橋の上部工と下部工などの直接工事費が5,745万1,269円、機械の運搬費など工事の施工に間接的に関わる費用として、
共通架設費が1,262万3,716円、また、工事を管理するために必要な経費として、
現場管理費が1,959万5,000円、そして、
工事施工に当たる企業の
継続運営に必要な費用として、
一般管理費が1,469万15円です。
これらの
合計金額に落札率となる約89.5%を乗じ、消費税を加えた1億269万5,670円が
契約金額となります。
今回の工事は、湖へ架ける橋であること、また、震生湖周辺の
道路環境から長いものを搬入できる場所でないことなどを考慮して設計をしています。これらを踏まえて、次に構造についてお答えいたします。
橋の長さは16.5メートル、
有効幅員は2メートルで、歩行者の
対面通行が可能となっております。
工事で製作したものをそのまま搬入し、架けることができれば、もう少し安価にできるかもしれませんが、現場に搬入できる材料などを考慮しながら、橋の
構造検討を行った結果、
使用部材は現場で施工する鉄筋コンクリートとなりました。
また、
地盤調査を実施したところ、地表面の近くは砂質系の軟弱層が続いており、橋を支えるためには、19メートルのくい基礎が必要となりました。これらの工事を実施するためには、
大型土のうを使用して湖をせき止める必要もあります。現場の立地や工事を実施するための
作業場所、材料や機械などを運搬する道路など、様々な条件を整理し、経済性なども含めた
比較検討を行い、今回の
施工方法を選んだものです。
説明は以上となります。
6
◯大野祐司委員長【 2頁】
田中委員。
7
◯田中めぐみ委員【 2頁】 ありがとうございました。
今回、設計する太鼓橋の
予算執行では、中井町の土地にこの橋は建設することになりますが、中井町と予算に関する協議や調整は進めていますか。お願いします。
8
◯大野祐司委員長【 2頁】
観光振興課長。
9
◯観光振興課長【 2頁】 お答えします。
震生湖につきましては、大正12年の関東大震災でできたものでございまして、誕生から100年が過ぎ、令和3年には
国登録記念物に登録され、
震災遺構として
歴史的価値のある場所となっております。この震生湖を今後もしっかりと保全し、活用を図っていく必要があると考えております。
そういった中、太鼓橋に関しましては、昭和40年代に中井町区域に本市が設置したということを前提といたしまして、中井町の
担当部署と直接話合いの場を持ち、また、文書の
やり取り等をこれまで行ってまいりました。こうした経緯を踏まえまして、本市が主体となり、橋の架け替え工事を進めていくということで、調整を進めております。
以上でございます。
10
◯大野祐司委員長【 2頁】
田中委員。
11
◯田中めぐみ委員【 2頁】 ありがとうございました。
架け替え費用に係る工事に伴う
負担割合では、本市と中井町はどのような割合になりますでしょうか。
12
◯大野祐司委員長【 2頁】
観光振興課長。
13
◯観光振興課長【 2頁】 現在の太鼓橋につきましては、先ほど答弁させていただきましたが、昭和40年代に秦野市が設置したものとなっておりまして、かなりの年数が経過していることから、老朽化が進んでいる状況です。
そういった中で、本市が主体となり進めるに当たりまして、震生湖に来訪される方の安全・安心を最優先とするため、橋を設置した秦野市が責任を持ち、架け替え工事を行うこととし、本市の
単独事業として、本市の負担により実施いたします。
以上でございます。
14
◯大野祐司委員長【 3頁】
田中委員。
15
◯田中めぐみ委員【 3頁】 ありがとうございました。
太鼓橋が架かっている土地が私有地で、
予算執行上、とても重要なことなのでお伺いしたいのですが、地権者と
賃借関係があるようですが、
コンセンサスに向け調整が行われているのか、また、その
進捗状況や現在の状況はどのようでしょうか。お願いします。
16
◯大野祐司委員長【 3頁】
観光振興課長。
17
◯観光振興課長【 3頁】 震生湖につきましては、その大半が私有地となっておりまして、これまでも散策道や広場、駐車場などは、
土地所有者の承諾をいただき、整備してきた経過がございます。また、土地の使用につきましても、有償でお借りしている状況でございます。
橋の架け替えをする用地につきましても、他の施設と同様に、私有地となってございますので、所有者から工事の承諾を得るとともに、有償でお借りする方向で現在、調整を進めているところでございます。
以上でございます。
18
◯大野祐司委員長【 3頁】
田中委員。
19
◯田中めぐみ委員【 3頁】 ありがとうございます。
この
コンセンサスに向けた調整が、今回の事業でとても重要になってくるかと思うのですけれども、今、
予算執行に当たっては、このこともとても重要だと思うので、お伺いしたいのですが、本市及び中井町、そして、地権者での協議の
進捗状況はどのようでしょうか。
20
◯大野祐司委員長【 3頁】
観光振興課長。
21
◯観光振興課長【 3頁】 まず、中井町につきましては、
本市単独事業、そして、本市の
費用負担で実施するということにつきましては、
合意形成が取れている状況でございます。
一方で、地権者につきましては、一昨年、
測量業務から開始いたしまして、昨年は
詳細設計を行うなど、これまで準備を進めてきたところでございます。そのような中で、工事の着工前までに書面による工事の承諾をいただきたいと考えております。
以上でございます。
22
◯大野祐司委員長【 3頁】
田中委員。
23
◯田中めぐみ委員【 3頁】 ありがとうございます。
ちなみに、この工事の着工は大体何月ぐらいを予定していますか。
24
◯大野祐司委員長【 3頁】
観光振興課長。
25
◯観光振興課長【 3頁】 工事の着工につきましては、今月を予定してございます。状況によりましては、前後することと考えております。
以上でございます。
26
◯大野祐司委員長【 4頁】
田中委員。
27
◯田中めぐみ委員【 4頁】 ありがとうございました。
では、これだけ予算がかかっている事業なので、滞りなく進められるように、これから進めていただきたいと思います。
以上で終わります。
28
◯大野祐司委員長【 4頁】 以上で、
田中めぐみ委員の「震生
湖周辺整備事業費について」の質問を終わります。
暫時休憩します。
午前 9時36分 休憩
─────────────
午前 9時37分 再開
29
◯大野祐司委員長【 4頁】 再開します。
次に、
吉村慶一委員の商工費の「秦野駅
北口周辺にぎわい創造推進事業費について」の質問を行います。
吉村慶一委員。
30
◯吉村慶一委員【 4頁】 この事業の今年度予定されている事業の内容と、その準備及び執行の状況について伺います。
31
◯大野祐司委員長【 4頁】 秦野駅
北口にぎわい創造担当課長代理。
32 ◯秦野駅
北口にぎわい創造担当課長代理【 4頁】 まず、事業の内容についてお答えします。
令和5年度に策定しました秦野駅
北口周辺まちづくりビジョンに基づき、
ビジョンで描く将来像の実現に向けた
実行計画の策定や
実現可能性を高めるための調査、検討に取り組みます。
具体的には、
中心市街地の活性化に関する法律第9条に基づき、
中心市街地活性化基本計画の策定をし、
内閣総理大臣の認定を目指すほか、県道705号沿道において、商業・
業務系施設を誘致するため、不整形地、狭小地の集約に向けて行う
建物補償や測量の調査、それから、同じく県道705号沿道における多
世代交流拠点整備に向けた構想の策定等に取り組みます。
準備及び執行の状況についてですが、
中心市街地活性化基本計画の策定については、既に契約を締結し、策定に向けた調整を進めています。
建物補償につきましては、現在、入札を執行しており、多
世代交流拠点整備に向けた構想及び
基本計画の策定につきましては、プロポーザルにより
事業者選定を行ったところでございまして、
受託事業者との
契約事務を進めているところでございます。
以上です。
33
◯大野祐司委員長【 4頁】
吉村委員。
34
◯吉村慶一委員【 4頁】 この秦野駅
北口周辺まちづくりビジョンは、今回、私ももう一度読み返してみましたが、地域的に多岐にわたる内容になっていて、6か所が対象になっているということです。
基本計画の策定は別にして、今回の予算の内容を見ると、そのうちの県道705号に関わる予算がほとんどになります。そうしますと、年々の予算の執行から他の5つの地域については、置き去りにされているという感覚が生まれるのではないかと。そして、それは全体に悪影響が出るのではないかと私は心配をするのですが、
基本計画の策定等の本年度の予算の執行に当たり、この点について既に調整している、あるいは、調整することがあれば、お伺いいたします。
35
◯大野祐司委員長【 5頁】 秦野駅
北口にぎわい創造担当課長代理。
36 ◯秦野駅
北口にぎわい創造担当課長代理【 5頁】 予算と取組の状況についての御質問でございます。
ビジョンでは、優先的・短期的に取り組むプロジェクトとして、先ほど委員おっしゃられたとおり、6つございますが、そのうち主要なものとして、先ほど御説明いたしました多
世代交流拠点の創出に関することでございます。
それ以外に、代表的なものとしまして、市道6号線を中心とした
水無川沿いの憩いの
空間づくりを検討することを定めています。
また、具体的に、今年度の予算に計上してはおりませんが、
ビジョンづくりの中で、自治会や商店会から提案のありました上宿、県道704号沿いの商店街と連携した沿道の
滞留空間の創出や、
片町通り、花みずき
通り沿いの
空き店舗などの活用といった取組を行政と民間がそれぞれの
役割分担の下、行うこととしています。
昨年11月に、
水無川沿い市道6号線左岸の一部の区間を
全面通行止めとし、水無川や
道路空間を活用した
にぎわいを創出する
社会実験を行い、来訪者や出店者に聞き取りの結果、この取組を評価するお声をいただきました。この取組の定着と回遊性を高められるよう、今年度は各商店会が主体となって、具体的には花みずき
通り商店会、
秦野駅前通り商店会、
上宿商栄会、片町第1商店会など、それぞれの商店会と連携しまして、今回は、各商店会が主体となって
社会実験を企画しまして、各商店街の
イベントと連携して、8月末頃の開催に向けて準備を進めているところでございます。
このような地域と連携した実験や
情報発信を周辺に展開し、多くの方に御協力をいただきながら進めたいと考えております。
以上でございます。
37
◯大野祐司委員長【 5頁】
吉村委員。
38
◯吉村慶一委員【 5頁】 今、説明がありましたけれども、この6つのゾーンというのは、県道705号沿い、
生活道路、
片町通り、花みずき通り、県道704号沿い、
水無川沿い、
駅周辺ゾーンとあるわけです。
今、各地で
イベントをやりますよという話でしたけれども、それに関わってでもいいですけれども、各ゾーンに象徴的な存在があると思うのですね。例えば、
片町通り、花みずき通りでいえば、
五十嵐商店みたいな歴史的な建造物とか、県道704号でいえば、お地蔵様だったか、観音様だったか、どっちだったか今、記憶が定かではありませんけれども、そういうものがちゃんと存続できるように、あるいは、そこに市民の目が向けられて、それぞれのゾーンで計画が進んでいるということが実感できるような状況をぜひつくっていただきたいと申し上げて、終わります。
39
◯大野祐司委員長【 6頁】 以上で、
吉村慶一委員の「秦野駅
北口周辺にぎわい創造推進事業費について」の質問を終わります。
暫時休憩します。
午前 9時45分 休憩
─────────────
午前 9時46分 再開
40
◯大野祐司委員長【 6頁】 再開します。
次に、
吉村慶一委員の土木費の「
矢坪沢水路整備事業費について」の質問を行います。
吉村慶一委員。
41
◯吉村慶一委員【 6頁】 この事業の本年度に予定されている内容と、その準備及び執行の状況について伺います。
42
◯大野祐司委員長【 6頁】
道路整備課長。
43
◯道路整備課長【 6頁】 まず、令和6年度の
事業内容は、令和5年度から開始した
事業用地の取得を進めるとともに、
関係機関との協議を行い、矢坪沢の下流側から市道51号線手前までの約190メートルの
水路整備、中流部における
仮設道路の設置及び工事に影響がある樹木の伐採を予定しております。
次に、予算の
執行状況ですが、令和6年度の事業費は4億4,395万円で、事業費の95%を占める工事費4億2,320万円については、
関係機関との協議を終えた後に
工事発注を予定していることから、現時点で未執行であり、事業費全体としての執行率は約0.6%となっております。
工事費以外の
執行状況は、
公有財産購入費2,040万円のうち、238万9,157円が
執行済みであり、執行率は12%、
補償費は35万円のうち、29万2,930円を執行し、執行率は84%となっております。
なお、令和5年度から開始した矢坪沢の
事業用地取得状況としては、37人のうち26人と契約が済んでおります。
引き続き、
用地取得に向け、交渉を行ってまいります。
以上です。
44
◯大野祐司委員長【 6頁】
吉村委員。
45
◯吉村慶一委員【 6頁】 この事業については、樹木の保全など、自然保護に配慮した事業の実施が市民団体等から強く求められ、それらに配慮した設計になっていると思いますが、今の設計について、市民団体等との
合意形成の状況はいかがでしょうか。これまでにどんな形で説明会等が実施され、どのような形で合意が形成されているのでしょうか、伺います。
46
◯大野祐司委員長【 7頁】
道路整備課長。
47
◯道路整備課長【 7頁】 道路整備課が主体に事業に取り組むようになってから、樹木の保全を望む市民団体より、令和5年2月から令和6年1月までの間に4回要望書の提出を受けてございます。
要望書を受ける際や回答する際には、資料を提示するとともに、設計に基づき樹木を残すことが可能な範囲を図面などで説明するだけでなく、現場で立ち会い、樹木を残せる範囲を確認してもらうことも実施しております。
また、昨年12月には、高橋副市長、都市部長、建設部長が出席する意見交換も行うなど、これまでに15回の意見交換を行ってきました。本年4月18日の意見交換では、樹木調査での結果を踏まえ、改めて樹木を残すことができる範囲や、残す樹木の考え方などを説明した際に、事業に対し御理解をいただけるような発言もいただいております。
そして、6月10日、今週の月曜日になりますが、改めて団体のほうからお話をいただきまして、矢坪沢の工事で伐採した樹木を活用し、矢坪沢周辺に整備される遊歩道などにベンチを設置したいとの御提案をいただいたこともあり、一定の理解を得られているものと考えております。
以上です。
48
◯大野祐司委員長【 7頁】
吉村委員。
49
◯吉村慶一委員【 7頁】 秦野住みよいまちづくり協議会、まちづくり協議会ニュースというものを昨日、手に入れる機会がありまして、ざっと読んでみたのですけれども、これを読んだ限りでは、一定の合意はあるかなと、感覚的にそういうものはあるかとも思うのですけれども、何かまだ暗黙の了解というか、そういう域を出ていないのではないかという気もします。
これまでの経過から見れば、この
合意形成が本当に真実のものであるということでないと、また、途中でいろいろな障害が出てくるのではないかと思いますので、そこについては、ぜひ慎重にお願いしたいと思います。
この事業のコストは、当初15億円と見積もられていましたが、現在の見積りでは30億円になっていて、倍になってしまったと。これは、樹木の保全等がその直接の原因ではないですよということであります。しかし、多額のコストをかけることになるわけですので、工事に当たっては、美観の形成に配慮して、市民団体等が提案していた自然林保全公園的なものに近づくように、予算の範囲内で努力することも必要と思います。そうすることによって、企業誘致にも、それから、一定の地域に入ってしまった亀裂を修復することにも、また、多くの人が自然林保全公園だよという認識になれば、木が倒れることに対する地域の配慮なども深まると思いますので、そういうことは必要だと思うのですけれども、そういうことについての調整はもうされているのでしょうか、伺います。
50
◯大野祐司委員長【 8頁】
道路整備課長。
51
◯道路整備課長【 8頁】 矢坪沢については、並走する都市計画道路や区画整理事業で整備される区画道路などにつながる散策道の整備を行うことで、歩行者の回遊性を高めたいと考えております。
また、意見交換会などでは、整備された散策道に隣接し、ベンチや花壇などを設置することを市からも提案し、先ほど御説明しましたとおり、市民団体からも、伐採した樹木を活用したベンチの設置について、御提案をいただいているところでございます。
そのように散策し、滞留できる場を作ることで、地域住民の交流の場や企業で働く人たちの憩いの場になるのではないかと考えております。また、人が集まることによって、委員がおっしゃいました樹木等の管理にもつながっていくと考えております。
以上です。
52
◯大野祐司委員長【 8頁】
吉村委員。
53
◯吉村慶一委員【 8頁】 終わります。
54
◯大野祐司委員長【 8頁】 以上で、
吉村慶一委員の「
矢坪沢水路整備事業費について」の質問を終わります。
暫時休憩します。
午前 9時54分 休憩
─────────────
午前 9時55分 再開
55
◯大野祐司委員長【 8頁】 再開します。
次に、3、その他ですが、委員の皆さんから何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
56
◯大野祐司委員長【 8頁】 議会局から何かありますか。
議会局書記。
57 ◯議会局書記【 8頁】 6月6日の代表者会議にて、各常任委員会の政策提言の取組を市民に
情報発信する観点から、各常任委員会の活動状況、政策提言の流れなどについてホームページに掲載することとなり、内容につきましては、議会局一任となりました。今後、ホームページで公表できるよう整理していきますので、御承知おきいただければと思います。
以上です。
58
◯大野祐司委員長【 8頁】 では、その旨、よろしくお願いいたします。
以上で、本日の日程は全て終了しました。
これで
環境都市常任委員会を閉会します。
午前 9時56分 閉会
─────────────────────────────────────
Copyright © Hadano City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...