということを言ってほしいなと。
葛川の溢水対策、この間もちょっとあと少しというところまで雨が降りまして、大雨が降ってあふれる寸前だったんですけど。やっぱり、それはいろんな角度でお願いをしてやっていますけど、強烈に、県からすると二宮の葛川なんてちっぽけな川で優先順位からすると僅かな、下のほうの優先順位だと思うんですけど、でもそこに生活している700世帯、700か所のいつも水浸しになる人たちがいるという現実は、県に分かってもらいたいなと思うんですよ。
だから、それでもう一つはラディアンに法務局があるんですよ。法務局というのは国の機関ですよ。当然国にもアプローチの矛先がいけるはずなんですよ。県だけじゃないんですよ。国のほうからも、国交省、そういうふうに二宮の法務局も水浸しになる可能性があるから何とかお願いしたいというアプローチをできるはずなんです。
地域集会施設、この間二丁目、委員会では否決されてしまいましたけれども、委員会の討論の中でいろいろやり取り、職員とのやり取りの中でまた陳情者の話の中でも、何とか譲歩して、お互いに二丁目の地区長さんとも話をしましたけど、軟着陸するということになりたいとお互いが言っているわけですから、どうか町としては議会で否決したんだから、まだ結論は出ていませんけど、最終日ですけど、どうせ僅差ですよ。そうすると、だからということで、強引にやるなんてことはしないと思うので、するんですかね。ちょっと聞きたいんですよ。
地域集会施設、私も挑戦しましたけど、本当にいろいろ地域の問題が絡んできて、なかなか進捗状況は速やかにはいかないんですよ、どこでも、どこでもあるんですよ。
だけど、ああいう計画で12か所ですか、やらなくちゃいけないんですよね。だから、どうしたら早くできるかということの、ただ、こうやっています、こうやっていますというだけでなくて、梅沢もあるし、残っているところがいっぱい、下町もあるしということになると、1年に2つぐらいやっちゃうというぐらいの迫力でやらないと間に合わないじゃないかなと思う。
最後に、戦略的行政運営、庁内の一体感。いろいろ役場の幹部、または課長、それから職員、そういう人たちが町を動かしているというのは、自分はよく知っているわけですけれども、こういうことを言ったら失礼かもしれませんけれども、村田町長8年間で、副町長が3人目、教育長2人目、監査もこの間辞められたから2人目、町幹部が8年の間に入れ替わっちゃう、これは何なのよと。なぜこういうことが起きるのよ。町長が辞めさせているわけじゃないと思うんです。自分から辞めていっちゃう。そういうようなことで安定した町の運営、行政運営はできないと思うんですよ。だからその辺の、なぜそうなっちゃうのかなということです。(「それ、通告ないですよね」との声あり)入っていますよ。そういうことで、2問目を終わります。
165: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
166: ◯町長【村田邦子君】 それでは順番に坂本議員の質問にお答えします。
最初は小中一貫教育、小中一貫校のお話です。
お話がありましたように、一色小、山西小、二宮小学校、それぞれ児童数のばらつきはもちろんあります。多分二十何人、四十何人、128人ということで、今、二小がやはり一番、転入者の方も多いわけですから、一番大きい規模の学校、小学校になっているというのはそのとおりです。
その中で、坂本議員は、まずはアンバランス、人数もアンバランスなことが児童生徒に不平等を与えているから、平等になるように大きな1つの小学校をつくってというお話だったと思います。
一昔前ならば、まずは大きな1つの建物を造って、そこに移っていただくというのが1つの案だったのかもしれませんけれども、松田町の小学校ができたのは何年前なんですかね。(「今年の4月」との声あり)今年から開校したぐらいですか。(「4月オープン」との声あり)そうですか。ただ、きっとコンセプトはずっと前から考えてやられていたと思うんですけれども。
今、二宮の場合、小中2つのグループから始めて、いずれは一体型の1つにしようとしている研究会が行われているんですけど、その中で、やっぱり私は子供たちに不平等というか、やっぱりマイナスの面は、今いろいろな不登校の問題とかあって、教育の中身を今後どうしていくかということを、何しろ、今考えて、その次の姿というのを今後これから何年間でしょう、それで打ち出していかないと、それこそ子供に不平等というよりも、マイナスな状況をつくってしまうのではないかなというふうにすごく危機感を持っております。
そういったところでは、今小学校を1つにすれば、子供たちが全て平等で幸せな学校教育が受けられるという状況では、様々な問題は解決しない状況に、今、なっていると思うんですね。あまり変わらないと思います、それでは。
ですから、今さっきも言ったように、かといって今すぐ答えがあるわけじゃないので、研究会をつくって、何しろ多くの英知を集めて研究をして、急ぎ、その次のモデルというのを今探しているところ、つくり出そうとしているところです。それが、私の教育に対して進めていきたいと思っていますプロセスですね。
先ほど、個性を生かした教育、それは本当に重要だと思いますから、個性を生かした教育をつくり出すには、次のモデルというのをしっかりと考えて出していきたいと思います。
一緒に集めれば個性を生かした教育ができる状況ではもう社会がなっていないと思います。というところが、最初の、すみません、質問に対する私の答えです。
あと、2つ目の移住定住で起爆剤が必要だというのは、今は移住定住者が増えているというところではそうですけど、やっぱりいずれは、やはりそういったことも落ち着いてくると起爆剤というのも必要かと思います。
教育のまちを打ち出す、個性を生かした教育を打ち出すというのは、それはもう本当にそのとおりだと思いますので、私も、この先を見越した二宮らしい個性を生かした二宮の教育というのをつくっていきたいと思っているというのは、先ほどの1問目に答えたことと一緒です。
そこで、東大跡地に、坂本議員は小学校を統合したものをつくっていくというお考えが先だという話なんですけれども、今、研究会でやっているのの中には、候補地としてもちろん東大跡地があって、そこに小中一貫校をつくっていくというご意見もあります。
今後、それが、あそこが妥当なのか、ほかの場所がいいのかも含めて、まだ別に場所は決めていませんので、これからの研究会の議論の中でそれも話されていくと思います。その候補の1つだと思っております。
東大跡地の使い方、今、いろいろ新しい動きがあって、多くの若いファミリーなんかには本当に人気の場所になって、ゆったりと過ごしていただいているんですが、令和9年までが一応のお約束、もちろんお約束で、その後が分からないとおっしゃっているので、今さっきお話しした施設一体型小中一貫教育の研究会の中でも、その後にどうしていくという候補の1つですから、そこは、その中でまた、候補地の1つとして検討されていくと思います。
その後の使い方というのは、またその中で、その候補の一貫教育校の1つでもありますので、候補地でもありますので、そういう中での活用を今後研究していくというふうに考えております。
公園が1つ今もう既に増えちゃっているじゃないかと。今やっているのは公園みたいなものだと言われてしまいますと、確かに遊具がない、本当に自然を生かした、本当に土と遊べる原っぱみたいな状況ですから、ざっくり言うと公園みたいなものだと思います確かに。公園を増やしているんじゃないかとおっしゃるんですけど、都市公園の1つではない中で、逆に言うと、いろいろ自由な使い方を今、協議会のほうを含めてやっていただける状況です。だからこそ、新しい魅力があそこで生まれているんだと思います。
はっきり言って、都市公園の中で今やっているようなことをやりたいと言っても、いろいろ制約があって、本当に難しい状況だと思いますので、危険なことはもちろん駄目ですけど、安全を図った中で、できる限り緩やかな条件の中で、私たちが今まで行政が思いもつかなかったような活用があそこで展開されているというふうに私は評価していますし、それをいろいろ応援をしていきたいと思っています。
移住定住のほうも、私も存じ上げています。もう海のほうは物件がないよというのは、さんざん幾つかの不動産屋さんからも聞いておりまして、何か、1つ相談されて1つ物件があると、即答しないとすぐ売れちゃうという状況で、よくそこに入りましたねと言ったら、即答だったとか言っているファミリーにも何度か会ったことがあって、その即答でさえする場所がないというのは本当におっしゃるとおりで。
これからは、既存の富士見が丘、百合が丘のほうなどにも空き家がありますので、そういったところのいろいろ空き家対策として販売の物件として結びつけていくということが、町として、行政としてバックアップできる施策だと思っておりますので、空き家対策のほうもしっかり頑張っていきたいと思います。
あと、農業の部分ですね。農業の部分は後継者不足というのも存じ上げております。
1つは本当に今まで、農業を中心でやられてきた方も、じゃ、その次の代となると、なかなかご家族の中で後継者がいないという状況も聞いておりますし、今現在、前の方の後を継いで農業を始めたという方も、若い頃からというよりも、サラリーマンをやっていて定年退職で、それで今度農業者になるという方が多いというふうにも聞いています。
ですから、JA湘南なんかのほうでも、定年就農といって、定年者に対する就農の支援をするプログラムなんかも生まれてきていて、やっぱりそれまではちょっと横目で、お父さんや、そういう方のやってらっしゃる農業を見ていたけど、実際、後継いですぐに、その会社勤めの人が次の日から農業者になれるかというと、なかなかやっぱり技術もノウハウもない中では、そこを支援していくプログラムというのも重要だというふうに聞いていますので、町もぜひ、県、JAなどとも協力しながら、定年就農などに対する支援なども進めていきたいと思いますし、イノシシを埋める場所、確かに食べるとか、食用にしていくという状況ではもちろんない中では、その処理が大変だという声も聞いておりますので、その部分、人の手配、そういった処理の方法などについても現場の声をしっかり受け止めて改善していきたいと思います。
あと、商業ですね。商業ではなかなか小売店が厳しい状況というのはあると思います。
この間、コロナ対策としていろいろな支援を続けてきたわけですけれども、逆にここに来てコロナが少しずつ落ち着いてきた中、じゃ、その次に向けてとなるとなかなか厳しい状況があるというふうにも聞いておりますので、今後、やはりしっかりとその部分を支えていかなくてはならないと思います。
その中で人口を増やすことが、まずは商業、お店の助けになるというのはもちろん、小売店だけではなく様々なところにつながる部分だと思いますので、さっきの移住定住施策、転入者を増やしていくということは引き続きしっかり続けていきたいと思いますし、本当にいろいろな様々な雑誌にも二宮町が取り上げられたりしまして、湘南というと茅ヶ崎、藤沢の辺り、鎌倉の辺りが中心だったのが、二宮のほうにもそういった特集も組まれるような状況もあります。こういった流れもしっかりと受け止めながら、人口増加、転入者増というのを増やしつつ、商業の活性化にもしっかりとシフトしていきたいと思います。
あと、新庁舎建設ですね。
坂本議員は役場をつくらないというふうに宣言されたので、ここを使い、耐震改修していくのか、そういう形なんだと思うんですけれども。
これは今日、渡辺議員のほうからもずっとあったそれぞれの質問の中で答えてまいりましたが、この間、建て替えであったり、現庁舎の耐震化も含めて、あと、別の場所に移るということも含めて検討してまいりました。その結果として、やはりラディアン周辺がベストであるという結論に落ち着いたということ、答弁が重なりますから詳しくは述べませんが、そういう中での新庁舎の移転建設というふうに考えていただきたいと思います。
そして、あとは葛川対策ですね。溢水対策はもちろん、しっかりと、この間様々、県だけじゃなく国に対する要望の中でも1番のトップ事項として要望活動を続けてまいりました。
その成果もあってか、やっぱり県のほうも大分そういったところでは葛川の溢水対策含めて、整備計画を進めていくというふうな形でお答えのほうもいただいています。測量が終わって、基本設計が終わって、次は実施設計に入っていくんだという段階にきて、その設計のスパンがもちろん1年間でぱっと終わるというものではなく、また何年かかかっていくわけなんですけれども、着実に前に進んでいて、前は葛川の下流のほう、海のほうから計画は進めていくんだという一辺倒のお答えだったんですが、その辺をやはり1番の今の溢水する内輪橋付近というのかな、その辺りを中心にも考えていきますというふうなこともいただいていますし、またその辺の、毎年のように今危ない溢水対策というところでは、河床の、川の底の掘り返しといいますか、それをやっていただいておりますので、その両面からの対策で葛川の溢水対策は、県等に働きかけて進んでいるという状況です。
あと、委員会、地域集会施設。地域集会施設は、今日ちょっとあれですけれども、以前にも何度か議員の皆さんにも議会全員協議会などを通じて、今の未耐震のまだ残された集会施設という表をお渡しして、もうお話合いがそれぞれ調査が終わった段階で進んでいますという表をお渡ししたと思います。
その中で、今進めているのが富士見が丘と、あとやっていくのが百合が丘の1丁目の新旧あるあそこの……。(「2丁目です」との声あり)2丁目の1つ取り壊してくっつけていくというそこの部分と、田代公園の今ある富士見が丘二丁目が先行して今進んでいるという状況で、あと入川匂の老人憩の家も、大体中をどういうリノベーションしていくかというところが、話が煮詰まってきましたので、それも行っていくという状況です。
今お話進んでいる中では、あとさっきお話あった下町とかも大体大分煮詰まって、地域とのお話の中で要望とその部分が固まってきましたので、順次そんな形で、先ほど1年に2つずつぐらい進めなきゃ間に合わないだろうというご指摘でしたけど、本当そのとおりで、そのペースで進んでいると考えておりますので、これからも、当初予算になるべくまとまって載せるのが一番ベストだと思うんですが、どうしてもやっぱり地域との調整とかで、まだ、ちょっと間に合わないってことはありますので、途中のまた補正予算などでの計上になる部分もあるかもしれませんが、決まり次第なるべく早く地域集会施設のほうはしっかりと耐震、耐震まずは補強改修というのを進めていきたいと考えております。以上です。
167: ◯議長【
善波宣雄君】 お諮りいたします。5時以降もこのまま会議を続けたいと思いますが、それにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
168: ◯議長【
善波宣雄君】 ご異議なしと認めます。
169: ◯議長【
善波宣雄君】 それと、町長、答弁漏れが1個。
170: ◯町長【村田邦子君】 ありました。すみません。
171: ◯議長【
善波宣雄君】 町長。
172: ◯町長【村田邦子君】 すみません。最後の1つが抜けてしまいました。
職員とのコミュニケーションというあれだったので、職員というよりも幹部、幹部職員というか、副町長であったり教育長であったりという部分だと思います。
そのときそのときで、8年間の中でそれぞれご事情があった中での交代というふうにはなっております。ただそれは、私としては、ご事情がある中でやむを得ないという部分と、あと、その次になっていただいた方それぞれが、そのお力を発揮していただいてきたと思っております。
やはり空白とか、そういうことをそこに生じさせてしまうというのは1番よくないことだと思いますので、そういうことがなく、私と一緒に、まち町政のことに取り組んでいただける方がなってきていただいているというふうに考えておりますので、それぞれの皆様の個性と能力、特性を最大限に生かしていただいてきたというふうに考えております。以上です。
173: ◯議長【
善波宣雄君】 坂本議員。
174: ◯6番【坂本孝也君】 それでは最後、小中一貫校の到達地点というのは、何となく町長と似ているなと今思って、それは何年後とか、最終的には小中一貫校に持ってくるんだと。施設1つの一体型の。
私は取りあえず小学校3つを1つにして、その場所に人口が減っていくという想定の下に、中学校を統合していくという順番。
ところが、人口が増えちゃったらどうするんだよということですよ。
そうすると、またこれも似ているんだけど、教育委員会なんかの考えですごく似ているんだけど、小中一貫を2つにする。町の中に。人口が増えてきたということを前提にですよ。増えていくように、行政としては考えていくのが1番、この町の活性化にはなるわけですからやるとして、そのもう一つはどこよということで、今の話だと西中にいきそうなんだけど、私は町立運動場がいいと思うんですよ。(「ええ」との声あり)ちょっとあれ借地があるのかな。ちょっと調べてね。(「借地もあります」との声あり)あるらしいんだけど、それは地主さんのオーケーを取って。運動場が今度は西中にいくんですよ。
というのは、やっぱりあそこも川のそばで、やっぱりちょっとその辺のハザードマップ的な感覚でいくと、危険なことが起きるんじゃないかなという、葛川とが全然違う川ですけどね。幅も広いしね。そういうような候補地がいいんじゃないかな。
それは人口を増やすという政策がうまく当たって、本当に移住者が中里からどんどん北に向かって、百合が丘、緑が丘、そういうところにどんどん住むような人たちが出てきた場合にはそうなっていくのかなという。
取りあえずは、私の戦略というのは、多少今の行政の戦略とは違う方向性なんですけど、いずれにしても町が元気になって、みんな今いる人たちがいい町だなと、楽しい町だなというようなことで、住みよいまち、住んでいる人が本当に笑顔になって住めるというようなまちを目指してやる方向性は、同じかもしれない。ただ手法が違う。やり方が異なっている。また時間的な経過もその手法によっては違ってくるということに分かりました。
もうお答えしてもらわなくて結構ですから。これでやめちゃいますから。そういうような総括質疑というのは私初めてやっているんですよ。1回もやったことなくてね。なかなか難しい。
葛川のことだけ1つ。確かにアプローチしてもらっているということはよく分かりますけれども、中井町の問題があるんですよ。中井が大開発、これから始まったときに流れ出る雨水、雨水はみんな葛川に行くということが分かっているわけで、それは向こうでためる調整池をつくって、そこで止めますよということになっているけど、結果的には葛川に流れていく。それは、今度は行政区が違うんだね、中井町は。平塚土木じゃないんだよ、松田土木ね。そういうようなことが起きて、つまりそれも視野に入れながらの交渉ということにしていただかないと、また、県のほうも横の連携、そういうようなものがうまくいくかどうかというのですけれども、いわゆる流量というか、それはものすごく増えてくることを想定した上で、河川改修なり何かをしないと、今まで以上の氾濫というかそういうことになるということです。
ぜひ、そういう意味では、残された任期を頑張ってやっていただかないと、議会もこれで終わっちゃいますけどね。いろいろ発言する機会もなくなりますので、よろしくお願いします。
これで私の総括を終わります。
175: ◯議長【
善波宣雄君】 これをもちまして、坂本議員の総括質疑を終結いたします。
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日程第2 令和3年度決算審査特別委員会の設置について
176: ◯議長【
善波宣雄君】 日程第2「令和3年度決算審査特別委員会の設置について」を議題といたします。
お諮りいたします。本定例会初日に議会運営委員長より報告がありましたとおり、ただいま議題となっております議案第44号、第45号、第46号、第47号、第48号については総務建設経済常任委員長を含め、各常任委員会より各3名に副議長を含めた計7名の委員で構成する令和3年度決算審査特別委員会を設置し、これに付託した上、審査いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
177: ◯議長【
善波宣雄君】 ご異議なしと認めます。よって本件については、総務建設経済常任委員長を含め、各常任委員会より各3名に副議長を含め計7名の委員で構成する令和3年度決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。
暫時休憩いたします。
午後5時00分 休憩
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午後5時01分 再開
178: ◯議長【
善波宣雄君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
委員の選任について、二宮副議長、総務建設経済常任委員会より、大沼議員、渡辺議員、野地議員、教育福祉常任委員会より、根岸議員、羽根議員、小笠原議員。
お諮りいたします。ただいま設置されました令和3年度決算審査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条2項の規定により、今申し上げたとおりの7名を指名したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
179: ◯議長【
善波宣雄君】 ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました7名の議員を令和3年度決算審査特別委員に選任することに決しました。
暫時休憩いたします。なお、休憩後の会議は第1委員会で開催いたしますのでお集まりください。
午後5時02分 休憩
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午後5時20分 再開
180: ◯議長【
善波宣雄君】 休憩前に引き続き会議を開きます。
休憩中に決算審査特別委員会が開催され、正副委員長が決まりましたので発表いたします。
委員長に二宮議員、副委員長に大沼議員でございます。
なお、日程について、委員長の報告を求めます。
181: ◯議長【
善波宣雄君】 二宮議員。
182: ◯1番・決算審査特別委員長【二宮節子君】 それでは、令和3年度決算審査特別委員会の委員長報告を申し上げます。
令和3年度決算審査特別委員会の日程につきましては、お手元に配付してありますが、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から現地視察は行わず、第1日目の9月20日水曜日は、政策部の企画政策課、施設再編課、地域政策課、財務課と議会事務局の審査を行います。
第2目の21日水曜日は、消防課・消防署、総務部の総務課、デジタル推進室及び選管、監査委員事務局、戸籍税務課・出納課、防災安全課、健康福祉部の福祉保険課の一般会計、国保特別会計、後期高齢者医療特別会計の一括審査を行います。
第3日目の22日木曜日は、健康福祉部の子育て・健康課の一般会計、国保特別会計、後期高齢者医療特別会計の一括審査、高齢介護課の一般会計と介護保険特別会計、その次に都市部の生活環境課、産業振興課、都市整備課、下水道課の一般会計と下水道特別会計の審査を行います。
最終日の26日月曜日は、教育委員会の生涯学習課、教育総務課の審査を行います。その後、討論、評決を行います。
以上が日程でございます。
次に、特別委員会では先例及び確認事項に従い、傍聴議員の発言も許可いたしますが、審査は委員を中心に行いたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。
委員の質疑は一問一答方式とし、委員お一人の質疑時間は最長でおおむね10分をめどにお願いいたします。10分を過ぎての質問はせず、要望がある場合は、その後まとめてご発言いただきたいと思います。
なお、傍聴議員で質問がある場合は、1回のみ3件以内でお願いいたします。
以上、令和3年度決算審査特別委員会の委員長報告といたします。よろしくお願いいたします。
183: ◯議長【
善波宣雄君】 お諮りいたします。ただいまの委員長の報告のとおりでご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
184: ◯議長【
善波宣雄君】 ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
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185: ◯議長【
善波宣雄君】 これをもちまして本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれにて散会といたします。
なお、次回の本会議は、9月14日水曜日午前9時30分より開催いたします。
なお、決算審査特別委員会は、20日火曜日午前9時30分より開催されますので、よろしくお願いいたします。ご苦労さまでした。
午後5時23分 散会
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