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平成13年 4月 民生常任委員会-04月18日-01号

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  1. 藤沢市議会 2001-04-18
    平成13年 4月 民生常任委員会-04月18日-01号


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    平成13年 4月 民生常任委員会-04月18日-01号平成13年 4月 民生常任委員会 民生常任委員会の記録 平成13年4月18日 藤沢市議会 目次 平成13年4月18日 (1) 報告① ダイオキシン類等調査結果について …………………………………… 5 1.日時        平成13年4月18日(水) 午前9時30分 開会 2.場所        議会委員会室 3.出席者      委員長    伊藤喜文      副委員長   杉下由輝      委員     鈴木とも子       井手拓也             野副妙子        古橋宏造             清水勝人        国松 誠             吉田信行
         欠席委員   井上広男      議長     栗原義夫      傍聴議員   原田 建        真野喜美子             高橋 豊        高松みどり             下間 律        瀬川 進             高橋八一      理事者    窪島助役早川助役大谷福祉健康部長、             関根福祉健康部参事眞壁福祉推進課主幹、             加藤市民健康課長木村市民健康課主幹塩崎環境部長、             関根環境部参事泊瀬川環境部参事古谷環境管理課主幹、             小泉環境保全課長鈴木環境保全課主幹、その他関係職員      事務局    吉野議会事務局長、齋藤議会事務局次長、森議会事務局主幹、             落合議事担当主査佐藤調査担当主査田渕書記 4.件名  (1) 報告①  ダイオキシン類等調査結果について          ─────────────────────     委員長、開会を告げる。     委員長報道関係者からのテレビ撮影等の許可の申し出について、許可した旨を報告。     委員長、日程について諮り、別紙日程どおり進行することに決定。          ───────────────────── △(1)報告① ダイオキシン類等調査結果について   (説  明) ◎塩崎 環境部長   葛原最終処分場ダイオキシン類追加調査結果についてご報告いたします。  この調査は、昨年4月葛原最終処分場から、高濃度ダイオキシン類が流出しているとの一部新聞報道から、それ以降、緊急調査を実施してきたものでございます。  既に先の委員会でもご報告しましたとおり、高濃度汚染はなかったわけでございますが、住民団体が採取したと同じ時期である本年2月に、昨年と同様、住民立ち会いのもとに採取した試料の分析結果が出ました。このため昨日、藤沢市ダイオキシン類等専門委員会を開催しご意見をいただき、結果がまとまりましたのでご報告いたします。  詳細な説明は後ほど担当からご説明をさせていただきます。地下水を初め周辺水路井戸水などすべて水質の環境基準を満足しているとともに、ダイオキシン成分解析におきましても処分場から飛散、汚水による汚染等周辺環境に影響を及ぼしているとは考えられないとの結果となりました。また、比較的高い値が出たW1地点の底質につきましては、いったん、底泥を除去した上で、今後も引き続き調査をしてまいります。  今後につきましては、昨年4月以来、葛原及び葛原第二最終処分場地下水をくみ上げ処理しておりますが、両最終処分場地下水を従来どおり河川放流することと、葛原第二最終処分場埋め立て再開について、ダイオキシン類等専門委員会でも特に問題がないとのご見解を得ております。埋め立ての再開に当たっては、より一層、管理を徹底するとともに、定期的なモニタリング調査を実施してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。  それでは、引き続き担当からご説明いたします。 ◎泊瀬川 環境部参事   資料に基づきましてご説明をいたします。まず、最初に検討結果のところで、①のすべて環境基準値以下であったということでございます。これは既に前回の委員会等でご報告しているとおりでございます。②のA、B地点、これにつきましては本年2月に最終的にサンプリングをしております。3ページをご覧いただきたいと思います。住民団体が分析をしましたA地点B地点につきまして、昨年の4月21日から3回にわたって分析を続けてまいりました。この結果、水質についてすべて環境基準値以下という結果が出ております。底質につきましては、現在まだ環境基準が設定されてないわけでございますけれども、土壌の環境基準1,000ピコグラムというのを引用して評価をして、一般的にはしているわけですが、これと比べて低い値で問題のない値でございました。  周辺の地下水調査三つ目の表で出ております。C-4と申しますのは、最終処分場上流観測用の井戸でございますけれども、当初、昨年の4月25日にサンプリングをした時点では2.5という数値が観測されましたが、ちょうどこの年の4月26日に環境庁から地下水等の採水に当たってのガイドラインというのが出されておりまして、これに基づいて8月に採水をやり直しております。その結果低い値になっている。  D-5というのも上流側のやはり新たに掘りました観測用の井戸でございますけれども、第一処分場の方に隣接した井戸でございますが、これも環境基準値を下回っています。そういうことで、資料についてはこれまでもご報告しておりますが、なぜ最初が高かったのか、やはり井戸の採水──非常に細い井戸でございますので、相当注意をはらいませんと井戸水を攪拌するような形、本来のわき水の状態でとれないという状況がありました。そういうことで環境庁ガイドラインが出たわけですけれども、それに沿った形で採水をしているということでございます。  4ページがダイオキシン以外の追加調査をしたデータでございます。6ページ以降にグラフが示されておりますが、これについてのご説明OHPを使いながらさせていただきたいと思います。  (OHP説明)まず最初は、2,600という数値が出ました住民団体の試料の異性体分布図でございます。色分けがしてございますが、左側からダイオキシン類の中のいわゆるダイオキシンといわれるジオキシン──ジオキシンダイオキシンの違いは英語読みドイツ語読みかという違いだけで同じものでございます。それから水色がフランというものでございます。それから黒い色以降のものがコプラナPCBと言われるもので、お手元の資料の右下にその説明が入っておりますので、それと比較してご覧いただきたいと思います。まず、ノンオルト体コプラナPCB、緑色がモノオルト体、最後がジオルト体コプラナPCB専門用語で非常に難しいのですけれども、いわゆるダイオキシン類というのは塩素化合物でございますので、その塩素の結合の仕方、あるいは塩素の数といったことでこういう形に分けられるということでございます。  まず最初は最終処分場処理水、あるいは処理前の原水、これは浸出水とも言っておりますが、原水というのは処理をする前の最終処分場の中にたまっている水でございます。これを比較しております。まず葛原第一処分場の方の原水と住民団体データを比較しておりますが、まずどこが違うか、ジオキシンの塩素の数が非常に少ない。一つ、二つ、三つくらいのところですけれども、これがほとんどない。一方、こちらは非常に高い値が出ているということでございます。フランにつきましては、住民団体のがかなり急な右上がりになっておりますが、葛原第一処分場の原水につきましては、右上がりではありますけれどもなだらかな右上がりということが言えるかと思います。特にここの13番、あるいは17番、20番、こちらにはかなり高くありますけれども、ほとんどないということが言えます。それからコプラナPCBにつきましては、ノンオルト体それからモノオルト体、似通った形をしておりますが、最後のジオルト体というのがこちらは右上がり、右の方が高い、こちらは右が下がっているということで、これを見ますとかなり違ったものであろうということが言えるかと思います。  それから下につきましては、葛原第二処分場から出てまいります原水、それからこれを処理した放流水でございます。これを比べますと比較的に似ているということが言えるかと思います。濃度の差が決定的に違うわけですけれども、形としては比較的似ている。このB地点というのは、ご承知のようにこの処理水が流れておりますので、これは当然かなという気がします。ただ、ジオルト体の部分がやはり右上がり右下がりというところがちょっと違うということが言えます。  その次に、これは同じく住民団体B地点の水質と北部あるいは石名坂焼却灰と比較をしたものでございます。これを見ますと、いわゆるジオキシンそれからフランについては非常によく似ている。こちらについてもほとんど同じ様な形をしております。ただ、コプラナPCBを見ますと住民団体のがかなり23番というのが高くなってまして、とがった逆のV字形をしている。それに比べまして石名坂あるいは北部の灰について言えることは、あまりとがっていない、どちらかというと右上がりのなだらかな形をしております。次のモノオルト体コプラナPCBですが、これは住民団体のが右下がりであるのに対して、焼却灰のほとんどが右上がりになっているということが言えるかと思います。ジオルト体はどちらかというと似ている、若干濃度の差がありますけれども──これは対数表ですので一目盛り変わりますと10分の1になりますので、かなり差があるかなと。ただし、ここは比較的似ているということは言えると思います。  次が、これは住民団体調査をしましたA地点、これは第二最終処分場地下水が流れ出している地点でございますけれども、ここのデータを比較しておりまして、こちらの1番というのが住民団体が分析をしたデータでございます。ここでも濃度の差が決定的に我々が緊急調査あるいは追加調査した結果とは違うわけでございますけれども、形状の比較をしております。そういう中でまず第二の原水とA地点の比較をしております。ここにはデータが無いというのもございますけれども、どちらかというと似ているかなということは言えるかと思います。ただ、コプラナPCBモノオルト体ジオルト体の対比を見ますと、どちらかというとジオルト体が非常に高い濃度、こちらが低い濃度ということがありますが、これについては決定的な差はないかなということが言えると思います。ただし、追加調査で行いましたA地点の水につきましては、やはりジオキシンの塩素の少ない部分、これがほとんどないということでA地点の水についてはかなり第二の原水、あるいは住民団体が分析したものと違うと言えるかと思います。フラン類もほとんど出ていないのですが、非常に濃度が低いということでございます。  次ですが、これは焼却灰住民団体が測定したA地点ないしはB地点底質の比較をしております。先ほど申しましたように焼却灰については石名坂、北部それぞれ形はよく似てるということが言えますけれども、例えばA地点のものと比較いたします。先ほどもほかの地点との差で出てきましたが、ジオキシンそれからフラン、比較的似た形をしておりますが、フランについては右上がりには違いありませんけれども比較的なだらかな形状をしております。それからノンオルト体コプラナPCBについては、底質が急な逆のV字形をしているのに比べましてなだらかである。それから次のモノオルト体底質右下がりであるのに対して焼却灰右上がりであるということ。それからジオルト体右上がりに対して右下がり、これは底質のすべてに共通しておりますが、そういうことが言えるかなと思います。そういうことで、例えばB地点ですと、こちらから出てきてる処理水が流れているわけですけれども、ダイオキシン異性体の状況はかなり違っているということが言えるかと思います。  それから最後になりますが、これにつきましては下流のW1という地点で比較的高いダイオキシン濃度、昨年の4月で270、11月にとったものが160というデータがありましたので、これと追加調査で調べましたW1の周辺の土壌を分析しております。これを比較しております。まず、W1の表層というものがありますが、これはお手元に地図がついていると思います。ページでは5ページになります。W1というのが左の上にありますが、表層土壌というのが、このデータでございます。270あるいは160というデータに対して、4.5という比較的低い数値になっておりますが、最初の調査でここだけが高いということで、おそらく処分場から流れている水以外の原因があるのではないかということで、一番よく考えられるのが、付近のダイオキシンを含んだ土砂がここに流れ込めば当然高くなりますので、そういったことを調べようということで直近の土壌を調べたわけです。その結果、依然低いということで、これが結果として原因ではないということになったわけですけれども、異性体の形状を比べてみますと先ほどもありましたが、ジオルト体コプラナPCBを除きますと、ほとんど似通った形をしております。  それからD-11というのがやはり同じく図面でW1のすぐ右側にありますが、ここは一応昔水田であったところが土地改良埋め立てをして畑になっている部分ですので、水田等がありますと昔の農薬ですとか、地主さんは昔野焼きをしたなんていうことも言ってましたので、その辺の土壌もとりまして比較をしたものです。その図の左上に詳細図ということで表層、上層、中層、下層というところが示してありますが、これが表層です。それから上層、中層、下層ということで表層と上層については水田の上に土地改良で盛られた土でございます。上層というのが昔の水田の表面の部分です。水田の面から下がった中層、下層というふうにとってございます。これを比較した結果、濃度が非常に低いのでフラン類が少ないわけですけれども、表層あるいは過去の水田の面のさらに下ですとフランがほとんどないということで、上の部分と下の部分では全く違う状況ということがわかります。ただ、同じ土壌ということでこの辺の形はかなり似ているかなということで特別この結果でどうこうと言える状況はなかったわけですけれども、土壌として似ているのかなという結果になりました。  まとめとしましては、1ページの②、それから2ページ目の⑤で述べておりますように、まず高濃度の汚染はなかったということ、この間の異性体比較検討の結果から最終処分場に埋められている廃棄物が周辺に影響を及ぼしている傾向ということは、なかったということになりました。そういったことで今後、処分場の再開をしていきたいという結果になっております。  ただ一つ、4ページの表の一番左のところでございますが、処分場境側溝雨水、これは雨が降ったときにだけ流れる水なんですが、非常にこの表の中程に鉄というのが比較的高い数値で出ておりますが、現物を見ますとかなり酸化鉄が含まれている。赤茶けた色をしているものが流れてきております。これがかなり今まで影響していたのではないかという、これはダイオキシンとはちょっと関係ないのですけれども、鉄分ですとかマンガン、そういった物質でこの水がかなり影響していたのかなということがありますので、この辺は今後も引き続き調査をしていこう。それからW1も結果としてこのような高い濃度が周辺にもなかったということでございますので、これにつきましては常時この濃度が補給されてきているのかというのを確認するために、いったんこの底泥をすべて除去いたしましてその後の経過を見ていこうということで考えております。 ◎大谷 福祉健康部長  血液及び母乳中ダイオキシン類濃度調査についてご報告をさせていただきます。  藤沢市では、引地川ダイオキシン類流出事件などによる市民の不安解消と、藤沢市の実態を把握することを目的に、血液及び母乳中のダイオキシン類濃度調査健康調査を実施してまいりました。速報値につきましては、本年2月26日の民生常任委員会でご報告いたしましたが、このほど最終結果がまとまりましたのでここにご報告いたします。  血液につきましては、72名の希望者があり、市外の方や妊娠している方などを除いた62名の健康調査を行い、貧血などにより採血ができない方を除いた55名のダイオキシン類濃度測定を行いました。母乳につきましては、11名からの応募があり、11名全員の濃度測定を行いました。  濃度測定機関は、すべての検体を株式会社島津テクノリサーチに、クロスチェック国土環境株式会社及び2社で共同受注した鋼管計測株式会社大塚製薬株式会社が実施いたしました。  最終結果の内容につきましては、資料をご参照いただきたいと思います。最初に資料の1ページの血液の結果についてでございますが、募集結果、男女別年齢区分市内在住年数は資料の一覧のとおりです。  ダイオキシン類濃度につきましては、速報値と同じでありまして、NDをゼロとした場合、最高値が64ピコグラム最低値が6.7ピコグラム平均値が22ピコグラム中央値が20ピコグラムでありました。また、NDを2分の1とした場合に、最高値が64ピコグラム最低値が7.4ピコグラム平均値が22.4ピコグラム中央値が21ピコグラムでありました。  資料の2ページに移りまして、クロスチェックにつきましては、それぞれ異なる10検体の測定を行いましたが、その結果につきましては資料のとおりでございます。  次に母乳についてですが、募集結果、年齢層市内在住年数、初妊婦・経産婦の区分につきましては資料のとおりでございます。  次に3ページに移りまして、ダイオキシン類濃度につきましては、NDをゼロとした場合、最高値が40ピコグラム最低値が5.1ピコグラム平均値が22ピコグラム中央値が21ピコグラムでありました。また、NDを2分の1とした場合、最高値が40ピコグラム最低値が5.8ピコグラム平均値が22.3ピコグラム中央値が21ピコグラムでありました。  次にクロスチェックにつきましては、1つの検体を3つの測定機関で、5検体について測定を行ってまいりましたが、その結果につきましては資料のとおりでありました。  今回の調査では、調査対象者の過去の病歴や現在の自覚症状等についての健康調査、ならびに血液・尿についての健康調査結果とダイオキシン濃度との関連について解析を行いました。また、市内のごみ焼却場との距離についても解析を行いました。  4ページに移ります。これらの解析結果について、昨日4月17日に開かれたダイオキシン類等専門委員会に報告を行い、次のような評価を得ました。  一つとしまして、血液及び母乳中のダイオキシン類濃度は、これまでの全国的な調査結果の範囲内であった。二つとしまして、年齢や市内在住年数に比例して、食生活の内容によりダイオキシン類濃度に変化が見られた。ダイオキシン類は、加齢に伴って体内に蓄積することが知られており、市内在住年数の長い人は年齢が高い傾向があった。三つ目としまして、ごみ焼却場からの距離との関係については、はっきりとしたものは認められなかった。4点目としまして、母乳中のダイオキシン類濃度については、母乳のみを授乳していた場合の方が、母乳と人工栄養の混合に比べて低くなっていることが、これも国等の調査で既に指摘されている傾向であります。5点目としまして、血液及び尿検査を行ったが、臨床的にはすべて正常の範囲内であり、特に問題となるような人はいなかった。6点目として、以上のことから今回の調査対象者におけるダイオキシン類濃度の水準や日常生活との関連等については、特に問題となるような傾向等は見られず、これまでの全国的な調査結果の範囲内にあると考えられる。という評価でありました。  今回調査した方に対しましては、この民生常任委員会での報告後、配達証明付で本人にお知らせする予定でおります。  なお、個人通知でお知らせした内容等について、詳しい説明や相談をご希望される方につきましては、現在行っておりますダイオキシン類健康相談の回数を増やす中で、特にプライバシーにも配慮しながら個別相談という形で対応してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。   (質  疑) ◆鈴木とも子 委員   ①葛原ですけれども、先ほどOHPで見せていただいた中で、市民の方の調査グラフといいますか分布図との関連というか、似ているところはあるけれども低いというような内容と、私ちょっと気になったのは21番の分布図ですけれども、W1の底質ですね、これは160もあったわけなんですけれども、これが2番の市民団体調査の2,600のところに似ているんじゃないかなというふうに思っている。これをどういうふうに見ているのか、これの比較がなかったものですからこの点をお伺いしたい。  ②ここの底質は除去するということだったわけですけれども、だとすれば底質を除去したにしても、今後どういう形で出てきたのかを調査しない限りまた汚染されるんじゃないかというものがあるわけなんですけれども、その辺どういうふうにお考えなのかということをお伺いしたい。  ③さまざま調査の結果で影響はなかった、あるいは処分場の再開をしても問題はないというふうな結果になっているわけですけれども、その点ここは問題ないと言い切っていいのかなというふうに考えるわけなんですが、その点についてのご見解もお伺いしたい。  ④血中濃度の結果だが、この結果からすると長く住んでいる人は濃度が高いというふうな解析結果かなというふうに見るのだが、あと年齢とともに蓄積されていくということなのでこれも高いということですよね。食べ物にもよるということですとか──焼却していく限りはどんどんダイオキシンというのは増えていくわけですので、1回だけの調査、55人の方が対象で行った血液の検査ですよね。これだけで推し測るのはいかがかなと思っているわけですけれども、今後個人に対するフォローですとか、ケアをやっていくと言われてますけれども、今後継続的な5年あるいは10年、20年というような長いスパンで考えていかなくちゃいけない問題じゃないかというふうに私は考えるわけですが、その点長期的な調査をされていくおつもりなのかどうか、その辺の考えをお聞きしたいと思います。  ⑤個人通知を今度配達証明付で送られるということなんですけれども、個人的な相談ということですとかはされるようですが、例えば説明会ですとかそういうことを求められた場合には、そういう対応をされるのかどうされるのかをお伺いしたいと思います。  ⑥今、健康調査に応募された方がさまざま要望書が出されているというふうに聞いているが、どういった内容が要望として出されているのかお伺いしたいのだが、その中に私もちょっと見せていただいたところでは、所沢よりも藤沢の結果が高かったんじゃないかというような内容があったというふうに聞いているんですけれども、所沢の数値というのはどういう内容になっていたのかわかれば教えていただきたいというふうに思います。 ◎泊瀬川 環境部参事   ①2番の住民団体データと21番のW1の底質の比較でございますが、確かに今の説明の中では直接比較はしてございませんが、おそらく市民団体の非常に高い濃度、これは最初から議論になっておりましたけれども、最初というのは昨年の調査からですけれども、相当試料が濁っていたということは分析業者の方から聞いておりました。そういったことで底泥をかなり巻き上げてとったと。極端に言えばかき混ぜた状態でとったのではないかというふうに、これは想像でございますけれども思っております。そういう中で、今のご説明の中で底質あるいは土壌等は、かなり皆似通っているというパターンがございましたので、そういうことから21と2番というのは似通った形状になっているんだろうというふうに思っております。  ②W1の底質の除去でございますけれども、ここの水路はいわゆる農業に使っております柵渠という構造になっておりまして、底もコンクリートの板が張ってあります。そういったことで、このW1のダイオキシンが過去からたまたまそこにあったものなのか、それとも今後もそこに常時補給されるものなのかというのを、やはりいったん除去してみませんとわかりません。そういうことでいったん除去をして後でたまったものがどうなっているのかというのをまず調べて、やはりそこに高濃度のものがたまるとすれば、それはまたさらにどこから来てるのかということを追究することになろうかと思います。ただ、この処分場の近接の上流になるわけですけれども、これがかなり低い底泥のデータになっておりますので、今までの判断の中では上流から流れてきたものではないだろうという判断がこれまでありました。そこを今後の調査でさらに確認していこうということでございます。  ③再開に当たっての見解ということでございますけれども、これにつきましてはやはり地区の人たちに説明をした上で了解をいただいた上で再開をしていくということで、それと今後もダイオキシンを初めとして有害物質等を定期的に調査をする中で、維持管理にしましてはやはり住民の方々からも不安が出ておりました飛散があるんじゃないかといったこともありますので、この辺はきちんとした管理をしていこうということで考えております。 ◎加藤 市民健康課長   ④長く住んでいる方、高齢の方の血中濃度が高くなっている傾向があるということであるがということでございますが、確かに今の調査の中では全国的な調査と同様に高齢の方ほど高くなっているという傾向が藤沢市でも見てとれます。それから居住年数、これも傾向がありますが、ただし多重解析といいまして長く住んでいる方が逆にといいますか、同等に高齢という方の相関関係がございますので、長く住んでいるから高くなるということは多重解析の結果、専門家のご意見では高齢が関係をしているのであろうと、長く住んでいると高齢者も多くなるという意味での、多重解析の意味で主なる原因は全国の調査と同じように高齢ほど高くなっているのであろうというご意見をいただいております。  ⑤個人通知、相談の件についてでございますが、個人通知につきましてはこの委員会でご報告の後、先ほども部長からご説明ありましたように個々にご通知をさせていただきます。ただ、母乳につきましては11名でございますが、平成11年に国がやりましたのと同じ方法で保健婦あるいは職員が行きまして、個々にご説明申し上げながら個々にお伝えをする予定でございます。それから、その説明会ということでございますが、これは個々にプライバシーの保護をしながら相談を予定してございますが、この相談の内容の中に健康不安を訴えている方にはそういう方の専門家をご用意してございます。それから市民の方の中には分析等の専門的なことについても聞きたいということを聞いておりますので、そういう方につきましてはそういう分析の専門家と解析の専門家をご用意して、相談内容に応じて必ずきちんとした対応ができるようなことを計画してございます。  ⑥市民の方から出ている要望書の内容でございますが、今まで何回か要望書が出ておりますが、最初に出ておりましたのは市の発表よりも前にデータを出してほしいということでございます。その内容としましては、我々が分析・解析をするからという内容でございましたが、未成熟なままでデータを出すことは市の事業について著しく阻害をするという情報がございますので、それについてはきちんとした完熟した形でのご報告まで待っていただきたいというふうにお話をしてございます。  次の内容といいますのは、個人データを出してほしいということ。これについては、ご報告の後、個々のデータ、そして各異性体ごとの数値のグラフ、それからヒストグラムといいますか今回の調査の全体の分布、そして自分の測定値がどこにあるかということがわかるものも含めまして、そしてコメント──コメントといいますのは、ダイオキシン類等専門委員会、そして血液の診断評価、そういうものをつけた上で市内全体の調査結果も添えた形で市民団体がおっしゃっているデータをほとんど網羅されたと思いますが、そのものについて、血液について、母乳についてお返しをする予定でございます。  ④55人、母乳が11人でどうかということでございますが、これについての専門家のご意見をいただいておりまして、藤沢市でやった55人、11人といいますのは、他市、国、県等でやった検体数から比べてどうかというご質問をしてございます。藤沢市、こういう地域の中で55検体、母乳に11検体というのは非常に満足する数であると、信頼に値するデータであるというお言葉をいただいております。当初の目的の市民の不安に応えること、そして藤沢市のデータベースにすることについては十分なデータであるということをご意見をいただいております。  そういうような環境等での状況等も踏まえまして、現在の状況の中ではこれを一応の区切りとしたいというふうに基本的には考えておりますので、よろしくどうぞお願いいたします。  ⑥所沢市よりも高かったという市民の声があったということでございますが、実は所沢市で測定したものが──これは所沢市の中で何点かしてございますが、対象地域といいましてそういう焼却あるいは野焼きについて影響のない場所──これは対象地域といいますが、そこと比較してございます。そこの数値が所沢だけをとりますと22であったというふうに記憶してございます。それに比べて藤沢市は平均値が22.4であったと。それで高いんじゃないかというのですが、このことについて専門家のご意見では22と22.4、つまり1兆分の0.4の違い、これは同等であるというふうに評価するのが正しいというご意見をいただいております。ですから、22.4と22の数字の中では確かに0.4でございますが、1兆分の0.4ということでは専門的にはこれは同等であるというのが正しいというふうなご意見をいただいておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ◆鈴木とも子 委員   ①葛原については住民の方たちも──先ほど私もちょっと質問を落としたんですけれども、飛散ですとかそういうこともかなり健康被害やらということで心配されている方がいらっしゃいますよね。そういう意味では、対策といいますか住民の方たちの声も十分に聞きながら対応していくべきだと考えるんですけれども、その点についてもう一度住民の方たちにどういう形でお話をされて再開をされるのか、一点だけお伺いしたいと思います。  ②血中濃度ですが、ちょっと説明ではわかりかねるんですけれども、長く住んでいるから高齢になるというのは、私ちょっと理解できないんですが、藤沢市に長く住んでいる方が濃度が高いということにはならないのかどうか、その辺一点お伺いしたい。  ③母乳の方、40という方がいらっしゃるわけです。自分が一番高かったというような専門家のご意見では高い、特に危険なというか、健康被害があるわけではないというような見解のようですけれども、母乳を子どもに飲ませている方というのはやはりデリケートな部分があるわけですし、本当に毒を飲ませているんじゃないかというふうに思っている方もいるわけですから、その点のフォローといいますか、どういう形でのご説明をされるのかお伺いしたい。  ④55人の11人というこの数値が十分満足する数なので区切りとしたいというお答えだったんですけれども、私はこれはちょっと本当にまずいんじゃないかなというふうにはっきり申し上げて思うんですね。やはり38万市民の中で、この55人のデータで区切りにするということ自身は本当に問題があると思いますし、これは継続的な調査をしないとどうしてもダイオキシンというのは、これからどうなっていくのかというのがわからないものですし、専門家の意見でもさまざま意見が分かれているところなわけですから、やはり継続的な調査というのはするべきだと思いますし、なるべく多くのデータをやるべきなんじゃないかというふうに思うんですけれども、その点ご見解を改めてお伺いしたいと思います。  ⑤所沢の問題では、22か22.4かということだったようですけれども、問題ないところでの数値で22ということですけれども、藤沢市が例えば問題がないというようなことであれば、64の方たちといいますか方ですね、この高い数値の解析をどのように見てらっしゃるのか、専門家の方のコメントがあればそのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ◎泊瀬川 環境部参事   ①説明会ということでございますが、説明会につきましては、これまで調査をしてきました事実を報告しまして、やはり周辺の方々は2,600というのが流れていたということで非常に不安を抱かれていると思います。そういったことで、この辺の市の調査結果ではそういったことはないよということで、その辺の不安をまず取り除いていきたい。その上で住民が今後どういうふうな市に要望をもっているのか、この辺をよくお聞きしまして可能なことであれば、それに沿って実施をしていきたいということで考えております。 ◎加藤 市民健康課長   ②お手元の資料3をご覧いただきたいと思います。そこにグラフが4つございますが、まず上の段の右側、これは年齢別に見たダイオキシン類濃度の分布でございまして、右側が年齢、上が測定値でございます。こういうような解析の結果、相関係数が右上にR=0.5018とありますが、年齢が高くなるとダイオキシン濃度が高くなるということが相関がありますよということを示しているグラフでございます。これは、国等と同じ傾向でございます。申し遅れましたが、これの見方といいますのは9ページの参考資料、相関関係と相関係数についてというところをご説明の資料としてつけさせていただいてありますので、それもご参照いただきたいと思います。  次に、7ページのグラフに戻りますが、2段目の左下につきまして市内居住年数別に見たダイオキシン類濃度の分布、これは先ほどの相関係数よりも0.3184ですからちょっと相関が低いのですが、軽い相関があるというデータです。そこで右側にその多重解析といいますが、居住年数と年齢を見ますと同じように軽い相関があるので、これは高齢というところの相関の方が強く出てる。長く住んでらっしゃいますので当然、長く住んでいらっしゃった方はある程度年齢が高くなっておりますので、そういうような相関関係があるというふうに見るというふうに専門家から聞いております。  ③母乳の最高値が40ということでございますが、実は私どもこの辺につきまして専門家にご意見を聞いておりまして、まず集団の比較をする場合は、中央値平均値。これはある集団を比較する場合。例えば、先ほど言いましたように藤沢市と所沢市を比較する場合にはこの平均値で比較するのが集団として。個々を見る場合には、範囲。例えば、今までの調査の中に最小値と最大値の範囲にあるかないかということでデータ的には見るというふうに専門家から確認をしております。例えば、我々学生時代に習ったのは白血球が平均値7,000といってますが、実際にそれの異常を見るのは4,000から9,000の間にあるかどうかということで判断、血液検査の皆さんはご存じだと思いますが、そういう形で見るということで団体の集団のものの比較と、個人の比較はそういうふうに平均値で見るものではないということを専門家からご指導いただいております。  それから、デリケートな部分、これは当然私どもも個人のプライバシーを尊重しながら保健婦がまずご説明にあがるのですが、実は相談教室のメインになっているお一人の先生は、神奈川県の婦人科医会の会長の住吉先生でございまして、この先生は国のダイオキシン類長期暴露影響調査の委員でございまして、幸いにも婦人科がメインでございますのでその辺について非常に細かい配慮、今までのご相談の中でも何件かありまして、10月以降も継続してやっておりますが、そういう点での配慮につきましては、非常に適任の優秀な先生と認識しております。この先生にお願いしましてそういうことにきちんと的確にこたえていただくように、それから国で推進しています「おっぱいごくごく」というような資料がございまして、これは不安を持っていらっしゃる母乳を与えている方に国がパンフレットを出しておりますが、こういうものもご提示しながらご説明をしていくというような形をとらせていただきたいと思います。  ④55人、11人でどうかということでございますが、専門家のご意見としましてはこういう市域の中での55検体は非常に多いと、つまり藤沢市のデータベースとしては十分であるということ。それからもう一つはご指導がございまして、今後何かあったときにはこのデータベースを比較することが可能であるので、、そういうものとうまくリンクしながらやるように、専門家のご意見を聞きながらそういうような調査をすべきであるというご意見をいただいております。重ねてお話をいたしますが、藤沢市の中での55検体、各地域よりも数倍多いというふうに思っております。この中でのデータは当初の目的の藤沢市のデータベースとしては十分であるというご意見でございましたので、申し添えておきます。 ◆鈴木とも子 委員   ①64に対しても40の方との同じ様なご見解なんでしょうか。その辺が一点、お答えが漏れていたんじゃないかと思うんですけれども。  ②何度もなりますけれども、全国調査の中の55という数字、あるいは血液の11という数字というのは、確かに多いといいますか、全国データで見る場合にはちゃんとしたデータとしてとれるものかなというふうには思いますよ。ですけれども、全国的にもすごい濃度ダイオキシンが出た藤沢市ということで、やはり厚生省管轄なんかにでもきちんと申し入れをして、例えば予算もつけさせて継続的な調査というのを私は必要だと思うんです。それは行っていく気はないんでしょうか。これからの健康状態がどうなのかというところをきちんとつかんでおく必要が藤沢市にはないんですか。その一点だけお伺いします。 ◎加藤 市民健康課長   ①64という血液の方についても専門家のご意見をいただいておりまして、やはり同じようなそういう形の中で。  ②もう一つは、そういう高い方の追跡調査はどうなっているかという質問をしてございますが、国等では100ピコを超えた場合の検体の提供者の方にはきちんとした追跡調査が必要であるけれども、それ以下の者についてはガンの発生リスクとかそういうことを考えた上で64というのは、国の調査範囲であるというふうなお言葉もいただいてございます。それから今後の調査のことでございますが、専門家のご意見としては今後やるに当たっても、例えば今回の調査のような全域的なデータベースとしてやるのは無意味である、はっきりおっしゃっていただきまして、そうではなくて今後もし変わったとすれば、状況の変化が生じた場合にはその地域の検査をして、それと現在あるきちんとしたデータベースと比較するという手法もあるということで、今後何かありましたら専門家のご意見を聞きながら非常に有効できちんとした血液検査、あるいは母乳検査をしていく必要があるのかなと専門家からはそういうご意見をいただいてございますので申し添えます。 ◆鈴木とも子 委員   市の責任ある方が藤沢市民の健康に対して責任もっていくのかどうか、健康調査継続について助役にお答えいただけますか。 ◎窪島 助役   ただ今、加藤課長からるる専門委員会の意見を踏まえましての答弁をさせていただきました。私どもはこの荏原ダイオキシン流出事件ならびに葛原最終処分場ダイオキシン流出疑惑、こういった一連の件を受けまして市民の健康調査をどのようにしていくべきかといったことにつきましては、委員ご案内のとおり誠心誠意その対応をしてきたところでございます。また一方におきまして、その血液検査ならびに母乳検査、これらにつきましても本市の基礎データにするということ、その辺をポイントにしながら13地区、市民大体10人見当で調査をしていきたいといったことで予算もお願いしてまいりました。そしてまた、その周知につきましても十分意を尽くしてまいったところでありますけれども、ご案内のとおり結果としては予定人数より少なかったわけでありますけれども、専門委員会のご意見といたしましても十分に信憑性のあるデータとして今後、本市の基礎データになりうるものであると、こういった見解をいただいております。  しかしながら、これらのダイオキシン問題につきまして市民の健康を守るといったことからは、これはそのもととなりますごみの焼却問題、あるいは企業の環境汚染の問題、こういった根本を絶っていくということが基本であるとこのように思っております。私どもの方といたしましては、今回の調査をもとといたしまして市民の今後の健康不安に対する相談等につきましては、今後も積極的に取り組んでまいりたいと思っておりますが、検査等につきましては専門委員の意見を尊重してまいりたいとこのように思っておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。 ◆古橋宏造 委員   ①検討結果の1ページから2ページにかかります④についてお尋ねします。W1については270から160と下がってきたんですけれども、まだ高い濃度であるということから底泥を除去する、このことについては評価をするところでありますけれども、いつから取り始めるのか、取る量についてはどのように考えているのか、あるいは範囲について、そして最後に取った底泥について保管をどうされるのか、またその処理をどうされるのかお尋ねします。特に、最後の質問については、引地川の底泥について今の科学の実態ではその底泥を除去することについては、方法もまだ定かでないという中でこの分をそういう形にしていったということの整合性についてもご説明をいただけるといいなと思います。  ②2,600ピコグラムが出たということが新聞に出され、先ほど助役の方からもありましたように引地川のダイオキシンからこういうことで大変藤沢市民の大きな関心事になりました。今回の調査結果については、大体を通じてほぼ数値が低く市民として安心できるのかなというふうに思うのですが、改めてもう一度その2,600という数字について、泊瀬川参事の方からは底泥をかき上げて取ったのではないかという言い方もありましたし、助役の方からは疑惑という言葉もありましたが、中には外部から持ってきたのではないかなんていう声も聞かれるのですが、その点についてそういう声が入ったりしているかどうか、あるいは調査委員会でそういう話が出たかどうかお尋ねしたいと思います。  ③きょうの新聞も──私自身は神奈川新聞だけを見たわけなんですが、市民には2,600という数字が踊り、それを今そうではないということを含めまして住民へのご理解を得るような形をとっていくということですが、この市民団体について、かつては取ったサンプルについては提出を拒んでいるというふうに聞いていますが、その後連絡をとったりしているでしょうか。新聞によりますと、まだ市民団体は解明がまだでということで反発をしているというような記事が載せられておりましたので、その点について今後どういう対応をされるかお尋ねします。  ④母乳血液検査の関係についてですが、検体をされた方々の申し出がもちろんあってこのようにサンプルを集めてきたわけですが、こういうケースは初めてなんだと思いますが、きょうのご説明では本人の通知はこれからということでありましたが、そこを確認したいんですが、募集をしたときにこういう調査をします、このことについてはこういう形で連絡をしますとか、その辺の事前での調査者に対するご説明というのはどのように行われたのかお尋ねします。 ◎泊瀬川 環境部参事   ①底泥の処理をまずどうするかというご意見でございますけれども、先ほど説明したとおり、ここは柵渠という底も張ったような状態の水路でございますので底泥の量というのは非常に少ないわけでございます。それから上流につきましても、このような高い数値はなく、また下流のW2というのもかつてご報告しておりますが、非常に低い値でございましたので除去するとすればW1を中心としたそれほど広くない範囲の除去ということで考えております。そういったことで量的にも非常にわずかでございますし、焼却灰等と比べますと非常に低い濃度でございますので、これも処分につきましては当然専門委員の方にご意見をいただくことになろうかと思いますけれども、最終処分場に入れていくのかなというふうに考えております。それからいつ頃かということでございますが、これにつきましてはできるだけ早くやっていこうと、と言いますのはその後の分析が新たな底泥がたまりませんとできませんので、できるだけ早くやっていきたいというふうに考えております。 ◎関根 環境部参事   ②当初、最終処分場から2,600という数値が出たということについては、地域市民ならびにその不安感という形は当初あったわけです。市民団体さんが2月19日の渇水期に1検体40リッターの採水をされたと。その採水の調査結果が2,600という形であったわけでございますけど、昨年の8月2日の1時30分、我々泊瀬川とともに市民団体大貫さんのご自宅に連絡をとりましてお伺いをさせていただき、その採取の残留採取をぜひ市の方で分析をお願いしたい、その提供の申し入れをさせていただき、当日につきましてはご許可いただいたわけですけれども、翌日残留水についてはとっておきたいという形の中で一応お断りされたという形の中について、その2,600、40リッターは我々一切立ち入ってございませんので、混ぜたかどうか、他のものが入っているとかそういう疑惑は一切市では持っておりません。
     そのために、4月21日に立ち入りのもとに2社ならびに4月25日に皆さんの立ち会いのもとに3社のクロスチェックをさせていただいたわけです。それからなおかつ2月19日の渇水期ということでございますので、今年の2月13日にまた立ち会いのもとにデータを分析させていただいたのが前回の民生常任委員会速報値、今回の確定値ということでございますので、2,600という数字につきましてはこの残留水の分析をしなければこの解決策にはあたらない。それまでそれを証明させていただくために1年間努力をさせていただいたということでございますので、その点については何らその市民団体の水について疑惑を持っているだとか何かを入れただとか、そういう疑念は我々市内部の中では一切ございません。専門委員会の中でもそういうお言葉はございませんでした。  ③今後市民団体について、きょうの新聞も3社掲載という形の中で読ませていただきましたけれども、まだ市民団体の方たちとの接触はとってございません。今までも個々にこの問題についてのやりとりはしてございません。今回のデータも含めまして市民団体の方たちも含め、ご説明にあがりたいと、そう思っております。 ◎加藤 市民健康課長   ④説明会等についてご説明させていただきたいと思います。ご存じのように血液の募集期間は10月26日から11月15日でございましたが、これを10日間延長いたしまして11月24日までお待ちをいたしました。母乳につきましては10月26日から12月6日、これは出産後30日ということがありますのでこういうような長い期間になってございます。  説明会でございますが、2回に分けて応募者の方のご都合のつく日を設定しまして、これも休日等に設定してございまして2回お集まりいただきまして説明を申し上げました。この中での説明項目といたしましては、検査項目、目的についてすべてこういうものであるという説明、国等で3項目についてご協力いただきたいということについても申し上げてございます。それから100ミリリットルの採血ということでございますので、安全を重点にしたいので予備的な血液検査をさせていただくということ、そしてその中で貧血等がありましたらご辞退していただくということも説明してございます。そして、いろんな問診票につきましてもご説明しまして、同意書をいただくということにつきましてもご説明をさせていただきました。そして最終的な通知でございますが、説明会、これは血液でございまして母乳の方はこちらから保健婦が参りまして、説明を個々にご自宅にご都合の日に合わせて説明をいたしました。そしてその中で最終的に結果が出たときにはお返しをするというご説明をしてございます。いずれにしましても、応募者の方のお時間等に合わせた、そして検査内容にすべての説明をさせていただきましたが、結果につきましてはこれは個々の情報も入りますし、内容によって個人の相談が違いますので、集団的な説明会は行わずプライバシーを尊重する意味で相談がある方につきましては、個別の面談の形でケアをしていくという形をとってございます。 ◆古橋宏造 委員   ①底泥の除去についてですが、量がわずかというのは具体的にどのくらいとはお尋ねしませんけれども、要するに少量であるので、引地川の底泥をとるとなれば大量であり、そういう処理方法がないという説明なのでしょうということで、私の想像なんですけどご説明がありませんでしたので改めてお尋ねします。  ②2,600の数値についてですが、結局この数字について一人歩きしてしまうということがいつまで続くか、早く理事者側としてはそうではないよということを市民、御所見の人たちあるいは藤沢市全体に広めていきたいという気持ちをお持ちだと思います。そうした意味において、もちろん広報紙とか新聞にはこのように出ていますけれども、何らか形態をお考えだと思いますのでその点についてお尋ねします。  ③検査結果の通知についてですが、今課長の方からプライバシーの保護ということをおっしゃっていただいてますので、それでよろしいのかなというふうには思いますが、私たちも人間ドックなどをやると数字が来て──ある程度慣れているから、数字も読みとれることがあるわけですが、結局これからお知らせをする文書内容であなたの数字はこうです、ダイオキシンについてはこういう考え方があってこうです、という説明書がつくんだろうというふうには予測はできるわけですけれども、非常に読む側もダイオキシンにかかわって全体的な知識量というのがなかなかない中で、私はどうなんだろうということが一つあろうかというふうに思うのです。そういう点について、プライバシー保護をやりながらも、でもなおかつ申し出た方から要望書が出てきてしまっているという、それは最初に説明会があったときの話が十二分でなかったから市民から多少反発があったのかなというふうに受け止めましたものですから──私が誤解していたらごめんなさい。そういう点での反省点はなかったかどうかだけお答えいただければと思います。 ◎泊瀬川 環境部参事   ①底泥の処理につきましてはW1のところは非常に水量も少ない、もちろん先ほども申しましたように底泥の量もわずかです。それから底張りがしてあるということで、これにつきましては一時的に水をせき止めて、例えば下水道を掃除しているようなバキューム車、こういったことで吸い取ることは簡単でございます。引地川の圧倒的な水量あるいは川底の土砂の量に比べましたら、これはほかの吸い取る作業によって攪拌してその濁った水が海に流れてしまうようなことは全くございませんので、その辺はそれほど難しい問題ではないだろうというふうに考えております。  ②広報の方法でございますが、今回の結果につきましては5月10日号に既にスペースをいただいております。広報原稿締め切りは既に過ぎておりますが、これは専門委員会が17日に開かれ、きょうこの委員会が開かれるということがわかっておりましたので、スペースをいただいておりますので、今後早急に記事にまとめて間に合うように掲載していこうと思っております。それから、特にこの最終処分場の件につきましては、御所見地区が当初からご心配をされておりますので、昨年御所見地区の方にのみかなり詳細な中間報告をして各戸配布のビラでしております。この結果についても同様な方法でやっていきたい、できるだけ早くつくっていきたいというふうに思っております。 ◎加藤 市民健康課長   ③個人通知の内容の中に、先ほど一点お話がしてなかった部分、個人の表をお付けすることはお話ししましたが、それの表の説明、読み方あるいは基本的な考え方を私たち素人が見てもわかるような文体で、2ページにわたってこの数値はこういうことですというような説明書きをきちんとつけてございます。それから先ほども一部ご説明いたしましたが、健康相談の中にそういう健康不安を訴える方と専門的なことについての部分、それは市民団体の中も一部出てますので、あろうかというふうに私ども考えておりまして解析の専門家、およびこの人が同席した上でそういうことに詳しい先生とお二人をご用意しますので、当然市民健康課に申し込みという形になりますので、その中でどちらがいいかということはご相談しながら判断させていただいて、きちんとしたケアをしたいと思います。  それから申し添えますが、ご通知の1ページ目の時に前回の速報値の2月の民生常任委員会の時に委員からご注文ご指示が出まして、きちんとこの文章の中にそういうような相談を受けますよ、連絡をしてくださいという文章を入れてくださいというご意見がありましたが、その時に私どもお約束いたしますというふうにお答えした経緯がございますが、その文章の中にきちんとそのことについてはご相談くださいと、ご連絡お待ちしてますという形の文章が入れてございますので申し添えます。 ◎泊瀬川 環境部参事   ②広報の方法ですが、一応市のホームページには今日じゅうに掲載できるように今準備を進めております。     委員長、質疑を終わり、意見を求めたが、意見なく、本件を終了する。          ─────────────────────     委員長、閉会を告げる。          ─────────────────────                午前10時53分 閉会...