海老名市議会 2007-03-08
平成19年 3月 文教社会常任委員会-03月08日-01号
同課副主幹 鴨志田政治
児童福祉課長 平本 明彦
同課保育担当副主幹 渋谷 明美
障害福祉課長 村井 敏男
同課副主幹 深沢 宏 同課副主幹 蝦名あつ子
高齢福祉課長 猪熊 政喜
教育総務部長 山本 与郎 同部専任参事 沖原 次久
同部次長 塩脇 勉
教育総務課長 市川 満
学校教育課長 遠藤 純二 指導室長 杢代 邦英
生涯学習部長 尾山 勇 同部次長 清田 一秀
生涯学習課長 高橋 宏道 文化財課長 飯田 幸一
同課 普川 勝広 青少年課長 窪田 一夫
同課主幹 新藤 正明
スポーツ課長 伊藤 龍紀
同課主幹 原 信行
青少年相談センター所長
中戸川元和
中央図書館長 内田 寛躬 同館長代理 加藤 嘉之
有馬図書館担当課長 井上 篤
7.紹介議員 1名
飯 田 英 榮
8.傍聴者 (1)議 員 4名
坂 本 俊 六 今 井 和 雄 鈴 木 守
P2.
三 宅 良 子
(2)その他 8名
9.事務局 4名
事務局長 高山 央
議事担当課長 山口 朝生
議事担当副主幹 橋本 祐司 主 事 久保寺規雄
10.付議事件 1.議案第10号 平成18年度海老名市
一般会計補正予算(第3号)〔所管部分〕
2.議案第11号 平成18年度海老名市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
3.議案第13号 平成18年度海老名市
介護保険事業特別会計補正予算(第3号)
(以上平成19年2月26日付託)
4.請願第1号 海老名市郷土資料館「海老名市温故館」保存に関する請願
(以上平成18年12月1日付託)
5.報告事項 海老名市
国民健康保険一部負担金の減免及び
徴収猶予取扱要綱の制定について
6.報告事項 海老名市
国民健康保険出産育児一時
金受領委任払実施要綱の制定について
7.報告事項
保育所保育料の
多子軽減措置の拡大について
8.報告事項
市外ケアホーム等入居者等の家賃助成について
9.報告事項
障害福祉計画の策定について
10.報告事項 いじめ問題への
取り組み方針について(冊子「いじめへの
対応-いじめのない学校を目指して-」の発行について)
11.報告事項
青少年会館予約システム導入について
12.報告事項
子ども読書活動推進計画について
13.その他
11.会議の状況 (午前9時2分開議)
○委員長 ただいまの出席委員は8名であります。定足数に達し、会議は成立いたしましたので、これより
文教社会常任委員会を開きます。
本日ご審議いただく案件は、お手元に配付のとおりでありますのでご了承願います。
お諮りいたします。本委員会を傍聴したい旨の申し出がありました。これを許可することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって傍聴を許可することといたします。
暫時休憩といたします。
午前9時3分休憩
午前9時4分再開
○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより日程に入ります。
初めに、日程第1 議案第10号 平成18年度海老名市
一般会計補正予算(第3号)〔所管部分〕、日程第2 議案第11号 平成18年度海老名市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)、日程第3 議案第13号 平成18年度海老名市
介護保険事業特別会計補正予算(第3号)、以上3案を一括議題といたします。
なお、審査の進め方については、各部長などから所管事項について説明いただき、説明終了後、3案の一括質疑、次に意見、その後、議案ごとの採決の順で進めますので、ご了承願います。
初めに、一般会計の
保健福祉部所管事項について
保健福祉部長の説明を求めます。
◎
保健福祉部長 それでは、議案第10号 平成18年度海老名市
一般会計補正予算(第3号)、
保健福祉部所管部分につきましてご説明を申し上げます。
補正予算書の1ページから11ページまでは省略をさせていただきたいと存じます。
所管部分、14ページ以降になります。主なものにつきましてご説明をさせていただきます。14ページ、14
款国庫支出金、1項
国庫負担金、1目
民生費国庫負担金でございます。1節の
社会福祉費負担金でございますけれども、保険基盤安定といたしまして395万1000円の減でございます。これは国保税の4割、6割軽減にかかる
保険基盤安定負担金が決定されたことに伴います減でございます。
続きまして、2節
児童福祉費負担金4541万8000円の減でございます。合計でございます。児童手当の所得制限の緩和分の
対象見込み数の減少によるものでございます。
続きまして、3節
生活保護費負担金でございます。1億61万7000円の減でございまして、実績見込みによるものでございます。
続きまして、16、17ページでございます。15款県支出金、1目
民生費県負担金でございます。
社会福祉費負担金、1節でございます。次の2節
児童福祉費負担金、これらは先ほどの
国庫負担金と同じくでございます。3節の
生活保護費負担金1101万9000円の増となってございます。これは海老名市に住民票のない者の保護措置に伴うものでございます。
続きまして、18、19ページでございます。一番下、20款の諸収入の雑入でございます。生活保護法第63条による現
年度分返還金749万8000円の増、生活保護法第78条による現
年度分徴収金250万円の増、この78条分につきましては、不正受給にかかわる部分でございます。
続きまして、22、23ページをお開きいただきたいと存じます。3、歳出でございます。3款の民生費、1目の
社会福祉総務費でございます。28節の繰出金でございます。
国民健康保険の関係といたしまして、
保険基盤安定繰出金がございます。国保税の軽減分につきまして、平成18年分が決定したことに伴います減額でございます。続きまして、
財政安定化支援事業繰出金、これは低所得者数、あるいは高齢者数等によりまして、一般会計から
国保特別会計に繰り出しを認められる繰出金でございまして、1191万9000円の増でございます。その他
一般会計繰出金が7794万2000円の減でございまして、
老人保健拠出金の減額によるものでございます。その他
介護保険事業特別会計繰出金が268万4000円ございます。
3目の老人福祉費につきましては財源更正でございます。
次に、24、25ページでございます。2項の児童福祉費、1目
児童福祉総務費でございます。20節の扶助費でございますけれども、
児童手当支給事業費で1億941万円の減でございます。当初の見積もりに対しまして実執行額が下回るというふうに見込まれますので、その分の減でございます。
3項
生活保護費の2目扶助費でございます。
生活保護費支給事業につきましては、今回、医療扶助の実績見込みが相当減になるのではないかということからの1億3284万8000円の減でございます。
次に、26、27ページでございます。4款衛生費、1項保健衛生費、2目予防費でございます。委託料で3631万8000円の減でございます。
予防接種事業費の減でございます。
以上でございます。よろしくご審議をいただき、ご決定賜りますようお願いを申し上げまして説明とさせていただきます。
○委員長 次に、
国民健康保険事業特別会計及び
介護保険事業特別会計について
保健福祉部次長の説明を求めます。
◎
保健福祉部次長 それでは、補正予算書の37ページをお開きいただきたいと存じます。
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)の内容につきまして概略をご説明させていただきたいと思います。
今回の補正でございますが、歳入歳出それぞれ1億1253万2000円を減額いたしたいものでございます。
続きまして、43ページまでは省略させていただきたいと思います。
44、45ページをお開きいただきたいと思います。歳入でございますが、国庫支出金につきましては、
老人保健医療費拠出金の減額に対応する
国庫負担分の減でございます。
療養給付費等交付金につきましては、退職被保険者等の
療養給付費を増額補正するとともに、退職被保険者等に係る
老人医療費拠出金相当額の減額に対応する交付金を減額するものでございます。
次に、県支出金につきましては、平成18年度の
県調整交付金のうち普通調整分の医療費を増額するとともに、特別調整分が新たに交付決定されたことによります増額でございます。
繰入金につきましては、
保険基盤安定繰入金の減、
財政安定化支援事業繰入金の増、その他
一般会計繰入金の減でございます。
次に、46、47ページの歳出でございますが、総務費の一般管理費の増につきましては、平成18年度の
医療制度改革に伴いまして、各市町村が国保連合会に委託しております
電算共同処理等にかかる
システム改修の経費125万円でございます。
次に、
保険給付費の一般被
保険者療養給付費につきましては、財源更正のための補正でございます。予算額につきましては変更ございません。
保険給付費の退職被
保険者等療養給付費につきましては、退職被保険者等への
療養給付費の増加が見込まれることから1862万9000円を増額するものでございます。
次に、
老人保健拠出金、
老人保健医療費拠出金につきましては、平成18年度の
老人保健医療費拠出金が決定したことに伴いまして、当初予算額との差額1億3253万4000円を減額するものでございます。
老人保健拠出金、
老人保健事務費拠出金につきましては、平成18年度の
老人保健医療費拠出金が決定したことに伴いまして、当初予算額との差額12万3000円を増額するものでございます。
続きまして、補正予算書の61ページをお開きいただきたいと存じます。
介護保険事業特別会計補正予算(第3号)の内容につきまして概略をご説明させていただきます。
今回の補正でございますが、歳入歳出それぞれ965万8000円を追加いたしたいものでございます。また、繰越明許費の設定をいたしたいものでございます。
67ページまでは省略をさせていただきたいと思います。
次に、68、69ページをごらんいただきたいと存じます。歳入でございますが、国庫支出金の
介護保険事業費国庫補助金につきましては、
介護保険システムの改修にかかる補助金の増でございます。
財産収入の利子及び配当金につきましては、
介護保険給付費等準備基金利子の増でございます。
次に、繰入金につきましては、一般会計からの繰入金の増でございます。諸収入につきましては、市預金利子の増でございます。
次に、70、71ページの歳出でございますが、総務費の一般管理費につきましては、
医療制度改革に伴う介護保険の
システム改修にかかる費用といたしまして950万円を追加いたしたいものでございます。
基金積立金の
介護保険給付費等準備基金費につきましては、
介護保険給付の安定を図るため、
保険給付費の準備基金として15万8000円を積み立てたいものでございます。
以上、大変雑駁なご説明でございましたが、よろしくご審議いただきたいと存じます。
○委員長 次に、一般会計の
教育総務部所管事項について
教育総務部長の説明を求めます。
◎
教育総務部長 平成18年度
一般会計補正予算(第3号)、
教育総務部の所管部分についてご説明を申し上げます。
まず、7ページをお開きください。第2表継続費補正でございます。10款教育費、2項小学校費、事業名が
東柏ヶ谷小学校増改築事業費でございます。18年度、19年度2カ年度の総額を17億6793万8000円から15億7443万2000円に、年割額も18年度を6億2479万6000円、19年度を9億4963万6000円にそれぞれ補正させていただきたいものでございます。この中で総額での減額でございますが、入札による執行残によるものでございます。年割額の補正につきましては、2カ年度の継続事業費として、18年当初予算に設計及び工事費といたしまして、18年度の工事進捗に応じました割合額2割分を計上させていただいておりましたが、2カ年度の継続事業の場合では、歳入の
国庫負担金の割合が初年度で4割とされているため、18年度の年割額を
国庫負担分の割合に合わせた歳出額とし、3億5184万9000円増の6億2479万6000円として設定させていただきたいとするものでございます。そのための補正をさせていただきたいというものでございます。本来はもう少し早い時期に補正をさせていただかなければならなかったところでございます。3月補正になってしまったという点でおわびを申し上げます。
14ページ、15ページをお開きください。歳入でございます。14
款国庫支出金、1項
国庫負担金、3目
教育費国庫負担金、1節
小学校費負担金で398万8000円の増額補正をお願いするものでございます。これは
東柏ヶ谷小学校増改築工事費においてエレベーターや基礎くいの工事の単価加算が認められたためでございます。
16、17ページでございます。同じく14
款国庫支出金、2項国庫補助金、5目交付金、2節
次世代育成支援対策交付金で、ここでは474万8000円の減額補正になってございますけれども、この対策交付金の中に、地域における児童の安全確保の取り組みとして、具体的には小中学校の下校時の通学路の
安全パトロール事業につきまして78万円が交付されているというものでございます。それが含まれているというものでございます。
それから、32、33ページをお開きいただきたいと思います。歳出でございます。10款教育費、2項小学校費、1目学校管理費につきましては、財源更正によるものでございます。
その下の3目学校建設費につきましては、大谷小学校及び
杉久保小学校の
耐震補強等工事費で、実施設計の入札残としてそれぞれ449万4000円、308万7000円の減額補正をお願いするものでございます。
東柏ヶ谷小学校増改築工事費につきましては、委託料、工事請負費合わせて3億5184万円9000円の増額補正をお願いするものでございます。これは継続費の中でご説明させていただきましたけれども、設計及び工事費につきまして、2カ年度の継続事業として、18年度当初予算に18年度の工事進捗に応じた割合2割を計上させていただいておりましたけれども、2カ年度継続事業の場合、歳入の
国庫負担金の割合が初年度で4割とされているために、
国庫負担金の割合に合わせた歳出額を設定させていただくというものでございます。
次に、34、35ページをお開きください。10款教育費、3項中学校費、2目学校建設費につきましては、財源更正によるものでございます。
以上、雑駁でございますが、
教育総務部の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議をいただきたいと思います。
○委員長 次に、一般会計、生涯
学習部所管事項について生涯学習部長の説明を求めます。
◎生涯学習部長 生涯
学習部所管部分についてご説明申し上げます。
7ページをお開きいただきたいと存じます。第3表
繰越明許費補正でございます。10款教育費、
中野多目的広場付帯施設用地取得でございますが、1565万5000円を繰越明許補正いただきたいものでございます。この
中野多目的広場付帯施設用地につきましては、
中野共有地組合が所有している土地でございまして、54名の地権者による共有地でございます。用地の取得につきましては内諾を得てございますが、54名の地権者のうち2名の方に相続が発生いたしました。現時点では相続の事務処理がなされておりませんので、所有権の移転の手続が完了できないことから、次年度に繰り越していただきたいものでございます。
次に、34、35ページをお開きいただきたいと存じます。10款の教育費でございますが、4項社会教育費、1目
社会教育総務費でございます。財源更正でございますが、これは国庫補助金の
まちづくり交付金が増額交付決定されたことに伴います措置でございまして、
文化財活用事業の歴史の
さんぽみち案内板整備事業にかかる
まちづくり交付金でございます。
以上が生涯学習部の所管いたします関連でございます。よろしくご審議をお願い申し上げまして、説明を終わらせていただきます。
○委員長 以上で説明が終わりました。
これより質疑に入ります。質疑のある方はどうぞ。
◆鈴木惣太 委員
生活保護費の減額に伴いまして、民生費の
国庫負担金が減額になったということはわかりますが、17ページの県負担金が増額になっているのはどういうことなのかをお尋ねいたします。
◎
福祉総務課長 県費負担金の増でございますが、生活保護法では、居住地がないか、または明らかでない被保護者、例えばホームレスとか、あるいは行き倒れになって身元が不明な人等につきましては、市町村が支弁しました保護費、それから施設事務費及び委託事務費については県の負担とされております。その県費負担の対象となります被保護者数が当初見込み数を大きく上回ると見込まれるために県費負担金の増額をさせていただいたものでございます。
◆鈴木惣太 委員 居住地がないとか、また明らかでない、被保護者数がふえたということですが、今後もふえる可能性があるのかどうかの見通しはどうかお伺いいたします。
◎
福祉総務課長 平成16年度では延べ389人でございました。平成17年度では延べ547人、それから、今年度なのですが、見込みですけれども、770人と見込まれております。これからしますと、今後もふえ続けるのではないかというふうに考えております。
◆鈴木惣太 委員 今後もふえ続けるということですが、そのふえ続ける要因というのか、原因は何かわかりましたら。
また、もう1点ちょっとお聞きしたいのですけれども、昨夜のNHKの「
クローズアップ現代」というのを見ていたのですよ。そうしたら、ねらわれた生活保護、そういう番組をやっていたのですね。これはホームレスとか、そういう人たちをねらって、路上生活者を寝るところがあるから来ないかというようなことで誘って、
ワンルームマンションとかそういうところへ連れていきまして、それで
生活保護費の手続を全部するということで
生活保護費を請求する、そのホームレスには6000円ぐらいあげる、あとはそういうことをしている事業者ですね、これを商売にしているというような番組をしていたのですが、海老名においても、また県においても、このような
生活保護費をねらった犯罪というのはあるのかどうかをちょっとお聞きしたいなと思います。
◎
福祉総務課長 後段の部分については、海老名市ではちょっと実態を把握していませんし、また、耳に入ってきていないというのが実態です。
それから、前段の部分ですけれども、今、会社が倒産したとか、家族関係が悪化したとか、そんなようなのが要因で、ほとんどの方は就労意欲はあるのですけれども、働くところがない、あるいは中には集団生活というか、社会生活を拒否する方が多くおられます。ちなみに昨年の12月に神奈川県と合同でホームレスの実態調査をいたしました。その結果、河川に13名の方、道路に4名の方がおられます。その方たちにつきまして、低廉な住宅がありますので、そちらの方に入居というような形で指導はしていますが、集団生活を嫌うということで拒否される方も多くおられます。
◆久米和代 委員 47ページの
国民健康保険事業特別会計の退職被
保険者等療養給付負担経費についてお伺いしたいと思います。
これは1862万9000円の増額補正になっておりますけれども、先ほどの説明に基づきますと、退職被保険者の増加ということでございますが、これから団塊の世代の方々が多く退職されることによって国民保険の方に加入していくということだというふうに思いますが、どのくらい増加をされたのか、お伺いをしたいと思います。
◎
保険年金課長 ご質問のどのくらいふえたかといいますと、退職被保険者の増加人員、ことしの1月1日現在と昨年の1月1日現在を比較しますと約635名増加しているということで、退職被保険者の医療費が増加したという要因だろうというふうに思っております。
◆久米和代 委員 これから団塊の世代の退職がふえるということで、何年かは増加傾向に行くのかなというふうに思いますが、今後、わかる範囲で結構でございますので、見通しなどがある程度わかっておりましたらお伺いしたいと思います。
◎
保険年金課長 大変難しい質問でございますけれども、平成19年度以降につきましては、昭和21年生まれの方が60になられるということになります。私どもで調べた結果によりますと、平成19年度で60歳になる方、約2200名、20年度で2300、21年度でも2300、約2000人が60歳を迎えるという形になります。
国民健康保険に加入されている方を引きますと、対象者といたしましては、19年度は1400名が対象となる。しかしながら、60歳の退職と同時に
国民健康保険に入るかという部分、全部が全員ではないので、その中でも被扶養者になっている方もいらっしゃいますし、60歳以上でまだ働いていらっしゃる方もいるだろうということで、1400人全部ではないと思いますけれども、約3分の1か、あるいは半数近くは退職被保険者として国保に加入するだろうというような見込みを立てているところでございます。将来的には退職被保険者制度、
医療制度改革に伴いまして、平成20年度から退職被保険者という制度自体は名称がなくなってきますので、その辺もあわせまして、今後、退職被保険者という数としては、名称としては減っていくような形になってまいります。
◆久米和代 委員 ありがとうございます。
国民健康保険料も増加傾向の中で、この退職者の方々がいつまでもお元気でいていただくという、その対策が今後必要になってくるのではないかというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
◆白神多恵子 委員 私は、25ページの
児童手当支給事業費と、それから、生活保護支給事業費、これが減額になっていますけれども、これのことを詳しくお聞きしたいということと、27ページの保健予防事業費というのがありますけれども、この3点をお聞きしたいと思います。
◎
児童福祉課長 児童手当の減額の関係につきましては、今年度、18年度につきましては、対象年齢の拡大、こちらが3年生から6年生になる、それと、さらには所得制限の緩和というようなことが予定されておりました。ただ、具体的にまだ予算編成時には示されておりませんでしたので、その関係で、ある程度幅を持たせての予算編成をちょっとさせていただきましたので、今回の減額というようなことになりました。受給手当の支給につきましては、年度でいきますと、6月、10月、それと2月というようなことで年3回それぞれ支給してございます。この時期に年度末になりましたけれども、ほぼ数字的な部分がはっきりとしてまいりましたので、補正減ということにさせていただいております。積算につきましては、おおむね延べ人数で積算をしておりまして、当初の場合ですと、積算の延べ人数が7万4112名で積算をしておりましたけれども、約2万1000ぐらいの減というふうなことになりましたので、補正をさせていただいております。
ちなみに2月1日現在なのですけれども、実績的には1万1748人に対しての支給ということになります。おおむね全体では80パーセントというようなことになります。ただ、この80パーセントという数字につきましては、市役所等の公務員につきましては、それぞれのところでの支給というようなことになりますので、80にそれぞれプラスされるというようなことでおおむね90パーセントぐらいかなとは思っております。
◎
福祉総務課長 それでは、扶助費の減額ということですが、
生活保護費については、当初の見込みにおきまして、高度医療適用者が大きく増加する可能性があったために、1件当たりの受診単価を大き目といたしました。しかしながら、実際には当初見込んだような上昇にはならなかったために、大きく医療費扶助の減額をしたいものです。今回、医療扶助の減額補正に合わせまして、
生活保護費の扶助費について、生活扶助、教育扶助、住宅、あるいは介護補助等の8つの扶助があるのですが、それらの扶助費を精査した結果、全体で1億3200万円の減額とさせていただきました。
◎
健康づくり課長 予防接種事業の減額は、日本脳炎予防接種の委託料の一部の減でございます。日本脳炎の予防接種については、平成17年の5月に厚生労働省から副反応による急性散在性脳脊髄炎と言うのですけれども、その健康被害を防止するということから、定期の予防接種としての積極的な勧奨を差し控えるような通知がございました。これに伴って当市におきましても積極的な接種の勧奨を現在控えております。これに伴って新しい改良型のワクチンが、18年度中に提供されるという予測がありまして、平成18年度の当初予算には、平成17年度の未接種の方も含めた計画人数、これは幼児期に1回、それから、学童期に1回ということになっていますので、幼児期に5100人、それから、学童期1740人の計画人数で予算計上いたしておりました。しかし、平成18年度中にはその改良型のワクチンの提供が行われないということになりまして、接種を受けた数が少数にとどまったという結果で今回減額をさせていただきました。
◆白神多恵子 委員 児童手当支給事業なのですけれども、今度、第1子5000円、第2子5000円が1万円となるというところでは大変評価できる内容だと思いますので、ここは減額にはなっておりますけれども、きちっと80パーセント、90パーセントの方に支給されるということでは、減額にはなっているけれども、これからも引き続きちゃんとやっていただきたいと思うのです。ここでは減額にはなっているけれども、これからもきちっと児童手当の支給のためには十分やっていけるということでよろしいですよねという確認をお願いします。
◎
児童福祉課長 そのとおりでございます。
◆白神多恵子 委員
生活保護費なのですけれども、477世帯の約732人が生活保護を受けているということなのですが、高度医療、単価を多目にやったということで、今回減額ということは、それだけ高度医療にかかる人が少なかったということでは、生活保護を受けている方の健康が守られたのかなというふうにちょっと思っているのですけれども、それはそういうことでよろしいのでしょうか。
◎
福祉総務課長 確かにそのとおりですが、18年度についてはやや多目に予算を組んだと。ただ、医療費については、今後、傷病世帯、高齢者世帯の増加などを考えますと、今回は補正減にしましたけれども、今後ちょっと大きくなってくるかなというふうに思っております。
◆白神多恵子 委員 今回は減額になっていますけれども、病気というのは予定していなくてもなるものでありますから、今回は減額ですけれども、来年度はまた十分な予算を引き続きとっていただきたいと思っています。
それと、日本脳炎なのですけれども、新しい「えびな健康だより」が発行されたのですけれども、この間入ってきておりました。学童期については追加はしないということになったでよろしいですか。追加というか、学童期はやらないという認識でよろしいですね。
◎
健康づくり課長 今現在はまだ勧奨を控えるように、接種の積極的なことは控えるようにということです。日本脳炎の第3期の中学3年生までというのは法律の改正で廃止になっています。中学生が廃止です。ですので、学童期の小学校4年生、それと幼児の3歳から7歳6カ月のお誕生日の前日までというのはまだ法の対象になっております。
◆白神多恵子 委員 2006年度内に新薬ワクチンができなくて、執行ができなくなったということの減ですけれども、新薬ワクチンというのは今も開発していて、これからどのぐらいでできるという、そんな見通しはないのですか。
◎
健康づくり課長 昨年の段階では、昨年の秋ごろにはできるのではないかというような厚生労働省からのお話でした。現在はその情報は入っておりません。
◆白神多恵子 委員 日本脳炎はできればやった方がいいと思うけれども、でも、親御さんによってはやらないでおきたいというのもありますので、積極的には接種はやらないという方向でいいと思います。これは減額になるのは仕方がないなと思いました。
◆太田祐介 委員
介護保険事業特別会計の補正予算なのですけれども、64ページですね。
介護保険システム改修委託ということで950万円の補正になっているのですけれども、この
システム改修の内容についてどのようなものであったかということを伺いたいことと、あと、これは繰越明許になっているのですけれども、なぜこの時期になったかという理由ですね、これについて伺いたいと思います。
◎
高齢福祉課長 改修内容と明許費の設定理由ということでございますが、まず改修の内容でございますが、ご説明もあったかと思いますけれども、
医療制度改革の実施によりまして、来年20年4月から
国民健康保険料と後期高齢者医療保険料の特別徴収、年金からの天引きということになるのですけれども、それが開始されることに伴いまして、現行介護保険料は既に特別徴収をやっておりますけれども、そちらとの関連性がございますので、同システムの改修が必要になったというものでございます。
明許を設定させていただいた時期でございますが、
システム改修の必要性というのは、年度途中から既に認識はされておりましたけれども、国からの通知というのが遅くなりまして、昨年の12月でございました。しかし、まだその改修の詳細な内容というのが示されておりませんで、現時点におきましても、業者のシステム開発が済んでいない状況でございます。このような状況の中で国は既に18年度予算におきまして補助金を計上してございました。今年度に支出したい意向がございまして、このため、海老名市におきましても厳しい財政状況ということもございまして、少しでも財源を確保したいということから、ここでの繰越明許を設定させていただきました。これにより、国の補助金を受けることができるということでございます。
なお、近隣市におきましても同様の手続をさせていただいているという状況でございます。
◆太田祐介 委員
医療制度改革に伴うもので、国の対応がおくれているということだったのですけれども、保険料の徴収というのは直接市民にかかわることですので、しっかりと対応していただきたいと思います。
◆三谷裕美子 委員 白神委員の質問された点でちょっと関連ですけれども、25ページの
児童福祉総務費の
児童手当支給事業費の関係で、実行額が非常に下回ったということなのですけれども、子どもが生まれて、第1子、第2子、第3子、その1子目ですね、この手当の扶助費のこういうものが海老名市としてありますよというようなことをお知らせする手はずですね、例えば広報なんかが一番あると思うのですけれども、それ以外にお知らせする方法がどういうものがあるのか、ひとつ教えていただきたいのです。私も以前、子どもが小さかったとき、こういうのがあるのよというのを聞いたのが、たまたま口づてで、ちょっと自分の子どもよりも大きいお母さんからお聞きしたということで、生まれたときに例えば母子手帳を配付するときにもこのことをお知らせしているのか、この辺の徹底がいまひとつ足りないのではないかなというふうに前々から感じていたのですけれども、今どういうようなお知らせをされているのか、お尋ねいたします。
◎
児童福祉課長 現在ですと、三谷委員おっしゃるように、第1は「広報えびな」ということになります。それとホームページにも掲載している。やはり市民課の窓口に見えたときに、ちょうど児童福祉課につきましては隣になりますので、寄っていただくという流れになっております。
◆三谷裕美子 委員 これは確か年収が多かったりすればいただけないということの、どのぐらいのレベルだとどうなのかというようなことをお聞きしないと難しかったりするのですけれども、聞きそびれて申し込みそびれているという人も実は中にいたりしますのも聞いたりしますし、引っ越してきたときにお知らせを、他市とまた違ったりする状況もあったりすると思いますので、何らかの工夫をしていただいて、出産のときに母子手帳と一緒に渡すとか、もう少し工夫をしていただけたらというふうに思います。
◎
児童福祉課長 漏れのないようにやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○委員長 ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ほかに質疑もないようですので、質疑を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
次に、本案に対する意見がありましたらどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 意見もないようですので、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって意見を終結いたします。
これより採決に入ります。
初めに、議案第10号 平成18年度海老名市
一般会計補正予算(第3号)〔所管部分〕を採決いたします。本案を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 全 員)
○委員長 挙手全員であります。よって議案第10号 平成18年度海老名市
一般会計補正予算(第3号)〔所管部分〕は原案のとおり可決されました。
次に、議案第11号 平成18年度海老名市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。本案を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 全 員)
○委員長 挙手全員であります。よって議案第11号 平成18年度海老名市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)は原案のとおり可決されました。
次に、議案第13号 平成18年度海老名市
介護保険事業特別会計補正予算(第3号)を採決いたします。本案を原案のとおり決するに賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 全 員)
○委員長 挙手全員であります。よって議案第13号 平成18年度海老名市
介護保険事業特別会計補正予算(第3号)は原案のとおり可決されました。
お諮りいたします。日程第1から日程第3までの委員会審査報告書の案文につきましては、正副委員長にご一任願いたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって本件の委員会審査報告書の案文については正副委員長一任と決しました。
お諮りいたします。日程第4について紹介議員に出席いただき、必要に応じて質疑することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって紹介議員に出席していただきます。
暫時休憩といたします。
午前9時48分休憩
午前9時49分再開
○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、日程第4 請願第1号 海老名市郷土資料館「海老名市温故館」保存に関する請願を議題といたします。
本件は平成18年12月8日に審査を行い、継続審査となっています。
所管部からそれ以後の状況などの追加説明がありましたら説明をお願いいたします。
◎生涯学習部長 昨年の12月にこの請願につきましてご審議いただいておるわけでございますが、その後の経過について若干説明させていただければと思います。
1月17日でございますが、文化会館談話室に海老名市の郷土資料展示コーナーをオープンいたしました。この場所には温故館からのすべての展示物を運ぶことはスペース的にも難しいということで、貴重な土器、石器、復元模型、こういったものを約100点ほど展示してございます。さらに談話コーナーも併設してございまして、市のボランティアでございます海老名史跡ガイドボランティア、あるいは市民の方の打ち合わせ、資料づくり等もこちらを利用させていただいて進めているところでございます。
なお、温故館、旧村役場でございますが、こちらの方につきましては、建物に近づいた場合に、地震発生のときの危険性がございますので、近々に化粧丸太を使いまして、市民の方が建物に近づかないような措置をしていきたいというふうに考えております。
○委員長 これより質疑に入ります。質疑のある方はどうぞ。
◆三谷裕美子 委員 行政側に対して2点ほど質問したいと思うのです。この前、海老名市温故館のあり方懇談会における資料をたくさんいただきまして読ませていただいたのですけれども、非常に危ないので、中には入らないようにという耐震の構造に関するものがかなり詳しく、大体どこが問題があるかということが出ておりましたので、それについては詳しくわかったのですけれども、いつだったか、耐震構造をしっかりさせるために約4000万円ほどお金がかかるというような、それは新聞で見ただけでございますが、その新聞で発表された金額は妥当なものなのか、それは行政としてお調べになったのか、どのような機関で信用がおけるものなのかあたりをまず1点お聞きしたいと思います。
◎生涯学習部長 震度6クラスの地震に耐え得るIS値1.5以上の耐震補強工事を実施した場合について、どの程度の補強が必要かということで、耐震診断を昨年実施していただいた業者にどういった構造が必要なのかということもプレゼンテーションいただきました。その補強内容を総務部管財課の技術者、こちらの方で積算したところ、全ての諸経費を含めまして、約4000万円ほどの事業費がかかるという積算をいただいたところでございます。
◆三谷裕美子 委員 もう少し専門家に詳しく調べてもらうという、見積もりをしてもらうことになりますと、見積もりだけでも費用はかかるものですか。そういうようなお考えはないですか。
◎生涯学習部長 やはり見積もりをとるということになりますと、その前段としてきちんとした設計が必要です。設計をして、その設計に応じた見積もりを提出いただくということになりますから、経費が必然的にかかってくるということになります。
◆三谷裕美子 委員 ですから、そういうことをするお考えがあるかどうかをちょっとお伺いしたいのです。そのときに新聞で見たときに、トイレとかほかのものをくっつけた場合は幾らとかということも出ておりましたけれども、そういうことは一切しないで、基本的に今のままを残すという、現物のままということで手を加えないで残すということで見積もりをするお考えは行政の方ではありますか。
◎生涯学習部長 私どもの考え方としては、先般、議会の本会議の初日のときに市長が施政方針でも述べられましたとおり、将来的に郷土資料館は郷土資料館として建設を進めていきたい考え方をお出しさせていただきました。それと、さらに旧村役場については、この保存、あるいは今後将来的にどうしていくかということにつきましては、もうしばらくお時間をいただいて判断していきたいという市長の施政方針にあるように、その方向性になっているわけでございますが、今、三谷委員が言われましたとおり、そういう調査をするということになる前に、我々としてはこの旧村役場を今後どうしていくかということを教育委員会としてまず方向性を定めて、その後の理事者との調整をして、最終的に方針が決定次第、もし必要があればそういう設計も必要だろうし、調査も必要だろうし、そういうことを考えていきたいと思っております。
◆三谷裕美子 委員 わかりました。この温故館の文化財としての位置づけとか、ぜひ残していくべきというふうに考えるかどうかというのはこれから皆さん議論した上でというふうに思うのですけれども、多少耐震の関係と関連するかと思うのです。文化財としての位置づけとして、国指定文化財、県指定文化財、市指定文化財ということで、海老名市の文化財の区分を書いて、懇談会における資料の中にもお書きいただいておりますけれども、国指定、県指定となりますと、海老名市だけでもちろん決めることはできないわけです。市指定の文化財という中に温故館は位置づけはされていませんけれども、これについて、もし文化財として位置づけがされたのならば当然耐震構造をしていかなければならないということにつながっていくと思うのです。温故館が市指定の文化財として今までに名前が上がらなかったのか、なぜ文化財としての位置づけがされていないのか、何か理由があるのか、文化財の指定にしたらどうかなというふうに私なんかは思うのですけれども、その辺については今までの経過とかがございましたら教えてください。
◎生涯学習部長 今非常に難しいご質問をいただいているところですが、今までの私どもの教育委員会の中でも、この旧村役場を登録文化財にしていく方向性というのは本当に考えていなかったのだと思うのです。というのは、郷土資料館として郷土資料を展示していく、展示館として使っていく、現況使っていたといったところで、考え方がそこまでだったのではないかと思うのです。その先に進まなかったのではないかというふうに思っています。今、委員が言われましたように、登録文化財という制度がございます。これについては、海老名市がその建物を登録文化財として指定してほしいというような要請を県を通じて文化庁の方に出していく、国の方へ出していくという形になります。ですから、そういう必要性というのが本当に過去議論されていなかったということで、次のステップに入ってこなかったのではないかなというふうには思います。
◆三谷裕美子 委員 その市指定文化財への指定の何か要件があるのでしょうか。それをお聞きしたいのと、温故館はそれを満たしているのでしょうか、その辺をお聞きできますか。
◎生涯学習部長 全国的な登録文化財の中には、こうした旧庁舎というのですか、民間の建物もございますし、行政の建物も登録文化財に指定されているものもございます。海老名市内では、登録文化財の指定をしている建物等はございません。そういう中で、この建物が登録文化財に指定するということであれば、当然専門家のご意見もいただきながら、行政として判断していく必要があろうというふうに思っております。
◆三谷裕美子 委員 ありがとうございました。かながわの建築物100選に選ばれていたのですけれども、市指定の文化財としてなっていないということで、何らかの形で保存ができたらいいのかなと、できれば耐震構造もきちっとしていただいて、中身に関してはどう使っていくかはまた別の問題かと思いますけれども、外側については残された方がいいのかなと思い、小田原の方などの実際に使っているところを視察させていただいて、非常に参考になりましたし、今後ぜひその方向で進められたらいいかなというふうに思いました。
◆白神多恵子 委員 私も12月の議会のときに文化財として申請したことがあるかどうかとお聞きしたら、していないというふうに三谷委員のお答えの中でいろいろわかったことなのですけれども、それで、文化庁の方に登録のことでご相談なさったと思うのですけれども、相談したことと、それから、耐震補強工事をしてもいいのかどうか。耐震補強工事をすればどういうことを文化庁としてはやってほしいというふうに条件づけをされたのか、そういうのがありましたらお聞かせください。
それから、もう1つ、新聞には、耐震補強しても10年から15年しかもたないというふうに言っていましたけれども、それは役所の方が言われたのかどうか、ちゃんと10年か15年しかもたないよというふうに本当におっしゃったのですか。そういうことをちょっとお聞きしたいと思います。
◎生涯学習部長 私どもとして、正式に国と文書をもって協議したものではございませんが、今回の耐震診断をして、仮に補強した場合についての工事、これは可能かどうかというようなお話をさせていただきました。それはなぜかといいますと、あそこの旧村役場が建っている土地が相模国分寺の史跡に指定されております。そういうことで史跡地の一部でございますので、その史跡地をいじくるということについての国の見解を事前にいただいたところでございます。その中では、大規模な掘削がなければ可能でしょう、基礎等を大規模にいじくる場合については無理ですよ、そういうようなまず工事の方でのお話をいただいてございます。
それから、もう1点ですが、これは国の方の専門官からのお話でございますが、あの施設を相模国分寺の史跡と一体で将来的に利活用していく、あの部分をガイダンス施設等で一体的に使っていくという、その根拠というのですか、理論がきちんと明確であれば、耐震補強はもし申請があれば、その内容を審査して、許可ができるかもしれませんというようなお話はいただいているところでございます。
それから、2点目でございますが、新聞報道でございます。15年というようなお話でございますが、この件について、我々の方から15年必ずもつというようなことでの発言はしてございません。ただ、木造の88年を経過した建物でございますが、今回の耐震補強工事をやって、さらに数年に1度の補修工事というのですか、補強ですか、そういうものを維持管理上、手を加えていけば、ある程度の年数は可能ではないでしょうかということでございまして、建築学的に見てこの建物が耐震補強工事を仮に実施して、どの程度の耐用年数があるのかということの技術的判断はやはり専門家に聞いてみないとわからないというふうに思っております。
◆白神多恵子 委員 国の方で、相模国分寺と一体で使っていくということであれば、それもやって申請すれば許可が出るかもしれないということは、この間行きましたら、トイレが男性も女性も1つになっていたのですけれども、車いす対応だとか、男女別だとか、あと休憩室もつくって相模国分寺に見学に来た人がそこで休めるようにという、そういうことなのかどうかということを、聞きたいのですけれども、どうでしょうか。
◎生涯学習部長 旧村役場の施設はトイレに公共下水道が引けないところでございます。浄化槽でございます。やはりトイレを改修することによってもう少し大きな浄化槽に入れかえなければいけないというようなこともあります。それと、ガイダンス施設がございませんので、もし耐震補強をするということであればそういった付加価値をつけていきたいというふうに我々は思っていたところでございます。
◆白神多恵子 委員 そうしますと、今建っている建物で、設計も含めて4000万円、トイレとガイダンス施設、付加価値をつけていきたいということで、相模国分寺跡に来た人のための休憩所みたいな、それをつけて、あと約4000万円と新聞で言われていたのは、それが4000万円で、合計で8000万円ということの意味でよろしいのでしょうか。
◎生涯学習部長 そこの部分も総務部管財課の技術者の方に積算をお願いして見積もっていただいた金額が、設計等も含めまして約8000万円の事業費がかかるだろうというふうに積算をいただいたところでございます。
◆白神多恵子 委員 文化庁の方では文化財登録をしようと思えばできる。相模国分寺を見に来た人にも利便性があるように改修をすれば耐震補強工事はしてもいいですよということであれば、私は耐震補強工事をしてもいいのではないかなという気持ちを持っているのですけれども、先ほど専門家にもう少し聞かないとわからないと生涯学習部長がおっしゃっておりました。それで、神奈川県の100選に選ばれたときに、県の方から吉田先生という大学の教授の方でしょうか、建築の専門家が来て、すごく貴重なものだというふうに発言なさったということも聞いているのですけれども、そういう方とか、あと、お1人ではあれですから、二、三人ぐらい、そういう専門家の方の、これが本当にどれぐらいのものなのか聞いてみる必要はあると思うのです。そうすると、費用がどのぐらいかかるのか。それで、費用がかかって、安いというか、高いというか、それはあれですけれども、費用がかかってもそういう専門家に聞いてみた方がいいと私は思っているのですけれども、そこら辺はどういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
◎生涯学習部長 先ほど三谷委員のご質問にもお答え申し上げましたが、現在、私どもの方としては、まず郷土資料館を新たにということで第四次総合計画の方で打ち出していきたいと、提案していきたい、それで旧村役場の保存等についてはもう少し慎重に、将来に禍根を残さないように判断していきたいというお話をさせていただいているところでございますが、そういう判断の中で、これを今委員言われましたように、この施設を保存していくという方向性に定まっていくのであれば、当然その前段としてその中で調査をきちんとかけていく必要があろうかというふうに思っております。
◆白神多恵子 委員 ですから、判断をしていくに当たっては、そういう専門家の方に調査をしてもらって、それで意見というのも大事だと思うのです。そういう調査をしていただくとおおむね相場で言えば10万円から20万円ぐらいではないかと言われているのですけれども、それであるならば、吉田教授とか、あとは文化のことに詳しい人にやってもらったらどうかと思うのですけれども、そこら辺はどうでしょうかね。
◎生涯学習部長 今も申し上げましたように、その必要性が出てくれば、当然我々としても予算をご審議いただいて、それでその調査に入っていくということは必要だというふうに思っています。
◆白神多恵子 委員 ですから、必要だと思うからやったらどうかと言っているわけですので、生涯学習部長の方もそういうふうに判断していかなければいけないのですから、やったらどうですかということを言っているわけです。だから、私はやってもらいたいと思います。やってくださいということに対してどうかということをもう1回、返事してください。
◎生涯学習部長 ですから、私どもとしては、何回も繰り返すように、保存ということでの方向性を示していくときには当然そういった専門家の調査をかけて、きちんと位置づけを明確にしていかないと、論拠を持っていくということになろうと思います。
◆白神多恵子 委員 堂々めぐりで。だから、保存していくということになってからそういうことをやっていくというのは違うのではないですか。保存していくかどうかという前にやはりきちんと専門家の意見を聞くということが大事ではないですか。ですから、私はそういう専門家の方の意見を聞いた上で、きちっともう1度判断もしていきたいと思っておりますので、保存していく前にぜひやってもらいたいと思います。堂々めぐりになりますから結構です。要望します。
◆森田完一 委員 生涯学習部長ね、余り遠慮して何か言っていると、意味がちっともわからない。1つ思うのは、市として国分寺史跡の重要性とこの旧村役場の建物とどういうふうに重要性を考えているの。まず一番問題は、あそこは史跡地の中だよね。それで、民間の人の所有地も、それから、建物を改築させないという格好で何とか国分寺史跡地の指定された地域の人は、ぜひご協力して出ていってもらいたいということで一生懸命やっているのでしょう。それで市が持っている建物を、あそこはいいんですなんていう話は、それじゃ、民間の人はだれも出ていかないし、どんどん増築しちゃうね。いいというなら。そこら辺のところをきちっと、実はあそこは国分寺史跡地で、海老名市として、また、国としても重要な土地なのだということがまず基本にありますということを確認しなければいけないと思いますよ。どうぞひとつ確認してくださいよ。
◎生涯学習部長 森田委員の言われるとおりでございまして、まず私どもは、今、相模国分寺の公有地化を図っているところでございます。その相模国分寺の公有地化が今約7割でございます。残り3割がまだ未買収になっております。まずこれを公有地化して、それを段階的に整備していくということがいにしえの歴史を海老名市民にきちんと将来にわたって保存していくというのが私どもの教育委員会の文化財としての第一使命でございます。その史跡地の中にありますものですから、当然最終的に保存、整備の環境整備を図るときには、あの施設の建物については、その一部に入ってきますので、それを残すことによってまた大きな議論になっていくのではないかというふうに思っています。
◆森田完一 委員 それから、生涯学習部長、もう1つ、こういうところも余り気を使って物を言うと、少し話がそれてしまうと思うのですよ。さっき、史跡指定地の中で、文化庁と相談したら、一体的使用で、資料館としてきちっと要件が整えばいいという回答を得ています、こう言っていましたよね。これは専門家同士ならそれでいいのですよ。というのは、資料館の要件をきちっと満たすということを条件にされたら、今の村役場の建物は資料館としての要件は満たしていないのでしょう。というのは、まず、耐震はもちろんそうですが、外壁は耐火は全然だめですよね。これは素人が見てもそうですよね。いわゆる今の建築法からいったって、板張りですから。板張りであるという自体がもうだめです。それから、もう1つ、きちっとした資料館として対応するのには、資料館として利用するためのガイダンス、これをきちんと持っていなければいけませんということになっていますから、そうすると、資料館施設としてもきちんとしたものをつくらなければならないし、耐火施設できちっとしたものを対応しなければできない、しかも下水道はつくれませんと、文化財の中ですから、衛生施設もきちんとできませんというようなことになったら、一体の使用ならできますなんて言ったって、実は資料館としての要件を満たすものはあそこに建てられないでしょう。これは歴然たる事実でしょう。だから、それはやっぱり要件として一体的に国分寺史跡をきちっと守るために資料館をつくることなら、端っこですからいいかもしれませんということなら、その端っこをきちんと下水道もつなげる場所で、もっと偏って、道路のふちなら道路のふちに建物が来るような格好で、きちっとした資料館としての建物を、耐火施設もきちっと整った、衛生施設も整った、ガイダンス施設も整ったものをつくらなければ、実は一体使用としては当然認めてもらえないだろうと思うのですよ。だから、漠然と資料館としての要件が整えばなんて言うと、素人が聞いていると、要件整っているのではないかと、今まで資料館として仮に使っていたからということになってしまいますから、そこらの発言はもっときちっと遠慮しないで言ってもらった方がいいですよ。だから、今私が言ったことが間違いないかどうかだけ答弁してください。
◎生涯学習部長 郷土資料館の今後と旧村役場の保存については分離して考えていきたいというふうに思っております。旧村役場の施設を温故館として利活用を図ってまいりましたが、将来的にもこの施設を郷土資料の保存展示に活用することはスペース的にも難しいと考えます。また、史跡地内でございますので、建てかえることができないと判断されます。郷土資料館は、市民の方々から寄贈いただいた郷土資料のほか、埋蔵文化財、こういったものも多数収蔵する必要がございます。また、展示する施設でございます。その必要性から、新たな郷土資料館構想を第四次総合計画の中で市民にご提案申し上げていきたいというふうに思っています。その中で当然旧村役場の保存についてはどうするのかという議論はもう少し市民のご意見をいただきながら慎重に判断していくということでございます。
◆森田完一 委員 生涯学習部長も大変苦しい立場で、よくわかるけれども、今かなり力強くおっしゃっていますが、まだ漠然としているのは、まだ何だか知らないけれども、一体使用なら今の村役場の建物がいいのかななんて雰囲気があると思うのですよ。これは生涯学習部長が言いにくければ、私が言って、そうですと言ってくれればいいのですが、資料館として新しく建てるというか、資料館として一体使用がきちっと整えば、あそこの場所で資料館の要件が整えばいいですよという文化庁の意見というのは、これは私は文化庁として一般論としては当然だと思うのです。いわゆるあそこは史跡指定地だけれども、指定地の一番端っこですわな。端っこだということで、逆にあそこに文化庁がきちっと要件として出したものをかなりの豪華な資料館をつくれば、それはそれで国分寺史跡を保存するためには、また国分寺史跡と一体として十分耐え得る資料館ならいいですよと、こういう意味だと思うのですよ。だから、どうも皆さんが間違っちゃっているのは、資料館をどうするかということと、それから、史跡指定地の建物をどうするかということと、それから、もう1つは、さっき私が言った民間の皆さんがまだ五、六軒残っていますよね、お住まいになっている方が五、六軒、もっといるのかな。そのお住まいになっている方が五、六軒あって、お住まいになっている方々は、史跡指定地だから、どこか移転しなければならないですね。移転先がある人はいいですよ。たくさん土地を持っていて。ない人もあそこにはいるのです。ない人なんかどこへ行っていいかわからないわけですよ。だから、何とかしてあそこに住んでいたい。自分の代は住んでいたいというような非常に強い願望を持って、市へもお願いしている人たちがいると思うのですよ。だから、そういうことを考えると、海老名市として大事な、国としても大事な国分寺史跡だから、移転してもらうのですよということを基本にして、改築もさせないというようなことをやっていて、片方は史跡指定地の中で市の建物だから補強しなさいとか、つくっていいですなんていうのは、私は言語道断だと思うのですよ。一番先に率先して土地を設けてどこかへ移転しなさいというなら話はわかりますよ。移転をしますというなら話はわかりますので、お金をかけて、大変貴重な建物だから、くぎ一本変わらずに同じものを建ててくださいというお願い、理論ならわかるのですよ。そうではなくて、あそこで補強しなさいなんて言って、片方はどきなさいというのでは、行政が二枚舌使っているようなものですよ。だから、それはきちっと民間の皆さんに言っていることと同じことを行政も責任を持って体で感じていなければおかしい。いつまでも、のそのそ、きれいごとで物は動いていかないと思うのですよ。もうそろそろ決断するときだ。だから、私は市長が、施政方針演説でかなり踏み込んで、あれも本当は土地でも目安がついていれば、すぐやりますと言いたいのだろうけれども、土地の目安がついていないというところで、市長の発言としては将来そういうことを考えていますと、資料館として国分寺史跡の近所に何とか資料館として建てられるようなことを考えますということを市長が踏み込んで言ったということは、市の方針としてはそういう方向でやらざるを得ないという状況になっているということだと思うのですよ。だから、事務当局はそうなると文化財というのは難しいところがあるからね。難しいところがあることはよくわかっていますが、難しいところはあるけれども、方向としてはそういう方向ですということをきちっと打ち出しておかないと、いつまでたってもわけのわからない話が続いていってしまう。だから、ぜひそういう方向で腹を決めて、こういう方向ですということを力強く推し進めていただくというのが、今私は文化財を担当している行政側の最も必要なところだと思いますので、ぜひそういう方向で頑張ってもらいたいと思いますので、そうじゃないということがあればともかく、そうだというならそうだと言ってください。
◎生涯学習部長 いずれにいたしましても、長い間、この件について方向性を決めないということにはならないと思いますので、近々我々教育委員会としても考え方をまとめまして、理事者に投げかけていきたいというふうに思っています。
◆鈴木惣太 委員 今、森田委員の考え方に私は全く同じなのですが、保存と直接関係ないのですが、あの周辺の住民の方からどうしても聞いてくれと言われたのですが、ごく最近、温故館の入り口のところにガレージと駐車場ができたということで、かなり立派なガレージで、私が見ると、まさに建造物だなと思うのですが、この相模国分寺遺跡の整備地域内に新たに建造物はできないと、今までずっとそういう説明がされてきたのですが、この地域内にガレージができたのはどういうことなのか、まずちょっとお聞きしたいと思います。
◎文化財課長 あそこのガレージができた土地なのですけれども、その土地を所有している方から、あそこに駐車場を整備したいという申し出がございまして、文化庁に現状変更申請を出しております。現状変更申請の許可を受けてやっております。ガレージなので、地下を掘ったり何かするということ、大きな掘削は伴わないので、文化庁から許可が出ております。
◆鈴木惣太 委員 土地所有者から建物を建てたいと、それがまた盛土だか何だか、土台をつくるのに遺構を傷つけなければつくっていいと、そういうことでよろしいのですか。
◎文化財課長 建物を建てるのではなくて、駐車場、ガレージなのですけれども、下の方の遺構を傷つけない範囲でガレージをつくりたいということですので、許可を得たということです。建物を建てるという意味ではございません。
◆鈴木惣太 委員 そうすると、以前、国分寺の遺跡の中に、あそこに小学校なり団体の方がバスなんかで見に来るというときに、トイレもできないということで、トイレをつくってくださいというようなことがあったと思うのですね。そのときに、トイレもつくれないのだと、つくってはいけないのだというような国からの返事があったというようなことなのですが、なぜトイレもつくれなかったのか。
◎文化財課長 その話、いつの話か私は存じ上げていないのですが、トイレをつくることは可能です。
◆鈴木惣太 委員 以前の説明で、そういうのができなかったというような説明を受けた記憶があるのですが、じゃ、今度はあの中に、あそこを見学に来た方々のトイレを整備地域内につくることはできるわけですね。
◎文化財課長 場所に制限はありますが、トイレをつくることは可能です。
◆鈴木惣太 委員 それから、このガレージなのですが、このガレージに入っていくには、温故館の玄関を通らないと入れないような形なのですね。その辺は民有地なのか、温故館の敷地がどこがどういうふうになっているのか、境界がよくわからないのですが、なぜ温故館の前を通らなければ入れないのか、それはどういうふうになっているのか、お聞きします。
◎文化財課長 いわゆる占有権を持っていらっしゃるという、簡単に説明するとそうなのですが、その土地を使用している方が従前から旧町役場があった時代からあの土地を占用しておりまして、そこを通ることを事実上当時の町役場の方で認めていたということで、占有権が残っているということです。
◆鈴木惣太 委員 温故館を含めて、相模国分寺の整備をしていくに当たっては、そのようなことがあるとなかなか今後整備していくに当たってスムーズに進まないのではないかなと思うのですよね。その辺はもう少しきちっと整備地域内の整備をされたらどうかなと思います。
◎文化財課長 今、相模国分寺跡ではまだ30パーセントの民有地が残っております。これらの残っているところの大半の部分は生活している方が非常に多いのです。私ども教育委員会の方針としましては、その生活をされている方のサイクルに合わせて買収を進めていこうと考えております。無理やりな買収を進める予定はございません。それで、今言われた占有権が残っている土地についても同じような形で解決していきたいと思っております。
◎生涯学習部長 先ほどの文化財課長の回答の補足をさせていただければと思います。先ほど鈴木委員からトイレのお話が出ました。実は今、地域の皆様方から、相模国分寺の史跡地、大分公有地化されたので、利活用上、必要なものを設置してほしい。例えば水飲み場とか、あるいは照明、街灯をもっとつけてほしいとか、あるいはイベントをやるときに差し込みの電源を設けてほしいとか、いろいろな要望をいただいています。そういうことを設置するにも、やはり国の方の了解をいただかないといけないということで、国の方にある程度事前にお話をしたところ、最近は利活用上必要であればということで、制限はございますが、従前よりも国の制限も大分緩やかにしていただけたというふうにご理解いただければありがたいと思います。
◆鈴木惣太 委員 あそこへ来る方も大勢よそから訪れてくるわけですから、そのときにトイレもない、近所の住民のところに行って、トイレを貸してくださいというような状態ではしようがないので、やはり今言われたように国からの許可があれば、トイレ、水飲み場、それぐらいは設置してもいいのかなと思います。終わります。
○委員長 暫時休憩といたします。
午前10時30分休憩
午前10時47分再開
○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆久米和代 委員 もう1度方向性を確認させていただきたいと思いますが、まず請願の趣旨は、温故館の保存、活用ということだと思うのですが、あくまでも保存して活用するということの趣旨でよろしいのですよね。飯田紹介議員にお聞きします。
◎飯田英榮 紹介議員 温故館、旧海老名村役場をそれなりに文化の関係で残していきたい、その後の利用については、当然建物というものは閉館しっぱなし、ただ、そのまま置いていくということになりますと、大体1年か1年半で傷むと思うのですよ。ですから、保存をするには、ある程度完全100パーセントの利用ということではなくて、保存するための利用はすべきだろうと。要は建物をもたすためのそういう活用をしていくべきだろうと。ただ置いておいて、そのまま外気も入れないでということになりますと、建物の保存ができないということで、やはり外気を入れるという意味で、人の出入りがないとどうしても建物は傷みますので、そのための保存というふうに思っています。ですから、郷土資料館的に100パーセント使うということではなくて、私は個人的には、大正7年の建物で、年が明けましたので、もう89年になりますけれども、当時の建てたときの大正7、8年のその時代の村民の生活のものあたりを1階に展示して、子どもたちの社会科の教材になればいいのかなと、その程度の資料館で私はいいのではないかというふうに思っております。いずれにしても、保存と同時にやっぱり活用もしていくべきだろうと、そうでないと建物自体ももたないという考え方を持っています。
◆久米和代 委員 飯田紹介議員の最初の請願の趣旨の説明は、郷土資料館として活用されていくということが趣旨だったのかなというふうに思っておりました。それで、先ほど生涯学習部長のご答弁によりますと、行政の方では郷土資料館を将来的には建てていきたい、そのような方向性を考えていらっしゃるというご答弁でございました。私もこの間、文化会館の展示室にも見学に行ってまいりましたけれども、非常にすばらしい展示がされておりまして、その後、温故館の方にも見学に行かせていただきましたが、温故館にはまだまだ子どもたちが学習の場に使えるようなそういう資料がたくさん残っておりました。あの資料をそのままあそこに置いておくというのは非常に無理があるのではないかなと思いました。やはり子どもたちが勉強の場、また一般の方たちが海老名市の歴史とか文化を見学する上においても、きちんとした郷土資料館というのは必要ではないかなというふうに、現在の温故館を見学させていただいて、そのように感じました。
最終的には今までの議論を聞いておりますと、温故館を残すか残さないかの議論になっておられるのかなというふうに思ったのですが、これは一般市民の方もそのようにとらえておられるのではないかなというふうに思います。1月15日の「広報えびな」に、旧村役場でもあるこの建物の扱いについては、現在多くの市民の方のご意見をいただいて、将来に禍根を残さないために慎重に判断していきたいと考えておりますと、そのように載っておりました。判断する上において、私は市民の声というのが一番大事なことだというふうに思っております。12月の議論した後から、行政の方には、反対意見も含めて、また、賛成意見も含めて、どのような意見が届いておられるのか、お伺いしたいと思います。
◎生涯学習部長 一連の新聞報道等で議会にも請願が出されたということを受けまして、その後でございますが、特にこの建物を取り壊すというような方向性は私どもはまだ示していないわけですが、そういう中で、あたかも取り壊すような形での解釈をされた市民の方が大勢いらっしゃったのかなといったことには、我々の説明が不十分だったのかなというふうには思っております。それは反省しているところでございますが、ただ、その後、具体にこの建物を残せとか、あるいは取り壊せとか直接的に私の方にお話をいただくような事例というのはございません。やはり請願を議会に出されて、その審議を見守っていらっしゃるのではないかなとは私は思うのですが、直接的に私の方にお話をいただくというようなケースは今のところございません。
◆久米和代 委員 ありがとうございます。前回までの署名をされた人数が4011名でよろしかったでしょうか。紹介議員にお聞きしたいと思います。
◎飯田英榮 紹介議員 当初お話しさせてもらったあれでは、議運では4100というお話をさせてもらったのですけれども、12月の委員会の中で訂正させていただきました。4242名です。
◆久米和代 委員 この4242名という人数が、海老名市民の人口から考えると、署名人数としては、その思いが反映されているのかどうかという判断は私もわからないのですが、それ以上に、いろいろなことを通してそのほかのご意見というのをもっともっと吸い上げることが必要ではないかなと。将来的に、結果が出たときに、そんなことがあったのというような声がたくさん届くということがないように、ある程度の市民の方が納得された議論を通した上での判断が必要ではないかなと。もっともっと積極的に、今こういう状況ですよということを市民に訴えていかなければ、また周知徹底していかなければいけないのではないかなと思うのですが、この辺、生涯学習部長、どのように考えていらっしゃるのですか。
◎生涯学習部長 これにつきましては、これからまた一般質問等でこの問題について市長の方へ質問がされておりますので、そういうような議会の答弁の情報につきましても、市民の方に提供できるわけでございますので、その中で先ほど申し上げましたように、郷土資料館を第四次総合計画できちんと位置づけて、その建設計画をこれから進めていきますというようなお話をさせていただいておりますので、そういう中でも市民の皆さんには情報として伝わっていくのではないかなというふうに思っております。
◆久米和代 委員 今のご答弁ですと、今までの情報提供とそんなに変わらないのではないかなと思うのです。例えば温故館というものに余り認識をしていない方も市民の方にたくさんいらっしゃると思うのですが、そういう方たちの声も吸い上げる機会というのは必要ではないかなというふうに思うのです。やはり一般質問、また、いろいろな委員会等の内容というのは、なかなか一般の方には届いていないのではないかなというふうに思うのですが、もっとほかに何か考えられないのでしょうか。
◎生涯学習部長 今、平成20年度を初年度とした第四次総合計画の策定に入っているわけでございます。市長みずから地域に出向きまして、市民の皆さんのご意見を伺っているところでございます。そういう中からもやはり温故館のことにつきまして、郷土資料館のことにつきまして、ご意見を伺う機会はあろうかというふうに思っております。
◆太田祐介 委員 先ほどの三谷委員や白神委員の質問とちょっと重複する部分もあるのですけれども、先ほどからの行政の方の答弁で腑に落ちない点がありまして、保存していくかどうかを決定してから調査とか研究をしていくというお話だったのですけれども、これはそういった結論がありきでなければ、そういった調査とか研究はするおつもりはないのでしょうか、再度お聞きします。
◎生涯学習部長 私どもの方としましては、今のところどれが前後するかわかりません。ただ、教育委員会としてやはりこの問題についてきちんとした方向性を早々と出すべきであろう、その方向性を出した段階で理事者とのご相談をさせていただく。最終的な方向を決定するというのが私どもの仕事かなというふうに思っております。そのためには、やはり調査が必要であればその調査をかけていきたいというふうに思っています。
◆太田祐介 委員 調査はなさるのですよね。その時期と、決定していくための要素というのはどのようにお考えでしょうか。
◎生涯学習部長 これはまだ予算的な措置も必要でございますので、当然そういう中の時期的なものも議員の皆さんとご相談をさせていただくということになろうかと思います。
◆太田祐介 委員 もう1度確認のためにお聞きしたいのですけれども、保存していくかどうかを決めるための調査というのはしていくというおつもりがある。なおかつ議会との調整なども含めて時期とかそういったものを決めていく、そういったふうにとらえてよろしいのでしょうか。
◎生涯学習部長 そういう形で進めていきたいと思っております。
◆太田祐介 委員 あと、紹介議員に対して質問なのですけれども、12月議会の方でこの請願というのが出されまして、
文教社会常任委員会で審議したのですけれども、その後についての状況、請願者とのやりとりも含めて、そういったことも含めて、状況変化についてお聞きしたいと思います。
◎飯田英榮 紹介議員 12月議会から3月議会、ちょうど3カ月経過したわけですけれども、その間いろいろな方とお会いし、よく話されるのが、請願でそれぞれ署名をいただいた、ぜひ残してほしいという考えの強い方だろうと思いますけれども、そういう署名をされるのでしたら、うちの方の区域にも、私の住んでいるところは全然違った区域なのですけれども、そういったあれを回してほしいという、そんな要望が何件かありました。どういう形でああいうものを署名をとられたのですかと、それは請願者にまたそのお話は伝えておきますよということをお話しさせていただきました。そういうことで、当然私が請願の紹介議員になっているという関係もあるでしょうけれども、残してほしいという声が多くありました。
◆太田祐介 委員 存続というか、残してほしいという方の声が12月議会から今に至るまでふえているというお話だったのですけれども、この議題について12月議会の方で出されまして、前回、継続という結論になって、またこの3月議会で審議をしているということなのですけれども、これは再度紹介議員にお聞きしたいのですけれども、委員会としてこの結論を出す時期についてはどのようにお考えでしょうか。例えば温故館というそのもの自体が耐震強度、これが問題視されていて、今、立入禁止状態になっているということですよね。それだけ耐久度合いが疑問視されているものであるからこそ、早くに結論を出す必要もあるのではないかと思うのですが、その辺についてはどのようにお考えでしょうか。
◎飯田英榮 紹介議員 12月議会のときにもそれぞれ
文教社会常任委員会の皆さんは、継続にした理由が、もう少しいろいろ調べたい、そんな発言を記憶しております。ですので、継続になったと。私は市側がこれをどうする、ああするということにして、結論が出ていない、そういう面では議会がこうした方がいい、ああした方がいいという、なかなか難しい部分もあると思うのですけれども、私どもは市民の代表という立場から、市民が何を考えているかということを考えた場合は、できるだけ早く議会としても結論を出してやるべきだろうと。3カ月の期間がありましたので、委員は、調査研究をされたことですので、ある程度どうしようああしようという方向づけはそれぞれあるのではないかというふうに思いますし、ですから、この3月議会できちんと議会としての委員の皆さん方の方向づけをしていただきたいというふうに思います。
◆白神多恵子 委員 相模国分寺の史跡地なのですけれども、先ほど生涯学習部長も森田委員も言われましたけれども、今、70パーセント公有地化して、あと30パーセントということで、その30パーセントの中に温故館があるのです。そこに今住んでいらっしゃる方が代がわりだとか、まだ住んでいたいという、そういう気持ちは十分大切ですので、無理強いということはできないと思います。あと、30パーセントを公有地化していくのに20年ぐらいを見ているというふうにこの間生涯学習部長がおっしゃっていたのですけれども、今、温故館の耐震補強工事をした場合には約4000万円かかるということ、耐震の結果ではかたい粘土層の地層構成であるから、総合的には地盤は良好なので、耐震補強工事をしても可能だという耐震の結果は出ているわけです。例えば耐震補強工事をした場合、20年後ぐらいには移築をするか壊すかするという決断が迫られると思うのですけれども、例えば20年であっても、今の旧村役場、外観、これはかながわ100選では外観を価値を認めているわけですよね。それでも20年でもいいから補強工事をしてほしいというふうに市民の方、4000名の方は願っているのかどうか、そこを紹介議員の方に聞いてみたいと思います。趣旨は、30パーセントあと公有地化が残っていますよね。そこに温故館が建っています。20年間ぐらいで30パーセントを公有地化していきたいということを市は言っているわけですけれども、前、そういうふうなことをおっしゃっていたと思うのですけれども、そこのところは先に市の方に聞いてみます。生涯学習部長としては、あと30パーセントをどのぐらいで公有地化したいとか、できるとか、考えていらっしゃるのでしょうか。
◎生涯学習部長 今、相模国分寺と尼寺と隔年ごとに用地買収をさせていただいて予算措置を認めていただいているところでございます。残り30パーセントの公有地化でございますが、おおむね順調に行きまして20年ぐらいはかかるのかなというふうには考えています。
◆白神多恵子 委員 20年ぐらいはかかる。じゃ、それで補強工事をできると言っているわけですから、やった場合、数年ごとにメンテナンスをしていけば、それぐらいは何とかもつのではないかというふうに、これは1つは文化財課長に聞きたいのですけれども、そこら辺はどういうふうに考えていらっしゃるでしょうか。
◎文化財課長 建物が何年もつかというのは、最初に生涯学習部長が言われたとおり、20年もつという話はできないかと思います。ただ、生涯学習部長が最初申しましたとおり、耐震補強工事はそれなりの工事をしますので、それから定期的なメンテナンスをすればそれなりの年数はもつということです。
◆白神多恵子 委員 耐震補強工事をしてメンテナンスしていけば、それなりの年数はもつということ。その上に立って紹介議員に聞きたいのですけれども、いずれは公有地100パーセントにしていくときには決断が迫られると思うのですけれども、あと30パーセント取得するには20年ぐらいはかかると言っていましたけれども、20年であっても、今の建物を補強工事してほしいと思っていらっしゃるのかどうか、それをちょっとお聞きしたいと思います。
◎飯田英榮 紹介議員 補強したことによって何年もつかというのは、私は専門家でないからわからないのですが、ただ、素人的に判断し、この間も小田原の大窪支所、温故館と全く同じ建物を見せていただきました。大変すばらしい建物で、確か5年後ぐらいに建てたものなのですけれども、形も同じで、ただ、若干小さいかなというふうに思ったのですけれども、それを見ても、私はそれなりのきちんとした整備をすれば、20年でなく、30年、あるいは40年もつと思っております。例えば木造だからもたないのだよ、杉だからどうなのだよといろいろ議論があると思いますけれども、一般的に札幌の時計台、北大のね、あれなんかも、木造で、ケヤキなのかなというふうには私は思っていませんし、それなりに地域で使った材木で建てたと思います。ですから、あれを見てもわかるように、それなりのきちんとした整備をしていけば、私は何年しかもたないよということはなかなか難しいのではないかというふうに思っています。
◆白神多恵子 委員 ありがとうございました。耐震補強工事をすれば4000万円、それで文化庁の方ではそれにプラスしてトイレと休憩室をつければ、耐震補強工事をしてもいいよと言っているわけですから、私はやってもいいかなという気持ちを持っています。ですけれども、4000万円かけても価値があるかないかというところでは、やはり専門の方の意見を十分聞いてみたいと思いますので、それこそ10万円、20万円でできるのであれば、3人ですと20万円だと60万円ですから、いまさっきも太田委員の質問に答えて調査できるところはやっていきたいとおっしゃったわけですから、私はそれをやっていただきたいと思います。
○委員長 ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ほかに質疑もないようですので、質疑を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
次に、本件の取り扱いについての意見がありましたらどうぞ。
◆白神多恵子 委員 先ほども言いましたように、4000万円かけて耐震補強工事をする価値があるのかどうかというところを、私は素人ですからわかりませんので、できれば先ほども言いましたように、文化のことを専門にしている先生とか教授とか、そういう方に十分頼んで調査してもらいたいと思いますので、継続してもらいたいと思います。
◆森田完一 委員 結論だけ。いろいろ意見の分かれるところもあるし、これからも研究をしていただくという、研究をするという皆さんのご意向でもありますので、継続で結構だと思います。
◆三谷裕美子 委員 継続というご意向が皆さんに多いのでしたらそれで結構なのですけれども、今、白神委員がおっしゃったように、ぜひその間に、例えば近代建造物が専門で、神奈川県、横浜市の文化財保護審議委員である、横国大の先生でありますとか、ここの
文教社会常任委員会の中でそういう方をお呼びしてお話を聞く機会をぜひ委員長、お取りまとめいただいて、次までに、そのまま、ただ待つのではなくて、学習する場をぜひ設けていただきたいということを条件に継続ということで結構です。
○委員長 そのことについて正副委員長とちょっと相談して、この条件という条件を出されるといかがかなというふうな思いもするのですけれども、できるだけの範囲は正副委員長で行政の方にお願いして、そういうふうな方法で持っていきたいなというふうには思っております。
◆三谷裕美子 委員 講座だけでなくて結構です。要するに調査をきちっとするような、いろいろな委員からお聞き取りいただきまして、判断材料をたくさんいただきたいというふうにお願いしたいと思います。
○委員長 そういう判断材料だとか、調査資料などは、委員会としてきちっと取得して、判断材料にしなければならないだろうというふうに思っていますので、そういう方法で取り組みをしたいというふうに思っております。
◆太田祐介 委員 12月議会の方でこの請願を出されまして、3カ月きょうまであったわけですけれども、その間、各委員の方は調査研究、自分なりになされていた、また、委員会として、正式ではなかったですけれども、小田原の方に視察に行ったり、いろいろな資料をいただいたりして、それなりに判断材料をきょうまでいただいてきたと思っています。先ほどもお話ししたとおり、温故館自体が強度が問題視されているというものですよね。だからこそ、早急に何らかの形で結論を出していく、方向性を決めていかなければならないと思うのですね。いたずらに結論を先延ばしにした継続というのは、余り好ましいことではないと思うのですね。今、三谷委員の方からお話があったように、僕もこれはある意味条件だと思うのです。というのは、調査研究をしていくということをはっきりわかっていて、早急に6月議会までの間に臨時で開いてでも、しっかりとした調査結果が出た後に結論を出すということであれば、継続という意見で賛成するのですけれども、ただいたずらに先延ばしという形での継続というのはやはり安易に認められないので、その辺のところを委員長、副委員長にしっかりとお願いしたい、こういった意見を申し上げておきたいと思います。
○委員長 わかりました。正副委員長とその辺はしっかりとお話をし、私も次から次へと継続するということは毛頭思っておりませんので、何らかの時期が来ればやはり結論を出さざるを得ないというふうに思っておりますので、正副委員長にご一任願いたいと思います。
お諮りいたします。白神委員から本件についての継続審査とされたいとの動議が提出されておりますので、まず本動議を議題とし、挙手により採決をいたします。
本動議のとおり決定することに賛成の方の挙手を求めます。
(挙 手 全 員)
○委員長 挙手全員であります。よって本件については継続審査とされたいとの動議は可決されました。
紹介議員の方、お忙しい中、大変ありがとうございました。
(飯田紹介議員 退席)
○委員長 次に、日程第5 報告事項 海老名市
国民健康保険一部負担金の減免及び
徴収猶予取扱要綱の制定についてを議題といたします。
保健福祉部長の説明を求めます。
◎
保健福祉部長 この要綱でございますけれども、災害等によりまして生活が困窮し、一部負担金の支払いが困難な
国民健康保険の被保険者に対しまして、その被保険者が支払います一部負担金の減額、免除及び徴収猶予について定めるという内容でございます。詳細につきまして
保険年金課長からご説明申し上げます。
◎
保険年金課長 お手元に「海老名市
国民健康保険一部負担金の減免及び
徴収猶予取扱要綱の制定について」という資料を用意させていただきました。
1枚目が趣旨等を書いてございますものでございます。2枚目、3枚目につきましては、フローの1、2でございます。最後に、
国民健康保険一部負担金の減免及び
徴収猶予取扱要綱、第14条まで記載した要綱を用意させていただきました。
ただいま
保健福祉部長が申し上げましたとおり、
国民健康保険法第44条第1項の規定と申しますと、これは特別の理由がある被保険者で、一部負担金を支払うことが困難であると認められる者に対して措置をとることができるという規定でございます。その中に免除、減額、徴収猶予という形が盛り込まれているところでございます。これを受けまして、海老名市の
国民健康保険につきましても、これを免除、減額、徴収猶予という特別な理由によるという部分を定めさせていただきました。
対象者につきましては、災害等、あるいは営業で休業、あるいは廃止に追い込まれた、あるいはしたという方の世帯が生活に困窮して、医療機関で一部負担金を支払うことが困難な者に対して取り扱いをしていこうという内容でございます。
免除につきましては、要綱にも書いてございますとおり、家屋、家財70パーセント以上の損害を受けたとき、実収入月額が基準生活費以下、この基準生活費以下というものは、生活保護基準をもとに審査するというような形になってございます。
減額につきましては、家屋及び家財に35パーセント以上の損害とあわせまして、実収月額が基準生活費に1.2を乗じて得た額以下のときに減額対象とするということでございます。
徴収猶予につきましては、先々お金が入るので、一部負担金の徴収猶予をしてくれということで、保険者は一時立てかえをするということで、後で立てかえた分を請求するというような形での徴収猶予でございます。
期間につきましては、免除、減額の期間は、申請月を含めまして3カ月、最高6カ月までできるという規定でございます。
施行は19年4月1日から施行してまいりたいというものでございます。
次のページにフローが書いてございます。ナンバー1とナンバー2を用意させていただきました。申請を受けまして、審査を行います。審査の中で、免除、減額、徴収猶予という3つの方法に分けてございます。それぞれ審査をし、決定したときに承認決定を申請者に出す。申請者は保険医療機関に、市の方から一部負担金の減額、あるいは免除、徴収猶予の証明書を発行しますので、その保険医療機関にかかる場合にその証明書をもって医療機関にかかる。医療機関は免除、あるいは減額という部分を見て、診療した後、一部負担金を免除の場合はとりませんので、そのまま診療していただくというような形になってございます。
2枚目のフローにつきましては、徴収猶予の部分でございまして、海老名市が一時立てかえをするというような形になりますので、診療後につきまして、納入通知書によってその立てかえた分を本人に請求するというような形になってございます。
3枚目以降につきましては、取扱要綱第14条までをつくりました。ご参考にしていただければというふうに思います。
雑駁ですが、説明を終わります。
○委員長 説明が終わりました。
これより質疑、意見に入ります。質疑、意見のある方はどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 質疑、意見もないようですので、質疑、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑、意見を終結いたします。本件は報告でありますのでご了承願います。
次に、日程第6 報告事項 海老名市
国民健康保険出産育児一時
金受領委任払実施要綱の制定についてを議題といたします。
保健福祉部長の説明を求めます。
◎
保健福祉部長 それでは、海老名市
国民健康保険出産育児一時
金受領委任払実施要綱の制定についてご説明申し上げます。
出産育児一時金の受領につきまして、保険医療機関へ委任払いの実施についてお願いをするという内容の要綱でございます。詳細につきまして保険年金課の清水主幹からご説明を申し上げます。
◎国保担当主幹 それでは、ご説明させていただきます。
お手元の方に「海老名市
国民健康保険出産育児一時
金受領委任払実施要綱の制定について」という資料をお配りさせていただきました。2枚目に一時金受領委任払流れ、事務フローをお配りさせていただきました。3枚目以降が海老名市
国民健康保険出産育児一時
金受領委任払実施要綱をお配りさせていただきました。
それでは、ご説明させていただきます。
海老名市
国民健康保険出産育児一時
金受領委任払実施要綱につきましては、当市におきまして、現在、海老名市
国民健康保険出産費資金貸付規則に基づき、平成13年度より出産費用の負担軽減のための貸付事業を実施しております。資金貸付につきましては、出産育児一時金の80パーセントを上限として支給しておりますが、昨年の
医療制度改革によりまして、少子化対策として、出産費用の負担軽減を図り、安心して妊婦さんが出産できる環境を整備推進する方策として、医療機関等による出産育児一時金の受領委任払いの制度の案が政府より示され、各行政機関において検討するようにと県からの通知があったところでございます。そうしたことで、海老名市におきましても、19年4月からの実施の方向で要綱等の整備を進めてまいりました。
この制度につきましては、
国民健康保険が支給する出産育児一時金35万円につきまして、あらかじめ医療機関等に受領を委任することで、被保険者の方が医療機関等へ支払う出産費用を出産育児一時金を差し引いた額とするということで、高額な出産費用を準備する負担を緩和し、安心して出産を迎えられるようにするため、出産育児一時金受領委任払制度を開始するわけでございます。
それでは、2ページ目の事務フローに沿って説明させていただきます。
まず、申請ですが、窓口に置いてあります申請用紙を申請者の方にお渡しして、事前に医療機関等による受領委任払いの確認をとっていただきまして、それを海老名市の方に上げていただくことになります。海老名市におきましては、受け付けの際に、
国民健康保険税の滞納の有無等を確認させていただきまして、あくまでもこちらの受領委任払いにつきましては、滞納のない方というのが条件になっております。ですので、滞納がある方につきましては、納付の方を確認させていただいて、完納という運びになれば、受け付け、そして、委任払決定通知書の発送という形で申請者に通知させていただきます。
その後、出産を経まして、支給申請書といったものを請求書とあわせて提出していただいて、私どもの方で出産育児一時金支給決定通知書を医療機関と申請者の方に発送させていただきまして、その分、出産育児一時金の支払いを病院の方にするという手順になっております。
3枚目以降につきましては、受領委任払実施要綱、第1条から第8条までを定めさせていただきました。
附則の中で、19年4月1日から施行するという形になっておりますが、4月1日以降出産する方という形になりますので、経過措置の中で1カ月前から受け付けにつきましては施行するという形をとっております。
雑駁でございますが、以上でございます。
○委員長 説明が終わりました。
これより質疑、意見に入ります。質疑、意見のある方はどうぞ。
◆久米和代 委員 この出産育児一時金受領委任払制度につきましては、私が昨年の9月に一般質問をさせていただいて、導入をしていただいたのかなというふうに思います。ありがとうございます。それで、何点かご質問させていただきますが、保険医療機関のことでございますが、これは妊婦健診から始まって、最終的に出産という流れになるわけですが、海老名市で妊婦健診を受けていて、そして、ご実家で出産をされるケースが多いと思うのですが、これは全国どこの医療機関でもよいということでよろしいのですね。
◎国保担当主幹 医療機関の方の問題になるのですが、受領委任払いの医療機関の方でそれをやっていただけるという確認印が押された申請書をお持ちいただければ、私どもの方は全国どこでも受領委任払いの制度をするということになります。
◆久米和代 委員 もう1点、1カ月前に申請ということでございますが、他市の例は調べていないのですが、これは全国どこでも1カ月前の申請になるのでしょうか。
◎国保担当主幹 神奈川県下の中では、厚木市ほか何市かが事前に1カ月前という基準でもってやっておりますが、全国一律にすべての市町村が1カ月前からやるかどうかというのは確認をとっておりません。
◆久米和代 委員 ご実家などで出産をされるような方は、臨月になってからご実家に、もうちょっと早く戻られる方も多いと思うのですね。そこで1カ月前に申請となると、親御さんにとってはちょっと負担になるのではないかなというふうに思ったのですが、そこら辺はどうお考えでしょうか。
◎国保担当主幹 1カ月前から受領委任払いの申請につきましては、今の貸付制度の中でも35週、36週の方についての申請という形になりますので、それでもってやっていきたいと考えております。
◆久米和代 委員 今までの貸付制度についても非常に利用勝手が大変だというような声もお聞きしているわけでございますが、申請は郵送でもよろしいのでしょうか。
◎国保担当主幹 郵送でも可能でございます。
○委員長 ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ほかに質疑、意見もないようですので、質疑、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑、意見を終結いたします。本件は報告でありますのでご了承願います。
次に、日程第7 報告事項
保育所保育料の
多子軽減措置の拡大についてを議題といたします。
保健福祉部長の説明を求めます。
◎
保健福祉部長 これにつきましては、国で定めます保育料の徴収基準額の
多子軽減措置の拡大に合わせまして、市の保育所の保育料につきましても、
多子軽減措置の拡大を行いたいというものでございます。詳細につきまして
児童福祉課長からご説明を申し上げます。
◎
児童福祉課長 少子化対策の1つということで、保育料の見直しが厚生労働省において行われまして、
多子軽減措置の拡大というようなことがございました。合わせて海老名市においても実施というようなことになりました。それぞれ内容につきましては、現行制度と、あと改正後ということでご説明させていただきたいと思います。
まず、現行制度の中では、同一世帯から2人以上同時に保育所に入所している場合というようなことが対象になりまして、2人目以降を軽減というような内容でございます。それぞれ軽減率につきましては、2人目が2分の1の半額、3人目以降が10分の1というようなことでございます。
改正後につきましては、同一世帯から、今までは保育所だけというようなことでございましたけれども、ほかに例えば幼稚園であるとか、あるいは今度新しくできました制度の認定こども園等に入所している児童につきましても、対象の人数に加えるというような内容で拡大が図られております。軽減率につきましては特に変更なく、2人目が2分の1、3人目以降が10分の1になるというような内容でございます。
19年の4月分の保育料から適用したいと考えております。
代表的な事例を用意させていただきましたので、そちらの方をごらんいただければと思います。市の保育料の階層、D9階層で、3人お子さんがいて、上のお子さんが5歳で幼稚園、4歳児が保育所、2歳児も保育所といった内容の事例を用意させていただいております。このD9階層につきましては、それぞれ4歳児以上の保育料が2万5500円、3歳児が2万9000円、3歳児未満が4万4000円でございます。
左側が現制度ということになりまして、現制度の中ではこの幼稚園に行っている方については対象の中に含めないというようなことになりますので、4歳のお子さんが1人目ということで、こちらにつきましては規定の保育料の2万5500円というようなことになります。下の2歳児のお子さんにつきましては保育料が4万4000円でございますので、2人目でございますので、半額の2万2000円ということで、合わせまして4万7500円ということなります。
これが改正後になりますと、5歳の方の幼稚園も対象の人数に加えるというようなことになりますので、4歳児の保育所に入所している方が2分の1の額になるということで1万2750円というようなことになります。したがいまして、3人目の2歳児の方につきましては4万4000円の10分の1ということで、4400円の保育料ということになりまして、合計が1万7150円ということで、3万350円の軽減になるというような内容でございます。
雑駁ですが、以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長 説明が終わりました。
これより質疑、意見に入ります。質疑、意見のある方はどうぞ。
◆太田祐介 委員 この
多子軽減措置というのは、子育て支援の観点から考えても非常にいいことだと思うのですけれども、大体どのくらいの人数を見込んでいるかを伺いたいのですが。
◎
児童福祉課長 1月現在ということでお話をさせていただきますけれども、今現在、認可保育園に入所している人数につきましては1104名が市内の保育所に入所しておりまして、現行の制度の中では156名が軽減措置を受けられているというようなことでございます。あとはそれぞれ見込みになってしまうのですけれども、調べてみますと、10名程度、世帯というようなことになろうかなと思っております。ただ、実際にどのくらいになるのかというのはまだきちんと把握はしてございません。
◆太田祐介 委員 制度の拡大ということなのですが、例えば周知とか手続、これはどのようにやっていくのかというのを教えていただきたいのですけれども。
◎
児童福祉課長 それぞれの市民の方に対しますお知らせにつきましては、4月から適用ということになりますので、3月15日号の広報の方でまずお知らせをいたします。各保護者の方につきましては、一応文書でお知らせをするというようなことになっております。
手続につきましては、児童福祉課の方でわかりますので、保育所だけということであれば特に問題はないのですけれども、幼稚園等に行っている場合につきましては、それぞれ在籍証明書を提出していただくというようなことになろうかと思います。特に申請書は必要ございませんけれども、証明となるものを出していただくというようなことになります。
◆太田祐介 委員 先日のある雑誌の調査結果で、子どもを多く産みたいと思っている方が一定数おられると。そういった方が多く産めない理由の一番の理由というのがやはり経済的な理由だったという結果があったのですけれども、多子世帯に対してこういった経済的な負担の軽減措置というのは、子育て支援の観点から非常にいいことだと思いますので、今後も保育サービスの充実に努めていただきたいと思います。
◆白神多恵子 委員 少子化対策としてこれは歓迎すべきことで、すごくよかったなと思っております。それで、政府の方としては保育所に対するものも一般財源化してしまったのですけれども、2人目、3人目と減額になったことによって、市に入らないわけですから、国からその分財源措置がされているのかどうかお聞きしたいと思います。
◎
児童福祉課長 負担割合につきましてはもちろん市だけではないということで、それぞれ国が2分の1、県が4分の1、それと、その負担割合で市は4分の1というようなことになっております。
◆白神多恵子 委員 そういうふうに国の負担が十分あるということは安心しました。一般財源化されてしまった保育所に対する費用なのですけれども、今後も国の方からも十分、こういう少子化対策についてきちっとやってほしいということをこれからもっと要望してほしいと思います。
○委員長 ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ほかに質疑、意見もないようですので、質疑、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑、意見を終結いたします。本件は報告でありますので、ご了承願います。
次に、日程第8 報告事項
市外ケアホーム等入居者等の家賃助成についてを議題といたします。
保健福祉部長の説明を求めます。
◎
保健福祉部長 従来、市内に所在しますケアホーム等の入居者の家賃につきましては助成を行ってまいりました。しかしながら、市外に所在する同様施設に入居している知的障害者には適用がなかったというふうなことで、今回、市外に所在するケアホーム等につきましても助成対象としたいというものでございます。あわせまして、精神障害者もこの助成対象に加えるという内容でございます。詳細につきましては
障害福祉課長から説明をいたします。
◎
障害福祉課長 資料がお手元にあると思いますけれども、是正の内容としまして、まず、海老名市が援護の実施者である市外ケアホーム等の入居者に月額2万円の家賃補助を実施するということでございます。それから、精神障害者を補助対象に加える。あわせて3項目ですが、今まで事業者補助ということで、市外の事業者に補助するのは制度としてなかなか難しいということで、これができなかったわけでございますけれども、これを個人助成に変えるということでございます。
施行を本年4月1日ということで、今現在、市内の方が6カ所28名おられますけれども、市外の方も9カ所11名で入居されているということでございます。
○委員長 説明が終わりました。
これより質疑、意見に入ります。質疑、意見のある方はどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 質疑、意見もないようですので、質疑、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑、意見を終結いたします。本件は報告でありますのでご了承願います。
次に、日程第9 報告事項
障害福祉計画の策定についてを議題といたします。
保健福祉部長の説明を求めます。
◎
保健福祉部長 この
障害福祉計画でございますけれども、今年度策定作業を進めてまいりました。ここで障害者関係団体との意見交換、また、パブリックコメント等を経まして、計画数値がまとまりましたので、計画案といたしまして、神奈川県と事前協議を行っております。その内容を報告させていただくというものでございます。詳細につきましては
障害福祉課長から説明をさせていただきます。
◎
障害福祉課長 お手元の資料に基づきましてご説明をさていただきたいと思います。
今現在、神奈川県と事前協議をしております。神奈川県の回答がこの中旬に来るものというふうに思いますけれども、その回答を踏まえて修正する必要があれば修正して、改めて最高経営会議に提案して決定をいただくということになります。
計画の内容でございますけれども、サービス目標値とございます。1枚めくっていただきますと、そのとりまとめ表というものがございまして、これが事業名というふうにありますけれども、それ以下にサービスの内容が書かれております。このサービスの内容に対応して各年度のサービスの供給量と、いろいろと算出単位が変わってございますけれども、国で示された基準に基づいた算出単位を計画として積み上げたものでございます。年度ごとの数字につきましては、障害者人口の伸び率とか、そういうものを基本にして算定してございます。
この計画につきましては、12月8日に
文教社会常任委員会がございまして、そのときに計画の概要とその素案ということで冊子をお示ししたかと思います。本日は冊子をお示ししておりませんけれども、これはいずれ県の回答があって、最高経営会議で決定という後にお示しをしたいと思っております。
この間、パブリックコメントを行いまして、募集の期間が短いというご指摘もございましたけれども、応募者が3名9件ございました。そのパブリックコメントで寄せられたご意見ということで資料につけさせていただいておりますけれども、いろいろな意見がございましたけれども、その意見に対する市の見解ということでお示しをさせていただいておりますので、後ほど参照いただきたいと思います。
素案の当時から変わった事項といいますのは、特に大きなところでは、短期入所の関係での見積もりが単純な障害者人口の伸び率で積算したものですから、かなり大きくなったということについてご指摘がございまして、短期入所のベッド数というのは当然限りがある、そんなに簡単に整備ができるものではないということで、障害者人口の単純な伸び率を掛けるのは改めまして歩どまりを設定して、数字を減少させたというようなことがございます。そのほか、修正事項では、県からの調整事項ということで、県は全県の計画を収集しているわけでございますけれども、そういう中で海老名市以外の施設に入所されている方の施設の対応についても把握するわけで、そういったものを反映してほしいということでの修正がございましたけれども、おおむねほぼ素案のとおりに計画が今事前協議で行われているということでございます。県の議会が13日まで、それ以降、県も公表する手はずをしております。海老名市も県とあわせて計画そのものを策定して公表したいと思っておりますけれども、3月23日に最高経営会議がありますので、そこで策定の決定ということ、その後に公表するということで予定しております。この3月30日ごろという、資料の一番下の段にございますけれども、若干情勢が変わりまして、14日以降いつでもということでございますので、23日以降速やかに決定し次第、公表いたしたいというふうに考えております。したがって、この資料については修正をしておいていただきたいと思います。
○委員長 説明が終わりました。
これより質疑、意見に入ります。質疑、意見のある方はどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 質疑、意見もないようですので、質疑、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑、意見を終結いたします。本件は報告でありますのでご了承願います。
暫時休憩といたします。
午前11時51分休憩
午後1時再開
○委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、日程第10 報告事項 いじめ問題への
取り組み方針について(冊子「いじめへの
対応-いじめのない学校を目指して-」の発行について)を議題といたします。
教育総務部長の説明を求めます。
◎
教育総務部長 これまでいじめ問題につきまして個々に対応してきたという部分がございます。委員会といたしましては、これまでの対応などを総括した中で、いじめ問題についての方針を明確にした上で、これに対する取り組みを明示したいじめ問題への
取り組み方針というものをことしの1月18日でございますが、教育委員会議で決定させていただきました。その内容をご報告いたしますとともに、この取り組みの中にも示されてございますけれども、また、12月議会の一般質問でもご答弁をさせていただいたところでございますが、いじめ問題に関する指導充実のための教師の手引書というものを作成いたしました。その内容につきましてもご報告をさせていただくというものでございます。
まず、「いじめ問題への
取り組み方針について」という方をごらんいただきたいと思います。こちらにつきましては、「方針」に書いてございます。「いじめは決して許されないことであり、また、どの子にもどの学校にも起こり得るものである。この問題の重大性を認識し、いじめ問題の解決に向けて教育委員会としての方針を定める」というものでございます。
大きく3つございまして、まず、1点目といたしまして、「心の教育の充実を図る」、「いじめを許さない学校作り、学級づくりを進める。児童生徒一人一人を大切にする人権教育の基盤にたって、お互いを思いやり、尊重し、生命や人権を大切にする指導等の充実に努める」というものでございます。
2点目といたしましては、「早期発見、早期対応に努める」、「いじめの兆候をいち早く把握して、迅速に対応する必要がある。絶えず実態把握に努める」というものでございます。
3点目といたしましては、「関係機関との連携を図る」、「いじめの問題が生じた時は、学校、教育委員会、相談機関と家庭・地域が連携して対応していく」、これが方針として定めさせていただいたものでございます。
2点目でございますが、「教育委員会における取り組みの充実」という形で、大きく「家庭・地域との連携」、「学校に対する支援の充実」、「組織体制の充実」というふうに分けてございます。「家庭・地域社会との連携」におきましては、まず、1番目といたしましては、「家庭や地域が果たす役割の重要性について、啓発・広報活動を行う」、それから、「家庭教育を支援するため、様々な学習機会や情報の提供をする」、「相談体制の充実を図る」、「ボランティア活動など親子の共同体験の機会の充実を図る」、特に「父親の家庭教育への参加支援など家庭の教育機能の充実を図る施策を計画的に推進する」、それから、「協力的でない保護者への方策として、子育てのネットワークづくりの推進を図る」、「学校外における多様な体験活動や集団活動の機会を積極的に提供していく」、「子ども達に様々な文化芸術体験、社会体験、生活体験、自然体験を得させることを目的とした青少年団体や文化団体、スポーツ団体など各種団体の活動の一層の活発化など、支援策を積極的に講じる」。
「学校に対する支援の充実」ということでございますけれども、「いじめの問題解決に向けての校内研修の講師として指導主事や教育相談の専門家を派遣するなど各学校の取り組みを積極的に支援する」、それから、「市単の教職員の配置」、こういったものについても可能な限り優先的に配置していきたい。多くの教師がいじめ問題に対する実践的な研修を受けるような配慮をしていきたいということです。それから、「管理職体制や専門的な研修をはじめ各種研修の受講者の区分に応じため細かで効果的なプログラムを用意する」、いじめの問題に関する国や教育委員会へ発しました通知などがどのように学校で活用されているか、そういった部分を点検していき、必要な指導、助言を行っていくということです。いじめの問題に関する校内研修、具体的な指導内容について把握して、学校支援への対策を講じていく。「いじめ問題に関する指導充実のため教師用手引き書を作成、配付する」、これがこの後ご説明するものでございます。
それから、「組織体制の充実」、これは教育委員会の部分でございます。「担当課だけでなく、広く関係する部課においてもいじめの問題を自らの課題として取り組み、教育委員会が一丸となってこの問題に対する取り組みを進めていく」ということです。それから、「学校を対象とする諸会議や調査報告の求め方、各種の調査研究のあり方、教員研修の体系化等について積極的に検討し改善する」、「学校からの相談はもとより、保護者から直接受け止めることのできる教育相談体制の整備と周知を図る」、「学校と連絡、協力のもと、継続的な事後指導を支援する」という内容でございます。
それから、もう1つ、指導書の部分でございます。指導書につきましては、紫色でございます。こちらにつきましては、こちらに1枚物の紙がございます。こちらに大体どんなものが書かれているかというのを要約させていただきました。冒頭の部分は先ほどご説明したような内容と同じようなことになっております。これは青少年相談センターが中心となりまして作成をいたしたものでございます。3月中に市内の小中学校の全教職員に配付をするという予定でございます。
大きく3章に分かれております。第1章は「いじめの理解」ということでございまして、「いじめを未然に防ぐためには、いじめに関しての基本的な知識を持つことと、集団内でいじめが生じるプロセスに関して理解を深めることが必要です。また、いじめに関しての理解を深めることは、いじめを早期発見する目を養うことになります」ということで、第1章ではいじめの定義、いじめのとらえ方、教育委員会の方針、現段階でのいじめの特徴、深刻ないじめに至るプロセス、学校での予防的な取り組み、いじめを助長・正当化する考え方など、理論的な背景を簡潔に解説させていただいております。
第2章でございますが、「具体的な対応の流れ」ということで、「学校におけるいじめへの対応に関して、問題発見の状況別に対応の内容を時系列に沿ってまとめています」。
それから、第3章でございますが、「いじめ対応の具体的留意点」ということで、「児童や保護者と対応する場面、校内の報告と組織的な対応、具体的な指導、学級内での取り組み、事後指導における自己変革に向けての取り組み、予防的な取り組みなどについて、第1章で解説した内容を基に、各場面ごとに具体例を挙げて解説しています」ということ。
それから、資料編といたしましては、いじめ内容の聞き取りの具体的なシートですとか、面談記録シート、様式といいましょうか、こういったものを入れさせていただいております。
これにつきましては、委員の皆様には事前にお配りしてございますので、見ていただいて、こういう部分をもう少し聞きたいということであれば、またご質問の中でお受けしたいと思います。
雑駁でございますが、以上でございます。
○委員長 説明が終わりました。
これより質疑、意見に入ります。質疑、意見のある方はどうぞ。
◆白神多恵子 委員 これは、小学校、中学校の先生だけに配付なさるということでよろしいでしょうか。
この間、NHKで、過去にいじめられた経験のある大人の方とかいろいろな方が出ていた。ちょっとだけしか見なかったのですけれども、いじめられているということは子どもたちはなかなか言えないのだそうです。いじめ方も見えないところで、後ろからコンパスでつつかれて、穴があくほどやられたのだけれども、それだとちょっとばれそうになったので、服が破れない程度につついていじめ、そのいじめられたお子さんは、ひどくつつかないで、加減してくれてありがとうみたいな、いじめられても、自分がいじめられているというふうに保護者とか先生になかなか言えないというふうな、かつていじめられた人が発言していらしたのです。これはこれで先生に配付なさるのはいいと思っております。できれば子どもたちにも、実際いじめられるとどうやって逃げていいかということがわからないので、子どもさんに対しても、例えばいじめられたときには、休みを助長するわけではないけれども、子どもの権利のあれで、休息する権利もあるよとか、いじめられるのはあなたが悪いのではないのですよ、いじめる方が悪いのですから、勇気を持ってどこそこに相談してくださいとか、そういうようなことを子どもさん向けにも、特に中学生さん向けに何かあるといいなと思っているのですけれども、そこらは何かありますかということと、なければこれからやろうとかどうしようとか考えていらっしゃるのか、それだけちょっとお聞きします。
◎
教育総務部専任参事 今、白神委員の方からご指摘のあった部分については、特にこの教師対応マニュアルのようなものを児童生徒版にということは考えておりません。ただ、委員おっしゃったように、教員側の方に、いじめは絶対に許さないという、その辺の姿勢が非常に大事かと思うのですね。あくまでもこれはいじめへの対応ということで、現実にいじめが起こった場合にどうしようかというマニュアル、これがメーンになっています。ただ、その前のいじめを起こさないという、その部分が一番大事な部分であって、今、委員の方からお話のあった部分について、やはり基本的に児童生徒がだれかに訴えられる、それが一番大事かと思うのですね。それをなかなか言えないという事実も現実にはあるわけです。ですから、その辺は昨年からいじめ問題が全国的にクローズアップされていますけれども、そういった部分を道徳の時間であるとか、あるいは短学活の中で、各担任教師の方は児童生徒に対してそういうことのないようにお話はしていただいているわけですけれども、現実にはいじめが全くないのかと、そういうことではないわけですね。ですから、いじめ対応マニュアルができたわけですので、その辺のことも含めて現実に児童生徒との信頼関係をどう構築していくのか、そのあたりをもっともっと教育委員会としても考えていきたい、そのように思っております。
◆白神多恵子 委員 いじめは絶対許さないということは大事なことだと思いますので、そういうふうにこれからも努力していただきたいと思うのです。それでもいじめというのはどこでも今あることです。いじめは絶対許さないという姿勢が大事だというのは、先生とかに言っても、言ったらチクっただろうとか言われて、さらにまたいじめられるおそれがあるから言えないというふうに言っていらしたのですね。いじめた方がね。ですから、今後ですけれども、子どもさん、生徒さんあてにもそういうときには自分が悪いからではない、自分の恥ではない、お母さんやお父さんに言うと悲しむから言えないのではなくて、言ってもいいのだよというような、そのような生徒さん向けにやってくれるといいなというふうに思います。今後考えていただければと思います。
◆久米和代 委員 お伺いいたしますが、この教師への手引書ということで、「いじめへの対応」、全部詳細に読ませていただいたわけではございませんが、内容的にはこのとおりにできればいじめはなくなるのではないかというふうな内容になっているのではないかと思います。今、白神委員がおっしゃっていたように、まず、いじめを起きないような予防対策が一番大事なことだというふうに思うのですけれども、実際私もあるお母様方が、子どもがいじめられているということで、先生に御相談したらば、やっぱりその先生の対応がうまくいかなかったのか、かえって悪くなってしまったということで、それから子どもが一切そのことに関しては親にも言わなくなってしまったというようなことがございました。だから、先生もベテランの先生もいれば、まだなりたての先生もいらっしゃって、このいじめ対策に関してはいろいろな状況があるというふうに思うのですね。ですから、せっかくこのような手引をつくられたのですから、これはただ先生にお渡しをするのではなくて、しっかりと先生に対して具体的に学習会を持つなり、また、ベテランの先生、まだ経験が浅い先生たちとディスカッションしながら、しっかりと内容等を徹底していただければと思うのですけれども、具体的にはどのように進めていかれるのか、お願いします。
◎指導室長 この冊子の今後の取り扱いにつきましては、もう既に校長会でしっかり中身を見ていただきまして、そして、具体的な場面での活用の仕方というのは、各学校の児童生徒指導担当者がおります。その担当者が中心となって、各学校で毎月1回、そういった担当者を中心とした児童指導委員会とか生徒指導委員会というものを設けております。その中でこの冊子についても取り扱っていただく。それから、新たに来年度、指導室の方に児童生徒指導に関する専任指導主事ということで、コーディネーターが配置されるということになっている予定でございますので、そのコーディネーターを中心に各学校の校内研修等にも派遣させていただいて、そこでこの対応マニュアルについても実際に活用といいますか、研修をさせていただきたいというふうにも考えております。そのほかにも、教育委員会全体で、教育センターでの研修講座でありますとか、私ども指導室が持っている研修講座の中に生徒理解講座というような研修講座がございますので、そういった中でも取り扱っていきたい、そういった形で全先生方にも周知していきたいというふうに思っております。
◆久米和代 委員 ありがとうございます。先生もお忙しい中でいろいろな対応をしなければならないということで、非常に大変かなというふうに思いますけれども、やはりいじめた子にとっては一生ついて回るようなトラウマになってしまうことだというふうに思いますので、ぜひこのせっかくできた手引の活用を充実させていただいて、いじめのない海老名市になっていただきたいなというふうに思います。
◆三谷裕美子 委員 これをいただいたのがきのうでしたので、隅から隅まで読んでいるという状況ではなくて、もしかしたらその中に触れられているかもしれませんけれども、ちょっとお聞きいたします。
以前、不登校のこういった冊子をまとめられたということで、いただきました。その中で、不登校児の中には発達障害の子どもたちが率として非常にたくさんいるということが、これは海老名市だけではなくて全国的な問題でしょうけれどもありました。いじめを受けて不登校につながっていく、発達障害児や、あるいはボーダーの子どもたちのその問題点というのは非常に大きくあるし、そのことをどこかで取り上げて考えていただかなければいけないのではないかと私は1つ思っているのです。また、既に不登校の子どもたちを集めてというわけではないですけれども、そういうことを取り上げていらっしゃる学校の中では、不登校になった子どもたちの原因、あるいはボーダーや発達障害の子どもはそこにはたくさん行っていらっしゃって、基本的な学校での扱い、教員からの扱い、あるいは子どもたちの間での扱い、いじめ、そういった問題が大きくあるということも実際に伺っているところです。実際に子どもたちの中のことを見ておりますと、そういうような知的な問題があるわけではないけれども、軽度の発達障害があったりする子どもたちに対しての教員の皆様の対応、そしてまた、そういう子どもをクラスがうまく受け入れていくための経過で、万が一いじめに至ったようなときには、教師がどういうようなことをそういう子どもたちに、ほかの子どもがいじめている、あるいはまた周りを取り巻く子どもたちにどういうふうにしてそれを指導していくか、これは1つ大きな課題があるというふうに私は思っているのですけれども、そのことを何らかの形でとらえられているか。例えば特別支援クラスにいる子どもたち、ちょっと知的に問題を生じている子どもたちに対しては、逆に何か手伝ってあげなければいけない、何か支援してあげなければならないと、きちっと子どもたちはそれを受けとめているのですね。だけど、同じクラスにいて、同じようにしなければならない子どもなのに、どうしてあの子はこのことができないのか、みんなと同じようにやるべきではないかということで、同じクラスにいる子どもたちも、よく言えば平等性を強く求める。そのことによって、同じようにやっぱりやるべきだということで、そこでできない子どもがはじかれていくような、そんなようなことというのは、子どものクラスでも6年間、小学校の中でも見てきて、そういうような傾向というのは非常にあったと。そういうことを教師の皆さんがどういうふうにとられていくかというのがとても大切だと思うのですけれども、その辺についての指導が非常に弱いのではないかというふうに思っています。その辺のところはいじめへの対応というか、ここに書いてあるなしは別にして、しっかり受けとめていらっしゃるかどうか、その辺をお伺いしたいと思うのですけれども。
◎指導室長 ご指摘のとおり、子どもたちのいじめが起きるとかという問題につきましては、教師の指導力が大きくかかわっているというふうに思います。学級経営がしっかりできているクラスにはいじめは起こらないというようなことで、今委員おっしゃったように、さまざまな子どもたちがいる、そのさまざまな子どもたちをみんなが認め合って、そして助け合ってつくり上げていく学級という、そういう視点のもとでやっていく学級ではいじめは起こらないということは、指導力をもっともっと向上させなくてはいけないということを教育委員会としては思っておりまして、そういったものの研修をこれからも積んでいきたいというふうに思っております。
◆三谷裕美子 委員 外側から見ていろいろな障害を持った子どもというのは見てわかる、あるいは感じてわかるということでない障害というのが今いっぱい広がっていて、そして、それは本人の子どもに伝えるべきかどうか、あるいは親と一緒になってどういうふうにしていこうか、支援していこうかということは、今、発達障害のことは別のところでやっていらっしゃると思うのですけれども、そういう子どもたちがほかの子どもたちに障害を持っているとかということを言っていいかどうかというのは本当に簡単な問題ではないと思いますので、それが難しいところだと思うのです。いわゆる知的障害を持った子どもとか、身体障害を持った子どもと違って、そこのところが本当に難しいのだけれども、でも、その子どもにみんなと同じようにやらせることはできない、できないことをやらせ続けるなんていうことは拷問のようなことだと思いますので、そういう非常に微妙なところの問題をクリアしていかなければならないというのはかなり難しい問題ですけれども、今後、先生方にその辺のこと、あるいはまた子どもたちにも精いっぱいやれることをやって、支援できることをするような、そういうような思いやりのあるクラスをつくってほしいと思うのですけれども、今の段階ではまだまだ非常に難しいかなと。しかも、非常に学習成績のよい優秀な子どもが、ともするといじめる側に立ち、多少障害を持った子どもに対していじめのターゲットにするというような傾向というのが非常に強くあって、教師も学習成績のいい子どもたちをきちっと逆に指導できない、いけないことはいけないんだということを強く言えないというような構造が非常に問題化しているというふうに私は思いますので、その辺も踏まえて研修なり研さんを積んでいただきたいと思います。これはご理解いただいていると思いますので、お願いしておきたいと思うのです。
それからもう1つ、白神委員が先ほどおっしゃったテレビ、私も見ておりまして、そこの中で非常に気になかったこと、あるいは私自身の子どもがこの1年間、いじめの問題の渦中にあったクラスなのですけれども、そこの中で私も同じことを感じたのですけれども、親たちも含めて、子どもたちも、いじめられている側にも問題があるのだというような発言がかなり多くあって、テレビの中でもそのこともテーマでありましたけれども、性格的な問題とか、いろいろな問題、欠点を持たない人間なんていないわけですよね。それを殊さらほじくり出したりとか、あるいはまた、できないことを問題化したりとか、どんな理由があろうとも、いじめを正当化することはできない、いじめてはいけないのだということは、私は自分の子どもにはそういう話をするのですけれども、どうも学校側がいじめの問題で会議を開いたりとか、実際の具体的な事例の中で何かしたりするときに、親御さんたちは、いじめられている側にも問題があるというご発言が非常に多いです。実際多いのです。そういうこと対して学校側としてはどういうふうな対応をするかということを毅然としてまだお持ちではないのではないかと私は感じました。子どもにはいろいろ問題があると思いますが、どういう理由があろうと、してはいけないこともあると思います。だけれども、それはしてはいけないことはしていけないこととして指導すべきで、子どもたちからいじめていいかと、全然そんなことではないわけで、その辺のところも含めて、学校側としていじめの問題を非常に大きく取り上げてもらいたい、研さんを積んでいただきたいと思います。その辺もし何かご意見がありましたら。
◎
教育総務部専任参事 今、いじめられている側にも問題があると。NHKの2時間半の番組でしたね。それが何と教員側に51パーセントの割合であったと。これは私も愕然といたしました。市教委としましては、この冊子の中にも、それは絶対許されないことなのだ、いじめられている側に問題があると、それは一切考えられないと、そういう姿勢で今後臨みたいと思いますので、その辺は非常に大事な部分かなと。海老名市の教職員に対してそういったアンケート調査をしているわけではありませんけれども、教育委員会としてはそのように考えております。
○委員長 ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ほかに質疑、意見もないようですので、質疑、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑、意見を終結いたします。本件は報告でありますのでご了承願います。
次に、日程第11 報告事項
青少年会館予約システム導入についてを議題といたします。
生涯学習部長の説明を求めます。
◎生涯学習部長 青少年会館の施設の予約でございますが、従前は会館へ来ていただいて、申請用紙を書いていただいて許可を出すという方式をとっておりました。現在神奈川県と8自治体が共同で公共施設の予約システムを導入しております。既に海老名市ではスポーツ施設を導入しておりますが、第2弾として青少年会館を4月1日からこのシステムを運用したいということでございます。既に平成18年度では機器の設置を行いまして、4月1日からこれに向けていくわけでございますが、内容につきまして青少年課長からご説明させていただければと思います。よろしくお願いします。
◎青少年課長 先ほど生涯学習部長から説明がございましたとおり、今まで青少年会館の利用につきましては、会館に来館され、申請書によりまして手続を行っておりましたが、4月から予約システムを導入するものでございます。このシステム導入に当たりましては、規則の改正を行いたいというものでございます。
資料の1枚目の中段、参考というところがございますので、ごらんいただければと思います。公共施設予約システムについてというところでございますが、この予約システム、正式名称がe-kanagawa公共施設利用予約システムと申します。生涯学習部長から説明のとおり、4市4町が既に導入してございます。
その次に、概要としまして、「青少年会館の予約方法、次の4種類により行う」とございます。スポーツ課で既に導入しているものと全く同じでございます。1の自宅のパソコン、それから、2の施設内に設置の窓口端末、これは青少年会館ほかコミュニティセンターなど18カ所に設置してございます。それから、3の携帯電話、この①から③のものにつきましては画面展開による予約でございます。④の電話につきましては音声による申し込みとなります。この予約につきましては、朝の5時から夜中の12時まで受け付けが可能となってございます。
それから、申し込みでございますが、青少年団体は2カ月前の1日から、一般団体が1カ月前の1日からということ、これは従前どおりでございますが、月の初めは集中するということもございますので、一定期間申し込みを受け付けまして、抽選によるものといたしまして、それ以後、空いているところにつきましては随時予約をお受けするという形になってございます。
そのページの前に戻っていただきますが、主な改正内容でございます。1から6まで示させていただきましたけれども、いずれも予約システムの導入に伴う手続方法の変更にかかわる改正でございます。施行は4月1日からでございます。実施に当たりましては、全団体にご案内を差し上げ、3月中に2回説明会を開催し、十分説明したいと考えてございます。
参考としまして新旧対照表と改正文を添付させていただきましたので、ご高覧いただければと存じます。
○委員長 説明が終わりました。
これから質疑、意見に入ります。質疑、意見のある方はどうぞ。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 質疑、意見もないようですので、質疑、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑、意見を終結いたします。本件は報告でありますのでご了承願います。
次に、日程第12 報告事項
子ども読書活動推進計画についてを議題といたします。
生涯学習部長の説明を求めます。
◎生涯学習部長 昨年の夏ごろからこの計画策定に当たってまいりました。おかげさまをもちまして、2月の定例教育委員会でこの計画が決定されました。本日皆様方にこの冊子をお配りしておりますが、4月1日からこの計画を推進していくということになりました。具体的な内容につきまして
中央図書館長からご説明させていただければと思います。よろしくお願いします。
◎
中央図書館長 それでは、
子ども読書活動推進計画につきましては、冒頭から、今すぐ実施できる行動計画としてつくるという方向で取り組んできました。策定部会で素案をつくりまして、図書館協議会でご審議いただき、そして、パブリックコメントによりまして市民の意見を求めるなどの手続を経てきました。そういう結果をもちまして、2月9日に議員全員協議会で計画案を報告させていただいた経緯がございます。その後、2月16日の最高経営会議を経まして、2月22日、定例教育委員会をもって本計画が原案どおり決定されたところでございます。そういうような状況から、この計画の内容につきましては、2月16日に議員の皆様に報告、説明させていただいておりますので、本日は詳細な説明は省略させていただきまして、ご質問等にお答えしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○委員長 説明が終わりました。
これより質疑、意見に入ります。質疑、意見のある方はどうぞ。
◆白神多恵子 委員 読書をするということは、子どもにとって心の栄養になるので、進めていただきたいと思います。
1つだけ質問したいのは、小学校、中学校の図書館の活用というところで、図書司書を入れてほしいということを言っているのですけれども、なかなか充実というところではいま一歩かなと思っているのです。児童、生徒が授業の合間にいつ行っても図書室があいていて、そこにだれかが、こういう本を読みたいのだけれども、どうしようかなと困ったときに相談にのってくれる体制というのは今整っているのでしょうか。
◎
教育総務部専任参事 基本的に図書室というのはいつもオープンにされているのですけれども、授業時間中、その辺の貸し出しというのは、授業をしているわけですから、それは通常はないですね。ですから、昼休みであるとか、小学校の場合には図書委員会というのがどの学校でも組織されています。児童が中心となって放課後も含めて貸し出しをしている学校が多いかなというふうに思っています。中学校の場合には生徒会の中の図書委員会、その貸し出しが昼休み、あるいは放課後行われていると思います。ですから、我々としても、図書司書が常に常駐して、そういうことを望むわけですけれども、やはりこれは国の方針等もございますので、なかなかそれが実現できない。ですから、保護者の方の図書ボランティアとか、そういった要請をしている学校もございます。
◆白神多恵子 委員 わかりました。できれば、授業と授業の合間のちょっとした休憩のときでも、10分でも、ぱっと行って見たいなというときにいつでも行けるように、ボランティアさんと今後も連携を図っていただいて、なるべくそこに人がいるようにしていただきたいなと思っております。よろしくお願いいたします。
◆久米和代 委員 2点お伺いします。5ページの自動車文庫のことでございますが、「市内11のステーション」という、このステーションの詳細と、それから、ブックスタート事業のことですが、これは昨年の8月からスタートしていると思いますが、4カ月健診のときに本を差し上げる引きかえ券をいただいて、図書館に取りにいくというシステムになっていると思いますが、これは今、何人に配付して、それは全員取りにこられているのかどうか、お伺いしたいと思います。
◎
中央図書館長 まず、1点目の自動車文庫のステーションの関係ですけれども、委員おっしゃいましたように11ステーションがございますが、北部方面におきましては、東柏ヶ谷四丁目自治会館、それから、かしわ台児童公園、柏ヶ谷第二児童公園、柏ヶ谷コミセン、そして、東柏ヶ谷小学校の5つ、そのほかに上今泉第二児童公園でも行っておりまして、北部方面では6カ所において行っております。そのほかにつきましては、浜田歴史公園、国分寺台第四児童公園、大谷コミセン、杉久保富谷児童公園、えびな南高齢者施設の11カ所でございます。
2つ目のブックスタートの本の配付のシステムですけれども、委員がおっしゃられましたような券の配付はしておりません。当初は誕生したことに伴いまして出生届をしたときに券を配るということも案としては出ておりましたけれども、あくまでもブックスタートは、ただ絵本を配るだけが目的ではないということで、そのブックスタートの必要性を十分に認識していただきまして、その方法等についてもご説明したい、あるいは絵本の選び方につきましてもご説明したいというようなことから、対面的に向き合いながらお話をし、本を配りたいということに決定いたしまして、その方向で今進めているところでございます。
ブックスタートにつきましては、これまで昨年の8月から図書館で試行的に2カ月間行いまして、その後、10月からは図書館とコミュニティセンターを含めまして、1カ月に4回実施する方向で進めてきました。ところが、ブックスタートの事業、「こんにちは絵本の日」として進めてきたわけでございますが、参加者が少ないということで、これでは目的が十分に達成できないということで、当初、お断りいただいていました4カ月児健診の日にも何とかやらせていただきたいということで、会場をお借りすることができまして、2月からその方向でさらに加えて実施しております。これまで絵本が配付できましたのは200冊程度でございますが、この4カ月健診の実施日がこれからも遂行できれば、もっとたくさんの本がお渡しできるのではないかというふうに考えております。
◆久米和代 委員 ありがとうございます。ブックスタート事業の全協でのご説明と、
文教社会常任委員会でのご説明のときは、4カ月健診のときに本をいただけるということで、券をお渡ししたものを図書館に自分の都合のいいときに取りにいくというようなご説明で、その後の詳細についてはどこかでそのような変更があったということは徹底がありましたでしょうか。
◎
中央図書館長 券を配るということについては、本来の目的は十分達成できないということで、やらないという方向で考えてきていました。今お話の4カ月健診のときの対応なのですけれども、当初、説明させていただきましたのは、4カ月健診の会場でPRをさせていただくということはお話をさせていただきました。ただ、当初は会場でもやらせてもらいたいというお願いを所管課の方にしてきましたけれども、参加しているお母さん、それからお子さんも、時間的に長くなるので疲れるということで、その会場ではお断りしたいというような意向でございました。現在、この2月から実施できるようになったのは、別な場所で希望者だけ寄っていただくという方向に変えさせていただきまして、30名から50名ぐらいの方が寄っていただけるようになりました。
◆久米和代 委員 最初のスタートの時点では、4カ月健診のときにお母様方にそこで説明をするのではなくて、新生児には本を1冊いただけるという、その券をいただいて、図書館に行って、ブックスタートの大切さをそこで学んで本を贈呈していただくというようなシステムになったというふうに伺っておりましたが、4カ月健診で、所管する健康づくり課に断られたからそのシステムを変えたというようなことは、これは私たち議員にご説明があったのでしょうか。当初の出発はそうだったというふうに思うのですが。
◎
中央図書館長 券を配るということについては、一時そういう話も検討の中ではありましたけれども、券を配るということにつきましては、先ほど説明したようなことで、来られない方もいますでしょうし、それよりも、4カ月健診のときに資料を配りながらPRして、その券がなくても図書館側の方で新生児の把握をしておりますので、来ていただいて、お名前を言っていただければ、あるいは母子手帳があれば、それを持ってきていただいて、証明ができますので、それで受け付けができるという形で進めようとしておりましたが、議員さんへの説明はその段階ではなかったと思います。
◆久米和代 委員 なぜこのことに執着するかといいますと、私も一般質問をさせていただいて、このようなシステムができ上がったということで、多くの若いお母様方に、このようになりましたよというふうにお伝えをしてあったものですから、私が認識していたのとちょっとシステムの方法が違っていたなと思いましたので。通常の2月に変更されたということでございましたので、市民の方々にご説明をするのにきちんと確認しておきたい、また、きちんと訂正をしておかなければいけないと思いました。2月からまたそのように変わったということで、そういう認識でよろしいのですね。
◎
中央図書館長 券は配りませんが、4カ月健診の日にも「こんにちは絵本の日」をその会場で開くということにしたということです。
◆久米和代 委員 わかりました。今後ともぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。
先ほどの2点目のステーションのことでございますが、私も市民の方から、ぜひうちの方にも自動車文庫に来ていただきたいというご要望がございました。自動車文庫は過去は2台巡回していたと思うのですが、今1台というふうにお聞きしていますが、これはどういう理由なのか、お聞きしたいと思います。
◎生涯学習部長 現在1台の自動車文庫によって11ステーションを回っております。その前までは2台の自動車文庫で午後稼働しておりました。今、ローテーションを組みまして、1日午前のところもありますし、午後のところもあるということで、効率よく自動車文庫を使おうということで、2台では少しもったいないのではないかということで、1台の経費で進めようということで、現在1台で運行しております。そう言いますのは、今回、インターネット予約もできるようになりましたし、そういった意味では図書館の市民へのサービスというのがかなり充実しておりますので、そういったことも勘案して、現在1台の自動車文庫で稼働しております。ただし、今後そういうようなご要望がありますれば、中には利用者の少ないところもありますので、今、11カ所でやっておりますが、その実績も踏まえまして、場所を変えてもよろしいのではないかなというふうなことも思っております。さらに、これは将来的な展望ですが、例えば地域のボランティアの方にお力をいただいて、そこでの集中的な図書の引きかえみたいなものができればいいなと、それが例えば先ほど委員が言われました学校の図書室とか、あるいはコミュニティセンターとか、これはそれぞれの運営委員にもまたお願いしなければいけないのですが、そういうような地域のお力によりまして、図書の交換といったものができれば理想かというふうに思っております。
◆久米和代 委員 ありがとうございます。いろいろなご要望と人口の比率というのでしょうか、地域によって随分差ができてきているようでございますので、そこら辺のニーズに合わせた見直しをぜひお願いできればというふうに思います。
○委員長 ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ほかに質疑、意見もないようですので、質疑、意見を終結したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって質疑、意見を終結いたします。本件は報告でありますのでご了承願います。
○委員長 次に、日程第13 その他ですけれども、各委員から何かありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 理事者から何かありますか。
◎文化財課長 ご存じかと思うのですが、河原口坊中遺跡、坊中という小字がございます。宗珪寺の南側、あの河畔公園のちょっと東側になるのですけれども、写真をちょっと見ていただくと、このこんもりしたところが河畔公園でございます。その自然堤防上の中から、この写真の裏の方を見ると、緑青が鮮やかに出ている小銅鐸が1月31日に発見というか、発掘されました。2月17日に説明会が開かれまして、そのときの資料を今お手元に配らさせていただいております。この小銅鐸の方なのですが、全国では50例程度しかない珍しいものでございます。そのうち神奈川県で3例出ておりまして、3例のうち2例が海老名から出ております。1例は本郷の富士ゼロックスの本郷遺跡から出ている小銅鐸なのですが、それは3分の1程度のかけらだったのですが、今回はほぼ完形品に近いものでございます。
こちらを見ていただけますでしょうか。これが本郷の小銅鐸の復元模型です。これが長さが約7.9センチで、こちらから出たものもほぼ同じ7.9センチの大きさのものが出ております。小銅鐸だけでなくて、河原口坊中遺跡からいろいろな遺物等が出ております。
それと、一番表のページに、右下に海老名の地図が出ております。この左のところに赤い、上から河原口坊中遺跡、社家・宇治山遺跡、中野・桜野遺跡、門沢橋の跡堀遺跡というのが、かながわ考古学財団が発掘調査を進めておるのですが、これは縦貫であるとか、河川改修の関係で進めているのですが、ほとんどの遺跡から重要なものが大変出ております。門沢橋の跡堀遺跡から鎌倉時代のやかた跡、周囲の溝が1間以上もある溝を持つやかた跡で、これから研究しないとわからないのですが、下海老名氏のやかたの可能性もあるというやかた跡が出てきます。中野・桜野遺跡からも、弥生古墳時代の遺跡、遺物がたくさん出ております。それから、社家・宇治山遺跡の方では、方形周溝墓といいまして、長方形の方に周りを溝を持ったお墓なのですが、これが約30基出ています。一番大きなものは30メートルの長さを持つ方形周溝墓が出ているほか、この宇治山遺跡からは昔の道の間道と思われる遺跡も出ております。それから、河原口坊中遺跡では今お話ししましたとおり、小銅鐸を初めとして、いろいろな遺物が出ております。ということは、河畔沿いに今までは人が住んでいなかったのではないかと思われていたところが、弥生時代からもう既に海老名には人が住んでいたということがわかってきまして、これらの弥生時代に海老名にたくさんの人が住んできた中で、秋葉山古墳群という、ああいった大きな塚が築かれるようになったのではないかというようなことがだんだん発掘調査によってわかってくるということでございます。
○委員長 以上で本日の議事はすべて終了いたしました。これをもちまして
文教社会常任委員会を散会といたします。
(午後1時54分散会)...