日野市議会 2018-12-14
平成30年環境まちづくり委員会 本文 開催日: 2018-12-14
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前9時59分 開会・開議
◯委員長(中野昭人君) これより平成30年第4回
環境まちづくり委員会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
初めに、お手元に配付した日程に従って議事を進めることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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◯委員長(中野昭人君) 御異議ないものと認め、日程に従って議事を進めてまいります。
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◯委員長(中野昭人君) 続きまして、10月1日付の人事異動に伴う説明員の紹介を担当部長よりお願いいたします。
まちづくり部長。
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◯まちづくり部長(宮田 守君) 10月1日
付人事異動に伴います説明員の紹介について、
まちづくり部よりさせていただきます。
区画整理課課長補佐の大野でございます。
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◯区画整理課課長補佐(大野高宏君) 大野でございます。よろしくお願いいたします。
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◯まちづくり部長(宮田 守君) 説明員の紹介は以上でございます。よろしくお願いします。
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◯委員長(中野昭人君) 紹介漏れはございませんでしょうか。ありがとうございました。
なお、人事異動に伴い紹介された説明員で議案、請願の審査案件がない方は、これをもって退席していただいて結構だと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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◯委員長(中野昭人君) 異議ないようですので、そのようにお願いいたします。
本委員会には委員会録の作成のために速記者が入っています。説明、答弁については簡潔にお願いいたします。また、説明、答弁をされる方は挙手と同時に役職名を言ってください。あわせて、説明員の方々は
委員会出席者名簿に役職名、氏名を記入してください。
お諮りいたします。本委員会の審査に対し傍聴の希望がありますので、許可いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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◯委員長(中野昭人君) 御異議ないものと認め、これを許可いたします。
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◯委員長(中野昭人君) これより議案審査に入ります。
議案第79号、日野市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定の件を議題といたします。
担当部課長より説明を求めます。ごみゼロ推進課長。
11 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) それでは、議案第79号、日野市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について、御説明申し上げます。
平成32年1月から
プラスチック類ごみを分別収集し資源化を図るため、日野市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部を改正するものです。
本来ですと議案書により内容を御説明するところでございますが、お手元にお配りさせていただきました日野市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の説明資料によりまして御説明させていただきます。
昨今、
海洋プラスチックごみによる環境汚染が報道される中、
プラスチック類の
資源循環システムの構築が
世界的取り組みとなっております。現在、市では
クリーンセンター内に
プラスチック類資源化施設を建設しており、平成32年1月から
プラスチック類ごみの資源化、再利用を図り、焼却ごみを減少させ、資源化率の向上を目指しております。
そこで、新たに
プラスチック類ごみの分別収集を開始すること及び排出するときは
指定収集袋を使用することとし、その
廃棄物手数料は
家庭廃棄物及び
事業系一般廃棄物の手数料、可燃ごみ、
不燃ごみと同額とする改正を行うものでございます。
恐れ入りますが、説明資料を御覧ください。
説明資料中段の表により御説明申し上げます。
三つの表のうち、上の表は
家庭廃棄物のものでございます。
発泡トレー、
発泡スチロールと
ペットボトルを除いた
プラスチック類ごみは、現在、
不燃ごみとしており、
不燃ごみの8割程度の容積を占めております。また、汚れた
プラスチック類ごみは可燃ごみとして出していただいておりますが、平成32年1月から新たに
プラスチック類ごみを区分とし、
不燃ごみの中の
プラスチック類ごみ、可燃ごみのうち、汚れを落としていただいた
プラスチック類ごみ及び
発泡トレー、
発泡スチロール類を別に
指定収集袋で収集し、資源化、再利用を図るものでございます。
また、
プラスチック類ごみの
処理手数料を、これまでの可燃ごみ、
不燃ごみ処理手数料と同額するものでございます。これまで
発泡トレー、
発泡スチロール類は無料で収集しておりましたが、
プラスチック類ごみは
発泡トレー、
発泡スチロールの収集量の約20倍ものごみ量となり、コストも増大となるところから、これまでの可燃ごみ、
不燃ごみの
処理手数料と同じ額とさせていただくものです。これまでと同じ同程度の費用負担をいただくことにより、
プラスチック類ごみ自体を削減することを主として目指しております。また、
発泡トレー等については、
容器包装お返し大作戦!を拡充することによって、市民の皆様に利用しやすくなるよう努めてまいります。
収集回数につきましては、
プラスチック類ごみは週に1回収集、
不燃ごみは排出量の減少が見込まれるため、4週に1回とする予定でございます。なお、可燃ごみ及び
ペットボトルにつきましては、これまでどおりの収集方法でございます。
その下の表は
事業系ごみのものでございます。分別区分及び収集回数は
家庭廃棄物と同じ改正でございます。
処理手数料が
家庭廃棄物と異なっております。
一番下の表により、
指定収集袋の種類は、現在、
可燃ごみ専用袋と
不燃ごみ専用袋に分かれておりますが、平成32年1月からは
可燃ごみ専用袋と
プラスチック類ごみ、
不燃ごみ両用袋とする予定でございます。
指定収集袋の種類を3種類でなく2種類とすることで、
指定収集袋の製造枚数を抑制し、市としても
使い捨てプラスチックの削減を図ってまいります。
実施に当たりまして、
ごみ情報誌エコーや広報ひの紙面だけでなく、平成31年度に
中学校区ごとの説明会や自治会などの要請による出前講座など、市民の皆様に丁寧に説明に努めてまいります。
なお、本条例改正は、
プラスチック類ごみの分別収集とその
処理手数料を定めた内容でございます。
指定収集袋の種類については、条例の施行規則で、収集回数は年度ごとに作成する
一般廃棄物処理計画において今後定めてまいるものです。
最後に、本条例は平成32年1月1日から施行するものです。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
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◯委員長(中野昭人君) 質疑に入る前に、委員の方々に申し上げます。挙手につきましては、確認をいたしますので、はっきりと挙げていただくようお願いいたします。また、委員の皆さん、説明員の皆さん、御存じのように、天井が抜けておりますので、大き目の声で御発言いただきますようにお願いいたします。
それでは、これより質疑に入ります。島谷委員。
13 ◯委員(島谷広則君) この改正について、合理性も含めた判断をするためにも、幾つか質問をさせていただきたいと思います。
まず、2点ですね。
プラスチック類ごみと
不燃ごみになるんですけども、実際にどういったものになるか。市民の皆様がイメージしやすい形で具体的な品を御提示いただきたいのと、あと、現在の運用ですね。
不燃ごみの部分で、
プラスチック類ごみと新たになる
不燃ごみとの、現状の一つの袋に入っているときの割合ってどのような形になっているかも含めてお答えいただきたいと思います。お願いします。
14
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
15 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君)
プラスチック類ごみ、また、
不燃ごみが具体的にどのような品物かという御質問でございます。
プラスチック類ごみとしましては、ラップ類、お弁当などの容器、肉や魚などを乗せているトレー類、お菓子やパンなどの容器や包み紙、また、レジ袋、シャンプーなどのボトル、また、緩衝材などの
発泡スチロールなどといった
プラスチック製容器包装といわれるものがございます。また、
プラスチック製の洗面器ですとかお風呂の椅子、また、コップ、
プラスチックの文房具、定規、
おもちゃ等、いわゆるかたい
プラスチックでできております
製品プラスチック類と呼ばれるものもございます。
日野市がここで掲げています
プラスチック類ごみという場合は、
プラスチック製容器包装、また、
製品プラスチック、合わせた全ての
プラスチック製品のものを
プラスチック類ごみとして収集する予定でございます。
不燃ごみの仲間についてでございます。現在は、こういう
プラスチックについて、
不燃ごみの中にも入れていただいておりますが、ここを
プラスチック類ごみとして分けることによりまして、残る
不燃ごみといたしましては、割れたガラス、陶磁器類、また、皮革、革製品、ゴム製品など、ごく限られたものが残るというふうに考えているところでございます。
今現在の
不燃ごみの中で、
プラスチック類がどれぐらい含まれているかということでございます。容量としましては約8割以上見ております。ただ、重さとなりますと大体半分、55%程度というのが調査の結果、出ているところでございます。
私からは以上です。
16
◯委員長(中野昭人君) 施設課長。
17
◯施設課長(高橋 進君) 現在の不燃施設に関しての
不燃ごみの処理状況なんですけども、
ごみ収集車両で搬入されたものに関しては、即、破砕機にかけまして、細かく破砕します。その後、
アルミ選別機と磁選機で鉄とアルミニウム、これを資源物ということで取り除きまして、資源回収をします。残った不燃残渣、あと、
プラスチックに関しては、焼却処分、また、二ツ塚への搬入ということで処理をしております。
平成32年4月から
プラスチック類、稼働するんですけども、これに関してはですね、現在の不燃施設が処理が50トン。新しい施設になりますと約28トンということで、今よりは半分ぐらいの処理施設になります。この中では、現在の
不燃処理施設プラス新しくできます
プラスチック類。
プラスチック類に関しては容器包装。
ペットボトルは別施設でそのままですけども、容器包装、トレーしか今は収集していませんけども、包み紙とかそういうものを全て一緒くたに集める。プラス、ほかの自治体では余りやっていないんですけども、
製品プラスチックと呼ばれている、今、小澤課長から説明がありました
プラスチックでできましたバケツとか、そういうものも一緒くたに全て処理をしてしまうというような施設でございます。
私からは以上でございます。
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◯委員長(中野昭人君) 島谷委員。
19 ◯委員(島谷広則君) ありがとうございます。
先ほど少し説明があったんですけども、今までトレーと
不燃ごみというのは分けて出していて、それを一緒に集める。トレーとかですね。新しい施設になった場合、どういった処理になるか、もう少し具体的にというか、教えていただければと思うんですけども。
20
◯委員長(中野昭人君) 施設課長。
21
◯施設課長(高橋 進君) 一緒くたに集めて、
製品プラスチックですね、それと、
容器包装プラに関してですけども、これは、市民の皆様に一緒の袋に入れていただいて、新しくできます
プラスチック類資源化施設、この中でですね、破袋をします。破袋をした中で、その後、手選別をします。この手選別というのは、今、どこの
プラスチック処理施設に関しても導入しておりまして、ここの中で、注射針とか乾電池、あと、今、問題になっています水銀も、結構今、不燃の中には入っていますので、そういうものは極力除いてですね、その後、手選別にかけた後、
製品プラスチック、
容器プラスチックなんですけども、二つのラインがございますので、そこで市のほうの施設で分別をしていただくということです。
分別に関しては、市民の方に、出すときに別々に出してもらうのは選別に関して非常に難しい。これはどっちに出したらいいんだろうというような形で迷いがあると思うんですけど、そこは市の施設で分別をしていただくというようなことでございます。
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◯委員長(中野昭人君) 島谷委員。
23 ◯委員(島谷広則君) ありがとうございます。
あともう1点御質問させていただきたいんですけども、いろいろヒアリングというか、聞くと、トレーとかも燃えるごみで出したほうがいいんじゃないかとか。都内23区でも燃えるごみとして集めている自治体、地区もあったりするんですけども、そういった場合、市としてどのような形でいろいろと議論されて、判断されているか。そういった燃えるごみと、今回
不燃ごみとして
プラスチックを回収する、そこの判断基準というか。そういったところを少しお伺いしたいと思います。お願いします。
24
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
25 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 今現在、自治体の中には、今、議員からもおっしゃるように
プラスチック類等を可燃として燃やしている自治体も承知しております。ただですね、ごみを焼却することで、そのごみがゼロになるというわけではございません。焼却したとしても約1割程度の、いわゆる焼却灰というものが出てきてしまいます。現在、日野市では、多摩地域25市1町と共同で、日の出町のほうに
東京たま広域資源循環組合をつくり、そちらで最終処分をしていただいてお願いしているところでございます。
谷戸沢処分場が満杯になって埋まり、今、
二ツ塚処分場ということで利用させていただいておりますが、こちらが満杯になった次は、もう多摩地域の中、次の
最終処分場はないものと言われております。
そういう中で、焼却をすればいいという安易な感覚は持っておりません。また、今回、日野市、国分寺市、小金井市の3市で可燃ごみでの共同処理に当たり、新
可燃ごみ処理施設を建設するに当たりましても、地元の皆様から今と同じ程度の規模の焼却施設ということをいただいており、規模も小さくしているところでもございます。
また、今、世界的にでもですね、この焼却をすることによる
温室効果ガスの問題というのが出ております。パリ協定というのが国際的な枠組みの中で結ばれておりますので、日野市としても地球環境の保全のことについて貢献するという面からも、
プラスチックについてはきちんと、焼却せずに資源化をしていきたいというふうに思っています。
以上です。
26
◯委員長(中野昭人君) 島谷委員。
27 ◯委員(島谷広則君) ありがとうございます。
以上です。
28
◯委員長(中野昭人君) 田原委員。
29 ◯委員(田原 茂君) それでは、今の島谷議員と一部重複するところもあるんですけども、先ほどの答弁で、今までの可燃及び
不燃ごみの中で
プラスチック類が大体8割以上。重量とおっしゃいましたか。重量だと55%という、そういう御答弁だったかなという。ただ、いろんなデータを分析するとですね、今までの分別の中での可燃、不燃の中には95%程度が
プラスチックだという、こういうデータもあるんですけど、先ほどの御答弁とデータで見る95%というのが、私はデータ的に分析したんですけどね。当局というか、行政が正しいのか。どちらが正しいんですか。
30
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
31 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君)
プラスチックがですね、トレーとか
ペットボトルを今、集めていますが、その容量と重さというのが非常に乖離しているといいますか、
ペットボトルを今収集していても、
パッカー車の中は空気だけという、空気を運んでいるんじゃないかというようにも言われているぐらいでございます。ごみゼロ推進、こういうプランの分別に当たりまして、各自治会からごみゼロ推進委員さんというのを選出していただいていまして、その方々との研修会の中で、今、御自宅に捨てているオレンジの
不燃ごみの袋の中で、
プラスチック類はどれぐらい入っていますかと聞くと、大体8割から9割ぐらいの方が、
プラスチックだなということで手を挙げていただいているような調査も行いました。ただ、重さとなりますと、見た目の中では8割、9割、
プラスチックというものが、今どんどん我々の生活の中には入ってきているというのは承知。ただ、重さということになりますと、2年前の数字ではございますが、
不燃ごみの約55%程度というふうに思っているところでございます。
すみません、以上です。
32
◯委員長(中野昭人君) 田原委員。
33 ◯委員(田原 茂君) 容量でいくと、そうすると、9割前後は入っているということですね。重量からしても、最低限、55%以上はあるんだと、そういう認識でよろしいでしょうか。
34
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
35 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) さように私どもも考えているところでございます。
36
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
37 ◯委員(近澤美樹君) 今回の条例改正は、この条例の案文だけを読むと非常にわかりにくくて、今回、解説の資料も提供していただいたんですけども、私も何度も今度の改正について伺わせていただいて、本当にありがとうございました。
それで、私は、今回の8月4日に行われた市民向けの説明会に私も出させていただきまして、ここで、パワーポイントの内容をそのまま印刷していただいた資料もいただいてまいりました。
この中に、新たなごみの出し方で、プラごみ収集手数料の検討として、無料としたらプラごみに可燃、
不燃ごみの混入のおそれ、
容器包装お返し大作戦!からの逆流のおそれ、そして、有料としたらば分別により資源化が高まると、こういう説明がありました。この考えに市は基づいているんだろうというふうに考えています。そのように説明がありました。
なぜ市はこのように考えるに至ったのか。その説明についてお答えをいただけますでしょうか。明確な根拠があれば、それも示していただいて構わないんですが、なぜここに至ったのかということを教えてください。
38
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
39 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 仮に
プラスチック類を無料で集めたときに、その袋の中には
プラスチックでないものが紛れ込んだり、あと、また、
容器包装お返し大作戦!を市では積極的に推進しておりますが、それが、週1回、御自宅の前から無料で出されるとなると、そちらに入れて、
容器包装お返し大作戦!が後退するのはないかというふうに考えております。同額にすることで、引き続き、今までと同じようにごみ減量に向けて推進していけるものと思っております。
一般廃棄物の有料化の一つの目的といたしましては、ごみの減量、また、排出量に応じた負担ということの公平性、そういうものが目的であり、また、有料化することで、現実的にはごみが減量されているというふうに、効果があるというふうに思っておりますので、無料にすることで、今言ったような危惧を考えました。あと、それについては、幾つか無料で集めている多摩地域の自治体さんのほうにもお聞きしている中では、若干、混入物と不適物といいますが、が入っているというような話も聞いて、また、先日、八王子の施設のほうにも見学に行きましたが、現実的に、やはり非常に不適物がまざっているのを見た次第でございます。
以上です。
40
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
41 ◯委員(近澤美樹君) 有料化が減量に効果がある。有料としたら分別により資源化が高まるということに至った根拠があれば教えていただきたいと思って伺ったんですが、今の質問では、その理由というのは明確にお答えいただかなかったと思うんですね。
例えば、私は、東京のごみの資料を見て、有料のところとごみ量の変化と見たんですけれども、うちは1リットル2円。さまざまあるんですけれども、多摩地域の自治体を照らし合わせてみたんですけれども、明確に無料にしているところがふえている、有料にしているところが減っているという、明確にそうしたデータを私自身がつくれなかったんです。なので、市がそうした明確なデータを持っているのかどうかということを聞きたかったんですが、そうした根拠を持っているのかどうかということだけ、もう一回聞かせてください。
42
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
43 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) いろいろ各市で事情があるので、数字的なことだけで言わせていただきます。29年度の多摩地域の1人当たりごみ量の少なさの順位というのがございます。日野市は29年度は第5位でしたが、例えば、1位から10位までの中で、1位から7位までは全て、日野市と同じ1リットル2円の、一番東京の中で高いですが、ここのところが1位から7位は全て占めております。またですね、
プラスチックだけに限って、全体の1人当たりのごみ量じゃなくて、例えば、資源物に限った1人当たりのごみ量というのもございます。ただ、これについては、日野市みたいに、まだ
プラスチックをやっていないところですとか、小金井市さんみたいに、いろんなごみを減量するために資源物を、いろいろなものをやっているところで差はいろいろあって、一概に申し上げていいかはわからないですけれども、ともかく資源ごみの1人当たりのごみ量というのもあります。
そうするとですね、1位から10位までの全体の中で、
プラスチックを無料として集めている自治体さんは二つしか入っておりません。逆にですね、無料で集めている自治体さんが8市あるんですが、21位から26位の6市。そのうちのですね、5市が
プラスチックを無料にして集めているところが、資源物の1人当たりというと多いところが入ってきております。平成12年に日野市のごみ改革したときもそうですが、ある程度の御負担をお願いすることで、ごみの量というのは減らすことができるのではないかというふうに思っています。
あと、
プラスチックの資源化に当たりまして、無料とすることで、どんどん
プラスチックを買って、きれいに洗って、プラのほうの袋に入れれば果たしていいのかというと、我々としましては、
使い捨てプラスチック自体を減らしていきたいという気持ちがありますので、その辺も踏んで今回の条例提案をさせていただいたものです。
以上です。
44
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
45 ◯委員(近澤美樹君) ありがとうございます。
ただ、私は、有料にしたら分別が行われて資源化が高まるということではなくて、無料にしてしまうと、いわば、今までのたがが外れるような状態になってしまうというふうな考え方が、これはちょっと市民との関係でなじまないのではないかというのが私の考えです。なぜなら、これまで市民は、燃やせばごみ、分ければ資源ということを合い言葉にして、分別を行えばごみを燃やす量が減るから、環境負荷が軽減されるから、そして経済的負担も軽減されると考えて、分別の努力を続けてきたと思っています。
ところが、今回、市は、有料にしないと市民は分別に協力しなくなるんだというようなところからスタートしているんですけども、私は、これを本気で思っているとしたらば、これは重大な問題じゃないかと思っています。市が市民に求めるものというのは一体何なんだろうというふうに思っています。
日野の場合は、ごみ問題、環境問題というのは私は大変高い意識があると思っています。有料化で圧力をかけるというふうな方法でなければ、分別は正しくないんだというふうなところに立っている発想だと私は考えますし、そういう見方を行政が市民に対してするということは、私は正しくないし、絶対にやるべきではないというふうに思っています。きちんと市民とごみの問題を正面から考えて、そして、市民と一緒に根本の問題を解決するというところに立つということが全てだと思っていますので、有料で圧をかけるということは、私は認められないというふうな立場です。
別の角度からもう1点伺いたいと思うんですが、委員会に諮問をかけたということは広報に載せたんですが、私、一般質問でもお伝えしましたけれども、有料で考えているという一番肝心な諮問の中身を広報に載せなかったあの理由は一体何なんでしょうか。
46
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
47 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 日野市の中で、いろいろな場面で審議会のほうに諮問していると思いますが、諮問については、広報紙面の中では、ほかの諮問記事と同じような取り扱いをさせていただいております。特に、紙面の記事の中でそれぞれお知らせして、ホームページ、または図書館等で内容については見ていただくという。日野市としての諮問のお知らせの仕方と合わせたものでございます。
以上です。
48
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
49 ◯委員(近澤美樹君) これについては、一般質問で
クリーンセンター長が改善をするということでおっしゃいましたので、問題提起したことで改善には進むと思うんですけれども。ただ、私は今回のことは非常に重要な問題で、広報の紙面、スペースの問題ということで御答弁されるのは、余りにも不誠実じゃないかと思っています。
市民と一緒に、本当に第2次ごみ改革も成功させるということであれば、ちゃんと費用負担のこともインターネットや図書館に行ってくださいということではなくて、一番市民が目にする方法でその情報共有をして、市民とこのことはどうなのかということを考えるべきであったのに、それをしなかったというのは間違いだったと思っています。私は、そこには、市民には有料化というのをあの時点で表に出してしまえば、えー、有料化なのと。今まで資源は無料だったのに、今度資源は有料なの。という声を上げてしまうんじゃないかという危惧があったんじゃないかと思うんですよね。
私は市民を信頼して、ちゃんと自分たちが考えることを堂々と伝えて、それが本当に最善なのか。さっき、有料化することによって減るんだと。一定の力があるんだということを市の見解として言っていましたけども、市民にちゃんとそのことも問うて、それでちゃんと結論を出さなければいけないのに、この結論を出すときに有料化ということを広報に出さなかったのは、私は、これは逃げてしまったというふうに考えています。これは市民に対する根本姿勢だと思うんですよ。市民と一緒に協働の相手として協働してごみを減らしていくのだという、そこに立っていないということに、私は恐ろしさも感じています。私は、ごみ行政というのは、市民を信頼して、市民と一緒に学びながら進んでいく、対等、平等、信頼関係。私はそれが最も求められる行政分野だと思っています。真逆の立場にもう立ってしまっているんじゃないかというふうに考えています。
もう1点伺っていきたいと思います。
プラスチックの資源の回収後のごみの行方。これまで、
ペットボトルやトレー、こうしたものを回収していたんですけれども、これがどういうもので、それから、今後はどうなっていくのかということを確認させていただけますでしょうか。今後のプラのごみの行方です。
50
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
51 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 今まで、
プラスチック類有料化という話がございましたが、私の説明の中で。今まで
プラスチック類ごみとして想定している量の約95%程度は、今まで可燃ごみ、
不燃ごみの袋に入れていただいたものを資源化するために別の袋に入れていただくことになりますので、基本的には市民の皆様の負担は変わらないものというような認識でいるところでございます。
資源化した後、どう利用されていくかという点の御質問でございます。先ほど、
プラスチック類ごみについて、
プラスチック製容器包装、あと、また、
製品プラスチック、二つに分かれるというふうに答弁させていただきました。
プラスチック製容器包装につきましては、これは、容器包装リサイクル法という法に基づきまして、適正に処理をいたします。平成29年度の容器包装リサイクル協会からの資料によりますと、リサイクルの利用状況としては、コークスの化学原料、また、合成ガスなどのケミカルリサイクルに64%、フォークリフトなどが使うパレットみたいな材料リサイクルに36%利用されているというふうに承知しております。
また、
製品プラスチックにつきましては、これから日野市でも始める、これは法の枠外になりますので、日野市のそれぞれの自治体が独自に引き渡すことになります。現在、調査したところですね、非常に市況の影響を受けやすいものから、有償から逆有償まで、さまざまな契約でですね、引き取り事業者のほうに渡しているという状況でございました。引き取り業者のほうが、さらにそれをまた、
プラスチックの種類ごとに分けて材料リサイクルにしているところもありますし、全体をいわゆる熱回収としての燃料として利用しているケースもございました。
日野市でも平成31年から、回収する場合はきちんと入札等で引き取り事業者を決めてまいりますが、引き渡し後の利用についてもしっかり把握していきたいと思っております。
以上です。
52
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
53 ◯委員(近澤美樹君) そうしたことを市民と共有しているんでしょうか。国分寺、小金井は、ホームページでごみの行方、マテリアルリサイクルなのか、ケミカルリサイクルなのかということをしっかりと共有しています。日野市についてはこの努力を全くされていないと私は考えています。そのことに大きな問題があると思っています。
自分の排出するごみが、どんなに環境に負荷を与えるのかということをしっかり学んで、こんなごみの排出の仕方をしていたらば、自分の環境にも、それから、地球に環境にもよくないということをしっかりと身につけて、自分の暮らし方を変えていく、この学びと行動の変化が私はごみの減量になると思いますし、第1次ごみ改革が成功したのは、日の出の方々にどんな影響を与えるのか。環境も含めて、それから環境に大きく負荷を与えるということを、あのとき本当に日野市民はしっかりと学んだので、ごみは減量されたんじゃないでしょうか。
この18年間でそうした努力は、私にはほとんど見えなかった。私が不勉強かもしれませんけど。私はそれをおいて、市民が、例えば分別が逆行したとか、お金を今回有料にすれば、圧をかけなきゃだめなんだというふうな考えに至るということは、完全な間違いだと私は思っています。
国分寺、小金井がこうした努力をしているわけですから、日野市はここのところを市民と共有しなければ、やるべきことがまずやっていない状態だということになると思います。それから、変わらないという言い方をしていたんですけど、私はこれはやめるべきだと思います。燃やせばごみ、分ければ資源というのは、日野市民の中で定着していますし、一般質問のときにはそんなことは決めていないというふうな御答弁があったんですけど、これも本当に失礼だと思っています。市民はこの言葉があって努力をしていくということを、市民は努力を続けてきたのに、日野市のほうはそのことを全然置いていて、お金を課すんだと。
それから有料のことも、決まってから市民に教えると。まだ教えていないですよね、広報で一切。決まっていないから教えられないんだと言うのですけども。ボックス廃止のときには、決まる前から何十回、何百回と馬場市長を先頭に説明会をしましたよ。今回は有料になるということで大転換があるのに、教えていないということで、今の質疑は同じだと。それから、行方については、ここでるる説明されましたけれども、それは市民に共有されていないということで、前提がないと。今回の条例改正の中身でやる前提がないというふうに私は聞かせていただきました。
質疑は以上で結構です。
54
◯委員長(中野昭人君) 鈴木委員。
55 ◯委員(鈴木洋子君) 質問をさせていただきたい中で、重複している部分は避けて、私のほうからは、
プラスチック類削減のための、それについて、
容器包装お返し大作戦!のことについて、これを拡充していくと、先ほどごみゼロ推進課長からお話がありました。恐らく主軸となる取り組みであろうというふうに考えられましたので、現在の市の回収、そして、店舗の回収の割合と、そして、
容器包装お返し大作戦!今後の目標やら拡充のための市の考え方について、1点だけ伺わせてください。
56
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
57 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君)
容器包装お返し大作戦!、この辺では日野市が一番先頭に立って、トレー、
ペットボトルを、行政回収ではなくて、買ったお店に返してくださいというふうに、一番積極的に動いている自治体だと自負しているところでございます。
トレー類と
ペットボトル類の29年度の数値でございます。トレー類については、行政回収では29年度、15万7,890キログラム回収しております。これを日野市のほうで、100グラムで何枚入っているかということで指数を出しておりまして、この数字を枚数に直すと、約2,540万枚、行政回収しております。現在、日野市内のスーパー事業者さんは17社ございますが、毎月、
容器包装お返し大作戦!で、店頭にわたって、量について御報告を毎月いただいております。キログラムで出されているところ、また90リットル袋で大体何袋という、いろいろな出し方がございますが回答いただいて、それをそれぞれ
クリーンセンターの中でデモをしてですね、グラム等を集計しております。全体のスーパーさんからの回収量は10万3,855キログラム、1,670万枚となっております。比率でいきますと、行政側が6、スーパー側が4、6対4とトレーについてはなっております。
これが
ペットボトルのほうになりますと、行政回収が36万3,070キログラム、1,360万本、スーパーさんのほうが14万6,203キログラム、540万本ということで、大体割合が、行政が7、スーパーさんが3という割合になっております。幾つか市民の方のお話を聞いても、お肉とかお魚のトレーについては、スーパーにお返ししやすいのだけども、なかなか
ペットボトルのほうが、何となくスーパーに持っていくよりかはというようなお話も伺って、その中では、今、トレーが6対4、
ペットボトルが7対3という割合は、大体推計値で出しましたが、それほど的を外してはいないのかなというふうに思っているところです。
第2次ごみ改革、今回は32年にあわせまして、ちょうど平成12年のごみ有料化から20年の節目になります。日野市では、もう一度、先ほど近澤委員のほうからありましたが、市民の皆様に改めてごみの減量、分別の仕方等、丁寧に御説明する中で、この
容器包装お返し大作戦!についてもしっかり推進していくということを言って、目標としましては5対5。行政回収とスーパーへのお返しの回収を半分半分、できれば行政のほうが下回りたいと思っていますが、今は半分半分を目標に、これから取り組んでいきたいと思っております。
拡充についてですが、
容器包装お返し大作戦!、現在、スーパーさんにお願いしていますが、引き続き、まだ協力いただいていないところにも出向いて、御協力をお願いしております。あと、また、最近ですね、移動スーパーみたいな、店舗じゃなくて移動販売で回っているような車、あと、また、最近はコンビニさんもそうですが、ドラッグストアさんでもスーパーと同じようなものが売られているというような声もいろいろ聞いております。なかなか、今まではスーパーということでやってきておりますが、今後は、日野市の独自の政策として協力店の募集をかけたり、こちらからお願いに行き、さらに協力店をふやすということに努めていきたいと思っているところです。
以上です。
58
◯委員長(中野昭人君) 鈴木委員。
59 ◯委員(鈴木洋子君) ありがとうございました。結構です。
60
◯委員長(中野昭人君) ほかに御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
61
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。奥野委員。
62 ◯委員(奥野倫子君) 課長からですね、先ほどの答弁の中で、洗ってお返しさえすれば、幾らでも買ってよいのではないかというふうに思われたら、ごみは減らない。そういう考え方ではごみは減らないというお答えがありました。私はそれを聞いて、主婦感覚からしますとですね、この課長は暮らしの実態を御存じないなと。市民をばかにするなよと思いました。洗ってお返しさえすれば幾らでも買っていいんだと。トレーを、食べない量を買う市民がどこにいるでしょうか。自分が食べなきゃいけないから買っているんですね。ごみに出すほど、買ったけど、食品を捨てて、トレーが無駄になっていますよという御家庭がどれだけあるでしょうか。本当に答弁を聞きながら、本当に男性の、机の上だけでこうすれば収入がこれだけふえるとか、そういった机上の空論の中でごみまでやられているなというのを、私は今のやりとりを聞いて感じたわけですね。
本当に生きていくために必要最低限しか買えないのよと。年金が下がったわよと。生活保護費が下がったわよと。これからどうやって買うものを減らさなきゃいけないかと考えている人たちが聞いたら、この答弁は頭に来て仕方がないと思います。どうやって減らすのよと。これ以上食べるな、買うなと言われたら、私たち餓死しますよという訴えが、私のもとには何件も来ているわけですね。本当に、そういったところの方の市民の声も聞いていただきたい。そして、1年かけて知らせますよとおっしゃっているんですが、知らせて御意見を聞く前に議決しちゃうというのはどういうことなんでしょうか。結論先にありきで、もう決定しています。それを聞いて、本当に声を上げる力のない人が、もう決まっちゃったのか。議会で決定したんだったら、今から声を上げて、18万市民の中のたった1人の私の声が通るだろうか。最初から諦めるじゃないですか。もう決まっているんですよ、1年後には。私は、この1年後のスタートを市民に何の告知もなく、今のこの状況の中で決めるということ自体に、一番の反対の理由があります。
以上。
63
◯委員長(中野昭人君) 島谷委員。
64 ◯委員(島谷広則君) 私のほうから賛成の立場として意見をさせていただきます。
今回のいろんな質疑の中で、現状の
不燃ごみがですね、ほぼ
プラスチック類ごみであること。また、
プラスチック類ごみとガラスだったり、新たな運用である
不燃ごみを分けること。持続可能なごみ処理、自治体運営を目指すということで理解させていただきました。発生源となる業界団体に抑制を訴えていただくことはもちろんですけども、市民の皆様に御理解をいただくためには十分な説明が必要だと思います。
現在、家庭環境をぜひ想像していただいて、トレーを分けて、
不燃ごみの袋にごみ箱に入れているわけですね。今回、ガラスと
プラスチック類、
不燃ごみと
プラスチック類ですね、分けてくださいというのと、
プラスチック類とトレーを一緒に入れていいですよという二つの側面の説明になってくると思うんですけども。そうすると、耳に入ると、今まで
不燃ごみにトレーを入れていいのだというような形の誤解を生む可能性があるかなと、私は感じております。実際、今現在でもトレー、
不燃ごみに入れていいんだ。あれ、何が変わるのなんていう方も実際いらっしゃいました。ですので、誤解されない、わかりやすい説明、これまで以上に分別をするんだというような形の説明を、ぜひともお願いしたいと思います。
あとはですね、今まで真面目に分別に取り組んできた方からすると、実質負担がふえるという意見も、そういう方もいらっしゃるかと思います。市の立場、賛成する私の立場もそうですけども、現状のルールをこのまま続けること。社会的にも生活面でも将来どのような影響が出るかをわかりやすく説明することも重要であることも理解しておりますけども、今後いろんな御意見が上がってくるかと思います。真摯に耳を傾けていただきたいと思っております。
そこで、3点ほど、この場で御提案も含めてさせていただきたいと思います。
第2次ごみ改革と銘を打って正式に打ち出すとなった場合、
プラスチック類ごみの運用変更のほかにも、さまざまな角度から現在の課題を洗い出していただきたいと思っています。例えば、燃えるごみのほうですね。生ごみの活用、燃えるごみの出し方、水分をよく切る、また、社会的にも課題となっています食品ロスの削減。現時点でいろいろな課題が挙がっている、そういった部分の解決方法についても十分に御検討いただいてですね、
プラスチック類ごみの運用変更に限らず、家庭ごみについてトータル的な改善を図るような案も、あわせてこの中で展開をいただきたいと思っています。
また、2点目になりますけども、現在、市民の方々が取り組んでいるよい分別方法、よい取り組みを募集するとか、そういった形で市民の方々に、啓発じゃないですけども、呼びかけを行っていただく。そういった方法も御検討いただきたいと思います。市民がまちの施策に参加する風土をどのように仕掛けていくかも重要な要素の一つだと思っております。例えば、今の現状の委員会でも、ふだん着でCO2を減らそう実行委員会もございます。そういった実行委員会とも連携を強化していただいて、市民からの、皆様からのアイデアを募集するとか、そういった形での情報発信というのも必要だと思います。
3点目ですけども、この分別周知を活用してですね、ほかの課題解決にもつながらないかというところで、他部署ともぜひとも検討をしていただきたいと思います。例えばなんですけども、私なりに少し考えた案で、完璧ではないですけども、意図を伝えたいので、この場で少し発言します。
例えばですけども、市内小・中学校の場所を毎週1回、今週はトレーとか、今週は卵のパックとか、今週は
ペットボトルのキャップとかですね、そういった形で、朝の通学を子どもたちに声をかけて、収集に活用できないかというようなことをちょっと思いました。これによって、小・中学校のお子様をもつ御世帯のサポートにもつながる。子どもの教育面、分別への意識づけを将来にわたり末永く周知、意識づけができるのではないかなと思います。
しかしながらですね、学校では場所の問題だったり、今、小学校の荷物の重さの問題。また、両手がふさがったときの安全面の配慮だったり、それが本当にいいのかどうかというところも十分に検討をしなければいけないので、これだけではちょっと不十分かなと。仮に、学校の通学の時間を活用して、今度は小学校、まだ未就学の方の世帯であったり、御高齢者向けにはですね、通学中の子どもたちにおはようと声をかけて、一緒に持っていってもらう。そうすると、よくいう向こう三軒両隣の顔合わせをする機会をふやすとか、そういったような効果にもつながるのではないかなと思います。お子様がいない世帯、御高齢者世帯以外だったら、例えば駅ですね。必ず通勤のときに行きますので、あなた、これを持っていってというような会話をふやすとか、そういったところで、
ペットボトルだったりトレーを持って通勤、通学に行くとか、そういった形で、ごみ問題というんですかね。ごみの捨て方とか、そういったところを点で捉えるのではなく、市民の方からの生活の中にごみがどういう形で、ごみ分別だったり、ごみの処理がどういう形で生活の中に入っているのかというところを想像しながら、いろいろな形での施策展開というのを考えていただきたいと思います。
日ごろのごみ排出、ごみ分別は、世代を超えた共通で捉えるテーマの一つだと思っております。日野市各部署一体となってアイデアを出し合っていただき、そこに市民の方々からいただいたアイデアを融合させて、ごみ改革、日野市として新たな先進事例を発信できるチャンスと捉えていただいて、よりよい日野市を目指していただきたいと思います。
以上です。賛成の意見でした。
65
◯委員長(中野昭人君) 田原委員。
66 ◯委員(田原 茂君) それでは、意見を申し上げます。
先ほどの答弁にもありましたとおりですね、想定する
プラスチック類ごみのうち、95%以上が、今までの可燃であったり
不燃ごみであったりという、こういうことが想定されるということでありますので、私は大きな負担にはならない、大きな変化にはならないと、こういうふうに思っているところであります。
そういう中でもあえて言えば、トレーと
発泡スチロールが、今までの資源物として無料で回収していたものが有料になるということであります。しかしながら、先ほど来議論が続いているように、トレーについてはお返し大作戦でしっかりやれば、お金かからないわけですよね。そういった意味でも、一人でも多くの方々がこれをきっかけに、トレーなどはしっかりとお返しをする。こういったことをやっていけば負担はかからないと思うんですね。唯一起こるのは
発泡スチロールですよ。
発泡スチロールについても、どこで手に入れるのかはわかりませんけども、市民の努力として、これからはこういったものを受け取らない。こういったことを、市民からもそういったことの努力をしていくということが大事だと思うんですね。
それとともに、行政側に申し上げたいのは、こういった
発泡スチロールを出さないということを、業者にも業界にもしっかりと伝えていく、こういうことが大事だなと思います。
もう一つは、トレーについても理想的に返していけばいいわけですよね。お金はかからない。だけど、高齢者や障害者といった方々は、なかなかお返ししたくても返せないという。こういう方々もいらっしゃると思うんですよ。そういった意味では、トレーについては、お返し大作戦については、いろいろスーパーに、今までやっているところをふやしていくということも、当然一方で努力してもらいますけども、やっぱり、地域包括支援センター等とも連携をとってですね、そういうごみを出せない、トレーをお返ししたくてもできないという人もいるわけですから、そういった方々への連携を、環境を、例えば、ヘルパーさんが買い物に行くときにそれを持っていってもらうとかですね、そういうちょっとした気遣いをしてもらえるような環境をしっかりとつくっていっていただきたいということを申し上げて、この議案については賛成とするものでございます。
以上。
67
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
68 ◯委員(近澤美樹君) 議案第79号に反対の立場で意見を申し上げます。
先ほど、前提はないということはお伝えしましたけれども、条例の案文が難しいので、何度も言いますけれども。私は、
プラスチックごみの分別回収を開始することについては賛成です。そうすると、条例についてどうなるかということになりますが、そのことは私は明確にさせていただきたいと思います。
これまで、可燃ごみ、
不燃ごみと市民に分別を求めながら、実際には不燃の約9割を燃やしてきました。そのことを考えれば、
不燃ごみの多くを占めるプラごみの分別というのは早く実現するべき課題であったというふうに思っています。ですが、それを行うに当たって、市の考え方というのをきちんと柱を建てるということが大切だと思いますが、先ほど私がお伝えしましたのは、まるでおかみのように、ペナルティーとしての経済的負担を与えなければ、あなたたちはやらないでしょうというふうなところに立つということについては、間違いだと私は思っているということは、先ほどお伝えしました。
無料にしたらば、プラごみに可燃、
不燃ごみの混入がある
容器包装お返し大作戦!からの逆流のおそれがあるというのは、私は市民を根本的に信頼していないということで、この考え方には立つことはできないです。認められません。それから、無料であったトレーも有料にして、分別が難しいからまぜて一緒に出せというのも、これも市と市民のこれまでの努力からの後退で、正しくないと考えています。市民の生活については、先ほど奥野委員も発言されましたけれども、そのことも含めて、今回は無料でプラはするべきだと思っています。
日野市では環境基本条例の制定、緑の基本計画の策定、日野市環境基本計画日野いいプラン2010、2000年のごみ改革、ごみ市民会議の発足、ごみゼロプランワン、ツー、スリーと、市と市民が力を合わせる市民自治、市民参画を結実させて、日野市の環境を守る努力というのが重ねられてきたということは、これはもちろんですけども共有できると思います。そのときに、自治というのを、経済的負担を求めて、そのことでごみの問題を考えるというのではなくて、本当の意味の自治、市民の責任ということの学びと、それを行動に結実させるということで、きちんと自治を獲得すべきだと私は思っています。
プラスチックごみの深刻な環境汚染が報道されて、海洋生物への被害、マイクロ
プラスチックの人体への影響など、今、
プラスチックごみに対する市民の関心というのはかつてなく高まっていると思っています。クローズだと思っていた国内の
プラスチックが、もしかしたらオープンになっていて、それが輸出して、輸出が向こうでは受け入れられないと。じゃあ、それは海洋に出ていないのかということなんかもわからない状態になっているということに私は問題がありますので、これなどは国会などの課題だと思いますけれども、私たちはまず、私たちの日野のごみは、私たちの目の前からなくなったら、それでもう、ごみ問題は解決という問題ではなくて、ケミカルかマテリアルか熱回収か、熱回収は本当に一番最後の最後だというところまで私たちがちゃんと学んで、そのことをいつも考えられることで、ごみを出す人として変化していくということをこれからきちんとやっていくということが必要だと思っています。
ごみ問題の根本解決は発生抑制ですので、ほかの委員の方々もおっしゃっていましたけども、私たちはお返しももちろんやりますけれども、国に対して拡大生産者責任をしっかり求めていくというのは、これは、日野市民としてお返し大作戦だけで済むという話ではありませんので、私は、これは市長を先頭に、オール日野市で、本当に党派を超えて、国に対して発生抑制のための法整備を求めていくということも必要だということも考えているということも申し添えさせていただいて、この条例には反対だということを私の意見とさせていただきます。
69
◯委員長(中野昭人君) 鈴木委員。
70 ◯委員(鈴木洋子君) 議案第79号に賛成の立場で意見を申し上げます。
かつて、資源物はお金にかえられた。つまり、環境に優しい取り組みが収入にも結びついていましたけれども、昨今は、その大多数がお金を払って処理している現状の中で、市の
プラスチック類のごみの資源化は税金で負担しています。これらは量が莫大で、排出量に応じた、先ほど課長からもお話がありましたけれども、負担の公平性にもなっていないということ。そして、現在、市が推し進めている
容器包装お返し大作戦!については、今、市と店舗が6対4の割合で回収しているものが、ある程度の負担がないと、さらに市の回収がふえるという。そんな予測も容易につくもので、一層の財政負担増は免れない状況であろうというふうに考えられることからも、根拠は妥当であるのではないかというふうに思います。
先ほど、無料化すればたがが外れる。そして、有料で圧をかけるというような市の考え方であろう。それは全く市民を信頼していないのではないかというような御意見もありましたけれども、そういった認識よりも、逆に、有料ごみの中にある95%のプラごみを別の
プラスチック類のごみの分別に分けるだけで費用の負担増はないということを確認させていただきましたので、手間はかかる。その部分に市民の信頼というところを私は寄せたいなというふうに思っているところであります。
そして、先ほども申し上げたように、何といっても、ごみの減量と資源化、これが高まるということは間違いないだろうというふうに思っております。排出量に応じた負担の公平性も考え合わせると、この議案第79号、これには賛成という立場で意見を申し上げたいと思います。
以上でございます。
71
◯委員長(中野昭人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
72
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件を可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
73
◯委員長(中野昭人君) 挙手多数であります。よって、議案第79号の件は可決すべきものと決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
74
◯委員長(中野昭人君) これより議案第85号、平成30年度日野市一般会計補正予算(第5号)の件を議題といたします。
本委員会での審査部分は、歳出のうち衛生費(項1目2予防費を除く)、商工費、土木費です。
担当部課長より説明を求めます。ごみゼロ推進課長。
75 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) それでは、議案第85号、平成30年度日野市一般会計補正予算(第5号)について、御説明申し上げます。
恐れ入ります。補正予算書38、39ページをお開き願います。
款4衛生費、項2清掃費、説明欄下段、清掃総務費のうち、(仮称)石田地区公共施設設計業務委託料1,465万1,000円を新たにお願いするものでございます。
国分寺市、小金井市と可燃ごみの共同処理を行うに当たり、地元自治会との協議を重ねる中で、地元地域に新たな公共施設建設をお約束し、平成27年度に石田一丁目13番地に約740平方メートルの用地を購入いたしておりました。新公共施設は、地元地域にお住まいの方々のごみ減量に向けた施策の推進や情報発信を担う、ごみ減量事業のセンター的機能や、災害に備えた一時避難機能と、これらの機能を発揮する前提としての地域コミュニティの活性化機能を合わせ持つ施設となるよう協議してまいりました。今後は設計事業者を参加させ、協議した内容を具体的な図面として描いていただき、新
可燃ごみ処理施設が平成32年4月に稼働予定であることから、それまでに着工し、地元の皆様に新公共施設建設が進んでいることを実際に見てもらえるよう、設計業務を平成30、31年度にかかる債務負担とし、30年度負担分を12月補正として新規計上をお願いしたものでございます。
なお、財源については周辺環境整備費を当てるものです。
私からは以上となります。
76
◯委員長(中野昭人君) 施設課長。
77
◯施設課長(高橋 進君) 続きまして、同じページ、説明欄の最下段、9
クリーンセンター施設整備費、11需用費のごみ処理施設老朽化対策修繕料5,524万8,000円の補正をお願いするものでございます。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律第8条の3及び日野市
クリーンセンター電気工作物保安規定17条に基づき、毎年9月に実施していますごみ処理施設定期整備修繕、これはオーバーホールと呼んでいます。この中で、ボイラー水管の許容水管肉厚を下回る水管部位及び水管壁耐火物の脱落や剥離が進行している部位が発見され、現状のままではごみの安定処理に支障を来すおそれがあるため、ふぐあい箇所の修繕を実施し、ごみ処理施設の安定稼働及び適正な維持管理を図るとともに、来年度予定しています電気事業法第55条第4項の規定による経済産業省の定期安全管理審査、これを受けるため、関係法令に適用するよう修繕をするものでございます。
主な修繕として、1・2号ボイラー、水管壁耐火物、合わせて約30平米、1号炉ボイラー水管プロテクター取りつけ約7本、2号ボイラー水管プロテクター1本、合計8本、これらのボイラー水管プロテクターを施工後、風水試験及び最高圧力1.86メガパスカル、1時間保持による圧力低下試験を行うものでございます。
私からは以上でございます。
78
◯委員長(中野昭人君) シティセールス推進課長。
79 ◯シティセールス推進課長(小松利夫君) 恐れ入りますが、少し飛びまして、44、45ページをお開きください。
款7商工費、1商工費、目3観光費、2シティセールス推進事業経費、(3)土方歳三没後150年PR事業経費でございます。
来年2019年は、新選組の副長、土方歳三の没後150年の節目を迎えるに当たりまして、土方歳三の認知度を活用し、市の魅力をPRする土方歳三没後150年のプロモーションを実施いたします。既に1月の中旬にラッピングタクシー、また、共通にお使いいただけますロゴの制作に取りかかっているところでございますが、日野市観光協会、商工会、市内各団体の皆様からいただいた意見を参考に、ここで補正を改めてお願いするものでございます。
11需用費、印刷製本費でございます。こちらは、プロモーションに協力いただける店舗などにお配りするステッカーや、歳三うどんなどにも張れる小さ目のシールや、歳三のストーリーを伝えるメッセージカード、または、商店街に飾るバナー広告など、こういったものを想定させていただいております。
その下、13委託料、プロモーション映像制作業務委託料43万2,000円でございます。こちらはですね、今後、特に電車広告、動画の広告などにおいては映像が必要になりますが、特に、30秒など、場合によっては15秒など、短い時間の映像を求められることがありますので、それに特化した映像を制作するものでございます。
その下、配達用ロゴ入り段ボール箱制作業務委託料でございます。こちらも新選組まつり実行委員会の方からの御意見でございますが、このプロモーションのテーマが、土方歳三が最後の戦いの前に、函館から自分の写真を日野に送った思いを届けたということにちなみまして、日野から送る宅急便などの段ボールの箱に歳三のロゴやそのストーリーを入れたらどうかということに基づきまして、この業務をお願いするものでございます。
その下、18備品購入費、バックパネルでございます。こちらは、土方歳三のバックパネル、横3メートル、縦2メートルほどのバックパネルを3台購入するものでございます。特に、アルミ製で持ち運びが可能で、組み立てやすいものを計画してございます。これにつきましては、イベントへの持ち運び、それから、現在、JRの日野駅、それから、京王線の高幡不動駅のコンコースなどで設置をいただけるよう検討しているところでございます。
私からは以上でございます。
80
◯委員長(中野昭人君) 新選組のふるさと歴史館長。
81 ◯新選組のふるさと歴史館長(金野啓史君) 同じく、44、45ページ、目4観光施設費、7新選組のふるさと歴史館分館日野宿本陣管理経費のうち、11需用費、施設修繕料279万7,000円でございます。
本件は、建築基準法施行令に適合していない日野宿本陣のブロック塀の撤去及び新たな塀の設置を行うものでございます。
平成30年6月の大阪北部地震でのブロック倒壊による死亡事故を受けまして、日野市では7月に市が管理する全ての施設の調査を行い、9月の補正予算によりまして、法令不適合のものや劣化が進んだものなど、危険なブロック塀の改修をいたしました。
今回改修を行いたいと思っております日野宿本陣西側のブロック塀なんですけども、築後40年で長さ20メートル、高さ1.8メートルで、控え壁がございません。したがいまして、建築基準法に適合しておらず、7月の調査におきましても改修が必要という判断をいただいておりました。
しかし、この場所は観光スポットでございます日野宿本陣の入り口に当たる部分でございまして、景観に配慮した仕様を検討する必要がございました。また、日野宿本陣は敷地も含めまして東京都の文化財に指定されておりまして、東京都への文化財の現状変更の届け出及び事前の調整が必要でありました。これに時間を要することもございまして、9月補正ではなく、12月補正で対応することにさせていただいたものでございます。
改修では、既存のブロック塀を撤去いたしまして、かわって古竹、竹の古い風合いを帯びた竹の風合いの
プラスチック製の竹垣を設置いたします。
なお、東京都との協議は終了しておりまして、隣地の所有者の方からの承諾もいただいております。
私からは以上でございます。
82
◯委員長(中野昭人君) 道路課長。
83 ◯道路課長(井上泰芳君) 引き続き、補正予算説明書46、47ページをお開き願います。
説明欄中段を御覧ください。款8土木費、項2道路橋梁費、目5橋梁新設改良費、説明欄、1橋梁長寿命化事業経費でございます。その下、節15工事請負費、橋梁補修工事2,008万円の増額補正でございます。
平成26年度策定の橋梁長寿命化修繕計画に基づき、滝合橋については平成27、28年度に補修設計を行い、平成29年度から3年計画で補修工事を進めております。今年度は浅川河川部の耐震補強を計画しておりましたが、8月及び10月の入札の結果、2回不調となっております。
本工事については、当初、標準的な積算歩掛で工事を発注しておりましたが、2回の入札不調を受け、東京都と協議を行い、現場条件に即した見直しを行いました。その結果、標準的な積算歩掛から橋梁補修工事に特化した積算歩掛に変更したことで予算不足が見込まれるため、2,008万円の増額補正をお願いするものです。
私からは以上です。
84
◯委員長(中野昭人君) 緑と清流課長。
85 ◯緑と清流課長(平 義彦君) 恐れ入ります。説明書、同じく46ページ、47ページをお開き願います。
下段になります。款8土木費、項3河川費、目1河川総務費について御説明いたします。
右、説明欄を御覧ください。5湧水対策経費のうち、8報償費、東豊田緑地保全地域(黒川清流公園)湧水対策検討委員会謝礼について、24万円の補正を新規でお願いするものでございます。
東豊田緑地保全地域(黒川清流公園)内にて発生した湧水の白濁及び枯渇に関し、隣接地で開発事業を施工している事業者より提案される改善工法について、専門的知見に基づき地下水の影響を最小限にとどめるような工法を検討するため、検討委員会を設置しました。第1回は平成30年11月、第2回は平成31年1月に開催予定でございます。
既に予備費による対応をしておりますが、補正を新たにお願いするのは、平成31年2月及び3月に開催する検討委員会2回分の謝礼を支払うためのものです。
その下段、1河川維持管理経費、13委託料、用水取水堰復旧業務委託料について、651万3,000円の増額補正をお願いするものでございます。
平成30年4月、5月、6月、8月、10月の台風や集中豪雨による浅川の出水により、平山用水、豊田堀之内用水、上田用水、向島用水の取水施設である導流堤が流出し、その都度早急な復旧対応を図ってまいりましたが、3月末までの復旧費用を見込み、この補正をお願いするものです。現予算で一部仮復旧はしておりますが、安定的な取水ができるよう原状回復を実施するものです。
その下段、13委託料、緑と清流の総合管理業務委託料について、2,947万1,000円の増額補正をお願いするものです。
緑と清流の総合管理業務は、市内を6ブロックに分け、緑地や用水などの緑と清流について、その維持管理の一部を造園事業者に委託して実施しております。
この補正は、平成30年9月30日から10月1日にかけて接近した台風24号により市内各所で発生した倒木や枝折れに対し、職員と委託事業者で連携して対応した剪定や伐採作業のうち、事業者対応分の事後区分についてお願いするものです。
その下段、1水都・日野事業経費のうち、15工事請負費、平山四丁目新規水田排水等整備工事について、169万8,000円の補正を新規でお願いするものです。
平成28年度、南平六丁目の水田耕作が行われていた農地について、農業者の故障により生産緑地が解除され宅地化されました。この水田では、中央公民館が主催する田んぼの学校や、国際協力デーなどを実施しておりました。宅地開発事業協議の中では、提供公園を水田にできないかなどの協議を粘り強く行ってまいりました。その結果、地権者との間で、宅地開発事業と関連し、隣接農地の寄附協議が調ったため、寄附を受領いたします。そして、水田を復活するために、水田に必要となる排水溝及び安全対策として仮設橋かけ等の設置工事を行い、来春からの水田耕作ができるよう、ここで準備を進めるものです。
私からは一旦以上です。
86
◯委員長(中野昭人君) 都市計画課長。
87 ◯都市計画課長(岡田正和君) 次の48、49ページを御覧ください。
項4都市計画費、目1都市計画総務費のうち、説明欄、8交通網整備支援経費の地域公共交通総合連携計画策定支援業務委託料として、136万1,000円の増額をお願いするものでございます。
現在、パブリックコメントを募集しております日野市地域公共交通総合連携計画では、公共交通サービスの提供エリア外とされる交通空白地域について、新たに公共交通の導入を検討するとしております。このため、公共交通導入を求めている地域において、交通空白地域に位置づけられるか否かは重要なこととなります。現行の交通空白地域の定義は、鉄道駅から500メートル圏外、かつバス停から200メートル圏外としておりますが、日野市地域公共交通会議において、坂道が多いという日野市の特徴を考慮すると、交通空白地域を高低差を加味して定義し直す必要があるとの意見があり、本年9月に開催した同会議の交通空白地域対策分科会において見直すことが決議されました。
平成31年度から交通空白地域対策を進めるべく、今年度公表する新たな日野市地域公共交通総合連携計画と同時に交通空白地域の区域図を示すため、新たな定義の検討や図面作成を委託するものでございます。
私からは一旦以上でございます。
88
◯委員長(中野昭人君) 緑と清流課長。
89 ◯緑と清流課長(平 義彦君) 恐れ入ります。説明書、同じく48ページ、49ページをお開き願います。
中段になります。款8土木費、項4都市計画費、目6公園管理費でございます。
右、説明欄、1公園管理経費のうち、11需用費の電気料につきまして、170万円の増額補正をお願いするものでございます。
平成29年度決算額が1,008万5,000円に対し、平成30年度当初予算は975万2,000円を計上しておりましたが、東京電力によりますと、燃料価格の高騰により電力代が上昇し、電気料金が値上がりとなっております。これまでの支出済み金額及び今後の上昇率から決算見込み額を推計し、その不足分について増額をお願いするものです。
同じく、11需用費のうち、公園施設等修繕料について、160万8,000円の増額補正をお願いするものです。
本年度の修繕で大きく3点、想定以上の支出がございました。
1点目は、平成30年1月下旬の寒波の影響によるものです。ことし4月以降、埋設管等水道施設の破損修繕が6件発生いたしました。
2点目は、6月18日に発生した大阪府北部地震後に行った施設点検です。万願寺中央公園内瓦屋根の瓦撤去修繕を行っております。
3点目は台風前施設点検です。緑地擁壁の破損部から水の染み出しがあり、緑地擁壁の破損拡大のおそれがあるため、早急に擁壁の修繕を実施しております。
以上3点につきまして対応済みでございますが、例年、修繕実績のあるフェンス、トイレ、階段、水飲み場などの修繕に迅速に対応するため、増額をお願いするものです。
私からの説明は以上です。
90
◯委員長(中野昭人君) 都市計画課長。
91 ◯都市計画課長(岡田正和君) 同じページ、項5住宅費、目2住宅対策費のうち、説明欄の2耐震化促進経費の特定緊急輸送道路沿道建築物耐震化補助金について、1,290万7,000円、また、分譲マンション耐震化促進事業補助金について、3,123万8,000円をそれぞれ減額するものでございます。
特定緊急輸送道路沿道建築物耐震化補助金に関しましては、耐震補強設計を予定していた建築物1棟と耐震補強工事を予定していた建築物1棟について、それぞれ所有者の都合により実施できなくなったこと。分譲マンション耐震化促進事業補助金に関しましては、耐震診断を予定していたマンション1棟と耐震補強設計を予定していた3棟につきまして、管理組合側の理由によりそれぞれ延期が確認されたことによるものでございます。
その下、説明欄の5ブロック塀等安全対策事業経費のブロック塀等撤去及び改良工事補助金について、86万円の増額をお願いするものでございます。
本年10月に創設いたしましたブロック塀等撤去及び改良工事補助金につきましては、先行して補助を実施していた他市の状況などを考慮し、年度内に20件の補助を見込んでおりましたが、11月までの2カ月間で既に11件のお宅に対して補助金の交付を確定しており、現在、相談をお受けしている物件の数などを考慮すると、申請件数は3月までに30件に達すると予想されます。ブロック塀等の倒壊による被害の防止を図り、災害に強いまちづくりを推進する目的から、およそ10件を追加で受け付けるものでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
92
◯委員長(中野昭人君) 委員の方々に申し上げます。ページと項目をお示しいただいた後、1項目ずつ順次質疑を行うようお願いいたします。
これより質疑に入ります。新井委員。
93 ◯委員(新井智陽君) 39ページ、項2清掃費、目1清掃総務費、14(仮称)石田地区公共施設整備費について。
2点目が、45ページ、7の項1商工費、目3観光費、2の(3)土方歳三没後150年PR事業経費について。
3点目が、47ページ、項3河川費、目3河川新設改良費、1の15平山四丁目新規水田排水等整備工事について、以上3点について質問させていただきます。
まず、1点目の39ページの石田地区公共施設について、お伺いいたします。
平成32年に工事着手される予定の石田地区公共施設ですが、ごみ減量の拠点などで注目されていると思います。詳細はこれから決めていくと思いますが、今の段階でどのような機能を持たせる予定なんでしょうか。設置される新石自治会は、
プラスチックや生ごみの実証実験など、かなり行政に対して協力的にやっていただいていますし、2011年から自主防災会を立ち上げていて、防災に対しても意識が高いです。そのような地域事情も考慮されていると思いますが、答弁をよろしくお願いします。
94
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
95 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) (仮称)石田地区公共施設の中で、ごみ減量に向けた具体的な事業ということで御質問をいただいております。
これから設計に入って、まだまだ地元の皆様と協議をしていくということになりますが、現在想定しているところは、今現在、新石自治会のほうで行っているごみ減量モデル事業として、御家庭ではですね、生ごみの堆肥化が困難な世帯等について、生ごみの減量施策なんかをここの場所でできないか。また、今後、日野市として新たな資源化を考えておりますガラス、陶磁器類、また、皮革製品等のものについては先行して実施していきたいというふうに考えております。
また、この地域の特色からですね、新
可燃ごみ処理施設の運転状況などの掲示をしたり、また、これから3市の小学生初め、3市の市民の皆様が施設見学に工場のほうに訪れますが、その際にですね、この地域にお住まいの皆様の思いを知っていただけるよう、新
可燃ごみ処理施設と見学を一体としたようなことを考えていきたいと思っているところです。
以上です。
96
◯委員長(中野昭人君) 新井委員。
97 ◯委員(新井智陽君) 地元のよい施設となるようなごみ減量施設になるよう考えていただきたいと思います。今までにない例なので、とても期待しております。この拠点がもとになって、子どもからお年寄りまで、ごみと防災とコミュニティがつながるようにしていただきたいと思います。
次に、45ページの土方歳三没後150年PR事業費についてお伺いいたします。
土方歳三没後150年PR事業について、9月の
環境まちづくり委員会において、一般会計補正予算でも質問させていただき、タクシーのラッピングについて、市内3業者にそれぞれ3台ずつ実施するという答弁をいただきました。そのときに、より多く効果を得るために、小さなシールや車に張れるようなものを作成していただきたいという要望も挙げさせていただきました。その後、12月の補正ですが、どのような進展があったのか、お伺いします。
98
◯委員長(中野昭人君) シティセールス推進課長。
99 ◯シティセールス推進課長(小松利夫君) この土方没後150年PR事業につきましては、まずは、御子孫の方々、それから、新選組まつりを所管する新選組まつり実行委員会やまちおこし連絡協議会、商工会、こういった方たちといろいろな意見交換などをさせていただいております。その中で、今、議員から御提案のあったようなことも含めまして、庁用車のマグネットシートであるとか、いろいろなPRの効果ができるようなものを、御意見をいただきましたので、それを今回、12月補正という形で改めて御提案をさせていただいているところでございます。
以上でございます。
100
◯委員長(中野昭人君) 新井委員。
101 ◯委員(新井智陽君) 土方歳三没後150年PR事業費につきましては、意見のところで要望を述べさせていただきたいと思います。
次に、47ページの平山四丁目新規水田排水等整備工事について、お伺いいたします。
南平駅から西へ徒歩10分ぐらいのところですが、もともと田んぼがあったところを盛り土して、現在、戸建てになっております。この田んぼは、中央公民館で田んぼの学校という仕組みがあって、その学校の活動地でございました。田んぼの学校の方々からも代替地を探してほしいという要望があったと伺っています。そのあたりも含めて答弁をお願いしたいと思います。
102
◯委員長(中野昭人君) 都市計画課長。
103 ◯都市計画課長(岡田正和君) 田んぼというか、今回は畑ですが、そちらの寄附に至った経緯について御説明いたします。
先ほど緑と清流課長から答弁がございましたとおり、もともとは生産緑地であったものが、所有者さんの故障により買い取り申し出がなされ、制限が解除されて、土地の譲渡が可能となったところで開発事業の相談が市に寄せられてまいりました。当初、私どもとしてはですね、開発行為の際に、都市計画法の施行令により設置しなければならないという公園を水田として残せないかということで画策し、開発事業者の同意を得て開発行為の許可権者の東京都と協議いたしましたが、昨年の11月にですね、東京都からは、水田については法令に定められた公園とはみなせないとの見解が示されたことにより、水田を公園として残すということは断念いたしました。
その後、平成30年、本年の1月になりまして、開発事業者から市に対して、まちづくり条例に基づき、開発区域面積が4,951平方メートルで、戸建て住宅用の宅地が29区画を造成するといった開発基本計画の届け出がされ、1月30日には開発事業者による周辺住民説明会が開催されて、4月に開発行為の事前協議申請書が市に提出されたところでございます。
この間も、市では、水田を残すための協議を事業者側と継続していたところ、開発事業者側から開発区域に隣接する畑について、以前は田んぼであった土地、実測すると大体630平方メートルになりますが、こちらを市に提供してもよいといった提案がございました。これを受け、緑と清流課、それから、都市計画課、田んぼの学校の関係者で提供申し出のあった畑の状況を確認したところ、取水と排水が可能であり、田んぼとして復活できると判断したため、開発事業者の提案を受け入れ、平成30年6月に、市と開発事業者で締結した開発事業に係る協定書の中に、この土地を市に寄附することを盛り込んだものでございます。その後、開発事業者は7月に東京都の開発許可を得まして事業に着手し、順調に事業が進み、先般、事業の完成にあわせて、この土地の寄附申出書を市に提出したというのがこれまでの経緯でございます。
104
◯委員長(中野昭人君) 新井委員。
105 ◯委員(新井智陽君) 新しくつくられる田んぼは、浅川のそばの南平用水を引き込んだ唯一の田んぼとなります。ここに集まる子どもたちのためにも、この大切な財産をぜひ守っていただきたいと思います。
以上です。
106
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
107 ◯委員(近澤美樹君) 先ほど新井委員がお尋ねをした39ページの同じ項目です。(仮称)石田地区公共施設設計業務委託料についてお尋ねをいたします。
この設計業務委託については、2年度にわたるということで、3,000万を超える委託金額であるということだと思いますけれども、国分寺市、小金井市からの周辺環境整備負担金を財源にすると。それで、平成27年1月29日に、3市で周辺環境整備費については覚書が交わされておりまして、その4項目めに、周辺環境整備事業の具体的内容は、当該地域の意向を踏まえ、甲、すなわち日野市代表者、大坪冬彦市長が決定するものと、こういうふうにあります。
そこで確認したいと思うんですけれども、今回の予算化に当たって、地域の要望というのが、先ほど御説明いただきましたけれども、どのような中身が出されて、どのような形で確認されたのかということをお伺いしたいと思います。
108
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
109 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 平成24年にですね、3市による可燃ごみの共同処理を地元自治会の皆様のほうに提案して、その後、地元の自治会、住民の皆様と協議を開始いたしました。平成26年から協議を開始しております。協議を通じてですね、先ほども話しましたが、施設の規模を縮小したり、煙突の高さを高くしたり等、いろいろ協議を進めている中で、周辺環境の整備についても、いろいろお話をいただく中で、日野市から案のほうを提示させていただいたものでございます。
長年この地域にですね、ごみやし尿の処理を行えるのも、地元の皆様の御理解があってのことでございます。感謝の心を日野市民が持って行っていくということで、今回、こちらに施設のほうを、土地を購入して建てるということになった経緯でございます。
以上です。
110
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
111 ◯委員(近澤美樹君) 私がお伺いしたかったんですけれども、周辺環境整備事業の具体的内容は、当該地域の意向を踏まえて大坪市長が決定すると書いてあるので、当該地域の意向がどのように踏まえられて形になっているのかということをきちんと確認しなければ、どういった使い方にも広がっていくということ。ここのところ、むにゃむにゃというふうな話にはできないということで聞いています。
それで、3年前にこの予定地を東京都から購入するとき、補正予算の質疑が行われました。そのときに、市は要望についてこのようにお答えになっています。3年前の議事録で確認をいたしました。新石自治会として地域住民の健康確保のための施設を要望しているところがうかがえる。ですが、さらに、アンケート調査委員会を自治会全世帯に実施していると聞いております。取りまとめが終わった後に施設内容整備についての具体的なものが出てくると思われますので、実現性については今後検討していくことになる。このようにおっしゃっていました。
アンケートもとられて、取りまとめて、具体的なものが出てくるとおっしゃったわけなんですけど、先ほど概念のようなことはおっしゃっていただいたんですけど、具体的なものというのはどういうふうに取りまとめられてどういう形になったのか、どういう検討が行われたのかということを伺いたいと思います。もう一度、そこのところを伺ってよろしいでしょうか。
112
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
113 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 平成27年10月に、地元新石自治会の会員233世帯を対象に要望調査というのを実施しております。回収率は67%だったというふうに聞いております。
重立った意見といたしましては、防災の拠点、あと、また、世代間交流の場となるような施設、喫茶スペース、あと、また、行政施設の併設ということで図書館、保育所等出張所、そういう御要望があったというふうに伺っております。
その後、施設見学を行ったり、新石の皆様と市のほうで協議をしていく中で、今回、先ほども言いましたが、ごみの減量、地域の情報発信、あと、また、防災に関する、それを支える地域コミュニティ、この三つの目的を持った施設をつくるという協議が集約されてきましたので、今後は設計業者を入れて図面として描いていくということを想定いたしております。
以上です。
114
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
115 ◯委員(近澤美樹君) 今後、業者の方に委託して、それから絵を描いていくということであれば、今のところ、絵も描けていないということかと思います。そのようにお答えいただいたと思います。絵は描けていないということでお答えをいただいたと思います。
もう1点伺います。3年前の同じ質疑の中で、市はこのようにもおっしゃっていました。現時点では地元協議会も立ち上がっておらず、まだ地元からの要望も出そろっていないので、整備の具体的内容は決まっておりませんというふうに言っていました。この地元からの要望が出そろうということが大事なわけなんですけれども、現状は地元の要望は出そろっているのでしょうか、いないのでしょうか。現状どういう状況なのか、お答えいただけますか。
116
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
117 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 新石自治会の皆様からは今まで幾つか御要望をいただいております。当然、その中に、水路の転落防止策ですとか、今回の公共施設もそうです。幾つか実施に向けた動きもできているところもありますが、まだまだ課題として協議させている。また、しばらく保留。いろいろな御要望について、それぞれお話をさせていただいております。
また、残りの地区につきましても、新井自治会ともお話はさせていただいておりますが、まだ具体的に地域の要望というのは挙がってきてございません。
以上でございます。
118
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
119 ◯委員(近澤美樹君) 出そろっていないし、地域からの要望、新井自治会の名前は出たんですけれども、ほかにも周辺自治会はありますので、出そろっていない事態で、今回のことについては、かなり大きなものの設計委託が行われるところに進んでしまっているということは確認させていただきました。
それで、別の角度から伺わせていただきたいんですけど、最初に紹介しました3市の覚書の中で、地域住民の意向を踏まえて日野市が決定するものとあるので、これに具体的な形として市がガイドライン、これをつくって具体的な手続を定めていますよね。私の手元にはあるんですが、御記憶の範囲でお答えいただくことになるか、今回は周辺環境整備に基づくものですので、ガイドラインはあると思いますけれども、項目に即して伺っていきたいと思います。
この中で、大事な手続というのが3点定められていると思います。第1は、ガイドラインの4番、整備事業を決定するための留意点。市は整備事業を決定するに当たり、地元区域の自治会で組織する協議会及び地元区域の自治会から、市に対し要望として提出された要望の実現を考慮した上で、全項各号に掲げる事業との調整を図ることとする、このように書いてあります。この調整というのは行われているんでしょうか。先ほど、出そろっていないということを確認されたんですけど、そのほかにも、そもそもこういう調整が行われているのかということを伺いたいと思います。
120
◯委員長(中野昭人君) 企画経営課長。
121 ◯企画経営課長(仁賀田 宏君) ガイドラインということでございます。
正式な名称でいきますと、新
可燃ごみ処理施設の整備及び運営に係る周辺環境整備負担金に関する覚書に定める周辺環境整備事業の具体的内容を決定するためのガイドライン、ちょっと長いものになっております。その中で、先ほど委員がおっしゃったようにですね、整備事業を決定するに当たってはですね、地元区域の自治会から市に対して要望書として提出された要望の実現等を考慮しなさいというような条文が入っているところでございます。
この条文を入れた趣旨でございます。全項各号に掲げるものとの調整ということが書かれているんですが、これについては、全項各号というものが、新
可燃ごみ処理施設に直接的に関係する施設ということで、道路や公園を含みます。また、もう一つは、新
可燃ごみ処理施設の建設地を中心とする半径3キロメートル以内で市が行う施設、そして、その他、特に市長が認める事業というようなものが全項各号に掲げる施設ということでございます。そうなってくるとですね、今回のような地元区域のものだけではなくてですね、半径3キロメートル以内で市が行う施設の整備というものも対象にしているということでございます。
そういった場合、市の工事でいくとですね、地元区域、本当の地元区域の方に一般的には説明をしているんですけれども、そういうものだけではなく、そういうような工事であってもですね、地元の要望等をいただいているものとしっかりバランスをとってやっていくということを目的にして、この第4条というのは書いているところでございます。
したがいまして、今の段階ではですね、地元区域、直接関係のある工事と地元区域で出された要望のものを周辺環境整備費でやっている、設計、施工しているという状況がございますので、調整は、まだ具体的に行っている案件というのはございません。
以上でございます。
122
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
123 ◯委員(近澤美樹君) 3年前に御答弁いただいているのも仁賀田さんなんですけれども、この調整については、他の対象事業との調整を図るというふうに書いてあるんですね。つまり、先ほど経過をお話しされたんですけれども、何かこれだけ始めてしまうと、全体どうなってしまうかがわからないから、他の対象事業との調整を図るということで、ガイドラインにわざわざ書いてあるということなんですけれども、この調整というのは、5自治会、それから、地域の要望を受けとめて公正に対応していくために必要だということでガイドラインに書いておられると思うんですよ。何かだけ始めてしまってはだめだと。ちゃんと要望も出そろう。先ほど、出そろっていないという話も確認されましたし、この場合も、そうした調整、全体の調整でこうしたことを図っていくことが必要だということがガイドラインにあるのに、全体の事業そのものが見えない状態でそれがスタートしているという状態になっているということで、お答えをいただいたということだと思います。
次のことを伺いたいと思います。
ガイドラインの5番、協議会の意見聴取など。市は整備事業を決定するに当たり、地元区域の自治会で組織する協議会に意見を求めることとする。市は、前号の協議会が組織されるまでの暫定的な措置として、整備事業を決定するための機関として整備事業検討委員会を設置することができる。このようにガイドラインで定めています。この協議会に意見を求めることとするとありますけど、この手続というのは踏まれていますでしょうか。
124
◯委員長(中野昭人君) 企画経営課長。
125 ◯企画経営課長(仁賀田 宏君) 第5条の関係というところでございます。
この条文なんですけれども、先ほどもちょっと触れましたが、新
可燃ごみ処理施設の建設地を中心とする半径3キロメートル以内で市が行う施設であったり、特に市長が認める事業を実施していくという場合でも、地元区域の住民の意見がしっかりと反映できるような仕組みとしていくといったところでございます。
このガイドラインを当初つくったときの平成27年11月30日の時点では、地元区域の自治会で組織する協議会ということで想定をしておりました。前回のところではまだ立ち上がっていないというようなところで答弁をさせていただいているかと思います。
現時点ではですね、
クリーンセンター連絡協議会というものが立ち上がったというところになっているんですけれども、周辺環境整備に関することについては所掌事項となっていないというようなことでですね、意見を問えるような組織はまだでき上がっていないというような認識でございます。
以上でございます。
126
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
127 ◯委員(近澤美樹君) ありがとうございます。9月29日に
クリーンセンター連絡協議会がスタートしましたけれども、この協議会は三つの自治会で出発しているということは明らかになっていますし、今、御説明がありましたので、所掌事項にも要望把握の規定はないということなので、今お答えいただいたとおり、この協議会に意見を求めるということはしていないということで確認がされました。つまり、ガイドラインに沿わなければならないんですけども、ガイドラインどおりいっていないということがあるということは、ここまでで確認されました。
それで、この協議会が立ち上がっていない段階での対応策というのも2番で規定されています。市は、前号の協議会が組織されるまでの暫定的な措置として、整備事業を決定するための機関として、整備事業検討委員会を設置することができると、こうした項目があります。この検討委員会での検討というのはされたんでしょうか。
128
◯委員長(中野昭人君) 企画経営課長。
129 ◯企画経営課長(仁賀田 宏君) ただいま委員がおっしゃったように、第5条の第2項の中で、暫定的な措置として、代替機関となる整備事業検討委員会を設置することができるということを規定しております。先ほども答弁をさせていただきましたけれども、現在の周辺環境整備費を充当している事業につきましては、新
可燃ごみ処理施設に直接関係のある施設及びいわゆる地元区域からの要望をいただいた中で、市としても緊急的に、または、全体の中でも急いで対応しなければいけないと認められるものを環境整備費を使って取り組んできたというところがございますので、今の段階で、この代替機関となる整備事業検討委員会を設置して検討しているような事業というのはございません。
130
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
131 ◯委員(近澤美樹君) ガイドラインを設けておきながら、条件なし、手続なし、出そろってもいないし、今お答えいただいた、緊急的で急いで対応しなければならないことは、その財源でやっていると。ガイドラインで規定したものは何なんでしょうか。こういうお金の使い方をしていいんですかね。35億、35億、小金井、国分寺からもらった。何の条件もない、わざわざみずからガイドラインまで覚書を交わして。国分寺市長、小金井市長、覚書まで交わして、市の中でガイドラインをつくって、だけど、その条件が全然ないままに、緊急だ、急いでいる、こうした条件で使い始めているということを、経過を御存じない委員の方々も本当によく聞いていただきたいと思います。
それで、ガイドラインの6番、整備事業の決定とあります。整備事業の決定は企画部企画調整課が起案し、企画部財政課長、環境共生部環境共生課長、環境共生部
クリーンセンター長の合議を経た後、整備事業に関係する部長の合議を経て、市長決裁により決定するとあります。この手続というのはされているんでしょうか。
132 ◯委員長(中野昭人君) 企画経営課長。
133 ◯企画経営課長(仁賀田 宏君) 整備事業の決定の手続を記載しているものでございます。こちらについては、しっかりとこの手続に沿ってですね、決定させていただいているところでございます。
以上でございます。
134 ◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
135 ◯委員(近澤美樹君) 当然のことだと思いますが、市長決裁がされていると思いますけど、どういう中身で市長決裁がされているんでしょうか。ガイドラインに照らせば、条件なし、手続なし、出そろっていない。しかも、今回の理由は緊急的で急いでいる。この決裁の中身を見てみたいと思いますけども、どういう中身で市長決裁がされているんでしょうか。
136 ◯委員長(中野昭人君) 企画経営課長。
137 ◯企画経営課長(仁賀田 宏君) 流れを少し丁寧に説明させていただきます。
予算を提案するに当たってですね、対象事業としての提案がまず所管課から上がってくるところでございます。それには予算や見積もり等がついております。そしてですね、次の段階として、予算のヒアリングというものが行われます。その予算のヒアリングの中でですね、本当に必要な事業だろうかというものを庁内の中でしっかりまずは審査させていただいてですね、市長査定の前にですね、対象事業案とできるだろうということを決定し、そして市長決裁を上げるというのが段取りになっております。その後はですね、予算案として議案を提出させていただき、それを議会の中でも御審査いただいて、予算化をして、最終的に事業決定というような流れになっているところでございます。
以上です。
138 ◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
139 ◯委員(近澤美樹君) そうするとですね、ガイドラインがありながら、条件なし、手続なし、出そろってもいないし、緊急的で急いで対応するというふうなことを、先ほど質問で確認してしまったわけですから、私は、この決裁文書、今、対象事業案ということで出して、市長決裁を受けるということで、決裁文書を確認させていただきたいと思います。でないとほかの委員の方々も困ってしまうと思いますので、委員長にこの市長決裁、今回の件について、市長決裁と市長決裁を受けたその文書一式を至急提出していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
140 ◯委員長(中野昭人君) 答弁を求めます。企画経営課長。
141 ◯企画経営課長(仁賀田 宏君) 決裁書としては当然ございますので、日時を決めていただいてですね、なるべくそこに合わせるように努力させていただきます。
142 ◯委員長(中野昭人君) ということで、可及的速やかにと思いますが、準備の都合もおありだと思うので、最終日の前日、月曜日のできるだけ早い段階で、全委員にボックスに入れていただくようにというふうに思います。もし委員の方で結構だということであれば、後でお申し出いただければというふうに思います。そういう形でお願いできますでしょうか。企画経営課長。
143 ◯企画経営課長(仁賀田 宏君) そのとおりにやらせていただきたいと思います。
144 ◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
145 ◯委員(近澤美樹君) 最後に1点だけ確認させていただきたいと思います。
この周辺環境整備基金というのは、国分寺市と小金井市からそれぞれ35億拠出されて、合計70億、こういう金額が日野市に来るということなんですけども、この70億という根拠については、以前、平成27年第1回定例会の一般会計の予算特別委員会において、地元対策周辺環境整備案ということで資料を出していただいています。それで、これは何で70億になるかということで項目を出されて、積まれているわけなんですけれども、今回の施設というのはこの項目のどれに該当するのかということをお答えください。
146
◯委員長(中野昭人君) 企画経営課長。
147 ◯企画経営課長(仁賀田 宏君) 今お示しいただいたのは、ちょっとよく意味がわからなかったので、地元対策周辺環境整備案というものは何でしょう。見ているものが合っていないとあれなんですけど。約70億という。今もしっかり見えてはいないんですけれども、その中には今回も整備というのは入っていないもの……。
148
◯委員長(中野昭人君) 環境共生部長。
149 ◯環境共生部長(小笠俊樹君) すみません、近澤委員との資料が違うかもしれませんけれども、私どもは、新石地区からの周辺環境整備等の要望がございまして、この中にコミュニティ施設の整備、地域防災の拠点、ごみ減量推進の拠点ということで、従来、都有地であった下水道局の用地であったところに向けて整備するということで、私どもは案出しをしているところでございます。
以上でございます。
150
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
151 ◯委員(近澤美樹君) 資料はつくっていただいたものなので、平成27年第1回定例会一般会計予算特別委員会資料ということで提出していただいたものです。総額は69億6,000万、約70億円ということで、搬入経路の整備として4項目、地元要望実現として6項目、元になるものがなければ70億という金額になりませんので、市としてはつくったということは確認できると思いますけど。この中で、今、部長はお答えいただかなかったんですけど、あえて言うと、関係施設、余暇利用施設、シンボル施設、研修室、敷地内公園化ということで、30億の施設の、この中に見積もられているんですけど、今回の設計委託をするこの事業って、30億規模の事業に該当するということですか。ここにないというと、あとはどこから出てくるのかということになってしまうんですけど。適当に70億を使うということになっちゃうので、70億見積もることの根拠がね、都度都度、その都度、都合よく変えられてしまっては困るんですよね。国分寺、小金井から35億円ずつの税金をお預かりするわけですから。迷惑をかけたらば、それはどうにか考えなければならないということで、70億をつかみ金みたいな扱いをしたらば、国分寺、小金井の市民に対してとんでもないことをするということになりますので、この点はきちんと答えてください。
152
◯委員長(中野昭人君) 環境共生部長。
153 ◯環境共生部長(小笠俊樹君) ただいま、近澤委員がお持ちの資料が手元にございましたので、これに基づいてお話ししたいと思います。
地元要望実現ということの4)の関係施設、余熱利用施設だとかシンボル施設、研修室、敷地内公園化というようなところで、30億という形でお示しさせていただいたものでよろしいかと思いますけども、この中の一部ということでございます。
今回、この石田の公共施設に関しましては、事業費の概算といたしまして、総額で3億2,000万程度を考えているところでございます。その中の、今回、設計調査費といたしまして、債務負担でございますが、3,800万程度でございます。今回の補正予算につきましては、お示ししたとおりの額でございますけども、これは設計費でございます。工事管理費といたしまして、それを差し引いた額といたしまして、約2億8,000万程度の施設を今、考えているところでございます。
以上でございます。
154
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
155 ◯委員(近澤美樹君) 質疑は結構です。ただ、70億という金額は、30億の温水施設整備というようなものが入った上での70億というふうな積算や整備案が出されているわけですから、これは30億が3億2,000万程度になったということであれば、この70億の使い方ということが大きく問われてきますので、そのこともきちんと考えた上で、今後の議論をしたいと思います。
質疑については結構です。
156
◯委員長(中野昭人君) ほかに、御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
157
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。新井委員。
158 ◯委員(新井智陽君) 賛成の立場で、土方歳三150年PR事業経費の項目について、意見を述べさせていただきます。
本事業の1年先、ちょうどことし、会津若松市では戊辰150周年記念事業を開催しました。会津若松市の内容もですね、ヒントにしつつ、よりよいものをぜひつくっていただきたいと思います。また、日野から送る段ボールにロゴを入れてもらう企画はですね、かなりこれは楽しみにしております。
要望としまして、土方ロゴを入れた箱について、ふるさと納税で返納品として送る際にですね、ぜひ活用していただけたらストーリー的にもよいですし、受け取った側も大変喜ばれると思いますので、ぜひ検討をしていただきたいと思います。また、ロゴマークについては、市役所の名刺、グッズを売るのであれば、ロゴのシールをつけたり、ふるさと歴史館のチラシにロゴを入れたり、連携させるなど、150年感をぜひ出していただきたいと思います。
ちなみに、新選組ふるさと歴史館の現在開催中の戊辰戦争150年幕末の銃砲の企画展がとても好評で、先月、11月の入場者数が過去最高を記録し、昨年同期に比べて800人も多く来館していると伺いました。1年という短い期間なので、新選組ふるさと歴史館とかですね、日野市商工会とか、日野市観光協会、まちおこし連絡協議会、日野新選組まつり実行委員会とも連携しながらやっていただきたいと思います。
以上です。
159
◯委員長(中野昭人君) 奥野委員。
160 ◯委員(奥野倫子君) 私は、態度表明につきましては賛成です。ただし、今の近澤委員との間でのやりとりもありましたように、問題なのは、やはり、39ページの石田地区公共施設設計業務委託料。これについてはやっぱり納得できない点も持ってはおります。ただしながらですね、近澤委員よりも先に当たってしまったわけでありますが、修正案が出てくるということであります。そして、きょう、資料請求がなされました。その内容によって本会議場で態度を変更するかもしれませんが、私は現時点で賛成をしたいと思っております。
以上。
161
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
162 ◯委員(近澤美樹君) 先ほどの質疑の中で、他の自治会の要望との調整さえ行われていない。それから、全体も見られていないということも明らかになりました。それから、最後の70億円の根拠となっている、そもそもの10項目の整備事業との整合性ということについても、30億としていたものが3億2,000万円になっている。じゃあ、後はどうするのかということで、この周辺環境整備案自体がもう何の根拠もなさないというか、根拠として出したはずなんですけど、じゃあ、どうするんだろうというふうな大きな疑問が生まれてしまいました。周辺環境整備というのは70億円という本当に大きな整備事業ですので、地域の皆さんの要望をよくくみ尽くして、ほかの自治会の要望との整合性、合意形成というのがなければこのことについては考えられないと、私たちは思っています。
自分たちで決めたガイドラインさえ全く省みないと。こういうやり方で見切り発車的に進めていると。税金の使い方としてこんなことをしていいのか。70億円が本当につかみ金の感覚にもしなっていたとしたらば、これは私たち日野市の究極の自滅行為だと私たちは考えています。住民の合意を得て民主的、公正に進めなければならないという条件ですが、今、その条件は全くありませんので、私はこれは認めることはできません。修正案を出したいと思いますので、議案第85号につきましては、態度は私は保留とさせていただきます。
163
◯委員長(中野昭人君) ほかに、御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
164
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって意見を終結いたします。
採決に入る前に申し上げます。ただいま近澤委員の態度保留を承りました。態度保留された委員に申し上げます。採決に当たり態度保留された委員におかれましては、委員長として原案について否決したものとみなします。
これより本件について採決いたします。
本件を可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
165
◯委員長(中野昭人君) 挙手多数であります。よって、議案第85号の件は可決すべきものと決しました。
お諮りいたします。議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
166
◯委員長(中野昭人君) 御異議ないものと認めます。よって、暫時休憩いたします。
午後0時06分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後0時59分 再開
167
◯委員長(中野昭人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより議案第92号、日野市地区広場及び日野市遊び場の指定管理者の指定の件を議題といたします。
担当部課長より説明を求めます。緑と清流課長。
168 ◯緑と清流課長(平 義彦君) 議案第92号、日野市地区広場及び日野市遊び場の指定管理者の指定につきまして、御説明申し上げます。
恐れ入ります、1ページをお開き願います。
本議案は、地方自治法第244条の2第3項の規定により、日野市立やのやま地区広場ほか13カ所の指定管理者として、株式会社日野市企業公社を指定するものでございます。
日野市地区広場及び日野市遊び場の指定管理者の候補者につきましては、日野市公の施設の指定管理者の指定の手続に関する条例第2条の規定により公募とし、申請のありました1者に対し、日野市指定管理者候補者選定委員会の審議結果により選定したものでございます。
なお、指定管理者の指定期間は、平成31年4月1日から平成36年3月31日までとするものでございます。
以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
169
◯委員長(中野昭人君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
170
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
171
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件を可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
172
◯委員長(中野昭人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第92号の件は可決すべきものと決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
173
◯委員長(中野昭人君) これより議案第93号、日野市市民会館の指定管理者の指定の件を議題といたします。
担当部課長より説明を求めます。文化スポーツ課主幹。
174 ◯文化スポーツ課主幹(宮澤 隆君) それでは、議案第93号、日野市市民会館の指定管理者の指定について、御説明を申し上げます。
議案書の1ページをお開きいただきたいと思います。
本議案は、地方自治法第244条の2第3項の規定に基づきまして、日野市市民会館の指定管理者として、株式会社ケイミックスパブリックビジネスを指定するものでございます。
市民会館、七生公会堂、両施設は日野市の文化、芸術振興の中心的な役割を担い、市民の文化活動の向上を図るために設置されたもので、潤いと活力のある地域文化の高揚と、市民の文化活動の拠点として演劇やコンサート、市民及び市民団体が気軽に音楽会や発表会等に利用できる施設となっております。また、芸術文化の薫るまちを推進する上でも必要な施設となっております。
両施設の施設管理を効率的かつ効果的に行うとともに、これまでの貸館を基本とした指定管理から日野市の文化芸術振興の中心的な役割を担い、市民の文化活動の向上を図るため、積極的に芸術文化事業を行うことのできる指定管理者を公募し、株式会社ケイミックスパブリックビジネスを選定したものでございます。
なお、指定管理者候補者選定委員会からの選定理由として、他市の類似施設の管理運営に十分な経験があり、さまざまな魅力ある指定事業、自主事業を提案しており、公の施設としてのサービスの提供の向上が期待できるとの報告をいただいております。
指定管理者の指定の期間につきましては、平成31年4月1日から平成36年3月31日までの5カ年でございます。
なお、指定管理の選定に当たりましては、日野市民会館、七生公会堂でございます、そのほか、七生福祉センターを1件として公募いたしました。七生公会堂と七生福祉センターは別施設ではございますが、同一建物にあり、事務効率上1件として扱い、1事業者を指定管理候補者として選定いたしたもので、七生福祉センターにつきましては、昨日、民生文教委員会において御審議をいただいております。
以上、よろしく御審議のほどお願いいたします。
175
◯委員長(中野昭人君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
176
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
177
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件を可決することに御異議ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
178
◯委員長(中野昭人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第93号の件は可決すべきものと決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
179
◯委員長(中野昭人君) これより議案第94号、日野市市民の森ふれあいホールの指定管理者の指定の件を議題といたします。
担当部課長より説明を求めます。文化スポーツ課長。
180 ◯文化スポーツ課長(秦 広一君) それでは、議案第94号、日野市市民の森ふれあいホールの指定管理者の指定について、御説明申し上げます。
議案書の1ページをお開き願います。
本議案は、地方自治法第244条の2第3項の規定に基づきまして、日野市市民の森ふれあいホールの指定管理者として、シンコースポーツ・アズビル共同事業体を指定するものでございます。
日野市では、市民みずからスポーツを楽しむことができるコミュニティの形成とともに、全ての市民がスポーツ推進に主体的に取り組むことができる環境づくりを目指して、平成27年、日野市スポーツ推進計画を策定いたしました。計画では、スポーツ実施率70%を目標とし、する、見る、支えるスポーツにおいて、全ての市民がスポーツに参加できるような基盤を形成していくことを掲げております。日野市市民の森ふれあいホールは、そのための重要な拠点として位置づけております。また、スポーツとしての活用だけではなく、市民が主体となって行う交流イベントなど、各種交流事業を展開し、市民、地域、まち、全体が活性化する地域コミュニティの場として必要な施設となっております。
管理運営を効率的かつ効果的に行うとともに、市のスポーツ振興の中心的な役割を担い、市民のスポーツ活動の向上を図るため、積極的にスポーツ振興事業を行うことのできる指定管理者を公募し、シンコースポーツ・アズビル共同事業体を選定したものでございます。
なお、指定管理者公募選定委員会からは、選定理由として、類似施設の十分な経験があり、公の施設としてのサービス提供の向上が期待できるとの報告をいただいております。
指定管理者の指定の期間につきましては、平成31年4月1日から平成36年3月31日までの5カ年でございます。
以上、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
181
◯委員長(中野昭人君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
182
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
183
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件を可決することに御異議ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
184
◯委員長(中野昭人君) 御異議ないものと認めます。よって、議案第94号の件は可決すべきものと決しました。
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185
◯委員長(中野昭人君) これより請願審査に入ります。
請願第30-9号、降雪時の生活道路への対応など除雪対策の充実を求める請願の件を議題といたします。
この請願につきましては請願者より趣旨説明の申し出がございます。
お諮りいたします。本日12月14日の本委員会に、請願に対する参考人として山本彰三さんの出席を求め、意見を聞くことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
186
◯委員長(中野昭人君) 御異議ないものと認め、そのように決定させていただきます。
本日は参考人として御出席いただきありがとうございます。
早速ですが、議事の順序について申し上げます。参考人の方はおおむね3分間で趣旨の説明をしていただき、その後、委員からの質疑にお答えいただくようお願いいたします。
それでは、山本さん、お願いいたします。
187 ◯参考人(山本彰三君) 南平に住む請願者の山本彰三です。
降雪時の生活道路への対応など除雪対策の充実を求める請願の趣旨説明をさせていただきたいと思います。
降雪時、平地でもそうでしょうけれども、日野市の南部の丘陵地の住宅の住民にとっては、積雪でバスが動かない、歩いても移動ができず、何日間も買い物にも行けない、出かけるということが困難になり、まちが死んでしまうような状況が続きます。まず、降雪時には丘陵地の積雪が平地より多いということです。北野街道で雨でも、丘陵地の上のほうの住宅地には雪のことがままあります。特に、近年は高齢者が多くなり、自宅前や周辺の除雪作業が困難になっております。加えて、空き家もふえて、そこは全く除雪ができない状況であります。そのために、移動が困難で、そのことによる転倒やけが人も続出をしている。こういう状況もあります。また、事故や火災発生時には救急車や消防車が入れない状況にもなります。もちろん、タクシーも来られないことがあります。
4年前、雪の降ったときで言いますと5年前になりますけれども、2014年2月の大雪のときには、私の住宅地では60センチの積雪を記録いたしました。道路の除雪ができず、ミニバスも南平路線は3日間運休をいたしました。まさにまちが死んだような状況となったわけであります。この年は
日野市議会議員選挙の年で、2月15日の大雪の、私は写真も持ってきておりますけれども、翌日16日が投票日で、市民が選挙への参加もできない、阻まれる、こういう状況も生まれました。
聞くところによりますと、日野市の降雪時の除雪は、バス路線や警察、消防署からの要請路線などに限られているようですけれども、住宅地などの生活道路の除雪もあわせて行っていただきたい、このように思っております。
ぜひこの請願を採択していただき、日野市の生活道路の除雪も行っていただくようにお願いをいたします。
以上です。
188
◯委員長(中野昭人君) ありがとうございました。
以上で参考人からの趣旨説明は終わりました。
質疑に先立ちまして、念のため参考人の方に申し上げます。参考人は委員長の許可を得てから発言し、また、委員に対しては質疑をすることはできませんので、御了承願います。
それでは、これより趣旨に対する質疑を行います。近澤委員。
189 ◯委員(近澤美樹君) 山本さんにお伺いします。そうはいっても、雪かきそのものは行ってしないとならないと思いますし、私の近所でも、私は本当に平地ですけれども、御近所なども力を合わせたり、自治会などでも声をかけ合って努力をされているというようなこともあるのではないかと思いますが、山本さんの周りで、例えばお声をかけ合って、協力し合って雪をかいているというような、限界だとは思いますけれども、そこまで頑張って雪をかいている様子などを少しお伺いできればと思います。
190
◯委員長(中野昭人君) 山本参考人。
191 ◯参考人(山本彰三君) ほかの住宅地はわかりませんけれども、私の住宅地は約420世帯ほどあります。自治会もしっかりしておりまして、力を合わせてやっていこうという雰囲気があるところでありまして、ほぼ街路ごとに一斉に、朝になりますと除雪をしていると、こういう状況がありました。ということで、過去なんですけれども。
ところが、ここ2、3年はですね、そういう状況になれないというか、号令はかかるんだけれども、実際には高齢化と少子化も含めまして、若いのもいないことも含めまして、そういう一斉にやることが実際できなくなってきているということで、除雪そのものができないという状況です。そういう状況が続いてきているということであります。
とてもこれ以上は、自分たちの自治会で、例えばですけれども、中央大学の学生に頼むとかですね、そういうふうにしなければ、自分たちでやるということは実際もう困難と、そういう状況になっているのが実態です。
192
◯委員長(中野昭人君) ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
193
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって参考人への質疑を終結いたします。山本さん、ありがとうございました。
これより質疑に入ります。新井委員。
194 ◯委員(新井智陽君) 先ほど、請願者の方からも、丘陵地を初めとして生活道路で積雪が残って、住民の通行に不便をかなり感じていると。また、趣旨のほうに、生活道路は対象になっていないと伺っていますと書いてあります。これは、対応された方が、生活道路は対象になっていないというふうに言った職員の方が問題あるのかなとは思っているんですけど、降雪時の除雪対策について、生活道路は対象になっているんでしょうか、どうでしょうか。また、対象になっているのであれば、具体的にですね、どのように対応されたのか、降雪量の多かったことしの1月を例に、具体的に教えていただきたいと思います。
195
◯委員長(中野昭人君) 道路課長。
196 ◯道路課長(井上泰芳君) 除雪の方針でございます。
除雪に当たりましては、危機管理の発想と同様に、優先順位に基づいて効果的かつ効率的に作業を進めていかなければいけないと考えております。この優先順位につきましては、優先度が高い順から路線バス、ミニバス、ワゴンタクシーの路線、警察署、消防署からの除雪要請路線、丘陵地の幹線道路、凍結しやすい幹線道路、そして、市民要望箇所となっているところでございます。
ことし1月22日の降雪に対する対応でございます。このときにつきましては、降雪前から事前に降雪が予想されたため、日野市災害対策協力会、事業者の協力の要請、それと、百草地区におきましては、東京電力総合研修センターの要請等を行い、事前に体制を組んだところでございます。当日につきましては、雪のふり始め、それから、降雪量を確認しまして、
まちづくり部内での道路パトロールをしっかり行い、それを除雪作業につなげるように対応したところでございます。実際の除雪につきましては、22日の深夜から23日の終日にかけて、路線バス、ミニバス、ワゴンタクシー等の経路を中心に除雪を実施し、翌日の24日、始発からの路線バス等の運行を、通常運行の確保をしたところでございます。
市民要望箇所につきましては、24日以降、優先路線の除雪後、市民要望が76件ありましたので、その対応というところで、2月7日をもって、76件の対応を終えたところでございます。また、そのほか、道路パトロールも自主的に行い、日影等の残雪について残っているところについては自主的に除去して対応したところでございます。
以上でございます。
197
◯委員長(中野昭人君) 田原委員。
198 ◯委員(田原 茂君) 新井委員ともダブるかもわからないですけども、非常に重要なポイントでありますので、再度、私のほうからも確認方々お聞きしたいと思います。
先ほどの山本さんの趣旨説明では、先ほどの議員と重なるんですけども、市のほうとしては、警察署、消防署からの除雪要請路線に限られていると、こういうお話があったものですから、これに対して、先ほどの答弁に重なるかもわからないけども、どうなのか。市は柔軟な対応を私はしていると。今までもしてきているというふうに認識をしていたものですから、これのところの乖離が非常に私の認識にあるものですから、先ほどの山本さんの説明との乖離が余りにもひどいので、それを明確に確認方々お答えいただきたいのと、今の答弁ですと、2月7日で要望箇所76件を全て終えたというお話がありました。断ったところはあるんでしょうか。市民要望が多発してお断りしたところも今まであったのかどうか。それも含めて確認方々、市の柔軟な対応は、現実、私は行われているという認識のもとに質問いたしますので、それに沿う形でお答えいただければと思います。
199
◯委員長(中野昭人君) 道路課長。
200 ◯道路課長(井上泰芳君) 先ほど説明しました、優先順位に基づく除雪を進めた後になりますが、市民要望箇所も全てしっかりお受けして対応しているところでございます。初動期におきましては、なかなかすぐ、生活道路まで除雪は回らないところなんですけども、しっかり道路パトロールを確認行って、状況も確認しながら、そういう対応を行っているところで、市民要望につきましてはお断りしているようなことはございません。
以上でございます。
201
◯委員長(中野昭人君) 田原委員。
202 ◯委員(田原 茂君) 私の認識が正しかったということを改めて再度認識を新たにしました。
以上です。
203
◯委員長(中野昭人君) 鈴木委員。
204 ◯委員(鈴木洋子君) 請願者の方の御説明の中にもございましたように、2014年2月8日、14日、そして、本年1月22日、23日、大変な雪で、とても市民の生活に多大な影響を及ぼしたということがございます。それで、質問させていただきます。先ほどの新井委員と、そして、田原委員と重なる部分がありますけれども、お二人の御質問に対しては、除雪の体制というのは、優先順位に基づいて効果的、効率的に作業を進めていったということ。そして、2月7日には、76件の市民要望に対する全てに関して作業を完了したと。全て断ることなく作業を遂行したということを確認させていただいたところです。
私からは、この市民要望についてどのように対応されたかということも伺いたかったんですけれども、先ほど伺いましたので、市民からの御要望が特段なくても、生活道路の雪の深さだったり、吹きだまりだったりの、その有無について、安全確保のために現場確認とその対応というのは必要であるというふうに思いますけれども、これは行ったんでしょうか。行ったとしたら、どのように行われたのかということをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
205
◯委員長(中野昭人君) 道路課長。
206 ◯道路課長(井上泰芳君) 今年の1月22日の降雪時の状況です。
ふり始め中はもちろん、
まちづくり部内で20名ほどの体制を敷いて、各路線等積雪状況を確認しながら、また、その中でも、どこから除雪を進めていくのかということを確認して、それを除雪作業に生かしております。また、除雪後につきましても、道路課で行っている道路パトロールというものがありますので、ここでもやっぱり、日影とか吹きだまり等、また、北斜面等で残っているところの残雪を確認したときにはですね、市直営班によっての残雪の除去等を行う。また、凍結防止塩の散布等を行って対応しているところでございます。
207 ◯委員長(中野昭人君) 鈴木委員。
208 ◯委員(鈴木洋子君) ありがとうございました。
御説明により、雪の降るという予報が出てから事前にしっかりと体制を整えて、そして、柔軟に対応されたということを確認させていただきました。ありがとうございました。
これで結構です。
209
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
210 ◯委員(近澤美樹君) 私も除雪の方針について伺わせていただきます。
原則を伺っていきたいんですけれども、雪が降ってから何日もたって根雪になってしまってからも、要望があって除雪に行きますということではなくて、雪が降ったらば生活道路も除雪せねばならぬという方針を持っておられるのかどうかということを聞かせてください。
雪かきができないということになっているので、扉を開けられないというような方もおられるということですから、ちょっとした道までさえ行けないような状態も起きているということですので、方針としてそこのところはどうなっているのかを聞かせてください。
211
◯委員長(中野昭人君) 道路課長。
212 ◯道路課長(井上泰芳君) 降雪の予報が出た時点でですね、市内で日野市災害対策協力会、そのほか、百草地区ですと東電の総合研修センターと、また、市の直営班での体制等をですね、それに対する最大の体制はとっているようなところで、それに備えているところでございます。ただし、それも限られた労力の関係がありますので、やはり、そこら辺は、優先順位の中での生活に欠かせないバス路線等、公共交通機関、そういった路線をまず行っていくというのが順番でございます。ただ、積雪状況ですね。積雪のその後の天候とか、状況ありますので、その中で、作業の進みぐあいによってはその対応が生活道路にも入っていくような体制がとれるのかなというふうに考えております。
以上でございます。
213
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
214 ◯委員(近澤美樹君) 確認させていただきたいんですが、やはり、まずはバス路線というふうなことがあって、同じようで、同じ優先順位ではないということでよろしいですね。生活道路については。同じように除雪。降った。除雪せねばというふうに方針として通っているということではないのだと。つまり、山本さんは要望されているわけですから、この要望については改善が必要だということでよろしいですね。
215
◯委員長(中野昭人君) 道路課長。
216 ◯道路課長(井上泰芳君) 除雪につきましては、災害と一緒でですね、効果的、効率的に進めなければいけない。それと、体制の問題もありますので、それは、とれる最大の体制は組んでいるところでございます。ただ、状況によってはというところがありますので、市民生活の足となるそういうバス路線、そういったものをまず優先的に除雪を行っていくというところでございます。
以上です。
217
◯委員長(中野昭人君) ほかに御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
218
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって質疑を終結いたします。
本件について御意見があれば承ります。田原委員。
219 ◯委員(田原 茂君) 先ほどの質疑でも明らかになりましたけれども、明らかにこの請願の方は認識がないというか。市の状況を正確に捉えていないというか。要するに、この請願は、先ほどの趣旨説明にもありましたように、優先順位があって、路線バス、ミニバス、ワゴンタクシー、路線上にある坂道等、次は警察署、消防署からの除雪要請路線に限られているという、そういう認識のもとに出された請願。だけど実際は、市のほうとしては、生活道路も含めて柔軟な対応をし、市民要望についてお断りすることはないという明確な答弁もありました。そういった意味からすると、この請願を認めてしまえば、市が今までやってきた、そういう市民要望も含めて営々と柔軟に努力されてきたことが否定をすることになってしまうと思うんですよ。せっかく市も、優先順位があるにしても、そういった生活道路についてもやっているし、今後やっていくという姿勢が、今、明確に述べられました。そういう意味からすると、この請願の趣旨と市の今の状況にギャップがあるわけです。ギャップ。この請願の認識の方々は、今、やっていないという認識で市にお願いしてきている。いや、市はやっている。であれば、この請願は認めるわけにはいきません。これを認めると、再度繰り返しになりますけど、市がやってきたことを否定することになる。市がせっかくというか努力されて、市民要望を含めて柔軟な対応をしているにもかかわらず、それを否定するような請願を、私たちは認めることはできません。
また、今後、高齢社会で、確かに自分たちではできないという部分も出てくるでしょう。それはまた、市のほうにも今までと同じように柔軟な対応していただきたいということも要望しておきたいと思いますけども、少なくとも、この請願については、余りにも請願者の認識と市がやっている行政側の現状とが余りにも乖離している。願わくば、請願を出されるのであれば、現実をしっかりと見定めていただいて、現状に沿った請願にしていただきたいということも申し添えて、この請願については不採択を主張するものでございます。
220
◯委員長(中野昭人君) 古賀委員。
221 ◯委員(古賀壮志君) 災害対策への対応、雪害対策も含めて、近年いろいろ、自助、共助、公助という言い方がありますけれども、公助を充実させていかなくちゃいけないというような議論もあるところでございまして、そういったことを踏まえて、日野市でも現在は、日野市と災害対策協力会の方々と連携をしながら、初期段階において幹線道路を中心に迅速な除雪作業等、優先順位をつけながら対応していただいているという状況を質疑の中で明らかにしていただきました。現在でも地域の実情を踏まえて柔軟に対応をしていただいているということでございます。
本請願の趣旨を拝見いたしますと、市内の道路延長ですとか予算の問題、もしくは、人員の問題等々がある中であっても、生活道路も含めて、用意ドンで一斉に除雪作業に公助の力を注いでほしいというような御意見かなと思うんですけれども、やはりこれは、先ほども申し上げたとおり、市内の道路延長、もしくは、予算、人員の関係で、非現実的なことなのかなというふうに思わざるを得ない状況でございます。もちろんお気持ちはよくわかるんですけれども、現在の日野市内の状況を考えれば、現在とり得る対応はとっていただいているという認識を私は持っているところでございます。
とはいえ、地域からの要望についても、道路課において優先順位をつけて吸い上げていただいているという状況も御説明いただきましたので、こうした対応、幹線道路、もしくは、優先順位で優先度の高い路線への対応が終了した後の生活道路への対応については、地域の実情等をよく吸い上げる体制、地域の皆様方の御意見、自治会の方々からの要望等を日ごろから吸い上げる体制をさらに整えていっていただければなと思うところでございます。
またですね、いざというときは、公助の力も高齢化が進む中にあっては、市民生活の中で大変重要なものでございますので、いざというときは、公助の力が届くまでの間、自助や共助の重要性というものがあるわけでありますので、平時のときから自助や共助というものが地域の中で育まれるような政策の展開もあわせてお願いをしておきたいと思います。
以上でございます。
222
◯委員長(中野昭人君) 奥野委員。
223 ◯委員(奥野倫子君) 2014年の市議選の直前の大雪のときには本当に全市がパニックになりまして、自宅の雪をかくために腰を痛めて入院したとか、屋根から落ちたとか、いろんな、私の御近所でもすごく発生しました。それを受けて、ことしの雪のときには、降る前日にあちこちで市の職員さんが凍らないような溶剤をまいている現場に遭遇しまして、御苦労さまですというような声かけをしたことが、一応選挙中でしたから、何度も、何カ所で、あちこちで市の職員さんと会って、本当に2014年の教訓がちゃんと生かされているなということは感じました。本当にあの混乱があったので、今、対応がとても教訓が蓄積されて、対応がスムーズになっているし、前回のときに比べれば、はるかに市の職員の皆さんも頑張ってくださっているということに感謝をいたしております。しかしながら、やはり、完璧な対応というのはなかなかできないわけですよね。完璧ですというようなお答えはどんなに頑張っていてもできないわけですから、そういう状況の中で、やはり、幹線道路やバス道路などから遠いところにお住まいの皆さんからすれば、市の職員さんが一生懸命頑張って動いていらっしゃる姿が見えづらい、市は何をやっているんだという声はやっぱり起きてしまうということは思っております。
この請願に、生活道路は対象になっていないと伺っていますと一言書いてしまったことが、今、何人かの議員さんから批判の声を受けているわけですが、しかしですね、市は公的にはこれまで、そのバス通りや幹線道路や優先順位の高いところをやるのに精いっぱいで、生活道路までは手が届いておりませんという答弁しかしていないわけですよ。私は、きょうの答弁を聞いて初めてですね、電話すれば市が行っているんだということを初めてわかったくらいなんですね。とりあえずですね、全市民が、電話をすれば来てくれるんだということをわかっていないので、した人のところに行ってくれているけれども、すれば来てくれるということ自体がわかっていないから、私たちは、何というのかしら、それでは、情報がない人たちは不公平でないかということを知るきっかけにもなった請願だと思います。だから、そういうことを含めて、電話すれば来てくれるのであれば、この請願をきっかけにですね、丁寧にやっておりますよという周知をやっていただきたいと思いますし、どこにも、だから否決するんだという理由がない請願ですから、私は大いに採択をしてですね、市もその方向で頑張っているし、なお、さらに頑張りましょうねということで、採択に何の問題もないと思いますので、賛成させていただきます。
224
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
225 ◯委員(近澤美樹君) 先ほど、請願者の山本さんのほうから、ここ2、3年はそれもできなくなっているというようなことを伝えていただきました。近年のこの雪の害というのは災害と捉えなければならないという認識に公的になっておりますし、これまでの延長ではない対策、これまでは何とかなっていたけれども、これまでの延長ではない対策をとらなければならないという認識が必要だということだと思います。それで、雪かきというのは、この家の方がやらなければ、その家の方のお家の前だけが本当に残ってしまって、そうなると近所でも肩身が狭くて、皆さんが本当に大変な体力を使ってやっているわけだから、体にむちを打ってやっている場合もあるし、肩身が狭いので、何とか何とかできる人にお願いしたいということで、今、生活道路は対応をしている状況になっていると思います。これを一番御存じなのは職員の皆さんだと思います。降ってきているあそこが、私も何度も電話をしましたけれども、どうにもならないということで、例えば、駅からの、駅の出口からの通路など、私も雪かきをさせていただきましたけれど、どうにもならないというところについては、市に電話をして、何カ所も対応していただきました。なので、職員の皆さんが、降れば、ちょっと降れば、すぐにあそこが大変だな、ここが大変だなというのは一番わかっておられると思います。それで、私は、やはり山本さんの趣旨は、抜本的に生活道路を対象にしていくと。方針として生活道路を対象にしていくということを何とかお願いしますと。私たちも本当に、住民の皆さんは本当に頑張ってきたけれども、市としてこれは抜本的に対象にしていただきたいというのが願いで、その財源ということになると思いますけれども、それはやっぱり、私は本当に東京都に求めるとか、国に求めるとか、皆さんが本当に頑張っておられていることが私もわかっていますので、そういうことも含めて、私は政策として抜本的に対象にするということを、皆さんとも他の委員の皆さんとも話したいと思いますので、そのように考えて、この請願は採択すべきものだというふうにお伝えさせていただきます。
226
◯委員長(中野昭人君) 新井委員。
227 ◯委員(新井智陽君) 請願第30-9号、降雪時の生活道路への対応など除雪対策の充実を求める請願について、不採択の立場から意見を述べさせていただきます。
先ほどの質問から、除雪対策箇所について、生活道路は対象になっており、市民要望があった箇所についてもこれまで対応したことがよくわかりました。降雪量が多かったことし1月は、日野市災害対策協力会事業者が15班に手分けをして、公共交通路線、警察、消防の除雪要請路線、丘陵地の幹線道路、凍結しやすい幹線道路を優先順にやっていただきましたし、生活道路に関しては、市民要望全て、76件、10日間以上かけて、市の職員の直営部隊の方々が10人程度で全ての要望箇所を除雪いたしました。この質問に当たって、請願者代表の方の自治会の方々に直接お話を伺いました。その方もおっしゃっていましたが、高齢者が多い丘陵地帯に限定したとしても、市民要望を上げられた全ての生活道路に対して除雪対策をお願いするというのは原始的ではないという趣旨のお話をお伺いいたしました。40分ほどお話をお伺いいたしました。請願の趣旨や、特に障害者を含めた高齢者の方々に対して除雪の手助けをしたいという気持ちも理解できますし、除雪対策をどうにか充実していただきたいという思いも、当然賛同できます。しかし、突発的な降雪に対して、災害対策協力会や、市の直営部隊へこれ以上除雪をお願いするのも、様々な観点で厳しいと思っております。私は雪国の除雪ボランティア隊へ行ったことがあるんですが、その地域では、ひとり暮らしの高齢者や障害者、高齢者世帯の雪に関しては、隣近所や町内単位での助け合いとしての雪国特有の援助体制が浸透していました。道路除雪においては初動対応がとても有効だと言われています。今後はそういった初動対応の充実という観点からも、まずは地域での援助体制も含めた体制づくりなど、市としても応援していただきたいと思います。請願者の説明でもありましたが、420所帯あって、かつては自治体もしっかりしてやっていたが、ここ2、3年は高齢化も進み、なかなか除雪対応ができていないということでした。そういった事情も考慮し、各地域で対応した除雪体制の支援について要望して、この請願に対する意見とさせていただきます。
228
◯委員長(中野昭人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
229
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件を採決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
230
◯委員長(中野昭人君) 挙手少数であります。よって、請願第30-9号の件は不採択と決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
231
◯委員長(中野昭人君) これより請願30-10号、
プラスチック類の分別収集の無料化を求める請願の件を議題といたします。
この請願につきましては請願者より趣旨説明の申し出がございます。
お諮りいたします。本日12月14日の本委員会に請願に対する参考人として花田照さんの出席を求め、意見を聞くことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
232
◯委員長(中野昭人君) 御異議ないものと認め、そのように決定させていただきます。
本日は参考人として御出席いただきありがとうございます。
早速ですが、議事の順序について申し上げます。参考人の方はおおむね3分間で趣旨の説明をしていただき、その後、委員からの質疑にお答えいただくようお願いいたします。
それでは、花田さん、お願いいたします。
233 ◯参考人(花田 照君) お願いいたします。
プラスチック類の分別収集の無料化を求める請願として、三沢の花田が発言させていただきます。
きょうの委員会に参加させていただいて、私がこの無料化を求める請願と違う条例案が採択されましたけれども、市民の強い要望として発言させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
これまで私たち市民は、不燃物として
プラスチック類をしっかりと分別してきました。ところが、日野市が
プラスチック類を不燃物に分別させながら焼却しているとわかり、多くの市民ががっかりしました。それゆえに、今度の日野市のプラごみの取り組み、本当に環境を守り、市民の健康を守るために極めて重要であって、市民が大きな関心を寄せているところです。大坪市長さんが、9月の日野の市報で、ケニアのポリ袋使用禁止の例を挙げて、地球環境問題として使い捨てプラ問題に対処していくと述べておられました。大きな視野で対処していただきたいと、初めに訴えさせていただきたいと思います。
それでは、趣旨をお話しします。
1番、プラ類の収集には市の指定ごみ袋を使用しないでください。他の資源物と同様に、ぜひ無料で収集してくださいということです。プラ類を収集するためにポリ袋を使うのはごみをふやすことになります。ポリの容器を減らすために、そのごみを逆にプラ袋を使ってふやすということは、逆におかしいのではないかなというふうに思っております。これまで、分別や資源化をすることで、市民の経済的な負担が軽減されました。しかし、今度のプラ類の収集を有料にしてしまうと、分別をしても経済的な負担は軽減されません。これまで資源物は無料で収集していました。
プラスチック類収集を有料とする根拠が、私は、さまざまなエコ、それから、日野の市報、そして、パブリックコメントの資料なども見ましたけれども、具体的な資料が示されていませんでした。
二つ目です。今回の計画の中で、トレーと
発泡スチロール類の収集は従来どおり一緒の袋に入れるというふうな話になりました。従来どおり、有料化しないでいただきたいということです。その理由の一つは、スーパーではトレーの収集はやりますが、
発泡スチロールの収集はほとんどしていません。先ほど話し合いの中でも出ましたけれども、大きな電気製品とかパソコンなどを買うと
プラスチック類がくっついてきますけれども、これは収集してくれません。それを今度、オレンジの袋に入れて、不燃物の袋として出すとなると、本当に大きなものになってきます。ごみの大きな袋は、1枚で40リットルで25グラムもします。4件で100グラム、40件で1キロもします。こんなのを本当に使ったら、プラはふえてしまいます。
そして、三つ目ですけども、
プラスチックの収集方法について。
234
◯委員長(中野昭人君) 花田さん、すみません、まとめていただけますか。
235 ◯参考人(花田 照君) はい。ですけども、市内各地で市民からの要望の説明も含めて丁寧にやってください。
もう一つです。最後ですが、トレーは拡大生産者責任にもかかわってきます。都や国、業者にも拡大生産者責任を求める施策を、市からもしてください。
プラスチックはとても氾濫しています。環境破壊が問題になっているこのごろですので、きれいな環境を次世代に手渡せるように、市民、行政、業者が力を合わせて改革するときだと思います。地球温暖化、海洋でのマイクロ
プラスチックの汚染の進行と、待ったなしの状況です。どうぞよろしくお願いいたします。
以上です。
236
◯委員長(中野昭人君) ありがとうございました。
以上で参考人からの趣旨説明が終わりました。
質疑に先立ちまして、念のため参考人の方に申し上げます。参考人は委員長の許可を得てから発言をし、また、委員に対しては質疑をすることはできませんので、御了承願います。
それでは、これより趣旨に対する質疑を行います。近澤委員。
237 ◯委員(近澤美樹君) 私がお伺いしたいのは、花田さんがなぜこの
プラスチック類の分別収集のことやごみのこと、また、環境のことなどに深い関心、問題意識を持つようになったのか。例えば、私なんかの場合には、家族がひどいアトピーだとか、複合汚染が本当にひどくて、環境が何よりも大切だというような個人的な動機がありましたけれども、花田さんが今、このごみの問題などにこだわっておられる、なぜ大切にしなきゃ、環境のことを深く考えなきゃいけないと思うように至ったかをお聞かせいただけるとありがたいです。
238
◯委員長(中野昭人君) 花田さん。
239 ◯参考人(花田 照君) とても似ていてびっくりしましたけども、私には4人の息子がおります。その3人目はひどいぜんそくの持ち主です。小学校のときなんかは1カ月に2回も3回も入院退院を繰り返す。それが、私が大気の汚染に関して興味を持ったというか、関心を持った最初です。
今、私は、調布に住んでいたんですけども、きれいな空気を求めて日野に転居してきました。初め、家の北側に
クリーンセンターがあるということは全然知らなかったんです。それで、なかなかこちらに来ても息子のぜんそくは治らなかったものですから、どうしてだろうとずっと悩んでいたときに、北側に
クリーンセンターがあるというようなことが気になりました。それから、大気汚染の勉強をちょこちょこと少しずつしたんですけれども、余りしていません。水銀とか塩化水素、それから、ダイオキシンとか二酸化炭素や二酸化窒素とか、様々なものがやっぱり
クリーンセンターのほうから出てくるということは、実は、環境影響評価の文書を読ませていただいて、初めて、こんなにもたくさん出てくるのかということがわかりました。息子はもう大きくなりましたけども、大人になりましたけども、近くのところでも、やっぱりぜんそくを持っているお子さんが大勢いらっしゃいます。そういうことから考えても、少しでもやっぱり、子どもたち、それから、市民の健康を損なうような
プラスチックの焼却といったものを本当にぴったりとやめていただきたいと思っています。ですから、今回の日野市のこのプラごみの分別資源化に対しては、本当に大きな関心を持たせていただいております。
240
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
241 ◯委員(近澤美樹君) もう1点だけ。ごみ
処理手数料の負担感などについては、周りの方とお話をすることがありますでしょうか。今回は、市のほうは同じだ、変わらないというような言い方をしているんですけども、これは市民の受けとめはちょっと違うのではないかと思うので、経済的負担感について聞かせてください。
242
◯委員長(中野昭人君) 花田さん。
243 ◯参考人(花田 照君) 先ほど、市の方からも、トレーなどを今度、オレンジ袋に一緒に入れてやっても負担は変わらないというようなお話がありました。先ほど話したように、
発泡スチロールにはとても大きいものがありますし、本当に緩衝材として入っているものは大きいので、一つの袋で40リットルでも、すぐいっぱいになってしまいます。そういったことで、すごく負担は大きくなるんじゃないかなと思っています。でも、一番私がトレー類を回収するときに、オレンジ袋に入れてやればいいということを、少し大きな反対を持っているのは、私は、トレーをスーパーなどに持っていくことに対してはとても大切なことだと思っています。それはなぜかというと、市民がわずかながら、業者、それから、生産者に対して、拡大生産者責任、生産するとき、それから、流通するとき、販売するとき、そのことに対して、それぞれの箇所においての責任を問う、そういう場である貴重な場だと思っています。ですから、それをほかのプラと同じように回収するのではなく、市民の立場として拡大生産者責任を追及してくる場として、それはきちんと残しておいていただきたいというふうに思っております。
ペットボトルもそうです。
244
◯委員長(中野昭人君) ほかに御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
245
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって参考人への質疑を終結いたします。
花田さん、ありがとうございました。
これより質疑に入ります。新井委員。
246 ◯委員(新井智陽君) それでは、この請願書に基づいて、ちょっと質問をしていきたいなと思っています。
まず、こちらの件名でも記載されていますが、無料化を求めると記載されています。一つ目にですね、
プラスチックごみの回収を仮に無料とした場合、どのようなことが想定されるでしょうか。
247
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
248 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君)
プラスチックを別に分けて、その
プラスチックごみを無料で回収した場合の、どのようなことが想定されるかということでございます。
先ほどの条例改正のときにも幾つかお話をさせていただきましたが、無料で今回収している八つの自治体のうちの6市が、1人当たりのごみ量、三多摩の21位から26位の中に入っているような状況にもなっております。やはり、なかなか、有料化の中でごみの削減というのが行われているというところだと思っております。また、あと、
プラスチックを無料にするとなると、今、オレンジ袋のほうを、約8割程度が
プラスチックということになっておりますので、経費の面からいけば、袋の売り上げのほうが約1億円減っていきます。それの収集等については何も変わりはございませんので、そういう面からも影響があると。あと、先ほども
容器包装お返し大作戦!の後退という話もさせていただきましたが、きちんと拡大生産者責任、きちんと理解して推進するために、スーパーに持っていっていただく方も、当然それはいらっしゃると思いますけれども、なかなか今と状況が、毎週御自宅の前から無料で出せるということになってくると、またどういう状況になってくるかというところを市としては不安に思い、それによって行政回収量がふえるということは、また経費がさらにかかるということですので、危惧しているところです。
以上です。
249
◯委員長(中野昭人君) 新井委員。
250 ◯委員(新井智陽君) 請願項目のですね、3番目のほうに記載されているのですが、説明会を市内各地で行い、市内要望に沿った説明会を行うこと。来年度、市民の声を反映させるための取り組みや説明会について、どのように考えているのか、お伺いします。
251
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
252 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 32年1月から
プラスチックのごみを分別収集開始いたしますので、31年度、市民の皆様に丁寧な説明を十分していく必要があると承知しております。予算にかかわることではございますが、新たにごみの分別、また、ごみの減量に向けた冊子をつくりまして、配布を行いたい。また、夏休みの期間については、中学校区で説明会ですとか、あと、自治会のほうからの要請に基づいた出前講座等を行っていきます。また、それ以外にも、
ごみ情報誌エコー、また、広報ひのの紙面でも、今年度も6回ほどシリーズとして行いましたが、さらにそれぞれ定期的に掲載して、市民の皆様の混乱がないように進めていきたいと思っています。
以上です。
253
◯委員長(中野昭人君) 新井委員。
254 ◯委員(新井智陽君) 次に、請願項目の4番目のところにですね、
プラスチック資源化後の処理について業者任せにせず、責任を持ってその行方を把握しとあるんですけど、
プラスチック資源化後の処理についてですね、どのように実施しているのでしょうか。先ほどの答弁でもですね、ごみの行方について近澤委員からもございましたが、業者任せにせず、市としても容器包装については容器包装リサイクル協会へ、製品についてはその都度直接リサイクル業者と契約していると思いますが、協会や業者との連携についても教えていただきたいと思います。
255
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
256 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 先ほども若干答弁させていただきましたが、
プラスチック類の中の
プラスチック製容器包装につきましては、法の枠組みの中で、容器包装リサイクル協会のほうから都の指定を受けた引き渡し事業者のほうに、日野市のほうから渡しております。その中で、容器包装リサイクル協会のほうで、各自治体のそれぞれその引き渡すレールといいますが、それの中身が、日の品質等の検査も行われます。その中に禁忌品等が入っていれば、最悪の場合引き取り中止という事態にもなりますし、現在、今、日野市ではAランクの評価をいただいておりますが、それぞれ緊張感を持って、お互い容リ協会を挟みながら、自治体と引き渡し業者の中できちんとそれぞれの役割を果たしているところです。その先につきましては、今度、その再商品化を利用する事業者というところに、再商品化事業者が渡すようになるわけですが、それについては、ケミカルリサイクル、材料リサイクル等、国内の中で責任を持って法の中で行っております。
もう一つの、今度、32年1月から始めます
製品プラスチックにつきましては、各自治体ごとに決めていく必要がありますので、日野市においても、きちんと業者任せにはせずに、きちんと入札で業者を選び、きちんとその後の対応まで把握できるような仕組みをつくっていきたいと思っているところでございます。
以上です。
257
◯委員長(中野昭人君) 新井委員。
258 ◯委員(新井智陽君) 続いて、請願事項の4項目のところで、拡大生産者の責任につながるよう取り組んでいただきたいということと、
プラスチック削減に向けまして、拡大生産者責任の追及につながる必要性があるかと思いますが、この傾向についてどのように考えているのか、教えてください。
259
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
260 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 拡大生産者責任につきましては、市民の方と同じ、日野市としてもこれについては拡充していかなければいけないと思っております。現在の容器包装リサイクル法の中では、市民の
プラスチックごみについて、収集と、また、それを選別して、再商品化事業者まで渡すまでの選別、圧縮梱包する作業までの負担は、自治体の負担になっております。その先以降については、特定事業者ということで、その容器
プラスチック製容器包装をつくっている会社、また、利用している会社、売っている会社等の負担になっていますが、一番お金のかかる、市民の皆様から収集して、分別して、引き渡すまでの作業については、自治体の負担ですので、引き続き拡大生産者責任の考え方の中では、事業者のほうにその分の負担をできるよう、東京都の清掃協議会等を通じて、毎年要望のほうは出させていただいているところです。なお、その一環として、行政回収ではなく、トレーにつきましては、販売店のほうに直接返していただきたい
容器包装お返し大作戦!につきましても、拡大生産者責任の考えのもとで、日野市としても強力に推進しているところです。
以上です。
261
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
262 ◯委員(近澤美樹君) 1点お伺いします。
花田さんの請願の1番目の項目なんですけれども、なぜ今回の条例改正で、伺いたいのは、指定袋によって処理量を徴収するという形式ですよね。花田さんがおっしゃっているのは、私もそうだと思うんです。新たにもう1種類わざわざ、今もそうですけど、袋を捨てるために袋を買っていると。うっかりとお店で
プラスチック袋をもらってしまうと、そのために袋を買わないと出せないという大変な矛盾があるので、なぜ今回、この袋、今までと同様の袋を使ってプラを回収するということに決めたのか、そのことについて、どういうお考えかを聞かせてください。
263
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
264 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君)
プラスチックのごみの搬出に当たりまして、可燃ごみ、
不燃ごみと同等な額をするために、
指定収集袋、現在、可燃ごみ、
不燃ごみにつきましては、
指定収集袋による手数料の徴収を行っておりますので、同じ仕組みを考えております。現在、多摩地域の中で、
プラスチックごみを先行している市の中でも、可燃ごみ、
不燃ごみ、プラごみと、3種類の
指定収集袋を設けて運用している市も多数ございますが、先ほどの説明、これからそこの部分は規則の改正になりますが、日野市では、
不燃ごみの袋と
プラスチックの袋を両用袋として一つの種類にして、2種類のままでいきたいと思っています。それにつきましては、3種類、実際3種類なんですが、その中に大きさが、家庭ごみの中ではミニ袋、小、大、中、4種類、事業者の方が小、大と、全部で6種類ありますので、現在、12種類の袋を用意しておりますが、それがもう一つふえると、18種類の袋を製作して、それぞれ品切れのないようにストックをし、販売店のほうに運ばなければいけないということになります。その中で、日野市自身として、
使い捨てプラスチックを少しでも削減するという姿勢から、今回、両用袋ということで、今までと同じ袋の種類の数で行っていきたいというふうに考えました。
以上です。
265
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
266 ◯委員(近澤美樹君)
プラスチック袋を1枚でも減らすのであれば、持っている半透明の袋で、そこにペタッとシールを張って、プラとかって張って、それで回収する方法もあるんじゃないかと思うんですけれども、この場合、今伺ったことは、有料化ありきなので、有料化の場合には、今までと同じように袋で、その袋を買ってもらってと、先にもう1種類袋が発生するわけですよね。なので、こういう有料化ありきでそういうことが決まったということかと今聞いたんですが、ほかの方法というのは、たとえ有料化だとしても、ほかの方法は、本気になって
プラスチックを減らすということであれば、こうした方法も検討ができたのではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
267
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
268 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) 現在、日野市では、可燃ごみ、
不燃ごみにつきましては、グリーン袋、オレンジ袋ということで、もう20年続けさせていただいています。また、粗大ごみについては、やはり同じ、販売店でシールを張って出していただく方法をとらせていただき、もう長年、オレンジ袋、グリーン袋、粗大ごみシールということが市民の皆様の中で定着しているものと考え、同じような方式をとらせていただきました。
以上です。
269 ◯委員(近澤美樹君) 結構です。
270
◯委員長(中野昭人君) 奥野委員。
271 ◯委員(奥野倫子君) 1点だけ教えていただきたいんですけど、先ほどの説明では、議案のほうの説明では、トレーも容器包装のほうも汚れたものも全部一緒くたに、そのプラ袋には入れていいというように聞こえたんですが、それであっていますか。
272
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
273 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) リサイクル、再商品化するときに、汚れた
プラスチックが入りますと、一緒にベールになって、それから持っていくときに、ほかの
プラスチックまで汚れてしまうということがありますので、引き続き、汚れた
プラスチックにつきましては可燃ごみの中に入れていきということになりますが、32年1月からはなるべくゆすいでいただいて、プラ袋のほうに入れていただきたいというふうに答弁もさせていただいておりました。済みません。それで、そこについてはですね、今、新石自治会の中でも先行してモデル事業を行っておりますが、なかなかアンケートの中で、その汚れの落としぐあいが、どこまで落とせばプラ袋に入れていいのかの判断がなかなか難しいというようなお声をいただいております。これから、説明会と周知、来年度から始めるまでの分別ガイドブックだとか、そういうのをつくるまでも間にですね、きちんとその辺はわかりやすく説明できるような、工夫を凝らして周知に当たっていきたいと思っております。
以上です。
274
◯委員長(中野昭人君) 奥野委員。
275 ◯委員(奥野倫子君) カップラーメンとか、結局、もう、こびりついてしまった汚れは、もう洗ってもおちないですよね。でも、とりあえず洗ったらプラごみに入れていいと。例えば、ラップなんかでも、もうドロドロしたものを、それをまた洗剤で洗って負荷をかけるのかと。水を使うし、洗剤をまた浄化しないといけないし、相当な環境負荷の原因、それがまたなってくるわけですが、それをまぜてもいいですよというふうになったときにですね、一応、本当に汚いのはよけて、可燃ごみで燃やしてしまうことになるのかなということも予測はしているんですが、それでも、入れていいんですよということになれば、本当にこれまできれいな状況で集めていた日野市のその資源は、本当にきれいで優秀ですよと言われていたその資源の原料が劣化を招くわけですよね。その先、これまでと同じような状況で引き取ってもらえるのか、その同じ業者もそれも引き取って、同じような使い方をしてくれるのかというところはどうですか。
276
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
277 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君) まさにそこが、
プラスチックを燃やさないで、なるべく資源化に持っていけるように、我々のほうがこれから約1年かけて周知をして、その基準をわかりやすくつくって、これから説明させていただくものと思っております。
278
◯委員長(中野昭人君) 奥野委員。
279 ◯委員(奥野倫子君) その容器包装、全部一緒くたに固めて梱包して出して、それがこれまでと同じ単価で引き取ってもらえるのか、同じような純度とはみなされないと私は思っておりますので、それがどういう使い道をされるのか、その辺のところが明確に、私は、今、なっていないという答弁でしたので、ちょっとそれを1年かけてというのであれば、1年かけて検討した後に出していただきたかったなとやっぱり改めて思いました。
以上です。
280
◯委員長(中野昭人君) 田原委員。
281 ◯委員(田原 茂君) まずですね、冒頭申し上げたいのは、先ほど近澤委員も質疑をしていましたけども、これは、請願者は、この
プラスチックの改革によって、また新しく
プラスチック用として指定袋がふえるというふうに思われているんじゃないかと思うんですね。それは、明確に3種類にふえるという、指摘にもあるように、これは誤解だということを明確に私は指摘しておきたいと思います。ふえるわけではない。今ある可燃、不燃の、この中での入れるということですから、これは明らかに私は請願者の誤解であるというふうに、まず申し上げておきたいと思います。
ちょっとお聞きしたいのは、この請願の中にですね、先ほど新井委員のほうからも質問があって、答えられたんですけど、要するに、
プラスチックの資源化の説明会は2回しか開催されておらず、市民の声を十分に把握できていないという、こういうくだりがありますね。先ほど、今後の説明会の話は、回答されましたけども、これは11月30日に提出されているわけですが、この請願では、11月30日時点では、それまでにこの
プラスチック類の資源化の説明会は2回しか開催していないというふうに述べていますけども、これは事実ですか。
282
◯委員長(中野昭人君) ごみゼロ推進課長。
283 ◯ごみゼロ推進課長(小澤幸一君)
プラスチックの分別収集に向けての、今までの市での検討の状況です。
第3次ごみゼロプランで、
プラスチック類全般を分別収集することや、
容器包装お返し大作戦!を優先することを掲げております。平成29年10月から、日野市のごみ減量推進市民会議、また、レジ袋無料配布中止に向けた共同会議や、生ごみリサイクルサポーター連絡会等で、
プラスチック類のごみの分別収集のあり方等の意見交換を市民の皆様とさせていただいておりました。また、各自治体から選出いただいているごみゼロ推進委員の平成29年度、30年度の研修会でも、
プラスチック類ごみの分別について、御説明、御意見を伺わせていただいております。また、平成30年5月15日発行の
ごみ情報誌エコーを先頭に、広報ひので5回にわたり
プラスチック類ごみの分別シリーズ記事を掲載し、御意見をいただいておりました。そのほかに、先ほど話していました、8月4日に市内2カ所の会場で市民説明会を開き、意見交換会を行ってまいりました。そのほかに、先ほども言いましたが、
クリーンセンター地元自治会の新石自治会の皆様に、平成28年9月から先行した形で
プラスチックの分別収集を行っておりますので、そういう方々のアンケートと、それぞれの意見もお聞きしながら、今回、市の内部で検討し、8月22日に廃棄物減量等推進審議会のほうに諮問案を出させていただいたということになっております。
以上です。
284
◯委員長(中野昭人君) 田原委員。
285 ◯委員(田原 茂君) 今、御答弁いただいたのを聞く限りは、この請願にあるような説明会は2回しか開催されておらず、市民の声を十分把握できていないというくだりは、ちょっとこれは言い過ぎかな、または、誤解があるのかなという感じを強く受けました。
以上です。
286
◯委員長(中野昭人君) 他に御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
287
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって質疑を終結いたします。
本件について御意見があれが伺います。
鈴木委員。
288 ◯委員(鈴木洋子君) 請願第30-10号、
プラスチック類の分別収集の無料化を求める請願、これにつきまして、不採択の立場で意見を申し上げます。
請願の要旨にございます。これまで焼却していた
プラスチック類を分別収集し、焼却ごみ量の削減を図り、環境負荷を低減するための分別・資源化する市の方針は、環境を守り、住民の健康にも関わるため大変重要なものでありとあります。これはそのままそのとおりであるというふうに私は思っております。
その上で、請願者の方々が問題にされていらっしゃる3点のうち、まず一番重要であると思われる、有料化への根拠でございますけれども、これについては、先ほどの条例改正のときにも出てきましたけれども、その目的を、資源化への意識を高めるだとか、また、排出量に応じた負担の公平性や、経費の面なども複合して、先ほどの質疑の中では妥当であると、この目的、根拠、有料化への目的は妥当であるというふうに判断されたのではないかというふうに思っております。
また、田原委員からもございましたように、指定袋が2種類から3種類にふえることによりということは誤解であるということがわかりました。御説明から、新たな指定袋の作成による経費もまた、市民の管理負担もふえないことがはっきりと確認もできました。
プラスチック資源化についての、市民のお声の把握についても、先ほどの質疑の中で、
プラスチックの資源化施設を建てる段階ぐらいからでしょうか。意見交換や説明会を継続して開催しているということ、また、エコー誌、及び広報誌での連載、また、パブコメも実施されているということを事前に伺いました。
また、
プラスチック類分別モデル事業を新石自治会で実施して、アンケートに答えていただく。こういったことを含めまして、あらゆる場と手段を通じて、声の十分な把握、分析、周知に努められたというふうに判断できるというふうに思います。
また、31年より、
中学校区ごとの、また、自治会への説明会や出前講座を実施して、さらなる理解を深めていただくという運びも確認させていただきました。80%を占める容器包装
プラスチック類は、法にのっとり適切にリサイクルされ、
製品プラスチック類は、信頼のおける引き渡し業者を市が選定し、その中で、最後まで、後々までしっかりと把握していくということ。また、拡大生産者責任の拡充は都を通じて継続的に要望していくということも確認をさせていただいております。
このようなことを踏まえまして、とにかく
プラスチック類の分別収集につきましては、市は市民の皆さんにお手間をかけますけれども、きちんと分別をお願いいたします。市民は市にしっかりと資源化をして、プラごみの削減に努力してまいります。海洋汚染を少しでも減らして、CO2など、
温室効果ガス削減の一翼を担いますという互いの信頼関係というか、そういうのをつむぎならの今回のごみ改革であると思います。それに加えて、財政負担の軽減も視野に入れられるということであれば、これはやっていく方向へとしっかりと進めていくべきであるというふうに思います。
よって、この請願には不採択ということで意見を述べさせていただきました。
以上でございます。
289
◯委員長(中野昭人君) 田原委員。
290 ◯委員(田原 茂君) 私も不採択の立場から意見を申し上げたいと思います。
意見の内容はですね、議案第79号ですかね、にあった議案の意見と同じです。プラス、請願について申し上げれば、ちょっと誤解が2カ所ほどあると。つまり、先ほど御指摘したように、指定袋が3種類にふえていくということが、この方は懸念されている。それはありませんということがこの場で明確になりました。また、市民の説明会は2回しかないという、こういう思いでいらっしゃるようですけども、実際には、今までにもさまざまな角度、また、さまざまな中で説明がなされてきたということが明らかになりました。そういった意味でも、ごみ全体として、
プラスチック類の分別収集、それは議案第79号で賛成といったところです。
プラス、請願についてはちょっと誤解がある。ごみ袋のふえるという点。また、説明が少なかった、2回しかなかったという点も事実とちょっと異なるという、そういう面でも、この請願についてはちょっと疑義を持たざるを得ないという面も兼ね合わせた上での不採択であるということを申し述べておきたいと思います。
以上です。
291
◯委員長(中野昭人君) 奥野委員。
292 ◯委員(奥野倫子君) 私はですね、ごみの有料化自体には賛成です。製造者責任、生産者責任を強化するためにですね、行政に処理させると有料、高いよと。買ったところに持っていけばただだよと。これが一番やはり抑制の効果はあるのかなというふうに思っております。有料化自体は決して全面的に反対ということではないんですが、ただし、今の日野市の有料化の仕方はとても問題があるんですね。やっぱり、ごみ袋代という形にしますと、これは消費税と同じで人頭税なんですよね。人間1人いれば1人分のごみが出て、2人いれば2人分のごみが出て、家族が多ければ、必ずその人数に応じたごみが出るので、人頭税なんですよ。だから、家族が多いほど負担が重くなる。私は子どもが5人いましたので、本当に子育て中は、この日野市のごみ袋代に、もう頭に来て頭に来て頭に来て仕方ありませんでした。子どもを2人以上産みたくない、3人以上産みたくないという原因が、まさしく、1人ふえれば負担が重くなるという、その気持ちですから、逆行することだなというふうに思って、有料化に反対してきました。本当に累進課税の原則に反する税金の取り方なので、この有料袋という取り方に、私は根本的に反対をしております。有料化するにしても、やはり慎重にしなければならない。この点を解決しようと思ったらですね、先ほどの議案の審議で島谷委員が発言なさっていました。私は本当にうなずきながら聞いておりましたけれども、今やもう、スーパーのほうは遠くて、小学校の方が近いんですね。スーパーがないんですよ、もうこの辺の市内にね、近くに。だから、歩いて通える距離、つまり、小学校区の中のスーパーにお返しできない方たちは、小学校にボックスが置いてあって、そこに返せばトレーは無料だよとか、そんなやり方でね、例えば、子どもが多い御家庭は小学校に持っていけば、小学生を抱える家庭については出せるよとか、いろんな負担軽減、例えば、高齢者、先ほど島谷委員がおっしゃっていました。介護保険制度の中には、買い物に行くということは許されていても、ごみをお返しするということはやってはいけない行為なんですね。それを、いや、それはできないです。制度以外のことはできないんですよ。やろうと思っても絶対にできないんです。規定以外はできないことになっているんです。なので、それを例えばやってもらおうと思えば、では、どういう補助事業をつくろうかとか、そういったところに、やはり細心の注意と最大の配慮を図って、それで納得をしていただいた上で、初めてお金を取るという行為に進むのかなというふうに私は思っております。そのような配慮なくしてですね、有料化のみ先に決めるのはおかしいと。そして、先ほど私は質問いたしました。質のよいリサイクル原料としてですね、これまでトレーをしっかり洗ってもらって出していただいていたのに、それをごちゃまぜにして回収しますよと。その先はまだわかっておりませんという話だと、これは何のためにやっているのと。日野市のごみの改革の理念というのは何なのかわからないまま、とにかくお金が不足するからというところにやっぱり集約されているのかという話なんですね。先ほど田原委員からは、これは有料化ではないと。だっておっしゃっていたでしょう。違うんですよ。課長の答弁では、燃えないごみの中の8割が無料になってしまったら1億円減収になってしまうので、そうすると事業が成り立たないから有料化なんですよと。そうであれば、これまでどおり、袋に入れていた分は有料化して、そこに新たに入れるトレーについては、これまでのとおりレジ袋でいいから透明な袋に入れて、そっちは無料で、同じ日に一緒に回収するけれども、これまでどおり、有料化だったものは有料で、これまで無料だったものはこれまで通り無料で、
プラスチックは一緒に資源化しますよということで何にもおかしくないんですね。そういうやり方だったら、何の説明会も要らない。もうすんなり、今ここで私は賛成できます。負担増では決してないのでね。負担増を込みであれば、こんな市民に説明なく、議会の中だけで知らないうちに決めるというやり方は私は賛成できかねます。
以上です。
293
◯委員長(中野昭人君) 近澤委員。
294 ◯委員(近澤美樹君) 採択の立場で意見を申し上げます。
私は、こういう花田さんのような、ごみの分別収集の方法が変わるということになれば、請願を出して多くの皆さんに訴えて、このことはどうするということで真剣に考えて、市に対して、そして議会に対して働きかけるような人を無数につくることが、私は今の市の仕事だと思っています。ですので、議会はこういった請願が上がれば、多少の誤解が、いや、わかりにくい部分があったとしても、議員はこうしたものを積極的に採択することが議会の役目だと思っています。かつて日野の市民が、とりわけ環境の問題に積極的に自治の問題として参加してつくり上げてきたさまざまな方針というのは、近視眼的なことではなくて、100年の計、1,000年の計で物を考えて、私はこれまでそうした蓄積を市民が重ねてきていると思っています。なので、私はこうした請願は当然採択すべきだと思いますし、これを採択するために、花田さんは、けさですけれども、こうした自分の資料もつくって、そして、多摩地域の26の自治体の
プラスチックの収集の金額についてという、こうした資料を私たちに提供してくださいました。こうした真剣さが市民の中に今必要であり、それを一緒に共同していくのが市の仕事だと思っています。
それで、先ほど田原委員がおっしゃっている、袋がふえる、ふえないという話なんですけれども、私たちは1枚でもスーパーの袋や
プラスチック袋を減らしたいと思っているので、集めるために袋を買うという、この物流的な行為が、それはおかしいんじゃないかという、花田さんのそうした請願と私は理解しました。納豆についているたれの袋、からしの袋はどうしたらいいの。もう水で洗って洗って、それはどっちに入れたらいいのという御相談を私は受けるんです。そして、私自身もそれで悩んでいます。そうした市民は真剣なごみに対する考えを持って生活しているわけですから、私は、この花田さんの1番の、集めるために有料化ありきで、有料袋で集めるために、この
プラスチックの、新たにこれも一つの製品ですから、そうしたものを採択しているのはいかがなのかというふうな、この花田さんの1番の提起を真剣に考えるべきだと思っています。持っている
プラスチック製品の中には一つぐらい袋があると思いますから、そこに入れて、プラとマジックで書いて、それで出すという方法だって、幾らでも。シールだってごみになりますから。だから、プラとマジックで書くような方法もある。本当に市民は、納豆のたれ一つ真剣に考えてごみを減らそうと、100年の計、1,000年の計で、この日野のまちの空気を少しでも汚さない。燃やすということはだめだということについては、日野市の環境行政は到達しているわけですから、そこについて真剣に参加している市民の真面目な請願についてはきちんと採択するのが、日野市議会のこの
環境まちづくり委員会の仕事だと思います。
以上です。
295
◯委員長(中野昭人君) 新井委員。
296 ◯委員(新井智陽君) 請願第30-10号、
プラスチック類の分別収集の無料化を求める請願について、不採択の立場から意見を述べさせていただきます。
きょうも、花田さんから、こういった資料、お手紙をいただきまして、また、この議会中、かなり多くのいろんな資料やお手紙、また、丁寧な対応をですね、いただいたことを本当に感謝申し上げます。
プラスチック類を分別収集し、運搬をして処理をすると、当然お金がかかります。資源として売ったとしても、料金は変動するようですが、1キロ当たり1円から2円となっていて、運搬や処理コストのほうがですね、かかってしまうのが今の現状でございます。
プラスチックは軽くて丈夫ですので、世界的に頻繁に使われてきています。処理しなければならない量もとても多く、現在、無料で回収しています瓶や
ペットボトルの量と比べても、比べ物にならないぐらい量が多いというふうに伺っています。とにかく、より一層
プラスチックごみの削減に向けて働きかけなければならないと思っています。
先ほどの質疑の答弁でも、無料化することによって、さまざまな課題が生じていることも事実です。同様に、無料化では
プラスチックごみの処理には市の税金を使うことになり、いっぱい
プラスチックごみを出す方、なるべくごみ削減に協力をして意識的に出さない方がいますので、その差が生じ、結果として公平性が保たれないということも考えられます。
要望として、容器包装返し大作戦!の推進を進める上でも、地域によっては
発泡トレーを返却できないところもありますので、それについては、少しでもお返しできる店をふやしていただけるような働きかけをしていただきたいと思います。それと同様に、拡大生産者責任の追及を進めていただきたいと思います。この取り組みによって、販売や製造業者は自分たちである程度回収するようになります。完全に義務ではないですが、責任のもと進めるべきだと思っています。例えば、スーパーがそこで売った
プラスチック類を回収すれば、日野市としての処理は少なくなります。そうしますと、将来的に無駄になる、ごみになるような製品は少なくなり、
プラスチックの削減につながると思います。また、日野市では、市民、事業者、行政の3者で構成されていますレジ袋無料配布中止に向けた共同会議が、この間、46回開催されて、レジ袋削減に向けた会議や、市内スーパーマーケットへの啓発等を行っています。そういった会議でぜひ
プラスチック類の削減に向けて働きかけをお願いしたいと思います。
以上を要望して、この請願に対する意見とさせていただきたいと思います。
297
◯委員長(中野昭人君) ほかに御意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
298
◯委員長(中野昭人君) なければ、これをもって意見を終結いたします。
これより本件について採決いたします。
本件を採択することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
299
◯委員長(中野昭人君) 挙手少数であります。よって、請願第30-10号の件は不採択とすべきものと決しました。
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300
◯委員長(中野昭人君) そのほか、委員の皆様より何かございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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301
◯委員長(中野昭人君) それでは、本日予定いたしました案件は全て終了いたしました。
これをもって平成30年第4回
環境まちづくり委員会を閉会いたします。
午後2時48分 閉会
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