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平成13年 2月15日生活文教委員会−02月15日-01号

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  1. 調布市議会 2001-02-15
    平成13年 2月15日生活文教委員会−02月15日-01号


    取得元: 調布市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-20
    平成13年 2月15日生活文教委員会−02月15日-01号平成13年 2月15日生活文教委員会    午前10時0分 開議安部 委員長   おはようございます。ただいまから生活文教委員会を開会いたします。  開議に先立ちまして説明のための職員の出席を求めてありますので、御了承をお願いいたします。  本日審査していただきます案件は、お手元に御配付してあります一覧表のとおり、請願1件、陳情1件であります。審査一覧表の順序で進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○安部 委員長   御異議なしと認め、さよう決定いたします。  それでは、早速審査に入ります。請願第1号「激増する農畜産物緊急輸入制限セーフガード)の発動を求める意見書採択を要請する請願平成12年第4回定例会より継続審査の件─」を議題といたします。  それでは、理事者の方から、前回以降の補足説明がありましたらお願いいたします。はい、伊野主幹。 ◎伊野 農業委員会事務局長産業課主幹   昨年の第4回定例会以降の国の動きについて、若干御説明申し上げたいと思います。  12月19日に3品のネギ生シイタケイグサの3品目について、政府調査が開始されまして、その後、1月23日には、セーフガード発動を速やかに検討できるように日常的な監視体制農水省の方で決められました。  また、その内容につきましては、農林水産業影響のあると認められる品目レベル1と指定して3ヵ月ごと情報が集められ、農水省セーフガード検討廃止基準に達するものが出た場合、これをレベル2に引き上げ、1ヵ月ごと調査に切りかえ、基準を満たした品目について政府調査を要請するというようなことでございます。  また、2月5日には、農産物の主な輸入元であります中国韓国との間で政府間協議を具体化する方針を明らかにして、一部事務レベルでの交渉が始められました。  そのほか、都道府県の動きでございますけれども、1月10日現在の「全国農業新聞」における発表では、前回、第4回定例会のときにもお話ししました意見書提出が11件でございましたけれども、1月10日現在では34道県提出を決めたということが載ってございました。  以上でございます。 ○安部 委員長 
     それでは、説明が終わりましたので、委員の皆さんの御発言をお願いいたします。井樋委員。 ◆井樋 委員   11県だったのが34道県になったと。市町村レベル意見書のたぐいというのはどうでしょう。数は掌握していらっしゃいますか。 ○安部 委員長   伊野主幹。 ◎伊野 農業委員会事務局長産業課主幹   全国的な市町村レベルでの集約はしてございませんけれども、三多摩の市町村動きにつきましては調査いたしまして、現在、10市のところが採択しております。 ◆井樋 委員   こちらでつかんでいる数字で、輸入野菜制限を求める意見書、そういう趣旨意見書が昨年、東京で9市、その後、ふえたということかな。あと、全国的には大体 400以上の自治体で上がっているというふうに聞いております。  前回、大分いろいろ言いましたから、余り言うことも残っていないんですが、WTO協定発効後にアメリカ、韓国、9ヵ国20品目セーフガード発動されたと。日本はゼロというところですから、そういったほかの国との動きとの関係を見ても、ここでちゃんと対応することは適切ではないかなと。なおかつ自治体から見ても、これは必要なことではないかなと思いました。  多分新しい情報ではないと思うんですけれども、去年の12月19日だから、3種の調査を始めたときの話なので、これはもう全然新しい話じゃないんですが、ネギ輸入が 9.1倍、生シイタケが 1.6倍で、卸売価格がマイナス11%だったか、所得が 150億から60億、60%減っちゃったという、そういう深刻な状況、これは政府数字だと思いますが、出ておりますので、速やかな対応を求めるということは当然じゃないかというふうに思いました。  以上です。 ○安部 委員長   伊藤委員。 ◆伊藤 委員   セーフガードの中で、今回、調査しているのは、ネギ生シイタケイグサという3つをとっているんですけれども、調布としては、農家の人に関係するのはネギぐらいでしょう。どうですか。 ○安部 委員長   伊野主幹。 ◎伊野 農業委員会事務局長産業課主幹   調布市で生産されておりますのはネギで、シイタケ、イグサについては生産されておりませんので、ネギだけが該当するかと思います。 ◆伊藤 委員   それと、私も農家立場なんですけど、最近、調布市の農業の場合は、はっきり言って、市場出しというのが非常に少なくなっていると思うんですよ。というのは、契約蔬菜組合というキャベツとかブロッコリーとか、そういうものについてはまとめてやっていますけど、今、ほとんどの農家の方が、そこにあるJAの売店とか、クイーンズ伊勢丹生産直売とか、つつじヶ丘のあそこにある直売所とか、そういうところで自家販売というか、生産者販売という直販をやっているので、余りこれについては関係ないと思うんですが、どうでしょうか。 ◎伊野 農業委員会事務局長産業課主幹   全体的には、今、伊藤委員さんがおっしゃいましたとおり、直売で大体現在は対応されていると。前、下石原にありました市場に、つぶれた市場ですが、出荷していたのが2軒ありまして、それ以降は全部直売で市内の農産物は処理しているということでございます。 ◆伊藤 委員   わかりました。 ○安部 委員長   杉崎委員。 ◆杉崎 委員   この問題というのは、都市型の農政と、そして地方農政というか、それとでは随分違いがあって、例えば調布で今、農業委員会だったっけ、こういうのがあるんですが、その中で、このことに対しては何か意見が出てきていますか。 ○安部 委員長   伊野主幹。 ◎伊野 農業委員会事務局長産業課主幹   農業委員会の中では特に意見は出てきておりません。 ◆杉崎 委員   こういうことを聞いたというのは、伊藤委員長がちょっとおっしゃいましたけど、確かに調布の場合は、生産者直販をするという形が近年ふえてきて、八百屋さんの職業がその点では大変脅かされたというのか、八百屋さんも店じまいされる方があったんです。そういう点では、この都市型農政における生産については、若干このセーフガードの問題、これとはちょっとかけ離れているのかな、そんな気がしているのです。  先ほど言われた都市型の農業関係では、市場までつぶれてしまうというような状況ですから、これは地方にこんなことがあるわけないんで、そういう点からしてみると若干違うのかなというふうに感じて、一番私たちが身近なところでこういう意見が、実際の農家からどういう意見が出てきているのかなということで今お聞きしたら、調布の中では一切出てきていないというお話を聞きました。そういう点、ちょっとだけ聞かせていただきました。 ○安部 委員長   御意見ですね。ほかに御発言は。岸本委員。 ◆岸本 委員   確かに今、杉崎さんや農家をやっていらっしゃる御当人の伊藤さんが調布には直接関係ないのではないかみたいなことを言ってたんですけど、じゃ、今、何で農水省がたとえ3品でも動き出したかという背景というのは、日本経済を支える農業という根幹のことについて、危機感があるからこそ動き出したということがあると思うんです。  もちろん、都市型農業地方農家とは違うとは思うんですけれども、でも、日本全体の食を支えるという面、それから、そうはいってもこの間、規制緩和が繰り返されてきて、外国野菜がどんどん入り込んでいるというところ。それから身近につくれる条件が日本の中にあるのにもかかわらず、そこを支えることではなくて、外国輸入野菜をどんどん入れて、今、日本全体の農家自身生活というんですか、営農というか、それを守るということからしてみたら、割と農家方たちにとって逆行するような政治のあり方みたいのがあるというふうに私は思いますので、そういう意味では、農水省が今、たとえ3品でも動き出して中国韓国とも政府間協議を行うことを明らかにしたという情勢を見ていれば、日本農業をどうやって支えていくかという1つの方法がセーフガードだというふうに思いますので、今、そのことをすごく強く感じましたので、発言させていただきました。 ○安部 委員長   井樋委員。 ◆井樋 委員   私が思ったのは、1つ岸本さんと同じなんだけれども、要するに、農業を守るということは国土を守ることでもありますから、これは全国的な見地で考える必要があるんじゃないかなというのと、もう1つ販売の形態がどういう形であれ、それが市場経済の中で価格競争にさらされるという実態に何ら変わりないわけで、これは長期的に見ればというか、そんな途方もなく長期的に見なくても、いずれはそういう低価格競争という中で、全体としては都市農業が非常に厳しい状況に置かれるという流れに何ら変わりはないんじゃないかなというふうに思うんです。聞いてもしようがないかというふうに思います。  以上です。 ○安部 委員長   ほかに御発言はございませんでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○安部 委員長   それでは、発言がなければ、何か御意見は……はい、石井委員。 ◆石井 委員   今、伊藤委員長、また杉崎さんからも意見がありましたけれども、確かに国の農業という点から考えればセーフガードも一時的には必要であろうと思いますけれども、実際に調布市の議会に請願されていることですので、調布市の実際の農家が、一番肝心な農業委員会でも話題にならないということは、直接影響が余りないと。私自身、地元の農家の人の話を聞いてみると余り関係ないでんすよね。せっぱ詰まって飯が食えないから困った、家族離散だなんて話になっていないんですよね。  ただ、全体として趣旨は確かに尊重しなければいけない問題ですので、私としては、趣旨は大いにわかるということで趣旨採択をお願いします。 ○安部 委員長   ほかに……漁委員。 ◆漁 委員   日本農業の保護や食糧の自給率をしっかり高めていくという視点から考えたときに、大変大きなテーマの1つになっているようには思っておりますし、そのためにも改めて報告いただきましたように、国の農水省の方でも具体的な動きを始めてきているという報告をいただきました。  そうした国の動きも見、この課題自体についても十分認識するという立場から、本請願につきましては趣旨採択していきたいと思っております。  以上です。 ○安部 委員長   井樋委員。 ◆井樋 委員   都市農業、どれだけせっぱ詰まっているかということについては、はっきり言って、実態としては、もう既に相当せっぱ詰まっているんですよね。本当に今、農地もどんどん減ってきていますし、都市農業を守っていく上で価格の問題というのは非常に厳しい問題でありますという点から、これはまさに実態に照らした問題として、これはきちんと政府が対応しなきゃならないというふうに思いますので、本請願につきまして採択を求めます。 ○安部 委員長   ほかに発言がなければ、これより採決に入りたいと思います。  本件につきましては、趣旨採択採択とに意見が分かれておりますので、挙手により採決いたします。  請願第1号を趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○安部 委員長   挙手多数であります。よって請願第1号は趣旨採択とすることに決しました。  続きまして、陳情第30号「成城グリーンプラザ調布市入間町2丁目地区の自然環境スポーツ施設の保全に関する陳情平成12年第3回定例会より継続審査の件−」を議題といたします。  本陳情につきましては、平成13年2月13日付で提出者から議長あて陳情取り下げ願い提出されている旨、議長から連絡を受けております。  お諮りいたします。本陳情につきましては、取り下げを了承することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○安部 委員長   御異議なしと認め……(「ただ1つ、聞きたいことがあるんです」「取り下げたんだ。後で個人的に聞いてくれる?」と呼ぶ者あり)。それでは、御異議なしと認め、陳情第30号の取り下げを了承いたします。  以上で本日の審査は終了いたしました。これにて生活文教委員会散会いたします。どうも御苦労さまでした。    午前10時18分 散会...