寒川町議会 2023-06-04
令和5年第1回定例会6月会議(第4日) 本文
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ウィンドウで開きます) 令和5年第1回定例会6月会議(第4日) 本文 2023-06-15 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ
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発言者一覧 選択 1 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 2 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 3 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 4 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 5 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 6 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 7 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 8 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 9 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 10 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 11 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 12 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 13 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 14 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 15 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 16 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 17 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 18 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 19 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 20 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 21 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 22 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 23 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 24 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 25 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 26 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 27 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 28 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 29 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 30 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 31 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 32 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 33 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 34 : ◯番外【総務部長 野崎 誠】 選択 35 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 36 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 37 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 38 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 39 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 40 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 41 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 42 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 43 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 44 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 45 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 46 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 47 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 48 : ◯5番【
山田政博議員】 選択 49 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 50 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 51 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 52 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 53 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 54 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 55 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 56 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 57 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 58 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 59 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 60 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 61 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 62 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 63 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 64 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 65 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 66 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 67 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 68 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 69 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 70 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 71 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 72 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 73 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 74 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 75 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 76 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 77 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 78 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 79 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 80 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 81 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 82 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 83 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 84 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 85 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 86 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 87 : ◯番外【教育次長 内田武秀】 選択 88 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 89 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 90 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 91 : ◯番外【教育次長 内田武秀】 選択 92 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 93 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 94 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 95 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 96 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 97 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 98 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 99 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 100 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 101 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 102 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 103 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 104 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 105 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 106 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 107 : ◯番外【教育長 大川勝徳】 選択 108 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 109 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 110 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 111 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 112 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 113 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 114 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 115 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 116 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 117 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 118 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 119 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 120 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 121 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 122 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 123 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 124 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 125 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 126 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 127 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 128 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 129 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 130 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 131 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 132 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 133 : ◯18番【黒沢善行議員】 選択 134 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 135 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 136 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 137 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 138 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 139 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 140 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 141 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 142 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 143 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 144 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 145 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 146 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 147 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 148 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 149 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 150 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 151 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 152 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 153 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 154 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 155 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 156 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 157 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 158 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 159 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 160 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 161 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 162 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 163 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 164 : ◯番外【町民部長 菊地高志】 選択 165 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 166 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 167 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 168 : ◯番外【学び育成部長 伊藤 研】 選択 169 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 170 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 171 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 172 : ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 選択 173 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 174 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 175 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 176 : ◯番外【学び育成部長 伊藤 研】 選択 177 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 178 : ◯番外【企画部長 深澤文武】 選択 179 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 180 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 181 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 182 : ◯番外【環境経済部長 原田健一】 選択 183 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 184 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 185 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 186 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 187 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 188 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 189 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 190 : ◯番外【町長 木村俊雄】 選択 191 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 192 : ◯14番【杉崎隆之議員】 選択 193 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 194 : ◯議長【天利 薫議員】 選択 195 : ◯議長【天利 薫議員】 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前9時00分 開議
◯議長【天利 薫議員】 おはようございます。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程はお手元にお示しのとおりであります。
──────────────────────────────────────
日程第1 会議録署名議員の指名
2: ◯議長【天利 薫議員】 日程第1「会議録署名議員の指名」を行います。会議録署名議員は、会議規則第116条の規定により議長において、茂内久代議員、柳田 遊議員を指名いたします。
──────────────────────────────────────
日程第2 一般質問
3: ◯議長【天利 薫議員】 日程第2「一般質問」を行います。昨日に引き続き、これより質問を許可いたします。5番
山田政博議員、山田議員。
〔5番(
山田政博議員)質問席へ移動〕
4: ◯5番【
山田政博議員】 それでは、通告順位に従い、日本共産党議員団の一員として一般質問を行います。
今回の質問は、災害対策についてです。
今年は関東大震災から100年目の年に当たります。大正12年9月1日11時58分に、相模湾北西部を震源とするマグニチュード7.9と推定される関東大地震が発生しました。この地震により埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県で震度6を観測したほか、北海道道南から中国、四国地方にかけても広い範囲で震度5から震度1を観測し、10万棟を超える家屋が倒壊しました。また、発生時が昼食の時間と重なったことから多くの火災が発生し、大規模な延焼火災に拡大しました。この地震によって全半壊、焼失、流出、埋没の被害を受けた住家は総計37万棟にも上り、死者、行方不明者は10万5,000人にも及ぶなど甚大な被害をもたらしました。また、東日本大震災福島原発事故から12年が経過し、災害はいつ起きるか分かりません。最近では5月5日午後2時半過ぎに石川県珠洲市では震度6強の揺れを、そして午後10時頃には震度5強の揺れを観測しました。また、5月26日の夜には、千葉県東部を震源とする地震もありました。
6月8日に梅雨入りをし、これから台風シーズンにもなります。ひとたび災害が発生すると、自宅から避難することも想定されます。町でも、地域防災計画を策定し、避難所運営マニュアルを策定しています。避難所によっては、世帯ごとに間仕切りなどでプライベートを確保することができるようになってきましたが、さらに弱者、女性、子ども、高齢者、障害者の視点に立ち、寄り添うことが大切だと思います。
町では、災害対策の中でも避難所運営についてどのように考えているのかという観点で、1、避難所運営の現状を問う。2、避難所運営マニュアルに基づいた訓練について問う。3、避難者の立場に寄り添った避難所運営を問う。
以上、1回目の質問とします。
5: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
6: ◯番外【町長 木村俊雄】 おはようございます。通告順位5番山田議員の災害対策についてのご質問にお答えいたします。
まず1点目、避難所運営の現状についてでございます。
災害の危険性が想定され、広域避難所を開設、運営する状況が発生した場合に備え、各広域避難所の特性に合わせた避難所運営マニュアルを各避難所運営委員会により毎年度更新、作成し、広域避難所が迅速かつ円滑に開設できるように、また避難者が安全安心に過ごせるように日頃から準備をしているところでございます。
次に、2点目の避難所運営マニュアルに基づいた訓練についてのお尋ねにお答えいたします。
先ほども申し述べましたが、各広域避難所において毎年度更新、作成している避難所運営マニュアルに基づいた訓練を、令和2年度から毎年1か所の広域避難所を指定し、避難所運営委員会を中心に実施しております。参加された町民にとっては、避難所運営を身近に感じられる実践的な訓練となっているところであります。
最後に3点目の避難者の立場に寄り添った避難所運営についてのお尋ねにお答えいたします。
避難所には様々な方が避難されますので、安全性や良好な居住空間の確保、その他避難所に滞在する被災者の生活環境の整備に必要な措置を講じるとともに、要配慮者につきましては、避難所での生活の場を別に設けるなど、できる限り避難される方のニーズに沿った運営に努めているところでございます。よろしくお願いいたします。
7: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
8: ◯5番【
山田政博議員】 それでは、町長答弁も終わりましたので、一問一答に移ります。
まず、避難所運営の現状について伺っていきます。
まず、町長答弁では、災害が発生し、避難所を開設、運営する状況が発生した場合、現状各避難所の特性に合わせた避難所運営マニュアルを毎年度作成、更新して、日頃から準備をしているということでした。
ここで最初の質問ですけど、災害が発生した場合、避難所運営はどのように行っているのかお聞きします。
9: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
10: ◯番外【町民部長 菊地高志】 避難所運営は、避難者による自主運営を中心に生活の自立を原則としております。しかしながら、災害発生直後や避難に関する情報発令時の避難所開設当初におきましては、避難所の安全確認等の必要などからも、町職員でもあります避難所従事者職員、施設管理者が、自主防災組織と協力して応急的に避難所の運営を行っております。その後避難所で生活が始まりましたら、避難者や自主防災組織、町職員等で協力し合って設置する避難所運営委員会による運営となります。
以上です。
11: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
12: ◯5番【
山田政博議員】 避難所運営は、避難者による自主運営を中心に生活の自立を原則としているということですけど、避難所運営マニュアルを見てみますと、避難所運営の基本方針では、1、基本原則として、地震による自宅等の倒壊や焼失、河川氾濫による住宅浸水等の被害が発生した際、地域住民の安心安全を確保し、生活再建を始める地域の拠点として機能する。2、避難者による自主運営を中心に生活の自立を原則とする。3、地域のライフラインの復旧及び避難者の一定の生活ができるまでを目途として設置し、仮設住宅や自宅等での生活が可能となった方へ退所の協力を呼びかけ、対応後は閉所する。4、避難者への最低限の生活支援は公平に行う。ただし、災害時要援護者とされる特別な配慮が必要な方については、特別に要望を聞き対応する。なお、ここで言う災害時要援護者とは、障害者、高齢者、乳幼児、妊婦、けが、病気の療養者等で特別な配慮を必要とする者を言う。5、男女のニーズの違い等男女双方の視点に十分配慮するとともに、プライバシーの保護に努める。6、避難所における感染対策を踏まえたソーシャルディスタンスを確保すること。新型コロナウイルス感染症対策等の徹底に努める。7、遺体は寒川総合体育館メインアリーナに収容するとあります。また、避難所運営の考え方として、初動期は災害発生直後、または避難に関する情報発令時の避難所開設当初においては、避難所従事職員、町職員、また施設管理者が、自主防災組織と協力して応急的に避難所の運営を行う。展開期には、避難所での生活が始まり、初動期の応急的な対応が落ち着いた時点で避難所運営委員会による運営に移行する。そして、災害が収まって閉所時には災害対策本部と協議の上、避難所の集約、統合を実施する。災害対策本部の決定による避難所の閉所を実施するとあります。
町では、災害対策本部を設置し、避難所では、避難所運営委員会を設置し、避難生活の主体として避難者が運営の担い手になるということですが、2019年の台風のとき避難所が開設され、多くの方が避難所に行かれたのですが、様々な意見があったと聞いています。避難した方との認識の違いもあるのではないかと考えます。
避難所運営の在り方については、避難所運営マニュアルにも詳細が示されておりますので、次の質問として、避難所運営マニュアルに基づいた訓練について、各避難所において毎年作成、更新している避難所運営マニュアルに基づいた訓練を令和2年度から毎年広域避難所として避難所運営委員会を中心に実施しているとのことでした。これまでの訓練の状況についてお聞きします。
13: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
14: ◯番外【町民部長 菊地高志】 避難所運営マニュアルに基づきましたこれまでの訓練について、令和2年度につきましては、小谷小学校で開催いたしました。参加といたしましては、町職員が9名、消防分団員が4名、民生委員児童委員が2名、避難所運営委員会及び自治会員の69名の計84名が参加いたしました。また、令和3年度は、旭が丘中学校で開催し、町職員が13名、消防分団員が4名、民生委員児童委員が2名、避難所運営委員会及び自治会員が62名の計81名が参加、令和4年度につきましては、旭小学校で町職員17名、民生委員児童委員が2名、避難所運営委員会及び自治会員46名の計65名が参加いたしました。
災害時における避難所開設方法の確認、また避難所運営マニュアルの検証も踏まえ、避難所開設から避難所の受入れ訓練を行いました。
なお、発熱者の誘導、避難所レイアウトの検討などを実施することで、避難所における感染症対策も図りました。
15: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
16: ◯5番【
山田政博議員】 令和2年度は小谷小学校、3年度は旭が丘中学校、そして4年度は旭小学校で訓練を行ったということで、災害時における避難所開設方法の確認、また避難所運営マニュアルの検証を踏まえて、避難所開設から避難所の受入れ訓練を行うということでした。
また、発熱者の誘導として、避難所のレイアウトの検討などを実施し、避難所における感染対策を行ったということでした。
コロナ禍の下、訓練の参加者も制限しなきゃならなかったのかなと思います。まだまだこれからもコロナの感染拡大のおそれもあります。対策の準備はこれからも必要ではないかと思います。
また、参加された町民にとっても、避難所運営を身近に感じられる実践的な訓練となっているとの町長答弁もありましたが、ここで次の質問として、訓練をしたことによって課題についてどういうものがあったのかお聞きします。
17: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
18: ◯番外【町民部長 菊地高志】 過去3年間訓練を実施し、参加者からの意見等を踏まえての課題は、台風時の受入れの際の受付場所やペットの受入れ場所、また駐車場の対応などの課題がございました。
基本的には自家用車での避難は認めておりませんが、受付場所、ペット受入れ場所の対応については、毎年施設指定管理者と調整の上、見直し、決定を図っております。
以上です。
19: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
20: ◯5番【
山田政博議員】 台風時の受入れの際、受付場所、また駐車場の対応、あとペットの受入れ場所の対応については、毎年施設管理者と調整の上決定、見直しを行っているということでした。
次の質問です。車による避難は認めていないということでしたが、実際に避難するのに水や食料、寝具などを運ぶのに、車が必要な場合も出てくるのではないかと思います。この点について町としてはどのように考えているのかお聞きします。
21: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
22: ◯番外【町民部長 菊地高志】 自助の観点で備蓄されました備蓄品を運ぶ際に車を利用することは有効な手段であります。しかしながら、避難所には水や食料並びに生活必需品等が自衛隊や協定を結んだ事業所などにより車両を用いて搬送されます。避難者が車で避難されますと、交通網の混雑などにより、緊急車両の通行や救援物資の輸送の妨げとなります。また、避難所に車を駐車されますと、緊急車両や救援物資の受入れのなどの妨げになりますので、車は避難者の備蓄品を運ぶ際などの必要最低限で利用していただくこととなります。
23: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
24: ◯5番【
山田政博議員】 自助の観点で備蓄された備蓄品を運ぶ際に車を利用するのは有効な手段だということも認識されているみたいですけど、しかしながら、避難所には水や食料、生活必需品等、自衛隊と協定を結んだ事業所などの車両を用いて搬送されるということで、救援物資の受入れの妨げになるということもあります。また、車は避難者の備蓄品を運ぶ最低限の利用ということはよいということですけど、実際に災害が発生したときのこれからの課題になるのではないかと思います。
次に、今後の避難所運営の計画についてですけど、どのようになっているのかお聞きします。
25: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
26: ◯番外【町民部長 菊地高志】 今後の計画ですが、訓練実施後に行ったアンケートからは、避難所開設訓練のような実践的で身近な訓練がよいとの意見を多くいただいておりますので、今後も引き続きこのような実践的な訓練を自治会等と協力しながら実施していきたいと考えております。
27: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
28: ◯5番【
山田政博議員】 訓練実施後に行ったアンケートからは、避難所開設訓練は実践的な身近な訓練でよいとの意見が多かったということでした。実際自主的な訓練のシミュレーションしながら課題を解決し、安心できる避難所運営ができるようにするべきだと思います。
次に、3問目の避難者の立場に寄り添った避難所運営についてです。
町長答弁では、安全性、良好な居住の確保、その他避難所に滞在する被災者の生活環境の整備に必要な措置を講じるとともに、また要配慮者については、避難所での生活の場を別に設けるなど、できる限り避難所のニーズに沿った運営に努めていくということでした。避難所運営マニュアルにも避難所での生活支援の主な内容として、安全、生活場所の提供、保健、医療、衛生支援、情報支援、コミュニティ支援、避難者のケアと示してあります。
そこで伺います。災害時の住民被災者に対しての特に子どもの心のケアが挙げられます。地震発生後の対応や遊び場の居場所づくり、そして寄り添うことが何より大切だと思いますけど、子どもの心のケアについて、住民被災者にどのような対応をされているのか伺います。
29: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
30: ◯番外【町民部長 菊地高志】 地震発生などにより家屋の倒壊や電気、水道、ガスなどのライフラインに影響が出たことなどで、在宅での生活が困難となった場合には、被災された方の避難所での生活が始まることになると思います。
長期にわたる避難所生活になると、子どもの遊び場などの要望も出てくるかと考えられますが、避難所の運営は、町職員、自主防災組織等避難者が協力し合って設置する避難所運営委員会で検討していただき、対応に当たっていただくことになります。また、心のケアにつきましては、かながわDPAT、災害派遣精紳医療チームや医療、保健及び福祉関係者等の協力を得ながら、時期や状況に応じましてカウンセリング等の必要な措置を講じてまいります。
以上です。
31: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
32: ◯5番【
山田政博議員】 長期にわたる避難所生活になると、子どもの遊び場などの要望には避難所運営町職員、また自主防災組織等の避難者が協力し合って設置する避難所運営委員会で検討して対応するということでした。また、心のケアに対しては、災害派遣精紳医療チームや医療、保健及び福祉関係者等の協力を得ながら時期や状況に応じてカウンセリング等必要な措置をするということでした。
災害時には自治体職員も被災者で、様々な業務対応の負担が懸念されます。長期的な被災者支援のためにも職員の心身状態を把握する必要もあると思います。職員の心のケアについて、職員に対してはどのような対応しているのかお伺いします。
33: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。野崎総務部長。
34: ◯番外【総務部長 野崎 誠】 災害時における職員の心のケアにつきましては、災害対応に当たり配備編成された各班の長が、職員のメンタルにも気を配りながらマネジメントに努めることになります。また、職員間においても互いに関心を持ち、コミュニケーションを取り合うことなど、職員同士で支え合いながら対応できるような環境づくりを整えてまいりたいと考えております。
併せまして適宜相談窓口を設けるとともに、必要に応じて産業医をはじめとした医療機関等の専門機関へつないでいくなどの対応を図ってまいります。
いずれにいたしましても、災害時における対応は、平時を大きく超えるストレスがかかってくることになりますので、様々な場面を考慮しながら職員に対するメンタル面への配慮と適切な対応に努めてまいります。
以上です。
35: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
36: ◯5番【
山田政博議員】 災害時における対応は、平時を超える大きなストレスがかかるということで、様々な場面に考慮しながら、職員に対するメンタル面での配慮にも適正な対応をするということでした。町民の生命と財産を守る任務がありますので、十分な配慮をしてほしいと思います。
次、コロナ禍で感染予防対策として、3密を避けるためにスペースを空けるように設定されていましたが、今後の対応はどのようになっているのかお聞きします。
37: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
38: ◯番外【町民部長 菊地高志】 本年5月8日から、新型コロナウイルス感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律上の位置づけが、2類相当の感染症から5類感染症に変更になりました。しかしながら、避難所におきましては、引き続き避難者の十分なスペースを確保することや避難所内の適切な換気の実施を行うことで、感染症対策を実施するとともに、避難者に検温や問診など避難者の健康状態を確認し、感染症を発症した避難者や疑いのある方には、専用スペースまたは別室を確保するなどの対応をしてまいります。
39: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
40: ◯5番【
山田政博議員】 今後、健康状態の確認等、対応していくということで、これからもしっかりとした対応はしていかなければならないのかなと思います。
次、避難所の衛生環境として、トイレ、シャワー、そして栄養としてキッチンや食堂、そして睡眠として、ベッドや間仕切りなどが大切だと言われています。町では、避難所の環境整備についてどのように考えているのかお聞きします。
41: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
42: ◯番外【町民部長 菊地高志】 現状の衛生環境につきましては、シャワーの備蓄はございませんが、トイレにつきましては、各避難所に簡易トイレ等の備蓄がございます。また、協定によるシャワーユニットや簡易トイレの供給を活用し、衛生環境整備に対応してまいります。
栄養環境としてのキッチンや食堂などにおきましては、衛生面及び感染症対策の観点から設置、整備する考えはございません。また、睡眠環境につきましては、ベッドや間仕切りが大事とのことですが、各避難所におきましては、簡易ベッドと間仕切り、ファミリールームなどを備蓄しており、完全とは言えませんが、環境整備の対策をしております。
以上です。
43: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
44: ◯5番【
山田政博議員】 シャワーの設備はないということでしたけど、トイレについては各避難所に簡易トイレ等の備蓄もあるということで、また協定によってシャワーユニットや簡易トイレの供給を活用するということで、衛生環境整備にも対応していくということでした。
栄養環境の面としては、キッチンや食堂というものは、衛生面、感染症対策の観点から設置、整備はしないということでしたけど、これに関しても、ちゃんと食べ物を食べて栄養をつけることは、被災者が元気をつけるということになると思いますので、それについてはまた今後の感染の状況とか、いろいろありますけど、検討すべきじゃないかと思います。
次に、避難者のプライバシーを確保するために、段ボール等で仕切りを設置することは有効であるとも言われています。また、床にマットなどを敷いて寝るよりも、少し高い位置にするために段ボール等を敷いてベッドにすると、床に浮遊しているほこりなどを吸わなくて健康状態をよくする効果があるとも言っています。町ではこの点についてどのように対応しているのかお聞きします。
45: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
46: ◯番外【町民部長 菊地高志】 段ボールの仕切りや段ボールベッドの備蓄はございませんが、事業所との協定で段ボールや段ボールベッドの要請が可能となっておりますので、必要に応じて要請し、対応していきたいと考えております。また、先ほど述べました間仕切り、ファミリールームは、プライバシーの保護のためにも活用できるものと考えており、かつ間仕切りされた空間内を利用されている避難者で清潔にしていただくことで、良好な環境、健康状態を維持していただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
47: ◯議長【天利 薫議員】 山田議員。
48: ◯5番【
山田政博議員】 段ボールは軽量で丈夫である反面、備蓄にはかさばるということで、また備蓄の場所の確保も必要ということですね。災害協定で段ボールの供給要請は可能ということでした。
避難所・避難生活学会常任理事の水谷嘉浩氏による段ボールベッドについてお話をしたいと思います。段ボールベッドについて、調達がしやすく、処分しやすい段ボール製品ということで、安価で大量生産できる、そして生産のリードタイムが短い、全国に約3,000社以上の業者がいて、立地、古紙の原料もあるということで、利用率も90%以上あるということです。また、市中の古紙回収率も95%以上ということで、使用後はリサイクルができるということで、また冬場の避難所においては、段ボールを下に敷くことによって、防寒と保温効果もあるとも述べられています。参考までですけど、2018年8月5日に、西日本豪雨災害ということで、広島市の坂町ではベッドの使用がなかったと、同じ日の呉市の天応の避難所では全員がベッドを使用したということで、台風19号で広島県の坂町で段ボールベッドが使われなかった理由としては、国のプッシュ型支援による段ボールベッドは、被災自治体に5日以内に到着したということですけど、県は必要性を理解して、市町村が段ボールベッドの必要性を理解していなかった、また住民も雑魚寝による健康被害を知らなかったということで、こういうことに関して周知も必要ではないかと思います。
また、日本経済新聞の電子版2020年7月の記事なんですけど、豪雨災害に遭った九州の避難所では、段ボールベッドの活用が進んでいるということです。床に直接横たわるよりも、体の負担やほこりを吸い込むリスクは少なく、新型コロナウイルス感染対策にも有効とされている。避難所の環境改善にも一役買っているということですけど、自治体では避難者への周知不足や設置の遅れが課題になっているということでした。
この新聞の記事の中で、体験者の言葉がありますけど、腰痛があって雑魚寝が不安だったと、ベッドがあることによって毎日ぐっすり眠れているということでありました。また、70代の女性の方からは、疲れていながらも笑顔を見せたということで、マットレスを敷いて寝起きすることも想像以上に快適だったということです。
また、床に布団や毛布を敷いて雑魚寝する光景は過去の災害では多く見られていました。床に付着した飛沫に触れるリスクや窮屈な姿勢を続けることは、エコノミークラス症候群の危険性も指摘されていました。段ボールベッドは、一定のスペースを確保できるために、体を浮かしやすく、床からも30センチほど高さを保てるということであります。様々な効果があるのではないかと思います。
避難者の立場に寄り添った避難所づくりが必要ではないかと思います。まずこういうことを踏まえて、これからも避難所運営のことをまた質問していきたいと思います。
これで私の一般質問を終わります。
49: ◯議長【天利 薫議員】 以上で、
山田政博議員の一般質問を終了いたします。
暫時休憩とします。再開は9時50分からです。
午前9時32分 休憩
──────────────────────────────────────
午前9時50分 再開
50: ◯議長【天利 薫議員】 休憩を解いて会議を再開いたします。
次に、18番黒沢善行議員の質問を許可いたします。黒沢議員。
〔18番(黒沢善行議員)質問席へ移動〕
51: ◯18番【黒沢善行議員】 それでは、議長から発言の許可をいただきましたので、通告順位に従いまして一般質問をさせていただきます。
私の今回の質問は大きく2点、教育行政について、また町の自殺対策について伺ってまいります。
1点目の教育行政につきましては、多様な児童生徒を一人も取り残すことなく個別に最適な教育を実現するためGIGAスクール構想の下、当町でも令和2年度末に1人1台のタブレット端末を導入し、タブレットを活用した教育が行われております。タブレット導入から2年が経過した中で、その活用における効果や課題等も浮き彫りになってきていると考えております。
そこで町のGIGAスクールの現状と課題、また今後の展望について町の見解をお答えください。
次に、町の自殺対策について伺ってまいります。
2006年自殺対策基本法が制定されたことにより、以前は個人の問題とされていた自殺が、社会問題として認識されるようになり、その後誰もが自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指し、2016年に同法が改正され、2017年に自殺対策大綱が見直されました。こうした状況の中、当町でも令和2年3月にさむかわ自殺対策計画を策定し、誰もが自殺に追い込まれることのない寒川町の実現に向け、対策を進めてきていることと理解しております。
本計画の期間は令和6年までとしていることから、これまで対策を進めてきた中での課題や効果、今後強化すべきことなどを整理し、見直しを行う時期となっております。さらには新型コロナウイルス感染拡大による大きな社会状況の変化も経験した中で、そうした経験も今後の対策に生かしていかなければならないと感じております。
そこで町の自殺対策の現状と課題、今後の対策強化に向けた取組について町の考えをお答えいただきたいと思います。
以上で1回目の質問を終わります。
52: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
53: ◯番外【町長 木村俊雄】 それでは、通告順位6番黒沢議員のご質問にお答えいたします。
初めに大きな1点目といたしまして、教育行政についてのGIGAスクールに関するご質問をいただきました。
GIGAスクール構想では、1人に1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子どもを含め、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく子どもたち一人一人に公正に個別最適化され、資質、能力が一層確実に育成できる教育ICT環境を実現すること、また、これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図ることにより、教師、児童生徒の力を最大限に引き出すことが掲げられております。
町においては、令和2年度末にタブレット端末を導入し、高速大容量ネットワークが各学校に構築され、令和3年度4月よりICT機器の本格運用が始まり、2年が経過したところでございます。
導入初期に比べて現段階では町内小・中学校全校においてタブレット端末を活用した授業が展開され、児童生徒が積極的に活用する姿が見られております。しかしながら、活用が進んでいく中で様々な課題も生じております。次の段階へとGIGAスクール構想をステップアップしていくためには、これまでの成果と課題をしっかり振り返り、より一層GIGAスクール構想の推進を図ることができるよう取り組んでいくことが大事であると考えております。
なお、詳細につきましては、教育委員会よりお答えさせていただきます。
次に、大きな2点目、町の自殺対策についてのご質問にお答えいたします。
1点目といたしまして、町の自殺対策の現状と課題はとのお尋ねでございます。平成18年に制定された自殺対策基本法は、施行から10年の節目に当たる平成28年に、誰もが自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指し、自殺対策をさらに総括的かつ効果的に推進するため改正されました。
町におきましては、令和2年3月に、支えあい、こころつながるまちさむかわ自殺対策計画を策定し、全庁的な取組として、自殺対策事業を推進しております。また、コロナ禍で全国的に自殺者が増加している状況において、特に悩みを抱えている若年層や女性に対しての効果的な支援について、関係部署と連携を図りながら取り組んでいくことが課題となっております。
次に、2点目、今後の自殺対策強化に向けた取組はとのご質問にお答えいたします。
新型コロナウイルス感染症拡大により人々の生活様式に変化が生じるなど、社会情勢の変化により自殺者数が増加いたしました。このような状況から、令和4年10月に、新たな自殺総合対策大綱が閣議決定され、コロナ禍の影響などにより自殺者が増加傾向にある女性や子どもや若者に対する自殺対策の強化などが盛り込まれました。現在町におきましては、子どもや若者、女性の自殺者は増加しておりませんが、国の自殺総合対策大綱を基に今後の自殺対策を進めてまいりたいと考えております。
54: ◯議長【天利 薫議員】 大川教育長。
55: ◯番外【教育長 大川勝徳】 それでは、1つ目のGIGAスクールの現状と課題について、町長の補足答弁をさせていただきます。
導入当初は、教職員がタブレット端末の操作に不安や心配を抱いておりましたが、活用を推進していく中で、タブレット端末の良さや便利さ、これを感じることができ、町内小・中学校全8校において、タブレット端末を積極的に取り入れた事業が展開されております。
現段階におきましては、授業の中でタブレット端末を活用する姿が日常の風景の1つとして見られるようになりましたとともに、タブレット端末を活用することによって、児童生徒が学習に対して興味や関心を持って取り組む、そういう姿が見られるようになっております。
昨年度の全国学力・学習状況調査のICT活用に関する児童生徒質問調査紙におきましては、中学校の1、2年生のときに受けた授業で、PC、タブレットなどのICT機器をどの程度使用しましたかについて、ほぼ毎日と回答した割合は、国では21.6%、町では33.2%でした。また、小学校5年生までに受けた授業でPC、タブレットなどのICT機器をどの程度使用しましたかについて、ほぼ毎日と回答した割合は、国では26.7%、町では32%でした。このように全国の回答と比べて寒川町の児童生徒はほぼ毎日活用する割合が高いとの結果が出ており、このような点からも、日頃の授業において積極的に活用していくことが分かりました。
しかしながら、活用が進んでいく一方で課題も見られております。ソフト面では、効果的な端末の活用方法といった授業づくりに関すること、タブレット端末の使用に関する教職員や学校間の取組の違いに関すること、タブレット端末の家庭への持ち帰りに関することなどが挙げられております。また、ハード面では、端末やネットワーク機器の更新が挙げられます。特にタブレット端末につきましては、使用期限が5年程度と言われております。次期端末の更新につきましては、国から明確な方針が示されていないため、町教育委員会としましても、最も今懸念している、そういうところでございます。
次に、2つ目のGIGAスクールの今後の展望についてでございますが、町教育委員会としましては、令和5年度におけるICT機器を活用した学びを充実させるための基本方針として、ICT機器の効果的な活用を推進するとともに、情報活用能力の育成を図ることを掲げております。
この方針で示されているとおり、各教科の授業において、効果的なICT機器の活用方法の研究を継続するとともに、子どもたちの情報モラルを含めた情報活用能力の育成をしっかりと図っていきたいと考えております。
今後につきましては、デジタル教科書の導入や全国学力・学習状況調査におけるタブレット端末の活用、家庭学習におけるタブレット端末の持ち帰り等が考えられます。町教育委員会としましても、このようなタブレット端末の様々な活用に対して柔軟に対応できるよう調査研究を行ってまいります。
皆様ご存じのように、GIGAスクール構想のGIGAとは、グローバル・アンド・イノベーション・ゲートウエイ・フォー・オールであり、訳すと全ての児童生徒にとってグローバルで新たな価値創造の扉との意味となります。この言葉のように、児童生徒が新たな扉を開き、自己実現をするためにより一層推進が図れますよう、町教育委員会としまして、今後も教職員の研修の充実や環境整備に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
56: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
57: ◯18番【黒沢善行議員】 それでは、これより一問一答に入らせていただきます。
ただいま町長、また教育長より答弁をいただき、町のGIGAスクールの現状として、タブレット端末を積極的に取り入れた授業が展開され、児童生徒の皆さんもタブレット端末を活用した授業に興味や関心を持っており、小・中学校共に毎日活用している割合は、全国平均と比較してその割合が高いことから、タブレットの積極的な活用がされているものと理解いたしました。また、この中間の評価としては、町としては、しっかりと進められているという評価をしているものと捉えました。
しかしながら、ただいまの答弁の中でも活用が進む中で課題もあるというお答えがありましたので、この課題について確認をさせていただきたいと思います。
まず挙げられたのが、効果的な端末の活用方法に関すること、また端末の使用に関する教職員や学校間の取組の違いに関することが挙げられておりました。
そこでまずは、教職員の取組の違いの解消に対して教育委員会としてどのように対応していますでしょうか。国からも教職員の個別の取組の違い、それから特に詳しい教職員の方に負担がかかっているというようなことが国からの課題として挙げられておりますけれども、町としてこの件に関してどのような取組をされているのかお答えいただきたいと思います。
58: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
59: ◯番外【教育長 大川勝徳】 私たちも、教員の違いによってかなり差が出てくるだろうというのを最初に随分心配して、いろいろな対策等を考えてまいりました。教職員の取組の違いの対応としましては、教職員の活用状況について、教育委員会と今情報共有した上で、ICT支援員が個々の教員に対して機器の操作方法や授業づくり等の支援を行っております。また、教職員の実態に応じた研修会を開催するなどしております。このような個々の教職員へ寄り添った支援体制を講じることによって、ICT機器の活用を苦手とする教職員のスキルアップが図られるよう取り組んでおるところであります。
60: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
61: ◯18番【黒沢善行議員】 様々今教育長からお答えいただいたように、支援員の方でありますとか、教育委員会からの情報共有等々を行って、個別のスキルアップに取り組んでいるということでございましたけども、これが効果的に進んでいるかどうかというのは、検証した上で、こういった教職員のスキルアップの取組については、今後もしっかり取り組んでいただきたいと思います。
次に、学校間での取組の違いですね。これについて、その解消に向けた対応についてはどのように行っていますでしょうか。
62: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
63: ◯番外【教育長 大川勝徳】 町教育委員会としましては、定期的に開催しているICT支援員定例会、あるいはICT担当者会において、各校における端末利活用の状況について情報交換の場を設定しております。これらの会を開催することによって、各校の状況や実態を把握することができるだけでなく、町内小・中学校全8校の好事例、うまくいったという事例等の取組について共有することができ、各校のベースアップを図ることができております。
また、教育委員会がGIGAスクールに関する情報発信を教職員向けに行う寒川GIGAサイトやICT支援員が作成する支援員通信などを通して、タブレット端末の活用を含めたICT機器を取り巻く様々な情報について発信しておるところであります。
このような取組を推進し、今後も学校間における取組の違いが生じないような、そういう体制をしっかりとつくっていきたいと思います。
以上でございます。
64: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
65: ◯18番【黒沢善行議員】 ただいま好事例の情報共有、また教育委員会、またICT支援員による情報発信などを通じて学校間の取組の違いの解消に努めているということでございました。
この取組の違いにつきましては、教職員の取組の違い、また学校間の取組の違いに加えて、地域間の取組、この違いも国としては課題として挙げているところでありますけれども、地域間の取組の違い解消においては、近隣市、それから神奈川県内の状況ですとか、そういったところからの情報の収集ですとか、連携、それからそういったところの好事例の情報共有について、町は図っていますでしょうか。
66: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
67: ◯番外【教育長 大川勝徳】 議員のおっしゃるとおり、そこのところというのを私たちも大切にしているところであります。
湘南三浦管内における指導担当者会議というのがございますが、そこにおいて、管内市町におけるGIGAスクール構想の進捗状況について、定期的に情報交換や情報共有を行っておるところであります。また、ICT支援員の定例会において、他自治体との取組や近隣市町の運用、活用、そういう状況について話題にして、様々な話合いをしているところであります。
このような情報交換の場において、参考となった事例については、町のGIGAスクール構想に反映させ、より一層の推進が図れますよう取り組んでおるところでございます。
以上です。
68: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
69: ◯18番【黒沢善行議員】 指導担当者会とか、それからICT支援員定例会、この機会をその情報共有の場と捉えて、好事例があればしっかりと寒川にも落とし込んでいるというお答えでございました。
こういったことを続けながら、町としてもGIGAスクールが全国、また県内でも後れをとらないよう、しっかりと進めていただきたいと思います。
次に、課題として挙げられたのが、タブレット端末の各家庭への持ち帰りに関することも挙げられておりましたけれども、現在タブレット端末の家庭への持ち帰りの状況について町はどのように行っていますでしょうか。
70: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
71: ◯番外【教育長 大川勝徳】 町教育委員会としましては、原則として長期にわたる臨時休業時や学年閉鎖、あるいは学級閉鎖等、あるいは新型コロナウイルスによる感染症不安のために登校できない児童生徒や不登校児童生徒につきましては、児童生徒の実態に応じてタブレット端末を貸与し、家庭学習に取り組むことを可能としております。また、現段階におきましては、平常時における持ち帰り試行期間を設けて、各校の児童生徒の実態に応じたタブレット端末の持ち帰りの実施を行っているところであります。
72: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
73: ◯18番【黒沢善行議員】 タブレットの各家庭への持ち帰りについては、学級閉鎖等の長期の休みの期間でありますとか、それから、どうしても学校に登校できない児童生徒に対して、その実情に合った形で家庭でも活用していただいている、また、さらには家庭への持ち帰りの試行も行っているということでございましたけれども、各家庭にタブレットを持ち帰ったときに、タブレットの使用について何か約束事でありますとか、決まり事、そういったものは設定されていますでしょうか。
74: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
75: ◯番外【教育長 大川勝徳】 町教育委員会としましては、タブレット端末を家庭に持ち帰り、安心安全快適に学習を行うことができますよう、児童生徒向けに家庭で学習用端末を使用する際の約束を記した学習用端末使用の約束(家庭学習版)を作成しております。それを配布するとともに、保護者向けにもタブレット端末の家庭への持ち帰りの目的や留意点等について記したお知らせの配布を行っておるところであります。
このように一定のルールを設けているところでございますが、家庭での使用のため教育委員会作成の学習用端末使用の約束を基に、各家庭においてもお子様たちの話合いを通して、ルールやマナーを確認し、約束を守って適正に活用していくことが大事であると考えております。
76: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
77: ◯18番【黒沢善行議員】 家庭への持ち帰りの際につきましては、学習用端末使用の約束を作成して、保護者の皆様にもその目的、また活用の方法等に理解をいただきながら行っているということでございました。
寒川町でも、今一部でありますけれども、試行で平常時の家庭への持ち帰りを行っているということから、将来的には平常時も家庭に持ち帰っていただいて、家庭でも活用していただくということを念頭に置いて、そういった試行も行っていることと思いますけれども、実際に平常時の完全持ち帰り、こういったことを町としては現段階でどのように捉えているのかお聞かせいただきたいと思います。
78: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
79: ◯番外【教育長 大川勝徳】 町教育委員会としましては、非常時のみの対応から現在平常時におけるタブレット端末の持ち帰りを進めているところですが、今後も本格的な持ち帰りへの環境整備を行っていきたいと考えているところでございます。
そのため現段階におきましては、持ち帰りの試行期間を設けているところですが、先進自治体においては、様々な課題が生じているとの情報を得ております。町教育委員会としましては、試行期間における成果や課題についてしっかりと検証を行い、本格的な持ち帰りにつなげてまいりたいと考えているところであります。
80: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
81: ◯18番【黒沢善行議員】 現在行っています家庭への持ち帰りについては、試行を通して様々な課題の抽出であったりとか、それから先進的に進めているところで出ているような課題を解決していかなければいけないというお話でありましたけれども、タブレットを今教育委員会として考える中で、完全持ち帰りを実現するために、現に本当に必要なことというのは何であるとお考えでしょうか。
82: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
83: ◯番外【教育長 大川勝徳】 先ほども申し上げましたが、タブレット端末の持ち帰りを進めている自治体の事例としまして、持ち帰った端末を児童生徒が夜遅くまで使用して、生活リズムに影響が出てしまっている、あるいは学習と関係ないことに端末を活用することなどの課題が生じているようでございます。
町教育委員会としましては、平常時において持ち帰りを実現するために必要なこととして、端末活用時におけるルールを遵守するように、情報モラル教育を推進していくことが非常に大事であると考えております。そのためには、学校だけではなく、持ち帰りの際の家庭での協力体制が不可欠であると考えております。
84: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
85: ◯18番【黒沢善行議員】 使用のモラル、これは児童生徒だけではなく、保護者の皆様にもしっかりと理解していただかなければ、なかなかこれが実現できないということであろうと思いますが、タブレット端末を1人1台貸与したことによって、子どもたちの意欲、それから興味、こういったものが上がっているという状況も見えておりますので、できるだけ早い段階で、当然家庭のご理解というのは難しいというか、ハードルが高いというのは重々理解しますけれども、ここを何とかクリアして、できるだけ早い段階でそれが実現できるといいなと思っておりますし、この場所では、それをいつまでに実現しますかというのは問いませんけれども、できるだけ早い段階で実現させていただきたいと思います。
次に課題として挙げられたのが、端末やネットワークの更新というお話がありましたけれども、これについては現実的には端末の更新であろうかなと思いますけれども、端末の更新については、最初の答弁でもあったとおり、5年程度ではないかと、導入時からもそういったお話がありました。更新というのは、5年に必ずというわけではないですけれども、必ずいつか更新しなければならない時期が来るわけですけども、更新するまでに実際時間もかかるでしょうし、様々な作業もしなきゃいけないと思うんですが、更新までに必要な作業といいますか、手続といいますか、そういったものはどのように考えられますでしょうか。
86: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。内田教育次長。
87: ◯番外【教育次長 内田武秀】 事務手続というところでお答えさせていただければと思います。
端末を更新するまでの必要な手続ということでございますが、まずタブレット端末の仕様を決めなければなりません。その上で参考見積りを聴取した上で予算を確保して、入札、仮契約というような形に進むかと思います。最終的には議会の議決を経て本契約となり、タブレット端末が納品されるというような手続を踏んで購入していきたいと考えております。
88: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
89: ◯18番【黒沢善行議員】 今、次長の答弁では、文書にすると多分ほんの数行になると思いますけども、実際この手続は大変な作業だと思うんですね。更新を5年と考えたときに、既に導入から3年目を迎えているわけなので、4年目に入った段階では、この作業を少しずつ進めていかなければいけない時期になるんだと思うんですね。5年が終わるときには、しっかりと更新ができるという体制をとらなければならないと考えるわけですけども、まずは更新に必要な財源がどのぐらいになるのか想定はされていますでしょうか。
90: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。内田教育次長。
91: ◯番外【教育次長 内田武秀】 財源ということですが、タブレット端末の更新にかける負担ということでございますけれども、現在使用しているものと同等の機種を昨年12月に追加購入したときの価格を参考といたしますと、1台約8万9,000円かかりました。これはソフトやメンテナンス保険料込みの価格でございますけれども、これを児童生徒、教職員及び予備機ということで、現在4,177台ございますので、それを単純に掛け算すると約3億7,000万円となります。
ちなみに前回の令和2年度のタブレット導入時におきましては、タブレット端末の購入価格は1台約5万2,000円であり、前回よりも価格の上昇というものが大きく動いていると伺っております。
92: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
93: ◯18番【黒沢善行議員】 ただいま想定される財源についてお答えをいただいたところでございますが、前回5万2,000円で購入できた同等のタブレットが現在では8万9,000円、1.7倍ぐらいになっている、様々な価格高騰によってそのような状況になっているということだろうと思いますし、それを4,177台更新したとすると、3億7,000万円という財源が必要になるということでございます。
GIGAスクールを最初に導入したときには、国から1台4万5,000円補助がありましたので、一部持ち出しはあったにせよ、大半が国からの補助になったわけでございます。しかし、この機器の更新における国の方針というのが、いまだ出されていない状況であります。町も歯がゆい思いをしているのかなと思いますけれども、仮に5年たった段階で更新をすると考えた場合、当然国も何らかの方針は出さなきゃいけないと思いますし、出てくるんだろうと思いますが、その時期がずれていくと、当然寒川町にとっても間に合わないとか、機器がそろわないとかという状況も考えられてしまいますので、なかなか国の方針が出ない中で、町も更新について考えを進めていけないし、準備もできないというのが現状だと思うんですね。そうしたことを考えると、実際更新を5年と考えたときに、国としての方針を最低いつまでに出すべきと町としてはお考えになっていますでしょうか。
94: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
95: ◯番外【教育長 大川勝徳】 タブレット端末の使用期限、これは5年程度と言われておりますが、予算等の要望の時期を考慮いたしますと、本年度、または次年度のできるだけ早い時期に国の方針を示していただき、町教育委員会としても早急に今後の方針を固めていきたいと考えております。
96: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
97: ◯18番【黒沢善行議員】 現段階はそういう状況なわけですよね。早急に次のことを考えていかなきゃいけない時期に来ているということだろうと思います。
国が方針を出していない中で、町から国に対して要望活動等は行っていますでしょうか。町単独でなくても、県を通じてでありますとか、湘南三浦を通じてでありますとか、そういう中で何か要望活動等は行っていますでしょうか。
98: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
99: ◯番外【教育長 大川勝徳】 町教育委員会としましては、教員用も含めて児童生徒1人1台のタブレット端末の更新費用について、国からの補助金ではなく地方財政措置から、もしそれがとられた場合、普通交付税不交付団体である本町においては、全てを一般財源で対応することとなってしまいます。このような対応に対する町の考えにつきましては、地方自治法第1条の2において、全国的な規模で、もしくは全国的な視点に立って行わなければならない施策及び事業は、国の担任事務とされ、地方財政法第2条第2項においては、国は地方財政の自主的かつ健全な運営を助長することに努め、いやしくも、その自立性を損ない、または地方公共団体に負担を転嫁するような施策を行ってはならないとされていることに鑑みまして、小・中学校の児童生徒のタブレット端末の更新費用は、国が負担するものと考えております。
そのため町教育委員会としましては、令和4年度においては、文部科学省に直接出向き、タブレット端末の更新の負担軽減について要望活動を行いました。また、令和5年度におきましては、国、県に対する要望事項として、1人1台整備した端末の更新費の負担減について重要課題として挙げるとともに、令和4年度、5年度の町村会の国政要望に対して同様の要望を行うなど、様々なチャンネルを通じて要望活動を展開しているところであります。
100: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
101: ◯18番【黒沢善行議員】 機器の更新に当たっては、私も当然寒川町が一般財源で負担するものではないと考えております。そうしたことが起きてはならないとも思っております。
今、教育長からは、交付税措置もあるんじゃないかみたいなお話がありましたけど、そういうことにならないようにしていかなければいけないと私も思っております。
立場は違いますけれども、党のネットワーク等を使って、私もこの町の現状等はしっかりと伝えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
続いて、今後の展望について確認させていただきます。
展望については、今後デジタル教科書の導入等がありますよというお話がありました。一部既にデジタル教科書の導入も行っていると聞いておりますけれども、GIGAスクール構想の中には、将来的には教科書についても全てデジタル化していくんだというようなものも含まれた中でスタートしていると認識しておりますが、町としては、デジタル教科書の導入については、どのような見解をお持ちでしょうか。
102: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
103: ◯番外【教育長 大川勝徳】 本年度につきましては、本町において、令和5年度学びの保障充実のための学習者用デジタル教科書実証事業、これに参加し、小学校では5、6年生、中学校では1から3年生の英語科にこれを導入しております。また、寒川小学校と旭小学校の5、6年生の算数科、旭が丘中学校の1から3年生については、数学科にこれを導入しているところであります。
現段階において、次年度以降のデジタル教科書の導入に関して、国からは明確な動きがまだ示されておりません。町教育委員会としましても、実証事業におけるメリットやデメリットを踏まえて、導入に向けて慎重に検討してまいりたいと考えております。
104: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
105: ◯18番【黒沢善行議員】 デジタル教科書については分かりました。
最後に展望について伺いたいと思います。
タブレットを導入したことによって、子どもたちが興味、関心を持つことができているというお話が最初の答弁でございました。こういった新しい機器を使うことによって、子どもたちが非常に興味を持つ、また、このことが可能性を一気に伸ばすきっかけにもつながるんだと思いますし、それから新しい発見であったり、新しい発想ですとか、そういったものの情操にも一役買うんだと思います。
子どもたちの可能性を伸ばすということに関しては、今は学校内の学習でありますとか、一部家庭内に持ち帰っての家庭学習等に限って使用しておりますけれども、ある意味こういった高速インターネットにつながるということを考えると、様々文化であるとか、芸術であるとか、スポーツであるとか、いろんなところで本物につながる機会が増えてきたんだと思うんですね。正しく使うことによって、子どもたちの可能性を大きく伸ばすことができるんだと思います。ただ、これは正しく使わないといけません。
そこで学習だけではなく、そのほかの活用、いい活用方法が見いだせれば、そういったところにも活用の幅を柔軟に広げていくべきだと私は考えているんですね。本物に触れるですとか、そういったことに触れることによって、新しい発想、新しい発見が生まれて、子どもたちの可能性を伸ばすことができるとなった場合、柔軟に活用も広げていくべきだと思うわけですけども、その活用を今後広げていくということに関して、教育委員会としてはどのように捉えているのかお聞かせいただきたいと思います。
106: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。大川教育長。
107: ◯番外【教育長 大川勝徳】 GIGAスクール構想において導入されたタブレット端末は、授業改善の1つのツールとして非常に効果的に活用し、情報活用能力を育むことが求められております。
このように子どもたちの学習を深めるために、効果的にタブレット端末を活用することが大きな狙いの1つであります。まずは町教育委員会としましては、平常時においてタブレット端末を持ち帰り、家庭学習ができるよう環境整備に努めてまいりたいと考えております。
タブレット端末の活用につきましては、今後様々な活用方法が考えられるところであります。町教育委員会としましても、国の動向や近隣市町の動きも踏まえて、学校の学習以外の活用においても柔軟に対応できるよう研究してまいりたいと思います。
以上であります。
108: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
109: ◯18番【黒沢善行議員】 今後の活用の幅を広げることに関しては、国の動向や近隣市町の好事例を参考にというお話でありましたけれども、できれば町内から好事例が出るように、各学校からもこういう活用の仕方はどうですかという意見が出るような、町としては体制もつくっていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、続いて、自殺対策について伺ってまいります。
さむかわ自殺対策計画策定時には、町内で毎年10名前後の貴い命が失われていると記載がありましたけれども、自殺者の推移はどのようになっていますでしょうか。
110: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
111: ◯番外【町民部長 菊地高志】 町の自殺者数の推移でございますが、平成29年は11人、平成30年は5人、令和元年は8人、令和2年は4人、令和3年は5人、令和4年は4人でございます。令和4年の自殺死亡率、人口10万人当たりの自殺者数でございますが、全国は17.25、神奈川県が14.89、町は8.15で、神奈川県の33市町村の中で低いほうから7番目でございます。
以上です。
112: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
113: ◯18番【黒沢善行議員】 町内における自殺者というのは、少ない傾向にあるということでございました。これは自殺対策計画が策定された以降やはり減っているという状況を見ると、しっかりとした対応がされていると、それだけではなくて、寒川町の風土でありますとか、住みよさでありますとか、それから人と人のつながりが深いでありますとか、そういうことも影響しているかとは思いますけれども、しっかりとその対策も進められていると理解すべきだなと考えます。
ただ、自殺対策については、寒川町のように地方自治体ができることというのは本当に限られているんだと思うんですね。当然個人のプライバシーに関わることが大半でありますから、そういった方を限定したりとかということは、行政の責任の中にはないですし、そういったことはできないというか、やってはいけないことなんだと思います。また、行政の対策としてできることといえば、まずは誰もが相談できる体制を整えるということなのかなと思いますけども、自殺に関する直接的な相談等は町には来ますでしょうか。
114: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
115: ◯番外【町民部長 菊地高志】 自殺に関連する相談につきましては、法律相談や司法書士相談など専門相談以外の一般相談として職員が対応しておりますが、自殺関連の相談の件数につきましては、令和元年度から令和3年度はゼロ件、令和4年度と令和5年度は各1件でございます。よろしくお願いいたします。
116: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
117: ◯18番【黒沢善行議員】 悩みを持っている方が当該市町に直接相談するというのは、なかなかないことなんだと思うんですね。人に知られたくないですし、そういうことを考えると、町として相談の垣根を低くするというのは、ホームページ、SNS等を通していろんな専門機関の情報をそこに網羅していくということが大事なんだと思います。
寒川町のホームページを見ても、各種専門の相談であったりとか、SOSの電話番号があったりですとか、様々な形でそれが網羅されているわけですね。そういった中で悩みを持った方がそういったことを閲覧して、しっかりとそういう機関につながっているかどうかということが大事なことの1つかなと考えますけれども、例えばホームページ等で専門の機関でありますとか、様々なネットを通しての相談でありますとか、閲覧数でありますとか、そういった数はとられていますでしょうか。
118: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
119: ◯番外【町民部長 菊地高志】 自殺対策ページの閲覧件数についてになりますが、令和元年度につきましては346件、令和2年度は315件、令和3年度は244件、令和4年度は346件でございます。
120: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
121: ◯18番【黒沢善行議員】 この数が多いか少ないかは別として、悩みを持った方が潜在的にいた中で、これだけの閲覧数があるということは、悩みを持った方がどこかにつながっていこうというような状況が見受けられるのかなと、そういった意味ではしっかりと寒川町の自殺対策として効果を生んでいると捉えるべきかなと考えます。
取組を進めている各市の状況、各自治体の状況を見ますと、相談の前に例えば自己診断ができるようなソフトを導入して、自分の心の状態が今どういう状態なのかということをある程度把握するというようなことを、そういったソフトでありますとか、アプリでありますとか、そういうのを導入しているところがありますけれども、寒川ではどのようになっていますでしょうか。
122: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
123: ◯番外【町民部長 菊地高志】 心の健康状態を確認できるソフトにつきましては、パソコン、携帯電話、スマートフォンから簡単な質問に答えるだけで、ストレス度や落ち込み度などの今の心の状態をチェックできるシステムでございます。民間企業が提供しているものや厚生労働省のホームページに掲載されているものがございます。
現在町ではソフトを活用しておりませんが、今後ソフトの活用について調査研究してまいりたいと考えております。
124: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
125: ◯18番【黒沢善行議員】 専門機関で出しておりますので、ぜひ寒川でも、ソフトでありますとか、アプリでありますとか、こういったものを導入していただいて、自己診断できるような体制もつくっていただければと思います。
あとは、見守りをしていただく方を増やすことは、この寒川町、地方自治体でもできるのかなと思います。自殺を考え、悩みを持っている方を孤立させないために、ゲートキーパーという役割を持った方がいらっしゃいますけれども、町でもこのゲートキーパー養成研修を行っていただいていると思いますけれども、ゲートキーパー養成研修について、現状どのような状況になっていますでしょうか。
126: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
127: ◯番外【町民部長 菊地高志】 ゲートキーパーにつきましては、自殺の危険を示すサインに気づき、声をかけ、話を聞いて必要な支援につなげる、見守ることができる人のことで、命の門番とも言われております。ゲートキーパー養成研修は、平成24年度から毎年実施しており、令和5年5月末時点では受講者数は延べ652人でございます。受講者は、町職員のほか民生委員児童委員、青少年指導員、ケアマネジャー、消防分団員、商工会会員、国際ソロプチミスト寒川会員、食生活改善推進員、町地域活動支援センター職員などの方に参加していただいております。
128: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
129: ◯18番【黒沢善行議員】 ゲートキーパー養成研修の受講者は延べ652人で、年間約50人の方に受講していただいているということでございました。
悩みを持っている方を見守る方を増やしていくということが1つは大事なことかなと思います。ただ、今の答弁ですと、町では様々な肩書を持った方、悩みを持っている方に接する機会が多いと考えられるような方を対象としてやっていただいているということでございました。これは非常に大事なことだと思いますけども、先進的に取り組んでいます自治体では、ゲートキーパー養成研修に一般の市民の方にも参加していただいているという事例があります。できるだけ多くの方にこういった知識を持っていただいて、見守っていただくということが大事かと思いますけれども、町として、一般町民の皆さんにゲートキーパー養成研修の受講をしていただくことに関してどのように考えられていますでしょうか。
130: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
131: ◯番外【町民部長 菊地高志】 ゲートキーパーの養成につきましては、自殺予防対策といたしまして非常に重要なことであり、ゲートキーパーを増やしていくことが重要であると認識しております。町民の皆様へ講座を開催するに当たり、講師料などの経費等を含めて、自治体の実例を参考にしながら調査研究してまいりたいと考えております。
132: ◯議長【天利 薫議員】 黒沢議員。
133: ◯18番【黒沢善行議員】 今講師の受講料等も念頭にというお話がありましたけれども、これまで肩書を持たれている方を対象にして年間約50人の方に受講していただいているということでありましたので、その中に一般町民の方も枠としてとっていただければ、今の研修のサイクルの中で一般の町民の方もその中に何名か入っていただけるのかなと、こういうやり方もあるかなと思いますので、今先進地の事例等も調査研究していくということでありましたので、しっかりと検討していただいて、できれば私は一般の町民の方にもこの養成研修を受けていただく体制をつくるべきかなと考えますので、よろしくお願いいたします。
最後に、さむかわ自殺対策計画から3年がたっております。令和6年が見直しということになりますので、この3年間取り組んできた中で、今後強化していかなければいけないということをどのように考えているのか、最後にお聞かせいただいて、私の一般質問を終わります。
134: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
135: ◯番外【町民部長 菊地高志】 自殺は、家庭問題、健康問題、経済、生活問題など様々な原因や背景、問題に直面し追い込まれた末の死でございます。
町では、支えあい、こころつながるまちさむかわ自殺対策計画に基づき、関係部署、関係機関と連携をとり、自殺対策の人材養成事業や普及啓発事業などに取り組んでおります。具体的には「広報さむかわ」令和5年2月号におきましては、自殺対策特集記事を掲載し、独りで悩んでいる方に自分を大切にしてほしいというメッセージを発信したり、1年で最も自殺の多い3月に向けて、電話やLINEなどのSNSを利用して心の悩みを相談できる若年層を対象とした相談先の案内チラシを作成して、2月に町内の中学生や高校生に配布いたしました。さらに図書館で企画展示や公用車への啓発用マグネットシートの貼付、広報紙への掲載、街頭キャンペーン、役場中庭ののぼり旗の設置、役場庁舎への懸垂幕の掲示など普及啓発に努めております。
他部署との連携につきましては、さむかわ自殺対策計画の各取組を推進するため、寒川町自殺対策庁内連絡会を設置しております。計画に関わる各課の課長で構成しており、連携、協力の下、計画を推進しております。また、社会福祉協議会、保健所などの相談支援機関等の委員で構成されました寒川町自殺対策計画推進協議会を設置し、関係機関と情報交換や連携強化を図っております。
このように町といたしましては、自殺対策の様々な事業を実施しており、今後も関係部署や関係機関との連携を強めていきながら、より効果的な事業を推進していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
136: ◯議長【天利 薫議員】 以上で、黒沢善行議員の一般質問を終了いたします。
暫時休憩とします。再開は11時10分からです。
午前10時49分 休憩
──────────────────────────────────────
午前11時10分 再開
137: ◯議長【天利 薫議員】 休憩を解いて会議を再開します。
次に、14番杉崎隆之議員の質問を許可いたします。
〔14番(杉崎隆之議員)質問席へ移動〕
138: ◯14番【杉崎隆之議員】 議長よりお許しをいただきましたので、通告順位に従いまして、これより一般質問をさせていただきます。さむかわ自民党の杉崎でございます。よろしくお願いいたします。
今回の質問は大きく1点でございます。これまでの一般質問の中で検討するとされていた各事業について、その後の検討状況等を確認するとともに、新型コロナウイルス感染症を経て安全安心なまちづくりや教育、都市基盤整備等町民にとって真に重要な施策、事業の方向性を改めて問うものであります。
私も議員活動の中で、様々な意見や相談が寄せられますが、一般質問の場を通じて、町長をはじめ執行部の皆様に対して町民から寄せられた切実な思いを届けることで、よりよい我が町寒川に住み続けたいと思っていただけるよう、微力ではございますが、努力してまいりました。
こうした中、今回取り上げました項目の理由としては、これまでの答弁の中で検討するとされた多く案件は、木村町長の指示の下、新たに取り組んでいただいたものや改善が図られたものも承知しておりますけども、一部どのような検討状況にあるのか不明な点もありますので、改めて確認させていただきたいと思います。
また、通告にもありますように、全国市町村においても同様な状況にあると思いますけども、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、多くの行政施策、事業の進捗に影響を与えました。この感染症により、これまで当たり前と思われた価値観が一変し、町民ニーズもより一層多様化するとともに、新たな課題を生み出したと思います。現在もエネルギー、物価高騰による町民生活は不安定であり、一向に改善する兆しも見えない中で、行政の最大使命である町民の生命、財産、暮らしを守るための行政施策の方向性が分からないといった声が寄せられます。
確かに基礎自治体である寒川町独自で行える対策も限界があることは十分承知しておりますけども、我が町寒川の最大の魅力は、このコンパクトさゆえに顔の見える行政であり、町民一人一人に寄り添うことのできる親切で丁寧な対応が評価されていると思っております。そんな寒川町だからこそ、新型コロナウイルス感染症を経て新たな課題に対しても大胆に展開できることがあると思います。
そこで質問させていただきますが、これまで一般質問等で検討されていた案件について、行政組織としてどのように把握し、どのように進捗管理をされているのでしょうか。また、新型コロナウイルス感染症を経て町民ニーズをどのように把握し、町民にとって真に重要な施策、事業の方向性についてどのように考えているのかお伺いいたします。
139: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
140: ◯番外【町長 木村俊雄】 通告順位7番杉崎議員のご質問にお答えしたいと思います。
町政運営に当たり、これまで検討するとお答えした案件について、行政組織としてどのように把握し、また進捗管理していたか、また新型コロナウイルス感染症を経て町民ニーズをどのように把握し、町民にとって真に重要な施策、事業の方向性を考えていくのかとのお尋ねにお答えいたします。
初めに、検討事項の把握と進捗管理といった点でございますが、これまで各議員からのご質問に対しまして全庁的な把握と情報共有を図るため、各会議終了後各部等において検討事項一覧表を作成し、庁議の中で共有するとともに、部等の所掌事務を超える案件につきましては、関係部等において進捗管理をしてきたところでございます。
また、施策、事業の検討に当たりましては、町総合計画2040第1次実施計画において、各事務事業の施策責任者である各部等の長の下、事業の優先度を踏まえつつ、国、県補助金等特定財源の確保も視野に入れながら、財政計画に基づく一般財源配分の調整を図ることで検討事項の実施に向けて取り組んでいるところでございます。
なお、こうした検討調整の中で町民の安心安全、暮らしに直結する課題を優先的に取り組むこととしておりますので、中には検討の結果、施策、事業に結びつかなかったものもございますが、町政全体を見渡した結果でありますので、ご理解をいただきたく存じます。
次に、新型コロナウイルス感染症を経て町民ニーズの把握と施策、事業の方向性といった点でございますが、新型コロナウイルス感染症が町民生活に与えた影響は大きく、新しい生活様式の導入はもちろんのこと、現在のエネルギー、物価高騰などにより町民生活への影響は甚大であり、先行きも不透明な状況に大変憂慮しているところでございます。
これまで町では、国や県が示す新型コロナウイルス感染症対策を着実に実施するとともに、社会経済環境の動向や町民ニーズ等を踏まえながら、国や県の対策が届かない方々に対しましても、ひとしく光を当てるべく町独自の対策を実施してきたところでございます。
今後につきましても、町民皆様から寄せられる負託に応えるべく、ニーズを的確に捉え、引き続き生活困窮世帯や子育て家庭をはじめとする町民生活を支える施策、事業を展開するとともに、持続可能なまちづくりに向け、町総合計画2040の将来都市構想に位置づけた未来への投資も着実に行い、ウイズコロナ、アフターコロナにおいても、町民皆様がこの町に住んでいてよかったと思われるよう、各種計画に沿ってまちづくりを進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
141: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
142: ◯14番【杉崎隆之議員】 それでは、順次一問一答に入らせていただきます。
最初に、安全安心なまちづくりの分野でお伺いいたします。
最近地震発生のニュースが多くあります。いつ発生してもおかしくないと言われる大災害の切迫性が高まってきたのではないかと思いますけども、大分前の質問ですが、平成18年3月会議の中で、災害時の災害情報収集のためのオフロードバイクや悪路に強い4WDの車両購入について質問をしたところ、検討すると答弁をいただきましたが、その後の検討状況についてお聞かせいただきたいと思います。
143: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
144: ◯番外【町民部長 菊地高志】 災害時の災害情報収集のためのオフロードバイクや悪路に強い4WDの車両購入の検討状況についてお答えいたします。
悪路に強い4WDの車両導入について議員からご提案いただいた後、随時導入更新しております。現在公用自動車全体46台中、4WDは14台導入しております。オフロードバイクは購入しておりませんが、悪路に強いタイヤを装着した原動機付バイクを3台購入して運用しております。また、4WDの内訳についてでございますが、共用車が6台、課等配属車が1台、消防団車両が7台の計14台となっており、消防団車両につきましては、更新する際全て4WDの車に更新する計画でございます。
今後につきましても、災害時にも活用できる公用車の車両更新を関係課と連携、協議しながらしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
145: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
146: ◯14番【杉崎隆之議員】 オフロードバイクに関しては、残念ながら導入に至っていないということですけども、悪路に強いタイヤを履いている原動機付のバイクも3台あるということで、よろしいかと思うんですが、あと公用車に関しても、今後随時更新の時期には4WD、悪路に強い車をぜひお願いいたしたいと思いますし、また消防分団の車両に関しましては、更新時にそうしていくという、いずれは全車両が4WD対応の車両になっていくということで、安心はしましたけども、このときの質問で言ったのは、初期段階での情報収集が一番大事だと私は思っております。原動機付自転車でしっかりと対応ができるのか分かりませんけども、早期の段階で情報収集できるような体制はぜひお願いしたいと思います。
次に、災害時の自助、共助、公助等を明確にするため、災害対策条例を制定してはどうかと平成27年12月会議の中で提案させていただきました。今後検討していくとの答弁をいただきましたが、その後の検討状況についてお伺いいたします。
147: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
148: ◯番外【町民部長 菊地高志】 全国の市区町村で策定されております防災対策に対する条例の多くにつきましては、予防対策、応急対策、復旧復興対策、行政、住民、自主防災組織、事業者等の災害時の役割などが規定されております。
これらの内容につきましては、令和4年3月に策定いたしました町地域防災計画の中で、災害時の自助、共助、公助等を明確に位置づけておりますので、議員ご提案の災害対策条例の内容につきましては、包含されております。ご提案の災害対策条例の制定は行いませんでしたが、本計画をホームページに掲載しており、また訓練の場など機会あるごとに皆様に災害時の自助、共助、公助等の役割を引き続き周知してまいりますので、よろしくお願いいたします。
149: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
150: ◯14番【杉崎隆之議員】 条例の考えはなく、地域防災計画の中に入れてあるということでございますので、引き続き周知徹底をお願いしたいと思います。
次に、本6月会議において、一般会計補正予算(第2号)の中で消防団の力向上モデル事業として、消防庁からの受託事業にかかる予算を議決いたしましたけども、町の課題である消防団員の高齢化及び人員不足に関して、平成23年12月会議の中で、全ての災害訓練に出動する消防団員の確保に向けて、機能別団員及び機能別分団制度の導入の質問をさせていただきましたところ、町としては制度導入の考えはないが、先進事例を研究すると答弁がありました。前段で申し上げたとおり、消防団員の高齢化及び人員不足に関して課題と把握していることを踏まえ、当時の答弁に対しまして変更はないのか確認をさせてください。
151: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
152: ◯番外【町民部長 菊地高志】 住宅防火訪問や高齢者訪問及び救命救助講習の実施を中心に活動する予防団員や、消防の諸行事やイベント等で消防団をPRする活動を行う広報団員などの機能別消防団員、及び女性のみで結成される主に防火活動広報などで活躍する女性消防団や、大規模災害のみで活動する分団などの機能別分団制度の導入についてですが、これまで研究を重ねてまいりましたが、制度導入の考えは今ないという町としての答弁に変更はございません。
現時点での考えでありますが、機能別消防団員等の制度は、機能別であるがゆえに、災害に応じて活動する団員と比較すると活動内容に違いがあり、特定の消防活動のみを行うことで消防団員の一体感が生まれにくくなる可能性がある制度とも考えられます。
町消防団は、階級の違いはあっても、同じ立場で一丸となって災害に立ち向かうという共通認識を強く持っており、それが消防団員の結びつきを強くしております。この結びつきこそが町消防団の一番の強みであると考えております。また、消防団の高齢化や人員不足という課題は、町だけではなく全国的な課題として国も認識しており、令和4年度から消防団の力向上モデル事業の募集を開始しております。
今年度消防団員の高齢化及び人員不足への対策として、町が提案した事業が国に採択されたため、全国のモデルとなるような事業を展開し、1つのモデルケースとして国に報告してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
153: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
154: ◯14番【杉崎隆之議員】 消防分団を含めて消防団の一体化というか、そういった強みは私も十分承知しております。県大会に出場したときの様子を見ても、本当にみんな一致団結してすばらしいなと私も見ていて思いますけども、それと機能別はちょっと違うんじゃないなと思うんですけども、ましてや高齢化、人員不足の中で、様々消防団の活動の手助けになるような機能別のものもぜひ考えていただきたいなと思いますし、それがもちろん町民の皆さんの安心につながっているんだろうなと思います。
モデル事業に採択されましたので、ぜひ今後の推移を見守りたいと思いますけども、全国のいろいろと工夫して消防団機能を維持しているところもあると聞いて、この質問をしたんですが、ぜひその辺も調査研究していただきたいと思います。
次に、中越地震を経験した自治体職員から話を聞く機会がありましたが、やはり震災前の体制はリアルではなかったとおっしゃっていました。その後その自治体では防災担当課を危機管理防災本部という部へ昇格させたと聞きました。
こうしたことを踏まえ、平成23年9月会議と12月会議、平成27年12月会議の中で組織強化の質問をしたところ、自衛隊出身の防災に対するアドバイザーを含めて対応を考えつつ、組織については早い段階で示したいと答弁をいただきました。その後組織見直しの中でいろいろと考えられ、現在の形となっているものと思いますけども、消防は茅ヶ崎市と広域化され、消防団員は高齢化と団員不足、人員不足の状況である中で、現在の防災担当は、町民部町民安全課の中の1担当であり、課長を除き3名で構成されております。
この組織、人員で本当に大災害を含め対応できるのでしょうか。多分災害対策本部を設置して、全庁的な体制で災害に対応するといったお答えになると思いますが、日頃から災害に備えるといった視点では、恒常的な人員不足となっているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。仮に今大災害が発生したとリアルに想像したときに、本当に機能するのでしょうか。私には想像できませんし、防災協定を締結している、先ほども前段でも質問がありましたけども、締結している団体ともしっかりとできるのか、その点についてお伺いしたいと思います。
155: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
156: ◯番外【町民部長 菊地高志】 災害時におきましては、災害対策本部を設置し、災害対応に当たりますが、町地域防災計画の中で、災害対策本部を構成する各部や各班の災害時の役割を定めており、その体制の中で優先順位をつけて対応してまいります。
特に災害対策本部の町民安全課が総括の機能となりますが、本年5月に職員行動マニュアルを改定いたしまして、企画政策課を調整班として、総括班の補助の任務を新たに位置づけたところでございます。
災害時は人員が不足することも想定されます。日頃より全職員に危機管理意識を持つよう研修や訓練などを通じて災害時に何をするのか、何をしなければならないのかなど、行動意識をしっかり持てる取組を行うとともに、限られた人員数となっても部内の全庁的な人員の調整を行い、他の防災関係機関などからもご協力をいただきながら対応していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
157: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
158: ◯14番【杉崎隆之議員】 職員の行動マニュアルも改定したということでございますけども、実際に起きたときに、本当にそのように行動マニュアルどおり動けるかどうかは分かりませんよね。確かにそれはもちろん大事なことだと思いますけども、先ほども話した中越地震が起きたときの当時の市役所の方に話を聞きました。先ほど言いましたとおり、震災前は本当にリアルじゃなかったと、実際に災害が起きて大変な状況になった後、復興に向けた取組の中で職員全体の意識が変わっていったということでございました。
オフロードバイクのときは阪神・淡路大震災を受けて質問させていただきました。中越地震を経て、そして東日本大震災を経て、前回質問させていただいたんですが、犠牲になられた方たちの死を無駄にすることなく、阪神・淡路もそうですし、中越の各被害に遭われた市町村も、どういった対応が必要なんだというようなものを資料としてまとめてありますので、ぜひそれも参考にしていただきながら、今後の減災、防災につなげていっていただきたいなと思います。
次に、防犯に関して質問させていただきます。
平成29年12月会議の中で質問しましたけども、宮山駅や倉見駅への防犯カメラの設置については、速やかに対応していただき、私から質問しました懸案事項は解決するとともに、多くの町民の皆様からも安心できるとの声をいただいております。また、町内の学校においても、防犯カメラが設置され、子どもたちがより多くの時間を過ごす学校生活の安全性が向上いたしました。近年防犯カメラは、犯罪発生時の初動捜査にも活用されており、犯罪抑制にも大きな効果を示していることは皆様も承知のことと思います。
そこで改めて伺いますが、さらに安心安全を高める対策として、町内の主要交差点や犯罪発生が予測される箇所に対して防犯カメラ設置をする考えはありますでしょうか。お伺いいたします。
159: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
160: ◯番外【町民部長 菊地高志】 平成28年度から令和元年度にかけまして、町内の全ての小・中学校、令和2年度に宮山駅自転車等駐車場、令和3年度に倉見駅自転車等駐車場に防犯カメラを設置いたしました。また、寒川駅自転車等駐車場、寒川総合体育館及び寒川総合図書館など町内の主要な公共施設にも設置しております。
町内の主要交差点や犯罪発生が予測される箇所に防犯カメラを設置するには、設置の目的、映像の管理、個人のプライバシーの保護など様々な課題があり、近隣住民の同意や茅ヶ崎警察署との協議が必要となるため、設置は進んでいないところでございます。
防犯カメラは、議員おっしゃるとおり、犯罪の抑止に効果的と認識しておりますので、引き続き公共施設への設置を進めるとともに、民間等への設置も働きかけを進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
161: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
162: ◯14番【杉崎隆之議員】 ぜひ防犯カメラの設置は、主要箇所、警察及び近隣住民等の同意も必要かと思いますが、今ではコンビニストアの防犯カメラでも対応しているというようなことでありますけども、町民の皆様が安心して安全で生活できる環境としては、やはり主要箇所、犯罪抑止につながるそういった発生を抑えられる箇所については、積極的に防犯カメラの設置をお願いしたいと思います。警察も、実は町で設置してもらえばありがたい話じゃないかなと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
次に、交通安全について伺います。
本年4月より改正道路交通法により、自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化され、本6月会議において町民のヘルメット着用を促進するとともに、交通安全意識の高揚と交通事故等による被害の軽減を図るため、自転車用ヘルメット購入費助成にかかる予算議決がされたところであります。
このように交通安全意識の高揚を図ることも重要ですが、事故を起こさない知識や技術の習得も重要ではないかと思います。
これも古い質問でありますが、平成19年10月会議において、自転車事故防止対策として、自転車の安全運転講習を受講し、テストに合格した人に自転車運転免許書を交付することについて質問し、そのときの答弁では、先進事例を研究しつつ警察やPTAなど関係機関に呼びかけ、十分検討していくとされましたが、その後の検討状況をお伺いいたします。
163: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。菊地町民部長。
164: ◯番外【町民部長 菊地高志】 議員ご指摘のとおり、事故を起こさない知識や技術の習得も重要であります。自転車運転免許書を取得するには、講習、学科、実技などを行う必要がございます。講習や学科につきましては、会議室等を利用することにより実施はできますが、実技に関しましては、藤沢辻堂にあります交通公園のようなコースで実技を行うことが大変有効であると考えております。
先進事例では、自動車教習所のコースを利用して実施しておりますが、町には実技を行うコースがないため、現在自転車運転免許書の交付はしておりません。しかしながら、町は本年も自転車事故多発地域に指定されており、自転車事故防止対策は喫緊の課題であると認識しております。
コロナ禍で実施を見送っていた町内小学3年生を対象に、交通安全教室も昨年より茅ヶ崎警察署の協力の下再開いたしました。さらに新小学1年生を対象といたしました交通安全を学ぶ機会として歩行教育も実施しております。自転車運転免許書を交付するような取組は行いませんが、町も事故を起こさない知識や技術の習得は重要と捉えており、若年層の自転車のみならず、交通ルールを守る意識を向上させる様々な事業や広報などを展開し、関係機関と連携しながら自転車交通事故ゼロを目指してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
165: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
166: ◯14番【杉崎隆之議員】 様々取り組んでいただけているということは理解しますけども、自転車の通行量、寒川は平坦なところでございますので、自転車での移動というのは非常に需要が高いんじゃないかと思います。ぜひ今後も自転車の事故多発区域から脱せられるよう、しっかりとお願いいたしたいと思います。
次に、教育、子育ての分野でお伺いいたします。
学校教育に関しまして、これまで校庭の芝生化や教室へのエアコン設置など、学校における環境改善を中心に一般質問をさせていただきました。校庭の芝生化については、維持管理の困難さから難しいとの結果は、非常に残念でありましたけども、一方、小・中学校全室にエアコンが設置されたことは非常に喜ばしく思っております。エアコン設置につきましては、さむかわ自民党としても関わりを持ちながら、執行部とともに補助金獲得に努めてまいりましたけども、町長をはじめ担当者の熱意が国を動かし達成されたものと理解しております。
こうした実績について高く評価するところでありますが、さらに努力していただきたい事案があります。それは教育と子育ては一体的なものであるということであります。これまでの一般質問において、子育て支援に対する所管課の組織強化について訴えてまいりました。この点については、現在は学び育成部の中に子育て支援課と保育幼稚園課が設置され、国のこども家庭庁の動きに対応しようとご尽力をいただいていることは十分承知しておりますけども、両輪である教育、特に学校教育との連携が十分ではないと私は感じております。
平成19年12月会議及び平成23年12月会議の中で、親からの多様なニーズに適時1つの課で一元的に把握し、学校、保育園、子育て支援センターなど、子どもに関してトータル的に担当する課の設置の必要性を問いました。当時は十分に検討するとのお答えでしたが、現在はこども家庭庁が設置され、文部科学省と密接に連携しながら進めていくこととされております。こうした社会的変化を適切に捉え、一般質問を行ったときと現在とでは考え方に違いがあるのかお伺いいたします。
167: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。伊藤学び育成部長。
168: ◯番外【学び育成部長 伊藤 研】 子どもに関する部署の一元化に対する町の考え方についてのご質問でございます。
こちらにつきましては、直近では令和4年9月会議においてもご質問をいただいたところでございます。町では、平成19年度に子育て支援課を設置し、平成29年度には、児童虐待防止と母子保健の所管を1つの担当にして、子ども家庭総合支援拠点と子育て世代包括支援センターを位置づけ、令和3年度には、次世代を担う子どもの健やかな育ちを所管する学び育成部を設置いたしました。学び育成部は、子育て支援や母子保健はもちろんのこと、青少年健全育成や児童クラブを所管し、今年度は保育幼稚園課を設置して、幼児教育・保育の充実にも取り組んでおるところでございます。
本年2月から始まった伴走型相談支援事業と出産子育て応援ギフトの一体的実施の取組もありますが、それ以前から、町では、妊娠期から出産、子育て期まで切れ目ない支援の充実を図ってきたところであり、実際のケースごとの対応においては、学び育成部の中はもちろんのこと、教育委員会も含めた他の部署や外部の関係機関等とも連携を図りながら、各家庭の状況を踏まえて対応している状況がございます。
そうした中で、国においては、本年4月からこども家庭庁がスタートし、来年度には改正児童福祉法の施行に伴う子ども家庭センター設置や、児童虐待防止対策に関する新たな取組への対応が求められる状況となってございます。この部分につきましては、昨年8月に国から改正児童福祉法の説明が行われたものの、具体的な体制や求められる人材に関する説明は今後開かれる予定となっており、国のこども家庭審議会の児童虐待防止部会も本年5月に初会合が開かれた状況でございます。
また、先ほどの伴走型相談支援等に代表されるように、最近では異次元の少子化対策というフレーズの下に、次々と新しい取組が国から市町村に下りてくる状況もございます。それらへの対応をしっかりと行いながら、町といたしましては、まずは子ども家庭センター等への対応をしっかりと行うために、情報の収集に努めるとともに、町としましても、現状の課題を洗い出しながら必要とする体制の構築に努めてまいりたいと考えております。その上で、教育委員会を含めた関係部署や関係機関等との連携をこれまでにもまして強化しながら、子育て世代にとって申し分のない対応が取れるように努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
169: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
170: ◯14番【杉崎隆之議員】 教育委員会をはじめ関係部署、部課等とも連携をさらに強化していくというご答弁をいただきました。ただ、残念ながら教育委員会からの見解が聞けなかったのが非常に残念でありますが、またそこは違う場面で議論したいなと思っております。
次に、福祉の分野でお伺いいたします。
ひきこもり対策として令和2年10月、厚生労働省からの通知において、ひきこもり相談窓口の明確化と周知、支援対象者の実態やニーズ把握、市町村プラットフォームの設置、運営といった3つの事項について令和3年度までに対応するよう要請がありました。また、その取組の前提として、市町村におけるひきこもり支援の企画立案等の中心的役割を担う部局の設定、関係部局からの連携による包括的な支援体制の構築、近隣市町村との合同による支援体制の構築等地域の実情に応じた支援体制づくりの検討が必要とされています。
こうした中、令和3年12月の一般質問に対する町の答弁は、効果的なひきこもり対策の先進事例も研究しながら、十分な体制整備に努め、また当事者やご家族からの切実な声を踏まえ、心情を理解した上で寄り添う支援ができるよう十分に検討していくと答弁がありました。この答弁に対する現在の検討状況をお伺いいたします。
171: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。三橋健康福祉部長。
172: ◯番外【健康福祉部長 三橋義明】 では、ひきこもり対策についてのご質問にお答えします。
ひきこもり対策に向けた体制整備に当たっては、役場のみならず様々な関係機関との調整が必要となります。これまでのところ、生活の様々な困りごとに関する制度や相談窓口等の情報を一元化した総合ポータルサイトさぽなびかながわが、神奈川県により本年2月1日に開設されたことを受けまして、町といたしましても、このサイトを活用し、支援に関する最新情報を入手しながら、速やかに必要な情報を提供できるよう取り組んでいるところでございますが、具体的な関係機関との調整は進んでいない状況でございます。
しかしながら、ご質問にあった国通知に基づく対応とは異なりますが、ひきこもりを含めた生活困窮者を支援する体制を構築するためのプラットフォーム整備を目指した検討会が、神奈川県により設けられまして、この検討会に参画し、事例研究にも取り組んでいるところでございます。
ひきこもりに関しましては、複合的な課題に起因することも少なくなく、関係部署及び関係機関が相互に連携することによる支援が必要不可欠であると考えております。そのため引き続き保健福祉、医療などの専門職とも連携を図りながら、それぞれの強みを生かして当事者やご家族に寄り添う支援を目指してまいります。
173: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
174: ◯14番【杉崎隆之議員】 実際は今担当する職員はいないんじゃないかと思うんですね。今後そういう状況になってほしくなんですが、増えていった場合の担当を決めた中で対応していくべきだと思いますので、ほかのところとの連携も含めながら、お願いしたいと思います。
次に、健康スポーツの分野でお伺いします。
健康についてですが、平成30年6月会議において、がん対策に関して胃がん撲滅を目指し、全国の市町村で実施が広がっているピロリ菌検査と除去の取組については、本年度予算に計上されました。また令和3年12月会議において、帯状疱疹ワクチン接種についても質問したところでありますが、こちらにつきましては、質問後間もなく、各関係団体への調整が必要であることから、今回では改めてお尋ねはいたしませんが、今後の対応に期待しております。よって、今回はスポーツについて改めて質問させていただきます。
東京オリンピック・パラリンピックでの感動はいまだ消えておりません。コロナ禍といった特殊な環境の下で各種スポーツのトップアスリートが競う世界最大の舞台がこの日本で開催され、日本全体が連日興奮の渦にのまれていた記憶は鮮明に残っております。
このオリンピックを契機に、一気に注目を浴びたのがストリートスポーツでございます。我が町寒川においては、2019年にアークリーグ世界大会が開催され、日本全国から注目を浴びたところでありますが、その後ストリートスポーツの聖地化を目指し、アークリーグのオーガナイザーの内野洋平氏と東京オリンピックスケートボードストリートに出場した白井空良選手の協力の下、THE PARK SAMUKAWAが設置、運営され、現在も町内外から多くの方が来町されている状況であります。ストリートスポーツの聖地化を図るため、令和2年度当初予算にパーク建設費が計上されましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、予算は凍結されたところであります。
現在新型コロナウイルス感染症につきましては、2類相当から5類に変更され、徐々にではありますが、町に活気が戻りつつあります。
こうした状況を踏まえ、令和2年度に凍結したストリートスポーツの聖地化を図るための拠点整備について、今後の方向性と2019年に開催したアークリーグ世界大会の再開催の可能性についてお伺いいたします。
175: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。伊藤学び育成部長。
176: ◯番外【学び育成部長 伊藤 研】 私からは、令和2年度に凍結いたしましたストリートスポーツの聖地化を図るための拠点整備について、今後の方向性につきましてのご答弁を申し上げます。
議員ご質問のストリートスポーツの拠点、当時はFLATPARKと称し、その建設に向けた考え方につきましては、令和4年12月会議の中でもご質問をいただいたところでございます。(仮称)寒川フラットパーク建設事業費につきましては、令和2年度の当初予算の中で議決を賜りましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を踏まえ、その対策に資する事業の財源とするため、施設建設にかかる予算を凍結し、令和3年度へ延期することといたしました。その後新型コロナウイルス感染症の猛威は高まる一方で、国際情勢の不安定さから、エネルギー、物価高騰による町民生活への影響のほか公共施設等の更新問題なども重なり、現在も事業実施の見通しが立っていない状況でございます。
しかしながら、本年5月8日をもって新型コロナウイルス感染症は2類相当から5類に変更となり、地域の活気も戻りつつある中で、令和2年2月に策定したスポーツを取り巻く新たな環境整備に関する基本方針において、若い世代に注目されているストリートスポーツの環境を整備し、他市町村にない町の新たな魅力として、地域の活性化につなげていく方向性を示していることからも、今後につきましては、公共施設等再編計画の見直しや財政推計の見直しも踏まえながら、担当としましては、様々な課題を乗り越えつつ、一日も早い拠点整備によるストリートスポーツの聖地化を進めてまいりたいと、このように考えてございます。よろしくお願いいたします。
177: ◯議長【天利 薫議員】 深澤企画部長。
178: ◯番外【企画部長 深澤文武】 それでは、私からはアークリーグ世界大会の再開催の可能性についてお答え申し上げたいと思います。
2019年に本町で開催されましたアークリーグ世界大会は、多くの報道によりまして、官民問わず大変注目されるとともに、約2億円以上の広告換算を得ることができ、本町の地方創生事業として大きな成果を上げることができたと評価しているところでございます。引き続き2020年においても、東京オリンピックへの出場権を得るためのポイント大会として本町での開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から開催中止となったところでございます。
現在新型コロナウイルス感染症は2類相当から5類に変更され、社会全体がコロナ前の状態に活気を取り戻しつつある中で、再度の世界大会開催が期待されるところではありますが、前段で伊藤学び育成部長からご答弁申し上げましたとおり、ストリートスポーツの聖地化を目指す本町としては、数日間の世界大会に費やす費用と、時期は未定ながらも、年間を通じた拠点整備によって、トップアスリートが集うストリートスポーツの聖地化にかかる費用の両面から費用対効果といった視点も踏まえ、総合的に勘案すべきと考えているところでございます。
しかしながら、ストリートスポーツの拠点整備が達成された暁には、世界大会開催にかかる会場整備費等のコストが圧縮され、低費用での開催も期待されることから、新型コロナウイルス感染症の状況や地域経済活動の状況、町の財政状況等に鑑みながら、アークリーグ世界大会の再開催の可能性を探ってまいりたいと考えております。
179: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
180: ◯14番【杉崎隆之議員】 分かりました。せっかく聖地化といって、県内でも先駆けてストリートスポーツに力を入れてきた寒川町ですから、今力を入れている大きい市が県内にもありますけども、そこに負けないようにお願いしたいと思いますし、当然ながら今すぐ建て替えなきゃいけない公共施設もありますし、再編、また整備も進めていかなければならない状況は十分承知しておりますし、財政状況も、しっかりと財政の見直しもしていかなければならないということは十分承知しておりますが、今ではパークPFIという手法もあります。様々な手法を使って、ぜひ取り組んでいただければと考えております。
次に、産業振興、観光の分野でお伺いいたします。
まず、農業分野について伺います。令和3年6月会議において、農業政策と財源確保について一般質問を行いました。その中で、本町の農業は都市型農業として高付加価値農産物を生産しており、農協の協力の下これら農産物をふるさと納税の返礼品とすることで、厳しい財政状況の中でも産業振興と財源の確保といった両面からのアプローチに対し、生産者及び農協と調整を図り、現在の花卉等の返礼品に加えていきたいと答弁がありましたけども、その後の検討、そして調整状況についてお伺いいたします。
181: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。原田環境経済部長。
182: ◯番外【環境経済部長 原田健一】 ふるさと納税の返礼品に対するその後の検討、調整状況についてでございます。
返礼品につきましては、農業協同組合と農産物の確保や調整方法など、協議を進めているところでございますが、町の生産者は少量多品目の方が多く、取りまとめは難しい状況でございます。返礼品とするためには、大規模に生産し、品質も高品質のものが求められます。また、町内の鉢物生産者は生産意欲も高いことから、引き続き農業協同組合と取扱いの仕組みなど、継続して協議、調整してまいります。
なお、返礼品につきましては、シクラメン、スイートピーなどはこれまで出展されております。近年では、法人の参入もあり、ワイン用のブドウ、酒米の生産が始まりましたので、将来的には返礼品として期待しているところでございます。
183: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
184: ◯14番【杉崎隆之議員】 今でも厳しい状況だということは分かりました。ただ、今後も調整、協議を重ねていっていただきたいと思います。
次に、観光分野について伺います。具体的な質問については、既に想像できると思いますけども、町の観光振興に向けて町商工会より提案のありました寒川神社の東参道まちづくり構想の件でございます。これまで一般質問のほか様々な場面において議論を尽くしてきましたが、町が言うように、寒川神社東参道まちづくり構想については、土地所有者の意向のほか事業主体や採算性において様々な課題があり、その中でも特に当該用地の土地利用の難しさが最大の難関で、構想ができてから10年以上たっても何一つ進んでいない状況を生み出しています。
今回の一般質問においては、過去の答弁内容を取り上げて一つ一つ検証したりすることはしませんが、町の最上位計画である総合計画2040の将来都市構想の中で、にぎわい交流創出ゾーンとして位置づけ、寒川町都市マスタープランとも整合性を図り、町内のまちづくりの拠点となるべく新たにゾーンとして位置づけられたところであります。また、この6月会議において、にぎわい交流創出ゾーンビジョンについて、パブリックコメントを実施し、今後町としてビジョンの決定手続に入っていくものと思われます。
こうした状況は十分に理解しております。しかしながら、町民皆様から期待が寄せられるゾーン整備については、そろそろ決着を見ないことには、この町の将来の姿、町民が愛着を持つ寒川の実現に対して期待を裏切る結果となってしまうのではないかと思います。危惧しております。
私としても、この件に対して十分に議論してきましたので、今は深く申し上げません。今欲しいのは、町長の決意であります。木村町長、にぎわい交流創出ゾーン内にある寒川神社東参道まちづくり構想に対する思いをお聞かせいただきたいと思います。
185: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
186: ◯番外【町長 木村俊雄】 ありがとうございます。ただいま東参道まちづくり構想を含むにぎわい交流創出ゾーンについてお尋ねをいただきました。
にぎわい交流創出ゾーンにつきましては、令和4年度に町商工会補助事業の中で新たなまちづくりに関する調査研究業務を実施しておりまして、令和5年度に今後町が示すにぎわい交流創出ゾーンのビジョンとの整合性、またゾーン内に計画する施設の掘下げ等、より具体的な検討を進める予定でございます。
これまでにぎわい交流創出ゾーンについては、様々な観点から議論させていただきましたが、民間の知恵を生かしつつ、民間が主導となる事業提案が必要と私自身考えております。町といたしましては、民間事業者からの魅力ある優れた事業提案をいただけるよう、議員の皆様はもちろん、多くの町民の皆様、民間企業と検討を加え、それぞれの役割を明確にしながら進めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
187: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
188: ◯14番【杉崎隆之議員】 それぞれの役割を明確にするというようなことでございますが、町として、行政として何ができるのか、まず何をしたらいいのかということは明確だと思うんですよね。まずそこからぜひ取り組んでいただきたいなと、今まで全くとは言いません。ほとんど前に進んでいないというのが私の感想でございますので、ぜひその辺の取組を、行政にしかできない取組をまず進めていただきたいと思います。
次に、今回の一般質問において、過去の答弁に対する検討状況について確認させていただきました。十分な検討が進んでいるものや検討が進んでいないものもあるかもしれません。コロナ禍といった状況の中で、国からも様々な対策、対応が求められ、通常業務にまで支障が生じていることも十分理解しております。しかしながら、私を含め各議員は、町民の声を直に聞き、町民のために必要と思われる施策、事業について町の考えを確認し、必要に応じてその方向性を正す意味でも、行っております。こうした声に対して真摯に向き合い、公平、公正の立場からスピード感を持って十分に検討いただければと真に願うものであります。町長をはじめ職員の皆さんも本当にご苦労されていることと思いますけども、よろしくお願いしたいと思います。
それでは、最後の質問に入っていきたいと思います。
冒頭町長から新型コロナウイルス感染症を経て町民ニーズをどのように把握し、町民にとって真に重要な施策、事業の方向性について、どのように考えているのかに対する答弁をいただきました。
その中では、生活困窮世帯や子育て家庭をはじめとする町民生活を支える施策、事業を展開するとともに、持続可能なまちづくりに向けて町総合計画2040の将来都市構想に位置づけた未来への投資も着実に行っていくとのお答えがございました。やや具体性に欠ける感がありますが、私も町長と全く同じ考えであります。まずは地域の声を聞きながら生活困窮世帯や子育て家庭への支援をしっかりと行い、コロナ禍でも町民の心と健康を守り、明日を担う子どもたちの学びを保障し、町の産業を守るための支援を行うなど、今を生きる町民皆様の暮らしを守ることが最優先であると思います。
また一方で、この町が魅力的で居住の地として選ばれるためには、未来への投資を怠るわけにはいかないと思います。私が思うに、町の将来への投資における大きな課題を3つ挙げるとしたら、1つは、東海道新幹線新駅誘致と倉見のまちづくり、2つ目は、にぎわい交流創出ゾーンの中にある寒川神社東参道まちづくり構想、そして3つ目が、公共施設等再編計画に基づく公共施設の更新問題が挙げられ、これを実現するための潜在的課題として、生産年齢人口の減少に伴う町財政基盤の脆弱化が課題であると考えております。
そこで町長に伺います。木村町長が考える将来への投資における課題をどのように考えておられるのか、お示しいただくとともに、どのように解決していくのかお伺いさせていただきます。
189: ◯議長【天利 薫議員】 ただいまの質問に対する答弁を求めます。木村町長。
190: ◯番外【町長 木村俊雄】 ありがとうございます。ただいま議員が挙げられました3つの課題、これは私も共通する課題だと認識しております。これらの課題の解決には非常に多くの財源確保が必要となってまいります。町の財政基盤のみをもって解決できるものではないとの考えもございます。さらには人口減少、特に生産年齢人口の減少は、今後大変厳しい行財政運営が強いられることから、国や県からの補助金等特定財源の確保はもちろんでありますけども、税収等の一般財源確保のためには、人口減少社会にあって、新たな生産年齢人口の確保が急務となってまいります。そのためにも町総合計画2040の着実な実施、特に主要施策に位置づけておりますまち・ひと・しごと創生総合戦略における目指すべき将来の方向性として、雇用機会の確保と産業の創出、次に、若い世代の子育て環境の整備、そして町の魅力と認知度の向上、この3点に全力で取り組みながら、前段で申し上げました3つの課題と町の将来について、町民皆様と十分協議を行い、自治基本条例に基づく協働の精紳により、前に進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
191: ◯議長【天利 薫議員】 杉崎議員。
192: ◯14番【杉崎隆之議員】 町長から答弁をいただきました。
重点課題の解決には、強い意志の下でリーダーシップが必要ではないかと思います。これまでと違い、町長が直轄で事業を推進する強力な組織編成も必要ではないかと思います。残念ながら総合計画2040の取組の中でありますけども、魅力ある寒川町で今本当にそうなのか、若い世代の方たちが、寒川ではなく他の自治体に引っ越していっている例も実際はあります。当然近隣は茅ヶ崎、藤沢、そして海老名、人気のある大きい都市が存在しておりますけども、そこに負けない若い世代の方たちが寒川に住み続けたい、そう思ってもらえるような将来に向けた夢のある施策も必要ではないかと思いますし、先ほど言ったように、将来的な投資も必要だと思います。
また、近隣の市に負けないように、選ばれる町寒川を目指して、茅ヶ崎、藤沢、海老名もいいんですが、寒川はもっといいよと言っていただける町を目指して取り組んでいただければと思います。
以上で、私の一般質問を終わりたいと思います。
193: ◯議長【天利 薫議員】 以上で、杉崎隆之議員の一般質問を終了いたします。
以上で、本日の日程は終了いたしました。
194: ◯議長【天利 薫議員】 お諮りいたします。議事の都合により、明日6月16日から6月19日までの4日間を休会とし、次回の会議は6月20日午前10時に開きたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
195: ◯議長【天利 薫議員】 ご異議ないものと認めます。よって、明日6月16日から6月19日までの4日間を休会とし、次回の会議は6月20日午前10時に開くことに決しました。
本日はこれをもって散会いたします。
お疲れさまでした。
午後0時08分 散会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
寒川町議会 議 長 天 利 薫
同 署名議員 茂 内 久 代
同 署名議員 柳 田 遊
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