世田谷区議会 2020-06-16
令和 2年 6月 福祉保健常任委員会-06月16日-01号
私からの説明は以上でございます。
◎知久 保育部長 私からは、
保育部関連の
一般会計(第二次)の
補正予算案につきまして御説明申し上げます。
なお、歳入につきましては、歳出に併せて御説明をさせていただきます。
お手元の
補正予算書の五〇、五一ページをお開きください。民生費、
児童福祉費でございますが、目の01
児童福祉総務費、03
児童措置費、05
保育所費のいずれも、
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、国制度を活用し、各
保育施設等による
消毒液等購入に係る経費等に補助するため、
増額補正するものでございます。
まず、01
児童福祉総務費、12委託料、18
負担金補助及交付金の1
児童福祉事務運営費の補正でございます。
9単独施設型一時保育事業は六十一万六千円、10
子育て支援事業、こちらは認可外の
保育施設分となりますが六千五百六十万四千円、19病児・病後
児保育事業は三百八万円を
増額補正するものでございます。財源につきましては、歳入予算で計上しておりますが、
全額国庫補助金より充当されます。
続きまして、03
児童措置費、19扶助費の1
児童措置事業費の補正でございます。
3
私立保育園運営は五千四百五十一万六千円、10
認定こども園運営は百五十四万円、11
特定地域型保育事業は一千三百二十四万四千円を
増額補正するものでございます。財源につきましては、こちらも
国庫補助金へ全額、六千九百三十万円を
増額補正いたします。
続きまして、05
保育所費、10需用費の1
区立保育園運営費の補正でございます。
1
区立保育園運営は、一千四百四十七万六千円を
増額補正するものでございます。財源につきましては、
国庫補助金へ同額を
増額補正いたします。
以上によりまして、
保育部関連の
一般会計(第二次)
補正予算につきましては、歳入において一億五千三百七万六千円を
増額補正、歳入においても同額の
増額補正となっております。
私からは以上でございます。
◎辻
世田谷保健所長 私からは、
世田谷保健所関連の
一般会計(第二次)の
補正予算案につきまして御説明申し上げます。
歳入につきましては、歳出に併せて御説明させていただきます。
補正予算書の五六、五七ページをお開きください。衛生費、
公衆衛生費、
母子保健費でございます。
1
母子保健指導事業費の補正でございますが、1
乳幼児健康診査、2
保健福祉センター乳幼児健康診査、5
保健福祉センター乳幼児歯科健康診査及び6
母子保健知識等の普及と啓発のいずれも、
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ対策としての
増額補正とするものでございます。
1
乳幼児健康診査といたしましては、集団健診として
保健福祉センターで実施する三・四か月児健診に加え、新たな健診機会として、
区内指定医療機関での個別健診の実施に伴い、二千八百二十八万四千円を
増額補正するものでございます。
2
保健福祉センター乳幼児健康診査といたしましては、同様に集団健診として
保健福祉センターで行う乳幼児健診を受診せず、自費で受診した場合の費用の一部助成の実施に伴い、六十万円を
増額補正するものでございます。
5
保健福祉センター乳幼児歯科健康診査といたしましては、同様に集団健診として
保健福祉センターで行う乳幼児歯科健診を受診せず、自費で受診した場合の費用の一部助成の実施に伴い、六万七千円を
増額補正するものでございます。これら三件の財源につきましては、
国庫補助金二千八百九十五万一千円を
増額補正いたします。
6
母子保健知識等の普及と啓発といたしましては、東京都のとうきょう
ママパパ応援事業における
新型コロナウイルス感染症予防対策を活用して、妊婦健診などの妊婦の必要な外出時の感染予防として、令和二年四月一日以降に出産する妊婦で
妊娠期面接を実施した妊婦を対象として、一万円相当の
タクシー券に利用できる
こども商品券を配付することに伴い、一億一千六百七十六万五千円を
増額補正するものでございます。財源につきましては、
都補助金一億一千五百万円を
増額補正いたします。
続きまして、衛生費、
公衆衛生費、
感染症予防費でございます。
1
感染症防疫処置事業費の補正でございます。
新型コロナウイルス感染症対策の強化といたしましては、まず感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律、いわゆる感染症法に基づく勧告入院に伴う
医療費公費負担の増額分、また、
新型コロナウイルス感染症患者の医療機関への搬送の経費の増額分を
増額補正しております。また、帰国者・
接触者相談センターへの人材派遣の導入などの
運営体制強化、
世田谷保健所による
検体採取費用、大学の研究室等の看護師、保健師等による支援などを含めた
保健所体制強化の経費を
増額補正しており、これらを合わせて、合計一億五千五百八十二万六千円を
増額補正するものです。財源につきましては、
国庫負担金九千六百六十一万四千円、
都補助金三千九百五十八万五千円、合わせて一億三千六百十九万九千円を
増額補正いたします。
以上によりまして、
世田谷保健所関連の
一般会計(第二次)
補正予算案につきましては、歳入において二億八千十五万円の
増額補正、歳出において三億百五十四万二千円の
増額補正となっております。
私からは以上でございます。
○
高久則男 委員長 それでは、ただいまの説明に対し御質疑ある方、お願いいたします。
◆大庭正明 委員 今、
保健所体制の強化というか、体制の見直しという項目があったんですけれども、大学、研究所等の助成だとかと言われて、その
保健所体制の強化に伴う
補正予算の内容について、少し詳しく御説明願えればと思うんですけれども。
◎辻
世田谷保健所長 こちらは東大と
医科歯科大なんですが、そちらから、
保健所業務の支援といたしまして人員を派遣していただきまして、主に相談と防疫業務に携わっていただいております。それから、専門機関、
結核予防会の
結核研究所からも保健師に携わっていただいております。その大学によります
保健所業務支援としましては七百六十万円、
結核予防会のほうで十万円という形で計上しております。
◆菅沼つとむ 委員
児童相談所の一時保護所で、たしか視察に行ったとき、二人で一つの部屋だと思ったんですけれども、感染症のほうはきちんとできているんですか。
◎土橋
児童相談所長 一時保護所の一階の静養室を転用しておりまして、静養室が一つずつありまして、そのほか診察室、あと心理の面接室がありますが、その部屋を隔離して、ちょうど別棟になっておりますので、そこで隔離して対応できるような仕組みを取っております。
◆菅沼つとむ 委員 今は何人いらっしゃるんですか。
◎土橋
児童相談所長 これまで、保護者が
新型ウイルス陽性となり、区の児童を一時保護した事例は、六月十五日現在、一件でございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高久則男 委員長 それでは次に、(2)
事務事業等の
緊急見直し状況(追加報告)について、理事者の説明を願います。
◎羽川
保健福祉政策課長 事務事業等の
緊急見直し状況(追加報告)について説明を申し上げます。
なお、本件は、企画総務、区民生活、
福祉保健、都市整備、文教の五
常任委員会併せ報告でございます。
1の主旨でございます。五月二十六日、二十七日の各
常任委員会において報告いたしました
事務事業等の
緊急見直し状況につきまして、今回、詳細の内容を御報告申し上げるものでございます。
一枚おめくりいただきまして、別紙1を御覧ください。前回の報告資料からの変更を申し上げます。
表の左側になりますけれども、こちらの
見直し項目のうち、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止等する事業の内訳につきまして、四項目に分類をいたしました。
また、その表の下のところでございます。その他につきましても二項目に分類し、それぞれ該当の
予算事業数を記載させていただいたものでございます。
あわせて、各項目におきまして、
緊急見直しの視点と今後の対応の考え方を記載したものでございます。
また、こちらの表の一番下の段に、参考といたしまして、公共施設の大規模改築・改修の先送りにつきまして、
弦巻中学校など対象四施設の
見直し内容を掲載しております。
別紙2を御覧ください。今回見直しを行った
予算事業ごとに
見直し内容を記載いたしましたので、後ほど御覧いただければと存じます。
なお、
見直し効果額等につきましては、本年五月において算出したものでございまして、今後、事業の相手方との調整や契約の
進捗状況等により
見直し効果額が変動する可能性がございます。
説明は以上でございます。
○
高久則男 委員長 それでは、ただいまの説明に対し御質疑ある方、お願いいたします。
◆大庭正明 委員 これは二十三億四千万円ほどの減額ということなんですけれども、先ほどの補正との関連はどうなっているのか。
先ほど補正は増額でしたよね。この減額の分は第三次補正で生かされるの、それとも二次に入っているの。
◎羽川
保健福祉政策課長 今回の減額補正に含まれているものにつきましては、別紙1の下の表にございます
公共施設整備の先送りのところの、
弦巻中学校、
梅丘図書館、
上用賀公園、こちらの分でございます。今回挙げさせていただいたこちらの
見直し事業につきましては、さらに精査をいたしまして、今後、
減額補正等の対象とするかどうか、特に規模の大きなものを中心に改めて検討させていただきたいと存じます。
◆
高岡じゅん子 委員 すみません、私も引き続き補正との関係なんですけれども、あと今おっしゃった下にある弦巻中、
梅丘図書館、上用賀は補正でもう既に減額がついているのと、一番上の二〇二〇大会関係、この辺も、数がちょっと違いますが、一部もう今回の補正に入っているのではないかと思うのですが、そこがちょっと数字が合わないので、その辺を少し御説明いただければと思います。
◎羽川
保健福祉政策課長 大変申し訳ございませんでした。今回、こちらの
補正予算のほうで、二〇二〇大会のほうも一部減額補正されてございます。
◆
江口じゅん子 委員 六ページの番号140について聞きたいんですが、その内容が、
豪徳寺保育園病後児保育室きて
ぃるーむの運営休止というふうにあるんですね。別紙1を見ると、これは
見直し項目がa―4というふうになっていますよね。a―4は別紙1で見ると、
コロナウイルス感染症拡大防止のため、東京都の
緊急事態措置等を受けて
施設運営・業務等を休止したことによる不用額を取りまとめるとあるんですよ。でも、
運営休止って、事前にちょっと所管ともやり取りしたんですけれども、今年度の
運営休止というふうに聞いていて、これは
見直し項目というところからしても、ちょっと違うんじゃないかというふうに思うんですよね。
同じページの123は
学童クラブの運営で、
見直し項目a―4で、この間の
利用児童数の減による間食費の減。これはまさにa―4での視点というのは分かるんですが、今年度の病後児保育室の
運営休止が何でa―4になるのかよく分からなくて、ちょっと考えを伺いたいんですけれども。
◎知久 保育部長 御指摘のきて
ぃるーむなんですが、現
児童相談所の敷地内の一角にございます。区内で十一ある病児・病後児保育のうち、病後児に限り預かる施設です。この病児・病後児保育施設については、他の保育所と同様に、四月二十日以降休園で、必要な方への応急保育という対応を取っておりますが、病後児に限っては休園ということで、三園ございますが、四月二十日から休園という形になっています。
今の
見直し項目なんですけれども、一つは、今現在、休業しているということで、a―4ということで対応させていただいたのと、確かにちょっと御指摘いただいた部分でいくと、事業内容の見直しが入っているのかなと思っています。これについては、病児保育に比べて病後児保育そのものがもともと稼働率が低く、特にこちらのきてぃるーむについては、昨年度の実績で一〇%ほどの稼働率でした。また併せて、
新型コロナウイルス感染症の影響で、この病児・病後児保育の利用が見通せない状況が出ています。四月の状況を見ると、例年五〇%程度利用率があるんですけれども、区内十一の病児・病後児保育の利用率を見ると数%まで下がっている状況です。こんなことから、一旦この区営のきてぃるーむについては休止を決定させていただいたところです。
◆
江口じゅん子 委員 いろいろ御答弁されたんですけれども、きてぃるーむは、今年度は
運営休止で今は考えているということなんですか。
◎知久 保育部長 現在のコロナ禍の状況の中で、一旦休止を決めさせていただいたということです。
◆
江口じゅん子 委員 今の考えを聞きましたけれども、
見直し項目のa―4にこれを入れるというのはちょっと何かそもそも、当面の四、五月のだけじゃなくて今年度ということで考えているということなので、そもそもの考えからしてどうなのかなというふうに思うんですよね。
緊急事業の見直しの視点については本会議でも質問させていただきましたけれども、そのとき、区がどのように御答弁されているかというと、今後の
感染拡大の防止や、子どもの育ちと学びの保障など、三つの柱に必要な対策を取るとともに、事業見直しは単なる削減ではなくて、区民生活の影響など、区民の視点に立った行政経営改革の観点を大切に、優先度を反映しというふうに答弁されているわけですよね。
今、大変利用率が低いということをおっしゃられていますけれども、ただ、病児・病後児保育って、そもそも一クラス何名という通常の運営形態ではなくて、感染症が特にはやる夏や冬に需要が大変多くなって、実質キャンセル待ちの状況じゃないですか。必要な人が全て使える状況にはないと思うんですね。運営も、そういうわけだから、当然今のような時期の端境期は利用も少なくなったり、当日のキャンセルも多かったりというので、一日当たりの平均の利用数とか利用率とか、そういうことで測ることができない、
セーフティーネットの要素が大変強いものだと思うんですよね。ちょっとそこの認識を伺います。
◎知久 保育部長 御指摘のとおり、こちらのきてぃるーむについても四名ということで定員を設定させていただいているんですけれども、感染症の状況、子どもさんの状況によっては四名定員を使えないこともございます。そういった意味では、稼働率について非常に高いパーセンテージを取ることが必要ではないというふうに思っています。ただ、そんな中でも、やはりこのきてぃるーむが、ここ数年、一〇%台という低調にあること、今のこのコロナウイルスの中で数%まで落ちている状況を見た中で、ちょっと一旦停止を決めさせていただいたということです。
◆
江口じゅん子 委員 そもそもこの
見直し項目の施設休業などに伴うものという、その観点で今年度は休止するというふうに、どさくさに紛れてというか、その考え方というところが、まとめ方がまず乱暴だと思いますし、それから部長も今、病児とか病後児保育は一概に利用量とか利用数とか、そういった率で考えられるものじゃない、
セーフティーネットの役割も大きいんだというようなことを暗におっしゃったと思うんですけれども、そういうふうに考えたときに、少なくとも本会議では、緊急事業の見直しというので単なる削減ではなくてとか、区民の視点とか区民生活の影響というのを御答弁されているわけですよ。その視点を考えた場合に、利用数が少なくても、病気のお子さんは本来だったらやっぱり家で見るのが望ましいけれども、どうしても仕事が休めないというときに、親にとっても本当に必要な施設だと思うんですよね。そういった必要性とか、やっぱりこれを休止することの影響をどのように考慮されたのかと思うんですよね。そこについて伺います。
◎知久 保育部長 このきてぃるーむの受付については、豪徳寺保育園のほうで利用のある保護者の方からお問合せをいただいて、御利用いただく形を取っています。そんな中で、今お話しさせていただいたことについては、こういった事情で一旦休止をさせていただくということで、丁寧にお話しさせていただきたいと思います。今回休止に至った経緯も、現場のほうの声を聞きながら、ちょっとこういう判断をさせていただいたということです。そんなことで今回こういう結論に達したということで、御理解いただければと思います。
◆
江口じゅん子 委員 緊急事業の見直しの視点というところでは、さきの本会議で各会派のやり取りもあったと思うんですね。やはり利用率が少ないとか、それから現場の声を聞いて判断に至った、御理解いただきたいとおっしゃっていますけれども、少なくとも見直しに当たっては、区民への影響とか、区民目線、視点というところでは、今の御答弁では私は検討されていなかったんだなというふうに思うんですね。現場の声を聞いてということですよね。じゃ、利用者とか区民にどういう影響があるか、そこの観点での御判断というか検討がなかったんじゃないか、不十分だったんじゃないかということは指摘をしていきたいと思います。
やはり今も財源不足の状況の中で、これからどう財源をつくるかということでは、これまでも議論しましたけれども、それはただ削減ではなくて、区民生活への影響とか区民の視点を大切にしていくというのは、この間、区長はじめ区は御答弁されていたと思うんですよね。ただ、個別のことを見ると、利用率とか利用数といった御答弁が出てきて、さらに区民の声を別に聞いたわけでもなくというところでは、これは非常に問題があるんじゃないかなというふうに問題意識を感じています。ちょっと副区長に伺いますけれども、こういった事務事業の見直しってよろしいんでしょうか。
◎宮崎 副区長 まずは、この緊急事業の見直しの中で、このくくり方の部分が少し粗いという御指摘でしょうから、ここは改めて、今般の事務事業の見直しを八月下旬までに見直す中では、もう一回その工夫はしたいと思いますが、今、保育部長のほうから申し上げていますように、今の実態の中で、例えばこの事業を見直して行き場がなくなる、今、江口委員の言葉から言うと
セーフティーネットとおっしゃっていましたけれども、こういうものについては十分留意して対応してきたつもりです。
例えば応急保育は一例ですけれども、やっぱり保育に預けざるを得ないという方に対して、区としては止めてきたわけではございません。そこはやはりこの事務事業の見直しにも共通することで、どうしても生活をしていく上で、ここは預けざるを得ませんという方に対して決して拒んでるわけではございません。ここの部分については、ちょっと数字上の部分でマイナスの中にくくらせていただいていますけれども、一方で、この先、コロナウイルス対策の中では増える要素のものもあると思っています。こういうもの全てをくくって行政経営改革の見直しという形でお出ししたいと思います。
結果、財源不足などということもこの間申し上げてきておりますので、そこについてはどうしてもマイナス要素のものを中心に言わざるを得ませんけれども、その中には、いわゆる対策を取ることによって増えるものも一緒にお出しして、かつ今のように区民生活にどれぐらいの影響がある、また、区民の方にどういう御協力をいただかなきゃいけないかということも一緒にお出しして結果づけたいと思っております。
◆
江口じゅん子 委員 区民生活の影響とか区民目線ということに言及されましたけれども、やはりそういった視点を全庁できちんと貫いていただきたいなというふうに思います。今は一例で挙げましたけれども、特に保育のこういった病児・病後児保育というのは必要だからしている事業ですよね。その採算というところでは測れないものがあると思っていて、それにもかかわらず、やっぱり利用率とかそういったことがまず出てきてしまうということではすごく残念に思っています。
これからですけれども、状況も見つつ、本当にこのまま今年度は休止という判断でいいのかというところでは、ぜひ利用者や、また、ほかの病児・病後児保育の在り方も含めて検討していただきたいなと思うんですが、いかがですか。
◎知久 保育部長 今年度の需用費の削減なんですけれども、主にこの施設の維持管理費にかかる経費です。人材については、豪徳寺保育園のほうで保育の補助に当たっておりますので、その辺はコロナの状況だとか、この病後児の状況だとか、そういったものを見ながら、臨機応変には対応できるのかなと思っています。
◆佐藤美樹 委員 私もきてぃるーむについての質問なんですけれども、ここは病後児保育で、うちの子も、風邪は治ったけれどもまだ保育園に送るのはちょっと心配というときに利用させていただいて、子どもってすぐ状態が変わるので、治ったと思ってもまたお熱が上がっちゃったとかがあるので、やっぱりまだちょっと心配というときに、こういうところがあると助かるなというのは娘のときにも経験した覚えがあるんです。なので、やはり休止しちゃうと、そういうときにどうすればいいのか、どういう場所に代わりに預けられるんだろうというところがあるので、ここを今年度に休止している間、この病後のニーズについてはどのように代替手段というか、区として補完を考えられているのか、もしあればお聞かせいただきたいんです。
◎知久 保育部長 近隣で御紹介をさせていただくと、この区役所通りを世田谷通りに南下した世田谷線を渡ったすぐのところに、二十九年に新しくできた病児・病後児保育所がございます。あるいは小田急線沿線の下北沢にも病児・病後児保育がございますので、そういった近隣の施設を御案内させていただければというふうに思っております。
◆佐藤美樹 委員 やはりその辺がうまく……。こういうのもやっぱりロケーションが遠いと、まだ心配なときはなおさら、余り遠くまで預けるのもとなると思うんですけれども、代わりの場所があるといったあたりは、きてぃるーむに登録されていた方たちに向けてきちんと周知をしていただいて、あと、病児・病後児保育のホームページとかにも、その辺は丁寧に周知していただきたいと要望しておきます。
○
高久則男 委員長 それでは、ここで理事者の入れ替えを行います。委員の方はしばらくお持ちいただいて、理事者の入れ替えをさせていただきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高久則男 委員長 それでは次に、(3)
新型コロナウイルス感染症に関する状況について、理事者の説明をお願いいたします。
◎羽川
保健福祉政策課長 新型コロナウイルス感染症に関する状況について説明を申し上げます。
1の主旨でございます。
新型コロナウイルス感染症の陽性者の発生状況、検査実施状況の経過について報告をするものでございます。
2の区内検査陽性者数の推移でございます。
(1)陽性者の状況でございます。四月中旬の感染者増加後、五月後半には一日の区内感染者数が一名ないしゼロ名の日が続いておりましたが、五月三十日以降、三から七名の日もございまして、若干の増加傾向にございます。
六月に入り、区内の飲食店で、狭い空間を集団で長時間共有し、参加者の多くが感染した事例が発生しており、区ではホームページで飲食店従事者に対して感染予防の徹底を呼びかけ、区民に対しては、自宅等での会食も含め三密を避けるよう注意を呼びかけております。なお、本件の濃厚接触者については全員特定し、健康観察は終了しております。
日ごとの感染者の推移及び区内検査陽性者数については下の表のとおりでございます。
二ページ目を御覧ください。区内検査陽性者数の内訳でございます。下のほう、(2)で男女別の陽性者数、(3)で年代別の陽性者数でございます。
一番下の米印は前回報告の資料と同様の注でございまして、陽性者数には、世田谷区民が区外で検査を受け陽性判定を受けた人数を含み、区民以外が区内で検査を受け陽性判定を受けた人数は含まれてございません。
三ページ目を御覧ください。3の検査の状況でございます。
(1)の検査体制についてでございます。帰国者・接触者外来や保健所での検体採取に加え、四月以降には、両医師会の協力を得て、
PCR検査体制の拡充を図ってまいりました。感染状況は依然予断を許さぬ状況であり、
PCR検査体制の維持・拡充に向け、引き続き関係機関と連携を図り、取り組んでまいります。
(2)の検査件数の推移でございます。四月八日以降、六月十四日までの数値を記載したものでございます。
四ページ目を御覧ください。こちらの米印の注につきましても前回と同様のものでございます。検査数は区内で検査を受けた区民の検査数でございまして、陰性確認検査として一人で複数回実施した回数も含んでいるところでございます。
4の電話相談状況につきましては、前回の報告以降も回線の空き時間が増え、現在、通話待ち時間なく相談につなぐ体制で対応ができている状況でございます。
説明は以上でございます。
○
高久則男 委員長 冒頭にも申し上げましたけれども、
新型コロナウイルス対策を講じておりますので、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど、会議時間の短縮に向けた取組をお願いいたします。
それでは、ただいまの説明に対し御質疑ある方、お願いいたします。
◆大庭正明 委員 説明の2の区内検査陽性者数の推移の(1)陽性者の状況というところで、後半に、六月に入ってからは、区内の飲食店において、狭い空間を集団で長時間共有し、参加者の多くが
新型コロナウイルス感染症に感染した事例が発生したと書いてあるんですけれども、これは新たな情報ですか、ここで初めての情報ですか。
◎辻
世田谷保健所長 こちらに関しましては、こちらの
常任委員会には初めてですが、ホームページのほうで既に公開しております。
◆大庭正明 委員 区内の飲食店において、狭い空間を集団で長時間というのは、どれぐらいの規模で、長時間ってどれぐらいで、参加者は何人ぐらいで、どういう形で感染が分かったのか。つまり発症者が一人出て、それをたどっていったらこの飲食店だということが分かって、飲食店に集合した人のうち誰と誰、どの範囲でPCR検査をして陽性者としたのか。つまり、お客さんの中に発生したとすると、お客さんだけをPCR検査の対象にしたのか。それともお店の厨房の人、またはお客さんと接触しない場所にいた人とか、その辺はどういう形で分かったのか、どこまで言えるんですか。よく分からないんだけれども、聞いている範囲で。
◎辻
世田谷保健所長 今お尋ねになった部分で、やはりホームページ以上のことはなかなか申し上げにくいんですが、概略を申し上げます。狭い空間といいますのは、十人程度が入ると割といっぱいになるようなところで十人以上の方々が参加したという形で、長時間といいますのは五、六時間程度過ごされたということと、あと、ほかの場所でもやはり同じぐらいの時間を過ごされた方々がいらしたので、そこを共通して使った方、またはそれぞれ使った方を対象として確認させていただいたところでございます。
◆大庭正明 委員 PCRの陽性者の発生の度合いというのは、一遍にぱっと分かるわけじゃなくて、誰かが発症する、もしくは疑いを持ってPCR検査を受けるべきか受けざるべきかということを医療関係者に問い合わせて、受けたほうがいい、受けなさいという形で受けて、その場で分かるわけじゃないですから、一日とか二日とかという考え方で陽性ですよということが分かってから、今度、周りの人をやるわけですよね。
そのときに、昔というか、四月頃だったら少人数しかできなかったんですけれども、もうここで一人出ちゃったら、そこに関連者数、十人なら十人を一斉にぱっとやって、二日後に十人というふうには出ていないですよね。だからどういう検査の方式でやったんですかということを具体的に……。具体的に言っても別に個人情報には触れないと思うんですけれども、十人程度が感染しているということであれば、どういう形でやったのか聞きたいということです。
◎辻
世田谷保健所長 今回の場合、こちらにお書きしていますように、ある飲食店で、長時間にわたり同じところで同時に接触があったことを確認しましたので、割と一遍にある程度の方々を把握することができました。なので検査についてもある程度、二、三日は当然差がありましたけれども、区切った形で皆さんを把握して、皆さんの検査をした形になります。何人がということはちょっと申し上げにくいんですが、八割程度の方が陽性となりました。
◆大庭正明 委員 その陽性者は、一番最初の人というのは症状が出た人なんですか。それとも、それほどの症状は出ていなくて何かで分かったのか、PCR検査をするようになったのか。それと十名を超えない陽性者が出た場合、感染者の方は、病状というか、何か症状は出ているんですか、それとも何も症状が出ていなくて自覚がなかったということなんですか。
◎辻
世田谷保健所長 一番初めに把握した方は、やはり症状があったので把握ができました。その方のお話を聞きましたところ、そういうイベントに参加したということが分かりまして、その関係者の方々皆さんに連絡がつきましたので確認したところ、無症状の方もいらっしゃれば、既にちょっと症状がある方もいらっしゃいました。
◆大庭正明 委員 その場合、結局よく分からないのは分からないのかもしれませんけれども、陽性者で無症状の人がいることは新聞報道等でも分かっていますけれども、症状が出た人は当然入院ということで、今もう、今日は十六日で、六月に入ってからですから、今はまだほぼ入院しているということですかね。
◎辻
世田谷保健所長 そこら辺は申し上げにくいんですが、これがいつ起こったかということで、既に健康観察が終了しておりますということは、二週間以上たっているというふうにお考えください。
◆大庭正明 委員 最後にちょっと確認したいんですけれども、要するに、陽性であろうが、PCR検査を受けていなくても無症状の人がいるということなんですけれども、その無症状の人から感染するとかしないとかということは、まだ医学的には分かっていないということなんですか。要するに、PCR検査で陽性になって、二週間たって、症状が落ち着いて陰性になった人とか、PCR検査を受けていないけれども無症状の人が潜在的にいると聞いているわけですけれども、その人たちからはうつらないということなんですかね。新聞報道等によると、発症の初日、熱が出てぱあっと症状が出たときが一番感染力が強いというような報道もありますけれども、それは医学的にどこまでが正しいんですか。確認されているんですか。
◎辻
世田谷保健所長 まず、感染の仕方について申し上げます。一応無症状の方からはほとんどうつらないというふうに言われていますが、この間、濃厚接触者の定義が変わりまして、症状が出て二日前にさかのぼったところからが接触者となりましたので、考え方によっては、今おっしゃった一番感染力が強い一番初めのところからさかのぼって二日、無症状であった場合においても濃厚接触者というふうな考え方ですので、その方々からうつる可能性があるということに今はなっていると認識しております。
それから、濃厚接触者の考え方なんですが、この間ずっと濃厚接触者につきましては、症状がなければ検査をしないで十四日間見るということになっておりましたが、国のほうの通知がありまして、濃厚接触者も全員のPCR検査をするようにというふうになりまして、さらに、今後は十日たったら濃厚接触者ももう健康観察はしなくていいような形に変わってまいりました。ちょっと日々情報が更新されておりますが、今は濃厚接触者で症状がない方も全員PCRの対象となっておりますし、あと症状がないという意味では、発症二日前の方からは、患者さんと濃厚接触した方は濃厚接触者というカウントになります。
◆大庭正明 委員 今、お店の形態として、ライブハウスみたいな発言があったような気がしたんですけれども、聞き間違いですか。イベントをやっているというからライブハウスみたいなものかなと思って……。
◎辻
世田谷保健所長 ライブハウスというふうには申し上げられませんが、イベントといいましても、集まりだったり、例えば何かの会だったりというのをイベントと総称して申し上げたので、ライブハウスというふうに限定して申し上げたわけではございません。
◆大庭正明 委員 これは非常事態宣言中の出来事なんですかということは言えるんじゃないかなと思うんです。
あと、お店の消毒とかそういうのは、保健所が指導したんですか、それとも保健所が入って徹底的にやったということなんですか。お店で発生源になったところは、今日までの間にほかにはないんですか。
◎辻
世田谷保健所長 お店で発生があったかどうかについては、今回公表したもの以外にあったかどうかは言えませんけれども、もしあったとしても、適切に対処するなり、クラスターが出ていないなり、そういった形で対処できたとお考えください。
それから、自粛期間中だったかどうかというのも、もう健康観察が終了しているというところでお考えいただければと思います。
◆菅沼つとむ 委員 基本的なことを聞きたいんですけれども、保健所ですから、今だったら食中毒だとかいろいろな検査をして飲食店の許可をやるんですけれども、もともとずうっと東京都の時代から、私はどちらかというと、一番でかいのは、感染症のために保健所があるということで、ずうっとその組織づくりはしていたよね。今もありましたよね。それで、今度のコロナの場合で、何がその組織が通用しなくて、量が多いとか人が多いとか様々な理由はあるんですけれども、それはきちんと後で検証して、ここがその組織が通じなかったというものを私たちに示していただけるんですか。
◎辻
世田谷保健所長 この間、議会でもちょっとお答えしてまいりましたけれども、組織とか体制とかが、今回、未曽有の感染症だったものですからなかなか追いつかなかったということがございましたので、今、検証をして、どのような形で対応していくかということを考えておりますので、議会のほうにも御報告したいと思っています。
それから、先ほどちょっと答弁漏れがありまして、消毒についてでございます。コロナに関しては保健所のほうから消毒命令というのを出すことになっておりまして、そちらに従って事業者等が消毒をすることになっております。そちらがうまくできないようであれば、保健所のほうから業者も紹介できる形になっております。今回のお店に関しては、きちんと御自分たちでやっていただきました。
◆菅沼つとむ 委員 今でも全庁的な感染症対策というのはあると思うんですよね。これはずうっと昔から保健所を中心に庁内でやってきたんだけれども、それを今回のあれで検証すると言っていただいたので、どこがいけなかったのか、その辺をきちんと出していただきたいと思います。
それからもう一点、PCR検査で、世田谷区では何か所ぐらいやっているの。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 こちらの検査体制の三ページにも書いてございますが、区内の医療機関は、場所の名前はちょっと非公表ということでこの間も御案内させていただいているんですが、私どもの知っている範囲では、区内では四か所。あとは世田谷区医師会と玉川医師会の御協力を得ていますので、検査拠点としては六か所というふうになってございます。
◆菅沼つとむ 委員 玉川医師会、世田谷区医師会がやって、全部で六か所ぐらいだと思うんですけれども、ずっと心配されているのは、区長もそうなんだけれども、第二波、第三波が来たときに、今から多分保健所も含めて全庁的に対応を考えていると思うんだけれども、実際に第二波、第三波が来たときに、PCR検査を病院だとかああいうところがやると、客が前年度より四〇%を切っているんだよね。だから、第二波だとか第三波が来たときに病院が潰れるんじゃないの。そのときに世田谷区でPCR検査をするところがなくなっちゃうんじゃないかと思うんですけれども、その辺はいかがでしょう。
◎宮崎 副区長 御指摘の点については、全国的にもかなり経営的に厳しくなってきているということは伝えられていると思いますけれども、当区におきましても、病院関係者と話し合う中では、いろいろこのコロナ対策をやっていく中では、スペースの確保といいますか、隔離できる状況に持っていくためには、どうしても一般の外来の方、入院される方についてはお断りをしてきたという経過もありまして、そういう意味では、おっしゃっているPCR検査そのものと同時に入院ができる環境についてもフロア単位で確保することが必要になってきていますので、そういう意味では、第二波、第三波に備えてということになると、当然、今来ているわけじゃありませんから、キープしつつほかの方をお断りすることになると、どうしても経営的な支援について今求められている状況です。今般、第二次補正のほうでも一部支援に回りますけれども、引き続き状況の把握をしまして、必要な段階で改めて支援に回りたいということを考えているところです。
◆菅沼つとむ 委員 副区長から言われたとおりだと思うんですけれども、実際に国のほうでも手当てはしているんですけれども、結局、金利ゼロで貸してくれるだけなんだよね。だから、私も商人ですけれども、商売が苦しくて一時的に借りるのはいいけれども、借りたら返さなくちゃいけない。そのときに、じゃ、これを借りても、この先、返せる見込みがあるのかというのを経営者として判断するわけです。その辺が、大体病院なんてもともと余りもうかる商売じゃないから、ぎりぎりでやっている話だから、ここで二段、三段になったときに、やっぱりそれを区民のためにある程度、PCR検査もできるように考えておかないと、最後に世田谷区九十二万人はどこもございませんということにならないように、しっかりやっておいていただきたいと要望しておきます。
◆
中塚さちよ 委員 要点を絞ってということで、二つ質問させていただきます。まず一点は、今日の報告にありましたが、この六月に入ってから飲食店でこうした感染があったという記述がありまして、こういう情報をこういうふうにリアルタイムというのは、ホームページでも出されたということですけれども、委員会でこのような報告があったということで、私が前々から申し上げておりましたように、やはり緊急事態宣言を解除したとかステップ3とか言っているけれども、それで油断していたら駄目なんだなということがすごくよく分かるんですね。なので今回こういうことを書いていただいてよかったわけです。
前から委員会のときに、過去、どういう状況で感染してしまったのかという分析を報告していただきたいということを申し上げていまして、区のほうでもそれについては分析を行って、報告を取りまとめると伺っていましたけれども、それはいつ頃できそうですか。
◎宮崎 副区長 今般の部分は、タイムリーな情報として今回お出ししましたけれども、総括的なものについては七月中旬ぐらいをめどにまとめたいと思っています。この中には、この間、東京都が後発的に出してきました感染経路が特定できたかできなかったかということも重要なポイントになってきますので、そういうことも含めて今分析をしておりまして、七月中旬ぐらいをめどにと考えていますけれども、まとめていきたいと思いますし、当委員会のほうにもその内容について御報告し、それに伴う対策も併せて御報告したいと考えております。
◆
中塚さちよ 委員 なかなかお忙しいと思いますけれども、そういうのが少しでも早く分かることで、一人でも多くの人が少しでも早く対策ができると思いますので、ぜひ早めにお願いできればと思います。
もう一点は、またそれとも関連するんですけれども、今回、区議会の定例会でも、医師会の先生方に協力していただいて今こういう体制ができましたが、そういうふうになるに当たりまして、意思疎通がどうだったのか、非常に遅れたとか、そういったことがありまして、それはこの委員会でも議場でも本当にさんざん質疑が出て、さんざん答弁をいただいていると思うのですが、どうもそれを聞いてもいま一つよく分かりにくいというのが正直なところなんですね。
ちょっとこれまでのところについて、もっと分かりやすい説明をいただきたいところではあるんですが、それ以上に、今後、例えばそういった行き違いとか遅れるということがないために、どのように医師会のほうと連絡というんですか、会議体みたいなものを持つとか、あるいはそこに区の誰がメンバーとして入って、どういうふうにやっていくとか、そういうのを定期的にやるのか、それとも変わったことだったり、急に感染者が増えちゃったとか、そういうことがあれば随時やっていくとか、何か今後の体制について御説明いただきたいんですけれども。
◎宮崎 副区長 まず今、それぞれの地区医師会のほうとは、担当を含めましてコンタクトを取らせていただいていまして、今後、やはり第二波、第三波を考えますと、その体制を取っていく部分が十分かどうか、それから誰がやるのか。
特に今般のは、先ほど保健所のほうからも説明がありましたが、今の区の中の体制だけではとても賄い切れない。やはりそれぞれの地区医師会の協力もいただいたことも事実ですし、それから、区外の医療関係者にも協力をいただいて何とか持ちこたえたということですので、今後、第二波、第三波が来たときに、先ほど言った医師会の力をかなりいただかないと対応できないというのがありますので、それに係る定期協議を今後継続してやっていきたいと思っています。
また、先ほどPCR検査センターを持っている区内の箇所数を申し上げましたが、そこの病院関係者の集まりも定期的につくっていますので、この両方を並行して走りながら、今後の体制強化、それからどこを維持していくのか、誰がやるのか、そういうことについての話合いはさらに進めていきたいと考えております。区のメンバーは、一応区長が出たり、また私が出たりということをやっていますが、今後は、そこが定期的になる以上は、やはり責任の対応ができる人間が出ていきたいと考えております。
◆
中塚さちよ 委員 それは区長、副区長以外の誰になるんですか。
◎宮崎 副区長 一応区長がまず当区の責任者でありますし、それからサポする立場では副区長も必要に応じて出たいと思っています。また、随時やってきている中では、部長を筆頭に、それぞれの関係機関と話合いを持つ機会を今多く取らせていただいていますが、定期協議となりますと、そこで決まった内容について意思決定も含めてやっていかなきゃいけないので、なるべくタイムリーにやるためには、区長、副区長どちらかは出ていきたいと考えております。
◆
中塚さちよ 委員 あと、部長というのは
保健福祉政策部長になるのか、保健所長とかはそこに入ってくるんですか。
◎宮崎 副区長 今も
保健福祉政策部長と保健所長はできる限り出ていただいていますので、それは引き続き出ていただいて、担当の部分で今起きていることの細かい情報は、やはり各部長のほうが持ち合わせていますので、そこの内容もきちんと御説明した上で、なるべく明解に次のステップを踏んでいく部分の決め方を明確にしたいと思っております。
◆大庭正明 委員 さっきの六月に入ってからのお店の件ですけれども、これは発表基準を変えたということなんですか。つまり、四月とか三月のことについては言えない、ちょっと答えられないけれども、これは答えられるということは、発表の仕方、公表の基準を変えたということなのか、それとも公表の基準は変えていないんだけれども、同じようなことがあるんだけれども形態が違うというか、要するに濃厚接触者とかそういうのが不明だと、感染経路が不明の場合だとか、これは感染経路が分かっている例だから今回は公表したとか、まず公表の基準が変わったのか変わらないのかということを確認したいです。
◎宮崎 副区長 公表基準というのは一回だけ改定していますが、基本的な部分については変えておりません。その中で、やはり区民生活の部分に影響が出てくる、また、区民の方に御協力いただかなければいけないというのが改めて明確になったものについては公表していきますということは申し上げたとおりで、今般の事態については、区内の飲食店の中で起きていることですので、ここはひとつ区民の方に改めて御協力をいただかなければいけない事例だろうということで公表に至ったという経過でございます。
◆大庭正明 委員 公表の基準について文書みたいにしてくれないと、よく分からないんですよね。というか、区内のお店……。公表基準は出している……。
◎宮崎 副区長 公表基準については既に議員の方々にも公表していると思いますが、区民の方にも発表している状況だと思います。
◆大庭正明 委員 それに沿っているんであればそれに沿っているんでしょうけれども、要するに問題は、六月に入ってから、こういう今まで公表できなかった、公表基準に満たなかった部分以外のものが出てきて公表に至ったわけですよね。それでもう今、アラートも十九日から全部解除されて、緩和の方向に向かっているわけですよね。ですからお店もある一定の基準というか、節度とか距離感だとか衛生だとか、そういうのを遵守しながらお店を開けていくことになるわけであって、そういうことからすると、この六月の事例のようなものが、変わらない可能性もあるかもしれないけれども、今後増える可能性は当然あるだろうなというふうに想像できるわけですよ。それはそのたびにこういう形で公表していくということでよろしいのかということです。
◎宮崎 副区長 ちょっと個別の事例の部分において改めて判断させていただきたいんですけれども、ただ、今般の事態につきましては、裏返すと、今おっしゃったようにステップが進む中で、ある意味、区民の方にも緩みが出てきてはいけないんじゃないかと、ある意味そういう事例だと思っていますので、こういう事例が度重なるようであれば、改めてどういうところで感染者が出ていて、そこについては、区民の方が御自身で身を守る意味からも、気をつけていただかなければいけない事例は積極的に公表していきたいと思っております。
◆大庭正明 委員 もう一回確認したいんですけれども、この載っている事例の中で、発症者はお客さんなんですか。それから、感染者と言われている人たちというのは、全員が無症状だったということでいいんですか。つまり、病に苦しむ人は一人しかいなかったということでよろしいんでしょうか。
◎辻
世田谷保健所長 詳細はちょっと申し上げにくいんですが、感染した人が皆さん無症状であったわけではございません。八割の方がかかっていました。探知されたときに無症状の方もいらっしゃれば、症状があった方もいらっしゃいました。
◆大庭正明 委員 いや、情報としては、そこを我々というか、多くの区民の方はね。感染者がいても、ほとんど無症状だったとか症状が出なかったということであれば、ちょっと安心する可能性もあるんだろうけれども、感染した人が全部バタバタ倒れちゃって入院しちゃったというと、やっぱり相当恐怖感というか、感じが違うと思うんです。感染者数だけを公表しても、本当に無症状の人が八割ぐらいで、重症者または軽症者というか、ちょっとした人が二割ぐらいだとか、その辺の情報というのを多分区民の皆さんは気にかけると思うんです。
今後、要するにPCR検査がどんどん進めば進むほど、当然陽性者というのも比率的には多くなってくる可能性は強いだろうと思うんですよね。そうしたら、その人たちは症状が出ているのか、結局、二週間たっても出なかったというような情報を出してもらわないと、どのぐらい身構えていいのかということがよく分からないと思うんですけれども、その辺の情報は出さないんですか。ただ陽性者の数だけ出されても、恐らく増えていくでしょう。
◎辻
世田谷保健所長 今のことについてちょっとお答えしたいと思うんですが、まず、かかった方の年齢によっても症状の出方が大分違うなというのと、重い軽いというのも違うなという印象が、今回の方だけでなく、この間の感染者の方から思っております。高齢の方、それから例えば糖尿病とか心臓疾患とか呼吸器疾患などをお持ちの方は結構重くなる方が多いという印象がございますし、それから若い方は、本当にそれこそ嗅覚障害だけ、もしくは無症状の方が結構多いという印象がございます。
いずれにしましても、今回の場合は非常に密だと思うので、八割の方がかかっていますから、その中に今申し上げた高齢の方とか基礎疾患がある方がいらっしゃれば結構危ないだろうと思いますし、そうじゃなくて、例えば皆さんが若ければ、皆さん結構軽く済んでいるということでお考えいただければと思います。
◆大庭正明 委員 今回は、一番目の発症者というのは、お店側の人だったんですか、お客さん側だったんですか。
◎辻
世田谷保健所長 探知された方と実際の原因だった方は別だと思うんですけれども、ちょっとその原因がどこかは分かりませんけれども、申し上げていいのかどうか分かりませんけれども、お店側の方が患者さんということで分かって、その方から名簿をいただいたという形になってございます。
◆大庭正明 委員 いろいろなことを考えると、お店を経営されている人からするといいことではないんですけれども、ただ、心情的に分かるのは、やはり自分のところから出たということはなるべく公にしたくないし、公になるような手段を取らないようにする傾向があるんだろうと思うんですよね。その辺をどういうふうにするのかということの配慮と、それから公衆衛生みたいなことを考えたときの情報の取扱い方は難しいだろうと思うんですけれども、僕は保健所長にブログでも書いてもらいたいんですよね。はっきり言って今話したようなことは非常に参考になるわけですよ。傾向として今はこういう状況だとか、今週はこういう状況でしたとか。医療関係者が、当然見方として検疫的な見方というか、そういう形で、今の世田谷の状況について、やっぱりもっと言葉で説明するような手法でもいいですから、そういうのをホームページで上げていただかないと、こういう何か数字だけで何が何だかさっぱり分からないような、年齢も何も分からないようなものじゃなくて、やっぱりそういうものを発信すべき時期じゃないかと思うんですけれども、副区長、それは業務命令としてどうですか。
◎宮崎 副区長 今回のこの御質疑の中で、言ってみれば区民の方に気をつけていただくためには、もうちょっと中身を見せて、こういうところに気をつければいいんだ、こういうことを自分たちも協力しなければいけないんだということが分かるようなものは、もうちょっと工夫したいと思います。経過が細部にわたっていきますと、どうしてもやっぱり私たちが気にしている、この方が特定されちゃうんじゃないかとか、そういうことを気にしながらやりたいと思いますけれども、ただ、もう少しその辺は踏み込んで、さっきのような観点で、そこが分からないと見ていても、区民の方が、そこはどうすればいいんだということになりかねないということであれば、そこはちょっとその観点も留意して出し方を考えたいと思います。
◆大庭正明 委員 先々のことも質問していいですか。
○
高久則男 委員長 要点をまとめていただきながら、絞ってお願いします。
◆大庭正明 委員 今日、第二波、第三波と言われていますけれども、結局ワクチンができるまでは、この騒動は、ある一定の収束は迎えないだろうというふうに思うんですよ。精神的なものも含めて、心理的なものも含めて、心の落ち着きどころとしても。それで総理大臣が、昨日かおとといのインタビューで、今年末にはワクチンができると言っていて、厚労省は、今年末に製品が完成して、大量生産が始まるのは来年で、しかも、日本で大量生産が始まるのは来年の半年後、要するに、これから一年以上と言われているんですけれども、いずれにせよ、何かの時点でワクチンができるだろうと思うんです。そのときに思うのは、PCR検査でこれだけ大変な騒ぎになってしまったわけですけれども、ワクチンもできれば、恐らく多くの人がワクチンを接種したいだろうと思うんですけれども、ワクチンには当然まだ副作用とか副何とかと、いろいろ問題があったりしますよね。
基本的に聞きたいんですけれども、PCR検査をして陽性だった人で無症状の人は、もうワクチンを打つ必要はないんですか。それはワクチンの種類によるんですか。
◎辻
世田谷保健所長 PCR検査を受けて陽性の方はかかったという方なので、ワクチンというのは人為的にかからせるような作用をしますので、もう必要ないというふうにお考えいただければと思います。
◆大庭正明 委員 そうすると、受ける人はみんなPCR検査を受けることになりますよね。だって、受けて陰性だからワクチンを受ける必要性が出てくるということになりますよね。
つまり、世田谷区だけでも九十二万人のほとんどの人がワクチンを受けたいと思うだろうと思うんですよ。小中学生の五万人ぐらいはちょっと分かりませんけれども、それでも八十万人以上の人たちが一挙にワクチンを受けたいと言ったときに、それに対する対応というのはちゃんとできるようにはなっていますか。どこで打つのか。各クリニックで打つといっても、陽性者も陰性者も混在で受けることはできないでしょう。そうすると、ワクチンができるまでにPCR検査を全体にやっておかなければ、打つべき人と打たなくていいよという人をより分けはできないし、一斉に何とかワクチンみたいに注射を打ちに来たときに密になって、それこそ無症状の陽性者と陰性者が混在したら、それこそ大混乱になりかねませんよね。しかも、ワクチンを幾らでも、喉から手が出るほど早く打ちたいという人は山ほどいるわけですから。
その辺の体制については、想像の範囲というか、予定というか、もうワクチンという話が出ているわけですから、これは相当体制を組まないと、医師会の皆さん、それから医療従事者の皆さんも含めて、九十万人近い、八十何万人とか、小学生はどうするのか、中学生はどうするのか、幼児はどうするのか、ワクチンの種類によりますけれども、いずれワクチンができた段階で
世田谷保健所がそれを担うことに多分なるんだろうと思うんですけれども、その辺、考えは少しは及んでいますか。
◎辻
世田谷保健所長 一例として申し上げます。新型インフルエンザの場合なんですけれども、以前に御経験が皆さんおありだと思うんですけれども、あのときのワクチンについては、全ての方に抗体検査をすることもなく打つ形になっておりまして、あと国のほうから指示がありまして、何段階かで打つということがありました。まず医療関係者とかインフラに携わっている方々で、社会生活に必需な仕事をされている方にまず打つ。その後に、やはり前回の新型インフルエンザの場合は、基礎疾患がある方に打つ、呼吸器疾患がある方に打つというようなことをしました。前回は小さいお子さんがかかりましたので、その次は小さいお子さん、若者という形で順番が決まっておりました。
今般のコロナウイルスに対しては国がどのような指示を出してくるか分かりませんけれども、同じように特措法の対象ですし、予防接種についても、想像だけなんですけれども、多分国のほうで、まずは絶対生活に必需な仕事をされている方、医療関係者とかそういうところに打って、その後に基礎疾患がある方とか高齢の方という形で、多分順次、入ったワクチンの量によって打っていくような形になるのではないかと思います。区としても、その新型インフルエンザの予防接種につきましては非常に困難であると、課題があると思っておりましたけれども、ちょっとそのようなことを念頭に置きまして、また医師会とかそういったところと相談をしていかなければいけないと思っております。
◆大庭正明 委員 恐らくこれはワクチン接種があって、治療薬ができて、やっと収束するんだろうと思うんですよ。ですから、その収束の部分で混乱があると大変な命がけの問題。例えば第二波で相当被害が出ると、本当にワクチンが重要な要素を持ったりするわけですよね。そうなってきたときに、僕は厚労省や国のやり方が少し乱暴だったり、やり方がどうなのかなと思うわけですけれども、世田谷区は人口が多いですから、混乱のないような綿密な計画と、それから広報体制ですね、今言ったように順番だとかそういうことがあるんだよということをある程度ちゃんと広報しておかないと、いきなりワクチンが出た、じゃ、私が私がみたいな形になってくると収拾が取れなくなるので、これはあらかじめ分かっていることですから、シミュレーションというか、計画とかそういうものを完璧につくっておく。打つ場所とか何とかということも含めてちゃんとやっておくということと、あとPCR検査は多分多くの人にやっておかないといけないんじゃないかなと、素人ですけれども思いますので、そこはもう万端、遺漏なきようやってください。意見です。
◆佐藤美樹 委員 先ほど大庭委員が、単なる数字の開示ではなくて、結局、陽性者数の数字の公開だけじゃなくて、その人たちがどういうふうに症状があったかと。要は、今の感染対策として、区民の人たちがどこまで感染対策を取ったらいいのかという行動につながるような情報開示をというようなお話があって、保健所長のブログとかというアイデアもありましたけれども、副区長が何かしらそういうことをされるとおっしゃっていましたが、それはいつ頃までにと、例えばホームページなのか。今回ここに載っている一例は六月五日にLINEで来ましたけれども、やはりそれだけLINEで来ても、それを受けてどこまで警戒したらいいのかというのは本当に分からなかったなと思って、やっぱりもう少し、今、感染がまた再び増えているかもしれない状況だからこそ、どこまで対策を取ったらいいのかというアクションにつながる情報開示が非常に重要だと思うので、それを先ほどされるということでしたので、いつ頃か、もしめどがあれば聞きたいと思います。
◎宮崎 副区長 こういう事例が今後どのぐらい出てくるかということについては、極端に言うと出てこないことを期待していますし、ただ、出てきたときに、先ほど来の悩みを発生させる意図ではありませんので、その辺について、ある意味、区民の方が予防を張る必要な情報といいますか、そこについてはタイムリーに出したいと考えてまいります。
ただ、やはり先ほど来出ていますように、個人情報の部分も当然考えられますし、また、この感染の難しさが、誰から誰へという、人から人へと一言で言っていますけれども、実は可能性の問題としてこの場所にいたということから、必ずしもそのことが原因の感染と言えるかどうか分からないまま発表していきますので、そこについても十分留意しながら、丁寧な情報開示をしていきたいと考えております。
◆
江口じゅん子 委員 昨日の企画総務で、第二波、第三波を想定した体制強化というやり取りがあったんですけれども、そのときに保健所に関しては、人材派遣会社を今後依頼するとか、それから玉川医師会のドライブスルーについては、今後、医療機関のほうでというような御答弁があったと思うんですけれども、第二波、第三波に向けての維持・拡充の具体的な内容をちょっと伺いたいんです。
◎宮崎 副区長 まず、人員といいますか、いわゆる体制については、やはり今般のことを教訓に、第二波、第三波の対応についてちゃんと受け皿をつくっていくためには、人の体制の部分についてまず必要かなと思っています。
それと、この間、再三申し上げてきましたように、保健所という部分が核にはなりますけれども、今般の
新型コロナウイルス対策というのは、決して保健所の感染症対策にとどまっておりませんので、改めて今、区のほうで本部を構えておりますけれども、この本部体制についてももう一度見直しをして、いわゆる的確に機能するような形のもの、かつ、やはり求められていますスピードについても即決できるような形のものにしないと、なかなかやっぱり区民の受け答えの部分の体制が取れていないということも反省点とされますので、そこもちょっと今、ちょうど来週からですか、各部のほうにヒアリングをかけて、この間の体制の中で対応し切れていないものが我々のほうで見えていないこともあると思いますので、そこについてもキャッチして、そこについても強化を図っていきたいということも考えております。
◆
江口じゅん子 委員 全庁的な強化ということでぜひお願いしたいんですが、昨日のやり取りで、玉川医師会のドライブスルーを、今後、医療機関のほうに吸収というか、そこで体制強化を図るみたいな御答弁があったんですけれども、やはり議会でも
PCR検査体制の拡充というのは提案も要望もされていたので、今後どういうふうに見直しをされていくか、具体的にお伺いできればと思うんですけれども。
◎小泉
保健医療福祉推進課長 今御質問いただいた玉川医師会については、今、実際にはドライブスルーをしているところなんですが、区内の玉川医師会の管轄がある、実際にPCR検査をされている医療機関に、玉川医師会に属する医師の方が直接入っていただいて、単純に言うと医師の数を増やす形で検査の数を増やせるのではないかということで医師会のほうで今御検討いただいていまして、それでドライブスルー方式を一旦やめまして、その医療機関に御協力する形で今やっている状況でございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高久則男 委員長 次に、(4)ひとり親世帯臨時特別給付金の支給について、理事者の説明をお願いいたします。
◎山本
子ども育成推進課長 ひとり親世帯への臨時特別給付金の支給について御説明いたします。
令和二年六月十二日に国の第二次
補正予算で成立しました
新型コロナウイルス感染症対策の中で示されたひとり親世帯への給付金に対する区の対応でございます。
本給付金は、低所得者のひとり親世帯について、コロナの影響による子育て負担の増加や収入の減少に対する支援を行うため、臨時・特別の一時金を支給するものです。区においては速やかに手続を進め、給付金の支給を行う予定でございます。
2支給対象者ですが、給付の種類は(1)と(2)の二つ、基本給付と追加給付がございます。
(1)基本給付の対象者は、①から③の三つございます。一つが、資料にAと記載しておりますが、令和二年六月分の児童扶養手当の支給を受けている方。二つ目がBでございますが、公的年金給付等を受けていることにより、所得制限限度額を超えて児童扶養手当の支給を受けていない方。三つ目、Cでございますが、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、直近の収入が児童扶養手当の対象となる水準に下がった方でございます。
(2)追加給付の対象者は、AとBの方のうち、コロナの影響を受けて家計が急変し、収入が大きく減少しているとの申出があった方でございます。
3区における支給対象世帯数は、見込みで三千七百九十世帯、内訳は御覧のとおりでございます。
4支給額等及び事務経費ですが、(1)支給額は、基本給付は一世帯につき五万円、第二子以降一人につき三万円加算、追加給付は一世帯につき五万円さらに追加となりまして、全体で三億五千五百五万円。
(2)の事務経費は三百八十五万六千円で、どちらも全額国庫補助でございます。
5支給方法は、Aの対象者のみ新たな申請書の提出は必要なく、口座に振り込みますが、ほかは申請書等の提出が必要です。
6予算額は、4の金額を合わせ、三億五千八百九十万六千円です。
本給付金は、六月十二日に国の
補正予算成立後、国の決定の基となる要綱案など一部通知が国から正式に届いておりません。現時点で詳細が把握できていないため、届き次第、まずは児童扶養手当等支給事業予算において流用し、執行させていただき、今後の
補正予算で財源更正することとさせていただきたいと存じます。
今後の予定は、国の正式通知がそろい次第、区として決定し、令和二年七月以降、案内通知の送付、受領拒否申出者への届書送付、周知、申請受付、順次給付金の振込等を行う予定です。
○
高久則男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑ある方、お願いいたします。
◆大庭正明 委員 これは見込みと書いてあるんですけれども、正確な対象者数というのはこの見込みと違うわけでしょう。
◎山本
子ども育成推進課長 今、見込みとしておりますのは、Aの対象者につきましては三千弱世帯ということで区で把握しております。Bの方につきましては、区でこれまで受付をしたことがない方も含めますので、未知数の方もいらっしゃいます。また、Cにつきましては全く予想がつかないところもありまして、今、算定におきましては、国の積算概要に基づきまして、その割合で区のAの方の世帯を割り返しまして、見込みとして算定しているものでございます。
◆大庭正明 委員 じゃ、見込みと書いてありますけれども、要するに漏れがないという想定でいいわけですね。例えば本当だったら一〇〇%じゃなくて六〇%ぐらいしか受け取らないだろうという形で六割を見込んでいるという意味じゃなくて、ほぼこの数字だと、ここに載っかっている数字が対象者だろうという想定でいいんですね。
◎山本
子ども育成推進課長 説明が足りなくて申し訳ございません。今、見込みですので、おおよその数、概算で出しておりますので、それを超える可能性もございます。また、それより少ない可能性もございます。いずれにしても、国の補助の中で、実績という形で申請をしていくことになります。
◆大庭正明 委員 具体的に、最速ではいつもらえるんですか。
◎山本
子ども育成推進課長 給付がいつになるかということの御質問でお答えいたします。こちらは七月以降に手続をしますが、まず、Aの対象が分かっている方につきましては、七月九日が通常の児童扶養手当の支給の日になりますが、それに同時にはお渡しできないのですが、七月中を目指して手続をする予定でございます。ですので、Aの方につきましては七月中を目指して支給が行われる予定でございます。
また、そのほかの方につきましては、申請をいただいて、そしてまた審査なども必要になってございますので、この時点ではいつからいつと申し上げることはできないんですが、七月以降順次、受付次第支給ということでさせていただきます。
◆菅沼つとむ 委員 具体的に教えていただきたいんですけれども、2の(2)で収入が大きく減少しているというのは、具体的にどのくらいのことを指しているの。
◎山本
子ども育成推進課長 今御質問がありました支給対象者の2の(2)の追加給付の対象者になりますけれども、こちらは申請書、請求書を頂くことになるんですが、その中に収入が大きく減少しましたというものにチェックをしていただく。今現在はそういった形になっております。詳細な収入減少についての基準というものがまだ示されておりませんので、そこは確認をさせていただきたいと思います。
○
高久則男 委員長 これからだそうです。
◆佐藤美樹 委員 Aの方はもう決まっている方だと思うんですけれども、BとかCの方に対して、こういう給付金の支給がありますというのを、今後のスケジュールのところに周知と書いてあるんですが、どういう形で周知をされるんですか。
◎山本
子ども育成推進課長 区民への周知ですが、ひとり親世帯の皆様には、ひとり親メルマガや子育て応援アプリ、ツイッター、区のホームページなどで周知する予定です。また、受給者の皆様へは、七月に案内通知を直接発送し、辞退の申出等の受付を行う予定です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高久則男 委員長 次に、(5)その他ですが、何かございますか。
◎山本
子ども育成推進課長 東京都ひとり親家庭
支援事業の実施について、口頭にて御説明させていただきます。
令和二年六月十日、都の
補正予算で成立された事業でございます。
新型コロナウイルス感染拡大により、経済的な影響を受けやすいひとり親家庭の生活の安定を図るため、児童扶養手当受給者に食料品等を提供するため、カタログを送付するという東京都の事業でございます。
本事業は、対象者にカタログと申込み用はがきなどを送付し、対象者がカタログから四品選び、はがきかウェブサイトで申込みを行うと、対象者の元に食料品などが届くというものでございます。東京都は事業者と区にそれぞれ委託契約を締結し事業を実施する仕組みで、区の請負事務としましては、対象者の抽出、対象者へのカタログの送付、送付の管理、広報、周知等でございます。
都から区へ支払われる委託料により経費は全て都負担としておりまして、費目としては、超過勤務手当、需用費、消耗品等を計上することとなっております。
東京都との委託契約は六月末まで、その後、七月末までに対象者へ送付の予定となっておりますが、例えばカタログの中身とか、都と委託事業者との契約の内容、契約する事業者がどこなのかといった事業の詳細が都から明らかにされておりません。現時点で分かる範囲のみ、口頭のみの説明とさせていただきました。今後、東京都から明確な事業内容が示されましたら、改めて議員の皆様へ周知のためポスティングを行いまして、区として対応を決定していきたいと考えております。
○
高久則男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑ある方、お願いいたします。
◆大庭正明 委員 今のスケジュールでいくと、そういうカタログとか報告とか何とかといくのは都知事選の後ということでいいんですよね。
◎山本
子ども育成推進課長 カタログが対象者へ届く日なんですけれども、東京都の要領によりますと七月十九日以降となっております。七月末までに区のほうで送るようにということになっております。
○
高久則男 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高久則男 委員長 次に、3請願の継続審査についてお諮りいたします。
令元・九号「保育園入園選考における男性育休取得者、並びに自営業者に対する取扱いについての陳情」外三件を閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
高久則男 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高久則男 委員長 次に、4閉会中の
特定事件審査(調査)事項についてお諮りいたします。
1. 社会福祉について
2. 保健衛生について
とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
高久則男 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高久則男 委員長 次に、5協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は、年間予定表にある七月二日木曜日正午から開催としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
高久則男 委員長 それでは、次回委員会は七月二日木曜日正午から開催することに決定しました。
以上で協議事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
高久則男 委員長 そのほか何かございますか。
◆
中塚さちよ 委員 以前に陳情、請願で趣旨説明をしたいけれどもコロナなのでというので延期になっていた方々があったかと思うんですけれども、それはいつ行われますか。
○
高久則男 委員長 出ていた請願は、
新型コロナウイルス感染症の状況などに応じて、今、幹事長会等でほかの委員会の案件についても検討されているというふうに聞いております。その幹事長会で示される対策内容を受けて、委員会としても判断していきたいと思いますので、幹事長会の話を受けて対応したいと考えておりますが、よろしいですか。
◆
中塚さちよ 委員 そうすると、七月の大体いつ以降というような感じになるんですか。
○
高久則男 委員長 早ければ次回の七月二日。早ければですね。次か。その辺も幹事長会で、ほかの委員会に出ている請願、陳情も併せて検討に入ると思っております。
◆大庭正明 委員 本会議で、電話がつながらなくて孤独死された男性の話を何回かうちの会派で取り上げたと思うんですが、それについて区長が、今後その対応をどうするかは担当部署と相談して決めますみたいな答弁をして、それで終わっちゃったんですよ。その後、それはどういう形でどうなっているのかというのは、聞くところがないのでここで伺ってみたいと思うんですが、その後どうするんですか。区長は最後そういうふうに答えていましたよ。お悔やみを申し上げるとか何とかするのは、区の担当部署と相談して対応すると。
○
高久則男 委員長 今ちょっとお答えできなければ、例えば個別に対応してもらうとか……。
◆大庭正明 委員 答えができなかったら、議事録をよく読んで対応をちゃんとするように、お知らせ願います。
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高久則男 委員長 以上で本日の
福祉保健常任委員会を散会いたします。
午後一時五十二分散会
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署名
福祉保健常任委員会
委員長...