秦野市議会 2023-03-07
令和5年予算決算常任委員会環境都市分科会 本文 開催日: 2023-03-07
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予算決算常任委員会・環境都市分科会
午前 8時56分 開会
◯福森真司座長【 1頁】 ただいまから、
予算決算常任委員会・環境都市分科会を開会いたします。
本日の会議は、タブレット端末に掲載いたしました日程により進めてまいります。
開会に当たりまして、一言、申し上げます。
当分科会の審査日程は、本日1日となっております。効率的かつ充実した審査がなされますよう、座長としての責務を果たしてまいりたいと思いますので、御協力のほど、よろしくお願いいたします。
これより、議案の審査に入ります。
説明並びに質疑は、各会計予算及び予算説明書をはじめ、その他の提出資料等を参考にして進めることにします。
なお、質疑につきましては、議事の整理上、タブレット端末に掲載した発言順位一覧表のとおり、区分して行います。
お諮りいたします。
各分科員の質疑の順番は、発言順位一覧表のとおりとしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
2
◯福森真司座長【 1頁】 御異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
分科員1人当たりの質疑時間は、質疑及び答弁を含めて60分以内とします。
また、兼務員の質疑時間は、分科員として割り当てられた60分の範囲内で行い、1分科会当たり10分以内とし、内容が重複しない範囲で質疑を行うこととします。
それでは、「議案第1号・令和5年度秦野市一般会計予算を定めることについて」のうち、当分科会所管部分に関する審査を行います。
質疑を行う際は、事業名並びに予算書の該当ページについて述べるようにお願いいたします。
最初に、環境産業部及び
農業委員会事務局に対する質疑を行います。
執行部の概要説明を求めます。
環境産業部長。
3 ◯環境産業部長【 1頁】 おはようございます。
環境産業部及び
農業委員会事務局が所管する衛生費の一部、農林費及び商工費の令和5年度予算につきまして、市長から施政方針で御説明した内容以外の主な事業につきまして、私から一括して御説明いたします。
まず、衛生費についてです。
各会計予算及び予算説明書の127ページをお開きください。
上から2番目の事業コード080、
地球温暖化対策事業費です。2050年カーボンニュートラルの実現に向け、秦野市
地球温暖化対策実行計画に基づき、市域の
二酸化炭素排出量の18%を占める民生家庭部門の削減を進めるため、民間企業との包括連携協定を生かし、児童・生徒を対象とした
効果定量型省エネ教育を実施します。
次に、中段の公害対策費の050、
地下水保全事業費の中の001、秦野名水利活用事業費です。名水百
選秦野盆地湧水群の代表的な湧水地であり、市内外から多くの方々が訪れる弘法の清水は、地下水浄化事業の成果である名水復活宣言を行った場所です。当地には、名水の里秦野を象徴するランドマークとして、切妻屋根の木製の水屋が建っておりますが、築30年以上経過し、経年劣化が進んでいることから、建替え工事を行います。
次に、131ページ下段の塵芥処理費の050、
資源分別回収推進事業費と、その次の133ページ、100、
可燃ごみ等収集運搬委託費です。安定的で効率的な収集委託業務及び
資源物中間処理委託業務を引き続き実施するため、入札により新たな3年間の長期継続契約を締結いたします。
次に、農林費につきまして、137ページをお開きください。一番上、農業振興費の010、
農業経営基盤強化促進事業費です。中核的農業者である認定農業者の経営基盤強化に対して支援等を行うほか、農地について重点的に農業利用を進める区域等を定めた目標地図の作成や地域計画の策定に向けて取り組みます。
次に、中段の100、
観光農業推進事業費です。本市の交通利便性などの立地特性を生かし、新たな観光農園開設者の参入を促すために、開設に要する経費を支援することで、市内観光農園の充実に取り組みます。
次に、139ページ、農地費の040、
鶴巻排水機場維持管理費です。大根川ポンプ場の供用開始により機能廃止となった鶴巻排水機場について、除じん機の撤去及び遊水地の埋立工事を実施するとともに、地域の活動拠点等としての跡地整備を進めます。
次に、141ページ、林業費の030、里山保全事業費の中の005、
森林セラピー推進事業費です。SNSを活用して情報を発信し、広く市外からの参加者を呼び込むとともに、セラピーガイドの育成や体験プログラムの充実を図りながら、観光や健康分野などとの連携を通じた地域振興を図ります。
次に、商工費につきまして、145ページをお開きください。170、
商業活力向上支援事業補助金です。商工会議所と連携し、
にぎわい創出事業などの取組を支援することで、商店街の振興と市内商業全体の活力向上を図り、地域経済の好循環を図ります。
次に3つ下、200、
秦野商工会議所会館修繕費補助金です。秦野商工会議所が行う会館修繕のうち、緊急性が高く、維持管理上、利用者等の安全に支障を来すおそれがある施設、設備の修繕に要する経費の一部を補助することにより、商工会議所業務の安定的な継続と、会員、非会員を問わず、会館を利用する中小企業者及び市民の安全・安心を確保します。
次にその下、210、秦野駅
北口周辺整備事業費です。県道705号の拡幅整備に伴い生じた不整形や狭小の土地を取得し、周辺にある市の所有地等を含めた一団の土地として集約を図ります。
次に、147ページ、観光費の070、鶴巻温泉弘法の里湯管理運営費です。入館料の支払いについてキャッシュレスを導入し、受付時の手続を簡素化することで、混雑の解消を図ります。また、環境負荷の少ない電気自動車の普及のため、有料駐車場に充電設備を設置します。
最後に、同じページの150、表
丹沢魅力づくり推進事業費です。表
丹沢魅力づくり構想に掲げる表丹沢東エリアのうち、県道70号沿いを中心としたヤビツ峠・蓑毛周辺エリアを対象として、地域資源の活用による持続可能な地域を創出することなどを目的に、引き続き、(仮称)ヤビツ峠・
蓑毛周辺魅力向上計画の策定に取り組みます。
以上、環境産業部及び
農業委員会事務局が所管している令和5年度予算の概要でございます。よろしく御審査いただきますようお願いいたします。
4
◯福森真司座長【 3頁】 執行部の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
まず、分科員の質疑を行います。
吉村慶一分科員。
5
◯吉村慶一分科員【 3頁】 各会計予算及び予算説明書133ページ、010、
し尿くみ取り委託経費について伺います。
この予算要求書の5、令和5年度の主な取組、2、令和3年度に補償業務の終期決定に関する提案を行ったことを踏まえ、今後の補償業務について事業者との協議を継続するという文言があり、同7、今後の取組方針にも同様の文言があります。
そろそろ決着をつける時期が来たと考えます。残っているし尿の収集先については、直営で対応する準備をした上で、時限を切った提案を行い、最後は法的措置を講じることにしたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。
6
◯福森真司座長【 3頁】 生活環境課長。
7 ◯生活環境課長【 3頁】 お答えいたします。
一般廃棄物であるし尿は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第6条の2の規定により、市町村が収集、運搬、処分をしなければならないとあります。具体的には、市町村自らが行う場合、直営です。それから、市町村が委託により行う場合、また、市町村が事業者に対して許可を与えて行う場合、以上3点が一般的な手法となっております。
現在、本市の
し尿くみ取り業務は、委託業務として実施しております。通常のくみ取り業務だけではなく、観光地のトイレ、各種イベント等の仮設トイレ、災害時の対応など、多岐にわたっております。
委員から御指摘がありました現在の委託業務に替えて、直営によるし尿くみ取りを行う、このことは、法で定めた収集運搬の手段の一つとして検討する余地があると思います。安定的な
し尿収集運搬体制を維持するために何が最善の方法なのかを考えながら、検討すべき課題であると思っています。
時限を区切った提案を行った上で、本市が訴訟を起こすことにつきましては、事業者側が終期に対する本市の考えにも一定の理解を示しており、終期に関する協議に応じる姿勢を見せていることから、考えておりません。
以上です。
8
◯福森真司座長【 4頁】 吉村分科員。
9
◯吉村慶一分科員【 4頁】 これの影響するところは、し尿くみ取り車の廃車に対する補償と、それから、現に、燃えないごみ等を収集している業務による委託が独占的な随意契約になっていることから来る損失で、莫大なものがあります。
協議というのは、時間を限らなければ延々に続く可能性がありますが、時間を限るということについては、どう考えていますか。
10
◯福森真司座長【 4頁】 生活環境課長。
11 ◯生活環境課長【 4頁】 時間を限るということですけれども、こちらにつきましても具体的な成果が出せるよう、事業者と協議を続けていくこととさせていただきたいと思います。
以上です。
12
◯福森真司座長【 4頁】 吉村分科員。
13
◯吉村慶一分科員【 4頁】 要するに、これは非常に公平とか公正とか、正義の問題に関わってくるのですよ。特定の事業者に独占的に何かをさせるということがいいのか悪いのか。歴史でありますから、事情というものはもちろんあります。そういうことを踏まえると、もう何十年もやっているということそのものが問題だと思います。
今、そういう答えしかできないということなのでしょうけれども、とにかく協議を続けて10年、20年経つということは、要するに、決めないということになってしまいますから、これはぜひ時限を切ってやってもらいたいと思います。
それで言い直すと、これは訴訟は考えていないということをおっしゃっていましたが、今、こういう訴訟を市が起こすと、判例というのは相当前の判例になるのですよね。相当前。それから時間が随分経っているから、新しい判例をつくるチャンスでもある。本市の顧問弁護士の事務所には、最高裁判所の裁判官だった経歴を持つ弁護士がたしか2人いらっしゃったと思います。事情を話して、この件についてはそろそろ新しい判例をつくる時期だと。日本中の同様の問題を抱えている自治体のためにもなるということを言えば、快く引き受けてもらえると。そういうこともぜひ参酌していただいて、今後の方針を決めてください。
次に、各会計予算及び予算説明書147ページ、150、表
丹沢魅力づくり推進事業費について伺います。
予算要求書を読むと、
滞在型コンテンツ造成、
地域ビジネス創出、人材育成等、市長が目指す全国屈指の森林観光都市の実現のための戦略的な事業が含まれている予算項目だと思いますが、要求額2,249万4,000円が、査定によって1,744万2,000円に削減されています。削減された項目とはどんなもので、何で削減されたのか伺います。
14
◯福森真司座長【 5頁】 はだの
魅力づくり推進課長。
15 ◯はだの
魅力づくり推進課長【 5頁】 予算要求額と比較した査定額の減額の主な要因としましては、
滞在型コンテンツの造成に向けた調査委託業務に係る経費を見直しました。これは当初、新年度に
滞在型コンテンツの造成を行う予定で予算要求しましたが、査定の中で、限られた財源の中で行う予算編成のほか、より効果性のある事業構築など、総合的な判断により、新年度はまずニーズ調査や事業の担い手の発掘などを行うこととしたものです。
以上です。
16
◯福森真司座長【 5頁】 吉村分科員。
17
◯吉村慶一分科員【 5頁】 そのニーズ調査は分かりました。だけれども、その削減されたお金でこれをやるはずだったという事業があるでしょう。それを説明してほしいのです。お願いします。
18
◯福森真司座長【 5頁】 はだの
魅力づくり推進課長。
19 ◯はだの
魅力づくり推進課長【 5頁】 当初は、今、お答えしましたニーズ調査や事業の担い手の発掘などのほか、企業のニーズ調査を基に、コンテンツの造成や、その造成したものを活用したモニターツアーを企画して、モニターツアーの実施による効果検証までを想定しておりました。
以上となります。
20
◯福森真司座長【 5頁】 吉村分科員。
21
◯吉村慶一分科員【 5頁】 要するに、一連の仕事を、財政を理由に切ってしまったということですよ。こういう類いの仕事は、都市間競争の対象になる仕事です。そのスピードを遅くするような査定をしたら、本市は都市間競争に勝てないと思います。どなたでも結構ですが、これで係るとして、そんな事業のカットをしたら、都市間競争に本市は負けてしまうと思いますが、いかがですか。御答弁をお願いします。
22
◯福森真司座長【 5頁】 はだの
魅力づくり推進課長。
23 ◯はだの
魅力づくり推進課長【 5頁】 はだの
魅力づくり推進課で政策部の査定を受けた中では、より効果性のある事業としていくためには、2年度に分けて事業を進めたほうが妥当だという結論に至りましたので、今回のような形で要求をさせていただいております。
以上となります。
24
◯吉村慶一分科員【 6頁】 では、はだの
魅力づくり担当部長に聞きますけれども、1年でできるものをできると思ったから要求したのですよね。1年でできるものを2年に延ばして、都市間競争がある中で結果がよくなるとあなたは本当にそう思っていますか。
25
◯福森真司座長【 6頁】 はだの
魅力づくり担当部長。
26 ◯はだの
魅力づくり担当部長【 6頁】 今、お答えしたとおり、まず人材の発掘というのは、事業を進めるために非常に大切なことであると再認識しております。これを慌てて進めるのではなく、しっかりと基盤をつくった中で進めたほうが、結果的には、より早く結果に結びつくと考えております。
以上でございます。
27
◯福森真司座長【 6頁】 吉村分科員。
28
◯吉村慶一分科員【 6頁】 私は民間の企業で、合わせて十何年働きましたけれども、そういう理屈を聞いたり、経験したことは一切ないです。できるだけ早く、よその会社に先を越されたらどうするのだと、そういう論理でみんなやっています。だから、じっくりやったほうが結果はいいだろうなんて、その理屈は倒錯していて、財政当局が予算を削減したわけなのでしょうけれども、そのことを正当化するような理屈にしか聞こえない。あなたの部署は事業をやるところなのだから、そういうことで自分を納得させるようなことは、私はいかがなものかなと思います。
最後に、各会計予算及び予算説明書147ページ、120、
大倉高原周辺観光振興事業費について伺います。
この事業費に従来、大観望と言われてきた地点からの眺望をよくするための費用は含まれていますか。あそこの眺望は夜景などが非常にきれいなところですが、いかがでしょうか。
29
◯福森真司座長【 6頁】 観光振興課長。
30 ◯観光振興課長【 6頁】 大倉高原の魅力でございますけれども、大倉登山口から短時間でアクセスできる場所であり、標高がさほどないにもかかわらず、良好な眺望を得られるということであると考えております。
現在でもその眺望がございますけれども、周囲の樹木の枝が繁茂しており、一部眺望を阻害しております。登山の休憩時や幕営寺の合間に見る眺望というのは、山歩きの際の大きな魅力となりますので、令和5年度には、眺望確保のための修景伐採を進め、大倉公園の魅力向上を図りたいと考えております。このための費用といたしまして、報償費8万円を計上しております。
以上でございます。
31
◯福森真司座長【 6頁】 吉村分科員。
32
◯吉村慶一分科員【 6頁】 この大観望というのがあったときに、そこに絵が描いてありました。この範囲で見えますよ、あちらに見えるのは何とかですよ。それと、おととしの夏に、私も山小屋の解体に多少関わらせていただきましたけれども、そのときに見える眺望はかなり狭くなってしまっていました。昔見えた眺望が何とか確保できるように御配慮をお願いします。
また、イベントをやられるようですけれども、その広報宣伝活動、あるいは
イベントそのもので、旧大倉高原山の家の解体や、山岳トイレの設置工事の現場をいろいろな人が録った映像を市役所に寄附した分がありますので、それなども活用して、かなり絵になるものがあったと思いますから、広報宣伝等に役立ていただきたいと要望して、質問を終わります。
33
◯福森真司座長【 7頁】 これで吉村慶一分科員の質疑を終わります。
今井実分科員。
34 ◯今井実分科員【 7頁】 おはようございます。それでは、よろしくお願いします。
まず最初に、各会計予算及び予算説明書127ページ、080、
地球温暖化対策事業費のところで、少しお伺いをさせていただきます。事業費が31万8,000円から1,444万3,000円と大分増えておりますけれども、この辺の要因あるいは中身について、お尋ねをさせていただきたいと思います。
35
◯福森真司座長【 7頁】 環境共生課長。
36 ◯環境共生課長【 7頁】
地球温暖化対策事業費の増額の要因でございますが、令和4年度に比べ、令和5年度予算では1,412万5,000円の増額となっております。これは、令和4年度から秦野市
地球温暖化対策実行計画に基づく事業が本格運用をされてきているものになります。
主な増額の要因としましては、秦野市バイオマス産業都市構想(基本計画編)の策定のため、800万8,000円、また、学校での省エネ教育により、家庭の
二酸化炭素排出量削減に効果が認められた効果定量省エネ教育プログラムの実施に583万2,000円が主なものとなっております。
以上です。
37
◯福森真司座長【 7頁】 今井分科員。
38 ◯今井実分科員【 7頁】 ありがとうございます。国が進めています秦野市バイオマス産業都市構想の基本計画をつくる、また、
効果定量型省エネ教育プログラムにも取り組むということでございます。いずれにしましても、二酸化炭素の排出を削減しなければいけないということですが、2030年度に46%という目標を掲げておられますが、現在のところはどれぐらい削減されているか、もし分かればお答えいただきたい。
39
◯福森真司座長【 7頁】 環境共生課長。
40 ◯環境共生課長【 7頁】
二酸化炭素排出量の実績値としましては、各分野のデータの集計作業上、2019年度の実績値が、今、最新のものとなっております。この市域全体では、年間73万5,000トン、2013年度は86万5,000トンでございましたが、これに対しまして、15%の削減が達成されていることになります。
なお、2020年度の実績値につきましては、現在集計中のため、これはコロナ前の数値となっております。
ここ数年は、コロナ禍による事業の縮小や、エネルギー価格の高騰に伴う省エネ意識の向上などによって、
二酸化炭素排出量の削減はさらに進んでいると考えております。
以上です。
41
◯福森真司座長【 8頁】 今井分科員。
42 ◯今井実分科員【 8頁】 ありがとうございます。15%ということで、2030年だから、あと7年ですか。46%はなかなか大変な数字だと思うのですけれども、そこで新たな取組をされていくということなのだろうと思いますが、その2つのうちの一つなのですが、生徒を対象にした効果定量型の省エネ教育に取り組む、こういうことでございますが、これは具体的にはどういった取組で、どのような効果を期待されるのか、お伺いいたします。
43
◯福森真司座長【 8頁】 環境共生課長。
44 ◯環境共生課長【 8頁】 効果定量型の省エネ教育につきましては、秦野ガス株式会社及び東京ガス株式会社と、カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定を締結し、2050年、ゼロカーボンシティの実現を目指すため、秦野市と3者が相互に連携し、脱炭素社会に関する知見や技術、互いの強みを生かした取組を推進している中で、東京ガス株式会社等が開発しましたプログラムを実施してまいります。
なお、このプログラムの実践導入をするのは、全国初と聞いております。具体的には、小学校5、6年生及び中学生を対象としまして、全体で3から4クラス、週1回、6週にわたっての授業を実施してまいります。
なお、講師は、講師養成研修を修了した市内の教師が実施をすることとなります。養成研修を修了した講師は、次年度以降もこのプログラムを実施することができるものでございます。
効果としましては、環境省の実証事業を通して、ナッジ理論等を用いた確立した教育プログラムとして定量効果が実証されており、家庭における省エネに対する行動変容が期待できるとともに、家庭からの
二酸化炭素排出量を約5%削減できるということが確認されております。
45
◯福森真司座長【 8頁】 今井分科員。
46 ◯今井実分科員【 8頁】 ありがとうございます。小学校5、6年生、それから、中学生を対象として週1回、6週の授業を実施してということでございます。
目標値としては、5%程度の削減を目標として取り組まれるようでございますけれども、これは聞くところによりますと、もちろん小学生、中学生もそうなのですが、これを取り組むことによって、御家庭といいますか、親御さんの脱炭素に対する認識も大変高まるということで、さらなる効果が期待できるのかなと思っているところでもありますので、ぜひ、しっかりとこれは取り組んでいただきたいなと思います。
それから、予算資料を見ますと、前回もお尋ねしたのですが、はだの脱炭素コンソーシアムを開催するということでございますが、取組目標等についてはどのようか、お伺いいたします。
47
◯福森真司座長【 9頁】 環境共生課長。
48 ◯環境共生課長【 9頁】 はだの脱炭素コンソーシアムにつきましては、現在、開催に向けた準備会の設立をしているところでございます。これらは、SDGsやESG投資といったものに代表される脱炭素経営の潮流に取り残されることなく、持続可能な地元企業として成長していけるよう、先進的な取組事例や国の助成制度などの情報をみんなで共有することで行動を起こすきっかけ、こういったものをしていきたいと考えております。
49
◯福森真司座長【 9頁】 今井分科員。
50 ◯今井実分科員【 9頁】 このはだの脱炭素コンソーシアムといった取組も、先ほどの児童・生徒の取組と同じように、二酸化炭素削減に大変効果のある取組ではないかなと。29社ですか、いろんな会社が、組織というか、集まっていただいて、目標50社ということでございますが、サプライチェーンのような形で、お互い縦横つながって、一つの秦野市としての大きな組織の中で脱炭素に取り組むということがございますので、こちらをしっかりと推進していただければありがたいなと思います。
それからもう1点、バイオマス産業都市構想を策定するということで、国が進めているのですが、これはしっかりと策定をされて、その先には国の選定を受けるという、そういうお気持ちというか、取組であるのかどうか、お聞きいたします。
51
◯福森真司座長【 9頁】 環境共生課長。
52 ◯環境共生課長【 9頁】 この秦野市バイオマス産業都市構想につきましては、今年度、基本構想編を策定しているところでございます。そして、来年度の予算にも計上させていただいております基本計画編、具体的な事業プログラムを盛り込んだ計画の策定を進めてまいります。そして、この基本構想編と基本計画編を合わせまして、国の認定に向けましては、令和6年度の募集に向けて準備を進めていくというものを考えております。
53
◯福森真司座長【 9頁】 今井分科員。
54 ◯今井実分科員【 9頁】 基本構想編、基本計画編を策定して、来年度の6月、5月頃とおっしゃいましたか、応募したいというお考えだそうでございます。
この秦野市バイオマス産業都市構想なのですけれども、国の選定、神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県では多分どこもなくて、多分、秦野市が選定されるのが一番最初になると思いますので、ぜひ脱炭素に向けての取組ということで、積極的に取り組んでいただきたいとお願いを申し上げまして、この質問は終わりにさせていただきます。
続きまして、各会計予算及び予算説明書131ページの020、002、塵芥収集経費についてお伺いをいたします。こちらも大分事業費というか、予算が増えてございますけれども、この辺の要因等について、お伺いさせていただきます。
55
◯福森真司座長【10頁】 環境資源対策課長。
56 ◯環境資源対策課長【10頁】 増額の主な要因ということでございます。
主な要因といたしましては、まず、消耗品費が108万7,000円増額となってございます。こちらは技能職員が収集作業を行う際に、安全衛生上、必要な作業服、手袋、安全靴などの購入に充てるものでございます。この消耗品につきましては、隔年での購入となってございまして、来年度はその購入の年に当たるものでありますので、前年度予算に対して増額となっております。
また、新たに収集業務支援システムの試験的導入を予定しておりまして、その費用といたしまして、賃貸借料の200万円が増額となっております。
以上でございます。
57
◯福森真司座長【10頁】 今井分科員。
58 ◯今井実分科員【10頁】 今、答弁がありました収集業務支援システム、これも予算資料を見させていただきますと、大変すばらしいシステムのようでございますけれども、このシステムの導入によって、塵芥の収集等がどのように変化をして、本市にとって、どういったメリットというか、いい面があるのか、具体的に御説明いただければありがたいと思います。
59
◯福森真司座長【10頁】 環境資源対策課長。
60 ◯環境資源対策課長【10頁】 収集業務支援システムの導入において、想定されるメリットについてということでございます。
まず、システムの関係を説明させていただきますと、このシステムを搭載した通信機器、タブレット端末を収集車両に設置をして、デジタルの地図上にポイントしたごみ収集場所のルートを設定することで、ごみ収集車の現在位置ですとか、収集の進ちょく状況、各ごみ収集場所での作業内容などの情報をリアルタイムで把握することが可能となるものであります。
また、収集ルートをタブレット端末上で設定できますので、急な人員の変更ですとか、新規の作業員の方でも、紙の地図上でルートを確認する必要がなくなり、安定的な収集作業の提供が可能となります。この機能につきましては、災害時にも活用でき、応援部隊の災害廃棄物の収集、こういったものにも役立つものでございます。
その他の機能といたしましては、各ごみ収集車がお互いに収集状況を把握し、円滑な応援要請が可能となる収集支援機能や、収集ポイントにおける作業を自動検知する収集漏れ防止機能、また、走行距離、停車時間、収集量など、1日の業務状況をデータで一元管理できるレポート機能、こういったものなどがございます。
導入によりまして想定されるメリット、成果といたしましては、収集業務の効率化によりまして、作業員の余力の創出、燃料費の節減、二酸化炭素の排出抑制、こういったものに加えまして、今後予定しております製品プラスチックなどの新たな分別収集の実施に伴いまして、効率的な収集ルートの設定への活用、こういったものが挙げられます。
このシステムにつきましては、同様のシステムを座間市で導入しておりまして、座間市の事例におきましては、収集業務が効率化されたことによって生まれた余力を活用して、それまでは可燃ごみとして焼却処理をしていた剪定枝の資源化を開始することで、可燃ごみの減量につながっているという事例もございます。
本市といたしましても、試験的な導入ではございますけれども、このシステムの導入によって安定的かつ効率的で、環境にも配慮した作業、集中業務が実施できるよう、こういったメリットを最大限活用できるように検証していきたいと考えております。
61
◯福森真司座長【11頁】 今井分科員。
62 ◯今井実分科員【11頁】 ありがとうございます。とにかくすばらしいシステムのようなのですけれども、リアルタイムでどこに車が走っているのか、どこにいるのかが全て分かって、災害などのときでも全部連絡ができて、例えばどこかの車がいっぱいだと、空いている車があれば、そこへ手伝いに行くとか、本当にいつでも臨機応変にできるという、大変すばらしいシステムなのですが、すみません、これはたしか5台でしたか。
63
◯福森真司座長【11頁】 環境資源対策課長。
64 ◯環境資源対策課長【11頁】 失礼しました。導入を予定しているのは、直営の収集車5台を予定してございます。
以上です。
65
◯福森真司座長【11頁】 今井分科員。
66 ◯今井実分科員【11頁】 単純に、例えばこれ、今回は試験的な導入で200万円ということでございますけれども、こういう成果が実際あったとして、では、みんなでやると、ざっくりでどれぐらいになるのですか。
67
◯福森真司座長【11頁】 環境資源対策課長。
68 ◯環境資源対策課長【11頁】 現在、市のごみ収集、資源物も含めて、全ての収集車につきましては全部で43台の車が動いております。全てにこのシステムを導入すると想定した場合には、約1,700万円の事業費が想定されます。
どういった車両に必要かどうかというところも、試験的導入の中で検討していきたいと思います。
69
◯福森真司座長【11頁】 今井分科員。
70 ◯今井実分科員【11頁】 ありがとうございます。多分、これをどんどんうまく機能して、運営されていきますと、人員の削減につながったり、下手したら台数の削減にまでつながっていってしまうのかなという気がしないでもありません。
このシステムは、具体的にいつ頃導入されて、いつ頃試験運用が開始されるのですか。
71
◯福森真司座長【11頁】 環境資源対策課長。
72 ◯環境資源対策課長【12頁】 システムの導入につきましては、新年度になりまして、契約の手続等を進めていくことを想定していますので、最短では6月ぐらいの導入になるかなと。遅くとも9月までには導入したいと考えています。
73
◯福森真司座長【12頁】 今井分科員。
74 ◯今井実分科員【12頁】 ありがとうございます。できるだけ早く導入をしていただいて、そのほうが余計しっかりとした検証データも得られると思いますので、頑張っていただければと思います。
こういうものがいい成果になると、役所の車なども全部そういうデータを調べられたら大変なことになってしまいますね。あまり時代が進むと、いいのだか悪いのだか悩むところではありますけれども、ぜひ、この事業も頑張っていただければありがたいなと思います。
続きまして、各会計予算及び予算説明書の137ページ、010、
農業経営基盤強化促進事業費についてお伺いさせていただきます。
こちらも予算額が、前年度の166万8,000円から、今年度は1,004万7,000円と大変事業費が増えてございます。この辺の要因と、新しい取組等があれば、お聞きいたしたいと思います。
75
◯福森真司座長【12頁】 農業振興課長。
76 ◯農業振興課長【12頁】 増減の主な要因は、2つございます。
1点目は、地域計画作成等委託業務の608万3,000円の増額です。農業経営基盤強化促進法の改正により、農地について重点的に農業利用を進める区域等を定めた目標地図の作成や、地域農業の将来の在り方を明確化する地域計画の策定が義務化されました。そこで、これらの事務について、委託業務により地域との話合いに必要な資料作成、話合いにおけるファシリテーター、農地一筆ごとに担い手をひもづけた目標地図素案の作成等を委託業務で実施するものです。
2点目は、認定農業者育成事業補助金の増額です。認定農業者が他の農業者と共同利用する農業機械等の導入経費に対して一部補助しており、毎年、認定農業者に対して要望調査を行っている中で、令和5年度は前年度を上回る要望があり、217万円の増額となっております。
以上です。
77
◯福森真司座長【12頁】 今井分科員。
78 ◯今井実分科員【12頁】 増額の大きな要因としましては、まず、国のほうで全国的にこれをおやりになるのだそうですけれども、農業経営基盤強化促進法の改正に伴いまして、将来の農地の在り方を明確化する地域計画の策定をするのだと。それから、2つ目が認定農業者の育成事業の補助金の増額、こういうことでございました。
そこで、補助金の増額ということですけれども、認定農業者、代表質問でも申し上げましたが、今、農業の生産者の皆さんは、機器の導入等については大変御負担が多いのかと思いますが、具体的にはどういう支援になるのか、お尋ねをいたします。
79
◯福森真司座長【13頁】 農業振興課長。
80 ◯農業振興課長【13頁】 まず、認定農業者とは、効率的かつ安定的な農業経営を目指す農業者のことであり、年間農業所得650万円を目指した農業経営を行っています。本市には現在、87経営体、96人の認定農業者がおり、本市農業の中核を担っています。
こうした農業者の経営規模拡大等を支援するため、認定農業者が導入する農業機械の経費に対する補助であり、最近数年間の具体的な実績としては、トラクター、コンバイン、乾燥機、脱さや機、粉砕機など、耕運から収穫、調製、加工まで、様々な機械の導入に活用されることで、省力化による規模の拡大や、経営発展の一助となっております。
以上です。
81
◯福森真司座長【13頁】 今井分科員。
82 ◯今井実分科員【13頁】 1人上限50万円ということで、217万円は大体四、五人を想定されていると思います。これはもともとあった人数にプラスということでございますので、増えるということだから、安心はしていますけれども、いずれにしろ、大変御負担が多いという時代になっていますので、いろいろ知恵を絞っていただいて、農業を継続できるように努めていただければありがたいなと思います。
それから、先ほど農業振興地内の農地地区を選定して、優先して決めるというお話がございましたけれども、優先して選定を決めるというのは、どういうふうに選定をして、どういうふうに優先地区を決めるのかということをお伺いしたいと思います。
83
◯福森真司座長【13頁】 農業振興課長。
84 ◯農業振興課長【13頁】 先ほどお答えしました地域計画については、農業振興地域内の農用地区域を優先して選定するものであるとの国の見解が示されております。そのため、市内全体の農用地区域に対して、地域計画を定めることが最終的な目標になると現時点では理解しております。
しかし、国としても、直ちに各市町村が全域で地域計画を定めることは難しいと考えており、地域の話合いや地権者の理解が得られる等により、地域の合意形成が進んだ場所から順次進めていってほしいとの説明がされております。そのため、まずは市内各地域の農用地区域のうち、集団性や耕作の状況が良好な地域等について、地域農業者との話合いを踏まえた中で区域等を検討していきたいと考えております。
以上です。
85
◯福森真司座長【13頁】 今井分科員。
86 ◯今井実分科員【13頁】 地域の合意形成が進んだ場所から、順次取り組んでいくという話でした。それはそうですよね。秦野も大変広い地域でございますので、一遍になどできるわけないと理解はするところなのですけれども、そこで一つ聞きたいのですが、選定されることによる、例えばメリットとか、デメリットとか、そういうのはあるのでしょうか、早い、遅いも含めて。よろしくお願いします。
87
◯福森真司座長【14頁】 農業振興課長。
88 ◯農業振興課長【14頁】 地域計画は、農業経営基盤強化促進法の改正により義務づけられた制度であり、メリットとは少し意味合いが異なりますが、全国的に将来の農業者の減少や耕作放棄地の増加が懸念されている状況にある中、計画の策定により、地域にある農地と、その農地で農業を営む担い手をひもづけることで、農地の適切な利用や農地の集約化が図られると考えております。
デメリットとしては、地域計画を作成していない農地において、農業経営を行う農業者に対しては、国の補助制度が活用できなくなることが予定されております。現在は、主に新規就農者に対して国の支援制度を活用しており、有効な支援策となっておりますので、担い手確保のためにも、地域計画の策定が求められると考えております。
以上です。
89
◯福森真司座長【14頁】 今井分科員。
90 ◯今井実分科員【14頁】 今の御説明ですと、国の補助制度が使えなくなったりするということで、多分早く選定されたほうが、あるいは選定したほうがいいのかなという感じがします。この作業も大変地道でしょうけれども、生産者の皆さんと意思疎通を図っていただいて、できるだけ早くスムーズにいくように取り組んでいただければと思います。
そこで、認定農業者の経営基盤の強化ということで一つ聞きたいのですが、本年度以降、例えば農産物のブランド化にいろいろ取り組んでおられますが、ブランド化、あるいはブランディングを含めて、その辺の整備強化についてはどのようにお考えになっておられますか。
91
◯福森真司座長【14頁】 農業振興課長。
92 ◯農業振興課長【14頁】 まず、認定農業者につきましては、本市の中核的な農業者であり、年間農業所得650万円を目指していることからも、それぞれの農業者が自ら、または秦野市農業協同組合の部会を通じて、品種選定や高品質化に取り組むことで付加価値をつけ、販路を確保し、所得増加を図っている状況にございます。
また、このほか本市では、優良農産物の認証も行っておりますので、そういった認証品について、これから高品質化をより図って、ブランド化につなげていきたいと考えております。
以上です。
93
◯福森真司座長【14頁】 今井分科員。
94 ◯今井実分科員【14頁】 ありがとうございます。年間所得650万円を目指すということでございます。大変ありがたいのですけれども、やはり売上げを上げるには、ブランド化というか、ブランディングというのは大変重要な作業ではないかなと。どちらかというと、秦野市は地産地消とおっしゃっていますので、やはりそうではなくて、ブランド化しないとなかなか採算性は上がってこないと認識をしています。
この間、議会運営委員会で視察に行きまして、帰りは宮崎空港からだったのです。宮崎空港にキンカン「たまたま」というらしいのですけれども、試供品のようなものがありまして、少しランクが低いのですが、5個入って幾らだと思いますか。800円か何かです。一番いいものは20個で9,000円します。それが売れていると。やはりそういう状況を見ますと、持って帰ってきてうちで食べると、秦野市のものとそんなに違うのかというと、そんなに違うわけではないですね。やはりそこは知恵というか、工夫というか、やはりブランド化、ブランディングのなし得るものだと思いますので、うちはすぐ隣に横浜市、東京都もあります。こちらに大きい観光地もありますので、ぜひ、そういった工夫、努力をJAと力を合わせてやっていただいて、少しでも生産者の収益が上がるように取り組んでいただきたいなと、これを要望して、この質問については終わりたいと思います。
続きまして、各会計予算及び予算説明書145ページ、150、4駅にぎわい活性化推進事業費についてお伺いいたします。
こちらも予算が大分増えてございますけれども、その辺を含めまして少しお伺いしたいのですが、4駅にぎわい活性化推進事業も、やはり市長の大変重要な施策の推進の一つだと思っておりますので、この増額を含めて、来年度に取り組む思い、あるいは事業の中身などについて、教えていただければありがたいと思います。
95
◯福森真司座長【15頁】 はだの
魅力づくり推進課担当課長。
96 ◯はだの
魅力づくり推進課担当課長【15頁】 では、事業費の増額についてお答えいたします。
秦野駅北口周辺の未来ビジョンを実行していく中心市街地活性化推進計画の作成に当たりまして、より実効性の高い計画を策定するための社会実験を実施する費用を見込んだものとなっております。
令和5年度実施予定の主な社会実験としましては、まちに関わる様々な人のまちに対する思いやアイデアを引き出し、形にする場として設置をいたしました秦野市にぎわい創造検討懇話会のほか、子育てサークルや地域住民へのヒアリング等でいただいたアイデアを基に、県道705号の沿道と水無川沿いの2か所で社会実験を実施する予定です。
まず、県道705号沿道における拠点・居場所づくりのための社会実験としまして、秦野市農業協同組合の本町支所やJAはだのケアセンター・さわやか館をお借りしまして、子育てサロンですとか、文化活動などを実施し、県道沿いの市有地などにおいては、飲食や子供の遊び場、憩いの場などの提供などを施してまいります。これによりまして、交流拠点にどのような機能が求められているか、また、拠点を中心に人々に往来を生むためにはどのような仕組みが効果的であるかを調査してまいります。
次に、水無川沿いにおける社会実験につきましては、水無川沿いの景観を生かしつつ、駅から水無川を渡って北側へと向かう人の流れを生み出すための仕組みを検証したいと考えております。具体的には、水無川左岸側の市道6号線車道の交通規制を実施いたしまして、人々の滞留空間を確保しながら、先行する県道705号沿道の取組と一体的に道路空間を活用することで、拠点・居場所づくりの場としての可能性を探っていきたいと考えております。
さらには、県道705号の拡幅整備によりまして、周辺道路の交通量が変化することを踏まえまして、車道の一部を歩行者空間として活用することを想定した場合の交通量調査を実施したいと考えております。
これらの実験を通じまして、そこでどのような取組をすることが人々の来訪を誘発するか、また、来訪者がどこからどのような移動手段で来るのか、さらに交通規制を実施した場合に、周辺の交通にどのような影響があるかを調査し、新たな歩行空間の確保の可能性などの検証を進めることで、歩いて楽しい、歩いて暮らせるまちづくりの実現に結びつけていきたいと考えております。
以上です。
97
◯福森真司座長【16頁】 今井分科員。
98 ◯今井実分科員【16頁】 ありがとうございます。4駅のにぎわい活性化ということでお尋ねしまして、特に県道705号を含めて、秦野駅周辺のお話が多かったのかなと思っております。御承知のように、県道705号は既に拡幅が終わっておりまして、その辺を含めていろいろ、どういったものが秦野のまちにふさわしいのか、これからどういったものが必要とされるのかといったような実証実験をしてみたい、あるいは交通量、片側通行なども含めて実証実験をしてみたいという、大変前向きで、いいお話ではあったと思います。
ただ、確かに実証実験はいいのですが、そもそも県道705号のああいう拡幅は、実証実験のためにされているわけではないと思いますので、実証実験をされつつも、やはりその辺を含めたまちづくりの具体的な整備を一日も早く、スピード感を持って取り組んであげていただきたいなと。やはりあそこでお店をやりたいという方もおられます。元に戻ってきたいという方もおられますので、ぜひそういった現実的な部分も含めて、片町あるいは上宿、あの辺の地域一体とした、秦野の4駅の中の中心の商業地の在り方として、今度、秦野駅北口周辺にぎわいのあるまちづくり協議会という、副市長のお二人も加わって、懇話会と一緒に取り組まれるということですので、ぜひそこは力を合わせて、少しでも早く具体的な秦野のまちがあそこに完成するように。実証実験も、そのための実証実験ということでしょうけれども、うまく適宜適切にスピード感を持ってやっていただいて、早くあそこが埋まって、いい商業地域ができて、にぎわいができるようにお力添えをいただければありがたいなと思います。
やはりあそこは、自分たちが子供の頃は本当に、秦野のまちで人がみんな寄ってきたところでありますので、あそこがいつまでもあの形というのは寂しいので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。この質問については、この程度にとどめておきます。
次に、各会計予算及び予算説明書147ページ、080、鶴巻温泉駅周辺活性化事業についてお伺いいたします。この予算も前年度から見ると大変膨らんでおります。聞きましたら、新しい温泉旅館への給配湯にほぼほぼかかってしまうということでありますけれども、それ以外に何か具体的な取組ですとか、特にバス関係、この辺の取組、新年度に向けてのお考え等がありましたら、お伺いしたいと思います。
99
◯福森真司座長【17頁】 観光振興課長。
100 ◯観光振興課長【17頁】 鶴巻温泉駅周辺活性化事業費でございますけれども、今、御指摘がございましたように、今年度の予算が1,060万3,000円から、令和5年度は6,308万3,000円ということで、5,248万円の増額となっております。
主な内容といたしましては、今、お話がございましたように、温泉旅館への配湯ということで、このための配管工事と、源泉から送る圧送ポンプの工事が主立った増額の要因となっているものでございます。
それ以外のところでというお話がございましたので、この要因といたしましては、バスの季節運行につきまして、令和5年度は日数を増やして取り組みたいと考えております。まず、期間についてでございますけれども、最終的にはバス事業者と調整していくものではございますが、今の段階では、春と秋の一定期間、土日祝日に1日3便の運行を考えております。春は4月1日から6月25日までの29日間、秋は9月2日から11月26日までの30日間、合わせて59日間で、令和4年度と比較いたしまして、14日間増やす予定としてございます。
それから、この経費でございますけれども、バス運行をするに当たっては、バス事業者への負担といたしまして205万円、それから、広報宣伝のためのポスター作成やイベント実施に伴う経費として183万9,000円、合わせて388万9,000円の予算を計上しているところでございます。
なお、バス事業者との協定に基づきまして、運行の負担金につきましては、運行経費から運賃収入額を差し引いた額といたしますので、多くの方に御乗車いただければ、その分、市の負担も軽減されるといったものでございます。
以上でございます。
101
◯福森真司座長【17頁】 今井分科員。
102 ◯今井実分科員【17頁】 市の負担としましては、バス運行については、運行経費から運賃収入額を差し引いた額ということでございます。当然、多くの方が乗ってくれれば、市の負担は減りますよという御説明だったのかなと思います。
そこで、直近のバス運行の状況と、期間を延ばすということでございます。将来的には、年間でバスを行き来させるのが目的だと思うのですけれども、その辺の狙いについて、少しお伺いをしたいと思います。
103
◯福森真司座長【18頁】 観光振興課長。
104 ◯観光振興課長【18頁】 まず、バス運行における乗車人数の目標についてですが、運賃収入で運行できるのは、1便当たり30人ということで設定をしております。
その中で、直近の令和4年度の実績でございますけれども、春の14日間で42便、乗車人数が720人、秋の21日間で63便、乗車人数が1,188人、合計35日間で105便、1,908人のお客様に御乗車いただきましたが、1便当たりの平均乗車人数につきましては、天候に左右されたこともございまして、約18人と目標の30人には届かなかった状況でございます。
また、事業の狙いといたしましては、バス運行を契機といたしまして、鶴巻温泉駅周辺の地域活性化としております。鶴巻温泉の活性化の一助となるよう、春と秋の登山のトップシーズンに、にぎわう大山の登山客を鶴巻地区に呼び込むため、バスによる移動手段を確保しているところでございます。
以上でございます。
105
◯福森真司座長【18頁】 今井分科員。
106 ◯今井実分科員【18頁】 ありがとうございます。今までというか、直近のデータでいきますと、目標の30人にはいっていないと、約18人ということでございました。やはりこの30人が多分ボーダーラインで、これにいかないと、やはり神奈川中央交通株式会社としてはなかなか、年間の安定した運営といいますか、運用ができないのだと思いますので、何とかここは早く30人をクリアしなければいけないのではないかなと。しかも、このバス事業は、恐らくもう5年か6年やってきております。そろそろ結果も出さなければということでございますけれども、そこでバス運行につきまして、今後の通年運行、あるいはその辺も含めて、市はどのようにバス運行に取り組んで、その展開をお考えになっているのかお伺いいたします。
107
◯福森真司座長【18頁】 観光振興課長。
108 ◯観光振興課長【18頁】 バス運行の展開ということでございますけれども、大山登山の楽しみの一つといたしまして、鶴巻温泉とジビエ料理を知ってもらいに立ち寄ってもらうために、これまで地域と一体で取り組んでまいりました。大山・鶴巻温泉駅間のバス運行は、本格運行を開始いたしましてから、令和5年度で5年目を迎えるところでございます。このことからも、一定程度、バス路線の定着化が図られてきていると考えております。
今後の展開といたしましては、いずれバスの通年運行を目指すものでございますけれども、まずは多くのお客様に御利用いただくということで、市の負担なしのバス運行をしていきたいと考えております。このため、令和5年度では、これまでより運行期間を拡充いたしまして、行楽シーズンとそれ以外の時期で乗降客の動向を見極めるとともに、今後もバス運行を継続していくために、地域資源である温泉、そしてジビエ料理を核としたにぎわいある鶴巻温泉とするため、地域とともに取り組んでいきたいと考えております。
以上でございます。
109
◯福森真司座長【19頁】 今井分科員。
110 ◯今井実分科員【19頁】 ありがとうございます。市の思いは、思いとして受け止めさせていただきますが、やはりなかなか現実は厳しいなという感じがしています。
昨今も、まだこれは決まっていないのでしょうけれども、伊勢原市に新しい駅ができる。大山をもくろんでと小田急電鉄株式会社はおっしゃっているようでもございます。そうした動きの中で、本当に秦野市だけがいつまでも自分たちの思うままというわけにもいかないのではないかなと。大分この辺の状況も変わってくる。そうなると、ジビエなども違ってくると思うのです。今度は大山でもやるようになるのではないか。世の中のテンポは大変早く動いているなというのが実感です。ぜひ、その辺も踏まえながら、この事業が成功するように積極的に取り組んでいただきたいと思いますし、そのためには、やはり鶴巻地域一体となってこの事業を理解して、地域の皆さんが本当に汗をかくような、そういう取組にしていただかないと前に進んでいかないと思いますので、そういったところをぜひ、積極的に取り組んでいただくことをお願いしまして、この質問を終わらせていただきたいと思います。
最後の質問にしたいと思いますが、各会計予算及び予算説明書147ページ、150、表
丹沢魅力づくり推進事業費。吉村分科員もお尋ねになりましたけれども、私もやはりこの事業は、市長が全国屈指の森林観光都市にするのだということでございますので、大変重要な事業ではないかと思っていますが、御指摘があったように、予算が減っております。この辺の状況、あるいは取組について、改めてお伺いをしたいと思います。
111
◯福森真司座長【19頁】 はだの
魅力づくり推進課長。
112 ◯はだの
魅力づくり推進課長【19頁】 今年度と比較した予算額の減額の主な要因としましては、委託料について、今年度は2,429万7,000円だったのに対し、新年度は1,235万3,000円であるため、1,194万4,000円の減額となりました。これは今年度、取組を進めました表丹沢総合ホームページの構築に関する経費や、現在策定を進めておりますヤビツ峠・
蓑毛周辺魅力向上計画(仮称)の策定に関する経費が減額となったことが主な要因です。
予算額は減額となっておりますが、取り組む事業量は増える見込みです。具体的には、表丹沢のブランド化や認知度向上に向けた継続的な取組に加え、新たに体験コンテンツを担う人材育成に関する事業や、表丹沢を活用した地域ビジネス等の創出に向けた事業など、人を起点とした取組に着手することで、森林観光都市の実現に向け、より一層表丹沢の魅力づくりを推進してまいります。
以上となります。
113
◯福森真司座長【19頁】 今井分科員。
114 ◯今井実分科員【19頁】 ありがとうございます。予算は減額をされているのだけれども、事業が増えていると。いろんなブランド化や、あるいは人材育成、いろいろ積極的に取り組んでいますよという御答弁だったのかなと思います。
そこで2つ目にお伺いしたいのですけれども、ここまでやってこられまして、この表丹沢魅力づくり推進事業、現在、十分に市民、地域、あるいはネット等を通じて、周知がされていると御認識されていますか。あるいは今後、そういった点について、具体的にどのように取り組んでいかれるのか、お伺いしたいと思います。
115
◯福森真司座長【20頁】 はだの
魅力づくり推進課長。
116 ◯はだの
魅力づくり推進課長【20頁】 表丹沢のブランド化や認知度の向上に向けた取組につきまして、今年度は、表丹沢ブランドを象徴する表丹沢の新たなロゴマーク「OMOTAN」を発表し、新聞等の各種メディアに取り上げていただいたほか、観光拠点等へののぼり旗の設置や各種イベントでの周知など、広報活動に取り組みました。
また、市民や事業者などに「OMOTAN」の利用を呼びかけ、本年3月1日現在で、18の事業所や個人からの申請があり、チラシやステッカー、店舗の看板、従業員のユニフォーム、大学の案内冊子など、様々な形態で利用していただいており、市民、事業者などと一体となって周知に努めているところです。
また、表丹沢に点在する魅力的なスポットや山岳・里山アクティビティなどの情報を発信する表丹沢総合ホームページやインスタグラムの運用を開始したほか、インスタグラムを活用した「#OMOTANめぐり」ハッシュタグキャンペーンを実施し、市内外の多くの方に、表丹沢での滞在の思い出など、魅力的な写真を投稿していただくなど、市民や市外の方の情報発信力を生かした効果的なPRを展開いたしました。
新年度も引き続き、表丹沢総合ホームページ等の効果的な運用や、SNSを活用した表丹沢の魅力をPRするキャンペーンの実施に取り組むほか、市民向けには、地域情報サイトや地域情報誌への広告の掲載などを通じ、さらなる周知を図ります。
また、市外向けには、女性向けのアウトドアウェブサイトやSNSへの広告の掲載、民間事業者のアウトドア店舗へのチラシの配架、各種イベントでのPR活動などに取組、さらなる表丹沢のブランド化と認知度の向上を図ってまいりますので、議員の皆様におかれましても、御協力のほどよろしくお願いいたします。
以上となります。
117
◯福森真司座長【20頁】 今井分科員。
118 ◯今井実分科員【20頁】 とにかくいろいろ周知については努力をされているようでございますが、鶴巻辺りにいると、なかなか「OMOTAN」というイメージが伝わってこないのです。東海大学辺りもそうなのですけれども。やはり山の向こうの話になってはまずいと思いますので、ぜひその辺も含めて、先ほど市民というお言葉もありました。やはり市民の皆さんがこの取組をきちんと理解して、山の上だけで盛り上がっているのではないよということを共通認識できれば一番いいのではないかなと。それから、市民の皆さんがTシャツを着て歩いてくれたりすると、どんどん盛り上がっていくのかなと、そんな気もしていますので、その辺もしっかりと取り組んでいただければと思います。
それから、議員の皆様におかれましてもという言葉がありまして、確かにこの間もピンクシャツデーのピンクのバッジをつけたりとか、いろいろ議会もやっていますが、正直、丹沢のバッジをつけている議員はあまりいないということもありまして、議員の我々も一緒になってこの事業を応援していかなければいけないと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
そうやっていろいろネットを使ったり、具体的な周知活動に取り組んでおられますが、その一番最初のところで、人材育成というお話がございました。やはりこの取組だけではなくて、先ほどから質問しました事業につきましても、人材育成とは大変重要だと、このように思っておりますけれども、新年度の資料に、新年度は人材育成に取り組むと、こういう表現がされておりますが、具体的にどのように取り組んでいかれるのか、お伺いいたします。
119
◯福森真司座長【21頁】 はだの
魅力づくり推進課長。
120 ◯はだの
魅力づくり推進課長【21頁】 人材育成の取組内容についてですが、表丹沢の魅力づくりを継続的に進めていくためには、担い手となる人材の育成が重要であると考えております。そこで、新年度は表丹沢に点在する農林業、観光、文化、歴史、スポーツといった様々な分野の資源などの魅力や特色が、市民や市外からの来訪者に十分伝わることで、満足度や付加価値の向上につながるよう、体験コンテンツの担い手となるガイドの人材育成に取り組みます。
具体的には、ガイドの基本的な知識や技術を習得するための認定講座を開設し、現地での実施試験などを踏まえ、ガイドのレベルが一定基準に達したものを表丹沢の公式ガイドとして認定していきます。また、単なる講習会ではなく、表丹沢のガイドに必要なガイド像などを参加者自らが考えるワークショップなども行うことで、地域振興の担い手としての意識の醸成も図っていきたいと考えております。
さらには、市職員有志にも受講を促し、ガイドとして活動してもらうことで、職員のおもてなしや観光PRに関する知識の向上、職員の表丹沢への愛着の醸成などにもつなげていきたいと考えております。
持続的な取組としていく上で課題となっております表丹沢の魅力づくりを支える核となる人材の育成に取り組むことで、表
丹沢魅力づくり構想のさらなる具現化を図り、森林観光都市の実現につなげてまいります。
以上となります。
121
◯福森真司座長【21頁】 今井分科員。
122 ◯今井実分科員【21頁】 ありがとうございます。いずれにしましても、本当に人材育成は大変重要だと思いますので、ここもしっかり取り組んでいただいて、最後、そういった活動を支えていくのは、やはり地域の皆様、こういうことだと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、こういった表丹沢の魅力づくり、多分お客さんも大変お見えになると思って、にぎやかになると思います。この取組が表丹沢だけではなく、先ほど言いましたように、市域全体の活性化につながるように、ぜひその辺も踏まえながら、取組を進めていただければと思います。
以上で私の質問を終わります。
123
◯福森真司座長【22頁】 これで今井実分科員の質疑を終わります。
横山むらさき分科員。
124 ◯横山むらさき分科員【22頁】 それでは、よろしくお願いいたします。
では、各会計予算及び予算説明書127ページ、080、
地球温暖化対策事業費で伺います。
現在、2050年までにゼロカーボンシティの実現を目指して、CO2削減、排出抑制に努めておりますが、CO2排出量の多い民生・家庭部門についての削減がどれぐらい進んでいるのか、状況はどのようか伺います。
125
◯福森真司座長【22頁】 環境共生課長。
126 ◯環境共生課長【22頁】 民生・家庭部門の削減状況でございますが、先ほど御答弁させていただきましたとおり、最新の情報が2019年度、令和元年度の状況になります。本市における
二酸化炭素排出量73万5,000トンのうち、民生・家庭部門においては17万3,000トンとなっており、基準年であります2013年度の18万9,000トンと比べまして、やや微減状況といったところでございます。ただ、その過程においては、年度によって増減がございました。
また、2030年における民生・家庭部門での目標削減率は66%と非常に高いため、家庭での消費電力の5割強を占め、エアコンや冷蔵庫、テレビ、こういったものの省エネ機器への買換えの促進の取組や、また、一人一人の地球温暖化への意識の向上と行動変容、こういったものが必要であると考えております。
127
◯福森真司座長【22頁】 横山分科員。
128 ◯横山むらさき分科員【22頁】 民生部門として、やはり家庭向けの取組というのが具体的に必要だと思いますが、先ほど、今年度は
効果定量型省エネ教育とか、それによってマイナス5%というお話もありましたけれども、さらに具体的にどのようなことをお考えであるか伺います。
129
◯福森真司座長【22頁】 環境共生課長。
130 ◯環境共生課長【22頁】 家庭向けの取組につきましては、主に環境省が推奨しております地球温暖化の防止に役立つ行動を選択するというCOOL CHICEについて、秦野ふるさと大使による動画を作成しまして、秦野駅のデジタルサイネージ、今、ちょうど吉田栄作さんのものが放映されておりますが、こういったものや、「はだのモーピク」といったものを通じて放映をしております。
また、こども園、保育園、幼稚園、小学校、こういったところを対象に実施しております環境教育のエコスクールや、省エネ月間等における啓発イベント、夏の室温上昇の抑制効果があるゴーヤによるグリーンカーテン事業など、二酸化炭素削減のため、家庭でできる取組を促進しております。
さらに、大変好評を得ましたが、今年度実施をしました省エネ家電製品買換え促進事業補助金においては、二酸化炭素削減量として年間約50トン、電気使用量削減量として年間約20万キロワットアワーの効果があったと試算をしております。
こういった省エネや、二酸化炭素削減に向けた行動を促すには、助成制度というものが、やはり市民アンケートでも、電気自動車の購入や太陽光発電、こういったものに対する補助制度の要望というものが常に上位にありますので、国や県、こういったものの既存の助成制度の周知を図るとともに、市独自の助成についても検討をしていきたいと思っております。
131
◯福森真司座長【23頁】 横山分科員。
132 ◯横山むらさき分科員【23頁】 非常に省エネ家電等の買換えは、もう12月実施後、すぐ予算が切れてしまったということで、やはり各家庭の関心は高いし、効果も大きいので、ぜひ第2弾を期待したいと思います。
また、昨年、本市のグリーンカーテンは、これまでいろいろ試した中で一番出来がよかったなと思ったのですけれども、設置場所が、非常に人のいるところに設置していただきたかったということで、今年はさらに拡大をしていただけないかなと思っておりまして、設置の時点で、グリーンカーテンを設置することによってどれだけの効果があるのか、温度が下がるかということを、ぜひどこかに明記していただければと思いますので、そのような拡充をお願いしたいと思います。この件はこれで結構です。
次に、各会計予算及び予算説明書127ページ、050の
地下水保全事業費で伺います。
市民共有の財産の秦野名水保全と利活用のために、親水施設等設備を進めるとのことですが、どのような考えで、どのような場所に設備をされるか伺います。
133
◯福森真司座長【23頁】 環境共生課長。
134 ◯環境共生課長【23頁】 親水施設の設備の関係ですが、令和5年度につきまして、整備の一つとしましては、人々が名水をくみに訪れる観光地的な要素のある名水スポットの環境整備がございます。例えば、秦野盆地湧水群が名水百選に選ばれた際の代表的な湧水地であります弘法の清水は、名水をくみに市内外から人々が訪れる名水スポットであり、また、地下水汚染からの名水復活宣言を行った地でもございます。当地には、築30年以上の水屋が建っていますが、経年劣化が進んでいるため、名水復活宣言20周年記念事業の一環としまして、次年度に建替え更新を行いたいと考えております。
また、新たな名水スポットの整備としましては、おいしい名水のPRや熱中症予防の啓発といった目的を持って、地下水を水源とする安全で安心な水道水をまちなかで気軽に飲める給水施設、こういったものを設置してまいります。
なお、設置に当たりましては、地元や専門家の意見を聞きながら、景観にも調和したデザインを採用して、名水が飲めるまちなかの憩いの空間、こういったものを創出していきたいと思っています。
135
◯福森真司座長【24頁】 横山分科員。
136 ◯横山むらさき分科員【24頁】 昨年、弘法の清水のところに駐車場がないということで、駐車場の整備をお願いしたのですけれども、まちなかでなかなか難しいということですが、その辺も併せて、民間の土地をお借りするようになるかもしれませんが、立ち寄れる工夫をしていただきたいと思っているところです。
また、湧き水は飲み水としてふさわしくないというところもありますので、おいしい秦野の水道水がくめる場所という給水スポットを、ぜひ個性的な、気を引くような名水スポットを設置していただきたいと思います。ぜひ、彫刻家の方に頼むとか、あまり経費はかけられないようだったら、ちょっと工夫をしていただいて、ただの蛇口だけではないようにしていただきたいなと思います。
あと、夏場に名水アピールをするために、東京都で今の知事が環境大臣の頃に、打ち水イベントなどをされていましたけれども、大いに名水アピールイベントにできないかなと思います。また、庁舎等にミストシャワー等を設置して、熱中症対策になるよと、水をまくことで温度を下げる効果があるということをPRしていただきたいと思います。
それから、公共施設などのウオーターサーバーの設置等で、脱プラスチックというところも、環境問題なども合わせた親水イベントなどを開催していただきたいということを要望して、この件は終わります。
次に、各会計予算及び予算説明書129ページの040、蓑毛自然観察の森管理運営費のところで伺おうかと思ったのですが、概要というよりは、以前、緑水庵を訪れた際に、トイレの改修を望む声を聞いたことがありますので、今度、「緑水庵・蓑毛自然観察の森活用指針」というものが策定されたと伺っておりますけれども、その指針にトイレの改修計画はあるのか、次年度の予定があれば教えてください。
137
◯福森真司座長【24頁】 環境共生課長。
138 ◯環境共生課長【24頁】 「緑水庵・蓑毛自然観察の森活用指針」というものを令和4年度に策定いたしました。この計画によりますと、今、分科員のおっしゃられたトイレにつきましては、現在、トイレは洋式トイレとなっているのですけれども、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、便座除菌クリーナーディスペンサーといったものの設置をするなど、清潔に保つようには努力しております。
しかし、身障者用トイレ、あるいはみんなのトイレといったものはございません。また、駐車場からも少し段差があったりしますので、こちらの活用指針によって、令和7年度にバリアフリーに配慮した整備を予定しております。
139
◯福森真司座長【25頁】 横山分科員。
140 ◯横山むらさき分科員【25頁】 令和7年度にバリアフリーに配慮して整備されるということで、観光拠点では、やはりトイレの清潔さ、使いやすさが非常に市のイメージにつながりますので、整備をよろしくお願いいたします。
次に、各会計予算及び予算説明書131ページの050、
資源分別回収推進事業費で伺います。
昨年4月施行の製品プラスチック資源化に関する法律はどのようなものか、また、その実現に向けて、本市の現在の状況はいかがか伺います。
141 ◯福森真司座長【25頁】 環境資源対策課長。
142 ◯環境資源対策課長【25頁】 法律の概要ということでございます。プラスチックの資源化を促進するということを目的に、令和4年4月1日、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が施行されました。これは海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題等への対応を契機に、プラスチックの資源循環を一層促進するため、多様な物品に使用されているプラスチックを総合的かつ計画的に資源循環させるための基本方針、こういったものが策定されたものでございます。
この法律の中で自治体の役割といたしましては、製品のプラスチックの分別基準を設けまして、その再商品化の方法について決定すると定められてございます。
再商品化の方法につきましては、国の指定法人である公益財団法人容器包装リサイクル協会のルートを活用した再商品化と、市が事業者と連携して計画を独自に策定して、再商品化を行う方法の2通りがございます。本市では、現在も公益財団法人容器包装リサイクル協会のルートを活用してございますので、全てのプラスチックを一括して回収する方法を検討してございます。ただ、現在まで同協会からは、再商品化に係る経費等の詳細が示されてございません。また、このルートによる資源化を実施している市町村もないという状況でございます。
現在も実施に向けての検討は始めているところでございますが、国ですとか、協会の動向を等も併せて注視しているところでございます。引き続き、国や関係機関の動向を見極めながら、分別回収の実施に向け、具体的に検討を進めていきたい、このように考えてございます。
以上です。
143 ◯福森真司座長【25頁】 横山分科員。
144 ◯横山むらさき分科員【25頁】 以前、プラスチックの資源化、またはその回収に向けて一般質問をしたことがあるのですが、今のお話だと、公益財団法人容器包装リサイクル協会ルートの活用を考えているけれども、再商品化の経費等が不明でいるということで、進まないということが分かりました。そこの部分は、市でどうにかできるところではないので、状況を見ていきたいと思います。
次に、粗大ごみの「リユース!もったいないDay!」について伺いたいと思います。
ごみの減量につながるだけでなく、処分される運命だったものが再利用で生かされるこの事業は、市民に非常に好評で、回を重ねているような状況でありますが、開催状況と今後の展開はどのようか伺います。
145 ◯福森真司座長【26頁】 環境資源対策課長。
146 ◯環境資源対策課長【26頁】 「リユース!もったいないDay!」についてでございます。
こちらの事業につきましては、可燃ごみの減量と市民のリユースに対する意識を高めていただくことを目的に、家庭から出た家具などの不用品を低価格で販売するイベントとなってございます。
また、未使用の食器ですとか鉛筆などを無償で配布を行います「もったいないガレージ」ですとか、賞味期限3か月以上の未開封の食品を寄附していただく「フードドライブ」、こういったものも行ってございます。
平成29年度からこれまで14回実施しておりますが、毎回、開始時間前からたくさんの方が並ぶなど、市民の方から大変好評をいただいているイベントでございます。
今年度につきましては、5月と11月に合計で400人の方が来場され、477点の品物、約15万円の売上げがございました。来年度も同様に開催は予定しておりますが、秦野市伊勢原市環境衛生組合と伊勢原市との合同での開催ですとか、NPO団体との共催、こういったものも今、調整しているところですので、市民の皆さんが興味を持って参加できるような工夫も引き続き検討していきたいと考えております。
147 ◯福森真司座長【26頁】 横山分科員。
148 ◯横山むらさき分科員【26頁】 今度は、秦野市伊勢原市環境衛生組合と伊勢原市と共同で、バージョンアップした「リユース!もったいないDay!」が繰り広げられるのかなと思うと、期待は大きいです。
あと、「リユース!もったいないDay!」が不定期で行われるので、ぜひとも市民の皆さんが、この月のこの時期にあるんだなというのが定着してくるといいかなと思いますので、その辺も今後検討してみていただきたいと思います。
あと、要望に代えますが、環境資源センターの会場の芝生スペースがさらにイベント活用ができるのではないかなと思うところですので、書籍だとか、植木鉢だとか、食器なども前にやったことがあると伺いましたが、そういうものもやってみていただけたらと思います。
あと、つい最近、ピアニカなどはリサイクルしてもらえないのですかと。子供たちのためにごみに出すのは忍びないと、そういう声がありました。以前はNPO団体が海外に送っているということもあったのですが、今はやっていないようです。ピアニカを不燃ごみに出さなくてもいいような仕組み、あと、楽器類は捨てるに忍びないということもありましたので、その辺もぜひ検討してみていただきたいと思いますので、要望に代えます。よろしくお願いします。
あと、各会計予算及び予算説明書137ページ、001、荒廃遊休農地等農地活用対策事業費で伺います。
我が家の前にも畑があるのですけれども、高齢の耕作者だったので、とうとう耕作放棄されているような状況になっております。荒廃農地が拡大されているなというのは非常に実感として感じます。
次年度、荒廃農地解消にどのようにこの予算を使う予定か伺います。
149 ◯福森真司座長【27頁】 農業振興課農業支援・鳥獣対策担当課長。
150 ◯農業振興課農業支援・鳥獣対策担当課長【27頁】 補助金の活用は、県の補助金を2種類活用しているのですが、そのうち農地流動化整備事業補助金につきましては、この数年、実績が少ない状況となっております。
その原因としましては、農業機械が入りやすく、耕作に適した条件の良い遊休農地が増えている中、荒廃化して地力が低下し、数年かけて土壌改良しなければならない農地が活用されなくなっている傾向が見受けられます。
新年度につきましては、予算の範囲内で各補助金の予算配分を柔軟に対応することで、新規就農者などの意向に沿った適切な支援が図られるよう検討していきたいと考えております。
以上です。
151 ◯福森真司座長【27頁】 横山分科員。
152 ◯横山むらさき分科員【27頁】 荒廃化して地力が低下してしまうと、ますます農地が活用されないという悪循環が起きているようなことでありますね。
以前、新聞記事で見たのですけれども、全国の荒廃放棄地をエタノール油田にするという試みをしているところがあって、国立大学法人茨城大学のバイオ燃料を生み出す研究が進められているという記事を読みました。後ほどお渡ししますので、ぜひ国立大学法人茨城大学に問い合わせてみて、その研究の効果がいかがだったか聞いていただいて、農作物ではないものですけれども、非常に高い効果があるかなと。特に今は燃料高騰のときですので、そのようなことも考えてみていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
次に、各会計予算及び予算説明書137ページ、010、002、農産物ブランド化推進事業費で伺います。
昨年、日本経済新聞に、1都7県で農地の稼ぐ力に差が広がっているという記事がありました。各地の農地の稼ぐ力になるのが、その地域のブランド力を持つ農作物だそうですが、本市の農作物のブランド化の認証制度の概要、また、どのような品目が優良農作物に認証を得ているのか伺います。
153 ◯福森真司座長【28頁】 農業振興課農業支援・鳥獣対策担当課長。
154 ◯農業振興課農業支援・鳥獣対策担当課長【28頁】 優良農産物等登録認証制度の概要は、本市の農産物について、安心・安全で高品質な秦野産の農産物や、農産加工品を本市が設置しました地産地消推進部会で審査、認証し、これらの農産物の差別化、高付加価値化により、ブランド化を図ることを目的としております。
現在、日本梨、ブルーベリー、ブルーベリージャム、ブドウ、花卉、小麦、キウイフルーツ、丹沢レッドの7品目を優良農産物等として認証し、優良農産物にはシールを貼り付けまして、品質の良さをPRしております。
以上です。
155 ◯福森真司座長【28頁】 横山分科員。
156 ◯横山むらさき分科員【28頁】 僅かな予算ですので、何ができるのかと思いますが、農産物ブランドの推進はどのように進めていく予定か、伺います。
157 ◯福森真司座長【28頁】 農業振興課農業支援・鳥獣対策担当課長。
158 ◯農業振興課農業支援・鳥獣対策担当課長【28頁】 農産物ブランド化の推進につきましては、優良農産物であることをより多くの消費者へ積極的に周知することが必要だと考えております。
現在の課題としまして、認証シールが何のシールなのか分かりにくいといった声がございます。今後は、学校法人東海大学の学生の協力を得ながら、認証シールのデザインを見直し、消費者に対して分かりやすく、より購買意欲を高めるなど、効果的なデザインとなるよう取り組んでまいります。
また、新たな品目を優良農産物として認証に加えることについては、秦野市農業協同組合や地産地消推進部会などと連携しながら検討することで、さらなるブランド化の裾野を広げていきたいと考えております。
以上です。
159 ◯福森真司座長【28頁】 横山分科員。
160 ◯横山むらさき分科員【28頁】 新たな品目の認証でブランド化の裾野を広げるということもいいのですけれども、先ほど、今井分科員からのお話もありました、今あるブランドをしっかりブラッシュアップすることが大事ではないかなと思います。しっかり知名度を上げて、市内外に広げていく努力をお願いしたいと思います。
先ほどの記事には、神奈川県西部ではキウイフルーツのブランド化を目指す、全国4位の県内生産量で、秦野市産丹沢レッドは果肉の中心が赤く、酸味が少なくて、甘みが強いというような記事が出ておりました。その丹沢レッドが市民にとってどれだけブランドだと思われているかというのもあるのですが、こういう優良なブランド商品をしっかり広げていく必要があると思います。
この関東圏は、国内最大の消費地がすぐ近くにあるという強みを生かせば、地産地消を実現しやすく、収益性をさらに高める余地があるとの記事でした。今回、シールをもう少し差別化しようというような、学校法人東海大学の方にもお願いするということですが、化粧箱とか、包装紙とか、そういうところもブランド力アップの一助になると思うので、そういうところにも工夫を凝らしていただいて、さらにブラッシュアップしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
次に、各会計予算及び予算説明書141ページ、100、市民による森林づくり事業費で伺おうと思っていたことは、今までおかめ桜の育樹祭というのを今時分にやっていたのですけれども、育樹祭が終了して残念に思っております。これも全国植樹祭の折に始まった事業だったのですが、全国植樹祭以降、植樹した木がどうなっているのかということがとても気になっておりました。
育樹事業ということで、今度は全国育樹祭の時期を迎えていると思うのですが、誘致活動の状況はどのようでしょうか。
161 ◯福森真司座長【29頁】 森林ふれあい課長。
162 ◯森林ふれあい課長【29頁】 全国育樹祭は、全国植樹祭を開催したことがある都道府県において、公益社団法人国土緑化推進機構と都道府県との共催で開催されるものとなります。
全国育樹祭は、全国植樹祭が開催されてからおおむね20年を経過した頃に開催されているため、本市では20年を経過する令和12年度を見据え、平成29年度から神奈川県に対して誘致を要望しております。神奈川県からは、20年という期間を参考に、他県の開催状況や国土緑化推進機構の意向を確認しつつ、検討を進めるとの回答をいただいています。
全国育樹祭の開催は、平成22年度の全国植樹祭のときのように、森づくりに対する市民の関心が高まるよいきっかけになると考えています。引き続き、市民主体の植樹・育樹・活樹活動に取り組み、機運を高めていくとともに、様々な機会を捉え、神奈川県に要望してまいります。
以上です。
163 ◯福森真司座長【29頁】 横山分科員。
164 ◯横山むらさき分科員【29頁】 なかなか大きな全国的なイベントというのは早々来るものでありません。前回の植樹祭のときは、天皇皇后両陛下がお見えになるということで、市民総挙げでまちをきれいにという活動もありましたが、育樹祭が同じようなことができるかというちょっと難しいかもしれませんけれども、ぜひ招致を決定していただけるように働きかけていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
次に、143ページに移ります。004、商店街空き店舗等活用事業費。ようやくコロナが収まって、事業活動を再開できるような状況になってきましたが、今、物価高騰とエネルギー高騰に見舞われて、ここで廃業してしまった店舗がちらほら見受けられるようになりました。空いた店舗で新たに開業してもらうには、まず創業支援が必要だと思うのですが、起業を考える人にどのような支援があるか伺います。
165
◯福森真司座長【30頁】 産業振興課長。
166 ◯産業振興課長【30頁】 本市では、産業競争力強化法に基づきまして、国から創業支援等事業計画の認定を受け、秦野商工会議所や金融機関と連携して、市内で創業を目指す方や、創業してから5年未満の方をサポートしています。
創業を目指す方々が、この創業支援等事業計画中に位置づけている3つの金融機関が実施する特定創業支援等事業の支援を受けて、回数や期間、内容などの一定の要件を満たした場合には、市への申請により、その証明を交付しています。この証明書は、例えば会社設立時の登録免許税の軽減ですとか、株式会社日本政策金融公庫が実施する新規開業資金の貸付利率の引下げなど、そうした優遇措置を受けることができるようになります。
また、商店街エリアの空き店舗を活用して新たに事業を行う事業者に対しましては、商店街空き店舗等活用事業によりまして、開業に伴う改装費、広告宣伝費、賃借料は最大2年間、その一部を援助するとともに、補助金交付後1年及び2年が経過するときに市が指定する中小企業診断士等による経営診断を受けていただきまして、長く安定した経営が継続できるよう支援しております。
167
◯福森真司座長【30頁】 横山分科員。
168 ◯横山むらさき分科員【30頁】 創業支援事業と空き店舗活用事業というのは連携されているのでしょうか。伺います。
169
◯福森真司座長【30頁】 産業振興課長。
170 ◯産業振興課長【30頁】 2つの事業の対象者、また、対象となるエリアが異なりますので、事業自体の直接的なつながりはございませんが、創業支援等事業計画に基づいた創業者への支援と、商店街空き店舗等活用事業補助金の両方を利用することは可能ですので、支援を受ける方には、それぞれの事業について周知をしています。
171
◯福森真司座長【30頁】 横山分科員。
172 ◯横山むらさき分科員【30頁】 ぜひ空き店舗に新たな創業者が入っていただけるように案内していただきたいと思います。
空き店舗が出ないように、事業承継も御相談にしっかり乗っていただいて、そこのところも空き店舗になったときには、しっかりまた入っていただけるように確保していただきたいと思います。
空き店舗の増加は、まちの活力が失われ、荒廃したイメージにつながります。色のさめた看板が塗り替えられるだけでも活気が出てくるものであります。最近、シャッタープロジェクトなど、民間でこのまちを愛する市民の方が商店街を盛り上げようと努力していただくのをお見かけすると、このような地域にいる人材とか、若者のビジネス起業や育成支援、そういうものが市内商業化の活性化につながると思いますが、いかがでしょうか。
173
◯福森真司座長【31頁】 産業振興課長。
174 ◯産業振興課長【31頁】 商店街空き店舗等活用事業で、平成14年から今年2月末まで、商店街エリアにおいて64件の開業を後押ししてきたことが、商店街の空洞化防止に対し、大きな効果があったと考えております。
商店街のにぎわい創出や活性化のためには、単に空き店舗を埋めるという考え方から、創業したいという意欲のある事業者の育成、人づくりの面を強化していかなければならないと考えております。他市では、地域課題の解決と、今ある地域資源、そして、自分のやりたいことをマッチングさせて、地域とつながりながら、新たな魅力あるビジネスを目指す人を育成する、いわゆる地域密着型ビジネス、こうしたものを後押しすることで、民間活力を最大限に引き出したまちのにぎわいづくりに成果を上げている事例もございます。
御提案いただきました次代の担い手づくりも念頭に、他市の事例も参考にしながら、アフターコロナにおける空き店舗の利活用及び創業支援について、今後も研究を続けてまいります。
175
◯福森真司座長【31頁】 横山分科員。
176 ◯横山むらさき分科員【31頁】 ありがとうございました。ぜひとも力を入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
あと聞こうと思っていたのは結構です。
各会計予算及び予算説明書147ページ、080、鶴巻温泉駅周辺活性化事業費です。施政方針の中で、新たな配湯の事業について触れられておりましたが、並行して、休業、廃業を考えられている旅館への支援が必要と考えますが、いかがでございましょうか。
177
◯福森真司座長【31頁】 観光振興課長。
178 ◯観光振興課長【31頁】 旅館への支援ということでございますけれども、鶴巻温泉の将来を見据えて考えていく必要があると認識しております。限られた財源を有効に活用するためには、事業者の置かれた状況に応じて、次につなげられる環境をつくるために、必要な支援を適切に行っていくものと考えております。
以上でございます。
179
◯福森真司座長【31頁】 横山分科員。
180 ◯横山むらさき分科員【31頁】 以前あった温泉旅館など、今はもうなくなってしまっているのですけれども、今あれば、産後ケアの事業などの宿泊施設に使えたのではないかなと思うと残念で、なくなってからでは遅いので、先ほどの空き店舗でも言いましたけれども、事業承継などの御相談にはしっかり乗っていただいて、活性化につながるよう、環境づくりをお願いしたいと思います。
次年度実施予定の、配湯を計画されているということですが、それはどのような内容でしょうか。
181
◯福森真司座長【32頁】 観光振興課長。
182 ◯観光振興課長【32頁】 次年度の配湯の概要ですけれども、まず、平成22年度に大深度掘削により湧出した源泉つるまき千の湯は、1分当たり300リットルの湯量がございます。これまで鶴巻温泉弘法の里湯、足湯、手湯といった公共施設をはじめといたしまして、周辺の福祉施設や旅館など、民間事業者に対して配湯を行ってきましたが、全ての配湯量を合わせても36リットルと、40リットルに満たない状況でございます。
このような状況の中、鶴巻温泉の元湯陣屋から、源泉つるまき千の湯の配湯を受けたい旨の申出がございました。元湯陣屋では自家源泉を所有しておりますけれども、繁忙期に湯量が足りなくなるといったような事情に加えまして、将来的な宿泊施設の拡充も考えられているということで、これに向けて配湯を申し出られたものでございます。
この申出により、必要とされる源泉を配湯するために、配管工事及び圧送ポンプの入替工事等を行うものとして、工事請負費を計上しております。
以上でございます。
183
◯福森真司座長【32頁】 横山分科員。
184 ◯横山むらさき分科員【32頁】 今度、市でしっかり調整していくわけですけれども、配湯先の旅館には、ぜひ市のイベントなどにも御協力いただけるように、この際、要望していただきたいと思います。
あと、鶴巻温泉周辺の活性化を考えると、地元の方たちが手づくりをしたあじさいの道、あじさい祭等、やはりあじさいが大分鶴巻温泉のイメージにつながってきていると思うのです。ほおずき市とか朝顔市とか、浅草や入谷鬼子母神に行ったことがあるのですけれども、あじさい市というのもできないかなと思うのです。商店街の中に花屋が何店舗かあったかと思うので、協議していただいて、竹かごに小さいあじさいを入れて、今、いろんな種類が出ていますから、それを並べて買っていっていただくとか、庭先、玄関先に置いていただくとか、あと商店街の玄関先にその時期だけあじさいをディスプレイするとか、そういうあじさいのまちというのも演出してみてはどうかと思いますので、提案しておきます。
次に、各会計予算及び予算説明書147ページ、140、弘法山公園周辺観光振興事業費で伺います。
弘法山ハイキングコースですが、小田急線3駅にまたがるということでありますけれども、鶴巻温泉駅と秦野駅を結ぶコースの案内がほとんどかなと思います。真ん中の東海大学駅北口からのコースの案内は非常にマイナーな感じであります。昨年、一般質問の折に、前田夕暮の生誕の地が近いということで、駅前に何か案内とかPRになるものとかを設置できないかと申し上げたのですが、その後、検討はされていますでしょうか。伺います。
185
◯福森真司座長【33頁】 観光振興課長。
186 ◯観光振興課長【33頁】 弘法山ハイキングコースについてですけれども、まず、弘法山公園につきましては、浅間山と権現山の弘法山の3つの山で構成されております。お話がございましたように、小田急線の秦野駅、東海大学前駅、鶴巻温泉駅の3駅からアクセスが容易で、まちなかにある低山といたしまして、本市が誇る観光資源、地域資源であると考えております。
この弘法山公園を主要な経由地といたしまして、秦野駅と鶴巻温泉駅とを結ぶ弘法山ハイキングコース、これは本市における定番のハイキングコースでございまして、1年を通じて四季折々の自然や眺望を求めるハイカーでにぎわっております。
このハイキングコースのサブルートといたしまして、東海大学前駅と馬場道を結ぶルートが設定されておりまして、今年度改定を進めております弘法山麓まちめぐりガイドでは、周辺の寺社仏閣や、前田夕暮の生家跡とともに掲載する予定でございます。
このガイドは、作成当初から大変好評を博しておりまして、改定後は、前田夕暮の知名度向上と、サブルートの利用者増加に一役買うものと考えております。
お話がございました前田夕暮生誕の地の案内ということでございますけれども、現在進めております弘法山公園利活用方針検討会議で検討の上、生涯学習の所管課と連携して取り組んできたいと考えております。
以上でございます。
187
◯福森真司座長【33頁】 横山分科員。
188 ◯横山むらさき分科員【33頁】 今、にわかに朝ドラから短歌ブームが起きているのですけれども、昨年できた駅のエスカレーターの横の壁面などは映えスポットにならないかな、東海大学の芸術学部の方が、ヒマワリでも何でもいいのですけれども、モザイク画のようなそういうものを、そこに来て写真を撮って帰っていただくとか、あと、新聞記事に、千葉県船橋市だったか、太宰治が1年半住んだところで、橋の欄干に本のブロンズがあって、そこに太宰治の名文が書かれていてという記事もって、たった1年半しか住んでいなくても、このように使われているのだなと思うと、前田夕暮の生誕地である秦野市として力がもう少し欲しいなと思うところですので、ぜひとも他課連携でいい事業を行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
1点だけ、各会計予算及び予算説明書145ページの160、商業デジタル化推進事業費です。少し戻って申し訳ないのですが、電子地域通貨なのでけれども、先日行われましたプレミアム電子商品券と同様のアプリシステムが活用できるのかだけお伺いします。
189
◯福森真司座長【33頁】 産業振興課長。
190 ◯産業振興課長【33頁】 お答えします。プレミアム電子商品券のシステム等は、商品券事業専用のものとして秦野商工会議所プレミアム電子商品券実行委員会が選定し、発注したものでございます。電子地域通貨の実施の際には、別にシステム等の選定を行う予定でおります。
以上です。
191
◯福森真司座長【34頁】 横山分科員。
192 ◯横山むらさき分科員【34頁】 分かりました。参加できなかった方がフォローされなければいけなかったなと思いますので、次の電子地域通貨の折には、フォローアップをよろしくお願いいたします。
私は以上で終わります。ありがとうございました。
193
◯福森真司座長【34頁】 これで横山むらさき分科員の質疑を終わります。
暫時休憩いたします。
午前10時53分 休憩
─────────────
午前11時03分 再開
194
◯福森真司座長【34頁】 再開します。
休憩前に引き続き、質疑を行います。
阿蘇佳一分科員。
195 ◯阿蘇佳一分科員【34頁】 本題に入る前に、言葉、文章では、元気、活力と言っているけれども、皆さんの答弁には、元気、活力がない。このぐらいの声で、僕は、だから、あえてマイクを使わないけれども、もっとしっかり声を出すようにしなければ聞こえないよ。マスクをしているということもあるけれども。
ということを小さく言いまして、本題に入ります。
各会計予算及び予算説明書131ページ、4款・3項・2目、050、
資源分別回収推進事業費、そして133ページ、4款・3項・2目、110、事業系一般廃棄物減量推進事業費について。
先日の施政方針において、はだのクリーンセンター1施設での可燃ごみ焼却体制の移行を令和5年度末までに実施すると市長から決意が述べられました。ごみ処理は多額の経費がかかっており、ごみを減らすことは財政負担の軽減にもつながります。
私はかねてから、ごみの処理はどれだけの経費がかかっているかを市民に知ってもらうことが減量への第一歩であると訴えてまいりました。秦野市、伊勢原市、秦野市伊勢原市環境衛生組合の3者における令和2年度のごみ処理経費は、全体で39億円でありました。当時、秦野市では約20億円の経費がかかっております。市民1人当たりは約1万2,500円であります。
市ではこれまで、広報紙などでごみの処理経費を掲載してもらっていますが、その後の継続した周知はどのようか、まずお聞きしたいと思います。
196 ◯福森真司座長【34頁】 環境資源対策課長。
197 ◯環境資源対策課長【34頁】 ごみ処理経費の市民への周知につきましては、阿蘇分科員がおっしゃられるとおり、ごみの減量において大変重要なことであると認識してございます。
市民の皆様にこのようなごみ処理の現状を御理解いただき、ごみの減量や資源化の重要性を伝えるツールといたしまして、平成18年度から自治会を通じた組回覧によりまして、年4回、ごみ減量通信を発行してまいりました。
令和2年度からは、年に1回、自治会を通じた全戸配布にするとともに、それまでは白黒であったものをより見やすくするためにカラー刷りのものに変更させていただいてございます。その際に、阿蘇分科員からごみ処理経費の周知の重要性を御指摘いただいておりましたので、収集に係る経費、焼却、埋立てに係る経費、資源化に係る経費、また、資源物を売却して得られる金額などを掲載させていただきました。その後も継続してごみ減量通信に掲載させていただいており、今年度も、今月発行いたしました最新号に掲載してございます。
ごみ減量通信の発行に当たりましては、市のホームページ、公式ツイッター、LINEアカウント、また、スマホアプリの「さんあ~る」で周知を行っております。そのほかに、広報紙ですとか、本庁舎1階ロビー、また、各公民館に設置している啓発パネルにおきまして、ごみ処理経費ですとか、市民1人当たりに換算した費用など、こういったものを掲載して、周知を図ってございます。
今後も、ごみ処理に係る経費については、これらの様々な媒体を活用しながら、継続的に広く市民に周知していきたいと考えております。
198
◯福森真司座長【35頁】 阿蘇分科員。
199 ◯阿蘇佳一分科員【35頁】 元気のいいお答えで、ありがとうございます。そのようにしていただきたいと思います。
今後も継続的な周知をお願いしたい。また、はだのクリーンセンター1施設の焼却体制への移行後、安定的な稼働のためには、より一層のごみの減量が必要だと思います。
家庭ごみの減量は順調に進んでいると思います。しかしながら、事業系ごみは横ばい。そういう中でも、現状でさらに減量への取組をしっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
200
◯福森真司座長【35頁】 環境資源対策課長。
201 ◯環境資源対策課長【35頁】 事業系ごみの状況ということでございます。
まず、事業系ごみにつきましては、過去10年間で見ますと、コロナ禍前の令和元年度までは年間8,500トン前後の状況を横ばいで推移しておりましたが、コロナ禍になりまして、移動制限ですとか時短営業、こういった影響もございましたので、令和2年度、令和3年度には約8,000トンと、500トンほど減少してございます。
今年度も現在までの状況ですと、若干増加傾向は見られますが、8,000トンを若干上回る量ではないかと見込んでございます。
来年度の取組につきましては、事業系ごみの適正処理と資源化の推進を目的に、令和2年度から令和3年度に訪問調査の結果に基づきまして、改善が必要な事業所に対し、現在再調査、また、アンケート調査を行っているところでございます。その結果を踏まえて、再度の訪問ですとか、改善状況を確認するなど継続した指導を行って、適正処理と資源化を進めて、事業系ごみの減量に努めてまいります。
202
◯福森真司座長【36頁】 阿蘇分科員。
203 ◯阿蘇佳一分科員【36頁】 幾つか質問したいわけですけれども、私も秦野市伊勢原市環境衛生組合の議長ということもありますので、要望に切り替えたいと思います。
ウイズコロナに向けた取組を進めている中、経済活動も少しずつ順調に動いてきたと思います。しかし、その中で事業系のごみを減らすようにしっかりしないと、さらに増えるのではないかということを心配しています。
また、事業系ごみに関して、令和3年12月に開始した中学校給食、大変すばらしいことだと思っていますが、学校給食センターからの調理くずや食べ残しなど、食品残渣がかなり出ていると聞いています。本市の念願であった中学校給食は開始されましたが、はだのクリーンセンター1施設での可燃ごみの焼却処理の実施に向け、学校給食センターにおいて、他の事業者の模範になるように、率先して残渣を減らす必要が私はあると思っています。
先日の代表質問における教育長の答弁で、残念ながら、県内における給食残渣の平均を下回るという回答でありましたが、平均より多い、少ないということではなくて、食べ物を大切にすること、ごみの減量が必要であることを子供たちに伝えていかなければならない。私が言うまでもなく、ウクライナ問題、トルコ・シリアの大地震、北朝鮮の食べられない子供たちが死んでいる、そういう現状の中で、今、私たちが、いろんな困難があるかもしれませんが、恵まれているなということを理解しながら、教育の現場において、やはり食べ物は残してはいけない、いや、無理に食べることはないわけですけれども、そういう調整をしっかりして、学校給食の中で大量の残渣があるなどということは、非常にいかがなものかと思います。
環境資源対策課長が、大変一生懸命やっていることは分かりますので、この事業系ごみについては、また学校関係者ともきちんと連携しながら、子供たちに食の安全と同時に、この環境問題も伝えるように連携をして、残渣がないように取り組んでいただきたいと思います。この件はこれで終わります。
次に、商工費、各会計予算及び予算説明書143ページ、6款・1項・2目、010、商店街空き店舗等活用事業費についてであります。
新型コロナウイルス感染症の影響、後継者不足ということがあるのかもしれませんけれども、皆さんは4駅の活性化、口を開けば活性化と言うけれども、先ほど言いましたように、鶴巻においても、例えば駅前に、宿、温泉と書いていますが、明らかに閉まっている店があるのに、まだ知らない人が駅に降りると、ここにその宿屋があるのかなと思いますが、少なくとも早期に市民の方々、あるいは観光客の方が分かりやすいように、早急に訂正をしていただきたいと思います。
先ほど言いましたように、例えば鶴巻もそうですけれども、パチンコ屋が閉まり、そして東海大学前駅は学生が多くて、活性化、元気なまちと言われていますけれども、パチンコ屋が閉まった、また、さざんかという温泉施設も3月で閉める。メイン通りの若者に人気のある床屋も閉める、飲食店も何軒か閉める。そういう中で、もっと現実をしっかりわきまえた対策をしなければ意味がないのではないのかと思います。
まず、空き店舗対策について、どのような把握をしているのか聞きたいと思います。
204
◯福森真司座長【37頁】 産業振興課長。
205 ◯産業振興課長【37頁】 空き店舗の数でございますが、公表数値としましては、三、四年に一度実施している秦野市商業実態調査、直近では令和元年度になります。4駅合わせて107店舗の空き店舗を確認しています。
以上です。
206
◯福森真司座長【37頁】 阿蘇分科員。
207 ◯阿蘇佳一分科員【37頁】 令和元年度、もちろん毎年毎年把握することは大変なのかもしれませんけれども、新型コロナウイルス感染症の拡大で、先ほど言いましたように、劇的に店舗が変わっています。要は閉めています。そういう中で、現状認識をしっかりとしながら、対策を打っていただきたいと思いますが、もう一度お願いします。
208
◯福森真司座長【37頁】 産業振興課長。
209 ◯産業振興課長【37頁】 令和元年度以降は、新型感染症の拡大と長期化によりまして、営業自体ができなくなるなど、ほぼ全ての店舗が大変大きな影響を受けました。ある意味、実態は明らかでしたので、個々の店舗が事業を継続できるよう、切れ目のない支援に優先して取り組んでまいりました。
新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金事業などの緊急支援に始まり、宅配・テークアウトサービス補助金などの伴走支援、さらにキャッシュバックキャンペーンやお買物応援クーポン、プレミアム電子商品券などの消費喚起策まで、文字どおり切れ目のない支援に現在も努めているところです。
210
◯福森真司座長【37頁】 阿蘇分科員。
211 ◯阿蘇佳一分科員【37頁】 一定の努力をしていることは評価しますけれども、ただ、結果論として、今、言いましたように、一番元気のある東海大学駅前と言われていますが、先ほど言いましたように、店を閉めるという現象が止まっていないと私は思います。
ですから、皆さんが一定の努力をしていることは評価しますけれども、現状は、残念ながら、手を打っていると言うけれども、成果が少ないと思いますが、これまでの施策の成果があったとおっしゃるならば、お答え願いたいと思います。
212
◯福森真司座長【37頁】 産業振興課長。
213 ◯産業振興課長【37頁】 これまでの空き店舗活用事業の効果についてでございますが、商店街の空洞化を防止して、長く安定した経営による商店街のにぎわいの創出及び活性化を図ることを目的にして、市内の商店街にある空き店舗を活用して新たに事業を行う場合に、建物の改装費、賃借料、広告宣伝費を補助しております。
平成14年度から現在まで、本事業を利用して出店した店舗は64件ありまして、このうち48件が営業を継続されています。新型感染症の長期化や後継者等の課題に直面し、苦しい中で店舗経営をされている方がいらっしゃることも認識しております。
その一方で、こうした状況下であっても、新たに事業を始めようと頑張る方もおられます。本事業を活用した開業者の中には、地域の若手商業者とともに活動されている方や、商人魂お役立て講座などを通じて、専門技術を市民に還元されている方など、地域に根づき、商店街のにぎわいの担い手として活躍されている方も多くおられます。
引き続き、新型感染症と共存していくアフターコロナの社会を見据えて、地域や商業者の方の声をしっかり聞きながら、適宜適切に必要な施策を打っていきたいと考えております。
214
◯福森真司座長【38頁】 阿蘇分科員。
215 ◯阿蘇佳一分科員【38頁】 ぜひそのように努力していただきたいと思います。
次に、各会計予算及び予算説明書145ページ、6款・1項・2目の150、4駅にぎわい活性化推進事業費について。先ほどから言っていますように、鶴巻温泉駅、東海大学前駅と4駅ありますけれども、特に私自身が生活をし、活動している2つの駅を見ますと、先ほど言いましたように、旅館が閉まっている。しかしながら、駅の掲示には何も書いていない。それから、街へ入ってくるところには、温泉のまち鶴巻ということを書いて、数年前から閉まっているところの名前もそのまま出ている。ですから、私自身は、もっときめ細かな目線が大事ではないのか。どうもきちんと現状認識ができていない、分かっていないと私は思っています。
その一つ特徴として、にぎわいのまち、活性化と言っていますけれども、例えば、一つの象徴として、鶴巻温泉駅の南口ロータリーのところにタクシープールがあります。私はできてから5年間、1台もタクシーが留まったところは見たことがありません。タクシープールにタクシーが止まったことはたまにありますけれども、ですから、たくさんのお金をかけて、全く無駄になっている、それを放置している。いかがなものかと思いますけれども、私はそう思っていますが、いや、4駅はにぎわい活性化しているのだという御見解があれば、教えてください。
216
◯福森真司座長【38頁】 産業振興課長。
217 ◯産業振興課長【38頁】 中心市街地、とりわけ駅周辺での店舗の休業や廃業は、市民生活が不便になったり、まちの魅力が失われることにもつながるため、市としても強い危機感を持っております。このため、まちの発展と活力を維持していくために、これまでの取組に加えまして、新たに小田急線4駅周辺のにぎわい創造に取り組んでおります。4駅それぞれに地域の特徴があり、求めるにぎわいの在り方も様々であると考えています。
4駅にぎわい創造検討懇話会では、まちの現状をよく知る方々、地元自治会、商業者、駅を利用する企業の従業員、学生など、幅広い立場の方々に御参加いただきまして、にぎわいとは何ぞやというところから議論を始めています。
鶴巻温泉駅、東海大学前駅のにぎわい創造につきましては丁寧に議論を重ね、その上で、住みやすさ、歩きやすさなどを考慮し、将来どのようなまちにしていきたいか、そのまちを実現するために今から何をしていくべきか話し合うとともに、未来ビジョンとして共有できるようにしていきたいと考えています。
218
◯福森真司座長【39頁】 阿蘇分科員。
219 ◯阿蘇佳一分科員【39頁】 今、言ったその流れに対して期待をしていますけれども、スピードが遅いなと思います。今、コロナで3年間、多くの人が苦しんだ。その中で、特に個店をやっている方とか、駅周辺のさびれ方は、これは別に秦野市だけではありませんけれども、かなりつらいなと。このコロナ禍の3年間、今から検討しても遅いのです。いや、もちろん遅くてもしなければいけませんけれども、私が皆さんにもっとお願いしたいのは、現場の空気を、あるいは現状をもっと見て、歩いて、身をもってその感覚を分かっていただき、そういう商店街の本当につらい声をしっかり聞いて、施策を進めていただきたいとお願いして、終わります。
220
◯福森真司座長【39頁】 これで阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
横溝泰世分科員。
221 ◯横溝泰世分科員【39頁】 最初に、各会計予算及び予算説明書125ページ、020,002の不法投棄防止対策費なのですけれども、これは一方通行で終わりにしたいと思います。これまでこの対策について、それぞれ努力をしていただいているところでありますけれども、相変わらず減少に至ったというところまでは至っていないのかなと思っています。年度によって波線になっている状況があるわけでありますけれども、資料も頂いて、費用もそれなりの形で見えておりますが、これは実際に対策をするに当たって、いろんな在り方、ありようを考えながら対応していただいていると思うのですが、結果的にはいたちごっこになってしまっているのが現状ではなかろうかなと思います。
いずれにしても、この時代の背景によっては、不法投棄というものもいろいろ変わったりすると思います。もちろん、先ほど来から話が出ておりますコロナ禍でありますから、より以上に、一概には言えませんけれども、事業者におけるそれに系統、系列と言ったらよろしいでしょうか、そういった方々の不法投棄も見え隠れしているようでもあります。
そんなことを踏まえていきますと、この不法投棄関係においては、未来永劫、既に将来に向けても、これはもう減ることはないと思いますけれども、その対策方をより御努力いただければと思っております。大変なことでしょうけれども、いたちごっこでありますから、担当の部署においては、よろしくお願いしたいと思います。
次に、各会計予算及び予算説明書129ページ、010、緑化思想普及費であります。このことについては、前回もお話しをさせていただきました。緑化思想普及費でグリーンカーテンや、そしてまた様々なそれに関連する花々の普及とか、いろいろと対応されているようであります。しかし、復旧における在り方の一つとしては、今、申し上げたようなところは、当然あってしかるべきでありまして、やはり緑化思想でありますから、全庁的にその思想をどのように意識づけていっていただいたらいいのかと思っています。その辺を含めて、前々回に御質問しております。来年度においては、どのような対応を図られていくのか、その点をまずはお伺いしていきたいと思います。
222
◯福森真司座長【40頁】 環境共生課長。
223 ◯環境共生課長【40頁】 緑化思想普及費、来年度の事業でございますが、通常、今までどおり行ってまいりました市の花・なでしこの普及、そのほかお祝い記念樹の配布、そしてグリーンカーテン、こういったものの実施を通じて、緑化に興味や関心を持ってもらうという目的で、具体的にはこういった事業を今、計画しております。
224
◯福森真司座長【40頁】 横溝分科員。
225 ◯横溝泰世分科員【40頁】 ただいま御回答いただいたこと、これまでの事業をそのままさらに次年度に生かしていくということだと思うのですけれども、過去にも都市マスタープランの関係でお話ししたと思うのですが、緑の中のまちなのか、まちの中の緑なのかというところの議論も、過去30年ぐらい前に、都市マスタープランを作成するに当たって議論してきたところでございます。それ以降、私の記憶の中では、生け垣奨励金、今では防災関係においてそれが統括されて、一つになったようであります。そういったものがいつの間にかなくなりまして、そしてまた、生け垣奨励金はよろしいのですけれど、今度それを剪定したものを処分するに当たってお金を取るという矛盾するような対応であります。しかし、それはもう過去として、私もしようがなく受け止めておりますけれども、やはり都市計画においても何においても、そういった思想がそこに全庁的になければいけないのだと思っています。
今、課長からお話いただいていますような、国からのそういった指導的なことで今日に至っていると思うのですけれども、その花々やグリーンカーテン、そして、それにまつわる子供たちに対する美術ですか、そういったものをたしか過去からやっていますよね。そういうものは結構でありますけれども、やはり都市計画なども含めながら、建築確認のときもそうなのでしょうけれども、それが全庁的な思想にいかなければいけないのではなかろうかと思っているのです。やはりそれだけに特化するのではなくて、今、申し上げたように、建築する際においてはこうこうこうだというところの指導的な要綱があってもしかるべきだろうと、こんなふうに思うのです。それがまた一つは、先ほど申し上げましたように、緑の中のまちというところに、秦野市はこれを標榜してきたわけですね。そんなことからすると、やはり市民の意識はさらに助長していくのだろうと思っていますが、その点についてはいかがでしょうか。
226
◯福森真司座長【41頁】 環境共生課長。
227 ◯環境共生課長【41頁】 まず、建築に当たっての緑化の要綱のようなものということにつきましては、今、市で行っておりますのは、秦野市まちづくり条例、これは開発行為に係るものですので、事業系が主なのですけれども、こちらに関しましては、緑化指導基準を設けまして、敷地内500平米、10%の緑地を確保ということを義務化しております。
また、一般住宅におきましては、開発の場合も、住宅分譲などの新規の場合も、なかなか個人の家庭の敷地内の緑化の規制をかけて義務化するというのは難しいので、基本的にはお願い事項としまして、敷地内緑化といったものをしてもらうように、生け垣の設置であるとか、こういったことを一応意見としてつけさせていただいている状況にあります。
また、1回目の質問でも少し触れておりましたが、この緑化思想に関わる全庁的な普及ということでございますけれども、先ほど少しお話のありました都市マスタープラン、こういったもので、今、まちづくりで進めております秦野市景観形成基本計画、こういったものの中にも、担当にも先日話を聞いた中では、「水とみどりに育まれ誰もが輝く暮らしよい都市(まち)」という都市像の理念が含まれているということで、広義には緑化思想もこういった計画にも含まれているのではないかと考えております。
また、前々回も御質問をいただいたような緑化思想という点ですけれども、非常に難しくて、私なりにもう一度再構築させていただいた中では、いわゆるこの緑化思想というのは、緑化はいいことだ、また、緑化はすべきであると、こういう緑化行為が絶対的な価値観というような、そういう思想だと思います。
また、この緑化というのは、逆に例えば、丹沢の緑化であるとか、あるいは白神山地の緑化と、こういう使い方はふだんされないわけなのですけれども、一方、この緑化というのは、都市緑化であるとか、あるいは公園緑化、まちの緑化といったような形に使う。これは、緑化というのは、現状の修復、あるいは改善を目指すものであって、緑がない、あるいはそこに緑が十分ではないと、こういう状態を改善することが前提だと考えております。
こういう緑化の思想を緑化行為につなげる、あるいはこういったためには、そういう絶対的な価値観というのをやはり全庁的に共有していく必要が確かにあると思います。そのことによって、誰もが自分事として、この緑化について取り組んでいただけるよう、また、計画等にもそういったものはやはり都市像と同じように、緑化思想の根底に捉えていただけるよう、担当課として今後も努力をしてまいりたいと思います。
以上でございます。
228
◯福森真司座長【41頁】 横溝分科員。
229 ◯横溝泰世分科員【42頁】 ありがとうございました。これまで、今、課長からお答えいただいたようなことというのは、なかなか浸透し切れていない状況があるものですから、改めてまた質疑させていただいているところであります。
秦野市まちづくり条例、言うなれば、そういったところにおいては、事業系、事業関係、それに類するところにおいては、緑被率が決めてありますから、それはそれで結構です。確かに一般家庭に対する緑被率とかそういったものはなかなか、私の家も小さいけれども、そんなに庭が広いわけでもありませんから、そこに植栽をするというのは厳しい状況があると思うのです。環境として、一般家庭にそういった生け垣などをやったときに、今度は葉が落ちますから、またこれも大変なことで、御近所迷惑とかそういったものが、これも十分承知しております。ただ、葉が落ちないようなものもありますけれども、そうはいえども、今度は害虫の問題とか、そういった現実的な問題もあります。
ただ、そうはいえども、やはり今、思想性の問題もお話しいただきましたけれども、やはり基本的には、改善とかそういうことでなくて、自然との共生を基本に考えた場合には、それに伴っていろいろと開発されてきたわけでありますから、それを元に戻そうということも一つとしてありますけれども、基本は自然そのものを生かしながら、今のまち並みをどうしていくかというところに落ち着いていかなければいけないと思うのです。または、そこにいい意味で立ち止まるような、自然に対する立ち止まっていくようなまち並みにしていくことが必要だろうと。そのためには、今、申し上げていますように、一般家庭に対しても、そうはいえども、それに類するやはり緑化の関係、また、そういったものを市民一人一人が自然と共生していくようなことを、やはり思想的にも対応していくことが必要だろうと。
今、お話がありましたように、丹沢とか、そういったところはもともと緑化というか、ある意味では、もう自然ですから、枯れたりいろいろしておりますけれども、ナラ枯れとかね。そういうものがありますけれども、いずれにしても、この一般家庭を基本として、秦野市まちづくり条例はまた、先ほど申し上げましたように、事業系と類似するものがありますから、これは省いて、一般家庭のところに対するそういった必要性も含めて、対応していかなければいけないだろうと。もちろん、その前提となるものは、全庁的な緑化思想というものをさらに充足させていくことが肝要だろうと、このように思っています。
今、お話がありました景観の問題も、御回答いただきました。これらも当然の話でありますから、過去に秦野市というものは、みどりの中のまちと、マスタープランで標榜されたことがあります。それを前提とした今日のプラン、それぞれのプランを改定してきたものでありますから、そこは崩れていないと思うのです。ですから、それをやはり全庁的に意識の高揚を図る、このことが一番大事だと思っています。
環境共生課長のほうでは、その辺については、日々その思想における在り方を含めて、全庁的に周知徹底していくということは、大変な労力かもしれません。要するに、物が見えるわけではないでしょうから、思想性の問題ですから、これは職員一人一人のやはり意識の問題であります。その意識を充足させていくように、今後も御尽力いただければと、こんなふうに思っています。
また、普及において、プラスアルファで何か私の中で気がついたときには、またそのときに御質問させていただければありがたいと思いますので、より御尽力いただくことをお願いしておきたいと思います。
次に、これはお願いしていきます。私も毎回見てはいますけれども、引っかかりますから、どうなのかなと思ってお願いをしていくわけでありますが、各会計予算及び予算説明書131ページの070、リサイクル推進事業費。これはもうリサイクルはそのまま理解はしますけれども、これをお伺いすると、理事会に関する交付金だということであります。これは、また今後この関係については、何かほかの事業と統合して、名称も考えざるを得ないなという話も出ているようでありますから、今、申し上げたいのは、もしまだ統合するまでの間に変えていくことができればと、こんなふうに思っていますので、次年度、十分御検討いただければと思います。
農業は省きました。
各会計予算及び予算説明書147ページであります。これは関連したり、いろいろとしていますから、まずは各会計予算及び予算説明書147ページの150、表
丹沢魅力づくり推進事業費についてであります。この魅力を伝えていくために、今いろいろな取組を図られているかと思います。今後、文化資源の活用なども踏まえながら、どのような取組をされていくのか、その辺をまずはお伺いしたいと思います。
230
◯福森真司座長【43頁】 はだの
魅力づくり推進課長。
231 ◯はだの
魅力づくり推進課長【43頁】 表
丹沢魅力づくり構想における文化財の活用の位置づけとしましては、構想では、表丹沢にある農林業、観光、スポーツに加え、歴史、文化などの様々な資源を磨き、つなげ、新たに触れる機会を増やすことで、一人一人が本物の魅力を見つけ出せる場所とすることを目指しており、文化資源の活用は、表丹沢の魅力づくりを進める上で重要な要素の一つとして位置づけております。
特に構想エリアのうち、表丹沢東エリアについては、源実朝公御首塚や大日堂、緑水庵等の歴史・文化遺産など、地域固有の資源を活用した市民や活動団体による体験を提供するとともに、各拠点での効果的な情報発信を支援することを取組の方向性として掲げております。こうした構想の位置づけや方向性に沿って、庁内関係各課で構成する表
丹沢魅力づくり構想推進会議などを通じ、文化資源の所管課である生涯学習課をはじめ、関係各課が連携を図りながら取組を進めているところです。
今後も、文化資源をはじめ、表丹沢が持つ様々な資源を庁内横断的な連携の下、活用しながら、市民にはその魅力を再認識し、地域への愛着や誇りを高めてもらうとともに、市外からの来訪者には、二度、三度と訪れていただくことで、地域の活性化にもつなげてまいります。
以上となります。
232
◯福森真司座長【44頁】 横溝分科員。
233 ◯横溝泰世分科員【44頁】 ありがとうございました。魅力づくりというのは非常に難しくて、何をもって魅力なのかというのは、それぞれの感性によって当然違ってきますから、今、あえて御回答いただいているのですけれども、一人一人の感性はそれぞれ違います。その人その人によって何が魅力なのかというのは、本当に非常に難しいなと。魅力というものは、一つにまとめること自体できないということです。
そういう中で、今、御回答いただいておりますように、魅力をつくるに当たっての文化財とか、そういったものも踏まえながら、やはり点の整備、点から線へ、線というのは遊歩道的な形で散策していく観光ですよね、ある意味では。それで、それが面になって初めて秦野の全体の魅力になるということは、当然のことだと思うのです。その点を含めて考えていきますと、これまで、これももう何十年も前にも話していますが、私の近くで言えば、波多野城址ということになるのですけれども、これは東田原中丸遺跡の関係を踏まえて、なかなかそれとの関係で指定までは至らない、まだまだ研究なり何なりをしていかないと見えにくいところがあるみたいであります。そういったところは、過去にはパンフレットなどには観光文化財として大々的に宣伝をしていたときがあるのです。いつの間にかそれが消えてしまっている。なぜなのだろう。なぜそうやってやっているにもかかわらず、そういうふうにするのかというのは、私には不可解でならない。
今、御回答いただいたのは、指定文化財を中心とした中における点在する文化財を整備していくところの、それに沿った御回答かなと思ったりもしているのですけれども、やはりここは、今、申し上げたように、指定文化財でも何ともありません。まだまだその確固たるものはありませんから。ただ、そういった意味では、地域の方々を踏まえて、ここは伝承文化財ということの位置づけでやっております。それもまた伝承文化財を、先ほど御回答いただいておりますように、生涯学習課では、これらを踏まえて、市内に点在している伝承文化財などをパンフレットに載せている状況ですね。ですから、それら伝承文化財、そしてまた指定文化財をマッチングさせて、遊歩道なり、散策路なり何なりでもよろしいのですけれども、そういった秦野の観光における環境づくりというものもつくり上げていかなければいけないのだろうなと、こんなふうに思っているのですけれども、今後そういった伝承文化財に対する整備などは、来年度においては、ここに予算的には周遊観光促進事業費でいいのかなと思ったりもしているのですけれども、それを含めて、どのように魅力づくりに向けた、点在する文化財を整備されていくのか、その辺をお伺いしたいと思います。
234
◯福森真司座長【44頁】 観光振興課長。
235 ◯観光振興課長【45頁】 お話のございました波多野城址を含めて、伝承文化財ということでございましたけれども、こういったところは、これまで地域の方々が、草刈りですとか、補修等の維持管理といったことを行い、その存在を大切にしてきたと認識しております。
また、波多野城址に関して申し上げますと、周囲を竹垣で囲って、当該地には市章が入った波多野城址の歴史という案内看板があることも承知をしております。
観光振興課で所管いたします周遊観光というお話ございましたけれども、次年度、周遊観光促進事業費につきましては、地域資源を自転車で回るというところで考えておりますので、これが該当するかどうかというところは、ちょっとどうなのかなとは思いますけれども、一方で、観光振興課が所管しております維持管理という事業費がございます。この維持管理の対象は、弘法山公園周辺ですとか震生湖周辺、また、鶴巻温泉の源泉ですとか、それから、ヤビツ峠や蓑毛の公衆トイレなど、こういった多岐にわたっております。また、ハイキングコース沿いの道標やベンチ等も、訪れた方に快適に御利用いただけるように、維持管理に努めているものでございます。
波多野城趾に関しまして、全ての維持管理を観光振興課だけで担うのはなかなか難しいのかなと思っておりますけれども、一方で、地域の皆さんの要望を受け、維持管理のお手伝いということは可能なのかなと考えております。
まずは何ができるかというところを行政と地域の皆さんの役割分担、こういったところも含めて検討した上で、適切に対応していきたいと考えております。このためにも、伝承地としての地域の盛り上がりといったことも重要なのかなと考えております。
以上でございます。
236
◯福森真司座長【45頁】 横溝分科員。
237 ◯横溝泰世分科員【45頁】 ありがとうございました。今、特に波多野城址のことが出たのですけれども、過去にはこれを整備することになっておったのですが、私の言い方が悪いのかどうか分かりませんが、弱さかも分かりません。放置されて、先ほど申し上げたように、パンフレットからも外れています。こういうやり方で何を魅力づくりしていくのか、秦野市に魅力づくりがなくても、各文化財、伝承文化財、過去にもそういった文化財云々ということで、いろいろと言われてきていながらも、そして、そのことに対する対応がなかなか進んでいない現状です。
今、周遊の関係は、自転車でも何でもいいのです。私からすれば観光には変わりないですから。だから、そういったことを踏まえていくと、自転車でも何でも、それに乗りながらそういったところを回ったり、いろいろとすることができるのです。ですから、そういったことを踏まえて、これからの魅力づくりというものを今、課長からお話がありましたように、地域との関係で検討するような言い方もされていますけれども、なかなか進んでいないような状況もあったりもします、一つに捉えればね。ほかにも今泉のほうで何かありましたね。ちょっとごめんなさい。そんなことを考えていくと、なかなか整備がされていかない。声を大にして言わなければできないという、声を大にしなくても、魅力づくりだったら率先してやっていって、先ほど言いましたように、点から線、線から面、そういった環境づくりというものが必要だと思うのです。
はだの
魅力づくり担当部長、これは大変恐縮なのですが、振って申し訳ないのですけれども、やはり地元の意気込みがどこまでか、私も正直言って、聞いている範囲内では言えませんから、そういった地域にあるそういった伝承文化財でも生かしていきながら、指定文化財に連動させていくような環境づくりというのも、やはり魅力の一つとして、そこにつながっていくと私は思っているのです。ですから、その辺は率先して、はだの
魅力づくり担当部長は魅力づくりの中で言えば、観光は全部入っていますから、それを踏まえて、今後、次年度へ向けて、思いなどがありましたらお願いしたいと思うのですけれども、いかがですか。もし御回答いただければお願いします。
238
◯福森真司座長【46頁】 はだの
魅力づくり担当部長。
239 ◯はだの
魅力づくり担当部長【46頁】 今、波多野城址に端を発して、伝承地のことの御質問だと思います。秦野の魅力をつくっていくのは、もちろん市役所だけではなく、もう御承知のとおり、地域の皆さんとともにつくっていきたいと思っております。
また、歴史の伝承地ということでございますが、この歴史学と歴史ロマンという言葉があるかどうか分かりませんけれども、今、おっしゃられているのは歴史ロマンのほうかなと思っています。歴史学というのは、古文書などをしっかりと研究をした中で、過去の方がしっかりとしたメッセージを我々に発信していると思っています。それはそれとしてしっかりと捉えなければいけないのですが、観光としては、歴史ロマンの部分もしっかり推し進めていく。それが魅力の一つになりますので、そのためには、先ほど課長が答弁したとおり、地域の盛り上がりというのが必要かなと思っています。
過去に波多野城址があそこだというところで、日が経っていますけれども、過去の盛り上がりより、若干少し今はトーンが下がっているという状況も私は認識しています。その一端は、平成になって東田原中丸遺跡が出てきて、そこでかわらけなどが出ましたので、そこが武家屋敷ではないかということで、なかなか波多野城址が今までどおり推し進められなかったということにもなっていると思いますので、地域の盛り上がり、それを我々も後押ししながら、しっかりとしたストーリーをつくって、パンフレットに再度入れるとか、その辺もしっかりと検討していければと思います。その一つ一つが秦野の魅力につながっていくと思いますので、今後もしっかりと地域と連携をしていきたいと考えております。
以上です。
240
◯福森真司座長【46頁】 横溝分科員。
241 ◯横溝泰世分科員【46頁】 急に振って大変申し訳ありません。総論的な形で、今、はだの
魅力づくり担当部長から御回答いただきました。
私自身、今は波多野城址だけでないのです。私が話しやすいように波多野城址と言っているのであって、今泉と言ったのは、今、思い出しましたけれども、道祖神のその地域でいろいろな行事の中でやっておられたり、いろいろなところがありますね。ですから、そういったものをもう1回見詰め直す中で、一人一人がそれぞれの地域でも結構です、全体でも結構です、一人一人が魅力だと思えるような環境づくりというものの基盤整備を図っていくことも必要だろうと思って、それが100%、私が言ったことが出たとは思っておりませんけれども、やはり一つ一つのそういった整備が初めて、何回も申し上げますように、線になっていくわけでありますから、そのことをぜひ御理解いただきたいと思っております。
そして、伝承文化財そのもの、地域の活力も含めて、また、協力を含めてやっていくことを一つの伝承として捉える見方もあります。確かにそれはそれで私は否定するものではありませんけれども、もしそういうお気持ちであるならば、もっともっと積極的に地域に入っていただきたい。そしてまた、ちょっと逸れますけれども、東田原中丸遺跡の関係はたしか5回ぐらい調査したのかな。それ以来、中身が何もなく、今日まで何年も来ているわけでありまして、そこと波多野城趾との関連性がその前に終わってしまっている。それすらが、もうそのとき中丸遺跡の発掘調査をして、それが無駄になってしまうではないですか。ですから、それがどのような形で生きていくのかということも踏まえながら、部長、担当の方も大変だと思いますけれども、それを踏まえて、やはり今後、それぞれの地域の伝承文化財を含めて、指定文化財も含めながら、どのような散策道にしていくか、そして、また魅力づくりをしていくかというところを、もう一度、立ち止まって御検討いただきながら、真に魅力あるまちづくり、また、表丹沢の魅力づくりに寄与していただくことをお願いして、私の質問を終わります。
242
◯福森真司座長【47頁】 これで横溝泰世分科員の質疑を終わります。
暫時休憩します。
午前11時53分 休憩
─────────────
午後 0時57分 再開
243
◯福森真司座長【47頁】 再開します。休憩前に引き続き質疑を行います。
大野祐司分科員。
244 ◯大野祐司分科員【47頁】 まだBGMが流れていない状況ではございますが、ここでは5点ほどお伺いさせていただきたいと思います。
まず1つ目、衛生費、各会計予算及び予算説明書127ページ、050、
地下水保全事業費でございます。この事業は、秦野名水利活用事業費と地下水モニタリング事業費と地下水かん養事業費という3つの事業でおおむね構成されていると理解をしているところでございます。そのうち利活用とかん養事業という視点からお伺いしたいと思っております。
まず、利活用の関係ですが、ここで給水スポットを設置するとお伺いしているところですが、給水スポットの設置の考え方というのはどのようなものなのか、お示しください。
245 ◯福森真司座長【48頁】 環境共生課長。
246 ◯環境共生課長【48頁】 給水スポットの考え方についてですが、こちらは令和5年度について整備をしてまいります。その一つとしましては、人々が名水を汲みに訪れる観光地的要素がある名水スポットの環境整備、秦野盆地湧水群が名水百選に選ばれた際の代表的な湧水地である弘法の清水は、名水を汲みに市内外から人々が訪れる名水スポットとなっております。また、地下水汚染からの名水復活宣言を行った地でもあります。この弘法の清水には、築30年以上たつ屋根型の水屋が建っていますが、経年劣化が進んでいるため、名水復活宣言20周年記念事業の一環として、次年度に建替え工事を行います。また、新たな名水スポットの整備としまして、おいしい名水のPRや熱中症予防、また、先ほどありました脱プラスチックだとか、こういったものの啓発といった目的を持って、地下水を水源とする安全で安心な水道水をまちなかで気軽に飲める給水施設を設置してまいります。
なお、設置に当たりましては、地元や専門家の意見を聞きながら、景観にもマッチしたデザインを採用して、名水が飲めるまちなかの憩いの空間を創出していきたいという、こういった事業になっております。
247
◯福森真司座長【48頁】 大野分科員。
248 ◯大野祐司分科員【48頁】 では、確認という意味でお伺いしますが、給水施設、要するに、すぐに飲めるような水場ということを設置するんだと思いますが、これは令和5年度単年でやるのか、それとも、この先、ほかのところも考えていくのか。一番最初に造るとしたらどういう場所を設置していて、その根拠はどこにあるのか、お示しください。
249
◯福森真司座長【48頁】 環境共生課長。
250 ◯環境共生課長【48頁】 浸水施設の設置計画でございますが、まず、令和5年度に1施設、こちらは具体的な場所としましては、今、想定しているのは、県道70号沿いのところを第1候補としまして、地元の意見を聞きながら調整をしてまいりたいと考えております。それを受けまして、令和6年度以降につきましては、今回、設置をした反響であるとか、あるいは周辺のまちなかの公共誘致、こういったところで使えそうな場所であるとか、こういったところを選定しながら、あと財源も必要ですので、総合的に判断をして、次の部分は検討していきたいと思っております。
251
◯福森真司座長【48頁】 大野分科員。
252 ◯大野祐司分科員【48頁】 ありがとうございます。給水施設については、令和5年度単年度の事業ではなくて、この先も見据えた、今後検討を行っていくということなので、理解したいと思います。
次に、地下水かん養事業費の関係でお伺いいたします。水田のかん養というのをやっていると思うのですけれども、かん養の状況というのはどのようなものなのでしょう。
253
◯福森真司座長【49頁】 環境共生課長。
254 ◯環境共生課長【49頁】 水田かん養事業につきましては、昭和50年代から開始をした事業になります。当時の神奈川県温泉地学研究所など研究機関の知見や助言を基に、本市の地質的特徴を生かした人工かん養事業として進めてまいりました。水田管理者の不足等により、近年は対象地が減少傾向にありましたが、関係課との連携、事業周知に努め、令和4年度は新たに約2,000平方メートルの冬季かん養水田の契約を結び、全体で1万4,544平米の契約地となっております。令和3年度実績では、人工かん養量が年間245万トンございますが、それの約1割に相当する24万トンのかん養効果があったと試算しております。これは、盆地内全体のかん養量、3,200万トンの0.7%に当たる量となっております。
水田かん養については以上でございます。
255
◯福森真司座長【49頁】 大野分科員。
256 ◯大野祐司分科員【49頁】 分かりました。水田かん養と併せて、家庭用かん養ますというのもやっていると思うのですが、そちら、どうも件数が増えてないのではないかというような意識があるのですけれども、その辺の実態は今、どのような状況でしょうか。
257
◯福森真司座長【49頁】 環境共生課長。
258 ◯環境共生課長【49頁】 家庭用雨水浸透ますでございます。こちらは設置補助をしておりますが、ここ数年、補助実績はゼロの年が残念ながら続いている状況にございます。ただ、次年度につきましては、住宅用の駐車場の透水性舗装の設置を補助制度を拡大する等、てこ入れをいたしまして、各補助制度の周知も併せて努めていて、実績の確保、こういったものに努めてまいりたいと思っております。
259
◯福森真司座長【49頁】 大野分科員。
260 ◯大野祐司分科員【49頁】 そういったかん養事業を進められている中で、現在、地下水の収支状況はどのようなんでしょうか。
261
◯福森真司座長【49頁】 環境共生課長。
262 ◯環境共生課長【49頁】 地下水の収支でございますが、近年は、地下水の収支というのは、雨が降って地下水に、かん養というのは地面に浸透していって地下水になるわけなんですが、この量と、あと湧出量というのは、川に湧き出る、あるいは湧き水として水が湧き出る、あるいは水道事業、企業用井戸で揚水をする、これが収支のマイナス部分になります。このマイナスの部分のところをかん養量、プラスの部分が上回る黒字収支というのが、ここ数年、10年ぐらい続いてきたのですが、残念ながら令和3年度につきましては、日量2,207トンの赤字の収支というのが現状でございます。
263
◯福森真司座長【49頁】 大野分科員。
264 ◯大野祐司分科員【50頁】 そうしたら、収支に影響を及ぼす主要な要因というのはどういったところになっているんでしょうか。かん養事業、様々やっているんだけれども、まだまだ赤字の年度があったというようなことだと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
265
◯福森真司座長【50頁】 環境共生課長。
266 ◯環境共生課長【50頁】 収支に及ぼす影響でございますけれども、水収支に一番影響を与えるのは降水量です。これが一番影響を与えるのですが、令和3年度につきましては、地下水の揚水量、マイナスの要因は、例年と比べて大きな変化はありませんでした。それとともに、かん養量に影響を与える降水量、プラスの収支、これについては収支が黒字でありました前々年、令和2年度と同程度であったことから、科学的な実証はまだされてはおりませんけれども、近年の傾向であります短時間強雨など、地球温暖化の影響による気候変動により雨の降り方が変化をして、雨の浸透量に影響したのではないかというようなことが考えられております。年間降水量など、天候によって地下水の収支は大きく影響を受けますけれども、先ほど答弁させていただいた水田かん養事業など、こういった人工かん養については、安定的かつ効率的なかん養となっております。こういったものを今後より強化、継続することによって、持続可能な水循環、これを維持していきたいと思います。
267
◯福森真司座長【50頁】 大野分科員。
268 ◯大野祐司分科員【50頁】 今のお話だと、降水量よりも雨の降り方のほうが課題が大きいと。一遍に雨が降っちゃうと、どんどん川に流れちゃうのでかん養しにくくなると。しとしと、しとしとゆっくり降るような雨だと浸透していきやすいので地下水の収支が黒字になりやすいということになると、やっぱり先ほどおっしゃっていたように、地球温暖化というのが秦野市の地下水にも大きな影響を及ぼしていくんだろうなと思いました。引き続いて、かん養事業をしっかりやっていただくことをお願い申し上げまして、この項目は終わりにします。
次に農林費、各会計予算及び予算説明書141ページの040、林道整備事業費についてお伺いいたします。当分科会に付託された事業は、1つの事業名で2つの款に分かれていて、例えば個別に予算要求されているものと分けると、209の事業があるのです。その209の事業は、当初の予算要求と本日提示されている予算とで、減らされたものもあるし、同じものもあるし、ゼロ回答のものもある。中には、予算要求していないけれども当初予算には載っているという事業もあるわけなのですが、それを予算要求額に対して、当初要求額が減った割合順に全て並べ替えるという作業をしてみました。そうしましたら、何と輝かしい2位を獲得したのが林道整備事業費でございました。素朴に考えて、何かあったのかなと思うのですけれども、減らされた中身と理由は何でしょうか。
269
◯福森真司座長【50頁】 森林ふれあい課長。
270 ◯森林ふれあい課長【51頁】 減額の理由ですが、当初、上地区にあります源蔵畑林道を市に移管するための測量費としまして2,610万3,000円を要求していましたが、測量の前提となります土地所有者全員の承諾をいただくめどが立たなくなったことから、要求を見送ったことにより減額となったものです。
以上です。
271
◯福森真司座長【51頁】 大野分科員。
272 ◯大野祐司分科員【51頁】 端的な御回答ありがとうございました。では、これは今後引き続いて同意を得るための努力をしていくのか、それとももうやめちゃうのか、どちらでしょうか。
273
◯福森真司座長【51頁】 森林ふれあい課長。
274 ◯森林ふれあい課長【51頁】 今後の対応ですが、林道を管理しています森林組合と連携しまして、土地所有者の意向確認を進めていきたいと思っております。
以上です。
275
◯福森真司座長【51頁】 大野分科員。
276 ◯大野祐司分科員【51頁】 分かりました。では、そのような取組をぜひお願いします。
次に、各会計予算及び予算説明書143ページ、010、商工業振興対策事業費の中から市営駐車場運営費についてお伺いいたします。この事業の中で充電設備を設置するということですが、その場所であるとか種類、選定に当たっての考え方をお示しください。
277
◯福森真司座長【51頁】 産業振興課長。
278 ◯産業振興課長【51頁】 私からは、設置場所、予定台数についてお答えいたします。本市では、ゼロカーボンシティへの挑戦を表明しまして、秦野市
地球温暖化対策実行計画に基づき、カーボンニュートラルの実現に向けた様々な取組を進めることとしております。その実現には一人一人の一つ一つの取組が重要であり、市民、事業者がそれぞれ自分事として取り組むこととされています。このため、電気自動車の普及啓発と市営駐車場の利用促進を図るため、令和5年度の国のクリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金を活用しまして、市営駐車場に普通充電器を設置するものです。市営駐車場は、新型コロナウイルス感染症の影響から令和2年以降、利用台数が大きく落ち込みました。徐々に利用台数は回復してきておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大直前の令和元年度と直近の令和4年度の4月から1月の駐車場使用料を比較しますと、いまだ約62.3%にとどまっています。
市営駐車場に電気自動車用の普通充電器を設置することで、電気自動車に充電をしている間に商店街で買物を楽しんでもらうというスタイルを提案しまして、駅周辺のにぎわい創造と市営駐車場の利用促進につなげたいと考えています。
予定設置台数につきましては、渋沢駅より西側に電気自動車充電器の設置がないことを考慮しまして、3基を上限に設置を予定しております。この後、立地に対する考え方や普通充電とする理由について、環境共生課長から全体の考え方をお答えいたします。
279
◯福森真司座長【52頁】 環境共生課長。
280 ◯環境共生課長【52頁】 それでは、私から、電気自動車の充電設備の設置に係る全体的な考え方についてお答えをしてまいりたいと思います。本市における電気自動車の充電スタンドにつきましては、現在、民間によって市内に20か所設置をされております。しかし、その多くは国道246号沿いにあり、また、渋沢駅周辺や表
丹沢魅力づくり構想にある表丹沢エリアなどでは電気自動車の充電設備が極めて少ない、こういう状況にございます。そのため、設置場所については、こういった民間の設置場所を考慮しながら、表
丹沢魅力づくり構想の拠点施設に当たる公共施設を中心に、空白地をなくすよう選定していきたいと考えております。
また、今回設置をします充電設備、こういったものの種類につきましては、市営駐車場におきましては、近隣店舗での買物等で滞在時間をより長くしていただくこと、さらに、まちなかでの充電という形になりますので、フル充電をするのではなく、継ぎ足し充電、こういう形でしていただくことなどから、今回、こういった普通充電設備としております。
また、今後の展開としましても、観光地での滞在時間や近年の電気自動車の性能の向上、それと充電設備の導入経費など、こういったものを考慮しまして、基本的には普通充電設備の設置を考えていきたいと思っております。
281
◯福森真司座長【52頁】 大野分科員。
282 ◯大野祐司分科員【52頁】 ありがとうございます。機種の選定の考え方なのですけれども、多様な考え方があると思うのだけれども、例えば観光で、電車で来ないで渋沢まで電気自動車で来たという人がいた場合には、急速充電器のほうがいいのかなとも思うところです。山に登ってゆっくりしてくるという人が多いのだったらば普通充電でもいいけれども、買物を求めるのであると急速充電器のほうが適切だと思うので、その辺はぜひ柔軟な考え方をしていただければと思います。
次に、各会計予算及び予算説明書145ページで商工費の150、4駅にぎわい活性化推進事業費ということですが、事業名の中に「にぎわい」と「活性化」という言葉を使っていらっしゃるのですけれども、これを2つの課がやることになっていて、はだの
魅力づくり推進課と産業振興課の事業になっていますが、それぞれが考えるにぎわいや活性化された状態というのはどのような状態を想定されているのか、お伺いいたします。
283
◯福森真司座長【52頁】 はだの
魅力づくり推進課担当課長。
284 ◯はだの
魅力づくり推進課担当課長【52頁】 両課、一緒に同じ事業ということでやっておりますので、私から答弁させていただきます。にぎわいや活性化につきましては、これまではイベント等による非日常のにぎわいがイメージされがちでしたが、本事業費における駅周辺市街地の取組においては、日常の中で人々が行き交い、多様な交流が生まれ、さらには新たな価値が創造されていくということを考えております。また、小田急線4駅それぞれに地域の特色があることから、にぎわいの在り方も4駅それぞれであると考えております。懇話会では、その地域で求められるにぎわいとはどのようなものなのかというところから話を積み上げております。
以上です。
285
◯福森真司座長【53頁】 大野分科員。
286 ◯大野祐司分科員【53頁】 役所も考えながら、懇話会で最終的なにぎわいや活性化というのはどんな感じなのかというのを究明していくという形だと思うので、そういう手法もありかなと思いますので、よろしくお願いします。
また、この事業の中で社会実験をやるということだったのですが、社会実験の中身は、先ほどの御答弁の中で既にいただいておりますので、別の視点から、事前に聞いてないのですけれども、こんなことはどんなふうに考えているのかと思うことをお伺いしたいと思うのですけれども、実験って、最初に観察して、分析して、仮説を立てて、実験をして検証するというプロセスが普通あると思うのですけれども、この中の実験という前に仮説というのがあって、仮説を受けて実験をして検証を行うというプロセスが一つあると思うのですが、今回の社会実験の中では、そういうプロセスというのは既にお考え済みなのでしょうか。
287
◯福森真司座長【53頁】 はだの
魅力づくり推進課担当課長。
288 ◯はだの
魅力づくり推進課担当課長【53頁】 今回、社会実験と銘打っております。まず、秦野市にぎわい創造検討懇話会で出されたアイデアを基に、それが実際に現実的なものか、実際に実施したときににぎわいを生むものかどうかというところを仮説とさせていただいて、それに向けた根拠といいますか、成果をつけていって、それを計画に反映して実現していこうということで考えております。
以上です。
289
◯福森真司座長【53頁】 大野分科員。
290 ◯大野祐司分科員【53頁】 実験結果が仮説と違った場合には、その乖離が出てくるはずなので、その差を十分検討していただくようなことをお願いして、この質問については終わります。
最後です。各会計予算及び予算説明書145ページ、商工費の中の210、予算説明書だと26ページ、秦野駅
北口周辺整備事業費に関連してお伺いいたします。この事業は、県道705号の拡幅整備に伴い生じた不整形地だとか狭小地などの集約を図ることで、周辺の市有地等を含めた一団の土地として整理を進めるということですが、実はこの事業が、先ほど並べ替えをしましたよというところで申し上げた事業の中の、輝かしく1番を取られた事業でございます。予算要求額に対する当初予算額達成率を申し上げますと12.63%、ほぼほぼ9割削られたということですが、ここまで減らされているというのは、予算要求したところから予算が決まるまでによっぽどのことがあったんだろうなと推測するところですが、どういったことがあったんでしょうか。
291
◯福森真司座長【54頁】 はだの
魅力づくり推進課担当課長。
292 ◯はだの
魅力づくり推進課担当課長【54頁】 お答えいたします。当初要求では、今年度、土地開発基金により取得をしました県道705号沿道の土地の取得費1,876万6,400円を計上し、基金に戻すこととしておりましたが、該当する土地の活用策が本格的に決まった時点で、その関連事業費として予算化し、基金に戻すこととしたため、新年度の予算の計上を見送ったものとなります。
以上です。
293
◯福森真司座長【54頁】 大野分科員。
294 ◯大野祐司分科員【54頁】 今のお話をお伺いしますと、話の進め方によっては、卵が先か鶏が先かという話になりかねないので重ねての質問は行いませんが、これは、今、最も注目されている事業の一つでもあると思いますので、十分な精査をお願いして、私からの質問は終わりにします。
295
◯福森真司座長【54頁】 大野祐司分科員の質疑を終わります。
次に、兼務員の質疑を行います。
佐藤文昭兼務員。
296 ◯佐藤文昭兼務員【54頁】 なし。
297
◯福森真司座長【54頁】 なしと認めます。
古木勝久兼務員。
298 ◯古木勝久兼務員【54頁】 なし。
299
◯福森真司座長【54頁】 質疑なしと認めます。
風間正子兼務員。
300 ◯風間正子兼務員【54頁】 よろしくお願いします。各会計予算及び予算説明書127ページでございます。環境基本計画推進事業費について質問させていただきます。この環境学習エコスクールというのは結構長い間取り組んできたことだと思いますが、どのようなことがあったのか、まずはお伺いいたします。
それからもう1点、来年度、
効果定量型省エネ教育を実施するということですが、企業が実施するエコスクールはどのようなものか、この2点についてお伺いします。
301
◯福森真司座長【54頁】 環境共生課長。
302 ◯環境共生課長【54頁】 環境学習エコスクール、はだのエコスクールの取組でございますが、こちらは幼児や児童、こういった者を対象に実施をしております事業になります。メニューとしては、自然や地球温暖化、特に体験を中心にして環境を学び、考え、実践することを目指した本市の特徴的な事業で、平成21年度から実施をしております。また、2050年カーボンニュートラルを実現するために、約30年後の社会の中心となる現在の子供たちにアプローチするということは非常に重要だと考えております。エコスクールの実施につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、令和2年度は実施日数が38日と減少しましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症の前の水準を上回る90日に回復をしており、来年度は95日を見込んでおります。
次に、企業が実施をしておるエコスクールですけれども、企業や大学等が実施するエコスクールは年々増えておりまして、令和2年度は4回でしたが、今年度は10回となっており、来年度からは新たにパナソニック株式会社が賛同をしていただいているというような状況でございます。
以上です。
303
◯福森真司座長【55頁】 風間兼務員。
304 ◯風間正子兼務員【55頁】 ありがとうございます。よく分かりました。それと、企業が実施するエコスクールですが、学校としては何校ぐらい予定していますか。
305
◯福森真司座長【55頁】 環境共生課長。
306 ◯環境共生課長【55頁】 来年度につきましては、これから募集をかけますので、企業側からメニューを提案しても学校で手が挙がらないとなかなか実行に至らないということはございます。先ほど申したように、今年度、10回という形です。
307
◯福森真司座長【55頁】 風間兼務員。
308 ◯風間正子兼務員【55頁】 ありがとうございます。できればたくさんの学校の方たちに手を挙げていただいて、実際的なエコスクールをやっていただけると、また、企業側のエコスクールも目に見えて分かるような気がしますので、よろしくお願いしたいと思います。では、これはいいです。
それから、もう1点ございます。各会計予算及び予算説明書125ページ、狂犬病予防等事業費についてお伺いいたします。災害があったときには、ペットの安心、安全確保とか同行避難とか、ペットも命がある家族の一員ですので、やはり災害があることも考えた上で飼わなければいけないということがございますが、秦野市でも「人とペットの防災ハンドブック」、こういうのを今、皆さん配っていただいておりますが、どのような状況なのか、また、このことに対して、この中にも書いてありますが、ペットレスキューステッカーというのも貼っておくという話もここに載っていますが、この考え方についてもどうなのか、併せてお伺いいたします。
309
◯福森真司座長【55頁】 生活環境課長。
310 ◯生活環境課長【55頁】 飼い主とペットが離れた場所にいる場合、万が一のときに誰かにペットを助けてもらうことができるよう、日頃から近所の方に自分のペットのことを知っていてもらう必要があります。本市が発行しております「人とペットの防災ハンドブック」には、地域での良好な関係づくりの方法の一つとしまして、ペットレスキューステッカーの掲出、これについて記載をしております。このステッカーを玄関先に掲出することにより、災害時だけではなく、飼い主が病気になったり事故に巻き込まれてしまった場合にも、家の中にいるペットを近所の方などに保護してもらうことが可能になると考えられます。本市としましても、ペットレスキューステッカーの存在を市民の方に知ってもらうことは重要であると思っております。その意義や役割について分かりやすくまとめ、「人とペットの防災リーフレット」ですとか市のホームページに記事を掲載する等の対応を検討していたいと思っております。
以上です。
311
◯福森真司座長【56頁】 風間兼務員。
312 ◯風間正子兼務員【56頁】 ありがとうございます。3・11のときには大変なペットの被害があったということで、度々新聞等にも載っていましたけれども、最近はありませんが、こういうことのために、日頃からのペットの飼い方というのが重要になってきます。ペットもケージに入れたり、ふだんのことをやってないと、避難行動したときもみんなに迷惑をかけるとか、そんな形になってきますので、ぜひこれは日頃から、ペットについての避難行動というのは、飼い主がしっかりと知らなきゃいけないということですので、ぜひその教育をお願いしたいと思っています。
この「人とペットの防災ハンドブック」の中にも、先ほど少し示しましたが、地域での良好な関係、ペットの一時預け先とか、こんなこと、細かく全部これに出ていますので、これをいつも配っていただいていると思いますが、その中にペットのシールということで、こんなかわいいシールがあるんですね。ですから、もしこれを玄関先とか、見えないところがいいのか、どこがいいか分かりませんけれども、こんなものでも作っていただいて、うちにこういうペットがいます、何かのときには救出してもらえるようにやることも必要かと思いますので、ぜひこれはお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
313
◯福森真司座長【56頁】 生活環境課長。
314 ◯生活環境課長【56頁】 そちらにつきましても検討させていただきたいと思います。
315
◯福森真司座長【56頁】 風間兼務員。
316 ◯風間正子兼務員【56頁】 ぜひよろしくお願いします。このハンドブックのときに、もしできれば一緒にやれるかどうか、分かりませんでしょう。できたらこれとセットでお願いできるようにお願いしたいと思います。
以上で終わります。ありがとうございます。
317
◯福森真司座長【56頁】 これで、風間正子兼務員の質疑を終わります。
各分科員の質疑は終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
318
◯福森真司座長【56頁】 質疑なしと認めます。
以上で、環境産業部及び
農業委員会事務局に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。
午後 1時29分 休憩
─────────────
午後 1時31分 再開
319
◯福森真司座長【57頁】 再開します。
次に、都市部及び建設部に対する質疑を行います。
執行部の概要説明を求めます。
都市部長。
320 ◯都市部長【57頁】 それでは、都市部、建設部の令和5年度予算につきまして、市長の提案説明で述べた以外の概要を私から一括して説明したいと思います。各会計予算及び予算説明書148ページの一番上、右上の欄外ですけれども、土木費の予算は60億9,669万9,000円で、前年度に対して9,280万2,000円の増額となっています。右側の149ページ、土木総務費の事業コード010、土木管理業務費では、市道を適正に維持管理するもので、今年度から移管が始まりました新東名高速道路の整備等に伴い築造されました道路の市道認定、道路台帳の更新のほか、地籍調査を行います。050、公共建築維持保全業務費では、秦野市公共施設保全計画についてシステムを効果的に活用するとともに、事業においては、築30年を迎える施設のコンクリート劣化度調査を行います。
次に、151ページ、道路維持費の事業コード010、市道維持補修費では、市道3号線ほか24路線、延長約3,715メートルの舗装打ち換えなどを行います。020、交通安全施設整備費では、通学路安全対策事業として、市道曽屋137号線ほか8路線、延長約2,000メートルのグリーンベルト整備等、ほかに市道71号線の用地買収及び工作物等の移転補償を行います。
次に、153ページ、事業コード050、国庫関連歩道設置事業費では、市道9号線の用地買収等を行います。同じページ、道路新設改良費の事業コード010、市道改良事業費では、市道菖蒲14号線ほか5路線、延長約393メートルの改良工事を行います。020、国庫関連市道改良事業費では、市道14号線の水無瀬橋南側交差点の改良工事を進めます。同じページ、橋りょう維持費の事業コード020、橋りょう長寿命化・耐震化事業費では、南矢名陸橋ほか2橋の修繕・耐震補強工事や欠ノ上人道橋ほか1橋の修繕工事を行います。
次に、155ページ、河川維持費の事業コード010、雨水排水施設等管理事業費では、堀水路をはじめ河川や水路の環境整備や補修工事などを行います。同じページ、河川改良費の事業コード010、河川改修事業費では、浸食によるのり面崩壊への対応や未然防止のために準用河川室川の護岸整備を行います。
次に、157ページ、都市計画総務費の事業コード030、都市計画策定事務費では、戸川地区の市街化区域編入手続や第8回線引き見直しに向けた都市計画協議を進めます。050の002、建築物耐震改修等補助事業費では、旧耐震基準の既存建築物に対する補助制度を継続して行い、耐震化を促進いたします。
次に、161ページの一番上、公園費の事業コード030、都市公園長寿命化事業費では、南が丘公園ほか8公園の園路広場及び遊具の改修工事などを行います。060、カルチャーパーク施設管理費では、メタックス体育館はだのの防災監視及び非常放送設備の更新や、中栄信金スタジアム秦野のグラウンド整備などの工事を行います。
以上、都市部及び建設部が所管しております令和5年度予算の概要でございます。よろしく御審査くださいますようお願いいたします。
321
◯福森真司座長【58頁】 執行部の説明は終わりました。
これより質疑に入るのでございますが、議事の整理上、区分して行います。
まず、都市部が所管する事業について、分科員の質疑を行います。
吉村慶一分科員。
322
◯吉村慶一分科員【58頁】 各会計予算及び予算説明書161ページの020、市営住宅維持管理費について伺います。各市営住宅の入居率は現在、どのようでしょうか。
323
◯福森真司座長【58頁】 交通住宅課長。
324 ◯交通住宅課長【58頁】 市営住宅の入居率についてお答えいたします。現在募集をしている団地形式の渋沢住宅が20戸のうち13世帯で65%、薬師原団地が80戸のうち44世帯で55%、入船住宅が50戸のうち46世帯で92%となっており、全体では150戸のうち103世帯の入居で68.7%という状態でございます。
以上です。
325
◯福森真司座長【58頁】 吉村分科員。
326
◯吉村慶一分科員【58頁】 12月の県議会の報告の新聞折り込みを見ておりましたら、公明党の相模原市選出の佐々木正行議員が代表質問をされていて、健康団地の推進に向けた様々な取組ということで、県営団地における健康団地の実現に向けた空き住戸の有効活用の取組について知事の所見を伺うということで質問されていて、それに対して知事が、職員が地域の医療機関や介護施設などに空き住戸の活用を呼びかけ、高齢者支援団体などのNPOを直接訪問し、入居を働きかける。県としても、使用料免除などの支援を行うというような記述があるのを見つけました。市営住宅もかなり空きがあるようですし、集会所なんかはほとんど使われてないと思うので、そういうことをやったらどうかと思いますが、いかがでしょう。
327
◯福森真司座長【58頁】 交通住宅課長。
328 ◯交通住宅課長【58頁】 県営団地の健康団地事業についてお答えいたします。まず、県がやっている取組でございますが、今、御紹介ありましたように、県営団地の集会室や空き住戸を活用し、入居者のコミュニティー活動や健康講習会などの場を提供することで、高齢者の健康寿命の延伸を図る取組でございます。市営住宅においても空き住戸等を活用し、県営住宅のような取組をしてはどうかという御提案でございます。空き室を住戸以外に活用する場合におきましては、公営住宅法に基づき、国の承認等手続を踏まえる必要がございます。制度として可能でございますが、その取組に対する入居者のニーズや必要性等について慎重に検討する必要があると考えます。
また、県が健康団地の例として、発行しているリーフレットの例として挙げている団地でございますが、いずれも10棟300戸を超えるような大きな団地が例に挙がっており、例えば、薬師原団地の2棟80戸と比べても、非常にコミュニティーの規模も大きく、取組内容もまた変わってくると思います。このため、団地住民の高齢化、空き室等対策については、まずは本来の目的である住宅困窮者への利用促進を図りながら、一方で御提案の件も含めて、ほか自治体の先進事例等もよく調べまして、調査・研究していきたいと、このように考えております。
以上です。
329
◯福森真司座長【59頁】 吉村分科員。
330
◯吉村慶一分科員【59頁】 私は、薬師原団地のすぐそばに住んでいるのですけれども、時々チラシを配らせていただいたりしていますが、半分くらいはいつも空いていますよね、もう長い間。10年ぐらいそういう状態が続いているのではないかと思いますけれども、慎重に検討されてニーズはいいですけれども、こんなに空いちゃっている状態というのは、そもそもがきちっとした行政がされてない状態だと思いますので、早急に御検討いただいて、何らかの方策を取っていただくようにお願いして終わります。
331 ◯福森真司座長【59頁】 これで吉村慶一分科員の質疑を終わります。
今井実分科員。
332 ◯今井実分科員【59頁】 私から1点、各会計年度予算及び予算説明書157ページ、020、インター周辺整備事業費でございます。インター周辺整備事業、組合土地区画整理事業に対する技術支援を行う、こう予算資料にも書いてございます。最終的には組合施行なので、来年度内に組合も立ち上がるという話でございました。当然そうなりますと、企業を誘致するということになりますけれども、そういった中で代表質問でも申し上げたのですが、業者の皆さんが、ただ連れてくる企業ではなくて、やはりきちっと秦野としての思い、そういうものを考えた中でしっかりと企業を誘致して、秦野市を元気にしていただきたいと、そんな思いを私は持っているのですけれども、このことに対して市は、インター周辺、どのように関わっていかれるのでしょうか。
333 ◯福森真司座長【59頁】 都市整備課長。
334 ◯都市整備課長【59頁】 インター周辺の西大竹、戸川、両地区につきまして、今、分科員からもお話ありました組合の区画整理による産業系のまちづくりを目指しております。誘致してくる企業は、最終的に決定するのは組合となりますが、本市の持つポテンシャル、例えば、秦野の名水を全国的にアピールしていただけるような企業、それで、従業員も多くなるような、そのような優良な企業を誘致していきたいと当初より取り組んでまいりました。このことにつきましては、市の思いとして、準備組合や業務代行予定者にも御理解をいただいておりますが、こういうものはタイミングや巡り合わせなどのことがありまして、こういう機会を逃すことのないように、今、3者で連携を図り、優良で魅力ある企業に進出していただくよう、引き続き支援してまいりたいと考えております。
以上になります。
335 ◯福森真司座長【60頁】 今井分科員。
336 ◯今井実分科員【60頁】 今、タイミングだというまさにそのとおりだと思います。秦野の思いだけで成就するわけではないと思います。しかしながら、しっかりその辺はそういったことも考えながら、区画整理というか、周辺整備に取り組んでいかないと、まさしくタイミングを取り逃す、そういうことになるわけでございますから。市長も代表質問の中で、誘致活動に携わり、本市のポテンシャルを積極的にアピールして、ぜひとも優秀な企業を誘致するんだという、そういう御覚悟を述べられたところでございます。ここにいらっしゃるお二人の副市長をはじめ、役所全体となって力を合わせていただいて、本市の未来がかかっていますので、大変厳しい都市間競争がこれから始まります。乗り遅れることのないように、しっかり取り組んでいただいて、優秀な企業を誘致していただくことを要望しまして私の質問を終わります。
337 ◯福森真司座長【60頁】 これで今井実分科員の質疑を終わります。
横山むらさき分科員。
338 ◯横山むらさき分科員【60頁】 各会計予算及び予算説明書163ページ、010、空き家等対策事業費で伺います。全国的に居住目的のない空き家が増加傾向ということで、本市の空き家を把握されている件数と、それから、次年度の予算の内訳はどのようか教えてください。
339 ◯福森真司座長【60頁】 交通住宅課長。
340 ◯交通住宅課長【60頁】 まず、本市が把握している空き家の件数でございます。これは平成元年の調査で、市内で約1,100軒の空き家があると把握しております。また、今年度の事業の予算の主な内訳でございますが、空家等対策審議会委員報酬として23万6,000円、所有者不明空き家に対する相続財産管理人申立て手数料として100万8,000円、固定資産税納税通知書に封入するリーフレット作成経費として78万1,000円、空き家の適正管理と活用促進補助金として760万円、合計1,007万1,000円の予算を計上しているところでございます。
以上です。
341 ◯福森真司座長【60頁】 横山分科員。
342 ◯横山むらさき分科員【60頁】 先ほど平成元年とおっしゃったのは間違い……。令和。
343 ◯福森真司座長【60頁】 交通住宅課長。
344 ◯交通住宅課長【60頁】 失礼いたしました。令和です。
345 ◯横山むらさき分科員【61頁】 空き家の活用促進補助金というのはどういうものなのでしょうか。
346 ◯福森真司座長【61頁】 交通住宅課長。
347 ◯交通住宅課長【61頁】 空き家の補助金に関してお答えいたします。まず、空き家の適正管理の補助金については、空き家の所有者に対して、庭木の伐採や家の中にある家財道具の処分に要する経費の3分の1の金額を上限20万円として補助するもので、新年度は13件分260万円を計上しております。
次に、活用促進補助金につきましては、空き家所有者、またはその空き家を利用する方に対してリフォームに要する経費、こちらも3分の1の金額を上限50万円として補助するもので、新年度は10件分500万円を計上しております。なお、いずれの補助金も、空家バンクへの登録を条件としており、活用へとつなげていくものになります。
以上です。
348 ◯福森真司座長【61頁】 横山分科員。
349 ◯横山むらさき分科員【61頁】 最近、空き家を自分でリフォームする、DIYをする若者が増えているようですけれども、DIYに対しても補助金というのは使えるんでしょうか。
350 ◯福森真司座長【61頁】 交通住宅課長。
351 ◯交通住宅課長【61頁】 本補助金は、市内施工事業者が行うリフォームに限定させていただいているため、御自分で行うDIYの費用は対象外となりますが、補助金を申請される方の中には、屋根や構造体、設備など、専門事業者でなければできないところは補助金を使って事業者に依頼し、そのほかの自分でできることを自分でDIYをするというような形で、組み合わせて利用される方もいらっしゃいます。
以上です。
352 ◯福森真司座長【61頁】 横山分科員。
353 ◯横山むらさき分科員【61頁】 了解しました。若い世代のニーズに合った使い方を提案していただきたいと思います。現在、増え続ける空き家の発生を抑えるために、関連法案改正に向けて準備が進んでいるようであります。固定資産税の優遇措置がなくなる方向性ということで伺っておりますが、家族で住まいの終活の対処を考える機会を持つよう、そのような重要性に対して啓発をお願いしたいと思います。あと、家族のいない独居高齢者、その住まいが所有者不明の空き家にならないように、住まいのエンディングノートの活用と、それから相談窓口の整備周知、よろしくお願いします。
以上で結構です。終わります。
354 ◯福森真司座長【61頁】 これで横山むらさき分科員の質疑を終わります。
阿蘇佳一分科員。
355 ◯阿蘇佳一分科員【61頁】 それでは、各会計予算及び予算説明書163ページ、7款・5項・2目の010、空家等対策事業費について。今、横山分科員からもありましたように、空き家が1,100軒あるということでありますけれども、それについてどのような対策を行っているのか再度聞きたいと思います。
356 ◯福森真司座長【62頁】 交通住宅課長。
357 ◯交通住宅課長【62頁】 空き家に対する施策でございます。今、先ほど申し上げましたように、1,100軒の空き家のうち、何らかの管理不全が見られる空き家、全体の約4割、460軒ございます。対策としては、まずは所有者に適正に管理いただくよう粘り強く交渉し、それでも改善が図られない場合には、条例に基づき指導等を行っているところでございます。また、所有者の経済的な負担が大きく、改善が図られないケースが多くあることから、空き家の修繕や草木の伐採等に対する補助制度を今年度に創設しまして、この活用についても周知をし、改善を促しているところでございます。
以上です。
358 ◯福森真司座長【62頁】 阿蘇分科員。
359 ◯阿蘇佳一分科員【62頁】 今、説明がありました空き家の約4割、管理が行き届いてない不適切な空き家ということでありますけれども、私自身もまちを歩くと、老朽化して管理されてない空き家を目にすることがあります。非常に多いなと感じます。対策として、空き家所有者の指導と補助金による支援の側面からアプローチしているということでありますけれども、その成果と成功例があれば教えていただきたいと思います。
360
◯福森真司座長【62頁】 交通住宅課長。
361 ◯交通住宅課長【62頁】 対策の効果と成功事例についてお答えいたします。空き家所有者の個々の事情をお伺いし、その内容に応じた具体的な解決策を提案することで、対応した空き家の約7割は改善が図られている状況でございます。具体例としましては、所有者が御高齢で遠方に住んでいることから長年放置され、地域で問題となった空き家がございました。所有者御自身で庭木の伐採や解体事業者、こちらを手配することが難しかったことから、市が事業者との間で調整役となり、さらに隣の土地の所有者に、解体後の土地の買取りについても提案し、最終的には売買が成立し、解決に至ったケースなどもございます。このように各家庭で事情は異なりますので、きめ細やかで丁寧な対応をすることで、これまでに251軒の空き家が改善され、そのうち35軒は解体に至っているところでございます。さらに、近隣住民や自治会からの苦情や相談も年々減少傾向にあり、令和元年の調査時より、管理不全な空き家が着実に減少しているものと考えております。
以上です。
362
◯福森真司座長【62頁】 阿蘇分科員。
363 ◯阿蘇佳一分科員【62頁】 空き家所有者に寄り添いながら対策を進め、数字としても成果が現れているということが分かりました。しかしながら、一方、まちの中心という、秦野市の中心と言える本町周辺を見てみると、老朽化した空き家がまだまだ多いなと感じます。本市は人口減少にはあるものの、地方の過疎化が進んでいる地域などから比べれば、まだまだ土地の価値は高く、ニーズもあると思います。そのためにも、増加の状況にある空き家の解体を積極的に促して、その土地を新たな子育て世帯に提供するように進めていただきたいと思います。私は何度か言っていますけれども、北海道石狩市の出身です。まだ住める空き家は修繕して活用し、老朽化した空き家は解体するという基本的な考え方の下に、修繕だけではなく、解体には最大100万円の補助をつけております。本市においても、空き家を利用するのは利用しながら、しかしながら、大変難しい場合には解体をし、この制度をしっかり設けて、土地利用を活用していただきたいと思います。
終わります。
364
◯福森真司座長【63頁】 これで阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
横溝泰世分科員。
365 ◯横溝泰世分科員【63頁】 なし。
366
◯福森真司座長【63頁】 質疑なしと認めます。
大野祐司分科員。
367 ◯大野祐司分科員【63頁】 それでは、1点お伺いいたします。各会計予算及び予算説明書163ページ、020、予算資料の32ページ、土木費の移住定住促進事業費についてお伺いいたします。この事業は、新たに住宅を取得する若者世帯への助成とミライエ秦野での移住お試し住宅の開設と大きく2つの事業だと理解しておりますが、まず若者世帯への助成という視点では、若者という対象は限定的なものなのですか。私は、もう62歳を過ぎていますのでもちろん若者と言える世代ではないのですけれども、座長はまだ若者だと主張しても十分通用できると思うので、その辺の切り方というのはどうなっているのかということと、助成の金額はどれぐらいなのかというのと、見込んでいる世帯数、何件ぐらいを見込んでいるのかお答えください。
368
◯福森真司座長【63頁】 交通住宅課長。
369 ◯交通住宅課長【63頁】 それでは、まず、若者世帯ということでお答えをいたします。本事業は、将来的な担税力が期待できる30代の子育て世代をメインターゲットとしておりまして、このため、助成の対象となる若者世帯は、住宅購入の契約者及びその配偶者がいずれも40歳以下である世帯とさせていただいております。
続きまして、助成額になります。助成額でございますが、基本額として20万円、市外からの移住加算や子育て加算等の加算枠を設けて、最大60万円を上限としております。ちなみに、今年度の利用状況でございますが、1世帯当たり大体40万円程度の御利用をその中でいただいているところでございます。
令和5年度の世帯の想定数でございます。まず、過去の40歳以下の住宅購入世帯数の実績に、本事業をきっかけに移住・定住すると見込まれる世帯数を加え、約250世帯を想定しているところでございます。
以上です。
370
◯福森真司座長【64頁】 大野分科員。
371 ◯大野祐司分科員【64頁】 分かりました。40歳以下ということで、残念ながら私は外れてしまったということになろうかと思いますが、最大60万円ということで、ミライエ秦野で5年住んだのと同じぐらいの感覚という設定だと思っているところでございます。ぜひとも担税力のある、私みたいにもう担税力がぼちぼちなくなるぞという世代は取りあえずよいですから、将来の担税力を担えるような方にいっぱい来てほしいなと願うところでございます。
次に、ミライエ秦野への移住お試し住宅を開設されるということですが、ミライエ秦野で期待される効果とかミライエ秦野である必要性、位置づけというのはどういったところなんでしょうか。
372
◯福森真司座長【64頁】 交通住宅課長。
373 ◯交通住宅課長【64頁】 まず、ミライエ秦野にお試し住宅を設置する効果についてお答えいたします。令和3年度に開設した移住お試し住宅「TANZAWA LIFE」は、自然豊かな場所で田舎暮らしを提案する施設として位置づけてまいりました。ミライエ秦野で開設するお試し住宅は、まちなかの便利さと子育て環境に恵まれた暮らしを提案する施設として、異なったコンセプトで位置づけする予定です。期待される効果につきましては、生活利便性の高い市街地には民間の住宅が多くなり、また、ミライエ秦野自体も常時入居可能となっておりますので、体験後の本格移住によりつながりやすくなるものと考えております。
以上でございます。
374
◯福森真司座長【64頁】 大野分科員。
375 ◯大野祐司分科員【64頁】 ありがとうございます。そういった方々が新たに秦野市内でおうちを構えるとなったときに、場所的な特徴みたいなところはあるんでしょうか。
376
◯福森真司座長【64頁】 交通住宅課長。
377 ◯交通住宅課長【64頁】 場所的な特徴ということでございます。本年度の秦野の、例えば転入されて住宅を購入された方は、こちらに補助金の申請をしますので、そういった申請状況を見ますと、丹沢ライフ応援事業助成金の申請状況から判断して、西地区が最も多く、住宅購入の転入が増えているような状況でございます。次いで南地区となっておりますが、西と南で半数以上を占めているような形で、この辺が移住のホットスポットというか、場所になっているのかなと考えております。
以上です。
378
◯福森真司座長【64頁】 大野分科員。
379 ◯大野祐司分科員【64頁】 田舎暮らしのログハウスであるとか利便性を求めたミライエ秦野だとか、言ってみればモデルハウスであって、サラリーマンにとってはなかなかモデルハウスを建てるのは難しいなというようなスペックになるわけですけれども、この次に、もし移住お試し住宅があるとしたら、恐らく、今、実際に住まわれる方が多い、実態に即した西地区に展開したほうがいいのかなという要望を申し上げて、私の質問を終わります。
380
◯福森真司座長【65頁】 これで、大野祐司分科員の質疑を終わります。
次に、兼務員の質疑を行います。
佐藤文昭兼務員。
381 ◯佐藤文昭兼務員【65頁】 なし。
382
◯福森真司座長【65頁】 質疑なしと認めます。
古木勝久兼務員。
383 ◯古木勝久兼務員【65頁】 なし。
384
◯福森真司座長【65頁】 質疑なしと認めます。
風間正子兼務員。
385 ◯風間正子兼務員【65頁】 なし。
386
◯福森真司座長【65頁】 質疑なしと認めます。
各分科員の質疑は終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
387
◯福森真司座長【65頁】 質疑なしと認めます。
これで都市部に対する質疑を終結します。
暫時休憩します。
午後 2時01分 休憩
─────────────
午後 2時04分 再開
388
◯福森真司座長【65頁】 再開します。
次に、建設部が所管する事業について、分科員の質疑を行います。
吉村慶一分科員。
389
◯吉村慶一分科員【65頁】 各会計予算及び予算説明書155ページ、020、矢坪沢水路整備事業費について伺います。
全体事業費は20億円を超えると言われておりますが、ここは砂防地域に指定されていて、そういう水路等の整備は、原則的には県の事業として行われるとのことであります。そもそもこれまでの経過において、矢坪沢水路整備事業を県の事業に位置づけるということはできなかったのかどうか、経過を追って御説明をお願いします。
390
◯福森真司座長【65頁】 道路整備課長。
391 ◯道路整備課長【65頁】 砂防指定地の整備につきましては、地方財政法等で、国または都道府県が実施する事業となってございます。
今までの経過といたしましては、平成26年7月に秦野SA(仮称)スマートICを活かした周辺土地利用構想を秦野市が策定してございます。その後、平成30年3月に秦野市戸川土地区画整理準備組合が発足しております。その後、矢坪沢を含んだ現在の区域が設定されてきてございます。これにより土地区画整理事業と都市計画道路事業との同時施工が必要になってきてございます。
あわせて、矢坪沢が区画整理の区域に含まれていること、また、事業スケジュールなどを考慮すると、水路管理者である秦野市が整備する方向性となってございます。
以上です。
392
◯福森真司座長【66頁】 吉村分科員。
393
◯吉村慶一分科員【66頁】 そうは言っても、原則的には県の事業として行われるべきものであるならば、今の時点で、市の事業に位置づけられているとしても、何らかの支援を県に求める手だてはないのか伺います。
394
◯福森真司座長【66頁】 道路整備課長。
395 ◯道路整備課長【66頁】 砂防指定地の整備といたしましては、県からの支援というのはなかなか難しい状況にございます。今、吉村分科員からもお話をいただきましたので、引き続き、県には何か支援がないか、今後も調整をしていきたいと思います。
一つ取組といたしましては、矢坪沢の左岸側、都市計画道路ができるほう、そちら側につきましては、水が流れる流路以外の部分ののり面の整備につきましては道路区域といたしまして、道路の整備として国の交付金等がもらえないか、県と引き続き調整を図ってまいります。
以上です。
396
◯福森真司座長【66頁】 吉村分科員。
397
◯吉村慶一分科員【66頁】 これは過去の経過が、もし今とは逆で、県の事業でやりますとずっと来ていたとすると、県は、20億円負担しなければいけなかったのが、ただになったと、県にとっては非常に得をしたということであると私は思います。
そこでもう一つ伺いますが、地元からは上流部の整備の要望もちらちらと集会等で出されておりますが、これを県の事業として行うことは可能でしょうか。伺います。
398
◯福森真司座長【66頁】 道路整備課長。
399 ◯道路整備課長【66頁】 県道から上流部の矢坪沢につきましては、現在、砂防区域の指定はなされてございません。これによりまして、県で施工することは、現状ではできない状況にございます。
400
◯福森真司座長【66頁】 吉村分科員。
401
◯吉村慶一分科員【66頁】 それは、そういう指定をしてください、事業もやってくださいと併せて要望することはできるのではないですか。
402
◯福森真司座長【66頁】 道路整備課長。
403 ◯道路整備課長【66頁】 砂防指定地につきましては、秦野市内各所、整備を神奈川県で行っていただいております。今、御指摘のありました県道から上流の取扱いについては、今後検討してまいりたいと思います。
以上です。
404
◯福森真司座長【67頁】 吉村分科員。
405
◯吉村慶一分科員【67頁】 この事業において、周辺の市民の要望等を受けた結果として、右岸側のところの樹木を残すという整備の方針に、今、なっております。その残した樹木の周辺が整備された後に、その脇の道は管理用道路であるのだけれども、ウオーキング等、市民が行うことも想定していると。そうすると、残した樹木が将来何らかの原因で倒れて、人身事故等が起こった場合、その補償はどうなるでしょうか。
市は、もともとは樹木等を残す気は、計画になかった。だけれども、市民の要望を受けて、そのように方針を転換したわけで、人命や傷害に関わる事故が起きた場合には、当然、法的責任は市が負うにしても、道義的責任はそうした要望をした市民にも分担してもらう必要が私はあると思うのだけれども、改めて樹木を残してくれという要望書のようなものを署名入りで頂いておいたほうがいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
406
◯福森真司座長【67頁】 道路整備課長。
407 ◯道路整備課長【67頁】 まず、整備後の樹木の管理、補償についてお答えいたします。
整備後の樹木管理については、秦野市が最終的には管理することになります。よって、何かあった場合の補償についても、市が対応することとなります。
そして、樹木の部分については、現在、詳細設計を進めておりますので、どの部分の樹木が残るかどうか、今、検討しているところでございます。
また、令和5年度予算においては、残せる範囲の樹木についても、樹木の生育状況、健全度などを調査いたしまして、専門家に依頼した中で調査をしていきます。倒木等の危険がある樹木については、基本的に伐採を行っていきたいと思ってございます。
あと、今、吉村分科員から言われた、その要望に対する要望者の名前等の取扱いについては、今後検討していきたいと思っております。
以上です。
408
◯福森真司座長【67頁】 吉村分科員。
409
◯吉村慶一分科員【67頁】 法的責任、金銭的な責任は、市のものである以上、市が負うのは当然だと思いますが、しかし、なぜ市がそういう人命を損なうようなリスクを背負う事業をやったのかということについては、市民からの要望があったのだよ、それはきちんとしたこういう形で残っていますよということを準備しておかないと、それで損なわれた人命や負った傷害の対象者に対しては、きちんとした説明をしたことにならないと思います。そこをぜひよろしくお願いします。
終わります。
410
◯福森真司座長【68頁】 これで吉村慶一分科員の質疑を終わります。
今井実分科員。
411 ◯今井実分科員【68頁】 なし。
412
◯福森真司座長【68頁】 質疑なしと認めます。
横山むらさき分科員。
413 ◯横山むらさき分科員【68頁】 各会計予算及び予算説明書161ページの040、NITTANパークおおね管理運営費で伺います。
NITTANパークおおねは、温水プールや多目的グラウンド、テニスコートなどの施設があるカルチャーパークに次ぐ大型公園で、公園利用者への安全・安心の配慮、または対策のための管理費用が計上されていると思いますので、一部、市民の方から指摘があった件について伺いたいと思います。
公園の県道に接する通路部分ですが、駐車場出口の歩道に当たる部分に車止めのポールがあります。夜間照明がなく、ウオーキング、ジョギングする方から見えにくく、危険ではないかと利用者の方から御指摘をいただいております。
この点に関して、夜間利用者への安全への対応はどのようか、伺います。
414
◯福森真司座長【68頁】 公園課長。
415 ◯公園課長【68頁】 NITTANパークおおねの公園施設の安全確保についてお答えいたします。
分科員御指摘の場所ですけれども、これは園内を周遊できる園路の一部でございます。一見すると歩道のような形状をしておりますが、これは県道の車道に沿って設置されている幅員約2メートルのジョギングやウオーキングができる公園の園路で、その園路上に設置されている車止めの御指摘だと考えます。
公園内の車止めは、大きく分けて2つの理由で設置されております。1つ目は、自転車など二輪車も含めた車両の進入禁止エリアへの規制。2つ目は、公園入り口部分での右左折する車両による歩行者の巻き込み防止になります。今回、横山分科員が御指摘された車止めですけれども、この1つ目の理由により設置されているものと考えられます。
本公園は、終日、一部分を除き、二輪車も含め、駐車場、駐輪場以外の車両乗り入れを規制しております。また、夜間は駐車場及び駐輪場の利用も行っていないことから、夜間の車両進入を規制するための必要箇所にこういった車止めを設置しております。
また、園内の照明につきましては、夜間の迷惑利用の抑制と、夜間利用をそもそも想定していないため、消灯しているという状況でございます。このような事情から、車止めにつきましては、夜間の設置を取りやめることが難しく、また、園内照明の運用を見直すなど、夜間に暗くて車止めが見えにくいという今の御指摘の状況を改善することが難しい状況です。しかしながら、夜間の公園について、フェンスや門扉を設置するなど、完全に公園を閉鎖することができないという状況から考えまして、ジョギングやウオーキングなどの利用者がいることも踏まえた上で、御指摘の車止めに対しましては、夜間に点灯する自発光式の点滅器、あるいは反射板等を設置するなどして、夜間の視認性を高める方策を検討し、施設の安全性の向上を図ってまいりたいと考えております。
以上です。
416
◯福森真司座長【69頁】 横山分科員。
417 ◯横山むらさき分科員【69頁】 検討していただけるということで、よろしくお願いいたします。
あと、公園の延長で要望させていただきたいと思います。
カルチャーパーク前の水無川の緑地ですが、カルチャーパーク前は非常に整備がよくされていると思いますが、それに比べ、カルチャーパークより上流の水無瀬橋上流部分の緑地は、台風の後もそのままになっているのではないかと思うようなぐらい荒廃している感じがあって、整備、管理されていないのではないかと、大変差があるので気になります。よくよくお伺いしますと、管理は県のようですが、市のイメージダウンにつながると思いますので、しっかり県に適正管理を要望していただきたいとお願いしまして、終わります。
以上です。
418
◯福森真司座長【69頁】 これで横山むらさき分科員の質疑を終わります。
阿蘇佳一分科員。
419 ◯阿蘇佳一分科員【69頁】 それでは、何点かお聞きしたいと思います。
駅前の活性化ということで、先ほども議論しましたけれども、各会計予算及び予算説明書149ページ、7款・1項・1目、030、駅前広場等管理費についてです。鶴巻温泉駅の南口タクシープールが5か所ありますが、使ったことがゼロである。私は大変無駄なスペースだと思っております。以前から5年間放置されていますけれども、何度も改善を図るべきだ、有効にその場所を生かすべきだということを申し上げてまいりましたが、この5年間放置されています。ぜひ早期に改善いただきたいということをもう一度問いたい思います。よろしくお願いします。
420
◯福森真司座長【69頁】 建設総務課長。
421 ◯建設総務課長【69頁】 鶴巻温泉駅の南口広場は、平成30年6月に供用が開始され、現在、建設部で管理をしております。
鶴巻温泉駅南口広場では、現在、タクシーの乗り入れを3社許可しておりますが、停車の台数や利用客数が少なく、タクシープールがほとんど使われていないといった現状は、私どもとしても把握をしております。
このことにつきましては、タクシー事業者ともお話をして、タクシーの表示を消すことに対しては理解を得られております。また、警察とも協議した中では、タクシープールからロータリーの中に人が入り込むような使い方についてはやめてほしいとのことでありました。そのため、管理者や委託事業者、警察車両や消防車両などの駐車場や、一般車両の待機場所として利用することを考えております。
今後、駅前広場の有効活用と利用者の安全・安心の両面から考えまして、周辺道路の工事や駅前広場の他の工事と一緒に施工できるように進めてまいりたいと考えております。
以上です。
422
◯福森真司座長【70頁】 阿蘇分科員。
423 ◯阿蘇佳一分科員【70頁】 進展はありました。5年間待って、タクシーの表示を少し消していただける。極めて私は不十分だとは思っております。やはり5年間経っているわけです。やはり計画が思いどおりにいかないこともあろうかと思いますけれども、そこは先を見て変更するというのが、私は仕事のプロ集団としての、市役所としての仕事ではないのかということを思います。
このタクシー問題は小さいことかもしれませんけれども、これからのまちづくりの際、にぎわい、活気といったスローガンばかりではなくて、安心・安全を第一に、身の丈に合った潤いや癒やしを求めた快適なまちづくりをしっかり進めるべきではないのかと思います。
こういう機会ですから、今、タクシー停車の表示を消すということでありますけれども、いつ頃をめどにするのか。それから、今、使っていないところを警察車両や消防車両の駐車場にするということですけれども、警察や消防の車が停車するのは、訓練あるいは事故があったとき、そんなに数多く利用することはないと思います。片や、郵便局があって、あるいは雨の日は、お父さん、あるいは子供を迎えに車がかなり並んでいます。そういう意味で、一般車両の待機場所にするという言葉もありましたけれども、その辺の方向性、もちろん今、検討中だと思いますが、方向性が分かれば述べていただきたいと思います。
424
◯福森真司座長【70頁】 建設総務課長。
425 ◯建設総務課長【70頁】 時期については、まだはっきりとした時期を申し上げることはできませんけれども、新年度の周辺道路の工事の中で、可能であれば対応してまいりたいと考えております。
以上です。
426
◯福森真司座長【70頁】 阿蘇分科員。
427 ◯阿蘇佳一分科員【70頁】 今、言ったように早期に表示を消して、先ほど言いましたように、一般車両が使えるように、早期に対応していただきたいと強くお願いして、終わります。
次に、同じ土木費ですけれども、各会計予算及び予算説明書151ページ、7款・2項・2目、020、003、国庫関連通学路安全対策事業費について、通学路の整備についてでありますけれども、学校や地域が改善要望する通学路の対応については、昨年第1回定例月会議一般質問においても質問させていただきました。
令和3年度の要望が126件のうち、23件は令和3年度内に完了、28件は令和4年度に実施予定との答弁をいただいております。残りの75件はどのようか。また、新たな対応がどのようか。各地で子供が車にひかれた、通学路で亡くなったという事件が後を絶ちません。この通学に対してどのような対応をしているのか、再度聞きたいと思います。
428
◯福森真司座長【71頁】 建設管理課長。
429 ◯建設管理課長【71頁】 通学路の改善要望の対応についてお答えさせていただきます。
まず、令和3年度の要望126件の進ちょく状況でございますが、現在施工中の案件を含めまして、今年度内に93件が完了する見込みとなっております。
残りの33件のうち、14件は令和5年度の対応を予定しておりますが、全体の中で対応できないものが19件ございます。例えば、一方通行や時間規制など、交通規制に関わるものでございます。対応済みの中には、施設整備など、ハード事業による対応が困難な案件は、啓発看板の設置や児童・生徒への交通安全指導など、ソフト事業で代替するように対応してございます。
次に、新たな箇所の対応でございますが、今年度の改善要望は全部で95件ございました。そのうち55件は、今年度内に完了する見込みでございます。残りの37件は、令和5年度以降の実施となっておりますが、その中にも対応できないものが3件ほどございます。
以上でございます。
430
◯福森真司座長【71頁】 阿蘇分科員。
431 ◯阿蘇佳一分科員【71頁】 順次、通学路の整備は進められているということは、そういう努力に対しては敬意を払います。しかしながら、令和5年度までに、頑張ってもまだ37件は令和5年以降だよということでございますけれども、先ほど言いましたように、非常に残念ながら、子供たちの事故が各地で起こっていることを踏まえて、ぜひ安全確認をして、優先順位の高いところは早期にやっていただきたいと思います。
また、関連になるかもしれませんが、次に、7款・2項・2目、020、002、通学路安全対策事業費の道路の路面標示について。通学路の路面の表示が消えかかっている箇所の対応について、路線や建設部に対応、また、横断歩道については交通規制を指示する表示は警察という中で、しっかりと連携を図っていただいて、その安全性を高めていただきたい。大根地区はかなり、私も大根、鶴巻を回って、改善箇所を要求し、かなり改善されたことは感謝しておりますけれども、通学路に限らず、市内の道路には路側線や路面標示が消えている箇所が今でも目立ちます。例えば、鶴巻の交番前の横切るところも、弘法山を登る方々も非常に多いわけですけれども、表示がかなり消えている。少なくとも、今言った駅周辺とか、人が多く使う場所については、早急に対応すべきではないのかと思いますけれども、いかがでしょうか。
432
◯福森真司座長【71頁】 建設管理課長。
433 ◯建設管理課長【72頁】 路側線の引き直しに係る質問にお答えさせていただきます。
まず、対応状況でございますが、令和3年度におきましては、路側線の引き直し工事といたしまして約8キロ、また、舗装の工事、打ち替えの際に路面標示の引き直しがございますので、それが約9キロで、合計約17キロの実施をいたしております。
次に、今後の見通しですが、令和5年度の引き直しも同様に約20キロ程度を予定してございます。毎年20キロ前後の引き直しを実施しておるのですが、1、2級の市道だけでも約126キロ、路側線は両側にありますので、その倍の距離、また、幅員の広い生活道路の路側線がございますので、なかなか対応が追いつかないのが現状でございます。ですが、実施箇所につきましては、今、阿蘇分科員がおっしゃいましたように、道路の交通状況、それから、歩行者の安全性の観点から、関係機関と協議を進め、優先度を考慮して選定していきたいと考えております。
以上でございます。
434
◯福森真司座長【72頁】 阿蘇分科員。
435 ◯阿蘇佳一分科員【72頁】 交通事故や、そういう中で幼い子供が亡くなったり、あるいは高齢者の事故も増えているということでありますけれども、今の説明中でなかなか対応が追いつかないのだという率直な話がありましたが、ぜひ、全体を一気にやることは難しいのかもしれませんが、危険な箇所、そういうチェック体制をしっかり高めていただいて、危ないところはしっかり優先的に行っていただきたいとお願いして、終わります。
436
◯福森真司座長【72頁】 これで、阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
横溝泰世分科員。
437 ◯横溝泰世分科員【72頁】 なし。
438
◯福森真司座長【72頁】 質疑なしと認めます。
大野祐司分科員。
439 ◯大野祐司分科員【72頁】 それでは、お伺いしたいと思います。
各会計予算及び予算説明書の151ページ、予算資料の28ページ、
市道舗装費についてお伺いいたします。この事業は、老朽化した市道の舗装をやりますよということで、内訳が記載されているものでございますが、まず老朽化というのはどういう状態になったときに老朽化というか、老朽化の定義から教えてください。
440 ◯福森真司座長【72頁】 建設管理課長。
441 ◯建設管理課長【72頁】 舗装の老朽化の定義の一つといたしまして、路面性状調査の結果による判定がございます。カメラやセンサーを取付けた調査専用の車両を走行させまして、路面のひび割れ率、わだち掘れ量、平坦性を調査し、そのデータを基に道路の状況を定量的に評価しまして、舗装維持管理指数を算出しているものでございます。4段階の判定に対しまして、舗装老朽化の定義としてございます。そのうち上位の2つ、早期に修繕が必要、修繕が必要と判断された路線を舗装の修繕対象といたしまして、予算に反映させている状況でございます。
また、この路面性状調査につきましては、1、2級市道やバス路線を対象に、5年に一度の頻度で実施しておりますが、その他の生活道路につきましては、日常のパトロールや通報などで現地の路面状況を把握し、穴の補修や振動対策、それから、わだち掘れの補修後の数量、また、舗装の経年数などを基に、1、2級の市道と同等な整備をしてございます。
以上でございます。
442 ◯福森真司座長【73頁】 大野分科員。
443 ◯大野祐司分科員【73頁】 そういった調査をエビデンスに、それを積み上げて予算要求をされているのだろうと思いますが、この事業においても、予算要求に対して当初予算が減らされております。その減った分というのは、どういう対応をするのでしょうか。
444 ◯福森真司座長【73頁】 建設管理課長。
445 ◯建設管理課長【73頁】 予算の減っている部分の対応でございますが、予算要求に当たりましては、先ほどの老朽化判定や自治会等からの要望を基に、優先度を設けて抽出してございます。
市単独費の場合、市の財政状況を加味しながら、対象路線を減らさずに、例えば予算要求時に200メートル予定していた工事延長を150メートルに変更して施行年数の調整を図るなど、大きな支障が生じないようにやってございます。
以上でございます。
446 ◯福森真司座長【73頁】 大野分科員。
447 ◯大野祐司分科員【73頁】 分かりました。工事の延長を減らすということで、予算を減らされた分の対応はするということだと思うのだけれども、その減った部分はまた来年やるとか、あるいは補正予算を組むとか、そういう取扱いになると思うのですが、一つ危惧するのは、たくさんの箇所があると失念してしまったりするところが出てくる可能性があるのではないかということだと思うので、システム的に何かそういう、忘れてしまう、あるいは失念してしまうということがないような仕組みづくりをお願いして、終わりにします。
448 ◯福森真司座長【73頁】 これで、大野祐司分科員の質疑を終わります。
次に、兼務員の質疑を行います。
佐藤文昭兼務員。
449 ◯佐藤文昭兼務員【73頁】 予算資料の30ページ、矢坪沢水路整備事業費6,114万円、この予算計上の内容と目的はどのようか、伺いたいと思います。
450 ◯福森真司座長【73頁】 道路整備課長。
451 ◯道路整備課長【73頁】 まず、予算計上している内容について御説明いたします。
内訳といたしましては、委託料が1,728万円になります。こちらにつきましては、用地買収等の面積を算出するための測量委託と、関係機関との協議をするための資料作成といたしまして、設計委託料を計上してございます。また、既存樹木の調査を行うための調査委託が内訳となってございます。
あと、土地の購入費といたしまして、用地買収費になります。こちらが4,386万円計上してございます。
以上となります。
452 ◯福森真司座長【74頁】 佐藤兼務員。
453 ◯佐藤文昭兼務員【74頁】 矢坪沢水路整備事業費の内訳をお聞きしましたけれども、今後のスケジュールと、予算要求書の中に、令和6年度の工事着手に向けて、戸川土地区画整理準備組合との事業間調整、関係機関協議及び事業用地の取得を進める必要があるという中身が書かれていますが、どのように進めるのか伺いたいと思います。
454 ◯福森真司座長【74頁】 道路整備課長。
455 ◯道路整備課長【74頁】 まず、今後のスケジュールについて御説明いたします。
地権者の皆様の御協力をいただきながら、できれば令和5年、令和6年で用地買収をしていければと思ってございます。
工事につきましては、令和6年度からという形の中で、最終的には令和9年度中の完成を目指していきたいと思ってございます。
あと、組合等との関連なのですが、こちらにつきましては、現在業務代行業者であったり、市の窓口になっている都市部と一緒に我々も参加しまして、事業スケジュール等の調整であったり、その辺りの調整を進めながら対応してきてございます。
あと、うちの矢坪沢については、整備に当たりまして、県、関係機関との調整も併せて進めていきたいと思ってございます。
以上です。
456 ◯福森真司座長【74頁】 佐藤兼務員。
457 ◯佐藤文昭兼務員【74頁】 実際に、地域住民の方々との調整、当然、話合いもお願いしたいと思います。
次に、同じ予算資料の30ページ、菩提横野線街路築造事業費として9,070万円。この予算計上の目的と内容はどのようか、伺いたいと思います。
458 ◯福森真司座長【74頁】 道路整備課長。
459 ◯道路整備課長【74頁】 目的と内訳について御説明いたします。
まず、予算は役務費というものを計上してございます。これは土地を買収するに当たって単価等を算定するために、不動産鑑定士に委託をする費用でございます。
それと委託料につきましては、先ほど御説明しましたが、用地買収をするに当たって必要な面積を算定するための測量委託と、補償物件等の建物調査委託費用を計上してございます。あと、用地買収費と建物等の移転に係る補償費を計上してございます。
以上です。
460 ◯福森真司座長【75頁】 佐藤兼務員。
461 ◯佐藤文昭兼務員【75頁】 これも同じような中身になるのですが、今後のスケジュール及び予算資料の課題の部分がありまして、先ほども今後のスケジュールと、令和6年度の工事着手に向けて、戸川土地区画整理準備組合との事業間調整、関係機関協議及び事業用地の取得を進める必要があるということでありますが、どのように進めていくのか伺いたいと思います。
462 ◯福森真司座長【75頁】 道路整備課長。
463 ◯道路整備課長【75頁】 まず、スケジュールについて御説明いたします。
県道705号から北公民館のある市道51号線を含んだ交差点部分約750メーターになるのですが、そこまでの区間をまず一区間といたしまして、用地買収については、先ほどの矢坪沢と同じく、令和5年、令和6年で地権者の方の御協力をいただきながら、用地買収を実施していければと思ってございます。
工事につきましては、令和6年度からの工事着手を予定してございます。市道51号線までの供用開始につきましては、令和9年度中の供用開始を目指して、事業を進めていきます。
あと、関係機関との協議につきましては、先ほどの矢坪沢と同じなのですが、準備組合等と調整をしたり、道路の整備に当たって、関係する機関と県との調整を今後していく予定となっております。
以上です。
464 ◯福森真司座長【75頁】 佐藤兼務員。
465 ◯佐藤文昭兼務員【75頁】 ぜひとも、この事業についても、住民との話合いをきっちり行った上で、実施していただきたいと思います。
以上です。
466 ◯福森真司座長【75頁】 これで佐藤文昭兼務員の質疑を終わります。
古木勝久兼務員。
467 ◯古木勝久兼務員【75頁】 それでは、よろしくお願いいたします。
各会計予算及び予算説明書155ページ、020、矢坪沢水路整備事業費についてお尋ねをいたします。
吉村分科員、それから、ただいまの佐藤兼務員によって質問されましたけれども、重複をしないように極力努力をして、質問させていただきます。
予算要求書、令和5年度の主な取組を見ますと、関係機関協議、それから、用地買収は新年度の取組であります。そこでお伺いをいたします。矢坪沢の整備イメージは、いつ、どのように公表をされていかれるのか、御答弁をお願いします。
468 ◯福森真司座長【75頁】 道路整備課長。
469 ◯道路整備課長【76頁】 昨年4月の説明会でお示しいたしましたイメージを基本に、現在水路整備の詳細設計を行っております。そちらの進ちょく状況にもよりますが、今年度5月頃には、地権者の方への説明会であったり、ホームページ等で整備イメージの公表などを行っていきたいと考えてございます。
以上です。
470 ◯福森真司座長【76頁】 古木兼務員。
471 ◯古木勝久兼務員【76頁】 この事業は、当初の計画では、樹林の全伐採、それから、のり面はコンクリートという内容でした。その後の調整によって、議会等の御答弁では、河川法等を順守し、多自然川づくり基本方針を参酌するとされました。
また、矢坪沢水路の整備などでは、常々、本市は、議会や秦野市戸川土地区画整理準備組合などでは、市民や地元の皆さんの意見を最大限取り入れ、検討するとの御答弁をされてきました。最大限に取り入れてとは、どのような対応になるのか、御説明をお願いします。
472
◯福森真司座長【76頁】 道路整備課長。
473 ◯道路整備課長【76頁】 これまでもそうなのですが、今後も多自然川づくり基本方針を参酌いたしまして、関係機関とも調整を図りながら、今回の矢坪沢整備に取り入れられるものは対応していきたいと考えてございます。
御質問にありました最大限に取り入れていくのかという部分につきましては、要望等をいただいたときには、要望内容に対し対応することが可能かどうか検討を行い、また、回答に当たりましては、状況にもよるのですが、場合によっては、図面等資料をお示ししながら、対面での回答ができればと考えてございます。
今後も、地元での勉強会であったり、ふれあいトーク等、市が参加して何か御説明をという機会があれば、参加するような対応もしていきたいと考えてございます。
要望に対しましても、実際にそれが可能なのかどうか検討しながら、取り入れられるものは何なのかという部分を検討していきたいと思ってございます。
以上です。
474
◯福森真司座長【76頁】 古木兼務員。
475 ◯古木勝久兼務員【76頁】 冒頭の御答弁、昨年4月の説明会で提示したイメージを基本に、現在、水路整備の詳細設計を行っていますという御答弁でした。4月の説明会で御提示されたイメージは、多自然川づくりとは乖離し、やや不評だったと私は聞いております。それでも詳細設計を進めていかれるのか、市民や地元の意見を最大限に取り入れて検討するとは、私は異なるようなお考えのように思います。市民や地元の皆さんの意見とは乖離したまま詳細設計、実施設計を進めていかれるのかどうか、お答えいただけますか。
476
◯福森真司座長【76頁】 道路整備課長。
477 ◯道路整備課長【76頁】 整備イメージにつきましては、令和3年12月の説明会において頂いた御意見、御要望など、また、その後の関係機関との調整などに基づきまして、昨年4月に修正した整備イメージを説明しております。
説明会では、多自然川づくりの考え方をもっと取り入れてもらいたいという御要望、御意見もございました。また一方では、水路の直線的な線形や直壁構造の一部見直しなど、ある一定の評価をいただいたのではないかと思ってございます。
今後も頂いた御意見、御要望については、関係法令や技術基準などに照らし合わせ、取り入れられることが可能かどうか、併せて検討していきたいと思っております。
以上です。
478
◯福森真司座長【77頁】 古木兼務員。
479 ◯古木勝久兼務員【77頁】 多自然川づくりを参酌するというのは、元副市長の高村さんが御答弁されていたと思うのですけれども、今、御答弁された一定の評価をいただいてとは、これは市民の皆さんから一定の評価をいただいてのことだと思うのですが、どこの部分が評価されたと御判断されていますか。
480
◯福森真司座長【77頁】 道路整備課長。
481 ◯道路整備課長【77頁】 先ほども御説明いたしましたが、当初12月の説明会の資料では、水路の整備につきましては直線的な整備、擁壁については両側直壁という形の整備の絵をお示ししてございます。それに対して4月のときには、部分的ではありますが、河川の蛇行した部分を現況の部分に近づけるなど、直線的な部分の水路整備を見直すとともに、のり面が残せる部分については、直壁の構造をやめ、多断面による間知ブロック、またはのり面、自然のり等の方向性をお示ししたという部分、この辺りがある程度評価されたのではないかと思ってございます。
482
◯福森真司座長【77頁】 古木兼務員。
483 ◯古木勝久兼務員【77頁】 川底の部分はどういう評価でしたか。
484
◯福森真司座長【77頁】 道路整備課長。
485 ◯道路整備課長【77頁】 川底の部分、当初については、コンクリートによる三面張り等のコンクリートの部分もあったかと思うのですが、河床につきましては、12月、4月について両日とも、両方の説明会の中では、コンクリートは打たないような河床整備という形で御説明をしてございます。
486
◯福森真司座長【77頁】 古木兼務員。
487 ◯古木勝久兼務員【77頁】 今までの御説明の流れを聞いていて、詳細設計、つまり、実施設計の段階でも変更はあり得るという話として私は受け止めているのですけれども、そういう理解でよろしいですか。
488
◯福森真司座長【77頁】 道路整備課長。
489 ◯道路整備課長【77頁】 昨年4月時点の説明会の中で、基本的な方向性を示させていただいております。令和4年度の事業の中で、詳細測量を現地でやったり、あと地質調査等を行っています。その中で、4月の方針をベースとした中で、今、作業を進めているような状況です。
今もまだ検討中の部分も当然ございます。最終的に仕上げるという部分の中では、御意見の中で取り入れられるものがあるのであれば、検討しながら進めていきたいと思っております。
以上です。
490
◯福森真司座長【78頁】 古木兼務員。
491 ◯古木勝久兼務員【78頁】 そうすると、実施設計に要する費用も大幅に変わる可能性が出てきますよね。そういう理解でよろしいですか。
492
◯福森真司座長【78頁】 道路整備課長。
493 ◯道路整備課長【78頁】 基本的な構造物等の設計部分については、現在進めている内容である程度、方向性は固まってくるのではないかと思っております。そちらにつきましては、4月の説明会の中で、今、お示ししたイメージを基本として進めさせていただきますという方向性をお伝えしておりますので、現在、それに基づく大きな構造物等の設計については、作業をしているところでございますので、今、言われたような大きな費用の変更はないような形になるのでなはいかと思っております。
494
◯福森真司座長【78頁】 古木兼務員。
495 ◯古木勝久兼務員【78頁】 そんなに詳細設計は柔軟に対応できるのでしょうか。
496
◯福森真司座長【78頁】 道路整備課長。
497 ◯道路整備課長【78頁】 繰り返しになりますが、大きな構造物等、そういった部分の変更については、現在進めている詳細設計で構造物を決定して進めます。それ以外ののり面であったり、残し方の部分で対応できるものがあるのかどうか、その辺りの検討になってくると思ってございます。
498 ◯古木勝久兼務員【78頁】 終わります。
499
◯福森真司座長【78頁】 これで古木勝久兼務員の質疑を終わります。
風間正子兼務員。
500 ◯風間正子兼務員【78頁】 なし。
501
◯福森真司座長【78頁】 質疑なしと認めます。
各分科員の質疑は終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
502
◯福森真司座長【78頁】 質疑なしと認めます。
これで、建設部が所管する事業に対する質疑を終わります。
以上で、議案第1号のうち、当分科会所管部分の質疑を終結します。
これより、
予算決算常任委員会における採決の参考とするため、賛否の確認を行います。
議案第1号のうち、当分科会所管部分に賛成の分科員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
503
◯福森真司座長【79頁】 賛成全員であります。
したがって、予算決算常任会において、そのように報告いたします。
暫時休憩します。
午後 2時52分 休憩
─────────────
午後 3時02分 再開
504
◯福森真司座長【79頁】 再開します。
次に、「議案第2号・令和5年度秦野市水道事業会計予算を定めることについて」を議題とします。
執行部の概要説明を求めます。
上下水道局長。
505 ◯上下水道局長【79頁】 令和5年度秦野市水道事業会計予算の概要について、説明します。お手元の各会計予算及び予算説明書の219ページから265ページまでとなります。
まず、219ページをお開きください。第2条の業務の予定量は、給水戸数7万9,700戸、年間総給水量1,964万立方メートル、1日平均給水量5万3,661立方メートルを目標として取り組んでまいります。
次に、第3条の収益的収入及び支出につきましては、収入額30億159万5,000円、支出額28億4,512万2,000円を計上しました。
なお、当年度の純利益は、256ページの損益計算書に記載しておりますが、消費税を除き、6,862万6,000円を見込みました。
続きまして、220ページを御覧ください。第4条の資本的収入及び支出につきましては、収入額6億888万9,000円に対し、支出額は19億1,797万4,000円で、13億908万5,000円の不足が生じますが、本文括弧内に記載しておりますとおり、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額以下の資金をもって補填いたします。
以上により、予算規模は38億5,000万円、前年に比べ1億100万円、2.7%の増となっております。
続いて、収益的収支のうち、主なものについて御説明いたします。
226ページを御覧ください。まず、収入ですが、給水収益は、本年10月からの料金改定により、前年度に比べ6,230万円増の24億3,870万円を計上いたしました。
230ページを御覧ください。次に、支出です。目2の配水給水費ですが、前年度に比べ8,361万4,000円増の3億9,747万5,000円を計上しました。引き続き、予防保全型の維持管理に取り組みます。
続きまして、資本的収支のうち主なものについて、御説明いたします。
240ページを御覧ください。まず、収入です。企業債は5億8,540万円を計上しておりますが、はだの上下水道ビジョンの事業計画に基づき、プライマリーバランスの黒字を確保した借入額としております。
242ページを御覧ください。次に支出ですが、4点を重点として取り組みます。
まず、1点としては、目2の管路耐震化・更新事業費ですが、5億961万7,000円を計上いたしました。説明欄の幹線管路耐震化・更新事業費では、幹線管路として位置づけた県水送水ルートについて、約1キロメートルの送水管等の耐震化を行います。これにより、基幹管路の耐震化率は、令和5年度末で約51.9%となる見込みでございます。
第2点としては、目3の施設耐震化・更新事業費ですが、4億5,764万8,000円を計上いたしました。取水場耐震化・更新事業費において、猿渡取水場のポンプ更新工事を行うなど、各施設の更新工事を計画的に進めます。
244ページを御覧ください。第3点としては、目4の第5次拡張等整備事業費ですが、1億4,659万円を計上いたしました。芹沢取水場整備事業費では、電気設備や監視装置の整備工事を行います。
第4点としては、目5の災害対策整備事業費ですが、7,295万2,000円を計上いたしました。非常用自家発電設備整備事業費では、岩井戸取水場の発電設備更新工事を行います。
令和5年度も、水道事業施設整備計画及び財政計画に基づき、着実に施設の耐震化や整備に取り組み、ライフラインを提供する公営企業として、引き続き安全な水の安定供給と事業経営に努めてまいります。
以上、よろしく御審査くださいますようお願いします。以上です。
506
◯福森真司座長【80頁】 執行部の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
まず、分科員の質疑を行います。
吉村慶一分科員。
507
◯吉村慶一分科員【80頁】 各会計予算及び予算説明書235ページ、030、「おいしい秦野の水」販売促進費について伺います。
秦野市内ならばどこにいようと、「おいしい秦野の水」が手軽に手に入るようにすることが、転入促進や観光上の見地からも大切であると思います。現在は、特に大根地区において、「おいしい秦野の水」を買える場所が少ない現実があります。
例えば、お出しいただいた資料によれば、自動販売機で「おいしい秦野の水」を飲める場所は、全市で24か所、41台の自動販売機が扱っておりますが、大根地区には1か所もない、ゼロで、「おいしい秦野の水」取扱いのお店は、市内に57店舗ありますが、大根地区には、ファミリーマート東海大学駅前店とローソン東海大学北門前店、僅か2店舗ということです。大根地区の人は、「おいしい秦野の水」がどこで売っているのとよく言います。
そこでお尋ねしますが、別に冷えていなくても結構ですから、大根公民館とか広畑ふれあいプラザ、あるいは、鶴巻地区ですが大根地区とも接している、サンライフ鶴巻のような公共施設においては、「おいしい秦野の水」をばらで買えるようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
508
◯福森真司座長【81頁】 営業課長。
509 ◯営業課長【81頁】 公民館等の公共施設において、ばらで買えないかといった御質問であります。
今、吉村分科員から御説明がありましたように、大根地区での4つの、御紹介のあった公共施設、広畑ふれあいプラザとサンライフ鶴巻、あと、大根地区には大根公民館、鶴巻公民館がございます。
こちらには、自動販売機がないところや、あっても、「おいしい秦野の水」を扱っていないところが確かにございます。自動販売機においては、大根地区では販売がない状況になります。
販売店の御紹介がありました。販売店は、令和4年度、販売促進の営業活動を営業課でやりまして、大根地区では東海大学駅前のパン屋で1件、扱いができるようになっています。
そういった取組はしていますが、公民館等の公共施設の窓口で手売りなどする方法については、各施設の所管とまずは相談していきたいと、このように考えております。
510
◯福森真司座長【81頁】 吉村分科員。
511
◯吉村慶一分科員【81頁】 ぜひ、ただでさえ大根地区は県水がたくさん入っていて、「おいしい秦野の水」は飲みにくい地域です。「おいしい秦野の水」は手軽な場所で飲めるように、冷えていなくてもいいですよ。あれは、一番おいしい温度というのは自動販売機の温度ではないですから、自分で工夫して飲めばいいのです。よろしくお願いします。
それと、これは要望ですけれども、来年度は注文の量が増えて、理由を聞くと、著名人が大量に購入してくれるというのがある。美容室を経営しておられる著名人のようですが、そういう事実があるなら、そういうことはもっとPRの材料にしてもらって、「おいしい秦野の水」を全国でPRしていただくよう、お願いして終わります。
512 ◯福森真司座長【81頁】 これで、吉村慶一分科員の質疑を終わります。
今井実分科員。
513 ◯今井実分科員【81頁】 なし。
514 ◯福森真司座長【81頁】 質疑なしと認めます。
横山むらさき分科員。
515 ◯横山むらさき分科員【81頁】 各会計予算及び予算説明書235ページの030、今、吉村分科員がお話しした「おいしい秦野の水」販売促進費、前年度より75%予算増ということでありますが、販売促進の見込みを、今、若干触れられていましたけれども、詳しく教えてください。
516 ◯福森真司座長【82頁】 営業課長。
517 ◯営業課長【82頁】 まず、予算の増額の理由から説明させていただきます。
企業から約14万本の購入申込みを既にいただいております。このため製造本数が増えますので、今年度に比べ、製造費が大きく増額していることが理由になります。
新年度予算の事業の取組については、「おいしい秦野の水」の製造、販売促進を行っていきます。
水の製造については、通常500ミリリットルサイズのボトルを作っていますが、ラベルデザインや容器のサイズを希望する内容に変更することができる、オリジナルラベル・コラボウォーター事業というのを行っております。こちらを進めたいと思っています。
また、販売促進では、チラシ、ポスター、のぼり旗、また、車両に貼り付けますマグネットシールや紙袋を作製します。販売店にお配りして活用いただいたり、車両については、上下水道局の公用車両に貼り付けたり、また、紙袋についても、販売店で利用していただきたいと思っております。
以上です。
518 ◯福森真司座長【82頁】 横山分科員。
519 ◯横山むらさき分科員【82頁】 ありがとうございます。自社ラベルをつけて宣伝用に、「おいしい秦野の水」を採用してくださるということで、大変PRにつながって、いいことだなと大いに歓迎したいと思います。
今、ラベルを新しくするというような話が出たところで、今のラベルには、売上げの一部は丹沢の水源林保全活動に充てられますという印字があるのですけれども、秦野市として新たなラベルを作って、売上げの一部を世界の水の貧困対策に貢献しますといった印字はできないかと思うのですが、可能性はいかがでございましょうか。
520 ◯福森真司座長【82頁】 営業課長。
521 ◯営業課長【82頁】 いわゆる、世界中の水に困っている人への支援という形だと思われます。
本庁舎1階の自動販売機では、売上げの一部を寄附することで、国際的な水資源と衛生問題の解決に役立てようという取組を既にしております。令和3年度の寄附金額は、6,537円ほどになっております。
この取組については、今、横山分科員から御案内がありました、ペットボトルのラベルには記載をしておりません。
市制70周年に向けてラベルを変えるなど、また、ラベルデザインの見直し時期に合わせて、そういったブランド力の向上につながるような取組について、検討してみたいと思います。
522 ◯福森真司座長【83頁】 横山分科員。
523 ◯横山むらさき分科員【83頁】 ブランド力の向上につながると思います。本市はかつて、コレラで苦しむ村民を救済するために、篤志家が私財をなげうって水道を引いたという歴史があり、その行為を誇りとしております。
秦野の子供たちへの身近な教育的素材ともなりますので、ぜひとも次期、そのようなラベル表示をお願いしたいと申し上げて、質疑を終わります。よろしくお願いします。
524 ◯福森真司座長【83頁】 これで、横山むらさき分科員の質疑を終わります。
阿蘇佳一分科員。
525 ◯阿蘇佳一分科員【83頁】 各会計予算及び予算説明書の227ページ、水道料金についてお伺いします。
今、電気料金をはじめとして、いろいろなものが一斉に値上がりし、市民生活も、大変厳しい状況にあります。その中で、秦野市は、水道料金を昨年10月から今年3月までの間、半額にするという物価対策、高騰対策を実施し、このことは大変多くの市民が喜び、感謝をしています。しかし、その減額が終わると、水道料金の値上げが待っているとなれば、市民にとっては、いきなり手のひらを返されたような印象も持つ方も多いのではないかと思います。
市民の安全で安心な暮らしを守るためには、老朽化した水道管の更新もしなければならない、耐震化も計画的に進めなくてはならない、そのためには料金改定も必要であるということは、一定の理解をいたしますけれども、今回の料金改定に対しては、もっと説明を尽くさなければならない、反発が出るのではないかと思っております。
そこで、料金改定の内容に関する説明について、どのように行っているのか、お聞きしたいと思います。
526 ◯福森真司座長【83頁】 経営総務課長。
527 ◯経営総務課長【83頁】 料金改定に関する市民への説明についてでございますけれども、12月議会の議決をいただきました後に、まず第1弾といたしまして、広報はだの2月1日号に、料金改定に関する特集号を折り込みました。
この特集号の内容といたしましては、表面に、上下水道事業の現状と課題、主な企業努力の紹介を載せまして、裏面に、改定の内容と、御心配いただいております、料金減額との関係を掲載させていただきました。
数件の問合せをいただきましたけれども、広報を補足するような形で説明を行いまして、ほとんどの方には御理解をいただいたところです。
また、ホームページでは、広報に掲載した内容はもとより、広報では説明し切れなかった部分、こちらをQ&A形式で掲載するなど、市民への周知に努めているところでございます。
今後は、上下水道局公式フェイスブックや市の公式LINEなども活用していきますとともに、9月及び10月には、検針の際に各戸へチラシを配布することも予定しておりますが、より丁寧な説明に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
528 ◯福森真司座長【84頁】 阿蘇分科員。
529 ◯阿蘇佳一分科員【84頁】 いろいろな努力、説明していることは分かっております。しかしながら、物価の高騰が続き、その収束がいまだ見えない。さらに、市民にさらなる負担を求める今回の改定について、多くの理解をいただくためには、まだまだ、私は説明不足であると思います。
特に、上下水道局自身のコストカットに関する企業努力を、もっと説明する必要があるのではないか。この企業努力について、どのような展開をしていくのか、あるいは、どういう努力をしているのか、お尋ねしたいと思います。
530 ◯福森真司座長【84頁】 経営総務課長。
531 ◯経営総務課長【84頁】 まず、広報に掲載いたしました企業努力策といたしましては、これは水道事業と公共下水道事業の組織統合による人件費や維持管理費の削減、年3,800万円となります。これを掲載しております。これには、公共下水道事業の分も含まれております。
次に、未利用地の有効活用といたしまして、合計3,500万円の売却収入及び年1,600万円の賃貸料収入を上げていること、そして、包括的民間委託の導入によりまして、滞納繰越額の徴収率が35ポイントの向上をしたことを掲載させていただいております。
また、広報に掲載した以外にも、古堂配水場の統廃合によりましてトータルコスト600万円の削減、広畑加圧水系の統廃合によりましてトータルコスト1,000万円の削減などにも取り組んでまいりました。
今後も、これらの取組を継続していくとともに、公民連携事業の導入や広域連携の検討なども行いながら、上下水道局の全職員が、地方公営企業の経営の大原則であります経済性の発揮、これを常に意識しながら、一丸となってコストの削減に取り組んでいきたいと考えております。
以上です。
532 ◯福森真司座長【84頁】 阿蘇分科員。
533 ◯阿蘇佳一分科員【84頁】 今、経営総務課長から、経済性の発揮、コストカット、大変、私は重要なことだと思っております。また、そういう観点で、上下水道局が頑張っていることは高く評価します。
その中で、もっと市民に対して、老朽化の水道管の更新、あるいは耐震化、それはごもっともなことだけれども、その中身は、市民は分からないわけですね。
特に今、地震、トルコやシリアの5万人を超える死者のことは、毎日のようにテレビ報道されたり、最近もNHKで、日本の大きな地震、あるいは、伴う富士山の噴火とか、連日のように報道されていますけれども、その中で、秦野市が、今、事故があったときに一番困るのは水とトイレです。
その耐震化が、今、何%できているよ、しかし、これをやっていくにはこのぐらいかかるのですよ、あるいは同時に、命のもとである水道を守るために、現在、このぐらいの借金があり、これを継続していくためには、どうしてもこの程度の値上げをしなくてはいけないのだということを、皆さんはよく知っている。今のコストカットの努力も、皆さんは知っているし、議員の我々もこういう議論の中で分かっているけれども、市民の方々はそういう内容をほぼ分かっていないのですね。
いろいろな書類が出たりするけれども、ポイントが何か、私はずれているような気がして、もう少し、ポイントを市民に分かるように説明していただきたいと思いますが、特に今、水道の耐震化、あるいは借金と今後の展開について、御見解を聞きたいと思います。
534 ◯福森真司座長【85頁】 水道施設課長。
535 ◯水道施設課長【85頁】 私からは、水道の耐震化、基幹管路の耐震化の状況について説明させていただきます。
令和4年度末の決算見込み値になるのですけれども、基幹管路の耐震化率は49.7%を見込んでおります。令和3年度から比べますと、2ポイント増加しました。令和4年度の計画では46.7%としていましたので、目標値を現在、3ポイント上回ることができたと考えています。
厚生労働省が公表している最新の基幹管路の耐震化率の全国平均ですけれども、令和3年度末の数値になります。これが41.2%ですので、約8.5ポイント上回っている状況です。
今後も引き続き、耐震化率の向上に努めてまいります。
以上です。
536 ◯福森真司座長【85頁】 経営総務課長。
537 ◯経営総務課長【85頁】 私からは、借金の状況についてお答えをいたします。
令和5年度末の水道事業会計における企業債残高の見込みは、約67億円ということになっております。これは5年前の平成30年度末と比較しますと、その当時、71億円でしたので、4億円の減ということになっております。
少し減少のペースが鈍っておりますけれども、今、御説明いたしましたとおり、耐震化などのピッチを上げておりますので、その分、借金が減るペースが落ちている。
ただ、プライマリーバランスの黒字を守るということだけは、財政計画にもしっかりと掲げておりますので、これは守っていきたいと考えております。
以上です。
538 ◯福森真司座長【85頁】 阿蘇分科員。
539 ◯阿蘇佳一分科員【86頁】 いろいろなまちの公務員改革で、経営総務課長は特に大変有名な方であります。まさに、経済性の発揮、コストカット、それから同時に、市民への水の安全性のバランスを取りながら、しっかりと成果を上げていただきたいということをお願いして、終わります。
540 ◯福森真司座長【86頁】 これで、阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
横溝泰世分科員。
541 ◯横溝泰世分科員【86頁】 各会計予算及び予算説明書の233ページ、030、漏水対策費ですけれども、本管からの共同給水管、これは過去においては、複数で、最後尾が漏水したときには、お互いにお金を出し合って、共同管を布設替えというようなことが多分としてあったのですけれども、そのときに、やっぱり問題になるのはお金の問題ですよね。
入り口と最後尾の方々と、そういったところを含めて、この辺に対して、過去には暫定的に共同管の材料支給的なことも、お話もいただいたりしているのですが、現状はどのような対応を図られているのか、お伺いしておきたいと思います。
542 ◯福森真司座長【86頁】 水道施設課長。
543 ◯水道施設課長【86頁】 給水管の漏水修理の現状と課題について、お話ししたいと思います。
各家庭に引込みをされている給水管は、水道法では給水装置と定義され、道路に布設している市の配水管から宅地内の蛇口までが給水装置で、これらは所有者の財産となります。
秦野市水道事業給水条例では、所有者または使用者は、常に最善の注意を払い、良好な状態において給水装置を管理し、その費用は使用者または所有者の負担とすると規定しております。
給水装置のメーターから蛇口までで漏水が発生すると、この箇所は、市民の水道料金がかかる部分での漏水となりますので、その修繕費用は所有者が負担しております。
しかし、道路内の配水管からメーターまでで漏水が発生しますと、料金がかかっていない箇所となるため、所有者がその費用を負担するのに理解が得られにくいという課題、また、漏水を放置した場合、配水場の水位が低下して断水につながることを想定し、市が公費で対応しています。
現状の修繕の方法は、修理する給水管が将来、再度漏水する可能性がある場合には、補修箇所を局所的ではなく、延長を延ばして補修するなどの対応をしています。
また、配水管と並走し、布設後、年数が経過している給水管については、直近の配水管から宅地への分岐工事を行うことで、道路内の所有者または使用者が管理する範囲を短くすることで、市民負担の軽減に努めているところです。
以上です。
544 ◯福森真司座長【86頁】 横溝分科員。
545 ◯横溝泰世分科員【86頁】 ありがとうございました。大分、市民負担が緩和されているのかなと思って、今、お伺いしております。
ただ、そういった前向きな形の中で、市民負担を緩和するということを考えて、今の御回答いただいたような状況があるとなれば、やはり運用的な対応だと思うのです、今の段階では。それとまた、裁量的なやり方になってしまうのではないかと思っているのですね、私は。
そういったところから、せっかくのことですから、そこまでの対応を図っておいでになるのでしたら、やはり規則なり要綱なりで、もう少しそのところを、市民福祉とまで言わないまでも、市民に寄与するような環境づくりをしていくことも大事ではなかろうかなと思うのですが、その点におけるお考えをお伺いしたいと思います。
546 ◯福森真司座長【87頁】 水道施設課長。
547 ◯水道施設課長【87頁】 要綱などの策定につきましては、現状を照らし合わせて、その方向を含めて検討してまいりたいと思います。
以上です。
548 ◯福森真司座長【87頁】 横溝分科員。
549 ◯横溝泰世分科員【87頁】 ぜひ前向きに御検討いただいて、市民福祉に寄与していただければと思っております。水の漏水そのものは全体的な問題としてもありますから、ぜひよろしくお願いしておきたいと思います。
次に、チェックしてありますから、これと、先ほど来から「おいしい秦野の水」販売促進費、各会計予算及び予算説明書235ページ、030に出ておりますから、せっかくの機会ですから申し上げておきたいと思いますが、先ほどの御質疑等々も、基本的なところであろうかと思います。
ただ、公の会議、そしてまた民間の会議も含めて、民間はあまり言えないまでも、公の会議、それに準ずるところの会議等々もあるわけでありまして、そこでお水を使っていただくような形を取ってもいいのではないかなと思うのですね。
大概、お茶が出てくる状況なので、だから、「おいしい秦野の水」で自信を持っていれば、飲んでいただきたいような形を、会議のときに使っていただければいいかなと、単純に私は思っていますので、おいしくなかったら結構ですから、おいしいと思ったらやってください。
次に、これはお願いです。
各会計予算及び予算説明書237ページの010から070までそれぞれの減価償却費の関係ですけれども、これは素直に少し思って、改めて見て、なぜこれが、減価償却費が予算計上されることなのかなと。
もちろん、地方財務の関係の記載の仕方があるでしょうけれども、担当としてはどのようにお考えでしょうか。
550 ◯福森真司座長【87頁】 経営総務課長。
551 ◯経営総務課長【88頁】 減価償却費、複式簿記をやるような会計を取っていれば、どこの組織でも処理をするものであります。
地方公営企業というのは少し特殊でございまして、民間企業であれば、このように予算には、計上したような形を取らないと思います。
地方公営企業は、収益的収支の予算と資本的収支の予算という2つの予算を組んで、この減価償却費を資本的収支の赤字に充て込んでいくという、企業会計のサイクルのルールがございます。
そのルールをはっきりと明確に表すために、こうして予算に費目として計上をして処理をするというところが、少し特殊な部分ではないかと思います。
以上です。
552 ◯福森真司座長【88頁】 横溝分科員。
553 ◯横溝泰世分科員【88頁】 公営企業における特殊な記載の仕方だと思いますけれども、別に減価償却費を予算計上する必要はないだろうと思うのですね。資本的収支とかそういったことがそこに出ていれば、民間的にはないですものね。
注記にも、減価償却の方法なども記載されておりますけれども、基本的には、それは載せなくてもいいのではないかと思うのですけれども、今後、その辺を、法的根拠に基づいてやられていると思っていますけれども、もう少し検討してみていただきたいと思うのですが、その辺はいかがでしょうか。
554 ◯福森真司座長【88頁】 経営総務課長。
555 ◯経営総務課長【88頁】 これは、計上すること自体は、地方公営企業法、あるいは施行令、施行規則、施行細則とかたくさん決まりがございますけれども、それに沿って計上しなければならないということになっておりますので、これを落としてしまいますと、法に背くことになってしまいますので、そのところは御理解をいただければと思います。
以上です。
556 ◯福森真司座長【88頁】 横溝分科員。
557 ◯横溝泰世分科員【88頁】 まさに言われるところだと思うのですけれども、非常に見づらい状況があるということは、担当者としても、そういう頭でいられるのだろうなと思っています。
一般的には、減価償却費を載せることというのはないですからね。ですから、そういったことからして、法を犯すわけにいかないことは確かでありますから、この辺はもう少し何かやり方がないのかなと。
私も少し調べたり、いろいろとしてみたのですけれども、財務の関係はなかなか難しくて、調べ切れないままに御質疑させていただいていることを申し訳なく思っているのですが、今後の1つの自分としての課題なり、また、そこで明らかになってくれば、また御質疑させていただければ、このように思っていますので、よろしくお願いします。
次に、各会計予算及び予算説明書260ページの注記の関係ですが、これは法人なり何なり、この注記に従って予算計上なり、決算なりを作成しているわけでありますけれども、特にこのところにある、引当金の関係で記載されております。
退職給付引当金でありますけれども、技能員は上下水道局の財源で、一般職は普通に一般会計からということですが、どうしてこのように分けなくてはいけないのか、これもまた法的根拠の下にやっているということになるのでしょうけれども、どうしてもこれも合点がいかないので、改めて私、今回、質疑させていただきますけれども、御回答いただければと思います。
558 ◯福森真司座長【89頁】 経営総務課長。
559 ◯経営総務課長【89頁】 退職給付引当金の計上方法についてですけれども、少し時間をいただき、経過をお話しさせていただきますと、退職給付引当金は、平成24年1月27日に国によりまして、地方公営企業における会計基準の見直しが行われまして、これに伴って、平成26年度の予算及び決算からこれを計上することが義務づけられたものでございます。ですから、計上するところまでは法による義務づけということになります。
計上方法ですけれども、3パターンございます。全ての職員を水道事業会計で計上する場合、技能員のみを水道事業会計で計上する場合、全職員を一般会計で計上する、この3パターンがございます。
県下の主な水道事業体を見させていただきますと、県の企業団、川崎市、横須賀市などの大きな水道事業体は、全職員を水道事業会計で計上しております。本市と小田原市、そして三浦市は、技能員のみを計上している。座間市と南足柄市は、一般会計での計上としているところです。ですから、ここは、どのパターンを取るかについては、法的根拠というものはございません。
本市は、なぜ技能員のみ計上しているのかという理由ですが、先ほどお話しした義務づけがされる以前から、技能員を水道局で直接採用していた時期がございます。その頃から、技能員は全て水道事業会計の負担ですよということを、一般会計とのすみ分けを行っております。それを、義務づけが行われた時点でも踏襲をしたということを、古い歴史を知る職員から聞いているところでございます。
ですから、これについては、先ほど申し上げましたように、法的根拠はありませんので、どの方法を取るかというのはそれぞれの事業体の判断ということになろうかと思います。
560 ◯福森真司座長【89頁】 横溝分科員。
561 ◯横溝泰世分科員【89頁】 ありがとうございました。いずれにしても、各自治体でのパターンが、それぞれ3パターンの中で、選択肢としてあるということで今、御回答いただきました。法的な流れの中での今の話であります。
例えば、確かに水道局を中心として採用ということでありますけれども、結果的には市の職員ですよね、私からすると、財源的にも全てそちらから来ているという状況もあったりしますから、ほとんどは。
なぜそういうことを言うかというと、例えば、技能員は、災害があった場合、労働災害、公務災害、これはどうなのですか。
562 ◯福森真司座長【90頁】 経営総務課長。
563 ◯経営総務課長【90頁】 職務中に災害に遭った場合には、公務災害ということになります。
564 ◯福森真司座長【90頁】 横溝分科員。
565 ◯横溝泰世分科員【90頁】 今、お話があったように、冒頭申し上げたように、私は、市の職員だと思っているので、公務災害でいいのだろうと思います。
しかし、技能員という、公営企業が採用しているということになりますと、それを前提としたならば、労働災害の中に入ってくるだろうと思うのですね。ですから、災害における補償も、公でやるのか、また、別の労働者災害補償保険法に基づいた補償なのかということになってきます。
そういったことからすると、これは別に、すみ分けする必要は何にもないのだろうなと思っているのですね。一般職は、先ほど申し上げたように一般会計から出て、それで、技能員は上下水道局から出すというのは、これはおかしくないですか。
もう少しそれを整理して、公務災害、労働災害の関係を基本として考えたときにおける在り方からして、退職給付引当金を一緒にしたらどうかと思ったりもするのですが、その点についてはどのようにお考えですか。
566 ◯福森真司座長【90頁】 経営総務課長。
567 ◯経営総務課長【90頁】 確かに以前は、技能員と申しますと、局で採用して、ずっと水道の仕事を続けるという側面はありましたけれども、近年では、今回の12月補正でも計上させていただきましたけれども、一般会計との間での行き来というのも、技能員の間では起きております。
そのたびに、あのようにお金を、一般会計と私どもと計上して、相互にやり取りをする、そういう二度手間になるようなこともしております。
さらには、これを全部一般会計の負担としたとしても、例えば、私は4年間、上下水道局にいるわけですけれども、その間に増えた退職金の分というのは、全て負担金として一般会計へお渡ししているわけですので、企業会計としての負担は何ら変わるところはございません。
ですから、いろいろな手間が増えていることと実態に即していないことなども考え合わせまして、よく市長部局と調整を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
568 ◯福森真司座長【90頁】 横溝分科員。
569 ◯横溝泰世分科員【90頁】 基本的な御回答、ありがとうございました。
いずれにしても、技能員といっても、一般職扱いではないまでも、過去には清掃事業所の職員なども、職員として採用されていたかと思うのですね。
それは年度によって切替えがあったかどうか、私、承知していないので、そこまで言えませんけれども、そういった方が水道局に配転になった場合なども、技能員でありながら市職員としての、普通だったら一般会計からという方だと思うのですけれども、それが、そちらへ行ったら上下水道局の退職給付引当金で対応するというのは、どうも合点がいかないので、身分が、そうすると変わってしまうのではないかなと思っています。
一般職と技能員というのは分かりますけれども、そこに、労働処遇の関係も変わってきてしまうのではなかろうかと危惧するわけですね。
ですから、今、経営総務課長からお話がありましたようなところは、先ほど申し上げましたように、労働災害、そしてまた公務災害等々のバックボーンとした考え方からして、今後、検討というか、話合いをしていただくような御回答をいただきました。
今後、副市長もおいでになりますから、その点は、経営総務課長はプロでありますから、プロにお任せしますけれども、少し疑問があったところを申し上げて、私の質疑を終わります。
570
◯福森真司座長【91頁】 これで、横溝泰世分科員の質疑を終わります。
大野祐司分科員。
571 ◯大野祐司分科員【91頁】 それでは、水道事業会計では、まず、各会計予算及び予算説明書の231ページ、県水受水費についてお伺いいたします。
県水受水費は、令和5年度では、だんだん減っていくトレンドの中にある令和5年度なのか、だんだん増えていくトレンドにあるのか、それとも、凸凹している中の、たまたま令和5年度なのか、今、どんな動向、位置づけの中にあるでしょうか。
572
◯福森真司座長【91頁】 経営総務課長。
573 ◯経営総務課長【91頁】 県水の受水費、費用は当然、県水を受水する量に影響されてくるわけですけれども、水道の有収水量全体が減っていく中で、やはり減っている分に応じて、県水の受水の量も減り続けていくだろうと見込んでおります。
574
◯福森真司座長【91頁】 大野分科員。
575 ◯大野祐司分科員【91頁】 県水受水費はできるだけ少ないほうがいい、つまり、量も少ないほうがいいと私は思っています。
1つ気になるのは、実際に安定的な水道事業を展開していこうと思っている人にとっては、バッファーとしての県水というものの必要性を、実際以上にバイアスがかかって、必要だと思ってしまうことが起きてしまうのではないかというところを懸念するところなので、県水受水の量、金額が適正かというのは、上下水道局ばかりではなくて、他の部署からもチェックを入れたほうがいいのではないのかなと。
例えば、財政課からチェックを入れてもらうとか、そういったことも必要ではないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。
576
◯福森真司座長【92頁】 財政課長。
577 ◯財政課長【92頁】 料金の適正化というか、そういったものにもつながると思いますので、そういったところをよく水道会計と調整して、進めていきたいと思います。
578
◯福森真司座長【92頁】 大野分科員。
579 ◯大野祐司分科員【92頁】 事前のやり取りのないお尋ねでしたので、お答えいただいたことに感謝を申し上げたいと、まずは思います。
次の質疑に行きますけれども、有収率というものがあるのだけれども、それは基本的に向上させていくべきなのかなというところだと、ずっと向上させることがいいのかどうなのかというのも、どこかに限界があるというのは前回もお話しさせていただいたと思うのだけれども、有収率の向上について、今、どのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。
580
◯福森真司座長【92頁】 水道施設課長。
581 ◯水道施設課長【92頁】 有収率の向上の考え方について、お答えします。
令和3年度の有収率は92.32%で、前年比1.12ポイント低下している状況ですが、同規模の水道事業体の平均約90%を上回っている状況です。
しかし、貴重な水資源浪費の防止と水道事業の健全経営のため、有収率向上は非常に大切と考えています。
有収率低下の最大の原因は漏水であります。現在、市内全域を5ブロックに分け、5年かけ、漏水調査業務を計画的に行っています。この計画は今年度、最終年度を迎えます。5年間の漏水発見件数は現在、84件、年平均で約17件の発見件数となっています。
次年度からは、漏水調査方法を見直し、各配水場の夜間配水量を分析し、漏水の可能性の高い配水区の調査を重点的に行い、効率的に漏水の早期発見に努めていきたいと考えています。
以上です。
582
◯福森真司座長【92頁】 大野分科員。
583 ◯大野祐司分科員【92頁】 次年度からというのは、令和5年度からということだと思うのだけれども、やり方を変えてみますということなので、新たな取組をいただけるということなので、その点に期待しながら、推移を見ていきたいと思います。
水道では最後にしますけれども、この10月の料金改定で、景気に左右されにくい料金体系にだんだんと移行し始めると聞いているところですが、令和5年度で期待される効果額というのはいかほどになっているのか、お伺いしたいと思います。
584
◯福森真司座長【92頁】 経営総務課長。
585 ◯経営総務課長【92頁】 令和5年度の料金収入に含まれております改定分は、約5,700万円ということになっております。
ただ、これは増収が図れるということでありますので、景気に左右されにくいという部分がどこに表れているのかというのは、非常に分かりにくいのですけれども、私どもで試算した結果、料金改定の議案を提出させていただきましたときに、家庭に供給されている水はほとんど赤字の価格で供給されていますということを御説明申し上げたのですけれども、大体、今、月60立方メートルまでの間で、およそ2.4億円の赤字を生んでおります。
これが今回の改定によって、年1.3億円にまで圧縮することができる。すなわち、これ以上、大口の需要者に頼らない、そういう料金体系にしていけると表している数字だと考えております。
こうした改定を一遍にやりますと、家庭の負担というのは非常に大きくなります。40年以上、50年という時間をかけてつくり上げられてきてしまった料金体系ですので、時間をかけながら、徐々に直していく必要があるのではないかなと考えております。
以上です。
586
◯福森真司座長【93頁】 大野分科員。
587 ◯大野祐司分科員【93頁】 そうなると、料金体系は延々に行い続けるということになりますが、高速道路は以前、ただに途中でしますよと言ったのが、ちっともただにならないと同じようなことが、水道料金でも発生するということになろうかと思いますが、やはり一定の景気の影響というのは、どこでも受けるということだと思いますので、その辺については柔軟な対応をお願い申し上げて、水道に関しては終わりにします。
588
◯福森真司座長【93頁】 これで、大野祐司分科員の質疑を終わります。
次に、兼務員の質疑を行います。
佐藤文昭兼務員。
589 ◯佐藤文昭兼務員【93頁】 各会計予算及び予算説明書の227ページ、水道料金について、昨年12月第4回定例月会議で審議されましたけれども、水道料金の値上げが令和5年10月1日から実施されますが、市民への影響はどのようか、お伺いいたします。
590
◯福森真司座長【93頁】 経営総務課長。
591 ◯経営総務課長【93頁】 今、大野分科員の御質問にお答えしましたとおり、来年度の料金収入の見込みのうち、約5,700万円が改定の効果額であるということになります。
以上です。
592
◯福森真司座長【93頁】 佐藤兼務員。
593 ◯佐藤文昭兼務員【93頁】 実際に確認のための質疑でありましたので、これで終わります。
594
◯福森真司座長【93頁】 これで、佐藤文昭兼務員の質疑を終わります。
古木勝久兼務員。
595 ◯古木勝久兼務員【93頁】 なし。
596
◯福森真司座長【93頁】 質疑なしと認めます。
風間正子兼務員。
597 ◯風間正子兼務員【94頁】 なし。
598
◯福森真司座長【94頁】 質疑なしと認めます。
各分科員の質疑が終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
599
◯福森真司座長【94頁】 質疑なしと認めます。
以上で、議案第2号に対する質疑を終結します。
これより、
予算決算常任委員会における採決の参考とするため、賛否の確認を行います。
賛成の分科員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
600
◯福森真司座長【94頁】 賛成全員であります。
したがって、
予算決算常任委員会において、そのように報告いたします。
暫時休憩します。
午後 3時54分 休憩
─────────────
午後 3時57分 再開
601
◯福森真司座長【94頁】 再開します。
次に、「議案第3号・令和5年度秦野市公共下水道事業会計予算を定めることについて」を議題とします。
執行部の概要説明を求めます。
上下水道局長。
602 ◯上下水道局長【94頁】 令和5年度秦野市公共下水道事業会計予算の概要について、説明します。お手元の各会計予算及び予算説明書の269ページから319ページまでとなります。
まず、269ページをお開きください。第2条の業務の予定量は、水洗化戸数6万2,300戸、年間総処理水量1,502万1,000立方メートル、1日平均処理水量4万1,041立方メートルを目標として、取り組んでまいります。
次に、第3条の収益的収入及び支出につきましては、収入額52億3,155万円、支出額50億6,575万8,000円を計上いたしました。
当年度の純利益ですが、310ページの損益計算書に記載しておりますが、消費税を除き、1億2,152万1,000円を見込みました。
続きまして、270ページを御覧ください。第4条の資本的収入及び支出につきましては、収入額9億4,095万6,000円、支出額30億1,117万6,000円で、収入額に対して20億7,022万円の不足が生じますが、本文括弧内に記載しておりましたとおり、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額以下の資金をもって補填いたします。
以上により、予算規模は55億3,300万円で、前年度に比べ1億7,400万円、3.0%の減となっております。
276ページを御覧ください。続いて、収益的収支のうち、主なものについて御説明いたします。
まず、収入ですが、下水道使用料は、水道事業会計同様、本年10月から使用料改定により、前年度に比べ2,302万7,000円増の23億2,870万円を計上いたしました。
次に、一般会計からの繰入金ですが、公営企業会計予算では、目的や性質によって区分しており、収益的収入の雨水処理負担金と他会計補助金、資本的収入の他会計補助金を合わせますと、合計額は、記載はありませんが、16億5,300万円となります。
そのうち、福祉減免に伴う下水道使用料の減収分に対する一般会計からの補填879万3,000円を除くと、前年度に比べ3,903万1,000円減の16億4,420万7,000円となります。
280ページを御覧ください。次に、支出です。目3の処理場費ですが、本年度に比べ1億2,027万9,000円増の9億5,779万6,000円を計上しております。引き続き、浄水管理センターの適切な維持管理に取り組みます。
続きまして、資本的収支のうち、主なものについて御説明させていただきます。
292ページを御覧ください。まず、収入です。企業債は7億6,830万円を計上しております。はだの上下水道ビジョンの事業計画に基づき、プライマリーバランスの黒字確保をした借入額としております。
294ページを御覧ください。次に、支出です。3点を重点として取り組みます。
第1点としては、目2の管きょ整備事業費ですが、2億4,390万円を計上しました。まず、説明欄の汚水管きょ整備事業費では、今泉の土地区画整理事業地内の整備を進めます。次に、1つ下の雨水管きょ整備事業費では、南地区において水無第8雨水枝線整備工事を、また、大根地区においては、大根第10雨水枝線整備工事などを実施し、市民の安心・安全を守るため、引き続き、浸水対策を着実に進めてまいります。
第2点としては、目3の管きょ耐震化・更新事業費です。2億1,560万円を計上しております。不明水対策として、曽屋地区の既設管きょの更新事業など、引き続き、管路の耐震化・更新を進めてまいります。
第3点としては、目4の施設耐震化・更新事業費ですが、3億9,477万1,000円です。浄水管理センターの設備更新を着実に進めてまいります。
令和5年度も、公共下水道事業施設整備計画及び財政計画に基づき、着実に施設の耐震化や浸水対策に取り組み、ライフラインを提供する公営企業として、引き続き安定的な汚水処理と事業経営に努めてまいります。
以上、よろしく御審査くださいますよう、お願いします。
603
◯福森真司座長【95頁】 執行部の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
まず、分科員の質疑を行います。
吉村慶一分科員。
604
◯吉村慶一分科員【96頁】 各会計予算及び予算説明書285ページ、020、計画調査費、下水道事業計画に関わることはこの費目だと思いますので、ここで伺います。
動力費等の高騰と設備の耐震化・更新費用の増大を鑑みれば、遊休資産、なでしこ運動広場のことを言っていますが、その活用は、最も真剣に考えるべき課題と思うが、令和5年度における予定はどのようか、伺います。
605
◯福森真司座長【96頁】 下水道施設課担当課長。
606 ◯下水道施設課担当課長【96頁】 令和4年第3回定例月会議の
予算決算常任委員会でも答弁させていただきましたが、なでしこ運動広場などの用地には、処理場施設の1つでございます高度処理施設の配置計画があります。
用地取得後の土地利用につきましては、近年の人口減少や節水機器の普及に伴い、全国的な課題となっておりますので、国からの方針など、全国の動向に注視しながら、適切に対応していきたいと考えております。
以上です。
607
◯福森真司座長【96頁】 吉村分科員。
608
◯吉村慶一分科員【96頁】 この土地は、3.4ヘクタールの広さがあって、不動産業を営んでおります人に聞いてみると、ほぼ県道沿いと言っていい位置にあるから、1平方メートル当たり20万円ぐらいするのだろうということで、それを掛けますと、68億円の価値がある土地だそうです。宅地にでも開発すれば、本市にとって人口増、税収増等につながります。
また、高度処理の話は、私が28年前に議員になったときから、高度処理の土地ですよという話はありましたけれども、いまだに何の計画もない状態で、空中楼閣みたいな話です。
今、国の指針が出てからとおっしゃっていますけれども、国の指針は、地方の動きを受けてなされるものではないかなと私は思います。直接的に県を通じて国に、御相談に乗ってくださいという申入れをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
609
◯福森真司座長【96頁】 下水道施設課担当課長。
610 ◯下水道施設課担当課長【96頁】 先ほども申し上げましたように、全国的な課題になっております。近隣市町村の処理場でもそういう課題があると伺っておりますので、近隣市町村の状況を聞きながら、そういう市町村と足並みをそろえながら検討していきたい、要望していきたいと考えております。
以上です。
611
◯福森真司座長【96頁】 吉村分科員。
612
◯吉村慶一分科員【96頁】 この問題にもう一つ積極的になっていただけない理由の1つとして、現にスポーツ広場としての活用があって、市民の利用が年に5万人だと聞いております。
しかし、今回の施政方針の11ページで、市長から、公民連携による多目的スポーツグラウンドの整備に係る構想の策定というのが打ち出されました。これは、平沢の老人保健施設みかんの裏側の土地が、負担付寄附で秦野市にもたらされるということから始まるスポーツグラウンドの整備です。
要するに、代替施設が現実的に出てきたということでハードルが1つ低くなったということもあると思いますので、もう少し積極的にやっていただきたいと申し上げて、終わります。
613 ◯福森真司座長【97頁】 これで、吉村慶一分科員の質疑を終わります。
今井実分科員。
614 ◯今井実分科員【97頁】 私も同様に、各会計予算及び予算説明書285ページ、020の計画調査費についてお伺いいたします。
私は、予算ということですので、令和4年度の予算額が4,145万2,000円、令和5年度が6,594万2,00円ということで、2,500万円近くの増額となっていますが、この増額及び、また内訳について、お伺いいたします。
615 ◯福森真司座長【97頁】 下水道施設課長。
616 ◯下水道施設課長【97頁】 増額となった要因について、お答えいたします。
計画調査費では、はだの上下水道ビジョンの公共下水道施設整備計画に基づき、老朽化の進む処理施設の改築更新に、社会資本整備総合交付金を財源の一部に充て、計画的に実施するため、ストックマネジメント計画を策定し、事業を進めておりますが、現計画が令和5年度末で期限を迎えることから、第2期計画を策定するものです。
また、水防法の改正に伴い、内水浸水想定区域の指定を行うため、想定最大降雨による浸水シミュレーションを行い、内水浸水想定区域図を作成する必要が生じました。
この2つの業務を行うことで、令和4年度予算額に対して2,469万円の増額となるものです。
以上です。
617 ◯福森真司座長【97頁】 今井分科員。
618 ◯今井実分科員【97頁】 今の御説明ですと、1つは老朽化の改善というか、その事業をストックマネジメント計画に基づいてやって、これが令和5年度で終わるので見直すということで、第2期計画を策定すると。
もう一つ、水防法の改正ということで、内水浸水想定区域の指定を行うため、シミュレーションを行うのだというお話がありました。
そこで、想定最大降雨の浸水シミュレーションを行うとのことでありますけれども、これまでのシミュレーションはどのような想定降雨なのか、また、現在、公表している浸水想定区域に対しまして、今回、想定最大でシミュレーションされると、どのような結果が想定され、どうなるのか、お伺いいたします。
619 ◯福森真司座長【98頁】 下水道施設課長。
620 ◯下水道施設課長【98頁】 現在、ハザードマップで公表しております内水浸水区域をシミュレーションする際に用いた降雨量ですが、こちらは当時の河川計画降雨です。
今回の法改正に伴う浸水想定区域図を作成するに当たって、シミュレーションに用いる降雨量は、国のマニュアルに基づき、想定最大降雨量、こちらによりシミュレーションを実施することになります。
そういったことで、現在、公表している浸水想定区域に対しては、設定する降雨量が多くなることから、浸水範囲は広がるものと想定しております。
以上です。
621 ◯福森真司座長【98頁】 今井分科員。
622 ◯今井実分科員【98頁】 今の御説明ですと、現在、当時の河川計画降雨ということで103ミリメートルですね。自分が気になるところは、やっぱり100ミリメートルが大雨というか、そんな時代でしたけれども、今はそうではなくなりまして、新しく浸水想定区域、これを用いる雨量は150ミリメートルということでございます。
そうすると、現在のハザードマップとは大分様相が異なってくるのかなと。恐らく、鶴巻に鶴生館という店があるのだけれども、水没してしまうのではないかなと思うぐらいの実際雨が降っております。
それで、改めてシミュレーションをしろということだと思いますけれども、そうなりますと当然、市民の皆さんにも同様というか、今度、うちもこうなるのみたいな話になっていくと思うのですが、そういった市民への周知といいますか、今後、シミュレーションの取組結果等の掲載はどのように考えておられますか。
623 ◯福森真司座長【98頁】 下水道施設課長。
624 ◯下水道施設課長【98頁】 公表の仕方でございますが、市民の皆様への公表につきましては、防災課と調整いたしまして、令和6年度の早い時期に、市のホームページ、これは総合防災情報システムですが、こちらへの掲載を検討していきます。
以上です。
625 ◯福森真司座長【98頁】 今井分科員。
626 ◯今井実分科員【98頁】 いずれにしましても、150ミリメートルというのは、現在、本当に想定内の雨量だと思いますので、しっかりとシミュレーションしていただいて、市民に周知をしていただきたいと思います。
それを要望して終わります。ありがとうございます。
627 ◯福森真司座長【98頁】 これで、今井実分科員の質疑を終わります。
横山むらさき分科員。
628 ◯横山むらさき分科員【98頁】 それでは、各会計予算及び予算説明書276ページ、営業外収益、6の雑収益に当たるのかなと思って質疑いたします。
現在、実施している、B-DASH事業で出された乾燥汚泥を売り払って、幾らかの収益があるかと思いますが、今後、設備の取扱いはどうなるのか、伺います。
629 ◯福森真司座長【99頁】 下水道施設課担当課長。
630 ◯下水道施設課担当課長【99頁】 この設備は、平成30年度より国から無償で借り受け、実用段階での検証を行いながら稼働しております。令和5年度末が無償借受けの期限となっております。
ただし、引き続き下水道施設として活用できるものについては、所定の手続を経て、実証フィールド提供者に売却することが制度的に可能となっておりますので、今年度、この乾燥機を継続して使用していくのか、返還するのかを判断するための委託業務を実施しております。
なお、継続する場合、払下げを受ける必要がありますので、令和6年度予算編成前の令和5年度夏頃までには方針を決定していきたいと考えております。
以上です。
631 ◯福森真司座長【99頁】 横山分科員。
632 ◯横山むらさき分科員【99頁】 輸入肥料高騰ということで、現在、下水道資源の農業への活用に脚光が当たっているところであります。
本市は、B-DASH事業で下水汚泥を100%再利用しているような状況でございますが、汚泥だけでなく、リンや窒素など農作物育成に必要な成分を豊富に含んでいるという下水処理水も、利用できる可能性に注目されているというところで、研究していただきたいなと思うところです。
汚泥乾燥機の今後の取扱いの方針は、この夏頃までに方針決定と今、お答えがありましたが、本市の下水道資源の農下連携、農業と下水道ですね、農下連携の可能性を追求していただきたいと思いますが、農下連携について、一言伺いたいと思います。
633 ◯福森真司座長【99頁】 下水道施設課担当課長。
634 ◯下水道施設課担当課長【99頁】 下水道の汚泥の肥料化につきましては、下水道部局だけでは対応し切れない部分がありますので、農業振興課、JA等と協力し合いながら、肥料化ということに取り組んでいきたいと考えております。
以上です。
635 ◯福森真司座長【99頁】 横山分科員。
636 ◯横山むらさき分科員【99頁】 これから、注目されているところなので、ぜひ連携をお願いしたいと思います。
以上で質疑を終わります。ありがとうございました。
637 ◯福森真司座長【99頁】 これで、横山分科員の質疑を終わります。
阿蘇佳一分科員。
638 ◯阿蘇佳一分科員【 100頁】 それでは、下水道につきまして、各会計予算及び予算説明書の277ページのところでお伺いします。
先ほど、水道料金と同様に、この中には10月からの料金改定分が含まれているわけであります。計画的な更新を進めていくには改定が必要である。いろいろな課題がある中では、理解をしています。
しかしながら、物価高騰が続いている。また、ウクライナや、含めて、地震、大変社会不安、私は物価高と同時に、心理的社会不安の気持ちが高い中、基本であります水道、下水道が上がること、致し方ないのかなと思いながら、大変不安を感じている方が多いわけです。
その中で、上下水道局自身が企業努力、こういう努力をしているのだよ、またこれからもこういう努力をしていくのだよということを、私は、もっと真摯に市民に訴えていかなくてはいけないと思いますけれども、いかがでしょうか。
639
◯福森真司座長【 100頁】 経営総務課長。
640 ◯経営総務課長【 100頁】 まず、企業努力についてでございますけれども、先ほど水道事業会計の答弁の中で触れさせていただきました、広報はだのでは、組織統合による人件費や維持管理費3,800万円の削減、これは水道事業会計の分も含まれております。
さらには、B-DASH事業による汚泥処理費1億6,100万円の削減、そして、包括的民間委託の導入によりまして滞納繰越額の徴収率が、こちらは69ポイントも向上しているということを掲載させていただきました。
また、今後についてですけれども、今年度、実施しております、高効率下水汚泥乾燥技術評価委託業務の結果を踏まえまして、国から貸与されております汚泥乾燥設備の継続使用の検討を進めてまいります。
さらには、同じく今年度には、浄水管理センター消費エネルギー診断委託業務も実施しております。この結果に基づきまして、設備の効率的な運転を行うことによって、電気消費量の削減に取り組んでまいりたいと考えております。
水道事業同様に、上下水道局の全職員が、地方公営企業の経営の大原則であります経済性の発揮、これを常に意識しながら、一丸となってコスト削減に取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
641
◯福森真司座長【 100頁】 阿蘇分科員。
642 ◯阿蘇佳一分科員【 100頁】 経営総務課長は、先ほどから言っているように、現状認識はよく分かっていると思います。
私も、3・11、大分たちましたけれども、鶴巻のひかりの街に住んでいまして、地盤が弱いところでございますので、約3日間、水が止まり、トイレが使えない。電気は辛うじてついていましたけれども、非常に不便さを実感しました。
それを防ぐためにも、水道、下水道の安定はとても大事なことでありますけれども、さっきから言っていますように、しかしながら、大変、今、市民は、いろいろな物価高、あるいは、海外も含めて地震、戦争の中で、大きな不安を抱えている中で、私はもっともっと正直に、今、秦野の水道は分かりましたけれども、下水道に関しても、このぐらい借金があるのだよ、下水道の耐震化も進めなくてはいけないけれども、今、何%で、こういう状態なのだよ。
また同時に、モデル家庭、いろいろな家庭がありますけれども、子供1人、あるいはいろいろなパターンがあると思いますが、通常の家庭で今、上下水道で現状がこのぐらいで、また、7%上がったときに、おおむねこうですよという金額をぜひ教えていただきたいと思います。
モデル事業の公共下水道の料金、あるいは、耐震化、借金、分かる範囲で答えていただければと。
643
◯福森真司座長【 101頁】 経営総務課長。
644 ◯経営総務課長【 101頁】 先ほどの水道事業と同様に、公共下水道事業では、より多くの借金の残高がございます。令和5年度末現在の見込みでは、272億円という、水道事業の4倍に当たる借金を持っております。
こちらは、5年前の平成30年には321億円ございましたので、およそ50億円ぐらい、減らせてきたということになります。
水道事業は、施設の本格的な更新時代に入っておりますけれども、公共下水道事業に関しては、平成13年度以降に本格的な更新の時代が訪れますので、こちらもしっかりとプライマリーバランスの黒字を守りながら、そのときまでに、できるだけしっかりと経営できる経営基盤を築き上げていきたいと考えております。
それと、料金改定の件ですけれども、計画的にやらせていただいている関係で、下水道使用料に関しては今回、基本料金の改定のみで収めることができました。365円が月500円になるということですので、税抜きで135円のアップということですので、今後も丁寧に説明をしながら、多くの方に御理解いただけるように努めていきたいと考えております。
すみません、私、先ほど平成13年と申し上げましたけれども、令和13年以降の間違いでございます。申し訳ございませんでした。
以上です。
645
◯福森真司座長【 101頁】 阿蘇分科員。
646 ◯阿蘇佳一分科員【 101頁】 間違いに関しては、おおむね議会は理解しているようですから、御安心ください。
要は、先ほど言いましたように、物価高と同時に、私は、社会的不安な気持ちがすごく今、高くなっているなと思っています。ですから、丁寧に、この現状のためにはどうしても必要なのだ、そして今、経営総務課長からあったように、大きな負担ではない、安心してくださいというメッセージなり、きめ細かな対応が必要であるということをお願いして、終わります。
647
◯福森真司座長【 102頁】 これで阿蘇佳一分科員の質疑を終わります。
横溝泰世分科員。
648 ◯横溝泰世分科員【 102頁】 なし。
649
◯福森真司座長【 102頁】 質疑なしと認めます。
大野祐司分科員。
650 ◯大野祐司分科員【 102頁】 それでは、時間もたくさんあることですので、慌てずに質疑したいと思います。1点だけで大丈夫です。
営業収益と営業外収益の関係で、予算資料の64ページを見てみると、令和4年度と令和5年度の比較が出ていて、営業収益は3.2%増、約9,500万円増えますよと。これは恐らく、料金改定の影響が出ているのだろうと思うところです。
一方、営業外収益は3.7%の減、金額に直すと約マイナス8,500万円だということなので、営業収益はいいかなと。
平均5%値上げする下水道料金で、10月からだから、2.5%はもっと上がるだろうけれども、さらに上乗せして上がっている、なかなかいいのではないかと思わせていただいたところですが、営業外収益は減っているので、営業外収益は、前年と同じことをやっていれば同じぐらいの利益が出るというようなところだと思うのだけれども、減る理由というのは何か、どういった要因があったのでしょうか。
651
◯福森真司座長【 102頁】 経営総務課長。
652 ◯経営総務課長【 102頁】 営業外収益の主な減額の要因は、他会計補助金約8,270万円の減額ということになっております。
他会計補助金が減額した理由ですけれども、一般会計からの繰入金と俗に呼ばれるものは、主に雨水処理の負担金と汚水処理に係る他会計補助金で構成をしております。その予算額は、基準外と呼ばれるものを含めまして、財政計画に定める総額を条件として、財政課で認めていただいているというのが現状でございます。
令和5年度につきましては、浸水対策に係る雨水処理負担金を計画よりも多く計上しておりますので、その分、汚水処理に係る他会計補助金を圧縮いたしました。
また、このことによりまして、福祉減免に係る分以外の基準外繰入金は、予算ベースではゼロとなっている状況にございます。
以上です。
653
◯福森真司座長【 102頁】 大野分科員。
654 ◯大野祐司分科員【 102頁】 ということになると、状況によって営業外収益は動くことがあると。これから基準外のお金がどんどん減ってくるとすると、営業外収益がだんだん減ってくるのだろうと思うところだけれども、そうすると、何か別のところで努力していかないといけないと思うので、営業外収益が増えるような施策を御検討いただくよう要望いたしまして、終わります。
655
◯福森真司座長【 103頁】 これで、大野祐司分科員の質疑を終わります。
次に、兼務員の質疑を行います。
佐藤文昭兼務員。
656 ◯佐藤文昭兼務員【 103頁】 各会計予算及び予算説明書の277ページ、下水道使用料について伺いたいと思います。
下水道使用料の改定が令和5年10月1日から実施されますが、市民への影響はどのようか、伺いたいと思います。
657
◯福森真司座長【 103頁】 経営総務課長。
658 ◯経営総務課長【 103頁】 影響はということですけれども、こちら側から見ると、改定と効果額ということになってしまうのですが、計上しております下水道使用料収入のうち、改定分は約3,900万円ということになっております。
以上です。
659
◯福森真司座長【 103頁】 佐藤兼務員。
660 ◯佐藤文昭兼務員【 103頁】 実際に、令和5年度から令和8年度という、今年は半年ですよね。実際、半年で3,900万円、市民の負担が増えるという理解でよろしいでしょうか。
661
◯福森真司座長【 103頁】 経営総務課長。
662 ◯経営総務課長【 103頁】 そのとおりとなります。
663
◯福森真司座長【 103頁】 佐藤兼務員。
664 ◯佐藤文昭兼務員【 103頁】 終わります。
665
◯福森真司座長【 103頁】 これで佐藤兼務員の質疑を終わります。
古木勝久兼務員。
666 ◯古木勝久兼務員【 103頁】 なし。
667
◯福森真司座長【 103頁】 質疑なしと認めます。
風間正子兼務員。
668 ◯風間正子兼務員【 103頁】 なし。
669
◯福森真司座長【 103頁】 質疑なしと認めます。
各分科員の質疑は終わりました。
この際、特に再質疑を求める方は挙手をお願いいたします。
吉村分科員。
670
◯吉村慶一分科員【 103頁】 先ほどの計画調査費の件で、公共下水道事業計画ですが、これには、今、大野分科員が言われた、営業外収益という項目についての長期の計画というのはあるのですか。
671
◯福森真司座長【 104頁】 吉村分科員に申し上げます。
ただいまの質疑でございますけれども、前回自身でされたものの再質疑となりますので精査願います。
吉村分科員。
672
◯吉村慶一分科員【 104頁】 だから、それがすなわち、なでしこ運動広場だろうと言いたい。
言い方を変えます。
先ほど、なでしこ運動広場について質疑させていただいたわけですが、なでしこ運動広場というのは、すなわち、売れば営業外収益になると思うのだけれども、営業外収益ということについては、私の記憶だと、公共下水道事業計画の中にどこにも、たしか出てこない項目だったような気がするのですけれども、どこかでそういう検討は、過去において1回でもされたことはありますか。
673
◯福森真司座長【 104頁】 経営総務課長。
674 ◯経営総務課長【 104頁】 事業計画の中には、営業外収益に関する記載というのはございませんけれども、財政計画で、営業外収益の推移もきちんと見込んで計画を立てている。
現状で申し上げますと、今の財政計画、あるいは令和12年度までの財政計画ですけれども、その中では、なでしこ運動広場から何らかの収入を得るような数字は、盛り込んでいないというのが実態でございます。
以上です。
675
◯福森真司座長【 104頁】 吉村分科員。
676
◯吉村慶一分科員【 104頁】 非常に高価な遊休資産ですので、ぜひ、経営総務課長もよろしく御検討いただきますようお願いして、質疑を終わります。
677
◯福森真司座長【 104頁】 以上で、吉村慶一分科員の再質疑を終わります。
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
678
◯福森真司座長【 104頁】 質疑なしと認めます。
以上で、議案第3号に対する質疑を終結します。
これより、
予算決算常任委員会における採決の参考とするため賛否の確認を行います。
議案第3号に賛成の分科員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
679
◯福森真司座長【 104頁】 賛成全員であります。
したがって、
予算決算常任委員会において、そのように報告いたします。
暫時休憩します。
午後 4時33分 休憩
─────────────
午後 4時34分 再開
680
◯福森真司座長【 104頁】 再開します。
以上で、当分科会所管部分に関する審査は全て終了しました。
なお、当分科会におけます審査の経過と結果につきましては、今定例月会議最終日に開催します
予算決算常任委員会におきまして報告をさせていただきます。
また、報告書に盛るべき事項等について特に御要望がありましたら、ここでお伺いをさせていただきまして、それを基に素案を作成したいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
681
◯福森真司座長【 105頁】 それでは、報告書につきましては、正・副座長において素案を作成し、後日、お諮りをさせていただきます。
以上で、当分科会の日程は全て終了いたしました。
これで環境都市分科会を閉会とさせていただきます。
午後 4時35分 閉会
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