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  1. 東京都議会 1995-03-17
    1995-03-17 平成5年度_公営企業会計決算特別委員会(第10号) 本文


    取得元: 東京都議会公式サイト
    最終取得日: 2019-09-06
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    午後一時四分開議 2 ◯白井委員長 ただいまから平成五年度公営企業会計決算特別委員会を開会いたします。  本日は,衛生局及び多摩都市整備本部関係の順で決算の審査を行います。  これより衛生局関係に入ります。  これより決算の審査を行います。  平成五年度東京都病院会計決算を議題といたします。  本件については,既に説明を聴取しております。  その際,要求のありました資料は,お手元に配布してあります。  理事者の説明を求めます。 3 ◯大塚病院事業部長 さきの委員会におきましてご要求のありました資料につきまして,ご説明申し上げます。    〔委員長退席,立石副委員長着席〕  お手元にお配りしてございます平成五年度公営企業会計決算特別委員会要求資料をごらん願います。  ご要求のありました資料は,目次にございますとおり,1,都立病産院における看護宿舎の設置状況について,2,都立病産院における患者プライバシー保護についての二項目でございます。  まず,一ページをお開き願います。1の都立病産院における看護宿舎の設置状況についてでございますが,都が設置をいたしました直営宿舎と民間のマンションを借り上げている借り上げ宿舎とに分けまして,それぞれ宿舎を管理いたしております病産院ごとに,宿舎の名称,建設年月日,入居定員を記載してございます。平成七年二月一日現在の状況でございますが,直営宿舎と借り上げ宿舎とを合わせまして三十五カ所,また,入居定員は千六百四十人でございます。  次に,二ページをお開き願います。2の都立病産院における患者プライバシー保護についてでございます。  病院情報システム,業務委託職員研修,診療環境に分けまして,それぞれ内容を記載してございます。ごらんいただきたいと存じます。  以上,簡単ではございますが,ご要求のありました資料の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯立石副委員長 説明は終わりました。  ただいまの資料とあわせて,本件に対する質疑を行います。  発言を願います。
    5 ◯原委員 私の方から,都立病院耐震性の問題と災害時における医療対策について,若干お伺いしたいと思います。  きょうは,ちょうど阪神・淡路大震災から二カ月がたちまして,いまだ多くの被災者の方が避難生活をされているというふうに聞いております。一日も早い復興を願うものであります。  その中で,病院医療活動の拠点としても,今回,神戸市立西市民病院,この病棟も五階部分が押しつぶされるという,こういった事態もございました。こういうことを考えますと,都立病院における耐震性,これは十分であるのかどうか,この辺のところも再度確認をしなければならないのではないかと思います。災害医療の拠点となる都立病産院の耐震性というのはどのようになっているのか,まず確認をしたいと思います。 6 ◯中野参事 都立病院耐震性についてでございますが,建築基準法改正によります新耐震基準の適用を受けます昭和五十六年六月以降に竣工した建物につきましては,建築年次が比較的新しいことや,基準の一・二五倍の強度の構造としていることから,耐震性については心配ないと考えてございます。  また,その他の建物につきましては,平成五年度及び六年度に,都市計画局におきまして,公共建築物耐震診断の一環といたしまして調査を実施しておりますが,さらにその他の未調査の建物につきましては,衛生局として平成七年度までに実施する予定でございます。なお,結果の出ております平成五年度の実施分につきましては,すべて望ましい耐震性を有しているという判定を受けてございます。 7 ◯原委員 最終的な結果はまだ出ていないということでございますけれども,都立病産院におきまして,築年次の古いもの,これもかなりあるようですけれども,その都立病院の改築計画はどのようになっているのか,お伺いしたいと思います。 8 ◯中野参事 都立病院の改築でございますが,改築につきましては,93総合実施計画では,豊島病院,墨東病院の病棟及び松沢病院の改築が事業計画化されてございます。  豊島病院は,高度専門医療機能の充実を図るために,建物の老朽化,狭隘化が著しい現施設を本年の三月をもって休止いたしまして,平成十一年度開設の予定で改築計画を進めているところでございます。また,墨東病院も,老朽,狭隘化した病棟部分につきまして,平成十年度末開設を予定としまして改築計画を進めているところでございます。さらに,松沢病院につきましても,精神科医療の充実を図るため,都立松沢病院基本構想検討委員会を設置いたしまして,老朽化した病棟の改築を含め,検討を行っているところでございます。 9 ◯原委員 いただいた資料の中でありますけれども,都立病院建築時期についていただきました。その中で,特に台東病院,また築地産院等々――大正十五年に建てられたのが台東病院,さらに昭和三十七年築地産院,こういう相当古い建物がありますけれども,こういった建物については建てかえを当然検討されているかと思うんですけれども,この点どうでしょうか。 10 ◯中野参事 台東病院につきましては,昨年来耐震調査を実施しておりまして,近々その結果が出る予定でございますが,台東病院は敷地が狭隘である上,施設の老朽化も著しく,都立病院としての役割を果たせなくなってきておりますことから,現在,築地産院を含めまして,都立産院等問題検討委員会を設置して,そのあり方について検討しているところでございます。 11 ◯原委員 十分な安全の確保を今後とも講じていただきたい,このように思います。  一応安全性について今お聞きしましたけれども,災害時における医療の拠点としての都立病院,非常に大事な一翼を担うのではないかと思います。また,民間病院災害後の後方支援医療についても,十分機能を果たせるような連携をとることが必要ではないかと思います。特に,災害時におきましては,予想しない多くの患者を受け入れなければならないかと思います。そのために,安全対策は当然でございますけれども,都において今後どのような対応をなさっていくのか,最後に確認をしたいと思います。 12 ◯長岡医療計画部長 人命救助を行う上で,災害時の後方医療機関の果たす役割は大変大きなものがございます。災害時の後方医療施設が適切に機能するため,今までも,災害に対しまして比較的危険度が低い地域に立地していることや,建物が耐震,耐火構造であること等を基準として選定してまいりました。今後は,施設の選定基準の見直しを行い,既存の建物の安全性の確認を行うとともに,今後の被害想定の見直しも踏まえながら,災害時後方医療施設の拡充整備についても検討してまいりたいと考えております。  また,災害時後方医療施設の活動マニュアルを作成し,職員への周知と訓練を行うとともに,水,電気等のライフラインが断たれた場合の補給体制等の検討も進め,災害時に的確に活動できるよう努めてまいる所存でございます。 13 ◯原委員 都民の大事な生命,そして健康を守るために大事な都立病院の役割を担っているわけでございます。どうか災害時においても十分な安全を確保できるように,今後とも万全な対策を講じていただきたいことを要望しておきたいと思います。  次に,骨粗鬆症について若干お伺いしたいと思います。公営企業会計から若干外れる部分もございますけれども,お許しを願いたいと思います。  現在,人生八十年の時代を迎えながら,多くの寝たきりの高齢者がおります。その主な原因が骨折とか,またそういうものを原因として寝たきり老人になってしまう,こんなケースが今多くいわれております。骨粗鬆症,全国で五百万から六百万人ともいわれている患者,また潜在的には一千万人にも及ぶともいわれております。そういった人がいかに健康で,また寝たきりを防ぐために行政として何ができるのか,この点につきましても,骨粗鬆症対策を行うことは重要な問題ではないかと思います。  そこで,まず,都立病院における実績でございますけれども,都立の総合病院では骨粗鬆症患者をどれくらい受け入れているのか,また都立病院では骨塩定量測定装置を整備していると聞いておりますけれども,その整備状況がどのようになっているのか,お伺いしたいと思います。 14 ◯中野参事 都立病院におきます平成六年四月から六月までの三カ月間の患者実績では,広尾病院以下七つの総合病院で取り扱いました一日当たりの平均患者数は,入院が十一人,外来百二十四人でございます。  また,二点目のお尋ねの骨塩定量測定装置についてでございますが,平成元年度に駒込病院で最初に整備を図りまして,さらに今年度,需要増に対応するために大久保病院,また多摩地域では府中病院に整備したところでございます。 15 ◯原委員 骨粗鬆症の患者さんに対して具体的にどのような治療が行われているのか,お伺いしたいと思います。 16 ◯林参事 都立病院を初め一般の医療機関で行われている骨粗鬆症についてでございますが,骨は常に古い骨が吸収されて新しい骨が形成されており,この吸収と形成のバランスが崩れると骨粗鬆症になります。もとのバランスに戻すことは難しいのですが,より丈夫な骨にするため,カルシウム,たんぱく,ビタミンDに富んだバランスのよい食事,及び適度な日光浴,運動を欠かさないように心がけるなどの指導をしております。また,必要に応じて,カルシウム剤,ビタミンD剤やホルモン剤などを投与して治療しております。  また,骨粗鬆症により骨折が生じた場合には,治りが遅く,痛みが続くことが多いことから,鎮痛剤の投与を行いながら機能回復訓練などを行い,寝たきりにならないように治療しております。このようなことが現在医療機関で行われております一般的な治療方法でございます。 17 ◯原委員 今のお答えの中にもありましたように,骨粗鬆症にかかるとなかなか治りにくい,治療もかなり長期に及ぶということであります。骨粗鬆症にならないことの方が大切なことであるわけでありますけれども,その予防方法,これに対して都はどんな対策を講じられているのか,お伺いしたいと思います。 18 ◯林参事 東京都における骨粗鬆症対策を検討するために,平成六年二月に東京都骨粗しょう症対策検討委員会を設置し,検討を重ね,平成六年七月には意見具申を受け,この三月には報告を求める予定になっております。若い年代の骨粗鬆症予防として,平成六年度より,十八歳から三十九歳までの女性を対象に行っている女性の健康づくり推進事業の検診項目の一つに,骨密度測定が加えられ,骨粗鬆症の予備軍といわれる低骨密度者を早期に発見するとともに,骨粗鬆症に関する知識の普及や日常生活指導などを行っております。  また,都では,平成七年度から,検討委員会の意見を踏まえ,女性の健康づくり推進事業年齢を拡大して,四十歳から六十五歳までの主に家庭にいる女性などを対象に,五歳刻みの節目で骨密度測定及びフォローアップを行うとともに,正しい知識の普及啓発,指導者向け,または都民向けの予防マニュアルの作成など,骨粗鬆症対策を体系的に実施する予定でございます。 19 ◯原委員 今のお答えの中で,国が平成六年度から実施しておる十八歳から三十九歳までの女性を対象に行っている骨粗鬆症の予防対策,これは具体的に現状どのような単位で,またどのぐらいの人が予防に来られたのか,わかる範囲内で結構ですので,お示しいただきたいと思います。 20 ◯林参事 女性の健康づくり推進事業の骨粗鬆症検診の六年度実績では,四区,すなわち千代田区新宿区墨田区,中野区で実施しており,その受診者は約三百二十名となっております。 21 ◯原委員 都が七年度から実施されるという四十歳から六十五歳までの枠を拡大した予防対策においては,どのような実施内容で計画をされておるのか。また,正しい意識啓発,知識の普及等々でマニュアルを作成をして実施をしていくということでございますけれども,このマニュアルの内容について,わかる範囲内で結構ですので,お示し願いたいと思います。 22 ◯林参事 平成七年度において都が実施する予定の事業でございますが,中高年期の女性は加齢に伴う骨密度の自然低下に加えて,閉経による女性ホルモンの欠乏などにより,骨密度の低下は著しくなることから,閉経前後及び骨密度減少の著しい時期の早期対策が重要であるとされております。そのため,四十歳から六十五歳までの五歳刻みの節目で骨密度測定を実施することとしております。実施主体は区市町村とし,骨密度測定で要指導と判定された方に対して,保健所保健センターなどで栄養,運動,日常生活などのフォローアップ指導を行う予定です。  また,都では,骨密度測定のあり方,指導方法,医療機関との連携,データ管理のあり方などを記載した指導者用マニュアル及び視覚的でわかりやすい都民向けマニュアルを作成するなど,本事業の効果的な推進を図る予定でございます。 23 ◯原委員 それでは,骨粗鬆症の予防,これは骨密度測定のみでなく,その後のフォローが大変重要ではないかと思います。その対策についてはどのように考えておられるのか,お聞きしたいと思います。 24 ◯林参事 先生のご指摘のとおり,骨粗鬆症を予防するためには,骨密度測定だけではなく,測定結果を踏まえたフォローアップ指導が大変重要であると認識しております。都では,平成七年度から実施を予定しております骨粗鬆症対策事業の中で,骨密度測定において要指導と判定された者に対して,栄養,運動,日常生活など,生活習慣改善のための適切な指導を行う予定です。  栄養指導としては,バランスのとれた適正な食事の重要性を認識させるとともに,不足しがちなカルシウム摂取の方法などを指導することとしております。運動指導は,個人に合った運動を実践するための具体的な実践指導を行い,日常できるだけ身体を動かすなど,生活の中での注意点を指導していきます。また,骨が弱くなっている者に対しては,これらの指導とあわせて,骨折予防のための転倒防止などに関する指導を行う予定でございます。 25 ◯原委員 いずれにいたしましても,骨粗鬆症に対しては十分な予防を行い,そして寝たきりの高齢者を少なくするためにも対策を講じていただきたいと思います。それには,都立病院を初めとして,各医療機関との連携,さらには保健所を通して相互の連携を図りながら,十分な総合的な対応をしていただきたいことを要望して,質問を終わらせていただきます。 26 ◯たぞえ委員 私から,都立病院の改善について何点かお伺いいたします。  監査事務局が行った五年度決算審査結果では,都立病院を取り巻く環境についてどのように指摘をしているでしょうか。 27 ◯中野参事 平成五年度の決算審査意見書では,今日,都立病院を取り巻く環境は,人口の高齢化の進行や疾病構造の変化及び医療の顕著な高度化,専門化などによって大きく変化してきており,また,都民の医療に対する関心も高まり,医療サービスについても,患者の立場に立ったより高度で質の高いものが求められていると述べてございます。 28 ◯たぞえ委員 患者の立場に立って質の高いものが求められている,こういうふうに指摘をしているわけです。  それでは,都立病院のうち,小児,精神,産院,病院の四年度と五年度,それぞれの入院患者数と外来患者数,その実績と増減を示してください。 29 ◯中野参事 今ご指摘の,七病産院の平成五年度の入院患者数の合計は,六十六万一千人余りでございます。平成四年度の六十六万人余りに比べまして,〇・二%の増となってございます。また,外来患者数は三十六万二千人余りで,四年度の三十五万五千人余りに比べ,二・一%の増となってございます。 30 ◯たぞえ委員 私は,都立病院が公的医療機関として都民から命と健康を託され,治療に期待をかけている,そういう数字だというふうに今伺って思います。  その一つの病院でありますが,都立梅ケ丘病院,これはどのような病院なのか,簡単に説明をお願いします。 31 ◯中野参事 梅ケ丘病院は小児専門の精神病院としまして,精神発達遅滞,自閉症,思春期精神疾患,てんかん等の医療を実施してございます。また,そのほか子供精神保健相談室を開設しまして,登校拒否や自閉症などの相談にも応じているところでございます。 32 ◯たぞえ委員 全国に一つしかない子供の専門精神病院ですね。自閉症,発達障害精神分裂,てんかん,躁うつ,MR,そういう障害のある子供たちが全国また全都からここに集まって,そして入院をしながら,排せつや食事,洗面,着脱,こういう基本的な生活習慣を学びながら,保育,看護,治療教育も受ける,大変系統的,専門的な医療機関だというふうに思います。  私のところに,この病院に入院をしている母親から手紙が参りました。このように語っています。四歳の自閉症児の親ですが,自閉症と診断され,あっちこっちの病院や療育機関を回り,ようやくたどり着いたのが梅ケ丘病院です。千差万別の病状を持つ自閉症児にとって,一人一人に合ったきめ細かい指導を受けることが必要です。現在,都内,日本全国で自閉症児にこれだけ力を注いでくれる病院はほかにはありません。このように,都立病院で我が子を救ってもらえたお母さんの言葉が切々と語られておりました。  そこで,次に伺いますが,この病院では,幼児の自閉症病棟,それから学童自閉症病棟,それぞれ子供は何人入っているんでしょうか。 33 ◯中野参事 平成六年四月一日現在の幼児の自閉症病棟の入院患者数は,十三人でございまして,学童の自閉症病棟の入院患者は十六人でございまして,両病棟の合計では二十九人でありました。 34 ◯たぞえ委員 二十九人の子供が入っているわけですが,この二つの病棟で何人の職員が看護に当たっているんでしょうか。 35 ◯大塚病院事業部長 現在,両病棟の看護職員配置状況でございますけれども,幼児自閉症病棟十六人,学童自閉症病棟十六人,合計三十二名でございます。 36 ◯たぞえ委員 自閉症は,発病してから五年,回復するまでに五年かかるというふうにいわれています。今,看護職員が手をかけて治療しなければ,一生病院施設に入らなければならなくなってしまう。そして,将来,その子が重い障害を持ったままで生きていかなければならなくなる。そういう意味で,看護職員は必死になって夜勤体制を組み,幼児病棟で二人,学童病棟で二人,合計四人が毎晩体制をとって子供たちの看護に当たっているわけです。  ところが,衛生局は,来年度七年度にこの病棟の看護職員を削ろうとしておりますけれども,何人にしようとしているんでしょうか。 37 ◯大塚病院事業部長 平成七年度における両病棟の看護職員定数は,二十四名でございます。 38 ◯たぞえ委員 そうすると,三十二名から二十四名に,実に二割以上の八名がこの四月から減らされる。そんなに減らされたら,夜勤体制は四名から三名になるのじゃないですか。過重な夜勤回数がふえて,労働条件は一層厳しくなるというふうに思うのです。  それだけではなくて,看護婦や保母が減ることによって,病棟は二つから一つに統合されることになるのじゃないですか。 39 ◯大塚病院事業部長 看護単位につきましては,ご指摘のとおりでございます。 40 ◯たぞえ委員 一つの部屋に幼児も学童も一緒になってしまう。三歳児から小学校六年生までの子供が,これまでは別棟で介護を受けていた。ところが,今度は一緒ですから,局長さん,こういうことになりますと,どういう状況になるかということを,ぜひ考えていただきたいのです。患者の数は変わらない。ところが,子供は一緒になってしまう。そうなりますと,小さな体の子供と,そして大きな体の子供が一つの部屋で衝突をし合ったり,体が触れ合ったりしてしまう。これは大変な事故にもつながりかねません。そして看護婦や保育者が子供たち一人一人を見るというのは,倍の人数が入るわけですから,これまた大変です。  私は,先日,この宿舎を見学させてもらいましたが,食事をさせている看護婦さん,一対一で食べさせているのです。今度は二つの年齢層が集まって,そして少なくなった看護婦さん,保育者が見なければいけない。まさに子供にとっても,親にとっても,そして病院にとっても,これは大変な事態が来るのではないかと思うのです。先ほど監査の指摘で都立病院の役割に触れられましたが,私は都立病院の使命に背くことを今,病院はやろうとしている,こういうふうに思うのです。  精神的ないじめを学校で受けて,不登校になったり,うつ病になったりする。そういう子供たちがこの病院治療を受けているわけですが,あるお母さんはこういうふうにいっておりました。子供のことを考え,子供も大人も援助できる精神科職員が減らされると聞いて,ショックで眠れず,いっそこの子と死んでしまおうかと思ったほどです。これではよい治療ができるはずがありません。精神医療は専門の公的機関がかなめなのです。減らさないでください,こういうふうにお母さんは訴えておりました。  また,別の若いお母さんですが,神にすがる思いで九歳の娘の入院を決意し,それから五カ月がたちました。親と離れて,保母さんを母親のような思いで毎日頑張っている我が子を見ると,命を預かっていただいていることに胸がいっぱいです。職員の削減はどうしても納得がいきません,こういうふうに語っているのです。  自閉症で苦しむ,親の期待に正面から背くことになるのじゃないでしょうか。患者がふえているにもかかわらず,介護職員を大幅に削減をする。結局,私は介護への,また看護へのサービスの低下を招くものだと思います。親の――背を向けて,かけがえのない大事な命が奪われてしまう,そういうことにもなりかねない,経営優先の切り捨てだと思うのです。こういうものは,私は直ちに撤回をすべきだと思いますが,いかがですか。 41 ◯大塚病院事業部長 都立病院は都民のための病院でございます。これはいうまでもないわけでございまして,患者の立場に立った医療サービスが求められていることも,いうまでもございません。しかしながら,同時に,公私を含めた病院運営をめぐる厳しい状況の中で,今,一般会計から単年度で五百億円になんなんとするランニング補助を受けながら運営している都立病院が,今後とも時代のニーズに沿って都民の医療需要に的確に対応していくためには,安定した経営基盤を確立することが重要だというふうに考えております。  とりわけ,梅ケ丘病院につきましては,入院患者一人当たりで換算をいたしますと,年間約一千万円の運営費補助を受けている実態もさることながら,今回,看護単位を統合する二病棟につきましては,平成元年以降,両病棟合わせても取扱患者実績が三十人を下回っており,常に十床から十五床が空床という状態が続いております。さらに,平成六年度三月にまとめられました看護業務の実態把握等,これらを総合的に勘案いたしまして,その見直しを今回実施するものでございます。現在,梅ケ丘病院では幼児の需要が頭打ちである状況を前提といたしまして,ほかの病棟を含めた再編を行い,幼児の空床を積極的に活用するとともに,看護単位統合に伴う改修工事だけではなく,これを機に看護水準の向上,患者の療養生活環境の向上などを目的としたハード,ソフトの早急な整備を行い,新年度から実施する予定で,病院として準備を進めているところでございます。  なお,るるご指摘ございました今回の見直しに当たりましては,年齢別区分を基本的に維持する,それから看護職員につきましても,二チーム制を採用するなどの手当てもあわせて行うこととしております。今後とも,患者サービスの低下を招くことのないよう十分な配慮を行いつつ,都民の期待にこたえる適切な病院運営を目指して努力してまいります。 42 ◯たぞえ委員 今,るるこういうことだとお話ありましたけれども,安定した財政基盤,そして頭打ちだから,一千万円の赤だから,こういうことで子供たちの期待に――結局は営利が優先されて,そういう方向で物事が片づけられていると私は思います。  都立病産院運営基本指針でいっている都立病院のあり方を再検討する,こういうことは,結局,患者の有無を聞かずに経営優先を進めているというふうにいわなくてはなりませんが,どうですか。 43 ◯大塚病院事業部長 梅ケ丘病院は,小児専門の精神病院といたしまして,幅広い小児精神疾患医療の提供が求められる一方,乳幼児期から学齢期を通じた総合的な小児保健医療体制における小児精神科領域において,例えば小児専門病院や総合病院の小児科等とどのような連携,あるいは役割分担をしていくかが問われております。  こうした観点から,現在,都立病産院小児医療検討委員会におきまして,梅ケ丘病院が担うべき医療の内容を明確化することを含め,そのあり方につきまして鋭意検討しているところでございます。 44 ◯たぞえ委員 それでは,次に関連して伺ってまいりますが,梅ケ丘病院の五年度の一日平均の外来患者数,これはどのような数でしょうか。 45 ◯中野参事 平成五年度の梅ケ丘病院の一日当たりの外来患者数は百一人で,平成四年度の九十五人に比べ,六人の増となってございます。 46 ◯たぞえ委員 ふえているわけですが,これについてはどのような認識をお持ちですか。 47 ◯大塚病院事業部長 外来患者のうち,再診が九五%を超えるという梅ケ丘病院の特性がございますけれども,いずれにいたしましても,病院に対する評価と期待のあらわれだと受けとめております。 48 ◯たぞえ委員 外来患者三十人に対する看護婦の標準対応人数は,何人という基準でしょうか。 49 ◯中野参事 医療におきましては,外来分の看護婦または准看護婦の必要人員の標準は,前年度の一日当たり外来患者数三十人に一人と定められてございます。 50 ◯たぞえ委員 梅ケ丘病院の外来は,監査結果で見てみますと,年間千四百九十四人ふえておりますけれども,一日平均百一人としますと,対応する職員配置は何名になっているのでしょうか。 51 ◯中野参事 梅ケ丘病院平成五年度外来患者取扱実績は百一名でございますので,医療法における外来看護婦の必要数は四名というふうになってございます。 52 ◯たぞえ委員 違うのですよね。四名じゃないのです。二人しかいないのですよ,今。患者は一日百人以上来てごった返している。しかし,専任の職員は,わずか二人しか配置されていないのです。あとはパートと臨時だけなんです。  私は,事務事業概要を読ませてもらいましたら,パートも専任も同じ責任と役割を負っている,こういうふうに書いてありますけれども,やはりかぎは専任の看護婦がどう配置されているかということなんです。ですから,ここでの外来看護婦の仕事は,結局ドクターにカルテを運ぶだけ,それから看護婦が医者と一緒に診断に対応できないので,精神のさまざまな障害を持った患者を待合室で待たせざるを得ない。何時間待っても前の人が終わらない,こういう状況で,毎日百人の患者さんたちが,そこで待たざるを得ないわけなんです。仕方なくパートや臨時職員を置いているようですけれども,さばき切れなくて,医者も昼御飯が食べられないで,午後の診断時間まで入っていってしまうというようにいうのです。これではとても,精神に障害を持つ方々にきちんと対応できるだけの体制ではないと思うのです。  渡辺衛生局長は,都民に信頼される衛生行政をということで,平成六年の四月に衛生局内の百二十五の事務所長を集めた事務所長会で,事業運営方針を述べられています。この中で三つの点,一つは都民の立場に立つ,二つ目が現場の発想を大事にする,三番目が創意工夫を重ね,一人一人が知恵と汗を流す,こういう呼びかけを行って,基本姿勢を事務所長に示しました。ところが,都立病産院運営基本指針に沿って実際にやっていることといえば,病院の収益を上げるために不採算部門の切り捨てですとか,入院期間の適正化ということで退院を迫る,さらにはもうかる医療に傾斜をかける,そして看護婦は減らす,もうやりたいほうだいのことがこの運営基本指針によって行われているというふうに思います。  私は,ちょうど一年ほど前に大久保病院でお世話になりましたが,ここで看護婦さんの仕事ぶりを,自分の目で見ました。本当に廊下を走り回って仕事をしておりました。この若い方々が,大丈夫かな,倒れないかなという思いをしながら見ていたわけですが,働く意欲というのでしょうか,そういうものをしっかり持っていたようですから,へこたれずにやっておりましたけれども,しかし人員の削減等によって,ますます職場環境が悪化して,患者に十分対応できない,こういうこともこれから起こりかねない,そういう基本指針であってはならないということを指摘をしておきたいと思います。  次に,現場に働く看護職員の生活でありますけれども,梅ケ丘病院の看護宿舎定員と実員はどのくらいになっているのでしょうか。 53 ◯中野参事 梅ケ丘病院の看護宿舎は女性用の看護宿舎でございますが,平成七年二月一日現在,六十室の居室数に対しまして,三十八名が入居してございます。 54 ◯たぞえ委員 この看護宿舎は,築何年になるのでしょうか。 55 ◯中野参事 この宿舎昭和四十七年三月の建設でございまして,築二十三年たってございます。 56 ◯たぞえ委員 私は,我が党の衛生労働経済委員長と一緒に,せんだってこの看護宿舎を,病院のご案内で見させてもらいました。  見るからに古く,宿舎といえないような建物でありましたけれども,大変驚いたのは,配水管の付近が湿気で,壁のペンキが落ちていたり,談話室はあっても,かぎは病院事務室の方で管理していますので,ふだん自由に使えないとか,テレビはNHK以外は映らないとか,一階の部屋は暗くて,いつも電気をつけなければならない。換気扇は集中換気扇で,屋上で取りますから,一カ所でボタンを押すと,その周辺の部屋全部が一度に換気がかかって,とても仮眠がとれない,こういう実情を,話を伺いました。  しかも,思春期のいる病棟の目の前にあるわけですから,部屋が丸見えではとても生活ができないと,看護婦さんはいつもカーテンをかけたまま,そういう状況でありますから,若い看護婦さんが嫌気を差して寮を出て,千葉から通勤二時間かけて梅ケ丘に通ってくる方もいらっしゃる,こういうお話も聞きました。こういう看護宿舎の実態では,とても働いて生活しようなどという気が起こらなくなる原因になるのではないでしょうか。ですから,六十名の定員で三十八人という,六割しか埋まらないのです。  私はきのうも見てきたのですけれども,梅ケ丘病院の正門に看護婦募集という大きい看板が立っておりました。おかしいな,看護婦を減らすのにどうして募集するのかな,複雑な気持ちでこの看板を見ましたけれども,入ってみたら,とても現代の若い看護婦さんが住むような宿舎ではないというふうに思いました。  渡辺衛生局長が,事務所長会でおっしゃっているような現場からの発想というならば,働きがいのある看護宿舎,そういう現場の声にこたえて,直ちに建てかえ等を進めるべきと思うのですが,どうでしょうか。 57 ◯大塚病院事業部長 都立病院の看護宿舎は,病院運営の基礎条件の一つであるというふうに考えております。そのため,老朽化が著しく,利用数の高い看護宿舎から順次改築を進める一方,既存の看護宿舎につきましても,全居室のエアコンディショナーの設置や浴室改修を行うなど,居住環境の整備に努めてきたところでございます。梅ケ丘病院の看護宿舎につきましても,平成七年度に内部改修工事,屋上防水工事等,大幅な改修工事を実施する予定でございます。 58 ◯たぞえ委員 大規模改修ですね。現場では建てかえなど,抜本的な改善をというふうに望んでおりますけれども,ぜひそういう希望にこたえて改善を図っていただきたいと思います。  最後に,都立母子保健院について伺いたいと思うのですが,東京都総務局が行政考査報告書で,病産院の積極的な存在の意義が見出せないということで,統廃合を打ち出しました。衛生局は二つの委員会を設置しているとのことですが,設置の目的,そこでは何を検討しているのか,明らかにしてください。 59 ◯大塚病院事業部長 まず,都立産院等問題検討委員会でございますけれども,産院等は,時代の要請により,これまで地域医療を中心にその役割を果たしてきたところでございますが,都立病産院の果たすべき役割としての高度専門行政医療にそぐわなくなったことから,そのあり方等を検討するため,設置したものでございます。  また,都立病産院小児医療検討委員会は,小児人口の減少や疾病構造の変化など,小児医療を取り巻く環境が大きく変化していることを踏まえまして,民間医療機関等との連携を含めた全都的なネットワークの中で,都立病院における今後の小児医療のあり方について検討するため,設置したものでございます。 60 ◯たぞえ委員 私は,第一回定例会の一般質問で気管支ぜんそくの問題を取り上げましたけれども,小児人口は急減をしておりますが,ぜんそく等の子供は急激にふえている,大変東京環境は悪化をしているということで指摘をさせていただきました。  特にこの母子保健院は,小児ぜんそくでは全国一を誇る病院施設で,その外来患者も毎年ふえております。それにもかかわらず,存在の意義が見出せないというのは,もってのほかだというふうに思うのです。福祉医療など,自治体が住民のために行う仕事がどんどん切り捨てられ,公的医療の果たすべき責任が放棄されている姿勢であるというふうに私は考えます。  今やるべきことは,こうした地域住民や全都民の期待を背負って,都立病院文字どおり住民に開かれた公的医療施設として一層拡充を図り,必要な体制も整備していく,そういうことを行うべきであるということを指摘して,質問を終わります。 61 ◯立石副委員長 ほかに発言がなければ,お諮りいたします。  本件に対する質疑は,これをもって終了いたしたいと思いますが,これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    62 ◯立石副委員長 異議なしと認め,本件に対する質疑は終了いたしました。  以上で衛生局関係を終わります。      ━━━━━━━━━━ 63 ◯立石副委員長 これより多摩都市整備本部関係に入ります。  決算の審査を行います。  平成五年度東京都多摩ニュータウン水道事業会計決算を議題といたします。  本件については,既に説明を聴取しております。  その際,要求のありました資料は,お手元に配布してあります。  理事者の説明を求めます。 64 ◯今川管理部長 昨年十二月十九日の当委員会におきまして要求のございました資料につきまして,お手元の平成五年度公営企業会計決算特別委員会要求資料に基づきまして,ご説明申し上げます。  ご要求のありました資料は,給水件数のうち,事業用と一般家庭用の割合を含め二件でございます。  一ページをお開き願います。初めに,給水件数のうち,事業用と一般家庭用の割合でございます。  多摩ニュータウン水道事業における平成五年度末現在の給水件数は四万九千七百四十五件でございまして,このうち学校病院,官公署等の事業用は四百七件で,一般家庭用は四万九千三百三十八件でございます。  また,その比率につきましては,表に記載のとおりでございます。  二ページをお開き願います。過去五年間の給水人口と給水量の推移及び今後の見込みでございます。  平成元年度から五年度までは実績値,それから平成六年度以降につきましては見込み数値で記載してございます。  以上,甚だ簡単でございますが,説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 65 ◯立石副委員長 説明は終わりました。  ただいまの資料とあわせて,本件に対する質疑を行います。  発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 66 ◯立石副委員長 発言がなければ,お諮りいたします。  本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが,これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 67 ◯立石副委員長 異議なしと認め,本件に対する質疑は終了いたしました。  以上で多摩都市整備本部関係を終わります。  これをもちまして本日の委員会閉会いたします。    午後一時五十八分散会 Copyright © Tokyo Metropolitan Government, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...