寒川町議会 2023-09-03
令和5年第1回定例会9月会議(第3日) 本文
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ウィンドウで開きます) 令和5年第1回定例会9月会議(第3日) 本文 2023-10-11 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ
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発言者一覧 選択 1 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 2 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 3 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 4 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 5 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 6 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 7 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 8 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 9 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 10 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 11 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 12 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 13 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 14 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 15 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 16 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 17 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 18 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 19 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 20 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 21 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 22 : ◯番外【環境経済部長 原田健一】 選択 23 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 24 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 25 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 26 : ◯番外【環境経済部長 原田健一】 選択 27 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 28 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 29 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 30 : ◯番外【環境経済部長 原田健一】 選択 31 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 32 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 33 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 34 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 35 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 36 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 37 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 38 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 39 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 40 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 41 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 42 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 43 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 44 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 45 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 46 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 47 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 48 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 49 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 50 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 51 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 52 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 53 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 54 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 55 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 56 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 57 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 58 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 59 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 60 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 61 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 62 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 63 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 64 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 65 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 66 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 67 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 68 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 69 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 70 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 71 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 72 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 73 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 74 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 75 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 76 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 77 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 78 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 79 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 80 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 81 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 82 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 83 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 84 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 85 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 86 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 87 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 88 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 89 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 90 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 91 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 92 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 93 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 94 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 95 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 96 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 97 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 98 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 99 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 100 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 101 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 102 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 103 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 104 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 105 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 106 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 107 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 108 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 109 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 110 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 111 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 112 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 113 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 114 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 115 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 116 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 117 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 118 : ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 選択 119 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 120 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 121 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 122 : ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 選択 123 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 124 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 125 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 126 : ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 選択 127 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 128 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 129 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 130 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 131 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 132 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 133 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 134 : ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 選択 135 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 136 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 137 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 138 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 139 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 140 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 141 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 142 : ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 選択 143 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 144 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 145 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 146 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 147 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 148 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 149 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 150 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 151 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 152 : ◯13番【横手 旭議員】 選択 153 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 154 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 155 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 156 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 157 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 158 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 159 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 160 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 161 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 162 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 163 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 164 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 165 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 166 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 167 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 168 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 169 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 170 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 171 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 172 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 173 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 174 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 175 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 176 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 177 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 178 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 179 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 180 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 181 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 182 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 183 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 184 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 185 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 186 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 187 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 188 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 189 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 190 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 191 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 192 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 193 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 194 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 195 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 196 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 197 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 198 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 199 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 200 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 201 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 202 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 203 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 204 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 205 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 206 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 207 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 208 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 209 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 210 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 211 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 212 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 213 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 214 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 215 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 216 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 217 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 218 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 219 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 220 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 221 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 222 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 223 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 224 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 225 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 226 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 227 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 228 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 229 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 230 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 231 : ◯11番【小泉秀輔議員】 選択 232 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 233 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 234 : ◯8番【柳田 遊議員】 選択 235 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 236 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 237 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 238 : ◯8番【柳田 遊議員】 選択 239 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 240 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 241 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 242 : ◯8番【柳田 遊議員】 選択 243 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 244 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 245 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 246 : ◯8番【柳田 遊議員】 選択 247 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 248 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 249 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 250 : ◯8番【柳田 遊議員】 選択 251 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 252 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 253 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 254 : ◯8番【柳田 遊議員】 選択 255 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 256 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 257 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 258 : ◯8番【柳田 遊議員】 選択 259 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 260 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 261 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 262 : ◯8番【柳田 遊議員】 選択 263 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 264 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 265 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 266 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 267 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 268 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 269 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 270 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 271 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 272 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 273 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 274 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 275 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 276 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 277 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 278 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 279 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 280 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 281 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 282 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 283 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 284 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 285 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 286 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 287 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 288 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 289 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 290 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 291 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 292 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 293 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 294 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 295 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 296 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 297 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 298 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 299 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 300 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 301 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 302 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 303 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 304 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 305 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 306 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 307 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 308 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 309 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 310 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 311 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 312 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 313 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 314 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 315 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 316 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 317 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 318 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 319 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 320 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 321 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 322 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 323 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 324 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 325 : ◯15番【岸本 優議員】 選択 326 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 327 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 328 : ◯3番【青木 博議員】 選択 329 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 330 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 331 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 332 : ◯3番【青木 博議員】 選択 333 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 334 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 335 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 336 : ◯3番【青木 博議員】 選択 337 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 338 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 339 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 340 : ◯3番【青木 博議員】 選択 341 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 342 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 343 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 344 : ◯3番【青木 博議員】 選択 345 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 346 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 347 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 348 : ◯3番【青木 博議員】 選択 349 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 350 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 351 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 352 : ◯3番【青木 博議員】 選択 353 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 354 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 355 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 356 : ◯3番【青木 博議員】 選択 357 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 358 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 359 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 360 : ◯3番【青木 博議員】 選択 361 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 362 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 363 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 364 : ◯3番【青木 博議員】 選択 365 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 366 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 367 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 368 : ◯3番【青木 博議員】 選択 369 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 370 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 371 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 372 : ◯3番【青木 博議員】 選択 373 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 374 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 375 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 376 : ◯3番【青木 博議員】 選択 377 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 378 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 379 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 380 : ◯3番【青木 博議員】 選択 381 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 382 : ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 選択 383 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 384 : ◯3番【青木 博議員】 選択 385 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 386 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 387 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 388 : ◯3番【青木 博議員】 選択 389 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 390 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 391 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 392 : ◯3番【青木 博議員】 選択 393 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 394 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 395 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 396 : ◯3番【青木 博議員】 選択 397 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 398 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 399 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 400 : ◯3番【青木 博議員】 選択 401 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 402 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 403 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 404 : ◯3番【青木 博議員】 選択 405 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 406 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 407 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 408 : ◯3番【青木 博議員】 選択 409 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 410 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 411 : ◯議長【天利 薫議員】 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前9時00分 開議
◯議長【天利 薫議員】 おはようございます。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程はお手元にお示しのとおりであります。
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日程第1 会議録署名議員の指名
2: ◯議長【天利 薫議員】 日程第1「会議録署名議員の指名」を行います。会議録署名議員は、会議規則第116条の規定により議長において、岸本 優議員、吉田悟朗議員を指名いたします。
この際、諸般の報告をいたします。監査委員から、令和5年度令和5年8月分例月出納検査の結果報告並びに都市建設部下水道課、企画部財政課、環境経済部農政課に関する監査結果報告がありましたので、お手元にお示ししておきましたから、ご了承願います。
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日程第2 一般質問
3: ◯議長【天利 薫議員】 日程第2「一般質問」を行います。通告順位に従い、これより質問を許可いたします。13番横手 旭議員、横手議員。
〔13番(横手 旭議員)質問席へ移動〕
4: ◯13番【横手 旭議員】 おはようございます。お許しが出ましたので、これから一般質問させていただきます。改めまして、自由民主党の横手 旭でございます。よろしくお願いいたします。
本日は大きくは2つの質問がございますので、よろしくお願いします。また、モニターを使って提案だったり質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
本日は2つ、まず人口確保に向けてと、それから東海道新幹線の新駅誘致について、この2つでございます。
まず最初の質問です。人口確保に向けて、交流人口、関係人口、定住人口とありますが、その中で特に関係人口の増加に対する町長の考え方を問います。
そして2つ目です。東海道新幹線新駅誘致について、これまでの取組に進展が見えない中で、今後どのような方向性で物事を前に進めていくのか、町長の考えを問います。
以上が、1回目の質問となります。
5: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
6: ◯番外【町長 木村俊雄】 おはようございます。本日と明日と2日間にわたりまして一般質問をお受けいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、通告順位1番横手議員のご質問にお答えいたします。
まず、大きな1点目でございます。人口確保に向けて、その中で特に関係人口の増加に対する町長の考え方を問うとのお尋ねにお答えいたしたいと思います。
関係人口につきましては、観光や通勤、通学など町にいらっしゃる交流人口と、いわゆる町民を意味する定住人口の間に位置するものと捉えております。関係人口は、かつて寒川町で生活されていた方やふるさと納税していただいている方、町の魅力を発信してくださる方など、様々な形で町と関わってくださっております。関係人口の増加は、町の認知度向上にも寄与いたしますし、将来的には定住人口にもつながっていく可能性があることから、町といたしましても、取組を強化するターゲットの1つとして考えております。
次に、大きな2点目でございます。東海道新幹線新駅誘致についてのお尋ねにお答えいたします。
これまでの経過の中で、まず、東海道新幹線新駅の設置に大きく関わるJR東海の新駅に対する考え方が変化してきていると感じております。その理由といたしましては、新駅設置の要望に対して平成9年当初は、実現は難しいとの回答でございましたが、現在はリニア中央新幹線が開業し、東海道新幹線のダイヤ構成に余裕が生まれれば、新駅設置の余地は高まるという趣旨の回答に変わり、これに加えて新駅周辺のまちづくりの検討に当たり、助言等を求められれば協力していくとのコメントも追加されているところであります。
倉見地区のまちづくりには、新駅設置は欠くことができません。このようなJR東海の前向きなコメントは大きな追い風になるとともに、地元の方々からも、風向きが変わってきた、早くまちづくりの具体的な絵姿をなど好意的なご意見も出てきていることからも、着実に進展しているものと認識しております。
直近におきましては、町では本年7月下旬から4日間、ただいま申し上げましたJR東海の新駅設置に関わる考え方の変化をはじめとしたまちづくりの具現化に向けた計画、取組内容を基調とした地元説明会を神奈川県と合同で開催いたしました。
今後も地元の皆様とお話合いを重ねながら、2037年とされるリニア中央新幹線の品川・大阪間全線開業のタイミングでの新駅実現と倉見のまちびらきができる状況をつくり出せるよう、神奈川県及び期成同盟会と協力して取り組んでまいります。新幹線新駅誘致と倉見地区のまちづくりにつきましては、私の所信表明でも申し上げたところでございますが、より強い決意を持って進めてまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
7: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
8: ◯13番【横手 旭議員】 1回目の質問に対しましてご回答をいただきました。
一問一答に入らせていただきます。まずは関係人口の増加についてですが、モニターをつけていただけますでしょうか。一問一答に入る前に、モニターで関係人口について、復習じゃありませんけども、学んでおきたいと思います。
関係人口とは何か。関係人口とは、移住した定住人口でもなく、観光に来た交流人口でもない地域と多様に関わる人々を指す言葉です。地域圏は人口減少、高齢化により地域づくりの担い手不足という課題に今直面しています。地域によっては若者を中心に変化を生み出す人材が地域に入り始めており、関係人口と呼ばれる地域内の人材が地域づくりの担い手となることが今期待されております。
交流人口、関係人口、そして定住人口をマトリックス図に落としてみました。現状の地域との関わりの弱いと強い、それから地域との関わりへの思いの弱いと強いで、どちらかというと交流人口がどちらも弱い、そして関係人口については、強い人もあるし弱い人もある、中ぐらい、中には非常に強い思いを持っている人と、それから関わりの強い人もいるということ、地域内にルーツがある方、先ほど町長もおっしゃっていましたが、地域内にルーツがある者であったり、それから地域と多様な関わりを持つ者、ビジネス、イベント、また地域への情熱や思い、愛着を持つ人々、これが関係人口であります。そして地域へ居住する人や移住してくる人々が定住人口となっております。
今回関係人口を増やす3つのコンテンツ、戦術といいますか、そして3つ質問していきたいと思っております。まず、にぎわい交流創出ゾーン(門前町構想)という書き方をさせていただいております。モニターに向かって左下、ロケ地誘致、今はまだロケ地誘致です。フィルムコミッションは設立されておりませんのでロケ地誘致、そして向かって右下、ふるさと納税、この3つの関係人口を増やすコンテンツについて一問一答をまずさせていただきたいと思います。
それでは、一問一答に入らせていただきます。関係人口について確認するに当たり、まずこれまでの町の政策において、人口増加に向けた取組状況とその考え方についてお聞かせください。
9: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
10: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 人口増加に向けた取組状況とその考え方ということでございます。
これまで他市町村との差別化を図りつつ、本町の特徴を生かしながら、人口減少社会の中でも持続可能なまちづくりを目指し、町総合計画2040の主要事業であるまち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき町の人口ビジョンを達成するため、産業活性化、町の認知度向上、子育て支援、教育の充実、安全安心、若者参画等居住地として選ばれるための取組を積極的に推進してきたところでございます。
人口減少社会の中で、まちづくりの担い手となる生産年齢人口の確保が求められる中で、こうした取組を通じて町人口ビジョンに掲げた人口確保に努めてきたところでございます。
以上です。
11: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
12: ◯13番【横手 旭議員】 次の質問です。
地方創生の観点において、仕事が人を呼び込み、人が町をつくるといったサイクルが確立し、自立性を確保した持続可能な政策が求められておりますが、この本旨はどのように捉えているでしょうか。
13: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
14: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 地方創生の本旨といったご質問でございます。
人口減少することによりまして、人、物、金といった行政資源が枯渇することにより、行政サービスの低下が予測される中で、地方創生の本旨に基づき自立性、持続性のある政策展開が必要でございます。こうした中、各市町村の特徴を生かした魅力的な取組が成果を上げ、人口減少社会の克服を目指すと捉えているところでございます。
以上です。
15: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
16: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。
これまで町の地方創生事業について、町人口ビジョンを達成するため各施策を展開してきたところでありますが、その効果については理解するものの、人口といった観点でどのような効果があったと捉えているでしょうか。
17: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
18: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 人口といった観点での効果といったご質問でございます。
これまで取り組んできた本町の地方創生事業について、人口といった観点では、転出抑制と転入促進といった二面性があると考えております。本町が依然として人口が増加している地域であることに鑑みても、一義的には転出抑制に力を注ぐ必要があると考えております。
そうした意味では、子育て支援や教育の充実、安全安心、若者参画など住み続けたいと思われる取組が重要でございます。一方、出産による自然増が図られない現在、転入による社会増が必要でございます。こうした意味では産業活性化と町の認知度向上などを通じて、住んでみたいと思われる取組も重要でございます。
こうした両面からのアプローチによりまして、現在の人口微増に対して一定の効果があったものと捉えております。しかしながら、高齢化は一層進み、今後社会保障経費等の増加が見込まれるとともに、公共施設の更新問題や拠点整備等の大型プロジェクトの推進を踏まえた場合、定住人口の増加を目指しつつも、その前段となる関係人口の確保にも注力しなければならないと考えてございます。
以上です。
19: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
20: ◯13番【横手 旭議員】 よく分かりました。
では、次の質問です。ここからはにぎわい交流創出ゾーンについての質問になってきます。
今の質問を通じて定住人口の増加といった方向性を最終的な目標とし、関係人口の確保も急務であること、これが理解できました。そうしたことを踏まえて、関係人口の増加といった観点で議論を深めていきたいんですが、にぎわい交流創出ゾーンにおける新たなまちづくりに関する調査事業の内容は、どのようなものだったのかお聞かせください。
21: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。原田環境経済部長。
22: ◯番外【環境経済部長 原田健一】 令和4年度、5年度と商工会補助金の一部を使い、町商工会が実施しております、にぎわい交流創出ゾーンにおける新たなまちづくりに関する調査事業の内容につきましてご回答させていただきます。
まず、令和4年度につきましては、にぎわい交流創出ゾーンの西側部分を中心に、大型商業施設や宿泊施設等の開発における可能性や効果の検証、現状認識、今後の方向性に対する調査のほか将来イメージを調査研究したところであり、今後はにぎわい交流創出ゾーンのビジョンとの整合性を図り、さらに具体化に向けた課題解決、事業化の手法などの検討を進めていく旨の報告を受けております。
23: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
24: ◯13番【横手 旭議員】 次の質問です。
以前にも町の商工会が寒川神社東参道まちづくり構想調査を実施し、町へ提案がされましたが、再度同様の調査を実施した理由は何でしょうか。
25: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。原田環境経済部長。
26: ◯番外【環境経済部長 原田健一】 再度同様の調査を実施した理由とのご質問でございます。
以前に町商工会より、寒川神社東参道まちづくり構想のご提案をいただいておりまして、そのご提案を基に、町が寒川神社を核とした新たな観光拠点に関わる調査を実施いたしました。結果といたしまして一定の経済波及効果は見込まれるものの、事業の継続性は困難となる可能性が高いとの結果が出ております。しかしながら、その中でも整備内容によって消費単価を上げる、また、それを中長期にわたって維持できる力があれば実現の可能性はあり、また、さがみ縦貫道路の全線開通によって状況の変化も考えられるとの結果がございましたことから、今回町商工会が調査を行ったものでございます。
27: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
28: ◯13番【横手 旭議員】 この調査の中で関係人口の増加について検討はされていますでしょうか。
29: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。原田環境経済部長。
30: ◯番外【環境経済部長 原田健一】 この調査の中で関係人口の増加について検討はされているかとのご質問でございます。
令和4年度の調査報告の中では、交流人口400万人という想定がされております。関係人口という観点からは、現在のところ想定はされておりませんが、交流人口から関係人口へ導く手法等も考慮し、検討していくよう意見したいと思っております。
31: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
32: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。
ここで町長にお伺いいたします。この調査を基にさらに経済効果やコンシュマーニーズの調査も行って、提案をより現実性の高いものにすべきと考えますが、町長はこれについてどのようにお考えでしょうか。
33: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
34: ◯番外【町長 木村俊雄】 ただいまのご質問でございますけども、かねてよりにぎわい交流創出ゾーンの西側部分でございますが、民間の活力で事業を推進していくというお話をさせていただいているところであります。町商工会より最終的な報告が出てきた際には、町として地権者の方たちの機運をはじめ消費者ニーズを含めた持続可能な事業であるかなど、事業の実現の可能性について検証してまいりたいと考えております。
35: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
36: ◯13番【横手 旭議員】 続けてまた町長にお伺いします。
にぎわい交流創出ゾーンの今後の道筋について、どのようにお考えか、町長のお考えをお聞かせください。
37: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
38: ◯番外【町長 木村俊雄】 にぎわい交流創出ゾーンの今後の道筋でございます。
西側の部分の活用につきましては、土地利用の制限に非常に厳しい条件もございます。大きな魅力と可能性を秘めたゾーンであると考えております。今回町商工会からは、まだ調査途中ではございますが、民間の考えを提案いただいたところでもございます。そのほかにも現状の土地利用を生かした、いわゆるグリーンツーリズムなどの考えもございます。いずれにいたしましても、地権者の方々のご理解、あるいは思いが最優先となりますが、様々な提案を受け、その実現性や町がすべきことを判断してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
39: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
40: ◯13番【横手 旭議員】 では、モニターをつけていただけますでしょうか。
門前町構想と言いますけども、様々な門前町、いわゆる東京の近郊を取材してきました。まず、浅草雷門浅草寺の仲見世通りですね。ご存じのとおり、非常に仲見世通りはにぎわっております。さらにここのすごいところは、新仲見世通りというのが横に通っていて、ここもかなりにぎわっているということ、正直言って、先に言っておきますけど、理想とする門前町の形なのかなと思っています。
次に、明治神宮の表参道ですが、ご存じ、ここにはティファニーですとか、それから外資系の本当にラグジュアリーのブランドがございますけど、ちょっとこれは難しいのかなと思いつつも、考え方だと思っています。あえてそういうラグジュアリーのブランドをここに持ってくるというのは、考え方として決してないのかなと思っています。もちろん、明治神宮については、表参道だけではなくて竹下通りという大きな通りがありますので、ここは割とにぎわいのメッカになっているのかなと思います。
それから川崎大師です。正直、すみません。正月以外でまともに行ったのがほぼ初めてなんですけども、びっくりするぐらい静かでした。表参道があって、そこから仲見世通りに入っていくんですけども、本当に人がいない状態で、これは大丈夫なのかなと思ってしまうような状況でした。正直言って、ちゃんとした仲見世もありますし、正月に行けば、トントントンというあめを切る音で活気があるように見えますが、これ以外のときに、こんなに活気がないところなのかとびっくりしてしまった次第です。
そして鶴岡八幡宮です。鶴岡八幡宮は、若宮大路というのがありまして、これが大きな参道になっているんですけども、ここの通り方としては、まず小町通りというのが駅のほうにありますので、小町通りを通って参拝したら、今度若宮大路を通って戻って来る、左右の参道を見ながら、いいなと思うお店に入っていけばいいということをよく鎌倉の方から言われているんですが、とにかくこの考え方として2つあって、表参道の竹下通り、それから鶴岡八幡宮の小町通りのように、1つ大きな通りを造り上げていくという方法もあるのかなと思いました。
門前町成功へのポイントを3つだけ上げさせてもらいます。多種多様な店舗を立地し、回遊動線をしっかりと考えていくこと、これが1つ目。そして2つ目。川崎大師の例をとらせていうならば、365日にぎわいがあるということ。そして3つ目は、何よりもインバウンドです。特に表参道と、それから浅草については、びっくりするぐらい外国人観光客が来ていたということです。この3つが門前町成功への今後のポイントになるのではないかと思っています。
そこで、すみません。町長に質問させていただきますが、寒川町の門前町構想において、モデルケースとする門前町は、何か町長の頭の中でお考えになっているものがあるのか、それをお聞かせください。
41: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
42: ◯番外【町長 木村俊雄】 ただいま様々な各地の、ある意味著名というか、有名な事例を紹介いただきました。今回のにぎわい交流創出ゾーンのゾーニングの中では、どんなモデルケースという、例えばこういう形のもの、これに近いものというのは、具体のものは、まだ私としても、その辺の姿がはっきりできなんですが、にぎわい交流創出ゾーンの西側部分につきましては、新川と文化のまちづくり計画において、町がイメージを示した以降、社会情勢の変化などもございまして、土地利用について様々なご提案をいただいているところでもございます。
先ほど答弁申し上げましたように、ある意味寒川ならではの言い分もあろうかと思いますが、様々な可能性も含め、将来にわたり持続可能なにぎわいのある町を目指してまいりたいと考えております。
43: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
44: ◯13番【横手 旭議員】 もう一度モニターをつけていただけますでしょうか。
それでは、もう一つ町長に質問させていただきます。目標とする来場者数、という言い方がおかしいのかどうかあれですが、訪問者数、これをどのようにお考えでしょうか。
45: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
46: ◯番外【町長 木村俊雄】 大変難しいお尋ねでございます。
目標とする来場者数とのお尋ねでございますけども、今後道筋をつける段階で、提案事業の実現性など民が進める事業の方向性も含めて判断をすべきかなと思っております。大変申し訳ございません。現時点での想定はございません。
47: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
48: ◯13番【横手 旭議員】 400万人という数字が出ていましたので、これは多分寒川神社が大体200万人から300万人という言い方をしていますけども、門前町、そこのにぎわい交流創出ゾーンに来て、寒川神社に参拝するというパターンもあると思うんです。参拝に来た方たちを引き込んでいくというのはもちろんなんですけど、逆のパターン、先ほど言いましたけど、川崎大師のように季節性があってはいけないと思います。365日いかにしてにぎわいを創出していくかというところがあると思いますが、400万人という数字も決して間違った数字ではないなと思っております。
それでは、ここからはロケ地誘致、フィルムコミッションの質問に移っていきたいと思います。
関係人口の創出に当たり、フィルムコミッション、ロケ地誘致という手法は非常に有益だと私は考えておりますが、これまでのロケ地誘致の実績を教えてください。
49: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
50: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 これまでのロケ地誘致の実績といったお尋ねでございます。
まず、令和3年度の撮影実績でございます。令和3年度の相談件数は、対前年度比14件増となる51件、制約件数といたしましては、対前年度比9件の増となる17件となっておりまして、制約種別内訳といたしましては、映画が2件、テレビが8件、CMが4件、ウェブで3件でございます。
次に、令和4年度の撮影実績でございますが、相談件数は、対前年度比38件の増となる89件、そのうち制約件数といたしましては、対前年度比5件の増となる22件となっておりまして、制約種別内訳といたしましては、映画が2件、テレビが15件、CMが4件、ミュージックビデオが1件でございます。
次に、本年度令和5年度の撮影実績でございますが、こちらは9月末現在で申し上げますと、相談件数は46件、そのうち制約件数は11件となっており、制約種別内訳といたしましては、映画が1件、テレビが5件、CMが1件、ウェブが2件、雑誌が2件でございます。
なお、制約件数につきましては、テレビやCMが多い傾向となっておりまして、代表的なものといたしましては、令和3年度はTBSドラマ「妻、小学生になる。」やポカリスエット「翼はいらない」、令和4年度はフジテレビの「いただきハイジャンプ」やTBSドラマ「アトムの童」、その他TBSドラマの「王様に捧ぐ薬指」、劇場版映画「イチケイのカラス」、令和5年度はキリン一番搾り「夏が来る編」のほか、放映前であるため具体的なことは申し上げられませんが、テレビドラマなどの撮影地となっているところでございます。
以上です。
51: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
52: ◯13番【横手 旭議員】 非常に件数が増えていることは重々承知しております。
実は、私はもともと広告代理店におりましたので、その広告代理店の仲間からは、いまだに寒川町は非常に対応がいいという話だよということを聞かせていただいておりますので、正直言って、東京に行って打合せをしているときにその話が出ると、非常にうれしいとか、ありがたいなという思いでいっぱいでございます。
これまでロケ地誘致に対して様々な対応についてのアドバイスをさせていただきました。それは今言ったように、私がつくる側で、受け入れてもらっていたという中で、こういうのがあるといいなと思ったことをいろいろと言わせていただきましたが、現在寒川町のロケ地誘致の取組で力点を置いているのは一体何でしょうか。
53: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
54: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 ロケ地誘致での力点といったお尋ねでございます。
撮影業者との継続的な関係を築くため、問合せ等の対応について迅速かつ丁寧に行っていくとともに、新規の撮影業者への対応といたしましては、町ホームページをより見やすいページへリニューアルし、問合せフォームを導入しているところでございます。このほかエンディング等に表示される撮影協力欄、いわゆるクレジットになりますけども、この表記内容を定めるとともに、クレジットの効果的な表示箇所等に関する協議、また、シビックプライド醸成に向けた町民の参画に関する協議、地域経済の活性化に向けたロケ弁店舗リストを作成し、町内飲食店利用促進に関する協議など、そういったものを行っているところでございます。
以上です。
55: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
56: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。非常に努力されていることがよく分かりました。
特に選んでもらうために工夫したことがあればお聞かせください。
57: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
58: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 選んでもらうための工夫といったお尋ねでございます。
工夫した点につきましては、特に撮影業者や町民の皆様とのコミュニケーションに注力しながら取組を進めております。内容といたしましては、これまでの取組に加えまして、関係を構築することができた撮影業者に対して、こちらから定期的に新規案件がないかなどの営業活動を行うなど、積極的なロケ地誘致につながるように取り組んでいるところでございます。
また、これまで約2年半、ロケ地誘致に取り組んできた中で、さらにこの取組を進めていくためには、やはり町民の皆様が楽しみながら、何らかの形で撮影に関わることが非常に重要でありまして、撮影業者に対して町全体でロケを応援しているという良いイメージにもつながると考えております。
令和3年度から本年度9月までの間、約180名の町民の皆様にエキストラとして参加をいただいている状況がある中で、出演いただいたエキストラの皆様からは、シビックプライドの醸成につながる貴重な声をSNSなどを通じて多数いただいており、今年度は町外の方からもエキストラ登録希望の声を複数いただく状況となっております。そのため新たな取組といたしまして、令和4年11月より、エキストラ登録制度を運用、また町民及び町外の方々にロケ地の誘致実績を周知するため、本年7月より町ホームページ上で閲覧できるウェブ版のロケ地マップを作成したところでございます。
今後もより多くの皆様に撮影に関わっていただけるよう、当制度の積極的活用を図りながら、認知度向上とシビックプライドの醸成に資する効果的な取組を行ってまいりたいと考えております。
以上です。
59: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
60: ◯13番【横手 旭議員】 今エキストラ登録の話がありました。この登録状況はどのようになっていますでしょうか。
61: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
62: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 エキストラ登録の状況でございます。
取組を開始いたしました令和4年11月から令和5年9月までの10か月間で、165名の方に登録をいただいております。エキストラ登録につきましては、各作品の放送後に増える傾向がありまして、「アトムの童」放送後の令和4年12月には20件以上の申請がありました。その後も「イチケイのカラス」の影響によりまして、令和5年1月には17件、令和5年5月から6月には「王様に捧ぐ薬指」の影響で37件、令和5年7月のキリン一番搾りのCM放送後は、53件の申請をいただいているところでございます。
以上です。
63: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
64: ◯13番【横手 旭議員】 そういうものですよね。大体そういうものかなと思いますが。
エキストラ登録のターゲットを広げること、要は町民の皆様だけじゃなくて、できれば町外の方に広げていくことで、まさにステークホルダー、関係人口という言い方をさせていただきますが、の獲得になると思いますが、町はどのようにお考えでしょうか。
65: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
66: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 関係人口、ステークホルダーの獲得といったご質問でございます。
町といたしましても、エキストラ登録のターゲットを広げることは、ステークホルダーの獲得につながる大変有効な手段と認識しているところでございます。そのような中で今年度に入りまして、町外の方からもエキストラ登録希望の声を複数いただいている状況もあることから、本年9月より町外の方も対象にエキストラ登録制度を運用しているところでございます。
以上です。
67: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
68: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。
ロケ地誘致に対しましては、今後は正式にフィルムコミッションとして、フィルムコミッションを設立していく必要があると思います。もちろん町長もご自分の資料の中で、フィルムコミッションの推進が1つの実績だというような書き方をされておりましたので、ロケ地誘致という言い方よりは、あえてフィルムコミッションというものを設立して、それを旗印にロケ地誘致を行っていくべきじゃないかなと思いますが、町長はどのようにお考えでしょうか。
69: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
70: ◯番外【町長 木村俊雄】 これまで町としては、寒川町がドラマやCM、映画などのロケ地として様々なメディア媒体で発信されることで、全国にその名を知っていただくことができる、いわゆる認知度の向上、あるいはシビックプライドの醸成に向けた効果的な手段の1つであると認識しておりますし、取り組んでまいりました。
さらなる推進のためにというお話でございます。これまでの広報戦略課による業務としての取組を超えて、撮影を円滑に進める組織としてのフィルムコミッション、これを設置し、取り組むことも考えられますが、ロケ地誘致活動は、特に多くの手間と人手を費やさなければならない場面もございますので、まずは現状の組織全体の費用対効果、あるいは一度使われた場所は再度ロケ地とはなりにくいとのお話も聞いておりますが、そういった撮影業者からの声がある中で、コンパクトな場所の中で限られた資源での運用などに鑑みますと、全国的な先進事例を含め、参考として研究してまいりたいと思います。
71: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
72: ◯13番【横手 旭議員】 確かにおっしゃるとおりかもしれませんが、1つだけ訂正じゃないんですけども、必ずしも使われた場所が使われにくいというのは、これは考え方であって、アングルで幾らでも変わる時代なんですね。あと、それからご存じのように、CGも大分進んでおります。大分というかとんでもなく進んでおりますので、必ずしもその考えを持ってやってしまうと、どんどん幅が狭まってしまうなと思いますが、できればそのお考えはなるべくないようにしていただけるとありがたいなというのが本音でございます。
それでは、モニターをつけていただけますでしょうか。
今あったフィルムコミッションの設立について、組織構成案というものを考えてみました。見えるでしょうか。真ん中に書いてありますけども、政策の経験者と、それから事務担当者、この2名さえしっかりしていれば、正直なところ、今ある広報戦略課、それから産業振興課、商工会、観光協会のバックアップがあれば、フィルムコミッションが設立できると思います。一番重要なのは制作の経験者、要は何らかのしっかりとした制作物、テレビであったり、映画であったりの制作を経験された方がロケ地誘致について、しっかりとその辺の知見のある方を1人プロフェッショナルとして入れることで大きく変わってくると思います。もちろんその方だけ1人では大変なので、事務のサブを置くということで、この2名で正直言って十分フィルムコミッションが設立できると思いますが、ここで質問です。プロフェッショナル人材2名を採用することで、既存組織のフォローアップでフィルムコミッションは十分に組織として成り立つものと私は考えますが、町長のお考えを改めてお聞かせください。
73: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
74: ◯番外【町長 木村俊雄】 ただいま議員からは、2名経験の方がいらっしゃれば業務が進むんじゃないかというようなお話もございました。いわゆるフィルムコミッションの設立につきましては、業務量の増加に伴う職員の配置、あるいは経験を積んだ専門的な外部人材などの登用、さらには関係部署、あるいは関係団体と連携して取り組む必要があると認識しております。そういった部分では、非常に連携を強めなければならないという課題もございます。他自治体の先進事例等も参考にして考えてまいりたいと思います。
75: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
76: ◯13番【横手 旭議員】 それでは、もう一回モニターをつけていただけますでしょうか。
ここからはフィルムコミッションのため、ロケ地誘致を行う上で積極的にロケ地誘致を行うべきものについて、提案、質問していきたいと思います。
まず、ロケ地誘致を積極的に行うべきものと考えられるのは、オンデマンド、見たいときに見られるアーカイブ、いつまでも見られる、そして色褪せない、タイムリー性を決して求めない、この3つがポイントになるかなと考えております。
プラットフォーム別で積極的にロケ地誘致を行うべきコンテンツを幾つか考えてみました。まず、東京の民放キー局ですけど、今回TBSなんかは結構使っていただいていますが、今狙い目は、テレビ東京の深夜ドラマなのかなと思っています。ここにしっかりとアプローチしていくことで、ご存じの方がいるかどうか分かりませんが、ティーバーで物すごく人気になっています。見逃し配信のサイトなんですけども、ここでテレビ東京の深夜ドラマというのが非常に人気になっております。ですので、テレビ東京の深夜ドラマに対してアプローチをしていく、これも1つの手なのかなと考えます。
それからプラットフォーム別で積極的にロケ地誘致を行うべきコンテンツその2、プラットフォームは有料動画配信サービスです。分かりやすく言うと、ネットフリックス、アマゾンプライムビデオ、ディズニープラス、この3つでいいと思います。要は世界をしっかりと見据えましょうというものです。
ネットフリックスは、世界会員数が約2億3,839万人、アマゾンプライムビデオは約1億7,500万人、ディズニープラスは約1億5,780万人、これだけの人たちが会員であるということ、しかも海外。まさにインバウンドにつながっていくんじゃないかなと思います。
各動画サービスがオリジナルでいろいろと制作しておりますので、そこに対して映画、連続ドラマ、アニメ、バラエティーといろいろつくっておりますが、ぜひ寒川町を使っていただけないかというアプローチをすることも必要なのかなと思います。
そして3つ目です。これはかねてから言っておりますが、プラットフォーム、無料動画SNS、ユーチューブとティックトックです。ユーチューブは国内の月間アクティブユーザーが約7,000万人、ティックトックは約1,700万人の月間アクティブユーザーがいる。誘致の狙いは、はっきり言いますが、ミュージックビデオだと思っています。ユーチューブはフルバージョンです。それでティックトックはショートですけれども、しっかりとこれにアプローチしていくことで、確実に寒川町というものがフィーチャーされていくのかなと思います。もちろんミュージックビデオは、曲とアーティストがフィーチャーされてしかりなんですが、最近は多くの方たちがミュージックビデオのバック、どこで撮ったかというのがかなりネット上でざわざわしておりますので、それを利用しない手はないかなと思っています。
また、様々アプローチしなければいけない先もあると思います。アプローチ先と考えるのは、やっぱり私はアニメの制作会社ではないかなと思っています。実際今ここではまだ言えませんが、私自身もアニメの制作会社といいますか、アニメの制作者に対して、あるルートを通じて寒川町もロケの1つに入れてくれないかと、ロケ地の1つ、いわゆる背景の1つという言い方になるのか、シーンの1つという言い方がいいか分かりませんが、入れてくれないかというアプローチをさせていただいております。
また、最近では東京のテレビのキー局であったり、大阪の準キー局で人気番組を制作していたプロデューサーやディレクターがフリーになっています。フリーとなったプロデューサーやディレクターに対してアプローチをしていくのも1つの手かなと思います。一番分かりやすいのは、今タレント化しているので、公人化しているので佐久間宣行さんという方がいます。元テレビ東京のプロデューサーなんですけど、この方は今タレント化していますので、あえて名前をここで出させていただいておりますが、そういう方とかにアプローチをしていく、もちろん今ネットフリックスの連続ドラマ、オリジナル連続ドラマなんかも、ほとんどそういう元民放キー局で非常にヒットした作品を作っていたプロデューサーが今この作品などに携わっていますので、この方たちにアプローチすべきではないかなと思います。
また、連載中の漫画という書き方をしておりますが、少年誌、青年誌等です。まず連載中の漫画に、まだアニメになる前にアプローチしていくのも1つの手かなと思います。
1つ例を出しますと、「少年ジャンプ」というのは、この2年ぐらい前から40年ぶりぐらいに読んだんです。実は「あかね噺」という女性落語家の話がありまして、今まだ入門して前座なんですけど、これから多分二つ目、真打前、女流落語家として真打を目指していくという話なんですが、例えば奉納落語、これを寒川神社でやるようなアプローチをするのも1つの手かなと、1つ例として出させていただいておりますが、連載中の漫画、その原作者にアプローチするのも手かなと思います。
ここで質問させていただきます。特に誘致に力を入れるべきプラットフォームとコンテンツの提案を今させていただきましたが、町長としては、どんなプラットフォームでどんなコンテンツを誘致すべきと考えているかお聞かせください。
77: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
78: ◯番外【町長 木村俊雄】 様々お話をいただきましたけども、なかなか私の得意としない分野もございますので、こういった範囲については若干知識が不足している部分もあろうかと思います。議員ご提案の動画配信サービス、あるいはミュージックビデオなどの、いわゆるアーカイブ性のあるコンテンツへ注力していくことにつきましては、スマートフォン等が普及している中で、各分野における市場の動向、あるいは将来的な成長見込みなども見据えながら進めていく必要があるという認識は持ってございます。
様々なコンテンツがある中で、現在どのコンテンツに絞り込むということでなく、取組の目的としている、いわゆる町としては認知度向上、シビックプライドの醸成に資する効果的なオファーに対して注力し、撮影業者との良好な関係性を構築しながら取組を進めてまいりたいと、そういう認識でございます。よろしくお願いします。
79: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
80: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。いろいろと一緒に皆さんと研究していければなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
ここからはふるさと納税の質問に移らせていただきます。まず、関係人口を増やしていく上で1つのきっかけとしてふるさと納税があります。ほかの地域から寒川に寄附をしていただけるという点では、寒川に魅力を感じ、関心を持っていただけるということである、お金を出すだけでさらに関係を発展させることができないかとも考え、ふるさと納税について議論させていただきたいと思います。
ふるさと納税の魅力は、行く先の自治体の地場産品など返礼品を受けられる上に、寄附額の大半が翌年度の所得税、住民税から控除を受けられるところでありますが、現在のふるさと納税の寄附額の推移はどのようになっておりますでしょうか。
81: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
82: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 ふるさと納税の寄附額の推移といったご質問でございますが、過去一時的に多額の寄附をいただいた時期もございましたが、国による制度基準の厳格化によりまして、寄附額が減少いたしました。その後は、少しずつではありますけども、増加傾向にありまして、令和4年度においては4,836万円のご寄附をいただいている状況でございます。
以上です。
83: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
84: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。
現在町の返礼品はどのようなものがありますでしょうか。
85: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
86: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 町の返礼品でございますけども、町内企業が製造しております商品や個人事業主が作製、販売している食品、またハンドメイドの製品、地元農家による農産物、花卉など地場産品のほかに、プライベートのトレーニングレッスンだとか、トランポリンの施設利用、見守りサービスなど品ぞろえをご用意しているところでございます。
以上です。
87: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
88: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。
町民もほかの自治体に寄附されていると思いますが、これに伴う町からの税収の流出はどのぐらいでしょうか。
89: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
90: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 税収の流出といったご質問でございます。
コロナ禍の巣籠もり需要や自治体による返礼品競争の過熱化もありまして、総務省によるふるさと納税の寄附額は、右肩上がりの伸びを見せている状況となってございます。町においても、今年度の住民税税額控除額の影響は9,180万円余りとなっておりまして、その流出額については、75%が地方交付税で算定される措置があるものの、不交付団体でありますので、寒川町では適用されないといった状況で、その差額がそのまま損失となっているところでございます。よろしくお願いします。
91: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
92: ◯13番【横手 旭議員】 結構な損失だなと思いますが、では、流出は大きな損失になりますが、歯止めをかけるためにどのような対策を講じているのかお聞かせください。
93: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
94: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 歯止めをかけるための対策といったご質問でございますが、現在は町内の企業、事業者、商業者、農家等の方々にご協力をいただけるよう働きかけながら、魅力ある返礼品の拡充やポータルサイトを増やすための対応を図っているところでございます。
今年度は、寒川の梨を返礼品に加えたほか、現在は町内の商業者の協力によりまして、加工肉が品目に加わるよう現在調整を行っているところでございます。そのほか寄附者への働きかけにつきましても、過去に寄附をいただいた方へ返礼品のPRなどのお便りを送るリピーター獲得に向けた取組も行っている状況でございます。
以上です。
95: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
96: ◯13番【横手 旭議員】 関係人口を増やすためには、やはり町に訪れてもらい、町をもっと知っていただくことも重要だと考えますが、その点についてはどうお考えでしょうか。
97: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
98: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 関係人口を増やすために町に訪れてもらう、また知っていただくといったところでございますけども、過去には工場見学と製品をセットにした返礼品も用意したこともあるほか、現在でも先ほどご紹介したように、施設利用やトレーニングレッスンなど町に来ていただき、体験していただく品ぞろえもご用意し、寒川町を訪れていただき、寒川の良さを直接感じていただくことが、寒川町への魅力や愛着への萌芽となると考えておりますので、地元の皆さんのご協力をいただきながらメニューの拡充に努めてまいりたいと考えております。
99: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
100: ◯13番【横手 旭議員】 一番重要なことを聞き忘れていました。現行の推進体制はどのようになっているでしょうか。
101: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
102: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 推進体制でございますが、現在の体制といたしましては、財政課が所管しております。サイトの運営や手続、発送事務などを民間の委託としておりますけども、実際の新規開拓につきましては、財政課職員が足を使って関係先を回っている状況となってございます。
以上です。
103: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
104: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。
正直、行政の感覚だけではなくて、民間のノウハウを持った人材の登用、またアドバイスなんかも必要なんじゃないかなと思いますけど、それについてはどうお考えでしょうか。
105: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。深澤
企画部長。
106: ◯番外【
企画部長 深澤文武】 民間の人材登用といったご質問でございますけども、現在も職員も頑張っておりますけども、財政課の体制では、ふるさと納税の専属的な業務ではなく、他の業務と並行して従事していることから、財政事務の繁忙期などではなかなか立ち回れないというのが実情でございます。前段ご紹介のとおり、寄附額に対して税額控除流出額が大幅に上回っている状況は、深刻な問題と受け止めておりまして、現行の制度である限り、さらなるてこ入れが必要であると考えております。
県内でも流出額が深刻な自治体では、担当部署を設け、コンサルタントを導入するなど、本腰を入れている状況もありますので、町といたしましても、稼ぐ自治体として民間ノウハウを取り入れた体制の充実を図る時期に来ているのではないかとは考えております。
以上です。
107: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
108: ◯13番【横手 旭議員】 では、自称マーケティングプランナー横手 旭が、民間の感覚でふるさと納税の返礼品について提案させていただきたいので、モニターをつけていただけますか。
ふるさと納税の返礼品に対する提案です。寒川町には実はJR東日本の駅が3つあります。そのうち実は2駅は無人駅、これはこの間建設経済常任委員会の議員間討議の中で、このメリットというか、強みの中でこれがみんなから出てきたので、これをそのまま利用させていただきました。無人駅であることの有効活用というのは、することができるんじゃないかなということで、JR東日本とコラボレーションをしてみたらどうかというものです。約40万人いると言われている鉄道マニアにアプローチして、ふるさと納税の返礼品としてJR宮山駅、または倉見駅の1日駅長権利というもの、これを返礼品として考えてみてはどうかというものです。もちろん安全上いろいろあると思いますので、JR東日本とはいろいろ話さなきゃいけないし、JR東日本としては何勝手なことを言っているんだと言うかもしれませんが、駅というものは地域に根づくものです。それが無人駅にもかかわらず、これだけの人に愛されるというような形をつくって、新しい無人駅の形を返礼品という形で示せるんじゃないかというものを提案させていただきたいと思います。
今このような提案をさせていただきましたが、町長自身が考える有効な返礼品とは何でしょうか。
109: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
110: ◯番外【町長 木村俊雄】 私自身が考えるというようなお話もございましたけども、今ご提案のありました体験する機会の提供を返礼品にするということ、これは大変な1つの貴重な機会だと思っております。寒川を知っていただき、さらには応援していただく気持ちを持っていただくことも重要でございます。新たな返礼品の開発、開拓はそう簡単なものとは言えませんけども、視点を変えると、我々の想像できなかったものから魅力が生まれている事例も全国を広げるとあるような感じもいたします。引き続き品ぞろえの充実に取り組んでまいりたいと考えております。この場で私の案というのをお示しできなくて大変残念でございます。
111: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
112: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。
関係人口についての質問はこれが最後になりますので、今3つ、にぎわい創出ゾーン、それからロケ地誘致、フィルムコミッション、そしてふるさと納税、これをしっかりと推進していくことで関係人口を増やしていくべき、そして関係人口を増やして稼ぐ自治体へと変貌を遂げるべきと考えますが、町長はどのようにお考えでしょうか。
113: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
114: ◯番外【町長 木村俊雄】 これまで議員の質問は様々ございました。町内いろんな場面での映画、ドラマ、コマーシャルなどの撮影に使っている状況もございますけども、やはり体験型のふるさと納税の返礼品などをきっかけに寒川を訪れていただいたりするなど、関係人口を増やしていく中でにぎわいの創造、あるいは地域の価値の創造を高めつつ、経済効果が得られる環境づくり、こういったものも重要であると考えております。
そういった意味では、自治体を経営するという視点から捉えますと、稼ぐ自治体という視点は、より明確に打ち出していくことが必要だなという認識を持っております。
115: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
116: ◯13番【横手 旭議員】 では、関係人口についての質問はここまでとさせていただき、次からは東海道新幹線新駅誘致についての一問一答に移らせていただきます。
まず、JR東海の要望に対する回答の変化の経緯とは一体何かお聞かせください。
117: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。飯田まちづくり担当参事。
118: ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 JR東海からの回答に関する変化の経緯について問うとの質問でございますが、県内の新駅誘致地区が倉見地区に決定した平成9年当初は、JR東海から実現は難しいとの回答が出され、その後しばらくは要望に対する回答にも大きな変化がない状況が続きました。その後平成22年に超電動リニアによる中央新幹線完成後においては、東海道新幹線のダイヤの過密度が緩和されるため、新駅設置の余地が高まると考えておりますと期待をのぞかせる内容になりました。
一方で、新駅設置の可否について中央新幹線が開通してからその先の問題であり、新駅設置可否について検討できる段階ではありませんとの言及もされております。現在までリニア中央新幹線の開業を待ちながら取組を進めているところでございます。そのような中、平成30年度の期成同盟会によるJR東海への要望活動に対し、JR東海から新駅設置可否について検討できる段階ではありませんが、新駅周辺のまちづくりの検討に当たり、助言等を求められれば協力していくとのコメントが新たに追加されるに至り、町といたしましても、新駅設置に向け新たなステージに入ったものと受け止めているところでございます。
119: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
120: ◯13番【横手 旭議員】 今回答の中にありましたけど、助言等とはどのような内容のことでしょうか。
121: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。飯田まちづくり担当参事。
122: ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 助言とはどのような内容なのかとの質問ですが、まちづくりの基本となる骨格道路などの設計に反映させるため、新幹線の駅及び駅舎設置道路等への影響などの一般的な技術的基準等に関わる相談を、令和元年と令和4年12月と2回実施したところでございます。一例を申し上げますと、新幹線と交差する箇所の高さ制限や交差角度などを確認するなどの内容となってございます。今後さらなるまちづくりの具現化を図る上で、3回、4回と回数を重ねていき、地元関係者への説得力を高めるとともに、新駅設置への前向きなコメントへとつなげていきたいと考えております。
123: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
124: ◯13番【横手 旭議員】 一番最初の質問に対しての回答で、好意的な意見とはというのがありましたが、好意的な意見というのはどの時点からどう変化してきたんでしょうか。
125: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。飯田まちづくり担当参事。
126: ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 地元の変化はいつ頃から変わってきたのかとのご質問ですが、当初は東海道新幹線新駅の誘致は夢物語のように感じていた方々も、先ほど申し上げた平成30年の新駅周辺のまちづくりの検討に当たり、助言等を求められれば協力していくというJR東海のコメントや、令和元年及び令和4年12月に実施したJR東海との技術的な相談などの状況を地元に説明したところ、先ほども町長答弁でありましたように、風向きが変わってきた、そうであるならば早くまちづくりの具体的な絵姿をなど、好意的な趣旨の意見が出てきたところでございます。
127: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
128: ◯13番【横手 旭議員】 非常にポジティブな捉え方でよろしいんじゃないかなと思います。
そもそもの話を聞きたいんですが、倉見のまちづくりは新幹線新駅が設置されることが前提なのか、しっかりとまちづくりを進め、この町なら新駅を設置したいと思わせるべきと考えますが、町長のお考えはどのようなものでしょうか。
129: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
130: ◯番外【町長 木村俊雄】 お尋ねのとおりであります。
倉見地区は、新幹線新駅を前提としたまちづくりであると認識するところであります。町の総合計画におきましても、都市未来拠点に位置づけておりますが、町の計画のみならず神奈川県においても、県の南のゲートとして全国との広域的な交流連携の窓口として位置づけているところでもございます。
圏央道、寒川北インターチェンジをはじめとする倉見大神線を含めた今後整備予定の都市計画道路など、倉見地区を取り巻く交通の利便性などによりまして、倉見地区のポテンシャルは今後も一層高まっていくものと考えております。
引き続き神奈川県及び期成同盟会と協力しながら、駅前にふさわしい土地利用、あるいはそれを支える骨格道路などをはじめとした都市施設、あるいは事業手法についても引き続き地元の皆様と協議を重ね、新駅としてふさわしいまちづくりを進めてまいりたいと思います。
131: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
132: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。
地元への説明に対しまして今後はどのように進めていくご予定でしょうか。
133: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。飯田まちづくり担当参事。
134: ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 今後どのように進めていくのかとのご質問ですが、現在JR東海からは、新駅設置の可否判断はまだできないとはしながらも、新駅周辺のまちづくりの助言を求められれば協力するというコメントをいただいていることから、昨年JR東海と第2回目となる技術的な相談を行ったところでございます。このことは、期成同盟会設立当初から比べると、新駅設置に向け大きな前進と捉えております。また、新駅設置に密接に関わるツインシティ倉見地区のまちづくりは、地元組織を中心に現在も情報の周知やまちづくりの具現化に向け話合いを行っております。今後も引き続き全体説明会や小グループなど様々な形で地元の皆様と協議を重ね、新幹線新駅にふさわしい土地利用、都市施設実現方法としての事業手法の確定に向けた地元理解の醸成を図ってまいります。
135: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
136: ◯13番【横手 旭議員】 分かりました。
では、モニターをつけていただけますでしょうか。ここから生々しい話をさせていただきたいと思います。
いわゆるロビイング、ロビー活動の必要性について説かせていただきたいなと思います。ロビイング、ロビー活動とは、自社の商品やサービスが有利に展開できるよう、政府や国際機関に対してルールを策定するよう働きかける活動を指します。ビジネスを展開する上では様々な法律、ルールで規制されておりますが、あまりに縛られ過ぎているとビジネス機会は衰退する可能性もあり、こうしたリスクを回避し、有利にビジネスを行えるようにするのがロビイング活動で、正直、日本ではまだまだなじみが薄いかなと思っています。
日本でもロビイング活動には重要な4つの理由があります。1つ目は国際競争に勝つため、2つ目は法律やルールによる影響から事業を守るため、3つ目は政府との協力で公益性を高めるため、4つ目はイノベーション革命を起こすため、ロビー活動の4つの手法についてですが、分かりやすく言うと経済団体に加盟する、これはでも役場は関係ないですね。2つ目は国会議員へ請願、陳情する、3つ目、意思決定者に直接働きかける、4つ目、株主等のステークホルダーになる、これができるかどうか分かりませんが、この4つのうち経済団体に加盟するというのはなかなか難しいのかなと思います。
ロビイング活動におけるガバメントリレーションの必要性というものを言っておきます。ガバメントリレーションとPR、パブリックリレーションというのがありますね。それからIR、インベスタです。ちなみにパブリックリレーションとは、企業または組織体と対象等が良好な関係、絆を構築するための活動です。IR、インベスターリレーション、これは企業が株主や投資家に向け経営状態や財務状況、業績の実績、今後の見通しなどを広報するための活動になります。そしてGR、ガバメントリレーション、多分ほとんどなじみのない言葉だと思いますが、企業や団体が自分たちの活動目的を達成するために政府、行政と関係を築いていく活動のことを言います。ガバメントリレーションは非常に必要になっていくのかなと思っております。
特にロビイングにおけるガバメントリレーションの手法ですが、これは広報とアプローチを繰り返していくことがあります。例えば課題、問題となっている案件を世に知らせる、これがまず初めの広報です。そこから相手にアプローチしていく、次に課題、問題の根本的要因を世に知らせる、そしてそれを解決することでどんなメリットが皆さんにあるのかということをしっかりと知らせる、そして次にまた当事者たちにアプローチしていく、さらには世論を味方につけて広報を実施する、事業の必要性について広く理解を得るとともに、相手の信用も勝ち取っていくというものでございます。
今このような形でロビー活動の必要性を説かせていただきましたが、町長にお伺いいたしますが、秘密裡、これは本当にあまり大げさにするような、公にするようなものではないと思うんですが、秘密裡であろうと、これまで積極的にロビー活動を行ったことはありますでしょうか。
137: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
138: ◯番外【町長 木村俊雄】 今ご質問にあるロビー活動、今いろいろスライドでも提示されましたけども、そういった内容については具体的にはしてございません。我々期成同盟会の一員でもあります神奈川県並びに14市町、町は寒川だけですけども、ほかの9市とともに、県も含め、毎年JR東海の品川本社に行って要望活動しておりまして、その対応については、毎年定例的に行っております。また、技術相談も行っている段階でございます。
今お話のあるようなロビー活動というような部分、これは単独でという部分、あるいは逆に言うと、県ともう少し範囲を狭めた部分での動き、行動がこれからは考えられるかなと思っております。要望については、いつも5団体ぐらいでしか行っておりませんので、ある意味人数が多ければいいわけでもございません。要所要所のポイントとなる自治体、あるいは県も含めてそういった関係者の方との行動をこれからは共にしていきたいと思っております。
139: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
140: ◯13番【横手 旭議員】 もう少し生臭い質問をさせていただきます。
時の政権与党、そして、その政治家とのつながりをどのようにお考えなのでしょうか。
141: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。飯田まちづくり担当参事。
142: ◯番外【まちづくり担当参事 飯田重春】 議員等のつながりについてのご質問ですが、先ほども申し上げましたとおり、活動に賛同する県内選出国会議員には期成同盟会の顧問に、また神奈川県議会正副議長や関連する常任委員会の委員長にも、最後に就任していただいております。国や県の議員の皆様に賛同いただくことは大変重要と考えております。
143: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
144: ◯13番【横手 旭議員】 何度も聞いて大変申し訳ないんですが、町長にもう一度お伺いいしたいと思います。
このまちづくりを今後どのように進めていくのかお聞かせください。
145: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
146: ◯番外【町長 木村俊雄】 ご存じのように、期成同盟会、様々な自治体のみならず国会議員、衆参共に県会議員、皆さんそれぞれ顧問、あるいは参与というような形で参画していただいていますけども、ただ、名前を連ねるだけではなく、期成同盟会として一丸となって真に誘致に取り組むことはもちろんでありますけども、地元の皆様と合意形成に向けた話合いを鋭意進めていきたいと、かように思っております。よろしくお願いします。
147: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
148: ◯13番【横手 旭議員】 では、もう一度モニターをつけていただけますでしょうか。
最後になります。タウンニュースに載っていたこの間の町長のインタビュー記事です。もちろんタウンニュースから許可をいただいて、ここに掲載させていただいておりますが、倉見地区のこと、新幹線新駅のことと、それからにぎわい交流創出ゾーンについては、しっかりと道筋をつけていくという話が書かれておりまして、様々いろいろ障害もあるけれども、それを乗り越えて何とかしていくと書いてございます。私はそんなふうに取りました。
町長、ここでしっかりとこの2つ、特にいわゆるにぎわい創出ゾーン、門前町構想、それから新幹線新駅は今すぐ来るわけではありませんので、しっかりと道筋をつけていく、これを町民の皆さんにお約束いただきたいんですが、町長、いかがでしょうか。
149: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
150: ◯番外【町長 木村俊雄】 ある意味私は様々な場面、特に議場での発言については、議員の皆様にもお話しかけているんですけども、町民の皆さんに対してもお話ししているつもりで発言しております。所信表明でも触れましたとおり、町の将来都市構造に定めた3つの拠点のうち、生活中心拠点である寒川駅北口土地区画整理事業は、既に完了いたしました。また、産業集積拠点であります圏央道寒川南インターチェンジ周辺の田端西地区の土地区画整理事業も、順調に進展しております。残るは都市未来拠点であります倉見地区及び寒川神社周辺のにぎわい交流創出ゾーンでございます。1拠点1ゾーンが残っております。
私といたしましては、この取組を進めることで将来にわたる町全体の活性化を目指したいと考えております。取り分け倉見地区につきましては、私といたしましても、冒頭申し上げましたとおり、2037年と言われますリニア中央新幹線の全線開業のタイミングでまちびらきができる状況をつくり出せるよう、県及び期成同盟会と協力して取り組んでまいりたいと思っております。
当然ながら課題等は多々ございます。1つずつクリアしながら未来に道筋をつけていくとともに、住みたい町、住んでよかったと言われる町を目指してまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。
151: ◯議長【天利 薫議員】 横手議員。
152: ◯13番【横手 旭議員】 ありがとうございます。
課題、問題の解決を町長や執行部の方たちだけに押し付けるつもりは一切ございません。私も政治家の一人として政策論争、もちろんアイデア、頭、知恵をしっかり振り絞って政策論争をやらせていただきたいと思います。残りあと1年4か月の任期でございますが、お互い政治家として、これからもしっかりと政策論争させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で、私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
153: ◯議長【天利 薫議員】 以上で、横手 旭議員の一般質問を終了いたします。
暫時休憩いたします。再開は10時30分です。
午前10時15分 休憩
──────────────────────────────────────
午前10時30分 再開
154: ◯議長【天利 薫議員】 休憩を解いて会議を再開いたします。
次に、11番小泉秀輔議員の質問を許可いたします。小泉議員。
〔11番(小泉秀輔議員)質問席へ移動〕
155: ◯11番【小泉秀輔議員】 それでは、議長より発言の許可をいただきましたので、通告に基づいて一般質問を行わせていただきます。立憲民主党の小泉秀輔です。
今回の一般質問では大きく2点、1つ目は、高齢者対策について、2つ目は、多様性が尊重されるまちづくりについて行わせていただきます。
まず、大きな1点目、高齢者対策についてです。8月に町長選が行われまして、先日、町長からの所信表明も示されました。その所信表明において、主要施策の1つとして高齢者対策が語られました。その中で高齢者の方々が地域に積極的に参画できるよう、ニーズに即した各事業を実施していくこと、また、高齢者による交通事故などの行動も多い中、免許返納後の移動の手段を失うことへの対策としての適切な移動支援、交通対策が示されました。
町の統計データにおいて、年齢別人口を見てみますと、令和5年4月現在のものとしては、65歳以上の方々が1万3,467人、その時点での総人口としては4万9,077人となっておりますので、高齢化率は27.4%ということになるかと思います。
総務省において同じく令和5年4月現在のものとして発表されている人口推計では、全国における高齢化率は29.0%となりますので、寒川町は全国と比べると少々高齢化率が低い状況にあるとも言えるとは思いますが、既に全国的には人口減少社会ともなっており、少子高齢化の中で当町においても今後さらに高齢化率が上がっていくことは確実だと思われます。
そうした中、高齢者の方々が地域に積極的に参画すること、そしてそのために移動手段が確保されることは、寒川町の活力を維持していくためにも極めて重要なことだと考えます。そうした意味で町長から示されました所信表明で述べられていた高齢者対策については、ぜひ実現をお願いしたいと考えております。
その上で現状寒川町における高齢者の皆様の状況を見ておりますと、定年が社会全体としても65歳へと引き上げられつつある中、65歳を超えても働き続ける方も多く見られます。また、町内外にあります様々なボランティア団体、社会奉仕団体などで活躍されている方々、もしくは地域の町内会や様々なシニア向けの団体に参加されている方々、さらには公民館や地域で展開されている趣味のサークルで積極的に行動している方々など、元気に活動している高齢者の方々を多く見ることもできます。
一方、定年後は地域の活動などに参加することもなく、多くの時間を家で過ごされている方がしばしば見受けられるのも事実です。また、一般的に女性は地域活動などに積極的に参加しやすいが、男性は会社勤めの後なかなか参加しづらいということも言われております。国でも、内閣府の文書などを見てみますと、高齢者においては、特に独り暮らしの男性が社会的に孤立しやすく、孤立を防ぐ取組が求められていることが示されています。こうしたことを踏まえますと、高齢者の方々の地域参画や独居の高齢者の方々に対する取組も今求められているのだと思います。
そこで今回私の高齢者対策についての質問では、大きく3つの点についてまずは町長に質問したいと思います。
1点目は、高齢者の移動支援、交通対策についてです。特に移動手段については、先日議会においても示されました神奈川県警との協定も関係が深いと思われます。現在75歳以上の方が免許を更新する際などに認知機能検査が義務づけられております。この検査では、認知症のおそれがありと判定された場合、免許も申請ができなくなっているわけでございますが、そうした方について相談支援の要望があった場合、その情報を警察から町にも提供していただき、町で相談支援を実施するという内容でありました。
高齢者の方にとっては、様々な活動をするためには移動手段の確保は欠かせません。車の運転が困難ということであれば、その代替として公共交通などで自由に移動し、積極的に社会参加ができるようにすべきだろうと思います。そうした観点から高齢者移動支援、交通対策について町の取組をお伺いいたします。
2点目は、高齢者の地域参画についてです。高齢者の方々が地域に積極的に参画すること、そのために各事業を実施していくという町長の言葉には私も大賛成です。そこで、高齢者の地域参画について町の取組をお伺いいたします。
続いては、独居の高齢者に関する諸問題に関してです。前段でも述べましたが、高齢者対策を考える上では独り暮らしの高齢者の方に関する施策も欠かせません。そこで3点目として、独居の高齢者に関する諸問題に対して町の取組をお伺いいたします。その3点についてまずは町長にお伺いいたします。
そして、次の大きな質問、多様性が尊重されるまちづくりについてです。令和元年度の12月議会の一般質問におきまして、私からLGBTQなど性的マイノリティの方々の権利擁護についてとして質問いたしました。その中でパートナーシップ宣誓制度の導入を訴えさせていただきまして、町でも令和4年2月より、寒川町パートナーシップ宣誓制度が始まりました。ご対応いただきました町の関係部局の皆様には改めて感謝申し上げたいと思います。
そして現在この宣誓制度が運用され、既に利用者の方がいるとも聞いております。同様にこの制度を運用している茅ヶ崎市や藤沢市とともに相互運用の形ともなっており、現状では法的な婚姻が認められていない、もしくは法的な婚姻が様々な事情で困難なカップルに対して助けになっているのではないかと思います。
現在神奈川県内の33市町村のうち29市町村において、このパートナーシップ宣誓制度が導入され、市町村のカバー率は87.9%、人口カバー率としては96.8%となっているようです。つまり神奈川県内ではかなりの地域でこの制度が運用される状況となってきたわけでありますが、他県の状況などを見てみますと、この制度の運用にも様々な違いがあり、地域によってはパートナーシップ制度だけではなく、ファミリーシップ制度というものを併せ持っている自治体も増えてきております。
このファミリーシップ制度というものについて、聞きなれない方も多いかと思いますので、先日県として導入を検討していくとして、知事から発表がありました愛知県の内容からお示ししようと思います。ファミリーシップ制度とは、様々な事情により婚姻制度を利用できないカップル及び生計を同一にする子どもなどの家族について、相互に協力し合いながら継続的に共同生活を行うことを約束した関係であることに対して、自治体が証明書等を発行する制度と定義されております。対象者としては、同性異性を問わない全てのカップル及び生計を同一とする子どもなどの家族とし、ファミリーシップ制度とする理由としては、子どもを育てている、もしくは育てたいカップルが増えているということが愛知県の資料では示されています。
ここまで簡単にファミリーシップ制度のあらましについて説明させていただきましたが、こうした点を踏まえて質問させていただきます。
まず1点目は、町におけるパートナーシップ宣誓制度の状況についてです。当町において導入されてから現在ではどのような状況になっているのかお伺いできればと思います。
2点目は、さきに示しましたファミリーシップ制度の導入について町の見解をお伺いいたします。
以上をもちまして、まずは1回目の質問とさせていただきます。
156: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
157: ◯番外【町長 木村俊雄】 それでは、通告順位2番小泉議員のご質問にお答えいたします。
まず、冒頭に申し上げますが、このたびの4期目の町長選挙に当たりまして、討議資料の中に記載した様々な取組につきましては、町長候補者として町民の皆様に対し、この任期4年間でどのようなことに取り組んでいくのかをお示ししたものでございます。一方、本9月会議冒頭に申し上げました所信表明につきましては、町長の立場として4年間の取組の方向性をお示ししたものでございます。よって、選挙時に町民皆様にお示しした取組につきましては、私の指示の基に行政内部で調整を図り、政策として着実に実現してまいりますが、そのためには今後財源や制度設計などの調整が必要となることから、現段階におきましてはお答えできる範囲が限られることもご理解賜りますようお願い申し上げます。
それでは、まず大きな1点目、高齢者対策についての1点目として、高齢者への移動支援、交通対策について町の取組に関するお尋ねにお答えいたします。
所信表明で申し上げましたとおり、近年高齢者による交通事故等の報道の影響もございまして、運転免許を返納される方がいらっしゃいます。6月には神奈川県警と運転免許が更新できなかった高齢者に関する協定を締結したところですが、いずれにいたしましても日常生活での不便さの解消、また高齢者の社会参加を促すためにも、免許返納後の移動支援、交通対策をどのように確保していくか検討してまいります。
次に、2点目の高齢者の地域参画について、町の取組についてのお尋ねでございます。高齢者になっても仕事やボランティア活動、趣味などの社会参加、社会貢献を続けていくことは、外出の機会も増え、高齢者の生きがいにつながるだけではなく、健康寿命の延伸を図ることができると認識しております。高齢者の就労機会の確保や生きがいづくりに資する団体の支援、地域活動の促進につながる事業など、社会参加のための施策について引き続き充実に努めてまいります。
次に、3点目でございます。独居の高齢者に関する諸問題に対して町の取組はとのお尋ねでございます。
高齢者の増加が避けられない中、今後も独居高齢者や高齢者のみの世帯が増えてまいります。独居高齢者や高齢者のみの世帯では、病気などの発見の遅れや緊急時に素早い対応が難しいなど特有の課題がありますが、地域で孤立することのないように見守りの必要性がますます高まるものと認識しております。
現在も高齢者の状況に応じた見守り事業がありますが、高齢者を孤立させることなく地域で安心して暮らしていけるよう引き続き取り組んでまいります。
続きまして、大きな2点目、多様性が尊重されるまちづくりについてのご質問にお答えいたします。
まず1点目、町におけるパートナーシップ宣誓制度の状況はとのお尋ねでございます。性別や国籍、年齢、障害の有無などにかかわらず、誰もが人権を尊重し、多様性を認め合いながら自由で平等、誰もが生きやすいまちづくりを目指すため、令和4年2月から寒川町パートナーシップ宣誓制度を開始いたしました。パートナーシップ宣誓制度は、同性異性を問わず互いを人生のパートナーであることを宣誓し、宣誓したことに対して町がパートナーシップ宣誓書受領書を交付するものであります。また、藤沢市及び茅ヶ崎市と自治体間連携を締結しておりまして、自治体間における住所を移動した場合は、手続の簡略化によりまして宣誓者のご負担の軽減を図っております。令和5年8月末時点で2組の方々が宣誓されました。
次に、2点目、ファミリーシップ制度の導入について町の見解はとのお尋ねにお答えいたします。
ファミリーシップ制度とは、議員からもお話がございました様々な事情により婚姻制度を利用できない、あるいは利用しないカップル及び生計を同一にする子ども等の家族について、相互に協力し合いながら継続的に共同生活を行うことを約束した関係であることに対しまして、自治体が証明書を発行する制度でございます。神奈川県内においてファミリーシップ制度を導入している自治体はまだございませんが、同制度につきましては、今後調査研究してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
158: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
159: ◯11番【小泉秀輔議員】 それでは、町長より答弁をいただきましたので、これより一問一答に入らせていただきます。
まずは高齢者対策についてからです。高齢者への移動支援、交通対策については、町長からの発言もありましたが、現状寒川町に存在する高齢者への移動支援にはどのようなものがあるのかお尋ねいたします。
160: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
161: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 高齢者の移動支援について町の現状についてのお尋ねでございます。
まず、介護保険サービスでは、いわゆる介護タクシーがございます。訪問介護サービスの1つで、諸条件がございますけども、通院等のための乗車、または降車の介助を行うものでございます。また、介護保険サービス以外では、社会福祉協議会が行っている福祉有償運送がございます。こちらも諸条件はございますが、高齢者や障害のある方など単独で公共交通機関を使用して移動することが困難な方を対象に、ボランティアの協力の下、車での通院、通所、レジャーなどを目的に送迎を行うものでございます。また、町内の一部のシニアクラブでは、移動困難な高齢会員の送迎援助を行っている活動があると聞いておるところでございます。
162: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
163: ◯11番【小泉秀輔議員】 ただいま介護タクシーや社会福祉協議会が行っている福祉有償運送、もしくはシニアクラブが行っている送迎援助というご回答をいただきました。シニアクラブは地域によって様々かとは思いますが、介護タクシーや福祉有償運送については、特に様々な障害をお持ちですとか、要介護などの認定を受けている方向けということで、基本的には歩くことなども難しい方向けのサービスであるのかと思われます。
しかし、現状歩くことなどは特に問題がない方でも、認知のおそれがあると免許の更新ができなくなっている、そうでなくても高齢者による自動車事故などの報道も多く、高齢により運転が危うくなる前に免許を返納しようという呼びかけが盛んになっているのも事実です。
警察庁による運転免許統計などを見てみましても、免許を返納する方の割合は、どうしても公共交通が発達している都市部のほうが多く、地方においては少ないという状況があるようですが、それでも免許の返納は広く呼びかけられ、返納に至らなくても、家族から運転をやめるように言われたなどの話はしばしば耳にするところです。
そうした状況も踏まえ、町長からも免許を返納する、車を自ら運転しなくなる、そうした高齢者の方々向けに代替としての移動支援を充実させていきたい旨が話されたのではないかと思います。
そこでお伺いいたします。高齢者等に対する適切な移動支援として、どのようなものを想定されているのでしょうか。
164: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
165: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 高齢になっても今まで暮らしてきた地域で安心して暮らし続けるためには、通院、買物など日常生活を維持するために外出、移動が必要な場面が生じてまいります。先ほどのご質問では、介護タクシーや福祉有償運送といった介護が必要な方や障害のある方などへ向けた制度について申し上げましたが、介護が必要な方や障害のある方でなくても、高齢者の中には運転免許の返納者を含め、自家用車を持っていない方、気軽に送迎を頼める人が身近にいない方がいらっしゃって、そうした場合には公共交通機関等を利用することになると思いますので、そうした方々については公共交通機関であるバスやタクシーを利用する際の助成等、現在町で実施していない支援策も今後検討する必要があると考えております。
166: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
167: ◯11番【小泉秀輔議員】 ただいま高齢者の方で要介護者や障害者でなくても免許の返納者を含め、公共交通機関などを利用する方々に対してバスやタクシーを利用する際の助成など、今後検討する必要があるとの答弁がありました。これは町長からの所信表明にもありましたので、着実に進めていただければと思います。
初めに、町長からも述べられておりましたが、8月に行われた町長選挙において、木村町長の選挙ビラには、より充実したまちづくりへの施策という項目に高齢者対策として、コミュニティバス無料パスポート、またはタクシー券ということが書かれておりまして、そこには70歳以上の免許返納者とただし書がありました。これを今回の所信表明と併せて読んでみますと、70歳以上の免許返納者の方々にコミュニティバスの無料パスポート、もしくはタクシー券などの助成事業を行うように進めていくということを木村町長は目指されているのではないかと思います。
全国的に見ましても、免許を返納された高齢者の方向けに移動支援として、バスやタクシーの乗車に対する助成を行う自治体は増えてきておりまして、私もこうした取組を当町でも行うことには大いに賛成するところでございます。
そこでお伺いいたします。このような高齢者に対する移動支援として、具体的にどのような制度の実現に向けて取り組もうと考えられているのでしょうか。
168: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
169: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 コミュニティバス無料パスポートと70歳以上の免許返納者に対するタクシー券につきましては、町長が町長候補者として討議資料等の中でお示ししたものでございます。冒頭町長からも申し上げたように、財政面や制度設計はこれからの調整でございますが、コミュニティバス無料パスポートや70歳以上の免許返納者に対するタクシー券は、運転免許返納者を含め高齢者の外出の機会を増やし、社会参加の促進に資するものと考えられます。他の自治体での先行事例もあるようですから、メリット、デメリット、費用対効果等を調査研究の上、町の実情に合った有効な支援策を検討したいと考えております。
170: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
171: ◯11番【小泉秀輔議員】 答弁いただきました。ぜひコミュニティバス無料パスポート、ないしは70歳以上の免許返納者に対するタクシー券、こうした制度の実現に向けてしっかりと検討を進めていただければと思います。
さて、ここまでの質問で、障害などをお持ちの方や要支援、要介護の方々向けなど、これまで福祉の領域として行われてきた移動支援の取組が、幅広く元気な方も含めた高齢者全体に向けての取組として変わりつつある、そうしたことを考えさせるわけでございましたが、そうなりますと、交通と福祉という領域において、両者がしっかりと連携していくことが今後求められていくのではないかと考えます。
町においては、高齢者の方々の福祉については主に高齢介護課、交通においては都市計画課がそれぞれ担っているわけでございますが、この両課がしっかりと連携の上で取り組んでいただければと思います。こうした交通と高齢者の移動支援の連携について、町はどのように取り組んでいきますでしょうか。お伺いいたします。
172: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
173: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 現行の第8次高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画の基本目標の中では、健康保持、介護予防の推進とともに高齢者の地域生活支援の充実、高齢者の社会参加の促進を挙げておりまして、現在策定中の第9次計画においても、高齢者のニーズの把握に努め、計画に反映させてまいります。一方、現在町で策定中の地域公共交通計画においても、第8次高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画を踏まえた内容となるよう調整し、高齢者の移動手段について連携して取組を進めてまいります。
174: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
175: ◯11番【小泉秀輔議員】 現在策定中の地域公共交通計画において、踏まえた内容になるように調整していくという答弁をいただきました。ぜひお願いしたいと思います。
続きましては、高齢者の地域参画についての質問に移らせていただきます。
まずは、寒川町における高齢者の方々の社会参画の実情についてお伺いいたします。
176: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
177: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 高齢者の社会参画の実情ということでお答えいたします。
町内で主に高齢者の方が活動する場といたしまして、寒川町シルバー人材センターや寒川町シニアクラブがございます。そのほかにも各種のサークルやボランティア団体等がございます。第8次高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画策定の際に行った日常生活圏域ニーズ調査に、地域での活動についてという設問がございますが、地域活動への参画については、町内会、自治会への参加割合が最も高く、次いで趣味関係のグループ、収入のある仕事、ボランティアのグループ、スポーツ関係のグループやクラブ、介護予防のための通いの場、学習教養サークル、シニアクラブと続いております。参加理由は就労や趣味など様々でございますが、それぞれご自分の目的に合わせ参加いただいておるものと思っております。
178: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
179: ◯11番【小泉秀輔議員】 ただいま町内会やシルバー人材センター、シニアクラブ、サークル、さらにはボランティア団体など、様々お答えいただきました。そしてもちろん現状では、高齢者でも元気な方々は定年後に働き続ける方も多くなり、様々な形で社会参加をされている方はさらに多いのだろうと思われます。一方、前段でも述べましたが、定年後に地域とのつながりが薄く、家に籠もりがちな高齢の方々も多く見られるところでございます。どのようにして地域に参画していくか分からないという部分や、もしくは機会に恵まれないなどの理由も様々だなと思います。
そこでお伺いいたします。高齢者の地域参画につながる機会をつくっていくことについて町の見解はいかがでしょうか。
180: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
181: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 高齢者の地域参画につながる機会の創出というご質問でございますが、高齢者が地域や社会を支える担い手として仕事やボランティア活動、趣味などの社会参加、社会貢献活動などの地域活動に参画していくことは、高齢者の生きがいの創出や地域の活力、外出の機会の増加につながり、身体活動や健康度を高めていくと認識しているところでございます。
今後も高齢者の就労、生きがい、シニアクラブなどの支援、地域活動の促進につながる寒川町シニア元気ポイント事業など、地域参画のための施策の充実に一層努めていく考えでございます。
182: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
183: ◯11番【小泉秀輔議員】 今お答えいただきましたように、高齢者の方々が地域参画していくことは、地域の活力にもつながりますし、外出の機会も増え、より健康に過ごせるという効果があるはずです。ぜひこうした施策の充実に今後とも取り組んでいただきたいと思います。
次に、機会をつくったならば、その呼びかけについてでございます。機会もしっかりと周知しなければ、実際の社会参加にはつながりません。
そこでお伺いいたします。高齢者に対する様々な地域参画への呼びかけは、どのように行われておりますでしょうか。
184: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
185: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 地域参画への呼びかけについてのお尋ねですが、町広報やホームページ、折り込みチラシや各団体による説明会、町内の掲示場等を活用して周知しているところでございます。
186: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
187: ◯11番【小泉秀輔議員】 ただいまお答えいただきました。こうした広報などは、私も様々なところで目にするわけですが、様々な情報がそれぞれの媒体で展開されており、例えば公民館のサークルでしたら公民館側からの発信、時には町の広報、福祉関係のボランティアならそうした方面から、そのほかのボランティア団体の広報でしたらまた別の媒体などと、本当に自分が入りたいとか、自分のスキルが役立ちそうとか、そうした情報にたどり着きにくいのが実情ではないかと思います。より高齢者の方々が地域参画しやすくするためには、こうした情報の一元化が重要ではないかと考えます。情報を一元化することによって、自らのスキルや希望に合わせた様々な地域活動、社会活動に参加しやすくなる、こうした取組が必要ではないかと思います。
ここで、モニターでこうした情報の一元化についての例を紹介させていただきたいと思います。モニターを表示してください。
こちらは東京都が行っているものなのですが、様々なボランティアの情報を一元化し、それだけでなくユーザー同士の交流の場も提供されているとのことですので、かなり大がかりなサイトにはなっておりますが、それぞれの希望、または必要スキルなどに応じて情報の入手が可能というものでございます。
続いて、こちらはシブカツとありますが、東京都渋谷区で行われているものでございまして、ボランティアだけでなく学びの場、もしくは様々な趣味の場などの高齢者の方向けの情報が一元化されてまして、活動内容だけでなく日程などからもお好みの活動にたどり着けるというものでございます。
さらにもう一つ、こちらは東京都北区で行われているいきがい活動センターというものでございまして、社会活動を希望する高齢者と各種活動のミスマッチを解消するため、ワンストップの窓口をつくり、案内しているというものでございます。このような高齢者の皆様への地域参画につながる情報の一元化は、ぜひ当町でも行っていただければと思いますが、町の見解をお伺いいたします。
188: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
189: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 高齢者に関します様々なご相談、お問合せに対しましては、高齢介護課や地域包括支援センターの職員がそれぞれの担当で対応しておりますが、町の高齢者向けの事業や介護サービス等、高齢者に役立つ情報をまとめた寒川町高齢者ガイドを活用しているところでございます。この高齢者ガイドは、町のホームページに掲載しているほか、高齢介護課窓口でも配布しておりますし、町内の医療機関、薬局、公共施設でもご覧になれます。また、民生委員児童委員の皆様にもお渡しして活用いただいているところでございます。高齢者の地域参画、生きがいづくりを進めるため、情報の一元化、つまり情報を分かりやすく伝えること、簡単に必要な情報にアクセスできることが重要であると認識しておりますので、ご紹介いただいた例も含めまして、調査研究を進めてまいりたいと考えております。
190: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
191: ◯11番【小泉秀輔議員】 情報の一元化についての重要性は、認識いただけているかなと思いますので、ぜひしっかりと調査研究を進めていただければと思います。
次は、この項目では最後の質問となりますが、高齢者の社会参加、地域参画という点で1つの答えになるであろう幼老共生についてでございます。この言葉はあまり聞きなれない方もいるかと思いますが、幼い子ども、幼児の「幼」と高齢者の方、老人の「老」が共生するという意味で幼老共生と言います。例えば最近では、厚生労働省からも提案されておるところでございますが、地域共生型サービスとしての託養老所、これは幼児向けには保育園などの施設と高齢者向けには通所介護や小規模多機能型居宅介護などのサービスを組み合わせるものです。こうした施設は日本でも各地にでき始めており、高齢者が生きがいを持てる、子どもとともに過ごすことで活動量が増える、子どもたちにも多くの高齢者の方に囲まれることによる情操効果などがあるとのことです。
こうした施設までいかなくとも、地域の様々な場で高齢者と子どもたちが交わえるような機会も幼老共生の一環と言えるでしょう。そうした幼老共生の在り方は、場合によっては体が不自由となった方々も含めて、高齢者の社会参画として非常にすばらしいものではないかと考えます。このような幼老共生について町の考え方をお伺いいたします。
192: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
193: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 幼老共生につきましては、議員のご質問にもありましたとおり、高齢者にとっては幼児と接することで日常生活に刺激が生まれ、生きがいを持てるとともに、介護度の維持、改善なども期待でき、一方、幼児にとっても、高齢者と接することで他者への思いやりや優しさを身につけるといった情操面での効果が期待できることから、近年注目されている取組と認識しているところでございます。
比較的新しい取組でございまして、医学的なアプローチについては十分深められていないとも聞いておりますが、異なる世代の交流で様々な効果が期待できますので、以前は町内でも、高齢者施設と近隣の幼稚園や子育て関連施設で高齢者と子どもたちが一緒に音楽を聴くイベントを実施しておりましたし、シニアクラブの一部では、他世代交流を意識した活動が行われていたと聞いております。新型コロナウイルス感染症の影響で中断しておりましたけども、今後は以前のような世代間交流を通した幼老共生が図られていくものと思っております。
194: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
195: ◯11番【小泉秀輔議員】 ただいま幼老共生についてお考えをお答えいただきました。
続いては、独居の高齢者に関する諸問題についての内容となります。まずは独居、独り暮らしの高齢者の方の実情はどのようになっているのか、その人数等をお尋ねいたします。
196: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
197: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 独居の高齢者の実情というお尋ねでございます。
町では、地域包括支援センターに委託しまして、独居等高齢者訪問事業を実施しております。町内に在住する70歳以上の高齢者の居宅を訪問いたしまして、世帯の状況の把握に努め、サービスの利用、緊急時対応等について必要な支援を行うことを目的とした事業でございまして、対象は年齢が70歳以上、住民登録が1名のみで他の世帯員がいない、要支援及び要介護の認定がない、生活保護を受給していないことなどを要件にしております。
この事業での訪問件数の推移を申し上げます。令和2年度は1,096人、令和3年度は1,277人、令和4年度は1,298人となっておりまして、増加傾向となっております。
198: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
199: ◯11番【小泉秀輔議員】 ただいま独居と高齢者訪問事業において把握している人数という意味でお答えをいただきました。
この事業での条件もお答えいただいて分かりましたが、例えば要支援、要介護認定を受けている方、もしくは生活保護受給者の方などを含めれば、独居の高齢者の数というものはもう少し多くなるのだろうと思われます。そして、その数が増加傾向にあるということもお話しいただきましたが、9月1日現在の寒川町の世帯数は2万675世帯ですので、ざっと計算すると、6%以上の世帯が独り暮らしの高齢者であるということになろうかとは思います。
当然高齢者の方で独り暮らしとなりますと、様々な支援も必要になると思いますし、そうした意味で先ほどの独居等高齢者訪問事業も展開されているとは思いますが、次は、独り暮らしの高齢者の方への支援の状況について、特に見守りや相談などの体制についてお伺いしたいと思います。
200: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
201: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 独居高齢者の支援の状況についてのお尋ねです。
今後も増加が予想されます独り暮らしの高齢者が地域から孤立することがないよう、見守りの必要性はますます高まるものと認識しております。これまでも緊急通報システム、配食サービス、ごみの訪問収集など高齢者の状況に応じた多様な方法で見守り、声かけの事業を実施しているところでございます。一方で、そうしたサービスや情報を得にくい高齢者の方もいらっしゃると想定されますので、独居等高齢者訪問事業を実施いたしまして、日常的に相談できる関係づくりも進めております。また、民生委員の取組として、担当地区の75歳以上の方のみの世帯宅を訪問いたしまして、寒川町高齢者基本調査を実施し、必要に応じて見守りを行っておりますので、引き続き地域ぐるみで見守りができる体制を築き、高齢者を孤立させることがなく地域で安心して暮らしていけるよう取組を進めてまいります。
202: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
203: ◯11番【小泉秀輔議員】 ただいま様々なサービスを通して見守りや声かけなどの事業も行っていること、さらに訪問事業などでもつながりつつ、支援につなげられるようにしているという回答をいただきました。実のところ、私も今回の答えを耳にするまでは、どんな支援体制になっているのだろうかと分からなかったところが多々あったのですが、今回かなりしっかりとした体制がとられていることを聞き安心いたしました。
ここまで、町として独り暮らしの高齢者の方とどのようにつながっているのかという点をお伺いいたしましたが、やはりご高齢の方というのは、それだけ体の具合を急に悪くされることも増えていきますし、急病などのリスクも多いのではないかと思います。特に独り暮らしともなりますと、急に具合が悪くなったという際に、状況次第では自分で助けを呼ぶこともできないなど、そのリスクはかなり高くなるだろうと思われます。
独り暮らしの高齢の方のお宅にお邪魔しますと、日頃飲んでいる薬や持病など、さらに緊急連絡先などをメモとして書いておき、それを玄関先などに置いている方を目にすることもあります。こうした方法は、自らの命を守る方法としてもかなり有用かと思います。
そこでお伺いいたします。町では現在独り暮らしの高齢者に対する緊急時のサポート体制はどのようになっておりますでしょうか。
204: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
205: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 緊急時のサポート体制についてのお尋ねです。
緊急時に救急隊員が迅速な救命活動を行えるよう、必要な情報を記入したシートや保険証の写しなどを冷蔵庫に保管できる容器を、独り暮らしまたは日中独りになってしまう高齢者、障害のある方に福祉課が緊急医療情報キットを配布しておりまして、ご活用いただいたり、慢性疾患等で常に注意をする高齢者へ緊急事態の発生時に迅速な救急体制をとるため、通報機器を貸し出す緊急通報システムの活用を進めたりしておるところでございます。
206: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
207: ◯11番【小泉秀輔議員】 ただいま緊急通報システムだけではなく、救急医療情報キットの配布を行っているという答弁をいただきました。このキットの配布は非常に良い取組かなと思いますので、ぜひ多くのご高齢の方に備えとして使っていただけるよう周知もお願いしたいと思います。
ここまで高齢者の方々に関する諸問題として、様々な質問を行わせていただきました。そのどれも、いかにして高齢者の方々が自分らしく元気に暮らせるのか、そのためにはしっかりと町や地域と高齢者の方々がつながっていくこと、その大切さを実感させる内容であったのではと思います。
そこで、この質問について最後に町長にお伺いしたいと思います。当町においては、町の将来像として「つながる力で新化するまち」をうたっております。今回町長からの所信表明でも高齢者問題を取り上げるに当たり、そうした観点があったのではないかと思います。そこで、高齢者が地域とつながっていくことについて、町長からその考え方をお伺いしたいと思います。
208: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
209: ◯番外【町長 木村俊雄】 今お話もございました。高齢者が地域社会活動へ参加し、地域の方々と良好な関係を築き、社会的役割を担うことは、高齢者自身の生きがいにもつながるだけではなく、介護予防、あるいは閉じこもりの防止、認知症予防にもなることから、支えられる側だけではなく支える側としても、地域や社会の活動に参加し、能力を発揮できる仕組みづくりが必要だと考えております。町といたしましては、高齢者が多様な社会参加ができる環境整備をしっかりと行ってまいりたいと考えております。
210: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
211: ◯11番【小泉秀輔議員】 ぜひ確かな環境整備を進めていただきたいと思います。
続いては、大きな質問、多様性が尊重されるまちづくりについての一問一答へ移らせていただきます。
前段で町長から、寒川町パートナーシップ宣誓制度について、現在2組の方の利用があったとお答えいただきました。制度が始まりまして実際にその制度が役立っている方がいることを私も大変うれしく思います。そこで、この宣誓制度の状況について幾つかの質問をしたいと思います。まず初めに、寒川町パートナーシップ宣誓制度の利用に伴い、問合せの声としてはどのようなものがあったのかという点についてお伺いいたします。
212: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
213: ◯番外【町民部長 菊地高志】 宣誓制度の利用に伴う問合せの声はのお尋ねにお答えいたします。
パートナーシップ宣誓をするには、宣誓する日の予約が必要になりますので、メールによる予約は可能か、また宣誓する場所はどのようなところかという問合せがありました。予約につきましては、電話、メールどちらでも可能でございます。宣誓する場所は、プライバシーに配慮したスペースをご用意いたします。宣誓する場所の確保や宣誓していただいた日に受領書と受領書カードを交付するための準備のために、宣誓日の7日前までに予約をしていただいております。また、パートナーシップ宣誓をすることで受けられる行政サービスはどのようなものがあるのかについてのお問合せがありました。町では、個人町県民税課税資料の閲覧や課税状況等の照会、土地・家屋価格等縦覧帳簿の縦覧、固定資産税、都市計画税の課税内容の照会などがパートナーシップ宣誓書受領書の提示により可能になります。神奈川県では、県営住宅へ家族として入居可能となったり、民間事業のサービスにつきましては、携帯電話の家族割りなどの適用が受けられますというような形でお答えさせていただいております。
214: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
215: ◯11番【小泉秀輔議員】 主に宣誓の方法、そして受けられる行政サービスについてという内容で問合せがあったというお答えでした。
行政サービスというところでは、特に税金関係の手続で婚姻関係と同等なサービスが受けられるというような話ではありましたが、次の質問も住民サービスにつながる部分でございます。
住民票の記載内容として、婚姻関係にあると世帯主に対して通常夫や妻という記載がされます。しかし、同性のパートナーなどであった場合、同居していても同居人と書かれるのが現状では一般的かと思います。しかし、パートナーシップ宣誓制度を利用する方というのは、現状法的には婚姻関係は結べないものの、互いを夫婦と同様将来を誓い共に暮らすパートナーとして認めてほしいとして、宣誓制度を利用されるのではないかと思います。
住民票の記載では、妻や夫、ないしは親子関係でしたら父や子、もしくは兄弟姉妹ということが記載されるわけでございますが、これらは全て法的な親族関係を示したものです。ですが、この記載において法的な親族関係を説明しがたい場合として、縁故者という記載が可能です。そして自治体によっては、パートナーシップ宣誓制度の利用者に対して同居人ではなく、縁故者という記載に変更することを認めているところもあるようですが、当町においては、住民票の記載を縁故者とする対応は行っているのかどうかお伺いいたします。
216: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
217: ◯番外【町民部長 菊地高志】 住民票における記載のお尋ねにお答えいたします。
現在住民票における記載は、同じ世帯であれば同居人と記載することとしており、縁故者とする対応はしておりません。住民基本台帳法第7条において、住民票には世帯主でない者については、世帯主との続柄を記載することとされております。世帯主の続柄につきましては、住民基本台帳事務処理要領に規定があり、縁故者とは、親族で世帯主との続柄を具体的に記載することが困難な者で、親族関係を認められる場合とされています。パートナーシップ宣誓をされた方は、このような場合に該当しないと考えております。縁故者と記載することについては、今後他の自治体の対応等を調査研究してまいりたいと思います。
以上です。
218: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
219: ◯11番【小泉秀輔議員】 現状住民基本台帳事務処理要領にないので、縁故者とする対応は行っていないというお答えでしたが、行えている自治体が既にあるのは事実です。例えば兵庫県明石市、もしくは静岡県浜松市や磐田市、掛川市など、もっと調べてみると、ほかにもたくさんあるのではないかと思います。そして現状縁故者とすることによって法的な地位が変わることがないのも事実であるかと思います。ぜひパートナーシップ宣誓制度を利用されている方から希望があった場合に、住民票の記載を縁故者に変更することもできるよう、ほかの自治体の例なども研究した上でお願いしたいと思います。
続いては、ファミリーシップ制度についての質問としたいのですが、まず初めの質問は、現状のパートナーシップ宣誓制度の利用者にお子さんがいる場合の対応は、どのようになっているのかお伺いいたします。
220: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
221: ◯番外【町民部長 菊地高志】 現在町では、パートナーシップ宣誓制度の利用者に子どもがいる場合の対応についての問合せはいただいておりませんが、多様化の観点から、子どもがいる場合の他自治体の対応について今後調査研究してまいりたいと考えております。
以上です。
222: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
223: ◯11番【小泉秀輔議員】 現状では特に問合せはなかったということですが、例えば性的マイノリティの方々の中でも、同性愛者ではなく両性愛者に当たる方などにおいては、さきの結婚などで子どもがいるということは大いにあり得るだろうとも思います。その上で次にお伺いしたいのは、現行のパートナーシップ宣誓制度の下で、もしどちらかに、もしくはお互いにお子さんがいる場合、通常の婚姻による親子ならばできることでも、どうしてもできないということがあるのではないかと思われますが、できないことというのはどのようなものになるのかお伺いいたします。
224: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
225: ◯番外【町民部長 菊地高志】 現在のパートナーシップ制度の下で子どもがいる場合にできないことはのお尋ねでございますが、この制度は、婚姻関係上など法律上の効力が生じるものではございませんので、パートナーの子どもとは戸籍上親子ではないため、例えば相続関係の形成、相続、税金の控除等ができないということが考えられます。
以上です。
226: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
227: ◯11番【小泉秀輔議員】 ただいま法律上の効力が生じないので、相続関係や税金の控除などはできないというお答えでした。
ここで1つの事例を紹介したいと思います。NHKでも報じられたことがあるのですが、それぞれにお子さんがいる女性同士が交際し、子どもを連れて同居したというケースです。その2人の暮らす自治体では、パートナーシップ宣誓制度に加えてファミリーシップ宣誓制度がありまして、この制度によって宣誓したことによって、例えば相手のお子さんが病院にかかる際に、パートナーの方にも病状の説明を受けられるようになるとか、相手のお子さんの保育所の入所申込みができるようになるとか、限定的ではありますが、運用面において婚姻関係にある親子と同等のサービスが受けられるようになったという話です。
こうした工夫は、現行法の下においても自治体で要領をつくるなどして行える、そして実際に困っている当事者の方にとっても、大変役立つことではないかと思います。そして様々なマイノリティの方々にとって、できる限り困りごとをなくしていく、そうした意味でもこの自治体は多様性を尊重しているのだという良いアピールにもつながるのではないかと思います。
そこで、このことを踏まえてお尋ねいたします。
当町においても、ファミリーシップ宣誓制度を現行のパートナーシップ宣誓制度に追加し、導入することを検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。
228: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
229: ◯番外【町民部長 菊地高志】 ファミリーシップ制度につきましては、性的少数者の方や様々な事情により婚姻制度を利用できない、あるいは利用しない方々の生きづらさや困難の解消を図るとともに、人権が尊重され、一人一人の個性や多様な価値観、生き方を認め合う社会の実現に近づくものであると考えております。同制度、ファミリーシップ制度につきましては、今後調査研究してまいりたいと考えております。
230: ◯議長【天利 薫議員】 小泉議員。
231: ◯11番【小泉秀輔議員】 お答えいただきました。
まだ神奈川県内では、ファミリーシップ宣誓制度まで行っている自治体はなく、特に当町においては、茅ヶ崎市や藤沢市とともにパートナーシップ宣誓制度の相互利用も行っておりますので、ファミリーシップにしていくとすれば、この部分でのすり合せも恐らく発生するのではないかと思います。ぜひ今後調査研究を行っていただければと思います。
これにて、私の一般質問を終わらせていただきます。
232: ◯議長【天利 薫議員】 以上で、小泉秀輔議員の一般質問を終了いたします。
暫時休憩といたします。再開は13時15分です。よろしくお願いします。
午前11時23分 休憩
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午後 1時15分 再開
233: ◯議長【天利 薫議員】 休憩を解いて会議を再開いたします。
次に、8番柳田 遊議員の質問を許可いたします。柳田議員。
〔8番(柳田 遊議員)質問席へ移動〕
234: ◯8番【柳田 遊議員】 それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告順位に従いまして一般質問させていただきます。会派フォーラム寒川、柳田です。
今回の一般質問では、町の都市計画についてお伺いします。
都市計画とは、私たち住民が健康で文化的な生活を送り、機能的に活動できるように土地の合理的な利用や都市の根幹となる道路や公園、秩序ある市街地形成を総合的に計画し、効果的に実現するまちづくりの制度であり、都市の将来像を想定し、都市の適正な発展を図るために必要な規制、誘導、整備を行うための計画です。
都市計画法では、第1条の規定に基づき、都市計画の内容及びその決定手段、都市計画制限、都市計画事業、その他都市計画に関し必要な事項を定めることにより、都市の健全な発展と秩序ある整備を図り、もって国土の均等ある発展と公共の福祉の増進に寄与することを目的とされ、同法第2条の規定に基づき、都市計画は農林漁業との健全な調和を図りつつ、健康で文化的な都市生活及び機能的な都市活動を確保すべきこと並びに、このためには適正な制限の下に土地の合理的な利用が図られるべきことが基本理念として定められております。
過去の一般質問において、令和3年6月議会では都市計画について、令和3年12月議会では地域公共交通について、令和4年3月議会では都市機能の集約化、コンパクトシティの取組についてお伺いしました。
最初に、1つ目の令和3年6月議会での都市計画についての一般質問では、開発に関して町では開発指導要綱で規定していますが、要綱ではまちづくりの誘導に限界があり、今後さらなるまちづくりを進めていく上で町独自の開発ルールが必要であると考えます。まちづくり条例の制定など、町独自の開発にかかる都市計画の取組についてお伺いしました。
質問に対し町の答弁では、これからのまちづくりを実現するためには、地域住民による協働の取組が欠かせないものであり、その上で良質な地域環境形成に向けた基準をつくっていく必要があると考えます。そのため都市計画や土地利用調整などの開発関連分野や住民参加によるまちづくりなど、総合的なまちづくりに関する条例の制定を目指し検討を進めたいと考えますとの答弁でございました。
次に、2つ目の令和3年12月議会での地域公共交通についての一般質問では、コロナ禍の影響、免許を返納された後に交通手段のない方の増加など、今後の社会情勢に対応した町の人口を支えるだけの地域公共交通を充実させる取組が自治体運営に問われる中で、地域公共交通活性化再生法改正により地域公共交通計画の策定が自治体に努力義務化されました。多様な交通サービスを組み合わせた地域が自らデザインする計画が求められますが、町はどのように持続可能な地域公共交通の実現に取り組むのか、町の考えについてお伺いしました。
質問に対し町の答弁では、将来にわたり地域公共交通を維持していくことは、日常生活にとって不可欠であり、町としても注力し、取り組む考えです。真に必要な移動とは何か。それにふさわしい移動手段は何かといった課題への改善の視点を持ち、鉄道、バス、タクシー、自家用有償旅客運送、コミュニティバスなど、町内における様々な交通手段の総合的な活用を図り、持続可能な地域公共交通の確保に努めます。
そして、地域公共交通の在り方として、まちづくりの基本となる都市マスタープランとの連携は不可欠と考えます。各拠点等をつなぐ都市ネットワークを補完する移動手段や、交通環境の向上を基本にまちづくり観光振興等地域戦略との一体性を確保した地域公共交通の実現に向け取り組みたいと考えておりますとの答弁でございました。そして翌年令和4年度からは、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づいた法定協議会として、より実効性の高い協議の場とするとともに、地方自治法に規定する町の附属機関として位置づけるため、寒川町地域公共交通会議設置条例が制定されました。
そして最後に、3つ目の令和4年3月議会での都市機能の集約化、コンパクトシティの取組についての一般質問では、町内に各都心拠点を設け、各拠点が高頻度の公共交通でつながり、都市機能が集約化される多極ネットワーク型コンパクトシティの取組や立地適正化計画が将来予想される少子高齢化、人口減少による空き家、空き地の増加、上下水道、公共施設など社会インフラの維持費、更新費などの行政コスト増加の課題に貢献できる可能性があると考えます。20年、30年後を見据えながら、町はどのように都市機能の集約化に取り組むのかお伺いしました。
質問に対し町の答弁では、令和3年4月に改定した寒川町都市マスタープランを軸に取り組んでいます。同プランでは、比較的狭い行政区域内に鉄道や幹線道路などの交通軸があり、農地や住居が混在して配置されている現状を踏まえ、寒川駅周辺を生活中心拠点とし、倉見駅周辺地域は、新幹線新駅の設置を目指す都市未来拠点、田端西地区の寒川南インターチェンジ周辺を産業集積拠点と位置づけています。これらの拠点に準ずるにぎわい交流創出ゾーンなどをまちづくりの骨格とし、方針は国が推奨する多極ネットワーク型コンパクトシティの概念と方向性を同じくするものです。
引き続き各拠点が有する機能の充実、拠点間を結ぶ交通ネットワークの推進を図ることが、持続可能なまちづくりにとって重要であると考えます。その進展が町民の生活や人の流れを刺激し、町の活性化につながり、行政コストの低減、人口減少、少子高齢化、空き家などの課題に対する対応策の1つであると認識していますとの答弁でございました。
都市機能の集約化が課題に対する対応策の1つであると認識されている答弁にございましたように、過去3回の都市計画にかかる一般質問の背景には、市街地が拡散した町を形成するスプロール現象が広がり少子高齢化が進む中で、今後人口減少が進み始めると、空き家、空き地などの未利用地がスポンジ状に増えていくリバーススプロール現象が懸念される課題があり、例えば令和元年12月26日の日本経済新聞の記事の統計では、平成17年から平成27年までの10年間の国勢調査の統計を分析すると、新たに生まれました居住地区は、東京23区の面積3つ分とほぼ同じ広さの居住地の面積が拡大し、また、国土交通省のコンパクトシティの推進に資料によれば、県庁所在地の人口集中地区面積は、2倍も増加となった統計もございました。そして、寒川町の人口集中地区面積に関しては、平成12年から令和2年の20年間で寒川町内で約1.3平方キロメートル、約22%も人口集中地区面積が広くなるスプロール現象の定義に当てはまることが、寒川町に関しても統計から見えてくることでございます。
少子高齢化が加速する現在、国立社会保険人口問題研究所、日本の都道府県別将来推計人口の統計によれば、国内の2020年時点での高齢化率は28.7%まで上昇し、都道府県別での高齢化率を見ていくと、地方では若年層の大都市圏流出も合わさり、2035年の高齢化率は大半の都道府県で35%を超えると予想されております。寒川町でも寒川町総合計画2040の統計によれば、寒川町の2020年時点現状推移の人口での高齢化率は27.2%であり、2040年の寒川町の現状推移での人口での高齢化率は33%になると予想されております。
20年後、30年後の将来、人口が増える、人口が横ばい、または人口が減る、考えられる大きく3パターンで予想した中で、下がり続ける出生数の傾向から最も予想される人口は減少することを前提条件にした場合、広がった人口集中地区面積のまま人口減少、少子高齢化が進むと、寒川町総合計画2040の統計にございますように、2040年の人口が3万人台となり、世帯数も2万世帯以下になり始めると予想されるため、空き家、空き地が増加し、未利用地が増え、都市がスポンジ状になるリバーススプロール現象や、上下水道や公共施設など社会インフラの維持費、更新費などの行政コストの増加が考えられ、行政コストを抑えることが今まで以上に将来は課題となることが予想されます。そのため国においても課題解決のため、平成26年に都市再生特別措置法の改正により、立地適正化計画制度が創設され、関係省庁によるコンパクトシティ形成支援チームを設け、市町村の取組に強力な支援体制を構築し、多極ネットワーク型のコンパクトシティの方向性を推奨しております。
結論として、これらの国の動向や統計から証明される数値的な根拠に基づいた町の課題に対する解決策に求められる公共政策の1つが都市計画であり、コンパクトプラスネットワークの考えの下、国が推奨する多極ネットワーク型のコンパクトシティを形成し、寒川町都市マスタープラン及び町の最上位計画である総合計画2040に位置づけられる生活中心拠点、産業集積拠点、都市未来拠点、拠点に準ずるにぎわい交流創出ゾーンの合計3拠点1ゾーンを高頻度の公共交通で結ぶことで都市機能の集約化を図り、立地適正化計画の策定、そして、まちづくり条例を制定することで都市をデザインすることが必要であると考えますが、町はどのように都市計画を進めていくのかお伺いします。
235: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
236: ◯番外【町長 木村俊雄】 通告順位3番柳田議員のご質問にお答えいたします。
町はどのように都市計画を進めていくのかとのお尋ねでございます。
町の都市計画につきましては、お話がございました令和3年4月に改定された寒川町都市マスタープランを軸として進めているところでございます。寒川町は比較的狭いコンパクトな行政区域内に鉄道や幹線道路等の交通軸があり、農地や住居が混在して配置されている現状を踏まえた上で、生活中心拠点、産業集積拠点、都市未来拠点とにぎわい交流創出ゾーンの3拠点1ゾーンを位置づけております。拠点間を結ぶ交通ネットワークの推進につきましても、公共交通の在り方について検討を進めることが重要と考えております。
これまでの議会でも答弁をさせていただいているところではございますが、寒川町の方針は国が推奨する多極ネットワーク型コンパクトシティの概念と方向性を同じくするものと考えておりまして、議員のおっしゃるミニ開発に伴うスプロール現象、少子高齢化による社会インフラの維持、更新にかかる将来負担の増加などの課題に対しては、対応策の1つとして様々な都市計画の制度やまちづくり条例の必要性など、寒川町の地域特性に適合した都市計画制度を活用して都市計画を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
237: ◯議長【天利 薫議員】 柳田議員。
238: ◯8番【柳田 遊議員】 それでは、町長から答弁をいただきましたので、一問一答に入ります。合計で6問お伺いします。
最初に、にぎわい交流創出ゾーンについての質問です。寒川町都市マスタープランによれば、にぎわい交流創出ゾーンはさむかわ中央公園周辺で、寒川総合体育館、寒川町民センター、寒川総合図書館などの公共施設が集積しており、イベントなどが頻繁に開催され、多くの方々が交流を深めています。また、寒川神社は神奈川の街並み百選などに選ばれ、寒川町の歴史文化のシンボルとして多くの方々から親しまれております。さらに町役場の隣接地には、既存の公共施設を複合化した新たな複合施設の建設の検討を進めていることから、これらの特性を生かして町内のにぎわいと町外との交流を創出することで、地域の活性化資源として活用するにぎわい交流創出ゾーンとしています。
令和4年度からにぎわい交流創出ゾーンのビジョンを策定し、令和5年度にパブリックコメントを実施したところではございますが、そのゾーンの大半を占める農地のエリアをどのように活用するのか、仮に民間企業を呼ぶ場合の土地利用を考えると、農用地区域内において農業目的以外の土地利用が制限されていますので、農業以外の目的で利用するときは、寒川農業振興地域整備計画の変更により農用地区域から除外することが必要となり、過去の区画整理事業を勘案しましても、難易度の高いものであるため、明確な農地の解除にかかる事業フレームが求められます。
仮に農地のまま現在農産物が販売され、にぎわっている市場のように、農地のまま観光農園や道の駅にするなど、引き続き農地として利用していくなどの方針があれば、土地利用としては根拠もあり、現実的にも思えますし、また民間企業を呼ぶ場合においても、農地の解除にかかる明確な土地利用の根拠がある上でにぎわい交流創出ゾーンにかかる計画を策定及び調査するのであれば、今後の事業にかかる都市計画の根拠があるため、説得力のあるものになると思います。そのため町の都市計画では、このゾーンの土地利用を将来的にどのように考えていくのかお伺いします。
239: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
240: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 にぎわい交流創出ゾーンにつきましては、寒川町都市マスタープランにおいて、将来都市構造の拠点等として位置づけられており、現状におきましても、さむかわ中央公園周辺は、総合体育館、町民センター、総合図書館などの公共施設が集積し、イベントなどの開催により多くの方々が交流を深めております。また、寒川神社は、町の歴史文化のシンボルとして多くの方々から親しまれ、さらに町役場の隣接地には、既存の公共施設を複合化した新たな複合施設の建設の検討を進めていることから、これらの特性を生かして地域の活性化資源として活用するものとしてございます。
また、都市計画における土地利用の方針においても、にぎわい交流創出ゾーンの充実として、寒川町の暮らしを支える拠点としての機能充実と魅力的な空間づくりに向け、必要に応じ行政機能等を持った施設の配置と併せ、寒川神社周辺における観光、参拝客の利便性の向上やにぎわい交流創出について検討するものとしております。
こうしたことから、にぎわい交流創出ゾーンの土地利用については、様々な都市計画の制度を活用しつつ、暮らしを支える都市機能としての行政機能集積や公共施設等の充実を目指しながら、暮らしやすさに配慮した土地利用の誘導に努めてまいります。
241: ◯議長【天利 薫議員】 柳田議員。
242: ◯8番【柳田 遊議員】 都市計画法第2条の基本方針に基づき都市計画を行う際には、明確な都市計画の位置づけ、事業実施に向けた事業手法、農林漁業との調整など、都市計画手続を根拠として進めていくことが重要であると思います。
次の質問です。生活中心拠点についての質問です。寒川町都市マスタープランによれば、生活中心拠点とは、寒川駅周辺において既存の機能集積を生かして、商業施設や生活利便施設の集積を図るとともに、町の中心地として魅力的な空間となるように機能充実を図ることで町民の暮らしを支える生活中心拠点であると記載されております。
寒川駅南口では、新たな駅前広場の整備と周辺道路網の在り方、鉄道からバスへの円滑な乗換え連携に向けた歩行者空間の確保、ネットワーク化等を目指しますとあり、寒川駅北口周辺地区は、中心商業地として町民の暮らしを支えるニーズに応えるとともに、暮らしやすさが感じられる生活サービスが得られるよう商業機能の集積、誘導に努めますとあります。そして茅ヶ崎都市計画事業寒川北口地区土地区画整理事業では、町施行で総事業費159億9,800万円をかけ開発されました。統計さむかわの資料によれば、小売り事業所数は平成14年で325店舗ございましたが、平成28年には216店舗まで事業所数が下がっております。町の中心市街地として評価する上で、地域経済が循環し、生活に必要なものがそろい、歩いて暮らせる町並みなど、特に公共交通において各拠点を結ぶ中心地としての機能が期待されますが、町はこの生活中心拠点に関して今までの町施行による北口開発に関しどのように評価し、今後の南口開発を含め、将来の生活中心拠点の姿を捉えているのかお伺いします。
243: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
244: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 生活中心拠点に関してでございますが、寒川町都市マスタープランでは、寒川駅北口周辺地区は、中心商業地として町民の暮らしを支えるニーズに応えるとともに、暮らしやすさが感じられる生活サービスが得られるよう商業機能の集積、誘導に努めるものとしてございます。
この地区につきましては、町施行による土地区画整理事業が完了し、都市基盤整備が整うとともに、建築物の更新による災害に強い町となった評価ができる点と考えてございます。都市計画の観点としては、今後は地区計画に基づき、商業施設や住居など一定の土地利用が進んでいくものと考えてございます。また、南口につきましても、都市計画道である中海岸寒川線の沿道をはじめ、生活中心拠点としてふさわしい土地利用を検討してまいりたいと考えてございます。
さらに生活中心拠点は、広域都市とのつながりを構成する広域都市ネットワーク及び町内各地と拠点、ゾーン間が円滑に移動できる町域交通ネットワークにおいても重要な位置づけを持った拠点と認識してございます。これらのことを踏まえまして、寒川駅周辺は、既存の機能集積を生かして商業施設や生活利便施設の集積を図ることで、町民の暮らしを支える生活中心拠点にふさわしい土地利用の誘導に努めてまいりたいと考えてございます。
245: ◯議長【天利 薫議員】 柳田議員。
246: ◯8番【柳田 遊議員】 産業集積拠点についての質問です。
寒川町都市マスタープランによれば、産業集積拠点とは、寒川南インターチェンジ周辺において交通の要衝としての特性を生かしつつ、周辺環境に配慮した良好な産業集積を図るとともに、継続的に育成、発展させていく産業集積拠点であると記載しています。
寒川町は、産業で栄えてきた歴史があり、産業構造としては昭和30年代後半から積極的に企業を誘致し、農業の町から工業の町へと産業構造を変え発展してきました。町の財政の構造としては、寒川町の決算カードによれば、令和3年度の個人均等割や所得割の構成比が29.8%に対し、法人均等割や法人割は8.6%しかなく、今後も少子高齢化の進行を考えると、企業誘致にはコロナ禍のように景気の影響を受けるなどの不安定要素もございますが、法人税の割合を少しでも高めることは税収減のリスクの備えとして不可欠であると考えられます。
法人税の効果の一例として、東京都三鷹市の住宅開発等企業誘致の税収効果シミュレーションの資料によれば、同じ面積での住宅開発より企業誘致のほうが約10倍もの税収効果が期待されております。
以上のことから、産業集積拠点においての企業誘致は、町の重要な財源となり、田端西地区区画整理事業では、組合施行により総事業費約60億円をかけ開発されております。町の産業集積拠点として評価する上で、町の財政を支える企業誘致、雇用の創出、そして安定した法人固定資産税を得ていくことが、産業集積拠点において期待される拠点機能であると考えますが、町はこの産業集積拠点の未来の姿をどのように捉えているのかお伺いします。
247: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
248: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 寒川町都市マスタープランにおいて、寒川南インターチェンジ周辺は、交通の要衝としての特性を生かしつつ、周辺環境に配慮した良好な産業集積を図るとともに、継続的に育成、発展させていく産業集積拠点としてございます。こちらの地区は、令和元年に田端西地区として市街化調整区域から市街化区域への編入を行い、令和3年には、組合施行による土地区画整理事業や地区計画などの都市計画決定を行なったところでございます。
現在は適正な土地利用の誘導、保全に向けた都市基盤整備の真っ最中でございます。柳田議員のおっしゃるとおり、企業が進出することで雇用の創出や安定した税収入を得られると考えられますので、都市基盤整備の進捗も見据えながら、さがみ縦貫道路のインターに隣接している立地を生かし、産業集積拠点としての形成に取り組んでまいりたいと考えてございます。
249: ◯議長【天利 薫議員】 柳田議員。
250: ◯8番【柳田 遊議員】 都市未来拠点についての質問です。
寒川町都市マスタープランによれば、都市未来拠点とは、東海道新幹線新駅の設置を目指している倉見地区であり、神奈川県の総合計画かながわグランドデザインやかながわ都市マスタープランで神奈川県の南のゲートとして位置づけられ、平塚市大神地区と一体的なまちづくりを行うツインシティの実現に向けた検討が進められており、新駅誘致とともに圏央道の寒川北インターチェンジ周辺のポテンシャルも生かした広域的な交流機能を担う新たな交通結節点としてふさわしい文化、交流、商業、業務などの機能集積を図り、必要な都市基盤整備などに取り組む都市未来拠点であると記載されております。
町の総合計画2040には、中長期的取組として、ツインシティ倉見地区整備事業について、将来都市構造における都市未来拠点を実現するための重要な事業であり、東海道新幹線新駅誘致地区を中心に、交通結節点の利便性を生かした機能立地と広域連携となる公共交通の充実や、全国との広域的な交流連携の窓口となる神奈川の南のゲートとして、また町北部の拠点として整備するため、環境と共生した新たな市街地の形成のため、町民と行政との協働による新たなまちづくりを進めていく必要があると記載されております。
令和5年6月議会での東海道新幹線新駅誘致の取組についての一般質問では、ツインシティ構想、相模線複線化、相鉄いずみ野線の延伸、リニア中央新幹線開通など新駅設置にかかる事業がそれぞれ進み、新駅設置に大きく影響する中で、町は財源の根拠、経済効果、高度地区をどのように捉え、新駅設置を進めていくのかお伺いしました。
質問に対して町の答弁では、ツインシティ倉見地区は町総合計画における都市未来拠点にも位置づけられています。新駅及び都市未来拠点の実現は、町全体の活力創出及び持続的発展に資する不可欠な事業であるため、着実に取組を進めたいと考えますとの答弁がございました。また、県の事業として、令和3年3月に県道として路線認定されました県道410号湘南台大神線、倉見地区と平塚市大神地区を結ぶ(仮称)ツインシティ橋を含む全長約1.7キロの道路である都市計画道路倉見大神線などの周辺道路の環境整備も進み始め、県のホームページでの公共事業評価では、緊急輸送道路のネットワーク強化による防災効果や、東海道新幹線誘致地区を中心に全国との交流連携の拠点となるツインシティのアクセスへの強化が公共事業として評価されております。町にとっても、県にとっても、今後の発展が期待され、事業の評価される都市未来拠点ではございますが、現状を見ますと、ツインシティ計画を構成する倉見地区と大神地区は、現時点において進捗状況が大きく異なります。
大神地区を見ると、大型商業施設が開業し、ツインシティ大神地区のまちづくり計画によれば、周辺では産業系企業の誘致や公園、小学校、公民館などの公共施設が計画されるなど、新しいまちづくりが進む一方で、倉見地区は地域の方々と勉強会を開いてまちづくりへの理解を深めていただいている状況であるけど、現在地はまだスタート地点でございます。進捗状況が大きく異なる理由としては、平塚市側の開発地の多くを田畑が占めているのに対して、新駅設置地区である倉見地区は宅地が多いことが考えられ、開発において田畑から開発することと宅地があるエリアから開発することでは、開発における難易度が違うと思います。
寒川町の人口と世帯の統計では、倉見地区は、平成22年度は世帯数3,413世帯、人口は8,818人、令和5年10月1日現在では世帯数4,045世帯、人口は9,323人であり、13年間で世帯数は632世帯増加、人口は505人増加しております。町全体では13年間で世帯数は1,413世帯増加、944人増加していることを比べますと、倉見地区にかかる増加割合は町全体の世帯増の58.8%、人口増は53.4%であり、倉見地区に集中して世帯、そして人口が増えていることが統計からも分かり、都市がスプロール化している状況の中で、宅地が増えれば増えるほど都市未来拠点を開発していくことへの難易度が上がります。つまり、町が位置づける都市未来拠点の計画に対して実際に起きている都市のスプロール現象は、計画を進めるに当たり、居住誘導、都市機能誘導が必要となり、開発にかかる計画の難易度を上げる可能性があるものでございます。
町が都市未来拠点の開発をするのであれば、今後は都市計画決定をしていく、そして将来の倉見地区が茅ヶ崎都市計画の中心地としてのポテンシャルがあることを示していくためにも、将来的には立地適正化計画の策定を検討するなどの都市をデザインする上での施策の必要性があると思いますが、この都市未来拠点に関して町はどのように将来の姿を捉えているのかお伺いします。
251: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
252: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 寒川町都市マスタープランにおきまして、東海道新幹線新駅の設置を目指している倉見地区につきましては、神奈川県の総合計画かながわブランドデザインやかながわ都市マスタープランでは、県の南のゲートとして位置づけられており、平塚市大神地区と一体的なまちづくりを行うツインシティの実現に向けた検討を進め、新駅誘致とともに寒川北インターチェンジ周辺のポテンシャルも生かした広域的な交流機能を担う新たな交通結節点として、文化、交流、商業、業務などの機能集積を図るものとされており、必要な都市基盤整備に取り組む未来拠点としてございます。
将来の姿につきましては、新幹線新駅誘致地区を核とし、駅前広場やアクセス道路などの都市基盤整備を行うとともに、商業、業務地区の形成、圏央湘南都市圏の交通結節点として求心力のある魅力的な市街地を目指しつつ、都市をデザインする上での施策の必要性を含め、周辺環境に応じた都市機能の適正配置に努めてまいりたいと考えております。また、柳田議員のおっしゃる都市のスプロール化は1つの課題と認識してございます。
これまでの一般質問でもご提案いただいております立地適正化計画の策定につきましては、大きな特徴として居住機能や都市機能の誘導という視点が入った計画だと認識してございます。しかしながら、誘導区域等につきましては、市街化区域に定めるものとされておりまして、現在大半が市街化調整区域となっている都市未来拠点においては、区域内における立地適正化計画の適用は難しいと考えているところでございます。そのため他の様々な都市計画の制度についても調査研究しつつ、都市未来拠点の都市計画決定を目指してまいりたいと考えているところでございます。
253: ◯議長【天利 薫議員】 柳田議員。
254: ◯8番【柳田 遊議員】 町が開発したい都市未来拠点の実現には、市街化区域と市街化調整区域にかかる第8回線引きが重要となり、都市計画における居住誘導、都市機能の誘導の観点から、立地適正化計画の策定が必要であり、今後どのように都市計画決定していくか課題解決が問われると思います。
次の質問です。地域公共交通についての質問です。国が推奨する多極ネットワーク型コンパクトシティを形成するコンパクトプラスネットワークの考え方の下、各拠点を高頻度の公共交通でつなぐことで、寒川町でいえば生活中心拠点、産業集積拠点、都市未来拠点、にぎわい交流創出ゾーンの各拠点機能が向上し、住民の利便性の向上、地域経済の循環につながることが期待されます。仮説でございますが、都市は生き物であると定義した場合、公共交通は血流であり、循環がよければよいほど健全な都市として評価できるのかと思います。高頻度の公共交通が実現することで各拠点の機能が向上し、生活中心拠点やにぎわい交流創出ゾーンでは利便性の向上効果、産業集積拠点では通勤需要への対応、そして都市未来拠点では交通結節点として、町だけではなく、県の南のゲートとして町、そして県としても新たな需要の創出につながる拠点になる可能性があり、平成28年の国土交通省交通政策審議会における答申第198号、東京圏における今後の都市鉄道の在り方について指摘されております需要の創出につながる新たなまちづくりや広域拠点整備の取組の課題解決につながると考えられます。
寒川町では、令和4年度からは地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づいた法定協議会として、寒川町地域公共交通会議設置条例が制定され、持続可能性のある旅客運送サービスの提供の確保、既存の公共交通の改善、デマンド交通や自家用有償旅客運送など地域に最適で多様な移動手段の確保、都道府県との連携強化や周辺市町村との広域化、そして地域が自らデザインする持続可能な地域公共交通のマスタープランとなる地域公共交通計画の策定のため、現在は住民1,000名の方々からアンケートを集めているところであるとは思いますが、今後は住民の声を反映し、将来の需要を考え、各拠点をつなげる重要な役目である計画にするため、町はどのように地域公共交通計画を策定し、将来の地域公共交通の姿を捉えているのかお伺いします。
255: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
256: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 地域公共交通につきましては、寒川町都市マスタープランにおける公共交通環境の向上の基本方針におきまして、住宅地では、主たる交通手段は自家用車利用が多く、公共交通は学生や高齢者にとって生活を支える貴重な交通手段であるため、東海道新幹線の新駅誘致及びそれと連動した鉄道延伸構想などの実現に向けた働きかけを進め、町の生活拠点と各住宅地を安全で快適に結ぶ町内公共交通ネットワークの充実を図るものとしてございます。また、各種交通機関の結節点である鉄道駅周辺におきましては、歩行者や自転車利用者の視点から、ユニバーサルデザインに配慮した移動空間や歩行者空間を確保し、利用者に優しい交通施設の整備をするものとしてございます。
これらの基本方針を踏まえ、議員のご発言にもございました公共交通に関するアンケートを反映しつつ、現在策定作業を進めております寒川町地域公共交通計画において、将来の地域公共交通の方向性についてお示ししていきたいと考えてございます。
257: ◯議長【天利 薫議員】 柳田議員。
258: ◯8番【柳田 遊議員】 最後の質問です。
まちづくり条例に関しての質問です。都市計画マスタープランに記載されている町に住み、働く皆様の声の項目では、住まいの周りでのミニ開発が進み、緑やゆとりが減ってきた。最近の住宅開発では、行き止まり道路が増えるなど好ましくない状況があり、開発などの際に民間側と協議の場を持てるなどといいといった住民の方々の意見では、開発に関しての課題が見えてきます。寒川町の人口集中地区面積は、20年間で約22%も町内で広くなり、統計からもスプロール現象が起きていることが分かります。
都市計画法第29条にかかる開発許可について、寒川町は許認可権限を持っていないので、許可権者は神奈川県となります。そして都市計画法で定められている基準は必要最低限のものであるため、一般的にそれ以上の基準につきましては、各自治体が条例を制定して様々な基準規定をつくっております。寒川町には条例がないので、開発指導要綱という形で規定しております。しかしながら、一般的に開発指導要綱は、高度経済成長期の人口増加に伴う宅地需要に対応するため、全国で制定されたと言われております。
社会状況の変化や技術の進歩により、開発指導に求められる内容はこれまでと違ったものとなってきており、都市マスタープランに記載されている住民の方々からのご意見にありますように、要綱でのまちづくりの誘導には限界があり、今後さらなるまちづくりを進めていく上においては、寒川町独自の開発ルールであるまちづくり条例が必要だと思われます。
令和3年6月議会での都市計画についての一般質問での一問一答において、町の開発ルールに関してお伺いした際の町の答弁では、これからのまちづくりを実現するためには、地域の住民による協働の取組は欠かせないものであり、その上で良質な地域環境形成に向けた基準をつくっていく必要がございます。そのため都市計画では、土地利用調整などの開発関連分野や住民参加によるまちづくりなど総合的なまちづくりに関する条例の制定を目指し、検討を進めてまいりたいと考えておりますとの答弁でございました。
また、寒川町都市マスタープランにおいても、まちづくり条例の制定に関しては、寒川らしい暮らしぶりの実現に向けて、都市計画や土地利用調整など開発関連分野や住民等参加によるまちづくりなど、総合的なまちづくりに関する条例の制定を目指します。主に開発や建築などの調整に関する事項、大規模土地利用転換等に関する事項、景観まちづくりに関する事項、そして町民等参加によるまちづくりに関する事項を取り入れた条例の検討を行い、併せて検討を深めていくための組織や運用の方法、体制づくりなど、庁内の関係各課や住民等との調整協議の場の設置に努めますという記載されております。
寒川町では、平成25年に高さ制限を導入し、低層低密度のまちづくりが進められておりますが、現状は開発指導要綱の最低敷地面積の範囲内でのミニ開発が進み、人口集中地区面積の統計からも町がスプロール化している課題がございます。
また、令和5年5月14日の日本経済新聞の記事の推計によれば、全国の空き家は2038年に2,303万棟となり、総家屋の31.5%に達し、国内の家の約3軒に1軒が空き家になると予想されていることもあり、2030年代になり人口が減少する場合は、空き家、空き地が増えることで未利用地となり、リバーススプロール現象が起きる可能性も考えられ、人口が減少した場合はどのように町の価値を下げないために都市計画をしていくかが課題となります。
条例を制定することで、自分が住んでいる生活の場、最低敷地面積の範囲を広げ、それが集合体となることで寒川の魅力である景観が守られ、ゆとりある低層低密度のまちづくりを実現することや、観光地に行くとコンビニや飲食店などの屋外、屋内広告物の色が制限されている建物がございますように、用途地域にも地区計画では制限できない色を条例によって制限することで、町の景観の維持及び向上を図るなどの効果がございます。
短期的に見れば、町の実情に合わせた独自の開発ルールであるまちづくり条例がなかったとしても、戸建てが増えれば人口も増え、固定資産税の増となっておりますが、しかし、独自の開発ルールがないまま開発が進むことは、中長期的に見たときに人口減少期に入り始める際に、空き家、空き地などの未利用地が増えることは、防犯、治安上の問題や景観、居住環境の悪化が懸念され、資産価値も減少し、次の世代の子どもたちにとっては住みやすく、魅力的なまちではなくなる可能性がございます。
現状町内各地で戸建てが建てられ、人口が増えているからこそ、見えてこない課題ではございますが、次の世代によりよい町を残すためにも、開発に関して独自のルールを定めるまちづくり条例に関して、町はどのように捉えているのか最後にお伺いします。
259: ◯議長【天利 薫議員】 ただ今の質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
260: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 開発に関して独自のルールを定めるまちづくり条例に関してでございますが、現在町では開発に関して寒川町開発指導要綱にて指導しており、建築行為に関しては、建築物高さ制限や地区計画といった制度も活用しながらまちづくりを進めているところでございます。
また、寒川町都市マスタープランにおきましても、まちづくりの体制、取組を推進するための仕組み、制度の在り方などのルールづくりを掲げていることもございます。要綱では対応できない部分を補完する条例の制定を目指してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
261: ◯議長【天利 薫議員】 柳田議員。
262: ◯8番【柳田 遊議員】 今回の一般質問では、都市計画に関してお伺いしました。20年後、30年後に懸念される課題を令和5年の現時点で問題提起しましても、説得力のないものであるかもしれませんが、中長期的に考え、統計に基づき、将来の課題を見据えた適切な都市計画による公共政策が、年月をかけ将来の課題解決につながり、よりよい町を次世代に残す効果が期待されることをいま一度共有できればと思います。
以上で、私の一般質問を終わります。
263: ◯議長【天利 薫議員】 以上で、柳田 遊議員の一般質問を終了いたします。
暫時休憩といたします。再開は14時15分です。
午後1時57分 休憩
──────────────────────────────────────
午後2時15分 再開
264: ◯議長【天利 薫議員】 休憩を解いて会議を再開いたします。
次に、15番岸本 優議員の質問を許可いたします。岸本議員。
〔15番(岸本 優議員)質問席へ移動〕
265: ◯15番【岸本 優議員】 議長のお許しがありましたので、通告順位に従いまして一般質問させていただきます。会派さむかわ自民党の岸本 優でございます。よろしくお願いいたします。
本日の私の質問は、地域防災についてでございます。
まず、防災訓練の現状と今後についてでございます。今年は、大正12年1923年に発生した関東大震災から100年の節目に当たります。関東大震災は、近代日本の首都圏に未曽有の被害をもたらし、我が国の災害史において、また震源地でもある神奈川県において特筆すべき災害でございます。また、今年全国では台風2号や台風13号及び梅雨前線による大雨等といった風水害によって住宅被害やお亡くなりになられた方もいらっしゃいました。この場をお借りしまして心からお見舞い申し上げます。
さて、先月は関東大震災の発生した9月1日が防災の日と定められていることで、テレビなどでも震災の映像が多く流され、心を痛め、皆様においても、防災、減災を考えたことと思います。しかし、喉元過ぎればとならぬよう、万が一、その一のリスクのために常時の備えを考えて、自然災害などのリスク発生時に的確な防災行動を速やかに行えるよう、定期的な防災訓練の実施は欠かせません。
今後30年の間に70%の確率で首都直下型地震や南海トラフ地震が発生すると言われていることは、皆さんもご存じのとおりだと思います。これを天気予報の降水確率70%と置き換えると、皆さんはほとんどの方が傘を持っていくのではないでしょうか。それだけ高い確率で発生すると予測されていることに気づいてほしいと思いまして、今回は防災訓練の現状と今後についてお聞きいたします。
続きまして、町民の防災リテラシーの向上についてでございます。大規模災害が増えつつある近年、防災に関する新しい言葉として、防災リテラシーというワードをテレビやインターネット上などでよく目にし、耳にするのではないでしょうか。防災リテラシーとは、防災に関する正しい知識を持ち、災害に対して適切な行動をとれる能力のことを言います。日本は、地震大国と言われるほど地震の発生が多い国ですが、近年は地震や津波だけでなく、豪雨などによる風水害や新型コロナウイルス感染症などといった様々な災害が発生しております。そういった有事の際への備えとして、私たちは防災リテラシーを高めていく必要があると考えますが、町における町民に対する防災リテラシー向上への考えについてお聞きいたします。
1つ目は、防災訓練の現状と今後について、2つ目、町民の防災リテラシーの向上について、以上、1回目の質問とさせていただきます。
266: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
267: ◯番外【町長 木村俊雄】 それでは、通告順位4番岸本議員のご質問にお答えいたします。
地域防災についての1点目といたしまして、防災訓練の現状と今後についてのお尋ねでございます。町における総合防災訓練につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、令和2年度から中止といたしております。なお、地域住民を対象とした避難所開設訓練は、毎年度コロナ禍においても継続して実施している状況にございます。今年度も避難所開設訓練を今月10月21日に寒川小学校で実施する予定でございます。
訓練等で体験したり、行動したこと以上のことを有事の際に行うことは、非常に困難だと考えますので、議員がおっしゃるように、リスク発生時に的確な防災行動を速やかに行うためにも、訓練が大変重要と考えております。そのため今後総合防災訓練を再開するに当たっては、従来の見学する形式の訓練だけではなく、当該会場となる地域の小・中学校の児童生徒も含めた町民が積極的に参加、体験できる形式の訓練を検討するよう担当部署に指示をしております。
なお、総合防災訓練ではありませんが、先月14日には寒川シェークアウト訓練プラス1訓練を実施し、職員の防災意識の向上を図ったところでございます。
次に、2点目といたしまして、町民の防災リテラシーの向上についてのお尋ねにお答えいたします。
災害発生直後におきましては、公的な援助、支援であります公助の力は限られております。自分の命は自分で守るといった自助の力が大変重要と考えております。町民の防災リテラシーが向上することによりまして、風水害や予測困難な地震といった災害が発生した場合にも、防災に関する正しい知識を持って適切な行動をとっていただくことが可能になります。そのため各種訓練、研修会及び講演会など、より多くの町民の皆様が学び、考え、参加、体験する場を提供し、町民の防災リテラシーの向上を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
268: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
269: ◯15番【岸本 優議員】 それでは、ここから一問一答に入らせていただきます。
近年はコロナ禍ということもあり、通常とは違った訓練となっていたと思われますが、町の防災訓練の実施状況及び参加者についての現状をお聞かせください。
270: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
271: ◯番外【町民部長 菊地高志】 町では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、多くの方が参加する総合防災訓練ではなく、令和2年度より新たに作成しました避難所運営マニュアルを基に、各広域避難所の避難所運営委員会を主体といたしました避難所開設訓練を実施しており、今後も継続して実施する予定でございます。
この訓練は、各避難所への避難を想定している自治会、民生委員、学校関係者、避難所従事職員が、災害発生時における避難所の開設方法の確認を行うほか、各避難所運営マニュアルの検証、避難者の受入れ方法、避難所レイアウトの確認等を目的に開催するものでございます。
また、災害は避難者自身も避難所の運営に関わっていただく必要があるため、対象自治会の参加者にも各自役割を担っていただき、訓練を実施しております。なお、これまでの各訓練の開催概要は、令和2年8月には、寒川小学校におきまして参加者52名、令和2年9月には、小谷小学校にて参加者84名、令和3年11月には、旭が丘中学校で参加者81名、令和5年1月に、旭小学校で参加者65名となっております。
272: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
273: ◯15番【岸本 優議員】 近年の災害訓練の状況を確認できました。
避難所設営のテント一つとっても、従来型の、いわゆるパイプなどで組み立てるテントでは、組み立て方が分からなくなったり、例えば部品が足りなかったり、もしかすると、さびて使い物にならないなどもあるかと思います。また、被災された際にはスピードが求められたり、人手不足も考えられる中で、大人も子どもも資機材になれておくことは重要であると考えます。どこに何が収納されているかを把握していくためにも、訓練のときに限らず、平常時から使用し、慣れていくことが必要だと思います。
近年では、例えばテント一つとっても、軽く丈夫なテントが出てきたように、いろんな道具の進化がございます。今後も資機材の更新の在り方といたしましては、訓練時のみではなく平常時から使用していくものにすることなど、その辺りにも注力していただきたいと思います。
では、次に、防災訓練の内容がマンネリ化し、参加者が固定化していることはありませんでしょうか。そうなることを防ぐための町の取組について、あればお聞かせください。
274: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
275: ◯番外【町民部長 菊地高志】 毎年開催しております避難所開設訓練につきましては、避難所の開設方法や避難所運営マニュアルの検証、避難者の受入方法、避難所レイアウトの確認など、例年実施する内容に加えまして移動困難者、車椅子の方の対応訓練やマイ・タイムラインの作成方法、新たに作成しました防災ハンドブックの説明、AED取扱訓練など内容が型どおりの訓練にならないよう、参加されている自治会の意見を聞きながら内容に変化を加えて実施しております。また、参加者の固定化を防ぐため、年度ごとに開催する避難所を変更いたしまして、町内の全自治会が順番に参加していただけるよう実施しております。
276: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
277: ◯15番【岸本 優議員】 今新たに作成した防災ハンドブックの話がございましたが、町の公式LINEのメニューの中からも閲覧できる防災ハンドブック、大変よくできていると思います。しかし、そこまで入り込んで読んでいる人も、もしかしたら少ないのかなということを危惧していますので、防災訓練以外でも見る機会を、例えばですけど、公式LINEや各種SNSなどでこのハンドブックを勧めるように促していただければと思います。
では、次に、災害時の町の確保する食料備蓄の想定と古くなった食料の行方、入れ替えの仕組みについての状況をお聞かせください。
278: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
279: ◯番外【町民部長 菊地高志】 町の食料備蓄についてのお尋ねでございます。
神奈川県地震被害想定調査報告書では、大正型関東地震規模の災害が発生した場合、町内に約3万人の避難者が発生すると想定されております。そのため町では3万人の避難者を想定し、食料の備蓄を計画的に進めております。
また、賞味期限が近づいた食料につきましては、神奈川フードバンクへの寄贈や訓練時における防災備蓄品の啓発として使用しており、備蓄した食料が無駄にならないようローリングストックに努めておりますので、よろしくお願いいたします。
280: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
281: ◯15番【岸本 優議員】 それでは、引き続き今後の寄贈先、本当に利用したい、欲しいと言う方がいらっしゃるかもしれませんので、改めて寄贈先についても精査検討し、無駄にすることがないように管理に努めていただきたいと思います。
続きまして、大規模災害発生時に町で備蓄している物資や国や他県からの支援物資等を避難所まで円滑に配送するための訓練についてお聞きいたします。物資の仕分に始まり、災害時には想定以上のインフラの損壊により孤立地区が発生したり、東日本大震災の際は支援物資、輸送車両の燃料も不足し、配送が滞ることもあったと聞いております。様々な不測の事態も起こることなども踏まえ、配送にかかる実働訓練状況等はいかがでしょうか。
282: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
283: ◯番外【町民部長 菊地高志】 支援物資等の避難所までの配送についてのお尋ねでございます。
国及び地方公共団体間の物資調達、輸送に必要な情報の共有と調整を効率化することで、迅速かつ円滑な被害物資支援を実現するため、国は、2020年より物資調達輸送調整等新システムを運用しており、システム運用の習熟を図るため全国一斉に訓練を実施しております。
この訓練は、関係府省、都道府県、市町村がそれぞれの役割を確認するため、各市町村が避難所から吸い上げた物資のニーズを県を経由して国へ要請し、要請を受けた国が備蓄品の払出しや事業者から受けた調達物資を各市町村の避難所へ輸送までの流れについてのシステムを活用し、実施するものでございます。災害時に物資輸送調達業務を円滑に遂行するため、毎年訓練に参加し、有事に備えております。
284: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
285: ◯15番【岸本 優議員】 全国一斉訓練の参加状況については私も把握しております。その物資を実際の各地の避難所に運び入れ、避難している方々に物資を仕分する作業までの具体的な手法も今後の訓練の中で進めていきたいと思います。
それでは、次に、支援物資の配送について、協定などを締結している民間の物流業者などについてお聞きいたします。また、災害時でもその物流施設から円滑に配送が行えるよう機能維持を図るための整備費用の補助などはありますでしょうか。
286: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
287: ◯番外【町民部長 菊地高志】 町では、一般社団法人神奈川県トラック協会及び佐川急便株式会社様の2社と災害時の支援物資配送に関する協定を締結しており、避難所への支援物資配送や荷役作業等について強化を図っております。また、物流施設の機能維持を図るための整備費用の補助は行っておりませんが、今後も物流施設を持つ企業や配送事業者等との協定を充実させ、災害時の支援物資配送の円滑化に努めてまいります。
288: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
289: ◯15番【岸本 優議員】 町内に22ある自治会のそれぞれの単位で構成される自主防災組織の役割及び活動は、非常に重要であると考えます。
そこで、防災知識の豊富な方が一人でも多くなるよう資格取得費の補助、資機材の購入などハード面、ソフト面共に充実させる補助はありますでしょうか。
290: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
291: ◯番外【町民部長 菊地高志】 自治会単位の自主防災の役割及び活動状況の把握ということで、補助金等のご質問でございます。
大規模災害発生時に災害を最小にするためには、自助、共助の取組が大変重要になることから、各自治体単位で組織する自主防災組織の役割は大きいものと考えております。災害時に自主防災組織の活動が円滑に機能するよう、各自主防災組織には日頃から防災訓練の実施を呼びかけており、訓練の前後におきまして内容や参加者等の報告をいただいております。
令和4年度には合計25回の自主防災組織の訓練が実施されております。自主防災組織には防災知識の普及と資機材の整備という役割を担っていただいていることから、引き続き防災士資格取得費と防災訓練を実施した自主防災組織への資機材の購入費の補助を継続してまいりたいと考えております。
292: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
293: ◯15番【岸本 優議員】 先ほど私の質問の中にありましたハード面に関しましては、今もシンコースポーツ寒川アリーナで、平常時の利用者の暑さ対策、寒さ対策だけでなく、災害時に利用する施設ということもあり、避難所を想定したエアコンの設置工事が進んでおります。訓練は訓練としてしっかりとやるべきですが、行政として避難所のためのインフラ整備もしていくことは、これからの重要な取組の1つであると考えられます。
今後PPPやPFIなどの手法で様々な公共施設を建設していくこととなると思いますが、その際にも避難所として拠点となるような施設づくりを取り入れてもらいたいと、私も携わっておりますバスケットボールリーグのBリーグというリーグがありまして、そこで今全国各地にアリーナ建設をしております。その島田チェアマンという方も、避難所の施設を有したアリーナ建設を目指しているということをおっしゃっておりますので、様々な先進地事例を参考にしながら利用者目線で備えを進めていただきたいと思います。
それでは、次に、災害対策基本法において、防災とは、災害を未然に防止し、災害が発生した場合における被害の拡大を防ぎ及び災害の復旧を図ることとあります。そしてリテラシーとは、本来読み書きする能力を意味しますが、最近一般には正しく理解し、適切に活用する能力として使われております。すなわち、防災リテラシーとは、防災に関する正しい知識を持ち、災害に対して適切な行動をとれる能力と言えます。
災害は近年とても多様であります。様々な災害に対する高い防災リテラシーを持つことで、想定外の災害にも適切で迅速な対応をし、災害発生時に被害を最小限にとどめることができると考えます。
ここで町民の防災リテラシー向上に向けた町の取組についてお聞かせください。
294: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
295: ◯番外【町民部長 菊地高志】 防災リテラシー向上に向けた町の取組についてのお尋ねでございます。
町では、自主防災組織や各種団体からの要望に応じまして、防災に関する講座を実施しております。また、毎年実施しております防災講演会におきまして、正しい知識を学べる機会を提供するため、気象や地震の専門家や震災の経験者、防災士、自衛隊OBなどの専門家を講師に迎えまして実施しております。
296: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
297: ◯15番【岸本 優議員】 防災リテラシーは、小さい頃からその年代に応じて切れ間なく向上していくことが重要と考えますが、寒川の小・中学校では、それを認識するためにどのような啓発活動がされていますか。
298: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
299: ◯番外【教育長 大川勝徳】 町立小・中学校におきましては、防災の啓発活動として、児童生徒が防災に対する意識を高めるために、各種ポスターや自分たちの住む町のハザードマップを廊下等へ掲示しております。引き続きポスター等の掲示や防災における時事的な事象を題材に、各小・中学校学年に応じ子どもたちが自分事としてとらえることができますよう、啓発活動を行ってまいります。
以上です。
300: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
301: ◯15番【岸本 優議員】 次に、小・中学校などへの防災教育の現状や訓練の大切さについてです。
まず、この質問をするに当たり、釜石の奇跡と言われる東日本大震災での話はご存じでしょうか。当時岩手県釜石市では、約1,300人もの人が亡くなったり、行方が分からなくなりました。鵜住居地区も津波で壊滅状態となりました。しかし、この地区の鵜住居小学校と釜石東中学校にいた児童生徒約570人は、全員無事避難することができました。なぜそのような奇跡が起こせたのかということですが、3つの事例を紹介いたします。
1つ目の事例は、児童生徒は訓練で確認を繰り返してきた一時避難所へ向かい、そこにも危険が及びそうになると、さらに高台を目指し、地域住民と一緒に恐怖でおびえる低学年の児童を中学生たちがながめながら小学生の手を引いて避難しました。
事例の2つ目です。自宅に独りでいた小学1年生の子どもは、学校で教えられたとおりに避難所まで自力で避難しました。
事例の3つ目は、兄弟2人で自宅にいた小学校6年生は、逃げようと言う弟をなだめ、自宅の3階に上り助かりました。そのとき既に自宅周辺は数10センチの水量で大人でも歩行が困難な状態になっていたため、自宅から逃げることはとても無理だと判断したのです。この地区では、震災前には学校と住民による合同訓練が行われるなど、地域ぐるみの助け合いも根づいていました。消防と連携して負傷者の搬送訓練なども行ってきたそうです。地域住民から過去の被災体験を聞き、郷土資料館で生々しい写真も目にしている子どもたちは、どう行動すればよいかを自分たちで考えるようになったそうです。こうして釜石の子どもたちの行動は教科書にも載る全国のお手本になりました。
そこで、我が町では、どのような防災教育が行われるかお聞かせください。
302: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
303: ◯番外【教育長 大川勝徳】 今の釜石の奇跡ですが、私も3.11があった1年後に、茅ヶ崎・寒川地区の中学校の校長会でその場を訪れております。あのきつい坂を登っていき、そしてしかも急いで子どもたちがあの坂を登っていった、小さな子どもたちの手を引き、登っていった。あんなにきつい坂をよくぞ登れたなと、あのとき感心いたしました。そしてその坂を登ったところから見る景色、釜石の港が見えますが、私たちみんな10何名の校長が行きましたけども、言葉が出ないんですね。ただ出ているのは涙だけという感じで、物すごいことをあの子どもたちはやったんだなと思いました。
自然災害というのは、そのとき感じたこと、自然災害は確かに天災なんですけども、事前にああいうことが起こるかもしれないなということが分かっていて何もしないのは、ほぼ人災になってしまうなと、そのとき感じました。帰ってきてから中学校、小学校共にいろんな先生方にもそのことをお伝えしながら練習をしてきているというのが今の寒川の状況だと思います。
町内小・中学校におきましては、火災、そして地震等における避難訓練を定期的に今行っているところでございます。訓練を通して防災に対しての意識向上を図るとともに、自らの身は自らが守る、そして安全に行動できるよう指導しているところでございます。
また、小学校の第3学年、第4学年の社会科におきましては、災害から人々の安全を守る工夫について、そして中学校第2学年の保健体育科の保健分野におきましては、各種災害の1次被害や2次被害をはじめ、起こったときに何をすべきか、どのような行動をとればよいかを考え、災害に対する備えや身を守る方法の学習を進めております。その他の各小・中学校の教科におきましても、防災についてそれぞれの視点から学ぶ題材が設けられており、工夫した授業を行っているところでございます。
304: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
305: ◯15番【岸本 優議員】 釜石東中学校が掲げていた目標は、助けられる人から助ける人へだったそうで、避難所に移ってからも生徒たちは安否確認に役立てるための避難者カードを作り、掃除を率先して行ったそうです。避難所設営のほかにも、食料や物資の運搬、配布、手助けが必要な人への支援、避難所の衛生管理等過去の他の震災でも人手不足に陥りがちな避難所において、多くの中学生が活動の貴重な担い手になっていたようです。
こういったことからも、避難所が開設された場合、中学生が果たす役割は重要だと言われておりますので、特に中学生の防災教育はさらに強く進めていただきたいと思います。
では、次に、近年スマートフォンの普及とともに、急速にSNSの利用が広がり、災害時における情報収集や連絡手段としても活用されるようになりました。しかしその一方で、災害時は不安や混乱から誤った情報や不安をあおるような情報もあふれるようになりました。例えば実際に流れたデマ情報の一例を挙げますと、2011年東日本大震災では、有害物質が降り注ぐ、支援物資が不足している、また2016年熊本震災では、ライオンが動物園から逃げ出した、2018年西日本豪雨のときでは、消防隊員のような服を着た窃盗グループが被災地に入っているなどがございました。
このような、いわゆるデマやフェークニュースがインターネット上で拡散されやすく、大きな問題になっております。新型コロナウイルス感染症が蔓延し出した初期の頃も、37度以上のお湯を飲むとウイルスが死滅するなど、逼迫した状況下では後では考えられないようなデマも信じるような心理状態になることがございます。
そうした状況を受け、災害時においても冷静に情報を選び取って活用し、命を守る行動がとれるよう、避難訓練などと併せて災害時の情報等の使い方に焦点を当てた防災教育に取り組むべきと考えますが、町としてはどうお考えでしょうか。
306: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
307: ◯番外【町民部長 菊地高志】 災害時には様々な情報が錯綜するため、各自が多くの情報の中から正しい情報と誤った情報を見分けていく必要がございます。誤った情報に迷わされず正しい情報を取得していただくため、各種講座などにおきまして町からの公式情報を伝達する手段についてご説明しているほか、情報取得手段が多様化していることからも、自分に合った情報取得手段を平時から確認していただくようお願いしております。
308: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
309: ◯15番【岸本 優議員】 釜石の奇跡は、子どもたちが単に運がよかったからというものではなくて、この地域で日頃から行われていた防災教育を学んだ子どもたちが、自分たちのふだんから行っている行動を当たり前に実践した結果が起こしたものであります。子どもたちは、自らの手で登下校時の避難計画を立て、津波の脅威を学ぶため、年間5時間から10数時間の防災授業を受け、また、年に1回鵜住居小学校と釜石東中学校の合同訓練が実施され、小学生を先導する、まず高台へ逃げるという教えも徹底されていました。
そして子どもたちは次の避難3原則を徹底して身に着けていたそうでございます。1つ目は、想定にとらわれない、2つ目、状況下において最善を尽くす、3つ目、率先避難者になる、こういったことを身に着けていくためにも、様々な学校や年齢が異なる子ども同士が集うイベントやワークショップを開き、救出の方法、避難の方法、情報等の使い方のテーマで意見を出し合うなど、子どもの生き抜く力、自助を高め、デマなどにも混乱させられることのないような町の確固たる防災リテラシーを高めていただきたいと思います。
いざというときに自分の住む地域ではどんなことができそうか、日々考えるきっかけとなるような防災訓練をするべきだと考えます。そういった防災リテラシー向上に向けた取組として、子どもたちを含めて参加や体験を伴う防災イベントが求められる中、その考えや開催の検討についてお聞かせください。
310: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
311: ◯番外【町民部長 菊地高志】 防災リテラシー向上に向けた取組のお尋ねでございます。
令和6年度に寒川安全安心フェアの開催を検討しております。講演や訓練を見学するだけではなく、参加や体験を伴った取組を行うことが、町民の皆様の防災リテラシーのさらなる向上につながると考えております。
実施に当たりましては、防災機関、防災関係団体及び災害協定締結団体などと連携協力いたしまして、防災に関する取組に参加や体験できるような場を提供するとともに、交通安全の啓発活動や消防団の操法お披露目などの催しと併せて開催することで、より効果的に町民の安全安心、意識の高揚が図られるよう実施してまいりたいと考えております。
312: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
313: ◯15番【岸本 優議員】 現在新たな防災訓練の新しいイベントというか、事業を展開することが分かりました。
他の自治体でも、楽しく学べる防災スポーツや防災運動会などといった取組がなされているようでございます。この聞き慣れない防災スポーツの事例を挙げさせていただきます。それは、防災の知恵と技を体で覚える、タイムトライアルなどで安全にスピードを競う、チーム戦で協力やコミュニケーションを学ぶということなどにポイントを置きながら学ぶのですが、例えばいざ災害が起こって人が倒れて運びたいときに、担架などが身近にあることは少なく、限られた物資の中で比較的手に入りやすい毛布を使って、どうすれば軽く早く安全に運べるかということを学べるというようなプログラムだそうです。単に毛布に人を乗せて毛布の端を持つだけでは重いのですが、端を丸めて底を持つと力が入れやすく、非常に軽く感じ、皆驚くそうです。そしてチーム戦のタイムトライアルで一緒に体験する子どもも大人も感動し、本当に楽しく防災を学ぶことができるプログラムとなっております。
そして、先ほどのご答弁の中に交通安全といったこともございましたが、茅ヶ崎警察署管内では、残念ながら自転車の事故も多いという報告がございます。我々が過去視察に行った大阪府の岸和田市では、BMXライダーや競輪選手が、実際に交通マナー教室を盛んに行っております。自転車のすばらしさ、楽しさ、そして怖さを実際に知り尽くしている選手に教わるということは、技能向上はもちろんのこと、非常にいい経験だと思います。
寒川安全安心フェアの開催をさむかわ中央公園で想定しているのであれば、パンプトラックさむかわもございますので、町の特色を生かし、BMXのオリンピアンや世界チャンピオンといった選手に協力を得ながら、自転車の安全乗り方教室の指導なども取り入れた開催を期待しております。
いつか必ず来る災害、明日にでも来るかもしれない災害でございます。一人でも多く方の命や安全を守るため、楽しく身近に防災、減災、そして交通安全に取り組んでいただきたいと思います。
それでは、次に、強化してほしい訓練の1つとして、河川の氾濫を想定した訓練でございます。様々な地震や台風の被害を恐れるより、我が町は川を3本擁しておりますので、そして川の護岸工事やしゅんせつ工事により、以前よりは川の氾濫は少なくなってまいりましたが、それでも過去の歴史や経験から河川の氾濫を危惧する人が大変多いので、河川の氾濫を想定した訓練、逃げ遅れを防ぐためのふだんからの啓発、確実な避難を促す手段についての町のお考えをお聞かせください。
314: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
315: ◯番外【町民部長 菊地高志】 町では、町内を流れる河川が想定最大規模の降雨により氾濫した場合を想定しました洪水ハザードマップを作成し、日頃からお住いの地域の浸水の可能性を確認していただくよう啓発をしております。また、洪水ハザードマップの裏面には、一人一人に応じた防災行動を記入して作成するマイ・タイムラインの作成について記載されており、各種講座の際には、自分自身の家族が洪水から逃げ遅れることのないようにマイ・タイムラインの作成の重要性について啓発しております。万が一、河川の増水がダムの放流により氾濫の危険性が高まった場合は、国や県から発出されます河川の水位情報や気象庁の防災気象情報などを基に、警戒レベルに応じました避難情報の発令を行ってまいります。
316: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
317: ◯15番【岸本 優議員】 私の弟も消防団に所属しておりまして、台風時には雨雲レーダーや河川の水位など、幾つかのサイトやアプリを使って少しでも正確な情報を得ようと努めております。また、消防団として、今後町営プールを利用した救助ボートなどの訓練もされると思うんですけども、今後は町民などを交えて実践的な訓練として強化していくべきとの現場の声もございますので、町民や子どもたちと楽しく学べるような訓練となるような機会も併せてご検討いただければと思います。
では、次に、災害情報提供手段としてのLINEの活用方法と双方向の情報伝達ツールについてお伺いいたします。
318: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
319: ◯番外【町民部長 菊地高志】 町公式LINEには、現在約1万9,000人の登録者がいることから、防災情報を提供するツールとして大きな役割を果たすものと考えております。緊急時には、町からの避難情報や避難所開設に関する情報をプッシュ通知でお知らせするほか、平時には、自らの防災行動を促すため、防災行政無線による情報、気象情報、河川の状況、ハザードマップなどを提供するほか、町民の皆様に防災意識を高めていただくため、町の地域防災計画に定める災害対策のうち、町民の行動に関わる内容をまとめました防災ハンドブックについても常時掲載しております。
なお、双方向の災害情報伝達手段につきましては、情報の正確さや信用性、また対応するためのマンパワー等の観点から、双方向のやり取りではなく、町や防災関係団体等が情報を取得し、正確かつ適時適切に情報提供をしてまいりたいと考えております。
320: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
321: ◯15番【岸本 優議員】 町としては、町民の安全のために日頃からの啓発に努め、災害時には今後もしっかりと正確な情報を出していただきたいと思います。
ある市では、ふだんから使い慣れているLINEを使った情報伝達の活用として、公的機関からの一方通行でなく、住民からのSOSなどもリアルタイムに聞くことができるLINEの標準装備のオープンチャットの活用をしているところもございます。災害時は自治会に加入していない方もいらっしゃいますので、自治会などからではカバーできない町民へも情報を取りこぼすことなく、町の情報伝達ツールを最大限に利活用し、伝達する必要があると考えます。
オープンチャットのような双方向の情報伝達ということになれば、公開方法や範囲などの課題もありますが、いざというときの町の掲示板として、他市での先進事例などでは、訓練で利用した99%の方がよかったと感じているツールでございますから、町でも導入のほどをぜひ調査研究をしていただきたいと思います。
そして最後の質問になりますけども、これまで様々な角度から質問してまいりました。自助の強化を促進し、町民の防災リテラシーの向上によって多くの方々の生命が守られると私は考えますが、災害対策本部長でございます町長のご意見を最後に伺いたいと思います。
322: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
323: ◯番外【町長 木村俊雄】 ただいま議員ご指摘のとおり、自助の重要性、自らの命は自ら守る、これは乳幼児は別にして、通常の皆さんに機会あるごとにそのようなお話もすることにしてございますけども、やはり自助の重要性と防災リテラシーの向上、いわゆる防災意識を持つこと、これは非常に大事だなと思っております。被災体験の少ない寒川でありますけども、先ほどお話があったように、災害は必ず来るという前提の中で日々の生活を送らないといけないのかなと思っております。
私も、職員には日頃から防災意識を持って行動するようにお話をしておりますけども、先ほど来お話がございました新型コロナの影響もあって、感染拡大防止の観点から、訓練など事業の実施が縮小せざるを得ない状況となっているのは大変残念ではございます。
しかしながら、ご提案のあった体験、参加するイベント等を通じまして、より一層自助の強化を促進させ、広く町民の皆さんにご理解いただき、様々な体験、あるいは訓練などを通じまして、防災に関する正しい知識と意識を持って災害に対して適切な行動がとれる能力をぜひ身に着けるように、これも繰り返し繰り返しの部分になると思いますけども、取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
324: ◯議長【天利 薫議員】 岸本議員。
325: ◯15番【岸本 優議員】 地域の方々の生の声を聞くのはもちろんでございますが、私も今後防災、減災については、研修や視察を通じて知見を深め、様々な場面で質問や提案をしてまいりたいと思っております。
防災に関するテクノロジーも最近ではかなり進んでおりまして、SNSの情報をAIで収集、解析したり、最も重要な生活インフラの復旧を早めたりしております。これまでは人々は天災を前に恐れ、備えることしかできませんでしたが、ここに来てテクノロジーで減災、さらには滅災しようという試みも本格化してまいりました。横浜国立大学では、日本初の台風専門研究施設も誕生し、毎年のように被害をもたらす台風を恐れるだけでなく、コントロールし、なおかつエネルギーとして利用する動きも出てきました。町としても国や県とともに連携し、常に最新の情報を得ながら取り組んでいただきたいと思いますので、この町の安心安全を守るために共に協力し、調査研究してまいりましょう。
以上をもちまして、私の一般質問とさせていただきます。
326: ◯議長【天利 薫議員】 以上で、岸本 優議員の一般質問を終了いたします。
暫時休憩いたします。再開は15時20分です。
午後2時58分 休憩
──────────────────────────────────────
午後3時20分 再開
327: ◯議長【天利 薫議員】 休憩を解いて会議を再開いたします。
次に、3番青木 博議員の質問を許可いたします。青木議員。
〔3番(青木 博議員)質問席へ移動〕
328: ◯3番【青木 博議員】 それでは、通告順位に従いまして、会派日本共産党の一員として一般質問を行わせていただきます。
今回の質問に当たっては、町長の所信表明と、8月に実施された町長の選挙公報に基づいて質問を選択させていただきました。
今回は、大きく分けて3つとなります。まず、1つ目は、少人数学級についてであります。
2年前に法改正がされ、小学校については、段階的に40人から35人に引き下げる少人数学級が実現することとなりました。小学校全学年の学級規模の一律引下げは、40年ぶりとなります。長い間多くの方々が、少人数学級を求めてまいりました。コロナ禍の下で、子どもたちに手厚い教育を、感染症に強い学校をと今までにない多くの人たちが声を上げてきました。全国知事会をはじめとする地方自治体、数百の地方議会、校長会や教育委員会の全国団体も少人数学級を求めてまいりました。全国各地で教職員、保護者、市民、町民が様々な取組を重ねてきました。
今回の法改正は、こうした皆さんでつくり出した成果ではないでしょうか。と同時に小学校だけ35人を5年かけてというだけでは不十分であります。体も大きく思春期で手厚い教育が必要な中学生、高校生の条件を何も変えないのか。最小限の、最低限の身体的距離をとるのも難しい35人なのかと課題もあります。
文科省も30人を求めてまいりました。欧米では、20人から30人が標準となっていまして、文科省のアンケート、保護者が望む学級サイズの調査では、26人から30人が半数近くを占めています。
このような状況下で、町長は所信表明の中で、主要施策の2つ目に、より充実したまちづくりの施策の中で、子育て支援の取組について子どもも優しい社会は全ての人に優しい社会との思いから、湘南地域で最も子育てがしやすい社会を標榜し、安心して子どもを産み育てやすい環境づくりを進めていくと表明しました。具体的な施策については語っていませんでしたが、選挙公報に少人数学級の拡充を上げていらっしゃいました。子育てしていく上で、環境を整備していくのが大事と見て、公約に掲げたのだと思います。
そこを踏まえまして、1、少人数学級の現状と、2、拡充に向けて、今後の取組について問います。
続きまして、大きな2つ目の質問は、教職員の多忙化解消、資質向上についてであります。前回の一般質問でも、教職員の多忙化について質問させていただきました。
前回では、文部科学省の教師の勤務実態に関する調査について2022年度に実施し、今年4月に公表された速報値を基に多忙化について問いました。その実態は、平日の勤務時間は、持ち帰り時間を含めて、公立小学校教諭で11時間23分、同中学校教諭で11時間33分と、前回の勤務実態調査から約20分ほどだけの短縮で、苛酷な働き方は前回調査した6年前とほぼ変わりません。
平均勤務時間は40時間以上であることが多いのが実態で、前回、町で教壇に立つ先生方の時間外勤務についても聞きましたが、そこで週45時間を超える教職員は、年間平均で小学校全教員の27%、中学校全教員では55%で、この中に、過労死ラインである80時間を超える教職員は、小学校が2%、中学校が24%と、特に中学校の教職員は、教職員の半分以上が時間外勤務45時間を超え、その中の4人に1人が過労死ラインに達する働き方をしています。
なぜこのような働き方になるのか。公立学校の教員に残業代を支給せず、その代わりに、支給額の4%を新たに支給するなどの法律、教員給与特別措置法が一つの要因と見ます。給与面については、一般に残業に25%以上の割増し賃金を支給することになっていまして、この制度は経済的な側面から長時間労働を抑制するために設けられた、世界水準のルールであります。国際労働機関ILO条約で定められ、日本でも労働基準に明記されています。
問題点は山積しています。多忙化が解決できれば教職員の方々に余裕ができ、自分磨きに専念ができて、ひいては、資質向上につながるのではないでしょうか。町長の選挙公報には、教職員の多忙化解消、資質向上がありました。やはり、ここでは教職員の環境を改善することにより、子どもたちが育ちやすい環境につながるとの見解であります。そこで、今後の教職員の多忙化解消、資質向上の取組について問います。
次に、大きな3つ目の高齢者対策における移動支援、交通対策についてであります。
2019年4月の池袋暴走事故など高齢ドライバーによる痛ましい事故が相次ぎ、大きなニュースとなっていました。人口の高齢化に伴い、運転免許を保有する70歳以上の高齢者は今後も増加し続け、一方では、自動車優先のインフラ整備が行われることにより、鉄道やバス、タクシーなど、地域の公共交通は路線廃止や縮小が続き、とりわけ人口減少が進む地方では顕著に表れています。こうした地域では高齢者が自ら運転しなければ、日常生活が成り立たない状況にあります。
高齢運転者の事故防止対策として最も重要なのは、高齢者が自ら運転しなくても、自由かつ安全に安心して移動できる社会環境を整えることではないでしょうか。1998年から導入された運転免許証の自主返納制度の利用が増加しています。2019年には、運転経歴証明書交付要件の緩和も行われました。多くの自治体で自主返納者への支援として、バスや電車などの公共交通機関やタクシーの運賃割引が受けられるなどの施策を設けています。運転に不安を感じるようになった高齢ドライバーの自主返納しやすい環境づくりも必要であります。
そういった背景の中で、町長の所信表明では、近年、高齢者による交通事故等の報道も数多く、その影響から、運転免許を自主返納される方もいらっしゃいます。交通事故等を未然に防ぐという観点からは適切な行動だと思いますが、一方で、日々の生活を送る中で移動の手段を失い、不便な思いをされていらっしゃることも事実でございます。
こうしたことを踏まえ、高齢者等がこの町で暮らし、また、地域に積極的に参画できるよう、適切な移動支援、交通対策を講じてまいりますと表明されました。選挙公報では、コミュニティバス無料バスパスポート、またはタクシー券、70歳以上の免許返納者としています。
その点を踏まえまして、1、コミュニティバスの現状と、2、コミュニティバス無料パスポート実現に向けた取組について問います。そして、3、70歳以上の免許返納者についてと、4、タクシー券の実現に向けた取組について問います。
329: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
330: ◯番外【町長 木村俊雄】 それでは、通告順位5番、青木議員のご質問にお答えをいたします。
初めに大きな1点目といたしまして、少人数学級についてのお尋ねをいただきました。
寒川町では、子どもたちを取り巻く教育環境を重視した、きめ細やかな体制づくりに努めているところであります。少人数学級につきましては、町として、その教育的意義を認識し、平成16年度から国、県に先駆けて少人数学級の拡充に向けて取り組んでまいりました。
その後、令和3年3月に、公立小学校の学級編制における上限を35人に引き下げる法案が国会において成立し、同年4月から施行されたことによりまして、小学校においては現在、小学校4年生までが1学級当たりの人数の上限が35人に引き下げられているところであり、今後、令和7年度まで、段階的に小学校全学年での少人数学級が拡充される予定であります。
学校現場からも、少人数学級の有効性を聞いておりますので、引き続き、教育委員会と十分に認識を共有した上で、子どもたちを取り巻く教育環境のきめ細やかな体制づくりに努めてまいります。
次に、大きな2点目、教職員の多忙化解消、資質向上についてのお尋ねにお答えをいたします。
教職員の多忙化解消と資質向上は、現在の教育の課題として関連性が高いと捉えております。多忙化解消に向けた取組により、教職員の授業改善や自己研さん、子どもたちと接する時間を充実することに加え、教職員の授業力あるいは資質、能力を高め、子どもたちに対して効果的な教育活動が継続できるようにすることが大変重要であると考えております。
今後も引き続き、教育委員会と十分認識を共有した上で、教職員が心身ともに健康で、授業等の専門性に基づく教育活動に全力で専念できるよう、教育環境の体制づくりに努めてまいります。
次に、大きな3点目でございます。高齢者対策における移動支援、交通対策についての1点目といたしまして、コミュニティバスの現状について問うとのお尋ねでございます。
町が運行いたしますコミュニティバス「もくせい」号は、町内の交通不便地域の解消や交通弱者の機動性の確保等を目的として、町内に3つのルートを設定し、それぞれ寒川駅を起点、終点として循環型の運行をしておりまして、町内各所と寒川駅周辺を移動する手段となっております。
コミュニティバスの利用状況につきましては、新型コロナウイルスの影響により、利用者数は一時的に減少したものの、現在は、コロナ前の状態に戻りつつあると感じております。
次に、2点目のコミュニティバス無料パスポート実現に向けた取組について問うとのお尋ねにお答えいたします。
コミュニティバス無料パスポートは、先ほど前段の議員へのご答弁で申し上げましたが、選挙の際に配布いたしました討議資料において、町民の皆様にお示しした内容でございます。財源や制度設計などの調整は今後となりますが、町内各所と寒川駅周辺を循環するコミュニティバスは、高齢者にとって大事な移動手段の一つであり、高齢者が外出するきっかけづくりにもなっていることから、高齢者の移動手段として有効な方法と考えております。
次に、3点目の70歳以上の免許返納者へのタクシー券についてのお尋ねでございます。
こちらも2点目と同様に、討議資料にてお示ししたものでございまして、調整すべき事項が様々ございますが、運転免許証を自主返納された方、更新ができなかった方に対する支援策については、タクシー券もその一つの方法かと考えております。
4点目のタクシー券の実現に向けた取組についてでございますが、3点目でもご説明したとおり、考えられる支援策の一つとして、今後検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
331: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
332: ◯3番【青木 博議員】 それでは、一問一答に入らせていただきます。
まず、少人数学級についてです。現在の町立学校の現状をお尋ねいたします。
333: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
334: ◯番外【教育長 大川勝徳】 現在の町立学校の少人数学級の現状につきましては、令和3年4月に、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律が施行され、これにより令和5年度現在、小学校1年生から4年生までが35人以下学級となっております。
335: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
336: ◯3番【青木 博議員】 令和3年4月に、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案が施行されたことにより、先ほども申し上げましたが、40年ぶりに学級編制の標準の一律引下げがあったということで、段階的に令和7年までに引き上げるということが分かりました。
町も独自にこれを先駆ける前に、町は独自に国、県に先駆けて小学校3年生を少人数学級に取り組んだ実績もあったということはありました。国もようやく、子どもたちに寄り添うということになりましたが、改めて少人数学級の効果をどう見ているのでしょうか、お尋ねします。
337: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
338: ◯番外【教育長 大川勝徳】 少人数による学級編制の効果といたしましては、子どもたちに対するきめ細やかな指導及び支援を期待できる、そういうことが挙げられます。また、学習場面におきまして、子どもたちは発言、質問、いろいろなコミュニケーションの機会、そういうものが増えることで、質問等もしやすいという利点があります。教師にとっても、一人一人の子どもたちの学習状況を見とりながら、個に応じた指導を組み立てやすくなり、学力向上にもつながるものと考えております。
さらに、教室環境の点から見ますと、机と机の間に距離がとれ、教室空間に余裕が生まれるなど、整然とした環境の中で、授業にも集中しやすくなるものと考えております。
以上です。
339: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
340: ◯3番【青木 博議員】 少人数学級の効果としましては、きめ細かな指導支援ができることが一番の効果だということで理解しました。それに加えて教室環境が向上し、授業に集中しやすくなるとの考えでもありました。
あと一つ加えるとしますと、次の大きな質問にも関連しますが、教員の負担軽減にもつながるというふうに私は見ています。現に現役の小学校の先生から、35人にはなったんですけども、まだ不十分だということを言っておられました。理想的にはやっぱり30人以下に下げていただくということが、負担軽減につながりますという意見をいただきました。とは言っても実際40人から35人になって軽減はできたのではないかと私は見ています。
次に、少人数学級のさらなる拡充に向けて、今後の課題についてどう捉えているのでしょうか、お尋ねします。
341: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
342: ◯番外【教育長 大川勝徳】 教育委員会としましては、子どもたちの学習環境の観点から望ましいことであり、その教育的効果は高いものと考えております。
一方で、少人数学級実現に向けては、教職員配置のさらなる増員が必要となってまいります。そのため、こうした教職員定数の拡充につきましても、引き続き、国や県に強く要望をしてまいりたいと思います。
343: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
344: ◯3番【青木 博議員】 子どもたちへの学級環境及び教育効果は高いと考えられていますが、一方で、少人数学級拡充の課題は、教職員の定数拡充が課題とのことでありました。
それでは、町長に質問させていただきます。選挙公報でも挙げていました、この少人数学級拡充に向け、今後の取組について町長の見解をお聞かせください。
345: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
346: ◯番外【町長 木村俊雄】 少人数学級の拡充についてのお尋ねをいただきました。
今後につきましては、現在、小学校4年生までの実施を国の基準に基づき、順次、小学校6年生まで拡大してまいりたいと考えております。併せて、国、県の動向を注視しつつ、教職員の基礎定数の拡充につきましても、強く要望してまいります。
347: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
348: ◯3番【青木 博議員】 町長の見解を伺いました。やはり先ほども教育長がおっしゃっていました基礎定数、教員の、そこがやはり課題ということで、町長もそこは同じふうに共有しているというのが分かりました。
それでは、次に大きな質問、2つ目に移ります。教職員の多忙化解消、資質向上について質問します。
前回の一般質問でも同様の質問をさせていただきました。あれから4か月ほどしかたっていませんが、その間の現状と取組についてお聞かせください。前回も質問させていただきましたが、改めて、業務削減について既に実施した施策をお尋ねします。
349: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
350: ◯番外【教育長 大川勝徳】 教育委員会としましては、統合型校務支援システムの導入をはじめ、これまで、勤怠管理システムによる時間外在校時間の把握、学校留守番電話の設置、学校閉庁日の設定、部活動休養日の導入などの取組を進めてきたところでございます。加えて、ふれあい教育支援員や特別支援学級補助員などの人的措置を行っております。
また、各学校の取組としましては、ノー会議デイ、ノー残業デイの設定や会議時間の縮小、ICT活用による会議資料等のペーパーレス化、行事等の精選など業務の効率化、適正化に向け、実態や学校規模、校種などに応じた教職員の負担軽減策を講じているところでございます。
351: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
352: ◯3番【青木 博議員】 教職員の負担軽減のため、各学校の取組、人的支援措置など、業務削減に取り組んでいることが承知しました、分かりました。
冒頭に回答していただいてきました校務支援システムについて、前回は深掘りしませんでしたが、導入から半年がたち、教職員への効果はどのようなものになっているのでしょうか、お尋ねします。
353: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
354: ◯番外【教育長 大川勝徳】 令和5年の4月から、町内の全小・中学校に校務支援システムが稼働し、そして、約半年が経過いたしました。
半年という短い期間のために、町教育委員会では効果についての具体的な数値等は把握しておりませんが、使用している先生方の声からは、出席簿、成績表、健康診断など、個々に管理していた情報が集約化され、手書きや入力をする作業が減ってきた。あるいは、児童生徒のデータを蓄積することができ、指導面で活用することができそうだ。
また、文書連絡機能等の活用により、校内だけでなく教育委員会や他校教職員との情報共有、連絡調整がしやすくなったなどといった業務効率化や正確性の向上など、改善につながるような意見が届いております。
また、町内の異動であれば、どの学校でも同じ校務支援システムを使用するため、異動後もスムーズに業務を行うことができるなど、業務時間の削減などが図られるものと考えております。
355: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
356: ◯3番【青木 博議員】 生徒の様々なデータを集積、蓄積して、まだ始まったばっかりなので、なかなか集まってはいないと思うんですけども、各学校のシステムも共有することにより、業務の効率化や正確性が向上するということで、多忙化削減、業務の削減につながるということです。先生方の意見からも期待されているということが伝わりました。ぜひとも現場に立つ先生の意見を尊重して進めていただきたいと思います。
次に、冒頭にも主張させていただきましたが、多忙化が解消すれば教職員に余裕ができ、自分磨きに専念ができて、ひいては資質向上につながると考えています。とはいっても、現状ではなかなか厳しいのが実情かと思います。しかし、資質向上を怠ることはできません。そこで、教職員の資質向上についての取組についてお尋ねします。
357: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
358: ◯番外【教育長 大川勝徳】 教職員の資質向上につきましては、生涯にわたって学び続ける教員としての資質や能力、これを高めることが重要であると考えております。
寒川町では、従来から各小・中学校における校内研究の推進を基軸に、教職員の資質向上を図ってきたところであります。平成23年度から、県からの委託金を受け、さわかわ学びっ子育成推進事業を全町的に展開しております。この事業の実施により、各校が開催する授業研究会や講演会における大学教授などを講師に招聘することが可能になり、今求められている授業改善について、具体的かつ実践的に学び合うことができるようになっております。
さらに、県立総合教育センターとの連携を図りながら、経験年数を踏まえた県や町の年次研修の実施、そして、町の教育研究室では、教職員研修会や教育講演会といった様々な研修を設けております。
359: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
360: ◯3番【青木 博議員】 生涯にわたり学び続けることで、資質能力を高めるのが重要との考えから、校内研究、各種研究会、講演会を開き、様々な研修を設け、資質向上につなげていくという状況が分かりました。とは言ってもまず多忙化解消を優先に、資質向上を図っていただきたいと思います。
それでは、こちらも選挙公報に示していましたので、町長にお尋ねします。教職員の多忙化解消、資質向上の今後の取組について見解を伺います。
361: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
362: ◯番外【町長 木村俊雄】 ただいま教育長のほうからもるるお話がございました。
やはり生きる力や健やかな体を育み、成長していくことを実現する上で、教職員の皆さんが子どもたちに向き合う、こういった役割は大変重要であると考えております。確かな学力、あるいは豊かな心といった、子どもたちの生きる力を育むことにつながるものと認識をするところでもございます。厳しい財政状況の中ではございますが、引き続き、教育委員会と協議しながら、必要な教育環境の充実に取り組んでまいりたいと思います。
363: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
364: ◯3番【青木 博議員】 町長の答弁をいただきました。多忙化解消になれば、教職員の方々も意欲が上がると思うんですね。教育の質がさらによりよいものになり、子どもたちに好影響となると同時に、教職員の資質向上にもつながると見ています。
重要なのは、多忙解消であります。そこを留意して、多忙化解消、資質向上を進めていただきたいと思います。
次に、質問の大きな3番目、高齢者対策における移動支援、交通対策について質問していきます。
まず、コミュニティバスについてです。今年5月に、新型コロナ感染症の法上の位置づけが2類相当から5類へ引き下げられ、3年余り続いたコロナ禍は、季節性インフルエンザと同類となりました。
この間、アフターコロナ、ウイズコロナ、ポストコロナなど、コロナ禍後を表現する言葉が出ていて、実際は、感染症の増減を繰り返しているとは思いますが、新しい生活に入ったとしています。そういった状況の中で、コミュニティバスの利用者はどうなっているのでしょうか。過去3年の推移をお尋ねします。
365: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
366: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 コミュニティバスの利用者につきましては、令和2年度が4万7,873人、令和3年度が5万2,791人、令和4年度が5万8,528人でございました。
ちなみに、令和元年度の利用者数につきましては、6万4,768人でございまして、新型コロナウイルスの影響により、令和2年度から利用者数は減少いたしましたが、現在は回復傾向となっている状況でございます。
367: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
368: ◯3番【青木 博議員】 コロナ禍になる前の令和元年度が6万4,768人に対して、翌年の2年度は4万7,873人、約26%ですか、減で、直近の令和4年度では5万8,528人と、令和元年と比べて、10%減まで回復しているという現状をお聞きしました。確かに徐々に回復はしていますね。
改めてコミュニティバスの必要性を感じました。それでは、コミュニティバス利用者の年齢割合をお尋ねします。
369: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
370: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 コミュニティバス利用者の年齢の割合でございます。
こちら令和4年9月に行いました利用実態調査における割合となりますが、10代以下が1%、20代から65歳未満が43%、65歳以上が53%、残りの3%につきましては、無回答というような状況でございます。
371: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
372: ◯3番【青木 博議員】 65歳以上の割合が半数以上を占めていて、高齢者の移動手段としては有効かつ必要なものと認識しました。
次になりますけども、おととし、令和3年の9月の一般質問でも、今回同様のコミュニティバスについて質問させていただきました。そこでは、一之宮地域を走る南ルートの利便性向上について、質問させていただきました。当時の部長は、南ルートの利便性向上については、他手段を含め、検討を進める必要と考えているとの回答でありました。
丸2年がたちました。その後の取組に進展はあったのでしょうか、お尋ねします。
373: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
374: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 南ルートの利便性向上についての取組でございますが、こちら、町民を対象にした地域公共交通に関するアンケート調査を実施しまして、現在、策定を進めております寒川町地域公共交通計画において、南ルートの利便性向上も踏まえた地域公共交通の方向性をお示しすべく、現在作業を進めているところでございます。
375: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
376: ◯3番【青木 博議員】 地域公共交通の方向性を示し、計画策定作業を進めているということでした。2年たって計画段階ということです。慎重に進めていくということは理解できますが、同時に高齢化も進んでいるわけですし、一之宮地域に限らず、町民の立場に立った利便性向上優先で進めていただきたいと思います。
次に、町長は町長選挙公報で、コミュニティバス無料パスポートを挙げていました。そこで、県内で同様に実施している自治体はありますか、お尋ねします。
377: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
378: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 コミュニティバス無料パスポートの県内での施策実施状況でございますが、完全に無料で行っているといった事例はございませんでした。近い事例でございますが、綾瀬市と二宮町が行っている事業がございます。
まず、綾瀬市では、高齢者の外出支援サポートとして、65歳以上の方を対象とした高齢者専用乗車カードというものがございまして、こちらは180円から100円に割引となるものでございます。
また、運転免許証自主返納支援事業として、市内にお住まいの65歳以上で、運転免許証を自主返納された方を対象に、有効期限を2年間とするコミュニティバスの無料券、こちらは50枚つづりが1回に限り交付される制度がございます。
また、二宮町では割引手形として、どなたでも購入可能で運賃が100円引きとなる「ニーノ手形」がございまして、6か月券が3,000円、12か月券が5,000円で販売されております。また、町内在住の満75歳以上の方、妊産婦の方、未就学児の父母、祖父母を対象として、運賃が200円引きとなる「ミーヤ手形」がございまして6か月券が5,000円、12か月券が8,000円で販売されているものがございます。
379: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
380: ◯3番【青木 博議員】 完全に無料の自治体は県内にはないということでした。限定的に施行している自治体はあったということですね。
それでは、町長が選挙公報に挙げていましたので、これからこの件について進めていくことになると思いますが、高齢者に向けてのこのコミュニティバス無料パスポートについて、現時点でどのように取り組もうと考えておられますか、お尋ねします。
381: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。畠山都市建設部長。
382: ◯番外【都市建設部長 畠山 学】 町長の掲げた公約の実現に向けては、様々な調整事項がございますが、先ほどの町長答弁にもございましたように、コミュニティバスは、高齢者にとって大事な移動手段の一つであり、高齢者が外出する機会のきっかけづくりにもなってございますので、高齢者の皆様が利用しやすい移動環境の確保について、先進事例等を調査研究してまいりたいというふうに考えてございます。
383: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
384: ◯3番【青木 博議員】 町長の在任期間が4年ありますし、新しい事業となりますので、まだ手探り状態かと思います。高齢者の方々に寄り添う事業へ、検討を進めていただきたいと思います。
それでは、次に、タクシー券についての質問へ移ります。タクシー券の助成について、県内で実施している自治体はありますでしょうか、お尋ねします。
385: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
386: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 県内自治体のタクシー券の助成の現状についてお答えいたします。
県内で、高齢者へのタクシー券助成を実施している自治体は、7市町になります。鎌倉市、藤沢市、小田原市、厚木市、二宮町、山北町、そして愛川町の7市町で、それぞれ対象年齢や助成券の枚数など、助成の内容は異なっております。
387: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
388: ◯3番【青木 博議員】 県内でのタクシー券助成を実施している自治体は33市町村中、7市町、実施しているということで、2割ほどの自治体が実施していて、藤沢市が町に隣接していますよね。
藤沢市の場合、ちょっと調べたんですけど、障害者の方が対象で福祉タクシー利用券となっていまして、免許返納者の高齢者が対象ではないと。ですから、助成の内容は様々と回答していただいたのだと思います。
それでは、選挙公報に挙げられているような免許返納者に対するタクシー券について、県内自治体では、同様に実施している自治体はありますでしょうか、お尋ねします。
389: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
390: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 先ほどお答えいたしました県内の7市町のうち、免許返納者を対象としたタクシー券の助成については、鎌倉市が該当いたします。
鎌倉市では、令和3年度より実施しておりまして、対象者は、運転免許の自主返納、または執行時に満65歳以上の方で、助成額は1枚当たり500円のタクシー券を2年間で最大8枚、4,000円分の助成となるようでございます。自主返納日、または執行日から6か月後を申請の期限といたしまして、必要書類を添えて、市に交付申請するといった内容になってございます。
391: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
392: ◯3番【青木 博議員】 鎌倉市が高齢者の免許返納者を対象としたタクシー助成券を実施しているとの回答でありました。比較的新しい事業でありますね。
この事業の目的は、冒頭でも述べましたが、高齢者が自ら運転しなくても、自由かつ安全に運転して移動できる社会環境を整えることが重要と考えております。鎌倉市はその一歩に踏み込んだと言えるのではないでしょうか。
それでは、次になります。高齢者が安心して免許返納ができる環境づくりは急務でありますが、今現在の免許返納者数はどのような状況になっているのでしょうか、お尋ねします。
393: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
394: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 免許返納者数の状況についてお答えいたします。
警察庁から、運転免許統計というのが公表されておりまして、運転免許に関する数値が都道府県別で記載されております。市町村別の数値は公表されておりませんので、この統計から神奈川県内の数値でお答えしたいと思います。
神奈川県内で、運転免許を返納した70歳以上の方の人数でございます。令和4年中には2万8,179人で、70歳以上の運転免許保有者全体の約0.21%に当たります。令和3年中では3万4,427人で、同様の割合で0.27%。令和2年中では3万6,189人で、同様の割合で約0.29%。令和元年中では3万8,264人で、同様の割合で約0.32%となっておりますので、減少傾向にあるということになります。
ある民間の研究機関によりますと、令和元年に起きました高齢者による交通事故が大きく報道されまして、免許返納者が急増したようでございますけども、新型コロナウイルス感染症の影響により、いわゆる密が避けられる自動車を手放しづらくなった可能性などが指摘されておるようでございます。
395: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
396: ◯3番【青木 博議員】 返納状況は減少傾向とはいえ、人口の高齢化が進み、70歳以上の免許返納者は徐々に増えていくと思われます。返納率も今のところ1%も満たない状況で、交通手段確保のために返納しづらい状況が、実態が見受けられます。
それでは次に、その返納率がなかなか上がらない状況なんですが、この自主返納した場合、現時点で、町で特典を受けられるようなものはありますでしょうか、お尋ねします。
397: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
398: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 免許を自主返納した場合の特典についてのお尋ねでございます。
町が実施しているものはございませんけども、神奈川県が、神奈川県高齢者運転免許自主返納サポート協議会という団体を発足させておりまして、この団体の加盟店では、特典を受けていただくことができます。寒川町内では2つの企業が加盟していただいておりまして、一つは、大曲にありますハーベスト株式会社ヨシケイ事業本部茅ヶ崎寒川営業所様で、お弁当や総菜等の割引があるようでございます。
もう一つが、役場の近くにございます眼鏡市場寒川店様で、眼鏡等の購入の際の割引で特典がございます。
399: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
400: ◯3番【青木 博議員】 町ではまだ実施はしていないという状況の中で、神奈川県警が主体に神奈川県高齢者運転免許自主返納サポート協議会に登録した加盟店で、これは夕食食材宅配サービスって調べたらそうなっていたんですけど、夕食食材宅配サービスと眼鏡店の2店舗との回答でありました。タクシー券助成に関連して、免許返納者について聞いてまいりました。
次に、コミュニティバスでも同様の質問をしましたが、町長が選挙方法で示した70歳以上の免許返納者へのタクシー券について、現時点でどのように取り組んでいこうと考えておられるのか、お尋ねします。
401: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
402: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 先ほど都市建設部長がご答弁いたしましたコミュニティバス無料パスポートの件と同じようなご回答になるんですが、実現に向けては、様々な調整事項がございますけども、先進自治体の例も参考にいたしながらどのような支援が適切なのか、調査研究を進めてまいりたいと思っております。
403: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
404: ◯3番【青木 博議員】 こちらも施行されれば、全面的に新しい事業となりますので、調整段階ということで了解いたしました。
それでは、最後に関連していたことですので、町長にまた再び質問させていただきます。
冒頭にも述べましたが、町長の所信表明の考えと、8月に実施された町長選挙の選挙公報から今回質問させていただきました。
そこで、高齢者対策における移動支援、交通対策でありますコミュニティバス無料パスポート、またはタクシー券70歳以上免許返納者について、実現に向けての決意をお尋ねします。
405: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
406: ◯番外【町長 木村俊雄】 それぞれ担当がお話ししているので、あまり私がそれ以上のお話はまだないんですけども、いわゆる、やっぱり高齢社会、高齢化が非常に進んでいる中で、やはり移動手段の確保というのはそれぞれ当事者になると非常に重要なポイントになってきますし、より多くの方からもそういう声をいただいております。どのような支援が有効なのか、町の実情に合った移動支援、あるいは交通対策について検討を進めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。
407: ◯議長【天利 薫議員】 青木議員。
408: ◯3番【青木 博議員】 町長は、所信表明の中で、高齢者対策では繰り返しますけども、日々の生活を送る中で、移動の手段を失い、不便な思いをされていらっしゃることも事実でございます。こうしたことを踏まえ、高齢者等がこの町で暮らし、また、地域に積極的に参画できるよう適切な移動支援、交通対策を講じてまいりますとありましたので、今回のコミュニティバス無料パスポート、またはタクシー券に限らず、多様な施策を講じて、安全に安心して移動できる社会環境の整備を進めていくことをお伝えしまして、私の今回の一般質問とさせていただきます。
409: ◯議長【天利 薫議員】 以上で、青木 博議員の一般質問を終了いたします。
410: ◯議長【天利 薫議員】 お諮りいたします。一般質問の途中ではありますが、本日の会議はここまでとし、延会することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
411: ◯議長【天利 薫議員】 ご異議ないものと認めます。よって、本日の会議はこれをもって延会といたします。
なお、次回の会議は明日12日午前9時から再開いたします。
お疲れさまでした。
午後4時12分 延会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
寒川町議会 議 長 天 利 薫
同 署名議員 岸 本 優
同 署名議員 吉 田 悟 朗
発言が指定されていません。 © Samukawa Town, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...