秦野市議会 2024-06-25
令和6年第2回定例月会議(第6号・委員長報告・閉会) 本文 開催日: 2024-06-25
「小学校と養護学校で
インクルーシブ教育を実施するための教職員の研修体制について」、「不登校の未然防止を目指す
デジタル教材の活用目的と対面による支援について」、「高齢者などを対象とした
新型コロナウイルスワクチン接種事業の周知方法について」などの質疑がありました。
分科会における審査の経過と結果について、分科会の座長から報告を受け、討論を省略した上で採決した結果、議案第29号は賛成全員により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
これで、当委員会に付託された議案第29号の報告を終わります。
令和6年6月25日
秦野市議会議長 横 山 むらさき 様
予算決算常任委員会
委員長 原 聡
〔予算決算常任委員長降壇〕
4
◯横山むらさき議長【 261頁】
予算決算常任委員会委員長の報告は終わりました。
ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
5
◯横山むらさき議長【 262頁】 質疑なしと認めます。
「議案第29号・令和6年度秦野市
一般会計補正予算(第2号)を定めることについて」、これより討論に入ります。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
6
◯横山むらさき議長【 262頁】 討論なしと認めます。
議案第29号を採決いたします。
議案第29号に対する委員長の報告は可決であります。
議案第29号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
7
◯横山むらさき議長【 262頁】 賛成全員であります。
したがって、議案第29号は原案のとおり可決されました。
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日程第2 議案第25号 動産の取得について
~
日程第7 令6陳情第4号 国家予算は、少子化を止める対策を最優先し、軍事関連は最後方
に置くよう国に意見書を提出することを求める陳情
(以上6件
総務常任委員会報告)
8
◯横山むらさき議長【 262頁】 次に、日程第2 「議案第25号・動産の取得について」から、日程第7 「令6陳情第4号・国家予算は、少子化を止める対策を最優先し、軍事関連は最後方に置くよう国に意見書を提出することを求める陳情」まで、以上の6件を一括して議題といたします。
本件に対する委員長の報告を求めます。
総務常任委員会委員長。
〔
総務常任委員長登壇〕
9
◯中村英仁総務常任委員長【 262頁】 ただいま議題となりました「議案第25号・動産の取得について」から、「令6陳情第4号・国家予算は、少子化を止める対策を最優先し、軍事関連は最後方に置くよう国に意見書を提出することを求める陳情」まで、以上6件の当委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
議案第25号ほか5件については、この定例月会議において当委員会に付託されたものであります。
委員会は6月12日に開催し、執行部に関係職員の出席を求め、慎重に審査いたしました。
以下、質疑のあった主なものについて申し上げます。
最初に、「議案第25号・動産の取得について」から、「議案第27号・動産の取得について」までを申し上げます。
これら議案3件については、関連があるため、一括して審議を行いました。
まず、「
消防団用小型動力ポンプ付積載車は、入札者数が9者、
屈折はしご付消防自動車では2者とのことであるが、消防団と消防署で使用するそれぞれの車両において、入社者数に大きな差が出た理由はどのようか。」との質疑に対し、「消防団用の車両は市販車をベースとし、特殊な製造技術を要しないため入札者数が多くなるが、消防署用の
屈折はしご付消防自動車は、製造に特殊な技術が必要になり、対応できる事業者が限定されるとのことで、入札者数は少なくなる。」との答弁がありました。
そのほか、「
屈折はしご付消防自動車の旧車両の扱いについて」などの質疑がありました。
以上で質疑を終結し、討論を省略した上で採決した結果、議案第25号ほか2件については、いずれも賛成全員により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、「令6陳情第2号・地方財政の充実・強化を求める意見書を国に提出することを求める陳情書」について、申し上げます。
委員会としては、「厳しい財政状況の中、地方財政の充実・強化を求める本陳情の願意は、大枠で地方自治体の実情を捉えているものと十分に理解できる。しかしながら、陳情事項の全てが本市の実情に合致したものと判断することは難しいことから、趣旨了承とすべきである。」との意見の一致を見、討論を省略した上で採決した結果、令6陳情第2号は、賛成全員により趣旨了承すべきものと決定いたしました。
次に、「令6陳情第3号・
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出を求める陳情」について、申し上げます。
まず、「本陳情の願意は理解できるが、国において、司法の独立性の観点からも問題点等を協議している段階であり、早期に批准を求めるための意見書を出すことは難しいと考える。」との意見がありました。
これに対し、「日本における男女平等の実現はいまだ途上にあり、各国の男女平等度を示す
ジェンダー・ギャップ指数の順位は低い。国が
女性差別撤廃条約選択議定書を批准することは、
男女共同参画社会の実現に向けた大きな力になるものと考えるため、採択すべきである。」との意見がありました。
以上で質疑を終結し、討論を省略した上で採決した結果、令6陳情第3号は、賛成多数により採択すべきものと決定いたしました。
次に、「令6陳情第4号・国家予算は、少子化を止める対策を最優先し、軍事関連は最後方に置くよう国に意見書を提出することを求める陳情」について、申し上げます。
まず、「国民の生命と財産を守るために、莫大な予算を軍事関連に投じるよりも、少子化対策や子育て世代の貧困解消などの社会保障・
社会福祉施策に予算を投じるべきと考えることから、採択すべきである。」との意見がありました。
これに対し、「国においては、本陳情の願意である少子化対策の問題について現在、取組を進めている。また、昨今の世界情勢を鑑みても、軍事を最後方にするという考えではなく、全体を見て適正に対応をしていくことが必要と考えるため、不採択とすべきである。」との意見がありました。
以上で質疑を終結し、討論を省略した上で採決した結果、令6陳情第4号は、賛成少数により不採択すべきものと決定いたしました。
これで、当委員会に付託された議案第25号ほか5件の報告を終わります。
令和6年6月25日
秦野市議会議長 横 山 むらさき 様
総務常任委員会
委員長 中 村 英 仁
〔総務常任委員長降壇〕
10
◯横山むらさき議長【 263頁】
総務常任委員会委員長の報告は終わりました。
ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
11
◯横山むらさき議長【 264頁】 質疑なしと認めます。
これより討論・採決に入るのでありますが、議事の整理上区分して行います。
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日程第2 議案第25号 動産の取得について
12
◯横山むらさき議長【 264頁】 まず、日程第2 「議案第25号・動産の取得について」、これより討論に入ります。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
13
◯横山むらさき議長【 264頁】 討論なしと認めます。
議案第25号を採決いたします。
議案第25号に対する委員長の報告は可決であります。
議案第25号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
14
◯横山むらさき議長【 264頁】 賛成全員であります。
したがって、議案第25号は原案のとおり可決されました。
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日程第3 議案第26号 動産の取得について
15
◯横山むらさき議長【 264頁】 次に、日程第3 「議案第26号・動産の取得について」、これより討論に入ります。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
16
◯横山むらさき議長【 264頁】 討論なしと認めます。
議案第26号を採決いたします。
議案第26号に対する委員長の報告は可決であります。
議案第26号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
17
◯横山むらさき議長【 264頁】 賛成全員であります。
したがって、議案第26号は原案のとおり可決されました。
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日程第4 議案第27号 動産の取得について
18
◯横山むらさき議長【 264頁】 次に、日程第4 「議案第27号・動産の取得について」、これより討論に入ります。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
19
◯横山むらさき議長【 264頁】 討論なしと認めます。
議案第27号を採決いたします。
議案第27号に対する委員長の報告は可決であります。
議案第27号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
20
◯横山むらさき議長【 265頁】 賛成全員であります。
したがって、議案第27号は原案のとおり可決されました。
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日程第5 令6陳情第2号 地方財政の充実・強化を求める意見書を国に提出することを求め
る陳情書
21
◯横山むらさき議長【 265頁】 次に、日程第5 「令6陳情第2号・地方財政の充実・強化を求める意見書を国に提出することを求める陳情書」について、これより討論に入ります。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
22
◯横山むらさき議長【 265頁】 討論なしと認めます。
令6陳情第2号を採決いたします。
令6陳情第2号に対する委員長の報告は趣旨了承であります。
令6陳情第2号を趣旨了承することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
23
◯横山むらさき議長【 265頁】 賛成全員であります。
したがって、令6陳情第2号は趣旨了承とすることに決定いたしました。
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日程第6 令6陳情第3号
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出を求め
る陳情
24
◯横山むらさき議長【 265頁】 次に、日程第6 「令6陳情第3号・
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出を求める陳情」について、これより討論に入ります。
通告がございます。
賛成、石川潤議員。
〔石川 潤議員登壇〕
25 ◯3番石川潤議員【 265頁】 令6陳情第3号・
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出を求める陳情に対しまして、賛成討論をします。
日本は人権後進国とも言われております。憲法第13条では、個人の尊重、第14条では、人種、性別、社会的身分において差別されないものとなっています。
陳情の要旨にもありましたが、昭和60年には
女性差別撤廃条約が発効し、日本は批准をしています。条約の中には、差別は、権利の平等の原則及び人間の尊厳の尊重の原則に反するものであり、女性が男性と平等の条件で、政治的、社会的、経済的及び文化的活動に参加する上での障害となるものであるとなっています。
日本の選択議定書の批准は、女性・男性にとってだけではなく、アジア、世界全体の女性・男性にとっても非常に重要であります。多くの国で、特に女性に対する権利に関して
バックラッシュが起こり、市民社会の空間が縮小されるものと考えられます。
陳情の要旨にもありましたが、
ジェンダー・ギャップ指数の日本の総合順位は、146か国中125位と低くなっています。ジェンダー平等、多様性を尊重する社会、一人一人が自分らしく生きる社会でこそ力が発揮されるのではないかと思います。経済面でも遅れがあり、企業ごとの賃金格差が大企業ほど大きいことが明らかにもなっています。正社員であっても、女性の昇給・昇格を抑え込む中で、非
正規社員全員が女性というところも存在します。
夫婦別姓の問題では、明治時代の風潮が残っているためか、男性の姓になる方が多いのが現状です。
夫婦別姓制度の導入についても賛成の方が多いのが現状であり、別姓でいくことにおいても、差別の解消につながるものと思います。
秦野市においては、現在、第4期はだの
男女参画プランの期間中であり、5つの基本方針があります。中には、個々の能力を発揮して働くことができる環境、人権が尊重され、尊厳を持って個人が生きることができる環境をつくることなどがあり、いずれの方針も、ジェンダー平等、男女平等に当たるはずです。
本陳情は、男女平等、差別をなくす上で重要であり、まずは、地方から訴えていくことが必要であると考えております。ぜひ、この陳情を採択していただきたいと思います。
以上、賛成討論といたします。
〔石川 潤議員降壇〕
26
◯横山むらさき議長【 266頁】 他にございませんか。
反対、
中村知也議員。
〔
中村知也議員登壇〕
27 ◯11番
中村知也議員【 266頁】 令6陳情第3号・
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出を求める陳情に、会派を代表して、反対の立場から討論いたします。
まず、
女性差別撤廃条約は、1979年第34回国連総会において採択され、我が国は1985年に批准しました。
女性差別撤廃条約制定から20年を経た1999年、条約の実効性を強化し、一人一人の女性が抱える問題を解決するために、改めて採択されたのが
女性差別撤廃条約選択議定書です。選択議定書には、
個人通報制度と調査制度の2つの手続があり、この選択議定書は、個人及び集団が直接条約に基づき設置された委員会に仲裁の申立てを行うことを可能とするものとされており、国際的な監視を受けることによる主権侵害のおそれがあり、選択議定書の批准が日本の法制度にどのような影響を与えるかについて、慎重に検討をする必要があるのではないでしょうか。
女性に限らず、全ての人の基本的人権が守られなければならないことは言うまでもありませんが、我が国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に
遵守することを必要とすると憲法で規定されており、
女性差別撤廃条約は既に国内法としての効力を持っております。我が国においては、
女性差別撤廃条約及びその選択議定書の実施を支える法律及び政策として1986年に施行され、1999年及び2007年に改正された
男女雇用機会均等法では、雇用における性別による差別を禁止し、職場における男女平等の実現を図っています。
1999年に施行された
男女共同参画社会基本法では、男女が平等に参画できる社会の実現を目指しています。具体的には、雇用、教育、家庭生活などの分野での男女平等を促進するための基本方針を示しています。2000年に施行された
ストーカー規制法、また、2023年に改正された刑法では、強制性交罪が不同意性交罪に変更され、性暴力に対しても女性を守る配慮がされております。
また、直近では、本年4月に改正された、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関するDV防止法と、5月に改正育児・介護休業法が整備されました。これらの法律及び政策は、日本における女性の権利保護と平等推進において、既に重要な役割を果たしています。
このように、我が国ではあらゆる分野で女性が差別的な扱いを受けないように、国内での
法的救済手段の整備を推進しております。
以上により、
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書を国会及び政府に提出することについて……。
28
◯横山むらさき議長【 267頁】 発言の途中ですが、時間が来ましたので、以上といたします。
〔
中村知也議員降壇〕
29
◯横山むらさき議長【 267頁】 他にございませんか。
賛成、吉村慶一議員。
〔吉村慶一議員登壇〕
30 ◯2番吉村慶一議員【 267頁】 この陳情に対する賛成討論をします。
確かに、
女性差別撤廃条約に批准をしておりますから、裁判という手段に訴えれば、差別をなくすということに対する訴えはできる。しかし、普通の人にとって、裁判というのは非常にコストもかかるし、時間もかかるし、大変な手続です。
私は3回、住民訴訟を行っておりますが、1回行うと、2年とか3年とか、裁判所に通う日数は10回とか20回とかかかります。おまけに、いろいろなコストもかかります。そういう意味で、やはり人権を守るのにハードルが高くあってはならないという観点からすれば、裁判以外の方法を多くの国とともに、日本においても確立していくことは、重要なことだと思います。
司法に対する海外からの主権侵害のおそれありということですけれども、それはその都度、裁判所で決着をつければいいことであって、そういうおそれがあるから制度を採用しないというのは、女性差別の現状を打破しようとすることにおいて適切な行為ではないと思います。
以上のことを理由として、私はこの陳情の採択に賛成いたします。
〔吉村慶一議員降壇〕
31
◯横山むらさき議長【 267頁】 他にございませんか。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
32
◯横山むらさき議長【 267頁】 これで討論を終わります。
令6陳情第3号を採決いたします。
令6陳情第3号に対する委員長の報告は採択であります。
令6陳情第3号を採択することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
33
◯横山むらさき議長【 267頁】 賛成多数であります。
したがって、令6陳情第3号は採択することに決定いたしました。
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日程第7 令6陳情第4号 国家予算は、少子化を止める対策を最優先し、軍事関連は最後方
に置くよう国に意見書を提出することを求める陳情
34
◯横山むらさき議長【 267頁】 次に、日程第7 「令6陳情第4号・国家予算は、少子化を止める対策を最優先し、軍事関連は最後方に置くよう国に意見書を提出することを求める陳情」について、これより討論に入ります。
通告がございます。
賛成、石川潤議員。
〔石川 潤議員登壇〕
35 ◯3番石川潤議員【 268頁】 令6陳情第4号・国家予算は、少子化を止める対策を最優先し、軍事関連は最後方に置くよう国に意見書を提出することを求める陳情」に対しまして、賛成の討論をいたします。
世界では、ロシアによるウクライナへの侵略戦争、イスラエルのガザ攻撃などで、平和への大激流となっているのが現状です。日本国内においては、御存じのように、憲法9条が存在し、戦争の放棄をうたっています。
軍事費を昨年から5年間で43兆円増大していくことを政府は示唆しております。中身については、長距離ミサイル開発の量産やイージスシステム搭載艦の新たな製造、自衛隊基地の強靱化などがあり、敵基地攻撃の体制をつくるものです。戦争する国づくりの第一歩になりかねません。軍拡により暮らしの予算が削られて、希望が押し潰され、苦しくなっております。アメリカ言いなりの軍拡、戦争する国づくりをやめて、税金は国民のために使うことが通常でないかと思います。中には、軍拡において不安や批判も広がっている状態です。
陳情の中には、子供を産むことについてもありました。子供を持つか持たないか、いつ出産するのか、何人産むということは、それぞれの女性やカップルが自由に選択して決めることであります。問題は、子供を持ちたいと願っても、経済状況や出産、子育てを支える仕組みの弱さなどで希望が阻まれていることが現実にあることです。
今、2年間で増やそうとしている軍事費は2.5兆円とも言われております。2.5兆円もあれば、大学などの授業料の半額、入学金の廃止、高校の授業料の無償化、学校給食の無償化が全て実現できる規模です。少子高齢化社会が進む中、福祉や介護の課題が重点的にもなっています。軍事費を増大するよりは、少子化対策を重視して、子育て施策を充実させていくことが大事になっていくはずです。
国が軍事優先での考えを表明しているのを止め、この地方から少子化を止めるための対策の声を上げる必要があると思います。
以上、賛成討論といたします。
〔石川 潤議員降壇〕
36
◯横山むらさき議長【 268頁】 他にございませんか。
伊藤大輔議員。
〔伊藤大輔議員登壇〕
37 ◯1番伊藤大輔議員【 268頁】 よろしくお願いします。令6陳情第4号についてですけれども、賛成か反対かという立場のことを問われるのであれば、私は趣旨了承という、どちらでもないという立場からの討論をさせていただきたいと思います。
それはなぜかということですけれども、この内容を見ると、国家予算の配分の問題ですよね。防衛力整備計画というものがこの2年ぐらいで増えてきて、先ほど2.5兆円増えたという話があり、それを少子化対策に回せという話なのですけれども、やっぱりそんなに単純な話ではないということがまず、1個あって、私たち市議会議員というのは、近所のごみ出しのミクロの視点からマクロの国防、防衛に関わるような意見を求められるのかということも含めて、私は政治家として、雰囲気で賛成も反対もしたくないと思っています。
ただ、防衛費が増額されているという理由を、一市議会議員として聞ける立場には直接いないので、純粋に防衛費が増えたから、そこを少子化対策に充てましょうみたいな、単純なロジックは納得はできないと。誰だって軍事費は増やしたくないと思っていると思うのですよね。誰だって、軍事費に使うぐらいだったら、少子化対策に回したいと思っていると思うのです。そこには、軍事費に回さなければいけない必要な理由を聞いてみなければいけないし、2年間で増えた予算がどういったことに使われているのか。それは、沖縄諸島の自衛隊の拠点基地を増設しているというのは、インターネットで調べれば出てくるのですけれども、そういったことに対して、選挙で結果が出た沖縄県民の人たちの民意はどうなのかという問題も含めて、とにかく私の身の丈には大きいというか、そういった立場から、グレーという立場を表明させていただくのですけれども。
とにかく、こういったテーマはポジショントークになりがちなのですよね。政党に入られている方というのは、ポジショントークになりがちで、今回、賛成された方は賛成された理由をこの場で述べるべきなのではないか。反対されている方は、反対されている理由をここでしっかり述べるべきなのではないかと、最後にそれを申し上げて、私はこの採決に関しては退席したいと思っています。
以上です。
〔伊藤大輔議員降壇〕
〔「議事進行について」と呼ぶ者あり〕
38
◯横山むらさき議長【 269頁】 吉村慶一議員。
〔吉村慶一議員登壇〕
39 ◯2番吉村慶一議員【 269頁】 今の伊藤議員の討論は、賛成、あるいは、反対の立場を明らかにせず、採決の場面でも退席をされるということを述べられました。そういう討論は、今の秦野市議会会議規則及び先例・申し合わせにおいては認められていないと思いますので、議長においてしかるべき措置を取っていただきたいとお願いいたします。
〔吉村慶一議員降壇〕
40
◯横山むらさき議長【 269頁】 暫時休憩いたします。
午前10時21分 休憩
─────────────────────────────────────────────
午前10時24分 再開
41
◯横山むらさき議長【 269頁】 再開いたします。
ただいまの議事進行について整理をさせていただきます。
暫時休憩いたします。
午前10時26分 休憩
─────────────────────────────────────────────
午前10時59分 再開
42
◯横山むらさき議長【 269頁】 再開いたします。
伊藤大輔議員に申し上げます。
討論は賛否の表明と、その理由を明らかにするものであります。本案件の採決は、採択、不採択をお諮りするもので、これについて賛否の表明をするものであります。また、表決で賛否を明らかにしない者は、討論に参加すべきではないため、討論としてふさわしくないものと判断させていただきます。
発言中、不穏当発言に当たる可能性があるため、後日、会議録を調査の上、措置することにいたします。
他にございませんか。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
43
◯横山むらさき議長【 270頁】 これで討論を終わります。
令6陳情第4号を採決いたします。
令6陳情第4号に対する委員長の報告は不採択であります。
令6陳情第4号を採択することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
44
◯横山むらさき議長【 270頁】 賛成少数であります。
したがって、令6陳情第4号は不採択することに決定いたしました。
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日程第8 議案第24号 秦野市地域型保育事業の設備及び運営の基準を定める条例の一部を改
正することについて
日程第9 令6陳情第6号 子どもたちに豊かな学びを保障するために、教職員定数改善と教
育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める陳
情
(以上2件 文教福祉常任委員会報告)
45
◯横山むらさき議長【 270頁】 次に、日程第8 「議案第24号・秦野市地域型保育事業の設備及び運営の基準を定める条例の一部を改正することについて」及び、日程第9 「令6陳情第6号・子どもたちに豊かな学びを保障するために、教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める陳情」について、議題といたします。
本件に対する委員長の報告を求めます。
文教福祉常任委員会委員長。
〔文教福祉常任委員長登壇〕
46 ◯福森真司文教福祉常任委員長【 270頁】 ただいま議題となりました「議案第24号・秦野市地域型保育事業の設備及び運営の基準を定める条例の一部を改正することについて」及び「令6陳情第6号・子どもたちに豊かな学びを保障するために、教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める陳情」、以上2件の当委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
議案第24号ほか1件については、この定例月議会におきまして、当委員会に付託されたものであります。
委員会は6月13日に開催し、執行部に関係職員の出席を求め、慎重に審査いたしました。
以下、概要について申し上げます。
最初に、「議案第24号・秦野市地域型保育事業の設備及び運営の基準を定める条例の一部を改正することについて」、申し上げます。
まず、「市内には、認定こども園や認可保育所などが計36施設あるが、今回の条例改正の対象となる小規模保育事業と事業所内保育事業以外の施設における保育士等の配置基準の見直しについてはどのようか。」との質疑に対し、「認定こども園や認可保育所など、地域型保育事業以外の32園については、本条例の対象外だが、それぞれ法律により都道府県が条例で定めることとされているため、県において条例改正を行う予定である。」との答弁がありました。
そのほか、「本条例改正を今回提案した理由と、小規模保育事業の充実の考え方について」などの質疑がありました。
以上で質疑を終結し、討論を省略した上で採決した結果、議案第24号については、賛成全員により、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、「令6陳情第6号・子どもたちに豊かな学びを保障するために、教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める陳情」について、申し上げます。
委員会としては、「現在、不登校の児童・生徒が増加しているほか、多様な子供たちに向き合うためには、教職員の人員配置は重要である。本来は、国が予算を確保して対応するべきものと考えるため、教職員の働き方改革を含め、子供たちが安心して学ぶ環境を整備していくためにも、採択すべきである。」との意見の一致を見、討論を省略した上で採決した結果、令6陳情第6号は、賛成全員により採択すべきものと決定いたしました。
これで、当委員会に付託された議案第24号ほか1件の報告を終わります。
令和6年6月25日
秦野市議会議長 横 山 むらさき 様
文教福祉常任委員会
委員長 福 森 真 司
〔文教福祉常任委員長降壇〕
47
◯横山むらさき議長【 271頁】 文教福祉常任委員会委員長の報告は終わりました。
ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
48
◯横山むらさき議長【 271頁】 これより討論・採決に入るのでありますが、議事の整理上、区分して行います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日程第8 議案第24号 秦野市地域型保育事業の設備及び運営の基準を定める条例の一部を改
正することについて
49
◯横山むらさき議長【 271頁】 まず、日程第8 「議案第24号・秦野市地域型保育事業の設備及び運営の基準を定める条例の一部を改正することについて」、これより討論に入ります。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
50
◯横山むらさき議長【 271頁】 討論なしと認めます。
議案第24号を採決いたします。
議案第24号に対する委員長の報告は可決であります。
議案第24号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
51
◯横山むらさき議長【 271頁】 賛成全員であります。
したがって、議案第24号は原案のとおり可決されました。
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日程第9 令6陳情第6号 子どもたちに豊かな学びを保障するために、教職員定数改善と教
育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める陳
情
52
◯横山むらさき議長【 272頁】 次に、日程第9 「令6陳情第6号・子どもたちに豊かな学びを保障するために、教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める陳情」について、これより討論に入ります。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
53
◯横山むらさき議長【 272頁】 討論なしと認めます。
令6陳情第6号を採決いたします。
令6陳情第6号に対する委員長の報告は採択であります。
令6陳情第6号を採択することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
54
◯横山むらさき議長【 272頁】 賛成全員であります。
したがって、令6陳情第6号は採択することに決定いたしました。
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日程第10 議案第31号 秦野市公平委員会の委員の選任について
55
◯横山むらさき議長【 272頁】 次に、日程第10 「議案第31号・秦野市公平委員会の委員の選任について」を議題といたします。
市長から提案理由の説明を求めます。
市長。
〔市長登壇〕
56 ◯高橋昌和市長【 272頁】 ただいま議題となりました「議案第31号・秦野市公平委員会の委員の選任について」を説明いたします。
本案は、公平委員会の委員のうち、大薗克已委員が今月30日をもって辞職することとなりましたので、後任の委員として、齊藤政和氏を選任いたしたく、地方公務員法第9条の2第2項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。
以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますよう、お願い申し上げます。
〔市長降壇〕
57
◯横山むらさき議長【 272頁】 提案理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
58
◯横山むらさき議長【 272頁】 質疑なしと認めます。
ただいま議題となっております議案第31号については、委員会付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
59
◯横山むらさき議長【 272頁】 御異議なしと認めます。
したがって、議案第31号については、委員会付託を省略することに決定いたしました。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第31号については、討論を省略し、採決に入りたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
60
◯横山むらさき議長【 273頁】 御異議なしと認めます。
したがって、議案第31号に対する討論を省略することに決定いたしました。
議案第31号を採決いたします。
ただいま議題となっております議案第31号については、これに同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
61
◯横山むらさき議長【 273頁】 御異議なしと認めます。
したがって、議案第31号については、これに同意することに決定いたしました。
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日程第11 議提議案第2号 市役所庁舎における今後の在り方に関する決議について
62
◯横山むらさき議長【 273頁】 次に、日程第11 「議提議案第2号・市役所庁舎における今後の在り方に関する決議について」を議題といたします。
…写) ………………………………………………………………………………………………………………
議提議案第2号
市役所庁舎における今後の在り方に関する決議について
市役所庁舎における今後の在り方に関することについて、別紙のとおり決議を行うものとする。
令和6年6月25日提出
提出者 秦野市議会議員 今 井 実
賛成者 同 中 村 英 仁
同 同 間 地 薫
同 同 桑 原 昌 之
同 同 田 中 めぐみ
同 同 原 聡
同 同 相 原 學
同 同 中 村 知 也
同 同 古 木 勝 久
同 同 川 口 薫
同 同 小 菅 基 司
同 同 風 間 正 子
同 同 高 橋 文 雄
提案理由
今後の市役所庁舎の在り方に関する具体の検討を始め、市民及び議会に方向性を示すとともに、建
て替え等の時期に備え、必要な資金を基金として積み立て、将来的な財政負担の軽減を図ることを求
めるため、決議するものであります。
(別紙)
市役所庁舎における今後の在り方に関する決議
昭和44年に開庁した市役所本庁舎は、平成25年度に実施した耐震診断で耐震基準を下回る結果とな
り、本庁舎の長寿命化を図るため、耐震改修工事を行い、平成30年7月に完了した。市は当初、この
耐震改修工事により、今後15年程度(令和11年頃)の使用が現実的としていたが、現在は秦野市公共
施設保全計画の中で、更新年を令和25年としている。
築55年を迎えた建物は、標準的な鉄筋コンクリート造の耐用年数である60年に迫り、省エネ機能を
有する空調設備の不備や、上下水道管においては、定期点検をしているが更新はしていない。また、
業務量の増加に伴う執務スペースの狭あい化が進むとともに、執務スペースと市民窓口や議会エリア
が混在しており、業務の特性に応じたセキュリティ機能や、頻発する集中豪雨などの災害に対応する
ための防災拠点としての機能も不十分な状況である。
鉄筋コンクリート造の耐用年数や秦野市公共施設保全計画の更新年が近づく中、市は、具体的な建
て替え計画を検討しておらず、必要な資金も確保していない。市民に質の高い行政サービスを提供す
るためにも、防災対策及びセキュリティ対策などの必要性を考慮し、今後の市役所庁舎の在り方に関
する具体の検討を始め、市民及び議会に方向性を示すとともに、建て替え等の時期に備え、必要な資
金を基金として積み立て、将来的な財政負担の軽減を図ることを求めるものである。
以上、決議する。
令和6年6月25日
秦野市議会
………………………………………………………………………………………………………………………
63
◯横山むらさき議長【 274頁】 提出者から提案理由の説明を求めます。
今井実議員。
〔今井 実議員登壇〕
64 ◯17番今井実議員【 274頁】 志政会の今井実でございます。ただいま議題となりました「議提議案第2号・市役所庁舎における今後の在り方に関する決議について」を御説明いたします。
鉄筋コンクリート造の耐用年数や秦野市公共施設保全計画の更新年が近づく中、市は具体的な建て替え計画を検討しておらず、必要な資金も確保していません。
そこで、市民に質の高い行政サービスを提供するためにも、防災対策及びセキュリティ対策などの必要性を考慮し、今後の市役所庁舎の在り方に関する具体の検討を始める必要があると考えます。
以上のことから、今後の市役所庁舎の在り方に関する具体の検討を始め、市民及び議会に方向性を示すとともに、建て替え等の時期に備え、必要な資金を基金として積み立て、将来的な財政負担の軽減を図ることを求めるため、決議するものであります。
以上、よろしく御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。
〔今井 実議員降壇〕
65
◯横山むらさき議長【 274頁】 提案理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
通告がございます。
福森真司議員。
〔福森真司議員登壇〕
66 ◯13番福森真司議員【 275頁】 創和会・市民クラブの福森でございます。ただいまの議提議案第2号に対しまして、幾つか御質問をさせていただきたいと思います。
決議文にありますとおり、本庁舎は築55年を迎えまして、建物の躯体だけではなく、設備関係におきましても、老朽化が進んでいるということは承知しているところでございます。いずれ、新たな庁舎を確保しなければ、市役所機能が保てず、防災上も、市民生活上も、都市機能上も、市政運営に著しい影響を及ぼすことは言うまでもございません。それだけに、市民にとっても、事業者にとりましても、重要な案件であり、議会だけで進めていくべきではなく、市民の意見を反映することは当然のことで、次代を担っていただく子供たちが通う学校をはじめ、公共施設全般に同じことが言えると考えます。
また、時代はデジタル化の驚異的な進行によりまして、国の施策においても、待たせない市役所から、書かない市役所、行かない市役所へと変わりつつあります。このような状況下であることを踏まえまして、4点お伺いをさせていただきます。
まず、1点目は、市民の意見についてでございます。決議の提出に当たりまして、市民や市内事業者の意見をどのように把握され、どのように分析されたのか。また、仮に議決された場合、市民や事業者の方々にどのように説明をし、理解を得ようとされるのか、お伺いさせていただきます。
2点目は、議会におきまして、これまでに議会内部でこの問題をどのように議論されたのか。また、本庁舎の建て替えについては、市にとって最重要課題でございます。それには議会の総意は欠かせないと思いますが、議会のコンセンサスをどのように考えているのか、お伺いします。
さらに、今回の議提議案はあまりにも唐突に出されたように感じます。重要課題であるがゆえに、議会内部でも、決議文提出に至った経緯の説明責任を果たす必要があり、議会内部で十分な議論をせずに、意見・要望ではなく、決議文を提出する理由は何なのか。また、なぜこの時期なのか、お伺いさせていただきます。
3点目につきまして、デジタル化の進展について、世界的にも、国におきましても、デジタル庁が民間の知恵を受けながら、驚異的なスピードでデジタル化を推進しています。本庁舎の老朽化のスピードとは比べるレベルではないほど、社会のデジタル化は進み、デジタル化の推進によって行かない市役所へとなることが予想されますが、庁舎の規模など、どのようにお考えか。また、庁舎建設はデジタル化の推進と密接に関係すると考えます。デジタル化についてどのように考えているのか、お伺いさせていただきます。
4点目、資金面においてでございます。市の財政は、増えつつある社会保障費などによりまして厳しさを増しております。仮に、積立てを開始するとしましたら、どの分野の予算を圧縮して確保していこうとお考えなのか。また、決議文にありますとおり、基金を積み立て、将来的な財政負担の軽減を図ることには我々も賛同はします。必要な資金を基金として積み立てとございますが、本庁舎を建て替えるとした場合、どのぐらいの資金が必要で、何年ぐらいの積立てを想定されているのか、お伺いいたします。
〔福森真司議員降壇〕
67
◯横山むらさき議長【 275頁】 今井実議員。
68 ◯17番今井実議員【 275頁】 それでは、ただいまの福森議員の質疑にお答えをしてまいりたいと思います。
まず最初に、市民や事業者からの意見をどのように把握してやってきたのかということでございます。これまでも、市民窓口や議会エリアが混在していたり、あるいは、窓口の混雑等が頻発しておりまして、市民サービスの低下といったものが指摘もされてきました。また、施設の老朽化など、多くの市民からそういった要望を受けてきた経緯がございます。
また、議会におきましても、御承知のように、代表質問等におきまして、相当長い期間、多くの議員の皆様から、この問題については質疑がなされてきたところであります。そういった経緯も踏まえまして、私どもは、今回、この決議を提出させていただいたわけでございますが、先ほど申し上げましたように、この中で、我々はいつまでに造れとか、幾ら積めとか、これだけの面積でやれということを申し上げてはおりません。なかなか進まないこの問題につきまして、ひとつ背中を押すというか、これを契機にして、この問題が執行部、議会、あるいは、市民の中で闊達に議論がされ、よりよい新庁舎の方向性に進めばいいということで、決議文を提出させていただきました。御理解をいただければと思います。
続きまして、この議会の中で問題をどのように議論してきたのかという質疑でございます。福森議員もお尋ねのように、大変大きな問題で、議会のコンセンサスが必要だということについては、理解をしますけれども、先ほども言いましたように、議会の中では、代表質問、それから、常任委員会の質問等において長きにわたり、市庁舎をもう建て替えなければいけないのではないか。実際、平成25年の耐震性Is値が足らなくて、耐震化をするということで、平成30年に耐震化が終わりました。そのときに、15年程度市庁舎を使用するという話でございます。
しかし、それまでのいろいろ質問の中で、市議会、執行部ともいろいろやってきましたけれども、基本的には、市庁舎を建てるにしてもお金がないということが大前提だったようで、それで、まずは耐震化をして、長寿命化を図るということで、いろいろずっとやりくりをしてきました。公共施設の見直しの中で、令和11年ぐらいまでにやる予定が、今度令和25年まで延びたという、それが今の状況かと思っております。
しかしながら、そうした中で、議会の中でも早く新庁舎に向けての在り方などを議論していただいて、お示しをいただきたいというお話をしてきたのですけれども、なかなか明確な答弁がいただけない中、そのまま時間がどんどんたってしまったということで、我々としましても、このままいつまでも放置をするというのは、逆に言えば、市民に対して責任を持てない形になっているのかと思いましたので、今回、決議という形で御提案をさせていただきました。
それから、なぜこの時期かという御質問もございました。再三申し上げていますけれども、本当にもっと早くやってもいいくらいではありましたけれども、現在、市のほうでは、総合計画後期基本計画の策定作業を進めているところでございます。それが来年度、改定時期ということもありますので、こういったところで御議決をいただいて、そういうところに組み込んでもらうのもいいのかなということが、我々の1つの考え方でもございます。
続きまして、デジタル化の進展についてでございます。これも福森議員おっしゃるとおり、やはりDXということで、今、どこの行政もそうでしょうけれども、大変デジタル化が進んでおります。このままどんどん進んでいきますと、職員の数も今の8割でいい、7割でいいという話にもなりますでしょうし、大分市庁舎の在り方も変わってくるのかなと、そんな気はしております。だからこそ、そろそろみんなでそういった議論を執行部、議会、市民も含めながらやっていく必要性があるのかなと考えているところでございます。
急速に進んでいく、デジタル、DX化でございますので、やはりDX化に対応できる、あるいは、DXをきちっと発揮できる庁舎とはどういったものか、そういう議論も必要ではないかと思っていまして、そろそろタイミング的にもいいのかなと考えているところでございます。
それから、最後になりますが、市の財政、資金面についてでございます。これも再三申し上げていますとおり、現在、基金は積んでおりませんので、ゼロという状態でございます。しかしながら、鉄筋コンクリートの耐用年数が身近に迫っている中で、よその市役所の新庁舎の建て替えなどを見ますと、例えば、平塚市の場合は、平成2年に積立てを始められて、平成28年ぐらいに庁舎ができているのですかね。やはり基金を積むというのは、大変な作業だそうで、それだけの金を捻出するのは時間がかかるのだと思います。だからこそ、早めに始めないと手後れになってしまうという感を我々としては持っておりますので、そういった意味で、今回は、具体的な金額、あるいは、いつからためろということは申し上げておりません。それは執行部がこういう決議を受けて、執行部にお考えをいただき、議会とも議論をし、また、市民ともしっかりと調整を図った中で、それだけの時間は十分取れると思っておりますので、どうぞ御理解をいただければありがたいところでございます。
以上でございます。
69
◯横山むらさき議長【 277頁】 福森真司議員。
70 ◯13番福森真司議員【 277頁】 ありがとうございます。
質問をさせていただいたところでございますけれども、市民、市内の事業者の意見の反映も含めて、議会のコンセンサス、そして、デジタル化の進展、さらには、建設資金は新庁舎を考える上では非常に重要なポイントであると考えております。
また、今後のデジタル化の推進につきましては、さらに、より事務室の削減なども加えまして、会議スペースの縮小、また、20年後には、より小スペースを意識した建物にすることが可能であると考えているところでございます。
公共施設全般の更新の実現へと向かうためには、限りある予算を有効活用するためにも、真に必要な規模での建て替えに向けて、慎重に進めていくべきであると我々は考えているところでございます。
また、これは重要なところでもございますけれども、やっぱり市民の声といたしましては、庁舎の建て替えの場所や規模、公共施設再配置計画との整合性や庁舎と他の公共施設との複合化、民間資金や民間施設の導入など、今、教育庁舎につきましては、リースでお借りさせていただいているですとか、また、市では建て替えるに当たりまして、我々は建てるから、そこに入ってはどうかという民間の提案などもあるそうでございます。そういったところも含めまして、民間施設の導入なども含めた中で、基本的な考えを整理する必要があると思います。
また、これらのことに対しまして、議論を十分に行って、内容を市民とも共有していくべきではないかと思うところでございます。
本庁舎に関しましては、平成28年度から平成30年度にかけまして、7億2,360万円の公費を投じて耐震改修工事を行っております。過去の会議録などを確認しますと、この耐震改修工事によりまして、構造耐震指標については0.74となりまして、一般的な耐震基準の0.6を上回っている状況でございます。また、文部科学省が求めております学校の耐震基準である0.7をも上回る数値で現在、あるという報告を受けております。
また、公共建築課が行いました、建物の劣化度診断を踏まえた耐用年数は、決議文にもあるとおり令和25年となっておりまして、建物の構造自体の強度は十分にあると考えるところでございます。
この決議を検討する中で、各会派の代表で議論されております代表者会議におきまして、多くの賛同を得るため、各会派の意見を聴取するとしまして、我々創和会・市民クラブといたしましても、先ほど質問させていただいたほかにも、多くの追加事項を出させていただきましたが、私たち議会の意見のみならず、現状と将来像をしっかりと協議する中で、市民の意見も聴取した上で、要望書、意見書の提出が行政と議会の両輪という立場では適切ではないか。また、合議制での議会運営だからこその意見を我々も提出させていただいたところでございますが、残念ながら、意見を聞き入れてもらうことができなかったというところでございます。
新庁舎の今後の在り方につきましては、市民皆様に御理解いただくためにも、丁寧かつ慎重に進めていくべきでありまして、適切な時期に議会として決議を出すべきであると考えます。創和会・市民クラブといたしましては、今後、意見、また、要望書を提出するまで検討していますことをお伝えいたしまして、質疑を終わります。
71
◯横山むらさき議長【 278頁】 吉村慶一議員。
〔吉村慶一議員登壇〕
72 ◯2番吉村慶一議員【 278頁】 少し福森議員とかぶると思いますが、質疑をいたします。
まず、参考までに執行部に伺います。今、秦野市教育委員会は、みんなで考えるみらいの学校整備指針(案)を策定中で、5月に議会にもその骨子の説明がありましたが、この過程では、総費用約531億円という試算をされていると聞いております。本庁舎の更新については、今、策定準備中のはだの2030プラン後期基本計画等において、更新の指針や計画等が今後、決められる予定はあるのでしょうか、伺います。
次に、提出者に伺います。
第1に、本庁舎の更新と学校整備は、優劣のつけがたい重要政策と思いますが、学校整備のほうは、基金をつくるという話は、今のところないそうです。この決議では、学校を含む公共施設全般についての基金ではなく、特に、本庁舎のみをえり出して、その基金をつくる提案がされていますが、その理由は何でしょうか。
第2に、基金に必要な資金を積み立てる財源についてですが、金額だとか時期だとかについては一切考えていないとのことですが、この問題は、考え始めると、大問題になります。先ほどの福森議員も尋ねておられましたが、市の支出のどこを削って捻出するのか、あるいは、どういう新しい財源が見つけられるのかについて、本当に全く考えておられないのでしょうか、もう一度伺います。
公共施設再配置計画が試算した本庁舎の更新費用は、50億円以上となっております。学校施設の更新と合わせると、少なくても約600億円の費用がかかると見積もられます。加えて、秦野市公共施設保全計画に係る修繕費用の見積りは、40年間でざっと400億円、これは全部足すと1,000億円のお金がかかる話をこの決議をもってスタートさせるということになります。それは、我々がこの議会で議論する全ての支出を伴う政策の可、不可をこの決議が左右するという状況をつくります。
私は、本市において、これだけの額の費用を捻出する方法は、市立幼稚園とこども園を民営化して、現在のそれぞれの費用の合計の年額約16億円の4分の3を国費と県費の補助金によって賄う以外の方法はないと思っています。しかし、これは、市民の中にも市立幼稚園・こども園を望む声が一定程度あるということですから、政治的大問題です。
提出者の皆さんは、このような具体的かつ現実的な捻出プランの準備はおありでしょうか。そういうことを考えた、あるいは、議論し始めたときの市民に対する大きな影響のことについてどうお考えか、伺います。
第3に、提出者の人数からいって、この決議は可決されるでしょうが、その後、この決議の趣旨を実現するために、どのようなプロセスが必要だと考えておられますか。市長が一方的に素案をつくるというわけにはいかないと思います。市政の車の両輪たる市長と議会は、どのように提携していけばよいのでしょうか。また、この件に関する市民参加の方法については、どのように考えておられますか、伺います。
73
◯横山むらさき議長【 279頁】 総務部長。
74 ◯青木裕一総務部長【 279頁】 庁舎管理を所管する立場からお答えいたします。
御質問にありました本庁舎につきましては、1969年(昭和44年)に開設し、先ほども少し御紹介がありましたが、平成25年度に耐震診断をした結果、その耐震性に欠ける点がございましたので、平成28年度から平成30年度にかけて耐震改修補強工事を行ったという状況でございます。その改修工事をもって、庁舎の安全性が確保されまして、公共施設保全計画における構造体の耐用年数を加味した更新年度を2043年(令和25年)としております。この更新年度は、建て替えを検討する1つの目安となりますが、当然、それまでの間に十分な検討を重ねまして、議員の皆様をはじめ、市民の皆様の意見も聞きながら、具体的な計画をつくり上げていく必要があると、このように考えてございます。
75
◯横山むらさき議長【 279頁】 今井実議員。
76 ◯17番今井実議員【 279頁】 それでは、吉村議員の質問にお答えをしてまいりたいと思います。
まず、教育の話が出まして、教育関係だけで531億円かかると。そこに、今の予定でいくと、新市庁舎は大体50億円ぐらい、600億円という話もございました。公共施設保全計画も含めれば1,000億円だという話でございます。
そこで、学校を含む公共施設ではなくて、なぜ市役所庁舎という限定した中での決議なのかというお尋ねだと思いますけれども、吉村議員がおっしゃいましたように、教育というのは大変重要でございまして、秦野の次代を担う子供たちを育成する場所でございますから、重要なのは当然のことでございます。しかしながら、やはり庁舎というものも、今のこの時代におきましては、大変市民にとって重要な施設であると、我々は認識をしております。今まではどちらかというと、市庁舎は事務をするというか、行政の仕事だけをするという立ち位置の庁舎であったのかと思いますけれども、やはり視察に行ったり、いろいろ見聞きしていますと、今の庁舎というのは、当然、そういう作業も必要でしょうけれども、こういう時代において防災といいますか、災害に対して本当に担保のできる、しっかりとした造りであること、あるいは、広く市民に愛されて、市民が集うような庁舎にしていくことを皆さんはコンセプトにしてお造りになっておられます。
たしか伊勢原市は、市民の広場とか、そういうコンセプトで造られたそうで、やはりこれからの市役所の持つ意味と、今までの市役所の意味というのは大分時代が変わって、変化もしておりますので、教育関係の重要性も大変理解はしますけれども、合わせていろんな意味で考えて、庁舎をしっかりと造っておくということも大変重要な作業だと思います。申し上げていますように、これを実現するまでには相当の年月を多分要する問題だと思います。その中で、吉村議員御指摘のいろいろな議論はできていくのではないかと、我々は考えております。
では、財源はどうするのかという話もありました。確かに、財源が厳しい秦野市におきまして、積み立てといっても、幾ら積むのか、どれだけ積めばいいのか、何年かかるのだという御指摘だと思います。ですから、我々はあえてここで、その具体的な数字は挙げませんでした。それも皆さんと、あるいは、執行部がこういう決議を受けて、動き出していただければ、そういう議論もきちんとできていくでしょうし、そういう年月の中で具体的な数字、あるいは、面積、そういうものも出てくるのだと思います。どうぞこの辺を御理解いただければありがたいのかなと考えます。
そして、今後のプロセスをどうやって考えているのかというお話もございましたけれども、今回は決議という形でありますが、議会全員協議会という状況もございますので、そういった意味で、議会としてはとれるプロセスはしっかりととりながら、再三申しますけれども、執行部ときちんと連携を取って、また、その連携を取る中で、市民に説明責任を果たしながらやっていきたいと思っているところでございます。
以上でございます。
77
◯横山むらさき議長【 280頁】 吉村慶一議員。
78 ◯2番吉村慶一議員【 280頁】 今、答弁者から議会全員協議会という発言が出ましたが、この件について、議会の代表者会議から、各議員にこの決議について賛成するかどうかということが回覧をされて、私はその中に賛成しないと、議会全員協議会をやって、議会全員協議会は密室で、非公開でやられますので、今、私が挙げたような大きな財政問題とか、それから、教育施設とのセットの整備のバランスだとか、どのように市民に参加してもらい、あるいは、説明していくのかとか、そういうことを十分熟議をして、それでスタートしたほうがいいと。いきなり決議は、大きな政治的混乱を引き起しますよというつもりで、それを書きましたが、採用にはなりませんでした。
要するに、この決議を出せば、幾らかかるのだと。既に、みんなで考えるみらいの学校整備指針(案)は7月に出るそうです。そうすると、そちらだって、この531億円というのは出てくる。それを市民に対してどうやってやっていくのですかということ。どっちが先なのですかとか、優先順位の問題は当然出てきます。そういうことについては、本当は、この決議が出る前に、市長と議会の間でよくよく作戦を練って、市民に納得してもらう必要があったと思います。
いきなりの決議は、私はやっぱり政治的な影響という点から考えて、まずいのではないのかなと。議会としては、市長の背中を押すというような、そのように見てくださる市民も当初いるかもしれないけれども、あまりにも大きな問題の蓋を開けてしまったということを、後で言われてしまうのではないのかと、そこが心配だと申し上げて、質疑を終わります。
〔吉村慶一議員降壇〕
79
◯横山むらさき議長【 280頁】 石川潤議員。
〔石川 潤議員登壇〕
80 ◯3番石川潤議員【 280頁】 議提議案第2号について、質疑をさせていただきます。
私のほうも福森議員や吉村議員とかぶるところがあります。最終的に1点だけ質問をするのですけれども、まず、今回、このような案が唐突に出てきたということに疑問を感じるところがありました。
庁舎についても、鉄筋コンクリート造の耐用年数は60年と言われていて、それも近い。でも、先ほどから出ていますように、平成30年には耐震工事が終わって、一応令和25年ぐらいまではもつのではないか、そこが更新年度ではないかということが、今、言われております。配管についても、昭和44年にできてから定期点検はしているが、一度も更新されていないということも言われて、議会のほうでも劣化したところは応急処置をしたということも、なかなかできなかったとか、そんなことも伺っております。
私が1つ伺いたいのは、先ほどとかぶるところなのですけれども、資金の積み立て、捻出について、先ほどから出ていますけれども、予算の中からどのようにするのか。または、別に基金のほうは、何か新しく考えているかどうか、お尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。
〔石川 潤議員降壇〕
81
◯横山むらさき議長【 280頁】 今井実議員。
82 ◯17番今井実議員【 280頁】 石川議員の御質問にお答えしたいと思います。
資金の積立ての捻出についてどのように考えているのかという御質問だと思います。議員もおっしゃっていましたけれども、鉄筋コンクリート造の耐用年数は、令和25年までもつのだと、問題ないのだという話でございますけれども、平成30年に耐震工事をしたときからもそうですが、要は、なかなか資金がないという大きな理由の中で、少しでも現状先送りというか、長寿命化という対応を我が市はとってきたと思うのですけれども、やはりいろんな震災が続いております。今年の正月にも能登半島地震もございました。そういった大変厳しい社会状況、今日か昨日か、東京直下地震という話もNHKテレビでやっていたような気もします。やはりそういったことをいろいろ考えますと、先ほど申し上げましたけれども、ただ、執務をする市役所ではなくて、やはり防災の拠点であったり、避難所の機能もきちんと整えて、市民が安心して頼れる市役所を造っていくことも大変重要なのではないかと思いまして、今回の御提案をさせていただいた次第でございます。
当然、この問題につきましては、先ほども言いましたけれども、本当に代表質問、一般質問、常任委員会での質疑で、いろんな議員がいろんなシチュエーションの中で、市長、執行部と質疑をされてきました。多くの議員からも、早くそういうめどを立てるように、計画をきちっと見据えてやっていくようにという要望等もございました。しかし、そういった中、なかなか執行部のほうから具体の動きが見えてきませんでしたので、我々としては、今回、思い切ってこういう決議を出させていただいて、これを契機に、執行部なり、我々議会の、先ほどからいろいろ御指摘をいただいております、そういった話がオープンでできるようになれば大変いいなという、そういう思いで始めさせていただきました。
したがいまして、今回に当たりましては、最初に申し上げましたように、規模ですとか、予算ですとか、あるいは、その資金をどこから出すのだという具体については、正直、決めておりません。まさに、それをこれから始めたい。完成するまでは、恐らく10年、15年、そういうスパンで進んでいくのだと思いますので、議論をする時間は十分あると思いますし、その間に、また、市民の皆さんともしっかり議会としても報告会等を使いながら、意見交換をして、よりよい市庁舎の在り方、要するにこれからの時代に合った、市民に必要とされる、そういう市庁舎の在り方を皆さんで議論していただければいいなという思いで、今回、決議を出させていただきました。
そういうことでございますので、ひとつ御理解をいただければありがたいと思います。
83
◯横山むらさき議長【 281頁】 石川潤議員。
84 ◯3番石川潤議員【 281頁】 ありがとうございます。
今、今井議員からお話は伺いまして、今後、資金については、検討をしていく課題になるということでよろしいですね。
全国でも見ていますように。建て替えとか移転になりますと、結構住民から、どこを選ぶのだとか、予算の規模とか、どうなるのだといつも全国的に問題にはなりますので、こういうときにも、きちんとした議論が私も必要になると思っておりますので、今後、そういう面も考えていただければと思いますので、私の質疑を終わらせていただきます。
85
◯横山むらさき議長【 281頁】 他にございませんか。
伊藤大輔議員。
〔伊藤大輔議員登壇〕
86 ◯1番伊藤大輔議員【 281頁】 提案者に質問ですけれども、今の議論とか質疑を聞いていまして、私が一番何が気に食わないかというと、まず、建て替えが前提だということ、これはいつ決まったのだという話で、これから人口も減っていく中、保健福祉センターへの移転ということも選択肢にあるのではないかと思いました。
それで、ここに書いてあるように、この問題は、やっぱり耐用年数が来ました、では、建て替えをしましょうかと、公共施設保全計画単体で考えると、そういう話になってしまうのですけれども、この問題の建て替えの本質というのは、公共施設再配置計画全体で、相関関係なのですよね。相関関係であって、そこの議論が全くできていないのではないかと思うのですよ。
公共施設再配置計画というのは、これから2035年ぐらいに建て替えの長寿命化とか更新のピークが来て、どれを取捨選択していくかという計画ですから、庁舎は公共施設ですから、その中で、先ほど吉村議員がおっしゃっていた優劣の問題だったり、取捨選択だったり、私は常々言っているように、公共施設再配置計画というのは痛みを伴う計画なので、誰かが悪者になって、この施設はやめますとか、そういったことを取捨選択していくという計画だと思うのですよね。この庁舎の建て替えの問題、この50億円は、その相関関係の中で議論がされるべき問題だと思っています、50億円かかりますので。
まず、1点目の質問としては、単体ではなく、公共施設再配置計画の中で、先ほど教育施設の建て替えだとかという話が出ましたけれども、庁舎を建て替えるのが前提で、何を痛みを伴ってやめて、その辺をどう考えていらっしゃるのかなと、公共施設に関する相関関係ですよね。それが1点です。
あとは基金をためていくということで、私は、新庁舎を建て替えるという政治的決断がもうされているのであれば、以前、議会でも言ったのですけれども、秦野市というのは、財政を見てみると、特定目的基金という貯金が少なくて、類似団体と比較すると、4分の1程度しか貯金ができていないみたいな現状もあって、建て替えが前提だったら、基金を積み立てていくべきだということには賛成なのですよね。だけれども、これも先ほどの議論と似ているのですけれども、全部はやれないですよねと、それは皆さん分かっていますよと、では、戸川土地区画整理事業をやるのか、秦野駅北口をやるのか、国道246号バイパスも整備するのかと、全部はできませんよと。痛みを伴うところを議論ができないと、結局、この場にいない、将来世代へ負担が先延ばしになっていくだけだという、そこの痛みを伴った議論というのが全くできていないにもかかわらず、庁舎建て替えを前提とした決議がここで承認されてしまうのはおかしいと。質問ですよ。
1点目は、この計画の問題です。公共施設再配置計画の中の相関関係としての質問です。
もう1点は、資金として、全部はやるわけにいきませんよと、その辺、取捨選択の話なのですけれども、その辺はどうお考えでしょうか。よろしくお願いします。
〔伊藤大輔議員降壇〕
87
◯横山むらさき議長【 282頁】 今井実議員。
88 ◯17番今井実議員【 282頁】 それでは、伊藤議員の御質問にお答えをしてまいりたいと思います。
まず、その痛みというか、どこからその痛みをあれするのだというお話でございますけれども、先ほど来申し上げていますように、あえてといいますか、今回、そういった具体のことは一切触れておりません。まさに伊藤議員おっしゃるように、それをみんなでこれから議論しましょうよということが、今回の私どもの御提案でもございます。
今まで、市長、執行部ともいろいろ一般質問や代表質問でやってきましたけれども、なかなかそこまで突っ込んだ話はできてきませんでした。やはりやろうという意識が固まりませんと、なかなかそういう突っ込んだ議論もできないと思いますので、今回、この決議によって、伊藤議員が心配されるような状況が改善して、そういう議論が、さっきも言いましたけれども、本当にオープンでできるようになったらすばらしいと思っているところでございます。
それから、建て替えが前提条件なのは何だ、こういう話でもございますけれども、これも再三申し上げていますけれども、今の秦野市において、市庁舎の代わりになり得るような公共施設はなかなかないのではないかと。特に、DX(デジタルトランスフォーメーション)で、これからいろんな形で役所も変わっていきます。そのための役所はどういう役所かという議論も当然必要になってくると思いますので、そういった意味で、これからの時代に合った、新しい庁舎というのはどうしても考えていかなければいけないのではないかと、我々は思っているところでございます。
その具体的なDXの進捗の状況や何かによって予算も変わってくると思います。必ずしも50億円ではないのかもしれません。もっと小さくても済むのかもしれません。それをまさしく、これからみんなでしっかりと話をしていきたいと、そう思って、今回の決議を出させていただきました。
やはりコンクリートの建物でありますし、どうしても耐用年数というのは来てしまいます。先ほど言いましたように、基金を積むにしても、大変長い時間を要します。少し早めに取り組みませんと、なかなか追いつきません。後からもっと早くやっておけばよかったという話になっても困ると思います。そこで、この際、我々はこういった形で決議を出させていただいて、秦野のそういう庁舎に対する考え方を行政、議会、市民とともに取り組んでいただけたらありがたいと、そういう思いを込めてでございます。ぜひ御理解をいただければと思います。
89
◯横山むらさき議長【 283頁】 伊藤大輔議員。
90 ◯1番伊藤大輔議員【 283頁】 では、もう少し具体的な質問で、公共施設再配置計画という視点で、この庁舎の建て替えを捉えたときに、やっぱり公共施設再配置計画の本質というのは、何かをやめて、やめた分の余った資金を建て替えだとか、長寿命化だとか、新庁舎を建設するということに、やめる費用と、建て替えるとか、新しい費用をゼロにしましょうという計画だと思うのですよね。その意味で、大体50億円だとか、お金がないのだったら30億円だとか、建て替えるとかかるのですけれども、そこの削る部分の話について、この公共施設再配置計画という視点でどうお考えなのか、もう少し具体的にお伺いできないでしょうか、よろしくお願いします。
91
◯横山むらさき議長【 283頁】 今井実議員。
92 ◯17番今井実議員【 283頁】 公共施設再配置計画の中でどうやって考えるのだという御質問でございまして、A、B、Cという土地があったら、AとBをやめて、Cのどこに市庁舎を建てるとか、そういう方法論だと思いますけれども、確かに、公共施設再配置計画という我が市にとっては看板の政策がございまして、それにのっとって今、粛々と取り組んでいるところでございますけれども、逆に言えば、今、この市庁舎が建っています。西庁舎があったり、東庁舎があったり、いっぱい散らばっているわけですね。やはりそういうものを1つにまとめること、それこそが公共施設にも合致するのかなと思ったりもします。
また、何もこの場所に造る必要はないと思います。もし、買ってくれるようなところがあったら、全部そっくり東庁舎も含めて売ってしまって、そういう金で新たにどこかに行くとか、多分いろんな方法論はあるのだと思います。ですから、我々としては、こうするのだということではなくて、伊藤議員も言われたように、そういう方法論をみんなで検討しましょうよと、どういうやり方が一番いいのだと。要するに、公共施設にがちっと固まっていくのか、もうちょっと緩やかというか、柔軟に対応していくのか、そういうことも必要だと思いますので、そういった意味で我々は考えているところでございます。
93
◯横山むらさき議長【 283頁】 伊藤大輔議員。
94 ◯1番伊藤大輔議員【 283頁】 答弁を聞いていまして、やっぱり何かは諦めなければいけないのですよね。それについての認識は持たれているという感じはするのですけれども、例えば、公民館をやめたりとか、具体的な痛みがあって、初めて費用を捻出できるという計画なので、そこと、最初に言ったように、相関的に庁舎の建て替えを考えていかなければいけないのではないかということを打ち出して、少し長いスパンで、長期的な視点で考えていかなければいけないのではないのかというのが1点です。
あとは、原点に戻りまして、DXだから何だという話を含めて、もう既に、この話も最近また聞きましたが、建て替えが前提なのですよね。いつ決まったのですかという話も含めて、私は人口も減って、これからは相関的に優劣をつけていく中、保健福祉センターへの移転みたいな選択肢だってなくはないと思うのですよ、DX化がどういうことかということも含めてですけれども、そういった議論というのも、全部相関関係の中で議論されるべきことなので、建て替えが前提というのは、いつ決まったのですかということと、これ、いつ決まったんですか、建て替え。市長、そんなこと言っていましたっけ、建て替えが前提だって。どうですか。
95
◯横山むらさき議長【 284頁】 今井実議員。
96 ◯17番今井実議員【 284頁】 建て替えがいつ決まったのかということは、まだはっきりは執行部が動いていらっしゃいませんので、決まってはいない。
ただ、先ほど来申し上げていますが、議会の中におきましては、そういった前提の代表質問、常任委員会での質疑、一般質問が再三されてまいりました。そこでなかなか答えが出ない、動かないという状況でございましたので、そろそろもう動かないと、そういった意味では間に合わないという認識から、今回こういった決議でございます。それを受けて、市長、執行部のほうがどう判断され、動かれるかは、この決議というのは拘束力はございません。あくまでも我々議会としての決議で、市長、執行部はそれを読んでいただいて、どのように御判断をされるか、今、伊藤議員がおっしゃったような部分を判断されれば、また、そういった動きもされるのかなと思います。
それから、吉村議員から今後のプロセスという指摘もございました。その辺も含めて、しっかりと皆さんと議論して取り組んでまいりたいと、そのように考えております。
97
◯横山むらさき議長【 284頁】 伊藤議員に申し上げます。
質疑が3回を超えますので、以上で終結いたします。
他にございませんか。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
98
◯横山むらさき議長【 284頁】 これで質疑を終わります。
暫時休憩いたします。
午前11時56分 休憩
─────────────────────────────────────────────
午後 0時57分 再開
99
◯横山むらさき議長【 284頁】 再開いたします。
ただいま議題となっております議提議案第2号については、委員会付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
100
◯横山むらさき議長【 284頁】 御異議なしと認めます。
したがって、議提議案第2号については、委員会付託を省略することに決定いたしました。
これより討論に入ります。
通告がございます。
反対、吉村慶一議員。
〔吉村慶一議員登壇〕
101 ◯2番吉村慶一議員【 284頁】 議提議案第2号・市役所庁舎における今後の在り方に関する決議について、反対の討論をいたします。
秦野市議会基本条例第3条・議会の活動原則の(4)には、「条例の制定、議案の修正、決議等を通じて政策提案をすること。」と載っておりますので、議会が決議をすることは推奨されております。しかし、我々は政治家でありますから、そうやって行った政治的な行為によって発せられるメッセージが、市民にどのように届くかということをきちんと考えなければいけないと思います。
先ほど質疑で申し上げましたが、7月には、みんなで考えるみらいの学校整備指針(案)が執行部の教育委員会のほうから発表されて、これは恐らく市の広報、あるいは、メディアにも取り上げられて、市民が秦野市の将来の学校の在り方を考える材料になると思います。
一方で、今日、恐らく可決されるこの市庁舎についてのメッセージは、庁舎を優先して、基金までつくるという内容になっています。これも、恐らく幾つかのメディアには取り上げられて、市民に発せられる可能性があります。そうすると、それを受け取った市民はどう思うか。執行部のほうは、学校の整備だと、議会のほうは、多数派が市庁舎だと、あたかも秦野市は分裂しているように受け取るのではありませんか、市民は。そういうタイミングでこの決議を発する、それも議会がそういうことを発するということで、よい結果が生まれますかね。我々には責任がある。決議をした人には責任があるのですよ。これから事をうまく運んでいかなければいけない。庁舎も学校施設も、全ての公共施設は更新しなければいけないのですよ、部分的、全部ではないかもしれないけれども。それは非常な財政支出を伴い、さっき言いましたけれども、市民に非常な痛みをもたらす。そのことをうまく我々はやっていかなければいけないのですよ、これから20年も30年もかけて。
今、ちょっと市長の背中を押すなどという気持ちで、こういう決議をして、本当にいい結果が生まれますか。それを提案された議員の方には、ぜひお考えいただきたいと思います。私は、この決議は、結果として、秦野市の施設の更新という大事業にとっていい結果をもたらすとは思えない。
あとは、どの程度の賛成でこの決議が通るかというのも大きな問題です。皆さんにはそこのところをよくお考えいただいて、この決議についての態度を決めていただきたいと申し上げて、反対討論といたします。
〔吉村慶一議員降壇〕
102
◯横山むらさき議長【 285頁】 賛成、
中村知也議員。
〔
中村知也議員登壇〕
103 ◯11番
中村知也議員【 285頁】 志政会、中村知也でございます。会派を代表いたしまして、ただいま議題となりました議提議案第2号・市役所庁舎における今後の在り方に関する決議についてを賛成の立場から討論させていただきます。
本庁舎は昭和44年に開庁し、耐震改修促進法の改正により、平成25年度に実施した耐震診断で、国が定める安全基準Is値0.6を下回る結果となったことで、速やかな人命の安全確保のために、建て替えでなく、耐震改修工事による本庁舎の長寿命化を図り、平成30年7月に完了しました。そのことで、標準的な鉄筋コンクリート造の耐用年数である60年間の使用が可能となり、現在、こうして利用しております。
しかし、刻々と変化する社会経済環境の中において、多様化するニーズに対応するとともに、市民に効率的で効果的な質の高い行政サービスを提供するための拠点として、市役所庁舎は重要な施設であることにも配慮していくことが必要と考えます。
また、東日本大震災及び能登半島地震からの知見を教訓とし、大規模災害や頻発する集中豪雨などの災害にも対応するための市の防災拠点として考えた場合におきましても、十分な危機管理機能を有する拠点施設としての必要性が一層高まってきております。
このような中で、本年は築55年を迎えるところです。建物本体の耐用年数も迫っていることはそうですが、附属する設備の老朽化も進行しております。今後、全館のエネルギー供給と制御を行う電気・空調等の設備、配管及び設備機器についても、老朽化による日常のメンテナンスに必要な部品調達が困難となることが予想されるところです。また、行政需要の増大に伴う職員数の増加等により、建築当初から比較しますと、執務スペースが手狭となり、分庁舎等に執務室を設置せざるを得ない状況となっており、例えば、期日前投票所や給付金の申請など、臨時的な行政事務が必要となった場合には、使用するスペースを十分に確保することに苦慮するため、業務の非効率化が見られ、市民生活への影響も出てきているとも言わざるを得ない状況となっております。
市役所庁舎は、市民の安心・安全な生活を支える基盤であり、その維持管理と適切な整備は、住民サービスの質を維持向上させるために不可欠です。現在、利用の庁舎の維持管理に限界が生じる前に、地震対策をはじめ、本庁舎のセキュリティ対策、水害対策等も含め、建設に関する基金の積立てを考えた、総合的な整備計画に取り組むべきであると考えます。
以上のことから、今後の市役所庁舎の在り方に関する具体の検討を始め、市民及び議会に方向性を示すとともに、建て替え等の時期を迎える前に必要な資金を積み立て、将来的な財政負担の軽減を図ることを求め、会派を代表いたしまして、賛成討論といたします。
〔
中村知也議員降壇〕
104
◯横山むらさき議長【 286頁】 反対、石川潤議員。
〔石川 潤議員登壇〕
105 ◯3番石川潤議員【 286頁】 議提議案第2号・市役所庁舎における今後の在り方に関する決議について、簡単に反対討論をいたします。
本議案は、標準的な鉄筋コンクリート造の耐用年数が今60年に迫っているということですが、平成25年に耐震基準を下回り、平成28年から平成30年にかけて耐震工事をした結果、耐震工事により、令和11年ぐらいまでの使用が現実的にあるということが示されています。
市の公共施設保全計画の中でも、更新年度が令和25年頃と先ほどもおっしゃっていましたが、現状、あと19年ぐらい残っている状態ということになります。今はサービスの向上についても努めていただければと思いますし、現に、先月からもカーボンニュートラルの関係もあります照明器具のLED化の工事にもかかっております。
あと今回を機に考えていくという答弁がありましたが、実際に、資金や積立基金について、現在積立てをしていないということでありますが、具体的な議論がなく、今回、急に何かこういう案が出てきました。私は、このような不明確である財政に対しても、もっと細かく検討していただきたいということもありますし、また、この庁舎の建て替えについては、さっきからおっしゃっていますように、多額な費用がかかるのは間違いありません。ほかの地方でも、議論とか移転という問題もかなり発生しております。予算の中で今後、積立てとか、どう崩していけば、痛みを伴うということも考えていただくということでおっしゃっていましたが、今回、具体的な問題が出ていないということで、今はまだ急ぐ必要がないのではないかと思っております。
以上、反対討論といたします。
〔石川 潤議員降壇〕
106
◯横山むらさき議長【 286頁】 賛成、田中めぐみ議員。
〔田中めぐみ議員登壇〕
107 ◯8番田中めぐみ議員【 287頁】 よろしくお願いします。
議提議案第2号・市役所庁舎における今後の在り方に関する決議について、ともにつくる秦野を代表して、賛成討論をさせていただきます。
現在、本市の庁舎は、公共施設保全計画で、更新年は令和25年となっています。しかしながら、建物内部にある電気・機械、配管設備などは、既に55年を経過し、劣化の一途にあり、動脈硬化を起こしているとも言われています。本決議の趣旨は、秦野市が、今後の市役所庁舎の在り方に関する検討をスタートし、市民や議会に方向性を示していただくものであり、建て替えに必要な一定の基金の積立てをすべきという提言であります。
ともにつくる秦野は、この決議に対して、賛成の立場から4つの理由をお示ししたいと思います。
1つ目は、市庁舎は、市民にとって安全で便利でなければなりません。さらには、まちづくり、にぎわい創造の中心になっていくべきではないかと考えます。しかしながら、現在の役所機能は、東庁舎、西庁舎、教育庁舎、保健福祉センター内など、事務所スペースが分散し、機能性に劣っており、市民の皆さんに大変御不便をかけているところです。また、庁舎内の関連部署のレイアウトや、市民の皆さんとの面談や応対のための会議室の確保など、根本的な事務所機能の改革が必要ではないでしょうか。現在庁舎は、構造上、既に限界点に達しています。早期にこの課題を解決すべきと考えます。
2つ目は、平成28年4月に発生した熊本地震では、役所の業務の継続が行われるためには、庁舎が確実に有効に機能しなければならないことが再認識されたところです。平成28年度から平成30年度に庁舎は耐震化をしていますが、非常用発電施設は、災害時に不利な地下にあります。想定される地震や、これまで経験したことのない風水害などが起きた場合、電源確保ができなくなり、行政としてのコントロール機能を失う可能性があります。庁舎は、どのような災害においても、市民の皆さんを守るための行政の中枢拠点として、また、防災の司令塔機能を備えていくべきだと考えます。
3つ目は、現在の庁舎は、時代の要請である省エネ対策に合致していません。総合計画はだの2030プラン及び秦野市地球温暖化対策実行計画の考え方を取り入れた、本格的なZEB庁舎構想を構築すべきと考えます。
4つ目は、庁舎は、小・中学校などの教育施設のように、義務教育諸学校等の施設費の2分の1の国庫負担もありません。将来にツケを残さないためにも、一定の基金の積立て計画を早急に立てるべきだと考えます。
以上でありますが、ともにつくる秦野の賛成討論といたします。
〔田中めぐみ議員降壇〕
108
◯横山むらさき議長【 287頁】 他にございませんか。
反対、伊藤大輔議員。
〔伊藤大輔議員登壇〕
109 ◯1番伊藤大輔議員【 287頁】 よろしくお願いします。反対の立場から、議提議案第2号について、討論をさせていただきたいと思います。
まず、先ほどの質疑を聞いていただいていたら分かると思うのですけれども、まず、建て替えありき、移転だとか、さらなる長寿命化とか、ほかにも選択肢がある中で、建て替えありきなのですよね、先ほどの今井議員と質疑のやり取りをさせていただいて。そこのそもそも論というのが、まだまだ私たちの中で議論ができていないのではないか。建て替え以外にも、ほかに選択肢はあるのですよね。私は、建て替えに全面的に反対でもないし、こんなに急に上がってきて、そこの議論が皆さんとしたいと思っているということです。
あと、建て替えに関しては、公共施設保全計画単体で考えるのではなく、公共施設再配置計画と併せて考えていかなければ、立体的に考えていかなければいけない、相対的に考えていかなければいけないという意見を先ほど述べさせていただいたのですけれども、それは公共施設保全計画だけを考えたら限界ですよと。限界が来ている公共施設はほかに幾らあるのですかと、そんなことは皆さんお分かりでしょう。そこを単体だけで見るのではなくて、公共施設再配置計画に、庁舎が入っている、入っていないという、先ほど公共施設保全計画の中に入っているという御意見をいただいたのですけれども、今、私は確認したら、最上位に入っているそうなのです。そこの御認識も含めて、具体的に言ったら、教育関係の庁舎と、市役所庁舎の建て替えのどちらを優先するのだとか、そういう話になってくるので、そこの優劣だったり、取捨選択だったり、やっぱり痛みを伴う決断が伴ってくるわけですよ、政治的な。そんなに大きな決断を2035年から、公共施設の建て替えだとか、更新だとかと大波が来る中で議論が大してなされてもいない中、どこに見切り発車をする必要があるのか。
以上、反対討論といたします。
〔伊藤大輔議員降壇〕
110
◯横山むらさき議長【 288頁】 他にございませんか。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
111
◯横山むらさき議長【 288頁】 これで討論を終わります。
議提議案第2号を採決いたします。
議提議案第2号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
112
◯横山むらさき議長【 288頁】 賛成多数であります。
したがって、議提議案第2号は原案のとおり可決されました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日程第12 議提議案第3号
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出につい
て
113
◯横山むらさき議長【 288頁】 次に、日程第12 「議提議案第3号・
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出について」を議題といたします。
…写) ………………………………………………………………………………………………………………
議提議案第3号
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出について
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書を別紙のとおり提出するものとする。
令和6年6月25日提出
提出者 秦野市議会議員 中 村 英 仁
賛成者 同 小山田 良 弘
同 同 大 塚 毅
同 同 原 聡
同 同 八 尋 伸 二
同 同 古 木 勝 久
提案理由
女性差別撤廃条約選択議定書の批准をすることは、女性の権利を国際基準にする重要な第一歩とな
り、地方における
男女共同参画社会の実現に向けた大きな力になるため、早期に批准されるよう、国
に意見書を提出するものであります。
(別紙)
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書
女性差別撤廃条約選択議定書は、
女性差別撤廃条約の実効性を高めるために、1999年に国連で採択
された附属の条約である。今年は、選択議定書が採択されてから25年目に当たり、現在、女性差別撤
廃条約の締約国189か国中、115か国が選択議定書を批准しているが、日本は批准していない。選択議
定書は、
個人通報制度と調査制度の二つの手続を定めており、女性の人権保障の国際基準として、個
人通報制度が導入されることで、ジェンダー不平等をなくすための効力が強まることが期待されてい
る。
日本における男女平等の実現は、いまだ途上にあり、各国の男女平等度を示す2023年のジェンダ
ー・ギャップ指数の日本の総合順位は、146か国中125位である。日本は、第5次男女共同参画基本計
画で「女子差別撤廃条約の選択議定書については、諸課題の整理を含め、早期締結について真剣な検
討を進める」と規定し、SDGsの17の目標の第5は「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と
女児のエンパワーメントを図る」となっている。
日本においては、国連総会で設立を促す決議がされている国内人権機関が存在せず、政治分野での
女性の参加、男女間の賃金格差など、日本における男女差別の是正に向けて、さらに改革のスピード
を早めることが期待されている。選択議定書の批准は、女性の権利を国際基準にする重要な第一歩と
なり、国が選択議定書を批准することは、地方における
男女共同参画社会の実現に向けた大きな力に
なるものである。
よって、国においては、上記の趣旨を踏まえ、選択議定書を早期に批准されるよう要望するもので
ある。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和6年6月25日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
内閣府特命担当大臣 様
(男女共同参画)
総務大臣
外務大臣
秦野市議会議長 横 山 むらさき
………………………………………………………………………………………………………………………
114
◯横山むらさき議長【 289頁】 提出者から提案理由の説明を求めます。
中村英仁議員。
〔中村英仁議員登壇〕
115 ◯5番中村英仁議員【 290頁】 ただいま議題となりました「議提議案第3号・
女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書の提出について」を御説明いたします。
女性差別撤廃条約選択議定書の批准をすることは、女性の権利を国際基準にする重要な第一歩となります。また、国が批准をすることは、地方における
男女共同参画社会の実現に向けた大きな力になるため、この趣旨を踏まえ、
女性差別撤廃条約選択議定書を早期に批准されるよう、国に意見書を提出するものであります。
以上よろしく御審議の上、御議決くださいますようお願い申し上げます。
〔中村英仁議員降壇〕
116
◯横山むらさき議長【 290頁】 提案理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
117
◯横山むらさき議長【 290頁】 質疑なしと認めます。
ただいま議題となっております議提議案第3号については、委員会付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
118
◯横山むらさき議長【 290頁】 御異議なしと認めます。
したがって、議提議案第3号については、委員会付託を省略することに決定いたしました。
これより討論に入ります。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
119
◯横山むらさき議長【 290頁】 討論なしと認めます。
議提議案第3号を採決いたします。
議提議案第3号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
120
◯横山むらさき議長【 290頁】 賛成多数であります。
したがって、議提議案第3号は原案のとおり可決されました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日程第13
委員会提出議案第1号 教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制
度の堅持・拡充を求める意見書の提出について
121
◯横山むらさき議長【 290頁】 次に、日程第13 「
委員会提出議案第1号・教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める意見書の提出について」を議題といたします。
…写) ………………………………………………………………………………………………………………
委員会提出議案第1号
教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める意見
書の提出について
教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める意見書を別紙の
とおり提出するものとする。
令和6年6月25日提出
秦野市議会文教福祉常任委員会
委員長 福 森 真 司
提案理由
中学校における35人学級を早期に実施するための教職員定数の改善や、喫緊の教育課題である不登
校やいじめなどに対して、子どもたちが安心して学ぶことのできる環境を整えるため、スクールカウ
ンセラー等の配置の拡充及び義務教育費国庫負担制度の負担割合を2分の1に復元することなどにつ
いて、国に意見書を提出するものであります。
(別紙)
教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める意見
書
令和3年4月1日に施行された公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律
の改正により、既に、小学校1年生から5年生までは35人学級が実施されている。このことは、中学
校においても変わりなく進めていく必要があり、きめ細やかな指導を行うために、今後は30人学級の
実現と、それに伴う教職員定数の改善が不可欠である。
また、全国の小・中学校における不登校児童・生徒数は、2022年度に約29万9千人と、過去最多と
なっており、その内の約11万人は、学校内外で相談や指導を受けていないため、社会的にも大きな問
題となっている。
神奈川県では、今年度から校内教育支援センターへ支援員が配置され、学級に入りづらい子どもた
ちの学校での居場所の確保や支援の充実が期待されているが、配置は174人であるため、約2万人の
不登校児童・生徒に対応することは難しい。子どもたちへのきめ細やかな指導と、心の安定に資する
ためにも、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、校内教育支援センターの支援員等
の配置拡充が必要である。
したがって、国においては、次の事項の実現に向け特段の措置を講じられるよう要望するものであ
る。
1 中学校でも35人学級を早急に実施するなど、計画的な教職員定数改善を図ること。また、30人学
級の実現に向けて検討すること。
2 喫緊の教育課題である不登校やいじめなどに対して、子どもたちが安心して学ぶ環境を整えるた
め、スクールカウンセラー等の配置拡充を図ること。
3 義務教育の根幹である機会均等と水準の維持向上を図るため、地方財政を確保した上で義務教育
費国庫負担制度の負担割合を2分の1に復元すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和6年6月25日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
様
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣
秦野市議会議長 横 山 むらさき
………………………………………………………………………………………………………………………
122
◯横山むらさき議長【 292頁】 提出者から提案理由の説明を求めます。
文教福祉常任委員会委員長。
〔文教福祉常任委員長登壇〕
123 ◯福森真司文教福祉常任委員長【 292頁】 ただいま議題となりました「
委員会提出議案第1号・教職員定数改善と教育予算の増額、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める意見書の提出について」を御説明いたします。
本案は、中学校における35人学級を早期に実施するため、教職員定数の改善や喫緊の教育課題である不登校やいじめなどに対して、子供たちが安心して学ぶことのできる環境を整えるため、スクールカウンセラー等の配置の拡充及び義務教育費国庫負担制度の負担割合を2分の1に復元することなどについて、国に意見書を提出するものであります。
以上よろしく御審議の上、御議決いただきますようお願い申し上げます。
〔文教福祉常任委員長降壇〕
124
◯横山むらさき議長【 292頁】 提案理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
125
◯横山むらさき議長【 292頁】 質疑なしと認めます。
ただいま議題となっております
委員会提出議案第1号については、委員会付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
126
◯横山むらさき議長【 292頁】 御異議なしと認めます。
したがって、
委員会提出議案第1号については、委員会付託を省略することに決定いたしました。
これより討論に入ります。
〔「省略」と呼ぶ者あり〕
127
◯横山むらさき議長【 292頁】 討論なしと認めます。
委員会提出議案第1号を採決いたします。
委員会提出議案第1号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
128
◯横山むらさき議長【 292頁】 賛成全員であります。
したがって、
委員会提出議案第1号は原案のとおり可決されました。
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日程第14 議員の派遣について
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◯横山むらさき議長【 292頁】 次に、日程第14 「議員の派遣について」を議題といたします。
議員の派遣については、会議規則第166条の規定により、
タブレット端末に掲載いたしましたとおり実施することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
130
◯横山むらさき議長【 293頁】 御異議なしと認めます。
したがって、議員の派遣については、
タブレット端末に掲載いたしましたとおり、実施することに決定いたしました。
以上で、この定例月会議に付議されました事件は全て議了いたしました。
これで、令和6年6月秦野市議会第2回定例月会議を閉会いたします。
午後 1時24分 閉会
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地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
秦野市議会
議 長 横 山むらさき
副議長 原 聡
会議録署名議員 福 森 真 司
同 八 尋 伸 二
同 古 木 勝 久
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
131
◯横山むらさき議長【 293頁】 御異議なしと認めます。
したがって、議員の派遣については、
タブレット端末に掲載いたしましたとおり、実施することに決定いたしました。
以上で、この定例月会議に付議されました事件は全て議了いたしました。
これで、令和6年6月秦野市議会第2回定例月会議を閉会いたします。
午後 1時24分 閉会
─────────────────────────────────────────────
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
秦野市議会
議 長
副議長
会議録署名議員
同
同
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