秦野市議会 2024-03-07
令和6年予算決算常任委員会環境都市分科会 本文 開催日: 2024-03-07
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予算決算常任委員会・環境都市分科会
午前 8時56分 開会
◯大野祐司座長【 1頁】 ただいまから、
予算決算常任委員会・環境都市分科会を開会いたします。
本日の会議は、タブレット端末に掲載した日程により進めてまいります。
開会に当たり、一言、申し上げます。
当分科会の審査日程は、本日1日となっております。効率的かつ充実した審査が行われるよう、座長としての責務を果たしたいと考えますので、御協力をお願いします。
これより、議案の審査に入ります。
説明並びに質疑は、各会計予算及び予算説明書をはじめ、その他の提出資料等を参考にして進めることにします。
なお、質疑については、議事の整理上、タブレット端末に掲載した発言順位一覧表のとおり、区分して行います。
お諮りいたします。
各分科員の質疑の順番は、発言順位一覧表のとおりとしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
2 ◯大野祐司座長【 1頁】 御異議なしと認めます。
したがって、そのように決定いたしました。
分科員1人当たりの質疑時間は、質疑及び答弁を含めて60分以内とします。
また、兼務員の質疑時間は、分科員として割り当てられた60分の範囲内で行い、1分科会当たり10分以内とし、内容が重複しない範囲で質疑を行うこととします。
それでは、「議案第2号・令和6年度秦野市一般会計予算を定めることについて」のうち、当分科会所管部分に関する審査を行います。
質疑を行う際は、事業名並びに予算書の該当ページについて述べるようにしてください。
環境産業部及び農業委員会事務局に対する質疑を行います。
執行部の概要説明を求めます。
環境産業部長。
3 ◯環境産業部長【 1頁】 おはようございます。
環境産業部及び農業委員会事務局が所管する衛生費の一部、農林費及び商工費の令和6年度予算につきまして、市長から施政方針で御説明した内容以外の主な事業につきまして、私から一括して御説明いたします。
まず、衛生費についてです。
各会計予算及び予算説明書の125ページをお開きください。中段の事業コード090、みどりの基本計画策定事業費です。みどりの基本計画は、都市の緑地や生物多様性の保全及び緑化を推進するものであり、令和7年度末に現計画が終了しますが、生物多様性地域戦略などを包括することで作業量が膨大となるため、債務負担行為を設定し、2か年事業として計画の改定を行います。
次に、127ページをお開きください。上段の050、地下水保全事業費の002、
地下水モニタリング事業費です。地下水の水収支の監視や賦存量の推計が可能となる水資源管理システムをより充実させるため、新規観測データの収集及び整理、分析を行うとともに、水理構造調査のため、渋沢地区で新たにボーリングを実施します。
次に、129ページ。清掃総務費の010、秦野市伊勢原市環境衛生組合分担金です。増加要因として、
栗原一般廃棄物最終処分場の埋立て終了に伴い、焼却灰の全量を県外搬出するほか、はだの
クリーンセンター内設備の法定点検や機器設備の更新などが予定されております。
次に、131ページ、中段の030、生ごみ減量推進事業費です。可燃ごみの減量を進めるため、補助要件を拡充して実施してきましたが、はだのクリーンセンター1施設化に当たり、補助対象を非電動式の処理機に限定し、継続するものであります。
次に、農林費に移ります。
135ページをお開きください。一番下、050、鳥獣対策事業費の002、
ヤマビル被害防止対策事業費です。農林業者や観光客に被害を及ぼすヤマビルの対策は、鳥獣が運び役となることから、農業者や関係団体と連携し、農地だけでなく、自然公園などでの防除や環境整備を推進します。
次に、137ページ、一番下段の040、
鶴巻排水機場維持管理費です。大根川ポンプ場の供用開始により、機能廃止となった鶴巻排水機場について、既存建屋の改修工事を実施するとともに、地域の活動拠点等としての跡地整備を進めます。
次に、139ページ。林業費の010、林業振興事業補助金の003、
広葉樹林整備活用事業補助金です。広葉樹林の健全化・循環サイクルの構築を図るため、森林組合が行う整備に要する経費の一部を補助するとともに、整備後についても、里山団体等と共同で管理することで、まきやほだ木などの活用を推進します。
次に、商工費につきまして、143ページをお開きください。100、
地域ブランディング推進事業費です。本市の魅力的な地域資源のブランド力をさらに向上させ、全国にPRするため、より消費者の共感や納得を得られる新たな
ブランド認証システムの構築を進めます。
次に、180、全国削ろう
会秦野大会開催補助金です。市制施行70周年記念事業として削ろう会全国大会を本市で開催し、森林の持続可能な循環サイクルの構築と市内建築関連産業の活性化を図ります。
最後に、145ページ。一番下の観光費の070、鶴巻温泉弘法の里湯管理運営費です。日本最大級の
温泉情報ウェブサイトを活用し、知名度を向上させ、集客につなげるとともに、混雑状況を見える化することで利便性を高めます。
以上、環境産業部及び農業委員会事務局が所管する令和6年度予算の概要でございます。よろしく御審査いただきますようお願いいたします。
4 ◯大野祐司座長【 3頁】 執行部の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
まず、分科員の質疑を行います。
伊藤大輔分科員。
5 ◯伊藤大輔分科員【 3頁】 よろしくお願いします。まず最初に、予算資料の26ページ、予算要求書だと、ごめんなさい、98ページになるのですけれども、
電子地域通貨事業費、約2.2億円についてお伺いさせていただきたいと思います。
まず最初に、予算要求書の全体計画の中に、令和6年度の予算事業費として2億2,000万円というのが計上されていると思うのですけれども、まず、こちらの予算の詳細を説明よろしくお願いします。
6 ◯大野祐司座長【 3頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
7
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 3頁】 それでは、来年度予算の計上の内容についてお答えさせていただきます。
こちらにつきましては、来年度、電子地域通貨、プロポーザルを行いまして、新たに事業者を選定して、新規に導入を始めたいと考えております。そのための予算といたしまして、導入経費、こちらのシステムの開発費ですとか、それから運用にかかってくる経費、それから市民の機運を高めるためのセミナーですとか、それから使っていただくためのスマートフォン教室、そういうものを全て計上いたしまして、こちら、新規の事業者、それから既存の事業者、いろいろな事業者が参入できることを想定して、ありとあらゆる状況を想定して、この計上をさせていただいたというものになります。
以上です。
8 ◯大野祐司座長【 3頁】 伊藤分科員。
9 ◯伊藤大輔分科員【 3頁】 資料請求しまして、この約2.2億円のうち、システム構築委託費として2億1,900万円、ほぼですよね、この2億2,000万円のうち、ほぼ95%ぐらいが、このシステムの開発に関わる費用だと考えても間違いないでしょうか、どうでしょうか。
10 ◯大野祐司座長【 3頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
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◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 3頁】 こちらの経費に関しましては、システムの開発費のほか、スタートの運営経費、例えばコールセンターの立ち上げですとか、その運営、それから最初につくるいろいろな事務物品、広告費、そういうものも一緒に計上されております。
以上です。
12 ◯大野祐司座長【 4頁】 伊藤分科員。
13 ◯伊藤大輔分科員【 4頁】 委託費は委託費と考えても間違いないでしょうか。
14 ◯大野祐司座長【 4頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
15
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 4頁】 こちらは、委託に出したいと考えております。
16 ◯大野祐司座長【 4頁】 伊藤分科員。
17 ◯伊藤大輔分科員【 4頁】 まあいいでしょう。
次に、この予算要求書を見てもらいたいのですけれども、98ページ、令和7年度以降として2億9,800万円、約3億円、書かれてあるのですけれども、こちらの3億円というのはどういった内容のお金なのか、予算なのか、どういったことを考えて計上されているのか、御説明よろしくお願いします。
18 ◯大野祐司座長【 4頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
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◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 4頁】 今回の電子地域通貨の計画は4年間、令和6年度から令和9年度までの4年間で考えております。
そこで、今、御質問いただきました令和7年度、令和8年度、令和9年度、こちらにおきまして、事業者はこれから決まるものでありますが、想定されるシステム開発費ですとか、必要になってくる運用経費等々を試算いたしまして、いろいろな状況に対応できるように、現時点で想定し得る試算をして計上いたしました。
以上でございます。
20 ◯大野祐司座長【 4頁】 伊藤分科員。
21 ◯伊藤大輔分科員【 4頁】 4か年計画で、令和7年度以降、令和7年度、令和8年度、令和9年度以降の合算した金額が3億円だということですけれども、年間の運用費用、この予算規模とか、ランニングコストとか、年間の費用としてはどのぐらいかかるのでしょうか、単年の。よろしくお願いします。
22 ◯大野祐司座長【 4頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
23
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 4頁】 こちらの試算いたしました予算ベースでは、令和7年度、令和8年度、令和9年度も合わせて予算上で積算いたしましたのは、約1億円弱ぐらいが最大という形で、予想し得る額で計上をさせていただいております。
以上です。
24 ◯大野祐司座長【 4頁】 伊藤分科員。
25 ◯伊藤大輔分科員【 4頁】 私が聞いたのは、合算ではなくて、単年度の運用費用としては年間だと幾らなのかという質問なのです。
26 ◯大野祐司座長【 4頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
27
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 4頁】 今、令和7年度、令和8年度、令和9年度の3年度で約3億円弱の想定、積算をしておりますので、年間にしますと1億円弱ぐらいになるかと想定をしております。
以上でございます。
28 ◯大野祐司座長【 5頁】 伊藤分科員。
29 ◯伊藤大輔分科員【 5頁】 そうすると、年間のランニング費用という言葉の定義はどういうものか、はっきり分からないのですけれども、このデジタル地域通貨をやっていくのに、年間1億円必要になってくるという認識で間違いないですか。まず、ここ、大事なので、よろしくお願いします。
30 ◯大野祐司座長【 5頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
31
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 5頁】 実際の契約額につきましては、これからプロポーザルをかけて事業選定していくという形になります。現時点での、あくまでもいろいろな状況を想定しまして、皆様に最大の効果を得られるような形で試算をしておりますので、ランニングコストが実際に幾らぐらいになりますというのを申し上げるのは難しいかと考えます。
以上でございます。
32 ◯大野祐司座長【 5頁】 伊藤分科員。
33 ◯伊藤大輔分科員【 5頁】 この1億円のうち、少なくとも委託費として、今年度の予算で、システムを開発してもらって、今後、プロポーザルをかけて、そこの決まった事業者に対して年間のシステム利用料というのは払っていかなければいけないと思うのですね。
ちなみに、この1億円のうち、それぞれプロポーザル前なので、金額が詳細を言えないというのは分かるのですけれども、やっぱりランニングコストとして主にかかってくるものは、新たにシステムを開発するとかいろいろあると思うのですよ。でも、基本的には、やっぱりシステムの使用料というのが主な年間の費用としてかかってくる費用なのではないでしょうか、どうですか。
34 ◯大野祐司座長【 5頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
35
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 5頁】 それでは、主にかかってくる年間の運営費という部分でございます。
我々で想定しておりますのは、今、おっしゃいましたシステムの利用料、そのほかに決済にかかってくる手数料、それからチャージのときにかかってくる手数料、それから各店舗で利用していただいたときに各店舗に現金を振り込む、売上げを振り込むというような振込手数料というものがございます。それから、あとはコールセンターが、最初、事業立ち上げ当初、必ず必要になってくるかと思いますので、このコールセンターの運営費等が入ってくるかと思います。
以上になります。
36 ◯大野祐司座長【 5頁】 伊藤分科員。
37 ◯伊藤大輔分科員【 5頁】 いろいろ費用はかかってくるということで1億円なのですけれども、ちなみに、費用は言えないとしても、では、今、おっしゃったそれぞれの費用の中で、域外に流れる費用、今回のシステム開発費という、どこがプロポーザルしてくるか、分からないですけれども、私が考える限り、市内の事業者がシステム開発をできるわけがないと認識していまして、もしそういった前提の中、今、おっしゃった費用のうち、域外に流れるコストというのは具体的にどれになりますか。
38 ◯大野祐司座長【 6頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
39
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 6頁】 今、申し上げた中で、域外に流れるというのは、いわゆる市内の事業者ではなく、市外の事業者に発注する分というお話かと思います。
そうなりますと、市外に発注をしなければならないのは、まずはシステムの使用料、それからチャージにかかってくる手数料のうち、今、想定している
コンビニATMチャージ、これに関しましては市外に流れる経費になるかと思います。
それ以外の経費、振込手数料ですとか、そういうところに関しては、市内の金融機関と一緒に運営をしていくというように、考えておりますので、それは市外には流れる経費には当たらないかと思います。
以上でございます。
40 ◯大野祐司座長【 6頁】 伊藤分科員。
41 ◯伊藤大輔分科員【 6頁】 そうすると、幾らというのは言えなかったとしても、やっぱりシステムの運用費というのは域外に流れていくと。でも、私たち、デジタル通貨というのを導入する目的というのは後でお伺いしますけれども、基本的には域内にお金を回していくという中、やっぱり、ランニングコストとして、年間の運用費として域外に出ていくお金、まず、ここの金額というのはしっかり把握しておかなければいけないのだろうと思うのですね。
次ですけれども、今回の秦野市版の電子地域通貨事業、これ、どこの地域のどんなモデル、全国にいっぱいあると思うのですけれども、参考事例とした電子地域通貨なのか、よろしくお願いします。
42 ◯大野祐司座長【 6頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
43
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 6頁】 ここまで、昨年度から実際にこの電子地域通貨事業を検討してまいりました。事業モデルということでございますが、電子地域通貨における事業モデルというものが大きく3つあると考えております。
1つ目は、行政や金融機関、または関係する団体が協定を結ぶなどをして主体となりまして、市全体を対象に、地域経済を盛り上げていくために運用するというもの。2つ目は、商工会議所ですとか商店会が主体となりまして、一定の地域、市内の中でも一定の地域、商店街ですとかそういうところを主として対象とするもの。そして、通貨ではありませんが、行政が主体となりまして、SDGsの推進、それから健康増進など、限定の行動に対してポイントを付与しまして景品などが当たるというポイント事業があるかと思います。
これまでに視察しました千葉県木更津市のアクアコイン、埼玉県深谷市のネギー、長野県岡谷市のOkaya Pay、岐阜県飛騨市、岐阜県高山市のさるぼぼコイン、こちらでは地域の事業者や行政が主体となりまして、市民、事業者、行政等が目的を共有しまして、連携して地域を盛り上げるために尽力されているというところを視察いたしました。
現在、秦野市が導入を目指している電子地域通貨は、市が主体となりまして、市内の金融機関、それから商工会議所と連携できる体制の構築を、目指しておりまして、電子地域通貨を活用しまして域内の消費喚起、地域の個店等の魅力アップ、地域コミュニティーの活性化や市民の健康増進など、先進事例を参考にしながら、よりよい事業を実施していきたいと考えております。
以上でございます。
44 ◯大野祐司座長【 7頁】 伊藤分科員。
45 ◯伊藤大輔分科員【 7頁】 ちなみに、わけが分からないと、今、声があったのですけれども、アクアコインだとか、さるぼぼコインの1個1個、概要を明らかにしていきたいのですけれども、参考とされたアクアコインだとか、さるぼぼコイン、共に発行元は地元の金融機関だとお伺いしていまして、今回、秦野市は、金融機関が主導ではなく、あくまで行政が発行元となってやる地域通貨だとお伺いしていて、まず、金融機関が主体となってやる場合のメリットは、具体的にどういうのがあるのですか。
46 ◯大野祐司座長【 7頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
47
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 7頁】 金融機関が主体となりまして行う場合のメリットということでございます。
このアクアコイン、それから、さるぼぼコインというところは、金融機関が地域経済を振興していくために導入されている。そこに当然、市も、それから地元の事業者の方たちも一緒に連携して、この事業を盛り上げていくというところで協力をしているという状況になります。
地域の金融機関が主体となる事業ということのメリットとしましては、やはり市民の皆さんが安心して、金融機関がやっているというところで安心して行えるというところと、それから地元の事業者との結びつきが非常に強いというところがございますので、一緒に連携してやっていけるというところがあるかと思います。
以上でございます。
48 ◯大野祐司座長【 7頁】 伊藤分科員。
49 ◯伊藤大輔分科員【 7頁】 そんな中、少し繰り返しになりますけれども、今回の秦野市版のデジタル電子地域通貨は、発行元はどこなのですか、金融機関ではないのですよね。もう一度。
50 ◯大野祐司座長【 8頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
51
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 8頁】 今回の電子地域通貨の主体は、秦野市が主体となりまして、こちらの発行主体を市内の金融機関にお願いをしたいということで、今、考えているところでございます。
以上です。
52 ◯大野祐司座長【 8頁】 伊藤分科員。
53 ◯伊藤大輔分科員【 8頁】 1個、純粋な疑問として、では、なぜ本市は金融機関主導でできなかったのかというのはどうですか、何で今回は。さるぼぼコインとかというのは金融機関がメインでやられると。でも、今回、秦野市が発行元となって、金融機関と協力するのですけれども、あくまで秦野市がやるものだと。本市の地元金融機関というのはあると思うのですけれども、そこが手を挙げてくれなかった、もしくはやりたがらなかった、もしくは秦野市が自分たちでやりたかった理由というのがもしあれば教えてください。お願いします。
54 ◯大野祐司座長【 8頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
55
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 8頁】 今回、電子地域通貨を検討するに当たり、市内の金融機関にヒアリングを行いました。この地域内の金融機関が、自ら、なぜやらないのかという部分に関しては、それぞれの事業者の経営判断でございますので、こちらについては私からは申し上げられませんが、秦野市のほうで金融機関に、市がやりますというところで、一緒にやりませんかというようなヒアリングをさせていただきました。その中では、前向きに検討したいというところで回答をいただいている状況でございます。
以上でございます。
56 ◯大野祐司座長【 8頁】 伊藤分科員。
57 ◯伊藤大輔分科員【 8頁】 でも、あくまで、このランニングコストとしての費用は、秦野市が持つということでよろしいですか。
58 ◯大野祐司座長【 8頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
59
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 8頁】 運用に係る費用に関しましては、委託料という形で秦野市が負担をいたします。
以上です。
60 ◯大野祐司座長【 8頁】 伊藤分科員。
61 ◯伊藤大輔分科員【 8頁】 まあ、いいでしょう。
次に、先ほど何かおっしゃった導入の目的というのが、本市の基本方針も含めて、もう少し分かるように説明してもらえないのか、よろしくお願いします。
62 ◯大野祐司座長【 8頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
63
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【 8頁】 今回、この電子地域通貨を導入する目的でございます。
現在、秦野市に関しましては、全国的にそうですが、人口減少等に伴う需要の減少、それからネットショッピング事業の拡大、そして東京都新宿区や横浜市に1時間で行けるという交通利便性の高さ、そして近隣に大きな商業施設があるという生活利便性の高さ、こういう秦野市の特徴がありまして、今、地域内の消費の縮小と地域外への利益流出、これが懸念されている、これが拡大していくのではないかと懸念されているという状況がございます。
そこで、この社会経済の変化の課題に対応するために、市民、事業者、そして行政が課題を共有しまして、解決に向けて連携して、この電子地域通貨の導入を通しまして、地域経済の好循環の促進と活性化、デジタル技術の活用による生活利便性の向上と、それからカーボンニュートラルの推進、それから地域コミュニティーの活性化、この仕組みを実現するということを目的として、この事業を行いたいと考えております。
以上でございます。
64 ◯大野祐司座長【 9頁】 伊藤分科員。
65 ◯伊藤大輔分科員【 9頁】 地域通貨には3つタイプがあって、本市は、総合的というか、先ほど説明していただいたとは思うのですけれども、全体としてのデジタル地域通貨だと。でも、聞いていても、やっぱり基本方針、地域経済の好循環、地域経済を活性化させますとか、やっぱり行政主導にありがちな、すごい具体的ではない、曖昧な、私がよく市長の施政方針とかの批判をしているように、総花的な、絞り切れていない、すごい抽象的で、具体的ではない、この導入目的だと思うのですよ。
むしろ、この基本方針を見ていると、デジタル地域通貨、デジタルになって全国で、はやっている、そのデジタル地域通貨というハードをうちが取り入れることによって、できること、ほぼできることの全てを何か網羅的に挙げているという、すごい印象を受けるのですね。
電子地域通貨には、大きく分けて地域マネーと地域ポイントと、この2つあると思うのですよ。それを本市は両方やっていきますと。地域マネーというのは、発行手数料が2%、今回、1.8%とかと事前の調べでお伺いしたのですけれども、この発行手数料、この手数料収入というのが少なくて、この手数料収入を徴収するにはやっぱりかなりの流通量というのが求められてくると。
この計画の中に、KPIとして令和7年度の発行流通量は7億円と書いてあるのですけれども、これはあくまで目標ですよね、KPIですよね。この7億円の1.8%と計算してみると、やっぱり1,260万円ぐらいが発行手数料として入ってくるだけで、そこから域外に払わなければいけないシステムの利用料を払います、外に。あとは、人件費だ、何だ何だとやっていくと、やっぱりデジタル地域マネー、マネーのほうがハードルはぐんと高いと思うのですね、ぐんと。
このデジタル地域ポイントとマネー、どちらが、導入するのは簡単ですよ、導入するのは、お金、皆さんの税金をつぎ込めば、システム開発をしてくれますけれども、でも、継続するための仕掛けみたいなことも含めて、地域マネーと地域ポイント、どちらがハードル高いと思いますか。よろしくお願いします。
66 ◯大野祐司座長【10頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
67
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【10頁】 まず、電子地域通貨とポイント事業でございますけれども、電子地域通貨は、おっしゃるとおり、できることが本当に多様にございます。その分、いろいろな可能性を秘めていると思います。様々な活用をしていくことによって、お話しいただきましたこの利用者、こちらの流通額も、1年、2年で、これが非常にすぐに普及して使ってもらえるというのは確かに難しいかと思いますので、今回、4年間をかけてしっかり対応していきたいと考えております。
もう一つ、ポイント事業でございますけれども、ポイント事業というところの目的が、基本的には、マネーの部分で経済を回すという目的ではなくて、SDGsの推進ですとか、一定の狭い目的を持って、絞った目的を持ってやっていくというものになりますので、この比較対照として考えるのは非常に難しいのかなと思います。
以上でございます。
68 ◯大野祐司座長【10頁】 伊藤分科員。
69 ◯伊藤大輔分科員【10頁】 デジタルマネーは、経済を回すためのものだと、地域ポイントというのは、エシカル行動だったり、SDGsだとか、ある行動変容を促すものだったり、そういったものに地域ポイントを使うと。
本市が、導入目的としては、やっぱり地域経済を回していきたいというのがあると思うのですね。
やっぱり、デジタルマネーにした場合、両方やるわけなので、システムの開発費用とかも多くかかってくると思うのですね。この絞れなかったことによる、総花的なことによる、まず、システムの開発ということで、やっぱり両方の機能をお願いするわけだから、当然、システムの費用、開発の費用というのもかかってくると思うのですよ。
あと、また、絞れないことによる弊害というのはいろいろあって、導入するのは簡単だけれども、継続するためのポイントとして、やっぱり先ほど発行手数料は幾らにもなりませんと、そこからシステムの管理費用、本当は地域経済の中を回していくお金なのに外に逃げていくお金がある、そのほうが大きくなってしまうという、この失敗するパターンというのも幾らでもあるのではないかなと。
しかも、私たちの発行元として秦野市がやっていくというのは、やっぱりその補助金がベースなので、先ほどもランニングコストとか、年間の運用費用とかを考えていても、やっぱり補助金ありきの、自走が前提ではない電子地域通貨の導入と考えてもいいですか、どうですか。
70 ◯大野祐司座長【10頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
71
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【11頁】 この電子地域通貨の運用に関しましては、主に店舗様からいただく現金化の手数料収入、こちらを充てるというところがございます。当然、それだけで自走させる、全ての経費を賄うということは難しいと考えております。そのためにも、もちろん、まずは皆さんに、この秦野市をよりよくするために使っていただいて、まず、この手数料収入をしっかりと皆さんに適正な額を負担していただくというところ。それから、その他の収入の部分、例えば他市、アクアコイン等では、企業からこの事業の趣旨に御賛同いただきまして御寄附をいただいて、それに対しての、一緒にPR効果ですとか、それからそれを原資としたポイントバックキャンペーンですとか、そういうものをやったりですとか、それから、この地域の皆さんの事業提案としまして、電子地域通貨システムを使って、例えばみんなの子ども食堂に寄附を集めたりですとか、そのようないろいろな使い方ができるかと思います。
そのため、この収入と支出をそれだけで見るというような形ではなくて、電子地域通貨がもたらされる様々な効果、収入、波及するところを総合的に見ながら、この事業評価というものをしていくものだと考えております。
以上でございます。
72 ◯大野祐司座長【11頁】 伊藤分科員。
73 ◯伊藤大輔分科員【11頁】 まず、私の結論からいうと、やっぱり今回はデジタルポイント、もう少し絞って、システム開発とかももう少し費用を抑える中、小さな成功体験を積み上げて拡大していくべきではないかという考えなのですね、まず、結論からいうと、紛らわしくならないために。
継続するためのポイント、仕掛けというのは、導入は簡単です、お金を払えばそれはできますと、ただ、継続するためのポイントというのは、やっぱり、デジタルマネーとして、法定通貨である円の代わりをつくろうとする、ここに失敗の原因があるのだと思うのですね。やっぱり利便性という意味で、デジタルマネー、あと、大手の企業の何かデジタルマネーだとかポイントとかがあります。そこの経済的なメリットばかり追求すると、やっぱり利便性という意味で、どうしても法定通貨である円には負けてしまうだろうということがまず1個。
あと、先ほどランニングコストの利用店舗の手数料という、使う側にとっても、やっぱりメリットというのが、法定通貨である円よりこの地域マネーというのがどのぐらいあるのかということですよね。
KPIにも電子地域通貨の参加店舗数みたいなのもあって、500店舗とかと令和6年度、書いてあるのですけれども、やっぱりバブル期と比べて、事前に教えてもらったのですけれども、2,000店舗あったものが500店舗ぐらいまで落ちてきている、バブル期の30%から40%ぐらいになってきていると。やっぱり下火になっていく中、何かの起爆剤として、経済的なメリットを求めて起爆剤としてデジタルマネーを導入するというのは、私はどう考えても時期尚早なのではないか。もう少しにぎわいというのを、本当に新しいプレーヤーも巻き込んで、少し商店街が活性化しているところの最後の一押しとしてこれを導入するのならいいのですけれども、やっぱりこの下火の中、起爆剤として、経済的なメリット、法定通貨である円に勝ち目がないのに、そこで勝ちに行こうとするというのは私は間違っていると思うのです。
あくまで私は、デジタルポイントというのを今回やるべきなのではないかと思っていて、やっぱりデジタルポイントというのは、非経済的なメリット、例えば、スポーツ広場の雑草取りだとか、これから人手がどんどんいなくなってきます。あと、この間、吉村委員もおっしゃっていましたように、市道の管理瑕疵、こういったことに対する、今までお金としては渡せなかったところを地域ポイントという形で見える化していくとか、何かいろいろ地域ポイントのほうが導入するハードルも低くて、これから迎える人手不足だとかという問題に対してもいろいろな解決方法というのはあるのではないか。
あと、本市も地域貢献ポイントというのをやっているらしくて、そういったこともポイント事業としてまとめてやっていける、そういったことも職員にとってもありがたいのではないかと思うのですね。
私は最後に本当に言いたいのは、やっぱり絞れないということ、例えばデジタル地域ポイントとして考えたとしても、カーボンニュートラルをやります、あと、何か健康ポイントをやります、何をやります、何をやりますとどんどん出てくるわけですよね。やっぱりそこをどこからやっていくのだとか、どういう形でやっていくのだとか、そこの優先順位をつけていくということ。
私は、今回、やっぱり小さいところから成功体験を積み重ねるべきで、何かそういった地域の課題だとか、そういったことをデジタルポイントとして使っていく。そういったことが使う側にとっても、我々の地域課題の解決にこのポイントを使ったらつながるとか、そういった共通の価値観というのは私は継続するための最大のポイントだと思っているので、今後、どういう形になっていくか分かりません。ぱっとただ広げて、これからプロポーザルをかけていくだけで、丸々修正できるための今回の
予算決算常任委員会、私たちが意見を言っているという状況だと思いますので。
次世代育成アカデミーの中には、デジタルポイントというのをきちんと手段として取り入れて、導入することが目的になっているのではなくて手段として取り入れる、「コミュニティ型クラウドソーシング」としての電子地域通貨、これ、1回動画でプレゼンを見させてもらって、すばらしい提案だと思ったのですね。具体的な我々の地域の課題と地域ポイントというのをリンクさせた、あくまで手段としてのデジタル地域通貨ポイント、このぐらい絞れて、具体的になった上で実行に移していただきたいなというのを言わせていただいて、この質問を終わります。
74 ◯大野祐司座長【12頁】 これで伊藤大輔分科員の質疑を終わります。
吉村慶一分科員。
75 ◯吉村慶一分科員【13頁】 5点ありますので、お願いいたします。
まず、125ページ、080、地球温暖化対策事業費についてですけれども、多くの市民がCO2削減のために参加するということが大切だと思いますが、秦野市にはマダケという非常に珍しい種類の竹が一般に生えていて、太くないので、誰でもが刈れる、竹林の整備に参加できるという地域があります。この森林整備のCO2削減効果というのを真剣に取り上げてみたらどうかと思いますが、そのことを調査していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
76 ◯大野祐司座長【13頁】 環境共生課長。
77 ◯環境共生課長【13頁】 今、御質問で森林の整備という話でございましたけれども、竹林に対してでありましたら、森林でいいますと、通常、50年杉で大体年間1ヘクタール当たり170トンほどのCO2の吸収量があると言われております。
また、冒頭お話のありました竹林でございますけれども、これに関しましては、一般的に、国とかでも正式な算定方式というのが示されておりませんので、一般のネット等の情報によりますと、1ヘクタール当たりの竹林で年間約17トンの吸収があると言われております。大体、竹林1ヘクタール当たりですと、4,000本から1万本くらいの竹が生えているといいますので、竹1本に換算すると年間1.7キログラムから4.3キログラムぐらいの炭素吸収量という形でのものになります。
こういった情報が、今、出ておりますので、市独自でその辺を研究というところは、なかなか踏み込んだところは難しいのかなと思っております。
78 ◯大野祐司座長【13頁】 吉村分科員。
79 ◯吉村慶一分科員【13頁】 竹林は、秦野市の山際、農地、里地には広く生えていて、それを整備すると景観もよくなる。全国屈指の森林観光都市を目指す本市には、やるべきことだと思います。
市民の意欲を増進させるには、竹1本切ったら、1本切ったらではないですね、1本の竹がということですよね。竹林というのは、1本切ると翌年生えてくるのですね、生えてくるときに吸収する炭素の量というのがやっぱり肝心で、毎年毎年全伐するわけにはいかないだろうから、1回全部切って、半分生えてきて半分残したらどのぐらいですとか、そういう目に見えて、市民に竹林整備のCO2削減効果が分かるような情報提供が大切だと思うのですね。東海大学とか近隣の大学等に持ちかければ協力してくれると思いますので、最初から困難だと言わないで、取り組んでいただきたいと思います。
次に、131ページ、010、し尿くみ取り委託経費と、同じく020、003の塵芥収集等委託費の両方に関係をしますが、し尿収集事業者の仕事が減っていくことに対する補償業務の終期、終わりの期の決定についての協議がなされております。
その事業者側は弁護士同伴で出てくる。秦野市は職員だけで出ていくと。協議ですので、対等の立場、力関係ではないと前進はしないと思います。秦野市側も弁護士をつけて、いつまでに終わりにしたいという交渉をされたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。
80 ◯大野祐司座長【14頁】 生活環境課長。
81 ◯生活環境課長【14頁】 この補償業務の交渉に当たって、相手方については、弁護士が同席しているというところですけれども、今、お話がありました、こちらも同様の体制で臨むというところは手法の一つであるとは考えます。
弁護士の同席につきましては、今後の交渉の状況を見ながら、その可能性も含めて、所管課である文書法制課に対応を相談したいと考えております。
以上でございます。
82 ◯大野祐司座長【14頁】 吉村分科員。
83 ◯吉村慶一分科員【14頁】 この事業は、法律を根拠にしているところがあります。もう50年以上、たしかやっていると思うのですね。そのし尿収集の事業者の仕事が少なくなるから補償しなければいけませんよという趣旨だけれども、総額で、2者に対して10年ぐらい前で50億円とかという数字でしたから、もう60億円以上、仕事を用意させていただいていて、おまけにその2つの事業者は、資源物だとか一般のごみだとかの収集の委託業務の入札にも参加されていて、その一部を受注されていると。その収集の委託業務というのは、参加した人はみんな、どこかの仕事を取れるような仕組みに今はなっていますから、既に仕事が減ることの補償などをするような状況ではないと私は思うのです。
ただ、60年ぐらい前に交わした協定書の中に、補償するという一文が書いてあるから、いつまででもしなければいけない。これはもう法律で争う状況ですよ、私、思うに。ぜひそういうことを考えていただきたいと思います。
また、協議、交渉ですから、相手方がストライキという手段に出てくる可能性があります。それに対する対策はお考えですか。
84 ◯大野祐司座長【14頁】 生活環境課長。
85 ◯生活環境課長【14頁】 相手方がストライキに出た場合は、というお話でございましたけれども、一方的に、こちらが例えばその補償業務をやめるとか、そのようなお話があったときに想定されることなのかなと思います。
一方的にやめるということは、今までの経過もございますし、ごみの収集等のことを考えますと、平常時はもちろんですけれども、災害時などの対応も考えますと、そういうことは考えられないと、一方的にやめるということは考えておりませんで、そういった中で、ストライキというような想定は現在はしておりません。
以上でございます。
86 ◯大野祐司座長【14頁】 吉村分科員。
87 ◯吉村慶一分科員【14頁】 私は、し尿の収集を直営でやられたらどうかと思います。災害時というようなこともありますし、安全保障、経済安全保障という観点から、もう残りは本当に少量になってきた段階ですので、直営ということをぜひお考えいただいて、万が一に備えるということをぜひやっていただきたいと、提案させていただきます。
次に、141ページ、090、森林資源活用拠点事業費ですが、今年度、ボーリング調査等をして、来年度は経済効果の予測をするのですよということですけれども、ボーリング調査をして、おおよそ必要な土地の造成費の概算金額がお分かりになったと聞いていますが、およそ幾らぐらいと予想されていますか。
88 ◯大野祐司座長【15頁】 森林ふれあい課長。
89 ◯森林ふれあい課長【15頁】 概算の事業費ですけれども、今年度の委託契約の期間が3月25日までとなっておりまして、現在、報告書の最終取りまとめを行っている最中となります。概算事業費についても最終の取りまとめを、今、行っているところになります。
先ほど議員からお話がありましたように、今年度、ボーリング調査等を行いまして、工法検討に必要なデータを得ることができたため、補強盛土工などの新たな工法について検討しておりまして、昨年度までに算出した概算事業費よりは削減できる見込みとなっております。
以上です。
90 ◯大野祐司座長【15頁】 吉村分科員。
91 ◯吉村慶一分科員【15頁】 ちなみに昨年度までに算出した概算事業費でいうと、およそ13億円とか、数字でした。出来上がる平地の面積が1.7ヘクタールですから、1平方メートル当たりに換算すると8万円とか9万円とかという数字になって、すぐそばにある戸川土地区画整理事業の土地の売出し価格、5万円とか6万円とか、1平方メートル当たり、言われているものの1.6倍とか1.7倍とかになってしまう。それをどこまで近づけるかということになるわけであるからこそ、先ほどの質問にもありましたけれども、経済だけではない、いろいろな価値、経済効果を来年度調査するということにつながっていると私は解釈しています。
その調査の方法ですけれども、委託費が858万円計上されていますが、恐らくこれは民間のコンサルタント会社に、経済効果がどのくらいあるよということで発注される予算だと思うのですが、これはコンサルタント会社ではなくて、大学と組んでやったらどうかと思いますが、いかがでしょうか。
92 ◯大野祐司座長【15頁】 森林ふれあい課長。
93 ◯森林ふれあい課長【15頁】 来年度行う経済効果予測についてですが、単なる経済波及効果だけではなくて、本市の林業、林産業の発展、秦野産木材の利用促進、木材の流通など、本市の森林関係産業に関する部分についての効果も検証していきたいと思っております。そのため、地域の経済分析や森林関係産業に精通した調査機関に委託をする予定となっております。
先ほど大学への依頼についてですが、この結果が客観的な信頼性が重視されるとともに、事業を円滑に進めるために短期間での調査が必要となりますので、実績がある、専門的な調査機関への委託を想定しております。
以上です。
94 ◯大野祐司座長【16頁】 吉村分科員。
95 ◯吉村慶一分科員【16頁】 この間、農林水産省の外郭団体だと思いますけれども、森林総合研究所というところに、あるテーマで視察に行ってきました。行ってみたら、そこも、何かこういう社会経済的な問題の研究もしておられました。そういうところも候補に挙げていただいたらどうかなと。もしそういうことでつながりができれば、将来、農林水産省関連の補助金をもらうときには役に立つのではないのかなとも考えます。だから、いろいろな可能性を考えてお願いしたいと。
大学、客観性と言うけれども、こういう経済とか社会科学の調査・研究などというのは、どうしたって価値判断というものが入りますから、コンサルタントにやってもらったら客観的ですよというようなのは、反論は私は幾らでもできると思いますので、こだわらずに、広い視野でやっていただければなと思います。
次に、143ページの150、4駅にぎわい活性化推進事業費について伺います。
この予算要求書を見ますと、試行的な取組という表現が出てきて、この間、3つの懇話会を集めたシンポジウムみたいのがあって私も参加しましたが、そこでは社会実験というような言葉も使われておりました。そういうのを懇話会の話合いを前提にということですけれども、この試行的な取組については、一般に広く公募もしてみたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。
96 ◯大野祐司座長【16頁】 産業振興課長。
97 ◯産業振興課長【16頁】 先日のセミナーには御出席いただきましてありがとうございました。この2月25日に実施させていただきましたセミナーでは、これまで令和4年から積み上げてきた各駅懇話会の渋沢駅、東海大学前駅、鶴巻温泉駅の3駅の合同懇話会ですが、その3駅分の議論の経過を各懇話会の座長の方から御報告いただいて、今後、どういったことがまちのためにできるのかという御提案をいただきました。
今年度末には、もう一度、各懇話会を予定しておりますので、その中でどういった取組ができるのかという議論をいたします。公募をするかどうかということも含めまして懇話会に諮りたいと思います。
以上です。
98 ◯大野祐司座長【16頁】 吉村分科員。
99 ◯吉村慶一分科員【16頁】 市が、ある事業をやろうとして、市民の代表の皆さんをお集めになって話合いをされる。それで、ある一定の方針とか何かができる。それを前提にして物事をされようとすることが多いですが、だからといって必ず成功するとは限らない。事業というのは、熱心で、先を見る目があって、ある程度のお金を集めたりなどをする信望がある人がやるからうまくいく。懇話会をつくって、懇話会でこういうことになりましたよといってやったって、必ずうまくいくとは限りません。
それは、我々が生きているのは資本主義の社会で、自由主義の社会で、やる気と能力のある人が事業を起こしていく社会ですから、そこの辺りを、役所がやっている懇話会でこうなっていますからということで排除するようなことは、それは自由主義、資本主義の世の中のルールとは違いますよ。
役所が計画を立てれば全てそのとおりになるなどということは、私の議員生活、29年目に入りましたけれども、ありません。計画を立てたってそのようにならないことのほうが多いです。ぜひお考えいただきたいと思います。
最後に、同じく143ページの
電子地域通貨事業費について伺います。
これのシステムの開発と運営については、プロポーザルで事業者を選定されるということですが、そのプロポーザルの条件に、事業者は市内の事業者とのジョイントベンチャーを組んでください、あるいは、市内の事業者とのジョイントベンチャーを組んだ事業者は点数を高くしますというような制度を導入することはできませんか。
100 ◯大野祐司座長【17頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
101
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【17頁】 プロポーザルに関しましては、このジョイントベンチャーということも当然あろうかと思います。市で想定する事業、これをやってほしい、要求する事業をしっかりやるためには、単独、もしくは、今、想定しているのは市内の金融機関はぜひ入ってほしいという気持ちを持っておりますが、市内の企業、何らかの形で入っていただきたいというところも当然あるかと思います。
ただ、これに関しては、要求、我々がやりたい内容、こちらをしっかり加味してもらえるかというところの中で、このジョイントベンチャーというところを優遇、点数を加算するというのがよいのかどうかというところをしっかり検討させていただいて、対応させていただきたいと思います。
以上です。
102 ◯大野祐司座長【17頁】 吉村分科員。
103 ◯吉村慶一分科員【17頁】 こういうことをやり慣れている事業者は、大手という言い方が適切かどうかは分かりませんけれども、事業者は、その地域の小さな会社、その会社がやる気があっても、と一緒に仕事をしようなどということは恐らく小指の先も考えない、何らかの条件がつかなければ、と私は思います。
その金額が、さっきの話だと4年で3億円とかと言っていましたよね。地元の事業者がJVで入れれば、そのうちの2割でも3割でも地元にお金が落ちるし、かつノウハウが蓄積されるから、その事業者が、別のことで何らかの仕事を受注することができるかもしれないという可能性が生まれますから、ここは、先ほど、要するに能力のない事業者に任せるわけにいかないというのは確かにそのとおりですから、ただ、真剣に御検討いただきたい。
最初から仕事ができる事業者などというのはない。建設業界だって、役所がJVでやってくださいと、学校だとか、結構大きな公共投資をするときに言うから、大手の建設会社は地元の建設会社と組んでやると。そうすると、その参加できた地元の建設会社が、大手とJVで技術、経験を積めるから、だんだん大きな仕事ができるようになってくる。そういうことをやらなければ、地元の会社などは育ちませんよ。ぜひこれはお願いします。
それと、さっきの議論だと、来年度以降、来年度も2億9,800万円ですか、予算をつける予定ですけれども、私が聞いた話だと、商品券みたいにプレミアムもつけるのではないかというのを聞いていますけれども、そこは、この当面4年というのはつけないのですか。
104 ◯大野祐司座長【18頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
105
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【18頁】 こちら、電子地域通貨を開始するに当たり、我々としましては、やはりスタートのときに起爆剤としましてプレミアム事業をやりたいと考えておりますが、この当初予算の2億2,000万円の中には入っていないというところでございます。
今後、またプレミアム事業を、もしかしたら今後の補正予算ですとかそういうところで御審議をお願いするような形になるかもしれませんが、来年度予算に関してはプレミアムの予算は入ってございません。
以上でございます。
106 ◯大野祐司座長【18頁】 吉村分科員。
107 ◯吉村慶一分科員【18頁】 この電子地域通貨、4年かけてという話でありましたけれども、やっぱり新しい事業をするときはスタートダッシュが肝腎ですよ。伊藤委員も言っていましたけれども、私は、とにかくできるポイント、地域貢献券とか、さっき言ったいろいろな分野のポイントは、やってみて、失敗して、そのためになかなかそのソフトがうまくいかないというリスクがあっても、最初にこんなに秦野市はいろいろなものをくっつけますよとすれば、それだけメディアの扱いはでかくなるわけだから、そうすると市民がなるほどなと思ってくれるのが先ですよ、それで使用率が上がるわけだから。
失敗したら駄目だから、うまく行くところから始めて少しずつなどと言っていると、それでメディアがきちんと扱ってくれるのか、NHKは取材に来てくれるのかという話ですよ。そこの広報戦略をよく考えていただいて、このポイントの問題は、私は、もうできるだけ、うち、こんなにやりますとやったほうがいいと思いますので、ぜひ御検討をお願いします。
以上ですが、あとは一言言いたいけれども、私は、挑戦大好きです。やっぱりチャレンジしなければ道は開けないわけだから、黙って待っていてもじり貧になってしまうのだから、人口がどんどん減ってきて、やっぱり失敗をおそれず、挑戦するということが必要で、挑戦している姿というのは、非常に後光が差しているというか、オーラがあるというか、そういうのが周りで分かりますから、そういう部署があるということが秦野市全体の士気を高めることにもなりますので、ぜひ頑張ってください。終わります。
108 ◯大野祐司座長【19頁】 これで吉村慶一分科員の質疑を終わります。
風間正子分科員。
109 ◯風間正子分科員【19頁】 おはようございます。それでは、お願いしたいと思います。3点ほどありますので、よろしくお願いいたします。
まずは予算資料、123ページ030、003、狂犬病予防注射についてお伺いしたいと思います。これのまずは内訳をよろしくお願いいたします。
110 ◯大野祐司座長【19頁】 生活環境課長。
111 ◯生活環境課長【19頁】 狂犬病予防等事業費の内訳でございますけれども、まず、この狂犬病予防等事業費でございますが、狂犬病予防法に基づく犬の登録及び狂犬病予防事務を行うとともに、動物の愛護及び管理に関する法律、動物愛護管理法、この趣旨に基づく猫の不妊去勢手術の助成事業など、こういったことを実施し、地域の公衆衛生や生活環境の向上に努めることを目的としております。
事業費の内訳でございますけれども、まず、報酬及び旅費といたしまして、これは主に会計年度任用職員1人に係る人件費でございますが、こちらが97万1,000円。それから、需用費といたしまして、こちらは主に犬の鑑札ですとか注射済票、それから啓発物品などの購入や予防注射の案内はがきの作成といったところで64万3,000円を計上しております。それから、役務費といたしまして、これは予防注射、集合注射で実施をしておりますけれども、こちらの実施案内ですとか、接種の勧奨のためのはがきを未接種の飼い主に出しておりますが、こちらの郵送料といたしまして69万3,000円を計上しております。それから、委託料といたしまして、主に狂犬病予防注射に係る神奈川県獣医師会や秦野市獣医師会への委託料といたしまして153万3,000円を計上しております。
それから、費目で補助及び交付金といたしまして50万円を計上しておりますけれども、こちらは猫の不妊去勢の手術の補助金といたしまして、これは雄が3,000円、雌が4,000円ということで、全部で50万円を見込んでいるということで計上しております。総額では434万円となります。
以上でございます。
112 ◯大野祐司座長【19頁】 風間分科員。
113 ◯風間正子分科員【19頁】 ありがとうございます。
この中で予防接種、犬の鑑札及び予防接種済みということですが、今、狂犬病の予防注射ということですが、この秦野市の予防接種の状況はどうなのか、お伺いいたします。
114 ◯大野祐司座長【20頁】 生活環境課長。
115 ◯生活環境課長【20頁】 もう少し狂犬病のお話をさせていただきますと、狂犬病は、発症すると死亡率がほぼ100%のウイルスの感染症でございまして、世界で今でも年間5万人以上の人が発症して死亡するということで、治療法のない、大変危険な病気でございます。
我が国では、狂犬病予防法、これは昭和25年8月に施行されたものですけれども、こちらによりまして犬の登録と毎年1回の狂犬病予防注射が飼い主に義務づけられているところです。この法律による犬の登録と予防注射、当時は野犬も多々おりましたので、野犬の抑留等、徹底した対策に取り組んだ結果、我が国における狂犬病は、法施行後、7年という短期で撲滅に成功いたしまして、以後、60年以上も狂犬病は発生していない状況です。
このように島国である日本では、狂犬病の清浄化、空気清浄機の清浄ですけれども、こちらに成功しましたけれども、あらゆる哺乳類に狂犬病というのは感染する可能性がありまして、コウモリ、ハクビシン、野生化したアライグマ、哺乳類から感染するリスクが常にあるということは忘れてはならないと考えております。
WHO、世界保健機関によりますと、狂犬病の蔓延防止には70%の犬が免疫を持つ必要があるとされております。令和4年度の狂犬病予防注射の接種率でございますけれども、まず、全国で見ますと、全国で70.9%、それから神奈川県が74.6%、本市におきましては80.5%となっております。
116 ◯大野祐司座長【20頁】 丁寧な説明、御苦労さまでした。
風間分科員。
117 ◯風間正子分科員【20頁】 ありがとうございます。本市は幾つかということだったのですが、すみません、御丁寧にありがとうございます。
というのは、狂犬病というのは、最近は全然、やらなくてもいいのではないかという声もたくさん聞いておりまして、大変不安になったこともあります。なぜかというと、これから質問、もう一つしようと思ったのですが、防災、災害のとき、避難所に行かなければいけない場合がある。同行、秦野市の場合は同行避難ということになるのですが、そういう状況から見ると、この接種をしなければいけないということをやはり、義務づけてはいますが、やらないということになると大変だなと思ったのですが、秦野市としては80.5%ということになっていますので、ぜひ、これは周知していただいて、やっていただきたいと思います。
最後になるのですが、この予算の中にも入っていると思いますが、狂犬病予防事業ということで、秦野市では「人とペットの防災ハンドブック」というのを作っていると思います。これもまたステッカーなども作って、これから積極的に災害に向かって取り組んでいただけるということなので、これからの今後の物品の啓発、市民に対する啓発はどのようになさるのか、お伺いいたします。
118 ◯大野祐司座長【21頁】 生活環境課長。
119 ◯生活環境課長【21頁】 今、御紹介いただきました「人とペットの防災ハンドブック」は、人とペットの幸せを守り、地域の方々と一緒に災害を乗り越えるための一助となるよう、飼い主が平常時に取り組むべきことを明記しており、また、発災後の行動についても掲載をしているところでございます。
また、ペットレスキューステッカーにつきましては、玄関等に貼付することで、ペットが家屋内にいることを周囲が認識するための物品でございます。
このいずれの物品も、生活環境課のほか、公民館、連絡所に加えて動物病院などにも御協力をいただいて配布する予定でございまして、また併せて広報紙やホームページに掲載することで市民に普及啓発をしていきたいと考えております。
以上でございます。
120 ◯大野祐司座長【21頁】 風間分科員。
121 ◯風間正子分科員【21頁】 ありがとうございます。
このようなハンドブックができておりますし、また、これをポストとかなどに貼って、自分のおうちにわんちゃんがいる人には貼っていただいて、私もいますと、助けてくださいということのレスキューですので、ぜひこれを啓発いただきますよう、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
それでは、次に行きます。これから、生ごみ、予算資料説明書131ページにお願いいたします。可燃ごみ減量を促進するためには、家庭ごみの約4割を占めている生ごみを削減するのが効果的ということで、これまでも堆肥化の必要性を私も訴えてきました。市では、生ごみ削減の取組として、生ごみ処理機の購入に対して補助金を交付してまいりましたが、令和6年度の予算を見ますと、125万円と、前年度に比べて約940万円減少しておりますが、この要因についてお伺いいたします。
122 ◯大野祐司座長【21頁】 環境資源対策課長。
123 ◯環境資源対策課長【21頁】 事業費の主な減額の要因ということでございます。
こちらに関しましては、生ごみ処理機の購入に対する補助金の減額になります。この補助金につきましては、令和6年度予算といたしまして25万9,000円を計上しておりますが、令和5年度の予算973万3,000円に対しまして、947万4,000円、比率としましては約97%の減額となりました。この減額要因ですけれども、電動式の生ごみ処理機、それからディスポーザー、これを補助の対象外といたしまして、非電動式の生ごみ処理機、これに限定したことによるものでございます。
以上です。
124 ◯大野祐司座長【21頁】 風間分科員。
125 ◯風間正子分科員【21頁】 このお金の大幅な減は、恐らく、施設を1施設にするということで、目標を達成したということでなったのかとは思うのですが、この状況でいいのかどうか、私は、生ごみの堆肥を長くやってきた人間として少し心配なので、これを切ったという財政課にしたいのですが、恐れ入ります、急な質問で申し訳ありませんが、どうしてこのようなことになったのか、お伺いしたいと思います。
126 ◯大野祐司座長【22頁】 財政課長。
127 ◯財政課長【22頁】 補助金全般ですけれども、当初の目的というか補助金を創設する目的がございまして、それを検証しながら、その効果が達成できたときには、やはり補助金を見直していく、廃止ということも含めてそういう検討をしていくということは必要なことだと考えています。
この生ごみ処理機の補助金も、令和3年度の補助金のヒアリングを全庁的に行ったときに、はだのクリーンセンターの1施設体制になったときは補助金を廃止していくという担当課の考えも示されたようなところもございまして、ここではだのクリーンセンター1施設化が実現したというところで、目的が達成されたのではないかというところで、補助金は削減させていただいたというところでございます。
128 ◯大野祐司座長【22頁】 風間分科員。
129 ◯風間正子分科員【22頁】 それでもあまりにも予算の削減が大き過ぎますね。なぜかというと、生ごみが順調にこのまま減っていけばいいですよ。分からないですよ。私が心配していたのは、必ず生ごみのこの話をするときには、戻りますよということを必ず知った上で活動、行動してくださいと私は担当にもずっと言っていました。なぜなら変わりますよ。分からないのですよ。今、1つになりましたよ、やっと。だけど、これが絶対増えない、これで行けると財政課長は思いますか。いかがですか。
130 ◯大野祐司座長【22頁】 財政課長。
131 ◯財政課長【22頁】 生ごみを減量させる方法というのが、生ごみ処理機だけではないと思うのです。様々な方法はあると思いますし、生ごみ処理機に関しても、電動型、非電動型、いろいろあると思いますけれども、片や電動型というのは、カーボンニュートラルというところでは違う方向性にもなるのではないかというところで、1度ここで立ち止まった上で、最良なというか、そういった生ごみに資する政策、そういったものを考えていただくということも必要だと考えています。
132 ◯大野祐司座長【22頁】 風間分科員。
133 ◯風間正子分科員【22頁】 これは、市民の皆さんにお願いしてやってきたことですよね。今まで皆さん、電気を使ったり、やっていますよ、皆さん、いろいろ、全部やっています。別に財政課が悪いとも言わないのですが、ただ、市民の皆さんたちにそうやって広めてきたわけですよ。だって、片方で広めてきたのですよ、やりましょうと。それで、ここでカーボンニュートラルですから、急に方向転換で、電気のものをやめますなどと言えませんよ。では、今まで使っていた人はどうするのですか。そういうことになるのですよ。担当も、そんな簡単に、これ、変えますなどとすぐに言えないと思いますよ。そんなことを言ったら市民の人たちに怒られてしまうでしょう。そうではないのだと思いますよ、これは。今までやってきた歴史があるのですよ。
だから、それをやるのだったら、もう少し二、三年、もしくは早くても1年は、もう少しこの状態で様子を見てから次のステップに行くというのが常識だと思いますが、いかがですか。どちらですか、答えるのは。
134 ◯大野祐司座長【23頁】 環境資源対策課長。
135 ◯環境資源対策課長【23頁】 今、分科員おっしゃられるように、段階的な削減ということで担当課としては考えておりました。令和5年度予算と同程度の予算を令和6年度予算としても計上させていただいたのですが、先ほど財政課長の答弁のとおり、状況が状況ですので、削減に至ったと。我々としても、当初削減された中で、復活要求という形で復活を上げさせていただいたのですけれども、残念ながらそれもかなわなかったというところでございます。
答弁の繰り返しにはなってしまうのですが、この補助制度は平成11年度から実施してきておりまして、はだのクリーンセンターの1施設化、これを打ち出した際には、令和元年度に補助率を2分の1から4分の3、それから上限額を4万円から5万円と上げてきて、補助内容を拡充してごみの減量を推進してきたものであります。
その結果、市民、事業者の協力もございまして、可燃ごみの減量は順調に進んだことで、はだのクリーンセンターの処理能力、5万6,000トンにつきましては、今年度も下回る見込みであろうという状況になってございます。
併せまして、令和7年度から実施を予定していますプラスチックの一括回収、これによってもまた減量が見込まれるということから、この制度の役割は一応果たされたと考えて、見直しを行うという決断をしたものです。
以上でございます。
136 ◯大野祐司座長【23頁】 環境産業部長。
137 ◯環境産業部長【23頁】 可燃ごみの減量につきましては、様々な手法がございます。今回、このような予算で令和6年度は執行させていただきたいと思っておりますが、それ以外にも、食品ロスの削減であるとか様々な取組を進めながら、はだのクリーンセンター1施設化を安定して運営できるように、秦野市としてもしっかり取り組みたいと思います。
以上でございます。
138 ◯大野祐司座長【23頁】 風間分科員。
139 ◯風間正子分科員【23頁】 部長のお声もいただきましたが、いや、1施設にするためにどんな思いをしたかということですよ。
秦野市は前倒しして、木質、それから紙の分別も含めて6,000万円ぐらいかかっていますよね、たしか、お金をかけて分けたのです。がくっと減ったのですよ。そういう努力をしてきているの。市民は市民で、やはりあの施設を1施設にするために、生ごみに関しては皆さんたちがいろいろな形で減らしていただいていますよ。もちろん農園をやったり、いろいろなことをしているのですよ。
それを、いきなりここへ来て、カーボンニュートラルだから温暖化防止と。そんなの当たり前ですよ。だから、私は最初から生ごみを堆肥化すべきですよと、燃やすものではありませんと、それが一番の基本でしょう、SDGsでいったら、そうだと思いますよ。それをきちんとしていたら、何も騒いで、ここでカーボンニュートラル何とかなどと言うことはないのですよ。それだけやっていたら、私たち市民はみんな、SDGsに向かっていますよ。そういうことなのですよ。
だから、私は何十年前からそれをずっと言ってきたのです。ただ、それができないで、やはり、それはこれからの生活のためには、お金100億円をかけても設らなければいけない施設だったから、私たちも認めてきました。だから、これ以上のものを造ることはできないですよ。では、もう一回あの施設を造るのですか、もう1台ぐらい、増えてきたらということになるのですよ。だから、それが私は心配だから、とにかく皆さんで減らしましょうと、そういうことで市民活動でもやってきました。
ですから、そういうことがあったので、復活しても、2度やってもできなかったという、今、部長の声も、きちんと聞きましたので。それでも、早急にこれはあまりやらないでください、市民の人たちが、今、使っていますので。ですから、やっぱりもう少し様子を見てください。それからにしていただければありがたいと思いますが、いかがですか。
140 ◯大野祐司座長【24頁】 環境資源対策課長。
141 ◯環境資源対策課長【24頁】 なかなか、少し難しいのかなというところですけれども、こういった予算を計上した中で、今、市民周知ということで努力してございます。市のホームページにも一応、予定であるという旨は掲載してございます。また、3月1日の広報にも、その旨を載せさせていただいてございます。また、我々で実施しています「さんあ~る」というアプリ、こちらでも同じく掲載をさせていただいております。
また、今、タウンニュースにも、そういった記事の掲載について、市民周知を図りたいというところでの、依頼、調整をしているところでございます。
以上でございます。
142 ◯大野祐司座長【24頁】 風間分科員。
143 ◯風間正子分科員【24頁】 分かりました。
でも、ごみはもしかしたら戻ってしまうかもしれないので、その辺はやはり注意してやっていただいたほうがいいと思います。その辺で終わりにします。よろしくお願いいたします。
もう1点あります。予算説明書141ページ、080、木のある暮らしづくり事業についてお伺いいたします。
これは新しいことに取り組むということですが、この件について説明をお願いいたします。
144 ◯大野祐司座長【25頁】 森林ふれあい課長。
145 ◯森林ふれあい課長【25頁】 この事業ですが、全庁的に連携した組織横断的な取組となりますが、森林資源の循環やカーボンニュートラルの実現に向けた秦野産木材の活用を推進する取組としまして、生涯を通して、人生の大切な節目に木と触れ合う機会を提供するものとなります。
本事業につきましては、以前から実施しています小学校の学習机の秦野産ヒノキの天板、秦野産木材を使用した住宅の新築やリフォームの補助のほか、新たな取組としまして、出生の際には、秦野産ヒノキをボールの形に仕上げたヒノキ玉を、結婚のときは、市の花であるカワラナデシコやアジサイなどをデザインしたペアコースターを記念品として贈呈。また、日常的な木との触れ合いとしまして、人が多く集まる施設や駅前広場などに丸太ベンチを設置してまいります。
以上です。
146 ◯大野祐司座長【25頁】 風間分科員。
147 ◯風間正子分科員【25頁】 ありがとうございます。
大変前から、秦野らしい、そういう木を使った何か作品ができないかなということで、触れ合いができないかなということで思っておりましたので、木と触れ合う機会を提供するということでしたが、取り組む内容はどのようか、まず、お伺いいたします。
148 ◯大野祐司座長【25頁】 森林ふれあい課長。
149 ◯森林ふれあい課長【25頁】 この事業、全庁的に連携していきますので、他の事業としましては、以前から実施しています敬老祝い品について、90歳になった御夫婦に湯飲み茶碗、100歳を超えた方にお茶を贈呈していますが、木製の写真立てや置物に変更することを予定しています。
次に、新しい取組としましては、幼少期から森林に親しみを感じ、豊かな心を育てることを目的とした木育の一環として、幼稚園やこども園に木のおもちゃの配布を予定しています。また、義務教育を終える中学校卒業の際には、木の紙を使用した卒業証書を贈り、秦野の木を思い出の一つとして新たな人生を歩んでいただきたいと考えております。これらの事業については、市制70周年の記念事業としてスタートしていきたいと考えております。
以上です。
150 ◯大野祐司座長【25頁】 風間分科員。
151 ◯風間正子分科員【25頁】 ありがとうございます。
では、この事業の今後の拡大については、いかがでしょうか。
152 ◯大野祐司座長【25頁】 森林ふれあい課長。
153 ◯森林ふれあい課長【26頁】 今後においては、より一層の庁内連携を深め、市全体の事業において、記念品や贈答品には木工製品を、賞状や感謝状には木の紙の使用を推進するほか、施設の内装の木質化や木製のテーブルやベンチ、看板の設置など、多くの方に秦野の木と触れ合ってもらう機会を創出していきたいと考えています。
また、木の触れ合いの取組は、事例を集約しまして、市のホームページ等で公表することで多くの方に知ってもらい、森林や里山への理解、ゼロカーボンなどの環境に対する意識の向上を図ってまいります。
以上です。
154 ◯大野祐司座長【26頁】 風間分科員。
155 ◯風間正子分科員【26頁】 大変いい取組なので、ぜひ秦野らしさというのを出していただいて、また、子供たちにそういう記念が節目節目に来るということは、やはり子供たちが印象に強く、思い出深いものになるのではないかと思いますので、ぜひこれは成功させていただいて、また70周年にはということですので、ぜひ期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上で終わります。
156 ◯大野祐司座長【26頁】 これで風間分科員の質疑を終わります。
暫時休憩します。
午前10時24分 休憩
─────────────
午前10時34分 再開
157 ◯大野祐司座長【26頁】 再開いたします。
休憩前に引き続き、分科員の質疑を行います。
高橋文雄分科員。
158 ◯高橋文雄分科員【26頁】 それでは、質問させていただきますけれども、まず初めに、050、002、地下水モニタリング事業で、予算説明書127ページでございます。
地下水モニタリング事業の具体的な取組と内容をお聞きするわけですけれども、これ、大分以前から地下水の調査というのをやってきておりますけれども、ぜひ、今回はまた別の観点からされるということでございますけれども、具体的な取組と内容についてをお聞きさせていただきたいと思います。
159 ◯大野祐司座長【26頁】 環境共生課長。
160 ◯環境共生課長【26頁】 地下水モニタリング事業、これは3つ大きく業務がございます。
1つ目が、地下水等の観測の委託業務。これは地下水の水収支の基礎データとなる秦野盆地内の雨量、こちらは2地点、地下水位、36地点、湧水量、1地点、それぞれの測定を委託するもの。
それと、2番目としまして、地下水のモニタリング事業委託業務であります。こちらは、河川流量や地下水の水質、水位など観測データの整理、それと、地下水を可視化した水循環モデルの更新などがございます。
そして、3つ目としまして、秦野盆地水理構造調査ボーリングの委託業務。こちらは、秦野盆地の地下構造をより詳細に把握をしていくため、渋沢地区の地質調査をするべく、約100メートル以上の深度までオールコアボーリング、これを行う予定となっております。これらのデータを蓄積、更新していくことで地下水のマネジメントに活用していく、こういった事業でございます。
161 ◯大野祐司座長【27頁】 高橋分科員。
162 ◯高橋文雄分科員【27頁】 ありがとうございます。大体、全体的には地下水の流れといいましょうか、全体の収支とか、そういうこととか、それから地下水の質の問題とか、あとはボーリングの調査を全体的に行うということでございます。
過去に地下水の調査というのは、私の知っている限りは、50年ぐらい前に、小田原市にある県の当時、温泉地学研究所と言っていましたけれども、ここで、ちょうど私の近くあたりでも含めて30か所か50か所ぐらいで、100メートルぐらいの調査をやってきているわけで、大体、秦野のあの頃、地下というのは100メートルぐらいの岩盤ができていて、水がめの底だから、底へたまっているというような学説で来ておりましたけれども、結果的に、その後、また秦野市カルチャーパークで300メートルまでコアボーリングをずっと取ってやる調査があって、300メートルまで、下まで同じような地層が続いているということで、その後、やっぱり音波か何か波長を使った調査で、秦野市は500メートルぐらいまで同じ地質でずっと行っているということで、大変地下水の貯水力といいましょうか、能力が非常に高いわけでございます。
ぜひ、これを完全利用というか、無駄なく使い切るというのは大事でしょうし、しかし、逆にまた、下流のほうへも供給していかなければいけないということでございますけれども、本当に秦野は、そのように地下水が豊富にあって幸せだと思います。
私は少し伊勢原市の話を聞いたのですけれども、大山があって、大扇状地がずっと広くできているわけですけれども、少し工事用の井戸を掘っても、水は少しは出るのですけれども、貯水能力、湧水能力がなくて、少し使うともう枯渇してしまうというような状況であります。あれだけ扇状地があって、水が地下水に流れているわけですけれども、みんな、小田厚のほうへ流れていって、相模湾へどんどん流出するということで、大変貴重な水でございますけれども、そのような状況で、やっぱり、水を完全に利用して、今、ごみの問題も出まして、結果的には完全利用するということで、むだなくするということが大事ですので、政治にも理想といいましょうか、夢のある政治をやってもらいたいと思うし、ぜひ完全利用をするような形で、調査をした後、進めていただきたいと思います。
以上、要望いたします。これで1問目を終わります。
次に、予算説明書の127ページの010、緑化思想普及費についてでありますけれども、ここのところ大分、三、四年、ナデシコの普及について、市でも、大変五、六年あるいは10年ぐらい前から増やしていこうということで御尽力いただいているわけでございます。
そして、私も少しでもそれに協力できればということで、きっかけというのは、4年前にちょうどナデシコの配布をやるからと、そこへ偶然行って、もらってきたのですけれども、そのときは3株もらいましたけれども、1株は全然、虫に、根元から枯れてしまって、1株は途中から虫に食われて、枝が出ましたから物になってきまして、1株は完全にずっと伸びました。
ここ二、三年観察してみますと、ナデシコというのは、株が大きくなって一度に咲いてしまうと、その翌年は全部枯れてしまう、根元から枯れるという習性があって、図鑑あたりでも2年草というような表現の図鑑が3分の1ぐらいあって、宿根草ではないのかな、永年作物ではないかなと、植物ではないかなと思っていたのですけれども、そうでもなくて、やっぱり2年か3年たつと枯れてしまいます。
そういうことで、ここのところ、令和3年、令和4年あたりで大体7,000株ぐらい提供しているわけで、その後の栽植した状況でございます。何か大分株が減っているというようなことが観察されるわけですけれども、今後、どのようにして進めていくのか、少しお伺いいたしたいと思います。
163 ◯大野祐司座長【28頁】 環境共生課長。
164 ◯環境共生課長【28頁】 高橋分科員におかれましては、今、お話しいただいたように、日頃からナデシコにつきましては、その研究、それとその普及に大変御協力をいただいております。この場をお借りして感謝を申し上げます。
このナデシコの今後ということでございますが、今までと同様、令和6年度につきましても、市民への配布、これを中心に行ってまいります。併せて公共施設への配布。それとあと、新規事業としまして、水無川沿いにありますせせらぎがあります、こちらの脇に緑地が少しあるのですが、そういったところに今年度新しくナデシコを植栽しまして、市民にも目に触れる機会を増やしていく、そういったことを考えております。
165 ◯大野祐司座長【28頁】 高橋分科員。
166 ◯高橋文雄分科員【28頁】 ありがとうございます。今後もずっと続けるということでございますので、ぜひ成功させていただきたいと思います。
大体、今まで出した株で、ちょうど鶴巻温泉駅から、高速道路の下の市道でございますが、そこで在来種といいましょうか、原種を少し植えていただきましたけれども、見当たらなくなってしまいましたし、あと、栃窪のスポーツ広場、あそこも原種を600株ぐらい植えたと思うのですけれども、その後、見ましたらほとんど枯れてしまっています。
一番初めに出した園芸種を、名水はだの富士見の湯ですか、あそこへ出したときには、1年目、雑草と競争してよく咲いていました。2年目も、それでも雑草と競争しながら咲いたりしていて、タウンニュースあたりにも少し出ましたけれども、どうにか。今年行ったときには、もう完全になくなっていましたね。
それから、一番近くで、秦野市カルチャーパークの陸上競技場から体育館のほうへ行くジョギングコースの下側にサークルの植樹帯がありますけれども、あそこへ、近くですからジョギングに行って時々のぞいているわけですけれども、これが大分ちらほら咲きましたけれども、最近見てみると、何か五、六株しか残っていなくて、そのときに、今までも1年間ぐらい、時々実がついたら、ジョギングの合間に種をまいたりして、普通なら出ているわけですけれども、細かいし、それから礫の多い土だから、砂礫のますなもので、少し乾燥がしたり、あるいは雑草が出て削っても、小さいうちに削り取ってしまったのかもしれませんけれども、ほとんど発芽が見られません。
そういうことで、その間、とにかくナデシコの最盛期を迎える4分ぐらい咲いたときに、咲いたものを刈り取ってしまうと、そうすると根元の芽が伸びてきて、翌年もよく伸びていくから咲くようになります。要するに、少しもったいないのですけれども、4割ぐらい咲いたときに、早いのが、種がつき始めたときに刈り取れば、青くても、まだ花びらがついているようでも、枯れながら、今度、日陰干しをしていくと、葉や茎の栄養が行って、種が充実してきまして、発芽するような状況になる。そのようなことを少し担当とか、あるいは秦野市カルチャーパークにも伝えておいたのですけれども、どうしても刈取りが遅くなってしまって、全然復活しない状況でございます。ぜひその辺を気をつけてやって、育てていただきたいと思います。
今年も多分、26万粒ぐらいの提供をされていると思うのですけれども、したがって、ほとんど私の方式でやれば、100%発芽というか、少し極端ですけれども、95%以上は物になることが分かっておりますので、ぜひ気をつけて育苗に指導していただきたいと思います。
一番肝腎なのは、やっぱり寒い時期にまいて、20度ぐらいなら発芽しますから、10月から11月あたりからずっと今頃までにまいておけば、それから、育つのが寒い頃は遅いもので、密植でまいても、種を1本ずつ、双葉から本葉が少し出た程度のときに植えると大変作業がしやすいので、そういう時期にやれば、寒いから伸びが遅いので、移植する期間が長いもので、そういう時期にぜひやってもらいたいと思います。
今年も6月の環境月間に合わせてやるということでございますけれども、6月に配布するのか、あるいは苗を配布するのか、少し分かりませんけれども、その辺はもう、4月頃になると成長が早くなって、半月も置くと50センチメートルぐらいすぐ伸びて、花が咲き始めますので、管理が大変で、その間に移植をしなければいけないもので、早い時期に、やっぱり成長の緩慢な時期にやってもらえば大丈夫だと思います。ぜひ、市の計画ではなくて、ナデシコの発育状態を考えながら、ぜひ進めていただきたいと思います。
本当に、今、4年目の株が1株ありますけれども、50センチメートルぐらいの株に大きくなっていますので、その刈取りを繰り返しやっていれば毎年咲くような状況でございますので、それが何年続くかどうか。10年ぐらいは管理してやれば続くと思うのですけれども、ぜひ、そのような性質を持っていますので、性質を利用して普及に努めていただければと思います。
次に、予算説明書の135ページの010、農業経営基盤強化促進事業費について。
私もずっと農家をやってきておりますけれども、特に農家とか、商人とか、それから中小企業の工場とか、そういうのをやっている方でございますけれども、これは、今回については農家に限定をさせていただきますけれども、最低賃金が大変どこでも実施されているわけでございますけれども、例えば農協あたりで、じばさんずで使って、従業員は最低賃金以上のことを保障されて仕事をしていると思いますけれども、出すほうの農家の人は、だんだん、自分たちが1時間働いて幾らになるか、あるいは1日働いて幾らになるかというような計算というのはなかなか出てこないのですよね。
私も以前から、労働力調査というか時間調査をやらなければ駄目ですよということで言っていますけれども、農協では、県の農業経営のモデルケースですか、何頭飼えば年間幾らの収入があって、こういう経営ができますよというようなモデルを参考にして、農家に勧めているということでございます。
市でも、商工会議所あたりでも、商人の方が1日働いて幾らになるかということを計算してやってもらいたいと、そういうことを言っているのですけれども、農家の場合も、本当にそういう計算をすると果たして幾らになるかね。ホウレンソウ100把を出荷して、例えば1把100円として1万円になるわけですけれども、それに何時間かかって、1時間当たり、あるいは1日当たり幾らになるかというのを計算してやると、大分、最低賃金などは保障できないような状況だと思うのですよ。それが必要な経費で、農薬とか、農機具とか、肥料とか、あるいは税金とか、そういうのを入れて経費を落として計算すると幾らになるかというのを、ぜひ、自分の働く能力というのが分かってきます。そのような労働力調査をすべきと思いますが、農業振興課の主導的な立場ではどのようにお考えなのか。
また、事業として、どのように強化促進事業費について紹介されていくのか、聞きたいと思います。
167 ◯大野祐司座長【30頁】 農業振興課長。
168 ◯農業振興課長【30頁】 作目ごとにどのくらいの労働時間を要するのか、労働力調査をやったらどうか、また、市で、それについてどう思われるかということだと思います。
先ほど分科員からもお話がありましたとおり、労働時間等につきましては、県の農業技術センターにおいて作目別、作型別に経済性標準指標を作成しています。この指標は、家族労働力2人から3人を前提に、年間農業所得650万円から750万円の達成が可能な経営規模を想定し、経営費を算出したもので、作目ごとに10アール当たりの農業所得や所要労働時間、時間当たりの所得などのほか、必要な資材や作業行程ごとの労働時間といった詳細も示されております。
経営規模や労働人数など、各自状況は異なるかと思いますが、これを参考に御自身の状況に当てはめることで、おおよその算定はできるものではないかと思います。
さらに、この指標を基に作目を組み合わせることで、効率的な作業体系による労働時間の削減にもつながるものと考えます。
また、農業は家族経営が多くを占めており、家族経営だからこそのよい点もありますが、経営と生活の境目が明確でなく、各世帯員の役割や労働時間、労働報酬などの就業条件が曖昧になりやすいといったデメリットもあります。こうしたデメリットを解消し、目指すべき農業経営の姿や、家族の皆が主体的に経営に参画でき、意欲と能力を存分に発揮できる環境を整備するための制度として、家族経営協定がございます。家族経営協定は、経営方針や役割分担、労働条件等を取り決めた家族内の目標、ルールであり、経営改善のきっかけとなるものです。
そのほか、市でも、自ら農業経営の改善を図る計画を策定し、市の認定を受けた認定農業者に対しまして、経営の達成に向け、省力化を図るための農業機械等の導入に対し、支援を行っております。
いずれにしましても、農業者の経営、労働環境の改善については、現在も市や関係機関においてそれぞれ支援をしておりますが、今後も、制度の周知などを通じて、農業者自らの改善意識の醸成や支援をしてまいりたいと考えます。
以上です。
169 ◯大野祐司座長【31頁】 高橋分科員。
170 ◯高橋文雄分科員【31頁】 ありがとうございます。多方面の支援ということで、ぜひ進めていただきたいと思います。
そして、私などは考えますけれども、よく秦野駅あたりで時間があるからとかそういうときに、小田急OX、名称を出して恐縮ですけれども、物はいいけれども、高いということで聞いておりまして、野菜のコーナーを見ますけれども、いや、逆に安い、私などは安いなということで、いいキュウリが5本ぐらいで100円だとか150円だとかで売っていて、大丈夫なのか、こんなので経営できるのかなと、そのような感じを持つようなことを、生産者から見れば安いというような感じでございます。
そういうことで、ぜひ、労働力調査をやっても本当に最低賃金が保障できないような金額が出てくると思うのですよ。そういうときにはぜひ、農政活動等として、これは農協へ申し上げるわけですけれども、価格保証を国へ、価格保証の問題だとか、あるいは農業経営全体の支援の問題とか、どんどん出さなければいけないと思います。政治的な動きをしなければいけないなという感じを持っておりますけれども。
そういう中で、はだの都市農業支援センターですか、農業委員会、それから農業振興課、農協から職員を送って運営されておりますけれども、一時、レモンを植えたいのだけれども、どういう品種がいいのかなという問合せをしたら、うちでは分からないから、グリーンというか、農協の資材を販売しているそちらへ聞いてくださいということで、それから、お金のことでも、いや、その問題は違うよということで、農業支援とかそのようなことで、はだの都市農業支援センターは、担い手の問題とかそのようなことに限定されているよということでございますけれども、一般的に言えば、三者が出て農業支援等をするということですので、農業全体のことを、特に経営とか採算とか、そういう点についても真剣に取り組んでいただきたいと思いますけれども、ぜひその辺も、そのような方向転換といいましょうか、お願いいたします。この質問を終わります。
次に、予算説明書の139ページ、010、003、
広葉樹林整備活用事業補助金についてでございます。
大分、里山林が秦野はあるわけでございますけれども、一般的には、今、里山も放置林という認識を持たれる人が多いわけですけれども、これは長年、皆さん御存じでしょうけれども、たばこ栽培と連携していて、たばこ栽培をやるから里山林がきれいに育ってきたと、そういうことははっきりと分かるわけでございますけれども、これからナラ枯れとかいろいろあるわけでございますけれども、また、樹林を整備して鳥獣被害等の対策も出るわけでございますので、今回の整備活用事業補助金について、どのような事業なのか、また、目的や内容についてお伺いいたします。
171 ◯大野祐司座長【32頁】 森林ふれあい課長。
172 ◯森林ふれあい課長【32頁】 この事業の目的ですが、里山のクヌギやコナラなどの広葉樹は、かつてはまきや炭などに活用されていましたが、昭和30年代からの燃料革命等により利用されなくなり、大径木化しまして、ナラ枯れや鳥獣被害の原因となっております。
そこで、現在、他県から仕入れているシイタケのほだ木を本市で生産することで、里山に新たな価値を見いだし、以前のように人の手を入れることで広葉樹林を更新し、循環サイクルの構築を図ることにより、健全な里山を取り戻していこうというものです。
事業の内容としましては、まず、クヌギやコナラの大径木を中心に伐採しまして、搬出して、まきとして活用します。その後、萌芽更新や補植により、苗木を育て、ほだ木に適した太さとなる20年後に伐採しまして、販売していこうというものです。そのための経費の一部を森林組合に補助してまいります。
なお、里山ボランティア団体と連携することで、人的負担や経費削減を図ってまいります。
以上です。
173 ◯大野祐司座長【32頁】 高橋分科員。
174 ◯高橋文雄分科員【33頁】 ありがとうございます。
里山の整備について、今までも長年といいましょうか、何回か、たばこ栽培をやったときと同じような管理をしていけば、確実にきれいな山になるということを提言してきておりますけれども、しかし、やった場合に一番問題になるのは、まき山として切った後、芽が萌芽していくから、1株から5本も10本も芽が出てくるわけですけれども、それである程度、3本とか5本とかに、その距離によってまた違いますけれども、間引きをして、残ったものを早く育てるというようなこと、あるいは周りの草とか灌木をどんどん刈り取って、それで邪魔しないように、クヌギやナラが育つようにしていくというのが、たばこ栽培のときには一番の基礎ですから。その後、きれいになったときに落ち葉をかいて、たばこの醸熱材として発酵させて、たばこの苗を育てたということでございますけれども。
そういう中では、周りを刈り取った、下刈りと言いますけれども、下刈りをしたボサをどうするのか、それでまた、その後、落ち葉がたまっているから、それを集めて、それをどうするのかというのが、少し問題が出てくるわけでございますけれども、焼却場で実は少し聞いたら、剪定枝やチップなどを使っているということで、バイオ処理していますということでしたので、バイオ処理しているなら、発酵させて、メタンガスを発生して発電をさせているのかななどと思っていまして聞いたら、いや、そうではなくて、直接燃やしていますということで、経費的に考えればそれが一番安いのかもしれないけれども、そのような説明があったのですけれども。
そういうことをやっているとすれば、下刈りをした後、樹冠の間へ放置しておくと、火災の原因になったり、それから、山の中へ入る機会がなかなか入りにくくなってしまうし、鳥獣のすみかになったりしますので、そういうのを焼却場で燃焼させて、プラスになれば、どんどん運んでいってもらってそこで焼却する、そのようなことが考えられるわけですけれども、そういうのが経費的にどうなのか、少しその辺を調査する必要があると思うのですけれども、そういうことをやってみたいというか、執行部でそういう意図があるかどうか、それだけ少しお聞きしたいと思います。
175 ◯大野祐司座長【33頁】 森林ふれあい課長。
176 ◯森林ふれあい課長【33頁】 整備した後の細かい枝とか下草などにつきましては、搬出に費用や労力がかかることから、林内に整理していくことで森林の持つ水源かん養や土砂流出防止、生物多様性などの公益的機能にも寄与するため、山火事防止や広葉樹の更新に留意して整備してまいりたいと考えております。
以上です。
177 ◯大野祐司座長【33頁】 高橋分科員。
178 ◯高橋文雄分科員【33頁】 一応処理はするということですけれども、そのような経費的に比較をするということはやる気はないのですか。
179 ◯大野祐司座長【34頁】 森林ふれあい課長。
180 ◯森林ふれあい課長【34頁】 すみません、現在のところ、特に搬出をするということは考えておりません。
以上です。
181 ◯大野祐司座長【34頁】 高橋分科員。
182 ◯高橋文雄分科員【34頁】 ぜひそういう経費もやっぱり計算してから、合えば、あるいはそれが十分ペイできるよということなら、それで進むべきだと思います。ぜひそういう方向でも進んでいただきたいと思います。
先ほど、ごみの問題でも少し申し上げましたけれども、やっぱり完全利用していくということで、バイオ処理しているというから、科学的な処理だから、やっているのかと思ったら、何かまやかしのバイオ処理だなというような少し感じがしたのですけれども、しかし、植物由来の、熱の補給になりますから、それはバイオに違いないかとも思うのですけれども、その辺を少し不思議に感じてきているわけでございます。ぜひ有効利用できるように今後とも御尽力いただきたいと思います。終わります。
183 ◯大野祐司座長【34頁】 これで高橋文雄分科員の質疑を終わります。
阿蘇佳一分科員。
184 ◯阿蘇佳一分科員【34頁】 それでは、予算説明書131ページ、050、資源分別回収推進事業費について。
今年1月1日に発生した能登半島地震の災害廃棄物について、石川県は2月6日に推計値を公表しました。県全体で約244万トンとのことであります。特に石川県珠洲市では57.6万トンと最多で、石川県七尾市、49.8万トン、石川県輪島市、34.9万トン、石川県鳳珠郡能登町、31.3万トン、石川県羽咋郡志賀町、28.9万トン、石川県鳳至郡穴水町、27.5万トンなどであります。特に珠洲市では、平常時の何と132年分の量が発生すると見込まれています。
このように大規模災害時には、我々の想像を絶する量の廃棄物が発生することになります。全国的な支援がないと、とても処理できる量ではありません。
本市においても、能登半島地震を教訓とし、日頃から様々な防災対策を講じておかなければなりませんが、廃棄物問題においても例外ではありません。いざ災害が起これば、資源化できるようなものでも全て災害廃棄物となるとして処理せざるを得ない状態になります。日頃からむだなものを買わない。また、我が会派でも、読まない書類、古いものは全部リサイクルをしようと、先日、会派で清掃活動をさせていただきました。
この事業において、ごみの減量や分別の徹底など、様々な啓発を行っているようですが、災害廃棄物に関する啓発についてどのようか、御答弁願えればと思います。
185 ◯大野祐司座長【34頁】 環境資源対策課長。
186 ◯環境資源対策課長【34頁】 災害廃棄物に関する啓発とのことであります。
ごみに関する啓発につきましては、主には日頃から、阿蘇分科員からは、ごみ処理経費ですとか、ごみ処理の状況、こういったものをぜひ市民に周知ということで、こういったものを中心にごみの減量につながる内容を啓発しているものであります。
この事業においても、災害廃棄物に関する啓発、過去にも行ったことがございます。令和4年度に発行いたしました秦野市ごみ減量通信、こちらで小さいスペースではありますが、災害時のごみの出し方について、平常時との違い、道路や公園などに出さないことなど、ポイントを絞って掲載をいたしました。
また、防災課との連携もしてございまして、防災訓練の際に防災課で発行する災害特集号という広報紙、こちらにおいて平成31年度、令和4年度、また今年度において災害時の廃棄物処理について広報をさせていただいております。具体的には、災害時のごみの分別方法ですとか、仮置場の設置、出し方の注意などについて通常時との対応の違い、こういったものを中心に周知をしてございます。
さらには、これは予算をかけていないのですけれども、市民向けのハンドブック、こういったものを令和3年度に「災害時のごみ出しガイド」、庁内印刷で作成し、ホームページでも周知してございます。この冊子については、防災課ですとか各公民館にも置かせていただいております。また、この冊子、ハンドブック、令和4年度には英語に翻訳して同様に配架をしております。
今後も、こういった能登半島の地震をはじめ過去の大規模災害、こういったものを教訓にして、災害時における廃棄物対策について、機会を捉えながら啓発については行っていきたいと考えております。
以上です。
187 ◯大野祐司座長【35頁】 阿蘇分科員。
188 ◯阿蘇佳一分科員【35頁】 私も、災害、日本だけではなく、台湾の災害、あるいは兵庫県神戸市、3・11福島県、その支援を兼ねて行ってまいりました。そのときに驚くのは、3・11もそうですけれども、ごみの山で復興活動がなかなか進まない。そういう現状を見て、本当に災害時のごみ対策というのは平素から対応していかなければいけないなと思います。
議員の皆さんも目にしたかもしれませんが、「災害時のごみ出しガイド」、あるいは英語版も作って対策を行っていることに対しては、敬意を表したいと思います。
しかしながら、いつ、この直下型地震も含めて、秦野市も大変な危険があるわけですから、さらに、防災課なりそういうところと連携しながら、災害時のごみの対策を平時からしっかりやっていただきたいと思います。
また、同じページ、131ページ、030、生ごみ減量推進事業費について。
多くの方から言われていますけれども、中学校給食の食品ロス、ここでは深い質問は差し控えますけれども、教育委員会としっかり連携して、やはり食品ロスをなくす、生ごみを減らす、やはり学校の中でそういうことがモデルになるように、しっかり教育委員会と組んで、やっぱり食品ロスの問題に対してしっかり取り組んでいただきたいということを、これはお願いしておきます。
次に、予算説明書141ページの010、商店街空き店舗等活用事業費及び143ページ、150、4駅にぎわい活性化推進事業費についてお伺いをします。
秦野市の現状を見ますと、まず、人口は、この13年間で約1万2,000人が減っております。この人口減を受けて、平成28年度に511店舗あった飲食店は、令和3年度には436軒と75店が閉店。そして、そこに働く人も、平成28年度に4,121人いた方々が、令和3年度には3,283人と838人の方が飲食業から離れております。こうした状況の中で、現在の空き店舗についてどのように把握をしているのか、どう打開していくのか、お伺いをしたいと思います。
189 ◯大野祐司座長【36頁】 産業振興課長。
190 ◯産業振興課長【36頁】 市内商業の現状や課題について把握し、より効果的な商業振興施策につなげることを目的に、約5年に1回、商業実態調査を実施しております。空き店舗数については、この中で商店街エリアの店舗を対象に調査しております。
平成27年度の調査では、商店会エリアの店舗総数1,393店舗のうち、秦野駅が66店舗、渋沢駅、34店舗、鶴巻温泉駅、7店舗、東海大学前駅、7店舗、合計114店舗でしたが、直近の令和元年度の調査では、商店会エリアの店舗総数1,238店舗のうち、秦野駅が46店舗、渋沢駅、44店舗、鶴巻温泉駅、10店舗、東海大学前駅、7店舗の合計107店舗となっており、店舗総数が11%減、空き店舗数は8.6%で、平成27年度と比較して0.4ポイント増加しております。
駅周辺での休業や廃業は、市民生活に大きく影響し、まちのにぎわいが失われることにもつながるため、市としても強い危機感を持っております。
以上です。
191 ◯大野祐司座長【36頁】 阿蘇分科員。
192 ◯阿蘇佳一分科員【36頁】 私もおかげで10期やらせていただいていて、いろいろなまちには空き店舗対策なり、そういう成功事例を視察させていただきましたけれども、空き店舗対策、一部では成功しても、全体として見ると成功例というのは極めて少ないなと思います。それだけ大変大きな、秦野市だけではなく、大きな課題だなと思います。
しかし、人口が減少して購買力が低下する。残念ながらそういう、今、言ったように空き店舗が増える。しかし、私は、それに悲観することなく、やはり夢に向かって努力することは大変大事であると思います。だからこそ、しっかり現実をわきまえて、地に足の着いた施策を打っていただく必要があると思います。
一例を言えば、東海大学前駅の駅前ですけれども、ダイエーが閉店しました。東海大学前駅、4駅の中で最も、学生が2万人いて元気なまちと言われておりますけれども、中心部の電気が消えて、駐車場が使えない、そういう中で大変商店街の方々も苦労しております。その中で街路灯、今までダイエーが光っていたせいもありますけれども、街路灯の球が約2割切れていますけれども、これもあまり気がつきませんでした。それから、横断歩道の白い白線も消えている箇所が大変多い。
そういう中で私は、にぎわいのあるまちづくり、元気なまちづくりに対して反対はしません。ただ、そういう現状をしっかり把握して、手を打つべきではないのかと思いますけれども、御回答をお願いします。
193 ◯大野祐司座長【37頁】 産業振興課長。
194 ◯産業振興課長【37頁】 ただいま御指摘がありましたとおり、道路灯につきましては、通行者の安全・安心な通行に欠かせないものであり、また、まちを明るく照らし、にぎわいをつくっていく上でも大変重要なものであると考えております。
道路灯や横断歩道の状況について情報の把握が遅いという御指摘については、真摯に受け止めたいと思います。引き続き、地元自治会や商店会、庁内各課ともよく連携をしまして、適切な状況把握に努め、対応してまいりたいと思います。
以上です。
195 ◯大野祐司座長【37頁】 阿蘇分科員。
196 ◯阿蘇佳一分科員【37頁】 先ほど言いましたように、しっかりと現状認識をしていただきたい。現状認識なくて、次のステップは踏めないと思いますね。
ですから、にぎわいとか元気というのは、全く私はそのとおりですが、しっかり、やっぱり、今、人口減少がしている、そういう中でどう支えていくのか。地域の個店にもっと寄り添った支援が私は必要であると思います。
そういう中で、この現実を見て、その前提に立ち、秦野は市やまちをどうつくっていくのか、しっかり議論していかなければならないと思いますが、いかがでしょうか。
197 ◯大野祐司座長【37頁】 産業振興課長。
198 ◯産業振興課長【37頁】 駅周辺の店舗数の減少など、まちの活力やにぎわいの低下は、全国の自治体に共通する大きな課題でございます。本市も同様でありまして、都市機能が郊外に拡散すれば、中心市街地の空洞化につながり、まちの活力やにぎわいがなくなるといったおそれもございます。このため、個店に対する支援をこれまで商店街の活性化と含めて強化してまいりました。
最初の御質問にありました空き店舗活用事業補助金では、市内の商店街にある空き店舗を活用して事業を行う場合に、建物の改装費、賃借料、広告宣伝費を補助するもので、さらに開業から1年後、2年後に、中小企業診断士が店舗に伺いまして、計画どおりの経営状況となっているか、乖離している部分の原因分析や改善アドバイスなどを行い、末永く地域に根差した店舗経営をしていただけるよう支援しております。
また、市内の小規模の企業や商店を支援するために、商工会議所と連携しまして、商工会議所の会員、非会員を問わず、経営改善、制度改正に伴う専門家の派遣、個別訪問や指導などを行っています。
また、事業者の金融負担を軽減し、安定した経営を続けていただけるよう、経営安定資金や経済変動特別資金などの融資を受けた際に、店舗などが支払った利子の補給ですとか、店主の魅力に触れ、地域の個店を知ってもらうためのきっかけづくりとして、商人魂お役立て講座なども実施しております。
また一方で、店舗や商店会が中心となって企画、実施している夏祭りや歳末セールなどの販売促進事業、また、グルメフェスティバルといった事業についても、店舗や商工会議所と一体となって商業の活性化に努めているものもございます。
ただ、現在の取組で十分とは考えておりませんので、新しい店舗だけでなく、長年にわたり地域に愛されてきたお店が継続してあるということが、まちの魅力そのものになると思いますので、従来の取組に加えまして商業の振興に必要な施策について、新年度予算を計上させていただいております商業実態調査等も活用しまして、引き続き、商業者の皆さんや地域の方々とも丁寧に御意見を伺いながら、施策の検討をしてまいります。
199 ◯大野祐司座長【38頁】 阿蘇分科員。
200 ◯阿蘇佳一分科員【38頁】 一定の危機感は共有できているのかなと思いますけれども、先日、市長と会派の懇談会の中で、私自身は、4駅の非常に問題点があるのではないのかということを市長に問いましたけれども、市長自身も、4駅の、なかなか、特に東海大学前駅の問題も含めて、問題を把握している、何とかしなければいけないという危機感を持っていました。
その中で政策部長、特にはだの魅力づくり担当部長もすぐ理解していただいて、その両部長、そして商店街の皆さんと一緒に、短時間ではありますけれども、街路灯が消えていること、道路の白線が消えていること、そして、近くに福祉施設もありますけれども、道路の穴ぼこが、通常であれば大したことはないのかもしれませんが、高齢者の方が健康管理のために散歩をしたりするときに大変危険であるということを共有してきましたけれども、ですから、もっときめ細やかな施策、あるいは対応をしていただきたい。
本来は、どこでもそうですけれども、空き店舗対策ということは全国で、今、はやっていますけれども、そうではなくて、空き店舗をつくらないまち、今、現存している方々に対して支援の強化をしっかりしていただいて、その対策は、できるだけ今の現場の方々が頑張れるように、もちろん空き店舗の有効利用は大切だと思いますけれども、ぜひ、現実をしっかり確認をして、一歩一歩進めていただきたい、お願いして終わります。
201 ◯大野祐司座長【38頁】 これで阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
田中めぐみ分科員。
202 ◯田中めぐみ分科員【38頁】 ともにつくる秦野の田中めぐみです。よろしくお願いします。
では、まず、予算説明書の127ページ、040、地下水汚染対策費についてお伺いします。
この事業の概要はどのようか、また、事業費、予算額の増加の理由はどのようか、あと、新規事業はあるのか、教えてください。
203 ◯大野祐司座長【39頁】 環境共生課長。
204 ◯環境共生課長【39頁】 地下水汚染対策費でございます。
この事業は、有機塩素系の化学物質によって過去に汚染されました土壌や地下水の調査及びその監視、そして、その浄化装置を使った地下水の浄化、あと、地下水保全条例で定める対象物質を取り扱う事業所への立入調査、こういったものを行っております。
事業費の約6割を占めます委託料につきましては、市域に点在する観測井、観測用の井戸でございますけれども、こういったところから職員で定期的に採水をしまして、それを業者に分析依頼する、その費用となっております。また、賃借料としまして、菩提の敷地内、工場の敷地内にあります地下水の浄化装置、こちら1基分の賃借料、こういったものとなっております。
次に、事業費の増加の理由ですが、予算の増加の主な理由としましては、水質分析委託、先ほどの地下水の汚染物質の分析ですが、こちらの積算単価の増加、それと新規の事業としまして令和6年度に、有機フッ素化合物、いわゆる炭素とフッ素の化合物の約1万種ほど種類があると言われております、それの中のペルフルオロオクタン酸、それとペルフルオロオクタンスルホン酸の2種類が主な物質になりますが、こちらの水質調査、これを代表的な湧水地、市内13か所、こちらの水質を、有機フッ素化合物を調査委託するのが新規事業ということになっております。
以上でございます。
205 ◯大野祐司座長【39頁】 田中分科員。
206 ◯田中めぐみ分科員【39頁】 市民からも、この有機フッ素化合物に関してはとても心配の声を聞いております。また、今、工場の一部において、以前、地下水の汚染があったということで、これは継続していくことが大切だと伺いましたので、ぜひよろしくお願いいたします。
この事業に関しては、以上で終わります。
続きまして、予算説明書の141ページ、090、森林資源活用拠点事業費についてお伺いいたします。
この羽根の未利用地、表丹沢の遊休地を利用して行うこちらの事業なのですが、カーボンニュートラルに貢献する、また、表丹沢を学ぶ、表丹沢の価値を上げる、そういったものを目的として行われるものかと思います。この羽根森林資源活用拠点の来年度の事業内容について教えてください。
207 ◯大野祐司座長【39頁】 森林ふれあい課長。
208 ◯森林ふれあい課長【39頁】 来年度は、本拠点を整備することによる本市林業への影響、市域全体への経済波及等の期待される効果を調査するとともに、今年度実施しましたサウンディング型市場調査やボーリング調査等の結果を踏まえ、民間事業者の選定方法や造成工事の工法について検討を進めます。
以上です。
209 ◯大野祐司座長【40頁】 田中分科員。
210 ◯田中めぐみ分科員【40頁】 私、ここの開発に対してすごく疑問に思っているのですね。ここは土砂災害特別警戒地域、いわゆるレッドゾーンですけれども、ここにわざわざ建物を造る必要性というのはどういったことがあるのでしょうか。
211 ◯大野祐司座長【40頁】 森林ふれあい課長。
212 ◯森林ふれあい課長【40頁】 本拠点の北側や進入路付近につきましては、令和3年5月に、土砂災害防止法に基づく土砂災害特別警戒区域、通称レッドゾーンに指定されておりまして、開発行為に当たっては指定の解除が必要となります。
本拠点は、表丹沢魅力づくり構想において、森林資源の活用など、表丹沢の魅力向上につながる有効利用策を検討すると位置づけられています。また、本市のほぼ中央、里山地区と山間部をつなぐ位置にありまして、表丹沢エリア全体の中でもほぼ唯一の大規模な遊休地となりますので、安全性を確保した上で適切かつ有効な土地利用を行い、表丹沢の魅力を発信する拠点として活用していく必要があると考えております。
以上です。
213 ◯大野祐司座長【40頁】 田中分科員。
214 ◯田中めぐみ分科員【40頁】 来年度ですけれども、急傾斜地の崩壊防止対策、東田原、大椿台、峠ですね、それを緊急性のあるところから順番に行う、こういったことが総務分科会で話があったと思います。
私は、このレッドゾーンにわざわざそういう建物を造るというのが少し理解ができないのですね。ここに造る以上、当然、防災対策、安全面の対策というのは必要になると思うのですけれども、どのように行われるのでしょうか。
215 ◯大野祐司座長【40頁】 森林ふれあい課長。
216 ◯森林ふれあい課長【40頁】 本敷地は、敷地北側及び東側につきましては、のり面で覆われているため、日当たりや風の流れの確保、災害時の安全性確保等の観点から、誘客施設などの人の集まる建物につきましては、できるだけ南側に寄せる配置を考えております。
また、土砂災害特別警戒区域に指定されています崖地部分につきましては、対策工事を実施して十分な安全性の確保を図ってまいります。
以上です。
217 ◯大野祐司座長【40頁】 田中分科員。
218 ◯田中めぐみ分科員【40頁】 御説明ありがとうございました。
先ほど、吉村委員から質問の中で、この崩壊防止の対策事業費として、積算ですけれども、今、少なくとも13億円かかるということを伺っているのですね。こういう多額な費用をかける必要性というのは、少し私は疑問に思っているのですが、いかがでしょうか。
219 ◯大野祐司座長【41頁】 森林ふれあい課長。
220 ◯森林ふれあい課長【41頁】 本拠点におきましては、本市の森林関係産業の発展、また、持続可能な里地里山の循環サイクルの構築、ゼロカーボンシティの実現、森林観光都市としての魅力向上を図るために必要なものと考えております。
そのため、造成工事の費用負担を圧縮する方法を精査するとともに、来年度の経済波及効果等の調査を踏まえ、製材加工施設及び誘客施設について、より費用対効果の高い導入機能を選定してまいりたいと考えております。
以上です。
221 ◯大野祐司座長【41頁】 田中分科員。
222 ◯田中めぐみ分科員【41頁】 まず最初に、この羽根の地域というのは、最初、スポーツ広場だったと思うのですね。これがいつの間にか、この森林資源活用拠点になっていたという印象があるのです。これは一体、市民のためなのか、もしくは市が造りたいものを造っているという印象をどうしても持ってしまうのですね。
文教福祉分科会で、川口分科員が末広小学校の体育館の雨漏りの話をしていました。私は、子供たちにそんな不便な思いをさせているのに、どうしてこういうことには多額の予算が使えるのかなというのが疑問にあります。私は、ほかの事業に充てていただきたいという考えがあるのですけれども、この質問は以上で終わります。
予算説明資料の143ページ、商工費です。商工費の中の150、4駅にぎわい活性化推進事業費についてお伺いいたします。
小田急線4駅周辺のにぎわい創造に向けて、秦野駅北口のほかに鶴巻温泉駅、東海大学前駅、渋沢駅についても、駅周辺ににぎわい創造検討懇話会を立ち上げていますが、会議の進捗状況はどのようか、また、これを踏まえて新年度の取組についてお伺いいたします。
223 ◯大野祐司座長【41頁】 産業振興課長。
224 ◯産業振興課長【41頁】 鶴巻温泉駅、東海大学前駅、渋沢駅のにぎわい創造検討懇話会についてお答えいたします。
まず、進捗状況につきまして、これまでワークショップやまち歩きを通じて、まちの魅力の再発見や課題の整理などを行ってきました。
先日、2月25日には3駅の合同懇話会を開催しまして、自治会、商業者、学生の皆さんから、それぞれ懇話会を代表してこれまでの議論や今後の取組の方向について御報告をいただきました。
この中で地域の皆様からは、にぎわいづくりというのは大変難しいテーマですが、それでも、みんなで協力して、住んでみたいと思える秦野市をつくっていきたいといった御意見や、イベントとは違う、生活に役立つ取組を民間主導で継続的に進めたいといった御意見や、若者が地元とのつながりを増やし、秦野で住み続けようという選択肢を持ってもらえるようにしたいといった御意見が出ております。
会議の開催こそ市がリードしておりますが、中での議論は、地域の皆さんがそれぞれの立場から、自分事として、まちのために何ができるのかという視点から非常に熱心に議論をされております。その中で、たくさん、にぎわいにつながるアイデアも上がっております。
先日の合同懇話会では、実際に、にぎわいづくりの活動を実践されている方を講師に招きまして、いろいろお話を伺ったのですが、議論を重ねたら、やってみようと一歩踏み出すことが大事だというお話もありました。やってみて、思った結果と違えば軌道修正すればいいので、小さいトライから始め、一つずつその効果を検証しながら次のステップにつなげていきたいと考えております。
新年度は、懇話会のほか、駅ごとに開催する地域住民を対象にした意見交換会、セミナーの開催経費、目指すべき方向性を定めるビジョンづくりや、その実現に向けた社会実験に係る経費として376万9,000円を計上しております。
以上です。
225 ◯大野祐司座長【42頁】 田中分科員。
226 ◯田中めぐみ分科員【42頁】 はい、分かりました。
3駅でも今回、社会実験が行われるということを伺いました。ぜひ、このにぎわいを広域的に考えていただいて、人流、近隣商店への客足の増進を念頭に置いて行っていただきたいと思います。
この質問は以上です。
予算資料26ページ、予算説明書143ページ、190、秦野駅北口周辺にぎわい創造推進事業費についてお伺いいたします。
小田急線4駅周辺のにぎわい創造に向けて、駅ごとににぎわい創造検討懇話会が開催されているということですが、まず、秦野駅北口の懇話会に係る費用はどのようか、お伺いいたします。
227 ◯大野祐司座長【42頁】 はだの魅力づくり推進課担当課長。
228 ◯はだの魅力づくり推進課担当課長【42頁】 秦野駅北口周辺のにぎわい創造検討懇話会に係る経費についてお答えいたします。
懇話会の開催を含めまして、来年度は、今年度策定をしております秦野駅北口周辺まちづくりビジョンの実現に向けまして、中心市街地活性化基本計画の策定、それに向けた支援に係る委託料という中で、700万円を計上しております。
以上です。
229 ◯大野祐司座長【43頁】 田中分科員。
230 ◯田中めぐみ分科員【43頁】 今年度策定されたまちづくりビジョンの実現に向けた計画策定に取り組まれるということですが、今後、懇話会はどのように展開されていくのか、お伺いいたします。
231 ◯大野祐司座長【43頁】 はだの魅力づくり推進課担当課長。
232 ◯はだの魅力づくり推進課担当課長【43頁】 今年度策定したまちづくりビジョンの実現に向けて、懇話会をどのように展開していくかということで、現在、にぎわい創造検討懇話会でいただきましたビジョンに基づくアイデアを基に、先ほど申し上げました計画の素案づくりを進めております。
これから、懇話会に御参加いただきました皆様には、それぞれの立場でビジョンの実現に向けて、自ら自分事として、また、推進役としての役割を担っていただく必要があります。
そこで、令和6年度は、県道705号沿道における拠点づくりですとか、水無川沿いの空間活用などを進めてまいりますので、そういったところで、ほかの3駅の懇話会の参加者をリードする形で、公民連携による体制ですとか仕組みづくりを懇話会の中からさらに発展させていきたいと考えております。
以上です。
233 ◯大野祐司座長【43頁】 田中分科員。
234 ◯田中めぐみ分科員【43頁】 昨年11月に社会実験が行われたと思うのですが、これについて思っているところがいろいろあるのですけれども、ここは一般質問で述べたいと思います。
周辺商店街の話を聞くと、一日も早く有効な活性化の手段を取っていただきたいという話を聞いております。ぜひよろしくお願いいたします。
続きまして、予算説明資料143ページ、商工費の200、
電子地域通貨事業費についてお願いします。ごめんなさい。これが打合せをしていなくて、急に行うことになってしまったので、申し訳ないのですが、少しお願いします。
先ほど、吉村委員からの質問の中で、プレミアム事業を初年度は行うが、それ以降は今のところ考えていないというお話を伺いました。
秦野市電子地域通貨事業基本計画(案)の中では、1月17日から2月16日までパブリックコメントを求められていたと思って、私もここに出しているのですね。ここの決済金額やユーザーの増加の基準はどういったことかということを伺いまして、その中で、令和4年度に行った電子プレミアム商品券のそのときの金額やユーザー数などを参考に行ったということを伺いました。
ただ、このプレミアム事業を行わないのであれば、ここのユーザー数や決済金額のところが試算が少し違ってくると思うのですね。その辺り、いかがでしょうか。
235 ◯大野祐司座長【44頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
236
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【44頁】 まず、この電子地域通貨のKPIの部分、それから先ほどの予算の関係で御説明させていただきたいと思います。
まず、このプレミアムに関しましては、来年度予算、それから先ほどお話にありました令和7年度以降、令和7年度、令和8年度、令和9年度に、今、計上、積算をしております予算額、この中には入ってございません。
来年度に関しましては、この当初予算には入っておりませんので、それでも我々としましては、さらにスタートダッシュとしましてプレミアムというのはぜひやりたいと考えてございますので、適時適切なタイミングで、またこの御審査をお願いしたいと考えているところでございます。
それから、KPIの御説明の中で、私が、この勉強会、お時間をいただいた中で、少し御説明が誤解を与えてしまったというところで、これに関してはおわびを申し上げます。
このKPIに関しましては、持続可能な地域経済構造の構築のために、電子地域通貨が地域に普及定着、市民生活の中で実際に利用されていくことが重要だということでございますので、この普及定着を図るアウトカム指標として設定をさせていただいております。
この数字ですが、決済額、ユーザー数、これは確かにおっしゃるとおり、今まで行いましたプレミアム事業を参考に、それからその他アンケート調査ですとか、そういうものを参考に設定をしているものです。こちらに関しては、プレミアムで行った電子、それから紙、商品券で行った参加者数ですとか、それからアンケートの中でのキャッシュレス決済の月々の利用額ですとか、そういうところから算出をしております。
プレミアムのみで集まった人数という形では我々は捉えておりませんので、この秦野市のキャッシュレス決済、それから魅力づくり、魅力をつくって、PayPayですとか大手にはない魅力を行政が一丸となってつくっていく、そして市民の皆さん、事業者の皆さんが一丸となってこの地域を盛り上げていくという中で、この数字というのをKPI指標として作成したものになります。
以上でございます。
237 ◯大野祐司座長【44頁】 田中分科員。
238 ◯田中めぐみ分科員【44頁】 前向きにプレミアム事業の部分については考えていただいているということで、ありがとうございました。
この秦野市電子地域通貨事業基本計画(案)の中には、決済額のところですけれども、令和6年度、7億円、令和7年度、初年度より7億4,000万円増えるということが書いてありましたので、ここはやっぱり初年度のところで7億円増えるのであれば、ユーザー数は最初の年のときに増えると思うのですね。ただ、同時にプレミアム商品券をやっていただかないと、当然クリアできない問題だと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
また、伊藤分科員の質問の中で、ランニングコストは毎年1億円かかる、そういう話があったと思うのですね。秦野市の財政状況を考えて、今、もう少し慎重に考えるべきかと思いますけれども、その辺りはいかがでしょうか。
239 ◯大野祐司座長【45頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
240
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【45頁】 今後のランニングコストのお話でございます。
今、先ほど伊藤分科員の御質問の中でお話をさせていただきました、この1億円という数字ですけれども、こちらは予算額の最大値というところで試算をしておりまして、実際の市の負担としましては、そこから国の交付金ですとか、それからこの事業で入ってくる店舗の皆さんからいただく手数料ですとか、そういうものが引き算をされまして、残りの部分が市の負担になるという形になるかと思いますので、必ずしもその全額がランニングコストとしてかかるものではないというものでございます。
以上でございます。
241 ◯大野祐司座長【45頁】 田中分科員。
242 ◯田中めぐみ分科員【45頁】 ここからは要望なのですけれども、商店会の皆さんは、プレミアム事業と、もちろん、この4か年は一緒だと考えて参加しようと考えているのですね。ここは必ず皆さんに覚えておいていただきたいなというのと、環境都市常任委員会で大阪府堺市に視察に行ったのですが、そのとき、堺市では、地域ポイントのシステムを導入して、その結果を見に行ったのですけれども、1年目のときにユーザーがあまり増えなかったのですね。それにより、その数か月後に、たしか1回事業を止めて、もう一度システムの見直しをする、そういったことがありました。
ぜひ、秦野市も、始まって、もうそのままと、そういった形ではもちろん皆さんは考えていらっしゃらないと思います。4か年計画ですけれども、そのときそのときで見直して、そしてこの事業について御検討いただければと思います。
この質問は以上で終わります。
同じページの143ページ、140の商人魂お役立講座事業費についてお伺いいたします。
今年度新たに取り組まれるものはございますでしょうか。
243 ◯大野祐司座長【45頁】 産業振興課長。
244 ◯産業振興課長【45頁】 商人魂お役立て講座は、店主の人柄を伝え、その技術や専門知識を生かした講座を開催することにより、市民に地域の個店の存在や、その魅力を知っていただくとともに、実施店舗には新たな顧客の獲得や個店の発展、ひいては商店街店舗を利用する人が増え、まちのにぎわいにもつなげていく、売手よし、買手よし、世間よしの三方よしを目指した事業でございます。
市民にとっては、生活に役立つ知識が得られたり、信頼できるお店が見つかる楽しみがございますし、個店からは、講座をきっかけに子供だけで来店するなど、顧客層が広がったという声や、講師となって人に教えるという行為を通して、自らの仕事への理解を深める機会になっているというお声もいただくなど、市民、店舗双方にとって魅力ある事業になっていると考えております。
新たな取組ですが、この事業は毎回、実施店舗の皆さんと企画会議や反省会を通じて事業の見直しや充実を図っております。この中で、平成22年度の開始から14年が経過し、参加店舗に事業の趣旨が十分伝わっていないですとか、事業の周知方法を工夫してほしいといった御意見が出たことから、講座の実施要領の見直しや事業理解を深めるための企画会議への出席要請、アンケート結果の共有などを図っています。
また、周知方法については、パンフレットの刷新、ポスターの新規作成、アンケートの提出方法を従来の紙に加え、電子でも受け付けるようにするなどの工夫を行っております。
新年度も引き続き、店舗の皆さんや参加市民のお声を随時反映しまして、事業の充実に努めたいと思います。
245 ◯大野祐司座長【46頁】 田中分科員。
246 ◯田中めぐみ分科員【46頁】 先ほど広報活動を工夫していくというお話があったと思うのですが、今後、PRはどのようにお考えでしょうか。
247 ◯大野祐司座長【46頁】 産業振興課長。
248 ◯産業振興課長【46頁】 反省会の中では、ポスターを、子供向けの事業などもありますので、小学校にも掲示してほしいですとか、あと、パンフレットの写真なども、子供が参加している様子を写してほしいといった御意見がありましたので、パンフレットの更新やポスターの作成の際には、そうした御意見を反映して行っております。
広報活動全体では、ポスター、パンフレットの配布のほか、広報はだの特集号に、事業の内容を詳しく載せたものを発行したりですとか、あとは、ウェブで、にぎわい商店街の専門のウェブサイトがありますので、そういったところも活用して事業のPRに努めております。
249 ◯大野祐司座長【46頁】 田中分科員。
250 ◯田中めぐみ分科員【46頁】 ここからは要望ですが、子供向けの講座もあるということをお伺いしたのですね。私もホームページを見させていただいたのですが、商店街の落花生屋のところに、さくら豆というピンク色のお豆を売っているお店があるのですけれども、そこに、子供たちが一緒にさくら豆を作る体験を行っている写真がありました。
私、そのときに思ったのが、今、ピザ屋とかそういうお店のところで、働いているスタッフと同じ制服を子供が着て、それで1日体験という形で事業を体験するような取組を行っているような企業もあるのですね。ぜひ、この商人魂お役立て講座でもそういう、もちろん商店街の方たちが中で働いているとき、専用の制服を着ているところは少ないと思うのですが、そのときだけでも働いている大人と同じ制服を着て、自分は大人のように働いているのだということを体験できたりすると、子供もとても楽しいと思いますし、あと、親も、そういった子供の姿を見ると、その商店に親しみを持ったりすると思いますので、若年層の顧客の獲得につながると考えております。
ぜひそういった、まず、こういう表現はあまり私は好きではないのですけれども、何かインスタ映えのような、見たときに、うちの子のこういった姿も見てみたいと思うようなものを展開していただいたりすると、PRとしてとてもよいのではないかと思いました。
あと、先ほどPRのところで課長がお答えいただいたのですが、駅とかにもぜひポスターを貼っていただいたりすると周知が広がると思いますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、予算説明書の147ページ、商工費の140、弘法山公園周辺観光振興事業費についてお伺いいたします。
新年度は、弘法山公園利活用方針に基づき、取組を進めていると伺っておりますが、具体的な取組はどのようか、お伺いいたします。
251 ◯大野祐司座長【47頁】 観光振興課長。
252 ◯観光振興課長【47頁】 弘法山公園の利活用につきましては、3つの基本方針に基づき、ソフト、ハードの両面で取組を進めていきます。
基本方針ごとの具体的な取組ですが、1つ目の現在ある観光資源の魅力向上として、老朽化が進む権現山のバードサンクチュアリを改修します。
2つ目のニーズに即した新たな魅力の創出といたしまして、相模湾が一望できる弘法山山頂に、大きさが縦5メートル、横10メートル程度の展望デッキを整備するとともに、年間を通して馬場道広場にキッチンカーを出店し、飲食ニーズを調査していきます。
また、3つ目の3駅とのネットワークの強化として、東海大学前駅からある2つのハイキングルート、15か所に道標を設置するとともに、インフルエンサーを活用して、弘法山公園と駅周辺をつなげる20分程度の動画を作成し、新たな人の流れをつくっていきたいと考えております。
以上でございます。
253 ◯大野祐司座長【47頁】 田中分科員。
254 ◯田中めぐみ分科員【47頁】 ここに1つ目のところの取り組まれることとして、バードサンクチュアリを改修しますということが書かれていると思うのですね。こちらは利活用方針のパブリックコメントの中にあったと思うので、取り組んでいただいてありがとうございました。
では、この3つ、取り組んでいただくということなのですが、取組による駅周辺のにぎわいへの効果はどのように考えていますか。
255 ◯大野祐司座長【48頁】 観光振興課長。
256 ◯観光振興課長【48頁】 本年度、弘法山公園の来訪者を駅周辺のにぎわいにつなげることを目的に、SNSの登録者数30万人を超える登山系インフルエンサーを活用して、地域資源と商店を連動させた動画を作成いたしました。
具体的には、秦野駅から弘法の清水へ立ち寄り、まちなかでの商店で買物や食事をしながら、弘法山公園、そして鶴巻温泉までハイキングを行う内容の動画となっております。昨年12月からユーチューブで配信を始めましたが、約3か月で再生回数は10万回を超え、まちに近いのに手軽に自然を楽しめるコースである、地域スポットの紹介があり、参考になるなどのコメントがございました。
また、撮影に協力いただいた商店のアンケート調査では、ハイカーが来店されるようになり、また、まちなかを歩く姿を見る機会が増えたといった高い評価をいただいておりまして、弘法山公園の誘客を駅周辺のにぎわいにつなげる効果が現れた一例と考えております。
新年度は、先ほどの答弁のとおり、弘法山公園の魅力向上と3駅のネットワーク化をセットで取り組むこととしております。こうした取組を積極的に進めるとともに、まちなかでの受入れ側となる商店会などと連携を図ることで、さらなる誘客と駅周辺を周遊する人の流れが増え、にぎわいづくりに寄与するものと考えます。
以上でございます。
257 ◯大野祐司座長【48頁】 田中分科員。
258 ◯田中めぐみ分科員【48頁】 先ほど課長からも、川沿いのルートをインフルエンサーの方が歩いていただいたというお話があったと思うのですが、今、観光協会がモデルコースとして推奨しているのは2ルートあるのですね。その中でも、一応商店街の中を歩くのもルートの中に入れていただいているのですが、文字として表記されているのが川沿いのところを推奨しています。
私は、この辺りも観光協会とお話しいただいて、商店街の中を歩くように、モデルコース、推進していただきたいなというのと、あと、商店街が、今、使える武器として、この低い山である弘法山はその一つだと思っていますので、動線をつなげたいと考えているのですが、秦野駅周辺にも道標や案内看板を設置していただきたいと考えていますが、いかがでしょうか。
259 ◯大野祐司座長【48頁】 観光振興課長。
260 ◯観光振興課長【48頁】 秦野駅から弘法山公園までにつきましては、駅に近いということもあり、まちなかを通りながらハイキングができる等、楽しめる特徴がございます。この特徴を生かすために、道標や案内看板を設置するべきではという御提案でございますが、まずは動画やハイキングマップを活用して、ハイカーをまちなかに誘導していきたいと考えております。その上で、必要に応じて道標等の設置を検討してまいりたいと考えます。
以上でございます。
261 ◯大野祐司座長【49頁】 田中分科員。
262 ◯田中めぐみ分科員【49頁】 必要であれば検討していただけるということなので、ぜひよろしくお願いします。
では、質問は以上で終わります。
263 ◯大野祐司座長【49頁】 これで田中分科員の質疑を終わります。
次に、兼務員の質疑を行います。
石川潤兼務員。
264 ◯石川潤兼務員【49頁】 なし。
265 ◯大野祐司座長【49頁】 質疑なしと認めます。
各分科員の質疑は終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いします。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
266 ◯大野祐司座長【49頁】 伊藤分科員。
267 ◯伊藤大輔分科員【49頁】 当然、
電子地域通貨事業費についての質問ですけれども、そういうルールですよね。
まず、令和7年度以降、3億円、年間1億円というのを、今、田中分科員の質問を聞いていて、最大で見積もっていますと。その中、1億円を出す中でも補助金も出てきますと。その補助金というのは、まず1個確認したいのですけれども、デジタル田園都市国家構想交付金のことでよろしいでしょうか、どうでしょうか。
268 ◯大野祐司座長【49頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
269
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【49頁】 おっしゃるとおり、今、申し上げました国庫補助金は、デジタル田園都市国家構想交付金でございます。
以上です。
270 ◯大野祐司座長【49頁】 伊藤分科員。
271 ◯伊藤大輔分科員【49頁】 この交付金というのは、発行手数料の2分の1出ると、事前のヒアリングで聞いたと思っているのですけれども、間違っていますか、認識、どうですか。
272 ◯大野祐司座長【49頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
273
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【49頁】 こちらの交付金に関しましては、この電子地域通貨に係る総事業費から、その事業で得られる収入、歳入を引き算しまして、残った額の2分の1が対象になるという交付金になります。
以上でございます。
274 ◯大野祐司座長【49頁】 伊藤分科員。
275 ◯伊藤大輔分科員【49頁】 ざっくりでいいのですけれども、ちなみに、例えば令和7年度、7億円ぐらい、KPIで理想として掲げています、そのぐらいの決済額ですと。その手数料、1.8%で1,260万円ぐらいが発行手数料としてうちに入ってきます。このぐらいだと補助金は大体幾らぐらい出るのですか。
276 ◯大野祐司座長【50頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
277
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【50頁】 まず、令和6年度の交付金に関しましては、今、7,000万円を予定しております。
以上でございます。
278 ◯大野祐司座長【50頁】 伊藤分科員。
279 ◯伊藤大輔分科員【50頁】 これというのは、システム開発に関する導入費用で、初年度に多く出るという交付金の性質なのではないですか。次年度以降も同じぐらいの額が出てくるあれなのですか、どうですか。
280 ◯大野祐司座長【50頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
281
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【50頁】 初年度に関しましては、この予算が約2億2,000万円を計上させていただいておりますが、そこから歳入等を引いた額の2分の1で、上限が7,000万円というような形になっていますので、上限いっぱいを予定しているというものになります。
次年度以降に関しましては、今、お示ししているとおり、最大で約1億円弱ぐらいを見込んでおりますので、そこから入ってくる歳入を引き算をしまして、残りの額の2分の1が対象になってくるという計算方法になります。
以上でございます。
282 ◯大野祐司座長【50頁】 伊藤分科員。
283 ◯伊藤大輔分科員【50頁】 だから、次年度以降、もう少し具体的に計算、ぱっとできると思うのですけれども、事業費として約1億円ぐらい考えていらっしゃるのですよね、令和7年度以降。そうした場合、具体的に幾ら、そちらの口から言っていただけないですか、幾らぐらいの交付金というのが出ると、予測として。
284 ◯大野祐司座長【50頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
285
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【50頁】 こちらに関しましては予測としては、交付金としまして全体、例えば1億円だとすれば、令和7年度の予定でいきますと、利用額が、KPIの中では14億4,000万円となっていますので、その手数料が、今、手数料利率をまだこれから検討中でございますけれども、例えば2%程度だとすれば、約2,800万円ぐらいが歳入として入ってくるかと思います。そこから、3,000万円だとすれば、残り7,000万円が対象事業費というような形になるかと思いますので、この時点での机上の計算、概々算になりますが、恐らく3,500万円前後程度が対象になるかと思われます。
以上でございます。
286 ◯大野祐司座長【50頁】 伊藤分科員。
287 ◯伊藤大輔分科員【51頁】 その3,500万円という、口頭で、今、お伺いして申し訳なかったのですけれども、そこでやっぱり域外に出ていくところと域内と、ここの金額のバランスというのは常に意識してやってもらいたいというのと。
あともう1点は、先ほどプレミアム商品券という話が出たのですけれども、これ、やっぱり、発行元が行政主導で、プレミアム商品券を一挙に発行額をばーんと出しますよね、インパクトがありますよね。それ、皆さん、だって1万円のところ1万3,000円なので、そこはみんな、飛びつきますよね。
でも、これまで市が独自でプレミアム商品券をやったことがあるのですか。何か事前のヒアリングだと7回ぐらい、これまで名前を微妙に変えてきたとはいえ、特にコロナ期という、特別の何か国からの交付金とかでやっているという私の認識ですけれども、市が独自の財源でプレミアム商品券を今までやってきたことはあるのですか。
288 ◯大野祐司座長【51頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。答弁できる範囲内でお願いします。
289
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【51頁】 はい。私が、今、この場で把握している範囲ということになりますが、コロナ禍において行いました令和2年度以降の紙プレミアム、それから令和3年度のクーポン、そして令和4年度に行った電子プレミアム商品券、これに関しては国の財源をもって対応しております。
以上でございます。
290 ◯大野祐司座長【51頁】 伊藤分科員。
291 ◯伊藤大輔分科員【51頁】 これ、難しい質問ではありません。100%国の補助金だと思うのですけれども、どうですか、財源。
292 ◯大野祐司座長【51頁】
産業振興課電子地域通貨担当課長。
293
◯産業振興課電子地域通貨担当課長【51頁】 私が把握している中では、100%国の財源と、プラス多少の市の事務費が入っているものと認識をしております。
以上でございます。
294 ◯大野祐司座長【51頁】 伊藤分科員。
295 ◯伊藤大輔分科員【51頁】 今日、いろいろ言ってきて、自治体が主導でやるプレミアム、電子地域通貨ですか、それでやっぱりコロナ期で、配るのにも一々すごいお金がかかるので、どこの自治体も考えることは同じだと思うのですよね。やっぱり、コロナのときにプレミアム商品券を配る際に、電子地域通貨があれば、受皿としてはすごい便利だったと。やっぱり、そういう追い風が吹いて、この導入というように、何か全国的なムードというのは多分できているのでしょうけれども、でも、今までうちが独自の財源としてプレミアム商品券を発行したことがないという事実を踏まえて、これから今後、何回あるのかということも含めて、この電子地域通貨というのを総合的に、何かいいところだけを取り上げて言えば、それは受皿として、プレミアム商品券の受皿としては最適なハードなのでしょうけれども、それに関わる導入費用だとか、それはもういいです、今日も散々言ってきました。
最後に、部長、どうですか。何か私、今日、散々、少し斜めからの立場から少しチェックするポイントで言ってきたのですけれども、やっぱり部長、一生懸命頑張ってこられたと思うので、最後に一言、これは何のために導入するのですか、どうですか。
296 ◯大野祐司座長【52頁】 はだの魅力づくり担当部長。
297 ◯はだの魅力づくり担当部長【52頁】 ありがとうございます。地域通貨というか、このデジタル地域通貨ですが、先ほどから議論されていますけれども、これ、商店街が上がったときに起爆剤とかということではなくて、まず、これで皆さんのマインドを変えてほしいのですよ。秦野市で消費をする。これはまず第一歩だと思うのです。それで事業者も、消費をしてもらうためにはいいものを売る、それで我々行政も、それをしっかり支援していく。それぞれの市民の方々、事業者、それから行政が一体となって、秦野市のために、将来の子供たちの笑顔を見るために、しっかりとここで連携をして、この地域通貨を成功させていくのだと、その一つのマインドを変える施策だと考えております。
伊藤分科員におかれましても、いろいろ、今、御意見をいただきました。しっかりとそこを我々も真摯に受け止めまして、この事業を成功させたいと思いますので、ぜひ御支援をいただければと思います。
以上です。
298 ◯大野祐司座長【52頁】 これで伊藤大輔分科員の質疑を終わります。
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
299 ◯大野祐司座長【52頁】 質疑なしと認めます。
以上で、環境産業部及び農業委員会事務局に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩します。
午後 0時07分 休憩
─────────────
午後 1時06分 再開
300 ◯大野祐司座長【52頁】 再開いたします。
次に、都市部及び建設部に対する質疑を行います。
執行部の概要説明を求めます。
都市部長。
301 ◯都市部長【52頁】 それでは、都市部、建設部が所管しております土木費の令和6年度予算につきまして、市長から施政方針で述べた以外の概要を私から一括して説明いたします。
各会計予算及び予算説明書の147ページの下段の表からになります。土木総務費の010、土木管理業務費では、市道を適正に維持管理するもので、新東名高速道路の整備に伴い築造されました機能補償道路を含む市道の新規認定、区域変更及び道路台帳の補正更新のほか、国道246号バイパスの早期事業化に向け、本線及びアクセス道路用地の地籍調査に着手します。050、公共建築維持保全業務費では、市営薬師原団地のコンクリート劣化度調査等を行い、公共施設保全計画に基づいた施設の維持補修を推進します。
飛びまして、151ページ、道路維持費の010、市道維持補修費では、渋沢などの市道17号線ほか18路線、延長約3,973メートルの舗装打ち換え等を行います。020、交通安全施設整備費の003、国庫関連通学路安全対策事業費では、市道緑町5号線ほか3路線、延長として約788メートルのグリーンベルト整備や、今川町の市道71号線の用地買収及び工作物の移転補償等を行います。050、国庫関連歩道設置事業費では、北矢名の市道9号線の用地買収及び工作物の移転補償等を行います。
153ページ、道路新設改良費の010、市道改良事業費では、市道菖蒲14号線ほか2路線、延長として約144メートルの改良工事を行います。020、国庫関連市道改良事業費では、本町二丁目の市道25号線の用地買収及び工作物の移転補償等を行います。
次に、橋りょう維持費の020、橋りょう長寿命化・耐震化事業費では、南矢名陸橋ほか4橋の修繕や耐震補強工事を行います。
155ページ、河川維持費の010、雨水排水施設等管理事業費では、堀水路をはじめとする河川や水路の環境整備や補修工事などを行います。同じ155ページの下段の表の中に入りますが、都市計画総務費の030、都市計画策定事務費では、戸川・西大竹両地区の新市街地ゾーンの用途地域や地区計画のほか、第8回線引き見直しに関する都市計画協議を進めます。
飛びまして、159ページ、公園費の030、都市公園長寿命化事業費では、中央運動公園休養施設ほか8公園の遊具の改修工事を行います。060、カルチャーパーク施設管理費では、園内カメラの改修やペコちゃん公園の遊具の塗装などを行います。
以上、都市部、建設部が所管しております土木費の令和6年度予算の概要を御説明いたしました。御審査につき、よろしくお願いいたします。
302 ◯大野祐司座長【53頁】 執行部の説明は終わりました。
これより質疑に入るのでありますが、議事の整理上、区分して行います。
まず、都市部が所管する事業について、分科員の質疑を行います。
伊藤大輔分科員。
303 ◯伊藤大輔分科員【53頁】 よろしくお願いします。まず最初に、予算資料34ページ、予算要求書42ページ、移住定住促進事業費、約1.3億円についてお伺いしたいと思います。
予算要求書には、令和6年度予算として1.3億円と書いてあるのですけれども、そのうち、はだの丹沢ライフ応援事業助成金、これ、住宅費を助成する本市の補助金ですけれども、1.3億円のうち、幾らがこちらの資金なのでしょうか。よろしくお願いします。
304 ◯大野祐司座長【53頁】 交通住宅課長。
305 ◯交通住宅課長【53頁】 はだの丹沢ライフ応援事業の予算になります。こちら、1億2,640万円と……。
306 ◯大野祐司座長【54頁】 すみません、もう少しマイクに近づいてしゃべってください。
307 ◯交通住宅課長【54頁】 失礼しました。はだの丹沢ライフ応援事業の事業費でございます。1億2,640万円でございます。
以上です。
308 ◯大野祐司座長【54頁】 伊藤分科員。
309 ◯伊藤大輔分科員【54頁】 約1.3億円、予算があって、そのうちの1.2億円は、このはだの丹沢ライフ応援事業助成金ということで、ほぼこちらの予算ということでいいと思うのですけれども。それとあと、経年でも書いてあって、令和4年度、令和5年度、令和6年度と移住定住促進事業費として年々右肩上がりに上がってきていると。
これ、ちなみに、令和4年度、令和5年度、令和6年度と、それぞれはだの丹沢ライフ応援事業助成金の実績件数と、それぞれの費用、3か年分、教えてください。よろしくお願いします。
310 ◯大野祐司座長【54頁】 交通住宅課長。
311 ◯交通住宅課長【54頁】 3か年分の実績ということで申し上げます。
令和4年度、91件、3,940万円。
今年度になります、まだ今年度は終了しておりませんので、2月末時点の交付ベースでお話をさせていただきます。令和5年度は251件で、これまでのところ1億670万円になります。
以上でございます。
312 ◯大野祐司座長【54頁】 伊藤分科員。
313 ◯伊藤大輔分科員【54頁】 こういう令和5年度まで、昨年2月ぐらいに補正予算もあったと思うのですけれども、予想を上回る好調ぶりで、右肩上がりで来て、令和5年度は2月末時点とはいえ、251件の成約があったということだと思うのですけれども、ここの251件というのは、市内と市外からの転入者、両方の数字が混ざっていると思うのですけれども、市外からの転入者の数は、251件のうち何件でしょうか。お願いします。
314 ◯大野祐司座長【54頁】 交通住宅課長。
315 ◯交通住宅課長【54頁】 転入者の数でございます。251件中、134件でございます。
以上です。
316 ◯大野祐司座長【54頁】 伊藤分科員。
317 ◯伊藤大輔分科員【54頁】 人数にするとどのぐらいでしょうか。
318 ◯大野祐司座長【54頁】 交通住宅課長。
319 ◯交通住宅課長【54頁】 すみません、世帯による人数が異なりますので、交付した世帯が134件ということで、この世帯の全部の内訳、人数の内訳というのは把握しておりません。
以上です。
320 ◯大野祐司座長【54頁】 伊藤分科員。
321 ◯伊藤大輔分科員【55頁】 大体、私、事前の打合せだと371人ぐらいなのではないかという話もお伺いしていて、大体1世帯3人ぐらいなので、そのぐらいなのではないかと。
この134件のうち、市外から入ってきた数字ですよ、このうち、この制度を使った、それぞれどこから来られたのか。それぞれ県内と都内、その他もあればお答えください。よろしくお願いします。
322 ◯大野祐司座長【55頁】 交通住宅課長。
323 ◯交通住宅課長【55頁】 転入の元でございます。251件のうち、県内他市が108件、東京都が13件、主なものとしてはそれになりますが、県内他市でも一番多いのが伊勢原市の15件、横浜市の15件、こんな形になっております。
以上です。
324 ◯大野祐司座長【55頁】 伊藤分科員。
325 ◯伊藤大輔分科員【55頁】 今後は、移住定住促進というのを本市が右肩上がりに順調に伸ばしていくには、2年間実績を積んできて、やっぱりここの数字、まだ少ないですけれども、134件の数字、県内からは108件転入してきて、都内からは13件。例えば都内の13件という数字を、多いと見るのか、やっぱり少ないと見るのか、何かその辺の数字の見方というのがすごいキーポイントになってくると思うのですね。
それで、アンケート調査も行われているということで、251件のうち、令和5年度の話、ごめんなさい、251件のうち、市外からの転入者、このアンケート調査、何人にお答えいただいているのですか。
ごめんなさい、アンケート調査というのを行っていて、どのぐらいの分母、ごめんなさい、分母は251人ですけれども、市内ではなく、市外から転入された方、アンケート調査に協力していただいた数の人数はどのぐらいでしょうか。お願いします。
326 ◯大野祐司座長【55頁】 交通住宅課長。
327 ◯交通住宅課長【55頁】 今、おっしゃるように、251件、利用者全ての方からアンケートが回収できているわけではございませんで、アンケート全体としては251件中238件、94.8%の回収率。そのうち、転入者の母体はどれぐらいあるかといいますと、134件、全体の転入者があるうちの125件がアンケートに回答していただいておりますので、アンケートに回答いただいた転入者という数になりますと、125件という数字になります。
以上です。
328 ◯大野祐司座長【55頁】 伊藤分科員。
329 ◯伊藤大輔分科員【55頁】 ちなみに、令和5年度の社会増、市外からの社会増の人数を教えてください。お願いします。
330 ◯大野祐司座長【55頁】 交通住宅課長。
331 ◯交通住宅課長【55頁】 令和5年の社会増の人数でございます。こちら、875人でございます。
以上です。
332 ◯大野祐司座長【56頁】 伊藤分科員。
333 ◯伊藤大輔分科員【56頁】 今後は、やっぱりデータの分析というのがキーポイントになってきます。社会増、分母875人いるうちの、この制度を使った人だけの人数で125件とお答えいただいたと思うのですけれども、やっぱりここ、本当は分母875人で、うちに移住してこられた方の理由だったり、勤務先だったり、何で移住してきたのかという、そこのところを分析していかなければいけないだろうと、マーケティングしていかなければいけないだろうということなのですけれども。
ちなみに、125件、この制度を使った方が125件ですよ、そのうちの一番勤務地として多かった場所はどこでしょうか。よろしくお願いします。
334 ◯大野祐司座長【56頁】 交通住宅課長。
335 ◯交通住宅課長【56頁】 125件中の勤務地でございますが、実際、一番多いのは市内、秦野市内というのが25件あります。ただ、東京都という大きな枠でいいますと125件中35人おりますので、単純な数だと、東京都ですと35件という形になります。秦野市以外の県内他市という数になりますと55件になります。
以上です。
336 ◯大野祐司座長【56頁】 伊藤分科員。
337 ◯伊藤大輔分科員【56頁】 何か今の言い方が少し分からなかったのですけれども、125件のうち、秦野市は25件です、東京都は35件です、神奈川県のその他は55件です。どこが一番勤務先として多かったのですか。転入元として。転出元。
338 ◯大野祐司座長【56頁】 交通住宅課長。
339 ◯交通住宅課長【56頁】 都道府県という単位で見るのではなくて、市町村という単位で見れば、本市の市内というのが一番、25件で大きくなります。
以上です。
340 ◯大野祐司座長【56頁】 伊藤分科員。
341 ◯伊藤大輔分科員【56頁】 それで、本市25件ですと、都道府県だとかという見方はあるけれども、都内は35件ですよね。それで神奈川県内が55件。これ、本市に転入してくるのは当たり前ですね、だって本市はここにあるわけだから。そこの数字と、では、今度、出ていかれている方も当然、勤務先があって、出ていかれる方というのも多分いらっしゃると思うのですよ。だから、ここの転入、転出の数字をまず、どう見るのか。あとは、東京都の35件というのをどう見るのかというのがやっぱりポイントになってくると。
今、本市は、移住・定住もやっていきますとは言いつつも、いろいろなことをやっていきますと。例えば戸川のことに関しても、企業誘致をして、今回、条例の一部改正もあって、やっぱり企業が来てくれることによって、市民の数、人口を増やしていくという考えもあると。
私も、この少子高齢化における人口減少時代において、やっぱり、本市の希望の光というか、これからの政策としては、ここの転入世帯の人数がすごいキーポイントになってくるのだろうなと。商店街の空き店舗の問題、これから人材不足、労働力不足、やっぱり収入だけではなくても、地方自治体としては、ある程度の人口はキープしていきたい。本市は16万人ですと。その10%、1.6万人が増えたら、今、社会増で875人が増えました。
これ、ちなみに1.6万人まで、人口の10%増えると、個人の市民税は大体91億円なのですね、秦野市。労働力不足ではなくて市税という意味で。大体純粋に、市民税課にお伺いして、大体1.6万人ぐらい増えると、どのぐらい市税が増えるのですかというと、およその計算として、やっぱりそのまま市税に10%を掛けて、個人の市民税が91億円、9.1億円が増えるのではないかと推計ができますと。
これは、私は、この移住・定住政策というのをずっと言ってきて、やっぱり個人の市民税の減り、増えなくても減りというのを、9.1億円を取り入れることによって、やっぱり本市というのを維持していくと、そういう政策なのですよね。
それに対して、やっぱり、本市がトップで掲げている政策というのは、企業誘致による人数だと。今回、条例の一部改正をしますと、企業が誘致しやすいようにしますと。
確かに秦野市は、たばこ産業で栄えて、第2フェーズとして、昭和30年代と、この間、市長はおっしゃっていたと思うのですけれども、製造業の誘致から始まって、その人たちが今まで残ってやってきた。
だけれども、私はもう第3フェーズに来ていると思っていて、私はゼロ・100の議論をしたいわけではないですよ。例えば、西大竹の企業誘致、もうあそこはやったらいいでしょう。それは企業が来て、人数も増えるかもしれない。そこはやったらいいでしょうと、ゼロ・100の議論をしているわけではないですよ。戸川のことに関しては、企業誘致で実際、何人が来るのか。あそこは少なくとも、西大竹とは違って、通学路、500人通学するのです、児童・生徒が、500人ですよ。やっぱりそこのまちづくりとしてのすみ分け。
では、ちなみに、今、北地区にどのぐらい転入してきているのか、そういった数字は把握されているのですか。私は、今回、この企業誘致、すみ分けというのができないと、秦野のもしかしたら第3フェーズになりかねない、個人の市民税を増やしていけるかもしれない、この新しい芽を、やっぱり、今までの秦野の歴史を皆さんは背負ってこられて、製造業の誘致というのを背負ってこられて、そこが断ち切れなくて次のフェーズに行けないと、やっぱり新しい可能性を潰すということです。
ちなみに、北地区の転入世帯とか、お分かりになって、分析されているのですか、どうですか。
342 ◯大野祐司座長【57頁】 交通住宅課長。
343 ◯交通住宅課長【57頁】 私どもの課で把握しているのが、あくまでもこの移住定住促進の補助金を使った世帯という形になりますので、母体は、先ほど申し上げた転入の134件という形になりますけれども、北地区は、その中で11件が転入という形で把握をしております。
以上です。
344 ◯大野祐司座長【58頁】 伊藤分科員。
345 ◯伊藤大輔分科員【58頁】 その分母が134件とは少ないとはいえ、北地区には11件入ってこられた。これは本当はやっぱり875人の母数できちんと見たいですね、どのぐらい北地区に移住したというのがあるのか。
それとあとは、今後も、ここの数字というのが、新しい可能性を潰してしまうのか、伸ばしていくのかどうかといったその辺の作戦も、やっぱり両方やるのではなくて、すみ分け、政策として考えていかなければいけない。
これ、副市長、どうですか。移住・定住政策として、その辺の企業誘致と、戸川の問題と、移住・定住政策としてどっちが上なのですか、プロジェクトとしては。
何でもやりますではなくて、はい、どっちもやりたいですとなった場合に、この移住・定住政策、結果出ていますと。私が言ったように、税収ベースで考えたら、やっぱり個人の市民税を増やしていけるのではないか。これは何回も言っています。
それに対して、今日はいいですよ、今日はその質問ではないですよ、その質問ではないけれども、どっちを増やしていくといった場合に、どうですか、政策として、どっちを力点、リーディングプロジェクトでお考えなのですか。一言どうですか。
346 ◯大野祐司座長【58頁】 高橋副市長。
347 ◯高橋副市長【58頁】 移住・定住施策、それから企業誘致、両方ともしっかりやっていきたいと思っております。
以上です。
348 ◯大野祐司座長【58頁】 伊藤分科員。
349 ◯伊藤大輔分科員【58頁】 やっぱり、今日、私、午前中に地域通貨の問題を指摘したのですよ。やっぱりその問題は、最大の問題は総花的である。行政主導にありがちな、絞りきれない、物事を立体的に考えられない、優先順位をつけられない、そういったことに全部中途半端に出る。それで何、都市像、何かみどりに育まれたみたいな、よく分からない抽象的なことを言われても、やっぱりぶれると思うのですよね。
そうではなくて、私が言っているのは、ここの実際、転入者の数というのを、カウントしていったらいいですよね、市役所の前に掲げて。それが一番のにぎわいをつくる。にぎわいも、まず、新しいプレーヤーが入ってこないと、にぎわいなどはできないし、そこの問題と、財政計画に裏づけられた、しっかりとしたリーディングプロジェクト、トップビジョンというのが必要なのではないですか。一言どうですか。両方やるとかだけではなくて。
どうやっていくのですか。
350 ◯大野祐司座長【59頁】 高橋副市長。
351 ◯高橋副市長【59頁】 本市にとりまして移住・定住施策、それから企業誘致、繰り返しになりますけれども、両方とも重要な事業だと認識しておりますので、これは引き続きしっかりとやっていきたいと思っております。
352 ◯大野祐司座長【59頁】 伊藤分科員。
353 ◯伊藤大輔分科員【59頁】 北地区への移住・定住政策としての新しい秦野の可能性の芽を、2つ追うことで一兎を失うことになりませんか、どうですか。二兎を追う者は。
354 ◯大野祐司座長【59頁】 高橋副市長。
355 ◯高橋副市長【59頁】 企業誘致と、それから、その企業誘致を進めることで北地区への移住・定住施策を潰すことになるというのが、少し理解ができないのですけれども、あくまで戸川の区画整理につきましては、あそこは市街地編入をする中で人口フレームを増やすための区画整理ではありませんので、企業誘致で進めておりますので、それぞれ企業誘致と、繰り返しになりますけれども、移住・定住施策については、北地区も含めてしっかりやっていきたいと思っております。
356 ◯大野祐司座長【59頁】 伊藤分科員。
357 ◯伊藤大輔分科員【59頁】 そこの産業用地を人口フレームを増やすために使うかどうかという質問ではなくて、やっぱりあそこに企業誘致をすることによって、周りに来る人たちが少なくなるのではないかということを言っているのです。大丈夫ですか。
358 ◯大野祐司座長【59頁】 伊藤分科員に申し上げます。もう少し移住定住促進事業費に寄せた側の質問に組み立て直してください。
359 ◯伊藤大輔分科員【59頁】 はい。あとは一般質問でやるとして。
今後ですよね、今、調子いい、このデータを分析してやっていかなければいけない。私は、ここは費用を出したって、戸川の費用に比べたら安いものですよ。1人2,000万円、マーケティングの専門を連れてきて、やっぱりきちんと専門家を入れて、この数字というのをきちんと分析したらと。
今、134件しか分析できていない。そこは多分、国民健康保険が今回、レセプトのデータを使って、介護保険とデータを共有して健康事業に充ててくると、多分そういうことだと思うのですね。そういうデータの利活用というのは、今後、今、現在、お考えなのでしょうか、どうでしょうか。
360 ◯大野祐司座長【59頁】 交通住宅課長。
361 ◯交通住宅課長【59頁】 当然、はだの丹沢ライフ応援事業が3年でサンセットという形で、令和4年度、令和5年度、令和6年度一区切り、この3年間一区切りでやっている事業でございます。
来年度、最終年になりますので、まずはこのやり方でしっかりやって、まず、この結果、今、言われたような分析を行って、どういった方がいるのか、今、加算がありますけれども、どういった方に加算していけば、より波及効果があるのか。その数字がある上で、使える数字、いろいろな数字、子育て、教育も大切な移住要素になりますので、そういった条件を加味して、次、どういう制度にするか。当然、同様の制度をそのまま漫然と続けるわけではございませんので、令和7年度以降、どのような制度にするか。様々な数字をしっかり勘案して、よりよい制度、そういったものを図っていきたいと考えております。
以上です。
362 ◯大野祐司座長【60頁】 伊藤分科員。
363 ◯伊藤大輔分科員【60頁】 私が言っているのは、この移住・定住政策というのをやっぱり庁内横断的に、リーディングプロジェクトに掲げられているのかどうか、分からない、掲げられているみたいなことも書いてあるのですけれども、きちんと優先順位をつけてやってほしいなと。
あくまで移住・定住という枠組みで皆さんの庁内で回されてやっていると、やっぱり予算はこのぐらいしかつかないと思うのですよ。でも、これからやっぱり人を寄せつけるには、おのずと本市の魅力で引きつけるみたいな。移住フェアを東京で開設するとかではなくて、例えばそこには子育て政策もあるだろうし、私は、これから有機政策というのを、有機の給食とかというのを、やっぱりそういう目で見ていかなければいけないだろうし、有機の給食というのを実現できていれば、やっぱりそこは子供を大切にしているというイメージにもつながって、だから、そういう総合的に庁内横断的に行ってほしいと思います。
以上で質問を終わります。
364 ◯大野祐司座長【60頁】 これで伊藤大輔分科員の質疑を終わります。
吉村慶一分科員。
365 ◯吉村慶一分科員【60頁】 予算説明書157ページ、070、公共交通推進事業費について伺います。
東海大学前駅南口、路線バス乗車場の整備ということがこの中に入っております。かねて金目とか真田の平塚市にお住まいの方が、東海大学前駅のほうへ出たい、出るのを便利にしたいということを言われていて、また、東海大学前駅もにぎわいの創造ということを言っていることからきた政策と思いますが、新しい路線バス等が生まれるのでしょうか。
366 ◯大野祐司座長【60頁】 交通住宅課長。
367 ◯交通住宅課長【60頁】 公共交通推進事業費の東海大学前駅南口、駅前ロータリーのバス停の整備事業についてお答えいたします。
こちらは、今、御質問があったとおり、東海大学前駅南口と平塚駅を結ぶバス路線を新しく増設するという形。そのためにはバスロータリーが乗降場所が1か所足りないということで、今、既に降りる場所が1か所、乗る場所が2か所あるのですが、それでは対応し切れないというところで、改めてロータリーの中にもう1個、バスに乗るスペースを確保する、そういった事業でございます。
以上です。
368 ◯大野祐司座長【61頁】 吉村分科員。
369 ◯吉村慶一分科員【61頁】 非常な利点がある事業だと思うのですけれども、今日、車で役所へ来るときに、ふと心配事が生まれたのですが、神奈川中央交通株式会社の立場で、1つこういう新路線をつくると、スクラップ・アンド・ビルドで1つなくされやしないかなと。その候補は、南平を通る神奈川大学行きのバス路線ではないかなと、私、ふと心配になったのですけれども、少しそこいらを牽制球を投げるというか、確認するというか、やっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
370 ◯大野祐司座長【61頁】 交通住宅課長。
371 ◯交通住宅課長【61頁】 御懸念のとおり、私もそういった懸念がありましたので、もしそういったことがあった場合、例えば平塚と秦野を結ぶ路線が展開されるとか、今、秦野市を通行しているバスがそちらに転換されるようなことがあると、これは少し問題だなということもありましたので、一旦、これは単純な増設なのか、それとも何かの振替なのかということは確認をしております。
今、振替ということで、平塚駅北口から東海大学正門前を通っているバスがあります。あの何本かを振り替えて、正門で止まるのではなくて、途中の川沿いの県道を途中から真田あたりから南側に入っていって、東海大学の北口あたりを経由して、まだ道は確定ではないのですが、東海大学前駅に持っていく。要は正門行きのバスの展開だということですので、そういった意味では、本市には利便性を損なうような影響はないかなと考えております。
以上です。
372 ◯大野祐司座長【61頁】 吉村分科員。
373 ◯吉村慶一分科員【61頁】 下大槻南平の人は、あの路線がなくなりますとすごく困りますので、ぜひそこら辺は目配りをしていただきたいと思います。
あと、要望を1本しますが、予算説明書の157ページ、020のインター周辺整備事業費で、戸川の区画整理事業についてですけれども、たしか、平成30年ぐらいからやっていると思うので、丸5年、6年目か何かに入ったと思うのですが、ここでやっと組合が成立しそうだということです。
当初の大手飲料会社の誘致の際のプランは、住居の移転が非常に多かったし、道路の拡幅や付け替え等もあったし、なかなか地元の住民の皆さんには受け入れ難い、無理筋の話だったなと私は当時も思っていました。
しかし、その当時、地元の「戸川住みよいまちづくりを考える会」のグループの皆さんが要望で出された、移転は少なくしてくれ、拡幅もやめてくれ、道路の付け替えもやめてくれという御要望をほぼ100%取り入れたプランが現状のプランだと、私はそのようになっているなと。これは反対運動をされ、勝ち負けを言うのはおかしいですけれども、ほぼ完全勝利のプランが現実にここにあるのだということだと思いますので、いまだに立て看板等は取り去られていませんが、ぜひ、そうしたことではないですかということを、正直に負けを認めて、説得に当たっていただきたいなとお願いして終わります。
374 ◯大野祐司座長【62頁】 これで吉村慶一分科員の質疑を終わります。
風間正子分科員。
375 ◯風間正子分科員【62頁】 お願いします。すみません、時間が迫ってきておりまして、申し訳ないのですが、多少はしょりたいと思います。答弁もよろしくお願いしたいと思います。
まず、予算説明書157ページ、予算資料33ページです。7款の土木費、都市計画費、050、002の建築物耐震改修等補助事業費についてお伺いしたいと思います。
今回の能登半島のことで大変家の倒壊が、崩壊がすごいので、少し私も心配をいたしまして、今、秦野市がどういう状況になっているのか、少しお伺いしたいと思います。
今回、補助対象項目と、それから金額が多少増えておりますが、その辺、手短く、執行率と、よろしくお願いいたします。
376 ◯大野祐司座長【62頁】 建築指導課長。
377 ◯建築指導課長【62頁】 補助金の項目並びに額ということでございますが、大きく分けて3つございます。
1つ目でございますが、現状の耐震性を把握する耐震診断で、補助金額は8万5,000円となってございます。2つ目でございますが、耐震性を向上させる補強設計で、この補助額が5万円となってございます。3つ目でございますが、工事監理と補強工事、これに関する補助金でございまして、工事監理費につきましては、3万円、補強工事につきましては、90万円と75万円から、若干の補強をさせていただいているところでございます。
それと、今の実情の耐震化率ということでございますが、秦野市につきましては、90%となってございます。
以上でございます。
378 ◯大野祐司座長【62頁】 風間分科員。
379 ◯風間正子分科員【62頁】 ありがとうございます。
それぞれ補助率はついておりますが、耐震化は90%ということで、安心していいのかどうか、よく分かりませんが、これに対して執行というのはどうなのでしょうか。執行したこの額、執行状況はどうか。例えば、この補助対象に対する執行額というのですか。
380 ◯大野祐司座長【62頁】 建築指導課長。
381 ◯建築指導課長【62頁】 執行額ということでございますけれども、実績で報告させていただきたいと思います。
令和4年度事業の実績でございますが、耐震診断につきましては、6件、補強設計につきましては、4件、実質の補強工事は3件となってございます。
以上でございます。
382 ◯大野祐司座長【63頁】 風間分科員。
383 ◯風間正子分科員【63頁】 なかなか厳しい、知っていてもなかなか、設計はしてもなかなか補強工事まで行くというのが大変難しい、年齢的な問題とか、今回の能登もそうでしたよね。高齢のためにやはり補強するのができなかったという状況と、また、屋根が瓦屋根ということで大変危険な状況だったのだなと、あの惨状を見ましたら、やはり秦野は大丈夫かなと本当に心配いたしましたので。これから、これをもう少し進めて、90%ですけれども、まだまだやっていないところもあると思いますので、ぜひ声をかけていただいて、やっていただく。
もし、万が一それができないとしたら、お部屋の中の1部屋でもいいから安全なシェルターを造れるように、それはこちらで補助できるかどうかは分かりませんが、そのようなことも、今、能登では騒いでいるようですので、できればそういうことも一つ参考にしていただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。これで終わります。
それから、空き家対策に行きたいと思います。予算説明書163ページでお願いいたします。010、空家等対策事業費に入りたいと思います。
前年度と今年度、少し増額があるようですが、その増額の主な内容は何でしょうか。
384 ◯大野祐司座長【63頁】 交通住宅課長。
385 ◯交通住宅課長【63頁】 では、空家等対策事業費が前年度と比べ増額になっている内訳でございます。
空家等対策事業費ですが、確かに前年度に比べて1,571万8,000円の増額となっております。その主な内容でございますが、まず1点目、空き家の実態調査に係る委託費、これ、令和元年度以来の5年ぶりの調査、空き家の実態を調査するための調査の委託料が855万5,000円計上。残りが、特定空家、いわゆる放っておくと危険な空き家ですけれども、こちらが所有者、相続放棄によって所有者が不明となってしまっている空き家、危険な空き家があります。こちらの除却、代執行による工事費を888万6,600円見込んでおります。
なお、この金額につきましては、半分をそれぞれ国の補助金を活用する見込みでございます。
以上です。
386 ◯大野祐司座長【63頁】 風間分科員。
387 ◯風間正子分科員【63頁】 ありがとうございます。
それで、危険空き家となるのですね、その前の対応がやはり重要だと思います。ですから、私も一般質問をしましたが、管理不全空き家というのですか、この空き家の対応を今後、どういたしますか。
388 ◯大野祐司座長【64頁】 交通住宅課長。
389 ◯交通住宅課長【64頁】 管理不全空家への対応についてお答えいたします。
令和5年、12月13日に空家等対策の推進に関する特別措置法、いわゆる空家特措法ですが、こちらが改正施行されました。特定空家の予備群である管理不全空家に対しても、固定資産税の住宅用地の特例を解除することができるようになっております。
一方で、特定空家の予備群である管理不全空家については、何をもって管理不全と判断するのか、その基準を定める必要がありますので、国ではガイドラインを作成して示しているのですが、あくまでも大まかな概要の内容で、詳細は自治体の状況によってきちんと基準を策定する必要があります。
まず、本市では管理不全空家の対応について、特定空家のマニュアルが既にありますので、管理不全空家につきましても、この特定空家のマニュアルを基準として項目を追加するなどして作成をして、令和6年度からこういったことに対応できるよう、現在、マニュアルの見直しを進めているところでございます。
以上です。
390 ◯大野祐司座長【64頁】 風間分科員。
391 ◯風間正子分科員【64頁】 ありがとうございます。
とにかく空き家が多くて、うちの周りももちろんそうですし、歩きますと本当に3軒に1軒ぐらい空き家があっても不思議ではないくらいの空き家になっておりますので、ぜひ、これは秦野市で独自にやられるというマニュアルなので、県にもあまりないようでございますので、県ではあるのか、それでも政令市でもなかなかこのことをやらないということですので、秦野市は先駆けてやっていただけるということですので、ぜひ、これを早く作成しまして、少しでもこれが改善できるように、よろしくお願いしたいと思います。
以上で終わります。
392 ◯大野祐司座長【64頁】 これで風間正子分科員の質疑を終わります。
高橋文雄分科員。
393 ◯高橋文雄分科員【64頁】 なし。
394 ◯大野祐司座長【64頁】 質疑なしと認めます。
阿蘇佳一分科員。
395 ◯阿蘇佳一分科員【64頁】 今、風間分科員からもありましたけれども、同じく予算説明書163ページの空家等対策事業費について。
今、風間分科員からも空き家が増えているよということを言われましたけれども、大根・鶴巻地区についても、空き家が目立つなと思います。やっぱり空き家が目立つということは、まちのにぎわいや活力が失われているということでありますけれども、これからも残念ながら、現在、先ほど言いましたように1万2,000人の人口が減って、さらに人口減が懸念されていると思います。その中で、この問題にどう取り組んでいくのか。
代表質問では、令和元年度から5年ぶりに空き家の実態調査を実施するという市長の回答がありましたが、現在、どの程度の空き家があり、その空き家の管理状況はどのようか、まず、お聞きしたいと思います。
396 ◯大野祐司座長【65頁】 交通住宅課長。
397 ◯交通住宅課長【65頁】 空き家の現状等についてお答えいたします。
現在、把握している空き家の数、その状況ですが、令和元年度に、水道の閉栓状況と開栓状況を基に、空き家と思われる家について現地調査をしておりまして、件数及び管理状態については、まず、件数としましては1,100軒、管理状況につきましては、その管理の状態、いいほうからA、B、C、Dと4ランクに評価をしておりまして、空き家の状態、約6割、60%はA評価、管理ができているという状況ですけれども、逆に一番管理状態が悪いというD評価も1%ありますので、来年でこの調査、このデータを更新していく予定でございます。
以上です。
398 ◯大野祐司座長【65頁】 阿蘇分科員。
399 ◯阿蘇佳一分科員【65頁】 前回の調査では約1,100軒あり、そのうちの約6割がAランクということで、管理状態が悪くない空き家であるということであります。このような空き家はリフォームなどにより、有効活用が図れるのではないか。また、Bランク以降の管理状態が悪い空き家についても、解体ができれば、やはり土地としての有効利用が図れるのではないかと思います。
市では、空き家のリフォームなどに補助金を交付していますが、令和5年度の活用状況及び来年度の予算についてどのようか、教えてください。
400 ◯大野祐司座長【65頁】 交通住宅課長。
401 ◯交通住宅課長【65頁】 空き家の補助金についてお答えいたします。
空き家に対する補助制度についてですが、空き家の適正管理及び活用促進を図るため、空家バンクの登録、こちらの条件に家財道具の処分や庭木の伐採等に係る費用、こちらに対する適正管理促進補助金と、住宅の修繕やリフォームに関する費用、活用促進補助金をそれぞれ交付しております。
令和5年度の利用状況ですが、令和6年2月末時点の交付申請ベースになりますけれども、適正管理促進補助金が12件、合計163万3,000円、活用促進補助金は11件で合計431万8,000円となっております。
新年度も同制度を継続する予定ではございますが、予算額は両補助金合計で570万円、令和5年度と比較いたしますと、前年度比較ですと190万円のマイナスとなっております。
以上です。
402 ◯大野祐司座長【66頁】 阿蘇分科員。
403 ◯阿蘇佳一分科員【66頁】 今、説明がありましたけれども、補助額の予算が前年度に比べマイナスということですけれども、先ほど風間分科員もありましたけれども、今、空き家対策に力を入れるべきである、逆行しているのでないかと、その辺心配しております。
都市部では、黙っていても転売できる。また、私、北海道石狩市というところの出身ですけれども、田舎では、解体してもなかなか売れない。また、解体費の負担が大きくて、処分したくても簡単にはできない。そういう中で石狩市は、リフォーム、解体への補助が行われていますけれども、秦野市としても、そういう対策はどのようか、お聞きしたいと思います。
404 ◯大野祐司座長【66頁】 交通住宅課長。
405 ◯交通住宅課長【66頁】 まず、補助額が前年度に比べて減額となっていることでございます。
補助金につきましては、今年度、適正管理促進補助金、こちら、実際にかかったお金の3分の1以内で上限20万円ということで交付しておりますが、実際の交付額の平均が約9万7,000円。活用促進補助金、こちらも同じく3分の1で上限50万円と交付しておりますが、こちらも実際の交付額の平均が約39万円と、上限いっぱいの満額交付がほぼないような状況になっております。
したがって、利用件数については、今年度と同じボリュームで、減じているわけではないのですけれども、交付額、こちらをより実態に合わせて積算したために、見た目は減額という形になっている。
ただ、制度としてはしっかりと維持して、利用促進を図っていきたいと考えていますので、引き続き、本市の空き家の活用促進の事業の柱となる空家バンクへの登録とセットで、この補助制度の活用をしっかり促進していきたいと考えております。
また、解体費の補助も大切ではないかということでございます。本市では現在、解体に対する補助はございませんが、空き家の補助制度が、令和7年度までの期間を設定して、そこで一旦見直しを図るという事業になっております。その活用状況及び新年度実施する空き家の実態調査、それと併せて行います所有者の意向調査、こういったものも分析して、現事業を受け継ぐ施策を今後、精査していく中で、解体補助とかそういったものに対してもしっかりと検討していきたいと考えております。
以上です。
406 ◯大野祐司座長【66頁】 阿蘇分科員。
407 ◯阿蘇佳一分科員【66頁】 これで終えますけれども、空き家対策、大変大きな課題でございますので、また同時に、解体補助についても、ぜひ実行できるように検討していただきたいとお願いして終わります。
408 ◯大野祐司座長【67頁】 これで阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
田中めぐみ分科員。
409 ◯田中めぐみ分科員【67頁】 ともにつくる秦野の田中めぐみです。よろしくお願いします。
予算書の35ページ、予算説明書では161ページ、予算書だと14款の使用料及び手数料のうち住宅使用料、ミライエ秦野家賃で、予算説明書の161ページだと030、ミライエ秦野維持管理費です。
まず、予算書で見ていただきたいのですが、ミライエ秦野の家賃収入が今回、2,200万円とありますが、令和5年度の2,514万2,000円に比べて減額となっていますが、理由はどのようでしょうか。
410 ◯大野祐司座長【67頁】 交通住宅課長。
411 ◯交通住宅課長【67頁】 ミライエ秦野の家賃についてお答えいたします。
ミライエ秦野については、20年間の運用を見据えて整備した施設で、入居稼働率80%を維持することで、当初の建築改修などによる初期投資額、20年間の維持費及び解体費を差し引いて事業収支がプラスになると試算しておりますので、歳入予算については、これまで入居率80%を想定して積算をしてまいりました。
しかし、ミライエ秦野が最長5年間の定期借家契約となっていることから、ちょうど開設から5年を経過した時点もありまして、一定の周期で入居世帯が入れ替わり、特にこの時期、最近、退去のほうが多かった。そういったこともありまして、令和5年4月時点では入居率が約6割程度まで落ち込んでおりました。
今年度は、入居件数が退去件数を上回り、入居率が回復傾向にありますが、令和6年度の家賃収入については、予算作成時、予算編成時の入居実態に即して70%として積算したために、歳入予算を減額したものでございます。
なお、令和6年4月1日時点の入居率は約80%となり、回復する予定ですので、予算以上の歳入確保にしっかり努めていきたいと考えております。
以上です。
412 ◯大野祐司座長【67頁】 田中分科員。
413 ◯田中めぐみ分科員【67頁】 今の説明から、今回の7割での計算というのは、やっぱり事業収支でいうとマイナスになってしまうということだと思うのですね。私は、このミライエ秦野の入居率を上げていかなければならないと考えています。
そこで、これまでの入居状況はどのようか、また、入居率を上げるためにどのような取組をされているか、お願いします。
414 ◯大野祐司座長【67頁】 交通住宅課長。
415 ◯交通住宅課長【67頁】 ミライエ秦野のこれまでの入居状況等についてでございます。
平成29年2月の開設から令和6年3月1日までの通算になりますが、これまでミライエ秦野は155世帯の方が入居しております。そのうち108世帯が退去し、このうち80件、75%が市内に転居をしております。また、退去世帯のうち54件、50%の方は市内に住宅を購入しておりますので、そういった状況でございます。
令和5年度で申しますと、これまで23世帯が入居し、13世帯が退去したこと、要は10件プラスの収支になっておりますが、本日時点、今、ミライエ秦野の入居状況は、57部屋あるのですけれども、47世帯が入居、入居率は82.5%となっております。
入居率を上げる取組としては、令和5年度は、移住お試し住宅「miraie」を開設するなど、まずお試しができるようなことをする。あとは、見学、現地の見学をこれまで休日もやっていますよという宣伝だったのですけれども、しっかり月に1回、この日にやりますという形で決めて、これが非常に功を奏して、毎月毎月、確実に見学会の方が御来場いただくというような状況になっているとか、そういった形で入居を希望する方の利便性を上げるとともに、賃貸情報サイトへのバナー広告の掲載ですとか、こういったことをやって入居率の向上に努めているところ、そういったものが功を奏して現在、また8割を超える入居につながったものではないかなと考えております。
以上です。
416 ◯大野祐司座長【68頁】 田中分科員。
417 ◯田中めぐみ分科員【68頁】 今回、家賃収入を入居状況に即して積算したということですが、やっぱり入居率が下がると、施設の修繕や維持管理費に係る費用が確保できなくなると思います。特に毎年3月や4月、あと、9月、10月、そこは企業の異動等により転居が多くなるはずです。稼働率80%にとらわれず、引き続き入居率を高める取組を継続していただくことが必要だと考えております。
また、新たな収入確保の手段を検討することも必要なのではないでしょうか。ミライエ秦野は、敷金・礼金が不要で、初期費用を抑えることができ、故意、過失がなければ退去時の原状回復の費用負担もないということを伺っているのですね。それで住宅購入をしていれば助成金もあるので、若者世代や子育て世帯にとって、とても魅力的な施設だと思います。実際、私も利用させていただいたので、そのときは本当に助かりました。
本当に子育て世帯やこれからの世代を応援する施策として、私は、これはすごくいいものではないかなと思っているのですけれども、一方で、住宅購入が50%、それで退去世帯の約25%は市外に転居してしまっているということです。ただ、やっぱり定住を考えたときに、秦野市の環境整備だとか、ここは子育て支援を掲げてやっている建物ですので、やっぱり子育て支援というところも市がしっかり打ち出していかないと、ここは定住率が、住宅購入率が上がってこないと思っているのですね。なので、ぜひ、そこも頑張っていただきたいなと、子育ての支援も市に頑張っていただきたいなと私は思っているのですけれども。
そして、今、原状回復に係る費用の負担がないということで、短期入居になった場合に市の負担が大きくなってしまうと思うのですね。そうすると入居を推進するというのも市のリスクになってしまうのではないかと思っています。
そこで、これからもミライエ秦野が持続可能な施設として運営していくために、私は、こちらも定住施策ですから、本市に移住・定住につながらなかった方たちには、原状回復するための費用は負担していただくということをお願いしてはどうかと思っております。これからも施設の維持管理費の削減につながる取組について御検討いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
質問は以上で終わります。
418 ◯大野祐司座長【69頁】 これで田中めぐみ分科員の質疑を終わります。
次に、兼務員の質疑を行います。
石川潤兼務員。
419 ◯石川潤兼務員【69頁】 予算書157ページ、080、乗合バス維持確保事業費についてお伺いしたいと思います。
令和5年度で当初予算が323万円、令和6年度は602万8,000円で、279万8,000円も増額、86%も増額しているのですけれども、その理由と内容はどうなっていますでしょうか。
420 ◯大野祐司座長【69頁】 交通住宅課長。
421 ◯交通住宅課長【69頁】 乗合バス維持確保事業費が前年比で増額している内容についてお答えいたします。
この予算額、前年比で、今、おっしゃっていただいたように279万8,000円、約280万円増額になっている理由ですが、これは18節の負担金、補助金及び交付金という内容になるのですけれども、秦野市路線バス利用促進事業補助金交付要綱に基づいて、バス事業者、神奈川中央交通株式会社ですが、こちらのノンステップバスの導入に対し、1台当たり上限140万円の助成をしております。来年度、こちら、導入予定が2台あるということで合計280万円を交付するものでございます。
なお、このノンステップバスについては、国の移動等円滑化の促進に関する基本方針でも導入を促進しており、本市でも総合計画でノンステップバスの導入支援を位置づけているところでございます。これまでも継続的に事業者の支援を実施してきました。
ところが、令和2年度以降、新型感染症の影響で、事業者の収支自体が非常に悪化しているところで、こういった施設整備にかける予算が非常に事業者も取りにくいということで、一時期、ノンステップバスの導入自体を見合わせていた時期がありました。
ただ、ここで新型感染症の影響も大分落ち着いてきたというところで、また改めてノンステップバスの導入をこれから進めていきたいという話がありますし、本市もしっかりと市民の交通利便性を上げていきたいという思いがありますので、そのための交付金という形で改めて計上したものでございます。
以上です。
422 ◯大野祐司座長【70頁】 石川兼務員。
423 ◯石川潤兼務員【70頁】 御答弁ありがとうございます。
ノンステップバス2台分ということですけれども、決算資料を確認させていただいているのですけれども、大体322万円で、これは土地の賃借料とか、不採算路線の峠の折り返しの額も含んでいるということなのですけれども、それの賃借料とかは今年度も変わらないということでよろしいでしょうか。
424 ◯大野祐司座長【70頁】 交通住宅課長。
425 ◯交通住宅課長【70頁】 こちらは、令和5年度どおりでございます。
以上です。
426 ◯大野祐司座長【70頁】 石川兼務員。
427 ◯石川潤兼務員【70頁】 ありがとうございます。理解できました。
今、ノンステップバスということで、全国的にも、私、インターネットで調べさせていただいたのですけれども、神奈川中央交通株式会社はどちらかというと、メーカーでいうと、私も一時期、短期間アルバイトで大山のほうの交通整理を神奈川中央交通株式会社でやったことがあったのですけれども、三菱製が多いということで伺いまして、三菱はいまだにワンステップバスを造っているということであったので、今後、多分、神奈川中央交通株式会社も、ノンステップバスを多分導入していく台数が増えていくのではないかと思います。
ノンステップバスについては、段差がなくて利用しやすい、高齢者、子供でも乗りやすい、車椅子でも一人でも行くということの利点も増えてきているということですので、今後、増えてくれば、いい方向に向かっていくと思います。補助することにおいても、活用していただけるということは結構よいことだと思っておりますので、今後ともお願いしたいと思います。
賃借料も値上げしなかったということで、これは、今後、値上げすると、また増えていくと予算計上しないといけないと思いますので、今回は値上げがなかったということで、これはよかったと思います。
以上で質問を終わります。
428 ◯大野祐司座長【70頁】 これで石川潤兼務員の質疑を終わります。
各分科員の質疑は終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
429 ◯大野祐司座長【70頁】 質疑なしと認めます。
これで都市部に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩します。
午後 2時06分 休憩
─────────────
午後 2時10分 再開
430 ◯大野祐司座長【71頁】 再開します。
次に、建設部が所管する事業について、分科員の質疑を行います。
伊藤大輔分科員。
431 ◯伊藤大輔分科員【71頁】 なし。
432 ◯大野祐司座長【71頁】 質疑なしと認めます。
吉村慶一分科員。
433 ◯吉村慶一分科員【71頁】 予算説明書159ページ、040、NITTANパークおおね(おおね公園)管理運営費及び060、001、メタックス体育館はだの(総合体育館)管理運営費について伺います。
最近、大根地区の市民の方から、トレーニングジムの利用料の設定をもっと細分化してほしいという御要望がありました。今の料金設定は、最短2時間で400円となっているそうなのですけれども、場所によってちょっと違いがあるかもしれませんが、1時間料金というのをつくってくれないかということですが、執行部の御見解を伺います。
434 ◯大野祐司座長【71頁】 公園課長。
435 ◯公園課長【71頁】 両施設のトレーニングルームの使用料は、都市公園条例に規定されており、NITTANパークおおね及びメタックス体育館はだののトレーニングルームは、条例と同額である2時間以内につき1回400円の利用料金となっています。
これらの施設は、昨年度4月から指定管理者で管理運営を行っており、トレーニングルームなど有料施設の利用料金は、都市公園条例で定める使用料の額の範囲内において指定管理者が年度ごとに提出する事業計画書で有料施設の利用料金の設定が可能となっています。
施設管理者へ確認したところ、現在では、利用料金の細分化について、利用者アンケートや受付窓口での利用者の意見や要望はないようですが、このような意見があったことを指定管理者に伝えてまいります。
436 ◯大野祐司座長【71頁】 吉村分科員。
437 ◯吉村慶一分科員【71頁】 今、世の中にはチョコザップというのがあって、大根に2か所あるのですが、私の妻も行っていますが、30分ぐらい、そのときに着ている着物のままでちょちょっとやって帰ってくるのですよということで、私は偶然聞いたのかもしれないけれども、そういう世の中の状態を見て、積極的にもっと短時間料金というのはやらなければいけないのではないかと、私は役所が積極的にやってほしいと思うのだけれども、課長はそうは思いませんか。
438 ◯大野祐司座長【71頁】 公園課長。
439 ◯公園課長【71頁】 体育館やおおね公園のトレーニングルームにつきましては、いろいろなジム、高齢者から若い方がいろいろいらっしゃいますので、今、チョコザップみたいなお話もありましたので、そのような方法もあるという形を指定管理者に今後伝えていきたいと思います。
440 ◯大野祐司座長【72頁】 吉村分科員。
441 ◯吉村慶一分科員【72頁】 今、世の中の流れではないですかと、強く伝えてもらいたいのです。まず、伝えるということは、あなたの意思がないということだよね。あなたの意思はどうですか。そういうことをやったほうがいいと思いますか。伝えるだけで済むと思いますか。どうですか。
442 ◯大野祐司座長【72頁】 公園課長。
443 ◯公園課長【72頁】 利用者のアンケートとか、そういうものを踏まえた中で、今後検討していきたいと思っております。
以上です。
444 ◯大野祐司座長【72頁】 吉村分科員。
445 ◯吉村慶一分科員【72頁】 アンケートはいつやりますか。伺います。
446 ◯大野祐司座長【72頁】 公園課長。
447 ◯公園課長【72頁】 現在ですと、夏頃を予定しております。
以上です。
448 ◯大野祐司座長【72頁】 吉村分科員。
449 ◯吉村慶一分科員【72頁】 チョコザップのようなものがありますが、時間を細分化したほうがいいと思いますか、どうですかと具体的に聞いてもらえますか。
450 ◯大野祐司座長【72頁】 公園課長。
451 ◯公園課長【72頁】 チョコザップのような細分化する時間があることを伝えていきたいと思います。
以上です。
452 ◯大野祐司座長【72頁】 吉村分科員。
453 ◯吉村慶一分科員【72頁】 ぜひお願いします。2時間やる人なんていないそうですよ。
次に、155ページ、土木費の010、矢坪沢水路整備事業費について伺います。
これは、あそこのSAの開設とセットになっている都市計画道路菩提横野線をつくるために、その底地部分の整備ということの必要性もあってやる矢坪沢の整備工事だと認識しています。
要するに、独立した公共事業であって、戸川の区画整理事業のエリアには入っているけれども、これは独立した公共事業という位置づけで、あまり一部の市民の影響を受けずに敢然とやってもらいたいと思うのですが、いかがですか。
454 ◯大野祐司座長【72頁】 道路整備課長。
455 ◯道路整備課長【72頁】 矢坪沢の水路整備についてなのですが、矢坪沢につきましては、河床の洗掘、また、のり面の土砂流出など、治水対策上の課題があると認識しております。そういった理由からも、矢坪沢水路整備については事業を実施していきたいと思っております。
以上です。
456 ◯大野祐司座長【73頁】 吉村分科員。
457 ◯吉村慶一分科員【73頁】 これまで一部の市民から、樹木をたくさん残せという御要望が出ています。私は、過去に、あそこの矢坪沢の木というのは危ないのではないかということで、何かあったら困りますねという趣旨の質問をしましたが、樹木の調査はやっているようですけれども、おおむねどのぐらいのエリアに、どのぐらいの本数が残るのでしょうか。安全性に問題はないですか。その点を伺います。具体的な数字がまだ言えないということでしたら、それでも結構です。
458 ◯大野祐司座長【73頁】 道路整備課長。
459 ◯道路整備課長【73頁】 矢坪沢の既存樹木がどれだけ残るかという御質問なのですが、基本的には工事に支障とならず、残せそうな樹木について、現在約250本の樹木の生育状況については、樹木医に調査をしていただいております。
その250本のうち、安全が確認できた樹木については、残せる方向で考えていきたいと思っております。
以上です。
460 ◯大野祐司座長【73頁】 吉村分科員。
461 ◯吉村慶一分科員【73頁】 私は、議員が29年目、28年半ぐらいになりますが、矢坪沢の自然が豊かであって、残さなければいかんという議論を聞いたのは、この戸川区画整理事業が始まって初めて、そういう御意見が広く支持されているということを知りました。
もう長い間、シカ柵みたいなもので囲われてしまっていて、ごみの不法投棄もあるし、誰も目もくれないような場所であるというのが私の認識で、それが急に脚光を浴びて、自然を残せということになってきて、しかし、そういうことも河川整備上、今、必要なことということですから、規則や規定に従ってやっていただきたいと思います。
ただ、危険木、将来、木が倒木したりなんかして、人身事故が起こったときの責任は市がとりますから、税金で処置するわけですから、その点は肝に銘じて、安全ということに留意して、この事業を進めてください。
終わります。
462 ◯大野祐司座長【73頁】 これで吉村慶一分科員の質疑を終わります。
風間正子分科員。
463 ◯風間正子分科員【73頁】 1点だけお願いしたいと思います。
予算説明書159ページ、010、都市公園及び緑地管理費についてお伺いいたします。
この事業費では、都市公園として適切な機能を持って、安全で快適な利用につなげることとして、よりよい環境ということで、市の財源を考えれば、今、人口も減少していますし、公園だけを新たに整備することは大変難しいことかなと思っております。しかし、聞くところによると、市内には200か所以上の公園と緑地があると伺っております。この公園を管理するのも大変だと思います。
実は、私たちのほうにも公園が4つございまして、その管理を年に1回やるのでも大変で、皆さんたちに応援をいただかないと草刈りができない、本当にそういう状況になってきております。
ですから、今後、公園の維持管理がとても重要になってくると思いますので、この公園に対して、親しみと愛着を持っていただけるような公園になるよう、地域でコミュニティーをとりながら増やしていかなければいけないのかなと思いますが、この公園の在り方、今までは公園をつくると遊具があってという、先ほどもありましたが、3点セットで遊具をつけてというのが公園の鉄則みたいだったのですが、これからは年齢層もそれぞれ変わってきますし、高齢者も増えてきていますから、そういう今やってきた公園の遊具をどうこうというわけではありませんが、これからつくる公園とか、見直しをしなければいけない公園のときには、もう少し観点を遊具から離れまして、例えば健康遊具であったり、防災のための公園であったりとか、そんなことも考えられるのではないかなと思うのですが、いかがでしょうか。
464 ◯大野祐司座長【74頁】 公園課長。
465 ◯公園課長【74頁】 現在の公園の整備状況につきましては、開発行為とか、他の事業に合わせて、そのような公園がほとんどなので、配置が地区によってまばらな状況です。
今、御質問にありましたとおり、公園の遊具の更新時期におきましては、遊具の更新だけではなくて、健康遊具や、また、防災に伴ったようなものを、地域の方の意見を聞いて、今後、更新していきたいと思っております。
実績としまして、たての台南公園の遊具の更新については、遊ぶ遊具から健康遊具のようなものに更新した実績がありますので、そのような形で、地域の意見を聞きながら、遊具の更新をしていきたいと思っております。
以上です。
466 ◯大野祐司座長【74頁】 風間分科員。
467 ◯風間正子分科員【74頁】 ありがとうございます。
何かもう決められたものしかつけられないのかなと感じたものですから、とにかく、今、公園掃除が、本当に私どものところだけではなくて、ほかの地域でも、皆さん多分同じことを言っていると思います。ですから、もうこれを、どちらかというと地元へお返ししたいというのが関の山でございますので、できましたら、別なものにできるような、地域で聞いていただいて、どんなものが必要なのか。
また、これからの高齢者なんかも、今すごくポールウオーキングとか、それから歩こう歩こうで、結構皆さんあちこち遠くまで歩いていますよね。特に東地区は公園がないということを、私も時々、東地区から言われるのですが、どうしてなのか私もちょっとよく分かりませんが、そういう要望もありますので、ぜひそちらも少し見ていただいて、できれば皆さんたちが歩きながら健康になれるような、そんな楽しみを持てるような公園があってもいいのかなと思いますので、ぜひこれからたての台の公園をひとつ見本にしまして、これから公園をつくるときには、そんな視点で少し進めていただいたらいいのかなと思いますので、また、そこにはぜひベンチも置いていただけるような形で、よろしくお願いしたいと思います。
以上で終わります。
468 ◯大野祐司座長【75頁】 これで風間正子分科員の質疑を終わります。
高橋文雄分科員。
469 ◯高橋文雄分科員【75頁】 予算説明書の147ページで、010、土木管理業務費についてです。
これについては、もう予算資料に道路の適正な維持管理等を行うために、道路台帳の補正更新を行うということでございますけれども、その辺の内容について聞かせていただきます。
470 ◯大野祐司座長【75頁】 建設総務課長。
471 ◯建設総務課長【75頁】 道路台帳とは、道路法第28条におきまして、調製管理することが義務づけられている道路の管理図面となります。
本市の道路台帳は、3次元レーザー計測器とデジタルカメラを備えた特殊な車両で道路を走行しながら測量ができるモービルマッピングシステム、通称MMSと呼んでおりますが、こちらで計測したデータを基に作成しております。
道路台帳の補正更新というものは、開発行為や拡幅工事によりまして、新規の認定、あるいは区域の変更が生じた箇所をこの測量用の車両で計測しまして、道路管理システムに反映する作業のこととなります。
なお、道路を適正に維持管理していくために、新年度の予算として1,644万3,900円を計上しております。
以上となります。
472 ◯大野祐司座長【75頁】 高橋分科員。
473 ◯高橋文雄分科員【75頁】 ありがとうございます。
元々そういう確認というのは目でやるとばかり思っていましたけれども、最近はいろいろといい機械が出てきて、自動的にできるということでございます。完全にこういうこともできると思いますので、後で管理上、大変でございますので、ぜひ確実に実施いただきたいと思います。よろしくお願いします。
毎年、市道認定の手続がされていますけれども、どのような道路が市道として認定されるのか。私も議員になって大分古いもので、前の認識というのが頭の中に入っていて、以前は、2メートルあれば舗装していなくても、途中6尺あれば大丈夫ですよなんて、そういう話でも進んでたりいたしますので、そんなことがちょっと頭の中に残っておりますし、改めて正式に道路認定はどういう形になるのか、お知らせいただきたいと思います。
474 ◯大野祐司座長【76頁】 建設総務課長。
475 ◯建設総務課長【76頁】 市道認定について御説明をさせていただきます。
条件となりますが、秦野市道路法の第8条第2項の規定に基づく基準を定める要綱というものがございます。その中で、道路の幅員が4メートル以上であること、道路上に交通上の支障となる占用物件がないこと、それから、私用地である場合には、本市への土地の所有権移転ができるものであること、こういったことが条件となります。
また、市道認定に係る基準というものを別に定めておりまして、その中では、一般市道において35メートル以上の道路を新規路線として認定しております。延長35メートル未満の道路については、既存の路線の枝線として、区域変更で処理をすることとしております。
以上になります。
476 ◯大野祐司座長【76頁】 高橋分科員。
477 ◯高橋文雄分科員【76頁】 ありがとうございます。
数字的にも、きっちりと出ていて、それに従って認定をするということでございますので、数字以外の人が足りないとか、そういうのはまた別にきちんと確認されているのでしょうから、ぜひ確定していただいて、十分、道路管理をしていただきたいと思います。
いずれにしても、だんだんと市道認定は増えてきまして、距離的にも長く、面積的にも少し長くなるし、確実に進めるようにお願いいたします。
以上でこの質問を終わります。
次に、予算説明書の151ページ、060、はだの桜並木魅力向上事業費でございます。
腐朽菌に侵された桜が令和5年度の4月に倒木する事件がありました。これは南が丘でございますけれども、その伐採の処理費が大分かかったという話を聞いておりますが、その辺の内訳について、お聞かせいただきたいと思います。
478 ◯大野祐司座長【76頁】 建設管理課長。
479 ◯建設管理課長【76頁】 はだの桜並木魅力向上事業費について御説明いたします。
この事業費は、建設管理課と公園課が所管しておりますけれども、今、御質問の案件でございますので、私から御説明させていただきます。
伐採費用についてでございますが、そもそもこの伐採費用は、木の大きさによって違ってまいります。お尋ねの今年度4月に倒木した桜でございますけれども、直径が90センチ、樹高が9メートルのものでございました。この桜1本の伐採に係る費用につきましては、伐採と運搬処分費、諸経費の合計で約71万円ということになっております。
その内訳を申し上げますと、伐採が60万円、運搬処分費が9万円、諸経費が2万円となっております。
以上です。
480 ◯大野祐司座長【77頁】 高橋分科員。
481 ◯高橋文雄分科員【77頁】 ありがとうございます。
水無川右岸の運動公園の桜が当初倒れたときに、20万円ぐらいかかったという話でございますけれども、処理費や何かも年々上がっていくだろうし、ぜひ倒木には気をつけていただきまして、特に人身事故になったら大変ですから、よく管理をしていただきたいと思います。
以上をお願いしまして、この質問は終わります。
次に、はだの桜みちの一部である市道23号線の伐採した桜の今後の対応については植え替えをしていくと思いますが、どのような種類の桜を植えるのか、樹種の選定についてお伺いいたします。
482 ◯大野祐司座長【77頁】 建設管理課長。
483 ◯建設管理課長【77頁】 はだの桜みちの一部となっております市道23号線の伐採した桜の更新についてお答えいたします。
道路に沿って、植栽帯に連続的に植える街路樹であります。伐採していない既存の桜並木と混在することも当然前提にして、樹種の設定をする必要がございます。
この中で、市道23号線では、更新する際の桜の種類はジンダイアケボノというものを選定しております。
このジンダイアケボノでございますけれども、ソメイヨシノと同じ時期の開花で、花の色合いもほぼ同じとなっております。このため、今あるソメイヨシノの並木に混ぜて植え替えても違和感が少ないとされております。
また、ソメイヨシノに比べ病害虫に強いことと、そのソメイヨシノと比べまして、樹高も約5メートル低いという樹種でございます。こういったことから、比較的管理がしやすいという形で採用させていただいております。
以上です。
484 ◯大野祐司座長【77頁】 高橋分科員。
485 ◯高橋文雄分科員【77頁】 ありがとうございます。
私は県道のユニクロの前の八幡神社の責任役員をやっていて、突然桜の木が倒れたときがあるのです。それで、初めは、周りが公園ですから、公園の桜ではないかとちょっと安心はしていたのですけれども、よくよく見たら神社の敷地内で、それが倒れて、危険な箇所については、市で取りあえず緊急措置をしていただきましたが、その後、伐採してよく観察してみると、よく昔から、桜は切ってはいけないとか、梅はどんどん切らなければいけないというような、「桜切るばか、梅切らぬばか」なんて、そういう言い伝えがありますけれども、そのように桜を切るのは、枝を切るのは当然そうですが、神社のを見てみて、根も葉も切ると、そこからどんどん入ってしまうのです。最近、防腐剤をつけるから大分いいと思うのですけれども、それでもやはり、特に地中なんていうのは、完全に効果が出るようなことではないし、やはり根を切ったときも、そっちから枯れていくから、気をつけないといけないと思います。
そして、補植をする場合に、ジンダイアケボノがいいということでありますから、初め、私は河津桜でもいいのではないかということを提言したことがあるのですが、マツだとちょっと競合する気の毒かなという気持ちがありましたが、陽気的にはちょっと違いますので、その辺は大丈夫ではないかと思っていました。
最近、ここをよく見てみますと、河津桜は市内でも市外でも、大分点々と植わっていて、今の時期に大変にぎわしておりますけれども、それにかえてジンダイアケボノがいいということでありまして、ほとんど開花の時期もソメイヨシノと同じような時期で、花の状態も同じような時期だそうですので、ぜひそういうものを補植していって、同じような桜道の保存に努めていただきたいと思います。
以上でこの質問を終わります。
それから、矢坪沢の件ですけれども、155ページの010、矢坪沢水路整備事業費でございます。これは4億4,395万円という予算で、大分かかるわけでございますけれども、この内訳についてはどのような状況ですか。
その前に、これは本当は保安林であって、解除とか認可を求めるのは大変だということが一般的には常識でありましたけれども、私はその頃も常々思って、人が決めて、人がつくり上げるのだから、以前よりも安全に、そして、すばらしいものにできれば、許可にならないことないだろうと思っていましたが、その後、2年ぐらいたったら、保安林が解除になった、許可になったという話を聞きましたが、担当については、本当に無理な仕事も、果敢な精神を持って許可を求めたということでございます。できそうもないことでも、やはり挑戦するということは大事でございますので、今後もそういう気持ちを持っていただきたいと思います。
この事業費は金額が大分多いわけですが、この内訳についてお聞きいたします。
486 ◯大野祐司座長【78頁】 道路整備課長。
487 ◯道路整備課長【78頁】 矢坪沢水路整備事業費の内訳についてお答えいたします。
まず初めに、工事請負費として4億2,320万円、用地買収に関わる費用として、公有財産購入費2,040万円、最後に工作物の補償等として35万円を計上してございます。
以上です。
488 ◯大野祐司座長【78頁】 高橋分科員。
489 ◯高橋文雄分科員【78頁】 これも先日、連絡会で説明があって、そのときの図面を一見してから、河川の中に大分広い道路ができたりしますけれども、当然、河川の中ですから、車の通行は無理だと思いますが、どのような内容の道路であるのか。当然、市民からの要望もあって、やはり自然破壊しないでということで、その要望も受け入れて築造されると思いますけれども、河川内部の道路の状況というのはどういう使い方で、どのような道路になるのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
490 ◯大野祐司座長【79頁】 道路整備課長。
491 ◯道路整備課長【79頁】 水路内の通路、道路についてですが、基本的には歩行者が、一つには管理用通路として整備する部分がございます。そちらについては、作業時等に車が入るという形の中で、一般車が入るような道路ではございません。
しかしながら、そこの部分を活用して、歩行者の方、市民の方に入っていただいて、散策路として使っていただくような形で、上流から下流まで、あとは区域内に設置される予定の道路なども活用いたしまして、右岸、左岸を周回できるような形の散策路等がつくれたらと今のところは思っております。
以上です。
492 ◯大野祐司座長【79頁】 高橋分科員。
493 ◯高橋文雄分科員【79頁】 ありがとうございます。
市民から愛される、使われる道路として築造されることを望みます。
そして、上流と下流がございますので、そちらも同じようなグレードで築造されていくと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。
494 ◯大野祐司座長【79頁】 これで高橋文雄分科員の質疑を終わります。
暫時休憩いたします。
午後 2時41分 休憩
─────────────
午後 2時52分 再開
495 ◯大野祐司座長【79頁】 再開します。
休憩前に引き続き、建設部が所管する事業について、分科員の質疑を行います。
阿蘇佳一分科員。
496 ◯阿蘇佳一分科員【79頁】 3時でちょうどお疲れの時間だと思いますけれども、優しく質問させていただきます。
予算説明書147ページ、030、駅前広場等管理費の中で、鶴巻温泉駅の南口広場のタクシー乗り場のレーン開放について。
いよいよレーンの表示が消されて、あとは看板表示を少し変えるだけということでありますけれども、大変小さなことですが、この5年間、あるいは足かけ6年間、鶴巻温泉駅にタクシーが全くとまらないのに、なぜタクシー乗り場のスペースレーンが5つもあるのだと。私はむだである、要するに、これはもちろんタクシー事業者がタクシーを活用するからお願いします、そういう折衝の中で認めたと思いますけれども、私も鶴巻に長く住んでいて、鶴巻温泉駅からほぼ歩いて自分の自宅まで行けます。もちろん、一部高いところとかもありますけれども、特に南口に関しては、初めからタクシー乗り場の需要はない。そういう中で、どうしてそういうことを決めて、この5年間、6年間、むだがあったのかなということを、ぜひ反省していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
497 ◯大野祐司座長【80頁】 建設総務課長。
498 ◯建設総務課長【80頁】 度々の御指摘を受けまして、誠に申し訳なく思っております。
まず、鶴巻温泉駅南口のタクシープールにつきましては、秦野警察署、それから駅前広場のタクシーへ乗り入れしている事業者とそれぞれ協議を行いまして、秦野警察署からは、駐車場所にすると歩行者の乱横断につながるとの指摘を受けまして、一般車や管理車両、また、緊急車両等が待機する場所としてできるように調整を行いました。
レーン内の路面のタクシーの表示は、昨年12月に白線を消去いたしまして、レーンの入口と出口の案内看板がまだタクシーの表示になっておりますので、今月中には一般車待機場所という形で表示をしまして、利用される方への乱横断防止への注意喚起の看板も併せて設置をする予定です。
以上です。
499 ◯大野祐司座長【80頁】 阿蘇分科員。
500 ◯阿蘇佳一分科員【80頁】 言いたいことは少しありますけれども、その改善がされたということで、感謝申し上げます。
続いて、同じく駅前広場等管理費です。これも東海大学前駅南口広場のタクシー乗り場のベンチについてですけれども、多くの中高年の方から、タクシーを待っているけれども、ベンチがない。東海大学前駅は東海大学関係の利用者がかなり多いのか、タクシーが結構動いていますが、ベンチがなくて、雨の日とか、高齢者の方が壁に寄りかかって待っている姿を何度か見て、何とかしなければいけないということで、私が所属します秦野あづまライオンズクラブでも、積極的に地域に貢献しようということで、何とかベンチ、協力してくれないかと言ったところ、多くの仲間が、ぜひ協力しましょうということで、ベンチの寄附をお願いしていますけれども、執行部のお考えはどうでしょうか。
501 ◯大野祐司座長【80頁】 建設総務課長。
502 ◯建設総務課長【80頁】 東海大学前駅を含む市内各駅で、バスやタクシーを利用される方が乗車待ちの間に座る場所がないために御不便をおかけしていることについては承知をしており、誠に申し訳なく思っております。
市では、今年度、市内4駅の駅前広場のベンチの設置状況につきまして総点検を行いました。そして、ベンチが設置されていない箇所や増設が必要な場所などの優先順位を整理いたしました。この中で優先度の高い箇所からベンチの設置をしてまいりたいと考えております。
東海大学前駅南口のタクシー乗り場につきましては、阿蘇分科員の働きかけによりまして、ベンチを御寄附いただけるお話を伺っておりますので、御要望に沿う形でベンチが設置できるように調整をしてまいりたいと思います。
以上です。
503 ◯大野祐司座長【81頁】 阿蘇分科員。
504 ◯阿蘇佳一分科員【81頁】 ありがとうございます。
秦野あづまライオンズクラブ、あるいは秦野ロータリークラブ、多くの団体がやはり地域貢献をしたいという中で、高齢化社会に入って、やはりベンチをまちの中に置くということは、やさしいまちづくりの大きな一環だと思いますので、ぜひ、市がお金を使わずに、そういういろんな団体の力を借りながら、まちにベンチを増やしていただきたいということをお願いして、これは終わります。
次に、予算説明書149ページ、060、国県・高規格道路対策事務費について。
圏央道、新東名高速道路、東名高速道路をつなぐ国道246バイパスは、全線が開通してこそ、交通渋滞の緩和や地域の活性化、また、広域的な防災、減災につながる道路だと思っております。
そこで、伊勢原西インターチェンジ(仮称)から秦野中井インターチェンジまでの事業区間のうち、本市の分における進捗状況についてお伺いします。
また、秦野中井インターチェンジから秦野西インターチェンジ(仮称)までの未事業化区間について、私が会長を務めさせていただいています国道246バイパス建設促進議員連盟において、国に対し、早期全線開通に向けて、毎年陳情をさせていただいております。
これに関し、本市の取組はまずどのようか、お伺いをしたいと思います。
505 ◯大野祐司座長【81頁】 国県事業推進課長。
506 ◯国県事業推進課長【81頁】 国道246号バイパスの事業化区間の進捗状況と、未事業化区間の早期事業化実現に向けた取組についてお答えいたします。
平成26年度に事業化された伊勢原西インターチェンジ(仮称)から秦野中井インターチェンジまでの区間は、令和4年度から西大竹地区で本格的に用地買収が開始されており、現在も継続して進められております。
そのほか、令和5年度ですが、水門調査や用地測量などが実施され、着実に事業が進められております。
また、本市としても国の取組を後押しするため、広報はだの「高規格道路特集号」を発行するなど、積極的な情報発信を行ってまいりました。
もう一つ、未事業化区間の早期実現に向けてですが、沿線及び近隣自治体3市3町1村で構成される国道246号バイパス建設促進協議会により、年間2回の継続した要望活動を実施しております。事業化区間の早期開通、未事業化区間の早期全線事業化を訴えかけております。
今後も引き続き、近隣自治体と力を合わせて要望活動を行っていくとともに、国道246号バイパス建設促進議員連盟の皆様にも御協力をいただきながら、一日も早い実現に向けて取り組んでまいります。
以上です。
507 ◯大野祐司座長【82頁】 阿蘇分科員。
508 ◯阿蘇佳一分科員【82頁】 今の話の中で、国道246号バイパス建設促進議員連盟のお話もありましたが、同連盟としても、関係市町村の有識者が集まり、国道246号バイパスの早期実現を目指して、毎年、要望活動を行っております。
私も会長として、先月、国土交通省や財務省への要望活動を行ってまいりました。国土交通省を訪問した際には、元旦に発生した能登半島地震の同省の対応について、大変丁寧な説明をいただきました。その中で、首都圏においても、首都圏直下型地震の大規模な災害の発生が危惧されるということから、道路局長から、災害対応や交通の代替性の観点からも、国道246号バイパスは大変重要な道路であるとの言葉をいただきました。
報道では、能登半島地震の発生後に道路が寸断され、人命救助や緊急物資の運搬にも支障を来す事態があった、今、なお道路網が切断されている場所があり、大変苦労しているわけであります。だからこそ、この国道246号バイパスの早期実現に向けて、我々も引き続き、国に対し強く要望してまいりますが、市の立場からも積極的に国土交通省など、関係機関への道路の必要性を訴えかけていただき、一日も早い事業化促進の早期開通、未事業化区間の早期実現化を勝ち取っていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それから、続いて、予算説明書の151ページ、020、002通学路安全対策事業費の現状と成果について。
通学路、全国でそうですけれども、ただ、災害もそうですが、通常で交通事故に遭い、子供の事故というのが残念ながら報道されて、心を痛める事故が絶えないわけでありますけれども、この安全対策について、どのような形で取り組んでいくのか、教えていただきたいと思います。
509 ◯大野祐司座長【82頁】 建設管理課長。
510 ◯建設管理課長【82頁】 お尋ねの通学路安全対策事業についてでございますが、こちらは2つの事業費の中でやっておりまして、通学路安全対策と国庫関連通学路安全対策という2つで分かれております。
こちらは国庫関連通学路安全対策が主な事業費となっておりますので、そちらをメインにお答えさせていただきますと、こちらの事業につきましては、国の交付金を活用して、通学路の安全性向上のための整備を行っているもので、担当課としましては、建設管理課と道路整備課が所管しております。
歩道設置以外の、今、お尋ねのような一般的な通学路の安全対策は建設管理課が所管しておりますので、私から一括してお答えさせていただきます。
まずは、この安全対策の実施までの流れを御説明いたしますと、各学校、地域などから危険箇所に対する要望を、教育部を中心とする関係機関で行う合同点検というものがございます。こちらで現場を確認するなどして、検討いたします。その後、対策を実施する箇所や内容を決定して、それぞれの担当部署等でも対策を実施するという流れが主なものでございます。
この実施する対策の中で建設部が主に実施しているものが、グリーンベルトの設置となります。このグリーンベルトなのですけれども、1から2年と比較的短期間に効率的な整備が可能で、視認性の向上による歩行者及び運転者双方に対する注意喚起に効果があると考えております。物理的に歩行者と車両を分離する一般的な歩道と同様の安全性を確保することはちょっとできないのですけれども、用地買収が必要ないこと、あるいは工事費が歩道設置より安価であるということから、早く効果を発揮できる安全対策でございます。
この成果でございますけれども、グリーンベルトはこれまで16年間で73か所、延長約15キロメートルを整備しております。この成果に対しましては、学校からもいまだに多くの整備要望が寄せられておりますし、有識者あるいは学校関係者、地域の代表などから組織された秦野市通学路安全対策推進懇話会というものがございます。こちらの懇話会の中でも、その効果は認められておりますし、令和4年度に実施した実際の施工箇所につきましては、地域の方からも、その効果に対して高評価をいただいているところでございます。
以上です。
511 ◯大野祐司座長【83頁】 阿蘇分科員。
512 ◯阿蘇佳一分科員【83頁】 今、グリーンベルトなり、そういう安全対策を進めているということですけれども、先ほど言いましたように、全国レベルでいくと、どの命も大切ですけれども、特に小さな子供が通学路で事故に遭って亡くなったと聞くと、私も孫がいるおじいちゃんという立場でも、とても胸が辛くなります。やはりみんなの命は大事だけれども、特に子供の命を守る通学路対策は極めて大切なことだと思いますので、今年度、特にこういうことに注意しながらやっていくのだということがありましたら、ぜひその決意を述べていただければと思います。
513 ◯大野祐司座長【83頁】 建設管理課長。
514 ◯建設管理課長【83頁】 通学路は市内に本当に多くありますけれども、分科員がおっしゃるような、そういった痛ましい事故が1件でも減ればという思いでこちらもやっております。
安全対策の関係課としましても、教育部をはじめとする関係部局、あるいは警察署、そういったところと事故の情報を共有するなど、今以上に連携して、様々な方策を検討して、将来を担う児童・生徒が安心して登下校できる通学路になるように努力してまいりたいと考えております。
515 ◯大野祐司座長【84頁】 阿蘇分科員。
516 ◯阿蘇佳一分科員【84頁】 ぜひ子供の交通安全については、大切に、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
土木費に関しましてもう1点、予算書153ページ、020、橋りょう長寿命化・耐震化事業費についてであります。
私が申すまでもなく、能登半島地震で道路が寸断、橋が壊れる、また同時に、熊本の大きな悲劇で東海大学の学生も多くの命を落としましたけれども、熊本は立派な新しい橋だったわけですけれども、橋が幾ら立派でも、側面がしっかりしないと、壊れて、たまたまそこに車で通った学生が死んでしまったという、熊本の事件がありました。
また、今回の能登半島でも、トンネルは崩れないんだけれども、側面の力でトンネルが壊れるという事故が続いていますが、この能登半島地震で改めて橋の強化について問われているわけでありますが、秦野市も大事なところで、その橋に対して大丈夫なのか、あるいは耐震性や今後の安全性について、今年度、そういうことに対してどの程度チェックをし、改善をするのか、教えていただければと思います。
517 ◯大野祐司座長【84頁】 建設管理課長。
518 ◯建設管理課長【84頁】 橋りょう長寿命化・耐震化事業費について御説明いたします。
こちらは長寿命化と耐震化両方の事業でございますけれども、今、お尋ねなのは耐震化の話とお聞きしておりますので、そちらのお話を説明させていただきます。
橋りょう耐震化は、緊急輸送路に関連している箇所、あるいは災害拠点への経路、集落の孤立防止などから必要な24橋を選定し、耐震化を推進しているところでございます。
令和5年度で12橋が完成する予定で、令和6年度ではさらに6橋が完成し、合計18橋となる予定でございます。
以上です。
519 ◯大野祐司座長【84頁】 阿蘇分科員。
520 ◯阿蘇佳一分科員【84頁】 橋りょうの耐震が必要な箇所は、当面24橋あるということでありますけれども、その耐震化完了は何年度ぐらいなのか、その健全性を維持するためにはどのように対応していくのか、再度お答え願いたいと思います。
521 ◯大野祐司座長【84頁】 建設管理課長。
522 ◯建設管理課長【84頁】 いわゆる耐震化のめどというものと、健全性をどういうふうに維持していくのかという2つの御質問だと思います。
まず、耐震化につきましてですが、今、申し上げましたように、令和6年度末で24橋中18橋が完了予定で、残りの6橋ですけれども、令和11年を目途に事業を推進していく予定でございます。
もう一つの健全性という部分でございます。健全性は小規模の修繕を繰り返して行い、橋りょうの健全度を保ちながら長寿命化を図るという予防保全型の管理を実施するものでございます。費用の平準化と縮減を図って、長く使用することが目的であるため、逆にいつまでに完了するといった種類のものではございません。もうちょっと砕けて言いますと、一度修繕したからそれで終わりというものではなくて、5年ごとに一度、健全性を図る点検をいたしております。この中で点検上、何か指摘があれば、その都度修繕してまいるという形で、橋そのものを長く使うという考えで健全性を図っていくという形になります。
以上です。
523 ◯大野祐司座長【85頁】 阿蘇分科員。
524 ◯阿蘇佳一分科員【85頁】 順次チェックをしながら、安全対策を進めていく、あるいは進行形であるということが分かりました。
ただ、今、本当に能登半島地震、同時に、茨城県なり、いろんなところで地震が発生している、あるいは、南海トラフ地震も危惧されている。多くの市民が不安を大変持っていますので、橋とか道路、トンネル、そのようなところも、ぜひチェックを少し強化していただいて、市民が安全に暮らせるように対応をお願いして、終わります。
525 ◯大野祐司座長【85頁】 これで阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
田中めぐみ分科員。
526 ◯田中めぐみ分科員【85頁】 それでは、ページが前後いたしますが、予算説明書の155ページ、土木費の中で、010、雨水排水施設等管理事業費についてお伺いいたします。
近年、全国的に台風やゲリラ豪雨など水害が発生し、本市でも、令和元年には台風19号の影響で大きな被害が発生したと伺いました。
雨水排水施設がしっかりと機能しなければ、大雨以外でも水害の危険は高まると思います。市民の安全・安心のためにも、雨水排水施設は重要なものと考えておりますが、この事業の対象となる施設、また、目的と内容はどのようか、お伺いいたします。
527 ◯大野祐司座長【85頁】 建設管理課長。
528 ◯建設管理課長【85頁】 雨水排水施設等管理事業費についてお答えいたします。
この事業費の目的は、準用河川や一般水路の適正な維持管理を行うものでございます。
その対象施設でございますけれども、まず、準用河川については、具体的に言いますと室川と大根川の2つ、それ以外にも、今、言ったように、この2つの準用河川に加えて、すみません。準用河川については室川だけでございました。それ以外の準用河川に加えて、地域にある一般水路も管理する雨水排水施設が対象施設となります。
事業の目的でございますけれども、これら河川水路としての機能の確保が最も重要な目的で、その他、近隣住民の生活環境に支障を来している場合、その対応も必要となってまいります。
具体的な内容としましては、まず、河床整地としゅんせつといった機能確保としての内容と、あるいは生活環境に関わる部分でいえば、除草あるいは支障木、普通に立っている雑木の剪定や伐採、あるいは立入禁止するようなフェンス等の安全施設の維持管理が主な業務となります。
以上です。
529 ◯大野祐司座長【86頁】 田中分科員。
530 ◯田中めぐみ分科員【86頁】 この事業費なのですが、前年と比べて約3,500万円の増額となっております。工事請負費の増額が主な理由と聞いておりますが、その内容はどのようでしょうか。
531 ◯大野祐司座長【86頁】 建設管理課長。
532 ◯建設管理課長【86頁】 増額の理由でございます。堀川と堀山下の両地区にまたがる堀水路という水路がございます。こちらの、いわゆる暗渠化されている部分の上部に遊歩道を整備するため、昨年度に比較し、工事請負費を約3,500万円増額したものでございます。
工事内容になりますけれども、延長が300メートル、幅員3メートルのアスファルト舗装による歩行者専用の通路として遊歩道を整備するものです。
整備内容は、これまで地元3自治会との意見調整を行ってまいりました。その調整の結果として、設置要望を今年度の8月に受けたことで、今回の予算計上に至っております。
以上です。
533 ◯大野祐司座長【86頁】 田中分科員。
534 ◯田中めぐみ分科員【86頁】 この堀水路に関しては、市は近隣住民、また、自治会の方々に多大な迷惑をかけてしまったという事実があると思います。新年度に入ってからだと思いますが、工事の設計を進めたり、実際、遊歩道の工事の施工に対しては、その段階に沿って、地元自治会や住民の方たちの協働を念頭に、丁寧な事業の推進と、完成後も適正な管理をしていただきたいと思います。
この質問に関しては、以上で終わります。
続きまして、予算説明書151ページ、土木費になります。060、はだの桜並木魅力向上事業費についてお伺いいたします。
現在、本庁舎1階にも桜のガイドブックが並びました。本市にとって桜並木は重要な観光資源であると考えております。私が一つ心配しているのが、老木化している桜は、
腐朽菌やテングス病などに侵されて樹勢が衰えてしまったり、枯れることもあると思います。
そこでお伺いいたしますが、この事業の目的と、現在把握されている桜の病気についてどのようにお考えか、お伺いします。
535 ◯大野祐司座長【87頁】 建設管理課長。
536 ◯建設管理課長【87頁】 はだの桜並木魅力向上事業費についてお答えいたします。
こちらの事業は、市内の桜の魅力を向上させるため、適正な維持管理を行う事業でございます。建設管理課と公園課が所管しておりますけれども、私から一括してお答えいたします。
今、御質問の桜の病気や害虫も含めてだと思いますけれども、こちらで把握しているもので言えば、
腐朽菌やテングス病といったものに加えて、こうやく病といったものもあるそうです。特に
腐朽菌については、倒木の原因となるため、倒木の未然防止を図るという認識を持っております。
害虫も、例えば被害のひどい場合、桜並木の魅力を半減する可能性がありますので、特定外来生物であるクビアカツヤカミキリの流行など、こういったものに対しては、他県ではございますが、桜並木がほとんど枯死するような大きな被害があるという事例もありますので、我々としましては、こういった初期対応が重要な害虫に対しましては、関係部署等との情報共有に努めて、早期発見につなげたいと、そういう考えでおります。
以上です。
537 ◯大野祐司座長【87頁】 田中分科員。
538 ◯田中めぐみ分科員【87頁】 様々な病害虫の被害が想定されているようですが、今回も倒木による被害もありましたし、そういった倒木の原因となる
腐朽菌に対し、どのような対策をされているのでしょうか。
また、対策の中で伐採を行ったケースもあるようですが、そういった桜は今後どのように管理していくのか、教えてください。
539 ◯大野祐司座長【87頁】 建設管理課長。
540 ◯建設管理課長【87頁】
腐朽菌の対策と、その後の更新についてのお尋ねでございます。
腐朽菌の対策につきましては、まず、
腐朽菌というものに感染した桜は、一見すると特に問題がないように見えます。ただ、そういった桜でも、幹や根の内部がスポンジ状に腐ってしまっているというのが症状なのですが、これをそのままにしておきますと、自重に耐え切れなくなって倒木するということから、未然防止を平成28年度から行ってまいりました。
具体の対策としましては、これまで5年に一度の周期で樹木診断を実施してきております。この樹木診断で病害虫の有無や樹勢など、一本一本診断し、その結果から、枝の剪定や、時には伐採といった、そういった必要な処置を行ってまいりました。
これまでの樹木診断ですけれども、これは樹木医による外観目視によるものでした。ただ、令和6年度からはこれに加えまして、桜の内部を専門機器で調べる貫入抵抗測定というものがあるのですけれども、こういったことを用いて、より精密な診断を必要な桜に行う予定でございます。
もう1点目の更新につきましては、はだの桜みちや水無川緑地の沿道の歩道等、こういったところに設置してある桜で、それを伐採した後の桜については、当然新しい桜に更新する予定なのですけれども、まずはその伐採後の切り株の撤去を行うというのが今の方針でございます。歩道等に植えられている老木、大木化した桜の根は、根上がりを起こして、歩道等の舗装面に段差を生じさせている箇所が多くあります。令和5年度は、歩行者にとって危険な箇所に対しまして、切り株の撤去に合わせて、舗装の打ち替えを行うなど、安全対策を優先に実施してまいりました。令和6年度も同様に切り株の撤去と、舗装の打ち替えを実施する予定でございます。
実際、こういった切り株の撤去は、点々とでは困るのですけれども、連続して撤去ができた場合というところは、今、お尋ねの桜の更新を行うわけなのですが、この場合は、桜の間隔など、配置を改めて検討させていただいて、植え替えを行っていく予定です。
以上です。
541 ◯大野祐司座長【88頁】 田中分科員。
542 ◯田中めぐみ分科員【88頁】 先ほど関連質問がありました。そのときに、1本当たりの撤去の費用が、やはり大きい金額がかかってしまうと思うのです。なので、桜を魅力として使うというところに、やはり集合体でなければいけないと思うのですが、桜が根上がりしてしまう原因の中にも、やはり間隔が狭いということもあると伺いましたので、先ほどもおっしゃっていたように、間隔などを少しあけていただいて植えるなど、工夫を行っていただきたいというのと、私からも、桜の病気などの対策として、これから植え替えするものに関しては、種類は検討していただいて、決めていただきたいと思います。
以上で質問を終わります。
543 ◯大野祐司座長【88頁】 これで田中めぐみ分科員の質疑を終わります。
次に、兼務員の質疑を行います。
石川潤兼務員。
544 ◯石川潤兼務員【88頁】 なし。
545 ◯大野祐司座長【88頁】 質疑なしと認めます。
各分科員の質疑は終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
546 ◯大野祐司座長【88頁】 質疑なしと認めます。
これで、建設部が所管する事業に対する質疑を終わります。
以上で、議案第2号のうち、当分科会所管部分の質疑を終結いたします。
これより、
予算決算常任委員会における採決の参考とするため、賛否の確認を行います。
議案第2号のうち、当分科会所管部分に賛成の分科員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
547 ◯大野祐司座長【89頁】 賛成多数であります。
したがって、
予算決算常任委員会において、そのように報告します。
暫時休憩します。
午後 3時27分 休憩
─────────────
午後 3時29分 再開
548 ◯大野祐司座長【89頁】 再開します。
次に、「議案第3号・令和6年度秦野市水道事業会計予算を定めることについて」を議題とします。
執行部の概要説明を求めます。
上下水道局長。
549 ◯上下水道局長【89頁】 令和6年度秦野市水道事業会計予算の概要について説明します。
お手元の各会計予算及び予算説明書の219ページから265ページまでとなります。
まず、219ページをお開きください。第2条の業務の予定量は、給水戸数、年間総給水量それぞれの記載の量を予定量として取り組んでまいります。
次に、第3条の収益的収入及び支出につきましては、収入額29億5,864万2,000円に対し、支出額27億8,941万3,000円を計上しました。
続きまして、220ページを御覧ください。第4条の資本的収入及び支出につきましては、収入額3億6,602万9,000円に対し、支出額は14億744万2,000円を計上しました。
なお、収入額が支出額に対し不足する額及びその補填の内容は、本文括弧内に記載のとおりとなります。
以上により、予算規模は32億6,500万円となり、前年度に対し、5億8,500万円、15.2%の減となっております。
続いて、収益的収支のうち、主なものについて御説明いたします。
226ページを御覧ください。まず、収入ですが、目1の給水収益は、24億2,400万円を計上しました。
230ページを御覧ください。次に、支出です。目の配水給水費ですが、3億7,081万2,000円を計上しました。引き続き、予防保全の維持管理に取り組みます。
続きまして、資本的収支のうち、主なものについて御説明いたします。
242ページを御覧ください。3点を重点として取り組みます。
まず、第1点としては、目2の管路耐震化・更新事業費で、4億2,944万6,000円を計上しました。前年度に比べ減額となっておりますが、本定例月会議において、先日御決議いただきました補正予算による前倒しによるものです。
なお、説明欄の幹線管路耐震化・更新事業費では、前倒し分も含め、幹線管路として位置づけた県水送水ルートについて、約1キロメートルの送水管等の耐震化を行います。これにより、基幹管路の耐震化率は、令和6年度末で約55.5%となる見込みです。
また、基幹管路耐震化・更新事業費及び配水管路耐震化・更新事業費も、それぞれ前年度に比べ増額とすることにより、幹線管路だけでなく、配水管路等の耐震化・更新工事も着実に進めていきます。
第2点としては、目3の施設耐震化・更新事業費ですが、1億5,837万3,000円を計上しました。
取水場耐震化・更新事業費では、中河内取水場の取水設備更新工事を行うなど、各施設の更新工事を計画的に進めます。
244ページを御覧ください。第3点としては、目5の災害対策整備事業費ですが、1,597万9,000円を計上しました。
非常用自家発電設備事業費では、広畑配水場の非常用発電設備燃料タンクの増設工事などを行います。
令和6年度も計画的な施設の耐震化や整備に取組、ライフラインを提供する公営企業として、引き続き、安全な水の安定供給と事業経営に努めてまいります。
以上、よろしく御審査くださいますようお願い申し上げます。
以上です。
550 ◯大野祐司座長【90頁】 執行部の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
まず、分科員の質疑を行います。
伊藤大輔分科員。
551 ◯伊藤大輔分科員【90頁】 なし。
552 ◯大野祐司座長【90頁】 質疑なしと認めます。
吉村慶一分科員。
553 ◯吉村慶一分科員【90頁】 なし。
554 ◯大野祐司座長【90頁】 質疑なしと認めます。
風間正子分科員。
555 ◯風間正子分科員【90頁】 よろしくお願いいたします。予算説明書242ページ、3、施設耐震化、更新事業費、020、取水場耐震化・更新事業費についてお伺いいたします。
秦野市では、地下に芦ノ湖の約4倍にもなる天然の水がめがあります。この地下水が地震のときにも使えるのかどうか、また、地下水を取水する施設は継続して使用することができるのか、お伺いいたします。
それから、上下水道局でも、避難所に非常用飲料水貯水槽を設置しておりますと聞いておりますが、この貯水槽の状況と、貯水槽の水が非常時に飲料水として使えるのかどうか、お伺いいたします。これは能登半島地震で断水が長引いたということで、まだまだ解決していないことだと思います。また、聞くところによりますと、応急給水活動の派遣で、4回、水道局の方が行ったと聞いております。派遣された職員さんは大変お疲れさまだったと思います。ですから、3月15日からは、また、秦野市観光事業協同組合と共同で水道管路の復旧応急活動に行かれるということだそうです。ぜひ頑張っていただきたいと思います。
あわせて、質問をよろしくお願いいたします。
556 ◯大野祐司座長【91頁】 水道施設課長。
557 ◯水道施設課長【91頁】 私からは、取水施設の状況と、非常用飲料水貯水槽の状況について説明します。
本市の水道の水源は、約7割が地下水となっています。地下水を取水する井戸は40施設あり、市内各所から必要とする量を取水しています。一般的に、地下水、井戸は地震など災害に強いと言われています。しかし、地震の揺れによっては、一時的に井戸水の濁りによる断水が生じる可能性があります。
平成28年の熊本地震において、熊本市では、取水場などの施設自体の被害は比較的少ない状況でありましたが、井戸水の濁りにより1週間程度、断水が続いたそうです。地震の規模や地形的条件などにもよりますが、本市においても濁水が発生する可能性があります。濁水が発生した場合には、水源が市内に点在し、配水区域が細分化しているなど、本市水道の特徴を生かし、他の配水区域からの応援水や、県水などを活用した対応策を行うとともに、計画的な施設の耐震化や更新を行うため、令和6年度は中河内取水場など4つの取水場の設備を更新するため、取水場耐震化・更新事業費に5,861万9,000円を計上し、適切な維持管理に努めています。
次に、本市の非常用飲料水貯水槽は、広域避難場所に14か所設置されています。この貯水槽は水道管と直結されており、平常時には水道管からの水が流れておりますが、地震などにより大きな揺れを感知した場合に緊急遮断弁が作動し、貯水槽の中に飲料水を確保するものです。一つの貯水槽で60トンから100トン、14か所合計で970トンの飲料水を確保しています。
災害時に非常用飲料水貯水槽が適切に機能するよう、令和6年度は非常用飲料水貯水槽の点検、清掃及び緊急遮断弁の点検や修繕を行うため、防災対策費に1,056万円を計上し、適切な維持管理に努めます。
以上です。
558 ◯大野祐司座長【91頁】 風間分科員。
559 ◯風間正子分科員【91頁】 ありがとうございます。大変心配していたことで、水が例えば今の能登半島のようになったらどうしようかということでしたが、秦野市は湧水、地下水があるということと、濁水で水が多少汚れたとしても、本市の水道の特徴を生かして、他の配水から、また応援水や県水なども活用してこられるということなので、ほっとしました。
また、非常用の飲料水が埋まっているということを聞いてたのですが、これもこれからの訓練ですが、1年に一度でいいかどうか分かりませんが、やはりこれは一度飲んでみる可能性はあるのではないですか。一度止めてみてやってみるとか、訓練の中でこの水を試してみるということを一度試していただいたらありがたいと思いますので、これは要望しますので、これこそなってみないと分からないです。ですから、今、災害は想定内です。ですから、私、今回の質問も大体災害の目線で、すみません、予算も見てしまったのですが、ぜひこの水は生きていくための大切なものですので、ぜひこれは、訓練というところで、1年に一度でいいのかどうか分かりませんが、少なくとも1年に一度ぐらいはやっていただいたほうがいいのかなと感じますので、ぜひそれは要望したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後になりますが、このライフラインは、まだ55%ですよね。これからまだ多少お金がかかりますが、ぜひ早めにこの耐震化を進めていただきますよう、市民の1人としてお願いしておきますので、よろしくお願いいたします。
以上で終わります。
560 ◯大野祐司座長【92頁】 これで風間正子分科員の質疑を終わります。
高橋文雄分科員。
561 ◯高橋文雄分科員【92頁】 なし。
562 ◯大野祐司座長【92頁】 質疑なしと認めます。
阿蘇佳一分科員。
563 ◯阿蘇佳一分科員【92頁】 おかげで15分あります。通常、どうも初めに力が入って、なかなか水道で質問する時間がなかったのですけれども、我が仲間であります水道局長がこれで卒業するということですから、丁寧に質問しなければいけないと思っております。
まず、予算説明書227ページ、「おいしい秦野の水」販売収益の促進についてです。
収益と促進費を比べると、販売促進費が上回る。こんなおいしい秦野の水の事業が赤字なのかなという疑問がありまして、質問をさせていただきます。
それと同時に、日本一になったときには、おいしい秦野の水ということで、大変熱心にPRをして、その成果があったと思いますけれども、今の取組についてお知らせ願いたいと思います。
564 ◯大野祐司座長【92頁】 営業課長。
565 ◯営業課長【92頁】 初めに、販売収益と販売促進費についてお答えします。
おいしい秦野の水の販売については、歴史ある水道事業及び名水の里はだのの水を市内外にPRするとともに、家庭における災害時の非常用飲料水としての備蓄の促進を目的に、水道事業の附帯事業として取り組んでいるものであり、収益を上げることを目的としているものではありません。
販売収益と販売促進費の比較についてですが、年度当初に製造事業者が決定することから、納品は6月頃になります。4月、5月に販売しますのは、在庫として前年度予算で製造した分になります。したがいまして、令和6年度予算の販売促進費には、令和7年度当初販売分の製造分も含まれておりますので、この令和6年度の収益に計上しない販売分の製造費を除きますと、収益とほぼ同額となります。
次に、販売促進の取組です。
おいしい秦野の水販売本数につきましては、令和6年度では46万6,416本の販売を見込んでおります。これは令和5年度予算の29万1,816本に比べ、17万4,600本増えており、令和4年度実績との比較では、25万1,088本超えています。
販売促進の方法ですが、市のホームページで掲載するほか、イオン秦野ショッピングセンター、秦野駅改札前におけるデジタルサイネージ、大型の液晶看板での放映のほか、のぼり旗や取扱い店一覧を掲載するチラシを作成し配布するとともに、公用車両にはマグネットシールを貼り付け、また、手提げ袋も利用しております。容器のラベルには、環境省による名水百選選抜総選挙において、おいしさが素晴らしい名水部門で第1位を獲得したことが分かる王冠マークを表示しております。
また、企業が自社PRや記念品としてイベント時においしい秦野の水を活用してもらうことを目的とするラベルデザインや、容器のサイズを希望するものに変更できるコラボウォーターにつき、案内をしております。イベントへの出展では、丹沢まつり、市民の日、また、東海大学が地域連携をテーマとして開催していますTOKAIグローカルフェスタに参加するなど、販売とPR活動に取り組んでいきます。
以上です。
566 ◯大野祐司座長【93頁】 阿蘇分科員。
567 ◯阿蘇佳一分科員【93頁】 上下水道局長の配慮があったかもしれませんが、TOKAIグローカルフェスタにおいしい秦野の水が出店されて、多くの大学関係者あるいは集まった方々が喜んでいました。なかなかおいしい秦野の水と言っても、我々は身近にあるけれども、あまり手に取ることはないという中で、こんなにおいしい水、今、水がいろんな形で求められているわけですから、もっと秦野市はPRすべきではないのか。こんなすばらしい、おいしい秦野の水があるということは宝だよということを時々怒られます。もっと宣伝しなければ駄目ではないかと怒られます。このTOKAIグローカルフェスタもそうですけれども、いろんな機会においしい秦野の水をアピールして、さらに促進していただきたいし、そこで利益を稼ぐことにちゅうちょすることはないと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
続いて、水道の243ページ、耐震化についてです。
多くの方から言われているように、能登半島で、人間はやはり水とトイレ、そして、ごみの氾濫がなければ、その困難に打ち勝つことが大変勇気づけられると私は思っております。
水道管の耐震化、現状、改善の取組について、聞きたいと思います。
568 ◯大野祐司座長【94頁】 水道施設課長。
569 ◯水道施設課長【94頁】 水道管路の耐震化の状況と今後の取組について御説明いたします。
令和3年度に策定したはだの上下水道ビジョンに基づき、水道管の基幹管路である導水管や送水管の耐震化を計画的に進めています。令和5年度末で耐震化率は52.1%の見込みとなり、目標値の48.9%を上回り、計画どおり順調に整備を進めることができています。
今後の取組については、県水送水ルートである幹線管路の耐震化を優先的に進めるとともに、市内の小・中学校など23か所の広域避難場所や、秦野赤十字病院をはじめとする医療機関などの重要施設に供給するための管路の耐震化を図っていきます。
以上です。
570 ◯大野祐司座長【94頁】 阿蘇分科員。
571 ◯阿蘇佳一分科員【94頁】 先ほどから言っていますように、この地震があるたびに、水の尊さ、トイレの不便というのを感じます。52.1%ということで、頑張っていると思いますけれども、さらに耐震化、あるいは、今、言われたように、特に学校や医療機関への耐震化を重点的に進めていただきたいと思います。
次に、非常用自家発電設備整備事業費が前年度より大幅に減額したとありますが、今こそ充実させなければいけないわけですが、この事業によって理由があったのかなと思いますが、御説明をお願いいたします。
572 ◯大野祐司座長【94頁】 水道施設課長。
573 ◯水道施設課長【94頁】 非常用自家発電設備整備事業費について説明いたします。
災害対策事業費、非常用自家発電設備整備事業費は、施設整備計画に基づいて、水道施設の停電対策を行う事業となっています。
事業の内容は主に3つとなっていて、発電設備の整備、更新、長時間停電に備えた発電機燃料タンクの増設、小規模施設の長時間停電対策となっています。
令和6年度の事業費の減少につきましては、対策を行う施設ごとの工事内容の違いによるものです。令和5年度では、発電設備の整備、更新として、岩井戸取水場に100キロボルトアンペアの発電設備の更新をしたことから、7,295万2,000円の予算を計上しました。
令和6年度は、広畑配水場の燃料タンクの増設に1,010万9,000円、内久根配水場と峠配水場に小規模施設の長時間停電対策として587万円、合計で1,597万9,000円を計上し、前年度と比較し、5,697万3,000円の減額となったものです。
以上です。
574 ◯大野祐司座長【94頁】 阿蘇分科員。
575 ◯阿蘇佳一分科員【95頁】 いろんな苦労があろうかと思います。
次に、そのためにもどんどんこの対比率を上げなければいけないわけですが、当然それにはお金がかかるわけです。少子高齢化の中で、なかなか市役所も税収は苦労する、無駄を省いて、どう効率を上げていくかということですけれども、私の知っている範囲では、令和6年度には水道会計事業は借金が約68億8,000万円と聞いておりますが、この借金を減らしながら、その耐震化を進めていくのは大変難しいことであるということは理解をしていますが、どのような安定経営を目指して進んでいくのか、決意を述べていただければと思います。
576 ◯大野祐司座長【95頁】 経営総務課長。
577 ◯経営総務課長【95頁】 それでは、借金、企業債の状況について、返済の考え方をお答えさせていただきます。
水道事業につきましては、令和12年度までを期間といたします現在の経営ビジョンの中で、経営方針として企業債の残高の縮減を図っていこうということで進めてきたところでございます。
そうした中、今、水道施設課長からも答弁がありましたとおり、現在、水道管路等の耐震化、老朽化の対策の更新事業期を迎えているところでございます。今後、施設整備に要する費用が増加するものと見込んでおります。
人口減少社会の進展等に伴いまして、水道料金収入の減少が見込まれます。こうした極めて厳しい環境の下、事業運営をしていかなければならないところでございますけれども、財源が限られる建設改良事業につきましては、企業債を活用いたしまして、支出の平準化を図りつつ、着実に進めていくことが必要だと考えてございます。
そのため、一時的に残高の増加が伴うことがあろうかと思いますが、この企業債の活用に当たりましては、将来の公債費負担などを考慮し、適切な借入れに努めさせていただき、また、中長期的な視点に立って、財政計画を適時見直しながら、将来世代に過度な負担を残さないよう取り組んでまいりたいと考えてございます。
以上です。
578 ◯大野祐司座長【95頁】 阿蘇分科員。
579 ◯阿蘇佳一分科員【95頁】 大変困難な中で経営の安定化を進めなければいけない、皆さんの御苦労はよく分かります。
命の源である水でございますけれども、水道料金の滞納、あるいはその対策についてお聞きしたいと思います。令和4年度の水道料金の未収金額は9,845万5,837円ということでありますけれども、その後、滞納状態の変化があるのか、あるいはこの対策について、どのような対応をしているのか、お聞きしたいと思います。
580 ◯大野祐司座長【95頁】 営業課長。
581 ◯営業課長【95頁】 令和4年度決算における水道料金の未収金額は、今、分科員から御説明がありました。その金額については、令和6年1月末時点では8,881万9,937円の減となり、963万5,900円となっております。令和4年度調定分の徴収率は、令和5年9月には99.9%を達成するような状況になっています。
滞納の対策につきましては、未収金の解消には、発生した未納への速やかな対応が必要であることから、水道料金の滞納を理由とする給水停止を執行しています。
また、未納の発生を防ぐことも重要との点から、上下水道局にありますお客様センターでは、土曜日も平常どおり営業しております。また、コンビニエンスストアでの納付やスマートフォン決済アプリを導入しており、このほか、催告書の送付、電話催告、自宅訪問などに取組、未収金の対策に努めています。
582 ◯大野祐司座長【96頁】 阿蘇分科員。
583 ◯阿蘇佳一分科員【96頁】 終わります。
584 ◯大野祐司座長【96頁】 これで阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
田中めぐみ分科員。
585 ◯田中めぐみ分科員【96頁】 なし。
586 ◯大野祐司座長【96頁】 質疑なしと認めます。
次に、兼務員の質疑を行います。
石川潤兼務員。
587 ◯石川潤兼務員【96頁】 なし。
588 ◯大野祐司座長【96頁】 質疑なしと認めます。
各分科員の質疑は終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
589 ◯大野祐司座長【96頁】 質疑なしと認めます。
以上で、議案第3号に対する質疑を終結します。
これより、
予算決算常任委員会における採決の参考とするため、賛否の確認を行います。
議案第3号に賛成の分科員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
590 ◯大野祐司座長【96頁】 賛成全員であります。
したがって、
予算決算常任委員会において、そのように報告します。
暫時休憩します。
午後 3時55分 休憩
─────────────
午後 3時57分 再開
591 ◯大野祐司座長【96頁】 再開します。
次に、「議案第4号・令和6年度秦野市公共下水道事業会計予算を定めることについて」を議題とします。
執行部の概要説明を求めます。
上下水道局長。
592 ◯上下水道局長【97頁】 令和6年度秦野市公共下水道事業会計予算の概要について御説明いたします。
お手元の各会計予算及び予算説明書の269ページから317ページまでとなります。
まず、269ページをお開きください。第2条の業務の予定量は、水洗化戸数、年間総処理水量、それぞれの記載量を予定量として取り組んでまいります。
次に、第3条の収益的収入及び支出につきましては、収入額52億3,864万円に対し、支出額49億9,986万5,000円を計上しました。
続きまして、270ページを御覧ください。第4条の資本的収入及び支出につきましては、収入額6億1,344万7,000円に対し、支出額27億2,946万1,000円を計上しました。
なお、収入額が支出額に対し不足する額及びその補填の内容は、本文括弧内に記載のとおりとなります。
以上により、予算規模は51億6,600万円となり、前年度に比べ、3億6,700万円、6.6%の減となっております。
続いて、収益的収支のうち、主なものについて御説明いたします。
276ページを御覧ください。まず、収入ですが、目の下水道使用料は、23億3,800万円を計上しました。
次に、一般会計からの繰入金ですが、公営企業会計予算では目的や性質によって区分しており、収益的収入の雨水処理負担金と他会計補助金、資本的収入の他会計補助金を合わせますと、記載はございませんが、合計額は16億2,500万円となります。そのうち、福祉減免に伴う下水道使用料の減収分に対する一般会計からの補填873万4,000円を除くと、前年度に比べ、2,794万1,000円減の16億1,626万6,000円となります。
280ページを御覧ください。次に、支出です。目3の処理場費ですが、9億3,305万円を計上しました。引き続き、浄水管理センターの適切な維持管理に取り組みます。
続きまして、資本的収支のうち、主なものについて御説明いたします。
294ページを御覧ください。3点を重点として取り組みます。
第1点としては、目2の管きょ整備事業費ですが、2億9,920万円を計上しました。まず、説明欄の汚水管きょ整備事業費では、今泉の土地区画整理事業地内の整備を進めます。次に、一つ下の雨水管きょ整備事業費では、本町地区において、水無第1雨水枝線整備工事を、また、鶴巻地区においては、大根第10雨水枝線整備工事を実施し、引き続き浸水対策を進めてまいります。
第2点としては、目3の管きょ耐震化・更新事業費ですが、2億5,314万円を計上しました。汚水管きょ更正工事や雨水幹線更新工事などを実施し、引き続き管路の更新を進めてまいります。
第3点としては、目4の施設耐震化・更新事業費ですが、1,440万円を計上しました。令和4年度からの2か年継続事業の完成などにより、計上額は少なくなっておりますが、引き続き、浄水管理センター等の耐震化や改築更新を進めてまいります。
令和6年度も計画的な施設の耐震化や浸水対策に取組み、ライフラインを提供する公営企業として、引き続き安定的な汚水処理と事業経営に努めます。
以上、よろしく御審査いただきますようお願い申し上げます。
593 ◯大野祐司座長【98頁】 執行部の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
まず、分科員の質疑を行います。
伊藤大輔分科員。
594 ◯伊藤大輔分科員【98頁】 なし。
595 ◯大野祐司座長【98頁】 質疑なしと認めます。
吉村慶一分科員。
596 ◯吉村慶一分科員【98頁】 なし。
597 ◯大野祐司座長【98頁】 質疑なしと認めます。
風間正子分科員。
598 ◯風間正子分科員【98頁】 それでは、1点だけですが、災害の面からお聞きしたいと思います。
予算書294ページ、3、管きょ耐震化・更新事業費のうち、汚水管きょ耐震化・更新事業についてお伺いしたいと思います。
これまで各広域避難場所にてマンホールトイレを整備していただいたと思いますが、能登半島地震のような大規模災害が発生した場合に、直ちに使用できるのかどうかをお伺いいたします。
599 ◯大野祐司座長【98頁】 処理場担当課長。
600 ◯処理場担当課長【98頁】 市内23か所の広域避難場所のうち、公共下水道の区域外にある3か所、東小学校、東中学校、上小学校を除く20か所については、平成29年度までにマンホールトイレが設置済みとなっております。
また、各広域避難場所等から汚水処理場である浄水管理センターまでの重要な管路については、令和5年度末の耐震化率は92.4%になる見込みです。
地震発生直後は、各広域避難場所等から汚水処理場までである浄水管理センターまでの管路について、上下水道BCP計画に基づき、下水道の担当職員が緊急調査、点検を行い、汚水が流れても大丈夫なことを確認できた広域避難場所等から、順次使用していただくことになります。
以上です。
601 ◯大野祐司座長【98頁】 風間分科員。
602 ◯風間正子分科員【99頁】 上下水道BCP計画に基づきですが、大体期間はどれくらいでしたか。
603 ◯大野祐司座長【99頁】 処理場担当課長。
604 ◯処理場担当課長【99頁】 この緊急調査の点検にかかる日数につきましては、上下水道BCP計画において、おおむね3日程度を想定しております。
以上です。
605 ◯大野祐司座長【99頁】 風間分科員。
606 ◯風間正子分科員【99頁】 そうすると、これを3日程度、その間に何でもなければ、避難所に連絡をするということですか。どういう形で流れてくるのでしょうか。
607 ◯大野祐司座長【99頁】 処理場担当課長。
608 ◯処理場担当課長【99頁】 防災課に確認しまして、うちの調査の結果、異常ないということを話しまして、防災課から各地域に広報、連絡してもらうようなことになっております。
以上です。
609 ◯大野祐司座長【99頁】 風間分科員。
610 ◯風間正子分科員【99頁】 1度か2度ぐらい、防災訓練などでマンホールトイレを開けて、テントを張ってということでやってみたのですが、あの途中で何かあった場合には、その結果、使えないという指令が来るのですか。
611 ◯大野祐司座長【99頁】 処理場担当課長。
612 ◯処理場担当課長【99頁】 そうですね。調査の結果、管路に被害等がありますと、使用するのはちょっとお控え願いたいと考えております。
以上です。
613 ◯大野祐司座長【99頁】 風間分科員。
614 ◯風間正子分科員【99頁】 大変難しいところの判断で、各家庭でしたら分かりますよね。各家庭でも、その地震の状況になりますから、使えなくなるかもしれない。使っても水は流せないという状況かもしれません。そうすると、各家庭では、トイレのところに紙を敷くなり、ビニール袋を敷いて、その中には汚水を固めたりするゼリー状のものを入れて、それで排せつ物を片づけるという形だと思うのですが、マンホールだとそれはできないですよね。多分蓋を開けてみると、あれに便器のものを取り付けるという形でよろしいのですか。その形は、マンホールトイレの設備、細かい備品については、防災倉庫にあるということですか。
615 ◯大野祐司座長【99頁】 処理場担当課長。
616 ◯処理場担当課長【99頁】 そうですね。備えてあると思います。
以上です。
617 ◯大野祐司座長【99頁】 風間分科員に申し上げます。汚水管きょ耐震化・更新事業費に寄せた質問をお願いします。
風間分科員。
618 ◯風間正子分科員【 100頁】 分かりました。すみません。
もう分かりました。では、そういうことで、それは3日ないし、2日か3日ぐらいで連絡が来て、それが使えるかどうかということを、多分、防災課から指令が行くという認識でよろしいですね。分かりました。
以上で結構です。ありがとうございました。
619 ◯大野祐司座長【 100頁】 これで風間正子分科員の質疑を終わります。
高橋文雄分科員。
620 ◯高橋文雄分科員【 100頁】 なし。
621 ◯大野祐司座長【 100頁】 質疑なしと認めます。
阿蘇佳一分科員。
622 ◯阿蘇佳一分科員【 100頁】 やはりなかなか最後は時間が難しくなりまして、予算説明書の294ページ、耐震化・更新事業。
今、風間分科員からの質疑で、令和5年度末で耐震化が92.4%になると。そういう中で、やはり今回の災害でも、市民の方はトイレが一番厳しい、今もつらいということを盛んに訴えております。ぜひ、災害があっても、トイレが不自由にならないように、引き続き努力をしていただきたいと思います。
それから、若いといいますか、新しく入った方が多いので、1点、経営的なことで、令和6年度末での下水道事業の借金は243億7,000万円を見込んでいると聞いておりますが、これについて、先ほどと一緒ですけれども、どうその耐震化を進めながら、借金をある程度返していくのか、短い時間でございますが、決意を述べていただければと思います。
623 ◯大野祐司座長【 100頁】 経営総務課長。
624 ◯経営総務課長【 100頁】 では、借金のお答えです。
下水道事業につきましては、水道事業と異なりまして、この管きょの更新時期は令和13年度以降になると予定してございます。それまでの間は、現在の経営ビジョンに基づきまして、プライマリーバランスを黒字化しつつ、借金をとにかく返していくということで、残高を減らしていくという経営で進めてまいります。
今後は、このプライマリーバランスを維持しつつ、最終的に令和12年度に約190億円まで縮減したいという目標を持ってございますので、とにかくこれを達成すること。
今の下水道事業につきましては、経営基盤の強化、安定化、今後生じます施設の大量更新に備えなければならないという状況がございますので、引き続き、企業努力に努め、独立採算性の原則に則した財政基盤の確立に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。
625 ◯大野祐司座長【 100頁】 阿蘇分科員。
626 ◯阿蘇佳一分科員【 101頁】 いろいろとありがとうございます。
上下水道局長のこれからの長い幸せを祈って、終わります。
627 ◯大野祐司座長【 101頁】 これで阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
田中めぐみ分科員。
628 ◯田中めぐみ分科員【 101頁】 なし。
629 ◯大野祐司座長【 101頁】 質疑なしと認めます。
次に、兼務員の質疑を行います。
石川潤兼務員。
630 ◯石川潤兼務員【 101頁】 なし。
631 ◯大野祐司座長【 101頁】 質疑なしと認めます。
各分科員の質疑は終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
632 ◯大野祐司座長【 101頁】 質疑なしと認めます。
以上で、議案第4号に対する質疑を終結します。
これより、
予算決算常任委員会における採決の参考とするため、賛否の確認を行います。
議案第4号に賛成の分科員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
633 ◯大野祐司座長【 101頁】 賛成全員であります。
したがって、
予算決算常任委員会において、そのように報告します。
暫時休憩します。
午後 4時11分 休憩
─────────────
午後 4時12分 再開
634 ◯大野祐司座長【 101頁】 再開します。
以上で、当分科会所管部分に関する審査は全て終了しました。
なお、当分科会における審査の経過と結果につきましては、今定例月会議最終日に開催する
予算決算常任委員会において報告します。
また、報告書に盛るべき事項等について、特に御要望があれば、ここでお伺いをし、それらを基に素案を作成したいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
635 ◯大野祐司座長【 101頁】 それでは、報告書につきましては、正・副座長において素案を作成し、後日、お諮りいたします。
以上で当分科会の日程は全て終了いたしました。
これで、
予算決算常任委員会・環境都市分科会を閉会いたします。
午後 4時13分 閉会
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