港区議会 2024-01-17
令和6年1月17日区民文教常任委員会-01月17日
○委員(
榎本あゆみ君)
港区立箱根ニコニコ
高原学園は、今回が初めての
指定管理者の公募ではないと思いますので、過去の全ての公募の応募件数を教えてください。
○
学務課長(鈴木健君) 当施設につきましては、これまで平成26年と令和元年に公募をしてございます。平成26年の時点では、選考において3者から応募がありまして、2次選考の結果、1者に決定してございます。また、前回となります。令和元年度の選考においては1者のみの応募で、2次選考まで至りまして、当該1者に決定したという経過でございます。
○委員(
榎本あゆみ君) 前回が1者しか応募がなかったということですので、複数者からの応募をいただきたいところですけれども、今回この公募をするに当たって、どのような点を工夫されるのか教えてください。
○
学務課長(鈴木健君) まず、前提として、
公募期間自体については、前回よりも延ばしてございます。また、より多くの候補者を募るために、公募要項の掲載、閲覧できる状態から、現地開催の
公募説明会までの期間を3週間、また、質疑の期間も10日間設けるという形で、より応募しやすい環境として予定してございます。
また、実際の周知に関しましては、箱根町観光協会を通じまして、公募の情報を関連する事業者に周知してもらう依頼であるとか、
前々回応募がありました2者への働きかけ、あるいは、特別区内で
学校関連施設の
指定管理を実施している事業者にも声かけをする予定でございます。なるべく多くの方に御応募いただけるよう努めてまいります。
○委員(
榎本あゆみ君) 今おっしゃっていただいたように、平成26年に応募してくれたところへ声かけするなど、ぜひしていただきたいと思っています。
あと、施設の性質上、夏休みに
区立学校の
子どもたちが学校単位で行くということが主ですけれども、ここは
一般開放もしているわけです。その
一般開放の利用がなかなか伸びていないのかなと思いますけれども、直近の
一般開放利用に関する数値を教えてください。
○
学務課長(鈴木健君) 一般利用でございますけれども、まず、定めとして、学校の行事で利用することを大前提とし、その妨げにならない範囲で
社会教育活動等を行う団体に対して貸出すという前提が、条例で定められてございます。
その中で、実際の利用状況でございますけれども、学校利用を除く期間については、年間を通じて4月の一部と、11月から3月までの間を利用できる期間としてございます。実際の利用件数としましては、社会教育活動団体における一般利用が、これはコロナ禍を挟んでいますので参考値ということで平成30年度の数字をお話しさせていただきますけれども、延べ数で408件。ちなみに、この平成30年度の時点ですと、学校利用は8,101件。件数というのは延べの人数になります。といった利用状況でございます。
○委員(
榎本あゆみ君) 今おっしゃっていただいたように、学校利用を妨げないのは大前提ですけれども、約6か月間、年間のうちの約半分は、学校利用ではない、一般の方が使えるようになっている。1年間のうち半分というのは結構大きいと思います。そこを社会教育活動団体とおっしゃいましたが、港区の
子どもたちに使っていただくために、もっと
子どもたちが気軽にここに行けるようにする。学校だけではなくて、例えば家族と一緒に行く、お友達の家族団体と一緒に行くとか、そういったこともできるようになったらいいと思っています。
今、社会教育活動団体に限っていますけれども、社会教育活動団体というのは、今どれぐらい登録があって、多い順番にどういう種類の団体が、ここの
港区立箱根ニコニコ
高原学園を使えるようになっているのか、その内容、内訳についても伺います。
○
学務課長(鈴木健君) 社会教育活動団体につきましては、本日時点の団体数、こちらの要綱に基づいて登録している団体の数ですけれども、157団体となっております。また、周知、活用につきましては、今後、関係課とも連携し周知を図って、より多くの利用を図っていきたいと検討しているところでございます。
御質問を、もう一度すみません。
○委員(
榎本あゆみ君) 157団体がどのような団体なのかというのも知りたいので、具体的にどういう団体か、多い順にスポーツ系の団体とか、少年団とか、団体の活動内容が分かるような御説明をいただけますか。
○
学務課長(鈴木健君) 詳細な利用状況についてはお時間を要することになりますが、大体の概略としては、社会教育活動ということで、スポーツをする団体であるとか、コーラスをする団体などがございます。
○委員(
榎本あゆみ君) 157団体の登録があって、平成30年のときには、年間約半年間使える中で、約400件の利用があったと。これが多いか少ないかというのは非常に難しいところですけれども、すごく多いとは思えないのです。
この157団体が全て使えていればいいですけれども、団体に登録していない個人の
子どもたちは非常に多いと思いますし、そういう子たちもどんどん使えるように、団体という枠組みを取り払って、それこそ私立、公立関係なく、港区の
子どもたちが使いたいときには誰もが使えるようにするべきかと。どんどん活用していければ、例えば冬休みであったり、春休みであったり、もしくは平日も活用していただけるようにしていくべきかなと思いますので、ここは要望ですけれども、やっていただきたいと思っています。
前回の
第三者評価で、全体としてはAマイナスで、問題はないけれども再考の余地ありという、非常によくもないが悪くもないというのが全体的な評価なのです。また、全体を細かく見ていくとSとAプラスしかない中で、最終的な評価がAマイナスになっていて、この
第三者評価をどう捉えているのか、どう改善しているのか、今の
指定管理者がこのままやっていくことがいいとはあまり思えない評価がされていますけれども、どのように捉えていらっしゃいますか。
○
学務課長(鈴木健君)
第三者評価につきましては、トータルではAマイナスということでございますけれども、令和4年度に実施しました評価書の細かいところを申し上げますと、全体で17項目ございまして、評価の指標がS、Aプラス、Aマイナス、B、Cの5段階となってございます。当管理者と事業所においては、Sが15項目、Aプラスが2項目となっているというところでございます。ですので、評価としては、マイナスの部分を捉えれば、そこは改善の余地ありというところかと思いますが、総体としては、一定の高い評価を満たしていると考えてございます。
一方、相対的に低い評価を受けているところについては、2項目ございまして、一つが組織体制の整備ということで、こちらは繁忙期、閑散期がございますので、そこにおいてどういった人員確保をしていくのかという組織体制の整備について、現状は滞りなく運営できているけれども、引き続き注視する必要があるという評価。
それともう1点が、職員への研修。これも人材確保に関連するものですけれども、流動的な人材に対して、きちんとしたスキルアップが行われているのかということについて、こちらも、なおよいという評価で、Aプラスとなってございます。
ですので、現行の
指定管理者においても、これらの指摘については、機動的な職員体制の確保であるとか、研修の実施等でカバーしているところでございますし、また、今回の公募におきましても、そちらがきちんと担保されるよう公募段階で触れていく考えでございます。
○委員(
榎本あゆみ君) 今、御説明ありましたけれども、全体としてのAマイナスの評価がついていることは、決して高い評価ではないと思いますが、研修や人員体制など、いろいろ改善されているということなので、次回の
第三者評価のときには、どのような事業者か分かりませんが、そこが改善されているのかなと期待します。区が持っている施設ですから、基本的に365日を通して稼働されて、区民のために使われていることが望ましいものですので、11月から4月までの半年間の使い方について、ぜひ今回の
指定管理者選考のときには、自主事業なのか、どういった方法か分かりませんけれども、ここの活用というのをぜひ求めていただきたいと思っています。
夏季に関しては言ってしまえば何もしなくてもお客さんが来るわけですから、そうではないところを、いかに
指定管理者が努力によって港区の施設を活用していくか、ここを評価するような選考に、ぜひしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○
学務課長(鈴木健君) 自主事業につきましては、事業者が指定される施設の本来的な用途の付加価値を高めるという効果もあると考えてございます。ですので、今回の公募に当たりましては、きちんと自主事業としての創意工夫ある提案がされることを確認していきたいと考えてございます。
○委員(清家あい君) 今の榎本委員の質問の中で、利用実績8,101件が学校利用となっていますけれども、これは区立の小学校だけの数字なのか。1泊ごとに一人と数えているとおっしゃっていたので、何泊かすると、全部が合計された人数になってしまうのだと思うのですけれども、区立小学校の夏季学園の利用だけで、この数ということでいいのですか。
○
学務課長(鈴木健君) 小学校の移動教室と夏季学園になります。
○委員(清家あい君) 分かりました。
利用したいというお声は私も受けたことが、私立からあったりもしますけれども、先ほど榎本委員もおっしゃっていたように、すごく空いている閑散期もあって、使われていないこともある中で、なぜ私立とかは使えないのか。港区の
子どもたちが使う施設とするなら、ほかにインターナショナルスクールもあるし、別に区立に限らず、使いたいところが使ったらいいのではないかと思うのですけれども。
あと、利用できるのが社会教育活動団体となっていて、どのような要件となっているか分からないのですけれども、この施設が子どものための施設という位置づけだったら、別に
区立学校だけに限らず、もちろん優先すべきですけれども、空いている時期をもっと有効活用するのが合理的な気がするのですが、その点についてお伺いします。
○
学務課長(鈴木健君) 区の施設ですので、多くの区民の方に利用していただくということは、まず前提として必要かと考えてございます。ただ、現時点で条例及び規則で、
区立学校の用途を妨げない範囲で社会教育活動を行う団体が使用するという縛りをかけさせていただいてございます。
一つには、限られた施設、キャパシティーになっていますので、一般の方に利用していただく分にはもちろんよいのですが、一方で、それが
区立学校の例えば日程変更であるとか、振替、変更による設定であるとか、そういうことに対応できなくなることは避ける必要があるということ。また、閑散期間においての活用については、より多くの方々にこういう施設があることを周知していくことについて、より研究していく必要があろうかと考えてございます。
また、少しひもときますと、
港区立箱根ニコニコ
高原学園の設置経過でございますが、過去、相当古い話で、戦前、麻布区があった頃に、麻布の篤志家の方が、麻布の私的な教育団体に寄附をした財産ということで、それが港区にまた寄附をされ、利用しているという経過がございます。当初の意図としては、区の児童に対して自然体験をさせながら教育をさせる用途に使うということで、寄附を受けてきた経過がございますので、それに基づいた条例等の定めともなってございます。
一方、清家委員御指摘のとおり、さりとて一般の方々、特に公立に限らない方々の利用についても一定のニーズはあるのではないかという御指摘は、一つの考え方であろうかと思いますので、今後の課題ということで、研究はしていきたいと考えてございます。
○委員(清家あい君) 分かりました。区立の
子どもたちの利用を妨げないというのはもちろん大前提なので、そこは理解しますが、そのほかの社会教育関係団体を認めるならば、別に区立に限らず、ほかの私立だとかが、港区の
子どもたちの宿泊行事とかで使いたいという声があった場合に、それを駄目ですとするのも、空いているのになぜかという思いもあったりするので、そこは研究課題とおっしゃいましたけれども、少し考えていただき、改善していただきたいと要望します。
それと、少し話は変わりますが、以前、やなざわ委員が委員会でもおっしゃっていましたが、シンガポールへの海外修学旅行になって、日本の文化とかを学ぶ機会がないので、箱根ニコニコ
高原学園に小学校で2回行くなら、奈良とか京都とか、日本の歴史が学べるところに行った方がいいのではないかという提案をされていました。私もそう思うのですけれども、海外修学旅行で失われる分の日本の平和教育だとか、伝統文化を学ぶ研修などについては、今どのような整理をしているかお伺いします。
○
学務課長(鈴木健君) 小学校移動教室はこちらで実施するということでございます。ただ、歴史文化という視点において、中学校でも移動教室をやりますので、その中で文化、歴史に触れるようなプログラムを検討しているところでございます。
○委員(清家あい君) 分かりました。では、小学校では、箱根に行くことで変更する予定がないということでいいですか。
○
学務課長(鈴木健君) さようでございます。
○委員(清家あい君) 分かりました。今はそのように決まっているのだと思うのですけれども、小学校の時点で平和教育や、歴史・文化のあるところに行くというのも、一つ、今後考えてもいいことだと思います。また、
港区立箱根ニコニコ
高原学園を
区立学校だけの利用に限らずに、もっと広く、いろいろな学校に通っている
子どもたちの、宿泊などで利用したいという声に耳を傾けて、空いている部分にもっときちんと回せるようにするということを、全体としては今後の検討課題として考えていただきたいと思います。要望です。
○委員長(琴尾みさと君) ほかに御質問等ございますか。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(琴尾みさと君) ほかになければ、
報告事項(3)「
港区立箱根ニコニコ
高原学園指定管理者の公募について」の報告は、これをもって終了いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(琴尾みさと君) 次に、
報告事項(4)「
港区立御田小学校等施設整備の
スケジュール等の変更について」、理事者の説明を求めます。
○
学校施設担当課長(井谷啓人君) それでは、
報告事項(4)「
港区立御田小学校等施設整備の
スケジュール等の変更について」、御説明いたします。本
日付資料№4を御覧ください。
報告内容です。御田小学校等施設整備について、当初の工期で竣工させることが困難な見通しとなったことから、令和6年4月から令和9年2月までの工期を令和6年7月から令和10年11月までに変更し、再度入札を行います。また、工期の変更に伴い、新校舎の運用開始時期を令和9年4月から令和11年1月に変更します。
項番1、経緯です。御田小学校については、改築することを令和2年度に決定し、これまで整備計画の策定や設計を行ってきました。令和6年第1回定例会に工事議案を上程後、令和6年4月から着工する予定で契約手続を進めていましたが、建築工事の入札が不調となり、予定どおりの着工ができなくなったことから、不調理由を分析し、工事
スケジュール及び新校舎の運用開始時期を再検討しました。
項番2、整備施設の概要については、ページ番号4、資料№4-2に記載のとおりです。建物構造としては、地上3階地下2階であり、構成として地下部分の割合が大きいことが建物の特徴となっています。
1ページにお戻りください。項番3、不調理由の分析についてです。契約不調を受け、辞退した3者にヒアリングをしたところ、大きく2つの理由から、区の示す工期では受注できないということが判明しました。1つ目の理由として、全国的に深刻な人手不足と、製品納期の長期化があります。都内で進められている再
開発事業や、全国的に行われる大型事業による労働者不足、半導体製品の不足や、受変電設備、エレベーター等の納期の長期化が生じています。2つ目の理由として、建設業界における工事現場の4週8閉所の推進や、時間外労働規制の強化があります。建設業界全体に、御田小学校改築工事の工期設定の前提である週休2日交代制ではなく、現場閉所による週休2日制とする動きが急速に進んだことや、運送・トラック業界においても時間外労働の改善を目指す動きが進み、建築現場内での実働時間の減少が見込まれ、工期がこれまで以上にかかる要因となります。
項番4、工事
スケジュール及び工事費等の変更についてです。不調理由により工期を大きく見直す必要があることから、令和6年第1回定例会に当初予算案を提出し、工期の延長に伴う工事費等の予算額を増額し、令和10年度までの債務負担を設定した上で、再度入札を行います。第2回定例会に工事議案上程後、令和6年7月着工、令和10年11月の工事完了に変更します。
工事
スケジュールの変更については、工期の算定根拠をページ番号5、資料№4-3にお示ししておりますが、変更後の工期は令和6年7月から令和10年11月までとし、工事期間は53か月となります。当初の工事期間35か月に対して、18か月工事期間が増えることになります。
また、工事費についても、算定根拠をページ番号6、資料№4-4にお示ししていますが、工事期間の延長や物価高騰を考慮し、約18.6億円増額し、109億4,282万5,300円を第1回定例会に当初予算案として計上いたします。
項番5、御田小学校新校舎の運用開始時期の変更についてです。新校舎の運用開始時期は、工事
スケジュールの変更に伴い、令和11年1月(3学期)からの運用開始予定とします。また、改築期間中の仮校舎として使用する旧三光小学校については、令和9年3月までの使用予定でしたが、新校舎運用開始時期の変更に伴い、令和10年12月までの使用に延長し、仮校舎で令和6年4月から運用を開始する放課GO→クラブみたについても同様といたします。
最後に、項番6、今後の
スケジュールについてです。保護者の皆様には、工事
スケジュール及び新校舎の運用開始時期が大幅に遅れることについて、1月11日付の文書にて周知をしております。今後も説明会などを通じて、保護者の皆様には丁寧に説明してまいります。以降の
スケジュールについては、記載のとおりとなります。
説明は以上になります。よろしくお願いいたします。
○委員長(琴尾みさと君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら順次御発言をお願いいたします。
○委員(
榎本あゆみ君) 仕方のないことだというのが大前提ですけれども、非常に残念だと思います。今通っている
子どもたち、特に小学校2年生の子たちは、最後に新しい校舎に戻ってこられると思っていたのが、それがかなわないというのも非常に残念なことだと思っています。
まず1つ目は、業界が昨年度、こういう宣言を出していますけれども、工事の計画を立てる当初段階で、ここを見込んだ計画を作れなかったのかなと。計画で一回、いつできると発表していたのを延期するということが、一番ショックが大きくて、最初からこれぐらいの工期となるという計画であれば、納得感もまた違ったかなと思いますが、当初にそれを見込むことはできなかったのか、伺います。
○
学校施設担当課長(井谷啓人君) 建設業の働き方改革に関して、令和6年4月から時間外労働規制の上限が適用されることについては、整備計画策定時点で既に分かっていたことです。それに対して、資料に記載のとおり、週休2日交代制もしくは現場閉所による時間外労働規制への対応ということがございますが、国等が示している資料においても、それをどちらかに限定するものではなく、あくまで週休2日交代制によって、それぞれ個人の週休2日を確保するという取組については、否定されているものではございません。
今回、御田小学校施設整備については、仮校舎への移転期間を極力少なくし、なおかつ新校舎の運用開始時期を整備計画に定めた令和9年4月からの運用を目指し、あくまで交代制による週休2日制による労務費の上昇分、必要な経費等については見込んだ上で、発注をしたところでございます。
○委員(
榎本あゆみ君) 見込んで発注をしたけれども、結局、週休2日の交代制ではなくて、工事現場を閉所する週休2日にしてほしいという要望に応える形で、今回工期が延びるのだと思いますけれども、そこについては見込むことができなかった、そこまでを予想はできなかったということでしょうか。
○
学校施設担当課長(井谷啓人君) 資料に記載のあるとおり、民間レベルで適正工期確保宣言というのを一般社団法人日本建設業連合会が出したのが令和5年7月ということで、今年度の夏になります。これ以降、民間レベルでは、この宣言にあるとおり、現場閉所による週休2日制という動きが急速に進んだものと思われます。
しかしながら、国が令和5年5月に示している適正工期の確保に向けた取組という資料の中では、あくまでも週休2日交代制についても見込みながら、それに対して発注者が適切な必要経費を加算することということも記載がされております。
今回、こうした事態となり、改めてヒアリングを実施したところ、この適正工期確保宣言以降、急速に民間レベルでこの取組が進んだものと考えております。
○委員(
榎本あゆみ君) 今回は学校施設に関してですが、区内では様々な工事が行われていて、これからもいろいろな工事がありますけれども、これは、学校施設担当だけがやっているわけではなく、きっとまちづくり部門と連携して行っているものだと考えています。そうなると、今回は御田小学校ですが、区全体の工事に関しても様々なことが生じてくるのかなと思います。
要は、今の御説明だと、国は週休2日交代制でいいと言っていると。だから、区としてもそれでやろうとしていたけれども、結局、工事してくださる側としては、それでは難しいということで、そこでのミスマッチが起きているのかなと思います。こういう工事案件は、工事してくれる方たちがいないと、幾ら計画ができても、本当に絵に描いた餅でしかなくて、今回のように不調になるのが一番避けなくてはいけないわけです。相手を誰かに決め打ちするのではなく、業界全体のヒアリングをしていったりとか、今回こういう宣言も出されているわけですから、業界全体として実際のところ、どのような案件だったら受注されるのかというのを確認していかないと、区民にとって本当に大打撃となると思います。
そういったことというのは、もし学校のことであれば学校施設担当が、例えば業界のヒアリングなどをしていくのか、それとも、そういうのもまちづくり部門に任せていて、まちづくり部門がやってきたことを学校施設担当の方で受けているのか、学校施設担当として、何か取組ができる余地があったのかどうか、伺いたいと思います。
○
学校施設担当課長(井谷啓人君) 学校施設を含めて、区有施設全般の設計、それから工事については企画経営部施設課で行っておりますが、今回の事象も受けながら、今後の施設整備の工期の考え方については、施設課と連携しながら対応していきたいと考えております。
○委員(
榎本あゆみ君) 今回は御田小学校ということですけれども、
子どもたち、そして先生、保護者に大きな影響を与えてしまいますので、今後についても、学校施設であれば学校施設担当がリードしてやっていただきたいと思います。
1月11日に保護者に既に通知しているということですけれども、それ以降、学校や区に対して、保護者からの御意見というのは何か届いていますか。
○
学校施設担当課長(井谷啓人君) 通知の内容については、問合せ先を教育委員会の窓口にしておりますので、学校には届いておりませんが、学校施設担当に対しては、なぜ今頃工事契約を結ぼうとしていたのかとか、53か月の延伸となる詳しい理由を知りたいといったことの問合せを受けております。
○委員(
榎本あゆみ君) 至極真っ当な御質問だと思いますけれども、そういったことに対して、例えばこういう御質問がありましたということを公表して、それを公の場で回答するとか、そういった対応はどのようにされていくお考えですか。
○
学校施設担当課長(井谷啓人君) お知らせする方法について、今、決定しているものではございませんが、これからの説明会等も通じながら、保護者の皆様から様々な御意見をいただくことと思います。そこに対しての回答内容については、皆様で共有できるように、こちらから周知したいと考えております。
○委員(
榎本あゆみ君) 皆さん疑問に思われることというのは大体似たことが多いと思いますから、公の場できちんと御質問内容と区の回答を明示して、こういう理由で延びていると説明するべきだと。これは本当に致し方ないことだと思いますから、そこをきちんと丁寧に、ぜひ説明していただきたいと思います。お願いします。
○委員(野本たつや君) 工期が延びてしまったというところで、新校舎に戻る前提で入学していらっしゃる場合もあると思うのですけれども、それだったら別の学校に移りたいとか、そういった御意見があったときというのは、対応は可能なのでしょうか。
○
学務課長(鈴木健君) 先ほどお話にありました1月11日付周知文の中で、こういう事情も説明させていただきつつ、実際に指定校変更等の御希望がある方については、相談を承りますという御案内をさせていただいております。
もちろん、現状としてキャパシティーの問題もあり、可能な限りでの相談対応にはなるのですが、御意見を聴きながら、ほかの就学児の方々に影響を及ぼさないように計らいつつ、希望をかなえるような相談対応をきめ細やかに行い始めているところでございます。
○委員(清家あい君) 学校工事の1年延期というのは、
子どもたちの生活にとっても、保護者の気持ちにとってもすごく大きなことなので、今回のことを受けて、私も幾つも御相談を受けています。
以前、スクールバスを出さないということについて、そもそも説明会のときから、7割が希望しているのに、なぜ出さないのかという説明に対して、御納得が得られていなかったのか、今またそういった御意見がすごく来ます。定期代を補助するからといって、結局、都営バスが増やせるわけではないので、まず都営バスを使っている高齢者や近隣の方々とのトラブルがすごく予想されることとか、区が見積もっているバス利用が少な過ぎるのではないかという指摘はもともとあると思うのですけれども、その点に対してもう一回考えてもらえる余地はないのか、特に遠くから通学する人たちに向けて何かないのかという意見があります。
それと、指定校変更を考えた場合に、結局、近隣の東町小学校はもういっぱい、高輪台小学校もかなりいっぱい、赤羽小学校も難しいかもという話になってくると、特に麻布寄りの人たちにとっては、さらに遠いところを選ぶ以外ないではないですか。通学にすごく時間もかかるのに、それで1年かと思ったら、2年もかかる。だったらもっと近い側の学校に行きたいけれども、相談に応じますよと言うものの、見学もさせてもらえないから厳しいということを言われて、すごくお困りの声があると思いますし、しかも時期が急です。今まさに抽せんをやるというところで、どうするのかとも思うので、すごく皆さん動揺しているし、そこに対して、今言われているより、もっと丁寧な対応が必要だろうと思っています。
まず、どうするのかというのを聞きたいのですけれども、そもそも、この工事が1年の延期で終わるのかというところから、まず皆さん御不安なわけです。そこに対して必ず1年で終わりますとは言い切れないというお話もあると思うのですけれども、それがもっとかかるのだったら、学校を替えたいという人はたくさんいるわけで、そこに対してどのように対応されるのかというのを聞きたいです。
なので、すごく遠くから通学する人に対して、スクールバスを考える余地があるのかというのと、状況によっては優先で入れてあげるけれども、いっぱいだったら入れませんよとなるところに、御田小学校の学区の子と同じだけの優先枠を与えてあげるぐらいのことが必要なのではないかと思うのですけれども、その点についてお伺いします。
○
学校施設担当課長(井谷啓人君) 工事の延長に関すること、スクールバスに関すること、それから指定校に関すること、3点御質問いただいたと思います。
まず、工事の延長に関することですけれども、今お示ししている工期については、あくまでも再入札を行って、工事契約がされることが前提の工期となっております。工事契約されることが前提ということでありますけれども、この工期に関しては、今回受注意欲を示した3者が、入札を辞退した障害となっているリスクを排除した工期となっております。ですので、今回新たな工期設定については、契約が見込めるものと区としては考えております。
それから、旧三光小学校へのスクールバスについてですが、これは令和3年度にも報告をさせていただいておりますが、グラウンドの部分をスクールバスの乗降場所として使用する場合には、グラウンド面積が半分になってしまうということで、学校運営上、大きな支障が出てしまいます。それに加えて、旧三光小学校までの通学距離を、御田小学校学区域からの通学距離で考えますと、これらを徒歩、それから公共交通機関を使っての利用ということで、それぞれ推奨手段をお伝えすることで対応できるものと考えてございます。
○
学務課長(鈴木健君) 続いて、指定校に関する御相談への、より丁寧な対応というお話でございます。
現状としましては、そもそも今回、12月にこの事実が判明しまして、その時点では、学区の選択希望制の周知は既に行っていて、抽せんもかけていたという中で、事象が明らかになったという経過がございます。私ども学級編制をする所管としましても、非常に大きいインパクトを御家庭に与えるということは重々承知する中で、内部決定についても方向性の決定についても、できる限り速やかに行い、また、本日の委員会報告に先立って、区民の方にお知らせする必要があるということで、通知を送らせていただいたところでございます。
そういった、できる限り、起きた事象に対しての速やかな対応をしているところではございますが、一方で、確かに清家委員御指摘のとおり、現にキャパシティー的に難しい学校が存在するのは事実でございます。参考として数字を申し上げますと、例えば近接の学区域では、芝浜小学校、高輪台小学校、白金の丘学園、東町小学校とあるわけですけれども、例えば高輪台小学校につきましては、受入れ可能数140人に対して、既に通学区域内のお申込みになられている方が149名。また、白金の丘学園については、140人の受入れ可能数のところ、区域内で156名という状況となってございます。ですので、それゆえに選択希望制抽せんにかかっているというところではございますけれども、あとは可能な限りというところで、例えば学年によっても、今申し上げたのは新1年生ですけれども、空きのある学年も、学校によってはあったり、あとは、通学区域内で希望されている方についても、転出をしたり、あるいは、私立に合格することで数字が減少することも見込まれます。
ですので、その減少率を見つつ、東京都が求める学級編制の
スケジュールに間に合わせつつ、かつ、御家庭の安定的な状態の早期確保を図りつつということで、いろいろなところを配慮しながら、全ては入学されるお子様、指定校変更を希望されるお子様、御家庭の方に寄り添える対応をしていきたいと考えてございます。近日中にまた保護者説明会をさせていただく中で、いろいろな御意見はいただくことかと思いますけれども、可能な限り真摯に丁寧に、個別の対応にもなるかと思いますが、対応していきたいと考えてございます。
○委員(清家あい君) 分かりました。数字を聞いただけでも、いっぱいだなというのはあるのですけれども、ほかの学区で選択制を使って希望している子たちよりは、御田小学校の子たちが、希望変更があった場合には優先で入れるということでいいのですか。普通の選択制で希望している人たちよりも優先しないと、これは全部、区のせいではないですか。区が悪いのだから、責任はこちらにあるのだから、その子たちは優先されるというのは当然だと思うのです。しかも、すごく遠い学区からの通学になってしまうのがそもそもあるのに、それが1年ではなくて2年になるとか、直前でそのように言われるというのは、やはり区に責任があるのだから、ほかの普通に選択している人よりは優先して入れなければいけないし、御田小学校の学区と同じような扱いで、何としてでも入れるという努力をする必要があると思うのです。なので、普通の選択制の人よりも御田小学校が優先ということでいいのですか。
○
学務課長(鈴木健君) 希望される学校ないし学年によって、あるいは希望される学校との距離とか、いろいろな条件によって変わることはございますけれども、御田小学校の学区域の方に対しては、できる限り配慮はしていく必要があると考えてございます。
○委員(清家あい君) 優先ということでいいのですか。
○
学務課長(鈴木健君) 完全な優先という意味ではかなり微妙なところで、というのも、例えば、ある学校を希望されている方、指定校変更したいという方がいらっしゃった場合に、キャパシティーが仮に10人だったとして、御田小学校の方が15人来た場合に、15分の10と15分の5をどうするのかという調整であるとか、いろいろ個別事情も絡んだ調整、相談対応が必要になってきますので、確実に御田小学校学区域の方は全て受け入れるということは、現時点で申し上げることが難しいことは御了承いただければと思います。
○委員(清家あい君) 分かりました。でも、例えば赤羽小学校などは新しく造ったわけで、空いている教室があるというか、子どもが増えたときのために、教室に変換できるようにするなどを考えて造ったと思うのです。新しく建て替えたのだから、そういうところもできるだけ活用しないと、麻布寄りのお子さんたちがすごく八方塞がりの状況になるので、そういうところはきちんと、できる限りの対応をしていただきたいと思います。
あと、スクールバスについても、今までの検討経過を見ると、大型車両の回転の場所がないと。では小型車両を幾つか出すとか、都営バスで多分トラブルが起きること、高齢者たちが待っているのに、そこにいっぱい
子どもたちが乗って来て、ずっと待たなければいけないとか、あと、事情がよく分からない人たちから苦情が来るとか、それによって
子どもたちが何か嫌な目に遭って、大げさに言ったら不登校になるとかを心配されている方もいるし、そういう影響があることは十分考えられるわけです。
そのリスクは当然、教育委員会も分かっていらっしゃると思うのですけれども、そういうことがあった場合には、このルートはスクールバスを、小型でも出すことを考えていかなければいけないと思うのですが、今の案で絶対大丈夫ですという先ほどの答弁が、本当に大丈夫とは全然思えないので、そこはきちんと考えておいてほしいと思います。
これだけの方たちがスクールバスを希望しているのにできませんという理由も、警察との調整とか、誘導員をきちんともっと配置して、解消できたりしないのかなと思うようなところもありますし、もう少し工夫を検討してほしいと思います。今すぐは、いい答弁が出るとは思いませんけれども、そういうこともきちんと考えて、用意しておいてほしいと思います。
相談体制は、窓口をきちんとすぐに設置されるということでいいのですか。仮設校舎の隣接校を選ばれる場合は相談に応じるという書き方になっていますけれども、2年かかるのだったら、そもそも指定校を変更したいという人ももちろんいるわけです。そういうことにも丁寧に対応していかなければいけないと思うのですけれども、そういう相談窓口をきちんと設置するということでよろしいですか。
○
学務課長(鈴木健君) 1月11日の通知の中で、期限を設けまして、問合せ先として学務課学事係にお電話いただくよう記載しているところでございます。また、保護者説明会の中でも、いただいた御意見に個別に御回答させていただく予定でございます。
○委員(清家あい君) 分かりました。個別で回答するのであって、ここに相談してくださいというのをつくるわけではないということなのですね。
それと、仮校舎よりもっと近いところがあるわけではないけれども、今回の決定を聞いて、希望を変更したいという人に対しては、相談には応じるということでいいのですか。
○
学務課長(鈴木健君) ケース・バイ・ケースというか、個々の事情に踏み入った形で、丁寧に相談に対応してまいります。
○委員(新藤加菜君) 今回、工事の延期ということで、放課GO→クラブみたに関しても同じようなことになると書いてあると思うのですけれども、以前、放課GO→が放課GO→クラブになるといったときに、事業者は一旦暫定として、現在お願いしている株式会社プロケアにお願いして、その後、新校舎に移るタイミングで公募型のプロポーザルをやる予定ですという説明を受けたと思うのですけれども、公募型のプロポーザルというものも令和9年度からではなくて、令和11年度からになるということで、プロポーザルのタイミングも遅れるのですか。
○生涯
学習スポーツ振興課長(竹村多賀子君) 御田小学校の仮校舎への移転に合わせて放課GO→クラブ化する件につきましては、現在の放課GO→を運営している事業者の期間がまだ残っておりますので、4月以降はそのままの事業者で、引き続きクラブ化するということで、こちらでは情報を聞いております。
○委員(新藤加菜君) その4月以降は、今年ですか。
○生涯
学習スポーツ振興課長(竹村多賀子君) そうです。
○委員(新藤加菜君) ではなくて、そのまま運用しますと。ただ、令和9年度にも新校舎ができます。そのタイミングで、公募で事業者の選定を新たにするという説明を以前受けたと思うのですけれども、当然、今回の工事の延長に伴って、その公募のタイミングというのも後ろにずれ込むということでいいですよねという確認です。
○生涯
学習スポーツ振興課長(竹村多賀子君) 失礼いたしました。現在の期間が終了後、適正な時期にプロポーザルは行いますので、それが校舎の移転時期であれば、そこにぴったりですし、それよりも前であれば、それよりも前の段階でプロポーザルは行う予定と考えております。
○委員(新藤加菜君) ありがとうございます。ちなみに、それの期間が終わるというのは、どのタイミングか伺えますか。
○生涯
学習スポーツ振興課長(竹村多賀子君) すみません。手元に資料がないので、確認させてください。申し訳ありません。
○委員(新藤加菜君) どちらにしても、何が言いたいかというと、今回、校舎の移転が延びてしまうことにより、いろいろな変化がある中で、事業者の公募のタイミングが、仮校舎の時に来てしまうと、仮に事業者が替わった場合でも、また事業者が替わる可能性もあるわけで、そうすると、今、負担を強いている生徒にさらに負担を強いる可能性もあるので、その辺の御配慮というのをお願いしたいと思った次第です。
○委員長(琴尾みさと君) ほかに御質問等ございませんか。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(琴尾みさと君) ほかになければ、
報告事項(4)「
港区立御田小学校等施設整備の
スケジュール等の変更について」の報告は、これをもって終了いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(琴尾みさと君) 次に、
報告事項(5)「
港区立みなと科学館指定管理者の公募について」、理事者の説明を求めます。
○
教育指導担当課長(篠崎玲子君) それでは、資料№5を用いまして説明をさせていただきます。今回、港区立みなと科学館が、令和7年3月31日で現在の
指定管理者の
指定期間が終わりますので、新たな
指定管理者の公募を行います。
項番1に書かせていただいていますが、
対象施設は港区立みなと科学館です。
項番2です。
指定期間が令和7年4月1日から令和12年3月31日までの5年間を想定してございます。
項番3です。今後の
スケジュールですが、令和6年2月19日に公募を開始させていただき、2月19日から5月24日までの約3か月と少しの期間を
応募期間とさせていただく。それから、8月に
指定管理者の候補者の選定を行いまして、令和6年第3回港区
議会定例会にて
指定議案として上程させていただき、可決いただきましたら、令和7年4月1日から新たな
指定管理者による管理を開始するということになります。どうぞよろしくお願いいたします。
○委員長(琴尾みさと君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら順次御発言をお願いいたします。
○委員(
榎本あゆみ君) 今回、2回目の公募になるかと思いますけれども、1回目の公募のときの応募者数の状況について伺います。
○
教育指導担当課長(篠崎玲子君) 前回は1者の応募でした。
○委員(
榎本あゆみ君) 前回は新しい施設だったということもあって、1者だったと思いますけれども、今回は複数者からの応募に向けて工夫を考えられたと思いますので、どのような工夫をされていくのか伺います。
○
教育指導担当課長(篠崎玲子君) 前回は1者でしたので、ほかの事業者に、なぜ応募できなかったかについて聞き取りを行ったところ、いろいろな資料があるので、募集期間を長めに取ってくれればもう少しできるのにということを、独自に聞き取りをしてございましたので、前回は2か月ぐらいの期間で応募としていたのですが、今回は2月19日から5月24日で、3か月と少し、期間を長めに取るとしています。もう1点、こちらから待っているだけではなくて、ほかの区の科学館とか、博物館とかを
指定管理している事業者にいろいろ声をかけて、たくさんの方たちに集まっていただくという工夫をしたいと思ってございます。
○委員(
榎本あゆみ君) いろいろ工夫していただけるということで、今回は複数者の応募があることを期待したいと思います。
どれぐらいの方に利用されているかを把握する指標として、一つは来館者数、そしてもう一つは、年間パスポートを発行しているので、年間パスポートの発行数で傾向が見えるかなと思いますが、それぞれの推移についてお伺いしたいと思います。
○
教育指導担当課長(篠崎玲子君) 年間パスポートを取得された方の数というところなのですが、令和2年度から開館いたしまして、まず令和2年度が1,230名、それから令和3年度が811名、令和4年度が1,044名、令和5年度は12月末までなのですけれども、834名の方にお買い求めいただいてございます。
それから、利用者数ですけれども、令和2年度が7万330名、令和3年度が13万1,268名、令和4年度が26万6,332名、今年度は12月末までなのですけれども、23万1,175名という推移になってございます。
○委員(
榎本あゆみ君) 来館者数に関しては、だんだん伸びてきており、認知度も高くなっていっているのかなと思います。
年間パスポートについては、事前に大人と子どもの内訳もいただいていますけれども、子どもの方が少ないかなという印象があります。大体2対1ぐらいで子どもの方が少ないので、もちろん大人の方に来ていただくのも歓迎ですけれども、
子どもたちの教育という観点で、
子どもたちにもぜひ来ていただきたいと思いますが、
子どもたちに来ていただくために今回事業者に区として求める内容、工夫や改善点など、何かございますか。
○
教育指導担当課長(篠崎玲子君) 全体を通しては、情報を発信することについて力を入れるようにということを公募要項に載せてございます。あとは、小学生でいうと全校の4年生の
子どもたちに来てもらっており、そういったところでも、どういうのが楽しいかとか、結構
子どもたちは感想を言って帰るので、そういった意見も参考にしながら、現段階でもプラネタリウムのプログラムをいろいろ改定しています。そういったところも踏まえて、新しく提案の中にも入れていただきたいと思ってございます。
○委員(
榎本あゆみ君)
第三者評価の中に、夏休み期間のアンケートもあります。事前にお話させていただいたときに、初回の方が非常に多くて、リピーターがそんなに多くないということで、8割以上が初回とのことでした。
もちろんそこもなのですけれども、私が非常に思うのは、区民の方の利用が非常に少ないなと。区外の方の方が圧倒的に多いのです。それのよしあしを言いたいわけではないけれども、区民の方がもう少し、少なくとも半数ぐらいは来ていただけるような施設になるといいかなと思いますが、ここについてはどのように捉えていらっしゃって、今回の公募に何か生かしていけるものはございますか。
○
教育指導担当課長(篠崎玲子君) 内容については、春夏秋冬と展示を変えたり、季節物のイベントをやっていて、その時々の興味を引くようなものを企画して、いろいろと来館者を増やすような工夫はしているのですが、港区に特化してというのはなかなかないのかなというところもあります。そういったところも事業者に提案してもらったり、あとは運営しながら、そういうところを工夫するようにしていただくことで、より多くの方に利用していただけるかなとは考えています。
○委員(
榎本あゆみ君) 先ほど情報発信にも力を入れてほしいという話でしたし、今回の公募の中で求めていくということですけれども、このアンケートを見ても、区民に対しての認知度がまだまだ低いのかなと。2割少ししか区民の方がいないというのは、少し寂しいかなと思いますので、ぜひ区民の方に対しての周知もしていただきたいと思います。
イベント展示のところは年に4回、いろいろ企画物をやっていただいて、私もすごく楽しんで、いつも行かせていただきますけれども、常設展示がどうしても、ずっと何年間も同じで、だんだん飽きてきてしまうというのがあります。そこをどのように工夫していくかという辺りも、今度の新しい
指定管理者の選考に期待したいと思いますので、その辺の指標もぜひ教育委員会から、公募に当たっては要望していただきたいと思います。お願いします。
○委員(清家あい君)
第三者評価を受けて、今後の募集でどういうところを変更していくか、改善していきたい、提案に対して求めたいという点についてお伺いします。
○
教育指導担当課長(篠崎玲子君) 大きく3点ございます。
1点目が、アルバイトの危機管理の対策についての取決めがなかったというところで、
第三者評価でも、安全対策がもう少しあるといいのではないかという評価でございましたので、今回は公募要項の中で、災害や事故等の危機管理における来館者の安全・安心に向けた取組について、必ずアルバイトを含む全職員の研修をするという記載を入れ込みました。
2点目です。先ほども少し触れさせていただいたのですが、情報発信をもっとすることで来館者を増やすという視点で、公募要項の中に、広報・情報発信に関する提案を求めるというところを入れました。
最後、3点目が、講座の予約についてでして、実験室を使ったりということをしているのですけれども、現在、電話のみの受付ということになっていて、電話のみですと、会館中でないと電話できないので、何かそういうシステムを具体的に提案してほしいということを、この公募要項に入れます。ただ、今、電話だけでは困るという御意見があるのに、そのままではいけないと思いましたので、メールでお申込みいただいてお返事するということは、今の
指定管理者にも途中から求めて、やっていただいています。今回そういったところで、例えば日にちを見ると二重丸とか三角とかバツとかがあって、予約したい日をクリックしてインターネット上で予約が完結できるような提案を求めるというところで、3点、公募要項には入れさせていただいています。
○委員(清家あい君) ぜひその点を改善していただけたらと思います。
以前、視察に行ったところで、大きな科学館を持っているところに行ったときに、不登校のお子さんたちでも、そういう科学館には足が運べて、そこでいろいろ学べたり、毎日そこに通えたり、そこで少し勉強ができたりすると。そのためにつくったというぐらいのお話だったのですけれども、そういう機能が、せっかくあれだけ立派な科学館があって、上に教育センターもあって、あるといいなと思うのですが、今、学びの達人もやってくださっていますけれども、もう少しそういうところを出していけないのかなと思うのですが、その点についてお伺いします。
○
教育指導担当課長(篠崎玲子君) 適応指導教室も同じ建物の中にありますので、通われている児童・生徒の方に利用してもらえるようにというところについては、今後また検討していきたいと思います。
○委員長(琴尾みさと君) ほかに御質問等ございませんか。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(琴尾みさと君) ほかになければ、
報告事項(5)「
港区立みなと科学館指定管理者の公募について」の報告は、これをもって終了いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(琴尾みさと君) 次に、
報告事項(6)「港区
基本計画・
実施計画(素案)について」を議題といたします。
冒頭お諮りしましたとおり、全体を通しての総括質問を行います。御発言等ございましたら、順次よろしくお願いいたします。御質問等ございませんか。よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(琴尾みさと君) なければ、
報告事項(6)「港区
基本計画・
実施計画(素案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(琴尾みさと君) それでは、
審議事項に入ります。
審議事項(1)「発案5第8号
区民生活事業・
教育行政の調査について」を議題といたします。
本発案について、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(琴尾みさと君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(琴尾みさと君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(琴尾みさと君) 次に、
個別計画に寄せられた
区民意見に関して、理事者より発言を求められております。冒頭お諮りしましたとおり、産業・
地域振興支援部、
環境リサイクル支援部、
教育委員会ごとに、順次一括して説明及び質疑を行いたいと思います。
最初に、産業・
地域振興支援部に関する
個別計画の
区民意見について、国際化・
文化芸術担当課長、
産業振興課長及び
観光政策担当課長より発言を求められておりますので、順次これをお許しいたします。
○
文化芸術事業連携担当部長[国際化・
文化芸術担当課長事務取扱](
荒川正行君) それでは、資料№6、港区国際化推進プラン(素案)に寄せられた
区民意見について御説明いたします。
項番1、
区民意見募集です。
区民意見募集は昨年12月1日から本年1月4日まで募集を行い、インターネット及び電話で、5名の方から5件の御意見をいただきました。
次に、項番2、区民説明会での参加者意見です。港区国際化推進プラン、そして、この後、御説明いたします港区
文化芸術振興プランの2つの計画(素案)について合同で、12月11日及び18日の2日間、港区役所で実施いたしました。2日間で合計9名の方に参加いただき、2件の御意見をいただきました。また、
区民意見募集における説明動画視聴回数は60回でした。
次のページを御覧ください。寄せられた意見の一覧です。項番の1から4はインターネットから、項番の5は電話で、項番の6と7は区民説明会でいただいた御意見です。
項番1では、港区でのルール遵守について、明文化されたルールを、国籍や文化を問わず全ての人が遵守する公正・公平で安全・安心な港区をつくってほしい。
項番の2では、公共の場での外国人のルール違反やマナー違反について、日本人や外国人などの国籍を問わず、全ての人が安全・安心に暮らせるような施策を実施してほしい。
項番3では、他分野との連携について、在住外国人を対象とした計画だと思うが、外国人の中には観光などで一時的な滞在で来られる方もいるので、港区観光振興プランと連携した施策を実施してほしい。
項番の4では、国際化の進捗状況について、港区として何のために国際化を推進するのかをまず明らかにし、その目的の妥当性や効果、進捗について透明性を担保するために、具体的な数値目標を掲げてほしい。
項番の5では、国際化をするのは賛成だが、安易な国際化ではなく、日本人も外国人も住みやすくするようにしてほしいといった御意見をいただきました。
また、区民説明会では項番の6、港区ホームページは何か国語の言語に対応しているのかという御意見や、項番の7、外国にルーツがある
子どもたちの各種相談はどこでできるのかといった御意見を頂戴いたしました。
引き続きまして、資料№7、港区
文化芸術振興プラン(素案)に寄せられた
区民意見についてです。
項番の1につきましては、先ほどと同様、令和5年12月1日から令和6年1月4日まで募集を行い、インターネットで3名の方から3件の御意見をいただいております。
次に、項番2、区民説明会での参加者意見です。港区国際化推進プラン、港区
文化芸術振興プラン、2つの計画(素案)について合同で、12月11日、18日の2日間実施をしております。2日間で合計9名の方に御参加をいただき、5件の御意見をいただいております。また、
区民意見募集期間における説明動画の視聴回数は96回でした。
次のページを御覧ください。寄せられた意見の一覧です。項番の1から3はインターネットから、項番の4から8は区民説明会でいただいた御意見です。
項番の1では、ナイトタイムエコノミーの推進に向けて、博物館・美術館の夜間開館を推進し、取組内容を周知するため、庁内関係部署と連携してほしいというもの。
項番の2では、育児中の音楽鑑賞に関して、多くの子どもと子育て世代が鑑賞できるよう、開催日時、情報発信の見直しのみならず、開催地域や場所について検討が必要。
子どもたちが音楽を通じて豊かな心を育む機会を平等に与えていただきたいというもの。
項番の3では、日本の伝統文化の紹介、発信について、海外発信力のある港区において、日本の伝統文化の活動紹介と国内外への発信を積極的に行ってほしいという御意見をいただきました。
区民説明会では、項番の4、今後の推進体制について、プランに記載のとおり、区、
Kissポート財団、
文化芸術団体と区民が一体となって連携していくことを望むといった御意見や、項番の5、「各団体から、連携への不安や協働の必要性を求める声が寄せられている」と課題があるが、これはどういった内容のことなのかということ、そして、項番の6では、ファッションやデザインなどの企業との事業連携は行っているのか、また、項番の7、項番の8では、
みなと芸術センターの進捗について、他の自治体と比較しても準備が遅いのではないかと不安、工期を含めた概要について知りたいといった御意見をいただきました。
簡単ですが、説明は以上でございます。
○
産業振興課長(中林淳一君) それでは、第4次港区産業振興プラン(素案)に寄せられた
区民意見について御説明させていただきます。資料№8を御覧ください。
昨年12月1日から年明けの1月4日まで意見募集を行いまして、15名の方から合計22件の御意見をいただいております。内訳は資料記載のとおりでございますが、このうち会議としておりますのは、産業団体連合会ですとか港区観光協会といった、産業振興分野の関係団体の役員会・理事会の場で素案について御説明をして、その場で御意見をいただいたというものになります。
項番の2で、寄せられた御意見を記載しております。この中から幾つか御紹介をさせていただきます。
まず、№3です。12月17日の当委員会でも同様の御意見をいただいておりましたけれども、関係団体の理事会で素案を説明した際、区からの施策等の案内は、知っている事業者だけが恩恵を受けることのないよう、満遍なく周知をしてほしいという御意見をいただいております。
続きまして、№4。同様に、関係団体への説明時に、「多様な働き方の実現に向けた職場環境づくり」の施策につきまして、ハラスメントやダイバーシティー、ジェンダーに関する取組についても盛り込んでもらいたい。会社の経営層にそうしたセミナーを受けさせたいと考えているという御意見をいただきました。
2ページを御覧いただきまして、№13の御意見です。起業家・DX人材の育成について、事業会社やVC、ベンチャーキャピタル等との交流機会を設けることで、港区オリジナルのプログラムが実現する、そうしたことをプランに盛り込むべきといった御意見をいただいております。
甚だ簡単ではございますが、説明は以上です。
○
観光政策担当課長(宮内宏之君) それでは、第4次港区観光振興プラン(素案)に寄せられた
区民意見について御説明いたします。本
日付資料№9を御覧ください。
まず、項番1、
区民意見募集についてです。令和5年12月1日から令和6年1月4日まで意見募集を行いまして、インターネットと、当担当で行っております定例の会議、これは観光ボランティアのガイド等の定例会になりますけれども、こちらの場で、合わせて15名の方から合計26件の御意見をいただいてございます。
続きまして、項番2、寄せられた意見の内容です。主な御意見といたしましては、№8、ナイトタイムエコノミーの推進の取組として、博物館・美術館の夜間開館を働きかけるべきという御意見や、裏面、2ページに移っていただきまして、№11、富裕層に向けた施策として、MICE誘致団体等と連携して、国際会議でのVIP向けのサービス提供ができないかという御意見、また、№20、他区と比較して、商業と観光振興、名産品などの施策が足りていないということで、お土産の開発や名産品の育成について取組強化が必要といった御意見をいただいてございます。
甚だ簡単でございますが、寄せられた意見についての説明は以上となります。
○委員長(琴尾みさと君) 御質問等ございましたら、順次御発言をお願いします。よろしいですか。
○委員(
榎本あゆみ君) 質問ではないですけれども、例えば港区
文化芸術振興プランのところで、港区
基本計画・
実施計画の審議に当たり私も発言いたしましたが、2番のところに、育児中における音楽鑑賞をぜひやっていただきたいという声だとか、産業振興に関して言えば、スタートアップに関しての御意見も非常に多く寄せられています。この委員会でも各委員から発言されたことと類似した内容が非常に多く出ていますので、ぜひ各方面で前向きに取り組んでいただきたいと思います。お願いいたします。
○委員(野本たつや君) すみません。パブリックコメント全体に関する質問になるのですけれども、会議に参加された方は、双方向でその場でお答えできていることもあると思うのですが、インターネットとかで募集されたコメントに対しては、回答を返しているのか、それとも、御意見ありがとうございますのような返事をされているのか、いかがでしょうか。
○
文化芸術事業連携担当部長[国際化・
文化芸術担当課長事務取扱](
荒川正行君) これは
基本計画を含めて全て統一なのですけれども、終わった段階で、これから先になるのですが、委員会で報告をされた後に、一斉にホームページで、いただいた意見に対する御回答ということで公表することになってございます。
○委員(野本たつや君) ありがとうございます。
あと、前に新藤委員や清家委員からもあったと思うのですけれども、オンラインでの参加も含めて双方向でやり取りする場の方が、より参加がしやすいのかなと思いますので、改めて要望としてお伝えします。
○委員(新藤加菜君) いただいたコメントに、これからホームページで回答していくということだったのですけれども、一応、
基本計画にコメントをもらって生かしていきますという流れだったと思うのですが、どのように生かしていくのですか。
○
文化芸術事業連携担当部長[国際化・
文化芸術担当課長事務取扱](
荒川正行君) それぞれ個別の計画になっていくと、生かし方というものはいろいろあるかと思いますので、そのまま全て反映ができるものは反映いたしますし、少し調整が必要なものについては、後期の計画3年間の中のどこかでやるとか、あるいは、少し違ったアレンジをして、趣旨に沿った形でやるとか、それはそれぞれ各部門の工夫によって反映がされていくと思っております。
○委員(新藤加菜君) ありがとうございます。今回、港区
基本計画・
実施計画に文言として入れられなくても、せっかくいただいた意見ではないですか。いろいろな多くの区民の方がいる中で、貴重な御意見だと思うので、どんな形であれ、今後の区政運営に反映させていけるといいなとすごく思っています。
○委員長(琴尾みさと君) ほかによろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(琴尾みさと君) 次に、
環境リサイクル支援部に関する
個別計画の
区民意見について、
環境課長から発言を求められておりますので、これをお許しいたします。
○
環境課長(大浦昇君) それでは、港区環境
基本計画(素案)に寄せられた
区民意見について御説明申し上げます。資料№10を御覧ください。
項番1の
区民意見募集(パブリックコメント)につきましては、12月1日から1月4日まで募集をし、インターネットと持参により、6人の方から11件の御意見をいただいております。また、ページ最下部ですが、今回、動画の配信を行い、55回の御視聴をいただいております。
項番の2になります。区民説明会での参加者意見につきましては、12月11日から18日までの間で7回開催いたしまして、12人の方に御参加いただき、28件の御意見を頂戴いたしました。
4分の2ページを御覧ください。2ページは
区民意見募集での御意見、そして3ページから4ページが区民説明会での御意見となっています。幾つか御意見を御紹介させていただきます。
2ページの№3と5、関係価値の理解についての御意見につきましては、近年、環境保全と経済活動において関係価値が注目されており、両者はトレードオフの関係ではなく、両立して発展・成長していくものでございます。その理解について、指標の活用を検討するなど、環境教育や環境学習を通して広めていきたいと考えております。
続きまして、4分の3ページを御覧ください。3ページの№7です。フードドライブを拡大するのかとの意見につきましては、既に環境
基本計画に、未利用食品の回収拡大のため、新規に受付可能な施設の増設に努めるとともに、区主催のイベントや区内事業所の連携により、臨時回収の推進について記載しており、拡充に努めてまいります。
続きまして、同じ3ページの№11でございます。2050年ゼロカーボンシティの達成について、2050年では遅過ぎる、もっと前倒しして取り組むべきとの御意見につきましては、2050年に達成するのではなく、2050年を期限として、可能な限り早期に達成するという姿勢でございまして、環境
基本計画では、可能な限り早期の排出実質ゼロの達成を目指しますと記載をしております。
同じ3ページの№17、羽田空港に関する区の対応はとの意見につきましては、環境
基本計画に区独自の騒音測定を行っていることや、国に対し騒音対策等を求めていくことを記載しているとともに、今後、区に寄せられた意見の数や騒音測定結果なども追記することを考えております。
次に、4分の4ページを御覧ください。4ページの№24、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のときから問題になっていた水質はどうなっているのかとの意見につきましては、既に環境基準等の達成状況を記載しておりましたが、現在区が行っている取組や、今後、先駆的な取組を行っている自治体の調査を進めるなどを追記することを考えております。
次に、同じ4ページの№25、区内で店舗での食べ残しを持ち帰ることに統一すべきとの意見につきましては、食品衛生法や製造物責任法等による健康被害責任の整理を含め、現在国で検討している段階と聞いているため、記載については考えておりませんが、国による未利用食品提供や持ち帰りに関するガイドライン整備等の動向について注視をしてまいります。
説明は以上です。
○委員長(琴尾みさと君) 御質問等ございましたら、順次御発言をお願いします。よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(琴尾みさと君) それでは次に、教育委員会に関する
個別計画の
区民意見について、
教育長室長、生涯
学習スポーツ振興課長、
図書文化財課長、
教育人事企画課長より発言を求められておりますので、順次これをお許しいたします。
○
教育長室長(佐藤博史君) 港区幼児教育振興アクションプラン(素案)に寄せられた
区民意見等について御報告いたします。資料№11を御覧ください。
令和5年11月25日から12月25日の1か月間実施いたしましたパブリックコメントでは、インターネットにより2名4件の御意見、12月8日金曜日の夜間並びに10日日曜日に実施した区民説明会では、来場者2名、5件の御意見をいただきました。なお、より多くの方に内容を御理解いただくということを目的としまして、アクションプランの説明動画を作成し、港区ホームページにアップいたしました。説明動画の閲覧回数は91回でした。
3ページを御覧ください。区民説明会について御説明いたします。こちらは、教育分野5計画共通のものとなります。説明会を5つの計画合同で開催いたしました。区民説明会は、5つの計画を3グループに分けまして、隣接した3つの会場で同時開催、同説明会を3回実施するものでございます。このことによりまして、同日に隣接した部屋で5つの計画の説明を全て受けることができるという形としております。
区民意見の内容です。2ページを御覧ください。子どもの活動としまして、気軽に運動ができる場の開放や、学びに対する御意見として、国際的な教育の推進について御意見をいただいております。また、区立幼稚園の運営について、3年保育の拡充や魅力発信について御意見をいただきました。中でも区民説明会では、区立幼稚園へのさらなる期待の声をいただいております。
今後、寄せられました御意見への対応をまとめまして、学識経験者を委員とした幼児教育振興アクションプラン検討委員会の議論を経まして、2月の教育委員会にて計画決定への御審議をいただき、寄せられた御意見、対応と共に、決定したものをホームページで公開してまいります。
説明は以上です。
○生涯
学習スポーツ振興課長(竹村多賀子君) それでは、本
日付資料№12を用いまして、港区生涯学習推進計画(素案)に寄せられました
区民意見について御説明いたします。
項番1の(1)
区民意見募集(パブリックコメント)で寄せられた御意見についてです。募集期間につきましては記載のとおりで、他の4計画と同様でございます。(2)人数・件数につきましては、記載のとおりでございますが、インターネットにおいて4人の方から、内容ごとに分けますと、計8件の御意見を頂戴しております。内容につきましては、後ほど次のページで御説明いたします。
次に、項番2、区民説明会に参加された方からの御意見です。区民説明会は、先ほどの説明のとおり、他の教育分野の4計画と合同で2日間開催しております。(2)参加者数と件数でございます。12月8日金曜日は参加者なし、12月10日日曜日はお一人の御参加で、内容としましては、御意見を1件頂戴しております。
なお、その下に参考といたしまして記載しております説明動画の視聴回数でございます。こちらは、新型コロナウイルス感染症が5類に分類されましたが、3年前と同様に説明用動画をホームページとユーチューブとで配信しております。前回より分かりやすい動画としたこともありまして、視聴回数は前回の33回から、今回93回と増えております。
次に、寄せられた意見でございます。2ページを御覧ください。内容は記載のとおりでございますが、幾つか御紹介させていただきます。
まず、№1につきましては、生涯にわたって学び続けることができるためには、幼児期の教育や体験が欠かせない、幼稚園と保育園で学びや体験の機会に差が出ないよう連携を、未就園児やケアが必要な児童も取りこぼさないようにというものでございます。こちらは、現在の素案には未就園児・未就学児等に関する記載が多少薄いと感じておりますので、幼稚園や保育園未就園児に関する学びの連携部分の記載を、今後、学識経験者も交えました検討委員会で協議いたしまして、記載につきましてはこの後、工夫してまいりたいと考えております。
次に、№4の生涯学習情報の提供及び強化に関する御意見です。根本の考えとなる生涯学習とは何か、生涯学習がなぜ大切か、生涯学習にはどのようなものがあるのか、港区ではどのような生涯学習ができるのかということを踏まえて、生涯学習そのものを発信・啓発すべきであるという御意見でございます。こちらの御意見に類似した御意見を、先日の
区民文教常任委員会におきまして、
榎本あゆみ委員から頂戴しております。今後、外部委員も交えまして、記載内容につきまして工夫したいと考えております。
次に、№6から№8につきましては、3つとも様々な主体との連携に関するもので、地域の団体や学校、企業とが連携し、区の事業に区民が活躍しながら地域のつながりを広げてほしい、地域の連携により地域の活性化や課題解決につなげてほしい、また、連携による学びが
子どもたちにとっていい体験になるという御意見でございます。こちらにつきましては、現在も実施しておりますが、地域学校協働活動と併せまして、引き続き、区全体で取り組んでまいりたいと考えております。
簡単ではございますが、説明は以上となります。
続きまして、資料№13を用いまして、港区スポーツ推進計画(素案)に寄せられました
区民意見について御説明いたします。
まず、項番1、
区民意見(パブリックコメント)に関する御意見です。募集期間は他の4計画と同様でございます。人数、件数につきましては、インターネットと生涯学習スポーツ振興課の窓口への御持参により、7人の方から、内容ごとに分けまして、計9件の御意見を頂戴いたしました。内容は後ほど御説明いたします。
次に、項番2、区民説明会に参加された方からの御意見です。区民説明会の開催概要につきましては、先ほどと同様ですので説明は省略いたしますが、(2)参加者数と件数につきましては、12月8日は参加者なし、12月10日はお一人で、内容としては2件頂戴しております。説明動画の視聴回数につきましては、前回の55回から116回と、こちらも増えております。
次に、2ページを御覧ください。寄せられた意見でございます。内容を幾つか御紹介させていただきます。
まず、№1の部分は、幼児が参加できる水泳教室を増やしてほしいというものでございます。現在はスポーツセンターで実施しておりますが、もっと身近な場所で実施してほしいという御意見です。現在、乳幼児向けのプール教室につきましては、スポーツセンターの小プールを使っております。水深が100センチメートルから70センチメートルまで浅くできる可動床となっております。これ以外のプールは、学校開放などで使用している学校の屋内プールになるのですが、可動床のプールと、床が固定されたプールがございます。可動床の場合は水深を浅くできますが、床が固定されている場合は、赤台と言われる水の中に沈めるタイプの台があるのですけれども、それを使ったとしても、多少浅くはなりますが、浅くできる範囲が限られております。こういった実態や実施方法など、今後調査しまして、実施に向けてどのようなことができるのかを確認した上で、事業化に向けて検討を進めてまいりたいと思っております。
次に、№2です。今年度から取り組んでおります高齢者向けeスポーツ体験事業に関する御意見でございます。こちらは、区内のeスポーツに特化した民間の施設や企業、大学との連携で実施している事業ですが、世代間交流により、高齢者のフレイル予防だけでなく、若者が高齢者と交流することでの教育効果、また、双方が楽しさ、臨場感を共有できるなど、高い成果をこれからも期待したいという御意見でございます。こちらは既に計画の中でも記載しておりますので、御意見として賜っております。
№4から№6は、3つとも数値目標に関する御意見です。№4は、数値目標を達成するための各施策との関係が分かりづらい、№5と№6は、共に「みる」の中で、生でスポーツを観戦することと、テレビやパブリックビューイングでの観戦は、混ぜるべきではないという御意見でございます。現在、素案では、「みる」の内数として、ライブ観戦、生で見る観戦の数値目標を記載しておりますが、いただいた御意見に関しましては、この後、策定に関する検討委員会の中で協議、検討して、記載方法の工夫を考えていきたいと考えております。
簡単ではございますが、説明は以上となります。
○
図書文化財課長(齊藤和彦君) それでは、本
日付資料№14を用いまして、港区立図書館サービス推進計画(素案)に寄せられた
区民意見について御説明いたします。
項番1、
区民意見については、期間中3人の方から4件の意見をいただきました。
項番の2、区民説明会での参加者意見です。こちらについては、2日間の説明会で、2名の方から16件の御意見をいただきました。参考で記載しておりますとおり、図書館サービス推進計画(素案)説明動画視聴回数は148回となっております。
2ページを御覧ください。寄せられた
区民意見の一覧です。幾つか御紹介いたします。
2番を御覧ください。インターネットで寄せられた意見です。区立図書館の目立つところに計画と毎年の実施状況を報告するコーナーを設けるなど、計画期間中も計画の進捗について周知を図る必要があると思うという意見です。図書館サービス推進計画の進捗に関しましては、教育委員会で毎年報告し公開をしているものの、現在、図書館利用者向けに積極的な公開というのは行っておりませんので、今後は図書館ホームページなど、区民に身近な場所でも公開していきたいと考えております。
12番を御覧ください。区民説明会での意見です。現在の図書館システムでは閲覧履歴が残らないようになっているが、貸出履歴を残すような機能があった方がよいと思うという意見です。来年度予定をしておりますシステム更新時に、本人が希望した場合、貸出履歴の確認ができる機能が付加される予定でございますので、来年6月以降は実現できる予定です。本人以外は貸出履歴を見ることはできませんし、本人であれば削除することも可能となっております。
16番を御覧ください。こちらも区民説明会での意見です。電子書籍について、ランキングや新刊本の検索ではなく、テーマ別での情報をもう少し充実してほしいという御意見です。港区電子図書館では、利用促進を図るため、テーマ別の情報に加え、現在特集ページを充実させております。一例といたしまして、現在は、大河ドラマで描かれた偉人たち、電子書籍で落語を楽しむなど特集をしておりまして、今後も取組を充実し、効果的に周知を図っていきたいと考えております。
簡単ですが、説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○
教育人事企画課長(村松弘一君) 資料№15に基づき、学校教育推進計画(素案)に寄せられた
区民意見について御報告させていただきます。
項番1、
区民意見募集(パブリックコメント)についてです。意見募集期間はほかの4計画と同様に実施し、合計3名の方から、延べ8件の御意見がございました。また、参考として、資料の下部に記載しておりますが、区民の方、また、他の方に学校教育推進計画を御理解いただきたく、計画の概要を説明した動画も併せてホームページ上で公開し、87回の御視聴をいただきました。
続いて、項番2の区民説明会ですが、12月8日と12月10日の2日間開催し、合計3名の方から、延べ8件の御意見がございました。
続いて、2ページを御覧ください。パブリックコメント及び区民説明会に寄せられた意見の一覧になります。
№1から№8の意見は、パブリックコメントでいただいた意見となります。主な意見としては、№5から№7、特別支援教育に関してです。特別支援教室に関して、支援が充実していてありがたいという意見や、より相談しやすい場の提供について検討ということとか、就学後のフォローなどについての御意見をいただきました。いただいた意見を踏まえまして、港区の特別支援教育について、または相談しやすい場の提供について、また、就学後のフォローについて、区民の方々に周知等を図っていきたいと考えております。
続いて、№9から№16の意見は、区民説明会でいただいた意見となります。主な意見としては、№9のタブレット導入によるスクリーンタイムの増加に関する視力低下等の懸念がありました。説明会では、タブレットルールを定めている旨を説明させていただき、御理解をいただきました。
№10から13は、不登校特例校の設置や、内容に関する御意見がございました。現在の検討状況や、不登校特例校の教育課程などの説明をさせていただき、御理解をいただきました。御意見をいただいたことを踏まえまして、№9のスクリーンタイムについては、ICT教育、または港区で現在取り組んでいる内容を計画の中に加えたいと考えております。№11の不登校特例校については、不登校特例校についての解説を計画の中に加えたいと考えております。
学校教育推進計画(素案)に寄せられた
区民意見についての説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○委員長(琴尾みさと君) 御質問等ございましたら、順次御発言をお願いします。
○委員(
榎本あゆみ君) この内容については、きっと各所管の皆さんが適宜改善してくださるのかなと思いますけれども、私は区民説明会の在り方について、少し意見を申し上げたいので、ここについて詳しく聞きたいと思います。5計画合同で12月8日と10日に行ったということですが、8日の金曜日は午後6時から、10日の日曜日は午前10時からということでありますが、最初に少し御説明ありましたけれども、もう少し詳しく教えていただきたいのと、あとは、区から職員の方たちも出向いていると思いますが、人的リソースはどれぐらいここに割いているのかお伺いします。
○
教育長室長(佐藤博史君) こちらの説明会ですけれども、平日の夜間と日曜日の昼間という形で行っております。
5分野を3つに分けたというのが、一つは、学校教育と幼児教育を一つのグループにしております。もう一つは、生涯学習とスポーツというものを一つのグループにしております。そして、もう一つが図書館ということで、3つのグループに分けまして、隣同士の会議室を使って、それぞれ40分の枠で20分ずつの説明ということでスタートしております。40分たちますと、また同じ説明を40分間やりますので、区民の方は、まず最初の部屋に行って40分お話を聞いた後、今度は隣の部屋で40分聞いて、さらに隣の部屋で40分聞くということで3つのグループを回れば、5つの計画の説明を全て受けられるという仕組みとしております。
残念ながら、興味のある幼児教育振興アクションプランのところだけで帰られてしまったとか、図書館サービス推進計画のところだけで帰られてしまったというケースがあったので、そのままずっと横に渡った方というのは限られた人数ではありましたけれども、そういう説明会でございました。それぞれ職員も、担当者2名から4名が会場につきまして、設営から資料の配付、そして誘導のために当たりましたけれども、結果としては、御参加の区民の方は限られた人数だったということになります。
○委員(
榎本あゆみ君) 5つの
区民意見のところを見ますと、12月8日の方は図書館サービス推進計画のところでお一人になっているだけで、あとはゼロ人なわけです。今の御説明でいくと、要は、1、2、3のうちの3のところ、図書館のところにお一人が行かれて、そうなると、学校教育とか生涯学習スポーツの御説明に行った職員の方たちは、誰も来ない部屋でずっと座って待っていたということになるのですか。
○
教育長室長(佐藤博史君) 区民の方がどなたもお見えにならなかった時間帯は、説明の練習ですとか、資料の確認ですとか、また、パソコンを持ち込んで資料の調整ですとか、そういった工夫で過ごしました。
○委員(
榎本あゆみ君) どの分野もそうですけれども、特に教育委員会の部門は非常に忙しい中、1分野、もし4名であれば、それだけ十何人の職員の方がここに出向いていって、結局、誰にも声も届けられず、この時間、何も生み出されなかったわけです。それよりは、先ほどから出ている動画配信も含めてですけれども、もっと有効に皆さんの時間は使われるべきですし、非常にもったいないと思います。
たったお一人、もちろんそのお一人も大事だけれども、1人の方の意見を聴くのに十何人もの皆さんの大事な時間をここに使うことが、本当に区民26万人にとっての最大の利益かということは、よく考えていただきたいと思いますし、私は決してそうではないと思います。今後、この区民説明会の在り方は変えるべきだと思いますし、言ってしまえば、やめた方がいいと思います。
特に教育の分野というのは、お子さんが小さかったりして、当事者の方は非常に忙しいわけです。区民説明会に来られるという方は、言ってしまえば時間のあり余っている方なわけですから、そうではない本当に忙しい方たちが足を運ぶことのできないような区民説明会を、形式上、今やっているということは、今後の課題として、今後の在り方は検討して、ぜひ廃止の方向で私は考えていただきたいと思います。これは私からの意見であります。
○
教育長室長(佐藤博史君) ありがとうございます。今おっしゃられたとおり、果たしてこの時間というものが有意義なのかというのは、内部でも検討いたしました。今御指摘ありましたとおり、この説明会の在り方について、先ほど野本委員からもありましたけれども、オンラインによる説明会というものが今後有効なのではないかということで、具体的には話もしております。
また、説明に際しては、幼児教育振興アクションプランであれば、各幼稚園などでの説明など、新たな工夫も検討したいと思っております。
また、時間帯や曜日につきましては、日曜日に幼児教育振興アクションプランのところで、御家族でお見えになった方がいらっしゃいまして、お子様を一時保育としてお二人お預かりしまして、御夫婦で説明を聞いていかれました。期待の声とかも非常に聞かれまして、非常にありがたい時間ではありましたけれども、その方は、動画を見たりして内容は分かったものの、どうしても直接対面で話がしてみたくて来ましたという声もありましたので、そういった御意見も大切にしながら、効果の部分ということを検証して、次回に向けて大きな課題として、次に進めていきたいと思います。
○委員(新藤加菜君) スポーツ推進計画についてなのですけれども、5番、6番のところで、テレビ、インターネットで見ることと、パブリックビューイングで見ることと、リアルに直接見ることを分けてほしいという声に対して、対応されていくということです。その3つの事項を分けていくのはいいと思うのですが、「みる」の中にテレビやインターネットでの視聴を含むのはおかしいとなっていたのが気になっていて、それも含めて私はスポーツ観戦だと思いますし、そういうものから見始めて、最初はABEMAでスポーツを見ていたものを、今度は会場に行ってみようかなというのがあると思うので、これはぜひ「みる」の中に含めてほしいと思うのですけれども、そこをどのように対応していくのかというのを詳しく聞きたいです。
○生涯
学習スポーツ振興課長(竹村多賀子君) ありがとうございます。まさに今、新藤委員からおっしゃっていただいたような内容を、外部の学識経験者も交えた対応も委員会の中でも議論したところでございます。
今回、「みる」の中にテレビやインターネットを入れた理由の一つといたしましては、事前のアンケート調査の中で、障害者の方からの御意見が幾つかございました。その方たちもインターネットを通じてスポーツ観戦をしているということが分かりましたし、この3年間のコロナ禍の中で、スポーツを見る環境は大分変わってきて、生では見られないのだけれども、その分、インターネットで専門チャンネルをわざわざ契約してでも見るという方も増えているのが事実です。そのため、素案ではその部分までが、御意見を下さった方に伝わらなかったのかもしれないのですけれども、「みる」の一つとして捉えたいと考えております。この後、素案から成案の計画になるのですが、そういったことも踏まえまして、最後の確認をしてまいりたいと思います。ありがとうございます。
○委員(新藤加菜君) ありがとうございます。まさに障害がある方にとっては、現地で見ることも物理的に難しかったりもする中で、でもデバイスを使ってとか、インターネットを使ってだったら見られるということもあると思います。ぜひダイバーシティー的な観点からもお願いしたいと思いますし、この方々の言っていることもすごく分かるのですけれども、さらに付け加えるのであれば、現地で見ないとスポーツ観戦ではないのだというスポ根的なことを言われても、あまりスポーツが好きではない人からすると、少しびっくりしてしまうというか、私などは文化系出身なので。
でも、そういうのではなく、まず気軽に来てねという感じだと、スポーツ振興にもとてもつながると思うので、ぜひそういう視点というか、ザ・体育会系ではない人たちの意見というのも拾えるようにしていってほしいなと思います。お願いします。
○生涯
学習スポーツ振興課長(竹村多賀子君) ありがとうございます。生で見るにつきましては、スタジアムや球場などで見る見方もありますし、身近な学校の体育館に有名なチームを呼ぶとか、プロ
スポーツ選手を呼んで見るという形も「みる」の一つだと思っています。そういったところから、苦手な人も、こういうスポーツもあるのねとか、今までのメジャーなスポーツだけではなく、楽しめるスポーツはたくさんあると思いますので、裾野は広げていきたいと思っています。ありがとうございます。
○委員長(琴尾みさと君) ほかによろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
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○委員長(琴尾みさと君) 次に、次回の委員会についてです。既にお知らせしておりますとおり、2月7日水曜日、午後1時30分からを予定しておりますので、よろしくお願いいたします。
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○委員長(琴尾みさと君) そのほか、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(琴尾みさと君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。
午後 3時39分 閉会...