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令和 2年 7月 7日子ども・子育て支援対策調査特別委員会-07月07日-01号
令和 2年 7月 7日交通網・都市基盤整備調査特別委員会-07月07日-01号

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  1. 足立区議会 2020-07-07
    令和 2年 7月 7日子ども・子育て支援対策調査特別委員会-07月07日-01号


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    令和 2年 7月 7日子ども・子育て支援対策調査特別委員会-07月07日-01号令和 2年 7月 7日子ども・子育て支援対策調査特別委員会       午後1時28分開会 ○さの智恵子 委員長  定刻前ではございますが、皆様お揃いでございますので、ただいまより子ども・子育て支援対策調査特別委員会を開会いたします。 ○さの智恵子 委員長  初めに、記録署名員の指名をいたします。  高山委員、山中委員、よろしくお願いいたします。  審査に先立ち、委員の皆様に申し上げます。本特別委員会の調査項目及び設置理由は、お手元に配付のとおりでありますので、ご了承願います。 ○さの智恵子 委員長  次に、請願・陳情の審査に移ります。  元受理番号7 子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願を単独議題といたします。  最初に、追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告いたします。 ◎区議会事務局次長 元受理番号7 子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願につきましては、6月9日付で24名の追加署名の提出があり、合計で1,264名になりましたのでご報告いたします。 ○さの智恵子 委員長  本請願は、待機児童・子ども支援対策調査特別委員会からの付託替えのため、本委員会では新規付託となりますので、執行機関の説明を求めます。 ◎衛生部長 それでは、衛生部の請願説明資料2ページをご覧ください。  件名、子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願です。
     請願の要旨は2点ございます。  1点目は、国や東京都の子育て応援事業の活用を求める。他区にある産後ケアハウスの1日1割負担での利用など、現物給付を求めるというものです。  2点目、国や東京都が示すフィンランドのネウボラを模範とした支援体制について、全妊婦への提供を求めるというものです。  内容及び経過ですが、まず、足立区の現状は、1点目、産後ケアハウスの1日1割負担での利用の現物給付は現在のところ行っておりません。  2点目、ASMAP事業による手厚い人的資源の投入を平成28年度から実施しております。  足立区の主な母子支援事業についてですが、1点目、全妊婦対象の主な事業については、随時の相談、こんにちは赤ちゃん訪問、住区センターなどに出かけていって行う健やか親子相談ファミリー学級となります。  足立区の産前・産後ケアについては、今、紹介しました事業以外では、産前のところでは妊婦面接・訪問、産後のところでは子ども預かり・送迎支援事業、ファミリーサポート事業、保育施設の一時保護、子育てサロンの一時預かりなどがございます。エのマザーメンタルヘルス事業といって、うつ状態にある産婦への支援もございます。  令和2年度の新規事業としましては、デイサービス型産後ケアですが、現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、まだ開始しておりません。早くとも9月から開始できるように準備をしております。  その他、産後育児ストレス相談、3点目、足立区スマイルママ面接事業(とうきょうママパパ応援事業)ですけれども、こちらを5月11日から現在開始し、2万円分のこども商品券を配付しているところです。 ○さの智恵子 委員長  それでは、質疑に入ります。  何か質疑はありませんか。 ◆長井まさのり 委員  新しい構成での委員会ですので、確認のために何点か質問させていただきます。  デイサービス型の産後ケアでございますけれども、先ほどご説明があったとおりに、当初6月頃からの予定で、新型コロナウイルスの影響もあって今後の予定は9月から開始ということでありますけれども、この1日の受入れ人数や、また、料金であったりとか、また、新型コロナウイルスの影響もあって、新しい生活様式の中ではどういった対策が組まれているのか、伺います。 ◎保健予防課長 今現在、1日の想定は3組から4組を想定してございます。  利用料につきましては、1日500円の料金をいただく予定となってございます。  あと、今のところ、まだ委託契約はしてないですけれども、そちらの委託先についても3密にならないような、そういう対策を取ってもらうようなことはそちらの委託業者には伝えたいと思ってございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、区民への周知についてはいかがでしょうか。 ◎保健予防課長 7月25日のあだち広報に募集をかけます。それがまず第1弾でございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  あと、あだち広報だけではなくて、ホームページであったりとか、SNS、子育てナビも活用して、広く周知していただきたいと思いますけれども、いかがでしょう。 ◎保健予防課長 そちらも活用しながら、広く周知させていただきたいと考えているところでございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、葛飾区とか北区などにも視察に伺ったと聞いていますけれども、状況についてはいかがでしょうか。 ◎衛生部長 区の近隣にございます出産施設にも視察に行ってまいりました。そういったところの宿泊型産後ケアですとか、あとはデイサービスの様子を伺ってまいりましたので、まずはこちらの足立区のデイサービスのほうにその情報を生かして運用していきたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  今後はデイサービスの利用状況を見て、この宿泊型の産後ケアについても、しっかり検討を重ねていくべきと思いますけれども、いかがですか。 ◎保健予防課長 長井委員ご指摘のとおり、まずデイサービスから始めさせていただきまして、そこの利用状況等々検証させていただいて、次の一手である宿泊型の産後ケアについても研究していきたいと考えておるところでございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。よろしくお願いいたします。  また、足立区スマイルママ面接事業(とうきょうママパパ応援事業)で、こども商品券の対象者、また、面接、配付状況についても伺います。 ◎保健予防課長 総対象者は9,000名余を予定してございます。  6月末現在では、令和元年度に妊娠届けをされて5月1日現在、妊娠されていた方、また、令和2年の4月から6月までに妊娠届けをされた方、両方合わせまして4,900名の方が今現在の対象になってございます。  6月末現在、面接が済んで、こども商品券を発送した対象者は1,700名になっております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、我が党の令和2年第2回定例会の代表質問で、4月28日から5月10日までに出産した世帯への追加支援も要望し、約150世帯に対して、とうきょうママパパ応援事業に準じた支援を実施できるよう早急に検討するということでございましたけれども、その進捗について伺います。 ◎保健予防課長 新生児支援要綱というのを制定させていただきました。先週の金曜日に、対象者の保護者に対して通知を発送したところでございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、合わせて多胎児支援のメニューについても要望して、今後検討していくということでありましたが、その進捗についても伺います。 ◎こども家庭支援課長 多胎児支援のうち、家事・育児支援につきまして、私どものほうが検討しているところでございます。  とうきょうママパパ応援事業の東京都の要綱の中で示されている部分について、区にある資源をどう使っていったらいいかということで、今、考えているところでございます。ちょっと事業者を呼びながら、今後の進め方について検討している段階でございます。 ◆長井まさのり 委員  多胎児支援について、他にもいろいろなメニューがあるかと思います。どういうメニューが考えられるのか。  また、今後、例えば衛生部であったりとか、子ども家庭部がしっかり連携して、すみ分けも必要になってくるかと思いますけれども、合わせて伺います。 ◎保健予防課長 とうきょうママパパ応援事業につきましては、衛生部が関わるもの、また、子ども家庭部が関わるもの、場合によっては子ども家庭部と衛生部が連携してやるべき事業等々ございますので、それにつきましては、子ども家庭部と連携しながら進めていきたいと考えているところでございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  新型コロナウイルスによる影響で精神的、また、経済的な負担が大きい中、子育て世帯に対する更なる支援が必要かと思いますので、これらを要望して終わります。 ○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。 ◆小泉ひろし 委員  今、長井委員から質問ございましたけれども、ちょっと関連してです。子育て支援策の中でも、子どもを育てる保護者のストレス解消、いろいろなことも区としてはやっておりますが、例えば宿泊型、あと、子どものショートステイだとか、子育てサロンなんかもございますけれども、このデイサービス型産後ケアについては、保育士がちゃんと見ていただけるということと、子育てサロンと違うのは母子同士が交流したり、そこで利用するというんじゃなくて、保育士に預かっていただくかと思うんですが、そういうことによって保護者というか、お母さんとしてはリラックス、ストレス解消もできる、また、いろいろな空いた時間を活用できると思うんです。  先ほど3、4組を想定して500円ぐらいというお話だったんですけれども、お一人というか、大体どのぐらいの時間を想定されているんでしょうか。その辺、お聞きしたいと思います。 ◎保健予防課長 今のところ、1日を予定しています。  また、お昼についても、自分で弁当を持ってきたり、また、そういうのを頼むことを今のところ考えているところでございます。 ◆小泉ひろし 委員  3、4組ということですけれども、反応を見て、この辺についてはニーズというか、その辺も見て、今後の方針だとか、また、行く行くは宿泊型だとかそういうことを検討していくということでよろしいでしょうか。 ◎保健予防課長 小泉委員ご指摘のとおりでございます。 ◆小泉ひろし 委員  あと、こんにちは赤ちゃん訪問、さっき委員構成が変わって、付託替えということでしたけれども、利用者の方からもいろいろな意見を聞いているんですけれども、非常にありがたいというか、産後来ていただける。好評だと思うんですが、何回か行かれる場合もあるわけですね。助産師、若しくは保健師、ケースバイケースだと思うんですけれども、どういう場合に何回か行かれるのか。また、保健師とか助産師が来るときに人が代わると、そういうときがあるというふうにお聞きしているんですけれども、その辺についてはなぜなのか、伺いたいと思います。 ◎保健予防課長 まず、こんにちは赤ちゃん訪問事業につきましては、希望者の方のほぼ全ての方を対応できてございます。  また、原則は1回とは言わず、その家庭の状況により、保護者の方がやはり子育てに対する不安とかがなかなか拭えない場合につきましては、1回と言わず2回、3回、必要に応じて訪問させていただいて、しっかりとした寄り添い支援をしているところでございます。 ◎衛生部長 人が代わるというところにつきましては、原則1回目は、雇い上げの助産師が行っております。特別、その方、生まれる前からおつき合いがあれば、地区の保健師が行く場合もありますが、原則1回目は助産師が伺い、2回目以降、継続支援が必要な場合、地区の担当保健師が訪問するようにしておりますので、ちょっと人が代わるところがございます。 ○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。 ◆山中ちえ子 委員  私からは、ASMAPと今回のとうきょうママパパ応援事業の連携というか、すみ分けということではない、連帯してやっていくということでいいんだと思うんですけれども、ASMAPに関わって、D妊婦を見ていくという保健師は、地域に出ていく保健師とは別立てで、そこに人員を確保しているということでありました。  そして、とうきょうママパパ応援事業に関しても別立てで人員を確保するという話でありました。30人以上だというふうに聞いておりますが、その辺の状況は、全員面接が行き届くのかといったところも含め、教えていただきたいと思います。 ◎保健予防課長 まず、ASMAPのD妊婦、特定妊婦につきましては、保健予防課に妊産婦支援係というのを、専門の係をつくってございます。そこには7名の保健師がおりますので、当初の取っかかりにつきましては、その7名でしっかり支援のためのカードを作ったり、そういう寄り添い支援します。それで、ある程度安定しましたら、地区担当のほうに戻す、そういうのはASMAPでございます。  また、今回のとうきょうママパパ応援事業に関しましては、30名ほどの助産師を区のほうでは採用しています。その方が週2回、3回勤務いただくんですけれども、その回数を増やすことによりまして、助産師の方々が、昨年までは全数、直接の面接だったんですけれども、今回につきましては、コロナ禍との関係がありまして、面接でもいいし、電話でもいいということにハードルが下がりましたので、今回につきましては、区が雇用している30名ほどの助産師を活用しながら、面接対応をしているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  30名がもう動いているということでよろしいんですよね。 ◎保健予防課長 山中委員おっしゃるとおりでございます。 ◆山中ちえ子 委員  是非、ここの今まで積み上げてきたASMAPととうきょうママパパ応援事業がいい形で連携して母子愛着の健全な状況の発達を支えるとか、家族状況のデリケートな側面をサポートするといったところを、他の自治体ではない取り組みをいち早くやり始めたという点で言えば、ASMAPは貧困に関連しても妊婦を、おなかの中に子どもがいる段階で、しっかり支援していこうといった取り組みでありますので、せっかくですから生かしながらやってほしいなと思うんですけれども、保健師がもう30名動いているということで言えば、全員面接のところが、もうどんどん積極的にやられているのかなとは思うんですが、今回、とうきょうママパパ応援事業をやっていけるとなった、なかなか難しい条件だった全員面接のところでは、保健所ではない、区民事務所に最初の受け付けを行った段階の方々をどう面接につなげるかといったところも、これまでの議事録を見させていただいて、課題だったのかなと思うんですけれども、その辺はスムーズにいきそうなんでしょうか。 ◎保健予防課長 先ほども答弁しましたように、今年度につきましてはコロナ禍の関係がございまして、その面接については、直接お伺いしたり、会うのではなくて、電話でも対応可能ということがございましたので、今回、先ほど言いましたように、区で雇用している30名ほどの助産師を活用して、その面接対応をしてるところでございます。  ですので、地域担当保健師がやるのでなくて、その雇用している会計年度任用職員の助産師が、そちらの面接対応をしているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  質問に答えていただきたかったんだけれども、それは分かっているし、ちゃんと別立てで保健師をちゃんと雇用して、力を入れようという構えは分かっているんですけれども、電話なら電話なりに、全員寄り添えているのかというのがちょっと心配なんですけれども、電話ではなかなかという方も多いと思うんですけれども。 ◎保健予防課長 このとうきょうママパパ応援事業につきましてはある程度聞く項目というのは定めてございまして、それを、電話をした助産師の方が一つ一つ丁寧に、お子様の状況だとか、ご自分の精神的なことだとか、そういうのを細かく丁寧にお伺いはしているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  是非、今回、とうきょうママパパ応援事業にやっと手を挙げられたということで言えば、でも、この中でやろうと今、走り出したのは、全員面接と育児パッケージというこの2つなわけですけれども、まだ国の事業、そして、東京都の事業で、まだ、10分の10補助でやれる支援事業が、まだまだあります。  この陳情の趣旨は、そういったところも同時に必要なんだから急いで検討してくれということですよね。だから、面接したらしたで、しっぱなしということになりかねない。だから、そこからニーズが生まれてきて、そこで必要だと。やっぱり中毒症になる条件にもなる高齢の出産するお母さんたちが多くなっているという中で、そういった方々に寄り添うというところでは、大変、やってない事業、たくさんニーズが出てくると思うんですよ。すぐ出てくると思うんです。  だから、ちゃんとそこも保健師が相談しっぱなしにならないような事業に続けて、その延長線上にはちゃんとした手助けができる事業が、もう早い段階で検討されているんだというようなことで、お母さんたちに示していけるようにして欲しいんですけれども、そういう意味では、母乳ケアだとか、まだまだやれてない宿泊なんかは凄く、他の自治体で大変人気のある支援策だということを聞いています。むしろ、デイサービスというよりか、宿泊といったことで言えば、これまでの議事録も見ましたけれども、大変、各会派超えて求められていると思います。  なので、そこを遅い段階ではなく、ニーズをつかんだら、すぐ生かしていけるような状況にしていってほしいと思いますが、その点どうでしょうか。 ◎保健予防課長 宿泊型の産後ケアにつきましては、まず、今年度、デイサービス型から始めさせていただきましたので、繰り返しになりますけれども、まずそちらの状況を、使用状況とか課題だとか、そういうのを検証しながら、では、いかにして宿泊型を進めるべきかという研究は今後していきたいと考えているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  研究と言いましても、これまで他の自治体で見られるように、宿泊型がどうしても必要だということは、もう明らかなんですよ。明らかで、高齢となると親がもういなくなっている時期になる方も多いし、中毒症を抱えながら元気な赤ちゃんを産まなくちゃって言って頑張っているお母さんたちが多い中、産前・産後にわたって子育てを応援していくというところで言えば、やっぱり宿泊、そして、助産師の相談体制、相談体制一つだけじゃ成り立たない中で、連携して各サービス事業につなげていくというようなことがどうしても必要かなと、もう明らかになっている点だと思いますので、研究とは言わず、早急に考えていただきたいところだと。  もう、でも、検討も進んでいるということで、ちょっと議事録見たら、そういうふうに答弁されているときもあったので、期待しているんですけれども、その辺、是非またよろしくお願いします。その辺どうでしょうか。 ◎保健予防課長 繰り返しになりますけれども、まず、今年、産後ケアについてはデイサービス型を実施するということを決めさせていただきました。今、新型コロナウイルスの関係で、開始が9月に延びましたけれども、9月から数か月間きちっとした検証しながら、宿泊型についても、検討なのか、研究なのか、それは確かに、実はこの制度を入れるときも、普通だと宿泊型とデイサービスはセットでという、そういうご意見もございました。逆にデイサービスだけというのはどうなのという、そういうご意見もいただいてございます。そういうのを踏まえまして、今後は、まず始めさせていただきましたので、そこから、次に進むための何が必要かというのをしっかり研究していきたいと思っています。 ◆長谷川たかこ 委員  今のお話なんですけれども、続きで、葛飾区と北区の視察をされたということで、葛飾区の綾瀬産後ケアのほうからもいろいろお話をお聞きしているところなんですね。「足立区はデイサービスから始めるんですよ」と言ったら、「何でデイサービスなんですか。デイサービスって利用率低いですよ、そんなの皆さん求めていませんよ。何で、足立区は、デイサービスからなんでしょうね」と専門家から言われちゃったんですね。  どこの地域でも、「何で、足立区、デイサービスなんでしょうね」と。あと、周りの出産を経験された当事者であるお母さんたちも、「デイサービスなんて元気な人たちが行くところで、出産した後のお母さんたち疲弊していて、まずは宿泊型が必要なのに、何でデイサービスからなんですか」と。  北区の行政機関からは「足立区が産後ケアを始めると、北区民がちょっと利用できなくなっちゃうので、ちょっと困りますね」と、そういう話もあったということを耳にしたんですね。  衛生部長は、出産をご経験されて、こういう産後ケアの宿泊型って必要だという認識はおありだと私は思っていたんですけれども、今のやり取りで、まずはデイサービスの状況を、利用状況を見ながら研究していきますと。それはあり得ないでしょうと思ったんですが、衛生部長はどういう考えでいらっしゃるんですか。 ◎衛生部長 今回の産後ケアについては、少しピラミッドのような形を考えております。全員に一番行き渡るものがこんにちは赤ちゃん訪問だというふうに考えていまして、まず、こんにちは赤ちゃん訪問は専門の助産師や保健師によって、出産された全女性に対して行いたいと思っております。  そのピラミッドの頂点にあるのが宿泊型の産後ケアだと思います。これは全ての方が利用されるわけではなくて、もちろん重症の方もいらっしゃるし、休憩を取りたい方もいらっしゃる。ただ、費用の面ですとか、おうちを離れて全てのものを持って泊まりに行くというのは、結構、そこは負担があるものですので、これが頂点。真ん中のところがデイサービスだと思います。荷物はそれほど持たずに、子どもとお母さんが昼間頼りになる助産師のところに行って、そこで、たまにはご飯もいただきながら、自分の気持ちを聞いていただいたり、おっぱいの相談をしていただいたり、その他、体のマッサージを含めてケアを受ける。  ですので、このピラミッドで考えたときに、今、足立区は、下から少しずつ、その利用者数が多いだろうと考える、使いやすいだろうと考えるサービスから今、始めていくと。  宿泊型をやらないと言っているものではなくて、まずはこの下からしっかり積み上げていって、次の段階で宿泊型が、きちんとニーズに合ったものができるように、今、検討をしているところです。 ◆長谷川たかこ 委員  では、その認識を是非ちょっと変えていただきたいと思うんですが、当事者である、私も当事者だったんですけれども、必要なのはデイサービスじゃなくて宿泊型なんですね。上が宿泊じゃなくて、結局、デイサービスって元気なお母さんしか行けないと言ったのは、荷物が多いんですよ、デイサービスに行くというのは。赤ちゃんの哺乳瓶やら、替えの洋服とか、それから、おむつだっていっぱい持って行かなきゃいけない、近隣、例えば近場に、そういう通える施設があれば、またちょっと行きやすさはありますけれども、それでも、私の家から産後ケアのところまで15分もかからない、10分ぐらいのところですけれども、それでも大荷物を持って行かなきゃいけない。  宿泊型だったら、出産した後、病院を退院したらもうすぐに車で、普通だったら、そういう宿泊型の施設に皆さん行かれるんですね、ほとんどそんなに荷物持たずに。そんな、デイサービスなんて、夫が仕事していて、夫が付添いで行かないようなときに、ベビーカーにもう物凄いたくさんの荷物を持って、えっちらおっちら行かなきゃいけない。本当に元気なお母さんじゃなかったらデイサービスなんて利用できないというのが現状ですし、そういう部分を葛飾区を視察されてきたんでしたら、そういうのは分かるものだとも思いますし、葛飾区の視察のときに、そういういろいろと宿泊型とデイサービスの利用率の違いというの明白にご説明はあったかと思うんですけれども、何でそういう認識になられるのか、甚だ疑問です。  ですから、本来だったら、デイサービスよりもまず先に宿泊型のサービスを足立区は行うべきだというのが、私たち当事者の願いでもあり、考えでもあり、それは専門家からの意見でもあるんですけれども、どう思われますか。 ◎衛生部長 いろいろな考え方や選び方があっていいと思います。ただ、日中のデイサービスを必要とされている区民もいらっしゃると思いますので、まずは9月から、こちらを始めてみて、その利用状況ですとか、ニーズのほうも把握して、今後の検討に生かしてまいります。 ◆長谷川たかこ 委員  そうしましたら、それはそれでいいんです、足立区がやってくださるというんであれば、そのデイサービスをこれからどんどん増やしていただきたいと思うんですけれども、デイサービスの利用状況を見て、そこから、その判断で宿泊型の、産後ケアの宿泊型を行うかどうかというところに結びつけるのは私は間違っていると思いますが、いかがですか。 ◎衛生部長 間違っているかどうかは別として、いろいろな考え方があると思うんですが、まずはそういった場で、お母様方の意見も伺いながら、今後どんなサービスが必要かについて検討していきたいと考えます。 ◆長谷川たかこ 委員  こうやって1,000名以上もの皆さんがやっぱり請願を出して、署名をされているというのは、当事者の皆さんがやっぱり宿泊型の産後ケアを必要だと思っているからそういうご要望を出しているんですね。ですから、そういうところはしっかりと見ていただきたいと思います。  それから、国や東京都の補助事業を活用していただけるというようなお話もあったところで、今、国では婚活の部分から、婚活、結婚、出産、子育てに至るまでの少子化問題に対応するための補助金として地域少子化対策重点推進交付金というものがありますけれども、これは、足立区はどういうところを活用しているんでしょうか。 ◎副区長 この内容についてちょっと所管のほうが今日出席しておりませんので、後でお調べしたいと思います。 ◆長谷川たかこ 委員  とうきょうママパパ応援事業、今回こういう形で、育児パッケージを支給していただけたということで、凄く皆さん感謝しているところではあるんですが、これはオプションで、先ほど公明党とかからもお話があったように、多胎児家庭に対する支援策というのも盛り込まれていますし、ベビーシッターや家事支援ヘルパーなどを利用する補助券だったり、それから、1歳になったら更にお祝い品を送るというようなパッケージも入っておりまして、子育てをするその親御さんに対してのモチベーションが上がるようなその仕掛けが盛りだくさんにされています。  10分の10の補助事業で、こういう形で東京都が是非、皆さん、各自治体活用してくださいというところでもありますので、少子化対策という部分も含めて、更にオプションをつけて行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎保健予防課長 この事業は長谷川委員ご指摘のとおり、まず、必須事業がありまして、それを踏まえて、次に任意事業がるる記載されてございます。これにつきましては、先ほど言いましたのは、衛生部が担当するもの、また、子ども家庭部が担当するもの、両部で連携しながらやる、そういうもの等々がございますので、それらについては、これから子ども家庭部との協議なりさせていただく、そんな予定で考えているところでございます。 ◆長谷川たかこ 委員  是非、期待しておりますので、強く要望いたしますので、よろしくお願いいたします。  ASMAP、足立区は力を入れているということですけれども、ネウボラというのは未就園児までの寄り添い支援でもあって、足立区はそういうところも伴走型を進めていらっしゃると思うんですね。そういう部分で、子ども一人ひとりのデータ管理というところでお聞きしたいんですが、そこはしっかりとなされているという認識を足立区はされていらっしゃいますでしょうか。 ◎保健予防課長 データヘルス推進課のほうで、そういう健康データの一元化というのを図ります。そこの中では、3、4カ月健診、9カ月、1歳3カ月等々と、歯科健診と、そういうデータはそのシステムの中で取り込んで、一人ひとりに。今までは、集団とか地域だったんですけれども、今度はお一人おひとりに合ったきちっとしたデータを管理して、一人ひとりにきめ細やかな支援ができるよう、そんな体制で今、組んでいるところでございます。 ◆長谷川たかこ 委員  執行機関の皆さんはいろいろ熱意を持たれて、そういうふうにやってらっしゃると思うんですが、現場はちょっと違うなというところを凄く感じるんですね。  私も今、子育てを3歳と1歳児をしていて、この間も本会議があって1歳半健診、歯科健診を受けられなかったんですよ、足立区が行っている。それで、行けなかったので、そのアンケートも、もちろん、いろいろ書いてあるアンケートですね、それを書いて保健センターのほうに記入してお出ししますというふうにお話しましたら、また、再度ご連絡があって、「要りません」と言われたんです、健診のアンケート。それは一体どういうことなんでしょうか。ASMAPで、そういうふうに力を、皆さん、執行機関の皆さんは頑張っていらっしゃるのに、きちんとそういうところって、アンケートとかを、歯科健診とか、乳幼児健診とか出られないお子さんのアンケートというのはしっかりと回収して、データの中に入れながら、虐待傾向がないかとか、子育てに不安を持っていないかどうかというのは、しっかりと把握すべきだと、されていると私は思って「アンケートを提出します」と言ったら、わざわざ保健センターからご連絡があって「要りませんから」と言われたんですね。いまだに、私、手元にはそのアンケートを持っていますけれども、普通であれば、私そのときに、アンケートをそのときの1歳半健診、歯科健診のアンケートと一緒に、乳幼児健診についてもお医者様はしてきたので、そういうもろもろの全てをコピーして、保健センターにお渡ししようと思って行ったんですけれども、「要りません」と言われたんですが、それはどういうことなんでしょうか。
    保健予防課長 長谷川委員ご指摘のことは、事実確認して長谷川委員がおっしゃるとおりでございます。  それにつきましては、我々としては、もっとアンテナを高くして、そういうお声について、長谷川委員がアンケートを提出いただけるということに対して要りませんというのは、それは本当に間違った対応で、まことに申し訳ないと思ってございます。  それで、それについて、各保健センターの保健師についても、そういうことがないように、しっかり、お一人おひとりの、そういうことはきちっと取ることが、お一人おひとりのこれからの支援に役立っていくので、ないようにということで、それは現場にも、私のほうから伝えさせていただいたところでございます。 ◆長谷川たかこ 委員  ASMAPの部分で、足立区は先進区だというふうに全国的にもお話しされているにもかかわらず、結局、現場ではそういう対応だったということで、多分、氷山の一角で、他のそういう健診とかに行けなかった親御さんたちが、結局アンケートとかも出さずに、そこで多分見、過ごされてしまっている事例とかもあると思うんですね。ですから、こういうことがあったということをお伝えしましたので、そこはしっかりと今後そういうことがないように、健診とか、何かの不都合で出られないご家庭はあると思いますので、そういうご家庭のアンケートであったりとか、それから、健診のときの状況というのをコピーで提出してもらうなど、しっかりと徹底していただきたいと思いますが、それはできますでしょうか。 ◎保健予防課長 健診に必ず未受診の方等はおられます。それについては、地区の保健師が後追いをして、どうでしたかとかそういう電話していただいているところですので、しっかりやっているということは我々も認識はしています。でも、長谷川委員ご指摘のことがございましたので、今後そういうことがないように、やはりしっかりとして、一人ひとりが、そういうお声なり、アンテナを高くして情報を、データを収集する、そういうことはしっかりやりながら、それをどう次に生かしていくか、それを考えていきたいと思っているところでございます。 ◆長谷川たかこ 委員  しっかりとした寄り添い支援事業になるように行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆横田ゆう 委員  5月から、とうきょうママパパ応援事業の活用で2万円相当のこども商品券の配付が実現したと思っています。  それで、わが党の控室のほうに本当にいろいろな声が寄せられていました。「本当にもらえるんですか」という問合せですとか、「どうすればもらえるんですか」とかという問合せが相次いでいました。  このことは、やはり足立区が子どもの出産を祝福して、子育てを応援する気持ちが伝わる良い制度が実現したと思っています。この事業は、継続して来年度も続けていってほしいと思いますけれども、どうでしょうか。 ◎保健予防課長 今年実施することになりましたのは、通常の1万円の育児パッケージと、今年は東京都が新型コロナウイルス対策で1万円を上積みする、それで合計2万円というお話と、面接を全数やるのは変わらないんですけれども、電話でいいという、そういうハードルが下がったことによって、今年、実施に踏み切ったところでございます。  来年度につきましては、今のところ、来年以降も継続するかどうかについては、これから、今、来年も続けてやりますとまでは言えないんですけれども、措置できる方向で、今、検討はしているところでございます。 ◆横田ゆう 委員  今の状況の制度でいくと、この状態がやっぱり1年続くと思うんですね。その後は保健師の面接が必要になってくると思いますんで、先ほどの答弁で言うと、助産師を30名配置をしたとおっしゃっていましたけれども、週2回から3回、働く日数を増やすなどとして、保健師の人数、現在のままで見通しはどうなんでしょうか。 ◎保健予防課長 もし仮に来年度、引き続きやる場合につきましては、それは今年、会計年度任用職員の助産師がやりましたけれども、それも加えて、また、地区保健師も一緒に、必要に応じて面接をし、全員面接、もし電話が駄目になって、必ず全員面接といったことになりましたら、そういう助産師、保健師、力を合わせて、全員の面接を実施していきたいと思っているところでございます。 ◆横田ゆう 委員  是非よろしくお願いします。  それで、この請願に関わって、情報連絡の衛生部のASMAPの妊娠届出の実績のところ、5ページのところの令和元年度妊娠届のアンケート集計のところをちょっと見ましたが、ほとんどの項目で、平成30年度から比較して、令和元年度に、いろいろなリスクが減っているんですね。ところが、7ポイント上がっている項目がありまして、これがやっぱり心身の不調ですとか、転入によるいろいろなトラブル、いろいろな心身面の状況変化などが入っているんです。  ですから、是非、今後ともますます保健師の面接というのが重要になってくると思いますので、引き続きこの取り組みは何とかして続けていっていただきたいと思います。  そして、次に、産婦の抱える大きな悩みのところで乳房ケアがあります。多くのお母さんたちが母乳で育てたいというふうに願っているというのは、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会でも言われておりまして、妊娠中に、母乳で育てたい、母乳が出れば母乳で育てたいと、9割の人が思っているということです。特に初めての出産では、乳房に痛みが出たりとか、乳腺炎になったりして、途中で母乳を諦めて、断念してしまうお母さんもいるということです。  このような中で、乳房ケアの重要性があると思いますけれども、区のほうではどのように認識してますでしょうか。 ◎衛生部長 特に初産婦の乳房ケアはとても重要なケアの一つだというふうに考えております。そういったこともございますので、こんにちは赤ちゃん訪問は、原則、1回目は助産師に訪問していただき、おっぱいの相談も含めてケアをしているところです。 ◆横田ゆう 委員  この乳房ケア、マッサージは非常に重要な問題です。足立区内で、この乳房マッサージを受けようとすると1回5,000円かかるんですね。お金のある人とない人、区別なく乳房マッサージを受けられるように助成をするべきではないかと思っています。  葛飾区なんかでは、訪問又は契約医療機関で乳房ケアを受けることができて1回4,000円の補助があり、2回まで受けられます。墨田区では、外来型乳房ケアが4回まで1,000円で受けられます。同じく墨田区で、どちらか選ぶような形になっておりますが、訪問型乳房ケアだと3回まで1,000円で受けられるということです。  足立区でもこういったことを求めたいと思っています。特に訪問乳房ケアは、自分の住み慣れた自宅で、落ちついた環境で、自分が普段使っているものを使用しながらケアを受けることができるということで、足立区では以前からASMAPで訪問事業が充実していると思いますけれども、その延長線上に訪問型の乳房ケアを取り入れたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎衛生部長 訪問型の乳房ケアも兼ねまして、こんにちは赤ちゃん訪問のところで、まず助産師が一度そういった相談に乗っております。また、非常に張りがあったりとか、感染の恐れもある方については、経過観察として、また2回目、3回目の訪問もできますし、医療につなげることもしております。  また、これから始めるデイサービス型の産後ケアのところも、1番の管理監督者としてつく者は助産師になりますので、そこで乳房の相談もできるようになっております。  まずは、そうした訪問型とデイサービス型を利用しながら、今後の事業についてはまた検討させていただきたいと思います。 ◆横田ゆう 委員  そのデイサービスを利用する方、又は初回の助産婦が訪問することについては非常にいいことであると思いますけれども、そこでキャッチしたいろいろな乳房のトラブルについて、マッサージが必要な方がたくさんいらっしゃると思うんですね。そこの支援を求めているので、そこはよく検討していただいて、例えばもう3日空けたらもう凄く大変な熱が出たりとか、大変な事態になるので、そういうときに、やはり訪問してマッサージを受けたりとか、委託した医療機関で受けられるとか、そういったことで、そういうことも情報提供しながら、その費用も1回5,000円で3回受けたら1万5,000円になってしまったということがありますので、その費用の助成も含めて、是非お願いしたいと思っていますが、いかがでしょうか。 ◎衛生部長 乳腺炎などというふうに診断される状況になれば、保険診療も可能な範囲だというふうに捉えております。  一方で、母乳の出をよくするような母乳マッサージなどもお母様方には必要なんだろうと思います。  その他の保険診療にならない乳房マッサージにつきましては、今後の検討課題とさせていただきます。 ◆横田ゆう 委員  是非、検討課題として早急に実現していただきたいと思います。よろしくお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  すみません、今の母乳ケアの件なんですけれども、こんにちは赤ちゃん訪問ではちょっと遅いんですね。出産した後に、数日間、子どもに、赤ちゃんに母乳を与えていないと、母乳がストップしてしまうんです。母親学級のときからお母さんたちにそういうことをしっかりと知識として与えることが必要で、今、足立区は堤式の母乳ケアの研究所と委託しているので、こういう専門的なところ、スキルを持っている専門家の人たちに、もっと母親学級であるとか、何かのイベントのときに発信してもらうのが一番効果的だと思うんですけれども、お金もかかりませんし。是非やっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎衛生部長 現在お願いしている先生も活用しながら、啓発に努めてまいります。 ◆長谷川たかこ 委員  お母さんたちに、本当に出産する前に知識を与えると、与えないとでは全く違った効果がありますし、母乳を与えることでやっぱり、子どもとの愛着形成が育まれて、私は4人全て母乳とちょっとミルク混合だったんですけれども、もう出るときにずっと母乳であげていたんですね。  やっぱり母乳をあげていれば私は児童虐待というのは、本当にかなり率は下がると思いますので、是非この委託で、堤式のこの研究所、足立区は委託されていますから、お金はかからない即効的なやり方として、堤式の周知・啓発をしていただき、足立区でそれを発信するというような作業を徹底していただきたいと思いますので、強く要望しますのでよろしくお願いします。 ○さの智恵子 委員長  他に質疑なしと認めます。  各会派の意見をお願いいたします。 ◆かねだ正 委員  子育て応援、また支援施策については非常に重要だなということは、我が会派も認識はしております。  今回の請願についての願意についても十分理解できるところはありますけれども、まだまだ議論を深めていく必要があると思いますので、継続という形にさせていただきます。 ◆長井まさのり 委員  我が党としても、まだ議論を深めていくケースもあるかと思いますので、継続でお願いします。 ◆横田ゆう 委員  非常に重要な要望であると思いますので採択を求めます。 ◆長谷川たかこ 委員  強力に推し進めていただきたいと思いますので、採択でお願いします。 ◆市川おさと 委員  継続。 ○さの智恵子 委員長  本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○さの智恵子 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。  続きまして、受理番号14 待機児童の解消とより良い保育の質の向上を求める陳情を単独議題といたします。  本陳情は、待機児童・子ども支援対策調査特別委員会からの付託替えのため、本委員会では新規付託となりますので、執行機関の説明を求めます。  また、報告事項③ 小規模保育事業、家庭的保育事業への支援について、④令和2年4月1日の保育所等利用待機児童の状況についてが本陳情と関連しておりますので、合わせて説明をお願いいたします。 ◎子ども家庭部長 教育委員会の陳情説明資料2ページをお開きください。  件名は、待機児童の解消とより良い保育の質の向上を求める陳情でございます。  所管部課名は記載のとおりです。  陳情の要旨ですが、1点目は児童福祉法で位置付けられている区市町村の責任を踏まえて、保育施設は認可保育園を中心に進めてほしい。  2点目は子どもたちに質の高い保育を保障して欲しいというものです。  まず、足立区における保育施設の整備についてですが、足立区待機児童解消アクション・プランに従い、整備をしてまいりました。平成29年から、私立認可保育園46園などを整備し、この4月において、待機児童数は3名ということでございました。  次に、保育の質についてでございます。  陳情は、施設・環境・内容という観点からのお申出でございますので、それに沿う形でご説明をさせていただきます。  まず、1点目、保育施設の質確保ですが、公立保育園は都営住宅併設などの状況、今後の保育需要を考慮して、計画的な施設更新を検討しているところでございます。また、現在、保育需要だけでなく、働き方など様々な考えも合わせまして、そういったものを踏まえて、5園の民営化を予定しております。  私立保育園等につきましては、自己所有物件での保育所整備の補助を厚くしたり、賃貸物件については賃借料補助を実施、築年数の経過した保育施設については基金を継続したいと考えております。  (2)でございます。保育環境の質確保についてでございます。  保育人材確保・定着につきましては、関係機関と協力しての就職相談会の実施、保育士・幼稚園教諭の確保支援策としてリーフレットの作成・配布をいたしております。  住居借上げ・奨学金返済支援、更に同一の事業所で5年・10年を迎えた職員の方に対しまして褒賞を行っております。  また、小規模・保育ママの先行利用調整や、保育ママの給食提供などによりまして、保育サービスを使いやすい環境づくりに努めてまいりました。  (3)でございます。保育内容等の質の確保についてでございます。大きくは2点ございます。  1点目は、「足立区教育・保育の質ガイドライン」の活用促進です。これは全ての保育従事者の方に配付をしておるところでございます。各保育施設に訪問した際には、このガイドラインを使って、指導や助言をして、身近なツールとして使っていただけるようにしております。継続的な研修も実施するとともに、園の中でも、保育実践振り返りシートを使って評価・改善をできるように支援をしているところでございます。  また、2点目につきましては、指導・支援の徹底と充実でございます。法令等を遵守した保育園運営を行っているかを確認しまして、必要に応じて、法に基づく「指導検査」を厳格に実施しているところです。  また、指導的なものと同時に、巡回訪問という手法を取り入れまして、園での困り事、悩み事を相談できるように、訪問の回数も増やして全体的な質の底上げを行っております。場合によっては予告なしの訪問も行うことを想定しております。  新規開設園につきましては、1年目は月2回、2年目は月1回訪問し、支援を強化いたします。  引き続きまして、教育委員会の報告資料の5ページのほうをお開きください。  件名、所管部課名は記載のとおりでございます。  4月の認可保育園の新設の影響を受けて、小規模保育事業、家庭的保育事業への入所率が例年に比べて低下をしております。入所率はこの記載の表のとおりでございます。  これに対して、区として支援を行う考えということでございます。  まず、2番の小規模保育事業への支援でございます。0歳児は年度途中で保育需要が高まるため、定員を確保する必要があります。したがいまして、0歳児の入所率が80%未満になる定員が6人以下の事業者に対しまして、欠員1人分につきまして公定価格の基本分単価の2分の1を補助いたします。金額ですが、A型については12万2,685円、B型につきましては10万2,355円です。4月から9月の6カ月を対象と考えております。  次に、3番でございますが、家庭的保育事業への支援です。いわゆる保育ママについてですが、そもそも預かる子どもの数が少ないことから、受託児が0名の場合には非常にダメージが大きくなってしまいます。そこで、維持管理経費及び保育従事者等の人件費を一部補助し、受入れ体制及び質の確保を支援する意味で、公定価格の基本単価分の2分の1と保育従事者等雇用経費の月額7万2,000円を補助いたします。通年、最大延べ6カ月で実施する予定でございます。  また、4のその他のところでございますが、認証保育所におきまして、新型コロナウイルス感染症に伴い、臨時休園をした場合に保護者の保育料について補填をしているという状況がございましたので、保育事業者が負担した分を補助することにいたします。これは東京都の補助金を活用するもので、補助率2分の1で行うものでございます。  小規模保育事業・家庭的保育事業は、家庭的な、アットホームな事業を行っておりまして、最近ではコロナ禍の中で、子どもと小さい単位で過ごすというのが良いのではないかというようなご意見なども頂戴しているところでございます。PR動画など、今、企画中のものもございますので、これらの小規模な保育施設についてのサポートというのを力も入れていきたいというふうに考えてございます。 ◎待機児対策室長 私からは、令和2年4月1日の保育所等利用待機児童の状況について報告いたします。  資料のほう7ページになります。  所管部課名は記載のとおりです。  1番目、内容になります。  1番目、令和2年4月1日現在の待機児童数は、昨年から120人減りまして3人となりました。待機児童3人の計算方法については表のとおりでございます。  2番目のところ、年齢別待機児童数でございますが、今年度に関しましては1歳児が3人でございました。  続きまして8ページになります。  3番目、申請事由別待機児童の推移なんですが、去年まではフルタイムの方も待機児童いらっしゃいましたが、今年に関しましてはフルタイムの方はいらっしゃいませんでした。  ブロック別待機児童数につきましては、残念ながら、鹿浜地域で3人の方が待機児童となっております。  5番目のところの保育需要の推移でございます。  保育を必要とする児童が全体に占める割合について、保育需要率と申しているんですけれども、その需要率に関しては、前年度から2.7ポイント増加となり、47.4%となりました。年齢別では1・2歳児が大きな増を示しておりまして4.3ポイント増の56.6%となったところでございます。  9ページのところの今後の整備予定でございます。  千住一丁目の再開発のところに19人定員の小規模の保育室を予定しているところでございます。  10ページになります。  データにつきましては、11ページから13ページのほうを後ほどご覧いただければと思っております。  今後の問題点、今後の方針でございます。  幼児教育・保育の無償化や、新型コロナウイルスの関係での景気の動向を見ていかなきゃいけないというところがございまして、地域ごとの保育需要を分析していきたいということが1点と、それから、来年度に向けても、保育需要は解消になるような形のことを考えております。そのためには保育の定員のところについて、今どうしたらいいのかというところを検討しているところでございます。 ○さの智恵子 委員長  それでは、質疑に入ります。  何か質疑はございませんか。 ◆水野あゆみ 委員  私からは、陳情説明資料の4ページにもありますけれども、ガイドラインにより、発達の特性や環境設定等の理解を深め、専門性の向上を図るため、継続的に研修を実施しているという状況もあるということで、私も一般質問のときに発達障がい児支援についてお伺いしていたんですが、多くの保育園に伺うと、今は発達障がい児の子だとかと、あと、もうグレーゾーンの子も含めて増えているということで、保育士、また園長先生含めて、いろいろ対応に当たっているというところですが、そのときに巡回指導を拡充して欲しいということで、一般質問では「拡充してまいります」というご答弁いただいたんですが、この新型コロナウイルスの影響で、その拡充した部分というのはしっかりやっていただけているのか、お伺いします。 ◎子ども施設指導・支援担当課長 水野委員おっしゃるとおり、今年の4月から6月までは、新型コロナウイルスの関係で、私ども保育士も現場にお邪魔することは控えておりました。しかしながら、7月に入り、今、小規模保育室と保育ママのほう巡回始めたところでございます。今後、巡回訪問を重ねていく間に、そういったことも含めて支援を強化してまいりたいというふうに考えてございます。 ◎待機児対策室長 今、子ども施設指導・支援担当課長が申したとおりでございますけれども、4月、5月に関しては、お邪魔できない分、園のほうにお電話かけて、困り事はないかというような、ご相談に応じてまいりました。 ◆水野あゆみ 委員  アウトリーチでしっかり聞いていただいているということで、とてもよかったなと思います。  一般質問でもさせていただいたんですが、保育士たちの業務負担の軽減のためにもICT化をということを公立保育園のほうではやってほしいということで、ご答弁いただいたと思うんですけれども、その後、いかがでしょうか。  いろいろ私も調べてみたら、ICT化で業務負担の軽減ができているというのをネットでも見ました。園児の登校園の管理だとか、園児の情報管理、また、職員の労務管理、職員のシフト作成、保育料の計算とか、様々こういった手のかかることをICT化することによって本当に現場では負担が軽減できるというようなことも、今どんどん進んでおりますので、こういったこともしっかり進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
    ◎子ども施設運営課長 水野委員のおっしゃるとおり、保育士の業務量負担軽減を、当然のことながら、様々な対応もできるようになるということでICT化を進めたいと今考えておりまして、他区の状況を見ながら、今どんな機器というんですかね、そういうソフトが有効なのか検討させていただいているところでございます。 ◆水野あゆみ 委員  よろしくお願いいたします。  あと、待機児童とは、また逆に、定員割れの保育園もまた多いなと思います。そういったところに関して、やはり保育園の保育士だとか園長先生からも声があるのは、近隣同士での保育士の行き来ができるようにならないかというような声もいただいているんですね。もう、募集して来なかったからといって突然首は切れないと。そういったところで、区立同士とか近隣同士でそういったこともできないかという声も上がっているんですが、そういったところいかがでしょうか。 ◎子ども施設運営課長 公立のほうのお話させていただきますと、年の途中から、育休明けとか、そういった形で定員というか、登園するというか、申し込まれる方も増えてまいりますので、そういったところを見ながら、おっしゃるような柔軟なことも含めて対応していきたいとは考えております。 ◆水野あゆみ 委員  一番かかるのが人件費ということですので、しっかりそういったところも、ICTを導入することによってそういう柔軟な働き方もできるのかなと思いますので、そういうことも含めて検討をお願いいたします。 ◆かねだ正 委員  この陳情にあるとおり、待機児童の解消ということについては、もう平成29年の4月からの結果が載っていますけれども、区のほうの努力ということも非常にあって、区立保育園については46園増えているということで、なおかつ平成29年には374人いた待機児童数も、令和2年には3人まで大きく減少したということについては、どのような評価を、区のほうとしては持っています。 ◎待機児対策室長 若い世代の方、子どもを持ちながら働きたい、若しくは働いているという方々に対しては、保育園入れないからということで、何年か前に、保育園落ちた日本死ねみたいな感じの強烈なSNSが上がったというところがありましたし、区民の方からは、保育園入れて安定して仕事ができるということで、そういうお声はいただいているところでございます。 ◆かねだ正 委員  だいぶ謙遜したお答えかなと思いますけれども、十分、一生懸命取り組んできた成果かなというふうには、我々も非常に評価をしているところです。特に、フルタイムの方については、ゼロを目指してというところでも、ゼロということで結果がこのように出ているところも評価をしたいなというふうに思っています。  一方、報告のほうにもありましたけれども、小規模事業所が13%減ですか。保育ママについても11%減ということで、大きな影響が出てしまっているということについてはどういうふうにお考えになっていますか。 ◎子ども施設入園課長 今回、いわゆる5年生まで、私立認可園を20園、待機児対策のため追加をしたということで、まだまだ、やはり小規模保育施設であるとか、家庭的事業、いわゆる保育ママにつきましては、利用者様もなかなか、どちらを選ぶかというと、やはり認可園が選べるのであれば認可園を選ぶという現状はありますので、そこの影響で入所率が落ちているのかなというふうに思っております。  今回、支援をさせていただきますが、やはり小規模事業所、保育ママも、いい保育はしておりますので、積極的に利用者に働き掛けて、そちらに入園していていただく支援についても引き続きやっていきたいというふうに考えております。 ◆かねだ正 委員  お答えあったとおりに、これからは一番力入れていいかなきゃいけないのは、やっぱりその需要と供給のミスマッチをどうやってくとしてフォローしていくかということが非常に、これから大事になっていくと思いますので、ここで一定の成果はまず一つ出たということで、これからは、是非、そのことについても力を入れて、更に取り組んでいっていただくよう、要望しておきます。 ○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。 ◆長井まさのり 委員  じゃ、私からも端的に質問させていただきます。  待機児童3人ということで大変評価するところでございます。  また、新型コロナウイルスを受けて、感染症予防マニュアルというのを作成していますけれども、今後、この足立区教育・保育の質のガイドラインの見直し、また、こうした感染症の視点も、質の高い保育、また、新しい生活様式を踏まえ、ガイドラインに入れていくべきと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎子ども施設指導・支援担当課長 長井委員おっしゃるとおり、平成30年度4月に改定いたしましたガイドライン、これには新型コロナウイルス等の感染症予防については、触れてはいるんですけれども、ここまで、今回のマニュアルほど深く記載してございませんので、今後、改定の時期には、こういった内容も盛り込んで改定をしてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、築年数を経過した、私立保育園の今後の建て替えや大規模改修の予定はどうか。また、中には築60年後を超えている園もあると聞いていますけれども、いかがでしょうか。 ◎待機児対策室長 陳情のところでも環境面のところにも書かせていただいているとおりでございます。やはり今ご相談来ているのが、2つ3つ、園が相談来ている。ただ、保育園の建て替えをするということになりますと、3億円から、場合によっては5億円ぐらいのお金がかかるというところの中で、補助金だけでは賄えないというところもございますので、その辺、どのタイミングでとか、期間がどれぐらいとか、その間の、建て替えをしている間の園舎をどうするとか、そういうところを相談に乗りながら、すぐにできるものではありませんので、年月をかけながらも、でも、的確にご相談に応じてまいりたいというふうに思っております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  丁寧に相談に乗っていただきたいと思いますけれども、この足立区子ども・子育て施設整備基金については、確か平成27年から令和2年3月までの時限であって、今現在も継続しているかと思いますけれども、現在の基金の総額はどうか。今後の活用であったりはどのように予定があるのか、伺います。 ◎子ども政策課長 ご質問ありました足立区子ども・子育て施設整備基金につきましては、時限を撤廃させていただきまして、継続させていただいております。  基金の残高としては、昨年度末で約7億円の残高がございます。  今後の活用につきましては、先ほど答弁もありましたように、民営化、主に民営化により、例えば園舎を譲渡した認可保育所などで築年数が経過している等々ございますので、そちらの建て替えなどに活用していければと考えております。 ◎子ども家庭部長 補足でございます。  保育園の園舎ももちろんなんですが、学童保育のほうもあるというふうに聞いておりますので、その辺りは庁内で連携を取りながら、子どもさんの施設のために考えていきたいとは思います。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  今後の基金の積み増しについては、どのように考えているんでしょうか。 ◎子ども政策課長 現在、7億円ほど残高はございますので、今後、その具体的な施設からの整備のご相談が具体化してきたときに、年度のところで、不足のないように、財政当局と相談しながら、積み増しについても相談させていただきたいと思っております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  また、報告資料の12ページのところで、小規模保育であったりとか、家庭的保育、認証保育所への支援も実施されると報告がございましたけれども、認可保育所の中には、定員割れをして、空きも、この資料を見ると2,058人という状況でございます。これは過去最大の数でいらっしゃいますか。 ◎待機児ゼロ対策担当課長 空き施設の空き定員につきましては今年度一番多い状況になっております。 ◆長井まさのり 委員  経営の安定を図る上での支援というのも大変重要でございます。また、人口推計を捉えた需要のバランス、こちらも、今後は丁寧に、また、慎重に考えていかなければいけないと思いますけれども、区の考えについてはいかがでしょうか。 ◎待機児ゼロ対策担当課長 空きの大半が新規整備の保育施設になります。こちらについては、今、在園されている方が上がることで、持ち上がることで埋まっていくのかなというふうに考えてもおります。  また、年々需要が伸びておりますので、そちらのほうの先行的な整備の面もありますし、また、年度事業の需要も一つありますので、そういった中で空き対策として考えていけないか。また、入園率が低いことで、定員変更の相談も来ておりますので、そちらにつきましても丁寧な対応をさせていただければと考えているところです。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。特にこの3歳児、また、4、5歳児の空きが突出していますけれども、その対策についても伺います。 ◎待機児ゼロ対策担当課長 今現在でいきますと、保育需要が、1・2歳児が今年度56.6%という形で、5ポイント近く伸びているということもございますので、そちらにつきましては在園児が持ち上がることで重要を満たしていけるのではないかと考えています。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、待機児童ゼロをしっかり維持していくということも非常に重要でございます。今後の的確な人口の推計、見極めが非常に重要になってくるかと思いますけれども、最後に、施設整備が一段落して今後は保育の質の確保、また、保育士のスキルアップというのも、新しい生活様式を踏まえて大変重要になりますけれども、どのように取り組んでいくのか、伺います。 ◎子ども政策課長 保育士、保育施設における研修というものを区として取り組んでおります。年間の研修計画などを立てて取り組んでいるところでございますが、今回、新型コロナウイルスの影響を受けまして、その取り組み方について非常に課題、課題というか、問題があると考えております。集合研修以外の部分で、いろいろオンライン研修ですとか、そういった取り組みはできないか、今、検討を進めているところでございます。 ○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。 ◆山中ちえ子 委員  私からは質に関しての問題から、少しだけ質問させていただきます。  この新型コロナウイルスの影響を受けて、先ほど巡回できないまでも電話で確認をしているということでしたが、どういうような困難を抱えていたりとか、保育士の人的問題なんかも含めまして、ちょっと教えてください。 ◎待機児対策室長 私どものところに関しては、主に新しい保育園について電話でご相談をお伺いをしたところでございます。新型コロナウイルスのところでは来ているお子さんが少ないということ。新規保育園だというところの中で、まず、全体に人数が少なくて、なおかつ登園しているお子さんも少なかったというところの中では、大きな困り事というのは生じていないという状況でございました。 ◎子ども施設指導・支援担当課長 すみません、先ほどの水野委員の答弁で4月、5月、6月は回れなかったというふうに私、答弁しましたけれども、申し訳ございません、4月、5月は回れませんでしたが、6月からは巡回に行っております。  申し訳ございません、訂正させていただきます。  それで、4月以降、私どもの課の保育士が3回にわたって4月、5月に各施設に連絡を取って困り事等の状況を聴取したところでございます。  4月当初は、当時、消毒液とか、マスクが足りないというような声が多かったように感じております。その後、6月直前ですけれども、6月1日からの再開に向けて、どういったことを重視したらいいのかというようなご相談事があったように記憶しております。その際に、私ども開園に先だってチェックリストを各園に、各施設に配付しておりますので、そのチェックリストを遵守するようにというような支援というか指導をしたところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  今、少し新しい施設に関してだけということをおっしゃっていたんだけれども、既存の事業所に関しても、ここの報告ではちょっと別になるとは思いますけれども、やってらっしゃる、ちゃんと聞いているということでよろしいんですよね。 ◎子ども施設指導・支援担当課長 私が答弁申し上げたのが既存の施設ということで、待機児対策室長が答弁申し上げたのが新規の施設というふうに区分けをしてございます。 ◆山中ちえ子 委員  そういったところで、こういった新型コロナウイルス感染症の対策という中で保育園がどう経営していくか、運営していくかといったところで、いろいろな課題が出てきたんだと思うんですね。  それで、こういった待機児ゼロを目指して頑張ってきたというところで、急に22、23施設を早急に整えたりといったところで、園への質の担保のところでは、これまでの待機児童・子ども支援対策調査特別委員会の中でも議論になって求めてきていたことだと思うんですけれども、保育ママとか小規模保育、先ほど報告事項でもありましたけれども、こういったところが、年齢に限りがあって、未就学児の期間、全部受入れるわけではないところですよね。年齢が制限があると。  その中で、その後に利用できる認可園との連携園が課題となっていました。今回、ゼロを目指して動いてきた、拡充してきた中で、そういった課題も解決しつつあるのでしょうか。その点、教えてください。 ◎子ども施設入園課長 小規模保育、保育ママの要件になっているような連携につきまして3つございまして、一つは保育内容についての連携、二つ目が代替保育、三つ目が、先ほど山中委員がおっしゃった受皿の確保という形になってございます。  そのうち、受皿の確保につきましては、補足資料にございます先行利用調整、保育ママ、小規模保育の卒園児を先行的に利用調整を行う、先行利用調整というのを実施させていただいておりまして、それで受皿の確保は足立区はできているというふうに考えております。 ◆山中ちえ子 委員  いろいろな課題も整えられてきた中で解決していけることもあるのかなと思ったんですね。それで、そういう中で保育ママや小規模保育が頑張っている中で、いろいろな社会情勢に関わって、大変不運なところも一番あったと思うんですけれども、給食提供のところで言えば、やっぱり困難を抱えているところも多いと思うんですね。そういったところも寄り添っていっていただきたいと思いますが、どのように対応できていますか。 ◎子ども施設入園課長 特に保育ママ、給食提供に特に保育ママのところがなかなか導入が難しいところがございます。今年度については138園中64園で給食の提供ができております。そのうち、基本、自分の園でつくって提供するというのが基本になるんですけれども、足立区の場合、その他に、いわゆる外飯、他の給食事業者がつくったものを給食として提供するという外飯でやっているのと、あと、給食提供をしている保育ママが他の保育ママの分の給食もつくってそこに提供するというコンソーシアムというのも合わせて実施しているところでございます。それぞれ一番いい形で、担当が回らせてもらいながら支援をしているところでございます。 ◎教育長 今、指摘のある保育ママ、あるいは小規模保育については、保育全体というのは、幼稚園も含めた全体の保育としてはどういうあるべきなのかという視点に立って、我々、見通しを持って運営させていただくということでございます。 ◆山中ちえ子 委員  今、幼稚園も含めてという話が出ましたので、幼稚園のことも、ちょっとここで、どのように取り組んでいるのか。たくさん、近くの幼稚園の利用しているお母さん方からは不安の声が寄せられています。  それで、退園をしきりに強要されたりだとか、管理しづらい子どもなんかは、とにかく音楽会なんかでも排除していくというか、入れない。お母さんも含めて大変な不安を持って、切実な声が寄せられているわけですね。  なので、幼稚園では、認可保育園と同じように、幼稚園でもちゃんと人権が保障されるような、お母さんたちも含めて守ってあげられるような、そういう指導をしていただきたいなと思うんですけれども、しっかりされているんでしょうか。 ◎教育長 これまでも人権についてのご指摘いただいておりますけれども、その都度、幼稚園のほうには指導しておりますし、これからもしていきたいというふうに思っております。  また、保育園と同じようにというお話ですけれども、そういった基本的なことについては、我々、同じ認識を幼稚園の運営者とも持っているというふうに認識しています。 ○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。 ◆小泉ひろし 委員  簡単に2点だけ伺います。  保育環境の質の確保の中で、保育人材の確保について、これまでも、新規人材の確保に向けてセミナーだとか、就職相談会、また、経済的な支援として住居借り上げだとか、奨学金返済を行ってまいりましたけれども、足立区が行いました保育士の意欲向上と社会的評価の向上を図るための従業者の5年、10年勤続報奨、これについては、どのような評価というか、声が上がっているのか、伺いたいと思います。  また、6月の補正予算で成立したと思いますが、小規模保育事業並びに家庭的保育事業への支援ということで、特に家庭的保育、保育ママのほうについては受託児が0名の場合にも補助、支援をして、受入れ体制及び保育の質を確保できるように支援するというふうになりましたけれども、受託児0名の保育事業者、4月現在ですか、14名ということなんですけれども、財政的支援はして受入れ体制を確保していくわけですけれども、途中で入らない0名の状況の中では、保育ママは、どのような時間の費やし方というか、スキルアップだとか、また、いろいろなことをされるのか、その辺ちょっと確認したかったんです。 ◎待機児対策室長 私からは保育士、家庭的保育事業者の永年勤続のことについて、お答えいたします。  昨年の10月に開催いたしました。そのときに、アンケートを取った結果なんですけれども、大変励みになったというお声をいただいております。また、直接会場でも、記念写真を撮ったりとか、事業所内でのいろいろな、記念誌みたいな形で発行するようなことも聞いておりますので、今後も続けていきたいというふうに思っておりますが、今年に関しては、新型コロナウイルスの関係があるので、開催できるかできないかというところに関しては、もう少し時機を見て決定していきたいというふうに思っております。 ◎子ども施設入園課長 私からは、保育ママの受託児がいないときの過ごし方について回答させていただきます。  それぞれ保育ママによって、どう過ごしているかというところは、おのおのあると思うんですが、基本、ご自宅で保育の勉強とか、自分たちで勉強していただいているのがベースですけれども、保育ママによっては違う園に補助者として働いたりとかという形で常にどこかの園で保育をしている保育ママもいらっしゃることは確認しております。 ◆小泉ひろし 委員  他のことをしちゃいけないよとか何か厳しい制約があれば、本当、状況はあれでしょうけれども、一般的には財政的支援を受けても、子どもを預かる体制を常に確保するために工夫して時間を有効に活用するというふうに捉えたいんですけれども、そんな理解でよろしいでしょうか。 ◎子ども施設入園課長 小泉委員おっしゃるとおりで、いわゆる兼業と言っておりますが、兼業につきましては、やはり保育ママですので、今のところ、基本、保育関係に携わってもらうということで、事前に申請をいただいた上でやっていただいているのが現状でございます。それ以外は、小泉委員おっしゃるとおり、家庭で研修等をしていただくという形を取っております。 ○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。 ◆横田ゆう 委員  私のほうからは、保育の質について少し質問したいと思います。  これまで審査していまして、公立保育園は一定のコストを言ってきたと思いますが、そして、この保育の質を担保をするためには公立保育園は非常に重要であると思っています。それで、今、この報告の中で現在の5つの園を民営化する予定が書いてありましたが、この5つの園はどこで、いつ頃、民営化するのか教えていただきたいと思います。 ◎子ども施設運営課長 今日現在の予定ではありますが、令和4年度に本木東保育園、それから、令和5年度に東花畑保育園並びに元宿こども園、そして、新田さくら、そして、千住保育園を今のところ予定してございます。 ◆横田ゆう 委員  要するに、今、新型コロナウイルスの状況が1年続くと。その先も非常に不安定な時期が続く、こういった混乱が生じるときに、こういった公立保育園の民営化というのはやらないでいただきたいというふうに思います。いかがでしょうか。 ◎教育長 新型コロナウイルスのということであれば、この状況がどう続くのかというのは見通せないので何ともお答えをしようがありませんけれども、今、申し上げた保育園については、都営住宅の建て替えの話であるとか、そういった流動的な要因もあるので、今後そういったこともつぶさに検討させていただいて、また、どの時期にやるのかということも合わせて公表させていただきたいというふうに思います。 ◆横田ゆう 委員  是非、もう数少なくなった公立の保育園ですので残していただく方向で検討していただきたいと思います。 ○さの智恵子 委員長  要望でよろしいですか。 ◆横田ゆう 委員  はい、要望です。 ○さの智恵子 委員長  他に質疑ございませんか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○さの智恵子 委員長  質疑なしと認めます。  各会派の意見をお願いいたします。 ◆かねだ正 委員  本陳情の2つの願意、一つは保育施設は認可保育園を中心に、また、もう一つは質の高い保育をということなんですけれども、現在の状況等を分析させていただいて、我が会派としては、願意は十分満たされているんではないだろうかというような認識は持っております。ただ、今回については、初の委員構成の委員会ということもありますので、継続という形にさせていただきます。 ◆長井まさのり 委員  継続でお願いします。 ◆山中ちえ子 委員  まだ待機児は、第一次不承諾の後に第一次調整、第二次調整とやっていますけれども、待機児童に含めない児童ということで言えば、平成31年4月1日と比べても30人余りしか減っていないわけですね。今回も313人ということで、自分の希望する園に入れてないといった点で言えば、まだまだこの問題、どうしていこうかということで、しっかり考えていかなくちゃいけないし、お子さんを持って、特にシングルのお母さんたちなんかは、子どもたちを見るために正規の職に就けない状況で、園に入れるように頑張るわけですね。その中でポイントだって少ないわけですね。だから、なかなか要望がかなわないというようなことになってしまっています。そういった苦しい立場の方々をもしっかり救っていけるようなことで言えば、この陳情、質も含めて求めているというような趣旨ですので、しっかりバックアップしていきたい、その思いから採択でお願いします。 ◆長谷川たかこ 委員  以前から主張しているように採択でお願いします。 ◆市川おさと 委員  継続。 ○さの智恵子 委員長  本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。       [賛成者挙手] ○さの智恵子 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。  以下の審査に直接担当でない執行機関の退席を認めます。       [執行機関一部退席] ○さの智恵子 委員長  次に、子ども・子育て支援対策に関する調査研究についてを議題といたします。
     報告事項①令和2年度学童保育室の入室申請及び待機児童の状況についてを地域のちから推進部長から、②足立区子ども施設指定管理者の評価結果について、以上1件を子ども家庭部長から報告願います。 ◎地域のちから推進部長 お手元資料、地域のちから推進部の報告資料をご覧いただきたいと思います。  2ページになります。  件名、令和2年度学童保育室の入室申請及び待機児童の状況についてということです。  所管名は記載のとおりでございます。  内容でございますけれども、2番に、当初入室申請の状況を表にしてございます。平成29年度が書いてございますけれども、令和2年度が太線で囲まれております。申請者数5,282人、対前年より61人減ってございますけれども、対象学齢児童も減っておりますので、申請率とすると16.3%というふうに一定程度の申請率を維持してございます。  それから、3番目の待機児童の状況でございますが、同じように令和2年度については太線で囲ってございます。入室受入可能数5,150人と、対前年より121人増えましたが、入室児童数も増えたのですが、家庭内待機児童数31人減ったとはいえ300人を超える待機児がいるというような状況になってございます。  2ページの下については、参考までに今年度、新規開設した所在地域における待機児童数については令和元年度、待機児童数多かったんですが、その分については確実に減っているということでございます。  4ページ、5ページのほうに、33地区別に分けた年齢別の待機児童数を記載してございます。相変わらず多いところもございますし、1年生について随分減ったというところはある程度ございますが、まだまだ1、2年生、待機児おりますので、3ページのほうの問題点、今後の課題、今後の方針にも書いてございますけれども、待機児童数がまだ減っていないのところについては、小学校1、2年生を意識して、地域別の新規整備を図っていきたいというふうに思ってございます。  特にこの状況の中では、来年度4月にオープンになるように、今、募集をかけている黒丸の二つ目にございますが、千住西、千住桜木・河原町、あるいは関原と3か所について募集をして、引き続き待機児の解消に努めたいと思ってございます。 ◎子ども家庭部長 それでは、教育委員会の報告資料2ページのほうをお開きくださいませ。  件名、所管部課名は記載のとおりでございます。  平成30年度の指定管理者の評価結果についてでございますが、主な業務内容でございますが、保育事業の実施に係る業務と施設の維持管理に関する業務の2点から、業務内容を評価しているところでございます。  評価対象期間は平成30年の4月1日から平成31年の3月31日まででございます。  評価いたしました施設の一覧のほうを2ページのほうに掲載しておりますので、ご覧いただければと思います。  また、詳しい結果につきましては冊子にして添付しておりますので、そちらのほうをご覧いただければと思います。  全体の傾向でございますが、170点以上取るとA+、それから、170点未満から153点以上ですとAということで、全ての施設がA以上の評価を取っているという状況でございます。  委員会委員の構成につきましては表記のとおりでございます。年度が終わりましたので、こちらのほうの掲載をしているところでございます。  5番の評価方法について、若干ご説明いたします。  委員会にて、表にある確認資料をご提出いただいて、それを評価するとともに、実地調査も行っておりますので、それも結果をお示ししまして評価をしているというところになります。  4ページになりますが、委員会での主な意見と対応等についてご報告いたします。  まず、1点目は保護者アンケートの回収率、こちらのほうを上げる工夫をしていただきたいというようなことをお願いしております。園によっては回収率があまり高くない園がございましたので、実際に利用されている方のお声をきちんと聞いていただきたいというところでございます。  2点目につきましては、より人権に配慮するべき点が見受けられるということがございましたので、先ほど申し上げていますが、足立区教育・保育の質ガイドライン、こちらのほうを活用した研修を行っていただいたり、実践をしてもらいたいというようなことがございました。  実践例につきましては、例えば、おむつ交換やトイレでの排せつ時に、他者の視線というのがあまり気にされていないような状況なども見受けられたというのが実践例でございます。今後、先ほど申し上げましたガイドラインのほうの保育実践振り返りシートなどもございますので、そちらを利用して自己評価のほうを実施していただくとともに、園でも、まとまった評価というのをしていっていただけるようなことがあると非常に良いかと感じております。  子どもの人権の意識を高めるように働き掛けをしてまいります。  また、この内容につきましては足立区のホームページのほうで、この議会でご報告した後に掲載をしていく予定でございます。  事業者に対しましては、この評価結果をお示しまして、今後また業務改善に努めていただくようにお願いするところでございます。 ○さの智恵子 委員長  何か質疑はございますか。 ◆市川おさと 委員  令和元年度足立区子ども施設指定管理者評価委員会評価結果資料に基づきまして、一つだけお尋ねをするものであります。  79ページ新田三丁目なかよし保育園の評価シート、これを見ますと、各園、それなりの点数取っているわけで、この園も点数取っているんですけれども、その中でも、80ページ、適切な財務運営・財産管理が行われているか、これが著しく低い点数となっております。これにつきましては、私も、先の決算特別委員会及び本会議、こちらでも繰り返し質問いたしました。今、法人内部でのお金のやり取り、これが非常に滞っている部分があって、それによって昨年6月、給与の遅配が発生したということ。そして、しかも、本会議で私が言いましたのは、そのことについて議会への報告もなかったということも申し上げました。  その場の本会議答弁の中では、そこを読みますと、「区として重大な事故として捉えておりましたが、区と法人が結んでいる協定の条項に違反する行為ではなく、かつ保育サービスの提供に支障が出ていなかったため、議会への報告は行っておりませんでした」と、そういった、私から言わせれば極めてふざけた答弁でありました。  これ事業者が従業員に給与を決まった日に決まった額払うなんていうのは、こんなの当たり前の話でありまして、そんなものいちいち協定に書いてないんですよ。それを遅れたなんていうのは、これ大変な出来事であったわけであります。そのことは、私は決算特別委員会におきましても、本会議におきましても、繰り返し主張いたしました。  ところが、ところが、また新たに議会報告が上がってまいりまして、これは私が言ったせいもあると思うんですけれども、また同じこの保育園、新田三丁目なかよし保育園において、職員賞与の支払遅滞が新たに発生しているというペーパー、これは他の委員のところにみんな行っていると思うんですけれども、まさにこうした出来事が再び起こっているということであります。これについて、まず、考えをお聞かせください。 ◎子ども施設運営課長 市川委員がおっしゃったとおり、職員に対して給料が払われない、これは全くあるべきではございませんので、直ちに、今回は理事長に事情を確認いたしました。当然のことながら、直ちに支払うということを約束させるような、そういう形にしております。 ◆市川おさと 委員  対象、何とおっしゃいました、誰に言ったんですか。 ◎子ども施設運営課長 相手の、相手の理事長です。 ◆市川おさと 委員  ただ、私が聞いている限りで言うと、まだ現場、実際の保育現場の人たち、いつ、要するに支給があるかというのはまだ分からないと言うんですよ。まだ分からない。  しかも、私が聞いた話によると、この社会福祉法人、足立区では、新田三丁目なかよし保育園と、それから日ノ出町保育園ありますよね。日ノ出町保育園も運営しているんですよ。ボーナス支払いというのは、理事会の決定事項です、いつ支払うかというのは。この日ノ出町保育園のほうは既に6月10日に支払われているということなんですね。新田三丁目なかよし保育園のほうだけは、ちょっと分かんないけれども、少なくとも私が何日か前に聞いたときには、まだ支払われていないし、かつ、いつ支払われるかも現場の人は全然把握していないと、こういうふざけた状況に今でもなっているんですけれども、これについてどのような認識をお持ちなんですか。 ◎子ども施設運営課長 市川委員ご指摘のとおりでございまして私どもも、理事長に直接問いただすなどしているところなんですが、なかなか資金がということで……。 ◆市川おさと 委員  何言ってんの。なかなか資金がって、あなた、子ども施設運営課長、立場上そう答えたのかもしれないけれども、なかなか資金がって話はないですよ。指定管理で、委託料というのが年間8,500万円、これは4期に分けてびしっびしっと、区民の税金ですよ、区民の税金がちゃんと支払われているんですよ。資金が滞っているとか訳の分からない、そんな話を報告する子ども施設運営課長、あんまり、ちょっと。いや、私も議員だから、こういうきついこと言わなきゃいけないけれども、そんなふざけた話は聞きたくないというふうに私は思いますよ。いかがですか。 ◎子ども家庭部長 市川委員おっしゃるとおり本当にふざけた話というふうに取られても致し方ないというふうに感じております。  私どもも、再三、法人のほうにいろいろなことをお聞きしたり、こういったことが起こっているのはまずいということを強く申入れてきているところでございます。  ただ、今日現在、私どもも払われたという報告もいただいていませんので、非常にこれは大問題というふうに考えておりますので、また早速、交渉させていただきたいと考えております。 ◆市川おさと 委員  私1人がこの話言っているんだけれども、これみんなで、資料行っているんだから、言ってよ、一緒に。これは、ふざけ散らした話で、こんなふざけた話はもうないぐらいの話で。  ちょっと待って。何言おうとしたんだっけな。何言おうとしたんだっけな。  そうだ、しかもね、この決算特別委員会でも私申し上げましたけれども、理事会内で争いがある、裁判もあります。つい先日も、地方裁判所で、企業の未払に関して、給与支払えと、職員のね、支払えという判決があったということ、これは把握していますか。 ◎子ども施設運営課長 裁判があったと、支払いを命じられたというのは聞いております。 ◆市川おさと 委員  その詳しい内容については言いませんけれども、要するに理事会内部で争いがあって、理事といったって、現場に働いている園長先生とか、先生がいらっしゃるわけで、その理事も兼ねていたわけ。その人たちに、今の理事長が給与支払わなかったと。払えということで裁判を起こして、もう全部負けちゃっているんですよ、今の理事長のほうがね。  もう一つ言うと、今この理事会には、この決算特別委員会でも言いましたけれども、足立区役所の前の教育長も理事として入っているわけですよ。このことは、私は単なる足立区の保育行政、保育と民間の団体との関係というよりも、このろくでもない動き、給与支払わなかったとか、そういった動きに対して、給与支払いが遅れているとか、こういったことに関して、足立区は、足立区の保育行政というのは、監督する者として責任がある以上の責任が、私はあるというふうに思いますよ。  それはもう辞めちゃったから関係ないんだというのは、それは形式的な話であって、それは、私は関係ないと思いますよ。このことは、決算特別委員会でも、教育長に答弁求めました。教育長、お考えを聞かせください。 ◎教育長 本件については、指定管理者ですから、私どもが指導・監督しているわけで、私たちの公金が支出されているわけですから、それがきちんと支払われていないという事態については、非常に憂慮すべきものだというふうに思っています。  今回のボーナスの事件については、7月中旬までに支払うと、理事長も言っておりますので、その支払いも確実に我々確認してご報告を申し上げるというふうに、先日も議会の皆さんに情報提供したわけです。  それから、この法人の問題については、今、幾つかの方法を、東京都、千葉県と、あと、流山市ですか、一緒に考えているところです。また、この進展も、少し動きもありますので、これについても、後ほど、ご報告させていただきたいというふうに思います。 ◆市川おさと 委員  何か私1人が怒っているような感じになっていますけれども、むしろ、皆さんにもっと怒ってほしいですよ。このことはまことにけしからん話でありまして、ちょっと、本当に、この社会福祉法人ですか、争いがあることはそれでいいんですよ、いいんだけれども、現場に、しわ寄せ、大きなしわ寄せが行っています。  保育士の給与というのは、そんな高いわけじゃないです。足立区も、保育士を確保するために、足立区待機児童解消アクション・プランの中で、例えば住居の借り上げ、あるいは奨学金の補助ですか、返済の補助、こうしたことをやって人材確保に努めているというわけです。  その一方で、区立の保育園で、給与の支払いが遅れた、去年ですね。それで、今度はまたボーナスの支払いが遅れている。こういう大変、もう倒産寸前の何か個人商店の訳分かんない会社みたいな、こういうふざけたことが、前言って、また今回、私が言わざるを得ないというのは、これはちょっと緊急に結論の形を見せて、議会、それを私にも、ちゃんと報告を、しっかりと報告をできるだけ早くしてもらいたいということを強く要望しますが、いかがですか。 ◎教育長 今、申し上げたように、まずボーナスの遅延の件についてはきちっと支払えということを確認し、報告させていただきます。  それから、法人の精算ないし行く末についても早急に、今、動きもありますので、まとめてご報告させていただきたいというふうに思います。 ◆かねだ正 委員  私もこの、今、市川委員の質疑の関連にちょっとなるんですけれども、私も非常に今回の件については、ゆゆしき事態だなというふうに感じています。  まず、これは南流山福祉会に、これ委託料払ってきた、それとも、新田三丁目なかよし保育園に委託料払っているのか、どっちですか。 ◎子ども施設運営課長 協定先ですね、支払い先は南流山福祉会でございます。 ◆かねだ正 委員  いや、そういうことを言っているんじゃなくて、どの運営のためにお金を払っているんですか。 ◎子ども施設運営課長 失礼いたしました。もちろん、足立区の新田三丁目なかよし保育園のためでございます。 ◆かねだ正 委員  決して、これ、南流山福祉会の運営のためにお金払っている訳じゃないんですよ、これ。新田三丁目なかよし保育園の運営のために委託料を払っている。それを、資金がないからという、資金が、資金繰りがという理由が、これ理由ならないんですよ。あくまで、この新田三丁目なかよし保育園の運営のためにお金を払って、適正な委託料を払っているわけだから、これ資金がないなんていう言い訳は効かないの。その辺についてどう思いますか。 ◎教育長 まさにそのとおりでありまして、先ほど私ご答弁申し上げましたけれども、指定管理者でこの施設を運営するために公金で委託料を支出するわけですから、これは新田なかよし保育園の運営のために使われなきゃいけない金銭でありますし、それが人件費として支払われていないというのは、憂慮すべき事件ですし、私自身も憤っているところであります。 ◆かねだ正 委員  今、資金という話を、もしかしたら、南流山福祉会のほうからおっしゃったのかもしれないけれども、それとこれとはまた別な話ですからね。きちっとそこは切り離してもらって、あくまで新田三丁目なかよし保育園の運営のために使うということを、ちゃんと言ってもらって、また、そこのところもきちっとチェックしなきゃ駄目ですよ。  そんな中で、もう1点、先ほどもありましたけれども、適切な財務運営・財産管理という評価シートの話が出ていましたけれども、ここの部分で、今回のこの評価シートは、指定管理者、担当課、評価委員ということで、三方からチェックをしているわけです。  その中で、これだけ問題がある、前々から市川委員もおっしゃっていましたけれども、問題があるということが分かっている中で、適切な財務運営・財産管理を指定管理者が自己評価としても、例えば15点満点で5点なんです、自己評価で。それなのに、担当課は9.3なんです、2倍近いんですよ。これどういう評価の仕方なんですか。80ページね。 ◎子ども施設運営課長 80ページご覧いただいている中身でございますけれど、現場に行って職員が確認している中では、この評価となっております。 ◆かねだ正 委員  子ども施設運営課長、それ答えになってないよ。  こんな数字が離れているのはないですよ、他のところ見ても。約2倍違うんですよ、4.3ポイント違う。  かたや、自分自身の自己評価が、うちは15点満点中5点ですと言っているんですよ。それが、管理する担当課がね、諸問題いろいろ勘案しながら9.3ですと言っているんです。評価委員で7.6ということになるよね。あまりにも、ここ、評価の仕方、ちょっとおかしいじゃないのかなというふうに思うんです。若しくは評価の指標、適性に評価しているとすれば、評価の指標がおかしいんじゃないのかというふうに思うんですけれども、どうでしょう。 ◎子ども家庭部長 かねだ委員、そのようにお考えになるのももっとものことかと思います。評価のところの内容も含め、また、この評価するときにチェックというのも十分であったかどうかというところを見直しながら、また、次の評価のほうで生かしてまいりたいと思います。 ◆かねだ正 委員  是非チェックしてもらいたいというふうに思います。  もう前々から私は思っているんだけれども、これ総合評価方式なんです。これだけ3分の1という点数、自己評価でつけている、管理者がつけていても、総合評価方式で、170点以上であればA+、今回はね、153点以上だから、Aになっちゃっています。これだけ大きく、いびつな形の自己評価を、園で考えれば、いびつな形になっているわけですよ。それなのに、Aなんですよ。その辺についてどう思いますか。 ◎子ども家庭部長 評価の今、見直しというお話もさせていただきましたが、その辺りのバランスが取れないというところは、例えば1分野で低い点数があれば、それは総合評価として、やはり落ちることになるだろうとか、そういった考え方が今まで入っておりませんでしたので、見直しをさせていただきたいと思います。 ◆かねだ正 委員  一つだけ聞きたいんですけれども、これは総合評価方式だから、例えばですよ、0点だとするじゃないですか、0点。0点でも総合評価点が良ければ、じゃあ、Aになるのですか。 ◎子ども家庭部長 例えば0点があっても、総合的に点数が良ければAということになってしまうような状況でございますので、これでは、全体の評価として本当にいいのかどうかというところに疑義が出てくると思いますので、その辺り改めさせていただきたいと存じます。 ◆かねだ正 委員  普通に考えて、0点があったら、Aなんかになるわけがないわけですよ。是非、そこの部分、よく考えていただいて、もう一度、どれが、どういう形が適正評価なのか、どういったところがもうA、A+なのかというところをちゃんと考えて評価していただきたいと思いますし、その元となるその評価方式についても、形だけじゃなくて、きちっと評価できるような形にしていただきたいと思いますんで、是非よろしくお願いします。 ○さの智恵子 委員長  要望でよろしいですか。 ◆かねだ正 委員  はい。 ◆小泉ひろし 委員  今、かねだ委員又は市川委員から話あったんで、端的に。先ほどの指定管理者評価シートの80ページを見ても、指定管理者自ら採点しているというのは、もう開き直っているような数字を記載しているし、また、担当課の点数、また、評価委員、最終的には評価委員会でもしっかりと、本来だったらこの辺、議論されたのかと思いますけれども、細かくまだチェックはしておりませんけれども、先日の給料の遅配のペーパー一つにとりましても、以前、以前にもあんだけ問題があったのが、議会の方へただペーパーだけが配付されると、これだけで済む内容ではないというふうに思います。  時間がなくて細かく、自分で追及、調査する時間取れませんでしたけれども、本当に重大なことでございますし、保育の質を高めていこうという、こういう中において、本当に、区民の税金を使った事業を支援している中のこととして、足立区は何やってんだということにつながりますから、しっかりと、これから対策をお願いしたい、要望して終わります。 ◆長井まさのり 委員  私としても、この足立区としての監督責任をしっかり行使していただきたいと思います。  また、こうした保育士の不安な思いが、子どもたちへの保育にも影響を与えかねない。また、保護者も大変心配しているところだと思いますけれども、その点についてはどう思われますか。 ◎子ども施設運営課長 今のところ、言い方が失礼かもしれませんが、新田三丁目なかよし保育園に通っているお子様の保護者から、特に指摘等は届いていないところでございますけれども、現状、先ほど、皆様からご指摘のあったように、給与とか賞与が遅配されるようであれば、職員の意識にも滞ることがないとも言えませんので、そこら辺は十分に注意していきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  指摘が届いてないとおっしゃっていますけれども、子どもたちのいろいろな不安な思いであったりとか、口に出さないまでも保護者のいろいろな不安な思いも確かに私はあるんじゃないかなと思います。今後もそうしたことについては、しっかりスピーディーに、もう決算特別委員会からの話でもありますし、そして適正な評価、各委員からありましたけれども、今後、本当に適正な評価を望むところでありますけれども、再度、教育長いかがでしょうか。 ◎教育長 本件については、本当に度重なる事件、事故を起こしてしまって、私としても大変申し訳ない、そういった指定管理者を選んだということについてもそうですし、どういう指導をしてきたかということもそうですし、あるいは事件、事故が起きたときの対応についてもつぶさに検証させていただいて、こういったことがないようにするということと、それから、先ほど申し上げたこの遅配の問題と、それから、法人の在り方の問題と、そして、今後の保育に支障がないように全力を挙げたいと、このように思います。 ◆山中ちえ子 委員  私からは、今の話に関連して、この評価方式がもう破綻しているのかなというふうな認識になっています。なぜこういう事業所を選んでしまったのか、そして、なおかつ、今回、評価するに当たって、なぜAという評価結果としてしまったのかといったところで言えば、そういう事故、トラブルを起こす予兆というものをつかみ切れなかった責任というのがあると思いますけれども、その辺に関してはどう考えているんですか。 ◎子ども施設運営課長 予兆を把握できていないと、ご指摘の点につきましては、私ども、先ほど80ページの中でも、担当課の点数が高いじゃないかというご指摘もありました。  ただ、そうですね、こういった他の保育園の点数から比較しましても、職員でも落としてはいるわけですが、確かに予兆というところを把握できてないというところは反省すべき点だと考えます。 ◆山中ちえ子 委員  私は、そればかりのところの限局した問題ではないと考えています。この評価結果を、毎回そうですけれども、見ても、園独自の取り組みを、人間ですから誤りはあるし、こうしようと努力していたけれども、こうなってしまったとか、いろいろあると思うんですね。でも、それを園独自でどう解消してきたか、どう教訓にしていったかというようなところが一つも見えてこないですね。  何かあれば責任を取らせたりとか、事故報告書出させるというだけで終わってしまう問題ではないと。人間対人間の、大切なお子さんの命に関わるお仕事ですから、そういったところで言えば、そういうところが現れてくるような評価の抜本的改善をしていただきたいと思いますけれども、それつなげていくための検討をしてください。どうですか。 ◎子ども施設運営課長 指摘をいただいております点につきまして、もちろん現場に入って調査してくるわけでありますので、視点をもう少し厳しくするとか、評価をきっちりするとか、そういったことは考えられますので、そういった点で検討させていただきたいと思います。 ◆山中ちえ子 委員  何かあれば組織が一緒になって解決していくんだよという信頼感が、やっぱり保育士一人ひとりだったり、中間管理職だったりといったところに信頼がないと、どうしてもうまくやっていけないと。医療が介護に関しても同じことが言えて、リスクマネジメントというところでは、本当にちょっとしたミスでも、少しでもみんなで話し合って、ダブルチェックしようというふうに上から言うんではなくて、例えば改善していく中で、みんなで話し合って、こう改善していきたいんだと。組織はどう努力をしていけるのかというようなことを交渉して合意していったりとか、そういうところをちゃんとやれているのかなと、やはり見てあげる必要もあるのかな。  ここは、こういった評価結果を出してしまっているところも問題ですので、抜本的な指定管理者への評価体制の改善をしていっていただきたいと思います。その点ではどうでしょうか。 ◎教育長 今ご質問のあった中で、特に、これまでどちらかと言うと、あれができてない、これはやっていないというマイナス点を評価することが多かったと思いますけれども、そうでなくて、どんなことに努力をしているのか、どんなことを考えてやっているのかというところも、なかなか、これは評価難しいんですけれども、そういったものも加えながら、区と指定管理者が一緒に保育の内容を充実させるという視点で、評価の方法についても見直していきたい。  それから、さっきいびつなということについても、足し算のままでは、0点でも足し算されてしまうので、例えば掛け算をするとか、そういった手法についても考えていかなきゃいけないというふうには思います。  狙いは、この指定管理者と区が子どもの保育の質の向上のためにどうあるべきかということについて評価されるべきだと、このように考えています。 ◆山中ちえ子 委員  是非、子どもたちの命を守る保育、足立の保育を良くしていくといったところでは、こういったいろいろな問題の保育園の法人名も出てきています。いろいろなニュースにも、この新型コロナウイルスの危機に乗じて派遣切りをしているというようなところも出てきて、法人名は言いませんけれども、前から問題視されているようなところの足立区の区名も出してニュースに載っていることとかもあるんですね。なので、是非ここは本当に考えていただきたい、皆さんも言っていますからこの辺にしますけれども。
     それで、あともう一つ、学童保育室の入室申請及び待機児童の状況に関して報告をしてくださっているので、この点について質問させていただきます。  今回、学童の問題では、足立区学童保育室整備計画、これも新型コロナウイルスの感染対策によって、今段階で、このままでいいのかということを問いたいんですね。これも、この時点でこのままの計画でいいわけがないと思います。  密を避けなくてはいけない、子どもたちの命を守るために、待機児解消と絡んで、決して弾力化ではない方法でやっていっていただきたいというのと、あと、代表質問でも、度重なる質問をしていますけれども、その中で、答弁をお聞きしていると、人件費補助に限定して答弁をされているんですね。分散させると。分割させるというのは分かるんですけれども、住区センターのように大広間だったり、児童館のお部屋だったりという場所が特定されて分散されるというような答弁はいいんですけれども、その環境の中でどうしてもできない民設民営の学童はありません。  私、学童、園への、ずっと通知を出している、       [資料を提示]  これをずっと見させていただいたんですけれども、実は民設民営の学童にも、校庭の利用に関して3月25日に通知を出しているんですね。それが本当に通じて、子どもたちが分割で、この3月25日というのは、一斉休校になって、その3月頭から、特別保育になる前ですから、だいぶ学童だけに子どもたちが集まった時期があって、そのときに、どうぞ子どもたちの命を守るために分割してくださいと。外でも遊ばしてあげてほしいというのを本当に世論でも、皆さんに問いかけていったし、求めていった中で、3月25日に、学校施設、校庭の部分も含めて使うということを学校に確認し、そして、各学童、民設民営の学童、住区センター、そして直営と、いろいろな種類がありますけれども、全部に通知を出して、子どもたちをどうかそういう状況にということで出しているんですね、地域のちから推進部が出しているんですけれども、こういったことで言えば、代表質問の答弁でも同じように、人件費補助だけのことしか言わないし、あと、住区センターに限っての方策というか対策はいいんですけれども、民設民営の学童の対策が、学校施設を使えるようにしてくださったというところで言えばいいんですけれども、この中身を見ていると、どうも現場に全てを任せているような通知の仕方なんですね。  でも、これは区がちゃんと、民設民営の学童でも、その狭いお部屋、特に民設民営は弾力化もされているし、狭い中で子どもたちを見ているわけですが、学校の校庭をちゃんと使えるようになっているんですかね。ちょうど今3月25日のことを言いましたけれども、今回、同じように、特別保育、社会的基盤を支える職種の子どもさんだけというのから、もう全員、一斉登校の中の一斉学童になりまして、また、そのときと同じような大変つらい状況になっているわけですけれども、少しでもそういった対策が現場でちゃんと生かされているのかを知りたいんですけれども、その点で言えば、まずは民設民営の学童、どうでしょう。 ◎住区推進課長 学童保育室、3密対策非常に大事かなというところで考えているところではございます。  特に山中委員のほうから、民設民営の学童保育室の件、お尋ねございましたけれども、他の学童保育室と違って、使える場所は相当限られているかなというところで感じてございます。  3月25日の通知につきましては、4月以降の学校の子どもの居場所づくりに学童保育室のところも混ぜてくださいというような通知のところを出させていただいてございますが、一斉登校始まった段階で、3密解消ということで、人件費だけというわけではございませんが、室内に閉じ籠もるのではなくて、近い公園を使うですとか、例えば場所によっては土手が近くにございますので、土手を使うですとか、そういった、各学童保育室の状況に応じて、3密対策をしてくださいということでお願いしているところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  学童で言えば、民設民営の学童の指導員が本当に苦労されていて、また、ああいう特別保育になったときに、子どもたちとのきめ細かい、少なくなったときですね、あの頃のことがよみがえると。ああいう一斉に子どもたちが密に飛び込んでくるようなことが、もうこれ以上、これからそんなことがないようにということを本当に強く求めたいということで連絡や声が寄せられていました。  だから、それを何度も何度も伝えて、この一斉登校が始まった中での学童の環境は密にならないようにということを散々、私お願いしてきたんですけれども、さっき答弁では「公園を使って」ということをおっしゃいましたが、公園の対策は何かあるんでしょうか。 ◎住区推進課長 公園の対策とおっしゃられると、公園をきちんと、密にならないように、近いところで、時間を見て利用するというところかなということで考えてございます。 ◆山中ちえ子 委員  軽いんですよね。軽いと思います。だって、公園に、学童じゃない子どもたちだって来るでしょうし、園庭がない認可保育園だって、公園に遊びに来ると思うんですね。  やはり外のほうが、室内で密室、密閉、密集というような、3密じゃない状況がふさわしいわけだから、お天気のいい日は外に行くわけですけれども、だから、公園での対策をもうちょっと公園のほうの担当部署と連携できないものなんでしょうか。熱中症対策もしなくてはいけない。この点でもどうでしょうか。 ◎住区推進課長 これからの季節、やはり新型コロナウイルス対策と同様に熱中症対策重要かなと考えてございます。  公園で、屋外のほうがやはり風通しがいいですとか、3密対策ということでありますので、熱中症対策という部分であれば、屋外で距離が離れていればマスクを外すですとか、適切に水を飲むですとか、そういったことも踏まえて、各学童には周知をしていきたいと考えてございます。 ◆山中ちえ子 委員  だから、それだと、指導員や子どもたち本人たちの責任に任せるだけになっちゃうんじゃないですか。  だから、公園に巡回する方がいたっていいわけですし、テントを張って、直射日光を浴びないような工夫を、区が寄り添ってあげたっていいわけですね。  子どもを守るといったところでは、公園の部署とかなり連携して、今から準備しておかなくちゃいけないんじゃないんですか。 ◎住区推進課長 ハード面で公園にテントを建てていいかどうかというところは、申し訳ございません、私のほうでちょっと確認ができませんけれども、まずは熱中症と新型コロナウイルス対策ということで、風通しがいいところと、マスクを外すですとか、体調面に気をつけるというところの体制を取らせていただきたいと考えてございます。 ◆山中ちえ子 委員  気をつけるというんであれば、気をつける体制をつくってください。  学童の今回の待機児の状況についての報告に関してもちょっと質問させていただきますが、前年比で言うと減少しているわけだけれども、対象学齢児数が減っているわけだから、申請率が減っているわけじゃないということは区のご説明でもありました。  問題点、今後の方針のところでも、その思いが表われていて、まだ解決されてないといったことも十分認識分かったんですけれども、考え方についての部分はちょっと気になる部分がありましたので質問させていただきます。  地域における学童保育室の需要を正確に捉えた対策が必要だと言っていますけれども、示された地域ごとの保育園、幼稚園ごとの在籍数などの分析で、将来需要を見直すと、毎年行うと。これにより、実績を踏まえた学童保育室の整備を進めようということを書いてあるんですけれども、これは、お仕事、お勤めしてる親御さん、ご両親ともね、そういった方々がどのぐらいなのかという見込みを調べたいんですか。保育園、幼稚園の在籍数で分析して、将来需要を見直すということですから、そういうことを確認したいんですかね。 ◎住区推進課長 まず、大きいのは、保育園卒園の方と、幼稚園卒園の方で、やはり申請率に大きな差がございます。一般的に言うと、保育園に通っている方は共働きの方が多いので学童需要が高いのかなというところで考えてございますが、学童保育室整備計画つくる中で、33エリアに分けて、それぞれのエリアにある保育園、幼稚園からの卒園者数がどれぐらいか、また、それぞれの保育園、幼稚園の種別ごとに、どれぐらい申請が来るかといったところを需要予測として盛り込みたいといったところでございます。 ◆山中ちえ子 委員  どうしても、こうやって低学年に絞ったままの対策では、場当たり的になるんじゃないかなと思います。  今回、報告を見させていただくと、高学年でも、待機となっている子どもたちがいるんですね。関原とか凄い数の待機のところを除くと、あれ、こういうところで、高学年の子どもたちが、これだけまとまって待機がいるんだなというところがちょっとあったわけですけれども、お母さん、お父さんが働かない状況になるわけでもないし、塾に行くという理由があったとしても、その他の曜日では、1人で留守番とか兄弟だけでお留守番ということになりかねないわけですよね。  なので、やっぱり居場所、子どもたちは1年生、2年生、3年生と指導員の先生方と信頼関係を築いてきたと。そこの場所が大好きなんだと。そこに通いたいんだという4年生、特に4年生までを区は自らの方針として、ちゃんと待機なくしていくということも言っていますしね。そういう子どもも受けられるというようなことをちゃんと重視した計画にしていったらどうなんですかね。 ◎住区推進課長 平成27年度より、学童保育室、小学校6年生まで入室ができるようになりました。ご希望ある方には、基本的には入室していただきたいとは考えてございますが、やはり先ほど山中委員おっしゃったように、一定数、当初の申請、4月の申請から夏休みを過ぎると、やめていく方等々もございます。これはどうしても高学年のほうが多いと。また、4月の入室で見ても、高学年と低学年で見ると、高学年の申請率が低いと、そういったところも踏まえながら、現実に沿った計画、待機児対策というところは考えていかなければいけないかなと考えております。 ◆山中ちえ子 委員  私は、その新システム、平成27年からの、それはもう分かっていて小学6年生まで受皿にしなくちゃいけないよというところを、区は、もう、そこまでできないから小学4年生までは大体ちゃんと方針として待機児なくしていこうということを言い始めたわけじゃないですか。  小学6年生まで受入れる、学童にふさわしいかと言ったら、やっぱりふさわしいようになってない。低学年が中心に……。 ○さの智恵子 委員長  山中委員、端的にお願いします。 ◆山中ちえ子 委員  低学年がやはり大事だということでずっと来ているから、高学年の子がいづらくなってしまうとかということになるわけですね。  なので、是非、地域における学童保育室の需要を正確に捉えた対策が必要だと言っていますが、であるならば、ここに書いてあるだけの保育園、幼稚園ごとの在籍数に応じたその見込み、将来需要とかと言っていないで、高学年も、小学4年生までも、ちゃんと受入れていくんだということを重視した記載になってないから言っているんですね。  なので、その辺をお願いしたいというところもありますし、先ほど一番最初に言いました足立区学童保育室整備計画は、新型コロナウイルスの影響によって見直していかなくちゃいけない、しっかりと増やしていかなくてはいけないと思うんですね。  だから、今までの考え方による整備計画で、いいはずがないと思っているんです。その辺も合わせて、最後。 ◎住区推進課長 山中委員おっしゃるように、高学年でも魅力のある学童保育室というのは学童の事業の中でいろいろ考えられるかなと思ってございます。  ただ、やはり小学1年生から小学6年生全てにおいて、全てに即してどうだという内容というのがなかなかできづらいところもございますし、放課後の居場所の在り方としましては、学童保育室だけではなくて、例えばランドセルで児童館、児童館の事業の中には、当然、高学年向けの事業もございますし、放課後子ども教室等々、多様な居場所、学校が終わった後の居場所というところは確保していきたいかなというところで考えてございます。  もう1点のところ、整備計画の、このままでよろしいかどうかというところにつきましては、本会議答弁のほうでもさせていただきましたけれども、これ面積の基準というのが1人当たり1.65㎡というのが国の基準でございますので、まずは待機児対策図る観点から、ここは維持をさせていただきたいかなということと、感染リスクについては、まずは分散の保育というところで対応していきたいというところで考えてございます。 ◆山中ちえ子 委員  すみません、私の質問に答えてくれていれば短く終わるんですよ。何でですか、何でちゃんと答えてくれないんですかね。       [発言する者あり] ◆山中ちえ子 委員  だって、密を回避するなんていうのは当たり前の大原則じゃないですか。なのに、1.65㎡で様子見るということはやめてほしいと。そんなことでいいのかといったこともちゃんと考えてほしいんですね。  それで、放課後子ども教室だったりというのは児童館だったりというのも、選択肢の一つとして、とてもいいものだと思います。でも、それではなくて、ちゃんと学童の整備計画の考え方としてちゃんとした姿勢に立つべきだということを言っているんです。どうですか。 ◎地域のちから推進部長 整備計画、初めてまともに立てたかなと思っています。だから、それはそれでご評価いただきたいかなと思っています。  新型コロナウイルス対策については、先がまだまだ見えないところですので、どのような対策を取るのかということについては、様子を見ながら考えたいと思っています。  一定程度、収束したときに、また戻せるかどうかということも含めて、計画の部分については待機児対策として立ててございますので、その中で直すべきものは直していくということですが、先が見えないものを急遽大幅に変えるということの中では、ちょっと躊躇せざるを得ないところもあるということでございます。 ○さの智恵子 委員長  山中委員、簡潔にお願いします。 ◆山中ちえ子 委員  もうこれで終わりにしますから。  でも、様子を見るって何ですか。今、だって、100人超えしているんじゃないんですか、感染者の数が。この区内の中だって、子どもたちにだって感染者が波及しているわけじゃないですか。何で、そういう様子見るなんて言うんですか、子どもたちの命、それじゃ守れないと言いまして、終わりにします。 ◆長谷川たかこ 委員  学童保育室についてお伺いします。  待機児童解消については全力で足立区で取り組んでいらっしゃることは重々存じているんですけれども、そのような中で、実際に支援に回っているスタッフの方々から、たくさんの苦情を昨年からいただいておりまして、実際に、そこの、例えば住区センターに来ていただいたり、足立区の役所にお越しいただいて、執行機関の皆様とちょっと話合いをさせていただいた中で、予算特別委員会でも、ペアレント・メンターの活用という部分も要望させていただき、それを実際にモデル的に行っていただけるかどうかというところでの進捗状況をお聞きしたいと思うんですけれども、発達障がいの特性の強い子に対する人の配置をスタッフのほうから是非、行っていただきたいと。  やはり暴力行動のあるお子さんがいらっしゃるとかという中だったりとか、やっぱり特性のあるお子さんは通常の学童の運営の中ではちょっと面倒を見るのがかなり厳しいというお声をいただいているんですね。  その部分では、親に支援をつけて子育てをフォローしたりとか、それから、実際に学童をやっているその現場にペアレント・メンターに来ていただいて、その子の特性を見てもらいながら、こういうときにはこういう声かけをして欲しいとかということを実践でやってもらいたいというお話があり、それを要望させていただいたんですが、その後の進捗状況はいかがでしょう。 ◎地域のちから推進部長 発達障がい、発達に課題のある子、障がいというまでもいかなくても、という子が多くなっていることは承知しています。長谷川委員がおっしゃっていたところの部分についても、ある程度話は聞いてございます。  ただ、4月、5月と、コロナ禍の中で、なかなか手が回っていないというのも事実でございます。  ただ、研修も含めて、外からの派遣だけじゃなくて職員のスキルを上げるということも大事ですので、そこの研修の体制も検討させていただいています。  もう一つ、学童だけではなく、その子どもにとってみれば、家庭も学校も学童もなんですね。だから、学童だけではなくて、きちんと連携が取れるようにしなきゃいけないので、学童だけ見ていると、また違うかな。学童も見るところの一つでございます。  ただ、母体になるところが、学童に来ているということは、学校が行っているということですので、そこと連携、家庭とどこでつながっているのかの連携を含めて個別の対応についてはさせていただきたいかなというふうに思ってございます。 ◆長谷川たかこ 委員  それで、やっぱりその部分で学校、学童でどう支えていくか、いろいろな機能の中での見守りが必要ですよねというお話は、昨年もしていて、でも、実際に運営しているスタッフのほうが研修とかそういう今の話とかじゃ足りないんですっておっしゃるんですね。だから、そのことを、区役所の皆さんにも「これ課題ですから」と、お話はさせていただいていて、区役所の方ともお話をした中で、ペアレント・メンターを実践で、モデル的に住区センター、校内の学童、幾つかモデル的に配置して、まずはやってみようという話になったんですけれども、そういう部分で進んでいるかどうかという部分はいかがですか。研修だけでは足りないと、もうそういう結論に至ったので。 ◎住区推進課長 長谷川委員との打合せの中で、どこまで進んでいるかというところが、申し訳ございません、私のところはまだ把握はしてない部分ございますので、至急確認してご報告いたします。 ◆長谷川たかこ 委員  ペアレント・メンターについては委託で足立区がされていましたけれども、結局、素人の団体に投げて、それがきちんと回ってないという状況が、今回、予算特別委員会でも私が発言したじゃないですか。執行機関の方からは、「事業丸投げで申し訳ありませんでした」と私言われてしまったんですね。そういう状況もある中で、ペアレント・メンターについては、まだまだ事業実態が乏しい状況なんですけれども、でも、ちゃんと団体で登録している人たちはそれなりのスキルはあると私は思っているので、そういう方たちの力を是非、活用して、こういう学童の中に落とし込んでいただいて、支援の拡充という部分で、コロナ禍でいろいろと影響が出ているかと思いますけれども、ただ、やはり親子関係もストレスフルな状態なので、メンターの力が今が一番発揮される状況だと思いますので、是非そこの部分を更に拡充の輪を広げていただくという意味で、よろしくお願いいたします。 ○さの智恵子 委員長  要望でよろしいでしょうか。 ◆長谷川たかこ 委員  要望で。 ○さの智恵子 委員長  他に質疑はよろしいですか。       [「なし」と呼ぶ者あり] ○さの智恵子 委員長  その他、何か質疑はございますか。 ◆市川おさと 委員  一つ申し上げます。  6月10日に、警視庁捜査一課が、強制性交等や強制わいせつ容疑などで再逮捕したというニュースがございました。  この男が再逮捕された容疑というのは、去年の9月20日と11月7日、東京都足立区内の住宅で未就学の男児の下半身を触るなどし、携帯電話で動画や写真を撮影したとしているということであります。  この人は、どういう形で撮影したかと言うと、キッズラインです、キッズラインというベビーシッターのマッチングサイト、これに登録をして、母親がこのサイトを利用して、この容疑者に依頼していて、こうした事件が、去年の事件がようやく6月10日に逮捕されたということとなっております。  これは、こうした携帯電話なんかに、そうした男児の写真、動画などがあって、それを警察が分析し、そして、どこにベビーシッターとして行ったのかというのは、それはキッズラインにちゃんと登録残っていますから、そうしたことで逮捕したと。本人は、今、黙秘しているということなんですけれども、証拠がばっちり残っているという状況となっているわけであります。  この事件について、当委員会に報告なかったんですけれども、足立区としてのこの認識をまずお聞かせください。区としての認識を聞かせてください。 ◎副区長 この件については、私も概要はお聞きしておりますけれども、ちょっと詳しい中身まではまだ聞いておりませんので。ただ、こういった事件が起こってしまったということに対しては、警察と合わせて、区としても今後に向けた対策が必要かなというふうには思っております。 ◆市川おさと 委員  この子ども・子育て支援対策調査特別委員会、前、ちょっと名前変わりましたけれども、私もずっとメンバーでありまして、平成29年の11月、あるいは平成30年の3月、これは施設型の保育園で、こうした件が、よその自治体で起こったんだけれども、足立区はどうなのかということ。特に男性保育士です、男性保育士ということで、2回、質疑を行いました。  そのときの答弁では、この施設、保育の部分では、子どもと1対1の関係をつくらないような、うまく、複数の目で保育対応していくということが大事だということが答弁でなされたわけであります。ここは、そういうことで今でもいいんですか。保育園で。 ◎子ども政策課長 保育施設においては、やはり1対1の関係つくらない、チームで保育するという形で徹底されていると認識しております。 ◆市川おさと 委員  一方、このベビーシッター、このキッズラインというのは民間の事業者であるとはいえ、東京都のベビーシッター利用支援事業というのがあるんですよね。これの協力事業者ということで、東京都の保育のサイトでも紹介されている、そういう事業者ともなっております。非常に大手の事業者だというふうに考えております。  そうしますと、今、1対1にならないようにというお話ですけれども、ベビーシッターというのも、東京都は保育の形として非常に推進をしていると。そうした中で、まさにベビーシッターだから、もう個人の自宅で1対1になっちゃうと。そうした中で、こういう事件が起こったんだということ。これは、男の子が被害に遭っているということなんですけれども、女の子も当然、被害に遭っている。そして、この手の事件というのは、発覚する、立件されるというのは実は氷山の一角であるということが非常に多いわけです。  私も、前回の本会議か何かで、厚生労働省の村木事務次官のお話をしたことがございます。この人も、子どもの頃に、近所のお兄さんから性的ないたずらをされて、そのことを人に言えたのは、50歳になって旦那に初めて打ち明けたということ、そうしたことを、ある席で、公開の場でおっしゃいました。そのことを私も本会議で紹介した次第であります。まさにこうした性的な被害というのは、露見するのは氷山の一角ということだと思うんですよ。  そうした中で、特に男性保育士が必ずしも私は悪いと、絶対にいけないんだと、そこまで言うつもりはありません。しかし、一方で、このキッズライン、再発防止策として、取りあえずは男性保育士を全部サービスから外すという、そういう形にもしているということであります。  それにつきましては警察、警察とも話をして、やはり男性保育士のそうした事案が多いということで、そうしたこともなっているということなんですけれども、こうしたことを受けて、足立区の保育の現場で、特に施設でも、親御さんたちは、男性保育士、大変、体力もあるから頼りがいもあるという一方で、やはりこうした事件も、ときどきはニュースになっている、氷山の一角かもしれないけれども、ニュースになっている。それについて、足立区としてどんな取り組み、強力な取り組みをやっていきたいと思っているのか、お聞かせください。 ◎子ども政策課長 まず、園の現場においては、これまでもですが、施設長が男女の保育士にかかわらず、職員の適性を見極め、お子さんにとってより良い保育環境はどういうところかというところを判断して、担任配置ですとか、そういったところを行っておりますので、それは引き続き進めていきたいと思います。  こういう事例があるということは、当然ながら園長会などを通じてお話はさせていただいて、注意徹底、注意喚起のほうを図ってまいりたいと思います。  もう1点、警察との連携等につきましては、例えばですけれども、要保護児童対策地域協議会、警察、区、関係機関が集う場がございますので、そちらで事例の共有など、又は要望についての見守りの強化ですとか、そういったところでできることは取り組んでまいりたいと考えております。 ◆市川おさと 委員  とりわけ、こういった具体的な事例が発覚しているわけですから、この事例に関しても、この男の子のケア、私は相当長期にわたって行うべきだと思うんですけれども、あるいは立件されていない、それは、一応これは非親告罪ではありながら、親の協力がなければ、こんなもの立件なんかしやしません、実際には。親の協力がなければ立件しない。そうした隠れている部分も、私はあるんじゃないのかなというふうに思いますので、この件につきましても、この男にベビーシッターの契約をした、そうした点につきましても、できる限り、情報入手できるんなら入手して、長期的なケアをしてもらいたいなと思いますけれども、いかがですか。 ◎子ども家庭部長 非常にデリケートな問題で、なかなか表には出にくいというところがございますが、そういった情報をキャッチしたら、まず、情報共有をしながら、解決に向けていくと。  また、未然に、そういったことを防止できることがあるのではないかというふうに考えますので、そういったことを日頃から事業者とも協力しながら取り組んでいきたいと思います。 ◆山中ちえ子 委員  今のお話とも通じるんですけれども、やはり性暴力の被害者にも加害者にもさせないと。足立区の中での取り組みが遅れているのかなというような気もします。  それで、今回、情報連絡で出してくださっているASMAPの活動状況についてなんですけれども、ここの3の対応に関して、望まぬ妊娠をさせないと。こういった不幸な子どもたちを出さないで、それで健全な出産、育児といったところを応援していこうといったことによることも書いてあるんですけれども、こういったところに思春期教育と書いてあるんですけれども、高校でのというところなんですね。これが、高校に行く子、そして、行っても中退してしまう子とかもいますけれども、そういった子に関しても、しっかりと教育をしていくと。命の大切さを、そして、命の尊厳を大切だというような教育をしっかりやっていくといったところが、ちゃんとしたタイミングでできていないんじゃないかというようなところも指摘しておきたいんですけれども、こういったところをしっかりやっていくと。そういう被害者、加害者を出さないと。望まぬ妊娠、そして出産といったところで虐待の問題にもさせないといったところで有益でありますけれども、この対応に関してのところでは、適正体重維持の重要性を周知していくというようなことも書いてあるんですね。  これは多分40歳前の出産期のお母さんたちへの健康調査というところもあると思うんですけれども、これについてどういうことなのかというのと、あとは、先ほどの被害者、加害者もつくらないといった試みを区の中で、高校に行っても中退してしまう、そして行かないといった子どもたちが大人になったときにといったところを考えると、どういう検討しているのかといったところですね。 ◎保健予防課長 まず、高校生のところでは、赤ちゃん抱っこということで、そういう疑似体験することによって命の尊さを高校生に学んでいただいています。また、中退された方についての後追いは衛生部のほうではできないんですけれども、でも、命の尊さというのは、高校生じゃなくても、例えばもう少し小さい小学校、中学校のいつのときでも、そういう教育というのをしていくことは、それはもうとても人間形成のためには、当然、重要なことだと考えております。 ◆山中ちえ子 委員  これはもう世界的な流れでは、包括的性教育をしっかりと学んで、幸せな家庭をつくっていくというようなところにおいても必要だということを言われていますので、しっかり考えていってほしいのと、あと、適正体調維持の重要性というのは、40歳前の健康づくり健診のことについては答弁がなかったんですけれども、これは、多分、ここの表にあるように、やせ過ぎたり、太り過ぎたりする中毒症になる可能性の高い高年齢出産の妊婦の方々を指導していくということで書いてあるんですけれども、これを言っている中で、私は是非、やはり経済的な要因が結婚を遅くして、出産時期を遅くしているというような状況もあるんですね。大抵、こういった適正の体重で、お母さんがちゃんと整えない場合、低体重児が生まれて、未熟児でといったことで抱える問題も多いわけですね。  その中で、足立区に住んでいる若い方々に、是非やっていただきたい支援なんかも考えてほしいんですね。住まいの貧困が大きく関連しているといったところで、海外の、諸外国との比較から、住宅政策が少子化には有効だとか、そういったものもあるんですね。 ○さの智恵子 委員長  山中委員、質問をお願いします。質問でお願いします。 ◆山中ちえ子 委員  ASMAPで、お母さんたちの健全な結婚、出産と、育児ということを見守っていきたいという中で言うならば、やはり若いうちにといったところでしっかり経済的な要因なんかも支援していけるような、住まいの貧困をなくすといったところでも関わっていってほしいと思いますけれども、どうでしょうか。こういった海外の有効な調査なんかもありますので、若い方々が健全に、結婚したい時期に結婚できると。そして、出産できるような、そういった支援も、ちょっとこういうところにもちゃんと出していただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。 ◎保健予防課長 母子手帳を申請するときに、アンケートを書いていただきまして、それで、そこにリスク要因とかありますけれども、例えば10代の妊娠だとか、シングルだとか、生活困窮等々ございますけれども、区としましては、先ほど言った教育は別としましても、出てきた事象について、しっかりとそのアンケートの中身を把握させていただいて、これはしっかりとした支援がないと、例えば、やせの方ですと、山中委員ご指摘のとおり、低体重出生につながってしまいますので、そういうリスクをしっかり一つ一つ確認して、個別、個別にしっかりと対応することによって、健全な、しっかり、でも、健康なお子さんが生まれるような、そういう寄り添い支援というのをこのASMAPでは目指していますので、これはしっかりやっていきたいなと考えているところでございます。
    ◆山中ちえ子 委員  最後に。そういったことで言えば、半年前ぐらいかな、私も本会議で質問させていただきましたけれども、ASMAPのハイリスクに引っかかってこない、ハイハイレベルの大変な困難を抱えている方が1人で赤ちゃんを産んで、1人で育てようとして、経済的にも困難だからダブルワークをしてしまって、放置してしまったと。弱い赤ちゃんだったから、やっぱり亡くなられたというような事件もありました。  ですので、こういったところに隠れている知的障がいの方だったり、それから、グレーゾーン、発達障がいの可能性もあるでしょうし、そういったところをしっかりと拾い上げて、そして、支援していくといったスタンスに立っていただかないと、これ以前からの、何か文言が並んでいるという感じなので、せっかくASMAPというすばらしい事業をやっているんでしたら、そういう立ち位置に立っていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ◎保健予防課長 半年前に乳児の方が亡くなったのはとても残念に思っています。産婦も、そのときには、ベビー服だとか、あとは哺乳瓶とかで育てるという思いはあったんでしょうけれども、なかなかそこに支援が行かなくて、痛ましく、新生児の方が亡くなってしまった、それはまことに残念だと思っています。  そういうセーフティーネットにかからず、区としましては、どこかで何とか相談すればできたということは思っています。それで、今、薬局のほうで、お困りの方はどうぞ保健予防課にというそういうカードも置いてございますので、そういうのを丁寧に一つ一つやっていくことによって、ああいう事故はなくなっていくんじゃないかと、今、考えてるところでございます。 ○さの智恵子 委員長  山中委員、本当に最後でお願いします。 ◆山中ちえ子 委員  是非是非、ASMAP頑張って、私たちもバックアップしながら、いいものをつくっていきたいと思います。  もう一つなんですけれども、昨日、新型コロナウイルスに関連して、お子さんが感染したということで、その中で、子どもたちの命を守るという点で、この委員会でも大変重要なところですけれども、私も子どもがいまして、子ども関係でのメールも来たし、議員宛のメールでも見ましたけれども、子どもたちの命を守ると、子どもたちの命守るということなんでね。 ○さの智恵子 委員長  これは違います、委員会が。 ◆山中ちえ子 委員  濃厚接触者はいないというようなことだったんで、お母さん方から結構声が上がってきていて、江東区の取り組みをしっかり参考にしていただきたいと。希望する子どもに関してはお母さんとともに、そして、検査をしっかり受けさせていくというようなことに、しっかり、そういう支援をしていただきたいと、お願いしまして、最後、終わります。 ○さの智恵子 委員長  以上をもちまして、子ども・子育て支援対策調査特別委員会を終了いたします。       午後4時13分閉会...