小金井市議会 2019-02-20
平成31年第1回定例会(第1号) 本文 開催日: 2019-02-20
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時開会
◯議長(
五十嵐京子議員) おはようございます。ただいまから平成31年第1回
小金井市議会定例会を開会いたします。
本日の会議を開きます。
2月15日に、本定例会に関し、
議会運営委員会を開催しておりますので、
議会運営委員長の報告を求めます。
(22番渡辺大三議員登壇)
2 ◯22番(渡辺大三議員) おはようございます。
議会運営委員会の報告をいたします。
議会運営委員会は、平成31年第1回定例会に関し、2月15日に開催し、協議をいたしましたので、その結果についてご報告申し上げます。
本定例会に付議されます市長提出案件は、当初送付案件として、平成31年度施政方針を除き、報告2件、平成30年度補正予算5件、平成31年度当初予算5件、条例の制定3件、条例の一部改正6件、また、後日送付案件として、平成31年度補正予算1件の以上22件となっております。
さらに、議員提出案件として、条例1件から2件、意見書13件から17件、決議3件から8件の提出が予定されております。
次に、2月13日から2月15日正午までの
一般質問通告者は22人でありました。
以上のことから、本定例会の会期及び会議日割、案件の付託先委員会などについて協議をいたしました。その結果、本定例会の会期については、本日2月20日から3月26日までの35日間とすることに決定し、その間の会議日割及び案件の付託先委員会については、それぞれお手元にご配布いたしております一覧表のとおり決定いたしました。
また、本定例会に提出されております平成30年度補正予算5件、平成31年度予算5件、以上計10件の審査のため、議長を除く委員23人で構成する
予算特別委員会を議長発議により設置することを決定いたしました。
なお、本定例会中に審査を予定しております請願、陳情の受付期限は2月21日の午後5時までですので、念のため申し添えます。
以上で、
議会運営委員会の報告を終了いたします。
3 ◯議長(
五十嵐京子議員)
議会運営委員長の報告に対して質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
4 ◯議長(
五十嵐京子議員) 質疑を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
5 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、質疑を終了し、
議会運営委員長の報告を終了いたします。
お諮りいたします。
議会運営委員長の報告どおり決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
6 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、
議会運営委員長の報告どおり決定いたしました。
─────── ◇ ───────
7 ◯議長(
五十嵐京子議員) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第118条の規定により、議長において
18番 遠 藤 百合子議員
19番 紀 由紀子議員
を指名いたします。
─────── ◇ ───────
8 ◯議長(
五十嵐京子議員) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。今定例会の会期は、本日2月20日から3月26日までの35日間とすることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
9 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、会期は本日2月20日から3月26日までの35日間と決定いたしました。
─────── ◇ ───────
10 ◯議長(
五十嵐京子議員) 日程第3、議長報告を行います。議長報告は、あらかじめ文書で配布しております。
ただいまから質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
11 ◯議長(
五十嵐京子議員) 以上で質疑を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
12 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、質疑を終了いたします。
以上で、議長報告を終了いたします。
─────── ◇ ───────
13 ◯議長(
五十嵐京子議員) 日程第4、一部
事務組合議会等活動状況報告を行います。
一部
事務組合議会等活動状況報告は、前回平成30年第4回定例会報告後から本年1月30日までに開催された一部
事務組合議会等の報告を行うもので、あらかじめ文書で配布しております。
本件報告に対する質問通告は2月19日の正午までとなっておりますが、通告はありませんでした。したがって、
昭和病院企業団議会活動状況報告、
湖南衛生組合議会活動状況報告、東京都
後期高齢者医療広域連合議会活動状況報告、以上3件の一部
事務組合議会等活動状況報告を終了いたします。
─────── ◇ ───────
14 ◯議長(
五十嵐京子議員) 日程第5、30陳情第46号ペンス副大統領ほか米国の文民要人が我が国入出国の際、
在日米軍専用施設、横田飛行場等を使わないことを求める
意見書提出陳情書の撤回を議題といたします。
本件は、既に配布しましたとおり、平成31年2月12日付けで陳情者から撤回願が提出されております。
お諮りいたします。本件撤回を承認することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
15 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、本件撤回を承認することと決定いたしました。
─────── ◇ ───────
16 ◯議長(
五十嵐京子議員) 日程第6、29陳情第4号、新市庁舎の床面積縮減等による
建築コスト削減等を求める陳情書から日程第12、30陳情第45号、国に対し、「幼児教育・保育の無償化に関する意見書の提出を求める」陳情書までの7件を一括して議題といたします。
以上7件について、各委員長の報告を求めます。
庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員長の報告を求めます。
(3番
鈴木成夫議員登壇)
17 ◯3番(鈴木成夫議員) 庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員会委員長報告を行います。
庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員会は、平成31年1月21日に開催し、陳情11件、調査1件の計12件を審査いたしましたので、その審査の概要と結果につきましてご報告申し上げます。
なお、29陳情第12号、公民館本館を新福祉会館と併設する旨の議会意思の確定を求める陳情書、30陳情第17号、
庁舎建設予定地の大型樹木を保全し、小金井らしい緑豊かな庁舎とすることを求める陳情書(その1)、30陳情第18号、
庁舎建設予定地の大型樹木を保全し、小金井らしい緑豊かな庁舎とすることを求める陳情書(その2)、30陳情第19号、
庁舎建設予定地の大型樹木を保全し、小金井らしい緑豊かな庁舎とすることを求める陳情書(その3)、30陳情第20号、
庁舎建設予定地の大型樹木を保全し、小金井らしい緑豊かな庁舎とすることを求める陳情書(その4)、30陳情第27号、多くの市民が利用する福祉会館は、多くの職員がいる市庁舎の北側ではなく、採光や眺望の良い南面に建設することを求める陳情書及び30陳情第44号、
環境配慮型公共施設のモデルとなる「新庁舎・新福祉会館」(グリーン庁舎)の実現を求める陳情書の以上7件につきましては、保留と決定しております。
なお、庁舎及び
福祉会館建設等に係る諸問題の調査につきましては、引き続き調査する必要があると認め、継続調査と決定しております。
29陳情第4号、新市庁舎の床面積縮減等による
建築コスト削減等を求める陳情書。本件につきましては、平成29年6月12日の本会議において当委員会に付託され、平成29年6月20日、8月1日、11月6日、平成30年2月6日、5月28日、8月22日、9月18日、20日、25日、11月21日、30日、12月14日及び平成31年1月21日の計13回にわたり審査を行いました。1月21日の委員会では、質疑を終了し、起立採決の結果、起立少数により、不採択すべきものと決定いたしました。
29陳情第11号、市庁舎の建設面積を縮減することにより、図書館本館の建設を進めることを求める陳情書。本件につきましては、平成29年9月8日の本会議において当委員会に付託され、平成29年9月19日、11月6日、平成30年2月6日、5月28日、8月22日、9月18日、20日、25日、11月21日、30日、12月14日及び平成31年1月21日の計12回にわたり審査を行いました。1月21日の委員会では、質疑を終了し、起立採決の結果、起立少数により、不採択すべきものと決定いたしました。
30陳情第14号、新庁舎の床面積の大幅増に反対し、コンパクトでコストダウンの建設を求める陳情書。本件につきましては、平成30年3月28日の本会議において当委員会に付託され、平成30年5月28日、8月22日、9月18日、20日、25日、11月21日、30日、12月14日及び平成31年1月21日の計9回にわたり審査を行いました。1月21日の委員会では、質疑を終了し、起立採決の結果、起立少数により、不採択すべきものと決定いたしました。
30陳情第28号、
庁舎建設予定地北側(
JR中央線高架下)からの道路の恒久的確保を求める陳情書。本件につきましては、平成30年7月3日の本会議において当委員会に付託され、平成30年8月22日、9月18日、20日、25日、11月21日、30日、12月14日及び平成31年1月21日の計8回にわたり審査を行いました。1月21日の委員会では、質疑を終了し、採決の結果、採択の上、市長に送付すべきものと決定いたしました。
以上で、庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員会の報告を終了いたします。
18 ◯議長(
五十嵐京子議員) 庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員長の報告に対する質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
19 ◯議長(
五十嵐京子議員) 質疑を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
20 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、質疑を終了し、庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員長の報告を終了いたします。
次に、
議会運営委員長の報告を求めます。
(22番渡辺大三議員登壇)
21 ◯22番(渡辺大三議員)
議会運営委員会委員長報告を行います。
議会運営委員会は、平成31年1月23日に開催し、陳情2件、調査1件の計3件を審査いたしましたので、その審査の概要と結果につきましてご報告申し上げます。
なお、30陳情第40号、
市議会議員定数に関して、市民の意向調査を求める陳情書につきましては、保留と決定しております。
また、議会改革に関する諸問題の調査につきましては、引き続き調査する必要があると認め、継続調査と決定しております。
30陳情第33号、市議の視察日当(日額2800円)を廃止し、「議会だより」
フルカラー印刷化等の財源を捻出することを求める陳情書。本件につきましては、平成30年10月5月の本会議において当委員会に付託され、10月25日及び平成31年1月23日の計2回にわたり審査を行いました。
1月23日の委員会では、委員から次の意見・要望がなされました。
初めに、本陳情は、視察日当の廃止とそれを財源として議会だよりを
通年フルカラーとする二つの重要な視点を提言する市民からの要望ともいえる内容である。1点で財源を生み出し、もう1点で生み出された財源を使って「このように使っていきなさい」という市民からの意向は当然重要な観点であり、これはこれで成り立つ陳情書であるとは思う。
しかし、これを受ける議会はどのように行動していくかを考えると、視察日当は、旅費、出張旅費とその精算の仕方、のぞみの使用といった視察のお金の在り方についてもう少し総合的に議会全体の責任の中で議論を展開し、今後の議会改革の流れの中で決着をつけていく必要があると思っている。また、議会だよりの
通年フルカラー化も議会の重要な案件なので、それぞれ別個の予算としてきちんと対応していくべきだと思う。そういった考え方をベースに、我が会派としては一定の対応をとりたい。
また、別の委員から、旅費そのものの在り方は、私
たち日本共産党も一定の見直しが必要であると提案してきた。今回の日当廃止については、議員だけが日当を廃止すると、他の特別職や一般職にも影響があると思われるため、慎重に判断しなければいけないと考えている。
また、日当を廃止して議会だよりの
フルカラー印刷化の財源を捻出することは、議会の内部生み出しで作ったお金で議会改革を進めることとなり、違った考え方ではないかと思われ、そういう点を踏まえて判断していきたい。
また、別の委員から、質疑の中でもあったが、日当の廃止は、旅費や日当、のぞみの使用等も含め、総合的な検討が必要になると思う。特別職の中には、議員だけでなく様々な職がある中、一般職との取扱い等の兼ね合いもあり、財源の捻出は基本的に必要であるとはいえ、この陳情項目のように特化した方式で日当を削減して議会だよりの経費に持っていくことは、様々な事情という観点で難しい面もあると思う。それらを踏まえた上で判断をしたい。
以上で質疑を終了し、起立採決の結果、起立少数により、不採択すべきものと決定いたしました。
以上で、
議会運営委員会の報告を終了いたします。
22 ◯議長(
五十嵐京子議員)
議会運営委員長の報告に対する質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
23 ◯議長(
五十嵐京子議員) 質疑を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
24 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、質疑を終了し、
議会運営委員長の報告を終了いたします。
次に、
厚生文教委員長の報告を求めます。
(15番
水上洋志議員登壇)
25 ◯15番(水上洋志議員)
厚生文教委員会委員長報告を行います。
厚生文教委員会は、平成31年1月29日に開催し、議員案1件、陳情5件、所管事務調査2件の計8件を審査いたしましたので、その審査の概要と結果につきましてご報告申し上げます。
なお、議員案第69号、小金井市子どもの権利に関する条例の一部を改正する条例、29陳情第15号、
公益財団法人小金井市体育協会への補助金の一部返還に関する陳情書、30陳情第38号、福祉的視点から、相談者に寄り添った
母子父子自立支援員・婦人相談員の相談体制の充実を求める陳情書及び30陳情第43号、市の体育施設の自販機利益は市として収入し、
市内スポーツ団体に平等に配分することを求める陳情書の以上4件につきましては、保留と決定しております。
また、所管事務調査(子ども施策に関する諸問題の調査)及び所管事務調査(小金井市
保健福祉総合計画の策定と運用について)の以上2件につきましては、引き続き調査する必要があると認め、継続調査と決定しております。
30陳情第29号、都において児童相談所・警察・学校などの連携・協力を進め、
児童虐待防止対策の抜本強化・拡充するため意見書提出を求める陳情書。本件につきましては、平成30年7月3日の本会議において当委員会に付託され、7月20日、11月19日及び平成31年1月29日の計3回にわたり審査を行いました。なお、平成30年7月20日の委員会では、陳情者からの発言の申出がありましたので、審査に先立ち、委員会協議会を開催し、発言していただきました。
1月29日の委員会では、質疑を終了し、起立採決の結果、起立少数により、不採択すべきものと決定いたしました。
30陳情第45号、国に対し、「幼児教育・保育の無償化に関する意見書の提出を求める」陳情書。本件につきましては、平成30年12月20日の本会議において当委員会に付託され、平成31年1月29日の委員会で審査を行いました。同日の委員会では、質疑を終了し、採決の結果、採択の上、関係機関に意見書を送付すべきものと決定いたしました。
以上で、
厚生文教委員会の報告を終了いたします。
26 ◯議長(
五十嵐京子議員)
厚生文教委員長の報告に対する質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
27 ◯議長(
五十嵐京子議員) 質疑を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
28 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、質疑を終了し、
厚生文教委員長の報告を終了いたします。
お諮りいたします。ご報告いただきました日程第6から日程第12までの7件は、討論・採決を一時保留することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
29 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、日程第6から日程第12までの7件は、討論・採決を一時保留することと決定いたしました。
議会運営委員会等を開催するため、しばらく休憩いたします。
午前10時18分休憩
────────────
午前10時43分開議
30 ◯議長(
五十嵐京子議員) 再開いたします。
ここで、先ほど保留いたしました日程第6から日程第12までの7件の保留を解き、順次議題とし、討論・採決を行います。
29陳情第4号、新市庁舎の床面積縮減等による
建築コスト削減等を求める陳情書。
これから討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
31 ◯議長(
五十嵐京子議員) 本件に対する討論を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
32 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、討論を終了いたします。
直ちに採決いたします。
本件は起立採決をいたします。
本件についての庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員長の報告は不採択です。
お諮りいたします。本件は採択の上、市長に送付することに賛成の皆さんの起立を求めます。
(賛成者起立)
33 ◯議長(
五十嵐京子議員) 起立少数。よって、本件は不採択と決定いたしました。
─────── ◇ ───────
34 ◯議長(
五十嵐京子議員) 29陳情第11号、市庁舎の建設面積を縮減することにより、図書館本館の建設を進めることを求める陳情書。
これから討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
35 ◯議長(
五十嵐京子議員) 本件に対する討論を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
36 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、討論を終了いたします。
直ちに採決いたします。
本件は起立採決をいたします。
本件についての庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員長の報告は不採択です。
お諮りいたします。本件は採択の上、市長に送付することに賛成の皆さんの起立を求めます。
(賛成者起立)
37 ◯議長(
五十嵐京子議員) 起立少数。よって、本件は不採択と決定いたしました。
─────── ◇ ───────
38 ◯議長(
五十嵐京子議員) 30陳情第14号、新庁舎の床面積の大幅増に反対し、コンパクトでコストダウンの建設を求める陳情書。
これから討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
39 ◯議長(
五十嵐京子議員) 本件に対する討論を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
40 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、討論を終了いたします。
直ちに採決いたします。
本件は起立採決をいたします。
本件についての庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員長の報告は不採択です。
お諮りいたします。本件は採択の上、市長に送付することに賛成の皆さんの起立を求めます。
(賛成者起立)
41 ◯議長(
五十嵐京子議員) 起立少数。よって、本件は不採択と決定いたしました。
─────── ◇ ───────
42 ◯議長(
五十嵐京子議員) 30陳情第28号、
庁舎建設予定地北側(
JR中央線高架下)からの道路の恒久的確保を求める陳情書。
これから討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
43 ◯議長(
五十嵐京子議員) 本件に対する討論を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
44 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、討論を終了いたします。
直ちに採決いたします。
本件についての庁舎及び
福祉会館建設等調査特別委員長の報告は採択です。
お諮りいたします。委員長報告どおり、採択の上、市長に送付することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
45 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、本件は採択の上、市長に送付することと決定いたしました。
─────── ◇ ───────
46 ◯議長(
五十嵐京子議員) 30陳情第33号、市議の視察日当(日額2800円)を廃止し、「議会だより」
フルカラー印刷化等の財源を捻出することを求める陳情書。
これから討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
47 ◯議長(
五十嵐京子議員) 本件に対する討論を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
48 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、討論を終了いたします。
直ちに採決いたします。
本件は起立採決をいたします。
本件についての
議会運営委員長の報告は不採択です。
お諮りいたします。本件は採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。
(賛成者起立)
49 ◯議長(
五十嵐京子議員) 起立少数。よって、本件は不採択と決定いたしました。
─────── ◇ ───────
50 ◯議長(
五十嵐京子議員) 30陳情第29号、都において児童相談所・警察・学校などの連携・協力を進め、
児童虐待防止対策の抜本強化・拡充するため意見書提出を求める陳情書。
これから討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
51 ◯議長(
五十嵐京子議員) 本件に対する討論を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
52 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、討論を終了いたします。
直ちに採決いたします。
本件は起立採決をいたします。
本件についての
厚生文教委員長の報告は不採択です。
お諮りいたします。本件は採択の上、関係機関に意見書を送付することに賛成の皆さんの起立を求めます。
(賛成者起立)
53 ◯議長(
五十嵐京子議員) 起立少数。よって、本件は不採択と決定いたしました。
─────── ◇ ───────
54 ◯議長(
五十嵐京子議員) 30陳情第45号、国に対し、「幼児教育・保育の無償化に関する意見書の提出を求める」陳情書。
これから討論を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
55 ◯議長(
五十嵐京子議員) 本件に対する討論を終了することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
56 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、討論を終了いたします。
直ちに採決いたします。
本件についての
厚生文教委員長の報告は採択です。
お諮りいたします。委員長報告どおり、採択の上、関係機関に意見書を送付することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
57 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、本件は採択の上、関係機関に意見書を送付することと決定いたしました。
─────── ◇ ───────
58 ◯議長(
五十嵐京子議員) 日程第13、平成31年度施政方針を行います。
市長の発言を求めます。登壇をお願いいたします。
(西岡真一郎市長登壇)
59 ◯市長(西岡真一郎) 1 はじめに
平成31年第1回市議会定例会の開会に当たり、平成31年度の市政運営方針につきまして、所信を申し述べ、市民の皆様及び市議会議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
はじめに、可燃ごみの処理について御礼を申し上げます。市政の最優先課題である可燃ごみの処理につきましては、日野市の御理解の下、国分寺市、小金井市の3市で設立した浅川清流環境組合において、平成29年11月から日野市内にて新可燃ごみ処理施設の建築工事を開始し、平成32年4月の本格稼働を目指し、本年12月頃には新施設の試運転に伴うごみの全量搬入が開始される予定となっています。本市といたしましては、共同処理が円滑に進むよう与えられた役割の重大さを認識し、誠実に責任を果たすべく全力を尽くしてまいる所存です。新施設周辺にお住まいの皆様を始めとした日野市民の皆様及び関係者の皆様へ深く感謝を申し上げます。
また、この間、長年にわたり、本市の可燃ごみの処理に係る御支援に対しまして、御理解と御協力をいただいている全ての施設周辺にお住まいの皆様及び多摩地域の各団体や東京都など関係者の皆様に心から感謝を申し上げるとともに、新施設の試運転が始まる12月頃までの間、引き続き、本市から発生する可燃ごみの全量の御支援をいただけるよう全力で取り組んでまいります。
あわせまして、廃棄物の最終処分場の運営について、多大なる御理解と御協力をいただいている日の出町の皆様に心より感謝を申し上げます。
市民の皆様におかれましては、御支援をいただいている施設周辺にお住まいの皆様及び関係者の皆様の御負担を少しでも軽減するため、引き続き、ごみの減量及び資源化の推進に取り組んでいただくようお願いいたします。
昨年を振り返りますと、史上初の米朝首脳会談や朝鮮半島非核化が合意された南北首脳会談など世界平和に関わる様々な出来事がありました。私たちは命の尊さについて改めて考え、平和を引き継いでいかなければなりません。他方、2018年平昌オリンピック冬季競技大会や2018FIFAワールドカップロシア大会などの世界的なスポーツイベントが開催されました。日本中が注目し、スポーツの素晴らしさやスポーツの持つ力などを実感したところであり、東京2020オリンピック・パラリンピックの盛り上がりや日本代表を目指す小金井市ゆかりの選手の皆様の御活躍にも期待したいと思います。本市におきましては、昨年10月に小金井 宮地楽器ホールにおいて市制施行60周年記念式典を挙行し、多くの御来賓の方々に御列席いただく中、市民の皆様や市政等の関係者の皆様とともに節目を祝うことができましたことを深く感謝申し上げます。
続いて、市政運営についての基本的な方針及び主要な事業について、申し上げます。
本市では市民の「しあわせ」を増進することを目的に、平成23年度から平成32年度までの10年間を計画期間とする「第4次小金井市基本構想」を策定し、平成32年度における小金井市の将来像を「みどりが萌える・子どもが育つ・きずなを結ぶ 小金井市」として、市民が「住みやすい」「住み続けたい」と思い、「住んでみたい」と思われるまちを目指し、取組を進めてきました。平成31年度は後期基本計画5年間の4年目となり、これまでの10年間を振り返りつつ、これからの10年間を考えなければならない大切な1年となります。
本市には、交通アクセスの良さ、閑静な住環境、豊かな自然環境や教育環境など、様々な強みがございます。これらをしっかりと守り、次の世代に引き継いでいかなければなりません。また、本市の人口は、平成29年10月に12万人を超え、現在も微増傾向にありますが、いずれは人口が減少し、働く世代の割合も低下する時代が来ることを想定しておくことが必要です。平成33年度からの「第5次小金井市基本構想」の策定に当たりましては、国全体の人口減少という社会潮流を見据えた上で、小金井市の将来について子どもや若者も含めた幅広い市民の皆様と一緒に考えてまいりたいと思います。平成31年度は長期計画審議会を設置し、「第5次小金井市基本構想・前期基本計画」の策定に向けた検討を進めてまいります。
私は、小金井市が、誰もが健康で生き生きと安心して暮らすことができ、生活を楽しむことのできるまちでありたいと思っています。そのために、目の前の課題解決に全力で取り組むとともに、将来を見据え、次の世代に向けて責任を持った対応を着実に行ってまいります。
本市のごみ処理行政につきましては、循環型都市小金井の形成を目指し、安定的な可燃ごみ処理体制の確立に向けた新可燃ごみ処理施設の整備の推進、発生抑制を最優先とした3Rの推進など「一般廃棄物処理基本計画」に基づく施策に取り組んできており、平成28年度においては、全国の人口10万人以上50万人未満の市町村の中で1人1日当たりのごみ排出量は最も少なく、リサイクル率は2番目の高さとなっているなど市民の皆様の御協力により成果を上げているところです。計画の着実な推進を図るとともに、平成32年度から現行の基本計画の後期5年間となることに合わせて必要な見直しを行ってまいります。また、不燃ごみや粗大ごみの処理等を行う中間処理場の老朽化を考慮し、地域の皆様の御理解を得ながら清掃関連施設の再配置を進め、安定したごみ処理に努めてまいります。
そして、本市の長年の課題であるとともに私の最大の目標であり、公約でもある「庁舎問題の解決」は、基本設計に取り掛かるところまで、その歩みを進めることができました。新庁舎・(仮称)新福祉会館建設は、早期の福祉会館機能の回復、防災拠点としての機能強化とともに、中心的な行政拠点である新庁舎と地域共生社会の拠点を目指す(仮称)新福祉会館の機能連携により、本市の総合的サービス提供の基盤を築く大変重要な事業であり、基本設計では建物の構造や配置、各階の基本的なレイアウト、備えるべき機能や設備、内外のデザイン等についての取りまとめを進め、市民の皆様、市議会議員の皆様と完成イメージを共有するという次なる一歩を踏み出すこととなります。私は、市長就任以来、現状の分散庁舎を脱却し、行政執務の効率化とともに、より一層市民サービスを向上させてまいりたい、更には市民の皆様の生命と財産を守る拠点として、その機能の強化・充実を図るという自治体の重要な責務を果たしてまいりたいという思いを強く抱いてまいりました。
本事業は、本庁舎、第二庁舎、旧福祉会館、保健センターなどを複合施設として整備することによって、施設の集約と多機能化による利便性向上を図るという、本市にとって公共施設マネジメント実践の出発点となるものでもあります。つきましては、全庁一丸となって取り組むとともに、今後の施設更新等に向けて、いきた経験を積み上げていくことにもつなげてまいる所存です。
駅周辺のまちづくりの推進につきましては、武蔵小金井駅南口第2地区第一種市街地再開発事業の工事が着々と進んでおり、平成32年5月の完成に向けて、日に日に建物の高さが増していく様子を実感しています。公募により、地区の愛称(タウンネーミング)は「武蔵小金井シティクロス」に決定されました。子育て関連の施設なども予定されており、新たなランドマークの誕生に期待が膨らみます。駅北口についても、にぎわいのある魅力的なまちづくりの検討が進められているところです。東小金井駅北口土地区画整理事業につきましては、駅前広場から続く幅員20mの都市計画道路などの工事が進んでおり、地区内の建物も約4分の3が移転を終えています。JR中央線から望む地区内の様子も変わってきており、市の東部地区の中心となる安全・快適・便利な市街地環境の創出に向けて着実に事業を進めてまいります。
本市が目指すのは、みどり豊かな落ち着いた住環境を守りながら、駅周辺には魅力的な飲食店や専門店などがあるような利便性やにぎわいも兼ね備える調和のとれたまちづくりです。再開発事業などにより計画的にまちづくりの拠点を整備するとともに、次の世代に向けてまちの魅力を高めていくことができるよう、にぎわいを創出する取組についてもしっかりと進めてまいります。
行財政改革につきましては、「選ばれるまち」を目指して、「行財政改革プラン2020」及び「アクションプラン2020」に基づいた取組を進めてまいりました。その結果、平成28年度、平成29年度の2年間で約4.9億円の財政効果となったところです。そして、平成31年度は、取組を進めてから3年目となりますが、「行財政改革による確かな成果が感じられる1年」、また、次期行財政改革プランの策定に向けては「新たな行政課題を明らかにし、その対応を始めていく1年」とするため、私自身が先頭に立って全職員とともに本気の改革を進めてまいる決意です。
2 平成31年度予算の概要と市政運営の基本政策
平成31年度予算の概要及び市政運営の基本政策について、申し上げます。
平成31年度予算編成は、「第4次小金井市基本構想・後期基本計画」及び「小金井市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を着実に推進するための予算として編成しました。この間、将来像実現に向け5年間の中期財政計画を策定し、3年間の実施計画は予算編成に向けた改定を毎年行ってきたところです。また、10年間の長期財政見通しは、重要課題解決に向けた財政的裏付けを持った資料として、行財政運営に活用してきたところでもあります。
本市の財政状況は、起債の抑制と基金の積立を積極的に行い、持続可能な財政運営に努めてきた結果、平成29年度決算において実質公債費比率、将来負担比率、実質単年度収支等の改善となりましたが、単年度における財政構造の弾力性等をみる経常収支比率の悪化は、引き続き厳しい財政状況であることを認識させ、財政規律をしっかりと守り、予算の執行については、市民の皆様からお預かりした大事な予算であることを踏まえ、コンプライアンスの推進にも努めてまいりたいと考えております。
これらの状況から、市民目線の改革である「行財政改革プラン2020」及び次世代に責任を果たす「公共施設マネジメント」を踏まえ、限られた行政経営資源を最適に配分し、将来像である「みどりが萌える・子どもが育つ・きずなを結ぶ 小金井市」に向かって着実に歩むための予算として、本年10月1日に予定されている消費税率の改定も考慮し、編成してきたところであります。この結果、平成31年度予算は、一般会計438億2,500万円、前年度対比2億3,300万円、0.5%の減、4つの特別会計を合わせた全会計では667億186万8千円で、前年度対比7,740万7千円、0.1%の減となりました。詳しくは、本定例会に御提案申し上げております各会計別予算案の中で、御説明申し上げます。
それでは、私が掲げた7つの基本政策に沿いまして、平成31年度に予定する取組等について申し上げます。
はじめに、「子育て環境日本一の小金井」についてであります。
将来、人口減少や更なる少子高齢化に直面した時にも、元気な子どもたちの笑顔があふれるまちであり続けるためには、若い世代が安心して結婚・出産・子育てができるような切れ目ない支援や環境の整備が必要です。
待機児童の解消につきましては、待機児童数ゼロを目指して特に力を入れてきたところであり、新規施設の開園や既存園の定員拡充などにより、平成30年4月の待機児童数も88人まで減らすことができました。しかしながら、依然として保育園に入所できない方々のためにも、平成31年4月に向け、3園の新規開園などにより285人の定員拡充を予定し、平成27年度と比べると1,000人を超える定員増を実現する見込みとなります。引き続き、保育定員の確保に向け努力してまいります。また、多様な保育ニーズへの対応として、かねてから保護者の方々の利用ニーズが高かった病児・病後児保育事業について、平成31年秋頃の開始を目指し準備を進めてまいります。
本市で保育を希望する家庭及びその子どもが等しく保育サービスを受けられ、子どもが健やかに成長できるよう、保育の質のガイドラインを検討するとともに、今後の保育施策として取り組むべき方向性を示すため、保育計画策定委員会を設置し、市民、関係団体等から多様な意見の聴取を行い、最優先に取り組み、保育計画を策定してまいります。加えて、民間の保育園で勤務される保育士のために、引き続き、国や東京都からの補助制度を活用し、処遇の改善等に取り組むほか、私立幼稚園に対する補助金を見直します。
子育て・子育ち環境の充実については、子どもと子育て家庭を支援する総合的な計画である「のびゆくこどもプラン(子ども・子育て支援事業計画)」に掲げる施策を着実に推進するとともに、平成32年度からの新たな5年間の計画策定を進めてまいります。地域の子どもやその保護者が気軽に立ち寄り、栄養バランスの取れた食事を取りながら、相互に交流を行う場を提供する「子ども食堂」の安定的な実施環境を整備し、地域に根差した活動を支援するため、運営団体に対する経費の一部補助を新たに行います。義務教育就学児の医療費助成につきましては、議員提案での条例改正により、低学年児童に係る医療費の経済的負担を軽減するため、小学1年生から3年生までの児童の保護者に係る所得制限が廃止となることについて制度変更の周知を図ってまいります。
また、「子どもの権利に関する条例」が、平成21年3月の制定から10年を迎えます。子どもの権利の保障を図り、全ての子どもが生き生きと健やかに安心して暮らせるまち小金井をつくることを目指し、条例10周年記念行事「じどうかんフェスティバル(仮称)」を開催するなど条例のさらなる周知等に取り組みます。
学童保育につきましては、これまでの全入措置を堅持しつつ、あかね学童保育所の利用者の急増に伴う対策として、平成32年4月開所を目指し、第三小学校内に(仮称)あかね第4・第5学童保育所の建設を進めます。また、「放課後子ども教室」の充実など、放課後の子どもたちの安全・安心な居場所づくりに取り組みます。
続きまして、学校教育についてであります。本市における教育は、一人一人の子どもが、自分の良さや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り開き、持続可能な社会の創り手として活躍できる力を培うことを主眼としてございます。また、平成31年度は、新学習指導要領への移行期間であることを踏まえ、これまで長きに渡り積み上げてきた伝統を礎として、新たな時代の到来を見据え、「主体的・対話的で深い学び」を実現する教育施策の充実を進めたいと考えております。
具体的には、小学校における外国語教育の更なる充実、全ての子どもたちがその子らしさを最大限に発揮できるよう指導内容や指導方法に工夫を凝らした特別支援教育の拡充に加え、児童生徒用パソコンの入替えを始めとする校内ICT環境の再整備やいじめ防止条例の制定に向けた準備を進め、関係部局の密接な連携の下で、不登校対策にも全力で取り組んでまいります。
さらに、学校施設につきましては、子どもたちの学習の場、生活の場としてふさわしい環境を整備するため、国や東京都の補助金等を活用しながら、引き続き小中学校のトイレ改修工事や特別教室へのエアコン設置を進めるほか、第二中学校の屋上防水改修工事、第一小学校への強化磁器食器の導入に対応できるよう給食室の改修を行います。また、東京都の補助事業を前提として試験的に第四小学校の体育館にエアコンを設置し、計画的な整備に向けて、導入効果の検証を行ってまいります。
市制を施行した昭和33年10月の市報を見ますと、当時の鈴木誠一市長の言葉として、「小金井を学園的住宅都市として発達を希求して施設経営に意を注いだ」旨の記事がございます。現在の本市の教育が大きな評価を得ているのは、60年以上に及ぶ長い期間の積み重ねによることが伺え、たゆまぬ努力の大切さを再認識するところでございます。この積み重ねが途切れることがないよう、更なる充実に取り組んでまいります。
また、私は平成29年度から、小中学校を訪問して子どもたちと一緒に小金井産野菜が活用されたおいしい給食を共にし、たくさんの意見や楽しい話を聞くことができました。私はそのような意見を大事に、愛着と誇りの持てるまちへの取組を進め、このまちで共に生きていく地域社会の一員として育っていくことを願っています。今年12月までに全ての小中学校の訪問を終える予定です。この貴重な機会に多くの子どもたちと対話できることを楽しみにしています。
続いて、「健‘幸’長寿・ささえ愛の小金井」についてであります。
福祉と健康につきましては、地域共生社会の実現に向けて総合的に地域福祉を進め、年齢、性別、障がいの有無にかかわらず、全ての市民が住み慣れた地域で互いに支え合い、助け合いながら、安全・安心な生活を送れる地域づくりを目指し、「第2期
保健福祉総合計画」の推進に努めているところです。計画の着実な実施を図るため、公募市民、学識経験者及び保健・医療・福祉関係者からなる外部の評価機関を新たに設置し、「誰もが安心して暮らせる思いやりのあるまち」の実現に向けて各分野の取組を進めてまいります。
介護・医療・介護予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの深化・推進を図るべく、「第7期介護保険・
高齢者保健福祉総合事業計画」では、更なる在宅生活の継続実現と介護を取り巻く新たな社会問題も踏まえながら、介護予防・重度化防止、地域で自立して暮らし続ける仕組みづくり、地域で支え合う仕組みづくりに取り組みます。また、介護職員の高齢化及び介護人材の不足など、介護事業者が直面する喫緊の課題に対処するため、介護職員初任者研修を実施します。また、介護事業者の職員宿舎借上げを支援することで、働きやすい職場環境を実現し、介護人材の確保と定着を図ってまいります。
市民が障がいの有無にかかわらず、相互に人格と個性を尊重し合いながら、共に手を取り合い安心して暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的として平成30年10月1日に、「障害のある人もない人も共に学び共に生きる社会を目指す小金井市条例」を施行しました。平成30年度から行っている庁内障害者理解促進研修会を実施し、全庁的な職員の理解促進を図りながら、障がいのある人や通訳が必要な方への窓口対応の向上のため、手話を始めとした多言語に対応できるポータブル端末を活用します。また、児童発達支援センター「きらり」においては、巡回相談を市内の保育施設等にも拡大するなど、引き続き、障がい者福祉施策の充実、障がいの理解促進に取り組んでまいります。
また、国民が健康で生きがいをもって暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とする自殺対策基本法に基づき、誰もが「生きることの包括的な支援」として必要な支援を受けられるよう、「いのち支える自殺対策計画(仮称)」の策定を進めてまいります。
健康・医療に関する施策につきましては、健康寿命を延ばし、これからの長寿社会において、誰もが生涯を通じて健康で質の高い生活を送ることができるよう、医師会、歯科医師会、薬剤師会などの関連団体と連携し、取組を進めてまいります。新たにおたふくかぜワクチン予防接種の助成及び医療体制の充実の観点から、休日の調剤薬局の開局を委託する事業を実施するとともに、新生児聴覚検査の拡充など乳幼児の健康診査につきましても充実を図ってまいります。また、生活習慣病予防に重要な歯の健康保持のため、成人歯科健診の対象年齢を20歳に引き下げ、新たに75歳及び80歳を対象に高齢者歯科健診を開始いたします。
続いて、「歩いて楽しいにぎわうまち小金井」についてであります。
市内をゆっくりと歩いてみますと、四季を感じることのできる静かで落ち着いた住環境を再確認することができます。また、知らなかった新しい店がオープンしているなど小さな変化を感じたり、今まで気付かなかった「まちの魅力」を見つけることも少なくありません。商工会、商店会、観光まちおこし協会等と連携し、明確なビジョンを持って本市の魅力を市内外に積極的に発信するシティプロモーションや新たなにぎわいの創出など、交流人口の増加に向けた取組を行ってまいります。平成31年度は、来街者のためのわかりやすい案内標識を整備し回遊性を高めるため、平成20年度に市内4か所に設置した「歩行者用観光案内標識」を最新の地図情報に更新します。
昨年はうれしいニュースがありました。1つ目に、昨年11月、美術の森緑地内にある旧中村研一邸主屋及び茶室(花侵庵)の2つの建造物を国の登録有形文化財に登録するよう国の文化審議会が文部科学大臣に対し答申しました。今後、官報による告示を経て、市内では建造物として初めての登録有形文化財になります。ぜひ多くの方々に訪れていただき、建物が「はけ」の景観をいかし、緑と一体となっている様子を御覧いただきたいと考えており、建物の修復等必要な整備を行ってまいります。本市が大切にしてきた貴重な財産の価値を認めていただけたことは、大変喜ばしいことであり、今後も、ないものねだりよりも「あるものさがし」、そして「あるものみがきへ」を心掛けてまいります。
2つ目に、都内商店街の優れた取組を表彰する「第14回東京商店街グランプリ」において、けやき通り商店会の「けやき通り de かくれんぼ事業」が優秀賞を受賞しました。スマートフォンアプリを利用し、見守り合いの必要性を知ってもらう先進的な取組で、平成31年度は市としても初期登録費用の補助を行ってまいります。
昨年12月に小金井 宮地楽器ホールにおきまして、「アニメでまちおこし」の試みとして、2回目となる小金井まちなか原画展が開催され、引き続き多くの来場者に好評を得ているところです。また、まちのにぎわいの創出に向けた取組として、多様で豊かな市民力による産業活性化の実現を目指す「産業振興プラン」の改訂に向けた実態把握のため、消費者や経営者等のアンケート調査等を行います。
さらに、まち歩きの新たな楽しみともなる、東京むさし農業協同組合の小金井ファーマーズマーケットが本年6月に移転オープンする予定です。安全・安心でおいしい地場産農産物を求める消費者ニーズに応えるとともに、生産者の顔が見え、都市農業をより身近に感じることができる場となることを期待しています。
多くの市民の皆様に楽しみにしていただいている市民農園につきましては、28区画のぬくいみなみ市民農園を本年4月に開園する予定です。近年、閉園、休園が続いていましたが、今後も土地所有者の御協力を得ながら、農作業を体験できる環境の整備を進めてまいります。また、学校給食における地場野菜の導入率は平成27年度の3.5%から平成29年度の9.89%へと増え、平成30年度には全校で地場野菜を使用した「江戸こがね汁」が提供されるなど、食育の普及・促進のための連携も図っているところです。
また、「歩いて楽しいにぎわうまち」には、安全・安心で快適な市民生活を支える都市基盤等が必要であり、都市計画道路3・4・8号線、都市計画道路3・4・12号線などの道路整備を計画的に進めるとともに、平成31年度を始期とする「無電柱化推進計画」に基づき、無電柱化への取組を進めてまいります。市内の交通手段として大きな役割を果たしているCoCoバスについては、平成30年度より4か年の事業として、コミュニティバス再編事業を実施しており、2年目に当たる平成31年度から運行ルートや運行ダイヤ等の具体的な内容を決定していきます。地域の方々と直接意見を交わす地域懇談会を予定しており、対話を大事にしながらCoCoバスの利便性向上に努めてまいります。
公共下水道事業については施設の老朽化から長寿命化対策が急務となっており、平成31年度は新たに幹線管きょの更生工事を行うなどストックマネジメントによる計画的な維持管理に努めるとともに、平成32年度から地方公営企業法の適用等により経営の安定化を図ってまいります。
続いて、「地域がいのちを守るまち小金井」についてであります。
はじめに、市民の生命、財産を守るために、地域の防災リーダーとして昼夜を問わず幅広く活動していただいている消防団員の方々とその御家族や団員を支えていただいている関係者の皆様に心から感謝申し上げます。消防団活動は地域防災の要であり、日々の皆様の御努力があるからこそ、安全・安心のまちづくりを進めることが可能となるものでございます。
昨年は、6月の大阪府北部地震や9月の北海道胆振東部地震が発生し、「多摩直下地震」、「立川断層帯地震」もいつ発生するか分かりません。また、西日本における昨年7月の豪雨災害や本市でも多くの倒木等が発生した台風24号による被害がありましたように、様々な大規模災害が発生する可能性があり、市全体の防災力の向上が求められるところです。引き続き、「自助」、「共助」、「公助」の精神に基づき、自主防災組織が倉庫を設置する際の費用の一部補助、発災時に防災設備を活用するためのサイン等の整備、消防団の保有する装備の拡充を行うなど、防災関係機関との連携等の体制強化や自主防災組織を始めとした地域住民の防災力向上に努めてまいります。
福祉避難所である障害者福祉センターには、発電機、テント、仮設トイレなど災害対策用備品を配備いたします。
また、特定緊急輸送道路沿道建築物や木造住宅の耐震化を促進し、災害に強いまちづくりを進めるとともに、適切な管理が行われていない空家等が防災、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼすことのないよう、「空家等対策計画」に沿って取組を行ってまいります。
誰もが日常の中で遭遇し得る侵入盗や自転車盗といった犯罪の発生や、振り込め詐欺等の被害は後を絶ちません。「小金井市防犯指針」に基づき、引き続き、こきんちゃんあいさつ運動や市民防犯講習会等の施策を行うとともに、市、市民、事業者、警察等が相互の連携を深め、円滑で効果的な防犯協力体制づくりを目指します。
また、特殊詐欺や悪質商法等から市民を守るとともに消費生活トラブルの未然防止を図るよう引き続き取り組んでまいります。民法改正に伴う成年年齢の18歳への引下げによる若年層の消費者被害への対策として、市内中学校、高等学校で実施している消費者スクールの充実を図ります。
続いて、「湧き水と緑・桜を守るまち小金井」についてであります。
本市の良い点や自慢したい点について、市民の方々に尋ねますと、今も真っ先に挙がるのは、「みどりや水辺などの自然」です。普段の生活の中で、ふとした時に家の周りやいつも通る道沿いの水やみどりに癒されたという経験をお持ちの方はとても多いのではないでしょうか。このかけがえのない環境を失うことのないよう、必要な整備を行いながら、将来につなげていくことは、私に課せられた最も大きな役割の一つと考えており、みどりの保全、緑化の推進、都市公園の整備等を総合的に進める、「緑の基本計画」の改訂に向けて、みどりの実態調査を進めてまいります。また、計画的な都市公園の整備のため、貫井けやき公園用地を取得するとともに、三楽公園の新たな区域の追加を行います。さらに、本市に相応しい公園等の在り方を構築するため、本年3月までに「公園等整備基本方針」を策定し、限られた資源を有効に活用し、効率的に公園等の質の向上を図ります。
野川、玉川上水などの恵まれた水辺環境と、東京の名湧水57選にも選ばれている貫井神社、滄浪泉園、はけの森美術館の湧き水は本市の大きな魅力の一つです。現在行っている、市内13か所の井戸、野川の水質調査、市内4か所の湧水調査に加えて、新たに地下水の水位測定を開始するとともに、地下水及び湧水の保全・利用に係る計画を平成33年度からの「第3次環境基本計画」の策定に合わせて改訂するなど、豊かな自然環境を、将来の世代に継承していくよう取り組みます。小金井のシンボルの一つである、名勝小金井(サクラ)復活に向けて、東京都や市民団体と協働で事業を進めているところです。今後も地域が誇る文化的資産であるヤマザクラ並木の再生のため植樹等を行ってまいります。
続いて、「スポーツ・文化都市小金井」についてであります。
東京2020オリンピック・パラリンピックまで、残り1年半を切りました。本年7月には大会種目である自転車ロードレース競技のテストイベントが行われ、武蔵野の森公園をスタートし、市内を通ってゴールの富士スピードウェイまでの本番とほぼ同じコースを世界のトップアスリートが走り抜けます。東京2020大会の成功に向けて機運醸成の事業を展開するとともに、同大会を契機としたスポーツ振興により運動する人が増加し市民の健康増進が図られるなど、本市においても「オリンピック・レガシー」を残すことができるよう取り組みます。
また、都補助金を活用した総合体育館大体育室の空調設備工事や総合体育館及び栗山公園健康運動センターの大規模修繕を計画的に進めるとともに、民間との協力による体育施設開放について取組を進めます。
文化に関する施策につきましては、「教育・文化の振興に関する総合的な施策の大綱」の理念と方針の下、「第3次生涯学習推進計画」に基づき、学びを通じた市民や地域、学校、団体、行政などのつながりあいや、様々な知識や経験、文化などの次の世代への継承などに取り組んでまいります。
また、小金井 宮地楽器ホールやはけの森美術館における公演、企画展の更なる充実を図るなど、「芸術文化振興計画」の理念に基づき、市民の誰もが芸術文化を楽しむことができる心豊かなまちを目指して取り組んでまいります。はけの森美術館におきましては独自のホームページを開設し、魅力ある情報の発信に努め、広く来館者増を図ってまいります。
続いて、「新しい自治体経営に挑む小金井」についてであります。
本市は市民力や地域力にあふれており、それらを更に育み、次の世代へとつなげていかなければなりません。そして、今後の市政運営においては、幅広い市民の参加と協働や学校、民間企業などとの連携が今まで以上に重要になってくると考えています。市民協働につきましては、市民活動団体等からの提案により市と協働して事業を実施する「協働事業提案制度」を平成28年度から開始し、これまでに、昭和の小金井写真展、消費者被害等の対策に関する講演会など幅広い分野での協働の取組を実現しているところです。
市内及び近隣の大学等との連携につきましては、昨年10月の法政大学との包括的協働・連携協力に関する協定締結により、合わせて6校目の連携となるとともに市内の全ての大学との協定締結に至りました。審議会等の学識経験委員の依頼、インターンシップの受入れなどの人材的な交流や図書館、体育館等の施設利用など、様々な連携を図ってきており、今後更に市民の皆様に有益となるよう関係を深めていくよう努めてまいります。また、昨年1月には、株式会社セブン・イレブン・ジャパン及び株式会社イトーヨーカ堂との間で、初の民間企業との包括連携協定を締結しました。昨年11月には障がい者福祉施設15団体が3日間に渡りイトーヨーカ堂武蔵小金井店にて菓子類、手芸品などの物品販売を行うなど、これまでになかった取組をさせていただきました。今後、様々な分野における連携の可能性があると考えており、新しい取組の実現を図ってまいります。併せて、多くの民間事業者等と「高齢者等の見守りに関する協定」や「認知症をみんなでささえるまちづくり連携協定」を締結するなど、引き続きよりきめの細かい見守りネットワークの構築及び地域住民の皆様が暮らしやすいまちづくりを目指します。
市民サービスを支える職員の人材育成につきましては、市民ニーズに的確に対応するため、「第2次人材育成基本方針(改訂版)」に基づき、他市視察等の活発化、民間企業等への派遣など、「市民協働意識」、「チャレンジ精神」、「プロ意識」、「コスト意識」を持つ職員の育成に引き続き取り組んでまいります。昨年12月に開催した「第5次小金井市基本構想・前期基本計画」策定に向けたワークショップでは、職員も市民の皆様と一緒のテーブルでの話し合いに参加させていただきました。今後も、若手職員のNPO法人への派遣研修の継続や地域イベントへのボランティア参加など積極的に地域へ出て市民の皆様と様々な関わりを持ち、市政にいかしていくよう努めてまいります。また、全ての職場を対象に行っている「市長と職場の懇談」を引き続き実施し、現場の課題や問題意識を共有するとともに、職場風土の活性化を図ってまいります。
本市におきましては、私を含む理事者・部長職者がイクボス宣言を行うなど、ワーク・ライフ・バランスに向けた環境づくりに積極的に取り組んでいます。男性職員の育児休業取得率を見ますと、平成27年度の10.0%から平成29年度の15.4%へと、徐々に取得が進んでいるところです。引き続き、男女共同参画の実現を目指し、「第5次男女共同参画行動計画」の取組を進めるとともに、次期行動計画の策定に向けて男女平等に関する市民の考えを把握するため市民意識調査等を実施します。
行財政改革につきましては、歳入の確保として、市税収納率の維持向上、受益者負担の適正化、低未利用地の活用・処分、国や東京都の補助金等の最大限の活用等に引き続き取り組んでまいります。歳出の削減については、職員数の適正化と重点配置を進めるとともに、撤去自転車保管所の見直し等の取組を進めてまいります。また、更なる市民サービス向上と持続的な財政運営の実現に向けて、窓口サービスの向上を目指す市民課窓口業務委託の実施、新たな技術であるAI、RPAの活用についての調査・検討、職員の意識改革を進めるため平成30年度の試行で多数の改善取組があった改善改革運動の本実施などを行ってまいります。
公立保育園の民営化につきましては、保育計画の策定を優先しつつ、保育士の確保や園舎の建て替え等、公立保育園がおかれている厳しい現状において、待機児童の解消及び障がい児保育の拡充などの保育サービスの更なる拡充を行うため、保護者の方々等の御理解をいただきながら進めるよう努めてまいります。
また、平成32年度には市の最上位計画である「第5次小金井市基本構想」の策定に合わせ、その目標実現に向けた新たな自治体経営を推進する次期行財政改革プランの策定を行うことから、行財政再建推進本部及び行財政改革市民会議において、「行財政改革プラン2020」の取組を踏まえ、新たに取り組むべき課題を明らかにして、更なる行財政改革につなげてまいります。
3 むすびに
本年は、新たな元号へと変わる一つの区切りの年となります。また、私にとりましては平成27年12月の就任からはや3年が経ち、極めて重要な1年でございます。年始早々から箱根駅伝において、法政大学小金井キャンパスに通う青木涼真選手を始め法政大学陸上競技部のメンバーが勇姿を見せてくれました。私も箱根芦ノ湖まで応援に駆けつけて選手たちが全ての力を振り絞って走る姿を目の当たりにし、この1年小金井市の未来と市政運営のために全力で取り組む決意を新たにしたところです。
就任当時から私は、市役所は市民の役に立つ所と書いて市役所であり、市内最大のサービス事業所と呼ばれるよう常に改善していかなければならないと伝え続けてまいりました。また、職員には、「継続・継承すべきこと」、「見直すべきこと」、「廃止すべきこと」、「新たに取り組むべきこと」についての仕分けの視点を持ち、常に業務を改善するよう話してまいりました。そして私も職員も、対話を大切にしながら、熟慮を重ね、課題解決に取り組んできたところです。大切なのは本気で取り組み、それを継続していくことであります。今の子どもたちが大人になった時、本市が、「住みやすい」、「住み続けたい」、「住んでみたい」と思われるまちであるかどうかは、まさに今、この1年の取組にかかっています。
「ああ緑なす憩いの市に いま生きる日々に幸あれ」と、小金井市歌「光さす野辺」の歌詞にもありますように、あらためて小金井市を見つめなおしてみますと、少年時代の遊び場だった野川やくじら山に象徴される水とみどりの自然環境は、今もなお多くの方々にとって大切な財産です。この豊かな環境の中、12万市民の皆様が沢山のしあわせを感じ、たった一度しかない人生を謳歌することができるよう全力で取り組むことが私の使命であり、精一杯の努力をしてまいる覚悟でございます。
市民の皆様及び市議会議員各位には、より一層の御理解、御協力をお願いし、本定例会に提案申し上げております平成31年度予算案を始め、各種案件につきまして、十分精査の上、御議決いただきますようお願い申し上げ、私の施政方針とさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。
60 ◯議長(
五十嵐京子議員) ここで、昼食のため、午後1時まで休憩いたします。
午前11時32分休憩
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午後1時開議
61 ◯議長(
五十嵐京子議員) 再開いたします。
これより平成31年度施政方針に対する質疑を行います。
62 ◯5番(沖浦あつし議員) まず、トップバッターとして、施政方針を先ほどお伺いしました。私は是非大きな視点でいろいろ質疑をしていきたいと思います。
まずは、小金井市けやき通り商店会、東京都商店街グランプリ優秀賞を受賞された「けやき通り de かくれんぼ事業」、こちらを始めとした地域の活動、これがこの度、予算の計上にも至ったというところで、振り返れば私が2年前、選挙後の2回目の一般質問ですかね、6月に行ったと思います、そこでスマホを使ったアプリの紹介をさせていただきました。ここまで予算化されるまでこんなに時間がかかって、結構地道にそこまでその活動を行ったり、市長にも何回かお越しいただいたりしまして、こういう形になったということで、けやき通り商店会を始め、きた地域包括支援センター、本町センター、この辺りの方々も非常に喜んでおりまして、地域活動をこれからも頑張っていこうと、そういう話をお伺いしています。
これからこれが質疑になるんですけれども、施政方針を見ながら、あと、予算の細部の方も見ながらということで、去年辺りとかいろいろ話題になったこととか、他の議員も一般質問及び常任委員会等で発言されたこととか、提案されたこととか、そういうのが結構ちりばめられているというか、そういう予算編成にもなっているのではないかなと。予算の細かい中身には触れていきませんけれども、よく言えば、すごく気を使っていただいているような施政方針でもあるのかなと。ここの部分は誰かが言っていたな、確かにそうだなというものが結構いろいろ入っている。悪く言うと、みんなの意見を拾って、それはいいことかもしれないけれども、一番大切なところはどこなのかなという部分も見え隠れしている。そういう印象は持っているんですけれども、私も去年、偶然見つけた数値がありまして、東京都の総務局統計部の人口統計で、区市町村別将来年齢構造指数、平均年齢の表なんですけれども、来年、2020年、小金井市が44.1歳という平均年齢という数値がありまして、これは実は多摩26市の中で一番若いまちになるという数字が出ております。これは、例えばほかのランキングとかを見て、人口増加率、子どもの人口増加が多いところ、この辺に起因していると思うんですけれども、市民の方々に尋ねると、今も真っ先に挙がるのが、みどりや水辺などの自然、こういうのも施政方針に書かれています。全く同感だと思います。いろいろ自発的な要因で、例えばこのまちに住みたいと言っていた方と、本当は吉祥寺辺りに住みたかったんだけれども、それがかなわなくてこっちに来たという、僕は結構この二分をされるのではないかと思うんですけれども、でも、それでもいいのかなと思っていまして、緑、水、桜、こういうものと小金井市は切っても切れないのかなという中で、自然という部分と、都市機能というか、商業やにぎわいの部分、この辺が都会田舎というか、そういうところ、今後そういう商業の部分も発展していく形で、どういう形を目指しているのかというのをまず知りたいと思っております。
もう一つ、先ほども水、緑、桜、これは切っても切れないのではないかと言いましたけれども、これを意識してこのまちに移り住んでくる方というのは非常に多いのを実感しています。その人たちが住み続けたいと思っている、住み続けたいまちの要素ということで、こういう部分も挙がっております。これは施政方針には書かれていない部分なんですけれども、緑、自然、水、公園、こういうところともう切っても切れない。この先、多分どんなにまちが都会になっていっても、これは絶対に守っていかなければいけないのではないかというところが小金井市のいいところだったりすると思うんです。私が考えているのが、例えばこれは他の自治体もあると思うんですけれども、環境共生都市宣言というか、こういうことを宣言していこうとお考えになったことはあるのかというので、まず質問とさせていただきます。
63 ◯市長(西岡真一郎) 沖浦議員のご質問にお答えさせていただきます。まず、冒頭、様々なご意見を拝聴させていただきました。けやき通り商店会の皆様方のご努力には本当に敬意を表しております。商店会掛ける福祉ということで、自発的に地域を良くするために、そしてアンケートもとられて、商店会に求められている役割は何かということを真剣に考えて、そして行動された結果、こういった事業が展開されていることは私としてもとてもうれしく思っておりますし、今後の商店会の在り方としても一つのモデルとなるものと思っております。この商店会の取組で生まれた高齢者の見守りというものに関しまして、若い方々も参加できるアプリを活用し、多くの目をたくさん増やしていくという取組には小金井市も賛同いたしまして、平成31年度から新しい取組も進めさせていただきたいと思っております。
まず、ご質問は大きく2点と思っております。小金井市の今後の商業、地域経済の発展に向けてどのような考えを持っているか。2点目が、小金井市も環境共生都市宣言のような宣言を考えてみたらどうかということでございました。
まず、小金井市の地域経済の活性化でありますが、商工会、商店会など地域経済団体の方々と連携をした取組をこれまで進めてまいりました。また一方で、小金井市は理系の大学として東京農工大学工学部がありまして、昨年10周年を迎えましたが、農工大ベンチャーポートという先進的な研究やバイオなどそういう科学技術の発展にも寄与する、あるいはAIを活用した起業事業をするインキュベーション施設があります。これは小金井市にとっては大変恵まれた環境であると思っておりまして、この施設に入居された方々が企業として巣立ち、発展をしていくためのお手伝いをさせていただいております。課題としては、退出された方々が小金井市に定着してもらいたいと思っておりますので、定着支援というものもこれからもっと拡充していかなければいけないと考えております。
また一方で、職住隣接という意味では、子育ての分野からも、子育て環境と仕事ができる環境がハイブリッドで併存しているまちを望んでいる方も多いということでは、小金井市内における雇用環境をしっかりと維持・発展していく必要もあると思っております。また、起業意欲を持っている方も大変多いまちだと思っておりまして、そういう意味では、小金井市にはご存じのように東小金井駅北口にKO-TOが誕生しまして、ここを巣立った方々が今、大変大きな成果を上げている会社もございます。例えば、LEDの長寿命化というものを実際に作り上げ、そして生産・販売をしている会社がございまして、こちらも大変期待されている会社も巣立ちました。また現在、その運営を担っている方々に、KO-TOあるいはMA-TOという形で更に事業展開をしていただいておりますので、こういった起業という面においても小金井市としてはお手伝いをできるまちでありたいと思っております。
駅周辺のまちづくりをしっかりと進めながら、小金井市の定住人口を増やしていく。特に冒頭ご発言がありました平均年齢44.1歳、来年三多摩26市で一番平均年齢が若いというのは、これはまちの活力にもなりますし、生産年齢人口の減少を抑制し、これから超高齢化社会が必ずやってきますけれども、そこに向けてまちの活力を高めていく上では、ご指摘のように人口動態、世代間のバランス、これは非常に重要な視点だと思っております。小金井市の平均年齢が若いという特性をいかしたまちづくりと進めていくとともに、そのための子育て支援の充実に全力で取り組んでいかなければならないと思っております。
そして、環境共生都市宣言というものを具体的に宣言するということについては、今はまだ明確な検討はしておりませんけれども、小金井市の市民憲章というものがありまして、その市民憲章の中にも、小金井市の豊かなすばらしい自然環境を大切にしていく趣旨の条文も盛り込まれていると思いますので、私としては、この市民憲章というのは長い歴史の中で積み上げられ、策定されたものはこれからも大切にしていきたいと思っております。水、緑、桜、公園、これは小金井市の大切な地域特性であり、小金井市にお住まいの多くの方が、小金井市の最もすばらしい魅力としてはこういった自然環境の豊かさを挙げる方が一番多いというのは私も承知してございますので、この姿勢はもちろん大切にしていかなければいけないと思っております。
なお、公園につきましては、現在、小金井市公園等整備基本方針の策定に取り組んでいるところでございまして、公園の存在は非常に小金井市では重要なファクターだと思います。都立公園を含めますと、三多摩でも1人当たりの公園面積は非常に高いのが小金井市の特徴でもあります。一方で、小金井市も全て含めますと235か所、小金井市の公園だけで216か所あると思いますが、一方で公園にも様々な課題を抱えておりますので、現在パブリックコメントを実施中ですが、市民の方々の声も頂きながら、小金井市の魅力の一つである公園の今後の在り方について方向性を策定してまいりたいと思っております。
64 ◯5番(沖浦あつし議員) ご答弁いただきましてありがとうございます。最初、余りまとまっていなくてすみませんでした。
ご答弁を聞いて、またいろいろ思うところもありまして、まちのにぎわいというのは、市内の方が市内のお店を利用するとか、そういう部分もあったり、他市から来ていただいたり、海外から来ていただいたりとか、いろいろな交流人口というのは出てくると思うんですけれども、例えば外国人の方が何名小金井市で何か利用されたとか、お金を落としていったとか、そういうのはなかなか分からないんですけれども、これから向かう方向として、そういうものというのは見ていかなければいけない部分があるのかなと。これをオリンピックを契機にするのか、どうなのかという部分。多分、外国、市外から人が来るということであれば、宿泊施設が少ないとか、そういう部分とかも出てくると思います。まずは、これからどういうまちにしていこうか。私もこれは一般質問で用意している部分がありますので、またそのときに披露していきたいと思いますが、よろしくお願いします。
そして、環境共生都市宣言というのは何個かの自治体で同じようなネーミングで宣言されていると思うんですが、子どもの人口増加率が非常に高い今の小金井市の現状、人口がやがて減少していく、支える世代が少なくなっていく中にあっても、子どもの増加率が高いというのは非常に恵まれていること、これを政策としてちゃんと支えていかなければいけないということは同じ思いだと思っております。小金井市はこういうところだよ、いいところなんだよというところをなるべく多くの方に伝えていくというところも必要なのかなということで、環境共生と言いましたけれども、本当は環境教育宣言でもいいのかなとか、そのように思ったりして、この辺は教育長とも雑談で話したりしたんですけれども、この部分に関してはいろんな場面でお話ししていきたいと思っております。意見で終わります。
65 ◯16番(たゆ久貴議員) 私は大きく三つのテーマについて、ごみ処理、ごみ減量についてのことと、基本施策で言えば、「湧き水と緑・桜を守るまち小金井」についてと、あと平和問題、市民の命や民主主義を守ることについての三つのテーマで質問します。
まず、ごみ処理、ごみ減量についてなんですけれども、市長は施政方針の中で一番初めに、小金井市のごみ処理行政について協力をいただいている関係市や団体に感謝申し上げるとおっしゃっています。私も本当にそう思います。そしてその後に、市民の皆様におかれましてはうんぬん、引き続きごみ減量に取り組んでいただくようお願いいたしますと言ってお願いしています。しかし、市民にお願いするのに、市長自身はそれと反対のことをやっているのではないかと申し上げます。
つまり、市長はリサイクル事業所の閉鎖を進めています。いずれは庁舎と福祉会館の建設が進めば、今の場所からは移動しないといけなくなりますけれども、庁舎の建設時期が当初から延びたり、状況が変わってきておりまして、工事の邪魔になるまでは継続することができるのに、リサイクル事業所はもともとのスケジュールのまま閉鎖を進めています。市民の努力のおかげで、売上げは年間1,000万円で、90トンもの量の販売でごみ減量の実績のあるこのリサイクル事業所を閉鎖してしまっては、ごみ非常事態宣言を出してきたこれまでの市の取組や市民のごみ減量の努力に背くものではないでしょうか。私は、新庁舎の建設工事の邪魔になるまでは、その間はリサイクル事業所の継続が必要だと求めますし、建設環境委員会にもリサイクル事業所の継続を求める陳情書が出されていますように、継続を望む市民はたくさんいます。これについて市長の見解を伺います。
二つ目のテーマ、緑についてなんですけれども、市長は小金井市の魅力や良さとして、豊かな自然環境、水辺環境、はけ、野川など、施政方針の中でたくさん言及しています。私も水と緑、自然環境豊かな小金井にしたいと思っています。市長は施政方針の中で、本市の良い点や自慢したい点について市民の方々に尋ねますと、今も真っ先に挙がるのはみどりや水辺などの自然ですと述べていて、更に、むすびに、の中では、少年時代の遊び場だった野川やくじら山に象徴される水とみどりの自然環境は今もなお多くの方々にとって大切な財産ですとまで述べています。
市民の思いや大切なものをそう考えていて、そこまでおっしゃるのであれば、都市計画道路の3・4・1号線と3・4・11号線に明確に反対を表明するべきではないでしょうか。この都市計画道路は、はけと野川と武蔵野公園を通って、水と緑の自然環境、そして遊び場を壊してしまいます。多くの市民や、また市議会が反対や見直しを求めている道路計画です。これに反対を表明しないのならば、施政方針で述べている言葉が中身のない、説得力のないものになりませんか。見解を伺います。
三つ目のテーマ、平和問題についてなんですけれども、市長の施政方針の中には平和問題の言及がはじめに、のところで3行ほどありました。昨年起こった朝鮮半島の非核化に向けた米朝首脳会談や南北首脳会談は歓迎するものです。市長は、平和を引き継いでいかなければなりませんと思いを述べていますが、私もその思いは同じであります。
しかし、今、国政では市民の平和を脅かしかねない問題が起きておりまして、憲法9条改憲問題については海外で無制限での武力行使という狙いがあって、大問題ではないでしょうか。また、専守防衛から逸脱した兵器を爆買いするなどの大軍拡も問題で、それらをやめれば暮らしと福祉にお金が回せるのではないでしょうか。更に、首相が自ら改憲への旗振りをすること自体が、憲法99条の憲法尊重擁護義務に違反して、立憲主義にも反するものではないでしょうか。改憲に反対する多くの世論がありまして、昨年12月の国会では改憲発議を断念せざるを得ない状況になりました。国政野党は共闘して戦争する国づくりと改憲に反対しています。西岡市長は現在行われている戦争をする国づくりはどう考えているでしょうか。憲法9条改憲には反対でしょうか。伺います。
66 ◯市長(西岡真一郎) それでは、たゆ議員のご質問にご答弁させていただきます。まず、ごみ減量への取組を踏まえたリサイクル事業所の関係についてでございます。まず、施政方針でも述べさせていただきましたが、平成19年に小金井市が二枚橋の焼却炉を3自治体で停止してからこの間、約12年間にわたりまして、小金井市は可燃ごみのご支援を多摩地域の各団体の方々に頂いてまいりました。改めて感謝申し上げます。そして、そのためにも小金井市はごみ非常事態宣言を発し、市民の皆様、そして事業者の皆様方には多大なるご努力をいただきました。そういう意味で、議員おっしゃるように、ごみの減量はこれからも小金井市にとりまして永続的に取り組むべき課題だと思っております。
大変分別が徹底している小金井市ですから、余り分別の種別が少ない自治体から移ってこられた方々は、大変分別が徹底されている小金井市の取組にいろんな感想を述べられています。皆様本当に協力していただいております。また実際、ごみの減量に向けては事業所の方々にもご協力いただいておりまして、リサイクル推進協力店もこの3年間で多くの方々と協定を締結させていただきまして、自主回収など大変熱心な取組を進めていただいていることに感謝いたします。
そういう状況の中で、リサイクル事業所につきましてはこの間、建設環境委員会などでもご議論させていただきましたけれども、今年度いっぱいで事業を廃止するということで、私もその判断、決定を是認してきたところでございます。そして、事業を廃止するに当たっては、それなりの時間をかけた協議、また働いている方々の今後、そういったことも総合的に判断いたしましてリサイクル事業所の廃止を行います。
一方、このことに伴って、粗大ごみなどで持ち込まれた場合はどのような形、経路で処理されるかという資料につきましても建設環境委員会にお示しさせていただきました。サーマルリサイクルという手法も含めまして、そのほとんどが資源化されていく流れになってまいります。一方で、小金井市内では資源循環型への取組といたしまして、不用品交換あるいはフリーマーケット、民間主催、民間のリサイクル事業所など、様々な資源循環社会につながる事業が行われているのも事実でございます。
そういう状況の中で、去る日曜日にも市民説明会を開催させていただきましたけれども、小金井市は不燃系粗大ごみ、プラスチックなどの清掃関連施設の整備基本計画を策定し、来年度、DB、設計・施工一括発注に向けた準備に取りかからせていただきたいと考えております。その中で、二枚橋に開設を予定してございます粗大ごみの処理施設におきまして、ここでリサイクルにもつながる事業を展開してまいりたいと考えておりまして、その事業の構築の中身につきましては今後詳細を集めていくことになりますけれども、リサイクル事業所と全く同じ形態になるとは思いませんけれども、私としては、そのとき、その時点で適切な判断をさせていただいて、資源循環型につながる取組は小金井市としてしっかり取り組ませていただきたいと考えております。
それから、緑の関係と都市計画道路についてでございます。この間、私も何度も答弁させていただきましたので、同じ答弁の重複は避けますけれども、一定の見解を持って東京都に私の考えも伝えてまいりました。緑の課題はたくさんございます。したがいまして、今、私が平成31年度の施政方針で申し上げましたような、緑を維持したり、あるいは小金井市公園等整備基本方針の策定を踏まえて取り組むことや、緑の基本計画、環境基本計画の策定、この重要な三つの計画の策定に平成31年度は入るわけですが、小金井市として緑被率を維持していく、守っていくということは、議員ご指摘のとおり小金井市にとりましてとても重要なことだと考えております。
平和問題についてでございます。私自身は施政方針の折に憲法に対する考え方を議員の方々から問われることはこの間も多々ございました。これまでご答弁させていただいた考え方と変わっておりませんで、私としては現行憲法を尊重する立場でございます。ただ一方で、憲法には改正規定もご承知のように盛り込まれているのも憲法であり、国民的な議論を経て、改正ということが行われることも想定された憲法にもなっているという理解は持っています。大切なことは、国民的な議論を経ていくということが重要だと思っております。
私といたしましては、議員が言うような戦争につながるような、そういう憲法はあってはならない。これははっきり申し上げたいと思います。
67 ◯16番(たゆ久貴議員) まず、ごみ減量の取組についてなんですが、2問目ですけれども、リサイクル事業所を廃止すると決定したと。ただ、理由を明確に述べられていないと思うんです。私は庁舎の建設の状況は変わったのであるから、継続できるではないかと述べまして、なぜリサイクル事業所の計画は同じようにスライドさせなかったのかと聞いていますので、その辺を伺いたいと思います。
リユースの販売がリサイクルに回るとおっしゃいましたけれども、リサイクルも大事ですが、リユースができた方が、それが一番でありますので、リサイクル事業所の必要性は本当に大きいと申し上げますし、民間のそういった中古品販売のお店も、インターネットの販売とか普及していますけれども、市としての取組が問われているのではないかと。市として多少お金がかかったとしても、ごみ減量の取組が必要ではないかと思います。
先に二枚橋で何ができるか、これから検討をやっていくことなんですけれども、建設環境委員会でも議論されているように、今後のリサイクル販売所、二枚橋で検討されているものは常設ではないと担当課長ははっきりと言っています。つまり、これまでのリサイクル事業所の規模、販売などが衰退、縮小することは間違いないわけで、それでいいのでしょうか。同じような規模のリサイクルの販売、またリユースの取組が必要だと思うんですけれども、その点はどう考えるんでしょうか。
次が都市計画道路のことなんですけれども、明確に反対を表明するべきではないかと私が質問したのに対して、これまでの答弁と変わらないと。つまり地元への配慮を欠いた事業着手は希望しないということだと思いますけれども、ここを明確に反対を表明しない限りは、私がさっき言ったこの施政方針で述べている言葉が説得力がないと読んでいる方は感じざるを得ません。市民は誰が読んでもそう思うと思います。市民の方は、終の棲家を奪われて、守ってきた自然も壊されてしまって、本当に大変なわけでして、こういった市民の方々の思いをどう感じているでしょうか。そこを伺いたいと思います。市長の言う配慮とは具体的に何なんでしょうか。道路をつくること自体が配慮がないことだと考えるのでしょうか。そこを伺います。
平和問題についてですけれども、現行憲法を尊重するということで、それは本当に尊重していただきたい。そう言っていただけたことは良かったかなと思いますけれども、憲法に変える規定があるものということでおっしゃいました。私がさっきの質問の中でも述べた、首相自身が自ら改憲への旗振りをすること自体が憲法99条の憲法尊重擁護義務に反する、立憲主義に反するものではないかと聞いたので、その点の見解はいかがでしょうか。
もう一つが、安倍首相は改憲に前のめりで本当に問題なんですけれども、改憲の理由として、安倍首相は地方自治体で自衛官募集をめぐるトラブルを避けるために協力拒否などの対応をとっていることも十分推測される、自衛隊を憲法に明記することによってそういう空気が大きく変わっていくとも述べておりまして、更に都道府県の6割以上が協力を拒否していると、それを問題視する発言をして、圧力を強めていることが今、問題になっています。自治体が保有する個人情報を国に強制的に集められると、徴兵制につながるのではないかと危惧されています。しかし、これは個人情報保護の点でも問題ですし、自衛隊法97条に資料の提出を求めることができると書いてあり、できる規定なわけで、自治体が応じる義務はありません。このことについて西岡市長はどう考えるでしょうか。小金井市の市長として、小金井市民の個人情報を守ること、地方自治体の権限を守ること、自治体が戦争をする国づくりに協力することについて、その見解を伺います。
68 ◯市長(西岡真一郎) たゆ議員の再質問にご答弁をさせていただきます。まず、リサイクル事業所の廃止が本市のごみ行政の事業を衰退させるものではないかというご指摘でございます。行政といたしましては、このリサイクル事業所につきましては、ご指摘のように、庁舎建設の計画をする中で事業者の方々と一定の前提条件の基に協議を進めてきたことは事実でございます。そして、庁舎建設の計画が今、議員もご承知のように、五つの前提条件を基に基本設計の発注に向けた取組を進めているところでございます。そういう状況ではありますが、議員がおっしゃっていることは、庁舎建設で清掃関連施設のスケジュールと併せて可能な限り利用できるなら計画を延伸すべきではなかったのかと、こういうことをおっしゃっているのだと思います。先ほども申し上げましたように、事業者の方々とは事業を始めるときも、また区切りをつけるときも、長きにわたる協議を行っております。そういう意味では、私といたしましては、シルバー人材センターの方々がいろいろな課題を一方では抱えながらこのリサイクル事業所は運営されてまいりました。また、社会情勢の変化というものもございました。そういう状況の中で、ここでこの廃止を私自身もその判断を肯定してまいりました。そして一方で、リサイクル事業はとても大切でありますので、リユースという視点ももちろん大切であることは十分分かっております。したがいまして、今、小金井市が持っている不用品交換でありますとか、また民間の様々な事業を好んで利用される方々もいらっしゃいます。多様なご判断があろうかと思いますが、小金井市といたしましては、そういった制度も活用していただくとともに、大切なことは市民の方々への呼び掛け、3Rの重要性、こういった普及啓発活動はもちろんこれからも精いっぱい努力いたします。併せて、新たな清掃関連施設の再整備計画を進める中で、二枚橋事業所におきまして、まだ仮称ですけれども、この中でどういった事業が展開していけるのか。このことについてしっかり取り組んで検討してまいりたいと思っております。
また、緑の関係、都市計画道路の関係につきまして、市民の思いをどう受け止めているのかということでございます。現時点におきましても、私のもとに様々なお声、ご意見をお寄せいただいております。そういった市民の方々の思いというのは私はしっかり受けとめさせていただいております。
それから平和問題について、たくさんのご質問があったように思いますが、私といたしましては、現行憲法、また世界に余り例を見ない憲法として様々なご意見が寄せられているんだと思います。私自身は現行憲法を尊重するという立場を表明してございます。まず、日本の場合は議院内閣制ということでございますので、議会の多数の政党といいましょうか、その多数の首班指名が行われますから、当然総理となる方が政党の代表、総裁になられるということになります。そういう意味では、当然その政党の党是があるわけでございますので、代表であり総理であるというお立場になられた方がその政党の党是を主張するというのは、これはあり得るんだと私は思います。
そして一方で、自治体としてどういう協力をするのかという趣旨のご質問でございましたけれども、私としては、この憲法は私たち自治体の職員、正規職員を採用する際には憲法遵守を宣誓していただくということがあります。そういう意味で、現行憲法を尊重していくというのが大切な立ち位置だと思っておりますので、国で行われる様々な手続や議論というのは、これは当然様々なご主張があります。私自身は憲法というのは不磨の大典ではないと思っています。現行憲法を尊重いたしますが、時代の流れの中で正当な手続をとられて、そして改正される余地は当然この憲法にはあるし、そしてその憲法には改正規定というものもしっかり盛り込まれております。それが今の日本国憲法だと思っておりますので、現状において自治体として、また首長として私自身が改憲や議員がおっしゃるようなことに何か特段の動きをするということは全く想定はしておりませんけれども、私としては、不磨の大典ではないけれども、今の現行憲法を尊重すべきだと思っておりますし、この憲法の理念には大切な要素がたくさん含まれておりますので、こういったものはこれからも大切にしてまいりたいと思っております。
69 ◯16番(たゆ久貴議員) まず、ごみ処理、ごみ減量についてなんですけれども、リサイクル事業所についてはシルバー人材センターとも協議をされてきたと。その努力は大変なことだったと思うんですけれども、改めて市長の方からリサイクル事業所の継続についてお願いできませんかとシルバー人材センターにもう一度協議をするべきではないでしょうか。そういう姿勢を示すべきだと思うんですけれども、いかがでしょうか。
そして、このリサイクル事業所の廃止が3Rの推進などをうたっている一般廃棄物処理計画にも反するものになるのではないかと思うんですけれども、市長が施政方針の中で一般廃棄物処理計画に基づく施策に取り組んできており、とおっしゃっておりますけれども、これにそごが出るのではないか、反するのではないかと思うんですけれども、その点の見解はいかがでしょうか。
また、リユースの今後についてできることを考えていきたいということだったんですが、それはいつまでにそういった考え、計画なるものをまとめるのでしょうか。このままでは良くないと思いますけれども、そういった明確な時間軸なものを持つべきではないでしょうか。伺います。
自然を守ることと都市計画道路についてなんですけれども、市民の思いは受け止めているということで答弁が終わりましたけれども、道路をつくること自体が配慮がないことになるという考えを持ちますかと聞いたので、その辺をもう少し具体的に答弁をいただきたいと思います。どんなに自然に配慮した道路を作っても、道路があること自体が自然を壊すことに変わりがない。そのように私も思いますし、市民も思っていますので、その点の見解を伺います。
それと、先日行われた意見交換会について、市長は様子は聞いているでしょうか。東京都は丁寧な対応をするとして意見交換会をこれまで開催を試みて、市民に呼び掛けてきたんですけれども、先日の意見交換会では、私たちが目的とする意見交換になっていない、このまま続けてもお互いにメリットがないというような発言もありまして、意見交換会を中止する旨を伝えてきました。これが市民への配慮のある丁寧な対応を言えるでしょうか。意見交換会の継続が必要ではないでしょうか。東京都のやり方に対する市長の見解を伺います。
平和問題についてなんですけれども、私が聞いたのは、個人情報を守ること、地方自治体の権限を守ること、自治体が戦争をする国づくりに協力することについて、小金井市の市長である西岡市長の見解を伺いますと聞いていますので、その辺、答弁がなかったので、そこは伺います。
3問目なので、もう一つが、市民の平和を守るためにも民主主義が大事でありまして、今度沖縄で新基地建設に対する県民投票も行われますけれども、沖縄で行われている県民の民意無視の新基地建設強行についてはどういう見解を持っているでしょうか。また、米軍に異常な特権を与えている日米地位協定についても見解を伺います。
70 ◯市長(西岡真一郎) まず、二枚橋跡地を活用する清掃関連施設の事業に関連するご質問でございますが、もちろん予算がご議決いただければという前提ですが、平成31年度、設計・施工一括発注という方策で事業者の選定に移行させていただきたいと考えております。その基本設計を進めていく中で、二枚橋の清掃関連施設の具体的な設計やその中身、機能などにつきまして更に詳細な本格的な検討がいよいよ始まります。既に基本計画は策定してございますので、こちらの計画をベースとしながら、今、議員ご指摘の粗大ごみの一時保管場所、またその保管された粗大ごみをどのような形で有効に資源循環型社会に資する取組ができるのかというのを決めてまいりますので、今、明確にいつまでという時間軸をお示しすることは難しいのでありますが、この基本設計を進めていく中でしっかりと方向性を打ち出してまいりたいと思っております。
それから、都市計画道路の関係でございますが、この間の2月8日金曜日だったと思います、月曜日には担当の方から午前中に都市計画道路の意見交換会の概要、市職員がオブザーバーで出席をさせていただきましたので、この結果について報告を受けました。私といたしましては、意見交換会、市民の方々とのそういう場は極めて有意義であるということを申し上げてまいりました。これからも意見交換の場は私は必要だと考えてございます。
それから、辺野古新基地建設をめぐる見解ということでございますが、県民投票につきましては様々な報道、新聞記事などは私も読ませていただいております。日本人といたしまして、これまでの沖縄の歴史や今の沖縄については、私といたしましてもしっかり歴史を振り返り、学び、沖縄のことに思いをはせていくということはとても大切なことだと思っております。この県民投票につきましては、新たな沖縄県知事の下、その準備が進められているということでございますので、この県民投票の結果は注視してまいりたいと考えております。私といたしましては、東京にも横田基地がございます。そして一方で日米同盟というものもあり、また議員ご指摘の日米地位協定というものもございます。日本がこれから世界の中で国家として歩んでいく中で、この日米同盟と安全保障条約というものは、これもまた一方で大変重要なものでございます。そういう状況の中で、非常に難しい分野ではございますが、私としては、まずは東京都におきましても横田基地周辺の自治体の方々に思いをはせつつ、これからも3月には小金井市平和記念会がございます。小金井市の市長といたしましては、平和の重要性、戦争の悲惨さを後世に語り継いでいく必要があると思っております。特に戦争を直接体験した方々が、また語りべの方々も高齢化とともにだんだん少なくなってきてしまっておりますので、非核平和都市宣言、小金井市市民憲章を制定している小金井市の市長として、平和の重要性につきましてはしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
71 ◯16番(たゆ久貴議員) 議事進行。答弁がないということで伺いますけれども、防衛省が地方自治体から市民の個人情報を集めるということについての見解がないので、それについてどう思うかということを聞きました。つまり、市民は戦争があったときのような徴兵制があっては怖いと思っているわけです。ですから、市民の個人情報を防衛省、自衛隊に地方自治体が提供することについて、小金井市の市長である西岡市長はどういう見解を持つかと聞いていますので、言及がないんですけれども、そういうことなんでしょうか。
それと、さっき申し上げ忘れたんですけれども、政党の代表が首相になって政党の意見を言うことはあり得るとおっしゃいましたけれども、あり得ないということは私は申し上げます。議事進行のところはお答えください。言及がないのであれば、ないということで承ります。
72 ◯市長(西岡真一郎) 防衛省が国民の様々な情報を集めるというところのたゆ議員がご質問されている背景や、どういった法律などに基づかれた対応なのか、ちょっと分からない部分があったんですけれども、この間、国民保護法なども制定されております。市民の皆様方の生命、身体、財産に著しい悪影響が及ぶ場合や、また、今日もJアラートなどが実験されましたけれども、重大な事案といいましょうか、そういう場合には当然関係機関と情報の共有をするために何らかの情報を提供するという場面は一般的にはあると思います。しかし、議員がご指摘の、それはどういう具体的な場面なのかというのはちょっと分からなかったので、私としては一般論で申し上げましたけれども、そのようにご答弁をさせていただきたいと思います。
73 ◯6番(白井 亨議員) 7点ぐらいありますのでご容赦ください。施政方針を読ませていただきました。先ほど市長からも述べられました。まず、3ページ付近に駅周辺のまちづくりの推進について言及されているんですが、東小金井駅南口への言及がない件について市長の見解を聞きたいと思っています。武蔵小金井駅南口や北口、あと東小金井駅北口区画整理事業については具体的な言及はあるわけです。新小金井駅を含めた東小金井駅南口エリアについては何も言及がないというのはどのように考えておられるのか。それについて聞きたいんです。
以前も東小金井駅南口エリアについては一般質問もさせていただいたことはあったんですが、余り我田引水的なことは好きではなくて、別に商店会からも頼まれたわけではないんですけれども、南口は市内でも最も商店街らしい商店街が残っているエリアであって、ただ、実情は厳しいところがありまして、いろいろ聞かれているとは思うんですが、nonowa口ができて人の流れが大きく変わったという点、あと、どこもそうだと思うんですが、物販が厳しいという状況があって、5年スパンで見ると結構お店も変わっているんですよね。あと、建て替えがあったときなどは、別に決まりがないので、1回もテナントが入らずにマンションになってしまったりとかいうことで、商店街が少しずつ歯抜けになっているという状態などもあったりします。いろいろ都市計画道路の線が引かれているので、できること、できないことというのはいろいろあるとは思うんですけれども、だから都市整備をしてくれというつもりはないんですけれども、ただ、現状において、平成31年度、南口エリアについての言及がなかったので、どのように考えられているのか、取り組んでいこうと市長として考えられているのか。これについて述べていただけないでしょうか。これが1点目です。
2点目、5ページ辺りに書かれている子育て環境日本一についてであります。2019年の市長の年頭挨拶というものが、1月4日庁内放送、あとホームページにも掲載されていますが、そこには本気で目指している子育ち・子育て・教育環境日本一と書かれているんです。そのようにおっしゃられたんでしょうか。そもそも子育て環境日本一自体が全く指標もなく、単なるスローガンだったことはもう明らかになっているわけですが、それを凌駕するような子育ち・子育て・教育環境日本一という言葉が出てきて、甚だ驚いているんですけれども、しかもそこに本気でという言葉もつけておられて、具体性についてどうなんだろうなと思っているわけなんですが、ここで改めて聞くんですが、今、どこが子育て環境日本一なのでしょうか。また、今、子育ち・子育て・教育環境日本一は日本の自治体のどこなんでしょうか。その指標について教えてください。
次に、13ページ目辺りに、これは確か行財政改革のところで述べられていると思うんですが、公立保育園の民営化、あと保育計画、これに関連するところなんです。だから、子育て関係で言うと5ページ目に書かれているので、そこを併せてお聞きしたいんですが、まず13ページ目に書かれているのはあくまで行財政改革の項目として、公立保育園の民営化につきましては保育計画の策定を優先しつつと書いてあるんです。保護者の方々のご理解を頂きながら進めるよう努めてまいります。そういうこともあるんですが、あともう一つ、子育てのページを見ると、5ページにこの保育計画策定については最優先に取り組むとあるんです。ここで確認なんですが、優先とか最優先という言葉は総体的な事象があって使う言葉なんです。だから、それ一つしかないのに優先も最優先もないわけであって、いろんなもの、もしくは選択するものがある中で優先もしくは最優先という言葉を使われるものだと解釈しております。ちなみに辞書を読むと、他を差し置いて先にすること、もしくは他よりも先にする。こういう意味で解されているわけなんですが、ここで質問です。この施政方針に書かれていることを素直に読むと、民営化は差し置いて保育計画の策定に全力を注ぐ、もしくは言い換えれば、民営化は一旦その事務をストップして、いわば凍結して保育計画の策定を先にやると、こういう解釈でよろしいんでしょうか。
次に、最後のページ、14ページ、むすびのところであります。2段落目の冒頭の辺りに、市内最大のサービス事業所という言葉を使われているんですが、市長はかねてから市役所が市内最大のサービス事業所と呼ばれるようにと、こういったことはずっと就任以来恐らく言われてきたんだと思います。何回も聞いていて、ちょっと血圧が上がってくるんですが、私自身、これはこれで必要なものとか考え方であろうとは思いながら、これから先の時代を見たときに違和感を感じてしまうわけです。懸念があるということです。確かに市内の最大の事業所の一つであるということは間違いないですよね。大きな法人がないわけですから、それはそれでいいんですけれども、ここで言いたいのは市民サービスという言葉であります。市民サービスという言葉が行政の業界、議会の業界でも一般化してきているんですが、言葉の危うさというものは私自身感じているところがありまして、要するに、サービスの提供者と受益者、受給者という役割を明確にしてしまうという誤解があるのかなと、そういう危険性があるのかなと思うわけなんです。今、いろんなところでもそうなんですけれども、住民の市政に関する無関心というか、協働の在り方のところでも書かれていたんですが、結局これからは行政だけでは全てのことはできなくなってくるよねということなんです。だから、多様な市民のニーズや要望にきめ細かく応えていくことのみならず、今やっていることでさえ将来的にはできなくなるおそれはあるよねというのがこれから先に向けての潮流だと思うんです、行政の在り方としてはね。そういった中において、サービスということを強調して伝えるということは、当事者意識をなくしてしまう。税金を払っているからこれを受けて当たり前だ、こういう認識を一般化させてしまうのではないかという懸念であります。いろんな会合に出たりとかしますけれども、一部の市民からも、ある勉強会みたいなところでもその話が出ていました。市民サービスという言葉はやめようねとか、子育てサービスという言葉をやめようねとか、当事者意識、受ける側が持たなくなってしまう。こういう言葉が実はもう出始めているんです。私はずっと市長がそういう言葉を使い始めてから懸念を感じたわけなんですが、ここで質問なんですが、市長はサービスの提供側、受給者、受け手、切り分けたいと思っているんでしょうか。まさかそんなことはないと思うんですけれども、どういう認識でこの言葉を使われているのか。市内最大のサービス事業所という言葉を使われているのか。ここをしっかり確認しておきたいと思います。
次に、ページ数はないんですが、消えたグランドデザインについてであります。昨年の施政方針には当然書いてあります。予算化されていましたからね。ちょっと振り返って、平成28年度、平成29年度、全て見ましたが、就任以来、全ての施政方針にはグランドデザインについて触れられてあります。それが必要で策定するんだと、作るんだと、そういったことが書かれているわけなんです。まずここでお聞きしたいのは市長の認識であります。昨年、グランドデザインを作るという予算をつけたものの、いろんな議論があって、結果的には予算削除の修正動議があって、結果的にはご自身で6月に修正、削除したわけですよね。まず、なぜ昨年の予算で削除されることになったのか。根本的な原因が何かということを市長自身がご理解されていますでしょうか。市長はどのように思っていますか。なぜ削除の修正動議の項目が入れられてしまったのか。改めて振り返っていただいてお答えいただけないでしょうか。
もう一つ、消えたスクラップについてであります。かつてはスクラップ・アンド・ビルドとか、スクラップとビルドが一体として施政方針には入れられていたわけなんですが、今年度の施政方針にはスクラップ・アンド・ビルドという言葉が入っていないわけです。実は昨年度から入っていないんです。ひもといて見ていくと、平成29年度には入っていました。平成29年度の施政方針には、新しい自治体経営に挑む小金井というところだったんですが、同じところに、もはやスクラップなしではビルドができないことは明らかであります、このように書かれていたわけです。ただ、さっき言ったように、昨年の施政方針からスクラップ・アンド・ビルドという言葉が姿を消して、来年度の施政方針にもその言葉が出てこないわけであります。この間、耳にたこができるぐらいだと思いますが、ずっと事務事業評価シートの作成を含めた事務事業の見直しについて口酸っぱく提案をしてきたことは多分ご記憶だと思うんですが、繰り返して言いますが、市長の公約にも全事業の見直しは書かれていますよね。法定ビラにちゃんと書かれていますよね。ここで質問です。スクラップする仕組み作りについてはもう達成したんでしょうか。それとも、市長は公約をあきらめたという認識でよろしいんでしょうか。これについて教えてください。
最後に、すみません、これは予定していなかったんですが、さっきのリサイクル事業所について、要するにリユースの方針、考え方についてであります。さっきたゆ議員からも、3Rの実践の中でリユースの役割は大きいと。そのやりとりも含めて、建設環境委員会でも出されていたのは、リユースの周知啓発、これが大事だという話ではありました。それは誰も否定するものではないと思います。ただし、これまでの経過をちょっと振り返っていただきたいんですが、一般廃棄物処理基本計画に何が書いてあるかというと、3R、リユースの推進のところで、リサイクル事業所について、これは市民アンケートの結果で、知らない、もしくは活用していないと答えられた方が77%、約8割いらっしゃるわけです。これは要するに周知ができていないと。このリサイクル事業所だけではないけれども、いろんなことを含めたリユース活動の啓発周知にはもっと力を入れていかないといけない、詰めていかないといけないということも書かれているわけです。一方、委員会の質疑を聞いていると、部局からこんな言葉も出てきました。施設を持たなくてもリユースの啓発活動はできる。それはできますよね。やれば、物理的に啓発活動をやったと言われるわけですからね。だから、それができるかどうかではなく、結局効果的なリユースの推進となる啓発活動になっているかどうかが重要であって、これまでは、さっき言いましたように、リサイクル事業所の存在をしっかり周知させる具体的な周知活動、啓発活動、いろいろ工夫して多分やられてきたと思うんですが、それでは十分ではなかったから、もっとやっていかないといけない。こういうまとめ、これからの方針が書かれていたにもかかわらず、ここで施設をなくしてしまって、施設がなくても啓発活動はできるんですよと。だからできるんですけれども、それで本当にこれ以上の周知啓発、リユース推進というのができるんでしょうかということなんです。だから平成33年度中なのか、約3年後ぐらいですか、今の計画のままいけば、二枚橋に何かしらの機能というものは入るということは先ほどからも述べられているわけなんですけれども、この2年もしくは3年近く途切れてしまうということに関して、何もしないわけではないけれども、施設もなくなった上での啓発活動について、西岡市長としては、例えばこういうこともできるということ、そういう考えをしっかり持たれているのか。部局と話し合われているのか。これについて平成31年度どのように取り組んでいかれようとしているのか。これについてしっかりと聞きたいと思います。
74 ◯市長(西岡真一郎) 質問が多岐にわたりますので、それでは白井議員のご質問にご答弁いたします。何か不足がございましたら、おっしゃっていただければと思います。
まず、東小金井駅南口エリアの記載がないのではないかということでございます。項目として挙げましたのは、現在、駅周辺の整備を行っているというところで、北口の区画整理事業、武蔵小金井駅南口の再開発事業、そして現在検討している武蔵小金井駅北口ということでございまして、整備という観点から明記をさせていただいたことであります。言うまでもなく、東小金井駅南口はたくさんの魅力にあふれております。商店会の方々もとても熱心で、関係者の方々からも様々なことを伺わせていただきました。そして、魅力的な個店もございますし、福祉の事業、高齢者の方々の宅配事業なども行っていただいていること、こちらの取組も小金井市ではモデルになる取組だと思って、この間、小金井市としてもできる限りのご支援を、また、一緒に頑張ってまいりたいという思いをお伝えしてまいりました。
そんな中で、これから東小金井駅南口エリアは、具体の駅周辺の整備というようなまちづくりはこれから行われる予定はありませんけれども、しかし一方で、東小金井駅南口は野川公園や武蔵野公園などの玄関口でもありますし、また、北、南問わず、東小金井駅周辺は、特に北口エリアは人口の伸びている場所でもございます。市民の方々にとって魅力的なまちであっていただきたいと、このように考えているところでございまして、小金井市といたしましても、地元の方々、町会、自治会、商店会、またもちろん市民の方々とも協力をしながら、東小金井駅南口エリアの発展には精いっぱい取り組んでまいりたいと考えております。
子育て環境日本一の部分でございます。私は子育て環境という言葉を使ってきた中には、非常に幅広いイメージ、印象を持ってこの間、この言葉を大切にしてきたつもりです。それは、子育てという意味では、子育て中のご家族だけではなく、もちろん子どもも含まれます。また、子育てという意味では、小学校、中学校含めた教育も含まれます。そういう意味で、この間、子育て環境ということで申し上げてまいりましたが、切れ目のない支援というのがとても大切でありますので、そういう意味では、これからご家庭を持つ方も対象に入るのだと思います。そういう意味で、あえて子育て環境という中には子育ち環境や教育環境というものも含まれているということで明記させていただいたものでございます。
それから、全国のどのまちが子育て環境日本一なのかということでございます。今、私がその自治体名を挙げることは大変難しいと思います。いい取組をしているな、あるいは多摩地域でも参考になるな、あるいはすごく先進的な取組をしていらっしゃるな、そういう事例をたくさん見せていただいております。私が一番大切にしたいのは市民満足度だと思っております。白井議員がおっしゃるような具体的な指標、そして全国統一版の指標というのはないかもしれませんが、小金井市にお住まいの方々の満足度は、この件については、私はどの自治体にも負けない、市民の方々に誇りを持っていただけるような、そういうまちを目指してまいりたいと思っております。議員おっしゃるように、スローガンということであったとしても、私はこの子育て環境日本一という目標を大事にしてきたことは、庁内にもこれまでになかった影響を私は与えてきたと思います。もちろんまだまだ道半ばで不十分です。そして、私は行政のサービスをもっと向上させるということだけではなくて、まちの力、地域にある様々な資源、人、つながり、まち全体の環境を良くしていきたい。これは有形、無形のものがあろうかと思います。そういう意味で、小金井市の子どもたちが育つ子育ての環境、家庭の方々にとって温かいまちでありたい。そういうまちを目指してまいりたいと私としては目指しておりまして、この目標は小金井市がこれから持続可能なまちを進めていく上で重要な旗印でもあります。また、議員がご指摘のように、それをまだ正直申し上げまして数値化できているわけではないのは事実でありますけれども、これは横断的、全庁を挙げて取り組むべき課題だと考えております。
公立保育園の民営化でございます。最優先と優先という言葉が混在しているということや、公立保育園の民営化については一旦凍結をするのかとのご指摘でございます。最優先という言葉を使わせていただいておりますのは、一つは市議会の方々にご議決いただいた議会民意というものをまず大切にしなければいけないということ、そして、これから議論する保育の、これは公立保育園であっても民間保育園であっても、また規模や形態、運営者が様々であっても、小金井市という地域の中で保育を実践する上で共通の理念や守るべきもの、また保育士の方々や保育関係者の方々の質をどう高めていくため、どんな研修を小金井市がお手伝いしていけるのか。様々なことが多角的に議論されていくべきものと考えてございます。そういう意味で、この計画は重要だということで、私も同様の認識を持っておりますので、もちろんいろいろな事業は、最優先という言葉を使ったのでほかの事業は全て何か一旦止まったりとか、やらないというわけではもちろんありません。当然のことながら様々な施策がございますので、もちろん取り組んでまいりますが、この保育計画の策定というのは本当に重要なものだということを表わさせていただいているとご理解いただければと思います。3月末にも第1回の策定委員会を開催させていただくべく、現在準備をさせていただいているところでございます。したがいまして、公立保育園の民営化につきましても、運営協議会の方々や関係者の方々との様々な意見交換、議論というものは必要だと思いますし、また公立保育園関係者の方々から求められている私どもへのご要望などにも応えていかなければいけないという責任もあろうかと思っております。
小金井市内最大のサービス事業所についてでございます。議員のおっしゃるような、行政と市民と無理に乖離するようなイメージを持ってこの言葉を使っているのではありません。議員のおっしゃるように、極端に当事者意識が失われるということはあってはならないと思っております。市民の力や地域の力もお借りして、皆さんと一緒になってまちづくりや人づくりや未来づくりというのは行われるものだと思います。もちろん役割分担や立ち位置の違いはあるかもしれませんが、同じ目標を持って、まちづくり、人づくり、未来づくりというものが行われるべきものだと私は考えております。
従業員数で見たときに、小金井市の場合は正規職員、非常勤職員、臨時職員、再任用職員含めますと約1,000名ということで、事業所の規模で申し上げると小金井市内では一番大きな事業所になります。そして行政も、昔で言うところのお上という言葉があったと思いますが、そういう意識ではなくて、私たち行政も民間企業と同様に市民の方々の生活を支える上で、サービスというのは奉仕という意味も含まれますので、全体の奉仕者という意味合いや、あるいは試行錯誤しながら、いろんな工夫をしながら市民サービスを向上させていく取組もありまして、サービスと言っても広い言葉であります。私としては、また一方で最大の事業所でありますので、数が多い。そして注目もされています。働いている方も多いということであれば、小金井市役所の中で行われる様々な取組というのは波及力、伝播力も当然大きくなければいけないし、そうあってほしいと思っています。サービスだけではなくて、昨今は働き方改革ということで、小金井市も様々なことにまだ挑戦をしている段階でありますけれども、そういった小金井市で行っている様々な事業が市全域に波及していくということも私は目標として持ってございまして、小金井市内最大のサービス事業所を目指したいというのはそういう幅広い意味のことであり、誤解を生むような、また極端に行政と市民とを分断するようなイメージで使っているわけでは全くございません。
消えたグランドデザインということでございます。まず、この施政方針の中にも明記させていただいてございますが、第5次基本構想・前期基本計画、こちらの策定にいよいよ本格的に取り組むことになります。私としては、未来志向といいましょうか、長期計画は議員ご承知のように10年間を想定し、そして前期5年、後期5年と策定してまいります。その中で、私は今後の10年を考える上では、10年先、15年先、20年先、その先の未来を当然考えながら議論は積み上げられていくべきものだとも思っております。したがいまして、昨年は予算化をさせていただいたものは組替え動議の可決によりまして、私がこれは判断をいたしまして、補正予算で一定の対応をさせていただきましたけれども、私の思いとしては、長期計画の策定の中に長期的な視点というものを、もちろん計画は10年間でありますけれども、この策定に当たりましては、そういった未来、将来というものももちろん念頭に入れながら対応していくべきものだと思います。特に人口統計などは今後10年間の人口統計を見るわけではなく、人口統計にもその統計によって大分線の描かれ方がちょっと違いますので、国立人口問題調査研究所などは小金井市の場合は15年先も今よりもまだ人口が増えていると、こういう統計もあったわけであります。小金井市が調査した結果もあります。そういった意味で、長期的な視点というものを考えたときには、長期総合計画の策定をしながら取り組んでまいりたいと思っております。
一方、私が今般予算を削除することになった、それはなぜなのかということで問われておりますが、それは私自身のこの事業への捉え方、また市議会の皆様方に理解を得るための努力が足りなかったと、このことに尽きると思っております。
スクラップ・アンド・ビルドの言葉が平成29年度を最後に消えているではないかというご質問でございます。まず、スクラップ・アンド・ビルドの視点は行財政改革プラン2020の中にも書かれていると思いますが、この視点は決して失われてございません。なお、14ページの一番最後のところに、スクラップ・アンド・ビルドという何かの事業を廃止して新たなものを生み出す、この視点を予算編成のときの基本方針の中にも、新たな事業に取り組む際には部や課の中において可能な限り努力することということで、こういった姿勢は予算編成の中にも反映できるように努力してきたつもりであります。また、スクラップ・アンド・ビルドという言葉ではありませんが、職員の方々には継続・継承すべきこと、見直すべきこと、廃止すべきこと、新たに取り組んでいくことについての仕分けの視点を持っていただきたいということを申し上げておりまして、この四つの仕分け意識とスクラップ・アンド・ビルドが全くイコールというわけではありませんけれども、相当な部分を私としてはこの四つの仕分け意識の中には含有されていると思っておりまして、私としてはスクラップ・アンド・ビルドの視点は、あえてその言葉は入っておりませんが、意図的に消したというものでもございません。
それから事務事業評価については、現状まだ課題の整理に至っておりませんで、全ての事務事業を見直すというわけにはまだ至っておらず、幾つかの具体の事業をお示しした形で、庁内の内部における事務事業評価について、評価項目は限られておりますけれども、その取組をこの間継続して行ってまいりました。事業を廃止する、その仕組み作りは達成できているのかということでございますが、部署によって様々な見方があろうかと思いますけれども、時代の役割を終えたもの、また新たな事業を展開する上で、これは廃止をして新たな事業に組み込んでいくもの、こういう姿勢、視点というものは庁内にあると思っています。ただ、議員ご指摘の仕組み作り、マニュアル作りといいましょうか、こういったものはまだ達成しているという状況ではないと思います。
それから、リサイクル事業所の廃止に伴うリユース、施設がなくても啓発はできるということなどに関連するご質問でございます。平成31年度以降、どのような啓発をするのかということでございます。リサイクル事業所の関係で市民アンケートをとった結果、知らないという方が77%という数値がご紹介をされました。私としては、これは非常に高い数値だと思います。場所も市域の中心部にありましたし、のぼり旗なども立てましていろいろ取組をさせていただいてまいりましたが、そのように受け止めております。今後、3Rの視点というのは、小金井市の場合は子どもたちの環境教育にも力を入れているまちであります。
先般もごみリサイクルカレンダーの表彰式で、246点だったと思いますが、児童の皆さんも一生懸命勉強されて、小学校低学年の方も本当に立派なポスターを応募してくださいました。そのうち六つの作品が選ばれまして、現在まさにごみリサイクルカレンダーを配布させていただいております。このごみリサイクルカレンダーはアイキャッチというか、市民の方々が一番目にするのはこのごみリサイクルカレンダーだと思っておりますので、このごみリサイクルカレンダーを有効に活用していくということもとても大切だと思っております。
また、リユースの推進という意味では、引き続き市報こがねいのごみ減量特集号、リサイクル特集号などを発行しておりますが、こういった取組、同様に、77%という数字を見ますと、小金井市はごみ非常事態宣言を発し、非常に関心の高い状態であった中でもこの数値ということは、本当に重たく受け止めなければいけないと思っておりまして、今、平成31年度について具体的にどんな啓発をしていくのかということについては、担当とはこの間、ごみの減量、ごみのリサイクルにつきましては様々な会議体があり、担当者とも頻繁にいろいろな意見交換をさせていただいておりますが、平成31年度以降のリユースの重要性についての啓発PR活動につきましてはしっかり検討させていただきたいと思っております。
75 ◯6番(白井 亨議員) 一通り答弁いただいたんですが、余り具体的な答えになっていないことが多いです。
2問目いきます。まず東小金井駅南口エリアについての答弁をいただきました。これについては余り我田引水になってはまずいと思いますので、あくまで南口エリア、そこだけについて、言及がないから考え方を確認させていただいたということであります。
問題で言うと、例えばさっき言ったように、都市計画道路が一番メインの商店街のストリートには線が引かれていますので、あれこれやりたいといってもできないという事情があったりするんですよね。だから、例えばその計画線をどうするのかという議論だったりとか、あとは課題としては路面店が途絶えないようにしたい、みたいな話とか、あとは商店街だけではなくて、大きく新小金井駅を含めた南口のエリアというのはいろんなニーズ、要望がありまして、だから、大きな開発うんぬんとか都市整備ではないにしても、できることというのはたくさんあろうかと思います。特に新小金井駅には全然お金をかけていないなという印象がございまして、いい雰囲気ではあるので、あそこに高いビルを建てるという話にはならないと思うんですが、逆に閑静な住宅街で、結構ドラマ、CMの撮影なんかも行われていますから、今の雰囲気をよりいかすためにどうするかみたいなところにいろいろ検討いただければということで、ここについては意見として終わっておきます。
次に子育て環境日本一についてなんですが、何度聞いても同じような答弁で、具体性がないわけなんですけれども、私がここで言いたいのは、何回も何回も言っているのは、市長というお立場で方針を出されたり、スローガンと言っていますけれども、そういうものというのは、政策や予算に反映していくというか、影響していく、そういうものであると考えているんですよね。我々議会は当然それをもって判断していくわけなんですよね。指標とか考えておられる目指す姿みたいなものが可視化されるというか、いつも数値化と言っていますけれども、数値化は一番分かりやすいのでそう言っているだけであって、別に数字でなくてもいいわけです。こういう姿みたいなもの、目線合わせができるような伝え方をしていただければ、それを軸に、いい、悪いとか、もっとこうしたらどうだという話ができるんですが、だから場合によってはそういうものがあれば、内容によっては一緒に頑張って取り組んでいこうねという話もできるんですけれども、そういうものがないと、どこに目線を合わせていいかが分からないと、我々もどこからどこまで提案したらいいのかとか、何を是としたらいいのか、そこの判断がつかないわけなんです。例えば議員が24人いて、子育て環境日本一と言ったら、24通りの考え方があるわけなんですよね。それは非効率であり、非効果的であると私は思っていまして、こういう議論をしていること自体が無駄ですけれども、だから日本一とかそういうことを掲げるんでしたら、総体的な言葉を使われるんでしたら、それを具体的に示してもらわないと、我々は好き勝手に言うしかないですよということなんです。それが果たして本当に効果的な議論を議会でやることにつながるんですか。だから、これは市民に対してもそうなんです。誤ったメッセージ、誤解を与えるような伝え方をしていませんか。こういう問題提起なんです。だから、スローガンとしてはいいけれども、具体的にといっても結局何もよく分からない。指標もよく分からない。目指す姿もよく分からないわけですから、それぞれの捉え方で日本一みたいなことを言ってしまうわけですよ。だから、前も僕は言っていましたけれども、シティプロモーションの話をしました。何でもかんでも宣伝みたいなことを全部シティプロモーションだみたいなことを好き勝手に言っているでしょう。だから、あれも不幸な話なんですよ。それは言われることを全部やった方がいいに決まっているではないですか。ところが財源は限られているわけですから、目指すところに向かって効果的にやっていくためには、こういうものを目指したいというものを具体的に言わないと無駄な議論が起こるということなんですよね。それを私は市長に言いたい。市民にも議会にも誤解を与えていませんかと。そういうことですので、結果的に同じような答弁になるんでしたら特に答弁は必要ございません。
保育計画、民営化の問題なんですけれども、私、さっき言ったんですけれども、優先するとか最優先という言葉は相対的に比べる相手があって初めて使われるわけです。だから、優先と最優先が二つ使われているという話ではなくて、優先または最優先という言葉を使っているんでしたら、何かほかを差し置いて先にするという言葉なわけですから、何を差し置いて先にやるんですかと聞いているんです。これまでの12月定例会からの文脈でいくと、民営化は一旦差し置いて保育計画策定を先にするんだと書いてありますよと私は言っているんです。もし違うんだったら、これを書き換えてください。誤解を与えます。言っている意味が分かりますか。最優先というのは何かと比べて先にやるんですよね。何と比べて先にやるんですか。これまでの文脈からして、民営化を差し置いてということですよねと確認しているんです。違うんだったら、何を差し置いて先にやるんですか。それを具体的にしてくださいと言っているんです。
次に、市内最大のサービス事業所の話であります。おっしゃることはよく分かるんです。だから別にその言葉自体も完全に100%否定しているわけではなく、僕も使ってしまうこともあるんです。だから間違いなく市民対応とか接遇という面とか、普段行政職員が市民と関わり合う中で、向き合ったりする中でコミュニケーションとか姿勢みたいなものというのは非常に大事なわけですから、場合によっては徹底的に民間企業の対応の仕方とかそういうのはこれまでも学んでこられたと思いますし、やっていただきたいということなんですよ。
ただ、さっき市長も当事者意識が失われるようなことがあってはならないみたいなことをおっしゃいましたけれども、違うんですよ。今の社会の流れというのは、基本的にそういうものなんですよ。分断という言葉は余り好きではないですけれども、そういうのが広がっていまして、例えば投票率を見てごらんなさいよ。市議会議員選挙だって初めて4割を切ったわけではないですか。市長選挙の投票率もどんどん下落傾向で、これは小金井市だけではなくて社会の潮流です。流れです。何が起こっているかというと、何かにつけて、例えば地域と関わることだって避けたがる人、若い人が増えているという社会の流れがあるわけです。この流れは分かりますよね。そうなると、市民サービスという言葉を強調してしまった場合に、そこに拍車をかけてしまわないか。そういう負の副次的な効果が起こったりしないか、影響があったりしないかということを私は懸念しているんですよね。だから、それは余りそこを強調して、絶対そうなるみたいな話ではないんですけれども、ただ実際に子育てサービスとか、サービスという言葉はもう違うよねというのを特に地域と関わっている人が言っているんですよね。それは自分で主体的に関わっていながら、受け手になってしまっている市民の人たちがどうしても当事者意識を全く持てていないよねという課題であるわけなんです。これは実は現場レベルで少しずつ感じ始めていることであって、そこに拍車をかけてしまうような伝え方はまずいのではないですかねということで、私個人的には市内最大のサービス事業所みたいなことを余り過信するような言い方というのは、言葉を変えていいんですよ。似たような目立つことを別の言葉に変えて、やろうとされていることはそれはそれで私も賛成ですから、この言葉を過信すること自体は誤った印象を市民に植え付けてしまう。そのように私は思います。なぜなら、私は全く市政とか政治に関心がなかった、一般企業でばりばり24時間働いていたときは、行政に対してそういうスタンスでした。税金を払っているんだからここまでやれよ、以上。みたいな、そういうスタンスだったんです。自身がそうだったからこそ、あれは誤りだというのは今は分かっているんですけれども、そうでない、私がかつてそうだったような考え方を持っている人たちは意外と多いのではないかなと思うんです。そうなったときに、誤った伝え方をしてしまうと、完全にサービスの受け手という扱いにしてしまうというか、そういう意識にしてしまう。それは将来的に行政だけではできない、いろんな人ができるところに関わったりとか担うみたいなことを今後やっていかないといけないのに、逆効果になりませんかということなんです。ここだけはもう一回、すみません、市長の見解を聞かせてください。
グランドデザインについては、第5次の計画策定に当たっては未来志向で取り組んでいくというような話はされていますが、だから公約にはこう書かれているんですよ。これは選挙公報ですけれども、小金井市の未来ははっきり示すと。市民参画で2020、2050、小金井デザイン策定、別のチラシには未来デザイン会議をつくって小金井デザインを作りますみたいな、そういうことが書かれていたわけではないですか。だから、それと今やっていることは違うではないですか。だから、今やっていることは流れ的には仕方ない部分があろうかと思います。ここで聞きたいのは、ここに書かれている公約はもう破棄ということでよろしいんですね。それだけ確認させてください。
次に、スクラップについてであります。各課の中で、課によってはいろいろ振り返って見直しされているとか、廃止しているみたいなところもゼロではないと、それは私も思っているんですよね。それぞれの努力はあろうかと思います。ただ、ここで言いたいのは、いろいろ事務事業評価とか、他市でやっているものを調べてきたり、今、小金井市の現状とかいろいろここまで数年見てきて思うのは、結局仕組み化しないと職員の責任になってしまいますよということなんです。それは職員の重い負担になります。言っている意味、分かりますかね。何でかと言うと、やめるということはそれだけ勇気の要ることなんですよね。場合によっては、市民が関わる案件でいくと、それはいろいろ反発がありますよ。議会からもいろいろ、やめるなみたいは話もあったりしますけれども、そういうことなんですよ。それが職員発意で全てお任せするという今の状態、だからフォーマットというか、その仕組みが整っていないわけですよね。ちゃんと必要データがあって、これがこれでこうだったらこうなりますよみたいな、そこに確かに俗人的な判断が必要だと必要だと思いますけれども、完全に仕組みの中で全部やってしまうというわけではないと思いますけれども、ただ一定の仕組みの流れ、フローを作ってしまわないと、職員だけの発意で全部職員の責任のもとでやらせてしまうのは非常に無理がある。だからできないという私の仮説なんです。新年度予算、また資料要求しますけれども、新規事業何件、スクラップ事業何件、どう考えても大体60件で、廃止事業は2件とか3件とか4件なんですよ。そうならざるを得ないんですよ。それを1件でも2件でも3件でも増やしていくということが本当にやりたかったこと、やらなければならなかったことなのではないですかと言いたいんです。そういう話を踏まえて、もう一回、市長、スクラップというか事務事業見直し、こういった取組について、今年度、少なからずの決意でも結構ですけれども、お考えを披露していただけないでしょうか。
最後に、3R、リユースの件なんですけれども、現段階においては残念ながら平成31年度、新年度施政方針は述べられたものの、リユースについて、具体的な施設がなくなってもリユースを推進していける、こういうことをやればもっと多くの人に知ってもらえることができるんだというような取組、考えがないということは残念ながらよく分かりました。普通、やめるんだったら、次に何をやるかはちゃんとセットなんです。それがスクラップ・アンド・ビルド、最近ではビルド・アンド・スクラップと言いますけれども、現段階においてはそういうものはないと。本来でいくと、そこをしっかりセットで話をすれば、今のリサイクル事業所の継続を求めるという話はありますけれども、あれは今の事業所のままという考え方もあれば、あの事業所はどうしても流れ的に閉鎖せざるを得ないにしても、場所、形、やり方を変えて、4月からはこうやります、それぐらいのことを考えてほしいわけです。途絶えさせるということが啓発という活動において非常に悪い影響があると私は思っていますので、そこを踏まえて、できれば平成31年度中にできるだけ早く、二枚橋ができた後どうするかということだけではなく、ない期間に何ができるかということを最大限考えて事務執行していただきたい。これは意見で終わります。
76 ◯市長(西岡真一郎) それでは、ご意見として頂いた件、承りました。
白井委員のご質問にご答弁させていただきます。まず、保育計画の部分でございます。保育の分野では、もちろん様々な取組を行っておりますし、第4回定例会の中で様々な議論を頂いた中で、当然、公立保育園の民営化というものを進めてきた私たちに対しての一定の議会の意思も示されたという状況の中で、私としては、ご議決いただいた保育計画の予算というものをしっかり執行するとともに、市議会で示されたご意思というものも受け止めさせていただきまして、これから教育計画の策定にしっかり取り組ませていただきたいと思っております。
また一方、公立保育園の保護者の方々と行っている定期的な会議体や、また私どもがこれまでに庁内でまとめてまいりました考え方などについて、様々なご意見やご質問、またこのような資料を頂きたいという、そういったものにも応えていかなければいけません。何度も申し上げますけれども、保育計画は非常に重要なものでありまして、これまで小金井市には存在しなかった計画です。初めて策定することになります。当然のことながら、職員体制というもの、これから保育の無償化、待機児解消、様々な課題が子ども家庭部にはございます。そんな中におきましても、この保育計画につきましては様々な事業、もちろん行っているもの、そしてこれから私どもが議論を積み上げていかなければならない、関係者の方々と議論を積み上げていかなければならない公立保育園の民営化というものはございますが、この保育計画につきましては最重要課題の一つと認識いたしまして取組を行わせていただきたいと、このように考えているところでございます。
それから市民サービスについて、議員のおっしゃっていることは分かりまして、私もかなり共通の思いを持っていると思います。また、このメッセージは職員の方々にも向けたメッセージであります。小金井市が行っている市民サービスの影響力というのは非常に大きいですし、市役所が取り組んでいる内容というのは重要であるということを職員の方々にも認識していただきたい。小金井市内最大のサービス事業所というメッセージには様々なことが含有されております。議員がおっしゃっているような危惧されること、そういったことにならないように、私も気を付けながら今後取り組んでまいりたいと思っております。
市民の皆様方からお預かりしている貴重な税金を可能な限り少しでも多く、また質の高いサービスを提供していくことが求められていると思います。小金井市が行っていくサービスの中には、単に税金だけを活用したサービスだけではなく、協働事業でありますとか、市民参加でありますとか、一緒に進めていくことでありますとか、サービスを受ける側だけではなくて、一緒にまちづくりや人づくりを進めていく、その主体的な側になっていただくということももちろん大事ですし、小金井市は既にそういう取組を行っていただける方が多いと思います。そういったことを大切にしながら、これからももっと努力してまいりたいと思っております。
それから、グランドデザインについてでございます。私の思いとしては、こういった長いスパンで将来の小金井市の在り方について市民の皆様方と考えていくことは必要だと、こういうことは是非取り組んでみたい、このように思っています。そんな状況の中で、先ほど答弁させていただきましたような状況がございました。これは一義的には全て私の責任だと思っております。しかし、長期総合計画を作る中で、私としては当然のことながら将来のことを考えながら議論していくことになりますので、可能な限り私が取り組んでいきたいと考えていたことについてはやってまいりたいと思っておりますが、テーマとしては具体的には長期総合計画を作るということになりますから、その長期総合計画を策定する中でしっかり取り組んでまいりたいと思っております。
そして、公約についての認識を問われておりますが、そこは議員の方々がどのようなご判断をされるかということもあるかと思いますが、私としては、長期的な視点を持って取り組んでいくという、その姿勢はこれからも大切にしてまいりたい、このように答弁させていただきたいと思います。
それから、スクラップ・アンド・ビルドについてでありますが、私自身も市長に就任させていただいて丸3年間たちました。そして、いろいろなことに取り組ませていただいております。自分自身も市長という職を務めさせていただく中で、職員の皆様方と一緒に積み上げてきたこともありますし、一方で私自身が市役所の中で壁にぶち当たっていることも正直あります。もちろんそれはまだまだ私の至らない部分でもあろうかと思いますが、事務事業評価というものをやった効果は非常に高いと思っておりますが、これに取り組む仕組み作りやエネルギーというものもかなりあると。私も様々な市役所などに過去視察に行かせていただいたことがございます。しかし、その具体的な指標データというものが市議会の方々の予算審議などにも好影響を与えているということも学ばせていただいたこともあります。この件につきましては、まだまだ課題と思っておりますので、私としては引き続き努力させていただいて、市民サービスの向上につながる、そして議員がおっしゃっているのは、実際のところ事業を廃止するといっても、関係者がとても多く、そんな簡単ではないと。しかし、またそれをやれば担当職員も相当疲弊すると。しかしながら、もちろん何か事業をやめるとなれば当然いろいろな影響が出るわけでありますけれども、議員がおっしゃっている評価指標というもので分かりやすく、理解をより得られるような取組というのは必要だと思っておりますので、引き続きこの点については職員の方々ともいろんな議論を積み重ねさせていただきたい、このように思っております。
77 ◯6番(白井 亨議員) 3問目なので絞りますが、グランドデザインの件なんですけれども、何で昨年度予算の削除につながったのかという件についてはさっき答弁されたとおりなんですが、私が、私が一番残念なのは、その後、何も動いていなかったですよね。例えば予算削除の動議が出されて、その後、各会派を回って意見を聞き取ったりとか、課題の整理をしたりとか、もう一回チャレンジするとか、そういった動きが全くないというのは、かつて行財政改革か何かの質疑でも、決算特別委員会かな、させていただきました。要するに、それ以後何も動いていないんですよね。チャレンジ精神とかプロ意識を持っているとは到底感じられません。非常にがっかりです。これだけは申し述べておきます。
もう最後なので、すみません、全く答えていただいていないんですよ。保育計画と民営化の関係のところなんですが、最優先、あと優先というのは、何かと比較して先んじるわけですよね。何と比較しているんですかと。だから何というのがもし答えられなければ、まず民営化と比較して、そちらを先にやるんですよということをおっしゃっているのか、そうでないのか。そこを明確にしてください。だってこれは最優先と書いているんですよ。議会の決議にこう書かれてあったから、こう書きましたみたいな、さっきの答弁ではそれしか残っていませんから、そうでしょう。最優先という意味をちゃんと述べられないと、責任を持って市長の名前でこれは書いているわけではないですか。何と比較して、何より先んじてやる。何とは何ですか。普通に読むと、これまでの文脈からすると、民営化を差し置いて保育計画の策定に全力を注ぎますという方針、もしくは民営化を一旦ストップして保育計画の策定を先にするんですよと解されるわけです。そうでないのだったら、違う、何と比較しているのか言ってくださいよ。述べられないんだったら、これは書き換えてください。誤解を与えます。最優先。だから、民営化を差し置いて先に保育計画を策定しますと言っていただけるものだと期待して質疑しているんですけれども、そこをしっかり述べていただけますか。それが一つです。
もう一つは、ここも1問目で聞いたんですけれども、13ページ目のところに、民営化については、保護者の方々等のご理解をいただきながら進めるよう努めてまいりますと書いてあるんです。約束していただきたいのが、さっきたゆ議員のところで都市計画道路の話がありましたけれども、2回ぐらい意見交換して、なかなかうまくいかないから、もうやめますみたいな、どこかの自治体みたいなやり方はしませんよねということを確認させてもらえますか。要するに、どこかでほっぽり出して、もうこっちでやりますみたいな話ではなくて、理解を得られるように粘り強く取り組んでいきます、コミュニケーションをちゃんと図っていきますと、それを約束いただけますか、いただけませんか。答弁ください。
78 ◯市長(西岡真一郎) それでは、白井議員のご質問にご答弁いたします。公立保育園の民営化のところのご質問でよろしいですね。まず、順番が変わるかもしれませんが、保護者の方々のご理解をいただけるように進めるよう努めてまいりますということは、この件につきましては粘り強くコミュニケーションを大切にしながら継続的にしっかりと取り組んでまいる決意でございます。
そして、保育計画の策定を優先しつつというところでございますが、13ページのところに書かせていただきましたが、公立保育園の民営化につきましては、保育計画の策定を優先しつつ、ということを明記させていただいてございまして、公立保育園の民営化のことを念頭に置いた上でこの表現を使わせていただいております。また一方で、子ども家庭部では様々な課題にもちろん取り組んでおりますが、この保育計画の策定は非常に重要なものでありますので、私としてはこの計画策定の取組の重さ、また期待の強さ、小金井市にとっても必要なものであるという思いでこれからも取り組ませていただきたいと思っております。
79 ◯議長(
五十嵐京子議員) ここで、3時休憩のため、おおむね30分休憩いたします。
午後2時57分休憩
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午後3時30分開議
80 ◯議長(
五十嵐京子議員) 再開いたします。
休憩前に引き続き、質疑を行います。
81 ◯8番(坂井えつ子議員) いろいろ伺いたいことはあるんですが、細かいことは
予算特別委員会や一般質問の中で伺うとしまして、施政方針に対してということで、3点質問してまいりたいと思います。
一つ目が住民自治についての考え方です。たゆ議員からも質問があったんですが、今回、施政方針の中に3・4・11号線について記載がないのは少し残念だなと思っています。2月8日に、便宜上、第3回目と言いますけれども、第3回目の意見交換会が行われましたが、東京都が想定するような意見交換会は行われずに不成立という形で終わっています。市民はこれまでパブリックコメントや整備計画策定前に行われたオープンハウス型説明会、意見交換会、説明会などで見直しや反対の声を上げてきました。市議会も今まで4回にわたって意見書を提案しているところではありますが、それがなかなか伝わらずに現状に至っていると思っています。住民自治の考え方で言うと、小金井市の課題については小金井市民が意見を出して、その意思に基づいて解決していく。市長にはその立場に立って行動していただきたいと思っているんですが、道路の案件についてはそれが脅かされているというか、実際になかなか形に表されていないと思っているところでありますので、西岡市長が考える住民自治の在り方ということについてご意見を聞かせていただきたいと思っています。
二つ目です。西岡市長の七つの基本政策の一つに、健‘幸’長寿・ささえ愛という言葉があります。健康の康を幸という字に当て字をしているのは西岡市政2年目の施政方針からでした。今回の施政方針の中では、健康という言葉が幾つか目にとまったんです。誰もが健康で生き生きと安心して暮らすことができ、生活を楽しむことのできるまち、また、健康寿命を延ばす、または誰もが生涯を通じて健康で質の高い生活を送ることができるよううんぬんとあります。私の受け取り方としては、健康を随分推奨されているように受け取った次第です。健康とは何だろうと改めて考えるに至ったわけですけれども、一例として、WHO(世界保健機関)憲章を引用します。原文は英語なんですけれども、厚生労働省が定義を引用していたので、そちらを紹介します。健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではないということです。単に疾病または病弱の存在しないことではなくて、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態と言っているわけで、随分ハードルが高い。自信を持って健康だと言える人がここに何人いるのかと思うところではあるんですが、話を本筋に戻します。いわゆる健康な状態にない市民がこの施政方針をどう受け止めるのだろうと思いをめぐらせるわけです。健康維持に取り組むことは否定しませんが、健康とは言えずとも、生き生きと安心して暮らしていくことはできると考えていますし、健康とは言えずとも、質の高い生活を送ることはできると考えます。施政方針にあった言葉なんですが、質の高い生活とは何だろうと思いますが、余談でいいです。
質問は、小金井市には多様な健康状態の方が暮らしています。健康が幸せであるというような考え方を市長が公に発言することは私は適切ではないと考えているんですが、市長のお考えを聞かせてください。
3問目です。これも概念的な話になるんですけれども、施政方針の一番最後、12万市民の皆様がたくさんの幸せを感じ、たった一度しかない人生を謳歌することができるよう全力で取り組むことが私の使命とありました。西岡市長らしい表現だなと受け止めていますが、同じ状況でも幸せと捉えるか、不幸と捉えるかは個人によって変わります。幸福追求権は国民の権利です。2016年度の施政方針にも、市民幸福度ナンバーワンのまちづくりとあったんですが、幸せの追求や人生の謳歌は一人一人がその人生において追究すれば良いのであって、自治体の長に基本的に取り組んでいただきたいと考えているのは、地方公共団体の使命である住民福祉の増進だと考えていますが、いかがでしょうか。政治に関わる方が夢や希望を語ることは良いと思っているんですけれども、具体を伴うことが必要であると思っておりますので、この点について市長のお考えを聞かせていただければと思います。
82 ◯市長(西岡真一郎) 坂井議員からのご質問にご答弁をさせていただきます。住民自治についてでございます。都市計画道路の状況なども引用されつつ、私が考える住民自治の在り方についてということでございます。まず、意見交換会は、先ほども答弁いたしましたけれども、引き続き開催をしていく必要はあると私自身は考えております。
住民自治という考え方についてでございます。小金井市というよりも、日本は議会制民主主義の国家であり、そして選挙というものがございます。一方で、私は市長選挙というものを経て、今、市長職という仕事をさせていただき、託されたわけでございますが、そして行政は行政職として、市民の皆様方から預かった貴重な税金を予算化し、そして様々なサービスに還元してまいります。先ほどの議論とも若干関連する部分もありますが、私が理想とするといいましょうか、住民自治というのは、供給者対受給者という枠組みにとらわれているのは本当の住民自治ではないと思います。住民自治というのは、皆様それぞれいろいろなお立場があり、いろいろなライフサイクルがあり、生活スタイルがありますけれども、自分たちの住んでいるまち、地域の中で地域市民として果たしていただきたい役割というのは当然あろうかと思っております。住民自治という言葉を聞きますと、学問的にもいろいろな研究があるのかもしれませんが、私が思い描く住民自治というのは、まちを構成する一人の主体者となっていただいて、その人、その人が思い描く様々な地域づくりの中でいろいろなことに取り組んでいただき、そして人は一人では生きてはいけません。地域の中でコミュニティがございますので、もちろん家族というコミュニティも大事です。家族や地域の方々と、そのまちにとって最良のまちを目指すために、ともに様々な課題に向き合い行動していくこと。まさに地域コミュニティの集合体が一つの自治体を構成するものだと思っております。まず1点目はそのように答弁させていただきます。
2点目でございます。健康という言葉でございます。意識的に施政方針に健康を盛り込もうという思いではありませんでした。結果として、今、坂井議員からご指摘をいただいて、確かに健康という言葉がかなり使われているなと思いました。また、坂井議員がおっしゃるように、私もWHOの定義をもって健康というように余り断定的に思っておりませんし、健康であるというのは、もちろん病気や病がないということだけではなくて、肉体的、精神的及び社会的に良好という言葉をご紹介いただきましたけれども、健康であるということ、これは誰もが理想とするものだと思っております。一方で、様々な課題を抱えていらっしゃる方がいるのももちろん事実でございます。私が思い描く健康というのは、生まれながらにして様々な持って生まれた条件というものは誰しもいろいろあると思います。そのような中で、より理想とする良好な状態を保つために努力している方もいらっしゃいますし、地域社会の中で、あるいは専門家からいろいろなケアもいただきながら精いっぱい生きていらっしゃる方ももちろんいらっしゃいます。私はこの言葉を大事にしているというのは、議員がおっしゃるような曲解をされては困るなと思っているんですけれども、一人一人持って生まれた命、そして持って生まれたいろいろな条件というのは当然あります。しかし、そんな中でも理想的な姿を目指して努力していくということ、また、何をもって幸せと感じるかというのは人によって様々だと思います。しかし、私としては、たった一度しかない人生を謳歌という言葉を使わせていただいたのは初めてでありますけれども、まさに人生は一度しかないわけでありますので、持って生まれた大切な命、一回しかない人生を理想的な姿に向かって自分も周りもお互いに支え合いながら生きていく、そういう社会を目指してまいりたい、このように思っているところでございます。
また、住民福祉の増進という言葉は、これは地方自治の本旨の一つでございます。住民福祉の増進というのは当然重要な言葉でありまして、地方公共団体、基礎的自治体の使命、小金井市の使命というのは、地方自治の本旨でもある住民福祉の増進であると常々考えてまいりました。
83 ◯8番(坂井えつ子議員) 1問目について、市民一人一人がまちづくりの主体者として取り組んでいくというようなご発言をされていたかと思っていて、私もそれについては同じ気持ちでいます。自治ということを考えた場合に、基本的には市民が主体である。市民ができないことを市役所なり区役所がやり、市役所、区役所ではできないことを、例えば東京で言いますと東京都がやる。東京都ができないことは国がやるということで、一番最初は市民が主体であると思っているんです。白井議員の先ほどの質問でもありましたけれども、私は市役所の皆さんが市民のことをお客様と言うことにとても違和感を覚えています。お客様という言葉で接せられると、自分はお客様だという意識を持ってしまって、税金を払っているんだからあとは市がやってというような意識を植え付けてしまう一つの要因になってしまうのではないかと懸念をしています。西岡市長が今、おっしゃったような、一人の主体者としてまちづくりに携わっていくという考え方にも、お客様という呼び方は私は適していないと思っているんですけれども、市役所の皆さんが市民を呼ぶお客様ということに対して、私は違う言葉で言っていただきたいと思っているんですが、市長のお考えを聞かせていただければと思っています。
2問目の健康については、一例として引用しましたWHOの憲章は確かに曲解と言われるとそうかもしれないんですけれども、健康と幸せを結び付けるような表現に違和感があるということをお伝えしたかったんですが、これは意見としてお伝えをしておきます。
3問目も意見でいいですが、是非夢や希望は大いに語っていただきながら、それを具体的に形にしていっていただきたいということを要望として伝えます。答弁は1問目のお客様と言うことに対してだけいただければと思います。
84 ◯市長(西岡真一郎) お客様という言葉でございます。私自身はそういう言葉を使って余り表現した記憶がありません。市役所で作成しているいろいろな文書などでも、市民をお客様という言葉で表したものというのは余りないかと。ただ、接遇研修や様々な研修の場面で、そういう意識というか、それは大事ですねというような研修はあったかもしれませんが、私自身はお客様という言葉を引用した記憶が実はないんです。施政方針でもこういった言葉は使っておりません。ただ、一般論として、民間であっても行政であっても、サービスの対象とする方やお会いする方、市民の方々に対しましては、親切、丁寧、また笑顔というのを大事にしていきたいと私は思っておりますが、これは社会的な基礎的なスタンスとして、大切な方と思ってこれからも接していくことに取り組んでまいりたいと思っております。
85 ◯8番(坂井えつ子議員) 最後は意見で終わりますけれども、確かに市長が別に市民の方をお客様と言っている場面には遭遇したことがなくて、市役所の方が市民の方をそう呼んでいますし、私も市役所の方に行ったときに、お客様と呼ばれたことが実は何回か、議員になってからなんですが、あったりとかしまして、それについてはちょっと違和感を覚えましたし、市民のことをお客様と市役所の職員が呼んでいることについてです。それはちょっと皆さんでも考えていただきたいということを述べて終わります。
86 ◯議長(
五十嵐京子議員) ただいま平成31年度施政方針の質疑の途中ですが、保留とし、本日の会議は議事の都合によりこの程度にとどめ、これをもって延会することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
87 ◯議長(
五十嵐京子議員) ご異議なしと認め、延会することと決定いたしました。
本日はこれをもって延会いたします。
午後3時47分延会
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