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  1. 東京都議会 1994-09-27
    1994-09-27 平成6年総務生活文化委員会 本文


    取得元: 東京都議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-14
    午後一時二十七分開議 ◯中川委員長 ただいまから総務生活文化委員会を開会いたします。  この際、意見書決議について申し上げます。  さき理事会でご一任いただきました意見書決議中、意見書二件につきましては、お手元配布案文のとおり調整いたしました。  案文朗読は省略いたします。      ─────────────    私立学校助成に関する意見書(案)  私立学校振興助成法は、私学振興についての国の基本的姿勢財政援助基本的方向を明らかにすることにより、地方自治体の私学振興策推進に貢献してきたものである。しかるに、私学助成一般財源化は同法の精神にもとるばかりでなく、各自治体の私学助成格差を生ずる原因となり、ひいては、教育水準などのアンバランスをもたらすものとなるものである。  特に、東京における私立学校は、都内高校生の半数が通学するなど、歴史も古く、重要な役割を果たしている。しかし、長引く不況のもとで、保護者が負担する教育費は増大し、公私格差も一層拡大するなど、私立学校を取り巻く環境はますます厳しいものとなっている。  このような中で、私学助成一般財源化は、地方交付税の不交付団体である東京都としては絶対に看過できないものである。  よって、東京都議会は、政府に対し、平成七年度予算編成に当たって、次の事項を実現するよう強く要請する。 一 私立学校振興助成法に基づく国庫補助制度を堅持すること。 二 私立高等学校等経常費補助等の削減、一般財源化を改め、補助金の復活を行うこと。 三 私立学校助成の一層の充実を図り、父母負担の軽減を図ること。  以上、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書提出する。   平成六年九月 日 東京都議会議長 奥山 則男 内閣総理大臣 ┐ 大 蔵 大 臣├あて 文 部 大 臣│
    自 治 大 臣┘      ─────────────    シャンプー等適正表示に関する意見書(案)  シャンプーやリンスなどに対する表示は、マスコミ用にイメージを先行させたものが多く、加工食品が原材料・製造年月日等について表示されているのに比べ、消費者にとって分かりにくいものとなっている。  また、家庭用品品質表示法に基づく台所用洗濯用等洗剤には、合成洗剤の別、界面活性剤の種類、液性などが一律に表示されているが、薬事法の対象であるシャンプー・リンス類には、このような液性等表示義務はない。  特に、環境の面からも家庭用品品質表示法等との調整を図り、シャンプー等にも同様の表示基準を適用するよう、シャンプー類の効果・効能に関する表示適正化し、液性表示基準を定める必要がある。  よって、東京都議会は、政府に対し、シャンプー等表示適正化を強く要請する。  以上、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書提出する。   平成六年九月 日 東京都議会議長 奥山 則男内閣総理大臣 ┐ 厚 生 大 臣├あて 通 産 大 臣│ 自 治 大 臣┘      ───────────── ◯中川委員長 本件は、議長あて提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。  なお、その他の意見書決議につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。ご了承願います。      ━━━━━━━━━━ ◯中川委員長 本日は、付託議案審査並びに請願陳情特定事件継続審査及び調査申し出決定を行います。  これより付託議案審査を行います。  第二百一号議案から第二百四号議案まで及び第二百三十八号議案から第二百四十四号議案までを一括して議題といたします。  本案については、既に質疑を終了しております。  ただいま議題となっております本案中、第二百一号議案に対し、加藤委員外一名から付帯決議案が、また、第二百三号議案に対し秋田委員外一名から修正案がそれぞれ提出されました。  案文はお手元配布してあります。  朗読は省略いたします。    付帯決議案提出について 第二百一号議案 政治倫理確立のための東京都知事資産等公開に関する条例  右議案に付する付帯決議案別紙のとおり東京都議会会議規則第六十五条の規定により提出します。   平成六年九月二十七日 提 出 者 山本 譲司  加藤まさ子 総務生活文化委員長殿      ───────────── 第二百一号議案 政治倫理確立のための東京都知事資産等公開に関する条例に付する付帯決議案  知事にかかわる資産公開制度の発足を踏まえ、今後、知事及び議会の一致した努力により、制度の適正な運用に努めるとともに、都政に対する都民信頼関係をさらに醸成するため、必要に応じ制度の見直しを検討する。    修正案提出について 第二百三号議案 東京消費生活条例  右議案に対する修正案別紙のとおり東京都議会会議規則第六十五条の規定により提出します。   平成六年九月二十七日 提 出 者 村松みえ子  秋田かく総務生活文化委員長殿      ───────────── 第二百三号議案 東京消費生活条例に対する修正案  第二百三号議案東京消費生活条例の一部を次のように修正する。  第一条に次の一号を加える。  七 消費生活の安定と向上のための行政施策参加する権利  第三条第二項中「実施するよう努めなければならない」を「実施しなければならない」に改め、同条第三項中「講ずるものとする」を「講じなければならない」に改め、同条第四項中「行うよう努めなければならない」を「行わなければならない」に改める。  第七条第三項中「措置をとるよう努めなければならない」を「措置をとらなければならない」に改める。  第二十八条第二項中「行うことができる」を「行うものとする」に改める。  第四十三条中第三項を第四項とし、第二項の次に次の一項を加える。 3 知事は、基本計画を定めるに当たっては、消費者意見を聴き、反映しなければならない。 (提案理由)  消費生活の安定と向上を図るため、消費者権利を更に拡充し、それらの権利確立する上で重要な役割を果たすべき都及び事業者責務規定を、すべて義務規定とする必要がある。 ◯中川委員長 第二百三号議案に対する修正案本案とあわせて議題とします。  提出者説明を求めます。 ◯村松委員 では、第二百三号議案東京消費生活条例全面改正案に対する日本共産党修正案について説明をさせていただきます。  もともと消費生活条例は、革新都政消費者生活権利を守るために、都民とともにつくった貴重なものです。今回、都民の運動に押され、全面改正されることになりましたが、私どものところには、条例案を見て、よりよいものにしてほしいという声が数多く寄せられております。  その中で一番要望の多かったことは、消費生活の安定と向上のための行政施策参加する権利消費者権利として明記してほしいというものでした。これらの声は当然のものであり、消費者七つ目権利として条例に盛り込むべきだと考えます。これが修正案の第一の特徴です。  昨日の質疑では、都民参加については、第三条で、「都は、都民参加協力の下に、この条例に定める施策を実施するよう努めなければならない。とか、都は、消費生活の安定と向上に関する施策に、都民意見を反映することができるよう必要な処置を講ずるものとする。」という規定がある旨の答弁がありました。しかし、それらはあくまで都の責務です。消費者が求めているのは、都民参加権利として確認することです。権利として条例に掲げ、都はその確立のために全力を尽くし、あらゆる施策の中に消費者参加を貫くことが求められていると思います。  埼玉県では、東京都の消費生活条例と同趣旨で定めた消費者保護条例を持っております。そして、この条例では、消費者行政施策参加し、その意向が適切に反映される権利がうたわれております。この権利を都の消費生活条例に掲げるべきです。  なお、改正案の第四十三条で、消費生活に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本となる計画が策定されることになっておりますが、このいわゆる基本計画を定めるに当たって、知事消費者意見を聞き、反映しなければならないと修正案には盛り込みました。これは、消費者行政参加する消費者権利をあらゆる施策に貫くという立場からです。  修正案の第二の特徴は、都や事業者責務規定の中にある努力規定義務規定に改めていることです。消費者権利確立する上で、都と事業者の果たすべき役割決定的に重要であるということはいうまでもありません。この点を考えるなら、都の責務として定めようとしている都民参加協力のもとに施策を進めることや、都民が自主的に推進する組織及び活動などに対する都の援助などについては、義務規定とすべきです。  また、事業者が行うべき事業行為適正化消費者からの苦情に対する措置についても義務規定にする必要があると思います。  何とぞ各委員がご賛同いただきますようお願い申し上げて、修正案説明を終わらせていただきます。 ◯中川委員長 説明は終わりました。  付託議案採決に先立ちまして、この際、付託議案に対する発言申し出がありますので、これを許します。 ◯加藤委員 私は、第二百一号議案政治倫理確立のための東京都知事資産等公開に関する条例について、付帯決議案提出するに当たって発言をさせていただきます。  私たち政治倫理及び資産等公開の問題について一貫して主張してきたことは、この種の条例は、総合的情報公開制度の一環として考えるべきであり、都民都政に対する知る権利を多元的に保障するものでなければならないと考えます。その点からすれば、残念ながら、第二百一号議案については、さきに成立した都議会議員に関する条例との整合性ということを考慮しつつも、都としての積極性に欠けたものと考えます。  そこで、都政に対する都民信頼関係をより一層醸成するためにも、一日も早い資産公開制度確立が大切であることは申すまでもありません。私たちとしては、本条例の施行後の運用等を見ながら、資産公開制度がより実効性のあるものとなるよう最善の努力をしていきたいと考えていますが、本条例を補完し、条例制定趣旨をより一層充実させるために、提案のような内容の付帯決議案提出させていただきました。委員皆様におかれましては、ぜひとも条例制定趣旨、また、私たち提案趣旨をお酌み取りいただき、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ◯中川委員長 発言は終わりました。  これより採決を行います。  第二百一号議案採決いたします。  まず、付帯決議案について起立により採決いたします。  本案にお手元配布付帯決議を付することに賛成の方のご起立を願います。    〔賛成者起立◯中川委員長 起立少数と認めます。よって、本案にお手元配布付帯決議を付することは否決されました。  次に、原案について採決いたします。  お諮りいたします。  本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯中川委員長 異議なしと認めます。よって、第二百一号議案原案のとおり決定いたしました。  次に、第二百三号議案採決いたします。  まず、秋田委員外一名から提出されました修正案について起立により採決いたします。  本修正案について賛成の方は、ご起立願います。    〔賛成者起立◯中川委員長 起立少数と認めます。よって、修正案は否決されました。  次に、原案について採決いたします。  お諮りいたします。  本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯中川委員長 異議なしと認めます。よって、第二百三号議案原案のとおり決定いたしました。  次に、第二百三十八号議案採決いたします。  本案は、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方のご起立を願います。    〔賛成者起立◯中川委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三十八号議案原案のとおり決定いたしました。  次に、第二百二号議案、第二百四号議案及び第二百三十九号議案から第二百四十四号議案までを一括して採決いたします。
     お諮りいたします。  本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯中川委員長 異議なしと認めます。よって、第二百二号議案、第二百四号議案及び第二百三十九号議案から第二百四十四号議案までは原案のとおり決定いたしました。  以上で付託議案審査を終わります。      ━━━━━━━━━━ ◯中川委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。  本日までに決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯中川委員長 異議なしと認め、さよう決定いたしました。      ━━━━━━━━━━ ◯中川委員長 この際、所管九局を代表して瀬田総務局長より発言を求められておりますので、これを許します。 ◯瀬田総務局長 お許しをいただきまして、当委員会所管九局を代表いたしまして一言御礼のごあいさつを申し上げます。  本定例会にご提案申し上げております条例案につきましては、慎重かつご熱心なご審議をいただき、そしてただいまはご決定を賜りまして、まことにありがとうございました。  ご審議の過程で賜りました貴重なご意見等につきましては、十分尊重させていただき、今後の事務執行に万全を期してまいる所存でございます。  また、昨年八月以来、当委員会先生方におかれましては、私ども所管しております事務事業を通じまして、数々のご指導、ご鞭撻を賜りました。厚く御礼を申し上げます。  今後ともよろしくご指導のほどをお願い申し上げまして、簡単ではございますが、御礼の言葉にかえさせていただきます。ありがとうございました。 ◯中川委員長 発言は終わりました。  この際、私からも一言御礼のごあいさつをさせていただきます。  昨年の八月に本委員会が構成されまして、委員皆様方のご高配によりまして不肖私が委員長にさせていただきまして、もう一年有余たちました。この間、両副委員長さん初め、理事の皆さん並びに各委員皆様方には、大変力強いお力添えをいただきまして、委員長の職務を果たさせていただきました。心から御礼を申し上げる次第でございます。  そしてこの間、条例案議員提出議案、あるいは予算案陳情請願など、数多く審査をしてまいりましたけれども、幸い高い識見を持っておられる各委員皆様、そして調和のとれた心豊かな委員皆様方によって、円滑に委員会を運営することができました。心から深く感謝を申し上げる次第でございます。  また、所管九局の局長さん初め理事者皆様方にも、大変なご協力を賜りまして、まことにありがとうございました。心より厚く御礼を申し上げます。  今後も、委員皆様、そして理事者皆様方にも、ご健康に十分ご留意をされまして、首都東京にふさわしい都政の進展と都民生活向上のためにますますご活躍されますよう心からお祈りを申し上げまして、大変簡単でございますけれども御礼のごあいさつにさせていただきます。大変ありがとうございました。(拍手)  これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。    午後一時四十二分散会...