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令和 4年  6月 前副市長辞職等に関する調査特別委員会-06月09日-01号
令和 4年  6月 基地対策特別委員会−06月09日-01号

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  1. 大和市議会 2022-06-09
    令和 4年  6月 前副市長辞職等に関する調査特別委員会-06月09日-01号


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    令和 4年  6月 前副市長辞職等に関する調査特別委員会-06月09日-01号令和 4年  6月 前副市長辞職等に関する調査特別委員会 1 会議の名称   前副市長辞職等に関する調査特別委員会 2 日時      令和4年6月9日(木)           午前10時46分 開会           午後 0時03分 閉会 3 場所      全員協議会室 4 出席委員    井上 貢   赤嶺太一   古木邦明    福本隆史           金原忠博   野内光枝   山崎佐由紀   石田 裕           堀口香奈   吉澤 弘 5 説明員     なし 6 委員外議員   山本光宏   佐藤正紀   町田零二   高久良美           木村賢一 7 事務局出席者  前嶋局長   田口次長   植山議事係長   土屋主査
    8 傍 聴 者   10名 9 付議事件    別紙のとおり 10 会議の概要   別紙のとおり                  午前10時46分 開会 ○(井上委員長) ただいまから17回目の前副市長辞職等に関する調査特別委員会を開会いたします。  ただいま本委員会を傍聴したい旨の申入れがありましたが、いかがいたしましょうか。                    全 員 了 承 ○(井上委員長) それでは、傍聴を許可することといたします。  暫時休憩いたします。                    傍聴人9名を許可                  午前10時47分 休憩                  午前10時48分 再開 ○(井上委員長) それでは、再開いたします。  ただいま本委員会を撮影及び録音したい旨の申請がありました。撮影については傍聴の方を除いた開会中のみの撮影を、録音については開会中のみの録音を許可してよろしいでしょうか。                    全 員 了 承 ○(井上委員長) それでは、撮影及び録音を許可することといたします。  開会中の撮影及び録音のみ許可するので、暫時休憩中は撮影及び録音は行わないようお願いいたします。また、撮影については傍聴の方を撮影しないようお願いいたします。  なお、本日は新型コロナウイルス感染症への対策として実施しているドアの開放などを継続して実施いたします。  議長が御出席なので御挨拶をお願いいたします。 ◎(中村議長) 皆さん、おはようございます。前副市長辞職等に関する調査特別委員会、ちょうど昨年の6月定例議会でこの特別委員会が設置されまして、1年ということになります。1年間調査をしてまいりまして、本日は経過報告書を委員会で御審議いただくということになっております。また、本委員会に付託されました陳情もございますので、慎重審議、何とぞよろしくお願いします。 ○(井上委員長) 議長はこれにて退席をされます。  日程に入る前に委員長から一言申し上げます。本日の会議時間は長くても12時までとしたいので、円滑な進行に御協力をお願いいたします。  ただいま本委員会を傍聴したい旨の申入れがありましたが、いかがいたしましょうか。                    全 員 了 承 ○(井上委員長) それでは、傍聴を許可することといたします。  暫時休憩いたします。                    傍聴人1名を許可                  午前10時49分 休憩                  午前10時50分 再開 ○(井上委員長) 再開いたします。 △日程1 前副市長辞職等に関する事項について (1)裁判所での閲覧結果について ○(井上委員長) 日程1 前副市長辞職等に関する事項について。 (1)裁判所での閲覧結果について。本件は報告事項であります。去る6月2日に市長が提起されている謝罪広告等請求事件について、本委員会での審査内容にも影響を及ぼすものであるため、現時点での裁判の進捗状況を把握すべく、事務局に裁判所まで閲覧に行かせ、内容を確認させています。概要になりますが、事務局から報告させます。 ◎議事係長 本件につきましては、3月4日の本委員会において、令和4年2月25日に3回目の書面による準備手続が行われたことまで報告してございますので、その後の経過について閲覧した概要を報告いたします。  事件名、謝罪広告等請求事件慰謝料請求反訴事件が追加されてございました。  書面による準備手続は、4回目が令和4年4月28日に行われており、次回は令和4年6月13日に予定されておりました。  提出された書面として、令和4年3月31日受付にて、金子前副市長側から反訴状が提出されており、令和4年4月22日受付にて大木市長側から反訴答弁書が提出されておりました。また、本訴に対する準備書面が令和4年5月12日受付と、令和4年5月31日受付にて、金子前副市長側から提出されておりました。  以上でございます。 ○(井上委員長) 本件は報告事項ですが、何かありますか。  よろしいですか。それでは、本件は報告事項なので以上といたします。 (2)前副市長辞職等に関する調査特別委員会経過報告書について ○(井上委員長) (2)前副市長辞職等に関する調査特別委員会経過報告書について。さきの4月15日に開催した本委員会において、本委員会が行った調査結果の本年4月末までの経過を報告することが合意されたことを受け、委員長として経過報告書案を作成し、各委員に配付しています。内容については事前に御確認いただいていることと思いますが、お手元に配付している報告書案を朗読するので、再度御確認をお願いいたします。  それでは、朗読いたします。            前副市長辞職等に関する調査特別委員会経過報告書               前副市長辞職等に関する調査特別委員会                                       令和4年6月9日  大和市議会議長  中村 一夫殿             前副市長辞職等に関する調査特別委員会経過報告  令和3年6月1日に設置した前副市長辞職等に関する調査特別委員会が行った調査結果の令和4年4月30日までの経過を報告致します。(以降、本委員会は調査特別委員会と表記)                        大和市前副市長職等に関する調査特別委員会委員長                                           井上 貢 1・令和3年5月7日に新聞報道された大木市長によるパワーハラスメント疑惑について  1-① 設置の経過  令和3年5月7日の大和市議会臨時会当日、神奈川新聞朝刊にて、金子前副市長が任期途中で辞職したのは、大木市長パワーハラスメント的言動が収まらない事に対する抗議の意味での辞職であったと報道された。この報道を受け大和市議会が混乱し、新副市長の選任議案の提出をめぐり臨時会が開けずにいた。当時の井上議長による「臨時会は決める事が多いので開かせて欲しい、この金子前副市長の件は別の調査組織を立ち上げる」との提案に合意が整い同日の臨時会は開催。令和3年6月1日、6月定例会の初日に『前副市長辞職等に関する調査特別委員会』を設置した。その時点で前議長となっていた井上議員が委員長に、元副議長であった赤嶺議員が副委員長に選任され、10名の委員会を立ち上げた。更に大和市議会として行政側にも調査特別委員会に対し積極的な協力を求める「前副市長辞職等に関する調査特別委員会設置に際しての決議」(資料1)を提出し、全会一致で可決した。  1-② 市長による訴訟  大木市長は、訴訟を起こすので調査特別委員会には協力できないと報道陣の取材に答えた。その後、調査特別委員会としては事実関係に関して、大木市長・金子前副市長へ書面での回答を求めたが、大木市長は金子前副市長に対しパワーハラスメントを捏造したとして、1,100万円の損害賠償請求と、謝罪広告を求めた訴状を横浜地方裁判所に提訴した。内容が裁判に係ることとなったため、双方から調査への協力はできないとの回答があり、双方から回答を得られることが困難な状況となった。  1-③ アドバイザー弁護士選任の経緯  調査特別委員会での審議の中で、内容が法律的に専門性を求められる為、神奈川県弁護士会に依頼をし、千木良弁護士を紹介して頂き、調査特別委員会アドバイザー弁護士として契約した。(資料2)  1-④ アンケート調査  新聞報道後に大和市職員組合の職場環境に係るアンケート調査が行われ、25%の組合員が市長のパワーハラスメントを認識しているとの結果であった。このことを受けて、令和3年10月、大和市議会としても、職場環境に係るアンケート調査を行うこととした。その際、回答者の秘密を守るために、集計後には回答用紙を破棄することを明記して行った。対象は134名の管理職とし、委員が手渡しでアンケート用紙を直接配布し、無記名での回答用紙を郵送で回収、103通の返信があり、回収率は77%であった。開封・集計は2日間にわたり、何度も委員全員で確認をし、回答用紙に記載された内容と同内容の調査結果の集計・結果表を作成した後、回答者の秘密を守るため、回答用紙は委員が適正に破棄した。その回答内容は具体的で詳細に書かれているものも複数あり、信憑性が高く、市長及び副市長等から「パワハラがあった・見聞きした」とする回答が約6割と多数あった。具体例の中にはパワーハラスメントとまでは言い切れないと委員が感じたものもあったが、おおむね多くの記述は事実であれば、「パワハラはなかった」または「パワハラは捏造である」とは言い切れない結果であった。(資料3)また、アンケート結果にはパワーハラスメントと思われる行為者として、1会派8名の議員の記載も含まれていた。  1-⑤ 市長による年頭記者会見での発言について  令和4年1月14日、大木市長が年頭の記者会見で、アンケートの原本破棄に関わった職員を懲戒処分にする等の発言をしたとの連絡が新聞記者からあった。その際、議長室にて議長・副議長・調査特別委員会委員長・副委員長・調査特別委員会アドバイザー弁護士の5者がその議会事務局職員の動揺した光景を目の当たりにした。それを聞いた調査特別委員会アドバイザー弁護士は「これが本当ならパワーハラスメントの疑いがある」との見解を示した。  後に大木市長本人は一般論を言っただけとのことであったが、パワーハラスメントが騒がれているこのタイミングで人事権行使に関する言葉を使用することは、パワーハラスメントという自覚はなくとも、それを聞いた議会事務局職員を動揺、萎縮させるような発言になり得ることは事実である。  1-⑥ 市長、両副市長による特別委員会への資料請求について  調査特別委員会での参考人招致前の令和4年2月15日に、市長、両副市長から、アンケート調査結果の原本(写し)もしくはこれと同等の資料提供の請求が文書で議会に届いた。当然、回答した職員保護のため、回答用紙は集計・転記した後に破棄している。内容的に回答用紙に相当する文書は非公開資料であり、令和3年12月27日の記者会見資料のみを提供した。議会の公文書として扱う可能性はあるが職員保護の観点から非公開と取り扱うことは言わずもがなであることから、人事権を持つ市長には当然見せられるものではない事を、大木市長は理解できないとの印象である。  1-⑦ 前副市長が裁判所に提出した陳述書を確認  大木市長が金子前副市長を提訴した民事裁判での金子前副市長の証言者として裁判所に提出した3名の陳述書を、調査特別委員会として横浜地方裁判所にて確認を行った。概ねアンケート結果を裏付ける陳述書の内容であることを確認した。(A氏・パワーハラスメント精神的不調等 B氏・パワーハラスメント人格否定発言、突然の公共工事契約変更指示等 C氏・大木市長の人間性、精神的不調等)  1-⑧ 参考人聴取  アンケート結果の公表後、調査特別委員会アドバイザー弁護士の助言を受けて協議し、今回議会が実施したアンケートは、無記名で行ったものであり、この回答のみをもってパワーハラスメントを認定する事はできないものと捉え、令和4年3月7日に金子前副市長・大木市長・井上副市長・小山副市長の4名を参考人として出席を求め、それぞれに質疑をした。  聴取内容は別紙(資料4)議事録記載の通りである。  1-⑨ 実名証言者を募集  調査特別委員会が主体となり、実名証言者を令和4年2月22日~4月30日まで募集。当初1名の打診があったが、3月7日の参考人招致の後、3月30日までとした1次募集の期日直前に打診のあった方から証言拒否の連絡があった。理由は、「市長・副市長の人間性やパワーハラスメントについては、アンケート結果や、3月7日の参考人招致でもう十分理解して頂いたと思う。」といった発言や、「実名で証言した時に金子前副市長のように市長から提訴をされる事を懸念している」との事であった。  1-⑩ 金子前副市長による反訴
     金子前副市長が令和4年3月31日に大木市長に対する反訴状を裁判所に提出し、大木市長の提訴と争点を整理し同時に進める事になった。(大木市長は虚偽のパワーハラスメント行為の流布による名誉毀損として損害賠償・謝罪広告掲載、金子前副市長は政治的な攻撃を目的とした捏造とされ名誉毀損による損害賠償、訴訟権の濫用)  1-⑪ まとめ  以上の状況から、大木市長の提訴、金子前副市長の反訴と、現時点ではこれまで以上に両者から証言を得る事が難しいと考えられる事や、調査特別委員会での実名証言者や物証がない以上、個々の具体的な出来事の事実や経過について詳細に事実認定することは困難であるため、委員会としては、具体的な出来事についてパワーハラスメントに該当すると認定することまではできないと判断する。しかし、1年間の調査状況を鑑みると、傾向として大和市役所内での行政執行の際に、大木市長にはパワーハラスメントと思われる傾向があると推認できる。詳細で具体的な複数のアンケート結果や、それを裏付ける証言や陳述書、参考人招致質疑では、金子前副市長は終始紳士的であり、アンケートを裏付けるような踏み込んだ証言が得られた一方、大木市長アンケート回答用紙を回答者の秘密を守るため破棄した事について調査特別委員会を逆に攻め立てるような威圧的な言動や、回答用紙を見なければ答えない、また裁判を起こしている事を理由に殆どの質疑には答えず、論点ずらしと、回答用紙破棄と裁判を理由とした黙秘権の行使に終始していた。アンケート回答用紙破棄に関し一貫して不満を露わにし、極めて調査特別委員会に対して不誠実な態度であった。調査特別委員会では、議長を通じて大木市長に抗議をするべきであると多くの意見が出るほど、市長の不誠実な態度は調査特別委員会委員全員の一致した見解である。  年頭記者会見での人事権行使発言アンケート調査結果の原本の資料請求参考人聴取質疑での調査特別委員会(議員)に対する威圧的な言動や態度など、アンケートの回答を記述した職員を特定し、何をするつもりだったのか。自覚があるかどうかは別として、大木市長が主張している、「パワーハラスメントは金子前副市長の政治的な捏造」であるとは言い切れず蔓延していたと判断せざるを得ない状況である。大木市長からは参考人招致での発言や、質問を質問で威圧的に返すといった手法に終始し、議会が令和3年6月定例会初日に決議した内容(資料1)にもあった委員会に対しての積極的な調査協力もせず、明確な決議軽視と判断する。  また、副市長についても大木市長同様、パワーハラスメントと思われる傾向があると推認できると考える。アンケート結果には、32名の回答者から、副市長からパワーハラスメントと捉えられる言動を直接受けた、もしくは、見聞きしたことがあるとの回答が得られている。このアンケート結果にもある程度具体的に事実が書かれていることや、大木市長に関するアンケート結果内容について裏付ける証言などもあったことを考えると、副市長に関するアンケート結果についても、そのような事実がある程度存在したのではないかとの推認ができると考える。なお、小山副市長は金子前副市長退任後に副市長に就任されたため、このアンケートの副市長は小山副市長のことではないと判断する。  仮に大木市長が主張しているように、このパワーハラスメント問題が金子前副市長の全くの捏造であるならば、大和市役所幹部職員の6割が結束して捏造していることになり、大和市役所組織内に異常事態が起こっていることとなる。しかし、複数の市役所OBも含め、約6割の幹部職員が結束し、捏造していると考えるのは不自然である。  よって、調査特別委員会としては「大和市役所内での行政執行において、大木市長・井上副市長のパワーハラスメントと思われる傾向により、長期間にわたり職場環境が著しく悪化している」と結論づける。  2・調査特別委員会より大和市議会議長へ今後についての進言  2-① 条例の制定  現時点において最低限、第3者機関による相談窓口の設置、特別職・議員もハラスメント研修の実施等を盛り込んだ、議員提出条例、「(仮)大和市ハラスメント禁止条例」の制定は必要である。  2-② 今後について  金子前副市長の証言を基に個別具体的な案件を調査する(公共工事の不適切なやり直し等や、トップミーティングに関する事等)ため、地方自治法第98条、第100条の権限を付与、または、現状の調査特別委員会のまま、大和市長・副市長の不適切な行政執行に関する調査特別委員会への切り替え。                           以上2点進言をし、経過の報告と致します。  以上です。  ただいま朗読した経過報告書案について御意見があればお願いいたします。  よろしいですか。それでは、この内容で議長に経過報告を行うことでよろしいでしょうか。                    全 員 了 承 ○(井上委員長) それでは、そのように決定をいたします。  ただいま決定いただいた本委員会の経過報告書については、委員会終了後、直ちに議長に提出するので、御承知おきのほどお願いいたします。  なお、5月30日付で大和記者クラブから議長に経過報告の公表に係る記者会見の要請が提出されており、議長と調整した結果、本日、議長に報告書を提出後、午後1時から議長、アドバイザー千木良弁護士も同席の上、記者会見を実施したいと思います。記者会見の資料は、本委員会で決定した経過報告書を使用することでよろしいでしょうか。                    全 員 了 承 ○(井上委員長) それでは、そのように決定いたします。  なお、記者会見の資料については市議会ホームページに掲載することが広報委員会で決定されているので、経過報告書は準備が整い次第掲載するので、御承知のほどよろしくお願いします。 (3)参考人聴取の総括について ○(井上委員長) (3)参考人聴取の総括について。去る5月31日の本委員会で金子前副市長に参考人として再度出席してもらい、聴取を行った。本日は総括を行いたいと思います。各委員から意見をお願いいたします。まず、自民党さんからお願いします。 ◆(福本委員) 前回の5月31日の金子前副市長の2回目の参考人招致において、印象として、自由民主党から申し上げます。  今回の参考人招致においては、大木市長パワハラについては、新しい事実、目新しい事実というものは確認できなかったと思います。また、実名証言者についても、金子氏より、市議会に対しての信憑性の揺らぎもあって、実名証言者は現れにくいのではないかという証言も出るなど、この件に関しては、調査特別委員会、4月30日、先ほど委員長がおっしゃった経過報告書以上の内容というものは出てこないのではないのかなという印象を受けました。  また、公共施設のやり直し問題についても、同日、金子氏から契約違反の疑いがあるなどの証言も出たんですけれども、その場で暫時休憩をして千木良弁護士から意見を伺ったところ、金子氏だけの証言では直ちに契約違反とは認められにくいのではないかと、より具体な状況の把握が必要という意見をおっしゃっていただいたんですけれども、それを受けた金子前副市長の証言は、具体の話は聞けなかったというふうに印象が残っております。  また、3月7日に金子氏がおっしゃった公共施設の完成間近での入り口の工事のやり直しという具体例も挙げていただいたかと思うんですけれども、これも、確かにそういう指示はあったけれども、実際はその工事もなされなかったということが後で判明をいたしまして、これについても、公共工事やり直しについてはなかなか争点を洗い出すことというのは簡単ではないのかなという印象を受けました。  よって、今後、公共工事やり直しをより深く追求するには職員さんの証言を得なければならないのかなと考えましたが、関わってくる職員さんというのが極めて限定されたりとか、該当する職員さんの心理的な負担も考えると、なかなか現実的ではないのかなというふうに自民党では考えております。  また、仮にそうした調査を行っても、違法な公共工事やり直しというものは明らかにはならないのではないのかなと。その場では指示はあったけれども、後日適正な対応を恐らくされていたのではないのかなという印象を受けております。また、しかし、幾ら違法性がなくても、過度な件数の工事のやり直しの指示は、請負業者と直接関わる担当職員の負担や、また、工事に必要となる経費等も考えても適切ではなく、看過できないことから、是正の必要があるんですけれども、これに関してはさらなる調査をするまでもなく、アンケート結果や今までの金子氏の証言でも十分存在していたことが推認できるのかなと思っております。  ですから、このアンケート結果や証言をもって何らか、この場で決議であったりとかそういう方向に向かっていってもいいのかなというふうに考えております。僕たちの人的な負担、僕たちのマンパワーのこととか、あと、今後出てくる新たな証言というのを総合的に勘案すると、今後より深くというところよりも、今ある材料を生かしてどうしていくかという話合いに向かっていったほうがいいのかなという印象を受けております。 ○(井上委員長) 続いて公明党さん、お願いいたします。 ◆(吉澤委員) 公明党としては、金子氏に対して、パワハラと言える内容について具体的な事例を改めて話してほしいというお話をさせていただきました。そうしたところ、これ以上新たな事実について述べることはないという部分がありましたので、やはり1年間調査特別委員会の中でいろいろお話もあった内容で、新しい内容が出てこないのであれば、これ以上、金子氏を呼んで新たに聞くということができないということで判断をいたしました。  それと、今、自民党さんからもお話があったとおり、金子前副市長が発言の中で、公共工事の一部内容について誤解がやっぱりあったというふうに判断をいたしましたので、これはまた裁判の途中であるので、詳細についてこれ以上話をすることはできないとも言っておりましたので、この1年間を通して様々なアンケートとか発言の中で行ってきたことを基に、今後調査特別委員会の内容について詰めていきたいと考えております。 ○(井上委員長) 続いて大和正風会さん、お願いします。 ◆(赤嶺委員) 前回の金子前副市長に対する質疑の総括ということですけれども、私どもからは、より具体的な情報が聞き出せないかと思っておりましたけれども、いつ、どこで、誰が、どのように、誰といたときに発言があったというような情報の記録さえお持ちでないということが分かりました。つまり、恐らくどこかの会議で市長のそのパワハラに当たるであろう発言があったかもしれないですけれども、それを特定することができないということが明らかになったというふうに思います。そこで、それは、いついつ、どこどこで、誰と出席したこの会議ですというふうに具体的な情報に関する証言があったならば、そこに関する調査を行うこともできたかと思いますけれども、その部分では非常に残念であったというふうに思います。  また、金子前副市長も反訴をしているという状況もあって、本委員会に対して全てを語ることができない難しさもあったのかなというふうに思います。ただし、金子前副市長が証言の中で触れておられました反訴に対する反論の市長側からの主張というところで、議会軽視とも取れるような内容があったことは非常に残念に思っております。  私どもといたしましては、今手元にあるアンケートや、前回、前々回の参考人質疑を基に、果たしてパワハラと思える状況があったのかどうか、また、不適切な契約変更の工事の指示がどれぐらい行われて、どれぐらいなされて、それが適法に処理をされていたかということは、調査をする必要があるのではないかというふうに考えております。 ○(井上委員長) 続いて神奈川ネットワーク運動さん、お願いします。 ◆(山崎委員) 5月31日の金子氏の参考人聴取については、私どもも、特に新たな見解、あるいは詳細なパワハラについての認定できる情報が得られたとは思えませんでした。おおむね自民党さんが述べられたようなところにいっていますけれども。特定は難しいかもしれないんですけれども、金子氏の発言のほうからは、特定するまでもなく、パワハラの言動が常態化しているのではないかと非常に感じられるものがありました。その点についてははっきりした言い方でなさっていたと考えております。  また、職員の職場環境に関しては職員が意見を言う気もなくなっていると。自分がこうだと思う、いや、正しいと思うことを言うと、それ以上に市長から数倍もパワハラ言動として返ってくるというような、そういう問題が、非常に職場環境にとって課題であるなと改めて認識いたしました。  また、近くで長年市長を見てきた金子氏から、3月7日の市長の参考人聴取の態度、これが議会への非常に問題な言動であるということを強くおっしゃっていただいたというところで、やはり3月7日の市長の態度の異常性というのは改めて認識した次第です。  今後については、他の会派と同様です。 ○(井上委員長) それでは明るいみらい大和さん、お願いいたします。 ◆(野内委員) 5月31日に行われた金子前副市長の参考人聴取の際に、我が明るいみらい大和のほうからは、私が、お辞めにならないで中からこの課題を解決していただきたかった、その際に、金子前副市長御本人から大木市長に進言するという方法以外に、その他の手段なり、また、私たち大和市議会のほうにやはり共に課題解決のために相談をしていただきたかったというようなことでお聞きをいたしましたところで、例えば金子副市長は今裁判を行っているのですけれども、その中で証言をされている方々は、金子前副市長の反訴に関しての証言などはするけれども、市議会では勘弁してほしいというような、金子前副市長の御発言の中にございました。そうした発言もありましたので、そして、今皆様がさきにおっしゃっていたように、大木市長の訴えに対して金子前副市長も反訴をしたというような状況もあることから、現委員会内でのこのパワハラに関することはちょっと限界が来ているのではないかというふうに私どもの会派では思っているところであります。 ○(井上委員長) 続いて日本共産党さん、お願いします。 ◆(堀口委員) 金子前副市長の参考人招致なんですけれども、新たなパワハラ的な確度というところは確かに見られなかったと、私も同じ認識をしています。質疑の中で、これから第三者機関の相談体制が取られるということに関しては、やっぱり果たしてそれが本当に機能するのかというところの疑問を持たれていたというのは、私もそうではないかなと思ってお聞きしたので、これが本当に機能するのか、本当に今でも疑問に思っています。  それで、やっぱり議会に対する市長の全く信頼をしていないということもそうですけれども、果たして、じゃ、第三者機関からパワハラ的な行動があったと言われて、それを認めるのかといったら、決してそうではないのではないかということもちょっと推認できてしまうのかなというふうに思います。  それと、他の委員からの質疑の中でもありましたとおり、やっぱり職員から、まずこの委員会が本当に信頼されていないのだなというふうに改めて感じました。やはり実名証言というところではハードルが高いというのは私たちも当初から分かっていましたし、現職の職員の方に関してはとても無理だということも承知はしていたんですけれども、やはりそこに至るまでの議会に対する思いというのが、この間の調書の中では明確になりませんでしたけれども、それぞれの職員の方がお持ちになっている議会への思いというのを、やっぱり金子さんはここで本当にそのことまで証言していいのかというところを結構ちゅうちょされていたような印象を受けました。  そのため、やっぱり職場環境をどうしたら変えていけるのかというのを改めて私たちももっと考えなければいけないと思いましたし、ほかの委員の皆さんも言われていましたけれども、かといって、確定ができないにしても、やはり、まだこの知り得た情報の中で調査するべきことは、できることは、あるのではないかという思いをいたします。 ○(井上委員長) それでは虹の会さん、お願いします。 ◆(石田委員) 金子前副市長に対する2度目の参考人招致を受けまして、まず今回新たにというか、非常に衝撃的だったのは、大木市長が裁判という場で明確に、大和市議会アンケート調査を行ったことに対して、□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□。これは完全に市議会に対する冒涜ですし、もっと言ったら名誉毀損に当たるのではないか。何を根拠にそんなことを言っているのかということだと思います。  ということは、つまり、今回のアンケートで多くの幹部職員が、パワハラを受けたとか、見た、聞いたというふうに言っているわけですけれども、彼はそれをうそだと捉えているということなんですね。だから、全くやった意味はこれではないですし、彼の心には何も響かないですし、何も改善されないということになりますから、我々の1年間は何だったのかというふうな思いが非常に強く、大変怒りに震えております。  そして、今回反訴したというのが新しい状況の変化でありまして、私も少しスラップ訴訟に関して金子前副市長に考えを伺いましたけれども、やはり権力を持っている人間が市民だとか一般の方から批判を受けたことを理由にして裁判で訴える。裁判で訴えるということは、民事なんかは特に、何も隔たりはないですから、訴えたかったら訴えられるわけですね。権力を持っていれば、時間とお金があればですけれども。権力者は時間とお金がありますから、訴えたい放題です、ある種。  そういう状況の中で、自分を批判した人間を権力者が訴えるという構図というのが当たり前にまかり通るという状況になると、すさまじい言論統制につながりますし、実際に大和市議会ですとか大和市役所の中で、先ほども振り返り、中間報告の中でありましたけれども、市長に提訴されるかもしれないということを恐れて証言を踏みとどまっている方もいらっしゃるという状況で、ゆゆしき事態であるというふうに思います。こういう状況をやはりしっかり是正していくためにも、そういったことをした張本人に対しては厳しい対応を取らなければならないということがまず言えると思います。  そうした中で、金子前副市長には、私、名前を言っていいのかどうか分からないのですが、当初の元副市長が診断書を添付した退職届を出したということが陳述書にありましたので、情報公開請求をいたしましたところ、不存在という返答が返ってきました。退職届は、私の調べた範囲だと、30年保存期間がありますので、ですから、大木市政はまだ15年、今16年目ですから、その診断書が添付された退職届がまだ残っているはずなんです。しかし、不存在と言われたということは、なぜかなくなっているので、どちらかですよね。実は添付した退職届はなかったのか、添付した退職届がどこかに消してしまったのかということですから、これまでの経緯を考えていると、私はッ私はです――公文書の改ざんなどもあり得る情報開示請求の結果だったのではないかなというふうに捉えており、非常に様々な問題点があるのではないかな。  公共工事のことに関して、なかなか追究は難しいんではないかというような御意見も聞こえましたけれども、私はそのようには捉えておりませんで、既に裁判所の陳述書レベルでは具体的に、これこれこういう工事で急激に、床のタイルを色が気に入らないからとかそういった理由で取り替えられたというふうに言っていたりだとか、植樹の木の穴の植える場所が気に入らないからということで、急遽前日になって違う所に切り替えられただとか、こういうことが起こっているので、その変更した日にちというのは契約書などを情報公開していけばたどれるはずですから、実際にいつ、例えば植樹の場合だったらそれをお披露目する日というのを、前日にそんなことを言っているとか、近々に言っているということが分かれば、その時系列だけでもかなり強くパワハラ的な、非常に強引な指導がトップダウンであったということは言えるのではないかなと思います。そういったふうに状況を積み重ねていく作業というのはまだまだ具体的にできますから、やっていくということはしていかなければならないと思います。  今回の、私、委員長が取りまとめていただいた中間報告書に関しては非常に高く評価をしておりますし、これまでの我々のしてきたこと、言ってきたことというのが非常に強い形でまとめていただいているので感謝をしていますが、やはり個別具体に関しても、ある程度の信憑性のあるものというのは幾つかつくっていくということが、今回の全体の推認をさらに裏づけるものになるということから、しっかりとやっていく必要があるのではないかと思います。  それをやっていくに当たっては、私はやはり百条委員会を付与していく必要があると思います。百条委員会を付与していくことによって、例えば、これまで参考人招致で答えている市長や副市長に同じような質問をしますと、そのときにはないと言っていたものですから、もう一回ないと言うしかないと思うんですね。それを例えば突然記憶がないと言ったら、それはうそになりますから。だって、ないと言ったわけですからね。ないという、それがうそだった場合、今度は金子前副市長の証言では、録音テープを持っている、トップミーティング等で個別に取っている職員もいるのではないかと思っているというふうにおっしゃっていましたので、当然これだけ長期間パワハラが続いているわけですから、証拠を取ろうとする職員がいるということは、いて当然だと思います。そういったことを考えていけば、いつ出すべきかということを考えていることも十分に考えられるわけです。  そういう中で、虚偽の証言をすれば罪になるという状況下の中で、これまでの発言どおり、ないと、言われたことをないと答えた場合には、それを否定する確たる物証というものを示されたときには、とどめになりかねないわけですから、それだけの証拠を出すということは自分も表に出ることになりますからね。だから、そういうデメリットを踏まえてでも、今の状況にかなりとどめを刺せるというだけのメリットがあるのであれば、出てくる方もいなくはないのでないかなと。そういうことも含めて、やはりこの100条、どうなるか分からないですけれども、まずできる限りのことをしっかりやっていく。その可能性が見えるのであればやっていくということは必要なことだというふうにあります。  ただ一方で、時間というものも有限ですから、年内にはしっかりと決着をつける。決着というのは、条例ですとか、様々な対策も含めてやっていくということで、それを逆算していけば、いつまでその追究をするのかということに関しても、おのずと時間が見えてくると思いますので、こういった部分も含めて虹の会としては考えておりますので、ぜひ御勘案いただければと思います。よろしくお願いします。 ○(井上委員長) それでは、5月31日に実施した参考人聴取の総括については以上といたします。 (4)その他 ○(井上委員長) (4)その他です。その他として、委員から何かありますでしょうか。 ◆(赤嶺委員) これまで本委員会でも百条委員会を設置することについて議論が行われてまいりました。私ども大和正風会としては、これまでの経緯や状況を踏まえ、早急に判断をするべく、採決による決定を行っていただきたいと考えております。  委員長、資料の配付を行って……。 ○(井上委員長) はい。 ◆(赤嶺委員) では、事務局に資料を預けておりますので、配付をお願いしたいと思います。                   (資 料 配 付) ◆(赤嶺委員) 先ほど申し上げましたとおり、百条委員会の設置については、これまで多くの議論が交わされてまいりました。しかしながら、いまだに結論は出ておりません。本格的に今回の問題の再発防止策の検討に着手をする前に、本委員会として百条委員会を設置するか否かの結論を出すべきであると考えています。  今、皆様にお配りした資料は、私たち大和正風会が百条委員会が必要だと考える理由、百条委員会で調査するべきと考える内容、これを4点に絞って記載をしたものであります。  決議に従い強い調査権限を持つ100条調査権の下で調査を行い、情報を収集し、再発防止策の作成に生かすことが目的であります。あくまでこの資料は大和正風会の考え方をお示しするものであります。百条委員会の設置理由や調査手法を明確にしないまま採決を求めるのも説明不足であるかと思いますので、参考資料として配付をさせていただきました。  誤解がないようにお伝えをしておきますが、記載された4点全ての調査を行うことが採決の前提とは考えておりません。例えば、①から④のうち④のみを100条化という部分採択や、ここに記載のない別の理由による判断もあろうかと思います。どちらにせよ、各会派において様々な考え方があろうかと思いますので、本日はお持ち帰りいただき、それぞれの会派において百条委員会を設置するべきかどうか御検討いただき、次回の委員会で採決をお願いしたいと考えております。 ○(井上委員長) 大和正風会からの提案については、各会派に持ち帰っていただき、次回の本委員会において再度協議することでいかがでしょうか。よろしいですか。                    全 員 了 承 ○(井上委員長) それでは、そのようにいたします。  ほかに何か、その他でありますか。よろしいですか。  ほかになければ、事務局から次回の日程についてお伝えいたします。 ◎議事係長 次回の日程でございますが、7月13日水曜日の午後2時からでお願いいたします。  以上でございます。 ○(井上委員長) それでは、日程1は以上といたします。 △日程2 陳情第4-11号、前副市長辞職等に関する調査特別委員会を終了解散することを求める陳情書 ○(井上委員長) 続きまして、2、陳情第4-11号、前副市長辞職等に関する調査特別委員会を終了解散することを求める陳情書、本件について陳情者から意見陳述の申出がありましたが、いかがいたしましょうか。
                       全 員 了 承 ○(井上委員長) それでは、意見陳述を許可することといたします。  意見陳述者は前方の陳述席へお進み願います。  審査の流れについて説明いたします。  まず、意見陳述者は、自己紹介を含めて5分以内で簡潔に意見陳述をお願いいたします。なお、5分の時点でお知らせするので、速やかに終了をお願いいたします。終了後、委員から意見陳述者に対して質疑がある場合があります。質疑が終了したら、意見陳述者は傍聴席へお戻りいただきます。その後、委員による審査を行います。  それでは、ただいまから意見陳述をお願いいたします。御発言の冒頭に自己紹介をしていただいた上で御発言をお願いいたします。 ◎貝塚吉高氏 陳述者  私は貝塚吉高と申します。  まずは、私の本陳情書を議会に上程いただき、本日口頭による陳述の機会をいただきましたことを市議会の皆さんに感謝し、御礼申し上げます。  陳情の趣旨の内容については別紙のとおりでございます。ただ、今日、今傍聴させていただいて、委員長のほうから正直すばらしい報告書も出ていますので、私の今回の陳情がちょっと真逆なところもありますが、せっかく出した陳情ですので、お時間をいただきたいと思います。  なぜ私がこの委員会の終了を望んでいるか、それは私が会派を超えて皆さんを応援しているからです。調査特別委員会は、今日まで十分に調査や議論を重ねてきたと思います。しかしながら、これ以上は終わりのない調査であり、残念ながら裁判の裁定に委ねるべきと思います。多くの大和市民、そして県内の皆さん、マスコミの方々がこの問題に関心を持ち、調査会の報告書に注目をしています。そして何よりも、アンケートに真摯に答えてくださった市役所の職員の皆さんが報告書に期待しています。  私は昨日、市役所の情報公開制度を利用して1枚の今回の調査特別委員会の決議文書を取りました。内容はすばらしいものだと思います。細かいことですが、そのときコピー代金として20円を請求され、支払いました。そのとき私、ふっと思ったんですね。この特別委員会開催以降、どれくらいの費用がかかっているのか。費用計算、考えたことありますか。膨大な、今日までの議事録作成費用、あるいは弁護士費用等、まだまだこれからの調査を続けるにはそれなりのお金がかかります。それに見合うだけの明確な結論を得ることが果たしてできるのでしょうか。  私は、今日まで15回、皆様が困難な問題に真摯に取り組み、努力されたと思っています。アンケートを読み、議論を重ね、当事者の聞き取りをなされた委員の皆さんです。必ずや議会の役割を果たしたよい報告書ができると信じています。  そして、できることなら早期に委員会を終了解散すべきです。そして、この委員会というのは、あくまでも前副市長の発言に対する委員会、その辺を御理解ください。何もこれで全て終わりではありません。条例作成や職場改善は、ふだんの議会の質疑や議会改革の中で十分議論することができるのではないかなと私は思います。  終わりに、大和市政を担っていられる副市長、幹部職員の皆様には、二度とこのような事態が起きないよう、お互い信頼を強く、助け合い、時には勇気を持って市長にみんなで助言できるような職場を構築していただきたいと思います。  そして、大木哲市長には裁判の早期の和解を望みます。これまで大和市政に貢献されたことに敬意を表し、これを機に、しかるべきときに新たなる指導者に潔く大和市政を委ねる決断をされることを強く望みます。  以上です。 ○(井上委員長) 意見陳述が終わりました。意見陳述者に対して質疑はありますでしょうか。 ◆(野内委員) 貝塚さん、先ほどこの調査特別委員会の委員、また市議会に対して温かいねぎらいのお言葉もいただき、ありがとうございます。今、貝塚さんがおっしゃられたことというのは、私は本当におっしゃるとおりではないかと思います。  貝塚さんは、毎回のように傍聴をされてこられましたけれども、この間の議論の経過がいろいろな方向に迷走といいますか、いろいろな方向に事柄が変わることで行ってきたと思うんですけれども、それをどのように感じて、見ておられましたでしょうか。 ◎貝塚吉高氏 陳述者  それは、この委員会のことですか。 ◆(野内委員) はい。 ◎貝塚吉高氏 陳述者  私は、本会議もそうですけれども、長く傍聴させていただいています。本当に私にとって皆さんは教師なんですね。ある意味でティーチャーです。いろいろなことを私に教えてくださっています。  さて、今のこの委員会ですけれども、やはり個々のことは私は触れるべきでないですし、そういう立場じゃありません。でも、皆さんが本当に、限られた材料、あるいは限られた中で、大変御苦労をされていることはよく分かっておりました。しかし、やはり、御承知のように、なかなか物がパワハラというような、趣旨書にも書きましたけれども、とても非常にデリケートな、また個人個人の人間性、あるいは場合によっては職場の環境とか、その人の生活に大きく影響を及ぼすことだけに、大変難しいと思っていました。しかし、皆さんは今日までよくまとめられて、委員会を続けられたと私は思っています。 ◆(野内委員) ありがとうございます。当初はマスコミにも大きく報じられて市民の関心も高かったように感じられているところでありますが、貝塚さんの周囲の市民の方々は、この1年ほどが経過したところで、どのように話しておられるか、お聞かせください。 ◎貝塚吉高氏 陳述者  私は、私自身のことをちょっと話しますと、この大和でほとんど育ち、地元の中学校、地元の、高校は違いますけれども、仲間がたくさんいます。同窓会も役員をやっています。また、この役所のOBも、元部長を務められた方とか、たくさん知り合いでおります。そういう方たちとたまには懇親をしたり、いろんな話もあります。当然、大和のことだからいろんな話は出ますが、私からこの会議のことについてどうこうお話をしたことはあまりありません。  ただ、皆さんはどなたも、とても残念なことだと、非常に、私も書きましたが、大和にとって、現職の市長とそれに信任を得て一生懸命頑張っていられた副市長が裁判で争うというのは、これは最も、やはり非常に、みっともないと言っては失礼ですけれども、不名誉なことだと、そういうふうに皆さんはお話をされていました。  以上です。 ◆(野内委員) ありがとうございます。今の意見陳述の中で、貝塚さんは大木市長と金子前副市長の和解を求めるというようなお言葉があったと思うんですけれども、今おっしゃった市民の皆さん、みっともない、残念だというようなところから、やはり貝塚さんのように大和市民の名誉のために和解をしてほしいと望んでいるような感覚があるというふうにお思いになっているでしょうか。 ◎貝塚吉高氏 陳述者  非常に御質問いただいてしまっているんですけれども、私は和解をというのは、この現況の中では、皆さんもそうでしょうけれども、なかなかこれだけの泥沼の裁判ですと、和解というのは難しいと思います。ただ、私が最も思っていることは、何で即このことが起きたときに、大木市長は裁判に提訴したのか、それが大変残念です。本来でしたら、まずは話合いだと思います。あるいは、話合いが御自分でできなければ、何のために副市長が2人もいらっしゃるんですか。副市長の方が仲を取り持ち、御自分が足を運んで金子さんに会い、趣旨を聞く、そういうお互いに話合いの姿勢を持ってすれば、こんな泥沼にはならなかったです。しかし、それができずに即、大木哲さんは裁判に提訴しました。そこに私は理解できないものを感じます。  以上です。 ◆(野内委員) ありがとうございました。やはり毎回の議場でも傍聴されている貝塚さんです。市民の目としては非常に一番、全ての議会においても、この調査特別委員会においても、議会の動向等、様々最もよく御存じの市民の代表だと思います。そうした貝塚さんの御意見というものは非常に重く受け止めさせていただけたと思います。  以上です。ありがとうございます。 ◆(石田委員) ありがとうございます。非常にありがたいお言葉もいただきまして、うれしく思っております。  1点伺いたいんですけれども、費用に関して少しお話がありまして、どれぐらいお金がかかっているか分かっているんですかというお話だったと思うんですけれども、貝塚さんの評価としては、調査特別委員会は、今ここでかかっているお金というのに、費用対効果に関してどういう評価を持たれていますか。 ◎貝塚吉高氏 陳述者  私は、皆さんと違って議会にいるわけでもないし専門家でもないですから、当然、市の予算の中には皆さんが自由闊達に議会活動ができるような調査費用とか、あるいは、今回の特別委員会だけじゃなく、もろもろのことがあったときには委員会を設置するぐらいの予算とかそういうものは十分に確保されていると私は思っております。  しかしながら、先ほども話したように、それが明らかにそれを使って明確な結論が出るようなものであるならば、例えば皆さんは、やはり相談したほうがいいといって弁護士さんをお願いしました。私は弁護士費用がどのくらいか分かりませんけれども、弁護士さんをお1人お願いするとなれば、やはりかなりの金額が必要だと思います。そういうものを使って果たして本当に明確なものができるのか。それは、今御質問がありましたから、例えば失礼ですが、企業では当たり前のことなんです。物をつくるのだったら設計をし、例えば車だったらいつまでにつくるのか、あるいはいつまでにどのくらいの費用がかかるのか、やはりそういうことを十分に計画して、行動に起こし、やはり発売すると思います。しかし、皆さんのお仕事は当然企業とは違いますから、当然そういう民主主義の中の自治活動、政治活動ですから、そういうようなことに拘束されずにいられることは私も理解できています。  ただ、やはり、そういうことはさっき私もここで口述したように、皆さんの頭の中にどのくらいあったのかな、これから先、もし、失礼ですけれども、6か月も1年もかどうかしらない、やるとなれば、やはりそういうようなことについてやってですね。でも、今日はすばらしい、私、さっき冒頭言ったように、報告書が出ていますから、正直それ以上時間とお金をかけて行う意味が、大変僭越な言い方ですけれども、どうかな、私はむしろ皆さんがやったことで、この辺の程度で十分じゃないかなというのが正直な気持ちです。 ◆(石田委員) ありがとうございます。私、費用対効果の面も実は考えまして、一定お金がかかっています。このお金をどういうふうに捻出したかという話なんですけれども、コロナ禍のこともありましたが、視察等々が止められていた状況の中で議会として使えるお金も一定あったということなど等もありましたので、そういったものを有効活用しているということはまずお知りおきいただければというふうに思います。  その上で、じゃ、そのお金、額面を使っていって、やっていることの効果はあるのかと。先ほど結論が出るか出ないかというようなお話があったと思うんですが、私はこの結論が出る出ない以前に、こういった調査委員会が機能していることによって、パワーハラスメントをやっている疑いが非常に強い方々はパワハラができない。土日出勤が急激に減った。こういったことが起こっておりますので、まずは存在するだけでかなり効果があるというふうに捉えています。  加えて、大和市の予算の一番大きな割合を占めているのは言うまでもなく人件費でありまして、その人件費で働いている市職員の方々が、パワーハラスメントやその温床になっているブラックな労働環境とか、こういったものが放置されることによって、せっかくお金をかけているのに、その膨大な人件費で雇っている方々が十分なレスポンスが発揮されない。また、そういう状況があることによって新たにいい人材が入ってこない。どんどんいい人材が抜けていくというふうに、パワーハラスメントという言葉は非常にソフトで軽く聞こえるんです、私からすれば。ですが、組織に対してすさまじい損害を現在、未来、過去に対して与えるものであって、これを是正していくということは非常に重要なことだというふうに捉えています。なので、結果が出るか出ないかということだけに捉われずに、存在すること自体にも意義があるということを私としては捉えていますので、その辺も含めて、今後、私、賛成、反対とか討論もしますので、聞いていただければなと思いますので、よろしくお願いします。 ◆(赤嶺委員) 陳述をありがとうございます。御指摘はごもっともな部分も多かったというふうに思います。  私からは1点、簡潔に伺いたいと思います。今回の議会では、百条委員会を設置するべきという趣旨の陳情が他に2件出ていますが、それらについてどうお感じになりますか。 ◎貝塚吉高氏 陳述者  私は、百条委員会を決して否定するものではありません。先ほどからお話ししているように、僕はこの委員会の名前をどなたが考えられたか分かりませんが、実にやはり委員会の、前副市長、辞任に関する調査委員会なんです。ですから、私はそれに関するものはこの辺で終えたらいいんじゃないですかと言っている。  ですから、赤嶺副委員長がお話されるように、もし今後皆さんが一致団結して百条委員会を立ち上げるとすれば、それは、さっき私が聞いた中で委員長からもそういうお話が報告であったかもしれませんけれども、それはもう大和市役所内の職員のパワハラに関する百条委員会、このように名前を変えるべきだと私は思っています。  それと、余計なことですがもう一つお話して、せっかく皆さんのこともありますから。そうなると、これは事が市長、副市長のことだけではありません。今回のアンケートでは、失礼ですが、議員の皆さんのことも名前で、名指しで出ています。当然そういうことも調査をしていかなければ、ある意味において片落ちですね。皆さんにそういう覚悟があり、そして、そういうものをきちっとやるということでしたら、私は百条委員会に移行することに決してやぶさかではないですし、特に今日、時間もあれですけれども、非常に印象的に思ったのは、報告書の中に大木市長と、なおかつ井上副市長を、両方をパワハラの疑惑があるというようなことで、今回、井上さんの名前は初めて私は出たと思いますけど、そういうふうに明確に報告されたというのはやはり大きな進歩ではないか。ですから、百条委員会は、私は決して否定するものではありません。 ○(井上委員長) ほかに、よろしいですか。  それでは、以上で意見陳述者に対する質疑を終結いたします。  意見陳述者は傍聴席へお戻りいただきたいと思います。  直ちに本件について質疑・意見等をお願いいたします。 ◆(野内委員) 先ほども申し上げさせていただきましたけれども、本当に貝塚さんのおっしゃっていること、同意できるものであります。中立公平な立場で、本当に議会も毎回傍聴をされてこられていらっしゃる。そして、この委員会に関してもほぼ毎回傍聴されていらっしゃる方の市民の代表としての意見というのは非常に重いものであると思います。  この委員会を終わらせるというような陳述内容は、ここで可決することにそぐわないかもしれませんけれども、趣旨についても意見陳述においても、本当に貝塚さんの本日おっしゃったことというのはもうおっしゃるとおりであるというふうに意見として申し述べさせていただきます。 ◆(福本委員) 先ほどの貝塚さんの陳述、また陳情書も読ませていただきました。本当に議会のこともしっかり配慮していただいた、本当に心の籠もった陳述をいただいたと思います。  その中でもありましたけれども、本日、調査特別委員会経過報告書が審議されました。その内容を議長に今後提出をして、議長のほうに条例の制定であったりとか今後についてということも進言をさせていただいております。また、各会派で、先ほど様々な意見も言わせていただいて、今後についてということも含んでいたのかと思います。陳述者のお気持ちは大変分かるんですけれども、なかなかこの条例の制定であったり、今後のことは、まだまだちょっとこの委員会としてやらなくてはいけないことがあるかと思いますので、ここで、とどめの動議をさせていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ○(井上委員長) ただいま福本委員から本件の審査をとどめられたいとの動議が提出されたので、本動議を先議いたします。  直ちに本動議を議題といたします。  まず、この動議に対して反対討論はありますか。  次に、賛成討論です。 ◆(石田委員) 先ほど陳述者が、今日の経過報告を聞いていて、かなりやはり考えも変わってきたということなんかも冒頭お話ありましたように、今このタイトルが前副市長辞職等に関する調査特別委員会を終了解散することを求める陳情書という非常に強いフレーズでして、これをマル・バツというのがつけば、今後、議会だよりなんかで全市に配布されることになりますから、そうなるとかなり影響が大きいのかなと思います。やはり陳述者本人も百条委員会のことをやっていくのだったらいいんじゃないかということで、かなり考え方もまた変化が見られていることから、これをあえて議決をせず留め置くということに関しては賛同いたします。 ○(井上委員長) 次に、反対討論。  次に、賛成討論。 ◆(赤嶺委員) とどめの動議について賛成の立場から討論をいたします。  私ども大和正風会は、先ほど日程1のその他において皆さんに提案をして、御検討いただくことをお願いしたというところでございます。こうした中で本調査特別委員会の解散について可否を表明することは非常に難しいというふうに判断をいたします。 ○(井上委員長) 次に、反対討論。  次に、賛成討論。 ◆(堀口委員) この委員会を立ち上げるに当たって、この名称が適切なのか、また本当に特別委員会という形でいいのかというのも議論をこれまでもしてきたと思います。やはり当時は報道のみで事実確認ができないためにこのような曖昧な言い方になってきたというところでは、私もこの委員会の名称は変更したほうがいいと。分かりにくいので。そういったところでは意見を一致できるところもあるんですけれども。そもそもこの委員会が結論を出すというところが、どこを結論にするのかというところもまだこれからのことですし、調査をしていく中で、やはり事実が明らかになってきたこと。それに対して私たちはやっぱり職場改善、職員が働きやすくなるということが市民サービスに直結すると思っていますので、そこで職場環境をどうしていくのかということをやり遂げない限り、100条に移行していくということはあっても、今の段階では終了をするというところにはできないのではないかと。結論をそこに持っていくことは難しいのではないかと思っています。そのため、動機には賛成をいたします。 ○(井上委員長) 次に、反対討論。  次に、賛成討論。  なしと認め、討論を終結いたします。  これより採決いたします。本件の審査をとどめることに賛成の諸君の挙手を求めます。                    全 員 挙 手 ○(井上委員長) 賛成全員です。よって、本件は審査をとどめることに決しました。  これにて委員会を閉会いたします。                  午後12時03分 閉会...