港区議会 2023-02-17
令和5年2月17日建設常任委員会-02月17日
令和5年2月17日建設常任委員会-02月17日令和5年2月17日建設常任委員会
建設常任委員会記録(令和5年第4号)
日 時 令和5年2月17日(金) 午後1時00分開会
場 所 第2委員会室
〇出席委員(7名)
委 員 長 土 屋 準
副委員長 石 渡 ゆきこ
委 員 玉 木 まこと 榎 本 あゆみ
風 見 利 男 近 藤 まさ子
うかい 雅 彦
〇欠席委員(1名)
井 筒 宣 弘
〇出席説明員
副区長 野 澤 靖 弘
芝地区総合支所長・
街づくり事業担当部長兼務 岩 崎 雄 一
麻布地区総合支所長・
街づくり支援部長兼務 冨 田 慎 二
高輪地区総合支所まちづくり課長 小 林 秀 典
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長 近 江 善 仁
都市計画課長 野 口 孝 彦 住宅課長 富 沢 和 可
建築課長 冨 永 純 土木管理課長 杉 谷 章 二
開発指導課長 大 森 隆 広 再開発担当課長 池 端 隼 人
土木課長 海老原 輔
〇会議に付した事件
1 審議事項
(1) 議 案 第1号 港区
街づくり推進事務手数料条例の一部を改正する条例
(2) 議 案 第2号 港区公衆便所条例の一部を改正する条例
(3) 議 案 第23号 指定管理者の指定について(
港区立古川さくら児童遊園)
(以上5.2.15付託)
(4) 請 願元第13号
東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる
港区立白金児童遊園敷地と港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願
(元.11.28付託)
(5) 請 願3第15号 港区赤坂7丁目計画に関する請願
(3.9.10付託)
(6) 請 願4第9号 高輪築堤の情報の公開を求める請願
(4.9.9付託)
(7) 請 願5第2号 東京海洋大学(品川キャンパス)国際混住寮整備事業、土地の有効活用事業に関する請願
(5.2.15付託)
(8) 発 案元第5号 街づくり行政の調査について
(元.5.29付託)
午後 1時00分 開会
○委員長(土屋準君) ただいまから、建設常任委員会を開会いたします。
本日の署名委員は、玉木委員、うかい委員にお願いいたします。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「議案第1号 港区
街づくり推進事務手数料条例の一部を改正する条例」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○建築課長(冨永純君) ただいま議題となりました審議事項(1)「議案第1号 港区
街づくり推進事務手数料条例の一部を改正する条例」につきまして、提案の補足説明をさせていただきます。2月16日
付建設常任委員会資料№1を御覧ください。
まず初めに、本条例の改正概要について御説明します。59ページの資料②港区
街づくり推進事務手数料条例改正概要を御覧ください。今回の条例改正は、記載の1から3までについて、それぞれ関係する部分の改正を行うものです。
60ページを御覧ください。まず、建築基準法の改正についてです。(1)住宅及び老人ホーム等に設ける給湯設備の機械室等について、容積率緩和の認定制度が創設されたため、認定申請手数料を定めます。左下のイメージ図を御覧ください。共同住宅の共用部などに高効率な給湯設備を設けた場合、認定を受けることで、その部分の容積率を不算入とすることができます。
次に、(2)屋根の断熱改修や屋上に
省エネルギー設備等を設置する場合、第一種低層住居専用地域等や、高度地区における高さの最高限度を超えることがやむを得ない場合の特例許可制度が創設されたため、許可申請手数料を定めます。右下のイメージ図を御覧ください。既存の建築物において、省エネルギー改修をすることによって高さの限度を超えてしまう場合、許可を受けることで、定められた高さの最高限度を超えることができます。
61ページを御覧ください。(3)一団地の総合的設計制度及び連担建築物設計制度における認定の対象について、建築行為に加えて、大規模の修繕及び模様替えが規定されたため、条例別表に記載の事務、名称及び額の表現を改めます。なお、この部分の手数料自体の変更はありません。
(4)建築基準法の改正により条項ずれが生じたことから、引用条文を修正します。こちらについても手数料自体の変更はありません。
下段の破線で囲まれた部分を御覧ください。その他、経過措置期間が過ぎた高度地区における適用除外の認定申請手続を削除します。
建築基準法の改正に関する内容については以上です。
62ページを御覧ください。次に、マンションの管理の適正化の推進に関する法律に基づく認定制度の創設についてです。
(1)
マンション管理計画認定制度についてです。令和2年の法改正に伴い、
マンション管理計画認定制度が創設されました。区は、本年4月から、本制度の運用開始を予定しており、これに伴い、本制度の申請に係る手数料を定めます。
次に、(2)港区の
マンション管理計画認定制度についてです。右の図を御覧ください。国が示す基準に加えて、区の独自基準を満たすマンションをみなと認定マンションとして認定します。また、みなと認定マンションの必須基準に加え、選択基準を1つ以上満たしたマンションをみなと
認定マンションプラスとして認定します。
63ページを御覧ください。(3)本条例に定める手数料についてです。本制度に関連し、囲いの中に記載の①から③の手数料を定めます。左の表1及び右の手続イメージを御覧ください。認定申請及び更新申請について、
マンション管理センターによる事前確認を必須条件としているため、条例で定める認定申請及び更新申請の手数料は、
マンション管理センターにおける事前確認後の表1赤枠内の基本手数料と加算手数料を定めます。次に、左の表2、変更申請については、区に直接申請することになります。変更申請の手数料は、赤枠内に記載しているとおり、変更の内容に応じた基本手数料と加算手数料を定めます。
マンション管理計画認定制度に関する内容は以上です。
64ページを御覧ください。次に、エコまち法に基づく低
炭素建築物認定制度及び建築物省エネ法に基づく
建築物エネルギー消費性能向上計画認定制度の改正についてです。
ページ上段を御覧ください。これらの制度は、一定の
エネルギー消費性能を満たした建築物を所管行政庁が認定する制度で、省エネルギーに資する設備部分の容積率不算入の措置に加え、低
炭素建築物認定制度では、税制、融資の優遇措置があります。
下段を御覧ください。改正概要(1)それぞれの施行規則の改正により、共同住宅における住戸ごとの認定が廃止されたため、当該手数料を条例から削除します。
(2)省令の改正により誘導仕様基準が新設され、この基準による場合、壁や設備の仕様を確認するだけで、比較的簡単に基準の適合確認ができるようになったことから、新たに手数料を定めます。
65ページを御覧ください。低
炭素建築物新築等計画認定申請について、手数料がどのように変更になるかを示したものです。左の現行を御覧ください。共同住宅等では、(1)住戸ごとの申請の場合と、(2)1の建築物の申請の場合に分かれていましたが、住戸ごとの申請ができなくなったことから、グレーの網かけの部分を削除します。次に、右の改正案を御覧ください。一戸建て住宅及び共同住宅等において、誘導仕様基準を活用した審査の場合の手数料を新設します。
66ページを御覧ください。次に、
建築物エネルギー消費性能向上計画認定申請についてですが、先ほどと同様に、左の現行においてグレーの網かけ部分を削除し、右の改正案では誘導仕様基準による場合の申請手数料を新設するものです。詳細の説明は省略いたします。
下段を御覧ください。その他の条例改正として、備考欄の修正、条項ずれの修正及び一部表現の修正を併せて行います。
条例改正の概要は以上です。
次に、ページを戻りまして、2ページの資料①、条例の新旧対照表を御覧ください。2ページから13ページまでが別表1の部となります。2ページから9ページまでが建築基準法に基づく手続、10ページから13ページまでが
マンション管理適正化法に基づく手続に関する手数料の規定になります。
14ページを御覧ください。上段の附則、この条例は、令和5年4月1日から施行するとしています。
次のページ、15ページからは、別表2の部、エコまち法に基づく低
炭素建築物認定制度における手続に関する手数料の規定で、15ページから22ページが改正案、23ページから33ページが現行の内容となっています。
続いて、34ページからは、別表3の部で、建築物省エネ法に基づく
建築物エネルギー消費性能向上計画認定制度における手続に関する手数料の規定で、34ページから45ページが改正案、46ページから58ページが現行の内容となっています。詳細につきましては、先ほど説明しましたとおりであるため、省略いたします。
次に、67ページの資料③を御覧ください。資料③は、条例改正部分の手数料額算定の内訳を示した資料となります。申請手数料は人件費及び物件費により構成されており、手数料の内訳については、68ページから80ページに記載のとおりとなっています。
次に、81ページから91ページの資料④、92ページから95ページの資料⑤及び96ページから122ページの資料⑥につきましては、それぞれの法改正等の内容を示した官報となりますが、これまでの説明内容と重複するため、説明は省略いたします。
以上、甚だ簡単ではございますが、議案第1号の説明を終わらせていただきます。よろしく御審議の上、御決定くださいますよう、よろしくお願いいたします。
○委員長(土屋準君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございます方は、順次、御発言をお願いします。
○委員(玉木まこと君) すごくざっくりした話なのですけれども、今回のいろいろな改正であったりとか、申請の手続が変わっていく中で、当然、申請しやすくしようという方向での改正かなと捉えていたり、メリットがよくなっていくという方向なのかなと思っています。そもそもこの改正の大きな目的というか、それぞれ趣旨が違う3本かもしれませんけれども、大きな方向性、どういった趣旨での改正になるのか、利便性がよくなる、そういうことでいいのか、それに伴って、区として事務というか、申請というか、それが増えていくと想定されているのか。少し大きな話ですけれども、それを教えてください。
○建築課長(冨永純君) 今回、建築基準法の改正、それから、エコまち法、建築物省エネ法、これらの改正に関しましては、主に建築物の省エネルギー性能の向上を目指す中で、建築基準法においては、既存建築物への省エネルギー化、これがさらに促進するようにということで特例の制度を設けたものでございます。容積率の特例や、高さの特例につきましては、建物の置かれている条件等々によりまして、適用できる、できないが出てまいります。絶対高さの制限の突破に関しましても、港区でどういった形で適用できるのかということは、現段階ではなかなか想定しづらい部分はございますけれども、こちらへ相談があった際には適切に対応してまいります。
また、エコまち法、建築物省エネ法につきましては、現在、建築物の省エネルギー化で注目されているZEB、ZEHと呼ばれている省エネルギーの性能の非常に高い建築物、これらをさらに促進していくために、誘導基準の基準値の引上げとともに適切な形での手続ができるようにということで、併せて手数料の部分も改正しているものでございます。こちらにつきましては、今後、申請が増えるかどうかにつきましては状況次第ということになってまいりますけれども、十分、今の体制でしっかりと審査できる状況にあると考えております。
○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。さっき、高さの話があって、港区でどれほど該当があるかという話がありましたけれども、どれだけ高さを超えていいとか、そういう制限は定められているのかどうなのか、少し単純な質問なのですけれども、いかがでしょうか。
○建築課長(冨永純君) 国の意向としては、特段、設備を設けることに対して、どこまでそれを許容するのかという基準については、各自治体の判断と聞いております。ですので、一律、絶対高さの制限から何メートルまでなら許可できるというような基準は現段階では定められておりません。周辺の環境等々を踏まえながら、適切な必要最低限の高さの限度の突破ということで考えております。
○委員(玉木まこと君) 分かりました。
あと、手数料の話が、時間で国から示されていて、人件費が港区で掛けると出てくるという話はお聞きしたのですけれども、さらに促進するのであれば、そういう手数料を下げていくことが多分、進めていくにはいいのかなと思いました。これから事務の効率化みたいな話もあると思うので、港区の人件費ももっと効率化になっていけば、そういうところにもつながるのかなと思うので、これを今後運用していく中で、そういうところがネックになることはないとは思っています。手数料の在り方とかが、どうネックというか、進めていくに当たってどういうものなのかなということも見ていっていただいて、環境に特化した港区だと思いますので、進めていってくれたらと思います。お願いいたします。
マンションの方に関しては、これは計画のときもお願いというか、お話をさせていただいて、パブリックコメントも受けて修正が幾つかあったと伺いました。私としては、面白い取組だなと思っていますし、みなと認定マンション、そしてさらに、みなと
認定マンションプラスということで、やはり共同住宅が多い港区の特徴をすごく踏まえたものになっていってほしいなという期待を持っています。
みなと
認定マンションプラスの中で、これも計画で言ったことなので繰り返しで恐縮なのですけれども、防災の面やコミュニティーというところでポイントをつけていこうという中で、これは臨機応変に港区の実態に即してやっていっていただきたいなと思います。こちらについては改めて要望というか、よろしくお願いいたします。
○委員(風見利男君) 建築基準法の改正について伺いたいのですけれども、主な改正概要で、既存建築ストックと書いてあるのですけれども、新築は対象にならないということですか。
○建築課長(冨永純君) これらの制度改正につきましては、条文上は、新築は除くであるとか、既存建築物に限るといったような記載はございません。ただ、これまでの法改正の議論等を踏まえますと、もしくは、国土交通省、国の見解を聞きますと、基本的にこの高さの突破等々につきましては、大規模修繕、模様替えといった改修行為を主に想定していると聞いております。新築の場合については、設計の工夫の中で、高さの制限についてはしっかりとクリアできると考えておりますので、我々としましては、基本的には、この制度の運用については、既存建築物に対する特例の許可制度と考えております。
○委員(風見利男君) この図で給湯設備設置部分と書いていますけれども、かなり大規模な建物でないと、なかなかこういうものができないと思うのです。それと、容積率の緩和というものが入っているわけで、そうすると、大規模改修で、こういう設備をつけて、さらに増築すると、容積を使うことになると思うのですけれども、どれぐらい容積率が緩和されるのですか。
○建築課長(冨永純君) 先ほどの私の説明の中で、(1)給湯設備の容積率緩和につきましては、新築であっても適用する場面が出てくるだろうなとは考えております。こちらなのですけれども、国から基準が示されておりまして、1住戸当たり2平方メートル以下について容積率の緩和ということになっておりますので、基本的には、1か所当たり2平方メートルぐらいの設備のスペースということで考えております。
○委員(風見利男君) その分、容積は上積みできることになりますよね。
それともう1つ、屋上に省エネルギー設備の設置と書かれているのですけれども、これは太陽光発電とか、いろいろなものが想定されるのです。どういうものが示されているのでしょうか。
○建築課長(冨永純君) 現段階では、屋上に設置するような省エネルギー設備につきましては、
再生可能エネルギー源の利用に資する設備と法律で示されておりますけれども、具体的にどのような設備が対象になるかについては、今後、国から通知等々で示されると聞いております。我々としましては、例えば、太陽光パネルであるとか風力発電、コージェネレーションシステム、さらには高効率給湯器といったものが対象になるのではないかと考えております。
○委員(風見利男君) それはこれから示されるということなのですか。
○建築課長(冨永純君) 国の質疑応答の中では、今後、通知で示す予定ということで記載がございます。
○委員(風見利男君) 61ページですけれども、一番下に高度地区における絶対高さ制限に係る経過措置による適用除外の認定申請ということが書かれていますけれども、これは結果的には、既存不適格建築物になると思うので、そういう扱いになるということでよろしいですか。
○都市計画課長(野口孝彦君) 高度地区が適用されて5年間のうちに建て替え決議したものについては、絶対高さの制限を適用除外とする認定でございまして、この認定手続を経て建てた建物については、既存不適格ではない法適合建築物でございます。
○委員(風見利男君) 分かりました。
62ページのマンションの管理適正化の推進に関するということで、国の
マンション管理計画認定制度と、区の港区
マンション管理計画認定制度、2つあるわけですけれども、両方の認定を受けられるのですか。それとも別々ですか。
○住宅課長(富沢和可君)
マンション管理適正推進化計画でございますけれども、これは地方公共団体が定めるものになっております。港区においては、62ページにありますとおり、みなと認定マンション、この
必須基準プラス耐震性確保の検討実施を要件にしたものがございます。さらに、区の独自基準を満たしたみなと
認定マンションプラスと、2階建ての認定制度として計画しております。
○委員(風見利男君) そうすると、国が示している基準だけでは、港区の
マンション管理計画認定制度には認定はしないと。今、住宅課長から説明のあった港区の独自基準をプラスして、さらに、センター基準、その上、プラスというものがあるみたいですけれども、そういうふうに、では、国の基準より、制度としては、中身がもっと濃いものを港区として認定すると、そういうことになるわけですね。
○住宅課長(富沢和可君) まさに風見委員がおっしゃるとおりでございまして、
分譲マンション実態調査に基づいて、港区独自の事情を把握しております。そういったものに基づいて、今回、さらにみなと
認定マンションプラスという認定制度を設けました。ここまでの独自基準は、なかなか他自治体にはないと思っております。
○委員(風見利男君) 23区の動きは分かりますか。港区みたいに独自にプラスして、国基準そのもので運用する区もあるのでしょうか。
○住宅課長(富沢和可君) 特別区に関しましては、この4月に認定制度を開始するところがほとんどでして、現時点で独自基準があると把握しているのは、板橋区でございます。
○委員(風見利男君) この認定を受けるということは、価値を高めるというか、評価を高くするというか、そういうことが目的になるのでしょうか。認定を受ける側からすれば。
○住宅課長(富沢和可君) 風見委員のおっしゃるとおり、市場価値の向上への期待が当然あります。
あとは、
マンション管理組合の中において、管理意識の向上といいますか、認定されることによって、皆さんがきちんとこれからもマンションを管理していこうという意識が醸成されることは認定制度の大きい効果であると考えてございます。
○委員長(土屋準君) ほかにございませんでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) ほかになければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、「議案第1号 港区
街づくり推進事務手数料条例の一部を改正する条例」について採決いたします。
「議案第1号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) 御異議なきものと認め、「議案第1号 港区
街づくり推進事務手数料条例の一部を改正する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) 次に、審議事項(2)「議案第2号 港区公衆便所条例の一部を改正する条例」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○土木管理課長(杉谷章二君) ただいま議題となりました審議事項(2)「議案第2号 港区公衆便所条例の一部を改正する条例」につきまして、補足説明をさせていただきます。それでは、資料№2を御覧ください。本案につきましては、田町駅東口北地区の開発事業者が実施します
東西自由通路拡幅整備及び駅前広場の再整備に伴い、公衆便所を移設することとなりましたので、港区公衆便所条例の一部を改正するものでございます。
サイドブックスの2ページを御覧ください。項番1の改正内容でございます。港区公衆便所条例第二条関係の別表にございます
田町駅東口公衆便所に関する項目、位置を変更するものでございます。
項番2の改正理由でございます。先ほど申し上げたとおり、
田町駅東口北地区開発計画の整備の一環として、公衆便所を移設いたします。
続いて、項番3の施行期日でございます。施行期日は、区規則で定める日からといたしまして、本年5月1日を予定しております。
サイドブックスの3ページを御覧ください。条例第2条関係の別表の新旧対照表でございます。上段が改正案、下段が現行条例となっております。今回、公衆便所の場所を芝浦三丁目1番39号から3番1号に移設するため、位置に関する項目について変更いたします。
続きまして、サイドブックスの4ページを御覧ください。昨日、現場を見ていただきました。今回、移設整備します公衆便所の概要図となってございます。案内図の太い青枠が現在の位置で、今回移設するところを太い赤枠で示してございます。なお、6年後になりますが、駅前広場再整備に併せ、太い緑枠の場所に最終位置として移設整備を予定しております。今回移設します公衆便所の面積は、14.72平方メートルでございます。
右の図を御覧ください。公衆便所の内訳といたしましては、埋設物の関係もございましてスペースが確保できないことから、利用状況を踏まえまして、男子便所及び女性の方も利用していただく車椅子利用者用便房により整備いたします。
今回の公衆便所の移設の必要性でございますが、サイドブックスの5ページを御覧ください。拡幅整備される東西自由通路のイメージパースでございます。既存の幅員約16メートルの自由通路の右側に赤い点線で囲んでおります幅員約10メートルの自由通路を新たに整備することとなっております。
サイドブックスの6ページを御覧ください。スケジュール表と、スケジュールに合わせた整備イメージ図でございます。
上段左側の図を御覧ください。こちらが現況の駅前広場でございます。上段右側が今年度と来年度予定しております準備工事の図となります。整備のため、既存公衆便所の移設、また、図の下側、エレベーターの移設と階段を設置し、図の上側の下りエスカレーターを上下エスカレーターへ改良後、赤で示しております右下の階段等の撤去を行います。
下段左側の図が自由通路整備工事の図でございます。令和6年度から令和9年度にかけて、赤で示しております場所で仮設構台を組み、新しい自由通路の建設を進めます。そして、自由通路工事が終わり次第、下段右側の図のように、最終の位置への公衆便所の整備や、そのほかデッキの拡張やタクシープール等、駅前広場整備を進め、令和10年度末に完了する予定となっております。
なお、最終位置での公衆便所の整備は6年後となりますので、整備内容等につきましては、今後決定していくこととなります。
甚だ簡単ではございますが、説明は以上でございます。よろしく御審議の上、御決定くださいますよう、お願いいたします。
○委員長(土屋準君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございます方は、順次、御発言をお願いします。
○委員(榎本あゆみ君) 今、御説明の中で場所が狭い、面積が取れなかったので、女性専用のトイレはありませんという御説明がありました。現状使っている方たちの性別であったり、今、どういう方が、1日どれぐらい使われているのか、現状を教えてください。
○土木課長(海老原輔君) 利用実態状況につきましては、少し古いデータですけれども、令和元年10月に調査いたしまして、1日の平日の利用者数は511名で、内訳は男性482名、女性29名です。また、休日の利用者数は、これも1日ですが、土曜日、令和元年9月に調査いたしまして、利用者数は260名で、男性238名、女性22名という結果でございました。
○委員(榎本あゆみ君) 女性の方が圧倒的に少ないということが分かりました。本来であれば、女子トイレもきちんと造っていただきたかったなと思いますが、理解はいたしました。
誰もが使えるトイレですけれども、ここにはベビーベッドやベビーチェアとかも置いていただいています。こういう公衆トイレでは、どれぐらい清潔に保っていただけるか、子連れで入るのに、なるべく、少し汚れているところにはやはり入りにくい、そういった声も私のところに届いています。このトイレの管理について、どこが管理するのか。その後の清掃の頻度などの管理状況について教えてください。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 仮設トイレの管理については、芝浦港南地区総合支所まちづくり課で担当させていただきます。
清掃の頻度は、現在と同じで、午前中に3回、午後に3回、1日当たりトータルで6回行います。週に7日、日曜日から土曜日まで毎日行うということです。
また、そのほかに、特に汚れているような事態が発生した場合には、随時対応してまいります。
○委員(榎本あゆみ君) 1日6回もやってくださっているということで、大変ありがたいなと思いますけれども、どうしても汚れがちなので、ぜひ清潔にしていただきたいなと思っています。
最後の駅前広場のことについても載っているので幾つか伺います。タクシー乗り場、タクシーのプールする場所が大きく最終的にはできると思うのですけれども、現況と、準備工事と、2番のところまではタクシーの上屋と書かれており、タクシー乗り場があると思うのですけれども、最後、3の完成したところにタクシー上屋が見えません。タクシー乗り場はどこかに新たに造られるのか、現状決まっていれば教えてください。
○開発指導課長(大森隆広君) 3番目の一番右下の図面を見ていただくと、駅前広場整備工事、こちらの下側にエスカレーターと階段がございます。ここに車が2台止まっているような、ちょうど曲がり角といいますか、コーナー部分でございますけれども、ここが新しい乗り場でございます。
○委員(榎本あゆみ君) 分かりました。ここにできるということですね。
あと、東西自由通路が、今、16メートルあり、あと10メートルと、かなり広くなるということなのです。少し技術的なことは伺いましたが、もう一度正式に伺います。できれば、使う人からすれば、今ある通路と新しく造られる通路が一体になっていることが望ましい形だと思いますが、それがかなわないのであれば、その理由、そして、何か一体にできるような工夫がなされるのか、教えてください。
○開発指導課長(大森隆広君) 今ございます自由通路は平成15年度に完成したものでございます。昨今のといいますか、その後の著しい経済活動の中で、駅の利用者が非常に増えたことにより、今回、新しい自由通路の整備ということなのですけれども、もともと造った自由通路が、既存の駅との床のレベルや全体的に改修するわけにいかないなど、決められた駅の制約がございます。また、どうしても新幹線の線路の上をまたぐ自由通路ということで、高さを一定以上確保する必要があります。この2つの構造的な制約の中から、梁を少し変わった逆梁、少し専門的な言い方なのですけれども、逆梁方式ということで、床から梁が上がったような構造を有してございます。新しく造った自由通路をつなげようとしますと、やはり一体的な空間確保というと、床がつながっていることが必要になってきます。しかし、この構造上、どうしても必要な梁があり、それを撤去することができないものですから、一体的な空間ということが非常に難しかったです。しかしながら、意匠もそうですけれども、全体的に今度の新しい自由通路もトップライト、天窓などを作りながら、明るいイメージを持ち、一体的なつくりはできないものの、意匠を工夫しながら、つくり込んでいきたいと考えてございます。
○委員(うかい雅彦君) ここの話というわけではないのですけれども、昨日見ていても、決められた狭い土地の中でいろいろ考えていかなければいけないと思いました。喫煙所は環境課の話になるのですけれども、やはり港区内の公園は、あまり喫煙所を設置していないと思うのですけれども、私はよく、トイレの2階に外階段をつけて、その上に喫煙所を造ったらどうだという話をしています。所管課が分かれているので、なかなかいいお返事はいただけないのですけれども、でも、こういう狭いところの中で考えていくとなると、1階を便所にして、喫煙者には悪いけれども2階を喫煙所にするだとか、公園も、今度は目の前の都立芝公園に、密閉型というのですか、喫煙所にするという。公園でもそういうものを造る時代が来ている中で、公園に喫煙所とトイレが2つあるというのは、やはりもったいない話、子どもたちのためにも広く使った方がいいことに加え、トイレと喫煙所を重ねて造った方が合理的な考え方になると思うのです。まず、そこをまちづくりとして1つ考えていただく。これからまだまだいろいろな駅周辺についても、まちづくりがあると思うのですけれども、そういったところでも、やはり別々に造ると相当場所を取ると思います。今回、女性専用のトイレがないという少し残念な話なのですけれども、そういったことも含めて、やはり喫煙所が2階になると、喫煙者の方には怒られるかもしれませんけれども、そういったことを有効に活用していくような考え方も、ぜひ、所管は分かれていますけれども、必要なものは一緒なので、各総合支所のまちづくり課とか協働推進課が関わるわけですね、喫煙所や何かは。別々に分かれて考えるのではなく、そういったところが連携していただいて考えていっていただいた方がいいと思うのですけれども、そこら辺はいかがですか。
○土木課長(海老原輔君) うかい委員御指摘のとおり、やはり空間利用は可能だと考えております。ですので、合築という形で、1階がトイレ、2階が喫煙所、そういった考え方も可能かと思いますし、今後そういった建物に対して周りへの影響、また、利用者への影響等も踏まえ、いろいろな方々の御意見を聞きながら、そういったものも検討し、また、そういった可能性についても、他自治体の事例等も含めて調査していきたいと思います。
○委員(うかい雅彦君) 所管が違うので環境の話をするのはあれなのですけれども、やはりまちをきれいにするという意味で、清掃活動をやっていると、一番落ちているのは吸殻なのです。やはり吸える場所が、みなとタバコルールをつくっているにもかかわらず、吸える場所が少ないということで、どうしても道路で吸ってしまう方もいるわけであります。そこら辺をぜひうまく考えていただいて、たばこ税は毎年60億円近く入っている中で、それを基金にして喫煙所を整備してくれないかと、過去にやり取りした記憶があるのですけれども、やはり吸う方も、一応権利としてあるわけで、別に私たちも周りの人に迷惑をかけてまで吸いたいと思っているわけではないです、煙は勝手に流れていってしまいますから。そういった意味でも、安心して吸える場所を造ってあげることも大事ではないかなと思うので、ぜひそこら辺、知恵を利かせていただいて考えていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○委員(玉木まこと君) まず、約5年間ですか、この移設というか、ステップ2というか、移動するトイレですけれども、結構もう工事が進んでいるのだなということは現地を見せていただいて思って、かなり基礎も深くて立派なトイレだと思いました。5年間という時限的なもので、ああいう整備が妥当というのですか、言い方は悪いですけれども、やはり区民の方は、5年間しかやらないのだから、もっと簡単でいいではないかという御意見を持つ方もいらっしゃるのかなと思うのですけれども、その辺の検討はどのようにされてきたのでしょうか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 今回の移設につきましては、仮設ではございますけれども、使用期間が5年から6年にわたるということで、ある程度長期ですので、本設のトイレと同じ仕様で安心して使っていただこうという設計思想の下にデザインしたものでございます。
○開発指導課長(大森隆広君) 補足でございますけれども、建築基準法の仮設という概念は、1年ごとでございます。今回は、もともと5年はどうしても必要という期間がございましたので、そういった関係もあってということでございます。
○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。分かりました。勉強になりました。ありがとうございます。
今回、男性用トイレと多目的トイレ、車椅子使用トイレということなので、ピクトグラム等で案内すると思います。男性のピクトグラムが、目隠しのすぐ近くにあって、遠目から分かるような感じにした方がいいのかなということと、女性用トイレはこちらですよということが分かるようなアナウンスを検討していただきたいと思います。既に検討されているとは思いますので大丈夫だと思いますけれども、一応お伝えしておきます。よろしくお願いします。
最終的に駅前広場の工事が終わった後の最終予定地なのですけれども、昨日も現地で白いテープでこの辺ですという御説明がありました。駅前広場の再整備ということで、これは一応、検討というか、ぜひそういうことも考えた上でやっていただきたいという思いではあるのですけれども、先ほど喫煙所の話がうかい委員からありましたけれども、今、喫煙所はきれいにあそこに置かれて、次にトイレという話なので、順番的なものがあるのかもしれないのですけれども、適材適所で配置すべきだと思います。喫煙所の場所がここでいいのか、トイレはここでいいのかということも、しっかりと、これから何十年使うという前提の中で、多くの区民が使う、子どもが通るとか、動線上の処理とか、トイレと喫煙所の優先順位みたいなことはぜひ考えて、喫煙所は新しいけれども、配置計画は考えていただいた方がいいのかなということはお伝えします。
本格施設のトイレなのですけれども、上空のデッキから一部はみ出るような形に配置が検討されているようなのですけれども、雨が当たってしまうということに対して、設計上、配慮していただきたいと思います。現状、その辺の工夫の余地、また、設計の進捗度合い等はいかがなのでしょうか。
○開発指導課長(大森隆広君) 1点目の仮設トイレを示す場所につきましては、誘導表示を計画してございますけれども、玉木委員御指摘の点を踏まえて、再度見直しといいますか、確認させていただきたいと思います。
本設のトイレの上部にデッキがない部分については、今後、詳細設計の中で、庇等をつけながら、雨対策をしっかりやっていきたいと思っております。
○委員(玉木まこと君) 詳細設計はこれからですし、工事も多分、まだまだ先だと思います。今年度、港区にふさわしい公衆便所の在り方も検討されてきていると思います。ぜひこちらも、芝浦という地域の特性に加えて、利用者も非常に多いという御説明もありましたので、秋葉原のトイレまでは言わないですけれども、やはりそういう場所性を考えたトイレの在り方について、まだ検討する時間はあると思いますし、地域の企業にとってもそれがプラスになっていく話だと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。こちらは要望させていただきます。
今回のトイレの話から少し脱線してしまうかもしれないのですが、この駅前広場の再整備の工事は6年ぐらいに及んでいく中で、今までの通勤・通学の方、また在住の方の移動の動線が大きく変わってくると思います。その辺り、今、コロナ禍で利用者が少し減っているような状況はあると思うのですけれども、片方に集中して混雑してしまうとか、そういったことがないようにしっかりと、もう当然、予測されていると思うのですが、やっていただきたいと思います。例えば、適切な誘導も必要になってくるかもしれません。特に、図面で言うと下側、ここが一時なくなって、少し遠回りするような感じになってしまうと思うので、なかなかそれを一般の人が、朝忙しい中、ぐるぐる回って、階段もぐるぐる回ってというのは想定しづらいなと思います。その辺りはしっかり現地を見ていただいて、芝浦港南地区総合支所とともに対応していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○副委員長(石渡ゆきこ君) 私もこちらの整備工事計画の資料⑤のお話を伺いたいと思います。
やはり工事が結構長い、長期にかかるということと、あと今言ったように、移動動線がかなり変わります。朝の田町駅も、そろそろ新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収まってきたというところでは、午前8時前後は相当人の流れが戻ってきております。しかも、現状のエスカレーターがある付近、エレベーターがあり、エスカレーターがあるところが一番中心のメイン動線になっているということで、恐らくこの整備工事をしている時点では、数年間の間は、ここにあったエスカレーターが東京工業大学側に動いてしまう。現在のみなとパーク芝浦側というか、そちらには、要するに、階段もエスカレーター自体も駅の近くにはしばらくなくなるという状態と理解してよろしいですか。
○開発指導課長(大森隆広君) 石渡副委員長御指摘のように、自由通路のすぐ近くではございませんけれども、今、既存のなぎさテラス、交番のちょうど東側でございますけれども、こちらにエスカレーターがございます。こちらに代替のエスカレーターがございますので、そちらのエスカレーターを使っていただくことになろうかと思います。
○副委員長(石渡ゆきこ君) なぎさテラスの2階というか、上のところを抜けて駅に行くか、あとは、新しく当面準備する東京工業大学側の方のエスカレーターを造るかということではあるのですけれども、なぎさテラスから上がるところのエスカレーターも細いですし、その横に階段があります。恐らく現状の上り降りの幅よりは、少し狭くなるのかなという気はいたします。
それだけではなくて、芝浦アイランドの方から真っすぐいらっしゃる方にとって、やはり移動動線が、朝の忙しいときに、皆さん、エスカレーターになるべくお乗りになりたいと思います。そうすると、交差点を渡ってくるかどうかは、先ほど玉木委員から出たように、誘導の問題とか、近隣のマンションなどにこう変わりますと、いつからこう変わって、いつからこうなりますと、エスカレーターはいつ設置されますという案内は、駅に置くだけではなくて、近隣の、特に大規模マンションはいっぱいありますから、そういったところには丁寧に周知をしていただきたいと思います。この駅の整備に関わる移動動線の変更に関してのお知らせというか、アナウンスは、どのような手法でされるおつもりでしょうか。
○開発指導課長(大森隆広君) 具体的な時期と方法がまだ決定しているものではございませんけれども、石渡副委員長御指摘のとおり、事前の十分な周知、また案内が非常に重要だと認識してございます。その辺は芝浦港南地区総合支所のまちづくり課等々と相談しながら、周知の方法や案内について考えていきたいと思っております。
○副委員長(石渡ゆきこ君) よろしくお願いいたします。
あとは、トイレの話もそうですけれども、相変わらず、整備後というか、整備と整備後の話になってしまうのも申し訳ないのですが、要するに、新しい通路をもう1本増やすということを現地でも伺いました。今あるところの横にもう1本新しいものが拡幅という形ではなくてもう1本できるという、その利便性と、駅を利用している人にとっての必要性、メリットが、なかなか今の説明だけだと具体的に理解しにくいです。もう少し、さらに工夫であるとか、例えば、人の流れが多くなるというお話がありましたけれども、では、その2つがあるところで、何かしら車椅子みたいな、そういうような分かりやすいところとか、動線を分けるとか、2本わざわざ別なものがあることによって、何かそれが、朝晩通行している人の移動に資することになるのか。例えば、どこかへのアクセスがとてもしやすくなる、今まではしにくかったのがしやすくなるとか、何かしら今の状況で分かっていることがあれば教えていただきたいと思います。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 現在使われております幅員16メートルの通路につきましては、広聴メールを通じまして、何度か通行しにくいと、人が多過ぎる割には幅員が狭いのではないかという苦情をいただいているところでございます。芝浦港南地区総合支所といたしましては、通行方向を示す矢印を床面に出したり、バナー、旗をつけて歩きスマホをやめていただいたりということで、なるべく円滑な流れを確保するようにしているところです。
ただ、いろいろ工夫してきた中で苦情は減りましたけれども、減ったとは言っても、いまだに苦情が絶えているわけではございませんので、この後、10メートルの通路ができたときには、トータル26メートルとなりますので、そのときの実態調査を踏まえながら、有効な通行ができるように改善させていただきたいと考えております。
○委員(風見利男君) 現在のトイレの清掃の回数は先ほど説明があったのですけれども、委託しているのは清掃委託ですか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 清掃委託でございます。
○委員(風見利男君) 施設の管理は、芝浦港南地区総合支所がやっているわけですか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 芝浦港南地区総合支所で管理してございます。
○委員(風見利男君) ベビーベッドがついていると思うのですけれども、昨日、行って見たところ、非常に汚くて、あれでは子どもを寝かせておむつを取り替えられる状況ではないと思いました。そういうことは誰が調べに行っているのですか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 毎日清掃に入っておりますので、汚れ等、落ちにくいところについては、清掃の担当者から芝浦港南地区総合支所に報告を上げてもらうことにしてございます。
また、芝浦港南地区総合支所の職員も日常巡回しておりますので、その中で不具合が発見されたときには、その都度、対応させていただいてございます。
○委員(風見利男君) では、今のまま問題ないと、そういう判断ですか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 今、風見委員から御指摘いただきましたので、改めて複数の目で指摘された内容について、現地を検証させていただいて、不具合等については、気持ちよく使っていただけるように改善させていただきたいと考えております。
○委員(風見利男君) 毎日点検している、職員も定期的に見に行っていると。それでああいう状態で、何を点検しているのですか。あれで本当にあそこのベビーベッドを使って、子どものおむつを取り替えようと感じますか。見て。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 日頃見ている限りにおいては、使っていただく許容範囲かなと考えておりましたので、現状のまま、清掃することでお使いいただくようにしてございました。
○委員(風見利男君) では、今のままで平気だと、こういう理解ですね。あなた方の判断はよく分かりません。あれで正常に使ってもらえると思っているのだったら、管理する必要ないですよ。何のために回っているのですか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 先ほども申し上げたところでございますけれども、風見委員からの御指摘を踏まえまして、改めて、がたつきですとか、汚れ具合ですとか、再確認させていただいて、不具合等については対応させていただき、改善させていただきたいと考えてございます。
○委員(風見利男君) そんなもの、我々がたまたま見に行ったから分かったことで、そのようなことは議会から言われないできちんとやってください、利用者の立場に立って。当たり前でしょう。聞いていてあきれてしまう。
今回の新しい仮設トイレですが、5年間、女性用トイレがないということはとんでもない話なのですけれども、設計は誰がやったのですか。
○開発指導課長(大森隆広君) このトイレを設置いたします事業者であるムスブの方で設計を行っております。
○委員(風見利男君) 区に相談はなかったですか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 将来管理者に当たるということで、相談はございました。
○委員(風見利男君) あれは車椅子の人が使うような設備ですよね。そういうトイレですよね。私は、当然自動ドアだと思ったら、自動ドアではなくて、自分で手でスライドするのです。車椅子の人がスライドするとなると、横向きになって、スライドして、正面を向いて入る。中へ入ったら、ぐるっと半分回って、閉めて、レバーでロックする、こういうことなのです。車椅子利用者に、今度のトイレを仮設するに当たって、意見を聞いたのですか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 芝浦港南地区総合支所としては、車椅子利用者または身体障害者の方たちの団体へのヒアリングはしてございません。
○委員(風見利男君) していないと。私は、やはり造るときには、きちんとそういう関係者の意見を聞いた方がいいと思うのです。庁舎もそうですけれども、この議会棟も、だれでもトイレは中に入ると、扉が開いたすぐそばに開閉スイッチがあるのです。向こうもそうですけれども。たまたま車椅子の人が利用して、閉めるためにぐるっと回転してから閉めなくてはいけないのです。車椅子を利用している人にスイッチの位置をどこにしたらいいかと聞くだけで、わざわざ、この中は直りました。入ってすぐのところにスイッチがあったのですけれども、今度は車椅子で入って、車椅子のままスイッチを押せばいいように、奥の方にスイッチの位置が変わりました。向こうはまだ変わっていませんけれども。だから、車椅子の利用者に少し聞けば分かるのに、そういうことをしていないと。今度もそうなのです。だって、せっかく5年間も使うような、仮設とはいえ、5年間使うわけですから、自動開閉式のドアにすれば使いやすいわけです。私は、なぜそのようにしないのか、不思議でしようがないのです。
あと、トイレは邪魔者扱いなのです。議会棟もそうですけれども、男性用と女性用が正面を向いているのです。こういうトイレの在り方はもう考え直した方がいいと思うのです。やはりどこから見ても誰が入るか分からないような仕組みにしないとまずいのです。
この間、六本木の児童遊園を整備するときに、公衆便所の改修もあって、麻布地区総合支所の女性職員の皆さんに、どうして使いづらいか、どうしたら使えるかというアンケートを取ったではないですか。私は、あのアンケートの中身は非常にすばらしくて、これから公衆便所を整備するに当たって物すごいヒントになると思うのです。きれいなカラーで細かく結果が出ているので、ぜひそれを参考に、これからも公衆便所の設計に当たっては考えてもらいたいなと思うのです。
今から自動のドアに改善することは可能ですか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 現場の状況から察しまして、もう既に部材等の発注がなされている段階かと思いますけれども、戻りまして、事業者に可能かどうか確認させていただきたいと思います。
○委員(風見利男君) これは5年間ですから、車椅子の方も利用するわけです。この間の調査の結果をいただきましたけれども。ですから、誰もが安心して使えるということであれば、今からでも改善が可能であればぜひ対応してもらいたいと思うのです。
利用者の立場に立って考えるということが非常に大事で、今回も、せっかくあれほど立派な仮設を造るわけで、利用者の数も分かっています。ですから、利用する人たちに、仮設を造ることも分かっていたわけですから、今まで使っていた上で、何が不便だったか、どこをどうすればいいかということを、アンケートすることも可能なわけです。ですから、私は本当に、利用者の利便性をいかに図るかという点での取組は、やはり非常に大事だと思うのです。そうすれば、使う人も自分の意見を取り入れてもらって改修されれば大事に使うわけで、私はそういう取組をこれからもしっかりやってもらいたいと思いますが、いかがですか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 御利用者の皆様のお声に耳を傾けまして、利用しやすい、気持ちよくお使いいただけるような施設に改善できるところはしていきたいと考えております。
○委員(風見利男君) あと、これは温水洗浄機能つきというか、ウォシュレットと言ってはいけないみたいですから、そういう仕組みのトイレなのでしょうか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 温水洗浄機能つきのトイレにはなってございません。
○委員(風見利男君) 私は、やはりそれもこれからのトイレを造るに当たって、従来のままでいいのかどうなのかということもぜひ検討してもらいたいと思うのです。そこはぜひ、これからもいろいろ公衆便所の改修が入ると思うので、利用者の皆さんの意見をよく聞くことはぜひやってもらいたい。それはお願いしておきたいと思います。
もう1つ、誰が使うか分からないということで、皆さんやはり便座の消毒が行き届いているかどうかが気になります。今、大体、庁内のトイレはみんなそうですけれども、きちんと便座を拭くような消毒液がついているわけです。ここにはそういうものはつくのでしょうか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 現在の設計の段階では、消毒液は設置してございません。
○委員(風見利男君) これは別にそんなにお金もかからないし、設計を変えてまでということではなくて、備付け、後からつけることも十分可能だと思います。ぜひ、今日、帰りに議会棟のトイレを見ていただいて、簡単なものなのです。ですから、そういう利用者の立場に立てば、誰が使ったか分からないところを使うわけで、そこに除菌シートがついていれば、非常に安心感というか、区側の配慮がよく分かると思うので、そういう点はぜひ検討してもらいたいと思います。いかがでしょうか。これは区がやるのではないので、開発事業者に相談することになると思うのですけれども、ぜひ設置できるように対応してもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
○
芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 今後始まります維持管理の中で、改善できるところは積極的に改善していきたいと考えてございます。
○委員長(土屋準君) ほかにございませんでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) ほかになければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、「議案第2号 港区公衆便所条例の一部を改正する条例」について採決いたします。
「議案第2号」は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) 御異議なきものと認め、「議案第2号 港区公衆便所条例の一部を改正する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) 次に、審議事項(3)「議案第23号 指定管理者の指定について(
港区立古川さくら児童遊園)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) それでは、資料№3、議案第23号指定管理者の指定について(
港区立古川さくら児童遊園)、提案の補足説明をさせていただきます。
1ページを御覧ください。項番1、施設名称は
港区立古川さくら児童遊園。所在地は東京都港区白金一丁目2番4号でございます。
項番2、非公募による指定管理者候補者選定の経過及び理由です。(1)
港区立古川さくら児童遊園は、白金一丁目東部北地区第一種市街地再開発整備事業により整備いたしました。令和4年第4回港区議会定例会におきまして、港区立児童遊園条例の一部を改正する条例が可決され、令和5年2月1日に開設しております。令和5年4月1日から指定管理者制度を導入するため、令和5年1月10日に開催した港区指定管理者選定委員会におきまして、非公募により指定管理者候補者を選定いたしました。
(2)非公募の理由でございます。区立公園及び児童遊園の指定管理者制度の導入の考え方に基づきまして、高輪地区の公園・児童遊園は、グループ化により指定管理者制度を導入しております。区民サービスの向上やコストの削減を図れるなどのスケールメリットの観点から、ほかの高輪地区の公園・児童遊園とグループ化し、同一事業者により管理・運営を運営することが適切でございます。
以上のことから、指定管理者制度運用指針Ⅲ-1(2)④ウ、その他区長が特別な事情があると認める場合に該当するため、非公募で選定しております。
項番3、選定された事業者です。株式会社グリーバル、代表者は村木孝氏。所在地は東京都港区芝一丁目12番7号です。
項番4、指定期間は令和5年4月1日から令和7年3月31日までの2年間。
項番5、今後の予定です。令和5年4月1日に指定管理者による管理・運営を開始いたします。
2ページを御覧ください。関係資料の一覧でございます。
3ページ、4ページ、こちらが関係資料1でございます。指定管理者候補者選定の調書、3ページに指定の概要、主な事業提案です。4ページに収支計画、それから、非公募の理由でございます。
5ページ、関係資料2、こちらは
指定管理者指定申請に対する審査表でございます。項番3、申請に対する審査等で、5点ほど挙げてございます。
6ページ、関係資料3でございます。法人等の概要でございます。
7ページが職員数などを記載してございます。
8ページ、関係資料4でございます。こちらは指定管理施設職員の職員配置表でございます。
最後になりますが、9ページ、関係資料5、このたび再委託を予定している業務でございます。
甚だ簡単でございますが、説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○委員長(土屋準君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。御質問等ございます方は、順次、御発言をお願いします。
○委員(うかい雅彦君) 高輪地区といいますと、みなと外遊びの会の皆さんがプレーパークを行ってくれております。高輪森の公園、亀塚公園、それから、芝浦プラタナス公園ですか、あそびのきちも一緒に行ってくれているということで、非常にいい関係になっていると思います。それは当然、株式会社グリーバルとも連携してやってくださっていることだと思うのです。白金、白金台の方は、まだやっている公園が恐らくないのではないかと思います。
このようなことを私が言ってしまうと怒られてしまうかもしれないのですけれども、みなと外遊びの会は、もともと地域のお母さんたちが、子どもたちを遊ばせていて、このプレーパークの事業を続けたいとおっしゃったところに、チャレンジコミュニティ大学の修了生の方が応援するよと協力してくれて、若いお母さん方と高齢者の方が協力し合って、非常にいい関係になっているのです。この前もフェイスブックを拝見したら、近隣地区のプレーパーク的な、いわゆる公園で遊んでいる、そういった事業をやっているところの事例を見学にも行っています。そういう意味では非常にすばらしい団体であり、ありがたい活動をしていただいていると思っています。
白金台はどんぐり児童公園もありますし、今度、こちらの古川さくら児童遊園が出来上がったということで、やっていただけますかと投げかけるのは、なかなか言いづらいかもしれないのですけれども、でも、やはり各地域で1か所ずつぐらいでもやっていただけるような、このみなと外遊びの会と株式会社グリーバルのいい関係をぜひ発展させていっていただきたいと思うのですけれども、そこら辺はいかがですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) みなと外遊びの会の方々には、大変御協力いただきまして、今、プレーリーダーの方々も大分育ってきております。そして、何よりも定期的に週4回、回数にしますと、年間約180回程度、高輪森の公園及び亀塚公園で開催するまでに至ってきております。こうしたことから、高輪森の公園等以外のところにも、もし可能であればということで、みなと外遊びの会、また、株式会社グリーバルと連携しながら事業が展開できるよう、申入れしていきたいと思います。
○委員(うかい雅彦君) ありがとうございます。みなと外遊びの会以外でも、そういった活動をしてくださる方が育っていくと非常にありがたい話です。プレーパークというと、世田谷区の羽根木公園でしたか、あそこが見本みたいな形だったと思うのですけれども、高輪森の公園の環境は非常にすばらしい状況で、上から滑ったり、綱で山を登っていったり、ほかの公園の話をしてしまって申し訳ないですけれども、秘密のきちみたいなものを造ったり、いろいろなことがこれからもできるのではないかと思っています。そういった意味でも、指定管理者を1者に絞っている強みというのですか、連携した形をうまく他の公園の方に示せるように、ぜひやっていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○委員(近藤まさ子君) 最後のところの再委託を予定している業務についてです。遊具の点検とあるのですけれども、具体的に、委託予定金額が1万1,000円ということですが、具体的に教えていただけますか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 9ページの関係資料5、こちらの2番目に書いてございます遊具点検、こちらは1万1,000円、日都産業でございます。
内容といたしましては、年に一度の遊具点検を想定してございます。当該児童遊園につきましては、マウンド遊具、それからミストがございますので、そちらの年に1回の点検でございます。
○委員(近藤まさ子君) 業務内容の主な事業提案のところで、日常巡回を週1回、各項目についてチェックシートを用いて異常の確認を行いますとなっているのですけれども、ここではどのような点検を行うのでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) こちらは、毎週の巡回点検、それから月1回の巡回点検を想定してございます。ですので、児童遊園が日々どのような状況なのかということを巡回している状況でございます。
先ほどの遊具点検は、年に1回の点検でございます。
○委員(近藤まさ子君) 月1回とは書いていません。週に1回見て、遊具の程度を見るとか、チェック項目がどのようなものがあるかということなのですけれども。先ほど、遊具のマウンドと、シャワーミストを年に1回点検する、専門的に見ていくということだと思うのですけれども、この週に1回の点検は、ぱっとここを見るだけという、チェックシートを用いてと書いてあるので、どのような感じでやるのかということと、その下の3か月に1回、利用者との座談会の実施も、これはやる予定でいるのかとかということを教えていただければ。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) まず、日常点検としまして、巡回点検を週に1回予定してございます。また、月次の巡回点検も予定しております。月次の巡回点検の方がさらに詳しく点検しているものです。
巡回点検でどういったものかと言いますと、植栽、蜂の巣の有無、園路の崩れがないかや舗装のひび割れがないか、それから工作物、遊具の破損はないか、あるいは、給水設備、水の散水などの異常がないか、そういったものを見ております。
さらに、月次点検では、具体的に、さらに異常がないかどうかを、破損の程度等も詳しく点検している状況でございます。
植栽につきましては、巡回点検では、枯損木はないか、枯枝はないかなどです。月次ですと、キノコが生えていないか、腐食していないかや樹木などについても、さらに詳細なものを点検してございます。
2つ目の座談会ですけれども、これまで新型コロナウイルス感染症の影響で実施されていませんでしたが、昨年の12月、やっと座談会を開きました。区民の方々に8名ほど参加していただきまして実施しております。今後は、座談会をやっていきたいと考えてございます。
○委員(玉木まこと君) 関係資料2の提案というところで、桜を活用したイベント事業を行いますと記載があります。今、2月から3月までは区が管理されていて、市街地再開発の竣工というか、指定管理が始まるのが4月だと思います。うまくこの4月開設のエリアとの連続性とか、住民の方がお住まいになってからの住民側からのいろいろな御意見が出てくると思います。そこが指定管理者と区と開発の方々、お住まいの方々、組合という感じになるのですが、しっかり連携を取って、いい児童遊園にしていっていただきたいと思います。その辺りは区もしっかり、指定管理者になった後、一緒になってやっていっていただきたいと思います。イベントという話がありましたが、その辺の連携についていかがでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 当該児童遊園は、設計当時、地域の方々や地元の方々から、桜を植えてほしいという要望がございました。現在、ソメイヨシノが5本、サトザクラ2本、ヤマザクラ1本、ヨウコウザクラ2本、計10本、そのうちのソメイヨシノ5本につきましては、間接照明がつけられております。ですので、桜の開花に合わせてライトアップすることが可能となっております。そういったことから、こちらにお住まいになってくる方々、地域の方々と、いろいろなイベントをやっていきたいと思っております。
また、事業者からの提案、事業計画書の中には、既に桜リバース事業ということで、桜の講座会を開催する予定という提案も出ております。こうしたものも踏まえまして、桜のイベント、あるいは講座会を協力しながら地域の方々とやっていければと考えております。
○委員(榎本あゆみ君) 今回、ゴムチップが敷かれて、マウンドが2つある児童遊園になると思いますけれども、株式会社グリーバルが今管轄している高輪地区の中で、同じようなゴムチップを使った公園・児童遊園は幾つあるのでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 白高児童遊園や奥三光児童遊園はゴムチップが敷いてございます。
○委員(榎本あゆみ君) 既にゴムチップの公園を管理していると思いますけれども、株式会社グリーバルの方から、こういう公園を維持管理していく上での注意点とか、そういったものは上がってきていますか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) ゴムチップだから特にという報告は受けてございません。
○委員(榎本あゆみ君) ここは、靴を脱いで子どもたちが中に入る、そういう遊具と考えてよろしいですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 靴を脱いでいただいて御利用いただきたいと思ってございます。
○委員(榎本あゆみ君) そういったところで……。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 大変申し訳ございません。靴は履いたままで結構でございます。訂正させていただきます。
○委員(榎本あゆみ君) そうすると、先ほどおっしゃっていた株式会社グリーバルが管轄しているほかの3か所は、全て靴を履いて使う同じタイプだということですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 靴を履いたままで御利用できますので、同じでございます。
○委員(榎本あゆみ君) それは、高輪地区総合支所が決めていらっしゃるのですか。それとも株式会社グリーバルがそういう運用をしていらっしゃるのですか。区内でも靴を脱いでゴムチップで遊ぶ公園があることは知っているのですけれども、高輪地区の3か所は全て靴を履くということだったので、どこがその指針を出しているのでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 靴を脱ぐ、あるいは脱がないで遊べる、具体的に、指針は持ち合わせてございません。子どもたちにとって、どういったニーズがあるのかを把握しながら設置していく。今回、マウンド遊具の設置に当たっては、近隣の町会・自治会の方々から、懇談会で意見をいただきましたけれども、その懇談会には、当然、近隣の保育園の方々も参加してございます。そこでどういったものがいいかという希望を聞いて設置したという経緯でございます。
○委員(榎本あゆみ君) 分かりました。
指針を持ち合わせていない。例えば、靴を脱ぐところは、靴を脱いでくださいという注意書きがあって、その公園は徹底しているのですけれども、このマウンド大の方が結構高さが高いということですか。何メートルぐらいの高さなのでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 築山は2つございます。高い方が約1.4メートル、低い方が60センチメートルでございます。
○委員(榎本あゆみ君) 分かりました。
港区も株式会社グリーバルがやっている中で、特にここで何か事故とか、そういうものがないのであればいいのですけれども、もし何かそういう事例等があるのであれば、区内のほかのところとかもぜひ共有して、注意喚起していただきたいなと思っています。
もう一つ、金額のところなのですけれども、施設費と、その他経費ではないところ、人件費と施設費と、その内訳や考え方、人件費は巡回の人とか。あと、この施設管理費は、聞いたところによると、全ての公園と同じ金額での割り算ではないということですので、そこを詳しく教えてください。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) そうしましたら、4ページの収支計画を御覧ください。
まず、職員人件費でございます。こちらは、純粋に常駐する人の人件費でございます。職員人件費として17万3,000円。今回、単純に児童遊園が1か所増えますので、その巡回料を時給換算で計上してございます。
光熱水費が6万6,000円。こちらは今回の児童遊園の電気代、水道代でございます。
それから、今回、修繕費は計上してございません。新設ですので、現在のところは修繕の予定はない見込みでございます。
それから、事業運営費は事務用品やイベント、管理事務所でシルバー人材センターが委託で受付業務をやっておりますけれども、そういったものがこの事業運営費に入ってございます。ただ、今回、人件費としましては、全て巡回の方を計上していますので、こちらの方には計上しておりません。
施設管理経費、こちらは清掃、ごみの運搬処理、遊具点検といったものでございます。
その他経費、こちらは事務管理費、内訳としては運営費、租税公課でございます。
○委員(風見利男君) 今、高輪地区で株式会社グリーバルが管理している公園・児童遊園の数は幾つですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 公園・児童遊園を含めまして25か所でございます。
○委員(風見利男君) 26か所。25か所。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 25か所でございます。
○委員(風見利男君) それで、今回、これが加わると26か所になるのですね。
それで、主な事業提案が関係資料1で書かれているのですけれども、非公募の場合には、具体的な提案の中身は資料として出てきません。これは文書で向こうから提案のあった中身なのでしょうか。いわゆる新しく整備した古川さくら児童遊園の中身の提案なのでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) まず、1ページの項番2、非公募による指定管理者の選定の経過理由の中に、令和5年1月10日に港区指定管理者選定委員会を開いております。その前に、令和4年10月19日に港区行政経営推進委員会を開きまして、ここでまず非公募か公募を決定します。そこで非公募ということを受けまして、所管課の方から指定管理者の事業者の方に打診いたします。そのときに指定管理者の方から、指定管理、指定の申請書が出されます。その中に事業計画書が添付されてきます。当然、令和5年度として事業計画書がついてきます。ですので、この古川さくら児童遊園も含めてということでございます。
○委員(風見利男君) 今年の1月10日に港区指定管理者選定委員会で非公募による指定管理者候補者を選定しましたとなっているわけで、その前に去年の10月に港区行政経営推進委員会が開かれて、そこで非公募で決めますよ、やりますよとされているようですけれども、具体的に、私もその港区行政経営推進委員会の会議録を頂いて、どういう論議をされた上で非公募にするのかを見てみたのですけれども、具体的な中身は何もないのです。なぜこれで非公募として決めることになるのですか。多分、提案側が、古川さくら児童遊園の中身はこういうものですよというお話をされて、それで委員の間で論議されたのでしょうけれども、なぜそういう名称をつけたのかということと、喫煙所の設置についての議論はあったのかという、この2つだけなのです。それで非公募で選定しますよという、このような決め方があるのですか。
今、まちづくり課長の答弁の中で、令和5年度の提案が、いつ株式会社グリーバルからされたのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 株式会社グリーバルから提案があったのは、令和4年12月5日でございます。
○委員(風見利男君) 非公募にすると決めたのが10月19日の港区行政経営推進委員会ですよね。それで、その時点で、指定管理者制度を導入するに当たって、非公募により指定管理者候補を選定したのが令和5年1月10日ですよね。令和5年1月10日に開催した港区指定管理者選定委員会において、非公募による指定管理者候補者を選定しましたと。これは株式会社グリーバルを選定したと、こういう理解でいいですよね。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) はい、そのとおりでございます。令和4年10月19日、港区行政経営推進委員会では、公募か非公募かの決定ということになります。そして、令和5年1月10日、港区指定管理者選定委員会で、株式会社グリーバルを選定したということでございます。
○委員(風見利男君) 指定管理者候補者を選定した、候補者を選定したのですよ。株式会社グリーバルを非公募の候補者として選定しますよと。その前に、去年の12月5日に、株式会社グリーバルから提案があったわけですよね。その提案は、どういう過程でそこに提案させることになったのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 令和4年10月19日の港区行政経営推進委員会で非公募ということが決まりました。当該児童遊園の維持管理について、スケールメリットの観点から、高輪地区の公園・児童遊園のグループ化が妥当であるということから、所管課、担当課から、現在の指定管理者である株式会社グリーバルに、当該児童遊園を追加して維持管理できるのであれば、指定管理者申請書を提出するよう打診しました。
○委員(風見利男君) 古川さくら児童遊園について、この4つの提案があったという、これは書面で出されたのですか。全体計画の中で出されたということなのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 指定管理者申請書に事業計画書が添付されております。その内容でございます。
○委員(風見利男君) 悪いのですけれども、その事業計画書の中の古川さくら児童遊園に関するところは、抜粋して資料で出せますか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 大変失礼いたしました。まず、事業計画書としましては、高輪地区指定管理者の公園・児童遊園の維持管理をしていく上での一般的なものでございます。その中で古川さくら児童遊園でも十分やっていけるという中身でございます。
○委員(風見利男君) だから、あくまで事業計画書は全体の計画であって、古川さくら児童遊園については、こういうふうにやりますよという提案はないということでいいですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 事業計画書の中で、先ほど御説明したのですけれども、桜リバース事業の継承など、桜の講座会というものもございます。今回、古川さくら児童遊園につきましては、桜を合計10本植えておりますので、こうしたことから、古川さくら児童遊園にも問題ない提案を受けていると考えております。
○委員(風見利男君) そうすると、最初に指定管理の、もう3年前ですか、指定管理のときに事業計画書が出されて、そこにプラス、桜の問題が入ったということですか。だから、3年前に事業提案してもらったものと、今回、古川さくら児童遊園が加わったことで、変わったところが幾つもあるということですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 変わったところは1点だけでございます。1枚目の公園・児童遊園の数が変わっただけでございます。
○委員(風見利男君) だから、まちづくり課長が先ほど言っていた桜等の樹木の日常点検云々というのは、ここが入らなくても、もともとあったわけですよね。今、まちづくり課長が手元に持っていらっしゃる資料で、25か所が26か所に変わっただけだということで、中身は全く変わっていないので、この古川さくら児童遊園について、うちが受けたらこういうふうにやりますよとは何も提案がないということでいいわけですよね。今までの管理と同じように、ここもプラスしますよという、それだけのことですよね。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 事業計画の中では、特段何かこの古川さくら児童遊園に特出するかというところではございません。
○委員(風見利男君) 私、それは非常におかしいと思うのです。ここが新たな児童遊園として追加になって、そこを管理運営してもらう以上は、そこについても、先ほどまちづくり課長からおっしゃったように、桜の木が10本もあって、近隣の皆さんからすれば、桜の時期に、お花見をしたり、いろいろなイベントを考えたりとかと、当然そういうことが出てくるのです。それにふさわしい提案というのか、それがあってしかるべきだと思います。そういう提案がないのに、一般的に高輪地区全体を管理しているからいいですよということだけでは、私はやはり済まないのではないかと。
あと、先ほど榎本委員がおっしゃっていたように、普通の公園ではない、マウンドを登ったり滑ったりという新しい発想の遊具があります。そういう点での管理の在り方なども、私はやはり提案があってしかるべきだし、当然、自分が受けたいという以上は、そういう提案があって選考すべきだと思います。そこはこれからもあり得るわけで、ぜひそういう点はきちんと、新しい児童遊園を管理するわけですから、それにふさわしい提案をしてもらった上で、企画提案書の中に加える、それも議会に資料として出していただいて、それを十分議会側でもチェックして判断するという、そういうやり方が私は当然だと思うのです。ぜひそういう点は、これから対応してもらいたい。いかがでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 現在、港区では、各地区総合支所において、新設で新しく公園・児童遊園が設置され、できたときには、事業計画書を事業者から、指定管理事業者を導入してございます。年度計画の中には、新しくできた公園・児童遊園の特徴も踏まえた事業計画書を提出するよう、提出の際には指導してまいりたいと思います。
○委員(風見利男君) いや、これ、3年前に募集要項に基づいて応募するわけで、そのときの事業計画の中には、新しい公園が入るということは当然なくていいわけです。今回新たに増えたわけで、そこも高輪地区なので、おたくにお願いしたいと思っていますよと。ですから、できるに当たって、どういう管理運営を考えているのか提案してほしいということを事業者に言った上で、その提案に基づいて、しかるべき委員会で検討して、では、おたくにやってもらいましょうという、議会に提案しますよということになると思うのです。ですから、そういう提案書を出してもらって、それを港区指定管理者選定委員会で論議して、議会にも資料として出してもらって、こういうことで新しい公園も、今まで高輪地区でやっているからというだけでは駄目なわけで、そういう提案をしてもらった上で判断したのですよということにしないと、私はやはりまずいと思うのです。私どもは、わざわざ指定管理にする必要がないという立場ですけれども、そこはやはりきちんとした上でやってもらいたい。これは今回だけではなくて、これからもほかでもあり得るわけで、そういう立場でぜひ取り組んでもらいたい。関係部署にもきちんとそういう意見を上げてもらいたい。いかがでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 港区指定管理者選定委員会は、新しく公園・児童遊園が造られましても、当初の事業計画どおり、公園・児童遊園がしっかりと維持管理できるかを確認するものでございますので、新しく児童遊園ができるからといって、それについて、では、どうした管理があるかというものを見るものではございません。ですので、そこのところは御理解のほど、お願いいたします。
○委員(風見利男君) だって、それぞれ公園には特徴があって、その公園独自のものがあるわけで、今までの25か所の管理運営と同じように大丈夫ですよというだけで本当にいいのかということです。その特徴に合った公園にふさわしい管理をきちんとやりますよということがあってしかるべきだと。選定するに当たって、やはりそれも材料にすべきだと思うのです。そこをぜひよく検討してもらいたい。
今は港区が直営でやっているわけですよね。何か支障はあるのでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 本年2月1日に公園は開設しております。この間、高輪地区総合支所まちづくり課の方で直営にて管理しておりますが、日々の巡回点検等は行っておりません。まだ新設されたばかりですので、特段の支障はございません。
○委員(風見利男君) それで、私、数字を見てびっくりしたのですけれども、今回、株式会社グリーバルの提案では、再委託先が2か所なのです。それで、委託の予算は2者で106万6,736円なのです。シルバー人材センターの人たちも6人入っていますけれども、これはもともとの経費の中に入っているので、今回、シルバー人材センターの方々に払う費用はここには含まれていない。株式会社グリーバルの収支計画を見ると、年間144万9,000円なのです。ですから、事業者の取り分は38万2,264円、本部経費が13万円ですから、それを除くと25万円なのです。株式会社グリーバルは何をやるのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 株式会社グリーバルは、管理事務所の中で巡回職員を巡回させることで公園・児童遊園の維持管理をやってございます。
○委員(風見利男君) ケイミックス、ここも港区の指定管理の再委託先によく名前の出てくるところですけれども、ここは専門性を有する業務内容のため、園路・広場清掃業務、施設管理業務、じん芥処理、中の清掃から何からみんなやるわけですよね。先ほど近藤委員が言っていた遊具点検は、また違う事業者と、株式会社グリーバルは、巡回というのは何をやるのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 株式会社グリーバルは、週1回、それから月1回、巡回点検の作業がございます。また、作業員がいて、何かあれば応急対応するといった内容をやってございます。
○委員(風見利男君) そのためにわざわざ25万円払うわけですよね。区が直営で、どこに委託するかは別にして、今、再委託を予定している2者に業務を委託して、区のまちづくり課が古川さくら児童遊園を巡回して、何かあれば緊急対応するという、これで十分やれると思うのですけれども、いかがでしょうか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 実際、現在、直営で維持管理し、清掃は今、別に委託しております。それを指定管理者、株式会社グリーバルにお願いした場合では、まず経費からすると、約半分近く高くなってしまいます。要は、清掃委託するだけで、この2か月間で約30万円程度かかっています。つまり、1年間で約180万円以上かかってしまいますが、株式会社グリーバルにお願いすると、その半分程度で済むといった内容です。
さらに、指定管理の導入が平成27年ですから、当然、平成26年までは直営で管理していました。これは事実でございます。指定管理を導入することで、面的に、効率的に維持管理ができ、そして、各地域に応じた、あるいは、その公園等に応じたイベント、そういったものが区民ニーズに応えられるといったことから指定管理を導入しております。
○委員長(土屋準君) すみません。そろそろ休憩したいと思うのですけれども、休憩前に何か言っておきたいことがあれば。
○委員(風見利男君) いいです。
○委員長(土屋準君) 資料要求とかは大丈夫ですか。
○委員(風見利男君) 大丈夫です。
○委員長(土屋準君) それでは、そろそろ時間もたちましたので、休憩したいと思います。再開予定は3時20分といたします。
午後 3時00分 休憩
午後 3時18分 再開
○委員長(土屋準君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
審議事項(3)の質疑を続けます。
○委員(風見利男君) 少し最近、耳も悪くなって、なかなか聞こえなかったのですけれども、さっき、区が委託している清掃業者は30万円とおっしゃった。1か月ですか。2か月ですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 2か月でございます。
○委員(風見利男君) そうすると、再委託先のケイミックスが、年間105万円ではないですか。であれば、かなりこれ、安いということですよね。清掃だけではなくて、いろいろなことをやっているのだから。見積りの段階で、事業者が提案していること自体が、非常に安くやっているということにもなりますよね。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 安くやっていただいております。
○委員(風見利男君) これもだから、事業提案したときに、人件費が5年間上がらないときもあるし、そういうことから見て、中身の精査もきちんとやってもらいたいと思うのです。それはまた別の話なので。
ただ、区が直接やると高くなって、この再委託しているケイミックスに業務委託すれば、105万5,736円でできるのではないですか。区が直接やると高いという根拠にはならないのではないですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) ごみの清掃・運搬は免許を持っているところにお願いするのですけれども、今、高輪地区総合支所まちづくり課では、古川さくら児童遊園の清掃・運搬は、成昇という事業者に委託してございます。2か月間で約30万円以上かかってございます。
先ほど私が述べたのは、単純にこれを1年間続けた場合に、6倍すると、その金額になるということでございます。
○委員(風見利男君) いや、6倍すればこれを超えるわけです当然。それは園内の清掃だけですよね、今、区の言った費用は。そのほかのことを入れると、もっと費用がかかるわけですよね。だから、いかにこの再委託先の費用が低過ぎるかということになるのではないですか。当然、そうすると、どこにしわ寄せがいくかというと、再委託先のケイミックスの働く人たちの賃金に影響する、こういうことになるのではないですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 単体で清掃・運搬をお願いするのと、25か所、26か所をまとめてお願いすることでは、スケールメリットとしてお願いするといったものの差がここに生じてくると考えております。
○委員(風見利男君) ここで集めたものを、26か所全部の公園のごみを一緒に処理しているのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) ケイミックスにお願いして一緒に処理してございます。
○委員(風見利男君) 26か所の公園全部やっているということですね。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 現在、古川さくら児童遊園はお願いしていませんので、25か所全てです。
○委員(風見利男君) 言い換えれば、港区が全部の26か所の公園を一括してやって、ごみ処理も全部まとめてやれば、そういう値段に下げられる、そういう意味ですね。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 今、単純に比較できるのが清掃業務だけですので、申し述べたことです。指定管理制度を導入するということは、ごみの清掃・運搬だけではございません。地域ごとに特色ある公園の地域の住民の方々のニーズも捉えたイベントなども実施しております。それらも含めると、また違うものになるかと思いますが、今、単純に比較できるものは、ごみの清掃・運搬ということでございます。
○委員(風見利男君) 私は単純に経費だけで言っているわけではなくて、特色ある公園と言うのだけれども、業務委託して特色ある公園のことが消えてしまう。指定管理と違った形で、業務委託の場合は同じような仕組みができないということになるのでしょうか。私はそうは全く思いませんけれども。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) スケールメリットの観点から、清掃を1か所お願いするのと、まとめてお願いするという、その差を単純に述べたことでございます。
指定管理については、地域の住民の方々の特色のある要望やイベントにも応えられますし、直営でそれができるかということはなかなか難しいと考えてございます。
○委員(風見利男君) だから、それは直営でできないということ自体がそもそもおかしいです。それは民間の指定管理でなければ地域住民の求めるような公園管理ができないと、そのようなことを行政側が言っていていいのですか。そうしたら、行政のやる仕事がなくなってしまうではないですか。そうではないのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) なかなか地域ごとに特色あるイベントなど、多岐にわたっておりますので、指定管理者を導入してやった方が、大変効率的でございます。
○委員(風見利男君) それは区の今の部署だけでやろうと考えているからできないのであって、それは当然、必要な人員も補充してやるという立場で物事を考えたときに、本当にできないのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 現時点では、なかなか難しいと思います。
○委員(風見利男君) だから、そういうことになると、本当に行政は何をやるのかと、公園の管理はできない、駐車場の管理はできない、駐輪場の管理はできないと、管理だけで、全体の動きを見るだけということが区の仕事になってしまうではないですか。そうではないのですか。区が直営でやることは本当にできないのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 公園の数も多いですし、面積も広いので、なかなか難しい状況でございます。
○委員(風見利男君) だって、指定管理を導入する前は、区が直接やっていたのではないのですか。
○
高輪地区総合支所まちづくり課長(小林秀典君) 区が直接、維持管理しておりました。
○委員長(土屋準君) ほかにございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) ほかになければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決について、態度表明は必要ですか。
(「お願いします」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、態度表明が必要とのことですので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党議員団。
○委員(うかい雅彦君) この古川さくら児童遊園、それから昨年度の、西町つなぐ児童遊園、この古川さくら児童遊園の方は桜をということであったと思うのですけれども、西町つなぐ児童遊園の方も、懇談会を開いて地域の町会長や近隣の方々にいろいろな意見を出していただいて児童遊園の方針を決める。だから、非常に児童遊園自体に区民の声が生かされている公園を私は造っていると思います。それに基づいて、指定管理の事業者が、区民の声を生かした形で運営、協力していく。また、先ほど私が申し上げたのは、高輪森の公園をはじめ、みなと外遊びの会の皆さんが、プレーパークやあそびのきちを運営してくれている。そういったことも、それをしっかりと、株式会社グリーバルがフォローしてくれているから、いい形で動いているのではないかと思っております。
私は、区民の皆さんに本当に喜んでいただく公園・児童遊園を目指していただきたいというところでいうと、業者が目指すのではなく、やはり区民の皆さんの声がしっかり生きている公園・児童遊園の運営をこれからも目指していただきたいと思っております。
そういった意味では、いろいろ御意見がありましたけれども、これからも高輪は1か所のところが管理するということは、それぞれの公園・児童遊園の特色をしっかりと事業者に理解してもらって、それを生かした公園・児童遊園にこれからもしていただく、そのことが指定管理にお任せするということにつながっていくのだと思います。
「議案第23号 指定管理者の指定について(
港区立古川さくら児童遊園)」について、賛成とさせていただきます。
○委員長(土屋準君) 次に、みなと政策会議。
○委員(榎本あゆみ君) 今回は、株式会社グリーバルに指定管理を指定するということですけれども、やはり区民サービスの向上、コストの削減、これが一番大きな理由だと思われます。株式会社グリーバルは、既に区内で25か所の児童遊園・公園を管理しているということですので、危険な行為であったりだとか、遊具の遊び方、危険な遊具の遊び方であったりだとか、あとは何か地域で不審者が出たとか、そういったことの知見がもう既にたまってきていると思っております。それによって一番のメリットは、やはりその子どもたちが安心して遊べる公園・児童遊園を造ることであると考えております。
これらのことから、今回は、安心して委託ができる、そういった事業者を選ばれたということで、私たちみなと政策会議は賛成いたします。
○委員長(土屋準君) 次に、公明党議員団。
○委員(近藤まさ子君) 「議案第23号 指定管理者の指定について(
港区立古川さくら児童遊園)」について、公明党議員団としては賛成いたします。
理由は、株式会社グリーバルはもう継続して8年間、高輪地域に入っていらっしゃって、25か所の公園・児童遊園を見て、そして地域の人と人とのつながりも肌で感じていらっしゃいます。今、この古川さくら児童遊園は、防災機能がかなりいろいろ充実している面もあって、町会の皆さんの期待もすごく大きいです。そうした意味からも、子どもたち、町会の皆さん、そして、そうした地域の人々の声を聞きながら、よりよい安全な公園づくり、児童遊園づくりに期待していますので、賛成いたします。
○委員長(土屋準君) 次に、共産党議員団。
○委員(風見利男君) 今日の質疑の中で明らかになったように、特に非公募ということで、港区行政経営推進委員会から始まって、港区指定管理者選定委員会に至るその間の事業者の提案等の経過が全く不透明です。特に港区行政経営推進委員会の中で何の論議もされていない。あと、港区指定管理者選定委員会でも十分に論議されたかというと、そうなっていない。新たな公園が指定されるにもかかわらず、そこに対する具体的な提案が何もないわけです。それでそこを選定するという、8年間やっていたからいいではないかと、そういうことで済まされるのかということです。だから、やはりもっと慎重な上に、新たなところを指定してそこをやってもらう以上は、どういう具体的な提案でそこを運営していくのかということがなければ、まずいと思うのです。現に2月1日から、多少経費がかかるとは言いますけれども、実際に運営して何も問題がないわけで、私はやはりこういう機会に、新しくできたところについては指定管理をやめて、区が直営で管理して、そこで指定管理との違いを検証するという、そういういい機会にもなるわけで、その機会を失うということで、これは大問題だと思うのです。そういう点で、この議案については、反対いたします。
○委員長(土屋準君) 次に、街づくりミナト。
○委員(玉木まこと君) 「議案第23号」については、賛成いたします。
区としてグループ化の方針を掲げていて、区民としても、ここだけ指定管理者制度にならないという状況は、やはり利便性の面からもよくないと思いますし、先ほどあったように、区民サービスの向上やコスト面で、指定管理者制度のメリットもあると思っています。
それに加えて、私も今までいろいろ話をしていますけれども、やはり指定管理者制度というものが、1者しか応募がない状況が続いてきているという中で、4年ごとの点検ということも、企画提案書の内容がどこまでブラッシュアップされていくのかというところの課題が見えてきている段階だと思います。ただ、その一方で、地域の方にとっては、指定管理者が非常に公園・児童遊園の顔になってきていることも間違いないと思います。それは公園・児童遊園に限らず、ほかの施設でも同じようなことが起きていると思うので、その事実をしっかりと見ていただいて、指定管理者制度でずっと続けていくことで果たしていいのかどうかというところは、もう目の前に迫っていると私は思っているので、区の課題として取り組んでいただくことを重ねてお願いしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○委員長(土屋準君) 態度表明は終わりました。
それでは、「議案第23号 指定管理者の指定について(
港区立古川さくら児童遊園)」について採決いたします。採決の方法は挙手採決といたします。
「議案第23号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いいたします。
(賛成者挙手)
○委員長(土屋準君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第23号 指定管理者の指定について(
港区立古川さくら児童遊園)」は原案のとおり可決することに決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) それでは、本日審査できなかった請願4件、発案1件につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○委員長(土屋準君) そのほか、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(土屋準君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。
午後 3時36分 閉会...