◯辰川
主税局長 ──(千三百二十七字
削除)──
◯内田委員長 速記をとめてください。
〔
速記中止〕
◯内田委員長 速記を始めてください。
議事の都合により、暫時
休憩いたします。
午後一時三十一分
休憩
━━━━━━━━━━
午後一時四十六分
開議
◯内田委員長 休憩前に引き続き
会議を再開いたします。
ただいま
休憩中に
理事会を開催させていただきまして、
委員会の進行について協議をさせていただきました。その結果を申し上げ、
委員の
皆様にご
理解をいただいた中で、
委員会を進めたい、こういうふうに思います。
先ほど陳情審議の中で、
矢部委員から
質疑がございましたが、その
部分は当
陳情と具体的に関連のあるものではございませんので、
議事録から
削除をさせていただきます。
ただし、
内容が極めて重要であるということでございますので、当
陳情を
決定次第、この件につきまして、
理事者の方から
報告をいただいて、
皆様のご意見を賜りたい、こういうふうに思いますので、取り扱い上、
理事会の
決定をそうさせていただきました。どうぞよろしくご協力をお願い申し上げます。
よろしいですか、
質問事項削除ということで。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 ありがとうございました。
それでは、当
陳情につきまして、ほかに
発言ございますでしょうか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 ほかに
発言がなければ、これより
採決を行います。
お諮りいたします。
本件は、
趣旨採択とすることにご
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 異議なしと認めます。よって、
陳情五第一九〇号は
趣旨採択と
決定いたしました。
─────────────
◯内田委員長 次に、六第九八号の二、
避雷設備の
法定検査の
実施に関する
陳情を
議題といたします。
理事者の
説明を求めます。
◯大塚総務部長 ただいま
議題に供されました
陳情は、
陳情六第九八号の二、
避雷設備の
法定検査の
実施に関する
陳情でございまして、港区、
東京都
避雷設備維持管理協同組合、
森田政信氏より提出されたものでございます。
本件陳情の
趣旨は、
建築基準法で義務づけられている
避雷設備の
法定検査を、
主税局においても
実施していただきたいというものであります。
建築基準法及び同
法施行令によれば、高さ二十メートルを超える
建築物には、日本工業規格に定める構造を備えた
避雷設備を設けなければならないものとされておりますが、その
検査及び
保守につきましては、法は直接規定しておりません。したがって、
検査を
実施しないことが、
建築基準法違反になるとはいえないというのが
建設省の見解であります。
しかしながら、
施設管理者といたしましては、
避雷設備の適正な維持及び建物、設備の
保安管理、さらには
近隣住民への
安全面等を考慮いたしますと、
所要の
検査及び
保守をする必要があると考えております。
当局が所管いたします
都税事務所及び
自動車税事務所等の施設でございますけれ
ども、区役所と併設されている
総合庁舎を除きますと二十九所でございます。このうち、高さが二十メートルに満たない
足立都税事務所外六所の
庁舎につきましては、
避雷設備を設置しておりませんが、残る二十二の
都税事務所の
庁舎には
避雷設備を設置しております。今後はこれらの
避雷設備につきまして、
所要の
検査及び
保守を
実施すべく準備を進めてまいります。
以上をもちまして
説明を終わらせていただきます。よろしくご
審議のほどお願い申し上げます。
◯内田委員長 説明は終わりました。
本件について
発言を願います。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 発言がなければ、これより
採決を行います。
お諮りいたします。
本件は、
趣旨採択とすることにご
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 異議なしと認めます。よって、
陳情六第九八号の二は
趣旨採択と
決定いたしました。
以上で
陳情の
審査を終わります。
なお、本日
審査いたしました
陳情につきましては、
執行機関に送付し、その処理の経過及び結果について
報告を請求することにいたしますので、ご了承願います。
─────────────
◯内田委員長 それでは、先ほどの
矢部委員の
質疑に関連した形の中で、
理事者からの
発言を求めます。
また、資料を配布したいということでございますので、それを許可いたします。よろしくお願いします。
また、
理事者の
発言、
報告の後に、
委員の
皆様から
質疑をお受けしますので、よろしくお願い申し上げます。
◯鎌田税制企画部長 冒頭、大変申しわけございませんが、この
委員会に事前に
報告をしないで、昨日、
固定資産税に関する
要望ということを行いましたことに対しまして、心から陳謝いたします。
改めましてご
報告させていただきますが、お手元に
固定資産税に関する
要望書というのをお配りしているかと存じますので、それを読み上げさせていただいて、
報告にかえさせていただきたいと思います。
固定資産税に関する
要望書
現在
検討が行われている
平成八年度の
税制改正に当たっては、
土地税制の
見直しの一環として、
固定資産税の
負担軽減が図られる
方向であると聞き及んでおります。
固定資産税は、
基幹税目として安定的な確保が見込まれる税であり、仮に
平成八年度の
税制改正において
平成七年度並みの
据置きや大幅な
軽減の
措置が講じられた場合には、
財政運営に大きな
影響を及ぼすことになります。
したがって、その
見直しに当たっては、左記の点に十分留意され、特に
据置きの措置については、なされることのないよう、強く
要望いたします。
記
一
土地に係る
平成八年度の
固定資産税収は、
現行税制を前提として、既に約五百億円の増を見込んでいることから、
地域福祉や
生活基盤の整備など
平成八年度
予算編成に重大な支障を来すことになること。
二
平成七年度の
税制改正においては、既に二年間の
地価下落を見込んで、
税負担増の緩和を図る
臨時特例の
措置(約二百八十億円の減)が講じられていることから、単年度の
措置がこれを上回ることは理由がないこと。
ということで、昨日、
知事名で
与党税制改革プロジェクトの
都選出の
国会議員の方々に対しまして、提出したものでございます。
以上でございます。
◯内田委員長 ただいまの
報告につきまして、
発言がございますか。
◯矢部委員 今、
要望書を見せていただきまして、先ほどの
やりとりが消されてしまっておりますから、若干重複する
部分もあるかと思います。
とにもかくにも今、
東京都内の全体の
社会経済情勢は極めて深刻な
状況にありまして、それこそ先行きが見えない
不安感をみんなが抱いておるわけであります。そういう
状況の中で、
政府税調がとろうとしていることについては、私は逆に賛意を表する次第でありますし、そういう中で昨日出された
要望書というのは、今の
東京都の情勢を
主税局は承知をしておりながら、
立場上はあるんでしょうが、ましてや
基幹税目という
部分もあるんでしょうけれ
ども、私は極めて
理解に苦しむ次第であります。
とにもかくにもこうした
要望が出されたということについては、今日までのこの
委員会での
やりとり、あるいは本
会議等での
質疑等も含めて、私
ども都議会の中と必ずしも一致をしていないというふうに思っておりますし、私はともかくこのことについては極めて遺憾であるということを述べさせていただきたいと思います。
◯森田委員 この
要望書はだれに、どういう形で、まず出したんでしょうか。
◯鎌田税制企画部長 この
要望書は昨日、
知事名をもちまして、
与党税制改革プロジェクトチームの
都選出の
国会議員の方、三人いらっしゃいますが、その方々に提出したものでございます。
◯森田委員 固有名詞はいえますか。
◯鎌田税制企画部長 東京都選出の
与党税調の
先生方は、自民党・
与謝野馨先生、同じく
石原伸晃先生でございます。それから税調の
都連の
財政部会長でございます
越智通雄先生の、この三人の方にお届けをしたところでございます。
◯森田委員 今、
都議会の中には非公式でありますけれ
ども、
税制研究会というのがあるのはご存じだと思いますが、私もそのメンバーの一員にさせていただいています。そこでの
議論を通じて
主税局の
考え方を聞いていると、この
要望書とは別の
考え方できたような気がするんですが、これは
主税局の
考え方がそのまま反映している中身なんでしょうか。
◯鎌田税制企画部長 都議会税制研究会での
議論につきましては、私も
十分承知をしているところでございまして、そういう
立場も踏まえながら、この
要望をしたところでございます。それは、全国の
市町村会あるいは
政令指定都市等におきましては、七年度に
措置されました
臨時特例措置をそのまま継続してくれと、こういうようなことでございましたが、私
どもといたしましては、引き続き
地価が下落して、それではとても救えないところが出ているということもございます。そういうこともございまして、ほかの団体とは同一の歩調をとれないということをかねがね申しておりますし、そういう
意味におきまして、私
どもはできるだけ
都民の
立場、
負担の
実態、こういうものが反映するようにということで
要望してきたところでございます。
なお、
自治省におきましては、最近の
税制改正の動向から
据え置き論が出てまいりましたので、これに対しましては、何とかそれだけはないようにということで、
東京都も、いわゆる
固定資産税が
市町村税目としての
基幹税目でございますし、全国一律に及ぼす
影響も大きいということから、何とか
据え置きだけは阻止するように働きかけてもらえないだろうかと、そういうようなこともございましたので、
東京都といたしましては全体の流れに乗るわけにはいきませんけれ
ども、特にその点については
都財政に大変大きな
影響を与えるということもございまして、そこだけは何とかとってほしくないというようなことで、
要望したわけでございます。
◯森田委員 今の
部長の
説明は非常にわかりにくいんですが、前段は
土地の下落に合った
税制、ということは、
土地は下がっているんだから、
固定資産税は減るわけですよね、ということに合わせてほしいと。後段はしかし、
財政が厳しいから、減収は困ると。矛盾していませんか、いっていることが。
◯鎌田税制企画部長 今の
制度でいきますと、一応三年間につきましては
土地の
評価が
基準年度で決まるわけでございまして、ご案内のとおり、それがそのまま反映しないようにということで、
軽減措置、
負担調整措置、
特例措置というふうにいっていただいているわけでございます。そういうことで、このままでありますと、
地価が下がっても、上がるという仕組みが今の
制度なわけでございます。
それについては、法律の
改正がない限りできないわけでございますが、今回こういうような動きが出てきたということを踏まえまして、仮に何らかの
軽減措置がとられるという場合につきましては、できるだけ基本的なスタンスとしては
平成七年度の
税制改正をそのままにしてほしいということはございますけれ
ども、こういう動きの中で最低限といいますか、
据え置きとなると五百億の減収を来すということになりますので、それは
財政運営にとって大変大きな──(「支障を来す」と呼ぶ者あり)来すだろうと、そういう
意味でございます。
◯森田委員 私はこれでやめますけれ
ども、
一つは、確かに
財政状況が厳しいことはわかります。だから、少しでもそういう
税収をふやしたいというのはわかるんですが、今回のことについては、
一つは、
先ほど陳謝がありましたので、くどくはいいませんけれ
ども、私
どもにすると今までの主税の
考え方とは少し違う
要望書だなというふうに受けとめますので、こういう
重要事項はまず
議会に
報告をしていただきたいということが一点。
もう
一つは、確かに
財源が厳しいことはよくわかりますが、この
財源を確保するために
税制をその都度こうやっていじるのではなくて、私
どもが前からいっているように、
景気対策をしっかりやって、
税収がふえる
方向で対策をもっていく。その都度
税制を変えていったのでは──今の
固定資産税自体でも普通の
納税者は、自分の税金が幾らになるかということが計算できないぐらいに非常に複雑な
税制になっているわけです。その上に、こういう何かまた新たな改定でも望むなんていうことは、
納税者にとってはある
部分では大変失礼なことになるんじゃないかというふうに思いますし、
財源の厳しいことはよく
理解しますけれ
ども、やはり
都民が納得できるようなものにしていっていただきたい。このことを強く
要望して、終わります。
◯渡辺委員 二、三お聞きいたします。
さっきちょっと
知事名、
知事名ということで出ておりますけれ
ども、これは
主税局独自の
内部検討で、しかも
知事名ということで出したのか、それとも、こういうものを出すということで、いわゆる
知事も加わった形での
検討をしてそして
知事名で出したのか、その辺ちょっと聞かせてください。
◯鎌田税制企画部長 昨日、この
要望につきましては
知事を含めまして
検討をしていただきまして、そういう
意味では
知事も加わっておるわけでございます。
知事名でやってございます。
◯渡辺委員 そうすると
知事も参加した形で、この
内容については、当然これは副
知事も加わっていると思いますけど、そういう
首脳会議というか
首脳部での
意思一致という形で提出したと、こういうことで
理解してよろしいですね。
◯鎌田税制企画部長 そういうふうに
理解していただいて結構だと思います。
◯渡辺委員 いろいろ
お話が既にありましたけど、私
どもはこれまで、今の長引く
不況という
状況の中で、大
企業は、例えば
銀行も、そういうところでは、ここに来てかつてない増益というか、そういうものを上げている。
銀行などはいわゆる
バブルの
最盛期を上回るような増益をつくり出している。こういうふうに報道されておりますね。
そういう
状況の中で、
中小企業はどうかといえば、全く先が見えないというような
状況で、大変な事態に直面しておるわけですよね。転廃業というものを余儀なくされる、というよりも倒産に次ぐ倒産というのが続いている。そして、商店の場合でいえば、
地域経済を支える
商店街そのものも、くしの歯の抜けたような
状況で、本当に衰退してきているというような
状況が現に出ているわけですよね。
こういうような
状況の中で、やはりこの
不況を何とかしなきゃいかぬ、そのためにはどうしたらいいのか。こういうことでいえば、とにかくいろいろな
公共投資はやるけれ
ども、
中小企業のところまで回らない。私はいっているのですけど、大
企業に発注された仕事が
中小企業に落ちこぼれもないというような、非常に厳しい
状況に今ある。
そういうような
状況の中で、やはり今必要なことは、消費ですね。いわゆる
購買力そのものを高めるという点で、国民や
都民の懐をどれだけ豊かにするか、これが今の
不況を解決していく最大のポイントだというふうに私
どもは考えているわけです。
したがって、そういう
状況の中で、私
たちは、この
固定資産税ということでいえば、
勤労世帯に対しては二百平米以下は
非課税にしてほしい、あるいはまた
中小企業の
業務用地についても二百平米以下は
非課税にしてほしい、こういうような
要望を再三してきているわけです。そういうことによって、やはり懐を少しでも豊かにする、そういうことで景気を少しでもよくしたいという
方向で頑張っていかなきゃいけないというふうに私
たちは思っているわけです。
にもかかわらず、今の
お話を聞くと逆ですよね。この
内容を見たって、「
平成八年度の
税制改正において
平成七年度並みの
据置きや大幅な
軽減の
措置が」、いえば、講じられないようにしてほしいということだからね。
先ほど増税ということで要請しているのではないという
お話がありましたけど、逆に、そういうことで要請しているということにしか受け取れないということだと思うんですね。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)けしからぬ話だと私は思うんですよ。五百億円の
都民に対する減税、そういうことで流れようとしているところにブレーキをかけストップさせる、こういうことはあってはならないことだというふうに私は思いますよ。
もう既に
要望書を出しちゃったということだから、これは遅きに失しているわけだけれ
ども、いずれにしても、やはり私は、五百億円というかこれが減収するのだから、これにかわる
財源をどこかに求めるということを──してくれば別ですよ。例えば、先ほどいったように大
企業や大
銀行というのは
バブル期以上の大もうけをしている。そういうところに対する
優遇税制なんだから、そういうところにメスを入れて五百億円をつくり出しなさい、こういうようなことだっていったっていいはずだと思うんですよ。そういうことも何にも書いてないで、ただただ、下がるものを、下げられない、下げないでください、こういうようなことでは、
都民としてはだれ一人納得する者はいないというふうに思いますよ。
そういう
意味で私は、都が要請したそれに対して、本当ならばここで改めて
全会一致で、
東京都議会としての
意見書として
意思表示をする、これが普通本来のあり方だと思う。それがまあなかなか難しいと、先ほどの
理事会ではそういうふうになったんだけれ
ども(笑声)そうあるべきだと思う、実際には。
だから、これから、どうするかという問題は考えますけど、いずれにしましても、
議会にも諮らない──要するに、
都民の身近な施策を拡充するという点での
要望については、これは積極的にやってくださいよ。ところが、こういう
都民にマイナスになるような、しかも
減税そのものにつながるというようなことに対してストップをかけるというふうな問題については、この
委員会に、やっぱり前に話があってしかるべきだと思いますね。そういう
意味では、
議会を軽視したというふうに批判されてもこれは仕方ない問題だと思います。
そういう
意味では、十分ひとつ反省をしていただいて、
都民の本当に切実に求めているいろいろな
要望に積極的にこたえていただきたい、こういうことを申し上げて、私の
発言といたします。
◯山崎委員 私も一言申し上げさせていただきたいと思います。
主税局の
立場もよくわかります。が、やっぱりこれが、まだこういう
議論のある状態で、特に
据え置きの
部分に関してまで、もう既に
議会のコンセンサスをとられたような
要望書ととられることはたまりませんので、これはどうしても一言、区部も大変だものですから、
お話をしたいと思うのです。
この間の
委員会の中でも何度か話が出ましたが、これはやっぱり根本は、
固定資産税収というのは
基幹税目ですから、ある程度歳出の伸びに従って伸ばさなきゃいけない、伸びていかなければいけないという大前提で動いてきた中で、その分母たる
土地の価格が下がったということまで突き当たって、じゃあ、そこでどうするかと。さっき
森田委員からの
お話もありましたが、じゃ、その
部分の
景気対策なのか、そういった
税収構造を変えられないかということを、今
議会でも
議論をしていたわけなんです。ですから、本来的にはもちろんそういうことを
議論していただいているのだと思いますが、そういうことをすべて、さも飛び越えてしまったかのように、この
要望書が先に、私
たちのところに話がなく出されてしまったというのが、非常に残念な気がいたします。
それから、
課税自主権の問題に関しましても、確かに問題を難しくしているのは、
東京とか大阪の置かれている
立場と、ほかの
市町村の置かれている
立場というのが違うという中で、これ以上の
負担軽減措置はしてくれるな、それには乗りかねる、今の
状況では乗れないとか、
据え置きの問題もあると思うんです。だから、それで、
地方分権ということがいわれているところですから、ある程度やっぱり自治体独自が
課税自主権を持った、そのためにどうしていくのだということが、かなりこの問題の根本にあるわけで、そういったようなことも含めて一生懸命取り組んでいただけるのだったらわかりますが、この
要望書だけが先にひとり歩きしているというのは、
立場はわかりますが、いかがかなと思います。
特に今回は、十二月十五日が
政府税調の答申ですから、時間がない中でだったということも
理解はしているつもりですが、ただ今回は、聞くところによりますと、
土地税制に関してはかなり広範に手がつけられる
可能性が高いというふうに聞きました。この間のこの
委員会の中で私が質問したときには、
地価税と
固定資産税は一体化して論議をする、
固定資産まで行くかどうか、
地価税だけにとどまるかどうかという話でしたが、この何日間かで、すべて
土地税制に手がついていくという
方向で動いてきた中だけに、私自身も、ああ、
固定資産税下がるかなといううっすらとした期待があったものですから、半ばそれに水を差すような形で
主税局が動かれたということに関しては、大変遺憾であるということは申し上げざるを得ないと思います。
それから、
負担軽減措置の問題に関しましては、これは他の地方自治体の働きかけのことに関しては、
東京都はそれに乗れないということは、そういうふうにいっていただいたことは
評価しますが、特に
据え置きの
部分は、先ほ
どもお話がありましたが、非公式でやっています
東京都の
税制研究会の中では、
据え置きということは
検討できないのかというようなことも、やっぱりこの一年以上にわたって
主税局当局ともやり合ってきた話ですから、やはりそのことに関しては、もう少し当
委員会ともきちっとした形での話としてしていただきたかったと思います。
それから、五百億円は増税になるわけではないという話がありました。増税でないのであれば、やっぱり余計に
固定資産のことに関しては、逆にもっと
負担軽減の
方向で考えてもらいたい。五百億円減るというわけではなくて、五百億円の増を見込んでいるのだけれ
ども、その見込み分がなくなるからという話ですよね。そうであるならば、余計にこの
固定資産ということに関してもう少し慎重に
議論する余地があったのではないかというふうに、逆に私自身は思っています。
いずれにせよこのことは、私自身も含め
議会としては、こういった特に
据え置きの
部分に関してはコンセンサスにはなっていないと強く思いますし、その前段でこういった
要望を出されたことに関しましては、時期の問題を含めて、大変私も遺憾に思っています。
以上です。
◯寺山
委員 一言申し上げますが、青島
知事は開かれた都政、隠し事のない都政をやるといっているのに、いまだにこんなことをなさっているのは、一体何だということになりますよね。
それで、きのうお出しになったということですけれ
ども、これを与党の
税制改革プロジェクトチームに出そうというふうに話が持ち上がってきたのは、いつのことですか。
◯辰川
主税局長 るるご意見をちょうだいいたしまして、特に当
委員会へのご
報告がおくれたことに対しましては、私の指示が徹底を欠いていたために大変ご迷惑をかけたと思って、深く反省をしております。今後十分に注意してまいりたいと思います。
今、経過のご質問がございました。従来のトーンと違っているじゃないかというふうな
お話もございましたけれ
ども、先ほど
税制企画
部長が
お話を申し上げておりますように、実は、
自治省を初め他の自治体は、七年度の
臨時特例でもって、要するに八年度についてはもう決着済みであって、これを守る要請活動をやっていこうと、こういうことで私
どもにもいろいろ
お話があったわけでございますけれ
ども、それは私
どもとしては、到底そういう形での公式
要望等はできる
状況ではありませんと、そういうことで一線を画してまいりました。
しかしながら、一方で
財政運営の点についていえば、一定の調整はやむを得ないにしても、全く据え置かれるということについては
影響が大き過ぎるのではないかという思いは事務的に持っていたというはざまの中で、日曜日に
自治省の税務局長の方から私の方にお電話がありました。今こういう
状況の中で、
自治省もついに現行
制度を守るという線ではなかなか厳しい、しかしながら、全自治体の願いとして、
据え置きだけは何とか勘弁してほしいと、こういうことならば
東京都もいろいろ働きかけをしていただけるのではないだろうか、こういうような
お話が実はございました。それを受けまして、副
知事にご
相談をし、副
知事から
知事にもきちんとご
報告をした上で、大変申しわけないけれ
ども、こういう形の
要望書を出させてほしいと。
これは、ごらんいただきますとおわかりだと思いますが、あからさまに下げてほしいとはいっておりませんけれ
ども、現行
据え置きだけは何とか避けてほしいと、いうならば、裏を返せば、初めて
東京都は公式文書の中で、引き下げを示唆したという
意味では、今までにないレベルのものになっている。こういうふうに私
どもは一定の、まあ弁解ではございますけれ
ども、今まで文書では書けなかったことを、そういう裏返しの形では示唆した文書である。そういうことでご
理解をいただけるのではないか、こんなふうに判断をし、先ほど申し上げました緊急な
対応ということでしたものですから、
都議会への連絡を徹底して指示できなかったことについては、重ねておわびしますけれ
ども、そういう経過だったということをご
報告させていただきます。
◯寺山
委員 今、局長、引き下げをこの文書が示唆するというふうにおっしゃるけれ
ども、果たして
都民の方がこの文書を読んだときに、局長の今の思いというのを本当に感じられるかといったら、だれもいないと私思いますよ。今まで
審査してきた
請願陳情の中にだって、
固定資産税の
軽減についての
請願陳情がたくさんあるわけですよ。
都民の声の中にもそれがある、
都議会の中でも今
議論をしているところ。それなのに一方的に、青島
知事が先頭になって、
議会とそして
都民の声までも無視してこういうふうな文書を出す。その経過は今
お話しいただきましたけれ
ども、これは到底やっぱり納得できないことだろう。
この
要望書、今後、どこかに出回るということはありませんか。
◯辰川
主税局長 これをお持ちしましたのは、先ほど申し上げましたように、
与党税調で連日実質的なご
審議に参画されている
石原伸晃先生に具体的にご
説明をし、与謝野先生は政調会の副会長というので大変ご多忙でいらっしゃいましたので、秘書の方に
お話をしてきたということでございます。
要望書としては単にお渡しをしてきたわけですけれ
ども、そこからどういう形で出ていくかということになりますと、これは特に予測できないところでございまして、(「公式文書だもの、当たり前のことじゃないか」と呼ぶ者あり)コピー等で出ていくということはあろうかと思いますけれ
ども、これから我々が別途特に新たにお出しするという計画は、今の段階ではございません。
◯寺山
委員 今、四定の補正予算も
審議し、きょうこれから
採決が当
委員会であるわけですけれ
ども、また今度、来年度予算の
審議に当たっても、今回のこの
要望書というのは、
議会と、それから青島
知事を含めた執行部の方々、局の方々、このパートナーシップというのを崩すということじゃないですか。先ほどお聞きしたところによると
委員長すらこのことを知らなかった、各会派の
先生方さえも知らなかった。先ほ
どもいいましたけれ
ども、両輪になってやっていこうということがもしもあるのならば、きちんと、今後このようなことが必ずもうないようにしていただきたいということを申し添えて、終わりにします。
◯内田委員長 ほかにございますか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 それでは、今、多数の、副
委員長初め理事、
委員の皆さんからそれぞれ
発言がございました。
東京都の行った
固定資産税に関する
要望書をめぐって
発言があったわけでございますが、やはり、私
たち地方自治の中で
議会活動をしている者にとって、国との関係、また他の自治体との関係、それぞれ重要なものがありますけど、しかし基本は、地方自治はその地域の特性を踏まえて運営をする、その地域の特性の相違の中で自治活動を行っていく、こういうことに立脚すれば、大多数の
都民が
固定資産税に関する
負担軽減を求めているというのは隠し得ない事実であるわけで、そのことは各
委員それぞれ意見を述べた中にあるわけでございます。
そういう中で、どういうふうに自治運営、自治行動をとっていくか、こういうことでございますから、それが少なくとも、多少
議会の意に反するとか、それから
理解を得なくちゃいけないというような事柄に──専門的な皆さんですから当然そういうことはわかるわけです、それがあるとしたら、やはりきちっと
執行機関と議決機関、こういう関係の中で事前に十分協議をしていただいて、自治体行動をとっていただきたい。
そういう
意味からいえば、当
委員会としては、今回の
固定資産税に関する
要望書、この要請行動に対しては、非常に
委員会としては遺憾の意を表さざるを得ない、こういうふうに思うわけでございます。
しかし、要請行動を行った後に、
委員の皆さんのこのような意見が出るということを再度
検討していただいて、今後の
対応をしていただきたい。このことを
委員会として、
委員長として、
要望をしておきたい。こういうふうに思いますけど、
委員の皆さん、いかがでしょう。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 では、そういうことで処理をさせていただきたいと思います。
これについて、
主税局長からご答弁を求めたいと思います。
◯辰川
主税局長 先ほ
ども申し上げましたけれ
ども、ただいま
委員長から総括しておっしゃられたことについては、全くもって私もそのとおりであると、こう思いまして、私の今回の
対応の不手際につきましては心からおわびしますとともに、今後の
主税局の事務事業の運営に当たりましては、今回の件を十分反省材料として将来に生かしていきたい、こう強く思う次第でございます。よろしく今後ともご指導いただきたいと思います。お願い申し上げます。
◯内田委員長 それでは、そのほかに、関連して何か
発言ございますか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 では、以上で
主税局関係を終わります。
━━━━━━━━━━
◯内田委員長 これより
付託議案の
審査を行います。
第二百二十八号議案、
平成七年度
東京都一般会計補正予算(第四号)中、予算総則、歳入、歳出、
財政委員会所管分、都債並びに第二百三十四号議案及び第二百四十一号議案から第二百五十六号議案までを一括して
議題といたします。
付託議案につきましては、既に
質疑を終了しております。
なお、本案中、第二百四十一号議案から第二百五十二号議案までの工事請負契約議案十二件につきましては、それぞれ所管の常任
委員会から、お
手元配布のとおり
報告がございました。ご了承願います。
この際、渡辺理事より
発言を求められておりますので、これを許します。
◯渡辺委員 採決に当たりまして一言意見を申し上げておきたいと思います。
まず、
付託議案の二百三十四号議案、
東京都収入証紙条例の一部を
改正する条例の問題ですけれ
ども、これは、主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律が施行され、米穀の卸売業及び小売業について、従来の都道府県
知事による許可制から登録制に
改正された、それとの関連で出された条例
改正ということになっておるわけです。
この法律の
改正については、いわゆる大
企業や大手スーパーに米の買い付けから小売までできるような道を開いたものであるということで、私
どもは、従来のお米屋さんの生活を脅かすということだけにとどまらず、将来、生産者を初めとして米を主食とする消費者にも重大な
影響を与えるものだ、こういうことでこの法律そのものの
改正には反対をしてきたところであります。
この条例
改正についても、大
企業や大手スーパーなどが進出するための手続に無条件に収入証紙を売り渡すということになるわけで、賛成できないということで、反対の態度を表明しておきたいと思います。
それから、二百二十八号議案、これについては昨日も一言いいましたけれ
ども、本補正予算での
公共投資部分における
中小企業の受注分、これは極めて少ない。来年度予算においては、
中小企業への官公需発注を中心に編成するような、特段の取り組みを
要望しておきたいと思います。
なお、そのほかに、二百五十一号議案、五日市トンネル整備工事請負契約、これについては、住民との合意もまだないということで、時期尚早であるということで、反対の意思を表明しておきたいと思います。
そのほかは賛成です。
以上です。
◯内田委員長 発言は終わりました。
これより
採決を行います。
初めに、第二百三十四号議案、
東京都収入証紙条例の一部を
改正する条例を
採決いたします。
本案は、起立により
採決いたします。
本案は、原案のとおり
決定することに賛成の方はご起立を願います。
〔賛成者起立〕
◯内田委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三十四号議案は原案のとおり
決定いたしました。
次に、第二百五十一号議案、五日市トンネル整備工事(西-秋南の六)請負契約を
採決いたします。
本案は、起立により
採決いたします。
本案は、原案のとおり
決定することに賛成の方はご起立を願います。
〔賛成者起立〕
◯内田委員長 起立多数と認めます。よって、第二百五十一号議案は原案のとおり
決定いたしました。
次に、第二百二十八号議案、
平成七年度
東京都一般会計補正予算(第四号)中、予算総則、歳入、歳出、
財政委員会所管分、都債及び第二百四十一号議案から第二百五十号議案まで並びに第二百五十二号議案から第二百五十六号議案までを一括して
採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、いずれも原案のとおり
決定することにご
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 異議なしと認めます。よって、第二百二十八号議案外十五議案は、いずれも原案のとおり
決定いたしました。
以上で
付託議案の
審査を終わります。
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◯内田委員長 次に、
請願陳情及び
特定事件についてお諮りいたします。
本日まで
決定を見ていない
請願陳情並びにお手元に配布の
特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の
継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご
異議ございませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
◯内田委員長 異議なしと認め、さよう
決定いたしました。
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◯内田委員長 この際、所管局を代表して谷口出納長より
発言を求められておりますので、これを許します。
◯谷口出納長 所管四局を代表いたしまして一言お礼のごあいさつを申し上げます。
ただいまは、当
委員会に付託されました各議案につきまして、それぞれご
決定をいただき、まことにありがとうございました。
ご
審議の過程でいただきました貴重なご意見、ご指摘につきましては、十分心にとめ、今後の
財政運営や事務執行に反映させ、万全を期してまいる所存でございます。
今後とも、私
ども四局は、事務事業の円滑な推進に全力を挙げて努力してまいる決意でございます。よろしくご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、お礼のごあいさつとさせていただきます。まことにありがとうございました。
◯内田委員長 発言は終わりました。
これをもちまして本日の
委員会を閉会いたします。
午後二時三十七分散会...