午後一時六分開議
◯星野委員長 ただいまから
財政委員会を開会いたします。
初めに、意見書について申し上げます。
さきに理事会にご一任いただきました意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告することといたしました。ご了承願います。
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◯星野委員長 本日は、平成十年度予算の調査、
付託議案の審査及び陳情の審査並びに
請願陳情及び
特定事件の閉会中の
継続審査及び調査の申し出に対する決定を行います。
これより平成十年度予算の調査を行います。
第一
号議案、平成十年度東京都
一般会計予算中、
予算総則、歳入、歳出の本
委員会所管分及び
都債並びに第三
号議案、第十四
号議案及び第十五
号議案を一括して議題といたします。
本案については、既に質疑を終了いたしております。
これより意見の開陳を行います。
順次発言を願います。
◯高島委員 私は、
都議会自由民主党を代表して、当
委員会に付託された平成十年度
予算関係議案について意見の開陳を行います。
初めに、
各局共通事項について申し上げます。
我が党は、
財政健全化を何としてもやり遂げなければ東京は衰退の道をたどり、将来の希望を失ってしまうという強い
危機意識を抱いておりますが、
財政健全化は、それ自体が目的ではなく、あくまでも都民の暮らしを守り向上させるための施策を
社会経済等の変化に的確に対応させるための手段であることを忘れてはなりません。
青島知事は、平成十年度予算により、
財政健全化に区切りをつけたといっておりますが、
都財政の構造的な転換が図られたわけではなく、根本的な問題はほとんどが解決されず残されているのであります。しかも、今後、
相当程度の歳出増が見込まれており、都の財政が本当に厳しくなるのはこれからで、それをどう乗り切っていくかということこそ問題なのであります。したがって、中長期的な視点に立った
財政運営に向けた新たな
取り組みを早急に求めるものであります。
この十年度
予算案は、こうして極めて厳しい
財政環境の中でようやく編成したものでありますが、執行に当たっては、各局ともむだはないか、節約できるところはないか、もっとよい方法はないかといった視点で
見直し、工夫を凝らしながら、一層効率的な
事業運営に努めていただきたいと思います。
なお、
使用料、
手数料の値上げについては、現在、長引く不況のもと、都民は生活にあえぎ、
中小企業は
経営危機に瀕しておるから、まず率先すべきは、みずからの
内部努力であり、みずからの汗を流すことであって、何よりも求められていることは
景気浮揚策であります。
したがいまして、このたび提案されたもろもろの
使用料、
手数料の
値上げ案は、
法令改正に伴うもの、あるいは特別な理由があるものを除き、到底了承することはできないものであります。また、知事の裁量により改定可能な
使用料、
手数料等、
都民負担増を求めるものについても同様であります。
最後に、予算化された事業については、当
委員会の論議を踏まえ、都民の期待に適切にこたえるべく、最大限の努力を重ねながら執行されるよう強く要望するものであります。
時は今、
マインド不況という言葉が生まれましたが、悪い面ばかりに着目し、それがさらに経済を後退させるという悪循環から脱却しなければなりません。都政においても、都民の不安を夢と希望に変える幸せなあすを目指すために、堅実かつ果敢に施策を推進するよう強く要望するものであります。
まず、
財務局関係であります。
一、
景気低迷という状況の中で、都債実償還額や
退職手当負担等の急増が予想される将来の厳しい
財政運営を見据え、
財政健全化に向けた中長期的な
数値目標の設定を急ぐこと。
一、都政の
事業執行において、それぞれの施策を費用対効果という観点から検証できるような
施策評価システムの確立と
体制整備を急ぐこと。
一、今後とも、長期にわたり安定した
都政運営を行うため、
内部努力をさらに徹底するなど効率的な
財政運営に努め、強固な
財政基盤の確立を目指すべきこと。
一、都債発行についても、抑制基調を堅持するとともに、でき得る限り発行抑制に
取り組み、努めること。
一、
都民生活はもとより、東京の経済基盤を支える
中小企業を守るため、
分離分割発注を一層推進するなど
受注機会の確保に努め、ゼロ都債等を活用して
公共事業の
早期発注と受注の
平準化を図ることにより、経営の安定化に最大限の努力をすべきこと。
一、都有地については、効率的な財政運用で有効な土地利用の推進を図るとともに、不用とされる用地については、早急に整理を図るべきこと。
次に、
主税局関係について申し上げます。
一、都の歳入の大部分を占める
都税収入の安定的な確保と
都民負担の適正化に最大限努めること。
一、
少子高齢化社会へ移行する中で、国から地方への
税源移譲などにより、
地方独立税源の
充実確保を図るよう課税自主権の確立に向けて、引き続き国に強く働きかけること。
一、低迷する個人消費、法人投資の拡大を図る有効な
景気対策として、大規模な恒久減税、
特別減税を実施するよう国に強く働きかけること。
一、
固定資産税、都市計画税については、地価負担の高い都の実情を考慮し、弾力的な負担軽減措置を講ずるよう努めること。
一、特別土地保有税については、政策課税としての使命が達成されたとの認識のもと、廃止を含めた大幅な負担軽減がなされるよう国に働きかけること。
一、税務情報オンラインシステムの活用により、
税務事務の一層の
効率化と
納税者サービスの向上を図ること。
以上で私の
意見開陳を終わります。
◯星野委員長 意見の開陳は終わりました。
ただいま開陳されました意見は、調査報告書として取りまとめの上、議長に提出いたします。ご了承願います。
以上で平成十年度予算の調査を終わります。
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◯星野委員長 これより
付託議案の審査を行います。
第四十六
号議案、東京都事務
手数料条例の一部を改正する条例、第四十七
号議案、第四十八
号議案及び第百五十七
号議案から第百五十九
号議案までを一括して議題といたします。
◯山崎委員 私は、動議を提出いたします。
ただいま議題となっております議案中の第四十六
号議案については、閉会中の
継続審査とされるよう求めます。
◯矢部委員 ただいまの動議について見解をお尋ねしたいと思うんですが、議会の中で動議が出される、その出し方としては、議事進行にかかわるもの、これは直ちに取り上げなければいけないということになっております。今、出されている動議というのは、議事進行とはちょっといいがたいのではないか。態度表明についての動議ですから、それについては、賛同者がいた場合には取り上げる、いないときは取り上げられないというのが本筋ではないかというふうに思っております。ですから取り計らいについては、私の見解でありますから、委員長の見解と違うかもしれませんが、ぜひご検討をいただきたい。
以上でございます。
◯星野委員長 ただいま山崎委員から、動議として、閉会中の継続審議を提案されております。これについてご意見はほかにございますか。──それでは、お諮りいたします。
山崎委員のただいまの動議に賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
◯星野委員長 起立少数と認めます。よって、山崎委員の動議は否決されました。
本案については、いずれも既に質疑を終了いたしております。
なお、第百五十七
号議案及び第百五十八
号議案の工事請負契約につきましては、事業所管の都市・環境
委員会から、お手元配布のとおり調査報告がありました。ご了承願います。
これより採決を行います。
初めに、第四十六
号議案を採決いたします。
本案は、起立により採決いたします。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。──起立なしと認めます。よって、第四十六
号議案は否決されました。
次に、第百五十七
号議案、東京都渋谷地区清掃工場建設工事請負契約及び第百五十八
号議案を一括して採決いたします。
本案は、起立により採決いたします。
本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
◯星野委員長 起立多数と認めます。よって、第百五十七
号議案及び第百五十八
号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
次に、第四十七
号議案、東京都都税条例の一部を改正する条例、第四十八
号議案及び第百五十九
号議案を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯星野委員長 異議なしと認めます。よって、第四十七
号議案、第四十八
号議案及び第百五十九
号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
以上で
付託議案の審査を終わります。
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◯星野委員長 これより陳情の審査を行います。
九第一六五号、九第一七一号及び九第一七八号の都市計画税の軽減措置の継続に関する陳情を一括して議題といたします。
本件は、いずれも質疑を終了いたしております。
これより採決を行います。
お諮りいたします。
本件は、いずれも趣旨採択とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯星野委員長 異議なしと認めます。よって、陳情九第一六五号、陳情九第一七一号及び陳情九第一七八号は、いずれも趣旨採択と決定いたしました。
なお、本件は、いずれも執行機関に送付し、その処理の経過及び結果について報告を請求することにいたしますので、ご了承を願います。
以上で陳情の審査を終わります。
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◯星野委員長 次に、
請願陳情及び
特定事件についてお諮りいたします。
本日までに決定を見ていない
請願陳情並びにお手元配布の
特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の
継続審査及び継続調査の申し出を行いたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯星野委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
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◯星野委員長 この際、所管局を代表して、出納長から発言の申し出がありますので、これを許します。
◯谷口出納長 所管四局を代表いたしまして、一言お礼のごあいさつを申し上げます。
ただいまは当
委員会に付託されました各議案につきまして、それぞれ熱心なご審議をいただき、まことにありがとうございました。
委員の皆様方からいただきましたご意見、ご指摘につきましては、今後の
財政運営や事務執行に反映させ、万全を期してまいりたいと存じます。
今後とも、私ども四局は、
事務事業の円滑な推進に全力を挙げて努力してまいる決意でございます。よろしくご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、お礼のごあいさつとさせていただきます。
まことにありがとうございました。
◯星野委員長 発言は終わりました。
先ほど矢部委員の方から、山崎委員の動議についての異議と申しますか、お話がありましたけれども、これは議運等で検討していただきたいと思っております。
これをもちまして本日の
委員会を閉会いたします。
午後一時四十八分散会...