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平成30年第1回定例会(第3号) 本文 開催日: 2018-03-02
平成30年第1回定例会(第3号) 名簿 開催日: 2018-03-02

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  1. 狛江市議会 2018-03-02
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17番(亀井 和美議員) 選択 30 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 31 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 32 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 33 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 34 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 35 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 36 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 37 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 38 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 39 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 54 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 55 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 76 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 77 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 78 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 79 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 80 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 81 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 82 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 83 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 84 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 85 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 86 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 87 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 88 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 89 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 90 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 91 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 92 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 93 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 94 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 95 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 96 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 97 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 98 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 99 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 100 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 101 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 102 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 103 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 104 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 105 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 106 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 107 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 108 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 109 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 110 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 111 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 112 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 113 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 114 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 115 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 116 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 117 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 118 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 119 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 120 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 121 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 122 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 123 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 124 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 125 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 126 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 127 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 128 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 129 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 130 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 131 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 132 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 133 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 134 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 135 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 136 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 137 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 138 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 139 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 140 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 141 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 142 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 143 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 144 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 145 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 146 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 147 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 148 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 149 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 150 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 151 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 152 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 153 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 154 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 155 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 156 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 157 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 158 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 159 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 160 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 161 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 162 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 163 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 164 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 165 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 166 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 167 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 168 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 169 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 170 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 171 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 172 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 173 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 174 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 175 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 176 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 177 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 178 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 179 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 180 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 181 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 182 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 183 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 184 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 185 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 186 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 187 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 188 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 189 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 190 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 191 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 192 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 193 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 194 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 195 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 196 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 197 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 198 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 199 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 200 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 201 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 202 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 203 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 204 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 205 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 206 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 207 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 208 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 209 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 210 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 211 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 212 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 213 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 214 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 215 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 216 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 217 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 218 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 219 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 220 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 221 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 222 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 223 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 224 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 225 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 226 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 227 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 228 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 229 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 230 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 231 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 232 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 233 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 234 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 235 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 236 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 237 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 238 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 239 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 240 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 241 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 242 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 243 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 244 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 245 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 246 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 247 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 248 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 249 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 250 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 251 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 252 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 253 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 254 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 255 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 256 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 257 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 258 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 259 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 260 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 261 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 262 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 263 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 264 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 265 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 266 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 267 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 268 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 269 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 270 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 271 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 272 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 273 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 274 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 275 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 276 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 277 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 278 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 279 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 280 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 281 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 282 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 283 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 284 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 285 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 286 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 287 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 288 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 289 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 290 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 291 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 292 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 293 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 294 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 295 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 296 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 297 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 298 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 299 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 300 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 301 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 302 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 303 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 304 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 305 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 306 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 307 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 308 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 309 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 310 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 311 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 312 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 313 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 314 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 315 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 316 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 317 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 318 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 319 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 320 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 321 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 322 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 323 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 324 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 325 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 326 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 327 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 328 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 329 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 330 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 331 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 332 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 333 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 334 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 335 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 336 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 337 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 338 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 339 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 340 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 341 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 342 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 343 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 344 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 345 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 346 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 347 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 348 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 349 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 350 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 351 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 352 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 353 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 354 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 355 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 356 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 357 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 358 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 359 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 360 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 361 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 362 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 363 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 364 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 365 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 366 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 367 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 368 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 369 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 370 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 371 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 372 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 373 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 374 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 375 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 376 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 377 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 378 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 379 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 380 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 381 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 382 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 383 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 384 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 385 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 386 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 387 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 388 : ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 選択 389 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 390 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 391 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 392 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 393 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 394 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 395 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 396 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 397 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 398 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 399 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 400 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 401 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 402 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 403 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 404 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 405 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 406 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 407 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 408 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 409 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 410 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 411 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 412 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 413 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 414 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 415 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 416 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 417 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 418 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 419 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 420 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 421 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 422 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 423 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 424 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 425 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 426 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 427 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 428 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 429 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 430 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 431 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 432 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 433 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 434 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 435 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 436 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 437 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 438 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 439 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 440 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 441 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 442 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 443 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 444 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 445 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 446 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 447 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 448 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 449 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 450 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 451 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 452 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 453 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 454 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 455 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 456 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 457 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 458 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 459 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 460 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 461 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 462 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 463 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 464 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 465 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 466 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 467 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 468 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 469 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 470 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 471 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 472 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 473 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 474 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 475 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 476 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 477 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 478 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 479 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 480 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 481 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 482 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 483 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 484 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 485 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 486 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 487 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 488 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 489 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 490 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 491 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 492 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 493 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 494 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 495 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 496 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 497 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 498 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 499 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 500 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 501 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 502 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 503 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 504 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 505 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 506 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 507 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 508 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 509 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 510 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 511 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 512 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 513 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 514 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 515 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 516 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 517 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 518 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 519 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 520 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 521 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 522 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 523 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 524 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 525 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 526 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 527 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 528 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 529 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 530 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 531 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 532 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 533 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 534 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 535 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 536 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 537 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 538 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 539 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 540 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 541 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 542 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 543 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 544 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 545 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 546 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 547 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 548 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 549 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 550 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 551 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 552 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 553 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 554 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 555 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 556 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 557 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 558 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 559 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 560 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 561 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 562 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 563 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 564 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 565 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 566 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 567 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 568 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 569 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 570 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 571 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 572 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 573 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 574 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 575 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 576 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 577 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 578 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 579 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 580 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 581 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 582 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 583 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 584 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 585 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 586 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 587 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 588 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 589 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 590 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 591 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 592 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 593 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 594 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 595 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 596 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 597 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 598 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 599 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 600 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 601 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 602 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 603 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 604 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 605 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 606 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 607 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 608 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 609 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 610 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 611 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 612 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 613 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 614 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 615 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 616 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 617 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 618 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 619 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 620 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 621 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 622 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 623 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 624 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 625 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 626 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 627 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 628 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 629 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 630 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 631 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 632 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 633 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 634 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 635 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 636 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 637 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 638 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 639 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 640 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 641 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 642 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 643 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 644 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 645 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 646 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 647 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 648 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 649 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 650 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 651 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 652 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 653 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 654 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 655 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 656 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 657 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 658 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 659 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 660 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 661 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 662 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 663 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 664 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 665 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 666 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 667 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 668 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 669 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 670 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 671 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 672 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 673 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 674 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 675 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 676 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 677 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 678 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 679 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 680 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 681 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 682 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 683 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 684 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 685 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 686 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 687 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 688 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 689 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 690 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 691 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 692 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 693 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 694 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 695 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 696 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 697 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 698 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 699 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 700 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 701 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 702 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 703 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 704 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 705 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 706 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 707 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 708 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 709 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 710 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 711 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 712 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 713 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 714 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 715 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 716 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 717 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 718 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 719 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 720 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 721 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 722 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 723 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 724 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 725 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 726 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 727 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 728 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 729 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 730 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 731 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 732 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 733 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 734 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 735 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 736 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 737 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 738 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(小川 克美議員) 昨日に引き続き日程第1 一般質問を続行いたします。17番亀井和美議員。     〔17番 亀井和美議員登壇〕 3: ◯ 17番(亀井 和美議員) 通告に従いまして,1問質問いたします。  自然災害にも強いまちづくり。  平成23年3月11日午後2時46分,三陸沖で発生したマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震により引き起こされた東日本大震災は,最大震度7の強い揺れと国内観測史上最大の津波を伴い,東北・関東地方を中心とする広い範囲に甚大な被害をもたらしました。  東日本大震災で私たち日本人は死者1万5,894人,行方不明者2,562人という大きな犠牲を強いられました。今なお家族の行方を探している方,仮設住宅で生活を続けている方がまだまだたくさんいらっしゃいます。  その東日本大震災から間もなく7年がたちます。皆さんにとってもう7年でしょうか,それともまだ7年でしょうか。  歌人の栗木京子さんは,改めて思い返すと,震災から歳月が過ぎたというより,時間はとまったままのように思われる。被災地の苦しみは今も続いている。津波に襲われた土地の復旧問題,原発事故後の除染の問題,農作物や海産物への風評被害など,解決すべきことが残されたままである。震災から7年目を迎えるに当たり,これらの実情といま一度向き合わなければならない。自戒を込めてそう思っている。このように語られていました。  関東大震災のような首都直下型地震,富士山噴火といった火山噴火も,100年単位で見れば,発生する可能性があると考えたほうが自然であります。こういった近い未来に予想される大災害への対策に加え,近年気候変動の影響で多く見られるこれまでに経験したことのない規模の豪雪や豪雨などへの対応も含め,自然災害からまちや住民を守る取り組みが必要であります。  東日本大震災の苦い経験から最大限の教訓を得て,近い将来起こり得る大災害に備える必要があると思います。  狛江市としてこの7年間さまざまな教訓を踏まえ,市民の生命と財産を守るために市が独自で行ってきた主な取り組み,そして震災から7年たとうとしていますが,市民の防災に対する意識はどのように変化してきたのかについて伺います。  再質問は自席より行います。 4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 5: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 東日本大震災以降に市が独自で行った取り組みといたしましては,防災に関する市民意識調査の実施,狛江市事業継続計画(震災編)の策定,狛江高校を除く指定避難所についての避難所運営協議会の設立,市職員への初動要員や避難所担当職員の指定,市内一斉の避難訓練・避難所の開設・運営訓練の実施,調布市との合同による緊急医療救護所設置・運営訓練の実施,世田谷区内町会・自治会との合同避難訓練の実施,相互応援協定締結自治体の防災訓練参加,宮城県石巻市,静岡県三島市,山梨県上野原市・小菅村,熊本県宇土市等,遠隔地自治体との相互応援協定の締結を含め,自治体等との協定締結14件,調布市,世田谷区,川崎市多摩区の隣接自治体との連携強化,輸送事業者や薬卸売事業者,宅地建物取引業協会,畳工業組合,東電タウンプランニング,JR東日本物流,ユニディ等民間事業者との災害時応援協定締結35件,防災センター建設,ヘリコプター用の場外離着陸場の整備,大規模救出救助活動拠点の指定,河川監視カメラ設置,小・中学校等へのWi-Fi設置,自動応答電話装置の設置,災害時特設公衆電話の設置,防災アプリ配信,ヤフーサイトにてこまえ安心安全情報ブログや避難所マップの開設,防災ガイド,狛江防災,安心安全通信等の発行がございます。  また,市民意識の変化についてでございますが,一番大きなものといたしましては,避難所運営協議会の立ち上げや各地域での防災訓練の実施など,地域防災力向上について地域がまとまって取り組まれつつあることだと認識しております。 6: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。
    7: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今御答弁にあった狛江独自の取り組み,数えますと69件。ずっと読み上げていただいてありがとうございます。ほかにもこの7年間,数多くの対策や事業を行ってこられたことに対して,大いに評価をしたいと思います。  3.11東日本大震災の教訓に学ぶ取り組み,学校施設の避難所機能の強化等について再質問をさせていただきます。  自然災害が起これば,家屋の倒壊や浸水により多くの方が避難所での生活を余儀なくされます。阪神・淡路大震災では地震発生から6日目がピークで31万6,678人,東日本大震災では地震発生から3日目がピークで46万8,600人が避難所での生活を送っておられました。  しかし,今後予想されます南海トラフ巨大地震と首都直下型地震では,桁違いの避難者数が予想されています。その数は何と500万人と,290万人とも言われております。  一旦地震が起きれば,私たち自身がいつ避難所生活になってもおかしくありません。避難所の多くは学校で,大勢の人が収容できる体育館が被災した人々に開放されます。この体育館が被害を受ければ大変なことになります。  まず学校の体育館の強化についてお伺いいたします。 8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 9: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 学校施設の避難所機能強化といたしましては,全ての小・中学校体育館の耐震補強工事を平成23年度に終えており,補強工事にあわせてコンセントの増設,テレビ端子の設置,災害時優先電話の配線も行っております。 10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 11: ◯ 17番(亀井 和美議員) 体育館自体の耐震補強は平成23年に完了済みで,大丈夫とのことでありました。  文部科学省の調査によれば,避難所に指定されている全国の公立学校は全体の92%を占めているそうであります。同じく文部科学省の「災害に強い学校施設の在り方」についての調査によりますと,東日本大震災のとき避難所で問題となった施設整備について,1番がトイレで74.7%,次に暖房設備が70.3%,3番目が給水・上水設備で66.7%,以下,通信設備,発電機等電力供給設備,避難者の避難スペース等の順になっていました。  釜石市防災力強化トイレプロジェクト協議会によりますと,「地震が起きたとき,真っ先に行うのは安全の確保と安否確認。避難所に行けば,場所の確保,つぎに食べものが心配になる。トイレといえば,そのあとぐらいに気になるのだけど,それでは遅い。トイレは命にかかわる。出来るだけ早く対応しなければならない。」このように協議会は言っております。  また,日本トイレ研究所によりますと,発災から何時間でトイレに行きたくなったかという調査によりますと,3時間以内が31%,4時間から6時間までが36%,7時間から9時間まで,10時間から12時間まで,すごい辛抱されている方が多いのかなと思ったけれども,11%でした。  狛江市では都内の中でも便器の洋式化は進んでいるとお聞きしています。しかし,トイレの段差の解消,バリアフリーはまだまだ課題があると思います。  私は2月25日,総合防災訓練の際に,避難所となります小・中学校10校を回って,体育館のトイレについて現状を確認してまいりました。体育館の中にトイレのない学校,トイレの前に段差がある学校,体育館の中にトイレはあるけれども,全て和式の便器だった学校,改装されてバリアフリーの学校等さまざまでした。  文部科学省はこの平成29年度の補正予算に「防災・減災対策をはじめとした学校設備等の整備」に対して957億円計上しています。「児童生徒・学生が安全に,安心して学ぶとともに,自然災害時に避難所として地域住民の安全・安心を守る学校施設の整備」としています。  市としても,この補正予算を活用してトイレの改修等が行われます。震災発生後,避難所で最も重要な施設であるトイレの改修について説明をお願いします。 12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 13: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 従来の学校トイレはウエットタイプですので,段差をつける必要がございましたが,新築した学校はドライタイプですので,廊下との段差はございません。現在,順次既存トイレの改修工事を行っており,その際に段差の解消もあわせて行っております。  避難所となる体育館からトイレへのバリアフリー化でございますが,体育館にトイレがある学校は第一小学校,第六小学校,和泉小学校,第一中学校,第二中学校,第三中学校,第四中学校でございます。  また,第三小学校は屋外ではございますが,渡り廊下を介してトイレに接続しており,第五小学校は屋外トイレまでスロープがございます。このうちトイレに段差があるのは,第一中学校,第三中学校,第四中学校でございますが,第三中学校は平成30年度に改修工事を,第一・第四中学校は平成30年度に設計を行い,平成31年度に改修工事を行う予定でございます。なお,工事は夏休みを中心に行ってまいります。  また,体育館にだれでもトイレがある学校は,新築した第二中学校であり,来年度の第三中学校の改修工事でもだれでもトイレを設置する予定でございます。  既存のトイレ改修では,体育館内にだれでもトイレのスペースを確保することが難しい学校もございますが,ほとんどの学校は校舎の1階にだれでもトイレがございますので,そちらを使用していただくことが可能という状況でございます。 14: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 15: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今改修等の日程を含めて御説明いただきました。現状トイレの改修工事には,まず設計を行って,翌年に工事というスケジュールで,早くても今の御答弁によりますと1年半ぐらいかかるのです。一中,四中のようにこれが普通だそうですけれども,何とか設計と工事で1年ぐらいでできないものかなと。少しでも早く改修ができることを要望いたします。  次に,避難所はもともと生活をするための場所ではありません。床は固いし,冬は寒い,また夏は暑い,そういう体育館で送る避難所生活であります。暑さ対策,寒さ対策,さまざまな対策が必要ですけれども,狛江市の体育館,この点大丈夫でしょうかお伺いします。 16: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 17: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校体育館におけます暑さ・寒さ対策につきましては,学校におけます教育活動の児童・生徒の健康維持,熱中症予防の観点を第一としながらも,学校体育館が震災時の避難所としての機能を有することによる災害時対応の側面も視野に入れて対応を行っているところでございます。  現在,緑野小と二中を除く体育館に空調設備がない小・中学校8校につきましては,多額の予算がかかることが見込まれる空調設備の設置にかわる対応といたしまして,冷風機,送風機,灯油ジェットヒーターをそれぞれ配備しております。これらの機器の選定に際しましては,非常用発電機で使用できることを確認し,購入したところでございます。  このうち冷風機と送風機につきましては,夏場の暑さ対策として平成28年度に導入し,主に夏場に体育館を使用する体育の授業や部活動において使用されております。また,灯油ジェットヒーターにつきましては,こまえ応援寄附金を原資といたしまして,主に冬場の寒冷対策といたしまして,平成26年度から28年度までの3カ年で各校2台ずつ導入したものでございますが,主に冬場に体育館で行う学校行事や全校集会等の際に使用されているところでございます。 18: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 19: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今御答弁にありましたように,冷風機,送風機,そして灯油ジェットヒーターが使われていると。でも,これは通常の学校行事で使用されているとのことでございました。  災害時,ライフラインが停止した場合,この場合でも使えるのかどうかお伺いいたします。 20: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 21: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 先ほど答弁させていただきましたとおり,いずれの機器におきましても,選定の際に非常用発電機で使用できることを確認しておりますので,震災時に避難所になった際にも動かすことはできるものと考えております。 22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 23: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 実際に震災が発生し,学校が避難所として動き出した段階においては,これらの空調も含めた電気機器の使用については,そのときの状況や避難所運営協議会の判断に委ねるということになります。 24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 25: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今のところは大丈夫ということですけれども,もしこれが電気が通らない時間が長くなったりすると,またいろいろ問題があると思いますので,本当に非常事態にも備えていただきたいと思います。  次に,Wi-Fiの環境の整備についてはどのようになっているのかお伺いします。 26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 27: ◯ 総務部長(上田 智弘君) Wi-Fiの設置につきましては,災害時の避難者や帰宅困難者が情報収集や安否確認が行える環境を整備することを目的に,指定避難所である小・中学校の体育館,上和泉地域センターのロビー,福祉避難所となるあいとぴあセンターや公民館,その他の地域センター,市役所2階ロビー,総合体育館など合計で19施設に設置しております。  これらのWi-Fiにつきましては平成25年度に設置し,平時ではauの利用者のみが使用可能ですが,災害時におきましては全てのWi-Fi対応端末で使用できることになっております。 28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 29: ◯ 17番(亀井 和美議員) Wi-Fiの環境も大丈夫ということです。  気象庁では,地震による災害の防止・軽減を図るために,全国の地震活動を24時間体制で監視をし,緊急地震速報,地震情報等の迅速かつ的確な発表に努めております。大規模災害が発生した場合,内閣府においては,被害規模の早期把握に関しまして,地震発生後おおむね10分で被害を推計する地震防災情報システムも整備し,稼動させています。  また,台風や豪雨などの自然災害に関しても,気象庁の危機感を国民にわかりやすく伝えるために,2012年から記録的な大雨に関する気象情報の中で,「これまでに経験したことのないような大雨」等の表現を用いて,災害が切迫している状況を短い文章でわかりやすく伝えるように改善がされております。  阪神・淡路大震災では固定電話がパンクをして,携帯電話が力を発揮しました。一方,東日本大震災では,今度は携帯電話がパンクをしてしまって,ツイッターとかフェイスブック等,ネットによる情報伝達が圧倒的に有効であったと言われています。  狛江市におけます情報の伝達方法についてお伺いいたします。 30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 31: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 災害の現状や予測等における情報伝達につきましては,台風の接近に伴う注意喚起以外には,幸いにも急を要する事案がなかったため,具体的な情報発信は今のところ行っておりません。  なお,実災害において情報発信する場合でございますが,震災時におきましては,震度5弱以上になった場合,「震度5弱の地震が発生しました。火の始末をしてください。テレビ・ラジオをつけ,落ちついて行動してください」という音声により第一報として防災行政無線にて,市内一斉放送を行い,以後につきましては災害情報を適宜必要に応じて放送することとしております。  また,風水害時におきましては,国土交通省京浜河川事務所や東京都からの情報をもとに,実際の河川水位や増水等の状況を確認した上で,一定の水位に達した段階で市の判断により避難準備情報・高齢者避難開始を発令いたします。  その際の情報発信ツールといたしましては,防災行政無線による一斉放送のほか,ホームページ,エリアメール,Lアラートやツイッター等のSNS,その他職員や消防団員による巡回広報を行うこととしております。以後,必要に応じ避難勧告や避難指示を発信する場合におきましても,同様の手段により情報発信をすることとしております。 32: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 33: ◯ 17番(亀井 和美議員) 万全の体制で臨んでいただくようにお願いをいたします。  次に学校におけます防災教育,避難訓練の強化についてお伺いいたします。  災害が起こった際に人命を救う上で最も重要なのは,我々一人一人の行動であるという教訓もこの東日本大震災から学んでまいりました。岩手の「てんでんこ」の教えもそうであります。「てんでんこ」とは,海岸で大きな揺れを感じたときは津波が起こるから,肉親にも誰にも構わず,各自がてんでんばらばらに,一刻も早く高台に逃げて,自分の命を守れという教えであります。  この教えに基づいて津波から避難訓練を8年間重ねてきた釜石市の小・中学校では,約3,000人の生徒たちが即座に避難し,生存率99.8%という「釜石の奇跡」を生み出しました。したがいまして,この大規模災害を生き抜くことができるよう,一人一人が情報を得て,みずから判断をし,行動する力を備えるような教育・学習を学校で行うことが必要になってまいります。学習指導要領における防災教育の位置づけも明確になりました。  そこで狛江の小・中学校における防災教育,3.11からどのように変わってきたのかを含めて,この防災教育についてお伺いいたします。 34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 35: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 防災教育につきましては,各学校が作成いたします防災マニュアルに基づきまして,全ての小・中学校において避難訓練を初めとした実践的な取り組みを行っております。  その際,東京都教育委員会が作成をしております「3.11を忘れない」,「地震と安全」,防災ノート「東京防災」等を活用するなどして,自分自身が危険を予測し回避する能力と,また他者や社会の安全に貢献できる資質や能力,この双方を育成しているところでございます。  避難訓練におきましては,時間帯や発生場所等を変えたり,起震車体験や煙ハウスの体験等を行ったり,消火器体験,救急救命訓練の講習を行ったりして,意図的,計画的に児童・生徒の災害に対する実践力の向上を図っているところでございます。 36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 37: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今御答弁にありました,東京都教育委員会が作成した「3.11を忘れない」,これは東日本大震災を踏まえて教科横断的に活用できる防災教育補助教材として,写真や図表などを交えて,わかりやすくまとめられています。自分の命を守り,次に身近な人を助け,さらに地域に貢献できる人材を育成するこの防災教育を推進するために,平成24年1月小・中学生を対象としたこの防災教育の補助教材を配付し,平成24年12月には首都直下地震等による東京の被害想定の見直しを踏まえた新版を作成,配付をしております。  狛江市として,この「3.11を忘れない」をどのように活用しているのかお伺いします。 38: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 39: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 各校におきましては,防災教育を実施する際に,この「3.11を忘れない」を活用しております。例えば中学校におきましては,「大震災!私たちにできること」,または「地震発生時の情報収集と活用について」,学習の際に教材として活用しているところでございます。 40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 41: ◯ 17番(亀井 和美議員) 東日本大震災の被害状況とか救助,救援活動の様子も詳しく伝えられております。しっかりと活用していただいていると思うんですけれども,今後ともこの活用をお願いしたいと思います。  次に,災害時とか避難のときの合い言葉,いろいろな合い言葉があるそうであります。「お・は・し」とか「お・か・し」,「お・か・し・も」,「お・は・し・も」,「お・は・し・も・ち」,「お・か・し・も・ち」,いろいろな合い言葉を使って訓練等を行っているところがありますが,狛江市としてどのようなものを使っているのかお伺いいたします。 42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 43: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 市内の小・中学校におきましては,各校が防災マニュアルを作成しております。その中で教育委員会から避難時の留意点の一つといたしまして,「押さない,駆けない,しゃべらない,戻らない」,これを全校に徹底しております。主に小学校におきましては,その頭文字をとって「お・か・し・も」,これを合い言葉として避難訓練を行っているところでございます。 44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 45: ◯ 17番(亀井 和美議員) 子供たちがしっかりとその辺を理解して,御家庭に戻って,お父さん,お母さんにもしっかり伝えていただければと思います。  東京都教育委員会では都内の公立幼稚園,小・中学校,特別支援学校では年11回,高等学校では年4回以上の避難訓練を教育課程に位置づけております。定期的な安全指導を実施していると思いますが,狛江で行っている避難訓練は,3.11以降どのように変わってきたのかお伺いいたします。 46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 47: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 東日本大震災以降,小・中学校におけます防災教育の拡充が求められているところでございます。まず自分の命を守り,次に身近な人を助け,さらに地域に貢献できる人になるために,中学生におきましては防災の担い手に育てたいという背景のもとに,災害時において地域に貢献できる中学生の育成,地域防災意識の向上,災害現場等での基本行動の学習,防災行動力の向上等を目的として行われるものでございます。  防災訓練等の体験から,子供たちはいざというときに,自分で考えて行動することが重要であると認識したり,自分にできることを考え,手伝いたいなどと感想を持ったりしたという報告を受けているところでございます。 48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 49: ◯ 17番(亀井 和美議員) 防災の担い手に育てたい中学生という御答弁でした。中学校で具体的にどのような訓練をされているのか,教えていただきたいと思います。 50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 51: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 中学校における主な訓練内容といたしましては,狛江第一中学校におきましては,ふれあいフェスタで消防署と連携をいたしまして,消火訓練や煙体験などの体験的な訓練を実施しております。  狛江第二中学校におきましては,第3学年全員が人命救助を目的とした救急救命講習を受講しております。  狛江第三中学校におきましては,第1学年は炊き出し訓練,第2学年は救助訓練,第3学年は避難所生活訓練のメニューを中心に各種訓練を行っております。  狛江第四中学校におきましては,狛江市地域総合防災訓練におきまして,ボランティアとして仮設トイレの設置を行ったところでございます。 52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 53: ◯ 17番(亀井 和美議員) 続きまして,特徴ある防災訓練として小学校ではどのように行われているのでしょうか。 54: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 55: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 小学校におきましては,和泉小学校などにおきまして,土曜日の公開授業で保護者や地域の協力のもとに総合的な防災教育を実施しております。保護者とともに避難訓練や避難所開設の擬似体験など,実際に体験することによりまして学ぶ機会を設けております。 56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 57: ◯ 17番(亀井 和美議員) 次に,保育園でも避難訓練は児童福祉法で月に1度以上実施と定められております。保育園で行われるもので唯一訓練という言葉が使われているのはこの避難訓練だけであります。いざというときのために,安全に逃げるすべを保育士はしっかりと子供たちに教えて訓練をしていかなければならないと思います。  保育園を初め,狛江の保育施設における避難訓練の状況についてお伺いします。 58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 59: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童福祉法第45条の規定に基づきまして,児童福祉施設最低基準第6条第2項において,「避難及び消火に対する訓練は,少なくとも毎月一回は,これを行わなければならない。」というふうにされているところでございます。  公立保育園におきましては,毎月火災,地震,不審者対応を想定した避難訓練を実施しております。避難行動の約束として,「押さない,駆けない,しゃべらない,戻らない」の「お・か・し・も」の約束を覚えること,同じ想定だけではなく,火災であれば発生場所を毎回変更し,訓練を実施しているところでございます。  また,地震対応につきましては,初歩的行動の習得,予告なしの訓練,保護者の引き渡し訓練,延長保育時間帯で職員数が少ない中で保護者に協力を仰ぐ訓練を実施して,1年間を通してさまざまな局面での対応を保育士,児童,保護者と実施をいたしまして,災害発生時に備えているところでございます。  また,不審者対応は調布警察署に協力を依頼し,警察官が不審者役となり,保育士がどのように対応するのか勉強会を実施しております。  また,私立の認可保育園,認証保育所,地域型保育事業である家庭的保育事業,小規模保育事業においても同様に実施していることを巡回指導の中で確認をしているところでございます。
     避難行動の約束として「お・か・し・も」は市内保育施設では共通して使われているところでございます。これは「ふくしえほん「あいとぴあ」」の防災特集に使われているためというふうにも考えているところでございます。  東日本大震災以降に,藤塚,駄倉,三島の公立保育園では,5歳児だけとはなりますが,消防署の防災の集いとして,消防車見学,起震車体験,煙ハウス体験,消防署員による紙芝居による説明を受ける防災教育を実施しているところでございます。 60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 61: ◯ 17番(亀井 和美議員) 本当に保育園,幼稚園の幼児が訓練を受けるということは,すごいことだと思いますので,引き続きよろしくお願いいたします。  この保育施設におけます避難訓練の目的,意図等について,どのように認識をされているのかお伺いいたします。 62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 63: ◯ 参 与(石森 準一君) まず1つ目といたしましては,お預かりをしている児童に対して,災害や事件が発生した際に安全な場所に逃げられるよう,保育士の指示がしっかりと伝わるように,日ごろから関係性をしっかりと築いた上で訓練をすることでございます。まだ歩くことができない乳児から小学校就学前の幼児までの年齢に応じた指導を心がけております。  2つ目でございますが,保育士に対してですが,災害発生時に子供たちを守る責任がございます。動揺せずに正しい指示を出せるよう,保育士自身がしっかりと児童の特性を捉え,訓練をすることが重要だと考えております。  各施設におきまして,防災避難訓練計画を作成しており,職員だけで館内放送,通報,指示の確認などの行動訓練も実施して,スキルを高めているところでございます。  3つ目といたしまして,園長などの責任者に対して,必要な情報を集め,的確な指示を出すことが求められます。訓練では全体が把握できる位置で確認を行い,訓練結果の公表を実施しております。また,役割といたしまして,施設内の安全確保策,避難経路の確認など客観的に見る必要がございます。これは各施設長及び代行者が防火管理者訓練で講習を受講しているところでございます。  防災・防犯対策におきまして,児童と一緒に訓練を行い,児童の安全確保と保育士,施設管理者の役割の習熟を図り,1年を通して順序立てて児童が対応の習得ができるように内容を検討して,有事の際にすぐ行動できる準備をすることが大事であるというふうに考えているところでございます。 64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 65: ◯ 17番(亀井 和美議員) 保育園で行う避難訓練の目的,今も御答弁がありましたように,子供たちがとっさのときに避難できるようにするということが大事でありますし,それに足しまして,保育士の方がもしものときに迅速に対処して,預かるたくさんのお子さんの命と,あと自分たちの安全を確保できるという意図が大きいと思います。  この未曾有の大震災となりました東日本大震災,避難訓練は法律で決まっているわけですから,どこの保育園も毎年,今おっしゃったように毎月やってきたと思います。しかし,この東日本大震災では誰も考えなかった想定以上の地震,そして津波が起こってしまいました。あれだけ大きい津波が来ることを想定して訓練をしていた保育園はなかったはずであります。常に想定外の意識を持った訓練をお願いいたします。  次に,防災センターについてお伺いしてまいります。  東日本大震災では多くの役所が被害を受けました。特に陸前高田市役所は全壊,死者も出ておりました。全壊した町役場,躯体損傷で使用不能の市役所も数多く,業務の再開は大変な作業だったと推察されます。  そんな中,狛江市防災センターが平成25年8月に完成いたしました。この防災センターの建設に至った経緯についてお伺いいたします。 66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 67: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市庁舎は昭和56年に建設され,設備も含め施設の老朽化が著しく,また平成18年度に実施した耐震診断では必要とされる耐震性能を有していないことが判明いたしました。  災害が発生した場合,建物の耐震性が確保されていることも重要でございますが,事業を継続するためには,ホストコンピューターなどの基幹システムが保護されていることや,受電設備の保護,電気が復旧するまでの発電設備も必要でございます。  まず耐震性の観点では,東京都構造設計指針において,災害応急対策活動に必要な施設のうち,特に重要な施設は一般建物の1.5倍の耐震性能が必要とされておりました。市庁舎の耐震補強工事を行った場合,この強度を得るためには補強量が多く,執務空間を分断することや,執務を行いながら工事を行うことが困難なことから,現実的ではなく,また仮に耐震強度が確保されても,基幹システムや受変電設備,発電設備などを確実に保護することは難しい状況ということもわかりました。  そのため必要な耐震性能を確保しながら,基幹システムなどの設備機器を保護し,業務継続が可能な施設とするため,新たに免震構造の防災センターを建設し,これらの設備を設置したものでございます。  また,市庁舎は災害応急活動に必要な一般庁舎が確保する必要がある一般建物の1.25倍の強度の耐震補強工事を行い,あわせて老朽化した設備機器等の更新も行ったものでございます。  災害時には防災センター内に災害対策本部,関係機関連絡室を設置するほか,安心安全課執務室や防災関連設備機器,消防団本部,防災用備蓄倉庫もございます。屋上に設置した非常用発電設備では,防災センターで必要な電力を100%,庁舎で必要な電力の70%を72時間賄うことが可能でございます。 68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 69: ◯ 17番(亀井 和美議員) 次に,防災センターの使命と役割等についてお伺いいたします。 70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 71: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災センターの使命についてでございますが,市におきましては災害対応全般を担っていることから,業務継続が可能であることが不可欠でございます。そのための施設として,震度6強でも被害が発生しない建物としてまず防災センターがございます。  機能といたしましては,72時間の電源確保,井戸水による飲料水の供給,汚水処理ピット設置に伴う使用可能なトイレの確保,情報集約のための機器類の設置,また基幹システムや各種サーバ類の機能維持等がございます。いかなる災害が発生しようとも,これらの機能が十分に発揮することが防災センターの使命であると考えております。  また,役割についてでございますが,防災拠点として災害対応を行うことはもちろんでございますが,この防災センターの見学等を通じて,市の防災対策への理解や市民の皆様の防災意識をさらに広げていただけるような役割を担っているというふうに考えております。 72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 73: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今経緯と使命等について御答弁いただきました。この防災センター,約9億3,000万円の建設費がかかっているとお聞きいたしました。この防災センター,市民の皆様はどのように見ておられるのでしょうか。役所の横に立派な建物ができたけれども,何をしているのかわからないとか,イベントのときに中に入っただけで,まだ行ったこともないとか,そういう方もいらっしゃいました。そういう中で,市民に対する見学会等は実施されたのでしょうか,お伺いいたします。 74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 75: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災センターの見学の状況ということでございますが,小学校では平成27年度に緑野小学校と第五小学校がそれぞれ1回ずつ,平成28年度には和泉小学校が5回,第五小学校が1回,平成29年度は現時点までに第五小学校,緑野小学校がそれぞれ1回ずつ,和泉小学校が2回見学に来ていただいております。  そのほか,平成25年10月の防災センターオープンに合わせ,市民向けに見学会のほうを実施いたしております。 76: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 77: ◯ 17番(亀井 和美議員) 平成25年のオープン以来,この5年間は見学会等は市民向けは行っていないということですよね。その中で3つの小学校の見学があったという御答弁でした。この防災センターを学校の社会科見学とされている目的についてお伺いいたします。 78: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 79: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 社会科見学の一つとして防災センターを選んでいる目的でございますが,狛江市には地震等の不測の事態に備えた施設があり,地域における人々の安全を守るために関係機関に従事している人々が工夫や努力,協力していることなどを理解することによりまして,子供たちが地域の一員として自覚を持つこととしております。 80: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 81: ◯ 17番(亀井 和美議員) 3つの小学校でまだ社会科見学に防災センターを使っていない学校もあるように思われますので,できれば消防署や警察等いろいろあると思いますけれども,せっかく狛江にありますので,社会科見学等を推進していただければと思います。  市民向けのさっきの見学会ですけれども,防災センターの設備の内容とか免震構造を採用している,部長のさっきの御答弁にあったこの防災センターについて,知らない市民の方が大半であると思いますので,この5周年を迎える機に,建設の経緯とか使命を知ってもらえるような見学会等の開催を検討していただきたいことを要望しておきます。  次に,東京都は各家庭での防災に対する理解を深め,首都直下型地震等のさまざまな災害に対する備えが万全となりますように,「東京防災」,黄色い防災ブックですけれども,これを平成27年9月1日,都内の各家庭宛てに順次全戸配布をしております。  この東京防災の活用状況についてお伺いいたします。 82: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 83: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 「東京防災」は平成27年9月に東京都が発行した防災ガイドで,都内居住者に対し全戸配布を行ったものでございます。こちらにつきましては総合的な防災ハンドブックとなっており,市で発行している防災ガイドと併用して,まなび講座等において活用いたしております。 84: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 85: ◯ 17番(亀井 和美議員) この「東京防災」,一般市民向けで配布されましたけれども,この全戸配布のほかに,小・中学校の児童・生徒に対して防災ノート「東京防災」というのが6,000冊,狛江の小・中学生に配布されたとお伺いしております。  この小・中学生に配布をされました防災ノート「東京防災」,この趣旨についてお伺いいたします。 86: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 87: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 東京都教育委員会におきまして,東京都が作成,全世帯に配布をしました防災ブック「東京防災」を有効に活用し,学校と家庭が一体となった防災教育を一層充実できるように,防災教育教材でございます防災ノート「東京防災」を平成27年度から作成しております。  学校が実施している防災教育におきまして,保護者への理解啓発,家庭や地域における防災対策の参考になるよう,全小・中学校の児童・生徒の発達段階に即した内容の防災ノート「東京防災」を配布しているところでございます。 88: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 89: ◯ 17番(亀井 和美議員) では,この防災ノート「東京防災」,小・中学校でどのように活用されているのか教えていただきたいと思います。 90: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 91: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 例えば,最近では北朝鮮からの脅威,また火山噴火等の報道を受けまして,中学校におきましては防災ノート「東京防災」に掲載されておりますその他の災害と対策の中から,テロ,武力攻撃,または火山噴火などの危険性につきまして指導の際に活用したり,また校長講話の資料として活用しているところでございます。 92: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 93: ◯ 17番(亀井 和美議員) 東京都はこの「東京防災」に続きまして,昨日3月1日に女性視点の防災ブック,「東京くらし防災」を発刊いたしました。東京都は女性の防災への参画を促すとともに,都民の一層きめ細やかな災害への備えを促進することを目的として,女性の視点から防災ブック「東京くらし防災」を作成いたしました。  親しみやすいイラストやキャラクターを活用して,生活のシーンごとに暮らしの中でできる防災対策,また被災者の体験談も盛り込み,災害時の避難や困難な生活状況下で,少しでも安心安全に生きる知恵の情報を紹介いたしております。この冊子でございます。  この冊子,これは都議会公明党が平成28年12月,小池都知事に2017年度の予算要望を行った際,この女性視点の防災ブックの作成を提言いたしました。昨年の2月の定例会で,まつば多美子議員が,視覚障がいの方に配慮した音声コードの導入も求めていたところでございます。その後,女性有識者6人で構成されます編集検討委員会を中心に,約10カ月かけて作成を行いました。  主な内容として,外出や買い物など日常生活で取り組める災害への備え,発災時の行動,被災後の暮らし方などイラスト入りで紹介をしています。在宅避難での食事や避難所での授乳や防犯,またペットとの過ごし方など,あらゆるシーンでどう対応すべきかを細かく説明しています。B6判,164ページで都として100万部発行いたしました。黄色の「東京防災」にはなかった,目の不自由な方にも情報がわかるように,音声コードが各ページについています。また,ペットの避難についても,この東京防災ではなかったのですが,この「東京くらし防災」のほうには掲載されています。  この「東京くらし防災」,狛江市においても設置していただいております設置場所と周知方法についてお伺いいたします。 94: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 95: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 「東京くらし防災」につきましては,第1回目要望として650部を要請し,安心安全課や各施設の窓口に設置しております。  その他,郵便局,小田急線駅構内,ニトリ,みずほ銀行などの各事業所におきましても配布されることとしております。  また,追加要望として6,000部を都に対して要請済みで,こちらにつきましては市内小・中学生の保護者向けに配布を行いたいと考えております。  なお,「東京くらし防災」につきましては,市ホームページにてお知らせしております。 96: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 97: ◯ 17番(亀井 和美議員) では,この「東京くらし防災」,どのように市として活用される予定でしょうか,お伺いいたします。 98: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 99: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 「東京くらし防災」につきましては,女性の視点による防災対策を中心にしたハンドブックとなっております。市で発行している女性視点による狛江防災と併用しまして,まなび講座等に活用できればと考えております。 100: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 101: ◯ 17番(亀井 和美議員) 私もこれ,安心安全課のところから1冊いただきました。まずこの冊子を手にとるところから,防災の第一歩が始まると思います。今回は全戸配布されませんので,設置場所から各自おとりいただきたいと思います。  日本一安心で安全なまち狛江の市民,お一人お一人が,いざというときに自分の命は自分で守り,他の人も助けられるような高い防災意識が身につけられるような体制づくりを要望して質問を終わります。 102: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前 9時45分 休憩     午前 9時59分 開議 103: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。18番佐々木貴史議員。     〔18番 佐々木貴史議員登壇〕 104: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 質問通告に従いまして,2問質問いたします。  1問目,健康施策について。  狛江市における市民の皆様の健康増進,健康予防,健康づくりなどなど,健康施策に関する基礎となる計画は何かをお伺いいたします。  2問目,市民要望の実現に向けて。  初めに,ネット依存対策について。  自分がインターネット依存症であるかチェックをする,世界で最も使用されているというテストがあります。20項目ありますので,御自身で当てはまるものを数えてみてください。  1,気がつくと思っていたより長い時間インターネットをしていることがありますか。  2,インターネットをする時間をふやすために,家庭での仕事や役割をおろそかにすることがありますか。  3,配偶者や友人と過ごすよりも,インターネットを選ぶことがありますか。  4,インターネットで新しい仲間をつくることがありますか。  5,インターネットを使用している時間が長いと周りの人から文句を言われたことがありますか。  6,インターネットをしている時間が長くて,学校の成績や学業に支障を来すことがありますか。  7,ほかにやらなければならないことがあっても,まず先に電子メールをチェックすることがありますか。  8,インターネットのために,仕事の能率や成果が下がったことがありますか。  9,人にインターネットで何をしているのか聞かれたとき,防御的になったり,隠そうとしたことがどれぐらいありますか。  10,日々の生活の心配事から心をそらすために,インターネットで心を静めることがありますか。  11,次にインターネットをするときのことを考えている自分に気づくことがありますか。  12,インターネットのない生活は退屈でむなしく,つまらないものだろうと恐ろしく思うことはありますか。  13,インターネットをしている最中に誰かに邪魔されると,いらいらしたり,怒ったり,大声を出したりすることがありますか。  14,睡眠時間を削って深夜までインターネットをすることがありますか。
     15,インターネットをしていないときでもインターネットのことばかり考えていたり,インターネットをしているところを空想したりすることがありますか。  16,インターネットをしているとき,「あと数分だけ」と言っている自分に気づくことがありますか。  17,インターネットをする時間を減らそうとしても,できないことがありますか。  18,インターネットをしていた時間の長さを隠そうとすることがありますか。  19,誰かと外出するよりインターネットを選ぶことがありますか。  20,インターネットをしていないと憂鬱になったり,いらいらしたりしても,再開すると嫌な気持ちが消えてしまうことがありますか。  以上,皆さんは幾つ当てはまりましたでしょうか。結果は御自身でウエブでチェックをしてください。  ここで質問です。インターネット依存に関し,担当部の御見解をお聞かせください。  再質問は自席より行います。 105: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 106: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 1問目にお答えいたします。  現在,狛江市における市民の健康づくりを推進するための基本となる計画は,平成27年3月に策定しました「健康こまえ21(第2次)」でございます。 107: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 108: ◯ 教育部長(平林 浩一君) ネット依存でございますけれども,不眠や視力低下,または気力の喪失など,児童・生徒の心身に重大な影響を及ぼす大変危険なものであると認識しているところでございます。 109: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 110: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) それでは1問目から再質問させていただきます。  市民の健康施策ということで,狛江市民の健康づくりに関する計画は「健康こまえ21」だということであります。この基本理念には,「狛江市は,市民一人ひとりが主体的に健康づくりに取り組むとともに,地域ぐるみで個人の健康を支え,「人がやさしい,人にやさしい,あいとぴあ狛江」の実現に努めます。」と,あります。  また,基本目標には「生涯を通じた健康づくりを応援しあうまち・狛江」,「1)元気で長生き」,「2)いのちを大切に」,「3)地域でのささえあい」とあります。  そして目標達成のための施策として,「生活習慣病の予防」,「健康づくりの推進」,「思いやり・ささえあいの環境づくり」,このように挙げられております。  この中に重点目標というものが掲げられているのですけれども,平成27年に第2次というのが始まって,平成36年までというこの10年後までにという目標値が設定されているわけでありますけれども,この10年後の目標値を達成させるためには,この期間的にも内容的にもきめ細かな取り組みが必要であるのではないかと考えるんですけれども,その辺の御見解をお願いいたします。 111: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 112: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 「健康こまえ21」は平成27年度から36年度までの10年間の計画でございますが,国や都と整合性を図りながら健康増進の取り組みを進めており,策定の5年後をめどに中間見直しを行う予定でございます。  また,「あいとぴあレインボープラン」を初めとした福祉関連計画等と連携を保ちながら,健康づくりを推進し,狛江市後期基本計画に基づく個別事業については,毎年度実施している内部評価におきまして事業の成果を振り返り,課題を把握し,今後の改善に向けて取り組んでいるところでございます。 113: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 114: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) ということでございました。  この「健康こまえ21」の中の「目標達成のための施策」の中で「健康づくりの推進」というところがあります。「栄養・食生活,休養,身体活動・運動,たばこ・アルコールなどの生活習慣は,健康に大きな影響を与えます。市民のみなさんが,自主的に生活習慣の改善が図れるよう,情報の提供をはじめ,健康づくり活動をサポートします。」このように目標達成のための施策として掲げられているのですけれども,今御紹介した部分,ここについて市として重点的また具体的に取り組まれている内容,これについてお聞かせください。 115: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 116: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市としての具体的な主な取り組みでございますが,栄養・食生活の面では,平成29年度には6月の食育月間に合わせた食育に関する図書の展示や食に関する読み聞かせといった図書館との連携事業,8月には東京カンパチジャックのイベント会場での野菜に関する展示やクイズの実施など,食育からの健康づくりの取り組みをいたしております。  身体活動・運動面では,健康セミナーや健康増進室でのトレーニング指導などを通じて,生活習慣病の予防や運動の動機づけを図り,市民が運動を習慣化できるようサポートしております。  また,生活習慣病予防の健康教室におきましても,講演会のほか,調理実習や運動実技を取り入れるなど,食生活,運動の両面から健康づくりの推進に取り組んできたところでございます。 117: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 118: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) そのような取り組みをされてきたということであるんですけれども,今の御答弁をいただいた上で,そういったものに取り組んできたと。その上で,市民の皆様のいわゆる健康というものに関する意識,市民の皆様方の意識というのがどのように変化をしてきているとお考えになられているか,また市民の皆様の意識を変化させるために,市としてはどのようにお考えになっているのか,その辺についてお聞かせください。 119: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 120: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 食育関係や健康増進の事業の参加者数が横ばい傾向となっているため,大きな変化を見ることができませんが,平成29年10月から試行実施をしている健康ポイント制度を初め,健康づくりの施策を展開することで市民の健康に対する意識の向上を図りたいと考えております。 121: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 122: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今なかなか数値的には横ばいであるということ,また昨年,平成29年の第1回定例会のときにも健康ということでお伺いさせていただきましたけれども,そのときも市民の皆様のいわゆる意識というものが向上に向かっているかといったものについては,なかなか変化が見えないというような御答弁もございました。  こういった中で健康ポイントといったものの試行というものがあります。これも健康ポイント制度の実施ということについては,昨年の10月18日から本年の8月31日までの試行実施であろうかと思いますけれども,ここについてもこの制度については私ども狛江市議会公明党からも提案させていただいて,今試行的な取り組みをしていただいていると。こういったことで,まず市民の皆様方の健康というものに対しての意識が少しでも醸成されていけばという思いであります。  次に,ちょっと観点を変えまして,このたび2月26日,政府が高齢者施策の中期的な指針となります高齢社会対策大綱を閣議決定いたしました。  この高齢社会対策大綱,これは基本的な考え方が3つございます。「(1)年齢による画一化を見直し,全ての年代の人々が希望に応じて意欲・能力をいかして活躍できるエイジレス社会を目指す。(2)地域における生活基盤を整備し,人生のどの段階でも高齢期の暮らしを具体的に描ける地域コミュニティを作る。(3)技術革新の成果が可能にする新しい高齢社会対策を志向する。」  こういった基本的な考え方が3つあり,分野別の基本的施策が6個ほどございます。「1 就業・所得,2 健康・福祉,3 学習・社会参加,4 生活環境,5 研究開発・国際社会への貢献等,6 全ての世代の活躍推進。」  これは今回取り上げさせていただきましたけれども,そもそも健康施策という中で,これを取り上げるには,この高齢社会対策大綱というのはもう多岐に広がっているところですけれども,その中で健康・福祉というものがありましたので,そこを取り上げて御紹介をさせていただきたいと思います。  先ほど基本的な考え方が3つあると言いましたけれども,その一番最初だけ紹介させていただきます。  「年齢による画一化を見直し,全ての年代の人々が希望に応じて意欲・能力をいかして活躍できるエイジレス社会を目指す」と。「65歳以上を一律に「高齢者」と見る一般的な傾向が現実的なものでなくなりつつあることを踏まえ,年齢区分で人々のライフステージを画一化することを見直すことが必要である。年齢や性別にかかわらず,個々人の意欲や能力に応じた対応を基本とする必要がある。また,高齢社会化は高齢者のみの問題として捉えるべきではない。全世代による全世代に適した持続可能なエイジレス社会の構築を進めながら,誰もが安心できる「全世代型の社会保障」への転換も見据え,全ての人が社会保障の支え手であると同時に社会保障の受益者であることを実感できる制度の運営を図る。  こうしたなか,寿命の延伸とともに,「教育・仕事・老後」という単線型の人生を送るのではなく,ライフスタイルの多様化が進む時代であることから,高齢社会への関わり及び自身の生涯設計について,若年期からの意識の向上が求められる。その上で,高齢社会の各主体が担うべき役割を明確にしていく中で,高齢者にとって,その知識や経験など,高齢期ならではの強みをいかすことのできる社会を構築していくことが重要である。」  これが基本的考え方の冒頭に来ているものであります。  その中で,いわゆる「健康づくりの総合的推進」というのをちょっと御紹介させていただきます。  「健康づくりのための国民運動である「健康日本21(第2次)」において設定されている目標達成に向けた取組等により,生涯を通じた健康増進を図り,健康寿命の延伸を目指す。そのため,企業,団体,地方公共団体に対し,相互に強力・連携しながら,従業員,構成員,地域住民等が自発的に健康づくりに参画することができる取組の実施を促す。さらに,学校保健との連携などライフステージを通じた取組を推進する。また,医療保険者による特定健診審査・特定保健指導の着実な実施や,データヘルス計画に沿った取組など加入者の予防健康づくりの取組を推進していくとともに,糖尿病を始めとする生活習慣病の重症化予防の先進的な事例の横展開を進める。  国民が生涯にわたり心身ともに健康な生活を営む基盤として,国民の誰もが日常的にスポーツに親しむ機会を充実することにより,高齢期も含めたライフステージに応じたスポーツ活動を推進する。2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に当たっては,これを弾みとして,スポーツ・運動を通じた個人の主体的な健康増進の取組を促進することにより,健康寿命の延伸を目指す。  高齢期の健全な食生活の確保にも資するよう,子供から成人,高齢者に至るまで,生涯を通じた食育の取組を推進する。その際,単独世帯の増加など家庭生活の状況が多様化する中で,地域や関係団体の連携・協働を図りつつ,コミュニケーションや豊かな食体験にもつながる共食の機会の提供等を行う取組を推進する。」というふうに述べられているところであります。  今御紹介した高齢社会対策大綱の特には「健康・福祉」という部分でありますけれども,ここでは生涯を通じた健康増進,生涯にわたり心身共に健康な生活,生涯を通じた食育などの言葉が記されております。高齢者だけでなく,幅広い年齢層が対象となる取り組みと受け取れます。  この健康づくりの総合的推進について,御担当としての所感をお聞かせいただきたいと思います。 123: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 124: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市としましても,子供から成人,そして高齢者に至るまで,生涯にわたる健康づくりを総合的に推進していくことの重要性を認識しております。  そのため,先ほど答弁しましたように,他部署のイベントにおけるブースの設置や連携事業など,関係部署や関係団体と連携するとともに,市民や地域,そして行政がそれぞれの役割を果たし,相互に協力することにより,生涯にわたる健康づくりが総合的に推進できるものと考えております。 125: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 126: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) さっき御紹介させていただいたものもありますけれども,またこれまでどのようなことに取り組まれてきましたかという中で,運動教室であるとか,そういったことの御紹介もありましたけれども,身近な運動というのですか,誰もがどこでも取り組めるといった運動というのは,体操ではないかなというふうに思います。  現在,市内では早朝のラジオ体操,本日も6時半から,この狛江市役所でも行われておりましたけれども,これらを含めまして市で取り組まれている体操事業,また掌握されている体操教室など,お示しをいただきたいと思います。 127: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 128: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 健康推進課で行っている事業につきましては,あいとぴあセンター内の健康増進室におけるプログラムの一つとして体操を取り入れて実施しております。  次に,高齢障がい課で行っている事業でございますが,谷戸橋南広場,西河原公園,岩戸川南公園,藤塚第四児童公園で,おおむね65歳以上の方を対象に月2回,健康体操の指導に必要なスキルを取得した市民が中心となって体操を行う「うんどう教室」を実施しております。  また,地域包括支援センターに委託して行っている介護予防普及事業として,おおむね65歳以上の方を対象に各包括ごとに月2回から3回程度,いきいき体操教室,足腰を元気にする体操といった体操事業を実施しており,御好評をいただいているところでございます。 129: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 130: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 本当に体操,運動というものが高齢者に限らず,これは本当に全世代的にも体を動かすというものは非常に御自身の健康につながっていくものだと思います。  狛江市医師会の関係者の方とお話をさせていただく機会なんかもありまして,その先生も日ごろから体を動かすことというのが本当に健康につながっていく,もしくは御病気の方でも重症化を予防していく,大変そういった効果があるので,しっかりと取り組んでいってもらいたいというようなお話をいただきました。  都医ニュースというものの中のコラムがあるんですけれども,それを御紹介させていただきたいと思います。  「東京オリンピック,パラリンピック大会の健康面でのレガシー」と題したものであります。  「2020年に東京オリンピック,パラリンピックが開催される。前回の東京での開催は1964年,高度経済成長期であり,新幹線,高速道路,下水道の整備などのハード面がレガシーとして注目されている。これに対して,少子高齢社会の中で開催される今大会のレガシーを特に健康面,公衆衛生面から検討し,本大会を開催する意義を明らかにしたい。  東京都医師会では以前よりタバコ対策,フレイル対策に力を入れてきた。また,厚生労働省ではスマートライフ21として,健康寿命を伸ばすために4つの目標を掲げている。適度な運動,適切な食生活,禁煙,健診・検診の受診の4つである。少子高齢社会においては健康寿命の延伸はきわめて重要な課題といえる。  世界的には「Exercise is Medicine」すなわち「適度な運動こそは健康寿命を伸ばす医療そのものである」という概念が広まりつつある。しかし生活の中で単純な身体運動を習慣化することは容易ではない。スポーツは競技であり,遊戯,競争,報酬の要素が含まれる。そのため,若年者においても,スポーツにより運動することに対する意欲や動機付けが生じる。一方,高齢者においては生活の中で身体運動を習慣化することが大切である。今大会を契機に国民の間で各個人に適した運動を生活の中で行うことが普及し,その結果,運動が習慣化することにより,健康寿命の延伸が図られることが期待される。  各個人に適した運動を生涯にわたって継続することが,心身に対して良好な影響を及ぼし,「運動により健康になる」という意識が国民全体に広がり,一体感を獲得する。このことが今大会における最も大切な健康面でのレガシーであり,少子高齢社会において今大会を開催する重要な意義と考える。」  こういったコラム,今御紹介をさせていただきました。  体を動かしていく,運動するということ,また先ほども申し上げました一番身近なものは,いわゆる体操ということになるのではないかとも思っております。  過去の一般質問でもさせていただいたのですけれども,健康体操もしくはいきいき体操というような,こういったDVDを作成して,市民に利用していただいて,健康寿命の延伸につなげていけるように取り組んでほしいと要望したところ,当時の御答弁としては,DVDの作成はハードルが高いが,楽しみながら体を動かす仕組みづくりについて今後も取り組んでまいりたいといった御答弁をいただいております。  約3年が経過をしておりますが,今改めて要望いたしますが,お考えをお聞かせいただきたいと思います。 131: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 132: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) オリジナル健康体操につきましては,さきの答弁以降,検討を進めてきたところでございます。既に実施している自治体では,住民に受け入れられ介護予防活動の活性化に成功している事例と,住民に浸透せず形骸化してしまった事例に二分化していること。また,体操の内容については,効果を重視したものや,楽しめることを重視したもの等,さまざまな形があること等を把握し,地域の特性,実情に応じた工夫が取り組みの成否を大きく左右することがわかってきたところでございます。  現在は市や市民団体が実施する介護予防活動の実績を踏まえて,市民に受け入れられやすい体操の傾向や老人クラブ等団体の体操に対する認識等を把握しながら,市内のリハビリ専門職や地域包括支援センターの介護予防等の推進員と効果的な取り組みに向けて意見交換を行っているところでございます。  引き続き多職種での検討を行いながら,市民が気軽に体操を継続し健康寿命の延伸が図られる取り組みを進めてまいりたいと考えております。 133: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 134: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) そういったいろいろなものに取り組んでいただくというのが,本当に大切なことであろうと思います。  それともう1点なのですけれども,私は3年前もDVDを作成して,それを市民の方に利用していただきたいということを申し上げたのは,ある意味では開催する場所に,例えば朝のラジオ体操,もしくはいろいろな運動教室といったところに来れる人というのは,そこには必ず歩いて来るなり,もしくは自転車で来るなりという形で,要するに家から出て体を動かしているわけです。でも,なかなかそういったところに行けない,家の中から出られないといった方でも,体力といったものを少しでも維持していけるようにするためには,やはり家庭の中というか,いるところでの体操,運動というのが非常に大切なのではないかと考えております。  ですので,このDVDといったものは,例えば御自宅でも利用していただけるとも思いますし,そういったものをどこかに頼むと言わなくても,市の職員の皆さん方でそういうのが得意な方がいらっしゃるでしょうから,そういう人をビデオで撮ってという,本当に簡単なものでもできるのではないかなというふうにも思っております。  ここについても要望にとどめますけれども,しっかりと御検討いただいて,一歩でも二歩でも進めていただけるようにお願いしたいと思います。  次に,健康づくりということに関して各関係機関と連携をして取り組まれていること,これについてお聞かせいただきたいと思います。 135: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 136: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成29年度につきましては,5月に狛江市歯科医師会と共催して市民向け健康フォーラムをエコルマホールで開催し,お二人の講師の方からそれぞれ「体を守る免疫と栄養」,「口から始める健康づくり」をテーマに講演をいただいております。  また,10月には狛江市医師会と共催で,こちらも市民向けの講座をエコルマホールで開催しまして,認知症予防をテーマにした講演に加え,ラジオ体操なども行ったところでございます。 137: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 138: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 狛江市歯科医師会の主催,また狛江市医師会主催ということで,狛江市医師会の市民講座では,昨年の10月14日にエコルマホールで,「認知症を予防し,上手につきあうための方法」というお題でやられているのですけれども,ここに学校医の先生が参加をされ,その中で第二中学校の合唱・箏曲部が参加をされて,一緒にそこの場で,舞台の上に生徒さんが乗られて体操をしているという風景を私も拝見させていただきました。  そういったいろいろな世代と一緒に体操していく,運動していくというのもすごく大事なことではないかなというふうに思っておりますのと,それから医師会,歯科医師会,そして薬剤師会の三師会と言われる,狛江市の三師会の団体の皆様方は,地域住民のため,また市民のためといったことでさまざまなことに本当に協力的にやっていただけるのではないかと,私も感じているところでございますので,こういった関係機関とも協力させていただきながら,狛江市としての市民の皆様の健康,健康寿命の延伸,自分の健康といったものに,それは高齢者だけではなくて,若い世代も自分自身の健康といったものにちゃんと意識が向くように,意識づけというのか,醸成していけるようにしていくのが大事なことではないかというふうに思っております。  そこで,また改めて,昨年のちょうどこの時期に要望いたしましたけれども,ある意味ではそういったものを意義づけるために,市民の皆様方に健康という文字を頭のど真ん中に置いていただくためにも,いわゆる健康の日であるとか健康づくりの日というものも狛江市で制定をしながら,そこを中心に意識づけをしていくということについて,担当部の御見解をお聞かせください。 139: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 140: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) まずは健康ポイント制度にしっかり取り組み,広く市民に浸透させ,市全体での健康づくりに関する機運の醸成を図りたいと考えております。  健康の日の制定につきましては,引き続き調査・研究してまいります。 141: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 142: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 確かにつくればいいというものではないです。安心安全の日というのも,それまでの市長を先頭にして,日本一安心で安全なまちづくりといったものが本当に市民の皆様方の中に,市民の皆さん方の口から,日本一安心で安全なまち狛江といったものが機運が高まってきたときに,安心安全の日が制定されたというのも承知をしております。だから,つくればいいというものではないけれども,ただそこにしっかりと市民の皆様が健康といったものに意識を向けていただけるよう取り組み。なかなか現実,先ほども御答弁いただきましたけれども,いろいろなものの数値が横ばいという御答弁を聞くと,健康といったものに対する市民の皆様方の意識というものの醸成が立ち往生してしまっているというか,足踏みしてしまっている状態かというふうにも思われるところもありますので,ここについてはしっかりとした取り組みをお願いして1問目は終わります。  それでは2問目,再質問させていただきます。  まず最初に,冒頭申し上げましたけれども,これも記事を紹介したいと思うのです。この「深刻化するネット依存」であります。  これは国立病院機構久里浜医療センター院長の方の寄稿であります。  「久里浜医療センターは,2011年7月に日本初の「インターネット依存」の専門外来を開設し,相談・治療に当たってきた。「インターネット依存」とは,インターネットの過剰使用によって起こる問題のことを指す。行動が行き過ぎ,それによって健康や生活に重大な支障が出ている状態をいう。
     年内に改訂される世界保健機構(WHO)の国際疾病分類(ICD)に「ゲーム障害」という病名が収載されることになった。ゲーム依存の問題点は何かというと,子どもの場合,例えばゲームで遊び過ぎて学習時間が減り,学校の成績が下がったり,朝起きられなくなることが挙げられる。大人でいえば,睡眠不足と作業能率の低下である。  インターネットと一口に言っても,ゲームやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス),動画閲覧,ショッピングなどさまざまであるが,ゲームに関しては,論文が数多く発表されている。疾病化していくのに十分と思える知見がそろっていることが背景にあると見られている。  これまで,われわれを含めて世界中の危機意識を持った人々が「ネット依存問題は深刻だ」と問題提起してきた。だが,主張していることはみんなバラバラだった。ICDの中にネット依存やゲーム依存に関する記述が一切なかったから当然と言える。明確な病名がないから,国も対策を立ててこなかった。今回,「ゲーム障害」と病名が付くことで,研究や治療,実態の把握といった国の対策を前に進めることが期待される。  ネット依存の大きな問題に若年化がある。当院に治療に訪れる患者の約7割は未成年者だ。これまでの研究では,未成年者は脳の発達上,大人と比べて自分をコントロールする力が弱いだけでなく,一度依存になってしまうと大人と比べて治りにくいことが示唆されている。  では,ネット依存をどう治療するのか。簡単に言うと,当人に問題が起きていることの自覚を促し,利用時間を減らし,やめる決断ができるように,サポートしていくことだ。しかし,治療はなかなか難しい。ネットに触れない生活を送るのは,今の世の中ではほぼ不可能だからだ。  一般的にネット依存と聞くと,「スマホ(スマートフォン)を手放せない状態」「ちょっとネットを使いすぎている程度」などと軽く考えがち。実際はもっと重大な問題であることを周知していく必要がある。子どもがゲームに没頭すると,学校に行かず,部屋にこもり,進学も難しく,将来が危うくなりかねない。未来を担う子どもたちがこのような状態になってしまうことがいかに重大な損失か。その警鐘をわれわれは鳴らし続けている。予防するために,国を挙げて皆で一緒に対策を考えていかなければならない。  ネット依存が社会問題に発展している韓国では,若者に対するネットゲームのアクセス制限を行っており,深夜0時から午前6時まで16歳未満の若者がネットゲームにアクセスできないように規制している。いつでもどこでもスマホを使ってゲームができるという世の中の環境が,依存を生み出す温床だ。病気として定義されることを機に,何らかしらの規制を行う必要性を強く感じている。」  こういった記事を目にして,今回市民の皆さん方からもそういったネット依存ということについて何かしらの対策をということで今回挙げさせていただいたのですけれども,質問ですけれども,子供のいわゆるインターネットや携帯電話の使用率または利用率がどの程度の割合なのかなど,利用実態等どのように把握されているのか,その現状と課題についてお聞かせいただきたいと思います。 143: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 144: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現状,児童・生徒のインターネットの利用状況につきましては,詳細な情報はございません。ただ,携帯電話の普及率につきましては,小学校6年生及び中学校3年生を対象といたしました全国学力調査の回答状況から把握することができます。健康面,体力面につきましては,全国体力調査のクロス集計によりますと,狛江市の児童・生徒は日々の生活でスマートフォン,パソコン等を使う時間が短いほど,体力合計点が高い傾向があると捉えております。 145: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 146: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 把握は正直なかなか難しいのかなと思うんですけれども,1つのデータとして,先日,青少年健全育成の講座にお邪魔したときに,そこの講師の方が言われていましたけれども,日本のネット人口というのは約1億人余りと。これはいろいろな累計といったものだと思うんですけれども,人口1億2,000万人,3,000万人というところの中での1億人余りというこの数字があるわけです。そうなると,今本当に1人1台というか,2台とか3台と複数お持ちの方もいらっしゃるというのはあるんですけれども,ただ児童・生徒も結構な割合でお持ちになっているのではないかというのは実感としてあります。  そういった中で,ネット上での子供のいじめというものもちょっと前からクローズアップされております。増加しております。現状と課題,報じられている対策についてお聞かせください。 147: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 148: ◯ 教育部長(平林 浩一君) ネット上のいじめにつきましては,学校からも報告がございまして,本市におきましても喫緊の課題であると捉えております。  ネットは相手の顔が見えないところから,不作為な行為であっても相手に苦痛を与えてしまうことがあり,モラルの向上が重要であると考えております。  学校におきましては,道徳の授業での取り組みを初めとする人権教育の推進のほか,家庭との連携が必要であることから,各学校からは家庭にはSNS家庭ルールの作成に向けまして積極的な啓発を行っているところでございます。 149: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 150: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) というところであります。喫緊の課題であるというのは,同じ認識だというふうに思います。そしてこれがなかなか大人の目に触れないといったところもあろうかと思います。  そういった中で,狛江市の子供たち,児童・生徒に対して,ネット依存にならないようにするための対策,またはネットトラブル,これを未然に防ぐための対策といったものについてはどのような取り組みがされているのかお聞かせください。 151: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 152: ◯ 教育部長(平林 浩一君) LINEなどSNSを含みますネットトラブルにつきましては,生活指導主任会等でも報告されております。調布警察署からも生活指導主任会におけるSNSのトラブルに関する情報提供を依頼するなどして,各学校への啓発に努めているところでございます。  また,各学校で実施しておりますセーフティ教室におきましても,調布警察署から直接指導を受けている学校もございます。各学校におきましては,SNS学校ルールを児童・生徒とともに作成をしております。指導室からも適宜その改定を依頼しております。そして,各学校で道徳の授業の充実によりまして,子供自身が自分のこととして捉え,自分自身が納得するSNS家庭ルールの作成に向けまして,積極的な啓発を行っているところでございます。  ほかに,生活指導主任会におきましても東京都教育委員会が策定いたしましたSNS東京ノートの活用実践報告を行ったところでございます。いじめを含むSNSのトラブルを未然に防止するためには家庭の協力が欠かせないということも認識しているところでございます。 153: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 154: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 本当にさまざまな対策は,これでもかといっても,どこまでやればいいというものではないですけれども,しっかりとお取り組みをお願いしたいと思います。  先ほど御紹介しましたけれども,平成29年度青少年健全育成講座というのがありまして,「青少年のネットトラブルを未然に防ごう!」という講座がございました。私も参加させていただいて,教育委員会ではないところの主催でございましたけれども,その中の講師の方が言われていた,すごく印象的なのが,先ほどのネット人口はというのもありましたけれども,こういうことなのです。ネットに無制限に子供が,スマホでも何でもいい,つながれるというのは,考え方を変えると,ネットに膨大なユーザーがいるということですよね。どこまでもつながり続けるということは。それは本当に世界最大のまちというのか,世界最大の国の中に幼い子供を一人ぽんと,もしくは夜の繁華街に子供を一人ぽんと置かせることと一緒なのですという表現がありました。これはすごく自分自身も衝撃を受けたというか,そういうふうに捉えると,本当にさまざま対策をとっていかなければいけないんだなというのは改めて実感をさせていただいたのです。  今教育委員会のほうとしてもさまざまな取り組みというがありましたけれども,そのときに講師の方が言われていたのが,やはり親子で,特に小・中学生という児童・生徒とは,家庭で保護者と一緒にしっかりと自分たちでルールをつくってやらせるというのか,ルールをつくっていくということが大事だと言われておりました。本当に取り組みをお願いしたいなと思うのと,もう1つ,これは市民の方から言われたんですけれども,「佐々木さん,スマホネグレクトって知っているか」と。スマホネグレクトというのは,ネグレクトですから,放棄というか,育児放棄ということなんですけれども,その方が言われていたのが,特に授乳のとき,お母さん,ママとお子さんとの関係で,授乳のときに,要するに赤ちゃんというのはお母さんの目を見ているのに,そのお母さんがスマホをいじっているというのはどうなんだと。そこでのコミュニケーション,アイコンタクトというか,そこが一番の人としての愛情が生まれるというか,コミュニケーションができるといったところのスタートが,今はそういったものがあるんだと。  だから,小学校とか中学校もそうなんだけれども,いわゆるそういった生まれたときからのお子さんと母親,もしくは父親,保護者との関係というのがどうなんだと。それだけではなくて,今は便利だからといって子供をあやすのに,スマホを小さいお子さんに貸し与えてしまうというのもある。それもいわゆるスマホネグレクトの一種。そこからどうにかしていかなければいけないよという,これは問題提起的なものですけれども,一応そういったものも懸念されている方はいらっしゃるということで,この質問は終わります。  次に市民センターから先に行きます。  昨日も同じような趣旨の質問がございましたので,重複するので,そこは割愛をさせていただきますけれども,今市民センター自体は,例えばですけれども,公共施設の建てかえ等の優先順位,こういったものも考慮されている中で,市民センターの改修を初め,進められていないところもあるのかと私自身感じております。  時間的な余裕があるのであれば,この市民センターの工期というのはスケジュール,工事の期間ではなくて,どういうふうにして取り組んでいくんだといったものを含めたスケジュール,これに時間的余裕があるのであれば,ぜひ市民センターを考える市民の会の皆さん方が提案されている木造縦増築案というのか,これを幾つかの検討案の土俵に乗せるということぐらいはしてさしあげてもいいのではないかというふうに考えておりますけれども,そこについて御答弁お願いいたします。 155: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 156: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民センターを考える市民の会が提案している増築案につきましては,法的,技術的な面からの実現性やコスト試算について,市としてまだ十分に見えていない部分がございます。  また,市民センターに関しては,現在の狛江市公共施設整備計画においては,特に改修時期というのは明記していないものでございます。しかし,市民センターの老朽化への対応も必要ではございますので,今後どのような形で進めることができるか,引き続き市民の会とは協議していきたいと思っております。 157: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 158: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 協議を進めていただければと思いますので,よろしくお願いいたします。  次に,音楽の街としてのアピールということで質問させていただきます。  狛江市が音楽の街というものを開始して11年になります。市として音楽の街を市内外にアピールしてきたものはさまざまあろうかと思いますけれども,やはり私は一番の大きいのはラ・フォル・ジュルネだと思います。去年,おととしとあって,ことしも4月28日・29日で予定をされております。  こういったものの開催で,本当に音楽の街といったものが定着してきたという思いがするところなんですけれども,その中で1つ市民の方から提案いただいたのが,狛江市というのは音楽の街なんだから,音楽の街の構想というものをもっと市内外にアピールするために,佐々木さん,横断歩道というのは鍵盤に見えるじゃないですかと。見ようによってはと。横断歩道をピアノの鍵盤模様にして,音楽の街というのをここからアピールしたらどうだという提案,アイデアをいただいたので,これについて要望したいと思いますが,いかがでしょうか。 159: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 160: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 御質問をいただきまして,インターネット等で調べましたところ,海外にはさまざまな模様でアイデアあふれる独特な横断歩道があり,その中に御質問者からお話がありましたピアノの鍵盤模様の横断歩道も確認したところでございます。しかしながら,日本においては道路法及び道路交通法に基づく道路標識,区画線及び道路標示に関する命令によって,色彩,形状が定められておりますので,御提案があるような標識は設置できないところでございます。 161: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 162: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) やはり撃沈でございました。実はインターネットで横断歩道とやると,画像が出てきます。いろいろなのがあるんです。ピアノの鍵盤があったり,例えば魚の骨が横断歩道みたいになっていたりとか,いろいろなものがあるんです。あとは本当に音符,五線紙に音符が描かれて,それ自体が横断歩道みたいになっているというものもあるんです。  1つ思ったのが,これはなかなか横断歩道をするというのは法的に難しいものかなと思うのですけれども,例えば音楽の街をアピールするために駅前広場もしくは路地裏みたいなところに,いわゆる道路上にやろうとすると安全対策のために何かを講じなければいけない。そういった目的でもありながら,この音楽の街というものをアピールできるような,鍵盤というのはなかなか横断歩道みたいなのではないと難しいかもしれないけれども,そういったものというのも,せっかく市民の方からいただいたアイデアなので,「音楽の街-狛江」というのを少しでも市内外にアピールできるような施策というのを,こちらも考えますけれども,担当のほうでもぜひお考えいただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  最後になります。生産緑地のことであります。  実はこのたび2月5日でありましたけれども,公明党の東京都本部が主催の党都市農業振興プロジェクトチームが衆議院の第二議員会館で都市農業フォーラムを開会いたしました。ここでは政府のほうからは農林水産省,国土交通省,また東京都も参加されて,さまざまなヒアリングもさせていただきました。  こういった中で今回取り上げたわけでありますけれども,まずはこの都市農業のあり方についてですけれども,市の御見解をお聞かせいただきたいと思います。 163: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 164: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 国の都市農業振興基本計画,これでは都市農業が発揮する多様な機能として,農産物を供給する機能,防災の機能,良好な景観の形成の機能,国土・環境の保全の機能,農作業体験・学習,交流の場を提供する機能,農業に対する理解の醸成の機能,この6項目が示され,都市農業は宅地化すべきものから都市にあるべきものと位置づけられました。  狛江市におきましても,国の示している都市農業の考え方と同様の認識でございます。 165: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 166: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 改めて生産緑地ということについて,生産緑地とは,また狛江市における現状について御答弁をいただきたいと思います。 167: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 168: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 生産緑地とは,生産緑地法に基づき,市街化区域内の土地のうち,一定の要件を満たす土地の指定制度に沿って,管轄する自治体により指定された一団の区域でございます。  30年間営農する義務が生じる一方,固定資産税が農地課税となり,相続発生時の相続税等の納税を猶予することができる特徴を持つ500平米以上の農地で,都市計画で定められた地区内のものを指すものでございます。  狛江市における現状といたしましては,平成29年12月現在,狛江市内の生産緑地は142カ所で,合計で31.13ヘクタール存在しておりますが,狛江市内においても生産緑地面積は減少傾向にあるところでございます。 169: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 170: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 生産緑地というのは,今も御答弁がありましたけれども,500平方メートル以上の農地だということであります。  農業関係者の方からどのような御要望を出されているのかというので,私も関係者の方にお話を聞かせていただいてきましたら,平成29年8月1日に複数の農業関係の団体からこういう要望をいただいていると。  「改正生産緑地法に伴う下限面積の引き下げについて  都市農業の安定的な継続と,それによる良好な都市環境をつくるため,平成27年に都市農業振興基本法が成立し,平成28年には都市農業振興基本計画(以下,「基本計画」という)が定められた。  基本計画では,都市農業の振興に関する基本的施策について明記されており,生産緑地制度の活用についても具体化されている。  今般,都市農地の保全を目指す改正生産緑地法が平成29年4月28日に成立した。改正内容のひとつでは,生産緑地の指定下限面積が500m2だったところ,市区町村の条例で300m2まで引き下げられるようになる。  生産緑地は地域に根付いた身近な都市農地・緑地として独自の機能を有することから,今回の改正によってより多くの農地が生産緑地としてその機能が発揮されることが期待されている。  そのための制度の導入には,市区町村における条例の制定が必要であることから,改正生産緑地法の施行後,速やかに条例を制定し,一刻も早く小規模な農地を生産緑地として指定できるよう環境を整備する必要がある。  ついては,都市農業振興基本法の目的及び理念の実現に向けた具体的な施策である改正生産緑地法の主旨を踏まえ,狛江市においては,生産緑地の面積要件を300m2まで緩和するための条例の制定を早期に実現することを要請する。  平成29年8月1日 狛江市都市農政推進協議会」の団体からこういったものが出ております。  これについて,早急に取り組むべきであるというふうに私からも要望させていただきますが,見解をお聞かせください。 171: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 172: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) いただきました御要望につきまして,狛江市生産緑地地区指定基準及び狛江市生産緑地地区の買取り申出に関する基準の整理等をあわせて検討を進めた結果,年々減少しつつある市内の生産緑地の保全と創出を図り,良好な都市環境を形成することが必要と考え,条例制定に向けまして平成30年4月2日からパブリックコメントを実施しまして,平成30年4月10日と14日に市民説明会を実施し,平成30年第3回定例会に条例を上程しまして,周知期間を設け,平成30年11月1日から施行したいと考えております。  なお,300平米以上の農地の生産緑地地区への指定の募集についてを施行日にあわせて平成30年11月1日から行い,平成31年度中に都市計画変更手続をとっていきたいというふうに考えております。 173: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 174: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 最後の質問になります。  生産緑地地区に指定されていない農地で300平方メートル以上,500平方メートル未満のものは狛江市に何カ所あるのか,合計面積どれぐらいになると想定されるのかお聞かせください。 175: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 176: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 狛江市農業委員会から提供いただきました資料をもとに試算したところ,300平米以上,500平米未満の生産緑地として指定可能な農地は26カ所,面積は約1.02ヘクタール存在している状況でございます。 177: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 178: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 実は先ほども御紹介しましたけれども,都市フォーラムに行ったときに国土交通省の資料の中で,条例制定状況といって東京都の区とか市とかが条例制定をしているところが出ていたのです。ぱっと見たら狛江市がない。これは急がないといけないなという思いで今回させていただいたのですけれども,11月に向けて今取り組みをしっかりと行っていただいているということであります。  全般を通じて,市民要望の実現に向けて,これは本当に市民の皆様方からいただいた貴重な,また皆様方の要望する声であります。こういった市民の皆様のお声をしっかりと受けとめていただいて,やれるところからというのはもちろんあるでしょうけれども,そういったところから本当に一つ一つでも着実に進めていけるようにお願いをいたしまして,全ての質問を終わらせていただきます。 179: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前10時59分 休憩     午前11時14分 開議 180: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。7番山本暁子議員。     〔7番 山本暁子議員登壇〕 181: ◯ 7 番(山本 暁子議員) それでは,通告に従いまして,2問質問させていただきます。  1問目です。子どもを受動喫煙から守るために。  「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」が2018年4月,来月から施行されます。その内容を見ますと,とりわけ子供については,この子供とは18歳未満を指しますけれども,「自らの意思で受動喫煙を避けることが困難であり,保護の必要性が高い。また,子どもは社会の宝,未来への希望であり,全ての子どもが安心して暮らせる環境を整備することは,社会全体の責務である。このような認識の下,都において子どもの受動喫煙からの保護を一層図るべく,この条例を制定する」ものであるとしています。  具体的には,家庭内では子供と同室の空間,同乗する車,公園や広場,学校,児童福祉施設,小学校等の周辺の路上などが吸ってはいけない場所となります。罰則はありませんが,家庭などにおいて受動喫煙が防止されていない施設に子供を立ち入らせないよう努めなければなりません。  啓発についての文言として,受動喫煙の有害性,禁煙の効果及び禁煙治療に関する知識の普及啓発を講じるとあります。  第5条「推進体制の整備」では,「都民,区市町村及び関係機関等と連携し,及び協力して,子どもの受動喫煙の防止に関する必要な施策を推進するための体制を整備するものとする。」と明記されています。  この中で特に注目すべきなのは「保護」という言葉です。受動喫煙から子供を保護するという新しい視点で,狛江市においてもさまざまな所管が行ってきた受動喫煙防止に関する取り組みを捉え直すとともに,国や都の動向を見据えた中で今後のビジョンを伺いたいと思います。  最初に,近年の研究で新たにわかってきていることもございますので,確認ですが,受動喫煙の健康被害について伺います。さらに,受動喫煙を防止するための施策について実績を伺います。  2問目です。ディスレクシアや場面緘黙,これは場面によって言葉が出づらい状況を指しますけれども,場面緘黙があっても学びたいを支える体制を。  文部科学省はセンター試験にかわって2020年度から始める大学入試共通テスト,これはまだ仮称でございますが,その実施方針案と問題例を公表しました。この教育改革を現場で実現するための手法として,アクティブラーニング,グローバル教育,ICT教育,キャリア教育が挙げられています。特に英語は読む,書くに加えて話すこと,スピーキングが重視されるという変革が行われます。  このように中央で教育の方向性が大きな変革に向かう中,学校で日々の勉強と評価について,子供たちの視点で捉えてみたいと思います。  例えば,読み書きに困難のあるディスレクシアの子供が現在,学校ではどのように合理的な配慮を受けて,そしてまた評価をされているのか。特性とは別に,いわゆる勉強が余り得意ではないと,または勉強がどうも好きになれないと感じている学生は一定数いると思われますけれども,そのような学生に対し学習へのモチベーションを継続するためにどのような指導を行っているか。  質問ですが,勉強に対する苦手意識の背景をどのように捉えているか,対応と課題について伺います。 182: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
    183: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 1問目にお答えいたします。  受動喫煙が及ぼす健康被害でございますが,喫煙だけでなく受動喫煙も発がんのリスクを高め,がん以外にも虚血性心疾患等のさまざまな疾患を引き起こすとされております。また,妊婦の受動喫煙は低出生体重児のリスクを高めるなど胎児の発育に影響を及ぼすことや,親の喫煙により乳幼児が突然死亡してしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まることが言われております。  受動喫煙を防止するための取り組みでございますが,受動喫煙は禁煙席と喫煙席を分けただけで喫煙場所から煙が流れ出ないように対策をしていない飲食店等では,禁煙席を利用しても副流煙を防げず,家庭においても空気清浄機や換気扇では十分に防止することができません。そのためしっかりと煙の流れをとめる対策をとるか,禁煙にすることがよい方法であると考えております。 184: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 185: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 勉強に対します苦手意識の対策ということで御答弁申し上げます。  誰しも得手不得手がございます。学習にも得手不得手があり,中には発達障がいに起因するものもございます。各学校におきましては,読み書きや児童・生徒の様子についてのチェックシート等を活用いたしまして,日常の適切な支援に努めるほか,専門家によります巡回相談や特別支援教室の巡回指導教員によりますアセスメントに基づく学習環境のあり方を検討し,児童・生徒の実態把握とよりよい支援に努めているところでございます。  本市におきましては,特別支援教室を利用する児童・生徒が学び方を学ぶための自立生活,自立活動ができるよう,児童指導体制の充実を図ってまいりました。巡回指導を行う特別支援教室につきましては,児童・生徒が学校間を移動する通級指導と比較すると利用者は倍増し,支援の拡充を図ることができております。また,狛江市小学校教育研究会の特別支援教育部がインクルーシブ教育システムの構築に向けまして,児童理解及び適切な対応等の啓発に取り組んでいるところでございます。  児童・生徒に適切な支援を行うために,今後は切れ目のない支援を実現するための体制を整えることが課題であると捉えているところでございます。 186: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 187: ◯ 7 番(山本 暁子議員) それでは,受動喫煙のほうから再質問させていただきます。  煙の流れが空気清浄機や換気扇の下では十分な防止はできないという御答弁でございました。喫煙者がフィルターを通して吸い込むのに対して,近くにいる人はフィルターを介さないので,直接吸い込むことで健康に影響いたします。  具体的数値での比較を見ますと,主流煙中の物質を1とした場合,副流煙に含まれる一酸化炭素は4.7倍,ニコチンは2.8倍,タールは3.4倍です。依存性の高いニコチンのほかにもアセトン,ヒ素,カドミウム,トルエンなど4,000種類の化学物質,200種類以上の有害物質,また50種類以上の発がん成分が含まれています。  夫の喫煙による妻の肺がんのリスクは,夫が吸わない場合を1とした場合,1日1本から19本吸う場合で1.5倍,20本以上吸う場合で1.9倍とされています。  分煙している店の禁煙席であっても,喫煙席で3人が喫煙していると,1時間禁煙席に滞在していた場合,1本たばこを吸ったのと同じ影響が残るという研究結果が発表されています。  ここではまず狛江市における現在までの分煙の取り組みについて伺います。庁内の喫煙率ですけれども,職員でたばこを吸う方の割合を伺います。 188: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 189: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 平成29年度の職員定期健康診断データによりますと,正規,再任用,嘱託職員を含めまして,全体の約12%の職員が喫煙していると回答しております。 190: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 191: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 2017年で12%の喫煙率ということであります。大変少ないですね。日本の喫煙率の推移を見ますと,1965年,前回の東京オリンピックの次の年ですけれども,男性では何と平均82%の方,女性で15.7%が喫煙していましたけれども,1997年では男性が50.8%,女性10.9%に落ちています。それが昨年,2017年では男性平均28.2%,女性が9%という結果です。  厚生労働省は喫煙率を12.2%にするという目標値を設けていますので,狛江市ではクリアしているということです。目標達成のためにたばこ税の増税,禁煙教育,未成年者に喫煙動機を起こさせない,また広告の制限,たばこパッケージでの警告の添付,そして喫煙場所の制限が挙げられます。  そこで質問ですけれども,現在,庁舎内で喫煙できる場所は何カ所あるでしょうか。そして,続けて伺いますけれども,段階的に喫煙できる場所を削減してきた経緯について伺います。また,管理や掃除はどなたがしているか伺います。 192: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 193: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 喫煙できる場所ですが,1階屋外喫煙場所,1階喫煙室,3階喫煙所の3カ所でございます。  それから,経緯のほうですけれども,平成14年8月に健康増進法が公布されたことに伴いまして,喫煙対策小委員会を立ち上げ,段階的に喫煙場所の削減を行ってきたところでございます。その後,平成18年6月には,当時喫煙場所として設置していた5階喫煙所を廃止し,庁舎内で喫煙可能な場所を1階喫煙室,3階喫煙所の2カ所といたしました。また,平成27年4月1日に狛江市路上喫煙等の制限に関する条例が施行されたことに伴い,喫煙者と非喫煙者が共存できる社会づくりの観点から,屋外に来庁者向けの喫煙所を1カ所設置し,現在に至っているところでございます。  なお,灰皿等の清掃につきましては,庁舎等の清掃業務委託の一部として,1階喫煙室,3階喫煙所につきましては京王設備サービスが,屋外の喫煙場所につきましてはシルバー人材センターに行っていただいております。 194: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 195: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 喫煙所は3カ所ということでございます。健康増進法の公布を機に委員会などが立ち上がって,禁煙意識の高まりにつなげていったということがわかりました。また,3年前の路上喫煙の制限に関する条例によっても,分煙への取り組みを行っているということです。  では,健康増進に取り組む労働安全衛生の御担当として,受動喫煙防止対策に今後どのように取り組んでいくのか教えてください。 196: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 197: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 国・都の動向を注視するとともに,職員の健康増進という視点から,喫煙者に対しては健康診断後の事後措置面談等におきまして段階的な禁煙を勧奨すること,また非喫煙者に対しましては,なるべくたばこの煙に触れない環境づくりを目指して,引き続き関係各課と連携し,できることから取り組んでまいりたいと考えております。 198: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 199: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 喫煙者には段階的に禁煙を勧めながら,非喫煙者はたばこの害から守るように取り組むということでございました。  では次に,屋外の喫煙所の整備について環境課に伺いますけれども,市内の喫煙所はどこにあって,管理運営はどのように行われているか,また喫煙所に対する市民の声,そしてどのような御意見が届いているか教えてください。 200: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 201: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 狛江市路上喫煙等の制限に関する条例に基づき,路上喫煙等制限重点地区内に設置されている喫煙所は,市が管理する喫煙所が狛江駅北口,南口に各1カ所,和泉多摩川駅の1カ所の合計3カ所あり,たばこ販売店などの事業者の方からの申請を受け,市が認定している私設の喫煙所が5カ所ございます。  重点地区外に設置している市が管理している喫煙所はございません。また,重点地区外の民有地に設置された私設の喫煙所につきましては,市では把握しておりません。  市が管理している喫煙所については,環境政策課で管理運営を行っておりまして,吸い殻入れなどの日々の清掃は道路管理業務の一環として実施しております。  喫煙所に対する市民の皆様の声として,29年度に実施したアンケート調査やパブリックコメントでいただいたものを抜粋いたしますと,最低限,喫煙場所から煙が漏れないようにちゃんと囲ってほしいや完全な閉鎖空間にするべき,喫煙場所はふやしたほうがよいと思うなどの意見が寄せられております。 202: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 203: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 煙が漏れないように囲ってほしいですとか,完全な閉鎖空間にしてほしいなどの声もあったということでございます。  私も駅前三角広場の近くの喫煙所が大変気になるところでございます。ここには毎日近隣の保育園の園児たちがお散歩で訪れています。たばこの有害物質というものの96%が気体であるということがわかっていますので,今の喫煙所の作りでは園児が遊ぶ広場に成分が流れていくであろうということが予測されます。都の条例においても,公園や広場での喫煙を禁止していますので,ここは中ではないですが,近過ぎるのではないか。  屋外で無風で1人の喫煙者がある場合,半径7メートル離れていることが望ましいという研究があります。複数の喫煙者の場合には,二,三倍の距離が必要ということですので,広場に隣接する喫煙所による受動喫煙についての危険性というものをここでは指摘しておきます。  先ほどの市民の声を反映させる計画があるかどうかについて伺います。 204: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 205: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 平成29年6月に狛江市路上喫煙等の制限に関する条例改正検討委員会を立ち上げまして,罰則の追加を含めた条例改正などの検討を行ってまいりました。この委員会で検討いただいた項目に狛江駅北口喫煙所を含む喫煙所のあり方についてがございましたが,さきに触れましたアンケート調査の結果をもとに御議論いただきました。  このことから,行政計画という形ではございませんでしたが,路上喫煙等の制限に関する条例改正の検討につきましては,ある程度市民の皆様の声を反映させる検討ができたと認識しております。 206: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 207: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 昨年行われております狛江市路上喫煙等の制限に関する条例改正検討委員会,大変活発な議論を行っていただいております。加熱式たばこや電子たばこの取り扱いについて,また罰則の追加について,路上喫煙の制限区域についてなどが話し合われています。  電子たばこや加熱式たばこについては,成分がいまだ解明されていないだけに対応に苦慮しているという部分があるかと思いますけれども,有害性がわかってからの対応では,特に子供に対しては遅いとここでは申し上げておきます。  では,受動喫煙のその先ですけれども,新しい課題というものが出てきております。三次喫煙というものについて教えてください。 208: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 209: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 喫煙者が自分の肺にたばこの煙を吸い込むことを1次喫煙,喫煙者が吐き出した煙やたばこから直接立ち上る煙を他者が吸入することを二次喫煙,いわゆる受動喫煙,喫煙者の呼気,毛髪,衣服,喫煙した部屋にあるものなど,たばこを消した後の残留物から有害物質を吸入することを三次喫煙,いわゆるサードハンドスモークと言われております。 210: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 211: ◯ 7 番(山本 暁子議員) その場に喫煙者がいなくても,例えばカラオケボックスに入ったとき,ホテルや旅館,新幹線の喫煙車両,また車などからたばこのにおいを感じるということは,吸わない人の多くが経験していることであります。  部長がおっしゃったとおり,たばこを消した後の残留物から発する有害物質の影響ですけれども,これはアメリカの国立がん研究所が提唱する比較的新しい概念なのですが,二次喫煙と比べると一般の認識は低いとされる三次喫煙でございます。知らない間に周囲を危険にさらしているかもしれない三次喫煙という,厚生労働省のe-ヘルスネットが出している情報ですけれども,これは漫画なのですけれども,ベランダなどで吸った後に髪や服に付着した有害物質から発がん成分を吸い込むということが三次喫煙であって,これはベランダで吸っても家族へ,また喫煙場所で吸っても職場の同僚への害を完全に防ぐことは難しいとしています。  よって,三次喫煙の研究が進むにつれて,分煙の限界がわかってきています。換気による排除が難しいこと,また空気中の物質と反応して発がん成分に変化し,有害物質が長期にわたって持続するため,受動喫煙以上に毒性が高いという報告もあります。  北陸先端科学技術大学院大学が2017年10月から学内全面禁煙を実施したことに加えて,外で喫煙した場合,加熱式たばこも含めて,喫煙後45分間は学内及びシャトルバスへの立ち入りも禁止しています。これは専門家を呼んで講演した際に,喫煙後45分間は肺から有害物質を吐き出しているとの研究報告を受けて決定したということでございます。これを来校する方にも理解を求めるという方針です。2015年に職場の受動喫煙防止が努力義務として加わったことに加えて,これから東京オリンピック・パラリンピックに向けた動きもあって決定に至っているということでございました。  そこで質問ですけれども,東京オリンピック・パラリンピックに向けたスモークフリーの考え方について伺います。 212: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 213: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 1988年にIOCが,禁煙方針を採択し,2010年には,WHOとの間でたばこのないオリンピックを実現することを合意していることから,屋内施設が全面禁煙の国や都市で開催されることが慣例となっております。こうしたことから,現在,国や東京都において受動喫煙防止等に関する法整備を検討しているところでございます。 214: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 215: ◯ 7 番(山本 暁子議員) IOCとWHOがスモークフリー,たばこのないオリンピック・パラリンピックを推奨するということで合意しております。ロシアや中国など過去の開催国がオリンピックを機に対策に取り組んできたことを挙げて,オリンピック・パラリンピックは国レベルでアクションをとるきっかけであるとしています。  健康増進法を改正して導入しようとしている受動喫煙防止対策案というものは,オリパラへ向けた動きであって,このことについて都は国との整合性を図るとしているわけです。  では,現在の喫煙者を対象とした調査によりますと,吸い始めた年齢が18歳までという方が全体の半数の50%であるということがわかっています。そして90%が20歳までに喫煙を開始しています。つまり早い段階で,中学生,もっと下がって小学生のときからたばこに関する教育を実施したほうが効果的であると言われて,喫煙に関する情報リテラシーの育成というものが望まれていますけれども,学校におけるたばこ防止教育の実績について教えてください。 216: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 217: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 小学校におきましては,体育科保健領域において,喫煙は健康を損なうことを学習しております。中学校では保健体育科保健領域におきまして,たばこの害についてや喫煙は心身にさまざまな影響を与え,健康を損なう原因となること,また個人の心理状態や人間関係,社会環境が影響することから,それぞれの要因に適切に対応する必要があることなど,小学校で学んだことを生かしながら,より発展的に学習しているところでございます。 218: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 219: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 20歳までに吸わなければ,その先は余り吸うことがない。しかし,若年の喫煙は大人に比べて健康影響が大きく,また依存度も高い。そして20歳までの人は医療機関に行って禁煙外来を受診するということが非常にハードルが高いということを考えても,たばこ教育というものは薬物などと同じ比重で取り組んでいただきたいというふうに思います。  それでは校内の喫煙環境について,経緯と現在の状況を伺います。 220: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 221: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 以前,学校の敷地内でも喫煙は許可されておりましたが,現在は受動喫煙からの被害防止のために学校の敷地内は禁煙となっております。 222: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 223: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 敷地内は禁煙ということでございました。それでは,さらに年齢を下げます。冒頭の御答弁でも触れていただきましたけれども,赤ちゃんや妊婦に対する影響についてどのように伝えているか教えてください。 224: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 225: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 妊婦や乳幼児への影響につきましては,母子健康手帳において,喫煙による健康被害について記載していることに加え,妊娠届や乳幼児健診等におけるアンケートで妊婦や母親が喫煙していることを確認した場合には,保健師が喫煙による影響について説明しているところでございます。 226: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 227: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 妊娠28週以降に喫煙,受動喫煙があった場合の影響として,低体重,早産,出生後ぜんそく,乳幼児突然死症候群,大人になってからは慢性閉塞性肺疾患などが挙げられています。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は従来,慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。落語家の桂歌丸さんが発症されて,酸素吸入器を使って高座を務めていらっしゃる姿を拝見しておりますし,またCOPDの検査を呼びかける啓発大使にも就任なさっていたこともあります。  母子手帳による啓発または保健師の方の御指導もあって,妊娠中は禁煙したほうがよいということは知っているわけですけれども,それでもなかなかできないというケースがあります。厚生労働省が2000年に行った調査では,10%の妊婦の方が吸っているという結果です。10年後,2010年で吸っていると答えた方は減ってはいますけれども,5%でした。全妊婦の5%の方が妊娠中も喫煙をやめられないということは大変深刻な数字だと思います。年齢の分布では,14.3%が15歳から19歳の妊婦,若年層が最も高くなっていました。  たばこ成分の中のニコチンの依存度は,ヘロインやコカインのような薬物と同等か,またそれ以上とも言われています。5%の人が頭ではわかっていても,妊娠中のたばこをやめることができないのは,意志が弱いからではなく,依存症だからだというふうに禁煙外来では捉えています。喫煙者の約7割がニコチン依存症であって,これを正式な疾患として2006年4月から病院での禁煙治療が健康保険制度の適用となっていることからもそれがわかります。禁煙外来の新設や治療にかかる自己負担の軽減などによって,一人ではできなくても,専門家の指導によって失敗しないような体制も整ってきています。  胎児や乳幼児,小さな子供たちへの影響を考えると,妊婦やプレママ,プレパパへの啓発には一層力を入れていただきたいと思います。  今申し上げました,禁煙したいと思っていてもなかなか難しいと思っている人に対する禁煙支援の現状について伺います。 228: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 229: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 3月1日現在,医師会で把握している医療機関となりますけれども,市内6件の医療機関が禁煙外来を設け,禁煙したい方に対して治療を行っているところでございます。 230: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 231: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 狛江では6件ということです。禁煙外来は全国では1万7,000近くあり,保険適用の治療では12週間で5回の通院が必要とされ,治療費は3割負担の場合で,張り薬で1万3,000円,飲み薬は約2万円ですけれども,自己負担の一部を助成する自治体もふえています。  今後は次の診療までの期間を禁煙アプリやオンライン遠隔治療によって支える,保険適用の要件も35歳未満は緩和するなどという動きがありますので,ますます禁煙はしやすくなるということです。  調布市にはちょうふタバコ対策ネットワークという団体があって,市民,医療従事者,行政などが連携してたばこ対策を推進し,よりよい公衆衛生の環境をつくることに寄与するために活動しています。法人会員として調布市医師会や調布市歯科医師会,薬剤師会も名を連ねています。この団体は医師と一緒に講演を行って,例えば学校や行政,そして議員研修としての実績も持っています。  さて,今まで福祉保健部,総務部,環境部,教育部,そして企画財政部に御答弁いただいてきたわけですけれども,これだけ多くの部署にまたがって関係している事業でございます。子供を受動喫煙から守るための庁内連携が啓発のためにも今以上に必要だと思いますけれども,見解をお伺いいたします。 232: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 233: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 国や都の動向を注視しながら,関係各課と情報共有を図り,必要に応じて連携を図っていければと考えているところでございます。 234: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 235: ◯ 7 番(山本 暁子議員) この東京都子どもを受動喫煙から守る条例は,2017年10月5日に都議会で可決され,成立,公布されています。4月1日からの施行について私が都健康推進担当に聞いたところ,変更はないということで確認がとれています。現在,都が整合性を図ろうとしているのは国における健康推進法改正案をめぐっての議論であるということをここでも再度確認しておきます。  吸う人,吸わない人,たばこを売る人,医師や研究者などさまざまな立場からの意見といったものがあるわけですけれども,しかし子供を受動喫煙から守るという点については一致しています。今回私もさまざまな立場の方からの御意見を伺いました。例えば,代々続くまちのたばこ屋さんなどの御意見なども伺いましたけれども,そういう方たちであっても,子供を受動喫煙から守らなくていいと言っている方は一人もいないわけです。  正確なエビデンスや数値を含めた知識を身につける機会,その中で自分で行動を選びとっていくという機会が私たちには必要です。しかも,それをなるべく楽しく学べるような,今たくさんのグッズなども出ておりますので,正しく学べるようなイベントや勉強会が必要だと思いますけれども,実施について検討していただけないでしょうか伺います。 236: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 237: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 時期を捉えて,健康テーマの一つとして取り組めるかを検討していきたいと考えております。 238: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 239: ◯ 7 番(山本 暁子議員) みずからの意思で受動喫煙を防ぐことができない18歳未満の子供の保護ということでの啓発が必要になります。狛江市路上喫煙の制限に関する条例改正は平成31年1月からの施行に向かって,今後議会に上程が予定されていますけれども,児童福祉施設や小児科などの周辺の路上などでの努力義務が発生している。ここにこそ整合性を求めるべきで,それを踏まえた検討を要望します。  たばこの問題は健康だけでなく,環境,子育て,経済,医療など幅広い社会問題とつながっていますので,多角的な視点での対策が求められます。子供はもちろん,身近にいる大切な人を思い描いていただいて,その方を受動喫煙から守るためにできることは何かということについて,再度現時点での市の認識について伺います。 240: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
    241: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市民の健康を守るためにも,受動喫煙の防止に向け喫煙マナーの向上を図るとともに,喫煙者と非喫煙者の共存可能な環境を整備する必要があると考えております。 242: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 243: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 以上で1問目の質問を終わります。  それでは,ディスレクシア・場面緘黙の学びたい気持ちを支えるということで,先ほど御答弁いただきました。再質問いたします。  先ほどの御答弁の中で,学び方を学ぶというのは非常に大切なことだと思っています。また,切れ目のない支援が課題ということでございました。背景については,発達障害の特性の有無にかかわらず,中学生にとっては,もちろん小学生もなのですけれども,自分にはこれがある,突出して得意なものが見つかっているという子供ばかりではない中で,勉強が得意ではないな,今わからないなと思いながら過ごす時間の長さ,そしてつらさから考えて,勉強の理解度というものと不登校の関連性があるのではないかと思いますけれども,考え方と対策について伺います。 244: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 245: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 不登校の要因につきましては多岐にわたっております。その中には発達障がいのある児童・生徒も含まれております。また,学力は不登校につながるファクターの一つであると考えております。  対策といたしましては,合理的配慮に基づきます,個に適した支援が考えられます。学校と保護者が関係機関と連携を図り,教師が児童・生徒がわかる喜びを味わえる授業の構成を工夫することが求められております。また,わからないことを教え合える集団づくり,これもまた必要だと考えております。こうしたさまざまな支援の方法を探ることが求められているところでございます。 246: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 247: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 学力が不登校につながるファクターの一つということでございました。合理的な配慮に基づく個に適した支援が考えられる,また学校と保護者の連携,わかる喜びを味わえる授業と,今の御答弁,大変貴重な内容が入っていたと思います。  では,勉強がわからないというときに,わからないということを表現できているかということについて伺いたいのですが,では周りに言えばいいではないかとお思いになるかもしれませんけれども,なかなかそれができないケースもございます。わからないということを伝えられる,表現できる相談体制について,学習がおくれぎみだなと思う,または追いつけないなというふうな焦りを感じている場合は,どこに相談したらいいのかということについて,確認ですが,伺います。 248: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 249: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まずは学級担任,教科担任に相談していただくことが第一であると考えております。しかし状況によりましては校内委員会などで組織的に対応できるよう,学年主任,スクールカウンセラー等,信頼できる大人に相談することも考えられます。さきに述べましたけれども,子供たち同士がわからないことを教え合う,学び合う学級づくり,これも大切だと考えております。 250: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 251: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 実際には先生方が放課後一人一人の質問に答えるというのは非常に忙し過ぎるという実情につきましては,私の今までの一般質問でも質問させていただいたとおりです。  テストの点数や成績表を見て,本人が不安を感じて,塾に行きたいというふうに希望する例が非常に多いというふうに聞いています。今回お母様たちからお話を伺う機会があったのですけれども,個別なでこぼこの有無であるとか,またその強弱にかかわらず,うちの子は勉強大丈夫なのかなという思いは皆さん共通のものでございました。  では,学習に困難を抱える特性が起因するという御答弁も先ほどありましたので,少し詳しく伺いますけれども,学習障害(LD)の中でも個別のディスレクシア,ディスグラフィア,ディスカリキュリアの特性について伺います。 252: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 253: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まずディスレクシアとは学習障害の一つで,知的能力及び一般的な理解能力があるにもかかわらず,文字の読み書き等,学習に著しい困難を抱える障害のことでございます。  ディスグラフィアとは,手書きではうまく文字をつづることができない,いわゆる書字障害のことでございます。  ディスカリキュリアとは,物事を考え,答えを導く推論の困難がある,いわゆる算数障害のことでございます。 254: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 255: ◯ 7 番(山本 暁子議員) そういった子供たちにとってタブレットの持ち込みができるようになっていることが大変助けになっています。  詳しく伺います。タブレット活用の現状と効果についての実績を伺います。また,アプリなどによる個々に対応するカスタマイズができるかどうかが重要です。タブレットに関する今後のビジョンについてお聞かせください。 256: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 257: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まずアプリにつきましては,その子に応じた仕様に変更することは可能となっております。  今後のビジョンにつきましては,タブレット端末の台数増を予定しております。児童・生徒が個々に活用する場面がふえるものと考えられております。児童・生徒の個々の実態に応じまして活用できるようにするため,まずは教員が当該アプリの機能を十分に把握し,教材研究を十分に行う必要があると考えているところでございます。 258: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 259: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 渋谷区では中学校の全生徒にタブレットを貸与するとのことで話題になっています。問い合わせをしたところ,家に持ち帰って学習に役立てることができるそうです。不登校の子供にも貸与しているということで,学校に来なくても,どこにいても勉強できる環境としての可能性がタブレットにはあると思います。  冒頭で切れ目ない支援が課題との御答弁がありましたけれども,小学校から中学校へ必要な支援についての情報連携というのはどのように行われているか伺います。保護者の要望はどこに伝えたらいいか,どのように伝えたらいいかということも含めてです。教育総合施設ができるまでの間にも,情報連携の強化と相談窓口の設置を要望いたしますけれども,見解をお伺いいたします。 260: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 261: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 小学校と中学校の両方の連携につきましては,小学校6年生の担任と中学校の教員を中心に面談等を行いながら行う教員間の連携を行っているところでございます。  保護者の御要望につきましては,まず小学校に伝えていただき,そこから中学校への調整が必要となっております。教育研究所での相談窓口につきましては,代替施設であります駄倉地区センターにそのまま継続して設置する予定になっております。 262: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 263: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 現在は当事者の保護者が中学校に直接要望を伝えているというケースもあります。当事者の保護者の方は中一ショックを少しでも和らげるために,小学校でどういう支援を受けていましたということを事前に中学校に出向いて要望を伝えたり,またそれと同時に,御自分でも外部の研究会で新しい学習方法について学んだりしているということで,大変お詳しいわけですけれども,残念ながら先ほどの御答弁にあったような考え方が現場に生かされていることが十分ではない状況もあります。  詳しくお聞きしますけれども,中学校におけるディスレクシアなどを含めた通級などを利用している場合の宿題,やり直しプリントの配慮はどのように行われているか伺います。 264: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 265: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 中学校におけます宿題,やり直しプリントにつきましては,一般的には生徒の実態に応じまして,学校の各教科担当者の裁量で決められているところでございます。 266: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 267: ◯ 7 番(山本 暁子議員) それでは,定期試験,試験結果のグラフ,通知表の評価についても伺います。 268: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 269: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 各中学校におきまして,学習指導要領に基づき,示されました観点別に評価基準を定めて評価しているところでございます。それらを通知表の様式に即して評定として数値化していく手順をとっております。  評価材料といたしましては,定期試験は重要な材料の一つではありますけれども,日々の授業での学習の過程におけます状況,作品,ノート,小テスト,行動,実技,演技などさまざまなもので総合的に評価しているところでございます。 270: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 271: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 日々のノート,そして授業,小テスト,行動なども含め,総合的に数値化して評価しているということでございました。定期試験の後に成績表というものが棒グラフと,そして折れ線グラフで個人に返されてまいります。棒グラフは,何点から何点までの子がどのぐらいいるということがわかっておりますので,自分が大体どのぐらいにいるかなということがわかるわけでございます。折れ線グラフは,平均との差が一目でわかるということになっております。  中学校では歴史や地理,理科などでも漢字での回答が求められます。ディスレクシア当事者の保護者の方が平仮名での回答やキーボード入力による回答を要望したところ,平仮名回答やキーボード入力を認めると不公平になる,内申にかかわるのでそれはできないというふうに言われたそうです。  毎日書かなくてはならないプリントも当事者にとっては膨大な量であって,皆さん自分が文字を見ると踊ってしまうということを想像していただきたいのですけれども,この問題を解けなかった理由は何ですかということを書かなければならない。これが振り返りプリントですけれども,できない理由を書いて出す必要があるわけです。それも漢字も100問がA3,1枚に出題してあって,間違ったところを10回ずつ書いていらっしゃい,次の日にまた確認テストを行いますということが行われています。例えば50問しか書けなかったら,500回書いていく必要があるわけです。  こういった日々の圧迫の積み重ねが時間的にも心理的にも非常に大きい。できないということに取り組む中で,できない自分を常に感じ続ける状況を想像していただきたいと思います。先ほど教育部長が誰でも得手不得手があるというふうにおっしゃったのですが,不得手なことをずっとやらなければならず,また不得手なことについてのみ評価されているという状況です。  ある保護者の方から,うちの子供は学習の仕方が特性に合わず,その厳しさに追い詰められています。そして心が折れてしまい,学校に行けなくなってしまいました,とお聞きしました。内申にかかわるのでという先生の言葉がありましたけれども,内申書と高校進学への支援というものはどのように行われているか,また大学進学の可能性も含めて,中学校の現在の学習と評価のシステムに合わなかったとしても,学習や知識の習得そのものをあきらめる必要はないことを本人にぜひ伝えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 272: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 273: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 内申書につきましては,正式には調査書といい,都立高等学校への進学におきまして内申点として直接点数化されるものでございます。また,受験の際,多くの私立高等学校におきましては,その合否にかかわる資料でございます。学校長が作成し,進学希望先に提出するものであります。  都立高等学校の場合,推薦入試の際には数値化された内申点及び面接,論文などで合否を決定し,一般受験の際には内申点をさまざまな方法で換算し,点数化しているところでございます。受験日には定められた教科の試験を実施し,その点数と内申点を合計して最終的な点数としております。  狛江市の各中学校におきましては,生徒への進学指導を適切に行っております。一人一人の学習の状況に応じまして,担任が生徒の志望や保護者の希望に寄り添い,進路指導主任のリーダーシップのもとに,組織的に受験校の選択について助言しております。  議員が御指摘のとおり,中学校卒業後も生徒の学びの場が保障されること,これが大変重要であると考えております。 274: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩いたします。     午後 0時00分 休憩     午後 1時30分 開議 275: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。7番山本議員。 276: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 先ほど中学校卒業後も生徒の学びの場が保障されることが大変重要であると考えていますという教育部長からの御答弁をいただきました。  中学生と中学生の子供を持つ親も,よく「内申に響く」という言葉を口にいたします。「内申に響く」という言葉が示すとおり,先ほどの御説明にもありましたように,内申書,つまり調査書は高校進学の合否にかかわる重要な資料ということです。  特性がある場合,今のシステムでは数値化,点数化によって決まる内申点が低くなることは免れない,つまり評価は同じ物差しで行われているということです。そうしますと,中学から高校への進学も制約を受けるという点,また通級に行っているケースの場合,その間に所属するクラスで進んだ授業内容についてのフォローを希望する保護者の要望もずっと届いておりますので,ぜひ検討をお願いいたします。  実際に私が存じ上げているアメリカ人の方で,学位はアメリカで取って,日本の大学で教えているという先生ですが,この方は数字や文字がひっくり返って記憶されるという症状をお持ちです。御専門は文学ですけれども,全て録音された朗読によって聞いて理解する。そして,スピーチは本当にお上手でいらっしゃいます。研究者になる道というものもありますので,ぜひ当事者の方たちにもそういったことも含めてお伝えいただきたいと思います。  それでは,別の特性の一つですけれども,場面緘黙とはどのような症状でしょうか。また,周囲の理解を得ることの課題とは何でしょうか,お伺いいたします。 277: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 278: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 場面緘黙につきましては,選択性緘黙とも言われ,症状につきましては,家庭などでは話すことができましても,不安等の理由からある特定の場面,状況では話すことができなくなることと言われております。周囲の理解を得ていくためには,教員間の適切な情報の引き継ぎや,子供たちが互いに個性や多様性を理解する教育を推進することにあると思っております。  指導に当たりましては,背景にある不安にうまく対応できるスキルを身につけさせることが改善に有効であると考えております。 279: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 280: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 緘黙であるわけですので,コミュニケーションが非常に難しいという状況にあります。大体500人に1人はいると言われていますけれども,例えば極度な人見知りであるとか,そういったことと混同されやすい状況です。緘黙のほかにも動けなくなること,緘動といってフリーズしてしまうというような状況もありますし,そのほか人前で食べられないといった症状,学校のトイレを使うのが怖いなどの訴えがあって,なかなか学校では過ごしづらいということでございます。  場面緘黙や緘動に関して,授業の中での対応はどのように行われているか伺います。 281: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 282: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 保護者の方と連携いたしまして,事前に発表等の場面を想定した支援を行っていると伺っております。連携の際には,学校生活支援シートの活用など具体的な連携が必要であり,また学年間だけではなく専科の教員,管理職等,関係する全ての教員とともに情報を共有することが大切であると考えております。 283: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 284: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 今後アクティブラーニングや,導入される笑育,それから英語におけるスピーキングを重視した授業などにおいての配慮を要望いたしますけれども,いかがでしょうか。 285: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 286: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まずアクティブラーニングにつきましては,新学習指導要領では主体的,対話的で深い学びと表現されております。対話につきましては,話し合いによる方法だけではなく,文字による交流等,さまざまな方法が考えられます。子供の特性に応じた表現方法の工夫が求められているところでございます。  笑育につきましては,アイデアを考える発想力や自分が考えたアイデアをどの順序で話すかを構成する力,そして表現する力を身につける活動を行います。これにより正解のない問いに対しまして,自分なりの解決力を見出す力を育むことを目的として実施するものでございます。この力は新学習指導要領で求められております学びにつながってまいります。この笑育につきましても,配慮を必要とする児童・生徒に対しまして,個に応じた適切な支援は必要であると考えております。 287: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 288: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 求められる学びと,本人が学びたいという方向または力というものが必ずしも合っていないということがございます。場面緘黙の子供は,学校生活のさまざまな声を出さなければならない場面,授業での発表や朗読や歌,学芸会や挨拶運動。考えてみますと,先生からもっと声を出してというふうに言われる場面はさまざまあるわけですけれども,当事者の子供が一番そういうときにつらい,そして自分を責めているんだということを理解していく。また,言葉が出づらいこともあるけれども,本人は決して考えていないとか,また感じていないというわけではないことへの理解を広げる必要があります。  英語については,スピーキングに力を入れる,話せる英語の習得に力が入れられますので,今後さらなる配慮が必要です。  場面緘黙について,当事者が出演した番組を見たのですけれども,イエスかノーかで答えられる質問,またうなずきを読み取るといった,言葉以外のノンバーバルコミュニケーションでの意思疎通,またタブレットに入力して,それを読み上げソフトで意見を述べるなどの工夫をしていました。やはりタブレットの読み上げ機能によって表現が可能になってきています。  栗原類さんという方が「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」という本の中でこう書いています。「僕は手先の不器用さもあって,本のページをめくるのもすごく時間がかかるので,アメリカの学校では僕だけ電子辞書を使わせてもらっていました。だけど日本では「みんなと同じやり方をしないと不公平だから,類くんだけ特別扱いはできない」という先生の考え方で電子辞書は使えなかったんです。でも,今振り返って思えば,それこそ不公平ではないでしょうか?僕は普通の子供に比べたら,紙の辞書を使うのが不得意だから,電子辞書を使うことで,やっとみんなと同じ土俵に立てるのに,みんなと同じレベルに立つ「機会の平等」を与えられていないわけですから。」日本の教育現場には,「みんなに合わせられないのは,努力が足りないからだ」という風潮が根強いのかもしれません。「でも,視力が弱い子供には,視力を良くする努力はさせませんよね?眼鏡やコンタクトレンズなどの補う道具を使えばいい,ということになっています。アメリカでは,発達障害で学習が困難な子供はスマートフォンやタブレット端末を使ってもいいんです。日本の教育現場でも,近視の子供が眼鏡を使うような感覚でデジタル機器を使用することが当たり前になってほしいですね。」というふうにおっしゃっています。  狛江でもタブレットの活用は進められているわけですけれども,評価に関してはまだまだ課題があると申し上げておきます。  どのような特性があっても,言葉で表現できなくても,学びたいという気持がないわけではありません。現行の評価基準に加えて,また新たに導入されるシステムに対して,持っている能力を発揮できない,または進学への影響,学びそのものを諦めてしまうことはあってはならない,学ぶことの楽しさを奪われてはならないと思います。  個々の特性に合わせて学びたいという気持ちを支える体制について,教育長のお考えをお聞かせください。 289: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。 290: ◯ 教育長(有馬 守一君) 子供たちが本来持っているはずの学びの欲求ということを支えていくためには,指導者,教員,一般的な児童・生徒理解,あるいは御指摘いただいたような障害等に対する正しい理解,これはもとよりでありますけれども,子供一人一人の悩みを酌み取る感受性というものが大きく求められてくるのではないかと思っています。  また,これから冬のオリンピックも始まりますけれども,障害の有無にかかわらず,児童・生徒が自分の特性に気づいて,将来への確かな希望を持つということができるような,そういうキャリア教育の視点からの小・中学校の連携あるいは指導というものが重要であると考えております。 291: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 292: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 一人一人の内面を酌み取る感受性,また将来への確かな希望を持つというふうに教育長のお言葉がありました。今の教育長のお言葉,思いをぜひ現場の先生方と共有していただく機会を設けていただきたいと思います。働き方改革のさなかにいらっしゃる先生方の忙しさを理解していただいた上で,共有をしていただければと思います。  当事者の保護者は非常によく勉強しておりますので,保護者との連携や協力もその一助となるのではないかと思っています。  高校や大学受験時の配慮というものも年々整ってきていますので,そのことを踏まえ,中学校における勉強,そして評価のシステムが学びに対する苦手意識,それを決定づけることのないように要望いたしまして,質問を終わります。 293: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野芳子議員。     〔6番 吉野芳子議員登壇〕 294: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,通告に従いまして2問質問いたします。  1問目は狛江の魅力を高めるためにです。  安倍政権は訪日客の誘致を経済政策の目玉の一つと位置づけており,東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年までに訪日客を4,000万人,訪日客の消費額を8兆円にする目標を掲げています。  2017年の訪日客数は,前年度比19.3%増,2,869万人,消費額は17.8%増の4兆4,161億円とのことです。国・地域別では中国が最も多いわけですが,1人当たりの消費額は「爆買い」の沈静化で0.5%減の23万382円とマイナスになりました。  そこで観光庁が取り組んでいるのが,所得水準が高く,1人当たりの消費額が多い欧米やオーストラリアからの訪日客の誘致です。遠方から高い旅費を使って訪日するので,平均宿泊日数は12泊から15泊と全平均の9.1泊より長くなっています。また,1人当たりの消費額もイギリスが18.5%増の21万5,393円,フランスが12.4%増の21万2,443円と大きく伸びています。ヨーロッパなどからの訪日客をふやすため,日本政府観光局は2016年度スペイン,イタリア,ロシアに事務所を新設し,従来フランスなど3カ所だった拠点を倍増させたほか,本年2月から日本文化に関心がない層にも日本の魅力を訴える新たなキャンペーンをインターネット上で開始したとのことです。  3年ほど前までの中国人観光客による大都市での爆買いは既に日本観光の定番とは言えず,行き先は地方,目的は体験へとシフトしていると言えます。コンパクトシティ,水と緑のまち狛江市でも受け入れ体制をしっかりと整えることが急がれます。
     狛江市のシティセールスプランの特徴と主要なローリング内容についてまずは伺ってまいります。  再質問は自席よりいたします。 295: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 296: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市のシティセールスの取り組みについては,平成26年4月に策定した狛江市シティセールスプランに基づき,シティセールスに向けた各種事業の実施,推進における具体的な計画として,狛江市シティセールスプラン実施計画を策定したところでございます。この実施計画におきましては,狛江市シティセールスプランで掲げられた5つの基本施策について,それぞれ取り組むべき具体的事業として今後シティセールスを推進していくための核となる8つの重点事業とその他28の個別事業を掲げているところでございます。  なお,重点事業に掲げられているこまえ初春まつりやこまえ桜まつりなどは,狛江市シティセールスプラン実施計画の中で誕生したものでございます。  また,狛江市シティセールスプラン実施計画では毎年度進捗状況を把握し,今後の見直しを図り,ローリングを行うたびに1年ずつ計画を延長しているところでございます。 297: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 298: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) こまえ初春まつりは,市内3カ所で開催されていた狛江多摩川ロードレース,狛江市消防団出初め式,どんど焼きを1カ所に集約し,にぎわいが増しました。全く違うイベントを同時開催することによる相乗効果とその評価,課題についてお伺いいたします。 299: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 300: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) こまえ初春まつりは,平成27年の狛江市制施行45周年記念事業の第1弾として平成27年1月に開催したものでございますが,従来まで毎年1月の第2日曜日にそれぞれ別の会場で開催されていた3つのイベントを1つの会場に集約することで,狛江の魅力を同時に楽しんでいただけるイベントとしております。  このように1つの会場に集約したことで,それぞれのイベントに同時に触れ合うことで,自分が住んでいるまちの魅力を知っていただく機会となり,狛江に対してより愛着を持っていただけるようになったのではないかと考えております。  課題といたしましては,屋外のイベントで天候に左右されること,限られた資機材で実施すること,多くの方が来場することに伴う安全対策などが課題であると考えております。 301: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 302: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ことしの初春まつりも寒い中,多くの人出でにぎわっておりました。特に安安丸のおみくじなどで防災への市民意識の啓発や向上を促すのは,子育て世代や子供たちにはとてもハードルの低い,自然なやり方だったと思います。難しいことからではなく,どの市民も気軽に身近に防災,減災意識を持てること,日常生活で無理なくできる知識を身につけること,自助・共助の大切さを知ってもらうことのよい取り組み実例だと感じました。  小平市とかではブルーベリー,そして稲城市は梨というように,狛江といえば枝豆という市内外の定着,これを目指しているのかお伺いいたします。 303: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 304: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 市内では多くの農家が枝豆の生産を行っており,また市の形も枝豆に似ていることなどから,市では狛江といえば枝豆,枝豆といえば狛江,こういうふうに思い浮かべられるよう,さまざまな機会を捉えてPRを行っているところでございます。 305: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 306: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 定着していっているのかなと思いますけれども,もっと進めていってもらえたらと思います。  それでは,具体的な取り組み状況を伺います。今後の狛江の枝豆のPRはどのように進めていくのか,世界で大注目の枝豆ですが,どのようにシティセールスを展開していくのかお伺いいたします。 307: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 308: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 具体的にはいかだレースの際に行っている狛江GAP研究会による枝豆ビアガーデンや狛江市都市農政推進協議会によるえだまめ祭りなどの枝豆を活用したイベントの支援を行ってまいりました。また,狛江市観光ガイドにおいて,市内商店が生産している「えだまめ羊羹」,発泡酒の「こまえ~る」やJAマインズと農家が協力して生産をしているアイス「狛江えだまめ紀行」などを紹介することでPRを行っております。  今後につきましても,狛江市を代表する重要な特産物である枝豆を活用し,市のシティセールスの一環として,イベントなどを通してPRを行ってまいりたいと考えております。 309: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 310: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 枝豆はやはりゆでてそのまま食べるのが一番いいかなというふうに思いますが,えだまめ王子のキャラとともに市民食堂のジャックポット,居酒屋や飲食店では必ず枝豆を出すなどして,狛江といえば枝豆というイメージを印象づけてほしいと思います。  海外では人気のスーパーフードです。海外セレブにも注目されて久しいわけですが,数年前にはインターネットの検索サイト,グーグルの和食キーワードで堂々の2位になったことも記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。1位が寿司,そして3位以下にラーメン,刺身,天ぷらなどのメジャーな和食が並ぶ中での2位です。これを売りにしている狛江というのはすごいというふうに思います。しかも,大豆(soybean)ではなくて,edamame(エダマメ)という片仮名表記というか,そういうエダマメということで選ばれている,これが驚きです。  しらたきも関心を集めているようで,日本の健康食はまだまだ海外の人たちによって新たに発掘されそうです。食べ方なども含め,枝豆動画も多くあり,2008年にはアメリカの出版社ウェブスターの辞書にもおつまみの代表格として枝豆が載っているということです。  調理法や栄養価についても,広報誌などを有効に使って,ぜひアピールしていただきたいと思います。まだまだ枝豆の伸びしろはあるというふうに思っております。  次に,こまえ初春まつりでも大活躍した安安丸ですが,ゆるキャラとしての完成度は他市に劣らないというふうに私は思っています。観光大使としてPRの活動の内容と課題についてお伺いいたします。 311: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 312: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 安安丸は市職員がデザインしたもので,持ち前の知名度・好感度を武器に市内外へシティプロモーションを展開していくことは有効であると考えられることから,キャラクターである安安丸を市の顔として平成29年5月に観光大使として位置づけたところでございます。  現在は観光大使として,市のイベントなどに積極的に参加しているとともに,安心安全課においてグッズを制作し,昨年の市民まつりで安安丸のぬいぐるみを販売したほか,1月の初春まつりにおいてもぬいぐるみのほかにノートやミニハンカチを会場で販売したところでございます。  課題といたしましては,現在安安丸1体しかないため,イベントが重複した場合に対応できないことや,安安丸をサポートする人手が必要になるなど,運用に課題があるものと考えております。 313: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 314: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 1体しかないということですけれども,うちの娘2人とも性格は違うんですが,安安丸はすごくいいということで,通勤とかにぬいぐるみをつけたバッグで通っております。子供は安安丸が大好きなので,彼女が言うには,ツイッターを始めるとか,またほかの自治体のゆるキャラとの絡みとか言っていましたけれども,集まりにも参加するなど,知名度アップの活動をしてはいかがでしょうか。 315: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 316: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 安安丸を市外の方にも知っていただくための取り組みといたしましては,平成27年からゆるキャラグランプリに参加しているほか,ジャイアンツ球場で行われる狛江市民デーに参加するなどしております。  ツイッターの開設については現在のところ予定はございませんが,知名度アップの方策については今後も検討はしてまいりたいと考えております。 317: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 318: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,ロケーションサービスについてお伺いいたします。  平成27年度に立ち上げておりますが,取り組み状況と成果についてお伺いいたします。 319: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 320: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) それまで市職員が行っていた撮影支援に関する業務をより機動的にし,また職員の負担が減るように,狛江市観光協会内に民間のロケーションサービスを平成27年度に立ち上げました。  取り組みの具体的な内容につきましては,撮影に関する申請の支援業務,撮影の際の立ち会い業務,ロケ物件の紹介業務,ロケによる市のPR業務等を行っております。  実績といたしましては,平成27年度は問い合わせ件数が181件,そのうち39件受注,平成28年度については221件,そのうち55件受注,平成29年度は1月から10カ月の実績でございますが,問い合わせ件数は268件,そのうち90件が受注に結びつき,少しずつではございますが,伸びている状況でございます。 321: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 322: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,こういったことの経済効果,商業振興や狛江市の活性化への貢献,これをどう評価しているのかお伺いいたします。 323: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 324: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 民間施設での撮影は,平成28年度4件,平成29年度は1月末現在で12件となっております。利用する時間やロケーションに応じて貸し主に使用料が支払われております。また,わずかではありますが,ロケ弁当の発注なども実績としてあります。これらの効果は,撮影件数に比例して少しずつ伸びている状況でございます。また,間接的効果といたしましては,狛江で映画やドラマロケが行われ,それを発信することによって市のPRにもつながっていると考えております。 325: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 326: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 以前,和泉多摩川商店街や多摩川などを舞台にして宮崎あおいさんと高良健吾さん主演の「ソラニン」のときは狛江のシティセールスの大きなチャンスを逃したのではないかと思います。  ホームページを見させていただきましたけれども,最近では平成29年1月3日に放送された「君に捧げるエンブレム」というので,嵐の櫻井翔君が市民総合体育館でロケをしたというふうになっています。こういったことをぜひ上手に狛江のイメージアップに使っていただきたいというふうに思います。  続きまして,狛江ロケーションサービスのさらなる推進,新たな可能性についてお伺いいたします。どういった施設や景観のニーズが高いのかを改めてお伺いいたします。 327: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 328: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 先ほども申し上げたとおり,少しずつではありますが,問い合わせと撮影の件数は伸びており,まだ広がる可能性はあると考えております。さらなる推進を図るため,昨年度は市内事業者や市民を対象にしたロケ物件登録説明会を実施いたしました。当日は26件,28人の個人または事業者の方の参加をいただきました。その後,12件の申し込みをいただき,それ以外にも当日参加できなかった方からの申し込みも複数ございます。大変効果があったものと考えております。その後も広報こまえでロケ物件登録の募集について掲載するなど,継続的な取り組みを行っております。平成30年1月末現在で55件の登録をいただいております。  施設や景観のニーズにつきまして,平成29年度は1月末現在の撮影場所別件数では合計が109件中,河川敷が45件,公園・道路が20件,市役所が14件,民間施設は12件となっており,やはり狛江を代表する多摩川での撮影が4割以上を占めております。 329: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 330: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) シティセールスプランの中に先進地への視察を行ったとあります。内容と所感をお伺いいたします。また,今後どのような体制整備が必要と考えているのかお伺いいたします。 331: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 332: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 先進市の視察といたしまして,平成29年1月に神奈川県の三浦市に職員5名で伺い,当時の三浦市の理事兼経済部長の方からお話を伺いました。三浦市は三浦半島の先に位置し,海や山,そして食と以前より観光産業が盛んであり,観光客が昭和45年のピーク時は年間700万人以上だったということでございますが,それから徐々に落ち込み,自治体としても危機感を持ち,シティセールス・プロモーションの計画の一つとして地域の魅力の発信及びシビックプライドの醸成,最終的には地域活性化につなげようとロケの誘致に取り組んだということでございます。  そのため,多くのロケ誘致をするために,時間外や土・日曜日,祝日など撮影隊からの要望にできる限り応えるという方針から,職員にかなりの負担があったようでございます。そういったことから,有料にてロケの立ち会いから誘致等を行うNPO法人を立ち上げたところ,さまざまなロケの誘致に成功し,多くのメディアにも取り上げられているとのことでございます。  狛江市におきましても,全国的に有名な場所や風光明媚な場所がないため,長期間のロケを誘致することは難しいですが,近隣に撮影所やスタジオ等が点在する等,地の利を生かして細かな撮影にも対応し,多くのロケを誘致できればと考えております。  今後につきましては,引き続きロケ物件の登録件数の増を図り,撮影隊に既存のロケ物件を積極的に紹介することで多くの撮影案件を取り込み,地域振興につなげるとともに,地域の魅力として発信してまいりたいと考えております。 333: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 334: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ゆるキャラの安安丸にしても,狛江ロケーションサービスにしても,狛江市に新しく転入してきた方々,また若い世代の市民が狛江に関心を持ったり,あるいはちょっと自慢できたりする入り口として大きな役割を果たすことが期待できます。これらの入り口を有効に使うことで市民参加が促進され,まちの活性化の主体が多様になるのではないでしょうか。そういった意図,野望を持って取り組んでいただけるようお願いいたします。  続きまして,外国人おもてなし語学ボランティア育成講座の実施に至る経緯,それとこれまでの実施状況についてお伺いいたします。受講者の動機や世代など,どのような特徴が見られるのでしょうか。 335: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 336: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて,東京都が外国人おもてなし語学ボランティアの育成を開始することに伴い,各自治体における連携協力依頼があったことから,狛江市でも同競技大会に向けて機運醸成を進めるべく実施しているものでございます。  現在までの受講者につきましては,女性が男性の約2.7倍と多く,年代にはばらつきがあるものの,60代が最も多くなっております。ついで40代,50代が続き,少ないながらも高校生や大学生の参加も見られます。  参加の動機につきましては,講座修了後に行っておりますアンケートの自由記入欄からのものになりますが,海外在住経験や英語を学習した経験のある方がブランクを経て始めたいと思われたり,初級から始めてみたい,少しずつ勉強して外国人と交流してみたいと思われる方もいたりと,さまざまな理由がございます。 337: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 338: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 開催回数,受講者数,受講者総数,今後の予定についてお伺いいたします。開催当初は倍率が高く,希望者全員が受講できたわけではなかったように聞いていますけれども,申し込み状況についてもお伺いいたします。 339: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 340: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市における外国人おもてなし語学ボランティア講座は,平成27年度に1回,28年度,29年度にそれぞれ5回ずつ開催しております。  受講者数につきましては,平成27年度は24名,28年度は年間を通して165名,29年度は同じく85名の参加があり,これまでの合計は274名となっております。  来年度につきましては,3回の開催を予定し,現在東京都に申請をしているところでございます。  申し込み状況につきましては,第1回から平成28年度の第4回までは定員を上回る申し込みがございましたが,講座を受講できるのは1人につき1回限りという条件があることなどから,その後定員を下回り,徐々に減少傾向にございます。29年度は南部地域センターでの開催や主に高齢者や育児中の方をターゲットにした平日昼間の託児つき開催など,実施方法に工夫を凝らしたところでございますが,大きな伸びは見られなかったところでございます。 341: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 342: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 減少傾向ということ,残念です。まだまだ潜在的なニーズはあると思いますので,何か早急な対策が必要かというふうに思います。  受講した市民対象に,狛江での外国人おもてなしに活躍してもらうなどの考えはあるのでしょうか,今後についてはどういう方向性かお伺いします。 343: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 344: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在も受講者のうち希望される方へは,英会話サロンやニューイヤーパーティーといった狛江市国際交流協会主催のイベント及び市主催の異文化交流フォーラムの開催について情報を配信し,実際に参加いただいた方もいらっしゃるところでございます。今後も引き続き積極的な参加を促していきたいと考えております。 345: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 346: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) まずは講座を受講した人たちに働きかけをして,主軸になってもらうようなイベントなどがいいのかなというふうに思います。  私も12月に参加させていただいたんですが,皆さん本当に意欲を持った方で,すごくオープンマインドというかフレンドリーで,やる気がある方ばかりだったので,結構おもしろかったのですけれども,そういう人たちが横につながろうという動きも少しあったんですけれども,1つだけ,市の職員の方が,日曜日とかが多かったのか全然そこにはいらっしゃらなくて,特別会議室とかを開けるときと締めるときだけにいらっしゃるということで,ほかは全然狛江のことがわからない方がスタッフだったりしたので,そういったところももったいないかというふうに思いました。職員の人たちが多忙になってしまうのかというふうにも思いますが,減少傾向ということを聞いて,来年度やるならそういったところも少し工夫したほうがいいのかと思います。なぜかというと,本当にやる気のある市民の方が多いので,今後も狛江市につながっていただけたらと思うので,そういったことを念頭に工夫していただきたいというふうに思います。  オリンピック・パラリンピックまであと2年余り。具体的な受講者の活用や活躍の場について,市としてはどのようなスケジュールで決めていくのかお伺いいたします。 347: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 348: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて,今後狛江市の取り組みを具体化していく中で,受講者の協力も視野に入れながら検討してまいりたいと考えております。 349: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 350: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 続いて,防災カレッジの開催について,経緯と内容についてお伺いいたします。 351: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 352: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 防災カレッジにつきましては,市民皆様の防災力向上の一助となるよう,平成27年度から実施してまいりました。過去3年間におきまして9回開催し,延べ256名の方々に参加いただいております。  講義内容といたしましては,受講対象を一般向けにしたものや親子参加型,子育て世代向けなどとしております。  今年度につきましては,昨年12月6日,12月11日,12月18日の3回開催し,内容といたしましては,第1回目は防災アドバイザーであるあんどうりすさんを講師にお招きし,アウトドアの観点から簡易的な自助の備えを学びました。第2回目では気象庁職員による大雨対策について,第3回目では日本トイレ研究所職員による災害時のトイレ対策について講義をいただきました。 353: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 354: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 参加した市民の感想はどのようなものがあったのかお伺いいたします。 355: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 356: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 受講者からの感想といたしましては,時間が足りなく,もう少し話を聞きたかった,また参加したいと思う,こんなにトイレのことを真剣に考えたことはなかった,トイレについて家族で話し合うことにした,具体的な話だったので大変参考になった,などがございました。 357: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 358: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 私はこれも12月に参加したんですけれども,講師の人たちの説得力と豊富な知識,そして人物の魅力,この3講座とも講師の方々のそういったところの三拍子がそろっていたところがすごく印象的で,今みたいな感想は本当によくわかります。実は私もこれに参加した後,きょうも話にありましたが,防災トイレの備蓄を始めまして,その話を人にも広めているところです。そういったことで,人の心を動かすような講座だったのかというふうに思います。
     それでは,今後はどのように進めていくのかお伺いいたします。 359: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 360: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今後の取り組みでございますが,生活に密着した題材について,自助・共助の意識向上につながっていくような講座を検討してまいりたいと考えております。 361: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 362: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 両講座とも積極的な意思と意欲のある市民が充実して楽しい時間を過ごすための有意義で実践的なものだというふうに思います。受け身の参加だけではなく,市民活動の主体者になる可能性を開く,そういった働きかけもすべきではないでしょうか。 363: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 364: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 受講者の方々は意欲を持って講座に参加されており,こうした方々へ市民活動の機会の提供を行っていくことで,徐々に主体的な活動につながっていくのではないかと期待しております。今後もどのような機会が提供できるかを考慮しながら,市民の皆様の意志や意欲を持続,向上できるよう努めてまいります。 365: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 366: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 本当によろしくお願いいたします。  続きまして,食のことを聞きます。  西荻窪などでは飲食店に限らず,店がネットワークをつくり,思い思いのマップをつくって,特典やスタンプラリーなどをしております。狛江市内にも多くの魅力あるオンリーワンの食を提供する店が点在していると思います。一斉でなくていいので,地区ごとに個性的なお店を紹介するマップをつくり,配るなどの働きかけはできませんでしょうか。 367: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 368: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 現在,市の頑張るお店への支援策といたしましては,狛江市民活動・生活情報誌「わっこ」のグルメぐりの記事におきまして,さまざまな飲食店の紹介を行っております。ほかにも2年に一度,「わくわく元気!「狛江逸品」コンテスト」や商工会主催になりますが,お店や店主ファンをつくり来店者をふやすことを目的とした「まちゼミ」を実施し,努力するお店の周知PRを図っております。  また,商店街に対しては,東京都と連携し,「新・元気を出せ!商店街事業費補助」を活用し,商店街のマップ作成など助成を行っております。  このような支援策にあわせまして,自主的な各お店の活動も市内商業振興には重要なことでございますので,狛江市商工会と連携を図り,何か支援ができないか検討してまいりたいと考えております。 369: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 370: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 狛江市は大量生産のパンやチェーン店の飲食店,ファストフード店だけが一人勝ちのまちではないということで,大変誇りを持っています。狛江にはほかのまちに住んでいる友達に時間と交通費をかけてでも来てもらって,一緒に過ごしたり,食べたりしたいお店があります。ライブや芝居の後,六本木や渋谷や新宿で,混雑の中適当な店に寄るのではなく,狛江にしようと言える店が少しずつふえています。それにはもっと情報が必要だし,いろいろな市民が楽しんでつくるマップなどがつくられて,多くの人が手にできるといいと思っています。その後押しを行政にぜひお願いしたいと思います。  続きまして,民泊についてお伺いいたします。  ホテル宿泊に飽き足らない旅行者層,あるいはホテル等の施設に賄えない需要を補う選択肢として世界中で民泊が利用されています。民泊について,市で現状として把握していることを伺います。 371: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 372: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 民泊につきましては,訪日外国人が急増する中,急速に拡大する民泊サービスに対応するため,平成30年6月15日に住宅宿泊事業法が施行され,届け出により住宅宿泊事業,いわゆる民泊が実施できるようになるところでございます。  特別区及び保健所設置市である八王子市,町田市の2市を除く市町村区域におきましては,東京都が住宅宿泊事業の届け出受理,指導・監督を担うこととなっておりますので,狛江市もこれに該当することとなります。  東京都では,住宅宿泊事業の適正な実施運営の確保や届け出手続の明確化などを目的として,2月19日に住宅宿泊事業の実施運営に関するガイドラインを策定,公表したところであり,狛江市もこのガイドラインに基づき制度運用されることとなっております。 373: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 374: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) では,岩戸南にある宿泊所について,市はどのような認識なのか伺います。 375: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 376: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 多摩建築指導事務所に確認したところ,建築基準法に適合しない部分がある建築物のため,その是正に向けて必要な指導をしているとのことで,狛江市も協力していきたいと考えているところでございます。 377: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 378: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 建物の安全性,衛生面,宿泊所についての適正についてはどう考えているのかお伺いいたします。 379: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 380: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 建築基準法に適合しない部分がある建築物であるため,特定行政庁である多摩建築指導事務所による是正に向けた指導等に対し,建物の所有者の方が必要な措置をとっていただくことを望んでおります。 381: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 382: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 2016年8月の調査で,エアビーアンドビー(Airbnb)に登録された東京都,神奈川県,大阪府,兵庫県,福岡県の23区18市,計3,375件の物件のうち合法的に運営されているのは503件のみ,全体の85%は違法営業だったということです。民泊はこれから進んでいかなければいけないけれども,こういった側面もあるということで,ぜひそういったことにも市のほうは配慮していただきたい,気を配っていただきたいというふうに思います。  とはいえ,2月8日に市議会議員研修会で大変刺激的で興味深い講演をされた藻谷浩介氏の話ですけれども,彼によれば外国人観光客はふえ続けていて,リピーターがふえています。東京のホテルにはおさまらない,都心ばかりにホテルが集中しているのも問題であり,また人口の割にホテルが少な過ぎるとのことでした。  今後コンパクトシティ狛江ならではの空きアパートや住み開きなど,安全で衛生的な民泊を推進すべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 383: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 384: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今後ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて,訪日外国人がふえることが予測されます。狛江市におきましては市内に競技会場や多数の宿泊施設が存在するわけではございませんが,隣の調布市にあります東京スタジアム及び武蔵野の森総合スポーツ施設が両大会の会場となっているため,狛江市の魅力を市内外に発信できる好機であると考えております。  民泊につきましては,2月6日の庁議にて市長から指示がございましたので,今後に向けて所管部署の決定も含め市の対応などを検討してまいりたいと考えております。 385: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 386: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 不動産業や商工会等の協力で,狛江市の観光資源の拡充,整備を図ってはいかがでしょうか。 387: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市民生活部長。 388: ◯ 市民生活部長(榎本 正樹君) 狛江市の観光資源を生かし,観光事業の振興を図り,あわせて産業の発展と文化の向上に寄与することを目的として狛江市観光協会が活動を行っております。観光協会としては,狛江市の景勝地である多摩川の自然を観光資源として生かした貸しボート事業の支援や,観光資源の発掘を目的とした狛江市観光写真コンクールを開催しております。また,8月には3年ぶりとなる狛江・多摩川花火大会を予定しており,市内外から多くの方が訪れていただけると見込んでおります。  市といたしましては,狛江市観光協会を中心に,商工会等と連携をとりながら,今後も観光資源の拡充,整備を図ってまいりたいと考えております。 389: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 390: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 藻谷さんの話では,1%でもいいから地消地産で,地元で消費するものは極力地元産にするというとてもストレートでシンプルな主張でした。でも,そのことができている自治体は少なく,失敗事例となってしまっているといった御報告でした。地域活性化の5段階の最高峰は,住民がもうけを貯金せず地域内で使うことで,もうけが波及することだそうですから,肝に銘じていきたいと思います。  最後に,民泊の課題は何でしょうか,お伺いします。 391: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 392: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 民泊の課題でございますが,現在民泊を行う場合,旅館業法に基づく許可が必要となっておりますが,法に反して許可を得ずに民泊を行う事例,いわゆる闇民泊が23区などの都心部を中心として相次いでいるという実態がございます。  また,こうした都心部におきましては,騒音やごみの出し方などによるトラブルで近隣住民からの苦情が寄せられ,対応に苦慮しているという実態があると聞いております。  狛江市においては,これまで民泊に関する苦情等は特段寄せられてはおりませんが,今後民泊事業が本格化した際,必要に応じて東京都の関係部局と連携し,対応することが必要になると認識しているところでございます。 393: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 394: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 狛江らしいおもてなしの可能性というのは,まだ無限にあるように思いますので,今後もまたこういったことを多く提案していきたいと思っております。  2問目に移ります。 395: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野芳子議員。     〔6番 吉野芳子議員登壇〕 396: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 2問目は子どもが健やかに育つためにです。  厚生労働省は新たな社会的養育の在り方に関する検討会での議論を経て,2017年に「新しい社会的養育ビジョン」を公表しました。この意義として,「虐待を受けた子どもや,何らかの事情により実の親が育てられない子どもを含め,全ての子どもの育ちを保障する観点から,平成28年児童福祉法改正では,子どもが権利の主体であることを明確にし,家庭への養育支援から代替養育までの社会的養育の充実とともに,家庭養育優先の理念を規定し,実親による養育が困難であれば,特別養子縁組による永続的解決(パーマネンシー保障)や里親による養育を推進することを明確にした。これは,国会において全会一致で可決されたものであり,我が国の社会的養育の歴史上,画期的なことである。  本報告書は,この改正法の理念を具体化するため,「社会的養護の課題と将来像」(平成23年7月)を全面的に見直し,「新しい社会的養育ビジョン」とそこに至る工程を示すものである。新たなビジョン策定に向けた議論では,在宅での支援から代替養育,養子縁組と,社会的養育分野の課題と改革の具体的な方向性を網羅する形となったが,これらの改革項目のすべてが緊密に繋がっているものであり,一体的かつ全体として改革を進めなければ,我が国の社会的養育が生まれ変わることはない。」このような本当に強い口調で意義が語られております。  これらが意味することは明白で,かつ画期的です。子供が権利の主体。これまでの日本の社会的養護の主流の施設養育から,子供たちを家庭で養育する家庭的養育へと方向転換するというものです。  特別養子縁組についての市の見解をお伺いいたします。  再質問は自席よりいたします。 397: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 398: ◯ 参 与(石森 準一君) 養子縁組制度には普通養子縁組と特別養子縁組がございますが,両制度ともに保護者のいない児童や家庭に恵まれない児童に温かな家庭を与え,児童の養育に法的な安定性を与えることによって,児童の健全な育成を図るものでございます。  特別養子縁組につきましては,戸籍の記載が実の親子とほぼ同様の縁組形式をとりまして,また6歳に達していない児童が原則として養子となることができる制度となっております。  就学前の乳幼児期は愛着関係の基礎をつくる重要な時期でございます。児童を温かく安定した家庭で養育することができるよう,特別養子縁組を初めとした家庭と同様の環境における養育について周知・啓発が必要というふうに考えているところでございます。 399: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 400: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 近隣自治体と協力,合同といった形式などで,要保護児童のパーマネンシー保障や特別養子縁組の学習会などを要望しますが,いかがでしょうか。 401: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 402: ◯ 参 与(石森 準一君) 家庭と同様の環境における養育の普及と啓発を図るため,今年度,昨年ですが,10月に市民を対象とした養育家庭(ほっとファミリー)の体験発表会を,また本年2月に市内の関係機関の担当者を対象に養育家庭等についての学習会を,市・子ども家庭支援センター・世田谷児童相談所の3つの機関共催により実施しているところでございます。  次年度以降につきましても継続して開催していきたいというふうに考えているところでございます。 403: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 404: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,愛知方式の赤ちゃん縁組及び愛知県産婦人科医会の赤ちゃん縁組無料相談について,市の認識を伺います。 405: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 406: ◯ 参 与(石森 準一君) 新生児里親委託,いわゆる「愛知方式」赤ちゃん縁組等につきましては,愛知県産婦人科医会が実施していた「赤ちゃん縁組無料相談」を踏襲しまして,ケースワークの視点を加えて,妊娠中からの相談,出産直後の相談に応じまして,新生児を直接里親へ委託する特別養子縁組を前提とした新生児里親委託と理解しているところでございます。  看護師等から児童相談所へ相談を勧められる事例などがあるとのことでございますが,虐待による死亡事例におけるゼロ歳児の割合は40%以上との調査結果もございます。出産後の養育について,出産前の支援が特に必要と認められる特定妊婦につきましては,市の要保護児童対策地域協議会において早期の把握,支援に努めておりますが,愛知県の取り組みにつきましては,妊娠中からの切れ目のない支援の一つの取り組みと認識しているところでございます。 407: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 408: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 本当にそのとおりなんですが,注目したいのが,これは2010年ですけれども,育てられない相談が1,603件に対して,育てたいという申し出は2,228件という点です。こういった長年の経験を実施している愛知方式,これをもっと知る機会をふやしていけたらというふうに思います。  それでは,茨城県土浦市のNPO法人Babyぽけっとの活動について所感を伺います。 409: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 410: ◯ 参 与(石森 準一君) NPO法人Babyぽけっとは,予期せぬ妊娠や経済的な理由などにより,出産しても子供を育てることができないが,生まれてくる子供には施設ではなく,温かな家庭の中で幸せになってほしいという実親の願いと,どうしても夫婦で子供を育てたいという方の願いのサポートと養子縁組の仲介・あっせん事業を行っている団体として承知をしているところでございます。  本年4月から養子縁組あっせん事業を行うものにつきましては,都道府県知事の許可が必要になるなど,適正な運営を確保するための法律が施行されます。新たな制度の中で,児童の最善の利益を最大限に考慮された民間あっせん機関による養子縁組を期待するとともに,民間事業者による先駆的な取り組みにつきましては,今後も関心を持って情報等を収集していきたいというふうに考えているところでございます。 411: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 412: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 民間のこういったものはすごく少ないので,この土浦市のほうには全国から相談が集まっていて,実親からの相談が,養子縁組については302件,妊娠に関する相談409件,それから養親その他からは,養子縁組については377件,寄附,取材,研修その他について,これで全部で521件ということです。実親からの相談のうち経済的理由であるということが7割を占めているということが平成26年度の相談実績の中で明らかに報告されております。  現在,国は児童養護施設ではなく家庭で暮らせるように里親委託を推進しております。これを受けて狛江市はどのような取り組みをしているのか,お伺いいたします。 413: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 414: ◯ 参 与(石森 準一君) 現在,市内で養育家庭として登録している家庭は3家庭となっております。2月に開催した学習会では,市内の養育家庭の方からお話を伺うことができましたが,養育家庭で育てられた児童は現在はその家庭を巣立ち,結婚式では里親が親として出席され,温かな家庭を築かれるとともに,養育家庭との交流が今も続いているとのことでございます。  残念ながら,体調不良とのことで御本人からはお話を伺うことはできませんでしたが,家庭は子供の成長発達にとって最も自然な環境であり,最も大切な環境と考えているところでございます。  社会的養育,とりわけ家庭と同様の環境における養育を推進するため,世田谷児童相談所を初めとした関係機関と市民まつり等で制度等の周知を行うとともに,発表会,学習会を開催しているところでございます。 415: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 416: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 福祉の総合相談の中で,里親制度につなげる事例はあったのでしょうか。また,担当者は情報連携等,適切な対応はできているのかお伺いいたします。 417: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 418: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 福祉総合相談窓口におきまして,養子縁組や里親制度に関しての一義的な相談はありませんが,相談があった場合には所管の子育て支援課におつなぎすることになります。ただし,各担当ケースワーカーが個別の支援の中で,児童相談所等と連携して,里親に委託したお子さんのケースはございます。 419: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 420: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 厚生労働省が打ち出す里親の委託率75%,これは狛江市にも無関係ではないと思います。どう体制を整えるのでしょうか,お伺いいたします。 421: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 422: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童福祉法の改正によりまして,養子縁組の相談支援が児童相談所において確実に行われるよう養子縁組の相談に応じ,援助を行うことは都道府県の業務として位置づけられております。都内にはさまざまな事情により家庭で暮らすことができない児童が約4,000人いると言われていますが,東京都の取り組みを支援していくとともに,現状3家庭となっております市内の養育家庭につきまして,制度の周知に努め,登録里親をふやしていきたいというふうに考えているところでございます。 423: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 424: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) (1)の3)の障がい児の社会的養護と子育て支援については,今回はやめておきます。次の機会にまた質問いたしたいと思います。  では,“困り感”のある子どもの理解と支援というところでお伺いします。  狛江市における学童保育所の在籍児童総数と障がいを持つ児童数,それの内訳についてお伺いいたします。
    425: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 426: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成29年4月1日現在の学童クラブの在籍児童総数は572名で,診断書や愛の手帳等の写しを提出して,障がい児として申請があった方は14名でございました。 427: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 428: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) サポート体制として,専門的な知識を有する支援員を配置しているのでしょうか,研修はどのように行っているのでしょうか。 429: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 430: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成29年度に学童クラブでは,支援員向けに年3回ほど研修を実施しておりまして,その中で6月30日に実施した研修が目黒区の駒場児童館長をお招きしまして,「学童保育における配慮を必要とする子どもを含めた生活づくり」という研修を実施しております。  また,東京都の研修にも参加をさせておりますが,公立保育園で実施をした6月21日の「狛江市における子どもの発達に関わる現状と今後の課題」など,3回の研修に参加しているところでございます。 431: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 432: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,学校のような専門職のチーム巡回指導の必要性についてはどう考えているのでしょうか,お伺いいたします。 433: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 434: ◯ 参 与(石森 準一君) こどもクラブを除く学童クラブでは,現在学期に1回,年3回ほど教育相談所の先生や臨床発達心理士の先生に巡回相談をお願いしておりまして,特別な支援が必要な児童について,特徴や接し方のアドバイスをいただいているところでございます。  また,平成30年度からはこどもクラブでも巡回相談を実施をする予定でございます。 435: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 436: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今学校でもそうなんですけれども,巡回相談に臨床発達心理士といった,今まで不登校とかいろいろな問題が起こるたびに,大体児童精神科医の方,または臨床心理士といった心理面の方が活躍していたと思うんですが,きょう私が紹介したいのは作業療法士ということなんです。私はこれを知ったときに,すごく画期的で,前が開けたなと。なぜ今までこういった視点がなかったのかなというふうに思いました。  それでは,作業療法士の役割についてお伺いいたします。 437: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 438: ◯ 参 与(石森 準一君) 作業療法士につきましては国家資格で,作業とは食事や入浴等,人の日常生活の全てを作業と呼んでいるところでございます。役割として,病気やけが,あるいは生まれながらに障がいのある人など,年齢に関係なく支援が必要な全ての人が社会とのつながりを作業を通じてつくる支援をされているところでございます。 439: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 440: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 学童クラブに作業療法士のチームが訪れ,発達障がい児へのアドバイスをするという画期的な事業ですが,これは本当に最近始まりまして,岡山県で2015年から始まっております。2017年度にはWAM(社会福祉振興)の助成で「学童保育と作業療法士連携全国モデル」事業ということに取り組んでいます。  今全国に広がっているわけなんですが,学童クラブにおいて作業療法士を取り入れる実践について,市の考えを伺います。 441: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 442: ◯ 参 与(石森 準一君) 作業療法士と学童クラブの連携は,岡山県学童保育連絡協議会が2年前に始めまして,平成29年度は学童保育と作業療法士連携全国モデル事業といたしまして,独立行政法人福祉医療機構の社会福祉振興助成事業のWAM助成のモデル事業として採択されまして,全国に広める事業を実施し,佐賀県や沖縄県,宮城県及び福島県で学童クラブと作業療法士が連携してコンサルを実施する等の取り組みが行われているところでございます。  医学的に身体の仕組みや脳の仕組みからふだんの支援につなげる等,ふだん考えないアプローチで現場に好評だそうでございます。平成30年度もWAM助成の申請をしており,採択されるかはわからないとのことでございますが,今後もこの事業を広めていきたいというふうに聞いているところでございます。  今実施をしている巡回相談もそうでございますが,やはり外部の専門的な知識を有する方のアドバイスは非常に有効だというふうには考えているところでございます。そういった取り組みを参考にしながら,支援を考えていきたいというふうに考えております。 443: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 444: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 本当にそのとおりで,でもちょっと補足で説明したいんですけれども,今プロジェクトを始めたのは首都大学東京大学院の小林隆司教授という方で,2016年の新聞なんですけれども,岡山県の市内の6クラブの学童保育所を回って感じたことはということで,「県内の作業療法士らと各クラブに半日程度滞在し,子どもたちの行動と指導員の対応を見てアドバイスした。例えば,落ち着きのない子に対しては「力を持て余している状態なので,重いものを運ぶなど力を使う作業を頼んで発散させてみてはどうか」と提案。また,注意しても聞こえていない様子の児童への対応では「聴覚情報の選択能力に課題があるとみられる。体を軽くたたいて気づかせるなど,別チャンネルを使うといい」と伝えた。」こういったことを伝えて,そうするとクラブ側は熱心に耳を傾けて,「今後,自信を持って対応することができる」といった感想が寄せられ,プロジェクトの有効性を実感できたということです。  なぜ学校ではなく学童保育所を支援の場に選んだのかということについては,「「学び」が中心となる学校現場に対し,学童保育は児童たちが学年の壁を越えて一つの集団となり,学習や屋内外での遊び,料理といった多様な体験をする。そんな中で指導員たちは,一人一人に分け隔てなく接しながら,発達障害児への適切な対応も求められ,相当の負担が掛かっている。私が岡山県内の放課後児童クラブを対象に昨秋行ったアンケートでも,現場で専門家からアドバイスを直接受けたいという声が数多く寄せられ,作業療法士の支援が急務だと判断した。」  発達障がい児への支援における作業療法の効果はということで,「作業療法は障害者の日常生活をサポートし,症状を改善していくため,遊びや家事,創造活動などのあらゆる行動をアレンジ,実践する。「学び」以上に「生活」の要素が強い学童保育には最適の療法ではないか。子どもたちの発達を階段に例えるとすれば,発達障害児はその段差がばらばらで,時には越えられないほどの高さになる。そんなときに,作業療法士は指導員と一緒になって乗り越えられる手助けをし,発達を自然な形で促していくことができる。」というふうに言っていて,本当に具体的な仮説を立てて,具体的にこういうふうにしたらどうかということで,大変現場では役に立っているということで,私も岩戸児童館の小学生クラブに早速資料を持って行ってまいりましたら,社会福祉法人雲柱社に大変興味を持っていただけたので,こういったことを狛江でもぜひ紹介できて,そういう研修が広がっていけばいいというふうに思っています。  次に,広報こまえでも周知され,ことし2月4日に「うちの子,何か気になる」というタイトルで行われた講演会について,実施の経緯,背景,目的,講師選定の理由などについてお伺いします。 445: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 446: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 発達支援の必要なお子さんの子育てにおいて,親御さんたちはお子さんのさまざまな課題に関し,ほかのお友達と比較して,自分の子育てやしつけが間違っているのではないかともやもやした悩みを抱えております。発達障害の支援にはさまざまな観点がありますが,親御さんが支援の必要なお子さんの理解,受容ができていない方が多いのではないかということを現場で実感しております。  今回,講師をお願いした江川先生につきましては,川崎で療育をしている方で,狛江の近くにすばらしい先生がクリニックを開設したという情報を伝えてくれたことが始まりとなっております。  先生は長年にわたり発達障がいのみならず知的障がい,重度心身障がい児と幅広く子供の医療現場で活躍されております。また,狛江の肢体不自由児のお子さんたちもお世話になっているソレイユ川崎という障がい者施設の施設長もされております。そして,クリニックのホームページを拝見すると,支援の必要なお子さんの親御さんの不安や医療に関する相談に丁寧に応じていただけることが一目で見てわかるような内容でした。  そこで職員が直接クリニックに電話をし,先生と話し,企画案を検討していただき,今回の講演をお受けいただいたという経緯でございます。 447: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 448: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,参加対象はどのようなターゲットを想定したのでしょうか。また,どのような成果があったと考えますか。 449: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 450: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 広報,ホームページ等の周知はもちろんのこと,市内の全保育園,幼稚園,小・中学校等で支援の必要なお子さんやいわゆる気になるお子さんのいる親御さんをターゲットに,チラシの配布,ポスターの掲示を行いました。そして,当日は約40名の方に御参加いただきました。  参加いただいた親御さんにつきましては,早期療育を受けているお子さんの親御さんから小・中学校,特別支援学校に通学するお子さんのいる親御さん,また一通り療育を終わり,大学生となったお子さんがいる親御さんまで,幅広い年齢層に御参加いただきました。そして,御夫婦で参加された方もいらっしゃいました。参加者の感想を見ると,皆さん内容に関して満足いただいており,今回の講演会が親御さんの悩みや不安の解消,そして障害理解につながったと認識しております。 451: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 452: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,これは市としてはどのような手応えがあったのでしょうか,お伺いいたします。 453: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 454: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 参加された方の感想の多くが「障がいに関して理解」という言葉を引用し感想を述べられておりました。共生社会の実現には障害に関する理解が進むことが一義的な課題になります。そのような意味では今回の講演会が参加された市民の障害理解の一助につながったと考えております。 455: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 456: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) えがわ療育クリニックの江川文誠先生が話していた,まん丸の豆は少ない,個性豊かな個人は転がりやすい卵のようであるといったキーワードを使っていました。誰にでもわかる理解を促す講座の必要性をどのように考えるでしょうか,また理解のチャンスをより多くの市民に与えるための取り組みを今後どう進めていくのかお伺いいたします。 457: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 458: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 今回の講演会での先生の言葉に「理解は障がいを個性に変える魔法の言葉」というものがあります。先生は人間を豆や卵に例え,その人の障がいを個性と思えるように周囲の理解の必要性をわかりやすく説明されておりました。わかりやすく障害の理解を伝えることがいかに大切であるか,我々市職員も実感いたしましたので,障害理解に関する市民の皆様への取り組みを今後とも継続して行ってまいりたいと考えております。 459: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 460: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,改めて「子どもの権利条約」批准の意味とは何かをお伺いいたします。 461: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 462: ◯ 参 与(石森 準一君) 児童の権利に関する条約,いわゆる子どもの権利条約は,児童の基本的な人権の尊重を実現するため,差別の禁止や社会保障,教育の権利などを包括的,網羅的に定めたものと認識しております。  平成28年に児童福祉法が改正されておりますが,その第1条において,児童の権利に関する条例の理念に基づくことが明確にされております。こまえ子育て応援プランの基本的な視点に,子供は一人の人間としての権利が保障されることを据えておりますが,児童福祉法の理念等につきましては,こまえ子育て応援プランに基づく取り組みの中で実現していかなければならないものと考えているところでございます。 463: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 464: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 子供は何も知らないんだから,黙って大人の言うことを聞いておけ,子供になんか権利はないという時代からは本当に大きな違いが示されています。ぜひこういった子どもの権利条約の視点,具現化を目指して,狛江市も頑張っていただきたいと思います。  以上で質問を終わります。 465: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時40分 休憩     午後 3時00分 開議 466: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。5番山田たくじ議員。     〔5番 山田たくじ議員登壇〕 467: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) よろしくお願いします。山田たくじです。  きょうは,大きく2問質問させていただきたいと思います。  1問目は,2030年という未来を見据えた持続可能な狛江のまちづくりについてであります。  通勤ラッシュや待機児童問題は過去の話。技術革新のおかげで起業や在宅ワークがふえ,都心への一極集中が解消されたからです。生産性が上がって残業が減り,午後7時には家族で食卓を囲むのが一般的になります。  働き方改革が議論されるようになり,法制度が変えられようとしていますが,SDGs(エスディージーズ)──持続可能な開発目標と訳されていますが,これが達成されれば,2030年にはこのような生活が待っているかもしれないと言われています。  持続可能な経済成長を維持しつつ,全ての人に生産的で働きがいのある仕事を,これはSDGsの目標8番です。  日本政府が具体的なアクションプランを策定した昨年から,国連のこの「持続可能な開発目標」に触れることも出てきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。  では,国連を構成する世界の国々は,どのような経緯でSDGsを採択することになったのでしょう。  国連が主導する持続可能な開発の源流は,1987年のブルントラント委員会の報告書にあるそうです。自分が大学に入った年ですから,もうかなり昔のことになります。  その報告書では,開発の進め方を,将来の世代の欲求を満たしつつ,現在の世代の欲求も満足させると規定しました。世代をまたいで節度ある開発を目指す,この概念は,その後の国際協力の潮流となっていきます。  その5年後,1992年には,国連環境開発会議,地球サミットの場で,気候変動枠組条約が採択されます。これは自分が就職して2年目のことでした。この条約が,二十余年たって,皆さんの記憶にも新しい温暖化対策のパリ協定,2015年の協定につながっていきます。  他方,途上国の貧困対策はおくれが目立ち,3秒に1人の子が命を落とす状況が続きました。そこで,状況を大きく変える契機にするアイデアが語られるようになり,2000年に実現したのが国連ミレニアム宣言でした。貧困の撲滅と途上国の債務問題に取り組む宣言には各国の首脳が署名,2001年にはミレニアム開発目標(MDGs)がつくられたのです。  2015年を達成期限とするこのMDGsは,8分野の目標を掲げ,極度の貧困を半減,マラリア・結核・HIV感染の蔓延も食いとめました。しかしながら,乳幼児死亡率は半減したものの,3分の1までは削減できず,妊産婦の死亡率は目標を達成することができませんでした。  そうした中,MDGsの期限を迎えることが確実となったことから,国連は2013年からさまざまな分野の専門家を招き,新たな話し合いを始めます。MDGsを引き継ぐ新たな枠組の作成に取りかかったのです。その結果,これまでの環境問題への対応を合流させ,さらにグローバル化の進展に伴う地球規模の経済,社会の問題への対応も盛り込む新たな枠組の設定につながっていきます。  では,お伺いします。経緯はそういうことなんですけれども,持続可能な開発目標,SDGsとはどういう中身のものなのか。途上国だけが対象のものなのか,また今までの目標のように,国レベルだけが対象となるような目標なのか,そのあたりについても具体的に御説明いただければと思います。  そして2問目です。  障がいのある人もない人もともに生きるまちを目指してであります。  こちらのほうは,私が,2015年に行われた前回の市議会議員選挙の際,市内の障がいをお持ちのお子さんの親御さんがつくるわかりやすい選挙広報において,その前年の2014年にできた障害者差別解消法の中でうたわれている障害者差別解消支援地域協議会について考えていきたいとお約束させていただいた経緯があります。今回の質問は,そのフォローアップということで質問させていただきます。  障害者差別解消法にいう障害者差別解消支援地域協議会とはどのようなものなのでしょうか,お答えいただきたいと思います。  他の質問は自席より行わせていただきます。 468: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 469: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 1問目,持続可能な開発目標,SDGsでございますが,持続可能な世界を実現するため,17の目標と169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない社会の実現を目指し,経済・社会・環境をめぐる広範な課題に統合的に取り組むこととしており,法的拘束力はないものの,各国政府は当事者意識を持って,17の目標達成に向けた国内的枠組を確立するよう期待されてございます。  また,17の目標及び169のターゲットの進捗状況をはかるため,さらに230の指標が定められており,この指標により他者と比較した上でフォローアップを行うことで,目標やターゲットについての取り組みの推進が期待されております。  ただし,この指標に関しましては,膨大な量のデータが必要とされるため,統計的に精査されていない指標,また国際比較性を欠く指標もあることから,今後改めて整備が必要であるとされているところでございます。  また,SDGsは,発展途上国のみならず先進国自身が取り組む普遍的なものであり,日本としても積極的に取り組んでいるところでございます。  なお,自治体における持続可能な開発目標の達成に向けた取り組みについては,平成29年6月9日に閣議決定されました「まち・ひと・しごと創生基本方針2017」において,「地方公共団体における持続可能な開発目標(SDGs)の推進」が盛り込まれたところでございます。 470: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 471: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 2問目お答えいたします。  障害者差別解消支援地域協議会は,障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律第17条の規定に基づき,地方公共団体等に設置することができる協議会で,相談事例等を共有し,差別を解消するための取り組みについての協議等を行います。 472: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 473: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) それでは,大きな1問目から質問を続けさせていただきます。  SDGsの17の目標とありましたが,具体的にはそれぞれどういうものなのか,御答弁をお願いいたします。 474: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 475: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) SDGsで掲げられている目標は,「貧困をなくそう」,「飢餓をゼロに」,「すべての人に健康と福祉を」,「質の高い教育をみんなに」,「ジェンダー平等を実現しよう」,「安全な水とトイレを世界中に」,「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」,「働きがいも経済成長も」,「産業と技術革新の基盤をつくろう」,「人や国の不平等をなくそう」,「住み続けられるまちづくりを」,「つくる責任つかう責任」,「気候変動に具体的な対策を」,「海の豊かさを守ろう」,「陸の豊かさも守ろう」,「平和と公正をすべての人に」,「パートナーシップで目標を達成しよう」,この17項目でございます。 476: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 477: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 今,大変ゆっくりわかりやすく御答弁いただいたんですけれども,こちらのほうに,念のためといいますか,パネルを用意させていただきました。大変カラフルなものになっているんですけれども,最初のほうから,「貧困をなくそう」,「飢餓をゼロに」,「すべての人に健康と福祉を」,「質の高い教育をみんなに」,「ジェンダー平等を実現しよう」,「安全な水とトイレを世界中に」,「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」,「働きがいも経済成長も」ですね,括弧つきの成長だと思いますけれども,「産業と技術革新の基盤をつくろう」,「人や国の不平等をなくそう」,行政としては一番これが関係してくると思いますけれども,「住み続けられるまちづくりを」,「つくる責任つかう責任」,「気候変動に具体的な対策を」,「海の豊かさを守ろう」,「陸の豊かさも守ろう」,「平和と公正をすべての人に」,みんなで協力し合って,それが大事だと思うんですけれども,「パートナーシップで目標を達成しよう」ということです。  まことに包括的な,分野横断的なものでもあり,私たち議員も,自分がしている活動を振り返ったときには,どこかに関係しているのではないかというふうに思うような目標です。  では次にお伺いしますが,昨今,自治体によるSDGsへの取り組みが期待されているようですけれども,その必要性と背景についてお伺いいたします。 478: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。
    479: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 自治体によるSDGsへの取り組みの必要性についてでございますが,大きく3つあると考えております。  1つには,持続可能な開発を通して自治体の活性化を図るということです。これは多くの自治体において,人口減少や地域経済の縮小などの将来における衰退が懸念されている中で,自治体には持続可能な開発に必要な固有資源がまだまだ数多くあるということが背景にございます。  2つには,2030アジェンダ及び国のSDGs実施指針において,自治体参加の重要性がうたわれているということです。ローカルな課題とグローバルな課題の双方に取り組む上で,自治体の参加は欠かせないという認識が背景にございます。  3つには,多くのステークホルダーとのパートナーシップを築く上で重要なポジションにいるということです。これは,自治体が市民,民間企業,NPO等に最も近い位置にいる存在であるということが背景にございます。  以上から,自治体がSDGsに取り組むことで住民生活の質の向上,地域の固有性の開拓と地域活性化,経済・社会・環境政策の統合による新しい価値の創出,他団体とのパートナーシップの推進,自治体内や内外の自治体間のパートナーシップの推進と手法の共有,国際協力等が達成されると考えております。 480: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 481: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) わかりました。  それでは,国が平成30年度からだと思うんですけれども,自治体SDGs推進事業というものを始めるようなんですけれども,これについてお伺いいたします。 482: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 483: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁いたしました「まち・ひと・しごと創生基本方針2017」に基づき,地域資源を生かし,環境,社会,経済の3つの価値を創造しながら自律的に発展する多様な都市・地域モデルの創出を目指すとともに,その成功事例の普及展開を通じて地方創生を推進した環境未来都市構想の実績を踏まえ,地方創生におけるSDGs達成のための取り組みを推進するに当たっての基本的考え方を取りまとめるため,平成29年6月,国におきまして自治体SDGs推進のための有識者検討会が設置されました。当検討会による5回の会議を経て,29年11月に政府に対して提言が行われ,その提言内容に基づき実施されるのが自治体SDGs推進事業でございます。  具体的な事業内容についてですが,自治体によるSDGsの達成に向けた取り組みを公募し,すぐれた取り組みを提案する都市を「SDGs未来都市」として選定し,それらが行う事業を,国が設置する自治体SDGs推進関係省庁タスクフォースが強力に支援するものでございます。また,未来都市の取り組みの中で,より先導的な取り組みとして選定された10件程度の自治体SDGsモデル事業には資金的な支援があり,平成30年度においては,1件につき総額4,000万円を上限とした補助金が想定されており,事業全体として5億円の予算要求がなされているところでございます。  ただし,SDGsについては,平成29年8月に国から全国自治体に対して認知度や関心度についてのアンケートが実施され,回答率は38.1%,認知度については約46%,SDGsに関心がある自治体は約36%,既にSDGsの取り組みを行っている自治体が約35%,今後の地方創生に向けて活用意向がある自治体は約40%となり,このアンケート結果からは,全国の自治体において取り組みが余り進んでいないのが現状でございます。 484: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 485: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) アンケートについては残念な結果だとは思うのですけれども,逆に,私たちの狛江市がこういうものに取り組んでいこうというときには,ほかが余り関心がない,理解がないという中で,フロントランナーになることもできる分野ではないかというふうに思います。  要するに,自治体がSDGsに本気で取り組むということは,とりもなおさず,新しい時代の経済,社会,環境を創出していくということにほかならないというふうに自分では理解しております。それは,政府が目指すSociety5.0を推進することにもつながる可能性もあり,SDGsの担い手としての次世代,また女性のエンパワーメントでもあり,当該自治体の魅力を高め,移住者をふやすことにつながる,最も現実的な道なのではないかというふうに思うわけです。  では次に,このSDGs,17のゴールがありましたけれども,これに照らしたときに,狛江の現状をどういうふうに捉えていらっしゃるか,お聞かせください。 486: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 487: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) SDGsの17の目標をそれぞれ読み込んでみますと,狛江市の特性や性格によって若干の濃淡はあるものの,いずれも市の施策との関連性があると認識しております。特に関連性の強いものの例としまして,「つくる責任つかう責任」の目標項目に係る循環型社会の形成については,狛江市一般廃棄物処理基本計画などに基づき,発生回避・排出抑制・再使用・再生利用のいわゆる4Rを推進する取り組みを進めており,また,「気候変動に具体的な対策を」の目標項目に係る温暖化対策については,狛江市環境基本計画に基づき,家庭及び事業所の省エネルギー促進,公共交通,徒歩,自転車などの選択促進のための環境整備及び低炭素型まちづくりの推進等により温暖化対策への取り組みを進めているところでございます。 488: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 489: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 確かにそういうことだと思うのです。ただ,今お答えいただいたのは行政の立場からということだったと思うんですけれども,狛江といった場合には,さまざまな市民の方がそこにいらっしゃって,日々独自の活動をなさっています。目標11に「つくる責任つかう責任」というのがございますけれども,これについて考えてみると,例えばフードバンク狛江の活動は,その代表的なものなのではないかというふうに思っています。  日本では,年間632万トンの食べ物がまだ食べられる状態で捨てられています。実に世界の1年間の食料援助量の2倍に当たる量です。他市に先駆けて食品ロスを減らし,そのままであれば廃棄される運命にある食品を困っている方々にお届けする活動を始められています。これは狛江の誇るべきことではないでしょうか。  そのフードバンク狛江の代表の方から紹介されたこのような会社があります。  クリスマスの翌日のケーキ,節分の翌日の恵方巻き……。神奈川県相模原市に日本フードエコロジーセンターという会社があります。ここには,スーパーや食品工場から1日数十トンの廃棄食品が持ち込まれているそうです。廃棄食品から異物を取り除き,高温で殺菌後,乳酸発酵させてブタの液体飼料を製造しています。これはSDGsの目標11「つくる責任つかう責任」を世の中に問うものであると同時に,目標9にある「産業と技術革新の基盤をつくろう」ということにも該当すると思います。こうしてつくられた液体飼料は,ブタの肺炎も防ぐ効果があるそうです。  この会社の社長は大学時代,環境保護活動に学生を派遣するフィールドアシスタントネットワークという組織を立ち上げたそうです。そこで彼はこんな現実に直面します。タンチョウの降り立つ北海道の釧路湿原の保全を訴えても,道路建設はとまらなかったそうです。反対運動やスローガンを掲げるだけでは,社会は変わらない。その後,獣医師免許を取得,経済を学ぶため,まず経営コンサルに就職。約20年前,海外の仕事先から,ヨーロッパでは余剰食品で液体飼料をつくると聞くことになります。彼はこれを農林水産省に飛び込みで提案します。その後,小田急グループに,沿線の廃棄食品をリサイクルしたいと招かれ,2005年,現在の日本フードエコロジーセンターを開設。今,液体飼料は国内のブタ約100万頭の飼育に広がっているそうです。その液体飼料を餌の一部としたブタの肉が小田急OXの「優とん」コーナーで販売されています。社長は,自社に持ち込まれる食べ物を見てもったいないなと漏らす見学者にこう言うのだそうです。このパンの小麦やエビを日本が調達するために,海外で木々がどれだけ伐採されるかということを考えたことがありますか。国会議員の人たちもよく視察に来られるそうです。この会社の高橋功一社長は狛江の市民でいらっしゃいます。  長野県松本市では,2011年から3010運動を始めました。宴会で,最初の30分は食事を楽しみ,お開き10分前も自席に戻り食べ切ろうという運動だそうです。青森県八戸市では昨年4月から,市内のホテルを含む飲食業者に市が呼びかけ,賛同する店の登録制度を立ち上げて,この3010運動を市内に広めているそうです。  こども食堂の活動も,市内で複数の団体が立ち上がり,行政では手が届きにくいところをカバーして活動されております。これも目標1「貧困をなくそう」や目標2「飢餓をゼロに」,目標3「すべての人に健康と福祉を」,目標10「人や国の不平等をなくそう」などに複層的に関連している活動だと言えます。  エネルギーシフトを実現するこまえの会,略称エネこまの活動も,再生可能エネルギーを狛江でというエネルギーの地産地消を目指しているという点で,目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」と合致しているのは言うまでもなく,目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」や目標12「つくる責任つかう責任」にも,また目標13「気候変動に具体的な対策を」にも関連していると見ることができます。  さまざまな活動を,どれも1つの分野の問題だと捉えず,統合的に見ていくことが重要。1つの問題を一つの側面からしか語れないと,その側面の人たちしか共感しない。それぞれの人の文脈で話をして,当事者意識を持ってもらうよう持っていかなければなりません。これは,島根県の海士町というところで,若い人ですけれども,活躍されている岩本悠さんという方の言葉だそうです。  では,行政として最も関連が強いと考えられる目標11「住み続けられるまちづくりを」について見てみましょう。  国連では,この目標の下に10種類のターゲットを定めています。1つは住宅供給,2つには交通整備,3つには都市計画,4つには遺産・遺構の保護──狛江市にもありますね。5つには脆弱性の軽減,6つには環境保全,7つには公共空間の整備,8つには都市と地方の連携──これも狛江市でもやっています。9つには統合的な政策の策定,そして最後に財政的あるいは技術的支援というふうになっています。これらのターゲットについても,指標に照らし達成度を見ていくということも必要になってくると考えるわけです。  では次に,今なすべきことは何かという観点で,今後,市の行政計画,特に次年度から策定を予定している基本構想・基本計画,環境基本計画,緑の基本計画の更新・策定に向けて,市長はどのようにお考えになるのか,お伺いいたします。 490: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 491: ◯ 市 長(高橋 都彦君) 平成32年度を初年度とします基本構想・基本計画そして環境基本計画,緑の基本計画の策定に向けまして,狛江市が持続可能な自治体としてあり続けるためには,狛江市の特性や強みをしっかりと捉え,明確なまちの将来像を描いておくことが重要であります。  そうした意味で,今回の質問で取り上げられたSDGsという考え方は,そのための材料の1つとして注目すべきものであり,国が掲げる環境未来都市構想のさらなる発展,そして持続可能な自治体まちづくりの観点からも,このSDGsに関する取り組みをできる限り推進していくべきであると考えております。  そのためにも,一自治体として狛江市に何ができるかを精査した上で,市の将来の姿やその実現に向けて達成すべき目標や進むべき方向性を総合的,包括的に示した基本構想・基本計画の改定において,またSDGsの掲げる17の目標に沿って,「水・衛生」,「エネルギー」,「気候変動」等の項目と密接に関連する狛江市環境基本計画と狛江市緑の基本計画の改定においても,自治体が担うSDGs推進を意識した計画改定となることを考えております。 492: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 493: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) ぜひそのようにしていただけたらありがたいというふうに思います。  SDGsは,2015年9月,国連サミットで全会一致で採択された文書の一部に当たります。「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文書です。そこでは,世界中の人々が共同の旅に乗り出すに当たり,誰も置き去りにしないことを誓うと宣言しています。先進国の人たちには,地球を維持するための関与と,安全で快適な暮らしを将来の世代に残すための行動を求めています。政治や社会,生活のありようを17の目標から逆算,バックキャスティングして,必要な行動を考える発想。互いに深いところでつながっている課題を解決するために,経済,社会,環境などをつなげて捉え,統合的に解決していく手法。  私たちはふだん,今を起点にして,今を出発点にしてしか物を考える習慣がありません。いわゆるフォアキャスティングの発想です。しかし,そのような中では,欲望,欲求というものは無限に発散していくだけです。地球は1つしかない。その地球に負荷をかけないようにして将来世代につないでいかなければいけません。私たちは今,バックキャスティングの考え方にシフトすることが求められているわけです。バックキャスティングの考え方については,東北大学で研究を重ねていらっしゃるグループがあると聞いています。  今回は,教育のほうではお答えを求めませんでしたけれども,これらはSDGsの達成期限である2030年を成人して迎える今の小・中学生にとっても,自分たちの将来にかかわる問題です。昨年3月末に公表された小・中学校の新学習指導要領では,「持続可能な社会の創り手となる」など,SDGsに関係する文言が多く盛り込まれたと聞いています。特に中学校では,「持続可能」という言葉が今の5カ所から20カ所に,「グローバル化」は1カ所から7カ所にふえるということです。この新学習指導要領は,小学校では2020年度から,中学校では2021年度から授業が始まると聞いています。  国連でSDGsの責任者を務めるトーマス・ガス事務次長補はこう言います。一番重要なのは,若い人を議論の輪に入れることです。今の若者は,すてきなジャケットが欲しいだけではありません。持続可能な形で生産された物が欲しいのです。自分たちの将来を破壊することに加担したくないからです。指導者とこうした若い市民の間に新しい社会契約が結ばれて初めてSDGsは実現できるのです。そして,子供たちにこう言います。世界はつながっていることを忘れないで。世界中のみんながよく生きられるようにする責任がみんなにもある。困っている友達がいたら助けてあげなさいということです。  これで1問目の質問を終わらせていただきます。  障がいのある人もない人もともに生きるまちを目指しての続きの質問をさせていただきます。  障害者差別解消支援地域協議会,これの現在の他の自治体における設置状況について,わかる範囲でお願いいたします。 494: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 495: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 内閣府の調査によると,平成29年4月時点で,多摩26市では,八王子市,武蔵野市,青梅市,小金井市,国立市,福生市,羽村市の7市が設置しており,東京都も設置しているところでございます。 496: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 497: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) それでは,設置している自治体,今お答えいただいたわけですけれども,活動が既に始まっている自治体がわかれば教えていただきたいのと,設置経緯がわかれば,あわせてお願いします。 498: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 499: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 例えば国立市では,当事者からの要望等により,障害者差別解消法の施行に合わせて平成17年に制定した,「しょうがいしゃがあたりまえに暮らすまち宣言」を条例化し,平成28年4月から施行しております。  先に条例を制定していた八王子市等にならい,障がい者の権利擁護に関して助言またはあっせんを行うことの適否について審議をするため,地域協議会としての機能を持つ「国立市しょうがいしゃの権利擁護に関する調整委員会」を設置しております。  調整委員会のメンバーは,学識経験者,当事者,弁護士,特別支援学校教員経験者等で構成されており,平成28年度は2回開催,助言またはあっせんについては該当する案件はありませんでしたが,障害者差別解消法に関する相談事例の共有等を行ったとのことでございます。 500: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 501: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 今,調整委員会という言葉が出てきましたけれども,必ずしも差別解消支援地域協議会という名前ではないということだと思うんですけれども,国立市は先行する八王子市等に倣いということで,私,八王子市の担当部署の方にも直接お聞きしてみたんですけれども,八王子市の場合は国の法律ができる前からこの条例をつくって,調整委員会という既にあった組織,市の諮問機関という形みたいなんですけれども,そこに地域支援協議会の機能を持たせたというか,そういうふうになっていると聞きました。  八王子市の場合は,障がい者団体の方が積極的に動かれて,行政主導ということではなくて条例をつくっていったりとかいうことを議会の請願などを通じて進められたということを聞きましたけれども,多摩では八王子市が最も先進的にやって,それに国立市が倣い,さらにほかの自治体が,今,日野市やどこかというところがつながっていっているということなんですけれども,それらの自治体は条例をつくって,その後に差別解消支援地域協議会をつくっているということですが,条例なしに地域協議会をつくっている自治体もあるということがわかってまいりました。  では次に,障害者差別解消支援地域協議会に関して,東京都での動きがあるというふうなことを聞いたんですけれども,それについてわかる範囲でお答えください。お願いします。 502: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 503: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 東京都では,平成28年度に協議会を設置し,平成28年度に2回,平成29年度に2回の協議会を開催しております。  また,東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え,社会全体で障がい者理解を深め,差別をなくす取り組みを進めるため,協議会に部会を設け,「障害者への理解促進及び差別解消のための条例」制定を検討しております。 504: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 505: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 条例制定を検討中ということで,条例案について,その内容等,わかるものがあるのか。また,もっと進んで,パブリックコメント等を求めていたりするのか。それが話し合われている審議会等の傍聴ができるかどうかというようなところをわかる範囲で教えてください。 506: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 507: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 条例案につきましては,昨年12月20日から1月18日まで,東京都福祉保健局のホームページ等でパブリックコメントが行われ,581件の意見が寄せられております。パブリックコメントやその結果,部会の資料や会議録につきましては,ホームページで見ることができます。  今年度は,もう1度部会が開催される予定ですが,傍聴することも可能となっております。  この条例では,法では努力義務となっている事業者による合理的配慮の提供を義務としているところが大きな特徴です。会議等における都の担当者説明では,パブリックコメント等で当事者による合理的配慮の提供等についてさまざまな意見が寄せられておりますが,東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え,事業者による合理的配慮の提供を進めていくことが重要であり,企業規模や混雑時等の個々の状況に応じた過重な負担のない範囲での対応であることや,広域支援相談員が助言等を行う相談体制を整備していることについて,説明会やシンポジウムの開催,条例啓発パンフレット等を活用し,事業者,障がい当事者双方に向けて啓発を行っていきたいとのことでございます。 508: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 509: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控えているという客観的な情勢があって,こういった条例制定に当たってパブリックコメントを求めるということにもコメントが多数出ているというような状況があるのだと思います。  それでは次に,障害者差別解消支援地域協議会に関して,狛江市の現状,また他市等では必ずしも支援地域協議会として立ち上げたのではなくて,既存の組織にくっつけたりとかいうことをしているようなところもあるようなんですけれども,同協議会の代替となる組織というものがあるのかどうかなどについて御答弁をいただきたいと思います。 510: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 511: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市では,「狛江市職員の障害を理由とする差別解消推進対応要領」により,事務を所管する課,職員課,福祉相談課の3つを相談窓口と定めており,相談等に適切に対応するため,相談事例の情報共有や職員研修等を行っております。  差別解消法の施行後の実績としては,昨年度は4件の相談がありましたが,今年度は,今のところ相談はございません。  現状,協議会の代替となる組織はなく,相談を受けた場合は,庁内で連携を図りつつ個別に対応しております。  協議会の設置については,今後の相談の状況等を踏まえて,引き続き検討してまいります。 512: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 513: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 狛江市では,要領に基づいて,事務を所管する課,職員課,福祉相談課の3課を相談窓口と定めていらっしゃるということでした。協議会の代替となる組織はないということです。相談件数もそんなに多くないように見えるのですけれども,八王子市に聞いたときも,年によって多かったり少なかったり,人口の割合から見れば,そう多くはないような形だったと思います。ただ,世田谷区などだと,相談を掘り起こす作業を区のほうでやっているというようなことも聞きました。まず相談する場所はどこに行ったらいいかわからないという方が結構いらっしゃるんだと思いますし,また,相談すべきかどうか逡巡されている方もいらっしゃるのかもしれません。そこのところは福祉保健部のほうでよくおわかりだと思いますので,できるだけそういった方々に寄り添って,相談を受けやすい環境づくりに努めていただきたいというふうに思うわけです。  次の質問に重なってしまっている部分もあったかもしれませんけれども,専門の窓口を,協議会みたいなものかもしれませんけれども,世田谷区などでは,旧法の自立支援法,今の総合支援法に基づいた自立支援協議会というところに差別解消法の協議会の機能を持たせているというようなことだったんですけれども,協議会を設置した場合にも,今のままの相談件数にとどまるというふうにお考えか,あるいはそういう専門の窓口ができたら相談件数がふえるのではないかというふうにお考えか,わかる範囲で御答弁をお願いします。 514: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 515: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 協議会や専門の窓口を設置している市も,そうでない市におきましても,差別解消法施行以降の相談件数は余りふえていない状況であり,それだけで相談件数をふやすことは難しいと考えます。  市では,公共機関窓口,関係団体,福祉サービス事業所,イベント等でリーフレットを配布するなど,現状でも差別解消法の周知を進めておりますが,相談件数をふやすためにはさらに制度周知等が必要と考えており,協議会の検討とあわせて取り組みを進めてまいります。 516: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 517: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) まさに周知が難しいというところだと思うんです。八王子市の御担当の方も全く同じことを言っていらっしゃいました。さまざまな場面でこういう窓口があるんだということを,これからも周知に力を入れていっていただけたらというふうに思うわけです。よろしくお願いします。  次に,ちょっと切り口を,光の当て方を変えてなんですけれども,高齢者が住みなれた地域で安心して生きがいを持って暮らし続けられるように,今,地域包括ケアシステムの構築が進められていますけれども,障がいをお持ちの方と地域包括ケアシステムとの関係についてお伺いしたいと思います。  地域包括ケアシステムというのは,障がいを持っていらっしゃる方も対象とできるような,また対象として考えているような制度設計になっているのでしょうか。 518: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 519: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 国の政策の方向性として,地域包括ケアシステムは,高齢期のケアを念頭に置いた概念として進めてきており,引き続き推進しつつ,平成28年6月2日に閣議決定された「ニッポン一億総活躍プラン」に掲げられた地域共生社会の実現に向け,地域包括ケアの必要な支援を包括的に提供するという考え方を,障がい者,子供等への支援や複合課題にも広げた包括的支援体制を構築していくことを目指しております。  また,新たな地域精神保健医療体制として,精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築を政策理念として掲げているところでございます。 520: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 521: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 国としてはそういう方向を目指しているというふうに今の御答弁にありましたけれども,平成28年6月2日に閣議決定された「ニッポン一億総活躍プラン」に掲げられた地域共生社会というものについて,どういうものなのか,御説明をお願いいたします。 522: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 523: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 先ほども申し上げましたけれども,国は,平成28年6月2日に閣議決定した「ニッポン一億総活躍プラン」におきまして,子供,高齢者,障がい者など,全ての人々が地域,暮らし,生きがいをともにつくり,高め合うことができる地域共生社会を実現するため,支え手側と受け手側に分かれるのではなく,地域のあらゆる住民が役割を持ち,支え合いながら自分らしく活躍できるコミュニティーを育成し,福祉などの地域の公的サービスと協働して,助け合いながら暮らすことのできる仕組みの構築を目指しております。 524: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 525: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 目指しているところはわかるのですけれども,地域包括ケアシステムの中に障がいをお持ちの方をきちっと理解して差し上げられるようなスキルを持った方々が配置できているのかどうかというところはまた,目指す方向性は方向性ですけれども,あるのかどうかという実態が別にあると思うんです。地域共生社会を実現していくためには,福祉・医療分野だけでなく,雇用,就労,住まい,司法,教育,産業等のさまざまな他分野の連携というものが求められていくふうになると考えますけれども,その辺について狛江市として今後どのように進めていかれるのかということについて御見解を伺いたいと思います。 526: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 527: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 国は,今後の対応の方向性として,地域課題の解決力を強化する体制や,世帯全体の複合化・複雑化した課題を受けとめる,市町村における総合的な相談支援体制づくりを進め,2020年代初頭の全国展開を目指しております。  狛江市におきましても,包括的な相談支援体制の整備に向け,国や都の動向を注視しながら,庁内の関係部署の委員を中心に構成される狛江市地域包括ケアシステム連携推進会議におきまして検討してまいります。 528: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田議員。 529: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) そういった相談支援体制が実際に整備されまして,障がいをお持ちの方の差別解消に限らずですけれども,障がいのある方もない方も同じように豊かな生活が送れるような狛江市にオール狛江でしていっていただけたらということをお願い申し上げて,私の一般質問を全て終了させていただきます。 530: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 3時53分 休憩     午後 4時09分 開議
    531: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。8番太田久美子議員。     〔8番 太田久美子議員登壇〕 532: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 太田久美子でございます。よろしくお願いいたします。  通告に従いまして,2問質問いたします。  1問目,公務員の新しい働き方についてから質問いたします。  日本は,生産年齢人口が総人口の減少を上回るペースで減少し,労働力不足が懸念される中,安倍首相は,1月22日の通常国会の施政方針演説で,働き方改革を断行いたしますと宣言され,戦後の労働基準法制定以来,70年ぶりの大改革に取り組むと強調されました。今国会でも最重要テーマと位置づけられている働き方改革の実行計画は昨年3月にまとめられ,改革を前へと進めてきました。  国だけでなく,東京都も実行計画をつくっています。また,お隣川崎市でも,川崎市働き方・仕事の進め方改革推進プログラムを策定して働き方改革を進めていますが,狛江市では,働き方改革実行計画はつくられているのでしょうか。どのように働き方改革を進めているのかお伺いいたします。  2問目です。  人口減少時代にも生き生きと暮らせるまちへから質問させていただきます。  平成27年国勢調査によれば,日本の総人口は96万2,607人減少し,1920年の調査開始以来100年にして初めて人口が減少に転じました。高齢者数は今後600万人ほどふえ,2040年あたりにピークを迎えると想定されています。また,2016年には,年間出生数が初めて100万人を割り込み,97万6,979人となりました。  日本は既に15歳未満の人口割合は世界で最も低く,65歳以上の割合は世界で最も高い水準にあり,我が国日本は,これから世界で類のない人口減少を伴う超高齢化社会を経験することとなります。  団塊の世代が75歳以上となる2025年に向け,地域包括ケアシステムの構築が進められていますが,最近では,この2025年問題よりも2040年問題がさらに深刻な課題として挙げられています。2040年には,いわゆる団塊ジュニアの方々が65歳に達し,団塊世代の方は90歳代になり,高齢者数がピークを迎えます。  狛江市では,あと2年もすれば人口が減少に転じ,いよいよ人口減少時代に入っていきます。これからやってくる2025年問題,さらに深刻な2040年問題を乗り越え,少子化と人口減少を克服して,活力ある地域を次の世代へと引き継いでいかなくてはなりません。  まずは,2025年問題よりさらに深刻だと言われている2040年問題とはどのような問題なのか,お伺いいたします。  再質問は自席より行います。 533: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 534: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 1問目の御質問に答弁させていただきます。  国の働き方改革については,非正規雇用の処遇改善,賃金引き上げと労働生産性向上,長時間労働の是正,柔軟な働き方がしやすい環境整備など9つの分野について,具体的な方向性を示すための議論が行われ,働き方改革実行計画が平成29年3月28日にまとめられ,あわせてその実現に向けたロードマップが示されております。特に長時間労働の是正につきましては,従前より狛江市においても取り組んでいくべき課題と認識しており,ノー残業デー週2日の徹底,午後8時30分を絶対退庁時間とした上での所属長及び職員課による退庁時間の把握や,月45時間を超えて超過勤務を行った職員の超過勤務理由と今後の対策の把握に努めているところでございます。 535: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 536: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 2問目に答弁させていただきます。  まず2025年問題でございますが,いわゆる団塊の世代の方が2025年に75歳以上の後期高齢者となり,超高齢化社会を迎えることにより生じる諸問題を指すものでございます。  2040年問題につきましては,日本創生会議が平成26年に発表した資料によりますと,若年女性人口が2040年に5割以上減少する市町村が896自治体,全体の49.8%に達し,そのうち人口1万人未満の自治体が523自治体,全体の29.1%に達することになり,また地方においては,このまま推移すると多くの地域は将来消滅するおそれがあるとされており,東京都では,豊島区や奥多摩町などが人口の約半数が消滅する896の自治体に該当しているとされたところでございます。  狛江市においては,その自治体には該当しておりませんが,狛江市人口ビジョンで掲げるその目標人口や将来展望の実現に向けて狛江市総合戦略を策定し,各施策を推進しているところでございます。 537: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 538: ◯ 8 番(太田 久美子議員) それでは,1問目から再質問させていただきます。  狛江市では,実行計画は策定せず,現在,長時間労働是正に懸命に取り組んでいるということだと思います。働き方改革の一丁目一番地と言われているのが長時間労働の是正ですけれども,今国会に提出されている法案では,36協定を結んだ場合でも,残業時間の上限は年720時間,45時間を超えることができる月も6回までに制限して,2カ月ないし6カ月の平均残業時間を8時間以内にしています。  狛江市では,平成28年度の超過勤務時間は,27年度よりも約5,700時間ふえましたけれども,29年度はどのような状況なのか,現時点での職員一人当たりの月平均と年平均超過勤務時間をお伺いいたします。 539: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 540: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 平成29年度1月までの職員一人当たりの超過勤務時間に基づきますと,1カ月当たり9.4時間,年間に換算いたしますと112.8時間となってございます。 541: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 542: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 職員一人当たりの年平均超過勤務時間は112.8時間ということ。そうなりますと,目標の100時間は既に超えていることになります。東京都では,「ライフ・ワーク・バランス」推進プランというのを策定して,平成28年10月から残業ゼロに向けて残業削減マラソンや20時完全退庁を実施しています。  少し紹介させていただきますと,残業削減マラソンというのは,各局の幹部らでつくる都庁超勤対策チームを設置して,勤労状況を定期的に確認し,前年度比で長時間勤務縮減率を各部局で競い,勤務時間の縮減率の大きい部署を庁内で公表するという取り組みです。20時完全退庁については,午後8時に仕事を切り上げるように放送を流すほか,全庁一斉消灯を行い帰宅を促し,カードタッチで帰宅時間を記録するというものです。20時半以降に勤務を続ける場合は,各局総務課長に事前に申請しなければなりません。これらの取り組みによって東京都では,20時以降の退庁者は約1割減少し,本庁一人当たりの1カ月の超過勤務時間は21.4時間と,前年より3時間減少したということです。  狛江市でも,東京都のような具体的な取り組みを示したわかりやすい「ライフ・ワーク・バランス」推進プランのような計画を策定され,働き方改革を前へと進めていただきたいと思いますが,御見解を伺います。 543: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 544: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 東京都の「ライフ・ワーク・バランス」推進プランと同じく,平成27年度に「次世代育成支援対策推進法に基づく第2期狛江市特定事業主行動計画及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく特定事業主行動計画」を一体の計画として定めているところでございます。  計画では,女性職員を初めとする狛江市職員が,自身の望むキャリアプランに従い,子育てや介護のための時間を確保し,安心して働き続けることができる体制を整え,活気ある市役所をつくり上げることで,市民の皆様に良質なサービスを提供していけるよう努めることとしております。 545: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 546: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 働き方改革は,各部局でばらばらにやっていたのでは効果が上がらないのです。東京都の「ライフ・ワーク・バランス」推進プランは,具体的な取り組みが示されていて大変わかりやすいと言われていますので,一度は見ていただきたいと思います。  昨年の12月に静岡県職員が8年の間に41人も自殺したという報道がありました。ちょうどこの8年間というのが知事の就任時期と重なることもあって,知事が人員削減を進めたことで職員にかかる業務負担が大きくなったことや,残業の削減指導が行き過ぎて時間外勤務を申請しない人がふえたことが自殺の原因ではないかと言われています。こういったことを受けて静岡県では,正確な実態把握をしていなかったことが問題だったとして,職員へのアンケート調査を始めたということです。  勤務実態調査というのは本当に大事で,狛江市でも行うべきと思いますが,全職員へアンケート調査はされたのか,お伺いいたします。 547: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 548: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 各職員の勤務実態につきましては,正規職員については人事評価制度における自己申告制度がございます。  自己申告制度では,自身がどの分野で能力を発揮できるか意思表示を行うことが可能であり,この制度を活用しつつ,職員の能力,適性の把握に努め,これらを考慮した適正な人事配置に努めてまいりたいと考えております。  嘱託職員の方につきましては,月額の一般事務の職員を対象といたしまして,配属先及び週の勤務日数に関する自己申告を受けております。  正規職員,嘱託職員どちらにも言えることでございますが,各職員から出される申告全てを人事異動に反映するというのは困難であることが課題として認識しております。 549: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 550: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 非正規職員を含めた全職員への実態調査はまだ行われていないということだと思います。国のほうでは非正規雇用の処遇改善を大きく掲げていますので,今後は,非正規雇用の方への勤務実態調査もしていかなければならないと思います。  それでは,ここで改めて,現在の正規職員と非正規職員の人員数をお伺いいたします。 551: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 552: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 平成29年4月1日時点での正規職員数は,フルタイム再任用を含め447人,月額・日額の嘱託職員167人,時間額の嘱託職員数221人でございます。 553: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 554: ◯ 8 番(太田 久美子議員) そういたしますと,54%が正規職員で,46%が非正規職員ということになるかと思います。予想以上に非正規職員が多いということがわかりました。  政府は,正規と非正規雇用労働者の待遇差の解消を目指すとしています。狛江市でも,正規職員と非正規職員の待遇差を埋めていくべきと考えますが,例えば臨時職員の賃金や手当は,正規職員と比較してどうなのか。また,社会保険とか休日日数はどうなのか,お伺いいたします。 555: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 556: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 嘱託職員は,正規職員を補佐し,定型的な業務を担っており,その職責に応じた報酬額としているところでございます。  また,社会保険については,法律にのっとり,契約期間が2カ月を超え,週の所定労働時間が20時間以上で,雇用期間が1年以上見込まれ,毎月の支給額が8万8,000円以上となる場合に加入しております。  休暇については,正規職員に準じて付与しているところでございます。 557: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 558: ◯ 8 番(太田 久美子議員) ただいまの御答弁では,賃金については具体的にどうなのか,私には全然わかりませんでしたけれども,46%を占める非正規職員なしでは公共サービスを展開することができないという現状を直視されて,待遇差を埋めていただくようお願いしておきます。  女性にとって働きやすい職場かどうかを見分ける物差しの1つに,女性の管理職比率が挙げられています。国の働き方実行計画にも盛り込まれています。政府は3割を目指すとしていますが,狛江市の場合,女性職員における課長補佐以上の割合はどうなっているのか伺います。 559: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 560: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 平成29年度4月1日時点での課長補佐以上の職員のうち女性職員が占める割合は18.3%でございます。 561: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 562: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 18.3%ということで,まだまだ女性が活躍できる環境整備を進めていただかなければいけないということでお願いいたしておきます。  アベノミクスの成長戦略のもとで女性活躍推進法が制定されて,働く女性が増加する中で,職場におけるセクシュアルハラスメントが大きな社会問題になっています。  東京労働局のホームページを見ますと,平成27年度に雇用均等室に寄せられた労働者側からの相談で最も多かったのは,セクシュアルハラスメントの55.7%でした。また,労働局長による紛争解決の援助の申し立て受理件数のうちの49.7%,機会均等調停会議の申請受理件数の56.9%もがセクシュアルハラスメントの事案だということで,ハラスメントの中でもセクシュアルハラスメントの被害者が一番多いということがわかります。  狛江市においても,セクシュアルハラスメントやパワーハラスメント等のない職場をつくっていかなければならないと思いますが,まずは庁内におけるハラスメントの実態把握をすべきと思いますが,どのような方法で実態調査をされているのか伺います。 563: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 564: ◯ 総務部長(上田 智弘君) ハラスメントについての実態調査は特に実施していません。 565: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 566: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 実態調査は特にしていないということですが,それでは実態が全然把握できていないということになります。庁内での実態を全く把握できていない中でハラスメント対策をやっているということになります。それで本当にいいのでしょうか。私はこれからしっかりと,狛江市の相談体制の実態ということをやっていかなければならないと思います。  このことを申し上げて,次に,狛江市の苦情・相談件数について伺います。 567: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 568: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 各相談員に寄せられる相談についてということでございますと,守秘義務もございますので,統計はとっていません。 569: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 570: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 窓口での相談件数もわからないということです。件数と守秘義務は別物だと思います。相談窓口は形式的に設けるだけではだめなんです。それは御承知だと思いますけれども,実質的な対応ができないと,本当に職員を守ることができません。ちゃんと機能する相談体制をつくっていただきたいと要望しておきます。  厚生労働省では,仮に相談件数が少ない場合であっても,職場でセクシュアルハラスメントが起こっていないとは限らないと指摘しています。都道府県労働局雇用均等室に寄せられている相談には,相談・苦情窓口はあっても,相談しづらい窓口になっていて相談できない,相談ができる職場の雰囲気ではないというものがあると言っています。  狛江市では,もし仮に特別職の職員がハラスメントの加害者となった場合には,どのように対応されるのでしょうか,伺います。 571: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 572: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 地方公務員法第29条に基づく懲戒処分は,一般職に対して適用される規定のため,特別職の地方公務員に対しては直接の適用はございませんが,仮にそのようなことがあった場合につきましても,職員からの相談に適切に対応する必要があることに変わりございませんので,ハラスメント防止指針に基づき対応することになろうかと思います。  なお,場合によっては懲戒処分に相当する事案があり得ますが,地方公務員法第29条に基づく懲戒処分は,一般職に対して適用される規定のため,特別職の地方公務員に対しては,直接の適用はございません。 573: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 574: ◯ 8 番(太田 久美子議員) それでは,特別職の職員についても,事実関係の聴取が行われ,解決に向けて適正に対応するということでよろしいんですね。  しかし,職員であれば懲戒処分となるような事案であっても,特別職の職員には適用されないということだと思います。  近年,職場でのセクハラ,パワハラがこじれて,法廷闘争にまで拡大しているケースもふえています。ハラスメントの賠償請求額の消滅時効は,不法行為と構成すれば3年ですが,実は債務不履行で構成すると10年と長くなるということです。一般にハラスメントの時効は3年と思われがちですが,職場の問題という面に目を向けますと,10年ということにもなる場合があるということです。  そこでお伺いいたします。苦情・相談届はどういう扱いになっているのか,保存期間もあわせて伺います。 575: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 576: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 届け出に関しての所定の様式はございませんが,狛江市ハラスメント苦情処理委員会の関係書類の保存年限は5年となっています。 577: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 578: ◯ 8 番(太田 久美子議員) そういたしますと,苦情処理委員会まで上げたものについては5年は保存されるということだと思いますけれども,それでは,相談窓口で相談員の方が聞き取りで作成した資料についてはどのように扱われるのか,お伺いいたします。 579: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 580: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 苦情処理委員会での対応まで至らない,相談員が作成したメモにつきましては,私文書になると考えております。 581: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 582: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 相談窓口に相談いたしまして,職員の方がつくられた資料については私文書扱いということです。  ハラスメントの賠償請求権の消滅時効は職場の問題という面に目を向けると10年の場合もあるということを先ほどお示ししましたけれども,保存期間については検討を改めてしていただきたいということを要望しておきます。  調布市などほかの自治体では,内部相談窓口のほかに外部相談窓口も開設して,随時相談を受けつけ,対応しています。大阪市などでは,外部委員や弁護士などから構成されるコンプライアンス委員会があり,職員だけでなく市民も相談ができて,調査,解決までできるような仕組みができています。  狛江市でも,不正なセクハラやパワハラなどから職員を守れるように,外部の第三者が公正に判断し対応するような仕組みをつくるべきと考えますが,市の見解を伺います。 583: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 584: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 外部の第三者機関と申しますと,例えば狛江市が共同設置団体となっています東京都市町村公平委員会では,セクシュアルハラスメントに対する相談を受けつけており,相談の内容に応じて東京都市町村公平委員会の職員が制度の説明やアドバイスを行うほか,相談者の了解のもとに相談者の所属する任命権者等に対して照会または事実確認を行い,必要に応じて関係当事者に対する指導等を行うこととされていますので,今のところ一定の担保がなされているものと考えております。
    585: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 586: ◯ 8 番(太田 久美子議員) ただいま,外部の第三者機関として東京都市町村公平委員会を御紹介していただきましたけれども,調布市にあるような,または大阪市のようなコンプライアンス委員会も必要ではないかと思いますので,検討していただきたいと思います。  庁内での上司と部下の関係だったり,これまでの人間関係などに調査が左右されることもあるかと思います。そういった意味でも,ハラスメント相談窓口の適切な運用は容易ではないと思います。  お隣の調布市や葛飾区などでは,ハラスメントの相談件数などもしっかり人事行政公表されていますが,狛江市では,調べてみましたら,公表されていません。なぜハラスメント相談の掲載がないのか,私は公表すべきと考えますが,市の見解を伺います。 587: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 588: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 狛江市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例第3条により年1回の報告,また第3条により報告しなければならない事項を規定しております。  ハラスメントにつきましては,狛江市職員ハラスメント防止指針にございますように,相談者がどのような解決を望んでいるかを確認することが前提となっており,全ての相談件数を把握し公表することは難しいと考えますが,狛江市ハラスメント苦情処理委員会で調査・審議した件数は把握できますので,各市の状況等を踏まえまして,今後の検討課題としたいと考えております。 589: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 590: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 答弁の中で,相談窓口での相談件数を全部把握するのは難しいというようなことでございますが,調布市でも葛飾区でも,ハラスメントの件数はちゃんと公表ができています。狛江市ができないということはないと思います。ぜひとも検討していただきたいと思います。  昨今,ハラスメント対策なくして働き方改革なしと言われています。職員が快適に働くことができる就業環境を実現するため,相談体制の充実をしっかりお願いしておきたいと思います。  次に,学校の働き方改革の質問に移ります。  昨今,教職員の長時間労働が問題となっていますが,昨年,文部科学大臣は,もう看過できない状況だと述べられています。文部科学省の調査で,全国の中学校の教師の6割が,過労死ラインを超えて月80時間以上の時間外労働しているという報道がされています。狛江市の状況はどのようになっているのでしょうか。教員の勤務実態調査はされているのか,お伺いいたします。 591: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 592: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 狛江市におきましては,本年2月1日から14日までの2週間,小・中学校全校の教職員を対象といたしまして,タイムレコーダーを利用しての出退勤の時間の調査を行っているところでございます。 593: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 594: ◯ 8 番(太田 久美子議員) もう実態調査されているということです。教員の時間外勤務の実態についてはどのように分析されているのか,お聞きいたします。 595: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 596: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今回の調査におけます勤務日の平均在校時間につきましては,暫定値ではございますが,小学校の一般教諭10.8時間,中学校の一般教諭11時間,小学校の副校長12時間,中学校の副校長11.9時間,小学校の校長9.9時間,中学校校長11.4時間という状況でございます。  また,週当たりの在校時間は,小・中学校ともにおおむね60時間以内ではございましたけれども,学校によっては全体的に教員の退勤時間が遅い学校があったり,また経験が浅い教員は週当たりの在校時間が60時間を超える傾向であったりすることがわかった次第でございます。  教育委員会といたしましては,これらの状況はワーク・ライフ・バランスの実現はおろか,心身の健康保持にも支障を来しかねない水準であると分析しているところでございます。 597: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 598: ◯ 8 番(太田 久美子議員) やはりなかなか厳しいものがあるというふうに思います。  教師のこういった状況で,時間外勤務の抑制に向けた取り組みが急がれるわけですが,私はまず,教職員のガイドラインをつくられたらいいと思いますが,ご見解を伺います。 599: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 600: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 国におきましては,昨年の8月,学校における働き方改革に係る緊急提言が発せられまして,また東京都におきましても,学校における働き方改革プランの中間まとめが公表される中で,狛江市教育委員会におきましても,教師としてやりがいと誇りを持って自己実現をかなえていくことができる環境を整備するためには,現在の,熱意を持って子供たちに長時間労働もいとわないという考えから,生産性やタイムマネジメントを意識して,教員としての調査研究に充てる時間の確保等,総合的なワーク・ライフ・バランスの実現への発想の転換こそが重要であるとの考えのもと,校長会とも意見交換を重ねた上で,平成30年2月に開催いたしました狛江市教育委員会第2回定例会におきまして,学校の働き方改革プランを策定しております。 601: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 602: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 既に学校の働き方改革プランを策定されているということです。もしかして,都内では最初につくられたのではないでしょうか。公務員のワーク・ライフ・バランスというのは結構あるんですけれども,教職員のガイドラインというのは,私,ネットで調べても,なかなか見つけることができなかったんです。  学校の働き方改革プランの基本的な考え方,ポイントを伺います。 603: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 604: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 本プランにつきましては,計画期間を平成30年度から32年度までの3カ年としております。プランの目的,目標,取り組みの方向性につきましては,教員の身分の性質に鑑みまして,東京都教育委員会が設定しましたそれらの目標,目的等を踏襲して設定しております。  ちなみに,目標につきましては,週当たりの在校時間が60時間を超える教員をゼロにするといった内容でございます。また,取り組みの方向性といたしましては,在校時間の適切な把握と意識改革の推進,教員業務の見直しと業務改善,教員を支える人員体制の確保,部活動の負担の軽減,ライフ・ワーク・バランスの実現に向けた環境整備の5点を掲げているところでございます。  今後,このプランをもとに,教員の本来の業務である子供への指導,子供と向き合うための時間の確保とあわせまして,その指導を効果的に行うための教材研究,授業研究など,効果的な授業を行うための教員のスキルアップのための時間を確保するために,学校の働き方改革を進めてまいりたいと考えております。  ただし,教員は東京都の職員であり,都内で異動することになります。そのため,出退勤の管理については,狛江市が電子化したとしても,都が帳簿方式で管理しているために,異動先の学校への出退勤データの提出は,現段階では帳簿によることとされています。そのため,先ほど言いましたように,タイムカードでの把握も2週間に限定してという形で実施しております。そういった形で,狛江市におきましての時間の実態把握につきましては,効果測定の意味を含めまして定点測定をしてまいりたいと考えております。  このような点も含めまして,教員の働き方改革につきましては,東京都においても一定の取り組みが行われないと,市町村としての取り組みの効果が薄れてしまうおそれがございますので,東京都の現行制度に対しても一定の見直しを求めていきたいと考えております。 605: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 606: ◯ 8 番(太田 久美子議員) それでは,教員がやるべき仕事とそうでない仕事について,どういうふうに整理をされているのか,具体的にお伺いしたいと思います。 607: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 608: ◯ 教育部長(平林 浩一君) これも昨年の12月,文部科学省の中教審の特別部会から出された中間まとめがベースとなりますけれども,基本的には,教育課程に位置づけられた教育活動に関しましては,教員免許を有する教員が担うべき職務です。しかし,給食費の徴収や調査への回答など,教員免許を有しなくてもできる業務に関しては,教員以外が担えるものと捉えています。  ただし,学校で行われる活動は,全て最終的には児童・生徒のために行われるもので,一人一人の子供の教育に対する責任を負うのは教員であると考えております。そのため,単純に教員の仕事を切り分けて,その一つ一つの仕事から教員を完全に切り離していくのではなく,あくまでも子供の教育に対する責任を負う教員の負担の軽減並びに支援をするという考えのもとで進めていく必要があると考えております。 609: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 610: ◯ 8 番(太田 久美子議員) それでは,教員でなくてもいいと考えられる仕事については誰が担えると考えているのか,お伺いいたします。 611: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 612: ◯ 教育部長(平林 浩一君) これまでも,子供の心理的サポートや福祉的なケア,部活動などの専門性が高い分野につきましては,それぞれスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー,部活指導員などの専門的な知識,経験をお持ちの方にその業務を担っていただいております。また,地域の方に教育活動に加わっていただく学校支援地域本部のような仕組みも構築しております。また,例えば給食費の徴収であれば,現在調整を進めている給食費の公会計化が,その意味におきまして業務負担の担い手となるものと思っております。  さらに,平成30年度からは,副校長に負担が集中しやすい事務作業につきましても,学校事務の共同実施や,市が雇用する事務職員の勤務時間の拡充などによりまして,学校事務機能の強化を通じ,その負担軽減を図ってまいりたいと考えております。  今後,学校の働き方改革を進めていく中におきましては,学校の教員以外の職員,各分野の専門的な知識・経験をお持ちの方や地域ボランティアの方など,さまざまな方にその担い手になっていただきたいと考えているところでございます。 613: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 614: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 私は,教員のOBとかOGの方にも担い手になっていただけたらいいかなと思っているところです。  それでは,2問目の再質問に移ります。  先ほどの登壇質問で,2040年問題を確認させていただきました。増田寛也元総務大臣が座長を務める日本創成会議は,2040年までに20歳から30歳までの女性の人口が半分以上減少し,1,800市区町村中,ほぼ半分の市町村が消滅すると発表しています。  狛江市の人口ビジョンを見てみますと,出生率を向上させることができなければ,やがて2万人を切り,自治体として存続ができなくなるとしています。国は,人口減少に歯どめをかけるために,希望出生率1.8を目標に掲げています。この希望出生率というのは何を意味しているのか,まずはお伺いいたします。 615: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 616: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 希望出生率の定義につきましては,結婚や子供の数に関する希望がかなうとした場合に想定される出生率のことを指します。  平成27年10月7日に発足した第3次安倍改造内閣においては,少子高齢化という構造的な課題に取り組み,皆が包摂され活躍できる社会である一億総活躍社会の実現に向けて取り組むこととしており,新・三本の矢の1つとして,「夢を紡ぐ子育て支援」を充実させ,希望出生率1.8の実現を目指すとしているところでございます。 617: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 618: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 希望出生率というのは,結婚したいのにできないとか,子供を欲しいのに持てないといったことに対して一つ一つ解決していかなければならないということになります。  政府が打ち出している希望出生率1.8を実現するために,狛江市ではどのような取り組みを行ってきたのかお伺いいたします。 619: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 620: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市人口ビジョンでは,2060年までに出生率を1.8まで上昇させ,目標人口を6万6,000人程度と設定したところでございます。  その目標人口や将来展望の実現に向け,平成28年2月に狛江市総合戦略を策定いたしました。この総合戦略では,「魅力あるまちづくり」,「子育てしやすいまちづくり」,「市民が活躍するまちづくり」の3つの基本方針に基づく施策を展開し,いつまでも住み続けるためのまちづくりを目指しております。この総合戦略は,毎年度,進捗管理を行っており,合計特殊出生率については,基本方針2「子育てしやすいまちづくり」の基本目標指標として設定しているところでございます。  主な取り組みといたしましては,待機児対策推進本部において策定した待機児対策検討報告書に基づく計画的な保育施設の整備による待機児への対策や,(仮称)北部児童館の建設による子供の居場所づくりの推進,また子ども家庭支援センターの充実も含め,子育て・教育支援複合施設の整備を行い,切れ目のない子育て支援体制の構築・充実に向けた取り組みなどを進めているところでございます。 621: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 622: ◯ 8 番(太田 久美子議員) それでは,その取り組みの成果についてもお聞きいたします。 623: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 624: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど申し上げましたとおり,総合戦略については,毎年度,進捗管理を行っているところでございます。平成29年度の進捗管理では,合計特殊出生率が計画策定当時の1.02から1.14まで上昇しており,一定程度,その成果が出ていると考えているところでございます。  また,基本方針2「子育てしやすいまちづくり」において設定している重要業績評価指標であるKPIにつきましては,全てのKPIについて,前年度と同等あるいはそれを上回る数字となっており,子供が健やかに育つ家庭への支援,及び子育て環境の充実の2つのテーマにおいて,着実な進展が図られていると考えているところでございます。 625: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 626: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 合計特殊出生率が1.14に上昇したということですが,国は1.8を目標としています。人口が減らない水準というのは2.07と言われていますので,私は,1.8では少子化に歯どめをかけることは難しいと考えています。それでも地道な取り組みが本当に大事だと思いますので,引き続き御努力いただきたいと思います。  人口減少と並行して進むのが単身化です。2040年ごろには,東京都ではひとり暮らし世帯が47.3%とほぼ半数を占め,ひとり暮らしが東京の標準世帯となるようです。狛江市では,高齢者のひとり暮らし世帯について,今後の増加をどのように予測されているのかお伺いいたします。 627: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 628: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市人口ビジョンにおいては,65歳以上高齢者の推計を行っておりますので,その数値で答弁させていただきます。  人口ビジョンで使用した平成22年度国勢調査の結果によりますと,平成22年度,2010年度における65歳以上高齢者の割合は21.8%であり,2040年には約33%まで上昇すると予測しているところでございます。  単身の高齢化率につきましては,市として推計はしてございませんが,人口ビジョンの推計値を踏まえると,あわせて上昇していくのではないかと考えられるところでございます。 629: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 630: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 高齢者数がピークとなる2040年には,約33%まで上昇すると予測されているということです。  市はこれまで,単身高齢者の孤立化を防ぐためにどのような取り組みを行ってきたのか伺います。 631: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 632: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 単身いかんを問わず,全ての高齢者の孤立化防止に向けた取り組みとして,社会福祉協議会による各地域でのサロン活動への運営支援,地域包括支援センターによる認知症カフェ,高齢者の方も含めた介護者の孤立防止に向けた介護者の会,老人クラブによる見守り活動等を実施しているところでございます。 633: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 634: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 東京圏では,2020年以降,急激な高齢化に突入して,介護施設の不足が深刻化すると指摘されています。現在の狛江市における特別養護老人ホーム等の待機者数はどれくらいいらっしゃるのかお伺いしておきます。 635: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 636: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成29年11月末時点で,待機者数は207名でございます。 637: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 638: ◯ 8 番(太田 久美子議員) これから超高齢化社会がますます進展していくわけですけれども,特別養護老人ホームに入所できる方は原則要介護3以上と言われていますけれども,これから認知症の方もどんどんふえてまいります。要介護1,2であっても,認知症の方は入所できると私は思いますが,狛江市では,要介護1,2で入所されている方はどれくらいいらっしゃるのかお伺いいたします。 639: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 640: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成29年12月の実績でお答えいたします。  要介護1,2の方は,合わせて24名いらっしゃいます。 641: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 642: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 24名いらっしゃるということです。認知症は,私何度も取り上げてまいりましたが,どんどんふえていくというふうに予想されているわけですけれども,認知症は早期発見して適切な対応をすることが一番重要です。早期診断のための医療機関の整備はどうなっているのでしょうか。自宅を訪れて認知症を早期発見したり相談に応じるという初期集中支援チームの現状と具体的な成果を伺います。 643: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 644: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 早期診断のための医療機関といたしましては,認知症医療に関する地域拠点として,鑑別診断や専門医療相談等を担います認知症疾患医療センターが平成27年9月から慈恵医大第三病院に設置されているところでございます。  また,当センターへの橋渡しの1つとして,地域の医療機関で物忘れの相談に応じ,必要に応じてセンターの紹介等も行う「もの忘れ相談医」を,狛江市医師会の御協力のもと,実施しているところでございます。  初期集中支援チームの現状につきましては,地域包括支援センターがかかわりながらも,受診の拒否等により支援の円滑な進捗が困難であった2名の方に対して実施したところでございます。  具体的な成果といたしましては,診断を行う認知症専門医や医療・介護専門職がチームとして本人宅を直接訪問したこと等により,支援に対する御本人の認識が改善し,その結果,受診に結びつけることができ,支援体制の構築を進めることができているところでございます。またあわせて,副次的な効果として,医療,介護を初めとする連携体制の強化が大きく図られているものと認識しております。 645: ◯ 議 長(小川 克美議員) 時間の延長をお認め願います。  一般質問を続行いたします。8番太田議員。 646: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 現在,少子高齢化,要介護・支援認定者の増加,単身世帯の増加,認知症高齢者の増加,介護の担い手不足といった背景を踏まえて,地域包括ケアシステムの構築が国より求められています。このケアシステムの構築に当たっては,地域の自主性や主体性に基づいて,地域の特性に応じてつくり上げていくことが必要とされています。国は今,平成32年度末までに精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築を求めています。現在の取り組み状況と課題をお伺いいたします。 647: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 648: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 精神障がい者が地域の一員として安心して自分らしく暮らすことができるよう,医療,障害福祉・介護,住まい,社会参加,地域の助け合い,教育が包括的に確保された地域包括システムの構築を目指す必要があります。このような精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に当たっては,計画的に地域の基盤を整備するとともに,市や障害福祉・介護事業者が,精神障害の程度によらず地域生活に関する相談に対応できるように,保健・医療・福祉関係者による協議の場を通じて精神科医療機関,その他の医療機関,地域援助事業者,市などとの重層的な連携による支援体制を構築していくことが重要です。  市では今後,地域移行に必要なサービスを確保しつつ,精神障がい者の地域移行を進めるための実態把握を行い,課題を抽出するとともに,保健・医療・福祉関係者による協議の場の設置について検討してまいります。 649: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。
    650: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 先進的に取り組んでいる自治体もありますので,参考事例としていただきながら,よりよい体制づくりに努力していただきたいと思います。  高齢者の就労,そして社会貢献活動への積極的な参加は,高齢者の方々の健康と生きがいづくりの基盤となりますので,市を上げて取り組む必要があると思いますが,これまでの取り組みをお伺いします。 651: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 652: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 高齢者への就業機会の提供を地域で中心となって行うシルバー人材センターへの運営支援や連携強化,また新しい総合事業における住民主体のサービスの実施,市民活動支援センターによる情報発信や活動支援,地域の介護予防活動の担い手育成,元気高齢者がボランティア活動を始めるためのきっかけとなる仕組みの検討等を行ってきたところでございます。 653: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田議員。 654: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 団塊の世代が全員75歳以上になる2025年問題に向けて,地域包括ケアシステムの整備が進められています。これまで,医療,介護サービス,健康づくり,地域福祉,生活支援,住環境,防災・防犯など,ばらばらになっているものをまちづくりとして囲いましょうというのが地域包括ケアシステムだと思います。地域包括ケアシステムは地域づくりそのものだと私は思います。十分な財政的支援もない中で,これだけのシステムを構築するのはとても大変だと思いますが,少子高齢化を伴う人口減少で,多くの自治体が消滅の危機にある中,規模は小さくてもしっかり機能する狛江市を目指して,今からやれることを明確にし,将来に向けてしっかりと取り組んでいただくようお願いいたしまして,私の全ての質問を終わります。 655: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 5時03分 休憩     午後 5時19分 開議 656: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。19番辻村ともこ議員。     〔19番 辻村ともこ議員登壇〕 657: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 通告に従いまして2問質問いたしますが,質問の順序を入れかえさせていただきまして,新教育長就任による新しい教育委員会とはを初めに,議長の御許可のもと質問させていただきたいと思います。  改めて,新教育委員会制度について,その要旨をお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 658: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 659: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 新教育委員会制度でございますが,教育の政治的中立性,継続性,安定性を確保しつつ,地方教育行政における責任の明確化,迅速な危機管理体制の構築,首長との連携強化を図るとともに,地方に対する国の関与の見直しを図ることを目的といたしまして,平成27年4月1日に施行されました地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律によって改正がなされたものでございます。  新教育長の設置,総合教育会議の設置,教育に関する大綱を首長が策定などを主な柱としております。  なお,狛江市におきましては,この改正法の附則第2条の経過措置の規定のとおり,本年3月31日まで,教育委員長と教育長が存在いたします旧制度で運用を行い,現教育長の任期満了とともに新制度に移行してまいります。 660: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 661: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 狛江市においては,教育長の役割や職務内容など,新教育委員会制度の制定後も旧制度のままでいたということで今報告がございました。新教育委員会制度と,今議会でもしも新しい教育長が選任された場合,何が変わっていくのか,幾つかの項目に分けて質問させていただきたいと思います。  まずは,新教育長の職務内容についてお答えをいただきたいと思います。 662: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 663: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 新教育長の職務につきましては,これまで教育委員長が担ってございました教育委員会の会議の主宰が新たに加わるとともに,教育委員長の職は今回廃止されることとなります。この点において,まず何よりも教育委員会の第一義的な責任者が教育長であることが明確になると考えております。 664: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 665: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) そうですね。今回の大きな目玉としては,責任の所在が教育長なのか,教育委員長なのかが不明瞭だったがために,例えばいじめの問題など,迅速に対応できない問題があったことから,新教育制度に移っていく,これは第2次安倍政権における教育再生実行会議第2次提言において提言されたものでございます。  次に,新教育長の役割について,新教育委員会制度になり,どのように変わるのかお伺いしたいと思います。 666: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 667: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 教育委員会制度改革におきましては,さきに申し上げたとおり,既に平成27年4月1日に法改正が行われており,新教育長の選任を除く総合教育会議と教育大綱の2件につきましては一昨年度から既に運用が開始されておりますが,この2件について運用を開始する際,狛江市の実情を踏まえ,効率的に新制度を運用できるようにということを基本的な考え方といたしまして,教育大綱に第2期教育振興基本計画を充てること,また総合教育会議の事務局を教育委員会が行う方針を庁内の調整会議にて整理した経緯がございます。  御承知のとおり,狛江市は小さな行政体であり,その分,庁内の各部署の横の連携,柔軟な対応がとりやすいところが狛江市の長所であり,優位性があるところでもございます。教育委員会といたしましても,この長所を最大限生かし,教育の政治的中立性,継続性,安定性を確保する中における市の施策全般の調和と教育行政の推進を図るために,総合教育会議などの新しい仕組みを最大限活用いたしまして,この新しい教育委員会制度を実効性あるものとして運用していきたいと考えております。 668: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 669: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 小さなまちにおいて,新しい教育委員会制度というのは,私はものすごく大きな実効性あるものになるだろうというふうに予測しています。庁内の各部署の横の連携,柔軟な対応がとりやすいのが狛江市の長所であり,優位性があるところであると今お答えいただきました。当然,教育の政治的中立性や継続性,安定性を確保する中において,市の施策全般の調和と教育行政の推進を図るための総合教育会議。  狛江市の教育は,全体の予算の中で今大体8%程度でございます。公共施設の整備の方針においてハードの面をやりとりしましたので,12%程度になる年もありますけれども,教育というのは国家百年の計でございますから,全体の予算の中の8%で果たしていいのかどうか,このように考えていたわけですが,始まった当初2回ほど開かれていた総合教育会議,現在は4回ということになっているようですけれども,行政の長と教育の長がともに腹を割って話し合う機会が得られる総合教育会議のあり方には大変期待するところでございます。  それでは次に,具体的な事例について,例えば教科書採択に与える影響などあるのかどうか。また,影響があるとすればどういったことなのか,お伺いしたいと思います。 670: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 671: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 教育委員会では,狛江市教育大綱・第2期狛江市教育振興計画に基づき施策を展開しております。新教育委員会制度になりましても,変更はございません。  具体的に教科書採択におきましては,狛江市立小学校及び中学校教科書採択に関する規則並びに狛江市立小学校及び中学校教科書採択に関する実施要綱に基づき採択を行っているところでございます。  狛江市の子供たちにとって適切な教科書を採択してまいりますので,新教育委員会制度により,従来から大きく影響を受けることはないと認識しているところでございます。 672: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 673: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 教育委員会では,狛江市教育大綱・第2期狛江市教育振興計画に基づき施策を展開していると。この大もとになる,一番大事な根幹がしっかりしているので,新教育委員会制度になりましても,大きな変更はないと。確かに教科書採択の採択権におきましては,現教育委員会のほうに専従するということで文部科学省のほうも言っているわけですけれども,私がちょっと気になりますのは,今,教育委員の方々が1期目,2期目と期数を重ねてらっしゃるようになりました。当初,レイマンコントロールということで,経験のない方の意見を重要視して選んでいるんですと,こんなお話もありました。確かにそうかもしれません。しかしながら,申し添えたいのは,教育委員の質を保護者の皆様初めとして地域の皆様は見ています。恐らくですけれども,その根底には学校のルールや規律を守る一丁目一番地がなされているか,当然見られていますし,教育委員の方の日ごろの言動,そして身だしなみも見られているのではないかというふうに思います。いろいろな御意見があるかと思いますけれども,ぜひ保護者の方や地域の方から誤解を受けないような委員の皆様のあり方にも注意を払っていただきたいとお願いを申し添えておきます。  さて,次に,私は議会に入り一番最初の質問がいじめ撲滅というテーマで,当時,大津事件について悲惨ないじめの自殺があり,また狛江市においても,さまざまないじめ事件が問題視されるようになってきた時期でもございます。その後もいじめ撲滅に向けて私は質問を続けてきました。その内容は,公正中立な外部調査機関をつくるべきであるという訴えを中心に行ってきておりました。審議中とのことですから深くは質疑いたしませんけれども,今議会におきましてようやくいじめ関連条例が整備され,いじめに関する外部の目を入れた検証委員会が発足することになりました。7年間かかりましたけれども,一つ一つ,いじめ撲滅について要望を精査していただき,御対応いただき,感謝をここで申し上げたいと思います。  そこで,新教育長のいじめ事案へのかかわり方について,今までのあり方と今後のあり方の違いについて,詳細をお伺いしたいと存じます。 674: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 675: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今までは,各学校がいじめの定義に基づきまして,各学校の実態に応じてそれぞれが未然防止,早期発見,早期対応に取り組んできたところでございます。  現在は,いじめ防止対策推進法が施行されたことによりまして義務規定が整備され,全ての学校で必ず実施するよう義務づけられたことで,未然防止,早期発見,早期対応,重大事態への対処と,組織的なあり方が明確になったところでございます。  具体的には,いじめとは何か,いじめの未然防止はどのような取り組みか,組織的な指導方針や体制はどういうことか,いじめ解消とは何か,重大事態とその対処方法はどうするかが整理され,共通理解できるようになったところでございます。  これによりまして各学校は,狛江市いじめ防止基本方針にのっとり,学校いじめ防止基本方針を策定いたしまして,全職員及び保護者,地域の方々との共通理解のもと,いじめの未然防止,早期発見,早期対応に取り組むようになりました。  内容といたしましては,各学校は学校いじめ防止(対策)委員会を中心に,全ての教職員が共通理解を図り,未然防止のあり方,早期発見の方法,早期解決の取り組み等を組織的に進める体制を構築し,対応しているところでございます。また,各学校は,保護者や地域の方々,関係機関との連携を強固にするとともに,ホームページや学校便り等で情報発信もしております。  今後は,この取り組みが当然のこととなるよう,各校の取り組み状況を確認し,組織的ないじめの未然防止,早期発見,早期対応,重大事態への適切な対応について指導を徹底してまいりたいと考えております。 676: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 677: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) いじめ防止対策推進法が制定されて以降,狛江市内においてきめ細かく,具体的に,各校で取り組みがなされている方針を伺いました。  1点,各学校での取り組みの進捗度合いと温度差について,私が日々学校を回っている中で,若干,温度差と先生方の取り組みの進捗度合いに少し差があるのかなと感じますので,全ての教職員が共通理解を図り,未然防止のあり方,早期発見の方法,早期解決の取り組みを組織的に進める体制をしっかりと構築していただけるようお願い申し上げたいと思います。  では,有馬教育長にお伺いしたいと思います。  ラグビーワールドカップ2019や東京オリンピック・パラリンピック2020を迎える東京都としては,英語科,外国語活動が充実される方向性を示しており,この狛江市においても英語教育推進が進められています。私は,欧米・ヨーロッパ方面での仕事の経験から,英語自体ができても,自国のことを語れず,郷土の歴史に愛着を持ち,みずからの国のすばらしさを語れない日本人がどれだけ世界で対等に見られないのか,実際に見てまいりました。  語学としての英語力ととともに,英語の中身が重要だということなんです。中身とはどういうことなのかというと,国際交流の原点は,みずからの国を愛する気持ちがあって,その愛する気持ちを持つからこそ,相手の国柄や歴史,伝統,文化に興味を持ち,理解でき,尊敬の念を持つことができる。国際平和へとつながるコミュニケーションができてくるというふうに考えております。こういったことを理解させる教育が重要じゃないかと考えています。  英語教育が先行していますけれども,郷土愛を育むことの重要性は,新教育委員会制度になり,新教育長のもと,どのように変化するのか,予測をお伺いしたいと思います 678: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。 679: ◯ 教育長(有馬 守一君) 議員御指摘のとおり,英語力がつけば,そのまま国際人として活躍できるということではございません。子供たちに自分の言葉で日本の歴史や文化,あるいは郷土のよさが語れる力を育んでいくということが重要と認識しております。  このことは,制度が変わっても,変わるところは全くないというふうに思っております。また,今,各学校でオリンピック・パラリンピック教育を実施しているわけでありますが,今回の平昌オリンピックにおきましても,日本人選手の活躍により,オリパラ教育が目指す国際理解とともに,日本人としての自覚と誇りが一層高められたということは大変喜ばしいことと考えております。 680: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 681: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 確かにスポーツによっての国際理解とともに,日本人としての自覚と誇りも高められたと思います。今,私の指摘のとおりということで,英語力がつけば国際人として活躍できるということではないとしっかりとお答えいただきましたこと,安心しております。できましたらですが,具体的に,例えば偉人の生き方から学ぶとか,近代史をなるべく学ばないで終わってしまわないようにしようと,大事なのではないかという動きがあります。都立高校などでは,近代史を日本史で新たに枠を設けたりしていますし,私は,具体的な日本のすばらしさを学ぶ機会が必要だと思っています。日本の歴史,伝統,文化について,例えば教科書採択のときにも,今,教育長がお答えになられたようなことをしっかりと基準にして採択が行われるように期待したいというふうに思います。  それでは,新教育長選任方法の変更に伴う議会の役割と責任についてお伺いいたします。  改めて,教育長選任について,新教育委員会制度はどのような変化があったのか,要旨をお伺いします。 682: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 683: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 教育長の選任につきましては,従前は議会の同意を得て,市長に教育委員として任命された後,教育委員会において教育長に指名されておりましたが,今回,議会の同意を得て,市長に教育長として任命されることに変更されます。 684: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 685: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 皆さん御存じのとおり,教育長の選任について,従前と違い,議会の同意を得て,市長に教育長として任命されるように変わったということです。  議会における教育長選任の承認義務という新しい責務が発生したわけですけれども,今定例会初日に本議会に提出された議案添付資料では,新教育長の紹介は経歴のみであり,今までの教育委員会で選任されてきた要旨と変わらないものでございました。つまり,私たちが承諾権のないときに教育委員会の中で選ばれてきたもので,承諾を与える責務が議会にないときと全く同じもので,簡素な経歴のみの用紙が配付され,判断を迫られたということになります。たまたま今回は有馬教育長が審議の俎上に上っており,人となりというものが教育方針,既に狛江の教育21や教育振興基本計画等の中身をもって知っていたからこそ,選任が経歴のみでできる状況ではないかというふうに思いますが,もしこれが全く見ず知らずの候補者であった場合,どのようなお考えの持ち主なのか,また狛江市の教育に対してどのような方向性とどのようなビジョンを持って取り組まれようとしているのかがわからない限りは承諾のしようがないということになりませんかと問いかけたいと今回思っているわけです。いかがでしょうか。  今後,狛江市の未来の子供たちの人材育成から生涯教育,スポーツ推進など,重要な長の選任となります。議会での教育長選任については,候補者の所信やマニフェストなどの添付が必須かと思います。教育長選任の際の候補者資料について,もっと人物説明において丁寧な資料づくりが必要かと存じ,改善要望を強くいたしたいと思いますが,教育長選任方法の改定の必要性について,市の見解をお伺いいたします。 686: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 687: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 新教育委員会制度において,教育長任命の議会同意をいただくことにつきましては,その職責から丁寧な手続が必要なことは十分認識しております。  所信表明などを資料として添付している自治体もあると聞いておりますので,新たな候補者を教育長として同意していだく際の資料につきましては,他の自治体の状況も踏まえながら,今後,前向きに検討してまいりたいと考えております。 688: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 689: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 今後,前向きに検討してまいりたいと思いますということでございます。ぜひよろしくお願いいたします。  最後に,教育は国家百年の計というふうに申しますけれども,我が国の未来を担う狛江の子供たちが自己肯定感を持って多くのことをしっかり学べる教育環境をぜひつくっていただきたい。新しい教育委員会制度に期待し,またどのようになっていくのか注視させていただくという期待を込めまして,この質問を終えさせていただきたいと思います。 690: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村ともこ議員。     〔19番 辻村ともこ議員登壇〕 691: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 通告の順番を入れかえさせていただきまして,2問目に,狛江市に芝生のグランドをという質問をさせていただきたいと思います。  まず,狛江市内体育施設の現状と課題についてお伺いします。  狛江市内の体育施設にはどのような種類があるのかをお伺いします。  再質問は自席より行います。 692: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 693: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 市の体育施設の現状でございますが,屋内施設としましては,市民総合体育館並びに西和泉体育館の2つの体育館,屋外施設といたしましては市民グランド,多摩川緑地公園グランド,西和泉グランドの3つのグランド,さらに元和泉市民テニスコート,東野川市民テニスコートの2つのテニスコート,そのほかには市民プール,元和泉スリーオンスリーコート,また来月開設予定の元和泉市民運動ひろばを含めまして10の施設がございます。 694: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 695: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) グランドとしては市民グランド,西和泉グランド,多摩川緑地公園グランドと3つ保有していると。体育館としては市民総合体育館,西和泉体育館の2つの所有と,テニスコートとしては東野川市民テニスコート,元和泉市民テニスコートの2つ,そして市民プール,元和泉スリーオンスリーコートを所有していると。そして4月から元和泉市民運動ひろばが開設される予定ということで10の施設を持っていることを確認させていただきました。  それでは,市の体育施設についての課題がどのようなものなのかお伺いいたします。 696: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 697: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 体育施設の整備状況につきましては,国の保健体育審議会が平成元年11月に答申を行いました「21世紀に向けたスポーツの振興方策について」の中で,市区町村全域に機能する施設として,陸上競技,各種球技場を含む公式的な競技ができる総合運動場,床面積3,000平米以上の総合体育館,床面積400平米以上程度の柔剣道場,50メートルまたは25メートル8コースのプールが望ましいとされています。  答申の内容に鑑みますと,市域の狭さから大きな体育施設の整備は難しいという要因はございますけれども,狛江市の体育施設は満足とは言えない状況であると考えているところでございます。 698: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 699: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 国の保健体育審議会の答申をなぞらえてみますと,確かに市内には,陸上競技や各種競技場を含む公式的な競技ができる総合運動場は今ありません。床面積3,000平米以上の総合体育館は唯一1つ設けていますが,その次にありました400平米以上の柔剣道場というものはなく,体育館の中に格技室が備えられているかというふうに思います。さまざま見ましても,市域の狭さから体育施設の整備が難しい,なかなか満足と言えない状況にあることを確認させていただきました。  それでは,屋外体育施設の利用について,3つのグランドの利用状況と課題についてお伺いいたします。 700: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 701: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 平成28年度の実績で答弁申し上げます。  市民グランドにつきましては1,020件,延べ6万5,794人,多摩川緑地公園グランドにつきましては1,554件,延べ3万1,037人,西和泉グランドにつきましては825件,延べ2万6,061人の利用があったところでございます。  屋外体育施設は,多くの種目で公式競技ができないことや施設数が少ないため,休日等の利用に当たりましては利用団体が競合し,抽せんとなることが課題であると認識しております。 702: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 703: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) そうですね。今,3つの施設について,多くの利用があるということを確認できました。そして休日等については抽せんになることが多いと。体育施設ということもあって,さまざまなスポーツ団体の大会も開催されているというふうにお聞きしております。各スポーツ団体が十分にグランド利用の予約がとれる状況では,週末においてはないということが確認できました。  それでは,環境部のほうにお伺いしたいと思います。例えば世田谷区などでは,人口も多く,多摩川河川敷を利用したグランド整備を進めてられており,さまざまなスポーツが区民に楽しまれているということなんです。世田谷区の多摩川河川敷の利用状況について,世田谷区役所で管轄している世田谷区スポーツ財団のお話をお伺いしましたところ,世田谷区ではなるべく多くのスポーツ団体へ場所を提供したいということ,芝のグランド,草のグランドを提供したいということがある。しかしながら,維持管理費が相当にかかってしまうということがネックであることを鑑みまして,世田谷区スポーツ財団の管理の一部,この場合,多摩川河川敷の草刈りを区内スポーツ団体へ委託して,その団体が例えば日曜日の午前中使用できるなどの提携を結ぶなどして,そこを管理する費用,草刈りの費用が浮く。多くのスポーツ団体,区民が使うことが,定期的に予約が難しいところが使うことができる。そしてきれいになった草の上で老若男女遊ぶことができる。こういうような三方よしと言われるような施策をとって,体育施設の維持管理,利用率向上を目指しているということでございました。  そこで,市内スポーツ団体から質問を受けたのですが,狛江市の多摩川自由ひろばにおいて,世田谷区のように草刈りをすることに手を挙げる団体がいた場合,自由ひろば利用と地域貢献的な草刈りとを組み合わせた利用条件について,検討は大変有効かと思いますが,狛江市としては検討いただけるかどうか,そのような質問がありました。市の見解をお伺いいたします。
    704: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 705: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 団体との協定による利用と,地域貢献的な草刈りなどを組み合わせた運用については,大変有用とは思いますが,多摩川自由ひろばは小さな子供連れの親子から高齢の方まで多くの方がさまざまな目的で利用いただくオープンスペースであることから,それらを利用いただく市民の皆様が限定されてしまうことが本来の趣旨から離れてしまうこと,また現在,ひろばの状態としては,モグラなどの多くの生き物が生息していることから,余り激しいスポーツを行う仕様ではないことなどが課題として挙げられると認識しております。  いずれにいたしましても,スポーツ団体が多摩川自由ひろばを専属的に使用することになるのであれば,一定の管理運営が必要になってまいりますので,既存の体育施設と同様の運用が必要になるものと認識しております。 706: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 707: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 団体との協定により,利用と地域貢献的な草刈りなどを組み合わせた運用については大変有用とお答えいただきました。少々課題はあるようですけれども,もしスポーツ団体が多摩川自由ひろばを専属的に使用することになるのであれば,一定の管理運営が必要となりますので,既存の体育施設と同様の運用を行う必要があると考えていますというお答えもいただいております。  追加質問なんですが,現在,自由ひろばの草刈りの費用は年間どのくらいかかっているのか,そして何回実行しているのか,あわせてお伺いいたします。 708: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 709: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 平成29年度の予算ベースでお答えいたします。  自由ひろばの除草は年3回,消費税込みで129万6,000円を計上しております。 710: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 711: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 狛江市にあります多摩川自由ひろばにおきましては,除草委託が40万円を3回,消費税込みで129万6,000円,年間でかかっているということでございます。多くのスポーツ団体のグランド予約が特に週末,困難な中,1つでも多くのスポーツができる場所を提供することは非常に大切な課題ではないかと思います。  そこで,企画財政部長へお伺いいたします。  自由ひろばの利用には用途地域の変更などが必要だということでございます。健康寿命延伸や小さな子供たちから高齢者まで,快適な草のグランドを1つつくっていくということは有効ではないかというふうに思います。また,世田谷区のような市民団体と共同することで,現在かかっている129万円の除草のコストを軽減することができる,市の負担を軽減することができる。三方よしとさっき申し上げましたが,市にとっても市の負担軽減,利用団体も非常に助かる,そしてそこが常にきれいになるわけですから,老若男女,全ての人が快適にきれいな草の場所で遊ぶことができる。これ,三方よしというふうに言うのではないかというふうに思います。どうかこういった市民団体の地域貢献を活用する方法の検討を開始していただきたいと思いますが,御見解をお伺いします。 712: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 713: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 草刈りの財政的な費用負担の軽減が図れるというところは,市にとっても財政負担の軽減という大きなメリットになるかと思います。現状,オープンスペースとして使われている状況がどのような状況なのか,また提携した団体がどういった頻度でそういうのを求めるのか,いろいろと課題はあるかとは思いますが,一定のメリットがある部分もあるかと思いますので,それらについては研究させていただきたいと思います。 714: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 715: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 研究のほうを進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは次に,ラグビーワールドカップ2019に向けて,市内団体の機運情勢の取り組みの成果と課題についてお伺いします。  3年前の議会では,ラグビーという言葉を市内で余り聞いたことがないという趣旨の御答弁をいただいております。最近の市内でのラグビー機運の変化についてお伺いしたいと思います。 716: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 717: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成28年度に設立された狛江市ラグビーフットボール協会においては,ラグビーの普及啓発を図るために多様な取り組みを実施していただいております。  昨年11月の市民まつりにおけるストリートラグビーには約150名の参加があり,先月中旬に実施されたタグラグビー大会の参加者は160名を超え,観客を含めるとおよそ300名が集まるなど,初めての取り組みにもかかわらず多くの市民等が参加したと聞いております。  このように,狛江市ラグビーフットボール協会の自主的かつ積極的な活動によりラグビーに触れる機会が創出され,ラグビーを楽しむ市民がふえていることは,ラグビーワールドカップ2019に向けた機運醸成を図る上での重要な要素となっていると感じているところでございます。 718: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 719: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) この3年で随分とラグビー機運が醸成されてきている。それは恐らく多くの方たちの御協力によって掘り起こされたものだというふうに思います。  ただいま企画財政部長に御答弁いただきましたが,狛江市内でラグビーフットボールを楽しむ市民がふえていることを確認できたわけですが,このようにラグビー機運が高まっていく中,政策室の中にオリンピック・パラリンピック担当者も置き,そのオリンピック・パラリンピック担当者はラグビーワールドカップの機運醸成もともに行っていくという方針が出ている中,現在,市内の体育施設で市民の方々がラグビーができる環境にあるのでしょうか。ラグビー場やグランドの芝生化など,環境整備の必要性があるのではないかと感じますが,いかがでしょうか。  また,五小で行われている校庭芝生化においては,平成19年でしたでしょうか,総務文教常任委員会の所管事務調査の結果報告にもありましたとおり,子供たちが思いっきり遊ぶ外遊びに有効であり,情緒教育の面でも,スポーツ推進の面でも,その有効性は確立されているのではないかと思います。  芝生のグランドの魅力と有用性について,市の見解はどのようなものなのか,あわせてお伺いしたいと思います。 720: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 721: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現在,狛江市の体育施設の中で,芝生のグランドや正式なラグビーコートはございませんが,タグラグビー等で既存の体育館やグランド等を活用いただいているところでございます。  環境整備につきましては,ラグビーワールドカップ2019に向けて開催機運が高まる中,担当といたしましても,そうしたラグビー需要を満たす施設の必要性は感じておりますが,市域の狭さから新たな体育施設の整備が困難であること,また既存施設については,野球やサッカーなど,さまざまな団体が施設を併用していることなどから,一足飛びに解決していくことが難しい課題であると認識しております。  また,グランドの芝生化でございますが,一般に芝生のグランドは,足首,膝,腰への負担が少なく,転んだ場合にも体への当たりがやわらかでけがをしにくいことなど,またボールの転がりに土のグランドよりも抑制がかかることなどから,子供たちのスポーツの裾野を広げるだけではなく戦術にたけた選手の育成にも役立つと言われていることは認識しております。  ただし,生きた芝はメンテナンスに経費がかかることに加えまして,定期的に一定の養生期間を必要とするため,グランドの稼動面積や期間が少なくなるというデメリットもあるようでございます。養生させておけるだけの予備のグランドなど余裕のない狛江市といたしましては,悪天候でない限り,年間を通して稼動できるグランドとして維持することが市民にとって最も有用なことであると考えているところでございます。 722: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 723: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) ラグビー需要を満たす施設がない,そして必要性は感じていらっしゃると御答弁をいただきました。しかしながら,市域の狭さから新たな体育施設の整備が困難であるといった厳しい現状もお伺いしました。  メリットにおいては,グランドの芝生化ということで,足首や膝,腰の負担が少なく,転んだときにも体への当たりがやわらかでけがをしにくいことや,戦術にたけた選手の育成にも役立つ,こんな話もいただきました。デメリットもあるようですけれども,ラグビーができる新たな環境を市が整備していくためには,市の所有する土地では実現が現段階では難しい課題があると聞こえました。  狛江市ラグビーフットボール協会によると,ラグビーワールドカップ2019に向けて市内のラグビー団体等と協力・連携しながら活動しているということですが,その中でも協会傘下に東京慈恵会医科大学附属第三病院や都立狛江高校のグランドを借りて練習などをしているケースがあるということでございます。  市において,例えばですが,市内企業や病院など外部の団体とグランドの提携が今まであったのかどうか,取り組みについてお伺いします。 724: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 725: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 過去の取り組みといたしましては,平成26年5月23日に締結いたしました一般財団法人電力中央研究所所有グランド等の市民開放に係る協定書に基づきまして,平成26年6月より電力中央研究所所有のグランドを,市内の少年少女野球団体並びにサッカー団体を対象に無償で開放していただいておりましたが,グランドの売却に伴いまして,昨年3月26日をもって協定を解約し,開放事業を終了した経緯がございます。 726: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 727: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 先ほどの企画財政部長の御答弁にもありましたように,現在,ラグビーワールドカップ2019の開催に向けて,開催機運が市内でも盛り上がり,ラグビー人口もふえているということでございました。  そうした中で,今,場所がないわけですが,過去,電力中央研究所の芝のグランドとの提携があったというようなお話を今いただきました。その当時活用した団体から,子供たちも大人も,芝の上でスポーツを快適に,思いっきり体を動かし,大変いい経験ができていたと。こういった芝のグランドがまたあったらいいなというお声をちょうだいしているわけでございます。  そうした中で,市とタッグを組んでラグビーの普及に努めている狛江市ラグビーフットボール協会と協力・連携をしている東京慈恵会医科大学附属第三病院や都立狛江高校など,今後,そういった市内にある病院や学校,市内企業などのグランドとの提携を進めることは市民要望に応えることになるのではないか,大変有効ではないかというふうに考えますが,こうした市内企業等のグランドとの提携について,市の考えをお伺いいたします。 728: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 729: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 過去の経緯に鑑みましても,市域の狭さや経費的な制約で,市が新たな施設を整備することは困難である中,市内の事業所等の御協力を得ていくことは検討に値するものだと考えております。 730: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 731: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 過去の経緯を鑑みても,市域の狭さや予算的な制約で,市が新たな施設を整備することは困難である中,市内企業等の協力を得ていくことは検討に値する,有効であるというふうな御答弁をいただいたかと思います。しっかりと市としても,こういった有効な施策,なるべく多くのスポーツの機会を市民に渡せるよう,検討と実効性のある対策のほうをお願いしたいと思います。  追加質問になります。ことしの3月24日から25日,特定非営利活動法人日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟より狛江市に,ラグビー協会を通じて,デフラグビーと言うようですけれども,聴覚障がいのある方のラグビー,日本代表選手団が狛江市内にある慈恵医大グランドなどで国内最終練習を行うということをお聞きしましたが,市は把握していますでしょうか。また,市内のラグビー場が活用されることについて,所感をお伺いします。 732: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 733: ◯ 教育部長(平林 浩一君) そういったお話をいただきまして,市内のグランドの空き情報,また学校の校庭開放等の調整を行いましたけれども,残念ながら,ちょっと急な話で,実現はかないませんでしたが,そういったことで狛江市内の施設を使っていただけるといったことにつきましては,非常に歓迎すべきことだと考えております。 734: ◯ 議 長(小川 克美議員) 19番辻村議員。 735: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) その当時,市内の全ての学校と全ての体育施設,検討されたということですが,全ての施設が埋まっていたと。その際,市内にある企業,この場合は病院,学校の場所を確認したところ,貸してくださるということで,助け船を出してくださった。そういうような経緯で3月24日,25日,4月のオーストラリアデフセブンズという世界大会に向けた最後の日本代表選手の国内練習が狛江市で行われることになったということです。こういう協力をしてくださる病院や企業があってよかったというふうに思います。  市民スポーツの推進は,市民の顔と顔の見える関係づくりとか,健幸寿命の延伸だとか,そして何よりも,国際大会を今目の前にして,異文化交流であったり日本の伝統文化を改めて見直すきっかけになったり,さまざまなきっかけがスポーツの推進によってあるわけでございます。  地域は狭いですが,企業や団体との協力関係は大変有効であるのではないかと思います。市民も,週末など,グランドの確保が難しい,困っているという状況があるということでございます。過去,企業との連携により,企業所有のグランドの使用が大変市民に喜ばれていた経緯があるということも確認できました。これらのことをあわせて鑑みると,1つに,慈恵医大などのグランドと市のほうで積極的な提携を進める必要があるのか,検討していただけたらというふうに思います。そして,ラグビーを初め多くの市内のスポーツ団体,全てのスポーツ団体の皆さんが使えるように,多摩川自由ひろば用途地域の変更やその管理の仕方,使い方についても,多少,条件を緩和することもあるかもしれませんが,市域が狭くて,新しい体育施設が今のところ,公共施設の整備方針,学校の再編成を行ったときは大きい土地ができるかもしれませんけれども,今ないという中では,多摩川自由ひろばの開放に関して,有効な利用についても御検討いただきたいと切にお願いいたしまして,本日全ての質問を終えさせていただきます。 736: ◯ 議 長(小川 克美議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 737: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  お諮りいたします。  議事の都合により,明3日と明後4日の2日間休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 738: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって明3日と明後4日の2日間休会することに決しました。  なお,次回の本会議は3月5日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて延会いたします。     午後 6時02分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. 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