高輪地区総合支所長・産業・
地域振興支援部長兼務 山 本 睦 美
地域振興課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務 太 田 貴 二
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務 矢ノ目 真 展
観光政策担当課長 桑 原 砂 美
税務課長 相 川 留美子
教育推進部長 星 川 邦 昭
学校教育部長 上 村 隆
〇会議に付した事件
1
審議事項
(1) 議 案 第10号
港区立みなと芸術センター条例
(5.2.15付託)
(2) 請 願3第5号 2030年
CO2削減目標引き上げに関する請願
(3.2.19付託)
(3) 請 願3第6号
区有施設への
再生可能エネルギー電気導入を求める請願
(3.3.16付託)
(4) 請 願3第8号
騒音防止及び
安全確保に関する請願
(5) 請 願3第9号
通学路安全確保に関する請願
(以上3.6.10付託)
(6) 請 願3第18号
区有施設への
EV充電設備設置を求める請願
(3.9.10付託)
(7) 請 願3第22号 庁有車への
電気自動車(EV)導入を求める請願
(3.11.26付託)
(8) 発 案元第6号
区民生活事業・
教育行政の調査について
(元.5.29付託)
午後 1時00分 開会
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) ただいまから、
区民文教常任委員会を開会いたします。
本日の
署名委員は、やな
ざわ委員、池田副
委員長にお願いいたします。
赤坂大輔委員より、欠席する旨の届出が提出されておりますので、御報告いたします。
この際、傍聴者の方にお伝えいたします。
委員会の撮影・録音を希望される方は、あらかじめ申出書に御記入の上、提出ください。なお、撮影・録音は、申出が許可された後にしていただきますよう、お願いいたします。
初めに、
山本産業・
地域振興支援部長及び
矢ノ目国際化・
文化芸術担当課長から発言を求められておりますので、これをお許しいたします。
○
高輪地区総合支所長・産業・
地域振興支援部長兼務(
山本睦美君) お時間をいただきまして、ありがとうございます。このたびは、私どもの不手際から、
委員会の運営に大変御迷惑をおかけし、また、混乱を招き、誠に申し訳ございませんでした。
委員会の報告に当たっては、委員の皆様へ必要な
資料提供を行った上で
委員会に臨むべきでありました。また、区が発出する文書については、慎重に取り扱うとともに、細心の注意を払って対応すべきものでございます。今回については、いずれにおいても十分な対応ができていなかったと、深く反省しております。
管理職に改めて徹底いたしますとともに、今後このようなことがないよう取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。大変申し訳ございませんでした。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) 先ほどの産業・
地域振興支援部長の言葉と併せまして、
担当課長として、港区議会並びに区民の皆様に対して多大なる御迷惑と混乱を招いたことをおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
それでは、昨日要求のありました資料について、本日付の資料№2-3を調製いたしましたので、こちらで御説明を申し上げます。こちらは、
港区立みなと芸術センターの
管理運営の方向性に関する庁内の
合意形成で用いました会議の資料及び議事録、並びに区が
候補者宛てに発出した文書でございます。今回、時系列でおつけしております。
11月15日に開催した第14回
行政経営推進委員会の資料と議事録でございます。
通し番号の4ページを御覧いただければと思います。資料の1ページという形でございます。
審議内容は、枠囲みの中でございます。こちら、(仮称)
文化芸術ホールの名称などの条例に記載する事項などを審議するものでございました。
続きまして、
通し番号15ページでございます。こちらは、令和9年度公の施設の
管理運営の方向性について審議した資料でございます。こちら、関連する議題のため、一括して審議をしております。
続いて、
通し番号16ページから、
行政経営推進委員会の意見を受けて資料を修正したものを、令和4年12月2日の第9回庁議で審議しております。
なお、お配りしている各会議の資料のうち、今後の
スケジュールに本
委員会で報告という記載がございますが、内容が条例案と重複していたため、今回、報告を控えております。
最後に、
通し番号28ページでございます。
庁議終了後に
意思決定を行いまして、12月5日付で
候補者宛て通知を発送しております。こちらの通知は、区の
内部意思決定に対しまして、
候補者が応じていただけるかを確認するために発出した
依頼文書でございますが、
記載内容を含め、より慎重を期すべきでございました。
なお、この区の通知を受けて、
候補者から団体の
評議員宛てに
指定管理者として指定を受けたかのような通知が送られており、区も、内容に不適切な表現や誤りがあることを確認しております。
候補者へは、評議員に対して正しく説明を尽くすことを強く指導するとともに、今後の対応につきましては、
委員会終了後に協議をしてまいります。
条例について皆様に審議をいただく前にこのような混乱を招き、また、大変不快な思いをさせてしまったことを改めて深く申し上げます。申し訳ありませんでした。
──────────────────────────────────
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、
審議事項に入ります。初めに、
審議事項(1)「議案第10号
港区立みなと芸術センター条例」を議題といたします。前日に引き続き、質疑を行います。御質問等ございます方は、御発言をお願いいたします。
○委員(
福島宏子君) 昨日、
資料要求、そしてまた、説明を求めたことに対して、本日説明、また、産業・
地域振興支援部長からもありました。ありがとうございます。
それで、昨日求めたのは、本当にこの条例というものがやはりしっかりと制定されてから、これをどのようにしていくかということで発信していく、そこの辺りをもう一旦確認してから、この条例の審議というものに私もしっかり臨んでいきたいと思っての発言でした。委員の皆さんにも、2日間にわたって本当にこの
委員会ということになってしまったわけですが、今回あったこと、こういったことは繰り返してはならないと思いますので、私は議会としても、そういった役割も果たしていきたいと考えております。
この条例に関してですが、やはりこれまで区民が待ち望んできた、延び延びになってきた、こういったところでやっとできる
文化芸術ホール、
みなと芸術センターという名前での提案ですけれども、設置するというところでは、私はもちろん反対するということはありません。
指定管理者の在り方や今回の進め方に関しては、
様々やり取りもしてきましたし、意見も持っていながらも、設置はやはりしっかりと区民の皆さんのために進めていきたいという、そういった立場であることをまず初めに発言させていただきます。
そして、今、たくさんの資料を用意していただきまして、すごく簡単に
国際化・
文化芸術担当課長から説明がありましたけれども、この資料、目を通しますと、1点だけ少し指摘しておきたいことがあります。
指定管理者を非公募にしたという、そういったことの理由について一言言わせていただきます。事前の調査で手を挙げる
民間事業者がいないことが分かったということが、非公募になっている大きな理由に挙げられています。非公募が決まった
委員会や庁議などの決定を見ても、そういったことが分かります。
指定管理者に手を挙げるところがいないから非公募にということであると、もともと公募が前提で、
指定管理者に運営を任せるというところ自体、それがいいのかどうかということにつながっていくと思っています。このような非公募というやり方は、
業務委託という形にほかならないのではないでしょうか。
指定管理者制度自体の矛盾点、そして問題点、企業にとって魅力がないものになってしまっているのではないか、また、そういった
競争原理など全く働いていないのではないか、こういったこと自体を見直す時期に来ているのではないかということを、今回のことも見て強く感じました。
再度、今回の
文化芸術ホールというものについて、私はこれまでの
委員会でも、
指定管理者制度にそぐわないということを何度も発言してまいりましたけれども、再度この場でも、
指定管理者制度にはそぐわない施設であるということを発言させていただきます。
そして、条例の中身にも幾つか触れさせていただきたいと思うのですけれども、港区
文化芸術振興条例の第3条の
基本理念を踏まえて、今回の条例の制定がされているということが書かれておりました。港区
文化芸術振興条例の第3条には、全ての項目について、
文化芸術という文言が使われています。文化という言葉が今回の条例には全て外れていて、芸術ということに言い換えられております。港区
文化芸術振興条例と今回の
港区立みなと芸術センター条例に関して、文化がなくなってしまっていることに関しての説明を求めます。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) まず、港区
文化芸術振興条例における
文化芸術につきましてですが、引き続き私ども区にも専管の部署がございますので、こちらで引き続きしっかりと進めてまいりたいと考えています。
ただ、この施設におきましては、当然、この理念を踏まえて設置をするものでございます。今回、文化という言葉を取った理由でございますが、
文化芸術という言葉は非常に幅の広い概念で、人によって受け止め方が様々でございます。今回、
文化芸術ホール管理運営計画(素案)を
区民意見募集、今回初めて
パブリックコメントを行いまして、そちらにおいても文化という言葉を用いることにより、その言葉の印象がこの施設で想定する事業とは合致していないことが
区民意見で分かりました。
また、
みなとタウンフォーラムの
国際化・
文化グループに参加されている区民の方からも、
文化芸術という言葉は非常に美しいのですけれども、何をするのかはっきりしないという御意見もいただきました。
これらを受けて、芸術という言葉に集約をした方が、この施設においては区民の皆様に向けてより目的や手段が明確になるという結論に至り、文化という言葉を取らせていただいております。
○委員(
福島宏子君) 今、御説明があったのですけれども、文化を取った形での
みなと芸術センターという、そういった名称については、区民の皆さんからの
パブリックコメントやアンケートなど、そういった
意見募集は一切やられていないと思うのです。なので、また文化を取ったことによって、区民の皆さんの思いだったり反応だったりというところが何かしら出てくるのではないかということで、少しその辺りは、私が言ったような、何で文化を取るのだというようなことが多くあるのではないかと思いました。
国においても、文化庁などという、文化とつくものはあっても、芸術庁や芸術の分野に特化している、そういったところはなかなか見受けられません。またそういったところも区民の皆さんにはしっかりと丁寧に説明していただければと思いますけれども、その辺りはいかがでしょうか。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) 今の御質問は、
区民周知の部分に関わってまいるかと思います。
みなと芸術センターの
検討状況、名称、今後も含めてそうですが、区の
ホームページに専用のページを設けまして、一連の経過を掲載しております。また、
文化芸術ネットワーク会議や
気運醸成事業の
シンポジウム等でも今回周知をさせていただいております。
さらに、今、我々が進めていく中では、
田町駅東口再開発の際に遡って、参画していただいた区民の方にも、物事が進んでいく過程で、折々に説明に伺っておるところでございます。
ただいまの名称も含めまして、今後もこれらの取組を継続するほか、
関係団体の皆様への説明、また、全体に周知するだけではなくて、周知したいターゲットをしっかり絞って、計画的な
理解促進に努めてまいりたいと考えております。
○委員(
福島宏子君) よろしくお願いします。
あともう1点ありまして、現在、
文化芸術ホール、
みなと芸術センターですが、準備室というような形で、役所内では稼働しているのかと思います。参与も5人、選出されています。今後の準備室の動きはどのようになるのかということをお伺いします。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) 今後の動きでございますが、来年度につきましては、まだ
指定管理者が指定されたわけでもございません。まだ条例も今審議している最中でございますので、我々、産業・
地域振興支援部地域振興課の中に、今の名称ですと、
文化芸術ホール整備担当ということになりますが、そちらの担当と、あと、専門の参与を区の
非常勤特別職として参加していただいて、アドバイス、助言をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
○委員(
福島宏子君) 出されている資料ですと、2024年1月からは、
開館準備業務開始ということが書かれております。その際の準備、現在の準備室とそういった
開館準備業務開始の関係というのはどのようになりますでしょうか。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) ただいまの御指摘は、本日お配りした資料の最後の通知の
スケジュールのところに記載のあります、令和6年1月、
開館準備業務開始というところに関わってくるかと思っておりますが、こちらにつきましては、条例を御審議いただきまして、制定いただいた後、区が厳正に
指定管理者の
選定作業を進めまして、令和5年第4回港区
議会定例会で
指定管理者の
指定議案を提出いたします。その後、議決をいただきました後、
指定管理者、まだ期間までは
指定管理者ではないですけれども、予定者になります。その方に対して、今後、
開館準備業務を依頼したいと考えております。
○委員(
福島宏子君) それまでは準備室がしっかりと稼働していって、
開館準備に当たっては、しっかり引継ぎなども一緒にやりながら進めていくというところになっていくと思いますけれども、また、そういったところでは、今の準備室の役割というのがかなり大事になってくると思いますので、区のそういった力を発揮していただければと思います。
最後なのですけれども、今後の
スケジュールというところで、11月に第4回港区
議会定例会と書かれて、今日付の最初に出されている資料、それの8ページなのですが、11月下旬に第4回港区
議会定例会の中で
指定管理者の
指定議案提出ということが、今後の
スケジュールの一番最初に書かれているのですけれども、
指定管理者の選考の
プロセスを教えてください。
企画提案書などの
提出期限や
選考委員会の開催時期などを含めてお願いします。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) 今後の
スケジュールでございますが、条例の議決をいただいた後、今、区が考えております
候補者宛てに
企画提案書の
作成依頼を行う予定でございます。その後の締切日や選定に係る日程については、現在まだ定まっておりません。
予定としては、そういった作業を踏まえまして、令和5年10月頃に港区
指定管理者選定委員会にて審議をさせていただいて、区の基準を満たす場合は、そのまま選定という流れになりまして、港区議会の皆様に提案を差し上げたいと考えております。
○委員(やな
ざわ亜紀君) 先ほど
福島委員も質問と、あと、思いと言われていたのですけれども、私も
文化芸術ホールとずっと言ってきていて、
みなと芸術センターという名前に、それは分かるのですけれども、芸術があって、文化を創造していくということもあったと思うので、文化が取れたというのは少し残念かと思っております。ただ、条例の名前はこれでいくということなので、今日はその意見だけ、1個だけ言わせていただきます。
続いてなのですが、令和3年に
サウンディング調査というのを実施しました。港区でその方法を初めて採用した理由ということに関して、ここの
委員会でも言いましたけれども、それを改めて聞きたいというのと、今回、
条例制定議案が上程されるまでの
サウンディング調査の結果というのが議会に報告されなかった、その理由について改めてお聞きしたいと思います。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) まず、1点目の
サウンディング調査を行った趣旨なのですけれども、今回、劇場という特殊な施設、かつ、これまで再三延びてきた
スケジュールの中で、どういった
事業者がよいのか、また、どういったところが協議していただけるかも含めて、何も分からない中でスタートしてしまった場合、適切な
事業者の
選考過程に支障が出ると判断いたしまして、事前にまずは公募で区の考えていることを公表した上で、
事業者の皆様の意見を伺いたいという趣旨で
サウンディング調査を実施させていただきました。
サウンディング調査を本
委員会で御報告しなかった経緯でございますが、
サウンディング調査を行った結果、先ほど区の
ホームページに一連の経過を掲載しているということがございましたけれども、一連の結果をなるべく早くお伝えをしたかったということで、
委員会の場ではなくて、個別の説明で情報提供させていただいた後、
情報公開をしたという流れでございます。
○委員(やな
ざわ亜紀君) すみません。出産などでもしかして私が聞いていないだけかもしれないのですけれども、
サウンディング調査結果は、
区民文教常任委員の皆さんにもありましたか。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) 議長、副議長と、あと、委員の皆様と各幹事長に御説明に伺ったと聞いております。
○委員(やな
ざわ亜紀君) 一旦分かりました。
あともう2点あるのですけれども、1つ、まず、この条例を制定しないと、本来であれば、
指定管理者を選ぶという
プロセスができないということ、
先ほど説明がありました。
サウンディング調査による結果があって、そして、勉強会でも講師が、このような世界に誇れる施設の
指定管理者というのは、本当にそんじょそこらの
事業者に任せるのはよろしくないということを言っていましたことから、誰もが納得する
事業者を選定していただきたいという思いには変わりありません。
先ほど
公益財団法人港区スポーツふれあい
文化健康財団の名前も出ましたけれども、
公益財団法人港区スポーツふれあい
文化健康財団の方が、区が先に依頼している分、有利なのかなどとどうしてもやはり感じてしまいますし、広く
事業者をこれから選考されていくということなのですけれども、窓口を広げていただきたいと思います。
改めてこれからの動きというのを、先ほども質問がありましたけれども、より詳しくお伺いしたいと思います。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君)
みなと芸術センター、当然、区民が主役の施設でございますので、現在、区が
候補者として考えていた
Kissポート財団については、やはり平成8年度から積み上げてきた地域との関わりや区内の
文化施設との
ネットワークを有していますので、この強みは
唯一無二かと思っております。
専門性という点では、やはり今後の
運営体制を比較検討した上で明らかといたしまして、改めて
指定管理者候補者とするのかというものについては、区の中で厳正に審議を重ねてまいりたいと思っております。
また、ほかの
事業者の皆様も門戸を広げてということでございますが、やはり
サウンディング調査の結果につきましても、明らかになったのは、劇場という特殊な施設かつ
準備期間が長期であるという、そういった背景を前提といたしまして、
専門人材を先に雇用して
企画提案や
共同事業体の構築を進めていくということが、
指定管理者として選定されるかどうか不透明な中で、なかなか
事業者として難しいという御意見も多々いただいております。
しかしながら、協力をしたいという意向をお持ちの
事業者も多くございますので、
民間事業者のノウハウを活用するという点では、今後も調整をさせていただきたいと考えております。
○委員(やな
ざわ亜紀君) 分かりました。広くお願いいたしたいと思います。
直接条例というのは関係がない部分なのですけれども、確認させていただきたいというところで、条例を制定するに当たって、区は参与という有識者を加えながら、港区がこのホールを持つ意義などを固めてきたと思っています。議会内で勉強会があって、講師の方から、一般の区民が本物を身近で体験するというプロフェッショナルによる
パフォーマンス鑑賞の機会を提供することについては熱い思いを語っておられましたが、一般の
活動団体が発表の場として利用する施設としてどうあるべきか、どう利用してほしいかがあまり伝わってきませんでした。
区民の
文化芸術活動の裾野を広げるための
活動施設となるものでありまして、この
ホール設立に関しては、
文化芸術振興という崇高な理念だけが先行している印象があり、ここは
区民団体が活動できる場であるのか、区民の方に喜んで利用していただけるものなのかというのが、
自民党会派としては最低限確認しなければいけない点ですので、その辺り、明確にお答えいただけたらと思います。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) 我々も、
管理運営計画を策定した際に、どのような事業をやっていくのか、どのように区民に関わっていくのか、関わっていただくのかという点は、しっかりと議論してまいりました。今回、
管理運営計画の中でも、区が行う事業全てに区民の方にどのように関わっていただきたいかということもしっかりと明記をしております。
もちろん
文化芸術を通じて
区民福祉の向上を図りたいという施設ですので、
共生社会の実現を図る
創造事業だけではなくて、しっかり区民の方に新たな活躍をしていただく場として、もちろん発表もそうですし、そういったプログラムを
専門スタッフがサポートをして、活躍していただきたいと考えております。そういった事業も含めて、バランスをしっかり検討してまいりたいと思います。
○委員(
横尾俊成君) ありがとうございます。先ほど産業・
地域振興支援部長、
国際化・
文化芸術担当課長からお話がありました。とても内容は理解できたのですけれども、一言言うとすると、やはり私たちとしても、この設置条例、まだ決まっていないという段階でこのような文書が出てしまうということ自体、議会にどうやって説明するのか、通るのか通らないか含めて、きちんと議論が必要だということを理解していただきたいということを改めて申し上げたいと思います。
その上で、内容としてなかなか理解しづらいのが、非公募とする理由というところがどうしても、お話を伺ってきてもなかなか難しくて、理解できないと思っております。というのは、今までいろいろなものがあって、これまでも
事業者が手を挙げづらいものがあったとして、でも、入札不調などをしても、もう一度直して出す。そのようなことで
事業者の創意工夫を求めてきたし、逆に、区としてもそれを手を挙げてもらうように働きかける。そのように事業を進めていくという形で、これまで
指定管理者はやってきたと思うのです。
今回、
サウンディング調査で手を挙げる意向がなかった。だとしたら、どうしたら手を挙げてもらえるのだろうか、どのような事業だったら一緒にできるのだろうか。先ほど1年間、
準備期間が長いので手を挙げづらいとおっしゃったけれども、それは
準備期間の間、人件費を払えばいいのではないかなど、いろいろな方法はあると思うのです。でも、それを全部、そのような議論があったのかなかったのか。初めから
Kissポート財団が取るような形で進めてきたように、見えてしまうというところに関して、やはりそこの非公募としたという部分に関しては、もう少し御説明をしていただきたいと思っています。一方で、
Kissポート財団に投げたら、
準備期間が多くても、それを押しつけてしまうのか。彼らも人件費がかかるわけですから。なぜかそこがいまいちまだしっくりきてないので、もう少し何か具体的に補足することがあったら教えていただきたいと思っております。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) ただいま2点の御質問ですが、どちらも少し関連した御質問になってくるかと思います。
準備期間と申し上げましたが、指定を受けた後の
準備期間というよりも、
サウンディング調査では、やはり単なる貸館業務ではないので、単体の
事業者では応募が難しいという点、また、そのためにジョイントベンチャー、
共同事業体を組むといった準備だったり、また、そこから
企画提案書を作成するといった場合に、やはり複数年時間をいただかないと提案が難しいというお話を伺っております。そこの期間について、やはり長期的な準備が必要だということを鑑みますと、開館
スケジュールをにらみながら、どういった形で最良な事業所を選んでいくのかというところで、今回非公募という結論をさせていただきました。
○委員(
横尾俊成君) 分かりました。そうですね。通常の業務ですと、例えば、区が担当課として責任を持ってまとめる係、役をして、業務を
指定管理者に発注していくというところだと思うのですけれども、そこにやはり
Kissポート財団を挟むということが、どちらにせよジョイントベンチャー、それが前提なのだとしたら、なぜそこに
Kissポート財団を挟む必要があるのかなど、そこの理由について、うまく言えないのですけれども、つまり、あえてやはり
Kissポート財団というか、一つ
指定管理者で置かなければいけなかったという理由、ここに関してはどうでしょうか。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) 私の説明不足ということはございますが、今回、
サウンディング調査で
事業者がいなかったから
Kissポート財団にしようというわけではなくて、区としてもやはり施設の設置目的や性格をにらみながら、最適な
事業者を選んでいくという考え方でございます。
今回、
みなと芸術センターにつきましては、
基本理念と重点的な取組というものを過去に定めてございます。その重点的な取組を達成していく、この理念と取組を達成していくために、最も必要なリソースというか、資源と考えておりまして、やはり地域とのつながりであったり、今
候補者が持っている
文化芸術団体との
ネットワークやアーツカウンシル機能というところが、取組の中では根幹になってくるという点でございます。
○委員(
横尾俊成君) 分かりました。それがすごく大事で、これまで
Kissポート財団が培ってきた資源の一つ、そこがすごく大事なのだということであれば、
サウンディング調査で手を挙げなかったからという説明ではなくて、本当に
Kissポート財団の資源が必要なのだ、ただ、
Kissポート財団としてはこれから新しい業務があるし、逆に別の専門性も必要となるので、ほかと組むことを前提としているのですと言っていただくとすごく分かりやすいので、仕方なく
Kissポート財団にお願いしたという感じになったのが腑に落ちなかったので、そこの専門性をぜひ発揮していただいて、今後、とはいえ、
国際化・
文化芸術担当課長が認識されているとおり、このようなことに関しては、運営というか、実際に始まったときには、新しい試みですので、ぜひほかの民間の創意工夫も生かしていただけるように、これは
Kissポート財団がさらにほかと組むときの
プロセスというのも明らかにというか、きちんと公平な立場で
Kissポート財団が民間を選定できるように、そこは配慮していただいてやっていただければと思います。
○委員(清原和幸君) すみません。
みなと芸術センター、長い間懸案事項で、本当に期待されておりました。平成23年3月11日の東日本大震災が発生して、それで先送りになってきたことと思います。その間、なぜかといいますと、それは防災対策や何かのより充実を図るために、そちらの方に計上したということだと思います。
さて、いろいろこの開設に向けて区民は大きな期待を寄せているところですけれども、2つ3つ、どのような声が区役所に届いているのか、教えていただきたいと思います。
○
国際化・
文化芸術担当課長・
ウクライナ避難民支援担当課長兼務(
矢ノ目真展君) 幾つか御紹介させていただければと思います。私どもで策定しております港区
文化芸術振興プラン、こちらの実態調査においては、やはりこのセンターについては、国際性のあるような取組であったり、発表の場としての取組であったりというお声をいただいております。
また、区が関係する
文化芸術団体の方に対して御説明に伺った際には、これまでは区民センターを借りて発表するという立場であったけれども、これからは自分たちもほかの区民に対してどのようなことができるのかを考えていかなければいけないという、非常に区としてはありがたいお言葉をいただいているところでございます。
○委員(清原和幸君) ありがとうございます。多くの区民、やはり一日も早い開設を望んでいると思いますので、これからも開設に向けて努めていただきたいと思います。これから企画が練られると思います。充実した企画が示されることを期待しております。
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) ほかに御質問等ございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決はいかがなさいますか。
(「簡易採決で」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) では、簡易採決ということでよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、「議案第10号
港区立みなと芸術センター条例」について採決いたします。「議案第10号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) 御異議なきものと認め、「議案第10号
港区立みなと芸術センター条例」は、満場一致をもって原案どおり可決することに決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) 次に、
審議事項(2)「請願3第5号 2030年
CO2削減目標引き上げに関する請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、今期継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) 次に、
審議事項(3)「請願3第6号
区有施設への
再生可能エネルギー電気導入を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、今期継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) 次に、
審議事項(4)「請願3第8号
騒音防止及び
安全確保に関する請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、今期継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) 次に、
審議事項(5)「請願3第9号
通学路安全確保に関する請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、今期継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) 次に、
審議事項(6)「請願3第18号
区有施設への
EV充電設備設置を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、今期継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) 次に、
審議事項(7)「請願3第22号 庁有車への
電気自動車(EV)導入を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) なければ、本請願につきましては、今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、今期継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) 次に、
審議事項(8)「発案元第6号
区民生活事業・
教育行政の調査について」を議題といたします。
本発案について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) 議案等の審査が終了いたしましたので、20日月曜日は調査日にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) それでは、20日月曜日は調査日といたします。委員の皆様におかれましては、所在及び連絡先が容易に確認できるよう、お願いいたします。
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○
委員長(
兵藤ゆうこ君) そのほかに、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
兵藤ゆうこ君) なければ、本日の
委員会を閉会いたします。
午後 1時38分 閉会...