板橋区議会 > 2024-05-16 >
令和6年5月16日文教児童委員会-05月16日-01号
令和6年5月16日都市建設委員会−05月16日-01号

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  1. 板橋区議会 2024-05-16
    令和6年5月16日文教児童委員会-05月16日-01号


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    最終取得日: 2024-09-09
    令和6年5月16日文教児童委員会-05月16日-01号令和6年5月16日文教児童委員会  文 教 児 童 委 員 会 記 録 開会年月日  令和6年5月16日(木) 開会時刻   午前10時00分 閉会時刻   午後 零時51分 開会場所   第3委員会室 議題     別紙運営次第のとおり 出席委員  委員長      中 村とらあき      副委員長     五十嵐 やす子  委員       横 川たかゆき      委員       長 瀬 達 也  委員       井 上 温 子      委員       実 正やすゆき  委員       くまだ 智 子      委員       小 林 おとみ  委員       鈴 木こうすけ 説明のため出席した者  子ども家庭部長  関   俊 介      教育委員会事務局次長                                 林   栄 喜  教育委員会事務局参事            子ども政策課長  吉 田   有
     (教育総務課長事務取扱)           諸 橋 達 昭  保育運営課長   保 泉 正 憲      保育サービス課長 飯 嶋 登志伸  新しい学校づくり課長            学校配置調整担当課長           柏 田   真               早 川 和 宏  教育委員会事務局副参事  (施設整備担当)           彼 島   勲 事務局職員  事務局長     五十嵐   登      書記       安 部 詩 織               文教児童委員会運営次第 1 開会宣告 2 理事者あいさつ 3 署名委員の指名 4 所管事項調査  (1)令和6年度保育所等入所状況及び認可保育所小規模保育所の整備について(3頁)  (2)教育委員会の動きについて(18頁)  (3)いたばし魅力ある学校づくり審議会パブリックコメント実施結果及び答申について(18頁) 5 閉会宣告 ○委員長   ただいまから文教児童委員会を開会いたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   初めに、理事者のごあいさつをお願いいたします。 ◎子ども家庭部長   おはようございます。本日の文教児童委員会でございますけれども、所管事項調査が3件でございます。ご審議のほどよろしくお願いします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、署名委員をご指名いたします。  実正やすゆき委員、小林おとみ委員、以上お二人にお願いいたします。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   それでは、所管事項調査を行います。  理事者の皆様におかれましては、報告事項の背景、意図、狙いなど、ポイントを絞って簡潔にご説明くださいますようお願い申し上げます。  初めに、令和6年度保育所等入所状況及び認可保育所小規模保育所の整備についてを議題といたします。  本件について、理事者より簡潔に説明願います。 ◎保育サービス課長   令和6年4月入所における認可保育施設の入所状況を報告させていただきます。本報告は、国の待機児童調査にのっとって行ったものでございます。別紙1をご覧ください。本年度の特徴といたしましては、1の定員数から2の申込者数、3の入所者数まで、昨年度比の合計欄も減少しているというところでございます。要因といたしましては、出生率の低下による就学前児童数の減少が影響しているものと考えられるところでございます。  まず、1番、定員数でございます。こちら、合計数が1万3,447人でございました。こちらの定員に対して申込者数、項番2にございます、合計1万2,546人。そのうち入所した方、項番3の入所者数になります、1万2,172名でございました。  次に、項番4の待機児童数でございますけれども、ただいま申し上げた項番2の申込者数から項番3、入所者数を引いた人数が(1)の入所保留者374名となります。この374名についてでございますけれども、(2)に除算対象者とありますけれども、こちらは国の示す待機児童の除算というものなんですけれども、この方々全てがそちらに該当するため、令和4年度、5年度に引き続き待機児童はゼロとなったものでございます。なお、除算対象の内訳でございますけれども、(2)の①から④に記載のとおり、①ほかの施設に入所した方が16名、②育児休業取得中の方が299名、自宅保育をされているということです。③現在求職活動を休止している方、こちらが11名。④特定園希望者が48名が内訳でございます。  最後に、項番5の欠員数でございますけれども、合計が1,230人となりまして、こちらが4月1日現在の保育園の空き状況となっているものでございます。簡単でございますけれども、説明は以上でございます。 ◎保育運営課長   引き続き、別紙2をご覧いただければと思います。認可保育所小規模保育所の整備についてでございます。現在、待機児童は発生しておりませんが、まちづくりや大規模集合住宅建設等による局地的な保育需要の増等に対し必要な受皿を確保していくために、今般整備を行うものでございます。別紙2の(1)と(2)につきましては、昨年10月に速報としてお知らせしたもの、(3)につきましては今回初めてご報告するものでございます。  まず、(1)ですが、所在地をご覧ください。小茂根一丁目1番の向原第二住宅の建て替えに伴って設置するものでございます。定員が2歳までとなっているのは、設置される保育所が小規模保育園であるためでございます。(2)につきまして、こちらも所在地をご覧ください。大山町26番の大山町クロスポイント再開発区域内に設置されるものでございます。(1)、(2)のいずれも本年10月1日から開設するものでございます。(3)につきましては、板橋区仲町2番、お茶の水女子大学国際学生宿舎の跡地に設置されるマンション内に設置されるものでございます。開設日は令和7年4月1日となります。簡単ではございますが、説明は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。 ○委員長   本件について質疑のある方は挙手願います。 ◆くまだ智子   別紙1について質問させてください。別紙1の4番、待機児童数のところのゼロ歳児、1歳児のところに、②育児休業取得中というものがあって、それぞれ108人と176人となっています。これの内容についてお伺いしたいんですけれども、例えばゼロ歳児のクラスに入所したいんだけれども入所できなかった。だから、育児休業を引き続き取得していますということなのか。それとも、今入れませんでしたよというお知らせを頂くと、手当金が伸ばせるというようなこともあるかと思うんですね。そういった事情で育児休業取得中となっているのか。それの見分けがつくのかつかないのかとか、その辺も併せて分かる範囲で教えていただけたらと思います。 ◎保育サービス課長   給付金を目的とした育児休業については、昨今ニュースで認定を厳しくするというようなお話もあったところでございますけれども、それは来年の令和7年4月からということになっているところでございます。これまでは2018年でしたか、国の通知がございまして、その中であらかじめ入所しないことが分かる場合、そちらのほうをよく聞き取って無駄な競合が出ないように各市区町村のほうで調整をしてよろしいというような通知がございまして、それにのっとって行ったものですから、昨年の入所のときまでは育児休業しますかというような、こちらから聞き取りを行いまして、あらかじめ育児休業をするので、例えば入所しても入らないという、入る意志がないという方は、調整指数という指数があるんですけれども、指数は20点ということで、その中で入所調整の枠とさせていただきますということで、ご了解を得ている方で、率直に申し上げれば最初から育児休業されるというご意思のある方ということになります。 ◆くまだ智子   ごめんなさい。もう一度確認したいんですけれども、この108人、例えばゼロ歳であれば108人全員がそれに該当するのか、それとも該当しない方もいるのかというところも確認がしたいんですが。 ◎保育サービス課長   こちらは全員そちらに該当する方ということになります。 ◆くまだ智子   次に別の質問をさせてください。5番の欠員数についてです。かなり欠員は多くなってきているのかなという印象を受けますが、恐らく地域差もあるんじゃないのかなと思います。地域差があるのか、もしくは個々の園によって差が見られるのか。例えば全体としては確かにこのように欠員が出ているけれども、このエリアはほぼ欠員はないですよとかそういったこともあるんじゃないかと思います。この資料だけだとちょっとそこが見えてこないので、ざっくりでいいのですが、その地域差というものが分かれば教えてください。 ◎保育サービス課長   我々一応板橋、志村、高島平、赤塚、常盤台ということで地域分けをさせていただいているんですけれども、地区別の設置数におきましては、板橋、次は志村と高島平、赤塚、常盤台の順に設置数が多いということになります。一方で、申込者は、板橋、赤塚、志村、常盤台、高島平という順になったところでございますので、やはり板橋は設置数も多いけれども申込者数も多いというところでございます。逆に高島平は設置数の割には申込者がちょっと少なめであるので、入りやすいかなというところは見られるところでございますけれども、ただ、過不足についてはその年の歳児のバランスとか、申込状況、いろいろなご理由がございますので、それがそのまま毎年当てはまるということはないところでございますけれども、そういった申込者と設置数のちょっとした差というのはあるというように感じているところでございます。 ◆横川たかゆき   ちょっと幾つか質問させてください。まず2番のところ、申込者数の転園希望者の状況、これなんですけれども、欠員数も含めてバランスが取れているのか取れていないのかというのはぱっと見分からない状況なんですけれども、ある程度希望したところには入れるような状況になっているんでしょうか。 ◎保育サービス課長   歳児が上の方、4歳、5歳とかは幼稚園の選択もございますので、ある程度ご希望のところには入れているところでございます。1歳とか3歳とかちょっと競合が多いところは、やはり必ずしも第1希望、第2希望で入れるようなところもないんですけれども、やはりそこも先ほど申し上げました地域差とか、やはり保護者様のここじゃないといけないというこだわりとか、そういったもので多少変わってくるのかなというところでございます。 ◆横川たかゆき   できる限り皆様の希望のところ、何となくイメージとしては家から近いところがいいのかなとか、また勤務先に向けての途中の道がいいなとか、そういったところも含めて今後検討していただければなと思います。  それとあともう一つ、欠員数のところなんですけれども、これうちの会派でもいろいろと各団体のほうから要望とかもお聞きしているんですけれども、かなり各保育施設によって欠員数とか、経営状況も電気代が上がったりですとか、人件費が上がったりですとか、そういったところも含めて大変ご苦労されているところがあると思いますので、区として、今後何らかの手段が必要だなというのが考えられるんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。 ◎保育サービス課長   欠員数に関しましては、特にゼロ歳児は入所者によって、人数によって公定価格をお支払いしているんですけれども、ゼロ歳児の単価というのは本当に20万円以上、30万円近くございますので、そこが欠けるとなかなか影響が大きいということで、ここの部分に関しましては令和4年度から半年間ですけれども、1月から9月までの欠員に関して区で補助をしていたところでございます。あと、ここのところ欠員がやはりずっと続いておりますので、区といたしましても運営費の補助として、例えば区独自加算というのがございますけれども、そちらのパート保育士さんとか、あと幼稚園児を受け入れてくださる園に関して少し加算のほうの値上げをさせていただいたというところもございます。また、公定価格におきましても国のほうでここのところはかなり上げているところでございまして、例えば先ほど申し上げたゼロ歳児に関しましては1万円から2万円ぐらい公定価格も上げておりますので、ちょっと厳しい中で様々なそういった支援のほうも考えて、区としてもまいりたいと思っているところでございます。失礼しました。ちょっと訂正させていただきます。先ほど、欠員に関して区のほうで補助させていただいているというお話をさせていただきましたけれども、ゼロ歳児の補助は4月から9月の半年間というところでございます。 ◆横川たかゆき   今後こういった欠員数、場所によってかなり子どもが減ってきているとかという状況も出てくると思いますので、何らかの区の補助というのも限界があるとは思うんですけれども、こういったところも含めて東京都とかまた国へとつなげていけるような、いろいろな様々な要望を出していただければなと思いますので、今後とも子どもの支援という形でよろしくお願いしたいと思います。 ◆井上温子   不承諾通知書についてちょっとお聞きしたいんですけれども、私自身、昨年の6月の文教児童委員会でも不承諾通知書については質疑をさせていただいているんですけれども、先ほどの除算対象者の中の育児休業取得中は待機児童に入らないということで記載があるわけなんですが、結構いろんな自治体から国に対して、この事務がすごくややこしいということで改善してほしいみたいなところで意見が上がってきて、今ちょっと変わっていきそうなところではあると思うんですけれども、現状、定員があるのにもかかわらず不承諾通知書を発行、不承諾通知書が欲しくて申し込むというのはやっぱり不正なんじゃないのかなと。何度読んでもそういうふうに思うんですね。板橋区の事務は適切には行われていないんだろうなというふうに私自身は認識しているんです。やっぱり、ハローワークも最初から定員が入れるところがあるわけですよね。入れるところがあるにもかかわらず不承諾通知書を発行するということが、本当にそれが区の事務として適正なのかというところを1年越しにもう一度お聞きしたいのと、今国がどういうふうに動いていて、来年度からどういうふうに変えなければいけないのかというところも併せてお聞かせください。 ◎保育サービス課長   現状の国の運用に関しましては、やはり国も本当に入園を希望する方に不利益が生じないようにするための工夫ということで、無駄に競争しなくてよいというように各市区町村の状況を踏まえた上で行うというふうにされているところでございますので、こちらとしてもあくまでもそれは例外ですよというところをお話しした上でやっているところでございますけれども、そういった入りたい方が入れるようにするという国の趣旨には合ったものだというふうにこちらは解釈しているところでございます。今後、来年から厳格化を行うということで、国のほうの改正もございましたので、いずれにしても申込みすることには変わりはないと思うんですけれども、こちらのほうは例えばどういった文言でどういった形で利用者さんにそのときにお伝えするか、そういったものをハローワークとちょっと相談してやりなさいということになってございますので、今後そういった育休をこれから援助するかしないかとか、そういったことも国に沿った形、ハローワークと相談した形で行いたいというふうに思っているところでございます。 ◆井上温子   今の時点ではハローワークと相談をされているということなんですか。何か現状だと、昨年も言いましたけども、ハローワークが通知している文書でも育児休業の延長目的として保育所などへの入所の意思がないにもかかわらず入所を申し込み、入れなかったことを理由として育児休業の延長を申し出ることは、育児・介護休業法に基づく育児休業の制度の趣旨には合致していませんと明確に書かれていて、ハローワークと今相談すると来年度の対応をおっしゃっていましたけども、現状相談されているのかというのが一つ質問と、現状、今待機児童がすごく発生していて、その人たちを先に入れませんでしたと通知している分にはまだしもという感じがするんですよね。定員がこんなに空いていて、入れるにもかかわらず不承諾通知を出しているというのを板橋区がオーケーとしている理由が分からないし、もし全国的にそういうふうにやっている自治体ばっかりなんだったら、こんなに国に対して要望が上がらなかったんだろうなとは思うんですよね。まず、ハローワークに確認しているのかということと今質問したことについてお聞かせください。 ◎保育サービス課長   現状はハローワークには特段確認していないところでございますけれども、現在のやり方に関しては、平成31年に通知が出ているんですけれども、当時ちょっと私どももこういったやり方で運用として大丈夫でしょうかということを厚生労働省のほうにも確認させていただいたんですね。そのときに協議をしたときに、そういったやり方でも差し支えないということがございましたので、させていただいたという経緯がございます。 ◆井上温子   そうしたら、そのときに厚労省に確認した資料を頂きたいなというふうに思います。やっぱり、ここってきちんとその制度に基づいて運用しているかどうかというのがすごく重要で、それが今手を横に振っておられましたけれども、文書として残っていないんであればそれはすごく大きな問題だと思います。だって、もう明らかにハローワークの資料、厚労省の資料を見ていても、それは駄目ですよと明確に書いてあることをやっているわけですよ。それには根拠が必要になってくるわけです。前回も言いましたけれども、私は育児休業を2歳でも3歳でも取りたいだけ取って、その分お給料も5割なのか7割なのかもらえること自体はとてもいいことだと思うので、別にこんなよく分からない不正みたいなことをしなくても取れることが望ましいと思っているんですね。ただ、それが何かねじ曲がりながらやられているとか、それこそ来年度から厳罰化して、逆にそういう希望の方が取れなかったりとか。企業側もですよね。1年間で帰ってくると思っていたのが、よく分からないこの不承諾通知書によって労働力が返ってこないんですよ。今、人材不足ですよね。その方が何年間育児休業を希望されているのかというのが明確に最初から分かっていたほうが、企業側も1年間雇用しますなのか、2年間雇用しますなのか、臨時採用とかしやすいはずなんですよね。そういうのが、何かちょっと私は区は真正面から向かい合っていないんじゃないかなというふうに思っているので、きちんとその根拠となる資料を頂けたらと思うんですがいかがでしょうか。 ◎保育サービス課長   こちら、電話で確認したところですので、文書になった資料というものはございません。 ◆井上温子   今後はそういうことをするときはきちんと文書として経過を残さないと、やっぱり適正な事務とは言えないんじゃないかなというふうに思います。  次に、別紙2のほうに質問を移りたいと思うんですけれども、現状のように待機児童がいなくて、むしろその定員に空きがありますよという中でも、今回認可保育所とか小規模保育所を整備しますよという計画が上がってきています。小茂根の二丁目に関しても大きなマンションが建設中で、私自身も何度か通っていますけれども、人口が増えるから造りますよというふうなところは理解するものの、今ゼロ歳、1歳ってすごく空きがありますよね。この地区の小規模保育園かな、ベビールームさんとかは今も6月の段階でもまだ空いていらっしゃる感じですかね。今、ゼロ歳で4人まだ埋まっていらっしゃらない感じなんですけれども、これが建設によってその定員が全て、新しいのができても埋まるという見込みでよろしいでしょうか。 ◎保育運営課長   この周辺、今回で言えば新しく向原第二住宅の建て替えに伴って建設される周辺の今の現状ですけれども、5月1日時点ではこの設置される保育園から半径500メートル以内のところという点では、空きが6園で7人、ゼロから2歳児で7人の空きがあるということ。それから、家庭福祉員としては3人の福祉員のところに1人だけ空きがあるという状況で、これは期間が過ぎるにつれてだんだんと埋まってくるものですから、10月の時点ではこういったところも埋まる可能性が高いというところから、この設置については必要なものであるというふうには考えております。 ◆井上温子   4・5歳とかの空きも結構多いですよね、この地区って。そういう意味でゼロ歳から2歳だけにしているのかとか、認可保育所じゃなくって、小規模保育園にしている理由とかというのはどのように捉えているのか。何か大谷口のほうだと4歳が5人、5歳が1人、今でも欠員が出ていて、多分この時期ぐらいになってくるとなかなか途中からの入所というのが、ゼロ歳は年度途中の入園、申込みが多いと思うんですけれども、5歳とかになってくると大体今もう既に皆さんどこかに通われているみたいなところがあると思うんです。新しいマンションが増えたら、その分新規で引っ越してきますから、3歳でも4歳でも5歳でも申し込むじゃないですか。それはそう思うんですけれども、何かその辺の3歳、4歳、5歳あたりの空きについては、今後の見通しをどのように考えているのかというのも教えてください。 ◎保育運営課長   委員がおっしゃるとおり、確かに4歳、5歳というところは、時間がたつにつれて増えるということが確かにないので、空いたままになるということは一般論としてはございます。そういったところでは、例えば私どものほうでは定員の柔軟な見直しということもやっておりますし、新規で認可保育園を造った場合には空き保育室活用型の定期利用保育ということもやっておりますので、そういったところで空きについては有効に活用していくですとか、空いたところの分、定員を減らすといったところで対応しているというところでございます。 ◆井上温子   分かりました。最後に聞きたいのは、ここの周辺でそもそも運営が困っていたりとか、空きがすごく多くって閉園する方向だみたいなところはないという理解でいいんですか。この3つの事業所の周辺の保育園で、閉園予定とか空きが多くて困っているようなところがあるのかどうか教えてください。 ◎保育運営課長   まず、閉園の予定があるかどうかということにつきましては、現状ここの周辺で閉園する予定があるというふうには聞いてはおりません。それと。
    ◆井上温子   この新しくできる保育園の周辺で定員未充足とかで埋まっていなくて困っている、なかなか定員が埋まっていないところが通常よりも多くて困っていたら、新しいのを造ったらまた競合しちゃうじゃないですか。そういうことが起きないのかというのがすごく心配なんですね。今、未充足が課題にはなってきていますので、そこについての認識を教えてください。 ◎保育運営課長   大変失礼いたしました。確かに年度の当初空いているというところがあって、4・5歳について埋まらないというところもありますけれども、現状この例えば大山町クロスポイントですとか、仲町のほうで見てみますと、今年の5月現在ですと空きが生じている保育園は10園ありまして、ゼロから5歳児で31人というところであります。同じような条件で昨年の10月の状況というところで見ますと、10園で27人というところがありまして、少しずつ埋まっているというところはあるんですが、ただこの空き状況につきましては、先ほど申し上げたとおり定員を少し減らすということでやっているところもありますので、空きの定員の設定の仕方とか、そういったところで少し相談は受けているということで対応していきたいと思っております。 ◆井上温子   分かりましたと言いたいところですけれども、大山辺りとかが結構、特に3歳から5歳がすごく空いているイメージがありまして、この間も小規模保育園の運営が大変だとかそういった議論も出てきた中で、また何か新しく造って、競合が増えてという状況が、今運営されている保育園の人たちに歓迎されているものなのかというのもちょっとお聞きしたいですし、未充足の枠をもちろん保障してくれていたりとかするのであれば、定員が少ない分、一人ひとりに質の高い保育ができていいんだと思うんですけれども、やっぱり保育園だけの努力じゃないですか。新しい保育園ができたらきれいだし最先端かもしれないし、新しいものが好きな人も多いと思うので、そっちにちょっと行きたいと何となく流れたりすることもあると思うんですよね。そのときに既存の保育園さんがつらい状況になるのは大変なんだろうなと。保育の質を維持するためには経営状態もよくないといけないものだと思うんですよね。だから、そこら辺で新しく造るとなったときに古いところのことを考えなければとなったときに、何か補償なのか補助金なのか考えていらっしゃるのかというのを教えてください。 ◎保育運営課長   現状では、新しく周辺にできるからという理由でなかなか既存のところに補助金を出すということはちょっと考えてはいないというところでございます。既存のところも地元でいろいろやってきたですとか、保育園独自の考え方ですとか、魅力的な教育プログラムというところもあると思いますので、そういったところをアピールしていただけるようにこちらとしてはお声がけしていけたらなというふうには考えております。 ◆井上温子   最後にしますけれども、定員以上にいっぱい詰め込むよりも少し定員に余裕があって、いつでも入れるよとか、1人当たりの子どもの人数も少し余裕があったほうがいい保育ができると思うので、定員が全て埋まらないことが課題だというふうに私は思わないんですけれども、やっぱり、経営的に見たら課題にはなってきてしまうから、そこをきちんと補助するだとか、定員未充足問題を解決していっていただかないと、新しい保育園を造るよといったときにやっぱり既存の保育園さんの反応とかも厳しいものになってくると思いますから。それ聞くのを忘れました。さっき質問したことなんですけれども、既存の保育園さんたちがこういう新規の保育園をどう受け止めていらっしゃるのかというのが、園長会とかいろいろないんですか。多分接することはあると思うんですね、保育園さんたちと。そういったときに、私は結構大変だという声を聞くんですけれども、どのように受け止められているのかというのを最後にお聞かせください。 ◎保育運営課長   確かに周辺にきれいな建物ができるということは、元からそこで頑張っておられる保育園からしたら、それは必ずしも歓迎されるものではないのかなというふうに思っております。私立園長会の役員さんなんかに話を伺う中でも、やっぱり新しく造るんですねということを言われることもありますので、そのあたりはちょっと子どもが少なくなっていく中でどういうことをしていけばいいのかというのは、引き続き考えていきたいなと思っております。 ◆実正やすゆき   別紙1のほうの待機児童数のことでちょっと確認だけさせていただきたいんですけれども、この除算対象者の一番最後の4番の特定園希望者についてなんです。これはこの園だけ行きたいんですというような、本当に特定の園を希望されている方が対象ということなのか。ちょっとこの特定園希望者というものの定義について教えていただきたいんですが。 ◎保育サービス課長   国の定義では、ほかに利用可能な保育所等があるにもかかわらず待機をしている方というような定義でございまして、半数くらいはだいたいやはり1園、ここだけという方が多いんですけれども、幾つか複数書いていて、そこがどこも承諾されなかった方に関しては、区のほうから近くにこの園が空いていますよというふうな情報をお知らせするんですけれども、そういった情報をしたにもかかわらず申込みをされなかったという方も含まれているところでございます。 ◆実正やすゆき   そうしたら、特定園というのは一つの園というだけではなくて、例えばここが駄目ならここが第2希望とかというようなそういった第2希望、第3希望があるけれども、それでもそこは希望されない、そういった場合の方もこの特定希望者に入っているという認識でよろしいでしょうか。 ◎保育サービス課長   初めからやはり複数園申し込んでいる方もいらっしゃいます。例えば5園申し込んでいって、全部ちょっと入園できなかった。そのときに区のほうからお近く、通える範囲内でこことこことここが空いていますと。例えばまだあなたのお子さんの何歳児というところの枠がありますよというような情報を提供して、そこを申し込まれれば入れるわけなんですけれども、にもかかわらずやはりいろいろな考え方で、特に空いているのが小規模だったりすると、やはり絶対認可がいいとかという方もいらっしゃって、申し込まれなかったりすると、こちらの中に入ってきてしまうということになります。 ◆実正やすゆき   続きまして、別紙2のほうを確認させていただきたいんですけれども、先ほど来欠員が出ている、定員割れが発生している状況の中でも、こういった大規模な集合住宅ができるというところで、保育施設を新しくということで、近隣の既存の保育施設のほうからなぜ増えてしまうんだというようなお声があるのではないかというようなお話がありましたけれども、そういったお声に対して改めてもう一度見解を教えていただきたいんですけれども。 ◎保育運営課長   新しくできるところは建物もきれいで、やはり新しいというところが非常に魅力であるということは認識しています。一方で、その場で長く保育をされたりですとか、独自の教育プログラムであるとか、保育観なんかでやっておられるところがありますので、既存のところは既存のところなりのというか、既存のところならではのメリットといいますか、魅力があると思いますので、そういったところを強くアピールしていただけるように、こういうお声がけなんかをしていきたいなと思っております。 ◆実正やすゆき   また、別の角度ですけれども、今回このような保育所を新たに造られるというのは、この大規模な集合住宅ができてというところが理由だと思うんですけれども、今この定員数でこれからできる集合住宅の人口、戸数というんですか、戸数増をカバーできるような見込みになっているのか、その辺を教えていただきたいんですが。 ◎保育運営課長   こちらの500戸集合住宅、例えば向原第二住宅のところですと500戸ができるということに対して小規模保育園の19人というところになります。この定員の設定ですけれども、基本的にはこちらのほうから事業者さんに対して設置をお願いするということになっておりまして、我々のほうで例えば50人規模のものを造ってくださいというお願いをしたとしても、事業者さんのほうでここはどうしても小規模にならざるを得ないんですとか、もう少し小さい規模になりますというやり取りをした上で決まっているということがあります。そういう意味では、19人というところで厳しいところもあるのかもしれないんですけれども、ただ最近マンションの価格なんかも高騰していたりですとか、お子さんが減っているという状況もございます。そういったところも見定めながら、少し周辺の保育園のほうの定員、定員変更で減らした部分もあったりしますので、そういったところで少し調整をお願いするということもあり得るのかなと思っております。 ◆実正やすゆき   そうしましたら、定員割れが今出ている現状を今後も考えていかなきゃいけないよねという話もありつつも、今のお話ですとこのエリア、大規模集合住宅ができるようなこの地域については一時的に未充足どころか、逆にまた待機児童が出てしまうようなおそれも今のところはまだあるというような認識でよろしいんでしょうか。 ◎保育運営課長   待機児童を出さないようにするというところでありますけれども、そのぐらい大きな規模のマンションができるということでございますので、その可能性はあるというところでございます。 ◆小林おとみ   別紙1でお聞きしたいのは、やはり本当に入れる人が入れているのかというところだけなんですけれども、2の申込者数のうちの継続のうち、転園希望者というのが括弧書きで数字が入っておりますが、この転園希望者の方はみんなこれは転園できたというふうに読み取ってよろしいんでしょうか。 ◎保育サービス課長   498人というような数字が入っておりますけれども、決定したのは395人でございまして、残りの103名は今在園しながら転園待ちということになってございます。 ◆小林おとみ   その部分、その人たちは実際には希望する園にまだ入れていないという数になるというふうに理解しました。それから、先ほどあった特定園希望者の中にも、区が勧めるところまでは行かないけれども、今希望したところには入れなかった方が入っているってことも含まれるというふうになると、今100名近い方々が実際は希望園に入れていないということと、それから転園希望者の中に例えば兄弟というような関係だとかというのは何かその内容をつかんでいらっしゃいますでしょうか。 ◎保育サービス課長   特段統計は取っていないところでございますけれども、一応転園希望の理由といたしましては、兄弟という方もいらっしゃいますけれども、あと区内で引っ越された方、あと区外の認可保育所から板橋区の認可保育所に入るというのも転園という形になるので、そういった方も含まれているところでございます。 ◆小林おとみ   兄弟でもまだ入れていない方がいらっしゃるというふうに考えてよろしいですか。 ◎保育サービス課長   少なからずいらっしゃるところでございます。 ◆小林おとみ   それからもう一つ、欠員のほうについて、先ほども私立への支援の話がありましたので、私からも強く求めておきたいと思いますが、ここの点では一つは私予算の分科会ときにお聞きした、4月から私立の保育園で4・5歳児は30対1が25対1になるというようになって、加算が受けられることになるけれども、それは4月が終わってみれば少し分かるかもしれないというご答弁をいただいたような気がしまして。その辺、私立の状況はどうなっているか分かりますでしょうか。 ◎保育サービス課長   ちょっと今資料がございませんので、ちょっとお答えできかねます。 ◆小林おとみ   その点は、もし4月の状況が分かったら後で資料を頂けますでしょうか。  そうしましたら、別紙2のほうですけれども、1つ目の小茂根のほうは500戸の建物ができるということなんですけれども、この10月から開設予定ということで、この向原第二住宅の入居がいつから始まるのかということと、それからここは事業者に要望して造ってもらっているという話だったので、これは大規模建築物等指導要綱上の児童福祉施設みたいな位置づけで造られるものなんでしょうか。 ◎保育運営課長   入居開始でございますけれども、従前からいらっしゃる方については本年の5月から、新規に購入される方については8月からということでございます。 ◎子ども政策課長   先ほど大規模指導のお話がありましたので、委員おっしゃるとおりでございます。 ◆小林おとみ   そうしますと、大規模建築物等指導要綱上の施設というものの規模については、先ほど事業者のほうのこちらの希望が通るわけではないというお答えがあったんですけれども、一定程度どれぐらいの規模だったらどれぐらいの需要があって、どれぐらいの保育施設を入れてもらいたいというような基準みたいなものというか、そういうのはお示しいただいているんでしょうか。 ◎子ども政策課長   委員おっしゃられた、今区のほうの大規模指導の条件ですけれども、床面積が40平米以上で50戸以上の集合住宅については、基本的に都市整備部のほうに行ったときに子ども政策課のほうに協議するようになっております。実際、50戸ということよりももっと大きい、今このマンションも全部そうですけども、大きいものについて協議していただいて、保育所を造る予定があるのかどうかというようなことについて区のほうと協議していただいておりまして、その際にその規模に合わせて、かつ周辺の保育園の欠員の状況ですとか、今までご議論あったように欠員の状況ですとかそういった状況を含めて、またどれぐらいファミリー層が入るだろうかといった予測も含めて考えていくようなものになりますので、どれぐらいのマンションだったらどれくらいの保育所を造っていただきたいみたいな決まったものは特段なく、個別に判断していくようなものになろうかというふうに思ってございます。 ◆小林おとみ   ここについては小規模園ということなので、通常この保育の分野では連携できますかということが必ず問題になりますけれども、ここに入っている7名の方、6名の方、毎年それだけの子どもたちが3歳からのある保育園のほうに行けるという連携はどこの保育園とやっているのかというのを教えてください。 ◎保育サービス課長   指定した連携園というのはございませんけれども、小規模園を卒園する方に関しましては先行利用調整ということで一般の申込者より先に決めさせていただく、そういったことで全ての方が入れるようになっているというところでございます。 ◆小林おとみ   それから、その次の大山町にできる新たな認可保育園50名定員と、それからその下の仲町にできる60名も合わせて、これは大山の開発に関係するものとして考えてよろしいでしょうか。 ◎子ども政策課長   (2)のほうは大山町クロスポイントですので再開発ですけれども、(3)のほうは再開発とはまた別で、お茶の水女子大の寮があった跡地について民間のマンションが、自分たちで造るものという理解でございます。 ◆小林おとみ   そうしますと、大山町クロスポイントのほうは入居はいつからで、10月から開設予定ですけれども、既に募集が始まるということなんでしょうか。いつから入居予定で、ちょっとその辺のスケジュールを教えてください。 ◎保育運営課長   販売業者さんのホームページなんかを確認しますと、ここA街区というところとD街区というところに、それぞれタワーマンションを建てるということなんですけれども、A街区のほうは本年6月から販売開始ということが書いてあるのみでして、D街区のほうについてはまだそのあたりがはっきりと決まってはいないという状況でございます。ただ、しかしながらこの申込みをする場合にはある程度この販売の時期を見定めた上で、デベロッパーさんとこの保育の事業者さんとのやり取りの中で決めていくということがございます。 ◆小林おとみ   そうしますと、その需要としてはここは結局保育園事業者とそれから開発の事業者の間で話合いが行われていて、区としてはそれを認可するという関係になっているということでよろしいでしょうか。 ◎保育運営課長   そのとおりでございます。 ◆五十嵐やす子   先ほど、空きのあるエリアとかほかの委員さんからもお話がありました。一方で、別紙2のように新しく保育園を造っていったりということで、板橋区内の中でも大きく5つのエリアに分けたとしても、その中でもまたいろいろな傾向があると思いますけれども、以前は今エリアごとでどのくらい空きがあってというような資料も頂けていた時期があったと思うんですけれども、またちょっとそういうのがあるともっと分かりやすいかなというふうに思うんですけれども、資料をおつくりいただくことはできますか。 ◎保育サービス課長   エリアごとの空きに関しましては、毎月1日に各園の状況をホームページのほうにアップしておりまして、そこのところで各エリアごとに、この園ごとに何歳児が何名空いているということは公表させていただいているところでございます。 ◆五十嵐やす子   以前は圧倒的に待機児がたくさんいて足りないというところで、それで資料を出していただいていたというような経緯があったと思うんです。やっぱり、今ホームページのほうにというふうにありましたけれども、皆さん一々ホームページをチェックするというのもあるかもしれないんですけれども、全体的にどんな傾向があるのか。特にその中で例えば大山でもクロスポイントのところができますけれども、ほかのところではそうでない地域もあったりとか、いろいろ傾向がやっぱり違ってくると思うので、何かそういうのがすぐに分かるようなものがあるとありがたいなというふうに思ったんですけれども、委員会宛てとか、そういうのでも難しいでしょうか。 ◎保育サービス課長   例えば今年度に関しまして、先ほど除算対象の中で例えば育児休業取得中、こちらのほうを除いた人数というのが75名なんですけれども、その方が除算対象で園に入っていないというような形になりますけれども、その中ですと例えば赤塚地域が若干多いかなとか、順番に言いますと赤塚、板橋、高島平、常盤台、志村という形で入所保留者が出たというような資料でしたらございます。 ◆五十嵐やす子   そうしたら、それを頂けますか。じゃ、お願いします。  それから、前は待機児が多くて入れないというところでとても問題になりましたけれども、今度は定員割れというところで、今日はいろんな方が課題というか問題というふうに捉えて、やはり質疑をなさっていると思います。それで、区が行っている保育園だったらずっとあると安心していられると思うんですけれども、やはり民営化しているものがたくさんあって、その中でもやっぱり今株式会社というものがとても参入が多くなっています。これまでも急に閉園するとか、あとニュースを見ていてもほかの自治体で急に閉園するというようなことがあって、大変だというようなニュースがあったりします。やっぱり、どうしても定員割れをして運営がおぼつかなくなってくると、ある日突然ということもまたないとも限らないというふうに思いますので、その辺をどう担保していくかというのがやっぱりすごくお子さんを持つ親御さんたちにとっても、子ども自身にとっても、急にまた別のところに行けって言われても、また小さいお子さんはうまく言葉にできないそういう思いなんかもいろいろありますので、大変だと思うんですけれども、株式会社というのはやっぱりもうけがあっての運営になりますので、その辺いかにしてしないようにしていくかという努力をしているのかというところ。あと、そういう株式会社経営のところにどのように働きかけているのかというのをちょっと説明していただけるとありがたいんですけれども、いかがでしょうか。 ◎保育運営課長   まず、保育園を閉園する場合には区のほうに届出を出していただく必要がございますけれども、その届出の中には在園児がこの保育園を閉園したときに行き先がどうなっているのかというのを書く記載欄がございます。この欄を書いていただくということになるに当たっては、当然こちらのほうでもやり取りをしていくということがございます。まず、認可保育園で閉園届を出していただくというのは今のところないんですけれども、ただ何か定員を変えたいですとか、少し困っているんですというお話がある場合には、保育事業者さんも責任を持ってやっていただいている方ばかりですから、定員をまず下げて何とか運営していこうということをまず考えられるんですね。そういった相談を受ける中で、区としても様々相談に乗っていくということで今やっているところでございます。 ◆五十嵐やす子   やっぱり、子ども目線でというんでしょうか、板橋の子どもたちが安心して通えるというところがまず第一だと思いますので、企業といえどもそういうところを大切にしてほしいというところはいつも伝えていただきたいなというふうに思います。  それから、ここにはないですけれども、内閣府がやっている企業主導型があります。そこも一応板橋の子どもたちが通っています。それで、今企業主導型というのはどのくらい区内にあって、知らないうちにいろいろ新しくできていたりもするものですから、何人ぐらい通っているのかとか、そこでの定員割れとか、あとは例えば板橋区のこの認可保育園に行けなかった場合、そちらに流れている人がどのくらいいるのかとか、そういうのは、板橋区としては人数とかは分かっていらっしゃるんでしょうか。また、そっちのほうから例えば区のほうに変わってきている人がいるかとか、その辺もし分かればちょっと説明をしていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ◎保育サービス課長   企業主導型に関しては、区内に今20弱ぐらいあるのかなというところでございます。ちょっと手元に最新のものがないんですけれども、令和3年4月のところでは20あるという資料がございます。基本的には企業主導型は事業所内保育、ご自分のところのお子さんを預けるというところから始まったものでございますので、内閣府のほうがそういった支援をされているというところなんですけれども、どのぐらい通っているかということに関しましては、国のほうで4月1日の在園状況を各自治体に報告するというような通知がございましたところで、毎年4月1日現在ではどの園に何名ぐらい行っているというのはこちらとしても把握できているところでございます。 ◆五十嵐やす子   そうしたら、その資料というのは頂けるんでしょうか。 ◎保育サービス課長   すみません。数でございますけれども、最新の数を申し上げます。区内には今18ございます。ちょっと集計に関しましてはどのような形でお出しできるか、検討させていただきたいと思います。 ◆五十嵐やす子   ありがとうございます。それから、先ほど事業所内からできたものというようなお言葉がありましたけれども、ちょっと私なんかが視察させていただいたところはそれだけではなくて独立してあったりとかして、例えばずっとこの委員会の中でも話題になっているコットを一番最初から取り上げたりとか、環境を整えたりとかもしていて、先進的にやっているんだなというふうに思ったりもしています。だから、やはり区としてもどういうふうに事業を行っているかというところはやっぱり同じ板橋区のお子さん、板橋区だけじゃないお子さんもいらっしゃいますけれども、やっぱりちょっと注目していただきたいと思うんですけれども、今保育園の案内が秋にあると思うんですけれども、あそこに企業主導型の方のブースもできたような話を伺ったんですけれども、その辺ってどうだったんでしょうか。 ◎保育サービス課長 
     毎年夏頃、保育のご相談ということで保育ガイダンスというのを行っていますけれども、そのときに3年ぐらい前から企業さんの要望によって企業主導型のブースというのもつくらせていただいているところでございます。ほかの認可園とか小規模園とか、それと一緒にいらっしゃった方にご案内をさせていただいています。すみません。先ほど最新の企業主導型の区内の数を18と申し上げましたけれども、すみません、17でございます。申し訳ございません。 ◆五十嵐やす子   ちょっと減っているということですね、分かりました。それから、今板橋区は待機児がゼロという状況になっています。ただ、その後ろにやっぱり見えないものもあるということだと思います。それから、今区内に大きなマンションがたくさん建っていて、マンションの価格も高騰しているということですよね。そうすると、やっぱり初めから夫婦2人とも働くということで、そのマンションの費用も支払っていくというような人生設計があったりとかするんだろうなということが考えられますし、また日本の中でのいわゆるM字カーブと言われていたものが、だんだんMの角度が少なくなっているというようなお話も聞いたりとか、それから今はそれこそ老後の年金について、昔は頂けていた年齢になっても頂けなかったり、あとは金額も少なかったりとか、寿命も延びたりというところで、以前だったら、女性が結婚して出産して、出産したのを機に仕事を辞めるということで、それで女性がもらえる一生の年金の金額が今試算されると、仕事を続けていた場合と続けていない場合ということで随分差があるというようなそんな報道もありました。そういうもろもろのことを考えても、やっぱり出産しても仕事をしていける環境をいかにつくっていくかということは、そのときだけの待機児を生まないというだけじゃなくて、区民全体に対しても大きな影響がある事業なんだなということを、今回資料を拝見しながら改めて思いました。だから、本当にこの保育園の入所についてというのは本当に大事だなというふうに思いますので、今までも板橋区は頑張って、ほかの自治体にはない工夫をしたりとか力を入れてきたと思うんですけれども、これからもまたそのときそのときでいろいろ、昔は入れない人が多くてというのが今度は空きが出てきたというところで課題は違うと思うんですけれども、力を入れていただきたいなというふうに思うんですけれども、そのあたりこの保育所に対して板橋区がこれからもというような思いを語っていただけると、私としてはちょっと安心できるかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎子ども政策課長   2月の委員会だったかもしれませんが、保育所の今後のあり方の方向性ということでご報告させていただいているところもありますけれども、今委員おっしゃられたとおり、この育児と家庭の両立支援のために、たしか十数年この待機児をなくすために一生懸命整備をしてきて、今、今度待機児童がなくなったら、このゼロを継続しつつ、欠員の課題を新たに生じているものですけれども、解決しながらかつ多様なライフスタイルというんですか、それを実現するためのあり方というのを考えていかなきゃいけないのかなというふうに思ってございます。委員おっしゃられたとおり、私立保育所の質も確保しながら公立保育所も一定数確保して、両方が切磋琢磨して区民の皆様にいい保育が提供できるように施策の方向をこれからも検討してまいりたいというふうに思ってございます。 ◆五十嵐やす子   本当によろしくお願いします。それから、もう一つだけ。ファミリー世帯層のマンションがやっぱりとても多いです。大山にできて、もう入居を始めたのもファミリー世帯層ですし、教育委員会のほうにちょっと話を聞くとやっぱりファミリー世帯層が多いですよねと調査しながら何かおっしゃっていらしたんですよね。この後に扱います資料の中にも、やっぱり金沢小のところにまた大規模なファミリー世帯層のマンションができるんじゃないかみたいなことがちょっと書いてあったりもして、そうするとやっぱりポイントポイントで必要になってくるところが、まだまだこれからも出てくるのかなと思って。片や空きのこともあって、本当に難しい対応を今後も迫られていくと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○委員長   本件につきましては、この程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、教育委員会の動きについては教育委員会で行われた議論の概略的な報告ですので、特段の質疑がなければご了承願います。よろしいでしょうか。          (発言する人なし) ○委員長   質疑がないようですので、本件につきましてはこの程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   次に、いたばし魅力ある学校づくり審議会パブリックコメント実施結果及び答申についてを議題といたします。  本件について、理事者より簡潔に説明願います。 ◎学校配置調整担当課長   いたばし魅力ある学校づくり審議会パブリックコメント実施結果及び答申についてとなります。今回、こちら中間のまとめに対しまして実施いたしましたパブリックコメントの結果となっております。周知は、広報いたばしへの掲載のほか、学校などへの連絡サービスであるSumaMachiでの配信などにより周知をいたしました結果、37名の方から100件ご意見を頂いております。パブリックコメントで頂いたご意見を反映し、答申が4月19日になされてございます。また、本日委員会で報告させていただいた後に区ホームページなどで答申を公開予定となってございます。なお、寄せられました意見の内容につきましては資料の3-2、中間のまとめに対するパブリックコメントと審議会の考え方に記載のとおりでございまして、第3章及び第4章で多くのご意見を頂いてございます。  また、答申の概要、資料3-3のとおりでございまして、第1章が答申策定の目的、第2章が諮問事項の部分、第3章が本論の部分、適正規模・適正配置の考え方となってございまして、教育上望ましい規模を小中学校とも12から18学級とし、1学級当たりの人数は明記しないとしてございます。第4章では、新たな学びを踏まえた持続可能な学校施設整備に向けて検討すべき事項といたしまして、ICT化、施設内容、施設更新、多様性と様々な環境を掲げており、国の動向を踏まえた通信環境の拡充であったり、新たな学びにふさわしい柔軟な施設の考え方、相談事を抱える子どもが相談しやすい施設整備などを挙げております。最後、第5章では適正規模・適正配置に向けた取組をまとめております。大規模化対応では、新校設置の困難さや頻繁な通学区域変更が子どもや保護者などに与える不安の大きさを考えると、普通教室の転用や増築による教室・諸室の確保、学校隣接用地の確保を含め、課題の最小化や教育環境の充実に努めていく必要があるとしております。また、3-4の資料が答申の全体版であり、答申、資料編の2部構成となってございます。なお、パブリックコメントにつきましては、資料編の最後に掲載してございます。  今回の答申では、中間のまとめに外国籍児童・生徒数の推移、また日本語指導が必要な児童・生徒の推移を資料として追加してございます。説明は以上となります。ご審議のほどよろしくお願いいたします。 ○委員長   なお、本件につきましては、適正規模及び適正配置に関する答申についての報告であるため、個別事業及び個別の意見に対する質疑に集中しないようにご協力願います。  それでは、質疑のある方は挙手願います。 ◆くまだ智子   まず、初めに中間まとめに対するパブリックコメントの審議会の考え方の2ページ目の5番の質問についてです。この審議会の考え方というところで、学校では学年全体の児童・生徒をその学年の担任全員で担当するという体制を取っておりますという言葉があるかと思うんですが、これは全学校で行われているというふうに考えていいのか。もしそうでないんだったら、今板橋区の学校でどれぐらいの割合になっているのか。その効果はどういうふうに考えていますかというところを教えていただければと思います。 ◎学校配置調整担当課長   こちらの学年全体の児童・生徒、その学年の担任全体で担当とするという体制自体は全学校で体制が組まれているというふうに考えてございます。 ◆くまだ智子   これ、恐らく例えば1年生が2クラスであったとしたら、時々担任を交換して授業をやったりして、全ての学年の児童について各担任が見ていこうということなのかなというふうに思っているんですけれども、これ自体はいいことだとは思うんですけれども、恐らくこの意見の概要のところでサブ担当の配置や複数担任制を実現してほしいというところでは、一人ひとりの子どもをもうちょっとしっかり各クラスで見て、そのほかに全体を見る人が欲しいよという意味なんじゃないのかなと思っているんですね。複数の大人の目で子どもたちを見ていくというのはすごく大切なことだと思うんですが、今のやり方だと一人ひとりの子どもを見る時間というのが逆に薄まってしまうのかなとも思っています。だから、両面のほうがあるのかなと思っているんですが、そのあたりはどのようにお考えになっていますでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   こちらの審議会の考え方にも書かせていただいてございますが、現在学校をめぐる複雑多様化している状況、また課題も複雑多様化してございます。その課題に対応すべく、当然いわゆる学級担任はもとより、それ以外にも先ほどご指摘いただいた複数の大人で見るという体制、それをこちらに書いてございます学力向上専門員や学校生活支援員、スクール・サポート・スタッフといった様々な人材を配置することによって、いわゆる個別最適な学び、協働的な学びが実現するような体制を取っているといったような審議がされたというふうに認識してございます。 ◆くまだ智子   次に、3ページのほうの7番の件、区独自での教員採用の困難さは何に起因するのかという意見なんですけれども、これに対して審議会の考え方の中で2行目からかな。採用後のキャリア面での課題などから難しい旨を記載していますとあります。これ本文のほうを読みますと、主に研修やキャリアアップの機会についてなのかなというふうに思っているんですが、このあたりもう少し詳しく教えていただけますか。 ◎学校配置調整担当課長   こちら、本文12ページの1段落目の中ほどから記載されてございますように、教員が東京都教育委員会において採用され、研修やキャリア制度が確保されているという項目でございますが、ご承知のように教員は東京都の教育委員会で採用されまして、区に配属される仕組みとなってございます。東京都の教育委員会において、キャリア形成や研修の制度を整えられてございます。一方で、区で独自に教員を採用した場合、都の教育委員会とは別で区独自の制度においてキャリア面や研修について整えていかないといけないといったところから、課題が大きい、難しさがあると議論いただいたものでございます。 ◆くまだ智子   ここに先行自治体の状況を踏まえて難しい、踏まえながら制度の設計が必要となるというふうになっていると思うんですけれども、先行自治体として実際に区採用でやっているところも今あるとは思っています。先行自治体と比べて板橋区としてはやっぱり難しいなというふうに判断した理由、例えば先行自治体のほうではやっぱり研修とかキャリアアップというのを区採用の職員にも行っていると思うんですね。それが板橋区でできないとは言えないと思いますし、あとは学校事務さんなんかだと、都採用の方と区採用の方がいらっしゃるようなお話も聞いたことがあります。そういった点から考えて、板橋区で絶対にできないということはないんじゃないのかなと思っているんですが、それを板橋区としては難しいというふうに判断した理由といいますか、そのあたりをお聞かせいただければと思います。 ◎学校配置調整担当課長   今おっしゃっていただいたいわゆる学校事務さん、おっしゃるとおり都事務さん、いわゆる区事務さんという形で区立の小学校、中学校に配置をされてございまして、研修もそれぞれの都・区で実施をしてございます。こちら教員と同じくです。また、先行自治体といたしまして例えば23区ですと品川区さん、杉並区さんで実際にいわゆる区費教員といったものの制度を立ち上げまして、実際に品川区さんではキャリアために主幹教諭であったり、副校長の登用を行っているというふうに資料等では確認してございます。一方で、いわゆる区費教員への全体のパイの大きさを考えますと、例えば毎年毎年副校長任用がされるかというとなかなかそういう状況もないといったところで、やはり独自で行っていくに当たっては課題が大きいというふうな認識に至り、議論されたものであると認識してございます。 ◆くまだ智子   資料22かな、本編のほうの19ページ、後ろのほうにいろんな学校支援人材の一覧というものをつけていただいています。これすごくいいものだなと思って、私自身も全部把握し切れていないところがあったので、いいものだなと思っているんですけれども、こういった学校の学級担任以外の人たちというのは本当に増えてきているのかなと、ここには大分力を入れてきてくれているのかなというふうに思ってはいるんですが、今やっぱり課題になってきているのは、担任自体が病気でお休みに入ってしまったりとか、そういったときに担任がいない、教員が欠員になっているというところがあちこちで出てきていると思います。そうなると、例えば算数少人数の先生が担任に入ったりとか、副校長先生が担任に入ったりと、じゃ算数少人数ができなくなってしまいましたなんていう学校も本当に多く聞いているんですね。そういったことを考えると、やはり区採用の職員というのも検討する価値は私はあると思っているんですが、この実際にいないという状況を改善できない状態でちょっと難しいですというふうに判断してしまうのはちょっと残念だなと思っているんですけれども、そのあたり今の状況を踏まえてもやはり難しいという考え方なのか、もう一度お聞かせください。 ◎学校配置調整担当課長   今のいわゆる学級担任に欠員が生じた場合につきましては、ご指摘いただきましたとおり、算数少人数で配置している教員であったり、また専科の教員であったり、副校長が担任に入るといった形で充足をしているという状況でございます。一方で、では算数少人数の方が他に入った場合に、その算数少人数ができなくなってしまうという状況もございますので、そこに対してはまた東京都のほうで配置をする、また区のほうで教員を探してきて配置をすると。板橋区教育委員会が学校において臨時的任用教員と言われる方、また時間講師と言われる方を探して、実際に今もその抜けたところに対して配置をしていると。そういったところは実際の仕組みでも運用している状況がございます。そういったような、いわゆる学級担任の欠員状況につきましては既に今の仕組みで取り組んでいる状況もございますので、そこの議論をしながらも一方で区独自でやはり教員を独自に採用していくことは難しいというふうな議論に至ったものでございます。 ◆くまだ智子   いろんな仕組みの中で対応されているというのはよく分かりました。でも本当に大変な状況を幾つも学校で見ていますので、いろんな仕組みがあってもやはりそれでも足りていないというところが現実的にありますので、ぜひそういう状況が発生しないような仕組みをぜひつくっていただきたいなと思います。これは意見です。  引き続き、先ほど申し上げました19ページの資料22、この中の2番目に学習支援員というものがあります。これ有償ボランティアだと思うんですけれども、これは学生さんも働くことができるのかどうか。それから、どれぐらいの実績があるのか。これチームティーチングと書いてありますので、恐らく授業の中に入る形になると思うんですね。授業に入るとなると、ふだん働いている方とかはもしかしたら難しいかもしれないとか、いろんな制約もあるかもしれませんので、この学習支援員の状況について少し詳しく教えていただけますか。 ◎学校配置調整担当課長   こちら、教育委員会では教員経験者や教員志望の学生などに学習支援員としてご参加いただいてございまして、特に教員志望の大学生にとっては学校運営を支援していただいていることに加えまして、学校現場での経験を積む機会になっているとも認識してございます。こちらの学習支援員では、多くの大学生の方が活躍いただいているという状況ございます。また、こちらにつきましては今年度から、昨年度も無料で実施しておりました学習支援ボランティアと統合しまして、全て学習支援員として有償ボランティアとして活躍いただいてございます。教育委員会でコーディネートを行いまして、登録いただいた方に各学校に行っていただいて、授業等を支援していただいているという状況でございます。こちら統合前の令和4年度の実績にはなりますが、学習支援員を延べ96人、1年で配置している状況となってございます。 ◆くまだ智子   学習支援員は学生さんもできるということで、そのほかに学生さんができるボランティアというのもあるかと思うんですけれども、私、実はちょっと相談をいただいたことがあって、ほかの区では学生がボランティアをしようと思ったときに、ホームページのほうに一覧でここの小学校では例えばこういうボランティアを募集しているというものがあるところもあるようなんです。板橋区にお住まいで教職課程を取っていてボランティアをしたい、そういう方って今後板橋区で働いてくれる可能性が十分あるのかなと思うので、ぜひ経験していただきたいなと思っているんですけれども、板橋区のほうでボランティアの募集、この学習支援員だけじゃないんですけれども、どういった形でやっているのか。もしホームページに一覧になっていないとか、そういうことであればぜひそれも検討していただきたいなと思っているんですがいかがでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   こちら学習支援員の募集につきましては、登録をいただいて、その後教育委員会のほうでコーディネートをして、各学校に配置しているという状況でございまして、いわゆるその学校ごとの募集一覧というところは現状取りまとめをしていない形になります。こちらも引き続き児童・生徒の実態、また学校のニーズを踏まえて、学校を支える人材を適切に配置していくべきものかなというふうに考えております。また、こちらの募集状況につきましては区ホームページで職員募集欄と特集のページがございますので、そちらのほうでご案内させていただいております。また、いわゆる学生が実施できるボランティアというところでは、こちら今年のパブコメのほうにも書かせていただきました、学びiプレイスというところで委託事業者が学生のボランティアの方を集めていただいて、その方が実際に学びに携わってくださっているといった事業もございます。 ◆くまだ智子   学校はやっぱり人が足りていないという話はよく聞きますが、学生のボランティアが入りやすいようにもしてもらいたいなと非常に思っています。板橋区内の大学にもそういった案内を出されているというようなお話も伺ったんですけれども、反対に板橋区に住んでいて区外の大学に入っている、区立の区内の小中学校を出て、でもほかの大学、区外の大学に通っているという人にとってはなかなか見えてこない部分もあるかと思います。その人たちをぜひ逃さないような形で、機会をしっかりつくっていただきたいなと思っての要望でした。そのあたり、最後に一言頂けますか。 ◎学校配置調整担当課長   こちらの区内にある大学につきましては、今ご指摘いただいたとおり直接伺いまして、教員志望の学生に説明を行って募集、ぜひやってくださいねということをやってございますが、区内在住の方で区外大学に通っていらっしゃる方というのは、やはりホームページを見ていただくというところになりますので、そういった方に情報がうまく伝わるように所管のほうにしっかり伝えて、鋭意体制が取れるようにやっていきたいというふうに思ってございます。 ◆くまだ智子   それから、何ページだったかな、金沢小学校のことについて書かれているところがあったんですけれども、金沢小学校がかなり大規模になってきていて、普通教室が足りないために音楽室とかそういうところを普通教室に転用しているとか、あとはここには書いていないんですけれども、金沢小学校が大規模になってきていて、改善されたのかもしれないんですけれども、給食、例えばハンバーグとか個別に提供するようなものが作れなくなっているというようなお話も伺いました。このあたりというのは大規模になったから、想定以上の人数を受け入れなくてはならなくなったからということだと思うんですけれども、そういった大規模になったから、ほかの学校では通常できていることができなくなったということが、別のことでもあるのでしたら教えていただきたいんですが。 ◎学校配置調整担当課長   金沢小、いわゆる大規模になっている状況については、こちらの審議会の中でも実際に金沢小学校の校長先生にいらしていただきまして、今委員ご指摘いただいたような給食の部分についてヒアリングをさせていただいたところでございます。こちら、金沢小のほか、いわゆる通常の授業ができなくなったというところはございませんけれども、やはり普通教室を確保するためにその諸室を用途転用するといったところはございますので、そのあたりでは学校現場で工夫をしながら教育活動を行っていただいていると認識してございます。 ◆くまだ智子   ごめんなさい。給食については改善されているのか、されていないのかということだけちょっともう一度確認したいんですが。 ◎学校配置調整担当課長   すみません。給食の状況につきましては把握ができてございませんので、ちょっとという状況になります。申し訳ございません。 ○委員長   くまだ委員、ちょっとお待ちください。ここに来ている方たちは、所管が違うとなかなか答えにくいところがあるので、この答申の内容の全てに答えることが難しいところがございます。ですから、先ほど申し上げたような質問の仕方をしてほしいということだったので、その辺配慮して質問のほうお願いしたいと思います。 ◆くまだ智子   最後にもう一つ質問させてください。子どもの居場所の関係で、7ページの29なんですけれども、校内での居場所づくりについて、結構学校ごとに大きな差ができているのかなと思っています。板橋区の学校については子どもの居場所、不登校のお子さんについて居場所が各学校に設置されているということではありますが、学校によっては日付や時間が限定されていたり、予約が必要だったりということがあるようです。こういった面について、不登校のお子さんに予約をしてきてくださいというのはなかなか難しいと思うんですけれども、そのあたりはどのように考えていらっしゃるでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   不登校児童・生徒の居場所につきましては、小中学校全校において居場所というのは設置はさせていただいてございますが、運用については居場所として活用している諸室の状況などもございますので、学校によって様々な状況でございます。子どもたちの一人ひとりに応じた支援に向けまして様々な居場所、また子どもたちが自立し、安心できる居場所の整備、活用について、まず学校とも連携しながら一層推進していく必要があるというふうに考えてございます。 ◆実正やすゆき   今回パブリックコメントの実施、また答申についてということなんですけれども、寄せられた意見数が100件ということで、提出の人数がそれに対して37名ということなんですけれども、これは確認ですけれども、お一人当たり2件とか3件とかのご意見を頂いているというそういう考え方でよろしいでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   ご認識のとおりでございます。 ◆実正やすゆき   そうしますと、例えば言い方あれですけれども偏ってお一人の方が10件、20件のご意見を頂いたりとか、そういったことはあるんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   1人の方が最大何件出したかというところについては、ちょっと今正確に把握をしているところではございませんけれども、今回37名の方と非常に一定数の方からご意見を頂けたという状況にはなってございますので、いろんな多様な方から多様な角度からご意見を賜ったのかなと思ってございます。 ◆実正やすゆき   それから、個別の意見についてはあまり今回は触れない予定であるんですけれども、16ページの67番目と68番目、この辺パブリックコメント自体に対してのご意見を頂いているようで、67番目についてはパブリックコメントの趣旨が分かりにくいということであったりですとか、68番目に関しましては何に関して意見を述べればよいのかが理解できないというような、そういったご意見を頂いておりまして。これパブリックコメント等は仕組みとしては、この答申の中間まとめをホームページにアップされていて、それについて意見を伺っているというやり方で間違いないでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   今ご指摘いただきましたとおり、中間まとめを区ホームページ、また区立図書館、地域センター等に配置をさせていただきまして、そちらに基づいて意見を頂くといった形でございます。 ◆実正やすゆき   周知の方法などについてもありますけれども、周知の方法はいいんですが、このパブリックコメントを何をしたらいいんだか分からないというようなこのご意見は、どういった理由でこういった意見が出てきているというふうに認識されておりますでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   何に対してというところでございますけれども、意見を頂く際のご案内の文書であったりそういったものに対しては、中間まとめに対してご意見をという形で分かりやすい表現に努めたつもりではございますけれども、結果こういったようなご意見を頂いたことに対しましては、また次にこちらのほうでパブリックコメントを実施する際には、表現等には気をつけたいというふうに考えてございます。 ◆実正やすゆき   ぜひ分かりやすい表現等を検討いただいて、様々なご意見を頂けるようにしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、平成24年の答申から10年が経過してということで今回行ったということでございますけれども、今回のパブリックコメントを行っていただいて、特筆すべきことですとか、やっていただいた所感を述べていただければと思います。 ◎学校配置調整担当課長   パブリックコメントの総括というところでございますけれども、実施に当たりましては、今回広報をかなり多様な方法で実施をさせていただきました。結果、様々な方からご意見を頂けた、多くの方からご意見をちょうだいすることができまして、周知を強化した結果だと認識してございます。また、ご意見を頂きまして答申のほうに反映できたご意見もかなりございますので、非常に多様な意見を頂いた結果、答申に厚みが出たというふうに認識してございます。 ◆井上温子   最初に23ページに外国籍の児童・生徒の表を追加してくださったということで、ありがとうございました。今回、適正規模・適正配置に関する答申ということで、前回もこういった外国人の数とか、どういうふうな傾向になっていくのかというのを把握することが必要なんじゃないですかということを意見として述べましたが、この資料を出していただいたところ、ちょっとどのように解釈したらいいのかなというのが分からないようなデータだったので、どのようにこのデータを把握されているのかというのをまず聞きたいんですが。例えば、日本語指導が必要な児童・生徒の推移というのが令和4年度から令和5年度にかけて急増していますよね。コロナの影響で外国人が少なかったとかそういったのがあるのかなとは思ったんですけれども、でも外国籍の児童・生徒数というのはそんなに極端なグラフの変化ではないわけですよね。何かこういったところもちょっと私としては気になったんですけれども、このデータを入れてくれたこと自体はよかったと思うんですけれども、これをどのように把握して、適正配置というか例えば外国人の学級とか指導とか、そういったことに役立てていかれるのかというところが気になるので、お聞かせください。 ◎学校配置調整担当課長   今ご指摘いただきました資料25と26、今回追加をさせていただきました。令和5年度につきましては、外国籍児童801名に対して日本語指導が必要な児童が191名、外国籍生徒213名に対して日本語指導が必要な生徒が87名と、割合比べると外国籍児童・生徒の増と日本語指導が必要な生徒・児童の推移というのが、一見なかなか関連性が読み取りにくいような資料となってございます。一方で、資料26につきましては、外国籍に限らず日本語指導を必要とする児童・生徒を計上しているそういったようなところとなってございます。入学時期や入学時の状況はそれぞれの方で異なっておりますので、詳細な分析というのは難しいというのが正直なところでございますが、ここ直近の5年間でニーズが増えているといったところで分析してございます。 ◆井上温子   どのようにこれは把握されていらっしゃるんですか。日本語指導が必要な児童・生徒というのをどのように把握されてこのグラフになっているのかというのをお聞きしたいのと、あと児童は小学生は外国籍の方の24%が日本語の指導が必要ですよという話で、中学校の生徒は41%が日本語の指導が必要ですよということで、大きい子のほうが日本語がしゃべれてくる子が多いのかなと思いきや、意外と中学生のほうが日本語の指導が必要な子が多いんだなというところで、ある意味で小学校のほうが1年生だったらあいうえおから始まったりですとか、日本語が分からなくても一緒に授業が受けられるような内容というのも多いと思うんですけれども、中学生だと普通に日本語で言っても分からないなと思うことが増えてくると思うので。その辺が、なぜこのパーセンテージが倍程度指導が必要な子が中学生になると増えるのかというのも教えてください。
    学校配置調整担当課長   こちら、資料26で示させていただきました日本語指導が必要な児童・生徒の推移、こちらはもともと東京都の調査でございまして、この日本語指導が必要な児童・生徒のというところの定義が2つございます。まず、1つ目が日本語で日常会話が十分にできない児童・生徒、2つ目の定義が日常会話ができても学年相当の学習言語が不足し、学習・活動への参加に支障が生じている児童・生徒という形で各学校で把握をし、各学校で児童・生徒数を計上してもらい、集計していると、そういったような内容になってございます。今、委員ご指摘いただいた、いわゆる学齢の上がることに伴っての日本語の習得状況というのも少し乖離というのは影響しているのではないかなというふうに考えます。 ◆井上温子   今のですごくよく理解できたんですけれども、例えば中学校に必要な日本語のレベルが多分上がるから、算出される人数も増えるという意味合いなのかなというふうな認識が持てました。こういったところにデータを上げてくる意味というのは、そこまできっと読み解いて、それを計画とか答申に生かしてもらうということだと思うんですよね。答申に外国人のことを問題として挙げ、今回パブコメでも何件か外国人のことについて来ていましたけれども、それで反映してくださったことはいいんですが、そこから何が政策として必要なのかとか、学校づくりに生かしていくのかというところまでいっていないのかなというところが、ちょっと残念だなというふうに思っています。ちょっと資料で以前頂いて日本語の学習支援が結構板橋区ってどんどん弱まっているなと思っていたところだったんですけれども、今、日本語学習初期支援事業というの始めていますよということで、それは昨年度からやっていますということで、24ページに資料の27で書いてくださっているんですけれども、これどのぐらいやっているのかなというのをお聞きしたところ、15日間でしたっけ。日数が決まっていて、皆さん外国に行って15日間語学学習してもらったところでどこまで成長できますかというところがすごく気になるところでもありますし、日本語が全く話せない、またはほとんど話せない方が対象というふうになっていて、ちょっとでもしゃべれたら駄目みたいなところですよね。今、そのデータで中学生は指導が必要な生徒の人数が、割合が増えるよねというところでいうと、むしろその子たちは話せたとしても中学校のレベルには達していないということであれば必要になってくるんだと思うんですが、語学力のギャップによってその先の進路が変わってしまったりだとか、点数が悪くなってしまったりとか、授業を受けたくなくなってしまうとか。それこそ私も外国で授業を受けていたことがあるんですけれども、寝ちゃうんですよね、分からないから。みんながすごいジョークで笑っていても、自分には子守歌にしか聞こえなくてもう熟睡してしまうとか。何かそういうふうになってしまうとすごくもったいないなというふうに思うので、この辺は何かもう少し、今回改めて資料を出していただいたということで、外国人支援をする担当じゃないのは分かるので、今後の計画に反映していく方向性を持ってほしいなというところでやんわり聞きますが、いかがでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   この資料27にございます日本語学習初期支援事業につきましては、いわゆるこのサバイバル日本語と申しましょうか、本当にこんにちはであったりとか、なかなか痛いとかもこの意思が言えないといったところに対して、日本語初期学習という形で15日間実施をさせていただくというところ。また、今委員ご指摘いただいた学習言語としての日本語習得という意味合いでは、こちらの右の日本語学級のほうでその役割を持っていただいているというふうな認識でございます。今、こちらの答申でこの資料、またパブリックコメントも含めて出していただいた大きな流れといたしましては、学校で起きている様々な対応しなければならないことを理解した上でしっかり新しい学校に、ハード面で対応していく必要があると。ハード面でもその解決策を考えていく必要があるというところで、こういったような資料を出させていただいたものとなってございます。ソフトの面で対応ができるようなハード整備を考えていくというところが今回答申いただいたところの大きい部分かなと思ってございますので、今委員ご指摘いただいたような、またこれから変化が起きる状況に対応できるような学校整備を進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆井上温子   ごめんなさい、この答申ってハード面なんですか。ハード面だけなんですか。学校のもちろんクラス数とか、学校数とか、そういったものもあるんですけれども、結構ここの資料の答申でいただいている内容、次地域コーディネーターを取り上げようと思ったんですけれども、学校と地域の連携とかも全部ソフトな感じがしますし、ハード面のみを入れるものだという形なのであれば、むしろもう全部ざっくり削ってしまって、学校のクラス数とか、外国籍の子たちに対応する教室数とか、全部何か例えば人数だけとかにしたらいいんじゃないかなと思ったんですけれども、どういう位置づけなのかちょっと改めてお伺いさせてください。 ◎学校配置調整担当課長   今回諮問させていただく内容が適正規模・適正配置の基本的考え方、具体的方策のほかに、新たな学びを踏まえた持続可能な学校施設整備の基本的考え方という形で諮問をさせていただきました。この内容で審議を進めていただく中で、子どもたちの多様性、また子どもたちを取り巻く様々な環境というところで、新しい学校の学びを踏まえた新しい学校のつくり方というところでかなりご審議をいただいたところでございます。環境整備といったところでは、この答申を見ていただいて分かりますとおり、全てハードのことだけを言っているわけではなく、あくまでソフトがあってのハードといったつくりをしてございますので、その中で実際にどういった課題が起きているのかと、そういったところに多く議論いただいた部分がございますので、決してハードだけではないといったところでございます。分かりにくくて申し訳ございません。 ◆井上温子   そうすると外国人の人数を把握して、今板橋区の外国人数がどのように変化しているのかを見据えて、日本語指導が必要な子どもたちがどのぐらいいるのかというのを把握して、その子たちがどれぐらいの授業量が必要なのか、日本語指導が必要なのかというのを見極め、そこにどういった人材が教えるのかというのを考えて、それは週に1回やるのか、もうちょっとやってあげたほうがいいんじゃないかとか、そういった議論がされるんだと思うんですね。その結果に基づいて、じゃそれはどこの教室でやるんですかとか、2校に1校配置するんですかとか、多分そういった議論がなされてくるんだと思うんですけれども、外国人の教育に関してはあまり議論になっていない感じが、私にはそのように捉えられていて。もう少し前は何か日本語学級とか、もうちょっと議論されていたように思うんですけれども、結構板橋区、だんだんそういった熱が冷めてきた感があるんですよね。何か適正規模の中には全然入ってこないみたいな、外国人のことはちょろっとしか書いていないんです。でも、それこそ日本人の子どもたちにとっても、持続可能なという意味では公教育の在り方とか、公教育が魅力的なものになっていくという意味合いでは、日本にいる外国人の子どもたちの教育をもちろんしっかりするということプラス、その子たちが持っている文化とか背景とか、それこそその子たちが海外でどこに住んでいたのかとかを知る機会につなげていったりだとか、グローバル教育とかですよね。そういうことが充実していけるようなものにつながっていくと思うので、もったいないなというふうに思うんですけれども、外国人教育というところをきちんと柱として総量でちゃんと見て、授業量もきちんと把握して検討していっていただきたいなと思うんですけれども、いかがなんでしょうか。 ○委員長   所管外ですけれども、答えられる範囲での答弁をよろしくお願いいたします。          (「所管外ではないですよね」と言う人あり) ◎学校配置調整担当課長   こちらの日本語学級の設置というところでは、所管が学務課という形になりますが、こちらのパブリックコメント、また審議会でご議論いただいた学校を抱える様々な状況の一つに、やはり外国籍の児童・生徒に対する指導といったところが出てきているといった状況でございます。そういった状況を踏まえながら、今後あるべき学校の形というのをしっかり区として考え、実効性のある施策を打っていく必要があるというふうに考えております。 ◆井上温子   ちょっとお聞きしたいんですけれども、外国人生徒とかその児童の数を把握して、適正にそういった施策を推進していくためにこういったところで議論してもらうというのは所管外なんですか。ちょっと委員長とか所管に聞きたいんですけれども。 ○委員長   今回、答申に基づいてこれは出されているというのがまず1点。2点目に、今回もしその質問をするんであれば、事前にお話いただいて所管の人に来ていただいたほうが精緻な議論ができるわけですね。その中で、今答えられる範囲でのお願いをしているという状況にありますので、別にその答弁に関しての制限をかけているわけではないということで、ご理解いただければと思います。 ◎学校配置調整担当課長   実際にいわゆる日本語学級の適正規模・適正配置というところまでは議論が進まなかった部分ではございます。では、どれぐらい日本語学級を設置すればいいのか、そういったところは委員ご指摘いただいていますとおり、実際のニーズというか現状出ている状況を見ながら、教育委員会事務局として考え、判断をしていくものであるというふうに認識してございます。 ◆井上温子   日本語学級の内容を細かく聞いているものではなくて、日本語学級について適正に配置していくというのはどういうことなのかというのを審議会でも議論してもらうということが重要なんじゃないですかというのは、多分今回の範囲でありますし、すぐ所管外みたいに言ってしまうとやっぱり議論が充実しないなというところもあるので。外国人の子どもたちの問題というのは、パブコメでいただいてもいますし、やっぱり今計画から漏れてしまっている重要な視点ではあると思うんですね。なので、何かちょっと所管外というのは違うのかな。学務課さんと日本語学級がどうあるべきかとか、そういったことはもちろんここで話すことではないと思うんですけれども、人数把握が今回初めてグラフとして出していただいたなというところで、一歩前に進んだことだと思いますし、多分所管外だったらグラフが載ってこないんだと思うんですよね。そこら辺はもう少しちょっと冷静にやっていけたらいいんじゃないかなというふうに思います。  次の質問に移りますけれども、地域コーディネーターについてお伺いしたいんですけれども、コミュニティ・スクールとか学校支援地域本部といったものが持続可能な環境整備として書かれてはいるんですけれども、こういったものも量的なものを把握されないで、ただただ書かれているというのが現状に思えてですね。以前、地域コーディネーターがどれだけ配置されていて、有給で雇えるわけじゃないですか。そういったのがどれだけ予算消化されているんですかとか、その取組は実態に合ったものなんですかとか、それはどこで活動するんですかとか。学校づくりでも関係してくることなんだと思うんですけれども、ただただ地域との連携みたいな、ここにも地域協議とか書いてあるんですが、実態が伴っていないんじゃないかなというふうに思いまして、そこがどのように答申の中で扱われているのかというのもお聞かせください。 ◎学校配置調整担当課長   板橋区コミュニティ・スクールと答申の中にも出てきてございます。こちら地域協議という項目の中で出てきた部分でございます。教育委員会、これまで適正規模・適正配置の協議に関しまして協議会を設置して、意見集約と合意形成を図ってきております。一方で、地域との協働に当たりましては、学校と地域が互いに課題を共有し、共通の目標に向かって子どもたちを育てていく、地域とともにある学校を実現するために板橋区コミュニティ・スクールを令和2年度から本格導入したという中で、保護者、地域住民が個々に参画するコミュニティ・スクール委員会が果たす役割は大きいといった形で議論をいただいてございます。今後、iCS、板橋区コミュニティ・スクールの両輪であるコミュニティ・スクール委員会、また学校支援地域本部との連携を図るとともに、学校や地域の実情を勘案した上で様々な方から意見を集めながら協議を進めることが求められるといった形で、協議をしていくに当たって、コミュニティ・スクール委員会、またiCSの仕組みをしっかり活用しながら協議を進めていく。そういったようなところで、議論がされた部分でございます。 ◆井上温子   それがどういうふうに学校配置とかに関係してくるのかというのを落とし込まないんだったら、その記述って要らないんじゃないのかなと私は思うんですよね。さっきのハード……。 ○委員長   井上委員の質疑の途中ですが、20分を経過しましたので、ほかの委員で質疑がありましたら挙手願います。 ◆小林おとみ   適正規模・適正配置の審議会の答申に対するパブリックコメントと答申についてということで議論なんですけれども、まずパブリックコメント37名の方から100件の答えを頂けたということで、前回に比べるとかなり多いんではないかと思います。あと、区がやるパブリックコメントなんて大体どんな事業でやっても1桁、2桁が精いっぱいという中で、かなりたくさんのご意見を頂けたなと思っているんですけれども、前回はどれぐらいご意見を頂けたのかというのが、分かったら教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   パブリックコメントは10年前に実施いたしました。平成24年度に策定いたしました答申のパブリックコメントは、4名の方から18件頂いたという形になってございます。 ◆小林おとみ   前回、4名、18件ということで、それに比べると本当にたくさんの方が関心を持って、ご意見を頂けたなというふうに思いますが、それだけたくさんのご意見が頂けた理由というのはどんなふうに考えていらっしゃって、どう評価されているかお聞きしたいと思います。 ◎学校配置調整担当課長   やはり広報のお知らせの方法をかなり工夫させていただいた結果かなというふうに考えてございます。教育委員会からの保護者への連絡ツールであるSumaMachi、また教職員との情報共有ツールであるC4thといったシステム、また未就学の保護者へ向けて区立保育園、幼稚園、児童館でのポスター掲示、またいたばし子育て応援アプリで周知を行った結果、かなり多くの方からご意見を頂いたのかなというふうに認識してございます。 ◆小林おとみ   それで、教育委員会として様々な区民の意見を聴取するということをやられると思うんですけれども、これだけのツールを使って意見を頂くという思いを持ったこの適正規模・適正配置についてはやっぱりたくさんの意見を頂きたいと思った、思いですよね。そこはちょっと聞いておきたいと思うんですけれども。 ◎学校配置調整担当課長   実際にパブリックコメントを実施する前の審議会で検討委員の方から、ぜひこの現役の小学生、中学生の保護者以外の方、未就学の保護者に向けた周知もしっかりしてくださいというところ、また、委員の皆様がやはりこの新しい学校づくりに対して多くの方からご意見を頂きたいというふうに審議会の中でもご意見を頂きましたので、その結果、工夫させていただいたというところでございます。 ◆小林おとみ   ぜひそれは教訓として生かしていただいて、これから教育ビジョンとか、あるいはいたばし学び支援プランとかいろんなものを区が計画していく中で、多く広く区民の意見を集めるという努力を、このツール以上にもっとあれば、たくさんのツールを使って周知していただきたいということは要望しておきたいと思います。これはちょっと所管が違うでしょうから、要望。次長によく聞いておいていただきたいと思います。  それと、そこで問題は住民から頂いたコメントと審議会の考え方というやり取りの内容なんですけれども、ここで私どうしてもちょっと疑問になるのは、例えば今回の審議会の中心問題は学校規模を小中合わせてどちらも12から18学級にすると。それから、学級規模については明示しないということを初めから、どうですかと始まっている審議会なわけですよね。そこについて、住民の皆さん、関係する皆さんがどういう意見を持っているのかということは、かなりそこには中心的にどういう意見があったかということを載せるべきだし、それに対して個々にどう丁寧に回答できるのかということを載せるべきだろうと私は思っておりますが、その点については十把一からげになっております。このパブリックコメントの4番で1学級当たりの人数を明記しないということについてご意見があって、基準がなければ適正かどうか判断ができないでしょう、1学級の生徒数の設置基準を設けないことが少人数学級の流れに逆行してしまわないようにしてほしいということだけを10行ぐらいでまとめて、その他同様の意見6件というふうに取りまとめられているわけです。それに対するお答えは、答申の中身が書かれていることになるので、本当この6件という方々は同じ言葉で言ったわけじゃないんだと思うんですよね。立場がそれぞれだろうし、先生もいるだろうし、保護者の方もいるだろうし。この辺もう少し、何でまとめてしまったんでしょうかということと、それぞれ背景があってニュアンスが違ってきているんでしょうに、もっと丁寧に答える必要があったんではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   こちら意見を頂く際に、同様の意見につきましてはまとめさせていただきますというふうに前置きをさせていただいてございますので、同様の意見という形でまとめさせていただいたところでございます。また、1学級当たりの人数についてご意見を頂いたところでございまして、実際に審議会のまた答申の中でもこのあたりについてかなりページを割いて、考え方を述べていただいている部分でございますので、こちら一つひとつ丁寧にお答えさせていただいた結果かなというふうには考えてございます。 ◆小林おとみ   その1学級当たりの人数についての意見が様々出ていたはずであって、みんな同じ言葉ではないはずなわけで、そういうその答申に対して反対する意見、答申とは違う意見は全部まとめて、反対意見とまとめるという姿勢が、今回これでちょっと言わせていただきたいけれども、教育委員会全体としてある姿勢だと私は思っているんです。教育委員会が進めようと思っていることに反対するものについては全部まとめて、これはそういう意見だとまとめてしまうやり方が住民と教育委員会との間で物すごくストレスになっているわけですよ。フラストレーションがたまっているんです。一つひとつのことに丁寧に答えるということ、それに同じ言葉を繰り返すんじゃなくて、きちんと聞くという姿勢を持たないと、これからの教育行政について大きな問題を残すんではないかということを私は指摘しておきたいと思います。  パブリックコメントについてなんですけれども、この中でかなり意見を取り入れた、本答申に記載を追加しましたというのがたくさんありまして、これは審議会ではなかったけれども、パブリックコメントを受けて答申の中に記載したんだというふうに読み取ってよろしいでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   今ご指摘いただいたとおり、審議会等の中ではなく、パブリックコメントを頂いた結果、答申に取り入れたというふうにご理解いただければと思います。 ◆小林おとみ   そうしますと、ちょっと見てみたんですけれども、パブリックコメントを頂いたので記載を追加しましたというのが結構ありまして。人員や予算の確保について、これは日本語学級の子どもたちの増加について、それから避難所運営と学校運営の問題、ICT活用、それから個別学習ができる居場所の確保、それから情緒・行動面で個別対応が必要な子どもの特別支援学級の設置、児童・生徒が容易に相談できる職員室のレイアウト、ICT機器の活用問題、校外施設の活用検討などなど、かなりたくさんのことがパブリックコメントを受けながら加筆されているんですね。それは、今井上委員などもかなり伺っていましたけれども、教育内容に関わる問題でかなりたくさんのことがパブリックコメントの時点で言われてきて、だから、せいぜい一言加筆する、現状を書くのが精いっぱいというようなところで答申が終わっているんじゃないかなと思うんですけれども。今これだけのパブリックコメントが出された中で、教育内容に踏み込んだ答申になっていたのかというあたりは、私はちょっと問われているんじゃないかなと思うんですけども、そこはどうでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   こちら答申に当たりまして、今後新しい学校をつくっていくための基本的な考え方という形でご審議をいただきました。その中では、例えば特別支援教育についてはかなりお時間を割いていただいて、議論をいただいたというところございます。一方で、今回外国籍児童・生徒の部分につきましては、パブリックコメントを頂いて追加したといった部分もございますので、議論が深まったもの、そうでないもの、それぞれあろうかと思いますが、共通しておりますのは学校で起きているその現状、対応すべき課題に対して、しっかりその課題を認識した上で学校づくりに生かしていく、ハード整備に生かしていくというところにつきましては、しっかりと共通認識を持って議論いただいたのかなというふうに考えてございます。 ◆小林おとみ   だから、答申に書き込んだ中身は、様々な多様なニーズ、変化、そういう中にいろんなものがあるということを書き込んだような程度で終わっているということじゃないかなと私は思います。その上で、ちょっと答申のことも後でお聞きしますけれども、パブリックコメントでちょっと気になったことが一つだけありまして、10ページの41番のご意見なんですが、学習用端末についてYouTubeなどが制限なく閲覧できるようになっている。親が不在の場合は利用のコントロールが難しいため、学習用端末の使用許可時間を設定してほしい。他の自治体では21時や22時に設定しているところもあると聞いていると。同じような意見がもう1件あったということで、お答えのほうは、区のほうでは設定時間をしているけれども、午前零時から5時までの間は視聴制限をしており、自ら時間を管理して使用する姿勢を育成すると書いてあるんですよ。これ、ちょっと私としましては、子どもたちが午前零時から5時までの間だけ使わないというふうにしておくというのは、それを区が誘導するのかなというのがとても疑問だったんですけれども、区としてもう少し利用時間を制限すべきではないかなと思うんですけれどもどうでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   教育委員会では令和2年度に1人1台端末対応のスタートをしております。その後、端末の活用について時間を制限してほしいご意見、また反対に制限をかけないでほしいご意見など、様々ご意見を寄せられた中で、こちらの午前零時から5時までの間の視聴制限というのが令和4年度からスタートし、現在に至っていると所管に確認してございます。一方で、部活動、習い事などで子どもたちは様々な状況がある中で、端末を有効に活用できるようにしているというふうにも捉えているところでございます。審議会の考え方の最後にもお伝えしておりますとおり、自ら時間を管理して使用する姿勢を育成するということも目指しているところでございますので、そういったような考えの下、こちら現在視聴制限をかけている時間であるというふうに認識してございます。 ◆小林おとみ   自ら管理するというふうに言うけれども、午前零時まで子どもたちは塾も遅くなる、いろんな部活もあると今おっしゃいましたけれども、そんなことで午前零時になるまで学校のこの端末を動かさなきゃならないということを想定していること自体がどうなのかというふうに思いますけれども。それは、今日ここが主要な議論の場ではないので、これから教育ビジョン等、ICTの議論のときに、きちんと親御さん、先生方、子どもたちの意見も聞いて検討いただきたいということを要求しておきたいと思います。  もう一つが14ページの56番、これは志村小・志四中問題です。小中一貫型学校を強行しようとする姿勢は答申にある大規模校化を解消する取組と矛盾するのではないかというご意見、その他1件ありますけれども、これに対してお答えが小学校、中学校それぞれ大規模になるわけではないため、矛盾するものではないというお答えになっているんです。私は、てっきり小中一貫校というのはこういう規模だからその規模に合っていますとお答えするのかなと思ったら、小学校、中学校それぞれ大規模になるわけではないと、こういうふうにお答えになっているんですけれども、大規模校の考え方というのはあくまでその学校の規模だけであって、敷地面積が狭いとかそういう話は関係ないというようなお考えなんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   こちらの小中一貫型学校の学校規模に関して頂いたご意見というところでございます。小中一貫型学校の学校規模につきましては、小中それぞれの学級数を基に学校規模を考えてまいります。そのため、小中合わせた学級数によって大規模かどうかを判断するというものではないといったところでございます。 ◆小林おとみ   ちなみに一つだけ伺いますけれども、現在志村小学校は何学級、志村四中は何学級でしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   令和5年度時点になりますが、志村小学校は14学級、志村第四中学校は15学級となってございます。 ◆小林おとみ   合わせますと29学級です。一つの学校の規模として、12から18というのが一つの学校の規模だと。それを超えたら大規模だと。金沢小もどこも30学級を超えて、大変な思いになっているという中で、この一貫校でそれぞれはそれぞれの規模ですからということでは答えは済まないんではないかということを言っておきたいと思います。  それでパブリックコメントについてはそこまでで、答申の中身についてちょっと一つだけどうしても議論しておきたいことがありまして。それはやっぱり望ましい学級規模のことなんですけれども、どうしてもこの論立てがよく分からない。5ページには、望ましい学校規模から外れることは直ちに望ましくない教育環境であるとは断定できない。これ、前回平成24年の答申もその考え方は変わっていないと。だから、外れるからといって教育環境が望ましくないというわけじゃないというのは、平成24年の答申もそうなんだというふうにおっしゃっているんですよ。おっしゃっていながら、12ページですか。12ページが本文部分ですけれども、本文ではこのすごく難しい言い回しをずっとするので分かりにくいんですが、1学級当たりの人数だけで決まるものではないという言い方を。教育の内容は1学級当たりの人数で、要するに子どもたちの学校における学びは教員や学校運営をサポートする多様な人材の配置、活動内容等の様々な要因によって整えられるものであり、単一の指標や数値のみで捉えるものではなく、1学級当たりの人数だけで決まるものではないというふうに言うんですけれども、1学級当たりの人数だけで決まるものではないという言い方は、逆に言えば1学級当たりの人数も大事ですよねということも裏側にあるんじゃないですか。だけではないというのも変だし。結局、今までだって1学級当たりの人数が大事だからこそ、それを根拠に教員定数の確保をしてくるという要求根拠になってきたことは間違いないわけで。だから、そこの全体としていろんな方々がサポートするので、教育環境はいろいろなので、1学級当たりの人数だけで決まるものではないという言い方というのが、1学級当たりの人数も大事だし、様々なサポートも大事だしというところが普通の日本語でいけばそうなるのが普通じゃないかなというふうに思うんですけれども、なぜ決まるものではない方向に結論を持っていくのかというのが分からないです。 ◎学校配置調整担当課長   こちらの1学級当たりの人数だけで決まるものではないといったところの前段の部分ですが、学びは教員や学校運営をサポートする多様な人材の配置、また活動内容によっても適切な規模というのは変わるわけです。そういった様々な要因によって整えられるものであるといったところで、つまり1学級当たりの人数だけで決まるものではないといったところにつきましては、いわゆる担任教員1人が何人だけを見るというところではなく、多くの方、多くの大人がいかに子どもに関わっていくか、そちらのほうが大事であるとそういったところの認識の下、議論をいただいたところでございます。 ◆小林おとみ   そこが重大なもの、そっちのほうが大事であるなんていうのはちょっと言い過ぎだなと私は思いますけれども。というのは、でもその下に3行を書き加えられていて、教職員の配置や学級編制基準の見直し、必要な財源措置については、引き続き国や東京都に要望していくという3行が書き加えられているわけですよ。やっぱり、要望はしてかなきゃいけないという認識はあるわけですよね。教員の数は必要だという認識がある以上、やはり、なぜどうして必要かってことについて論拠を持たなきゃいけないと思うんですよ。だから、そこはいろんな人がサポートしているので、先生の数については、もう一言言えば板橋区として独自にやろうと思ったら何百億円もかかると。10億円か、10億円かかるから、それはできないので、区として書ける範囲で書くしかないからということで、1学級当たりの人数で決まるものではないというふうになってきているという論旨にもなっているんですよね。そこは、区が独自で教員採用することはできなくても、予算要望はしていくんだということが最後の東京都や国に対する要望じゃないですか。言っていることがどうも論旨が揺れ動いていて、一貫していないというか、矛盾しているというか。だって、普通でいけば教員確保のためにもこれだけの規模が必要で、これだけの予算が必要だ、板橋区ではできないけれども要望していくんだと。たくさんの方々に支援はしてもらっているけれども、その方々はみんな非正規職員じゃないですか。先生がいないから、先生だけではやり切れないからいろんな人たちをたくさん入れて、今学校をサポートしてもらっているわけです。全部非正規です。そういう状況を固定化する話になりますよね、この論旨でいったら。いろんな人が支えてくれているんだと、それで教育ができるんだと。先生の人数についてはもうあまり物を言わないんだというふうになってしまったら、もう現状固定じゃないですか。区が言うんだったら、様々なことにサポートしてもらって、今教育条件が整えられているけれども、そこを正規にして安定させていくためにも、もっと国や都に言わなきゃならない。区もそこに、特にサポートしている部分については直接こうだってできるわけだから。そういうところの方向性とか、希望が見えないというかな。そういうところについては、どうもこの12ページの論旨は本当に私としてはよく理解できないんですけれども、私のようなこの意見、審議会の議事録を全部は読んでいませんけれども、中にはそういうことをおっしゃっている先生もいらっしゃったような気もしますけれども、そういう意見については板橋区としてもう一歩前に進んだ前向きなことはできないんでしょうか、どうでしょうか。 ○委員長   では、答弁をいただいて、質問を一度打ち切りますので。 ◎学校配置調整担当課長   今、委員ご指摘いただきました当時の議論されたところでございます。1学級当たりの人数というところにつきまして、今答申に記載させていただいたとおりでございます。一方で、東京都の特別区の教育長会を通しまして少人数学習ができるような教員配置、また配置基準の見直しというところは引き続き区といたしまして、区から国や東京都に対して要望している状況もございますので、今委員ご指摘いただいた認識も併せて当然実施をしていくといったところで、ご理解いただければと思います。 ○委員長   ほかに質疑のある方は挙手願います。あとお一人ですか。ほかに質疑のある方は挙手願います、時間を計らなきゃいけないので。分かりました。  12時を過ぎておりますが、本議題が終了するまで委員会を継続いたしたいと存じますが、これにご異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○委員長   それでは、続いて五十嵐委員。 ◆五十嵐やす子   今回、本当にたくさんの方が、前回と全く違う人数というところで、区民の皆様にご意見を頂くというのは本当によかったなというふうに思います。いろんな方がいろんなことを質問したり、ご意見をくださっています。これというのは、いろんな方に働きかけたり、手段をやったりとかして、それもとってもよかったと思うんですけれども、でもそれだけやっぱり板橋区の教育への関心が深かったりとか、あとはご意見の内容を見ているとやっぱり心配しているなという声がとても多いなというふうに私は思いました。その一つひとつ細かくというのは聞きませんけれども、でも心配しているご意見が多いなというのはやっぱり共通して認識できることじゃないかなというふうに思うんですけれども。それを今度は教育委員会全体として、いろんなことに広がってのご意見だったから共有していかないといけないと思うんですけれども、そのあたりについてどのようにお考えなのかちょっと伺いたいんですけれども、お願いします。 ◎学校配置調整担当課長   今ご指摘いただきましたとおり、様々な角度、種類の意見を頂いたところでございます。所管が実は大きく異なる部分もございましたが、その意見につきましては極力、今の施策等をご説明させていただき、また所管のほうにしっかり共有させていただくといった形でお答えしていただいた部分かなと思ってございますので、心配していただいている部分、そういったところについてはしっかり所管のほうに共有してまいりたいというふうに考えております。 ◆五十嵐やす子   こういうパブコメがあったから書けましたという、それすごく大事だと思うんです。ほかのところと共有して対応していくというのが大事なことなんですけれども、それがやっぱりどういうふうに共有して変わっていくかというのが区民の方に伝わらないと、やっぱりそこがすごく大事なところだと思うんですね。なので、こういうふうに変えましたとか、こういうふうによくなりましたとか、その御心配にはこういうふうに対応できますとか、あと実はこういう制度がもうあるんですよというのをちゃんと周知していくことがすごく大事になると思います。この間も実は私自身も区民の方に聞かれて、それ知らなかったのというようなちょっとショックになることがあったりとかして。やっぱり、どういうふうに情報を伝えていくかということがすごく、自分では伝えているつもりでも伝わっていないんだなということを痛感することがありましたので。区のホームページを見れば書いてありますというご返事をよくいただきますけれども、でもホームページがあるんだ、ホームページに書いてあるんだとか。まず、ホームページがあること自体改めて認識なさる方なんかも中にはいらっしゃったりするので、やっぱり自分ではやり過ぎだと思うくらいに区民の方に情報を届けようという努力をしないと、区民の方には伝わらないという、そういうことがあるということを頭に入れながら、今後対応していただきたいなというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   周知の部分につきましては、以前にもご意見を頂いた部分でございまして、区が行っている取組について分かりやすく伝えていくためにはどうしたらいいか、そこをしっかり研究して実践していきたいというふうに考えております。 ◆五十嵐やす子   それでは、次の質問なんですけれども、やっぱり適正規模・適正配置というとどうしてもその小規模校とか、大規模校とか、そこから今までも閉校というふうに言っていますけれども、実質廃校になっている学校があって、そのたびにやっぱりちょっとつらい思いをしたりとか、いろんな思いを抱いている区民の方がいらっしゃいます。それで、今回のこの資料とかを拝見しても、やっぱり小規模校になることへのその心配事というのは書いてあるように思うんですけれども、ただ今まで閉校した学校からどこの学校にいらっしゃるかというようなことを見ても、わざわざそれこそ小規模校と言われているところを選択して移られている方もいらっしゃって。小規模校だからイコール駄目というような、そういうことはしないでほしいと思うのと、小規模校だからこそ目が届いて、いろんな困難を抱えているお子さんにとってはかえって必要な学校になっているということもあります、実態として。また、大規模校は教室が足りなくなるとかそういう問題だけじゃなくて、実は数の中に埋もれてしまうお子さんがいて、困っているのに困っていると言えなかったり、それを見つけられなかったりとか、やっぱりいろんな弊害があるということももっと打ち出してもいいのかなというふうに私は思いながら見ました。個別最適な学びと言うからには、個別で、標準化じゃなくて、標準化してある一定の質を担保することはそれは大事ですけれども、だけれども個別に最適なものを教育委員会がつくっていくためにやっぱりいろんなことをしないといけなくて、一概に小規模校が悪いとか、大規模校がいいとか、そういう問題じゃないということをまずベースとして取り組んでいただきたいなというのを、まずその基本のところで立ち位置として思ったんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   いわゆる小規模、大規模、それぞれメリット、デメリットがあるというところでは、答申の中にも表としてお示しをさせていただいたところでございます。また、その適正な規模から外れることが直ちに悪いというところではなく、規模に応じた適切な教育の提供、充実に取り組んでいる状況があると。一方で、適正規模の学校では体力や学力の一層の向上のほか、子どもたちの社会性・個性の伸長といった、また学校運営や教員の資質向上といったよさが発揮されているというところもご確認いただいてございます。一方で、学校規模が過大・過小となりますと学校運営や学校教育への影響が心配されるといったところでご議論いただきました。また、特に過小となってしまった場合についてはなかなか学校、なかなかその工夫だけでは難しくなってくるといったようなところも念頭に置きながら議論していただいたというふうに認識しているところでございます。
    ◆五十嵐やす子   頂いたご意見の中に金沢小学校のことを挙げていて、これからまた大規模なマンションが建つかもしれなくってというようなそういうご心配の声もありました。板橋の中では、今いろいろ再開発も進んでいて、それに伴ってタワーマンションができてとか、その近辺の学校はとか、いろんなことで今地域の方がそれぞれやっぱり心配に思っている声を頂いたりとかがあります。やはり学校、さっきは保育園の話をやっていましたけれども、今度は学校ですけれども、マンション建設と学校というのは切り離すことができない問題だと思っています。それで、行く行くは日本全体が人口減少と言われていますけれども、ついこの間もニュースの中でいろいろ人口減少のことについて書かれているものがありましたけれども、板橋は総務省でもちょっと前までは日本の中でも人口減少しない、23区の中でも希有な区だということで、資料が上がっていて。この間のニュースの中ではそこには入っていないけれども、だけれども急激に人口減少するというところには入っていませんでした。ということは、行く行くはいつかは減少するかもしれないけれども、今必要とするお子さんたちが現にいて、それでその子どもたちにしっかりと教育をすることが、その環境を整えることが義務教育として私たちが法律によって課せられているものなので、行く行くのことばっかり考えて今をおろそかにしてしまう、今いる子どもたちの学びの環境を少しでもマイナスになるようなことがあってはならないというふうに思うんですね。なので、その部分をしっかりと捉えた上で考えていただきたいというふうに思いますし、そのことを審議会のメンバーの皆さんも思ってくださっているんだろうなと思いつつちょっと読んだんですけれども、教育委員会としてはその部分は今回この審議会委員の考えですとか、見てどのように感じられているんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   先日国立社会保障・人口問題研究所の推計も出たところではございますけれども、板橋区の児童・生徒の推計、直近未来10年の推計を答申の7ページ、図1として出させていただいてございます。大きく急激に減ってくるというわけではない、この10年間において、横ばいからややそれでも減少傾向は描くといった状況がございます。また、ほかの資料でも地区ごとで見てみますと、その学級数の傾向がかなりばらける状況もございますので、それぞれの状況状況に合わせてしっかり教育環境を整備していく、そういったような視点が大切だろうというふうに考えております。 ◆五十嵐やす子   よく昔はというようなこと、学級数がもっと多くてと随分戦後のこととか持ち出して、それに比べれば少なくなったというようにおっしゃる方もいらっしゃるんですけれども、ただやっぱりそのときはそのときで、今は今でやっぱり必要なことというのがありますので、過去の子どもの人数だとか、学級数にとらわれないで、今本当に何が必要なのか。教育でも求められているものもいろいろ違ってきていたりとかありますので、ぜひその辺はよろしくお願いしたいというふうに思います。  それから、今回のそのパブリックコメントを拝見してですけれども、例えば1ページのこの1番ですね。答申の位置づけというところなんですけれども、この中に小中一貫校のことも出てきます。それで、小中一貫校の言葉が入っているご意見とかって、例えば6ページの21、23、それから17ページの72、73、5ページの19番もそうですね。あと14ページの56とか、結構たくさんあると思うんです。やはり、それだけ区民の方々がいろいろと考えをお持ちで、それで板橋区としてはいろいろと意見を聞いたりとか、審議会の中でも話したりとか、いろいろあるとは思うんですけれども、まだまだやはり区民の方々のご意見が聞き切れていないんじゃないかなというふうに改めて思いました。特に21番なんかは小中一貫校の学校の設置について初めての記述である、設置可能な学校や地域をいつまでに示すのか記述してほしいという。そういうこともあって、やっぱり区民の人たちはあそこに一つ小中一貫校ができるみたいだけれども、じゃ全体でどうなのとか。区民としての、板橋区としての議論がなされていないというふうに思うから、こういうパブコメに書いてきているわけですね。それに対してどのように答えているかというと、今後教育委員会において示していくものであると考えますというふうに、教育委員会に委ねているわけなんです。それで、また先ほど申し上げました1番のところとか、ほかもそうなんですけれども、本審議会は区立小中学校を議論の対象にしており……ごめんなさい。ここはちょっと私が今間違えました。ただし、小中一貫校については個別には答えないというようなことが多くありました。だけれども、今言ったように板橋区の区立小中学校の議論をやると言っている審議会が、小中一貫校については何も言わない。言うとしたら、さっきみたいにいや大規模校には当てはまりませんみたいな、それで本当によかったのか。どうしてそういうふうに審議会は扱ったのか、そこがちょっと私は疑問なんですけれども、どういう経緯でそのような審議会での扱いになったんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   小中一貫型学校につきましては、今回の審議会でも議論いただいたところでございます。簡単にご紹介させていただきますと、小中一貫型学校の設置は子どもたちのよりよい学習環境の整備と成長機会の提供のための一つの手段であり、義務教育9年間を見通した教育課程を編成し、新しい学校の形態を生かした指導の充実につながる選択肢であるといった形で定義づけしていただいてございます。また、その効果につきましても、教育効果が期待できるという形で答申で言及いただいてございます。そういった形で小中一貫型学校の役割、意義、効果、そういったものについて言及いただいてございます。一方で、こちらの適正規模・適正配置の審議会につきましては、個別具体的な学校の整備計画を議論するという場ではございませんので、そういったような形で審議会の考え方として整理をさせていただいたところです。また、今後の小中一貫型学校、審議会につきましては小中一貫型学校設置に当たって考慮すべき内容という形でおまとめいただきましたが、一方で今後の小中一貫型学校の設置についての考え方につきましては、今後区が作成いたします魅力ある学校づくりプラン後期計画の中で一定程度考え方を示していくといったところを予定してございます。 ◆五十嵐やす子   今、いろいろおっしゃっていただきましたけれども、手段の一つとしながらも、だけど個別具体的な話をしないというような、何となくちょっと漠然としないというか、私はちょっと矛盾しているかなと。特に本当に区民の方々がこうやって複数意見を出してくださったりしている中で、あえてというような感じもしないではなくて。これ全体的なものをこれから公表したときに、やっぱりどうしてと思う区民の方がいらっしゃるんじゃないかというふうに私は思います。だから、この審議会の中でこれから板橋区の教育委員会が出していくでしょうみたいなことが書いてありますので、それは本当に一つの学校としてではなくて、区全体としての議論をやっぱりきちんと区民に見える形でやっていかないといけないというふうに思いますけれども、それは今おっしゃったようなときに方向性として示していくということでいいんでしょうか、私の捉え方としては。 ◎学校配置調整担当課長   今ご指摘いただきましたとおり、区全体としての小中一貫型学校についての設置であったり、その考え方について今後お示しをして、またご議論いただくといったところでございます。 ◆五十嵐やす子   やっぱりとっても大事なことで、今までも閉校するに当たってもいろんな議論があった中で、何かまた今度は小中一貫校を造るという中で、地域でいろんな方がいろんな思いをして、陳情も出たりとかいろいろありました。やっぱり、そういう痛みをきちんと受け止めて生かしていかなければ、同じことが繰り返されるというふうに危惧しますので、その辺はもう教育委員会としてしっかりとしていただきたいというのが、私からの意見というか願いですね。  それから、このご意見について、この後オープンにしたときにまたその答えに対してちょっとやっぱりどうなのというようないろんなご意見が出てくると思いますけれども、それについてはどのような対応をなさるんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   こちら、あくまでパブリックコメントに対する審議会の考え方のご意見でございます。これに対しての改めての考え方という形で、審議会としてはもう結審をしてございますが、所管課としてこちら教育委員会事務局、また新しい学校づくり課、また学校配置調整担当課のほうにお問合せ、またご質問いただければ個別にお答えすることは可能であるというふうに考えてございます。 ○委員長   五十嵐委員の質疑の途中ですが、20分を経過いたしましたので、ほかの委員で質疑がありましたら挙手願います。 ◆小林おとみ   用意した質問を順番にいきます。16ページの小中一貫型学校、今お話ありましたけれども、この審議会が既にもう効果が期待できるとかいろいろ結論を出しているんですけれども、区のほうで小中一貫型学校の検証をどのようにやっていくかというのは何か方針みたいなものはあるんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   こちら、当然検証を行っていかなければならないというところでございますが、現時点において具体的にどう検証を行っていくかというところ、考え方がまとまっているものはございません。 ◆小林おとみ   それはこれからということですので、ちょっと検証することをきちんとやったほうがいいというふうに思います。それから、今やっている学びのエリアの中の小中一貫教育そのものについてもきちんと検証をするということをやったほうがいいと思いますが、それで、一概に整備条件に掲げることは難しいと言って、考慮すべきこととして小中一貫校を造ることについてですよ、小学校と中学校の通学区域の整合性や就学傾向、それから通学距離や通学に係る安全性というのを考慮すべきというだけになっているんですけれども、これちょっとよく意味が分からないんですが、小中一貫校にするに当たってこの2つを考慮しなさいという審議会の答申の意味はどういう意味なんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   小中一貫型学校設置に当たって、区内の小学校、中学校の配置状況、また学級数、通学区域が様々であるといったところから、一概に整備条件を掲げるのは難しいといった議論に至ったものでございまして、設置に当たっては実際の通学区域の整合性や小学校からどれぐらい中学校に行っているかといった就学傾向、また通学距離や安全に通えるかといったところのそういった点を考慮すべきであるというふうな議論に至ったものでございます。 ◆小林おとみ   よく分からないのは当然だろうなと。それは当たり前のことで。なおかつ先ほどの話でも、これからの板橋が小中一貫校をどう造るかは特にまだ方針はないというお話でしたけれども、今回の志村小でいけば建物が建て替えられないという理由をつけて、そういうことになっているわけですよ。そんなことは今回の答申には出てこなくて、じゃどうするのかというと特にこれといった理由もなく、ただそういう通学区域とかを考えてくださいと言うけれども、いざこれやると決めちゃえば、決めたところに合わせてつくるじゃないですか、通学区域も何も、後からつけて。だから、ここの辺がよく何をする、後から理由を、そういうことを検討しなさいではなく、やるに当たってそういうことを考えてからやりなさいとなったら、身動き取れなくなっちゃうかもしれないし。ここの答申の意味がよく分からないということは、これは感想でいいや。ちょっとよく分からないから。  それから、大規模校についてのところで、18ページに区の学校敷地は土地の条件が限られているので、次世代型の学校を造る場合には、床面積を確保するためには高層化の改築が必要だと、選択肢の一つだというふうになっておりまして、初めからこれしかなくて、審議会でこれを突っ込んで、高層化するにはどういう問題が起きるかとかそういう議論はされなかったんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   実際に審議会の中では、やはりこの運動場の必要性、その場所の必要性というのも議論されたところでございます。その中で土地情勢によって限られた面積であることが多いため、学校を整備するに当たっては必要な延べ床面積を捻出するための高層化改築というのも選択肢の一つというふうな認識に至ったものでございます。あくまでも敷地が限られている状況が多い、そういった中で必要な床平米を捻出し、かつ遊び場としての機能もしっかり、体育機能をしっかり充実していくには高層化というのも選択肢の一つというふうに議論されたものでございます。 ◆小林おとみ   だから、この間も高層化の問題は志村小もあったし、今度板六小も出てきますし、5階、6階、7階みたいな話が出てきたときに、学校運営の問題ではたくさんの問題があることが明らかになっているわけですよね。その辺の学校運営には踏み込まない。ただ、その選択肢だというだけの答申になっていると。それ以上のことは教育委員会が考えるんですねという。だから、そういうことなんですねということですか。でも、そこまで本当は議論すべきで、学校運営にとってどうか、教育にとってどうかというところから始めていったら、それがいいかどうかということまで議論するのが本当はこの審議会の役割じゃないかなと思うんですけれども、どうでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   例えばこちらの高層化した際の、自然と触れ合えるスペースを上階に造るであったり、そういったような工夫というのは審議会でも言及されたところでございます。高層化に当たっての細かい条件設定であったり、学校運営上配慮すべきところというところまでは議論、言及されていないところでありますが、そのあたり実際に高層化、高層の建物を整備する場合については当然にしっかりと考えて整備をしていくものであるというふうに考えております。 ◆小林おとみ   どうしてももう高層化しなくちゃならない実態が前にあって、それを追認するのに審議会としてそれも選択肢だと言われているような気がしてしようがないという思いがいたします。  それから、最後が23ページの複合化。これは、多分先生方からいろいろ出たんでしょうか。公共施設の連携とか複合化などについて語られておりますが、これは区としては学校と何かを複合化するということについて、区としての何か見通しみたいなものが具体的にあるんでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   現時点において、複合化をするというところが決まっている計画があるわけではございませんが、こちら答申で記載していただきましたとおり、今後の社会情勢の変化であったり、また教育環境の変化、また人口状況の変化というのを捉えながら、複合化というのも考えた上で学校整備をしていく必要があるといったところでございますので、今後学校を考えていく上で大切な視点の一つかなというふうに考えております。 ◆小林おとみ   最後に、この教育委員会の大事な答申ですけれども、この中にインクルーシブって言葉は出てこないんですよね。インクルーシブについて区議会は特別委員会もつくって、いろんな提言もしたんですけれども、インクルーシブって言葉をわざわざ使わないのはなぜでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   こちらのいわゆる特別支援教育に関する部分で、実際にこの委員の方からインクルーシブというふうに発言されたところもございます。一方で、こちら10年先のことを考えた答申というふうに考えたときに、果たしてどんな言葉を使うのが適切だろうかというふうに議論になったところもございます。そのような中で、おわりにの部分ですが、子どもたちを取り巻く環境は今後さらに変化していくことも想定されると。子どもたちの多様な状況を捉え、誰一人取り残されることなく質の高い教育を受けられるよう、柔軟かつ積極的に対応していく姿勢が重要であるといった形で、今後の変化する状況にも柔軟に対応していく、そういったような言葉でインクルーシブの考え方も、ここの中に入った形でご議論いただいているというふうに認識しております。 ◆小林おとみ   それはちょっと違うなと思っています。やはり、人権というか世界の大きな趨勢として、一人ひとりの人権を大事にしていくという流れが、それこそ10年どころではない、30年、50年先の問題としても今問われているわけで、そういう意味ではこの学級規模をつくる、学校規模を考える点でもインクルーシブの考えってとても大事なことで、そもそも教育現場の描く絵が変わってくるはずなんですよ。30人の机を並べた子どもたちを前に先生が語るという絵なのか、それとも十五、六人の子どもたち、いろんな子どもたちを相手に先生が一人ひとりとつながって、子どもたちを育てていくのかという絵が全然変わってくるわけですよね。そういう意味で、私はちょっと今回はこういう答申になりましたけれども、教育ビジョンやそういうところには区議会が出したインクルーシブ教育の提言もありますので、そういうのはぜひ生かしていただきたいということをお願いして、終わりたいと思います。 ◆井上温子   先ほど、ちょっと地域コーディネーターのところで止まってしまったんですけれども、地域協議というところで取り上げられていて、円滑にそういう学校配置とかそういったものを進めていくために地域協議というのが出てきていて、でもそれだけで取り上げられているのが変だなと思っているんです。地域コーディネーターの配置数がどういうふうに今後なっていくのかだとか、コミュニティ・スクールの在り方がどうなっていくのかとか、学校支援地域本部の活動の在り方がどうなっていくのかということの未来の在り方を踏まえて、学校施設の在り方というのは変わってきますし、さらにそれだけではなくて例えば子どもたち1人当たりの校庭面積がどんなものなんだとか。学校規模というのを考える上で、校庭は1人当たりどのぐらいが適正なのかというのは全く議論が多分されていないんだと思うんですよね。あとはあいキッズの問題も学校規模を考える上で、放課後は学校にいることが低学年は多いわけですから、そういったことを踏まえた上での適正規模というのが議論されていないように思うんですけれども、もし審議会の中で議論されていたんであれば教えていただきたいですし、もし議論されていないのであれば今後どういうふうに捉えていくのかというのを教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   ご指摘いただきました、例えば学校規模を考えるに当たっての様々な諸室であったり、広さについての考え方については関係法令であったり、またおのおのの考え方というところはございます。一方で、区内の学校敷地の状況というのは一度資料として、審議会の一番スタートですが、お出しさせていただいた上で区内の学校の状況、敷地状況、様々であるというそういった認識の下、ご議論いただいたというふうに考えてございます。おのおのの学校に求められる様々な諸室の広さといったところにつきましては、それぞれの関係する使い勝手であったり、使い方であったり、そういったところに基づいて個別的に議論がされるものであるというふうに認識しております。 ◆井上温子   ちょっとよく分からなかったんですけれども、適正な校庭面積とか、適正なあいキッズの広さとか、放課後の子どもたちの環境整備みたいなところも学校の適正規模に含まれてくるのかなと思うんですよね。という認識でいいのか悪いのか、先に教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   それはいわゆる1人当たりどれぐらいの面積が必要かというところ、その視点では議論がされなかったといったところでございます。 ◆井上温子   1人当たりじゃなかったら議論がされたのかということをまず聞きたいのと、もし議論されたんであれば適正規模というときに、あいキッズとか、校庭というのがどのように扱われたのかというのを教えてください。 ◎学校配置調整担当課長   あいキッズにつきましては、そもそもあいキッズという仕組みが当然あるといった状況という認識の下、その適正規模についての議論がされております。また、あいキッズの大きさというよりは一つの学校当たりの学級数といったところでご議論いただきましたので、当然そこに比例してあいキッズの人数が増えてくるといった認識でありながら議論をしていただいたものでございます。また、校庭の広さといったところにつきましても、やはりその学校によって状況が様々であるという認識の下、学校規模についての議論が進みました。 ◆井上温子   小っちゃな学校で小っちゃな校庭でたくさんの人数がいる学校と、大きな学校でたくさんの人数がいる学校だったら、全然環境というのは違ってくるという意味で、1人当たりどれぐらいなのかみたいなところが、多分基準にしたほうが課題は明確になってくるのかなと私自身は思うんですね。あいキッズもそうですよね。小っちゃな教室しかなくて、学校があまり教室を提供してくれていないというところもあるし、あいキッズが離れた場所にしかないんだという場合もあるし、建て替えて結構いい環境になったというところもあるんですけれども、適正という言葉を使っているわけじゃないですか。だから、適正な規模とか配置ってどんなものなんだみたいなところがもし議論されてきていないんであれば、今後答申を受けて板橋区としては事業を進めていくことになると思いますので、自分たちでやっぱりある程度の理想とか基準というのは全てがそれにかなわなきゃいけないと私自身は思ってはいないんですけれども、ただやっぱり子どもたちにとっての適正な基準というのはどこにあるのかというのをきちんと持つことで、施設整備とか改修とか計画が進んでいく上で、なるべくそっちに合わせていこうみたいなものなんだと思うんですね。なので、そういった意味で、先ほど小林委員など、ほかの委員からありましたので、私から質問しないですけれども、パブコメでも7件でしたっけ、言われていたように、1学級当たりの人数を明記しない。実現できなさそうだから明記しないみたいな感じなのかなと思うんですけれども、もともとはちゃんと適正な基準とか、理想というのをきちんと踏まえた上で事業をしていくということが本来は重要だと思うんです。その上で、校庭面積ですとか、あいキッズの教室の広さですとか、そういったところも今回答申はもう更新されるわけじゃないですから、板橋区で今後やっていくときに検討を進めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎学校配置調整担当課長   今ご指摘いただきましたとおり、望ましい学校規模という形で今回答申いただきましたので、この考え方に基づいて、例えば施設整備の面であればこの答申の考え方を基に、それぞれいわゆる関係法令であったり、考え方で決まっているような考え方、そういったものをベースにした整備が進んでいくというふうに考えております。 ◆井上温子   私が質問したのは結構単純で、あいキッズはどういうのが適正だと思うのかとか、校庭面積は1人当たり国が出している基準はあるけれども、国の基準よりも板橋区が下回っているところがいっぱいあるわけじゃないですか。そういった現状の中で、適正というのはどこに、国の基準をそのまま適正とするんであればそれになるべく合わせていけるように、敷地があったら確保していくんだというふうになるのかもしれないですけれども。全部が全部できるわけじゃないというのであれば、板橋区は適正というのはこのところに定めるんだとか、23区とかその狭いところはしようがないと国も書いていますよね、ある程度は。参考基準みたいな形になっていますけれども、でもやっぱり板橋区ってすごい広い校庭のところと狭い校庭のところありますよね。私もばっと資料要求して、見させてもらいましたけれども。狭い学校がすごくよくないんだっていうことを言いたいわけじゃなくて、適正な基準はどこに定めているのか。あいキッズも様々視察以前させてもらったときに、課題のある学校とない学校いろいろあるわけですよ。そのときに適正というのをやっぱり定めてあげてほしいなということを言っているだけなんです。だから、検討してもらえますかという。 ◎学校配置調整担当課長   いわゆる施設整備をかけていく、例えば区独自で基準を定める必要性等々に関しまして、やはり所管のほうにいただいたところを伝えさせていただいて、検討すべき内容だというところであれば検討が進むものだというふうに認識しております。 ○委員長   それでは、本件につきましてはこの程度でご了承願います。  ──────────────────────────────────────── ○委員長   以上をもちまして、文教児童委員会を閉会いたします。...