世田谷区議会 2019-09-20
令和 元年 9月 文教常任委員会-09月20日-01号
◆
田中優子 委員 もう一回。補助金の割合をもう一回教えてください。〇・二以上だと二分の一で、それ未満だと三分の二の補助ですか。
◎秋元 副参事 おっしゃるとおりで、
地震防災対策事業の特例というところで国にお認めをいただきましたので、その率で言いますと、〇・三以上ありますと二分の一、それから、〇・三未満であると三分の二の、これはもちろん国の基準単価がありますが、それの三分の二、二分の一ということになりますが、その補助率がつくということで決定されております。
◆
田中優子 委員 上限みたいなのはあるんですか。丸々かかった費用の、丸々、国の単価というから、世田谷でかかっている単価と同じなのか、違うのか。その辺も教えていただけたら。
◎秋元 副参事 全部丸々ということではなくて、やはり国の単価がありますので、その単価ということになりますが、
学校ごとにかかる〇・三以上のものも、工事の手法によっていろんな単価が変わっていきますので、国の単価に近いものもあれば、少しかけ離れたものも、あることはあるということです。
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○
平塚敬二 委員長 それでは、(2)
世田谷区立瀬田小学校改築基本構想(案)等
作成支援業務の
受託候補事業者の決定について、理事者の説明を願います。
◎青木
教育環境課長 私からは、
世田谷区立瀬田小学校改築基本構想(案)等
作成支援業務の
受託候補事業者の決定につきまして御報告をさせていただきます。
本
支援業務につきましては、
プロポーザル方式による公募を実施いたしまして、
受託候補事業者が決定をいたしました。
1
受託候補事業者ですが、
株式会社アール・アイ・エー東京支社でございます。(4)の主な実績でございますが、
世田谷区内でございますと、
区立多聞小学校がございます。その他多数の実績がございます。
次の2
選定評価でございますが、審査は一次審査と二次審査に分けて実施をいたしました。まず、(1)の一次審査でございますが、六事業者からの応募がございまして、事業者や
担当チームの
業務実績等につきまして、客観的な評価による採点を行いまして、合計点の上位五事業者を選定いたしました。
次の(2)の二次審査でございますが、二次審査につきましては、六名の審査員により、四つの
評価項目に関する提案書の審査及びこれに基づくヒアリングを実施し、採点を行いました。
恐れ入りますが、裏面をごらん願います。審査の結果、③の二次審査結果でございますが、合計点が最も高かった
株式会社アール・アイ・エーを
受託候補事業者として選定をいたしたものでございます。
最後に、3の今後の予定でございますが、今年度は
基本構想の検討、策定を行いまして、令和二年度以降、
基本設計、
実施設計、
建設工事等を順次進めていく予定でございます。
説明は以上でございます。
○
平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑ありましたら、どうぞ。
◆
田中優子 委員 これは、一から四の項目、各何点満点なんですか。
◎青木
教育環境課長 済みません、少々お待ちください。
お待たせしました。済みませんでした。四つの項目なんですけれども、まず、一点目の
業務担当チームの特徴の、担当者の技術力の高さにつきましては配点が五点、次の
チーム配置の本業務への適正についても配点五点でございます。
提案課題の良好な環境を保ちつつ安全な
学校改築に当たっての留意点につきましては十点、学校の施設の地域のかかわり合いについてにつきましては配点十点ということで、合計が三十点の配点を各委員で配点をいたしまして、各委員の合計点が出てくるということになります。
◆
田中優子 委員 一人が五点、五点、十点、十点の配分で、一人三十点持っていて、これは六事業者の、審査員は六名。六名だから、一つの例えば項目一だと三十点満点のところというふうに見ればいいわけですね。項目一の場合。
◎青木
教育環境課長 一項目めの評価の項目の一につきましては、一人の配点が五点になりますので、六名ということで、五、六、三十が満点というような形になります。
◆板井斎 委員 世田谷区では、今、建物の
総合管理計画等を策定しているというか、やっぱりそういう建物をつくれば、
維持管理費とかコストというものはついて回るのは、しようがないとしても、やっぱり
ランニングコストとか維持費とか、あるいは設計において、なるべく低廉なものにしようと。学校なんかは、ほとんどもう大体決まった枠の中で建てるので、そんなに大きく中身は変わらないんじゃないかなと私は思うんだけれども、それでもやっぱり地元の意見を聞くなど、さまざまな要望を聞くなどしていくと、それが費用がどんどんどんどん重なって、それでないとなかなか地元が納得しないとか、あの学校はこうしたじゃないかとか、
環境教育だとか、学校の地形だとか、さまざまなものがあったりして、費用も、そういう
設計費用も、
建築コストも、それなりにかかってきているのではないかと思うんだけれども、ただ、持続可能な世田谷区の行財政を考えたときに、やっぱりそれではどこかで立ち行かなくなってしまうということがあると思うんですよね。
特に、3の施工と
コスト低減等というのは、これは将来の
ランニングコストも含めた、そういう余り負荷のかからない、メンテナンスもしやすい、そういったもの、あるいは、そうしたものが数多く学校を建てたとしても、なかなかそれが次の学校への継続というか、それが知の財産になっていかない。結局また同じ業者をという、いろんな業者が来て、それぞれのノウハウでやっていくものだから、なかなかコストの削減につながっていかない。
これでは、お金があるのであれば、最初に建てたときはそうだったかもしれないけれども、九十校近くあって、年間二校ずつ建てかえたって半世紀近く必要なわけですよ。どこかにそういった、しっかりとしたガイドラインみたいなものを、より鮮明にしていくということが必要であり、ほかの
公共施設はいざ知らず、やっぱり学校というのは、もうどんどん、私たちもそうだけれども、
教育環境の充実性を重視して、学校の建てかえについて、改築については支援もしてきた、議会としても支援してきたつもりですけれども、やっぱりそういうところに踏み込んで、
教育委員会としては営繕等も含めて考えていかないといけないのではないかと。
それについてどう思うのかということと、そういう世田谷区の建物の今後の
総合計画の中で、この世田谷の
基本構想については、そういうものがどれだけ反映したものになって、この会社が選ばれたのかということについて聞きたいんですけれども。
◎青木
教育環境課長 この
瀬田小学校の改築につきましては、五月の本委員会でも御報告させていただきましたけれども、改築の
整備方針というのを策定しております。その中でも、先ほど、今、委員からお話がありました
総合管理計画に基づいた算出根拠の金額が示されていますので、そこをまずは上限として、
コスト縮減というのを今後詰めていくところでございます。
区の中でも、
教育委員会の中でも、学校の整備につきましては
標準仕様書というものを設けておりまして、
総合管理計画にもあった低廉で簡素な施設をつくるというのを基準に
標準仕様書というものを設けてございますので、そこを基準に設計のほうは進めていくことになっているところでございますので、より一層の
コスト縮減には向けて進めていくところでございます。
あと、もう一つの御質問の設計者の提案というところで、今お話しのは、三番目のところが施工のコストの低減に関するところでございますけれども、評価の項目の三で、今回、事業者の選定された
アール・アイ・エーにつきましては、評価点も四十八点ということで、各事業者の中でも一番いい提案が出されて、各委員からの評価も高かったものというふうに考えてございますので、今後、
基本構想、また、設計に進めていく中で、設計者のいろんな提案も踏まえながら、よりよい施設、また、将来的な
コスト縮減につながるような設計を進めていきたいというふうに考えてございます。
◆あべ力也 委員
評価項目の三と四というのは、
提案課題ということになっているんですけれども、この
課題自体は、
教育委員会のほうで課題としてつくったということなんですかね。そういうような形と。
例えば、これは
瀬田小学校の現場の教員の方であったり、あと、実際に学校を使っているお子さんであったり、PTAであったりとか、その皆さんから、こういうような学校にしてほしいというようなことって、あると思うんですよね。建てかえて何十年も同じ学校を使うわけですから、そういう地域の要望であったり、現場の要望であったりということを、計画をする、
基本構想をつくっていく中に入れる意味で、
課題そのものを、そういうところから出してもらうというようなことは、やっていないんですか。
これはあくまで建築、建てかえのことだから、
教育委員会のある程度の一定の方針なりなんなりで、こういう課題ということでやっているんでしょうか。
◎青木
教育環境課長 提案課題につきましては、
教育委員会の中で提案の内容というのを詰めさせて、今回、事業者のほうに項目を挙げさせていただいてございます。
今後、
基本構想の策定につきましては、
基本構想検討委員会というものを立ち上げまして、委員がおっしゃられるように、地域の方の御意見とかも踏まえるためにも、この
基本構想検討委員会につきましては、区の職員だけではなく、もちろん
校長先生を含め、地域の代表の方、また、学校のOBの方等を一緒に参加いただきまして、その中でいろんな御意見もいただきながら、この
基本構想をまとめていきたいというふうに考えてございます。
◆
風間ゆたか 委員 この
審査委員の中の次長とか
施設営繕の部長、課長はわかるんですけれども、
教育委員会事務局副参事(
教育施設担当)ってどなたですか。
◎秋元 副参事 私のほうが教育の施設の担当副参事になっておりますので、私が入っている、審査をしたということです。
◆
風間ゆたか 委員 であれば、長年こういうことにかかわっていらっしゃるから、わかるのかなと思うんですけれども、例えば学校長が入っていますけれども、学校長って、
業務担当チームの特徴だったり、技術力の高さとか、チームの特徴の適性などを五段階評価できるだけの知識があるんですかね。これはあるんですかね。
でも、六人のうちの一人ということであれば、結構、三とか四とかに関しては、学校をどういうふうにしたいかとかというところで評価できるんだろうとは想像するんですけれども、一とか二とかって評価できるんですか。また、どうやって評価を校長はしたんですかね、これ。
◎青木
教育環境課長 業務実施方針の中の
担当チームの特徴であったりとか、あとはチームの特徴、配置とか本業務への適性につきましては、業務に対する
取り組み姿勢ですとか、限られた期間の中で業務を進めていきますので、そういったところで、どういうところを留意していくか、また、当然、学校であったりとか、地域だったりとの
合意形成をしながら進めていく必要がございますので、そういった
取り組み姿勢についての評価ということでございますので、
校長先生でも、そういったところの視点での評価というのは可能かなというふうに考えてございます。
◆
風間ゆたか 委員 やっぱり公金を使って業者に発注していくということになりますから、これは結局、全部内部ですよね。
教育委員会とか。結局、区の職員と、学校長は都の教員ということなんでしょうけれども、そういった、この学校の
基本構想の策定に関する学識とかがいるわけではないので、懸念があるわけですよね。そういった、もう
特定業者に寄るような
合意形成が事前にあったのではないかというような懸念というのは、持たれる可能性があるなと思うので、今後、こういう
プロポーザルでやる際の
委員選定というものに関しては、これが適正だと思っていらっしゃるのか、検討していく余地があるのかを聞かせてください。
◎青木
教育環境課長 例えばですけれども、ほかの案件でありますと、二次審査のときにも地域の方を参加させていただいているケースもございますので、今後、案件にもよるのかもしれませんけれども、例えば複合化する場合とかといった場合は、二次審査の中で地域の方を参加させていただくということは考えられるかなと思ってございます。
ただ、基本的には関係する部署、例えば複合化であれば、保育園との複合化でありましたら、そういった保育を担当する部署の区の職員は、当然ながら参加するという形になるかなと考えてございます。
◎淺野
教育次長 こちらは審査なんですけれども、二次審査でヒアリング等を行っています。書類審査のときもそうなんですけれども、事業者名はわからない形で、伏せた形での審査にしてございます。
それから、こちらは、先ほど
審査委員のお話がございましたが、この中で、事務局として
教育環境課長が事務局をやっておりますので、逆に、
教育環境課長は審査に加わらないということで、それで秋元副参事のほうが審査員として加わっている感じです。今、御指摘の部分を含めて、適正な審査が行われるように努めてまいりたいと存じます。
◆板井斎 委員
プロポーザルについて伺うんですけれども、これだけに限らず、いろんな
プロポーザルするんですけれども、
プロポーザルの中身というか、どういったものの、基本的な考えは区が出すんでしょうけれども、それを受けて事業者が提案をしてくると。その提案を受けて、皆様方が何らかの基準を持って採点をして、評価をして、それで選定をされるとは思うんですけれども、
プロポーザルの中身については、これまでも指定管理だとか、さまざまな業者を議会が承認するに当たって、その提案の中身というものが、なかなかわからない。わからない中で、限られた資料の中から議会が認めるものでないという話に、いつもなっている。
これって非常に、私たちも、これを選ばれたからといって、はい、そうですかということには、なかなかならないし、報告されても点数ばっかり見て、いや、高いからいいんじゃないかと思うのも全く根拠がない話で、報告されても、先ほど大きな項目があるけれども、何をもって
プロポーザルで皆様方がいいと言ったのかというのは、議会にはなかなかわからないし。
特に、
プロポーザルで、今までになかった発想なり考えなりが出たときも、それが
プロポーザルだからといって、私たち議員にも最後まで知らされない。直前になって出てきたものを見たら、これはと思うこともある。どうしてそういう
プロポーザルの中身で、今回もそうなんですけれども、意匠とか、業者の、事業所の、どうしても、秘密というか、そういう特許というか、そういうところがあるのかもしれないけれども、なるべくというか、この評価では、私たちは、ほかの企業はわかりませんが、私は特にこれをもらっても、何の評価も発言もというか、こういう発言はできるけれども、中身について選ばれたことに対して、皆さんが、こうなりましたからと言われても議論のしようがないと思うんですよ。
指定管理の中身もそうですけれども、この報告のあり方って、もうちょっとどうにかならないんですか。
◎淺野
教育次長 プロポーザルにつきましては、どういった形で事業者を募集するか、それから、あと、どういった点について評価するかという、細かいやつじゃなくて、評価については、事業者に逆に示すことによって、そのとおり返ってくるという話もあるので、ただ、概略としては、どういったところを評価するかというのを示しております。
今後ですけれども、今、ホームページに出ておるんですが、例えばですが、ちょっとタイトな形になるんですが、この報告に当たりまして一緒に募集要項等をお示しするであるとか、あと、募集をかけた段階で常任委員の方にポスティング等、もしくは、こちらで配付させていただくとか、そういった形で、今、どういうふうに
プロポーザルをやっているかというのをお示しするみたいなことを含めて、今後検討させていただきたいと考えます。
◆板井斎 委員 それは資料請求すれば出てくるものなんですか。今回選ばれた
プロポーザルの中身については。
◎淺野
教育次長 そちらにつきましては、ホームページ等で載せておるものですので、常任委員の皆様にお配りさせていただきたいと考えます。
◆板井斎 委員 そういうことで、少しは前進するのかと思っているので、期待しながら見させてもらいます。
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○
平塚敬二 委員長 (3)雨樋一部
破損事故について、理事者の説明をお願いします。
◎青木
教育環境課長 私からは、雨樋一部
破損事故がございましたので、その案件につきまして御報告をさせていただきます。
事故の発生日時でございますが、
令和元年九月八日から九月九日に発生いたしました台風十五号通過時でございます。
発生場所でございますが、上用賀六丁目十三番十号で、用賀小学校の付近でございます。
事故の内容でございますが、用賀小学校の桜の枝が飛散いたしまして、民家の雨どいを破損させたものでございます。
(4)の損傷の程度でございますが、二階の雨どいのへこみでございましたり、二階から一階の雨どいのジョイント部分が外れたものでございます。
(5)の事故の原因でございますが、校庭の道路際に植えられた桜の木が台風の影響により折れて飛散したものでございます。
2の事故後の対応でございますけれども、(1)の被害を受けた民家につきましては、当日、所有者と誠意を持って、今、示談交渉を進めているところでございます。(2)の用賀小学校の桜の木などにつきましては、南側の倒木を点検した上で、状況に応じて、今後、剪定を実施するなど再発防止に努めていきたいと考えてございます。
○
平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○
平塚敬二 委員長 続きまして、(4)争訟事件の発生について、理事者の説明をお願いします。
◎青木
教育指導課長 争訟事件の発生につきまして、損害賠償を求める訴訟が提起されましたので、御報告いたします。
資料をごらんください。
1事件名は、損害賠償請求事件でございます。
2訴状到達日等、3当事者、4請求の趣旨は、記載のとおりでございます。
5の原告の主張でございますが、原告が一九八八年(昭和六十三年)の十月に、当時の世田谷区立新星中学校、現在の区立三宿中学校でございますけれども、この在籍時に体操着を着用して校庭に並ぶ必要があったが、体操着の上着を忘れたためワイシャツを着用していたところ、同校の国語科教諭よりワイシャツを脱ぐように命令され、校庭にいる間は上半身を裸で過ごすこととなり、周囲の者からの笑いや屈辱を受けるなど精神的苦痛を受けた。区は原告がこうむった損害について賠償する義務があるというものでございます。
6今後の対応でございますけれども、特別区人事・厚生事務組合法務部と協議しながら適切に対応してまいります。
報告は以上でございます。
○
平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
田中優子 委員 これは三十一年前になると思うんですけれども、なぜ今になってというか、素朴な疑問なんですが。ということを、まずわかっていらっしゃるんですか。
◎青木
教育指導課長 この原告の方が、なぜ提起されたというところについての理由は把握しておりません。
◆
田中優子 委員 把握されていないんですか。
これはちょっと踏み込んだことになっちゃうから、そちらに聞いてもどうなのか、わかりませんが、これを見たときに、どうやってそのときの状況を証明するんだろうという。これもまた素朴な疑問なんですけれども、そういうことは、原告のあくまでも主張だと思いますけれども、
教育委員会としてはどう……。何ですかね。これをどう受けるかとなるのは、もうここの、今後の対応の特別区人事・厚生事務組合の法務部に、もう、何ていうんですかね。専門のほうにお任せみたいなことになるんですか。
◎青木
教育指導課長 この対応については、今、委員お話しのとおり、この専門の機関と連携をしてというところで考えております。協議等はしておりますので、方針等を確認しながら進めていくということになるかと思います。
◆あべ力也 委員 これは民事訴訟じゃなくて行政訴訟ということですか。
◎青木
教育指導課長 おっしゃるとおりでございます。
◎淺野
教育次長 こちらにつきましては民事訴訟です。行政訴訟は処分等に対しての訴えですので、これは民事訴訟でございます。
◆あべ力也 委員 民事訴訟だと消滅時効がありますよね。それはどうなんですか。消滅時効ということ、時効があるよね。
◎池田
教育政策部長 今、特別区法務部のほうにも、この案件を御報告してアドバイスをいただいているところですけれども、時効二十年ということで成立しておりまして、訴訟事案としては成立しないんじゃないかというような、今、アドバイスをいただいているところでございます。
◆あべ力也 委員 損害賠償請求の民事訴訟に関しては時効要件がありますから、その問題との兼ね合いもあるでしょうけれども、行政訴訟に関しては国家賠償の場合には時効はないですよね。地方の自治体に対する行政訴訟の場合には時効はあるんでしたっけ。
◎淺野
教育次長 国家賠償法は民法の特別法になりますので、国家賠償の関係も民事訴訟になります。
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○
平塚敬二 委員長 続きまして、(5)小学生の保護者のための
都立高校フォーラムの開催結果について、理事者の説明をお願いします。
◎板澤 副参事 それでは、小学生の保護者のための
都立高校フォーラムの開催結果について御報告をさせていただきます。
本件につきましては、六月の本委員会におきまして開催について御報告をさせていただいたものでございます。
目的、そして日時・会場、内容等につきましては、1、2、3の記載のとおりでございます。
参加者数でございますが、4にございますとおり、当日は二百七十九組、四百五十二名の参加がございました。
参加された方の御意見等につきましては、5に一部を抜粋して記載をしております。詳しくはお読みいただければと思いますが、都立高校のそれぞれの特色が聞けて、また、子どもにとっても保護者にとっても参考になったでありますとか、小学生の時期に高校の話を聞くことで本人の動機づけになるなど、子どもの将来のことを考えるきっかけとして実施しております本フォーラムの目的と合うような御意見も多くいただいたところでございます。
また、中には、学校の特色別に多くの状況を知りたいという御意見でありますとか、ほかの学校のパンフレット等もあるとよかったなどの、今後の改善につながるような御意見もいただいたところでございます。
昨年より参加者数は減少してまいっておりますが、次年度に向けまして実施方法等を工夫、改善して、また改めて進めていきたいと考えております。
報告は以上でございます。
○
平塚敬二 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
田中優子 委員 ちなみに、昨年は何人参加だったんですか。
◎板澤 副参事 昨年度につきましては三百四十三組の方がいらっしゃいまして、五百四十二名の参加をいただいたところでございます。
◆
田中優子 委員 何で減ったのか。同じような日時でやったわけですか。全然日が違うから参加しにくかったとか、そういう何か分析されていますか。
◎板澤 副参事 日程につきましては、昨年度、九月一日というところで、土曜日で、ほぼ同じような日程で開催をさせていただいておりますが、この減った原因につきましては、アンケート等をもとに、ちょっと現在分析をしているところではございますが、改めて、この内容ですとか時間帯、また、方法等につきましても改善をしながら、参加された方が繰り返し来れるような形での改善が必要かと思って、検討を進めていきたいと思っております。
◆
田中優子 委員 あと、この九校というのは、どうやって選んでいるんですか。毎年同じところが来ているのか、あるいは、何か選び方がその年で違うのか。
◎板澤 副参事 これにつきましては、できるだけ毎年同じ学校ではなくて、さまざまな学校、そして、さまざまな種類の高校を選ぶように配慮しております。また、あわせまして高校とも調整をしながら、この日に御説明ができるのかどうかというところを踏まえて、できるだけ毎年同じにならないようなことは配慮して、世田谷区から近いところを、また配慮しながら選んでいるところでございます。
◆
田中優子 委員 となると、例えば聞きたい、興味のある学校が今回なかったとか、そういうこともあるのかな、影響するのかなと、ちょっと思ったんですけれども。あと、九校全部聞くのって結構大変かと思うんですけれども、一つの学校で大体説明時間というのが、どのぐらいとっていらっしゃるのか、教えていただけますか。
◎板澤 副参事 一校十五分のお時間で御説明をいただいたところでございます。
◆
風間ゆたか 委員 この取り組み、十年ぐらいになるんですかね。やった当初から考えると大分参加者数もふえてきて、去年よりは少なくなったとはいえ、やっぱり小学生、対象となる保護者でもありますので、周りの反応からすると、どうしてもこの夏休み最終日の週末というのは、行きたくても、なかなかスケジュールとして行きにくい日程だという。私も感じますし、周りにこういう話をすると、やっぱりそういう声があるんですよね。
とはいえ、それでもこれだけ集まっているということに関して、アンケートの結果か何かから見ても、やっぱり受験熱が高まっていながらも、公立校がいいなと思って、地元の中学校へ行くという子たちがもしふえていくんだとすれば、もともと狙っていた
教育委員会としての目的は達成できているのかもしれないなと思うと、さっき、今後工夫していくということでしたので、工夫の仕方の一つとしては、日程をやっぱり複数日程設けていくと。
二回ぐらいやったら、もう少しふえるんじゃないかなと思いますし、やっぱり高校も、それだけの多くの高校に接することが、もしかしたら二回とも来るという人もいるかもしれないですし、考えていったらいいのかなと思いますので、ぜひ来年度以降、当初は、やり始めたときには、先ほど十五分ずつ聞いていくとかというのは、聞いている側にとっても大変なことでしたけれども、当初やっていたような双方向性のやり方で、ブースごとに設けていくのも相当好評だったという話がありましたので、そういうやり方を変えて二回目をやる等も含めて、ぜひ検討していただきたいなというのが一つと、もう一つ、以前にも指摘したんですけれども、せっかく公立高校をいいなと思って、地元の中学に行こうかなと思っても、中学校の説明会が、公立中学、区立中学の説明会が、対象が六年生なんですよね。六年生の保護者になって初めて行くということなので、もう決まっているんですよ。区立中学に行くということが。そうではなくて、これは四年生や三年生以上としているのであれば、地元の区立中学校の説明会も、ぜひ三年生以上にして、地元の区立中学校に来たら、こういう取り組みをやっていますというふうなことを周知していったらいいなと思うんですけれども。
三年生の二月から受験対策の私塾募集が始まっていたりしますから、そういうことを迷っている保護者に対して情報提供をしていくという取り組みも、あわせてやっていったら、もっと効率は上がると思いますが、いかがですか。
◎板澤 副参事 まず、私から、一点目にいただきました、日程あるいは複数日程等の御検討のお話をいただきました。
こういった委員のお話も踏まえまして、来年度に向けて、ぜひ子どもたちにとって都立高校の魅力がアピールできるような形での工夫をしてまいりたいというふうに思っております。
まず一点目は以上でございます。
◎青木
教育指導課長 二点目の各中学校での説明についてです。
学校によって五年生以上というふうなところもあるそうですが、今、お話をいただいたところもございますので、校長会等と検討していきたいと考えております。
◆
中山みずほ 委員 私は、去年これに参加して、すごくよかったので、全く風間委員と同じ意見なんですが、これこそがアーカイブを、ぜひ動画にしてほしいというのを、一校十五分で、とてもいい時間で、私としては十五分はいいなと思ったんですが、話される方のプレゼン力と言ったら失礼なんですけれども――によっては、物すごく飽きちゃう場合もあるんですね。
ただ、目的の高校を持って行かれる保護者もいて、私は全部見たんですけれども、やっぱりアーカイブで飛ばしたり、あとは、行けなかった方は、ちょっと後で見るとかというのは、すごくいい時間だと私は思っているので、ぜひ御検討いただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。
◎板澤 副参事 今、風間委員から、また、中山委員からもお話をいただきました。アーカイブの形も含めまして、今後どういった工夫ができるのかということもあわせて御検討させていただきたいと思っております。
◆
田中優子 委員 参考まで、もしわかったらなんですけれども、現在の都立高校の受験の倍率みたいなもの、充足率って、どんな感じなんですかね。わからなければいいですが。
◎板澤 副参事 全体がちょっと今、この場ではわかりませんが、大体この説明いただける学校につきましては一倍から二倍程度の倍率でございます。
◆
田中優子 委員 一倍というのは、もう全員が入れてしまうぐらいの一倍のところもあるということですか。一・何というのは、もちろんあると思いますが。
◎板澤 副参事 近隣の学校でありますとか、さまざまな高校から、また、さまざまなエンカレッジスクールですとか、さまざまな種類の高校から、ちょっと選ばせていただいているものですから、高校によっては、もう一倍少しというような高校もございます。
◎加藤 副参事 補足させていただきますと、東京都立高校の大まかな倍率は、全体で普通科ですと、およそ一・三、一・四程度で推移しているというふうに認識しています。
今回、こちらで発表のあった高校の選択ですが、全ての学校ではないんですけれども、前年度の都立高校の入試で非常に人気があった、つまり、倍率が二倍を超えているような学校も入れていこうということで選択している学校も半分程度ございます。
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○
平塚敬二 委員長 では、続きまして、(6)ポートランド市との
教育交流事業に伴う
実地調査結果について、理事者の説明をお願いします。
◎板澤 副参事 それでは、ポートランド市との
教育交流事業に伴う実施調査結果につきまして御報告をさせていただきます。
本件は、七月三十日の
文教常任委員会で調査の予定を御報告させていただきましたので、その結果を御報告させていただくものでございます。
資料をごらんください。
1の主旨でございますが、来年度の中学校の生徒の派遣に先立ちまして、訪問予定の施設や現地の安全性を直接確認するとともに、関係者との交流内容、訪問時の説明事項などについて打ち合わせを行ってまいりましたので、この件を御報告させていただきます。
日程は、2に記載のとおりでございます。
3の調査結果をごらんください。
実地調査を通しまして、世田谷区の中学生が持続可能性のテーマを持ちまして訪問して、現地の生徒との交流等を行うことで、キャリア教育の視点を踏まえながら、みずからの将来や生き方を考える上で大きな学びとなることが確認できました。また、先方のポートランド市の学校といたしましても、持続可能性を共通テーマとして、交流を通して互いに学ぶことができる貴重な機会として捉えており、双方の学びの深まりが期待できることも確認をできました。
それぞれの施設につきましては表に示したとおりでございますが、いずれの施設につきましても、ポートランド市のまちづくりや地域との関連、また、理念等につきまして具体的なお話をいただくことが確認できたとともに、現地の学校では、この持続可能性をテーマとした学習を事前に行いまして、世田谷区の中学生の研究を踏まえた意見交換等を事業に位置づけて実施し、双方の学習としていきたいという狙いを持っていることも確認できました。
なお、ホームステイにつきましては、全日程実施をいたしまして、現地の学校の親の会の担当者が中心となりまして連絡体制をつくることも確認をできました。安全な生活についても確認をできたところでございます。
その他でございますが、今後、現地の学校等と来年の派遣に向けまして、具体的な日程、行程等につきまして今後調整を進めてまいりますので、随時議会に報告させていただきたいと考えております。
報告は以上でございます。
◎池田
教育政策部長 関連いたしまして、ポートランド教育交流に関連してということなんですけれども、昨日の一般質問におきまして台湾高雄市との教育交流に関する御質問をいただきまして、現在の状況として情報収集などを行わせていただいているという旨を御答弁させていただいたところでございます。
今、申し上げていましたとおり、現時点では情報収集、また、先方の感触を探り始めたという段階でございます。台湾高雄市には議連の皆様が平成二十八年に訪れていただき、また、
教育委員会も平成二十九年に訪問させていただいているところでございますが、その後、二年、三年と時間が経過してしまっております。また、その間、先方の市長や教育長も交代したというふうに聞いております。
また、世田谷区と台湾高雄市との間では、文化交流という、ちょっと教育交流とは違う形での交流も始まっておるところでございます。
私どもといたしましては、現時点でも先方が教育交流について引き続き希望していただいているということの感触を得た上で、本委員会に御報告させていただきたいというふうに考えていたところでございますが、今回、区長が台湾に訪問したということの関連で御質問いただきまして、結果といたしまして本委員会への情報提供、御報告が前後してしまいましたことをおわび申し上げます。
今後も情報収集を進めてまいりまして、次回、十一月の委員会に、現時点でのまとめといいますか、中間報告という形で改めて御報告させていただきたいと考えております。
○
平塚敬二 委員長 以上の説明に対しまして御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
田中優子 委員 ポートランドじゃなくて、追加の説明のほうで、台湾についてなんですけれども、きのうの中村議員からの一般質問の答弁で、ちょっと私たちもびっくりという感じだったんですね。全く進捗を伺っていなかったし、一応改選があったため、こっちの議会側のアジア議連のほうも完璧に始動しているわけではないにしても、継続している議員も何人もいるわけですし、すごく積極的に教育交流をというのは、もう前の議会からもずっと言い続けてきたことなわけですね。
今、部長のほうからは済みませんという言葉がありましたけれども、私たち、代表質問などでも繰り返していますが、いろんな情報を持っていらっしゃっても、なかなか出してもらえていないんじゃないかという、そういう疑念があるわけです。
今回のことも突然きのう聞いて、ほかの会派の人が、えっ、聞いていないよ、聞いていないよという声が幾つも周りから聞こえてきましたが、いつ決定したんですか。来年度視察に行き、再来年度派遣をしたいという教育長の答弁だったと思うんですが、それはいつ決定されたんですか。
◎池田
教育政策部長 決定しましたというより、対応が遅いじゃないか、何で今回、区長が台湾へ行ったタイミングでそういったことを向こうに打診してこなかったのかということに対しまして、こちらのスケジュール感として、現時点で、例えば、通常子どもたちを海外に派遣する場合、一年前に下見をさせていただいて、ポートランドについて御報告させていただいたところです。その翌年度に派遣という形でステップを踏んできているところですが、今年度予算につきましては台湾高雄市ということでの予算計上がないということで、一番早いスケジュールで、来年、二年度の下見、令和三年度の派遣という形で、そういうスケジュール感で取り組ませていただいている。その中で、そういったスケジュール感で取り組んでいたために、今回、台湾高雄市に行った時点では、まだ情報収集とか、相手方の感触を探っている段階だということで御答弁差し上げた次第でございます。
もちろん、こちらとしては、ある程度向こうの感触、交流の意思があるよ、引き続き具体的に詰めていきましょうみたいな感覚を得た段階で委員会に御報告させていただいて、こういうことで進めさせていただきたいということを予定していたところでございますが、議会での御質問のほうが先になりまして、今回、そういったスケジュール感で取り組んでいたということを御答弁申し上げた次第でございます。
◆
田中優子 委員 ちょっと何か、こちらが得た感触と、そちらの答弁を聞いて得た感触と、そちらが答弁したつもりみたいなのが、ずれているのかなって、ちょっと今思っちゃったんですけれども、そんなことはないですか。つまり、きのうの答弁を聞いて、ああ、じゃあ、来年はしっかりと下見に行き、再来年度に派遣をしたいと思っていますみたいに聞いたわけですね。だから、そういうスケジュールが、もう決定していて、きょう聞きたかったのは、その予算措置、今年度はもう間に合わないわけですから、来年しっかりその予算措置がされるんですかということを、ここで確認したかったわけですよ。
でも、今の部長の説明だと、今、それに向けて情報収集しているところだから、まだ向こうの感覚もわからないし、きのうの答弁は一応そんなつもりだけであって、決定ではないですよみたいなことを、ちょっとおっしゃっているんですかと、そういうふうに聞こえたんですけれども、ちょっと積極性が違うのかなという気はするんですが。
◎池田
教育政策部長 ちょっと誤解のあるような言い回しだったかもしれません。申しわけございません。
私どもとしては、来年度下見、再来年度派遣ということで、ぜひやっていきたいと考えております。これはもう積極的にやっていきたいと思っております。ただ、下見の予算を含めて議会の御承認をいただく必要がございますし、まだ先方との情報収集、観測を始めた段階ですので、これは先方にお断りいただいたら、そんなことにはならなくなってしまうというような、不必要な懸念かもしれませんけれども、そういった懸念もございまして、そういった懸念を払拭した上で、きちんと御報告をさせていただきたいというふうに考えているところでございます
令和三年度から派遣に向けて、
教育委員会として積極的に取り組んでいきたいという意思は、これは確かなものでございます。
◆
田中優子 委員 では、今、確認できましたので、もちろん予算がどうなるかというのは、議会の承認も必要なわけですけれども、あと、相手も必要なわけですが、ぜひ、私たちアジア議連で、台湾チームで行ってきた感触としては、本当に、もう本当に、世田谷の方たちと第一に交流したら、できたらいいということを物すごく積極的に、私たちは直接伺ってきたわけですよ。責任者とか、向こうも何人かかわられている、担当がかわられているかもしれないですけれども、その熱い思いというのは変わっていないようなことを、今回の文化交流の機会にも伺っているわけです。これだけじゃなくて、もっともっとできるといいですねというふうなことも伺っているわけなんですね。
だから、世田谷区のほうが、ちょっとすごく足踏みしていて遅かったじゃないかというのは、非常に私たちも感じているところなんですけれども、今の部長の御説明を信じていますので、積極的にしっかりお願いしたいと思います。
◆あべ力也 委員 ちょっとそもそものところから聞きたいんですが、世田谷区は海外との交流というのは、姉妹都市交流というものをやっていますよね。これとはまた別に、つまり、ポートランドなんかも教育交流ということで、姉妹都市締結をしないで世田谷区の子どもたちを派遣するということですけれども、ポートランド以前に、そういう教育交流というのは、姉妹都市以外で派遣しているところというのはどこですか。実績として。
◎池田
教育政策部長 今年度、子どもたち、小学生六名、中学生六名をフィンランドに派遣しておりまして、フィンランドについては姉妹都市ではなく、教育交流ということで実施させていただいております。
この姉妹都市交流以外のテーマ別交流というような形で、今、区のほうでは呼んでおりますけれども、昨年度に海外との交流のあり方について、生活文化部、
教育委員会事務局のほうで検討させていただいて、御報告もさせていただいているところですけれども、従来の姉妹都市交流の枠に限らず、各分野のいろんなテーマでも交流の枠を広げていったらいいんじゃないかということで、例えばその一つが、今、生活文化部において行われている台湾高雄市との文化交流という形で、台湾とも姉妹都市という形ではないですけれども、文化交流という形で進めさせていただいている。フィンランドについては、教育交流という形で、同じように姉妹都市ではないですけれども始めさせていただいて、来年度はアメリカのほうに子どもたち、これも教育交流ということで始めさせていただいているというところでございます。
◆あべ力也 委員 そうすると、今までの実績というのは、今年度から今までにない取り組みを始めたということですよね。フィンランドの派遣から。
今、部長が言われたように、姉妹都市交流にとらわれずに、テーマごとに世田谷の子どもたちを派遣をしていきましょうということならば、その方針がわかりやすく提示をされているのならわかりますけれども、どうも姉妹都市交流事業と教育分野での
教育交流事業というのは、どうもはっきりしない。
何か、では、例えば議会からですよ。ここに派遣したらどうですか、子どもたちと交流したらどうですかというと、では、今までの姉妹都市交流という枠を外れてですよ。では、いいですよ、またここと交流したらどうですかと言ったら、のべつ幕なく行けるということですよね。逆に言えばね。
◎池田
教育政策部長 確かに御指摘ごもっともで、今まで教育交流の全体像、枠組みについて、きちんとお示しできていなかったというところの反省はございます。
昨日の答弁でも申し上げさせていただきましたけれども、今年度中をめどに教育交流のあり方についても、生活文化部と協議させていただいて、整理させていただいた上で、それを議会に御報告した上で取り組む。教育交流の今後の拡大ですとか、取り組みについて進めさせていただきたいと考えているところでございます。
◆あべ力也 委員 私は、順序が違うと思うのね。まずは、世田谷区の国際交流なりなんなりというのは、姉妹都市交流というのがあって、それをもとに、今まで世田谷区の子どもたちを派遣してきたという実績があって、いつの間にか、何か議会からプレッシャーがかかったり、区長が個人的に行かれたというようなところで、ああ、ここはいいんじゃないかと。いいと思ったのか、自分が行ったということで、今度はそれを子どもたちも行かせて世田谷区の事業ということにしないと体面が保てないから、アリバイ的にやっているのか、何か極めて怪しい。
そういう中で、世田谷区としての姉妹都市交流事業と、この
教育交流事業というもののあり方というのを、しっかり示していただかない間に、何か話だけ、
教育委員会の中で、今の台湾の話だって、来年は下見に行って、今度は子どもたちは再来年には派遣しますよと。どういう理屈でどういうふうに決めているのか、極めて曖昧じゃないですか。
例えば、台湾とその交流自体に別に水を差すつもりもないですし、フィンランドとの交流に関して水を差すつもりも私はありませんけれども、庁内的な議論であったり、今までの交流事業との兼ね合いであったり、そういうことをやっぱり明確にしていただいて、これは税金を使うんですから、何かどこかから言われた、区長がこう言ったから何かということで、何かなし崩し的に、そういう事業に取りかかっていくというのは、いかがなものなのかなと。区民だっておかしいと思いますよ、それは。
だから、姉妹都市交流事業と、
教育交流事業とのあり方であったり、兼ね合いであったり、継続性の問題も、相手方もいるんですから、一過性のことなのか、それとも、継続してやっていくということならば、姉妹都市交流事業にも、それは将来的な展望として考えていくのか。そういう全体的な国際交流であったり、
教育交流事業のあり方としてのビジョンを示していただかないで、何かそのときそのときの場当たり的な問題で、ことしは予算がついたのでフィンランドへ行きました、議会からこう言われたから台湾のほうはなるべく早く進めます。
何か全体的なビジョンとしてのものが、どうも何か曖昧で、何か場当たり的に、何回も言いますけれども、思うんですけれども、その辺は、今後の
教育委員会だけではなくて、国際交流の所管と世田谷区の国際交流のあり方と、子どもたちの教育交流のあり方とを、しっかり明確にしていただいて、では、姉妹都市交流というものと教育交流というのはどう違うのか、その辺も何かよくわからない。これは教育交流なんですよと言えば、一過性の予算をつけていけるんですかという話ですよね。
だから、その辺の継続性の問題だったり、今までの姉妹都市交流の派遣との兼ね合いであったり、姉妹都市交流の派遣なんかは、いろんな学校に声をかけて、子どもさんも作文を出したりとか、いろんなことをやっているわけじゃないですか。そういうことを、この教育交流の事業ではどういう取り扱いにしていくのか。まさにそれぞれの事業として別にやっているんでしょうから、その違いであったり考え方であったりとかということを、お示しをいただかないで、ただ派遣ということが何か先走っていて、ちょっとどうなのかなというふうに思う部分がありますので、その辺はわかりやすく明確に、正当性があるように、しっかり説明をしていただく。そちらもそちらで、ちゃんと理論武装していただいて、納得のいくような説明をしていただきたいと思うんですが、どうなんですか。
◎池田
教育政策部長 先ほども申しましたように、教育交流、この全体像につきましては、今後、生活文化部と協議、連携いたしまして、整理しまして、改めて御説明させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆あべ力也 委員 あと、国際交流というときに、我が国はいろんな国と国交を持ったりなんかしているわけですよね。それは、国としてのおつき合いということがあったりなんかするわけですけれども、台湾という話が先行していますけれども、台湾は日本と国交はないんですよね。今、国交があるのは、大陸のほうの中国で、そういうような兼ね合いであったり、いろんな問題ってあると思うんですけれども、そういう問題というのは、直接には子どもたちの交流とかということに関しては、区としては、あずかり知らないということでよろしいんですね。
国としてのおつき合いというのは、あるじゃないですか。だから、例えば、国は中国との正式なつき合いをしていて、そのかわり、政府としては、国としてはつき合っている。例えば自民党さんなんかは台湾とつき合いがあったりとかというようなことを、二面的にやっているんだよね。そういうような問題であったりとか、いろんなことが、外交上の問題はあると思うのね。
ただ、民間交流ですから、そういうことは置いておいて、民間レベルの交流をということもあるでしょうけれども、ただ、世田谷区は行政ですから、行政としての考え方というのは、どういう考え方があるのかなという部分もお聞きをしておきたいなと思っています。
◎池田
教育政策部長 子どもたちを派遣するということですから、現地の治安ですとか、それに政治情勢が不安定であるとか、そういったことも十分考慮する必要があるとは思います。ただ、そういったことの条件をクリアされれば、子どもたちが行って、どういった交流ができるのかということを重視しまして、派遣先については検討していきたいと考えております。
◆あべ力也 委員 国交がないということは、国の出先機関もないんですよね。もし何かあったときにはどうするのかなという部分とか、あと、台湾そのものも、日本にはいわゆる領事館がないですよね。だから、かわりに亜東関係協会という出先機関がありますけれども、実際の外交的な出先機関が、双方ともに国交がないということで、ないわけですよね。
もし何か問題があった場合に、普通は領事館に駆け込むなり、何か相談をしたりということが通常でありますけれども、国交がないということで、そういう問題も、もちろんなくはないわけですよね。ただ、台湾は大変親日的でありますし、歴史的な経緯から見ても大変日本とは関係も深いということで、治安もいいし、安心ができるということでありますけれども、ただ、お子さんの派遣をするというふうなことであれば、そういうことも当然に考えなくちゃならないことであって、何か問題があった場合に、日本の出先としてはどこなんだろうというふうなことであったり、そういうことも行政としては、しっかり考えてやっていただきたいと、これは要望しておきたいと思います。
◆
田中優子 委員 今、あべ委員がおっしゃっていたことは、全くまさにそのとおりという部分はあるなと、私もそういうふうに伺っていたんですけれども、ちょっと一つだけ。
議会のプレッシャーという言葉を使われていましたが、私は、行政にはそのように捉えてほしくないと思っています。と申しますのは、アジア議連は、議会として、もちろん有志の集まりではありますけれども、議会として正式に、もう議員全員に、皆様に呼びかけて発足させ、その中で子どもたちの交流先を、もうちょっと広く子どもたちが交流できる場、世界を知る場をふやしたいという思いと、目的も、今回きちんと一つには入れて、それで活動しましょうということでやっているので、決して思いつきでもないし、こんなのやっちゃえばいいんじゃないのというぐらいのレベルでもない、一応議会としては正式なアジア議連という形で提案させていただいているということで、一個人の議員がこれをやったら、あれをやったらということでは決してないというふうに、これは行政にお願いです。捉えていただきたいと。
それから、私たち台湾チームは行きましたけれども、もちろん国交がないということで、それは非常に残念なことなんですが、だから、大使館という形では日本には存在しませんけれども、台北代表処という、台湾とは使えない、そういう国の事情がありますから、台北という名前ではありますけれども、大使館にかわるような組織、場所もありまして、私たちは正式に訪問して、きちんと向こうでの、いろんな安全面のことをお話を伺ったり、こういう交流を世田谷区議会として、アジア議連ではありますけれども、区議会として訪問させていただくに当たりと、御挨拶と、それから、いろんな詳細な打ち合わせなどもさせていただいた上で活動しているので、そういうところ、区もこれまで担当してきた方はわかってくださっていると思いますけれども、そういうことを踏まえた上で、その上でこれから、先ほどのあべ委員の御指摘があったように、きちんと国際交流や教育交流、これから区としてはどのようにするのかというまとめ、今年度にされるということでしたので、それはぜひやっていただきたいということを、私のほうからも要望いたします。
◆あべ力也 委員 田中委員から御指摘があったように、そのとおりだと私も思います。ただ、先ほどプレッシャーというような、私も言葉を使いましたけれども、議会の議員は区民代表ということもあって、区民の要望を行政の側に伝えるという意味では、ある意味、ロビー活動的な部分もありますからね。ですから、いかなる区民からの要望であったり、そういうことを行政側に伝えるということは我々の仕事の一つでもありますから、それはそれとして捉えていただくということは大変大事なことだと私は思っています。
ただ、行政としては、それを単なる圧力というふうに捉えないで、やっぱり適切、冷静に判断を、やっぱり行政としてはすべきだということなんですね。ですから、我々は、それなりの根拠と、住民の皆さんの考えであったり要望であったりということを、行政にダイレクトにお伝えをしていく。また、議会の中でコンセンサスがとれた問題に関して行政に要望していくというのが我々の仕事ですから。
ただ、行政は議会、区民の代表であったりという組織とは、また違う組織ですから、行政は行政運営の中で、その行政活動の正当性をいかに我々に示しをして、計画的な行政運営をしていくかということですから、我々の要望等にとらわれずに、やっぱり行政は行政として毅然と、それに対してどういう判断をするのかということを明確にお答えをいただきたいということなんです。
ですから、いずれにしても、行政が、その決定と実行に関して大変時間がかかるということは、これは現実の問題として捉えておりますけれども、ただ、その活動に対しては、住民側からはなるべくスピードを上げて実行していただきたいという要望はあるわけですから、そういうことを捉えながら、説明責任を果たしながら、しっかりとした活動につなげていただきたいということで、全体的な話になりますけれども、そういうことでよろしくお願いしたいと思います。
◆板井斎 委員 姉妹都市については、それ以前から、さまざま民間レベルの交流があって、姉妹都市提携をして、今、今日があると思うんですけれども、今回、ポートランドやフィンランドや台湾というのは、ちょっとわけが違うかなとは思うんですけれども、今、生活文化部と
教育委員会のほうで、今後の姉妹都市交流のあり方や、あと、今回のような教育、文化、スポーツ等の交流等については、もう一度、考え方を含めて検討するということなんですけれども、私は、ウィニペグに姉妹都市として行ってきて感じたことは、中学生も何人も派遣されています。そうした子どもたちがどのように社会で活躍しているのか、あるいは、そうした子どもたちがどうなっていったのかということが、なかなか見えてこない。
また、姉妹都市交流の日本のウィニペグ協会があったり、また、ウィニペグには日本人の方々が何人かいらっしゃって、そうした人たちが陰に陽に中学生の派遣される子どもたちをサポートしてくださったり、私たち議員団が行ったときも、本当に手弁当でサポートしてくださって大変ありがたい、そういう思いもしてきました。
一方で、ウィニペグの日本のほうの方は高齢化になっている。また、現地は二世、三世、四世となってきている。その中で、日本の文化が継承されないということの思いも募らせている。そういうさまざまな、長年やってきていることも含めて、交流のあり方についてしっかりと、誰が考えているのかなと。課長も部長も、自分の代で、交流だけが終わればそれでよしとしているのではないかと思われるぐらいのことではないかと思って、大変残念でならないんですね。
そういうものを、交流をどうレガシーとして残していくのか、また、世田谷区の財産としていくのかという、そういう考えがないというふうに私は思っているので、せっかく今回、国際課等も含めて検討していただけるというのであれば、そうした人の思いも、かかわってきた人の思いも、そうしたものをしっかりと継承できるようなまとめにしていただきたいと要望しておきます。
◆
下山芳男 委員 ちょっと確認したいんですけれども、4のその他というところで、今後の日程とか具体的な調整というのは報告されるということですけれども、今の状況でいくと、中学生何人で、いつごろ行くのかということと、それから、このポートランドの
教育交流事業というのは、もう継続してやっていくということは、ほぼ
教育委員会としては決めていることなんですか。その点、ちょっと確認をしたいと思うんですけれども。
◎板澤 副参事 まず、人数につきましては、中学校二年生二十名を今現在予定しておりまして、現地とも調整を進めております。また、時期につきましては、令和二年、来年度になりますが、九月後半からということで、現地の学校ともこれは調整をつけております。
また、継続につきましては、あちらの先方も日本に来るという計画も立てておりますので、継続的にやっていきたいという意向もあわせて確認をしておりますので、私どもも同じような考えで計画をしていきたいと考えております。
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○
平塚敬二 委員長 続きまして、(7)その他ですが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
平塚敬二 委員長 以上で
報告事項の聴取を終わります。
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○
平塚敬二 委員長 次に、3
資料配付ですが、レジュメに記載のとおり、手元に資料が配付されておりますので、後ほどごらんください。
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○
平塚敬二 委員長 次に、4請願の
継続審査についてお諮りいたします。
令元・一二号「世田谷区立
池之上小学校改築に伴うスクールバス運行を求める陳情」を閉会中の
継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
平塚敬二 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
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○
平塚敬二 委員長 次に、5閉会中の
特定事件審査(調査)事項についてお諮りいたします。
1. 児童生徒の
教育環境について