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令和 3年 6月 藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会-06月03日-01号

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  1. 藤沢市議会 2021-06-03
    令和 3年 6月 藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会-06月03日-01号


    取得元: 藤沢市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    令和 3年 6月 藤沢都心部再生公共施設整備特別委員会-06月03日-01号令和 3年 6月 藤沢都心部再生公共施設整備特別委員会 藤沢都心部再生公共施設整備特別委員会の記録 令和3年6月3日 藤沢市議会                   目   次 令和3年6月3日 1 藤沢都心部再生及び公共施設の再整備について  (1) 「第3次藤沢市公共施設整備プラン」の策定等について …………………………… 5  (2) 藤沢市民会館等整備事業進捗状況について …………………………………………16 1.日   時  令和3年6月3日(木) 午前9時30分開会 2.場   所  第1議会委員会室 3.出 席 者      委 員 長  堺   英 明      副委員長  安 藤 好 幸      委  員  味 村 耕太郎   石 井 世 悟            西     智   清 水 竜太郎
               北 橋 節 男   友 田 宗 也            佐 野   洋   有 賀 正 義            吉 田 淳 基   塚 本 昌 紀      欠席委員  な し      議  長  佐 賀 和 樹      副 議 長  大 矢   徹      理 事 者  和田副市長、宮治副市長、宮原企画政策部長三ツ井企画政策部参事、            岡企画政策課主幹山口財務部長大塚財務部参事日原財政課主幹、            福室市民自治部参事森市民自治推進課主幹藤岡市民相談情報課長            田邉市民相談情報課文書館長、神原生涯学習部長、板垣生涯学習部参事、            石塚生涯学習部参事、峯生涯学習総務課主幹田代郷土歴史課長、            井澤文化芸術課長市川総合市民図書館長小泉総合市民図書館主幹、            山之内福祉総務課主幹髙田高齢者支援課主幹、髙田子育て企画課主幹、            岩井保育課主幹髙橋青少年課長手塚環境事業センター長、            石倉北部環境事業所長曽根石名坂環境事業所長木村観光課長、            張ケ谷公園課長鍛屋公園課主幹麻生みどり保全課長、            鈴木下水道部長近藤下水道部参事阿部消防総務課主幹、            西山学校施設課長、その他関係職員      事 務 局  藤本議会事務局長村山議会事務局参事、浅上議事課長、            菊地議事課課長補佐八木議事課主査、名富議事課書記 4.件   名  1 藤沢都心部再生及び公共施設の再整備について   (1) 「第3次藤沢市公共施設整備プラン」の策定等について   (2) 藤沢市民会館等整備事業進捗状況について       ────────────────────────────── ○堺英明 委員長 ただいまから藤沢都心部再生公共施設整備特別委員会を開会いたします。       ────────────────────────────── ○堺英明 委員長 改めまして、このたび藤沢都心部再生公共施設整備特別委員会の委員長に就任いたしました堺英明でございます。  本委員会で扱う取組については、市民の期待はもちろん、この藤沢に住みたいというようなところ、最終的には人口が増える、そういったファクターの一つにも十分なり得るのかと思います。さらには、民間の企業からの投資であったり、さらには、まちづくり、実はこれは民間ではなかなかできないことでありまして、広域なまちづくりというのは行政の仕事であります。こういった行政に就きたい、藤沢市に就職したい、そういったことも大いに期待されるところであるわけであります。  ただ、一方で、非常に大きな金額、お金がかかるものであります。コストパフォーマンスの点もしっかり考えなければいけませんし、地域の住民の方々の意向など含めて、様々な諸課題についてもしっかりと同時に考えていかなければならないと考えております。そういった点はこの場で議論していければと思っております。  幸いにも、副委員長には安藤委員がなられるということで、非常に私も頼もしい限りでありますので、共にしっかりした議論を、委員会運営していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。(拍手) ○安藤好幸 副委員長 おはようございます。ただいま御紹介いただきました、副委員長に就任しました安藤好幸でございます。私も、まだ経験不足なところはありますけれども、企業で勉強した分、こういったところにも意見を尽くしてやっていきたいというふうに思っております。  幸いにも、委員長に堺委員長がなられたということで、お互いに切磋琢磨しながら、この委員会を盛り上げていきたいと思っております。委員の皆様にも何なりといろいろ意見を言っていただいて、藤沢市をよくしていきたい、こんな思いがありますので、ぜひこの委員会、1年間よろしくお願いいたします。(拍手)       ────────────────────────────── ○堺英明 委員長 お諮りをいたします。委員会の日程は、お手元に配付したとおり進行したいと思いますが、御異議ございませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○堺英明 委員長 御異議がございませんので、そのように決定をいたしました。       ────────────────────────────── △1 藤沢都心部再生及び公共施設の再整備について   (1) 「第3次藤沢市公共施設整備プラン」の策定等について   (2) 藤沢市民会館等整備事業進捗状況について ○堺英明 委員長 日程第1、藤沢都心部再生及び公共施設の再整備について、(1)「第3次藤沢市公共施設整備プラン」の策定等について、(2)藤沢市民会館等整備事業進捗状況についてを議題といたします。  まず、お手元には資料1から6までと参考資料1及び2が配付されております。よろしいでしょうか。  休憩いたします。       ──────────────────────────────                 午前9時34分 休憩                 午前9時35分 再開       ────────────────────────────── ○堺英明 委員長 再開をいたします。  これより審査に入ります。  まず、(1)「第3次藤沢市公共施設整備プラン」の策定等について、市当局の説明を求めます。 ◎宮原 企画政策部長 おはようございます。それでは、「第3次藤沢市公共施設整備プラン」の策定等について御説明を申し上げます。  資料につきましては、資料1、「第3次藤沢市公共施設整備プラン」の策定等について、資料2-1、第3次藤沢市公共施設整備プラン(素案)、資料2-2、Ⅲ長期プラン、資料2-3、参考資料、資料2別紙、第2期短期プラン事業進捗及び第3期短期プランへの移行イメージ、資料3、藤沢市公共施設整備基本方針部分改定案)の6点でございます。  なお、資料2-1、2-2、2-3につきましては、便宜的に3つに分けておりますけれども、最終的には第3次藤沢市公共施設整備プランとして1冊となるものでございます。  それでは、資料1、「第3次藤沢市公共施設整備プラン」の策定等についてを御覧いただきたいと思います。  藤沢市公共施設整備プランは、平成25年度に策定した藤沢市公共施設整備基本方針の3つの基本的な考え方を具現化するため、策定しているものとなります。現在は令和2年度までを計画期間とした第2次藤沢市公共施設整備プランを引き継ぎ、令和3年度当初予算との整合を図った第3次藤沢市公共施設整備プラン(暫定版)に基づき、それぞれの事業を進捗させているところでございますが、今回は、令和3年度から令和6年度までの計画期間における財政状況を見据えた3次プラン(素案)の内容及び基本方針部分改定案)についての報告になります。  まず、「1 これまでの経過」につきましては、令和2年5月の政策会議において3次プラン策定の方向性及びスケジュールの報告を行った以降、御覧のとおりでございます。  2ページにお移りいただきまして、「2 「3次プラン」の策定について」につきましては、(1)3次プランの計画期間は令和3年度から令和6年度までの4年間となります。(2)策定の考え方でございますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、市の財政状況が不透明となっている中で、令和3年度当初予算との整合を図る必要があることから、3次プラン(暫定版)を2月に策定いたしました。今回は、2次プランにおける実施事業検討事業進捗状況を検証するとともに、財政状況等を踏まえた新規事業の追加及び長期プランの見直しを行ってまいります。なお、下段の図は、第1次藤沢市公共施設整備プランからの計画期間についてのイメージをお示ししたものになります。  3ページにお移りをいただきまして、「3 3次プラン(素案)」についてでございますが、(1)第3期短期プランに位置づける事業は、原則として2次プランから継続し、令和3年度に再整備や検討などを行う事業としております。まず、短期プランのうち、ア、実施事業に位置づける事業につきましては、(ア)令和2年度までに事業を開始し、令和3年度以降も事業を継続するもの、以下、2点となります。次に、イ、検討事業に位置づける事業につきましては、ア以外の事業で令和7年度から令和10年度までの次期計画期間内におきまして事業の開始を見込むものになります。  これらの基準により選定された事業をイメージしたものが、資料2、別紙になりますので、後ほど御覧をいただきたいと思います。  続きまして、(2)3次プラン(暫定版)からの主な改正点については、アからオの各項目に記載のとおりでございます。  資料2-1、第3次藤沢市公共施設整備プラン(素案)4ページを御覧いただきたいと思います。  (2)複合化に関する取組の評価について、一番最後の行に藤沢公民館労働会館等複合施設と複合化した藤沢子どもの家の評価を追加いたしました。  次に、14ページを御覧いただきたいと思います。  「2 第3期短期プランについて」では、上段の説明文、なお書き以降に短期プランの対象外となる施設及び規模について追記をいたしております。  同じページの(3)短期プランの更新では、なお書き以降に計画期間内における事業更新の考え方について追記をいたしました。  また、第3期短期プラン計画期間内における年度別の事業費想定につきましては、下段の表Ⅱ-2-1、第3期短期プラン事業費想定(一般会計)に記載のとおりでございます。第3期短期プランにおいて実施事業に位置づけた19事業については、15ページから60ページ、検討事業に位置づけた14事業については61ページから89ページに、それぞれ具体的な事業の内容について記載をしております。長期プランにつきましては、資料2-2、Ⅲ長期プラン施設種類ごとの再整備の考え方について記載をしております。  次に、資料2-3、参考資料を御覧いただきたいと思います。  162ページに「藤沢市公共施設整備基本方針」における再整備優先度採点表を掲載しております。採点項目の7に「洪水浸水想定区域に建設されている」を追加いたしました。その他の改正した部分につきましては下線を付して表示しておりますので、後ほど御覧をいただきたいと存じます。  資料1の3ページにお戻りをいただきまして、「4 基本方針部分改定案)」につきましては、公共施設の現状や再整備についての基本的な考え方などを取りまとめたものでございます。2月25日から3月26日までに実施したパブリックコメントにおいて2名から5件の御意見をいただきましたが、2月5日開催の藤沢都心部再生公共施設整備特別委員会で報告した「基本方針部分改定素案)」の内容を変更する点はございませんでした。  なお、資料3「藤沢市公共施設整備基本方針部分改定案)」は、パブリックコメントでいただいた御意見を記載しておりますので、後ほど御覧をいただきたいと思います。  それでは、資料1の4ページにお移りをいただきまして、「5 今後のスケジュール」でございますが、本日の特別委員会において御報告した後、3次プラン(素案)について市民向け説明会パブリックコメントを行い、9月開催予定の特別委員会にて3次プラン(案)を報告、策定してまいります。  以上で「第3次藤沢市公共施設整備プラン」の策定等についての説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 ○堺英明 委員長 説明が終わりました。  これから質疑を行います。質疑はありませんか。 ◆清水竜太郎 委員 おはようございます。プランのほうなんですが、基本的な考え方、もともとの。それについてちょっと2問ほど質問させていただきます。  方向性はもちろん間違っていないと思うんですけれども、印象として、複合化が多くて集約というのが少ないのかなという印象があります。特に、もともとこういうプランをつくっていく根底にあるのが、やはり財政の逼迫していく話なわけですから、もう少し行革の観点が必要かと思うんですけれども、そこの点はいかがお考えでしょうか。 ◎岡 企画政策課主幹 現状、こちらの再整備プランというのは基本方針の3つの考え方に基づいて進めています。その中では考え方として、委員御指摘の公共施設の機能集約、複合化による施設数の縮減というところで、施設数をまず減らしていって、その空いた土地等を売却していって、財政的なメリットがあるよというところは位置づけています。ただ、現実的には、委員の思っているとおり、面積的にはちょっと増えているという現状もありますので、その辺は今後、その視点も入れながら再整備を進めるに当たっては進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆清水竜太郎 委員 ありがとうございます。  施設はなかなか減らしにくいと思いますので、鍵は、任意施設をどうやって、はっきり言って行革の視点から言えば、なくしていくかということだと思うんですけれども、そのときの視点として、どういう町にしたいのか、藤沢市はどこに力を入れていけばいいのかというのが判断基準になると思うんです。あと、もう一つが、民間がやりたがらないこと、この2つかと思うんですが、今後の進め方にも関わってくることでありますので、お考えをお聞かせください。 ◎岡 企画政策課主幹 任意施設につきましては、やはり義務施設とはちょっと種類というか、当然位置づけが異なるんですが、設立した当時というんですかね。それぞれ必要性があって、例えばそれぞれ地区に配置したといった経緯もありますので、今後、先ほどの1問目ともつながってくるんですが、その在り方ですね。当時は必要で、それぞれ位置づけたもの、それが今後、社会情勢の変化だとか、今後デジタル化とかもありますので、その辺とかで、また考え方が変わってくるようであれば、それに合わせて検討していければと考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆北橋節男 委員 それでは、少しだけお聞きしたいと思います。  見ているのは短期プラン移行イメージというところ、資料2別紙を見ているんですけれども、今回、検討プランから実施プランに変わっている事業もありますけれども、突然実施プランに入った、新規の事業も入っているわけです。これはいろいろと事情があるだろうし、いろいろ検討した結果だと思うんですけれども、検討事業から実施事業に、全ての事業はやっぱり早くやりたいというふうに思っているわけですけれども、ここについての判断というか、状況、判断材料みたいなものを、今、改めてお聞かせ願えればと思います。 ◎岡 企画政策課主幹 一応こちらの実施事業検討事業に位置づける事業というものは、まず大きくは供用開始時期、それぞれ計画に基づいて令和何年供用開始ですよというのがありますと、それから逆算していきますと、今回、第3次プランにつきましては令和3年度から令和6年度の4年間が計画期間になりますので、その間に事業着手、具体的には設計を開始しなきゃいけないものを供用開始時期から逆算していくと。そういったものをまず実施事業に位置づけています。検討事業につきましては、その次の第4次に想定しています令和7年から令和10年の4年間に事業開始を見込むものというのを位置づけているというのが、大きな線引きになっておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆北橋節男 委員 第4次というお話がありましたけれども、今、判断の根拠は出てこなかったんですけれども、同時に、早まる事業もあるかもしれないし、遅れる事業もあるかもしれないんですけれども、それはやっぱり地元あるいは関係者にとっては非常に切実な問題なので、それについて改めて明確な説明責任みたいものがあると思うんですけれども、それについていかがでしょうか。 ◎岡 企画政策課主幹 大変失礼いたしました。  まず、基準のほうからもう一回御説明させていただきます。まず、プランに位置づけるものが、そもそも建物を建てるだとか、増築するものだとか、そういったものをまずプランに位置づけますよと。そして、実施事業につきましては、例えば先ほどの資料に別紙、一番上にあります辻堂市民センターだとか、令和2年度から事業が継続していて今現在も進めているものを、まず実施事業に位置づけています。それと、あとは先ほどお話しした事業が、この4年間に着手しなきゃいけない事業というものを位置づけています。あと、位置づけとしては、改修工事でありましても主要構造部の長寿命化だとか、そういったものを図るものを位置づけております。そして、あと、この4年間の中で今後増えたり減らしたりする必要があるんじゃないか、場合によって、社会状況によって。ということにつきましては、一応原則として、令和3年から令和6年の4年間につきましては、それぞれ事業着手が見込めるものと想定して位置づけています。  今後、先ほどの資料2別紙で言うと、新規に追加になった緑色の矢印になっているやつなんですけれども、江の島サムエル・コッキング苑だとか、そういったものについては、その4年間の間だとか、そのはざまというんですかね。その隙間のところで、社会情勢だとか、そういったもので必要になったものについて追加で位置づけている、そういうふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。  説明に関しましては、それぞれプランのものにつきましては、今後、市民説明会だとかパブリックコメントを実施いたしまして、市民に対しても説明をしていければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆石井世悟 委員 おはようございます。幾つか質問させていただきます。  まず初めにお伺いさせていただきたいのが、長期プランの中で、119ページ、(18)「公園施設」についてであります。  今回の第3次短期プランのほうにも公園施設が1つありますけれども、公園施設長期プランを見ても改修の速度とか優先度が低く思えます。ここに書いてあるとおり、10年経過する公園施設長寿命化計画の見直しを進めていくというふうには書いてあるんですけれども、もう少し踏み込んだ整備の優先度を上げていくことも必要なのかなと思いますが、市の現状、この長期プランを含めた考え方を改めてお伺いいたします。 ◎張ケ谷 公園課長 まず、今回の提示をさせていただいております公園施設につきましては、基本的に、公園にありますトイレは建物施設という形で扱わせていただいてございます。そういった中では、なかなかトイレを複合化してと、集約化するということは、なかなか難しいところがございますので、公園独自のところで長寿命化計画を立てさせていただいた中で、老朽化の具合、また、そういったニーズに合わせた中で、長期的なところには位置づけをさせていただいて、順次改修をさせていただきたいと考えてございます。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  その中で、ごめんなさい、これが長期プランの一つに入るのかどうか、あれなんですけれども、少年の森のような大規模の施設というものは、今回こういったものに入ってこない理由があるのか、また、入れる必要なく別で動くものなのか、お伺いいたします。 ◎髙田 子育て企画課主幹 少年の森の再整備についてですが、今、公園課の御答弁にもございましたとおり、この再整備プラン自体は施設の再整備のプランになります。少年の森については施設だけでなく、あのエリア一帯の検討について今年度、サウンディング調査をさせていただいて、今後、方向性を決めることになっておりますので、こちらのほうに載ってくるのか、別計画で動いていくのかについては今後検討してまいりたいと考えております。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  続きまして、藤沢市公共施設整備基本方針の中で、18ページにユニバーサルデザインの導入というものがあります。こちらは、藤沢は現在、インクルーシブ藤沢というものを掲げて、ユニバーサルデザインの推進と別枠でインクルーシブというものも進めております。せっかくインクルーシブというものを進めていく上で、大変いい取組だと思うんですが、あえてここで、再整備のプランの中でユニバーサルデザインというものを利用している理由についてお伺いします。 ◎岡 企画政策課主幹 こちらにつきましては、以前からバリアフリーの考え方、ユニバーサルデザインの考え方というものがございましたので、改めてここで強調すると言ったらおかしいんですけれども、そうすることによって、委員御指摘のインクルーシブ的な考え方というのも、こちらで引き取っていければいいかなという考えで明記しているような形になっております。よろしくお願いします。
    石井世悟 委員 ありがとうございます。  一応、インクルーシブユニバーサルって、言葉が違うので意味が違ってきます。それにおいて、今、私が質問したのが、あえてインクルーシブではなくてユニバーサルと、ここで使っている理由についてお伺いしています。 ◎岡 企画政策課主幹 こちらについては、すみません、インクルーシブと確かに、ニアリーイコールと言ったらおかしいんですけれども、考え方が違うんですが、今回こちらにつきましては、あくまでもこちらは文面にあるとおり、言語、国籍、年齢、性別、障がいの有無など、そちらについて、それにかかわらず誰もが安全に利用できるという視点に基づいて、ユニバーサルデザインという形で位置づけている。それがインクルーシブにつながっていければとは思っているんですが、ちょっと表現が確かに違うんですが、一応こういう形で今回基本方針のほうには位置づけさせていただいたということになりますので。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  ユニバーサルデザインインクルーシブデザインって、ユニバーサルデザインは、どちらかというと誰もが使えるという観点だと思いますし、インクルーシブは誰もが使いたいと思えるデザインというふうな、意味が大きく違いますので、例えばそこら辺の意味を精査する必要もあるのかなと思うんです。藤沢市の今の流れから考えると、これはインクルーシブデザインというような表現のほうが何か合っているようなイメージがあるのですが、そこら辺について再度お伺いいたします。インクルーシブデザインという考え方を導入しないのか、お伺いいたします。 ◎岡 企画政策課主幹 実際、建物に限らず、今、最近新聞とかでも話題になっている公園の遊具だとか、そういったもので、インクルーシブに対応したというか、そういったものも取り入れたりはしているので、こちらに今、明記はされていないんですが、市の考え方としては公園施設だとか、今回で言う公共建築物についてもそういった考え方は重要だと思いますので、今後計画を進める際にその辺も取り組んでいければと思っておりますので、よろしくお願いします。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  そんな中、今回、この第3次藤沢市公共施設整備プランの中で、太陽の家のほうが、やはりまだ実施事業のほうに上がってこないということで、相当年数もたっていて、しかも、耐震基準も満たしていないということなんですが、ここら辺は第4次とかに載ってくる可能性も検討して、今回はあえて検討プランにとどまっているのか、お伺いいたします。 ◎岡 企画政策課主幹 対応につきましては、御指摘のとおり、第1次プランから検討事業に位置づけられて、今回も検討事業ということで、あちらの施設につきましては耐震性もありますが、あと、今回、再整備するに当たりまして、敷地というか、場所ですかね。その検討も含めまして、今、再検討している状況ですので、一応、今、予定としては、再整備プラン検討事業の、プランの資料2-1の68ページ。こちらに太陽の家再整備を触れているんですが、供用開始時期を、その中で令和15年度と、今、想定していまして、それに向けて検討しているということで、一応、今、現段階の位置づけとしては、令和7年から10年の間に事業開始を目標にしているということで、今、引き続き検討事業に位置づけているという状況になりますので、よろしくお願いします。 ◆味村耕太郎 委員 第3期短期プランで、4年間で再整備に取り組む19の実施事業の全体の事業費が示されておりますけれども、財政見通しとの整合性についてはどのように図られているんでしょうか。まずお聞かせをください。 ◎日原 財政課主幹 財政見通しとの整合性でございますけれども、今後、8月の行政改革等特別委員会の中で、その見通しをお示ししていこうと思っておりますので、そこの中できちっと位置づけて考えていきたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 では、次に、再整備プランの素案にあります個別の事業についてです。  善行保育園と善行乳児保育園等の再整備についてですけれども、この事業も検討事業から実施事業となりました。この理由ですとか経過について改めてお聞かせをください。 ◎田渕 子育て企画課課長補佐 善行保育園、善行乳児保育園の再整備事業につきましては、平成27年度に策定いたしました善行市民センター等再整備基本構想の中におきまして、善行市民センターの近接地につどいの広場を複合する施設を建設し、現在の既存園舎から引っ越すという手法によりまして再整備を進める計画としておりました。その後、公立保育園に係る再整備計画全体の調整ですとか善行市民センター再整備事業の進捗等を勘案した中で、スケジュールの変更を行うとともに、行財政改革課題の一つとしまして公立保育所の再整備手法の検討を行うなど、事業実施に向けた検討を進めてまいりました。これら一定の見通しが立ったことから、このたび実施事業としたものでございます。 ◆味村耕太郎 委員 本来のスケジュールですと、令和4年度には供用開始ということでありました。今回の素案では令和7年度ということで、大きく後ろ倒しになっておりまして、当面は現園舎での活用ということが続きます。その間、保育サービスの提供に支障が出ることがないように、市としても必要な手だてを取るべきだと思いますが、この点はどのように考えているんでしょうか。 ◎岩井 保育課主幹 再整備がされるまでの保育の質の確保といった点になりますけれども、御指摘の善行保育園で申し上げますと、昨年度、幼児トイレの床面の臭いと、滑りやすいといった問題もありました。そこについては床面をクッション材の素材に張り替えるなど、対応を行っているところですので、再整備されるまでの間についても、このような形で適宜必要な修繕を行って、保育の提供に支障がないように対応してまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 素案を見ますと、今年度は複合化機能の検討を行うというふうにしています。想定の施設として善行つどいの広場が対象となっておりますが、この受託法人との協議の状況ですとか、納得や合意は十分得られているのか、お聞かせをください。 ◎田渕 子育て企画課課長補佐 善行つどいの広場につきましては、先ほど申し上げました善行市民センター等再整備基本構想におきまして複合化をするという計画をしていたことから、第3期、今回の短期プラン(素案)の複合化等、想定施設としても引き続き位置づけをさせていただいて、そのほかにも、今後実施予定の複合化にかかる庁内調査を踏まえて検討を行う計画でおります。善行つどいの広場を受託している法人に対しましては、これまでも検討の状況等について、機会を捉えさせていただいて情報提供してきたところでございまして、今後につきましても丁寧な情報提供を心がけてまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 この再整備事業については、日照の問題で地域から懸念の声も上がっているというふうに聞いているところです。再整備事業に対する理解や協力を十分得るためにも丁寧な説明を行っていただきたいと思いますし、住民合意を基本に再整備事業を進めるべきと考えますが、見解をお聞かせください。 ◎田渕 子育て企画課課長補佐 今回の善行、善乳の事業に限らず、保育所の新設ですとか再整備を進める中では、近隣にお住まいの方々の理解は重要であると考えておりまして、これまでも保護者や地域住民の方々などに対しましては丁寧な情報提供を心がけるとともに、説明会などを開くなどしまして、近隣にお住まいの方々からの御意見も伺う機会を設けて対応してきたところでございます。  今回の善行保育園、善行乳児保育園の再整備事業につきましても、保護者や地域の皆様、また、つどいの広場を運営している事業者等にも丁寧な情報提供を心がけまして、御理解の下に事業を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆塚本昌紀 委員 前回というか、暫定プランの報告は2月にあったのかな。コロナの状況も、多少見通しもできてきたということと、暫定版でずっと行くわけにもいかないという状況もあって、今回、9月の策定に向けての素案の報告というタイミングかなというふうには思うんですけれども、これだけ見ていると、いろいろ公共施設の整備というものに関しては、大変大きな財政出動を伴うこともありますし、市のまちづくりという観点からしても大変重要な施策課題でありますよね。大きな柱の一つと言っていいと思います。  その短期プランに位置づけられる事業ですけれども、いろいろ取捨選択があった上での位置づけになると思うんですが、今回、改めてですけれども、この短期プランに上がってくる事業の根拠というか、妥当性というか、そこら辺はきちっと担保されているのかなというところが、市民目線からしたときに単純な疑問だと思うんですよね。そういう部分が、なかなかこの短期プランだけを見ていると、ちょっと読み取れないところもありますので、妥当性ですね。今回この短期プランに幾つかの予定を上げたわけですけれども、それの妥当性みたいなものを、少しちょっとお聞かせいただければなと思います。 ◎岡 企画政策課主幹 位置づけた妥当性ですね。特に、今回新たに位置づけた事業がそういった点になるかと思うんですが、それぞれ例えば学校だとか、そういったものというのは、供用開始時期が計画によって位置づけられて、それから逆算していくと、この第3次のプランの計画期間内に着手しないと予定どおり供用開始ができないという視点を1つ置きまして、位置づけているというものと、あと、例えば今回、検討事業じゃなくて新たに新規事業に位置づけられたもの、例えば江の島サムエル・コッキング苑だとか、そういったものにつきましては、江の島の観光の起爆剤となるために、どうしても今回ここで着手しなきゃいけないということもありましたので今回位置づけたと。そういう形で、この時期にやる必要性について精査させていただいて位置づけたという形になっておりますので、よろしくお願いします。 ◆塚本昌紀 委員 この第3次にもなる短期プランの質疑に、私が今言ったような質問をしなきゃならないことを少し考えてもらいたいんですよね。そこが私は前々から訴えているというか、感じているところなんですけれども、要するに、短期プランを中心にした公共施設の再整備という本市の取り組み方が、短期的な視点を中心に考えているのではないかなというところが、抜本的にまだまだ変わっていないねということのメッセージとして、いわゆる、もう3次にもなる短期プランに今の質問をしたわけですよ。  要するに、一定のベースになるものが、藤沢市のまちづくりのコンセプトを基にして長期プランというものになるのか、基本計画になるのか分からないけれども、それがベースになった上で、この質疑、報告につながってこないといけない。というか、行政内部での、いわゆる公共施設の会議の中で、今言ったプロセスになっていないといけないというふうに思うわけですよ。どうもそこが少し、これまでの報告なり質疑なりを見ていて、また、本市の公共施設の整備の進め方を見ても、短期的な目線が主になっていて長期的な目線が薄いなというのが、とてもいまだに感じられるんです。  市では、前回の2月のこの会議のときに質問したときには、間違った答弁ではあったけれども、図らずも責任ある立場の方から、そういった部署はありませんとかという言葉が出てくるわけですからね。訂正はされましたけれども、やっぱりベースとして薄い部分が露呈したのではないかなというふうに感ずるわけです。それはいろいろ流れがあるでしょう。新しく鈴木市長になって、いきなり公共施設マネジメント白書を一旦凍結してしまったわけですから。そして、大事な公共施設の整備に対する市の姿勢はどうなっているのかというふうに聞かれたときに、とりあえず短期プランから出てきたわけですからね。要するに。  だから、何となく、この今の現市政の公共施設に対する取組が、どうも短期的な部分からアプローチされて、短期的な部分を妥当性を証明するのに、結局は長期プランや基本計画、それに、マネジメントの視点というものを問われたときに、そこで担保しますよというふうに、後追いのように来ているというところが拭えないんですよね。でも、私は、こういう公共施設の再整備をやっていくにおいては、まずはやっぱり長期的なスパンに立って、その上で、財政の動向や人口の動向や、そういったものをベースにした上での必要性をきちっと精査した上で、それに基づいた箇所づけというものがないと、納税者というのは、その箇所づけの根拠、妥当性がいまいちよく分かりませんねというふうに言われてしまうんですよ。  ですので、そういう観点での進め方をしっかりやらないといけないのではないかなと感じておるんですけれども、総括的な質問になってしまいましたが、それに対する当局の御見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎宮原 企画政策部長 ありがとうございます。  まず、今回、昨今の新型コロナウイルスの感染防止のためということで、人の動きが公共施設の中においては制約をされてきた。その制約されたことというのが税収減に影響を及ぼしているといったところが、まずあります。税収減というのは、ひいては公共施設の維持、更新が困難になるというのは、もうこれを前提として考えなければ、まずいけないんだろうなというのが1つです。  それと、コロナウイルスの感染拡大というのは、公共の再構築といったようなものを行政に宿題として突きつけたんだろうなといったところも捉えています。そうした意味で、これからの公共施設のマネジメントというのが、公共施設、建物そのものの在り方の意義と、市全体の長期的なグランドデザインの中での位置づけの両面から議論していくことが重要なんだと捉えています。  その中でも、道路とか、橋とか、防災とか、下水道とか、経済と生活、あるいは公衆衛生の基盤であるものは、しっかり整えていかなければいけないと思っていますし、その他の施設の部分で言えば、最小限の配置にしていくのか、あるいは、どういう機能を持たせていくのか、類似施設の機能のシェアリングといった部分を、住民サービスの最大化を図る中で、地方自治法に定める公共施設の定義ですね。いわゆる住民福祉を増進する目的をもって、その利用に供するための施設という定義の中で、そういった定義を考慮し、取り組んでいく必要があり、私どものほうでは2024の行革の個別プランのほうにも、そのマネジメントの考え方というのを一定程度エントリーさせていただいています。  もう少し申し上げると、今度の9月にはデジタル庁の開設などといったものもありますように、町の中にはDXという考え方が、だんだんだんだん広がってくるんだろうなというふうにも捉えています。そういったDXなどの業務改革の視点でも捉えていくと、現状で保有している公共施設とか庁舎、あるいは学校などの在り方も大きく変わっていくんだろうなといったところもありますので、維持管理経費の検証、そして、施設そのものの見直しといったところも、DXをきっかけに、そういう機会なんだろうなというふうなことで捉えています。  いずれにしても、今、御指摘をいただきました公共施設のマネジメントの部分におきましては、やはり投資していくもの、あるいは機能、対象施設というのを俯瞰的に捉えながら、町全体の長期的なグランドデザインを踏まえて、公共施設ありきの住民サービスにとどまらないように、また、サービス面での住民福祉の向上といったものをしっかりと捉えながら、市の財政状況、既存施設の稼働率であったりとか、あとは例えば住民の評価、その施設に対する評価といったものを数値的なマネジメントの視点で捉えながら、公共施設の再整備、再構築を、委員のお言葉を借りれば、まちづくりのストーリーという形で展開をしていきたいというふうに捉えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◆塚本昌紀 委員 期待していますよ。本当に。  その上で、今、答弁の中にもありましたけれども、マネジメントの視点で公共施設の整備を進めていくときに大事なことは、施設の評価なんですよ。アセスメント。今回、短期プランの中にFプレイスのいわゆる評価、特に子どもの施設も含めた評価を加えてということの説明もありましたけれども、施設評価そのものを取り組もうという姿勢はうかがえますが、やはりマネジメントの視点に立った評価をしないといけないんですよ。  ですから、まず、今おっしゃったような計画が、まずプランがあって、その上で、その建物はできたら、例えば5年とか単位でどのように利用者の推移があって、どのような効果を生んでいるとか、また、それに対するコストだとか、そういったものを照らし合わせながら計画どおりに進んでいるのか、あとは、建物の老朽化の進行具合だとかはどうなっているのか、また、市民の利用に関する市民の声はどうなっているのか、そういうものを複合的にかみ合わせていく中で、その建物を評価していくというように、施設アセスメントというものが大事であって、それが短期プランを、格好よく言うならば、そこに長期プランに立ったら、評価をやっぱり、どうしていかないといけないというふうに思います。  そういう意味において、今、部長から御答弁があったので、大変期待をさせていただきますので、ぜひアセスメントの視点もしっかり重要な点と捉えて、加えてやっていただきたいというふうに思いますけれども、最後、お聞かせいただきたいと思います。 ◎和田 副市長 様々議論をいただきまして、今、部長のほうからも御答弁させていただいたとおり、様々な要素がございます。DXの観点なども、非常にハードの関係についても大きな影響を与えるというふうに思いますし、既存の施設においても大きな影響があるのではないかなというふうに捉えております。例えば、こういう庁舎の関係なんかについても、今後、DXが広がったときに市民に対しての利用形態というのは、恐らく変わってくるのではないかということは容易に想像がつくところでもございますので、また、委員から御指摘のあったマネジメントの視点ということで、一定の評価の仕方という部分については考えていく必要があると思っております。  指定管理においては、評価を中間年、指定管理は大体5年間の期間でやっていますけれども、運営管理については中間評価という部分を、5年の期間であれば3年目に行うとか、そういったことをしておりますけれども、事、ハード面に関しては、そういう評価という視点がこれまで実際、実施をしていないということがございます。利用状況等も含めて、市民の方の声の評価という部分も当然あると思いますので、そういった部分の導入検討について今後研究、検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○堺英明 委員長 ほかに質疑はありますでしょうか。                (「なし」と呼ぶ者あり) ○堺英明 委員長 休憩いたします。       ──────────────────────────────                 午前10時18分 休憩                 午前10時19分 再開       ────────────────────────────── ○堺英明 委員長 再開をいたします。  これで質疑を終わります。  意見はありますでしょうか。                (「なし」と呼ぶ者あり) ○堺英明 委員長 これで意見を終わります。  休憩をいたします。       ──────────────────────────────                 午前10時20分 休憩                 午前10時30分 再開       ────────────────────────────── ○堺英明 委員長 再開をいたします。  最後に、(2)藤沢市民会館等整備事業進捗状況について、市当局の説明を求めます。 ◎宮原 企画政策部長 それでは、藤沢市民会館等整備事業進捗状況について御説明を申し上げます。  資料につきましては、資料4、藤沢市民会館等整備事業進捗状況について、資料5-1、感染症対策の取組方針、資料5-2、事業費削減に向けた取組方針、資料5-3、生活・文化拠点の課題解決に向けて、資料5-4、浸水対策施設の検討、資料6-1、関係団体からの意見集約、資料6-2、市民からの意見集約、参考資料1といたしまして、藤沢市民会館複合化想定機能一覧、参考資料2、生活・文化拠点配置図の9点でございます。  それでは、資料4、藤沢市民会館等整備事業進捗状況についてを御覧ください。  今回の報告は、昨年8月の藤沢都心部再生公共施設整備特別委員会での御報告以降の取組及び今後のスケジュールについて御報告をするものでございます。  初めに、1、これまでの取組につきましては、(1)検討経過等に記載のとおり、庁内検討プロジェクトを開催いたしております。次に、(2)庁内検討プロジェクトについては資料5-1から資料5-4を用いて、(3)関係団体等との意見集約については資料6-1と6-2を用いて御説明をいたします。  それでは、まず、資料5-1、感染症対策の取組方針を御覧いただきたいと思います。  初めに、1、経過でございますが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、新しい生活様式が示され、公共施設においても様々な感染症対策が講じられてまいりました。そこで、令和元年度に取りまとめた市民会館等に複合化を想定する各公共施設について、2、感染症対策の取組方針として、現時点において考えられる取組方針を次の2つに取りまとめをしております。  取組方針1は、現時点ではソーシャルディスタンスを確保する観点から、面積を拡張するのではなく、複合化(案)の規模を維持したまま計画を進めていき、今後、国等から施設規模に影響を及ぼす内容を含むガイドライン等が示された場合には、その基準に従った規模の見直しを検討すること。取組方針2は、検温、手指消毒システムの設置など、新型コロナウイルス感染症以外の感染症に対しても有効である可能性があることから、再整備事業において可能な限り取り入れていくこととしております。  続きまして、資料5-2、事業費削減に向けた取組方針を御覧ください。  まず、1、経過といたしまして、事業発案当初は市民会館、南市民図書館及び市民ギャラリーの複合化を想定し、概算建設費を120億円と想定していたところでございますが、令和元年度庁内検討プロジェクトによる検討の結果、複合化する機能を追加したことに伴い、想定床面積が増加いたしました。このことから建設費が当初の概算建設費を超えること、加えて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による財政状況のさらなる悪化が見込まれることから、2、事業費削減に向けた取組方針に記載のとおり、取組方針1、各施設の要望面積を精査する、取組方針2、共有可能な機能・スペースを検証し、共有化を進める、取組方針3、コストを抑えた配置やデザインを採用することを藤沢市民会館等再整備基本構想に盛り込む、取組方針4、最終的にはPPP/PFI手法導入可能性調査の結果により判断をいたしますが、PPP/PFI手法を導入することを前提に計画の検討を進めるとして、4点に取りまとめております。  なお、複合化する機能及び規模については参考資料1を御覧いただきたいと思います。  続きまして、資料5-3です。生活・文化拠点の課題解決に向けてを御覧いただきたいと存じます。  1、経過に記載のとおり、生活・文化拠点エリアが抱える課題について、所管課や関係部署を中心に課題解決に向けた検討を行っております。なお、生活・文化拠点エリアの事業地全体のイメージにつきましては、参考資料2を御覧いただきたいと思います。  2、令和2年度の検討内容及びその結果について、(1)奥田公園及び同駐車場の活用等でございますが、市民会館等の再整備を進めるに当たって、奥田公園と物理的一体性を意識して整備していくことが相互の魅力向上につながること、(2)浸水対策施設の整備につきましては、市民会館周辺地区は現在進めている藤沢市雨水管理総合計画の浸水リスク評価において、最もリスクが高い地区であること、2ページにお移りいただきまして、(3)エネルギー関連施設の整備につきましては、市民会館等再整備事業の進捗に合わせ、エネルギー対策について継続して検討していくこと、(4)旧近藤邸の活用につきましては、生活・文化拠点以外の場所への移築は困難であること、PFI等の手法により改修、維持管理、運営までを実施することが理想であることなどを庁内検討プロジェクトにおいて整理し、共有をしてまいりました。  続きまして、資料5-4、浸水対策施設の検討を御覧いただきたいと思います。この資料は、先ほど資料5-3で触れました浸水対策施設に関する検討状況をまとめたものでございます。  まず、1、市民会館周辺の浸水状況についてでございます。市民会館の周辺につきましては、過去、昭和57年の台風18号による境川の氾濫により大きな浸水被害を受け、その後、河川改修などにより状況は改善しているところでございますが、近年でも度々の浸水を記録するなど、内水浸水に対して弱い地域であることが分かっております。  次に、2、総合的な内水浸水対策計画策定の目的と状況についてでございますが、本市では、平成23年に定めた湘南ふじさわ下水道ビジョンの基本方針の一つである「雨に強いまちづくりを進めます」に基づき、床上浸水被害の解消を目標に貯留管などの整備を進めてまいりましたが、いまだに浸水被害が発生している状況でございます。現在、市内一円の浸水被害の軽減に向けて藤沢市雨水管理総合計画の策定を進めており、気候変動に伴う国の動向などを踏まえ、令和3年度中に策定を完了する予定でございます。  2ページにお移りいただきまして、現在の取組状況といたしまして、浸水シミュレーションなどによる定量的評価の結果、対策検討単位が175ブロック中、藤沢市民会館を含む鵠沼東部ブロックが浸水リスクが一番高いことが判明し、優先的に対策を進める必要があることから、当該ブロックについて対策方法等の概要を先行的に検討いたしました。  続きまして、3、浸水対策施設の概要と規模についてでございますが、浸水対策施設は雨水ポンプ場と貯留施設などで構成され、今回の想定では敷地面積として4,000平方メートル、将来の建て替え用地を含めますと最大8,000平方メートル程度が必要と想定をしております。なお、具体的な施設規模が確定するのは河川管理者との協議完了後になる見込みでございます。  施設のイメージにつきましては、図2の平面図を御覧いただきたいと思います。敷地範囲を横80メートル程度、縦50メートル程度の4,000平方メートル程度と想定し、そのうち地下の貯留施設の面積を3,200平方メートル、そして、地上には横60メートル、縦40メートルの規模のポンプ場を想定しております。  3ページにお移りをいただきまして、図3を御覧いただきたいと思います。こちらは断面図になります。施設は地下30メートル、地上10メートル程度の規模を想定しております。いずれも現段階における最大の想定規模になりますので、今後の設計及び協議により、詳細が確定していく予定でございます。  4、事業用地の選定でございますが、3で御説明を申し上げましたとおり、浸水対策施設の設置には相当な広さの用地確保が必要となりますが、都市機能が集積する当該ブロック周辺では新たな用地の確保が困難な状況であります。生活・文化拠点エリアは境川に隣接し、広さも十分であることから、浸水対策施設の早期具体化には最適地と考えられております。  5、浸水対策施設の整備に向けたスケジュールでございますが、表の上段が浸水対策施設の整備に向けた下水道事業の、下段が藤沢市民会館等整備事業スケジュールになります。現時点では浸水対策施設の整備には10年程度かかるものと想定をしておりますが、上から2段目の雨水ポンプ場のスケジュール欄にございます、令和5年度から始まる各種協議により、浸水対策施設の詳細が確定していくこととなります。  次に、関係団体等との意見交換について御説明を申し上げます。  資料6-1、関係団体からの意見集約を御覧ください。  令和元年度には関係団体として、藤沢市文化団体連合会や公益財団法人藤沢市みらい創造財団との意見交換を実施いたしました。  令和2年度は、1、実施対象団体に記載のとおり、藤沢商工会議所の文化サービス業部会から御意見を伺っております。  2、意見収集方法といたしましては、文化サービス業部会の部会員の方にアンケート形式で個別に御意見をいただいております。  3、アンケート内容は、御覧の3点となっております。まず、(1)再整備後の市民会館のあり方(コンセプト)につきましては、未来の子どもたちや子育て世代に魅力的な施設づくりとともに、今後に発生する可能性のある災害時活用も踏まえた施設が必要との御意見のほか、御覧の御意見をいただいております。次の(2)です。再整備後の市民会館に必要なホール機能につきましては、大ホールは1,000人規模のオーケストラや演劇、オペラなどの利用を可能とし、小ホールは200から300人程度として、講演会や音楽会、発表会の利用ができるようにするといった、ホール規模についての御意見を多くいただいております。2ページにお移りをいただきまして、(3)再整備後の市民会館に必要な機能についてでございますが、出演者の満足度を高めるため、リハーサル室、スタジオ、楽屋機能を充実させる必要があるとの御意見のほか、利用者の視点からの御意見をいただいております。  次に、資料6-2、市民からの意見集約を御覧いただきたいと思います。  市民からの意見集約の方法といたしましては、令和2年12月15日から令和3年3月31日まで、市ホームページ及び広報ふじさわにて周知をいたしました。その結果、15人から御意見をいただきました。  意見募集内容といたしましては、御覧の4点についてお聞きをしております。  まず、(1)再整備後の市民会館のあり方(コンセプト)についてでございますが、いただいた御意見を整理し、ア、市民が集える場所、イ、文化芸術の拠点、2ページにお移りをいただきまして、ウ、複合化等、エ、防災機能の4つに分類をしております。次の(2)再整備後の市民会館に必要なホール機能についての御意見では、ア、ホール機能、イ、バリアフリー機能、ウ、楽屋等の機能の3つに分類をしております。3ページにお移りいただきまして、(3)再整備後の市民会館に必要な機能についてでございますが、ア、防災機能、イ、バリアフリー機能、ウ、諸施設機能、エ、その他諸機能の4つに分類をしております。(4)その他の意見といたしましては、巨額の資金を投入する以上、もっと市民に市民会館の建て替えの意義をアピールすべきなど、様々な御意見をいただきました。個別の御意見につきましては後ほど御覧をいただければと存じます。  今後におきましても、基本構想の策定に向け、引き続きワークショップなどにより市民や利用者からの御意見をお伺いしてまいりたいと考えております。  それでは、資料4の1ページにお戻りをいただきたいと思います。  2、令和3年度の取組でございますが、(1)藤沢市民会館等再整備基本構想策定検討委員会につきましては、公募による市民、関係団体の代表、専門家など7名に市職員を加えた全10名により構成をしております。本委員会では、ア、基本事項の整理から、2ページにお移りをいただきまして、カ、市民会館等の機能の提案までの取りまとめを予定しております。なお、生活・文化拠点における藤沢市民会館等整備事業と下水道事業の連携等の方向性につきましては、基本構想後に判断したいと考えております。(2)庁内検討プロジェクトでは、複合化する機能及び規模の適正化の検討及び近隣する奥田公園等周辺施設の活用方法等の検討を進めてまいります。  最後に、3、今後のスケジュールにつきましては、今年度の基本構想以降、記載のとおりでございますが、浸水対策施設のスケジュールに関しましては、今後、検討の進捗に合わせ関係性を整理してまいります。  以上で藤沢市民会館等整備事業進捗状況についての説明を終わらせていただきます。よろしくお願いをいたします。 ○堺英明 委員長 説明が終わりました。  これから質疑を行います。質疑はありますでしょうか。
    清水竜太郎 委員 2点ほど質問させていただきたいと思います。  前回、私、藤沢の駅前への移転案について、ぜひ検討していただきたいと提案させていただきました。それに関連することなんですけれども、今回浸水対策が取られたわけですけれども、ここに四、五十年施設を維持するというのは、今後の異常気象を考えると難しいんじゃないかなと改めて感じ取れます。この今の土地に市民会館を建てる一つの大きな理由は、広さ、広い土地が確保できているからということがあると思うんですけれども、もともと市民会館って何なのかと考えますと、結局ホールなんですよね。大きいホールを造りたいという趣旨があると思うんですけれども、広さにこだわらずに、例えば音響がもうめちゃめちゃよいホールとか、大きさが中くらいとか小さくても。そういうふうに質のほうに発想転換する必要もあるかと思うんですけれども、ホール自体、どういうものをお考えなのか、お聞かせください。 ◎井澤 文化芸術課長 新たな市民会館のホールの考え方ですが、今、現時点でも市民の方ですとか、あと、みらい創造財団の事業、そのほか各種、市の表彰ですとか、そういった市の事業にも使われているといったところもあります。確かに音楽の部分に特化するですとか、そういった考え方を、今、いろんなホールで取られている中ではあるんですけれども、一つ大きなホールといったところでは、一定規模の多用途に使えるものが必要であるというふうに今のところ考えているところでございます。 ◆清水竜太郎 委員 ありがとうございます。  私がこうやって駅前の案を検討していただきたいと申しますのも、やはりデパートの存在が私は今後は心配なんですよね。かつて西武百貨店があって、撤退して、マンションが今は建っておりますけれども、その二の舞をしたくない。公共性の高いものを駅前に建てたいというか、集めたいという考えがあります。そういう意味で、私が提案している大規模な公園、広場とともに、市民会館は藤沢市にとって、また、藤沢駅前の再生にとって最高の切り札、武器なんじゃないかと思います。そういう意味でぜひとも、相手があることですからなかなか難しいというのは、もう重々承知していますけれども、改めて建設当局と一緒にこの案について検討していただけないかと思うんですけれども、お考えをお聞かせください。 ◎岡 企画政策課主幹 現在の市民会館がある場所については生活・文化拠点と位置づけられまして、藤沢市における文化の拠点となるエリアとして考えている場所ですので、基本的にはあの場所で市民会館を整備する。今回さらに南図書館とか、現在も南市民図書館はあるんですが、そのほか文化の拠点として施設を集めることによって、より一層あそこを生活・文化拠点としていきたいと考えておりますので、藤沢駅周辺でという考え方は今はないということで、よろしくお願いいたします。 ◆石井世悟 委員 私のほうからも幾つか質問させていただきたいと思います。  まず初めに、今回、1年間後ろ倒しになって計画が進んでおりますけれども、改めて、やはりこの生活・文化拠点というところが、もうたくさん言われてはいるんですけれども、そもそもこの基本指針にも書いてあるとおり、ふじさわ文化を創造していくというふうにあるんですが、今回、拠点として、このふじさわ文化をどういったイメージで市として捉えているのか、まずお伺いいたします。 ◎井澤 文化芸術課長 ふじさわ文化ですけれども、こちらは、平成30年3月に策定しております文化芸術振興計画の中で、基本理念として定めさせていただいているところになります。こちらは、多彩な文化の融合によって新たな「ふじさわ文化」を創造していくといったところが基本理念になっているんですけれども、この「多彩な文化の融合」が複合施設と相性がいいのではないかなというふうには考えております。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  非常に分かりづらく、具体的なイメージをしづらいなというふうに思っております。今、何でお伺いしたのかといいますと、やはり文化、文化と言われましても、では、その文化を使って若者を育てたいのか、もしくは、大きい文化を持っていきたいのか、それとも、興行として文化を捉えているのか、また、図書のような文化を進めていくのか等々、たくさんあると思うんですよね。そこら辺のコンセプトというものが、いまいちちょっと見えてこないというのが課題なのかなと感じているんです。  改めてお伺いしますが、どういった文化、その文化をどうすることに、この市民会館を利用するのか、お伺いいたします。 ◎井澤 文化芸術課長 失礼しました。  ちょっと分かりにくいといった御質問、御意見がございましたので、先ほどの答弁の補足をさせていただきますと、華道ですとか書道のような生活・文化と、音楽ですとか美術といった芸術文化が混じり合うことによって、例えば華道と音楽が融合して、音楽に乗せながら華道をやるといったようなことも、今、いろんなところで行われ始めているんですけれども、そういった文化、新たな視点、新たな組合せの文化が生まれてくると、非常に文化的な素地と言ったらいいんでしょうか、藤沢市の文化的な価値が高まってくるんだというふうに考えています。  文化といったものは人の生活や心を豊かにして、ひいてはQOLの向上にもつながってくるものと捉えておりますので、多少大くくりにはなってしまうんですけれども、そういったところの向上を目指して今後取り組んでいきたいと考えております。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  今おっしゃった、夢のある話なのかなというふうに思うんですけれども、藤沢市市政運営の総合指針2024の、まちづくりコンセプトにもあります、サステーナブル藤沢、インクルーシブ藤沢、スマート藤沢、これがどのように文化を支えていくのか、また、まちづくりに波及していくのか。それぞれに具体的なイメージがあればお伺いいたします。 ◎岡 企画政策課主幹 今言われたところにつきましては、今回、今年度、基本構想策定検討委員会というものを発足させまして、その中で、市民の方だとか専門家の方とかを入れた中で、いろいろその辺についても、市としてはこういうコンセプト、今言われたサステナブルとか、そういう視点がありますので、その辺を踏まえた中でまとめていければいいかなと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  ごめんなさい。検討委員会のほうでも話をするんだと思うんですが、市として今言った、その3つは、多分大きなコンセプトなのかなと思っております。そこら辺をどこまで、その検討委員会で検討していくつもりなのか。それをしっかりと要望して、それを入っていることを確認するところまで行うのか、お伺いいたします。 ◎岡 企画政策課主幹 そのあたりにつきましては、今年度の基本構想策定検討委員会において、具体にサステーナブルがこれだとか、インクルーシブがこれだという形までは、多分基本構想の中では行かないかと思うんですが、その考え方を整理していきまして、今後、来年度に予定しています基本計画とか、その後の基本設計だとか、そういったところにその考えを引き継いでいければいいかなと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  その3つのまちづくりコンセプトは非常に根本となる重要な話だと思います。ですので、後からどう変わるではなくて、基本構想の段階で、その考え方がなければ、そもそも基本構想はつくれないのかなというふうに感じています。例えば、スマート藤沢で言えば、先ほどのテーマでも部長が答弁されていましたけれども、デジタルトランスフォーメーションが進む中で、それぞれどういうふうに融合していくのか。例えば、もうデジタルを導入すれば、実地での面積の比率というものも変わってきてしまうのかなとも思いますし、最低限必要なエネルギー規模も変わってくるのかなと感じております。  ですので、しっかりそういったデジタルにしろ、インクルーシブにしろ、サステーナブルにしろ、そういった視点をしっかりとこの構想の中に入れ込むべきだと思いますが、そこら辺いかがでしょうか。 ◎岡 企画政策課主幹 重要な視点だと考えますので、今後、一応これから来月ですか。第1回で委員会を開催いたしますので、その中で市側の考え方と参加者の考え方とを整理して、今後、今年度まとめていくに当たりまして、その視点を重視して考えていければと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  そして、今回、参考資料1を見て分かるとおり、面積で物事を考えているのかなというふうに感じております。どちらかというと、考えなきゃいけないのは面積ではなくて、何に使いたいのか。機能や用途でもって複合化するべきなのかなというふうに感じているんですが、これは、面積で施設ごとに計算されている理由はどういったものがあるんでしょうか。 ◎岡 企画政策課主幹 参考資料にお示ししている各機能の面積につきましては、今、こちらは便宜上、例えば市民会館、市民ギャラリーという個別の施設名だけになっているんですが、そちらにつきましてはそれぞれ、例えば大ホールを何平米ぐらいに想定しているかとか、そういったものを積み上げたものになっております。それぞれといいますのは、利用形態で現状想定している使われ方に基づいて、各課で想定した面積を積み上げて、ここの各施設ごとの面積となっている状況になりますので、よろしくお願いいたします。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  何でかというと、例えば市民会館、市民ギャラリーが何平米ではなくて、この建物の中の会議室が何平米あって、それが何に使われているのかというところまで、しっかりそういった意味では面積比率を出しておかないと、本当の意味での機能の集約、複合化にならないので、例えば、ある会館の会議室は午前中に使用率が高くて、ある施設では午後の使用率が高ければ、会議室は1つで済むべきなのかなというふうに感じております。  例えば、横浜にありますパシフィコ横浜ノース、新しく建てられましたけれども、あれだけ広い面積ですが、あそこは会議もできれば、コンサートみたいなものもできるし、飲食のパーティーもできるしというように、1つの面積の部屋なのに、いろんな用途で利用できるというようなこともあります。ぜひ、面積でもっての各課からの要望ではなくて、何に、どういうふうに使いたいのかという各課の要望であったり、各施設の要望を取りまとめる必要があるのかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎岡 企画政策課主幹 今、委員の言われた御指摘はもっともなところでして、その辺を含めて、今年度の庁内検討プロジェクトの取組内容といたしまして、複合化する機能の規模の適正化の検討という形をさせていただきまして、今言われた貸室の利用率だとか利用時間帯によって兼ねることができるのか、例えば、青少年会館で音楽をやる部屋が欲しいよといったのが市民会館のリハーサル室で兼ねることができるねだとか、そういった精査を今年度やっていければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  それと、市民会館は今でも稼動され、多くの方に利用されていると思いますが、この整備期間中の機能は、どこでどのように補うのかというのは、計画はもう進んでいるのか、お伺いいたします。 ◎井澤 文化芸術課長 市民会館が工事等に入りますと、恐らく約2年ぐらい市民会館は使えないといった事態が起きてくるところになります。その期間の代替施設といたしましては、まず、藤沢市内に、北部になりますが、湘南台文化センターの市民シアターがございます。そのほかFプレイスですとか、あと、公民館のホールですとか、そういったところで活用ができるように努めていくのとともに、あと、近隣市にも、この整備の状況等をお伝えさせていただくことによって、御配慮いただければというところでお願いをしてまいりたいと考えております。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  新しく市民会館を建て替えていく上で、現在、市民会館は基本的に月曜日がお休みということで、1年間で50日以上、五、六十日ぐらいお休みがあるんですけれども、新しく、この文化芸術拠点として整備されるに当たって、そこら辺についても基本構想の中に入れていくのか、お伺いいたします。 ◎岡 企画政策課主幹 基本構想の段階では、そのあたりの運営ですかね。その辺について、まだそこまで踏み込む予定はないんですが、今後、おっしゃるとおり、今回市民会館と南市民図書館だとか、そういったものが複合化されますので、その管理方法についても今後詰めていく中で、休館日とかの考え方も整理していければと思いますので、よろしくお願いします。 ◆石井世悟 委員 ありがとうございます。  最後にお伺いしたいんですが、私ども、会派の仲間と一緒に所沢にありますサクラタウンさんを見てまいりました。大変人がにぎわっていて、わくわくするような文化芸術拠点でした。あれは民間が現在運営はされておりますが、そのように、今後整備する上では民間活力というものも重要なのかなと思っております。  また、前回のマーケットサウンディングは2019年と、コロナ前に実施しておりまして、あれからおよそ2年ぐらい、1年半たつ上で状況も変わってきているし、デジタルトランスフォーメーションも進化してきております。そういった意味において、もう一度、民間活力ということでマーケットサウンディング等々もする必要もあるのかなと思うんですが、そこら辺、スケジュールをお伺いいたします。 ◎岡 企画政策課主幹 確かに、以前、サウンディングを行ったのはコロナ前ということでしたので、実際、サウンディングとまではいかないんですが、大手ゼネコンさんにコロナ後の、こういうホールとかはどういうことが考えられるのというのは、一応いろいろ聞き取りとか、してはいるんですが、現状まだあまり明確に、これがそのものずばりだよというのは、まだ出せていない状況だよというのは聞いております。  ですから、今後、基本計画とか、そういった段階、折々のタイミングで、ゼネコンだとか、ホールの専門の会社だとか、イベント業者だとか、様々なチャンネルでサウンディングを行いまして、情報収集のほうは努めていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ◆塚本昌紀 委員 今回初めて、残念ながら当該地域が浸水リスクが一番高いということで報告がございまして、はっきり言ってショックでございますね。なぜ、どういった根拠で、あの地域が一番浸水リスクが高いのか、中身を教えてください。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 今、下水道部では雨水管理総合計画という、市全域の浸水対策について策定を進めているところです。その中で2つのリスクについて評価しているわけなんですけれども、まず、浸水シミュレーションに基づき浸水の深さを、これは浸水のしやすさとして評価したものと、あと、防災拠点や避難所、鉄道駅、病院、人口密度など、都市機能の集積状況を脆弱性というもので評価したものを数値化して順位を定めているところです。その結果、今回この地区が1位となったところでございます。 ◆塚本昌紀 委員 もう少しちょっと教えてもらいたいんですけれども、そうすると、浸水性と脆弱性という2つの基軸でもって評価をしているということなんですが、脆弱性という部分に関しては、当然、人がたくさん集まるところはリスクが高いと。多くの命がなくなる危険性が高いという観点は、これは立地上、仕方ないというところがあるんですけれども、その浸水性ですね。ちなみに、では、そうすると、浸水深としてどれくらいのボリュームになるんでしょうか。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 対象となる降雨によって浸水の深さは違ってくると思います。一番大きな、今想定し得る最大規模降雨で国は考えなさいよと。これが1時間当たり153ミリという雨で考えています。こういったときに、このエリアは50センチを超えるような浸水深になってしまうというところでございます。 ◆塚本昌紀 委員 もう少し詳しく聞きたいんですけれども、国のほうから時間当たり百五十何ミリ。相当な雨ですよね。本市は過去にそんな雨が降ったことはありますかね。ないんじゃないかなという気がするんですけれども。  浸水深が50センチですか。エリアがあると思うんですけれども、大体どれぐらいのエリアが影響を及ぼすのかとか、もうちょっと詳しくお知らせいただけますかね。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 まず、153ミリ、そんな雨が降ったことがあるのかということですが、想定し得る最大の雨を考えなさいよという国の考えで、全国を幾つかのブロックに分けて考えています。その153ミリというのは千葉県で過去に起きた雨です。関東の近傍のブロックでは、これを参考に考えなさいよということで。ただ、この153ミリをベースに、ハード対策、施設ものを造れということではなくて、施設については、我々は重点的に対策すべき地域については1時間当たり60ミリの降雨を対象にしているところであります。 ◆塚本昌紀 委員 1時間当たり60ミリとなると、普通にあるなというぐらいの降雨ですよね。最近では、もう70ミリ、80ミリとかというのもあるようですから。そうすると、実際、その評価においては、153ミリというとてつもない雨量で基準にはしたけれども、実際の対策の伴う施設整備という部分に関しては、60ミリを基準に考えて今回示されたようなものになっているということなんでしょうけれども。  そうすると、今、一応最低でも4,000平米、できれば8,000平米のスペースが必要なんだというところがあったかと思うんですが、大体何立米ぐらい一旦貯留するのか。また、何かポンプがあって常時排出するのか、ちょっとよく分かりませんけれども、そこら辺、どのように考えて、このような施設が必要というふうになっているのか、お聞かせください。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 まず、ためるほうですね。約2万トン、2万立方メートルですね。あとは、ポンプのほうは毎分1,400トン、1,400立方メートルぐらいを吐き出すポンプを考えています。時間にすると8万3,000立方メートルとか、そういったオーダーのポンプになってくるところでございます。 ◆塚本昌紀 委員 今、2万トンとおっしゃったけれども、これは図面を見ると、深さ30メートルでしょう。これは30メートル満杯になったら、例えば仮に4,000平米としたら120万立米不足ということになるはずなんですけれども、ちょっと何だか数字が違うなという気がするんだけれども、そこら辺、何を根拠で今のような数値になったのか、もう一度確認させてください。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 今、図-3に断面図、御覧になられているものだと思います。この30メートルの中に、ちょっと点線、真ん中、下から4分の1ぐらいですね。点線がございまして、その上が雨水ポンプ場、下が貯留施設となっていまして、30メートル丸々を貯留施設に使うわけじゃなく、この雨水ポンプ場の中には池とかポンプ設備が入ってきますので、そういった形で貯留施設のほうが約2万トンという形になります。 ◆塚本昌紀 委員 単純に考えると、いわゆる地上から点線部分までの間の空間が必要なのかと。地下に。と思いますよね。もっと上げればいいんじゃないですか。そういうことであれば。そうすると工事費だって安くつくでしょう。なぜ30メーターまで深く掘らないといけないのか。その点、確認をさせてください。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 こちらの断面図にお示しするとおり、雨水の流入管の位置がコントロールポイントとなっています。下水道の場合、どうしても自然流下で上流から下流に来て、このポンプ場に流れてくるわけで、その深さが結構な深さになってしまいますので、そこに効率的な位置というところで、こういった深さになっているところでございます。 ◆塚本昌紀 委員 何となく分かりました。いわゆる流入していくレベルが低いということですよね。本当にもう泣き面に蜂というような感じになってきますね。そうなってくると。本当にこんなことで余計なお金がどんどんかかるのかという、ちょっと残念な気持ちにもなってくるんですが。  そうすると、ポンプで上げるのはいいんですけれども、いわゆる吐き出すのは境川ですよね。当然、境川の護岸の断面に雨吐口があって、そこに、本来であれば自然に川に流出していく状況にありますけれども、当然、雨が降れば川の水位も上がりまして、往々にして雨吐口を塞いでしまうんですよね。そうすると、ポンプで幾らどんどん押し込んでも、出口が塞がってしまうと結局は吐けないですよね。あまり有効性をちょっと感じないんだけれども、そこら辺はどのように検討されているのか。  境川に近いんだから、別に現存の雨吐口を使うのではなくて、もう上からバイパスみたいなポンプを、そのまま管を迂回させて上から入ったほうがいいんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そこら辺、大変細かいことですけれども検討されているのか、お聞かせください。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 委員おっしゃるとおり、上から吐き出すというのも一つの方策だと思います。おっしゃるとおり、護岸に吐口という吐き出し口がありまして、これがポンプを使わず自然に吐き出すところだと、フラップゲートというものがございまして、これは川の水位が上がると、もう閉まってしまって、これ以上吐けなくなってしまいます。ただし、今のポンプですと、この川の水位に負けないような、吐き出すようなポンプもできてきておりますので、川の、これ以上出してはいけないという計画高水位というものがあるんですけれども、そこまではポンプで吐き出し続けることができます。ですので、委員がおっしゃるように上から吐くというのも一つの方策だと思いますし、そこは今後の検討の材料となっていこうと思います。 ◆塚本昌紀 委員 もう少し、ちょっと言うと、今、雨水の流入溝が下のほうにあるから、こんなような形状になるんだけれども、とはいっても、本市がこれまで進めてきた貯留管のような考え方からすると、自然流下で、せっかくここにこれだけの空間を造るわけですから、別に既存の流入溝だけではなくて、周辺から雨水を引っ張ってくることを考えれば、また考えも変わってくると思うし、これだけの空間、スペースを設けるのであれば、今、ポンプで出すということもあったけれども、一旦処理をするということも大きな効果が生まれてくるのではないかなと考えるんだけれども、そこら辺の考えは整理されているのか、お聞かせください。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 委員おっしゃるとおり、この周辺だけの雨水を集めるわけじゃなく、結構大きな範囲での雨水を集めるような形になってきます。過去に、ハス池周辺で鵠沼東部1号貯留管というものも造ったんですけれども、そちらはため切りの貯留管です。これとつなげて常時ポンプで吐けるようなことも考えておりますので、広い範囲での浸水対策を考えております。 ◆塚本昌紀 委員 そうすると、ちょっと矛盾というか、疑問が湧いてくるんだけれども、いわゆる評価で、いわゆるピンポイントで、どれくらいのエリアの範囲でもって一番リスクの高い地区というふうに限定しているのか。そのエリアが分からないけれども、今の御答弁からすると、そのエリア以外の雨水も、要するに集約して、そこに流れてくるということになるのではないかなと感じてしまうんですよね。だったら、ちょっと本末転倒かなと。いわゆるそこの部分が一番リスクが高くて、限られた、限定したエリアのリスクを回避するために造る施設であれば、意味合いもあるかなと思うんだけれども、それ以外のエリアも含めて雨水を集約する施設になってくると、それを考えるのであればボリュームも小さいと思うし、もっと全体的なことを考えなきゃならないし、そこら辺が整合性が取れないなという。  今、たまたま質疑が市民会館の再整備というところでの話になっているので、ちょっとそうなんだけれども、あそこに今後建て替えようとしていることを考えたときに、一番リスクが高い地域だというのであれば、その高いリスクを軽減するための施設であることが一番の考え方ではないかなと感じるんだけれども、その点、どのように整理されているんでしょうか。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 委員おっしゃるとおり、今回、我々、従前の雨水計画で、排水区という単位で計画をやっております。雨水対策をやっています。これまで103の排水区を基に雨水計画をやっていました。今回、雨水管理総合計画というところで、さらにきめ細かな対策をやっていくところで、さらに細分化して、今、175ブロックという単位で検討しています。鵠沼東部排水区というのがもともとございまして、これが今回3つのブロックに分けられました。そのうち一番北側が今回の市民会館エリアのブロックで、その真ん中のブロックは、ハス池周辺だとか、そういったブロックとなりますので、雨水対策の考え方としては、この3つのブロックが1つの排水区、一体となって考えていく中で、なおかつ一番上のブロックがリスク順位が1位だということでございます。 ◆塚本昌紀 委員 ちょっとその件は後で聞きましょう。  では、まず、市民会館の建て替えに関してなんですけれども、一応、経費削減に関する考え方、何点かお示しされましたけれども、経費削減もいいんですけれども、何か後ろ向きというか、幾ら削減できるんですかね。とはいっても。本当に絞り切った雑巾を絞るような、以前やっていたような行革のようなイメージしか湧いてこないですよね。夢がないんですよ。夢が。  当然、施設整備にはお金がかかりますよ。当然、多大な財政投資しますよ。でも、夢があると、やっぱりそれぐらいの財政投資はあっても、それに引き換え、これだけの市民の利便が向上するんだ、サービスが向上するんだということであれば、決して大きな問題にはならないというか。皆さんが一生懸命頑張って貯金してマイホームを買うことを考えてくださいよ。ここの庁舎整備のときにも、私は、ちらっと言ったかもしれないけれども、削減、削減というか、施策、施策で建てますか。20年、30年、頑張って貯金してきて、あと今後、何十年間も生活していく。立派な家を建てたいと思うでしょう。そういう発想で取り組んでもらいたいんですよ。  ですから、削減も大事ですけれども、財政的に効果を生むということであれば、私はむしろ逆の発想で、何かしら財政をサポートするようなものにすればいいんじゃないですか。卑近な言い方をすると、お金を生む施設というものをもっと考えるべきなんじゃないんですか。そうしたほうが財政的効果は絶大なんじゃないですかね。そこら辺の検討はどうでしょうか。考えを聞かせてください。 ◎岡 企画政策課主幹 確かに、魅力ある施設を造っていきたいという思いは、ここにいる皆さん、持っているものでありますので、そして、魅力のある施設であれば、まず1つは、先ほどから話に出たPFIとか、民間活力を使った魅力ある施設を造るというのもあるんですが、そのほか、夢がある施設をこちらが計画していれば、例えばですが、クラウドファンディングとかで市民からもお金を募るという考え方もできるかと思いますので、そのためには、やはり委員おっしゃるとおり、魅力あるものをこれから計画を進めていかないと、市民の方もクラウドファンディングしようという気持ちにはならないので、夢のある施設を造っていけたらと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆塚本昌紀 委員 それでは、先ほどの下水との絡みに変わるんですが、今回初めて、それだけ浸水リスクの高い地域だということが明らかになる中で、一方で、これまで市民会館の建て替えが進んでくる中で、1年間延期をさせながら、いよいよということでアクセルを踏む状況になったときに、一方で、下水の浸水リスクを抱えている一番高い地域なんだということ。しかも、今、下水道のほうからいろいろ答弁があった中身を聞くと、いわゆるリスクの高い、リスク低減だけのことではなくて、もっと広範囲の雨水対策という形で、あの地域は重要な施設というふうな捉え方で、今後は下水道の雨水改善を図っていきたいということですよね。ということは、下水行政におけるリスクは今回の市民会館のエリアだけではないということですよ。  そういう状況の中で、果たしてあの地域が市民会館の建て替えに固執しなきゃならない地域なのかということですよ。最適な地域なんですかね。そこは少し、これまでの流れからすると、あの場所ありきだったかもしれないけれども、私は、今、新たな浸水リスクというものが加味されてきた中で、本当の立地というものをもう一度考え直すときに来ているのではないかな。今やっておかないと、これがずるずる行ってしまうと、このスケジュール感から行くと後戻りできない状況になると思いますが、その点、当局の見解を聞かせてください。 ◎岡 企画政策課主幹 まず、浸水対策施設につきましては、先ほど資料に基づいて説明したのと、委員御指摘があった内容について答弁させていただきましたが、ここの鵠沼東部地区で必要な施設と現状では考えている状況です。そうした中で、一定規模を設けるということで、鵠沼東部地区につきましては、住宅等、いろいろ密集している場所ですので、なかなか場所が見つからない中で、境川にも隣接していて、その機能上、十分威力を発揮するものができるということを考えますと、今回、この市民会館の再整備と一緒に、そのエリアの中で考えることによって文化施設もできて、かつ、市のあのエリアの安全性も担保できるということで、今回こういう形で報告をさせていただいている状況であります。  一応、肯定的に、市民会館につきましては、以前からお話ししているとおり、令和10年度供用開始というのを考えております。そして、浸水対策施設につきましては、現状、想定なんですが、令和13年度の供用開始と考えていますので、その中で、どういった形でその2つの事業をやっていくかというのを基本構想の中でゾーニングして、幾つかのパターンの中からメリット、デメリットを精査して、この2つの事業が、最終的に市民会館が出来上がって、浸水対策施設が出来上がって、こういう形に最終的にきれいになったんだなと思えるような施設にできればと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ◆塚本昌紀 委員 それは、今は御担当の職員の方からお聞きしたけれども、基本、今の話は、あそこで建てるということを前提の上の話じゃないですか。そんなこと聞いているんじゃないんですよ。新たにいわゆる下水道リスクが加わったでしょう。そう考えたときに、藤沢市域を見てくださいよ。辻堂あたりだって土地はいっぱい空いているじゃないですか。前例踏襲ということが染みついているのかもしれないけれども、いわゆる、ありきではないでしょう。  ましてや、今の下水道の話からすると、今、4,000平米や8,000平米、8,000平米というのはどうやって土地を出すんですか。ないじゃないですか。そう考えてくると、浸水対策で考えたときには、例えばもっと広い範囲で対策を講じたほうが、実は、長い市民にとって有益なことかもしれないでしょう。だから、そういう部分の検討だって、まだこれからなわけですから、いわゆるあそこに建て替えるのがありきだということの考えは、一旦ちょっとここは見直すべきではないかということを聞いているんですよ。市の基本的な考え方として。踏まえた上での当局の見解を聞かせてください。 ◎宮原 企画政策部長 市民会館の再整備の部分については、場所ありきだというふうな御指摘だとは思うんですけれども、あそこの文化・芸術ゾーンというのは、過去からの歴史があって、あそこが藤沢の文化発祥の拠点だというような形で、私も役所に入ってから教えられてきた経過がありますので、場所ありきというか、あそこが市民会館なんだろうなというのが私の認識ではあります。  ただ、今、下水道の一定程度のリスクといったところもありますし、昨今のコロナウイルスもありますので、そういう浸水想定がされるエリアであっても、どういった形でそういうリスクと共存していくのかといったところは、当然議論しなければならないと思うんですが、なかなか、確かに辻堂駅の周辺には、例えば大きな土地が空いていたりとか、そういったところもありますけれども、一定程度、私が教えられてきた部分については、今の文化・芸術ゾーンは藤沢の文化芸術の発信拠点ということで、あそこがいわゆる文化芸術の聖地というような形で捉えておりますので、すみません、中途半端な答弁になりますが、場所ありきというか、むしろあそこが藤沢の文化芸術の聖地というふうに捉えておりますので、申し訳ございませんが、よろしくお願いをいたします。 ◆塚本昌紀 委員 部長の個人の思いは分かりますけれども、残念ながら、私は平成5年に引っ越してまいりまして、そういう教育は受けておりません。多くの藤沢市民の方々が、みんなそういうふうに思っているんでしょうか。  ですから、変えろと言っているんじゃないんです。その考え方を一旦、もう一度バックさせて、要するに、言ってみれば白紙のような状態から考えるべきリスクが出てきたのではないんですかということですよ。それを市として、しんしゃくして、もう一度戻って、本当にあそこの位置がリスクを負った上で妥当なのかどうかということも含めた検討ぐらい、していいんじゃないんですかということを聞いているわけ。それに対する当局の考えをお聞かせくださいということです。 ◎宮治 副市長 ただいまの塚本委員の御指摘、誠にごもっともでございます。  私どもは、今回、1年間検討期間が延長する中で、その中で新しい要素として、下水道所管部局からこういった報告が上がってまいりました。当然これは非常に大きな問題でございますので、原点に立ち返りまして、今おっしゃられたように、果たして本当にあの場所で市民会館の建て替えができるのかということは、内部で検討をゼロベースでさせていただいたところでございます。その中で、もちろん市民会館、現在値、あるいはほかの候補地もあるだろうという中で、これは市民会館だけの問題ではないなと。例えば近くに消防もあります。それから、保健所もあります。こういったものを全てあの地から、では、逃すのかと。そういった大きな問題に波及するということもございました。  そうした中で、もちろん今、部長から答弁したように、あそこが本市にとっては伝統的な文化芸術の拠点であるという認識も、もちろんございますけれども、それも併せて、そういったことも踏まえまして、それでは下水施設と共存が可能かといったことも含めまして、改めて、あの場所で下水のこういった貯留管等の施設も造る中で、市民会館があの場所で、やはり現在地で建て替えていこうという結論に至ったものでございまして、全くありきでそういった検討をしなかったということではございませんけれども、改めて、ここが浸水の内水のリスク1位の場所であるということを踏まえて再度検討した中で、引き続き、この場所で、なおかつ浸水対策もきちんと取る中で共存する道を探っていこうと。そういったふうな結論に至ったものでございます。 ◆西智 委員 では、昨年度の藤沢都心部再生公共施設整備特別委員会の8月の報告の中で出てきたことなので、ここで聞くのは恐縮なんですが、そのとき話が上がっていなかったのでお聞きしたいんです。  文書館についてなんですが、これは面積が約倍になっているんですが、前回の資料を見ますと、図書館との親和性がある、常設展示室との親和性がある、そのとおりだとは思うんですね。あとは、ただ、ここに持っていくと、展示室等のスタッフ、図書館のスタッフ等の兼務もできていいと。そのとおりだと思うんですね。ただ、逆に言えば、展示室だったり閲覧室というのも共有ができていく中で、倍にする必要があるのか、妥当性があまり感じられないんですが、このあたり、お聞かせいただけますでしょうか。 ◎田邉 市民相談情報課文書館長 今回の再整備の複合化で、文書館の面積が現行の面積より増えているということなんですけれども、今、委員の御質問の中にもありましたとおり、いろいろな施設が複合化する中で、供用で使える施設、設備等がございますので、今後のまたさらなる検討の中で、そういったものについての面積等は検討は進められていくものというふうに考えております。  ただ、1つ、今回の再整備の中で、今現在、文書館のほう、保存文書等、庁舎内の書庫での保管を主として行っておりますけれども、現在、そこの書庫はもう狭隘化していることから、民間の外部倉庫に保管委託をしているところもございます。そうしたことから、今回の再整備の中で、できるだけ市の施設内にそういった文書も保管をすることはできないかということで、そういったことも含めまして今回の想定ということで挙げさせていただいておりますので、そういったことも今後、では、どういうふうに考えていくのかというのは、詰めていく部分があると思いますので、その中で詳細の検討が進められるというふうに考えております。 ◆西智 委員 私は今回、文書館が挙がっていたので、今回、文書館の話をするので、お恥ずかしながら初めて文書館に行かせていただいたんですね。展示室も見たかったんですが、今は展示をしていないということで、つまりは使われていない期間も一定あるのだなと。あとは、閲覧室とかを見ても、非常に貴重な資料があるというのは、すごくよく分かりますし、保存しなければいけないものもあると思うんですが、その中には、それが全然不要だと言っているわけじゃないんですが、議会の議事録の本が並んでいたり、予算書、決算書が並んでいたり、つまり、そういったものが本として、紙として残しておく必要があるのか、もうデジタルで残せばいいものなのか、しっかりと保管して保存しなきゃいけないものなのか、そういった貴重価値があるもの、その本自体には別に、そんな紙がデジタルであればいいものというのを、もう整理して縮減が可能だと思いますし、あと、あそこのいわゆる藤沢の一等地に保管する意味というのがあるのか。少し離れたところで、もうそれがしっかりと保管されていれば、家賃があるわけで、そのあたりの整理をされているのか、お聞かせください。 ◎藤岡 市民相談情報課長 文書館というのが、市民の方からお預かりした貴重な郷土資料や歴史資料、また、庁舎から出ます行政文書の保存の必要性のあるものを保存していくというのも、大きなお仕事としてあるものなんですけれども、今後、複合化することにおいて、単なる保管にとどまらず、職員はもちろんのこと、市民の方にそうした貴重な資料をぜひ見ていただきたいという発想の中で、複合化の一つの施設として位置づけさせていただいているところでございます。  今のデジタル化の部分というのが、ポイントとしては3点あるかと思うんですが、そもそも今後発生する行政文書をデジタル化していて、そもそも紙を出さない形に切り替えていくということと、委員のお話の中にもありましたように、既存の行政のほうで出している文書や発行している書物等をデジタルに、要は、デジタルアーカイブ化できないのか、あわせて、市民の方からお預かりしている郷土資料などもデジタル化できないのかというところになってくると思います。  そこに関しましては、文書館のみの話ではなくて、組織全体で考えていかなければいけない話だと思いますが、自治体のDXに合わせて、現在所定の部署と調整をさせていただいているところでございますので、施設の複合化の検討と併せてそうした部分も進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆西智 委員 続いて、今回出てきた雨水ポンプ場についてなんですが、この雨水ポンプ場が、ここにできるということで、この資料を見ますと、施設があって、その横に建て替え用地が確保されていてというところがあるんですが、ここに入ってくるということで、文化施設という意味では、その分の面積が取られてしまうということで、ここもしっかりと活用を、つまりは建物の上部利用でしたり建て替え用地、これを、将来は何十年か後としては建て替えるのかもしれないんですけれども、そこもしっかりと、文化芸術の拠点としての活用ということを考えているのか、お聞かせください。 ◎小泉 企画政策課課長補佐 浸水対策施設につきましては、具体的な場所につきましては、今年度基本構想で検討を進めていきたいと考えております。市民会館や、それぞれの施設が有効に機能するように、また、近隣への影響も十分考慮いたしまして、エリア内でのゾーニング案について複数パターン、メリット、デメリットも整理してまいります。  その中で、雨水浸水対策施設の上部利用であったり、建て替え用地というのが有効に活用できる手法ですとか、どういった建物がその上に、建物として利用できるのか、また、上部を緑地、公園などに使えるのか、その辺は市民会館との親和性であったり、そういう部分も考慮しながら検討していきたいと考えております。 ◆西智 委員 もう一つ、この供用開始が市民会館と3年ずれるということなんですが、それの影響というのが、市民会館を供用しても工事がされている状況になると思うんですが、その3年ずれることの影響というのはないのか、お考えをお聞かせください。 ◎小泉 企画政策課課長補佐 基本的には市民会館へのスケジュールの影響はないものと考えております。生活・文化拠点エリアでの整備となりますことから、施設の共有化ですとかエリアの相互利用等を考慮いたしますと、一体的に計画していくことが必要であるとは考えますけれども、計画は一体としても、実際に事業としては、なかなか一緒にしていくという部分は難しい面はございますので、そのあたりにつきましては、基本構想以降、事業等の連携の方向性については考えてまいりたいと考えております。 ◆西智 委員 市民会館の利用が始まっているわけですよね。このポンプ場を工事、整備している間も。そこで問題ないと。何か制限があるとか、そういうことがないのか、お聞かせください。 ◎小泉 企画政策課課長補佐 3年、供用開始に時間差があるということで、先に市民会館が出来上がる。その後、3年、隣で工事しているという状況ではあるんですけれども、エリアとしては、計画としては一緒に考える。当然事業として別にした場合に、連続性のない別々のものができてしまうということは、生活・文化拠点としては望ましくない状況ですので、計画としては一体で考える。事業としては別、市民会館が先に供用開始した横で工事しているという状況は発生しますけれども、先に令和10年に供用開始した市民会館は使えるという状況。使用に影響はないというふうに考えております。 ◆西智 委員 次に、青少年会館も移るということなんですが、青少年会館の在り方というのも時代とともに、これは50年前ぐらいの施設なんですかね。移転はあったとしても。その在り方、つまり、青少年、子どもたちの生活であったり、居場所だったりという在り方も、いろいろ変わってくると思うんですね。
     そんな中で、せっかくこのような複合施設になるわけですから、青少年会館、建物としては複合化して建てました、では、青少年の皆さん、子どもたち、ここをどうぞみたいな、何かそんな大人たちに押しつけられた場所に、子どもたちが本当に楽しんで集うのかというところは、ちょっと疑問があって、もっと違う考えがあるのかもしれないんですが、例えば、図書館があれば、図書館ももう立派な居場所になりますし、そのほか文化芸術に触れたい子たちは、もうそれも居場所になりますし、それこそ音楽をやりたい方は、市民会館の一部のリハーサル室等々を使ったり、いろいろあると思うんですけれども、その複合化、本当の意味での複合化、子どもの居場所、ここの文化芸術施設全てが子どもの居場所、青少年の居場所になるような考え方が必要かなと思うんですが、そのあたり、お考えをお聞かせください。 ◎岡 企画政策課主幹 今回の藤沢市民会館等整備事業につきましては、まさにその視点を重要に考えていまして、今まで青少年会館だから来ていた方というのも、いらっしゃると思うんですけれども、そうではなくて、図書館に来た方だとか、市民ギャラリーに来た方とか、そういった方たちが時間と時間の間に居場所となるような、ちょうどここの9階のデッキ部分であったりだとか、そういった形で、青少年に限らずなんですが、いろんな方の居場所となるような計画とできればと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ◆西智 委員 次に、文化芸術に触れたいんですが、昨年度の委員会の中で、アートスペース、こちらは藤沢には持ってこないといいなということが出ておりますが、先ほど文化芸術課長のほうからは多彩な文化の融合というお話もありました。そういった融合という意味でも、そして、この文化芸術の拠点という意味でも、あとは、昨年度、友田委員がおっしゃっておりましたが、あそこは三千何百万円、お金が、賃料がかかっているというところの削減にもつながりますし、辻堂に、あそこに賃料を払い続けていても意味があるという、何か決定的な理由があるのであればいいんですが、私個人的には藤沢に、市民会館といったところに持ってきたほうが、いろんな親和性だったり融合というのができるのではないかと思っておりまして、個別の話はあれとして、先ほどの質問と重なってしまうんですが、藤沢の文化芸術の振興という意味での考え方、藤沢の市民会館の、あそこの文化拠点としての在り方を、もう一度お聞かせいただけますでしょうか。 ◎井澤 文化芸術課長 西委員御質問の文化拠点としての在り方というところなんですけれども、今、現時点のものではなくて、新しい施設になったときといった観点でお答えをさせていただきますと、先ほども御答弁させていただきましたとおり、多彩な文化の融合といったことを、ふじさわ文化は目指しておりますので、そういったところの中で、複合施設といったものは、施設の複合化ですとか、文化振興に資するような施設を複合化していくということは有効であるというふうには考えております。  そこのところを含めて、今後、基本構想検討委員会の中で、コンセプトですとか、そういったところを定めてまいりますので、そういったところで議論していきたいと考えております。 ◆西智 委員 最後にしますが、全体的な話として、これはいろいろ見させていただくと、環境への配慮という視点が書かれていない。これから検討するのかもしれないんですが、建てるに当たってもそうですし、運営するに当たって、これだけ大きな施設なので、膨大な電気も使うと思いますし、そういった環境への配慮、あとは、市民会館の大きさをどうするのかという話もありますけれども、市民利用というのが主なのか、大きな興行を呼んで経済振興にも期するものにしていくのか、そういったところもはっきりしていないように思います。  そして、市民会館が老朽化したから建て替える、あとは周りの施設で資産の有効活用、そのために施設をただ寄せ集めているだけというふうに見えます。先ほど塚本委員が言ったように夢がない。本当にそういうふうに見えているんですね。各施設、このように持ってきていますが、機能の有機的なつながりというのがあるのか。先ほども言ったように、青少年と文化芸術、図書館と文化芸術であったり、そういった機能の有機的なつながりが見えない。つまり、この計画に対してビジョンやストーリーというのが見えないんですね。  このコロナという時代もあって、いろいろな時代の大きな転換点だと思うんですが、この一大プロジェクトに対する考え方というのを一度整理して、しっかりと示していただきたいと思うんですが、そのあたり、どのようにお考えか、お聞かせください。 ◎宮原 企画政策部長 まず、市民会館の再整備は、さっきのステージの塚本委員のところでもお話をさせていただきましたが、将来に向けた文化や芸術、あるいは、文化振興基本計画の理念をしっかり踏まえて、まず取り組んでいくことが前提かなと思います。その意味では、市民会館が発信する機能であったりとか、アートスペースの話も出ていましたので、辻堂のアートスペース、浮世絵館が発信する機能はどういうものなのかとか、湘南台文化センターが発信する機能など、それぞれの拠点や施設が持つ意義とか特性を、将来に向けて、まず整理をしていくものかなというふうには捉えています。  昨今の公共施設につきましては、観光的な要素も非常に強くて、視察に多くの方が来られたりとか、多くの観光客が寄られたりとか、そういう観光施設としての位置づけもあって、建物そのものが魅力的であるから来るのか、あるいは、建物が発信するソフト事業が魅力的だから人が来るのか、そういったものもあると思いますので、そういう事業とか収益を生み出す様々な取組も必要になると思いますし、施設を中心として地域経済の活性化にどうやって寄与させていくのか、そんなような取組も今後必要になってくるんだと思います。  いずれにしても、市民会館の再整備につきましては、例えば、これから複合化していく機能につきましても、それぞれがやはり単体で機能していかなければいけない部分と、融合化させていかなきゃいけない部分がありますので、例えばですけれども、先ほど環境というのは、ちょっと単語が出てきましたので、中に入っていく機能の中に、例えばSDGsの視点を加えてみようかであったりとか、違う機能を融合させてみようであったりとか、デジタル技術はどの程度使おうかとか、そんなような夢のあるというか、楽しい議論をしていく中で、文化振興基本計画の理念を具現化していくストーリーを描くこと、そして、それが将来の財産として市民会館の再整備を取り組んでいくこと、そんな形で基本構想の部分は進めていきたいというふうに捉えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○堺英明 委員長 再開後からもう既に1時間以上がたっておりますので、ここで休憩に入ります。       ──────────────────────────────                 午前11時52分 休憩                 午後1時10分 再開       ────────────────────────────── ○堺英明 委員長 再開いたします。  それでは、引き続き質疑を行います。  質疑はございますか。 ◆味村耕太郎 委員 先ほど市側からの説明の中で、ワークショップのお話がありました。これまでも市民ですとか中高生を対象にワークショップを行ってきておりますが、今年度の開催の予定などについては、どのようになっているのでしょうか。 ◎齊藤 文化芸術課課長補佐 今年につきましても市民ワークショップを予定しておりまして、今年度につきましては、来月、7月中旬頃を初回として全4回開催予定で準備をしているところでございます。今回は中高生を分けることなく、幅広い年齢層で一緒に再整備について考えていけるよう工夫してまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 前回は4回に分けて、テーマを設けて議論をしてもらうという形を取ったようですけれども、今回はどのような内容で行う予定なんでしょうか。お聞かせをください。 ◎齊藤 文化芸術課課長補佐 今年度のワークショップにつきましても、市民会館等の再整備におけるコンセプトであるとか、複合した施設をどのように使ってみたいかですとか、そういったテーマを設定いたしまして、考えていただけるように進めていく予定でおります。 ◆味村耕太郎 委員 続いて、基本構想検討委員会ですが、これについては公募市民枠も増やしながら、市民参加と情報公開を徹底していく必要があると考えますが、この点はどのように考えているのでしょうか。 ◎齊藤 文化芸術課課長補佐 今年度行う基本構想策定検討委員会の委員は、既に決定しておりまして、今、10人で構成されております。そのうち市民公募の委員の方は2名御参加いただく予定となっております。また、委員会は公開で行う予定でございまして、資料等についても随時公開をしてまいります。また、広く市民の皆様からの御意見をお伺いするため、例えば、昨年度行いました、インターネットによる意見の聴取なども今後検討してまいりたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 では、続いて、複合化についてです。対象施設も示されておりますが、少なくともそれぞれの施設の利用者の合意を得て、サービス低下にならないようにするべきだというふうに考えておりますが、最終的な複合化の判断というものは、いつ頃になっていくんでしょうか。お聞かせをください。 ◎小泉 企画政策課課長補佐 今年度の基本構想検討委員会におきまして、これまで庁内検討プロジェクトなどで示しました役割や機能などについて検討していきたいと考えております。また、市民ワークショップにおきましても、市民及び利用者としての意見を聞きまして、庁内でも複合化の検討を進めまして、最終的に判断をしていきたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 では、続いて、PPP/PFIの手法についてです。  これまでも公共施設などの建設維持管理運営など、民間資金や経営能力を活用して推進をするもので、公共の在り方が問われると指摘をしてきたところです。令和4年度に最終的な判断をするようでありますが、こうした点からも導入ありきで進めるということは見直すべきだと考えますが、改めて市の見解をお聞かせください。 ◎小泉 企画政策課課長補佐 新型コロナウイルス感染症拡大に伴いまして、財政状況がさらなる悪化が想定される中では、公共施設の再整備につきましては、財政支出の削減と平準化、また、特定財源の確保、施設の運営方法など、様々な方面から検討いたしまして、将来負担の軽減を図りながら、持続的に行政サービスの提供が可能となるような再整備に取り組んでいく必要があると考えております。そのためには、再整備事業につきましては、本市で平成29年3月に定めました藤沢市PPP/PFI手法導入優先的検討規程に基づきまして、まずは民間活力の導入について検討を行い、整備方針を決定していきたいと考えております。 ◆味村耕太郎 委員 では、続いて浸水対策についてです。  雨水ポンプ場を整備する方針が示されているところですが、この全体の事業費についての見通しはどのようになっているんでしょうか。お聞かせをください。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 事業費につきましては、現在のところ、全国的な施工実績や文献などによる算出でありまして、今後、実際に詳細に検討した場合の費用と乖離がある場合がありますが、貯留管、貯留施設、雨水ポンプ場の総額で約90億円程度と想定しております。 ◆味村耕太郎 委員 下水道事業、市財政の全体に与える影響も大変大きいものがあると思います。この点では積極的な国庫補助の確保にも取り組んでいただきたいと思いますが、その点はどのように考えているんでしょうか。 ◎小川 下水道総務課課長補佐 委員御指摘のとおり、下水道事業の財政全体に与える影響も大きいと考えられまして、積極的に国庫補助金や社会資本整備総合交付金を活用しながら事業を進める必要があると考えております。特に、近年におきましては全国的に水害が多発し、浸水対策に関する補助制度が複数用意されているため、積極的に最大限活用してまいりたいと考えております。 ◆北橋節男 委員 それでは、質問させていただきます。  奥田公園駐車場についてお聞きしたいと思います。今の場所では、もう駐車場のほうは老朽化しておりますし、公園についても再検討するべきときだと思っています。というのは、市民会館や図書館には、やはり来訪者が多いということで、できれば直結、市民会館の前とか、図書館の前とかで直結した公園が、最も市民の憩いの場になると思うんですけれども、奥田公園駐車場に関して、場所の移転も含めて検討はどうされているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ◎小泉 企画政策課課長補佐 現状、奥田公園の駐車場につきましては、市民会館のみならず、秩父宮体育館、ほかの施設の利用者が多く利用しているという状況を考えますと、また、今後の市民会館が整備されたことによりまして、団体の利用ですとか、機材の搬入の大型車の利用というものも見込まれることがございますので、今後その辺につきましては基本構想以降、駐車場の規模、配置、設備等には、しっかり検討していきたいと考えております。 ◆北橋節男 委員 ちょっと今、ごちゃごちゃに聞いたかもしれませんけれども、大型バスやトレーラーは、やっぱり市民会館にはスペースが必要だと思います。それから、市民に対しては、本当に市民の駐車場、特に移動に関しては駐車場は広いにこしたことはないんですけれども、今の市民会館の前を見ていると、オートバイもかなり駐車していますよね。以前から。そういう意味では非常に、健康志向もありますけれども、二輪車のスペースも十分取るべきだと思いますけれども、それについては検討されていますか。 ◎小泉 企画政策課課長補佐 藤沢駅周辺も含めまして駐輪場が不足しているという状況もございますし、近年の健康志向で自転車の利用が増えているという社会的な状況も把握してございます。駐輪場につきましては、施設の利用者も含めまして、今後この敷地、文化拠点の中で配置できるように検討は進めていきたいと考えております。 ◆北橋節男 委員 では、次の質問に行きます。南図書館についてお聞きしたいと思います。  現在は小田急の中に入っているんですけれども、本は約18万冊あると認識しています。また、南図書館は、もともと海についての本が充実しているということ、それから、観光地が近いので、江の島とか、そういう書籍が多いと認識しているんですけれども、そういう個性を残して南図書館をこれから展開していくのかどうかについてお聞きしたいと思います。 ◎小泉 総合市民図書館主幹 今、御指摘ありましたとおり、南市民図書館は約18万点、資料のほうがございます。全てを今、暫定移設先には移設はできていない形になるんですが、今後、御利用者の方からも、場所も狭いという御意見もありましたので、ちょっとそこも含めまして今後考えていきたいと思っております。  あと、コンセプトの件なんですが、実は、現在、4館11室においても特性を生かしたコーナーや展示を行っております。南図書館では、やはりマリンスポーツであったり、海にまつわるコーナーであるとか、藤沢らしさ、南部らしさを、今後も地域の特性を生かしたコンセプトを打ち出していく予定ではございます。複合化ということで郷土資料とかも充実してまいりますので、そちらのほうの利点を生かした文化拠点としての役割を考えていきたいと考えております。 ◆北橋節男 委員 ありがとうございます。4つの図書館があることも認識しておりますし、それぞれ個性があることは非常にいいことだと思っています。  市民会館の話にちょっと触れますけれども、以前は、チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団が市民会館に来たときに、あそこの市民会館を利用した関係者が、海の匂いがすると。ここは海が近い、すばらしいところにあるホールですねと言ってくれたことを、昔、聞いたことを思い出します。やっぱり地域性というか、特に藤沢以外から来た人も、海のそばにある図書館であり市民会館であるというのは、非常にコンセプトとしてはすばらしいなと思っているところです。  次にお聞きします。コンセプトの話ですけれども、先ほどからいっぱい出ていますけれども、1つお願いというか、質問したいのは、藤沢はアニメの聖地ですよね。そういう意味では、文化、カルチャーという面では、海、江の島ということもあるんですけれども、市民会館、図書館、文化ゾーンをつくるときに対して、自然環境はすばらしいんですけれども、今までの蓄積で、今、非常に、若い人がアニメの聖地を巡っているということもありますので、藤沢関係のアニメが多い現状から考えても、そういう面を残して、ぜひこの話を進めてほしいと思うんです。図書館も市民会館も含めて。いかがでしょうか。御意見をお聞かせください。 ◎岡 企画政策課主幹 御指摘のとおり、今現在も、例えば湘南台の図書館がアニメの聖地として行かれたりとかというのはあります。ですから、午前中の話にもつながるんですが、今後整備する建物、施設を魅力ある施設に造ることによって、新たなアニメの舞台になったりだとかいたしまして、そしてまた、さらなる聖地化というんですかね。そういうものになっていければいいかなと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆北橋節男 委員 今の話は本当にありがたいなと思いますけれども、図書館とか文化の関係から、ちょっと意見を聞かせていただけますか。 ◎市川 総合市民図書館長 アニメの聖地ということなんですけれども、現在、総合市民図書館では、以前、有名なアニメの中で取り上げられたということで、現在も多くのアニメファンの方がいらっしゃっています。中には中国や台湾のほうからも来られる方もいらっしゃいますので、シティプロモーションという観点からも大変影響があるのかなというふうには考えております。  ただ、そういった中で、図書館としても、例えば展示コーナーであったりとか、企画展であったりとか、そういった中で藤沢を舞台にしたアニメなどを紹介することによって、アニメの文化の発信に寄与することもできるのかなと考えておりますので、そういったことも含めながら、今後、運営または複合化に向けて考えていきたいと考えております。 ◆友田宗也 委員 まずお聞かせいただきたいのが、今回、新たに団体の御意見を聴取していただいたところであるんですけれども、文化サービス業部会のほうに御意見を、アンケートを取られたところなんですが、常々申し上げているとおり、場所柄、駅周辺に対する波及というものが十分に考えられる立地にある施設であるので、やはりここは商業部会であったりとか、まちづくり活性化委員会であったりとか、そういった部分に関して経済的な視点のアドバイスをいただくことも必要なのではないかと思うんですが、そのあたりについてどのように取り組んでこられたのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎井澤 文化芸術課長 委員御指摘のとおり、昨年度に関しましては、文化サービス業部会という形でアンケートをさせていただきました。以前から御指摘をいただいているとおり、経済波及効果といった点では、市民会館の立地を生かしてといった考え方が必要かと思いますので、今後、ヒアリング等を行わせていただけたらと思っておりますので、よろしくお願いします。 ◆友田宗也 委員 ぜひよろしくお願いします。  先ほど来、塚本委員からも夢がある施設、夢がないというような御指摘があったり、西委員からも同様な御指摘もあったと思います。私も常々そういうふうに思っておりました。議会でもそのように質問させていただいている次第ではあるんですけれども、やはりいかにして、これから先々考えますと、藤沢駅周辺、私が言うまでもなく、大型商業施設に関しては非常に厳しい状況が、全国的には撤退が続いているところもありますし、あと、村岡新駅につながる深沢エリアの再開発につきましても、商業施設ができるという計画がある中で、いかにして、ここの場所、藤沢駅周辺を再び再活性化するのか、そのキーとなるのが、やはりこの再整備事業だというふうに考えているし、捉えているんです。  その点で、にぎわいづくりとか、人をどうやって流すのかというところの計画まで踏み込んでいただきたいと思っているんですが、今後の取組はそういった部分まで加味して構想をつくっていただけるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎岡 企画政策課主幹 御指摘のとおり、文化会館、生活・文化拠点というのは、駅から多少距離があるということで、そこに魅力ある、夢のある施設を造ることによって人流が変わって、そこに至る道、商店とかも活性化することが考えられますので、今後、基本構想に続く基本計画のところで、市民会館の計画による経済効果も検証しながら進めていければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○堺英明 委員長 ほかに質疑はありますでしょうか。                (「なし」と呼ぶ者あり) ○堺英明 委員長 休憩いたします。       ──────────────────────────────                 午後1時28分 休憩                 午後1時29分 再開       ────────────────────────────── ○堺英明 委員長 再開いたします。  これで質疑を終わります。  意見はありますでしょうか。 ◆友田宗也 委員 報告に対する意見をさせていただきます。  藤沢市民会館等整備事業は、藤沢駅周辺の活性化と回遊性向上、にぎわいづくりなど、波及効果として再整備を意識したものにしなければならないと考えます。村岡新駅による深沢地区の再開発が進めば、藤沢駅周辺への影響というのは確実にあるとも考えられますし、また、大型商業施設等についても将来的な影響を考えまして、この場所につきましては立地特性を生かして人が交流し、人が集まり、回遊する魅力ある施設として駅周辺への波及効果を生み、藤沢駅エリアの町の魅力を高めることが必ず必要なことだと思います。  藤沢駅周辺の未来を左右する事業ということを意識していただきまして、基本計画に盛り込んでいただきたいということを、意見させていただきたいと思います。 ◆西智 委員 市民会館再整備について、先ほど来、事業費の削減、コストを抑えるということも挙がっており、そういった考えは当然必要でありますが、そればかりで中途半端なものになっては本末転倒であります。藤沢市民にとっての夢のあるもの、文化芸術の振興、また、経済活性にも波及するものであれば、お金をかけるということも必要だと思います。これからの藤沢市のまちづくりにも大きく影響する一大プロジェクトでありますので、しっかりとビジョンやストーリーを持って夢のあるものにしていただきたいと思います。 ○堺英明 委員長 ほかに意見はありますでしょうか。                (「なし」と呼ぶ者あり) ○堺英明 委員長 これで意見を終わります。       ────────────────────────────── ○堺英明 委員長 これで本日の日程は全部終了しました。  その他、委員の方々から何か意見はございますでしょうか。                (「なし」と呼ぶ者あり) ○堺英明 委員長 では、委員会を閉会いたします。       ──────────────────────────────                 午後1時30分 閉会       ────────────────────────────── 以上のとおり相違ありません。 藤沢市議会委員会条例第62条第1項の規定により、ここに署名する。 藤沢都心部再生公共施設整備特別委員会 委員長  堺   英 明...