板橋区議会 2024-02-22
令和6年2月22日ゼロカーボンシティ推進調査特別委員会-02月22日-01号
総務部長 田 中 光 輝
資源環境部長 岩 田 雅 彦
都市整備部長 内 池 政 人
契約管財課長 齋 藤 栄
環境政策課長 河 野 雅 彦
資源循環推進課長 小 熊 大 介
板橋東清掃事務所長新 井 悟
都市計画課長 千 葉 亨 二
事務局職員
事務局長 五十嵐 登 書記 石 川 実 生
ゼロカーボンシティ推進調査特別委員会運営次第
1
開会宣告
2
理事者あいさつ
3
署名委員の指名
4 議 題
(1)令和5年第4回
定例会調査事項に関する提言の
方向性について(3頁)
(2)脱
炭素社会の実現に向けた
移動手段の取組について(3頁)
5
閉会宣告
○
委員長
ただいまから、
ゼロカーボンシティ推進調査特別委員会を開会いたします。
────────────────────────────────────────
○
委員長
初めに、
理事者のご挨拶をお願いいたします。
◎
総務部長
おはようございます。本日は議題の2におきまして、脱
炭素社会の実現に向けた
移動手段の取組について資料をご用意させていただいております。実りある調査となりますよう、簡潔明瞭な説明、答弁に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○
委員長
では次に、
署名委員をご指名いたします。
いがらし
学委員、田中しゅんすけ委員、以上お二人にお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○
委員長
それでは、議題に入ります。
初めに、令和5年第4回
定例会調査事項に関する提言の
方向性についてを議題といたします。
配付いたしました資料1は、前回の
委員会で出されました意見を集約し、2年間の活動に基づく提言をまとめるために、現時点での提言の
方向性を記した正副
委員長案でございます。令和7年第1回
定例会での
活動報告のまとめに向けて、
委員会で出された意見を、次回の
委員会において皆さんにご確認いただきながら、提言の
方向性として、一定程度まとめてまいりたいと存じます。
それでは、本案に対する各委員の意見を求めます。
(「なし」と言う人あり)
○
委員長
特にないですか、まとめについては。
それでは、本案を最終的な提言に向けての
方向性を示した案文といたします。
本件については、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○
委員長
次に、脱
炭素社会の実現に向けた
移動手段の取組についてを議題といたします。
本件について、
理事者よりポイントを絞って簡潔に説明をお願いいたします。
◎
環境政策課長
それでは、脱
炭素社会の実現に向けた
移動手段の取組について、現状をご説明させていただきます。資料をご覧いただければと思います。まず、項番1の
区有地を活用した
電気自動車カーシェアリング事業ということで、(1)の経緯になりますが、区では、ゼロ
カーボンの実現に向けた取組の一つとして、
電気自動車の
カーシェアリング事業に取り組んでございます。
カーシェアリング事業が
民間企業において展開されているところではございますが、
電気自動車の
カーシェアリング事業は、まだ十分に展開されていないといった現状を踏まえ、区で、
区有地を活用した
民間事業者による
電気自動車の
カーシェアリング事業を、令和2年度から実証してございます。
板橋区役所の北側、
東京信用金庫の西側の
区有地を
民間事業者に貸し出しまして、
電気自動車の
カーシェアリング事業を実施し、区民の皆様にご利用いただいているところでございます。(2)の実績は、令和4年度は月間40回前後の利用をいただいてございまして、一定の区民の皆様の
行動変容の効果が見られるものと捉えているところでございます。(3)の拡充の部分は、令和5年12月から、旧板橋区
保健所跡地駐車場で台数を増やし、事業を継続しているところでございます。項番2の本
庁舎庁有車への
電気自動車の導入でございます。(1)の目標の部分になりますが、令和12年までに、
本庁舎の
庁有車(乗用車)19台を
電気自動車にすることを目標に、
電気自動車の導入に取り組んでいるものでございます。この19台は、区が
使用者となっている車両のうち、
電気自動車への転換が可能と見込まれる台数をお示ししているものでございます。(2)の実績等になりますが、令和4年度に1台導入をいたしまして、令和6年度は5台
導入予定となってございます。項番3の
EVバイク等利活用促進事業でございます。(1)の経緯の部分でございますが、東京都におきましては、ゼロ
エミッション東京ということで、2035年までに、都内で新車販売される二輪車の100%非
ガソリン化を目指してございまして、その施策の一環として、
EVバイクの
普及促進に取り組んでございます。地域での展開といたしまして、令和3年度に、東京都・板橋区・
関連企業が連携いたしまして、
バッテリーシェアリング実証事業を実施したという経緯がございまして、そうしたところの延長といたしまして、(3)になりますが、令和5年12月より
供用開始となってございます旧板橋区
保健所跡地駐車場に、
バッテリーステーションを設置したものでございます。裏面をご覧いただきますと、項番4の
運輸部門の
温暖化対策でございます。(1)の概要の部分は、国や都におきまして、
電気自動車をはじめとした、いわゆるゼロ
エミッション・ビークルの
普及促進を図ってございまして、(2)にお示しをしてございます
補助制度や、(3)にお示しをしてございます
減税措置といった取組を進めているところでございます。5の板橋区
都市づくりビジョン分野別都市づくり方針の抜粋でございますが、この方針におけます2-5の低炭素・
環境共生社会の実現の①多様な
移動手段への転換では、
公共交通の利便性の向上による
公共交通機関への
利用転換、また、
自転車利用の促進や
カーシェアリングの
普及促進による
環境負荷の少ない新たな
移動手段の検討といったところをお示ししてございます。最後に、項番6の板橋区
交通政策基本計画による環境に配慮した
まちづくりでは、
ICT等の
先端技術の活用をはじめとした、
環境負荷の少ない持続可能な
交通環境の構築、また、
環境負荷の少ない
公共交通や
交通手段の利用とともに、交通に関連する新技術の
導入促進といったところをお示ししてございます。区といたしましても、国や都の動向を踏まえながら、地域の
モビリティを高め、ゼロ
カーボンの実現に寄与してまいりたいと思います。資料の説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○
委員長
それでは、初めに、
現状確認のための質疑を行います。本件に対する各委員の意見については、質疑が終了し、
理事者が退席した後に、改めて述べていただきたいと存じますので、あらかじめご承知おきお願いします。
それでは、質疑のある方は挙手願います。
◆田中しゅんすけ
頂いた資料で確認をさせていただきたいんですけれども、
本庁舎の
庁有車への
電気自動車の導入で、台数は、
本庁舎の
庁有車は乗用車19台を全てということなので、
本庁舎の
庁有車は19台が全体的な数でよろしいんでしょうか。
◎
環境政策課長
19台につきましては、
電気自動車への転換が可能と見込まれる乗用車を指してございます。令和4年度時点での
庁有車、こちらは、いわゆる区が
使用者としてリースされており、全体では208台ございます。このうち、区がリースとして借り受けて
使用者となっているのが101台、業者さんに雇い上げといいますか、お願いをしている部分が107台、
事業者さんの部分は、
事業者さんの部分ですので、範疇外といいますか、区が所有者となっている101台というものの中で、当面、
電気自動車の転換が可能と見込まれるところをまず19台と設定して、今、取組を進めているという状況でございます。
◆田中しゅんすけ
なるほど、そうすると
庁有車というのは、概念の中で208台あって、101台が直接区で持っていると。107台は、
事業者さんが107台も持っている。101台と107台、208台が必要な理由をちょっとお聞かせください。
◎
環境政策課長
基本的には、各所管の業務の中で使用させていただくという部分が基本でございますが、台数としての割合が大きいのが、やはり
清掃車両ということも入ってございますので、東西の
清掃事務所に配備されております、いわゆる
清掃車が含まれていますので、台数として多くなっているという状況がございます。
◆田中しゅんすけ
詳細を、後ほどで結構ですので、表でください。そうしないと、ちょっと今お聞きしているだけではなかなか把握しづらいので、よろしくお願いいたします。それで表に移って、指定低
公害車台数というのがあって、これはまた年度によって違ってくるんですけれども、
庁有車保有台数の101台と表に書いている令和4年度の107台、一番上の
庁有車保有台数107台と、これは
事業者さんの件ですか、101台とどういうふうに違うんですか。
◎
環境政策課長
こちらは、いわゆる区が所有しているという部分でお示しをしてございます。申し訳ございません、こちらのデータについては、年度当初にお示しさせていただく実績となっておりますので、ただいま申し上げました台数とのそごについては、ちょっと確認した時点を改めて確認いたしまして、資料として、内訳も含めた上でご提出させていただきたいと思っております。
◆田中しゅんすけ
指定低
公害車というのは、これはちょっと私、あまりなかなか聞きなれない言葉だったんですけども、これはどういう概念の
自動車なんですか。
◎
環境政策課長
指定低
公害車については、いわゆる
ハイブリッド車ですとか
電気自動車といったものではなく、部類としては
ガソリン車の部類に入るんですけれども、燃費ですとかそういう性能が一定の基準以上だということで、指定低
公害車というような区分の中で捉えられているというものでございます。
◆田中しゅんすけ
分かりました。それで、今度実際の取組についてなんですけれども、区のほうで、今のところ
公共交通の
利便性向上で、
公共交通機関への
利用転換を図るということで、4定でも質問させていただいたんですけれども、新たな区として
移動手段を考えているということは、全く今の状況ではないのか、確認させてください。
◎
環境政策課長
現在の脱
炭素社会に向けた
公共交通という部分の捉え方としては、国や東京都の方針というものも踏まえながら、
取りまとめをしているところでございまして、そうしたところの中では、お示しをさせていただいているように、いわゆる既存の
公共交通機関の
利用促進ですとか、そういったところを中心に、
方向性をまとめさせていただいているものでございます。国等が示している、地域のゼロ
カーボンに向けた交通の在り方については、
一般質問でご指摘も頂いている、
インフラ整備というんでしょうか、そういった部分も国は捉えてはおるんですけれども、そこはそれぞれの地域の実情の中で、どういった手法を選択するのかということを吟味しながら、それぞれの自治体の計画に落とし込んでいるというところでございますので、今後もそうした全般を捉えながら、どのように今後の計画の改定の中におきましても、そうした地域の交通が、より
環境負荷という点も含めて向上していけるような、そうした
方向性については、改めて検討してまいりたいと考えております。
◆田中しゅんすけ
最後に、今、国が主導として新たな
インフラ整備というのは、もちろん国も東京都も協力していただかないと実現不可能だというのは、十分承知しております。それを踏まえた上で、しっかりと板橋区として、
政策経営部を中心に、新たな
環境政策、新しい
インフラ整備も含めてですけれども、そういうための検討を考えたりとか、全庁的にそういう取組に向かって、それぞれの分野を含めてですけれども、集約して、新たにしっかりと10年先、2050年までのゼロ
カーボンシティの実現に向けての
庁内体制をしっかりと考えていくというような動きはあるんでしょうか。
◎
環境政策課長
まず、次期のこうした
環境政策の全庁的な取組ということで、
エコポリス板橋推進本部(
幹事会)という庁内の課長級が参加した
会議体を持っておりまして、そうしたところで、
都市計画部門でありますとか、
土木部門でありますとか、そういった部門との連携も図りながら、また、それぞれの分野の
計画策定などにも、
環境部門も参加させていただく部分もございますので、そうした中で、
関係所管と緊密に連携を取りながら、今後の
方向性ということについては、検討を深めてまいりたいと考えております。
◆田中しゅんすけ
最後に、要はもうそういう
会議体があって、もう実際に会議を重ねているのかどうかだけ確認させてください。
◎
環境政策課長
現在も、次期の
環境基本計画の策定に向けて、そうした会議を実際に実施をしておりますので、今後もそれを継続して運営してまいりたいと考えております。
◆鈴木こうすけ
私からは、
区有地を活用した
電気自動車カーシェアリング事業というところの、まず実績で、やはり
事業展開というところと費用対効果、これは当然大事な区にとっての課題というふうに私も認識しておりますけれども、実績として、まず
電気自動車の
カーシェアリング事業ということで、令和4年度は月40回前後の利用というふうに書いてありました。拡充としては、令和5年12月から、旧
保健所の跡地の
駐車場で事業を展開しているということなんですけれども、EV2台、PHV2台というふうな形なんですが、区として、
カーシェアリング事業を始めたばかりでございますけれども、今まで費用対効果といいますか、やはり旧
保健所の跡地ということであれば、板橋区の中心でもありますので、かなり
土地評価も高い場所での展開というふうに認識はしておりますけれども、今後も
カーシェアリング事業をしっかりと拡充していく方向で、今区は考えていらっしゃるのか、お示しいただければと思います。
◎
環境政策課長
区といたしましては、
カーシェアリング事業ということについては、今後も、そうした普及ということを進めていきたいと考えているところでございます。その中で、市場の
電気自動車の
普及状況、
カーシェアリング事業の
普及状況なども見ながら、区の関わりの
距離感というものも、見定めていきたいと考えているところでございます。
◆鈴木こうすけ
本当にそのとおりなのかなというふうに思うんですけれども、各
大手自動車会社も、
シフトチェンジで
ハイブリッドから
電気自動車、そしてPHVという段階を踏まれているなというふうな感じはするんですけれども、今度、項番3番にEVの
バイクの利用ということで、これ私も、12月からスタートしたということで、ちょっと見に行かせていただきました。旧
保健所の跡地の
駐車場に
バッテリーステーションを設置して、目立つ場所にあるなというふうに感じてはいるんですけれども、ほかに
高島平温水プールの
駐車場、
あとグリーンカレッジホールの駐輪場というふうな形で、令和5年から令和6年にかけてのこういった
ステーションの設置というふうにありますけれども、ここもやはりどういうふうな区が考えを持たれているのか、今後こちらも、何か個人的に感じるのは、やはり
カーシェアリングというと、どうしてもちょっと車にウエートがあるのかなというふうなところなんですけれども、
EVバイクというのも、区内で、例えば区の車の
保有台数が10万台でしたか、10万台を超えるとご
当地ナンバーがつけられるみたいな、そういった形で、我々もご
当地ナンバーをつけて運転をしていますけれども、そういった
バイクと車のちょっと対比といいますか、そういった中で、
EVバイクの
バッテリーステーションの設置をしていますけれども、そういった中での区のお考え、
カーシェアリング広げたほうがいいのか、
バイクの需要を広げたほうがいいのか、そこのところがもし分かれば、お示しいただければと思います。
◎
環境政策課長
いわゆるこうした
電気モビリティの推進ということについては、区としては幅を持って進めていきたいと考えておりまして、そういう点では、
自動車に加えて、こうした
EVバイクというものも捉えながら進めていきたいとは思っておりますが、ご指摘のように、
EVバイクについては、やはり
電気自動車よりもまだ普及が進んでいないという状況の中で、東京都もそうした
問題意識を持ちながら進めている中で、私どもとしても、そうした状況もよく見極めながら、ご指摘があった市場の、いろいろこうした
モビリティの
普及状況も見ながら、
EVバイクについては普及を進めながら、その進め方については、
十分検討を深めていきたいと考えております。
◆鈴木こうすけ
そのとおりだなというふうに思うんですけれども、1点だけちょっとこれはお願いしたいというか、取組として実施をしたほうがいいんじゃないかなというふうに思うんですけれども、実施をしていたら恐縮なんですが、区内に登録している
EVバイクの台数、
保有台数というんですか、それと今後どういうふうな形で増えていくのか。現状何台ぐらいあって、こういった需要があるよというふうなところの調査みたいなものというのは、現状で区としてはされているのか、お示しいただければと思います。
◎
環境政策課長
まだ、そうした検証という段階まで至っておらないところではございますが、そうした全体の
保有台数といいますか、そうしたところも含めて、ニーズの分析については、今後事業を進める中で、区としても何らかの形で
取りまとめというか、把握をしてまいりたいと考えておりますので、検討をさせていただきたいと思っております。
◆鈴木こうすけ
すごく大事なことだと思いますので、当然、
保有台数、車の場合は、さっきも言いましたけれども、ご
当地ナンバーをつけられるのは、例えば10万台を板橋区で登録している
保有車があるというふうな、何かくくりがありますから、しっかりと
バイクは何台というふうな
保有台数もぜひ調査をしていただいて、今後そういった区の
ステーションですよね、車もそうですし、
バイクもそうですし、そういった形でやっぱり調査をしないとなかなか需要が上がっていかないというふうなところもあると思いますので、ぜひともそこは実施を今後していただく検討をしていただければというふうに思います。
最後なんですけれども、項番4の
運輸部門の
温暖化対策というところで、(2)
電気自動車に関する
補助内容というところがあります。これ国や東京都ということで、このような形で補助率が書いてございますけれども、
運輸部門ということは、(2)に関しましては、国と東京都の
補助内容ということでございますけれども、大体期間は決まっていたりするんですか。例えば2030年までにみたいな、目標を掲げているところに関しては、実際には国も東京都もそういった支援をしてくれるよとか、そういうふうな同じ足踏みといいますか、そういった計画で進んでいただけるのかというところ、分かればお示しいただければというふうに思います。
◎
環境政策課長
こちらの
補助制度につきましては、基本的には
年度単位で東京都も
財政措置をされているということの中で、区とも情報共有しながら進めているというところでございます。長期的な
ビジョンとしては、
電気自動車については、都のほうも、やはり普及を続けていくという旗は掲げておりますので、そうしたところは、これまでも変わらぬ
方向性と思っておりますので、そうした
方向性の中で、今後もこうした国や都の制度の変遷といいますか、動向もよく捉えながら、区としても、現在もそうですけれども、いろいろ区民の皆様にお知らせや周知をさせていただいて、ご利用いただけるように努めてまいりたいと考えております。
◆鈴木こうすけ
これでもう最後にしますけれども、今、項番6に板橋区
交通政策基本計画ということで、今日手元に持ってまいりました。脱
炭素社会の実現に向けた
移動手段の取組ということで、少しページを開いて見ておりますけれども、やはり
カーシェアリング部門ですとか、ちょっとやっぱり
方向性ですとか、なかなかまだまだ定まっていないなというふうなところを感じましたので、こちら板橋区
交通政策基本計画にしっかりと
移動手段の取組ということで、今回議論した内容ですとか、反映していただければというふうに思うんですけれども、最後そこだけお聞かせください。
○
委員長
基本計画の話ですが、答えられますか。
◎
環境政策課長
こちらの
交通政策基本計画につきましても、ゼロ
カーボンとの関わりということについては、非常に
距離感が近いところでございますので、策定に当たりましても、私どもゼロ
カーボンの現状ですとか、今後の考え方というものもすり合わせながら、そうしたところがお互いの計画の中で深めていけるように、連携を密に取り組んでいきたいと考えております。
○
委員長
ありがとうございました。ご意見、提案の部分がありましたので、また後でもよろしくお願いします。
◆中妻じょうた
ちょっと1個ずつ確認していきたいと思いますけれども、まず、
電気自動車カーシェアリング事業ですが、12月から旧
保健所跡地駐車場で
カーシェアリングが始まったということなんですが、これはEV、PHVだけなんでしょうか。それともほかにも
ガソリン車、
ハイブリッド車が並んでいる中で、この4台があるということなんでしょうか。
◎
環境政策課長
台数は、この4台が総数でございます。
◆中妻じょうた
分かりました。EVを押し出していくんだよという区の姿勢が出ているということで、取りあえずここは確認ということでございます。それから、本
庁舎庁有車への
電気自動車導入なんですけれども、現在、1台の
電気自動車が入っているということですが、ここまで、
電気自動車について海外では様々な取組が行われていて、普及も進んでいる一方で、課題もいろいろ言われている。アメリカでは、
テスラ社の評判がかなりいろいろ言われ始めている。低温になると使えないとか、あるいは中国の
BYD社だと、もう見渡す限りの在庫みたいなすごい写真が出回ったりとか、
電気自動車は果たして大丈夫なんだろうかという心配もしてくるわけですね。そういう状況下で、区で導入した1台はこれまで使われていると思うんですが、使ってみていかがですか。これまでの車と比べて、何か使い勝手がいいとか悪いとか、感想というか評価をお聞かせいただければと思うんですけども。
◎
環境政策課長
使用上の部分については、これまでの車と遜色ないというふうな状況だと思います。使用する目的には十分かなった利用ができているというところでございます。また、
自動車の稼働音といいますか、そうしたものも大変静かでございますので、そうした、いわゆる乗り心地的な部分ということについても、快適性というものがあるかというふうに捉えているところでございます。
◆中妻じょうた
そうしますと、費用面とかを後押ししていけば、普及が進むかなということも期待します。もう一つ、区が使い勝手に問題がないとなってくると、区が持っている様々な区有車についても、
電気自動車の導入ができないかということをやっぱり検討すべきなのかなと思っておりますが、以前はちょっと民間購入の例として、りんりんGOを出しましたけれども、やっぱりりんりんGOは念頭に置く必要があると思うんです。りんりんGO、それからごみ収集車、それから青色防犯パトロールカー、こういった結構区民が目にすることの多い
自動車を
電気自動車にできるかどうか、そうした検討は、現在どう考えられているでしょうか。
◎
環境政策課長
先ほど委員がお話しいただいたように、乗用車レベルは、市場でも
電気自動車の開発というのが進んでまいりましたので、区民の皆様の生活にかなり導入が現実的な部分となってございます。その他の、例えば
清掃車など、また車の車種によっては、やはりそれぞれの車種の中での課題というものがございますので、そうしたところの課題の解消の状況など、開発状況なども見ながら、どこまで広げていけるかということを、現在19台ということでございますが、その後の展開を検討していきたいと思ってございます。
◎
資源循環推進課長
清掃車に関しては、導入するに当たっては、いわゆる
電気自動車ですとバッテリーの大きさ等によって、ごみを積み込むスペースが変わったりですとか、そういった様々な課題がございます。なので、現在、ほかの自治体でもそういった事情を踏まえて検討している状況がありますので、注視しながら区のほうでも検討してまいりたい。ただ、
清掃車については23区全体で考えている部分がありますので、そういった点も踏まえながら状況を注視してまいりたいというふうに考えております。
◆中妻じょうた
テクノロジーとの絡みを考えながら、徐々に進んでいくんだと思いますけれども、ぜひ積極的な検討をお願いできればと思います。今、ちょうどバッテリーの話が出ましたので、
EVバイクのバッテリーシェアリングの話に行きたいと思いますけれども、私の近所ですと、
高島平温水プール駐車場の近くに、確かにこの写真みたいなのがあるんですけれども、どれぐらい使われているのかなと。これの利用率はいかがですか。
◎
環境政策課長
利用率の今明確な数字は手元に持ち合わせていないんですけれども、非常にまだ伸びていないという状況がございます。立地状況というところもございます。今、ご指摘頂きました
高島平温水プールについては、若干駅から離れているところもございます。今回、
板橋区役所前に設置をさせていただいたというところも、ちょっと利便性というものも考えながら、皆様のニーズがどういうふうに影響するのかというところも、今後、利用状況というのをよく見て、検討していきたいと考えております。
◆中妻じょうた
これ、まず分かりにくいというのが1つある一方で、盗難のおそれがあるとか、いろんなことを考えながらやっているんだと思うんですけれども、テクノロジーの話で言うと、
バイクは免許が
ガソリン車でいうと排気量で変わってきますけれども、電動
バイクの場合は定格出力、キロワット数で免許が違ってくるということがあると思うんですが、これをちょっと知らないので教えてほしいんですけれども、貸し出しているバッテリーというのは、どの
バイクでも使えるものなんですか。バッテリーの種類は、使える
バイクと使えない
バイクがあったりするんですか。
◎
環境政策課長
このプロジェクト自体が、主要
バイクメーカー4社と連携をさせていただいていますので、基本的には4社の機種であれば適合のバッテリーを使用させていただいているというものでございます。
◆中妻じょうた
であれば、電動
バイクを使っている方であれば、知っていれば使えるはずだということで、こちらは、周知をより図っていっていただければいいのかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。それから、2ページ目に行きまして、補助についてなんですけれども、こちらも、以前区としての補助はということをお伺いしたと思うんですが、その後の状況は変わらないでしょうか。区として、もう少し補助をしようという話は進まないもんでしょうかね。
◎
環境政策課長
ゼロ
カーボン全体の様々な補助メニューというものを考えた場合に、私どもといたしましては、国や東京都のほうで一定の水準の
補助制度を持っていただいているということと捉えておりますので、現在これに区として上乗せというようなところは考えていないというところは、従前と変わらないところでございます。
◆中妻じょうた
この点は議論の余地があるだろうなと思っております。続いて、右側に行きまして、項番5、板橋区都市づくり
ビジョン、分野別都市づくり方針なんですが、ここに、電車やバス等の
公共交通の
利便性向上により、自家用車から
公共交通機関への
利用転換を図ると書いてあるんですが、これは具体的にどういうことを言っているのだろうかと。電車を増やすのか、バスを増やすのかという話なんですが、これまでコミュニティバスの路線増加などもさんざん議論されてきたという経緯があって、もちろんやれるならやりたいですよ、当然それは、コミバスを増やしたほうが、それは低
炭素社会にいいだろうと思うんですが、この一文というのは、そういったコミバスの拡充を諦めないぞというようなことを言っているのかどうか。このあたりはいかがですか。
◎
都市計画課長
都市づくり
ビジョンのほうで言っております利便性の向上になりますと、区内鉄道、バス、タクシー等もございまして、こういったものの乗り物の接続というのをすごく大事に思っております。
利用促進ということでございますが、過去は当然利便性の追求というところもあったんですけれども、昨年ぐらいから、バス
事業者のほうの、これは鉄道にも当てはまるんですが、従業員、運転手、特に担い手不足というのが見えてきておりまして、我々都市整備部といたしましては、便利な
公共交通を守っていかなければいけないという視点の下、
利用促進をしていきたいなと感じておりまして、例えば庁内の職員向けに、公私ともに
公共交通に乗っていただくですとか、区民に対しても、あらゆる場面で
公共交通に乗っていただく、こういったことを考えてございます。こうしたことの取組によって、例えば化石燃料を使っている車をお持ちの方が、結果的に
公共交通に乗っていただくということがあるとすると、ここで言うゼロ
カーボン、そういったところの効果というのは見えてくるかと考えております。そういったことで、区全体としては、
公共交通の
利用促進を目指しているところでございます。
◆中妻じょうた
今のお話からすると、広報周知というところなんでしょうかね。広報周知レベルにとどまるということなんでしょうか。ちょっともう一回確認させてください。
◎
都市計画課長
広報周知、当然すごく大事なところで、そこが今までちょっと足りていなかったかという反省の下、いろんな媒体を使って周知と、あとそれから例えばバスに関してもそうですが、観光マップ、区のマップのほうに路線図を載せさせていただいたり、露出は増やしております。また、新たな取組といたしましては、例えば高島平に設置させていただいたスマートバス停、こういったもので
公共交通というものは便利ですということを、改めて周知をかけさせていただいたりということで、あの手この手にはなってしまうんですが、新たな広報周知というものに力を入れている、そういったところでございます。
◆荒川なお
私からも、先ほどあった
EVバイクのところで幾つか質問したいんですけれども、ここの(3)のところに、区における
ステーションの設置というところで書かれているんですけれども、今後は、例えば来年度はどれくらいとかスケジュール的なもの、どういうふうに広げていくのか、先ほど場所とか課題があるということでしたけれども、ちょっとそういうところで、板橋区として考えているところがあればお願いします。
◎
環境政策課長
現在は、3か所の運用ということの中で、実績について先ほどもご指摘がありましたけれども、ニーズを見ながら、今後の展開というのを検討していこうという段階ですので、次に具体的にどういった箇所に設置をするかというところの
取りまとめまでには至っていないというところでございます。
◆荒川なお
それで、先ほどの答弁の中でもあったんですが、なかなか
EVバイクそのものが何というんでしょうか、まだ浸透というか、先ほど車よりも進んでいないというところだったと思うんですけども、そういうことも原因の一つにあるのかなと思うんですが、そうすると、
EVバイクが進まないと理由と、これからまた調査もあると思うんですけれども、やっぱりちょっとそこを急いで、どういうことが原因なのかというところとか、あと例えば補助であるとか、そういうことも考えていかなければならないんじゃないかと思うんですが、答弁を求めます。
◎
環境政策課長
そうしたいわゆる
電気モビリティの
普及状況ということについては、今後も都と連携も深めながら、その辺の動向の把握ということに努めていきたいと考えているところでございまして、
電気自動車であったり
EVバイク、また、昨今はキックボード的なものも普及をして、大分選択肢が広がっている中で、どのようなニーズがあるのかということについては、いろいろ区の部分、都の部分を含めて、十分把握に努めていきたいと考えております。
◆荒川なお
ほかの分野でも通ずることなんで、これは脱
炭素社会というちょっと大きい話の中にあるので、何かやっぱりゆっくりできないものなのかなと。全体を早く進めなければいけないものですから、そういう意味では調査等、東京都と分析というのを、本当は既にやっているべきかなというふうに思いますので、ここはもう急いでやれるようにするべきかなというふうに思います。あと、項番4の
運輸部門の
温暖化対策というところで、ゼロ
エミッション・ビークルの割合を50%に高めるということ、私も、先ほど中妻委員からもあったように、区として補助というのは、やっぱり必要なんじゃないかということは思っていたんです。先ほどもう考えも示されていますけれども。それで、目標としても、ただ単に東京都が50%というふうになっているんですけれども、2030年までの間に。板橋区としても50%という、ただ単に横引きするような形の目標なのか。あと、今どこまでというのは、あと6年ぐらいあるわけですけれども、現在のどこまで達成しているのかというところが、ここからどういう課題があるのかとか、そういうところまではちょっと分析をされているのかというところまでお聞きしたかったんですが、お願いします。
◎
環境政策課長
まず、東京都の50%ということについては、オール東京の大きな
ビジョン、方針ということですので、これを踏まえ、板橋区も普及啓発ということに取り組んでいるところでございます。こうした現状把握については、東京都とも議論をさせていただく機会がある中で、ちょっと実績の把握の仕方など意見交換もさせていただく中で、今後、そうした把握、分析ということを進めていきたいと考えておりますけれども、ちょっと現段階では、その辺が取りまとまっているという状況ではございませんので、ご指摘もございましたようにスピード感も持ちながら、そうした現状の把握であるとか分析ということについても深めていきたいと考えております。
◆荒川なお
ちょっと今、答弁が漏れたか分からないんですけれども、板橋区としては、現状の数字、東京都の今の現状でもいいんですけれども、それも分からないということでいいんですか。
◎
環境政策課長
その点、板橋区のほうも把握、調査といいますか情報収集を努めておりますが、現在、国や都道府県の統計でも、なかなか区市町村レベルまでのちょっと細かい分析まで進んでいないというところがございまして、そうしたところの中で、区の実態の把握というのが、まだ十分に難しいという状況がございますが、今後も、そうした国や都の統計的なものも含めて、区の実態をどのように把握できるかということについては、引き続きそうした調査、把握に努めていきたいと考えております。
◆荒川なお
やっぱり課題というのがいっぱいあって、区独自でというのがないというのは、本当にほかの分野でもそうなんですが、やっぱりいろいろ見ていると、東京都や国に任せているというか、ちょっとそういうものが多過ぎるのかなというのはありますので、しっかりと区として対策というか、どういうふうにやっていくのか。じゃないと、本来であれば2030年以降、これ100%まで目指していくというところだと思うんです、その
ビジョンもないわけですよね。ただ率先して板橋区としてそういうものも示していくということも、今後、必要になってくるんじゃないかと思うんですけれども、そこの見解をお願いします。
◎
環境政策課長
まず、現段階では東京都の
ビジョンというものを、オール東京で共有しながら進めていくということで、区民の皆様に対しても、そうしたところで普及を進めさせていただいているというところでございます。そうした中では、十分、区の実態というものも踏まえながら進めていきたいと考えておりますので、そうした実態把握につきましては、今後も引き続き精度を高めていけるように取り組んでいきたいと考えております。
◆荒川なお
あと、項番5の板橋区都市づくり
ビジョンの自転車走行空間の整備というところで、現状、例えば今私が知っている範囲だと、自転車走行空間は何を指しているかという、ブルーレーンは板橋区内にも幾つかありますけれども、例えばそういうものを増やしていくということなのか、そもそもあまりどこでもできるというわけじゃないと思うんですけれども、新たにそういう整備を行っていくということなのか。ちょっとそこについても教えていただきたいんですが。
◎
環境政策課長
自転車の部分については、土木部の所管になります。基本的には自転車の利用を、満遍なく利用が促進できるような環境整備ということですので、ちょっと細かい部分については、今ちょっと把握しておりませんが、大きな
方向性としてはそのように理解をしてございますので、そうしたところの中で、自転車の利用を促進していくということと捉えております。申し訳ございません。
◆小野ゆりこ
まず1点目に、先ほど田中委員のご質問のところで、既に全庁的な
会議体の運用があるというお話だったのですが、ほかの所管課の事業の運用に対して、現在どの程度ゼロ
カーボン推進の視点を徹底されることとなっているのかについてお聞かせください。例えば、事業について何らか判断をする際には、あくまでもその事業を行う所管課のご判断となるということなのか、それとも
会議体の中で、
環境政策課がしっかりとかみ込んで、ゼロ
カーボン推進にどれだけ寄与するか、ほかの所管課の事業についてもご判断をされているのかというような趣旨でございます。お願いします。
◎
環境政策課長
先ほどご答弁させていただきました、
エコポリス板橋推進本部の
幹事会ということで、全庁的な
会議体を設けておりまして、そうしたところを中心に、
環境部門と他の部門との連携を図りながら進めているという、まず出発点がございまして、その中で、例えば
環境部門で抱えている課題について、これが他の部署に関わるものである場合は、
環境部門のほうからもアプローチをさせていただいて、最終的な部分は、各所管のご判断というところはあろうかと思いますけれども、そうした判断の中で、環境の部分の要素も組み込んでいただきながらご判断いただけるようにということを基本に進めているところでございますので、今後もそうしたところは、丁寧に進めてまいりたいと考えております。
◆小野ゆりこ
もう一点質問させてください。頂いている資料の2枚目の右側のところで、板橋区都市づくり
ビジョンや板橋区
交通政策基本計画をお示しいただいておりますが、徒歩・
自転車利用の促進と記載がありまして、具体的に徒歩の推進ということを考えますと、既に健康生きがい部で取り組みされている健幸ポイントがありますが、多くの方に徒歩で移動していただくことができれば、ゼロ
カーボン推進にも寄与すると考えておりまして、それで、このようにほかの所管課の事業だけれども、ゼロ
カーボン推進にも寄与するという事業に対しては、相乗りをさせていただいて、ゼロ
カーボンの関連の予算から少し拠出するので、共同でより魅力的な事業にしていきましょうというようなことも考えられると思うのですが、現状そういったほかの所管課の事業に、ゼロ
カーボン関連の予算を充てて後押ししているというような事例があればお聞かせください。
◎
環境政策課長
実際に連携をさせていただいて、実施をさせていただいている事業というのもございます。例えば現在、都市計画課と
環境政策課で連携をして、高島平地域でAR体験事業ということで、熱帯環境植物館などを会場にして実施をしておりますが、そうしたケースもございます。その上で、
距離感の遠い、近いというものがある中で、やはり環境、ゼロ
カーボンに資する取組ということが、全庁的にどういう部分に及ぶのかということについては、今後も丁寧にその点の把握に努めて、どういった連携が考えられるのかということについては、各部門と連携を取りながら、区としても、連携の在り方を考えてまいりたいと思います。
◆しいなひろみ
2点、確認で質問していきたいと思います。項番1の
区有地を活用した
電気自動車カーシェアリング事業なんですけれども、実績のところで、令和4年度は月間40回前後の利用となっています。つまり1日1回強利用されているということだと思うんですが、利用されている方をもうちょっとイメージしたいんですけれども、何人ぐらいの人が利用しているものなのかというのが1点と、あと、2点目なんですけれども、先ほど中妻委員から出た、項番3の
EVバイク等利活用促進事業の中で、広報周知の必要があるというお話が出ていたと思うんですが、これ、本当に
EVバイクに興味ないとか使うことがないという者にとっては、全く知らなかった情報なんですが、具体的にどのように広報していくともっと広がるのか。それに付随して、
バッテリーステーションを設置するのは、大体費用がどれくらいかかって、月額のランニングコストはどれくらいかかるのか、3つになったんですが、教えてください。
◎
環境政策課長
カーシェアリング事業は、
カーシェアリングの
事業者と契約させていただいて行っておりまして、実績も頂いておるんですけれども、利用者の頭数での実績を頂いていないものですから、その点は申し訳ございません、把握ができておりませんが、
事業者からはリピーターが多いという報告は受けております。今後、そのあたりの抽出が可能かどうかということについては、検討させていただきたいと思います。
EVバイクの周知についてでございます。現在、確かにホームページ等で周知はしてございますけれども、なかなか利用されるターゲットに対して行き届いているかということについては、私どもも改善が必要と思っております。いろいろ連携する
事業者さんなどとも協議しながら、周知の方法については検討してまいりたいと思います。経費の部分でございますが、比較的この事業は安価な経費でできるものでございまして、基本的には、区としてEVバッテリーのシェアリング事業を利用させていただく使用料みたいなものを、
事業者さんにお支払いをさせていただくので、令和4年度の予算だと約5万円ぐらいで、あとはもうその制度を区民の方が利用して、もちろん時間単位の利用料は払っていただくんですけれども、そういう形ができますので、そういう意味では比較的経費としては、フットワークが軽めの事業かと思っております。
◆しいなひろみ
すごくよく分かりましたが、5万円というのは、年ですか、月ですか。
◎
環境政策課長
年間の経費ということになってございます。
◆しいなひろみ
年間の経費が5万円というのは、物すごくお安いんですね。ありがとうございます。以上です。
◆いがらし学
ちょっとかぶってしまうようなところもあるんですけれども、
カーシェアリング事業なんですが、決済の仕方はキャッシュレス決済でもできるのか。また申込みというんですか、それも、例えばモバイルでできるのか、その辺も教えてください。
◎
環境政策課長
まず、手続は、
事業者さんのポータルサイトを、モバイルを活用してできる仕組みになってございます。決済方法については、キャッシュレス、クレジットですとか、そうした一定のキャッシュレス決済が可能な設定にはなっているところでございます。
◆いがらし学
あと、また先ほどもあったんですけれども、ちょっと
事業者さんがやっていることなんで、具体的な内容は分からないかとは思うんですが、リピーターの方が多いということなんですが、利用の内容、例えば買物に行くのに、例えば二、三時間借りるのか、また旅行に行くために、1泊、2泊とか借りるのか、ちょっとその辺がもし分かればと思ったんですが、分からないんですよね。
◎
環境政策課長
通常、報告頂く内容ということについては、利用実績的な、数値的なものでございますので、ちょっとそうしたところの把握が可能かどうかということに関しては、今後、
事業者さんとのやり取りの中で、確認させていただきたいと思っております。
◆いがらし学
令和2年度に開始したEV1台、ガソリン軽1台ということなんですが、これ比率はどれぐらい、EVのほうが多いのか、ガソリンのほうが多いのかとか、その辺は分かりますでしょうか。
◎
環境政策課長
今、お話しいただきました
電気自動車と
ガソリン車との利用の状況でございます。車種は、
電気自動車は日産のリーフですね。あと、
ガソリン車は軽
自動車のホンダのNボックスをご利用いただけるようになっております。実績的には、
ガソリン車のほうが多いという状況ではございますが、非常に
電気自動車の利用実績が要は進んでおりますので、そういったところの中では、
電気自動車の利用割合が高まっているというのがトレンドというか、
方向性になっているところでございます。
◆いがらし学
ありがとうございます。ちょっとうがった見方をすると、今まで通っていたレンタル屋さんよりこっちが近いから、こっちで借りたというようなふうにも見えるのかなともちょっと思ったんですが、またこの事業がこちら側だけなので、ぜひ赤塚庁舎とか高島平とか、あちらのほうでも展開をしていただければというふうには思ったところでございます。あと、2枚目の項番6の交通
基本計画の2つ目の丸のところの交通に関する新技術の
導入促進等を図るということなんですが、何か具体的にあれば、ちょっと教えていただければと思います。
◎
環境政策課長
国がこの方針を示している中での例示でございますが、そうした、交通を促進する技術というものを、社会的にも進めていこうということでございます。国のほうが示している一つの例としては、MaaSといういわゆるスマートフォン等で、イメージとしては、タクシーをスマートフォンを使って予約をして、配車をしてもらうというようなサービスが、これをイメージしたのがMaaSというものでございまして、例えば、そういう技術が地域の中で導入されて、その地域の方々がより利便性高く地域の
交通手段を利用できるような、そういう技術的な基盤づくりというものも、国のほうでは示しているものでございますので、1例としてはそういったものが挙げられるところでございます。
◎
都市計画課長
新技術でございますけれども、いろんな新技術が当然あるんですけれども、現在、区のほうで検討して使っているものとして、先ほどお話ししたスマートバス停というものを実装させていただいて、例えば、バスがいつ来るかですとか、どういう方向に行くかというものを可視化できるようになっております。そういったものも、今後可能な限り毎年増やせないかということも考えておりまして、それと加えて、今、高齢者向けの東京都からの新しい技術への補助金を頂いておりまして、その中で来年計画しておりますのが、そういった便利な機能、例えばバスがどこを走ってきていて、次来るかというものが、実際スマートフォンで確認をできるという技術が、普及はされているんですが、実際のところそれを活用できるかどうかというと、スマートフォンの使用が可能な人はできる状況でございますので、来年につきましては、そういったスマホ教室を区で行っているタイミングがございますので、そのタイミングで、実際に自分が帰る道に、バスのそういったバスロケーションシステムを実際見てみようとか、そういったことをやらせていただきたいと考えておりまして、先ほど中妻委員からあった広報戦略とはまた別の視点になりますけれども、そういったことでの
利用促進も、
利便性向上とともに図っていきたいと考えております。あと、こちらにもう一つ記載させていただいておりますMaaS等に関しましては、当然我々も検証、研究というところで、いろんなところの取組を見させていただいております。既存の
公共交通と、例えば観光、それから施設利用などをシームレスでつなぐための仕組みをMaaSというふうに言っているところなんですけれども、実際、区のほうでそれを導入しようかということになりますと、交通
事業者が現在、例えばSuicaですとかそういった機能を使っている、Suica、PASMOが使える状況ではあるんですけれども、このMaaSを使うとすると、新たな、例えばシステム導入ですとか、ハード面のプラスがあるということが分かっておりますので、そういったことへの費用対効果、それから区の施設のみならず、ほかの民間施設利用と組み合わせられるか、そういったところが新たな課題として出てきておりますので、今後もMaaSという部分だけではなくて、シームレスについては研究をしていきたいと考えてございます。
◆いがらし学
よく分かりました。ちょっと戻るんですけども、項番5の都市づくり
ビジョンのほうなんですが、先ほども課長からご答弁いただいたんですが、
公共交通の利便性の向上というのは、接続のことをおっしゃっているというようなふうにおっしゃっていたんですけれども、なかなかそこが、高齢の方はその先まで行かないで、駅まで行きたいとか、病院に行きたいとかという、そこら辺までのことしかあまり求めていないというかですね、ですので、ちょっと今バスの減便があったりとか、その辺のことも十分考慮していただければというふうに思うんですけれども、またあと、シェアサイクル、やっぱり自転車専用道路、走行空間の整備をなるべく早く進めていただければとは思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
◎
都市計画課長
先ほどとちょっと繰り返しになってしまうんですが、特にシームレスですとか、利便性に関しては、来年度からスマートフォン教室ですとか、そういった場面で、交通をうまく使えないかというところは精力的にやっていきたいと考えております。あと、交通政策、都市づくり
ビジョン、両方ともなんですけれども、区全体で考えている計画を我々が都市目線で推しているものになりますので、当然ここに書き込んであることについては、我々も進捗については当然確認させていただいております。例えばシェアサイクルの部類で言いますと、シェアサイクルだけではなくて、シェア
モビリティなども新たに出て、キックボードなども出てきておりますので、そういったところに関しましても、昨年都市計画課のほうで、東京都のスマート東京という取組の中で、実際は令和6年度に実証実験をさせていただこうとは考えていたんですが、一緒にやっていた
事業者が、板橋区の取組に対して共感というか、そういう板橋区であればどんどん進めましょうということで実装されてしまったという、すごく喜ばしいことなんですけれども、そういったことが我々が想定している以上に進んできたりですとか、あと自転車道につきましては、先ほどもお話ありましたが、これはどちらかというと車と歩行者、それから自転車の安全性の部分で、そこを分けていこうという考えの下進めておりますので、これに関しては土木所管のほうで着実に進めていくものだと思っております。
◆いがらし学
よく分かりました。ぜひスマホの教室で、様々ニーズ拾っていただいて、お年寄りに優しい
まちづくりを進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
◆
内田けんいちろう
カーシェアリング事業に関しては、
区有地を活用して行うということで、将来性とか持続可能性を考えたときに、現実的に数を増やしていくということは限界があると思うんですね。区としてどのような目的や目標を持って行われているんでしょうか。
◎
環境政策課長
基本的には、地域の区民の皆様の生活の中で、そうした
電気自動車の普及というものが進むという状況ですね、そうしたものが最終的なゴールというふうに考えております。こうした
カーシェアリング事業で触れていただいて、実際の生活の中でご利用いただくですとか、また、その点についてはご指摘もありましたように、区内の
普及状況というものも適切に把握しながら、また市場の動向というんでしょうか、そうした
電気自動車の普及の状況というのも把握をしながら、区として、最終的なゴールのタイミングというものも含めて、見極めていきたいと考えているところでございます。
◆
内田けんいちろう
私も、意識啓発とかプロモーションがここにおける目標というか、目的になってくるんだろうなというふうに考えているんですけれども、であるとするならば、この事業をやる場所をつくりましただけでは駄目だと思うんですね。その先のことも考えた上で、ここの場所でこれを始めたということは必要ですし、
区有地ということで、場所が最初に決まっているというところに難しさはあるかなと思うんですけれども、その場所にあるからそこでできることというのをよく考えるべきだと私は思っておりまして、だとした場合、例えばですけれども、地元の企業とか学校とかの連携とか、発展的な事業は何か行われていますか。
◎
環境政策課長
現在は、区の資源を活用してという枠の中で実施をしているところでございます。
EVバイクについては、
民間事業者との連携という枠組みで行っておりますが、
カーシェアリング事業についても、今後の拡充、実施を進めていく中で、そうした外部との連携ということの可能性についても検討していきたいと考えております。
◆
内田けんいちろう
ここは意見を言うところではないと思うので述べませんが、そこまで考えてやるべきだなというふうに私は思ったので、今質問させていただきました。次なんですけれども、板橋区は、外部委託している事業というのも様々あるかと思いますが、その頼んでいるものの中で移動するということや、作業する上で必要な
自動車等の利用というのもあるかと思うんですが、委託契約をする上で、環境に配慮された
移動手段を利用することなどというのは定められていますでしょうか。
◎
契約管財課長
現状としては、区の方針としましてゼロ
エミッションを目指してございますので、各所管の仕様の中で、それぞれが定めているものと認識をしてございます。結論から申すと、契約管財課のほうの契約書の中では、そのような要綱については現在ございません。
◆
内田けんいちろう
契約書の中には定めていないけれども、仕様書の中に書かれている可能性はあるという解釈でよかったですか。
◎
契約管財課長
お見込みのとおりでございます。仕様書の中で、一つの例とすれば、ディーゼルの活用については、もう既に東京都から方針が出た時代から表示されてございますので、それぞれの所管の中で、仕様書の中で契約書を補足する形で定められているというふうに認識してございます。
◆
内田けんいちろう
仕様書の中で定められているところ、定められていないところという、所管ごとにあるかと思うんですけれども、どのぐらいの割合で定めているかは把握されていますか。
◎
契約管財課長
まず結論から申し上げますと、1件1件についての把握はしてございません。契約管財課の話をさせていただければ、こちらのほうでも
本庁舎への
電気自動車の導入についてということで、来年度契約管財課のほうで4台を導入するという形になってございます。あと、それから
庁有車はリースを運用しているという形になりますので、それにつきましては、契約管財課のほうは、計画に従いまして、順次、
電気自動車に変えていくというふうに考えてございます。あとそれから、運用につきましては、豊島運送というところの
事業者がリース車両を運行しておりますので、その意味においては、契約管財課だけの話で申し訳ないんですが、契約管財課のほうにつきましては、それぞれ借り入れるときに、環境に配慮した車に順次借り換えるという方針を持って、今、取り扱っているものでございます。ですので、結論から申しますと、仕様書で1件1件定めているということではなく、方針をもって
電気自動車のほうに、
環境負荷の少ない車のほうに入れ替えているという形になってございます。
◆
内田けんいちろう
ありがとうございます、よく分かりました。やはり区の行う事業ですので、委託したとしても、そこの部分の把握というのをしたほうがいいのかなと思ったんですけども、契約管財課では把握しないものだというのは分かったんですけれども、だとすると資源環境部の中では把握しておいたほうがいいのかなというふうにも思ったんですが、この点についてどう思いますか。
◎
環境政策課長
板橋区では、全庁的に環境マネジメントシステムということで、区の運営の中での環境配慮ということを
取りまとめてございまして、その中で、例えば
自動車の使用抑制ですとか、合理化といった方針は示しておりますけれども、今、ご指摘のありました、そうした環境に配慮した車両の、例えば契約における配慮ですとか、そうしたところまでは、深く定めていないというところではございますが、そうしたところも含めて、区全体としてどのような形で進めていくのかということについては、こうした機会というのも、全庁的な方針を調整するツールだと思っておりますので、今日頂きましたご指摘というものも含めて、今後のシステムの改定などの際に、検討させていただきたいと考えております。
○
委員長
ほかによろしいですか。
以上で質疑を終了いたします。
これより各委員に意見を求めますので、
理事者の方は自席にて待機していただいて結構です。
それでは、
委員会としての提言のまとめに向け、各委員の意見を求めます。
理事者に対する質疑ではなく、提言をまとめるための
委員会への意見、提案をお願いいたします。質疑の中で意見が述べられている部分もありましたが、改めてこの場でも述べていただきたいと存じます。
また、出されました意見、提案に対して、他の委員で意見がありましたら、その都度お願いをいたします。
意見のある方は挙手願います。
◆田中しゅんすけ
やはり現況の既存の
公共交通機関の利用の促進だけを政策の中心に置くのではなくて、新たな地域
公共交通への
インフラ整備や
モビリティ対策に取り組むべきであるというふうに考えております。ただ、そのためには新たな計画の策定と行政機関内の連携体制は必要不可欠となりますし、2050年に向けた明確な実施計画と進捗管理を行うことが重要であり、継続的に区として取り組んでいただきたいということを提言させていただきます。
◆鈴木こうすけ
先ほども少し意見も述べましたけれども、脱
炭素社会の実現に向けた
移動手段の取組というところで、私は、各委員のほうからるるご質問も出ていましたけれども、今後の
電気自動車の
カーシェアリング事業、EVの活用促進事業ということで、しっかりとまずは区としての種別の
保有台数の調査、そういったものも必要なんじゃないかなというふうに感じました。それとやっぱり事業の展開をしっかりと拡充はしていかなきゃいけないとは思うんですけれども、先ほど内田副
委員長からありましたけれども、そういった費用対効果というか、やはり結局はいろんな形でやっても、なかなか前に進まないよというふうなところも、やっぱり若干懸念をされるので、しっかりと年度別に、そういった
保有台数の評価、
保有台数の調査と今後の事業の展開というところをしっかりと毎年ごとに見直すというふうなところが、私は必要なんじゃないかなというふうに思いました。それともう一点は、2050年までの脱炭素の実現に向けたというところでお話がございました。項番6の中に、板橋区
交通政策基本計画、課長から答弁もありましたけれども、交通に関する新技術の導入の促進ということで、今後特に高齢者の方々は、スマートフォン教室、令和6年度からの新事業というふうに掌握はしておりますけれども、そういったバスロケーションシステムですとか、スマート東京、東京都の情報をしっかりと密にしながら、連携しながら、情報収集しながら、そういった交通に関する新技術の導入の促進をしっかりと、これも段階、計画を持って進めていくということが大事なんではないかなということで提言させていただきます。
◆中妻じょうた
脱
炭素社会実現に向けた
移動手段、交通政策というのは、もう本当に板橋区の将来を決める最重要事項の一つだと思っておりまして、ぜひ頑張ってほしいと思うんですけれども、ゼロ
カーボンシティ推進という観点からの提言を申し上げます。まず、本
庁舎庁有車ですが、こちらはEV転換を進めていくとともに、
庁有車を超えた区有車、りんりんGOや青パト、またごみ収集車については清掃一部事務組合とも協議しつつ、EV推進を図っていっていただきたいと思います。
EVバイクについては、これ難しいんですよね。今後どういうものがメインストリームになっていくか分からないというのと、それと
バイク自体の市場ニーズがどれぐらい、縮小傾向にあるとも言われていますので、なかなか難しいところがあるかなと思っております。提言としては、技術動向や制度の動向、市場ニーズを見据えつつ、普及推進を図っていっていただきたいというふうに申し上げたいと思います。それから、
電気自動車に対する補助については、これはやはり区としての購入補助をぜひ検討していただきたいということ。それから、充電
ステーションの拡充も、引き続き区内で進むようにやっていっていただきたいと思います。それから、最後ですけれども、
公共交通についてなんですが、広報周知やテクノロジーによる普及推進というのも確かに必要なことですけれども、やはり高齢の方も考えますと、コミュニティバスの拡充というのは、やっぱり考えないわけにいかないと思うんですよね。難しさがあるというのは、これまで随分議論されてきたとおりだとは思いますが、それでもやはり諦めない、コミュニティバスの拡充、それから延長というのは、検討の俎上に上げ続けるということは、必要なことではないかなと思いますので、こちらも提言申し上げたいと思います。
◆荒川なお
先ほど、
EVバイクのところは私も質問させていただいて、今、中妻委員からもありましたように、ニーズのところで言えば、やはり課題が大きいところであるというところは、私も認識をしています。なかなかまだ調査もし切れていませんし、しかし2035年までに100%というところを目指しているというところで考えれば、やはり、じゃどこに広がらない理由があるのかというところもしっかりと調査をする。そして利用できるように促進をするということを、どうやってやっていくかというのを、板橋区としてしっかりと考えていかなければいけないと思います。それと併せて、今、
バッテリーステーション等いろいろありますけれども、ここもニーズがない中でどう広げるかというのも課題になってきますけれども、併せてどういうところに広げられるかというところも検討していく必要があるのかなというふうには考えます。それで、あと項番4であった運輸分野のところでも、こちらも国、東京都がどういうふうな状況にあるかが全く把握ができていないというところだったと思うんですけれども、じゃそのままでいいのかというのはありますので、やっぱり板橋区としてしっかりと補助を行うということも検討していかなければいけないと思いますし、あと、本当であれば民間の、例えばデイサービスの車であるとか、タクシーであるとか、ちょっとどこかというのは具体的には言えませんけれども、そういうところにもしっかりと促進できるような対策というところも取っていかなければいけないと思います。そのためのまずは調査、板橋区としてもどういうふうにやっていくのかというのを早急に調査をして、体制を取るということを求めて、提言をしていきたいというふうに思います。
◆小野ゆりこ
私からは2点お願いします。1点目は、今回のテーマについては、全庁的に取り組んでいく必要があると考えます。何らかの事業について判断する際にも、場合によっては
環境政策課がしっかりとかみ込んでいただくことで、公共性の判断も変わってくると思いますし、単純なコストの問題としてできないと判断することが本当に妥当なのか、また違った判断も出てくるのではないかと感じております。2点目に、
移動手段の取組については、他の所管課の事業を後押しすることによる推進もご検討をお願いしたいと思います。先ほどの健康生きがい部の健幸ポイント以外にも、テレワークの推進等もあると思いますし、ゼロ
カーボン推進にも寄与する他の所管課の取組がたくさんあると思います。そのような事業に対して、ゼロ
カーボン関連の予算からも後押しすることで、より魅力的な事業になれば、利用される方も増えて、よい循環が生まれるのではないかと考えております。間接的に効果が期待できるという事業もあると思いますので、他の事業の後押しについては、幅広にご検討をお願いしたいと思います。
◆しいなひろみ
脱
炭素社会の実現に向けた
移動手段の取組についてということなんですが、様々な取組を行う中での
カーシェアリング、そしてバッテリーシェアリングなど、広報周知がとにかく弱い気がとてもします。もっともっと工夫しなければ、利用する側に届かない。この点を民間と連携しながらでもしっかり行ってほしいと思います。あとは、ニーズや実績に対しての調査研究、分析、こちらのほうもしっかり行って、次につなげてほしいと思います。いろいろお話聞くと、やっぱりスマホを使えない高齢者というのが取り残されてしまう気がしますので、こういった高齢者への配慮も行わないといけないのではないかと思います。
◆佐々木としたか
皆さんからいろんな意見が出たんで、それはそれとして肯定はしますけれども、私は話を聞いていて、まず車を中心部に、いわゆる車の制限をする、車の移動制限といいますか、今、2車線あるところは1車線にするとか、3車線あるところは2車線にするとか、それから中心市街地には時間を決めて車は入れないとか、車は通さないとか。車をできるだけ
移動手段としては制限をして、車の量を減らすということが大事じゃないか。それの反面としては、歩道の整備とか自転車道の整備をして、やっぱり自転車が使いやすいとか、それから人間が非常に歩きやすいとか、そういう危険な場所じゃなくて、車を制限しながらスマートシティとして私は歩道とか自転車道の整備を中心に進めていく
まちづくりが大事じゃないかなというのが一つです。それからもう一つは、先ほど費用対効果という話もありましたけれども、それも大変大事ですけれども、私は事業対効果だと思うんですね。やっぱりその事業がどういう効果があったのか、費用対効果と事業対効果、両方をやっぱり私はデータとして取っていくべきだと思うんです。これをしています、何台しました、何台しましたというところじゃなくて、それによってどれだけの効果が出たか。その効果と、それから事業の見合いで、本当に2050年に向けてゼロ
カーボンが進めていっているのかどうか、やっぱりデータと検証する、それが年度別に2050年に向かって順調に進んでいるかどうかというのを検証する、そういうシステムをつくっていくべきだと思うんですね。その中で、それに対応してどういう対策が必要か、どういう事業が必要か、またいろんな
事業展開をするとかね、そういうことがやっぱり見える化していかないと、私はなかなか議論と要望、意見、これであって、それが実質的にこう進んでいったよという、そういう実証検証もきちっとしていって、議論を進めていくということが大事じゃないかなと思いますので、できればそういう
方向性も、ぜひ皆さんで考えてもらえればありがたいなと思います。
◆いがらし学
脱炭素化社会の実現に向けた
移動手段ということで、皆さんからもありましたけれども、やはり
庁有車においては、やっぱり課題があるとか、23区全体で取り組むとかとおっしゃっていましたけれども、やはり
庁有車に関してはEV化を進めていくべきであるというふうに思います。また、新技術の導入ということで、先ほど課長からもありましたけれども、バスロケーションシステム、これの周知徹底をしっかりと行っていただいて、シニアの方にとって使いやすいものにしていただきたいということと、
電気自動車の補助はあるんですが、電気自転車の補助もぜひ考えていただければと思います。私の住んでいる地域は山坂多いので、ぜひその辺も取り上げていただければと思います。
◆
内田けんいちろう
板橋区が2,000億円ぐらい規模の予算の中で、板橋区が独自に大規模に現実的に取り組めるのはどこなんだろうなと考えてみますと、この資料を見ていると、やはり項番5、6あたりだけになってくるのかなというふうに私は思いました。ですので、少し野心的なチャレンジングな事業であっても、国や都が出されているメニューについては積極的に把握して実施検討すべきだと思います。EVへの移行なんですが、コストもかかることから、
区有地にも限界があるでしょうし、プロモーションとしての位置づけに私はなると思います。区だけですぐにできそうな手段を述べさせていただきますけれども、EVの取組をするなら、ただEVを設置するということではなくて、地域コミュニティの連携、教育につなげることを視野に入れたらよいかと思います。例えば、地域イベントでの環境意識の啓発とか、企業や学校とのパートナーシップを組んで、
公共交通を使ってもらうこと、自転車通学を促すことだったり、EV車を利用したプロジェクトを実施することなどが考えられるかなと思っております。また、佐々木委員からもありましたけれども、自転車や徒歩の促進では、やはり自転車道と歩行者道の整備、またはシェアリングサービスなどの普及などが効果的だと思いますし、
公共交通機関の
利用促進では、バスと電車の
利用促進、補助や料金体系の見直しなどが効果的だと思います。また、ここにはまだ入っていないかもしれませんが、スマートシティによる交通システムの革新として、区内で渋滞が発生しやすい地域というのがあるかと思います。IoT技術を活用して交通量を最適化して、渋滞を減らすことで排出ガスの削減を目指すこともできるでしょうし、マルチモーダルな移動アプリを開発して、複数の
交通手段を組み合わせたルート提案してきたりとか、料金比較してきたり、CO2をこれぐらい削減できましたよみたいな表示が出るアプリを開発して
利用促進を図ること。これは現在、所管では駅周辺の交通案内マップというのを作成されていますが、これをさらに発展させるイメージですね。こういったことは区だけの事業としても取り組めるかなと思います。最後に、板橋区が外部委託している事業については、例えば絶対にEVを使いなさいというような契約では、実情に合わなくなってしまうかと思いますけれども、逆に環境を全く無視した事業を行われるのは問題かと思いますので、可能な範囲で環境を配慮された
移動手段、作業を利用することを定められないか、検討するべきだと思います。また、外部委託された中で、仕様書の中で環境配慮の実態を把握されていないことがあるというのが、質疑の中で明らかになりましたけれども、これについては問題だと思っております。区が委託している事業についても、環境配慮について把握すべきだと思います。
○
委員長
皆さんからひとしきり出ましたけれども、誰の意見にこうとか、何かご意見ありますか。委員間の質疑は特になくてよろしいですか。
(「はい」と言う人あり)
○
委員長
それでは、頂きました意見は、正副
委員長でまとめた上、次回の
委員会にてご確認いただきます。
本件につきましては、この程度でご了承願います。
────────────────────────────────────────
○
委員長
以上をもちまして、
ゼロカーボンシティ推進調査特別委員会を閉会いたします。...