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令和 4年文教社会常任委員会(9月)-09月13日-01号
令和 4年建設常任委員会(9月)-09月13日-01号

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  1. 町田市議会 2022-09-13
    令和 4年文教社会常任委員会(9月)-09月13日-01号


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    令和 4年文教社会常任委員会(9月)-09月13日-01号令和 4年文教社会常任委員会(9月)              文教社会常任委員会記録 1 日時  令和4年(2022年)9月13日(火)午前10時 2 場所  第1委員会室 3 出席者 委員長 東友美       副委員長 新井よしなお       委員 笹倉みどり 木目田英男 矢口まゆ 松葉ひろみ 田中美穂          今村るか 藤田学 4 出席説明員       文化スポーツ振興部長 子ども生活部長 その他担当管理職職員 5 出席議会事務局職員       議事係担当係長 佐藤義男       調査法制係担当係長 小川政孝       担当 草柳雄一
    6 速記士 小島由佳里(澤速記事務所) 7 事件  別紙のとおり  ────────────────────────────────────        文教社会常任委員会審査順序                        令和4年(2022年)                      9月13日(火)午前10時                      9月14日(水)午前10時                             第1委員会室  1 文化スポーツ振興部  (1)認定第 1 号 令和3年度(2021年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  (2)行政報告 (仮称)国際工芸美術館実施設計の進捗状況について  (3)行政報告 (仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本計画の策定について  (4)行政報告 芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業に係る官民連携検討について  2 子ども生活部  (1)第 82 号議案 町田市高校生等の医療費の助成に関する条例  (2)第 92 号議案 南大谷子どもクラブの指定管理者の指定について  (3)第 93 号議案 町田市大地沢自然交流サイトの指定管理者の指定について  (4)第 64 号議案 令和4年度(2022年度)町田市一般会計補正予算(第3号)  (5)認定第 1 号 令和3年度(2021年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  3 学校教育部  (1)第 89 号議案 旧忠生第六小学校解体工事請負契約  (2)第 64 号議案 令和4年度(2022年度)町田市一般会計補正予算(第3号)  (3)認定第 1 号 令和3年度(2021年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  (4)行政報告 (仮称)町田市教育プラン2024‐2028の策定について  (5)行政報告 新たな学校づくりの進捗状況について  (6)行政報告 町田市学校給食問題協議会への諮問について  (7)行政報告 中学校給食センター整備事業について  4 生涯学習部  (1)第 64 号議案 令和4年度(2022年度)町田市一般会計補正予算(第3号)  (2)認定第 1 号 令和3年度(2021年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  (3)行政報告 町田市立自由民権資料館の常設展示リニューアルに伴う施設の休館について  5 防災安全部  (1)認定第 1 号 令和3年度(2021年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  6 市民部  (1)第 64 号議案 令和4年度(2022年度)町田市一般会計補正予算(第3号)  (2)認定第 1 号 令和3年度(2021年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定について  7 特定事件の継続調査申し出について  ────────────────────────────────────               午前10時1分開議 ○委員長 ただいまから文教社会常任委員会を開会いたします。  今期定例会におきまして、当委員会に付託されました案件について審査を行います。  審査順序につきましては、お手元に配付してあります委員会審査順序に従い進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 △認定第1号(文化スポーツ振興部所管部分) ○委員長 認定第1号を議題といたします。  本件の一般会計のうち、文化スポーツ振興部所管部分について、担当者の説明を求めます。 ◎文化スポーツ振興部長 認定第1号 令和3年度(2021年度)町田市一般会計・特別会計歳入歳出決算認定についてのうち、文化スポーツ振興部所管分についてご説明申し上げます。  歳入歳出決算書の30ページをご覧ください。  初めに、歳入でございます。  第14款、使用料及び手数料は30ページと34ページに掲載しています。  第15款、国庫支出金は37ページに掲載しています。  第16款、都支出金は55ページから56ページに掲載しています。  第17款、財産収入は59ページから60ページに掲載しています。  第21款、諸収入は73ページから76ページに掲載しています。  次に、歳出でございます。  184ページをご覧ください。  第10款、教育費、第2項、社会教育費、目の2、文化振興費は、184ページから186ページに掲載しております。  目の9、国際版画美術館費は、192ページから193ページに掲載しております。  第3項、保健体育費、目の1、スポーツ振興費は、193ページから195ページに掲載しております。  目の2、スポーツ国際大会推進費は、195ページに掲載しています。  以上が歳入歳出決算書に関する部分でございます。  続きまして、文化スポーツ振興部所管の決算と主要な施策の成果を「町田市課別・事業別行政評価シート」に基づいて、説明させていただきます。  「町田市課別・事業別行政評価シート」の268、269ページをご覧ください。  文化振興課の歳出目、文化振興費でございます。  「1.組織概要」ですが、組織の使命は、誰もが文化芸術に親しめるよう、市民の文化芸術活動の振興や環境づくりに取り組み、また、芹ヶ谷公園“芸術の杜”プロジェクトにより、町田市全体の魅力向上、ブランド価値の向上を目指すことでございます。  次に、2の「2020年度末の総括と2021年度の状況」をご覧ください。  ①の「『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」といたしましては、(仮称)国際工芸美術館整備については、段階的に整備していくこととしたため、動線、運用などについて整理する必要があること、基本計画の策定に当たっては、様々な世代がより身近に文化芸術に親しめる環境を実現できるよう、文化芸術のまちづくりのビジョンとそれを実現するための施策について検討する必要があることなどの課題を認識しております。  これを受けまして、②の「『課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み』および取り組み状況」といたしまして、(仮称)国際工芸美術館整備に向けて、実施設計を完了させること、(仮称)町田市文化芸術のまちづくり基本計画の策定に向けて、2021年度の上半期で完了する町田市文化プログラムの成果検証や、2022年度以降に予定している検討組織を発足させるための準備を進めることなどを取組として掲げました。  これらの取組状況としては、(仮称)国際工芸美術館整備等の設計内容について、実施設計を一時中断し、地域の方々からいただいた意見を反映させることとしたほか、有識者や工房利用者の意見を聞きながら、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房・アート体験棟整備の基本計画案を取りまとめました。また、多摩26市を対象に、「文化芸術に関するビジョン、方針、計画等の策定状況」に関するアンケート調査を実施しました。「取組状況」欄については、「課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み」に対し、一部の取り組みを行ったことから「△」としています。  「3.事業の成果」でございます。  芹ヶ谷公園”芸術の杜”プロジェクトについては、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークをはじめとする地域の方々、関係諸団体などのご意見を踏まえ、計画を一部変更するなど、対話を重ねながら事業を進めております。町田市文化プログラムについては、オンラインを活用した周知などを行うことにより、2018年度から累計200件を認証しました。  また、新型コロナウイルス感染症拡大のための休館日数が減少したことなどにより、所管施設の利用者数は4万5,061人増加しました。  続いて、「4.財務情報」でございます。  ①の「行政コスト計算書」ですが、行政費用は、合計で7億9,742万5,000円でございました。  このうち、物件費が全体の51.4%を占めており、主に所管する施設の指定管理委託料でございました。  物件費は2020年度に比べ、2,144万7,000円減少いたしました。これは、博物館の工芸美術資料確認調査がおおむね終了し、これに係る委託料が減少したこと、市民ホールが改修工事のため2021年11月から休館したことに伴い、指定管理委託料が減少したことなどによるものでございます。  次に、③の「貸借対照表」についてですが、所蔵芸術文化資料を所管替えしたことなどにより、その他の固定資産が1億2,858万1,000円減少いたしました。  最後に、「7.総括」でございます。  ②の「新型コロナウイルス感染症の影響、対策および財務への影響の分析」でございますが、(仮称)国際工芸美術館、国際版画美術館及び芹ヶ谷公園の一体的な整備について、全体のスケジュールを見直し、段階的に行うこととしました。また、町田市立博物館主催の体験講座については、ソーシャルディスタンスを確保するため、1回当たりの参加者数を適正人数まで減らすなどの対策を講じて実施しました。  次に、④の「課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み」でございますが、短期的な取り組み(1~2年)としては、芹ヶ谷公園”芸術の杜”プロジェクトについてより多くの方に理解をいただきながら進めるとともに、魅力的なパークミュージアムの運営体制の構築を目指します。また、町田市文化・国際交流財団に補助金を交付し、市民の文化芸術鑑賞機会の提供と、市民団体などの活動の継続支援を行います。  中長期的な取り組み(3~5年)としては、国際版画美術館の改修工事着手前に(仮称)公園案内棟/喫茶/工房・アート体験棟を完成させ、切れ目なく制作、体験の場を提供します。また、市民が文化芸術に親しめる環境、機会を充実させる施策の推進に向け、2024年度に(仮称)町田市文化芸術のまちづくり基本計画を策定します。  以上が文化振興費の課別行政評価シートの説明でございます。  続いて、278、279ページをご覧ください。  スポーツ振興課の歳出目、スポーツ振興費についてご説明いたします。  「1.組織概要」でございますが、組織の使命は、市民のスポーツ活動やスポーツを支える活動を支え、また、身近な生活の中でトップレベルのスポーツなどに親しむことができる環境を整えることで、楽しさや喜びがあふれる心豊かで健康な市民生活と活力ある社会の実現に寄与することでございます。  次に、2の「2020年度末の総括と2021年度の状況」をご覧ください。  ①の「『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」といたしましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、ホームタウンチームのゲームでは、無観客などの入場制限があることから、現地観戦だけではなく、リモート観戦する方の人数を増やす取組をする必要があること、各種教室やイベントなどでは、リモート開催や動画配信などによる新たな生活様式に対応する必要があることなどの課題を認識しております。  これを受けまして、②の「『課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み』および取り組み状況」といたしまして、ホームタウンチーム支援として、各チームの紹介や試合情報のPRをするとともに、新たな生活様式における観戦方法の周知を行うこと、各種教室やイベントなどでは、新しい生活様式に対応した教室の検討、支援を行うとともに、地域スポーツクラブの新規設立に向けた支援等を行うことなどを取組として掲げました。
     これらの取組状況としては、各ホームタウンチームと連携し、様々な媒体での周知活動を行い、観客数の増加に取り組んだほか、各種教室事業などでは、地域スポーツクラブが作成した「自宅でできる運動動画」などを公開し、直接教室に参加できない市民の方などに向け、新たな運動機会の提供を行いました。「取組状況」欄については、「課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み」に対し、記載内容どおりの取組を行ったことから「○」としております。  続いて、「3.事業の成果」でございます。  ホームタウンチームのホームゲーム年間観戦者数は6万4,326人で、新型コロナウイルス感染症の影響はありましたが、2020年度から2万9,265人増加いたしました。  また、地域スポーツクラブの会員数は2,861人で、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年度から539人減少しました。  子どもと高齢者の体力向上推進のための教室事業の参加者数は4万3,086人となり、新型コロナウイルス感染症の影響はありましたが、2020年度から1万7,634人増加しました。  続いて、「4.財務情報」でございます。  まず、①の「行政コスト計算書」ですが、行政費用は合計で10億3,344万2,000円でございます。  このうち、物件費が55.8%を占めております。これは、主に所管する施設の指定管理委託料でございます。  物件費は2020年度に比べ、3,396万4,000円増加いたしました。これは、健康増進温浴施設整備工事に伴い、工事監理業務委託料やプレオープンに伴う業務委託料が生じたことによる増加でございます。  次に、③の「貸借対照表」でございますが、建物については、健康増進温浴施設の建設などに伴い11億476万円増加いたしました。  また、建設仮勘定は、健康増進温浴施設整備工事の完了等により、4億211万2,000円の減少となりました。  最後に、「総括」でございます。  ②の「新型コロナウイルス感染症の影響、対策および財務への影響の分析」でございますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、各種イベントなどにおいて、無観客開催や入場制限がありましたが、2020年度との比較では、ホームゲーム観客数やイベント参加者の数は増加いたしました。  ④の「課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み」ですが、短期的な取り組み(1~2年)としては、ホームタウンチームへの支援として、PR活動を継続するとともに、新しい生活様式に対応した教室の検討、支援などにより、地域スポーツクラブの新規設立に向けた支援等を行います。  中長期的な取り組み(3~5年)としては、町田市スポーツ推進計画19-28のアクションプランを実行し、「する」「みる」「支える」のいずれかでスポーツに関わる市民の割合の向上を目指します。  以上が、スポーツ振興費の課別行政評価シートの説明でございます。  続いて、292、293ページをご覧ください。  オリンピック・パラリンピック等国際大会推進課の歳出目、スポーツ国際大会推進費についてご説明いたします。  まず、「1.組織概要」でございます。  組織の使命ですが、東京2020オリンピック・パラリンピックやラグビーワールドカップ2019などの国際大会の開催を契機に、子どもたちに夢を与え、文化、スポーツ、経済、観光などの多分野の振興と町田市全体の魅力の向上を図ることでございます。  次に、2の「2020年度末の総括と2021年度の状況」をご覧ください。  ①の「『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」といたしましては、事前キャンプの受入れに関する準備を進める必要があること、聖火リレーや自転車ロードレースの安全安心な実施に向けた関係団体との調整を行う必要があることなどの課題を認識しております。  これを受けまして、②の「『課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み』および取り組み状況」といたしまして、事前キャンプの受入れに関するマニュアルを作成し、交流イベントを実施すること、新型コロナウイルス感染症対策を徹底することなどを取組として掲げました。  これらの取組状況としては、事前キャンプの受入れに関するマニュアルを作成した上で、インドネシアパラバドミントン代表の事前キャンプを受け入れ、市民との交流イベントを実施したほか、東京2020大会終了後もパラスポーツなどの事業を継続して実施できるよう、組織体制を整えました。「取組状況」欄については、「課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み」に対し、記載内容どおりの取組を行ったことから「○」としております。  続いて、「3.事業の成果」ですが、2022年3月末時点でのキャンプ地招致競技数は、事前キャンプ実施に関する覚書を締結した国、競技団体との再調整を行った結果、ラグビーワールドカップ2019のナミビアを含め累計2競技となりました。  気運醸成イベント数は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じながら、市ゆかりの選手の応援イベントなどを計14回実施し、2017年度からの累計数は71回となり、目標を大きく上回ることができました。  また、まちだサポーターズの年間延べ活動人数は、新型コロナウイルス感染症の影響はあったものの、1,261人増加し、2,372人でございました。  「4.財務情報」でございます。  ①の「行政コスト計算書」についてですが、行政費用は合計で1億1,707万5,000円でございます。  このうち、人件費が7,299万6,000円で、全体の62.3%を占めております。この人件費には、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会へ派遣している4名の職員を含んでおります。  物件費は2020年度に比べ、3,156万8,000円増加しましたが、これは東京2020大会関連イベントの実施やインドネシアパラバドミントン代表事前キャンプの受入れなどによるものでございます。  「7.総括」でございます。  ②の「新型コロナウイルス感染症の影響、対策および財務への影響の分析」でございますが、新型コロナウイルス感染症対策マニュアルを作成、遵守することで、事前キャンプを大きなトラブルなく無事に終えることができました。イベントの開催制限などにより、まちだサポーターズの活動機会が減少し、目標値に達しませんでした。  ④の「課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み」でございますが、短期的な取り組み(1~2年)としては、引き続き、パラアスリートとの交流機会を創出し、パラスポーツの理解促進を図るほか、まちだサポーターズの10周年に向けた取組を行い、会員の活躍機会をつくってまいります。  中長期的な取り組み(3~5年)といたしましては、インドネシアパラバドミントンの代表選手と市民との交流機会を継続できるよう、関係団体との調整を進めます。  以上が、スポーツ国際大会推進費の課別行政評価シートの説明でございます。  続いて、294、295ページをご覧ください。  国際版画美術館の歳出目、国際版画美術館費の課別行政評価シートでございます。  「1.組織概要」でございますが、組織の使命は、優れた美術作品に触れる機会及び学習、創作、発表を通じて美術に親しむ機会と環境を提供すること。また、貴重な文化財である版画作品を収集、保管し、市民の財産として未来に伝えることでございます。  次に、2の「2020年度末の総括と2021年度の状況」をご覧ください。  ①の「『成果および財務の分析』を踏まえた事業の課題」といたしましては、来館者の増に向けて、SNSをはじめとして、様々な手法による情報発信をすること、美術館へのアクセス方法について検討すること、また新型コロナウイルスの影響による臨時休館を契機として新しい美術鑑賞の方法やイベント実施の手法についてオンラインの活用を検討することなどの課題を認識しております。  これを受けまして、②の「『課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み』および取り組み状況」といたしまして、積極的にSNSを活用し幅広い層に情報発信を行うこと、展覧会の期間に合わせて無料シャトルバスを運行すること、オンラインでも美術鑑賞を楽しめたり、イベントに参加できる取組について検討することなどを取組として掲げました。  これらの取組状況としては、ツイッターやインスタグラムを活用して、合計380回情報発信を実施したほか、展覧会開催期間中の土日、祝日とシルバーデーを対象にシャトルバスを47日運行しました。また、大型企画展に合わせたオンライン子ども鑑賞会を2回開催しました。「取組状況」欄については、「課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み」に対し、記載内容どおりの取組を行ったことから「○」としております。  続いて、「3.事業の成果」でございます。  国際版画美術館展覧会の観覧者数は、新型コロナウイルス感染症の影響により4月25日から5月31日まで臨時休館となりましたが、2020年度から2万1,705人増加し、9万3,170人となりました。  観覧料、施設使用料収入等は2,021万円で、2020年度から928万1,000円の増加となりました。  「4.財務情報」でございます。  ①の「行政コスト計算書」ですが、行政費用は合計で3億4,326万4,000円でございます。  このうち、補助費等は419万9,000円となり、2020年度に比べて815万3,000円減少しました。これは、2021年度は共催で開催した展覧会がなかったため、展覧会負担金が786万円減少したことなどによるものでございます。  行政収入のその他は、助成金獲得額が減少したものの、物品売払収入が増加したため、21万1,000円増の948万6,000円でございました。  次に、④の「貸借対照表」についてですが、博物館からの大津絵や浮世絵などの所管替えなどにより、収蔵美術品が1億6,787万4,000円増加した一方、プレス機が減価償却により42万8,000円減少したことから、その他の固定資産が1億6,744万6,000円増加いたしました。  最後に、「7.総括」でございます。  ②の「新型コロナウイルス感染症の影響、対策および財務への影響の分析」でございますが、消毒液や飛沫感染対策用アクリル板の購入に26万1,000円を支出したほか、利用を中止した施設利用者に対する還付額が34万7,000円となりました。  ④の「課題解決・目標達成に向けた今後の取り組み」でございますが、短期的な取り組み(1~2年)としては、積極的にSNSを活用し幅広い層に情報発信を行うほか、オンラインプレスリリースを活用するなど、来館者数の増加に向けた広報活動に取り組みます。  中長期的な取り組み(3~5年)としては、芹ヶ谷公園芸術の杜構想を実現させ、(仮称)国際工芸美術館と連携した展覧会の実施や、新設される工房を活用した新たなプログラムなどの実施を検討いたします。  以上が、国際版画美術館費の課別行政評価シートの説明でございます。  説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆藤田 委員 おはようございます。よろしくお願いいたします。それでは、芹ヶ谷のほうは、この後の行政報告でじっくりさせていただきたいと思いますので、事業別行政評価シートの中から、スポーツ振興費について3点お伺いしたいと思います。  まず、事業別行政評価シートの280ページです。町田市立総合体育館に絞ってお伺いしたいと思いますが、本当にかなり施設が老朽化して、現状空調とか、雨漏りとか、かなり不具合が生じているというふうに感じております。今後、やっぱり計画を立てて修繕して、維持管理していく必要があるというふうに思っていますが、今この現状をどう考えているのかも含めて、まずはお伺いしたいと思います。  286ページになります。学校開放の関係です。この中で特に、唯一とも言うべき木曽中学校の夜間照明の利用状況をまずはお聞かせください。  3つ目は、288ページです。クラブハウスについてお伺いしたいと思います。地域スポーツクラブだとか、あと今後、部活動の在り方等にも関連いたしますので、そういった視点で、まずはクラブハウスの利用状況、利用人数等をお伺いしたいと思います。  以上3点、よろしくお願いいたします。 ◎スポーツ振興課担当課長 私からは、280ページの総合体育館の関係についてお答えいたします。市立総合体育館につきましては、建設から30年以上が経過しておりまして、ご指摘のとおり、施設の躯体や設備等の老朽化が顕著となっております。毎年、部分的に施設の躯体や設備等の修繕を行い、維持保全に努めているところではございますが、抜本的な改善には至っておらず、不具合箇所や必要となる費用は年々増加しているというのが現状となってございます。長期間にわたり、現行どおりに総合体育館の施設の維持管理を行うことは困難であるため、今後、早期に施設整備の方向性や事業スケジュール等を確立できるよう、検討を進めていきたいと考えております。 ◎スポーツ振興課長 私からは、学校開放とクラブハウスの件で2点質疑がありましたので、そちらのほうにお答えします。  まず、学校開放のほうで、木曽中学校の夜間照明、唯一あるところでの利用状況についてというところです。まず利用率については、2019年度が74.1%、2020年度が76.9%、そして2021年度が75%ということになっております。ちなみに、利用種目としましては、軟式野球ですとか、少年野球ですとか、ソフトボール、あと一番多いのはサッカーです。少年サッカーが一番多くて、大人のサッカーでも利用されているというような状況でございます。  あと、クラブハウスの関係です。クラブハウスの利用状況ですけれども、まずクラブハウスについては、今現在設置されているところが、町田第四小学校、武蔵岡中学校、教育センター、あと南大谷小学校、七国山小学校の5か所になっていて、2021年度の利用者人数の合計ですけれども、この合計を合わせると5か所で2,358人が利用されているという状況です。 ◆藤田 委員 分かりました。総合体育館なんですが、今後の参考のために、修繕実績と今後必要とされている修繕の主なものでいいので、予算等の額も含めてお聞かせいただきたいと思います。  それと、学校開放、木曽中学校の夜間の利用状況をお伺いして、やっぱりかなり利用率は高いですよね。それだけみんな求めているんだと思いますし、唯一と言っていいぐらい夜間照明がついています。ほかの例えば学校開放しているところでも、それぞれのクラブチームが自ら照明を持ってきてやっていたり、そういうところもあります。ということは、やっぱり夜間の照明というのは、かなり必要性が高いというふうに思っておりますので、この実績を踏まえて、この実績をどう評価し、そして今後そこにつなげていくのかをお伺いしたいと思います。  クラブハウスの利用状況なんですが、今ざっとお聞かせいただきましたけれども、私も予算を審査するときを思い浮かべると、かなりかんかんがくがくクラブハウスについては、いろいろ議論がございました。そのときは結局、中学校区ですかね。つまり20か所にクラブハウスを設置していくんだという目標もあったと思うんですが、最後に七国山小学校で止まっている状況も数年、クラブハウスという言葉さえなかったようになっているので、改めて利用状況から見たクラブハウスに対する評価、そこはどうなっているのかお伺いしたいと思います。 ◎スポーツ振興課担当課長 私からは、総合体育館のこれまでの修繕の実績、その他、今後必要な修繕の主なものについてお答えいたします。修繕の実績につきましては、2021年度に行った主なものとして、総合体育館のサブアリーナの壁のガラスのブロックが崩落するということがありましたので、そういったものの壁ガラスブロックの修繕であったり、あと消防設備修繕、高圧真空遮断器の修繕等を行いました。トータルで553万7,000円の修繕費用が2021年度はかかってございます。  続いて、今後必要な修繕の主なものといたしましては、ご指摘のあった空調の部分なんですが、空調の熱源の更新修繕につきましては1億3,469万円ほどかかると見込んでおります。そのほかには、中央監視装置の修繕が2,620万円、あと高圧真空遮断器の修繕が94万4,000円など、幾つかございます。 ◎スポーツ振興課長 私からは、木曽中学校の夜間照明の必要性、今後どう進めるかといったところですとか、評価といったところ、あとクラブハウスの評価、どういう利用をされているかとか、その辺のお答えをしたいと思います。  まず、木曽中学校についてなんですけれども、先ほど出ていたとおり、今現在では、学校開放を行っているグラウンドで照明が設置されているのは木曽中学校だけということになっております。先ほど申し上げたとおり利用状況、藤田委員からもお話がありましたけれども、あれば利用はすごくされているのではないかなと感じているところです。  町田市のスポーツ推進計画においても、するスポーツ環境の充実というのは掲げておりますので、その中で夜間照明設備の設置にも取り組むということにもなっております。2023年度からは、照明設備がこれから整備される小山上沼公園のグラウンドですとか、(仮称)後田グラウンド、旧本町田少年サッカー場と言われているところですけれども、そういったところも供用を開始して、市民のスポーツの機会の拡充を図っていきたいということで考えております。  学校への照明設備の整備についてですけれども、木曽中学校の利用状況だとか、地域における利用のニーズですとか、あとは照明設備ですので周辺の住環境、そういったところも含めて、そういった影響を踏まえた上で、今後具体的な検討を行っていきたいなということで考えております。  あと、クラブハウスの評価のところのお話ですけれども、先ほど委員からもご紹介あったとおり、七国山小学校を最後にクラブハウスというのは設置されておりません。当時、中学校区20か所に整備をしていくという目標は掲げておりましたけれども、利用状況を見ていても1割には満たないのかなというところ、全体の学校開放利用者数から見ると、1割程度にはとどまっているのかなというところではございます。そんな中で、地域スポーツクラブの活動拠点となって、教室事業なんかで活用されているというところで、学校開放の利用促進には寄与している部分もございます。  地域スポーツクラブで、実際にクラブハウスをどういったところで活用しているのかといったところですけれども、教育センターでは、地域スポーツクラブが卓球の開放をやったりですとか、ストレッチ教室をやったりですとか、あとはスポーツではないですけれども、フラワーアレンジメントみたいなそんな教室をやったりですとか、そういったことで地域の方にご利用いただけるような拠点にもなっております。あと、南大谷小学校では健康寿命を増進するようなプログラムですとか、走り方教室、そんなものもクラブハウスを中心に行っているところです。あと、七国山小学校でも体操教室を行っているという実績はございます。  ですので、地域スポーツクラブの活動の拠点というところでは、非常に活用はされているのではないかと考えております。 ◆藤田 委員 分かりました。総合体育館については、今お話しいただいた現状で一番困っているのは空調じゃないかなと思っております。ただ、今ご説明があったように1億円以上かかるということでありますので、そこの年度等も含めて、いつ予算化するのかも含めて、しっかり計画を立ててやっていただきたいと同時に、できる対応というのがあると思うんです。空調でも。現状をお聞きすると、暑いときは、する側も、あるいは観戦する側もかなりの暑さを感じている。特にコロナ禍の中では、一番重要な空調がそういう具合だということがあるので、空調に限らず、そこのところはしっかりと今お話しいただいたように修繕計画を立て、そして、できるところはしっかりやっていただければなと。ここは意見で終わらせていただきたいと思います。  280ページ、学校開放の夜間照明の関係なんですが、今、課長がお話ししたようにニーズはかなりあります。なので、今度は具体的に広げていただくように検討を進めていただければと思いますのでよろしくお願いいたします。これも意見で終わらせていただきます。  最後にクラブハウス、今、利用する人は1割に満たないだとか、ただ、いろいろ活用もされているというところでありますが、現実は七国山小学校以降、いわゆる5か所設置以降止まっている状況です。今後、そういう状況も踏まえて、これから学校においては再編だとか、いろいろありますけれども、そして地域スポーツクラブを広げよう、これは国のほうでありますけれども、今後の部活動の在り方も含めて移行していこうというのも今出ています。そういうことを総合的に捉えて、今後6か所目、7か所目等も含めて、まずはクラブハウスというのは整備していくのか、立ち止まるのか、そこをお伺いしたいと思います。 ◎スポーツ振興課長 進捗するのか、立ち止まるのか、非常に難しいところではあるんですけれども、先ほどもお話ししたとおり、まずクラブハウスというのは、スポーツ施設として利用する市民の方の利便性を向上させるというところで非常に付随的ですけれども、役割としては担っているのかなというところで考えております。新たに整備される小中学校ですとか、今、部活動の地域移行みたいなそういうお話もありましたけれども、そういったときのクラブハウスの取扱いというところでは、新たな学校に必要な機能なのかどうなのかといったところを改めてよく精査した上で、そして総合的に判断して、検討していく必要があるのかなということで考えております。 ◆藤田 委員 ありがとうございました。  それでは、告示日に配付していただいております一般財団法人町田市文化・国際交流財団の事業報告書・決算報告書の中で、国際交流センターの事業についてお伺いしたいと思います。その冊子を見ていただいて、まず23ページの5番目の地域における国際交流活動の推進事業の中で、会員数の現状があります。言ってみれば、まず会員の合計ですると、2019年3月末は695名あったのが、2022年3月現在で174名まで減っています。激減しています。その内訳の中で、会員数に至っては、2019年に315人であったものが157人と半減、賛助会員にあっては、345人のご協力をいただいたのが、現在4人です。この激減しているということに対して、どのように捉えて評価しているのかお伺いしたいと思います。  それと、ページ戻って8ページの中の外国人支援事業について、この実績とか、何回やったとかという数字はここに出ているんですが、特にコロナ禍において非常にこれは重要な事業だったかと思います。外国人支援事業の日本語教室、子ども教室、そして外国人のための相談の事業、ここは数字を見て、決算を見て、どのように評価しているのかお伺いしたいと思います。 ◎文化振興課長 国際交流センターのまず会員数の減少について、先にご説明させていただきます。国際交流センターの会員では、ボランティア活動を行っている会員と金銭的にセンターの活動を援助しながらイベントに参加いただく賛助会員という形で分かれております。会員の減少、賛助会員につきましても、両方とも新型コロナウイルス感染症の影響があって、ボランティア活動を行う場の機会が失われたこと、それと賛助会員についても同様に、コロナの影響で講演会とか交流パーティーなどの参加の機会が失われたこと、このあたりで減少したということを国際交流センターと確認しております。  外国人支援の行っているものなんですけれども、国際交流センターとしては先ほど委員からもご紹介ありましたけれども、7つの部会で実施しておりまして、外国人支援ということでいきますと、市内在住の外国人に対して非常に大きな役割を果たしていたと。ただ、コロナ禍で、やはりなかなか活動が難しかったこともあるんですけれども、オンラインなどを活用しながら展開できてきたのではないかということを聞いております。 ◆藤田 委員 まず、会員のところなんですけれども、何でもかんでもコロナ禍と言っているんですが、それだけじゃないと思うんです。では、コロナが明けたら会員数は増えるのかというところをどう評価しているかというところだと思います。ここはもう少し、この数字を見て僕は危機感を持ちました。会員というのは大事です。どちらにしても、賛助会員にしてもです。国際交流センター自体の存続にも関わるものだと思っているんです。会員数だとか、それは評価にもつながってきますから。例えば会員数でいえば、例えば町内会だとか、ほかの団体でも、コロナ禍の中で会員数をどうつなげておこう、会費を半額にしてみたり、あるいはコロナ禍の中で会費を免除にしてみたり、会員をとにかくつなげるということを皆さんほかの団体はやっているんですよ。  ここのところをもう1回聞くんだけれども、この極端な減少に対して、コロナだったからしようがないという評価だと、どうなのかなというところがあるんです。そこはもう一度、理由は分かりましたけれども、ここのところをどう感じているのか、そこをまずお伺いしたいと思います。 ◎文化振興課長 確かに委員おっしゃるとおりで、今やはり会員数が減っていることに対して、どうやって確保していくか、また戻していくかというところなんですけれども、先ほど少しだけお話しさせてもらったんですけれども、オンラインの活用というのを今、力を入れて進めているところでございます。この活動をすることで、まずボランティアの人も増やしていきたい、そして支援の活動も増やしていきたい。それと、ボランティアを増やすために例年行っているセンターの各ボランティアの部会、ここの活動の中でオリエンテーション、説明会などで会員の募集をかけていたり、あとは市庁舎、それと部会での活動の動画を紹介したメッセージをお伝えするポスター展、こういうものも展示しながら獲得を目指しているところでございます。 ◆藤田 委員 努力をしていると、そこも委託しているというよりも、市もちょっとここは主体的になって、この数字に危機感を感じているかどうかなんですよ。努力は分かりますけれども、じゃ、コロナが明けて、何度も言いますけれども、会員が戻ってくるのかというところもあるので、現実そういう事業をしたり、努力しているというのは分かりますけれども、現実としてこれだけ減っているわけですから、そこのところをもう少し厳しく評価して、前向きな意味で、会員数が戻ってくるために、今後、国際交流センターと共に市も主体的になってほしいと思います。  2番目に質疑した外国人支援事業なんですが、これだけオンラインとかをやって努力しているということは分かります。国際交流センターの中でも限られた予算の中、あるいは市の支援ももう少しというところも聞いています。日本語教室だとか、子ども教室だとか、外国人のための相談というのも、本来、特にコロナ禍の中では専門的な分野、専門的な知識、だけれども、そこはボランティアに頼らざるを得ない現状があるんですね。だから、ここのところは国際交流センター事業と、それで評価を聞いたんです。もう少し市が予算のことも含めて積極的に介入をして、僕が周りから聞いている評価と今の評価は違いますので、そこのところをもう1回ちゃんと詰めていただきたいというふうに思っているんですが、そこを最後にお伺いしたいと思います。 ◎文化振興課長 やはり、国際交流センターの事業というのは重要でありますし、外国人支援ということでも必要であります。今後も国際交流センターとよりよく話し合いながら、事業展開等に関しましても、市も一緒に進めていきたいと考えております。 ◆矢口 委員 まず、286ページのプールのところなんですけれども、温水プールの開放と夏期の学校プール開放なんですけれども、こちらの監視状況について、誰が監視しているのか、また監視員への研修ですとか、そういったところを実施しているのかお伺いします。 ◎スポーツ振興課長 夏期学校プールと学校温水プールの監視のところです。学校温水プールにつきましては、民間の警備業を持っている会社に監視の委託はしております。夏期学校プール開放については、今はコロナ禍とか熱中症の関係で、昨年、その前と行ってはいないんですけれども、やっていたときはPTAと、やはり警備業法を持っている外部の会社に委託して、監視を行っております。 ◆矢口 委員 今後また再開するときにも、夏期のプール開放のほうにも、警備業法でしっかりと教育を受けている方が入るということでお間違いないのか。あと、PTAの方たちに対してどういうふうに、監視はすごく難しいものなので、注意点とか、そういったものを市としてサポートしてあげる体制があるのかお伺いします。 ◎スポーツ振興課長 まず、夏期の学校プール開放についてですけれども、先ほど申し上げたとおり、コロナ禍というところと、あと熱中症対策、そういったところで今年度、学校とPTAにアンケートも取りました。その中で、やはりPTAの負担というのはかなりあるのかなというところで、なかなか1回中止をしてしまうと、引き継ぐこともままならなくなってしまいますので、そういったところで、今年度は図師にあります室内プールを活用した形で、子どもたちに8月の終わりの期間、実際にプールに来ていただいて、無料で開放していた時期がございました。まだ指定管理からの報告を受けていないので、その辺の評価ですとか、利用者数ですとか、そういったところを含めて総合的に評価した上で、来年度以降の事業に対して展開をしていきたいなとは考えております。  やはり、安全が第一だとは思っていますので、子どもの安全性が一番重要なので、どうやって考えられるかといったところで、夏期の学校プール開放の事業を今後考えていきたいと思っております。 ◆矢口 委員 ありがとうございます。
     次に、278ページの地域スポーツクラブなんですけれども、地域スポーツクラブのクラブ数について3年ぐらいの推移で、クラブの人数じゃなくて、クラブ数をお伺いしたいと思います。 ◎スポーツ振興課担当課長 クラブ数につきましては、現在10クラブになっております。最後に設立されたのが、2021年、去年です。なんまち絆クラブというところ、南町田を拠点としている地域スポーツクラブが10クラブ目に当たります。 ◆矢口 委員 今まで、設立して途中でなくなったクラブというのはありますでしょうか。 ◎スポーツ振興課担当課長 ございません。 ◆矢口 委員 ありがとうございます。もしクラブがなくなった場合、最初に設立時とか、設立後も税金でいろいろ物品の購入支援をしていると思うんですけれども、そういった物品とかの行方はどうなる予定でしょうか。 ◎スポーツ振興課担当課長 あくまで地域スポーツクラブの団体の活動支援の一環として、補助金という形で渡している部分になりますので、その物品を返してくれとか、そういったものではないというふうに考えております。 ◆矢口 委員 例えば、設立してしばらくしてなくなりました、スポーツクラブで使うために様々物品購入をして、その物品はスポーツクラブの中で誰かがもらってくださいという形になってしまうんですか。市で有効活用するとか、そういう考えはないんでしょうか。 ◎スポーツ振興課担当課長 状況に応じまして、そういった対応というのは考えられると思います。 ◆矢口 委員 ぜひ、今後なくなったときのことを考えて、明確にしていただけたらというふうに思います。  それと版画工房なんですけれども、294ページ辺りだと思うんですが、横浜美術館との年間の利用者の比較も書いてありまして、横浜美術館が今休館中で、横浜美術館を使えない方が今町田の版画工房に来ている、合っていますか。そんな話をちょっと聞いた気がするんですけれども、それで利用者も増えているのかなと思います。版画工房がなかなか予約が取れないというようなお話を聞いているんですけれども、今の版画工房の使える日数、週に何回使えるとか、その日数をまた改めてお伺いします。 ◎国際版画美術館副館長 工房の一般開放している日数についてなんですけれども、基本的には2日間で……。 ○委員長 休憩いたします。              午前11時2分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前11時3分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◎国際版画美術館副館長 大体、月に10日ぐらいで、年間120日実施しております。 ◆矢口 委員 その開放していない日は、ほかのことに使われているのか、もしくは使われないで、誰もいない状況になっている日数は実際にあるのか、もしあるとすれば、どうしてその日は開放できないのか、その理由をお伺いします。 ◎国際版画美術館副館長 一般開放を120日、それ以外の日にちなんですけれども、講座です。例えば、子ども講座とか、一日教室とか、そういう講座をやっているということと、あと学校関連で研修会をやったりとか、そういうものでも工房などを使っております。あとは、機器が置いてありますので、そういうものの点検というのもやっております。 ◆矢口 委員 学芸員の方がちょっと分からないんですけれども、その中の工房の使い方について把握していらっしゃる方がいる日にしか一般開放していないのかなと、そういうわけではないんですかね。もうちょっと本当は一般開放できる余地があるにもかかわらず、人が足りなくて開放の日数をこれ以上増やせないとか、そういう状況はあるんでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 確かに学芸員のほうで指導とか、質問があったらそれに対してお答えするとか、そういうものはしております。ただ、スペース的に限られたものであるということと、先ほど言った講座等がありますので、どこまで学芸員を増やせば増やせるかというのはあるんですけれども、今の段階、体制では、こういうような状況でやっているというところです。 ◆矢口 委員 人員配置を増やせば、一般開放できる日は増えるというふうに解釈していいんでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 そこが、夜間までやるとか、そういうことになれば人員を増やして対応できるというのは考えられます。ただ、勤務時間とかそういうこともありますので、単純に増やしてどこまでできるかというのは、今のところは、これが精いっぱいというふうに考えております。 ◆矢口 委員 今の人員配置では、今のところは精いっぱい。例えば、そこにもう少し対応できる職員が入ればほかの日も、ほかの時間も開放できる可能性はあるということなんでしょうか。もちろん、今の人員配置のままで開放時間を長くしたら、それはもう負担が大きくなって駄目なのは分かっているんですけれども、だから人員を追加しても駄目なのか。 ◎国際版画美術館副館長 先ほどもお話ししたように、講座とか、ほかの学校関連に使っているものとか、あと機器の点検というものもありますので、単純に増やしたらどこまでできるかというのは、ちょっと何とも言えないんですけれども、夜間とか、そういうところまでできるのであれば、人員を増やせば対応できる可能性はあると思っているんです。ただ、夜間まで人が来るかとか、そういうところも考えないといけないのかなと思っております。 ◆矢口 委員 かしこまりました。あと予約方法なんですけれども、予約の初日に電話で予約している方が多いみたいなんですけれども、改めてお伺いするんですが、予約方法は電話以外でもできるんですか。予約の開放された当日に電話以外の予約の方法はあるのかないのかお伺いします。 ◎国際版画美術館副館長 電話で受け付けております。 ◆矢口 委員 電話のみということで間違いないでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 空いている日にちがあれば、こちらのほうに来ていただいて、いついつ空いていますかというので受け付けることはあるんですけれども、基本的には電話というところです。 ◆矢口 委員 町田市の施設の予約システムとかがあるんですけれども、そういうものの活用は技術的にできない問題があるということでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 予約したときにお金をもらうということもあるので、今のところ予約システムは活用していないです。 ◆矢口 委員 予約したときにお金をもらうというのは、システムでもそのときに支払いはできないし、電話でもできないと思うんですけれども、ちょっとそこの認識がよく分からないんですが、もう1回教えてください。 ◎国際版画美術館副館長 確かに、電話でもそのときにもらうということはあれなんですけれども、ちょっとそこのところは後で確認させてください。 ◆矢口 委員 かしこまりました。予約の電話がつながりにくいとかで、何回もかけて、かけてというような苦労している方も多いみたいなので、そこはほかの方法をちょっとご検討いただければと思います。 ◆木目田 委員 何点か聞かせていただきます。まず270ページ、博物館についてなんですけれども、資料のいわゆるアウトリーチ展示、かなり積極的に行われているんですけれども、これは先方から求められてなのか、それともこちら側から積極的に売り込んでいるという表現なんでしょうか、そのあたりというのはいかがなんでしょうか。 ◎文化振興課長 成果のところの神奈川新聞のところから、まずお話しさせていただくんですけれども、これは「岩田色ガラスの世界展」というところで学芸員同士のつながりから、先方から展示できないかという話をいただいて、実現できたような形になっております。基本的に博物館の今の収蔵物なんですけれども、休館中ですので、依頼をいただいて、そこに貸出しをするという流れになっております。 ◆木目田 委員 岩田ガラスであったり、五島美術館のいわゆるアジアのうつわ、鼻煙壺だとか、1つのものというよりも、かなり多岐にわたってニーズを捉えられ、引き合いを得ていると思うんですけれども、このあたり市側としては、どれが一番人気があるんでしょうか。 ◎文化振興課長 どれがとは正直言いづらいんですけれども、博物館で持っている陶磁器、ガラス、この2つが、やはり博物館としてはかなり有数なものを持っておりますので、陶磁器とガラスの部類になってくるかなと思います。 ◆木目田 委員 ここにアウトリーチというか、外へのアウトリーチを書いてあるんですけれども、いわゆる市内アウトリーチについてというのを、2021年度教えていただけますでしょうか。 ◎文化振興課長 市内ですと、2021年度は和菓子と陶器というような写真展示等をやらせていただいております。そういった形で団体を探しながら、一緒に収蔵品を展示するような機会を設けています。 ◆木目田 委員 コロナ禍なので、外に移動して大がかりな展示というのはなかなか難しいと思うんですけれども、積極的にお願いしたいと思います。  あと、2019年でしたっけ、博物館の最終展というのがかなりにぎわいがあった。当然、茶道会の方々のご協力等も得たんですけれども、いわゆるコレクション展のいいもの撮って出しみたいな感じだと思うんですけれども、広報だとかもかなり積極的にしていたと思うんですが、今後、工芸もそうですし、版画はちょっと違うのかな。工芸のほうも含めて、過去のものになってしまうんですけれども、博物館クローズのときのものをどうやって生かしていくのか、そういったお考えとかは何かありますでしょうか。 ◎文化振興課長 今お話しいただいた、最後にやったときのは約1万1,000人来ているんですけれども、やはりああいう一緒にコラボしてやっていくようなことは、非常に有効だと考えております。これから造っていく新しい国際工芸美術館、こちらのほうでも一緒にコラボできて、団体と何かできないかということを今模索しながら展開しております。 ◆木目田 委員 いわゆる岩田ガラスもそうですし、陶磁器、鼻煙壺もそうですけれども、かなり求められている感というのは非常に強いのかなと思っていますので、有効活用をお願いいたします。  続きまして、274ページ、市民ホールのほうで上から3段、②のところで、市民ホール事業で「市内各地でのアウトリーチ事業等を行います」、これがちょっとよく分からないんですけれども、教えていただけますでしょうか。 ◎文化振興課長 市民ホールでのアウトリーチというのが、ちょうど休館に入ったときに、市民センター2か所で落語を展開しております。そのような事業になっております。 ◆木目田 委員 市民ホールでやる予定だったものをほかの会場に振り替えているということですね。分かりました。  あと、市民ホールだけではないんですけれども、真ん中辺りのいわゆる施設利用者数の目標値、たしか一番最初の268ページもそうなんですけれども、268ページのほうで行きましょうか。268ページの中段よりちょっと上の目標値がかなり高い設定のままというか、いわゆるコロナを想定しているのかいないのか、もしくは例えば市民ホールの閉館というものを見込んで数値が設定されていないのか、目標値をローリングしていないのかどうか。このまま、例えば5ヵ年計画で5か年続けるんだというものなのか、それとも1年ごとに設定するのか、このあたりが文化スポーツ振興部だけではなくて、ほかも何か目標値を急に変えていたり、そのままであったり、これはちょっと政策経営部の話なのかもしれないんですけれども、文化スポーツ振興部の考えとしてはいかがでしょうか。 ◎文化振興課長 まず、268ページの目標値のお話をいただいています。所管施設利用者数なんですけれども、指定管理者から5か年で利用目標数というのをいただいております。まず、そこをベースにつくっているんですけれども、やはりコロナの影響がありましたので、少ないんですけれども、2020年はちょっと落としているというような形です。ただ、ここの実数についても2019年度ベース、このあたりの利用状況から持ってきてしまっていましたので、直接コロナになってからの見直しというのが、まだ今できていないという状況になっております。 ◆木目田 委員 274ページに戻っても、市民ホールの30万人というのも、実際に閉じているのに2022年度も30万人で設定しているというのも、ちょっとこの辺は惰性というか、そのままになってしまっているのかなと。行政評価シート全体の部分でも、指標がよく分からなかったり、目標設定すべきなのに目標設定の数字がなくて、実質しかなかったり、これはまた別でと思っていますけれども、分かりました。  あとは、276ページのポプリホールなんですが、今回ネーミングライツが1回の更新時期が終わりましたと、協定継続ということなんですけれども、ネーミングライツ自体が町田でもたくさんやっているわけじゃないんですけれども、ポプリホールについてのネーミングライツ設定者というんでしょうか、事業者というか、そのあたりの満足度というか、何か成果とか総括とか、1回の更新を――1回じゃないのかな。この更新時期を迎えるに当たって、何かそのあたりというのはあるんでしょうか。 ◎文化振興課長 前回のネーミングライツ期間での評価というのは、直接事業者から聞いてはいないんですけれども、今回ちょうどネーミングライツの再度募集をかけたときにも、すぐに更新したいというお話がありましたので、それなりの効果はあったかと考えております。 ◆木目田 委員 今後ネーミングライツが増えてくるのか、実際には、小さい施設に関してもネーミングライツをという要望はあったりしますけれども、事務費と人件費いろいろなものを考えるとあまり効果が少ないというのもありますけれども、いろいろと研究というんでしょうか、何か模索をしていただければと思います。  280ページの体育館事業についても施設利用者の目標値が、2019年度が53万人に対して、2021年度が43万人ということで、このあたりも特にコロナの影響で変更はしていないんでしょうか。体育館の目標設定です。280ページの中段より上、施設利用者数が2019年度は53万人に対して43万人ということで、その辺の目標値の設定としては、いわゆる5ヵ年から引っ張っているとかなんでしょうか。 ◎スポーツ振興課担当課長 こちらの目標値につきましては、下方修正をしたような形となっておるところではあるんですが、2019年度の53万人というところから、2020年度は42万5,000人、2021年度は43万人というところで、ある程度、2020年度の実績から43万人を目標値としております。あと、施設利用率につきましては、特段こちらは変更なくという形になっています。 ◆木目田 委員 もちろん高い数字に設定するのはいいんですけれども、あまり現実と離れ過ぎていてもどうかなと思いますし、目標設定の仕方というのも事業の意義として意味があるのかなと思いますので、ちょっと何か甘いというか、多過ぎるんじゃないかなと思います。  それと、体育館だけではないんですけれども、いわゆる受益者負担率というのが度々課題となってくるわけです。体育館の場合、280ページの上段、受益者負担比率は2019年度が20%、コロナで9.8%、12.6%と低い数字ではありますが、2019年度の時点でもう20%ということなんですけれども、体育館自体の稼働率が既にかなり高い状態で受益者負担比率を上げていくというか、このあたりというのは何かお考えはあるんでしょうか。 ◎スポーツ振興課担当課長 受益者負担比率につきましては、確かにおっしゃられるとおりで、コロナの影響を受けまして利用者数が減っているというところで、利用料収入が減っているので、負担率が減っているというところがございます。利用率につきましては、2021年度は92%とかなり高い値に来てはおるところなんですが、ちょっとコロナ後の利用の仕方、利用の実績などを見ながら、今後検討していきたいと考えております。 ◆木目田 委員 頑張ってください。ちょっと受益者負担比率というのも、やっぱりいろいろと考えていかなければいけないところなので、工夫というか、様々お願いをいたします。  同じく282ページの室内プールに関して、ここは逆に数字のトリック、数字のあれなんですけれども、上段の利用料金収入が増えているんですけれども、受益者負担比率が下がっている、この減少というのは何か理由があるんでしょうか。 ◎スポーツ振興課担当課長 利用料金収入につきましては、2021年度から料金の改定を行いまして、値上げをした影響で上がっているところでございます。受益者負担比率が下がっているというところにつきましては、室内プールの大規模改修、設備改修などの影響によるものと考えております。 ◆木目田 委員 大規模改修による、いわゆる減価償却費みたいなものがコストに入っているから、受益者負担比率が下がったんですか。その理屈がよく分からないんです。 ○委員長 休憩いたします。              午前11時23分 休憩            ―――◇―――◇―――              午前11時24分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆木目田 委員 では、国際版画美術館のほうに行きまして、これも同じ話というか、295ページで、利用者数が2020年度でへこんで、2021年度でまた増えましたと。ただ、2019年度には回復――ごめんなさい、右側の295のページで見ると、いわゆる施設利用者数はコロナ前を回復していないけれども、利用料金収入はコロナ前を超えているというところの内訳というか、中身はいかがなんでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 これは休館日の関係で、コロナ前よりも2021年度は増えているというところと、あと料金が増えているというところについては、2019年度に条例の改正をしまして、料金を改定しております。あと区分、今までは65歳以上が無料だったのを、65歳以上の方も一般料金を頂くようにしたということがあって収入が増えているというところでございます。 ◆木目田 委員 1人当たりの単価が変わったということですね。分かりました。  それと国際版画美術館の左側のページ、294ページの真ん中から上、SNSの活用をかなり、380回行いましたということで、SNS、ツイッター、インスタグラムの中身というのをどのようなもので行っているのか、また、心がけているところ、そういったものをお聞かせいただけますでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 SNSなんですけれども、おっしゃるとおりインスタグラムとかで上げているんですけれども、心がけている点としましては、企画展のいいところ、見てほしいところなどを上げているというところでございます。 ◆木目田 委員 美術館によっては収蔵作品、今展示しているものを個別で出していくということもあるんですけれども、これは著作権上、SNSに載せるというのは難しいんですかね。 ◎国際版画美術館担当課長 今SNSに上げておりますのが、ツイッターとインスタグラムになりますけれども、主に展覧会の紹介というようなことで上げさせていただいております。それらにつきましては、所蔵者ですとか、あるいは著作権を持っている方にお断りをして、承諾を得たものを上げるというような形にしております。収蔵品について上げるということであれば、やはり著作権があるものについては、一応お断りをして上げるということになりますけれども、収蔵品の中には著作権が切れているものもたくさんありますので、今後そういったものも美術館の紹介、作品の紹介ということで扱っていくようなことについて研究していきたいと思っております。 ◆木目田 委員 全部作品を載せたから、別にそれにいいねが来るというわけではないですけれども、やっぱり目玉となるようなものを出すことによって、気が引かれるのかなと思います。あと、中長期的なものに「WEBコンテンツの充実」というのがあるんですけれども、現状スマホ対応みたいなものが多分できていないと思うんです。いわゆるパソコンで見るものとして、美術館によってはスマホ対応を、美術館ということでホームページもかなり凝ったつくりをしているところも多いんですけれども、その辺の入り口としてのホームページの活用というのはどのようにお考えなんでしょうか。 ◎国際版画美術館担当課長 現在、国際版画美術館の公式サイトに版画の技法を紹介するようなビデオをアップしております。それらを見ていただくようなこともしているんですけれども、それ以外に、ホームページではないんですけれども、外部サイトにリンクするような形で、2021年度などはVRを作成してアップするようなこともしました。今後、やはりスマホ対応というのは、当然もっと力を入れていくべきことになりますので、その辺についてもどういう形で対応していけるかは研究していきたいと思っております。 ◆木目田 委員 スマートフォンで見やすい、小さい文字で見るより、スマホで文字が変換されるほうがいいと思います。  あと、2021年度の展覧会、いわゆる浮世絵展についてここに書いてありまして、1万1,000人を超えとあるんですけれども、これは過去の展覧会との比較の中では、浮世絵展の位置づけというのはいかがだったんでしょうか。 ◎国際版画美術館担当課長 位置づけということですけれども、2017年度から東京2020オリンピック・パラリンピックにかけて、毎年、浮世絵プログラムという形で浮世絵に関する展覧会を開催していきましょう、それは、日本の伝統文化をインバウンドの方たちに紹介するという意味合いで、そういう計画を立てております。2021年度に開催しました、こちらの「浮世絵風景画」展というのは、その最終の展覧会というようなことで開催しております。  浮世絵展は、浮世絵というジャンル自体が非常に人気がありまして、非常に国際的にもよく知られているものになっておりまして、浮世絵展をやると比較的多くのお客さんにお見えになっていただけるというような状況で、やはり求められている展覧会であるということを認識しております。国際版画美術館にも大量の浮世絵作品がありますので、そういったもの、それからほかの美術館ですとか、個人所蔵の方の作品を加えつつ、魅力ある展覧会を継続して開催していきたいと思っております。 ◆木目田 委員 入館者数として、市として見込んでいたより多かったのか、あとは過去でも、例えば横尾忠則さんのものとかも結構来ていたと思うんですけれども、その辺で観覧者数が想定より多かったのか、過去の企画展と比べてよかったのか、普通なのかというか、そのあたりをお聞かせいただきたいんです。 ◎国際版画美術館担当課長 浮世絵展で非常に多くの観覧者がありましたのが、25周年、2012年だったかな、開催した展覧会で「北斎と広重」展になります。こちらは約2万人の観覧者数がありました。2017年度から実施しております浮世絵プログラムの中でも、多くのお客さんが見えたのが「浮世絵モダーン」という展覧会で、1万3,000人を超えておりました。そういう展覧会に比べると、観覧者数について言えば、若干届かなかったかなというところが現状としてはあります。ただし、やはりコロナ禍ということがありまして、まだ外出を控えるというような状況があったということを考えると、それなりの観覧者に来ていただけたのではないかなと考えております。 ◆木目田 委員 2020オリンピック・パラリンピックに合わせて、ほぼ東京中、浮世絵展ばかりみたいな感じがあったので、多少競合になっていたのかもしれないですし、実際、図録は完売したということで、想定よりはもちろん来ていただいたんだろうなと思っております。浮世絵は本当に人気あるプログラムだと思いますし、残念ながら、今回インバウンドを見込んでということはあったと思うんですけれども、見込めなかったというところで、今後も人気コンテンツというものを活用していただきたいなと思っております。  版画は以上になりまして、スポーツのほうは戻りましたでしょうか、戻らない。スポーツ系のほかの質疑をしても大丈夫ですか。292ページ、これはスポーツなのかな、右上に「『まちだサポーターズ』は学術論文で紹介される」というものがあるんですけれども、ここに関しては、どのような紹介をされたのか教えていただきたいんです。 ◎スポーツ振興課長 学術論文といったところで、まちだサポーターズの変遷というんでしょうか、東京国体のときから発足して、それが今まで続いてきたというところの評価というんでしょうか、そういったところのお話を学術論文で、ちょっと大学名は今失念してしまったんですけれども、そちらのほうで紹介をしていただいたことがあるということでございます。 ◎文化スポーツ振興部長 たしか文教大学だったと思うんですけれども、スポーツボランティアに関する研究をされている研究者の方が、今、課長からご説明したとおり、スポーツ祭東京のときに始まって、それが継続して活動していて、かなりの盛り上がりがあると、かなり貴重な事例であるというような紹介をされた内容でございます。 ◆木目田 委員 分かりました。非常に特徴的というか、顕著な例というところで取り上げていただいたんだと思います。  すみません、ランダムになってしまって、286ページの中学校のプール開放なんですけれども、先ほどの室内プールに関して見ると、コロナ前に比べて2021年度が大体74%ぐらい戻っているんですけれども、学校開放のほう、ちょっと性質が違うと言えば違うんですが、コロナ前の52%ぐらい、半分ぐらいにとどまっているんですけれども、このあたりは室内プールのほうは、コロナを経て利用していた方がまだ戻ってきていないという感じなんでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 利用者が戻ってきていないというところもあるかなと思いますけれども、あとはプールの性質上、やはりマスクは着用しないような場所でもありますので、場合によって、大勢の人が来たときには人数制限をしたりだとか、そういうことをして対応していたということがございます。 ◆木目田 委員 分かりました。  あと284ページの屋外スポーツ施設事業ということで、こちらは一方で、2019年度に比べて、284ページの上段のほう、利用料金収入、受益者負担比率、利用料金収入だけ見てもコロナ前を超して、受益者負担比率も増えているんですけれども、それぞれの施設ごと、4つの施設それぞれの受益者負担率の内訳というのは分かりますでしょうか。 ◎スポーツ振興課長 今手元に数字がないので、後ほどお答えさせていただきますけれども、沼中央広場については、ここはフリーなスペースですので利用料金は取っていないところでございます。あと細かい数字については、また後ほどお答えさせていただきます。 ◆木目田 委員 分かりました。  また文化に戻ってしまうんですが、268ページ、文化・国際交流財団補助金が1,900万円ありまして、財団に対して補助金を出していると。財団ではなくて、文化協会という団体に対しての位置づけというのは、どういった位置づけになるんでしょうか。いわゆる文化協会に対する支援というのが、具体論として市の予算としては載ってこないと思うんですけれども、文化協会の位置づけとか、補助とか、そういったものに関する考えというのはいかがなんでしょうか。 ◎文化振興課長 位置づけというのは、町田市の文化芸術に関する各団体とか、そのあたりを取りまとめいただいているような形で、一緒に動いているような形になっております。今、委員もおっしゃったように、補助とかお金の面については、正直難しいかなというところは考えております。 ◎文化スポーツ振興部長 文化協会につきましては、今、課長からお答え申し上げたとおり、多くの文化芸術の振興をされている団体が加盟している、言わば町田市が文化芸術を振興する上でのパートナーと言ったら言い過ぎかもしれませんけれども、非常に我々に寄与していただいている団体だという認識がございます。文化協会に対する支援といたしましては、文化・国際交流財団の支援室の事業を通じて支援するという形で、位置づけについてもそういうような内容でございます。 ◆木目田 委員 以前から、文化協会から事務所の設置みたいな要望があったと思うんですけれども、そこの進捗状況というか検討状況はいかがなんでしょうか。 ◎文化スポーツ振興部長 そのあたりは、文化協会のほうでどういう関わりをしていくかという話もしているところでございますけれども、文化・国際交流財団の支援室の仕事としてどのように、事務所の在り方も含めて協議をしているところでございます。 ◆木目田 委員 私からの質疑は以上です。回答はまた後ほどということで、以上です。 ◎文化スポーツ振興部長 ちょっと随分前のご質疑のお答えのところに戻っちゃうんですけれども、挙手しようとしたら次に行ってしまったので、博物館のアウトリーチ事業で外部のミュージアムとの連携事業についてですけれども、先ほど課長の答弁では、ちょっと待っている感があったんですけれども、実際には学芸員が他のミュージアムとの関わりの中で、こちらからも働きかけをする場合もあるというところと、当然しばらく休館というか、そういう状態が続きますので、その間にも昨年度実施したような外部のミュージアムへのアウトリーチ事業というのが実施できるよう調整もしているところでございますので、また具体的にいつ頃できそうだというのがありましたら、報告差し上げたいと考えております。
    ◎国際版画美術館副館長 先ほど矢口委員からシステムの件でお話しいただいて、後ほどお答えさせてくださいという件なんですけれども、システムでやっていない理由なんですけれども、まず、工房、アトリエの使える版種というんですか、銅版画、リトグラフ、スクリーンプリント、木版画と4つございます。それぞれ定員が違うという関係もありまして、上限、1人幾つまで取れるかというような日にちも違うということ、あと利用時間があって、その関係とか、そういうのがあって今のシステムには合わないので利用していない、使っていないということでした。  先ほど、私、当日にお金をもらうと言ったんですが、お金をもらうのは、例えば午前中だけやっている方が、午後も空いていますかと来たときに空いている場合、使えるとなったときにお金を頂くということですので、予約を取った当日にもらうということではないので、その辺は訂正させてください。 ◆矢口 委員 ありがとうございます。予約システムなんですけれども、これは既に実際に検討して、工夫をしても駄目だったということなのか、予約システムは私も使ったことがあるんですけれども、結構細かく、どこの場所で、どんな利用目的なのか、いろんなスポーツの種類があって、それを選ぶと、その利用目的の中で利用できる場所が出てきて、そこを選んでみたいな、結構細かいつくり込みができるシステムなのかなと思っていたんですけれども、具体的に検討して駄目だったのか、それともぱっと見ちょっと難しそうだなと思って本格的な検討に至っていないのか、温度感としてはどっちでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 検討はさせていただきました。システムを今の工房、アトリエの一般開放に合うようにすると、システム改修とか、そういうのも出てくるので、現状のシステムでは合わないというところです。 ◆矢口 委員 予約システムの管理をしているのはどこの課でしたっけ。 ◎国際版画美術館副館長 市民部だと思います。 ◆矢口 委員 では、市民部の担当課と協議をした上で、難しいという返事を先方からもらったという判断でいいんでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 そうですね。協議はさせていただいております。 ◆笹倉 委員 3点質疑があります。まず1点目なんですけれども、一般財団法人町田市文化・国際交流財団事業報告書・決算報告書の23ページの地域日本語コーディネーターについてというところなんですが、それについてもう少し詳しい説明をいただけますか。 ◎文化振興課長 すみません、今持っていないのでまた後ほど。 ◆笹倉 委員 では2点目、課別行政評価シートの294ページの真ん中辺り、シャトルバスのことなんですけれども、「シャトルバスを47日運行し、延べ4,788人の利用がありました」とありますが、このバスに乗った人が必ず国際版画美術館に行っているという感触なのか、単に芹ヶ谷公園に来る利用者として使っている人も結構いるのかなというか、そのあたりが何かこの書き方だと、バスもあって、この方たちも国際版画美術館に入って人数が増えたみたいな感じに思えたので、その辺を教えていただければと思います。 ◎国際版画美術館副館長 シャトルバスにつきましては、国際版画美術館のホームページでご案内しているということもありまして、実際に何人の方が公園に行ったかとか、そういうところまではちょっと取っていないんですが、感覚としては、国際版画美術館に来ていただいている方だというふうに捉えております。 ◆笹倉 委員 これは土日とシルバーデーのあたりを中心にということで、やっぱりこれは人数が増えたということですね。2021年度に始めてということですか。 ◎国際版画美術館副館長 利用された方の人数で言いますと、2020年度は2,459人、2021年度は4,788人ということで増えております。 ◆笹倉 委員 2020年度の2,459人というのは、何便というか何日間の運行でということですか、同じですか。 ◎国際版画美術館副館長 運行日なんですけれども、6月9日から11月23日の60日間の運行ということです。 ◆笹倉 委員 2020年は60日間の運行で2,459人で、2021年は47日間だけれども4,788人と、すごく増えたということですよね。 ◎国際版画美術館副館長 日にちとしては、それで合っているんですけれども、ただ、コロナの関係でちょっと定員を減らしたというのがあったりとか、あと1日当たりの便数なんですけれども、6月までは29便、7月から30便に増やしたとか、そういう細かいところはあるんです。ただ、人数的には増えているというところで考えております。 ◆笹倉 委員 では、今後もっと増やしていく予定とか、何かバスに関しての予定はありますか。 ◎国際版画美術館副館長 バスについては、いろいろ問合せ等、実際どこから出ているのかとか、今日は運行していないのかという意見ももらっていますので、あとは費用対効果というんですか。お金をかけてどの辺までというところを考えながら、将来については考えていきたいと思っています。 ◆笹倉 委員 ありがとうございます。  それでは、課別行政評価シートの268ページに取組状況で「△」という印がついていて、私は全ページを見たわけではないんですが、大体見ると取組状況は「○」とかの中で、「△」は結構な評価かなと思うんですけれども、先ほどの説明だと、一部の取組ができていなかったので「△」というご説明だったんですけれども、もう少し説明をいただければと思います。「△」という自己評価に至った理由というか、昨年の9月の決算審査の中でも反省しなきゃいけない部分があると思うとか、そういった流れがあって、そのときの評価が私が調べた限りちょっと見られなかったんですけれども、今回この「△」というところで説明をいただければと思います。 ◎パークミュージアム担当課長 1つの要因としましては、こちらに記載させていただいておりますけれども、国際工芸美術館整備に向けて実施設計を2021年度にしっかり完成させますよというスケジュールはありましたけれども、地域の方としっかり向き合いながら対話させていただくということをやらせてもらった中で言うと、結果として、実施設計はまだこの段階で完了しなかったと。その事実をもって一つ、「○」じゃなくて「△」という評価をしているということはございます。 ◆笹倉 委員 それはさっきの説明と同じ。もう少し、どういった検討というか、話合いというんですか、部の中で「△」に至ったところの説明をいただければと思います。 ◎文化振興課長 そうしますと、そのほかのところでいくと、ちょうど今年度取りかかっている文化芸術の計画のこともあるんですけれども、これについてもいろいろ調査をしながら進めるというところがあるんですが、そのあたりの進捗についても、もう少し進めてできればなというところがありましたので「△」ということも含めています。 ◆笹倉 委員 文化芸術の調査というのはどういったことでしょうか。 ◎文化振興課長 多摩26市を対象に文化芸術に関する市民意識調査ということをやってはいるんですけれども、調査をまとめた段階になっていまして、ちょうど今年、今、文化芸術のまちづくり基本計画の策定の準備を進めているんですけれども、そのあたりもできるのであれば、調査だけじゃなくて先の分析まで行ければなおよかったのかなというところで、「△」ということでお話しさせていただきました。 ◎文化スポーツ振興部長 先ほどお答えしていなかった、一般財団法人町田市文化・国際交流財団事業報告書・決算報告書が私も開けなくて、今開いたので見て、違ったらごめんなさい。23ページの会議開催状況のところに出ている地域日本語コーディネーターのことを言われたんでしたっけ。すみません、今見つけました。  これは文化庁がやっている外国人向けの日本語を教えられるような人のことだという認識はあるんですけれども、文化・国際交流財団のコーディネーターに登録している人がたしかいたと思うんですけれども、たしか1月ぐらいに外国人向けにやさしい日本語の講座みたいなものをやっていましたので、恐らくその話を連絡調整会議の中でもやったんだろうという認識でございます。 ◆笹倉 委員 ありがとうございます。これは文化振興課としては、ここの会議の中には入っていないということですよね。 ◎文化振興課長 会議の中には入っていません。 ◆笹倉 委員 報告だけを受けている状況ということですか。 ◎文化振興課長 そのとおりです。 ◆笹倉 委員 日本語の支援のことは私もずっと調べているので、本来ここの課ではなくて、学校の教育センターのほうなんですけれども、やっぱり同じ市内にいる子どもに対する日本語支援という面では、教育センターであっても、こちらであっても、連携する必要が絶対あると思うので、日本語支援のところについては今確認させていただきました。補助金を出すというだけではなく、やはり何か市として、もうちょっと連携できるような体制づくりに向けていただければなという意見です。ありがとうございます。 ◆松葉 委員 まず、事業別行政評価シートの274ページの市民ホール事業なんですけれども、老朽化の解消を目的とした改修工事ということなんですけれども、以前からバリアフリーについてということで、舞台袖というか楽屋側、そういった意見もあったかなと思うんですが、今回、老朽化の改修工事をして、ある程度老朽化というところがクリアになったときに、そういったバリアフリーだったり、総合的に考えるというところについては、この改修工事をするときには検討されたのでしょうか。 ◎文化振興課長 今回の改修工事は空調設備であるとか、そういったところがメインになっておりますので、バリアフリーのところまでについての議論はしていない改修になっております。 ◆松葉 委員 そうすると、今後またそういったことについては、公共施設再編計画だったりとか、そういうところに乗っかってというような形になるのかだけ確認をしたいと思います。 ◎文化振興課長 委員おっしゃるとおり、公共施設再編計画の中で、市民ホールの大規模改修等の調整という形になってきます。 ◆松葉 委員 今回、空調の老朽化というところなんですけれども、やっぱり長い期間休館になるので、市民の方にとっては不便もありますし、またそういった工事をというふうになったときに、また休館という形になりますので、今後、これは意見としてですけれども、一定程度休館を要する工事をするときには、そういったお声も反映させていただけるような検討をお願いしたいと思います。これは意見とさせていただきます。  それから、280ページの体育館事業なんですが、これも大規模改修を検討するということだったんですけれども、実際に壁ガラスブロック押え修繕ですとか、消防設備修繕、また高圧真空遮断器の修繕などを行ったということで、先ほどご報告ございましたが、総合体育館の周辺の植え込みとか、周辺のタイルとかをお願いしたこともあるんですけれども、そういう外構だったりとか、そういったところの修繕というのは維持補修費の中に入るんですか。それとも、大規模改修を検討するというときに、そういったところも含めて検討するということなのか、そのあたりの考え方を確認させていただければと思います。 ◎スポーツ振興課担当課長 ご質疑いただきました外周の植え込み、タイル等、安全性などに配慮して、できるものから修繕はしていきたいというふうに考えております。費用につきましても、高額であるかどうかというところを精査しながら、なるべく早く対応したいというふうに考えております。 ◆松葉 委員 ぜひ、やっぱり入り口の部分で、見た目というか、もちろん体育館本体の安全性の担保というのは当然なんですけれども、やはり階段とか、汚れとか、タイルの破損というところについても、割とそういうご意見、ご要望いただくので、しっかりとまたそういったところも対応していただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。  最後に1点だけ、294ページの国際版画美術館なんですけれども、SNSを活用したというところでは、先ほどの木目田委員の質疑で了解をいたしました。この中に、今回、大型企画展に合わせたオンライン子ども鑑賞会を2回開催し、延べ40人の親子の参加がありましたとあるんですけれども、このオンライン子ども鑑賞会について、詳細を教えていただければと思います。 ◎国際版画美術館担当課長 ゼロ歳からの美術の鑑賞ということで始めております。最初は、直接美術館に来ていただいて、親御さんがお子さんをだっこしたりとか、手を引いたりというような状況で始めさせていただいているんですけれども、コロナ禍になりまして、そういう状況が容易ではなくなったということで、オンラインで鑑賞会ができないかというようなことで、その方面の専門家の方に相談して、大型企画展のたびに1回か2回程度は開催しているというような状況になっております。 ◆松葉 委員 具体的に、オンラインでの鑑賞会はどういう形で行われているんですか。 ◎国際版画美術館担当課長 広報をしまして、事前に参加する方を応募いたします。それはイベシスを使って登録していただくことになるわけですけれども、町田市の方が多いんですが、そうじゃなくて結構離れた地域の方からも応募がありまして、Zoomを介して講師の方が、画面上の親御さんたちといろんなやり取りをしながら鑑賞する、そういう形態になっているものになります。 ◆松葉 委員 それはどんな反応があったのか教えてください。 ◎国際版画美術館担当課長 反応につきましては、参加された方たちは非常に好評だったと思います。お子さんたちも、好きな絵にはちょっと反応を示すということがあったようで、やはり小さい頃からの教育というのは、将来の美術鑑賞だけにとどまらず、情操教育というような点からも重要ですので、今後も積極的に実施していきたいなと思っております。 ○委員長 休憩いたします。              午後零時4分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後1時 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆田中 委員 それでは、幾つか質疑をさせていただきます。まず、事業別行政評価シートの283ページの室内プールのところなんですけれども、先ほど木目田委員からも質疑がありましたが、利用料金収入と利用状況の推移のところで、比較的ほかの文化スポーツ施設が、2020年度のコロナの影響の中から、2021年度は若干利用者数が伸びている傾向があるんですけれども、減っていると。先ほど人数制限も行っていたということもご答弁があったんですけれども、利用料の値上げの影響というのはどうだったのか、その点お考えを伺いたいと思います。  本来、利用者が増えて利用料金収入も上がるというのが健全な姿だと思うんですが、利用者が減っているけれども、利用料金収入は増えているというところは、ちょっと課題があるかなと思っておりまして、値上げに対して2021年度利用者から何か声があったか、その2点について伺いたいと思います。 ◎スポーツ振興課担当課長 室内プールの利用者からの利用料金に対するお声についての質疑かと思います。特段、利用料金についてというところで利用者からのお声というのはございません。利用者数が若干減っていることにつきましては、温浴施設の工事があった影響なども考えられるのかなと分析しております。 ◆田中 委員 温浴施設の整備の影響というところでは、プールが使えなかった期間があるということで合っていますでしょうか。 ◎スポーツ振興課担当課長 プールではなく、トレーニング室のほうの利用ができませんでした。トレーニング室のある部分と整備をしました温浴施設棟を接続する、物理的に建物を廊下でつなぐ工事をしておりまして、その影響がございました。 ◆田中 委員 そうすると、グラフの利用者数は全部の利用者数なんだと思うんですけれども、プールの利用者数については、減っているのか増えているのかというのは分かるんでしょうか。 ◎スポーツ振興課担当課長 すみません、後ほどお答えいたします。 ◆田中 委員 では、その点、後でお答えいただきたいと思います。  それでは別なところで、284ページの三輪みどり山球場について伺いたいんですけれども、ほかの公園など、スポーツ施設も一緒だと思うんですけれども、指定管理の範囲としてスポーツ施設だけではなくて、この場合で言うと球場だけじゃなくて、施設の敷地の中にある植栽とか樹木の管理なども指定管理の範囲というふうになっていると思います。地域の方から樹木の管理についてご意見をいただいたことがあって、2の②の取り組み状況というところで、こういった指定管理のところについて「各施設の計画的な維持保全を実現するため、関係各課と連携・協力しながら」というふうにあるんですけれども、どういった課と連携して取り組んでいるのか伺いたいと思います。 ◎スポーツ振興課担当課長 こちらの三輪みどり山球場につきましては、指定管理者のほうで維持管理を行っております。外周の植栽、その他の維持管理、剪定、伐採などにつきましては、年に1回大きなものとしては行っております。定期的な草刈りであったりだとか、低木の除去などにつきましては、指定管理者から造園業者へ委託しておりまして、指定管理者から市へ報告を受けておるところになります。今後につきましても、施設周辺の環境美化に配慮しながら、現地の管理人による日常の目視点検や軽作業を含めまして、指定管理者と密に連携、協力しながら、適正な維持管理に努めてまいります。 ◎スポーツ振興課長 もう1点、連携している課というお話があったかと思います。あそこの三輪みどり山球場に関しましては、調節池の機能がありますので、そういった意味では下水道部なんかとの連携も必要ですし、あと街路樹の連携といったところでは、道路部なんかとも情報共有しながら進めていますので、そういったところと連携をして進めているところです。 ◆田中 委員 実際に造園業者、専門のところに頼んでいるですとかお答えがいただけまして、下水道部ですとか道路部と情報共有されているということなんですけれども、樹木の管理というところでは、実際に伐採をするのは業者に頼めるとしても、日々の目視ですとか、そういった点で専門的な視点というのも必要になってくる場面があるんじゃないかなと思っているんですが、そういう点で樹木管理の専門性の担保というところでは、指定管理者に出すに当たってどういった工夫がされているのか、公園緑地課との連携なども行われているのか、または指定管理者に対して専門家、公園緑地課が何か研修をやるとか、何かそういった工夫がされているのかどうかについて伺います。 ◎スポーツ振興課担当課長 特に専門家のご指摘をいただきながら作業したりとか、そういった点は特にございません。専門の造園業者に対しましては、施設周辺の環境美化、そういった視点をちゃんと持ってくれということで指示をしているところになります。  すみません、先ほど田中委員からプールの利用者数の変動はというご質疑がありましたので、それについてご回答いたします。2020年度が11万9,170人、2021年度が12万3,476人、4,306人の増加となっております。 ◆田中 委員 まず、樹木管理のほうなんですけれども、専門家が見るといった機会は今のところないそうなんですけれども、町田市には公園緑地課のそういった知見があるわけですから、例えば指定管理者を呼んで、どういうふうに樹木を見ていくのかみたいなそういった研修なども、ぜひ検討していただきたいなというふうに、これは意見でお伝えしたいと思います。  プールの利用者数のところも教えていただきありがとうございました。若干伸びているというところでは、あのグラフからはちょっと分かりにくいところであったかなと思うんですけれども、とはいえ特に高齢者の方への値上げの影響というところでは、やはり課題があると、こちらでは認識をしているところです。  次に、286、287ページの夏期学校プール開放事業について、先ほど矢口委員からも質疑はあったんですけれども、私の学校でもPTAで、この開放事業をやるやらないというアンケートを取って、いろいろ検討しているところもあってお尋ねしたいんですが、このプール開放事業は、2年間やってはいないんですけれども、全学校で実施を想定されているものなのか、それとも学校判断でやるやらないというのが決められるものなのか、その点確認をさせてください。 ◎スポーツ振興課長 夏期学校プール開放事業に関しましては、全校ではないんですけれども、市内40校で行っていまして、やるやらないにつきましても、市からPTAに委託だとかも出していますし、あと実際にやるときには、安全の講習会というんですか、水上安全講習会とか、そういうのも全て市で講師を派遣して、PTAの人たちを集めてやっていますので、そういった意味で、やるやらないという判断は、あくまでも市で判断しています。 ◆田中 委員 最終判断としては市が、今回でいうと熱中症ですとか、コロナの関係でやらないというふうな判断をされるというところで理解いたしました。保護者の意見としては、PTAの負担はすごく大きいんですけれども、保護者の声としてはやってほしいという声もあったりして、なかなか難しいなと思うんですが、やりたいという学校があったときに、安全性が確保されれば、今後事業の見直しも考えられているというところなんですけれども、ぜひ丁寧にその点は聞き取っていただきたいなと。要は、PTAだけではできないわけですから、ぜひ、PTAの負担はあるけれども、安全性が確保されればやりたいという学校もあるかもしれないですし、手を引くという学校もあるとは思うんですが、その点はぜひ丁寧に対応していただきたいなと思っております。  それでは次に、課別行政評価シートの294ページの国際版画美術館について伺いたいと思います。まず、ほかの委員からも質疑があったんですけれども、SNSの活用のところで、国際版画美術館は結構ツイッターのフォロワー数が増えているなと思って見ているんですけれども、その点、評価としてはどういった評価をされているでしょうか。  もう一つ、「浮世絵風景画」展のところで、図録の完売といった記述がありますけれども、完売して、しかも売上収入も大きかったということではとてもよかったんだと思うんですが、どういったところが要因で、そういった結果になったと考えておられるか、その点を伺いたいと思います。 ◎国際版画美術館副館長 私のほうからは、SNS、ツイッター、インスタグラムのフォロワー数が増えていることの評価についてお答えいたします。委員おっしゃるように、増えてきているというところで、これはいいことだというふうに思っていまして、要因としては、年380回と多くやっているというところで、情報発信していくと、そういうフォロワーも増えていくんだなと。それが国際版画美術館に来ていただく方につながっていけばいいなというところで、これは今後とも続けていきたいと思っております。 ◎国際版画美術館担当課長 「浮世絵風景画」展で図録も完売しましたし、それから2020年度に比較すると、やはり来館者数も増えていて、ミュージアムショップでグッズを買われる方もいたというようなことで、全体的に物品収入というのは上がったというふうに考えております。 ◆田中 委員 ありがとうございます。それでは、フォロワー数のところは、町田市内のほかのツイッターのアカウントに比べても割と多いほうかなと思っていて、ぜひ引き続き頑張っていただきたいなと思います。  次に、頑張ってくださいと言った後でちょっとあれなんですけれども、最後の今後の取り組みのところでは、昨年度も今年度もSNSの発信を挙げられていて、その効果が出ていると。今回、2021年度の決算のところの今後の取り組みについては、中長期的なところでは、ミュージアムショップの充実というのも挙げられているわけなんですけれども、先ほどの図録の完売ですとか、やはり企画展の内容がよくて1万1,000人の来場者数があったという、来場者数が増えたという面もあると思うんですけれども、大前提だから書いていないというのもあるかもしれないんですが、やはり企画展の内容の充実、そういった点については、評価と今後の取組というところでは、どのように力を入れていかれるように考えておられるのか伺いたいと思います。 ◎国際版画美術館担当課長 とにかく魅力ある展覧会を開催していくということが大切かなと思います。市民ニーズも多様化してきておりますので、様々な内容の展覧会は開催していくわけですけれども、その一つ一つ、何か目玉になるような魅力を持った展覧会を開催していくということは、まず第一に心がけていきたいと思っております。展覧会を開催して多くの方に来ていただくためには、やはり宣伝ということも必要になってきますので、その辺はSNSを活用した広報を行っておりますけれども、今年度から始めておりますが、オンラインでプレスリリースを発信して、メディアの方がダウンロードして取り上げていただくというような試みを始めております。今年度の話になりますけれども、まだ結果は出ておりませんが、これまでにないメディアの方が取り上げていただいているような気がしておりますし、反応も非常にいいような感じでおります。  そういうことを実施していきながら、今後ミュージアムショップにつきましては、この次の行政報告にも関わることなんですけれども、パークミュージアム整備計画の中で、ミュージアムショップを充実させていくというような方針も立てておりますので、そういうところで一気に売上げ等を図っていきたいと思っております。 ◆田中 委員 ありがとうございます。企画展の中身のよさと宣伝と、本当に車の両輪だと思いますので、引き続き魅力ある展覧会ということで、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。  もう一つ、国際版画美術館のところで、先ほどシャトルバスでシルバーデーも運行しているということだったんですけれども、65歳以上無料の日を企画展の間に設けておられるんですが、そのシルバーデーの認知度については、どのような認識を持たれておられますでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 シルバーデーの評価なんですけれども、やはりシルバーデーについては、展覧会に来る方が多い状況になっております。やはり、そこは無料という料金の問題もあるのかなと思っております。当然、美術館ですので、多くの方に見ていただいて、心を豊かにしていただきたいというのはありますので、その辺はシルバーデーというのは、多くの方に見に来ていただくということについては重要な日だというふうに思っております。 ◆田中 委員 来場者がその日は増えているというところで、周知の方法としては、どういったところでやられているんでしょうか。そういう意味では、高齢者の方はどうしても紙ベースですとか、そういったところで情報を得ることが多いと思うんです。 ◎国際版画美術館副館長 紙ベースでという話があったんですが、当然ホームページではシルバーデーのことは周知していますのと、あと企画展ごとに、ポスターとかチラシとかを作成していまして、そういうものを町内会とか、いろんなところに協力していただいて周知をしているというところです。ですので、紙ベースということになると、ポスター、チラシがメインなのかなと思っております。 ◆田中 委員 そういう意味では、利用料が上がったというか、65歳以上も一般と同じになったときに、シルバーデーを設けますということでやっておられるので、ぜひシルバーデーだけのチラシ、何か見かけたような気もするんですけれども、そういったことなんかもぜひやっていただいて、周知に努めていただきたいなと思います。  それでは次に、268ページの文化振興課のところで伺いたいんですけれども、まず(仮称)国際工芸美術館の――2021年度には3月にデザインブックの配付などがあったと思うんですけれども、具体的に地域の方との意見交換ですとか、地域への情報提供ということでは、どんなことを行われたのか伺いたいと思います。 ◎文化振興課担当課長 2021年度の取組としましては、国際工芸美術館実施設計を一度止めて、地域の方のご意見をお聞きして、公園内の高低差を解消するエレベーターを新たに造る、そういったことを計画として決めまして、また、それを市議の方々にご説明をしてきたといったことを行っております。 ◆田中 委員 地域の方への情報提供ですとか、意見交換などということでありましたが、今年度に市民説明会を開いたときに、やはり市民への開かれた説明が足りなかったんじゃないかということで、市民説明会が2022年度に行われていたというところでは、2021年度でのデザインブック配付の後の説明というのが、コロナの感染状況での難しさがあったとは思うんですけれども、どうしても広い対象者への説明会というところが不足していたと思うんですけれども、その点についての認識はいかがでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 2021年の3月に周辺の方々にポスティングなどをして行っておりますけれども、計画の説明を行っております。その後、5月に現場でやってほしいというところで、現場で(仮称)国際工芸美術館を含めた計画の説明を行っております。その後、今、委員おっしゃられたように、今年度入ってからですけれども、今年の5月に国際版画美術館の講堂で広く市民を対象とした計画説明会というものを行って、広く周知をしてきたというところでございます。 ◆田中 委員 2021年の周辺にということで言うと、やっぱり公園の、もちろんそれは絶対必要なことなんですけれども、地域の方が中心になっておりまして、広範な市民対象のというのは、やっぱり2022年度なんですよね。そうすると、どうして2021年度にそういった広い説明会が開けなかったのかなというのが課題に思ってくるところなんですけれども、1つはコロナがあると思うんですが、どうしてそうなってしまったのかというところはどのようにお考えでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 広く市民にということであれば、2019年の12月に芹ヶ谷公園“芸術の杜”コンセプト(案)についての報告会というものを開催しております。その後、委員おっしゃられたようにコロナのこととかもありまして、ホームページ等でいろんな周知をさせていただいております。2021年につきましては、先ほど申し上げた地元の芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方々とのお話合いのほかに、各町内会・自治会にも回って、この計画について広く周知をするように努めてきたというところでございます。 ◆田中 委員 2019年12月にコンセプトブックで、2021年度について、答弁の中にもコロナの状況はあるにしても、やはりこの1年間でもう少し広く市民に知らせておくことで少しでも、後から知らなかったという声が出なかったんじゃないかなというところは、やはり課題だったなというふうに意見はつけておきたいと思います。  もう一つ、268ページの取組状況のところでは、先ほど笹倉委員からも、今私が質疑したところの実施設計を一時中断しというところで、取組としては「△」を評価として挙げられているということが質疑であったんですけれども、実施設計を止めたことでスケジュールどおりにいかなかったという面はあると思うんです。ただ、地域の声を聞いて、計画に地域の方の意見を取り入れて変更したという点については、ちゃんと地域等の声を聞いてやっているといった前向きな評価をしているのかどうかというところを伺いたいと思います。 ◎文化振興課担当課長 委員おっしゃられたように、地域の方の声をきちっと聞くというところは、2021年度はできた部分だということは考えておりますけれども、やはり最初のスケジュールにのっとった実施設計が完了していないといったところがありますので、取組状況とすれば「△」というような評価をしているところでございます。 ◆田中 委員 先ほどまでも説明不足の点などは、これまでも指摘してきているところですけれども、一方、地域の方の声を聞いて計画の変更に対応しているというところ、そこはできたというふうに評価はされているという答弁だったので、そこはすごく大事に、だからこそ、ほかの分野でも、工房のことについても、意見を聞いて計画の変更などもぜひやっていただきたいというところではあるんですけれども、地域の声を聞いたところについてはできたと評価しているというご答弁だったので、その点は安心をいたしました。  次に、工房のところなんですが、取組状況のところで、有識者や工房利用者などの意見を聞きながら、(仮称)公園案内棟/喫茶/工房・アート体験棟整備の基本計画案を取りまとめたとあるんですけれども、有識者ですとか、工房利用者からはどんな意見が出されたのでしょうか。2020年度には、議会に工房利用者の方から請願が出されて、その審議の中でも説明不足の指摘というのがされているわけですが、どういった聞き取りを行って、どういった意見が出されてきたのか伺いたいと思います。 ◎国際版画美術館副館長 専門家の方の意見というところで、版画の専門家だったり、教育の専門家の方にお話を伺っております。それぞれ一つ一つお答えすると時間の関係もあるので、ヒアリングの結果を踏まえて、整理して確認した方向性というところでお答えさせていただくと、まず工房のコンセプトについては、幅広い市民に楽しんでもらえる施設とする。あと版画については、現在の版画工房、アトリエと同じく、初めての人から本格的な創作を行う人までが、目的に応じて創作を行うことができる工房とするとか、そういうようなところを確認しております。  あと、市民の方により多く体験してもらえるよう、教育機関と団体と連携した活動を行っていくとか、描写スペース――描くところです――については共有できるものは共有する。ただ、専門性が高いものの設置場所には気をつける必要があるというところですので、その辺は十分注意していきたいというふうな方向性を確認しております。あと、現在工房の中から外が見えたりするんですけれども、工房内の活動が外から見えるように、公園に来た方が制作に興味を持てるよう中が見えたりとか、そういうようなところを注意するとか、そういうところを確認しております。ざっとなんですけれども、そういうような意見をいただいて、方向性としてそういうような確認をしております。  安全安心の面についてもちょっとお話ししたいんですけれども、工房ですので、機械とか薬品というものもありますので、そういうところについては動線とか、そういうものは十分注意するというようなお話も伺っております。
     工房利用者からのお話としては、主な意見としては、版画は、先ほど言った薬品を使うので安全性を確保してもらいたいとか、あとは版画工房の中に作成者以外の方が入ると危険であるので、その辺を注意してもらいたい。できれば別棟を造ってもらえると安心してできるとか、あと、現在の版画工房の規模を縮小しないでほしいとか、今ある機材をそのまま残しておいてほしい、スペースについても同じ規模を残しておいてほしい。あと動線ですね。制作がしやすいような動線を保った設計をお願いしたい、そういうようなところの意見をいただいております。 ◆田中 委員 工房全体のコンセプトもそうですし、版画についても意見をいただいているということでした。今のご意見は、新たな体験ステージというか、体験工房への意見というところもあったと思うんですけれども、一方で、安全性の確保ですとか、これまでも繰り返し指摘をされているところですけれども、機材を残してほしいですとか、そういったところで言うと、やはり工房の利用者から見たら、移すよりも今の場所でそのままやってほしいという意見もあったと思うんですが、その点についてはどうだったんでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 その辺については、残してほしいというか、確かに今このまま使っているので、なぜ移転をしなければいけないんだとか、そういうようなご意見は伺っております。ただ、それについては新たなものを造るということと美術エリアとして考えているんだというようなご説明は差し上げております。 ◆田中 委員 3月の予算のときにも説明はしている、要は、意見は引き続き出ているということだというふうに認識をしています。やっぱり、国際版画美術館の中に版画工房を残してほしいという意見は引き続き出ているからこそ、説明をやっているんだと思いますので、そういった工房利用者の方の声については、やっぱり真摯に受け止めていただきたいなと思っています。 ◆今村 委員 それでは、私からも幾つかお聞きしたいと思います。まず初めに、274ページの市民ホール事業の件ですけれども、ちょっと気になったので、ピアノの保管業務委託料で81万8,000円ほどかかっております。多分、改修に伴うことだというふうに思いますけれども、どういった中身なのか。  あと関連してというか、ポプリホールにスタインウェイのフルコンサートの規格のグランドピアノが置いてあると思うんですが、市民ホールにも多分複数台ピアノがあると思うんですけれども、セミコンだったかな、ちょっと記憶がたしかじゃないんですが、セミコンかフルコンのスタインウェイがあったと思うんです。開館当時にたしか入れたと思うので、相当年数もたっていると思うんですけれども、ちょっと併せて、単なる保管なのか、この休館中に何かされているのかどうか。和光大学ポプリホール鶴川のスタインウェイは大変、特に若手の学生の本当にピアニストを目指している皆さんがスタインウェイや、特にフルコンのピアノを自由に弾けるという機会がなかなかなくて、毎回、募集をすると好評ですぐに埋まるというふうに聞いていますので、その辺のこともあったのでお聞かせいただきたいと思います。 ◎文化振興課長 ピアノの保管業務委託は、まず4台になります。委員がおっしゃっていたスタインウェイが1台と、ヤマハ社製のピアノが3台という形で、保管の委託業者を分けています。スタインウェイについては、やはり高価なもので専門的なものが必要なので、スタインウェイ・ジャパン株式会社に預けていまして、戻ってくる際に調律等を終わらせて、すぐにでも使えるような状況での保管業務の中身になっております。ほかの3台のスガナミ楽器についても同じような形で、すぐに使えるような状態で戻ってくるというところです。  保管しましたのは、やはり工事しますので、じんかい等が舞うということもありますので、やはり価格でいうと1,000万、2,000万円以上するようなものが入っていますので、別で保管して対応したほうがいいということで委託しております。  あと、高価なものなのでメンテナンスみたいなところなんですけれども、少し前になるんですが、2017年にスタインウェイのピアノについてはメンテナンスを行っております。これもやはり専門的な会社になってしまいますので、随意契約でスタインウェイピアノの保守ができるところにお願いしているような状況になっております。 ◆今村 委員 分かりました。ぜひ、先ほど松葉委員もおっしゃっていましたけれども、改修はメインに空調だったり、いろいろ目的があってやっているんでしょうけれども、閉館中にできるところ、併せて必要な改修等があれば、ちゃんと議会にも説明いただければ、私たちも予算をきちっと認めていきたいというふうに思いますし、後々そのために使えないということよりも、効率よく改修に併せていろんなことを検討していただけたらと思いますし、それがまた魅力づくりにもなってくると思いますので、市民ホールのことは分かりました。  それから、294ページの国際版画美術館について複数お聞きをしたいと思います。2020年度に比べて、2021年度は施設利用者数や利用料金収入、それから物品売上収入がそれぞれ増加をしているということで、先ほど来質疑なんかもありますけれども、SNSの発信やオンラインでの鑑賞会を開いたりという努力をされているということはある程度分かりました。  そこで、例えば先ほど具体的な例があったオンラインでの子ども鑑賞会ということですけれども、シルバーデーとは別に、高齢者向けとか、または障がい者向け、車椅子を使っている方とか、ほかのユーザー、子どももそうですけれども、いると周りの方を気にしてしまうというような方たちに向けて専用のツアーなど、他の美術館などでもやっていると思うんですけれども、そういったものもあったのかどうかお聞かせいただきたいと思います。  それから魅力づくり、収入を上げていくというのは非常に大切なことなので、それぞれいろいろ複合的に影響して、1つの原因ではなくて効果が現れているのかなと思いますので、例えばミュージアムショップで図録の完売があった以外に、ほかに何か具体的なものがあるのかどうか。特に浮世絵展はオリンピック・パラリンピックに合わせてというご説明がありましたけれども、昨今のオリンピックはパラリンピックが成功しなければ成功じゃないと言われているようでありますので、例えば、パラアートだったり、障がい者アート、アール・ブリュット、あとボーダレス美術・芸術というようないろいろな言い方をしていますけれども、そういったものがあったのかどうか気になるので、教えていただきたいというふうに思います。  それから、国際版画美術館が参加をしている東京都歴史文化財団がやっているぐるっとパスというのがあると思うんですけれども、たしかかなり古いときから参加をされていたというふうに記憶しています。これはどのぐらい実際にパスを使って来られている、多分、美術を好きな方はこれを持っていらっしゃるので、町田の市民だけではなくて、意外に市外の方の比率が多いんじゃないかと思われますけれども、分かれば教えていただきたいと思います。あと、メリットやデメリットがあるのかどうか、お聞かせをいただきたいと思います。  それから、コラボレーションという意味でも今年の、SNS、ツイッターか何かで、けやきが企画展に合わせたメニューを作っていらっしゃるというのを見た記憶があるんですけれども、これはかなり前からやっていたのかどうか、2021年度もやっていたのか。また、そういった相乗効果で、市の決算には直接関係ないですけれども、けやきの売上げなんかがアップしていたりするようなことがあるかどうか、分かったら教えていただきたいと思います。  それから、町田市も市内や相模原の大学なんかと、いろいろとまちづくりで連携をしていますが、国際版画美術館で何か具体的なことがあるのかどうかちょっと読めなかったので、あったら教えていただけたらと思います。 ◎国際版画美術館副館長 幾つかお話しいただきました。  まず、オンラインのほかに、障がい者とかに対して何かやったのかというところなんですが、2021年は特に障がい者向けとか、そういうものはやっておりません。  あとミュージアムショップの魅力づくりというところなんですが、これについては配置を変えて見やすくするとか、そういうのは当然、日々努力はしているんですけれども、新たなものというのは特にありません。  ぐるっとパスの参加については、2021年度のパスによる入館者数は1,185人になっております。  けやきとコラボしてというお話なんですが、これは以前からやっておりまして、売上げ自体がどうなったかというのは、ちょっとこちらのほうでも数字的なものは把握していないんですが、お話的には好評いただいているという話は、けやきからも聞いております。  大学との連携についてなんですけれども、こちらはやっているものとしては企画展と連携してというか、合わせてコンサートをやっていまして、先日もやったんですが、プロムナードコンサートといって、桜美林大学とか玉川大学の学生が来てコンサートをやるというようなところはやっております。連携というところは以上です。 ◎国際版画美術館担当課長 今私が伺った限りでは6件ご質疑いただいたように思います。今、副館長から説明がありましたけれども、簡単に補足させていただきたいと思います。  まず、高齢者の方に対して何か取組はやっているかというご質疑をいただいたかと思いますけれども、シルバーデーを毎月第4水曜日に実施しております。こちらは2019年12月の市議会の際に条例改定を行って、65歳以上の方を一般料金にさせていただきました。それの代わりといったらなんなんですけれども、シルバーデーを実施することにしたわけですが、それは都の美術館が第3水曜日に実施しているということを見習いまして、設置したものになります。それ以外の高齢者への取組ということになりますと、高齢者に限定した取組というのはやっておりませんけれども、一般の方を対象にいろんなイベントを開催しますと、自然といったらいいのか、高齢者の方も多く参加していただいているという状況があります。  次に、ミュージアムショップ等に関しての来館者増に向けた魅力づくりということになるかと思いますが、それにつきましては副館長のほうからの説明があったことに加えて、展覧会ごとにどんなグッズを販売したらいいかというようなことを検討しまして、委託会社から仕入れて、それを販売するということで、ショップの品数を増やすような魅力づくりを行っているということがあります。  次に、アール・ブリュットのような展示、あるいは鑑賞ということについてですけれども、実はこれはまだできておりません。今後の課題として研究していく余地が大きくあるわけなんですけれども、例えばパークミュージアムが実現した暁には、障がい者のアートを展示して、健常者と一緒に鑑賞するような、そんなプログラムを実施していったらいいのではないかなということも今考えております。  それから、ぐるっとパスにつきましては、先ほどご報告があったとおりですが、やはり2019年度の実績にまではまだ返ってはいないんですけれども、多摩地区の美術館、博物館の中では、国際版画美術館の売上げが一番多かったというようなことがありますので、そこそこの成果を上げてきているのではないかなと思っております。  それから、けやきのメニューについては、もう数年前から展覧会ごとに出していただいておりまして、すてきなチラシを作って、結構人気があるものになっていると思います。  あと大学連携につきましては、創作体験ということで、夏休み期間中に東京学芸大学の版画の研究室の先生と学生に協力いただいて、版画の制作等の体験講座を実施しておりますし、近隣の女子美術大学の版画研究室とも協力して、そういう創作体験なども実施をしているところでございます。 ◎国際版画美術館副館長 大学の連携でもう一つ付け加えさせていただきますと、毎年10月にゆうゆう版画美術館まつりというのをやっていまして、これは友の会と共催でやっているんですが、そこについても桜美林大学、玉川大学にご協力いただいて参加していただいているということと、あと町田・デザイン専門学校も参加していただいて、チラシ作りというか、優秀賞の方のチラシを作るんですけれども、そういうようなことも参加していただいているというところをお話しさせていただきました。 ◆今村 委員 ありがとうございます。今ご丁寧に説明をいただきましたので、いろいろ複合的に、そうした効果がいろんなところで現れて、また今後、さらに入館者や売上げ等、相乗効果でよくなっていけばいいなというふうに思います。  私はいつもあそこの、国際版画美術館もそうですし、今日はここにいる理事者側というか職員の皆さんで、東京都美術館に行かれたことがある方はいらっしゃいますか。何人かいらっしゃいますけれども、あそこに行くと芹ヶ谷公園を思い出します。東京都美術館の今の建物は、前川國男さんが設計をして造られたレンガの外装で、そのお弟子さんが国際版画美術館を設計なさった大宇根さんでいらっしゃいます。同じように、井上武吉さんという彫刻家で、マイスカイホールという銀色の穴の開いた彫刻が芹ヶ谷公園にもありますけれども、東京都美術館にも同じものが設置をされているので、すごく何か雰囲気が似ているなと私自身はいつも行くと思うんです。ぜひ、ぐるっとパスで東京都といろいろなつながりも持っていらっしゃいますし、東京都美術館は隣に東京藝術大学もあったりして、東京藝術大学の学生の皆さんが、とびらという名称でいろいろと運営に協力したりされているようでありますから、結構なポテンシャルを国際版画美術館も持っているので、ぜひそうしたことをしてもらいたいなと思います。  結構、前川先生の建物をいわゆる建築関係の方が見に来るそうなんです。せっかくこの市役所本庁舎もそうですし、著名な方が造られたものとか、いろいろなことがあると思うので、そういった美術館というのは美術、芸術だけではなくて建物の魅力もあるので、ホームページなんかにも国際版画美術館の建物の魅力みたいなものも書いておくと、見学する方が増えるんじゃないかなと思っていますので、一言感想も含めて申し上げました。ありがとうございます。終わります。 ◎スポーツ振興課長 午前中ですけれども、木目田委員のご質疑で漏れていた点が何点かありましたので、まず私のほうからは、事業別行政評価シートの284ページ、屋外スポーツ施設事業の受益者負担比率のそれぞれの受益者負担はというところで確認が取れましたので、お答えさせていただきます。まず、成瀬クリーンセンターテニスコートにつきましては、受益者負担比率が46.4%、三輪みどり山球場につきましては24.2%、あと緑ヶ丘グラウンドにつきましては7.9%ということになっております。 ◎スポーツ振興課担当課長 私も同じく午前中の木目田委員のご質疑に回答いたします。282ページの室内プール事業の件で、収入が上がっているのに受益者負担比率が下がっている理由についてご質疑がありました。利用料金収入についてはこのとおりなんですが、受益者負担比率を計算する際に維持管理のコストがどれくらいかかったかというところが、利用料金収入に対してのコストの比較でこの割合が決まってきます。維持管理費等はおよそ3,700万円程度増加をしておりまして、主にコロナ対策で人件費の部分であったり、あと光熱水費、プールの消耗品費、そういった部分がこちらの事業別行政評価シートには維持管理の数字は載っていないんですが、直接かかった維持管理に係る費用を算定の数字として入れております。 ◆新井 委員 令和3年度の決算審査ですので、令和3年度の事例をお答えいただければと思います。パークミュージアムの計画のところなんですけれども、市民の方から説明会を開いてほしいという声がどれぐらいあったのかというのを、まずお聞かせください。 ◎文化振興課担当課長 令和3年度、2021年度でございますけれども、地元の方からは公園内のエレベーター含めたいろんなご意見をいただいています。また、周辺にお住まいの方の団体からも、いろんな説明をしてほしいというお声もいただきまして、何度か市の担当としてご説明をしております。また、もう少し広い町田市の市民で構成される会の方々からも、ちょっと何度かというのは今手元にないんですけれども、何度か説明会、それから事業の進め方についてお手紙というものを頂いております。 ◆新井 委員 そういったご意見の中で、計画が出る前にぜひ市民と話し合ってほしかったというような声はありましたでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 一例を申し上げますと、市民の団体から、シンポジウムを開いて計画についてみんなで考えたいとか、そういったような要望をいただいておるところでございます。 ◆新井 委員 2点伺いましたけれども、それについての意見は、決算審査終了後に紙で事務局に提出をして、その後、多数決でその意見を採用するかどうかが決まりますので、ここでは控えます。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって文化スポーツ振興部所管部分の質疑を終結いたします。  休憩いたします。              午後1時59分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後2時 再開 ○委員長 再開いたします。 △行政報告((仮称)国際工芸美術館実施設計の進捗状況について、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本計画の策定について、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業に係る官民連携検討について) ○委員長 行政報告、(仮称)国際工芸美術館実施設計の進捗状況について、行政報告、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本計画の策定について、行政報告、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業に係る官民連携検討についてを一括議題といたします。  本件について、担当者の報告を求めます。 ◎文化スポーツ振興部長 行政報告、(仮称)国際工芸美術館実施設計の進捗状況について、行政報告、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本計画の策定について、行政報告、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業に係る官民連携検討についてご報告申し上げます。  内容につきましては、担当からご説明申し上げます。 ◎文化振興課担当課長 それではまず、(仮称)国際工芸美術館実施設計の進捗状況についてご報告申し上げます。  1の実施設計の進捗についてでございますが、本年4月から、実施設計を再開しております。地域の方々から、2つの美術館を一体化するエレベーター棟をよりよい計画にしてほしいとのご要望に対して、検討を行いました。5月にはエレベーター棟の変更計画が決定したため、整備計画説明会にて広くお示ししました。また、基本設計の内容を基に、建物全体の構造や各種設備などの設計を進めてまいりました。現在は、建築基準法に基づく申請手続を行っております。今後、より詳細な実施設計図面の作成を行い、工事費を算出するための積算業務を進めてまいります。  2の工事費精査の検討状況についての(1)急激な物価上昇による工事費の増額要素についてですが、現在も急激な物価上昇が続いており、今後(仮称)国際工芸美術館整備工事への影響が予想されます。一例として、資材価格が大きく上昇したものを下の表に抜き出しております。表の青い色塗りの部分は2021年4月から2022年4月、1年間の上昇率でございます。また、黄色の部分は2022年4月から7月までの上昇率でございまして、今年度も上昇が続いております。  次に、(2)の工事費の減額見込みについてご説明いたします。  アの外壁仕上材についてですが、基本設計時は、収蔵庫棟の外壁仕上材としてGRCパネルを採用していました。その後の検討により、陶板タイルに変更することで、工事費が約6,500万円程度減額となる見込みでございます。別添資料1をご覧いただきますと、こちらの赤で囲っている収蔵庫の外壁部分について仕上げ材を変更するものでございます。次の別添資料2にGRCパネルと陶板タイルの比較をしております。それぞれの材料の耐久性などの特徴について記載しております。  次に、イの建物東側スロープについてですが、これは、別添資料3から5に詳細な内容を記載しております。バリアフリールートの整備に当たり、公園内の高低差を解消するエレベーターについては、来園者や近隣住民の方々にとって分かりやすく、自転車も利用可能なエレベーターを、両美術館を一体化するエレベーターとは別に計画することとしました。そこで、基本設計時に、自転車も利用可能なルートとして計画していた(仮称)国際工芸美術館屋上と公園内の階段をつなぐ工事費約1億円のスロープ、こちらは、別添資料3の左側、変更前の赤い丸で囲まれている部分になりますけれども、取りやめることとしました。こちらのスロープの中止に伴い、(仮称)国際工芸美術館の屋上と園路をつなぐ階段を新たに設置します。これは、別添資料3の右側の変更後の赤い丸で囲まれている部分でございます。基本設計時に計画していたスロープの予定地には大きく育った樹木があります。それらを残すことができるようになるため、建物東側、こちらの建物からせせらぎに向かう斜面地でございますけれども、こちらの緑を緩衝帯とする計画としています。詳細な工事費については、今後算出してまいります。  ウのその他でございますが、外装部の塗装仕様や防水仕様、内装タイルの仕様などについて変更することで、工事費の減額を行うよう検討を進めております。  続きまして、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本計画の策定についてご報告申し上げます。  6月13日の文教社会常任委員会にて、(仮称)公園案内棟/喫茶/工房・アート体験棟基本計画(案)の作成についてご報告をいたしました。その後、基本計画案へのご意見を募集し、このたび基本計画――これは、タブレット資料の3ページから29ページが資料1となります――を作成いたしましたのでご報告いたします。  ご意見の募集についてでございますけれども、1の募集期間は、2022年6月15日から7月14日まで行いました。  2のご意見募集の周知について、実施方法は、町田市ホームページや子どもセンター、市民センターなどのほか、「広報まちだ」で周知を行っております。  3の寄せられたご意見につきましては、タブレット資料、後ろのほうの30から34ページの資料2にまとめております。電子メールやファクスを通じて、18名の方から42件のご意見をいただいております。資料2では、いただいたご意見の概要と市の考え方を記載しております。なお、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本計画(案)以外に対するご意見が、6名の方から18件ありました。  いただいたご意見の一例を申し上げますと、項目1として、将来への期待として、国際版画美術館や(仮称)国際工芸美術館と今回の版画工房・アート体験棟が一体となって、世界に文化の発信ができるようになることで、町田に住んでいる誇りやポリシーを誰もが持てるまちづくりに期待していますとのご意見をいただいております。これに対する市の考え方として、いただいたご意見について、運営計画等の参考にすると記載しております。  最後の34ページには、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟以外に対するご意見をまとめております。  4の主なご意見には、いただいたご意見の分類ごとの件数を取りまとめております。  最後に、5の今後のスケジュールでございますが、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟につきましては、2022年度から2023年度に基本・実施設計を行い、2024年度から2025年度に建設工事、2025年度オープン予定でございます。 ◎パークミュージアム担当課長 続きまして、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業に係る官民連携検討について、ご報告いたします。  タブレットの資料番号72番になります。  検討の背景につきましては、社会構造が大きく変化していく中で、行政経営においても、これまでにも増して新たな発想で多様な公共サービスを展開していくことが求められております。様々な担い手と共にまちづくりに取り組むことで、これまでにない新たな価値を生み出し、市民一人一人のニーズに適したサービスを提供していくことが、これからの行政経営にとって大切だと考えております。民間事業者の経験、技術力、ノウハウを活用し、新たな発想で新たな価値を生み出すことはもちろん、中長期的な視点で市民と一緒になって美術館と公園を育てていけるような事業推進体制をつくっていくことが求められている大切なことだと考えております。  「2 官民連携による対象事業及び事業手法について」でございますが、(1)のスケジュールの表にありますけれども、ここにお示ししているのが、今回パークミュージアム推進事業のうち、官民連携として想定している対象事業範囲になります。芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアムは、美術館と公園等を一体的に運営することで、先ほども申し上げました、これまでにない新たな発想で新たな価値を生み出すことを目指しているものです。  維持管理・運営ということにつきましては、2つの美術館、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟から、芹ヶ谷公園まで含めて全てを対象にしておりますが、ハード整備につきましては、それぞれ現在の進捗状況に応じた事業範囲を想定しております。例えば、(仮称)国際工芸美術館につきましては、既に整備工事費まで今年度予算でお認めいただいておりますが、整備まで市が行い、維持管理・運営から民間事業者に任せる想定としております。(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟につきましては、実施設計まで市がしっかりと仕上げた後、整備工事から民間事業者に任せるものとなっております。公園の整備については、一部設計も含めて、整備工事から維持管理・運営まで民間事業者に任せるものです。私が今申し上げた範囲が、波線で囲まれている範囲の説明になります。全体としては、民間事業者が施設を建設して、その後、施設の所有権を市に移管した上で、民間事業者が施設の運営を行っていく、そのような形を想定しております。  続きまして、資料2ページ目、(2)では事業手法・事業費をお示ししております。今回の官民連携の事業手法としてはPFIを想定しております。ここに記載させていただいておりますBTOとは、PFI手法の一つであり、私先ほど申し上げましたが、Build Transfer Operateのことで、民間事業者が施設を建設して、所有権を市に移管した上で、施設の運営を民間事業者が行うというものです。  こちらに事業費試算【事業期間15年間】と記載しておりますが、官民連携のパートナーを進めていく上で事業期間を15年と想定し、従来方式、つまり、これまで同様のやり方に比べて、どのぐらいの効果があるかという試算をしたところ、3.6%のVFM、Value For Moneyが出ることを確認いたしました。VFMの考え方には、金額面のみならず、より良質なサービス提供が可能であるかどうかという側面もあります。公園と美術館を一体的に整備し、運営していく本事業においては、民間事業者の経験、技術力、ノウハウを活用して、先ほど申し上げた繰り返しになりますが、新たな発想による新たな価値創出を十分に期待できるものと考えております。  少しこちらの記載の金額の補足をいたしますと、この事業費試算総額は、従来手法とPFI手法を比較検討するためのものです。そのため、ちょっと細かい話になるんですが、維持管理・運営費の中には、比較するために市人件費と市美術館業務に係る人件費を含んでおりますので、この数字がそのまま民間事業者へ発注する金額というわけではございません。ただし、ここに書かせていただいている主な内訳につきましては、これまで議会でご報告しているところもありますが、民間事業者への発注金額をイメージして記載しております。  整備費につきまして、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟整備費につきましては、私どもこれまで概算で約8億円というお話をさせていただいておりましたが、今回の整備費につきましては、約8億円の中には、あそこの土地を活用するための擁壁整備に係る費用も含んでいる想定でございます。それを約1.5億円と今概算で見込んでおりますので、それを除く建物整備費として約6.5億円と記載しております。  維持管理・運営費につきまして、(仮称)国際工芸美術館並びに国際版画美術館につきましては、金額面ではこれまでかかってきた維持管理・運営費から5%程度圧縮した事業費を想定しております。その中で、先ほど申し上げましたが、より魅力的な運営を進めていくための検討を進めているところです。アート・出会いの広場、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟につきましては、これまでにない新しい事業としての想定事業費となります。  「3 事業者の選定方法・手続き等について」でございますが、これまでも事業者とはコミュニケーションを取ってきたところですけれども、引き続き、事業者との対話を進めながら、民間事業者の知見、技術力を最大限活用した事業実施となるよう、検討を進めていきたいと考えております。ですので、性能発注に対する事業提案と書いてありますが、民間事業者がこの事業に対する意欲を持って新しい提案をできるような、そういった形の募集の仕方を検討していきたいと思っております。  4、今後の事業スケジュールですけれども、11月頃には、実施方針として、町田市としてこういった手法を使いながらパートナーを選定していきたいんだという考えなどを公表し、また2024年度になりましたら公募を開始して、2024年度末には事業者を選定したいと考えているところです。  説明は以上になります。 ○委員長 これより一括して質疑を行います。 ◆藤田 委員 ありがとうございます。最後の官民連携のところを聞いて、ここが定まらなかったから、今まで幾ら予算の根拠を聞いてもできてこなかったんだなという思いがあります。改めて、予算審査をこれからしていく感じでお伺いしていきたいと思います。その前に、6月定例会で様々、予算の根拠等をお聞きいたしました。公園のほうが後からになるのかと思いますけれども、いずれにしても連携して、聞いていれば、前回、私のほうで質疑させていただいた6月定例会で予算化した部分で予算の根拠を示されなかったところを、改めてご説明いただければと思います。 ◎パークミュージアム担当課長 6月の定例会で我々、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業ということで、文化スポーツ振興部、都市づくり部を含めて連携してやっております。ですので、この予算の中には双方の事業を書かせていただいておりますが、その中で、芹ヶ谷公園の樹木適正配置委託であるとか、駐車場進入路の拡幅工事というところでご質疑いただいたんですけれども、そのとき私が正確にお答えできませんでした。今、公園緑地課が遅れているんですけれども、ちょっと準備をしてまいりましたので、私のほうで説明させていただいて、また大変申し訳ないんですが、もし不足があるようでしたらというところで。  芹ヶ谷公園の樹木適正配置委託料というものを今年計上しております。これにつきましては、今年度、おおよそ芹ヶ谷公園をイメージしていただくと、せりがや冒険遊び場の辺りから大きな滑り台の辺りまで、あちらの斜面を対象にして、樹木適正管理ですので、ちょっと表現がなかなかあれですけれども、要はこれまで手がつけられていなくて生い茂り過ぎてしまった樹木ですとか、そういったものを適正な状況にしていこうということで調査をして、ある程度、剪定、伐採も含めて進めていくための費用になります。  ですので、対象樹木というものを公園としては想定しておりますけれども、相当な広さがある中で、例えば、今年の2022年の対象樹木というのは570本くらいを対象にしているんですけれども、これは570本を全部切ってしまうということじゃなくて、剪定も含めて、そのぐらいの樹木についていろいろと手を入れる必要があるんじゃないかという想定で、今回予算をいただいているものです。そちらが樹木適正配置委託料になります。  もう一つ、駐車場進入路拡幅工事費(第1期整備区域部分)というのがあるんですけれども、これにつきましては、せりがや冒険遊び場の上というか、第1期整備エリアの中に、ひだまり荘の前と言ったほうが分かりやすいですかね。あそこに今駐車場があります。ただ、駐車場に入ってくる道の部分がクランクしてすごく狭いので、あそこをもう少し通行しやすいように、道路の駐車場進入路整備工事をいたします。有効幅員を6メートル確保できるように、アスファルト舗装ですとか、コンクリート面積、道路上にしっかり擦れ違いもできるような6メートルの道を確保できる工事をしまして、大体延長としては33メートルぐらいの範囲について工事を行う予定になっております。 ◆藤田 委員 ありがとうございます。できれば今後は、担当が公園ということであったかもしれませんけれども、予算上程するときにそこのところを説明いただければ、今後はできるんだと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。今回行政報告に当たりまして、営繕のほうも出席いただいてありがとうございます。こういう形でこれから質疑をさせていただきたいと思います。  先ほど一部説明がありましたけれども、やっぱりこれから建設等は市で行う、この後、手法は確認していきますが、そういうふうになっていくにしても、やっぱり昨今のウクライナ情勢だとか、コロナの情勢等も含めて、工事費の高騰というのが予想されます。そういった面で、今度積み上げていくのに示される予算だとか、建設費にどういう形で反映されていくのか、当然反映していくんだと思いますが、そこのところの今の状況を教えていただければと思います。 ◎営繕担当部長 今こちらの行政報告の2番のほうで記載させていただいたとおり、非常に厳しい状況でございます。一つ一つの資材単価が上がっている状況で、ご覧になっていただいてびっくりされているんじゃないかなと思います。我々自身も、工事と設計に携わっている我々としても非常にびっくりしておりまして、ちょっと読めないところも実はございます。ただ、そうはいってもというところで、もちろん我々が今基本設計でつくっている設計図書があります。それに基づいて詳細な設計を、先ほどの今の状況の中で建築確認に向けて詳細設計をしておりますので、その詳細設計に基本設計で概算を出した金額を今の単価に置き換えながら、詳細な部分を、さらに工事費を出していきたいなと思っております。 ◆藤田 委員 そこのところは提示されるまで変更があれば、その都度報告いただければ大変ありがたいなというふうに思っております。今回、営繕課に来ていただいて、私は建設等、整備等の削減ももちろん大事だと思うんですが、それ以上に今回BTO方式ということで示していただきましたけれども、維持管理というのが、やっぱり一番重要、これからランニングが一番重要になってくるかと思います。こうして示された中でお聞きするんですけれども、維持管理について、例えば設計の段階から環境に配慮しただとか、そういった部分も含めて、あと耐久性も含めて、やっぱりそこのところは重要だと思うんですが、そうした維持管理についての削減といった部分というのは、どういうふうにされているのかをお伺いしたいと思います。 ◎営繕担当部長 ランニングコストに対しての削減というところになると思います。実は今、決められた予算の中で、先ほど答弁させていただいた増額が非常にあるという中で、なるべく予算の中に収めよう、収めようというところで、いろいろ資材を見直したりとか、やり方をちょっと考えたりとか、今おっしゃられて、ランニングコストという視点でというのはなかなか考えていなかったところではあるんですけれども、そうはいいながらも我々としては、例えばガラスですね。Low-Eガラスは聞いたことあるかもしれませんけれども、そういったガラスを採用してみたりとか、あとは断熱材ですね。もちろん、これは一般的な話にはなるかもしれませんけれども、少し厚い断熱材を採用して、なるべく中の空調に負担がかからないようにということを考えています。あとは、今出た空調機の仕様についても、幾つかのパターンを考えまして、その幾つかのパターンの中で一番ランニングコストの低いもの、そういったものを採用しております。  まだ検討中なんですけれども、今、委員からおっしゃられて思いつくものとしては、例えば、先ほど説明の中に陶板タイルというものを外壁に採用するという話をさせていただいたんですけれども、それが塗装が要らないんです。塗装が要らないというところで、塗装のメンテナンスがかからないというものにもなりますので、そこら辺がランニングコスト削減というところにつながるんじゃないかなと考えております。ランニングコストと今、委員のおっしゃった視点で、これからますますそこら辺を検討していきたいと思います。 ◆藤田 委員 ありがとうございます。そこの部分も含めて、光熱費でいうと、これはつぶやきにしておきますけれども、例えば東京都で太陽光とか、そういう考え方も出てきていますので、そういったところも含めて、これから部署連携して、そこのところも努めていただきたいし、また国際工芸美術館だけじゃなくて、国際版画美術館と立体工事、あるいはアート体験棟等も含めて、今後そういう面でその他に削減できるところは削減して、それをランニングのところにもつなげていくように、そこは連携して、営繕課の知恵も含めてやっていただければと思いますので、またその効果を次の行政報告のときに期待しておきたいと思います。  こういう方針がしっかり固まって示されたところで少し恐縮なんですが、私たち自民党会派で読み込みなり、これから全体のパークミュージアム構想について、一応研究をし、まとめてきましたので、そこを質疑させていただきたいと思います。  そもそも国際工芸美術館にしても、遡れば博物館の移転構想というところから始まっていると思います。そういう意味において、まず聞きたいのが、2022年の4月1日に博物館法が改正になりました。(仮称)国際工芸美術館・国際版画美術館一体化整備によって、今後、美術館はどのように生まれ変わっていくのか、あるいはどのような美術館を目指していくのか、法律に基づいてお伺いしたいと思います。先月の8月2日に朝日新聞の文化欄に、博物館法改正に関する記事が掲載されておりました。それで幾つかお聞きしたいんですが、それによると、来年、2023年4月1日施行、改正博物館法のポイントは2つで、1つは博物館登録に関すること、もう一つは法律の目的と博物館事業の見直しに関することだというふうにされています。そのうち、法律の目的と事業の見直しについて、博物館という大きな枠組みに入る美術館にしても、地域と連携し、文化観光などの活動で地域の活力向上に取り組むことが努力義務とされたとあります。さらに、観光だけじゃなくて、まちづくりや福祉、国際交流など多様な活動を役割として法に位置づけされたというふうにあります。  こうした博物館法改正の内容は、これまで議会などで説明を受けてきた芹ヶ谷公園芸術の森プロジェクトのコンセプトや考え方と符合するようにも私は感じております。実際に(仮称)国際工芸美術館・国際版画美術館一体化整備によって、今後、美術館は改めてどのように生まれ変わっていくのか、あるいはどのような美術館を目指しているのか、コンセプトに返ってご説明いただきたいと思います。
    ◎国際版画美術館副館長 現在進めております(仮称)国際工芸美術館・国際版画美術館の一体化整備なんですけれども、今、委員がおっしゃったように、今回の博物館法の改正の動きを先取りするようなことだというふうに思っております。まさに、社会状況と役割の変化に対応したプロジェクトだと考えております。本事業にとって、2つの美術館が展覧会の開催、作品収集、保存といった美術館の本来の業務、根幹となるような活動を引き続き実施、充実させ、これまで以上に世界とつながる、世界に向けて発信力のある美術館になっていくことを目指していきたいと考えています。  それに加えて、もう一つ重要な活動としまして、アート・出会いの広場とか、版画工房、アート体験棟などを舞台に、新しく改正博物館法に示された地域の課題解決の場としての機能を持たせて、地域と市民をテーマに、地域社会における役割を意識した活動を展開させていただく美術館に生まれ変わりたいと考えております。 ◆藤田 委員 今趣旨を聞いて、官民連携という中で心配されて、実際には本会議場でも出ておりますが、学芸員の位置づけをお伺いしたいと思うんですけれども、同じ朝日新聞の記事なんですが、「学芸員不足や処遇 なお課題」という見出しで、学芸員の位置づけが不明確という内容が掲載されております。今回の(仮称)国際工芸美術館・国際版画美術館一体化整備事業では、官民連携という運営体制が検討されておりますけれども、その考え方について確認をさせていただければと思います。 ◎国際版画美術館副館長 今、官民連携の運営体制について、実際に運営体制をしいた場合の美術館職員が行っている業務の整理について進めているんですけれども、その中で、これまで学芸員が担ってきた業務、例えば広報とか、イベントなんかも今まで学芸員が担ってきた部分があるんですけれども、そういうものについては、そういう事業が得意とする民間の業者に任せて、学芸員は調査研究とか収集、保存、企画展示、教育普及といった学芸員本来の業務を充実させていきたいというふうに考えています。そうすることで、これまで以上に世界に向けて発信力のある美術館となっていくということを目指して、かつ、地域社会における役割を担う美術館となっていきたいと考えております。 ◆藤田 委員 ありがとうございます。世界という言葉が幾つか出てくるようになったなというふうに思っております。新しい要素として、今報告にもありましたけれども、アート・出会いの広場や版画工房、アート体験棟が加わるということでありますけれども、そこでどんなことを実施するのかということであります。今回の(仮称)国際工芸美術館・国際版画美術館一体化整備事業は、これまでの美術館機能を見直して再配置するという考え方の下に進められておりますけれども、これまでの議会での説明などでは、新しい要素として、アート・出会いの広場や版画工房、アート体験棟が加わるというふうに聞いております。改めて、そこでどういうことを実施するのかお伺いしたいと思います。 ◎国際版画美術館担当課長 まず、アート・出会いの広場は、美術館にも公園にも開かれたオープンなスペースとなるわけですけれども、その主なる機能は3つありまして、その1つは美術館とか公園のインフォメーション、2つ目はイベントや展示などを行うことです。3つ目としては、ミュージアムショップを含んで休憩所となるということになります。これらの機能を持つスペースを設置して、気軽に美術館に足を踏み入れていただくような入り口として運営していくというのが、このアート・出会いの広場です。  そちらで実施する具体的なイベントについては、今検討中なんですけれども、例えば、これまで展覧会場ですとか、講堂などで学芸員が実施してきました作品や解説などに関するトークとかレクチャー、それから学芸員や講師が参加者と対話しながら、作品とか作家とか美術全体を理解するような対話型の鑑賞講座などができるのではないかと思っております。あと、コロナ禍でも実施したんですけれども、東京2020オリンピックに合わせて、バリ島とかニューヨークに住むアーティストをオンラインで結んで国際的なトークイベントを開催しておりますので、国際版画美術館の通信が非常に改善され、よくなった暁には、そういったイベントも積極的に実施できるのではないかなと思っております。  さらに、親子で気軽に参加できる読み聞かせ会ですとか、オンラインでの鑑賞講座などもやっていけますし、作家の公開制作などというのも、実施するにはちょうどいいスペースになっていくのではないかとも思っております。また、国際工芸美術館と一体化するというようなことで、お茶会とか生け花なども展示、実施ということもできるのではないかと考えております。  それから、市役所の諸部署とか外郭団体、大学などと美術館が連携して、先ほども副館長のほうから説明があったんですけれども、観光とか産業、福祉、教育などをめぐる地域の課題をアートと結びつけて解決する場として、様々な内容の事業を実施する場としても活用していきたいなと考えております。  もう一つ、版画工房、アート体験棟になりますけれども、こちらの版画工房は体験から本格的な制作まで可能な機能を持たせて、現在の国際版画美術館の版画工房、アトリエのレベルを維持するようにし、民間事業者と連携することで、これまでの版画講座や子ども講座などを増やしていくことですとか、あるいは自由に制作できる一般開放と呼んでいるものがあるんですけれども、そういう一般開放の利用時間数を増やしていくというようなことなども考えております。あと、ガラスや焼き物については、体験レベルの機能を持たせるように考えておりますけれども、例えば土日、祝日には事前予約なしでも、いつでもちょっとした体験プログラムが体験できるようなことや、これまでの博物館のアウトリーチ活動でも行ってきましたけれども、体験講座を引き継いで発展させるような事業を実施していくことができるのではないかと考えております。学校対応の講座なども積極的に対応していきたいと考えております。 ◆藤田 委員 ありがとうございます。今までそういったコンセプトというか、一体何をするんだろうというイメージが今まで湧かなかったものですから、改めてそこを確認させていただきました。それが、言ってみれば博物館法改正の趣旨でもありますし、先ほど副館長のほうから先駆けてということでありますけれども、そういったこともしっかりと示していきながら、これから説明なり意見交換会に行っていただければと思います。  決算は終わったんですが、経営的なところに入るんですけれども、先ほど営繕課のほうから、いろいろ建物の削減だとか、今後の維持管理の在り方等も聞きました。そういった中で、国際工芸美術館を整備するに当たって、やっぱり目指す観覧者数というのは、これはちゃんと根拠に基づいて示しておく必要があるんだろうというふうに思っています。改めて観覧者数の目標を教えてほしいんですが、これまで10万人でしたかね。何か10万人を目指すというような話もありましたけれども、根拠等もはっきりしなかったんですが、(仮称)国際工芸美術館を整備するに当たって、目指す観覧者数をしっかりと決めて示していただきたいと思うんですけれども、観覧者数の目標を改めて確認させていただければと思います。 ◎文化振興課担当課長 国際工芸美術館の観覧者数なんですけれども、先ほど、以前10万人という話があったんですが、今現在いろいろ調べて数値をつくってきました。目標としては、今12万人を目指しております。その考え方としましては、年に6回企画展を行った場合、この純粋な観覧者数というものを算出しました。この観覧者数に相乗効果として、国際版画美術館や版画工房、アート体験棟、アート・出会いの広場に来たそれぞれの3割の方が、国際工芸美術館の企画展を観覧すると想定しております。そこに、あとは常設展示を行いますので、常設展の観覧者も足して出した数字となっています。  あと、国際版画美術館と版画工房、アート体験棟の3割という話をしたんですけれども、ここの根拠になる数字と考えておりますのが、2020年の11月から町田市文化芸術に関する市民意識調査を実施しました。この調査の中で、「あなたは、どうすれば文化芸術を鑑賞しやすくなる・鑑賞したくなると思いますか」という設問を用意しています。その中で、「催しなどに関する情報が入手しやすくなる」という回答が31.3%ありました。このあたりから、3割ぐらいは来ていただけるのではないかと見込んで算出させていただきました。 ◆藤田 委員 そうすると、目標とする観覧者数の考え方というのが、国際版画美術館、版画工房、アート体験棟、アート・出会いの広場に来た方が、(仮称)国際工芸美術館に来るということだと、反対に国際版画美術館も、(仮称)国際工芸美術館、版画工房、アート体験棟、公園に来た方が来る、そういった相乗効果ということでよろしいですか。そこをちょっと確認させてください。 ◎国際版画美術館副館長 今、委員おっしゃったように、当然、国際版画美術館にもそういう方が来るというふうに想定しております。考え方としては、先ほどご説明したとおり、3割というのは同じで、国際版画美術館は今までも企画展とかをやっておりますので、実績値というのがありますので、その実績値、常設展のも合わせて、あとは国際工芸美術館、版画工房、アート体験棟、公園からアート・出会いの広場に来た方の人数を加えて約15万人と考えていまして、あと国際版画美術館の場合は、講堂とか、市民展示室とか、貸出施設もありますので、これらを含めて全体で約20万人を目指すというふうに考えております。 ◆藤田 委員 最後にします。ありがとうございます。そこで、やっぱり今までの総括をしてお聞きしたいのが、今まで支出の部分、維持管理等も含めて整備の部分、いわゆる投資という部分をお聞きしてきました。今日は公園緑地課のほうも参加していただいていますけれども、いわゆるパークミュージアム構想、今まで説明いただいた国際工芸美術館とか、あそこの位置からすると中心街も含まれるんだと思いますが、今回の構想において、改めて経済効果等も含めてどのぐらいを、そういったところで出る部分、そして投資した部分に対してどのぐらいの効果を期待しているのか、そこを最後に総括してお伺いしたいと思います。 ◎パークミュージアム担当課長 ご質疑としては、パークミュージアム事業を推進していくことでどんな効果が、大きく言えば生まれるんだろうというところで、かつて、2020年12月になるんですけれども、経済波及効果というご報告を文教社会常任委員会でさせていただきました。そのときは、例えばこの事業を進める中では、全体として経済波及効果、東京都の産業連関表を用いて分析したところで言うと約252億円の効果があるだろうというご報告をさせていただいております。  あわせて、その際に、これは東京都の産業連関表という数式というか、理論値ではありますけれども、このパークミュージアム、公園が生まれ変わって、美術館も生まれ変わってというところで、どれだけ来園者が増えるんだろうというのは2020年当時も想定して、例えば出来上がったときに、そのときは増加する来園者を20万人と見込んで、その方々が当時公園でアンケートを取ったときに、来園する方々の中で、どのくらいの方が電車とかバスで来るんだろうといったら、大体2割ぐらいだったんです。ということは、町田駅を経由していらっしゃる方が、20万人のうちの2割ぐらいいらっしゃって、その方々は公園を楽しんでいただくんだけれども、町も楽しんでいただいて、町で消費活動をしていただきたいというところで言うと、町田市観光客数等実態調査報告書から単価を掛け合わせると、20万人の来園者のうちから20%が4万6,000人程度になるんですが、その方々が町で経済活動すると、およそ1億5,000万円ぐらいを町に落としていくんじゃないかという試算をいたしました。  それは2020年当時の計算ですから、国際工芸美術館も国際版画美術館も今目標として、私が先ほど増加する来園者は20万人と申し上げましたけれども、国際工芸美術館で10万人増えて、国際版画美術館が今10万人強のところ、プラス10万人、また公園自体に来るお客様も、実はコロナ禍というところで公共空間の価値がすごく皆さん高まっていて、今も芹ヶ谷公園にたくさんの方がいらっしゃっています。  そういうことを考えると、当時20万人増えるというのは、どちらかというと控えめというか、最低限でもここまでと目指していたところを、今私たちが目標と思っているのは、もっといいものをつくって、もっと楽しんでいただいて、たくさんの人に来てほしいという発想ですので、先ほど申し上げた試算よりも、やっぱりもっと上を目指していけるように、当然まちづくりですので、芹ヶ谷公園だけじゃなくて、原町田大通りの話ですとか、原町田中央通りでもいろんな活動をしています。町なかの活動とも連携させていきながら、町全体として経済の活性化を目指して取組を進めていきたいと思っているところです。 ◆木目田 委員 何点かお伺いします。先ほどの運営についての、いわゆる総務とかPRとかイベントと、学芸員部門を分けるというか、前から、我々も何年か前に山梨県立美術館に行ったときに、県立美術館は既にやっていましたよと。今回、総務とかPRとかイベント部門は、国際版画美術館と国際工芸美術館を別にするのか、それとも一体で総務、PR部門として民間にやるのか、そこを一度教えてください。 ◎国際版画美術館副館長 今考えているのは、事務的なものです。今言った広報とか、そういうイベントの作業というものは、今でも一般事務が行って、当然、学芸員が一部行っている部分もあるんですけれども、一般事務がやっているとなると、そこについては併せて、国際工芸美術館と国際版画美術館が一体になってできると考えております。 ◆木目田 委員 ということは、例えば両方ともできましたというときには、国際工芸美術館と国際版画美術館のコラボレーション企画みたいなものも十分あり得るということですか。 ◎国際版画美術館担当課長 同じテーマで展覧会を開催することによって、より高い相乗効果を生むというようなことも考えていきたいと思っております。 ◆木目田 委員 ちょっと具体的なものは分からないですけれども、先ほど博物館の陶磁器と和菓子みたいな、陶磁器に版画を載せてもあまり映えはしないと思うんですけれども、何らかのコラボレーションはあるのかなと思うんです。あと、いわゆる外との連携というか、面での連携、前から文学館と「町田シバヒロ」との連携だとか、私も前に行ったことがありますけれども、世田谷の砧公園での世田谷美術館の導入路のいらか道みたいな、ちょっと今回この委員会で聞くべきものなのか分からないんですけれども、以前には文学館通りをミュージアム通りにみたいなものがあったんですが、そのあたりの外に関してというのは、今どんな感じなんでしょうか。 ◎国際版画美術館担当課長 現在も文学館と共通の割引券を出したりということを実施したこともあります。それから、今年度も実施したんですけれども、芹ヶ谷公園の中にあります冒険遊び場と連携をして、子どもの読み聞かせ会なども実施しております。それから、先ほどもちょっとご説明させていただきましたけれども、市の他部署、外郭団体等と連携しながら、今後町田市の課題となっていること、福祉、教育、産業、観光、様々な課題となっているようなことも、国際版画美術館の例えばアート・出会いの広場等で一緒にやっていくということも真剣に考えていきたいと思っております。 ◆木目田 委員 市民フォーラムのところに地域活動サポートオフィスもあるので、そことの連携とかも、それに入ってくるのかなと思うんです。あと運営の中で、さっきの決算のところでミュージアムショップがあったんですけれども、ミュージアムショップは学芸員の領域なのか、イベントの領域なのか、総務、PRの領域なのか、はっきりしなくてもいいんですけれども、今考えているのはどんな感じなんでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 ミュージアムショップというと、一般的には一般事務の領域、そういうところがメインになるかと思うんです。ただ、図録とかそういうものについては、当然学芸員の力というか、そういうところが関わってくるので、なので、どっちかというのではない部分だと思っています。100かゼロか、そういうことではないと思っております。 ◆木目田 委員 分かりました。あと、前からパークミュージアムと出している割にと言っていいのか分からないですけれども、もっと面的に、例えば、先日の「フューチャーパークラボ」での夜の利用とか、もっと小田急線沿いに近いところの利用とか、今はどうしてもミクロに国際工芸美術館、国際版画美術館、もしくは文学館、「町田シバヒロ」、もっともっと広く、例えば以前に桜美林大学のインスタレーションみたいな、夜のいわゆるダンスとか、トンネルを利用してとか、もっと芹ヶ谷公園の中での面の展開というのが必要になってくると思うんですけれども、そのあたりもやっぱり民間委託、いわゆる官民連携でお任せするという感じなんですか。それとも学芸員たちがやっていくのか、はたまた他部署とやっていくのか、そういったところはいかがなんでしょうか。 ◎パークミュージアム担当課長 芹ヶ谷公園は皆さんご存じのとおり、すごく横に長くて、いろんな方に事業をするに当たってお話しする機会もありますし、アンケートとかも取るんですけれども、やっぱり国際版画美術館があって、彫刻噴水辺りは芹ヶ谷公園という認識はすごくあるんですけれども、多くのトンネルを越えた小田急側、ここも芹ヶ谷公園だったんだねとおっしゃる方が、やっぱりたまにいらっしゃるんです。私たちは、当たり前なんですけれども、全体の芹ヶ谷公園と思っている中で、場所、場所、テーマに合った過ごし方、楽しみ方を実現したくて今回整備を進めるわけですが、今は事業を民間事業者が、指定管理がいるわけじゃないので、行政として公園の魅力を高めるためのいろんな取組を「フューチャーパークラボ」であったり、やっています。その中では、意識的に小田急線側のエリアを活用して、楽しんでもらうような企画もやってまいりました。それにつきましては民間事業者、企画をする事業者にヒアリングする中でも、あっちの空間はすごく面白いじゃないかと、やっぱりあれだけ町から近くて、緑が濃くて、居心地いい空間というのは、何か活用の方法があるんじゃないかというお話も聞いている中で、もっとあそこのよさも知ってもらいたいなというところで、いろいろ取組をしているところです。  また、公園から町なかへというところで、公園の中のつながりももちろん重視していますけれども、公園から町なかへというところでいきますと、去年はちょっとそこをテーマにしたくて、秋に宝探しというのをやったんです。それは、まず町の中でキーワードを探していただいて、キーワードを集めた人が最後に公園に来て、また公園の中で巡り巡っていただいてキーワードを見つけて、最後に宝をいただくという町なかとの連携企画をやったんですけれども、その中には、町なかのいろんな今ある資源、アルタミラの壁の絵が描いてあるところにキーワードを隠したり、民間交番とか、ぽっぽ町田に宝箱を置いたりとか、そういった町の中の協力もいただきながら、町と一緒になってと意識したところもありました。  また、桜美林学園に今回のプロジェクトの当初から、ぜひ協力したいんだというお声がけいただいて取り組んでいただいているんですけれども、去年、ライトアップをやったときは、小田急線沿いの大池という水辺にライトアップのものを浮かべたんですけれども、それを原町田大通りの中央分離帯に持っていって、実は町なかと同じライトアップをすることで、これは公園にもあったね、これは何だ、あっちの道路にあったじゃんみたいな、そういった取組も始めてみました。そのときは雨が降っちゃって、2日目が短くなってしまったんです。  そういうものを今、私たちは行政として意識しながらやっているんですけれども、民間事業者とパートナーシップを結んだ暁には、恐らく、こういうところがまさにいろんな人とつながるというのは、私たちの発想を超えたレンジの広さを持っている方々に期待しているところですので、そういった企画も含めて、私たちが培ってきた部分をより広げてもらえるような民間事業者を選定できたらと思います。また、その中には、先ほど来申し上げているうちの学芸員たちは、アートの視点から言えば専門家ですから、その要素もやっぱり、それは民間にお任せじゃなくて、民間事業者もやるんだけれども、例えば一緒に考えて、こういうのいいんじゃないみたいな、そういったケースも大いにあり得ると思っているところです。 ◆木目田 委員 いろいろな可能性、先日、夜に行かせていただきましたけれども、夜の可能性というか、ナイトミュージアム、ナイトズーみたいなものもありますし、何かかなり変わった趣もありますし、今、結構芹ヶ谷公園は撮影で使われたり、そういういろんな展開があるのかなと思っています。  最後なんですけれども、PFIについて言えば、民間資金を導入して、当然ながら民間としてもメリットがなければいけない。いわゆる民間としてのインカムのほうで維持管理とか、もろもろあるんですけれども、いわゆる自主事業的なものというか、先日、渋谷の北谷公園へ行って、ブルーボトルコーヒーができました。ブルーボトルコーヒーの立地、今までああいったところの立地ではできなかったものがある。民間が受けたくなるというか、入札したくなるというか、プラスアルファとして何か事業として考え――今、市として想定しているPFIとしての民間のインカムみたいなのものというのは何かあるんでしょうか。 ◎パークミュージアム担当課長 仕組み的には、基本的には指定管理に近いと言われればそうなんですけれども、サービス購入、サービス対価になるものとして、まず私たちとして、最低限という言い方は変ですね。しっかりやっていただく運営費を私たちの想定として、民間事業者に提示した中で、その中で創意工夫をしながら、よりよいものをするというのがまず第一歩にありますが、加えて、例えばですが、民間事業者の創意、発意、工夫というんでしょうか。公園の中で例えば、これから整備しますけれども、その場所を使ってヨガをやろうだとか、例えば版画工房については、版画工房の今までの活動をしっかり守りながらというところではありますけれども、ガラス、陶磁みたいな、新しくできる工房の中には子ども向けのプログラムを私たちはやりたいんですが、必ずしもそれを市がやるだけではなくて、私たちはこういうことを展開したいんだというものを民間の事業者がいろんなプログラムを展開する中で、実施事業として、例えばそこは金銭が発生するとか、そういった部分については、彼らの創意工夫を生かしたものについては、可能性はあるかなとは思っているところです。 ◆木目田 委員 原町田大通りがモノレールでもちろん拡幅されて、芹ヶ谷公園にということで、より町に近くなりますし、公園というのは、町田市だけに限らず全国で、今パークマネジメントみたいなもので相当注目されていますので、そのあたりもしっかりとお願いいたします。 ○委員長 休憩いたします。              午後3時 休憩            ―――◇―――◇―――              午後3時30分 再開 ○委員長 再開いたします。 ◆田中 委員 幾つかお聞きしたいと思います。ちょっと順番がばらばらになってしまうかもしれないんですけれども、まず、3つ目の報告にあった官民連携の検討についてなんですけれども、今回範囲ですとか、PFIなどの具体的なものというのは、今回の行政報告で初めて具体的なものとして出たということでいいんでしょうか。ちょっと記憶になくて、民間活力の導入というのは把握していたんですけれども、その点をまず確認させてください。 ◎パークミュージアム担当課長 官民連携の内容について、こういった形でご報告するのは初めてになります。 ◆田中 委員 ありがとうございます。そうしたら、初めてこういった具体的なものが出たというところで、想定している対象事業範囲について伺いたいんですけれども、官民連携による対象事業及び事業手法についてのところでは、版画工房、アート体験棟などの整備も入っていて、実施設計は町田市が行うというふうにこの表を見ると理解するんですけれども、そういった点では、市がどこまで整備の内容について指定ができるものなのか、性能発注との兼ね合いというか、そのあたりの考え方について伺いたいと思います。 ◎パークミュージアム担当課長 公園案内棟、喫茶、工房、アート体験棟につきましては、前回予算のときにもご報告というか、ご説明差し上げましたが、しっかりとお話を聞きながら進める相手が結構明確な中で進めるので、町田市のほうでしっかりコミュニケーションを取りながら実施設計まで進めますというところですので、実施設計図面を具体にするという作業がこの整備工事ですので、基本的には実施設計の内容を引き継ぎながら、また民間が入ってきたときによりよいものがあるかどうかというコミュニケーションが少しあるぐらいだと思っています。  ただ、資料に記載させていただいている性能発注というところは、主にはその先の管理運営の部分で、先ほど私どもはこういった公園にしたいんだ、パークミュージアムとしてこう盛り上げたいんだというのをしっかり要求水準として提示させていただくんですが、それを実現するための具体的な取組は、それを実現するための民間の提案を受けましょうというところですので、維持管理、運営についての性能発注の趣はすごく強くなると思います。 ◆田中 委員 性能発注と版画工房、アート体験棟などの考え方、整備は市の実施設計を基にということで理解いたしました。という点では、先ほど答弁の中にもお話を伺う方々がはっきりしているということで、これまで寄せられてきている工房利用者の要望などが設計にちゃんと反映されて、それが整備をされるのかというところと、例えば、今の国際版画美術館の中の工房を造る際には、東京藝術大学の工房レベルのものを造るということで、当時は版画家の名誉教授、元教授の方の意見なんかも聞いたというふうに聞いております。こういった専門家の意見を設計に取り入れるといったことはあるんでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 工房利用者からいただいているご意見の中で、安全性の確保とか、工房を設計する中で、現在の制作しやすい動線を保った設計をお願いしたいといったご要望をいただいておりまして、こういったものはきちっと設計に反映しながらやっていきたいというふうに考えておりますが、例えば、版画工房はこのままの形で残してほしいといったご意見もいただいておりまして、こういったものについては、一体的に国際工芸美術館と国際版画美術館を整備する中で、工房については新たなところに移していくというふうな考えで進めてまいります。また各種、今後も先生のご意見などをお聞きしながら、よりよい工房を造っていきたいと考えております。 ◆田中 委員 先ほどの決算の審査の中でも、有識者の意見を聞いて、いろんな意見をいただいているということなんですけれども、設計の段階の中でも、そういった意見についてはいただいたりですとか、反映させるということでいいんでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 まだ具体的な設計図面でどういったところのご意見を聞いていくか、そういったところは今後いろいろ考えていく必要があるとは思っておりますが、専門家の方々に今までも意見を聞いて設計を進めておりますので、また聞く機会を設けていくことは必要なのかなと考えているところです。 ◆田中 委員 分かりました。それでは、先ほど学芸員の話もほかの委員からありましたが、ちょっと基本的なところで申し訳ないんですが、PFI事業のときに、学芸員については市の職員でやるとか、そういった具体的なイメージがちょっとこれだけだと分からなかったので、どういうふうに整理をされているのかというのを伺いたいと思います。 ◎国際版画美術館担当課長 今回の市議会の定例会でも、たしか答弁させていただいているかと思いますけれども、美術館における学芸業務においては、市直営の学芸員が実施していくという想定でおります。 ◆田中 委員 分かりました。ありがとうございます。  それでは次に、ほかの行政報告のところで、進捗状況の行政報告について伺いたいんですけれども、資料の5枚目のところでスロープの変更という報告がありましたけれども、この点、変更理由をもう少し詳しく伺いたいなと思っております。これで1億円削減できるということで、削減というところもあると思うんですが、別にエレベーターが設置をされることで、例えば、自転車への影響というところは先ほどご説明があったんですけれども、車椅子の方ですとか、ベビーカーの方への影響についてはどうお考えなのか。また、このスロープについては、地域の方からも何か意見があって変更というふうになっているのか、その点を伺いたいと思います。 ◎文化振興課担当課長 スロープにつきましては、自転車も通れる公園内の高低差を解消するエレベーターを、もともと国際工芸美術館と国際版画美術館を一体化するエレベーターと同じところに当初は考えておりましたが、そこは別にきちっと整備してほしいといった地元の方の声をいただきまして、公園内の高低差を解消するエレベーターをもう一つ別に計画するというところでございます。そちらでバリアフリーのルートがきちっと整備されることから、例えば車椅子の方とかベビーカーの方、それからもちろん自転車の方も、新たに造るエレベーターでバリアフリー、高低差の解消をできるというふうに考えております。  そのため、もともとこれは2つの美術館を一体化するエレベーターが高低差を解消するエレベーターを兼ねていたときには、ここを自転車が通るというのは、やはりちょっと難しいかなといった面からも、高低差を解消する自転車が通れるスロープというのを計画しておりましたが、今回、自転車はエレベーターを通れるということになりましたので、今回このスロープは取りやめるということにしています。  ただ、公園内を様々なルートで楽しんでいただきたいといったことがございますので、一部階段となりますが、国際工芸美術館の屋上を通りながら公園内を楽しめるルートとしては残すということを考えております。 ◆田中 委員 詳しくご答弁いただきました。スロープに関して、先ほどちょっと言ったんですけれども、地域からの声というところでは何か要望があったんでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 地域からというのは、自転車も通れるエレベーターを造ってほしいといった声がございました。また現場説明会とか、そういった中で、少しでも緑を残してほしいといったお声の中で、スロープをもともと計画している場所には、非常に大きな木が生えている部分でございますので、そういったものを少しでも残してほしいといったお声もあって、スロープを取りやめているというところでございます。 ◆田中 委員 よく分かりました。それでは、同じく行政報告の進捗状況についての資料の、戻って1枚目のところに工事費の増額要素についてということで、先ほども質疑がありましたけれども、この点、上昇率でどのぐらい金額に影響が出るというふうに見積もられているのか。先ほどはまだ分からないという感じなのかなと思ったんですけれども、現状の段階ではこのぐらい上がるというところが、もし参考に分かれば教えてください。 ◎営繕担当部長 現時点ということなんですけれども、あくまでもそれぞれの資材の単価が今こういう状況ですよというところで、この数字を今の設計に当てはめてはいません。今は、あくまでも先ほど申し上げたとおり、基本設計でできた図面を修正して、より詳細な設計に進んでいるところでございますので、まだこれを当てはめているものではございません。ただ、今後、もちろんこういった増額した単価を当てはめて、皆さんに報告していきたいと思っております。 ◆田中 委員 承知をいたしました。その後の報告ということで、よろしくお願いいたします。  それでは、2つ目の行政報告のところで、アート体験棟基本計画の策定の内容について詳細のものが出されておりますが、この中で、今回、殿村議員の一般質問で都の環境調査のことを尋ねておりますが、今回の公園案内棟、アート体験棟の整備のところも、東京における自然の保護と回復に関する条例において対象となるものなのか伺いたいと思います。 ◎文化振興課担当課長 こちらの敷地は、面積とすると条例の対象には当たらないのですけれども、東京都の環境局の方が現地を確認されて、自然のものがいっぱい残っている自然地ということで判断をされて、自然地に判断されると、面積にかかわらず自然環境調査が必要になるという条例でございますので、自然環境調査が必要というところでございます。 ◆田中 委員 調査が必要ということで分かりました。その際、先ほどのPFI事業との関わりになるんですけれども、PFIで企業が整備をするということになると、先ほどの行政報告では認識しているんですけれども、そうすると行政の構造物ではなくて、企業の構造物というふうに整備ということで、実際であれば協議になると思うんですけれども、条例上の許可を得なきゃいけないということになるのか、その点は今の段階で分かりますでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 協議につきましては、設計の段階で行うものでございますので、設計については、市で行うことを考えておりますので、恐らく協議になるのではないかと考えておりますが、PFI事業で民間に工事が移った場合に、その後どういう取扱いになるかというのは、今後確認をしていく内容だと思っております。 ◆田中 委員 分かりました。また経過を見ていきたいと思います。以上です。ありがとうございます。 ◆矢口 委員 今後のパークミュージアムの芹ヶ谷公園全体の開発に関しての市民との意見交換だったり、説明会の開催だったり、今後いつどんな形で開催するのか決まっているところについて教えていただきたいと思います。 ◎文化振興課担当課長 現在、公園案内棟、喫茶、版画工房、アート体験棟でございますとか、今のPFI事業を含めて様々な検討をしている段階でございますので、現時点でいつの段階で広く市民への説明というところは申し上げられませんが、広く市民に周知することは必要だとは考えておりますので、またそれについては検討していきたいと考えております。 ◆矢口 委員 説明会とか意見交換をするタイミングはすごい重要だなというふうに思っていまして、今から計画とか、何も変えられない時期に意見を聞かれても、もう変えられないの一点張りになってしまいますし、どのタイミングで、市民がどんな意見を出せば市側が検討できるのかが、市民からは分からないんですね。私もこれを見ても全然分からないし、この計画に反映してほしいことが、いつどのタイミングまでに何を言えばいいのか。  例えば、今回は公園案内棟ですとか、喫茶のところとかは基本計画ができたと。基本計画ができた段階では、もう変更できない点と変更できる点とあると思うんです。何が変更できる点で、何が変更できない点なのか市民は全然分からなくて、そのままやっぱり説明会とか意見交換しても全く話が、現実的に市民の声を反映させるための話合いができないんじゃないかなと前に説明会に参加して思ったんですよ。  やっぱり、変えられるところ、変えられないところがあるのは事実としてしようがないと思うので、このパークミュージアム事業全体の、先ほど2028年までの今後の事業の計画が分かりやすく、こういう表がありますけれども、この中で、この時期までにこういった意見を市民から集める、この時期までにこういった内容について市民から声を集める、そういった分かりやすい想定をぜひ市でやっていただいて、その上で市民の方に、これこれについて意見を伺って計画に反映したいんです、これについて意見を交換させてくださいというのを説明した上で説明会を開催したほうが、実のある議論ができるんじゃないかなと。今までも結構何回かお話ししているんですけれども、その点どう思いますか。 ◎文化振興課担当課長 委員おっしゃるように、国際工芸美術館について、なかなか今から意見を言っても反映されないんじゃないかとか、そういったご意見はいろんなところでいただいているところです。今回、(仮称)公園案内棟、喫茶、版画工房、アート体験棟については、基本計画についても様々なご意見をいただいております。この中で、国際版画美術館を大切にしてほしいですとか、木を切る場合は最大限の考慮をしてほしいですとか、工房、アトリエは1階にしてほしいですとか、いろんな具体的な設計についてのご意見も市民の方からいただいているというところでございますので、基本的にはこちらのご意見を参考にしながら、版画工房ですとか、関係する方々のご意見を丁寧に聞きながら進めていくというところで考えております。  また、基本設計案の段階で、市民の方にどのような形で意見をお聞きするのかというのは、今後検討していく内容だと思っておりますけれども、そういったことをお聞きしながら、実施設計に入りますと、もうほとんどプランというのは変えられないような状況になりますので、今後周知についても検討していきたいと考えております。 ◆矢口 委員 意見交換のタイミングを前々からしっかりと計画に織り込んでほしいというのと、それをやっぱり市民にも広く公開することで安心して、このタイミングでこういうことを言えばいいんだなと、そういう建設的な議論ができるようになるように、そういったことを考えていただきたいなと思います。  あと先ほど、経済波及効果の算出方法とかをご説明いただいて、来園者について20万人と見込んでいると。2割が電車、バスの来園になるんじゃないかと見込んで算出しているということで、そうなると8割が、徒歩の人もいるでしょうけれども、広く考えると、やっぱり車が多いんじゃないかなと思います。そうなると、8割が車で来たら、16万人が車での来園になることもあると思うんですが、16万人が駐車場を使って来園した場合、逆算すると駐車場は何台あれば足りなくならない、充足されるのか、その試算はどうなっていますでしょうか。 ◎公園緑地課長 これは基本計画算定時の試算ですけれども、約200台分あれば賄えるということで、計算上設定しております。 ◆矢口 委員 200台の算出根拠を教えてください。 ◎公園緑地課長 これは都市公園を設計する際の標準としてデータを使っているんですけれども、国土交通省でこういった大規模な公園の調査をかけた実績の調書がございまして、そこの代表的な標準的な数字から算出をしております。 ◆矢口 委員 一般的な大規模公園とちょっと今回は違うと思うんですけれども、一般的な大規模公園だけだとちょっとあれなので、もうちょっと詳しく。 ◎公園緑地課長 具体的に、美術館が例えば2館ある公園という形での実績ではありませんけれども、全国にこういった大規模な施設を擁している公園も中にはございますので、そういった意味での代表的な公園ということです。総合公園クラスの大きな公園ということです。 ◆矢口 委員 そこの公園は20万人の来園がある公園ということでいいでしょうか。 ◎公園緑地課長 人数ではなくて、公園の大きさの規模と施設の規模、そちらから出しているということです。 ◆矢口 委員 規模は面積ですか。 ◎公園緑地課長 そういった施設規模というんですか、公園のただの面積だけではなくて、そういった性格を持った公園というんですかね。例えば美術館でなくても、大きな野球場なんかは1万何千人入るような観客席があったりする公園もありますし、そうした大規模な施設を設けられる公園というと、そういう総合公園レベルの公園になると。そういったものの平均の数字が出ておりまして、そこから出しているということです。 ◆矢口 委員 16万人とか、例えば来園者が20万人の公園というふうに絞って調査することはできないんですか。 ◎公園緑地課長 算出の仕方からいきますと、これは都市公園利用実態調査ということで、総合公園クラスの公園で、例えば何キロぐらいから、居住地から公園に集まってくるのかといったデータですとか、公園の休日と平日のヘクタール当たりの入園者数、そういった基礎的なデータを基にして、例えば春とか、年間で集中する日はどのぐらいあるかという集中率ですとか、そういった細かなデータがいろいろあるんです。公園にいる在園時間が何時間になっているかとか、そこら辺のところで、同時滞在者数でいうと休日は642人ぐらい、計算上ですけれども、平日の場合には300人ぐらいは在園者がいる、そういったデータを基にして、1日当たり回転率を3回転とか、そういった数字の計算上を基にして台数は算出しております。 ◆矢口 委員 今回芹ヶ谷公園の計画は、休日は642人という来園者数で今試算しているみたいなんですけれども、その想定でいいんですかね。休日は642人ぐらいの来園者で考えていいということですか。そうじゃなきゃ駐車場の台数がちょっと足りなくなるんじゃないかなというふうに、あの計画を見て感じているんですけれども、そもそも駐車できなかったら来園していただけないわけで、車で来ている方は多分別のところに行っちゃうと思うんです。そうなると、幾ら経済波及効果はこのぐらいになりますと想定していても、来るつもりの人が来てくれなかったら、それは全く達成できないわけでありまして、今おっしゃったのは休日642人の来園者、町田市の今回のパークミュージアムの構想では、土日でも642人ぐらいと考えているということでしょうか。 ◎公園緑地課長 基本計画上の芹ヶ谷公園の利用者数の設定につきましては、これはあくまでも計算上ということで、それが実際の来園者に全て間に合うかどうかというところは、また話はちょっと別になりますけれども、先ほど申し上げたとおり、平均入園者数というのは休日で1,925人、平日で1,309人、1日当たりということです。年間利用者数の推計値が19万2,500人ということで、基本計画のときには設定をしております。同時滞在者数が先ほど申し上げた休日は642人、平日は291人。それらの入園する方が、実際に自家用車で利用して来られる方がどのくらいかという設定と、あと1台に何人ぐらい乗ってご利用になるか、それから回転率といいますか、そこら辺の数字を計算していくと、全体で200台は必要であろうということで計算をしております。  自家用車の利用率自体は、この計算でいきますと、公園に来る来園者の50.6%ということになっています。総合公園の場合には、自家用車の利用率はやっぱり増えていますので、これは数字はちょっと古いです。平成19年時の半分、50.6%というのを採用して、この基本計画をつくったときには算定しているということです。 ◆矢口 委員 何か今の数字を聞いても、全部あまり入ってこなくて、ちょっと自分でも考えるのが難しかったんですけれども、この詳しい算出根拠について、計算のやり方について、後で資料とかで頂くことはできる感じですか。 ◎公園緑地課長 基本計画につきましては、これはホームページで公開をしている内容かと思います。冊子がありますので、後でお渡しします。 ◆笹倉 委員 まず行政報告、(仮称)国際工芸美術館実施設計の進捗状況についてのところなんですけれども、先ほど田中委員からも質疑がありましたが、スロープのところですが、スロープを取りやめることにして、その工事費用が安くなるということも書いてあったんですが、さらっと一部階段にという話でしたけれども、やっぱり階段が少しでもあるということは、もうそこを通れないということになるかと思うんです。そういった場合、ほかに道があるのか、もしくは本館のほうを一旦通ってから上がってこいということになるのか、ちょっとここのところもう少し説明していただけますか。 ◎文化振興課担当課長 バリアフリーについては、今、マイスカイホールという銀の玉がある辺りから少し橋を延ばして、エレベーターを設置して、噴水より少し手前ぐらい、国際版画美術館寄りになると思いますけれども、そこに新たに高低差を解消するエレベーターを造りますので、車椅子の方とか自転車の方、ベビーカーの方はそちらをご利用になれば、バリアフリーで公園の高低差を解消できるという計画でございます。 ◆笹倉 委員 エレベーターで上がってきて、その後、普通にスロープで上まで、駅のほうまで上がる道は残されているということですか。このブリッジ上部とか、せせらぎテラスとかを通らない道は残っているということですか。 ◎文化振興課担当課長 ちょっと正確なお答えになっているかどうかはあるんですけれども、もみじテラスの部分から市街地へ抜けるスロープというのは残りますので、国際工芸美術館の屋上へは、スロープで市街地側からアクセスできるというような計画になっております。 ◆笹倉 委員 では、変更前、変更後の赤丸のほうを通らずに、もみじテラスのほうを通ってエレベーターに行く道があるということですね。 ◎文化振興課担当課長 市街地からアクセスするときには、もみじテラスを通って、ブリッジからエレベーターに行くというのがバリアフリーで行けるような計画になっております。
    ◎営繕担当部長 補足になるんですけれども、別添資料3には、先ほど申し上げたバリアフリーのエレベーターは書いていないんです。それはこの図面で言うと、左側のほうでちょっと外れた位置に計画をしております。そこを使って、この低い場所から高い場所にバリアフリールートは残しておるというところになります。 ◆笹倉 委員 何となくですけれども、そのバリアフリーは高低差をなくすエレベーターのことですよね。地域の方々が高低差をなくすエレベーターが必要だということで、そういった問題も分かるんですけれども、このエレベーターしか使えないという状況に関して、例えば災害時ですとか、点検時にほかのルートがちゃんと確保されているのかというところを確認したいんです。 ◎文化振興課担当課長 点検時のお話をさせていただきますと、点検の頻度は月に大体1時間から2時間だと思いますけれども、時期とか時間、そういった調整など、できるだけ利用者が不便にならないような方法というのをこれから考えてまいります。また、災害時につきましては、どのエレベーターも停止してしまうようなところでございますので、公園にいらっしゃる方含めて、周囲の方々のご協力をいただきながら対応するものなのかなと考えておるところでございます。 ◆笹倉 委員 そのときに対応するとおっしゃいますが、やっぱりエレベーターしかないという状況は、ちょっともう少し考えていただきたいなと思います。本当に何が起こるか分からないし、そのときどういう状況で、その方がたった1人しかいないということはあまりないだろうとは思いますけれども、やっぱりベビーカーだったり、自転車だったり、自転車は乗り捨てていけばいいのかな。ベビーカーとかは、ちょっとした段差やエレベーターしかないというような状況は本当に困るので、そこは改めて考えていただきたいなと思います。  次が71番のところなんですけれども、皆様からのご意見をいただいて、いろいろ最後のほうのページに載っていますが、項目に分けて、市の考え方というふうに書いてあるんですが、一番最後のところに、まとめてその他のご意見みたいな感じで、それに対して市の対応とか市の意見を載せていないのは、せっかくこうやって限られた時間の中で、市民の方にわざわざ意見を出していただいて、これに対して何か、最後のその他のご意見のところに対しての市の考えを載せたり、書いたりする予定はあるのでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 ご意見募集につきましては、通常と申しますか、基本的には、今回アート体験棟の計画案をお示しさせていただいて、そちらに対する意見をいただいているものでございますので、そちらのいただいた意見について、きちっと市の考え方を書いているところでございます。ただ、いただいたご意見で、その他のご意見についてはきちんと紹介する必要があるだろうというところで、こちらに記入をしているというところでございます。 ◆笹倉 委員 こういったご意見があるというのは分かったんですけれども、そこに対して市の考え方はというようなお答えをする予定はないですか。 ◎文化振興課担当課長 今回ご意見をいただいている趣旨とすると、やはり、こちらの基本計画案に対するご意見をいただきたいというところでございましたので、ご意見につきましては紹介させていただきますけれども、こちらに対する市の考え方というのは書いていないというところでございます。 ◆笹倉 委員 やっぱりそういったところも、先ほど別の委員も話しておりましたけれども、意見を聞く会、意見を集めると言っておきながら、結局こうやって紹介しましたというところになってしまうというのが、ここにも表れているんじゃないかなというのをすごく感じました。やっぱり意見を寄せてくれるということは、関心を持っているということで、せっかく市民の声がここにこうやって届いているということに関しては、きちっと受け止めて、何らかのこういった理由でこうこうこうですみたいな、このご意見に対しては、こう対応しますとは書けないかもしれないけれども、市としてはこういうふうに今のところ進めていますなりなんなり、やっぱりその他のご意見で一まとめにしているような感じがあって、何かしらの意見をどう拾っていくのかというところにもつながると思うので、こちらに対しても何か対応を考えていただきたいと思います。  あと、72番の行政報告の官民連携のところなんですが、こちらが先ほど田中委員もおっしゃっていましたけれども、民間委託するところの範囲が何かちょっとよく分からなくて、芹ヶ谷公園そのものというか、公園全体を委託という形になるんでしょうか。先ほどいろいろお話があって、公園のよさを本当に私もよく分かっているんですけれども、民間が入ることによって、きっと楽しいイベントだったり、雰囲気もどんどんよくなっていくんじゃないかなといういいイメージもあるんですが、やっぱり、今公園の奥のほうで蛍が生息しているのを守っていらっしゃる地域の方がいたり、あの中で、せりがや冒険遊び場とかもやっていたりする方たちがいる中で、そういった活動に何か影響はあるのかなというところがちょっと心配なのと、今、公園のところでキッチンカーとかも出ていますけれども、ああいうのを今は普通に公募してというか、ちょっと市に関係しているようなところを選んでいるのかなと思いたいんですけれども、それが民間事業者に委託することによって、例えばそういう大手しか入ってこないというふうに変わっていくのかなというところが心配なんですが、お願いします。 ◎公園緑地課長 公園の運営ということでしょうか。基本的には、蛍ももちろんそうですし、湧水もそうですし、一面で言うと、利用者が増えれば、確かに自然環境に与える影響というのは心配になるんですね。そこのところは、きちんと運用上、ここには入ってはいけないということをちゃんと指導できるような公園に常駐する人が実際、今度、官民連携等をすると拠点ができますので、そこに常駐して指導する人というのもいるわけです。  そういった蛍についても、貴重な蛍の自然をちゃんと守っていくという公園の運営の仕方をして、周囲にも周知していくとか、その運用方法でそこについては対応していく必要があるというふうに思っています。蛍なんかは水辺のところに、子どもたちが足で踏んじゃうと、その柔らかい空間のところにさなぎになって繁殖しますので、そういうところを潰しちゃいけないんだとか、そういう啓発とかも含めて、パークミュージアムの中でも、そういうこともちゃんと配慮して運営していく必要はあると考えております。 ◆笹倉 委員 そういったものは町田市の姿勢として、しっかりと業者のほうに、選定するときにそういったところはしっかり周知していくということですよね。分かりました。キッチンカーとか、そういった面はまた変わっていくんでしょうか。 ◎公園緑地課長 答弁が足りなくて申し訳ございません。キッチンカーについても、今、市が運用しているキッチンカーはかなり皆さんに好評で、幸いといいますか、事業者もこのコーヒー屋がいいとか、このコーヒーを出している人柄がいいとか、いろんなお声をいただいて好評なんですけれども、そういった今までよかったものを民間事業者に出したら、それががらっと変わってしまったとか、経済効率一辺倒になってしまって質が悪くなってしまったということにならないようにしないといけないとは思っております。  それについては、きちんとPFIで官民連携で出したから、それはお任せだということではなくて、市でもちゃんとそれをモニタリングしていく責任というのは当然あると思いますので、そこはPFI事業者とも当然協議をしながら、そういった今までよかったものが損なわれてしまうことがないようにというのは十分協議をしながら、継続して市も関わって、公園の運営事業、いいパークミュージアムをつくっていくということでは、市がずっと関わっていくということになると思います。 ◆笹倉 委員 分かりましたけれども、やっぱり集客を上げるとかと考えると、今までやってきたことがよくても、スターバックスを入れたほうがいいとか変わっていくと思うんです。どっちが本当にいいかというと難しいところだと思うんですけれども、やっぱり地域の公園であるというところを大事にしていただきたいなと思うのと、例えば多目的広場とかも、今まで子育て事業として借りたいなというときは、公園緑地課とかにお願いして借りたりという感じだったのが、もし民間になってからだと、公園そのものの利用の方法というか、そういう使い方も難しくなったりするんですか。 ◎公園管理担当課長 多目的広場とか公園の利用については、許可は市でやるんですけれども、当然指定管理者になるんですけれども、そっち側が入っても、自主事業という形でどんどん利用できるというような格好になってきますので、今よりは全然よく使われるような形にはなります。現状やっている西園とか鶴間公園と同じような形で、もっと地域を盛り上げていくような公園になっていくと考えております。 ◎公園緑地課長 補足ですけれども、この官民連携で、先ほどから公園案内棟というふうに申し上げていますとおり、芹ヶ谷公園に運営者が常駐するということになりますので、これまで例えば市役所の本庁舎に来ていただかないと、そういう手続ができなかったものが、現地の公園でできるという利便性そのものも上がるというふうに考えております。 ◆松葉 委員 確認なんですけれども、最初の実施設計の進捗状況についてということで、スロープの取りやめということがありました。今、笹倉委員の質疑の中で、私が認識しているものと違ったものですから確認したいんですが、まず変更前、このスロープですね。先ほどバリアフリー、災害時ということでありましたけれども、このスロープをなくしたとしても、もみじテラスのほうからバリアフリーで上に行けるというようなお答えだったかと思うんですけれども、そこについてもう1回確認をさせていただきたいと思います。 ◎文化振興課担当課長 公園内の高低差を解消するエレベーターというのを新たに、ちょっとこの図面に描かれていないんですけれども、変更前のところの左下のほうに丸い円がありまして、ここのところから、少し国際版画美術館寄りに向けて高低差を解消するエレベーターを造ります。ですので、公園内の高低差を解消したい場合は市街地側、せりがや会館のところから入ってきて、マイスカイホールまで来て、そこから高低差を解消するエレベーターを利用するというような形になります。  もう一つ、せりがや会館から来て、国際工芸美術館の屋上のもみじテラスに向けて、ここにもバリアフリーで入ってこれるような形になります。もともとはもみじテラスに入ってきて、そのまませせらぎテラスの横のスロープを使って、スロープ形状で下まで行けるような計画にしておりましたけれども、今回新たに高低差を解消するエレベーターを造りましたので、ちょっとこれは苦渋の選択というところもございますけれども、スロープをなくして、せせらぎテラスから一部階段で園路につなぐような計画にしているところでございます。もみじテラスから入ってきて、2つの美術館を一体化するエレベーターにバリアフリーで通れるというのは、もともとの計画と同じような形で考えているところでございます。 ◆松葉 委員 分かりました。そういう意味では、このスロープがなくなったから、災害時にエレベーターしかないということではないというところで確認をいたしました。このスロープなんですけれども、報告の減額見込みについてということで、こちらのエレベーターでバリアフリーができるので見直しをするということで、約1億円取りやめることとしたということで、経費削減というところでは、委員会の中でもいろんな方々がおっしゃっていますし、そこについてはそういった選択肢もあったのかなと思う反面、そもそもスロープだけをなくして1億円減額というところであれば分かるんですけれども、変更後に階段ですね。やっぱりその説明を聞いて、えっ、階段というふうに思ったんですけれども、それを造ることによって、しかもその工事費については今後算出をしていくというところで、どれくらい削減効果が出るのかが分からない中で、そういう選択肢がどうなのかなと、どういう検討に至ったのかというところをもう1回確認させていただきたいと思います。 ◎営繕担当部長 委員おっしゃるとおりで、1億円削減、だけれども、新しくできるスロープと階段の部分の金額が書いてないんじゃないかということなんですけれども、今はまだ確かに算出している途中でございます。ただ、今の段階で大体見積りとしては六、七千万。ですから、1億円から7,000万円を引いて約3,000万円の減額ということになると思います。まだちょっとはっきり分からないんですけれども、多く見積もってそれぐらいになると今計算しております。 ◆松葉 委員 分かりました。そこの部分が今後算出ということなんですけれども、一方で、先日、健康福祉常任委員会ではまちだユニバーサル社会推進計画が策定されるというような報告もありました。これについては、「全ての人が、日常生活やいざという時などあらゆるシーンにおいて、安全・快適で、一人ひとりの人間として尊重され、いきいきと暮らすことのできる社会」という未来像が示されております。そういった意味では、障がいのある方、先ほど車椅子やベビーカーというお話もありましたし、また、目の見えない方とか、あらゆる全ての方が、そういった新しい公園を楽しめるようなコンセプトというふうに考えると、ユニバーサルデザインというところも外せないコンセプトかなと思います。  また、このスロープについては、バリアフリー、ユニバーサルデザインもそうですし、あとは公園内の回遊性というところも意味していたんじゃないかなと認識をしております。別添資料5の写真を見ると、高いところから回遊して、車椅子の方だったり、そういう方も上から公園を見るというところでしたり、そういった部分の観点というのもあったんじゃないかなと思うと、先ほどどなたかもおっしゃっていましたけれども、そういうパークミュージアムという面での整備というところについても、そういった視点とか、あとはインクルーシブな視点ですね。先ほど公園の西側、小田急線側がやっぱりこれから魅力もあるというようなお話もありましたけれども、そういったところにもいろんな障がいのある子もない子も集まって遊べるというところでは、そういったインクルーシブな遊具の整備とか、また目の見えない方でも、車椅子でも回遊できるような公園整備、そういう視点も検討すべきではないかなと感じておりますけれども、この点についてはいかがでしょうか。 ◎公園緑地課長 ユニバーサルデザイン、バリアフリーというお話ですけれども、先ほどからお話ししているのは、国際工芸美術館と国際版画美術館側のところのバリアフリーというお話ですけれども、小田急線側の比較的自然が豊かな側ですね。これまであまり人が行かなかったというところは、1つは、樹木自体が鬱蒼しているということもありますし、あと、あそこは小田急線側のところまで行くと、最後がどこに抜けられるかちょっと分からないような状況なんです。本当は階段で登れるルートがあるんですけれども、そこを見つけられずに、ぐるっとまた同じところに戻ってくる方もいらっしゃるという話も聞きますので、私どもとしては、芹ヶ谷公園の細長いところを国際版画美術館側から小田急線側に抜けられるようにということで、小田急線側にもスロープを設ける予定にしております。そこにつきましては、ベビーカーですとか、車椅子の方も比較的、距離はちょっと長くはなりますけれども、斜度が緩いスロープで登れるようにする、そういう設計を今は公園のほうの整備では考えております。 ◆松葉 委員 分かりました。やっぱり経費削減というと、ぶつっぶつっと、皆さん何とかという努力は評価するんですけれども、やっぱりコンセプトを忘れないで検討していただきたいなと思います。これは要望しておきたいと思います。 ◆新井 委員 では、進捗のところから行きます。5月26日、29日の市民向けの説明会、これは議事録がホームページにアップされていました。多くの方は、さらなる説明や話合いを求めていることが分かりました。附帯決議にも記載されていた一体化の計画について、継続して市民と協議する場を設定する予定があるかどうかお聞かせください。 ◎文化振興課担当課長 5月末の説明会のときに、紙でいただいているご意見に対する市の考え方というのもホームページに公開しております。その中で、説明会についてというふうな項目がございます。その中では、5月の説明会につきましては、市民からご意見やご要望を受ける機会を設けるために開催しましたというふうに書いております。また、今後も引き続き、市民への説明の機会とか要望を受ける機会、こちらを設けるとともに、地域住民であるとか、関係諸団体と理解を深めるというふうに書いております。ただ、一体化整備につきましては、今実施設計を進めているところでございますので、予算に基づき、きちっと進めてまいりたいと考えております。 ◆新井 委員 一般質問でも指摘をしたんですけれども、やっぱり説明会をやりますという実績づくりになってしまっていて、先ほどの矢口委員の質疑もそうだったんですけれども、この時期にやっと説明会をして、それだともう本当に遅い、変えられないという、この繰り返しになっちゃっているんですよね。本来、議会が附帯決議の中で問題視した本質の部分があると思うんです。ここを酌み取って実行できるかというと、もう実行できませんと言っちゃっているんですよね。果たして、それでいいのかということだと思うんですよ。議事録には、今後も協議していくべきだという意見も、やっぱり市民からも出ておりまして、一体化工事については進んでいるかもしれないけれども、しっかりと協議をする場、市民との協議をする場を設けるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 ちょっと答弁が繰り返しになる部分はあるかもしれないんですけれども、一体化整備につきましては、今実施設計を進めて、工事発注に向けて行っているところでございます。そういったところから、きちっとそのスケジュールに基づいて進めていくというところを考えているところでございます。 ◆新井 委員 説明会の中での意見では、権限のある立場の方、市長、副市長、部長等の同席も求めていました。そういう機会はまだつくっていないですよね。そういう機会をしっかりとつくっていくべきだと考えますが、それについての見解をお聞かせください。 ◎文化振興課担当課長 説明会等でも一番プロジェクトを理解している担当のほうでご説明するのがいいのかなと思っておりますし、今後も、繰り返しになりますけれども、一体化整備につきましては、今の予算に基づきまして、きちっと実施設計を終えて、工事発注を目指していきたいというふうに考えております。 ◆新井 委員 では、一体化を除いた部分のこれからの話合いに権限のある立場である市長、副市長、部長等が同席するような機会をつくる考えはありますか。 ◎文化振興課担当課長 例えば、(仮称)公園案内棟、喫茶、版画工房、アート体験棟でございますとか、先ほど矢口委員からもご質疑ありましたけれども、説明会の形態を取るのか、どういったものがいいのかというのは今後検討してまいりますけれども、広く市民の意見を聞きながら進めることは大切だと考えております。その場に市長が来るかどうかというところでは、きちっと市の担当からご説明するのがいいのかなと、よく分かっている人間が説明するのがいいのかなと考えているところでございます。 ◆新井 委員 なぜこういった方たちが出ないのかという話が出たかというところは、もう決まったことです、変えられませんというふうに繰り返されるから、じゃ、決められる人を呼んでくれということだと思うんですよ。分かっているから説明をするということは、その計画を変えられるかどうかというところに関しては、説明も何もないわけですよね。なので、変えられる権限を持っている人と話をさせてくれというのが市民の意見だったということは、しっかりと受け止めるべきであるというふうに考えます。  続きまして、6月の委員会で藤田委員が市と芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワーク主催で市民を取り込む協議会等の提案をしましたけれども、その後の検討結果をお聞かせください。 ◎パークミュージアム担当課長 芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆さんとは、その6月まではエレベーターであるとか、施設の話が多くありましたけれども、今直近でお話をしているところにつきましては、今後20年、30年を見据えたときに、どんな形で芹ヶ谷公園が運営されていくのがいいんだろうねというのをお互いに、ちょっといろいろ勉強というか意見交換させてもらっているところで、ほかの事例なんかも参考にしながら、どういう形がふさわしいのかというところを今お話を一緒に考えさせていただいているところです。 ◆新井 委員 市民を取り込む協議会等の提案という部分についてはどうでしょう。 ◎公園管理担当課長 今パークミュージアム会議を芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆さんと協定に基づいてやらせていただいているところで、広く市民を入れるかどうかというのは、また芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆さんと協議を進めていきたいというふうに思っております。 ◆新井 委員 ということは、この3か月、その話はしていなかったということですか。 ◎公園管理担当課長 そういう話は出ておりませんでした。 ◆新井 委員 委員会で提案が出て、それに対しての答弁だったので、しっかりと進めていただきたいなと思うんですが、それについて何か見解はありますか。 ◎パークミュージアム担当課長 ちょっと私の先ほどの繰り返しになる部分もありますけれども、地域の芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方々とは、この先はどういった形がふさわしいんだろうというところで、例えばほかの公園の運用事例などを一緒に研究して、その中には、例えば協議会のような形を取っているところもあれば、協議会という形がなくても皆さんとうまい形で、その形は様々ありますので、芹ヶ谷公園の運営をこれから進めていくためには、どんな形がふさわしいんだろうという話をこれから一緒に考えていこうじゃないかと、そういった話をさせてもらっているところです。 ◆新井 委員 3か月ごとに議会がありますので、進捗は恐らく聞かれるということで、しっかりと進めていっていただいて、その上で、また次の議会等で説明していただければなというふうに思います。  続きまして、(仮称)町田市立国際工芸美術館の建築における建築用途制限以外の建築物の特例許可について説明できますでしょうか。 ◎営繕担当部長 用途の許可ということで、ちょっと長くなってしまうかもしれないんですけれども、説明させていただきます。この場所は、用途地域が第一種低層住居専用地域という場所になっております。その場所においては、名前のとおり住宅が専用として建てられる地域なんですけれども、そういう中で美術館というものは、建築基準法上は建てられません。ただし、今言ったただしというただし書がございまして、法律上では、公益上やむを得ないもので、特定行政庁の許可があれば建てることができます。  その場合、どういう過程を進んでいくかと申し上げますと、建築審査会の同意が必要になってきます。その同意を得る前に、今度は公聴会というものがございます。これは公聴会というのは、近隣の土地の権利を有する方、その方たちを対象に公聴会というのを開いて意見を聴取します。それを経て、最初の繰り返しになりますけれども、特例許可というものが出ます。 ◆新井 委員 今回、公聴会に当たるものはどういう手法で進めていますか。 ◎営繕担当部長 今まだ公聴会は行っておりません。今後、公聴会を行う予定でございまして、公聴会に向けた近隣への事前周知というものを行っております。それを今ポスティングで9月2日に行っております。 ◆新井 委員 ポスティングした対象の範囲を教えてください。 ◎営繕担当部長 こちらは、公聴会の対象範囲と一緒、プラス、あとは今回公園でございますので、かなり広い範囲で、建築確認上の敷地以上に芹ヶ谷公園の周り、敷地の境界線、そこから50メートルの範囲で、そこにお住まいの方、あと先ほど申し上げた地権者の方、その方たちを対象にポスティングしております。 ◆新井 委員 公園の周り50メートルは結構狭い範囲だと思うんです。やっぱり、こういった話が進んでいく中で、資料をポスティングして、その前段階の準備を進めて、公聴会を行ってというのであるならば、もう少し範囲を広げてしっかりと意見を聞く場を設けるべきだと思うんですが、そういったことはしないんでしょうか。 ◎営繕担当部長 範囲の件でございますけれども、こちらは50メートルという範囲は、我々が決めているものではございませんで、公聴会を行う範囲として許可をする部署で決めているところでございます。 ◆新井 委員 それプラスで話をするということはできないということですか。 ◎営繕担当部長 もちろん、それはできなくはないとは思います。ただ、今回は目的が特例許可、それに向けた公聴会でございますので、それ以上の範囲の方に配る必要はないと判断いたしました。 ◆新井 委員 では次に移ります。ボーリング調査は都との協議で違法な点はなかったと確認できたというお話を一般質問でいただきました。東京都と具体的にどのような話をしたのかお聞かせください。 ◎文化振興課担当課長 違法性がないというのは、ボーリング調査につきまして、樹木の伐採とか、切土、盛土、水抜き、こういったものを行っていないというところから、違法性がないというふうに考えておるところでございます。 ◆新井 委員 違法性がないと考えているのは東京都ですか、町田市ですか。考えているという話だと、我々が考えているという話になりませんか。東京都が何を言ったかを聞かせてください。 ◎文化振興課担当課長 東京都には、ボーリング調査の報告書を提出して、確認していただいております。 ◆新井 委員 確認をしていただいて、何と言われたかを聞いています。 ◎文化振興課担当課長 ボーリング調査の報告書を提出し、その他の書類を求められていないというところで終わっているというか、そういうことでございます。 ◆新井 委員 書類を渡して無言で終わりですか。何を言われたかを聞いたんです。 ◎文化振興課担当課長 ボーリング調査の報告をして、確認をして、それでもうこれ以上の書類を求めないというところで確認しているところでございます。 ◆新井 委員 納得はできないですけれども、いいや。公園案内棟の工程表、市民参画の件はほかの方が聞いたのでいいとして、この工程表に市民参画の場面というか、これが今後載ってくるのかどうかというのはありますか。ここで市民から意見を聞きますよみたいなことが工程表に入ってくるかどうか、それについてお聞かせください。 ◎文化振興課担当課長 先ほど矢口委員からのお尋ねにもお答えしておりますが、基本設計の案ができた段階で、ちょっと手法についてはまた検討いたしますが、市民の意見を聞くということは必要かなと考えております。 ◆新井 委員 では、それがいつですと見える形で載ってくるということでよろしいですね。 ◎文化振興課担当課長 ここに載せて周知するかどうかというのは、そこまで決めているものではございませんけれども、基本設計案の段階でお聞きすることが必要かなと考えております。 ◆新井 委員 公園案内棟基本計画、パブリックコメントの意見はどこかで公開されていますでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 こちらはパブリックコメントというより、ご意見募集というところでご意見を募集しているところでございます。今後、ホームページで公開していく予定でございます。 ◆新井 委員 今後公開をするということなので、いろいろな意見が出ていると思うので、しっかりと対応していただければと思います。  国際工芸美術館の計画の進捗で、減額案で工事費が幾らで収まる予定というのは特に変わっていないですか。今現状、確実に減額できるという方向でここで話せるのかどうか。 ◎営繕担当部長 今の時点では、ここに掲げた外壁、あとスロープの2点に関しては、この金額で間違いありません。 ◆新井 委員 一番最初の段階から話をすると、この計画は、これは営繕課の方もたくさん入っていろいろ意見を言って、減額をしていくんだと市長が答弁したわけですよ。なので、当初の計画よりも増額にはならないよというところが、議会も、じゃ、賛成するという方もいらっしゃったと思うんですね。その部分に関して、個別ではなく、全体の計画がこれで、その金額は超えないよということが、今確証できるのかどうかについてお聞かせください。全体の計画ではこの金額ですよというところから、この計画が進んでいく過程で、さらに減らしますという話だったんですよ。ということは、いろんなところを削って減らしていきますよという話なんですが、材料費が高騰していると資料にも書いていますよね。トータルすると超えちゃうんじゃないかという懸念があるけれども、それは大丈夫ですかという質疑です。 ◎営繕担当部長 おっしゃるとおり、そこの懸念はございます。そのために、今回、物価上昇が今こういうような状況であるということもお示しさせていただいたところになります。 ◆新井 委員 前の議会でも、資材高騰はウクライナの情勢とかでありますよねという話で、かなり指摘はしていたんですが、まさか懸念はあるという答えが返ってくると思いませんでした。でも、その中でも高額なGRCパネル、過去に私も一般質問で指摘しましたけれども、変更することで減額と。また、塗装が要らないということで、ランニングコストの削減という話が先ほどありまして、これは評価できるんですが、このタイルは耐用年数は何年なんでしょうか。 ◎営繕担当部長 すみません、年数というのははっきりちょっと今申し上げられないんですが、こちらの資料2のほうにも書かせていただいたとおり、GRCパネルとほぼ同じ耐久年数はもちます。GRCパネル自体も、今、国際版画美術館で使っているれんがと同じような耐用年数があると聞いておりますので、れんがとほぼ一緒の耐用年数は見込まれます。 ◆新井 委員 部分的に割れないことを祈るばかりですね。あと、GRCパネルからタイルに変えた部分は資料でいう黒い部分ですけれども、その下の部分は外壁、コンクリートの打ちっ放しですよね。この場所は特に変えないということでしょうか。 ◎営繕担当部長 ここは変えません。ただ、最初の藤田委員のお話があって、すみません、この場で申し上げるのもちょっとおかしいんですけれども、ランニングコストという観点から、打ちっ放しのコンクリートでも塗装をしなければいけないんですけれども、ここに光触媒の塗装か何かを塗って、メンテナンスがなるべくかからないようなそういった塗装を塗ってみたらいいかなということを検討しております。 ◆新井 委員 光触媒の塗装は幾らぐらいかかるのかということと、どれぐらいもつのかですよね。これは崖なので、ここにやっぱり足場を組むとなると、相当高額になると思うんです。これが20年、30年に1回なのか、5年に1回なのか、相当これでランニングコストは変わってくると思うんです。なので、光触媒でどれぐらいもつものなのか、それが幾らぐらいかかるのかというのは今出ていますか。 ◎営繕担当部長 あくまでも、先ほどの話を受け、そういった材料もございますので、それを今後検討して、ランニングコストとイニシャルコストを比べていきます。 ◆新井 委員 崖地に造る時点で、そこのやっぱり壁のメンテナンスというのは、足場を組む、これでえらい金がかかると思うんですよ。そこに関して、しっかりと積算していただいて、これぐらいかかりますよというのを出していただければと思います。  官民連携の部分に移ります。PFIの導入で、行政でいろんな事例で失敗例として挙げられるのが、実施設計終了後に民間導入をすることというのがありまして、それはなぜかというと、施工費用の削減とか運営の内容に民間の手法を反映できないんです。市が決めて、あとはそれをやってもらう、もしくは民間に設計させて、それをやってもらうとなると、結局、後から入ってくる人たちは言われたことをやるということになるじゃないですか。やっぱり資料を見ると、事業者と契約した翌月に美術館の運営開始となっているので、施工費用の削減とか運営の計画策定に事業者が関わるということはないのかなと思うんですが、それでよろしいんでしょうか。 ◎パークミュージアム担当課長 今回の事業の範囲については、先ほどご説明したとおり、国際工芸美術館については整備まで、あと、公園案内棟、喫茶、工房、アート体験棟の実施設計までは市で行ってまいります。そこの部分で、PFIというと、事業者の提案がどこまで生かされるかというのはおっしゃるとおりだと思っておりますが、国際工芸美術館という私どもの持っているものをしっかり見ていただくというコンセプトのあるもの、また、公園案内棟、版画工房、喫茶等についても、しっかりある程度内容が我々の中というか、利用者の方も含めて見えている中でいうと、民間事業者の事業提案を受けて何か中身を変えていくという要素は、そんなに実は大きくない事業となっております。  というところで言うと、確かにそもそもこの事業自体が、PFIの中で、基本設計から入ったから効果はどこまで生み出すかというと未知数な部分はありますけれども、今回の事業は、その先の運営というものが、館の運営もそうですけれども、館と公園というところの運営を一体的に考えていこうというのであれば、館そのものを運営するものもそうですし、パークミュージアムとして運営していくんだという中で、民間事業者の創意工夫というのは十分に考えられるかなと思っているところです。  また、事業範囲を波線で区切ったときに、国際工芸美術館整備工事が2025年に終わって、2026年から波線に書いたんですけれども、すみません、これは事業範囲として書いたんですが、事業者自体は2024年に選定をさせていただく予定ですので、国際工芸美術館のオープンに向けては、もう事業者は存在していますので、そこからオープンに向けての調整ですとか、そういうところを図っていける時間があると考えております。 ◎文化振興課担当課長 実施設計を行ってしまうと効果が出ないんじゃないかというふうなお話なんですけれども、アート体験棟につきましては、工房を利用されている方などの意見をきちっと聞くために、今回実施設計までやって、工事からPFIというふうなスキームを取っておりますけれども、今回、民間事業者にいろいろヒアリングする中では、アート・出会いの広場というのは非常に大きなポイントになっておりまして、こちら、いかにここに公園から人を呼び込んで、そこから2つの美術館に興味を持っていただいて、そちらに行っていただくかというところが非常に大切なところで、こちらの実施設計がPFI事業に入っていることで、ここはいろいろ工夫をしてやっていきたいといったご意見もいただいているところでございます。そういった意味で、この事業を行っていくときに、このスキームでPFI事業者の創意工夫というのがいろいろできる部分もあるというふうに考えております。  また、スケジュールに今書いていますけれども、2023年の12月には事業者の選定というのを行って、3月の契約まで少し期間がございます。そういったところから、公園の管理運営というのも、そこの期間を含めてスムーズに行いたいというふうに考えているところでございます。 ◆新井 委員 昨年の3月の近隣住民説明会で、PFIを導入するんだったら早めの段階からという意見が多分出ていたと思うんですよね。このタイミングで出てきて、生かせる意見もあるのかなとは思うんですが、メインは管理運営の民間委託に近いのかなというふうに見えてしまうので、そこはしっかりとPFIが生きるような形、民間事業者のノウハウとか、知見というのをしっかりと生かした形で進められるようにやっていただければと思います。  最後に、改めて本年度の予算編成方針には、原則新設は行わないで、改修等により対応するというふうに書いてあります。財政的に厳しい状況で、なぜやっぱり今国際工芸美術館の新設が必要で、なおかつ、それを急ぐ必要があるかについてご説明をお願いいたします。 ◎パークミュージアム担当課長 これまでもご説明をさせていただいておりますが、国際工芸美術館につきましては、博物館のリストラクチャリングといいますか、再編の事業として長い年月をかけて検討をここまで進めてきたものです。また、博物館自体は2019年にファイナル展を迎えて、今収蔵品はアウトリーチで多くの方に見ていただいていますが、早く私どもの持っているコレクションを見ていただきたいという思いもあります。そういった中で、未来への投資も含めて、しっかりと国際工芸美術館を芹ヶ谷公園に整備する、また芹ヶ谷公園と国際工芸美術館、国際版画美術館、また公園自体の魅力も上げることでまちづくり、町の魅力を上げていくということが、今、町田市が進めるべき事業であると考えているところです。 ◆新井 委員 予算編成方針は、やっぱり方針として出しているけれども、それとはここの部分は例外なのかなというふうに見えるような状況ではあります。魅力を高めるということは反対しませんけれども、果たして、今このコロナの時期に急いでやることか、あとウクライナ等の関係で資材も高騰しているという状況下で、拙速に進めるべきかどうかというところについては、やはり意見があるということを言いまして、私の質疑を終わります。 ◆東 委員 まず、(仮称)国際工芸美術館実施設計の進捗状況についてなんですけれども、物価高騰の状況など資料でご丁寧にご説明いただいている中、先ほど来ご答弁を伺っていると、その資材高騰を反映した計算は行っていないというようなご答弁だったかと思いますけれども、そういったことは本当に全く行っていないんでしょうか。 ◎営繕担当部長 国際工芸美術館の設計においては、この単価を入れて再計算しているということはしておりません。 ◆東 委員 明らかな物価高騰がある中で、今後、実際に整備工事に入る際も物価は高騰したままだと思うんですね。そういった中で、どうしていまだに反映した計算を行っていないというのがいまいち理解できませんで、何か理由があるんでしょうか。 ◎営繕担当部長 先ほど申し上げた今の状況でございますが、今は設計を詳細に進めているところでございます。その詳細設計を終えて、それから積算に入っていきます。その積算をするに当たって、この新しい単価を採用して概算金額を出すという流れになりますので、今の時点ではまだ入れられないという状況になっております。 ◆東 委員 一般的に考えて、詳細設計をした後に高騰した後の額を当てはめるよりも、詳細設計をしながら当てはめたほうが確実に金額が分かるかと思うんですけれども、どうしてそのようなお考えで進めていらっしゃるんでしょうか。 ◎営繕担当部長 なかなか、設計でその積算を今入れられないのかというところなんですけれども、設計を進めながら積算をするというのが難しいんです。できないんです。それを何とご説明すればいいのか、ちょっとあれなんですけれども、設計においては、先ほど申し上げた許可があったりとか、それによって少し部分的に壁の位置が変わったりといったものもございますので、そういった設計がきちんと終わってから積算を行います。今の時点で積算をしても、その積算がちょっと無駄になるというところで、今の時点では行わないというところになります。 ◆東 委員 それは28.5億円で設計しているんですよね。確認です。28.5億円で今設計しているんですよね。 ◎営繕担当部長 そうです。
    ◆東 委員 今28.5億円の予算があって、28.5億円で詳細設計をしています。これから、設計が終わってから物価高騰を当てはめます。先ほど懸念をお持ちだということでしたけれども、この流れでいくと確実に28.5億円を超えると思いますがいかがでしょうか。 ◎営繕担当部長 それがなるべく起きないように、その差がなるべく今の予算で収まるように工夫をしながら、今単価が上がっているようなものをなるべく避けながら使えないかとか、そういったような設計は、今行っております。それでも、先ほど申し上げたとおり、ちょっと懸念はあるんですけれども、今はあくまでも実施設計の途中でございまして、そういった中で概算金額を算出しても不確定な金額しか出ませんので、今の時点でそれは行わないというところになります。 ◆東 委員 あまり細かい金額は確かに難しいと思うんですけれども、今の情勢を見て、おおむね何割ぐらい上がるなとか、そういうのは出せると思うんです。そういった大体の予算の上昇率とかも全く当てはめずに考えていらっしゃるんですか。 ◎営繕担当部長 我々の中では、今日お示ししている、こちらの行政報告の単価、それぞれの単価がございますけれども、これ以外にもかなりたくさんの単価がございます。今回の工事においても、いろいろな工種がございまして、その工種ごとにいろいろな単価がございます。それを平均して、大体どれぐらいだろうというものは出すことは可能です。その出した数字において、予算の工事費に当てはめて、どれぐらい上がるだろうといった出し方であれば、出すことは可能だと思います。 ◆東 委員 出すことは可能だと考えていらっしゃるけれども、あえて出していないということですか。 ◎営繕担当部長 あえて出していないのではなく、そこの見通しはつけながら、今の設計は進めております。 ◆東 委員 物価上昇に対する見通しは、結局立てているんですか、立てていないんですか。反映した計算は本当に全く行っていないんですか。同じ質疑で申し訳ないですけれども、ちょっと矛盾した部分があったかと思うので、もう一度お願いします。 ◎営繕担当部長 先ほど申し上げた平均の何%ぐらい上がるというものは、我々としては出しております。それを当てはめると、大体これぐらいになるのではないかなというのはあるんですけれども、それはあくまでも詳細設計を行っていない段階のものでございますので、それを今は皆さんにお示しすることはできないかなと思い、今回は出しておりません。 ◆東 委員 よく分かりました。そうすると、一般的には、建築業界の方なんかにお聞きしても、おおむね2割増ぐらいで計算されているらしいんですね。そうすると、今回28.5億円の2割増というと、5億から6億円ぐらいの増額になるかと。今、建築業界の一般論で言っていますけれども、5億から6億円ぐらい増額になるかと予想されると思うんですが、今行政報告の中でお示ししていただいているのが、タイルの変更で6,500万円、スロープを短くして階段をつけて、ごめんなさい、それが幾ら削減になるんでしたっけ。先ほどの概算でお願いします。 ◎営繕担当部長 3,000万から4,000万円ぐらいです。 ◆東 委員 そうすると、おおむね合計で1億円程度の減額を今具体的に見込んでいらっしゃるということになるかと思うんですけれども、一般論で言うと5億から6億円の中、今のところ1億円だと。そうすると、残り4億から5億円をさらに削らなければならないということになるかと思うんですが、その削るのは、先ほど来ご答弁を伺っていたのと、あと(2)のアにお示ししていただいているような事例から見ると、素材のレベルを落とすようなことで主に対応されるのかなと思いますが、そういった方向性で合っていますでしょうか。 ◎営繕担当部長 今まさに委員おっしゃるように、単純にその計算をすると、1億円減をしたところで、この増には追いつかないのかなというところは認識しております。 ◆東 委員 その追いつかない1億円以外の部分は、大体の方向性で結構ですが、どういった形で削減しようとお考えですか。 ◎営繕担当部長 一応、その他というところに書かせていただいているんです。ただ、その他をやったところでというのは今実はあるんですけれども、少額の減額になってしまうとは思いますが、そういった細かいところにはなってくると思いますけれども、今後、なるべく金額が減額になるように、工事費が減額になるように努めていきたいなと思っております。 ◆東 委員 分かりました。なるべく工事費が減額するようにということなんですけれども、これまでの数年にわたる議会を見ていますと、ずっと価格よりもコンセプトだとおっしゃっているように聞こえていまして、嫌味とかではなくて、それだけコンセプトを重視されているんだなという印象を強く持っております。今回、私の出している一般論ですけれども、残り4億から5億円削減しなければならないと考えられる中で、それだけの工事費を削減するのは、すごく想定していたものより大分レベルの低いものになると思うんです。その場合でも、これまでこだわってきたコンセプトが達成されると現状はお考えなのでしょうか。 ◎営繕担当部長 もちろん、もともとのコンセプトを潰してまで、削減してチープな仕様にするというわけにはいかないと思いますので、そこは事業主管課と調整しながら検討していきます。 ◆東 委員 分かりました。あくまで、やはりコンセプトを達成するところに重きを置くのは、今後、資材高騰下においても変わらないというお考えかどうか、改めて確認させていただきます。 ◎文化振興課担当課長 営繕課と文化振興課でいろいろお話をしながら進めておりますけれども、今、東委員がおっしゃられた概算につきましては、一般的な建物でございまして、今回仮設工事といいますか、建物本体以外にいろいろかかるといった部分もございますので、今回の部分が5億円の増額までというふうな認識は、ちょっとそこまでではないのかなと考えているところはございます。  工事費につきましては、詳細な図面とかができてから見積りを取ったりとか、いろいろそういった中で算出していく部分でございますので、なかなか随時やっていくというのが難しいというところも営繕課とはお話をしながらやっているところでございますので、現在12月議会に向けて、もう一度きちっと工事費の精査をして、現在どのくらいの状況なのかというのはお示しするように今検討しているところでございますので、そのときに、もう少し細かいご説明ができるのかなと考えているところでございます。 ◆東 委員 分かりました。改めてすみません、物価高騰下においても、あくまでこれまで貫いてきたコンセプトを、これからも貫き続けるかどうかというところだけ確認させてください。 ◎文化振興課担当課長 基本的には、公園に来た方がいろんなものに、パークミュージアム構想の整備の中で、国際工芸美術館であるとか、国際版画美術館であるとか、いろんなものに興味を持っていただく、こういったところを基本的にコンセプトとしてやっておりますので、そこを大事にしながら、できるだけコストを抑えられるところは今後も検討しながら、おっしゃられるように非常に物価高騰の影響というのはございますので、今後も少しでも抑えられるところはないかと検討しながら、進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆東 委員 分かりました。そうすると、抑えられる分は抑えて、議会との約束の28.5億円を超えない範囲に抑えて、今後予定どおりに続けて――予定どおりというのは、タイムスケジュール的に予定どおりに進めていくというお考えでお間違いないでしょうか。 ◎文化振興課担当課長 今行政報告させていただいて、物価高騰の影響もありますという中で、ここでイエスかノーかというのはなかなか難しい部分はございますけれども、基本的には、今お示ししている予算の中でやっていくように努力をしてまいりますというところでございます。 ◆東 委員 分かりました。ただ、国際工芸美術館単体で28.5億円ですけれども、全体を見ると40億円というところで、またさらに大変な額がかかってきて、ここに資材高騰、2割は一般論ですけれども、そこでかかってくると48億円というところで、とてつもない増額になりますので、私としては、資材高騰が落ち着くまである程度スケジュールを変更するとか、あるいは今回は、例えば(仮称)公園案内棟、喫茶、版画工房、アート体験棟は一旦置いておくとか、そういった方法も必要だと考えますので、意見として申し述べさせていただきます。  次に、芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業に係る官民連携検討についてなんですけれども、これは(2)にお示ししていただいている表の見方がいまいち分からないんですけれども、まず人件費を含んでいる、含んでいないというお話が説明の中にあったかと思うんですが、改めてご説明いただければと思います。 ◎パークミュージアム担当課長 これはVFMというValue For Money、従来手法でやった場合に比べて、今回のPFIという事業手法を選択した場合に効果が出るかどうかというのを端的に表現させてもらっているところですので、124.4億円に加えて、今回のPFIの事業手法になると120.8億円という形になります。  先ほど私が口頭で申し上げてしまったところで言うと、従前と従後を比較するためには、例えば、先ほど学芸員の話もありましたけれども、今、全員が市の職員で運営している部分で業務の整理をする中で、学芸員はいろんなことをやっているんだけれども、その中の例えば何かの書類の収受だとか、そういう事務のほうに置き換えられるものは置き換えながら、ただ、さらに加えて、事務の中でも、町田市の事務がやらなきゃいけないもの、民間事業者でもできるところ、そういう整理をどんどんしていくということを比較するためには、今の人件費と置き換えた後の人件費を比較しなきゃいけないというところでいうと、実は維持管理・運営費の総額92.6億円で、ここに提示させていただいている数字は8.6億円、18.7億円、8.4億円、15.3億円、18億円とあるんですけれども、この主な内訳を発注する、これを民間事業者にお支払いして、運営してもらいますよという主な支出が書いてあるんですけれども、民間事業者に発注しない、要は市の人件費ですよね。おおよそ20億円ぐらいなんですが、それもこの120.8億円の中に入っているので、それは92.6億円と差引きすると、恐らく20数億円の差異が出ると思うんです。  それが先ほど申し上げた、これを民間事業者に120.8億円でこの事業をやってくださいねというものではなくて、これはあくまで従前と従後の比較をするためには、職員の人件費も加味して考えないと難しかったというところでの数字であり、さっき言った人件費を含んでいるというのは、ちょっとさらっと言ってしまったんですが、そういう意味合いでご説明させていただいたところです。 ◆東 委員 よく分かりました。ありがとうございます。そうすると、試算上で発注する額は120.8億円より低いということでよろしいでしょうか。 ◎パークミュージアム担当課長 そういうことになります。ただ、そこはもう少し、まだ公表まで時間がありますので、民間事業者とヒアリングしながら、私たちはこう想定しているけれども、彼らは運営するためにこういう視点もありますよねというところがあるとアップデートも、もう少し時間がありますので、かっちりした数字はまだ出ませんけれども、120.8億円よりは発注する額としては少なくなることになります。 ◆東 委員 分かりました。内訳の中にある、上から3.67億円、6.5億円、14.7億円以下のところは、ここは人件費は含んでいるんでしょうか。 ◎パークミュージアム担当課長 上の段は、建設に係るお金を分かりやすく書いているので、これはこれまでも議会で申し上げた、多分3.67億円というのは、アート・出会いの広場を整備するときの整備事業費ですと申し上げているお金そのものなので、この上の3つについては人件費は入っていないです。 ◆東 委員 下については入っている。 ◎パークミュージアム担当課長 下については、先ほど申し上げた市の人間の人件費というのは、この主な内訳に入っていないんですけれども、民間事業者に、例えばアート・出会いの広場を運営してもらうために想定する人件費というのは、この中に入っている部分になります。 ◆東 委員 分かりました。ごめんなさい細かくて、数字を確認させていただきたいんですけれども、上から3.67億円、6.5億円は分かったんですが、芹ヶ谷公園整備の14.7億円と書いてありまして、これが、これまでのご説明では約20億円とご説明されていたかと思うんですが、この差額について教えていただければと思います。 ◎公園緑地課長 公園全体の整備工事費としては、20億円を目指しているということで申し上げておりまして、ここに含まれていないのが、先ほどからお話が出ておりますバリアフリーのエレベーターの部分です。その部分については、このPFIに含まれていないということで、その分が減をされた金額ということで、ここに入っております。 ◆東 委員 分かりました。次に、(仮称)国際工芸美術館ですが、8.6億円が恐らく15年間かと思いますので、15で割り戻すと約5,700万円になるんです。これまで国際工芸美術館のランニングコストは3,700万円程度を想定という形でご説明されていたかと思いますけれども、この2,000万円の増額について教えてください。 ◎文化振興課長 一応、実績のランニングコストで今見ますと、1年当たりで4,100万円で計算をしています。なので、多少はやはり上がってきていることはあるんですけれども、どの部分か、ちょっと長引くかもしれません、すみません。 ◆東 委員 では、後ほどお願いします。  次に、国際版画美術館と書いてありまして、版画美術館が民間委託予定だというのは、私はいまいちちゃんと把握できていなくて驚いておるんですが、これも15で割り戻すと、1.24億円になるかと思うんです。通常の国際版画美術館のコストは約3億4,000万円かと思うんですけれども、ここまで減ってしまう理由を教えていただければと思います。 ◎国際版画美術館副館長 先ほどもちょっと申しましたように、学芸員がやっている企画展とか、学芸員がやる仕事については、こちらのほうには入っておりません。具体的に展示事業の費用とか、学芸員の人件費とか、そういうものは入っていないです。先ほど言ったように、一般事務の職員がやってきて、民間にお渡しできるものとか、そういうものについてこちらに書いてあるというものです。 ◆東 委員 承知しました。ちなみに、国際版画美術館にお勤めの特に非常勤の方々、会計年度の方々は、国際版画美術館が民間に委託される可能性があるということは、もう既にお伝えいただいているんでしょうか。 ◎国際版画美術館副館長 その辺は今、先ほどもちょっとお話ししたように、学芸員がやる仕事、業者にお渡しできる仕事、その辺のところを整理しておりますので、ちょっと具体的にどこまでの範囲なのかというのは今精査しているところですので、どこまでが委託というか会計年度職員がなくなるとか、そういうようなことは今話してはいません。 ◆東 委員 最後にしますけれども、これは15年間の合計額で出していただいていると思うんですが、業者に発注する額で1年当たり幾らか、設計・建設費なんかも入っているんですけれども、15年間で平均してならしてしまうとして、1年当たり幾らかというのは出すことができれば教えてください。 ◎パークミュージアム担当課長 すみません、先ほど申し上げたとおり120.8億円がそのまま発注金額じゃないということを前提にお話しするんですけれども、PFIの性質上、もしこれが120億円の発注であれば、120を15で割った金額に単純になるところです。ただ、この中には、今おおよその数字で市の職員の人件費が20億円ぐらい入っていますから、ここから20億円を引くと100億円になって、100億円だとすると15で割って、すみません、暗算がちょっとあれなんですけれども、そういう計算になります。 ◆東 委員 分かりました。ありがとうございます。  次に、(仮称)公園案内棟/喫茶/版画工房/アート体験棟基本計画の策定についてですけれども、先ほど来、地域の方というか、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方以外への説明というのも多くの委員から求められているところであるんですが、結構、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方々への負担が今すごく大きくなっていると思うんです。市側からも懇談会を求められて、他方で、そういった懇談会、パークミュージアム会議に入れない人たちからも入れてくださいと求められて、両方からいろいろなことを言われて、結構負担がかかってしまっていると思うんですけれども、そういった部分はどのように今考えていらっしゃいますか。 ◎文化振興課担当課長 (仮称)公園案内棟、喫茶、版画工房、アート体験棟につきましては、工房を利用されている方の意見を一番きちんとお聞きしながら、今後、基本設計、実施設計を行っていく必要があるというふうに考えております。また、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークにつきましては、芹ヶ谷公園周辺にお住まいの地域の方の代表というふうに我々も考えておりますので、地域の方のご意見としては、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークにお聞きするんですけれども、広く市民にということにつきましては、基本設計案の段階で、ちょっと手法につきましては今後検討いたしますけれども、ご意見を伺う機会というものを設けていきたいと考えております。 ◆東 委員 意見にとどめますが、やはり、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方のご負担も大きいので、それこそ幅広く意見を聞くプラットフォームの作成が求められていると思うんです。そこをもう少し芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方々と詰めていただいて、そのプラットフォームを広く市民の方から意見を聞く場として設けていただきたいと思います。 ◎文化振興課長 すみません、先ほどの金額で3,700万円と以前話していたところがあるんですけれども、今直近の実績を足し上げると、やはり東委員がおっしゃっていた金額になってきます。以前言っていた3,700万円のところは、今どこが抜けていたのかがちょっと分からないんですけれども、もしかすると足し上げのときに足りていなかったということがあるかと思われます。 ◆東 委員 確認なんですけれども、そうすると、今、単年度で国際工芸美術館の維持費は5,700万円と考えていらっしゃるということでよろしいでしょうか。 ◎文化振興課長 そのとおりです。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  以上でただいまの行政報告を終了いたします。  休憩いたします。              午後5時22分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後5時39分 再開 ○委員長 再開いたします。 △第82号議案 ○委員長 第82号議案を議題といたします。  本案について、提案者の説明を求めます。 ◎子ども生活部長 それでは、第82号議案 町田市高校生等の医療費の助成に関する条例についてご説明申し上げます。  本議案は、高校生等の保健の向上と健全な育成を図り、もって子育ての支援に資することを目的として、2023年4月から高校生等を対象とした医療費助成を実施する条例を制定するものでございます。  内容といたしましては、高校生等を対象とした医療費助成について、資格要件、所得の制限、助成の範囲等を定めるものでございます。  説明は以上になります。よろしくお願いいたします。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆藤田 委員 これから質疑をさせていただくんですけれども、主に所得制限の考え方、これは東京都の姿勢には私は非常に憤りまで感じるぐらい、どうかなと思っているので、町田市にそこを求めるものではないというところで、所得制限の考え方について冷静にというか、市の考え方をお聞かせいただければと思います。というのは、今回、高校生等の医療費助成に関するのは小池知事がおっしゃっているんですけれども、高校生を対象に医療費助成をしている自治体が限られているので、都として全ての市区町村にも早期に実施してほしいから3年間、端的に言えば3年間は持つからやってくれということですよね。しかも、所得制限については市区町村で考えてよという発言までされて、極めて無責任だというふうに僕は思っているんです。  その中で、町田市においても、これは決算のほうで、先にこの条例があるので、決算のほうで、いわゆるマル子は、小中の関係は所得制限を撤廃しました。そこの撤廃をしての分析と効果、そこのところをどう考えているのか、まずお聞かせいただければと思います。 ◎子ども総務課長 ご質疑は、マル子のほうの撤廃の効果と、あと所得制限を実施する理由というところかと思われます。マル子は2021年度に制度が撤廃されております。こちらにつきましては、2020年度はコロナで医療機関への健診が控えられたという数字があるので、そこからの上昇というのが、無償化によるものと2つの要素があるところなので、一定のそういった所得制限撤廃の効果があるものというふうには考えております。  最初に質疑いただきました助成の所得制限の実施の理由につきましては、東京都のほうでは、これまでも医療費助成の制度につきましては、経済的支援であるというところで所得制限を実施しておりますので、町田市としましても、今回の医療費助成につきましては、一定の所得制限を設けることが必要との考えが都のほうで示されているため、その制度に準じて所得制限を設けているというところでございます。 ◆藤田 委員 そこのところを、冒頭に私の気持ちを述べたのは、答弁において、今回はもう本当に財政的に考えてもしようがないと思うんです。東京都のそういうことだから、あとは市区町村の考え方によって所得制限を撤廃するんだったら、そこはやってよということですから、それであえて聞いたんですよ。町田市としては、マル子については違う判断をしているわけですよ、したわけでしょう。それで聞いたので、そこのところも東京都の判断だからこうではなくて、所得制限に関する町田市の考え方、そこをお伺いしたいのと、ほかに今、新聞報道でいろいろ特別区だとか、所得制限を撤廃しているところがいろいろ出ていますね。今、他市町村の状況というのはどうなんですか。そこを併せてお伺いしたいと思います。 ◎子ども総務課長 今現在、先行して実施している市は2市です。既に高校生医療費の実施をしているところは所得制限なしで行っているんですが、ここで同じタイミングでするところに関しましては、事前の状況はあまり確定的なものではないので、どこが無償か、何市が無償かというところでは、ちょっと状況としてはまだつかみかねているという状況ではございます。 ◆藤田 委員 そこのところはつかんでおいていただいて、我々も、新聞報道レベルでも毎日のように出ているわけですから、そこのところは状況も確認して、できれば今後のこととして、他市がどういう理由でどうしているのかという部分については、そこは実施するところまでも含めて、しっかり他市と連携も含めてやっていただければと。こういうことというのは、東京都はそう言うけれども、区市町村で差をつけるべきことではないと思うので、そこのところの趣旨も踏まえてやっていただきたいと思います。  さきにコメントしたことについては、私以上に特別区の区長会、市長会でも、もっとかなりきつい言葉で東京都の姿勢について一言申していると思うんですよね。そういう状況も踏まえて、今後考えていただきたいと思いますし、3年ですよね。3年のその後も、これは3年の間にしっかりと、我々としても東京都の姿勢を改めてもらわないと、ここはそういう姿勢を打ち出したならば、ちゃんと永続的に市区町村が継続していけるような制度でなければ、それこそ無責任な政策だと思いますので、そういった姿勢でこれからも取り組んでいただきたいと思うんです。  もう1回だけ、マル子の部分も含めて、所得制限に対する町田市の考え方ですね。医療費助成について、そこを最後に確認させてください。 ◎子ども総務課長 委員がおっしゃられるように、マル子につきましても、所得制限を市民の利用というところを考えて撤廃とした経緯もございますので、そういったところを踏まえて、先ほど委員も言われた他市の状況ですとか、あとは東京都の財政的な補助の動向などを踏まえて、継続することですとか、そういった拡充についても、東京都に町田市の要望などを伝えながら取り組んでまいりたいと思っております。 ◆田中 委員 本会議の質疑で市議団の佐々木のほうも聞いたんですけれども、それに加えて追加で伺いたいと思います。今回の条例は本当に保護者の方にとっては、高校生も医療費の助成があったらということで、たくさん声をいただいていたものなので、やはり声を上げることで動いていくんだというふうに子育て世代の方もすごく励まされた、東京都の予算に町田市が迅速に対応していただいているということは、本当にありがたいことだなと思っております。  それで、手続のところで再確認をさせていただきたいんですけれども、所得制限の判断について、児童手当が中学生までであるということとの手続との関係では、今年度、中学校3年生については市が把握できているということだったんですけれども、その上の学年については審査が必要というふうに答弁がありましたけれども、どういった手続ですとか、内部的なシステムなのか、どういったものが必要になってくるのか伺います。 ◎子ども総務課担当課長 対象年齢の方には、全員に通知を差し上げる予定になっております。それで現中3の方については、申請をする必要がないという形になります。高1、高2の方については、申請が必要となりますので、その案内を入れる予定になっております。 ◆田中 委員 本会議では、高1、高2のほうがどうなるのかちょっと分からなかったので、申請が必要になるということで理解をいたしました。所得制限を設けなければ、こういった申請の作業は必要がないかと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 ◎子ども総務課担当課長 マル子と改めて高校生の医療費助成というところで、東京都は現中3の方については申請なしで構わないというふうな見解を出しているんですが、高1、高2の方は一旦切れておりますので、ここで改めて申請する必要があるというふうに町田市としても考えております。 ◆田中 委員 ということは、所得制限の有無にかかわらず、全員申請が必要だということなんですか。 ◎子ども総務課担当課長 高校生がいる方の所得については、申請が上がってきて審査するというところになるので、全員にやはり同じ通知を出します。それで勧奨通知も入れる方がいらっしゃいます。 ◆田中 委員 こちらの問題意識としては、所得制限については、先ほどの質疑の中でもあったように、東京都の課題というところはもちろん承知をしているところなんですけれども、こういった手続の申請のところでいうと、所得制限を仮に設けなかったとしたら18歳までのお子さん全員が、その世帯が対象になるわけですよね。そうなると、改めての高1、高2についての申請というのは、所得制限に関しての申請であれば、それが必要なくなるのではないかというこちらの趣旨なんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ◎子ども総務課担当課長 公的な医療制度というのが多種ありますので、そこは全部を把握しているわけではございませんので、申請は必要というふうに考えております。 ◎子ども総務課長 高1、高2の方の申請については、今中学生の方については、今の助成の制度の中で継続して行っていくので手続が要らない。今回、高校生からの助成があるので、そこで新たに申し込む方は申請をいただく。委員が言われている所得制限によって1回切れてしまった方も、再度、制限内になった場合は申請が必要になりますので、そういった意味では制限がなくなれば、そこに係る申請というのは必要なくなると考えられます。 ◆田中 委員 仮に、もし所得制限を設けなければ、そういった所得制限に関する申請は不要になるということだと理解をしております。それで、先ほどの質疑とちょっと重なるところもあるかもしれないんですけれども、小中学生の義務教育の医療費助成の所得制限を2021年からなくしていただいているんですけれども、先ほどの答弁とちょっと重なるかもしれないんですけれども、なくしたときの考え方について再度伺いたいと思います。 ◎子ども総務課長 子どもの医療費について、少子化対策の観点などから、乳幼児医療費から含めまして、そういった保護者の負担を減らすというところで、段階的にそういった医療費の助成を行って、義務教育のお子さんまで無償化に至ったというところでございます。 ◆田中 委員 今、少子化対策ですとか、段階的に広げてこられたというご答弁がありました。やはり、そういった狙いがあって、小中学生のほうの医療費助成の所得制限をなくしていただいているわけなんですけれども、保護者からすると、今回のありがたい制度の中で、とはいえ中学生よりも高校生のほうが、子どもにかかるお金はやっぱり増えていくのかなというところと、例えば私立高校の無償化についても所得制限があったりですとか、この間、児童手当の所得制限が新たに設けられたりというところで、何か所得を増やすことへのメリットが感じられないといった声も実際に保護者の方からいただいていて、高校生のほうが家計負担の大変さがあるのではという点について認識を伺いたいと思います。 ◎子ども総務課長 年齢に応じたお子様にかかる家計の中での負担の大きさというのはいろいろございまして、教育費など高校生になってかかる部分も大きいというところでは、委員のおっしゃるような状況もあるかと思います。  一方で、医療費の助成も含めて、払える方に対してどうやって負担を求めるかといったことのバランスで、ここまでの経過もあり、義務教育までの無償化がされたというところもありますので、先ほどご質疑に答弁させていただいたように、そういった様々な状況を見ながら、今後のことは検討してまいりたいと考えております。 ◆田中 委員 ありがとうございます。先ほど、そういう意味では町田市だけではなく、この間、この制度について他市の状況を、先ほどちょっと把握されていないというご答弁もありましたけれども、近くの自治体でも今回の議会の中で、府中市ですとか、西東京市など、多摩市も所得制限なしということが明らかになっている中で、新たに高校生の医療費助成だというところで、せっかくの制度でも自分は当てはまらないんだと、所得制限になってしまうというところでは、やはり保護者の受け止めのこともあると思いますし、少子化対策と先ほどおっしゃっていただいておりますので、もちろん東京都に要望を出していただくということも含めて、所得制限をなくすということについては、ぜひ検討を行っていただきたいなと思っております。 ◆松葉 委員 1点確認なんですけれども、高校生等ということで、高校生だと、例えば住民票は町田市にあっても、市外の学校、寮とかという子も多いかなと思うんですけれども、町田市に住民票がある、住民登録があるということなので、そういった子も対象というふうに考えてよろしいのか確認させてください。 ◎子ども総務課担当課長 今回の制度は、町田市に住民票があるお子さんが医療費助成の対象となります。市外にいても町田市に住民票がある方は対象となります。 ◆松葉 委員 分かりました。その場合なんですけれども、現地でお医者さんにかかって、医療費の支払いですね。それはマル子と同様に、後からの精算になるのかというところも確認したいと思います。
    ◎子ども総務課担当課長 マル子と同様の扱いになります。 ◆松葉 委員 そうしますと、これはマル子でもそういうご要望があるんですけれども、町田市ですと、やっぱりどうしても神奈川県と隣接して、大病したりすると市外の病院にかかることが多いという中では、一旦、医療費を払わなくてはいけない、高額な医療費もありますけれども、毎回払わなきゃいけないというところで相殺するなど、後から精算するのであれば、行政同士の中でできないかというようなお声を根強くいただくんです。  高校生になると、医療費というところでは、やっぱりけがだったりとか、そういった部分では医療費もかかるんじゃないかなと思うんですけれども、そのあたりについてはご検討しているのか、また、それが難しいということであれば、その課題はどんなことがあるのかというところを教えていただければと思います。 ◎子ども総務課担当課長 子ども総務課としましても、本来だったら近隣の県、都外の市でも、そこで精算できれば一番よいと考えているんですけれども、現行の医療保険制度においては、診療報酬の審査機関が都道府県単位に設置されております関係で、神奈川県の医療機関は、神奈川県内の国保連、社会保険診療報酬支払基金が審査をする仕組みになっておりますので、難しいというふうに判断しております。 ◆松葉 委員 分かりました。なかなか地形として、やっぱりどうしても神奈川県の医療機関にかかる方とかも多いので、今の医療保険制度では都道府県単位でというところであるので、国ということになるのかと思うので、そのあたりについても、こういう実態があるということでしっかりと、他の自治体とは、やっぱりちょっと特殊な地域性というのもあると思いますので、そういったものは国に対して要望していくですとか、何らかのアクションを起こしていただきたいなと、これは要望しておきたいと思いますのでよろしくお願いします。 ◆今村 委員 私のほうからも確認も含めてお聞かせいただきたいと思います。まず、今回の高校生等の所得制限がある中で医療費助成をしていくという提案ですけれども、先ほど来、皆さんもおっしゃっていますが、町田市も例えば市長会で都に対してとか、いろいろ申し上げているというふうにもちょっと漏れ聞いていますけれども、この所得制限のことについては何か答弁できることがありますか。町田の石阪さんは市長会の会長もされているので、その件を最初に確認させてください。 ◎子ども総務課長 今回の医療費助成につきまして、都からのお話について、区長会ですとか、市長会のほうでも、そういったやり取りの中で難しい部分があったということは聞いております。その中で、町田市長は市長会会長ということもあるので、実施に向けて速やかにというところでまとめていったというところでお話としては聞いているんですけれども、所得制限については財源に係るお話などもありますので、各自治体判断というところにはなっているところでございます。今までも各委員さんからのご意見、お話などがございましたような要望があることは、担当部課でも承知しているところではございます。 ◆今村 委員 ありがとうございました。正式な申入れかどうか分かりませんけれども、石阪市長をはじめ三多摩の各市長さんも、できれば東京都が所得制限の部分も含めて補助してくれたらということはお話をされているというようなお話は聞いております。  具体的に状況を確認したいと思いますけれども、先ほども2021年度から、いわゆるマル子、小学生、中学生の所得制限を町田市においては撤廃したということでありますので、2021年度、約1年半ぐらい実施していると思いますけれども、それまで所得制限があった方たちは自己負担をしていたわけですけれども、今の具体的に言うと中学2年生、3年生、または高1は中学3年生のときに無償化の所得制限のない恩恵を受けていたというふうに思います。  本会議の質疑でも、所得制限を撤廃すると何人で幾らぐらいかかるという話があったので、おおむねこの学年、大雑把でいいんですが、細かいのを出してくださいとは言いませんけれども、大体今の中2、中3、高1もそうですけれども、所得制限がかかる子どもたちというか、世帯の家庭数なのか、その辺はどのぐらいになるのかというのを教えていただけますか。 ◎子ども総務課担当課長 おおよそですが、各学年1,000人ぐらいが所得制限に引っかかってしまう人数になります。 ◆今村 委員 ありがとうございます。そうすると、特に今まだ恩恵を受けている中学生の2年生、3年生、約2,000人は、ようやく所得制限が撤廃をされて、この1年半、来年の3月までは所得制限なしなのでいけますけれども、また高校に入ると、その恩恵から外れてしまうということになりますよね。今の高校生の中で、逆に言うと新たに所得制限内の方たちはまた恩恵が受けられるので、あまり不満が出てこないというふうに思いますけれども、一度受けた人たちが高校生になってまた外れてしまうという、ちょうどその時々によって、仕方がないと言えばそうなのかもしれませんけれども、この辺についてもなかなか救済するのは難しいという理解でよろしいんですかね。どうでしょうか。 ◎子ども総務課長 委員がおっしゃられますように、マル子が2021年度からの実施で、今回の高校生の医療費の助成が2023年度から所得制限つきの実施というところで、そういった1年間もしくは2年間、中学生の時点での恩恵を受けた方が外れる、そういった状況が生まれてしまうというところではございます。この辺は、今回制度と制度の期間が短かったところもあって、そういった状況になってしまうので、そういったご家庭の方には、期待値に対する残念な気持ちというのは、こちらでも感じてしまうのだろうなというふうには思うところでございますけれども、制度的に今こういうふうになってしまっておりますので、その辺は今後の検討の中でならすことができれば、ならしていったほうがいいのかなとは思っております。 ◆今村 委員 ありがとうございます。気持ちは理解していただいているというふうに今の答弁で感じました。  あともう一つ、所得制限の関係で、今コロナ禍の中で、所得が急激に減ってしまったりとかという方がいらっしゃるというふうに思うんです。この医療費助成の制度は、過去もそうですけれども、申請しないと今までは、過去マル子もそうですけれども、所得制限の対象であったので自己負担があったけれども、実は所得が下がっていて対象になるのに、そこは自動的に救っていただけるような制度になっていないですよね。申請主義になってしまっていますよね。  なので、そういった漏れがないようにできる限り、できれば所得等を把握するなり、または学校等を通してとか、所得が急激に下がっているような世帯の方については対象になる可能性があるのでとか、何かちょっと工夫をしていただきたいなというふうに、高校生なんかこれから対象になる方たちに対してもそうですけれども、ぜひ丁寧な対応をしていただきたいということ、これは要望だけにしておきますのでよろしくお願いします。 ◆矢口 委員 所得制限が今回あるんですけれども、例えば親との関係がうまくいっていなくて、病院に行きたくても親に言えないとか、親の理解がなく、ネグレクトぎみで病院に連れて行かないとか、そういったケースというのがすごく深刻だなと思っているんですけれども、所得にかかわらず、そういったネグレクトであったり、病院に行きたいけれども、親が連れて行かないようなケースとか、そういうのは所得にかかわらず起こり得るということは考えていますでしょうか。そういう把握は町田市としてあるか。 ◎子ども家庭支援センター長 今医療にかかれない子どもたちというところで、ネグレクトという視点のところなんですけれども、それは十分にあり得る状況ではありますが、その家庭ごとに、やはりしっかり状況を確認して、支援が必要なのか必要じゃないのかというのは見極めていっているところでございます。 ◆矢口 委員 私も所得制限は必要ないんじゃないかなという立場なんですけれども、やっぱりそういったケースが普通にあり得ると思いますし、例えば親に相談しにくいような科の受診とかも、高校生とかになるとあり得ると思うんです。そういったときに、やっぱりちゅうちょなく自分で病院に受診することができれば、様々な病気の予防ですとか、またほかにもいろんな問題があると思うんですけれども、解決できる問題はいっぱいあるんじゃないかなと思っております。なので、できれば今後、東京都の今回事業ではありますけれども、お金を出してもらってというのはありますけれども、町田市独自でも、そういった視点からも、ぜひ所得制限を撤廃していただいて、子どもたち誰もが家庭の事情にかかわらず病院を受診できるようにご検討いただきたいと思っています。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。 ◆藤田 委員 82号議案に賛成の立場で討論いたします。  しかし、こういった事業というのは継続しなければいけない事業だと思っております。東京都からいろいろ制約等もあるかもしれませんが、財源等の確保も含めて、東京都の交渉はもちろんなんですが、町田市としても財源の確保を今後計画して、この事業が東京都の助成が減って、なくなったとしても継続できるように、制度にしていただくように要望させていただいて、賛成とさせていただきます。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第82号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって第82号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 △第92号議案 ○委員長 第92号議案を議題といたします。  本案について、提案者の説明を求めます。 ◎子ども生活部長 それでは、第92号議案 南大谷子どもクラブの指定管理者の指定についてご説明申し上げます。  本議案は、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、指定管理者を指定するものでございます。  内容といたしましては、南大谷子どもクラブを管理運営する指定管理者として、特定非営利活動法人子育て・子育ち支援タグボートを指定するものでございます。  指定管理者の指定期間は、2023年4月1日から2028年3月31日までの5年間でございます。  なお、指定管理者の候補者につきましては、子どもに関する施設の運営実績のある団体から候補者を募集し、町田市指定管理者候補者選考委員会の選考結果を参考に、最も適切に子どもクラブを運営できる団体を選定いたしました。  説明は以上となります。よろしくお願いいたします。 ○委員長 これより質疑を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第92号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手全員であります。よって第92号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 △第93号議案 ○委員長 第93号議案を議題といたします。  本案について、提案者の説明を求めます。 ◎子ども生活部長 それでは、第93号議案 町田市大地沢自然交流サイトの指定管理者の指定についてご説明申し上げます。  本議案は、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、指定管理者を指定するものでございます。  内容といたしましては、町田市大地沢自然交流サイトを管理運営する指定管理者として、大地沢魅力づくり協働体を指定するものでございます。  指定管理者の指定期間は、2023年4月1日から2028年3月31日までの5年間でございます。  なお、指定管理者の候補者につきましては、市内外から広く公募し、町田市指定管理者候補者選考委員会の選考結果を参考に、最も適切に町田市大地沢自然交流サイトを運営できる団体を選定いたしました。  説明は以上になります。よろしくお願いいたします。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆田中 委員 幾つか伺います。まず、指定管理者の公募に際して、説明会に参加した団体と実際に応募した団体の数を伺います。 ◎大地沢青少年センター所長 説明会に参加いただいた業者は、17の事業者にご参加いただきました。応募いただいたのは、3つの団体からご応募いただいております。 ◆田中 委員 ちょっと答えにくい質疑かもしれないんですが、興味のある団体は多かったけれども、実際には3団体だったというところでは、何かこれについて見解はありますか。 ◎大地沢青少年センター所長 ご辞退いただいた方の中からは、谷間にあるということで、広い土地がもっとあるかと思っていたらなかったというような、現場に行って初めて気がついたということを幾つかの事業者からお話をいただいております。 ◆田中 委員 ありがとうございます。現地の状況からということでよく分かりました。それでは、大地沢自然交流サイトは学校の教育の一環として、その場を、施設を使うケース、授業などでも使うケースがあると思うんですけれども、それに関しての連携についてどのようにフォローがあるのか、また、相原保善会の方との連携体制についてはどのように考えておられるのか伺います。 ◎大地沢青少年センター所長 まず、子どもに関する事業についてですが、今回指定管理者を応募するに当たっては、子ども・子育て会議から子どもに関係する事業をプログラムなどでちゃんと担保しなさいという提言をいただいております。それから、3月に行われました第1回定例会のこちらの委員会からも、何人かの委員さんから子どもが使いやすかったというところが大地沢の魅力、いい点であるというようなところをいただいております。こうしたことを踏まえまして、募集に際して公開いたしました募集要項、それから仕様書の中では、子どもに関係する事業をちゃんとやってくださいと。それから、その事業も大人に関する事業もやってもらいたいんですけれども、どちらかに偏ることのないように両方ちゃんとやってくださいということを書いております。  具体的に、今後どのように地元と連携していくかというところも含めてですが、これは指定管理者と今後詳細を詰めていくことになるかと思います。ただ、指定管理者からは、提案の中で地元の団体とも協力していきたいというところをしっかりお伝えいただいております。それから、我々としても、今まで地元の団体と市役所とで、一緒に大地沢の自然を守ってきたというところがありますので、3番目の新たなパートナーを迎えたという姿勢で交渉していきたいかなと思っております。 ◆田中 委員 地元の団体については、これまでの継続を努力されるということだと理解いたしました。ちょっと仕様書も見てみたんですけれども、その中で大地沢号、大きなバスの利用の有無ですとか、新たな送迎についてということであったんですけれども、今回の指定管理者の方が大地沢号をどのように扱うと想定されているのか、あとは送迎の変更というところでは、どういった変更になるのかという点を伺います。 ◎大地沢青少年センター所長 大地沢号に限らず、送迎を続けていくというところは確認しています。あと送迎以外に、事前申込制になるとは思うんですけれども、相原駅西口からの送迎バス、保育園、幼稚園、小学校とかまでではなくて、駅までの送迎というのも考えているという話は聞いています。 ◆田中 委員 これまでは保育園ですとかに迎えに行っていたケースもあったと思うんですけれども、その点はどうなるんでしょうか。 ◎大地沢青少年センター所長 原則としては、保育園、幼稚園まで迎えに行くというところは継続していくというふうに考えています。 ◆田中 委員 継続ということで了解しました。  それから、選定結果を見たところ、指定講座ですとか、地域貢献の評価が高かったんですけれども、どういった点が評価をされたのか伺います。 ◎大地沢青少年センター所長 まず地域貢献の点からですけれども、地域団体との連携というところをしっかりお伝えいただいています。かなり前から、その周辺の状況を調査されていたようで、地域団体と市が連携しているというところもしっかり認識をされていまして、その関係の上に乗るといいますか、一緒に携わっていきたいという意思をしっかりお伝えいただいております。  指定講座については、非常に実現性があって、さらにこの事業者は、ほかの自治体でも指定管理を受けて同じような事業をやっているんですが、その中でも、人気の講座というのを幾つも持っておりまして、そういった人気の講座も、この大地沢青少年センターのロケーションでやると非常に効果があるのではないかというものを幾つかご提案いただいております。そういった実現性の高さであったり、効果もきっと高いであろうという提案をいただいているというところが評価のポイントになりました。 ◆田中 委員 人気の講座の提案などということもあったんですけれども、今回の法人の方が指定管理しているほかの施設のホームページも見てみたんですけれども、魅力的なプログラムがある一方で、ちょっと参加費の設定というのが気になったところです。例えば、もちろん丸々同じことをやるわけじゃないので、単純な比較はできないと思うんですけれども、例えば、現在ピザ窯の体験を大地沢では1人400円かと思うんですけれども、同じ法人に指定管理を受けている施設では1人1,000円だったり、焼き板体験も、現在は大地沢で100円で、すごく破格な値段でやっていただいていると思うんですけれども、仕様書には、「参加費については、公の施設の意義を損なわないよう料金を設定すること」というふうにあるんですけれども、何か目安があるのか。指定講座と、また指定講座以外の自主的な講座ということで、仕様書で書いてあるんですけれども、指定講座以外の講座についての料金設定に関して、市が何か役割を果たす、アドバイスをするとか、そういったことはあるんでしょうか。 ◎大地沢青少年センター所長 まず、市でやっている講座が安いというところは、材料費を頂いているというところです。ただ、指定講座と自主講座に分かれるわけですが、指定講座については市のほうでやってくれと、自主講座については指定管理者がやりたいという事業のすみわけです。  指定講座については、先ほど委員からもお話がありましたとおり、市の施設としてふさわしい金額になるように、事業者との協議をしていきます。自主講座については、これは指定管理者が施設の運営を受け取ることで、単純に言うともうける分だと。それでしっかり事業を継続させていくためにも必要な収入だと思いますので、適正な価格がどれぐらいなのかは、そのお話の中で確認はしていきますので全く関与しないということではないですが、ある程度の商業活動というのは認めていく必要があるのかなと考えています。 ◆田中 委員 今、指定講座のほうは市がやるということだったんですけれども、仕様書には指定講座について、これまでの事業一覧を最後に載せて、「個々の事業の継続を前提とはしない」というふうに書いてあるので、指定管理者がそれも仕様書に書いてあるのでやらなきゃいけないのかなと思ったんですけれども、そういうわけではないということですか。 ◎大地沢青少年センター所長 そういった意味では、指定講座についてもかなり自由度を高めて、指定管理者の提案を受け付ける形につくってあります。ただ、自由に発想してもらうということではなくて、今、市ではこういう事業をやっているというのを例示していると。その範囲の中で考えてくれと、そういうつくりで考えています。 ◆田中 委員 すみません、ちょっと想定と違っていたのでもう1回確認なんですけれども、指定講座の中には、市がやるものと指定管理者がやるものと両方あるという意味なんですか。ちょっと確認させてください。 ◎大地沢青少年センター所長 説明がつたなくて大変申し訳ありません。指定講座というのが、先ほど言ったように、市が今までこういうふうにやっていた事業を参考に、子どもに関する事業も含めて、指定管理料の中でやってほしい講座が指定講座でございます。要するに、市がお金を払うので、市の事業という位置づけもできるかと思います。先ほどの自主事業というのが、それとはまた別に、指定管理者が自分の費用で事業を展開していくというものでございます。 ◆田中 委員 しつこくて申し訳ない。となると、指定講座についても、指定管理料の中で指定管理者がやるということで、別に市の職員がそこで指定講座についてはやるというわけではないということで合っていますか。 ◎大地沢青少年センター所長 そのとおりです。 ◆田中 委員 分かりました。自主講座のところでは、指定管理者が一定利益を出さなきゃいけないところもあるというところでは、やはり、これまでそもそも児童青少年の施設だったというところも考えると、その料金設定に関しては、ぜひ市の役割を果たしていただき、市もよく見ていただきたいなというふうに思います。  最後に、1点確認なんですけれども、その他の施設利用の料金です。キャビンですとか、ホールですとか、その料金設定のところなんですけれども、割引の対象になる団体の定義というところで10人以上の団体利用となっていますが、以前質問をしたときに、保育園ですとか幼稚園、小学校、教育に関する団体については、以前の条例上、以前の大地沢青少年センターのときには、青少年団体ということで割引の対象になる団体だというふうに確認をしたんですけれども、例えば10人未満、あまりめったにないかもしれないんですけれども、10人未満で例えば保育園で利用がしたいとか、そういったときには割引の対象となるのかという点、ちょっと確認をさせてください。 ◎大地沢青少年センター所長 団体割引についてですけれども、青少年団体については割引が適用されているのが現在の状況です。新しい2023年4月からは、青少年団体でなくても団体なら割引になるという設定です。今現在ですが、少数のお子さんもいらっしゃるグループの場合には、割引の対象にはなっていないです。団体でお子さんが一定割合いて、通年を通じて子育てに関する事業をしている団体については割引をしています。要するに、割引の対象が増えるというイメージで考えています。 ◆今村 委員 私のほうからも確認させてください。新しい条例になるとき、3月議会だったと思いますけれども、指摘もさせていただきまして、そういったこともきちっと指定管理の中で話をされたと、先ほど答弁がありましたので大切なことだけ。子どもの施設として、子どももしっかりと対応していくということはよく分かりましたけれども、大地沢青少年センターは、何といっても相原保善会の皆さんの協力がなければ、土地も借りているわけですし、これまでは管理の部分も担っていただいたりしたわけですから、当然協力がなければ絶対に事業が成り立たなくなるというふうに思います。  そこでもう一度、指定管理の皆さんとの契約の中で、相原保善会との関係はどのように位置づけられているのか確認をさせてください。それから、相原保善会の皆さんには丁寧な説明をということで、この間も説明をして、今回の事業者の皆さんとも、きちっと指定管理が決まって新しい事業に移っていくことについて、ご理解をいただいているというふうに理解してよろしいかどうかお願いします。 ◎大地沢青少年センター所長 まず、指定管理者と地元地域団体の方々が契約の中でどう位置づけていくかというご質疑でございますが、まだ指定管理者に指定してございませんので、契約というのがまだないです。ただ、今後お話合いをする中で協定を結んでいきます。その協定の中に、地元への貢献というのは指定管理者のほうからご提案いただいているものでもございますので、何らかの形で書き込んでいくことになるのかなと思っています。  2つ目ですが、特に相原保善会を中心として、地元の方々に丁寧に説明をということでございますが、まず、指定管理者候補者が7月に決定しまして、ホームページに公表するタイミングで地元の方々にお伝えしております。特に相原保善会は、時々、大地沢青少年センターまで来ていただいていますので、直接顔を合わせたお話もしております。もしここで指定管理の議案をご可決いただけるようであれば、ご可決いただいたタイミングで、また地元の方々にも説明していきたいと思っております。その後、どういうふうに運営するのか、先ほど来申し上げていますとおり、新たなパートナーとして迎えたいと思っておりますので、いずれどこかのタイミングで早めに顔合わせをしていったりということもできればなと考えています。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって質疑を終結いたします。  これより討論を行います。
    ◆田中 委員 第93号議案について反対の立場から討論いたします。  せんだっての条例改正の際にも、公の施設、特に青少年の施設であったというところで、市が責任を持って運営することが必要だということを申し上げてまいりました。今回の指定管理者の指定について、保善会との連携ですとか、様々な配慮をされていることは分かりました。  しかし、民間事業者が行う以上、自主的な講座の料金設定が不確定な点ですとか、これまで青少年施設として、特にお子さんが安価で気軽に参加できるように努力をされてきたことに対して、やはり難しい面があるのではないかと懸念をしております。  よって第93号議案に反対をいたします。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  第93号議案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○委員長 挙手多数であります。よって第93号議案は原案のとおり可決すべきものと決しました。 △第64号議案(子ども生活部所管部分) ○委員長 第64号議案を議題といたします。  本案のうち、子ども生活部所管部分について、提案者の説明を求めます。 ◎子ども生活部長 それでは、第64号議案 令和4年度(2022年度)町田市一般会計補正予算(第3号)のうち、子ども生活部所管分につきましてご説明申し上げます。  初めに、歳入でございます。  補正予算書の14ページをご覧ください。  第15款、国庫支出金、項の1、国庫負担金、目の1、民生費国庫負担金、節の7、子どものための教育・保育給付費8,810万4,000円は、保育士、幼稚園教諭等の処遇改善の実施に伴い、国負担分を増額するものでございます。  項の2、国庫補助金、目の1、総務費国庫補助金、節の2、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金のうち、保育・幼稚園課分5,182万2,000円は、給食の食材費や光熱費の物価高騰分について、教育・保育施設を支援するための費用に対する国補助分を増額するものでございます。  15ページをご覧ください。  目の2、民生費国庫補助金、節の2、母子家庭等対策総合支援事業費補助317万7,000円は、ひとり親家庭高等職業訓練給付金の申請者数が当初の見込みを上回ることに伴い、国補助分を増額するものでございます。  節の3、子ども・子育て支援交付金538万5,000円は、放課後児童支援員の処遇改善の実施に伴い、国補助分を増額するものでございます。  第16款、都支出金、項の1、都負担金、目の1、民生費都負担金、節の8、子どものための教育・保育給付費4,177万2,000円は、保育士・幼稚園教諭等の処遇改善の実施に伴い、都負担分を増額するものでございます。  項の2、都補助金、目の2、民生費都補助金、節の18、認証保育所運営費補助155万3,000円、節の23、子ども・子育て支援交付金592万5,000円、節の53、保育従事職員等処遇改善事業費補助240万5,000円は、認証保育所や定期利用保育事業実施園、病児・病後児保育施設の職員及び学童保育クラブの放課後児童支援員の処遇改善の実施に伴い、都補助分を増額するものでございます。  節の54、高校生等医療費助成事業費補助1,610万4,000円は、高校生等を対象とした医療費助成制度を2023年4月から実施するための準備に係る経費の都補助分を計上するものでございます。  以上が歳入でございます。  次に、歳出についてご説明申し上げます。  21ページをご覧ください。  第3款、民生費、項の2、児童福祉費、目の1、児童福祉総務費、節の11、役務費340万円及び節の12、委託料1,025万9,000円は、高校生等を対象とした医療費助成制度を2023年4月から実施するため、対象者に医療証等を送付する郵送料やシステム改修に係る経費を計上するものでございます。  節の22、償還金利子及び割引料2億3,169万6,000円は、令和3年度の子育て世帯生活支援特別給付金などの対象経費が確定したことに伴う、国及び都への返還金を計上するものでございます。  目の2、保育・幼稚園費、説明欄の2、保育・幼稚園事務費4億124万4,000円は、令和3年度の子どものための教育・保育給付費負担金、子育てのための施設等利用給付費交付金、子ども・子育て支援交付金などの対象経費が確定したことに伴う、国及び都への返還金を計上するものでございます。  説明欄の3、私立幼稚園費1,116万7,000円から22ページの説明欄の9、送迎保育ステーション事業費4万円までは、幼稚園や認定こども園、小規模保育事業所等に対して、給食の食材費や光熱費の物価高騰への対応を支援するための費用及び職員の賃金改善に係る費用を補助するため、増額するものでございます。  目の3、子育て推進費、説明欄の2、子育て推進事務費2,524万6,000円は、令和3年度の子ども・子育て支援交付金及び子供家庭支援区市町村包括補助金などの対象経費が確定したことに伴う、国及び都への返還金を計上するものでございます。  説明欄の4、公立保育園費703万8,000円は、原油価格上昇等に伴い、公立保育園での光熱水費の不足分を増額するものでございます。  説明欄の7、病児・病後児保育事業費76万5,000円は、病児・病後児保育施設が職員の賃金改善に係る費用を補助するため、増額するものでございます。  目の4、子ども家庭支援センター費、節の18、負担金補助及び交付金423万7,000円は、ひとり親家庭高等職業訓練給付金の申請者数が当初の見込みを上回ることに伴い、増額するものでございます。  節の22、償還金利子及び割引料3,766万6,000円は、子供家庭支援区市町村包括補助金や児童虐待・DV対策等総合支援事業費補助金などの対象経費が確定したことに伴う、国及び都への返還金を計上するものでございます。  23ページをご覧ください。  目の5、児童青少年費、節の10、需要費636万6,000円は、原油や液化天然ガス等の価格上昇による電気及びガス使用料の単価上昇に伴い、子どもセンター等の燃料費及び光熱水費を増額するものでございます。  節の12、委託料230万1,000円は、放課後児童支援員の研修業務委託において契約差金が生じたことに伴う業務委託料303万8,000円を減額するとともに、放課後児童支援員の処遇改善の実施に伴い、指定管理委託料533万9,000円を増額するものでございます。  節の22、償還金利子及び割引料606万8,000円は、令和3年度の子ども・子育て支援交付金や子供家庭支援区市町村包括補助金などの対象経費が確定したことに伴う、国及び都への返還金を計上するものでございます。  目の6、子ども発達支援費、節の22、償還金利子及び割引料1万5,000円は、令和3年度の地域生活支援事業費等補助金の対象経費が確定したことに伴う、国及び都への返還金を計上するものでございます。  最後に、27ページをご覧ください。  第10款、教育費、項の2、社会教育費、目の4、大地沢青少年センター費、節の10、需用費1,538万5,000円は、原油や液化天然ガス等の価格上昇による大地沢青少年センターでの燃料費や光熱水費の増額及び大地沢青少年センター内の施設修繕に伴う修繕料を増額するものでございます。  節の12、委託料200万2,000円は、大地沢青少年センター内の老朽化した附属建物を取り壊すために必要な設計委託料や、不要となる物品の廃棄に必要な収集・処分等委託料を増額するものでございます。  節の14、工事請負費684万2,000円は、大地沢青少年センター内の老朽化した附属建物の取り壊しにかかる解体工事費を増額するものでございます。  節の15、原材料費42万円は、工作物などの改修にかかる材料費を増額するものでございます。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長 これより質疑を行います。 ◆藤田 委員 それでは、「予算の概要」の15ページの保育園・幼稚園等物価高騰対策支援事業についてお伺いしたいと思います。その前に、これは国のほうから、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金等を含めて、物価上昇に対して、これは7月だったと思いますが、各自治体にこの要請があって、我々地方議員に対しても、これは党を通じてですが、地方自治体がしっかり取り忘れのないようにということで通知がありました。短い期間の中でこうして予算化してくれたことについて、改めて敬意と感謝を申し上げたいと思います。それで、この保育園等のだけじゃないんですけれども、いろんな処遇改善も含めて獲得していただいたことに敬意を申し上げたいと思います。  1点、保育園・幼稚園等物価高騰対策支援事業について、算定根拠とかはここに書かれているので分かりました。その使い道について、ここでは光熱費等、あるいは給食での食材とかと書いてありますけれども、その使い道については、各園に任せるということでよろしいのか、そこを確認させてください。 ◎保育・幼稚園課長 補助の使い道というところでございます。基本的に、今回の趣旨から言えば食材費の高騰分であったり、あとは光熱費というところは入っているんですけれども、園バスとかを持たれているところだと、今度はガソリン代というところも出てまいります。なので、そこまで細かく限定するつもりはないんですけれども、当然物価高騰によって影響があるものについてというところで、現在はお願いする予定でございます。 ◆藤田 委員 今の段階で、これからなんでしょうけれども、どういったところに使われそうですか。というのは、端的に申し上げて、ほかの補助とかいろんな部分もあるんですが、やっぱりひとり親家庭等も含めて、今、給食という部分が一番重要になっておりまして、できるだけ保育園等については、食材とか給食のほうに回して、保育園の運営だけじゃなくていろんな社会状況を考えれば、ここのところが一番重要なんじゃないかなという指摘もございます。そういう面で、私からしてみれば、できるだけ給食等に回していただきたいというところがあるんですけれども、その辺の状況はどうなのかお伺いしたいと思います。 ◎保育・幼稚園課長 委員おっしゃるとおりで、私どもも給食に使っていただきたいと、当然その思いはあります。もう一つは、これから冬場に向かいますので、空調の関係です。今、子どもたちにはマスクをあまり推奨していないというところもありまして、そうすると換気をしつつ空調をかけるという状態も出てきますので、今のところの想定は、その2つが一番大きなところかなと思っておりますので、そういった形で使っていただけるように考えております。 ◆藤田 委員 これは園って、保育園、幼稚園だけじゃないと思いますが、総合的に地域福祉部等との連携にもなるかもしれませんが、こうした使い道によって、やっぱり子どもの貧困というのが今一番重要なところだと思いますので、保健所等も連携して、その部分にできるだけ投資していただくようにお願いをしたいと思いますので、各園に対してもどこまで言えるかは分からないですが、できるだけ給食に使ってほしいというところは、何かの懇談会でも伝えていただければ大変ありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆田中 委員 補正予算書の22ページで、先ほど紹介がありました公立保育園費の703万8,000円なんですけれども、先ほど説明では光熱費の増額ということですが、これの算出根拠を伺いたいと思います。 ◎子育て推進課長 算出根拠ですが、昨年の実績に対して、今年度の上半期4月から5月の上昇率を加味した金額になっております。 ◆田中 委員 そうすると、1年分、12か月分というような感じなんでしょうか、伺います。 ◎子育て推進課長 4月、5月の伸びを考慮して、1年分の増額を計上しております。ただ、これが9月補正時点での算出になっておりますので、今後の原油価格の上昇具合がある場合は、ちょっと改めて調整が必要となる可能性はあるかと考えております。 ◆田中 委員 そういう意味では、やはり光熱費の上昇の負担というのは大きいんだなというふうに思って質疑をしたところなんですけれども、関連して、「予算の概要」15ページの保育園・幼稚園等物価高騰対策支援事業について、すみません、重なってしまうかもしれないんですけれども、物価高騰による影響について、幼稚園ですとか保育園からは、園にどんな影響があるというふうに声が寄せられているのか伺いたいと思います。 ◎保育・幼稚園課担当課長 今のご質疑なんですけれども、園のほうからは、この下半期というか10月以降、一部園則を変えて、いわゆる利用料を上げるようなお話も伺ってはおります。なので、今回のいわゆる保護者の方に負担を求めずにというところの趣旨の中で、この内容を活用していただければとは思っております。 ◆松葉 委員 補正予算書の23ページになります。ひとり親家庭自立支援費ですけれども、ひとり親の教育ですね。増加したということなんですけれども、どのくらい増加したのかというところで詳細を伺いたいと思います。 ◎子ども家庭支援センター長 件数的には例年どおりなんですけれども、その増額した理由としましては、今年度の予算を組むときに、直近の実績というところで組ませていただきました。それが2020年度の実績になりまして、そのところはたまたま2020年度が低い件数であったため、そのまま反映してというところと、あと、コロナ禍で外出控えもあるというところで、一旦その実績に基づいて予算を取得させていただきました。それで、今予想しているのは18件で、2021年度だと15件、2019年度だと17件、2020年度がたまたま12件という低さがあったんですね。その12件を基に今年度算出させていただいたので、増額というか、元の件数に戻ったというところでございます。 ○委員長 ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 これをもって子ども生活部所管部分の質疑を終結いたします。  休憩いたします。              午後6時53分 休憩            ―――◇―――◇―――              午後6時54分 再開 ○委員長 再開いたします。  本日はこれをもって文教社会常任委員会を閉会いたします。              午後6時55分 散会...