政策経営部
部長 板谷雅光
政策企画課長 笹部昭博
庁内連携担当課長 後藤英一
政策研究・調査課長 藤野智子
財政課長 加賀谷 実
広報広聴課長 小澤弘美
地域行政部
部長 萩原賢一
地域行政課長 平澤道男
住民記録・戸籍課長 和久弘幸
総務部
部長 岡田 篤
総務課長 星 正彦
財務部
部長 本橋安行
経理課長 梅田 亨
施設営繕担当部
施設営繕第二課長 佐藤絵里
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本日の会議に付した事件
1.請願審査
・ 平二七・二七号 沖縄の
米軍普天間飛行場代替施設建設の早期実現、
沖縄米軍基地の整理縮小及び負担軽減を求める意見書の採択を求める陳情
2.報告事項
(1)
二子玉川地区における公共施設の検討について
(2) 世田谷区総合戦略(案)の検討状況について
(3) スマートフォン版
ホームページの構築について
(4) 車座集会(第二期)の開催結果について
(5) 世田谷区立多聞小学校改築工事に係る契約変更の決定について
(6) 世田谷区立世田谷福祉作業所改築工事委託の契約解除について
(7) 平成二十七年度
工事請負契約締結状況(十月分・十一月分)
(8) その他
3.協議事項
(1) 次回委員会の開催について
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午前九時五十九分開議
○和田ひでとし 委員長 ただいまから
企画総務常任委員会を開会いたします。
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○和田ひでとし 委員長 本日は、請願の審査等を行います。
1請願審査に入ります。
まず、(1)平二七・二七号「沖縄の
米軍普天間飛行場代替施設建設の早期実現、
沖縄米軍基地の整理縮小及び負担軽減を求める意見書の採択を求める陳情」を議題といたします。
本件について、理事者からの説明は特にございませんね。
それでは、本件に対する御意見と取り扱いについて、それぞれの会派よりあわせてお願いをいたします。
◆畠山晋一 委員 自由民主党といたしますと、態度は採択。
この内容の陳情の要旨の1にあるように、我が国の
普天間基地を
辺野古地先へ移設することは、現在市街地にある
普天間飛行場、この市街地というのは数多くの小中高の学校等も含め、商店街や地域住民の皆さんがお住まいのところであると、こういった地域を辺野古に移設することによって安全面を海上からの離陸、また着陸ということを達成することによって、沖縄県民の安全面をしっかりと保持するための危険性の除去が原点であるということに同意するところでありますので、ぜひともこの陳情に関しては採択ということでお願いいたします。
◆佐藤弘人 委員 公明党としては、取り扱いは継続でお願いします。
もちろん陳情の要旨については賛同していくべきところも当然あるんですが、やはり地元の自治体も含めて住民の方の思いもさまざまございますので、慎重に進めていくという観点から、今回については継続とさせていただきたいと思います。
◆
中村公太朗 委員 会派として、不採択でお願いします。
大きな話題となっていますし、今もろもろおっしゃっていただきましたけれども、争点が大分ある中で、移設というものと、ここにあるような整理縮小の部分というものはやはり矛盾をはらんでいるんだろうなと捉えざるを得ませんので、この案件に関しては不採択とさせていただきます。
◆田中優子 委員 本件につきましては、前にこの立場と逆の立場の陳情も出ていたと思うんですけれども、結局、私たちここにいて、本当に沖縄の状況というのが詳しくはわからないということがあります。しかも、係争中のことでもあり、マスコミの報道が偏っていることもあるかもしれないということで、私たちは事実を検証できない、よくわからないということなので、大変な状況であるというお気持ちを否定するわけではないんですけれども、この件については不採択でお願いします。
◆佐藤美樹 委員 せたがや希望の会としては、取り扱いは趣旨採択でお願いしたいと思います。
今、他会派からありましたように、確かに沖縄の状況、実際どうなんだというところは我々世田谷区議会として検証ができるほど十分な情報も少ないというのも事実だと思うんですけれども、ここに書かれている要旨、願意は酌めるところだということで趣旨採択でお願いしたいと思います。
◆中里光夫 委員
日本共産党は不採択です。
この新
基地建設反対という沖縄の民意は明瞭だと思います。選挙で何度も新基地建設の反対の民意は示されております。また、建白書というのがあります。沖縄の
県議会議長、
市長会会長、
県商工連合会会長、
連合沖縄会長、県の
婦人団体連合会会長が共同代表として名を連ね、四十一市町村長、議会議長、そして県議会各会派の長が署名と捺印を押しています。
その中身は、オスプレイの配備撤回と
普天間基地の閉鎖撤去と県内移設の断念を政府に求める内容です。
そして、この建白書の実現ということを公約に掲げて今の翁長知事が誕生しているわけでありますし、昨日、
オール沖縄会議というのも結成されて、新たにこの基地建設に反対の意思を示しています。
一方、政府は新基地建設を強行し、
沖縄県知事から権限を奪う代執行を提訴していると。また、政府は県を飛び越えて、辺野古の三区へ法的根拠のない補助金の直接交付を行うなど、県民世論をお金で分断しようとしていると。
基地賛成派の地元市議が全国の議会にこの陳情書を送付している、ばらまいているということなんですが、政府の意を受けての民意に対する分断工作ではないか、疑わしいという声も見られます。ということで、不採択でお願いいたします。
○和田ひでとし 委員長 それでは、本件の取り扱いについてお諮りしたいと思います。
本件につきましては、継続、採択、趣旨採択、不採択と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○和田ひでとし 委員長 御異議なしと認め、平二七・二七号は継続審査とすることに決定いたしました。
以上で請願審査を終わります。
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○和田ひでとし 委員長 次に、2報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)
二子玉川地区における公共施設の検討について、理事者の説明を願います。
◎笹部
政策企画課長 それでは、
二子玉川地区における公共施設の検討について御説明させていただきます。
本件は、
公共施設整備方針の中で、公共施設の整備についての必要性を掲げてございます
二子玉川地区におきまして、公共施設につきましての検討を進めていくものでございます。
資料の1の主旨でございますが、昨年度、二十六年度に基本計画とともにスタートしました
公共施設整備方針の中では、
区民集会施設の取り組みの方向性としまして、人口の増加等、施設需要が今後見込まれます
二子玉川地区等におきましては、新しい
区民集会施設の整備について検討する旨が記載されてございます。
また、一方、同地区におきましては、駅の西側ではございますが、二子玉川の地区会館と同別館が配置されているというふうな現状でございます。
一方、同地区におきましては、旧
都立玉川高等学校が、平成二十年四月に旧
都立砧工業高等学校と統合されまして、
都立世田谷総合高等学校としまして区内の岡本に移転済みでございます。
現在は、跡地としまして、旧校舎を活用しました東京都公文書館と同敷地内に仮設の建築物によります世田谷都税事務所の仮庁舎としてそれぞれ暫定利用されているという現状でございます。校庭につきましても、遊び場としまして週に三日ほど地元の方に開放されてございます。
今後、東京都は、東京都公文書館につきましては平成三十一年度に国分寺市に移転、世田谷都税事務所につきましては二十八年度に、整備中の世田谷の合同庁舎に移転予定でございまして、東京都としましても、移転後の跡地活用につきましては二十八年度中に検討すると聞いてございます。
次に、2の跡地概要でございますが、住所、用途地域、
敷地面積等については記載のとおりでございます。
そこで区としましては、跡地活用につきまして、3の今後の予定のとおり検討を進めてまいりまして、二十八年の七月に議会へ報告した後、東京都へ要望してまいりたいと考えてございます。
なお現在、
区民生活委員会でも口頭で御報告中でございますけれども、当面、同跡地を活用しました
玉川総合支所改築の仮設庁舎についての暫定活用につきましても検討してまいりたいと考えてございます。
説明は以上でございます。
○和田ひでとし 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。
◆田中優子 委員 今の説明の中で、当面は玉川の暫定的な利用ということだったと思うんですけれども、そこまでのお考えではなくて、大変この広さを持つ敷地は貴重だとも書いてありますが、そのとおりだと思うんですけれども、今後、暫定利用だけではなくて、本格的に区として、区のものとして利用させてもらいたいというお考え、それはそういうことでよろしいんですか。
◎笹部
政策企画課長 公共施設整備方針の中にございますとおり、ここの地区については大変重要な地区だと考えてございますので、
区民施設等の整備について検討していくということでございます。
◆田中優子 委員 そうしますと、その場合は都から無償提供してもらえるのか、あるいは買い取りという形になるのか、それはどうなんでしょうか。
◎笹部
政策企画課長 敷地全体が二万三千平米強でございまして、整備手法としましては、例えば土地を購入するというやり方があったり、あるいは東京都からお借りするということがあったり、敷地全体だったり一部だったりということが考えられます。
ですから、そういったことにつきましても、公共施設の需要といったものを考えまして、
公共施設総合管理計画と整合しながら、具体的な手法についても今後検討したいと考えてございます。
◆田中優子 委員 ということは、いずれにしても無償で借りられる、お金がかからないで利用できるということは、ちょっと考えられないということなんでしょうか。
◎笹部
政策企画課長 具体的な条件につきましては、こちらが要望を出した後、東京都のほうと交渉ということになってございますので、現時点で無償か有償かといったことはわからないというような状況でございます。
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○和田ひでとし 委員長 次に、(2)世田谷区総合戦略(案)の検討状況について、理事者の説明を願います。
◎後藤
庁内連携担当課長 それでは、世田谷区
総合戦略案の検討状況について御説明をさせていただきます。
この総合戦略につきましては、九月に素案を報告させていただきまして、議会での御議論を初め、
区民意見募集や首長会談を実施するなど
さまざま意見をいただくとともに、庁内で検討を進めてまいりました。本日は、現在の検討状況について御報告させていただくものでございます。
検討状況の冊子の御説明の前に、まず、今後の御予定について報告をさせていただきたいと思います。
九月の素案報告の時点では、十二月に戦略を策定し、一月にスタートという予定でしたが、さまざまいただきました
アドバイス等に基づき議論を進める中で、内容についてより吟味をしてまいりたいことから、案を二月、国から言われている策定の期限が三月となりますので、こちらの策定を三月とさせていただきたいと思います。申しわけございません。本日も含めまして議会との議論をさらに深めて、より充実したものとしてまいりたいと思います。
また、「区のおしらせ」、
ホームページにより行いました素案に対する
区民意見募集、そして交流のある自治体に呼びかけをさせていただきまして、十一月七日に実施いたしました首長会談、こちらの実施結果につきまして、資料1、資料2のとおりに添付させていただきました。首長会談につきましては、分科会までを通じて、区側の出席者も含めてですけれども、約百名の方々に御参加いただきました。
今後この会談をきっかけといたしまして、顔の見える
関係づくりを
関係自治体と一層強め、政策に反映していくことを目指してまいりたいと思います。
それでは、検討状況の冊子のほうをごらんいただきたいと思います。
おめくりいただきまして、目次とありますけれども、現在検討中の案の内容をつづらせていただいております。概略をざっと御説明させていただきたいと思います。
三ページをごらんください。策定にあたってとありますけれども、ここでは人口が増加している自治体として、戦略をなぜ策定するのかなど、その意義についての記載を盛り込んでおります。
続きまして、四ページから二六ページまでが
人口ビジョンとなっておりまして、前回の素案から大きく内容のほうを膨らませております。
前回の素案では、このビジョンの説明の後に戦略の三つの柱についての記述といきなりなっていたんですが、さまざまいただく意見の中で、人口の特性からどうしてこの三つの柱につながるのかが非常にわかりにくいとの御指摘を踏まえまして、二七ページから三一ページに、そのあたりをつなぐ説明を記載してございます。
三二ページ以降につきましては、三つの柱についての説明で内容は大きく変えておりませんけれども、それぞれの柱ごとに目標値を今後入れ込んで、三五ページ以降に、各柱ごとの具体的な
重点取り組みを記載していく予定でございます。
項目の
重点取り組みの柱立てでありますとか、具体的な数値目標、こちらにつきましては現在調整中となっております。
本日は、素案以降加筆した部分を中心に御説明させていただきたいと思います。
まず、四ページ、
人口ビジョンについてでございます。こちらは担当の政策研究・調査課の藤野より御説明させていただきます。
◎藤野 政策研究・調査課長 それでは、資料四ページから順次概略を御説明させていただきたいと思います。
四ページは、総人口の推移をまとめさせていただいております。
白丸三つ目にございますように、二十代前半の人口に着目をいたしました。平成七年、二十年前の時点では八万二千人を超えておりましたが、現時点におきましては四万五千人を割る状況となっております。
また、人口構造の状況を見ますと、
全国レベルではいわゆる団塊の世代の人口規模が最も多いことになっておりますが、世田谷の場合におきましては、その一世代後に当たります
団塊ジュニアの世代の人口規模が一番多いということが、隣、五ページの
ピラミッドの形の違いからもうかがえるかと思います。
下段が全国の
人口ピラミッド、これは五年前でございますので、もう少し人口の高齢のほうに一番大きいボリュームが上がっておりますが、世田谷の場合にはどちらかというと三角形のような形になっておりまして、
団塊ジュニアのところの規模が現時点で一番大きいことがわかります。
次に、六ページでございます。自然動態・社会動態について記述させていただいております。
白丸二つ目、出生に関しましてですが、出生数に関係のある
母親年齢人口、十五歳から四十九歳をそのような
母親年齢人口としているわけでございますが、昭和五十年以降の推移で見ますと、総数全体につきましては約二十一万前後でほぼ変わりませんが、十代後半、二十代前半が長期にわたって減少してきているということと、平成十年ぐらいまでは増加しておりました二十代後半も、その後、減少が続いております。
また、一番下の丸にございますように、転入・転出数でございます。こちらの資料は東京圏の人口の移動は載せてございませんが、東京圏としましては、昭和四十五年から平成九年に至るまでずっと転入超過でございましたが、世田谷区につきましては、七ページの一番下のグラフでもわかりますように、おおむね転出超過、棒グラフが白いほうです。ゼロから下に出ていますので転出がずっと続いていたということがわかります。
世田谷の場合には、平成七年以降、ようやく転入超過になっているということで、四ページの総人口が基本的には増加傾向にあるグラフになっているにもかかわらずという部分では、出生数の多さがその部分を支えていたということがわかるものでございます。
続いて、近年の動向ということで、八ページ、出生に関しましてですが、
白丸三つ目、出生率の回復に当たりましては、二十代の出生割合が高まるということが望ましいわけですが、平成十七年と比較いたしましても、平成二十五年時点で六割程度にまで引き続き低下している状況がうかがえます。
また、転入・転出の近年の動向につきましては、九ページ、
白丸二つ目、社会増の大きな要因は大学進学ですとか就職を契機とした二十歳前後を中心とした若年層の大幅な転入超過ということでございます。三十歳以降につきましては、ほとんどの年齢において
転出超過傾向が見られます。
白丸四つ目、転入・転出者の移動元、移動先ですが、国の総合戦略では、地方都市から東京圏のほうに人口を吸い寄せているという問題提起がございますが、一番下のグラフからもうかがえますように、世田谷区に転入してくる方の大部分は大都市、それも近隣の大都市からであるということがうかがえます。
続きまして、少しページを先にめくっていただきまして、一二ページから、将来人口の推計をしてございます。素案の段階では、一三ページにお示ししたパターンのグラフの中で、真ん中に位置するものをお示ししておりますが、実際には推計は複数パターン行っております。
一四ページをお開きいただきたいと思います。こちらは素案でお示ししたパターンになりますが、過去十年間の出生動向に若干歯どめがかかるということと、国が人口一億人を維持するという仮定値を置いたグラフになっております。
続きまして、パターンⅢ、一八ページが少し特徴的なんですが、出生数につきましては、過去十年間の出生動向が引き続き継続するものの、人口は国レベルで一億人を維持しますが、国が掲げておりますように、今後五年間で若年層、十五歳から二十九歳の転出入が大都市において均衡、つまり、転出もしないが転入もしてこないという、国が掲げております想定を仮定値として設定した場合の人口の動きでございます。
こちらは、人口が平成六十二年度時点で八十万人を大きく下回るという形になりまして、一九ページの
人口ピラミッドを見ていただくとわかりますように、現時点では三角形のものが将来的には逆になる、国レベルの
人口ピラミッドに近づくという、移動がなくなるダメージというのがわかる形になっております。
続きまして、二〇ページでございます。人口推移における基本認識を、総人口から転入・転出についてまとめさせていただいております。
ここのところでは、出生について改めて触れさせていただきますと、
白丸二つ目、昭和五十年以降、約四十年間、先ほど申しましたように
母親年齢人口は大きく変わっておりませんが、二十代前半が約半分に、十代後半と二十代後半が約七割に減少していること、その下、
白丸四つ目でございますが、人口置きかえ水準、これはある死亡水準のもとで人口がふえも減りもしない均衡状態になるときの
合計特殊出生率の水準でございますが、日本においては二・〇七という形になっております。
現時点の世田谷区の
合計特殊出生率一・〇五では、人口の社会移動がない場合、次の世代の人口規模が約半分に縮小するという出生率であるということになります。
二一ページに転入・転出を書かせていただいております。白丸二個目、この二十年間におけます世田谷区の人口増は転入超過、中でも二十代前半の転入超過が大きな影響を及ぼしてきておりますので、二十代前半の
人口規模そのものが
全国レベルでかなり減少しているということ、世田谷の場合でもほぼ半減しているという実態が軽視できないということを基本認識として押さえさせていただいております。
続いて、二五ページに、さまざまな状況を踏まえて、今後の基本視点ということで幾つかまとめさせていただいております。
初めの黒ポチでございますが、転入超過というのも、出生数の増加というのも、七ページの一番下のグラフからもわかりますように、決して確実なものではないということを踏まえまして、世田谷区の過去の動きを踏まえた認識が必要だということを書かせていただいております。
また、黒ポチ二個目では、先ほど御紹介申し上げたとおり、
団塊ジュニアの規模が大きいということで、団塊世代が四万八千弱、
団塊ジュニアが八万弱、約倍近い人口規模ですが、二十代前半に着目しますと、団塊世代よりもさらに少ない人口規模でございますので、
団塊ジュニアが団塊世代を支える場合には倍の規模で支えられるわけですが、
団塊ジュニアを支える世代は半分の人口規模で
団塊ジュニアを支えるという状況が想定されるということでございます。
また、
黒ポチ四つ目にございますように、人口推計のパターンⅢからわかりますように、転入が解消される、つまり転入超過がなくなると人口規模が相当縮小され、
生産年齢人口についてもダメージが大きいということを記してございます。
したがいまして、最後の黒ポチにございますように、全国的な人口減少に伴って中長期的には転入者数も減少が見込まれるということで、転入に頼らない人口維持のためには、若い世代の希望をかなえられる環境整備が必要だということを記してございます。
一応概略は以上でございます。
◎後藤
庁内連携担当課長 今説明がありました
人口ビジョンを受けまして、戦略の考え方ということで、次の二七ページをごらんいただきたいと思います。
まず、人口減少が始まっている自治体とは異なりまして、当面人口が増加はするんだけれども、将来人口が減る可能性もあること、かつ大都市の自治体としてどのような戦略を策定すべきかということで、(2)の視点と問題認識を記載させていただいております。
人口が増加傾向にある中で、ビジョンで示した一三ページにございました推計の三パターンがあったかと思うんですが、こちらの表をごらんいただきたいんですが、ここに
従属人口比率というのが、三パターンを比較した表の中にあると思います。
生産年齢人口一人当たりが何人の年少人口と
高齢者人口を支えているかといったものをはかるものなんですけれども、いずれのパターンも、現行の〇・四七よりも増加していることがわかります。
また、二七ページにお戻りいただきまして、世田谷区は先ほどの説明にもありましたとおり、
団塊ジュニアのほうがということですので、全国よりも多少おくれて高齢化を迎えることになります。それは
生産年齢人口の急減と高齢人口の急増、こうしたことを示していることになりまして、将来乗り越えなければならない大きな課題となるということで、すなわち人口減少の自治体よりも人口が増加して、将来的なこうした課題を抱える大都市の自治体こそ戦略を策定し、備えるべきという認識にまずこの戦略は立たせていただいております。
おめくりいただきまして、二八ページの太字からになります。このまま有効な方策が展開されなければ衰退の一途をたどることになるということで、(3)で、世田谷区は何が問題なのか、ポイントは、子どもの数がふえなければ、また、ほかの自治体から人が来なければ、世田谷区も人口減少、高齢化が進み、衰退するといったことを言っています。
その地域の活力、機能を維持発展させる力等、行政を初め、区民、事業者、地域の構成員が自律的に課題を解決する力、ここでは地域力と仮に定義させていただいておりますけれども、これからの五年間で地域力の維持向上に向けて何を考え、どのように行動すべきかということで出した答えが、四角で囲ってあるところ、「住みたいまち 住み続けたいまちを目指し、魅力あるまち世田谷を創出する」ということで、魅力ある世田谷ということが、住んでいる人々が活力にあふれてにぎわっていて、安全安心に暮らしていける、区民、事業者、行政など地域を構成する全ての方々が協働していること、こういうことも含んだ魅力ということにさせていただいております。
では、そのためにはということで、二九ページに行っていただいて、まず、コミュニティーにしても、一定程度の人口集合体が確保されていること、それから、その集合体を元気にしてくれる人々が多くあらわれる土壌がまず必要ではないかということで、そのためには生活の基盤を支えることのできる持続可能な行政システムの仕組みがあって、そこに住む人々の希望を多くかなえられる町にしていくこと、これが大切であるとして、これを柱の一つ目、多くの世代の希望の実現とさせていただいております。
そして、こうして創出される町の魅力の大きなものから小さなものまで力を合わせて連携して、さまざまな機会や場所を通じて人々とつなぐネットワークなどを構築して活性化する仕掛けが必要であるということで、二番目の柱、地域人材と社会資源を活用した活力ある地域社会の構築とさせていただきました。
将来、全国的に人口減少が進んだ場合には、既存のネットワークだけでは解決できない課題でありますとか、区単独では解決が難しい課題がふえてくることに備えまして、地方や近隣の自治体との連携を強化し、共存共栄を目指して広域的な課題に取り組むということで、これが三つ目の柱、心豊かな暮らしを実現するための地方・都市との交流ということにさせていただき、おめくりいただきまして、三〇ページに行っていただきたいと思います。
この三つの柱をそうした理屈から据えさせていただきまして、基本計画では、既に同様の考え方に基づいて構成された政策が多く含まれてございます。
このため基本計画のうち、戦略の実現の寄与度が高い取り組み、それから、これを改めて支援するとともに、新たな課題を加えまして今後力を入れていく五年間の取り組みとして何があるのかといったことで、それを以降まとめましたというか、現在検討しているところでございます。
最後に、大きく落とさせていただいていることで、ここで考えるべき戦略ということで、必ずしも人口減少問題をどう乗り越えるかといったことは大切な視点であるんですが、そうした視点だけではなくて、より広く、より大きな視点から、世田谷区の人口がどのように増減したとしても、こうした考え方に基づけば柔軟に対応していける羅針盤のようなものであるべきではないかということで戦略のほうを位置づけております。
以下、三二ページ以降につきましては、素案の報告と重なる部分でございますので、後ほどごらんいただければと思います。
これらの考えに基づきまして、今後
重点取り組みにつきましても、関係所管と調整を引き続き重ね、案の策定につなげてまいりたいと思います。
私からの説明は以上でございます。
○和田ひでとし 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
中村公太朗 委員 結構突っ込みどころがあるような気がするんですけれども、まず一つは、人口分析が結構細かくされているのかな。それで、これがこれまでされてきたのか、されていなかったのかわかりませんが、この三つあるパターン、こういういろんなケースを想定する場合は、順調に行く部分と想定できる最悪のパターンとみたいなところで出して、あとは現実的には真ん中のラインで三つのパターンなのかなと思うんですけれども、これは全部国のビジョンの一億人を割らないよというところが前提になっているじゃないですか。それは何があってもそうはならないぞという確信を持ってこの三つのパターンが出ているのか、それとも、とにかく国が言っているから大丈夫だろうという前提で、とにかく区としてはそれを前提に三つのパターンを出したのか、どちらですか。
◎藤野 政策研究・調査課長 国が言っているから大丈夫だろうという発想ではございません。ただ、全国を挙げて、人口減少社会に究極、立ち往生するような状況にならない取り組みを始めようという動きがある中では、やはり国が目指す一億人の人口規模が維持できる、つまり、そういう全国的な取り組みが少なくとも進んでいくであろう仮説に立った人口推計をすることがふさわしいだろうという考え方に立っております。
ただ、そうはいっても、世田谷区における出生動向がどこまで直近十年の動きを直線的に伸ばし得るのか、そこのところには、その後の世代の人口規模が小さいことも考えますと、余り楽観的になれないということで、それが少し歯どめがかかるパターンを計算せざるを得ないということと、現実の動きとしては、若年層がそこまで大都市に来なくなっていることではありませんが、世田谷が人口維持できている大きな要素が、若年の転入増というところにあるということなので、そこがもし閉じられた場合に、世田谷区がどういう人口状況になるのかということはきちっと見ておいたほうがいいかなということで、そこは国が言っている五年間で均衡してしまいますよというのを、それは現実的ではないと思いつつも、象徴的にそこが見えるという意味で、パターンの一つに仮定値として置いたというものでございます。
◆
中村公太朗 委員 ということは、このパターンⅢなのかな、一番悪いケースは。それでも一億人を守るというところだと思うんですけれども、そこ以下は基本あり得ないということでこれをつくって出しているのか、それともそれよりももっとひどい状況、一億人を割ってきたということでもこれで対応できるということなのか、それはどちらですか。
◎藤野 政策研究・調査課長 今回の
人口ビジョンは、総合戦略、つまり戦略を立てる前提として、人口がどういう方向で動いていくかということの方向性を見ていこうというものであって、いわゆるこの間世田谷区が計画を立てて、その計画を実現するために前提となる人口推計をするというものとは考え方を同じにはしてございませんので、あくまでも仮定のシミュレーションということで、方向感を確認するという形になっておりますので、これで行けばいいとか悪いとかいう計画上の人口推計とは少し色合いが違うという認識をしております。
その意味では、人口規模が仮に全国で一億人を切って、なおかつ
合計特殊出生率が世田谷区で最終的に一・五三に達しないような場合には、さらにもう少し厳しい状況が世田谷に生じるだろうということを、この三つのパターンの中から嗅ぎ取るといいますか、察していただけるような、そういうシミュレーションのパターンになろうかというふうには考えてございます。
◆
中村公太朗 委員 だから、総合戦略はどういう人口動態もこのパターンじゃない、それよりももしかしたら上だったり、下だったりというときでも対応できるようなものとして組んでいくということでよろしいんですか。
◎板谷
政策経営部長 パターンⅠ、Ⅱ、Ⅲがあって、Ⅲのほうが人口が減っていくというパターンで、藤野のほうから今現在のトレンド、方向感、あるいは国の施策による環境の中で考えていくということの話をさせていただきました。
我々、今回
人口ビジョンをもとに、それから総合戦略をつくりなさいということで国の方針に従ってやっていたわけなんですが、そのときに一番気がついたのが、先ほど後藤が申し上げました
従属人口比率、いわゆる
生産年齢人口、稼働世帯が高齢者、年少をどれだけ一人当たり支えるのか。これがどんどん現在よりも、例えば人口がふえたとしても今の人口動向、あるいはパターンⅢということで、人口が減って、いわゆる委員がおっしゃっている悪い方向のパターンの場合、より従属人口、抱える人が多くなってくるというのが一番着目すべきところだと。
その中で、持続的に区政のほうも維持発展させていくためには施策が必要だろうと、そのようなことから、今回の
人口ビジョンのほうは、こういう方向感ということで
従属人口比率、これに重きを置いてやっていこうというようなところで役立てているような人口の置き方です。そうしたところになります。
◆
中村公太朗 委員 まあ、いいです。わかりました。
それで、これの計画、総合戦略と基本計画、新実施計画というところの位置づけというのかな、そのかかわりがいまいち見えてこないんですけれども、実現の寄与度が高い取り組みを具体的な取り組みとして抽出していって総合戦略に今後並べていくというイメージでいいんですよね。
それで、また調整中という重要業績評価指標だったり、さっきまだと言っていましたし、数値目標が出てきてやっていくということと、スケジュールを見ていくと、四月だから、今度の予算に反映を大分してくるということをイメージされているのかなと思うんですけれども、予算のときに出てくる予算概要とかで出てくる最後のほうに、今年度の新たな取り組みみたいなところで星マークがついて出てくるじゃないですか。ああいうところにこれが結構並んでくるというイメージですか。
◎後藤
庁内連携担当課長 おっしゃっていただきましたようなイメージで、現在のところ考えております。
◆
中村公太朗 委員 だとしたら、結構この駆け足っぷりというのはちょっと大丈夫なのかなと若干気になりますよね。もちろん毎年、年が明けてから会派説明があって、そこで初めて聞くことも多いですけれども、やっぱりあと数カ月、もう十二月も終わりなので、今度の三月から審査を予算も含めてするときに、この各項目が大きな焦点になってくると思うんです。
もちろん国がやれという話の中で人口動態を含めて再度分析をして、それ前提に立った各施策が出てくるんだと思うんですけれども、もう少し前ふりがあったほうがよかったのかなというふうに思うし、これまでに各報告されてきた案件と連動する部分もあるんだとは思うんですけれども、その辺の進め方というのをもう少し早目に、それこそ予算要望とかを集める時期ぐらいから、ある程度こういう方向だよというのがわかると本当はもっと有意義な議論ができたのではないかと思います。もうこれでことしの委員会は終わりですから、そう思いますけれども。
◎板垣 副区長 さっき予算とどう連動するのかというお話だったんですけれども、既に基本構想があり、基本計画があり、それで今、新実施計画をつくって、それに基づいて基本的には予算の取り組み編成をしていくわけですけれども、そこに今総合戦略の取り組みというのを、これはオール日本で取り組んでおりますので、その中で、今申しましたように三つの基本目標を掲げてきているわけですけれども、これによって今やっている実施計画とか基本計画に基づく実施計画等が、ドラスティックにまたここで変わるということでもないと思っているんです。
それは今やっている実施計画のところと、ここに掲げている基本目標とが、政策的にあるいは予算的に編成の中でどう柱立てしていくかというのは、予算編成の中で考えていきますけれども、今取り組んでいることがこれによって必ずしもドラスティックに変わっていくものではない、我々が取り組んできているところの延長線上の施策も当然あると思っておりますので、予算編成の中ではそういうことも含めて検討していきたいと思っております。
◎板谷
政策経営部長 少し具体的な補足をさせていただきますと、今三つの方針で、多くの世代の希望の実現、生み育てたいということで、我々は待機児対策のほうも力を入れてまいりますし、また地域人材と社会資源を活用して活力ある地域社会、そういった意味では、地域包括の地区展開、あるいは日常生活支援総合事業を初めとしました地域の皆さんのお力をかりてまとめていこうということ、あるいは、心豊かな暮らしということで、そうした高齢者の安心・安全、あるいは首長会談等でいろいろ御意見をいただいていますけれども、これまでも川崎市との包括協定だとか、いろいろ新たな課題にタッグマッチを組んで新たな形で臨んでいこうとか、我々がこれまで目指して進めてきた方向というのも、今回
人口ビジョンとか、国の求めている背景を踏まえても方向感は合っているなというのはあります。
もう一つは、今副区長から申し上げましたとおり、その中で予算をどう組んでいくかという問題はあるんですけれども、一つは、今回のこうした各自治体の総合戦略が出そろったときに、国のほうがそれを推進するためにどういう交付金制度ですとか、その辺のメニューがまだちょっと見えないところもありますので、例えば我々は基本計画が、特にうまく抽出をして、国の制度を活用してさらに推し進めるということも、それによってはできることかもしれませんので、そういったことも捉まえながら今後の予算編成にも生かしていきたいと考えています。
◆佐藤美樹 委員
人口ビジョンの最後結論的なものとして、二五ページに、今は二十代前半で入ってきた人たちが転入してきて世田谷で子どもを生んでいるという、今の世田谷の人口増加のトレンドに頼っていると、転入がなくなったときにパターンⅢのように展開していくということなので、転入に頼らない人口維持という言葉が出ているんですけれども、一方で、それを踏まえた総合戦略のほうでは、住みたいまち、住み続けたいまちで、その住みたいまちというのはやっぱり世田谷に入ってきてもらえるように、転入をとめないようにするような政策を打っていくのかなというふうにも読み取れて、国としては都市部に転入させない方向を、本来総合戦略
人口ビジョンというのを設定させた背景には、都市部への流入ではなくて地方に人口をふやしていくという方向性が根底にあってできたと思っているんですけれども、世田谷として結局は転入をとめない方向を打ち出していくのか、それはどっちなんですか。
◎藤野 政策研究・調査課長 本日の資料の二五ページの黒ポチの下から三つ目です。転入者の大部分が近隣自治体からだということを踏まえると、その中核を占める二十代前半が、今後とも継続的、安定的に転入する環境の維持は重要だというのは押さえてございます。
ただ一方で、転入だけに頼るのではなくて、区内で安心して若い世代が住み続けられる環境もあわせてつくっていかないと、日本の人口全体のボリュームが小さくなりますと、やはり転入のボリュームもそれに応じて減ってまいりますし、今後しばらくは二十代前半の人口規模は全国で縮んでいるわけですから、そういう意味も含めて、転入は転入で重要なのですがという意味での内部での環境整備ということで考えてお示ししたつもりでございます。
◆佐藤美樹 委員 よくわかりました。結局、今全国的に見ると、若い人の取り合いというか、いかにして若い人を自分たちの自治体に呼び込んで、だから、すごく子育て支援メニューというのは、特に人口が減少している過疎化につながっている自治体としては、そういったものをどんどん打ち出して、とにかく若い世代が入ってきて、子どもを産んでここに住み続けてくれるというのを打ち出しているので、やっぱりそこはそこで押さえないと、人の取り合いというか、パイ自体は減っている中で、やはりそこは押さえていく必要はあると思うので、どっちなのかなというのが気になって質問しました。以上、意見です。
◆田中優子 委員 全体の概要を伺って、これまで言われてきたことだよねというのが第一の印象でした。特に二五ページの最後のところ、人口動向の具体的なことをデータとして調べ上げて出してきたというのは一つよかったと思うんですけれども、例えば二八ページ、「住みたいまち、住み続けたいまちをめざし、魅力あるまち世田谷を創出する」なんていうのは、これまでに言われてきたことで何ら新しくもないですし、三五ページからの
重点取り組みについても、何が総合戦略なのという気がしました。
それで、先ほど副区長の説明の中に、要するに基本構想、基本計画、実施計画に基づいてというか、それはもう世田谷区ではつくっていたので、それを踏まえているんですよみたいなことだったと思うんですけれども、特に質問したいのは三五ページです。
これからの
重点取り組みで、子育て支援とか家庭のサポート、子ども・若者支援、妊娠期間の切れ目のない支援、ワーク・ライフ・バランスの推進、そして地域活動、保健・医療・福祉ときているんですけれども、支援、支援というのはすごく多いわけですよね。それについての財源をどうするのということが全くなくて、つまり、これだけ支援するとなったら、どうしても財源がなければ、言葉が並んでも支えられないと思うんです。
それで、どうやって無駄を抑えるかとか、どうやって捻出するのかとか、それは国の交付金をどう活用するかみたいな説明もあったんですけれども、要するに、総合戦略として国がある程度交付金を用意しているから、それ頼みといいますか、それでやっていくんだというのが大きな基本原則となっているんですか。区としてどうしようかということはないんですか。まずそれを一つ伺いたいんですけれども。
◎後藤
庁内連携担当課長 おっしゃっていただいた一つ目の柱で、支援、支援ということで、これはお金が当然かかってくるということで、これについて際限なく投入していくのかといったところは当然なくて、そこら辺をカバーするといいますか、そういう趣旨も含めまして、基本目標②の例えばネットワークの活用、それから支えあいの意識を醸成していくことが大切といったことでありますとか、自区内で処理というか、対応ができなくなってきたときには、他自治体との連携についても考えていく必要があるのではないかということで――また、三〇ページにも、基本計画ではという文章の四行目あたりぐらいから、限りある財源をどう配分するかにも着目しという視点の中で、一つ目の柱を充実させていくためには、今後二つ目の柱、三つ目の柱がそれぞれ関連し合いながら、うまく持続可能な経営をしていかなければいけないといったことを盛り込ませていただいております。
それから、当然それに伴いましては東京都との関係、国との制度の関係にも着目をしていかなければいけないということで、四四ページの実現に向けてというところで、素案の中でも少し触れておりますけれども、こちらのほうにも意識をして盛り込ませていただいているといった、そのような理屈で三つの柱を構成させていただいております。
◆田中優子 委員 これは初めて出された資料なので、ここで細かいことを議論するつもりはないんですけれども、でも一つ、今のお言葉の中にもあった経営の視点、経営感覚ですよね。そういうことが他自治体との協力だとか、地域人材を使ってとか、そんなことで間に合うはずはないというふうに私たちの会派は思っているわけです。もちろんそれはやらなければいけないし、やっていけばいいんですけれども、それで間に合うような支援じゃないじゃないですかということが一つ。
それから、
重点取り組みは、ここに物すごく、内容は悪くないですけれども、これだけですかという、すごく偏っている気がします。区長の方針につながっているのかもしれませんけれども、その色合いがすごく強いといいますか、偏っていませんかということがあって、ここの中にこそ、経営の視点というものが入り込まなかったら、言っているだけで、絵に描いた餅で進まないんじゃないですかということを感じますが、ここにそういうものがないということに対してはどのようにお考えですか。
◎後藤
庁内連携担当課長 間に合うのかといったお話と、それから
重点取り組みは偏っているのではないかという御質問かと思いますが、間に合うのかという御質問に対しましては、先ほど副区長、
政策経営部長のほうからもお話がありました。
例えば三ページをごらんいただきたいんですけれども、戦略策定に当たってということで、そもそも人口問題が起点となっております。というところで、国が策定したビジョンについても、東京一極集中是正というところが背景にありまして、では、世田谷区としてどういったものをつくっていくべきなのかといった視点に立ったときに、議論を重ねていく中で、やはり先ほどお話にもございました、後段の世田谷区では既にこうしたことを、いろいろな課題を解決するために基本計画等に基づいて施策を展開してきているといった視点に立つことは一つ大事なことなのかなと思っておりますので、引き続き間に合うように、これまでもやってきたし、今後もやっていくという視点は忘れてはいけないのかなというスタンスに立っております。
それから、
重点取り組みのほうで偏りがということですけれども、こちらのほうは長期的な人口の動向に対応して見たときの
重点取り組みとしての直近の五年間として、それでは何を盛り込むべきであるのかという視点で、今仮ですけれども、こういった状況で盛り込まれております。
ただ、おっしゃるとおりに、重点的にというところで、ある一つの施策だけが盛り込まれているようなイメージを受けるといったことが、さまざまいただくような御意見としてあるようであれば、そちらも反映する形で盛り込んでいかなくてはいけない事業も多々あると思います。
ただ、余りそこら辺を全て網羅して盛り込んでいくと、要は戦略の五年間としてどういう、戦略としてのキャラクターといいますか、そういったところも大事な部分かなと思ってございますので、いただきました御意見を踏まえ、今後こちらのほうは検討していきたいと思います。
◎板谷
政策経営部長 経営的なお話がありました。我々、基本計画の抽出というようなところも今回の総合戦略、その中ではあるというお話をしましたけれども、基本計画でも持続可能な自治体経営ということで、行財政経営改革の推進だとか幾つか柱を出しておりますけれども、それをやっていくこと。
それと、今回人口の動きで従属比率の話をしましたけれども、そういったことで新たな子育て世帯、若い世代を呼び込むことというのは一つ大切なことであると。そのための環境整備というのは経営的な方針、そういう意味合いからも必要だと思っております。
今後、行政運営全体にかかわることなんですけれども、そういったような施策を展開、それが持続可能な自治体経営にどういうふうに寄与していくのかという観点から、これから新たな公会計制度の仕組みだとか、そういったものを活用しながら、より経営的な感覚を区としても磨いていかなければいけないなというのは感じているところです。
◆田中優子 委員 最後に一つだけ。今、世田谷区が、これはどこの自治体に持っていったって通用すると思うんです。例えばほかの自治体にもこれをやりましょうと言ったら、別に世田谷区じゃなくてもこういう基本計画、目標を立てたんですねと言えるようなことで、世田谷区に特化して、何かほかの自治体と違う状況は何かと考えたときに、さんざん議会でも言われているけれども、庁舎問題があるじゃないですか。
これは災害対策という大きな大きな重点的に取り組まなければいけないものがあっての庁舎問題、庁舎改築の問題とつながっているわけですよね。
そこに区として最も大きな予算も今後必要としてくるわけじゃないですか。この五年間の中にかかわってくる具体的なことじゃないですか。それが全く抜け落ちていて、やはり安全安心に住み続けたいと、あそこに住んでいれば大丈夫だよねという一つの大きな要素は、役所がきちんと機能して、何か災害があったときにどこよりも早く復旧復興が行われるとか、区民が守られる、生命も財産も守られるよという、そういうことって大きなかなめだと思うんです。全くないじゃないですか。
だから、そのことについてはどう考えているのかなと、庁舎改築は建物、ハードの問題でそれは別という感じで役所として捉えているのという、そこに驚きを隠せない状況なんですけれども、その点について何のお考えもないのか。
これは住み続けたい、住みやすい、安全ということに直結することだと私は区民の代表として思うんですけれども、そこが重点の中に全く抜け落ちている、それをどう考えていますかということをお聞きしたい。
◎板垣 副区長 今回も、世田谷区総合戦略ということで今策定をしているわけですけれども、先ほど来お話ししておりますように、二〇五〇年に向けての
人口ビジョンをつくり、その中から、当面五年間に何を施策的な強化をしていくかという、そういう観点で総合戦略をつくっていこうということでありますので、つまり、
人口ビジョン、人口の切り口で今後の施策をどういうところに目をつけていかないといけないかというようなことで、ここを今まとめてきているところなわけです。
ですから、おっしゃったように、庁舎の問題、大変重要な問題だと思っております。それは先ほど申しましたように、新実施計画にも庁舎の改築に向けての取り組みは当然位置づけておりますので、別にそれをないがしろにするつもりもございませんし、それは基本的に引き続き重要な安全安心な庁舎をつくるということが、区民の安全安心につながるわけですので、それは当然引き続き取り組んでいくことがもとよりのところだと考えています。
ただ、今ここでまとめているのは、さっき言いましたように、二〇五〇年の人口がどういうふうになっていくのか、そこの中で見えてくる課題が何があって、当面五年間どういうことに区として取り組んでいくかということの整理をさせていただいているということで御理解いただければと思います。
◆田中優子 委員 ですから、そこに――わかりますよ、説明を伺っていたので。そういう切り口で施策をまとめたんだということはもちろんわかった上で言っているんですけれども、それに総花的に全てのことを入れ込めなんて思っていません。
だけれども、ここに入らないこと自体がそもそもつながっていないなというふうに感じていると、意見だけにしておきます。
◆佐藤弘人 委員 私も一言だけ、質問になるか意見になるかわかりませんけれども、今、田中優子委員がおっしゃったように、これは分析も含めていいんですけれども、二七ページまではいいんですけれども、そこから以降は全くよくわからないですね。これが戦略と言えるのかというと全く戦略ではないですね。
なぜかというと、人口減少社会で、今世田谷区が戦略を策定して備えるべきだと書いてあるのに、何を備えるのかというのが全くわかりません。それを象徴するかのように、パブコメでも意見がたった五人とか、意味不明ですね。
限られた税収、限られた財源と言っていますけれども、都区制度の中で考えればそれは限られるんですよ。もし都区制度が安定していれば、仮に人口が減ろうがふえようが、余り極端な影響は起きないとまで私は言ってもいいぐらいだと思うんです。
だから、本当に世田谷区のことをこれからどう考えるかと思えば、財源が減ってくるのであれば、ふやせばいいじゃないですか、みずからの努力で。だから、それが経営の視点だということじゃないんですか。ふやす方法は、みずから営業努力をしてお金をもっと稼げるようにするとか、民間と連携して資金調達の方法を考えるとか、それがなければ財源が縮小すれば、公共サービスも縮小していきますよ。そういったところに触れていないのが非常に残念だと思いますし、それがないのにこれが戦略だとは、私は余りというか、全く思えないと。そもそもそういうところから考え方を、発想を、特別区の世田谷区という概念から脱皮しない限り、戦略には私はならないと思います。意見だけ申し上げます。
◆山内彰 委員 私、これの説明を受けて、こういう基本的なものがなければ戦略も何も進んでいかないということは感じますし、これをつくったこと自体、今までもやっていましたし、これは先を見るということで大変すばらしいと思っています。
ただし、これはさっき田中優子委員も言ったように、どこの自治体に持っていっても同じ効果を発揮するものだとも思えるし、一番嫌なのは、それが波崎の町と銚子の町のあの戦略というか、お互いに、波崎のほうは子育てのための施設をばあんとつくって、銚子の若い人がみんなそっちのほうへ移っていってしまったというような、全体を見てひとり勝ちすればいいというような戦略になってしまうと、自分自身としてはよくないのではないかと思えるところがあるということで、先ほど他の自治体と、周辺自治体とも協力して云々。ただ各お店で安売り合戦をやっているような形にはくれぐれも進んでいかないでほしいなというのが思いです。
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○和田ひでとし 委員長 では次に、(3)スマートフォン版
ホームページの構築について、理事者の説明を願います。
◎小澤 広報広聴課長 スマートフォン版
ホームページの構築について御報告いたします。
まず、主旨ですが、区民の皆さんがより区政情報を得やすくするために、スマートフォン版
ホームページの運営を開始いたします。
恐れ入ります。別添1をごらんください。主な機能になります。視覚障害のある方や高齢者、外国人など全ての人が快適に利用できる
ホームページとして、パソコン版区
ホームページに搭載しております音声読み上げサービス、振り仮名サービス、外国語自動翻訳サービス、背景色変更機能を搭載いたしました。こちらの図の「せたがや」という文字の上の部分になりますが、これは区の
ホームページと同じような機能を兼ね備えております。
また、スマートフォンの特徴を活用いたしまして、利用者の好みの文字サイズに変更可能な文字拡大機能であるピンチアウトの機能を搭載いたしました。また、各項目の詳細ページを折り畳み、分類名のみを表示しますアコーディオンメニュー、そういった機能も活用し、全体的にシンプルなデザインといたしました。
さらに、ここの太枠で囲ってあるんですが、緊急時には災害等の緊急情報や、警報情報を知らせます気象情報をトップ画面の目立つ位置に配置いたしました。また、平常時には、画像を用いましたトピックス情報をトップ画面に掲載いたしまして、催し物や区政情報などの注目情報をお伝えいたします。
サイトの構成や分類構成につきましては、パソコン版区
ホームページの掲載情報がスマート版
ホームページに反映する仕組みになっております。
かがみの文章にお戻りください。別添2につきましては、スマートフォン版
ホームページの詳細ページとなっておりますので、後でごらんください。
構築軽費につきましては、三百九十九万六千円、運用開始は平成二十八年二月一日からです。
その他といたしまして、「区のおしらせ」二月一日号、
ホームページ、メールマガジン、ツイッター等で周知いたします。
○和田ひでとし 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○和田ひでとし 委員長 それでは次に、(4)車座集会(第二期)の開催結果について、理事者の説明を願いします。
◎平澤
地域行政課長 それでは、車座集会(第二期)の開催結果について御報告いたします。
本件は五常任委員会あわせ報告でございます。
車座集会につきましては、六月十八、十九日開催の五常任委員会で、七月から開催する旨、御報告させていただきました。また、七月十八日から二十六日に開催いたしました第一期につきましては、九月二十四日開催の区民生活常任委員会で御報告いたしたところでございますが、五常任委員会での報告ごとの御意見も頂戴したため、本日九月十二日から十月十一日に開催した第二期の開催結果について報告をさせていただくこととなったところでございます。
車座集会につきましては、記書きの1にございますとおり、地区におけるまちづくりについてをテーマに、第二期においては地区の防災力の向上や高齢者の見守りなど各地区に応じたサブテーマを設定し、開催したところでございます。
2の開催結果でございますが、第二期につきましては、経堂地区を皮切りに計十一地区で開催いたしました。各地区の開催日時、意見交換、サブテーマ、参加者数及び発言者数は記載のとおりでございます。ちなみに、第二期の参加者の総計は二百七十五人、発言者の総計は百七十二人でございます。
裏面をごらんください。3にございますとおり、開催当日にいただいた意見、質問は、別添資料1の第二期車座集会意見・質問等要旨のとおりでございます。
資料1をごらんいただきたいと思います。表紙には、先ほどのかがみ文と同様に開催結果を記載しております。
1枚おめくりください。以下、意見・質問要旨等を掲載してございます。福祉や防災等主な項目別に分類し掲載しております。
一番左側の項目の右隣には、質問、意見をいただいた地区名を記載しており、意見、質問等の要旨、区側の回答要旨を記載しております。
なお、例えば1ページの下から二番目には、二カ所の地区名と括弧の中に2と記載してございますが、同様の趣旨の意見、質問が出された場合はこのようにまとめて掲載させていただきました。括弧内の数字はその意見、質問数の合計を記載しております。
また、お一人で複数の項目にわたって記載された方も多くいらっしゃるため、意見、質問の要旨の項目数は発言者数より多い数になっています。詳細は後ほどごらんいただきますようお願いいたします。
それでは、かがみ文の裏面にお戻りいただければと思います。
4にございますとおり、開催結果及び意見・質問要旨等は区の
ホームページに掲載するほか、出張所・まちづくりセンター、区政情報センター、区政情報コーナーで閲覧できるようにする予定でございます。
なお、参考として、地区名を付した第一期質問等要旨を資料2として添付してございますので、後ほどごらんいただければと思います。
説明は以上でございます。
○和田ひでとし 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆おぎのけんじ 委員 この車座集会で出た意見が何ページにもわたってあります。これはいわゆるローデータだと思うんですけれども、これは区が車座集会で出た意見をまとめた上で、地区の防災力の向上には何が必要だとか、そういうアウトプットはこれから出てこないんですか。
◎平澤
地域行政課長 こちらにつきましては、まず、個別の対応につきましては、各所管のほうで逐次対応させていただいております。また、今おっしゃられたような例えば防災で出た意見ですとか、福祉で出た意見につきましては、それぞれ計画書ですとか、報告書がございます。その中で、車座集会で出たものについても反映させていただきまして、施策に生かしていきたいと考えているところでございます。
◆おぎのけんじ 委員 だとすると、これは全地区で区長とか副区長が出張っていってまでやっているのに、もったいないというか、ただの地域のガス抜きのようにしか私は思えなくて、だったら別にこんな大がかりにやって報告までしなくても、総合支所とかまちセンもあるわけですし、我々もいるわけなので、やるのであればもうちょっとちゃんとやってほしいというのがありますので、個人的な要望です。
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○和田ひでとし 委員長 それでは次に、(5)世田谷区立多聞小学校改築工事に係る契約変更の決定について、理事者の説明を願います。
◎梅田 経理課長 それでは、世田谷区立多聞小学校改築工事に係る契約変更の決定について御報告申し上げます。
1の主旨でございますが、本件は十一月二十七日の本委員会におきまして御報告させていただきました多聞小学校における防火上主要な間仕切り壁のやり直し工事に伴う費用及び工期が確定しましたので御報告するものでございます。
2の対象工事でございますが、記載のとおり、四件の請負契約がございます。
初めに、世田谷区立多聞小学校改築請負契約の変更後の契約金額ですが、一千八百七十一万六千四百円増の十八億四千六十七万六千四百円となります。
次に、世田谷区立多聞小学校改築電気設備工事請負契約の変更後の契約金額ですが、四百五十五万七千六百円増の二億八千五百三十五万七千六百円となります。
次に、世田谷区立多聞小学校改築空気調和設備工事請負契約の変更後の契約金額ですが、百万四千四百円増の三億一千八百五十二万四千四百円となります。
次に、世田谷区立多聞小学校改築給排水衛生設備工事請負契約の変更後の契約金額でございますが、四十二万一千二百円増の二億百八十四万一千二百円となり、本四件の請負契約の増額合計額は二千四百六十九万九千六百円となります。
次に、変更後の工期でございますが、本四件とも平成二十八年三月二十五日となります。
恐れ入ります、裏面をごらんください。3の専決処分日でございますが、地方自治法第百八十条一項の規定に基づき、議会の委任による専決処分としまして、平成二十七年十二月九日に行いました。
なお、本四件は平成二十八年第一回区議会定例会に御報告させていただく予定でございます。
4のその他でございますが、本四件の追加費用につきましては、
株式会社アール・
アイ・
エー東京支社に請求するものでございます。
説明は以上でございます。
○和田ひでとし 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○和田ひでとし 委員長 次に、(6)世田谷区立世田谷福祉作業所改築工事委託の契約解除について、理事者の説明を願います。
◎梅田 経理課長 それでは、世田谷区立世田谷福祉作業所改築工事委託の契約解除につきまして御報告申し上げます。
なお、本件は福祉保健常任委員会とあわせ報告でございます。
まず、1の主旨でございますが、本件世田谷区立世田谷福祉作業所改築工事委託につきましては、平成二十七年第一回区議会臨時会におきまして議決をいただき、東京都都市整備局と平成二十七年六月一日付で委託契約を締結したものでございます。
その後、都市整備局より関連工事が未着工なため本工事に着手できなく、大幅に遅延する旨の説明がございましたので、契約を解除するものでございます。
これに伴いまして、平成二十七年度当初予算、二十九年度までの工事委託料の債務負担行為について、平成二十七年度最終補正予算により全額減額いたすものでございます。
2の契約内容・予算の状況につきましては、記載のとおりでございます。
関連工事の工事遅延の理由でございますが、恐れ入りますが、裏面の図をごらんください。
こちらの図で説明させていただきます。(1)が現状の建物の配置図でございます。ここにあります集会所を他の場所に移転改築した後、工事に着手し、(2)の建替え後の配置図になるように計画しておりました。しかし、都から集会所の移転工事が進まないため、世田谷福祉作業所を含む建物の工事に着工できない旨の説明がございました。
表面にお戻りください。3の工事遅延理由でございますが、都によりますと、移転先の集会所新築工事におきまして、近隣住民からの要望等に時間を要し工事着手ができない状況が続いたため、受注者側から契約解除の申し出があり、契約解除の協議を受注者と進めているとの説明がございました。
区としては、この間、所管課である障害者地域生活課より都に対しまして、受注者との協議を早急にまとめ工事着手できるよう要望してまいりましたが、受注者との協議がまとまらず、二十七年度、二十八年度の工事着工は困難な状況との説明がございました。
なお、受注者からの契約解除の申し出内容につきましては、都からは受注者に関する情報なので公にできないとの回答がありました。
4の経過及び5の今後のスケジュールでございます。こちらにつきましては、今東京都が示しているスケジュール等について、記載しているとおりでございます。
なお、所管課では作業所改築工事の着工時期の見通しが明らかになり次第、改めて予算措置を行い、整備を進めるとのことでございます。
説明は以上でございます。
○和田ひでとし 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
中村公太朗 委員 こういう玉突きみたいな話で区のあれが動かなくなるのに当たっては、東京都相手に区は、そうですかとしか言えないんですか。
◎梅田 経理課長 これは所管課を通じまして、当初、そういった遅延がある場合から、区の福祉施策の関係もございますので、強く早急にその事業者の方と協議をまとめて工事を着工してほしいという旨の要望は行ってきましたが、先ほど申し上げましたように、事業者と東京都の話し合いが続かないということの説明でしたので、この間、区としましても、再三東京都には要望している状況でございました。
◆
中村公太朗 委員 東京都相手なので、事を荒立てるとかそういう話じゃないにしても、そもそもこれが進むという話の中で、予算も組んで出して、契約を実際にしているのかわかりませんが、契約は東京都と賃貸なのか、こういうものを建てますよという契約をしている際の債務不履行じゃないけれども、損害賠償とまでは言いませんが、その辺はそういうルールというのはないんですか。これは、そうですね、お願いしますよとは言いますけれども、それが動くまでこっちは何もできず、何も保障されずという状況なんですね、この状況は。
◎梅田 経理課長 私ども世田谷区と東京都の協定書の中では、損害賠償的なものは入っておりません。なぜかといいますと、今回は区のほうの建物が入ります工事がまだ着工しておりませんので、着工した後、例えば東京都側のミスで工事がおくれましたとか、そういう話になりますと協議の対象になりますけれども、まだその以前の段階でございましたので、区としましても、契約金額とかその辺も支払いをしておりませんでしたので、現時点では協定書の中ではそのようなことはないような形になっております。
◆田中優子 委員 今後の再契約の見通しがいつごろかとかいうのはわかっているんですか。
◎梅田 経理課長 5の今後のスケジュールというのが、東京都が今示しているスケジュールでございまして、二十八年の八月下旬以降に集会所の新築工事に着手して、二十九年度以降、作業所の工事委託契約を締結しまして、三十一年度以降に作業所が移転、その後開設。要するに、二十九年度以降、私どもの世田谷福祉作業所を含むものの工事着工予定というふうに現段階では聞いております。
◆田中優子 委員 では、この予定でこれはもう大丈夫だということで区は承っているということでよろしいんですか。
◎梅田 経理課長 東京都のほうから現時点ではこういうようなスケジュールをいただいておりますので、現時点ではこのスケジュールで行けるものと考えておりますが、一度、今回こういうことがございましたので、所管課を通じまして、そのたびに確認はさせていただきたいと思います。
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○和田ひでとし 委員長 次に、(7)平成二十七年度
工事請負契約締結状況(十月分、十一月分)について、理事者の説明を願います。
◎梅田 経理課長 それでは、平成二十七年度、十月分、十一月分の
工事請負契約締結状況について御報告いたします。
契約の締結状況につきましては、一覧表記載のとおりでございます。
十月分は、土木工事六件、建築工事三件、設備工事三件、造園工事二件で、契約金額の合計は九億一千四百六十八万四千四百円でございます。十一月分は、土木工事四件、建築工事二件で、契約金額の合計は二億六千六百十五万九千二百九十三円でございます。
説明は以上でございます。
○和田ひでとし 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○和田ひでとし 委員長 次に、(8)その他ですが、何かございますか。
◎和久 住民記録・戸籍課長 損害賠償等請求訴訟の結果につきまして、口頭ですが報告させていただきます。
なお、これにつきましては区民生活常任委員会とのあわせ報告でございます。
本件につきましては、平成二十七年十一月九日に、当
企画総務常任委員会と区民生活常任委員会に、子の認知事項の未記載に関して損害賠償請求訴訟に係る控訴の提起について報告した案件に関連する訴訟でございます。
その判決が、平成二十七年十二月四日に言い渡しがございまして、世田谷区の主張が認められ、原告の請求を棄却するというものでございました。訴訟内容につきましては、原告の母が平成十二年六月五日、世田谷区へ届け出た裁判認知届に関して、原告の戸籍には所定の記載がございましたが、原告の父の戸籍に認知事項の記載が遺漏したことに対しまして、世田谷区などに損害賠償請求を求めて、東京地方裁判所へ提起されたものでございます。
報告は以上でございます。
○和田ひでとし 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆田中優子 委員 これは控訴されたんですか、されそうなんですか。
◎和久 住民記録・戸籍課長 これの控訴、原告のほうが控訴したかどうかは、まだこちらのほうとしては承知しているところではございません。
○和田ひでとし 委員長 これで報告事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○和田ひでとし 委員長 次に、3協議事項に入ります。
次回委員会の開催についてですが、年間予定である二月八日月曜日午前十時から開催予定としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○和田ひでとし 委員長 それでは、そのように決定いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○和田ひでとし 委員長 そのほか何かございますか。